平成28年06月15日中野区議会区役所及び体育館整備調査特別委員会(第2回定例会)
平成28年06月15日中野区議会区役所及び体育館整備調査特別委員会(第2回定例会)の会議録
平成26年05月14日中野駅周辺地区等整備特別委員会.doc

中野区議会区役所及び体育館整備調査特別委員会〔平成28年6月15日〕

 

区役所及び体育館整備調査特別委員会会議記録

 

○開会日 平成28年6月15日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後100

 

○閉会  午後205

 

○出席委員(14名)

 大内 しんご委員長

 平山 英明副委員長

 加藤 たくま委員

 渡辺 たけし委員

 北原 ともあき委員

 高橋 かずちか委員

 小林 ぜんいち委員

 いながき じゅん子委員

 小杉 一男委員

 浦野 さとみ委員

 高橋 ちあき委員

 久保 りか委員

 酒井 たくや委員

 むとう 有子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 政策室長 髙橋 信一

 政策室副参事(企画担当) 海老沢 憲一

 政策室副参事(業務マネジメント改革担当) 永田 純一

 経営室長 篠原 文彦

 経営室副参事(経営担当) 朝井 めぐみ

 経営室副参事(施設担当) 宮﨑 勇一郎

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 区民サービス管理部長 白土 純

 区民サービス管理部副参事(情報システム担当) 中谷 博

 区民サービス管理部副参事(戸籍住民担当) 伊藤 正秀

 健康福祉部長 瀬田 敏幸

 健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 永見 英光

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 高橋 均

 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 鈴木 崇

 

○事務局職員

 書記 鎌形 聡美

 書記 関村 英希

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 区役所の整備について

 体育館の整備について

○所管事項の報告

 1 平和の森公園再整備基本計画の策定について

(企画担当、地域スポーツ推進担当、都市基盤整備担当)

 2 新しい区役所整備基本計画(素案)について    (経営担当)

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから区役所及び体育館整備調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 区役所の整備について、体育館の整備についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 1番、平和の森公園再整備基本計画の策定についての報告を求めます。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 それでは、平和の森公園再整備基本計画の策定について、資料(資料2)に基づき報告をさせていただきます。

 冒頭でございますが、資料の作成に時間を要しまして、委員会運営の調整等に支障を来したことについて深くおわびをいたします。申しわけございませんでした。

 それでは、本報告でございますが、総務、厚生、建設委員会でも同様の報告を行わせていただきました。

 本整備基本計画につきましては、4月28日でございますが、当委員会に報告をした案につきまして、5月11日から6月1日にかけましてパブリック・コメント手続を実施いたしました。そして、基本計画として策定をしたというものでございます。

 策定した基本計画につきましては、別紙1のとおりでございます。案から1点だけ変更した部分がございまして、御説明いたしますと、3ページの新体育館の計画でございますけれども、Ⅲの新体育館の具体的な方向性についての二つ目の四角でございます。災害時の活用の部分でございますけれども、この一番下の記述でございます。変更前が、上記の機能のほか、区対策本部の代替施設として必要な機能を整備するという形でございましたけれども、変更後といたしまして、「上記の機能のほか、区対策本部の代替施設として十分な耐震安全性と機能を整備する」という形の文章に加筆をさせていただきました。

 理由といたしましては、熊本の震災の状況などを鑑みますと、備えとして、区役所に置く区対策本部に万が一の場合の代替となる施設として十分な機能を持たせることを明確にする必要があると考えたからでございます。

 そのほか、案からの変更点はございません。

 2番といたしまして、次にパブリック・コメントの実施結果につきまして報告をいたします。

 別紙2をごらんいただきたいと思います。意見の数でございますが、延べ137人の方から意見をいただいております。

 主なものを御紹介したいと思いますが、計画全般・進め方についてということで20件いただいております。その中で、2番のところでございますけれども、アンケートを実施せずに、地域住民の意見を反映したものではないという御指摘がありました。この計画につきましては、それぞれの段階ごとに区民説明会や意見交換会を開き、また、こういったパブリック・コメント手続ということで手続を踏んで実施してきているということでございます。区報やホームページで適切な情報提供に努めてまいりまして、そういった意味においても十分な住民参加が得られていると考えているところでございます。

 それから、2ページ目でございますけれども、6番のところでございます。オリンピックに向けて建設費が上昇しているということで、工事着手をおくらせるべきではないかということでございますが、これにつきまして、オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を単なる一過性のスポーツイベントとするのではなくて、これを活用して、さまざまな区政において活用していきたいということでございます。大会開催にあわせて開設するということが必要だと考えているというところでございます。

 それから、3ページでございますけれども、13番から16番ぐらいまでの形で、概算工事費について示されていないではないかということでございます。工事費につきましては、下水施設の構造が協議中であるということ、あるいは屋外施設の内容等について今後精査していくということでございますので、金額の差がかなり出るということでございまして、計画には記載していないところでございます。これについては基本設計を進める中で具体的な額について示してまいりたいと考えています。

 次のページ、4ページでございますけれども、体育館についてということで29件いただいております。4番あたりのところに、体育館の場所についてでございますが、全区民が利用しやすい場所に立地すべきであるということでございます。今回の計画でございますが、区民のスポーツへの参加を高めていくために、やはり屋外施設、屋内施設をあわせ持つ場所が必要だということで、これが実現できる大規模な敷地と、かつ区内から一定のアクセスのよさを備えたところとして平和の森公園が最適な場所であるということでお答えをつくっております。

