中野区議会総務委員会〔平成28年9月9日〕
総務委員会会議記録
○開会日 平成28年9月9日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午後5時07分
○閉会 午後6時01分
○出席委員(9名)
若林 しげお委員長
ひやま 隆副委員長
内野 大三郎委員
いでい 良輔委員
平山 英明委員
南 かつひこ委員
いながき じゅん子委員
大内 しんご委員
長沢 和彦委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
副区長 川崎 亨
副区長 本田 武志
政策室長 髙橋 信一
政策室副参事(企画担当) 海老沢 憲一
政策室副参事(予算担当) 黒田 玲子
政策室副参事(広報担当) 堀越 恵美子
政策室副参事(業務マネジメント改革担当担当) 永田 純一
経営室長 篠原 文彦
危機管理担当部長 小田原 弦
経営室副参事(経営担当) 朝井 めぐみ
経営室副参事(人事担当) 伊藤 政子
経営室副参事(施設担当) 宮﨑 勇一郎
経営室副参事(行政監理担当) 田中 謙一
経営室副参事(経理担当) 石橋 一彦
会計室長 古屋 勉
選挙管理委員会事務局長 長﨑 武史
監査事務局長 小谷松 弘市
○事務局職員
事務局長 小田 史子
事務局次長 古本 正士
書記 関村 英希
書記 鎌形 聡美
○委員長署名
審査日程
○議案
第77号議案 平成28年度中野区一般会計補正予算
委員長
定足数に達しましたので、本日の総務委員会を開会します。
(午後5時07分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
議案の審査を行います。第77号議案、平成28年度中野区一般会計補正予算を議題に供します。
なお、本議案は当委員会に付託されていますが、厚生、建設、子ども文教委員会で関係分を審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送られることになっておりますので、御承知おきください。
それでは、本件について理事者からの補足説明を求めます。
黒田政策室副参事(予算担当)
それでは、第4次中野区一般会計補正予算案の御説明を行います。
まず、議案の8ページをお開きになってください。
歳入歳出予算総括表でございます。歳入でございますが、13款国庫支出金2,382万3,000円、14款都支出金2,657万5,000円、17款繰入金6,890万8,000円、18款繰越金24億1,836万7,000円、19款諸収入672万9,000円ということで、歳入合計25億4,440万2,000円をお願いする予定のものでございます。歳出につきましては、6款子ども教育費3,176万5,000円、7款健康福祉費4,111万8,000円、9款都市基盤費5,315万2,000円、11款諸支出金24億1,836万7,000円で、歳入と同額の25億4,440万2,000円の歳出の予定となっております。
それでは、中身の内容につきまして、これから御説明を行います。
14ページをお開きになってください。
6款子ども教育費、4項の保育園・幼稚園費でございます。こちらでございますが、区にあります民間保育園の保育士の業務負担軽減のためのシステム導入経費等の補助と、保育園の安全管理の推進のためのビデオカメラの設置をするための補助を、こちらは区立、指定管理者園と民間保育園に設置経費の計上や補助を行うものとなっております。こちらのほうですが、14ページ、1目の保育園・幼稚園費でございますけれども、先ほど申しました御説明の内容が、説明欄には2区立保育園ということで、この区立保育園の欄はビデオカメラの設置のみの経費が計上してございます。3民間保育園につきましては、ビデオカメラとシステム導入費等の補助額を計上してございます。4の幼稚園・認定こども園につきましては認定こども園の部分、次に3目の幼児施策整備費でございますが、これは1幼児施策計画費の中に指定管理者園のシステムの導入及びビデオカメラの設置経費について計上させていただいているところでございます。特定財源でございますが、14ページの特定財源の欄に国庫支出金、まず、保育園・幼稚園費が2,277万3,000円、幼児施策整備費が105万円となってございますが、こちらはシステム導入費につきましては対象経費100万円を限度としまして、その4分の3が国庫補助で参ります、4分の1が区の負担で補助をしてまいりたい。ビデオカメラにつきましては、10万円を対象経費の限度としまして、7万5,000円を国庫補助、残りの2万5,000円を区が補助する予定でおります。
それでは、次の16ページをごらんになってください。
7款健康福祉費、2項の保健予防費でございます。この保健予防費のお金でございますが、説明欄をごらんになってください。B型肝炎ワクチンの予防接種の定期接種化に伴う増額というふうになっておりまして、こちらのほうは、1歳になるまでに乳児について3回の定期予防接種を行うというもので、それを補正予算でお願いしたいと思っております。こちらの実施開始時期でございますが、10月というふうになっております。
