平成28年09月09日中野区議会子ども文教委員会(第3回定例会)
平成28年09月09日中野区議会子ども文教委員会(第3回定例会)の会議録

中野区議会子ども文教委員会〔平成28年9月9日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 平成28年9月9日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後5時09分

 

○閉会  午後5時30分

 

○出席委員(8名)

 森 たかゆき委員長

 広川 まさのり副委員長

 日野 たかし委員

 北原 ともあき委員

 小宮山 たかし委員

 いさ 哲郎委員

 高橋 ちあき委員

 久保 りか委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 田辺 裕子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 横山 俊

 子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当) 辻本 将紀

 子ども教育部副参事(子育て支援担当)、教育委員会事務局副参事(特別支援教育等連携担当) 平田 祐子

 子ども家庭支援センター所長、教育委員会事務局副参事(教育相談連携担当) 神谷 万美

 子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)、教育委員会事務局副参事(就学前教育連携担当) 小山 真実

 子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)、教育委員会事務局副参事(幼児施策調整担当) 荒井 弘巳

 子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当) 浅野 昭

 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 板垣 淑子

 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 石崎 公一

 教育委員会事務局指導室長 杉山 勇

 

○事務局職員

 書記 大野 貴子

 書記 香月 俊介

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第77号議案 平成28年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 

委員長

 定足数に達しましたので、子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後5時09分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 第77号議案、平成28年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 本議案は、総務委員会に付託されておりますが、子ども文教委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることになっております。

 それでは、理事者の補足説明を求めます。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 それでは、第77号議案、平成28年度中野区一般会計補正予算(関係分)につきまして補足説明を申し上げます。

 恐れ入りますが、議案書の9ページをお開きいただきたいと存じます。

 歳入歳出予算事項別明細書、歳入歳出予算総括表でございます。9ページの中段でございますが、6款、子ども教育費につきまして、補正前予算額298億5,160万8,000円を3,176万5,000円増額いたしまして、298億8,337万3,000円とするものでございます。

 補正の内容でございますが、恐れ入りますが、14ページ、15ページをお開きいただきたいと存じます。

 歳出の6款子ども教育費、4項保育園・幼稚園費につきまして、こちらに記載のとおり、保育園等が保育士の事務処理等の負担軽減を図る保育業務支援システムの導入経費、また、保育中の安全管理推進のためのビデオカメラの設置経費を計上したものでございます。1目保育園・幼稚園費の2区立保育園につきましては、ビデオカメラの設置の経費でございます。説明の欄をごらんいただいております。また、その下の3民間保育、また、その下、4幼稚園・認定こども園、また、その下の段でございます、3目幼児施策整備費の1幼児施策計画につきましては、保育業務支援システムの導入経費及びビデオカメラの設置経費を計上しているものでございます。

 続きまして、歳入についてでございます。この事業につきましては国庫支出金がございまして、恐れ入りますが、10ページ、11ページにお戻りをいただきたいと存じます。

 2.歳入の一番上の表でございます。13款国庫支出金、2項国庫補助金の4目子ども教育費補助金でございます。保育所等における業務効率化推進事業補助といたしまして、9節保育対策総合支援を2,382万3,000円増額補正するものでございます。

 補足説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はございますか。

いさ委員

 この安全管理推進のためのビデオカメラ設置経費とあるんですが、安全管理推進のためというのがちょっとわかりにくいので、詳しく教えてほしいんですが。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 具体的には、子どものけがですとか事故が多いような場所に設置をします。カメラを設置いたしまして、例えばモニター等で確認をしたり、ヒヤリハット等の事故が起こった場合には、それについてビデオを見て検証するですとか、あるいは、万が一事故が起こってしまった後にその映像を見て検証、それから、次に生かすような対策を講じるために使うものでございます。

いさ委員

 その事故の予防というよりは、起きてしまったことに対して後から検証する、確認するというような目的で使うということだと思うんですけれども、そもそも……(「そういう意味じゃない」と呼ぶ者あり)そういうことではないんですか。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 最初に、事故予防ということで、例えばビデオカメラで映した映像をモニターに映して、午睡中のものを確認をするですとか、あるいはヒヤリハット的なものがあった場合には、その映像を見て改善につなげるというようなことをするためのものでございます。

いさ委員

 後半のヒヤリハットというのは、後からでないとわからないことだと思うんですけれども。リアルタイムで見ていてチェックをするというような意味合いということでいいんでしょうか。すみません、わからないので聞くんですが。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 そういうことを選択する園につきましては、そういう機能も含めて設置をする。そういう機能を持ったビデオカメラを購入するための一部補助というふうに理解をお願いしたいと思います。

いさ委員

 ちょっとそれは置いておいて、その導入に当たって、区立については導入するということだと思うんですけれども、私立のほうは手挙げということなのでしょうか。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 私立につきましても、現在設置をしていないところにつきましては設置をお願いしたいということで、予算的には計上してございます。

