平成28年08月30日中野区議会建設委員会
平成28年08月30日中野区議会建設委員会の会議録
27.03.09 中野区議会厚生委員会

中野区議会建設委員会〔平成28年8月30日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成28年8月30日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時10分

 

○出席委員(8名)

 甲田 ゆり子委員長

 来住 和行副委員長

 内川 和久委員

 白井 ひでふみ委員

 細野 かよこ委員

 篠 国昭委員

 酒井 たくや委員

 近藤 さえ子委員

 

○欠席委員(1名)

 伊藤 正信委員

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当、中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 山本 健一

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一

 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 小林 裕幸

 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当) 塚本 剛史

 都市基盤部副参事(道路用地担当) 松原 弘宜

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、弥生町まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当) 細野 修一

 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 高橋 均

 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 鈴木 崇

 都市基盤部副参事(生活安全担当、交通対策担当) 伊東 知秀

 

○事務局職員

 書記 冨士縄 篤

 書記 亀井 久徳

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 安全で快適に住めるまちづくりについて

 産業振興及び都市振興について

 道路・公園等の整備について

 防災及び都市安全について

○要求資料の提出

 1 区役所・サンプラザ地区再整備事業事業協力者選定の経過について(中野駅周辺計画担当)

○所管事項の報告

 1 区長等を被告とする訴訟の提起について(産業振興担当)

 2 中野駅西口地区まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当)

 3 都市計画道路補助線街路第220号(Ⅱ期区間)用地測量説明会の開催状況について(新井薬師駅前周辺まちづくり担当)

 4 区画街路第4号線沿線のまちづくりについて(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 5 都立家政駅周辺地区まちづくり検討会の設立について(都立家政駅周辺まちづくり担当)

 6 平成28年度(2016年度)第2回中野区都市計画審議会について(都市計画担当)

 7 平和の森公園再整備基本計画(案)中間のまとめについて(都市基盤整備担当)

 8 中野区災害時帰宅困難者対策行動計画の修正について(防災・都市安全担当)

 9 「災害時における相互応援に関する協定」の締結について(防災・都市安全担当)

10 2016「東北復興大祭典 なかの」の開催概要について(生活安全担当)

11 2016「東北復興祈念展」の実施概要について(生活安全担当)

12 その他

 (1) 平成28年度なかのまちめぐり博覧会の開催について(都市観光・地域活性化担当)

 (2) 起創展街中野にぎわいフェスタの開催について(都市観光・地域活性化担当)

 (3) 常陸太田市との新たな経済交流事業の開始について(都市観光・地域活性化担当)

 (4) 西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会の開催報告について(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 (5) 東中野駅西口の桜の樹木伐採に関する説明会の実施結果について(道路・公園管理担当)

○地方都市行政視察について

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査の進め方について御協議したいので、委員会を暫時休憩します。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進め、所管事項の報告の10番と11番は関連がありますので一括して報告を受けたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 本日の審査に当たっては午後5時を目途に進めたいと思います。また、3時頃に休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 安全で快適に住めるまちづくりについて、産業振興及び都市振興について、道路・公園等の整備について、防災及び都市安全についてを議題に供します。

 初めに、資料要求の提出を受けます。7月25日の当委員会で要求しました資料につきまして、お手元に配付のとおり提出がありました。

 それでは、区役所・サンプラザ地区再整備事業事業協力者選定の経過についての補足説明を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、区役所・サンプラザ地区再整備事業事業協力者選定の経過について補足説明をさせていただきます(資料2)。

 まず、1番、事業協力者の審査委員会の設置についてでございます。設置の期間でございますが、平成28年6月27日から同年7月29日までということでございます。委員数は3名でございます。

 2番、審査委員会による審査の経過についてでございます。

 (1)の審査対象でございますが、応募者3者から提出された応募書類のうち、提案書につきまして審査委員会による審査を実施したものでございます。

 (2)番、審査の流れでございます。審査委員会による審査につきましては、第1回の審査委員会、こちらにつきましては、審査の進め方の確認、その後、各審査委員による応募書類の個別審査を行い、第2回の審査委員会では、審査結果の取りまとめを行ったものでございます。

 (3)の審査の方法でございます。事業協力者には、再整備事業の全体コンセプトを踏まえ、事業実施を前提とした実現性の高い再整備事業計画の策定に向けた提案や検討、検証、調整等への協力を求めることから、裏面の評価の視点に基づいて審査を行ったものでございます。

 裏面をごらんください。大きく四つの視点を持ったものでございます。一つが、社会経済の動向やまちの将来像を見据えた企画構想力。二つ目に、再整備の事業化に向けた課題を的確に抽出し、解決する能力。三つ目に、公共基盤を含む全体の整備や手法に関する技術的知見。四つ目に、計画検討の深度化に対応できる検討体制といったことについて評価をしたものでございます。

 3の選定結果でございます。審査委員会による審査の結果、応募者3者のうち最も点数の高かった応募者1者を審査委員会として選出をいたしました。当該応募者の提案内容は、課題を広く認識し、その解決方策が提示された提案でございまして、相対的に評価が高かったものでございます。区はこの結果を受け、当該応募者である野村不動産株式会社を代表企業とするグループを事業協力者として選定をいたしました。

 なお、当該グループの提案の概要を協定締結後に公表する方向で調整してまいります。

 以上でございます。

委員長

 それでは、要求資料に関する質疑はありませんか。

内川委員

 改めて、資料を作っていただきましてありがとうございます。やはり中野区の新たな顔になるエリアですので、このぐらいの丁寧な説明をしてほしいなと思いました。

 この次のステップで事業実施者を今度は決める、新たなステップにするんだと思うんですけれども、そのときはまた評価の視点なんかも多少変わってくるのかなと思いますし、改めて丁寧な御報告をよろしくお願いいたします。

 以上です。意見です。

白井委員

 一番最後、裏面、「なお」以下、聞きたいんですけれども、「なお、当該グループの提案の概要を、協定締結後に公表する方向で調整していく」と書いてあるんですけども、まだ方向で調整でしょう。具体的には、これ、いつ頃、いわゆる新しく選定されたグループと協定は締結するんでしょう。このタイミングはいつ頃になるんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現在、協定の中身について、事業協力者側と調整をしているところでございまして、9月を目途にこの協定を締結してまいりたいと考えております。その後にこの提案の概要を公表ということで調整をしてまいりたいと考えております。

白井委員

 まだ、公表する方向で調整ですから何とも言えないのかもしれませんけども、9月、来月に協定を締結する。その後、どの程度の概要――お示しできるところがあればなんですけども、いつ頃公表する、この辺がわかればちょっと教えていただければと思います。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 表面にございますとおり、募集要項で求めた提案内容で、提案のボリュームがA3、10枚というような内容となっております。これを全てということではございませんで、また内容につきましても、かなり企業のノウハウといったことも含まれてございますので、内容とボリュームを調整の上、出したいと考えております。

 協定締結後ということで、それまでに公表の準備も進めてまいりまして、できるだけ早目に公表するという方向で動いていきたいと思っております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、資料要求の提出を終了いたします。

 次に、所管事項の報告を受けます。

 それでは、1番、区長等を被告とする訴訟の提起についての報告を求めます。

青山都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 それでは、区長等を被告とする訴訟の提起について、お手元の資料をもとに御説明をさせていただきます(資料3)。

 なお、本件につきましては、総務委員会の所掌ではございますが、関連案件ということで、当委員会にも御報告するものでございます。

 まず、1番の事件名でございますが、損害賠償等請求事件でございます。

 2番の当事者でございますが、原告が中野区民、被告が中野区長及び中野区でございます。

 3番の訴訟の経過でございます。本年6月9日に東京地方裁判所に訴えの提起があったものでございます。

 4番の事案の概要でございます。

 本件は、区の行政財産である中野区産業振興センターの用に供されている土地の一部を、区の承認を受けることなく東京消防庁消防総監が中野消防団第五分団本部施設の建設のために使用する工事用地として当該工事請負業者に使用させこれを不法に占有させたと主張し、被告中野区長が元消防総監A及びBに対して当該使用料又は賃貸料相当額について損害賠償請求又は不当利得返還請求を行うことを求めるとともに、仮に当該区の承認が存在していたとした場合、当該承認は法令の手続を履践しない違法な使用許可であるから被告中野区に対してその取消しを求め、また、被告中野区長が当該承認に伴う使用料又は賃貸料を違法に免除した田中大輔に対して当該使用料は又は賃貸料相当額について損害賠償請求を行うことを求めた住民訴訟でございます。

 5番の請求の趣旨の概要でございます。

 まず、(1)としまして、「被告中野区長田中大輔は、A及びBに対し、金31万7689円及びこれに対する本訴状送達の日の翌日から支払済みまで年5分の割合による金員を請求せよ」というもの。

 (2)としまして、「中野区長田中大輔が、東京消防庁中野消防署長に対してした、中野消防団第五分団本部施設の本件工事用地に関する、本件土地における利用の承認を取り消す」というもの。

 (3)としまして、「被告中野区長田中大輔は、田中大輔に対し、金31万7689円及びこれに対する本訴状送達の日の翌日から支払済みまで年間5分の割合に対する金員を請求せよ」というもの。

 (4)としまして、「訴訟費用は被告らの負担とする」というものでございます。

 次に、6番の原告が主張する請求原因の要旨でございますが、この資料の記載内容、次のページまでわたっておりますが、訴訟用語が多く、少しわかりにくいということもございますので、これは後ほどごらんいただくとしまして、概要を簡単に御説明させていただきます。

 既に当委員会で御報告しましたとおり、当該消防団建設用地につきましては、区が東京消防庁に使用許可を出しておりまして、その正当性は最高裁の決定により確定しているものでございます。今回の訴訟におきましては、原告はこの許可を出している範囲以外の土地を消防庁が区の許可を受けずに工事用地として請負業者に使用占有させたと主張し、当時の消防総監に対して区長が損害賠償などを請求することを求めております。また、仮にこの使用占有について区の承認があった場合には、この承認は適正な手続を経ない違法なものであるため、区がこの承認を取り消すとともに、この承認を行って区に損害を与えた田中大輔に対し区長が損害賠償請求などを行うことを求めております。

 原告が主張する請求原因の要旨につきましては、以上のとおりでございます。

 今後、区は当該訴訟に応じまして、適切に対応してまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

白井委員

 係争中ですので、休憩してもらっていいですか。

委員長

 休憩いたします。

 

(午後1時11分)

 

委員長

 では、再開いたします。

 

(午後1時12分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野駅西口地区まちづくりについての報告を求めます。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それでは、中野駅西口地区まちづくりについて、補足説明をさせていただきます(資料4)。

 中野駅西口地区まちづくりについては、前年度、地区計画、それから関連都市計画、それから中野三丁目土地区画整理事業について報告をさせていただきました。今日の報告は、その地区計画、それから関連都市計画について、さらに進めていくというものでございます。

 中野駅西口地区では、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3や中野駅西口地区まちづくり基本方針等の上位計画に基づき、地区の実情を踏まえ、段階的に地区計画を定め、まちづくりを進めていくこととしており、平成28年1月に中野駅西口の線路上空において立体道路制度を活用した西側南北通路、西側改札・駅ビルの一体的整備等に関する事項について中野駅西口地区地区計画を定めている。また、当地区では、中野三丁目土地区画整理事業が平成27年7月に事業認可され、独立行政法人都市再生機構が施行者として現在事業中でございます。今後、同事業の進捗に伴い、街区の再編や道路等の基盤整備が行われることとなり、これらの整備とあわせて駅前立地を生かした土地の合理的かつ健全な有効利用と都市機能の更新を進める段階となりました。このことから、上位計画に示す将来像や整備方針等の実現を図るため、東京都と協議の上、平成29年度を目途に地区計画や関連する都市計画を変更し、当地区のまちづくりを推進していくこととするものでございます。

 お手元の資料の右側のほうの図を見ていただきたいんですが、上の二つ図がございますが、青の実線で囲われたところが約2.3ヘクタール、昨年度地区計画を定めたエリアでございます。昨年度は、そのうちの青で着色されている部分について地区整備計画を策定したものでございます。引き続き、二つの図面のうち右側、赤で着色されている部分がございますが、これは土地区画整理事業が現在事業中のものでございます。土地区画整理事業によって、権利者の皆様が換地を受けた後、生活再建のために建築をする必要があるんですが、そのために地区計画、それから関連都市計画を定めていこうというものでございます。

 それでは、もう1回左側の文字で書いてあるほうに移っていただいて、1番、主な都市計画の変更概要について。①として、中野駅西口地区地区計画(地区整備計画)ですが、安全・快適な利便性の高い都市空間の形成と防災性の向上を図るため、地区施設として整備する区画道路の配置を定める。これは地区施設を定めるということでございます。それから2番目のポツなんですが、駅前立地を生かした適正かつ合理的な土地の有効利用を図るため、にぎわいを創出する拠点施設の整備や良好な街並み形成を誘導する「街並み誘導型地区計画」を定める。それから3番目のポツとして、土地区画整理事業等による土地基盤整備の進捗に応じた合理的な土地利用を図るため、「誘導容積型地区計画」を定めるというものでございます。

 ②として、地区計画に関連する都市計画として、地区計画の変更とあわせ、関連する都市施設、用途地域や防火地域、準防火地域、高度地区を変更する予定でございます。

 2番として、今後の予定ですが、地域への説明会等、地域の御意見等を踏まえながら、平成29年度には都市計画変更に持っていきたいというものでございます。

 以上、説明でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

近藤委員

 現在、この中野三丁目の地区、土地区画整理事業がURとの間で話し合いというか、住民の方と行われていると思うんですけれど、今のこの赤い線で書かれているところにお住まいだった方というのは、今どういう状況なんでしょう。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 実態的に建物を壊すとか、そういったことはまだ行われておりません。URのほうで地権者の皆様とお話をして、例えば換地先の問題とか、そういったお話をして、かなりの方から御了解を得ているということで、近いうちに仮換地指定等の手続を行っていくと。そういった、仮換地指定等の行われた後に具体的に現在既存の建物を解体して事業を進めていくというような段階でございます。

近藤委員

 そうしますと、こちらの皆様の次の行き先というのはほぼ決まってきているという、今進行中ということなんでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 必ずしも全員ということではないんですが、やはり御商売をやっている方とかはあまり、そんな遅らせては困るという方もいらっしゃいますし、もう既に、何といいますか、事業に合わせて、御自分の事業をそれを合わせて動かし出している方もいらっしゃいますので、そういった意味で近々仮換地指定等を行う予定にしているということでございます。

近藤委員

 そして、今後の予定のところを見ますと、いろいろな地区、都市計画の用途地域、防災地域などのいろいろなことを決めるのに当たって、地域の説明でありますとか、そういうことが行われていくと思うんですけれど、その地域の説明という対象はどこになるのでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 原案の説明については、直接権利を持っておられる方々を対象にして、都市計画案の説明ということになりますと、もうちょっと広くということになってきます。地区計画というのは、どうしても、例えば容積をアップするとか、そういった面といろいろと制限がかかる部分もございますので、地権者の方には特にその辺をきちんと説明していくという法の趣旨になっているかと思います。

近藤委員

 そうしますと、ここで書かれている地区説明会というのは、ここの範囲に限らず、もう少し幅広い方を対象ということで、それでURとの交渉は、地権者と引き続き行われていくという形でよろしいんでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 そうですね。手元の2番の今後の予定についてのところの地域の説明というところでは、広く、それこそ区民全般に御説明するというような形になるんですが、原案のところになりますと、直接権利が及ぶ方、それから土地区画整理事業については、これ、当然のことながら、土地区画整理事業の事業エリア内の権利者の方、そういった方々に対して、URのほうでお話し合いをしたり折衝したりしているということでございます。

