平成28年06月13日中野区議会子ども文教委員会(第2回定例会)
平成28年06月13日中野区議会子ども文教委員会(第2回定例会)の会議録

中野区議会子ども文教委員会〔平成28年6月13日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 平成28年6月13日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後2時39分

 

○出席委員(8名)

 森 たかゆき委員長

 広川 まさのり副委員長

 日野 たかし委員

 北原 ともあき委員

 小宮山 たかし委員

 いさ 哲郎委員

 高橋 ちあき委員

 久保 りか委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 田辺 裕子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 横山 俊

 子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当) 辻本 将紀

 子ども教育部副参事(子育て支援担当)、教育委員会事務局副参事(特別支援教育等連携担当) 平田 祐子

 子ども家庭支援センター所長、教育委員会事務局副参事(教育相談連携担当) 神谷 万美

 子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)、教育委員会事務局副参事(就学前教育連携担当) 小山 真実

 子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)、教育委員会事務局副参事(幼児施策調整担当) 荒井 弘巳

 子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当) 浅野 昭

 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 板垣 淑子

 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 石崎 公一

 教育委員会事務局指導室長 杉山 勇

 

○事務局職員

 書記 大野 貴子

 書記 香月 俊介

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第75号議案 中野区立学校設置条例の一部を改正する条例

○所管事項の報告

 1 中野区子ども読書活動推進計画(第3次)の策定について(子ども教育経営担当)

 2 子ども・子育て支援施策の今後の展開について(子育て支援担当)

 3 区有地を活用した認可保育所開設事業者選定結果等について(幼児施策整備担当)

 4 第三中学校・第十中学校統合新校校舎等整備基本構想・基本計画(案)について(子ども教育施設担当)

 5 平成28年度中野区教育委員会「学校教育向上事業」研究指定校について(指導室長)

 6 その他

 (1)南部障害児通所支援施設(愛称:ゆめなりあ)の開所式及び内覧会の実施について(子育て支援担当)

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 審査の進め方について協議したいので、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時00分)

 

 議案の審査につきましては、ただいま休憩中に御協議いただきましたとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、第75号議案、中野区立学校設置条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はございますか。

いさ委員

 この小・中学校の統廃合計画そのもの、全体を見たときに、この出発点というのが、児童・生徒数が減少している、こういう認識にあったと思うんですが、このことで間違いないでしょうか。

板垣教育委員会事務局副参事(学校再編担当)

 御指摘のとおりだと思います。

いさ委員

 続けてお聞きしますけれども、現在の児童・生徒数の増減の想定についてはどうでしょうか。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後1時01分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時01分)

 

板垣教育委員会事務局副参事(学校再編担当)

 第2次再編計画を策定した時点よりも、現時点の子どもの数は若干ふえております。

いさ委員

 これですけれども、第1回定例会で浦野議員が質問して、そのときには、現在から6年後、平成33年度には現在に比べて1,400人増加するというお答えだったと思うんです。また、2010年時点からの6年間ということでいうと、2,100人増加している、これは広川区議の一般質問からの答えでそういうふうにお答えがあったと思うんです。

 こういうふうに児童数が、当初減るというふうに想定されていたものが大幅にふえるという想定に変わったということなんですよね。しかも、少子化問題って今、国とか自治体が重点課題として取り組んでいるわけですから、今ふえるという、想定よりも子どもの数が当然もっとふえるということが予想されてしかるべきだと思うんですが、こういう状況であれば、当初の前提が崩れたわけですから、小・中学校の再編をこういう名目で減らしていくというのはちょっと見直すべきだと思うんですが、いかがでしょうか。

板垣教育委員会事務局副参事(学校再編担当)

 第2次再編計画そのものは、子どもの数が減っていくということが一つあったかと思いますけれども、そのことだけではなくて、適正な規模、小規模化が進んでいる学校があった、そこの学校のところをまず解消するということが一つ、適正な規模にしていく。そのこととあわせまして、学校の施設そのものが老朽化している、そこを建てかえていくということが一つ。それからもう一つは、小・中学校の連携教育ということを図る上で、再編にあわせまして通学路の見直しなどを行いながら、小・中学校の連携教育ができるような形での通学区域を見直していく、そういったことを全部含めましての再編であったというふうに認識しているところでございます。

 ですので、子どもの数は一時的にふえるということはあるかもしれませんが、このまま再編を続けても何ら問題はないというふうに考えているところです。

いさ委員

 ちょっと最初の想定から変わってきたというところの、どうしてそうなったかという部分が、ちょっと今のお答えでやっぱり不安になるなという思いがあります。それで、小規模化の問題についても来住区議がそのことを過去に質問しているはずなんです。結局は、今WHOはじめ世界の流れというのが、小規模化、それが当然だろうという流れになっている。一方で、区の言う適正化というのが、あくまで行政の効率のことしか考えていないんじゃないか、この指摘もあったと思うんです。

 結局、例えば前期だけ見ても、この再編でどんなことが起きたかというのは浦野区議の質問でも結構明らかになっていて、当初計画からも大きくずれ込んだり、変更があって、子どもにも影響が出たり、保護者の皆さんからも疑問の声とか説明を求める声が上がっている、そのことも議会で指摘をしてきたところだと思います。そもそもこの統廃合計画全体そのものに無理があったのではないかという疑問が払拭できません。統廃合計画そのものを見直すべきと、そのことを主張しまして、この質問を終わります。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、休憩して取り扱いを協議したいと思います。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後1時05分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時06分)

 

 質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はございますか。

いさ委員

 この条例案に反対の立場で討論いたします。

 一連の統廃合をめぐる中野区の行政としての姿勢について、改める必要があると考えます。

 これまで、私たちの会派は、小・中学校の再編問題で三つの指摘を続けてきました。つまり、統廃合における子どもへの影響についてということ、地域の核としての学校の役割についてということ、それと住民合意についてと、この3点です。

 区の言う学校の適正規模というのが、結局子どもの教育にとってではなく、行政の効率の話でしかないというふうに感じます。また、小・中学校は地域の防災拠点、スポーツの拠点でもあります。その地域の拠点をなくすという統廃合そのものが、地域社会の荒廃につながりかねません。また、区民、保護者への説明や合意が十分であったかというと、そうとは言いがたい状況です。学校、その教育をどうするのか、区の姿勢そのものがこういうことに問われているんだと思います。

 先ほども質問しましたように、生徒数の推移について、計画当初から状況が大きく変わって、前提が崩れたわけですから、統廃合計画全体を見直して、これから子どもの数がふえていくことを前提に区政を進めるのが筋ではないでしょうか。子どもをふやそうとしながら、小・中学校の数を減らす、これは深刻な矛盾だと思います。

 一度手放してしまった区有地を取り戻すのは困難です。現実に、旧桃丘小学校のように、既に民間に売却されてしまった場所もあります。将来、子どもがふえたから、じゃあ、小・中学校をふやそう、そんなふうに方針が変わっても、簡単にはできないということです。世界の潮流である少人数学級の推進を含めて、将来をきちんと見据えた中長期的な区政運営が今求められているんじゃないでしょうか。

 以上をもって、この条例の反対討論といたします。

委員長

 他に討論はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について挙手により採決を行います。

 お諮りいたします。第75号議案、中野区立学校設置条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに賛成の委員は挙手願います。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 挙手多数、よって、本件は可決すべきものと決しました。

 以上で第75号議案の審査を終了いたします。

 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、中野区子ども読書活動推進計画(第3次)の策定についての報告を求めます。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 それでは、中野区子ども読書活動推進計画(第3次)の策定につきましては、資料(資料2)に基づき御報告申し上げます。

 中野区の子どもの読書活動の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、子どもの健やか成長に資することを目的といたしまして、子ども読書活動の推進に関する法律に基づきまして、中野区子ども読書活動推進計画(第3次)を策定するものでございます。

 計画の視点でございますけども、まず、1の(1)でございますが、基本構想並びに10か年計画(第3次)の内容を踏まえてまいります。また、教育ビジョンとの整合性を図り、計画を策定するものでございます。

 また、子どもの読書をめぐるこの間の状況変化及び課題を明確化させてまいります。グローバル社会の進展に対応した思考力・判断力・表現力等の育成、また国際理解教育の推進、学校と図書館の連携の強化など、課題を的確にとらえまして、新たな施策の方向性や取り組みを示してまいります。