続きまして、7款、3項健康・スポーツ費でございます。こちらは、説明欄にございますように、(5)新体育館整備でございますけれども、新体育館の実施設計等に係る経費の減額を行わせていただくものとなっております。これにつきましては、新体育館の施工や実施計画の方法を手法検討を行ってまいりましたが、実施設計及び施工を一括方式により整備を行うことの方針が決まりましたので、その実施設計も含めた費用につきまして債務負担をとるということで、この当該年度の初年度の同時補正で計上させていただきました実施設計の費用等は不要になりましたので、減額を行わせていただきます。
関連項目といたしまして、22ページをお開きください。
こちらのほうは債務負担行為調書となっておりまして、先ほど御説明しました新体育館の実施設計・施工一体整備ということで、平成28年度から31年度にかけまして、歳出の限度額として91億2,660万7,000円につきまして債務負担行為をお願いするものとなっております。下の欄でございますが、新体育館整備につきましては、先ほど申しましたように、当初予算と同時の補正の中で組ませていただきました実施設計等のお金は減額で先ほど御説明しましたが、それに伴いまして、29年度にその実施設計等の残りを債務負担行為をかけさせていただいておりましたが、この債務負担につきましても必要がなくなりましたので、廃止をさせていただくものとなっております。
それでは、前に戻りまして、18ページをごらんになってください。
9款都市基盤費でございます。2項地域まちづくり費ですが、こちらは大和町まちづくりが老朽建築物の建替え等の助成制度の申請件数が増加したために経費の増額をお願いするものとなっております。これにつきましては、補助制度の拡充ですとか、大和町まちづくりにおきましての道路の拡幅等の周知がなされてきたことで、今年度に入りまして申請件数が大幅にふえたということで、対応していきたいというものでございます。
最後、20ページをごらんになってください。
11款諸支出金でございます。1項の積立金ですが、こちらは財政調整基金の積立金を行いたいというものでございます。平成27年度の決算剰余金につきましては、今現在、28億1,836万7,000円となっております。これを繰越金として予算計上した、既に計上しております4億円を差し引いた残り24億1,836万7,000円につきまして、財政調整基金に積み立てを行うというようなことをお願いするものでございます。
以上をもちまして御説明になります。御審議のほどよろしくお願いいたします。
委員長
これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
平山委員
まず、18ページ、大和町まちづくり費、先ほどの御説明で補助制度の拡充と道路の拡張のPRが進んで――認知が進んだ。周知が進んだという御説明があったんですけれども、周知はとっくに進んでいるのではないかと思うんですけれども。町のみんな全員知っていますよ。そういう理由なんでしょうかというのが一つと、その補助制度の拡充を具体的に教えていただけますか。
黒田政策室副参事(予算担当)
失礼しました。拡幅の周知といいますか、補助制度等の拡充があったことにつきましての周知も広がったということでございます。補助制度につきましては、平成27年度には除却の費用等を個人だけでなく法人も可能になるですとか、戸建ての建てかえの対象が、要件を緩和されて1年以上経過するというようなところの項目がなくなったというふうに聞いております。平成28年度に入りまして、戸建てのお宅を建てかえられるときに、設計費用についての補助がございましたが、平成27年度までは62万1,000円という上限がございましたけれども、こちらのほうは141万6,000円に変更したというようなことになっております。
平山委員
27年度に一つ変更があって、28年度にまたその金額の変更があったと。これは東京都が変更したんでしたか。
黒田政策室副参事(予算担当)
東京都の要綱が変わりまして、それに基づいて区の補助制度も変えたものでございます。
平山委員
悪いことではないんです。決して悪いことではないんですけれども、大和町まちづくりって進んでいまして、さっき周知が進んだとかおっしゃっていましたけれども、もうとっくに周知は進んでいて、皆さん、どうしようかというふうにお悩みになっていた。その中でも、早く、「よし、まちづくりに協力しよう」という方がたくさんいらっしゃったわけです。だけれども、後になって、中野区でも何か変更したものもあったような記憶があるんですけれども、東京都が、いやいや、補助金のここを手厚くしましょうとかということをどんどんやってくる。そのことによって、さらに一層まちづくりが進むということはあると思うんです。東京都の制度変更なので、私に言われてもと思われるかもしれませんけれども、中野区でも同様の地区計画等に絡むようなこともあった。地元でどんな声が出ているかというと、「何だ、最初にやっちゃったら損じゃない」という声も現実に出ているわけなんです。これは遡及できないんでしょう。
