平成28年01月29日中野区議会総務委員会
平成28年01月29日中野区議会総務委員会の会議録

中野区議会総務委員会〔平成28年1月29日〕

 

総務委員会会議記録

 

○開会日 平成28年1月29日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午前10時00分

 

○閉会  午後0時19分

 

○出席委員(9名)

 若林 しげお委員長

 ひやま 隆副委員長

 内野 大三郎委員

 いでい 良輔委員

 平山 英明委員

 南 かつひこ委員

 いながき じゅん子委員

 大内 しんご委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 川崎 亨

 副区長 本田 武志

 政策室長 髙橋 信一

 政策室副参事(企画担当) 海老沢 憲一

 政策室副参事(基本計画担当) 森 克久

 政策室副参事(予算担当) 黒田 玲子

 政策室副参事(広報担当) 酒井 直人

 政策室副参事(業務改善担当) 中谷 博

 経営室長 篠原 文彦

 危機管理担当部長 小田原 弦

 経営室副参事(経営担当) 朝井 めぐみ

 経営室副参事(人事担当) 伊藤 政子

 経営室副参事(施設担当) 宮﨑 勇一郎

 経営室副参事(行政監理担当) 田中 謙一

 経営室副参事(経理担当) 伊藤 廣昭

 会計室長 古屋 勉

 選挙管理委員会事務局長 長﨑 武史

 監査事務局長 小谷松 弘市

 

○事務局職員

 事務局長 小田 史子

 事務局次長 堀越 恵美子

 書記 東 利司雄

 書記 田中 寛

 

○委員長署名


審査日程

議題

 政策、計画及び財政について

○所管事項の報告

 1 中野区公共施設総合管理計画(建物編)の考え方について(企画担当)

 2 中野二丁目土地区画整理事業への同意について(企画担当、経理担当)

 3 平和の森公園再整備構想(案)について(企画担当)

 4 中野区基本構想検討案及び新しい中野をつくる10か年計画(第3次)(改定素案)について

 (基本計画担当)

 5 中野区まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)について(基本計画担当)

 

委員長

 定足数に達しましたので、総務委員会を開会します。

 

(午前10時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては12時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 政策、計画及び財政について議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 1番、中野区公共施設総合管理計画(建物編)の考え方についての報告を求めます。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 それでは、中野区公共施設総合管理計画(建物編)の考え方につきまして、資料(資料2)に基づきまして御報告いたします。

 平成26年7月の総務委員会におきまして、中野区公共施設管理計画の策定につきまして、10か年計画の改定と整合性をとりながら進めていくとしてまいりました。その後、9月に施設白書を作成いたしまして、区有施設の現状についての整理をさせていただいたところでございます。今回、この施設白書に基づきまして、今後必要な区有施設の更新について、財政的に可能な形で進めまして、かつ施設更新にあわせてサービスの向上を図っていくということでございまして、区の本計画を進めていきたいということで報告させていただきます。

 まず、2番の計画期間でございますが、10か年計画と同様でございますけれども、37年度までの10年間ということで、おおむね5カ年、5年をめどに見直しをしていきたいと考えております。

 3、施設更新経費の考え方でございますが、まず、(1)ですが、安定的な施設の更新を進めるために、1年間の標準的な歳出の基準を定めたいと考えていまして、これに合わせたマネジメントを行っていくというふうに考えているところでございます。中野区における都区財調の標準財政需要額として施設更新に算定されている経費を踏まえまして、この経費を1年間当たり47.8億円というふうにいたしまして、標準歳出額ということで定めたというところでございます。

 (2)、次に、施設の更新経費の総額でございますけれども、区の施設の現状を踏まえますと、施設につきましては、60年間を建てかえの方針ということの周期にしていきたいというふうに考えております。これをもとに現有の施設の更新費を積み上げたところでございますけれども、ここに書かれてございますように、3,236億円、60年間にかかるというような見込みがございます。これを10年ごとに区切って見た場合でございますけれども、やはり学校の更新ですとかが、一定時期に建設が多くされたということもありまして、前半の30年で集中して必要になっております。今お話ししました標準の歳出額という定めた金額を大きく上回るという状況になります。

 次の2ページをごらんいただきたいと思いますが、次に、(3)でございますけれども、この経費をどのようにして賄っていくかということでございますが、まず、財政負担の軽減を図るために、公債費負担比率を一定に保つ、財政上、一定に保つことを前提にいたしますけれども、30年償還の起債活用ということを基準にいたしまして、年度間の平準化を図っていきたいというふうに思っています。図を見ていただくとわかりやすいと思うのですが、60年間で、10年ごとに区切って見て、薄いほうのグラフが起債活用後の歳出額というふうになりますが、当初の10年間を見ますと、1,022億円が今現状の施設の更新経費の総額ということになりますけれども、これを起債活用することによって、930億円ということになるかと思います。その分、後年度に負担が回っていくということでございます。

 次に、起債活用後におきましても、バーで見ますと、左から四つのカテゴリーですね。40年間にわたりまして、横線の最初に定めました標準歳出額を超過するということでございますので、その全体の超過額といたしましては、(4)に記載されていますように、744億円ということになります。この744億円をどういうふうに財源を確保していくかということが必要になってくるということでございますが、まず、現時点で見込まれる基金といたしましては、391億円ということでございますが、それを充てるということといたしまして、残り、これは差し引きでございますが、353億円についてでございますが、更新経費の縮減や資産活用によって生み出していくということで40年間を賄っていくというふうに考えております。これを40年間の経費総額に換算しますと、ここに記載されていますように、13.3%ということになりますので、本計画における10年間につきましても、13.3%程度の更新経費の削減が必要だというふうに考えております。つきましては、差し引き総額807億円というのを当初の10年間の歳出目標額として定めまして、施設更新を行っていきたいなというふうに考えています。

 次に、4番でございますが、では、この歳出目標額807億円を実現するためにどのような方法を進めていくかということでございますけれども、まず、(1)ですが、民間活用の導入でございますけれども、サービスの民間移行を進めて、施設更新費の縮減や民間活力の導入というのを図っていきたいと考えております。

 3ページのほうにわたりますけれども、(2)、次に、供給量の精査をいたしまして、同種の施設の集約化ですとか、あるいは敷地容積を有効に活用して施設の複合化を図っていくということで、施設更新経費の縮減も図っていきたいなというふうに思っております。

 それから、(3)でございますけれども、資産の有効活用というところでは、土地の資産価値を考慮いたしまして、建てかえの際に資産価値の高い土地については民間の誘導を図るなど、財源の確保面も考慮した移転、建てかえというようなものも考えていきたいなというふうに考えております。また、施設更新に当たりまして、民間収益施設を組み込んだり、あるいは施設の複合化や集約化で生まれた跡地については、区有施設移転、建てかえの用地として考える、検討するとともに、区民生活を向上していくための民間施設の誘致等で活用するということで、これについても、財源確保というようなものも一定目線に入れていきたいなと思っています。これにつきましては、ここに書かれていますように、定期借地権制度の活用ですとか、あるいは売却等も検討していきたいというふうに考えておりまして、施設更新の財源を確保したいと思っております。

 (4)でございますが、あわせて、適切な施設管理といたしまして、施設規模の精査ですとか、あるいは更新時のランニングコストを考えたものにするということ、それから、最後に、4ページのほうになりますけれども、壁を可動できるように最初からつくっておく、スケルトン・インフィル工法ということですけれども、そんなことも考えながら、長期的に施設を使っていけるような建てかえの考え方をしていきたいなというふうに思っております。

 最後に、その他でございますが、新しい機能が今後発生して、他施設が必要ということもございます。それにつきましては、第一に、やはり既存施設の転用等ということを検討していくということにしたいと思っておりますけれども、必要な場合には当然購入ということになるかなというふうに思っておりますので、資産の増加傾向に一定の抑制を図るということを努力していくということを記載させていただいております。

 今後のスケジュールでございますが、本年度中にこれをもとにした公共施設管理計画としてまとめて、策定をしたいというふうに考えております。

 報告については以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いでい委員

 今回、公共施設総合管理計画の考え方を示されて、計画を策定していきますよということについては、私たち自由民主党議員団も相当な思い入れを持って質問もさせていただきましたし、将来やってくるであろう費用の負担のことについて、また、安定した財政基盤のもとで区政運営をやっていかなきゃいけないということで、このことについてはすごく取り組んできたと自分たちは考えていますし、これについては大変評価するんですけれども、私たちがもっと求めているのは、基本構想や新しい10か年計画と、この公共施設の総合管理計画がどのようにリンクをされているのか、リンクされていなければならないと考えています。なぜかというと、今、区からお示しされた、今回のこの報告のことについては、建物、施設ありき、施設のことだけなんですよ。私たちは、やっぱり今まで行っている行政サービスが低下することはならない、また、今後60年間、どのような人口の形態になっていくだろう、そのときにどのような行政サービスが必要になってくるだろう、そういった先見性も含めながら施設の配置を考えていかなくてはいけない、こういうふうに考えているんです。なぜかというと、建物の数に合わせて、建物の配置に合わせて行政サービスを展開していくのではなくて、区民の皆さんにどのような行政サービスが提供できるのか、本当に必要なニーズはどこにあるのか、それについて施設が必要、ここに配置が必要になってくるのではないか、こういった考え方をこの計画には絶対に入れるべきだと考えています。10か年計画とあわせて、どのような今現在のお考えなんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 施設サービスの必要性につきましては、今後の人口減少ですとか、あるいはサービスの需要も踏まえまして10か年計画の中で議論を進めてきておりまして、一定10か年計画の素案の中にも含まれているものというふうに考えてございます。それと、この管理計画につきましては、ファシリティーといいますか、建物として、それのサービスをどういうふうに実現していくかというところについて、建物の管理といいますか、資産としてどういうふうに有効活用していくかというところをこの管理計画で定めたいというふうに考えておりまして、まずはサービスの必要性ということを議論して、それをこのファシリティーのマネジメントの中でどういうふうに活用していくか、そういう手順で進めていくという形で考えているところでございます。

