平成28年06月20日中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会(第2回定例会)
平成28年06月20日中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会(第2回定例会)の会議録

中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会〔平成28年6月20日〕

 

区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 平成28年6月20日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後200

 

○閉会  午後3時07

 

○出席委員(1名)

 篠 国昭委員長

 羽鳥 だいすけ副委員長

 ひやま 隆委員

 内野 大三郎委員

 内川 和久委員

 甲田 ゆり子委員

 いさ 哲郎委員

 佐野 れいじ委員

 南 かつひこ委員

 小林 秀明委員

 森 たかゆき委員

 石坂 わたる委員

 市川 みのる委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 山本 健一

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一

 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 小林 裕幸

 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(交通対策担当) 伊東 知秀

 

○事務局職員

 書記 亀井 久徳

 書記 冨士縄 篤

 

○委員長署名


審査日程

○陳情

 〔継続審査分〕

 第2号陳情 中野駅前南口再開発計画を成功させる対応について。

○要求資料の提出

 1 要望書について(中野駅周辺地区整備担当)

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後2時00分)

 

 本日の審査日程について御協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時01分)

 

 本日の審査は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進め、第2号陳情の審査においては、要求資料の提出の1番が本陳情に関する資料の提出となりますので、陳情を議題に供した後、一旦保留とし、要求資料の提出を先に受け、その後、改めて陳情の審査を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 第2号陳情、中野駅前南口再開発計画を成功させる対応についてを議題に供します。

 審査の日程の協議の際に確認しましたが、本陳情に関する要求資料の提出がありますので、審査を一旦保留とします。

 それでは、本陳情に関する要求資料の提出を受けたいと思います。要求資料の提出1番、要望書についての報告を求めます。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 関係した要望書として、お手元にあります別紙要望書、中野区長田中大輔様ということで、四角の中のタイトルに「中野2丁目地区の全域の街づくりの推進を要望致します。」ということで、中野駅前南口町会会長ほか、連名で提出されているものでございます(資料2)。

 趣旨としましては、タイトルにございますように、中野二丁目の再開発だけにとどまることなく、中野二丁目全体のバランスのとれた開発を期待すると、そういった趣旨のものでございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で要求資料の提出について終了します。

 それでは、先ほど一旦保留しました、第2号陳情、中野駅前南口再開発計画を成功させる対応についてを改めて議題に供します。

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

市川委員

 前回のこの陳情を審査した席上、私どものほうから要求をしました要望書、御提出をいただいてありがとうございます。質疑の参考にさせていただきたいと思います。

 また、正副委員長におかれましては、陳情文書表の第3番、趣旨の3項目に当たる現地の視察については、過日お取り計らいをいただきまして我々委員が全員そろって現地の視察ができました。まことにありがとうございました。

 それで、私どもは、この趣旨の1番と3番については、1番のこの当該地域、要するに中野二丁目、この陳情者がお住まいを持っていらっしゃる中野二丁目23番の街区を中心とした東側の隣接街区についてのまちづくりについては、私が昨年の第3回定例会で本会議質問で区長にお尋ねをしております。その本会議の席上で、区長は、中野二丁目の再開発事業に合わせて、東側のまちづくりについては積極的に協力を惜しまないという趣旨の答弁をしておりますが、間違いありませんね。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 東側だけに限らず、中野二丁目再開発の推進とともに周辺地区のまちづくりを進めていくという区長の答弁、それから区の方針はそのとおりでございます。

市川委員

 ということは、これも昨年の第3回定例会だから半年以上も前になるんですけども、もうその段階で、この1番の趣旨については大体区側の見解は伺っております。したがいまして、この1番というのは、私どもとしてはもう賛意を表していいわけですね、これはもう賛成なんです。

 それで、3番についても、これは陳情者の意思を尊重して、我々は現地を視察に行ったわけですから、それで現状を把握させていただいたわけですから、やはりこれももう既に達成していると言って間違いないと思うんですね。

