平成28年03月15日中野区議会建設委員会(第1回定例会)
平成28年03月15日中野区議会建設委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会建設委員会〔平成28年3月15日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成28年3月15日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時05分

 

○出席委員(9名)

 甲田 ゆり子委員長

 来住 和行副委員長

 内川 和久委員

 白井 ひでふみ委員

 細野 かよこ委員

 伊藤 正信委員

 篠 国昭委員

 酒井 たくや委員

 近藤 さえ子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 長田 久雄

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当、中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 立原 英里雄

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 山本 健一

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一

 都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当) 小林 裕幸

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(道路用地担当) 松原 弘宜

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、大和町まちづくり担当) 荒井 弘巳

 都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 鈴木 崇

 都市基盤部副参事(生活安全担当、交通対策担当) 伊東 知秀

 

○事務局職員

 書記 関村 英希

 書記 亀井 久徳

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 中野駅周辺地区総合交通戦略策定の考え方について(中野駅周辺地区整備担当)

 2 中野駅南口地区まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当、都市計画担当、道路・公園管理担当、交通対策担当)

 3 中野駅地区第2期整備先行工事に伴うバス乗降場の移設(案)について(中野駅地区都市施設整備担当)

 4 中野四季の森公園における自転車駐車場整備について(中野駅地区都市施設整備担当、交通対策担当)

 5 新井薬師前駅周辺のまちづくりの進捗状況について(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 6 区画街路第4号線沿道のまちづくりについて(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 7 西武新宿線野方駅から井荻駅間の連続立体交差化の進展について(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 8 債権の放棄について(都市計画担当)

 9 弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況について(弥生町まちづくり担当)

10 大和町まちづくりについて(大和町まちづくり担当)

11 公園及びポケットパークの開園等について(道路・公園管理担当)

12 中野四季の森公園拡張整備基本設計について(都市基盤整備担当)

13 (仮称)本町二丁目公園基本計画(案)について(都市基盤整備担当)

14 平和の森公園再整備基本計画(素案)について(都市基盤整備担当)

15 住宅等の耐震化促進事業の実施状況及び中野区耐震改修促進計画再改定にともなう臨時的措置について(建築担当)

16 災害時における給水装置の応急措置の協力に関する協定の締結について(防災・都市安全担当)

17 中野区国民保護計画(平成27年度改正)(案)について(防災・都市安全担当)

18 その他

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程についてお諮りいたします。

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。

 所管事項の報告を受けます。

 1番、中野駅周辺地区総合交通戦略策定の考え方についての報告を求めます。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それでは、中野駅周辺地区総合交通戦略策定の考え方について御報告いたします(資料2)。

 1番、策定の目的です。

 総合交通戦略は、進展する少子・超高齢化社会への対応、交通渋滞の緩和、交通に起因する環境負荷の低減等のため、徒歩、自転車、公共交通等の各モードが連携し適切な役割分担のもと、都市・地域が抱える多様な課題に対応すべく、交通事業とまちづくりが連携した総合的かつ戦略的な交通施策の推進を図るものであります。

 社会資本総合整備計画「安全で快適に住み続けられる活力あるまちづくり」でこの駅周辺地区の整備を推進しておりますが、これにおきまして、社会資本整備総合交付金を中野駅西側橋上駅舎整備に活用するに当たっては、中野駅周辺地区においてこの総合交通戦略を策定するということが条件となってございます。

 係る背景を踏まえまして、今後、各地区において展開する事業とあわせて、まちづくりと連携した総合的かつ戦略的な交通施策(都市施設整備、中野駅の改良、駐車場関連施策など)を実現することを目的とし、中野駅周辺地区総合交通戦略を策定するものであります。

 2、検討対象エリアでございますが、対象エリアとしましては、中野区都市計画マスタープランにおける総合的整備エリア及び中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の策定範囲、これと一致するエリアとさせていただきます。

 裏面をごらんください。

 3、戦略の基本方針でございます。

 現在のところ、3本の柱として戦略を立てていきたいというふうに考えてございます。

 まず一つ目は、まちの魅力を高めるソフト施策としまして、ハードの都市基盤とソフトの戦略が連携した一体的な交通戦略。

 2としまして、交通結節点の機能強化ということで、今後開発が進みます中野駅周辺におきまして、駅舎や駅前広場整備等による乗りかえの円滑化、これを明確に位置付けていきたいということでございます。

 3番目としまして、多様な交通手段を支えるネットワーク形成ということで、中野通りを軸とした公共交通の利便性の向上でありますとか、歩行者、自転車、自動車のネットワーク等の形成、これを交通という視点から改めて整理させていただきたいというふうに考えてございます。

 なお、今後の予定ですが、来年度、学識経験者へのヒアリングや関係機関との調整等を行いまして、平成28年度内に総合交通戦略の策定を行っていきたいというものです。

 説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

白井委員

 それでは、社会資本整備総合交付金を中野駅西側橋上駅舎整備に活用するに当たって、今回この総合交通戦略を策定することが条件と。そのエリア、総合的整備エリアをグランドデザインVer.3と同じ策定範囲としたということなんですけども、橋上駅舎整備に社会資本整備総合交付金を投入するわけですよね。これ、このエリア、総合的整備エリアを例えば今後整備していくに当たって、そもそも社会資本整備交付金は活用できるんですか。橋上駅舎の整備に限定される話になるんでしょうか。お伺いしたいと思います。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 これの活用につきましては、駅舎整備のほかに、現在のところ、駐輪場、自転車駐車場の整備についてもこれを活用していきたいというふうに考えているところでございます。

白井委員

 自転車限定ですか。いわゆる車、バイク、これらは入らないということでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 もともと社会資本整備総合交付金というのは、一つの大きなこのタイトル、「安全で快適に住み続けられる活力あるまちづくり」という計画の中でさまざまな事業がパッケージになって入ってございます。その中で、街路事業でありますとか、さまざまな基幹事業が入っている中で、今回、この駅舎整備について、この総合交通戦略というものを一つ基幹事業としてそのパッケージの中に入れたいということで、さまざまな補助メニューがこのパッケージの中には入っているということでございます。

白井委員

 もう1回整理しますね。

 社会資本整備総合交付金て、もともと広いエリアにいろんなメニューが入って使えるんですね。今回は、この総合戦略をわざわざつくりますよと言っているのは、「橋上駅舎整備に活用するにあたって」と書いてあるんですけども、今までも、それはそうでしょう、エリア、広いところでさまざま使っているんです、社会資本整備総合交付金。

 今回新たに設けたいと言っているのは、しかも、その条件として総合交通戦略をつくりますよというのは、橋上駅舎に活用するために投入しているものなんですかと聞いたんです。それプラス駐輪場整備にもというお話があったので、何となくね、いや、それは全体に使えるんでしょう、いろんなメニューがあるのはわかっている、社会資本整備総合交付金。今回の総合戦略をわざわざつくるというのは、駅舎整備に社会資本整備総合交付金を活用するためなんだと言われると、新たに設ける社会資本整備総合交付金てここに限定的に使うものなんですかというのが一番初めに聞いたことなんです。もう1回聞きます。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 さまざまな整備事業に対して国庫金をつける補助メニューはあるんですけども、駅舎整備について言えば、総合交通戦略というものだけが交付金の基幹事業として加えられる一つの、唯一の今のところ補助メニューだということで、今回、総合交通戦略をつくっていくということであります。

白井委員

 そこに限定になるんですかと言うと、駐輪場整備にもという話があったんですね。そうすると、橋上駅舎に駐輪場がダイレクトにあるわけないでしょうから、周辺に整備していくということになるんでしょう。そして、そのエリアがこの広い範囲ということなんですけど、駐輪場だけに使うということになるんですか。例えば車やバイク、これらのものは入らないんですかというのが2問目に聞いたことなんです。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 南北通路とか、自動車の駐車場、あるいは駅前広場整備等の街路整備に係るものについては、街路事業ということで交付金の中に加えることができています。ただ、駅舎整備については、総合交通戦略が今のところ唯一交付金の中に加えられる事業メニューということで、もう一つ、自転車駐車場のほうは、それで補助としてつけやすいということで、メニューの中にあるということなので、それを適用したいということです。

白井委員

 まだ少し疑問が拭えないんですけど、そうすると、橋上駅舎のほうに新たに使える補助金のメニューとしてこれが大きく入ってくるというところなので、今回それを使いたいんだというところからこの計画を策定するということなんでしょうけど、エリアが非常に広いですよ。西側の橋上駅舎整備に活用するに当たって駐輪場もとなれば、近場の、本当に近隣のエリアだけが事実上は整備する、社会資本整備総合交付金が使えると、こういうことなんでしょうか。このエリアのどこにつけても活用できるというものになりますか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 エリアにつきましては、中野区都市計画マスタープランの総合的整備エリアというものが決められておりますので、それに倣う形でこのエリアに決めさせていただいたものであり、総合交通戦略に位置付けた事業であれば、駅直近でなくても、エリア内でのものには今後使っていける可能性は十分にございます。

白井委員

 そうすると、この前段がちょっと気になるんですね。西側橋上駅舎整備に活用するに当たってはこれをつくらなきゃいけないので、社会資本整備総合交付金を受ける前提なのでというのはわかるんですけど、そうすると、この広い中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3で定めてあるエリアを例えば交通対策上やるに当たって社会資本整備総合交付金を使うというならわかるんですけど、主として橋上駅舎整備の補助金だということならわかるんですけど、それ以外にも使えるということでいいですか、今の話だと。駐輪場と限定されていたんですけども、区として考えているのは、そうすると、橋上駅舎をメインとして整備、社会資本整備総合交付金を投入しながらも、この広いエリアの中に駐輪場も整備するというのにも使いたい。ほかは考えていないということでいいですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 現在のところ、駅舎のほかには自転車駐車場を考えてございますが、その他の事業については、総合交通戦略以外の国庫補助を入れられるメニューがございますので、そちらを活用していきたいということです。

白井委員

 そうすると、社会資本整備総合交付金が投入できるのは、橋上駅舎と駐輪場だけども、あくまでもその前提の条件となっている交通戦略というのは、社会資本整備総合交付金を今回新たに設けて投入しようという以外のものも出てくる。ただ、それは全部が裏づけとして社会資本整備総合交付金を使えるわけではないんだと、もしくはほかの事業で投入しているものも盛り込まれると、こんなニュアンスでいいんですかね。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 総合交通戦略につきましては、今までのまちづくりの考え方を交通という視点から取りまとめ直すということで、駅舎とか自転車だけではなく、歩行者、自動車、全ての交通手段を対象に今後の交通戦略を練っていくというものであります。

白井委員

 逆に言うと、橋上駅舎だけ中心に考えるとエリアが広いなとも思うんですけども、総合交通戦略をやらなきゃいけないと考えたときに、中野区全体で本当は取り組まなきゃならないですね。このエリアだけに限定するというのは中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3で定めているエリアだったからと言うんですけども、ほかはやる予定はないんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今回はこの区域で進めさせていただいて、今後、まちづくりの進展に伴いまして、他の地区でもそういう可能性があれば、適用することも考えられるのではないかというふうに思っております。

細野委員

 たしか先日でしたでしょうか、バリアフリーとかの構想とかもつくって、そういったまちづくりを進められていくということだったと思うんですけれども、そういったものとのこの総合交通戦略との関連性というのはどうなるんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 バリアフリーにつきましては、上位計画として中野区バリアフリー基本構想がございますので、それに基づきまして駅の直近の周辺につきましても今後の歩行者のネットワークを考えるに当たっては、バリアフリー、あるいはユニバーサルデザインに基づいて計画を立てていきたいというふうに考えております。

細野委員

 計画としては上位に中野区バリアフリー基本構想があるということで、ただ、交通の計画としては二つできるということになるんでしょうか、バリアフリーはバリアフリー、総合交通戦略は総合交通戦略というふうに。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 駅につきましては、より詳細なバリアフリーのディテールを考えていくということと、それと、ソフト施策としまして、そういったルートをいかにうまく活用していただくかといったようなことも考えていきたいというふうに考えております。

細野委員

 ちょっとすみません。よくわからなくてごめんなさい。そうすると、そのバリアフリーの関係と今回のはどういうふうな形で融合というか、させていくんでしょうか、具体的には。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 当然中野区バリアフリー基本構想が上位の計画と考えておりますので、それに基づいた形でより詳細な駅周辺の計画を立てていくと、そういう位置付け考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野駅南口地区まちづくりについての報告を求めます。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野駅南口地区まちづくりについて御説明いたします(資料3)。

 まず1番目として、中野二丁目土地区画整理事業についてということで、中野二丁目土地区画整理組合の設立認可申請について。

 中野二丁目土地区画整理事業について、中野二丁目土地区画整理準備組合より、土地区画整理法第14条第1項に規定する組合の設立認可申請があったので、報告いたします。

 土地区画整理事業の名称としましては、東京都市計画土地区画整理事業中野二丁目土地区画整理事業でございます。

 施行者の名称は、中野二丁目土地区画整理組合でございます。

 事業所の所在地は、東京都中野区中野二丁目25番8号でございます。

 施行地区としましては、東京都中野区中野二丁目、中野三丁目、中野五丁目の各一部でございます。

 施行面積は、約2.4ヘクタールでございます。

 事業施行期間としては、組合設立認可公告日から平成37年3月31日まで。要するに平成36年度までとなってございます。

 事業計画の概要としましては、別紙で「中野二丁目土地区画整理事業 事業計画の概要」ということでついてございます。これについては当委員会で既に御報告している内容でございますので、中身の説明については省略させていただきます。

 以上のような組合設立認可申請が平成28年2月15日になされたということでございます。

 次に、業務代行方式の活用についてということで、中野二丁目土地区画整理準備組合は、組合設立後における事業の迅速かつ安定的な事業推進と着実な公共施設整備を進めるに当たって、民間企業の技術力と専門的なノウハウを活用した事業調整や効率的な工事の施工及び資金力を活かした事業の確実性の向上を図るため、業務代行方式を活用することとなったので、御報告いたします。

 具体的に準備組合のほうで決定した業務代行者としては、西松建設株式会社でございます。

 業務代行者の主な業務範囲としましては、まず1番、事業推進のための支援、それから協力業務。それから2番目に、この土地区画整理事業では道路や駅前広場を整備しますが、そういった公共施設等の工事の施工。3番目に、保留地処分に関する協力でございます。

 次に、事業の進め方についてですが、整備の進め方については、図1のとおり、第1段階として市街地再開発事業区の南側敷地に今ある東京都住宅供給公社の新しい公社棟を整備して、第2段階でなくなった公社跡に再開発施設建築物の整備、そして第3段階で南口駅前広場の整備を行うこととしてございます。

 そこで、第1段階の新公社棟を整備するため、以下の工事を先行します。

 まず一つが工事車両の動線整備でございます。主要区画道路の南側(大久保通り側)から工事車両動線を整備するため、平成28年4月より順次、旧南部教育相談室、[1]桃園公園 、それから民間施設等の除去を行います。なお、[2]桃園公園 については4月中旬から休園の予定でございます。

 次に、新公社棟の敷地整備でございます。新公社棟の敷地を整備するため、同敷地内に設置している中野南自転車駐車場については現在の公社中野駅前住宅の敷地内へ、それから同駐車場内のバイク置き場については事業地内へそれぞれ移転いたします。「【第1段階】における先行整備(図2)」と書いてあります図がございますが、ここの緑色の矢印で示されているとおり、自転車については現在の公社の敷地内、それからバイク置き場については大久保通りに近い事業エリア内に移転することになります。移転先の各施設については平成28年10月から供用開始の予定となってございます。

 それから、今後の予定でございますが、平成28年4月から5月に組合設立の認可がされて、再開発事業区への換地の申出──これは組合設立認可の公告日から60日以内となってございます。その後、先行整備に着手して、6月には仮換地指定、それから10月には中野南自転車駐車場の移転、11月から来年の3月にかけて新公社棟の敷地を整備していく、そして来年の4月から平成31年3月にかけて新公社棟の工事を実施するという予定となってございます。

 説明は以上でございますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。

 委員長、すみません。私の今の説明の中で、最初のスタートの中野二丁目土地区画整理事業のところの設立認可申請についての2行目のところ、「14条第1条」と書いてありますが、私が先ほど申し上げたとおり「第1項」でございますので、そこを訂正させていただきます。(「第14条第1項か」と呼ぶ者あり)第1項でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、中野駅地区第2期整備先行工事に伴うバス乗降場の移設(案)についての報告を求めます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 それでは、中野駅地区第2期整備先行工事に伴うバス乗降場の移設(案)について御報告をさせていただきます(資料4)。

 中野駅地区第2期整備先行工事として、現在、中野駅北口において暫定広場をバスロータリーとして整備する工事を進めております。工事完成後、中野駅北口、南口のバス乗降場の一部が移設となります。移転するバスの運行系統の案がまとまりましたので、御報告させていただきます。

 1、移転するバス運行系統の案ですが、別添の図をごらんください。

 図の左側が現況のバス乗降場配置、右側が配置計画図の案となってございます。

 また、図中の赤丸は関東バス、青丸は京王バスを示しております。

 図の左側の中段に移転の概要と緑の矢印で考え方を示しております。

 今回新たに整備する暫定バスロータリーには、北口7番乗り場から関東バスの野方行き及び3番乗り場の一部が移転します。

 その7番乗り場には、南口から5番乗り場の京王バス、練馬・南蔵院行きが移転します。

 そして、その南口5番乗り場には、南口の0番乗り場から関東バスの五日市街道、吉祥寺駅行きが移転します。

 また、JR高架下の野方行きの降車場につきましては、一度南口のバスロータリーに入って降車をすることとなります。このような移転によりまして、第1期整備の際の仮設のバス停であった2カ所のバス停が廃止となります。

 また、駅北側に向かうバスは駅北口発、南側に向かうバスは駅南口発と明確な配置となります。

 1枚目に戻りまして、2番、今後の予定でございます。

 平成28年7月には、今行っておりますけやき通り交差点化及び車両動線等整備工事が完了します。8月まで区報、ホームページ等によりバス乗降場の移設について十分に周知を行いまして、9月中旬ごろにバス乗降場の移設、10月以降に廃止バス停の撤去工事を予定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

内川委員

 多分御担当も、特に南口のロータリーの今の非常に交通が交錯した状態は御存じだと思うんですけれども、この図によりますと、ガード下の降車場が今度新たに南口の改札のところに、もう1カ所こっちに持ってくるということですよね。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 ガード下の北に向かうところの斜線の降車場につきましては、南口のバスロータリーに一旦入りまして降車をするということでございます。