いさ委員

 お願いするということですよね。これ、ちょっと気になるんですけれども、カメラが入るとなると、保護者の方からもいろいろな意見が出てくるのではないかと思うんです。安全管理だから積極的にやってほしいという方もいれば、うちの子を映さないでくださいなんていう方もいらっしゃるんじゃないかと思って、保護者の方にどんな説明をさせてきたのかちょっと教えてください。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 設置はこれからですので、これから保護者の方にも御説明することになると思いますが、防犯カメラ等の設置の際にも、そういうビデオにつきまして設置することについては公にするというようなこともございますので、具体的に設置ということが決まれば、保護者の皆様にも御説明をしていく予定でございます。また、民間の保育園につきましても、そのような対応をお願いするところでございます。

いさ委員

 いざ見るとなると、例えば撮りためたものとかだと思うんですけれども、どういう基準で誰が見るのかというような、その運用基準というのは今のところであるんですか。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 実際に映した映像につきましては、公開するようなものではございませんので、あくまでも日常の保育に生かすというところで、園の保育士等が確認等のために使うものでございますので、公に何か公表するというものではございません。

いさ委員

 わかりました。ありがとうございます。

 そうしたら、もう一つ、このシステムの導入ということなんですけれども、入れることによって業務が効率化されるというお話だと思うんですが、導入する園の側にはそういうニーズがあるということでよろしいんでしょうか。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 実際には、事前にこういうものの補助金がございますということで御説明をしております。実際に御要望等も聞きながら、今回につきましては予算を計上するようお願いをしているところでございます。

久保委員

 ちょっと今ので誤解が生じるといけないので、もう1回、すみません。私たちの会派でも、さまざま安全管理の面での質問をさせていただいておりまして、例えば午睡中の事故ですとか、そういったときに指導等が東京都で入ってきているというような園も他区ではあると思うんです。そういったことにももちろん対応していくというところもありますし、先ほど副参事がおっしゃられたように、ヒヤリハットで映像を見て、こういったことが事故につながってはいけないのではないかということを検証するということも一つの目的ではあるのかなと思いますが、その辺について、ちょっと誤解が生じないように御説明いただければと思います。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 事故が起こった後に検証するものではなく、やはり保育の質というところでは、常に御自分たちの保育の内容につきましては、保育士の皆さんは検証をしたり、研究をしたりしている状況でございますので、実際に保育のビデオの映像を見まして、その場面の中で適切な対応が行われたかどうかということについて園の中で検証するだとか、そのようなことに使っていただきたいというふうに考えているところでございます。

久保委員

 非常に重要なことだと思うんです。また、今、園の中の様子を保護者にリアルタイムで配信するというようなことをやっている園がありますよね。そういったこととはどう違うのかというところが、これもそういう利用も可能なのか、そうではなくて、あくまでも安全対策として、園の中の資料的な部分で活用されるのか、その辺はいかがですか。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 こちらにつきましては、国の補助要綱に定められた補助金でございます。その中には、今、委員がおっしゃったような保護者の方に日常の保育を配信するような目的というものは含まれておりませんので、そういうものにもされる場合は、別に用意をしていただいて提供していただく。こちらにつきましては、あくまでも事故予防等のためにお使いいただくということでお願いしてございます。

久保委員

 実際のところ、各園に御希望があるのかどうかとか、もう既に設置をされている園もあるのかと思いますので、現在のところ、この予算で、区立保育園また民間園、それから幼稚園、どのような形で幾つ設置をされる予定になっているでしょうか。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 こちらの15ページをごらんください。まず、区立保育園につきましては16園全園設置をする予定でございます。それから、次の保育施設給付というところは、これは民間の私立保育園になりますけれども、30園中、カメラにつきましては26園の分の予算を計上してございます。4園につきましては既に設置をしているというところでございます。それから、地域型保育事業所につきましても、24園あるうち、カメラにつきましては22園分の予算を計上してございます。それから、教育施設給付につきましては、こちらは認定こども園になりますけれども、カメラ1台ということで、保育型のこども園のほうに1台設置をする予定でございます。それから、下の指定管理者園につきましては、4園ともに設置をするという予定で計上してございます。

久保委員

 失礼いたしました。幼稚園ではなくて認定こども園ですね。申しわけございません。

 もう1点ですけれども、保育業務支援システムの導入についてなんですが、これは区立ではなくて民間園だと思います。区立のほうは、今後、保育業務支援システムをどういうふうにお考えになっているのかという点と、あと、既にこれも、いろいろな自分のところでICT関連のところの整備があり、それの不足を補うようなところで使用したいという場合には、今回使用ができなかったように伺っているんですけれども、どのような形でこの保育業務支援システムの導入を図っていくのか教えてください。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 今回のこの補助金につきましては、区立園につきましては対象外になってございます。今後の予定なんですけれども、現在、今、台帳を紙ベースで管理をしております。こちらにつきましては、効率化というところでは、システムの中で保育記録等を入力して、関係する保育士と共有をしたりするように使うものなんでございますけれども、やはり紙台帳のものを一旦そのシステムの中に入れて、継続して使うということになりますと、そのタイミングですとか、利用の方法ですとか、少し検討が必要ということで、今回につきましては、もちろん補助の対象になってございませんが、今後についてもそのあたりは検討ということで考えているところでございます。