 だがしかし、2番の道路の問題、これについて、道路がどのような形状でこの東京都住宅供給公社の敷地から大久保通りまで南北で抜けていくんだろうかということを現地で拝見をしたときに、またいろいろ過去のこの資料の中に掲載されている交通動線等のこういったパーツ、こういったものを拝見した中でちょっと確認をしておきたいことがあるので、その点についてちょっと質問させていただきたいと思います。

 この区画道路については、いわゆる土地区画整理事業の中で行われると伺っております。そもそも土地区画整理事業というものは施行主体者というものがいるわけですね。それで、今回の場合は、これは組合施行ということになるんだと思うんです。他にどういう施行主体者があるのか、それをお尋ねします。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 土地区画整理法に基づく土地区画整理事業については、土地区画整理組合による施行のほか、主なものとしては地方公共団体、例えば、東京都による施行といったものがございます。

市川委員

 そうですよね。組合で施行する場合は人数にきちっと制限があって、7人以上の地権者が協同してこれを施行する。そしてまた、定款や事業計画を定めて、東京都の場合は都知事の認可を受けてこれを施行するということになっているわけですね。だから、既に認可をいただいたわけだから、受けたわけだからこれはもう施行していいですよという格好になっているわけだ。それで、桃丘小学校の跡地のように、あれはUR施行ですよね。準公共団体的な施行、公共施行と言っていいんでしょう。そういった公共が施行する場合と二通りあります。それで、桃丘小学校なんかの場合は、あのいわゆる用地の中の道路といった基盤は、区が責任を持って負担をして、その道路の整備をします。それで、あと残ったますについてはURさんがいわゆる土地区画整理事業の中で減歩をし、その土地の地権者に、あの桃丘小学校の跡地を活用して全体のまちづくりの整合性を図って西口の駅前広場をつくります、こういう計画になっているはずですね。それで、道路をつくるのは中野区であるという認識で、あの中野三丁目の場合はいいですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 URにしろ、地方公共団体施行にしろ、土地区画整理事業の中で整備する道路については一般的に土地区画整理事業の事業主体が整備することになっております。

市川委員

 そうすると、事業主体が整備するということになると、この中野二丁目の再開発事業における土地区画整理事業の中での事業主体者というのは、先ほどのやりとりの中であったように組合施行ということになるわけですから、その施行主体者は組合ということになりますね。そうすると、その南北の道路、千光前通りから大久保通りまでの道路は整備する、その費用の負担等は組合が持つという認識でいいですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今、御質問にございました南北主要区画道路については、これは土地区画整理組合の負担で土地区画整理組合が整備するものでございます。

市川委員

 その道路は組合が整備する。陳情者がメリットがないと言っているあの擁壁についても、擁壁という構造物も組合がその費用を負担する、そういう認識でいいですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今、委員がおっしゃったとおり、擁壁、その他についても土地区画整理組合の負担で土地区画整理組合が整備するものでございます。

市川委員

 いわゆる市街地再開発事業と土地区画整理事業のエリアというと、我々の認識からすると、東京都住宅供給公社といわゆる駅前にあるノイビル一帯とそれから西松建設の旧社宅と、大体そこいらまで入るわけだ。すると、南北道路がずっと南に下っていった場合、そこから先、いわゆる郵便局、郵政の用地から向こう側というと民地もあったわけだ。それを今買収して、今度道路用地として使うわけでしょう。その道路用地までも組合が負担して道路の整備をするんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 土地区画整理事業の中の、例えば、南北道路、これは、委員おっしゃるとおり、大久保通りに至るまでの部分について、用地については土地区画整理組合が減歩によって生み出すと、それから整備費については土地区画整理組合が負担して整備するというものでございます。

