平成28年10月12日中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会(第3回定例会)

中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会〔平成28年10月12日〕

 

区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会会議

 

○開会日 平成28年10月12日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後100

 

○閉会  午後443

 

○出席委員(1名)

 篠 国昭委員長

 羽鳥 だいすけ副委員長

 ひやま 隆委員

 内野 大三郎委員

 内川 和久委員

 甲田 ゆり子委員

 いさ 哲郎委員

 佐野 れいじ委員

 南 かつひこ委員

 小林 秀明委員

 森 たかゆき委員

 石坂 わたる委員

 市川 みのる委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 山本 健一

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一

 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 小林 裕幸

 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(交通対策担当) 伊東 知秀

 

○事務局職員

 書記 亀井 久徳

 書記 冨士縄 

 

○委員長署名


審査日程

○陳情

〔継続審査分〕

 第2号陳情 中野駅前南口再開発計画を成功させる対応について。

○所管事項の報告

 1 区役所・サンプラザ地区再整備事業に係る協定の締結等について(中野駅周辺計画担当)

 2 中野駅西口地区まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当)

 3 中野駅周辺地区総合交通戦略策定の検討状況について(中野駅地区都市施設調整担当)

 4 西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会の開催結果について(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 5 その他

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 審査日程についてお諮りいたします。本日の審査は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 陳情の審査を行います。

 第2号陳情、中野駅前南口再開発計画を成功させる対応についてを議題に供します。

 なお、本陳情については、9月29日に訂正願が提出され、10月3日の本会議において了承されております。

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

市川委員

 前回の陳情審査の際に、この主要区画道路の道路の構造設計というのかな、設計の変更が可能かどうか考えておいてほしいんだということを最後投げかけて継続審査にしているんですね、自民党はね。陳情者のほうから、道路の箇所についてはこの文書表の中から削って、いま一度文書を整理して、本会議を通った文書が今手元にありますから、道路のことについてはあえて触れません。内容を絞って、今までの内容の確認を一つひとつさせていただきたいと思います。

 まず、陳情者が所有する土地、というのは中野区中野二丁目23番街区になりますが、この西側で行われている中野二丁目の土地区画整理事業・再開発事業、それらによって、特に土地区画整理事業によって生まれる幅13メートルの主要区画道路に面することになっていますよね。その道路は、千光前通りから南へずっとスロープ、勾配で下っていくわけですよね、地形があそこは台地になっているから。最初はずっとある一定の距離はフラットでいって、それで勾配をつけてずっと下っていくと、こう思うんだけども、陳情者の趣旨というものを酌みますと、この主要区画道路の高低差、高低差というものが生じることによって、崖地の上のような状態になってしまう。その23番街区ですよ。崖地の上のような状態になってしまうということが土地活用の面で非常に不都合となることを、これをとても心配しておられるわけです。この点についてまずどうなのかを1点お尋ねします。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今、委員がおっしゃったように、23番街区の南の端のあたりでは相当な段差が生じてくるおそれがありますが、千光前通りを起点として道路が徐々に下がることになりますので、23番街区の千光前通りに近いあたりでは比較的小さい段差になるものと考えています。どのあたりで何センチぐらい下がってくるのかの詳細については、現在、土地区画整理組合で検討中でございます。

市川委員

 陳情者は、この23番街区については、駅の新しくできる南口駅前広場からすぐに見える街区、いわゆる駅直近で、しかも、再開発区域に隣接をする区域として、それにふさわしい土地利用というのかな、その用途地域の緩和というのが必要であるということを主張されているわけですね。

 それで、そのためには僕は地区計画をかける必要があると思うんです。容積率や用途地域の見直し、もちろん建蔽率等も含めて見直しをする必要があると思うんだけど、その地区計画について、そもそも地区計画というのはたしか1ヘクタール以上の一団の土地がないと網がかけられなかったものを、都議会自民党の当時の、今、地元の代議士の松本文明さんが幹事長だった当時に、確か0.5ヘクタールだかを必要最小面積にしたような記憶があるんだけども、ちょっと確認なんですけども、地区計画の区域の最小必要面積は何ヘクタールになるのか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 地区計画の区域の最小面積につきましては、都市計画法で明確に規定されているというわけではございませんので、あくまで東京都の運用ですが、現在では今委員御指摘のおおむね0.5ヘクタール以上と、そういった運用になっておりますが、ただ、街区としてまとまりがあると、そういったことであれば、必要に応じてさらに狭い区域でも地区計画を定めることが可能であるという状況になっております。以前は1.0ヘクタール以上で運用、そんなことがございました。

