平成28年06月10日中野区議会建設委員会(第2回定例会)
平成28年06月10日中野区議会建設委員会(第2回定例会)の会議録
27.06.30 中野区議会建設委員会

中野区議会建設委員会〔平成28年6月10日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成28年6月10日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時05分

 

○出席委員(9名)

 甲田 ゆり子委員長

 来住 和行副委員長

 内川 和久委員

 白井 ひでふみ委員

 細野 かよこ委員

 伊藤 正信委員

 篠 国昭委員

 酒井 たくや委員

 近藤 さえ子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当、中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 山本 健一

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一

 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 小林 裕幸

 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当) 塚本 剛史

 都市基盤部副参事(道路用地担当) 松原 弘宜

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、弥生町まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当) 細野 修一

 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 高橋 均

 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 鈴木 崇

 都市基盤部副参事(生活安全担当、交通対策担当) 伊東 知秀

 

○事務局職員

 書記 冨士縄 篤

 書記 亀井 久徳

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第69号議案 中野区民住宅条例の一部を改正する条例

 第70号議案 中野区大和町中央通り沿道地区における建築物の制限に関する条例

 第71号議案 中野区自転車駐車場条例の一部を改正する条例

 第72号議案 特別区道路線の認定について

○所管事項の報告

 1 中野区グローバル都市戦略の策定及び今後の取り組みについて(グローバル戦略推進担当)

 2 中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備について(中野駅地区都市施設調整担当)

 3 けやき通り交差点化及び車両動線整備工事について(中野駅地区都市施設整備担当)

 4 けやき通り交差点化及び車両動線整備工事に伴うバス運行計画について(中野駅地区都市施設整備担当)

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本定例会における委員会審査の割り振りについて協議したいので、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りいたします。

 本定例会では、常任委員会の日程が3日間設けられており、本委員会にはお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査すべき案件があります。そこで、休憩中に御協議いただきましたとおり、本日は議案の審査と所管事項の報告を4番まで受け、2日目は残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、3時頃に休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。第69号議案、中野区民住宅条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)

 それでは、中野区民住宅条例の一部を改正する条例について御説明いたします。

 本件は、本年5月9日の当委員会におきまして御報告いたしました、区民住宅の一部管理終了に伴うものでございます。その際の繰り返しにはなりますが、改めて御説明いたしますと、区民住宅は、子育て期の中堅所得者層の世帯に良質な賃貸住宅を提供することを目的に、民間の賃貸住宅を区が20年間借り上げ、入居希望者に使用していただくというものでございます。中野区民住宅条例を根拠に、現在では6住宅87戸を管理しておりますが、このうち2住宅39戸につきまして20年間の借り上げ期間満了を迎え、建物所有者に返還するものでございます。なお、区の管理終了後も引き続き居住を希望される居住者につきましては建物所有者と新たに賃貸借契約を結ぶということとなります。

 お手元の資料を御覧ください(資料2)。

 中野区民住宅条例の新旧対照表でございますが、まずは右側、現行の欄、別表の部分を御覧ください。こちらの別表は第3条関係となってございまして、条例の第3条では区民住宅の名称及び位置について別表で定めるということとなっております。こちら別表の中で下線を引いてございますロイヤルドミニオン、それとトラスティ野方、これら二つの住宅につきまして今回の条例改正において別表から削除するというものでございます。

 また、今回の条例改正におきましては附則を追加いたしたく考えております。左側改正案の欄、一番下、下線を引いてございます附則を御覧いただきたいと思います。ロイヤルドミニオンの管理終了は平成28年10月9日、トラスティ野方の管理終了は同じく10月31日となりますことから、それぞれ翌日の日付をもちまして別表から削除するというものでございます。

 説明は以上でございますが、委員各位におかれましては、御審議の上、御賛同くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時04分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時05分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。第69議案、中野区民住宅条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第69号議案の審査を終了いたします。

 次に、第70号議案、中野区大和町中央通り沿道地区における建築物の制限に関する条例を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)

 第70号議案につきまして説明させていただきます。中野区大和町中央通り沿道地区における建築物の制限に関する条例についての補足説明でございます(資料3)。

 大和町のまちづくり方針に基づきまして、まちづくりの起点として先行的に取り組む大和町中央通り沿道地区において、平成28年3月に大和町中央通り沿道地区地区計画が都市計画決定されまして、その中で地区整備計画を定めたものでございます。このことにつきましては、本年3月の本委員会において報告させていただいたところでございます。この度、その地区整備計画に定めた建築物に関する事項のうち重要なものを条例として定め、建築制限を行うものでございます。

 その下、1番として地区計画制度と建築条例との関係でございます。地区整備計画が定められた地区計画の区域内で行われる建築行為や土地の区画形質の変更等は、届出・勧告制度等により地区計画への適合を求められることとなります。さらに、地区計画の建築物等に関する事項が条例化された場合につきましては建築基準法に基づく制限事項とすることができます。なお、条例に定められる事項につきましては、建築物の用途の制限、建築物の敷地面積の最低限度に関する事項等で地区計画の内容として定められるものであり、その基準は政令に規定されているところでございます。

 内容でございますが、2の条例の内容です。区域につきましては、(1)ですが、大和町中央通り沿道地区地区計画の区域内ということでございまして、恐れ入りますが、別添の都市計画図書の写し、ホチキスで留まっておりますが、ちょうど一番最後の裏に、4ページ目に当たりますが、計画図がついてございます。ここの斜線で囲った部分が今回の条例を提案させていただく大和町中央通り沿道地区地区計画の区域内ということでございます。

 恐れ入りますが、説明書にお戻りいただきまして、(2)の制限事項でございます。制限事項につきましては、建築物の用途の制限と建築物の敷地面積の最低限度を定めるものでございます。こちらも、恐れ入りますが、もう一度都市計画図書の写しを御覧いただきたいんですが、今度は1ページ目の下のほうに「地区整備計画」がございまして、その中に建築物に関する事項が次の2ページにかけて四つ掲げてございます。このうちの最初の二つ、建築物等の用途の制限、建築物の敷地面積の最低限度、これをこのたび条例化として提案させていただくものでございます。

 本条例には、罰則規定も設けておりまして、制定により建築制限の実効性を担保するものでございます。本地区における災害に強く安全で誰もが安心して快適に暮らせるまちの実現のために提案させていただくものでございます。よろしく御審議のほどよろしくお願いいたします。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

細野委員

 1点教えていただきたいんですけれども、確か地区計画の素案では、例えば高度地区の変更とかというものも地区計画の中に入っているんですが、今回条例で最低敷地を60平米としていて、現在、その60平米に満たないところについてはその限りではないというような、確かあると思うんですけれども、そうした60平米に満たないところも、例えば、高度地区については最低高さは7メートルということになるのでしょうか。その辺の関係がちょっとよくわからないんですが。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 今、委員御指摘の高度地区は、地区計画とは別な都市計画で定めたものでございまして、それはそれでまた法律の規定ですから守っていただくと。今回、それとは別に、地区計画で定められた内容のうち、その一部を建築条例で定めている、そういったものでございます。

細野委員

 ですので、60平米に満たないところも最低の高さ7メートルは守るということでよろしいんですか。

細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)

 委員おっしゃる通りでございます。

白井委員

 従来ずっと御説明いただいていたところなんですけども、今回改めて地区計画のお話になります。

 1番は、用途地域の変更が大きいのかなと思っています。第一種低層住居専用地域でよかったかな。住居専用地域のところのものが、今回定められたエリアの中、近隣商業地域になるのでしょうか。本来であれば、近隣商業地域であれば制限が外れてしまうところもあるんだけども、従来の規定を近隣商業地域になったとしても、そのまま引き続きこうやって地区計画に反映させると、こういう意図が一番大きいのかなと思うんですけども、確認のためお聞きします。

細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)

 今回、この地域におきましては用途地域の変更がございまして、沿道から幅30メートル同士の範囲におきまして近隣商業地域というふうに変更するものでございます。

白井委員

 それに伴って……。

細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)

 すみません、20メートルから30メートルのお話ですね。ここにつきましては近隣商業地域とするものでございまして、その近隣商業地域としての規定がそのまま生かされるということになります。

白井委員

 ということだよね。いわゆる風俗営業等の制限、さらにはこの建物の最低限度60平米と、従来あるものなんですよね。新しく設けたものではなくて、用途地域が変更になったとしても、そのまま従来のまち並みの中で置かれてきたものを改めて条例化するということで、一層厳しくなったとか、もともとなかったものを加えたということではないということでよろしいですね。この確認をということだったんですけど。

細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)

 大変失礼いたしました。従来の何か、この条例化によってこれまでの取り扱いを変えたものではございません。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時14分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時15分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。第70号議案、中野区大和町中央通り沿道地区における建築物の制限に関する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第70号議案の審査を終了いたします。

 次に、第71号議案、中野区自転車駐車場条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 それでは、第71号議案につきまして、お手元の資料(資料4)に基づき補足説明をさせていただきます。

 中野南自転車駐車場の移設についてでございます。

 中野区二丁目土地区画整理組合が施行者として実施をします中野二丁目土地区画整理事業におきまして、同組合が新公社棟の敷地を整備する必要があるため、同敷地内に設置しております中野南自転車駐車場につきましては、現在の公社の中野駅前住宅の敷地内に移設をするというものでございます。また、現在、中野南自転車駐車場につきましてはバイク置場もございますので、こちらにつきましては事業用地内へそれぞれ移設をするというものでございます。

 まず、1番目、移設に伴う変更内容でございます。(1)位置の変更でございます。現行は中野区中野二丁目26番、これを、自転車駐車場につきましては中野区中野二丁目24番に、バイク置き場を中野区中野二丁目20番に移設をするというものでございます。

 恐れ入ります、資料2枚目の資料2を御覧いただきたいと思います。

 中野南自転車駐車場の移転先図でございます。一番上の図(1)でございます。こちらにつきましては土地区画整理事業完成後の地図を利用させていただいておりますが、ちょうど真ん中の赤く楕円になっている部分が現在の中野南自転車駐車場となってございまして、上向きの緑色の矢印ですね、現在公社中野駅前住宅の敷地内に自転車駐車場を、そして下向きの矢印ですね、こちら、大久保通り沿いになりますけども、こちらの事業用地内にバイク置き場を移設するというものでございます。それぞれ、今回、場所は離れますが、一体的に管理・運営を行うというものでございます。

 それでは、また1枚目の資料にお戻りください。

 続きまして、(2)移設の時期でございます。本年、平成28年10月1日でございます。

 (3)面積と収容台数でございます。現行は1,712平米ございまして、収容台数が1,300台、内訳は自転車が1,250台、バイクが50台でございます。移設後は、自転車の部分が1,429平米、収容台数は1,120台、こちらは2段ラックと一部は平置きになります。バイクにつきましては、面積が207平米、収容台数は73台ということでございます。

 その他、利用時間、利用料金については現行と同様にするというものでございます。

 2番目、条例の新旧対照表でございますが、裏面を御覧ください。

 条例の新旧対照表でございまして、右側が現行の規定、左側が改正案となってございます。別表第1の上から2段目がそれぞれ改正部分となってございます。

 それでは、また次のページ、先ほどの資料2ですね、最後の図のほうを御覧いただければと思います。

 真ん中の図(2)でございます。こちら側の公社の住宅内に設置をします自転車駐車場の具体的な位置でございます。赤く線で囲ってある部分の中の青く塗りつぶしている部分ですね、ちょうど北側の千光前通り側と左側の縦に長い部分、青く塗りつぶしている部分、こちらが実際の自転車駐車場という形でございます。この公社住宅の敷地内に設置しますので、住宅と自転車駐車場とはフェンスを設置して分離をするというものでございます。

 続きまして、出入口でございますけども、2カ所ございまして、まず北側、千光前通り側、それと西側のファミリーロード側、こちらに設置をしますが、北側の千光前通り側は自転車の出入りは行わず、人のみが出入りできるということといたします。また、西側のファミリーロード側から公社住宅への入口につきましては現在かなり急な坂道となってございますので、自転車駐車場を設置するに当たりましては、ちょうど緑色で「スロープ」というふうに記載してございますけども、なだらかなスロープを設置するということといたします。