それで、やり方として、何ていうんでしょうか、状況を見きわめながら、さらに事業が進んでいくようにという考えのもとにやっていくという部分は、理解はできるんですけれども、ただ、早くやってくださった方というのは、早く事業に理解を示した上で御協力いただいたという側面もあるわけじゃないですか。そういったところへの配慮というのも決して忘れてはいけないのかなと。逆に言ってしまえば、こうやって変更になりました、もうちょっと待っていればまた変更になるかもしれないね、だったら、ぎりぎりまで待ったほうが得じゃないって思われる方だって出てくるかもしれないですよね。そういうことが懸念をされるのではないかというふうに思うんですけれども、今回のはやむを得ないですよ。やむを得ないですが、ただ、これまで、もうどれぐらいですかね、スタートしてから来る中で、さまざまな変更がそのたびごとに起こっているということを考えたときに、所管としてどういう御感想をお持ちか。私に聞かれてもと思うかもしれないですけれども、御担当がここにいらっしゃらなくて、補正予算を審議するのって、正確には総務委員会しかないわけですから。あとは関連で審議をしていただいている、その御意見を聞くということを考えると、ここが主戦場なわけですから、ここでしか聞けないわけですよ。なので、お願いいたします。
黒田政策室副参事(予算担当)
補助制度でございますので、その補助が確定した段階からの適用になるということは、皆様方の御事情を考えますと、やむを得ないところはあるかとは思いますが、今の制度も含めましてどういった時期から対象になるので御相談に来てほしいといったようなことをより一層周知というか、お知らせをする中で、早い時期にこういった補助制度を活用される方がよりふえる。これまでももちろん考えてくださっていたんですけれども、そういった方がよりふえるような形で、広報等を含めて補助制度について御説明していくということが、区の役割であるというふうに考えます。
平山委員
ちょっと意地悪な質問を差し上げたかもしれないんですけれども、何でこういう質問をしたかというと、区はこれから、区が主体になっていろいろなまちづくりを行っていくわけでしょう。こういうことをよく考えてほしいなと思うんです。今度は区が、さまざまな国や都の制度を使ってやっていくわけですけれども、区が主導でやっていく、いわゆるまちづくりやさまざまなことについて、なるべく、何ていうんでしょうか、不公平感を住民が感じられることがないように、ぜひ進めていっていただきたいなと思ったので、あえて質問させていただきました。
次に、22ページ、23ページ、新体育館の債務負担について、特定財源があります。この特定財源について、きょうの本会議でも、いわゆるこの活用を検討している補助金、その補助率について区長から答弁がありましたけれども、改めてこの特定財源の金額について詳細を教えていただいてよろしいですか。見込まれているというか。
黒田政策室副参事(予算担当)
特定財源でございますが、今見込みを持っておりますのは、社会資本整備総合交付金につきまして25億円余りで、オリンピックにつきまして1億円余りということで、25億8,250万円のこの中をきちっと言いますと、1億円がオリンピック・パラリンピックの区市町村事業の補助、それ以外は社会資本を想定しているところでございます。
平山委員
社会資本整備総合交付金は、この25億何がしというのは、いわゆる満額を想定されているんですか。
海老沢政策室副参事(企画担当)
制度上でございますけれども、特定財源といたしましては体育館の工事費のうちの半分ということになります。それは社会資本整備総合交付金においてでございますが、半分ということでございます。今のところの実績を踏まえまして60%ということで、この債務負担行為調書の中には記載をしたということでございます。
平山委員
要するに、安全を考えて見込まれたということですよね。割り落としが多いですもんね。今後も、その割り落としが、活用がふえてきますから、割り落としの危険が出てくることというのも想定されるわけで、そういった先々を見通した上で、この60%というもので今回見込まれた。そういうことですね。
海老沢政策室副参事(企画担当)
そのとおりでございます。
長沢委員
14ページ、15ページ。一つは、区立園にはありませんよと言われた保育業務支援システム導入、これは私立のほうに入れられる。指定管理者も入れられる。私立だけですか。指定管理者の、運営しているのは私立というか民間なんだけれども、そこも入れられるということになりますか。
黒田政策室副参事(予算担当)
システムの経費につきましては、区立保育園以外につきましては補助を出せるということです。
長沢委員
それで、このシステムというのは何か国から示されているものなんですか。そして、区立に入れないというのはどういうことなのかということを教えてください。
黒田政策室副参事(予算担当)
まず、システムにつきましては、園児台帳の作成ですとか管理機能、また、それを使いました指導計画等をシステムの中で行うことで業務の軽減を行いたいというようなことになっております。私立のみといいますのは、私立保育園というよりは、区立につきましてはもう既に園児台帳等を管理するというようなことは日ごろからやっておりますので、あえてシステムの経費について導入するというようなことの考え方は出ていないという結果で、国につきましては、民間保育園について補助を行うというような考え方で出してきたというふうに考えております。
長沢委員
それで、このシステムの中身としては、国から何か示されているんですか。それとも、区立のほうでやられているから、それを参考に何かされるんですか。もともと私立の園のところで、それぞれ考えてもらう――考えてもらうというのは変だね。システム自身はあるんだよね。どういうことなんですか。