市川委員

 そうすると、もうちょっと突っ込んで聞きますけども、この道路をつくると、地下に埋設物があるじゃないですか。そういった、例えば、上下水道だとかガスだとか、それから電線の共同溝だとかいった、そういうインフラストラクチャーがあるでしょう。そういうものだとか、それから、あそこのパースの中にあった東西を渡しているデッキ、橋とか、それからエスカレーターとかエレベーターとかあるじゃないですか、そういうものも全部組合が負担するという認識でいいんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野二丁目の開発については、土地区画整理事業と市街地再開発事業を一体的に施行をするという特殊な形をとっております。それで、公共施設については土地区画整理事業側で整備する形になってございます。したがって、その道路、それから道路の中に当然のことながら上下水道、それから一部、南北道路についても既存の道路があります。そういったものの中にあるものを移設するとか、そういったことも土地区画整理組合の負担で施行するということになってございます。

 それから、市街地再開発事業のエリアの中のものについては、これはまだこれから組合設立ということで資金計画等を作成するということになってございます。それで、一部補助金等が入ってくる可能性がございますが、基本的に市街地再開発事業のエリアの中のものは組合の負担で組合が整備するという形になってございます。

市川委員

 堀江高齢者福祉センターのあった、あの用地が公園になるわけなんですけども、あそこの整備費用も、そうすると組合が負担するのか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 堀江敬老館の敷地の部分については、将来の公園となりますが、その公園の整備費用は土地区画整理事業、すなわち組合で負担して組合が施行すると、整備するという形になってございます。

市川委員

 すると、その工事の費用は負担をして、これ、後に運用して、それを利活用していくでしょう。それで、先々の負担というのは、これはどうするのか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 土地区画整理事業で整備する、例えば、南北主要区画道路、それから今御質問があった公園、これについては、整備は組合でやって、その先は、例えば、道路については道路管理者、主要区画道路については中野区、それから公園についてもこれは中野区でございますので中野区で管理していくことになります。

市川委員

 すると、後の管理は中野区がします。それで、整備をして、その工事が終わるまでは組合の責任です、こういうすみ分けができているわけでしょう。それで、その工事費用の助成というのも土地区画整理事業の中に事業助成というものもあるわけでしょう。それから、公共施設、いわゆる道路、公園の工事助成というものがあるじゃないですか。そういう助成というものも、もちろん組合ばっかりが全部負担するというわけじゃなくて、たしか再開発、土地区画整理事業、あわせて、あのエリアの、例えば、南口の駅前広場なんていうのは拡張するじゃないですか。そうしたら、たしかその工事費の助成が都だかから出るんじゃないかなと僕は認識をしているんですけども、そういった公費で負担、助成をする箇所もあるんでしょう、現に。今、南北道路の話をしているんだけども、全体的に見た場合はあるんですね。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今、委員のほうから御指摘があったとおり、中野二丁目の区画整理事業の中で補助金が入るのは南口駅前広場だけでございます。それ以外の主要区画道路、それから公園、その他については、これは補助金等一切入らずに、組合の負担で組合が整備するというものでございます。

市川委員

 ということは、組合ということは保留地の処分の処分金で負担をするという認識でいいんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 委員の御指摘のとおり、ことしの5月12日に組合設立の認可を受けてございます。その中の資金計画を見ればわかるんですが、収入としては、南口の東京都からの補助金、それ以外については保留地の処分金、それで賄う資金計画になってございます。

市川委員

 わかりました。ちょっと私ども、こういった道路、公園というものは公共の側が責任を持って工事の費用を負担するのかなというふうに、ややもしたらちょっと思いがちだったんですけども、その点をこの質疑で確認したかったんです。それで、今回、この二丁目の区画整理事業については、道路、公園といった基盤整備は組合側がやります、その工事費の負担は組合側が出します、後の管理は中野区がやります、こういうことですよね。これははっきりしました。