いでい委員

 あと、歳出目標額の設定についても、果たして本当にこれが妥当なのか、そこについては、どういう根拠でこういうものを出してきているのかなというところももちろんあるんですけれど、結局それは、目標がなければ計画も成り立たないということでお示しをいただいているのかなとは思うんですけれども、では、これに対して、今、私たちが、区が持っている公債費負担比率についてもやっぱり見直さなければいけなくなるでしょうし、建物の、施設の更新のことについて、中野区政が財政的に圧迫というか、それは必要なもちろん経費なんですけど、圧迫されて、ほかのサービスが縮小されるようなことがあってはならないし、1年間で今もう1,200億円、本年度は1,300億円を超えていますけれども、大型な予算になればなるほど、結局、公債費負担比率の割合によっては、中野区の財政状況の判断、いいとか悪いとか判断される大きな材料になってくると思うので、この歳出の目標額のことについても、もう少しちょっと詳しく教えてもらえますか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 おっしゃるとおりでございまして、やはり施設は必ず更新しなきゃいけないということでございます。その更新に当たりまして、やはり一定の目標額を定めて、それをベースにしてマネジメントをしていくということが今後持続可能な財政運営という面では非常に大切だというふうに考えておりますので、今回、そういった意味で、目標額を出させていただいたと。より柔軟な財政構造をつくっていくためには、もっと、これ以上に施設にかかわる経費というのを圧縮していくというのは当然必要なわけでございますけれども、一定安定的な財政運営をするために、ここを目安にして運営していく、施設の更新を進めていくということが必要だということで、一定の目安を出したということでございます。当然、施設の内容等によりまして、大きく上回ったり、下回ったりということはあるわけでございますが、その辺をこの目安を持ちながらマネジメントしていくということでの出し方ということでございます。経費につきましては、先ほど申しましたように、一定の中野区が必要な経費の算定の中から、財政的な状況を勘案して、ここまでの経費だったら更新経費として充てられるというところの目安を出したということでございます。

いでい委員

 これは3月にもう一回新たにちゃんと報告があると思うので、そろそろやめますけれども、「適切な施設管理等」のところの4ページの(4)の③で、「施設を有効活用するため、スケルトン・インフィル工法などにより施設整備を進める」と書いてありますけれども、スケルトン・インフィル工法を行うということは、?体自体が、床だ、天井だというところが縦に長くなきゃいけないということになるわけですよ。となると何が必要なのかといったら、やっぱり用途、容積率の緩和だったり、地区計画を区が主導して計画をかけて複合化、そういったことも、この建物の総合管理計画と同時に、やっぱり防災に強いまちづくりだとか、そういったものも、公共施設の方針の際にもその考え方はやっぱり入れていかないといけないし、そこに「スケルトン・インフィル工法などにより」って、別にこんなのを入れなくてもいいんじゃないかと思いますけどね。ちょっと期待していますから、しっかりともう一回練っていただきたいなと思っています。今のは要望なので、いいです。

平山委員

 非常に大切な報告がたくさん並んで、時間内に終わるのかなというのを懸念していますので、ただ、仕事をきちんとしていかなきゃいけないので、コンパクトに伺いますから、簡潔にお答えいただければと思います。

 まず、スケジュールから伺っていかなきゃいけませんが、もともと中野区公共施設総合管理計画は、これは「(建物編)」と書いてありますから、つくられるのは建物編だけじゃないですよね。あとはほかにおつくりになるものは何ですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 このほかにつくるものといたしましては、橋梁と道路、公園という形になります。

平山委員

 そちらに関しての考え方というのはいつ示していただけるんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 橋梁につきましては、長寿命化の改修計画を昨年、25年5月に策定させていただいております。道路につきましては、道路附属物等管理計画と道路維持管理計画というものを27年6月に策定しているというところでございます。公園の管理計画については、現在策定中で、今年度中に策定するということでございます。

平山委員

 じゃあ、橋梁と道路に関しては、それをもって公共施設の総合管理計画とされるということですか。そんな報告を受けていましたっけ。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 中野区の総合管理計画のつくり方として、個別に計画を策定いたしまして、総体として総合管理計画という形にしていこうというふうにしておりまして、先ほど申し上げた計画を総合管理計画の内容、一部だというふうに考えております。

平山委員

 公園編はこれからつくられると。でも、今回出てこないわけですよね。今年度中に公園編も当然策定をされるということになると、このスケジュールでどんなことになるのかな。というのは、中野区の資産は、ここにあるとおり、建物だけじゃないわけじゃないですか。全体の資産の更新について一体どれぐらいのことになるのかという全体像が見えないと、判断できないですよね。果たして今回削減を123億円、10年間かけてやりますよという数字が正しいものなのかどうなのかという判断材料を得るためにも、やっぱり全部そろえていただかないと、ちょっと議論がしにくいのかなと思いますので、これについてはどうお考えかということと、3月に策定しますということなんですけど、これは案が出たりとかということはなくて、いきなり策定されたものが出てくるという理解でいいですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 当初のもくろみといたしましては、それぞれ道路、公園、橋梁ごとに、建物とは違った位置付けがございますので、それぞれの管理計画の策定を進めていくということで、今回の3月につきましては、建物編の策定をしていくと。一定全体をそろえた段階で総合管理計画を形づくるというような考え方でございました。一方で……。この計画でございますけれども、行政内、今後進めるに当たっての目標を定めると。考え方、方針を定める、考え方を定めるというものでございますので、個別のやはり施設の更新につきましては、個別の議論を進めていくということでございますので、今回の考え方をもって、建物編の考え方をもって次の段階では策定をしたいというふうに考えております。

平山委員

 じゃあ、我々はこの考え方でしか議論ができないということになりますよね、この価格が、この数値が適正なのかどうか。ということになれば、先ほど何かもくろみだとかよくわけのわからないことをおっしゃっていましたけど、全部そろえて出していただかないと、なかなか難しいですよ。今の答弁もよくわかりにくかったですけども、建物編がとりあえず3月までにできますよ、私は、これまでの議会答弁を聞いている限りは、全てそろって出されるものというふうに認識をしていましたけども、変わったのであれば、変わったという御報告をいただかないと。こんなものぽっと出されても。次はもう、これは行政の内部の計画ですから、もう完成品が出てきますよなんて言われても、それは議会としてきちんと議論ができないじゃないですか。ということは申し上げておきますので、これについてはまた考えてくださいよ。このまま完成品が出てくるというのはちょっといかがかと思いますので、委員長にも御相談を後ほど差し上げたいと思いますけども、適切な評価ができる材料を準備して、提示していただきたいなと思っております。可能かどうかも含めて御検討いただければということと、ここにある2ページのグラフというのは、これは、後ほど報告があります10か年計画の改定素案というものとリンクしているんですか。要は、10か年計画は、ある意味施設配置計画の意味合いもありますよね。それとリンクしているという理解でいいですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 既存の計画、あるいは10か年計画の中に含まれたものも含んで計画をしております。

平山委員

 ということは、10か年計画で既に施設のある一定の配置計画というのは今回練られている、またこれから報告がありますから、変わったものがあるということで。だけども、それでも129億円足りないということなんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 この足りない、差し引きですね、807億円の歳出目標といたしまして、123億円の経費節減が必要という、10年間にですね、のお話をいたしましたけれども、この部分については、ファシリティーを今後どういうふうに活用していくかというところで、一定10か年計画に含んでいるところもございますけれども、まだ決まっていない部分もあるということでございます。

平山委員

 というのは、例えば施設の建て方だとか、あるいは資金の調達方法だとかというのは今後の話ですよ。だけど、例えば先ほど書かれていた集約化だとか、そういったことというのは、本来10か年計画は、一定の考え方がこれまで示されてきたじゃないですか、今まであった10か年計画は。だから、今度の10か年計画というのは、そこまではまだ練られているものではないというふうになっちゃうのかなと。これは10か年計画のときに質問しなきゃいけないですけども。それでリンクをしているのかどうか、それによって、なかなかの額の削減ですから、129億円じゃなくて3億円でしたね。というのと、先ほどいでい委員もおっしゃっていましたけど、この47.8億円というのが正しいのかどうか。さまざまないわゆる区が定めている財政の基準あるいは国が定めている財政の判断の数値に照らしたときに、10%大きく上回っちゃうときはどうなるのとか、これはこれだけども、ほかに公園計画があって、公園を買ったりしなきゃいけない、土地を買ったりしなきゃいけないときがあるんじゃないのとか、いろんなこととリンクをしてくるので、なかなか。そこを10か年計画の中で議論ができるのかなと思ったんですけど、ちょっと違うのかなというふうな気がしました。

 もうこれぐらいにしておきますというか、先ほど申し上げたように、ちょっとこれをもって御報告というのだと、なかなかジャッジが難しいなという気がしますので、また御検討いただきたいという前提のもとで、もう一度確認ですけども、公園計画、これはいつ完成予定で、いつ御報告をいただけますか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 これは、所管のほうで検討し、策定するというふうな形になってございますので、所管のほうから聞いておりますところによりますと、今年度中にはつくりたいということで作業を進めているというふうに聞いています。

平山委員

 だから、今年度中、これは総務委員会で報告はないの。建設委員会になるということですか。じゃあ、建設委員会で閉会中に報告があっているんですかね。だって、同じスケジュールで進めてもらわなきゃ、ちゃんと考え方を出した上で、一定で出していただかないと、いきなり公園計画は、こういう考え方も示さない上で完成しちゃいましたなんてやられちゃうと、それは困っちゃいますよ。もう一度確認します。それはどうなんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 年度末までに策定を進めるということで聞いてございますので、そのように進めていき、今回のこの記載の計画として、全体として今年度整うという形はつくっていくということで現在は考えているというところでございます。

平山委員

 先ほど確認しましたけど、もしかしたら建設委員会での報告となるのかもしれない、だけども、いわゆる施設というのは区の財政運営全体にかかわることですから、施設の更新というのは。何らかの形で当該委員会に全体像が見えるような形での報告をお願いしたいと思いますので、これは要望です。

長沢委員

 ここで言っているところの公共施設、これは全体として数は幾つを対象にしているんですか。

委員長

 答えられますか。

長沢委員

 後で個別に教えてください。

 それで、2ページのところの歳出目標額、先ほど来お金の話が出ていて、ここに出ている現時点で活用が見込まれる基金で391億円というのは、これは40年間で見込んでいるということですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 はい、40年間でございます。

長沢委員

 ということですね。それで、基本的な方針ということでいろいろ書いてあるんだけども、先ほど来、10か年計画との整合性というか、あるんだけど、この予定でやられると、3月に報告になる計画としては、一つひとつの施設について、こういった活用を図るというところまで書き込んでいくんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 この総合管理計画という、国の指針によりますと、方針を定めるというものでございまして、一つひとつの施設の行く末を記載していくというものではない、考え方、方針を定めて、財政的に可能な形で進めていくための方策を語るというものでございます。

長沢委員

 そうすると、逆に言えば、一つひとつの施設自身……。ごめんなさい、先にちょっとあれなので、ここで、基金のところで忘れちゃったよね。基金の391億円というのは、これは義務教育の施設の整備基金と社会福祉施設整備基金、これを合わせたもの、それ以外に何かあるんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 基金の構成でございますけれども、義務教育基金、社会福祉施設の整備基金と財調基金の中の施設分ということで、一定の施設に活用できる基金といたしましては391億円というふうに算定をしたものでございます。