黒田政策室副参事(予算担当)
国の要綱におきまして、園児台帳の作成や管理機能、また、それに伴った指導計画についてシステムを使うというようなことは要綱の中にうたってございます。
長沢委員
それともう一つ、ビデオカメラなんですけれども、これを設置する目的というか、これは何を意図している、何の効果を狙っているということなんですか、期待しているということになりますか。
黒田政策室副参事(予算担当)
ビデオカメラにつきましては、事故の防止ですとか、事故があった場合に、そういった検証の体制を強化するというようなことが主な目的というふうになっております。
長沢委員
事故の防止と、あったときの検証ということなんですね。防犯カメラであれば、当然ながら、さまざま事件があったときに警察などに提供して、それを検証するというか、見るというのがある。同時に、つけていることによって抑止にもなる。そういう効果も狙っているんだと思うんです。ただ、これはそうではなくて、保育園の中に入れるわけだよね。何かあった、それを検証しましょう、これはわかる。これがどうして事故の防止になるんですか。
黒田政策室副参事(予算担当)
事故の防止と申しますのは、具体的にそこのところの記述では、要綱の中に記してあるということではございませんが、こういった要綱が出てくる背景といいますのは、保育園の中でもいろいろな虐待ですとかそういったことが起きているというようなことも、事件等でございましたので、そういったことを含めて、背景にそういったものを持ちながら、国としては、ぜひ事故防止や事故後の検証の体制を強化したいということで、この補助金についてつくったというふうに考えてございます。
長沢委員
それで、これは、職員だけではなくて子どもたちもそこに映っていくということになりますね。言ってみれば、それを好まない保護者の方もいらっしゃる。やっぱりつけるということにおいては、いわゆる虐待とか、そんなことはあってはいけないんだけれども、そういうのが国のほうとしてということだもんね。それをつけるということに対して、これはやめてほしいと。あるいは、園としては、これは必要ないと。そういうところについては、これは是が非でもつけてくださいという、そこまで進めていくものなんですか。
黒田政策室副参事(予算担当)
区としましては、事故の防止や検証の体制の強化を図るということで、予算のつけ方としましては、基本的についている保育園以外はつけていただきたいということで計上しております。ただし、実際には保護者の説明等があるかと思いますので、そういったことの合意ができる中で、このカメラを設置するというようなことについては進めていきたいというふうに考えております。
長沢委員
ほかのところに行きます。16、17ページのところで、実施設計の経費を減額しました。それとの関係で、先ほど御説明があった債務負担行為のところなんですが、この債務負担行為で出ている金額91億2,600万円余の、要するに限度額にしているわけですね。先ほど特定財源のもあり、一般財源の内訳も書いておりますけれども、91億円の限度額にしている金額と、御説明がありましたし、うちの議員が質問もしましたけれども、それで御答弁いただいた新体育館の86億円の、この違いというのは何なんですか。
海老沢政策室副参事(企画担当)
体育館の工事経費につきましては86億円ということで御説明したところでございますが、今回のこの工事に関しましては、小広場の部分と体育館の外構の部分についても同時に工事する必要があるというところでございまして、その経費も入っているというところでございます。
長沢委員
それがおよそ5億円という差がついているということですか。――わかりました。
それで、実施設計の部分というのは、これは一体でやるから、そこは切り離してというふうには――その内訳はわかりますか。要するに、実施設計と施工一体整備という方式をとるわけだよね。だから、実施設計と工事、それは内訳はわかるんですか。
海老沢政策室副参事(企画担当)
これは一体で、プロポーザル等で契約をするということになりますので、その中身の内訳については、まだ契約前の段階ですので、それについては申し上げられないということでございます。
長沢委員
わかりました。
それで、これが補正という形で出てきたわけです。閉会中の委員会の中で、それぞれの関連する委員会でも報告になったけれども、いわゆる基本設計の中間のまとめという形で、この金額等――この金額ではないけれども、要するに86億円、その他の公園も22億で108億円と、きょうの質問でもさせてもらいましたけれども、このことを示されたわけですよね。これは、中間のまとめとして、基本設計自身は、多分、御予定ではこの定例会の中でお示しいただけるのかもしれないけれども、この予定の中では説明会もやりますよと言っているわけだよね。示してくれている、スケジュールに。これは10月か何かになっているから、結局、この定例会が終わった後で、住民への説明会というか、それをやろうとしていらっしゃるんだと思うけれども、この説明会での中身というのは、まさに、この中間のまとめで、あるいはこれから出てくる設計でということが、おおむねこういう形で出てくるんだと思っていますけれども、それを説明されるということですよね。