 計画期間でございますが、来年度から平成33年度までの5年間を考えてございます。

 策定に向けたスケジュールでございますが、下に記載のとおりでございます。本年12月には素案を策定いたしまして、子ども文教委員会へ報告をしてまいります。また、年明け、1月には、区民意見交換会等を経まして、3月に計画の案を策定いたしまして、報告、並びにパブリック・コメント手続を経まして、5月には計画決定ということで進めてまいりたいと考えてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

日野委員

 計画の視点の中で、学校と図書館の連携の強化というふうにあるんですけども、今後地域開放型図書館というのが学校再編とともに出てくると思うんですけども、そういった地域というところに関して出てきていないのが、何かないのかなというふうにちょっと思ったんですけど、そういったところはどうでしょうか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 子どもの読書活動を推進する上におきましては、ただいま委員御指摘のとおり、地域との連携、強化ということは欠かせないものであると考えてございます。また、地域開放型学校図書館、これは第2次の計画にも載せてございますけども、こういったところで親子の方、あるいは地域の方、ボランティアの方等の御協力、御理解なども得まして、より一層地域との連携を強化した上で、この子ども読書活動というものを推進していきたいと考えているところでございます。

日野委員

 それと、この読書推進計画の第2次は、平成28年度までだと思うんですけども、その取り組みの結果というか、そういったのを出していただける場というのはあるんでしょうか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 計画策定に当たりましては、現計画の検証というものの作業を行いまして、今日的課題等について計画を改めて改定をしていくというようなことでございます。したがいまして、検証していくということがございますので、この内容につきましてはまた別の機会で報告できる機会があればというふうに考えてございます。

いさ委員

 これは要望なんですけども、グローバル社会の進展に対応した思考力・判断力・表現力の育成、大事なことだと思うんです。この読み聞かせ自身がすごく大事な活動だと思うんですけど、グローバル化、このグローバル社会の進展に対応した云々というこの文脈が若干不安になるときもありまして、というのは、単に外国語がしゃべれるだとか、交流するということだけに重きを置くと、いろいろなことが起きるんじゃないかな、つまり、母国語で本来思考するわけですよね。その思考する力だとか、自国の歴史だとか、自国の文化ということを知った上でのグローバル化だと思うんです。もちろん、そういうことを考えられていると思うんですけれども、何となく世の中全般見ると、グローバル化というとどこか上滑りするような感覚も何かあるので、そうならないようにぜひしていただきたいなという要望です。

久保委員

 これ、12月に素案をお示しになられるんですよね。この間からちょっと教育ビジョンの改定時期等をお伺いしているわけですけれども、若干この教育ビジョン策定の時期とのずれが生じてくるのかなという心配をしておりまして、10か年計画(第3次)を踏まえるとともに教育ビジョンとの整合性を図りとなっているので、これはこれから改定をされる教育ビジョンですか、それとも現在の第2次の教育ビジョンとの整合性、どちらになりますか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 教育ビジョンということでは、現在のものが第2次ということでございます。また、その改定作業もあわせて進めておりますので、そういった意味では現在のビジョンでありますし、その改定するビジョンの中身とも整合を図っていきたいというふうに考えております。

久保委員

 当然そういうことになると思うんですが、今、両方一緒に示していただけると、比較をしながらということができるのかなとは思ったんですが、10か年計画(第3次)が策定をされました。この10か年計画(第3次)が策定をされたことによりまして、今回の子ども読書活動推進計画が一番その点で整合性を図らなければならない点というのは、どういったことですか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 10か年計画(第3次)におきましても、子どもの読書活動ということは非常に力点を置いているところでございます。これを具体化していく内容が、いわば教育ビジョンであり、今回の子ども読書活動推進計画であると考えてございます。10か年計画におきましても、子どもの読書活動というものを主軸に置いているということで考えてございます。

久保委員

 子どもの読書活動という点と、先ほども日野委員が言っていたように、地域開放型図書館という新たな、今後学校改築によって、本当にさらに子どもの読書活動、区民の読書活動が広がっていくというようなところもなのかなと思うわけですけれども、今後、学校改築がまだ少し先ですよね。そうなってまいりましたときに、この子どもの読書推進計画に基づいて今後の学校改築、小学校ですね、特に。地域開放型図書館というものが、この読書推進計画に基づいたような形で反映されるような施設というか、そういったことも考えなければいけないんでしょうかね。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 子ども読書活動を推進する上で、地域開放型学校図書館の展開でございますとか、今後の区立図書館の整備というのは密接不可分であると思ってございます。計画の中にもそういった部分、反映する部分につきましては的確に反映をして、子ども読書活動推進に資する内容としていきたいと考えてございます。

久保委員

 この子どもの読書というのは、乳幼児親子を対象といたしまして読み聞かせの運動であったり、幼稚園、小学校、中学校という教育現場においての読書の活動であったりと、さまざまなんだと思うんですけれども、私たちは以前からこのブックスタートですとか、本当に乳幼児のときから本に親しむというような機会をということで、現在ではどちらかというと、今、産前産後のトータルケアというようなこともあって、すこやか福祉センターのほうが中心となってそういった点ではあるわけですけれども、大変やはりこの読書活動、また今後、あちらのほうでも子育てひろば事業等が進められていく中でも、とても大事な視点だと思うんですが、そういったところでも、やはり、向こうは向こう、こちらはこちらということではなくて、きちっと連携を図りながら進めていかなければいけない部分が読書においてもあるのではないかなと思うんですが、その辺はいかがお考えですか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 ただいま御指摘いただきましたブックスタート事業につきましては、委員御案内のとおり、すこやか福祉センターにおきましても産後ケア事業の一環として進めているところでございます。読み聞かせる、親子の触れ合いの大切さを伝えるといったことを実施しているところでございます。また、3か月健診時などにもリーフレットの配布などをしております。

 さまざまな現場、地域、総合窓口における取り組みと、図書館あるいは学校、地域ということで連携強化をいたしまして、全体でこの子ども読書推進活動というものに取り組んでいくような、そんな体制で考えているというものでございます。

久保委員

 多分、今、ブックスタート大事だと思ってくださっているから、今のような御発言になったのかなと思うんですけれども、やはりさまざまな機会を通じて読書というものを、本当に乳幼児の親子を、乳幼児を育てていく中でも、読み聞かせ、それは親子にとってもとても重要なテーマであると思うんですね。子育ての中でも生かしていくということもですし、さまざまにこの社会的な場面でも本当に読書を通じて広がりが持てるのかなというふうに思っておりますので、今後、12月に素案ができるということでございますので、私たちもこれからもさらにいろいろ提案をさせていただきたいなと思っておりますけれども、そういった視点もきちっと踏まえた上で、この子育て事業のほうと連携図りながら、今後も進めていただきたいと思いますので、これは要望でございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、2番、子ども・子育て支援施策の今後の展開についての報告を求めます。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 それでは、私のほうから子ども・子育て支援施策の今後の展開について御報告させていただきます。

 このたび策定しました新しい中野をつくる10か年計画(第3次)では、子どもの育ちを支える地域づくりということで計画化してございます。今回、その子ども・子育て支援施策の展開の基本的な考え方について御報告させていただきます。

 なお、この報告につきましては、厚生委員会、少子高齢化対策調査特別委員会でも同様の報告をさせていただきます。

 また、この報告につきまして、キッズ・プラザ、学童クラブ、子育てひろば事業、子どもの育成団体への場の提供と人的支援、地域における包括的な子育てネットワークにつきましては、支えあい推進室の所管でございまして、当委員会の所管外になります。

 それでは、お手元の資料(資料3)に基づきまして御説明させていただきます。

 まず最初に、小学生の放課後対応及び中高生の社会参加の体験学習支援でございます。

 まず、小学生につきましては、全小学校にキッズ・プラザと学童クラブを設置しまして、一体型の運営を行うことによりまして、小学生の安全安心な活動拠点を拡充してまいります。