 次の5ページでございますけれども、16番あたりでございます。体育館の閉鎖期間についての御質問ということで、閉鎖期間をないように計画してほしいということでございます。これにつきましては、可能な限り短縮できるよう事業手法等を今後検討していくということで進めていきたいと考えております。

 次でございますが、6ページをあけていただきまして、19番から27番ぐらいまで、さまざま体育館についての提案をいただいておりまして、例えば19番のところでありますと、女性の活用についての配慮ですとか、あるいは23番のところでございますと、スポーツクライミング施設の設置の要望といった形、そんなようなことをお読み取りいただきたいと思いますが、いろいろな要望が出されているというところでございます。

 次に7ページに参りまして、(3)少年スポーツ広場についてということで15件の意見が出されております。1番のところでございますが、少年野球が今使っているというところで、そういった少年のスポーツの機会が失われてしまうのではないかということでございます。これについては、運営方法等についてさまざまな意見を聞きながらということで、今後検討していきたいと考えております。

 それから、4番以降でございますが、樹木の保存についての御意見がなされております。これにつきましては、公園の機能を拡充していくという必要性とともに、落葉樹等を補植することによって、明るく快適な公園としてリニューアルをしていくということを考えているところでございます。

 8ページでございますが、14番あたりでございます。これは多目的広場を人工芝にすることで今までの使い方ができなくなるのではないかという御意見でございます。これにつきましては、新たに整備する草地広場や既存の草地広場の一部を活用するといったこと、ほか、既存の交流機能については十分継続をしていくというふうに考えていきたいと思っています。

 9ページからは、草地広場について33件ほどの御意見をいただいております。この中で8番のところで300メートルトラックのようなものは中学生の生徒でもあまり使わないのではないかという御指摘でございますが、区といたしましては、アンケート調査によりますと、活用の意向が十分にあると判断をしているところでございます。

 同様の意見が続きますが、11ページでございますけれども、草地広場でございます。自由に使える場所であるということで利用が制限されるのではないかということで幾つか出されております。これにつきましては1万2,000平米より現在の広場の面積が広がっていくというところと、トラックを占用利用する場合でも自由に使える草地広場を9,000平米ほど確保できるということでございまして、共用が可能だということでお答えをしております。

 次、12ページでございますけれども、トラックをつくることによる安全性についてということで、28番から幾つか出されております。これにつきましては、利用者同士のマナーを守っていただくということと、トラックを陸上競技で占用する場合にも、草地広場全体が占用されるわけではないというところから、安全な運用ということについても検討していきたいと考えております。

 それから(5)ですが、防災機能について9件ほど意見をいただいております。13ページの3番でございますけれども、現中野体育館の場所に新体育館を一体的につくることのほうがメリットがあるのではないかということですが、新体育館は区役所に設置する災害対策本部と連携をした災害活動を行えるということで整備をしていきたいと考えておりまして、新体育館は、区役所が対策本部として使用できない場合の代替施設として活用するということでございますので、異なる場所のほうが望ましいというところでございます。

 14ページでございますけれども、その他の公園機能ということで9件、これも樹木の保存ということの意見がございました。樹木の御意見がございましたけれども、先ほどお答えしました密度調整ですとか、四季折々の落葉樹を補植するということで、明るい公園にレベルアップを図りたいということでございます。

 それから、最後、その他でございますが、10件ということでございます。この中では、6番の駐車場が必要なのか理由がわからないというところで御意見がございましたけれども、高齢者や子どもがいる世帯など多様な方に全区的に使っていただくということのためには、車両の利用というのも想定しなければならないということです。

 一番最後のページですが、16ページでございます。提出された意見により変更した箇所ということについてはございませんでした。

 それでは、1枚目のペーパーに戻っていただきまして、最後に今後の予定ということでございます。今後でございますけれども、10月をめどに全体の基本設計の作業を進めていきまして、説明会をまた再度行いたいと考えております。

 次に、29年度にかけて実施設計、29年度から工事に入りますけれども、公園の部分については段階的に整備を行うということにしておりまして、多目的広場から工事を始めるということについて想定をしているところでございます。

 平成31年度には、新体育館を含めまして全体の再整備を終了したいと考えているところでございます。

 報告については以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

浦野委員

 基本計画の案に対するパブリック・コメントの結果も含めて今御報告をいただきました。パブリック・コメントが延べで137人の方から寄せられて、今拝見をさせていただきましたけれども、その最後のところで、提出された意見により変更した箇所はなしということでした。パブリック・コメントの締め切りが、たしか6月1日だったかと思いますけれども、これだけの意見を受けてどのように議論をされて今回変更なしということになったのか御説明をお願いいたします。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 パブリック・コメントで出された御意見でございますが、これまでの意見交換会を通じて出されてきたものというところと共通性があるというところでございまして、これまでもそういった意見を踏まえて基本計画の案をつくってきたというところでございます。今回につきましても、パブリック・コメントの内容を踏まえて、この基本計画を定めるときに今までの区としての見解ということを再度確認させていただきまして、案をとったという形でございます。

浦野委員

 今このパブリック・コメントの手続の別紙2の中で、今御説明いただいた計画全体の進め方のところの区の考え方のところで、これまでの取り入れられる意見については入れて改善を行うなど、手続上も適切に検討を進めてきたとあるんですけれども、これは、これまでの再整備の構想案と、あと基本計画の素案の合計6回の意見交換会であったり、あと各団体で行った意見やメール、ファクス等で