 一番下の図(3)がスロープの傾斜のイメージ図でございます。こちらも実際の図面をもとに作成してございます。途中に、ちょっと見えづらいと思うんですけども、2カ所に踊り場を設けるというものでございます。

 説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

酒井委員

 こちら、図を見ると、北側のほうからは人のみで、自転車が入るときはファミリーロードからだと思うんですね。それで、この赤い部分がフェンスという理解でいいんですよね、そうですよね。すると、傾斜もあってちょっと危険なのかなという心配もあるんですけれども、これ、例えば、人がついておるんでしたかね、人の管理はあるんでしたかね。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 この自転車駐車場を運営するに当たっての管理・運営する事業者は委託しますので、その管理人はこちらですね、配置をするということでございますけども、このスロープ部分につきましては、例えば常時人が付くというような形ではございません。(「スロープ部分は」と呼ぶ者あり)こちらの自転車駐車場を運営するに当たりましては、委託をして管理人を配置しますが、このスロープの部分に人を配置するということではございません。

酒井委員

 これ、図(3)で縦断イメージ図というんでしょうかね、37メートルで約5.2メートルの勾配、高さの差があって、そこが斜めになっていますよと。ちょっとこれだけだとわからないんですけれども、実際にこれ、乗ってみるとかなりスピードがついちゃうんでしょうかね。緩やかな坂道というイメージでいいのでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 このスロープにつきましては、上る時と下るとき、両方とも乗ったままではなくて、自転車を押して上り下りをするというスロープでございます。

酒井委員

 わかりました。どうあれ、例えば、千光前通り側の北側の出入口は人が入る。これは恐らく駅から帰ったときにこちらから入って、それで自転車をとって、それでファミリーロードの中野通り沿いのほうから出ていくようなイメージだとは思うんですけれども、北側の入口は人のみで、中野通り側の出口は自転車もしくは人も入れるという理解ですよね。そういう中、ちょっと図を見るとかなり狭かったりだとか、限られた敷地の中でさまざま工夫されてやっているんだろうと思うんですけど、安全面に関してはより注意していただきたいと思いますので、要望です。

近藤委員

 これ、ファミリーロードのほうからしか自転車が出たり入ったりできないというと、かなり遠回りというか、人が入るところはいいんですけれども、自転車の出し入れがかなりしにくいのではないかなと想像してしまうんですけれど、これ、他の部分で自転車が通れるような工夫というのはできないものなのでしょうか、できなかったのでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 出入口、自転車に限っては出入口が1カ所ということの御質問だと思うんですけれども、実際、今、中野南自転車駐車場につきましては、特に朝の時間帯ですね、通勤・通学の時間帯、混むようなことがございます。ただ、そこの実態を調査してございますけれども、例えば、一番多い時間帯ですね、1時間当たり、今の中野南自転車駐車場では二百五、六十台なんですね。1時間ですから大体十何秒かに1台という形で、さほど混雑するとかそういった心配はないというふうに考えているというところでございます。

近藤委員

 混雑の心配がないのは良かったとは思うんですけれども、これ、ぐるっと回って出入口のほうにとめたりとかするっていうのはかなり距離があるのではないかと思いますし、酒井委員もおっしゃっていましたけど、スロープになっている、かなりやりにくいというところが見受けられますので、これ、本当に初めの軌道に乗るまではちょっと見ていかないといけないかなと思うんですけど、その辺はいかがですか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 確かに委員御指摘のとおり、入口から実際にとめるところまでまた距離があるということもございまして、今までの中野南自転車駐車場の利用の仕方からすると多少御不便をおかけすることになると思いますので、本年10月から稼働いたしますので、当初につきましては混乱のないように丁寧な案内ですとか、きちんとその実態を見ていきたいというふうに考えてございます。

内川委員

 現行のところですよね、自転車が1,250台、稼働率、これはどのぐらいなんですか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 現在の中野南自転車駐車場は収容台数1,250台でございますが、稼働率につきましてはここ数年90%前後でございますので、今回約130台ほど減ってはしまいますが、90%程度の稼働率であれば十分吸収できるというふうに考えてございます。

内川委員

 うまいこと稼働率を掛けて移設後は1,120台ということなので、何とかできるのかなというところですね。

 それから、今年の10月から移設ということで、いつまでこの場所でやるんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 この自転車駐車場の移設については土地区画整理事業に伴って移設するものでございまして、平成31年度にこの仮設自転車駐車場については撤去するという予定でおります。

内川委員

 平成31年度で撤去。その後のことはここで聞いてもまだ計画段階なので答えられないかなと思いますけれども、やはりここと同じような台数はこの近辺に確保するという基本的な考えでよろしいですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 平成31年度に撤去して、この土地区画整理事業の施工エリアは2.4ヘクタールございます。それで、この事業区域の中、若しくはその近くで改めてというか、その後の自転車駐輪場の移設について、現在組合のほうで検討中でございます。

内川委員

 先ほど酒井委員からも発していましたけれども、このファミリーロードの出入口がスロープになっていまして、基本押して上ったり下がったりということらしいんですが、これは絶対乗ってぱっとおりていく人、絶対いますので、そういった意味でやっぱり人の配置はもう一回ちょっと考え直したほうがいいのかなと、これは要望です。

白井委員

 先ほど内川委員からもありましたけども、私もちょっと稼働率、気になったんですけども、まあ90%であればほぼほぼ入るという状況ですね。一方、バイクは50台だったものが、大久保通り沿いまでになるので少し距離は離れるんですが、63台で増えるという状況、バイクのほうは利用率が高かったということですか。この辺、自転車はお聞きしたので、バイクのほうも改めてお聞かせください。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 バイクにつきましては、委員御指摘のとおり、現在は50台の想定でございますけども、50台超えている利用実態がございます。そういったことも含めて今回の台数の設定ということでございます。

白井委員

 それと、先ほど酒井委員、また内川委員からもありましたけども、人の配置というのは、いわゆる管理室みたいなものはどこに置く予定ですか。ここに人が付きますよというような場所はどの辺ですか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 この図(2)の千光前通り側の「出入口(人のみ)」という矢印を書いてある、そのちょうど下あたりに管理人の建物を付けまして、こちらに配置をするということでございます。

白井委員

 平面図だけではわからないんですけども、そうすると、ここの、自転車はだめで人だけ出入りができますよという出入口のところに管理室というのかな、そこに付くとなると、強引に自転車と一緒に出てくるという行為は防げるかなと、こういうことなんでしょうね。一方、皆さんがちょっと心配されているようにファミリーロード側、現行もかなり勾配があるスロープなんですけども、あのスロープをそのまま使うというイメージですか。踊り場をつくるという話だったんですけど、形状は少し変わるような感じになりますか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 現在は、スロープというものではなくて、単に急な坂になってございますのでかなり傾斜がございますので、手前のほうからスロープを造って公社住宅の敷地のほうまでかなり距離をとって、それでなだらかにするというスロープをつくるというものでございます。

白井委員

 スロープと坂の違いがよくわからないんだけど、いわゆるあれですか、現在はそのまま一本道で、中に住んでおられる方が出入りするようなイメージですよね。なかなか急だったかと思います。それで、そこを住宅に住んでおられる方が一切通れなくなるというわけではなくて、自転車のものをフェンスで囲うという話だったので、これを見ると、ファミリーロードから入って左に曲がっていくという感じなんですけど、これも含めてぐるっと勾配をこのフェンスの中だけ緩やかにつくっていくというイメージなんですか。中側の、車1台分以上かな、もう少し通れるような幅があったかと思うんですけども、あれを全部スロープにというイメージじゃなさそうなんですけど、どんな形で施工される予定ですか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 こちらにつきましては、ちょうど北側部分がそのまま今の坂のままの……失礼しました、南側のところに赤の線の枠のちょうど緑色の部分から、先ほど説明しましたように、距離をとってなだらかなスロープをつくります。実際は急に坂の傾斜がきつくなってございますので、それをもう少し西側のほうからスロープをつくることによって急に傾斜が今きつくなっている部分をいわゆる平準化するというんですか、そういったスロープをつくるというイメージでございます、自転車駐車場の中はですね。

白井委員

 わかりづらいんですけど、図(3)の縦断イメージ図でいうと、坂道が始まるのが現状よりも手前からで、上がり切るのももう少し奥まで食い込んでいくというイメージなのかな、そんなイメージでいいんですか。この断面図でいうと、現状の坂ってどんな位置ですかというのがわかれば、これが緩やかになっていますというイメージはちょっとわかるんですけど。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 そうですね、図が小さくてなかなか読み取りにくくて申しわけございません。この図(2)のほうは、ちょうど緑色、「スロープ」と書かれている途中ぐらいから急にきつくなるんですね。それをもう少し西側の部分まで持ってきて平準化をするというものでございます。

白井委員

 ちょっとわかりにくいけど、今の現状の坂よりも緩やかになりますよと、こんなイメージなんですかね。これ以上はなかなかイメージが湧きづらいと思うので、この辺にとどめておきます。

 今の坂のイメージでいうと、中からおりてかなり確かに勾配が急だったかなと思います。あれをあのまま自転車に乗って飛び出すとファミリーロードのところまでとまれないなというイメージがあるので、このスロープのぐあいによっては、先ほど来、他の委員からもありますけど、特に人の配置が、人のみの出入口は千光前通りのところしかないというので、ここはちょっと考えていただく必要が、工事のぐあいによっては御検討いただく必要があるかなと思います。

 それで、改めてではありますけども、最後に確認ですけども、この場所は住宅供給公社の土地にありますよね。それで、中野区が持っていた中野南自転車駐車場を、工事の関係でここを払った上で中をお借りしている感じなんです。住宅供給公社、中野区、それと住民の人、さらには千光前通り、朝夕特に人のラッシュがあるのでここを自転車と人のぶつかりがないようにというところで、このファミリーロード側に引いた上でということなんでしょうけども、それぞれ協議が整った上で、この案になっているというのでいいんですかね。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 今回は、いわゆる土地区画整理事業の中でこういった移設を行いますので、委員御指摘のとおり、関係者ですね、あとこの住宅の住民の方々への説明会も何回も十分行ってございますので、そういった関係者も合意の上、今回のこういった形状で進めるというものでございます。

白井委員

 これでやめます。それで、予算面の話をちょっと聞きたいんですけど、この中野南自転車駐車場を封鎖して、この住宅供給公社内に置くって、まあフェンスを張り巡らしたりラックを置いたりって当然設置費用がかかるんですけども、この費用は誰が負担することになりますか。また、中をお借りすることはすることなんですけど、中野区がこの自転車駐車場を持っていたので場所代はかかっていないんですか。むしろ場所代はもらえるものになるんですか。この辺の費用面のほうはどうなっているんでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 まず、この工事費についてでございますけども、こちらにつきましても土地区画整理事業により行う移設でございますので、工事に係る費用は中野二丁目土地区画整理組合、こちらの費用によって工事を行うというものでございます。

 それで、土地の関係でございますが、現在、中野南自転車駐車場は、半分が区の土地で、もう約半分が民間の事業者からいわゆる賃借をしているというものでございます。それで、今回の移設に当たりましては、全く面積が一緒ではないので、その辺これから詰めていくところでございますけども、いわゆる区の土地の相当分はそのままお金はかかりません。ただ、民間から借りている相当分については、これからまた賃貸借契約を行いますが、今度は民間ということではなくて、契約の相手方が中野二丁目土地区画整理組合ということになります。

 あと、すみません、先ほどのスロープの関係なんですけども、補足なんですが、実はこれ、スロープですね、真ん中に階段を設けて、それで両サイドにいわゆるタイヤ、車輪を……(「ああ、乗って下りられないようにということね」と呼ぶ者あり)そうなんです。ですので、人は必ず降りて、階段を使いながら自転車を押すと。(「車輪だけ乗っかる形なのね」と呼ぶ者あり)車輪だけ。その辺ちょっと説明が抜けてございました。失礼いたしました。