 また、中高生についてでございますが、これまでもU18のみではなく、学校での公民権教育ですとか総合学習、また地区懇談会でのワークショップなど、さまざまな団体や場面で社会参加についての意欲醸成が行われてきているところでございます。また、中高生につきましては、小学生と比べて興味の範囲ですとか、行動範囲、交友関係等も広くなりまして、小学生とは異なった施策が必要となってございます。ですので、中高生につきましては、ハイティーン会議や中学生の意見表明のような全区的な活動への取り組みを進めるなど、学校や地域の枠組みを超えた中高生の社会参加、異世代間交流の機会を拡充してまいります。 

 続きまして、子育てひろば事業の展開でございます。

 現在、U18プラザや児童館で行われております乳幼児の親子事業ですね、子育てひろば事業でございますが、子育てしている保護者の孤立感や不安感の解消に向けまして、乳幼児親子が交流して相談を受けられるよう子育てひろば事業をすこやか福祉センターやキッズ・プラザ、保育園、学童クラブ、商店街など身近な場所を活用して展開してまいります。

 続きまして、子どもの育成団体の支援でございます。

 子どもの育成団体の支援につきましては、地区委員会や子ども会、そのほかさまざまな子育てグループといった子どもの育成団体の活動支援としまして、すこやか福祉センター、区民活動センター、キッズ・プラザ等を活用しまして、場の提供、人的支援を行うとともに、助成制度を拡充してまいります。

 さらに、すこやか福祉センターを中心としまして、子どもの育成団体や学校、次世代育成委員との連携を強めまして、子どもの育成活動の担い手の発掘と育成を進めてまいります。また、地域における包括的な子育て支援ネットワークの強化を図ってまいります。

 スケジュールでございます。28年10月、第3回定例会におきまして、きょう御報告させていただきました子ども・子育て支援施策の具体的な施策の展開、それからスケジュール等について御報告をさせていただきます。また、平成29年度、中野区子ども・子育て支援事業計画の改定を予定してございますので、そちらに反映させていきたいと考えております。

 御報告につきましては以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

日野委員

 ちょっと所管が違うところがあって質問しにくいんですけども、例えば中高生については、この学校や地域の枠組みを超えた機会を拡充するというふうにあるんですけども、これは地域においてはそういう場所は設けられないということでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 拠点ということで、固定した場所を設けることではなく、それぞれの事業に合った場所をその都度使っていくということを考えております。

日野委員

 現在もハイティーン会議が行われていて、こういった場所に参加する生徒というのは、現在では限られていると思うんですけど、例えばこれを拡充するとしても、自分の居場所というふうにはとらえられない子もいるとは思うんですよね。例えば、現在では児童館などに中学生が来て、年下の子を面倒見る、そういった子も少なからず児童館には来ている、そういったような、自分たちの居場所が今までそこにあったという子もやっぱりいると思うんですね。そういった生徒たちのことも考えた、地域での居場所というのも必要なんじゃないかなというふうに考えているんですけども、そういったところに関してはいかがお考えですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 居場所を求めるという子どもたちにつきましては、地域が受け皿となっていろいろな活動をしている子育て支援団体の中で、その子どもたちを支援していくというようなことを考えてございます。

日野委員

 少数の生徒さんかもしれないですけども、やっぱりそういった、今の地域に居場所を求めているというお子さんもいますので、その辺はよく現場を見られて考えていただきたいなというふうに思います。

 それから、もう一つ、子どもの育成団体の支援のところなんですけども、現在地区委員会とか、さまざま地域にあるんですけども、今児童館で行っている子育て支援というのは、お母さんたちみずからが進んで行っている、また、逆にこっちの地区委員会などは、進んで行っている方もいらっしゃると思うんですけども、声かけをして集めてきている、ちょっとこういう違いがあると思うんですね。こういった中で、この地域の育成団体の支援、ここに子どもたちを集めるような方法というのは、新しい方法というか、そういったものが必要になると思うんですけど、その辺はどのようにお考えでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 現段階では、具体的な施策の展開、これからの検討になります。その中で、さまざま育成団体などとも意見交換させていただきまして、検討してまいりたいと考えております。

日野委員

 この地区委員会なども、毎回言われているんですけども、本当にボランティアの方が非常に多くて、実費で払っていろいろとイベントを行っているような状況があって、この助成の拡大とあるんですけど、助成金も拡大されていくというようなことも考えられるのでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 現在行っております助成制度につきまして、改めて見直しまして拡充を図ってまいりたいと考えております。

高橋委員

 確認なんですけど、きょう、この紙1枚いただきましたけれども、この中においても、支えあいの部分と、それから子ども教育部の部分というのがすごい混在しているんだけれども、ここの中の文章で、我が部はこれですというのをはっきり言えるのを教えてください。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 わかりにくくて申しわけないんですが、まず、1番の(1)の中高生の部分、こちらにつきましては当委員会の所管になってございます。また、(3)子どもの育成団体の支援の中で、助成制度につきましては当委員会の所管になってございます。

高橋委員

 そうすると、この子ども・子育てを支援するのは当然の施策展開なんだけれども、ある程度、ここでいろいろなことを申し上げたくても、申し上げられるのは、今、U18がこれから今後方向転換していく、中身がどうなるのぐらいと、それから育成団体の助成金、これはうちのほうでも総括でもやらせてもらったけども、団体さんにきちんと貢献している部分は見なさいよというようなことを聞きました。しかし、せっかくこうやって議論できる場所においても、限られちゃうわけですよね。そうすると、皆さんいい意見を持っているのに、どこへどうやって持っていくのよというのが、いつもここ、私、これを聞いていてちょっと不思議だなと思うんです。なので、所管ごと連携をとってやってるんですよと言っても、とれてないことが多分にあります。なので、提案といったら変な話だけど、やっぱり子ども・子育てというのはひとくくりにしないとわからないことがたくさんあるわけですよ。今現状、行政サイドはこれをまたがってやっていくという、そういう覚悟でいるの。それとも、何か方策を考えているんですか。

横山子ども教育部長

 まず、基本的に子ども施策について責任を持って所管しておりますのが我々の部というふうにはっきり申し上げておきたいと思ってございます。

 この関係で、具体的な事業の展開となりますと、どうしても支えあい推進室、すこやか福祉センターを通じて行わざるを得ない部分、身近なところで展開する必要があるかと思ってございます。この連携につきましても、子ども教育部が中心となってその連携をとっていく、このような体制でございますので、まだまだ改善点が多々あるのかと思ってございますけど、それにつきましても我々の部として取り組んでまいりたい、このように思ってございます。

高橋委員

 今、部長がそうやっておっしゃってくださったから多少は安心しますけれども、だけど、行政サイドのいろいろな話を聞いていると、四つのすこやかが拠点になりますとか、それから子育て支援もすこやかですとか言って、3階の窓口にある子育ての窓口は全てのことを網羅しているのにもかかわらず、何だかそこが重要視されていないというような、私はそういうふうに感じるんですよ。だから、リーダー的な立場をとるのであれば、事業展開がキッズ・プラザとか、ああいうものは支えあいがやっているにしても、それも、じゃあ、おかしいんじゃないということになるわけよ。おかしくないですか、考えたらって、いつも私は疑問に思います。だから、一度しっかりと整理をしてもらいたいんです、そっち側で。どこが中心になるのって、必ず代表のあの方に聞くと、四つが中心なんです、じゃあ、子ども教育部は何なんですかということになるじゃないですか。そこを整理整頓できるかどうか、きょう返事くださいよというのも失礼な話ですけれど、そうしないと、いつもここで質問しても、これはだめなんですね、じゃあ、どうしましょうというのの毎回繰り返しになるんですけど、そういうところを考えていってくれますか。

横山子ども教育部長

 今回、新しい10か年計画(第3次)もできたところでございます。基本的には、これと、中野区の場合には組織であるとか、予算であるとかを合わせていこうというスタンスでございます。こういった観点から、来年度に向けてより円滑で機動的な事業が展開できるような組織、これについても検討してまいりたいというふうに思ってございます。

