平成28年03月10日中野区議会本会議(第1回定例会)
平成28年03月10日中野区議会本会議(第1回定例会)の会議録
28.03.10 中野区議会第1回定例会(第6号)

.平成28年(2016年)3月10日、中野区議会議事堂において開会された。

.出席議員(42名)

  1番  加  藤  たくま         2番  若  林  しげお

  3番  日  野  たかし         4番  木  村  広  一

  5番  ひやま     隆         6番  山  本  たかし

  7番  渡  辺  たけし         8番  内  野  大三郎

  9番  羽  鳥  だいすけ       10番  北  原  ともあき

 11番  高  橋  かずちか       12番  内  川  和  久

 13番  甲  田  ゆり子        14番  小  林  ぜんいち

 15番  白  井  ひでふみ       16番  中  村  延  子

 17番  細  野  かよ子        18番  小宮山   たかし

 19番  広  川  まさのり       20番  い  さ  哲  郎

 21番  佐  野  れいじ        22番  いでい   良  輔

 23番  伊  東  しんじ        24番  平  山  英  明

 25番  南     かつひこ       26番  小  林  秀  明

 27番  森     たかゆき       28番  石  坂  わたる

 29番  いながき  じゅん子       30番  小  杉  一  男

 31番  浦  野  さとみ        32番  伊  藤  正  信

 33番  高  橋  ちあき        34番  大  内  しんご

 35番  市  川  みのる        36番  篠     国  昭

 37番  久  保  り  か       38番  酒  井  たくや

 39番  近  藤  さえ子        40番  むとう  有  子

 41番  長  沢  和  彦       42番  来  住  和  行

.欠席議員

      な  し

.出席説明員

 中 野 区 長  田 中 大 輔      副  区  長  川 崎   亨

 副  区  長  本 田 武 志      教  育  長  田 辺 裕 子

 政 策 室 長  高 橋 信 一      経 営 室 長  篠 原 文 彦

 都市政策推進室長 長 田 久 雄      西武新宿線沿線まちづくり担当部長  角  秀 行

 地域支えあい推進室長 野 村 建 樹    区民サービス管理部長  白 土   純

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 奈 良 浩 二  健康福祉部長 瀬 田 敏 幸

 保 健 所 長  寺 西   新      環 境 部 長  戸 辺   眞

 都市基盤部長   尾 﨑   孝      政策室副参事(企画担当) 海老沢 憲 一

 経営室副参事(経営担当)  朝 井 めぐみ

1.本会の書記は下記のとおりである。

 事 務 局 長  小 田 史 子      事務局次長    堀 越 恵美子

 議事調査担当係長 佐 藤   肇      書     記  関 村 英 希

 書     記  東   利司雄      書     記  大 野 貴 子

 書     記  細 川 道 明      書     記  江 口 誠 人

 書     記  井 田 裕 之      書     記  田 中   寛

 書     記  福 島 ル ミ      書     記  遠 藤 良 太

 書     記  香 月 俊 介      書     記  亀 井 久 徳

 

 議事日程(平成28年(2016年)3月10日午後1時開議)

日程第1 第6号議案 平成28年度中野区一般会計予算

     第7号議案 平成28年度中野区用地特別会計予算

     第8号議案 平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計予算

     第9号議案 平成28年度中野区後期高齢者医療特別会計予算

     第10号議案 平成28年度中野区介護保険特別会計予算

日程第2 第12号議案 中野区行政委員会の委員及び非常勤の監査委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例

     第14号議案 中野区行政不服審査法施行条例

     第15号議案 行政不服審査法の施行に伴う関係条例の整理等に関する条例

     第16号議案 中野区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例

     第17号議案 中野区職員の分限に関する条例の一部を改正する条例

     第18号議案 中野区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例

     第19号議案 中野区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例

     第20号議案 中野区職員の特殊勤務手当に関する条例等の一部を改正する条例

     第21号議案 中野区立幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例

     第22号議案 中野区人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例

     第24号議案 南部すこやか福祉センター新築に伴う什器類の買入れについて

     第47号議案 中野区事務手数料条例の一部を改正する条例

     第48号議案 第二中学校体育館等特定天井落下対策等工事請負契約

     第51号議案 中野区職員の退職管理に関する条例

日程第3 第25号議案 中野区地域事務所設置条例の一部を改正する条例

     第26号議案 中野区特別区税条例の一部を改正する条例

     第27号議案 中野区国民健康保険条例の一部を改正する条例

     第28号議案 中野区介護保険条例の一部を改正する条例

     第29号議案 東京都後期高齢者医療広域連合規約の変更について

     第49号議案 中野区指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例

     第50号議案 中野区指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例

日程第4 第30号議案 中野区すこやか福祉センター条例の一部を改正する条例

     第31号議案 中野区中野福祉作業所条例の一部を改正する条例

日程第5 第32号議案 中野区特定高架道路等に関する基準を緩和する条例

     第33号議案 中野区建築審査会条例の一部を改正する条例

     第34号議案 中野区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例

     第35号議案 中野区立公園条例の一部を改正する条例

     第36号議案 中野区妙正寺川公園条例の一部を改正する条例

     第37号議案 中野区防災会議条例の一部を改正する条例

     第38号議案 水防及び災害応急措置の業務に従事した者の損害補償に関する条例の一部を改正する条例

     第39号議案 特別区道路線の認定について

     第40号議案 特別区道路線の認定について

     第41号議案 特別区道路線の認定について

     第42号議案 特別区道路線の認定について

日程第6 第43号議案 中野区保育所条例の一部を改正する条例

     第44号議案 中野区保育所保育料等の徴収等に関する条例の一部を改正する条例

     第45号議案 中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例

     第46号議案 指定管理者の指定について

     第52号議案 中野区立幼稚園条例の一部を改正する条例

 

午後1時00分開議

○議長(北原ともあき) 定足数に達しましたので、本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。

 この際、御紹介申し上げます。

 去る2月17日の本会議において選挙管理委員選挙を行った結果、当選され、3月3日付で当区の選挙管理委員に就任されました江口済三郎委員長、手塚憲三委員、佐伯利昭委員、吉原宏委員を御紹介申し上げます。

 最初に、江口済三郎委員長。

〔江口済三郎選挙管理委員長登壇〕

○選挙管理委員会委員長 (江口済三郎) ただいま御紹介いただきました江口済三郎でございます。区議会におきまして、中野区選挙管理委員を選任いただきましてありがとうございました。3日の日に第20期の選挙管理委員会がスタートいたしました。その際、委員長の大任を拝命することになりました。よろしくお願い申し上げます。

 ことしの7月には、参議院選挙が予定をされております。18歳選挙権という新しい制度の施行、この選挙を通じて多くの区民の皆さんが投票に行き、そして政治に関心を示していただくよう努力してまいりたいと思いますので、今後とも諸先生方の御指導、御鞭撻をお願い申し上げまして御挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。

○議長(北原ともあき) 次に、手塚憲三委員。

〔手塚憲三選挙管理委員登壇〕

○選挙管理委員(手塚憲三) ただいま御紹介をいただきました手塚憲三と申します。このたび、選挙管理委員という重責、この重たい仕事に御選任をいただきまして、まことにありがとうございます。

 ことしは18歳からの人々が選挙に参加するという、ある意味記念すべき年に、それだけにこの仕事の重さを今強く感じておるところであります。何分にも素人でありますので、市民感覚でこの選挙という大事な仕事、事務の執行に全力を挙げたいというふうに思っております。どうぞいろいろな点で御指導いただくと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

○議長(北原ともあき) 次に、佐伯利昭委員。

〔佐伯利昭選挙管理委員登壇〕

○選挙管理委員(佐伯利昭) このたび中野区選挙管理委員に御選任いただきました佐伯利昭でございます。先ほど来、他の委員からも話が出ておりますように、選挙権年齢が18歳へと引き下げられることし、公正な選挙が行われることはもとより、何といいましても投票率の向上、これに全力を傾けてまいりたいと思います。その職務、しっかりと務めてまいりますので、どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。