内川委員

 今現在、降車場は南口の改札を出て1カ所しかないんですけれども、常にバスが2台、3台とまっていて、この内側にはなおかつタクシー乗り場もあるということですので、非常に危険な状況なんですね。そこにまた新たにバスの降車場を一つ持ってくるとなると、これ、本当に根本的な南口の交通が交錯した状況を解決しなきゃいけないなと思うんですが、これ、タクシー乗り場をちょっとどこかに移動することは、それはできないんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 南口に一旦北向きの降車場のバスが入って降車をするということで、バスの便数について申し上げますと、今、0番バス停に入っているバスにつきましては、南側から来まして中野駅の南口に入りまして一旦ロータリーを回って0番乗り場に着くと。また、南に向かう際には、もう1周ロータリーを回って南に出ていくという形で、0番乗り場、今、五日市街道、吉祥寺駅行きがあるんですけれども、こちらについては2周するような形になっております。こちらが2周するものが1周で済むということと、あと、新しく北に向かう降車場が駅南口のロータリーに入ってきて降車をするというふうになっても、現行の南口に入っているバスの回転の数よりは減るものというふうに思っております。

 また、南口のタクシー等の二重駐車の危険性とか、そういったところは認識しておりまして、引き続きバス事業者、タクシー事業者等と話し合いを続けていきたいというふうに思っております。

内川委員

 2周が1周になったところで根本的にあまり変わらないと思うんですよ。

 これ、今、横断歩道のところに、交通指導員と言えばいいのかな、いらっしゃるんですけれども、その方はどうなりますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 今、南口の0番乗り場に交通誘導員として、仮設のバス停ということで、交通管理者からつけるように言われているものですけれども、こちらにつきましては、0番乗り場が廃止になるということで、9月以降は誘導員を設置しない予定でおります。ただ、引き続き南口の交通の安全性については、繰り返しになりますけれども、バス事業者、タクシー事業者等と十分に検討していきたいというふうに考えております。

内川委員

 根本的に南口のロータリーのあの危険な状況が改善するわけではないので、状況をきちんと見ていただいて、交通誘導員さんというんですか、の再配置も検討していただけるように、要望で終わらせていただきます。

酒井委員

 すみません。もともとバス停というのは、恐らく勾配のあるところに設けることができなかったりしたのかなと思ったんですけれども、以前に、我が会派の佐伯利昭のほうから、そういった勾配のあるところにバス停を設けることについてお尋ねしたことがあったと思うんですね。今の状況というのは恐らく暫定でやっているところがあるんだろうと思うんですけれども、これ、今回で改善されるんでしたかね、それとも──見ると改善がまだされないのかなと思うんですけれども、今後どういうふうになっていくのか、ちょっと確認でお聞かせください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 今、警視庁から暫定と言われているバス停につきましては、今回廃止しようと思っているJRの高架下にあるバス停が1カ所と、あと、それから、南口の現況のバス停配置で0番のバス停が仮設バス停という位置付けになっておりまして、0番につきましては、前後の横断歩道からの距離が十分に確保されていないということで仮設、暫定というふうに言われているものです。委員おっしゃりますように、勾配、傾斜のあるところについてのバス停については望ましくないということなんですけれども、例えばサンプラザの前とかというところも勾配は確かにあるんですけれども、こちらにつきましては、きちんとバスがとまれるスペース、バスバースが切ってあるということで、暫定ではあるんですけれども、ある程度安全性が確保されているバス停という位置付けになります。

 全体がそもそも新北口駅前広場ができるまでの仮設のバス停の配置ということなんですけれども、根本的な解決につきましては新北口駅前広場が完成したときということになります。

近藤委員

 すみません。ちょっと先ほど聞き取れなかったので、野方行きの南口のというところの部分がちょっとわからなかったのと、この考え方の緑の線のところをもうちょっと御説明していただきたいんですけれども。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 野方行き。JRの高架下の野方行きのバス降車場のお話ですかね。

近藤委員

 はい。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 JRの高架下のバス降車場を使っているバスというのが、新宿から野方駅に向かうバスで、南から来て中野駅のガード下を通って北の野方に向かっていくというバス路線でして、現行のJRの高架下のところに中野駅の降車場としてあるものです。ここのJRの高架下の降車場というのを、仮設のバス停であるので、廃止をしたいというふうに考えておりまして、南から来たその野方行きのバスについては、1回南のロータリーに入って降車をして、またくるっと回って中野通りに出て北に向かって野方に向かうと、そういうことでございます。

近藤委員

 そうしますと、改定後というかは、降車口は変わるんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 降車口につきましては、南口の駅前広場で降車をするという形になります。

近藤委員

 野方行きというのは結構乗られる方、おりる方、多いと思うんですよね。それで、これ、変更になるということは、本当にお知らせの仕方とか、ちょっと離れてしまっているので、周知のほうを徹底していただかないと、私のようにどこで乗るのかわからないなどという声が結構ありますので、ぜひそこら辺の周知のほうをよろしくお願いいたします。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 周知については、バス事業者ときちんと連携をしながら、ホームページ、区報、現地の看板、また必要によっては誘導員等ということで、十分に周知を図ってまいりたいと考えております。

白井委員

 他の委員の方々の質疑を聞きながら、大体移動先がどこに位置しているのかよくわかってきました。要は、まず暫定的に整備をするに当たって、どうしてもやむなしの部分はあるんでしょうけども、区として一番危険なところの乗降口を2カ所回避したということなんでしょうか。それが一つは南口の0番と、それと高架下の降車専用のおり場というんですかね、ここがやっぱり1番、2番の課題で、これを回避せんがためにもう1回配置をし直したということでよろしいでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 委員お話しのとおりでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、中野四季の森公園における自転車駐車場整備についての報告を求めます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 それでは、中野四季の森公園における自転車駐車場整備について御報告をさせていただきます(資料5)。

 1番、整備の目的ですが、中野駅地区整備基本計画では、自転車駐車場の配置について、中野駅周辺中心部の歩行者優先エリアの外周に自転車駐車場を分散して配置するということにしております。駅周辺の自転車ネットワークの考え方に基づきまして、中野四季の森公園に自転車駐車場を整備するものでございます。

 2番、整備の概要ですが、裏面の図1とあわせてごらんください。

 整備箇所としましては、中野四季の森公園拡張用地の東側部分です。

 整備形式としましては、自走式、地下方式ということで、地上から斜路によって地下に進入しまして、地下空間に自走式で駐輪する形でございます。図1の右上に地下のイメージ図を示しております。

 計画の範囲は2,000平米、収容台数は約1,500台でございます。

 また、地上の構築物としては、南側の道路に面しまして出入口、そのほか、換気塔、緊急避難口が設けられます。

 なお、地上部分につきましては、本自転車駐車場の整備に合わせて、中野四季の森公園の拡張用地の本整備を行います。

 戻りまして、3番、今後の予定です。

 平成28年度には自転車駐車場の実施設計を行うとともに、本整備につきましては、都市計画事業での整備を予定しておりますので、都市計画決定にかかわる手続を進めます。平成29年度に都市計画事業の認可を受けまして工事の着手、平成30年度末に工事完成、供用開始を予定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、新井薬師前駅周辺のまちづくりの進捗状況についての報告を求めます。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 それでは、新井薬師前駅周辺のまちづくりの進捗状況について御報告いたします(資料6)。

 まず1点目は、補助220号線事業説明会の開催状況です。

 都市計画道路補助第220号線(Ⅰ期鉄道交差部)につきましては、平成27年12月8日付けで事業認可の告示がなされました。このたび都市計画法第66条に基づき事業説明会を行いましたので、開催状況を報告いたします。

 開催日時及び会場です。日時としましては、平成28年2月10日(水曜日)19時から20時15分まで。上高田区民活動センター地下1階多目的室で行いました。

 参加者数につきましては、当日、22名の方に参加いただきました。

 説明概要ですが、まず1点目が補助220号線全体概要の説明、続いて事業区間(Ⅰ期鉄道交差部)の概要の説明、事業認可に伴う法令による制限、今後のスケジュールといった説明をしてございます。

 また、その際にいただいた主な質問、意見とその回答の概要です。表をごらんください。

 スケジュールについてというまず質問がありました。Ⅰ期区間つきましては、今後おおむね4年で用地を取得し、その後2年ほどで工事を行いたい。また、用地の取得時期については、権利者ごとに話し合いの上、決めていきたい。Ⅱ期はおおむね平成30年ごろ、Ⅲ期はおおむね平成37年度以降を目途に事業化したいと考えているが、それぞれ具体的なスケジュールは事業化され次第、権利者の方に説明するという回答をしております。

 また、説明会の案内周知が足りないのではないかといった意見がありました。説明会案内につきましては、区報やホームページでも案内するとともに、Ⅰ期区間の権利者の方には直接御案内しております。今後とも段階ごとに説明会を行う予定なので、丁寧に周知をしていきたいと回答しております。

 事業についての説明が不十分ではないかといった意見がございました。これまで測量説明会、まちづくり整備方針の意見交換会、またまちづくり整備方針説明会等でも説明してきたんですけども、今後も理解が得られるように説明していきたいというふうに回答してございます。

 続きまして、次ページ目をごらんください。

 昭和41年の都市計画決定のものをなぜ今さら事業化するのかといった意見がありました。これにつきましては、補助220号線は新井薬師前駅周辺の交通環境の改善かつ防災性の向上のため、また連続立体交差事業の効果を最大限に上げるため重要な路線と認識しているため、今回事業に着手したと回答してございます。

 また、都市計画線の変更についてといった御意見がありました。ただ、こちらにつきましては、現在の都市計画線でこれまで建築制限をしていたこと、また計画変更により新たに対象となる方が出てくるので、変更は考えていないという回答をしています。

 また、Ⅰ期区画の整備延長についての質問がありました。こちらについては、現道との交差などを考慮した上で、1権利者から2度買収というふうな事態にならないように延長を決めてございます。以前は延長50メートルと説明していましたけども、今回87メートルになったことで、権利者数といった対象人数に変更はございません。

 事業費についての質問です。Ⅰ期については約4.5億円、Ⅱ期、Ⅲ期合わせて約70億円と想定していますが、特にⅡ期、Ⅲ期のところにつきましては、土地の評価額などで変動すると考えられますので、今後明らかにしていきたいと回答しています。

 また、権利者数についてです。Ⅰ期区間につきましては、共有持分を1とした場合の数え方なんですけれども、土地のみ所有されている方が2名、建物のみ所有されている方が7名、土地、建物両方所有されている方が2名の計11名でございます。Ⅰ期からⅢ期全体では、支障となる建物については、おおむね90棟を想定しているということでございます。

 また、補助220号線が開通した場合、バスは運行しますかという質問がありました。こちらについては、補助220号線のバスの運行については、バス会社の意向を確認しながら可能性を探っていきたいというふうに回答してございます。

 続きまして、220号線整備に係る今後の予定になります。

 Ⅰ期区間につきましては、先ほどちょっとスケジュールの欄でも報告しましたけども、平成28年から31年の4年くらいで用地取得をしていきたいと考えてございます。その後2年程度で工事。

 Ⅱ期区間につきましては、平成28年度から29年度に用地測量、沿道まちづくりの検討を行いまして、平成30年度以降に事業化を考えてございます。

 Ⅲ期区間につきましては、平成37年度以降に事業化ということを考えてございます。

 続きまして、2番目の報告になります。区画街路第3号線(交通広場)の整備についてです。

 区画街路第3号線につきましては、平成23年8月19日付けで都市計画決定しておりますが、そのうち交通広場につきましては、交通結節機能の強化だとか連続立体交差事業の事業効果を高めるため、また連続立体交差事業に合わせた整備を目指して、平成28年に事業化を図っていきます。

 次ページの位置図並びに整備イメージとあわせてごらんください。

 区画街路第3号線の概要になってございます。

 施行者としては中野区、事業地としましては中野区上高田三丁目及び上高田五丁目地内。具体的に申しますと、上高田三丁目41番と19番の一部、上高田五丁目43番の一部になります。

 都市計画決定につきましては、平成23年8月19日(告示番号:区第103号)です。

 交通広場の面積としましては、約3,700平米。

 こちらのほうの用地測量につきましては、平成23年度に実施済みでございます。

 報告につきましては以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、6番、区画街路第4号線沿道のまちづくりについての報告を求めます。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 それでは、沼袋駅前のバス通りでございます区画街路第4号線の沿道のまちづくりについて御説明いたします(資料7)。

 沼袋駅周辺地区における区画街路第4号線沿道のまちづくりにつきましては、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(平成27年9月策定)、これに基づきまして、商店街の再生などの沿道のにぎわいの再生及び震災時の火災延焼を防ぐ延焼遮断帯の機能確保を図ることとしてございます。このため、地区計画の策定及び用途地域などの変更に向けた取り組みを進めてございます。これらの取り組み状況と今後の予定について御報告いたします。

 まず1番目、沿道まちづくりの取り組み状況についてです。

 現在、地域の団体(町会、商店会、まちづくり検討会など)と都市計画の変更や地区計画の策定に関する勉強会を行っております。ことしの1月に第1回勉強会を開催し、これまでに計3回開催いたしました。3月末に開催予定の第4回勉強会をもってたたき台を取りまとめる予定としております。勉強会の検討内容は、別紙1「沼袋区画街路第4号線沿道地区 勉強会の内容(概要版)」のとおりでございます。

 お手数ですが、次のページのA3の資料をごらんいただけますでしょうか。

 こちらのページには、現在、勉強会で検討している内容を概要版としてまとめてございます。

 大きく2点に分かれておりまして、左側が都市計画の変更に関すること、右側が地区計画の策定に関することです。

 まず1点目、都市計画の変更についてでございますが、(1)用途地域の変更としまして、延焼遮断帯の形成及びにぎわいの確保に向け、バス通り沿道の商業地域及び近隣商業地域の用途地域の幅、これを20メートルから30メートルに変更することを考えてございます。なお、この30メートルというのは延焼遮断帯の構成要件の一つとなってございます。

 続きまして、(2)高度地区及び防火地域の変更でございますが、今申し上げました延焼遮断帯を形成するため、この用途の幅を変更する区画街路第4号線の30メートルの範囲におきまして、建築物の最低高さ、これを7メートルとする高度地区の新たな指定及び耐火建築物などによる防火地域への変更を考えてございます。今申し上げました建築物の最低高さ7メートルというのも延焼遮断帯の構成要件の一つとなってございます。

 続きまして、その下のほうの地区計画に移ります。

 地区計画におきましては、目標と方針というものを定める予定としてございます。

 目標と方針につきましては、その中で箇条書きで書いてございますが、例えば延焼遮断帯の形成であるとか、商店街の連続性の維持、こういったキーワードを中心として沼袋のバス通りの沿道地区の目標と方針を定めようというふうに考えてございます。

 なお、この目標と方針につきましては、地区計画の策定を想定している範囲、上側の地図でいうところの黒い一点鎖線の範囲全てにおいてこの目標と方針を定めようというふうに考えてございます。

 それでは、実際の沿道の建替えに関することなんですが、お隣、右側の地区計画についてということで御説明いたします。

 区画街路第4号線から沿道30メートルの範囲におきまして、建替えのルールといったものを定めることを検討してございます。具体については、①番から⑦番まで、今七つのルールを考えていることとしてございます。

 ここで、沼袋の地区計画の特徴を一つ御紹介したいと思います。

 右下のほうになりますが、右下のほうに街並み誘導型地区計画というのが書いてございます。これ、どういったことかと申しますと、壁面の位置の制限であったり、建物の高さの最高限度、こういったものを定めることによって統一感のある街並みを誘導していく地区計画の一つでございます。

 この街並み誘導型を入れる最大のメリットは、斜線制限や日影規制の緩和を行えることです。具体的に申しますと、下側にイメージ図が描いてございますが、例えば前面に道路があったときには道路からの斜線制限、こういったものがかかって、容積率を十分消化できないといったことがございます。ここで、街並み誘導型地区計画を導入し、建物の制限などを定めることによって、図のイメージのように、整形の建物といったものを建てることが可能となりまして、斜線制限などにとらわれることなく、容積率の十分な活用が可能となります。ひいては沿道の権利者の生活再建をより円滑にできるものというふうに考えてございます。

 今申し上げました建物の制限について、ちょっと幾つか状況を御報告いたします。

 上側の七つのルールの③番になりますが、③番で建築物の高さというものを定めてございます。これはどういうことかと申しますと、全部で三つのルールがございまして、先ほど申し上げました延焼遮断帯の最低高さ7メートルといったもののほかに、最高の高さといったものを二つ定めます。具体には、中層部を15メートル以下とするもの及び一番高いところの高層部については30メートル以下とし、統一感のある街並みを形成していくというものでございます。

 また、もう一つ、壁面の位置の制限というものがございます。こちらは④番のほうになります。壁面の位置の制限というのは、統一感のある街並みを形成するとともに、例えば店先空間の創出であるとか、にぎわいのある商店街、魅力ある商店街の形成、また良好な歩行環境の確保のために壁面の位置の制限を定めます。イメージ図がございますが、中層部、15メートル以下の部分については0.5メートル以上セットバックするということになりますので、バス通り、将来14メートルになりますから、0.5、0.5で15メートルの空間が確保されることになります。また、その上の中層部より上、高層部につきましては、最高高さを30メートル以下にそろえて統一感のある街並みを形成していこうという考え方でございます。

 なお、この中層部と高層部に分けた考え方でございますが、まず、中層部については、道路の空間の幅が15メートルであることから、およそ1対1、適度な囲まれ感と申しますか、こういったものを考えて15対15、1対1になるように中層部を15メートル以下としてございます。また、高層部につきましては、ある一定での高さをそろえたいということで、30メートル以下というふうに考えてございます。

 そのほか、①、②、⑤、⑥などのルールがございますけれども、こちらについては他の地区でもこういったルールを定めてございますので、説明についてはこちらは割愛させていただきたいと思います。

 続きまして、表のページに戻らせていただきます。

 1番、沿道まちづくりの取り組み状況についての中段になります。

 今申し上げたような地区計画に関する内容は、建築基準法の知識とか、まちづくりに関すること、非常に細かいお話が出てきます。なので、こういった勉強会の検討内容だったり、まちづくりに関する地域の理解を深めることが非常に重要だと考えてございます。このため、例えば広報紙としまして、まちづくりかわら版といったものを沿道権利者全戸の方に勉強会ごとに発行してございました。また、勉強会の資料を区のホームページにアップロードしているほか、オープンハウスといったものを開催したり、また地区住民の方にアンケートを実施しておりまして、地域に対するより丁寧な説明や情報提供に努めているところでございます。

 続きまして、2番、今後の予定でございますが、来年度、平成28年度におきましては、協議会というものを立ち上げまして、さらなる具体の検討を行っていき、都市計画の素案を取りまとめ、都市計画の手続を進めていく予定でございます。また、平成28年度の末を目標としまして、区画街路第4号線の事業認可取得、こちらもあわせて行っていきたいというふうに考えてございます。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