それで、前にも指摘したけれども、きょうの一般質問でも言ったけれども、やはり大きく金額として変わるということは、この中で、住民の感情としたって、それでそのとおりと、いいよという方もいらっしゃるけれども、そうじゃない方だって生まれてくるという可能性はあると思うんです。ましてや、55億円ぐらいのあれが、きょう、区長が御答弁いただいたけれども、理由はわかるけど、やっぱりこれだけの金額が変わってくるという中で、これをもって説明をするというのに、その前にこういう形で議決を、このこと自身を今回の第4次の補正に入れたという、この理由をやはり説明いただかないといけないと思っているんですよ。つまり、これを後回しに、仮にやるとしたって、後回しにすることというのは可能だったんじゃないかと思う。そこはどうですか。
海老沢政策室副参事(企画担当)
これまでのプロセスといたしましては、基本計画まで素案あるいは案という形で説明会を行いまして、内容については細かく詰めてきたというところでございます。そういった中で、こういった経費の積み上げがされたというところでございますので、一定理解も得ながら進めてきたというところで、今回の中ではそういった形の経費を、次のこの基本設計が終了した後に実施設計と工事の一体という形で進めていくための経費として予算をお願いするという形で考えているところでございます。
長沢委員
だから、それは確定したところで、要するに区の考えとして決定をしたところで、予算としても議決を得てという、そういうことをおっしゃっているんだと思うけど、でも、やっぱりその説明会自身はこれが終わった後にするわけだから、なぜ中間のまとめなり、あるいはこの設計のが今度出るわけで、案がとれているのが出るわけだ――案としてだけど、報告して案がとれたので説明するわけだ。逆に聞き方を変えるけれども、これを今回の、要するに債務負担行為でやらなくても、次の定例会でだって間に合うんじゃないの。プロポーザルでやるわけでしょう。一定の期間はあるかもしれないけれども、一定のプロポーザルで周知をするといったことで、年度中にやる。要するに、債務負担としては、今年度のところでそういう限度額なりを決めるわけだけれども、来年度以降に実質は進んでいくわけだから、要は事業者との関係なわけだ。これは、プロポーザルで、4定だって何だって間に合うんじゃないの。何で今回にこれを入れる。そこを伺いたかったんです。
海老沢政策室副参事(企画担当)
今回の計画の趣旨といたしましては、やはりオリンピック・パラリンピックに間に合わせていきたいということ、それが効果があるというところで計画を進めてきたところでございます。お尻が決まっているという中もありますが、スケジュールを落としますと、やはり今回の中で予算をお願いをいたしまして、その業者選定等に入っていくと。それで、設計・施工一括方式にすることによって短縮をし、オリンピックまでに間に合うような行程を考えているというところでございます。
いでい委員
私の場合は、本当に教えてもらいたいということで、別にそんなに意図とかは全くない質問なので、そのまま普通に答えていただければいいですから。10ページの繰越金なんですけれども、ここで、予算額が4億円で、今回の補正予算として24億何がしと、これは前年度の決算剰余金が三十数億円あるうちの24億円、それで28億円ということですけれども、ここと、飛びまして20ページ、歳出のほうの財調の積立金となるわけですけれども、こういうふうにしていくルールみたいなものをもう1回教えてもらいたいんです。こうするからこうして、こっちに移るんだと。
黒田政策室副参事(予算担当)
剰余金につきましての金額は、10ページにあります、今、委員の御指摘のような18款の繰越金の補正後予算額28億1,836万7,000円が剰余金として27年度に出てくるということになっております。補正前の4億円というのは、もう既に当初予算で、これぐらいは残るであろうという見込みのもとに載せておりますので、その差額の部分について今回補正をさせていただくということで、補正予算額というふうに繰越金はなっております。この繰越金が、24億円というところが決まったところで、この金額を20ページのところで財政調整基金に積み立てていきたいということで、この補正をさせていただいているものでございます。
いでい委員
再度かぶっちゃうのもちょっと嫌なんですけれども、この時期が、これから決算をやりますよと、認定がまだですよと、なぜこれから認定をする前に、補正予算で先にこれをやるのかと。だから、これは4定でもよかったんじゃないかというのが率直にあるんですけれども、それはどうしてなんですか。
黒田政策室副参事(予算担当)
今回、補正予算を提案させていただく中で、B型肝炎ワクチンが10月実施でございますので、そういった準備をするためにも、先議ということで、決算議会を終わることなく御審議をお願いすることというふうになりました。そういった補正予算の中で、決算との同じようなタイミングで、この繰越金や剰余金につきましては財政調整基金に積み立てていくというような考え方を持っておりますので、そういった考え方のもとに今回提案をさせていただいているところでございます。
いでい委員