長沢委員

 これは向こう40年のだから、どう落とし込んでいくのか、特に10年間の、10か年のところでは10年間のそういうふうなものはこれから報告があるかもしれないけど、あるんだけど、向こう30年間のはわからないんですね。これは区のほうで一定そうやって義務教育からは幾らよと。この391億円ってどういう形ではじいたお金なのかよくわからない。40年間で見込んでいるというのは書いてあるとおりで、毎年、毎年、そういうふうに、それは、だから、この公共施設の管理計画では出てくるの。あくまでも10か年の10年単位のところでしか出てこないの。ここで言うところの10年間の施設、これをつくるんですね。この40年間も見越したというのはどういう形で出てくるわけ。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 考え方といたしましては、建物の更新までの期間を60年というふうに均一に見まして、その60年間でかかる経費をどういうふうに賄っていくかというスタイルでつくらせていただいておりますので、その中で10年を区切ったときに、60年経過した施設がどのくらいあって、それに対して更新経費がどのくらいかかって、それをどういう形で財政負担していくかというスタイルで書いております。基金につきましては、現状で想定できる、10か年に記載がありますけれども、その基金の額と、この40年間に積み上がるであろうという基金も含めて、391億円ということで想定をしたということでございます。

長沢委員

 それで、考え方なんだけど、そういうのは、計画があったときには、何らかの形で出てくるんですか。つまり、60年間の、ここに書いてあるとおりで、だから、40年間の中で平均化したら足らないんだという話じゃない。残りの20年のところではそうじゃないんですよねと。足りちゃうわけだよね。この20年じゃないか。後半の30年間か。後半の30年間のところでは足りるよという話じゃない。だから、それで、ただ、これをつくるのは10年間のスパンなんだよね。5年で、しかも、見直しとなっているわけでね。あくまでも計画としてはそこのところだけ出てきて、しかし、391億円のこれは、そうすると、その計画自身については、これがどういう形で積み上げていくというのはわからない。僕たちだって、391億円かかりますよと言うから、ああ、かかるんだなというだけで、客観的にこちらが判断するとしてはどういうふうに判断したらいいのかなと思って聞いたの。わかりますか。それはどういうふうになるんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 根拠につきましては、また次の総合管理計画の中でも示していきたいというふうに考えておりますけれども、考え方といたしましては、現状で積み上がっている基金を活用いたしまして、この標準歳出額と定めました478億円、10年間でございますけれども、それの不足する部分というのをどうやって賄っていくかというようなことをこの中で明らかにしたということでございます。

長沢委員

 進め方のところの関係なんですけど、区有施設の管理の基本的な方針ということで、民間活力の活用であるとか、区有施設の集約化、複合化とか、資産の有効活用とか、いろいろあるんだけど、やっぱりそこの一つひとつの施設については10か年のところだというお話だけども、そうはいっても、この考え方自身がベースになるということになれば、やっぱり区民が利用する施設であって、例えば一つ目の民間活力の活用というところであっても、「民間による施設サービスの提供ができるものにあっては」と。じゃあこれは同等、同様のものが現在の施設でも、仮にですよ、この間だってあったわけだ。そういうふうに、これまでしていたのを、いってみれば、貸し付けのような形にして、そういう形にして活用させるというのはあったわけだよね。例えばそういうものだって、施設として、サービスとしてやっていた、同様のサービスをやっていたかというと、必ずしもそうじゃないわけだね。高齢者福祉センターにしたってそうだけども、一部は残したけども、やっぱり廃止したものも出てきたり。じゃあ、そういうことになっていくと、施設自身の更新の経費を減額する、要するに縮減するというのが目的であったとしたって、本来の、区民が活用したということになっていれば、同じものができるのかとなると、またここは議論があると思うんですね。そういうもの自身が、例えば公共施設の総合管理計画自身を区民の皆さんのところには、あるいはさっきもほかの委員が言ったように、これは3月で決めるというところで、何の意見も聞かないでやるというふうになっちゃうの。そういうものなの、これ。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 基本的な考え方としてお示しをしたというところでございまして、先ほど申しましたとおり、民間活力の導入といったところにつきましても、個別の施設だったり、種別、個別のサービスで判断していくということになります。つきましては、この考え方につきましては、一定の、区の中で定めていきたいなというふうには考えているところでございます。

長沢委員

 そうすると、これは内部の計画みたいな話としてしているけども、一つひとつのそういう区民にかかわる考え方としてこうだと言うんだけど、それが全部10か年のところで一定、いってみれば、10か年であれば、今度の10年間のところでは少なくとも何らかの形であらわしていくと。それは、これからの区民の意見交換であるとかパブリックコメントとか、そういうところでという話になるの。もちろん個別にもやってもらうような話にもなると思うんだけども。そうやって進める、そういう性格の計画という動き、これは何か全然、区民からこの辺の計画について意見をもらいますとか、要するに行政というか、自治基本条例、中野でやっている区民参加の仕組みというところでね。十分、不十分はあるけれども、そういったこと自身にもこれは付さないということになるんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 先ほど申しましたとおりでございますが、個々のサービスについては個々で議論していくということでございまして、一定の考え方として、こういったものをベースにして議論していくということでお示しをしたということでございます。

大内委員

 今までいろいろ出ているんですけども、要は、これのところで一番直近の10か年で123億円、930億円のうちの13.3%の軽減を図ると書いてあるんだけども、当面の10か年計画に一番影響するわけですよ、金額が。そうなると、この金額が果たして妥当というか、積み上げが合っているかどうかわからないと、10か年の計画を出されても、これに基づいて10か年をやっていると言われても、これ自体の数字がちゃんともうちょっとね、数字を出されて、こうですよと言われたって、積み上げた中身がわからないでうのみにして、ここに出ている123億円を10か年に入れていますと言われたって、10か年の議論自体がこれをもとにして123億円の削減を、圧縮を図った計画をつくっていると言われても、これ自体がそもそもいいのか悪いのかということになってくると、前に進まなくなっちゃうんですよ、10か年の話が。だから、まず、これをきっちり、こんな単なる数字を入れてもらって、本当に根拠のある数字かどうかわからない。その数字を私たちがこれはそうですねといって、これに基づいて10か年をつくりましたと言われても、10か年の話もできなくなっちゃうし、もうちょっとこれについては、ちょっときょうは無理にしても、しっかりとした積み上げの、試算の数字を出していただかなければ、これに基づいて今度は10か年をつくりましたと言われたって困っちゃうんですよね。だから、きょうはもうこれ以上質疑しませんけれども、今、そのぐらい大切なやつなんじゃないの。これが納得しない限り、10か年に落とせないでしょう。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 10か年につきましては、サービスの方向性とか提供の方向性というところで記載しているものでございまして、これにつきましては、要するに建物の、資産をどういうふうにするかということで、10か年の財政のフレームにはかかわってくるところでございますけれども、10か年の内容とこの金額がリンクするというところではないのかなというふうに考えております。

大内委員

 じゃあ、10か年の金額は出ていないのね。金額というか、その年度の予算編成は大体このぐらいになってくるという動きが出ていないということ。だって、10か年で、やっぱりそんなのはだって、逆に言うと、予算の年度にしたらこれは何なのでという話になるわけよ。当然連動するのは当たり前なの。だから、この123億円を10か年で圧縮する、どの部分で圧縮するんですかという話になったときに、そもそも123億円が合っているんですかということにもなってくるし、ちょっとここのところはもうちょっと説明をちゃんとしてくれないと、本来の10か年の計画になったときに、10か年の財政フレーム自体がこれに基づいてやりましたと言われても困っちゃうんですよ。だから、そのぐらい、こっちのことの、建物施設計画でも何でもそうなんだけど、結構重要ですよということを言っておきます。じゃないと、10か年で出されて、ここに書いてあるからそういうふうにやりましたと言われても困っちゃうんだよと。だから、これはもう一回ちゃんと、日を改めて数字の根拠なりなんなり示してもらわないとだめなのかなと思いますので、よろしくお願いします。

委員長

 よろしいですか。他に質疑はありませんか。(「委員長、休憩していただいていいですか」と呼ぶ者あり)

 休憩いたします。

 

(午前10時40分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前10時46分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

次に、2番、中野二丁目土地区画整理事業への同意についての報告を求めます。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 それでは、中野二丁目土地区画整理事業への同意につきまして、資料(資料3)に基づきまして報告させていただきます。

 本報告につきましては、事業の概要につきまして、建設委員会で報告を予定しているというものでございます。

 中野二丁目の再開発につきましては、土地区画整理事業と市街地再開発事業を一体的に施行するということとなっておりまして、27年3月に設立をされた土地区画整理事業準備組合に事業区域内に土地を持っております区及び土地開発公社も参加をいたしまして、話し合いが進められているというところでございます。今般、28年3月に本組合として組合としての認可申請を行いまして、本格的に事業を進めていくに当たりまして、区として、事業推進の立場から、これの認可申請するに当たっての申請に同意するということが必要なため、報告をするというものでございます。

 別紙をごらんいただきたいと思います。2枚目でございますが、事業の概要でございますけれども、本事業は、施行面積2.4ヘクタールの事業でございまして、36年度の竣工を目指しているというものでございます。地権者といたしましては16名おりまして、区及び土地開発公社も地権者の1人ということになりますが、6の設計図の①、これは現在の敬老館の用地でございますけれども、②のところ、これは南部教育相談室の跡でございます。これにつきましては、区有地ということになります。土地開発公社が所有している土地といたしましては、③がございまして、これは、自転車駐輪場として活用しているというものでございます。この用地につきまして、黄色に塗られている市街地再開発事業区域に土地の換地を行いまして、ここに建設される再開発ビルの一部に権利床として区が床を取得、床を確保するということになるというふうに考えております。

 1枚目に戻っていただきまして、2でございますが、今後の手続等でございますけれども、区及び土地開発公社につきまして、土地区画整理組合に参加をしていくということでございます。そして、先ほどの換地を行うための申し出の手続を行っていくということでございます。今後でございますが、区がその権利床、取得した床をどのように活用していくかについてでございますけれども、自転車駐輪場を設けるということがありますけれども、そのほか今後検討して、この活用についての検討をしていきたいというふうに考えてございます。

 今後の予定につきましては、ごらんのとおりという形になってございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

次に、3番、平和の森公園再整備構想(案)についての報告を求めます。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 それでは、平和の森公園再整備構想(案)につきまして、資料(資料4)に基づきまして報告をさせていただきます。