来住委員

 各委員から出ましたので、ちょっと気になるところを二、三お伺いしたいんですが、出入口が千光前通りとファミリーロードということで、あとはフェンスで囲ってしまうということなんですが、途中に何か出入口というのか、一切非常用の出入りするようなものも設けないで、距離的にはかなり、千光前通りからファミリーロードまでですと250メートルぐらいざっとあるのかなと、夜間も含めて利用されるということを考えるときに、何かあったときに助けを求めるとか、非常時に何らかの形でフェンスの外に、公社側ということになりますけども、そういうものは一切ない、全く囲われた状態ということでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 まず、このフェンスでございますけども、高さ2メートルぐらいのフェンスを作ります。いわゆる上の部分、上部部分は住民の方のプライバシーを考慮しまして目隠しをします。それで、下の部分は、委員御指摘のとおり、防犯上の観点から全く囲ってしまうのではなくて、いわゆる柵状ですね。要するに、人がいる、歩いている、そういった状況が見えるようなフェンスということで、全く囲ってしまうということでなくて、上部部分が目隠し、下部が柵状ということでございます。

来住委員

 自転車ですから、かなり女性の方も高校生なども含めて利用されているわけで、その足元が見えるような状況ではフェンスがつくられるということなんですが、本当に夜などについて危険がある場合に何らかの対応策が必要ではないかなというふうに思えます、この距離ですから。それが1点ですね。

 それから、加えてお聞きしますけど、バイクが増えているということで、スロープがかなり改善されるようですけども、60台のバイクがこの住宅地に入ってくる。スロープを上ってからは……(「自転車。バイクは違う」と呼ぶ者あり)ああ、失礼しました。スロープを上ってからは、当然乗って皆さん中に入ってこられますので。

 もう1点お聞きしたいのは、この区画道路の右側にマンションがかなりありますけども、この敷地の外の部分より駐輪場に約100メートルちょっとあると思うんですが、この右側の方々については説明などを含めてきちんと対応して説明されてきていると、了解も基本的にはいただいているというふうなことで理解してよろしいですか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 この中野二丁目土地区画整理事業の説明会を本年4月に2回実施してございます。当然この近隣の住民の方も対象に説明をしてございます。その中で十分に説明をしてきているというところでございます。

 それと、すみません、先ほどの防犯対策でございますけども、補足をさせていただきたいと思います。

 まず、先ほども言いましたように、管理人を配置していまして、こちらにつきましては管理人の巡回を行います。あと、防犯カメラも、現在もそうですけども、これも他の駐車場と同様に防犯カメラも、これだけ長い距離ございますので数台を設置するというような予定でございます。

 それと、この公社住宅の住民の方もこのスロープといいますか、階段、こういったものを利用できないかというお話がございまして、やはり急な坂道でございますので、せっかくこのスロープをつくったということでございますので住民の方もこの階段部分を使いたいという御要望がありましたので、この「スロープ」と書かれている一番右側ですね、そこに住民の方が階段を使ったときに出入りできるそういったドアというんですか、扉を作る予定でございます。

白井委員

 すみません、再質問で。ちょっと今の一番最後があれだったんですけど、スロープを上がり切ったところに住民の方が使える出入口とおっしゃいましたか。そうすると、これ、人も自転車も往来できる出入口が開いているということですか、それで管理人は付いていない、こんなことになりますか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 管理人は常時いるということではございませんが、先ほど言いましたように、適宜巡回を行うというような形で、防犯上安全を確保するというような考えでございます。

白井委員

 いや、聞きたいのはそうじゃなくてね。出入口、自転車が乗ってこられるのはファミリーロードしかありませんよと。それで、まかり間違っても料金を払わずに自転車を強引に外へ引っ張り出すって、こんなことができないように千光前通りのほうには人が付いていますよということなんだけど、途中、出入口を作っているとなると抜け穴ができるということなんだよね。ただ、これ、抜け穴って変だけど、スロープを住民の方が使いたいとなると、この住民の方は当然自転車やら歩いてやらということになると、ここ、スロープを上がり切ったところは、要は一般の利用している方が自転車をそのまま中へとめるということができるということ、こういう話になるんですけど、そこは大丈夫なんですかという。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 この途中で設ける出入口はあくまでも人の出入りだけでございまして、自転車が出入りできる……(「できるわけじゃない」と呼ぶ者あり)はい、そういうつくりではございません。

内川委員

 今の質問に関連して。これ、だって、フェンスを作る意味って、この敷地の中に住民以外の人が入ってほしくないから作るんじゃなかったんですか、これ。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 自転車駐車場を利用する方がその敷地内に入らないということと、あと自転車を利用する方が公社住宅の住民を見られないような、そういった形で、先ほど言いましたように、2メートルのフェンスを作るというようなことでございます。

内川委員

 そのスロープを上がったところの住民専用の入口というのは、当然鍵なんてかけないで、もう誰でも、開けっ放しになるわけですよね。誰でもそこを通れちゃうわけですよね。そこら辺の対策なんかをしたほうがいいんじゃないですか。(「自由通路になっちゃう」と呼ぶ者あり)

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 あくまでもこの扉につきましては住民の方専用ということできちんと運用をやっていくつもりでございますので、あくまでも自転車を利用する方はこのドアといいますか、そこを通らないようにしっかり運用をしていきたいというふうに考えてございます。(「委員長、ごめんなさい、ちょっと休憩してもらっていいですか」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩します。

 

(午後1時47分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後1時48分)

 

 他に質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時48分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時49分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。第71号議案、中野区自転車駐車場条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第71号議案の審査を終了いたします。

 次に、第72号議案、特別区道路線の認定についてを議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 それでは、第72号議案、特別区道路線の認定につきまして補足説明をいたします(資料5)。

 提案理由は議案のとおりでございます。

 初めに路線認定の理由ですが、本路線は特別区道路線から特別区道路線へ通じる路線であり、区道認定の基準に適合しておりますので特別区道として認定するものでございます。

 対象路線は路線番号41-900、位置ですが、起点は中野区大和町四丁目492番1、終点は中野区大和町四丁目498番4でございます。延長が263.24メートル、幅員は4メートルから5.05メートルでございます。

 恐れ入りますが、裏面のほうを御覧ください。

 略図で示してございますが、この場所は、中央にございます大和小学校の南西側を起点にしまして、その西側を経由し、北側に沿って北東の下谷橋へ通じる路線でございます。現況は、南側が区有通路と水路、西側が水路、北側が河川管理用通路となってございますが、これらを結ぶことにより区道としての認定基準を満たすことから、今回区道として認定するものでございます。

 表面にお戻りいただきまして、路線認定後の管理でございますが、道路法に基づきまして区が管理を行うものでございます。

 以上が第72号議案の補足説明となります。御審議のほどよろしくお願いいたします。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

酒井委員

 ちょっと単純にいろいろと教えていただきたいんですけれども、こういった特別区道路線の認定というのは今までも議案の提案があったかと思うんですけれども、土地区画整理事業に伴ってなんかだったのかなと思うんですが、今回はこれまであった道路においての特別区道の認定の議案だとは思うんですけれども、今回の認定の理由等々、議案の提案理由そのものなんだと言われるかもわからないんですけど、もう少し詳しくわかりやすくちょっと教えていただけますか。今回、この道路を特別区道に認定するに当たっての理由を。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 こちらの今回の認定につきましては、以前、鷺盛橋までの範囲を検討したということがございました。ただ、この北側の河川管理用通路を西側のほうに行ったところでございますが、都営住宅の敷地内を経由するという事情がございましたので区道としての認定ができなかったというところでございます。しかしながら、今回、水路や区有通路を経由するという形で、今回のこの路線調査の結果ということでございまして、幅員の4メートルも確保できるということで、路線として管理する区域も明確ということでございますので、区道として認定できるというふうに判断して、議案として御提出しております。

酒井委員

 ありがとうございます。じゃあ、ちょっと整理させてください。この土地があって、北側のところ、妙正寺川沿いの道路は河川管理用通路でしたっけ。それで、西側が水路でよかったんですか。南側が区有通路という理解でよろしいですか。確認です。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 もう一度申し上げますと、北側が河川管理用通路、川沿いの河川管理用通路になります。下りまして西側、こちらが水路。南側が区有通路と水路が並行して今存在しているという状態になります。

酒井委員

 すると、河川管理用通路、水路、区有通路、大変申しわけないんですが、わかりやすくそれぞれ教えていただけますでしょうか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 それぞれの位置付けということでのお尋ねかと存じます。

 まず、北側の河川管理用通路でございますが、河川管理用通路は、いわゆる河川の巡視、パトロールですとか風水害の水防活動、あるいは災害復旧工事等の通行のために設けられました、河川沿い、川に沿った通路ということでございます。

 それから、水路でございますが、こちらは河川法の適用は受けていないということになりますが、現在、中野区が管理しております水路の大半は、今回のこの場所もそうでございますが、いわゆる暗(きょ)ということで、地下にはもともと水路があったもので、上部としては道路形態になっている、これが水路ということでございます。

 それから、区有通路、これは区道ではございませんが、区が管理しております通路、いわゆる区有通路条例により管理しております道路というものでございます。

酒井委員

 ありがとうございます。すると、管理しているのはそれぞれ区で、それと併せて所有も区という理解でいいんですか、区の財産という理解で。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 今申し上げました中で、河川管理用通路、これについては財産の持ち主としては東京都ということになります。

酒井委員

 ありがとうございます。それが今回特別区道に認定することによって、それも都から区に変わるんですか、変わらないんですか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 河川管理用通路としての性格、そこの部分は残しつつ、区道としての認定を行うということで、河川管理用通路であるということについてはその性格はあわせ持つということになります。

酒井委員

 都の所有のままなんですけれども、特別区道という認識でいいんですか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 委員御指摘のとおりでございます。

酒井委員

 それぞれの道路の性質等とも丁寧にお答えいただきありがとうございます。

 それで、今回、この河川管理用通路、水路、それから区有通路を特別区道に認定することによる区のメリットといいますか、そういったところを簡単に教えてください。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 その点でございますが、まず、区道認定することによりまして建築基準法上の道路ということに位置付けられます。区道として一体的な管理を行うということもございます。また、これは区道になることによって財政調整交付金の算定方法である基準財政需要額の対象となりますので、財調算定上、区の財政上の利点もあるというものでございます。

酒井委員

 ありがとうございます。区道に認定することによって区が主体的に管理することができるということが一つで、それとまた特別区財政調整交付金の中の算定に入りますよということだと思うんですけれども、これは以前からあった道路なわけなんですよね。すると、以前からこのように特別区道に認定することができていれば、より区が主体的にこの道路を管理できる。そしてまた、財政的にも区のほうにこの特別区財政調整交付金の中で算定される、要は特別区交付金が増えるというふうなことがあったかと思うんですね。すると、こういったことはもっと前でも良かったのかなと、ちょっと素人の考えで思っちゃうんですけれども、どうして今なのかということを教えてください。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 こうした区道の認定に沿う通路なり河川管理用通路、こういったものを含めまして適宜区道認定が可能かどうか、それは適宜調査・確認を行う中で順次対応しているという状況でございます。

酒井委員

 たくさん道路があって、区として、それぞれ幅員だ、それからまた起点と終点なんかもほぼほぼ管理されているのかなとは思うんですけれども、そういう中でこういった対象の道路を区道に変更していくってやっぱり大変な作業ですからなかなか進んでいないんでしょうかね。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 河川管理用通路についていいますと約5割弱、44%ということでございますが、区道に認定している河川管理用通路がございます。そうした区道への認定につきましては、適宜調査確認の上、妥当なものについて順次やっていくという考えに立っております。そうしたことで御理解いただければと思います。