ということは、今回の補正予算じゃなくてもよかったということでしょう。たまたま10月1日に始めなければいけない施策があるから、合わせてやっちゃえと。当初からこういうものの考え方があるからこうだという話。そもそも当初予算は4億円でしょう。今回、その剰余金のことについてはいいですけれども、これだけ大きな金額をこういうふうにしていきますよと。たまたま補正予算をやるから、そのときに合わせてやっちゃうんだという答弁でいいんですか。
黒田政策室副参事(予算担当)
時期としましては、第3回定例会の決算議会の時期に合わせてお願いをするということで、今回、第3回定例会に出す補正予算が先議となったということで、今回の時期になったということで、決算議会のときに剰余金については御審議をしていただくということが、区としての一番御理解をいただける時期かというふうに考えております。
いでい委員
となれば、決算特別委員会の総括質疑が終わった後でもよかったんですか。
黒田政策室副参事(予算担当)
そういった考え方もございますが、補正予算の審議を第3回定例会の中に一度、二度というふうに回数を重ねてやっていただくというようなことのお手間もかけますので、なおかつ、今回、B型肝炎ワクチンの先議というようなことがありましたので、補正予算のほうにつきましては先議で、全体を審議していただきたいというふうに考えたところでございます。
いでい委員
議員は、今回の第3回定例会に臨むに当たって、財政白書に書いてあることを基本に物事を考えていくんですけれども、それについて、やっぱり誤差というかそういうのも出ますよね。それについてはどう考えているんですか。
黒田政策室副参事(予算担当)
財政白書等にもこの剰余金が出るところは確かでございます。ただ、この剰余金につきましては、6月か何かの委員会報告のほうで、会計室のほうは、とりあえずこれぐらいの剰余金が出るということについては速報値で御説明もしておりますので、今回、先議の中にこれを入れさせていただいたところでございます。
大内委員
今、いでい委員から出たんですけれども、要するに財政調整基金に全部入れていたけれども、ほかの基金に入れるという考え方はないんですか。要するに、ここに入れると何でも使える――何でも使えるというのは言い方があれだけれども、割と使い勝手がよくて、本来、基金というのは、やっぱり何か目的の基金があって、これはほかに利用できないんですよというものがあってしかるべきなんだけど、今、中野区においては、全額ここに入れてしまっているんですが、ほかに入れるところはなかったんですか。
黒田政策室副参事(予算担当)
昨年度、26年度の剰余金につきましては、財政調整基金や義務教育施設整備基金に入れたというような経過がございます。今年度につきましては、義務教育施設整備基金につきましては、当初予算から10億円を計上しておりますし、桃丘小学校の売却等も今回積み立てをしているところでございます。そういった中では、今回、全額財政調整基金に積むことによりまして、今後のさまざまな計画に生かしていきたいという考えを持ちまして入れたところでございます。
大内委員
どこの口座に入れるかだけの話だから、そんなに、教育基金も足りなくなったら、ここから入れればいい話なんだろうけど、それだったらもうちょっと、多分教育基金は足りなくなるから、小中学校の建てかえがかなりきついと言っているんだから、ただ単にここに入れるというだけではなく、もうちょっと何か工夫もあったのかなと思います。
それと、あともう一つ、先ほど言った債務負担行為なんだけれども、本年度、計上額がゼロになっているでしょう。28年度の歳出予算は、一応ゼロ。そして、残りで組んでいくんだけれども、これは来年度、4年にわたってと書いてあるんですけれども、これは毎年の振り分けとかはどうなっていくんですか。
黒田政策室副参事(予算担当)
今回、設計・施工一括方式で債務負担行為を計上させていただいておりますが、実施設計等始まりませんと、今後の設計費用等が明らかになりませんので、今回は大きく工事費も含めたところの見込みを試算をしまして、年度割りでは今回は出しておりません。ただ、今後、29年度予算等では、その29年度に支払う額も決まってまいると思いますので、その後に、30年度、31年度といったような年度の終わりがわかり次第、また御報告を申し上げたいというふうに考えております。
大内委員
金額が大きいと、最初に50%とか何か払ったりするんだよね。そうすると、29年度はこの半分ぐらいは計上されるというような感じになるんですか。
黒田政策室副参事(予算担当)
今後、事業者等が確認できまして、そのスケジュール感の中で出てまいりますが、前払い金ですとかということについては、29年度は発生する見込みがございます。また、その後は、中間払いが発生するかどうかといったようなことにつきましては、もう少し、委託を行ってそのスケジュール感を確認をしながら検討を進めてまいりたいというふうに考えております。
大内委員
ですから、たしかこういう大きいのは、前払い金が半分だっけ、40%。あと、先ほど平山委員が質問していたけれども、出来高によって補償を、銀行からしてもらうだとか、いろいろな方法がある、金額がでかいから。(「内川も言いました」と呼ぶ者あり)内川議員も言ったんだけど、要するに、そういうのがあるから、大体4年、実質3年だろうけれども、今から数えて3年半――3年か。どうなっていくのかなと。大体初年度で4割、次年度で3割、3割、あるいはもうちょっと高くなっていくのかなと。そういうのというのは、要するにそれによって、この大体3年、4年間の割り振りがわかるんだけれども。わかりますか。
