平成28年03月22日中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会(第1回定例会)
平成28年03月22日中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会(第1回定例会)の会議録
平成28年3月22日 区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会

中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会〔平成28年3月22日〕

 

区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 平成28年3月22日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後100

 

○閉会  午後5時00

 

○出席委員(14名)

 篠 国昭委員長

 羽鳥 だいすけ副委員長

 ひやま 隆委員

 内野 大三郎委員

 内川 和久委員

 甲田 ゆり子委員

 いさ 哲郎委員

 佐野 れいじ委員

 南 かつひこ委員

 小林 秀明委員

 森 たかゆき委員

 石坂 わたる委員

 市川 みのる委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 経営室長 篠原 文彦

 経営室副参事(経営担当) 朝井 めぐみ

 都市政策推進室長 長田 久雄

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 立原 英里雄

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 山本 健一

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一

 都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当) 小林 裕幸

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(交通対策担当) 伊東 知秀

 

○事務局職員

 書記 亀井 久徳

 書記 関村 英希

 

○委員長署名


審査日程

○陳情

[新規付託分]

 第2号陳情 中野駅前南口再開発計画を成功させる対応について。

○所管事項の報告

 1 区役所・サンプラザ地区再整備実施方針(案)について(中野駅周辺計画担当)

 2 中野駅周辺地区総合交通戦略策定の考え方について(中野駅周辺地区整備担当)

 3 中野駅南口地区まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当、都市計画担当、交通対策担当)

 4 中野駅地区第2期整備先行工事に伴うバス昇降場の移設(案)について(中野駅地区都市施設整備担当)

 5 中野四季の森公園における自転車駐車場整備について(中野駅地区都市施設整備担当、交通対策担当)

 6 新井薬師前駅周辺のまちづくりの進捗状況について(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 7 区画街路第4号線沿道のまちづくりについて(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 8 西武新宿線野方駅から井荻間の連続立体交差化の進展について(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 9 その他

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程について御協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後1時01分)

 

 本日の審査は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進め、第2号陳情の審査においては所管事項の報告3番の内容が本陳情に関連しますので、本陳情を議題に供した後、一旦保留し、所管事項の報告を先に受け、その後、改めて陳情の審査を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては3時ごろに休憩を入れ、午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 陳情の審査を行います。第2号陳情、中野駅前南口再開発計画を成功させる対応についてを議題に供します。

 審査日程の協議の際に確認しましたが、関連する所管事項の報告がありますので、本陳情の審査を一旦保留とします。

 それでは、本陳情に関係する所管事項の報告を受けたいと思います。

 所管事項の報告3番、中野駅南口地区まちづくりについての報告を求めます。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それでは、中野駅南口地区まちづくりについて御説明させていただきます(資料2)。

 1番、中野二丁目土地区画整理事業についてでございます。中野二丁目土地区画整理事業について、中野二丁目土地区画整理準備組合より土地区画整理法第14条第1項に規定する組合の設立認可申請があったので報告いたします。

 まず、土地区画整理事業の名称は、東京都市計画土地区画整理事業中野二丁目土地区画整理事業でございます。

 施行者の名称は、中野二丁目土地区画整理組合でございます。

 事業所の所在地は、東京都中野区中野二丁目25番8号でございます。

 施行地区は、東京都中野区中野二丁目、中野三丁目、中野五丁目の各1部でございます。

 施行面積は、約2.4ヘクタールでございます。

 事業施行期間は、組合設立認可公告日から平成37年3月31日でございます。

 事業計画の概要は、後ろにA3横で中野二丁目土地区画整理事業事業計画の概要とございますが、こういった中身でございます。

 基本事項は、今御説明したものと同様でございます。

 それから、地区の現況については、地区内人口約250人、権利者数16人、その他記載のとおりでございます。

 設計内容としましては、土地利用の現況及び土地利用計画、それから公共施設整備の計画がございます。主なものとしましては、公共用地として広場、道路、公園が施行前に比べて施行後ふえてございます。例えば、広場については1,613平米から2,379平米、道路については1,647平米から5,133平米というふうにふえてございます。

 その下の減歩率をごらんになってください。今の公共用地については、公共減歩率25.1%ということで、公共減歩から生み出すものでございます。それから、保留地の減歩率として14.9%、合わせて減歩率40%の土地区画整理事業でございます。

 下の資金計画を見ていただくと、収入としては補助金が48億8,400万円、それから、今申し上げました保留地を処分して得る処分金、これが36億9,600万円、合わせて85億8,000万円の収入に対して、支出については公共施設の築造費、移転移設費、その他合わせて85億8,000万円でございます。設計の内容については、右側の設計図、それから下には市街化予想図がついてございます。

 表のペーパーに戻っていただいて、申請日は平成28年2月15日でございます。

 次に、業務代行方式の活用について御説明します。

 中野二丁目土地区画整理準備組合は、組合設立後における事業の迅速かつ安定的な事業推進と着実な公共施設整備を進めるに当たり、民間企業の技術力と専門的なノウハウを活用した事業調整や効率的な工事施工及び資金力を生かした事業の確実性の向上を図るため、業務代行方式を活用することとなったものでございます。

 ペーパーをめくっていただくと、業務代行者、西松建設株式会社でございます。

 業務代行の主な業務範囲といたしましては、業務推進のための支援・協力業務、それから公共施設等の工事施工、それから保留地処分に関する協力でございます。

 2番目に、整備の進め方についてでございますが、整備の進め方については、図1のとおり、第1段階として市街地整備事業区の南側敷地へ新しい公社棟を整備して、第2段階で再開発施設建築物の整備、第3段階で南口駅前広場の整備を行うこととしてございます。整備の順序としては、図1に図示しているとおりでございます。

 そこで、第1段階の新公社棟を整備するため、以下の工事を先行整備いたします。

 1番として、工事車両の動線整備。主要区画道路の南側、大久保通り側から工事車両動線を整備するため、平成28年4月より順次、旧南部教育相談室及び桃園公園、民間施設等の除却を行っていきます。

 なお、桃園公園については、28年4月中旬から休園となってございます。

 ペーパー次のところに移りますと、新公社棟の敷地整備でございます。新公社棟の敷地を整備するため、同敷地内に設置している中野南自転車駐車場については、現公社中野駅前住宅の敷地内へ、それから、同駐車場内のバイク置き場については、事業用地内へそれぞれ移転します。

 なお、移転先の各施設は、平成28年10月より供用開始の予定でございます。

 図2に記載のとおり、現在、中野南自転車駐車場が公社住宅の敷地内と大久保通りに近いところの事業区域内に移すものでございます。

 今後の予定としましては、平成28年4月から5月にかけて申請された組合についての組合設立認可、それから、再開発事業区への換地の申し出、これは組合設立認可の公告日から60日以内に手続することになってございます。その後、先行整備着手、それから6月には仮換地指定、10月には中野南自転車駐車場の移転、そして、11月から来年の3月にかけて新公社棟の敷地の整備をいたします。平成29年4月から平成31年3月にかけて新公社棟の建築工事を施工することとなってございます。

 以上、報告でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

市川委員

 このA4判の資料の1番の(1)の中の4番で、施行地区なんだけれども、東京都中野区中野二丁目はわかるんだけれども、中野三丁目と中野五丁目の一部と入っているんですよね。この三丁目と五丁目の一部というのは、二丁目土地区画整理事業の中でどういう位置付けになっているんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 この施行地区については、別紙の中の色付けされている図面を見てください。ここで図示されている範囲が施行地区でございます。中野三丁目、それから中野五丁目の一部については、三丁目については中野通り沿い、それから五丁目については北側の一部入っているということでございます。

市川委員

 中野通り沿いって言うでしょう。この設計図を見ると、中野通り沿いのどこなのかと色がついていないじゃないですか。北側っていうでしょう、五丁目は。そうすると、北側を見ても、北側っていうと、線路の側の五丁目というのはどこからが五丁目になって、例えば線路敷からが五丁目になって、その線路敷の一部を使うから、だから五丁目の一部が入っているんですよという絵になっていないでしょう。だからこれ、わからないよという質問をしているんだよ。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 ちょっとお時間いただけますでしょうか。

市川委員

 中野二丁目の土地区画整理事業についての報告なんだけれども、1点触れておきたいのが、この二丁目の市街地再開発事業を行うに当たっては、この土地区画整理事業との合わせわざで行うわけですよね、事業をね。これは、どうして市街地再開発事業1本で行わないのか、土地区画整理事業をかみ合わせないとできないのか、それは何でですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 この地区については、東京都住宅供給公社が権利者として一番大きな面積を占めてございます。この公社住宅の建て替え事業というのが非常に大きな要素を含んでおりまして、この公社の新しい建物の建て替えについては、事業の枠外となってございます。そういったこともあって、公社住宅の建て替えについては土地だけ換地して、建物は公社さんの建物としてつくっていくというようなことがあって、この土地区画整理事業と市街地再開発事業の一体的施行ということになってございます。

市川委員

 じゃあ、今の答弁からすると、捉え方としては、住宅供給公社の公社棟を建てるには、南側だよね、今まで西松建設の社宅のあった側に、いわゆる換地、かわりの土地としてそれを提供して、それでその公社住宅のあった中も含めた、いわゆる破線で含まれている部分を再開発事業として事業を行います。あくまでも公社住宅にはかわりの土地として換地、かわりの土地としてその土地を与えますよと。それを土地区画整理事業で決めますよと、こういうことなのね。

 そうすると、例えば外周を走る南北道路、区画道路なんていうのも土地区画整理事業の色で見ると、図面の色で見ると、その土地区画整理事業の中の一つの事業として捉えていいんですか、この道路事業も。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今、委員がおっしゃったとおり、例えば南北主要区画道路、その他広場、公園等、公共施設については、土地区画整理事業の中で整備することとなってございます。

市川委員

 そうすると、この色で見れば、中野駅南口の駅前広場の一部も土地区画整理事業の一部として入っていますよという理解でいいんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 駅前広場についても、土地区画整理事業の中で整備するということでございます。

市川委員

 そうすると、この土地区画整理事業の中で処理をしていく、例えば道路の整備だとか、駅前広場の整備だとか、それから、公社住宅の住宅棟の今後の建築だとか、その換地の問題だとか、そういった問題を進めていく上での設計というのは今後出てくるわけですよね。その設計というのは、もうこの設計の段階に入っているんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 まず、東京都住宅供給公社の新しい建物については、土地だけ区画整理事業で換地ということで生み出すんですが、その上の建物は事業の枠外なんですね。具体的に公社住宅の設計については、現在設計中でございます。それから、土地区画整理事業のほうは、これから設計をする状況でございます。細かいことを言いますと、組合設立認可しないと事業化したことになりませんので、補助金その他が使えないという状況でございますので、組合設立認可してから設計、その他を実施するということになってございます。

市川委員

 そうすると、4月から大体5月ぐらいの、来月から再来月ぐらいが組合の設立認可の時期に当たるわけでしょう。その後、6月以降、例えばこの土地区画整理事業の中に含まれている道路だとか、広場だとか、公園だとか、そういった箇所の設計というのはそこから始まるという理解でいいんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 おっしゃるとおりでございます。

市川委員

 この南北道路と括弧して書いてあるけれども、千光前通りから大久保通りまで走る南北道路、これが掘割になる。要するに地形の問題があって、いわゆる勾配をつけていく、大久保通りに向かうからね。勾配をつけていく。勾配をつけていくんだけれども、例えば千光前通りのところからいきなり勾配がついて入っていくものなのか、しばらくの間はフラットで、勾配がついて潜っていくのか、そういったことの設計も、その段階にならないともちろん絵が描けない。今のところはまだフリーハンドで、どのような絵になるかということはまだ白紙ですよという理解でいいんですね。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今、委員がおっしゃったとおり、現地の状況は千光前通りから大久保通りにかけて約8メートルの高低差があるんですが、千光前通りからいきますと、最初の区間はほぼ平坦でいきます。ところが、現地をごらんになればわかると思うんですが、例えば区の自転車駐車場から見ますと、北側が崖になってございます。それから、並行して走っている道路、階段状になっているところがございます。要するに、千光前通りから最初はフラットなんですが、そこから急勾配になっている。また、その下がフラットになっているということでございます。

 それに対して、計画道路はどうしてもこれ、車が走る都合上、ある程度縦断勾配つくっていかなきゃいけないということで、一部区間で高低差の処理が難しくなって、現在の南口まちづくり方針の中のイメージ図では、一部区間擁壁構造になってございます。ただ、これについては、今後の設計の中でどのくらいの区間そうなるのかとか、宅地と道路の計画高がどのようになるのかとか、その辺は設計の中できちんと検討していきたいと考えております。

市川委員

 今、答弁の中にあったイメージパース、あの絵の中では、千光前通りから南北道路に入ると急に勾配がつき始めるわけだ。そうすると、民地との間にもうそこから勾配ができて、擁壁ができるというふうに見える絵になっているわけだよね。あくまでもイメージパースだから、あれは想定の図面でしょう。これから組合が設立認可を4月、5月に受けて、6月以降正式な設計の手続に入る段階で、あくまでもそこで勾配のつけ方の処理をしていくと、これは間違いのないことだという理解でいいですね。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今、委員がおっしゃったとおりでございます。

市川委員

 もう一つだけ。減歩なんですけれども、減歩というのはなかなか私どもわかりにくいんですけれども、今、ここで土地区画整理事業をやるでしょう。この中で、施行前、施行後、公共用地の平米数が変わっていますよね。これは減歩によって生じた土地面積というふうに考えていいんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 委員が今おっしゃったとおり、きょうお配りしたA3判の別紙の3の設計の②の減歩率のところに書いてあるとおり、そういった公共施設関係についての公共減歩が25.1%、それから、資金計画上で収入を確保するための保留地のための減歩が14.9%、合わせて40%の減歩率の土地区画整理事業でございます。

市川委員

 公共の減歩というでしょう、それから保留地の減歩というでしょう、公共というのは、もともと今あるわけだよね。保留地というのは、要するに事業を行うことによって生まれてくる土地だよね、そうだよね。それを減歩するという意味はもう一回整理しておきたいんだけれども、減歩をしますということは、わかりやすく言うと、どういう意味なの。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 減歩ということは、従前の権利者の皆さんでその分の土地を出し合って、例えば道路を整備するとか、それから、資金計画上必要な資金を得るために保留地を生み出すということが減歩でございます。

市川委員

 そうすると、公共減歩というのは、例えば道路だとか広場だとかというものを提供して土地を生み出す。それから、保留地減歩というのは、この土地区画整理事業のエリア内の権利者が自分の土地を供出したものに対して、自分が何かの利益をこうむるという理解なの。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 おっしゃるとおりで、例えばこの中野二丁目土地区画整理事業のエリアについては、非常に道路が不足しているエリアでございます。こういったところに一つは道路をつくるということによって、土地の有効利用になると。と同時に、ここでは市街地再開発事業ということで土地の高度利用を図って、とかく減歩といいますと、土地を供出するということで損するような感じなんですけれども、必ずしもそうではなくて、そういったものと併せて、そういった手法を使ってまちづくりを進めていくということでございます。