市川委員

 その0.5ヘクタールよりも狭い面積は、それには足りない街区でも必要とあればと今答弁があったんだけど、そうすると、この23番街区というのを見ますと、23番という番号のついているところを線を引いてみると、0.5ヘクタールになるかならないかぐらいのちょうど境目ぐらいかな、若干足りないかなということで、その23番街区単独での地区計画をかけることというのが可能になってくるよね、0.5ヘクタールに満たなくてもということになれば。その点はどうですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今、面積要件のお話がございましたが、地区計画の策定については、面積要件の他にも、例えば上位計画との整合性、一定の地区施設の配置、それから土地利用の方針等、様々に調整を図る必要がありまして、それともう一つは、地域の皆様の御意向も踏まえて、東京都と協議の上で最終的には判断されるものです。それから、23番街区単独の地区計画がよいのか、もう少し区域を広げた形で考えていったほうがよいのか、そういったことについても検討が必要でございます。その辺のもろもろの諸条件を満たせば可能と考えております。

市川委員

 もろもろの諸条件が整えばと言うんだけど、例えば土地利用の方針とか、それから地区施設──地区施設の中には道路の拡幅も入りますよね。そういったことを考えて、まず東京都側と協議をするという中野区の姿勢というのは、とても大事だと思うんですよ。この中野二丁目の土地区画整理事業・再開発事業というものがちょうど進んでいる今さなかで、その再開発事業が起爆剤になって東側の隣接地のこの街区にそもそも地区計画の線を引っ張っていたわけだよね。それを急に外されたというと頃からこの陳情者のほうからこの陳情が出てきているというのもそもそもの話なんですよ。そういったような中野区側の東京都と協議をする上でのスピード感というものがとても僕は大事だと思っているわけ。

 それで、23番街区単独で地区計画は必要最小面積としては足りているわけですよ。それから、その中に住んでいる地権者の数もある一定の数なんですよ。それから、その意向調査も非常に時間のかからない、要するにかかるものではないんですよ。だから、スピード感を持って取り組めばという意味で質問しているから、その点はよくよく肝に銘じて答弁してほしいんだけども、この地区計画というのが定められますと、それに連動して用途地域とか容積率、それから高さ制限、こういったものが変更されるという理解でいいんですよね。これは都市計画担当かな。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 一般的には、地区計画を策定する際に、この地区計画で目指しております地区の将来像、こういったものを実現するために、必要な範囲内で地区施設の配置ですとかを含む地区整備計画を定めまして用途地域や容積率、高さ制限なんかを変更すると、そういった場合が一般的でございます。

市川委員

 例えばこの中野二丁目再開発土地区画整理事業をやっているこの区域というのは、容積率が200%か300%ぐらいだったものが、新たな法定開発事業や土地区画整理事業を行うことによって容積率の緩和がされたわけだ。それで500%に変更されているんですよね。

 それで、この23番街区付近でもそれらの施設を起爆剤にしたまちづくり、地区計画ということを考えるならば、500%ぐらいに、例えばですよ、緩和するということができるんじゃないかと僕は思っているんだけども、どう思いますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 容積率そのものについては、東京都の所管で、具体的にお答えすることはできませんが、ただ、あそこの場所は駅直近でございますので、駅直近の立地を十分生かした土地利用が図れるような、そういった地区整備計画、つまり地区計画の中の地区整備計画の中で容積率その他具体的な数字が盛り込まれているわけですけど、そういったものを地域の皆さんとともに考えていきたいと、そういうふうに考えております。

市川委員

 同様に、用途地域についても中野二丁目の再開発をしているあの区域では全面的に商業地域になっているわけですよ。この23番街区でもそういったような可能性というのはあるんでしょう。それはどうですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 用途地域の指定権限についても、これ、東京都の所管でございますので、これについても具体的に現時点でお答えすることはできないんですが、地区計画で目指す地区の将来像、市街地像を実現するために、必要があれば、例えば商業地域だけじゃなくて、近隣商業地域も含めた、そういった商業系の用途地域に変更されることもあるということでございます。