高橋委員

 ぜひ、ゼロ歳から切れ目のないとうたっているんですから、私たちですらわからない組織の中だから、一般の、子育てしているお母さんたちや保護者の人たちはもっとわからないと思うんですよ。ただ現場に行けば、学童クラブがあります、キッズ・プラザがあります、児童館がありますって、現場へ行けば使い勝手というか、使用されている人はそこへ行けばいろいろ使えますよ。だけど、何かがあったときのお問い合わせが、はあってなると、使っている方たちもすごく混乱するということがこれから先も見えてくるように思うんですね。ですから、これは要望というか、お願いなんですけれども、整理整頓して、きちんとこの委員会でも答弁ができるような、そういう組織に変えていってもらいたいという要望をしておきます。

久保委員

 今の高橋委員おっしゃるとおりで、私たちも質問するときに、これ聞いていいのかな、聞いちゃいけないのかなと思いながら伺っていて、この間も、じゃあ特別委員会ですねみたいな話になっていたんですけど、ちょっとU18のことに絞って伺いますね。

 10か年計画の第3次が策定をされて、今までは児童館がキッズ・プラザになったら、そこの児童館は廃止という方向性は出ていたわけですよね。だけれども、U18になるところは残ると皆さん思っていらしたと思うんだけれども、今度U18が廃止という方向性が出てきて、ただ、スケジュール的には、いつ、どこをという話はないわけじゃないですか。今は、実際には三つのU18が行われていますね。これからU18になるはずであった児童館があるわけだけれども、今後U18になるはずであったところは、もうU18にならずに、児童館のまま、そのまま廃止になってキッズ・プラザになるところもあるかもしれない。今回のこの三つのところというのは、いつまで事業継続が図られるんだろうかということをやっぱり地域の人たちは非常に心配されているんですよね。その辺はどういうふうに考えていらっしゃるんですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 現在、U18で行っております事業につきまして、やはり地域展開をしていくということもございます。ですので、しっかりと受け皿ができた時点でU18は廃止していくということで、現段階でははっきりと廃止の時期は決まっていないということになっております。

久保委員

 現段階では廃止の時期は決まっていない。でも、それも非常にね、でもいつなんだろう、じゃあ、それはいつ方向性が示されるんだろうというようなところもあると思うんですよ。それで、きっと担当副参事も運協とかに行かれて、いろいろ皆様のお声を聞いてきたと思うんですけれども、その中でもやっぱり事業を今後も継続していきたい、一生懸命熱意を持って、U18は今後継続されるというふうに皆さん思っていたので、そういうような形で今までもされていたと思うんですが、どんな御意見が出ていますか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 やはり、皆さん熱心に運営に参加していただいておりますので、このまま継続してほしいというお声もいただいております。

久保委員

 例えば、このまま継続といっても、U18といっても児童館ですから、児童館自体を、じゃあ、そこだけは児童館として三つだけ残すのかといったら、なかなかそれは区の施策としては難しいと思うんですけれども、事業展開を図っていく中で、そこの施設が今後どういう形になるかというところも今後になるんだと思いますが、その事業展開が図られるような形で、そこも当然、場の提供もなければそれは非常に難しい話になると思うんですよね、活動している人たちにとって。そういうところも今後、ちゃんと視野に入れながら、今後の展開というのは考えていっていただけるものなんですかね。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 まず、場の提供でございますが、現段階ではすこやかですとか区民活動センター等を考えております。また、U18廃止後の施設の活用につきましては、子ども関係の施設への活用も含め検討していきたいと考えております。

久保委員

 やっぱり今、保育園の建設もそうですけれども、新しい子ども施設を建設していくって非常に大変な、地域との関係性などもあって、今、今後のU18のその後も子育て支援の施設としても継続を図れるようなことも考えていっていただけるようなお話だったので、そこも今後しっかり検討を深めていっていただきたいなと思うんですね。

 助成制度のところはこちらになりますということなんだけれども、実際に育成団体の活動するところというのは、どちらかというと、もうほとんど支えあい推進室に行ってしまっているわけじゃないですか。それもすごく、どうなのかなって思うんですけれども、さっきちょっと部長のほうからも今後整理していっていただくようなお話があったようだけれども、その点のところは実際現場としても、実際こちらは助成はしますよ、中身についてはそちらで検討してくださいねみたいな形で部をまたがってしまっていることになっていると思うので、その辺は今後整理をされていくんですか。どう考えているんですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 委員御指摘のとおり、今、複数の部にまたがって助成金が出されているという事実がございますので、そちらにつきましても拡充の検討の中で再整理していきたいと考えております。

久保委員

 ちょっと、これは今後のことになるので、委員会運営上の話になるかと思いますけれども、これから学校施設が改築をされていって、そこの中にキッズ・プラザが入っていきますよね。キッズ・プラザだけだと言ったら変ですけれども、図書館はここの所管なわけですけれども、キッズ・プラザについては実際には支えあい推進室の所管になりますね。ただ、学校施設の全体的なバランスというのを考えていったときに、やはりこの委員会の中でもしっかり議論をしていかなければいけない点だと思うんです。これはちょっと、どんな点、どういうふうに伺ったらいいのかわからないんだけれども、この子ども・子育て支援施策を展開していくキッズ・プラザが学校改築とともに、もう既に入っているところもあるわけだけれども、学校施設との関係性というのも非常に大きな問題になってくると思うので、そこのところもしっかり子ども教育部として、私たちが今後学校施設の改築についての質問をさせていただくときに、きちんと整理をしてお答えいただけるようにしていただけるといいなと思うのですが、ちょっと話がそれてしまっておりますが、もしその辺のところで、今後、委員長のほうからでもいろいろ委員会運営等お計らいいただければと思いますので、これは要望でございます。

いさ委員

 先ほどから中高生の問題、U18のことが出ているので、ちょっと私も意見として述べておきたいんですけれども、ここの中高生のところ、今までの説明だとハイティーン会議だとか中学生の意見表明のようなものをやるから、これがかわりになるんだというような説明だったと思うんですけど、実際にはこういう積極的に変わっていくことはちょっと、今、U18を居場所として求めている子たちというのは、ちょっと層が重ならないんじゃないかと思っているんです。となれば、とりあえず必要な支援というのは当然異なってくる、この認識がないと間違うんじゃないかと思っているんです。それがまず前提です。

 その上で、居場所のことについて今、U18がなくなっても、すこやかだとか区民活動センターということをおっしゃっていました。このことについても、今、皆さんからお話があったように、それで大丈夫なのかと。結局、子文教で扱う以外の分野も何かここにどんどん機能が集約していっているように見えるわけです。それで本当にあれもこれも必要なことができるのかと、すごく疑問なわけです。結局、この中高生というところ一つ切り取って見ても、今のU18というのはやっぱり残すべきじゃないかと、こういうことになるんじゃないかと思うんです。

 ですので、これはちょっと改めて申し上げておきたいです。これは残すべきだということで。

委員長

 答弁はよろしいですか。

いさ委員

 いいです。

小宮山委員

 (2)番の中で、幾つかの施設が挙げられていますけども、ほとんどの施設は公共だったり、公がちょっと、保育園とか民間もありますけれども、ほぼ公共の施設であるのに対し、また常勤職員もいるのに対し、商店街というところだけ、これだけ民間の空間なわけですよね。商店街で相談を受けられるような相手というのは今現在いないですし、また見守りをしてくれるような常勤の職員もいないですし、商店街で一体どうやってこの子育てひろば事業を展開していくのかというところがちょっと見えないんですけども、検討中なところもあるんでしょうが、わかる範囲で教えてください。

委員長

 答えられますか、ここは。ちょっとまた所管……(「違うもん、これ。子育てじゃない」と呼ぶ者あり)

委員会を休憩いたします。

 

(午後1時43分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後1時44分)

 

 他に質疑ございますか。

小宮山委員

 また所管が引っ掛かるかどうかがちょっと気になるんですが、とりあえず、今現在ある公益活動助成と、新しくつくる可能性のある見直し拡充する助成制度の違いというのは何か教えてください。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 まだ新しくつくるということも、これからの検討になってございますが、現在の区民公益活動への政策助成というものがございまして、そちらにつきましては区民がみずから行う公益活動に対して助成金をお出ししているものでございます。

 それで、今度拡充を図っていくというのは、その公益活動助成のみではなく、いろいろな事業に対しても助成ができるように、少し内容について見直しを図っていきたいと考えているところでございます。