 それで、公費が投入されるのは、南口の駅前広場、この基盤整備にはこの工事費として助成金が出ます。これもわかりました。

 それで次に、この主要区画道路、南北のこの道路の、その協議をする、この道路をつくるのに今まで設計をして、ああいう絵を描いているわけだ。それで、設計したああいう絵を描いているがために、陳情者のほうから、こういったようなまちを分断するような計画はやめてくれ、設計変更してくれという陳情が出てきているわけだよ。私たちのまちには何のメリットもないんだ、こういう陳情が出てきているわけですよ。それで、この絵を描いたりするときの、設計をしたりするときの協議というものをするよね。その組合側の設計士さんが協議をします、協議先の機関というものはどういうところがありますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 こういった大規模開発をするときは、協議、それから調整を計画段階、設計段階、それから実際に工事をやるときもいろいろと協議等をやるわけなんですが、この南北主要区画道路については、既に協議先として、例えば、交通管理者として警視庁、それから所轄の中野署、それから道路についてでございますので、東京都の、例えば、街路計画課とか交通企画課、それから東京都の建設局の第三建設事務所等々と協議をしているところでございます。あと、道路でございますので、当然その中に入ってくる供給処理施設、インフラ、そういったところとも協議をしているところでございます。

市川委員

 協議をしている最中ということでいいわけですね。そうすると、今出した原案がありますよね。これは中野駅周辺地区等整備特別委員会に、これは平成26年、2014年5月14日に提供されている資料の中に、こういった中野二丁目再開発地区の交通動線についてという絵があるわけですよ、こういう絵があるわけ。この図面、いわゆる設計の図面を描いたと、これを一つの原案、たたき台にして、今、答弁にあったような関係機関と協議をしている最中なんですという認識でいいんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 先ほど申し上げましたように、計画段階、設計段階、何層にも協議をしていくわけなんですが、既にこういった歩行者動線、要するに、南北主要区画道路をまたいで、道路を横断歩道ではなくて、いわゆるユニバーサルデザインといいますか、バリアフリーで駅方向につなぐというようなことは、既にこの平成26年に議会報告した当時に協議をしているものでございます。

 それで、現段階はどういうことになっているかといいますと、既に土地区画整理事業については事業化しています。事業化していますから、例えば、これから工事を入るための道路の使用とか、そういった実施段階の協議に入っているということでございます。

市川委員

 それはそれでいいんだけど。じゃあ、この平成26年に提供されているこの資料、もうこれ、2年前ですね。それから、さまざま関係機関との協議をしているさなかにだよ、組合とその近隣、例えば、この南北道路についての在り方はこうなるんですよっていうような、近隣との組合側からの説明会があったとかいうんだったらまだわかるんだけども、これはどうも私どもが話を聞いていると、この再開発の組合と土地区画整理事業の組合の中で話が進んでいて、また中野区もその組合員の一人、一員なわけですよ。この中で話が進んでいて、なかなか隣の街区には情報が伝わっていないと僕は思うんだよ。それでこういったような、なぜこういうことが突如として起こるんですかというような陳情が提出されてきたんじゃないかと思うんですよ。なぜ今までこういったことの説明がなされていないの。それは中野区がだよ、最初に地区計画の線を引いて、中野二丁目の再開発、土地区画整理事業のその一環として23番街区まで全て用途・容積を見直します、地区計画をかけますという線を引いておいて、それを何の説明もなしにぷつっと切ってしまったのと同じことを、この事業を進めている最中でもやっているんじゃないのかって見えますよ。その点、どういうふうに思いますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 確かに昨年の3月に、土地区画整理事業、それから市街地再開発事業、それから話題になっているブリッジとかそういったものについての地区計画の都市計画決定がされてございます。しかしながら、事業が認可されるまでは組合さんも準備組合ということで任意の団体であって、まだきちんとした法人格を持っていないんですね。それで、今年の5月12日に公法上の法人格をとりましたから、そういった意味でいうと、これからそういった説明をきちんとやっていく、そういうベースができたのかなというふうに私は考えております。

