平成28年03月25日中野区議会建設委員会(第1回定例会)
平成28年03月25日中野区議会建設委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会建設委員会〔平成28年3月25日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成28年3月25日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後2時15分

 

○閉会  午後2時54分

 

○出席委員(9名)

 甲田 ゆり子委員長

 来住 和行副委員長

 内川 和久委員

 白井 ひでふみ委員

 細野 かよこ委員

 伊藤 正信委員

 篠 国昭委員

 酒井 たくや委員

 近藤 さえ子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 長田 久雄

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当、中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 立原 英里雄

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 山本 健一

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一

 都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当) 小林 裕幸

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(道路用地担当) 松原 弘宜

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、大和町まちづくり担当) 荒井 弘巳

 都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 鈴木 崇

 都市基盤部副参事(生活安全担当、交通対策担当) 伊東 知秀

 

○事務局職員

 書記 関村 英希

 書記 亀井 久徳

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第59号議案 平成27年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 第60号議案 平成28年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午後2時15分)

 

 本日の審査の進め方について御協議したいので、委員会を休憩いたします。

 

(午後2時15分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時15分)

 

 本日の審査日程ですが、ただいま休憩中に御協議いただいたとおり、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおりとし、第59号議案と第60号議案の補正予算2件については一括して審査を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。第59号議案、平成27年度中野区一般会計補正予算(関係分)、第60号議案、平成28年度中野区一般会計補正予算(関係分)を一括して議題に供します。

 これらの議案は総務委員会に付託されておりますが、建設委員会の関係分について、当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば、総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。

 それでは、理事者の補足説明を求めます。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 それでは、第59号議案、平成27年度中野区一般会計補正予算について、都市政策推進室所管分の補足説明をいたします。

 最初に、歳入歳出予算の補正について御説明させていただきます。

 議案の5ページをお開きください。歳出予算の3款都市政策推進費、2項都市観光・地域活性化費を1,783万4,000円増額するものでございます。この増額補正によりまして、3款都市政策推進費の補正後の予算額は41億9,015万2,000円となるものでございます。

 補正予算の歳出の内容について御説明をいたします。補正予算の説明書の14ページ、15ページをお開きください。3款都市政策推進費、2項都市観光・地域活性化費、1目都市観光推進費の13節委託料を965万4,000円増額するものでございます。本増額は、地方創生加速化交付金を活用したなかの里・まち連携推進事業の実施に伴う連携自治体PR映像を作成するなどの経費でございます。中野区を含む連携自治体のPR映像を作成するほか、観光物産フェアの開催、経済交流を活発化させるための事業者ツアーの実施、都市観光サイトに映像機能を付加するためのシステム改修をお願いするものでございます。なお財源につきましては、全額国庫支出金を充当するものでございます。

 次に、その下の3目都市魅力創出費の13節委託料を818万増額するものでございます。本増額も、先ほどと同じく、地方創生加速化交付金を活用した外国人観光客受入環境整備事業の実施に伴う大学連携による観光PR映像を作成する経費等でございます。区内大学と連携しまして、中野区を紹介する観光PR映像を作成するほか、この映像を活用した観光パンフレットの作成、作成した映像等パンフレットの民間観光案内所等への配信、配布を実施する経費をお願いするものでございます。こちらにつきましても、財源につきましては全額国庫支出金を充当するものでございます。

 続きまして、繰越明許費の補正について御説明させていただきます。20ページ、21ページをお開きください。3款都市政策推進費、2項都市観光・地域活性化費、なかの里・まち連携推進事業965万4,000円につきましては、実施事業が年度内に終了しない見込みのため、繰越明許費とさせていただきます。同じく外国人観光客受入環境整備事業818万円につきましても、実施事業が年度内に終了しない見込みのため、繰越明許費としてございます。

 以上が、平成27年度中野区一般会計補正予算(都市政策推進室所管分)の説明でございます。

 御審議のほどよろしくお願いいたします。

尾﨑都市基盤部長

 それでは、都市基盤部所管分を一括して説明いたします。

 初めに、第59号議案、平成27年度中野区一般会計補正予算について補足説明をいたします。議案の5ページをお開きください。歳出予算の9款都市基盤費の補正予算は6項防災・都市安全費を1億5,969万3,000円増額するものでございます。この増額補正によりまして、都市基盤費の予算額は120億420万4,000円となるものでございます。