○議長(北原ともあき) 次に、吉原宏委員。

〔吉原宏選挙管理委員登壇〕

○選挙管理委員(吉原宏) ただいま御紹介いただきました吉原宏でございます。責任の重大さを痛感いたしております。昨年4月まで、区議会議員として皆様方には大変お世話になりました。ありがとうございました。一票の重み、尊厳というものを常に踏まえながら職務遂行に専念してまいろうと思います。今後とも皆様方の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。本日はありがとうございました。

○議長(北原ともあき) 以上で紹介を終わります。

 これより日程に入ります。

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 第6号議案 平成28年度中野区一般会計予算

 第7号議案 平成28年度中野区用地特別会計予算

 第8号議案 平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計予算

 第9号議案 平成28年度中野区後期高齢者医療特別会計予算

 第10号議案 平成28年度中野区介護保険特別会計予算

(委員長報告)

 

○議長(北原ともあき) 日程第1、第6号議案から第10号議案までの計5件を一括議題に供します。

 

平成28年(2016年)3月9日

 

中野区議会議長 殿

 

予算特別委員長 若林 しげお

(公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

6

平成28年度中野区一般会計予算

3月9日

7

平成28年度中野区用地特別会計予算

3月9日

8

平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計予算

3月9日

9

平成28年度中野区後期高齢者医療特別会計予算

3月9日

10

平成28年度中野区介護保険特別会計予算

3月9日

 

○議長(北原ともあき) 予算特別委員会の審査の報告を求めます。若林しげお予算特別委員長。

〔若林しげお議員登壇〕

○2番(若林しげお) ただいま議題に供されました第6号議案、平成28年度中野区一般会計予算、第7号議案、平成28年度中野区用地特別会計予算、第8号議案、平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計予算、第9号議案、平成28年度中野区後期高齢者医療特別会計予算、第10号議案、平成28年度中野区介護保険特別会計予算、以上5件の予算特別委員会における審査の経過の概要とその結果並びに主な質疑、要望及び問題点の指摘等について御報告申し上げます。

 なお、予算の内容につきましては、本会議における提案説明や当委員会における詳細な総括説明がありましたので、省略いたします。

 それでは、初めに審査の経過の概要とその結果について御報告申し上げます。

 当委員会は、2月23日の本会議において設置され、同日直ちに委員会を開きました。

 初めに正副委員長の互選を行い、その後、五つの分科会の設置、分科会分担区分の決定及び分科会委員の選任を行いました。

 続いて、各分科会の正副主査を選任し、理事会の設置と理事の互選を行いました。

 そして、直ちに理事会を開会し、審査方法や日程など予算特別委員会の運営について協議を行い、その内容を委員会に報告し、決定いたしました。

 2月24日には政策室長及び各室長、部長から総括説明を受け、2月25日は各委員が予算議案を検討するための予算検討日といたしました。

 そして、2月26日、29日、3月1日、2日の4日間にわたり、21名の委員が総括的な質疑を行いました。

 なお、総括質疑に資するため、198件の資料要求を行い、資料の提出を受けました。

 その後、長沢和彦委員ほか6名から委員長宛てに提出された第6号議案、第7号議案及び第8号議案に対する予算の組み替えを求める動議を議題とし、提案説明を受けました。

 それでは、予算の組み替えを求める動議の内容について御紹介いたしますが、その内容は多岐にわたりますので、概要を御紹介いたします。

 その概要は、子ども教育費中、特別教室冷房化、トイレ洋式化、都市基盤費中、感震ブレーカー設置助成の実施などを求め、一方で、経営費中、新区役所整備、都市政策推進費中、中野駅周辺地区整備、中野駅地区都市施設整備などの削減を求めており、財源については財政調整基金からの繰り入れにより賄うというものです。

 また、3月3日、4日及び7日の3日間は分科会ごとに審査を行い、3月9日、当委員会において各分科会主査の報告を受けました。

 その後、動議に対する質疑を求めたところ、5名の委員から質疑がありましたので、主な質疑の内容について報告いたします。

 初めに、認可保育園の増設推進について、区立と私立のどちらを想定しているのかが問われ、公設なのか、民設なのか、区の財政にどういった負担を及ぼすのかを掘り下げて検討しなければならないと指摘し、事業スキームの見通しが区に対して問われました。

 また、組み替えの理由について、経済の動向の見込みに関する見解が問われ、行政においては財政の健全化が重要であり、組み替え動議の内容はただのばらまきで、施策展開の裏付けがないとただされました。

 次に、学校施設整備の増額について、その財源が問われ、分科会では「国庫補助金で賄う」との答弁があったのが、全体会での答弁と異なっており、提案者が責任を持って各分科会で説明できない状況では組み替え動議は審議するに値しないと指摘されました。

 次に、中野駅周辺の関連予算が削減されている理由をただし、分科会では区民合意がないことを理由にしていたが、住民参加は適切に行われており、組み替えの理由には当たらないと指摘されました。

 次に、組み替え動議の審査における分科会と全体会での答弁の齟齬について、該当分科会に所属する提案者の委員に対し、分科会での答弁内容をただした上で、答弁に勘違いや齟齬があるようでは審議に値しないと改めて指摘がされました。

 その他、ブラック企業対策の専門相談窓口の開設、温暖化防止推進の増額、コミュニティFMの開局準備などについて質疑がありました。

 その後、質疑を終結し、討論を省略して直ちに採決いたしました。採決は議案ごとに行いました。

 初めに、第6号議案の組み替えを求める動議を起立により採決した結果、動議は起立少数で否決されました。

 続いて、第6号議案の原案を起立により採決した結果、起立多数で可決すべきものと決しました。

 次に、第7号議案の組み替えを求める動議を起立により採決した結果、動議は起立少数で否決されました。

 次に、第7号議案の原案を起立により採決した結果、起立多数で可決すべきものと決しました。

 次に、第8号議案の組み替えを求める動議を起立により採決した結果、動議は起立少数で否決されました。

 続いて、第8号議案の原案を起立により採決した結果、起立多数で可決すべきものと決しました。

 次に、第9号議案について起立により採決した結果、起立多数で可決すべきものと決しました。

 次に、第10号議案について起立により採決した結果、起立多数で可決すべきものと決しました。

 次に、委員会での審査過程における主な質疑、要望及び問題点の指摘等について御報告いたします。

 初めに、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)(改定素案)について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎に係る実施設計延期の理由を問い、その予算の減額補正と債務負担行為の廃止に伴う計画の見通しをただすとともに、さらなる経費負担の懸念が示され、JRとの協定締結、実施設計開始時期と完成年次の見込みが問われました。

 次に、鷺宮地区まちづくりについて、鷺ノ宮駅周辺まちづくり検討会が野方、都立家政に先んじて設立される理由が問われ、都が動かなければまちづくりが進まないという課題に対するまちづくり検討会における検討の方向性をただすとともに、現状の都市計画に対する正しい理解の必要性が指摘されました。

 次に、平和の森公園再整備構想(案)について、現状の少年スポーツ広場の面積と利用条件、使用料をただした上で、多目的広場にするために検討している拡張の程度が問われ、学童軟式野球の広さであっても相当の樹木を伐採することになると、防火樹林としての役割に懸念が示され、拡張を行うべきでないとただされました。

 次に、平成28年度予算について、都区財政調整制度の概要をただし、特別交付金の当初予算額と決算額との乖離に関する区の見解が問われ、予算計上額が23区の中で下位であることを指摘した上で、特別交付金の当初予算の計上は工夫が必要であるとし、改善が求められました。

 次に、中野二丁目地区まちづくりについて、千光前通りの拡幅が難しいとする理由が問われ、地区計画制度の活用により、建築物をセットバックして道路状の公共空間を確保する手法の可能性をただすとともに、公共のまちづくり事業が周辺まちづくりに波及効果をもたらすものにしなければならないと指摘されました。