 先ほどの中野三丁目、五丁目の土地についてなんですけれども、駅前広場の中の土地において、土地の登記簿の所在地が中野通り沿いのところで一部中野三丁目、それから、駅前広場の北側のところに中野五丁目となっているものがあるということでございます。

市川委員

 ということは、この設計図あるでしょう、設計図。設計図で見るのか、市街化予想図で見るのかわからないんだけれども、設計図で見ますと、駅前広場でオレンジ色になっているところがあるでしょう。これの北側の白とオレンジの境目があるでしょう、この箇所が中野五丁目なの。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 ちょっと図面が、縮尺が粗っぽいので、おおよそそういったことでございます。

市川委員

 ということは、原図というの、ああいうものがあるよね。戸籍台帳というのか、それと同様で、国土地理院が発行して、これが元の図面ですよというのか。あれは何て言うのかな。その図面上で言う地番のあらわし方は、僕たちは通称、線路からこっちが中野五丁目、線路から向こうが中野二丁目と解釈しているじゃないですか。中野通りから西側が中野三丁目と中野四丁目という理解をしているわけですよ、線路と中野通りで。それで四つのブロックに切って、二丁目、三丁目、四丁目、五丁目と理解しているわけだ。ところが、図面上の線引きからすると、線路をまたいで南側のこのオレンジ色のラインまでが五丁目ですよという理解になるの、北側ということは。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 北側の西側、現在の中野駅の駅舎を囲むような形で、五丁目がちょっと矩形に入り込んでいるという形になっております。

市川委員

 そうすると、中野駅の駅舎のところに台形で線上になっているオレンジのラインがあるでしょう、この台形になっているオレンジのラインの箇所が中野五丁目、それから、中野通り側のこの道路に面したところで線上になっているオレンジのラインが中野三丁目、そういう理解でいいの。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 ちょっと口頭でやっているとわかりづらいので、実際の図面を持ってきて御説明したいと思います。

長沢委員

 土地区画整理事業の今回の申請をされていることなんですが、認可を受ける対象となるのは何軒というの、何社。要するに、権利者というのは何軒。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 A3の別紙を見ていただきたいんですが、これの左側に地区の現況のところで2番目に書いてありますとおり、地権者数は16人で、土地の筆数は54筆、建物については21棟ということでございます。

長沢委員

 A4のほうの(2)の業務代行方式というがあって、不勉強で申しわけないんですけれども、これ、よくわからない。この業務代行方式というのは、根拠法規は何になるんですか。もうちょっと詳しく説明してほしいです。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 まず、業務代行方式は法定の制度ではございません。いわば法定ではない、任意の方式でございます。業務代行方式はどういうことかと申しますと、先ほどお答えしたとおり、現在、地権者数が16人いる地区でございます。今後仮に組合施行として認可になったときに、その地権者16人で事業を進めてもそれはもちろん構わないんですが、こういった非常に難しい公共施設の整備、それからいろいろな調整、権利者間の調整とかいろいろございますので、そういったものを技術力と専門的なノウハウを有する民間企業者に代行してもらうという方式でございます。

長沢委員

 このA4判の後ろの業務代行者が西松建設さんということで、建設会社だから、ここで言っているところのノウハウを持っているし、それにふさわしいだろうということだと思うんですね。ここの西松建設さんは、同時に地権者16のほうに入っているんじゃないですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 おっしゃるとおり、地権者のうちの1人でもあります。

長沢委員

 ちょっと私、よくわからないから伺うんだけれども、その入っているところを業務代行者と決める、これ、決めるというのは、土地区画整理の準備組合の、組合設立はまだこれからですよね。どこで決めるんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 準備組合で決定したというものでございます。

長沢委員

 もうちょっと決定の過程を。つまり、地権者16人のところでそういう専門的な、あるいは地権の数としてはそうだとしても、非常に大きい、先ほど言われた公共的なものも含めていっぱいあると。当然中野区も入っているわけですよね。これを決めるときの決め方としては、一体どういう形で決めていくのか。何もなくてもどなたかが、「私、やらせてください」と西松建設さんがおっしゃったのか。どういう決め方をしていくのか。

 先ほど根拠法規そのものはないとおっしゃっていた、任意のということなんだけれども、でも、こういう何とか方式と言うんだから、何らかのそういう例もいっぱいあるんでしょう。この決め方自身がもう少しわからないんですけれども、過程を説明してください。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それでは、もう少し詳しく業務代行者の決定について御説明しますと、まず、業務代行候補者の選定ということをやります。選定を依頼した先は、一般財団法人都市未来推進機構でございます。この都市未来推進機構の中で選定審査委員会を構成して、その中には学術経験者等と地元の権利者が入った形で選定をして、その選定されたものに対して準備組合のほうで決定行為をしたということでございます。

長沢委員

 一般法人の都市未来推進機構というところに選定のお願いをしたと、区画整理の準備組合として指定、そこから上がってきたものを最終的には準備組合として決めたということですね。じゃあ、選定をする際の、都市未来推進機構が何か公募をかけたとか、そういうことをやったんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 公募をかけて、その中から手を挙げた者のうち、選定審査委員会のほうで審査をして選定をしたということでございます。

長沢委員

 どこまで聞いていいかあれなんだけれども、それが何社あって、選定委員会、学術者がいて、ここも都市未来推進機構のところで設けたところですよね。つまり、準備組合からお願いをした都市未来推進機構があって、そこから選定委員会を設けて、そこで選んだ、公募をかけた。何社あって、それをどういう形で決めて、全部準備組合のところには明らかにされていることなんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 ちょっと選定の細かい内容までは私、承知していませんが、公共施設の整備で、例えば先ほど御質問があったように、高低差がある道路の整備といったものがございますから、そういった施行能力がある業者という条件をかけて、あと、資金力とか事業についての確実性、安定性といった条件を付して公募をかけて、そして手を挙げてきた業者の中から選定したというものでございます。

長沢委員

 だから、お幾つぐらいそこに募集をかけたときにいらっしゃったんですか。それと、最終的に土地区画整理準備組合、中野区が入っている。中野区として、それが出てきたときのやりとりの中では、別に異論はなかった。選ばれたものだから、それに対しては了解ということであった。中野区もそこに出ているわけだから、それなりのデータは全部見られているということでいいんですよね、どなたが出られているか知らないけれども。それはそういうことで間違いないですね。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 公募をかけて応募してきた業者数については、1社だというふうに聞いております。それから、決定については、これは準備組合の理事会の中で決定したというものでございます。

長沢委員

 最後にします。理事会には中野区もしかるべき人が出ているということを確認したいんですけれども、それが一つ。もう一つ、1社だったということですね。1社なんだけれども、建築会社のノウハウがあるというのはわかります。しかし、16人の一地権者でもあるということで、公正公平な観点からふさわしかったかどうか、そういう視点での議論はなかったのか、その点確認させてください。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 まず、選定においては、審査委員会できちんと資格があるかどうか適正に審査したものだと考えております。それから、理事会内部の決定については、理事会の権利者の合意の上で決定したということでございます。

内川委員

 今の長沢委員の質問を聞いていますと、まるで不正があったかのように聞こえてしまうんですよね。そういったことは一切なくて、準備組合さん同意のもとでこの業務代行方式、西松建設が選ばれたという理解でよろしいんですよね。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 おっしゃるとおりでございます。加えて申し上げますと、そういった審査の方式についても、きちんと準備組合の理事会で諮った上でそういったやり方を決めておるものでございまして、決しておかしなことがあったわけではなく、適正に行われたわけでございます。

石坂委員

 ホチキスどめの2枚目のところの紙の表側、(2)、(3)のところで何点か教えてください。

 まず、中野駅南自転車駐車場、こちらが現公社中野駅前住宅敷地内と、バイクについては事業用地内へそれぞれ移転とありますが、これは一時的な整備する間の移転なのか、最終的にこの場所になるということなのかを教えてください。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 事業の全体の流れとしては、まず公社住宅を建て替えないと再開発ビルその他の建築行為ができないということで建て替えるんですが、その行き先が中野南自転車駐車場ということで、とりあえず仮移転ということでございますので、最終的にはまたきちんと本整備をして、そういった施設をつくっていくということでございますので、そういう理解でお願いいたします。

石坂委員

 仮移転ということなので、最終的に駅とのアクセスのいい場所をちゃんと選んで考えていただければと思います。

 それから、図2を見ますと、工事車両動線であるとか、実際に公社の位置等がありますけれども、特にこの主要区画道路、最終的に整備されると、今の公社のところの土地に入っていくわけですけれども、公社棟の建て替えの際には、恐らくこの工事用車両の動きが必要になってくると思います。この公社棟以南の主要区画道路の拡幅と以北の道路の新設、あと、公社棟の建設、既存の公社棟の取り壊しについて第1段階で全部入っているんですけれども、この順序がわからないので教えていただけますでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 細かい工事の内容については、現在準備組合のほうで検討中でございます。現段階でおおよそつかめている内容について本日報告させていただいているということでございます。

石坂委員

 公社棟を新たに建てるとか取り壊しをする際に、主要区画道路の公社以南の部分が拡幅がないまま工事が行われる可能性もあるのか、工事の車の通りもかなり多くなると思いますので、そこはさすがにちゃんと拡幅をした後で工事を進めていくということなのかだけでもわかりませんでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 これは当然、きちんと工事用車両が通ってもほかの交通に迷惑というか影響がありますので、そういったことがないようにきちんと、仮整備とはいえ、整備してやっていくことと思います。

森委員

 業務代行方式のところ、私もわからないので伺いたいんですが、土地区画整理事業をするに当たって、包括委託方式というのを聞くことがあるんですが、それとこれとは違うものなんですか。どっちかがどっちの一部とか、その辺の関係がわかれば教えてください。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 包括委託方式ですか──ちょっと区画整理にも手法が、組合合意方式とかいろいろあるようなんですが、業務代行方式は業務代行方式として以前よりありますし、内容はきょう報告している内容でございます。

森委員

 先ほどの御答弁の中で、法定の方式ではないということだったじゃないですか。そうすると、選定のやり方とかはさっき出ましたけれども、そういうものはそれぞれの準備組合で決めるのか、それとも、これってそれなりにいろいろなところでやっている方式なんだと思うんですけれども、やっぱり法定ではないにせよ、ガイドラインみたいなものが国土交通省なり何なりが示しているとか、そういうことはあるんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今委員が最後のほうにおっしゃったとおり、当初は建設省、現在は国土交通省なんですけれども、通達その他できちんとやり方については、決して勝手なことができるということではございません。

森委員

 そうすると、この契約という言い方でいいんですかね──というのは、業務代行者に選ばれた企業と組合との、要するに民間同士の契約ということになるんですか。区がいろいろ委託をしたり指定管理者を選んだりする際のいろいろなルールというのは適用されないということなのか、その辺ちょっと確認させてください。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 おっしゃるとおり、これはあくまでも組合と業務代行者、今回の場合、西松建設が決定されたわけですから、そことの間の契約ということです。

羽鳥委員

 資金計画のところで1点お尋ねしたいんですけれども、収入で補助金(東京都費)というふうになって48億8,400万円というふうになっているんですけれども、この補助金というのは何の補助金なのか、種類というか、どういったものかを教えてください。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 図の中で、中野区画街路第5号線(交通広場)と書いてございますが、主にここにかかわる補助金でございます。

内野委員

 自転車置き場のところについてお聞きしたいんですけれども、現在の駐輪場には自転車は一時使用、定期含めてどのぐらいの台数、あと、バイク置き場もあると思うんですけれども、台数的にはどのぐらいありますでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 中野南自転車駐車場でございますが、自転車が1,250台、バイクが50台でございます。

内野委員

 これを今現在の公社中野駅前住宅の敷地内に一時的に移すというお話でしたけれども、その候補地というのはもう大体、エリアとしてはこのあたりというのは決まっているんでしょうか、自転車置き場。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 きょう御報告したとおり、自転車については東京都住宅供給公社、今の敷地内に設置するということで、現在調整中でございます。

内野委員

 千光前通りを私、よく通るのでわかっているんですけれども、かなり朝の時間帯、通勤の人がかなり駅のほうに向かって歩いているんですけれども、この自転車置き場の場所によっては、例えば今、陳情が出ております東側の角の住宅、ビルのところとか、線路側のほうに自転車置き場ができてしまうと、そこに向かう人たちの自転車の数で1,000台近くあるならば、ほかに代替地がないならば、その1,000台近くが公社のどこかに集中してくるわけなので、駅前ロータリーを通って坂を上ってくるのか、もしくはなかのZEROホールのほうからわあっと来るのか。それともどこか、今の西松建設さんの住宅の坂をぐっと押して上がっていくようになるのか、幾つか通り道をつくらないと、非常に危ないなという印象があるんですけれども、それは二丁目から駅に向かう方々だけではなくて、中央のほうから駅に向かう人々もかなりいるので、その辺の考慮もしてもらえるのかどうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 その辺の自転車駐車場の具体については、現在調整と設計中でして、交通安全上の問題については、交通管理者の警察のほうとも協議しながらやってございます。

内野委員

 あともう1個、先ほどからちょっと話題になっております業務代行者というところなんですけれども、人間というのは、準備組合、土地区画整理準備組合の方がそのまま西松建設にお願いすると。そうすると、新たに西松建設のほうから人が来て、その方がやるという形になるんでしょうか。人的関係ですね。再開発準備組合の方と、土地区画整理事業の方と、それから代行者の方と、同じ人がやるということはないんですよね。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 業務代行者というのはあくまでも業務を代行するだけで、意思決定は組合の権利者の皆さんで意思決定するわけなんですね。恐らく御心配されているのは、その意思決定に参加する1人の権利者たる西松建設が実際の業務の代行もしちゃうので、混同するのではないかという御心配だと思うんですけれども、それは組合の中できっちりと、意思決定は意思決定、業務代行は業務代行ときちんと仕切ってやるのは当然のことだと思います。

内野委員

 利益相反になるようなことはなく、きっちり業務を分けてやられると。人的資源としても分けてやられるということで理解いたしました。ありがとうございます。

佐野委員

 今、お話いろいろ聞いたんですけれども、やはり全体的にわかりづらいんですよ。私がど素人なせいもあるかもしれませんけれども、皆さんはプロかもしれません。ですから、例えば今の業務代行方式につきましても、いろいろ質問が出てしまう。これ、報告事項ですよね。報告事項であれば、今までの経緯の中でちゃんと報告をしていただきたい。より詳しく、例えば代行の、今、西松建設と名前は出ていますけれども、どうして選ばれたのかという質問も出ましたよね。それからもう一つは、西松建設が入っていることによって、変な誘導的なものがありはしないかという疑問も出てしまった。そういったことはないということをおっしゃるのであれば、やはり堂々とここに書くべきであるというふうに思う。そこまでは書き方の問題もあるでしょうけれども、できるだけわかりやすく、この業務代行方式についてもどうしてこういう業務代行方式が必要なのか、そしてまた、どういう意味なのかということを、今後については報告事項の中に入れていただきたい、そのように思うんですけれども、いかがでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 委員のおっしゃるとおり、確かに土地区画整理事業とか市街地再開発事業というのは難しくて、我々も非常に苦労しております。委員から御指摘があったように、少しでもわかりやすい資料をつくるように今後も努めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。(「ちょっと休憩にしていただけますか」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩いたします。

 

(午後1時55分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時57分)

 

 休憩中に市川委員のほうから、この特別委員会としても土地区画整理事業、そして市街地再開発事業、この違い等についてしっかりとした勉強をするべきだという提言をいただきました。皆さんの一致した御意見でその機会をつくりたいと思いますが、よろしゅうございますか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、他に質問はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了いたします。

 それでは、先ほど一旦保留としました第2号陳情、中野駅前南口再開発計画を成功させる対応についてを改めて議題に供します。

 本日は、陳情者から補足資料の配付及び補足説明の申し出がありますので、委員会を休憩してこれを受けたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、委員会を暫時休憩します。

 

(午後1時58分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時15分)

 

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

市川委員

 今、休憩中に補足説明を受けた陳情代表者の方に、今までの経緯をあらあら聞いて、この陳情文章表を読んだ中では、まず1点、非常に過去にさかのぼってしまうから、言った、言わないの話になりがちなんだけれども、平成21年6月29日に中野区役所まちづくり推進室を直接訪問し、発表されている中野区の資料による改築計画の説明を受けて、そこで相談を受けましたと、これがあるわけです。その際、23番地、地権者11名と書いてありますね。駅前南計画に準じて、容積率変更を含む計画があるという説明を受けて計画図も確認したわけです。ここで一旦話はとまっているわけです。ここから、先ほど私は意向調査をしたはずだけどというお尋ねを陳情者にしたんだけれども、意向調査をするとしたらば、このぐらいの時点からするものなんですか、こういうふうにしてお示しをした。これ、どうですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 こちらのほうでも過去のものを調べました。平成21年11月から12月にかけて、陳情者が含むエリアについて意向調査をやっております。その意向調査の、何もなしで意向調査というわけにもいきませんので、意向調査の中のエリアどりでは、陳情者のエリアもまちづくりの対象のエリアの中に入ってございます。そういった中で意向調査をやってございます。

市川委員

 今、この陳情文書表の理由の中に書いてあるように、意向調査をしているのはこの6月29日、陳情者が中野区をお訪ねした半年後ぐらいにやっているわけだ。その後、平成26年6月発行の資料で、突然前の計画から23番街区がすっぽり消されていたという表現をされているんだけれども、この間は23番街区の線引きはされていた、それがすっぽり消えちゃったと。この間のやりとりというのはあったんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 平成21年度に意向調査をやって、その後内部検討をやって、これは今回の陳情者のエリアだけじゃなくて、ほかのエリアも含めて、当初よりもエリアどりが狭くなった形で、南口まちづくり方針という形で、平成26年よりもろもろの都市計画手続に入っていったということでございます。

市川委員

 ということは、それはわかる。けれども、その前段階として、例えば僕たち議会にも報告があります。あった段階で私たちは、そういうこれから私が述べるようなことを全てやってからここに持ってきて報告をしていると思っているわけですよ。

 それはどういうことかというと、例えば、意向調査した結果を1軒1軒の権利者の皆さんにきちんとお伝えして、当初示していた図面と、これから原案として都市計画決定に至るまでの手続をしていく原案との差異、相違ができましたと。なぜなら、こういった理由でここのところは23番街区は外れることになりました。これはでき得る限り早くお伝えしたほうが、先ほども陳情者の方がおっしゃっていたように、自分の建物の改築の計画があるなんていう理由などあった場合に、その時点で建て替えられるわけですよ、もう。建て替えようで終わるんですよ。それをうんと引っ張って、およそ5年間空白期間があって、それでこの都市計画原案を示されたというふうに見えているわけだ。僕たちは、その間にきちんとした説明があって、理解を求めて、それで都市計画原案をつくって我々の側に報告して、それが都市計画審議会にかけていきます、もちろん原案ができれば東京都との調整もします、原案がとれて(案)になったらば、今度、公告縦覧をして住民から意見ももらいます。陳情者さんが次に意見を述べているのは、そこで意見を述べているわけですよ。その都市計画審議会にかかる案について公告縦覧されている段階で意見を述べているわけだ。その意見をもって都市計画審議会をを開いて、都市計画審議会で中野区都市計画審議会、東京都都市計画審議会の順番で決定しているわけだ。それで告示されたわけだ。そうすると、変な話、5年間ずっとそのまま据え置かれていたんじゃないかという話になっちゃうじゃないですか。それは区民の側に立った物の考え方、また、せっかく二丁目の再開発事業を、莫大な公費を投入して駅前の顔をつくろうとしている隣接地に対しての配慮というものが欠けているんじゃないかと僕は思うんだけれども、それはどういうふうに思いますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 まず、意向調査をやったところまではいいと思うんですけれども、その後、確かにその結果を意向調査の対象となった方々に返さなかったのは、ちょっと丁寧さが足りないと思います。それともう一つは、意向調査の結果だけではなくて、東京都のほうからも23番街区については基盤整備の必要性について指摘を受けていましたので、決して意向調査の結果だけではございませんので、その辺御理解いただきたいと思います。

市川委員

 基盤整備の必要性があるというのは、この23番街区から言うと、東側に走っている南北の道路なんだよね。あれは道路ですよね。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 道路なんですが、途中から階段状になっているということで、基盤の条件としては厳しいということです。

市川委員

 基盤の条件としては厳しいんだけれども、道路なんです。公道なんですね。ということは、階段状になっているところを勾配をつけてスロープにして舗装しますと言えば、基盤整備になるじゃない。それをやりますから、23番街区まで入れて都市計画決定してくださいと言えば、それで終わるじゃない。都側に対しての説明もつくじゃないかと僕はそう思うんだけれども、どう思いますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 現地の階段状になっているところの勾配等から考えますと、道路としてきちんと整備するのは非常に厳しいかと思います。

市川委員

 そうかな。だってさ、今、千光前通りから、いわゆる住宅供給公社のあの位置から、ちょうど陳情者の建物のあるグリーンビルのところから大久保通りに向けて高低差が8メートルでしょう。言っているところの23番街区の東側からあの堀江のところ、いわゆる産業振興センターのところ、勤労福祉会館のところ走って、階段でおりていって、大久保通りまで高低差は8メートルでしょう。こっちは道路つくれるのに、こっちはつくれないなんておかしいじゃないですか。何で厳しいの。こっちはつくれるのに、こっちは何でつくれないの。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 南北主要区画道路については、そのために一部区間については擁壁が必要になってくるということで考えているわけですね。

市川委員

 二丁目というのは道路づけが悪いんですよ。これは担当者ならばしっかり頭に入っていることだと思うから、しつこくは言わない。けれども、二丁目というのは、全体的に外周道路はできていても、内部に入ると道路づけが悪いんです。軽自動車じゃなければ通れないような道路だってあるんですよ。しかも、急勾配だから、非常に危ない道もあるわけです。我々なんか選挙やって、看板を上に積んだような車、高さがあると、上の庭からはみ出ている枝ぶりをばりばり削ってしまうような狭い道路だってあるわけだ。それにプラスして急勾配で坂道になっているから、みんなエンジンをうならせるような格好で上がっていく道路もあるんだ。そういう道路基盤整備というのは、二丁目だからこそやらなきゃいけない部分ってあるんですよ。

 特に、あの階段道路は絶対にやるべきなんだよ。それを長年ずっとそのまま放置して手つかずであの階段のままきたのか、僕はそれがわからないんですよ。今までの中野区の担当者は、あそこが良好な住宅街だから、あそこに車を通しちゃまずいから、人通りをふやしちゃまずいから、地元の住民の皆さんの御意見を反映してあのまま残してきたのか、それでもなければ、悪くとれば、そこは決して遅々として進めなかったのか、どうなんだろうかと。こう思うんだけれども、どうですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 先ほど申し上げましたとおりに、一つは意向調査の結果、それから基盤整備の必要性等、そういった中からまちづくりの気運が高まっていないという判断をして、南口まちづくり方針のエリアどりから少し縮小した形になったということです。当時の意向調査の結果としては、まちづくりに対して賛成の方もいらっしゃいましたが、反対している方もいらっしゃいました。

 それから、それ以外のおおよそ半分ぐらいの主要な意見としては、二丁目再開発の具体の姿が見えてこない中で、判断ができないというような方が一番意見として多かったということで、判断としては機運が高まっていないということでして、しかしながら、中野二丁目再開発だけで二丁目のまちづくりが終わるわけではございませんで、周辺を含めてまちづくりを引き続き検討して進めていくというのは中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の中でもうたっていますし、今後も進めていきたいと考えております。

市川委員

 今の答弁のように、もう実際二丁目の再開発事業の施設の絵が出てきたわけですよ。皆さん、こういうものができるんだなというのがだんだん湧いてきたわけ。今、陳情者のほうからも陳情で出ているように、南北道路については擁壁をつくって分断することのないような設計にしてほしいという希望まで出てきているわけですよ。それはなぜかというと、見えるものがあるから。平成21年当時は見えるものがなかったんですよ。だから、機運が盛り上がっていなかったのかもしれない。だけれども、今は二丁目の再開発事業がもう指呼の間ですよ、もう間なしなんですよ。いよいよ始まるわけだ。土地区画整理事業と合わせわざをもって、まず公社住宅棟を建てるわけでしょう。向こうにある駐輪場をこっちへ持ってきて代替の駐輪場をつくるわけでしょう。公社棟ができたら、今度は本棟のほうの整備に入るわけでしょう。それで最後に区画道路を仕上げるわけでしょう。それで駅前広場も最後に仕上げるわけでしょう。そういう順を追ってどういうことをしていくかというのが見えてきたわけだよ。

 ということはどういうことかというと、それに対しての期待というものを周りの人はみんな持っているんですよ。それに対しての期待。そこが大事なところなの。なぜ大事かといったら、この事業には公金を投入しているんだよ。国も都も区も補助金を出しているんだよ。公金を投入してあれだけの施設をつくろうとしているわけですよ。駅前広場もしかりなんですよ。道路もしかりなの。それに対して隣接する土地の、いわゆる周辺の土地に対してのそういうインセンティブというものが全く見られないというのではいけないわけだ。だから、一緒に走りましょうよという機運をつくっていかなきゃいけない。僕はそう思うんですよ。そのためにこういう方法もある、ああいう方法もあるという、そういった具体的な話を詰めてしていく必要があると思うんですよ。どう思いますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 委員のおっしゃるとおり、土地区画整理事業についての組合設立認可が出されて、恐らく予定としては認可がおりるだろうと。それから、本日報告した業務代行者、業務代行者の資格としては、道路とか公共施設をきちんとつくれる能力があるということで西松建設、当然のことながら道路の設計等についても詳しい業務代行者です。そういった中で、改めて条件が整理された中で、例えば意向調査、もしくはアンケート調査等で地域の皆さんの声を聞いていくと。と同時に、業務代行者という事業のプロが決まったわけですから、きちんといろいろと資料をつくって御説明していくというのは当然のことだと思います。

市川委員

 この陳情者だけじゃなくて、中野区長宛てに要望書が出ているんですよ。これはきょう見えている町会長のお名前と、地元の商店会町のお名前と、千光前通りの商店会の代表の方のお名前と3名の連名で区長宛てと議長宛てに要望書が出ている。後で委員長にこの要望書を資料要求しますけれども、この要望書の内容というのを読み取ると、かなり二丁目、あそこいらは中野駅前南口町会という町会なんだけれども、そこのまちの皆さんのまちづくりに対しての機運というのは、かなり盛り上がっているなという内容だと思うんですよ。あれ、読まれましたでしょう。どのような感想を持たれましたか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 まずは、要望書の内容もそうなんですけれども、私どもも地域に入っておりまして、二丁目再開発に対する関心といいますか、要望といいますか、そういったものは非常に高まっているということは感じます。

 それから、今後の手だてとして、あれだけの大事業ですから、そこだけにとどめずに、きちんと地域によい影響を反映できるように、私どもとしてもこれから努力していきたいと考えております。

市川委員

 私は昨年の第3回定例会の一般質問でこれを取り上げましたよね。そのときの区長の答弁で言っていましたね。隣接地のまちづくりについてはよく考えていきたい、考慮したいという答弁をしていますよね。だから、隣接地というのはまさに陳情者の建物もある街区、それからまた、そこから連続してなかのZEROホールまで行く千光前通り沿道の問題だと僕は思うんですよ。1軒の利益のために議会が機関決定するわけにはいかない。まち全体の今後の100年に一度の大事業と言われている中野駅周辺まちづくりならば、この二丁目再開発事業を立派に仕上げましたよと言って、それで終わっちゃったらだめなんだよ。そこから先のこともきちんと見据えて、これだけの方針、計画を立てましたよというところまで仕上げなければ、中野駅周辺のまちづくりにならないんですよ。

 この間の予算特別委員会で僕、言ったでしょう。大久保通りの幅員が15メートル、もみじ山通りが16メートル、中野通りが20メートル、千光前通りが8メートル、これじゃあだめですよと。あれを12メートルにして、逆に言えば、二丁目側の民地側を削るというだけじゃなくて、JR側の協力も得ながら、両面の後退をもって広げていけばできることなんじゃないですかという話なんだよ。そういう先を見越した計画、まして、中野中学校跡地には、先々医療関係機関がというようなお話もちまたでは、地域の人たちがそういうお話もささやいている。そういったことを伺う限りにおいては、あの千光前通りというのは、にぎわいの動線、ZEROホールに向かう。また、今、島忠があるけれども、あの島忠の土地はどういう土地利用になるかはわからないということになればなおさら、先ほど陳情者の方もおっしゃっていたけれども、歩道をきちんと、たっぷりととった自転車と歩行者と自動車が今のようにして混在して危なっかしいような道路ではなくて、もっと歩きやすいような道路にして、にぎわいの動線にしなきゃいけないんじゃないですかと。そういう質問を僕は予算特別委員会でしたわけだよ。その道路計画は道路計画として立てるのが難しかったらば、いわゆる沿道を地区計画で処理していったらどうですかということまで僕は質問の中でも提案したわけだ。そういうような手法をやはりまちの中に入って、こういう方法でまちづくりしていく方法ありますよと、そういうことをお話しする時期なんじゃないですか。どう思いますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 二丁目再開発がですね、区画整理事業の認可申請がされたということで、いよいよ事業化するということで、もちろん二丁目再開発も決して簡単な事業じゃなくて、委員がおっしゃったとおり100年に一度あるかないかの大事業でございます。これも非常に難しい仕事なんですけれども、それを周りにきちんといい意味で反映させる意味で、沿道まちづくりとか地区計画制度を使うとか、そういったものを地域の意向を反映しながらきちんと検討を進めていきたいと考えております。