黒田政策室副参事(予算担当)
ちょっと今の段階では、年度ごとの割り振りも大まかにはなかなか出せないところでございます。ということで、歳出の限度額については91億円余にさせていただくというようなことで、提案をさせていただいているところでございます。
大内委員
では、整理して。要は、債務負担行為をしているけれども、とりあえず工事が終わるまで4割までしか払えないと、そういうことなんですか。
宮﨑経営室副参事(施設担当)
最初、契約したときに支払いできるというのは、工事費の40%というのが上限なんですが、区としては2億円というのを上限としております。2億円までということです。その出来高払いという形で、年度ごとに工事の出来高に応じて支払いをしていくような対応をしております。
大内委員
では、40%だけれども、最初の上限は2億円だ。あとは出来高払いということになっていくとすると、大体、初年度、2年度、3年度、最終年度となると、普通何割ずつぐらい。要するに、毎年お金がかかるのかなというのは、わかるんですか。
石橋経営室副参事(経理担当)
中間前払い金の話になるかなと思うんですけれども、進捗5割を超えた場合、それも前払い金を受領しているというのが条件なんですけれども、残り20%、ただ、それも上限が1億円になっていますので、都合3億円が中野区の場合は上限になります。
大内委員
こういうときに先ほどのような質問が生きてくるのかなと。だって、耐えられないでしょう、普通の会社だとね。これだけの受ける会社だから大きな会社なんだろうけど。中野区の場合は、2億円があって、あと1億円しか払えないということで、先ほどの平山委員の提案もぜひ、内川議員のもぜひ検討してもらわないと大変なのかなと思いますので、よろしくお願いします。
平山委員
先ほど何かもごもごとした御答弁をされていて不安だったので。要は、この新体育館のこの債務負担行為、第4回定例会でもいいんじゃないかという御質問に対して、何か御答弁が、いやいや、オリンピックに間に合わせるために云々なんていう御答弁だったんですけど、明確に答えてくださいよ。御担当としてオリンピックに間に合わせたい。そこから逆算していったときに、設計・施工一括にしたわけでしょう。設計の債務負担を外すわけでしょう。ということは、何らかの財政的な裏付けがないと、業者と交渉もできなければ、要するにプレゼンを受けられないですよね。そのタイミングが今なのかどうかという御質問だったんですよ。それにちゃんと明確に答えていただかないと。このまま終わっちゃうと、4定でもいいのかなということになってしまうように危惧をしたので、改めて伺いますけれども、要するに、この間、速やかに補正予算を可決をして、速やかにプロポーザルに入りたいと、準備に入りたいということではないんですか。そうでなかったら、今回出さないでほしいなと思ってしまうんだけど。いかがでしょうか。
海老沢政策室副参事(企画担当)
先ほど申し上げましたのは、オリンピックまでに間に合わせることによって、区民に価値を提供したいというところでございまして、そこから逆算をいたしますと、これから予算の補正をいただきまして、すぐに業者選定に入らないと間に合わないということで、やらせていただきたいなというふう考えております。
平山委員
オリンピックまでに間に合わせる間に合わせないということに対していろいろな御意見はあると思うんです。私は、前回申し上げましたけれども、100年に1回ない機会ですよ、中野区にとって、区民にとって。それを行政として、区民のために、何とかこの時期に間に合わせてというふうに考えられるという、そのお考えは理解ができます。そう考えたときのデッドラインなんだという御判断かと思ったので、今回、補正の説明とかを聞いていたんですが、改めて確認させていただきましたので、よくわかりました。
長沢委員
区の決定として終わりがあるし、急ぎましょう、補正の立て方も、先ほど私から言わせてもらったけれども、一定の金額等のやり方も含めて意思決定したから、これを補正に入れる。区の仕事としては、そういうことはあるよね。私が伺ったのは、しかし、この3定でなくても、債務負担行為として実質動くのは来年度であって、やれということを言っているわけではないんです。仮にこの後がおくれたとしたって、それは4定という機会だって、それはできるんじゃないかということで伺ったんです。現に、中間のまとめのときには、28年11月から29年3月でこれを選定するとしているんだから。つまり、この期間の間で選定をしてやっていけば、それはいけるよねということをここで示しているようなものじゃないですか。だから、区の意思として、私は確認をしたのではなくて、それはこちらから言わせてもらいましたよ。これが3定でなくて仮にずれたとしたって、これが何か、物事が動かないわけじゃないだろうと、そういうことを言わせていただいたんだけれども。御見解があれば。
宮﨑経営室副参事(施設担当)
今後の計画といたしまして、現時点で、11月の段階で業者のほうの選定に入っていかないと間に合わない状況になりますので、それで今回お願いしているところです。
ひやま委員