小宮山委員

 公益活動助成というのは、多分過去10年間で2件ぐらいしか採用されたことがなかったように私は記憶しております。そういった制度をつくるのであれば、よりハードルを低く、金額もついでに低くなっても構いませんけども、よりハードルを低いものにしていただきたいと要望して、次の質問にいきますけれども、これもちょっと所管が怪しいんですが、3番のところですこやか福祉センターを中心として地域のいろいろなネットワークを強化していくと書いてあるんですけれども、地域のさまざまな子育てグループが活動するに当たっては、割と全区的な活動を目指す人も少なからずいるわけです。例えば「おひるね」に載っている子育て支援活動団体の過半数は、産業振興センターをベースに活動していると思うんです。何で産業振興センターかというと、やっぱり中野区の南からも北からも人が来ると。やはりそういった全区的な活動を目指す子育て支援活動団体がいる中で、すこやかをその中心としてしまうと、区内のあちこちに分断されてしまって、全区的な活動がかえってやりにくくなるんじゃないかという危惧があるんですが、そういった全区的な活動をしたい場合もすこやかが中心になっていくんでしょうか。

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後1時46分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後1時47分)

 

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、3番、区有地を活用した認可保育所開設事業者選定結果等についての報告を求めます。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 それでは、区有地を活用した認可保育所開設事業者の選定結果及び事業所内保育事業者の開設について御報告を申し上げます。(別紙4)

 区有地を活用した認可保育所の開設につきましては、3月14日にその募集について当委員会で御報告した内容でございます。これにつきまして、募集等を実施いたしまして、1以下のところに内容が記載してございます。

 保育園名につきましては、(仮称)にじいろ保育園松が丘、開設地につきましては、旧松が丘保育園がございます松が丘2-32でございます。

 開設予定事業者は、株式会社サクセスアカデミーでございます。

 定員につきましては、67人を予定しているところでございます。

 開設は、予定どおり、29年4月1日を予定しているところでございます。

 選定の方法につきましては、他の選定と同じように、事業提案書類及び保育所等の視察に基づきまして選定委員会において評価・審査を行った結果、選定をしたものでございます。

 参考といたしまして、募集につきましては3者、以下のような内訳で募集がございました。

 今後の予定といたしましては、当委員会報告後に、今後開設準備をスタートさせていただきまして、29年4月の開設を目指すというところでございます。

 2番目でございます。事業所内保育事業所の開設でございます。

 事業所名は、ひなぎくの丘保育園でございます。

 開設地は、特別養護老人ホーム「ハピネスホーム・ひなぎくの丘」内にあります弥生町五丁目11番にございます保育園でございます。

 開設事業者は、社会福祉法人の武蔵野療園さんということになってございます。

 定員については、5人ということで、このうち地域枠が1人という形でございます。ちなみに、地域枠については、1歳が地域枠の対象になってございます。

 裏面のほうをごらんいただきたいと思います。開設につきましては、6月1日に既に開設をしているところでございます。

 その他といたしまして、必要な法令等に基づく意見聴取は既に終了しているということで御報告を申し上げます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続いて、4番、第三中学校・第十中学校統合新校校舎等整備基本構想・基本計画(案)についての報告を求めます。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 それでは、第三中学校・第十中学校統合新校校舎等整備基本構想・基本計画(案)について御報告させていただきます。(資料5)

 第三中学校、第十中学校につきましては、中野区立小中学校再編計画(第2次)に基づきまして、これを統合いたしまして、第十中学校の場所に統合新校を設けるというふうな計画でございました。さらに、この第十中学校の敷地を有効活用いたしまして、公共施設としまして(仮称)総合子どもセンター、(新)教育センター、図書館についてを併設するというふうな計画でございます。開設は、平成32年度を予定してございます。

 これまで、この新校舎及び公共施設に関しまして、基本的な考え方や配置案について検討を進めてまいりました。このたび、その検討結果を取りまとめましたので、御報告させていただきます。

 お手元にお配りしています別添の資料をごらんください。まず、ページの2ページから5ページでございます。施設整備に関する状況ということで、今申し上げたような第三中学校と第十中学校の統合の考え方、それからその統合に伴いまして、学校統合委員会の設置、それから両校の沿革等を記載してございます。

 統合新校になりましては、通学区域につきまして一部第十中学校の南のほう、青梅街道の南側と、若干北側一部も含めますが、そちらがこの統合に伴って第十中から第二中学校のほうへ通学区域が変更になるというものでございます。

 想定される学級数が5ページのほうに掲載させていただいていますが、統合の時点では大体9クラスぐらいというふうな想定でございます。これは、今申し上げましたように、第十中学校の一部の生徒が第二中学校のほうに通学区域が変更になりますので、それに伴うものでございまして、その後、大体二、三年は10学級ぐらいの想定になっておりますが、今後、将来的な生徒数の増加ということも見込まれますので、建築に当たりましては各学年5クラスまでの教室の想定をしてございます。

 次に、ページの6ページから11ページが、計画地周辺に関する状況の記載でございます。特に8ページをごらんください。この第十中学校敷地の建築条件でございます。西側が近隣商業地域、東側が第1種中高層住居専用地域ということでございまして、西側の近隣商業地域が容積率が400%、また高度地区、道路斜線、日影規制などがかなり条件がよいので、こちらのところにある程度の高さの建物を建てることが可能となってございます。

 9ページ、これは斜線制限図で、ちょっと見にくいのでございますが、真ん中のところに第十中学校の敷地を記載してございまして、左側のところが近隣商業地域の部分でございます。

 それから、10ページ、11ページは、この建築に当たりましての関連する法令等の記載でございます。

 次に、12ページから20ページが統合新校校舎等整備の基本的な考え方を記した部分でございます。まず、基本的な計画コンセプトでございますが、学校の統合と、それから公共施設の併設ということで、「みんなの学校」ということを基本的なコンセプトに考えております。それを踏まえまして、三つの方向性といたしましては、地域・学校・家庭と連携が図りやすい施設、それから多機能・高機能で長期持続可能な施設、それから統合と公共施設併設によるスケールメリットを活かした施設、この三つの方向性で検討してまいりました。

 次に、13ページのほうにその四つの機能という形でお示ししてございます。まず最初に、学校ということでございますので、生徒のための多彩な学習機能・日常生活機能を整えていくということでございます。日常的にICT利用が可能な普通教室、少人数教室、オープン化が可能な多目的教室、それからまた明るく清潔で快適なトイレスペース、そういったものなどを配慮してまいります。

 それから、地域の交流を育むコミュニティ・地域活動機能といたしまして、ユニバーサル・デザインの徹底ですとか、わかりやすいサイン計画、また既存の樹木を活かした環境作りなどを目指してまいります。

 それから、3番目といたしましては、区民の社会参加を促す生涯学習機能といたしまして、こちらのほうには区立図書館が併設されますので、区立図書館と学校図書館との連携、既に第三中学校のほうに芹澤文庫が設けられてございますが、こちらのほうは今回地域図書館のほうに設置をするように考えてございます。それから、区民の健康促進拠点といたしまして、屋内運動場と校庭の整備。

 四つ目が、地域の防災活動拠点の機能でございます。プールの水を利用した災害時対応のトイレですとか、一時宿泊対応とした武道場の畳の活用等々、地域の防災活動拠点としての機能も配慮するものでございます。

 14ページから20ページにかけましては、統合新校校舎等整備に当たっての具体的事項というふうに記してございますが、こちらの部分は5月16日の当委員会のほうで、子ども教育経営担当のほうから、第三・第十中学校統合新校校舎改築に伴う複合施設整備の基本的な考え方という形で報告させていただいております。その部分と同一のものでございます。

 ただ、18ページのほうで、この施設に当たりまして、後半の部分、④でございますが、複合施設の整備ということでの一定の方向性を示してございます。学校部分と他の施設との区分け、それから学校は施設全体の低層部を中心に考える、それから通学区域が拡大いたしますので、校門、昇降口の配置を配慮する、それから複合施設利用者と学校施設との出入り口等の配置について配慮する、それから屋内運動場、校庭、こちらについても地域への開放ですとか、避難所機能を踏まえた配置としていく。次に、(仮称)総合子どもセンターでございますが、子ども・若者とその家族が安心して利用できますよう、進入経路は相互に視界に入らない工夫を施すなどのプライバシーへの配慮、それから相談受付から相談へのワンストップ窓口の設置等、それから、次のページにありますけども、教育センターのほうの教育研究室や研修所と図書館との近接な設置という、そういった形での一体性を持たせるというふうなことなどを配慮してまいります。