近藤委員

 まず、このオープンハウスというのがどういうものであるかということと、これ、アンケート実施というのはどういうアンケートですか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 まず、オープンハウスでございますけれども、こちら、文字どおり、いつでも相談できるという趣旨で開催いたしました。先ほど申し上げたように、まちづくりの知識といったことについては非常に難しく、また人によって理解の状況に差があることから、例えばこれを一律に説明会で説明するというのはなかなか難しいというふうに考えてございますので、このような形で、いわゆるよろず相談所のような形で、私どもが地元の町会の集会所をお借りしまして、1日常駐してございます。皆さんお好きなときに来ていただいて、それぞれの方が相談したいことを御相談して質問に答えるというものがオープンハウスでございます。

 また、アンケートにつきましては、今申し上げたような勉強会の検討の取組状況、検討内容──地区計画の中に土地や建物をお持ちの方、権利の方全てにアンケートを送付しまして、今このような状況で検討しておりますが、例えば御理解の状況はいかがでしょうかとか、こういった七つのルールを定めることについてはどのようにお考えですかと、こういったことをアンケートで御確認して、勉強会の参考資料にしていこうというものでございます。

近藤委員

 このオープンハウスは、区のどなたが常時いらっしゃるのかということと、御相談事というのは、一般的な地権者ですとか、どういう方がお尋ねに来るんでしょうか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 こちらのオープンハウスにつきましては、先ほど申し上げたような町会の集会所をお借りしてやらせていただきました。これまで計4日間開催しまして、タイミングとしましては勉強会をやった後を考えてございます。先ほど申し上げたように、勉強会のフォローアップという意味合いも含めてございますので、勉強会の後に4日間これまで開催してございました。

 この主体につきましては、私ども区の職員が日中昼間から夜まで常駐させていただきまして、いらっしゃった方、権利者の方の質問にお答えさせてもらっております。

近藤委員

 区の職員がわざわざいらっしゃるということですけれど、御質問に来る方は多いんですか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 基本的には地区計画の中にお住まいの方に案内しているもので、そういった方がいらっしゃっております。また、内容としましては、地区計画のルールに関すること以外にも、例えばまちづくりの全体の話であるとか、鉄道上部の跡地の活用とか、いろんな御質問がございますので、私ども区の職員が個別に対応させていただいております。

近藤委員

 これから本当に御自分のおうちが立ち退いていかなくてはならないとかいう、そういう切実な問題があると思うんですよね。そういったときに、やはり共同化とかでビルを建ててこれから御商売をやっていこうとかいったことに対して、そういうこともこういうところでお話ししていったりすることもできるんですか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 今委員から御指摘のあったような、例えば共同化であるとか、沿道の再建に関することも含めて、御説明させていただいております。ただ、共同化につきましては、例えば具体の場所であるとか、どういった方々、まだそういった段階ではございませんので、例えば共同化の仕組みであるとか、考え方とか、一般論で今御説明差し上げている状況でございます

近藤委員

 では、具体的な御自分の相談ということはまだ始まらないということなんですか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 個々の地権者で、いわゆる用地の交渉というんですかね、そういうものにつきましては事業認可以降になりますので、ここの予定で書かせてもらった平成28年度末を今目標としまして事業認可となりますので、それ以降に用地の説明会を開催して、以降になるかなというふうに捉えております。

近藤委員

 それともう一つ、この別紙1のほうで、地区計画の地区整備計画で、①で建物用途の制限というところで、「地区に相応しくない建物用途を規制します」というところなんですけれど、あそこはもう沿道に大きなパチンコ屋さん的なことがあるんですけれど、これにパチンコ店というのも入っているんですけど、これはどういうふうに考えればいいんでしょうか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 ちょっと今お配りしている図ではないんですけれども、実際は例えば沿道の地域の中でも、商業地域の中、近隣商業地域の中、それ以外の沿道と、複数の地区に分けて、それぞれルールを決めたいと思っております。今委員の御指摘になったパチンコ店につきましては、駅前の沿道の商業地域になるところですので、ここについてはパチンコ店は特に制限しないというルールを今導入しようと思っております。

白井委員

 中野区内の中でさまざままちづくりが進められているんですけども、この区画街路第4号線においては街並み誘導型の地区計画を導入しようと今検討されているところが一番の目玉かなと思います。

 まず初めに、中野区内で今回この区画街路第4号線で導入しようとしている街並み誘導型の地区計画を導入したところ、ほかにあるんでしょうか。お伺いしたいと思います。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 この街並み誘導型地区計画につきましては、中野区においては沼袋が初の導入になるものでございます。

白井委員

 この街並み誘導型の地区計画、目玉はいっぱいあるんでしょうけども、一番はやっぱり壁面後退なんでしょうね。一つは、建物の高さを整えて延焼遮断帯となるよう最低限の高さ、それから、中高層、そして高層部において、圧迫感を避けるというんでしょうか、空が見える空間を広げるというところからスカイラインの統一なんて言われているんですけども、この壁面の後退は、歩道部分というのかな、沿道部分、接している部分から下がったことによって斜線規制を免れることができるというメリットが出てくるわけなんですよね。

 これ、検討の段階では0.5メートル以上、50センチ以上と書いてあるんですけども、これはほかの、全国の中でもさまざま導入しているといってもそんなにたくさんある事例ではないんですけども、50センチが最低限と見ていいんでしょうか。もっと言うと、50センチ以下はどこもやっていない。もしくは、ほかのところはもっともっと下がっていて、より制限をかけているというところはあるのかどうか。まず、この壁面後退の50センチについてお話をもう少し詳しく聞きたいと思います。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 今委員の御指摘になった中層部における壁面の位置の制限、0.5メートル以上ですが、一般的には0.5メートルということで、今、関係機関と協議させてもらっております。

 なお、さらに都心部などにおきましては、50センチよりももっと短い、小さいというんですかね、壁面の位置の制限をしているところがあるとは聞いておりますが、沼袋駅周辺地区におきましては、0.5メートルを基準として今調整させてもらっております。

白井委員

 そうすると、いわゆるこの壁面後退というのはある程度建築基準法上にあるんですかね。規制の幅があると見ていいんでしょうか。斜線の規制から、制限から免れるというのは何センチ以上じゃなきゃだめだというものはありますか、壁面後退の数値というのは。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 壁面後退の距離については規制はございません。

白井委員

 そうすると、単純に考えると建物上層部がばつっと斜めに切れちゃうわけなんですよね。ちょっと下がったことによって真四角に建てられるということは、この分、有効活用ができるとなると、かなりメリットがあるんです。ただ一方、下がるものが少なければ少ないほどよりメリットがあるので、仮にですよ、10センチぐらい下がっただけで斜線規制がかからないというのは、ちょっとさすがにインセンティブを与え過ぎかなと思うんですけども、法律上はないんですね、規制は。あくまでも皆さんの話し合いでというのでいいということでいいんですか、今ので。もう1回確認したいと思うんですけど。皆さんの合意形成だけでいいんですか、これは。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 0.5メートル以上のこの数字につきましては、もちろん地域の方々とこういった勉強会を通じて数字を確定していくものでございますが、やはりある程度大まかな目安、基準といったものがございまして、今、例えば東京都を中心として協議させてもらっておりますが、東京都と協議させてもらっている中におきましては、0.5メートル以上やっていただきたいという話をさせてもらっておりますので、これ以上、これ以下というのは、ちょっと今後の調整にもよると思うんですけども、今これを目安として考えている状況でございます。

白井委員

 法律でばちっと定められているわけではないけど、おおむね大体この辺が限度でしょうという数字はあるというところですね、東京都からすれば。

 それで、今回、中野区で初めて導入というやつなんですけども、この斜線規制の制限から逃れられるというのは非常にメリットがあるんです、今繰り返しお話ししているように。ほかのエリアのところでも導入できるようなものですか。どうしてもこれだけの大がかりなまちづくりをやらないとそうそう簡単にこんな斜線規制の制限がかからないようになるというような計画はつくれるものじゃないということなんでしょうか。自分たちで地区計画をこうしますよというだけではそうそう簡単にこの斜線規制を免れるものではないということなんでしょうか。つまり、ほかのところでもこんなことを導入できるなんていうことはまだまだ可能性はありますかというところをお伺いしたいんですけど、いかがでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 実は例えば練馬区ですと、西武池袋線の江古田駅の北口もこういった街並み誘導型の地区計画を定めております。ですから、特にいわゆる駅前地区などで道路等が狭い、しかし、交流をしたいと、そういったところで一定の広がりのあった範囲であれば、地区の合意等があれば、こういった街並み誘導型地区計画をかけることは十分可能であるというふうに考えております。

白井委員

 ちょっと話を広げていいですか。いわゆる2項道路の狭隘道路があります。道路中心線より建替えのときにはセットバックという言い方をして下がってくださいとやっているんですけども、これ、斜線規制を免れるという話ではないんですよね。1軒だけじゃだめですよ、もうちょっと私たちの全体のまちを考えた地区計画、沿道の家全体に広げてぐらいまでやったときに、うちはこのセットバックとあわせて街並み誘導型なので斜線規制を免れるなんていう仕組みもつくれなくはないという、こんな可能性はありますよというお話でいいですか、今のは。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 一般的には、まず、前面道路が地区計画の地区施設として定めて、それからさらに50センチか、あるいはそれ以上セットバックした場合にこの斜線制限の緩和があると。ただ、この場合、一般的にはそれとあわせて建物の最高高さの制限です。ですから、野放図に緩和というわけではないと、そういったことでございます。

白井委員

 細かい話で恐縮です。前面道路がそれはもともと狭いからさすがにというところなんでしょう。

 これ、道路幅、前面道路何メートル以上のものだったらできるとかという基準もあるんですか。それ以下だとさすがにちょっと単なるセットバックですよと。何メートル以上ならいわゆる斜線規制を逃れることができますよなんていう数字はありますか。──やめます。結構です。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、西武新宿線野方駅から井荻駅間の連続立体交差化の進展についての報告を求めます。

小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)

 私から、西武新宿線野方駅から井荻駅間の連続立体交差化の進展につきまして御報告いたします(資料8)。

 1、概要でございます。

 西武新宿線の連続立体交差化につきましては、現在、中井駅から野方駅間で工事が進められております。一方、野方駅から井荻駅間につきましては、東京都の事業候補区間に位置付けられておりますが、これまで新たな動きはございませんでした。

 平成28年2月23日の東京都議会平成28年第1回定例会の代表質問におきまして、連続立体交差事業の新規事業化に向けた今後の取組に関する質問に対しまして、野方駅から井荻駅間を社会資本総合整備計画に位置付け、事業化に向けて一歩踏み出すとの答弁があり、当区間の連続立体交差事業の早期実現に一歩近づいたものでございます。

 中野区としましては、野方駅、都立家政駅、鷺ノ宮駅周辺地区の駅前広場や都市計画道路の整備、にぎわいの再生など、まちづくりを具体的に進めてまいります。

 2、補足につきましては、野方駅から井荻駅間の構造形式や今後のスケジュールなど、詳細につきましては未定でございます。

 なお、参考として、代表質問に対する答弁の要旨でございますが、連続立体交差事業の新規事業化については、新規事業化を検討している区間のうち、西武新宿線の野方駅から井荻駅間及び井荻駅から東伏見駅間、京浜急行本線品川駅から北品川駅付近の3区間を社会資本総合整備計画に位置付け、事業化に向けて一歩踏み出すこととした。今後とも必要な財源の確保に努め、地元区市や鉄道事業者と連携し、事業を推進していくということでございます。

 私からの御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、債権の放棄についての報告を求めます。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 それでは、中野区の債権の管理に関する条例第5条の規定に基づきます債権の放棄について御報告をいたします(資料9)。

 まず、この条例第5条の規定の内容でございますけれども、100万円以下の債権について、時効が完成して債務者の特定ができない、または所在不明により債務の履行の意思が確認できないものなどについて、債権を放棄することができると定められております。

 今回、この規定に基づきまして、中野区ではお手元の資料の表にあります四つの債権について債権放棄をいたしまして、今定例会の総務委員会でこれらの御報告をいたしておりますが、そのうち3番目の家賃助成金過払金と、それから4番目の高齢者・障害者アパート利用料は、当委員会も所管となりますので、御報告をするものでございます。

 まず、家賃助成金過払金についてでございます。

 この家賃助成金といいますのは、これはバブル経済の時期の地上げ等により転居が必要となりました高齢者世帯等の住宅困窮者に対しまして転居前の家賃と転居後の家賃の差額を助成する事業でございまして、平成3年度より助成を実施いたしまして、平成18年度末をもって事業を廃止しております。

 本件は、平成17年の7月に区から当該家賃助成受給者の者に宛てて必要な書類を送付いたしましたところ、転居先不明で書類が戻ってきたことから、即日、居住調査を行ったところ、3カ月前に死亡していたことが確認されたことから、同日付けで家賃助成の廃止を決定いたしました。そこで、本人死亡の3カ月分の家賃助成合計5万4,000円が過払いとなったというものでございました。

 区では、以降、過払い金の返還を債務者等に求めてまいりましたが、本年度に時効が完成いたしまして、債務者が死亡し、相続人も相続放棄をしているため、平成27年12月21日に債権放棄をしたものでございます。

 それから、続きまして、高齢者・障害者アパート利用料でございます。

 中野区の高齢者アパート事業は平成20年度末をもって廃止されておりますが、当該利用者の平成18年6月分の利用料4万6,400円が未払いとなったものでございます。本人は平成18年10月に高齢者アパートを退去いたしまして、その後も区は債務者等に対して支払いを求めてきましたが、平成23年度に時効が完成いたしまして、債務者死亡、相続人が不明で債務履行の請求ができないために、平成27年12月17日に債権放棄をしたものでございます。

 今後は一層適切な債権管理に努めてまいりたいと思います。報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

酒井委員

 ちょっと教えてください。4番目のところの平成23年度に時効が完成した債権ですよね。これ、債権管理のほうになっちゃうのかもわからないんですけど、23年に時効が完成したんですけど、債権放棄がこれだけ空いちゃうんですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 時効が完成しただけでは、債権放棄という手続をしませんと放棄とはならないということで、この間、中野区として債権放棄をするかどうか庁内で検討いたしまして、最終的には今回債権放棄という判断をしたということでございます。

酒井委員

 空いている理由はわからないんですね。23年に時効が完成したんでしょう。すると、そのときに判断できるわけじゃないですか、そのときに相続人も追いかけて不明だったらば。要は、結局こういった債権というのは、担当が違うのかもわからないですけど、落とすときはしっかり落としていかなきゃずっと追いかけなきゃなるでしょう。そのあたり、ちょっとお聞きしたいんです。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 このあたりの判断は、ちょっと所管外ではございますが、さっき申しましたとおり、所管というより区として債権放棄の判断をしたというものでございます。

酒井委員

 ただ、そうはいっても、この家賃助成過払金、高齢者・障害者アパート利用料、この滞納の債権に関しては都市基盤部でやっているという理解でよろしいですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 この間の債権者、債務者等への連絡等は全て都市基盤部で行ったというものでございます。

酒井委員

 平成17年度、18年度からのこの債権において、さまざま支払いを求めてきたというふうにお話がありましたが、どれくらいされてきたんでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 当然1度や2度ということではなくて、それこそ数十回にわたりコンタクトを試みたということでございます。

酒井委員

 こういった公営住宅のことに関しては、強制徴収権になるんですかね。そうじゃないんでしたっけ。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 徴収方法はさまざまあろうかと思いますが、基本的には発生した債権に関しまして粘り強く交渉して支払いを求めていくと、そんな方針でやっております。

酒井委員

 お聞きしているのは、税だとかと同じで、督促をして、その後に差し押さえできる案件なんですかとお聞きしているんです。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 ちょっと答弁保留にさせてください。

 失礼しました。これは私債権になりますので、強制徴収できないということでございます。失礼しました。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、9番、弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況についての報告を求めます。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 それでは、弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況について御報告申し上げます(資料10)。

 1番目、避難道路整備等の進捗状況について、(1)避難道路5号及び6号についてでございます。

 なお、資料の2枚目の裏面に概要の地図を添付してございます。適宜御参照いただければと思います。

 都営川島町アパート跡地及びその周辺に計画する避難道路5号及び避難道路6号につきまして、跡地に接する一般宅地に係る道路用地取得がほぼ完了いたしました。これにより、ことしの夏ごろから跡地への避難道路の仮工事に着手する予定でございます。また、現在、工事に向け、上下水道等の企業間調整を進めてございます。

 (2)避難道路1号でございます。地区の南側の川島商店街から方南通りへと計画する避難道路1号につきましては、道路法に基づき昨年12月、幅員6メートルの道路へ区域変更し、既に一般権利者の物件調査や用地折衝に着手してございます。来年度以降、道路用地担当とも連携し、物件調査や用地買収を本格的に進めていくということになっております。

 続きまして、2番目、弥生町三丁目周辺地区まちづくり協議会での検討状況でございます。

 本地区の防災まちづくりを継続的、着実に推進する地区計画の導入に向け、平成26年12月に設立したまちづくり協議会での議論、検討を進めてまいりました。これまで10回行っています。現在は、これまで議論した内容やまちづくりのルールについて、区への提案書として取りまとめを行ってございます。

 まちづくり協議会における主な意見は下記に記されていますけれども、①避難道路の整備に関するもの、②狭隘道路や行きどまり道路の解消に関するもの、③建物の不燃化促進に関するもの、④ブロック塀等の制限に関するもの、そのほか、跡地に整備する公園への防災機能の付加や、住民意見を聞き公園を設計してほしいなどとの意見や要望が出てございます。

 資料の裏面をおめくり願います。

 3番目、防災まちづくりに関するアンケート調査でございます。

 本地区で進める防災まちづくりについて、地区全戸を対象に昨年11月1日から16日にかけてアンケート調査を実施いたしました。アンケートの配布数は3,891戸、返信用封筒で郵送回収をお願いしてございます。回答数は193で、約5%弱の回答率でした。

 アンケート結果の概要でございますが、別紙1を御参照願います。

 資料が横向きになっておりますけども、申しわけございません。

 アンケート調査結果の資料の左上をごらんください。アンケートの目的でございます。弥生町三丁目周辺地区における防災上のまちの問題点やまちづくりのルールを定める必要性や考え方についてお聞きしてございます。回答いただいた方を円グラフでお示しいたしてございます。弥生町三丁目の方が約54.7%、弥生町一丁目の方が21.9%、弥生町二丁目の方が23.4%でございます。また、避難道路の沿道にかかる方が44.4%、沿道以外の方は55.6%の回答でございました。

 次に、右側の囲みのQの2、まちの課題について三つ挙げるように御質問しましたところ、延焼の危険が高い、狭い道路が多い、商店街に活気がない、広場や公園が少ないなどが比較的回答数が多い結果となりました。