 初めに、この補正予算の歳出の内容について説明をいたします。18、19ページをお開きください。6項防災・都市安全費、1目防災費1億5,969万3,000円の増額でございます。これは、平成27年度国の補正予算に連動した防災行政無線デジタル化の前倒しに伴い増額するものでございます。

 次に、この補正予算の歳入の内容について御説明いたします。ページを戻っていただきまして10ページ、11ページをお開きください。13款国庫支出金、2項国庫補助金の表の7目都市基盤費補助金、4節防災7,960万円の増額でございます。これは、先ほど御説明いたしました平成27年度国の補正予算に連動した防災行政無線デジタル化の前倒しに伴う増額でございます。この増額補正によりまして、都市基盤費補助金の予算額は27億4,273万6,000円となるものでございます。

 次に、繰越明許費でございます。20ページ、21ページをお開きください。9款都市基盤費では1件でございます。6項防災・都市安全費1億5,969万3,000円につきましては、防災行政無線デジタル化整備が年度内に終了しない見込みのため、繰越明許としてございます。

 続きまして、第60号議案、平成28年度中野区一般会計補正予算について補足説明をいたします。議案の5ページをお開きください。歳出予算の9款都市基盤費の補正予算は4項都市基盤整備費を5,850万円増額し、6項防災・都市安全費を1億4,627万6,000円減額するもので、合わせますと8,777万6,000円減額するものでございます。この補正によりまして、都市基盤費の予算額は78億8,667万4,000円となるものでございます。

 この補正予算の歳出の内容について御説明いたします。16、17ページをお開きください。4項都市基盤整備費、2目公園整備費の1大規模公園整備、(1)公園整備5,850万円の増額ですが、平和の森公園の再整備に当たり、基本設計や実施設計、それに必要な測量を行う必要があることから増額したものでございます。補正予算の内訳といたしましては、基本設計費が1,840万円、実施設計費の28年度分が1,360万円、測量費が2,650万円でございます。

 次に、6項防災・都市安全費1億4,627万6,000円の減額ですが、防災行政無線デジタル化の平成27年度への前倒しに伴い減額するものでございます。

 次に、この補正予算の歳入の内容について御説明いたします。ページを戻っていただきまして10ページ、11ページをお開きください。13款国庫支出金、2項国庫補助金の表の7目都市基盤費補助金、4節防災7,290万円の減額でございます。この減額補正によりまして、都市基盤費補助金の予算額は9億2,223万5,000円となるものでございます。

 次に、債務負担行為の補正でございます。20ページ、21ページをお開きください。平和の森公園の再整備実施設計の業務委託につきましては、平成28年度、29年度の2か年の債務負担を予定しております。総事業費4,540万円のうち、平成28年度に1,360万円、平成29年度に3,180万円を計上するものでございます。

 以上が補正予算に係る補足説明でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより、本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

酒井委員

 28年度の9款都市基盤費、平和の森公園の再整備のところで教えてください。今回の補正の内容が債務負担行為で平和の森公園再整備に係る基本設計、実施設計を行うということだと思うんですけれども、通常、こういった基本設計、実施設計という形をまとめて債務負担というふうな形で出されることはよくあるんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、債務負担でお願いさせていただいているのは、今回、実施設計のみでございます。

酒井委員

 実施設計のところが、契約の年度が28、29とまたぐからということだと思うんですけれども、これまでの平和の森公園の整備の取り組みを見ると、スケジュールが非常にタイトに感じるところであるんですけれども、これは、オリンピック前に是が非とも新体育館含めて平和の森公園を整備したいというところがあっての、こういうふうなスケジュールにタイト感があるんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、平和の森公園再整備につきましては、委員おっしゃるとおり、目標としましてオリンピック前に置いているところです。また、今回、発注時期につきましては、基本設計完了後速やかに発注するということで、速やかに次の作業に移行するというような意図で着手いたしますと、債務負担で年度をまたぐということになる次第です。