御説明ありがとうございました。ことしの第1回定例会の第1次補正のときにも意見を言わせていただきましたけれども、オリンピックというスケジュールにこだわり過ぎるあまり、区民の負担が増加してはならない。やっぱりその費用対効果というのはきちんと検討していただきたいというものでありましたけれども、今回出てきた補正予算のこれも、やっぱりオリンピックに間に合わせるという前提で、それは承知しているんですが、そうであっても、やっぱり我々が申し上げたとおり、区民負担、それからその費用対効果というその検証というのは大事だと思うんです。その点について、これまでどのような御努力をされてきたのか、そこだけちょっとお伺いしたいと思います。
海老沢政策室副参事(企画担当)
今回、国費を活用できるというところで、未開園部分に設置をするということでございまして、そういった部分におきましても、十分建設費用においての特財を得ていくということの努力はしているところでございます。
ひやま委員
10か年計画で55億円、今回出してきたものも中間の取りまとめの86億円、かなり金額は違うんですけれども、平場に建てるのと未開園に建てるのと、前提条件が違う以上金額が違うと、区の説明にありましたけれども、3月のこの基本計画の素案の段階で、もう未開園にいくということはわかっていたわけですから、金額もやっぱりふえていくということは、当然これは予想できるわけですから、これについては、ディテールまで出せというふうに言っているのではなくて、やっぱり最低限、55億円からはふえますよと、その金額の詳細は別にしてね。それぐらいの説明はあって、私はそのほうがやっぱり丁寧じゃないかなというふうに思うんですけれども、どうですか。
髙橋政策室長
確かに55億円から金額がふえますということでの説明はすべきかなというふうに思っているところでございますが、ただ、私どもは、ちゃんとした説明をするということであれば、その根拠は何かということをしっかりと御説明できなければならない。いろいろな意見交換会とか何かでやってきて、区の中でも耐震性とか徐々に加わってくるものが出てくる。その都度、議会報告というよりは、やはりそういった要望を全てまとめて、しっかりとした金額の精査をしてお示しをしなければならないということで、今回この時期になったということでございます。
委員長
他に質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
この際、申し上げます。補正予算に関係する委員会から申し送られた意見はありませんでしたので、他に質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩します。
(午後5時57分)
委員長
委員会を再開します。
(午後5時58分)
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、質疑を終結します。
次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、意見の開陳を終結します。
次に、討論を行います。討論ありませんか。
長沢委員
第4次の補正予算に対して反対の立場で討論いたします。反対の理由は、新体育館において実施設計・施工一体整備と、この債務負担行為に係る部分があるからでございます。先般、8月の末に御報告いただいた平和の森公園の再整備の基本設計(案)中間のまとめにおいて、この設計整備費用については、体育館やその他の公園の再整備について、金額が当初の55億円から108億円と大きく膨れ上がるということを御報告いただきました。これをもとに、今回債務負担行為として実施設計を減額し、実施設計・施工一体整備で行うというものでありますが、やはり今、区がとにかくこれを拙速に進めていこうという中、片方では、やはり利用者をはじめとした、まだまだこれをしてほしくないという声も強まっているところでございます。新たに、この金額、費用のことにおいて新たな状況が生まれる中、区も説明会を行うとのことでありますけれども、やはりこういう説明会を経た上での検討ということが必要だったのではないかというふうに考えます。まして、今回の3定にこれを計上しなければ事が進まないということでもないということ自身も明らかになったというふうに思ってございます。そういった意味で、これについては賛成はしかねるということで討論とします。
委員長
他に討論はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、討論を終結します。
これより本件について挙手により採決を行います。
お諮りします。第77号議案、平成28年度中野区一般会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決することに賛成の委員は挙手をお願いします。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手多数。よって、本件は可決すべきものと決しました。
以上で第77号議案の審査を終了します。
本日予定した日程は以上で終了しますが、委員、理事者から特に発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の総務委員会を散会します。
(午後6時01分)