近藤委員

 そして、この地権者の方から説明はURのほうにということで私なども思っていたんですけれど、URのほうに聞くと中野区のほうですよということを言われたということも聞いているんですけど、それはどちらに聞けばいいという形をとっているんでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 ちょっとその住民の方の質問がどういう質問かによって相手先が違ってくるかと思うんですが、区画整理事業の施行者はあくまでもURですので、区画整理事業に伴っていろいろな権利を換地するとか、例えば借家人の方なんかでも移転の相談とか、そういったことは事業施行者、しかしながら、エリア全般を含めて、周辺を含めてまちづくりということになれば、当然私ども区の職員がきちんと対応していくということになってきます。

内川委員

 現在定めている地区整備計画区域、いわゆる橋上駅舎・西側南北通路のところなんですけれども、こちらの完成は10か年計画によると、ステップ3ということでよろしいですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 先日の建設委員会で御報告をしましたとおり、現在、駅ビル計画の見直しというところもJRが作業しているところでして、区としましては、平成37年の区役所・サンプラザ再整備地区の事業完了を目指して駅地区の駅舎の整備についてもそこに合わせていくということで取り組んでいくということでございます。

内川委員

 次に、新たに地区整備計画で定める区域というのは、こちらの完成はステップ4ということでよろしいですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今おっしゃったのは、この右上の二つある図面のうちの赤で示した、新たに地区整備計画を定める区域、赤で着色してあるところについての御質問だと思います。ここの土地区画整理事業については、平成35年度までとなってございます。平成35年度ですと、ステップ4でございます。

内川委員

 そうすると、西側南北通路・橋上駅舎はいつ実施設計、事業着手されるか、まだわからないところなんですけれども、下手をすると、赤い部分と青い部分の工程が逆になるということもありますか。その際どういった、何というのかな、不具合が生じるか、そこら辺、ちょっとお聞きさせていただきたいんですけれども。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今の御質問は、青で着色されているところについてが平成37年度、赤で着色されている土地区画整理事業が平成35年度だということで、そのタイムラグで何か問題が起きるのではないかという趣旨の御質問でしょうか。――それについては、これは今後の調整事項なんですが、もちろん西口広場だけ先行して完成してもしようがないわけですので、それについては、例えば土地区画整理事業側のほうが事業延伸するとか、それから駅とつながるデッキ分については別途整備するとか、手はあるかと思います。そういった形で、今後の調整課題かと考えております。

内川委員

 ということは、赤い部分のうち、西口広場に関しては、しばらく南北通路・橋上駅舎ができるまで手つかずになると考えていいんですか、これ、しばらくの間。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 鉄道上空の工事をするということは、非常に困難を伴います。といいますのは、鉄道が運行している中で整備しなきゃいけませんので、鉄道がストップしている短い時間に一斉にかかって、運行するときになると一斉に引かなくてはいけないと。一般的に鉄道上空で工事をするときは、隣接しているところにスペースを必要とします。それがないと工事にならない。できればそのスペースが広ければ広いほどいいということでございます。

 結論から言いますと、この西口広場についても、少しでも早く整備するためには、そういった活用が考えられるというか、必ず必要になる土地であると。具体的に申し上げますと、このエリアについては、一番区画整理事業でも先行的に進めているところでございまして、まず建物の解体、撤去、それから敷地の整備、その次に例えば下水とか、そういった埋設関係の工事、それが終わった後に、今度は橋上の通路・駅舎とつながるデッキ分の整備でシミュレーションしますと、もうそのころには駅舎、駅ビルのほう着工をしている時期にかかりますので、継ぎ目なくこのスペースについては使用していくものと考えられます。

内川委員

 そうすると、青い部分の完成とこの西口広場は同時だよという考え方でいいですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 供用の開始については同時でないとおかしいのかなと。

内川委員

 そうすると、これ、図の示し方にもよると思うんですけれども、西口広場だけは赤ではなくて青に塗りかえたほうがいいんだとか、単純に思ったんですけれど、そういう感じで考えていのかな。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 青で塗った部分については、これ、昨年度の報告なんですけれども、こういう形で地区整備計画、定めていますので、これは変えられないと。この後、引き続き区画整理エリアについて地区整備計画を定めていくということでございます。

内川委員

 完成としては青い部分と一緒とに考えていい……。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 そうですね、供用開始については。

白井委員

 今回、街並み誘導型の地区計画を導入するということですけれども、いわゆる中野区において初めて導入されたのが、決定しているのは沼袋区画街路第4号線沿道まちづくりです。その2匹目のドジョウをねらうというところだと思いますけども。新しく地区整備計画に盛り込まれる赤い地域、この中にいわゆる土地の所有権を持っておられる方々の合意形成が非常に必要なわけです。例えば壁面の後退だとか、高さの制限だとか、様々入っていくことになるんですけども、ここの赤い部分、地権者の方というのはどのくらい該当する方がおられるんでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 ちょっと正確な数字は今手元にないんですけど、確か十七、八件だったと思います。権利者としていらっしゃる方ですね。借家人とかテナントさんではなくて、権利者、十七、八件だったと思います。――失礼しました。地権者数、間違えました。22人です。それで、筆数が31筆で、建物の戸数が18戸です。ちょっと私、建物の戸数で頭の中でカウントしました。どうもすみませんでした。

白井委員

 そうすると、いわゆるこの地区計画、中の街並み誘導型のやつは、この地権者の方の数でいいのかな、22人の方の合意があれば、まずはでき上がるというイメージでいいですか。当然、周囲の方の合意も必要になるんでしょうけども、この22人の方でお話し合いを進めていって、さてさてどういう制限を加えていくか、こういう取りまとめがまず第一義に始まっていくと、こんなイメージでいいんでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 ペーパーの2番の今後の予定のところを見ていただきたいんですけど、地域説明会として、まずこのエリアについては、地区計画はもう既に前年度定まっています。土地利用の方針とかそういったものについては定まっているわけです。その中の具体の、じゃ容積率は何%にするとか、高さの制限はどうするかということについては、青で着色されている部分だけが決まっているということでございます。今度、赤で着色している部分を決めるにあたっても、地域説明会という形で広く説明をして、その次に原案の説明会のときは、これは権利者の方だけに御説明をして、そして都市計画案となっていくわけなんですが、その間にも、案の公告縦覧等があって、十分意見を出していただけるような形で進めていくということでございます。

白井委員

 最後に、この図面を見ると、新しく導入されるこの赤いエリアの部分、三つの四角いエリアから成っています。いわゆる動線、道路をどう入れていくか。もうこの形は決定といいますか、現在のイメージはこれで動線を入れていこうということでよろしいんでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 地区計画の中で、地区施設として区画道路の配置を定めるとうたっているんですが、御存じのように、ここは土地区画整理事業として都市計画決定をして、昨年の7月に事業化も進んでいるということで、その内容を改めて地区計画の中で地区施設として定めるというものでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、都市計画道路補助線街路第220号線(Ⅱ期区間)用地測量説明会の開催状況についての報告を求めます。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 それでは、都市計画道路補助線街路第220号線(Ⅱ期区間)用地測量説明会の開催状況につきまして御報告いたします(資料5)。

 都市計画道路補助線街路第220号線、以下、補助220号線と呼ばせていただきます。そのうち、早稲田通りから五中つつじ通り間、Ⅱ期区間なんですけども、そちらにつきましては、平成28年度から平成29年度の2カ年で用地測量を実施いたします。この度、用地測量に先立ちまして、用地測量の説明会を開催いたしましたので、そちらの開催状況について御報告いたします。

 開催日時及び会場です。日時は8月5日(金曜日)、8月7日(日曜日)、両日とも同じ内容で、上高田区民活動センターで行いました。

 2番、参加者数です。両日合わせて51名の方に参加いただいてございます。

 3番の説明概要なんですけども、まず第1に、補助220号線の全体概要としまして、都市計画概要や位置付け、必要性や整備効果について説明した後、(2)としまして、用地測量の概要、用地測量の目的、作業工程、測量範囲とスケジュール、測量の体制、立ち会い協力依頼等の説明を行いました。

 説明の後に質疑応答等いたしまして、その中で出ました意見と回答について御報告いたします。

 用地測量に関することといたしましては、まず、「用地測量説明会の案内はどのように行ったんですか」という質問がありまして、「測量対象の方々には個別に案内を配布、あるいは郵送しております。また、中野区報、中野区ホームページにもこの案内について掲載した」というふうに回答しました。

 続いて、「今回の測量の立ち会い対象者は何名なのか」といった御質問がありまして、「都市計画線にかかる土地の権利者の方が約90名、隣接する土地の権利者が約90名の合計180名の方が立ち会い対象となる」というふうに回答しております。

 続きまして、「用地測量予定日に都合が悪くなった場合はどうするのか」といった質問がありました。「原則は同時立ち会いでお願いしたいんですけれども、都合が悪いときは委任状を出して代理人に立ち会いをしていただくことは可能である」というふうに回答してございます。

 また、「今回の用地測量は土地所有者だけが対象なのか。建物権利者や借家人に対しては、今後どのような説明を行うのか」といった質問がありまして、「今回の用地測量で借地権境界の確認が必要な場合、借地人の方々にも立ち会いをお願いすることがあります。また、事業化後に土地・建物所有者、借地・借家人の方々に対して用地補償に関する説明会を行う」というふうに回答しています。

 恐れ入ります。裏面にお移りください。

 事業等に関することの質問、意見なんですけども、「補助220号線Ⅱ期区間の事業化はいつごろか」といった質問がありまして、「平成30年度の事業化を目指している」と回答しております。

 また、「補助220号線の整備の必要性への疑問を感じる」といった内容の意見もございました。こちらにつきましては、「区内南北交通ネットワークの形成など交通環境の改善、あるいは災害時における延焼遮断帯や避難路としても活用でき、防災面でもまちづくりに寄与できるもの」というふうに回答しております。続きまして、「用地買収において残地の買収は考えているか」といった質問がありました。回答としましては、「残地買収は基本的に行わない。ただ、残地の状況によっては残地補償で対応していく。今後、用地補償説明会や物件調査の中で説明していく」と回答してございます。

 5番の今後の予定でございます。平成28年8月下旬から平成29年、来年の12月まで用地測量、境界測量だとか立ち会い等を実施いたしまして、平成30年の事業化予定ということにしてございます。

 報告としては以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

白井委員

 補助第220号線のいよいよⅡ期区間の工事のまずは用地測量説明会になります。Ⅰ期はほとんど西武の線路端だったのであまり影響はなかったのかなと思いますけども、Ⅱ期区間に入りますと、いわゆる道なきところに道を入れていくと、こうなります。圧倒的に地権者の方、また隣接する方も増えてくるところなんですけども、全体としてお伺いしたいのは、これらの説明会の中、反対の声だとか不安の声というのはあまりなかったんでしょうか。説明を見ていると、主な意見のところにはそういうのは見受けられないんですけども、どうだったんでしょうか、お伺いします。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 今の質問なんですけども、説明会全体の中で大きな反対意見だとか、そういったものは特にございませんでした。ただ、今回51名の方に参加いただきまして、トータルとしてはまだまだ180人の測量立ち会い対象者の方がいらっしゃいますので、今後用地測量等をしていく中で個人、いろんな方に接触していきまして、整備の必要性だとか、そういったものをきちんと説明してまいりたいというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、区画街路第4号線沿道のまちづくりについての報告を求めます。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 それでは、私のほうから、沼袋駅のバス通りでございます区画街路第4号線沿道のまちづくりに関する状況を御報告させていただきます(資料6)。

 1番、取組み状況でございます。平成28年5月から8月まで、沼袋区画街路第4号線沿道地区まちづくり協議会、こちらを計4回開催いたしました。この中で、地区計画の策定並びに用途地域などの変更に向けた検討を進めてございます。昨日になりますが、8月29日、第4回の協議会を開催させていただきまして、協議会を無事に終了することができました。今回は、その終了の内容としての取りまとめ状況を御報告したいと思います。

 2番目です。協議会の検討経緯でございます。こちらにつきましては、昨年度末、今年の1月から3月まで勉強会というものがございました。こちら勉強会のたたき案というものがございましたので、これベースにしながら地区計画などの具体的な内容について協議会の中で活発な意見交換を行いました。こうした意見交換の中、主に三つの項目について、協議会の中で修正を行ったものでございます。ア、イ、ウ、三つございます。

 まず、アでございますけれども、地区計画の目標と方針、こちらにつきましては、地区全体の目標・方針、また並びに各地区の目標や方針の文言について修正を行ってございます。

 続きまして、イでございます。建築物の用途の制限です。B地区、C地区というのがございますけれども、こういった地区の中でカラオケボックスであったりゲームセンター、こういった用途を制限するかしないか、こういった議論がなされました。また、区画街路第4号線バス通りの沿道のにぎわいの連続性といったものを担保する中で、1階部分について住宅用途を禁止するかしないか、こういった議論が地域の中でなされました。

 続きまして、ウ、建築物の高さの制限でございます。これまで中層部の最高限度という数字と、あと並びに一律30メートルとしておりました高層部の最高限度の高さを近隣商業地域並びに商業地域、この二つの中で2段階に区分することといたしました。この詳細については、後ほど御説明いたします。

 こういった議論を通しまして取りまとめた素案を別紙A3のペーパー2枚にまとめさせていただきましたので、別紙A3ペーパーで御報告させてください。

 今御覧いただいておりますのは、協議会の中で取りまとめました地区計画の素案(たたき台)の成果でございます。

 最初1ページ目、左のところから御説明させてください。1番、地区計画の名称・面積・位置でございます。名称は、沼袋区画街路第4号線沿道地区地区計画、先ほどお話しありましたとおり、こちらにつきましては、街並み誘導型の地区計画の導入を考えてございます。エリアとしましては、こちらの図に書いてございますように、沼袋の駅を中心とした西武新宿線の主に北側、新青梅街道までの約10.9ヘクタールとなってございます。

 続きまして、左下2番、地区計画の目標です。中野区都市計画マスタープラン等の上位計画や西武新宿線沿線まちづくり整備方針に示す本地区の将来像に基づき、地区計画の目標を以下のように定めます。こちらにつきましては、ちょっと文章を読み上げて御紹介させてください。

 地区計画の目標でございますが、本地区は、沼袋駅前や区画街路第4号線バス通りを中心に商店街が形成されているが、魅力や活力の低下が懸念されております。また、区画街路第4号線の東西には閑静な住宅地が広がっておりますが、木造住宅密集地域であり、狭隘な細街路が多く存在しております。このため、東西の住宅地における閑静な居住環境に配慮しながら、にぎわいの再生、防災性の向上を図ることが求められています。区画街路第4号線の整備に伴い、沿道には日常生活を支えるための商店街を再生し、沼袋駅前からの商店街の連続性を確保します。また、延焼遮断帯の形成を図るとともに、区画街路第4号線を軸とした東西の住宅地における避難経路ネットワークを形成していきます。地区特性に応じた建築物等に関する制限などを行い、商業、医療、福祉を含め、多様な機能がそろい、周辺からも人が集まるにぎわいのある市街地を形成するとともに、段階的な区画道路の整備を行い、防災性の向上を図ってまいります。これらにより、子どもからお年寄りまで誰もが安心して住み続けられるまちを目指す、こういったものでございます。