 次に、まち・ひと・しごと創生総合戦略について、2040年、2060年の段階での生産年齢人口減少による区民税への影響額、年少、老年人口増加による扶助費・繰出金への影響額をただし、将来を見通した財源の確保、基金の積み上げ方などを検討すべきであるとただされました。

 次に、地域スポーツクラブとスポーツ・コミュニティプラザの運営について、開設の経緯及びこれまでの自主運営から事業者委託により行うこととした判断がただされ、想定している事業者の法人形態と委託する事業を問うとともに、地域スポーツクラブの実態が形骸化するとの懸念が示されました。

 次に、子ども・若者の貧困対策について、平成27年度学習支援事業の効果の検証状況が問われ、中学生に対する学習支援事業については、3年生だけでなく、1、2年生のうち、少人数を対象とした支援を試行的に行い、結果を見ていくことが必要ではないかとただされました。

 次に、世界最先端水防システムの構築について、ゲリラ豪雨に的確な報道を促すためのタイムライン作成が提案され、入手したゲリラ豪雨情報について、防災行政無線、ホームページやエリアメール等、活用できるあらゆる手段を使って周知すべきとただすとともに、優先順位をつけて対処する必要性が指摘されました。

 次に、弥生町まちづくりについて、都営川島町アパート跡地に新設される公園を地域の防災まちづくりのシンボルにしていくべきだとただし、防災専用の掲示板を設置し、エリア一帯の防災情報、スタンドパイプや消火栓の位置などが一目でわかる地図を掲示してはどうかと提案されました。

 次に、ユニバーサルデザインのまちづくりについて、中野駅周辺のバリアフリーに関し、区民によるまち歩き点検の際に出た意見を事業にどのように生かす予定か問われ、視覚障害者の転倒事故発生の把握状況をただした上で、視覚障害者が利用する機会の多い、施設に至る道路における点字ブロックの早急な整備が求められました。

 次に、区の職員評価とその処遇について、職員の評価と処遇への反映方法をただした上で、相対評価の分布制限について問われ、絶対評価と相対評価の二つの基準による評価には矛盾があるとの懸念が示され、評価は一つの基準で行うべきで、相対評価を用いるのは難しいのではないかとの指摘がありました。

 次に、平和の森公園再整備構想(案)について、今後4年間のスケジュールが問われた上で、特殊な工法で建設する体育館の工事期間をただし、中野体育館への閉鎖期間を短くする工夫を問うとともに、体育館建設と既存公園部分の改修工事を分離して進めることにより、多目的広場を体育館より早期に開設すべきであると指摘がされました。

 次に、施政方針説明について、施政方針説明では「真正面から出生率の向上に取り組んでいきたい」と述べているが、施策に取り組む部署が多岐にわたり、連携がとれなければ達成は困難であると指摘し、今後の取り組み体制のあり方と取り組みに対する区の姿勢がただされました。

 次に、質の高い保育の提供について、保育士等キャリアアップ補助及び保育士確保事業補助の対象施設、対象者数、予算が問われ、保育施設の処遇改善への取り組みをただすとともに、子ども・子育て支援新制度において、認可施設に対し区が行うこととなる指導検査の際、抜き打ち検査を実施すべきであると求められました。

 次に、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)(改定素案)について、計画への区民意見の反映状況を問われ、U18プラザ廃止により、地域からどれだけ子どもたちのスペースがなくなるかをただし、異世代が交流できる子どもたちの拠点を少しでも残してほしいと求められました。

 次に、幼児期の教育・保育について、私立保育園で障害のある幼児を受け入れる場合、教諭や介助員の配置に対する都や区から得られる支援が問われ、私立幼稚園に一層の理解を求めることや、さらなる支援策を講ずることが必要であると指摘し、区には受け入れ施設の十分な確保に取り組む責務があるとただされました。

 次に、特別支援教室について、児童1人当たりの指導時間の想定と東京都の指針における指導時間の上限をただした上で、指導時間をふやす予定がないかをただし、区には知的障害の固定学級はあるが、情緒障害の児童の受け入れがないと指摘し、情緒障害の固定学級の設置が提案されました。

 次に、中野区内拠点間ネットワーク環境の見直しについて、再構築することとした理由及び現状と比較した利用料金の多寡が問われ、住民基本台帳情報を流す回線とインターネット接続回線を1本にまとめると、攻撃やマイナンバー情報漏洩の危険があると指摘し、費用対効果を検証して導入の可否を検討すべきであるとただされました。

 次に、平和の森公園再整備構想(案)について、4年後の東京オリンピック・パラリンピックに間に合わせることが計画の動機にあるのかをただし、性急に計画を推し進めるよりも、後年、オリンピック・パラリンピックの反動不景気を払いのけたと言われるような施設を計画してはどうかと提案されました。

 次に、地域包括ケア体制の推進について、新総合事業の開始時期が平成29年度に延期になった理由を問い、第7期介護保険事業計画の策定と時期が重なることによる事務集中への懸念が示され、利用者や家族にとって不安がないように丁寧に説明し、相談窓口職員への研修等により、利用者本意のサービスに努めるよう求められました。

 以上が主な質疑、要望及び問題点の指摘であります。

 なお、このほか項目のみを挙げてみますと、男女共同参画推進について、教育・子ども環境の整備について、都市計画決定について、子育て支援について、国民健康保険について、行政評価について、中野区独自の民泊制度の制定について、子どもの読書推進について、若者支援事業について、空き家対策とその利活用について、税収向上の取り組みについて、海での体験事業について、職員能力開発について、エコ・リサイクル・ごみについて、区立幼稚園について、公立小中学校へのICT機器導入についてなどの質疑及び要望等がありました。

 また、これらの項目のうち幾つかの項目については、複数の委員から質疑及び要望があったことを申し添えておきます。

 なお、予算特別委員会は議員全員をもって構成されることから、質疑等の紹介は以上のとおり概要といたします。詳細につきましては、予算特別委員会の会議録により御承知いただきたいと存じます。

 また、各分科会における質疑応答につきましては、当委員会において各分科会主査から詳細な報告があり、委員会会議録に記載しておりますので、その内容は割愛させていただきます。

 以上、簡単ではございますが、予算特別委員会における審査の経過の概要とその結果、並びに主な質疑、要望及び問題点の指摘等についての報告を終わります。

○議長(北原ともあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき)御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 これより討論に入ります。羽鳥だいすけ議員、高橋かずちか議員、平山英明議員、石坂わたる議員から討論の通告書が提出されていますので、順次、通告議員の討論を許します。

 最初に、羽鳥だいすけ議員。

〔羽鳥だいすけ議員登壇〕

○9番(羽鳥だいすけ) 上程中の第6号議案、平成28年度中野区一般会計予算、第7号議案、平成28年度中野区用地特別会計予算、第8号議案、平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計予算、第9号議案、平成28年度中野区後期高齢者医療特別会計予算及び第10号議案、平成28年度中野区介護保険特別会計予算の5議案に対し、日本共産党議員団の立場から一括して反対の討論をいたします。

 現在の社会・経済情勢は、「世界で一番企業が活動しやすい国」を掲げた安倍政権によるアベノミクスの破綻がいよいよ明瞭になっています。実質賃金は4年連続のマイナスとなり、2015年度10~12月期の国内総生産(GDP)も0.3%減少し、家計消費支出もマイナスとなりました。消費税の8%への大増税から2年近くになりますが、日本の経済は安倍首相自身が「予想以上に消費が落ち込み、それが現在まで続いている。予想以上に長引いている」と認めざるを得ないほどの状況です。そのような中、中野区が地方自治体の本来の役割である住民の福祉向上の原点に立ち返り、予算編成に臨むことが何よりも求められています。区民の切実な願い実現のために、我が会派としても予算原案の撤回と再提出を求める組み替え動議を提出いたしました。