 次に、左下の囲み、Qの3の地区の将来像についてお伺いいたしました。「災害につよいまち」が一番多い要望でした。続きまして、「みどり豊かで潤いのあるまち」「安心して快適に過ごせるまち」「良好な住環境を守り続けるまち」「活力ある商店街のあるまち」などが希望の回答数としては多い状況でございました。

 次に、右下、Qの4、まちづくりのルールを定めることについてでございますが、地区全体、避難道路沿道ともに90%以上の方が必要である、あるいはやむを得ないということの回答でございました。

 資料をおめくりください。

 Qの5でございますが、その他ですと、幅員6メートルの避難道路の必要性や、Qの6、ブロック塀などの制限につきましては、いずれも回答者数の9割以上の方が必要である、あるいは一定の考慮のもと必要であるとの回答がございました。

 続きまして、もとに戻っていただきまして、4番目、意見交換会の開催状況でございます。

 昨年11月に引き続き第2回目の意見交換会を2月16日夜間に南中野区民活動センターで実施いたしました。参加者数は7名でございました。

 内容は、これまでのまちづくり協議会での検討状況に加え、アンケートの調査結果などを報告し、参加者と意見交換会を行いました。御意見は表のとおりでございます。地区計画の決定時期や、行きどまり道路や接道不良敷地の解消の手法、建物共同化に関する御質問等がございました。

 続きまして、5番目、UR都市機構への土地区画整理事業の要請でございます。

 都営川島町跡地につきましては、UR都市機構による代替地整備を予定してございます。跡地への避難道路の整備の目途が立ちましたので、本年2月26日付けでUR都市機構へ代替地整備の事業要請を行いました。今後は、区とURは事業協定を締結し、URは土地区画整理法に基づく事業認可──個人施行の土地区画整理事業ですけれども、この認可手続を経て事業着手する予定でございます。

 添付の別紙2を御参照願います。

 こちらにはURが行う土地区画整理事業の対象地区や土地利用計画について記載されてございます。

 青色で囲んだエリアが土地区画整理事業のエリアでございます。

 避難道路に加え、URはオレンジ色の代替地のところで幅員5メートルの道路を図のようにT字型で2本入れて宅地を整備する予定でございます。

 代替地の整備は、避難道路の5号、6号の整備が完了した後に着手する予定でございます。

 土地区画整理事業が29年度の予定でございます。工事の着手がです。

 最後に、6番目、今後の主な予定でございます。

 平成27年度は、まちづくり協議会による提案書の取りまとめ、また、川島町跡地への事業説明会を3月24日夜間に弥生区民活動センターで行う予定でございます。さらに、URは跡地への土地区画整理事業の認可手続を進めてまいります。

 平成28年度は、URの土地区画整理事業の認可。夏ごろから避難道路5号及び6号の仮整備の工事の着手。また、公園予定地へ消防庁による防火水槽の埋設。また、地区計画の素案策定や地区計画の決定手続を行っていく予定でございます。

 平成29年度以降は、跡地への公園整備、URによる土地区画整理事業の実際の工事の着手、避難道路5号及び6号の本整備、あるいは避難道路1号の拡幅整備等を進めていく予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

伊藤委員

 弥生町三丁目周辺のまちづくり、どんどん進んでいるなということで、きょう報告いただいて見えてきたんですけども、これ、ちょっと確認で伺いたいんですけど、避難道路1号用地取得というのは何件ぐらいあったんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 避難道路の1号でございますか。

伊藤委員

 はい。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 地区の南側の避難道路1号につきましては、昨年12月に幅員6メートルの道路の区域、要するに計画の決定をしてございます。買収の着手というところでは、実際に買収する土地の用地の測量とか、建物の物件の調査、補償の調査に着手したところで、実際に買収はまだ、契約に至っていません。

伊藤委員

 いやいや、違う。権利者。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 権利者につきましては約40の権利者。ただし、これは物件──土地、建物レベルですけども、実際にはそこにアパート在住の方とか個々に共有者の方がいますので、そういったことでございます。

伊藤委員

 かかわる人が40件。それで、セットバックされて建て直す方もいるし、代替地ですよね、こちらのほうへ移る方というのは何件か。今そこまではまだやっていないですか、どうなの。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 今、物件の調査、どれくらい建物がかかるかとか調査している段階で、どれくらいの方が代替地に移るかとか、そういうことはまだ、これから調査していきます。

伊藤委員

 でも、もうそろそろ目途を立てていかないとこのスケジュールどおりいかないのかなと思うんですけど、その辺、どうなんですか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 避難道路1号につきましては、昨年度、道路区域の決定をいたしていますけども、戸別に担当職員が一軒一軒回りまして道路計画の同意や買収に向けた丁寧な交渉をしていまして、ある程度の同意を得た上で事業に入っておりますので、5号、6号も同様ですけれども、スピード感を持って、スピードを上げて、丁寧にはしながらも、交渉しながらも、進めていきたいと考えております。

白井委員

 別紙2のところの区画街路6号の赤線が入っている、何と言ったらいいんですかね、表の通りのほうまで──何通りというんですか、これは。左側に寄っていった、何通りというんですか。(「柳通り」と呼ぶ者あり)柳通りというんですか、この抜けていった先のところ。ここの道路の接している用地の方々のお話なんていうのは今現時点でどのような形なんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 避難道路の6号の赤い線より西側のところですね、柳通り。こちらの道路用地は、東京都の弥生町三丁目アパート、都営住宅跡地の中を通しています。こちらのほうに道路を入れる協議を今東京都と鋭意進めてございます。そこに接する一般の権利者の方もいらっしゃいますけれども、そちらの方とも折衝を進めておりまして、道路用地の買収の同意はとってございます。

白井委員

 聞きますけど、まだ交渉中なので、まずかったら休憩にしてもらって大丈夫です。今言った都営住宅跡地の件なんですけども、もともとこの別紙2でいうと黄色と緑の用地を取得するに当たっては東京都とさまざまいろいろありました。当初予定していた金額よりもかなり高かった思いがあるんですけれども、一般的に道路を入れてしまうと、当然拡幅されると、近隣の土地って上がるんですよね。現状の都営住宅跡地の取得について、現在交渉中なんでしょうけども、この財源的な部分だとかも含めて、現段階、どこまでこのお話が進んでいるのか、答えられる範疇で結構ですので、お伺いしたいと思います。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 都営川島町跡地を取得する際には、補正予算を組ませていただいたとおり、東京都と買収ということで協議を長い間、重ねてきました。今回、弥生町三丁目アパートにつきましては、どのようなやり方が道路整備に一番早いのかということで、買収する方法とか、移管を受けるという方法もあるかと思います。その辺を含めて、一番いいやり方はどの辺にあるのか、東京都と具体的に、特に都市整備局と具体的に協議をしている最中でございます。

白井委員

 なかなか交渉ごとですから思うようにいかないでしょう。現在のところ順調に進んでいるというふうに判断してよろしいんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 東京都の都市整備局は、まさにこの木密事業をやっているところですので、協力、方向性、一定程度見えてきたところです。機を見まして議会にて説明していきたいと思います。

 委員長、すみません、補足です。補足で、先ほどの御質問で、どれくらいの方が売却の意向、代替地への移転を希望されているかという御質問でしたけれども、現在交渉している中で3人の権利者からそういう要望が出ているということでございます。

来住委員

 弥生町のまちづくりと大和町のまちづくり、そして先ほどの西武線関連のまちづくり、一連のこのまちづくりがそれぞれの手法で行われているんですが、私が常々感じるのは、当事者に対するこの理解といいますか協力がどう得られるかというのが基本にあるんだというふうに思っています。

 そこで、先ほど避難道路1号についてのやりとりもありました。今般の避難道路5号、避難道路6号について、進捗が至ったということで、いよいよ始まっていくわけですけども、この当事者に対して、権利者に対して、いろんな形でやってこられたと思うんですが、事業の手法によって違うと思うんですが、この避難道路5号と6号については、区みずからが当事者とどういう形での理解を得るための協議を行われてきたのか、端的にちょっとお答えください。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 避難道路5号及び──1号もそうなんですけれども、この事業は平成32年度までに期間限定で進める不燃化特区という事業もありまして、優先的に整備する路線として決めさせていただいて、担当職員が全員一丸となって道路計画を入れることについて一軒一軒回りまして、全権利者を回りまして、道路拡幅、あるいは新設への同意をとってございます。また、そういったことを、買収に至るところも含めて、1軒当たり大体10回、最低10回程度は行ってございます。また、いろいろ、権利者の中には非常にいきなり道路計画でとても困惑されている方もいらっしゃいます。理解を得られるように、そういうところは、どういった目的で進めるのか、どういった生活再建あるいは補償の道があるのか、権利関係をどういったら整理できるかも含めて、職員が丁寧に進めていった上での用地買収。

来住委員

 そういう努力の重ねの上に進んでいるということであると思います。

 もう1点、先ほどアンケートの説明もありましたが、これを見ましても、例えば5番のアンケートのところでは、防災性向上のため避難道路は必要だが、権利者への影響を考慮すべきだという声もかなりあるわけですね。したがって、事業を進める上で、この事業について、基本的にはここにお住まいだった方々がそこに残り住み続けられるような方策を提起しながら進められているというふうな理解でよろしいんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 委員のおっしゃられるとおりで、本事業は木密事業でございますので、地区外に権利者に出ていっていただくとか、そういったことよりも、地区内に住み続けられるようにどうしたらいいかということを含めて、道路法の内容、例えばこの道路は道路法で進めていくという事業の内容や必要性を十分説明しまして、あるいは生活再建の方策──いろんな個々の権利者、課題を持っていらっしゃいます。そういった権利関係や再建方法の提示なども行ってございます。また、いろんなさまざまな手続の中で成年後見人の方とか、あるいは、非常にお年寄りの方でアパートが移転されては困るみたいな形の中で、区のまちづくり住宅とか成年後見人等の対応の方法なども相談を受けたりしながら、丁寧に進めているところでございます。

来住委員

 合意をきちんととっていただくということを前提にしながら、丁寧な努力を重ねていただきたいというふうに思って、これは要望しておきます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、10番、大和町まちづくりについての報告を求めます。

荒井都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)

 それでは、大和町まちづくりにつきまして御報告申し上げます(資料11)。

 大和町中央通りの沿道につきましては、当委員会で都市計画の関連の素案の段階から順次御説明を、御報告を申し上げているところでございます。このたび、地区計画につきましての決定、関連都市計画についての変更及び都市防災不燃化促進事業の導入、これらを決定及び導入を行ったので、報告するものでございます。

 また、大和町まちづくりの会におきまして、現在の検討状況についてもあわせて御報告申し上げます。

 まず、地区計画及び関連都市計画の内容でございます。

 名称につきましては、ごらんのとおりでございますが、東京都市計画地区計画大和町中央通り沿道地区地区計画、これは中野区決定でございます。同じく用地地域、これは東京都の決定になります。また、高度地区、防火地域及び準防火地域、これはいずれも中野区の決定区分でございます。

 決定につきましては、平成28年3月7日付けをもちまして決定しているものでございます。

 地区計画及び都市計画の内容につきましては、別紙の内容に裏表で記載がございます。この内容につきましては、素案の段階から順次御報告申し上げた内容と内容は同じでございますので、後ほどお読み取りいただければというふうに考えてございます。

 2番目、都市計画関連と同時に導入いたしました都市防災不燃化促進事業でございます。

 これにつきましては、大和町中央通り沿道30メートルの範囲におきまして燃えにくい建物を誘導していくということで、安全な避難路の確保、また延焼遮断帯の形成を促進するために行うものでございます。

 事業といたしましては、耐火建築物を建築する方又は建築物を除却する方に対しまして、建築または除却に要する費用の一部を助成するものでございます。

 事業期間は10年ということで、平成28年3月7日からの10年間という形になってございます。

 事業の周知につきましては、居住者及び土地・建物所有者の方へ、各戸配布及び郵送により、この土地計画の内容等も含めましてお知らせをしてございます。

 3番目、大和町まちづくりの会におけます検討状況でございます。

 当委員会でも昨年御報告申し上げましたが、大和町まちづくり方針につきましては、ある程度防災に特化したような内容という形になってございます。これ以外にも、さらに暮らしとか魅力、そういった観点から大和町のまちづくりをどう進めていったらいいかというようなことで、地域のほうでも議論をさらに重ねてまいりました。それにつきます内容につきまして取りまとめを行って、検討内容の報告会を3月6日に実施しているところでございます。

 ちなみに、この資料をつくりました段階ではまだ報告会が終わってございませんでして、内容的には記載がございませんが、77名の方の御出席をいただきまして、さまざまな御意見をいただいてございます。

 さらに、同時に全世帯に対してまちづくりニュースを配布いたしまして、アンケートも実施いたしました。その内容を踏まえまして、今後、最終的な取りまとめを行う予定というふうになってございます。

 このまちづくりの会での検討内容を踏まえまして、地域の方々、また民間事業者も含めまして、よりよいまちづくりに向けた活動をさらに進めていくというような予定になっているところでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、11番、公園及びポケットパークの開園等についての報告を求めます。

尾﨑都市基盤部長

 公園及びポケットパークの開園等について報告いたします(資料12)。

 神田川護岸改修工事の周辺整備事業として、中野新橋上流部の護岸改修及び本郷通り下の下水道施設の整備事業を完了したことに伴い、都は河川用地を公園及びポケットパークとして整備し、区が引き継ぎ開園する運びとなりました。

 また、中野二丁目土地区画整理事業に伴う道路整備を進めるため、[3]桃園公園 を休園することになりましたので、報告いたします。

 初めに、中野区立長者橋公園の開園でございますが、裏面に案内図がありますので、御参照ください。

 所在地は弥生町一丁目6番、面積は340.63平方メートルでございます。

 施設内容といたしましては別紙1をごらんください。1人掛けの椅子であるスツール5基、植栽はシダレザクラやヒラドツツジなどでございます。

 供用開始は4月1日でございます。

 次に、区立やよいポケットパークの開園でございますが、所在地は弥生町二丁目23番、面積は154.26平方メートルでございます。

 別紙2をごらんいただきたいと思います。施設内容としては、ベンチ2基、植栽はベニカナメモチやドウダンツツジなどでございます。

 供用開始は4月1日でございます。

 なお、公園名及びポケットパーク名は、地元の町会と協議し、決めたものでございます。

 最後に、[4]桃園公園 の休園でございます。

 所在地は中野二丁目21番、面積は251.11平方メートルでございます。

 4月中旬ごろから休園を予定しております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

伊藤委員

 今回のこの公園の開園2園は、神田川護岸改修工事の周辺整備ということで、東京都が整備していただいたということなんですけども、これ、区の整備費の負担というのはないんですか。

尾﨑都市基盤部長

 整備そのものは東京都のほうで行っております。底地も東京都のままでございます。区は無償で整容するということで、今後、維持管理等については区が行っていくという形になります。

伊藤委員

 たしか中野新橋の近くでなかしん公園といって、あそこもポケットパークだったですかね、新橋まで護岸改修をやったときに同時に活用したということで。あそこにはトイレがついているんですよね。

 それで、やよいポケットパークはこの形なのでトイレはあれでしょうけども、例えば長者橋公園なんかは、基本設計なんかは東京都で決めて、区にこういうふうにつくりますという話はあるんですか。

尾﨑都市基盤部長

 整備自体は東京都のほうで計画していただきまして、それを移管を受けると。移管といいますか、整容して、公園として区が管理するというような形をとりました。

 それで、今ありましたなかしん広場でございますけども、あれもいろいろと地元からの御要望があって、東京都の第三建設事務所で検討した結果、あのような広場の配置にいたしまして、管理をしているというものでございます。

伊藤委員

 そうすると、この長者橋公園のほうは340平方メートルもあって、まあまあの広さだなと思うんですよね。地域の方々から、これから開園して使っていくうちにトイレの設置の要望なんかがあろうかと思うんですけども、そういうのは東京都には要望できないんですか。

尾﨑都市基盤部長

 一旦整備されておりますので、開園した後、いろいろ御要望があったときどうするかということは今後の課題だと思います。ただ、この公園名を決める際も地元とお話をしておりますし、植栽等については、例えば桜を植えてほしいとか、そういったお声も聞いて今回の整備に至っておりますので、その後の使い勝手等によってまた御要望があれば検討するということになるかもしれませんけども、現在のところは一応地域のほうにお話ししてこのような形の整備になったということで受けとめております。

細野委員

 [5]桃園公園 が休園と書いてあるんですが、再開するのはいつごろになるんでしょうか。

尾﨑都市基盤部長

 本日の説明の中でも話がありましたけども、今回はこの事業用地内の整備に伴いまして工事車両の動線を確保するということで[6]桃園公園 がかかります。[7]桃園公園 は休園になりますけども、実際、道路用地になりますので、公園がまたその位置につくられるということではございません。計画上は別な位置に公園を設置するというようなことになっておりますので、そちらのほうに公園が移転するという理解でおります。

細野委員

 広さは今と同じかというようなところではどうなんでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 きょうの2番目に報告させていただいた中野駅南口地区まちづくりについてのところで、別紙で添付されてございますA3判の横向きの「中野二丁目土地区画整理事業 事業計画の概要」というのがございます。ここの左側のほうに3番、設計というのがございまして、公共用地として公園、施行前、これが[8]桃園公園 ですが、259平方メートルでございます。これが施行後には725平方メートルになるということで、右の設計図を見ていただくと、ここではちょうど堀江敬老館の場所にグリーンで示してございますが、これが新しい公園となります。この土地区画整理事業がきょう報告しましたように平成36年度までになってございまして、道路、公園等は終わりのほうに整備するような形になりますので、その辺の施行順序等は現在準備組合で検討中ということでございます。

内川委員

 同じく区立[9]桃園公園 の件なんですけれども、堀江敬老館のところに将来的には移転をするという考え方なんでしょうけれども、問題はその機能なんですよね。あそこ、じゃぶじゃぶ池と消防団の団小屋、あと町会の防災倉庫なんかもあったと思いますけど、そういった機能はどこに移転するんでしょうか。

尾﨑都市基盤部長

 [10]桃園公園 の中に今言ったような施設があります。消防団の倉庫につきましては、囲[11]桃園公園 のほうに移設するというふうに聞いております。それから、防災倉庫につきましては、この事業用地の今駐車場になっているような位置に──大久保通り沿いですか、そちらのほうに移るということでございます。ただし、じゃぶじゃぶ池につきましては、土地区画整理準備組合さんともお話ししましたけども、なかなか事業用地内に設置することは難しいというような状況でございまして、代替地については現在のところ未定でございます。区としては、今後、区内の公園の利用方法を検討するということで、10か年計画に出しておりますので、近隣公園などを含めながら、じゃぶじゃぶ池についてはさらに検討していきたいというふうに考えております。