酒井委員

 河川管理用通路に関しては44%としておりますと。私がお聞きしているのは、以前からこの中野の道路というのは道路担当さんが所管されておって管理されていて、大体のことというのはもうデータとしてあるのかなと思うんですね。すると、このような区道の認定というのは、やったほうがいいから今回議案として提案されているわけじゃないですか。すると、そういうことがもっと早くからできないのかなという単純な疑問でお聞きしているんですね。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 今回、大和小学校の北側、西側、南西側を結ぶような形で区道認定について、ここを結べば該当するという発想のもと、各調査の上、認定をさせていただきたいという御提案でございます。実際にその確認調査に当たっては、測量ですとか境界の確定、基準点の調査、細々そうした精密な確認という部分も当然ございますので、その点では矢継ぎ早にというのはなかなかできないというところは御理解いただければと存じます。

酒井委員

 わかりました。すみません、そういったさまざまな細かい作業があって進めていくんだということだと思います。ただ、先ほど適宜特別区道として認定していくというふうなお話があったかと思うんですけれども、現状、区としては、こういったことは毎年どれくらい取り組むだとか、今後どうしていくんだとかいう計画はあるのでしょうか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 具体的にその認定のペース、認定をどのぐらいの速度でやっていくという具体的な計画はございません。

酒井委員

 これ、ざっくりで聞いちゃうと、他に認定されそうな道路ってどれぐらいあるんですかと聞くとなかなか難しいのかなと思いますので、様々すぐに認定というのは難しいんだということだとは思うんですけれども、より効果があるからこういった議案の提案になっているんだろうと思いますので、今回も道路を小学校の北側、西側、南側を結んで工夫をして知恵を絞っていただいて、こういったことをやってくださったんだと思いますので、引き続き取り組んでいっていただきたいと思いますので、要望です。

白井委員

 確認なんですけど、今回のこの認定を受けるに当たって、先ほど4メートルの区道の条件を満たしているという話だったんですけど、何も工事をせずに、セットバックをせずに、そのまま現状のままで満たしているということでよろしいですか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 現況を申し上げますと、北側の河川管理用通路と西側の水路が幅員4メーター、南側の区有通路、水路を合わせた部分が5.05、約5メーターということで、幅員のほうは確保されてございます。

白井委員

 27番に該当するところ、南側です。ちょっと細かったかなと、車が通れたかなと思うんですけど、間違いないということでいいですよね、今のお話だと。どうですか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 今回の南側のところは約5メーターございます、間違いなく。

白井委員

 そうすると、どこも問題ないですよとなると、酒井委員の質問に戻っちゃうんですけど、きれいにこれ、小学校の周りですよね、大和小学校の。それで、河川管理用通路なので、大和小学校を超えてもずっと河川管理用通路なわけですよ。区道から区道につながっているというんですけど、きれいに小学校の周りを区道から区道へつながるようにしましたというお話なんですけど、そうすると、小学校の今後の活用を何か考えておられるんですかって単純に考えるんですね。普通区道認定すると地価が上がります。価値が上がります。それで、何らかの工事をやるんだけど、跡地活用する前にわざわざ交換ということになるとなぜこうなんですかという、単純に区としてこれまでも区道認定しない道路はたくさんありまして順次やっていますと言うんですけど、じゃあ、その中でなぜここは今回、その順番になっているんですかってこういう話になるんですけど、跡地の活用だとかを含めて、何らかの順番で、今回これを区道認定しているということなんですか。単純に本当に順番だけで区道認定ですかっていうことが疑問符なんですけども。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 今回の御提案の区道認定でございますが、純粋に道路行政の一環としての認定の御提案でございます。

白井委員

 近隣の方々には、これ、御説明はされているんでしょうか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 こちらにつきましては、私道等が入るものではございませんで、全て区の管理します通路なり水路ということでございますので、そうした意味での特段の御了解をいただくという部分はございません。

白井委員

 これ、従来も区道認定しているのはあるんですけど、大体一般的には私道が入って寄贈いただいたとか、開発行為を踏まえてやるんですけど、先ほど申しましたとおり、区道認定すると路線価が変わりますよね、これ。固定資産税やら都市計画税やら変わってくる話になるので、当然土地の所有者の方々が喜ぶこともあるでしょう。一方、住み続ける方は税金が上がるってこんな話なんですね。区のものだから何もお知らせもないという、問題ありませんと言うんですが、本当にそれで大丈夫ですかというふうな疑問符が残るんですけど、いかがですか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 正式にこちらのほうが区道として認定するということに決まりましたら、周辺について一定のお知らせ等は必要かというふうに考えております。(「休憩してください」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩いたします。

 

(午後2時08分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後2時14分)

 

 この取り扱いを協議いたしたいと思いますので、委員会を休憩いたします。(「ちょっと待ってください。取り扱いの協議だったら、もう質疑が終結になっちゃうでしょう。そんなことはないんですか。保留にしてくれないと」と呼ぶ者あり)

 

委員長

 休憩します。

 

(午後2時15分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時15分)

 

 お諮りします。第72号議案を本日のところ保留とすることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第72号議案についての本日の審査を終了いたします。

 次に、所管事項の報告を受けます。

 1番、中野区グローバル都市戦略の策定及び今後の取り組みについての報告を求めます。

石井都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 それでは、中野区グローバル都市戦略の策定及び今後の取り組みについて御報告申し上げます(資料6)。

 中野区グローバル都市戦略につきましては、中野区グローバル戦略推進協議会における議論を踏まえまして、平成28年5月に策定をいたしました。併せて今後の取り組みについて報告するものでございます。

 まず1番、中野区グローバル都市戦略の構成及び案からの主な変更点でございます。一度案としてお示しいたしましたけれども、その後変更ございましたので、変更した点について別紙で御説明いたします。

 別紙を御覧ください。別紙のまず2ページをお開きください。

 ここに、3番で「戦略策定の視点」ということを加えております。この策定に当たって、この三つの視点、これを重視してつくったということで、この後の全体を取りまとめて説明したような形となってございます。視点の1として、グローバル化の進展を受けとめ「都市を創る視点」、視点の2として、都市としての「稼ぐ力」を備える視点、視点の3として、産学公金や自治体間の「パートナーシップ推進」の視点、こういったものを盛り込んだものでございます。

 続きまして、7ページをお開きください。

 第2章の都市戦略の背景でございますが、「今後の人口構造」ということで、7ページにつきましてはこれまで記載していたものと変わりございませんが、次の8ページ、9ページに「交流人口」及び「外国人人口」、この記載を加えたものでございます。この後に方向性の中で人口の記載がございますので、こちらについて説明を加えたといったものでございます。

 それから、飛びまして19ページをお開きください。

 第5章のグローバル都市NAKANOの創造、グローバル都市戦略の展開というところでございます。これまでは、フェーズ1、フェーズ2、フェーズ3ということでの記載は変わりございませんけれども、この中で特に「遺産(レガシー)」ということの記載を加えてございます。特にフェーズ1で、東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機に大会後の遺産(レガシー)を見据えて集中的に取り組むということで、その後の記載についても遺産(レガシー)ということの記載をしたものでございます。

 続きまして、21ページのグローバル都市戦略の推進体制ということでございますが、(1)につきましては、産学公金連携において各主体が果たす役割ということで、産学公金、それぞれの役割を記したものでございます。

 また、次のページの22ページでございますが、「事業コンソーシアムの組成」ということで、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を節目とした期間におきまして、この訪日外国人旅行客の獲得に向けた産学公金それぞれの経営資源を持ち寄って、連携しながら事業を構築して実施する、事業コンソーシアムの組成が期待されるということで、この産学公金連携によるイノベーションが発揮されて、より効果的、より効率的に事業を展開することを目指して、組成に向けた取り組みを進めていくという記載といたしました。この事業コンソーシアムのイメージにつきましては、記載してございますが、事業コンソーシアムでどのような事業が考えられるかということで三つほど挙げていますが、広告収入によるデジタルサイネージの運用、MICEの展開を視野に入れた大規模イベントの企画運営、エリアマネジメントを視野に入れた公共空間活用事業ということを入れてございます。この組成に向けた取り組みとしてグローバル戦略推進協議会におけるワーキンググループを活用していくというものでございます。

 それでは、この報告の表紙に戻っていただきまして、2番の推進体制の構築でございます。ただいま御説明いたしました5章の事業コンソーシアムの組成につきましては具体的にこれから進めていくものでございまして、今後、推進体制の構築という中で事業コンソーシアムの組成を進めていくものでございます。この中野区グローバル戦略推進協議会においてワーキンググループを設置しまして、訪日外国人旅行客の獲得を目指した事業コンソーシアムの組成をしていくものでございます。ワーキンググループの設置期間は平成28年6月から平成29年2月を予定しているものでございます。

 本報告につきましては以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

酒井委員

 ちょっと前もお聞きしたんですけど、このグローバル都市戦略の策定ということにおいて区民がどこまで望んでいるのかなというのは、僕はちょっと疑問に思うんですね。他方、オリンピックが行われる中でしっかりインバウンドを獲得していかなきゃならないというのも重々承知はしております。それで、この都市戦略の狙い、区民にとってのメリットを非常にわかりやすく簡単にちょっとまず教えてください。改めて確認させてください。

石井都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 このグローバル都市戦略につきましては、これからグローバル化の進展ということを受けまして、中野区につきましてもグローバルに対応したまちづくりをしていかなくてはいけない、それにつきましてはグローバル都市づくりという表現をしております。それで、特にこれから起こり得るこの出来事に対しまして対応していくということが必要になってまいります。この10ページからはグローバル都市づくりの方向性というふうにうたってございますが、都市再生を軸としたグローバルビジネス拠点の形成、あるいは集客力と発信力のあるグローバルな都市活動基盤の構築、また外国人にも暮らしやすい生活環境の整備ということで進めていくものでございます。こちらにつきましては、いずれにしても区民にとってメリットになるというふうに考えているものでございます。

酒井委員

 今回、様々、狙いも教えていただきました。それで、今回、案がとれて都市戦略が策定されたんですよね。それで、今回、資料には変更点としては外国人人口、それから交流人口なんかも新たに示していただいたと思うんですけれども、区としては、この外国人、区内に増やしていきたいという考えなんですか。この取り組みはどう考えているんですか。

石井都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 外国人の方につきましては、増やしていきたいというか、現在の傾向を見ましても外国人の方が非常に増えているというのは傾向として見えてございます。さらに、これからの社会の動向からしても外国人の方が増えていくということは考えられるということでございますし、またビジネス環境が変わるという中では、外国の資本の企業が入ってくるとか外国人のビジネスマンが東京にいるということからしても、これから外国人の方が増えるということは十分想定されるというものでございまして、それに対応したまちづくりが必要であると考えております。

酒井委員

 外国人の方を排除するつもりは毛頭私もありませんが、今、担当さんがおっしゃられているのはいい面ばかりだと思うんですね。他方、もう現に中野区にもたくさんの外国の方がお住まいで、時にしてはトラブルなんかもあるわけですよね。すると、こういったことを進めていくに当たって、じゃあ現状はどうなんだろう、こういう課題があるなというものをやっぱり解消していく、塗りつぶしていって、それでいて、今後たくさんの外国人の方が日本に来る際に、場合によっては生活してもらうような環境をつくっていかなきゃならないと思うんですよ。すると、それはグローバルの担当さんだけじゃないと思うんですね。各所管によってそれぞれの地域で様々な課題だとか問題だとかがあるわけですよね。そういったことを解消していかなきゃならないと思うんですけど、そのあたりはどう取り組みますか。

石井都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 この中、委員御指摘のとおり、外国人の方が安全・安心に過ごすということがまず必要でしょうし、またその区民の方々ときちんとコミュニケーションがとれるという環境が必要だと考えております。それで、やはり外国人の方ですとコミュニケーションの課題といったものもございますし、そうした中で生活をサポートするようなことですとか、それぞれ区民のサービスにつきましても外国人にきちんと対応したようなサービスにしていくといったことも必要かというふうに思っております。それで、この戦略そのものは私どもの担当だけではなくて区全体で共有されるものでございますので、今後それぞれの施策の中でこの戦略に沿った対応をしていくということを進めてまいりたいと考えております。

酒井委員

 さっき、外国人の方が安心・安全に住むことができる、暮らしていくことができるようにとおっしゃられたと思うんですけど、一番は区民なんだろうというふうに私は思っていて、担当さんももちろんそれは重々置いておいてはくださっているとは思いますので、そのあたりはちょっとお願いしたいと思います。