送られたものも含めてそういう形で進めてきたということだと思うんです。その基本計画の今回の案で今副参事に御説明いただいたこれまでの意見交換会と出されたものと同じような共通するものが多かったということだったんですけれども、そういうのを経ても今回これだけまた意見がさらに寄せられてきているわけですよね。それについては、改善できるところはしてきたとおっしゃいますけれども、それでも今回の段階でもこれだけ出されているということについてはどのように受けとめていらっしゃるんでしょうか。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 今回の計画につきましては、区といたしましては、将来のそういったスポーツ振興ですとかというのは今後の喫緊の課題ということで進めてきたところでございます。その中で、これまでの意見交換会でございますけれども、将来的な整備計画において取り入れられるところについては取り入れてきたということでございます。

浦野委員

 取り入れられる部分は入れてきたけれども、区としてこれを進めていきたいというところだと思うんです。でも、これだけ今回も、パブリック・コメントでも見直しや、また改善してほしいという声が多いわけですから、そこはきちんと反映をさせたものにすべきだと思います。

 具体的に何点か伺いたいんですけれども、別紙2の3ページのところにある費用のことについての意見が13から17ぐらいまでですか、出されていると思います。ここに対する区の考えのところで、下水施設の構造がどういうふうになるかというので協議中だということで、そこで金額によっても差が出るので、設計の段階で金額については示していきたいとあるんですけれども、先ほど御説明いただいた今後のスケジュールのところで見ると、ことしの10月がその基本設計についてというスケジュールになっています。この時点でこういった費用の問題は示されるということなんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 こちらの今委員がおっしゃる費用につきましては、基本設計を進める過程の中で特定してまいりたいと考えておりますので、最終的にはこの基本設計案、こちらのほうをまとめるまでにお示しするように目指して進めてまいりたいと考えております。

浦野委員

 基本設計の案とおっしゃいましたけれども、この予定だと、基本設計ということで10月なんです。そうすると、基本設計の案というのはもう少しその前の段階で示されるということですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 基本設計につきましては、素案同様、まずは案の段階で議会のほうにもお諮りして、意見交換会のほうも実施してまいりたいと考えております。

浦野委員

 そうすると、この10月が基本設計の案ということですか。それとも、これより前ということですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 10月に基本設計をまとめたいと考えております。

浦野委員

 10月に基本設計をまとめたいけれども、でも、その案としてはその前に示すということなので、10月よりも前ということでいいんですか。確認です。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 いずれにいたしましても、基本設計は10月を目途に進めてまいりたいと考えております。基本設計案は、当然議会にお諮りするのも意見交換会を実施するのも、その前ということになりますので、おおむね10月から9月、そこら辺のところを目標に今進めているところです。

浦野委員

 9月ごろということですか。そこまで概算も費用についてまだ示せないということなんですけれども、当然今の段階でも示せるものについては示していただきたいと思うんです。現段階でそれは難しいんですか。示せないんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、公園につきましては、基本設計として全体額の事業スキームをお示しするのが基本だということで考えております。その段階で内訳というところを基本設計をもとにお示しするということで考えておりますので、現段階で個別要素で一つひとつ出すべきものではないと認識しております。

浦野委員

 もう1点、樹木のことについても伺いたいんですけれども、これまで少年スポーツ広場を多目的広場に拡張するということで、当初より若干面積が減ったので、当初300本ぐらいの木が影響を受けるのではないかということが、1割ぐらい減るかなということが前回のときにあったと思うんです。この中で、それについては可能な限り移植ということを繰り返し、今回の考え方でもそのように示されているんですけれども、ただ、実際どこにどう移植していくのかということについては示されていないわけです。それについても今示せるものはないんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、移植先につきましては、基本設計で定める植栽計画をもとに定めていくということが基本になりますので、現段階で移植先、移植本数について、具体的にお示しできる段階ではございません。

浦野委員

 これは本会議で来住議員のほうからも質問しましたけれども、今回多目的広場の拡張だけでなくて、草地広場のトラックの設置によって下水道局側も、ここはどちらかというと低木、中木になると思いますけれども、もしここもこの絵のとおりになるとすれば当然影響を受けると思うんですけれども、そのあたりはどの程度影響を受けると今の時点で見込んでいるんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、多目的広場、こちらの拡張に伴って影響を受ける樹木ということで300本程度ということでこれまでお示ししてまいりました。今回の整備につきまして、その他、ほかの部分でも今後移植なりの対応が必要になる樹木は当然生じてくるんですが、それについての具体的なカウントというのは現段階ではまだ行っておりません。

浦野委員

 その多目的広場を6,500㎡でしたっけ、広げるに当たって、300本弱ということが出されたわけですよね。そうすると、当然こっちの草地広場のトラックの部分についてもそういった概算というのは既に出ているのではないかと思うんですけれども、その辺も示せないですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、今回の整備に当たっての樹木の対応といたしましては、可能な限り移植ということで考えております。今委員がおっしゃる部分については、下に下水施設がある中での中木なり株ものなり、そちらが中心として構成されている植栽ですので、これも具体的な公園全体の植栽計画が定まる中で、どのぐらい移植活用できるのかというようなものとか、それにかかるコストとか、そういうものはその段階での特定となります。

浦野委員

 予算についても、またそういった樹木についても、現段階では示せないということです。意見交換会や今回のパブリック・コメントの中でも、そういった費用の概算であったりとか、区がそういうふうにすると言っているけれども、具体的にどうするのかということを示せないことに対しても、いろいろな意見が出されていたと思うんです。