 平成28年度予算案に反対する理由として、以下4点について述べます。

 第1は、昨年に引き続き、巨額の基金を積み立てる予算案になっているということです。区は、2012年に平成24年度予算を編成した際に、財政非常事態を宣言し、「平成28年度には財政調整基金の年度間調整分がほぼ底をつく」としていました。しかし、実際には残高は毎年積み上がり、基金総額は今年度末に609億円あまりにもなります。こうした中、平成28年度予算案は年度当初から94億円もの積み立てを行う編成になっています。この一部を活用するだけで、さまざまな事業展開を行うことが可能でした。

 第2は、中野駅周辺をはじめとする区民合意のない大型開発に巨額の支出を見込んでいることです。新年度予算案では「中野駅周辺まちづくり費」として35億円あまりが計上されています。区は、国や都の補助金を最大限に活用して区財政への影響を極力小さくすると述べていますが、この項目の財源でもあるまちづくり基金の原資として、多くの一般財源が投入されています。平和の森公園への体育館建設も大きな問題になっています。1月に発表された平和の森公園再整備構想(案)が区民の中に大きな驚きと怒りを広げています。我が会派の質疑の中で、草地広場のど真ん中への300メートルトラックの建設が体育館利用者と現在の利用者との交錯を引き起こす共存の図れないものであること、少年スポーツ広場の拡張がようやく成長した防火樹林を破壊するものであることなど、構想案が平和の森公園の性格を根本から変えてしまうものであることが明らかになりました。区は、2019年の開設を目指し、3月に基本計画(素案)、4月に基本計画(案)、5月に基本計画を策定、6月からは設計を開始するなど、急ピッチで作業を進めていくとしています。しかしこの間、3回行われた区民説明会には140人もの区民が参加し、多くの懸念が出されたことを見ても、性急な計画進行は立ちどまって見直し、体育館建設については南北の利便性も考慮した設置場所や、閉鎖期間の短縮等の課題について真剣な再検討を区民参加で行うことが必要ではないでしょうか。

 第3は、貧困と格差への対策、区民の切実な願いに応える施策が不十分なままになっていることです。示された予算案において、福祉タクシー券とガソリン券の選択制の導入や中学生学習支援事業の拡充、重症心身障害児(者)在宅レスパイト事業の開始など、この間の区民の願いを反映させたものについては評価いたします。しかし、6人に1人の子どもが貧困状態にある中で、「まずは実態把握を」という声にすら背を向けていること、教育費負担の軽減や保育園待機児童の解消、そのほかにも障害者手当の拡充や特別養護老人ホームの増設など、施策の展開は求められている水準からは不十分と言わざるを得ません。

 第4に、特別会計について述べます。用地特別会計予算は、先述したように区民合意のない平和の森公園への体育館等の建設を前提とした拡張用地の購入を行うためのものです。国民健康保険特別会計予算は、均等割額・所得割率をともに引き上げ、他の保険制度と比べても負担の重い国保料のさらなる値上げを前提とするものです。後期高齢者医療特別会計予算も、基金の活用などで引き上げ幅は当初の案より抑えられ、年金収入年168万円以下の層は据え置きになるなど、1人当たりの平均保険料は引き下がりますが、保険料額そのものは値上げとすることを前提とするものです。介護保険特別会計予算は、予算当初から介護給付積み立てに近年にない2億2,700万円もの積み立てを行う編成になっています。今年度から始まった第5期事業計画ですが、保険料基準額そのもの妥当性が問われています。

 最後に、区が区民意見をきちんと反映させる区政運営を行い、日本国憲法が生きる区政に転換することを求めまして、5議案に対する反対の討論といたします。

○議長(北原ともあき) 次に、高橋かずちか議員。

〔高橋かずちか議員登壇〕

○11番(高橋かずちか) ただいま上程されました第6号議案、平成28年度一般会計予算につきまして、自由民主党の立場から賛成討論をいたします。

 我が国の経済は、アベノミクスの効果を第2ステージへと牽引する「希望を生み出す強い経済」への政策をまた一歩踏み出し、景気は緩やかな回復基調にあり、特にオリンピック・パラリンピックを控えた東京圏においては、その影響が色濃い状況にあります。しかしながら、ことしに入ってからの世界政治経済の情勢を考えると、ことしの日本経済は決して楽観できない不透明感が横たわっていると言わざるを得ません。

 このような状況にある中、中野区の平成28年度の予算は、基本構想と新しい中野をつくる10か年計画(第3次)を策定する年でもあり、区が直面する課題への対応とともに、今後10年間の取り組みをスタートさせる立脚点の予算であるものと我が会派は認識をしております。そのような認識を踏まえ、28年度の予算の内容を見ますと、10年後となる2025年の将来像の実現に向けた取り組みとして「まち活性化」「安全・居住都市」「環境共生都市」「生きる力・担う力育成」「地域見守り・支えあい」「スポーツ・健康都市」「区民サービス基盤強化」「持続可能な行財政運営」など、「未来への扉を開く8つの戦略」に基づいたものとなっております。

 具体的には、一般会計予算は1,283億1,200万円と、前年度に比べ、44億2,600万円、3.3%の減となっています。

 歳出では、子ども・子育て支援や社会保障給付費の自然増、マイナンバー制度開始に伴うセキュリティの強化、計画的な起債の償還、民間活力を利用した事業の運営委託などにより、扶助費や物件費、公債費が増加していますが、新しい区役所や清掃事務所車庫の用地取得が完了したほか、前年度にあった学校跡地売却収入などがなくなり、投資的経費や積立金などが減少したことで前年度を下回る予算となりました。

 歳入は、アベノミクスによる区民の所得の増を見込み、特別区税が伸びたほか、同じく消費の動向から地方消費税交付金の増を見込んだことなどから、一般財源は前年度より12億円の増収となっております。この結果、区の財政規律としての基準となる一般財源を超えた財源超過分については、45億円を義務教育施設整備基金や財政調整基金に積み立てることとしています。

 一方で、先ほども述べた子どもや子育てにかかわる支援の経費、社会保障にかかる経費の増加により、繰入金は23億円の増加となっている状況です。新たな10か年計画(第3次)改定素案では、基準となる一般財政規模について、今後の財政フレームの中で少子高齢化に伴う社会保障経費の増額分などを推計したことに伴い、695億円とする引き上げが行われました。これらのことは、我が会派が常に区に対して強く求めていた、財務規律を今後ともしっかりと守り、その上で区民にとって必要な施策について、将来負担も見きわめながら、計画的・安定的に実施していくことの結果だと言えます。

 また、平成28年度予算には、我が会派が求める地域支えあいの基本となる大切な事業として、南部すこやか福祉センター・南中野区民活動センター・東中野区民活動センター等の整備費など、新たな事業や拡充する事業としての予算が組み込まれました。

 また、ロタウイルスワクチンの予防接種に対する一部費用助成、スポーツ・コミュニティプラザ事業の拡充など、区民の健康を推進する事業など、先駆的に取り組む予算についても盛り込まれたことや、さらにまちづくりでは、中野駅周辺のまちづくり、西武新宿線沿線まちづくり・連続立体交差化事業や災害に強いまちづくりの予算も引き続き計上され、そのほかにも商店街街路灯撤去等事業、ごみ分別アプリの導入、空き家対策事業、公衆浴場に対する助成など、区民の生活に直結するさまざまな分野についても予算化されるなど、我が会派としても高く評価するものであります。

 一方で、この28年度予算審議を通じて、さらにしっかりとした取り組みを必要とするものも見受けられました。

 ここで改めて申し上げますが、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等の基本設計の工程変更に伴う実施設計の時期の延期については、早急に関係団体との調整を図り、さきの計画を明らかにし、速やかに予算計上を図っていただきたいと強く要望します。さまざまな要因で計画の変更を余儀なくされることは大きなプロジェクトゆえに考えられるところでありますが、中野のまちの活性化においては、一日も早く具体的に進めていかなくてはならない課題であると考えたところであります。

 今後、区を取り巻く財政状況は、法人住民税のさらなる一部国税化などが予測されますが、こうした地方税の遍在是正には、区長、我が会派を含め、区議会は一丸となって断固とした姿勢を示すとともに、持続可能な財政基盤を確立するために財政規律を堅持し、なお、まちの活性化による地域経済の活性化を促し、区民の暮らしを守るための施策を、スピード感を持ってきめ細やかに展開していくことを求め、賛成討論といたします。