 それから、セキュリティ機能につきましては、それぞれ学校、(仮称)総合子どもセンター、図書館の出入り口を分離いたしまして、相互に入れないような動線を設けていくということ、それから学校におきまして、学校開放の利用者が校内に立ち入ることのないよう、開放エリアとそれ以外のエリアに配慮する、それからそれぞれの施設の利用日や利用時間に応じたセキュリティ設備を検討するというふうな方向を基本的にしております。

 次に、21ページから33ページにかけてが全体の施設の計画になってございます。

 まず、21ページでございますが、全体の施設計画、これは中野区立小中学校施設整備計画の標準仕様に基づきまして、この第三中、第十中の統合新校の必要な施設を、コマ数を割り振ったものでございます。普通教室は、先ほど申しましたように各学年5、プラス予備教室1を設けまして、全体で18という数を想定しております。なお、教室自体も、既存の教室寸法が9掛ける7メートルになりますが、横を1メートル大きくしまして、9メートル掛ける8メートルの72平米というふうな設定でございます。

 それから、特別教室等につきましても、一部、技術室、それから家庭科室については、第一、第二を設けずに、1部屋で供用するというような形を想定してございます。こちらにつきましては、既に中野中学校でもこういう形で設けておりまして、特に問題はなくやれておるということですので、そういう形で想定しております。

 それから、あとは管理諸室は、そこに書いてあるような部屋を用意いたします。それから、屋内運動場、その他でございまして、大体コマ数でいきますと110.83、約7,980平米を基本としてございます。

 なお、またより効果的な機能については、引き続き検討してまいりますし、学校以外の機能につきましては基本的な考え方を踏まえましてさらに検討を加えて、施設の規模を具体化してまいります。

 22ページは、諸室の機能図でございます。学校部分につきましては、左側、学校エリアということで、下の四角で囲ってあるところは主に学校の部分のゾーンの基本的な考え方でございます。図書館エリア、相談支援エリアということで、図書館、相談支援エリアにつきましては、ここに書いてあるような部屋が必要であるなというふうな判断をしてございますが、これから説明いたします配置図の中ではまだ部屋の割り振りはしてございません。

 各所の計画でございます。配置計画といたしましては、基本的に校舎棟と体育館を南西側にまとめて、校庭を北東側に配置をする形でございます。それから、校庭も、現在の第十中よりも広く設けまして、大体トラック150メートル程度が確保できる広さを確保します。それから、あと、校舎棟は東向きを主体として、できるだけ日照、採光、通風が確保できるような形として整備いたします。

 それから、平面上といたしましては、普通教室は主に東向き採光、それから管理諸室は、ここでは一応低層階のほうに配置をしていこうというふうに考えています。それから、昇降口につきましては、第三中学校の地域が統合になりますので、敷地の北側・東側の通学や校庭の行き来が容易となるように配慮した配置を想定してございます。また、プールにつきましては、屋上のほうに配置しまして、プライバシーに配慮するつくりにします。

 あと、設備計画のところでは、体育館でございますが、こちらについては空調を設置するという予定でございます。

 24ページ、基本の配置でございます。今までのことを踏まえまして、まず校庭は東側、校舎、それから複合施設含めまして、西側と南側にL字型を条件として比較検討を行ってございます。なお、体育館につきましては、当初、今の第十中学校の体育館と同程度の体育館を想定してございましたが、中学校のほうから、やはりバレーボールのコートが2面とれて、要するに対抗試合のできる広さ、この確保をぜひお願いしたいという非常に強い要望がございました。そこで、当初よりも体育館自体は広い寸法をとってございます。

 それでは、25ページからが具体的な配置案でございます。三つ用意させていただいてございます。三つの違いといたしましては、主に南側の部分の配置が、どこに何を、何階に持っていくかというところの違いが大きな違いでございます。学校の校舎は、山手通りに沿った西側のところに、やや南北のほうに向けて建てるような感じでございます。

 まず、案1でございます。こちらは、体育館を南側の3階に、26ページの上の左側でございます、3階の部分に体育館を設置する案でございます。それで、1階と2階に総合子どもセンター、1階のところに、半分は武道場で、これは半地下を想定してございます。なお、1階のところでございますけども、南側と西側の建物の間が少し空間になってございます。これは、そこに、下に矢印でぐるっと回ってございますが、外周を走れるような構造にして、生徒さんの体力増強のほうに寄与できればというふうな形で、そこが通り抜けができるような構造でございます。

 それから、生徒の出入り口でございますが、北側のところ、北側の道と、それから東側のところに生徒の入り口を設けてございます。それから、いわゆる学校開放の利用者、それから給食の車等につきましては、山手通りのほうから入る形でございます。ここでは、図書館については西側の山手通り沿いから入る入り口を設けまして、総合子どもセンターは東側から入るというふうな配置でございます。

 建物のほうでは、南側のところ、3階に体育館を設置しまして、4階、5階部分については吹き抜けというふうな形でございます。それから、L字型の角のところが、4階、5階、次のページなんですが、6階に図書館を配置する案でございます。

 次に、案の2でございます。こちらは、今度は逆に図書館を1階、2階に設置いたしまして、体育館を南側の3階に設置しまして、あわせて武道場も3階に配置をした案でございます。総合子どもセンターにつきましては、4階、5階、6階のL字の角のところのフロアを使うというふうな想定でございます。

 また、ここでは教室棟のほうが、案1と比較していただきますと、案1では廊下部分だけなのですが、案2では廊下をやや広く設けまして、廊下の間に放送室とか印刷室とか、小さな部屋と、あとトイレなどもそこに設置して、やや余裕を持たせるということと、それから吹き抜けをその中に設けるような配置の計画案でございます。

 こちらでは、入り口は、生徒の入り口は先ほどの案1と同じで、敷地の北側、東側で設けてございます。それから、入り口につきましては、今度は図書館、総合子どもセンターにつきまして、分離はしてございますが、西側の南のほうから入るという形になってございます。

 次、案3でございます。31ページから33ページでございますが、こちらは、今度は2階に体育館を設置する案でございます。1階部分は武道場、これも半地下でございまして、クラブハウスという記載の下に矢印が右から左についておりますが、これはスロープを設ける形の半地下を想定してございます。2階のところに体育館を設けまして、その上は吹き抜けという形でございます。そのかわり、総合子どもセンターをL字の角のところに、2階、3階、4階、それから図書館を5階、6階、それから7階、8階、8階は7階よりかは日影規制の関係で若干小さくなってしまいますが、8階までは建設が可能だということでございます。

 こちらにつきまして、入り口のほうは2案と同じ形になってございます。生徒が敷地の北側と東側、それから図書館、総合子どもセンターの利用者につきましては山手通り沿いのほうから入っていただくという、そういった案でございます。

 34ページが工事計画でございまして、基本的にはこの基本構想・基本計画(案)が、案を取った段階で基本設計、それから実施設計ということで、平成29年度いっぱいをかけて設計をいたしまして、平成30年、31年度建設工事、平成32年度の供用開始を予定してございます。工事といたしましては、先に校舎の解体工事を行いまして、校舎の建設、それから校庭の整備というふうな順番でございます。

 35、36ページは、今後の留意点でございます。いろいろ検討していますが、まだ案の段階でございますので、今後どういうふうな点を留意していくかということでございます。

 まず、やはり学校、図書館、総合子どもセンターというふうな複合施設になりますので、各機能がわかりやすく、それからまた近隣の建物にも配慮した外観を計画していきたいというふうに考えております。また、できるだけ既存の樹木なども保存した形とか、歩道や近隣住宅に対しての配慮した外構計画、植栽計画なども行っていきたいと考えています。

 また、ここの近隣商業地域という用途地域のメリットを生かして、高度利用等、まだできるものはないのか、そういったものを引き続いて検討してまいりたいと思っています。

 また、先ほどトラックについては、150メートルは何とかとれるのですが、やはり見学スペース等がやや狭いというふうな御指摘も受けています。そういったところでは、そういった場合にどういうふうな配置がいいのか、そういったものをちょっと留意事項だというふうに考えております。