市川委員

 任意の団体であれ、認可を受けた団体であれ、やはりそういう用意周到な準備というのは、これから9年だか10年だか長い時間にわたってこの工事というものはあるんですよ。途中に東京都住宅供給公社のあの敷地、あれは人工地盤でつくった敷地ですよね。あの人工地盤、要するに、人工地盤をつくる敷地ですよね。人工地盤をつくらんがためにあそこの土砂を排出しなきゃいけないわけだ。それを考えただけでも工事車両はどのくらいの規模になるだろうか、それこそ何万立米という土をあそこから運んで出して、それでその空間を生み出して、そこに人工地盤をつくって、その上にずっと建物が伸びていくわけ。もちろんパイルも打つんでしょうし、そういうものができるんだけども、そういう構造物をつくらんがために、それだけの土を排出しなきゃいけないんだよ。それの工事、それだけのトラック、ダンプの行き来だって、今後ある。それから、暫定の自転車の駐車場だってあそこにつくらなきゃいけない。その自転車の出入りだって、今後当然出てくる。そういう全体のこの事業が進んでいく上での工程の中で、今これをやっています。だけど、その9年なり10年の計画の中で全体を見た、この長期的な工程はこうなっています、今はこの段階です。全体的な中でこうなっています、今はこの段階です。こういうような説明が、任意の団体であれ、認可を受けている団体であれ、組合であれ、普通は御近所同士というものはそういうものをしながら、こういうものは自分がやろうとしたら、円滑に進めていこうとするならば、そのやはり責任者たるもの、担当者たるものが、何を言われようが、やはりきちっとした説明をしながら事を進めていかないと、せっかくこの組合が自分たちで減歩して、そしてその中から生み出したお金を使って道路までも整備する、擁壁までもつくる、そこまでも負担して地域貢献をする、そういったことが水の泡になっちゃうじゃないですか。そう思わない、どう思いますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野二丁目の区画整理事業については、事業期間が平成36年度までになってございます。これから約9年間の時間をかけて事業を進めていくわけなんですけど、ある意味、土地区画整理事業、それから市街地再開発事業というのは時間軸として非常に難しい部分がございます。そういった事業が整備後には非常に地域にメリットがあるとしても、その期間大規模な工事をずっと施行しなくてはいけないという、時間軸のメリットがすごく後に来て、工事とか振動とかそういうデメリットが先に長期間来るということがございます。今、委員のお話があったように、中野二丁目土地区画整理事業については西松建設が業務代行者として決まっております。そういった、いわばプロの建設会社の方が事業のメリットの部分、もちろん工事をするので、その工事に関係する御説明は地域の皆さんに理解と協力を得るために必要だと思うんですが、この事業のメリットの部分についても、もちろんそれを実現するのは8年後とか9年後になるんですけど、そういったこともきちんと周辺の皆さんに御説明していくことが重要かなというふうに考えております。