 最後にもう1点伺いたいのが、体育館のところの現在の未開園の部分で、下水道局については協議中だということなんですけれども、その協議がどういう段階にあってどうなっているのかということについても、今示せるものは示していただきたいと思うんですけれども、その辺はいかがですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、下水道局との協議の状況ですが、過日御報告したように、まず体育館、公園施設を先につくって、その後に下水道施設をつくるという中での具体的な施工方法と、あと構造協議というのを今やっている段階です。それにつきましては、今おおむね着実な進捗は迎えているところですけれども、まだ最終的な工事手法、あと構造協議というところには至っておりませんので、現段階ではそれに伴うコストというところはまだお示しできないというところです。

浦野委員

 コストについてなんですけれども、協議の経過が今どういった点にあるのかという点についても示せるものはないんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、協議担当として状況を御報告させていただければ、基本的にそういったものを可能とするための今回の施設的な構造、それについては具体的にはかなり特定されてきたと思っております。あとはそれに伴う構造上の具体的な積算、そういったのが今後の作業になってくるのと、あともう一つは、そういった構造体において、将来下水道局がどのような工事手法でそれを実施することが可能なのかというところのそういった将来的な工事仮設と、そのときの体育館が閉鎖しないでちゃんとできるのかというような施工上の協議も今進めている最中で、現段階としてはそういう状況のところでございます。

浦野委員

 最後にしますけれども、今回体育館の場所についても、紹介いただいたパブリック・コメントの中でも意見があって、位置について、特に南側の方からすると、アクセスの問題が出されていると思います。私も実際南の方面から現在の体育館を使っている方からも、そういったアクセス、利用しにくくなるということは伺っていますし、この考え方の中でも、区は平和の森公園自体が区の中心部であって、また沼袋駅も近いし、中野駅からも徒歩圏内だということになるので、アクセスがそう悪くなるわけではないと言っていますけれども、でも、実際南のほうから来る方にとってみれば、バスの乗りかえであったりとか、また体育館を実際に利用される方は競技に使う道具や荷物というものもあるわけです。だから、そういった位置についての懸念も当然出されていると思いますし、また、こうした体育館の位置だけではなくて、今回の全体の中で、草地広場へのそういったトラックの設置であったりとか、あとスポーツ広場の拡張であったりとか、いずれもこの懸念や見直しを求める声が大きい中で、この計画を進めていくということは大きな問題があると思います。最後にその点について御答弁をお願いいたします。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 これまで区といたしましては、スポーツ振興というのは喫緊の課題である中で、屋外でスポーツの中心的な場所として活用していくということが今後の区政には必要なことであると考えているということで、この計画としては進めていきたいと考えております。また、意見交換会やパブリック・コメント等についても、必要な手続について適切な手続をとりながら進めているということで、今後もそういった形で区民の意見もお伺いしながら進めていきたいと考えております。

むとう委員

 質問としては重複する部分もあるんですけれども、この間、さまざまな区の大きな計画をつくっていく際に、パブリック・コメントの手続を行っているわけですけれども、ここの最近の中では一番多くの意見が出された今回のパブリック・コメントの手続だったと思うんです。このところ、パブリック・コメントによって区民の方がそれぞれの思いで一生懸命御意見を寄せてくださるんですけれども、ほとんどのパブリック・コメントによって、変更点はなしという結果がこのところずっと続いているかと思うんです。

 そもそも区がパブリック・コメントをやるのは最後のところであって、ずっとそれまでにも説明会や意見交換会などを聞きながら意見を聞いて、そこでの基本計画案についてのパブリック・コメントだからという手続は踏んでいますということではあるんですけれども、その上、これまでの区民の意見から出されたものについては、先ほどの質問と重なりますけれども、常にできるところは改善をしながらここに到達しているんだという御説明ではあるんです。だから、ここに到達した時点ではなかなか変えようがないというところなのかもしれないんですけれども、でも、最終的に区が区民に対して自治基本条例に定まっているパブリック・コメントの手続をするということに際して、こんなにずっとここのところ変更点なしというふうに言われてくると、区民が区にパブリック・コメント手続に参加すること、意見を出すことに、何かむなしさとばかばかしさとうんざり感というのがすごく残ってしまうんです。区政から思いが離れていってしまう弊害にもなってしまうので、パブリック・コメントをやるということの意味を区はどういうふうに受けとめているのか、改めて教えてください。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 今回の計画につきましては、案としてパブリック・コメントをかけるまでの間につきましても、さまざまな説明会で御意見をお伺いし、それについて御説明をしたり、反映できるものは反映をしたりということで、計画を成熟させてきたというところがございますので、この段階において意見をいただきましたけれども、結果として変更点はなかったということになるのかなと考えています。また、この中で提案ということで伺ったものというのもございます。そういったところで今後設計の中で反映していくというところはございます。そういったところはあるかと思っております。このパブリック・コメントという手法だけではなく、さまざまな機会で区民の方から御意見をお伺いして、それに基づいて計画を改善したいということで成熟させていくというプロセスについては適切であると考えておりますし、今回もそれによって、結果的に最終的には変更箇所はなかったということであると考えています。

むとう委員

 わかっているんですけれども、区がパブリック・コメントをやるという意味をどう捉えているのかというところのお答えをお願いいたします。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 パブリック・コメントでさまざまな意見をいただいたというところでございますけれども、区としては、この計画を進めるということについては、必要性については非常に認識をしているところでございまして、計画としては、こういった計画の中身でこれから設計等を進めていくと考えているところでございます。