 平和の森公園の再整備につきましては、昨年6月の総務委員会におきまして再整備の方針につきまして報告をさせていただいたところでございますが、その後、支援業務を委託いたしまして、技術的な検討を進めてございます。区として一定の案がまとまりましたので、再整備構想(案)といたしまして報告をいたしまして、今後、区民の皆さんの御意見も伺ってまいりたいというふうに考えております。

 A4の初めの表紙を見ていただきたいと思います。整備場所でございますが、未開園部分、現在、未開園部分が1ヘクタールある公園でございますけれども、未開園部分を含めまして、平和の森公園全体、及び隣地でございます国家公務員宿舎跡を取得いたしまして、公園拡張予定地として活用したいというふうに考えております。

 それから、2番、主な整備概要でございますが、(1)でございますけれども、未開園部分でございます1ヘクタールの部分を活用いたしまして、新体育館を建設したいというふうに考えてございます。建設場所につきましては、今後地下に下水施設を設置するという場所でございまして、これに先立ちまして、先行して上部を活用して体育館を建設することにつきまして、都の協力を得て検討を進めていくということにつきまして東京都と合意をしてございまして、それに基づきまして、基本構想(案)としてお示しをしているというところでございます。

 次でございますが、(2)でございますけれども、既存の少年スポーツ広場でございますが、これも拡張いたしまして、方針に記載されていますように、大人も利用できる多目的広場というふうにしたいというふうに考えております。

 (3)でございますが、既存の草地広場内に、全長300メートル、直線100メートルの陸上競技も利用できる園路を設置するということを考えてございます。

 それから、先ほど申しました(4)でございますが、近隣国家公務員宿舎跡地でございますが、これを取得いたしまして、公園拡張予定地として活用を図っていきたいと思っております

 この体育館建設に当たりまして、公園が全面的に開園できるということになります。(5)でございますが、公園未開園部分も活用して、オープンスペース、草地広場も拡大してまいりたいというふうに考えてございます。

 (6)公園全体整備に当たりまして、やはり入り口の部分にもう少し改修を加えて質の向上を図っていきたいということで、公園のプロムナード空間ですとか、既存の水辺広場の再整備を行っていきたいと。

 (7)でございますが、既存のじゃぶじゃぶ池等の施設もございますので、そういったものも改修しながら、機能を拡充していきたいなと思っています。

 (8)で、体育館内に平和啓発機能も設置をしたいというふうに考えておりまして、あわせて帰宅困難者の一時滞在スペースとして確保するなど、防災機能の向上を図りたいと思います。

 具体的な整備構想の案でございますが、次からのA3サイズのものでございますが、これについて若干説明をさせていただきますと、公園の現状でございますけれども、ごらんのとおりということでございます。

 現状の課題でございますが、公園施設につきまして、年月もたっているというところでございまして、水辺空間等は手入れが不十分であったりといったところでございます。また、常緑樹が多いということもありまして密度が非常に高くなっておりまして、昼間から鬱蒼とした状況で、採光について少し課題があるのかなというふうに考えております。

 それから、スポーツの部分でございますが、やはり雨が降ったときに活用できないなど、公園としては運動機能が不足している状態にあるなというふうに考えております。それから、多目的広場につきましては、やはり面積の関係から利用が限定されているという状況があるので、スポーツ機能として、この部分についても不足をしているなというふうに考えております。

 それから、憩いやオープンスペースの課題といったところでございますけれども、やはり公園内の木立について、外周同様、常緑樹が多いということでございまして、暗い印象が残っているなというところがございます。

 それから、防災に関する課題としては、沼袋駅や新井薬師駅の帰宅困難者の一時滞在施設が必要だということになっているところでございます。それから、広域避難場所として活用されておりますので、未開園区域のオープンスペースもさらに拡充をしていく必要が早急に求められているというところでございます。

 これに基づきまして、基本的な考え方といたしまして、以下の、Ⅲ番のところでございますけれども、公園機能の充実と防災機能の向上ということで、2点をベースに検討させていただいております。

 右側の囲みのほうに入らせていただきますが、Ⅳ番といたしまして、具体的な方向性といたしましては、先ほどお話を、冒頭で説明したとおりでございますが、それの確保ということでございまして、大きなところといたしましては、草地広場東側の未開園区域内に体育館を整備するというところがあります。この体育館の整備におきまして、やはり草地広場との連携ということで、当初の目標でありました屋内、屋外の機能の充実ということで、連携した相互の活用といった部分で非常に大きなメリットがあるなというふうに考えております。

 それから、Ⅴ番のところに、一番下でございますけど、平和の森公園の整備内容というのを書かせていただいたところをごらんいただきたいと思います。

 整備のスケジュールにつきましては、ごらんのとおり、今年度、基本構想、基本計画といったところに着手をしておりまして、28年度は設計にかかっていきたいなというところでございます。29年度から工事着手をいたしまして、開設は31年というふうなもくろみというところでございます。

 1枚めくっていただきまして、図面のほうをごらんいただきたいと思いますが、この図におきまして、真ん中の点線部分が公園未開園の部分というところでございます。この部分で体育館建設と草地広場等の拡充を行いまして、公園の全面開園というふうに考えております。体育館につきまして、イメージ図といたしまして一番下のところに記載しておりますけれども、将来的には、地下の部分に下水施設がつくられるということで、体育館がその上に建っているという構造になるなというふうに考えております。前面の草地広場には300メートルの陸上競技にも使える園路等を整備して、通常のレクリエーションやジョギングなどの草地広場の活用と、1年に一定回数、陸上競技の練習などに専用使用できるように、有効に活用できるような整備の仕方をしていきたいと。右側の少年スポーツ広場でございますが、大人の野球や少年サッカーやフットサルでも活用できるような一定の拡張をしたいというふうに思っております。中心部分のメーンロードにつきましては、既存のケヤキ並木を継承しながら、管理棟につきましては体育館の中に入れていくということで、公園入り口にふさわしい空間を考えているといったことでございます。さらに、図面の下に書かれています小広場につきましては、国家公務員宿舎の跡地を取得いたしまして、3,000平米ほど公園の拡張を行いたいと考えています。

 次の図面でございますが、2枚目のイメージにつきましては、災害時を想定いたしましたイメージということでございまして、体育館につきましては、帰宅困難者の一時滞在スペースやボランティア活動の拠点等として活用するということを考えてございます。

 1枚目に戻っていただきまして、今後のスケジュールでございますけれども、4番のところに、区民説明会の開催日程が書かれてございます。A4の資料でございます。A4の資料に戻っていただきたいと思います。区民説明会の開催日程は4のところに書かせていただいております。

 5番、今後の予定でございますけれども、ことし3月には今後の意見を反映した形で基本計画(素案)を策定し、再度議会にもお示しし、意見交換会、パブリックコメントを実施したいと考えております。来年度設計、29年度工事、31年度の開設を目指して進めてまいりたいというふうに考えております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

長沢委員

 平和の森公園の再整備の構想ということで、今回、こういう形で絵が出てまいりました。それで、最初に体育館のところをお聞きしますね。未開園部分のところに体育館を持ってくるということですけども、延べ床面積については、ここでも触れられたように、1万平米ということなんですが、これは、敷地面積はどれぐらいのところを想定していますか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 体育館の敷地面積につきましては、構造は今後検討する中で決まってくる、建築面積は決まってくるところかと思ってございますが、1万平米程度を想定しております。今後、細かい検討をいたしまして、基本計画の中で示していきたいと考えてございます。

長沢委員

 この絵からでは、多分破線のところがそうなので、今のおよそ1ヘクタールでしたっけ、要するに未開園の部分のところにおさまるということにはなっているということでいいの。

 それで、もう一つ、ついでに。もともとというか、ここは東京都のほうの、いってみれば、下水処理の用地ですね。これが、絵も出ているから、下水処理施設としてということなんだけど、結局東京都のほうとの話し合いが、これがついて、したがって、こういう形で出てきたということだと思うんだけど、これまで毎年、毎年、要望していて、上の整備をしてくださいということに対しては、ずっと東京都のほうとしては何らしていなかったのに、今回、こういう形で出ることになったという、この経緯はどういうことなんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 下水道局に対しましては、公園の再整備に当たりまして、未開園部分の早期着工というのはこれまでもずっと要望してきたわけでございますけれども、下水道施設の上部の活用の可能性の検討につきまして、昨年の3月に協力を要請して、了承していただいたというところでございます。その後、12月に入りまして、未開園部分の活用を図って、下水道施設と一体的に体育館施設が行えないかということについての共同検討をしていただけないかと要請を行いましたところ、都側としても、公園の早期開設という必要性についてはこれまでも理解していただいているところでございまして、体育館建設についての協力が得られるということになりましたと。区のスケジュール等を鑑みて、早期の建て方といたしましては、下水道施設については今後建設してということになりますけれども、その上部を活用して体育館をつくるということについて、検討していきましょうということで、了承を得られたということでございます。

長沢委員

 東京都のほうでの下水道の処理施設として、つまり、下をとにかく施設として何らかの活用ができないと、上の、上部のはできないというようなお話だったと思うんだけど、今は掘っているんだよね。掘ったままだよね。結局、あそこのところは何らか、東京都自身も下水道の処理のあれを行うということなんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 今回の考え方といたしましては、先行して体育館を、上を建設させていただいて、事後に下水道施設をつくっていくということで考えております。

長沢委員

 それと、多目的広場のほうなんですが、先ほどの御説明の中で、多目的広場、今は少年スポーツ広場だよね。それで、先ほどのお話の御説明の中では、面積の面で使用が限られていたけれども云々というお話だったんだよね。そうすると、位置的なところは今のところとそう変わらないのかもしれないけど、これは、とにかく多目的広場としては、大人の方が使えるような野球場にもするということなので、広げるということになるの。これまでは幾つだっけ、4,200だったかな、ぐらいの間よね。それに対して、今回はどれぐらいを想定されているんですか、大きさは。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 まだこの大きさをどのぐらい広げるというところには至ってはいませんけれども、現状、少年スポーツ広場としての面積、これを大人が使えるかというとなかなか難しい面がございますので、大人が使えるような、例えば野球に使うという形になりますと、それ相応の面積の拡張は必要だろうなというふうには想定しているところでございます。

長沢委員

 どのぐらいの大きさかはまだわからない。その関係において、ここら辺の水辺のところであるとか、あるいは、あそこは樹木が生い茂っているところですけれども、そういったところに当然ながら影響を及ぼす、これはそういうことになりますね。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 この運動場を拡張するということになると、周辺の部分についての、手を入れるということについて、そういうふうになってくるだろうと思っています。