市川委員

 今日提供していただいた資料ね、これ、中野駅前南口町会、もみじ山共栄千光会、それから中野南口駅前商店街、それぞれ会長から3名の連名で「中野2丁目地区の全域の街づくりの推進を要望します。」と書いてあるわけだけど、この中にも「2丁目地区の再開発を出発点と捉え」という表現が出ているのでね、それで、「街全体が更ににぎわいを増すことを希望し、周辺住民も又良好な住宅環境を維持しつつも、駅周辺のにぎわいの増加を望んでいます。」って書いてくれている。「つまり、商業地はよりにぎやかに、住宅地はより暮らし良い住環境の実現をとメリハリの利いた街を望んでいると言えます。」と書いてあるわけ。これね、やはり再開発の計画、それから土地区画整理事業といったこの事業が中野二丁目全体の起爆剤になってほしいという要望書なんですよ。決して、まちの中のいわゆる利害関係というかな、対立軸になってほしくないという要望書なんですよ。今のまま放っておいたら、再開発をしている事業者側とその周辺の住宅街に住んでいる住民との間にあつれきが生まれてしまって、このまち全体がなぜか二分されているような、お互いが顔を合わすのも嫌なような、顔を突き合わすのも嫌なような、そういう雰囲気が生まれかねないような、私はそういう予感がするんですよ。だから、もっとこの組合側がやはり近隣の住民の皆さんに、最初は、例えば隣接しているところからスタートしても、そこからエリアを徐々に広げつつ、近隣の皆さんに説明をしていくということは大事だと思うんですが、それは区側から強く言ってほしいんだけども、強く今まで言っていないと思うんだよね、していないんだと思う。中野区も組合員の一員なんだよ。だから、組合のその担当者、いるわけでしょう。今、事業主体者は西松建設さんだ。だったら、西松建設の担当者に、どうあれ、きちっと近隣の前に出て、今こういう計画です、こういう予定です、こういう工程ですというものをきちっと説明する機会をつくるべきだと思うんだけど、強く言ってほしいんだけど、どう思いますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 委員がおっしゃるとおり、中野二丁目区画整理事業は公共施設の整備等で地域への公共的貢献が非常に大きい事業だと思います。業務代行者の西松建設に対してはそういった申し入れをして、そういった事業のメリット部分、ポジティブな部分についてもきちんと地域に説明していくよう申し入れたいと思います。

市川委員

 陳情者は、この趣旨の2番の中で、最後のところに、この道路から当該用地に車は入れずメリットがないって言っているんだよ。メリットはないんですよ、この計画の図面から見たら。

 それで、もう一回言うけども、歩行者用の通路5号ブリッジ、あるでしょう、これを渡さんがために、あれだけの急勾配をつくって擁壁をつくるんじゃないかっていう解釈がされがちなんですよ。これは私どももそう思う。もしあのブリッジがなければ、もう少し勾配を緩くして東と西の行き来が平面交差でできるんじゃないかっていうようなイメージをこう描くわけですよ。ということはどういうことかというと、そのいわゆる比較検討。この歩行者通路5号だったよね、あのブリッジ、これの比較検討。要するに、あるとないについてのメリット、デメリットの整理をしてほしい。そして、周辺への説明をしてほしい。組合側にこれだけ言ってほしいんですよ、まず今。これ、陳情かかっているから、今すぐに。それで、その結果、メリットがあるんですというなら、どういうメリットがあるのか、それからメリットがどちら側にあるのか、そこのところをきちっと組合と申し入れて話した上で、協議をした上で近隣の住民の人に、まずはいいですよ、南北道路沿道の人たちに説明してあげてほしいんですよ。そして、この要望書を提出してくださったそれぞれの会長3名、代表者にそういう説明をしてあげてほしいんですよ。どう思いますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今、南北主要区画道路の上にかかっているブリッジについてのお話だと思うんですが、それも含めてどういうふうに歩行者動線がきちんと整備されているか、その他にも人工地盤のところにエレベーターをつくったりいろいろやってありますので、そういった事業のいい面をきちんと地域に説明するよう申し入れたいと思います。

市川委員

 質疑のお時間をいただいてありがとうございました。

 それで、先ほど冒頭申し上げましたように、私どもは、趣旨の1番についてはもう区長答弁で答弁をいただいていますから、これはもう達成していると思っています。3番も、もう現地の視察はしましたから、これも達成していると思っています。ただ、2番の道路問題については、まだ設計の変更が可能な段階でどこまで自分たちのやることができるのか、またこの今言ったいわゆるメリット、デメリットの問題等々、組合側ともよくお話をしてほしいと。それから、その中で組合側に、これはこの陳情がどういう結果、私どもが出そうが出すまいが、今後ずっと続いていくんですよ。これから9年と先ほどおっしゃいましたけど、9年って長いですよ。その間に様々なことがあるんですよ。その間に近隣の皆さんはその都度その都度振動音だとかもちろん騒音だとか、それから交通量の増加、工事車両の増加、そういったものに不自由を感じるはずですよ。大変な不自由を感じるはず。そういったことを相当な覚悟をしてこの事業に望まないと、事業が途中で止まりますよ、甘く見ていると。いいですか。中野四丁目東地区の再開発事業をやったときに、周辺の住民とのトラブルを解決せんがために20年かかったんですよ。いいですね。組合を設立してから20年かかった、そういうことになりかねませんよ。そういうことにならないように計画どおり進めて、かつ円滑にこの中野二丁目全体のまちづくりがこの事業によって非常に良い効果を現してくれる、なかのZEROホールまでの間の千光前通りが歩きやすい歩行者空間になっていく、そういうことをやはり望んでいるわけですよ。