○議長(北原ともあき) 次に、平山英明議員。

〔平山英明議員登壇〕

○24番(平山英明) 上程中の第6号議案、平成28年度中野区一般会計予算について、公明党議員団の立場から賛成討論を行います。

 一般会計歳入歳出予算総額は、前年度比44億2,600万円、3.3%減の1,283億1,200万円となりました。一般歳計歳入について、基幹収入である特別区税は、前年度比0.3%増の317億4,750万2,000円となりました。特別区民税においては、納税義務者数や課税対象所得は増加であったものの、微増となった背景には、ふるさと納税による減収の影響額を約3億円見込まなければならなかったことが大きな要因と言えます。

 本来的な納税のあり方とは言いがたい制度との区長のお考えは理解をするところですが、歳入減少は区民サービスの後退に直接つながりかねません。今定例会で、ふるさと納税について今年度から本格的に取り組むとの決意を述べられましたが、28年度の影響額を少しでも抑える施策となること、そして、近い将来は新たな財源として見込めるよう発展していくことを期待いたします。

 繰入金は、総額で前年度比22億9,522万3,000円、20.3%増の135億8,163万8,000円となりました。これは、施設の大規模改修や整備への基金の活用や、区債の満期一括償還のための減債基金からの繰り入れのほか、年度間調整分としての財政調整基金からの繰り入れとなっています。

 消費税率変更に伴い、見直しを行っている基準となる一般財源規模を、平成28年度は今年度と同じく672億円に設定し、予算編成を行いました。結果として、28年度予算では財産費を除く一般財源歳出が695億円となったため、基準を上回った額を財政調整基金が23億2,085万4,000円繰り入れられるものです。

 一方、財産費を除いた一般財源歳入は717億円であり、基準額を上回った45億円は財政調整基金等へと積み立てられます。28年度予算においては、景気動向にも左右される消費税の見込みが適切であったか否かは判断が難しいところです。

 区は、提案説明の中で、平成28年度を「新たな中野区基本構想と第3次となる新しい中野をつくる10か年計画のスタートの年」と位置付け、平成28年度予算について「直面する課題への対応」「10年後の将来像実現に向けた8つの戦略に基づいたもの」そして「未来を担う子どもたちを支えるためのさまざまな施策について広く対応したもの」としたと述べられました。

 28年度は、子ども・子育て新システムにより開始した新たな保育サービスをはじめとするさまざまな子育て支援策を定着させるための拡充を図るべき年です。また、公共施設総合管理計画に基づき、50年先を見据えた施設配置のあり方や施設の機能のあり方について、新たな行政ニーズに応えていくための分野ごとの具体的な施策の維持更新を実施することにもなります。

 区が言う「新たな中野区基本構想と第3次となる新しい中野をつくる10か年計画のスタートの年」とは、区政において重要な転換点となる年であり、上程中の平成28年度予算は、その計画遂行の鍵を握る重要な予算であると考えます。その視点から、来年度予算における区の施策を見ていくと、新規事業として我が会派が長年にわたり求めてきたユニバーサルデザインのまちづくりのための審議会が設置されることは、誰にとっても、また、将来自分にどのような変化が訪れたとしても、安心して住み続けられるまちづくりの基盤をつくるための大切な一歩と高く評価をいたします。

 また、4年ぶりに友好都市への行政訪問団が派遣されます。アジアの友好のかけ橋となることを期待いたします。

 マイナンバー制度のスタートに当たり、区の情報セキュリティシステム対策の強化として、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証取得が行われます。観光施策、また商店街支援としては、都の多言語対応事業に対し、区独自の上乗せ助成を行い、商店街における無線LAN環境整備の推進や維持管理が困難となった商店街の街路灯の撤去及び新設が行われます。

 まちづくりにおいても、中野三丁目地区の再整備、中野駅周辺まちづくりも拡充推進され、西武新宿線沿線まちづくり・連続立体交差事業についても中井~野方間の沿線まちづくりのさらなる推進と野方・都立家政・鷺ノ宮駅周辺のまちづくりが基本方針作成に向け、動き出します。また、南部地域には待望のスポーツ・コミュニティプラザが開設するほか、区内のスポーツ、文化施設について大規模な施設整備が行われます。

 学童クラブ待機児童対策として、沼袋小学校跡施設に民間学童クラブが開設され、保育の充実については5カ所の保育園新設誘致により330名の定員増が図られます。また、保育連携支援補助や新設保育所の空きスペースを活用した定期利用保育事業、そして保育士確保支援事業が新規事業としてスタートし、さらには私立幼稚園における預かり保育の推進も行うなど、待機児童解消と保育の充実が図られます。

 また、子育てコンシェルジュを配置した子ども総合相談窓口を新設し、各種手続きのワンストップ化や相談支援、情報提供の拡充が図られるなど、区内で安心して子どもを産み育てるためのサービスが充実します。

 学校教育については、学校再編に伴い、統合新校の改修工事や改築のための基本設計を行うとともに、トイレの洋式化、特別教室等の冷房化等、既存の学校施設の計画的な改修が推進されます。また、貧困の連鎖の解消に向けた生活困窮者自立支援・中学生学習支援事業が拡充されます。

 障害者支援として、南部障害児通所支援施設整備・運営、特別支援学級整備、重度障害者グループホーム等整備、重症心身障害児(者)在宅レスパイト事業が行われます。

 災害対策としては、区内の防災機能を有した大規模公園の整備や大和町、弥生町の防災まちづくりをさらに推進するほか、行政防災無線のデジタル化や避難所機能の拡充、総合的な帰宅困難者対策訓練が実施されます。

 東日本大震災より明日で5年を迎えますが、被災地の復興に向け、被災自治体への職員派遣を継続的に行うことや震災の記憶を風化させず、心にとどめるための東北復興大祭典も5度目の開催となります。これらは、我が会派が折あるごとに求めてきた施策であり、評価をいたします。

 また、地域包括ケア体制の推進については、区は平成29年4月の新制度開始に向け、28年度予算で体制整備や関係機関との連携を図るとしています。これまで我が会派が求めてきた権利擁護、認知症対策、介護予防等の必要な施策を充実させ、区の目標とする「全ての人が地域で支えあい、安心して暮らせるまちづくり」に取り組むことを望みます。

 一方、予算編成時には事業化が見込めず、中野駅西口改札、南北自由通路の開設など、遅らせるわけにはいかない事業が予算化されていないことを懸念いたします。今後、区は経験したことのない大きな区政課題を幾つも同時並行で進めなくてはならない状況にあり、難しい政策判断や意思決定が求められます。時には拙速と思われるような判断をしなくてはならないこともあるでしょう。しかし、重要な節目であるからこそ議会への十分な説明を心がけるべきであり、予算の執行に当たっても、これまで以上に丁寧に議会への報告を行うことが、ともに区政をつくり上げる車の両輪としての役割を互いに果たすことができると考えます。

 予算審議の中で、基金と起債について何点か指摘をいたしました。今後の財政運営においては、新体育館建設を含む平和の森公園再整備や新区役所整備等、これから行われていく大規模公園建設や大規模施設の改修改築等について、基金と起債の活用についての考え方を改めて整理すべきと考えます。計画的に長期保全を行うには、財源確保についても計画的に行わなければならず、また、一つひとつの施設や用地について、世代間の負担の公平という起債の持つ本来の意味を踏まえた上で、起債なのか、基金の活用なのか、あるいは一般財源を投入するのかの判断が必要と考えます。

 最後に、共産党議員団から提出された組み替え動議については、内容以前に提案者自身がみずから提出した動議の内容を理解しているとは思えないような事態が分科会及び全体会で明らかになりました。誠実さを欠く単なるパフォーマンスに過ぎない動議であれば、今後二度と提出をすべきではないことを申し上げておきます。総括質疑や分科会において、我が会派の指摘を受けとめて、平成28年度予算の執行に当たられることを望み、賛成の討論といたします。