 それから、平面計画につきましては、やはり各施設、複合施設になりますので、セキュリティ計画をしっかりと検討していきたいというふうに考えています。

 また、校庭につきまして、現在でも冬季、やはり校庭がぬかるんで使えない時期があるというふうに学校のほうからも聞いてございます。そういった凍結対策、メンテナンス方法などの検討を入れたいというふうに考えております。

 それから、設備計画の中では、図書館の併設ということと、やはり中学校では一方で部活動など、そういったものもありますので、防音対策をしっかりしていきたいというふうに考えてございます。

 また、環境計画、これはいろいろな環境、太陽光パネルの設置ですとか、省エネ機器の選定など、そういったものを行いまして、環境に優しい施設というふうなことを目指してまいりたいと思っております。

 37ページ以降は資料編でございますが、まず37ページ、38ページは、統合新校校舎の改築に関しまして、第三中学校・第十中学校の統合委員会からの意見を掲載したものでございます。全部で9項目ございまして、避難経路の確保など、防災機能を含めた学校施設全体の機能性を高めてくださいということですとか、そういったものが掲載されております。

 それから、40ページ以降は、第三中学校・第十中学校の生徒、教職員、保護者に行ったアンケート調査でございます。そういったものの中で、いろいろな意見をまた今後の計画に反映させていきたいと思っております。

 長くなりましたが、説明は以上でございます。

委員長

 御丁寧にありがとうございます。

 それでは、ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

いさ委員

 この配置案についての質問なんですけど、配置案の1と3だと、図書館が上のほうに行っていて、1階部分にちょろっと図書館というのが出てくるんですけど、これ、どういうふうになっているのか、ちょっと説明をいただけますか。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 1階部分は、ほとんど入り口の、エントランスのような形になってございます。

いさ委員

 本当に入り口だけなんだ。これ、今までは図書館の議論の中で、ユニバーサル・デザインとか、アクセシビリティの話が出てきていると思うので、あまり上に持ってきてという形になると利用が減るんじゃないかなと思って、改めて聞いたんですけど、ちょっと2案でいったらいいんじゃないかなと思うんですけど、この点はいいや。それで、すみません、ちょっと次、今、最後のほうに出てきた降雪とか降雨という話、雪が降ったらみたいなお話が出てきたと思うんですけども、降雪とか降雨って、当然こういう形だと、本来南面して校庭があるのが普通だと思うので、学校って。その南側にこういう総合的な建物があるという図になると、当然心配されることだと思うんですけど、具体的な何か対策みたいのは今のところあるんでしょうか。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 現在の第十中学校の校庭も、既に中野坂上のビルの日影に入っていますので、そこがもう冬季になるとぬかるんで使えないというふうに聞いております。なかなか、どういうグラウンドがいいのか、土がいいのか、場合によっては人工芝ということも考慮に入れなきゃならないのかもしれません。まだ現時点では決めてはございませんが、そういったものを含めた検討をしてまいりたいと考えています。

いさ委員

 そこも踏まえてなんですけど、これ、校舎部分が、今校舎が建っているような感じで北側に建って、今西側の建物があるところに総合的なこの建物がいくような案というのはなかったんでしょうか。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 いろいろな案を検討する中で、現在の第十中学校の施設配置とほぼ同じ場所に校舎と、それからほかの施設を建てるという案も考えたんですが、やはり高さ規制がかかってきますので、上のほうに、校舎を例えば低層階に設けて、総合子どもセンターと図書館を上に設けるということは、高さ上は無理でした。そうなりますと、地下を全面的に掘った図書館か、総合子どもセンターかをつくらないとそこの中には入らないということで、やはりそうなってきますと、先ほど冒頭で申しました、西側の近隣商業地域のところをうまく活用したほうが高い建物を建てられるという結論になりました。

いさ委員

 つまり、用途地域がこうなっているからこうなんだという御説明だったと思うんですけど、結局それって、高い建物を建てるにはというのが先行していたように今聞こえました。結局、この学校をどうしていくんだというところで、何とか建て直して高い建物を建てることありきというのは、当初の出発点からちょっと違うんじゃないかなというふうに感じます。これは意見です。

高橋委員

 まず確認ですけれども、この1枚ぺらの御案内ね、今後の予定ですけれども、これが何か、あまりちゃんと説明されていなかったような。本当はこれが先じゃないのという感じなので、説明してください。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 ちょっと計画のほうの説明が長くなって申しわけございません。

 今後の予定についてでございます。まず、保護者ないし地域での意見交換会ということで、そこに記載しておりますように、6月30日、7月2日、7月4日、記載の時間で各会場で行う予定でございます。また、あわせまして区報、ホームページによる周知、6月20日号を予定してございます。それからあと、各地区町会長会議のほうにも関連するところにお伺いしまして、説明させていただこうと、そしてまた意見をいただこうと思っております。

 それを踏まえまして、最終的な案を取れたものを、8月をめどに策定してまいりたいと思っております。それが決まりました段階で、基本設計・実施設計を、28年10月から29年度にかけて、冒頭でも申しましたが、校舎の建築工事を平成30年、31年、32年度に供用開始というふうな予定でございます。

 なお、現在第三中学校のところで平成30年の4月から統合新校を開始するということで、今現在それに向けての改修工事を行っているところでございます。

 申しわけございませんでした。

高橋委員

 すみません。どうもありがとうございます。

 確認させてくださいね。この今後の予定で、とりあえず皆さんから意見をいただきます。そして、各関係団体さんにも説明をします。一応、8月には、まとめられるところまではまとめようという考えだと思うんですけれども、基本設計と実施設計は10月から29年度の早いうちということだけど、私たちに、8月の策定された後、いつごろ報告してくれるのかをまず聞きたいと思います。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 8月の策定した時点で、閉会中の委員会がもしあれば、そこのところで報告させていただきたいと思っています。

高橋委員

 大切なことなので、3定もありますけれども、その前にもしその日程調整ができて、委員会が開かれるようであれば、ぜひ早めにお知らせしていただきたいと思います。

 それから、さっきいただいた冊子の最後のほうの37ページの統合委員会の方たちの意見の中にも、本校が複合施設となる特性を考慮して、標準仕様にとらわれずという、もう大変ありがたい御配慮をいただいていることがありますから、学校施設ではあります、しかし、新しい複合施設になっていくんですというところをしっかりと踏まえながら設計していってもらいたいわけですよ。今までかつてないものが建つわけですから、これが坂上にできた新しい統合新校で、複合施設も入っているんだって、やっぱりすごいねというふうに、中野のシンボル的な学校と施設になるような計画をしていってもらいたいので、ぜひそのような考えを持っていって行動していただきたいですけど、大丈夫ですか。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 統合委員会の方からも非常に貴重な御意見、本当にいろいろこれまでもやっている中でいただいておりますので、そういったものを反映した形での設計を目指していきたいというふうに考えております。

日野委員

 この配置案、1、2、3とあるんですけども、ちょっと設計には素人なので、本当に単純な疑問なんですけども、案1では総合子どもセンターの上に体育館、それから案2でも図書館の上に体育館が来るんですけども、これ、設計上騒音とかそういうのって問題ないものなんでしょうか。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 設計上的には、やはり防音対策というのはかなりしっかりしていかなければならないというふうに考えてございます。

日野委員

 ちょっとその辺、私も素人ですし、あとはこの保護者、地域での意見交換会などでは、主に学校についての意見等出ると思うんですけども、この総合子どもセンターとか図書館の専門的な方の意見、もしくは、もうこの設計にそういった方がかかわっているのか、また今後かかわる予定があるのかというのをちょっとお聞かせください。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 地域での説明会は、やはり今、委員がおっしゃられたような学校のほうを中心となってくると思います。今、こちらのそれぞれの案にも、まだ図書館と、それから総合子どもセンターのところの部屋の割り振りはまだ設けてございません。これは、今いろいろなところを教育委員会の中でも視察にも行ったりして、どういうのが一番いいのかという、それからフロアも少し分かれたりもしますので、利用者の方の動線等も踏まえたところがちょっと今回の段階ではまだお示しできていませんが、それも踏まえて、近々に整備していきたいというふうに考えてございます。