 先ほどの目標の中で文言の修正を行ったというのがございますけれども、具体的に申しますと、先ほど出てきました「東西の住宅地における閑静な居住環境」、こういったのがキーワードで出ました。具体的に申しますと、第一種低層住居が広がっているので、居住環境の配慮をしてほしいという言葉がありましたので、こういった文言を盛り込んでございます。

 また、商店街の店主の方々からは、商店街の連続性というのが重要なので、「商店街の連続性に配慮」、こういったことを入れてほしいというのがありましたので、こういった文言も追加させていただきました。

 続きまして、右側、土地利用の方針の説明でございます。土地利用につきましては、右の下の図面にございますとおり、A、B、C、D、E、F、それぞれの地区に分けて土地利用の方針というものを決めました。この地区の分け方の考え方でございますが、メインとなりますのが、区画街路第4号線の沿道の30メートルの幅でございます。それぞれA地区、B地区、C地区で、A地区につきましては商業地域、B地区につきましては近隣商業地域、同じくC地区も近隣商業地域、E、F、Dはその周辺の地区となってございます。

 それぞれの地区の説明につきましては割愛させていただきますけれども、先ほど申し上げました地区計画の全体の目標・方針をもとにしまして、各地区の目標・方針も定めてございます。

 お手数ですが、裏面をごらんいただけますでしょうか。2ページ目、4番、「建築物等の整備の方針と地区整備計画(その1)」と書いてございます。

 地区整備計画につきましては、いわゆる建替えのルールと呼ばれるものでございまして、この建替えのルールにつきましては、区画街路第4号線の沿道、A地区、B地区、C地区、ここの三つの地区についてかけていくものというものでございます。

 まず左側、建築物等の用途の制限の御説明でございます。区画街路第4号線沿道におけるにぎわいの再生と駅前の新たなにぎわいの創出による商店街の連続性を維持するため、建築物等の用途の制限を定める、こういったものでございます。具体の表に掲げるようなものを建築してはならない、こういったもので議論してまいりました。

 個々の用途についての説明は割愛しますけれども、今回議論となりましたのが、上から三つ目の行の「ゲーム機を設置するゲーム場」、いわゆるゲームセンターと呼ばれるもの、また5行目、「カラオケボックス」、この二つについて主に議論がなされました。どういった議論かと申しますと、A地区につきましては、パチンコ屋やゲームセンター、カラオケボックス、こちらについては商業地域なので建てていいでしょうと。ただ一方、B地区、C地区につきましては、区画街路第4号線のバス通りの商店街という性格ではありますが、近隣商業地域並びに商業地域ほどのにぎわいというよりも、ある程度居住環境も含めている、そういった中でゲームセンターやカラオケボックスを建設するかしないかといった議論が協議会の中でなされました。

 今回の協議会における結論としましては、「建築してはならない※1」と書いてございますけれども、趣旨としましては、「※1」と申しますのは、区画街路第4号線の沿道に接する建築物については商店街のにぎわいの観点から建てていいですよと、ただ、用途地域30メートルの幅の中でいわゆる裏側と呼ばれるところ、そこについては住宅要素が強いので、同じ商業地域、近隣商業地域の中でも、表と裏で差をつけて、表はマル、裏はバツにしよう、そういった形でルールづくりを行いました。

 また一番下、「※2」で書いてございますけれども、区画街路第4号線に面する建築物の1階部分が住宅などのものについて、こちらについては、原則として住宅にしてはだめですよというような、ルールを縛ってございます。ただ、今回4メートル拡幅という中で、狭い敷地の中での建物再建を考えたときに、狭小な間口、もしくは狭小な奥行の中での店舗再建が本当にできるかというのを考えたときに、原則としては住宅ではだめですよという制限なんですけれども、例えばあまりに狭いような場合については、特例として、これは住宅でも大丈夫です、そういった用途を課していこうと思ってございます。

 続きまして、お隣に移らせていただきます。建築物の敷地面積の最低限度、こちらにつきましては、他の地区でも同様に定めておりますように、建て詰まりなどを防ぐために、60平方メートルの最低限度を定めてございます。

 その下側、建築物等の高さの最低限度でございますが、延焼遮断帯に必要な建築物の高さを確保するため、最低限度7メートル、これはおよそ建物の高さ2階建てに相当しますが、7メートルの最低限度で建ててくださいといったものをルールで課してございます。

 お手数ですが、お隣のページ、3ページをお願いできますでしょうか。

 3ページの左側、建築物等の高さの最高限度並びにその下側、壁面の位置の制限というものを書いてございます。こちらにつきましては、ちょっと文言では説明しにくいので、別添の資料をつけてございます。冒頭のA4ペーパーの裏側をごらんいただいてもよろしいでしょうか。

 冒頭お配りしましたA4ペーパーの裏側でございます。こちらに建築物の高さの最高限度と壁面の位置の制限の考え方が書いてございます。矢印がございますけれども、上側が今年の3月末時点、勉強会で検討した内容でございます。イメージとしましては、中層部までを15メートル以下、中層部までについては0.5メートルのセットバック、中層部以上、高層部と呼んでございますが、こちらについては、高さを30メートル以下としました。また、建物の圧迫感、道路に対する圧迫感を防ぐために2段階のセットバックを考えておりまして、高層部は3.5メートルセットバックする、そういった形で、勉強会で1度議論をまとめてございます。

 一方、その下になりますが、今回、協議会で議論する中におきまして、幾つか話が出たところがございます。

 まず1点目、中層部、1階から5階部分なんですけれども、当初勉強会におきましては、15メートルというふうに制限してございましたので、これを建物の高さで割り返しますと、大体4階建てになります。一方、近隣商業地域、こちら300%の容積率なんですが、こういった方々が実際に建てようと思うと、大体5階建てになります。もし5階建てにしようと思ったときには、4階まで建てて、さらにそこでセットバックするという形になると、建物が若干いびつになるというのがございました。なので、わずか1メートルでございますけれども、これを中層部の最高限度を15メートルから16メートルに変えることによって、建物の高さが5階まで建てられる、なおかつそれによってスカイラインも統一できるということで、今回、近隣商業地域並びに商業地域については、中層部の高さを16メートルというふうにしてございます。

 また、近隣商業地域、商業地域、それぞれの地権者の方々の建てかえのシミュレーションもさせていただいたんですけれども、近隣商業地域は、商業地域に書かれているような10階建ての建物というのはかなり、なかなか建つ可能性が低い、どんなに高くても7階か8階ぐらいだろうというのがありましたので、商業地域と近隣商業地域のめり張りをつける、こういった簡単からも近隣商業地域は一番高いところを25メートル、商業地域は31メートル、こういった形で2段階に分けさせていただいて、高さの制限並びにセットバックというのを定めさせていただきました。

 たびたびで恐縮ですが、A3ペーパーに戻らせていただきたいと思います。A3ペーパーの3ページ、左側になります。左側、壁面後退区域における工作物の設置の制限、こちらにつきましては、安全快適な歩行環境確保のため、門や塀、工作物、看板、自動販売機など、歩行者の通行の妨げとなるようなものは設置してはなりませんと、そういったルールをつけていこうというふうに思ってございます。

 中段になります。垣または柵の構造の制限ですが、緑化に配慮するとともに、震災時のブロック塀等の倒壊を防止するため、ブロック塀などのものについては制限していこうと、そういったルールを決めていこうと思います。

 最後になります。建築物等の形態または色彩その他意匠の制限でございますが、建築物等の調和を図るとともに、良好な街並み形成のため、建築物の形態または色彩その他意匠の制限について定めていこうと、こういったルールを地区整備計画として、沿道のA、B、C地区に定めていこうというふうに考えてございます。

 最後になります。4ページお願いいたします。裏側4ページでございます。こちらにつきましては、都市計画に関することが書いてございます。

 左側でございますが、用途地域の変更、こちらは東京都の決定になります。図が若干見づらくて恐縮なんですが、現在のところはバス通り6メートルの道路から、官民境から20メートルがそれぞれ近隣商業地域、もしくは商業地域となってございますが、これを拡幅した14メートルの道路の官民境から30メートルの部分について、用途の幅を変えるというもので、用途地域の変更をしていこうと思ってございます。

 続きまして、下側、防火地域の変更でございますが、先ほど申し上げたとおり、区画街路第4号線は延焼遮断帯の機能も持ってございます。なので、こういった機能を確保するために、準防火地域から防火地域に変えるという部分を用途の変える幅に合わせて行っていこうと思ってございます。

 続きまして、右上の高度地区の変更でございますけれども、現在沿道につきましては、第一種、もしくは第二種、もしくは第三種という高度地区の制限がかかってございますけれども、こちらを「指定なし」という形に変えていこうというふうに思ってございます。

 最後になります。今後の予定ですが、地区計画等の素案の説明会を今後やっていきます。時期としましては、大体秋頃にやっていこうかなと思ってございました。その後、都市計画法第16条、第17条に基づく公告・縦覧・意見書の手続並びに都市計画審議会を経て、都市計画決定としていきたいというふうに思ってございます。

 それでは、すみません。今度はA4ペーパーに戻りますけれども、A4ペーパーで残りの部分、御説明させていただきます。

 A4ペーパー中段下ほど、3番になります。「平和の森公園周辺地区地区計画」の変更に関することでございます。現在、検討中の沼袋の地区計画の区域のうち、西武新宿線の南側の部分でございますけれども、線路の南側については、既に「平和の森公園周辺地区地区計画」というのがかかってございます。こういった区域との重複が生じるため、これまで線路の南北にまたがっていたD地区というのがありますけれども、D地区と呼ばれるものを、線路の北側をD1地区、線路の南側と呼ばれるところをD2地区という形で再整備するとともに、D2地区と呼ばれるところについては、既に「平和の森公園周辺地区地区計画」で決定されている建替えのルール、いわゆる地区整備計画を継承する形で今回の沼袋の計画の中に取り込んでいこうというふうに思ってございます。

 4番、今後の予定でございます。今回、協議会によりまとめていただきました素案のたたき台を受けまして、今後、区として都市計画の素案を作成してまいります。先ほど申し上げましたように、秋頃を目途に説明会を実施しまして、その後、都市計画の原案作成のための意見聴取に努めていこうと思ってございます。

 また、先ほど申しましたように、「平和の森公園周辺地区地区計画」の区域の変更をする手続をこちらについてもあわせて行っていこうと思ってございます。

 説明、以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

細野委員

 説明ありがとうございました。まちづくり協議会が4回にわたって開催されて、昨日4回目が終了したとのことなんですけれども、私も最初の2回かな、確か傍聴させていただきまして、本当に住民の方々、皆さんすごい勉強されていて、活発な御議論があったかと思うんですけれども、すごい意見が活発なだけに、何というんでしょうか、例えばその回だけでは決められないものがあったりして次回に持ち越されたりしたものなどがあったかと思うんですけれども、昨日4回目が開催されたばかりで、今日たたき台が出ているんですが、昨日の協議会での内容というのはどういうものだったんでしょうか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 もともと第4回なんですけれども、取りまとめだけの予定で実は考えてございました。一方、前回7月にあった第3回におきましては、先ほど申し上げましたカラオケとゲームセンターの議論がかなり分かれたんですね。というのは、やはりにぎわいを何とかしたいという商店街の方々の思いと、一方、裏側に住んでいる方々にすれば、なるべく閑静にしてもらいたいという方々で意見がかなり分かれる形になりましたので、それにつきましては、今回の、きのうやりました第4回に持ち越させていただきまして、改めて第4回の前半部分でその議論をさせていただいて、今申し上げたような、表に面するところだけマルにする、裏側はバツという形でどうでしょうかということでお話をまとめさせてもらいました。

 それ以降は、今申し上げたような取りまとめる内容を協議会のメンバーで確認して、協議会を終了したところでございます。

細野委員

 そうしますと、昨日の協議会はこのたたき台――今日いただいたようなものがもうあって御議論をなされたということでよろしいんでしょうか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 こういったたたき台、資料は別のものになりますけれども、このようなことを住民の方に御説明させていただいて、こういった形でまとめさせていただきたいけどということで、地域の方々に意見をいただいたところでございます。

細野委員

 あと、この平和の森公園周辺のD1地区とD2地区なんですが、具体的にはどのような違いが出るのか、ちょっと教えていただけますでしょうか。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 もともと今回の地区計画を定めようと思ったときに、今回、区画街路第4号線の沿道のにぎわいの話ですので、A地区、B地区、C地区のみに地区整備計画と呼ばれる建替えのルールをかけようという想定でございました。一方、改めて平和の森公園周辺地区をちょっと調べさせていただいたところ、CとD2に相当する部分に既に地区整備計画がかかってございました、平和の森のほうで。なので、今回C地区につきましては、新たにバス通り側の地区計画をかけるんですけれども、D2地区につきましては、もともと目標と方針だけにしようと思ってございました。ただ一方、既に平和の森側で地区整備計画がかかってございますので、それらを継承するというか、横書きする形で今回の沼袋の地区計画の中に、D2地区のみ地区整備計画を取り込んでいこうと思ってございます。

細野委員

 それで、既にあるD2地区の計画とこれから定めようとするD1地区地区との主な違いというんでしょうか、ちょっと特徴的なものがあれば教えていただきたいんですが。

山本都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 A3ペーパーの土地利用の方針を御覧いただければと思うんですけれども。A3ペーパー、1ページの右側、3番土地利用の方針の中段側にD1地区とD2地区の方針が書いてございます。もともとはD1に書かれているような、「沼袋駅前のにぎわいの拠点として機能するとともに、新しい駅の顔にふさわしいにぎわいのある街並み形成に配慮した建築物が適切に配置された市街地形成を図る」ということで、D1、D2を一つにしたD地区という中で議論してございましたけれども、先ほど申し上げましたような、平和の森の話が出てきましたので、D2地区の土地の利用の方針につきましては、既に平和の森周辺地区で書かれております土地利用の方針、ここで言いますと、「既存の商業機能の充実を図りながら住宅供給を促進する複合市街地とする」、こういった言葉を引用させていただいております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、都立家政駅周辺地区まちづくり検討会の設立についての報告を求めます。

菊地都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当)

 それでは、都立家政駅周辺地区まちづくり検討会の設立について御報告させていただきます(資料7)。

 まず、概要でございます。都立家政駅周辺地区においては、連続立体交差事業や周辺道路の整備を契機として、駅周辺がより魅力的で活力があり、安全・安心なまちを実現するため、地元町会・自治会・商店会が中心となり、まちづくりの検討組織の立ち上げに向けた準備を進めてまいりました。このたび、平成28年9月5日に都立家政駅周辺地区まちづくり検討会――以下、検討会ですが――設立の運びになりましたので、御報告させていただきます。

 2番です。検討対象区域です。裏面をごらんください。

 中段にございますけれども、検討対象区域で、北側については新青梅街道です。東側については、西武線より北側については町会・自治会境、西武線より南側については野方第5号踏切から西側及び町会・自治会境、南側については妙正寺川と町丁目境及び区境、西側については鷺ノ宮人道橋から東側の西武線より北側については鷺ノ宮人道橋から東側、西武線より南側については町会・自治会境となっております。これについては、一応、既に検討会が設立されております野方駅と鷺ノ宮駅の間の区域になっております。

 表面にお戻りください。3番です。検討会設立までの取り組み状況です。

 (1)準備会の構成ですが、町会・自治会については、一応六つの町会・自治会の方に参加をお願いしております。商店街については、一つの商店街振興組合の方に参加していただいております。