長沢委員

 それと、今後、草地広場のウォーキング、トラックのほうなんですけど、こういう形で出てきて、これを見る限り、今の草地広場を利用している方との共存を図れるんだというお話だったけども、これを利用することによって共存を図る、真ん中で使ってもらうなり、そういうことはあったとしても、ここで走ったりしていると、要するにあまり危険だというふうな、そういうのも議論の中ではあったと思うんですね。この辺のところは、これでも共存でしていけるんですかね。つまり、一定の、だって、かなり屋外施設をということで、区自身が言っていたことなので、300メートルのトラック、直線100メートルで、ここでそういった練習をすると。それは、貸し切ってするということにとどまらず、そこで練習をしたりする、個人で練習したりする、あるいはグループでやるといったときに、そこと、そこを使っている人たちの、いろいろ使っていますよね、今ね。紙飛行機あれしたり、たこ揚げたりね。子どもさんたちはここで、保育園の人達だっていっぱい来ているわけだ。そういう人たちとの共存というのが、ここでやると危険だというふうに思うんだけども、その辺はどういうふうに考えられていますか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 本格的に陸上で使う場合にはやはり占用しなければいけないなというふうには考えているところでございますが、使用の頻度といたしまして想定しているのは、部活動の、例えばですね、大会の前の練習ですとか、そういったものを想定しているというふうに聞いているというところでございます。一方で、今回、1ヘクタール分の拡張した部分でありますと、草地広場の拡充も図れるというところでございますので、そういったところの活用も図りながら、共存ができる方法を模索していきたいなというふうに考えております。

長沢委員

 いや、だから、貸し切ったりするというのは別だけどとわざと言ったのは、そうやって練習している、だって、中学生とか高校生でも、大人だって、こんなところ思いっ切り走ったりしているときに、一緒に遊んだりなんてできないと思うんだけど。時間としてすみ分けができるという話なの。クラブ活動だったら夕方とかね。それだって、やっぱりそこに夏場なんかはまだ明るいわけだし、遊びに来る人たちはいると思うし、草地広場の拡充ということで、ここが広がるのはそうだけど、そうすると、今まで利用していた人が、こっち側で遊んでくださいというようなふうにも聞こえるんだけども、ちょっとそこはそういう御意見というか、考えであるということね。

 それで、もともとの計画としては、ここの未開設、未開園の部分というのは、どういったものを計画していたということになりますか、もともと中野区が。そのために東京都にも要望していたわけであると思うけど。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 もともとは、下水道施設が全て竣工したあかつきには、上部を公園として、公園の拡張として活用するということでございます。

長沢委員

 それで、再三歴史的にというか、これまでの住民の中で、区も含めてですよね、計画としていた、そのことについて再三伺ってきたんだけど、改めて伺いますけど、この草地の広場のところでは、区民協議会の当時の答申においても、また、その答申を、いってみれば、そのまま計画に盛り込んだ当時の中野区の考えにしても、ここの草地の広場は、特定の競技場を、これはつくらないということが一定のそこでの合意だったんだよね。そうなると、この間からちょっと、絵も出ていない中での想定の話だったけど、こういうジョギングをできるようなというか、トラックをつくること、ましてや今度の体育館を、要するにそういう草地の広場を拡充する、拡大させる中で、それをつくると、特定の、ある一定のやっぱり施設だと思うんだけど、これについては、そのときの考え方をこれでもやっぱり継承するということになるんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 公園として機能を拡張する部分で、スポーツ機能というのは大切なことだと、ここの課題にもありますけれども、必要だと思っておりまして、公園として機能を拡充していくというところについては、やはり今まで考えているものの継承というふうに考えております。また、ある意味、公園を拡充することによりまして、当初目的としての防災機能ですとか、あるいは公園の憩いの機能ということにつきましても、一定程度の質の向上を図れるというふうに考えておりますので、今までの考え方の延長線上というふうに考えております。

長沢委員

 いや、だから、スポーツ機能云々というところは、当時もスポーツのことに触れていないわけじゃないんだけど、しかし、特定の競技とか、そういうものではなくて、家族なり子どもなり、レクリエーションという形での草地広場の位置付けはそういう形だったのね。だからこそ、そういう施設については、やはりつくるべきではないのだということがそこのときの合意だったと。僕が聞いているのは、考え方が変わった、前も言ったけど、考え方が変わったというんだったら、またその議論のしようがあるんだけど、あなたは継承しているということを言うものだから、それは新しく体育館をつくるという、トラックもそうだけども、それは違うんじゃないのと。ちょっともう一回聞きますけど、どうですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 繰り返しになりますけども、体育館につきましても、運動施設として、公園の機能として認められているというか、公園の機能として拡充のものとしてつくっていくというふうに考えておりますので、繰り返しになりますけど、延長線上にはあるのかというふうに考えているところでございます。

長沢委員

 スケジュールのところで。これ出ました。区民説明会も3日間についてやるということなんだけども、素案について1カ月、そして、案からまた1カ月すると。開設はとにかく、フィックスというか、決められているからかもしれないけど、ちょっとあまりにもタイトだと思うんですけど、その点については、一定の見直しをされるということはあり得るんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 区の、これまでも、昨年6月に方針を定めまして、るる御説明をしながら、議会に対しては説明をしながら進めてきたというところでございます。その中で、いろいろな方々からの意見というのも一定は聞いてきたというところでございます。今回、区としての案が固まり、説明会をしていくということでございますので、それを、意見を聞きながら、今後しっかり設計の形としていくということでございますので、プロセスとしては適切ではないかなというふうに考えているところでございます。

いながき委員

 全長300メートル、直線100メートルの陸上競技施設ということなんですが、これまでの御報告では、陸上競技用のトラックという言い方をずっとされてきていて、それが陸上競技にも利用できる園路を設置する、園路という言葉に変わったと思うんです。陸上競技ができる園路というのはよくわかりませんで、園路というと、やっぱりコンクリートですとか石畳で舗装されたような、本当に公園の芝生広場の周りを取り囲むような通路というか、道路というか、園路ですね。というのを想像してしまうんですが、この陸上競技にも利用できる園路というものの御説明をちょっと。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 表現について、よりイメージというか、今後の使い方に合った形の表現にしたいなと思いまして、こういう表現にさせていただいたんですが、仕様をどうするかというのは今後基本計画の中で検討して、また、お示しをしていきたいというふうには思っているところでございますけれども、日常的なレクリエーションですとか、遊び場としての仕様というところと、一定の中での回数はそういった陸上競技にも活用できるというふうに使っていただこうというような意図で書かせていただいているところでございまして、そういった意味での表現として適切な表現をこういうふうに書いたというところでございます。

いながき委員

 じゃあ本当に陸上用のトラックではなくて、逆に、陸上競技、走っていないときには、一般の区民の方が本当に園路としてそこを散歩できる、そういった感じのものになるということなんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 想定といたしますと、この周りでございますけど、ウォーキング、ジョギング等で使われているというところもございますので、陸上競技場の形態の300メートルについても、走ったりということも当然考えられますし、そういった今の現状の使い方というのが表現できるなというふうには考えております。

いながき委員

 国家公務員宿舎跡地の取得というのがまた突然出てきたと思うんですけれど、これというのは、ここには緊急車両用のスペースと書いてあって、これは、災害時用ということですか。ふだんはどのような形で使うんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 平和の森公園については、広域避難所として災害時には活用されるというところでございまして、これは、災害時にどういうふうな使い方を想定しているのかというようなイメージをあらわしたということでございます。

いながき委員

 災害時以外のときは、どのような形でここを整備する御予定なんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 公園の拡張用地として活用していきたいというふうに考えております。

内野委員

 これは、たしか去年の第4回定例会でこういう構想をお示しいただく予定だったと思うんですけれども、これだけの資料をつくるのは大変だったと思いますが、今回の閉会中に長引いた最も大きな、時間のかかったところはどの部分なんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 さまざまな検討をする中で、やはり体育館をこの場所につくるというのが適切だろうという判断をいたしまして、東京都といろいろと打ち合わせを進めてまいったわけでございますけれども、協力を得られるといったところ、1月に入りまして、協力が得られるというふうな合意ができたというところでございます。

内野委員

 具体的な屋内施設の、真ん中の点線のところがこれから整備するところという話だったんですけれども、下水処理施設は点線の中だけにつくられるということですか。それとも、草地広場の地下まで使ってということになるんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 知っているところではございますけれども、「草地広場の拡充」と書かれている部分は、既に地下に構造物がございまして、下水の施設が、まだ供用されていないというふうに聞いているところではございますけれども、上部については、もう土がかぶっている状況、ただし、開園はまだされていない部分というところでございます。体育館の部分につきましては、まだ施設がない、地下の構造物はつくられていない部分というところでございます。

内野委員

 さっきちょっとびっくりしたのは、体育館をつくった後に下水処理の地下の部分をつくる、それは技術的に、時間とか費用とかが結構かかると思うんですけれども、どのぐらいの想定をされているんですか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 今後、東京都と一応詳細な協議がございますので、詳しいところにつきましては基本計画の中に入れたいとは思いますけれども、そういった、上部だけ先に活用するということは可能であるというふうな判断をしているところでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

次に、4番、中野区基本構想検討案及び新しい中野をつくる10か年計画(第3次)(改定素案)についての報告を求めます。

森政策室副参事(基本計画担当)

 それでは、中野区基本構想検討案及び新しい中野をつくる10か年計画(第3次)(改定素案)につきまして御報告をさせていただきます。(資料5)

 昨年10月に素案を作成いたしまして、さまざまな形で区民の方、議会からの御意見をいただきまして検討を進めてきたところでございまして、今回、基本構想検討案及び10か年計画(第3次)(改定素案)としてまとめたところでございます。なお、10か年計画の第3次につきましては、当初、素案から案への取りまとめということで予定をしていたところでございますが、より区民の方の意見、さまざまな意見を反映させた案というふうにして検討を進めていく考えから、今回は、改定の素案、素案を改定したという形で取りまとめたところでございます。これによりまして、10か年計画の第3次の策定スケジュールについて、若干、後ほど御説明いたしますが、変更になるというところでございます。

 お手元に冊子をお配りしておりまして、まず、基本構想のほうを御説明いたします。

 基本構想検討案ということでございまして、別冊、中野区基本構想検討案という、こちらの別冊のほうをごらんいただいて、章立て、第1章から5章、目次を記載しております。この構成につきましては、素案のところから変更はございません。変更した内容については、3章、4章のところの文言を変更したというところでございますので、そちらの文言の修正につきまして、変更につきまして、別紙1、中野区基本構想検討素案からの主な変更点、こちらのほうで御説明をいたします。