○議長(北原ともあき) 次に、石坂わたる議員。

〔石坂わたる議員登壇〕

○28番(石坂わたる) 上程されました第7号議案、平成28年度中野区用地特別会計予算、第8号議案、平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計並びに第10号議案、中野区介護保険特別会計予算に対して、賛成の立場から討論をいたします。

 まず、介護保険と国民健康保険事業特別会計についてです。

 我が国は少子高齢化の進展とともに、要援護高齢者が増加をする一方で、それを支える現役世代が減少傾向にあり、その中での介護サービスの質・量の充実が要請されることは中野区も例外ではありません。

 国民健康保険において、医療を支える医療給付費分や後期高齢者支援金の保険料率は、23区で一律となっています。国民健康保険と一緒に納める介護納付金や介護保険料は国が定める一定の計算で決まるため、区が独自に保険料を上げ下げすることはできません。

 そうした中、歳入において、平成28年度予算における国民健康保険料や介護保険料の普通徴収における収入率は、平成27年度予算における収入率を上回る見込みとなっています。国民健康保険においては、支払い能力がある滞納者に対して区職員が臨戸徴収を行い、介護保険においては区職員が滞納している御家庭を回って納入を促しています。こうした職員が直接区民と会って収納率、収入率の向上を実現していく、まずこの点は評価をいたします。

 なお、滞納者には失業や所得の減少、慢性的な貧困によって保険料を払いたくても払えないという方もいます。保険料の減免の案内や、場合によっては生活保護や各種福祉制度につなぐということも今後ますます必要になってくるかと思います。職員が収納のためだけに各家庭を回るのだとしたら、それは対応として不十分であると思われます。今後訪問した際に、必要に応じて公共サービスのアウトリーチについても併せて行うことを強化していただきたいと思います。

 次に、介護保険の歳出については、29年度から中野区でも始まる「介護予防・日常生活支援総合事業」の実施に向けた「介護保険特別会計における地域支援事業」の内容を評価いたします。具体的には、「体力づくり教室の回数をふやし、認知症予防事業を新たに始めること」「小中学生を含む認知症サポーター養成講座を行うこと」「認知症初期集中支援チームを立ち上げること」などの取り組みに期待をし、賛成いたします。

 なお、国会での「介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律案」に対する附帯決議では、「幅広い職種を対象とした介護や看護を担う職員の処遇改善」「介護予防・日常生活支援総合事業については、要支援認定者が従来の介護サービスと同総合事業を選択・利用する意思を最大限尊重すること」などを政府に求めています。区でもこれを踏まえた施策の展開が必要です。将来の介護サービスの削減、負担増、自助ばかりが求められるのではないかという不安を抱えていらっしゃる方もいらっしゃるようです。共助としての介護保険を中心に据えつつ、自助・互助・公助のバランスをしっかりと考えながら、区として在宅医療・介護連携の推進や認知症施策の推進などを進めていただきたいと思います。

 また、介護保険特別会計の中で、地域支援事業として使える予算の枠は国の制度によって定められておりますが、まだまだ工夫の余地はあるかと思います。さらに、展開可能な事業の検討、要介護状態を防ぐ上で各事業がどのような効果を生んでいるのかの評価・検証を重ね、必要な事業を精査しつつ十分な予算を投入することが求められます。こうした点も踏まえて取り組みを進めていただければと思います。そして、国民健康保険の歳出については、「特定健康診査、特定保険指導」において、事業内容を維持しながら委託業者等とのやりとりを通して印刷費用の縮減を図るなどして、1,000万円を超える財政効果を生み出している点も評価いたします。

 次に、用地特別会計についてです。

 28年度には、平和の森公園拡張用地として国家公務員宿舎である中野新井職員住宅の用地買収が計上されています。今回、この用地取得に当たり、新たに公共用地先行取得債を発行することで、区の借金がふえることへの心配はあります。しかし今回、新たに区債を発行しても、用地特別会計区債発行残高の今後1年間の増分は、過去1年間の減少分を下回る予定です。また、区全体で見ると、この区債発行を行っても、他の区債の償還が進むこともあり、今後1年間で区債発行残高は減少する見込みです。

 国有地が手放される際に、公園と隣接をする、限られたまとまった土地を区が購入することは、次の世代にとっても価値のあることです。COを吸収しながらすくすくと育つ若い木を植えられる点、中野区の緑地率や緑被率の確保にもつながる点、現在の平和の森公園に不足をしている駐車場や駐輪場も確保できる点などが期待されます。

 以上の点から、区民の健康と福祉の向上、これをしっかりと区民生活への配慮をしながら進めていただくべく、第7号議案、第8号議案並びに第10号議案に対し、賛成する討論といたします。

○議長(北原ともあき) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。

 これより議案ごとに起立により採決いたします。

 初めに、第6号議案について採決いたします。

 上程中の第6号議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は、御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立多数。よって、第6号議案は可決するに決しました。

 次に、第7号議案について採決いたします。

 上程中の第7号議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は、御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立多数。よって、第7号議案は可決するに決しました。

 次に、第8号議案について採決いたします。

 上程中の第8号議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立多数。よって、第8号議案は可決するに決しました。

 次に、第9号議案について採決いたします。

 上程中の第9号議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立多数。よって、第9号議案は可決するに決しました。

 次に、第10号議案について採決いたします。

 上程中の第10号議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立多数。よって、第10号議案は可決するに決しました。

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 第12号議案 中野区行政委員会の委員及び非常勤の監査委員の報酬及び費用弁償に関する条例の

        一部を改正する条例

 第14号議案 中野区行政不服審査法施行条例

 第15号議案 行政不服審査法の施行に伴う関係条例の整理等に関する条例

 第16号議案 中野区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例

 第17号議案 中野区職員の分限に関する条例の一部を改正する条例

 第18号議案 中野区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例

 第19号議案 中野区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例

 第20号議案 中野区職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例

 第21号議案 中野区立幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例

 第22号議案 中野区人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例

 第24号議案 南部すこやか福祉センター新築に伴う什器類の買入れについて

 第47号議案 中野区事務手数料条例の一部を改正する条例

 第48号議案 第二中学校体育館等特定天井落下対策等工事請負契約

 第51号議案 中野区職員の退職管理に関する条例

 

○議長(北原ともあき) 日程第2、第12号議案、第14号議案から第22号議案まで、第24号議案、第47号議案、第48号議案及び第51号議案の計14件を一括上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

〔副区長川崎亨登壇〕

○副区長(川崎亨) ただいま上程されました第12号議案、第14号議案から第22号議案まで、第47号議案、第48号議案及び第51号議案の14議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。

 第12号議案、中野区行政委員会の委員及び非常勤の監査委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例は、報酬月額を改定するとともに、報酬の支給に係る規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日で、一部は公布の日です。

 第14号議案、中野区行政不服審査法条例は、行政不服審査法の施行に伴い、行政不服審査会の組織及び運営その他必要な事項を規定するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第15号議案、行政不服審査法の施行に伴う関係条例の整備等に関する条例は、行政不服審査法の施行に伴い、中野区区政情報の公開に関する条例、中野区個人情報の保護に関する条例のほか、3件の条例について規定の整理等を行うものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第16号議案、中野区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例は、降給の場合に適用される号級数の基準を規定するとともに、地方公務員法の改正及び行政不服審査法の施行に伴い、規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第17号議案、中野区職員の分限に関する条例の一部を改正する条例は、降給の事由及び手続等について規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第18号議案、中野区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例は、地方公営企業法の改正に伴い、引用条項を整備するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第19号議案、中野区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例は、地方公共団体の一般職の任期付職員の採用に関する法律第4条により採用された職員の年次有給休暇について規定するとともに、地方公務員法の改正に伴い、規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第20号議案、中野区職員の特殊勤務手当に関する条例等の一部を改正する条例は、地方公務員法の改正に伴い、中野区職員の特殊勤務手当に関する条例、中野区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例及び中野区立幼稚園教育職員の給与等に関する特別措置に関する条例の引用条項を整備するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第21号議案、中野区立幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例は、降給の場合に適用される号級数の基準を規定するとともに、地方公務員法の改正及び行政不服審査法の施行に伴い、規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第22号議案、中野区人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例は、地方公務員法の改正に伴い、任命権者の報告事項について規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第24号議案、南部すこやか福祉センター新築に伴う什器類の買入れについては、財産の取得に当たり、議会の議決をお願いするものです。