酒井委員

 お尻があって、オリンピック前にぜひ体育館を含め平和の森公園を整備したい、公園の部分は先にできるんでしょうけれども、そういう思いがある中で、今回こういうふうな債務負担行為を示されているという理解でいいんでしょう。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 委員おっしゃるとおり、お尻といいますか、そういった事業完了目標、そういったところを見据えた中での事業スケジュールでございます。

酒井委員

 オリンピック前を目途にされるという一つの目安というのはいいんだろうと思うんですけれども、この平和の森公園の整備に関しては、区民の方からさまざまな声が上がっておって、行政のほうはオリンピック前を目指して進んでおりますが、区民にとってはオリンピック前に是が非ともやっていただきたい、整備していただきたいという機運は、私自身はなかなか感じられないところもあるのかなと思ったりもしております。今回進めるに当たって、やはりオリンピックを前に進めるにはさまざま議会からも指摘がありましたが、労務単価や資材の高騰の心配もあるのかなと思っているんですけれども、非常に急いでいる中でのこういうふうな進め方だと思うんですけれども、予算が通った中では、今後手続的にはどういうふうにやっていくんですか。基本設計の募集というのもやらなきゃならないわけでしょう。それはどういうふうな手続になってきますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、基本設計につきましては、体育館のほうが公園施設として整備されますので、体育館の設計自身が、例えば都市公園法なり、そちらとの整合とか、そういったものもございますので、基本設計そのものは一括で発注という方針でございます。したがいまして、そちらの進捗とあわせて、そういった基本設計の発注時期は今検討しているところでございます。

酒井委員

 今、議会に平和の森公園整備基本計画の素案が示されております。議会でも議論する、それから区民のさまざまな意見も聞いていくんだろうと思うんですけれども、そことの兼ね合いはどういうふうになっているんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 基本設計業務につきましては、基本計画に基づき基本設計として具体化するという業務のほかに、さらにこういった計画に関しましては、都市整備手法であったり、またさまざまな法定要件の確認というのもございますので、そういったものを踏まえて適切な発注時期を考えるという形になっております。

酒井委員

 それと、かなりスケジュールがタイトだなと感じております。行政のほうも、何とかオリンピック前を目指すという形でこのような出し方だと思うんですが、例えば急いだり、それからまた全体のコストを抑えるという考え方だと、基本設計をして、その後実施設計、施工と一括でやる方法もあるじゃないですか。今回非常に急がれていると思うんですけれども、そういうこととの兼ね合いはどうなっているんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、公園整備につきましては、これまで通常の公園でも、基本計画、基本設計というところで着実に区民の方に説明して意見を求めるというところで進めておりまして、今回、平和の森に関しましては、さらに基本構想の段階でも意見を求め、パブリック・コメントも実施するというところで、特に性急に進めることで通常行うものを削除しているというものはございません。むしろ多くの形で参加機会を求めていると思っております。また、今後の進め方についてですが、公園部分に関しましては、通常公園どおり、基本設計の後に実施設計、その後に工事発注という形で考えております。一方で、体育館は厚生委員会所管とはなりますが、こちらについては工期短縮という一つのテーマの中でさまざまな契約手法を模索するということは聞いております。

酒井委員

 またいじゃって申しわけないんですけれども、特別委員会でも、私、申し上げたことがあるんですけれども、この区の一大事業の一つだと思うんです、新体育館を含めた平和の森公園の再整備というのは。そういう中で、概算でも区民負担がどのようになっていくのかというのはまだ示されていません。それは、私は早く示すべきだと思っております。

 それから、このスケジュールに関しても、さまざま担当さんが工夫されて取り組まれているんだろうと思うんですけれども、急ぐあまりに、あまりに区民負担が大きくなるようであるならば、その都度少し立ちどまってでも、整備スケジュールというのは見直していただきたいと思います。要望で結構です。