 (2)です。主な経緯でございます。5月30日からです、第1回準備会。6月8日には第2回準備会。こちらで準備会検討会の設立趣旨とか、あと、これから募集する公募会員の概要などを説明させていただきました。途中、6月20日から7月8日までは公募会員の募集をさせていただきました。8月2日には、この公募会員の募集を受けて、公募会員の決定実施の内容について一応報告させていただきました。それで、8月25日ですけれども、公募会員等説明会、こちらについては、公募会員と、町会・自治会から長かもう1名の方の出席をお願いしましたので、その方の説明会を行いしました。これを受けて、9月5日、第1回検討会、設立総会を行いたいと思っております。

 4番目の会員構成でございます。町会・自治会及び商店会、こちら15名になっております。15名ですけれども、内訳としては、町会・自治会から各2名、商店会から3名を出していただくことになっております。ただし、一つの町会から1名しか出せないというところがありましたので、そちらのところは1名、それと一つの町会から、町会長のほうが相談役に回っていただくという町会がございましたので、そちらから1名の方を入れさせていただきまして、相談役を含めて計15名、それと公募に応じた方ですけれども、こちらについては8名の方を――公募をいたしまして8名の方に応募をしていただきました。そういう意味で、この8名の方を合わせて計23名となっております。

 裏面のほうをごらんください。今後のまちづくりの進め方でございます。本検討会に対して、区は運営支援を行います。本検討会は、具体的なまちづくりの検討を進め、都立家政駅周辺地区のまちづくり構想をまとめます。こちらは平成30年度上半期を予定しております。区はこの構想の提案を受け、まちづくりの整備方針を策定するとともに、検討会と協力してまちづくりを推進することとなっております。この整備方針については、平成30年度当初を目標としております。

 説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

近藤委員

 前回の建設委員会で野方と鷺ノ宮のまちづくりの検討会が設立したという報告があったと思うんですけれども、都立家政がこれちょっとタイム的に遅れたのはどういう理由なんでしょうか。

菊地都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当)

 都立家政駅の検討会が遅れた理由ということなんですけども、基本的には同じような足並みで進めているところなんですけども、私の担当しているところで、まだ鷺ノ宮のほうの検討会を先に進めるという形で進行しておりまして、それとあわせてやっていた中で、スケジュール的に、野方のほうは約1月前に立ち上がっていますけども、同じような足並みで進めてきたところなんですけども、結果的には約1カ月の遅れが出たということでございます。

近藤委員

 わかりました。ただ、会員の中で、公募に応じた者というのが8名もいらっしゃって、結構8名来てくださったというのはよかったなと思うんですけれど、この8名というのは、町会や自治会とか商店街の方ではない方ですか。

菊地都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当)

 公募の方はどういう方かという話なんですが、こちらについては、一応これまで町会、商店街の方とは別の方で、例えば一例で申しますと、過去にPTAの会長を務めた方とか、あるいは地域の活動に参加された方とか、そういう方が今回の公募の中に入っているということでございます。

近藤委員

 そういう方が出てくださって、都立家政は、今本当、道路の問題ですとか、かなり自分たちのまちを何とかしていかなきゃならないという思いがあるので、いろんな方が入って、いろんな議論ができるといいなと思うんですけれど、この設立を、公募の数とか見まして、いい形で進んでいるという状況ですか。

菊地都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当)

 今回の町会・自治会及び商店街の方、そして公募の会員の皆さんですけれども、集まっていただいた中で、今回、公募を募集するに当たり、いろいろと支援をいただいているところがございます。それは一つは、これは都立家政の商店街振興組合におかれましては、今回の区のほうのホームページのリンクを張っていただいたりとか、あとは当然、今回公募会員を募集するに当たっては住民の皆さんに後押ししていただいたりとか、そういう形の中で集まっていただいたという経緯がございますので、そういう意味では、地域の応援をいただいて今回のメンバーが集まったというふうな感じでやっております。

細野委員

 公募に応じた方の男女の比とおおまかな年齢みたいなものがわかれば、ちょっと教えていただきたいんですが。

菊地都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当)

 それでは、今、公募会員のわかる範囲の内訳を御紹介させていただきます。

 年代別で見ますと、40代、50代、70代という、上から言いますと、2名、2名、1名、3名という形で、一番70代の方が多い。性別で見ますと、男性が2名、女性が6名でございます。

 あと、応募資格という形で、住んでいるところで見ますと、若宮二丁目1名、若宮三丁目6名、白鷺一丁目1名という形で、一番真ん中の若宮三丁目の方が一番多いという形になっております。

 あと、それぞれの地域の活動ということで先ほども御紹介いたしましたけれども、子どもの健全育成に関する活動であったりとか、地域の防災・防犯活動であったり、あるいはPTA活動であったり、あとは高齢者支援に関する活動であったり、または障害者支援に関する活動であったり、町会活動であったりと、そういうような活動をやっている方々に集まっていただいた次第でございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、6番、平成28年度(2016年度)第2回中野区都市計画審議会についての報告を求めます。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 それでは、報告事項の6番でございますが、平成28年度(2016年度)第2回中野区都市計画審議会について報告をいたします(資料8)。お手元の資料を御覧いただきたく思います。

 開催日時は、平成28年7月27日、午後2時から、区議会第1委員会室をお借りして開催いたしました。

 内容でございますが、次第にありますとおり、今回は諮問・答申案件はございませんで、報告事項が御覧の4件ございました。順に御説明をいたします。

 まず、報告事項の(1)風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の改正に伴う地区計画の変更(原案)についてでございます。資料にインデックスをつけておりますので、インデックスの1番をお開きいただきたいと思います。

 本件は、前回の都市計画審議会におきまして内容を説明いたしておりまして、それを受けまして当委員会におきましても御説明、御報告をいたしておりますけれども、今回の都市計画審議会におきましては、その内容を地区計画の原案としたもの、これは都市計画審議会に地区計画の案を諮問し、答申を受ける前のワンステップ前という位置付けでございますけれども、この地区計画の原案につきまして御説明をしたものでございます。

 内容は、前回の当委員会におきましても御説明しておりますので、簡略に説明をさせていただきます。

 まず1番、種類・名称でございますが、御覧の2地区の地区計画が変更になる地区計画でございます。

 それから2番の変更理由でございますが、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律、略して風営法と呼んでおりますけども、風営法におけるナイトクラブ、それからダンスホールにおける規制について改正、これは緩和したということですが、緩和されまして、風営法第2条第1項各号の号ずれが生じておりまして、これらの号を引用しております地区計画についても変更、すなわち改正をする必要があるというものでございます。

 それから3番、風営法の改正概要、これは別紙1を付けております。これは実は前回の御説明と同じ資料ですので、説明は省略をさせていただきます。

 それから4番、地区計画の変更(原案)でございますが、ここからは法に定められました様式に従った資料となっておりますが、別紙1に続いてありますA4横版の別紙2-1を御覧いただきまして、A4横の別紙2-1でございますが、これは南台一、二丁目地区防災街区整備地区計画の変更(原案)でございますが、1枚めくっていただきますと、都市計画の原案の理由書、内容はこの前御説明したとおりでございますが、以下めくっていただきまして、このA4横版の下のほうにページ数が振ってありますが、下のほうに2ページと振ってあるページをお開きいただきたいと思います。

 2ページの下のほうに赤文字で示した部分、これは次の3ページにも続きますが、これは今回、風営法の改正に伴いまして、条文の号ずれが生じたために変更する部分となります。以下、4ページにつきましても、同様に赤文字でお示しをした部分が今回変更する部分となります。それ以降につきましては、場所を示す図面等が添付をされていると、そういったものでございます。

 それから、その後に、何枚かめくっていただきますと、別紙2-1、2-2――別とじです。別とじで別紙2-2というものが出てまいりますが、この別紙2-2がもう一つの南台四丁目地区地区計画の変更原案の資料を添付しておりますが、変更内容は、今申しました別紙2-1と同様となっておりますので、説明は省略をさせていただきます。

 なお、このインデックスの2番の直前の資料を御覧いただきますと、これはこれまでの経緯及び今後の予定がお示しをしてございまして、「都市計画の策定の期限の概要書」と書いてありますが、これまでの経緯及び今後の予定が示してありまして、一番左側の「事項」という欄の上から三つ目の「都市計画変更原案の縦覧」の欄でございますけれども、この都市計画審議会の当日に使用した資料には、この縦覧者ですとか、意見書につきまして空欄となっておりますが、実際には、縦覧者はありませんで、意見書の提出もなかったと、そのことを口頭で報告をいたしたところでございます。

 なお、本報告につきましては、都市計画審議会からの当日質問等はございませんでした。

 それから、インデックスの2番をお開きいただきまして、これは報告事項の(2)区画街路第4号線沿道のまちづくりでございますが、これは先ほど所管から報告がありました沼袋駅から新青梅街道に至る都市計画道路、区画街路第4号線の沿道におけますにぎわいの再生及び防災性の向上に向けて、地域と協働し、地区計画の策定及び用途地域の変更に向けた検討を進めておりまして、これらの検討や取り組み状況について報告を行ったものでございます。

 なお、本報告は、先ほどの所管からの御報告の少し前の7月末の状況において御報告をしたものでございまして、内容が重複をしておりますので、説明につきましては恐縮ですが、省略をさせていただきます。

 なお、本件審議会委員からの御質問といたしましては、まちづくり協議会における建築物の高さ制限の議論の経緯ですとか、まちのそもそものあり方、交通の関係等が質問としてあったところでございます。

 それから、インデックスの3番をお開きいただきたいと思います。これは報告事項の(3)東京都市計画公園第4・4・3号中野公園の変更(中野区決定)についてでございます。

 この東京都市計画公園第4・4・3号中野公園といいますのは、平和の森公園のことでございますが、この平和の森公園を都市計画公園として再整備していくために都市計画の変更が必要となることから、変更に向けての素案を取りまとめたので御報告をしたものでございます。

 変更の内容といたしましては、平和の森公園の区域を拡張すること、それから公園施設等の整備内容の追加及び変更するものでございます。

 なお、本報告につきましては、去る7月25日の当委員会におきまして御説明いたしました平和の森公園の都市計画手続についてと内容としては同様ですので、説明は恐縮ですが、省略をさせていただきます。

 本件につきまして審議会委員からの御質問といたしましては、公園再整備の詳しい内容ですとか、今後の区民への説明について、それから将来にわたっての公園の魅力の維持について等があったところでございます。

 それから、インデックスの4番をお開きいただきたいと思います。報告の(4)弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくりについてでございます。

 本件の報告事項は2点ございまして、まず1番目のまちづくり提案書の受理についてでございます。

 平成26年12月に設立をした弥生町三丁目周辺地区まちづくり協議会より、まちづくり提案書の提出がございました。内容はそこにお示しをしたようなものとなっておりますが、本件につきましては、去る6月13日の当委員会におきまして御説明をしているものでございます。

 それから報告のもう1点、2番の今後の予定でございますけれども、平成28年度に地区計画の原案作成、平成29年度に入りますと説明会、都市計画審議会への諮問等を経まして、都市計画決定を予定しているというものでございます。

 なお、本件報告につきましては、審議会委員からの質問はありませんでした。

 第2回都市計画審議会の御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、平和の森公園再整備基本設計(案)中間のまとめについての報告を求めます。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 それでは、平和の森公園再整備基本設計(案)中間まとめについて御報告いたします(資料9)。

 平和の森公園につきましては、区民のスポーツ・健康づくりの場としての機能や憩い機能、防災機能等、公園全体の機能向上を図るため、平和の森公園再整備基本計画を本年6月に策定したところです。本報告は、11月策定を目途に進めている基本設計(案)について、現段階での内容を中間まとめとして整理したものです。

 なお、本報告は、区役所及び体育館整備調査特別委員会、総務委員会、厚生委員会との重複報告となります。また、新体育館部分につきましては、厚生委員会の所管となりますが、公園施設として関連が深いので、こちらにつきましても概要を御報告いたします。

 まず1、平和の森公園再整備基本設計(案)中間まとめについてです。

 別紙をごらんください。本資料は、公園再整備基本計画でまとめた整備の基本的な考え方について、右側オレンジ色の欄でゾーンごとに規模と概要をまとめたものです。幾つか抽出して御報告させていただきますので、次ページの公園平面図をあわせて御覧ください。

 公園整備部分ですが、1、公園全体の既存樹木につきましては、体育館前広場の一部であるステップ広場や多目的広場、国家公務員宿舎跡地に整備する小広場を移植先として有効活用を図ります。

 なお、具体的な樹種や本数につきましては、現在作業中の樹木調査結果により特定いたしますので、その報告は基本設計(案)の段階となります。

 次に、2カ所のトイレですが、既存の建物躯体を活用して、全面リニューアルを図ります。これまで和式の便器であったものは全て洋式に変更いたします。

 既存水辺につきましては、ろ過装置を更新するとともに、新たに水流れに落差を施し、エアレーション効果によるよどみ解消を図ります。また、水生生物を補植し、生物の生息、生育環境を確保して、自然と触れ合い、環境について学ぶことができる森のせせらぎ親水施設へ改良いたします。

 園路につきましては、透水性アスファルト舗装など、排水性の良い素材で快適性と安全性を高め、公園散策を楽しむ方のほか、ジョギングやウォーキング環境も高めます。

 なお、園路を活用した区民の健康増進活動として、草地広場周回約500メートル、多目的広場周回約450メートル、公園全体周回約1キロの機能を提供いたします。

 園内灯につきましては、警察庁の安全・安心まちづくり推進要綱や東京都安心・安全まちづくり条例で定める3ルクスの平均照度を確保するように配置いたします。

 遊具につきましては、トリム広場の健康遊具をリニューアルするとともに、ウォーキングしながら遊具を活用した健康増進を図ることができるよう、園路沿いに10基程度点在させて配置いたします。また、子どもの自由な発想や運動機能を高める子ども用クライミングウォールなどのアスレチック遊具を各所に配置いたします。

 駐輪場につきましては、体育館地下部にメイン駐輪場として320台分を整備するとともに、入り口各所に62台以上の駐輪場所を確保します。

 次に、2、多目的広場ですが、規模につきましては、基本計画で御案内のとおりです。概要ですが、降雨後も早期に利用できる排水性のよい人工芝を採用し、快適性と利用率の向上を図ります。また、他のスポーツ利用も可能とする位置に常設マウンドを設けるとともに、ダッグアウトも全面改修し、野球関連施設の充実を図ります。また、バックネット裏に足洗いもできる多目的広場使用者用給排水施設を設置するほか、夜間利用もできるナイター照明設備を6基、新たに整備いたします。

 次に、草地広場ですが、トラックとしても活用できる園路は、草地広場の一部として活用する際も、またスポーツ利用する際も、快適で安全なクッション性、排水性のよいゴムチップ舗装を採用いたします。

 また、既存の築山につきましては、一部に傾斜を活用した滑り台を整備するなど、子どもの遊び場空間としての機能を高めます。

 次に、体育館前広場ですが、こちらは舗装広場、草地広場、ステップ広場、じゃぶじゃぶ池広場の四つの特徴ある広場で構成される約4,700平米の空間となります。

 概要ですが、イベント活用時などに利便性の高いインターロッキングによる舗装広場は約1,000平米、憩い、安らぐのに快適な草地広場は約1,000平米、緑に囲まれ、ベンチも配された大小四つのステージが連なるステップ広場は約1,500平米、じゃぶじゃぶ池を中心に人々が集い、安らぎ、憩い、遊び、交流する空間、じゃぶじゃぶ池広場は約1,200平米となります。また、大きな子どもから小さな子どもまで、快適に安全に楽しめるよう、水深20センチの池、約100平米と水深10センチの池、約60平米の二つのじゃぶじゃぶ池を隣接して整備いたします。