 それで、もう一つ質問しておきます。千光前通りの道路沿道のまちづくりなんだけども、この道路沿道のまちづくりについては、何か東京都が補助をしている事業の事例といったものは東京都内にあるかないか、それは吉田さんがつかんでいる限りでいいですけども、ちょっとお尋ねしておきます。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今の委員の御質問の適切な答えになるかどうかわからないんですけど、道路の整備と一緒に沿道を整備する手法としては、東京都の都市整備局がやっております、例えば、東池袋地区でやっています道路沿道一体整備事業というものがございます。そこでは道路整備とあわせて沿道のまちづくりを進めていくというようなことをやってございます。

市川委員

 その道路沿道の一体整備事業という手法を使って、その東池袋の街区で道路1本線を入れて、道路沿道のその道路線に沿った沿道の皆さんで削られてしまう、その土地が、今度残地がなくなってしまう皆さんがブロックごとにミニ再開発をしていく、いわゆる共同化をしていく。ブロックごとにその解決をして、最終的には道路は整備ができて、それで沿道にお住まいの皆さんもその場所で生活再建ができる、こういう事業という認識でいいですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 委員がおっしゃったとおり、道路整備に合わせて沿道において、例えば共同建て替え、それから規模が大きくなれば市街地再開発事業をやることによって道路と一緒にまちづくりを進めていくというものでございます。それで、先ほど道路一体整備事業と私申し上げたんですけど、正式には「道路整備と一体的に進める沿道まちづくり」と、東池袋地区で幅員25メーターの道路、延長約610メートルについて、現在、東京都の第二市街地整備事務所で施行中のものでございます。

市川委員

 610メーターの距離をやっているんでしょう。だったら、千光前通りは何メーターだったっけな、全部で270メーターだっけ、そのぐらいの距離ですよね、道路1本。そうでしょう。それだったらばですよ、同様の事業手法を使えば、その道路計画を入れて、それで沿道でその道路に引っかかってしまうところが、全てをじゃないんだよ、これ、例えば、西側から順次区画ごとにまちづくりをしていく、それで最終的には完結をする。そういう沿道の、一体整備沿道まちづくりだったかなといったような事業手法があるわけですよ。そういったものをこの千光前通りに落とし込めば、今、既存不適格で建て替えに困っているような建物についても解決をしていくし、当初の地区計画から23番街区が外されたというだけの問題じゃなくて、今後千光前通りがなかのZEROホールまでちゃんと一気にきちっと広がるんですよ、もっと歩きやすい空間になるんですよ。先々、中野中学校の跡地にできるであろう施設を考えれば、この動線は貴重な動線になるんですよ。しかも、車があまり走らない、歩行者をとても大事にした動線になるんですよというようなぐらいの、私は絵を描いてもいいと思うんだな。それぐらいの絵を描いてもいいどころか、絵を描く必要があると思います。それは、今すぐにここで答弁は求めませんけども、それは私の意見として今ここで述べさせていただいて、ほどよく趣旨の1番、2番、3番のうちの2番の問題、これはそれだけのことをやってください。その回答を次の定例会のときにこの場で示していただきたいと思います。委員長、ありがとうございました。

委員長

 ちょっと休憩します。

 

(午後2時46分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後2時56分)

 