内川委員

 じゃぶじゃぶ池がどのぐらい利用されているのかな、利用頻度とか、そういったものというのは調査されたことはございますか。

尾﨑都市基盤部長

 現在、じゃぶじゃぶ池、11カ所ございまして、就学前のお子様と、それからその保護者、トータルで、夏の1カ月間でございますけども、2万人の方が御利用されていると。

 それで、[12]桃園公園 につきましても、就学前のお子さんが、延べですが、600人ほど御利用し、400人以上の保護者の方、付き添いの方がいらしているということはつかんでおります。トータルしますと1,000人を超えるというような状況でございます。

内川委員

 夏の1カ月間しか使わないということなんですけれども、なるべくその代替地が見つかるように努力していただきたいと思いますけれども、これは要望で結構です。

 それで、休園ということは、再開したときにはやはり区立[13]桃園公園 という名称でこれは再開するんでしょうか。

尾﨑都市基盤部長

 名称につきましては、一旦換地等でいわゆる休園が廃園になって、新しい公園ができたときに名称ということになりますので、今委員がおっしゃったようなこともありましょうし、また新たな名称になるということもあると思います。今の時点ではどうなるかということは明確に申し上げることはできません。

内川委員

 もし地域でその名称を募集しますとなった場合には、特に地元の方の御意見をしっかりと聞いていただきたいと思います。要望です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、12番、中野四季の森公園拡張整備基本設計についての報告を求めます。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 それでは、中野四季の森公園拡張整備基本設計について御報告いたします(資料13)。

 まず、1、意見交換会の実施結果でございます。

 実施日時及び参加状況につきましては、平成28年1月19日午後6時からの開催につきましては参加者8名、平成28年1月21日午後2時からの開催分につきましては参加者3名、計11名でございました。

 意見交換会後の募集状況につきましては、平成28年1月22日から1月29日までの期間を設けておりましたが、寄せられた意見はメールでの1通でございました。

 次に、主な意見と区の考え方についてですが、幾つかかいつまんで御報告いたします。

 まず、①利用に関するものですが、スケートボードなど音の出る遊びはできるのかとの御質問には、近隣への配慮を条件に許可を受けたイベントなどを除き、大きな音が出るようなことは禁止行為であること。中野中学校の部活動の延長で利用できるかとの御質問には、中野中学校の生徒にも日常的に利用してほしいが、学校として利用する場合は占用許可による利用となること。既に開園している部分と行き来できる横断歩道を新設できるのかとの質問には、南側道路の東西の交差点間に近接するため、中間に新たな横断歩道を設けられないことを区の考え方としてお答えいたしました。

 次に、②緑に関するものですが、多目的広場はかたい舗装ではなく草地広場のようにしてほしいとの御意見には、現在の四季の森公園とあわせてイベント機能を拡充したいので、かたい舗装空間が必要であること。緑が少ないのでふやしてほしい、ヤマモモ、ウバメガシを植えてほしいとの御意見には、それぞれの段階で検討する考えであることを区の考え方としてお答えいたしました。

 また、③その他といたしまして、既に開園しているところは芝生が根付かず苦労しているのだから、拡張部分の多目的広場と入れかえたらどうかとの御意見には、芝生管理の工夫を凝らしているところで、変更する予定はないこと。中学校への動線については、公園内を自由に通行できること。ドッグランについては、本公園には整備しない計画であること。駐輪場については、駅利用者の放置自転車と区別がつかないことから、地上部に駐輪場はつくらない計画であること。近接する時間利用の駐輪場を利用してほしい考えであることを区の考えとしてお答えいたしました。

 次に、裏面のほうに移りまして、2、意見交換会後に変更した点と3、基本設計について、あわせて御報告いたします。

 A3の添付の資料をごらんください。

 平成27年第4定例区議会で御報告した基本計画(案)からの変更点は2点でございます。

 まず1点目ですが、多目的広場に2本のシンボルツリーを設置いたします。また、樹木周りには木の守護機能とベンチ機能を備えたツリーサークルも設置いたします。本変更につきましては、多目的広場が担うイベント機能等の支障にならないよう、適切に樹木配置を検討してまいります。

 2点目ですが、地下駐輪場への入口が具体化したことで、一部の樹木を高木から他の植栽に変更いたします。

 変更点は以上2点です。

 最後に、4、今後の予定です。

 平成28年3月15日、本委員会で御報告させていただいた後、平成28年度、来年度には実施設計と整備工事をあわせて行います。そして、平成28年度末、供用開始を目指して、今後進めてまいります。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

内川委員

 まず、主な意見と区の考え方の①利用について、中野中学校が部活で使うときは通常の占用許可をとっての利用になる。これは占用料ってかかるんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 こちら、道路・公園管理分野のほうでの占用許可となりますが、こちらについては、学校利用ということであれば、基本的には占用料のほうは免除ということで認識しております。

内川委員

 次に、意見交換会後に変更になった点というのが何点かあるんですけれども、その前に、前回の報告から今回の報告で変わった点てありますよね。それを教えてください。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 今の2点のもの以外に、前回の委員会での報告のときのスリーオンスリーの件でしょうかね。スリーオンスリー、こちらのほうの施設、当時、こちらの委員会のほうでは御報告させていただきました。しかし、今回、委員会の指摘の中で、多目的に自由に利用という割にはあまりに誘導的過ぎるんじゃないかという御意見も頂戴いたしましたもので、当初、ゴールポストの一つを設置しようかということで考えていたところですが、説明会の段階でそれは削除して行いました。

内川委員

 多目的に自由に利用できたほうがいいということを考えると、この部分は広いオープンスペースのほうがいいわけですよ。今回新たにシンボルツリー2本、どんと追加になっているんですけど、この理由を教えてください。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 こちらの多目的広場につきましては、2,600平米を超える広い空間が提供できるという予定でございます。こちらについては、やはり樹木のほうがここの2,600平米の中に1本もないというのは若干寂しいのではないかということで整備担当としても思っていたところ、11人ではございますが、区民の方からも意見を寄せられましたのをきっかけに、再度シンボルツリーとして2本植えることがむしろイベント時でもプラス効果になるのではないかということも含めて検討して、ここのもともとイベントとして提供するという重要な機能を阻害しないということを確保しながら、こちらのほうに樹木を配置して、あと、足元にはちょっと憩えるベンチ機能のツリーサークルを設置していきたいということで考えているところでございます。

内川委員

 先ほども確認しましたけれども、広いオープンスペースのほうがいいんですよ、ここは。寂しいとか、そんなのよりも、使い勝手のほうが優先じゃないの。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 こちらの拡張用地につきましては、四季の森公園の特徴であるイベントやにぎわいというのが大きなテーマであることは深く認識しております。したがいまして、今回のこの2本の設置につきましては、ここのイベントブースとして活用される際もこの2本が障害とはならないように、また他のイベントと連携して駐車場を利用等される場合も大きな台数減の障害にならないように、そういった考えでこちらの2本を考えていきたいと思いますので、ぜひ通常利用では効果があると思われるこの2本のシンボルツリーについて御理解のほうをよろしくお願いいたします。

内川委員

 効果がある。ちょっと何の効果があるか、もう1回説明してよ。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 やはり多目的広場、多くのときにはイベントとかがない中で、学校とか、大学、それからオフィスに面した都市空間として提供されるということが想定されます。そんな中で我々がイメージするのは、新しい区役所利用者もそうですが、やはりこういった空間の中でちょこっと休憩すると、憩うというような機能が求められるのではないかと思います。また、白鷺せせらぎ公園もそうですが、やはり夏の猛暑とか、そういったときの木陰を求める声もございますし、そういったときにはこちらのほうの樹木とその足元のベンチというのは寄与できるのではないかと思っております。ただし、繰り返しになりますが、重要なイベント機能には障害のないように努めてまいりたいと思います。

内川委員

 この真ん中にシンボルツリーを置くよりも、私、もっと問題になるのは、中野中学校の校庭が丸見えなんですよ。体育の授業がまんま見えちゃうわけですよ。そっちの視認性をどうにかする、そっちを先に考えたほうがいいんじゃないの。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 今委員からの御指摘も踏まえまして、実施設計に当たりまして、まず中学校のほうともヒアリングしながら、適切な対応を考えていきたいと思います。

内川委員

 もとに戻りますけど、この真ん中の2本の木、これは再考してください。要望です、これは。自民党として要望だから。

細野委員

 恐れ入ります。この草地広場の下にできる地下駐車場の整備が29年度に工事が着手ということなので、この公園が供用開始した後に工事が始まるということですよね。すみません。そうすると、その工事車両とかというのは、やっぱりこのF字道路のところを通ることになるんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 駐輪場の側から御説明をさせていただきますが、今回の公園の基本設計、平面図の青色の点線、破線ですね、が地下駐輪場の範囲ということになります。その周り、一回り大きく「暫定整備区域」というふうに書いてございますけれども、こちらのところ、駐輪場の整備を前提として公園の整備を暫定で終えるという形で計画をしておりまして、その暫定整備区域の範囲で地下駐輪場の工事を進めていくと、そういうことになります。

 また、工事用車両につきましては、南側の道路からということを想定しております。

細野委員

 地下駐車場の工事に伴ってどのぐらいの車両とかがというのはちょっと想像が、すみません、わからないんですけれども、やっぱりごめんなさい、安全面とかにすごい気をつけていただき──当たり前にもう考えられてはいるかとは思うんですけれども、その辺がちょっと何か心配なので、気をつけていただきたいと思います。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 駐輪場につきましても、来年度、実施設計をしてまいりますので、その中で工事の工程の計画を立ててまいります。地域の安全性とか工事用車両の搬入の計画とか、十分に配慮しながら計画を立ててまいりたいというふうに思います。

白井委員

 私もその駐輪場は気になるんですけど、出入口、斜路つき階段というやつなんですけど、これ、平面図から見ると右側へ向かっておりていくという、こんなイメージの出入口、斜路つき階段と書かれていますか、これ。どちらがお答えになりますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 現在のところ、右側から入りまして、左に向かってというか、西に向かっておりていくということを想定しておりますけれども、駐輪場につきましては、来年度、都市計画の手続を進めていくというところで、実施設計もこれからですので、実施設計を進めていく中でまた御報告していきたいというふうに考えております。

白井委員

 そうすると、この出入口、斜路つき階段というのは、イメージで言うと、屋根があって、建物があるので、草地広場の公園の部分とは分離していて、舗道側に設置している出入り口で、公園の中とはつながっていないというイメージでいいですか。まだこれから設計だから何とも言えませんか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 公園の中に入り口としての建屋が出てきて、そこから自転車、斜路を通って入っていくと、そういう形を想定しております。

白井委員

 なるほど。公園の中にそのまま自転車で入れるようにしないように設計の中でちょっと考えてもらいたいと思います。要するに歩道側に接して入る分には何の問題もないと思うんですけども、広場側のほうに入ることがないように十分考えてもらいたいと思います。

 それと、これも気になるんですけど、ぽつんと真ん中に青い印、四角の修景施設とあるんですけど、これは何を意味しますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 こちらの修景施設についてですが、特に遊具というのが基本的にブランコにしろ滑り台にしても遊びが限定的なんですが、こちらのほうにつきましては、子どもたちが自由に触れ合いながら自由に遊べるような、例えばよくあるような土管的なものとか……(「土管なのか、これ」と呼ぶ者あり)まあ、昔あったような。そういうものとか、特に修景施設にもなりながら、なおかつ子どもたちも触れ合って遊べるようなものを、今後の段階でそういったものを探していきたいと思っております。

白井委員

 確かに小さいころ土管公園みたいなのはありましたけど、本来、修景施設といったときには、周りの景観となじむようなものを指すとか、さらにはシンボリック的なものを指したりするんですけど、果たしてそれが土管かどうかというのは、よく検討していただいたほうがいいかなと思います。あまりにも想定外の返事だったのでどう質問していいかわからないですけども、ぜひちょっとこれは御検討いただければと思います。結構です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 それでは、休憩をいたします。

 

(午後3時08分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後3時25分)

 

 次に、13番、(仮称)本町二丁目公園基本計画(案)についての報告を求めます。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 それでは、(仮称)本町二丁目公園基本計画(案)について御報告いたします(資料14)。

 まず、1、計画地の概要でございますが、所在地は中野区本町二丁目12番、14番、面積は約0.7ヘクタールでございます。

 次に、2、公園整備のコンセプトでございます。

 平成21年度に策定した今後の大規模公園整備の基本的考え方で示した本公園の整備コンセプトの考え方に沿って、五つの具体コンセプトを掲げました。

 まず一つ目のコンセプトは、大規模公園が提供する機能である憩い・休息機能として、「住宅地に憩いと安らぎを与える緑に囲まれた公園」です。

 二つ目は、スポーツ機能として、「日常生活の中で気軽に楽しく体を動かせる公園」。

 三つ目は、交流機能として、「日々立ち寄り活動することで交流と賑わいが生まれる公園」。

 四つ目は、環境保全機能として、「四季を感じながら心地よく過ごせる森のある公園」。

 五つ目は、防災機能として、「広域避難場所へ至るまでに一時的に避難できる防災機能を有した公園」でございます。

 次に、3、各ゾーニングの整備テーマでございます。

 添付しておりますA3の基本計画図(案)をあわせてごらんください。

 まずは、敷地北側、計画図では上部に位置する花と緑の小広場ゾーンですが、整備テーマは「憩い・安らぎの小広場」です。区民花壇や樹木のある小広場として、また閑静で落ちついた環境の中にある憩いと安らぎの場所として整備いたします。花壇の手入れにみずから参加することで趣味や交流の深まる区民花壇や、地域の人たちが日々気軽に立ち寄り交流することができる快適な街角広場を整備することで、地域コミュニティの活性化に資するものと期待しております。

 次に、計画図中央の草地広場ゾーンですが、整備テーマは「家族や友達と集い・賑わえる広場」です。軽運動や地域イベントなど多目的に利用できる大草地広場と幼児が安心して遊べる小草地広場を整備いたします。大草地広場の面積は約30平米。仲間や家族と地元で余暇を過ごす貴重なレクリエーションの場として活用してほしいと思っております。また、大草地広場の上部にある南向きののり面を彩りのある緑地に整備し、広場そのものに彩りを与えます。そして、大草地広場右上部には四季折々に変化する樹木植栽を配した四季の散策路を整備し、広場の緑環境をさらに高めます。なお、四季の散策路は、高低差のある花と緑の小広場ゾーンと東側住宅地を安全なスロープで結ぶバリアフリー動線も兼ねております。単に地盤高低差をスロープでつなぐのではなく、四季折々に変化する緑に囲まれた空間として整備いたしますので、多くの人の散歩道としても御活用いただきたいと考えております。

 次に、計画図で一番下側のエリアとなる地域の森ゾーンですが、整備テーマは「心地よく過ごせる地域の森」です。約200平米の小草地広場と一体になって機能する地域の森ゾーンは、桜など多くの高木を配置するとともに、遊具も設置し、幼児や子どもたちに緑あふれる心地よくて楽しい空間を提供いたします。

 最後に、計画図左側、敷地西側の遊歩道ゾーンですが、整備テーマは「安全で気持ち良く通れる遊歩道」です。公園西側の道路は幅員が狭く、曲り道でもあることから、歩行者の安全を懸念する声が地域町会等より寄せられております。そこで、園路を利用した散歩を楽しんでいただくとともに、西側道路の通行を目的とする方も利用していただけるような植栽の配された安全で快適な園路を整備いたします。

 次に、4、導入する主な一般施設及び防災施設です。

 トイレ、水飲み、ベンチ、遊具、防災井戸、災害用マンホールトイレ、防災倉庫、園内灯の整備を考えております。

 最後に、5、今後の予定でございます。

 平成28年3月20日に区報、ホームページへ意見交換会の開催について掲載いたします。

 また、3月28日、30日で意見交換会を実施し、必要に応じて基本計画(案)の修正を行います。

 そして、平成28年4月に基本計画を策定してまいりたいと考えております。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

白井委員

 この公園の取得に当たっては、私の大先輩、江口元議員がおられまして、きょう報告があるというのをお聞きになりまして、ぜひ確認してくれという御連絡があったので、かわってきょうは幾つか質問したいと思います。

 まず、この公園の整備に当たってなんですけども、このデザインというんでしょうか、これは地域の方々の要望等をどのように踏まえて反映させられたものなんでしょうか、お伺いしたいと思います。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、基本計画(案)でございますので、基本はこれをたたき台として今後地域の住民の方に意見を求めるというものになります。しかし、こちらの策定に当たりましては、地域の要望もございましたので、町会の要望に応じて意見交換会、町会のほうに参加して、そこの中で幾つか寄せられた意見、そういったものを踏まえているところです。

白井委員

 町会等々での説明会を行い、踏まえつつ、今後もまだ変更はあり得るということでよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 3月28日、30日に予定しております本基本計画、こちらについて寄せられた意見をまた踏まえて必要に応じた変更は行うと考えております。

白井委員

 図面に入りまして、下のほうに「地域の森ゾーン」とあります。こちらのほうには幼児遊戯広場、それから児童遊戯広場と続くんですけども、一方、いわゆるトイレを中心とした水飲み場、手洗いやお水を飲んだりできるような場所というのが公園の左側、そして上側にあります。いわゆる小さい子どもたちが遊ぶところに水飲み場がなくて、トイレからの動線も遠いと、こうなっているんですけども、少なくとも手洗いができるようなもの──汚れますからね。こんな配置を検討してあげる必要があるのではないかと思うんですけども、いかがでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 地域の森ゾーンについては、幼児、児童等が中心になって遊ぶような、そういった広場をイメージしておりますので、委員おっしゃるとおり、そういった水施設、一定必要だということは考えております。

白井委員

 図面上はないので、ぜひこの辺も検討していただければと思います。

 それから、一番目につくのがこの草地広場ゾーンという形なんですけども、ここ最近、スポーツができる大規模公園がオープンしてまいりました。ここは特にスポーツ施設を想定したものではないということでよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 今年度オープンしております白鷺せせらぎ公園や本町五丁目公園、先般オープンいたしました南台いちょう公園のように、時間貸しで提供する専用スポーツ施設は、ここにおいてはつくらないということで考えております。