 また、じゃぶじゃぶ池からの水を段差による水流や水紋を楽しめる水流れとしてプロムナード沿いに流し、夏場はクールスポットとして、大人も子どもも快適に楽しめる約70メートルのカスケードを整備いたします。

 次に、小広場につきましては、高齢者や子ども連れの方の利便に寄与する普通自動車駐車場45台のほか、バイク10台が駐車できる施設を整備するとともに、2面のゲートボール利用にも活用できる多目的小広場を整備いたします。

 次に、犬の広場ですが、暫定犬の広場を2倍強の規模で本整備いたします。小型犬、中型犬の利用に配慮して2面構成にするとともに、アジリティ遊具を配置して、犬の広場の魅力を高めます。また、飼い主の休息や交流に寄与するベンチも配置いたします。

 最後に、防災機能ですが、西側住宅地から避難機能拡充として、区画道路第1号に接続するバリアフリーに対応した公園出入り口を新設いたします。

 また、太陽光発電式の園内灯については、災害時の安否確認等に有効なスマートフォンなどの通信機器の充電機能を付加するとともに、既存災害トイレ112穴を144穴に増設し、避難計画人口3万7,513人に対応いたします。

 次に、体育館整備部分ですが、図面資料は3枚目以降となります。

 まず1、基本性能といたしまして、延べ面積約1万1,800平方メートル、地下2階地上3階建て、高さ約25メートルとなります。

 外観デザインは、圧迫感を軽減する効果のある分節デザインを採用し、公園内の建築物として景観に配慮するとともに、建物周りには、公園内の各種広場との連続性を確保したテラスを配し、開放的で一体感のあるものといたします。そして、環境配慮型建築物として、自然採光や太陽光発電、高効率な設備機器の積極的な採用により、省エネやCO削減を図ります。そして、災害時の区対策本部の代替施設として備えるべく、本庁舎同様、構造強度を高めるとともに、非常用発電機のほか、中圧ガス設備などを採用し、ライフラインの途絶対策を高めます。

 また、防災機能についてですが、沼袋駅及び新井薬師前駅で想定される約2,600人の帰宅困難者一時滞在施設としての利用を可能とします。

 次に、2、主な諸室ですが、メインアリーナは1階に約110席、2階に約690席、合計約800席の観客席を設置します。また、2階観覧席外周に屋内ランニングコースを設置いたします。そして、メインアリーナ、サブアリーナともに、床材は長尺の弾性塩ビシートを採用し、多様者障害者スポーツやニュースポーツの利用に対応します。

 次に、1階に配置する多目的室ですが、面積は約305平米。大会などの付室として活用するほか、鏡面、手すり等を整備し、人気のダンスやヨガにも活用できるように整備いたします。

 次に、ロビー・ホワイエ、約350平米ですが、メインアリーナ等の利用者のほか、屋外公園利用者の利便も考慮し、メインエントランス及びメインアリーナ近辺に整備いたします。また、トレーニングルームは個人利用が多い特徴を考慮して、他の利用者との動線が交錯しないよう独立性を高めるとともに、壁面には新たにオリンピック種目ともなったスポーツクライミングに対応するクライミングウオールを設置いたします。

 更衣室・ロッカー室、シャワー室は、各体育館施設と屋外公園利用者の利便を考慮して、各階に配置いたします。

 また、約90平米のカフェや売店は、体育館西側の草地広場に面した部分に整備することで、体育館利用者、屋外公園利用者双方の利便を高めます。

 そして、平和資料展示室は、個室仕様で1階に整備します。

 1の内容の概要は以上です。

 続きまして、2、平和の森公園再整備概算整備費でございます。

 まず、(1)新体育館整備費につきましては、約86億円。その他公園整備費については約22億円。合計で約108億円を見込んでおります。

 続きまして、3、設計・施工の手法についてです。

 基本設計の支援業務については、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機としたスポーツ・健康づくりムーブメントの中心施設として活用するため、早期開設が必要であることから、新体育館の基本構造について、東京都下水道局との継続的な協議を行うことに鑑み、基本計画と同一の事業者に発注し、作業を進めているところでございます。

 今後行う実施設計・施工については、同様に趣旨から、早期に開設する手法の検討を行ってきたところでございますが、公園整備については、多目的広場エリアから着手して開園し、第2期工事として草地広場エリアの整備を行うこととし、新体育館については、実施設計・施工一括発注方式が工期短縮に有利であることから、今後実施事業者の選定作業を行うものといたします。

 最後に、今後の予定でございます。

 平成28年10月に基本設計(案)の作成と説明会を予定しております。同年11月に基本設計を策定し、平成28年12月から平成29年7月までに公園部分の実施設計、平成28年11月から平成29年3月に体育館設計・施工事業者の選定作業のほうを行います。平成29年から平成30年にかけて、まずは第1期工事、多目的広場部分の工事のほうを竣工・開設いたしまして、裏面のほうで、平成29年から平成31年にかけて、体育館の実施設計・施工・開園、小広場、それから第2期分の草地広場、こちらのほうの工事の竣工・開設、そちらのほうを目指すというスケジュールで取り組んでまいります。

 なお、この今後の予定についての工事の区分につきましては、参考として工事区分図を添付しておりますので、こちらのほうも参考に御覧ください。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

篠委員

 概算の費用ですけど、これは口頭で我々に発表したのと変わりましたか。新体育館については、55億円ぐらいと口頭でお話しいただいたと思ったんですけど。何カ月間の間にこんなに変わったんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、こちらのほうの体育館に関する事業費概算ですが、これまでお示ししてきたのは、10か年計画の中で全体事業費として55億円、体育館につきましては約55億円という報告をさせていただいたところです。その後、今回、いろいろ平和の森公園、さらに、その中でも下水道局のほうと工事が競合する公園未開園部分、こちらのほうに建てるということで、計画が一部変わってくる中で、今新たに出た事業費といたしまして報告するのは、口頭においても初めてというところです。

篠委員

 こういうわけで変わったという報告はしなかったか。ですけど、変わったわけね。変わった理由について、今報告の中に何にも感じられなかったんですけど、それでいいんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、一部繰り返しとなりますが、まずは体育館部分、こちらについては厚生委員会のほうの所管というところになりますので、概略だけとさせていただきたいと思いますが。

 まず、10か年計画の改定素案、こちらのほうに段階では、当初、こちらについては、まず体育館規模としても1万平米程度を想定していたというものがございます。また、建設予定地につきましては、平和の森公園内の区有地、今の未開園部分ではない部分、既に開園していて、下に下水施設がない部分への整備ということを考えていたところがございます。

 また、建物、こちらについての構造強度なんですが、こちらについても通常の1.25という形で想定していたところを、その後熊本の震災とかそういったものを受けたこと、また本部の代替機能として整備するものであれば、やはり本庁舎と同じ構造強度が必要であろうというようなところから、建物の構造強度を本庁舎と同じ1.5に切り替えたというところ。

 それから、10か年計画の段階では、公園整備については2億円というところで想定していたところで、この2億円につきましては、今のこの草地広場の中にトラックを整備したら2億円ということで、他の公園については整備のほうをするというところが当時は入っていなかったというところが、当時、これまで10か年計画の中で公にして御説明させていただいた55億円の内訳ということになります。

 その後、基本構想、基本計画という形で策定する中で、特に下水道局との協議も進行して、これまで長きにわたって下水施設ができるまで公園として整備できないということで課題の一つであったこの未開園部分、こちらのほうについても、先行して公園施設をつくって、後に下水道局が施設をつくるという形に下水道局のほうで御協力いただける形になりましたので、そういった中で、再度計画をまた見直して検討してきたのが、その後の基本構想、基本計画という段階で、基本構想、基本計画の段階では、概算費用についてはまだ下水道局との協議が公に示せる段階に至っていないことから、概算費用のほうはこれまでお示ししてこなかったというところです。

 今回、今基本設計の中間まとめ段階というところに至りまして、一定地下部の下水施設の競合に必要な構造形態が特定できましたので、今回御報告に至った次第というところでございます。

近藤委員

 平和の森公園再整備基本設計(案)の中間まとめということで、大変細かくいろいろなことが報告していただいたんですけれども、これらの例えば遊具一つとっても、こういったものがいい遊具が使われたりとか、そういったところをチェックすることというのはこれからの段階で、どこで私たちはできるのでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 本日の御報告につきましては、基本設計(案)の中間まとめというところで行っております。今、この基本設計そのものは11月策定を目途に進めておりまして、この基本設計策定の過程ではまた区民との意見交換会、こちらのほうも計画しております。

 また、こちらの委員会のほうには、基本設計(案)が策定できた段階でまた再度御報告させていただきたいと思っております。その際は、当然今よりか進度は進んでいるというところになります。

近藤委員

 進度は進んでいるんですけれども、どういったものかという、それが例えば耐久性がどうであるかとか、そういった細かいことは私たちはチェックをするところはないんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、もちろんこの委員会で計画についてのチェックということも含めて、いろいろ御意見を伺うべく図るという意図で今回報告させていただいておりますし、基本設計(案)の段階でまたお願いしたいということで思っております。

 ただ、そのレベルについてなんですが、遊具の一つひとつの安全性なり強度なり、その遊具規格なりとなりますと、かなり細かい分野に入ってまいります。私のほうで今現在考えているのは、遊具としてはどのような遊びを提供できるのかとか、それについてはどのような仕様なのかというような機能的なものについては御報告もできるようにはしてまいりたいと考えております。ただ、それの具体的な安全基準が幾つでどのぐらい満たしているかとか、そういったところは、委員会の中では、そこは少しちょっと細かい範疇に及ぶかなということで、現在では判断しているところです。ただ、個別で、これについてという御意見、御要望があれば、当然に御報告させていただきたいと思います。

近藤委員

 なぜそんなことを申し上げたかと言うと、例えば健康遊具ということが話題になって、中野区の公園に遊具をばあっと結構置いた時期があったんですよ。ですけど、今、何かほとんど使われないところもあって、遊具の種類や何かによってかなり使われるところと全然利用者がいないようなところとあるんですよね。そうすると、やはり使われていただきたいんで、そういったところの精査というか、そういうことを設計や計画の段階で、しっかりとやっぱりどういうものがいいのかというのはぜひ見ていっていただきたいと思うんですよね。何かあまりにもたくさんいろんなことがあって、さあ頼んで発注するよといったら、全てばんともう決まってしまっているみたいなことにならないように、やっぱり使いやすいのは、中野区でどういうのが使いやすくて使われているのとか、かなり使われていないのってあるので、そういったこともやっぱり気にかけて、設計や段階があるごとに、私はどこでそういうことって決まっていくのかな、どこで意見すればよかったのかなといつも思うんですけれど、そういうのを見ていっていただきたい。

 それが遊具や何かにおいてもそうですけれど、沿道のインターロッキングの歩道ですか、それも車が入るわけではないですけれど、やっぱり耐久性はどうなのかとか、かなり後の整備にお金がかかる――今、都立家政の商店街のインターロッキングなんて大変な状態になっているんですよね。この公園のとは違うとは思いますけれど、つくったはいいけど、整備ができないというようなものを提供してしまっては、やっぱりつくる段階で、これだけ細かいことで結構大きく進んでいってしまうと思うんですけど、その一つひとつがやっぱり区民が使いやすい、そしてお金がその後かかっていかないということに目をつけていただいて選んでいっていただける、そういう段階が私は今やこれからのちょっとの間の時間なのかなと思いまして、ぜひそこ、丁寧によいものを――予算との関係もあるでしょうけれど、これから本当に何というか、どんどん維持費がかかっていくようなものを入れてしまうと大変なことになってしまうので、そこら辺の見極めというのは、本当に皆様にお願いするしかないので、その辺はどのように考えていらっしゃいますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、委員御指摘のとおり、残念ながら公共施設の中ではそのような現状がうかがわれるケースもございます。ただ、そういった場合につきましては、やはり想定されない利用が行われたりとかいうところに起因することが多いもので、我々といたしましても、今担当している者も、やはり土木技術の専門家でございますので、そういった中では、そういった想定されない利用がされてしまったというような恥ずかしい事態がないように、万全に様々な可能性について検証したいということで考えております。

 また、使われない遊具というところの御指摘ですが、こちらにつきましても、やはり我々もつくる以上は皆さんに喜んでほしいと、積極的に利用してほしいという思いで、職員ともども、こちらについてはいろんなメーカーにヒヤリングをしたり、時には現場に行って、それの利用状況なり実際の設置効果なりというのを確認しながら、今回平和の森公園についても計画の検討を進めているところです。

 ですから、我々といたしましても、とにかくできたらみんなが喜んでくれる人気施設を一つでも多くつくるという意識で今後も取り組んでまいりたいということで考えております。

 なお、遊具等、もしこちらのほうでどうかということがいろいろ御懸念ございましたら、この案のときに、こちらの設備については特に抽出して御報告させていただきたいと思いますので、その際は申しつけていただければと思います。

近藤委員

 今、たまたま遊具と沿道のことを申し上げましたけれど、東京オリンピックまでに間に合うようにということを前提にして急いでやるという形になったときに、本当、私たちの財産をこれからつくっていくんですから、やっぱり丁寧に一つひとつのところに目が行き届かないと、つくったはいいけれど、「あら、あまり利用しないな、使い勝手が悪いな」なんていうことにならないように、そして経費が莫大に広がるようなことがないようにやっぱりしていただきたいということが願いですので、そこはもう本当にきめ細かくやっていただきたいと思いますけど、いかがですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、これまでもこちらの事業につきましては、タイトなスケジュールということで委員会のほうにも御説明して御理解、御協力もちょうだしてきたところですが、やはり物づくりとして必要な安全とかそういったものに関しては、それが今回の時間でおろそかになるということは、これは一切ございません。やはりこれは我々設計、特に我々の部署の設計を預かる担当職員も含めて、これについてはやはりプライドを持って業務に取り組んでおりますので、これについてはしっかり全うされるものということで考えていただければと思います。

細野委員

 初めに、篠委員からも御質問があったんですけれども、10か年の概算整備費が55億円、今回86億円ということで、31億円の差、開きがあるんですけれども、この31億円についての、何というんですか、中身というんでしょうか、何で幾ら増えたというような、ちょっと概算を教えていただけますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、個別幾らというところがある程度併設するところもございますので、重なる部分もあるんですけど、まず体育館ということであれば、大きいところで、やはり当初平和の森公園の中の地下に下水施設がない部分での建築を想定しておりましたので、そのときと比べますと、下水施設と競合するための基礎構造、地下構造というものの整備でプラス14億円程度が多くかかるというようなことが想定されております。

 また一方で、今回やはり公園として平面空間で駐輪場というものを多く確保ということを考えていたんですが、こちらにつきましては、駐輪場を建物内の地下につくるということで考えておりますので、ただ一方で、これはやはり当初と比べるとつくる予定にしていなかったので、ここら辺についても大きく費用がかかるというところがございます。ただ、全く新規で地下につくるよりは、もともと地下という構造空間に設置するということになりますので、地下設備としてつくるということの視点で言えば、かなり格安でできるという効果は一方でございます。