 質疑ありますか。

内野委員

 ありがとうございました。今のやりとりを見ていて少し思ったのは、この陳情の盤面についてはなかなかこう動かせないというのも伝わってきたんですけれども、今回、この要望書とあわせて見てみると、この通りの近辺の問題点がすごくよく浮かび上がったような気がします。

それで、準備組合から組合に変わって、組合認可された後に、5月12日以降、もう工事が着手を徐々にされていると思います。それで、まちづくりの中のその機運醸成の中ではやっぱり大きな再開発が始まる周辺にはいろんな波及効果が出てくると思います。当然地上げ屋さんだとかそういう事業意欲のある人が働きかけに来たり、そのときに容積率・建ぺい率は変わっていない、その都市計画が全然その再開発エリア以外のところは全く手つかずな状態だと、事業意欲がある方たちもとまってしまうし、当然そのエリアに住んでいる人たちもこれからまちがよくなるんだし、40年、50年たっている建物が多い通りでもあるので、千光前は。じゃあ、これにあわせて自分たちが建てかえようと思っても、やはり既存不適格や面積、容積が小っちゃくなっちゃうということであるならば、その部分についてはもうあきらめざるを得ないという、死に体の通りになっちゃうんですね。そのときに、これをやっている最中にでも、東池袋の事例のようなものを何とか考えて前向きに進めようと、その区の姿勢があることによって、恐らくその周辺に対する波及効果ってものすごく大きいし、特に千光前の突き当たりのほうにはなかのZEROホールや第九中学校の跡地の開発についての、また大きなそうした点と点を結ぶ線としての開発ができるような、そういう駅前周辺でも希少価値の高いエリアでもあるので、それをもう一言踏み込んでですね、例えば、9年、10年かかるけれども、その後、スケジュール的には時間がかかっても、そっちのなかのZEROホールへの千光前の通りに向けて、東池袋の手法のような道路整備と一体に進めるような、そういう事業をもう一個スケジュールとして持っておいていただきたいと。多分、その要望書とこの陳情書とあわせてみると、そこにものすごく地元のほうの要望や熱があるんじゃないのかというふうに感じたんですけれども、その点いかがでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 まず、中野二丁目の開発だけで終わりというわけではなくて、中野二丁目の再開発の推進とともに、周辺についてのまちづくりを進めるという中野区の方針は変わっていませんので、周りについても地域の意向をきちんと把握した上でまちづくりを進めていくというものは変わってございません。

 それから、先ほど紹介した東池袋地区は、これは東京都都市整備局でやっている特殊な事例でございますので、それをやるやらないの議論はあまりにも唐突な話ですので、ちょっと控えさせていただきたいと思います。

内野委員

 東池袋の事例は特殊な事情であれば、あそこに適用できないというのであれば、やっぱりそれにかわり得る特殊な事例をまたあそこでつくろうという、それぐらいのやっぱり意欲を持ってやってもらいたいという趣旨です。それで、とにかくその再開発にあの周辺は、今現在やっている中野二丁目再開発の地区だけじゃなくてほかもやるというなら、もう具体的に千光前通りもやっていくんだ、取り組んでいくんだという、もうちょっと踏み込んだ意欲というものをいただきたいので、その点もあわせて要望させていただきます。ありがとうございます。

委員長

 要望ですね。

 他に。──よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 取り扱いの協議のために、委員会を暫時休憩いたしたいと思います。

 

(午後3時02分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後3時05分)

 

 本日のところは継続ということでよろしゅうございますか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、そのように進めていきます。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後3時05分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時06分)

 

 休憩中に確認いたしましたとおり、次回の委員会は8月2日(火曜日)午後1時から第1委員会室において開会し、休憩後、UR都市機構東日本都市再生本部、佐藤剛氏をお招きして、市街地整備のながれと事業手法についてというテーマで学習会を行いたいと考えておりますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 また、委員外委員にも通知を出して参加を呼びかけたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後3時07分)