 まず、第3章のところ、1番、項番1でございますが、こちらにつきましては、環境負荷の関係でございますが……。すみません、1番ではございません。失礼しました。2番です。2番、こちらは、「温暖化に伴う気候変動の影響に適応したまち」ということで、温暖化に関しまして、気候変動の影響にも適応する、対応だけじゃなくて適応についても必要だということで、こちらは将来像を追加しているところでございます。

 それから、第4章のところの4番ですね。こちらでは、防犯活動の取り組みを行う団体ということで、この主体を明確にしております。

 それから、6番も同様に、気候変動の影響に関する記述を10年後に追加しているところでございます。

 裏面にいっていただきまして、9番、こちらは、民生児童委員、社会福祉協議会等々の地域包括ケア体制を構築するに当たっての関係者ということで、その位置付けを明確にしております。

 その他の部分につきましては、さまざま、より表現をわかりやすくしたということで変更をしております。

 以上が基本構想検討素案からの主な変更点ということでございます。

 それでは、先ほどのA4の表紙、報告の資料に戻っていただきまして、(2)、この基本構想検討案に対しまして、パブリック・コメント手続を実施いたします。2月5日から26日まででございます。ホームページ、区報に掲載いたしまして、区民活動センター等々で資料を公表するということでございます。

 続きまして、10か年計画(第3次)の改定素案でございます。

 お手元に別冊を、厚いのをお配りしているところでございますが、こちらにつきましての変更点については、構成について、また後ほど御説明いたしますが、一部変更しているというところでございまして、まずは、本文等々の変更点について、別紙の資料で御説明をいたします。

 別紙2-1、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)(素案)からの主な変更点、まず、本文等というところでございます。

 まず、第1章のところ、計画の基本的な考え方、こちらが1番でございますが、こちらも先ほど基本構想のところでございましたが、気候変動による影響への適応等々についての必要性、これを将来を見据え対応すべき社会状況等に加筆しているというところでございます。

 それから、2番、これは、計画の性格のところでございますが、これはまた後ほど御説明いたしますが、まち・ひと・しごと創生法の戦略ですね、この計画については、当初この素案と兼ねるものというふうにしていたところでございますが、別に整備するということということで、2番のところ、この文言を削除しているというところでございます。

 それから、第2章にいきまして、3番、こちらは、中野駅周辺まちづくりに係る事項につきまして、グローバル都市戦略等々の検討内容を反映させて、文言を整理したというところでございます。

 続いて、2ページをごらんいただきまして、7番のところで、これは第3章に入っていきますが、成果指標を変更します。こちらは最新値が判明したことによる修正でございまして、今回、成果指標をかなり多く修正しておりますが、基本的には、素案からこれまでの間に最新値が変更になった、公表されたということで、目標値等々もあわせて変更しているということでございます。成果指標の変更についてはそういったところでございます。

 8番、第3章の8番ですね。こちらも先ほど御説明しました都市観光施策に関するグローバル都市戦略等々の検討内容を反映したというところでございます。

 3ページ、こちらはかなり成果指標のところで変更がございますが、こちらも先ほどの御説明と同様でございます。最新値を反映させているというところでございます。

 それから、4ページで、こちらは、20番ですね。これは第3章に入っていますが、区内のエネルギー消費量というところの変更をしております。こちらは目標値を上方修正しているんですが、これは、東京都環境審議会、東京都が検討しています環境基本計画で示した目標値を踏まえて、区もそれに合わせた形で上方の修正をしているというところでございます。

 それから、5ページ、23番ですね。こちらについては、U18プラザの廃止と、それから、今後の中高生の社会参加の支援等の取り組みということで、新たに記述をしております。

 それから、25番、こちらは合計特殊出生率の変更をしております。最新値を反映させていると。それから、目標値について、昨今の合計特殊出生率の上昇傾向を踏まえて、目標値を高目に変更しているというところでございます。これにつきましては、後ほど御説明いたします人口の推計のところでも同様に、この形で合計特殊出生率の反映をしているというところでございます。

 それから、6ページで、31番ですね。こちらは、オリンピック・パラリンピックに向けた取り組み、機運醸成の形を主な取り組みのほうで記述しているというところでございます。

 それから、7ページの37番ですね。こちらは、さまざま、多様な人が参加できるような形で、ユニバーサルデザインのまちづくりを推進していくということで、その課題認識、それから、取り組みをこの10か年計画のほうでも反映させていくということで、追加をしているところでございます。

 それから、8ページで、第3章の最後のところでございますが、42番で成果指標を変更してございます。これは施設管理に関する変更でございますが、先ほどございましたが、公共施設総合管理計画での60年での施設のライフサイクルというようなことがございましたが、そういった形で、それを踏まえての計画的な施設更新ということで、成果指標を別に変更していると。

 それから、43番では、セキュリティー対策に関して、より取り組みを強化していくという形で、主な取り組みの内容を変更しているということでございます。

 後ほど御説明いたしますが、下のところで、その他の主な変更点ということで、1から3章についてはこういう形で文言の整理を、文章の変更をいたしましたが、それ以外に、第4章に、財政見通し、10年間の財政フレーム、起債・基金を活用する主な事業等を追加したと。それから、参考資料として、人口動向分析・人口推計、施設整備の方向性、用語の意味を追加したというようなところで、それは後ほど本文のほうで御説明をいたします。

 それでは、もう一つの資料で、別紙2-2で、ステップに関しての変更点を別に出しておりますので、そちらも御説明をいたします。

 基本的に、ステップについては、これまでのスケジュール、事業の進捗状況に合わせた変更、それから、施設のこの間検討をいたしましたので、それの反映、また、大きくステップで取り組みを追加したところで言いますと、産業振興施策、就労支援、また、都市観光施策については、大きくステップについて加筆をしているというところでございます。

 こちらの1ページ目のところで言いますと、例えば5番ですね。5番のところで、第三中学校跡地を活用した施設整備、民間教育機関の整備誘導ということをこれまでの検討状況を踏まえて追加いたしております。

 それから、2ページにいっていただきまして、こちらは、先ほど御説明したとおり、産業振興ですとか就労支援に関するステップの取り組みを追加していると。

 それから、9番のところで、平和の森小学校の跡地の活用ということの方向性を記載しているというところでございます。

 それから、3ページで、10番、こちらも第四中学校の跡地の活用ということで、防災まちづくりを推進していくというような記載をしております。また、11番では、新山小跡地の活用ということを記載しております。

 それから、12番では、本町四丁目の用地、こちらの、今でも鍋横の自転車駐車場があるところでございますが、再整備をするということの記載でございます。

 それから、16番、こちらは認定こども園の整備について、これまでは、本文のところでは、認定こども園の転換というようなことで、取り組みの内容が本文のところでは記載してあったんですが、ステップにも展開策として盛り込んだというところでございます。

 それから、17番は、平和の森小の移転の時期について記載しているというところでございます。

 それから、4ページにいっていただきまして、18番、こちらは、第三中、第十中の統合新校跡地の機能整備について記載をしております。

 それから、19番のところでも、図書館の件について、地域開放型学校図書館のスケジューリングですとか、本町図書館、東中野図書館の統合新校への整備というようなことを追加記載しております。

 それから、20番、こちらは、区民活動センターの整備につきまして、鍋横区民活動センターの本町四丁目の整備ですとか、鷺宮区民活動センターの鷺宮小学校跡地への移転整備、また、昭和区民活動センターについては、これは従前からの計画もございますので、展開を早めるということで、ステップ2に変更しているというようなところでございます。

 それから、22番は、すこやか福祉センターの整備に関して、これは、鷺宮小への鷺宮すこやか福祉センターの移転整備ということで記載を追加しております。

 また、スポーツ・コミュニティプラザの展開について23番のところで記載しておりまして、鷺宮スポーツ・コミュニティプラザにつきましては、鷺宮体育館を活用して早期に事業を展開するというようなところで記載をしているところでございます。

 最後の5ページのところで、先ほど平和の森公園のことがございましたが、中野体育館の移転整備というところで、平和の森公園の未開園区域内への整備ということで、24番に加筆をしていると。

 それから、25番のところで、こちらは、本町四丁目の用地に高齢者会館機能を整備すると。

 それから、26番は、中野中の跡地に地域医療機関の誘致ということで、記載をしておるところでございます。

 それから、28、29につきましては、先ほど本文のところでも御説明いたしましたが、ユニバーサルのまちづくりの取り組み、それから、情報セキュリティーの強化ということで、ステップの内容を変更しているというところでございまして、以上が本文、文章の主な内容でございまして、それ以外に、今回新たに追加した内容について、若干の御説明をいたします。

 こちらの厚い冊子ですね、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)(改定素案)、こちらのほうをごらんいただきたいと思います。

 ページといたしましては、274ページでございます。

 こちらのところに、新たに、第4章のところに、財政の見通しの関係の資料を追加しております。274ページがまずは財政見通し、今後の10年間の一般財源の推移の想定ということで整理をしております。

 それから、275ページ、こちらは、10年間の財政フレームということで、一般財源ベースの推計ということでございます。御承知のとおり、ステップ1からステップ3は2年ずつで落としております。それから、ステップ4からは4年間ということで想定しているということでございます。

 それから、276、こちらは、基金の積み立て・繰り入れ計画ということで、さまざまな事業展開に応じて、こちらの基金計画をこのとおり定めているということです。

 277は起債の活用計画ということで、こういう形で、発行額、それから、公債費負担比率の推計等々、あと、起債残高の推計ということでまとめております。

 それから、278から280につきましては、起債・基金を活用する主な事業ということで、これまでステップに落としてきている、取り組みに落としてきている事業につきまして、10年間でどれぐらいの経費の見込みと、あと、起債、基金の活用の見込み等々をこちらのほうでまとめているところでございます。

 それから、281ページ、こちらからは、参考資料を新たに追加しております。

 まずは、282ページから、人口の動向分析、それから、人口推計でございます。総人口の推移ですとか、それから、人口ピラミッド、人口増減、年齢別の社会移動の動向、それから、合計特殊出生率等々のこれまでの推移を踏まえまして、中野区として人口の推計を行っております。

 まず、287ページ、こちらが基本推計としたところでございますが、これについては、合計特殊出生率が今後横ばいの状況で上昇していかないですとか、あと、全国的な人口減少も踏まえ、転入も縮小していくというような想定のもとの全国的な動向を踏まえた形での推計をしていると。この推計でいきますと、2020年をピークに人口はどんどん減少していくというようなところになっています。