 それと、27年度のところで御説明伺ったんですが、都市観光、都市魅力創出費、地方創生加速化交付金10分の10で事業をされる、国の負担10分の10で事業をされるということだと思うんですけれども、外国人観光客受入環境整備事業の実施に伴う大学との連携による観光PR映像の作成、それから観光案内所にその映像を置くという御説明だったと思うんですけれども、イメージが沸かないのでもう少し詳しく教えていただけないですか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 事業につきましては、大学連携による観光PR映像の作成と申し上げましたけれども、区内の大学、特に留学生等に協力を仰ぎまして、区内の観光スポットとかショッピングが紹介できるような映像を作成いたします。区内の大学の留学生に協力を仰ぎまして、映像に出てくるもののピックアップだったり、出演してもらったり、そういうことをしてPR映像を作成します。つくった映像を民間観光案内所、例えば東京駅や観光案内バスの営業所にもパンフレット等を置くことができますので、そういうところで映像を配信したり、パンフレットの配布をするものでございます。あと、映像を作成しまして、その映像を活用してパンフレットの作成もやるものでございます。

酒井委員

 映像をつくって、それは今後も区としてさまざまな場で活用できるという理解でいいんですか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 今回の加速化交付金が出るタイミングで、中野区としても観光をPRするような映像をつくる機会だと考えています。このことについてはその後のランニング経費も発生しませんし、ストックとして中野区で著作権を持ちまして、区のホームページ、都庁の観光案内所に放送してPRしていきたいと思っています。

酒井委員

 外国人観光客なので、言語に関しては英語でやるということですか。どうなっているんですか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 動画そのものについては、音声については英語と日本語、テロップ、下の字幕案内は韓国語、中国語の繁体字と簡体字、日本語、英語とつける予定でございます。

酒井委員

 外国人の留学生に出てもらって、中野のまちをアピールするということだと思うんです。それでなければ、地方創生加速化交付金の補助は受けられないからだと思うんですけれども、今、中野区は観光に力を入れていく中で、外国人向けもありますけれども、日本人向けといいますか、国内向けは、今、どういうふうになっているんですか。あるのかないのか、どう考えているのか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 日本人向けの観光PR映像というのはまだ持ってございません。ただ、今年度、都市観光サイトのリニューアル作業をしておりまして、4月1日からリニューアルされます。その中では、観光をPRするような映像は実施していく予定でございます。

酒井委員

 映像物をつくって、先ほど東京駅の観光案内所で流してもらうんだと。外国人向けにそういった映像を流すことで、例えば観光客はこのまちに行きたいとなる中でどのような効果があるのか、僕、ちょっと理解できないところもあるので、日本のこのまちに行きたいから来るわけでしょう。むしろやるんだったら、空港でそういう映像を流して、ああ、日本の中には中野という選択肢もあるのかだったらわかるんですけれども、東京駅のそういったところでやる効果はどうなんですか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 委員おっしゃるとおり、決め打ちで観光地を目指して行かれる方もいらっしゃいますけれども、そういうこともなく、空いている時間とか、特に決めないで来日されている方もいまして、実際この観光案内所へ行きますと、外国人の方がパンフレットを拾っているという状況があります。成田に置くというのも公共機関でしたら置けるんですけれども、さまざまな情報の発信、パンフレットの置き方はいろいろありますけれども、まず東京駅に来ていただいた方に、中野区は電車で一本ですので、そういうところを探している方に情報発信するというのが目的です。

酒井委員

 それで、作成経費等のところでさっきもお話がありました。東京駅の観光案内所に置いてもらうんだということだと思うんですけれども、その経費はどれくらいになりますか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 東京駅等で、観光案内所へ置く経費については65万円ほどです。

酒井委員

 映像をつくるのが800万くらいかかるという理解でいいんですか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 説明が足りなくてすみません。大学連携による観光PR映像そのものは約300万円です。それを活用したパンフレットにつきましては約200万円です。民間観光案内所の動画配信、パンフレット配布等が約300万円です。