むとう委員

 私が聞いていることがなかなか伝わっていないようなんですけれども、これまでやってきたことは十分わかっているので、それを聞いているのではなくて、中野区としてさまざまなこういう計画をつくる際に、最終的な部分で、これでどうですかということでパブリック・コメント手続を踏むわけですけれども、その踏む際の区の思いというか、区はどういうつもりで、どういう本旨でパブリック・コメントという手続をやるんですか。どう受けとめようと思って、意味合いをどう思ってやっているのかというところが、外から見ていると、常にパブリック・コメントによる変更点なしというのが続くと、区はどういうつもりで何のために最終的にパブリック・コメントの手続をやっているのかというのがなかなか見えづらい。手続上の手順を踏むためだけにやっているのかなという印象を持ってしまうので、改めて区がどういう本旨でパブリック・コメント手続をしているのかというところの意味合いをどう考えているのかというところを答えてください。

海老沢政策室副参事(企画担当)

 パブリック・コメント手続につきましては、基本計画を策定するような最終的な局面にあるわけでございまして、その中で、前段としてはさまざまな意見で解決したところ、さまざまな意見が出されたものに対して、区として、これまで積み上げたことも踏まえて、しっかりとお答えをしていく。これは大切なところだと思っております。そのお答えしたことと内容につきまして、計画にしっかり反映しなきゃいけないというところにつきましては反映していくということでございますが、今回についてはそれがなかったというところでございます。

委員長

 他にございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、2番、新しい区役所整備基本計画(素案)についての報告を求めます。

朝井経営室副参事(経営担当)

 それでは、新しい区役所整備基本計画(素案)について御報告いたします。(資料3)

 本件につきましては、本定例会中の総務委員会でも御報告をしております。

 なお、事前の調整が不足をいたしまして御迷惑をおかけいたしましたことをおわび申し上げます。申しわけございませんでした。

 まず、1番の新しい区役所整備基本計画(素案)でございますが、別紙1の素案のとおりでございます。5月26日の本特別委員会において御報告をいたしました新しい区役所整備基本計画(素案)の検討状況、そこからの変更内容はこの表のとおりでございます。

 素案本体を参照しながらごらんいただきたいと思いますが、初めに、12ページのところです。機能実現②の区民活動の推進の部分ですが、このページの真ん中あたりです。①シティホールの整備の最後の部分ですが、「災害時は、災害情報や安否情報の発信場所、臨時の行政相談場所など、災害の状況に応じて柔軟に活用します」、こういった災害時にもシティホールを活用していくことについて明記をいたしました。

 それから、17ページからが開かれた議会機能のところでございますが、18ページの議員室につきましては、議員控室を議員室に修正をしております。

 それから、21ページのところでございますが、性能実現②安全・安心の拠点のところでございます。(2)の災害対策本部機能の充実、ここの表の上の部分です。「各諸室は、災害時にも連携して有効に機能するよう配置します」、各諸室の配置方針についても記載をいたしました。

 それから、27ページの断面図のところですが、少し言葉などを整理したことと、あと災害対策本部、それから東京都第三建設事務所などにつきまして、大体の想定面積に応じて位置を変更してございます。地下の部分なども表記を少し修正してございます。

 それから、28ページ以降が新たに加わったところでございます。Ⅳ番、新しい区役所整備の進め方ということになりますが、まず1番目が整備手法でございます。直営方式とPFI方式についての検討の部分でございますが、この28ページ部分につきましては、新しい区役所整備基本構想の素案のときと同様になってございます。直営方針とPFI方式の概要とメリット、デメリットについて比較検討いたしました。

 それから、29ページのところでPFI事業の事例調査といたしまして、過去10年間における庁舎整備を含むPFI事業の事例を調査したところでございます。

 それから、30ページのところで、昨今の庁舎整備においてPFIを導入しなかった事例について、どういった理由からPFIを導入しなかったかということを調査いたしております。

 31ページのところで、その採用しなかった理由をまとめてございます。一つが、収益の見込める商業施設を併設しない庁舎は民間ノウハウの活用範囲が限定をされるということ、それから、発注後の設計変更や仕様変更の対応が困難であるということ、また、PFIに関する手続などにより、事業スケジュールの遅延が見込まれるということ、それから、庁舎は行政が安全かつ確実に維持管理業務を行うことが重要である。こういったことが各自治体での導入しなかった理由となっているところでございます。

 (4)が中野区としての事業手法の選択でございますけれども、こういったことを踏まえまして、直営方式はPFI方式と比べて区の意向を設計内容に反映をしやすいこと、また、区役所の運営に民間のノウハウを活用できる余地が少ないということから、直営方式というふうにしているところでございます。

 それから、32ページが発注方式でございます。ここでは、表のところにございますように、設計・施工分離発注方式、こういった従来型のものと、あと基本設計を先行させまして、その後実施設計と施工を一括発注する方式、それから、基本設計・実施設計と施工を一括に発注する方式について比較をしてございます。

 発注者の意向反映といたしましては、設計・施工分離発注方式が一番発注者の意向を反映しやすいということになります。工事費の透明性及びコスト削減につきましては、ごらんのとおり、工事費の透明性については設計・施工分離発注方式が透明性は高いと考えられますが、一方、コストの削減については、設計・施工一括発注方式のほうがそういった期待はできるというものでございます。

 工期についても比較をいたしました。

 なお、表のすぐ上のところに書いてございますように、発注に際しましては、発注者の意向反映のしやすさや、透明性、工事費及び工期への影響など、各方式の特徴を総合的に検討し、最適な方式を選定したいと考えているところでございます。