白井委員

 さらに、防災上の観点で、マンホールトイレの設置、また防災倉庫、さらに防災井戸等もあります。ちなみに、この図面をぱっと見るとちょっと個数がよくわからなくて、一般的に防災トイレ、いわゆるマンホールトイレを設置するに当たっては、これ、区として一定の基準をもって設置個数なんていうのを定めておられますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 こちらにつきましては、まずは通常広域避難場所として考えているときには、広域避難人口、そちらのほうから計算して必要マンホール個数というのを算定いたします。こちらにつきましては、広域避難場所としての指定はないものの、一つは広域避難場所へ至る途中でこちらに立ち寄ること、あと、やはり地域の方で広域避難場所が遠いのでこちらに寄るということを考えて設置していきたいと考えているんですが、それについては具体的な指標はございませんので、今後、具体的に基本設計の段階で個数についての考え方をまとめたいと思っております。

白井委員

 そうすると、いわゆる広域避難場所の想定はしていないと話していたんですけど、これ、完成しても位置指定しないんですか、この場所は。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 こちらにつきましては、住宅地の中にある7,000平米の公園となりますので、そういった規模的に広域避難場所に指定されるということは想定しておりません。

白井委員

 今お話があった広域避難場所の指定というのは面積要件がありますか。何ヘクタール以上なきゃだめだというのはあるんでしょうか。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 広域避難場所は東京都が確保するものでございますが、確保の目安といたしまして、火災が発生しにくい地域が約4ヘクタールまとまっておるところを目安として確保していると聞いております。

白井委員

 4ヘクタールだと相当広いんですよね。今まで区のオープンしている、ここ最近オープンした公園でも4ヘクタール保っているところなんていうほうが珍しい話で、ほぼないと言ってもいいんですけど、これ、広域避難場所にはならないんですか、全て。お伺いします。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 昨今オープンしています防災機能を有した公園といたしましては、例えば南台いちょう公園につきましては、隣接する東大の部分の空地とか、そういったところを合わせて4ヘクタールを超えるということで認識しています。

白井委員

 そうすると、これ、もう具体的に聞きます。マンホールトイレ、ここは幾つ設置する予定ですか。他の公園と比べても遜色のないように、一定の基準がないとなれば幾つぐらい想定しますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、こちらにつきましては基本設計で具体化したいと思っているんですが、まだごくごく思案の段階でよろしければ、一つの機能といたしましては、広域避難場所ではなく、広域避難場所が遠いのでここに立ち寄るということであれば、やっぱり地域の高齢人口の2分の1とか、何かしらの数字を定めて、ここに対するマンホールトイレの個数の考え方は今後整理していきたいと思います。

白井委員

 今後整備するという話だったんですけど、今までも公園整備してきているんですよね。防災型の公園ていっぱい整備しているんですけど、これ、逆に言うとどうやって算定して、どうやって個数をつけてきたんですか。一定基準、今ないんですか、全く。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 繰り返しになりますが、例えば南台いちょう公園等は、広域避難場所としての想定避難人口、そちらのほうから割り出して必要個数を算定しているというところです。

白井委員

 そうしたら、事実上、広域避難場所じゃなければマンホールトイレがつかないというわけでもないんでしょう、ここにあえて書いていますし。しかも、防災井戸まで設置すると言っていますからね。

 改めて区の基準をつくっていく必要もあるでしょうし、算定の仕方、広域避難場所に満たなければがくっと現実的に減ってしまうといっても、事実上は災害時を想定したら、これだけの広場があれば人が来ますよ、これ、間違いなく。

 4ヘクタール以上のやつと言うんですけど、事実上、広域避難場所、本当は火災を防げなきゃならないというのが大前提なんでしょうけども、かなり遠かったりするんです。地域の方からも、そこまで行けないという声が多くてですね。そうすると、実態面から考えると、間違いなく必要になると思います。この点をよくよく踏まえた上で算定の根拠をつくってもらいたいと思いますし、実態としてここにどう整備していくのか考えていただきたいと思います。最後は要望で結構です。

細野委員

 私も同じくマンホールトイレと防災倉庫の位置がちょっと気になるんですが、この間、開園式に伺った南台いちょう公園は防災倉庫とマンホールトイレが割と近くにあって、いざ使うとなったら、マンホールトイレの覆いとかが防災倉庫に入っているかと思うんですけれども、できるだけ近くにあったほうがやっぱりいざというときには使い勝手がいいのかなというふうにちょっと思ったりもするんですが、その辺はいかがでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、防災倉庫、こちらの公園の特徴なんですが、この花と緑の小広場ゾーン、こちらにつきましては既に東郷公園として今供用されている部分で、こちらについては既に既設のトイレなり防災倉庫、そういったものが整備して、この防災倉庫をまた地域の方が利用しているというような実態もございます。ですから、ここら辺の実態も勘案いたしますと、ある程度そこの部分で、認知されている部分で利用しながら、マンホールトイレはやはり一番広い広域なエリアのほうに設置するということで今考えているところでございます。

細野委員

 でしたら、防災訓練とか何かで実際に本当に必要なときにはちゃんと機動的に動けるような日常的な対策というか対応なりをぜひお願いしたいというふうに思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、14番、平和の森公園再整備基本計画(素案)についての報告を求めます。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 それでは、平和の森公園再整備基本計画(素案)について御報告いたします(資料15)。

 本素案につきましては、区民のスポーツ・健康づくりの場としての機能や憩い機能、防災機能等、公園全体の機能向上を図るため、平和の森公園再整備基本計画(素案)を作成いたしましたので、御報告するものです。

 まず、1、整備基本計画(素案)の内容ですが、A3用紙の別紙1「平和の森公園再整備基本計画(素案)」をごらんください。

 まず、Ⅰ、上位計画での位置づけでございますが、本計画は、平和の森公園周辺地区地区計画、都市計画公園・緑地の整備方針、中野区みどりの基本計画、スポーツ基本法、中野区健康福祉総合推進計画2015などに位置付けられております。詳細は後にお読み取りいただくようお願いいたします。

 次に、Ⅱ、平和の森公園の現状と課題、Ⅲ、平和の森公園再整備の基本的な考え方、Ⅳ、平和の森公園再整備の具体的な方向性、Ⅴ、整備スケジュールにつきましては、2月1日の建設委員会で御報告いたしました公園再整備構想(案)と内容に変更はございませんので、説明のほうは割愛させていただきます。

 別紙2ページ目をごらんください。

 まず、草地広場ですが、公園再整備構想(案)からの大きな変更点となります。トラックにも活用できる園路の長辺が整備構想(案)では右に45度程度傾いたものでしたが、基本計画ではこのような配置に変更いたしました。この変更により再整備構想(案)より多くの草地広場を確保することができます。中央の園路を挟んで右側の部分は約5,800平米、左側は約5,900平米で、合わせて約1万1,700平米となりますので、草地部分だけでも既存の草地広場より大きな面積を確保することができ、通常広場の一部として供される園路も含めるとさらに大きな広場空間を提供することができます。また、本変更により園路の一部をトラックとして占用使用する際でも、右側約5,800平米の草地広場は一般に自由使用してもらえるようになります。特に一番利用があると思われる左側の100メートル部分だけを占用利用する際は、草地広場のほとんどを一般に自由使用してもらえると考えております。また、トラック部分はウオーキングやランニングにも快適な全天候型の舗装材で整備を考えております。

 次に、多目的広場ですが、両翼75メートル、中堅90メートルの野球場、40メートル掛ける60メートルの少年サッカー場、20メートル掛ける40メートルのフットサルコート2面として利用できる約6,600平米の多目的広場に整備いたします。なお、人工芝にするか土の舗装にするかなど、舗装材の選定については現在検討中でございます。また、再整備構想(案)では明確にしていなかった遊具を配する児童コーナーは南北の2カ所、犬の広場については今のエリアを基本に再整備いたします。

 最後に、公園のエントランス部分、プロムナードについてですが、再整備構想段階では水辺広場に向かって東西に伸びるものでしたが、道路に面して南北に長い空間とすることに変更いたしました。これにより既存樹木をより多く活用できること、草地広場拡充部分、新しく整備される体育館、じゃぶじゃぶ池、多目的広場の連携を本変更でも十分に確保できることから、このようなプロムナード配置に変更いたしました。

 その余の部分につきましては、再整備構想時と大きな変更はございませんので、説明のほうは割愛させていただきます。

 次に、3ページ目をごらんください。

 基本計画(素案)としてまとめた新体育館部分についてでございます。

 厚生委員会の所管部分ではございますが、深く関連いたしますので、概略を御報告いたします。

 まず、Ⅰ、中野体育館の現状と課題でございますが、スポーツ人口の拡大の必要性、規模に関する課題、区民意識に対する課題、競技の実施に関する課題、バリアフリーに関する課題、セキュリティに関する課題、利用状況に関する課題の7点を掲げておりますので、後にお読み取りいただければと存じます。

 次に、Ⅱ、新体育館の基本的な考え方についてでございます。

 スポーツ振興の中心となる体育館、安心・安全な利用とユニバーサルデザインに配慮された施設、公園利用者の利便を高める施設、環境に配慮した施設、防災機能の向上、歴史文化機能の6点を基本的な考え方として掲げております。

 次に、Ⅲ、新体育館の具体的な方向性についてでございますが、主な諸室の考え方といたしまして、38メートル掛ける45メートル程度のメインアリーナ約1,700平米、22メートル掛ける38メートル程度のサブアリーナ約800平米、現在と同程度の卓球場、拡充される約750平米の武道場、トレーニング室、多目的室、ロビー、ホワイエ、平和資料展示室などのほか、屋外公園利用者の利便を高めることにもつながる屋外テラス、カフェ、売店、更衣室、シャワー室なども整備いたします。

 災害時の活用についてですが、メインアリーナ及びサブアリーナを帰宅困難者の一時滞在場所として活用いたします。また、帰宅困難者退去後は、メインアリーナを救済物資の受け入れ場所、サブアリーナをボランティア等の活動拠点として活用いたします。武道場を警察、消防、各種支援団体の活動拠点として活用するほか、卓球場を区、警察、消防、各種支援団体等の連絡調整場所として活用いたします。また、地下には防災備蓄倉庫を確保し、管理ゾーンに防災行政無線等、連絡調整及び情報収集に必要な防災機材を配置するということで考えております。

 4ページ目をごらんください。

 先ほどの体育館基本設計における考え方、こちらのほうを図示したものがこの4ページ目でございます。

 まず、右側、建物概要といたしましては、規模が地下1階、地上2階を想定しております。延べ床面積としては1万平米程度、高さについては、まだ変動はございますが、おおむね25メートル程度を想定しているところです。

 左側の絵をごらんください。

 まず、一番下の断面図、メインアリーナを1階の部分に配置いたします。

 また、1階の部分には屋外公園施設の利用者にも提供できる更衣室とかロビー、それからカフェ、売店等を配置いたします。また、あわせて、武道場等を整備いたします。

 2階の部分につきましては、サブアリーナ、トレーニングルーム、こういった構成で建物構成を考えております。

 細かくは右下のほうの所要諸室一覧のほうをまた後にごらんいただければと存じます。

 それでは、1ページ目にお戻りください。

 次に、2、整備構想(案)に関する説明会等の実施結果、こちらのほうを御報告いたします。

 別紙2のほうをごらんください。

 まず、1、平和の森公園再整備構想(案)に関する説明会等の実施状況についてです。

 まず、区民説明会、こちらを2月26日(金曜日)、2月28日(日曜日)、2月29日(月曜日)の計3回行いました。いずれも場所は区役所会議室でございます。参加人数につきましては延べ121人でございました。

 また、あわせて、個別意見の提出のほうの期間を設定しております。こちらにつきましては1月29日から3月4日、その間に寄せられた意見は44件でございました。

 また、(3)でございます。区民団体等への説明として、町会・自治会等4回、それからスポーツ関連団体に4回説明等を行っております。

 次に、2番、主な意見と区の見解・回答のほうを御報告いたします。

 こちらにつきましては、かいつまんで御報告いたします。

 まず、(1)計画全般・計画の進め方についてです。こちらにつきましては、区民参加でつくられた公園なのに進め方に問題があるのではないか、みどりの基本計画に反しているのではないか、反対が強い場合は計画が中止になるのかなどのほか、公園にスポーツ施設を整備するのは賛成、計画を推進してほしいなどの意見が寄せられました。こちらにつきまして、区の考え方といたしましては、基本計画、基本設計の段階でも説明会等を開催し、できるだけ多くの意見を踏まえて整備を行っていきたいというものです。

 次に、裏面のほう、2ページ目をお願いいたします。

 (2)体育館についてです。体育館につきましては、未開設部分に建設することになった経緯や、下水施設との関連から、体育館の閉鎖期間、立地、施設内容等について意見等が寄せられました。こちらに関する区の考え方といたしまして、将来的に体育館下で下水施設を整備できる手法で東京都下水道局から協力を得られたこと、閉鎖期間を少しでも短くするための工夫を今後模索したい考えであること、現段階で示すことができる体育館の概要等をお示ししておりますので、また後にお読み取りいただければと存じます。

 次に、4ページの(3)少年スポーツ広場についてでございます。こちらにつきましては、ゲートボールやグラウンドゴルフはできるのか、大人も使えるようになると少年野球が使いづらくなるのではないかなど利用に関するものから、多目的広場を広げると樹木が伐採されるので反対、グラウンドと体育館がそろった施設があるとスポーツ環境の質が向上するなどの意見が寄せられました。区の考えといたしましては、多目的に利用できる広場としたいこと、白鷺せせらぎ公園や本五ふれあい公園で少年野球のできるところをふやしているところであるが、大人の使えるスポーツ広場が必要であることなどをお示ししております。

 次に、5ページ、(4)草地広場についてです。こちらにつきましては、なぜトラックが必要なのか、トラックができたら危険ではないのかというものから、どのように占用利用するのか、スパイクは使えるのかなどの利用に関するものなどの意見が寄せられました。こちらにつきまして、区の考えといたしましては、区民の健康づくりとスポーツ活動に必要な環境整備が急務であること、トラックとして利用する際の安全性に配慮した運用方法を今後も検討することなどをお示ししております。

 次に、7ページの(5)防災機能についてです。こちらにつきまして寄せられた意見といたしましては、区役所と体育館が離れることになるので災害時の対応が懸念されるのではないか、防災機能の検討に当たって専門家を入れていないのはおかしいのではないかということ、帰宅困難者の一時滞在施設は必要なのかというような意見が寄せられております。こちらにつきましては、専門家である東京消防庁からの派遣職員が本計画にはかかわっているということ、また中野区災害時帰宅困難者対策行動計画等でこの一時滞在施設は必要であるということを示していることなどを書いております。

 次に、裏面の8ページ目です。(6)その他の公園機能についてでございます。こちらにつきましては、水の流れが悪くなっているのは修繕すれば直るのではないかということや、鬱蒼とした閉鎖的な空間につきましても、それもかえって魅力である部分もあるというような意見、また、じゃぶじゃぶ池はどこら辺になるのかというような、そういった公園施設に関する御意見も頂戴しました。こちらにつきましては、やはり再整備ということで、悪いところは改善するというようなことを御説明するとともに、じゃぶじゃぶ池の配置、こちらにつきましては、新たに拡張される草地広場、そこら辺の一番人が多く利用するような空間に整備したい旨もこちらのほうで示しております。

 (7)その他でございます。こちらつきましては、駐車場については利用は地元の利用者が多いので要らないのではないかということとか、駐車場はどこにつくるのか、また国家公務員宿舎跡地は既に購入しているのかというような御質問に関しまして、平和の森公園につきましては中野区の大きな公園として区内全域の区民に利用していただきたいと、そういった視点から、高齢者や車椅子、そういった弱者の方にも利用いただくために、それに寄与する駐車場整備、それは進めていきたいと考えているというような旨と、国家公務員宿舎、こちらについては、取得の意思を、財務省のほうに手を挙げているというような報告をしているところでございます。

 それでは、また1ページ目をお願いいたします。

 3、意見交換会の開催でございます。

 3回予定しております。日時は、4月8日(金曜日)午後7時から9時、4月10日(日曜日)午後2時から4時、4月11日(月曜日)午後7時から9時、場所は、構想案の説明会と同様、区役所の会議室で行う予定しております。

 最後に、4、今後の予定でございます。

 平成28年4月に意見交換会を開催し、5月に基本計画(案)を策定、この案につきましてパブリックコメントを実施していきたいと考えております。また、6月には基本計画を策定し、基本設計に着手。平成29年から工事に着手し、平成31年度の竣工を目指すというのが今後の予定でございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

近藤委員

 再整備構想(案)の段階から今度の再整備基本計画に変わったので、大きな変更というのが、この草地広場ですか、これが斜めで一つばんと園路になっていたのが、二つの園路で、ジョギングができるトラックと、あと全くそうではない、こちらに草地ができたということが変更の大きな点だと思うんですけれど、再整備構想のときは面積が出ていなかったんですよね、この草地広場に対して、皆さんにお見せする資料では。今度はしっかりと面積が出たんですけれども、斜めであった大きなウオーキング、ジョギングコースが縦になってほとんど同じ面積のものが二つできるという、これはただこの面積を斜めを真っすぐにして二つとれたということですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 現在、再整備構想(案)のときにお示したものとトラック機能ということでは全く変わっておりませんので、規模については同じでございます。

 また、5,800平米の右側の草地広場のさらに右側、北側にあるこの園路について、こちらのほうの西側、上の部分の園路、これについては既存の園路を活用してまいりたいということで考えております。

近藤委員

 じゃあ、全くここの面積は変わらないということでいいんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 はい、こちらのほうの面積は変わらないというところでございます。

近藤委員

 そうしますと、再整備構想(案)よりはこちらのほうが区民の緑の広場を残してくださいという方の声には寄り添ったものになっているのかなと思うんですけれど、その辺はそういった配慮もあって、区民の声もそういうところが多くて、このようになったと考えてよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 この園路をトラックとして活用する際には、やはり安全を確保するために占用使用というような形がとられることになります。こちらにつきまして、占用使用したときでもより区民の方に自由使用していただける範囲を広げるというところでの効果をこの変更では期待しているというところでございます。

近藤委員

 そうすると、この5,800平米のほうの周りも全部ジョギングコースになってしまうということなんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 こちらの平和の森公園内、現在も各所でウオーキング、ジョギング等で活用されていますが、それは同様に継続されるものと思っております。

近藤委員

 トラックとして使うのは、この左側の楕円というか、のところが300メートルのトラックということですよね。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 今回、園路の中でトラックとして活用していきたいと考えているのは、この左側のこの丸い部分というところです。

近藤委員

 そうしますと、この300メートルトラックで行事とかが行われているときでも、右側のこの草地では自由に使えるという考え方なんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 トラック活用のほか、イベントの形態にもよりますが、こちらのほうで5,800平米のほうは提供できるような、そういったもので考えております。

近藤委員

 ですから、提供できるというか、トラック使用として行事をやっていても、こちらの草地のほうでは普通に皆さんがお使いいただけるということですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、一つ想定しています、例えば中学校の部活動なり大会の練習に向けて300メートルトラックを利用する際、その際は5,800平米のほうは開放できると考えております。