 あとはその他、一番大きいのは、まず1万平米であったのが、2割ほど床面積が大きくなった、2割大きい建物になったというところがございます。これだけでも2割ですから、平米単価の純粋な計算で言いましても、それだけアップしているというところがございます。

 それからあと、建物の耐震強度、構造強度を高めたというものとか、そういったのが特に大きいところでございます。

 あと、省エネとして、今回こちらについては下水の処理熱の利用、こちらのほうも今検討しているところです。こちらのほうについては、特に環境配慮型の最も効率のいいものということですので、こちらの活用もするというようなことになると、数億円単位のプラスアルファが生じているというようなところです。

 そういうのがもろもろプラスになったり、一部マイナスになったりということで、合わせて現在の金額に至っているということでございます。

細野委員

 そうすると、一番大きく増えた分というのは、どこになるんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、一番、二番を争うものがやはり下水施設との競合で建てるという部分のところと、あと2割の建物面積の増というところが最もやはり増加率としては高くて、この二つでほとんど占めるというところです。

酒井委員

 今回、基本計画と設計・施工の手法について、3番ですね。「基本計画と同一の事業者に発注し」ということで、基本計画、基本設計を同一事業者に発注してやっていくことですよね。公園に関しては、今後実施設計・施工は別ですよと。体育館に関しては、設計・施工一括してやっていくんだというふうな、これ、基本計画と基本設計に関しても、それから設計・施工に関しても一括して――これ、工期短縮に有利ですから、かなり駆け足でやっているようなイメージがあるんですね。それには東京オリンピックに間に合わせるというところが一番大きいと思うんですが、区のほうは、そのお尻を決めて一生懸命様々工夫されて、基本計画と基本設計を同一にしたり、設計・施工を一括にしたり、様々工夫されて取り組まれていらっしゃいます。

 ただ、他方、区民としては、そこにどうしてこだわって進められるのかというのがまずあるんですよね。それによって、やっぱり資材費だとか労務単価もオリンピックに合わせてさまざまな建設ラッシュの中で上がってしまう中で、何もそんなに急がなくてもいいんじゃないのかというのが、純粋な区民の思いだと思うんですね。ここにこだわるところ――これちょっと所管外になっちゃいますかね。じゃ、これは意見を申し上げます。これはやっぱり区民はそれを思われるので、ちょっと持って帰って、担当さんは公園のほうになると思うんですけれども、これ一体で整備していくんで、この平和の森公園再整備の考え方の中で、ここに関してはやっぱり、より区民に理解が得られるようにやっていただかなければならないと思います。

 それで、これ、ちょっと単純に教えていただきたいんですが、体育館に関しては、設計・施工の事業者の選定に関しての年度はあるんですけれども、公園のところに関しては、事業者の選定のところが今後の予定で入っていないと思うんですけれども、これは入っているんでしょうかね。ちょっとその当たり、まず教えてください。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、今回、建築工事部分につきましては、やはり高い技術力を求める特異性もございますので、そういった意味で設計・施工という形をとっているという部分も一方でございます。

 公園部分につきましては、やはりこちらについては規模は大きいものの、工事の内容としてはやはり一定広くこれを受託できる業者というのはあるだろうということもございますので、これについては今、我々としては、基本設計もしっかりまとめていきますんで、特にプロポーザル等ではなく、一般の入札という形で行いますので、あえてここの中で手続論のほうは付していないというところでございます。

酒井委員

 すると、プロポーザルではありませんので、一般競争入札ですので、ここでは示していませんよと。ただ、平成28年に基本設計が策定されるわけでしょう。で、実施設計は平成28年12月ってなっているんですよね。でしょう。すると、期間的に、周知して、選定して決めるというところで、これ、かなりタイトなんじゃないのかなと思うんですが、そんなことないんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 公園部の基本設計を11月に策定して、そのまま契約ということで、可能であろうというスケジュールでは想定しているところです。ただ、もちろん契約の中でいろいろ不調なり、再入札とかそういう形があれば、またより時間はかかると思うんですけど、今こちらのスケジュールのほうでこういった発注準備もこのスケジュール間でやっていきたいということで考えています。

酒井委員

 休憩していただいていいですか。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時53分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時54分)

 

酒井委員

 ありがとうございます。それで、これ、当初10か年の中で示されていた金額と比べるとかなり高額になったのかなというのが素直な印象です。それは誰もがお持ちになられているんだろうなと。ただ、延べ床面積が1.2倍になっただとか、当初建設予定であった場所から変わって、下の下水道部分との兼ね合いもありますよ、これ体育館に関してはね。耐震も、災害時の拠点ともなる中で、この耐震性も強化しなきゃならないんですよというような様々な理由があって、この体育館整備に関して、それから、公園整備も当初予定していたところからかなり広くなったんで、こういう金額になりましたよという理由はわかるんですけれども、これも先ほどの話なんですが、我々がこの体育館86億、公園が22億、計108億円、これが「はてこれぐらいの規模感なのか」というのがなかなか非常にわかりづらいんですね。この公園のところに関するより、むしろ体育館のところは、これ今後実施設計・施工で考えると、プロポーザルになっていくわけですよね、そうでしょう。すると、この金額が85億円になると、区民負担は減っていくわけですね。そうすると、現段階でのこの概算の出し方というのが大きなポイントに僕はなってくると思うんですね。これ、逆に、少なくやっちゃい過ぎますと、より良いものができないかもわかりませんし、大き過ぎても区民負担が増えちゃうということを考えると、金額というところが、我々がなかなか今お話聞いたところで増えたところは理解できるんですが、この108億円というところの、なかなかすっと落ちてこないところがある中で、ちょっともう少し、例えばこういうふうなチェック機能がきいて、うちだけで出しているんじゃないんですよ、いろんなところの中でやった上でこう出しているんだというのがあれば、ちょっと簡単に教えていただけると……。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、幾つかお答えすれば、まず事業費の概算、こちらについてなんですが、こちらについてはやはりそれに要するような工事、各種見積もりとか契約の時勢とか、そういったのを整理した中で、今の金額、さらには今後のそういった経済動向等の推計も織り込んだ中で、この概算事業費がまず事業として今要する経費として算定するには妥当だろうということで、複数の要素から算定されたものということになっております。

 そういった物価時勢といたしましては、例えば労務費につきましては、平成24年から比べて、今の今日の段階でもう20数%、30%弱の労務費のアップが行われているというような状況もございます。それから、例えばかつてですけど、数年前ですかね、鉄骨資材、これがかなり数割も高騰して、なかなか建築工事が滞ったというようなときもございました。そういったのも、やはりそういった事態が起こるのかどうか。そういった取引時勢とか、そういったのをいろいろ注視した中で、今、この時期にこういう契約をしたらこのぐらいというものを出しておりますので、またそのときにやはり、特に今回は設計・施工一体型というところになっておりますので、特に個別技術力があって低コストで施工する能力があるところがあれば、もっと安いところで落ち着く可能性もございますし、そういったところは設計・施工ということで、工期短縮のほかにやっぱりコスト的なダウンというのも期待される制度でございますので、そちらのほうも期待しているというところです。

 あと、公園部分、メインの部分ですが、こちらについては、全部で今回約7万平米あるというところです。体育館の面積、これが建築面積の6,000平米程度を引いたとしても、やはり6万平米以上のものがあるということです。

 参考ですが、昨今新規で整備した南部イチョウ公園や本郷ふれあい公園、こういった整備については、やはり平米単価、そちらと比べると、もちろん工事の内容が違うというのも大きいんですけど、そちらよりははるかに安い金額と、単価当たりとしてはなっております。

 一方で、既存の施設があるから安くなるかと言うと、決してそうではない部分もあって、例えばスポーツ施設の部分であれば、やはり何もない更地のところで整備したとき、例えば南部とか、本町五丁目のようなところは、そこのフェンスネットを構築するような費用ははるかに安いというところがございます。一方、平和の森については、既存施設について、まずそれを撤去して、処分して、新たに設置するということになりますので、むしろ高くつくというところがございます。そういったところで、一概になかなか単価でこうだというところは比較できない状況はございますが、やはり公園としては、単価当たりとしては一定、今までの公園整備費内の範疇におさまっているところということで考えています。

酒井委員

 細かに御説明いただき、ありがとうございます。これ、最後にしますが、先ほどの概算整備費を出していく中での、ここ数年、労務単価が2割から3割上がっていますよと、資材費も上がっていますよというふうなこともちょっと触れられたと思うんですけども、すると、なおのこと、先ほど最初の質問に戻りますが、この高い時期に、オリンピックに間に合わせて高い時期にこの体育館を整備するというところが,やっぱりより区民が納得、理解できるものでなきゃ、かなりの区民負担が増えるんであれば、それは急がば回れじゃありませんけれども、無理にやる必要もないと思いますので、じゃ、今回こういうふうなお金が出てきた、けど、そうじゃないときにつくった場合はこれぐらいなんだろうというのも、恐らく想定もされていると思いますので、そういうことも全体勘案しながら進めていただきたいと思います。要望です。

委員長

 ちょっと休憩にします。

 

(午後3時01分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後3時15分)

 

 それでは、休憩前に引き続き、質疑はありますか。

細野委員

 災害用トイレの増設についてなんですが、これは既存の112穴というのにプラスで増設するのか、それとも全体を整備し直すのか、どちらでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、必要個数は144穴でございますんで、機能するものを144穴用意するということで考えていますので、例えば損傷しているとか、機能障害があるとか、そういったものについては当然改修いたします。

白井委員

 私もたくさんあるんですけど、1点に絞ってお伺いしたいと思います。

 リオのオリンピックが終わって、いよいよ東京オリンピックが注目されていくタイミングになります。一方、東京オリンピックを控えて施設、いわゆる全ての総コストが値上がりしているというところから施設の見直しが始まりました。また、今日のニュースなんかでは、築地移転ですが、コストだけではないんですけども、いわゆる総コストとしてこれが本当に妥当なのかなんていうのがあります。これからさらにいわゆる建築コストが上がっていくというのも見えているところなんですけども、場合によっては、今回、区としては初めてのやり方になると思います。基本設計、それから実施設計、施工というのを実施設計と施工をくっつけてしまう。工期の短縮になると同時に、自分のところで設計をした上でつくるのでコストを抑えられるという言い方もできるんですけども、嫌な言い方をすれば、言い値になります、自分のところでつくった設計なので。では、誰がこの設計でよしとするのか。誰がこのコストでよしとするのかというのは、役所としてしっかりチェックをしていくという話になるんです。区としてどのようなチェックをしていくつもりなのか。また、非常に言いづらいんでしょうけども、これ以上のコストを超えると妥当じゃないという設定も置いておく必要があるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 今、委員からお話しいただいた設計・施工一括発注という中で、やはりそれに要する経費というのが、それについても実施設計で算定される経費というのも、やはりそちらのほうを審査するという形になってまいります。こちらにつきましては、これも厚生委員会所管の部分とはなるんですけど、私のほうで確認している内容といたしましては、やはりそれをチェックするための、確認するための委託を行うということをしておりますので、職員が当然リードしながらだと思うんですけど、その中でそれを個別に確認するようなチェック機能も同時にあわせて備えるというようなことで対応するということになります。

白井委員

 所管が違うんで、もう1点だけ、あえて。そのいわゆる東京オリンピックを目指していくタイミングで、このタイミングならまだ妥当だろうという金額と、一方終わってしまうと、コストはぐっと下がるだろうと言われています。今、区として、例えば練習会場だとか、何ら関連の人たちを呼んで、この体育館、新しい体育館でできないかというやつなんですけど、これ何もできなかった場合、急ぐ必要はなかったんじゃないかともなります。最悪は、施工が延びてしまって完成がオリンピックに間に合わない、コストだけは高かった、これでは何もできないとなります。これではどうしようもないので、とにかくまずは完成させる、平成31年度を目指してというやつなんですけども、両方の図り方の必要があるのではないかと思っています。平成31年度、そのタイミングでのいわゆるコストとして妥当だなという金額と、一方で本当に利用ができるのかどうかも中身の部分、ちょっとここの、うちの所管ではないんで言いづらい部分なんですけども、ここも判断の材料の一つになるんだろうと。全く目星がつかない。体育館だけとにかくできればいいというだけじゃなくて、本当にできるんだったら、もう少し1年でも2年でも後ろに倒したほうがぐっとコストが抑えられるかもしれない、同じような何かをつくっても。だから、尺度の仕方として、いろんな見方、判断材料も入れた上で、先ほど言っていただいた判断、ぜひしていただきたいと思います。この点もあわせてお伺いします。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 では、私のほうで確認している範疇で幾つかお答えさせていただければ。まず、そういった一般的に言われているところで、やはり東京オリンピックとか、こういった建設事業が集中する際は、そういったコストが上昇するというのは一般的に多く言われているところですけど、これについて実際どのぐらいアップするのかというところは私のほうではちょっと正式にはつかんでいないというところはございます。ただ一方で、例えば今のこの公園整備工事、こちらのほうとか、あと道路整備工事、今、日常業務でも所管しているところですが、こちらについてもやはり平成24年から比べて確実に労務単価が上がっているというものはございます。こちらについては、そういったオリンピックなりなんなりを契機としたというものよりは、むしろ雇用に伴うコストの、それの人件費の適正化とか、そういった範疇の中で上がっているというところもございますので、現在、今見込んでいる金額が一概にオリンピックのところだからというところで上がっているのを見込んでいるのかというところでは、直ちにそれでというところではないのかなと思っているところはございます。

 また、一方で、設計・施工一体型の発注ということになりますけど、こちらについて、むしろメリットとして一つ挙げられるのは、そういった現段階での早期に契約できるというところがございますんで、仮に今後、建設工事コストが上昇していくとしても、やはり現在の時勢の中でむしろ契約が施工についても含めて行われるということがありますので、むしろ右肩上がりの上昇が仮に見込まれるのであれば、早目の契約というのはその点は低コストに寄与するものだということでは考えているところです。

来住委員

 簡潔に2点だけお伺いしておきたい。財政整備費の問題なんですが、まず今回、初めてこういう形で108億円ということに総額が示されたんですが、その主な理由でおっしゃっていた体育館の未開園部分に建て替えるということが一つの増えた要因というふうにおっしゃったんですが、10か年計画はこの4月に発表されたわけですけども、既にこの1月には体育館の建設については、場所についても未開園部分という形で議論、そういう議会の中では言われていたかと思うんですけども、10か年計画をつくるところは所管が違いますので、それはいいとして、しかし、所管として55億円を数字としてこの段階で示されてきた積み上げをもってこの額が出てきていたんだろうと思うんですけども、その点では、未開園部分は既にもう私の記憶では年度、この新年早々に出ていたというふうに思うんですけど、それは違いますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 これも所管のほうとの確認として、確認しているところですけど、10か年計画、こちらのほうの改正素案について出されたのが、平成28年のこの1月というところでございました。この段階では、まだ――確かに委員おっしゃるように、我々としてもいろんな場所について、体育館の建設場所というのを求めておりましたんで、検討の候補には入ってはいたところですけど、ただ、その以前の段階の、やはり下に下水施設がないところじゃないとそういった建築物は建てられないというところで、そこが主体を占めていたのがこの改正素案のころということです。その後、やはり基本計画として、今回下水道のこの未開園区域、こちらのほうに建設するよということで特定されたのが、この28年の6月10日ということで、ちょうど重なる二つのタイムラグの中でこういったずれが生じているということで、私自身は認識しております。