 33ページが整備費でございます。施設整備費、これも新しい区役所整備基本構想の素案のときにもお示しをしている部分でございますが、今回想定延べ床面積が4万1,200平米でございます。新しい区役所整備基本構想のときが3万9,100平米でございましたので、その床面積の増分、それから、地下の面積割合がふえておりますので、そういったことから、建設坪単価につきましては156万円と増額をしてございます。その結果、建設工事費、その3%であります設計費等も少し上がりまして、合計では、新しい区役所整備基本構想素案では201億円でございましたが、新しい区役所整備基本計画素案としましては221億円と想定をしているところでございます。

 財源の考え方については、同じでございます。

 整備スケジュールにつきましては、平成29年度以降に基本設計に入るということで、平成33年度中の竣工を予定しているものでございます。

 また、かがみ文のほうにお戻りいただきたいと思いますが、2番です。概要版についても作成をいたしました。これにつきましては、1ページの表側が新しい区役所整備素案でお示しをしている区役所の必要性、それから、新しい区役所整備における基本的な条件、それから、建物配置、空間構成、新しい区役所の規模、計画のイメージ、それから整備手法や整備スケジュール等、素案を要約してつくってございます。

 2ページになります裏面に、区役所の備える四つの機能、それから、三つの性能について概要をお示しをしたものでございます。

 3番の意見交換会の開催でございますが、8月7日(日曜日)の午後の時間帯と、8月8日(月曜日)、夜間の時間帯に区役所で実施をする予定でございます。

 なお、意見交換会実施後のスケジュールでございますが、意見交換会実施の後、この新しい区役所整備基本計画(素案)を案にかえまして、パブリック・コメント手続を実施し、11月に基本計画の策定を予定しているところでございます。

 御説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

高橋(か)委員

 二つほど質問させていただきます。

 まず最初に、今最後のほうで、施設整備費のコストの話が出たんですけれども、前回の定例会でも、委員のほうから、スペックというか、グレードといいますか、その辺の質疑が出ました。新区役所整備の基本的な考え方に、安全であったり、区民への利便性とかいうのがあるのと同時に、今後長いビルのライフサイクルの中で、コスト削減というか、ローメンテナンスというのが非常に大事なポイントになってくると思うんです。その辺で初期コストとの関係をどのように考えているかというのをお聞きしたいんです。

朝井経営室副参事(経営担当)

 まだ今現在の金額につきましては、ここの注釈のところに書いてございますように、最近の他の自治体におきます建設坪単価を参考に算定をしているところでございます。今後基本設計を進める中で、前回の特別委員会でも御答弁をさせていただきましたが、区民の交流コーナー等必要な部分につきましては、必要な設備が備えられていくように考えております。一方、環境に配慮した設計を行うとともに、維持管理については、その部分において管理がしやすくコストのかからない設計ということで、最新の手法を使いまして設計をしていきたいということで、また、設計を進める中で、さまざま議会にも御議論いただきたいと考えております。

高橋(か)委員

 僕の質問の仕方が悪かったんですけれども、僕がお聞きしたかったのは、こういう建物の整備に当たっては、最初にできる事業費の例えばここで言うと220億円とか200億円とかいうコストが竣工までにかかるわけです。だけれども、区の庁舎としてあり続けなきゃいけないわけで、そうすると、50年100年先まできちっともたせなきゃいけないし、メンテナンスも続いていくと考えると、僕が聞いている一般的な話だと、初期投資よりも、50年で四、五倍のコストがかかると聞いたことがあるんです。

 そうすると、例えば新庁舎の設計を都庁舎みたいに斬新なデザインにしろとか、そういう話ではなくて、そうなると、逆にメンテナンスコストが膨大になるわけで、真四角のビルでいいと思うんですけれども、ただ、例えば外壁材とか、あるいは外装の部材だとか、中の部材とか、そういうもので初期投資のコストが高いという批判を恐れる余り、コストを抑えることに集中して、安普請で、結果的には50年先のビルになっていく中でのメンテナンスが常にかかるとか、その都度コストがかかるとか、そういうことになるのを非常に心配していて、それであれば、豪華に華美につくる必要は、当然ないけれども、質実剛健でいいんだけれども、50年100年先まで見据えたメンテナンスを考えたときに、コストが高くつこうが、きちっとトータル、ビルのライフステージの中でコストが削減できるような、そういうところをきちっと研究をしてほしいと思うんです。その辺のことをお伺いしたかったんです。

朝井経営室副参事(経営担当)

 御指摘のとおり、長く使っていくということを考えまして、ランニングコスト等も含めた上で、トータルのライフサイクルコストが最も効率よくできるように考えていきたいと考えております。

高橋(か)委員

 あともう一つ、前回の委員会のときにもお話ししたんですけれども、ほかの庁舎の事例というんですか、そういうものというのはある程度スタディは進んでいるんでしょうか。13日に浦安市庁舎が新しく業務を開始したというニュース報道があったんですけれども、そういうものも含めて、最新の市庁舎あるいは直近の新しいものの研究というのはどういうふうに進めているんでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 今のところ、豊島区のほうには何度か行きまして、具体的にその後の使い勝手等のお話を聞きながら調査をしているところでございます。

 なお、民間のオフィスなどについても、新しい実施設計のあり方等、職員が参考に研究しているところでございますが、御指摘の浦安市についてもまだ行っておりませんので、今後しっかり研究したいと考えております。