近藤委員

 5,800平米メートルのほうは開放して、この5,900平米のほうは開放しないんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 トラックとしてこの園路を活用する際は、この園路の中央部の5,900平米のところは開放できないということになります。一方で、この左側の100メートルの部分、100メートル走の部分でトラックの一部を活用する際には、5,900平米の多くを提供できるようになるということで考えています。

近藤委員

 すみません。5,900平米の多くをということは、危ないので、半分ぐらいとか、右寄りに使えるということですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 トラック利用として一番想定されるのが100メートル走かと思うんですが、こちらについては、100メートルの練習をするところから一定離隔をとったところで、残りの部分を開放するということを今方策として考えております。

近藤委員

 すみません。そうすると、中学校のトラック使用は5,800平米のほうを使うということですと、こちらの5,900平米のトラックを使うというのはどういうことを想定しているんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、トラックとして供するのは、少しこの園路の色が皆同じなのでわかりづらいところはあるんですが、まず、トラック機能を有した園路は、この5,900平米と書いてあるこの草地をぐるっと囲っている部分、こちらで、100メートルの部分がそのうちの左側の部分というところです。トラックとして活用するときは、常に100メートルであれ、300メートルであれ、ここの部分ということになります。

近藤委員

 すみません。先ほど5,800平米のほうを中学に提供するとおっしゃったので、5,900平米のほうですよね、トラックとして使うとき。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 失礼いたしました。トラック機能を有した園路につきましては、この5,900平米の草地を囲う部分でございます。

近藤委員

 それと、区民からもありましたし、課題になっているのが、手入れが不十分ではないかという、樹木の手入れが不十分だということなんですけれども、これはこれからの課題ということで、緑を残したいと区民の方はかなり強く言っていらっしゃるんですけれど、どういう方向で考えていらっしゃいますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 今回のこの再整備に当たりましては、やはり従前からのテーマでございますこの森というものはコンセプトとして定めて継承していきたいと考えております。

細野委員

 今までの説明ですと、この体育館ができる未開園部分は上部を結局区が公園として使うというような御説明だったかと思うんですが、これを見ると、地下ですよね、機械室と、あと備蓄倉庫ができるということなんですけれども、地下も使うということで都と協議はできているという理解でよろしいんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、都と協議中であることの前提でございますが、こちらの2ページ目のほうをごらんいただきたいんですが、屋内運動施設、体育館の部分で、この道路際のほう、こちら側の薄茶色というか肌色で塗ってある部分、こちらがございますが、こちらの部分につきましては将来的にも下水施設が整備される予定がないというエリアになりますので、将来的に下水施設の地下利用のないエリアで今回新しく未開設で公園として整備する部分は地下も活用できればということで考えているところです。

細野委員

 申しわけありません。ちょっと場所、この図でよろしいですか。ごめんなさい。ちょっとわからなかった。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 今回、こちらの全体が約1万平米、未開園部分なんですけど、こちら全ていっぱいいっぱいに下水施設が入るのではなくて、下水施設が入るのはここの肌色の部分の上側の部分のみですので、この下のほうはできれば区として活用したいというところで考えているところでございます。下水施設の入らない部分があるので、そこを地下部分は活用したい。

細野委員

 すみません。そうしますと、ごめんなさい、この部分に将来下水処理施設ができるということで、工事をするときは、そうすると、ここにはもう地下施設があるわけですよね、体育館の。そうすると、ごめんなさい、工事は、工事車両は私はこっちから入るというふうにたしか御説明で伺っていたかと思うんですけれども、そういうことが可能なんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 今回検討しておりますこの屋内施設、この体育館の部分につきましては、まだ地下は、下水施設は一切構築されておりません。

細野委員

 ごめんなさい。だから、将来、下水処理施設をつくるときです、つくるに当たって。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 こちらをつくるときには、この隣接する中野水再生センター、こちらの敷地との連携等で施行が確保できるような方策を今協議しているというところです。

細野委員

 あ、そうなんですか。ちょっとそれ、ごめんなさい、よくわからなかったんですけど……。

 じゃあ、すみません、さっきもおっしゃった、この今回示されたものには駐車場が見当たらないんですけれども、これはどこに、まだどこかというのは示していただけないでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 駐車場の設置につきましては、今の既存のこの公園区域、それから新たに拡張する用地、こちらの部分を総合的に見まして場所を特定していきたいというところでございます。ただし、この国有地につきましては、今、取得の意思を示しているだけの段階でございますので、そこについては、今後、そういった手続のほうが進行する中で、こちらの土地利用についても具体化していきたいと思っております。

細野委員

 ごめんなさい。さっきも本町の公園のところでしょうか、マンホールトイレとか、災害時の、そういったものが見当たらないんですが、それはどうなっていますでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 こちらにつきましては、既存、幾つか整備されているところがございますが、これは基本設計段階で具体的に配置、それから設備機能等についてもお示ししていきたいと考えております。

細野委員

 新たにつくるということでよろしいですか、既存のものではなくて。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 今のこちらのマンホールトイレ、既存、今あるものにつきましては、例えばその処理等について、なかなか今の方式とまた違う部分もあったりしますもので、それについては活用しながら必要に応じて見直しして、ここについては広域避難場所の指定を受けていますので、それに見合ったものを確実に整備したいと思っております。

細野委員

 犬の広場とドッグランの違いって何でしょうか。これはドッグランという理解でよろしいんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 私自身の認識としてはドッグランなんですが、今こちらのほうで犬の広場として提供されておりますので、こちらのほうが今後説明会として区民の方もわかりやすいかなという意図で犬の広場といたしました。

来住委員

 まず、説明会を開いていただいて、一つは、区民からの意見ということで、区議会でもみどりの基本計画との関係で質疑がされてきて、説明会でもそういう意見が出されて、それに対して、「区民意識調査などの各種調査を踏まえるとともに、利用者の意見等は」という形で回答されているんですが、説明会の場で聞くことにしているということだと思うんですが、みどりの基本計画で定めている公園整備計画の策定というところでは、具体的に整備をする場合、リニューアルする場合に何をもって区民との関係では行うということになっているのか、ちょっと確認させてください。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、みどりの基本計画におきましては、この公園のリニューアルに当たっては、まず一つは、利用者、そういった方たちの意見等を踏まえてということで、一つの例示といたしまして、利用者アンケートなどを踏まえて行うようにというような記載がございます。我々、公園整備のほうといたしましては、そういった利用者、区民の方の意見を踏まえるために、まず、基本計画段階で説明会を行って、案の段階でいろいろ御意見を頂戴していること、また基本設計段階でも行っていることということで、みどりの基本計画の理念に沿って進めていると認識しております。

来住委員

 アンケート等についてはとっていらっしゃらないわけで、区民参加による公園整備というところでは、さらに具体的に公園リニューアルには、日常的に利用する地域住民の意見を反映して行いますと、かなり断定的にそういう位置付けをしているわけですね。

 説明会でいろんな意見が出されたということで、特にお聞きしたいのは、いろいろ言われている草地広場の、特にトラックですね、トラックと利用者との関係でいろんな心配な意見が特に、私も説明会に出ましたけども、出されています。その点で、利用者の方々、それから説明会での出された意見というのは、これが、100メートルがこちら側の水再生センターのほうに寄ったということが意見の反映ということで、こうなさったということですか。もう一つ、具体的に説明会によって変えられた部分というのはどこなんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、3回やはり意見交換会を行いまして、今委員おっしゃったような、トラックができることでの一般利用時の危険性とか、あとトラックで利用しているとき、そのときは占用許可ということになると公園の自由使用の範囲が限定されてしまうのではないかというような懸念、そういったお声も頂戴しました。一方で、やはり区といたしましては、健康づくり、またスポーツ環境などのそういった整備も急務でございますので、そちらをいろいろ区民意見も踏まえて考えたところ、今回のこの配置ということが両方を満たせるんじゃないかということで変更に至った次第です。

来住委員

 懸念されている世代を超えた利用者、草地利用者の方々にしてみると、この占用利用、特に100メートルに非常に区はこだわっていらっしゃるので、その100メートルの記録、また100メートルの記録をとる一定の集団といいますか団体が行う際には、当然300メートルのトラックも利用されるだろうというふうに想定されるわけですね。しかも、同時に、この100メートルの延長線でいきますと、児童コーナーのところから入ってきて、今、左側に東屋があるわけですけども、かなり今ある東屋に近い状態のところまで、当然100メートルとなりますと前後が必要になりますので、100メートルということで言うと影響が出てくるだろうと思うんですね。

 もう一つ、お考えになったのかわかりませんが、水再生センターとこの公園の現状で言いますと、雪が降りますと、この再生センターに近い部分は最後まで雪が溶けない、非常に寒い、気温の低いところです。もう公園担当はおわかりだと思うんですが、最後まで雪が残ります、この部分は。そういう壁に即して、センターに即して、建物に即して100メートルをつくりたいと。そもそもこのアスリートの一定の記録をとったり、一定のレベルの人たちが使うとなると、風が非常に壁に当たって、再生センターに当たって非常に複雑な風になります。むしろ草地の中心は一定の風が吹くときはその方向から吹いてきますが、壁に当たった風は非常に複雑にはね返ってきます。そして、100メートルの記録というのは大変微妙で、そういう風、それから精神的なものですね、本当にアスリートにとって必要なものをつくるであれば、そういうところがまず考えられていないということを、ちょっと所管が違うので申しわけないですが、なぜ壁沿いに持ってこられたというのがまず1点わかりません。斜めだったのを縦に、垂直に体育館にしたというだけであって、これが今遊ばれている多数の子どもたちから高齢者まで含めて、このことによって安全が確保されるというふうに思われての変更ですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、100メートル部分の配置についてですが、こちらつきましても非常に大きな公園ですので、水再生センターとかなり近接して見える部分もございますが、まず、敷地だけでも二、三十メートルぐらいはこの通路については離隔がとれているというのもございますし、建築物とは一定距離も置かれているというところでございます。

 また、委員のおっしゃるような風環境については、調査データ等も持ち合わせておりませんので、そちらについては何とも言えないところでございますが、ただ、雪が残るというのは、建物の日影図、そういったものを拝見してもやはり残りやすい環境というのはございますので、そこら辺、雪が降ったときの維持管理というのは対応しなきゃいけないんだろうということでは思います。

 また、草地広場の安全面等についての部分、子どもさんが使うという部分もそうですが、やはりここは、安全確保につきましては、占用利用の際は占用利用しやすい環境をつくること、それが一番安全につながるものだと思っておりますので、そう考えたときに、前回のときよりこちらのほうが占用利用として空間確保するにはよりよいんじゃないかということでは、向上しているのではないかということでは考えております。

来住委員

 ちょっとほかの方もいらっしゃいますので、草地については、もう1点だけお聞きしますけども、占用利用、いわゆる100メートルに加えて300メートルのトラックを占用して団体、学校が活用する期間、要するにかなり数字的に具体的に出てきていますので、この段階で、年間でもいいんですが、どのくらいを占用として使うことになるということを想定されていますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、300メートル全体、トラック全体、100メートルだけという区分の想定はまだ進んでおりませんが、今現在所管部署のほうと確認しておりますのは、占用利用としては年間30回程度の利用回数を考えているというところでございます。

来住委員

 年間1カ月はここが占用されるということですね。しかも、300メートルのトラックを一定の競技者が占用するとなったとしても、そこに出入りが、今の現状の構想では草地の5,800のほうからも──当然、段差がついたり壁ができるわけじゃないので、出入りは可能になると思うんですね。危険性は何ら除去されていないというふうに申し上げておきます。

 防災関係でもう1点聞きますが、多目的広場の大きさが数字で出されています。前回ちょっとお聞きしたところではまだ明確じゃなかったんですが、この大きさが一定はっきりした中で、既存の樹木──既存の樹木については前回まだ明確じゃありませんでしたが、この大きさが確定された形で出てきていますので、この影響というのは、どのくらいの現在の樹木に影響を与えるのか。

 もう1点は、一番多目的広場のセンター部分になるかと思うんですが、弥生の遺跡がありますが、その弥生遺跡まで及ぶというふうに読み取れますけども、そこは。

 二つの点でお答えください。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、今回、多目的広場の拡張に伴う影響樹木の本数ですが、3メートル以上の高木で300本弱という樹木が影響を受けることになります。

 また、弥生式の竪穴式住居につきましては、ちょうど今回の多目的広場のセンター部分、そちらがちょうどかかるぐらいという状況になります。

来住委員

 大体イメージが、現状の多目的広場をどれだけ広くしてしまうかということが想像できる状況が、今おっしゃった3メートルの樹木が300本影響を受けると、弥生の跡地の部分まで及ぶだろうということです。そういう点では、この点ではこれだけにしますけども、防火樹林、いわゆる防火に寄与する公園としての当初の計画そのものがそのことによって損なわれるということを申し上げておきます。

 最後に1点お聞きしますけども、体育館については、大災害等については遺体を収容するということで指定されているわけですけども、この新しい体育館については、今後、そのことについては防災上はどういうことになっている、位置付けはどういうふうにお考えなんでしょうか。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 現在の中野体育館は地域防災計画で遺体安置所に位置付けておりますが、平和の森に移設いたします新体育館につきましては、遺体安置機能を持たせる予定はございません。別地確保を検討いたします。

来住委員

 ほかにというとどこになるんでしょうか。体育館じゃなければどこに。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 遺体安置所に必要な機能を含めまして、適切な確保できる施設について検討して確保してまいります。

来住委員

 収容できることに新しい体育館はしない、しかし、それにかわる場所を検討するということだけおっしゃるんですが、遺体収容所としてはここをしないということを決めちゃっている。それは決定しているということですか。かなり明確におっしゃっているようだけど、それでいいんですか。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 今回御報告いたします平和の森公園再整備基本計画(素案)の案をつくる段階では遺体安置所を持たせないという形で検討して報告しているところでございます。

細野委員

 恐れ入ります。今、来住委員から質問があって、その多目的広場を広げることで3メートル以上の樹木を300本とおっしゃったかと思うんですが、この再整備全体での樹木の伐採というのはどれぐらいになるんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、こちらの樹木につきましては、施設影響、施設をつくることで樹木の対応が必要となるのがこの多目的広場の部分というところでございます。あと、こちらにつきましては常緑樹が多過ぎるというところもございますので、樹木整理として今後どうしていくかは、今後、具体的には設計段階ということで考えていく予定でございます。

細野委員

 その樹木整理の部分には、この妙正寺川沿いの防火樹林帯も入っているということなんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 こちらのほうについては、防火機能を有しているというところがございますので、樹木剪定というのが基本にはなってくるとは考えております。ただ、それ以外の部分のこの森の部分につきましては、やはり落葉樹とか、四季折々で変化するものとか、そういった季節を楽しめるような、森としての環境向上、そういったのも視点に置いていますが、そちらに伴う樹木については今後設計段階で特定していくということになります。

細野委員

 すみません。あと、帰宅困難者ですか、の想定人数を教えていただけますか。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 新井薬師前駅及び沼袋駅の近くを走っている電車から発生する帰宅困難者は最大で2,600人程度と想定しております。

来住委員

 スケジュールの報告がありましたけども、意見交換会が4月8日から3日間行われるということですが、意見交換会で出された意見はさらにこの基本計画(素案)に反映されるということを前提に意見交換会を開かれるということでよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 今後、計画の進捗の段階に合わせて、最後、基本設計段階となりますが、そこに至るまで必要に応じて区民意見を踏まえながら必要な変更を検討していくという形になります。

 

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、15番、住宅等の耐震化促進事業の実施状況及び中野区耐震改修促進計画再改定にともなう臨時的措置についての報告を求めます。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 それでは、私のほうから、住宅等の耐震化促進事業の実施状況及び中野区耐震改修促進計画再改定にともなう臨時的措置について御説明を申し上げます(資料16)。

 まず、1番目の耐震化事業の実施状況でございますが、これは例年、最初の定例会において当該年度の実施状況について御報告をさせていただいているところでございます。実施状況の累計につきましては、平成16年4月から平成28年1月31日までの分となっております。

 まず、木造住宅の簡易耐震診断につきましては、平成27年度の実施状況は、54棟、64戸。木造住宅の一般耐震診断につきましては、41棟、44戸でございます。非木造共同住宅耐震診断につきましては、2棟、39戸。緊急輸送道路沿道建築物の耐震診断につきましては、6棟、38戸となっております。緊急輸送道路に関しましては、特定及び一般を含めた形になっております。次に、緊急輸送道路沿道建築物の耐震改修工事につきましては、5棟、82戸となっております。木造住宅耐震補強工事、これは中野税務署のほうから毎年区のほうに申請があったものについて通知が来ます。平成27年度については3棟の耐震補強工事が行われたということで報告を受けております。あと、木造住宅の建替え助成としては7棟、家具転倒防止については10件となっております。

 参考までに、耐震性が不十分な木造住宅の除却戸数ですが、今年度につきましては486戸、累計では約1万1,000戸程度と推定されております。

 2番目として、これまでの耐震化率の推移でございますが、平成27年度末、平成28年1月31日現在でございますが、住宅につきましては、木造系が78.5%、非木造が89%と推計されます。民間特定建築物については87.4%となっております。次に、防災上重要な区有施設でございますが、これが97.5%。これにつきましては、現在残っている区有施設としては、学校が6棟残っております。その6棟というのは、耐震改修の予定がなく、今後使われる予定がないと。ただ、防災上重要な施設として地域防災計画の中で位置付けられているものが含まれているため、このような計算になります。したがって、現在活用されている小・中学校については、100%の耐震改修が終わっているということで利用されているということになります。

 裏面をごらんください。

 次に、中野区耐震改修促進計画再改定にともなう臨時的措置について御説明をさせていただきます。

 まず、耐震改修促進計画の位置付けなんですが、中野区の基本構想及び10か年計画、それと地域防災計画が上位計画としてございます。さらに、その上の上位計画として、東京都耐震改修促進計画、その上には耐震改修促進法がございます。耐震改修促進計画を改定するに当たっては、東京都耐震改修促進計画の改定を受けて中野区の耐震改修促進計画を計画することになっております。今回、平成19年から始まりました10年計画の促進計画が今月末をもって終了するということになりますので、東京都のほうも新たな耐震改修促進計画を現在改定しているところです。

 2番目の流れのところで御説明をさせていただきますが、まず、耐震改修促進法の基本方針が改正されたというところで、パブリックコメントの手続が平成28年1月29日から2月27日まで実施され、公布予定日が28年の3月となっております。これを受けて東京都は平成28年2月18日から3月3日までパブリックコメントの手続を開始し、今月末に計画を決定するという流れになっております。それを受けて中野区は耐震改修促進計画を再改定することにならざるを得ません。