市川委員

 委員長に資料を要求したいんですけれども、中野区長宛てに中野駅南口町会の町会長と地元の商店会町の連名で、南口、いわゆる二丁目地域のまちづくりについての要望書が提出されているんですね。その要望書を委員会として資料としていただきたいんです。その要望書についての質疑をさせていただきたいので、資料として提供していただきたいんですが、諮っていただけますか。

委員長

 暫時休憩いたします。

 

(午後2時37分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時38分)

 

 市川委員から、区長宛てに地域から出された要望書があったとお聞きしておりますが、その内容も委員全員の知るところとしたいということで資料要求したいと思いますが、よろしゅうございますか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、そのように要求いたします。

市川委員

 もう一点委員長にお願いしたいんですけれども、この陳情の文書の中に現地を見ていただきたいとも書いてあるんですけれども、我々も現地を見ないと、先ほどの駅前広場と中野通りの五丁目と三丁目の話じゃないけれども、わからないことがたくさんあるんですね。ですから、ぜひとも現地を見させていただきたいんですけれども、それも諮っていただけますか。

委員長

 今、市川委員から、我々も陳情者がおっしゃられた現地の様子をじかに見るべきではないかという提言がございました。いかがでございますか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、全員の御意見として採用したいと思います。

 それでは、本件に対してさらに質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後2時40分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時42分)

 

 お諮りいたします。第2号陳情を閉会中も継続審査すべきものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 暫時休憩します。

 

(午後2時42分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時43分)

 

 休憩中にお話を進めさせていただきましたが、休憩中にお話ししたような流れが出ることが十分考えられますので、御了承いただきたいと思います。

 この第2号陳情についてですが、現時点では継続ということで本日の審査を終了したいと思いますが、よろしゅうございますか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、陳情の審査は終わりましたので、御苦労さまでございました。

 それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。1番、区役所・サンプラザ地区再整備実施方針(案)についての報告を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、区役所・サンプラザ地区再整備実施方針(案)について御報告申し上げます(資料3)。

 区役所・サンプラザ地区再整備実施方針の策定に向けまして案をとりまとめましたので、報告でございます。

 まず1番、再整備実施方針策定の趣旨でございます。

 再整備実施方針は、区役所・サンプラザ地区再整備基本構想に基づきまして、主に再整備の事業化に関する基本的枠組み及び計画検討事項を定めたものでございます。

 区役所・サンプラザ地区再整備における公共基盤整備及び複合施設建設に係る計画検討に当たりまして、民間事業者の技術やノウハウを活用することが不可欠でございます。今後、こうした民間事業者の協力を得て詳細の計画検討や調整を進め、事業着手に向けて再整備事業計画をとりまとめていくものでございます。

 次に2番、再整備実施方針(案)の構成でございますが、こちらにつきましては、別紙で説明をしてまいりたいと思います。別紙をごらんください。

 お開きいただきまして目次がございますが、全体で1から5までの構成となっております。1の再整備実施方針の概要の1、趣旨につきましては、ただいま御説明した内容でございます。

 次に、2ページをお開きいただきまして、対象範囲でございます。

 これまで再整備検討範囲としていたものの変更はございませんが、このうち今後の計画検討・調整により公共基盤整備及び複合施設建設を再整備事業として予定する区域を今後定めてまいります。

 次に3ページ、第2、再整備事業の考え方でございます。

 再整備事業全体のコンセプトということで、中野駅周辺は、東京の東西を結ぶ立地特性や多様な都市機能の集積、個性豊かな文化など、中野のポテンシャルを最大限に引き出す中野駅周辺都市再生プロジェクトを軸としたグローバル都市づくりを目指していることから、以上の3点をコンセプトとしております。

 1点目が、中野駅周辺におけるグローバルな拠点性強化を牽引するものでございます。2点目が、世界を視野に入れた集客と発信を可能とする大規模な集客交流施設整備を行うものでございます。3点目が、周辺地区との回遊性を重視した機能配置を行うものでございます。

 次に、4ページをごらんください。そのコンセプトの中にもありました機能配置でございますが、さらに3点、土地の有効利用を図る大街区化を行うということ。それから、中野駅と再整備施設との機能連携を図るということ。それから、周辺一帯の交通機能が向上する公共基盤配置を行うということ。こうしたもので機能配置を考えてまいりたいと思います。

 次に、5ページからが整備・誘導を図る施設機能でございます。

 (1)集客交流施設でございます。集客交流施設とは、コンサート・イベント・会議などの催事を開催できる会場及びその付帯施設のことと定義をいたしております。そのうち最大規模のものとして、中野サンプラザのホール機能を発展させ、より集客力と発信力があり、多目的に使える集客交流施設を計画してまいりたいと思います。これにつきましては、最大収容人数1万人を目標として、コンサートのほか、スポーツイベントや展示会などにも使用できるよう、アリーナ部分を組み込んだ施設を想定するものでございます。

 次に(2)の多機能複合施設でございます。グローバルビジネス拠点や地域回遊拠点の形成に資する、業務、商業、宿泊、居住等の用途で構成する多機能複合施設を設けるものでございます。

 これらにつきまして、事業化に向けた検証事項ということでございますが、大規模集客交流施設の配置、形状、周辺への影響、集客交流施設に係る催事の市場動向等々、今後の検討事項としてまいります。

 次に、6ページでございます。駅前広場及び周辺交通ネットワークでございます。

 まず、(1)新北口駅前広場でございます。

 この再整備につきましては、新北口駅前広場と一体的整備を行うということを計画してございますので、新北口駅前広場につきましてはより利便性を高め、周辺地区への回遊を促進するため、集客交流施設や多機能複合施設と一体的、連続的空間となる配置を計画してまいりたいと思います。

 次に(2)中野駅西側南北通路・橋上駅舎、駅ビルでございます。

 区役所・サンプラザ地区をはじめとする中野四丁目地区や中野三丁目の主要動線となるのがこの南北通路でございます。区役所・サンプラザ地区の再整備におきましては、これらの施設との機能連携を図るものと考えております。

 次に(3)自動車駐車場、自転車駐車場でございます。

 再整備検討範囲の中で必要となる附置義務自動車・自転車駐車場に加えて、周辺の駐車場ニーズに対応した駐車場の確保を図ってまいります。

 次に(4)周辺交通ネットワークでございます。

 新北口駅前広場を中心とする適切な交通ネットワークとなるよう、対象範囲内における道路配置を計画してまいります。

 これらに向けた事業化検証事項ということで、3点ほど掲げてございます。

 次に、8ページをごらんください。5、安全性と快適性を高める都市構造へ向けた取り組みでございます。

 まず(1)環境・エネルギー・防災機能といったことでございます。周辺一帯における低炭素まちづくりとともに、グローバル都市にふさわしい安全性と効率性を備えた災害時業務継続地区の構築を先導してまいりたいと考えております。

 次に(2)では、景観形成・エリアマネジメントということで、景観形成や環境保全、防災性向上、地域産業活性化など、周辺地域との機能連携や連続性に配慮したエリアマネジメントの展開を図ってまいります。

 次に、9ページでございます。第3、再整備事業の手法でございます。

 1、事業手法の基本的な考え方でございます。

 この再整備事業につきましては、公共基盤整備と複合施設建設を両立させていく必要があるため、面整備事業として総合的、一体的に行うことを想定してございます。このことから、法定の面整備事業の適用に向けて計画検討を進めてまいります。

 次に2、街区再編、基盤整備の手法でございます。

 こちらにつきましては、土地区画整理事業による街区再編、基盤整備を目指してまいります。公共を主体とした施行を想定し、独立行政法人都市再生機構の事業参画に向けて協議・検討を進めるものでございます。

 次に3、施設整備等の手法でございます。

 こちらにつきましては、市街地再開発事業による資産活用・建築物整備を計画してまいりたいと考えております。民間活力を活用した施行を想定して、民間事業者の事業参画方法を検討してまいります。

 続きまして、10ページでございます。第4、再整備事業検討の基本事項ということで、何点かまとめてございます。

 計画検討の進め方でございますが、今後、事業着手に向けて、再整備事業計画をまずとりまとめてまいりたいと思っております。この検討に当たりましては、市街地再開発事業の活用を想定しまして、再整備事業計画検討に係る事業協力者として、民間の事業協力者を公募・選定してまいりたいと考えております。また、UR都市機構による事業参画を視野に入れて、協力を要請してまいります。

 2番の区有地等資産の扱いについてでございます。

 区につきましては、地区全体の機能向上を図り、グローバルな都市活動拠点を形成するとともに、区有地を適切に活用することを目的として再整備事業に関与してまいります。

 新庁舎整備の財源につきましては、再整備事業を通じて確保することとしているものでございます。

 こうしたことから、市街地再開発事業による権利変換など、面整備事業の特性を捉えて、制度運用に沿った適正な公的財産の運用を図るものとしたいと考えております。

 また、株式会社まちづくり中野21の所有地等は、効果の高い再整備事業に向けて、最大限の活用を図ってまいります。

 次に第5、目標のスケジュールでございます。

 平成28年度につきましては、再整備実施方針、現在これ、案でございますので、これを策定するということでございます。その後、民間事業協力者の公募・選定を行います。また、UR都市機構の事業協力を要請するものでございます。

 その後、再整備の事業計画の策定につきましては平成29年度を考えておりまして、その後都市計画の手続ですとか、事業の計画を進めてまいりまして、平成34年度には新庁舎の移転後、従前建物の解体除却、施設整備に着手して、平成37年度竣工予定としているものでございます。

 それでは、報告の資料に戻っていただきまして、これの3番につきましては、現在御説明した内容になります。

 4の今後の予定でございます。平成28年度4月以降ということでございますが、区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議を開催いたします。また、ただいま御説明したとおり再整備実施方針を策定し、事業協力者の公募・選定を行ってまいります。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

市川委員

 今の最後の段のところの今後の予定なんだけれども、平成28年4月以降のところで、3行目に事業協力者の公募・選定があるでしょう。この事業協力者の公募・選定をしたらば、工事の工程までを基本協定なり、契約なりで決めてしまうの。これはあくまでも事業協力者を公募しますというものなの。これはどっちなの。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この事業協力者につきましては、ただいま御説明しました実施方針(案)に基づいて事業協力者の公募をかけるものでございます。そういたしますと、目標としているスケジュールにつきましては、11ページに書かれているものを目標として進めるものでございます。これに基づいて事業協力者ということで、再整備の事業計画ということで、この計画策定に協力をしていただくものでございます。

市川委員

 基本協定とか覚書とか、何とか締結とかするじゃない。要するに契約書だ、事業協力者と契約を結ぶわけだよ。そうすると、事業協力者というのは金を出すんだよ。ということは、どういうことかというと、この目標スケジュールの平成37年度に竣工させてください、それをあなたたちの仕事として、事業協力者としてあなたたちを選定しますというのか、そうではなくて、この年度にはまだこれは想定ですよ、この工程はコンクリートしていませんから、まだここのところはフリーハンドですよ。例えば体育館の問題等残っているので、若干これが先送りになるかもしれませんという余力というか、ゆとりを持たせた契約になるのか、どっちなのかということを聞いているんですよ。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 事業協力者と交わしていく内容につきましては、その事業の計画策定ということでございまして、また、その目標のスケジュール等につきましては、まだ余力を残したものということとしております。

 またさらに、この中では平成30年度に民間参画事業者の公募としておりますけれども、その時点ではまさにそこで投資をする事業者として公募ということになりますので、その時点ではその先のことがある程度固めていく内容になるかと思いますが、現在選定しようとしている事業協力者につきましては、あくまでも想定のスケジュールという内容で進めていこうということです。

市川委員

 ということは、例えば今の段階で平成28年度に事業協力者を選定しました、協力要請しました。けれども、もしその想定の目標スケジュールの平成37年度が平成38年度になったり平成39年度になったりしても、違約金を払わなくてもいい約束ですよと、そういう捉え方でいいんだよね。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 委員のおっしゃるとおりでございます。

市川委員

 平成30年度の民間参画事業者の公募選定、この段階に至ったときに初めて、いついつまでにこの建物を仕上げてくださいねという、いわゆる設計施行管理というのか、そういうものをきちんと決めてやってくださいねということで選んで参加してもらう、そこではそういう契約を交わす、そういう理解でこれはいいんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この平成30年度の民間参画事業者につきましては、そのように民間のもとに資金を投入して、それで整備を行う、さらには、その床の処分を行うといったものの内容になってまいります。

市川委員

 今、資金の投入を行うって、平成30年度の民間参画事業者については、資金を投入するという話が出たけれども、ことし、平成28年度公募・選定する民間事業協力者については、資金の投入はないの。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この間、公募の募集要項につきましてはこれから詰めてまいりますけれども、基本的に再整備の事業計画策定に当たって協力してもらう者については、区としてはそれぞれの民間事業者の負担ということになります。

市川委員

 じゃあ今年度、平成28年度公募・選定する事業者については、全てあなたたちの負担ですよと。だから、あなたたちがいかにお金を使おうが、それは勝手ですよと。今度、平成30年度の民間参画事業者の公募・選定については、使ったお金に対しては区側も責任を持ちますよと、そういう理解でいいんですね。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 委員のおっしゃるとおりでございます。

市川委員

 そうすると、この公募、平成28年度も30年度も、特に30年度の公募は大事になってくるでしょう。その選定委員会の設け方というものがあると思うんだけれども、まず、ことし直近で民間事業協力者の公募・選定があるでしょう。これについては、どういう選定の仕方をするんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これも今後詰めていく内容にはなりますが、今年度に事業構築パートナーということで協力いただいていた事業者、それを選定する際にも、選定委員会ということで、学識経験者を入れて選定したといったところでございます。今後行います事業協力者の公募・選定におきましても、何らかそういった委員会のようなものを設けながら進めていくということになろうかと思っております。

 また、平成30年度に予定しております民間参画事業者の公募についても同様と考えております。

市川委員

 その選定委員会の場で、エントリーのあった封書で届いているものを、その皆さんの目の前ではさみを入れて、切って、開封して出して、みんなでそこで評定をする、そういう理解でいいんですよね。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 細かいところはいろいろあるかと思いますが、基本的にはその場で、このパートナーを選ぶときは匿名で審査をしてやったものでございますので、同様に公平性のある、公正性の保たれた選定方法としていきたいと思っております。

委員長

 他にございますか。

 まだありそうですので、委員会を休憩いたします。

 

(午後3時03分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時20分)

 

 質疑はございますか。

小林委員

 心配の話だけちょっと。5ページのところの集客の交流施設という形で、今回中野サンプラザホールの機能ということで、最大収容人数1万人を目標として、コンサートとかスポーツイベントや展示会などにも使用できる形なんですけれども、中野区の今の状況でありましたら──2,000人ですか、収入という形で、今のサンプラザのところで収入が上がってきているのかということがまずあると思うんですね。毎日そういうお客様が来るという形なのか、そういうことが一つ。