高橋(か)委員

 この中身を見ると、僕らは設計士ではないから、具体的なビルのありようとかがすぐわかるわけではないわけです。一つひとつ区のあるべき姿をうたってあって、それを実現すると、新庁舎のこういうスペックになるという話になると思うんですけれども、一つひとつのことを読むと、間違っていることを書いてあるわけではなくて、いいことを書いてあるわけです。それぞれ納得するんだけれども、さて、新庁舎を具体的にどう検討しようかと言ったときに、素人は具体的イメージがなかなか湧かないというのはあるんです。

 そうすると、例えば区の庁舎の考え方と大事なキーワードがあって、ほかの直近であったり最新の庁舎だったり、大手の都心の事例とかを見た上での資料としてうまくまとめてもらったもの、これは委員長にもお諮りしなきゃいけないけれども、資料として出していただくと、そうすると、それぞれの視点とかが僕らもわかって、中野の新庁舎についてどういうものが必要かとか、必要ではないとか、それぞれの庁舎によって、時代にもよるんでしょうけれども、大事なキーワードとか流れがあると思うんです。そういうものが一つにまとまっている資料があると、僕らもイメージを持ちやすいし、そういう機能なのかとか、具体的にわかりやすく議論の具体化が進むのではないかと思うんです。でき上がった後に、こういう機能もあったらよかった、あそこにあったんだという話にならないように、その辺はまとめてもらうというのはどうなんでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 御指摘のように、ほかの区で実際にどういうふうにつくっているかということと、つくった後で、その中でのさまざまな課題等も見えてくれば、またその後でつくる中野区にとっては非常に重要な参考のものになるというふうにも考えておりますので、資料のつくり方についてはちょっとこれから研究したいと考えます。

高橋(か)委員

 ぜひそういう形でどこかのタイミングで、これは正副委員長にお任せしますので、そういう議論ができるというか、それについて議論というのではなくて、区庁舎のあるべき姿というのと同時に、ほかの事例を資料として出していただけると、その辺の具体的なイメージ、あるいは中野にはこういうところに取り組むべきだとか、そういう見識が深まるのではないかと思うんです。その辺を資料としてどこかのタイミングで出していただけると……。あとは、お任せします。

委員長

 それはできるということで、よろしいですね。

酒井委員

 御報告ありがとうございます。

 今回、前回の新しい区役所整備基本計画(素案)の検討状況についてから大きく変わったところが、ほとんどは28ページからの新しい区役所整備の進め方、大きく変わったと言いますが、ここが追加されたのかなとは思うんです。そこから教えていただきたいんですが、まず、PFI事業の事例を幾つかお示ししてくださっております。区は、当初新しい区役所整備基本構想、去年の10月に行われた区役所及び体育館整備調査特別委員会の中で、直営方式もしくはPFI事業、直営方式でやるんだというふうな区の考え方だったと思うんです。すると、そのときに、29ページ、30ページにあるPFI事業の事例調査だとか、PFIを導入しなかった事例を新しい区役所整備基本構想のときにお示しいただいて、その結果、中野区としてはPFI事業を行うのではなく直営でやるんだと、本来ならばそういった説明があってしかるべきなのかなと思うんですけれども、まず御確認です。

朝井経営室副参事(経営担当)

 そのときにもこういった事例の調査等は行っていたところなんですが、その部分、新しい区役所整備基本構想の素案の中には書き足りなかった部分でございましたので、今回補足をしたところでございます。

酒井委員

 ただ、そう考えると、その場合の考え方のところでも、書き足したりだとかできたのかなと思うんです。区役所の新庁舎の整備というのは、中野区にとって一大プロジェクトの中、新しい区役所整備基本構想の段階からこういった情報提供といいますか、丁寧な情報提供のあり方もあったらよかったのかなと思うんです。なぜそういったことを言いますかというと、今回整備費もふえました。それは、延べ床面積が広がったからだと思うんですけれども、例えば延べ床面積を出す際の人数、総務省の基準があります。その出し方なんかも、他の基本構想なんかを見ると、かなり丁寧な出し方をしているような状況であったので、そういうところも区の一大プロジェクトなんですから、今後資料のあり方というのも、先ほど委員からも御質疑がありましたが、考えていただきたいと思っております。

 それで、この新庁舎に関しては、PFI事業ではなく直営というのがなじむんだろうということなんですけれども、次に、発注方式がお示しされております。これは区としては新しい区役所整備基本計画をことしの11月に策定する方向性ですよね。すると、この発注方式は区としてどういうふうに考えていくのか。今後どう示されるんですか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 この新しい区役所整備基本計画の中では比較検討というところにとどまっておりますが、実際には平成29年度から基本設計に入るときには、もうどの発注方式でいくか決定していないと基本設計に入れないわけですので、平成29年度予算を編成する過程では、この結論についても出していきたいと考えております。

酒井委員

 では、それはもう新しい区役所整備基本計画の中では示されないということですか。新しい区役所整備基本計画が11月に策定されますよね。8月の段階では案です。そういったところでは区としてどういうふうな発注方式をするんだというのはまだ示さないということですか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 そのあたりにつきましては、まだこれからの検討でございます。新しい区役所整備基本計画の素案の段階では、こういった三つの方式について検討していきたいという形でお示しをしたものでございます。新しい区役所整備基本計画、今現在では11月策定と考えておりまして、予算の編成作業の中にも入っていく時期でもありますので、その時点で区として結論を出していれば、新しい区役所整備基本計画の中にも盛り込んでいきたいというふうにも考えております。