 それで、インバウンドに関しては民泊の可能性なんかも考えていかなきゃならないんだろうと思うんです。それに関しては触れられていないのと、区として当初は、この民泊の考えというのはもう少し早く、条例じゃなくても考え方というのは示す予定だったわけですよね。それは今どういうふうに考えていらっしゃるんですか。

石井都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 民泊につきましては、この戦略の中でも記載をしてございます。(「ありますか」と呼ぶ者あり)はい。例えば、16ページに「外国人向け滞在施設(民泊)の整備」ということは記してございます。こちらにつきましては、先般策定いたしました10か年計画の中でも民泊を誘導するということで記載しているものでございます。

 それで、民泊につきましては今後基本方針を示したいということで御説明したところでございますが、この間、国の制度の検討ということがかなり進みまして、先般も民泊について拡大していくというような方向が国としても示されました。また、それについても制度化をするというようなことも出てございますので、それに沿った対応を区としても進めてまいりたいと思いますし、またその受け入れ環境を整えた上で、更なる観光ですとか産業振興、そうした施策との連携を図っていくということを考えているものでございます。

酒井委員

 ちょっと民泊のお話が出ました。それで、民泊に関しましては、今、違法の民泊を行っているものが中野区でも相当数あると思います。まずそこに対してどうするのかというものをしっかりやらなければより良いものはできないと思います。それと、ただ宿泊だけの施設じゃなく、ホストがいて、そこで文化的な交流をするような、そういう民泊の考え方のほうが僕はいいのかなと思っています。担当さんもいろいろあるかと思いますが、そういったことも考えながら、今後またお考えをお示ししていただきたいと思います。

 最後に、1点ちょっと気になったんですけれども、このグローバル化はいいんですけれども、私、これまで区民にとってどういうメリットがあるのかというのをやっぱり示していかなきゃならないと思うんですが、ただ、これ、文言の中に「事業コンソーシアム」だとかですね、いろいろ僕も本当に勉強不足で申しわけないんですが、わからない言葉が多々あって、区としてはこういったことを取り組んでいくんですよって言いますけれども、もう少しわかりやすくしなきゃ、やっぱりなかなか理解も得られないのかな。僕もこういう横文字を勉強したいとは思いますが、ちょっとその点も要望でお願いしたいと思います。

委員長

 要望でよろしいですか。

酒井委員

 はい、要望で結構です。

白井委員

 7ページ、今後の人口構造について、2010年からおおむね昼間人口をこれから5万人に増やしていくって、こういう話なんですけど、さらには中野区の夜間人口すら超えていっている。要するに、中野区の人口すら超えて昼間人口が増えるという、こういうプランなんですけど、これ、四季の都市で大体2万人増えているというんですが、これは含まれていることでいいんですか。

石井都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 この数値につきましては、2010年からの比較ということでございますので、四季の都市によって2万人増えてございますので、その2万人はこの中に込みということで考えております。

白井委員

 そうすると、これからさらに3万人増やすと、こんなイメージなんですか。

石井都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 委員御指摘のとおりですね、目標の数値として掲げてございますのは5万人増ということでございますので、さらに昼間人口ですから、活動する場、業務とか商業だとか、あるいはその他の活動の場などもこれから開発をしていく中で進めてまいりたいと考えております。

白井委員

 年数が非常に長いからあれなんですけど、具体的にどこでどう何万人増やすという想定、内訳はありますか、積算は。

石井都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 現在、計画されている開発につきましては中野駅周辺ということではございますけれども、それを積み上げたものではございません。ただ、この中野駅周辺におきましても、業務、商業、これから増えてまいりますし、またそれ以外のまちづくりの中でもそうした活動の場を増やしていくということは必要かというふうに思っております。それによって中野区の経済力ですね、生産力を高めていくということが必要であると考えております。

白井委員

 今、積み上げている計画の中ではないということですか。まだこれから更にということなんですか。現状の計画の中でこう増やすということじゃなくて、現状のものも増やすけども、それだけじゃ足りないのでまた更に別の計画をって、こんな意図ですか。

石井都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 現在の計画では、業務、商業などを入れればアカウントされると思いますので増えていくものと思いますけれども、さらにはその開発を波及させていくという中では、今まだ計画にないところにつきましてもそうした活動の場の整備ということは起こり得るだろうと考えております。そうしたものを誘導していくということがこれから必要かと考えております。

白井委員

 言い方は悪いですけど、そうすると、この目標を掲げているけども、積算内訳でいうと、これを当て込んで5万人というような、細かい詳細な積算を積み上げたものじゃないということでいいんですか。漠としたイメージでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 これは積み上げたものではなくて、さらにこれから増やしていくというものでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備についての報告を求めます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 それでは、中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備について御報告をさせていただきます(資料7)。

 中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備につきましては、中野区とJR東日本で締結しました基本協定に基づきまして、平成26年度、平成27年度に基本設計を実施いたしました。本日はこの基本設計の内容を踏まえた今後の整備の方向性について御報告をさせていただきます。

 1番、基本設計の成果についてでございます。道路一体建物、これは南北通路、橋上駅舎、駅ビルのことでございますけれども、それにつきましてさまざまな施工条件、例えば、駅の地下に軟弱な地盤があること、また夜間作業となる工手が多く、施工に時間的な制約があることなどから、工程が長期となり工事費が増えることが明らかとなりました。このため、JR自身も、全体工事費が上昇していることから工事費の縮減と工期の短縮を目指しまして、駅ビル計画の内容の見直しを検討しているということでございます。

 2番、今後の予定でございます。一つ目、道路一体建物整備に係る工期短縮協議としましては、基本設計の内容、工事工程を検証するとともに、JRの駅ビル計画内容見直しの検討を踏まえまして、JRと工期短縮に向けた協議を行ってまいります。二つ目、公共基盤整備の再検討及び関係機関協議としましては、道路一体建物と密接に関係する新北口駅前広場、地下駐車場等の公共基盤整備について、区役所・サンプラザ地区再整備実施方針に掲げる施設機能を踏まえながら再検討し、関係機関と協議を行ってまいります。これら二つを踏まえまして、三つ目、実施設計着手に向けた協議としましては、新北口駅前広場及び地下駐車場の形状・配置を定め、南北通路・橋上駅舎の実施設計着手に向けたJRとの協議を進めてまいります。

 3番、中野駅西側南北通路・橋上駅舎に係る基本設計の概要でございます。

 1番、道路一体建物の計画概要でございますが、建築面積、延べ面積、構造、階数などは記載のとおりでございます。

 また、別紙の配置図、平面図を御覧ください。平面図につきましては、南北通路、駅舎階の2階平面図でございます。図の上側が南方向、中野三丁目でございます。ほぼ中央に南北通路がございまして、通路の新宿方が駅舎、立川方が駅ビル店舗になってございます。

 また、裏面に断面図を載せております。図の上の断面図につきましては区役所から中野三丁目方向を見た断面図、また下の断面図につきましては中野通りから立川方を見た断面となっておりまして、5階建てのうちの2階部分が駅舎と南北通路の階というふうになってございます。

 表面のA4ペーパーの裏面に戻っていただきたいと思います。

 2番、工程でございますが、道路一体建物の工事着手後、駅・自由通路の開業までは10年6カ月、駅ビルの開業までは更に約2年ほどかかりまして12年5カ月ほどかかる工程となっております。

 3番、工事費についてですが、中野区負担額として約119億円と示されております。費用負担の考え方としまして、中野駅西側南北通路・橋上駅舎については中野区の負担、駅ビル事業については鉄道事業者が負担、共通の部分につきましては事業区分の考え方に基づきまして案分により負担という考え方に基づいております。なお、中野区負担分に対する国庫補助金等の想定ですが、南北通路につきましては、社会資本整備総合交付金55%、都市計画交付金、これは対象事業費から国庫補助金を除く25%、他は財調の対象。また、橋上駅舎につきましては、社会資本整備総合交付金3分の1、他は財調の対象と想定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

内川委員

 この西側南北通路・橋上駅舎の計画については、今までも二度三度、四度五度と延期に次ぐ延期で、今さらもうあまり驚きもしなくなりましたけども、基本設計の成果について、駅ビル計画の内容の見直しを検討しているということは、これ、別紙に付けてもらっている、ここに図面もありますけど、これ自体も変わってくる可能性があるという、それでいいんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 JRからは、工事費が上昇していることによって駅ビルの計画の内容の見直しを検討するということでございまして、今回、基本設計の成果として本図面を付けておりますけれども、変更となる可能性があるということでございます。

内川委員

 そうしたら、こんな図面、付けないほうがまだいいですよね。多分、絶対これ、変わってくるんでしょうから。

 それから、自由通路の開業まで10年と6カ月、駅ビルの開業まで12年と5カ月、駅周辺の二丁目、三丁目、あとは区役所・サンプラザ地区の周り、これからいろんな再開発整備がありますけれども、一番関係してくるのはこの駅・自由通路の開業とその他の再開発の課題なんですが、これ、どうなんですかね。自由通路の開業までに既にでき上がってしまう駅周辺の計画って、今ありますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今回御報告させていただいている橋上駅舎と南北通路の開業につきましては、区としましては、区役所・サンプラザ地区再整備実施方針におきまして目標スケジュールということでその竣工予定を平成37年度ということで示しておりまして、橋上駅舎と南北通路の開業につきましても、この区役所・サンプラザ地区の竣工に間に合わせるよう、遅くとも平成37年度に間に合わせていきたいというふうに考えてございます。そうした平成37年度を目指していくという点でお話をいたしますと、中野駅周辺の開発事業としましては、中野二丁目土地区画整理事業の完了は平成36年度、中野三丁目土地区画整理事業の完了は平成35年度を予定しております。また、囲町東地区市街地再開発事業につきましては、平成34年度事業完了目標として事業化の準備を進めているというところでございます。

内川委員

 今までの計画とは全く順番が逆になってしまうということですよね。周りの開発が先にできちゃって、それから駅ができてくるということで、ただでさえ今、パンク寸前の駅改札、そこら辺のことに関して、多分区としてもJRさんのほうに乗降客の安全面とかそういった要望はしていくんでしょうけど、そこら辺のことって今の段階でどのくらい進んでいますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今回のこの基本設計の成果を踏まえまして、周辺の開発事業の完了予定年次というあたりをきちんとJRにお伝えをしております。JRとしましても、この開発事業と駅の開業の関係についてきちんと理解をしておりまして、JRとしても鉄道事業者の責務として駅構内の安全対策に万全を期すということでお話を聞いております。

近藤委員

 中野駅が新しくなる、きれいになるということを楽しみにしている区民の方がたくさんいらっしゃる中で遅れてしまっているということなんですけれど、これ、駅ビルの中というのはJRが負担ということなんですけれども、区民の方の多くから保育園が欲しいなどという声もあるんですけど、そういったことはこれからの段階で求めていくこととかはできるんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 本図面でも駅ビル内の店舗というようなことを表現されておりますけれども、その具体的な内容につきましては今後ということになります。

近藤委員

 求めていくことも可能ではあるということですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 JRとの調整の中でお話をしていくことは可能かと思います。

酒井委員

 この中野駅西側南北通路とあと駅ですね、これは、担当さん、ごめんなさい、今までの計画がかなり何度か変わってきているのかな、考え方が。それをちょっとわかりやすく、まず順だって教えていただけないですか。これ、完成、確か平成32年だったとか、僕が勝手に理解していたのか。今までの区の考え方がどう変更してきたのか、教えてください。整備スケジュールですね。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 当初、JRとの基本協定締結時からしばらくは東京オリンピック、2020年までの南北通路・橋上駅舎の開業を目指すということで、JRと基本設計、工期の短縮というところでやってきたわけなんですけれども、昨年の年末頃にJRとの打ち合わせの中から、2020年までの南北通路・橋上駅舎の開業は極めて困難な見通しであるということがわかりまして、開業時期、当時10か年計画のステップというものをつくっておりましたので、10か年計画のステップ3ということで変更してきたということでございます。ただ、JRからは詳細の工期については基本設計をやってみないとわからないということでございまして、この間、工期の短縮と橋上駅舎、南北通路の早期開設を求めまして基本設計作業を継続して進めてきたと。それで、今回、基本設計作業の成果というものが上がってまいりまして、成果としてこれだけの工期がかかるということでございまして、今回の報告になっていったというところでございます。