 ただ、そうしますと、再改定計画が決定するまでの間、国及び都の補助金が事業の上で使えなくなる可能性があります。しかしながら、改定される東京都耐震改修促進計画に準拠して耐震化事業を継続すれば支障なく進められるということがございますので、そのような臨時的な措置をとらせていただきたいということで御報告をさせていただきます。

 最後に、改定スケジュールでございますが、4月中旬に素案をまとめ、予定でございますが、5月上旬ぐらいに建設委員会で素案の説明がしたいというふうに考えております。そして、それを受けて5月中旬から意見交換会、パブリックコメントを実施し、6月にまた建設委員会に案の報告をさせていただくということで考えております。そして、最終的には6月末で計画を決定したいというふうに考えております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、16番、災害時における給水装置の応急措置の協力に関する協定の締結についての報告を求めます。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 それでは、災害時における給水装置の応急措置の協力に関する協定の締結について御説明いたします(資料17)。

 まず、1の趣旨でございます。

 その前に、まず、給水装置について御説明いたします。給水装置と申しますのは、水道法で定義されているものでございまして、わかりやすく言いますと、水道管から各建物へ引き込む、そういった分岐管から蛇口までの部分を全て指して給水装置と申します。説明でございます。

 大規模災害時、水道管そのものは無事でも、今申しました水道管から引き込む分岐管から蛇口まで、この部分が壊れてしまうということは想定されます。それが災害対応上重要な施設であります区役所ですとか区有施設、あるいは避難所にしています小・中学校のそういった給水施設が破損して水道が使えないという事態が想定されますので、そういった場合、給水装置を迅速に復旧させる必要があるため、中野防災協力管栄会と応急措置業務の協力について協定を締結したものでございます。

 2、協定の内容を説明いたします。

 協定締結者でございますが、こちら、事務局が中野区弥生町四丁目1番15号にございます中野防災協力管栄会という区内の水道工事業者でつくりました防災協力の団体でございます。

 (2)主な協定内容でございます。

 ①要請。区は、災害時に緊急に給水装置の応急措置が必要になった場合、中野防災協力管栄会に対して給水装置の応急措置に関する協力を要請するものでございます。

 ②番として、中野防災協力管栄会は、区から要請があった場合、特別な理由がない限り、可能な範囲で応急措置の協力をすることとしてございます。

 ③費用負担でございます。区は、中野防災協力管栄会が当該業務に要した費用につきまして、あらかじめ定めた基準額に基づきまして、そういった協力に要した額を負担することとしております。

 ④防災訓練への参加でございます。中野防災協力管栄会につきましては、区が行う防災訓練について、区の要請に基づきまして必要な訓練参加等の協力を行うことを協定の中にうたっております。

 (3)協定期間でございます。

 この協定につきましては、締結の日から平成29年3月31日までといたしますが、期間満了の1カ月前までに双方から申し出がない場合は、さらに1年間自動的に延長する仕組みとなってございます。

 お手数をおかけしますが、裏面をごらんください。

 最後でございます。御報告が遅くなりました。協定締結日は平成28年2月26日でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、17番、中野区国民保護計画(平成27年度改正)(案)についての報告を求めます。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 中野区国民保護計画(平成27年度改定)(案)につきまして御報告いたします(資料18)。

 中野区国民保護計画は、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律、いわゆる国民保護法に基づきまして、外国からの武力攻撃事態や大規模テロに対しまして区が迅速・的確に区民を保護するため、あらかじめ策定する計画でございます。平成19年に初めて策定いたしまして、平成21年2月に改定してございます。

 今般、東京都国民保護計画が、国の国民保護に関する基本指針の変更及び2020年東京オリンピック・パラリンピックの競技大会開催を踏まえまして平成27年3月に改定されましたことから、区の計画もこれらの計画と整合性を保つため改定するものでございます。

 では、1、計画改定の方針を御説明いたします。

 まず、この基本方針とは、国民保護措置の実施に関する基本的な方針を示すものでございまして、国を取り巻く安全保障関係の変化に伴い変更されるものでございます。

 (2)として、さっきの説明になりますが、東京都国民保護計画の変更内容を反映いたします。

 (3)平成21年2月以降、区の現況に関する各種データを更新いたします。

 2、主な改定内容でございます。

 (1)国民の基本指針の変更に関しまして3点ございます。

 ①エムネット、Jアラートの活用。国のほうでエムネット及びJアラートの運用開始に伴いまして、こういったことを活用していくことを記載してございます。

 ②番、安否情報システムの活用。安否情報システムとは、基礎自治体で発生しました各種安否情報につきまして東京都や国に報告するシステムでございますが、こちらにつきましても国のほうの運用開始に伴いまして活用することを追加してございます。

 ③番、武力攻撃事態等合同対策協議会への参加。今回、国・都の現地対策本部と連携するため、国の現地対策本部長が武力攻撃事態等合同対策協議会を開催する場合、基礎自治体である区対策本部のほうも参画を求めておりますので、そういった内容を反映したものでございます。

 お手数をおかけしますが、裏面をごらんください。

 (2)の東京都国民保護計画の変更内容でございますが、ただいま申しました(1)の国の計画変更に加えまして、2020年東京オリンピック・パラリンピックの競技大会の危機管理対応について重視したことの記載を踏まえてございます。

 (3)区の現況等についてデータを更新したものでございます。

 3、この策定案に関する経過でございます。

 平成27年12月15日に中野区国民保護協議会、同幹事会を開催いたしまして、今回報告いたします中野区国民保護計画(平成27年度改定)(案)を策定いたしました。

 同年12月からことしの2月中旬にかけまして東京都と事前協議を実施いたしまして、この平成27年度改定案が東京都の計画と整合性がとれていることを確認してございます。

 それでは、実際の修正内容について御説明いたしますので、こちらの「中野区国民保護計画(平成27年度改定)(案)新旧対照表」をごらんください。

 まず、全体の事項でございます。用語の改正に伴いまして、「要援護者」という記述を「要配慮者」に修正してございます。

 続きまして、第2章、国民保護措置に関する基本方針につきまして、東京都の計画変更に伴いまして、消防に関する記載を追加してございます。

 続きまして、この表の7ページ部分なのでございますが、第1編第4章中野区の地理的、社会的特徴につきまして、統計資料の更新につきまして更新してございます。

 恐れ入ります。1枚おめくりください。

 8ページでございます。こちらにつきましても、人口につきましても最新の人口に差しかえてございます。

 続いて、9ページでございます。第5章、区国民保護計画が対象とする事態につきまして、こちら、都の計画の変更に基づきまして、オリンピック・パラリンピックに関する記載を追加してございます。

 続きまして、新規の部分でございますが、4、緊急対処事態に関する読み替えにつきまして、こちらについて、都の計画に準じて読みかえ規定を適用することを記載してございます。

 続きまして、新旧対照表3ページ目に参ります。

 14、15ページ部分でございます。区の各部等における平素の業務につきまして、こちら、区の組織改編に伴います修正を行っております。

 続きまして、現計画17ページ、新計画18、19ページでございますが、区職員の参集基準等につきまして、組織改編を行う修正を行っております。

 続きまして、2、区職員の参集基準等につきまして、こちらについても表の差しかえを行っております。

 続きまして、3、消防の初動体制の把握等につきまして、こちらにつきましても都の計画変更に伴いまして消防に関する部分を追加してございます。

 4、指定公共機関等との連携につきまして、こちら、都の総務局の意見に基づき、財団法人日本中毒情報センターを公益財団法人日本中毒情報センターに修正してございます。

 続きまして、新旧対照表4ページ目を説明いたします。

 冒頭でございます。4、指定公共機関等との連携につきまして、こちらについて表現修正を行っております。

 続きまして、第3、通信の確保につきまして、こちら、国の基本指針変更に伴いまして、エムネット及びJアラートの活用について追加してございます。

 続きまして、2、警報等の伝達に必要な準備につきまして、国の基本指針変更に伴いまして、関連部分を削除してございます。

 続きまして、3、安否情報の収集、整理及び提供に必要な準備につきまして、国の指針変更に伴いまして、安否情報システム運用に伴う部分について表現修正を行っております。

 続きまして、1、避難に関する基本的事項につきまして、表現の修正を行っております。

 続きまして、4、運送事業者の輸送力・輸送施設の把握等につきまして、東京都総務局意見を反映した用語の修正を行っております。

 続きまして、6、生活関連等施設の把握等につきまして、こちら、区の組織改編に伴う修正を行っております。

 続きまして、1、事態認定前における危機管理等対策会議の設置及び初動措置につきまして、こちら、組織改編に伴う修正を行っております。

 同様に、(3)区対策本部の組織構成及び機能についても修正を行っております。

 1、対策本部の設置につきまして、「死体」から「遺体」に表現修正を行っております。

 2、通信の確保につきまして、区の情報通信手段を更新しております。

 続きまして、1、国・都の対策本部との連携につきまして、国の指針変更に伴います武力攻撃事態等合同対策協議会について記載を追加してございます。

 続きまして、2、警報の内容の伝達方法につきまして、表現修正を行っております。

 続きまして、新旧対照表6ページに参ります。

 (8)避難場所の運営につきまして、こちら、「区域内」のところを「区内」という形に表現修正を行っております。

 続きまして、ゲリラ・特殊部隊による攻撃の場合について、こちらについて表現の修正を行っております。

 次、弾道ミサイル攻撃(通常弾頭・BC弾頭)につきまして、こちらについても表現の修正を行っております。

 4、想定される避難の形態と区による誘導につきまして、こちら、福祉保健局の意見を踏まえまして、「要援護者」を「要配慮者」という形に表現修正を行っております。

 続きまして、新旧対照表7ページの説明に参ります。

 3、救援の程度及び方法の基準につきまして、国の指針の変更を踏まえまして、救援事務が厚生労働省から内閣府に所管がえになったことに伴う表現修正を行っております。

 4、救援の内容につきまして、東京都生活文化局の意見に基づきまして、「女性や要配慮者の視点に配慮した避難所運営に努める」という部分を追加してございます。

 続きまして、同じく救援内容でございますが、こちらつきまして、現行の「長期避難住宅及び応急仮設住宅」を都の計画変更に伴いまして「応急仮設住宅等」に修正してございます。

 同じく救援の内容の(3)医療の提供及び助産につきまして、こちらも福祉保健局の用語修正に伴いまして「後方医療施設」を「医療施設」に修正してございます。

 続きまして、新旧対照表8ページ目を御説明いたします。

 (5)埋葬及び火葬につきまして、用語の修正で「死体」を「遺体」に修正してございます。

 続きまして、1、安否情報の収集につきまして、「或いは」という部分を漢字表記から平仮名表記に修正してございます。

 2、都に対する報告につきまして、こちら、国の……(「用語の修正はいいから、大きく変わったところ」と呼ぶ者あり)失礼しました。すみません。大きく変わったところを説明してまいります。こちら、都に対する報告につきまして、国の基本指針を変更した内容を反映してございます。

 続きまして、用語の修正等は省略いたしまして、新旧対照表9ページ、都の計画変更について御説明いたします。

 9ページの一番下、3、警戒対応のところでございます。現行の「危機情報の緊急性に応じて都が整備する」云々のところにつきまして、都の計画変更に基づきまして、「都が整備した『東京都管理施設テロリズム等警戒対応基準』」に修正いたします。

 続きまして、ちょっと飛びますが、新旧対照表11ページをごらんください。内容修正のところでございます。11ページの一番上、④汚染への対処でございます。こちら、国の基本指針変更を踏まえまして、「区は、都及び自衛隊等関係機関が実施する避難住民のスクリーニング、除染及び汚水の処理等に協力する」という部分を追加してございます。

 すみません。重要な内容につきましては、恐れ入ります、新旧対照表16ページをお願いいたします。16ページ、二つ目の段落のところでございます。用語集のところでございまして、すみません、先ほどのところでございますが、今回、国のほうでエムネット整備に伴いまして、エムネットを用語の定義で含めております。

 同様に、17ページ目のほうで、新規に整備されました、17ページ2段落目、Jアラート等の追加を行って、また、4段落目、東京DMATの整備に伴いまして東京DMATに関するものを含めてございます。

 すみません、大分はしょりましたが、内容説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

酒井委員

 すみません。御丁寧にありがとうございます。

 我が会派のひやま議員が本会議の一般質問でちょっと触れさせていただいたので、ちょっとそこだけ確認させてください。2点です。

 中身の部分で新計画の19ページです。すみません。区対策本部の代替機能の確保ですね。当初は第1順位は区立中野体育館だったんですね。第2順位は桃園地域センターと新井地域センターでしたよね。こちらの部分が、体育館が移転整備する間、その間に、しかも、桃園地域センターと新井地域センターもたしか工事が入っておって、本庁舎以外の代替の対策本部を設置できない状況なんじゃないかということだったと思うんですね。今回の改正では、もみじ山文化センターがあって、第2順位には新井区民活動センターになっていますけれども、前回は第2順位に2カ所想定されていたんですね。それから、新井の区民活動センターも工事の期間なんかがあったりしたのかなと思うんですけれども、これ、もみじ山文化センターとの兼ね合いで、こちらは大丈夫なんでしょうか。2点です。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 委員御指摘いただきました、現行計画では代替施設につきまして第1順位は区立中野体育館、第2順位は桃園地域センター、新井地域センターだったものを、今回修正いたしまして、第1順位はもみじ山文化センター本館、第2順位は新井区民活動センター本館に修正するものでございます。

 まず、背景といたしまして、先ほど報告いたしましたが、区立体育館について再整備の予定があって使えない期間があるということから見直し等を行いました。

 それで、先般、ひやま議員の御質問にもございましたが、その代替施設について、それぞれ確かに改修が予定されてございます。もみじ山文化センターにつきましては平成28年度、来年度、新井区民活動センターにつきましては平成30年度ごろ改修予定ということでございますので、両方とも改修期間が交錯していないものでございますから、代替施設として機能維持はできるものと考えてこういう計画をつくっております。

酒井委員

 やはり施設の規模感で言うと、こういった区立体育館だとかでこういう区の対策本部での代替機能を確保したほうがいいわけですよね。どうなんですか。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 代替施設につきましては、武力攻撃事態等に伴う区の対策本部の必要な機能に含めまして検討して確保していくべきところでございます。ただ、現行のもみじ山文化センターにつきましても、こちら、中野区のBCPのほうで区役所が使えない場合のそもそも代替施設に位置付けられている場所でございますので、機能上は問題ないものと考えております。

酒井委員

 今後、体育館が新しく整備された場合というのは、またこちらの考えというのは変わってくるんですか。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 新体育館整備完了後、新体育館に代替本部施設機能を持たせるかどうかにつきましては、今後、必要があれば検討したいとい考えております。

酒井委員

 当初そういうふうな考えの中で体育館を第1順位としていたものですから、そういったことも今後ね、体育館の整備の所管のところが違うかもわからないですけれども、災害の拠点になるというふうな切り口もあると思うので、そこは考えていただきたいと思います。

 それと、31ページの、ごめんなさい、「区における訓練の実施」ってあるんですね。こちらに関しては、これまでやっておったんでしょうか。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 区職員に対する国民保護に関する研修ですとか、そういった図上訓練といった内部訓練的なものは行っております。あと、外で行う実動訓練につきましては、区内の警察署が行う訓練について、区職員も参画して国民保護の対応について知識、経験を高めているところでございます。

酒井委員

 これ、武力攻撃だとかテロだとかで、訓練、どこまでやるんだっていうのは、そのとおりかとは思うんですけれども、一方、この中にはやっぱり「住民、地域の団体及び事業者の自発的な参加を得て」というふうにもありますので、そういうところもちょっと今後、どういう形がいいのかも考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 区民も含めました訓練については、今後、効果的な訓練につきまして検討し、必要があれば実施していきたいと考えております。

酒井委員

 最後にします。いろいろさまざま訓練もある中で、やっぱりあまり重なり過ぎても大変だと思いますし、ただ、このように記述しておるのであったら、やり方というのも効果的に効率よく考えていただきたいと思います。要望です。

近藤委員

 大規模なテロなどが起きたときに、本当にブロードウェイですとか、例えばこれから大規模なここを開発して大型施設をつくっていくというときに、やっぱり民間との、どうやって誘導していくとか、現実的な誘導、そして体制というのを構築していく必要があると思うんですけど、そういったところはどういうふうになっているんですか。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 今委員御指摘ございました、そういった大規模集客施設の武力攻撃等があった場合の対処法につきましては、こちら、中野区国民保護協議会に参画しています、主に警察中心になると思いますが、そういった関係機関と協力して、あと施設研究者に働きかけまして、区民の安全を確保できるよう対処していきたいと考えております。

近藤委員

 これから本当に中野近辺も高層ビルが建っていったり、変化していくと思うんですよ。これ、本当の計画の中にきちっとどういうふうにやっていくかというものがないと、大きな保護計画といっても、本当に絵に描いた餅になってしまって──実際に中野のここでテロが起きる可能性だってあるわけですよね。そういったことに対してきちっとした計画なり、どう動くか、警察やなんかとやっぱり──会議、ありますよね、保護計画の。そういったところで話し合われていくんですか、これから。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 そういった武力攻撃等の事態の具体的なことにつきまして検討する場が中野区国民保護協議会の場でございますので、必要な検討について関係機関と詰めていきたいと考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、18番、その他で何か報告はありますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 東京都住宅供給公社中野住宅敷地における調査について報告させていただきます。

 本日2番目に御説明した、中野駅南口地区まちづくりについてというところで土地区画整理事業について御説明しましたが、土地区画整理事業に先立って、土壌汚染対策法に基づいて住宅供給公社中野住宅の敷地内で調査をしてございます。

 それで、表層土壌について22地点で調査した結果、四つの地点で基準値を超過いたしました。ということで、法に基づく土壌汚染詳細調査──詳細調査のほうは深さ方向について調査するということでございます──で1メーターピッチで7メーターまで調査しましたが、表層だけが基準値を超えたんですけど、下のほうは一切基準値は超えていないと。それから、地下水についても汚染していなかったということでございます。

 今後の対応としましては、都道府県知事の許可を受けた汚染土壌処理業者に委託するということで、汚染土壌を搬出して、汚染土壌処理業者に委託して処理するということでございます。

 以上、報告でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

酒井委員

 ちょっと休憩してください。

委員長

 休憩します。

 

(午後4時56分)

 

委員長

 再開させていただきます。

 

(午後5時01分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 ちょっとここで休憩させていただきます。

 

(午後5時02分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後5時03分)

 

 他に報告はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。

 お手元に配付の文書(資料19)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ありませんか

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後5時03分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後5時04分)

 

 次回の委員会は5月9日(月曜日)午後1時に行うということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で予定した日程は全て終了いたしますが、委員、理事者から特に御発言はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で建設委員会を散会いたします。

 

(午後5時05分)