 それからもう一つ、1万人を収容するというような形の規模的な部分がちょっとあるような形なんですけれども、東京都の中でこういう形のところはあるのか。横浜市とかさいたま市というのはもちろんあるけれども、東京都ではそういう形があるかどうか、ちょっと確認したいと思います。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現在の中野サンプラザのホールでございますが、2,200席ということでございますが、稼働率はかなり高いということは聞いております。

 あと、都内の状況でございますが、1万人前後というところでは、代々木体育館が大体1万人ぐらいのコンサートが行われることがあると。また、日本武道館が8,000人程度のコンサートが行われることがあると聞いております。

小林委員

 今回、1万人ということで、本当に盛んにコンサートとかそういうものできるのかということで、その辺の経営の部分に関して、何とか、そのやる前に、経営の部分で、収入があるという形だったらいいですけれども、その辺をちょっと、資料的な部分で出していただきたいと思うんですけれども。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 音楽市場の動向ということでございますが、一つは、大体2,000人から3,000人ぐらいのホールについてはかなりニーズがあると聞いているところで、また、その先は1万人以上のホールですとか、アリーナですとか、そういうところにも一つのニーズがあると聞いているところでございます。

 これは幾つかの運営している事業者でヒアリングをしましたけれども、おおむね2,000人から3,000人、あるいは1万人というところが一つのコンサートのニーズがあると捉えているところでございます。

小林委員

 基本的に採算がどうなっているかということをちょっと、いただければ資料をいただきたいなと思っているんですけれども。今の分じゃなくて、そのところで、やっぱりそれで本当に中野区でできるのかどうかというのが心配なので、資料をいただきたいなと思いますけれども、どうですかね。

委員長

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後3時24分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時27分)

 

 質疑ございますか。

南委員

 ちょっと補足的に。再度繰り返すことになりますけれども、今回、1万人のアリーナというようなことが明示されているので、小林委員からもありましたけれども、1万人規模ということになれば、例に出ましたけれども、横浜市であるとかさいたま市であるとか、政令都市とか、そういった大規模なところでは採算が取れているのかなと。日々そういう1万人規模のステージができるようにはなっていると思うんですけれども、やはり中野区の中で、今32万人くらいですか、人口が。その中で1万人規模のそういう採算ベースが本当に取れていけるのかどうかというところが非常に気がかりなところであるので、その辺はどのようにお考えになっているんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 市場の動向などにも係るんですが、一つは、1万人以上だと採算が取れるということは聞いております。逆に、中途半端なものですと非常に難しいというところも聞いておりまして、一つの採算のラインが1万人であるというところでございますので、今回この目標としているのを1万人と言っている点では、採算を取れるだろうという見込みはございます。

南委員

 その1万人規模が本当に毎日のように、採算取れるような形でのスケジュールがびしっと入っているというのであればあれなんですけれども、非常にそれが気がかりなところであります。それと同時に、今、サンプラザは2,200人規模で、興行の枠というようなところが非常に、100%に近いぐらいに進められているというふうに聞いているところなんですが、そういったことを考えると、中野区の今の状況的なことを判断する、そういうホール的な機能も非常に重要じゃないかという部分、その辺はどのようにお考えでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 1万人といっても、施設の工夫とか運営の工夫とか、そこが本当に必要なところだと思っております。単純に1万人の箱をつくれば必ずもうかるかというと、そうでもない。運営のやり方にもかかっている。また、施設の形にもかかっているということでございますので、そこをむしろこれから民間の事業協力者を得て、さらに詳細な検討を進めていく必要があるかというふうに思っております。2,000人から3,000人というのは一つのピークということもございますけれども、その中の運営の工夫なんかも含めて、改めて検証していくということは必要かと思っております。

南委員

 ぜひともその辺の検証も含めて、要はアリーナとなると、いわゆるだだっ広いところで、よく今のグループアイドルとかの方々のライブであるとか、そういうものでしたらあれなんですけれども、非常に聞かせるような歌手の方となると、ホール的な、段差がついて非常に音響がいいとか、そういったことも求められる場合が、特に2,000人から3,000人規模のようなところではあるというふうにも聞いておりますので、ぜひともそういったところを踏まえて検討していただければなというふうに思います。これは一つ、要望としてお話をさせていただきたいと思います。

 それと、スケジュールのところなんですが、ちょっと確認なんですけれども、今回平成28年度に民間事業協力者の公募・選定を行うということで、これまで事業構築パートナーということを選定されて、三菱地所グループとか野村不動産グループとか選定してきたわけですけれども、その選定と今回の選定というのは、どういう違いがあるんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現在かかわっている事業構築パートナー、これにつきましては、実施方針をつくるということが一つの目的でございまして、その中でさまざまなアイデア、提案、知見をいただくということでございます。二つのグループからさまざま意見交換をして、いただいたものを参考にしながらつくったのが今回の実施方針といったことでございます。これから選定しようとしている民間事業協力者でございますが、こちらにつきましては、さらに事業の事業性ですとか、開発のスキームだとか、さらにもうちょっと細かい、事業の実施をしたときに、どのようにこの事業が成り立つかといったことを検証・検討する、また、計画をしていくというものですので、かなり検討を深度化させていくという点での違いは大きいと考えております。

南委員

 先ほど市川委員のほうからもお話がありましたが、今回、民間事業協力者を公募して選定するに当たって、それぞれ費用は事業者負担ということなんですが、これまでの事業構築パートナー2社、グループについてはどうだったんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 事業構築パートナーについても、それぞれの負担でやるということでございます。

内川委員

 私もアリーナの件でちょっとお聞きしたいんですが、最大使用人数1万人、この数の根拠を説明いただきたいんですけれども

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 先ほど少しお話ししたところで、音楽市場を一つ例にとりまして、2,000人から3,000人、また、1万人というところが一つの採算ラインということで述べましたけれども、その1万人ということを今回の一つの目標としたところでございます。

内川委員

 あくまでも採算ラインということですね。最大収容ですから、例えばコンサートなんかのときは、平らなところにも椅子をばあっと並べて、ある程度人数入るんでしょうけれども、ここでスポーツイベントをやる場合、例えばバスケットボールの試合なんかをやる場合には、最大収容人数はどのぐらいになるんですかね。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これも具体的に最大収容人数ということで、何のイベントで1万人ということははっきりと明示はしていないところではあるんですが、仮に音楽でしたら1万人、スポーツでしたら、おっしゃるとおりアリーナの部分が競技をするところになりますので、それに従って少なくなるということでございますので、おおむね5,000人から1万人の範囲ということを一つ考えているところでございます。

内川委員

 聞くところによると、社会人のバスケットボールチームなんかは、東京都内にホームとなるアリーナを探していると。その最低条件が収容1万人ということも聞いているんですね。そういったホームを区に誘致しよう、そんな考えはありますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この施設が何を一番、多目的と言いながらも、何をメインの主目的とするかといったところになるかと思っております。一つは、サンプラザと言うことのブランドからしましても、音楽というのは非常に重要だというふうに思っております。さらにスポーツができるといったときには、スポーツ施設としての設計が必要になってまいります。このあたりをどう折り合いつけていくか、ここが非常に悩ましいところでございまして、そういったバスケットボールのリーグを誘致するという考えもなくはないと思うんですが、そこの施設と運営、それぞれさらに詳細な検討が必要だと考えております。

長沢委員

 区役所・サンプラザ地区の再整備実施方針(案)ということで、これは中野区がつくられたということですよね。このつくる上では、例えば具体的にどこと協力して、あるいはどこから助言をもらって、あるいはどこの何を参考にして、そういうものはちょっとお話しいただけますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 基本的に区がつくってきたところではありますが、区がつくるに当たっての業務支援ということで、URに委託をしてつくってきたところでございます。それが一つでありますが、今お尋ねあったとおり、事業構築パートナーということで、二つのグループから情報を得ておりますので、そうしたものを参考にしながらつくっていったところでございます。

長沢委員

 もう一つありますよね。アドバイスをもらっているというところ、あるんじゃないの。ちょっといつのあれかわからないけれども、区役所・サンプラザ地区再整備実施方針の検討状況と、この中で事業構築にかかわる会議ということで、アドバイザーによる助言ということがある。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 アドバイザーによる助言ということで、適宜それぞれのアドバイザーに関してはアドバイスをもらっていたといったところでございます。

長沢委員

 それともう一つ、これは立ち上げたんだね、このとき。区役所・サンプラザ地区の再整備推進区民会議というのをした。これは3回ぐらいやってこられたのかな、4回かな。ここにもちょっと出ていたと思いますけれども、次、5月か何かにやるのかな。4月か。こういうところには、ここ自身は、結局今の検討状況、進捗状況を報告していたと、そういう会議体ということでいいの。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 その区民会議につきましては、1回のみの開催でございます。我々の検討の中身を区民会議で報告をして御意見いただくということできておりましたけれども、結果的に今回の委員会の報告につきましても、6月に報告して以来、特段報告してございませんでした。今回、実施方針(案)ということで報告をいたしましたので、これに基づいてこの区民会議を開催するといったものでございます。

長沢委員

 まず、URのことから聞きますね。これ、前にも御報告、平成26年12月なんだけれども、覚書を交わしたというところで、一つは、対象範囲はURにお願いしたのと、今回の実施経過が同じ範囲内になっていると。事業参画を視野にURに協力を要請するというのは今後やるということなんだけれども、事業の参画も、前のときにもそういうふうに言っていた。範囲があって、さっきちらちらと何ページか読んでいたときに、例えば北口の広場との、南北通路ができて、北口広場があれして、要するに公共施設という言い方でいいのかな、行政的には──という、ここのところをURと何かするのか、ある意味では全部URに、民間の事業者募集のところで、URもここに手を挙げてもらっても構わないと、それもあるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 9ページに再整備事業の手法ということで、そこにURが登場しているんですが、この中では基盤については土地区画整理事業による街区再編、基盤整備ということとしておりますので、その中でURがかかわるということを想定しております。

長沢委員

 それともう一つは事業構築パートナーなんですけれども、事業構築パートナー、2社のグループの方々、当委員会でも勉強会みたいなものもあったんだけれども、この事業構築パートナーの出てきたものというのかな、これは委託をしてやったんじゃないの。中野区がお願いをして、こういうものを出してくださいとやったものではないんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 事業構築パートナーは委託の関係にはございませんで、あくまでもさまざまな意見をいただいた事業者といったものでございます。

長沢委員

 じゃあ、その二つのグループが今度の公募による民間の事業者として手を挙げることは、これは別に構わないということですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今後の事業協力者の公募を妨げるものではございません。

長沢委員

 もう一つ、あまり時間がないからあれなんだけれども、10ページのところのどう再整備をあれするかという、区有地の資産の扱いのところをちょっと聞きたいのね。新庁舎整備の財源については、再整備事業云々と、これはもう既に報告されているんだけれども、ここで言っている市街地再開発事業による権利変換など、面整備事業の特性を捉えて制度運用に沿った適正な公的財産の運用を図るものとするというので、ちょっとよくわからないんだけれども、つまり、ここの土地、ここ自身の活用は、要するに今度新しいパートナーの協力も得ながらというか、実際はそこが施主であり、施工者になるのか、それもちょっとわからないね。そういうことで進めるわけだけれども、結局ここは売っちゃうの。ということを考えられているの。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この前段にあるのは事業手法でございまして、今、想定しておりますのは市街地再開発事業でございます。9ページの1の丸の二つ目に本当に簡単に説明をしていますが、敷地を共同化し、高度利用することにより、公共施設用地を生み出す市街地再開発事業、一言で言うとそういうことなんですが、こういった法定の面整備業、この適用を考えているところでございます。そういたしますと、市街地再開発事業の中に含まれる中野区の区役所の用地、そこについては、権利分を権利の変換を行って土地を床に変えていくとか、そこからまた転出をするとか、そのような権利のいろいろな動かしがあるかというふうに考えております。その中で、市街地再開発でやるということになれば、そうしたことの中で区役所の新庁舎の整備の財源を生み出すといったものを考えております。

長沢委員

 確認したいのは、市街地再開発の手法を使って、要するに権利あるわけだから、そのときに、新しく再整備をしたときにも、そこに一部区として残すわけ。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現在は、あそこに残すことは考えておりませんけれども、権利――転出補償というようなことでいくということを考えてございます。

長沢委員

 もう1点、株式会社まちづくり中野21、サンプラザを所有している。これなんだけれども、こっちはどうしちゃったの。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 こちらも同様に市街地再開発ということですと、その権利をどう変換していくかということにはなってまいります。ただ、ここはまちづくり中野21が権利を持つということによって、どのような再整備事業になるか、これはまだ詳細な検討が必要かというふうに思っておりますので、この部分も含めて今後の検討ということでございます。

長沢委員

 ただ、こちらのほうも、そうは言ったって、一番持っているのは中野区なので、そういう意味では中野区の意向によってということになると思うんだけれども、これについても検討だということなんだけれども、一体どれぐらいの間のところでそれが意思決定するような話になっているわけですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、今後の検討の一つの目安が、再整備事業計画、この目標のスケジュールで申しますと、平成29年度になってございますが、そこにそうした手法も含めて一定の方向性を示していくと考えております。ですので、その中で土地の取り扱い、今のまちづくり中野21の土地であるとか、区役所の用地の取り扱い、それらについてもそのあたりで考え方を示したいと考えております。

石坂委員

 5ページのところの(1)、(2)のところで伺いますが、(2)のMICEの展開を想定し、とあります。企業の会議ですとか研修、セミナーなどのミーティングですとか、国際会議、学会とかのコンベンション、あとは各種イベントや展示会等々、これで誘致をしていくということではあるかと思います。(1)のほうにも集客交流施設とは、コンサート・イベント・会議のなどの催事を開催できる会場及びその付帯施設をいうという形でやっていくということではあるんですけれども、現状で中野区内、1,000人規模で人が集まれ、全体会ができて、なおかつ分科会という形で何カ所かの会場を数百人単位で使っていけるような会場が限られている。特に1,000人規模の会場になると、今のサンプラザですとか、なかのZEROホールしかないような状況にあるわけですけれども、今後恐らくMICEという言葉も使っているので、複数の会場をつないでいく、中野駅周辺であれば、この区役所・サンプラザ地域もそうですけれども、区内の大学であるとか、あるいはセントラルパークにあるコングレスクエアだとか、あるいは産業振興拠点だとか、そうしたところをつないで扱えるということを考えていくことが必要だと思うんですけれども、この複数の集客交流施設であるとか、あるいはMICEの展開を想定し、という中でどのようなことを考えているのか。そもそもここにあるMICEの展開を想定し、ということの最初の前提となっている想定について、何かあれば教えてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 このMICEとなると、まさにイベントということになりますので、区としては都市観光ビジョンですとか、あるいはグローバル都市戦略といったものの中でこのMICEを記載してございます。今後こういったイベントのニーズが非常に高まってくると。さらに、規模の大きなものですと、複数の施設との連携を図りながら進めていくということが非常に重要になってまいります。中野区では幾つか、御指摘があったような施設ございますので、そうしたところの連携を図りながら進めていくといったことが必要かと考えております。