来住委員

 財政フレームは常に変わりますので、一概に言えないんですが、しかし、これほどまでに額が増えてしまうと、当然区民負担と、先ほどからありますように、こういうやり方でいいのかということにつながってくるということを申し上げておきます。

 もう1点ですが、公園整備の部分で約22億円ということで示されていますが、細かいところまでは言えないと思うんですが、例えば今回、草地広場エリア、多目的広場エリア、いわゆるトラックをつくる費用、大きく言えば多目的広場のエリアの整備というところで、大きなところでこの22億の内訳はどうなっているんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 こちらのほうですが、まずおおむねの金額というところでお示しさせていただければ、草地広場周辺エリア、ここのところで7億円弱と。体育館の外構周辺部分、こちら一部建築工事とも重なる広場もございますんで、そういったところは3億円強。多目的広場エリア、あそこの、今の少年スポーツ広場を含む周辺エリア、そこら辺のところについては11億円弱。それから新たに求めて整備する小広場エリア、ここについては1億円強というような形の内訳となっております。

来住委員

 公園の、今の平和の森公園については今のままで活用させてほしいということは、住民の皆さん、区民の皆さんから出ていますので、その立場、私たちも変わりませんけども。もう1点、最後に聞きますけども、今日示されたのは108億円なんですが、これは基本設計の案の段階での、いわゆる中間のまとめとして出された額ですけれども、今後この額というのは当然動いてくると思うんですけども、11月に基本設計作成ということなんですが、この段階でもこの額は変わってくる、今示されたきょうのこの額は変わるということは考えられるんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 現段階では、基本設計の中間まとめという段階でございますので、より精査が進んだ中で、一部こういった増減というのがある可能性はございます。ただ、全体の、今かなり個別の詳細も詰めておりますので、大きなフレームの変更に至るような変更はないということでは考えております。

 また一つ、つけ加えれば、今後基本建設段階でやった後、また実施設計という段階で、具体的に設備なり、そういった施設の特定というのをしてまいります。そういった際で、またそこの段階では変更という可能性はございます。

来住委員

 その都度進む中で変わってくるということなんですが、議会としては、詳細にある程度私たちに情報として出していただかないと、なぜ、どの部分がどう上がっていくのか、どうなったのかということがチェックできないんですよね、108億円という額が示されても。したがって、ぜひ丁寧な情報の――少なくとも議会に対しては、もっと中身を開示、議会に示していただきたいと思うんですけども。きょうということじゃないんですが、お考えはいかがでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 基本設計(案)をまたこの委員会で御報告させていただきたいと考えておりますが、その際には、今よりもっと詳細の――今はまだ継続している調査等も、既に完了した上で案のほうが作成できますので、その際、また御報告させていただきたいと思います。

 また、仮にですけど、実施設計等でまた一部変更等があるとしても、それは大きなフレームの変更にはもう及ばないものというつもりで基本設計は進めてまいります。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、中野区災害時帰宅困難者対策行動計画の修正についての報告を求めます。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 それでは、中野区災害時帰宅困難者対策行動計画の修正について報告いたします(資料10)。

 1の概要でございます。中野区及び中野区帰宅困難者対策協議会では、中野区内の各駅に係る帰宅困難者対策について取りまとめました中野区災害時帰宅困難者対策行動計画を平成27年3月に策定いたしまして、平成27年第1回定例会で報告したところでございます。計画策定後、帰宅困難者一時滞在施設の新規指定などがございましたので、指定状況などを反映するため計画を修正したので報告するものでございます。

 2の修正内容でございます。

 (1)帰宅困難者一時滞在施設の追加でございます。新たに追加した一時滞在施設として、専門学校東京テクニカルカレッジ、東中野四丁目2番3号にございます――と、中野サンプラザ、中野四丁目1番1号が追加されましたので、こちらを帰宅困難者一時滞在施設として追加する修正を行わせていただきます。

 (2)行動計画から各地域のエリア防災計画を別紙化。今後想定される対策、地域の細分化等について柔軟に対応できるよう、対策を推進すべき地域として設定している中野駅周辺地域及び野方から鷺ノ宮駅周辺地域の対策を次のそれぞれ別紙としてまとめる。

 補足させていただきますと、現時点では、ただいま説明したとおり、中野区内を中野駅周辺と、あと野方駅~鷺ノ宮駅周辺と二つのエリアに分けて帰宅困難者対策計画を作成してございます。先ほど所管から報告ございましたとおり、今後、区は沼袋駅、新井薬師前駅の帰宅困難者対策として新しく体育館をつくっていきますので、そういった場合、当然地域の細分化が発生することになります。また、今後、それ以外の地域につきましても、帰宅困難者対策が進むにつれまして地域の細分化が進みますので、その際の計画修正を速やかに行うため、エリア別の計画につきましては、本編から別紙扱いにするという形式の修正を行うものでございます。

 ただいまのことについて御説明いたしますので、恐れ入りますが、1枚おめくりいただきまして、資料1を御覧ください。

 資料1、中野区災害時帰宅困難者対策行動計画の修正についての中ほどでございます。括弧でくくってございますが、中野区災害時帰宅困難者対策行動計画と各地域のエリア防災計画の関係でございまして、左側が平成27年3月現在の修正前の計画の体系でございます。1の目的から4の対策の基本方針まで、修正はございません。

 修正前の計画5の中野駅周辺地域の対策、6の野方駅~鷺ノ宮駅周辺地域の対策を大きな矢印を見ていただきまして、修正後の体系ではごらんのとおり、5の中野駅周辺地域の対策を別紙1、中野駅周辺エリア防災計画、そして6の野方駅~鷺ノ宮駅周辺地域の対策を別紙2、野方駅~鷺ノ宮駅周辺エリア防災計画というふうに形式を修正するものでございます。

 修正前の計画の体系の7、今後の検討課題等、8、検討経過につきましては、修正後の計画では、項目を繰り上げまして、それぞれ5、6というもので修正するものでございます。

 ただいまの内容について、修正部分を御説明いたしますので、恐れ入ります、資料2の10ページを御覧ください。

 資料2の10ページ、中ほどに枠で囲っている部分でございますが、中野区の一時滞在施設、平成28年7月現在といたしまして、先ほど御説明いたしました専門学校東京テクニカルカレッジと中野サンプラザを追加してございます。あと、協議会で意見がございましたので、これまで「都立高等学校等」としていた部分につきまして、都立学校について各学校を明記すること、そして中野都税事務所についても明記することで形の形式的な修正を行っております。

 それと、繰り返しになりますが、各エリア別につきましては、資料2の別刷りとしてございます別紙1、中野駅周辺エリア防災計画、そして別紙2、野方駅~鷺ノ宮駅周辺防災計画という形で行っております。

 以上が修正の概要でございます。報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

酒井委員

 ありがとうございます。それで、修正内容が帰宅困難者一時滞在施設の追加、テクニカルカレッジ東中野ですね、それから中野駅前のサンプラザが追加されたということなんですが、今年の3月、東日本大震災から5年たった頃の新聞記事で、一時滞在施設の公表を民間の企業はなかなか望まれないというふうな記事があったかと思うんですね。公表をしているところが割合としてなかなか少ない、こういったことが今後問題になるというふうな記事もあったかと思うんですが、今中野区では、一時滞在施設に指定しているところは全て、さっき公立の、都立の学校も、「等」から名前で出されていたと思うんですけど、中野区内にはそういったところはないという理解でよろしいんですか。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 中野区内にございます帰宅困難者一時滞在施設につきまして、これは東京都が確保したものも、区が確保したものにつきましても、どちらについても非公表を条件とする施設は一切ございません。

酒井委員

 すみません、ちょっと教えていただきたい。これ、やっぱり都内だと、他のところだと非公表というふうなところも結構あるという現状ですか、やっぱり。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 他区の担当者に聞きますと、どこの施設かということは私ども教えていただけませんが、公表しないということを条件のもとに確保している施設もあるということは聞いております。

酒井委員

 それで、端的にお聞きします。それで、これ、内容の中では、計画の1ページ、中野区内では5万8,000人帰宅困難となると。1万6,780人が場所がなく、中野区に滞留するんじゃないか。これ、中野区内の一時滞在施設でカバーできるというふうな状況なんですか、現状。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 現在確保している帰宅困難者対策施設につきまして、この1万6,780人全員が収容可能かといいますと、正直完全な収容について確信が持てないという状況でございまして、大半のものは収容可能とは考えております。

酒井委員

 これ、帰宅困難者の一時滞在施設、中野区だけでなく、都内全てで見ても、まるで足りていない状況なんですよね。そのことに関しては前回の建設委員会でも質問させていただきましたが、すると、避難所のほうに流れていく可能性も僕はあると思うんです。一時滞在施設じゃなく、区の学校などの避難所に。すると、そこの避難所運営をされているのっていうのは、各地域防災会で、イコール町会なわけですよね。すると、その避難所運営会議などで、今後この一時滞在施設、かなり新宿からもほど近い中野においては、発生する中でどう対応していくかというのを密にやっぱり僕は詰めていくべきだと思うんですね。そういうこともぜひ検討していただきたいと思うんですが。今もやっているでしょうが、これ、やっぱりより強化していかないと、避難所がパニックになると思いますので、いかがでしょうか。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 委員御指摘のとおり、駅から近い避難所を運営する地域防災会につきましては、避難所運営会議などにおきまして、やはり帰宅困難者がなだれ込んでくることを危惧している区民の方がいらっしゃるということは事実でございます。それで、区のほう、私ども防災担当に対しまして、引き続き帰宅困難者をなるべく避難所に向かわせないようにする対策の充実を求められておりますので、それについて引き続き努めてまいります。

 それとあわせまして、一部の避難所では、それでも帰宅困難者が独自の判断で避難所に来るだろうということを想定しておりまして、比較的余裕のある避難所につきましては、帰宅困難者の方が頼ってきたら、避難所でここのエリアに収容してという形で避難所運営計画を修正する避難所もございますので、そういったことにつきまして、引き続きなるべく帰宅困難者を避難所に向かわせないようにする対策も進めますが、駅周辺の避難所につきましては、帰宅困難者が紛れ込んできた場合の理解を深めるよう努めてまいります。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、9番、「災害時における相互応援に関する協定」の締結についての報告を求めます。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 それでは、「災害時における相互応援に関する協定」の締結について報告させていただきます(資料11)。

 1の趣旨でございます。大規模災害発生時には、他自治体からの早期の支援が効果を発揮していることから、なかの里・まち連携自治体の一つである茨城県常陸太田市と「災害時における相互応援に関する協定」を締結いたしました。なお、この協定の締結におきましては、平成28年7月21日に常陸太田市で行われました「道の駅竣工式典」にあわせまして、常陸太田市役所内で協定の締結を行ったものでございます。

 2の協定の内容でございますが、(1)協定締結自治体は、ただいま申し上げました里・まち連携自治体である茨城県の常陸太田市でございます。

 (2)応援の内容でございますが、①食糧、飲料水、生活必需品並びにその供給に必要な資機材の提供または貸与。②被災者の救出、救護、防疫、施設等の応急復旧等に必要な資機材の提供または貸与。③救護、救助、応急復旧活動及び災害復興に必要な職員の派遣。④被災者の受け入れ及び一時収容のための施設の提供でございます。

 3、協定締結日、重ねての説明になりますが、平成28年7月21日でございます。

 協定書について説明いたしますが、恐れ入りますが、1枚おめくりください。協定書の写しを添付してございます。

 第1条の趣旨から、第4条の応援要請の手続まではただいま説明いたしましたので、説明は省略させていただきます。

 第5条、物資の輸送等でございますが、救援物資、資機材、人員等の輸送は、原則として応援を行う自治体が実施するということで、物資輸送、人員輸送については、応援自治体側の負担で行うことを明記してございます。

 第6条、応援経費の負担でございますが、応援に要した経費は、原則として要請した自治体、すなわち被災側の自治体が負担するということとしております。

 協定書の裏面を御覧ください。

 6条第2項といたしまして、応援自治体の職員が応援業務により負傷、疾病、または死亡した場合における公務災害補償における経費は、応援自治体と負担とすることとしてございまして、応援に来てくれた職員の方が何かしら負傷、病気など行った場合、その補償については応援した側の自治体の負担ということの取り決めを行っております。

 続きまして、第6条第3項になりますが、応援自治体の職員が応援業務の遂行中に第三者に損害を与えた場合は、要請自治体が賠償責任を負うということにいたしまして、その応援に来てくれた職員が何かしら第三者に損害を与えた場合は、それにつきましては、被災自治体のほうが賠償するということの取り決めを交わしてございます。

 第6条第4項、前3項に定めるもののほか、応援経費の負担に関し必要な事項については、中野区及び常陸太田市が協議して定めるという形で調整することにいたします。

 第7条の情報の交換、第8条の協議という形で応援の実効性を高めるように努めてまいります。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

酒井委員

 災害時における相互応援に関する協定を里・まち連携も行っています常陸太田市と結ばれたということで、これ、ほかの自治体ともやっておったと思うんですね。中野市だとか、いろいろありましたよね。それ、ちょっと教えていただいていいですか、参考までに。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 自治体との相互応援協定につきましては、まず特別区内の各区同士でも特別区総合応援協定がございます。それとほかの他自治体といたしまして、里・まち連携につきましては、山梨県甲州市と応援協定を提携しているところでございます。里・まち連携以外の自治体ですと、長野県の中野市、福島県の田村市、青森県の青森市と協定を提携しているところでございます。(「中野市は長野県ですか」と呼ぶ者あり)はい、中野市は長野県中野市になります。

酒井委員

 里・まち連携幾つか、まだ中野区行っているところがある中で、そういったところとは今後考えていらっしゃるのかというのがまず一つと、例えば今回、茨城県の常陸太田と相互の災害時に応援に関する協定、結ばれましたが、例えば災害が広範な場合、東京でもダメージがあって、茨城県でもというのは少し想像もできるところあるのかなというふうなことを考えると、例えば青森と東京でというのだったら、お互いそういったときに、有事の際に助け合ったりできるのかなというのはわかりやすいと思うんですよ。そういったところをどう考えるものなのかというのと、今後の里・まち連携の自治体とのこの相互応援に関する協定はどう考えているのか、2点確認させてください。

鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 まず、里・まち連携自治体との災害時応援協定の進捗でございますが、群馬県のみなかみ町につきましては、先方のほうも相互応援協定について前向きに考えていただきまして、お互い条件が整えば協定締結に向けて進めていきたいと思います。他の里・まち連携自治体につきましては、こちらから働きかけを行っておりますが、まだ先方のほうと協定締結まで機運は高まっていない状況ではございます。里・まち連携以外の、そういった比較的東京とは距離が離れた自治体との相互応援協定でございますが、もちろん災害時、たくさんの応援を確保するためには、なるべく多くそういった同じ災害で同時にダメージを受けない距離にある自治体との協定締結をしたいところでございますが、それについてもいろいろと調査して、お互い合意できれば協定締結自治体を増やすよう努めてまいります。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、休憩中に御協議いただきましたとおり、報告事項の10番と11番について一括して報告を受けます。

 10番、2016「東北復興大祭典 なかの」の開催概要について、及び11番、2016「東北復興祈念展」の実施概要についての報告を求めます(資料12)。

伊東都市基盤部副参事(生活安全担当)