酒井委員

 ありがとうございます。当初は2020年、オリンピックをめどに南北通路の完成、駅ビルもでしょうかね、目指しておりましたよと。これを考えていたときはいつですか。それが1点。

 もう一つは、先ほどの平成27年末に、2020年に完成するのは無理なのでステップ3に移行したとおっしゃられたんですか。どうでしたかね、そのステップ3がいつかも教えてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 当初の2020年を目指していたというところにつきましては、平成26年5月にJRと基本協定を締結したわけなんですけれども、そのあたり設計にどのくらい時間がかかるのかというような、基本設計・実施設計の見込みというところ、それと当初、平成21年度に実施をしました駅ビルなしの調査設計という、その成果に駅ビルなしの際の工期が載っておりまして、それを参考に2020年の目標というものを設定してきたというところでございます。

 それから、年末頃のJRの打ち合わせにより、ちょっと開業が困難な見通しであるというところでステップ3に動かしたというところでございますけれども、ステップ3につきましては平成32年、平成33年をめどというところでございます。

酒井委員

 ステップ3に動かしました平成32年、平成33年ということでしょう。これ、2020年と2021年ですよね。要は、直近の平成27年末にJRと協議した上で、1年から2年後ろ倒しになりますという報告を議会にしたという理解でいいんですか。着工が、完成が。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 年末にJRとの打ち合わせの中で2020年は難しそうだというところで、その段階では基本設計の成果というのは全く上がっていなくて、どのぐらい実際に伸びるのかというのは我々もJRに早く示してほしいということをお話ししていたんですけれども、なかなか出てこなかったというところでございます。それで、今回、この基本設計の成果というのは本当に年度末ぎりぎり3月30日に報告がありまして、そこでこれだけの工期がかかるというところが明らかになったということでございます。

酒井委員

 いや、それで年末には10か年の中でこの南北通路と駅ビルはステップ3に動かしたんでしょう、そうでしょう。すると、当初の考えからそれだと、ステップ3に動いたということは、年度で見ると1年、2年の後ろ倒しということなんじゃないんですか。確認です。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 委員のおっしゃるとおりでございます。

酒井委員

 その計画が変更になったときも、各委員の皆さんから、この工事に関して、やっぱり線路の上空であるというのでかなり制約があって、それでいて様々難しいんじゃないかというふうな話もあったかと思います。それで、当初考えていた、これ、2020年に考えていたわけですよね、当初は平成32年に。すると、これ、今回の基本設計を行った後、工事の期間が、着手後ですよね、駅・自由通路の開業まで10年6カ月、駅ビルの開業は12年5カ月。これ、区が考えていた当初の期間と相当数乖離があるんじゃないでしょうかね、どうですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 当初の目標に比べたら大幅に開業までの時間がかかるということでございます。

酒井委員

 すると、非常に難しい工事で、なかなか区としてもこういった大型の工事をどうスケジューリングしていくのかというのは難しいのは理解するんですが、やっぱり最初の考え方というのをどういうふうに置いていたのかなと思っちゃうんですね。どうしてももうオリンピックのところに全てを合わせてというのが、今、区の方向性じゃないですか。そうすることによって様々ひずみも出てきていると私は思うんですよ。それで今回実際にやってみると、ここまでスケジューリングが違うような状況が出ているわけですよね。

 それで、今後、これ、JRさんとは計画内容の見直しの検討を踏まえると言っているんですね。これ、どう変わってくるんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 まず、今回、基本設計の成果でかなり工程が長期化するということがわかったわけなんですけれども、そこはやはりJRからは基本設計をやってみないとわからないというところが説明ではありまして、少し具体的にお話をさせていただきますと、今回、地質調査をやった結果、かなり地下に地盤の弱い部分があって、くいの長さが当初20メートルを想定していたものが27メートルになったというところでございます。

 それからあと、くい工事を施工するに当たりまして、線路とそのくいの離れが一定距離確保できないということから、地下10メートルまでは、JRのマニュアルによって、夜間電車が止まった後、電気が止まった後に人力で掘削をする必要があると、そこのところがやはりすごい時間がかかることになっているということでございます。

 また、線路上空でクレーンを使ってやる工事なんかも、全て架線の電気が停止した後、夜間に行うということで、大幅に工期がかかるということになってきたということでございます。

酒井委員

 すると、いろいろ様々調べてみると、かなり工事に関しては困難なことが多いんだということだと思うんですが、これ、当初思い描いていた南北通路であったりJRの駅ビルという、その規模感に関しては変更がないような、今、状況なんですか。そのところまでどうしようと考えちゃうんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 JRからは、JR自身も、かなり工程が長期にわたっていて、工事費がかなり投資の計画に対しても大きくなっているというところもありまして、駅ビル計画の見直しを検討しているというところでございまして、中野区の負担しているところであります駅舎とか南北自由通路のところは変わるということはないんですけれども、全体の駅ビルの計画という点では規模といいますか、若干変わってくるという要素はあるのかなというふうに思っております。

酒井委員

 すると、これ、基本設計の成果のところで、JRは工事費の縮減と工程の短縮という相反することを目指していることを考えると、かなり規模感が変わってくるのかなと、私は思っております。

 すると、内川委員からも指摘がありましたが、丁寧に付けてくださったんだと思うんですけれども、こういったものが先行しちゃうとまたいろいろ困ることもあるのかなとちょっと感じました。

 それで、最後にしますが、最後に1点、これも今までの話と別件です。最後の費用負担の考え方で様々社会資本整備総合交付金などを当て込みますよ、これは結構です。「他は財調対象」とあります。これは何ですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 特別区の財政調整制度の対象になるということでございます。

酒井委員

 どうしてそういうふうに書いてくださらないのかなって思うんですね。社会資本整備総合交付金も略せるわけでしょう。財調、財政調整基金もうちありますよね、まあそれと間違う人はいないでしょうけど。けど、やっぱりこれ、区民の方も見られるわけですよね、そうでしょう。じゃあ、当たり前のように、財調、知っているんだろうって。もう少しやっぱり丁寧な形の書類のほうが、僕はいいのかななんてちょっと思ったので、本題とは違いますがちょっと指摘させていただきました。

委員長

 それでは、休憩をしたいと思います。

 

(午後2時56分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時18分)

 

 休憩前に引き続き、2番の報告に対して質疑はありませんか。

細野委員

 休憩前の御答弁の中で、この本日の資料ですと2枚目の、工事着手後のスケジュールがわかったのが年度末というふうに、確か今年の3月31日ということでおっしゃったかと思うんですけれども、そうしますと、この10か年計画の策定にはそのスケジュールというのは間に合わなかったんですか。今、ステップ3で結局完成になっているんですけれども、その時点では間に合わなかったのでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 基本設計の成果は3月30日にJRから報告を受けておりまして、10か年の計画の第3次の案というものが3月20日から4月11日の間でパブリックコメントを実施している期間でございまして……(「そうですよね」と呼ぶ者あり)ちょっとこの記述を変更できるタイミングではなかったということでございます。

細野委員

 すみません、できないとおっしゃっていることの意味合いがちょっとよくわからないんですが、その後で変更は。ただ、あまりにも現実とのずれがあって、既にわかっているわけですのでどうしてできないのか、ちょっとごめんなさい、よくわからないんですが。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 10か年計画の案ということで一定おつくりをして、それを踏まえてパブリックコメントとして意見を聞いているという段階ですので、その意見を聞いているそのものをいじってしまうわけにはいかないのかなというふうに考えますが。

酒井委員

 すみません、今、細野委員から指摘があったのは、3月の末にJRからこういうふうにスケジュールが2020年に間に合わない、ステップ3では落とし込んでいましたが到底間に合わない。なのに、そのままどうして10か年計画を策定されたんですかということだと思うんですね。それで、副参事の御答弁では、パブリックコメントをしていたので変えられないんだというふうな言い方でしょうかね、違いますかね。どういうふうにお答えになったんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 パブリックコメントとして皆さんから意見を聞いている段階なので、その資料をまた中身をいじってしまうわけにはいかないのかなというふうに思うのとですね、あと、10か年計画というのは中・長期的な目標と戦略を示す計画ということで、その目標達成を目指して展開していくんだけれども、常に成果を把握しながら見直しを行っていくというところでは、目標という点では、実質的に目標として10か年計画で書いているところで、それを踏まえて出てきたものでまた見直しをしていけばいいのかなというところなのかなと思うんですが。

酒井委員

 御答弁、ちょっとなかなか難しいのかなとは思うんですが、ただ、1個だけやっぱり考え方が大事だと思うのは、パブリックコメントを聞いているので変えられないというのは、パブリックコメントというのは、区民の意見を聞いて、それを計画に反映するのがパブリックコメントなんですよ。すなわち、パブリックコメント中に間に合わないことがわかったということは、それを計画に落とし込むことはできるわけなんですね。パブリックコメント後に変更することはあっていいわけじゃないですか。ですから、そこの考え方を僕はちゃんと持っとかなきゃならないのかなとは思うんですが。そうじゃなければ、区民参加の手続で、これは所管が変わってきますが、変わっちゃうと思うんですね。どうですか。

奈良都市政策推進室長

 今、御質問いただきましたのは10か年計画との関係ということだと思います。それで、今、担当のほうから御説明をさせていただきましたとおり、10か年計画のパブリックコメントをやっていた最中ということで、この成果が上がってきたということでございます。その時点で直せばということかと思いますが、JRからいただいたものに対しまして、区としてもその内容について検証するということが必要かと思ってございます。それには、かなり内容があるものでございますので、その時点で上がってきたものを検証する時間というものも必要になってまいります。そういったことがあって、10か年計画の段階におきましては当初想定をした計画の中の考え方ということでお示しをさせていただいているというものでございます。その中ではステップ3の中で完成ということを目指すということになってございましたが、今上がってきたもの、成果の中では、そういったところではなかなか難しいという場面は確かにございます。今後、これにつきましてはJRと協議を進めまして短縮を目指していくということでございまして、まだどの段階というものも固まっているわけではございません。

 担当のほうから御説明をしましたとおり、10か年計画というものは、ステップという形で事業の進捗に応じましてそのステップを刻んでいくという考え方でございます。そういった意味では、その年次を確定する計画ではございませんので、そういった中で手順を確定していると、手順を示しているということで御理解いただければというふうに思ってございます。

酒井委員

 いや、すみません、前段の部分はもう納得ができたんですけれども、最後にステップのところは、その手続を落とし込んでいるだけで年度を確定させているものじゃないんだというふうにおっしゃられましたが、実際にはステップ1、2、3、4とあってそれぞれ2年ずつに刻んでいますよ、それでステップ4に関しては残り4年間なんだ、それを平成28年から37年度までの間を進めていくんだというふうに行政のほうで示されているわけですから、それでステップ3に完成まで刻んでいる、示されているわけですから、今の答弁はちょっと、僕、なじまないのかなとはちょっと感じました。意見ですので、結構です。

白井委員

 皆さん結構優しいので、どうしようかと思うんですけど、個人的には正直に言うと、一番目が点になった報告です。もう1点言うと、この説明に追加していただいた資料も非常に、こんな書き方しますかというぐらい疑問符が残る資料です。従来であれば、これまで、極端なことを言うと、これ、区の様々な計画がある中の大きな大きな背骨に位置するぐらいの位置付けで、その計画が変更になるということは今までどんな計画だったんですが、それがこう変わりますという書き方をしてもらったほうがいいのではないかなと思います。費用面に関してと、ちょっと一番は工期に関して。費用を今まで幾ら見積もっていたものが119億円になったのか。今まで南北通路、また駅ビルに関してもいついつまでにできると言っていたものが何年になったのかって書かないと、着工から10年云々とか12年云々って書き方だったら、みんな何年になりますかって聞きますよ、これ。