 こういう推計、これを基本推計としたわけでございますが、中野区としては、こうならないようにということで、目指していく将来の推計というのを288ページに掲げてございます。288ページですね。「区がめざす将来推計」ということで、先ほどの基本推計ではなく、目指すべき将来推計、こういう形で施策を展開していきたいということで載せてございます。例えば子育て世代の定着、あるいは合計特殊出生率につきましては、先ほど御説明いたしましたが、横ばいではなくて、上昇していく、今後ずっと上昇させていくというような目標を掲げて施策展開を図っていく、そういった前提で推計いたしますと、こちらは図8でございますが、ほとんど総人口については変わらないというような推計が出てきます。区としては、この推計を目指して施策を充実させていくということでございます。

 それから、289ページ以降で、施設整備の方向性ということで、先ほど御説明いたしましたステップの変更、本文の変更を御説明いたしましたが、そういったところの施設に関する整備の方向性につきまして、289から292までまとめているところでございます。カテゴリーごとに順番にまとめているということでございます。292の最後のところでは、未利用施設等ということで、こちらについては売却、今後のことを考えて売却ということを、この5施設については挙げている、考えているというところで整理をしているところでございます。

 293ページ以降は、用語の意味ということで、用語の意味、解説をしているというというところでございます。

 以上が変更点の概要でございます。

 最後に、先ほどの表の報告資料、A4ですね、こちらのほうに戻っていただいて、2の(2)のところでございますが、この改定素案に関しまして、再度意見交換会を行うと。3回予定してございます。

 それから、裏面にいっていただきまして、10月に基本構想検討素案、それから、第3次の、10か年の素案に対して区民意見を聴取いたしました。その実施状況についてもまとめておりますので、御参照いただければと思います。

 それから、今後の予定ということで、2月5日から基本構想に関してパブコメ、それから、2月21日から10か年の第3次の改定素案に対して意見交換会を行う、3月に基本構想の議案を提出いたしまして、10か年の第3次につきましては、3月の段階で案にいたしまして、パブリックコメントを実施いたします。10か年計画につきましては、4月、約1カ月ほどですが、スケジュールがおくれる形で策定ということで進めていきたいと考えているところでございます。

 以上、中野区基本構想検討案及び新しい中野をつくる10か年計画(第3次)(改定素案)につきまして御報告をさせていただきました。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。(「ちょっと休憩してもらいたいんですけど。」と呼ぶ者あり)

 休憩いたします。

 

(午前11時40分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午前11時45分)

 

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

平山委員

 休憩中に確認を委員の皆さんされたとおりで進めるということですので、1点だけちょっと確認で伺います。

 計画全体に関することで、個別の事業は当該委員会ではないんですけれども、この計画をまとめられているのは当該委員会なので、確認をしたいんですけれども、森さんが御答弁なのか、どなたか別な方が御答弁なのか、わかりませんけど、一例だけ、U18の廃止というのが載っています。恐らくU18の廃止について、これまで委員会で議論されたことはないというふうに、私は過去の議事録を見て思っています。これは、大きな区の政策転換ですよね。だって、これまではU18を進めていくんだというふうにおっしゃっていて。そういったものが突然10か年計画の中で我々に知らされる、ほかにもあるのかもしれない。読み込まないとわからないですけども。10か年とは、そういう性質のものなんでしょうかね。というのを甚だ疑問に思わざるを得ない。どうしてこんなふうになっているのか。少し議会に対して説明が不十分なところがあるのではないのかというのを今回の改定素案というのを見て非常に感じましたので、これだけは伺っておきたいと思うんですけど、これは、お答えになりにくいかもしれないんですけども、要は、新規の事業とかなんとかだったら別ですよ。これまで区が前に進めとやってきたことを全部やめて後ろに進みますという内容になっているようなものまでが突然この中に盛り込まれている、これはどういうプロセスの中でこのようになったんでしょうか。伺います。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 施設の機能の話なので、私のほうからお答えしたいと思います。

 U18プラザにつきましては、中野の子どもたちの多様で特徴的な活動に活用できる機能や地域の育成者の養成など専門的な機能を担うものといったことで位置付けてきたところでございますが、それらについては、施設配置するものではなく、多様な個別の事業の展開としてやっていくということが適切だろうというところで、今回、こういった御提案をさせていただいたということでございます。

平山委員

 よくわからない御答弁なんですけど、もう意見だけにしておきます。進め方が丁寧じゃないです。もう少し、こういった事柄というのは、一つひとつ議会に諮っていただきながら前に政策決定を進めていっていただかないと、ちょっと不安を覚えますので、これはあえて申し上げさせていただいて、終わりにいたします。

大内委員

 今、平山委員が言ったんだけども、結局素案から改定素案に変わっているところは、線が引いてあるところが全部変わっているということで。じゃあ、でも、森さんの説明の中では今の部分というのは触れられていないけど、それは自分たちで……。触れられていたの。ちょっと触れたの。要は、あとは自分たちでどんどん読み取って聞くということになるのかな。要は、変わったのを、いきなり改定素案が出てきて、まだこれも改定素案だからまた、案になるときにまたひょっとしたらとれるということもあるということでいいんですか。そういう質疑は質疑の仕方があるから、検討素案から改定素案になって、また案になるときにまた内容が変わっていくということは、委員会質疑等によって変わっていくということで、次回しっかり質問させていただいていいんですか。

髙橋政策室長

 今、大内委員が言ったように、今これは改定素案という形でございまして、最終的には案になるところでございますが、この中でまたいろいろな御議論をいただきながら、そして、御議論いただきながら変わる部分も、案のときには変わる部分もあるかと思います。そういった面では、御議論いただくという場を設けさせていただいたということでございますので、いろんな御意見をいただきながら、また直していきたいなというふうに思っております。

大内委員

 というのはね、検討素案のときに議論されていなかったやつがいきなり改定素案に出てきちゃうと、何だと。別に議会から言われたんじゃなくて、自分たちでどんどん変えられちゃうと、わけわからないなと。だから、きっちりその辺の説明をしていただかないと。お願いしますね。

いながき委員

 1点だけ。先ほどの中野区公共施設総合管理計画(建物編)の今後10年間での123億円の財政負担の軽減を図るというのは、この10か年計画の施設整備の方向性、ここにある計画をきちんとやり遂げた結果ということで出された数字ということでよろしいんでしょうか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 この10か年の中には、例えば跡地をどういうふうに活用していくかとか、そういったことは全部網羅されているわけではないんですね。この10か年の計画の中身を施策で実施していくというのは、それは当然やっていくんですが、公共施設管理計画というのは、施設を今後必ず更新していかなきゃいけないという中の経費がどれだけ必要なのかということと、それをどういうふうに工面していく、つくっていくのか、つくり出していくのかということについて報告をさせていただいたところでございます。

委員長

 よろしいですか。他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、先ほど休憩中に御協議いただいたとおり、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)(改定素案)については保留とし、改めて……(「こっちもだよ。総合管理計画も」と呼ぶ者あり)ごめんなさい。あと、中野区公共施設総合管理計画(建物編)の考え方について、この二つについて改めて総務委員会を開き、報告を受けたいと思いますが、よろしいですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 次に、5番、中野区まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)についての報告を求めます。(「委員長、休憩してもらって」と呼ぶ者あり)

 休憩にいたします。

 

(午前11時52分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前11時56分)

 

 次に、5番、中野区まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)についての報告を求めます。

森政策室副参事(基本計画担当)

 それでは、中野区まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)につきまして御報告をさせていただきます。(資料6)

 人口減少の克服と地方創生をあわせて行うことにより、将来にわたって活力ある日本社会を維持することを目的にするということで、まち・ひと・しごと創生法が定められているところでございますが、それに関しての基本的な計画として、中野区まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定するということでございます。

 この総合戦略につきましては、当初、10か年計画と兼ねるということで報告をさせていただいて、意見交換会も一体的に行ったところでございますが、今回は別にするということにいたしまして、10か年計画のほうから関連する取り組みなどを抽出して、案として取りまとめたというところでございます。

 構成としては、第1章、基本的な考え方、人口動向分析、将来展望ということで第3章のところで具体的な取り組みをまとめているというところでございます。

 内容等でございますが、まず、国のほうが総合戦略を策定しておりますので、それの方向性として勘案いたしまして、ただ、一方で、中野区の実情に応じた形で内容を整理したというところでございます。計画期間につきましては、本年度、平成27年度から平成32年度までの6年間ということでございます。将来展望、人口の将来展望をいたしまして、この総合戦略のほうに踏まえていくというところでございます。裏面にいっていただきまして、基本的な方針といたしまして、二つ掲げてございます。少子化を克服し、将来の人口減少の緩和を図る、超高齢社会、人口減少局面においても、地域社会、地域経済の力を高め、持続可能で豊かなまちを形成すると。この基本的な方針を定めて、四つの基本目標を定めております。そちらのところで、(5)で記載しているとおりでございます。基本目標を達成するために講ずるべき施策、それから、取り組みを定め、各施策の効果を客観的に検証できる指標、KPIと言っておりますが、これを設定いたします。検証に当たっては、区政運営のPDCAサイクルと同様に、外部の評価委員等を活用して、検証を行うというところでございます。

 それでは、お手元の冊子、中野区まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)をごらんいただきたいと思います。

 第1章のところで基本的な考え方を述べておりますが、こちらについては、先ほど御説明したとおりでございます。

 それから、第2章、4ページ以降、こちらは、人口の動向分析、将来展望を整理しております。これも、これは先ほど10か年計画のところでも同様な形で見ておりますが、人口の動向分析をいたしまして、中野区としての人口推計をしているというところでございます。中野区といたしましては、10ページのところに書いてございますこの将来推計、こちらの人口構成を目指し、施策を充実させていくと。当然のことながら、まち・ひと・しごと創生総合戦略についても、目指すべき人口に向かって戦略、施策を展開していくということでございます。

 それから、11ページ以降が具体的な基本目標と、それに対応する施策でございます。

 12ページ、まず、基本目標、「安心して子ども産み、育て、住み続けられる環境をつくり、少子化を克服する」、この基本目標に対しまして、基本的方向、それから、施策を設定し、その効果を図るためのKPI、重要業績評価指標を定めていくというところでございます。取り組みとして、①、②、③ということで、三つ設定しています。同様に、次が二つ目の施策イということで、「子どもの育ちを支える地域づくり・サービスの充実」ということで、評価指標と取り組みを、こちらは六つ設定しています。15ページ、施策ウとして、「仕事と生活の調和の推進」それから、施策エ、「ライフステージやスタイルに応じた多様な住宅の誘導」、ということでまとめています。