 それではまず、2016「東北復興大祭典 なかの」の開催概要につきまして御説明いたします。まず1番目、趣旨でございますが、今回で5回目を迎えます大祭典でございます。これまでの大祭典と同様に、東日本大震災で被災されました地域への継続的な復興支援のため、中野区が継続的に行っております宮城県内の自治体におけます復旧・復興活動を紹介いたしまして、被災地についての理解を深めるとともに、東北各県の農水産物、工芸品の販売と観光・文化・芸能などの発信によりまして東北地方の地域振興を推進することを目的としまして、加えまして、ねぶたの運行などによって中野のにぎわいづくりにも寄与するというものでございます。

 2番目、祭典名でございます。2016「東北復興大祭典 なかの」、これは中野区と東京青森県人会の共催でございます。主催は2016「東北復興大祭典 なかの」実行委員会、後援でございますが、記載の東北各県及び関係市町村等となってございます。協力団体でございますが、青森市、以下記載の団体でございます。また、東北復興・ねぶた振興中野区議会議員連盟の皆様の御協力もいただいてございます。協賛でございますが、中野駅周辺の企業等、記載のとおりでございます。日時でございますが、2016年10月29日(土曜日)と30日(日曜日)の2日間でございます。時間でございますが、土曜日が午前10時から午後8時まで、日曜日が午前10時から午後5時までとなってございます。会場は記載のとおり、中野サンプラザ広場、区役所1階、区役所前広場、中野駅北口暫定バスロータリー、中野四季の森公園の北側道路等となってございます。

 裏面をごらんください。9番目、会場の配置図と催し物の内容でございます。主に三つの会場で行ってございます。まず、A会場ということで、こちら中野サンプラザの広場。こちらメインステージと本部となってございます。B会場ということで、これは中野駅の北口の暫定バスロータリー等を使いまして、こちらは青森県の物販、グルメブースでございます。C会場が中野区主催の東北復興祈念展、区役所1階及び区役所前広場でございます。こちらで、被災地復興活動状況の報告、東北各県及び熊本県の観光・物産PR、物販及びグルメブース、防災体験、あと自衛隊のコーナー、警視庁のコーナー等々を設けます。

 10番目、ねぶたの運行でございますが、運行計画及び提供される「ねぶた」、これ青森市からの提供を予定してございますが、これについては現在調整中でございます。運行日時は、29日(土曜日)が午後5時半から6時半の1時間、30日(日曜日)が午後1時から2時までの1時間でございます。

 最後に大祭典の執行体制でございますが、実行委員会の各分科会がそれぞれ企画立案をしまして、運営をつかさどります。実行委員会の構成員は、記載のとおり中野区、東京青森県人会、中野区宮城県人会、中野区福島県人会でございます。

 引き続きまして、2枚目の資料、2016「東北復興祈念展」の実施概要でございます(資料13)。こちら、区の主催でございます。1番目、趣旨につきましては、先ほどと同様でございます。なお、下から2段目でございますが、ことしは熊本地震の被災状況ですとか、区が行っております熊本での支援内容、こういったものを紹介するとともに、熊本県の観光・文化のPRや物産の販売を行うことによりまして、被災地熊本の復旧・復興にも寄与するというものでございます。開催日時は先ほど説明したとおりでございます。会場につきましては、区役所1階ホール、区役所前広場、それと区役所の東側の通用口でございまして、区役所1階では被災地に派遣している職員によります映像を用いての報告会など、あとパネル展示、あと東北各県及び熊本県の観光PR等行います。区役所前広場では、東北各県及び熊本県の農水産物及び工芸品やグルメの販売を行います。東側通用口では、区民の防災意識向上のための体験やPRコーナーを行います。

 4番目、祈念展の内容でございます。(1)番目、東北各県の復旧・復興の歩みや現状の紹介、観光・文化の発信でございます。(2)番目としまして、先ほども説明しましたが、中野区におけます被災地復興広域協働推進事業の活動の紹介ということで、派遣職員による報告会を行うというものでございます。裏面を御覧ください。(3)番目でございます。現在、中野区としましては、職員を石巻市、東松島市、亘理町に派遣してございます。それと、被災地、これは熊本のことでございますが、そういった自治体による農水産物、工芸品やグルメの販売ということで、約20ブースほど、現在調整中でございます。参加予定団体は記載のとおりでございます。(4)番目、自衛隊の被災地救援・復旧活動の紹介、及び警視庁コーナーということで、自衛隊が当時救援や避難所で使用した装備品の展示や活動のPRを行います。(5)番目、区民の防災意識等の向上のための体験コーナーということで、起震車による地震体験、初期消火体験、煙体験の実施など行います。最後、その他ですね、被災地の復旧・復興に必要な取り組みを行うということでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

白井委員

 都市基盤部生活安全担当がなぜ東北復興大祭典の担当なんだろうと思いながら聞いておりましたけど。ちょっと確認をさせてください。もともと中野区でいただいているねぶたのやつは、これは六魂祭からいただいていたやつで、六魂祭自体はまだ今後も継続でいいんでしたっけ。あれ、5年で最後でしたっけ。あまり詳しく聞かないほうがよければやめます。

伊東都市基盤部副参事(生活安全担当)

 中野区で運行するねぶたは、六魂祭で使ったものではなくて、六魂祭で使ったのはかなり大型でございますので。いわゆる現地で言うと中型ねぶたをここ数年青森市のほうから寄贈されていますので。六魂祭で使用されたものを中野区で運行ということではございません。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に12番、その他で何か報告はありますか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 私のほうから、中野まちめぐり博覧会の開催について御報告を申し上げます。中野まちめぐり博覧会でございますが、観光イベントといたしまして、本年で4年目を迎えます。開催の期間でございますが、10月22日(土曜日)から11月27日(日曜日)でございます。主催は中野まちめぐり博覧会実行委員会でございます。中野区としましては、広報物発行等のPR事業等の支援を実施してございます。開催場所については、区内全域で各イベントが実施されます。イベント概要でございますけれども、民間団体が企画運営する個別イベントを集約し開催するものでございまして、内容につきましては、まち歩きのイベントや大学での講演、体験イベントなど、様々なイベントで構成され、本日現在で85イベントの参加希望が参ってございます。初日、10月22日(土曜日)には、中野サンプラザ前においてオープニングイベントを実施いたします。委員の皆様、御都合がつきましたら御回覧、御参加いただければと思います。パンフレット等作成し、届き次第、皆様方の控室にお届けしたいと思います。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、本報告を終了いたします。

 他に報告はありますか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 続きまして、イベント、もう一つなんですけれども、起創展街中野にぎわいフェスタの開催について御報告申し上げます。こちらのほうも本年度で8回目の開催を迎えます。事業の目的としましては、中野駅を中心とした商店街、事業者、町会等々を中心にした中野駅周辺のにぎわいと魅力あふれる活動拠点づくりに資するものでございます。開催期間は10月8日及び9日の土曜日、日曜日でございます。場所につきましては、中野四季の森公園、北口駅前広場、サンプラザ前の広場、南口ファミリーロード等々で、10カ所程度で開催するものでございます。主催についても、中野にぎわいフェスタ実行委員会、後援中野区でございます。これにつきましても、委員の方々、お時間ございましたら、御参加のほどよろしくお願いします。こちらもパンフレットが届き次第、皆様方の控室にお届けしたいと思います。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はありませんか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 続けてすみません。先ほど防災協定締結しましたなかの里・まち連携の常陸太田市との新たな経済交流事業の開始について御報告申し上げます。

 新たな開始する事業でございますが、高速路線バス、常陸太田市と東京を結ぶ高速バスを使った産地直送の事業でございます。常陸太田市で朝収穫した野菜を高速バスに乗せまして、午後、中野のスーパー等で提供できるようにする事業でございます。高速バスの荷室ですね、活用するということで、輸送コストを抑えられる点が当該事業のメリットでございまして、常陸太田市にとっては、農産物の販路拡大事業の一環でございます。中野区にとっては、区民の方々が新鮮なお野菜、トマトやナスなど手軽に買えるようにする事業でございます。中野区における新たな予算の支出というものはございません。区としましては、協力の一つとしては、区内の商店と常陸太田市とのマッチング、御紹介、二つ目は高速バスの荷卸し場として、区役所前広場を提供するというものでございます。開始時期は9月中旬を目途としておりまして、高速バスについては毎日運行しているものですが、直送事業については週2回程度を予定しています。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありますか。

内川委員

 1件だけ。それは高速バスの空いている席に農産物を乗っけて……。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 高速バスの荷室、トランクを入れるところに、保冷コンテナに野菜を入れて輸送して、それを出してスーパーに送るというところです。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はありますか。

山本都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 私のほうからは、去る8月23日に開催いたしました西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会について御報告させていただきます。

 8月23日、期成同盟決起大会、野方区民ホールで開催させていただきました。当日は、区民の方など約250人に御来場いただきましたほか、国会議員、都議会議員、東京都、西武鉄道などの御来賓を賜り、盛大に開催することができました。当日の大会の決議としまして、一つ、現在工事中の中井―野方間の着実な推進、一つ、ことし3月に東京都が社会資本総合整備計画に位置付けた野方―井荻間の早期実現、一つ、これら事業を進めるための財源の措置、以上の3点を決議したところでございます。

 今後は、この決議文をもとに、国や東京都、西武鉄道などに要請活動を行いまして、引き続き西武新宿線の踏切渋滞の早期解消に向けて尽力していこうと思ってございます。

 なお、区議の皆様におかれましても、多数の御出席をいただきました。厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はありませんか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 私のほうからは、東中野駅西口の桜の樹木伐採に関する説明会の実施結果について、口頭にて御報告を申し上げます。

 本説明会につきましては、今月3日午後7時より東中野区民活動センターにおきまして、66名の方の御参加を得て実施いたしました。本説明会では、区及びJRより、過去に実施しました樹木診断の結果を踏まえ、伐採の必要性等説明を申し上げましたが、樹木診断後の経年変化を踏まえ、改めて樹木診断を実施すべきとの意見が多く寄せられ、伐採について十分に御理解をいただくことはできませんでした。こうした御意見を受けまして、区として樹木診断を改めて実施の上、樹木の状況を調査、確認することといたします。

 以上、申し上げました区の考えを改めて説明会を開催の上、説明したいと考えております。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

細野委員

 恐れ入ります。樹木診断実施の時期とかについては、もう何かわかっていらっしゃるんでしょうか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 これから手配となりますので、まだ現時点では定まってございません。これから開く説明会の後に樹木診断を行いたいというふうに考えてございます。

細野委員

 そうすると、樹木診断の前にもう1度地域でのというか、説明会を行われるということですか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 そのとおりでございます。樹木診断を実施する前に、一旦説明会で今回の区の判断について御説明を申し上げます。

近藤委員

 この樹木診断というものの経費というかはどこが負担するんですか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 樹木診断については、区のほうで負担――前回も負担してございますが、今回も区のほうで負担を考えてございます。

近藤委員

 前回やった樹木診断と今回やる樹木診断というのは、どういうふうに違うんですか。違うというか、同じようにやるのか、違うものなのか、その種類的なことを教えてください。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 前回、概観の判定、あるいは精密診断等実施してございます。基本的に樹木診断のやり方、専門家のほうでこうした手順を定めているということになりますが、その手順に沿って行うということになります。

酒井委員

 その費用はどれくらいかと、全ての樹木に対して行うのか、そのあたりを確認します。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 全ての樹木について診断を想定してございます。現在、費用については事業者のほうに見積もりを依頼中でございます。

内川委員

 前回の樹木診断で、これは危ないから切る必要があるよと言われている樹木は何本ぐらい残っているんですか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 前回の樹木診断で44本の樹木のうち16本が不健全、又は不健全に近いという診断を受けてございます。

内川委員

 今ちょうど台風が来ていまして、これ、あまり東京は風も強くないんですけれども、万が一東京に台風が直撃して、その残っている樹木の枝が万一折れちゃって電車にぶつかったと、そういった場合の補償はどこに来るんですか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 そのあたり、JRのほうでも、そうした風水害への対応、特に重点的に配慮が必要な地区ということで、巡回等をこうした台風が来るときには見回りを強化する等ということで、今、委員御懸念の事故の発生がないように手配をしてございます。そうしたことで、責任の所在についての御質問がございましたが、こうしたことは中野区が樹木の所有者であり、敷地の所有者はJRということで、区とJRともにこの樹木の安全管理について、基本的には両者で責任を負うというふうに考えてございます。

内川委員

 ということは、早急に樹木診断をもう1回やって、伐採か残すか、そこら辺のことをやったほうがいいですよね。意見です。

来住委員

 今、副参事から報告あったように、1回目の説明会では、そういう樹木診断をしてほしいのと、もう1点は、要約すると、今後危ない桜を伐採した後に、あの桜並木、そして菜の花のあの土手といいますか、あの部分を今後どうするのかということを示してほしいというのがあったと思うんですね。おっしゃるように、委員の皆さんも、私も、やはり危険な状態を放置するということはよくないというふうに思っています。

 2点だけお聞きしますけども、ごめんなさい。今後どうするかということも、次の第2回の説明会で何らか示していただけるのかというのが1点と、それからちょっと聞きそびれたのかなと思うんですが、次の説明会はいつを予定されているのかという点をちょっとお聞きしたいと思うんですが。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 樹木診断以外に今、委員御指摘の点、こうした点につきましては、区とJRで引き続き協議を行っているところでございます。本日のところ、一定のお考えをお示しするという段階ではございませんので、御容赦ください。

 説明会の実施月につきましては、9月中をめどに今JRと調整をしておりまして、定まり次第、委員の皆様にも別途お知らせを申し上げたいというふうに考えてございます。

来住委員

 わかりました。ただ、説明会の場でも、既に現況の桜で枯れてしまっている枝が、私もよく通るので見るんですけれども、現状の桜の状況でもあるんですね。そこで説明会でも出されていましたけれども、やはり枯れている部分の枝なんかについてはきちっと、次どうするかは別にしても処理をしておく必要があるんじゃないかと出ていたと思うんですが、それはJRとは話をされているんでしょうか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 枯れ枝につきましては、樹木剪定ということで、あちらの現地の維持管理の中できちんと対応するということをJRのほうでも言明しております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はありませんか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 すみません。先ほど来住委員から御質問のあった公園整備のエリア別の内訳についてですが、私の答弁のほうに誤りがございましたので、ここで改めて訂正させていただきます。

 まず草地広場、こちらにつきましては、こちらの経費は5億円弱、体育館外構エリアにつきましては2億円強、多目的広場エリアについては14億円弱、小広場については約1億円という構成になっております。申しわけございませんでした。

委員長

 所管事項の報告は特にありませんでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、地方都市行政視察について御協議したいことがありますので、委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時07分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時08分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、当委員会の今年度の地方都市行政視察は、兵庫県伊丹市の防災対策についてと、大阪府大阪市のエリアマネジメント活動促進制度についてとし、日程は10月19日(水曜日)から10月20日(木曜日)の1泊2日とすることで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で地方都市行政視察についてを終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時09分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時09分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は第3回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は全て終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 すみません。本日、私から報告いたしました都市計画道路補助第220号線の用地測量説明会の開催状況についての報告ペーパーに一部誤字がございますので、報告させていただきます。

 恐れ入りますが、先ほどの資料をごらんいただけますでしょうか。裏面なんですけど、事業に関することという表がございます。そちらの回答の上から2番目の2行目なんですが、「延焼遮断帯」と書くべきところを「燃焼」と書いてございます。ちょっと字が間違えておりますので、差しかえということで、後で差しかえいただければと思います。申しわけございませんでした。

委員長

 よろしいでしょうか。

 それでは他に発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で建設委員会を散会いたします。

 

(午後4時10分)