日野委員

 いろいろな配慮というか、考慮が必要だと思うんですけども、それでもう一つだけ、案1のところで、東側のほうですね、入り口、生徒の入り口と総合子どもセンターの入り口がもう隣り合わせな、道路から入るとき隣り合わせな感じになっていると思うんですけど、これは確かに分かれているんですけども、すごく近過ぎるとも思いますし、やっぱりこの辺も、当初からあったように入り口を分けるという部分では、もっと何か、絶対顔を合わせないようにしなければいけないのかなというふうにも思います。改めてなんですけど、その辺もしっかりと考慮されるんですよね。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 総合子どもセンターの入り口をどちらに設けていくかということも、結構これを出すまでもかなり議論がありました。一方で、一つには、いわゆる普通のというと言い方があれですけど、一般の相談に来る方もいらっしゃるので、東側の道路というのはあまり交通量も、やや横道になってしまうので、やはり山手通り沿いを生かしたほうがいいのではないかというふうな意見もございました。そうなってきますと、今度入り口の中でどういうふうに動線をその利用者ごとに設けていくかということもちょっと検討する余地があるかなというふうに考えております。それも含めた検討をもう一度、ここの部分は検討しましてお示ししたいと思っています。

久保委員

 いろいろプライバシーに配慮してくださいということで、この委員会でも申し上げてきて、本当に工夫をしていただいたんだなと思うんですけれども、これ、3案、今ありますよね。3案あって、さっき部屋の割り振り等はまだこれから考えなきゃいけないということで、三つの中から一つを選ぶという考え方なのか、そうではなくて、この示していただいた中で、それぞれのまた特質を生かしながら一つに積み上げるというか、その辺はいかがですか。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 今のところ、お示しした3案で、いろいろ検討する中で、例えばそういった一つの案のいいところをうまく導入できれば、そういったものができればそういった形でお示しすることもあり得ると思います。

久保委員

 それぞれにちょっとずつ違っていて、どれがいいのか、その利用者の立場に立ってとか、また管理をする側にとってどっちがいいのかというのがわからないところなんですけれども、体育館の上が2階部分ぐらい吹き抜けになっていますよね。体育館の天井高というのはどれぐらいになるんですか。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 おおむね2階部分ぐらいになってございます、吹き抜けのところ。

久保委員

 何メートル。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後2時27分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時27分)

 

 他に質疑はございますか。

久保委員

 それで、プールを屋上にということで、これもプライバシーとかいろいろ考えてこういうことになったんだとは思うんですけれども、プール自体は開放型にするというような発想は今までなかったですか。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 プールにつきましては、現在も十中、三中とも開放してございませんので、そのまま学校の使用ということを中心に考えてございます。

久保委員

 二中のほうの開放などもあるので、あまりそういったニーズは特にはなかったということなんでしょうかね。そうですね。

 このいろいろな中で、例えば案2のところがありまして、学校を取り囲むように西側と南側に建物がありますよね。ここは、本当に校舎と明確に分かれるという意味で、校庭の中にもほかのエリアからは、要するに学校の校舎側以外からは入れないようなつくりになっていると、そういうことでいいんですか。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 そういうふうな形を想定してございます。

久保委員

 備蓄倉庫等もあって、災害時には当然この拠点に学校というのはなっていくわけですけれども、その場合に、この備蓄倉庫等に当然いろいろなものを取りにとか、いろいろ想定をされることがあるかと思うんですが、災害時について、ここが避難所になったときには緊急対応としてこの南側建物、西側建物というのが役割を明確にしたりとか、そういったことも何か工夫はされているんでしょうか。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 避難所機能といたしましては、それぞれの案の中に出ておりますが、まず武道場がございます。1案と3案は武道場を半地下のところに設けておりまして、2案では武道場を体育館と同じ3階のところに設けてございます。そこは、畳は敷けますので、避難所としての一つの機能を果たせるというふうに考えています。それから、体育館がそれぞれの案では2階か3階のどちらかに設置されます。どちらかといいますと、避難関係のものは南側のほうの施設に集中したい、そちらのほうで使うというふうな形を想定してございます。

久保委員

 今回、熊本でも、避難をされるスペースと学校施設とのあり方みたいなことがいろいろ言われてきたので、そんな点でも大変工夫がされているのかなと思いますが、学校の図書館と地域開放型図書館のというようなさまざまお話があった中で、案1については学校図書と図書館というのが、行き来が唯一できる案になっているのかなというふうに思いますけれども、この辺のところで、これは案1だけがこうなっているわけですが、考え方としては、完全に分けてしまうという考え方と、案1のように相互に――相互ではないんでしょうね、学校側からは図書館のほうに入れるというようなことなのかと思うんですが、その辺のところで明確にこの学校の中でどちらを選択するというようなことではなくて、今のところはどちらも案としてあるという、そういう考え方ですか。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 委員の御指摘のとおりです。学校のほうと、実際その学校図書館と地域図書館との利用の仕方ということはもう少し協議していきたいというふうに考えております。

久保委員

 先だって、一般質問の中でも、今後の児童相談所の移管について、要するにこの学校の機能、ここにさまざま入ってくる複合施設の機能についてお伺いをしたところなんですけれども、きょうのところはこの基本計画ということで、校舎整備についてだと思うんですが、今後この中に設けられていく機能それぞれについては、何か御報告というのはあるんでしょうか。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 先ほど申し上げました8月末をめどに案を取ったもののところでは、配置のほうについてもお示しをしたいというふうに考えております。

久保委員

 配置はそうですよね。要するに機能面という点で、どのような事業が展開されるのかとか、そういったことについて詳細なる御報告というのは、この場面ではなくて、また今後違う形で御報告はされるんでしょうか。

神谷子ども家庭支援センター所長

 今後、部屋割り等の配置を検討するに当たりましては、当然中の業務をどのように具体的に行っていくのかといったところについて整理をした上での御報告となるかと思いますので、時期についてはいつということは今申し上げられませんけれども、そういった整理を行った上で、案を取った基本計画の中にきちんとした形で反映させていきたいと考えております。

浅野子ども教育部副参事、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 先ほど保留にした件につきまして、体育館の高さについての久保委員からの御質問でしたが、高さといたしましては12メートルございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 続きまして、5番、平成28年度中野区教育委員会「学校教育向上事業」研究指定校についての報告を求めます。

杉山教育委員会事務局指導室長

 平成28年度の「学校教育向上事業」研究指定校を御報告いたします。

 「学校教育向上事業」研究指定校は、中野区の教育課題について積極的に実践、研究活動に取り組むものです。研究期間は2年間です。

 資料(資料6)をごらんください。上の枠で占めさせていただいている学校が2年目、8校、下の枠が1年目、7校の指定校です。

 表左側に研究主題を示させていただきました。研究主題の視点、研究課題につきましては、小中連携教育、学力向上、心の教育、特別支援教育などでございます。それぞれの研究課題に取り組み、研究成果を区内の学校に発信するために、2年目の指定校は研究発表を行います。表右側に研究発表日を示させていただいております。おおむね12月から2月に研究発表の予定です。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、6番、その他で理事者から何か報告はございますか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 それでは、私のほうから口頭におきまして、南中野区民活動センター及び南部障害児通所支援施設の開所式について御報告申し上げます。

 新しい移転後の南中野区民活動センター及び南部障害児通所支援施設、通称ゆめなりあにつきまして、開設に伴って合同で開所式及び内覧会を開催いたします。

 まず、開所式でございます。開所式につきましては、9月4日日曜日午前10時から、新しい南中野区民活動センター3階の多目的室において開催いたします。また、内覧会でございますが、同日、9月4日午後に内覧会を予定してございます。

 御案内状の送付につきましては、7月下旬に子ども文教委員会委員はじめ招待者に送付を予定してございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りをいたします。

 お手元の資料(資料7)のとおり、閉会中も継続審査とすることについて御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後2時36分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後2時39分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は8月30日火曜日午後1時からということで御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。

 また、次回の委員会において南部障害児通所支援施設ゆめなりあの視察を行いたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。

 本日の日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で子ども文教委員会を散会いたします。お疲れさまでした。

 

(午後2時39分)