石坂委員

 ぜひ積極的に進めていただければと思うこと、あと、現状でこの地域につきまして、会場内、あるいは中野区について扱うんであれば、会場外という形での連携でまちのよさを打ち出していくとかということもできると思うんですけれども、その際、現状ではまだ面になっていない、点という形であります中野駅北口、サンプラザ・区役所、四季の都市公園のほうにNakano Free Wi-Fi等がありますけれども、こうしたところについても、この整備を図る際にも、今は点ですけれども、そうしたところを面で、インターネットが使える環境とか、そうしたものも想定されているのか、まだそのあたりは考えられていないのか、わかれば教えてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 このあたりは、恐らく8ページにエリアマネジメントということを記載してございますが、そうしたところの展開になろうかというふうに思っております。情報化については、今後特に非常に重要な点ですので、この中野駅周辺の発信力を高めていくといった点でも、そうしたものに取り組んでいきたいと考えております。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告を終了いたします。

 次に2番、中野駅周辺地区総合交通戦略策定の考え方についての報告を求めます。

立原都市政策室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それでは、中野駅周辺地区総合交通戦略策定の考え方について御報告申し上げます(資料4)。

 1番、策定の目的です。

 総合交通戦略とは、進展する少子・超高齢化社会への対応や交通渋滞の緩和、交通に起因する環境負荷の低減等のために、徒歩、自転車、公共交通等の各モードが連携し、適切な役割分担のもと、とし・地域が抱える多様な課題に対応すべく、交通事業とまちづくりが連携した総合的かつ戦略的な交通施策の推進を図るものであるとされております。

 一方、社会資本総合整備計画、中野駅周辺の場合は「安全で快適に住み続けられる活力あるまちづくり」とされておりますが、これにおきまして、社会資本整備総合交付金を中野駅西側橋上駅舎整備に活用するに当たっては、中野駅周辺地区において総合交通戦略を策定すること、これが条件となってございます。

 かかる背景を踏まえまして、今後各地区において展開する事業と併せて、まちづくりと連携した総合的かつ戦略的な交通施策(都市施設整備、中野駅の改良、駐車場関連施策など)を実現することを目的とし、中野駅周辺地区総合合交通戦略を策定するものです。

 対象エリアとしましては、中野区都市計画マスタープランにおいて「総合的整備エリア」と位置付けられておりまして、また、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の策定範囲、このエリアとなっておりますので、今回の総合戦略につきましても、この図示のエリア等を検討エリアとしたいと考えてございます。

 裏面をごらんください。戦略の基本方針です。

 三つの柱として、一つはまちの魅力を高めるソフト施策、ハードとソフトが連携した一体的な交通戦略。

 次に、交通結節点の機能強化。駅舎、駅前広場整備等による乗りかえの円滑化。

 次に、多様な交通手段を支えるネットワーク形成。これは、中野通りを軸とした公共交通の利便性の向上と歩行者、自転車、自動車のネットワーク等の形成、これらのものを戦略の基本的な柱としていきたいと考えてございます。

 今後の予定ですが、新年度に入りまして、学識経験者へのヒアリングや関係機関との調整等を行いつつ、平成28年度内に総合交通戦略の策定を行っていきたいと考えてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

内野委員

 ちょっと初めて聞く話が多いので質問したいんですけれども、中野駅西側橋上駅舎整備に社会資本整備総合交付金を活用するに当たっての条件として総合交通戦略を策定すると。この条件になっているというのは、何か根拠法とか、そういうものがあるんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 根拠法といいますか、この交付金の運用の条件として、これにつきましては都市計画施設ではなく、鉄道事業者の施設に対する負担金ということでありますので、この交通戦略の中ではっきりと、この地域にとって必要な施設であるという位置付けをした上で、それを中心にさまざまな交通戦略を組み立てておくということで、初めてこの社会資本整備総合交付金のパッケージの中に入れられるというものでございます。

内野委員

 ちょっとわかりにくかったんですけれども、この中で言う交通というものの定義は、どういう定義になっているんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 交通と申しますのは、自動車でありますとか自転車でありますとか歩行者でありますとか、全ての交通手段を一くくりにして、人の移動する手段ということでございます。

内野委員

 そうすると、この検討エリアの中での人や物、自動車、自転車の流れを円滑化させるというのが目的というふうに考えてよろしいでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 この駅周辺エリア、あるいは駅地区につきましては、これまでも整備基本計画でありますとか、さまざまなハードの基本計画を立ててございますけれども、これに基づきまして交通戦略という視点から、この地区の中の交通の流れを戦略としてコントロールしていく方法を検討するというものでございます。

佐野委員

 今、戦略というふうにお話を伺いましたけれども、例えばこれから目的として新しいものを交通戦略の中で、今の交通対策を考えていきたいということでやっているということは、今現在悪いというふうなことの観点に立っているということですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今、特に大きな課題があるというものではなくて、今後の開発の中で都市基盤、あるいはハードの交通施設整備と併せてソフトの対策というものを一緒に考えておくというものでございます。

佐野委員

 そうしますと、例えば五差路のところを見ていたら、大久保通りに面したところ、中野駅から自動車でいきますと、左折と右折がありまして、結構混んでいるんですよ。ひどいときになりますと、中野駅のガードのこっち側まで来てしまう、バス等々がございますので。そういったことも課題ではないというふうに今おっしゃっているわけですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 先ほど中野通りを公共交通としての利便性を図るということを申しましたけれども、そういったような今見られる渋滞、あるいは荷さばき等の路上駐車、そういったものを解消していく手だても含めて考えていきたいというふうに考えております。

佐野委員

 ということは、今現在は課題があるということなんですか、ないということなんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 課題としては、散見される課題はあると考えてございます。

佐野委員

 先ほどおっしゃった課題はないというのは、そうすると、いや、課題はあるというふうなことで、修正ということですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 街路網でありますとか、ハードの都市基盤の整備につきましては、交通容量等を加味した上で設計してございますけれども、実際にソフト的に渋滞が発生しているとか、そういったようなこともございますので、そういった課題につきましては適切に把握して対処していきたいというふうに考えてございます。

佐野委員

 私がたびたび申し上げているのは、そういう姿勢なんですよね。担当者として、分野として、交通戦略ということであれば、やはり将来に向かって、今の現状の問題点をどう解決していくというのが戦略だと思うんですけれども、そういったものをこれから打ち立てていくんでしょうけれども、今現在、そういった問題が何もないとすれば、何も戦略なんか立てる必要ないということになってしまいます。戦略を立てるということは、今現在課題があるというふうに我々は解釈しているんですけれども、もう一回、しつこいようですけれども、それについてどのように。言葉じりを捉えて私は言っているわけじゃないんですよ。そういう姿勢を担当者として持つべきであるというふうに言わせていただいているんですけれども、どうでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 委員おっしゃるとおり、今ある課題についてはしっかりと把握し、これを解決すべく検討していきたいというふうに考えてございます。

森委員

 ちょっとこれ、イメージがつかないので教えていただきたいんですけれども、交通戦略なんだけれども、対象は、この2の検討対象エリアの範囲内と限定されていますよね。この中での交通の戦略を考えると、こういうことなんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 このエリアの中で考える予定でございます。

森委員

 そうすると、ますますちょっとイメージがつかめないんですけれども、基本方針においても、今、多分、駅の出口からバス停までとか、バス停からバス停の部分とか、そういうことなのかなぐらいのイメージはつくんですが、1番と3番は、何でそもそも載せるのかなかなかイメージがつかめない。具体的に今考えていることって何ですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 具体的な中身につきましては、来年度、新年度から検討していきたいと考えておりまして、ただ、今、中野通りに多く散見されます路上駐車でありますとか、その対策、あるいは今後整備していく開発の中での駐車場の適切な数の把握でありますとか、そのようなことを考えてございます。

森委員

 把握していたら教えていただきたいんですが、これ、社会資本整備総合交付金の活用の条件になっているということで、ということは、これをつくっている自治体というのが既にあるのかなと思うんですが、参考にして、皆さんが把握しているところで、名前が挙げられれば教えていただきたいんですけれども。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 近傍では、新宿区と豊島区がつくってございます。

森委員

 この必要性自体は、今の交付金の関係も含めてわかりましたけれども、策定の目的の1段落目に書いてある話、これは別にここだけの話じゃないですよね。そうすると、今後に当たっては、当然公共施設のありようなどというのも見直しいかないといけないみたいな話がある。そうすると、区内全域の公共交通のあり方、戦略というのも今後当然考えていっていただけるというふうに理解してよろしいですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 来年度につきましてはこのエリア、中野駅周辺地区で考えたいと思っておりますが、今後の他の駅周辺の開発の動向でありますとか、必要に応じてそういった拡大を考えていければと考えております。

石坂委員

 中野駅周辺の交通、さまざまな手段がありますが、区民の場合、バスで中野駅に向かわれる方が多いと思われます。そうした際に、もちろん区のほうで、こうした形で関係各所と連携をとりながらだと思いますので、念のための確認という形ですけれども、特に北側から駅に向かってくるときには、一番左のレーンにバス専用レーンがあったりですとか、さまざま工夫されておりますが、南側は特にそうしたものもなく、また、北からも南からもバスの停留所に右折して入るケースが多いかと思いますが、信号の工夫であるとか、そうしたところがもっと警察等と連携しながら、バスが詰まることがない、定時運行ができる工夫等々もっと力を入れていくべきだと思うんです。特にバスは民間の事業者ではありますけれども、バス会社、警察等としっかりと連携をもっとしていくべきではないかと思いますが、これまで、あるいは今後こういうふうにしていきますということがあれば、教えてください。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 この事業につきましては、まさにさまざまな関連機関と一緒になって検討するということになってございますので、もちろん交通管理者であります警察でありますとか民間のバス事業者、あるいは運輸事業者、地元の商店会とも意見交換をしながら、深く検討していきたいというふうに考えてございます。

委員長

 よろしゅうございますか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、以上で本報告は終了します。

 次に4番、中野駅地区第2期先行工事に伴うバス乗降場の移設(案)についての報告を求めます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 それでは、中野駅地区第2期先行工事に伴うバス乗降場の移設(案)について御報告をさせていただきます(資料5)。

 中野駅地区第2期先行工事としまして、現在、中野駅北口において暫定広場をバスロータリーとして整備する工事を進めております。工事完成後、中野駅北口、南口のバス乗降場の一部が移設となります。移転するバス、運行系統の案がまとまりましたので、御報告をさせていただきます。

 1、移転するバスの運行系統の案ですが、別添の図をごらんください。別添A3の図の左側が現況のバス乗降場配置、右側が配置計画図の案となっております。また、図中の赤丸は関東バス、青丸は京王バスを示しております。図の左側の中段に移転の概要と、緑の矢印で考え方を示しております。

 今回、新たに整備する暫定バスロータリーには、北口の7番乗り場から関東バスの野方行き及び3番乗り場の一部が移転します。その7番乗り場には、南口の5番乗り場から京王バスの練馬南蔵院行きが移転をします。そして、南口の5番乗り場には、南口の0番乗り場から関東バスの五日市街道・吉祥寺行きが移転するという案でございます。

 また、JRの高架下の野方行きの降車場につきましては、一度南口のバスロータリーに入って降車をするということになります。

 このような移転により、第1期整備の際の仮設のバス停であった2カ所のバス停が廃止となります。また、北側に向かうバスは駅北口発、南側に向かうバスは駅南口発と明確な配置となります。本案で今後関係機関との調整を進めてまいります。

 戻りまして2番、今後の予定でございます。平成28年7月には、けやき通り交差点化、車両動線等整備工事が完了します。8月まで区報、ホームページ等により十分に周知を行い、9月中旬ごろにバス乗降場の移設、10月以降、廃止バス停の撤去工事を予定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

石坂委員

 右側のバス乗降配置計画図(案)のところで、赤の8番と青の5番の間に何も書いていない丸があるんですが、これは何か意味があるのか教えてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 現在、左側の図の現況の配置では、京王バスの練馬南蔵院行きが途中バス停として使っているバス停になっておりまして、今後配置計画図(案)では数字が抜かれておりますけれども、5番の練馬南蔵院行きが移転した後に、ここの二つのバスを連携して京王バスが使うということで、今、京王バスのほうで運用については考えているところということでございます。

石坂委員

 考えているということではありますが、今回こういう形になっていますが、特に南口側は再開発の関係でロータリーが広がると思いますが、そうした場合に、またこの位置は動く可能性があるということでよろしいんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 南口につきましては、今後南口に事業によって駅前広場の整備は進めてまいりますけれども、その整備の際に、実際には工事をする必要がありますので、また段階的な移転が必要ということになります。

石坂委員

 そうした際に、バスの認可の関係とか、知らないところではあるんですけれども、バス停の移転という形だけで済めばあれなんですけれども、今、中野駅南口側から出発して、練馬南蔵院行きのバスに関しては、今、中野区役所前という停留所かと思いますけれども、そうした名前のバス停が1個なくなってしまうという形になります。またこれいろいろと進めていく際に、バス停を移動する際に、既存の停留所の位置だけじゃなくて、名称も含めた停まるべき場所がなくなってしまうことで、のちのち何か不都合が生じるとかという心配が、なければないでいいんですけれども、そういった心配がないのかどうか教えてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 バスの移転に伴っては、ルートの変更とかバスの停留所の廃止・新設とかというところで、道路運送法の国土交通省への認可申請というものが必要になります。そうした中で、ルートの変更とかバスの停留所の新設というものはやっていくことになります。今回、このバス移転の再配置について案として示しておりますけれども、実際にルートが変更になったり、バスの停留所が変わるところも出てくることもあろうかと思います。そのあたりは今後の調整になりますので、きちんとルート等決まりましたら、また御報告をさせていただきます。

内野委員

 ガード下にあります赤は関東バスでしたっけ。関東バスの降車場がまた南口の改札口のほうに戻ってくることになると思うんですけれども、ここ相変わらずバスの二重駐車、三重駐車ですごく、バスはお客さんをおろして抜けるだけなんですけれども、その間に中野通りから右折、ロータリーに入ってくる車が渋滞、数珠つなぎになってくる。さらに、ここにはあらわれていないんですけれども、一般の自家用車が相当数、おろすだけで去っていくけれども、それももうとめられない状態で、歩道上で御家族の方をおろしていかれると。青なのに、歩道上でとめて走ったりとかというのもかなり多いんですね。これ、ちょっとバスの乗降の場所を少しずらすだけでも、車が歩道にかからずにとまる工夫とかってできると思うんですけれども、バス事業者だけじゃなくて、そういった一般の乗降の方なんかも、原則駐停車禁止だと思うんですけれども、その辺の考慮というのはされないんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 南口の駅前広場につきましては、現在0番に吉祥寺行き、五日市街道行きが入っているんですけれども、こちらのバスについて、南から北上してきて、右折をして駅前広場に入って、1周して0番にとまって、お客様を乗せてまた1周して出ていくと、2周しているような状況になりまして、これが新しいバスの配置では1周で済むということで、野方行きの降車が入っても、今トータルでバスが回転している台数は、今よりはふえないというふうに思っております。南口の降車とかタクシーの二重駐車なんかもふくめて、警視庁からは危険性を指摘されておりまして、これにつきましては引き続きバス事業者やタクシー事業者等と連携しまして、安全確保に努めてまいりたいというふうに考えております。