酒井委員

 当初区はこの整備に関しては、工事は24カ月で行うのだったのを30カ月、計算が甘かったんでしたか、それとも、もう少しかかるということで、それで時期が平成32年の竣工から平成33年度に延びた経緯がありました。それは、工事の期間に関しても、こういった設計・施工一括発注方式のほうが短縮できたんですよね。それも確認させてください。

朝井経営室副参事(経営担当)

 実際に設計から工事までを行う場合には、工事の短縮もできます。32ページの工期の一番下の部分に書いてございますように、民間ノウハウの活用による工期短縮が期待できるということで、期待はできるかなというふうには考えております。

酒井委員

 それで、このスケジューリングは非常に厳しいところもあるのかなと考えると、おのずとやり方というのは多少おぼろげに見えるのかなとは思うんですけれども、他方、この設計・施工分離発注方式に関しては、透明性が高い。それから、その都度注文できますから、使用者側の意向を反映しやすいです。ただ、他方、設計・施工一括発注方式に関しては、コストや納期の削減は期待できますが、使用者の意向が反映されづらい。もしくはその都度のチェック機能がききづらいのではないかと、世間一般で、これは言われているわけです。

 すると、最終的にどういうふうな発注方式になるかわかりませんが、そうなったときの発注方式においてそれぞれメリット、デメリットがあると思うんです。そのときの言われるデメリット、例えば設計・施工一括発注方式であるならば、チェック機能がききづらくなるだとか、施工者寄りの設計になってしまうのではないかだとか、世間一般で言われるいろいろなそういった心配事項があります。そのときの選んだときのメリットとあわせて、デメリットの部分を解消するようなことも今後御報告していただければと思っております。

 それで、最後に33ページの整備スケジュールのところです。これは体育館と関連してお尋ねしたいんですけれども、このスケジュールを拝見させていただきますと、体育館は平成31年度に完成予定だったことを考えると、これは少しおくらせると、体育館が閉じている期間がなくなるという理解でよろしいですね。半年間もしくは1年工夫をすると、体育館を閉じることなく新体育館に転換することができるという理解でよろしいですね。

朝井経営室副参事(経営担当)

 今現在新体育館開設平成31年度とお話し申し上げているところですので、建設工事に入るのは平成31年度、解体工事をどこでやるかというのもありますけれども、以前のスケジュールよりは若干閉鎖期間については短くなっていくのかなというふうには思っております。

酒井委員

 解体工事がありますが、そういったところも急ぎ過ぎなくてもいいのかなとも思っておりますので、検討していただきたいと思います。

 最後に1点、高橋(か)委員のほうから、さまざまなスタディはどうなっていますかと、私も感じているんですけれども、せんだって区役所及び体育館整備調査特別委員会で豊島の新庁舎に伺ったところ、担当さんとしてはしっかりと担当をつけなければ到底回っていかないと、やった人にしかわからないというふうなお話も多々あったかと思うんです。現状担当さんとして、これまで新庁舎に都内でもまだできてはいなくても取り組んでいけるところがあったりだとか、さまざまな先行的な事例もあると思うんです。どれくらい視察といいますか、意見を伺いにいったりとかしているんですか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 行ったところは豊島区が主でございます。豊島区だけです。

酒井委員

 豊島区に関しましては、正副委員長が企画してくださっての視察だと思うんです。担当さんも率先してさまざま行っていただければと思っておりますので、よろしくお願いします。

むとう委員

 私はそんなに建築に詳しくないんですけれども、普通一般的に設計、施工、管理という言葉が入ってくるのかなと思うんです。管理という言葉がないということは、設計者がいて、施工されて、それがきちんとそのとおり進行されているかという部分は区が管理するという認識でいいんですか。

宮﨑経営室副参事(施設担当)

 基本的に工事を行った管理については、区が責任を持って行うと考えております。

むとう委員

 どういう発注方式になるかわかりませんけれども、どんなに設計があっても、施工段階でいろいろ変わっていくこともあるし、進行管理というのがいい建物をつくるかなめになってくると思いますので、区のほうで責任をもって管理するという認識でいいということでいいですね。

宮﨑経営室副参事(施設担当)

 今の話の中で、最終的には区が責任をもってやる。状況によっては委託管理をして、その確認という形になるかと思いますけれども、しっかり区が責任をもってやっていくという判断でございます。

むとう委員

 今ちらっとおっしゃったことだと、今後発注方式はまだ検討中なので結論が出ていないということのようですけれども、もしかしたら、設計、施工、管理まで一括で頼んじゃう可能性もありということなんですか。

宮﨑経営室副参事(施設担当)

 管理につきましては、設計者と工事、また管理が一緒になるということはチェック機能が働かなくなりますので、管理は別に行うという形になります。

むとう委員

 別に行うということは、管理は管理で区がやるのか、管理をしっかり別枠で発注するのかということもこれから考えるという意味合いでしょうか。

宮﨑経営室副参事(施設担当)

 当然そのとおりでございます。

委員長

 他にございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本案については終了いたします。

 次に、3番、その他で理事者から何か報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時01分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時05分)

 

 休憩中に確認いたしましたとおり、次回の委員会は8月24日(水曜日)の午後を予定しております。また、視察等を入れる場合は正副一任で考えておりますけれども、よろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、そのように視察がある場合は正副一任にさせていただきます。

 では、御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は全て終了いたしますけれども、各委員、理事者から何か発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で区役所及び体育館整備調査特別委員会を散会します。

 

(午後2時05分)