久保委員

 あともう一つです。先ほど後段で、民間園の導入に当たってはどのような形で進められていたのかということを教えてください。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 民間園につきましては、やはり既に導入している園もございますし、あくまでもその使い方、移行の仕方につきましては、民間園さんのほうにお任せをしているところでございます。ただし、お子様の台帳につきましては、この間、私どもも、個人情報ということもございますので、適切な管理ということで指導してございますので、そのあたりを十分に配慮した形でシステムを導入していただきたいというふうに考えているところでございます。

久保委員

 過去に私も、随分前ですけれども、保育日誌等が紛失をしたということが区立園でもあって、きちんとデータ化をすべきではないかというようなことを提案させていただいたことがあったんですが、実際のところ、まだ区立園では行われていないということで、民間園では逆に、この電子化が進んでいるのかと思うんですけれども、今回これを導入することによって、民間園のほうではどのような形でこの電子化が進むのでしょうか。何園ぐらい。全園それを目指すのかどうかも含めて。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 システムに関しては、あくまでもビデオカメラとは違いまして、御希望のある園ということで事前にアンケート調査をしてございます。実際には、保育施設給付、私立保育園につきましては、30園あるうち16園がシステムの導入を希望してございます。それから、地域型保育施設につきましては24園中7園、それから、認定こども園に関しましては1園、それから、指定管理者園につきましては4園が希望しているところでございます。

久保委員

 今後検討されるんだと思うんですけれども、やはり民間園がそういった形でデータ化の推進を図っているので、区立は今回のこの補助金の対象ではありませんけれども、やはりきちっとデータ化をするべきかというふうに思いますので、また、今後、御検討いただければと思います。

 今回、これは平成27年度の補正予算の保育所等における業務効率化推進事業という、そういった国の補助金だと思うんですけれども、平成27年度の補正予算においては他にも、やはり保育園において活用できるような予算があったのではなかったのかなと思うんですが、今回この保育所等における業務効率化推進事業は、この二つを選択をされて、ほかにも何か活用できるようなものがあったのかどうかということと、他の補助金について何か御検討されたのか、もしくは、今回、区においての対象外となっていたようなものだったのか、もしおわかりになれば教えてください。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 実は、この補助につきましては、ことしの2月に国のほうが決定をしたものでございます。その時点で区のほうでも検討いたしましたけれども、最終的には今年度に入りまして、このビデオカメラとシステムについて活用をしたいというふうなことで決定をいたしたところでございます。このシステム導入と、あとビデオカメラ以外につきましては、例えば保育士の就学資金の貸し付け等の補助金もございましたけれども、こちらにつきましては、今回については見合わせをしているというところでございます。

いさ委員

 ちょっと私も誤解のないようにつけ加えておきたいんですけれども、子どものためになるものであれば、反対するというものではありません。聞きたかったのは、いろいろな意見がある中ですから、そこは斟酌されているのかどうか、そこが気になったからお聞きしたということなんです。それで、私、子どもはいませんけれども、幸いに保育士の友人はおります。過去にカメラの設置なんかについてもいろいろ話を聞いたことがあるんです。そういう中では、現場の人間から直接こういう懸念があるよといろいろ聞いていることがありまして、具体的には、先ほどおっしゃられたヒヤリハットみたいな部分というのは、それはもう、保育に携わっていれば日常的にあるんだということですよね。例えばそういう中でも、危険な場面だとか、つかみ合いをしているみたいなところでは、どうしてもちょっと力を使ったり、大きな声を出したりということもあり得ると。そこが、カメラでその部分だけ切り取られて判断されるみたいなことがあるのかなということは、保育士の側でも言っていたわけなんです。つまり、カメラで見ているわけですから、その前後のつながりもわからないということが起きるのではないかということや、また、そういう中で、けんかが何かあったのに、保護者の方が、例えばすごく極端な方が、「これ、どうなっているんだ」と、「カメラがあるなら見せろ」なんていうことも起きるのではないかという懸念も言っておりました。そういう中では、結局、そこにいる職員、特に若い職員が萎縮をしてしまうようなことにつながりかねないのではないかという懸念の話を聞いたわけなんです。そういうことが、今までの話の中でどうなるのかというところが、ちょっとわかりにくかったんですけれども、起きないように、保護者も含めてですけれども、相互納得してというか、きちんとそういう理解の中で運用していただくように要望はしておきます。

委員長

 他にございますか。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 先ほど指定管理者園につきまして、システムの導入につきまして4園というふうに御報告いたしましたけれども、1園でございました。大変申しわけありません。

委員長

 他に質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 意見について伺います。第77号議案について意見はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第77号議案について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。

 以上で本日の日程を終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で子ども文教委員会を散会いたします。お疲れさまでした。

 

(午後5時30分)