内野委員

 あと、今0番の、五日市に行くやつですよね。五日市街道営業所、吉祥寺に行くこの0番のところが今度5番のほうに移るということになっていますけれども、ここはバス停がなくなる形になると思うんですが、かつて、たしか喫煙場か何かがあったと思うんですけれども、それは復活するような予定はないですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 今回、バスの移転の案ということで示しておりまして、ここをこれからどうしていくかというのは、これからの検討になります。(「だって、最初から復活するって約束したじゃないかよ」と呼ぶ者あり)

内野委員

 そういう経緯が、昔、喫煙場があったものをまたもとに戻すという経緯があったかどうかというのは私は存じ上げないんですけれども、この辺は週末あけると、かなり吸殻が多いエリアでもあって、駅周辺を清掃されている方に聞くと、大体週末超えると、週明け2,000本ぐらい、目に見えて拾えるだけでも吸殻が多いというふうに言われているので、北口には喫煙場の整備はあるけれども、南口には全くないという状況なので、ここでなくても何らかのそういうところができるようにまた検討していただくか、もしくは、南口は全くないという状態にするのか、それはあらかじめ方針を示していただきたいと思っております。これは要望でお願いいたします。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に5番、中野四季の森公園における自転車駐車場整備についての報告を求めます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 それでは、中野四季の森公園における自転車駐車場整備について御報告をさせていただきます(資料6)。

 1番、整備の目的ですが、中野駅地区整備基本計画では、自転車駐車場の配置について、中野駅周辺中心部の歩行者優先エリアの外周に自転車駐車場を分散して配置するというふうにしております。駅周辺の自転車ネットワークの考え方に基づきまして、中野四季の森公園に自転車駐車場を整備するものでございます。

 2番、整備の概要ですが、裏面の図の1と併せてごらんいただきたいと思います。

 整備箇所としましては、中野四季の森公園拡張用地の東側部分です。整備形式としまして、自走式の地下方式で、地上から斜路により地下に進入し、地下空間で自走式で駐輪をします。図1の右上に地下のイメージ図を示しております。

 計画の範囲は約2,000平米、収容台数は約1,500台でございます。

 また、地上の構築物としましては、南側道路に面して出入り口、その他換気塔、緊急避難口が設けられます。

 なお、地上部分につきましては、本自転車駐車場の整備に併せて中野四季の森公園の本整備を行います。

 戻りまして3番、今後の予定でございます。平成28年度には自転車駐車場の実施設計を行うとともに、本整備につきましては、都市計画事業での整備を予定しておりますので、都市計画決定にかかわる手続を進めてまいります。平成29年度に都市計画事業の認可を受けて工事の着手、30年度末に工事完成、供用開始を予定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に6番、新井薬師前駅周辺のまちづくりの進捗状況についての報告を求めます。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 それでは、新井薬師前駅周辺のまちづくりの進捗状況について御報告いたします(資料7)。

 まず、1点目なんですけれども、補助220号線の事業説明会の開催状況でございます。

 都市計画道路補助第220号線(Ⅰ期区間鉄道交差部)につきましては、平成27年12月8日付けで東京都告示第1754号にて事業認可の告示がなされました。このたび、都市計画法第66条に基づき事業説明会を開催いたしましたので、その状況を報告いたします。

 まず(1)開催日時及び会場です。平成28年2月10日(水曜日)19時から20時15分までの間、上高田区民活動センター地下1階多目的室で行いました。

 (2)参加者数です。当日は22名の方に参加いただきました。

 (3)としまして、説明概要です。1番目が補助220号線の全体概要の説明、2番目としましてⅠ期の事業区間、鉄道交差部の概要の説明です。3番目に、事業認可に伴う法令による制限の説明、それと4番が今後のスケジュールといったことを説明してございます。

 (4)主な意見と質問です。こちらは当日いただきました質問等についてと、その回答でございます。

 まず、スケジュールについての御質問をいただきました。Ⅰ期区間につきましては、今後おおむね4年で用地を取得し、その後2年ほどで工事を行う。また、その中で事業効果を高めるためにも早期実現に努めていきたい。

 ただ、用地取得につきましては、権利者ごとに話し合いの上、取得時期を決めていきたいと。また、Ⅱ期についてはおおむね平成30年ごろ、Ⅲ期についてはおおむね平成37年度以降を目途に事業化していきたいと考えているというふうな回答を行ってございます。

 説明会の案内周知が足りないのではないかといった御意見をいただきました。こちらの説明会案内につきましては、区報、ホームページでも案内するとともに、Ⅰ期区間の権利者の方々には直接案内をしてございます。また、今後も段階ごとに説明会を行う予定なので、丁寧に周知していきたいと回答しています。

 続きまして、事業についての説明が不十分ではないかといった御意見をいただきました。これまで測量説明会、まちづくり整備方針意見交換会、まちづくり整備方針の説明会等でも説明してきましたけれども、今後も理解が得られるように説明していきたいと回答してございます。

 続きまして、裏面をごらんください。裏面の一番上になります。昭和41年の都市計画決定のものを、なぜ今さら事業化するのかといった御意見をいただきました。こちらにつきましては、補助220号線は新井薬師前駅周辺の交通環境の改善かつ防災性の向上のため、また、連続立体交差事業の効果を最大限上げるために重要な路線であるため、今回事業に着手したと説明してございます。

 また、都市計画線の変更についてといった御意見をいただきました。こちらにつきましては、現在の都市計画線の中で、建築制限を長い間かけてきたこと、また、計画変更により、また新たな対象者となる方が出てくるので、変更は考えていない旨説明してございます。

 続きまして、Ⅰ期区間の整備延長についての御質問がございました。こちらについては、現道との交差などを考慮した上で、一権利者の方から二度買収とならないように延長を決めてございます。以前は約50メートルというふうに説明したんですけれども、今回87メートルとなったということで、権利者の方々の対象人数に変更はございません。

 続いて、事業費についての御質問がございました。Ⅰ期区間につきましては約4.5億円と想定しておりまして、Ⅱ期からⅢ期、合わせて約70億円と想定しているが、土地の評価額等々で事業費については変動しますので、事業化の際に今後明らかにしていきたいというふうにしております。

 続きまして、権利者数についての御質問です。Ⅰ期区間の権利者数につきましては、共有持ち分を1と想定して算定した場合なんですけれども、土地のみ所有されている方が2名、建物のみ所有されている方が7名、土地建物ともに所有されている方2名の計11名でございます。Ⅰ期からⅢ期全体で支障となる建物については、おおむね90棟程度を想定してございます。

 また、補助220号線が開通した暁には、バスはそちらを運行するのかといった御意見をいただいていますが、補助220号線のバスの運行につきましては、バス会社の意向を確認しながら可能性を探っていきたいと回答してございます。

 続きまして(5)番の220号線の整備にかかわる今後の予定でございます。

 まず、①番、Ⅰ期区間につきましては、先ほども申しましたとおり、平成28年度から平成31年度の約4年程度で用地を取得し、その後、工事してまいりたいと思っております。また、Ⅱ期区間につきましては、平成28年度から29年度に用地測量ならびに沿道のまちづくりの検討を行いまして、それが終了した平成30年度以降に事業化をしてまいりたいと考えてございます。

 また、Ⅲ期区間につきましては、平成37年度以降の事業化を想定してございます。

 補助220号線の事業説明会の開催状況の報告については以上です。

 続きまして2番目、区画街路第3号線(交通広場)の整備につきまして御報告いたします。

 区画街路第3号線につきましては、平成23年8月19日付で都市計画決定しておりますが、そのうち交通広場につきましては、交通結節機能の強化や連続立体交差事業の事業効果を高めるため、連続立体交差事業の整備に合わせた整備を目指し、平成28年度に事業化を図っていきます。

 区画街路第3号線の概要については、次ページの位置図並びに整備イメージ図と併せてごらんください。

 概要については、施行者、中野区。事業地としましては、中野区上高田三丁目及び上高田五丁目の一部となってございます。都市計画決定につきましては、平成23年8月19日。交通広場面積については約3,700平方メートル、用地測量につきましては平成23年度に実施しております。

 報告につきましては、以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

甲田委員

 補助220号線の事業説明会、私も後半少し出させていただきましたけれども、それとともに、ちょっと時間がないので丸めて質問させていただきます。

 交通広場の整備についてということで、いよいよ報告がありました。220号線のほうに関しては、今、ぴりぴりした空気を感じております。ただ、これは昭和41年からの計画ということで、非常に待っていらっしゃる方も多いということも感じておりますし、平成25年だったでしょうか、まちづくりのアンケートをとられて、新井薬師の周辺のまちの魅力とまちの課題、前にも言わせていただきましたけれども、そういったところで課題がすごくあるという中で、この補助220号線については南北の交通のネットワークと、それから防災の強化と、それから交通の分散化ということで、いろいろな課題に対応する重要な道路であるということで区のほうから御説明をいただいていると思いますけれども、そういったことがどういうふうになるのか。地下化に関してもそうですけれども、仮にだとしても、どんなふうになっていくのかということがわからない方がすごく多いなということも感じています。

 この後出てきますけれども、沼袋のほうとかもそうですけれども、やっぱりまだ目にしたことがないイメージをぜひ、もう少しわかりやすく、町会とか団体の方だけではなくて、また、まちづくり協議会に入っている方だけではなくて、一般の方々が目にするような形で、どんなふうにしていったらいいのかなと日々私も考えているんですけれども、一般の方々が訪れるような場所に置いていただく。例えばスーパーとか、そういったところに置いていただくとか、そういった周知の仕方もあるのではないかなと思いますので、周知の仕方、工夫していただきたいなと思うんですけれども、こういったことについての予算というか、そういうものは今ついていないんでしょうか。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 委員のおっしゃるとおり、補助220号線については賛成の方、反対の方も結構多くいらっしゃるのは我々としても把握してございます。ただ、その中で区としましては、220号線につきましては南北交通ネットワークの形成、また、上高田地域の防災性の向上のために重要な路線と考えてございます。確かにおっしゃるとおりで、まだなかなか計画がわかりにくいといった御意見もいただいておりますので、今後は見せ方の工夫、説明の工夫、そういったものを各種説明会等を捉えてきちんと皆さんに伝わるような形、また、それ以外のところでも閲覧なりができる形、そういったさまざまな工夫をしながら事業の周知等々に努めてまいりたいと思っております。

甲田委員

 ぜひよろしくお願いします。また、まちづくり協議会の後に、多分自主的なまちづくりの勉強会などもされているのかなと思いますので、そこでニュースをつくっていらっしゃるということも聞いていますけれども、それの区からの協力とか、ぜひしていただきまして、まずは一般の方々がどういうまちになっていくのかという、権利者の方々の意向はもちろん一番大事なんですけれども、期待を持って、じゃあそれに協力していこうというような空気をつくっていただくのもすごく大事なことかなと思いますので、要望しておきたいと思います。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に7番、区画街路第4号線沿道まちづくりについての報告を求めます。

山本都市政策室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 それでは、沼袋駅前のバス通りでございます区画街路第4号線の沿道のまちづくりについて御説明いたします(資料8)。

 沼袋駅の周辺地区における区画街路第4号線沿道のまちづくりにつきましては、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(昨年9月策定)に基づきまして、商店街の再生などの沿道のにぎわいの再生及び震災時の火災延焼を防ぐ延焼遮断帯の機能確保を図ることとしてございます。このため、地区計画の策定及び用途地域などの変更に向けた取り組みを進めてございます。これらの取り組み状況と今後の予定について御報告を行います。

 まず1番、沿道のまちづくりの取り組み状況でございます。

 現在、地域の団体(町会、商店会、まちづくり検討会など)と都市計画の変更や地区計画の策定に関する勉強会を行っております。ことしの1月に第1回を開催し、これまでに計3回開催いたしました。3月末に開催予定の第4回勉強会をもって、たたき台をとりまとめる予定としております。この勉強会の検討内容につきましては、別紙1のとおりでございます。お手数ですが、裏面のA3、別紙1をごらんいただけますでしょうか。

 こちらのA3資料は、勉強会で検討している内容の概要版でございます。勉強会で検討している内容は、大きく2点ございます。まず、1点目が左側にございます都市計画の変更について。また、2点目が右側にございます地区計画についてとなってございます。

 まず、1点目の都市計画の変更についてでございますが、(1)として用途地域の変更でございます。これは延焼遮断帯の形成及び沿道のにぎわいの確保に向けまして、用途地域の幅、こちらは現在商業地域と近隣商業地域がございますが、この幅を20メートルから30メートルに変更することを考えてございます。

 なお、この30メートルというのは、延焼遮断帯の構成要件の一つとなってございます。図にございますように、現在の現道から20メートルの幅となっているものを、拡幅した4号線の幅から30メートルに拡幅することを考えてございます。

 続きまして、その下の段でございますが、(2)高度地区及び防火地域の変更でございますが、こちらにつきましても延焼遮断帯の形成のため、用途を変更する区画街路第4号線、それから30メートルの範囲におきまして、建築物の最低の高さを7メートルとする高度地区の指定と、耐火建築物などによる防火地域の変更を考えてございます。今申し上げました建築物の最低高さ7メートルというのも、延焼遮断帯の構成要件の一つでございます。

 続きまして、下の段に移ります。こちら、地区計画でございますが、地区計画においては目標と方針というものを定めて、地区のまちづくりを誘導していきます。具体につきましては、下のほうに箇条書きで書いてございますが、例えば延焼遮断帯の形成であったりとか、もしくは商店街の連続性の維持、こういったキーワードを中心としまして、沿道地区の地区計画の目標と方針といったものを定めてございます。

 なお、この目標と方針につきましては、地区計画策定を想定しての範囲、上の図でございますと一点鎖線で囲まれている範囲、こちら全体に目標と方針をかけていこうというふうに考えてございます。

 続きまして、お隣の地区計画について(地区整備計画)に移ります。

 こちらにつきましては、先ほどの目標と方針と違いまして、沿道30メートルに限定したところで建物の建て替えのルールを定めるものでございます。大きく分かれまして①番から⑦番まで、七つの建て替えのルールを定めて検討してございます。

 まず、この説明に先立ちまして、沼袋の沿道地区の地区整備計画の特徴について御説明します。お手数ですが、一番右下をごらんいただけますでしょうか。右下に街並み誘導型地区計画という言葉が書いてございます。こちらの地区計画でございますが、統一感のある街並みを誘導するための地区計画の一つでございます。具体で申しますと、例えば壁面の位置の制限を設けたり、また、建物の高さの最高限度、こういったものを定めることによりまして、斜線制限や日影規制の緩和を行えるという地区計画でございます。下のほうにイメージ図が書いてございますが、例えば現在で申しますと、道路から道路斜線と呼ばれる斜線制限がかかってございますが、この街並み誘導型地区計画を採用することによって、こうした斜線制限であったり、日影規制といったものがなくなりまして、図にございますような成形の建物を建てることができ、沿道の権利者の方の生活再建をより円滑にしていこうというものでございます。