 しかも、基本設計を受けて今回の変更っていうんですけど、3月30日に報告があってから2カ月あまりあるんですよ。この間建設委員会も開かれていますよね、当然に。10か年計画にしてもそうですけども、パブリックコメントの真っ最中であったし、建設委員会もこの間開いている中、この件について報告が全くなかったと。区の中で検証する必要があるって言うんですけど、既に第1回定例会ぐらいからこれに関しての御答弁、ちょっとおかしかったですよね、担当の所管のほうで、私が質疑している中で。本当に大丈夫なんですかというときに「遅れます」って答弁が出てきたって。となるとね、ここからは憶測の話になりますけど、3月30日のときに初めて知りましたという事実じゃなくて、JR側から何らかの話があったんじゃないですかって。だから、既にこの間の答弁で南北通路に関してというのが遅い、遅れるってJRとの交渉があって話が出てきていたんじゃないんですかと。最終決定のものは3月30日かもしれないですけども、それを受けてからの間、まあ区の中で内部的に検証していたってあるんでしょうけど、うがった見方をすればね、10か年計画を策定した後にこれを出してくるとなると、じゃあ10か年計画って何なんですかって。

 それで、ステップは確かにおおむねを刻んでいます。だけど、10か年計画って上位計画ですよ、区の基本構想を受けての最上位計画ですよ。それで、おおむね10年後の計画を描くっていうんですけど、これ、ステップどころか10か年計画から消えてしまうぐらいの勢いじゃないですか。この間のJRからの報告、またその基本設計の報告、そして委員会への報告の手順について全く問題ないって言えますか。個人的には一番その辺がおかしくないですかって私は思うんですけども、どうでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 基本設計の成果につきましては、できるだけ早く報告をしてほしいということでJRにも再三区から申し入れをしておりました。それで、JRも区に報告するに当たって中で整理をしなければいけないということがあって、ようやく年度末の3月30日に出てきたということでございます。

 それで、なぜ議会報告が今回になってしまったのかという点につきましては、やはりあまりにも工期が長いというところで、この間、区としてその内容について精査をし、またJRに再三質問をして詳細を確認して、今回の報告になったということでございます。

白井委員

 そういう意味では、でき上がった途端骨が折れている、骨折状態かなって正直思います。しかも、それ、末端の骨じゃないですよ、大きな根幹の部分ですよって。単純骨折じゃ済まないのかなって、他の事業にも波及しますよね、複雑骨折になりませんかというものを心配します。具体的にいうと、例えば、じゃあ、平成37年って先ほどおっしゃっていました。着工できるのかどうかよくわからないんだけども、おおむねって言い方をすると平成37年までにはまず橋上駅舎をやりたいんだって。そこから駅ビルでというとこれに二つ足して平成39年とかなんですかね。ここは間違いないと言えるんですか。着工が曖昧だから、正直に言うとこれよりもさらに延びるということは十分にあり得るということですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 まず、着手時期につきまして、現在、着手時期がお示しできないというような状況でございまして、ということから、平成何年に開業ということではなくて、工事着手から何年というような書き方をしております。

 それで、今回、平成37年を目指しますというようなお話をさせていただいたんですけれども、今後、実際には工事着手時期であったり実施設計の着手時期が決まらないとはっきりわからないというところもありますし、JRが駅ビル計画の内容見直しをすると言っているのでそちらもビル全体の計画としてはっきりはしてこない。それがはっきりしてこないと全体としての工期というのは見通せないというような状況になります。

白井委員

 中野駅周辺の再開発が様々進んでいくこととなります。これらの計画には変更はありませんか。今回の南北通路の工事完成が延びたことで見合わせなきゃいけない、もしくは後ろ倒しにしなきゃならないという工事は発生しませんか。お伺いします。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 駅周辺で幾つかそういった土地区画整理事業とか市街地再開発事業、特に中野二丁目と中野三丁目は既に事業化しております。例えば、中野三丁目についていえば、南北通路に合わせて西口駅前広場を整備するという形になってございます。ただ、例えば中野三丁目の土地区画整理事業については、駅前広場の他に、新設道路を含んで6路線の区画道路を整備いたします。そういった形で街区の再編を行って、地区の防災性、それから利便性の向上を図ることとしております。

 それから、既に事業は進行しておりまして、権利者の皆さんの生活再建という問題がございます。例えば、床を貸していればテナントさんとか借家人の方と移転の話し合い、交渉、そういったものももう既に進行してございます。それから、移転先の確保、例えば仮移転先の確保とか、そういったことも権利者の皆さんもう既に進めていらっしゃいます。そういった中で急に事業を止めるということになりますと、これはまた新たな問題が発生することになります。もちろんJRに対して駅利用者の万全な安全対策をとるように求めていくと同時に、例えば歩行者動線の確保とか、そういったものもきちんとして事業を進めていくと。

 もう一つ、例えば、中野三丁目は施行者がUR、それから中野二丁目の土地区画整理事業は土地区画整理組合が施行者となっておりますので、各施行者にきちんとその南北通路の完成時期が遅れるというようなことを伝えて、きちんとそれに対応できるように図っていきたいと考えております。

白井委員

 今、中野二丁目と中野三丁目のお話だけありましたけど、先ほどの報告で中野二丁目の住宅供給公社、暫定的に駐輪場をこれから整備しますよと、こんな話でした。だけど、今のステップでいうと、駐輪場の暫定的整備どころか、あそこはもう完成していますよね、この南北通路が出来る頃には。先に出来上がってしまうってどういうことか、2期工事より3期工事のほうが早いんですよ。これぐらい順番が変わってしまう話。さらに、中野二丁目のお話、新南口の駅前広場周辺再開発をやるって、駅の通路はつながっていないんだけど、広場だけ先に出来上がってしまうという、こんな話ですよ。駅とは連結していないって。さらに、四丁目、囲町の再開発も控えています。こっちも出来上がってきますよね、順番で行くと。これ、影響、本当にありませんかと、ただでさえ利用者が増えているにもかかわらず、駅、もちますかって。当然表玄関口の新北口のところ、暫定と言っていますけど、暫定期間非常に長くなりますよね、バス停の利用に関して。玉突きでいうと、区役所・サンプラザの開発に関しても。そうなってくると、これは幾重にも幾重にも計画が影響するような話ではありませんかと、だから単純な骨折じゃなくて、複雑骨折みたいな話になりませんかって。骨が折れているから、10か年計画の中、大丈夫ですかって、こうやって聞いて疑問が残るんですよ。だから、その手続上の話、本当に3月30日に受けてしまってというのがあるんですけど、これ、出来上がった10か年計画に大きく影響するんじゃないんですかと私は思うんですけども、いかがですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 もちろん影響はするものと思います。しかしながら、それをきちんと対応していくと、例えば、中野二丁目については、駅前広場自体は南口の駅前広場は現在の駅前広場を拡張する形ですので、乗降客が増える部分についてはJRに対して安全対策をとるように、そういったことを求めていくということになるかと思います。

 それから、中野三丁目の西口の駅前広場については、確かに南北通路よりも先に駅前広場の空間がこのままで行くと出来てしまう形になるんですが、そういったスペースについても、駅周辺のまちづくりは非常に稠密な既成市街地の中で進めているものでございます。一般的にそういった稠密な既成市街地で開発行為をするときは、例えば、施設の仮移転先、工事ヤード、それから資材置き場等、非常にそういったスペースは貴重であり、かつ重要なものでございますから、中野三丁目区画整理事業の進行状況の中で活用の方策なんかも考えていくのだろうというふうに考えております。

白井委員

 駅の安全面をJRに要望するだけじゃ済まないんでね、正直に言うと、具体的に本当に担保されないと、周りの工事の進捗もよくよく考えていかないと、実態としてちゃんと安全面を担保できるかどうかって見ていかないと、要望しましたからとかJRに言っていますよというだけじゃ済まない話になりかねないと私は思います。

 それで、繰り返しですけど、平成37年とお話がありました。JRさんが言っている基本設計の中で平成37年は大丈夫というお話なんですか。これ以上倒れるということはありませんか、本当に。着工がよくわからないとなると、単純にいうと、その平成37年すら担保できているのかなと思うんですけども、さらに遅れるなんて可能性はないんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 これも繰り返しになりますけれども、工事着手時期とか実施設計の着手時期とかその辺も未定ですし、駅ビル計画の内容の見直しというのもJRも考えているということですので、現時点では区としては平成37年度を目指していくというところで、全く平成37年に確実にできるとか、そういう担保というものではございません。

白井委員

 これも繰り返しになっちゃいますけど、もう平成37年を超えちゃうと本当に10か年計画のステップすら、ステップの変更じゃないですよ、消えてしまいますよ、計画のあり方自体が。それぐらいずれているという話です。

 それと、酒井委員の中で、補足をさせてもらいますと先ほど理事者の方から御説明されていたんですけど、地盤が軟弱なところがあって、当初くいが20メートルで済むところが27メートル必要になったというお話がありました。それで、線路幅が近くて、くいを打つ工事が人力でと、これ、手で掘るんですか、くいを。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 くい工事に当たって、27メートルのくいのうち10メートルは手で掘って土を搬出するという計画で聞いております。

白井委員

 地盤調査、全ての面をやっておられるわけじゃなくて、試験的に部分的に抜いた上でなんでしょう。これ、くい全て何本のうち何本がこんな対応をしなきゃならなくなりますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 くいは全部で48本ありまして、それぞれがくい長は27メートルでございます。それぞれ10メートルまでは人力で掘るということでございます。

白井委員

 48本のくい全て、10メートルまで人力ですか。何時代かなと思ってしまうんですけど、必要、それはもういじれないということですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 JRからは、ホームの幅が関係しているということで、中野駅のホームの幅が十分ではないということで、そのくいの端から線路までの距離が一定距離とれないと。それで、その距離によって掘っていったときに、その掘っていった孔壁が崩れることによって線路に影響するとまずいので、この距離だったら10メートルまでは人力で掘らなきゃいけないと、そういうところはマニュアルで決まっているということでございます。

白井委員

 素人考えですけど、線路と線路の幅が狭くて重機やら大型の機器が入れられない。仮に入れたとして工事すると、終電から始発のイメージなんですかね、どさっと崩れるだとか、線路が場合によっては曲がってしまうなんてことがあると大惨事になるので、そうはいかないので慎重に手でと、こんなイメージなんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 委員お話しのとおりでございます。

白井委員

 なんてというお話を聞くとよけい不安になってくるんですけど、本当に大丈夫ですか、この平成37年って。遅れるか遅れないかも含めてもという話だったんですけど、これ、安全基準上、そうせざるを得ないんだと言われたら、それはしようがないですねと言うしかないんですけど、工法も含めて検討していただく必要があるんでしょうね。どうしてもそうしなきゃならないんだと言われたら、それはもうお任せするしかないんでしょう。JRのところだから、区がかわりに工事をやりますというわけにはいかないんだからね。だけど、それってこんなタイミングになるまで本当にわからなかったんですかって、もともとこんな話って全く伝わっていないんですかという疑問すら浮かんでくるんですけど、いかがですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 この間、JRに基本設計の成果の検証ということで幾つも疑問をぶつけてきているところなんですけれども、やはり基本設計をやってみた結果、このぐらい時間がかかるということが初めてわかったということでして、区としてもこれをすんなり受け入れるということではなくて、くいの施工方法の違う方法がとれないかとかですね、この工事の施工を何箇所か同時にやると、一緒にもっと効率よくやれないかとかですね、そういったことをこれから具体的に提案・検討をお願いしていきたいというふうに考えております。

白井委員

 先ほどこれに関しての関連工事の話をしましたけど、全ての周辺の開発の中で、この南北通路の工事が大幅に遅れるということを受けて、計画自体を個別に見直されていますか。若しくは安全確認をした上でというような検証をされていますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 まず、施設計画としては特に見直しとかそういったことはしていませんが、事業化しているものについては各施行者に状況をきちんと周知して、事業の進行等については各施行者で場合によっては考えるということもあり得るかと思います。