 17ページ以降が、次が基本目標Ⅱになります。「すべての人が社会に参加し、支えあう、全員参加型社会を構築し、地域社会の力を高める」という目標に向けまして、施策を設定しています。施策ア、「社会参加、雇用・就労支援の推進」、それから、19ページ、施策イ、「地域活動へとつながる学びの推進」、それから、20ページ、施策ウ、「地域活動、見守り・支えあい活動の拡充」というところで設けています。

 22ページ、今度は基本目標の三つ目、「グローバルな展開を視野に入れたビジネスの活性化や、都市観光を推進し、中野のまちの都市の魅力を向上させ、地域経済の力を高める」という目標を立てて、こちらの目標に向かって施策を設定していると。施策ア、「世界に開かれた経済活動とにぎわいの拠点」、それから、23ページ、「都市観光推進」、24ページ、「くらしと交流の中心となる商店街振興」、25ページ、「グローバルなビジネスや活動の形成」、26ページ、施策オで、「重点産業の振興と地域産業の活性化」と。

 最後に、基本目標の四つ目、「地方と都市の連携強化により、相互発展を図る」ということで、施策として、「交流事業、新しい暮らし方の推進」ということでまとめているということでございます。

 以上がこちらの内容でございまして、今後、これにつきまして、2月5日からパブリック・コメントを実施いたしまして、3月に決定をしたいというふうに考えているところでございます。

 以上、中野区まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)につきまして御報告をさせていただきました。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

平山委員

 端的に聞いていきますから、端的に答えてください。

 これは、10か年と分けられたのはなぜですか。そもそもは10か年と一緒というお話でしたけど、私の理解では、そもそも分けてつくるものを途中で10か年と一緒にしようというふうになって、また分けたような記憶があるんですが、理由だけお答えください。

森政策室副参事(基本計画担当)

 おっしゃるとおり、最初は一緒にするというふうにしたところでございますが、10か年計画につきまして、スケジュールを少し変更したというところがございます。この総合戦略につきましては、国からの補助金との関係もございまして、本年度中に策定を求められているところでございます。その関係もありまして、10か年計画とは別に本年度中の策定を目指すということにしたものでございます。

平山委員

 お尻が決まっていてね。お尻を守らないとお金を返さなきゃいけないから、大変なことになるんですけど、ただ、一方で、大事な計画なんでしょう。本来であれば、違う議論の進め方ができたはずなんです。そこはよくよく反省していただきたいというか、ということと、これに予算がついていましたよね、調査費。これはどのように執行されていますか。

森政策室副参事(基本計画担当)

 この創生総合戦略の観点の一つとして地域活性化というようなこともございますので、その観点から、観光客への調査というようなことでの実態調査を行ったところでございます。

平山委員

 観光客の実態調査だと、所管が違うでしょう。

森政策室副参事(基本計画担当)

 総合戦略の所管としてはこちらでございます。観光客、そういうデータについては、区として今までしっかりとしたものを持っていなかったというようなところがございますので、この経費を使って調査を行ったというところでございます。

平山委員

 森さんのところで行われたんですか。

森政策室副参事(基本計画担当)

 都市政策推進室に執行委任という形で行いまして、主体としては都市政策推進室のほうで行ったというところでございます。

平山委員

 これで最後にします。本当は、予算担当にも聞きたかったんです。予算時に説明を受けていた内容とはちょっと違うかなという気もしたので。この件に関して、いろいろ大変だった、10か年というものと一緒にやらなきゃいけなかった、それは、10か年と内容を切り離したものにできるはずがないから、ほかの区と比べて、うちは基本計画と一緒につくるということで、大変さは多かったと思うんです。そこは理解をします。なかなか進められない、予算もなかなか執行ができないという状況があったのは理解をしますけれども、結果としてあまり評価ができるような仕事の進め方ではなかったなと思います。中身について本当はいろいろ言いたいんです。指標もこれでいいのかなんて思うんですけど、もうお尻が決まっちゃっているから、議論もできない。そこは、改めて質問の意を酌んでいただければなと思いますので、これで終わります。

大内委員

 先ほどから出た10か年もそうなんですけど、これもそうですけども、どれを中心にして物事を見ていけばいいの。さっきの総合管理計画もそうだけど、10か年を見てこれを見ればいいの。これを見て10か年を見るの。どれが上位とは言わないけど、どれが骨格になっていくんですか。

森政策室副参事(基本計画担当)

 区の基本計画は10か年計画でございますので、まずは10か年計画があると。それと整合をとる形で、こちらの総合戦略を策定していくというところでございます。

長沢委員

 施策設定と政策検証ということで、重要業績評価指標、KPIを使うということですね。これは、この前の、国のほうでそれを言っているんだよね、考え方というか、施策の方向として。ここで言っている重要業績評価指標というのは、10か年で掲げている目標、これと横引きにしたものなんですか。

森政策室副参事(基本計画担当)

 10か年のほうから抽出してこちらのほうに落としております。

長沢委員

 それで、先ほど平山委員が言ったように、これ自身は、とにかく国のほうでつくるんだと。それで、これに基づいて交付金とか、いろいろ申請もしてというお話なんだよね。それで、ここで言っている今のKPIの話なんだけども、つまり、アウトカムで出しなさいよという話なんだけど、僕は、10か年の、ごめんね、これまでのと言ったほうがいいかもしれない。これまでの10か年で掲げていたのは必ずしもアウトカムで出しているようなものじゃないと思っていて、それが国のほうで今度は申請というか、交付金をもらいましょうということで、この計画自身を出すわけだよね。戦略を出すわけだ。そのときに、あなたたちそれは違うよと。それは大丈夫なの。区のほうで、これは客観的にちゃんとできますよ、しかも、どういった施策をするのかというのを客観的に判断できなくちゃだめよとされているわけだよね。それはもう国のほうといろいろやっていて、大丈夫という話でいいのかな。

森政策室副参事(基本計画担当)

 国のほうでは、大方の、一定程度のフォーマットは示されているところでございますが、こういう形での策定の方向性については国とも調整をした上で、整理をしているところでございます。

長沢委員

 これは、ちょっと僕しつこいかもしれないんだけど、もう一つ、「検証にあたって」というやつね。国のほうで一定示されて、本会議の場でも言わせてもらったんだけど、これを見ると、改めて言うと、「PDCAのサイクルと同様に」ということで、「外部の評価委員等の」、「等」とはなっているのかな、評価によって効果検証を行うと言うんだけど、一応国のほうでは、金融であるとか、あるいは労組であるとか、そういったこともあるんだけど、外部評価の方たちはそういう形で選んでいないよね。こういったものはどういう形で、要するに総合的にやっていったほうがいいと思っているんだけど、いわゆる区民参加というか、やっぱりそういう業界というか、を含めてね。そういったものはこれだと見えにくいんだけど、やっぱりこれまでと同様なあれなのかな。外部評価、「等」となっているから、一定の外部評価自身のあれも区民には一応説明するから、決算とか、ああいう場で。あるいは予算の場でも、これからの主要施策みたいな形で出しているから、でも、その範疇だと思うんだよね、それはそういうことで、この点についても、別に国からどうとかこうとかということはないの。そういう聞き方しましょうか。

森政策室副参事(基本計画担当)

 どういう形で評価するか、誰に対して評価を求めるかというところまで、細かいところまで求められているわけではございませんので、区のこれまでの行政評価の仕組みを活用しながら評価を行っていきたい、検証を行っていきたいというふうに考えております。

南委員

 先ほど大内委員からも話がありましたけど、10か年計画が主体となって、まち・ひと・しごと創生総合戦略はその従になるということなんですけども、補助金の関係とかで、先ほど平山委員からも話がありましたけど、もうやはり総合戦略のほうをどうしても先にやらなきゃならないという中で、結局、従の中身の、先ほど指標とか、さまざま、どういったことなのかということをやはりまだまだ質疑したいところもあるんですけれども、その中で、きょう、もうこれで報告事項を終えて、手続等に入っていかなきゃならないという、それは十分わかるんですが、それで、この10か年計画はこの4月に策定を目指すという、その従の中のものが10か年計画の中に入れ込むわけですね。その中で、総合戦略の中ではちょっと不十分だったなと思うようなことを10か年の中でまた議論になっていった場合に、それは、違ってくるという可能性もあるわけですよね。

森政策室副参事(基本計画担当)

 現時点での10か年の改定素案のほうから抽出してこちらの案をつくっております。整合性をとったと。(「10か年がまだ決まってないのに、それから出すのはおかしいじゃない」と呼ぶ者あり)現時点で整合性をとったというところでございます。今後の検討次第で、若干のずれというところは、想定はされるところでございますが、大きな方向性についてはずれることがない、具体的な細かなところのずれというのは、別の計画ですので、それはあり得るかなとは思っております。

髙橋政策室長

 基本的には、10か年計画が大きな上位計画でございます。その中から持ってくるところでございますが、先ほどおっしゃったように、一緒の計画にしようかということでございましたが、分けたという理由は、やはり上位計画、10か年計画とまた違う計画であるという位置付けが必要なのかなというふうに考えてございます。持ってくるものは同じだとしても、若干的に、10か年計画はまだ決まってございませんが、10か年計画と似たようなところはありますが、最終的な計画のところが、若干、方向性は同じでも、例えば指標とか何かは若干違っていても、それは幸いという言い方は変ですけども、それも一つの計画でございますので、違った部分があってもいいのかなというふうに思いますので、今おっしゃったように、矛盾するのではないかという部分はありますが、そこについては、私は国に対しても矛盾はしていないだろう、一つの方向性は合っているのではないかなというふうに思っております。

南委員

 この10か年、第3次の計画が上位計画であると。その中でこの総合戦略のほうはさらに具体的な内容の計画のものであるけれども、10か年はどうしても4月、おくれての策定になるわけですけれども、その中で、やはり、これからこの10か年については改めて質疑をするという中なんですけども、当然10か年計画と総合戦略、これもリンクといいますか、しっかりとそういった整合性を持たせるようなことを図っていかなければならないので、その辺は、手続上、今回、どうしてもしようがなかったという部分はありますけれども、その辺は重々考えて行ってもらいたいということは申し伝えておきたいと思います。よろしくお願いします。

髙橋政策室長

 今、委員がおっしゃったように、この総合戦略を進めるに当たっての最終的な施策の運営方法、そういった施策ですね、そういったものに関しては、いろいろ10か年で御議論をいただきながら、そういった施策のほうの推進、進め方については合わせていきたいなというふうに思っております。

委員長

 よろしいですか。他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 本日予定していた日程が終了していないということで、次回の日程等について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後0時16分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後0時19分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は2月9日火曜日、午後1時からとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 本日予定した日程は以上で終了しましたが、各委員、理事者から発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で総務委員会を散会します。

 

(午後0時19分)