 それでは、七つのルールのほうでございますが、①番と②番というものはほかの地区でも定めてございますので説明は割愛いたしますけれども、今回の特徴でございます建築物の高さや壁面の位置の制限について御説明したいと思います。

 ちょうど中央になります④番、壁面の位置の制限の図をごらんいただけますでしょうか。こちらの④番の図でございますけれども、まず定めるものとして、壁面の位置の制限、これはセットバックと呼ばれるものでございます。考え方としましては、セットバックすることによって店先空間の創出であったり、にぎわいのある歩行者空間の創出、こういったものを考えてございます。具体に定めるものとしては、道路端から0.5メートル以上セットバックしてもらうといったものでございます。

 なお、こちら0.5メートルについては中層部、15メートル以下を中心として定めようと考えてございます。その上、高層部につきましては、さらに下がって3.5メートル以上セットバックしていただきたいというものでございます。この中層部と高層部を分けて考えるやり方につきましては、現在の道路幅が区画街路第4号線は14メートルを計画してございます。また、0.5メートルセットバックするので、将来的には15メートルの幅の空間が確保されます。この15メートルと1対1というものを縦に設けることによって、ほどよい囲まれ感といったものを演出しようと思ってございます。

 なお、現在の用途地域でいきますと、大体30メートルぐらいの建物を建てることができるんですけれども、このまま高さを伸ばしますと、非常に囲まれた建物になりますので、中層部15メートル以下、それより上の部分につきましては高層部と呼ばれますけれども、そこからもう少し下がっていただいて3.5メートルセットバックし、建物の有効利用とほどよい囲まれ感の両方をうまくとった形で、こういった壁面の位置の制限と建物の高さといったものを定めていこうというふうに考えてございます。現在、こうしたルールなどを沿道の権利者の方々と勉強会というものを通じて検討しているところでございます。

 お手数ですが、資料1枚戻っていただけますでしょうか。中ほど、1番、沿道のまちづくりの取り組み状況についての2段目の段落になります。今申し上げたような地区計画に関する内容は、正直難しい面もございます。また、なかなかわかりにくい事柄があると思います。こうしたことから、勉強会の検討内容であったり、まちづくりに関する地域の理解を含めて、地域と共同したまちづくりを進めていくことが大事かというふうに考えてございます。このため、例えば広報紙としまして、まちづくりかわら版というものを発行しまして、沿道の権利者全戸の方々に、勉強会の回を重ねるごとに発行してございます。

 また、勉強会の資料を区のホームページに掲載しているほか、オープンハウスといったものを開催したり、アンケートを実施し、住民の意向を確認するなど、地域に対するより丁寧な説明、また、情報提供に努めているところでございます。

 続きまして2番目、今後の予定でございますが、平成28年度になりましたら、協議会を立ち上げてさらなる検討を行っていき、都市計画の素案を取りまとめ、都市計画手続を進めていく予定でございます。

 また、平成28年度末を目標としまして、区画街路第4号線の事業認可の取得を行っていく予定でございます。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

長沢委員

 勉強会の内容ということで、用途地域の変更のところは延焼遮断帯の構成要件として20メートルから30メートルにするとか、高さを7メートル以上にしなくちゃいけないとかがある。それで、地区計画のところで出された壁面の位置の制限のところの、この考え方というのは何か決まりとしてあるんですか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 先ほど申し上げました街並み誘導型地区計画、こちらを定めるためには、幾つか決めなければいけない建物のルールがございまして、それが今申し上げました全部で四つございまして、一つが壁面の位置の制限、建物の高さの最高限度、工作物の設置の制限、敷地の最低限度。ここで言うと、②番、③番、④番、⑤番、これらのルール四つを定めることが街並み誘導型地区計画を導入する条件となってございます。

長沢委員

 その何メートル以下であるとか、何メートル以上であるとか、何メートル下がりましょうとか、こういうものは何かあるんですか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 今委員御指摘いただきました何メートルであるとか、個別の数字につきましては、それぞれの地区計画の中で考えることになってございますので、まさに今それを私どもから住民の方に、例えば中層部と高層部に分けるという考え方だったり、セットバックの幅について住民の方と勉強している状況でございます。

長沢委員

 そうすると、ここに今別紙1で出されているのは、一定勉強会をやられてきて、その到達点として出されているものと見ていいの。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 こちらにつきましては、第3回までの勉強会の内容ということで、まだ検討の途中段階でございます。具体につきましては第4回の勉強会でこれをとりまとめまして、ただいま申し上げましたセットバックが何メートルがいいとか、高さが何メートルだとか、細かいことにつきましては、平成28年度以降の協議会と呼ばれる中で具体の数字を定めていきたいというふうに考えております。

長沢委員

 ここはもともと商店街であったわけですよね。今回そういう地区計画を策定する中で、高さやセットバックしてとあるんだけれども、必ずしも下を店舗にしてよとか、そういう規制を地区計画で盛り込む予定はないのかと思って。違ったら言って。

 逆に、ここはもともとそうだったからというのはあるんだけれども、やっぱりここ自身は商店の形成は必要と、にぎわいとして。そういう中では、規制じゃなくて推奨する、奨励するという形の、そういうものを地区計画で盛り込んでいくというのは可能なんですか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 今、委員御指摘いただいたような、例えば1階に店舗を必ず入れなきゃいけない、それは例えば①番の建物用途の制限といったところで今ルールを入れようかという議論をしております。ただ、まだ議論している途中でございまして、4メートルセットバックされて土地が少なくなったところで本当に全員店舗を入れなきゃいけないのか、そういった議論もあります。一方、商店街の連続性、にぎわいの連続性を欲しいといった声もございますので、こういった意見をいただきながら、今後の協議会の中で具体のルールは定めていきたいというふうに思っております。

 また、この地区整備計画によらないところでルールを定めるということも可能だと思うんで、それは住民の方々がルールを決めるというのはあると思うんですが、それについて今、この段階で住民の方も具体の議論はしておりませんで、今はまず地区計画の中でどこまで定めたらいいかということを勉強会の中で検討させてもらっております。

内川委員

 この街並み誘導型地区計画、非常にいい制度だなと思っているんですけれども、例えば前面道路の幅員は何メートル以上なきゃいけないとか、用途地域の縛り、こういったものはありますか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 具体の要件というのは定まっていなくて、ただ、どこの地区計画にもこれを入れられるかというと、なかなかそうではなくて、考え方としましては建物の高度利用を促進したりとか、もしくは駅前などの商業地域の活性化といったものの目的が定められていますので、例えば木密地域のようなところでこれを入れるかとなると、また別な議論になるものかなというふうに理解しております。

内川委員

 区内に商店街いっぱいあるんですけれども、そういったところではこれ、導入が可能だと考えてよろしいですか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 他の地区、他の商店街について、なかなかここでお答え難しいと思うんですけれども、今後他の商店街の沿道まちづくりの検討などが進む状況によっては、こういった街並み誘導型地区計画を入れて、商店街の再生を図るというのは一つの手法としてあり得るかなと認識しております。

市川委員

 関連して、街並み誘導型の地区計画かけるには、その沿道の道路の幅員の最低の幅員があるんじゃないの。決まっていないの。6メートル以上じゃないの。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 前面道路の最低の制限については、ないものと認識してございます。

市川委員

 もう1点、敷地面積の最低限度定めましたね。これ、60平米未満に細分化することは抑制します。60平米まではいいわけでしょう。これで建て詰まったら、変な話だよ、60平米で建て詰まったらどうするの。これはもう空地にして、60平米以上のところで建ち上がっているところで吸収してもらうの。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 今、委員の御指摘は、道路拡幅されて、さらにその用地が60平米より少なかったらどうしようかと。それにつきましては小さい字で書かせていただいているんですけれども、地区計画の決定時点で60平米に満たない敷地、もしくは道路買収された後、60平米未満となる敷地については、それ以上敷地を分割しない限り、その土地で再建できるというものに定めてございます。

市川委員

 確認だけれども、その中で建物を建てていいのね。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 定めた地区計画や建築基準法などのルールを守っていただく範囲において、建物を建てられるものとなります。

市川委員

 さっき、長沢委員の質問で、1階は店舗というような制限をかける、それは当然だよね。違うの。これ、それ前提でやっているんじゃないの、この区画街路のこの計画線は。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 現在のバス通りは、商店街が連担するにぎやかな商店街だと認識しております。ただ一方、必ずしも1階を店舗にされていない地権者さんも少なからず、何軒かいらっしゃいます。そういった方々の配慮、また、商店街としてのにぎわいの連続性、こういったものをバランスよく考えながら沼袋のまちが進むようにする必要があると考えておりまして、今のルールの段階では、1階の店舗の制限を「導入を考えている」と表記させてもらっておりまして、具体にどうするかということについては、今後協議会の中でしっかり考えていきたいと認識しております。

石坂委員

 用途地域の変更のところで、カラーでない地図なので、私がよく見えていないのかもしれませんけれども、区画街路第4号線の両サイド30メートルずつ真っ直ぐ伸びていますけれども、こうした場合に、沼袋駅の駅前広場、南口側にできるかと思いますが、その周辺というのは用途地域は商業地域に全部なるのか、あるいはならない場所も出てしまうんでしょうか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 南側を含めまして、拡幅される14メートルから30メートルにするというものでございまして、用途の色塗りが新しく変わるとか、そういったことの変更は今回考えてございません。

石坂委員

 道路が広がるわけですけれども、沼袋駅の駅前広場が新たにできるわけですよね。駅前広場の周り30メートルも変えられるのか、あるいはこの道路から30メートルで駅前広場が出っ張っちゃっている部分に関しては、それは適用されない形になるんでしょうか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 ここで言いますと、交通広場がございますけれども、左側につきましては道路拡幅されるところなので、用途地域の幅が広がります。なお、右側につきましては、もともと交通広場をつくるところにつきましては現在近隣商業地域なんですけれども、そこは幅は変えずに、近隣商業地域のままとする考えでございます。

石坂委員

 そうしますと、近隣商業地域のままですと、そこに何か建物とか、新たに建て替えをする際に、商業地域であるか、近隣商業地域であるかによって差が出てきてしまうところでありますが、特に駅前広場のにぎわいを今後考えていく上では、特に支障がないということで大丈夫でしょうか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 バス通りの沿道と同様に、交通広場の周囲も沼袋駅のにぎわいを牽引する重要な地域出好きで、どのような制限、またルールをかけることについては、この先しっかり地元と一緒に検討していきたいというふうに思います。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告を終了します。

 次に8番、西武新宿線野方駅から井荻駅間の連続立体交差化の進展についての報告を求めます。

小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 西武新宿線野方駅から井荻駅間の連続立体交差化の進展につきまして御報告いたします(資料9)。

 1、概要でございます。西武新宿線の連続立体交差化につきましては、現在中井駅から野方駅間で工事が進められています。一方、野方駅から井荻駅間につきましては、東京都の事業候補区間に位置付けられておりますが、これまで新たな動きはございませんでした。平成28年2月23日の東京都議会平成28年第1回定例会の代表質問におきまして、連続立体交差事業の新規事業化に向けた今後の取り組みに関する質問に対しまして、野方駅から井荻駅間を社会資本総合整備計画に位置付け、事業化に向けて一歩踏み出すとの答弁があり、当区間の連続立体交差事業の早期実現に一歩近づいたものでございます。

 中野区としましては、野方駅、都立家政駅及び鷺ノ宮駅周辺地区の駅前広場や都市計画道路の整備、にぎわいの再生など、まちづくりを具体的に進めてまいります。

 2、補足につきましては、野方駅から井荻駅間の構造形式や今後のスケジュールなど、詳細につきましては未定でございます。

 なお、参考として、代表質問に対する答弁の要旨でございますが、連続立体交差事業の新規事業化については、新規事業化を検討している区間のうち、西武新宿線の野方駅から井荻駅間及び井荻駅から東伏見駅間、京浜急行本線品川駅から北品川駅付近の3区間を社会資本総合整備計画に位置付け、事業化に向けて一歩踏み出すこととした。今後とも必要な財源の確保に努め、地元区市や鉄道事業者と連携し、事業を推進していくというものでございます。

 私からの御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に9番、その他で何か報告はありますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野南口まちづくりのところで御説明しましたが、東京都住宅供給公社の建て替えを先行して行うこととなっております。その住宅供給公社の敷地の一部で土壌調査を行いまして、その結果、特に問題がなかったということでございますが、報告させていただきます。

 中野住宅の敷地の一部で、まず、土壌調査として表層土壌の調査を22地点でやって、そのうちの4地点で鉛と、1地点で六価クロムの土壌汚染が調査されたということで、これは法律に基づいてさらに詳細に調査、これは深さの方向で調査します。調査したんですが、その結果、1メートルピッチで掘っていったんですが、1メートル以上掘ったところでは、どこでも土壌汚染はなかったと。しかも、地下水についても汚染されていなかったということでございます。

 今後の対応としましては、浅いところであっても、その土についてはきちんと許可を受けている処理業者等へ持っていって処理するということですので、特に問題はないと。この調査に当たっては、きちんと供給公社の居住者の皆さんに調査の前にも、調査の後の説明については今後やる予定になってございます。地歴調査の結果、あそこの土地はかつて、日本自動車工業という自動車の部品というんですかね、そういった工場があったということで、きちんと土壌調査をやっているということでございます。調査内容、調査結果については逐次居住者の皆さんにも御報告するということで進めているというふうに土地区画整理準備組合から聞いております。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 他に何か報告はありますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 先ほど区役所・サンプラザ地区再整備の実施方針の中で、都内の施設の事例ということで、代々木体育館、それから日本武道館について挙げております。代々木体育館が1万人程度、日本武道館が8,000人程度というようなお答えをしたところではございますが、催し物によってさまざま使い方が、その収容人数も変わってまいりますので、正確な収容人数ということでお答えしたいと思います。

 代々木第一体育館でございますが、固定席が9,119席、アリーナ部分も使うと最大で1万3,243席ということでございます。それから日本武道館につきましては、固定席が1万965席、最大で1万4,471人が収容人数でございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 審査日程のその他に入ります。委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時54分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

 (午後4時57分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、次回の委員会は5月18日午後1時から第1委員会室において開会し、休憩後、学習会を行いたいと考えていますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 また、委員外議員にも通知を出して参加を呼びかけたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 暫時休憩します。

 

(午後4時57分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時59分)

 

 本委員会であった市街地再開発事業等に関する学習会、陳情に係る視察の2点及び正副の関連については、次回を含めて皆さんに相談の上、それまでに対応させていただきたいと思いますが、よろしゅうございますか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後5時00分)