白井委員

 よく検討していただく必要があると思います。まずは工事が遅れてしまう、これに対しての影響を検証する。もう一方、南北通路ができる前に各施設を本当にオープンしてしまって大丈夫なのか。それによって、やっぱり一番は駅の安全になるでしょう。歩行者動線を含めてでしょうけども、それで具体的にどのぐらいの利用者が増えてきたときに駅としてもつのかどうか、安全対策をどこまでやってもらえるのかどうかって詳細を詰めていかないと、出来上がってからじゃ遅いですよね。よくよく周辺のというか、これに関連する事項、たくさんあるのかと思います。よく検討していただかないと、齟齬が生じてくるという感じじゃないですかね、齟齬じゃないですね、危険度が増すと言っておきましょうかという感じがします。まだ、よくよく検証してみないと自分の中でもあれなんですけど。

 ただ、この話は今定例会の中でも本会議で質問がありました。それで、改めて委員会で報告と言ったんですけど、この話は正直に言うと、区長の答弁の中でしっかり、しかるべき責任がある人が言う話ですよ。委員会の報告だけでちょろって言う話じゃないと思う。これまで何と言ってきたんですかというところが大分変ってきますよねって、それぐらい重みのある話だと思います。ちょっと担当者にそれを答えろと言われてもかわいそうだと思うので、責任のある方に御答弁を求めておきますか。

奈良都市政策推進室長

 先ほど来、37年度という年度が出ておりますが、担当から御答弁申し上げましたとおり、我々がこれからJRと協議していく、工期短縮に向けて協議していく目標年次というふうに思ってございます。それで、今回は基本設計が終了したということで、それに伴いまして工法ですとか工期、あるいは事業費といったことの技術的な検討を行ったと、そういう段階でございます。先ほど来御説明しておりますとおり、JR側にしてみても、これから技術的な検討の先に経営的な側面からの検証というものを行われていくというふうに思ってございます。それが先ほど御説明いたしました事業費ということになってまいります。また、区側といたしましても、さまざま御指摘いただいていますとおり、他のまちづくりとの整合性、こういったところにつきまして検証を進めていくという必要はございます。そういったことをJR側、区側、それぞれに検証を進めまして、このスケジュールというものを確認していくということで、次には実施設計ということに進んでいくんだろうというふうに思ってございます。まずはそれぞれの課題がございますので、それを協議しながらしっかり確定していくということは大事だと思ってございます。そういった意味では、我々としてもこれからJRと協議を進めていくということでございます。

白井委員

 とりあえず結構です。

来住委員

 まず、JRから3月30日に出されたということなんですが、かなりの額を基本設計に予算化して、幾らで基本設計に出されたのかというものを、まず1点、先に。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 1億4,000万円ほどでございます。

来住委員

 区がそれだけ負担をしているんですが、それについて、3月30日以前に基本設計の状況を、どうなっているかというような状況をどこかの時点で把握する機会というのは一切なかったということ、3月30日まで一切中身についてわからなかったということですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 基本設計を進めるに当たって、随時JRとは打ち合わせを進めております。ただ、そうした中で、なかなか具体的な工期的な数字とか工費的な数値、費用の点の数値というものは出てきませんで、そこの数値が示されたのが3月30日だったということでございます。

来住委員

 予算特別委員会で浦野議員が確認をしていますね。これまで工事費については71億円という数字が出されておりまして、これについて、今後、この額にも変更があるのかと、また増えていく可能性もあるのでしょうかというふうに聞いたわけですが、その際、整備費あるいは事業費につきましては今後とも大きな変動についてはないものと考えてございますという答弁を、これは2月末から3月にかけての予算特別委員会ですので、そこまで一切区は知らされない、わからないままで3月30日を迎えてしまったと、今はそういうことですね。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 数字を具体的に示されたのは3月30日でございます。

来住委員

 当初71億円から119億円ですから、中野区の負担としては32億円がプラスされているということなんですが、その3月30日の時点でJRの負担というのは数字が出されているんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 JRの金額については提示されておりません。

来住委員

 それについては、提示を求めるものに1億4,000万円の中には入っていないということですか。いわゆる基本設計の駅舎も含む三つが一体となったものですよね、これは通路と駅ビルと。したがって、そこの部分は、先ほどおっしゃった理由に、工期の問題と費用、JR側の費用の問題もおっしゃったように思うんですが、その費用をおっしゃるのであれば、JRとしてはこの3月30日の時点で幾らの負担になるというのは当然出されて、協議がそこでまた始まるのではないかと思うんですが、一切出ていない、出さなくてもいいということですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今回のこの基本設計をJRにお願いしているというところにつきましては、南北通路と橋上駅舎という点で基本設計をお願いしておりまして、そこの負担額ということで119億円と示されております。当然基本設計としては駅ビル全体で、道路一体建物全体で駅ビルも含めてやっているということでございますけれども、そのJR負担分については示されてはおりません。

来住委員

 駅ビルと一体のものですから、当然そこが何階になるのか、どういう規模になるかによって工事の工期ももちろん変わってくるわけで、そこをJRが今検討しているということなんですが、これに加えて、最近の報道では、例えば、原宿駅の改築、加えてオリンピックに関係してJRの3駅が建てかえはオリンピックを目指すということを報道されているんですが、そういう影響といいますか、この中野の駅に対してはJR側がそういうことを含めた検討、いわゆる当初の計画どおり中野駅が行かないというのは、そういうJR全体の計画の中で生まれてきている、発生している状況というものは、区としては協議の中ではお聞きになっていないんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 あくまでも中野駅ということでお話をしておりまして、他駅の関係とかは聞いておりません。

来住委員

 恐らくJRさんのほうとしては、今後オリンピック、その後を含めた全体の中で中野駅も捉えておられるんだろうというふうに思います。

 最後にしますけども、区の負担が119億円ということで示されていますが、これ以上になるということはないと。先ほど工期についてはいろいろ質疑がされましたので、この負担、中野区の負担額についてはこれ以上さらに増えることはないということでよろしいですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 区が負担する南北通路と橋上駅舎の費用という点につきましては、全体の駅ビルの計画の規模が変わっても、負担の金額については大幅には変わらないというふうに考えております。ただ、共通でかかる経費、事前の小移転工事費とか仮設の経費とかというところは中野区の負担のところとJRの駅ビルの負担のところで割合で案分しておりますので、その割合が変わってくることによって若干区の負担額が変動してくるところはあるのかなというふうに考えております。

来住委員

 これは意見にしておきますけども、もともとこの中野駅を中心にした大規模な開発の同時進行については大きな問題があるんだと指摘してまいりました。今もおっしゃったように、この119億円でさえ、まだ変わる可能性があるんだということですから、これは本当に改めて見直す必要があると、立ち止まる必要があるということを申し上げておきます。

内川委員

 1点だけ聞かせてください。

 それで、今回、JRのほうは駅ビル計画の見直しを行うということなんですが、その見直しの結論というのはいつJRから区のほうに示されるんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 現時点ではいつということは示されておりません。JRで検討中でございます。

内川委員

 だって、それがもういついつまでに示されるかわからないと、実施設計にも入れないし、事業着手もできないでしょう。ということは、いつまでにかかるっていうのも、それも示せないんでしょう。何で強く言わないんですか、いつまでに示してくださいって。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 これまでも時期の見通しを示してほしいというお話はしておりまして、これからも交渉してまいります。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、休憩中に御協議いただきましたとおり、報告事項の3番及び4番について一括して報告を受けます。

 3番、けやき通り交差点化及び車両動線整備工事について、4番、けやき通り交差点化及び車両動線整備工事に伴うバス運行計画についての報告を求めます。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 けやき通り交差点化及び車両動線整備工事の今後の工事内容について御報告いたします(資料8)。

 工期は、平成28年1月29日から7月15日までとなっております。

 今後の主な工事内容について説明いたします。別紙1を御覧ください。

 まず、区役所西側にございますけやき通りにある時間制限駐車区間の廃止及び自転車専用通行帯の整備、暫定のバスロータリーの整備、信号交差点の整備を進めております。バスロータリー整備後のバスの運行開始時期ですが、バス会社、警視庁と協議し、9月12日を予定しております。また、そのタイミングに合わせて信号機の点灯開始、中野駅北口自転車駐車場出入口の切りかえを行い、バス、自転車、歩行者動線の交通整理及び安全対策を行ってまいります。

 バス乗降場の移設については、区報やホームページ、現地での看板設置等で事前周知を行ってまいります。また、駐輪場出入口の変更についても同様に事前周知を行うとともに、駐輪場利用者様へのお知らせ配布、出入口変更後に自転車誘導員を配置して、自転車動線の誘導を行ってまいります。

 今後の予定ですが、申し上げましたとおり、6月下旬に区報、ホームページなどによる自転車等専用通行帯整備の事前周知、7月15日に工事の完了、また7月、9月の区報、ホームページ等によりバス乗降場移設及び運行経路の変更予定、そして10月以降に廃止するバス乗降場の撤去工事を行う予定となっております。

 整備工事の説明は以上になります。

 続きまして、けやき通り交差点化及び車両動線整備工事に伴うバス運行計画について報告いたします(資料9)。

 先ほど申し上げました整備工事によりまして、北口暫定広場をバスロータリーとして整備を行い、中野駅北口、南口のバス乗降場の一部を移設いたします。また、今後の移設するバスの運行系統及び経路の計画についてバス事業者と協議がまとまりましたので、御報告いたします。

 バスの運行計画ですが、バスの乗降場移転日は9月12日を予定しております。系統別のバス乗降場配置計画については、別添資料の1、系統別バス乗降場配置計画図のとおりとなってございます。こちらの中の色をつけた部分、赤い矢印及び赤と青で着色した番号が今回変更する乗降場場所となっております。ちなみに、赤が関東バス、青が京王バスの乗降場でございます。また、今回変更する系統別のバス運行経路計画については、別添資料の2、系統別運行経路計画図のとおりとなってございます。

 まず、資料2-1の北口のりばですが、北口「3番のりば」の八成小学校行き、井草一丁目行きが今回整備します「11番のりば」に変更となります。続きまして、08系統の新宿駅西口行きについては経路の変更はございません。北口「7番のりば」の野方駅行き、阿佐谷営業所行きが今回整備しました「10番のりば」のほうに変更となります。

 続いて、資料2-2のほうになります。こちらの南口のりばですが、関東バスの五日市街道営業所行き、吉祥寺駅行きについては南口「0番のりば」が廃止となりまして「5番のりば」に変更となります。また、京王バスの練馬駅行き、南蔵院行きですが、「5番のりば」から「7番のりば」に変更となります。

 周知方法及び周知時期については、表紙の2の表のとおりとなってございます。

 今後の予定ですが、7月15日にけやき通り交差点化及び車両動線整備の工事の完了、7月・9月に区報、ホームページ等によりバス乗降場移設の事前周知、9月12日にバス乗降場の移設及び運行経路の変更、10月以降に廃止するバス乗降場の撤去工事を行う予定となっております。

 報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

近藤委員

 ちょっと確認したいんですけれど、中野駅の北に向かうこのバス停たちは、今までは中野通りを通ってサンプラザの裏などを通りながら北に抜けていったり中野通りを真っすぐ行ったところが、今度はけやき通りを一部11番、10番、3番も──3番は中野通りを通っていくということですか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 こちらの別添資料2-1の北口「3番のりば」の工事については、こちら、現況のルートから移転後のルートというふうに矢印で示してございます。

近藤委員

 それで、11番、10番がけやき通りに直接入るという形ですか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 11番のバス停の、こちらについてはこのルートどおりなんですけども、けやき通りに入って中野四季の森公園に抜けていくことになります。

近藤委員

 わかりました。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時04分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時05分)

 

 本日の審査はここまでとしたいと思いますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の日程を終了いたします。

 次回の委員会は6月13日(月曜日)午後1時から当委員会室において開会することを、口頭をもって通告いたします。

 以上で本日の建設委員会を散会いたします。

 

(午後4時05分)