 取得する財産は、南部すこやか福祉センターで使用する事務用机51台、事務用椅子51脚、会議机60台、テーブル16台、椅子279脚、ベンチ28台、キャビネット67台、ロッカー18台、軽量棚50台、書架11台、ローカウンター5台及び耐火金庫・ホワイトボード等127点で、金額は1,348万3,800円です。

 第47号議案、中野区事務手数料条例の一部を改正する条例は、建築物エネルギー消費性能向上計画の認定等及び既存住宅に係る長期優良住宅建築等計画の認定等に関する手数料を規定するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第48号議案、第二中学校体育館等特定天井落下対策等工事請負契約は、第二中学校体育館等の特定天井落下対策等工事を行うため、契約を締結するに当たり、議会の議決をお願いするものです。

 契約の方法は、一般競争入札、契約の金額は、1億9,926万円、契約の相手方は綜和建設株式会社です。

 この工事の完了予定は、平成29年1月です。

 第51号議案、中野区職員の退職管理に関する条例は、地方公務員法の改正に伴い、営利企業等に再就職した職員による契約の依頼等の規制並びに再就職情報の任命権者への届出及び罰則について規定するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 以上14議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(北原ともあき) この際申し上げます。

 第15号議案から第22号議案まで及び第51号議案については、地方公務員法第5条第2項の規定に基づき、お手許に配付の文書のとおり、特別区人事委員会の意見を聴取いたしましたので、さよう御了承願います。

 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、総務委員会に付託いたします。

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 第25号議案 中野区地域事務所設置条例の一部を改正する条例

 第26号議案 中野区特別区税条例の一部を改正する条例

 第27号議案 中野区国民健康保険条例の一部を改正する条例

 第28号議案 中野区介護保険条例の一部を改正する条例

 第29号議案 東京都後期高齢者医療広域連合規約の変更について

 第49号議案 中野区指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例

 第50号議案 中野区指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例

 

○議長(北原ともあき) 日程第3、第25号議案から第29号議案まで、第49号議案及び第50号議案の計7件を一括上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

〔副区長川崎亨登壇〕

○副区長(川崎亨) ただいま上程されました第25号議案から第29号議案まで、第49号議案及び第50号議案の7議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。

 第25号議案、中野区地域事務所設置条例の一部を改正する条例は、南中野地域事務所の位置を変更するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年7月19日です。

 第26号議案、中野区特別区税条例の一部を改正する条例は、地方税法の改正に伴い、特別区税の徴収の猶予及び換価の猶予の手続等を規定するとともに、特別区民税及び軽自動車税の減免の申請の期限等を改めるものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第27号議案、中野区国民健康保険条例の一部を改正する条例は、国民健康保険の保険料率等を改定するとともに、保険料の減免に係る規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日で、一部は公布の日です。

 第28号議案、中野区介護保険条例の一部を改正する条例は、介護予防・日常生活支援総合事業の開始時期を延期するものです。

 この条例の施行時期は、公布の日です。

 第29号議案、東京都後期高齢者医療広域連合規約の変更については、東京都後期高齢者医療広域連合規約の変更の協議に当たり、議会の議決をお願いするものです。

 変更の内容は、平成28年度分及び平成29年度分の後期高齢者医療の保険料の軽減のために各区市町村の一般会計から負担を求める経費を定めるものです。

 この規約の変更の時期は、平成28年4月1日を予定しています。

 第49号議案、中野区指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例は、指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準の改正に伴い、地域密着型通所介護に係る運営の基準等について規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第50号議案、中野区指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例は、指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準の改正に伴い、介護予防認知症対応型通所介護に係る運営の基準等について規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 以上7議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(北原ともあき) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、区民委員会に付託いたします。

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 第30号議案 中野区すこやか福祉センター条例の一部を改正する条例

 第31号議案 中野区中野福祉作業所条例の一部を改正する条例

 

○議長(北原ともあき) 日程第4、第30号議案及び第31号議案の計2件を一括上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

〔副区長川崎亨登壇〕

○副区長(川崎亨) ただいま上程されました第30号議案及び第31号議案の2議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。

 第30号議案、中野区すこやか福祉センター条例の一部を改正する条例は、南部すこやか福祉センターの位置を変更するとともに、同センターに置く施設を規定するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年7月19日です。

 第31号議案、中野区中野福祉作業所条例の一部を改正する条例は、公募によらずに指定管理者の候補者を選定できる規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、公布の日です。

 以上2議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(北原ともあき) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、厚生委員会に付託いたします。

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 第32号議案 中野区特定高架道路等に関する基準を緩和する条例

 第33号議案 中野区建築審査会条例の一部を改正する条例

 第34号議案 中野区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例

 第35号議案 中野区立公園条例の一部を改正する条例

 第36号議案 中野区立妙正寺川公園条例の一部を改正する条例

 第37号議案 中野区防災会議条例の一部を改正する条例

 第38号議案 水防及び災害応急措置の業務に従事した者の損害補償に関する条例の一部を改正する条例

 第39号議案 特別区道路線の認定について

 第40号議案 特別区道路線の認定について

 第41号議案 特別区道路線の認定について

 第42号議案 特別区道路線の認定について

 

○議長(北原ともあき) 日程第5、第32号議案から第42号議案までの計11件を一括上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

〔副区長川崎亨登壇〕

○副区長(川崎亨) ただいま上程されました第32号議案から第42号議案までの11議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。

 第32号議案、中野区特定高架道路等に関する基準を緩和する条例は、建築基準法施行令で定める特定高架道路等に関する基準を緩和するための基準を規定するものです。

 この条例の施行時期は、公布の日です。

 第33号議案、中野区建築審査会条例の一部を改正する条例は、建築基準法の改正に伴い、委員の任期を規定するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第34号議案、中野区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例は、占用料の算定の基礎となる土地の固定資産税に係る評価額が変更されたことに伴い、占用料の額を改定するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第35号議案、中野区立公園条例の一部を改正する条例は、占用料の算定の基礎となる土地の固定資産税に係る評価額が変更されたことに伴い、占用料の額及び利用料金の限度額を改定するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第36号議案、中野区立妙正寺川公園条例の一部を改正する条例は、使用料の算定の基礎となる土地の固定資産税に係る評価額が変更されたことに伴い、使用料の額を改定するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第37号議案、中野区防災会議条例の一部を改正する条例は、委員の定数を変更するものです。

 この条例の施行時期は、公布の日です。

 第38号議案、水防及び災害応急措置の業務に従事した者の損害補償に関する条例の一部を改正する条例は、水防法の改正及び行政不服審査法の施行に伴い、規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日で、一部は公布の日です。

 第39号議案から第42号議案までは、いずれも特別区道の路線を認定するに当たり、議会の議決をお願いするものです。

 第39号議案の路線は、東京都市計画土地区画整理事業中野三丁目土地区画整理事業の事業計画に位置付けられている区画道路を整備するに当たり、当該道路を特別区道の路線として認定するもので、区間は中野三丁目14番から同地番まで、延長は42.39メートルです。

 第40号議案の路線は、同じく中野三丁目土地区画整理事業の事業計画に位置付けられている区画道路を整備するに当たり、当該道路を特別区道の路線として認定するもので、区間は中野三丁目14番から同地番まで、延長は134.50メートルです。

 第41号議案の路線は、同じく中野三丁目土地区画整理事業の事業計画に位置付けられている区画道路を整備するに当たり、当該道路を特別区道の路線として認定するもので、区間は中野三丁目14番から同地番まで、延長は39.60メートルです。