酒井委員

 全部、今回の地方創生加速化交付金で国の負担、中野の負担なしで、国が10分の10で見てくれるということだと思うんですけれども、パンフレット、PRビデオができますよね。民間観光案内所で放送してもらうというのは、やはり広告費を向こうさんに支払わなければならないと思うんですけれども、これが65万とおっしゃっていましたが、今年度に関しては国の予算で見てもらえるんだろうと思うんですけれども、その後ですよね。どう考えているんですか。要は経費がかかってくるわけですよね、中野区負担の。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 仮に民間観光案内所の動画配信、パンフレットを29年度やろうとすれば、全額区の持ち出しになると思いますので、所管として考えているのは、この前の予算の質疑でもありましたとおり、パンフレットをどこに置くのかが一番課題となっていて、やはり来てくれる人があらわれてくれるところに置くのが一番だと思っております。民間観光案内所のサービスとして、パンフレットの減りぐあいだとか、中野区の問い合わせがどのくらいあったのか分析してくれて、それをフィードバックしてくれることがあります。今回、加速化交付金について事業をやる中で、実験的というか、そういう情報を手に入れて、情報配信を今後中野区としてどういうところにしていくのかの観光政策の参考にしたいと思っています。29年度については、これをそのままやるということは未定でございます。

酒井委員

 今回、国の交付金10分の10でさまざま取り組まれるんだと思うんです。その交付金がいただけなくなった場合に、区の負担になってくるわけです。全体の予算から見ると、65万円というのは本当に微々たるものかもわかりませんが、最初は特定財源がつくからやっちゃおうよ。その後、やはり一般財源の負担がくるわけですので、そういったところをしっかり考えていただきたいと思うのと、効果が、そういったところに置くことによっていろいろ調べることもできるというふうなお話があったかと思いますので、そういうところを考えながら、今後一般財源でやるのかやらないのかを考えていただきたいと思うのが一点。

 もう一点なんですけれども、この事業がどこまで効果があるのかというのは、私自身はなかなか疑問もあるところです。特定財源で10分の10を活用できるから行うんじゃなく、やはり区の施策として本当に必要なのかというところも見きわめていただきながら、特定財源の活用をしっかりしていただきたいと思います。要望です。

白井委員

 酒井委員が質問されなかった都市観光推進費のほうについて、私はお伺いしたいと思います。28年度です。ページで言うと14、15です。都市魅力創出のほうは、今、外国人向けのPRだったんですけれども、こちらはなかの里・まち連携事業、連携自治体のPR映像の作成経費等とあります。補足説明の中で物産展、それから事業者ツアーとおっしゃったと思うんですけれども、965万4,000円、これも10分の10国庫支出金から成り立っています。自治体PR映像、それから物産展、事業者ツアーについて、内訳ともう少し詳しい説明をお願いしたいと思います。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 この予算の中の構成事業は四つございまして、PR映像制作が約440万円、観光物産フェアが約280万円、自治体PRの事業者ツアーが約50万円、つくったPR映像を都市観光サイトに配信の機能をつけるシステム改修費が約200万円です。

白井委員

 まず、システムですが、観光サイトの修繕のほうで、システム改修で200万とるの。もう一回ここを確認させてください。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 そのとおりでございます。

白井委員

 それから、事業者ツアーというものはどういうものになりますか。50万という金額は小さいですけれども、私のイメージでは、当初ツアーと言っていたので、例えば中野区民の方が連携自治体に行かれるときに、一部旅費だとか宿泊費の助成をやるのかなと思っていたんですけれども、この50万の事業者ツアー、詳しく教えていただけますか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 経費そのものについてはバスのチャーターの経費のみでございまして、事業者ツアーと申しますのは、中野区の区内事業者を対象にしたツアーを考えておりまして、例えばスーパーの連盟だったり、酒類の連盟だったり、飲食店の集まりだったり、我々の所管で集めまして、例えば連携自治体、甲州であればワイナリーがございますので、そちらのほうに事業者を連れていって、実際の生産現場やそれを使った料理とか、商談会を現場でやるというものでございます。中野区に連携自治体の事業者を呼ぼうとすると、品物を持ってくるだけでございます。連携自治体の事業者のほうに中野区の事業者をツアーとして連れていって、商談会をやって、経済交流につなげたいという事業でございます。

白井委員

 今のお話ですと、小売をイメージされていますか。区内の小売事業者さんを生産事業者のほうへ御案内するという感じですか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 小売をイメージしております。