 第42号議案の路線は、東京都市計画道路特殊街路中野歩行者専用道第2号線を整備するに当たり、当該道路を特別区道の路線として認定するもので、区間は中野四丁目82番から中野四丁目2番まで、延長は69.87メートルです。

 以上11議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(北原ともあき) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、建設委員会に付託いたします。

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 第43号議案 中野区立保育所条例の一部を改正する条例

 第44号議案 中野区保育所保育料等の徴収等に関する条例の一部を改正する条例

 第45号議案 中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例

 第46号議案 指定管理者の指定について

 第52号議案 中野区立幼稚園条例の一部を改正する条例

 

○議長(北原ともあき) 日程第6、第43号議案から第46号議案まで、及び第52号議案の計5件を一括上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

〔副区長川崎亨登壇〕

○副区長(川崎亨) ただいま上程されました第43号議案から第46号議案まで、及び第52号議案の5議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。

 第43号議案、中野区保育所条例の一部を改正する条例は、沼袋保育園の分園を廃止するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 第44号議案、中野区保育所保育料等の徴収等に関する条例の一部を改正する条例は、保育料及び延長保育料の徴収基準に係る規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、公布の日です。

 第45号議案、中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例は、補償基礎額及び介護補償の額を改定するものです。

 この条例の施行時期は、公布の日です。

 第46号議案、指定管理者の指定については、南部障害児通所支援施設の指定管理者を指定するに当たり、議会の議決をお願いするものです。

 指定管理者として選定した団体は、社会福祉法人正夢の会で、指定の期間は平成28年9月1日から平成33年3月31日までとしております。

 第52号議案、中野区立幼稚園条例の一部を改正する条例は、保育料の徴収基準に係る規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、公布の日です。

 以上5議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(北原ともあき) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、子ども文教委員会に付託いたします。

 お諮りいたします。この際、本日の日程を追加し、日程第7、第53号議案、中野区基本構想を議題とするに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 第53号議案 中野区基本構想

 

○議長(北原ともあき) 日程第7、第53号議案、中野区基本構想を上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

〔副区長川崎亨登壇〕

○副区長(川崎亨) ただいま上程されました第53号議案につきまして、提案理由の説明をいたします。

 第53号議案、中野区基本構想は、平成17年に「生かされる個性、発揮される力」を基本理念とした基本構想を制定して以来、一部に所要の改定を行いつつ、根幹となる部分はしっかりと引き継ぎながら10年が経過しました。

 この間、区内では中野四季の都市(まち)が完成し、西武新宿線沿線では連続立体交差事業が始まりました。また、地域では町会・自治会を中心に地域支えあいネットワークの取り組みが広がりました。

 そして、東日本大震災、地球温暖化、少子高齢化、人口減少社会、東京オリンピック・パラリンピックの開催決定など、外部環境も大きく変化してきました。これらの変化に伴い、これまでの成果を検証し、新たな10年の区政の方向を定めるため、今回、基本構想を全面的に改定することといたしました。

 基本構想の改定に向けては、基本構想審議会で御検討いただくとともに、区議会からも貴重な御意見をいただき、また、町会や地域のさまざまな活動団体の皆様と意見交換を重ね、多くの区民の参加を得ながら取り組んでまいりました。

 中野区に暮らし、自治体を築き上げている区民が、10年後の中野区を「多彩なまちの魅力」に満ち、「支えあう区民の力」であふれる「わがまち」としていくため、全ての区民が力を合わせて行動する道しるべとして、この中野区基本構想を定めるものです。

 以上、本議案につきましてよろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(北原ともあき) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、総務委員会に付託いたします。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第8、第54号議案及び第55号議案の計2件を一括議題とするに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 第54号議案 中野区スポーツ・コミュニティプラザ条例の一部を改正する条例

 第55号議案 中野区スポーツ推進条例

 

○議長(北原ともあき) 日程第8、第54号議案及び第55号議案の計2件を一括上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

〔副区長川崎亨登壇〕

○副区長(川崎亨) ただいま上程されました第54号議案及び第55号議案の2議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。

 第54号議案、中野区スポーツ・コミュニティプラザ条例の一部を改正する条例は、南部スポーツ・コミュニティプラザを設置するに当たり、その名称及び位置を定めるとともに、スポーツ・コミュニティプラザの施設の使用料及び地域スポーツクラブ事業の実施等について規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年7月1日で、一部は公布の日です。

 第55号議案、中野区スポーツ推進条例は、スポーツを通じた健康づくりの推進に係る基本理念、区の責務及び区民の努力、推進計画の策定等について規定するものです。

 この条例の施行時期は、公布の日です。

 以上2議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(北原ともあき) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、厚生委員会に付託いたします。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第9、第56号議案及び第57号議案の計2件を一括議題とするに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 第56号議案 中野区中野駅西口地区における建築物の制限に関する条例

 第57号議案 中野区囲町地区における建築物の制限に関する条例

 

○議長(北原ともあき) 日程第9、第56号議案及び第57号議案の計2件を一括上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

〔副区長川崎亨登壇〕

○副区長(川崎亨) ただいま上程されました第56号議案及び第57号議案の2議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。

 第56号議案、中野区中野駅西口地区における建築物の制限に関する条例は、建築基準法第68条の2第1項の規定に基づき、中野駅西口地区における建築物の制限を定めるものです。

 その主な内容は、建築物の用途の制限、容積率及び建ぺい率の最高限度、壁面の位置の制限等のほか、この条例に違反した者に対する罰則を定めるものです。

 この条例の施行時期は、公布の日です。

 第57号議案、中野区囲町地区における建築物の制限に関する条例は、建築基準法第68条の2第1項の規定に基づき、囲町地区における建築物の制限を定めるものです。

 その主な内容は、建築物の用途の制限、敷地面積の最低限度、壁面の位置の制限等のほか、この条例に違反した者に対する罰則を定めるものです。

 この条例の施行時期は、公布の日です。

 以上2議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(北原ともあき) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、建設委員会に付託いたします。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第10、第58号議案、中野区家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例を議題とするに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 第58号議案 中野区家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例

 

○議長(北原ともあき) 日程第10、第58号議案、中野区家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例を上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

〔副区長川崎亨登壇〕

○副区長(川崎亨) ただいま上程されました第58号議案につきまして、提案理由の説明をいたします。

 第58号議案、中野区家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例は、家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の改正に伴い、小規模保育事業所A型及び保育所型事業所内保育事業所の職員配置に係る特例を規定するものです。

 この条例の施行時期は、平成28年4月1日です。

 以上、本議案につきましてよろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(北原ともあき) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、子ども文教委員会に付託いたします。

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○議長(北原ともあき) 次に、陳情の特別委員会への付託についてお諮りいたします。

 お手元に配付の陳情付託件名表Ⅰに記載の陳情につきましては、記載のとおり区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会に審査を付託いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) ご異議ありませんので、さよう決定いたします。

 

         平成28年第1回定例会

         平成2年3月1日付託

陳情付託件名表(Ⅰ)

区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会付託》

 第2号陳情 中野駅前南口再開発計画を成功させる対応について。

 

○議長(北原ともあき) 次に、陳情の常任委員会への付託について申し上げます。

 お手元に配付の陳情付託件名表Ⅱに記載の陳情につきましては、記載のとおり所管の常任委員会に審査を付託いたします。

 

         平成28年第1回定例会

         平成2年3月1日付託

陳情付託件名表(

子ども文教委員会付託》

 第4号陳情 区立幼稚園存続を願うことについて

 第5号陳情 区立幼稚園の廃園案の検討について

 第6号陳情 10ヵ年計画(第3次)改定素案において示している今後の認定こども園の整備について

 第7号陳情 区立幼稚園の存在意義について再検討を願うことについて

 

○議長(北原ともあき) 本日はこれをもって散会いたします。

午後2時31分散会

 

会議録署名員 議 長 北原 ともあき

       議 員 ひやま 隆

       議 員 酒井 たくや