白井委員

 大もとの事業費、都市観光推進費ですよね。都市観光の話ですけれども、どちらかというと区内の事業者の直接的な、観光とは離れているような気がしなくもないんですけれども、区内の産業振興、しかもピンポイントの小売で、バス1台分とか2台分とか、そんな世界ですね、50万だと、まあ全額じゃないんでしょうけれども。かなり絞ったお話に聞こえるんですけれども、あくまでも観光推進費で里・まち連携事業の話ということでいいですか。個人的には、もともと描いていたツアーからイメージが大分違うのと、どちらかというと観光事業というよりも、まちなかの産業振興的なニュアンスに聞こえてくるんですけれども、もう一度お願いしたいと思います。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 都市観光費の中の里・まち連携につきましては、観光交流と経済交流、または環境交流という3本柱でやっています。その中の経済交流という中で、区内の事業者と連携自治体が連携することで、区内産業の育成とか発展につながる経済交流の一環でこの事業をやる予定でございます。

近藤委員

 今の都市観光推進費のところですけれども、今までも商店街の空き店舗を活用して里・まち連携、そこで物産展などしましたけれども、それの売上ですとか、どのくらいの需要があったかとか、そういう統計的なものは商店街さんのほうとか区のほうでとっていらっしゃるんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 統計的な数字はちょっととっておりません。

近藤委員

 里・まち連携でいろいろなことを試されているのはいいんですけれども、今までも空き店舗でいろいろなことをやったり、かなり里・まち連携で応援して、それが個人的なことになり過ぎているのかなと。今、白井委員が言ったところの、田中区長は個人にはお金は出さないという考え方で、ここの部分だけはすごく手厚いような気がするんですね。やはり区民の広がりに持っていけるような事業にしないと、個人の小売一つひとつを応援するという、本当に個人的な話になってしまうような気がするんですけれども、そこのところはいかがですか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 この構成事業の中に観光物産フェアもございまして、観光物産フェアは連携自治体の生産者の方々に中野区へ来てもらって物産とか観光のPRをやります。それは、個店に見えるかもしれないですけれども、区民の方々にそういう自治体があって、そういうところの観光名所があって、それがまた旅行につながって生活が豊かになるということを目的とした事業でございます。見え方等々ございますが、区としてはそういう目的でやっている事業でございます。

近藤委員

 地方創生加速化交付金というこの交付金は何か縛りみたいなものがあって、こういったような使い方をするのは何か縛りみたいなものがあるんですか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 地方創生加速化交付金で、交付の対象事業分野がございまして、仕事の創生というところは農産品の輸出拡大、当該事業で言えば連携自治体の農産物の生産拡大とか、地方への人の流れというのは里・まち連携でいう観光交流での旅行とか観光の流れにつながってきます。そういう地方創生加速化交付金の制度主旨に合った事業ということで、この事業を組み立てているところでございます。

近藤委員

 国からの交付金がおりて、里・まち連携も中野区の大事な事業でありますし、都市魅力創出も大事な事業でこれからやっていこうということなんですけれども、区民の間で、いろいろなところで予算がないという思いをしている中かなり大盤振る舞いで、効果がきちっと出ないと区民が納得しないのかなと思う二つの事業だと思うんですけれども、都市魅力創出もそうですけれども、大学にお金を300万渡してつくっていただくという形で、それに成果物が伴わないとかなり反発があるんじゃないかなと思いますけれども、その辺はいかがですか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 映像作成は大学に委託するものではございません。中野区としましては里・まちだったり、観光PRだったり、観光で言えばいろいろな方に中野区を知ってもらって中野区に来ていただいて、中野区が活性してほしいという事業でございます。この金額そのものにいろいろ御意見はあるかと思いますけれども、事業をしっかり実施して活性化につなげたいと思っています。

近藤委員

 都市魅力創出もそうですけれども、哲学堂もまだ途中なんです。いろいろなところが途中の段階で、PR、PRにすごく動き過ぎているかなという思いが私はありまして、PRしたいものがあふれるばかりならともかく、区民の中でもどこPRするのという声も出ていますので、無駄にならないような使い方をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見について伺います。

 まず、第59号議案について意見はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第59号議案について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次に、第60号議案について意見はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第60号議案について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日の日程を終了しますが、委員、理事者から御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で建設委員会を散会いたします。

 

(午後2時54分)