市川委員

 先ほども言ったように、東京都に指定権限があるのはわかっているんですよ。だけども、土地の整備計画だとか土地利用だとかいうものをそもそも考えるのは中野区なんですよ。だから、その中野区がしっかりした将来像を見据えて、今、しかも、大きな公金が投入されている大事業が行われている隣接地について考えていくということは当然のことだと思っていて今この質問をしているということ、先ほども言ったとおりなんですよ。そのつもりで答弁してと言っているわけですよ。

 地区計画というのは、先ほど言った地区施設として、前面の道路が例えば広がって、2メートルバックして、今、現行6メーター ──あそこは8メーターかな。8メートルの千光前通りを例えば2メートルバックして10メートルにしますと。これは、地区計画をかけた、その地区計画の網のかかっているところに面している道路については、建て替えに合わせてセットバックをして道路として提供してくださいという話になるでしょう。

 今23番街区の話をしているんだけど、23番街区の話から今度さらに東側の話をちょっとしてみるんだけど、さらに東側に行くと、沿道の建物の形状を見ますと、例えば23番街区で地区計画を最初に第1期としてかけたとします。これが容積率も緩和され、用途地域も見直しをされ、それで例えば商業系になったとします。次に、第2期として、その東側に今度着手をします。今度、その東側沿道の、今の道路の沿道の建物を見ると、例えば2メートルバックしてくださいと言うと、敷地の前面2メートルを取られてしまうと、残りの後背地がほとんど残らない、半分になってしまうというような建物がまま見られるわけです。そうすると、そうやって千光前通り沿道をずっと地区計画というもので順次第1期、第2期、第3期といってZEROホールのところまで引っ張っていっちゃうと、沿道の建物の形状からして、土地のほとんどを道路で取られてしまうというお宅が出てくるともなりかねないわけですね。

 そこで、僕がいろいろと調べたんだけど、いろんな手法があって、沿道のまちづくりという手法があって、その中の道路整備と一体的に進めるまちづくりといったかな、確かあったと思うんですよ。今現在そういった事業を東京都の都市整備局か何かが進めているようなんだけども、成果が上がっているやに聞いているんだけども、それ、どのような事業内容なのか、ちょっとそれを説明してください。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 委員御指摘の道路整備と一体的に進める沿道まちづくりは、東京都が行う都市計画道路の整備に合わせて民間活力を活用しながら都市計画道路沿道の効率的な土地利用の促進を図るための東京都の事業であり、道路沿道の共同建て替えについての勉強会の運営支援、まちづくりを進める上での専門家による税務相談等の開催、それから都有地を活用した共同化住宅の建設など、様々なメニューから成ってございます。

 中野区内には、この事業の事例はございませんが、23区内では、豊島区の東池袋地区など6カ所で東京都が事業実施中でございます。

 なお、本事業に連動して都市計画が変更されるものではございません。

市川委員

 今、東京都の都道とか出てきたんだけども、この千光前通りでは、この事業手法というのは使えますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 この道路整備と一体的に進める沿道まちづくり、この事業は、あくまでも東京都が都道の都市計画道路を整備する際に実施する事業でございますので、区道である千光前通りの沿道については、直接は事業対象になるものではございません。

 しかしながら、委員が御指摘のとおり、この事業手法の中の事業メニュー、例えば共同建て替えについての勉強会を開いて共同建て替えによるメリットの勉強、当然、共同建て替え等をやるときは権利の調整、それから税制上の問題、そういったものにきめ細かい対応をして沿道のまちづくりを進めるというもので、そういった事業メニューについては大いに参考する点も多いかと考えております。

市川委員

 その23番街区から東側を見ると、沿道の建物の形状からして、道路、例えば2メーター取りますよというと、敷地がほとんどなくなってしまう。そうすると、そういう方たちは協力ができませんという話になってくる。だから、地区計画の網をかけますよと言っても、いや、私たちはとてもじゃないけども道路に取られてしまったら土地がなくなってしまうからそれには賛成できませんと言って、それは進まないでしょう、先にね。だから、今言ったような事業手法を、沿道のまちづくりの事業手法を、東京都の都道の沿道で行っているとは申せ、これを中野区の区道上でできないかという意味で質問したわけですね。

 そうしたら、今、吉田副参事が答弁をされたように、手法として、沿道の建物のお互いの共同化を図って、ミニ共同化というものを点として打っていく。その建物を共同化したところの前面の道路を2メーターバックする。そういうような形で近隣の皆さんと一緒になって2軒か3軒、3軒か4軒の方たちと一緒になって建て替えをして、それで前の道路を広げていく。ということは、協力していただけるところから順次進めていく。点が打たれて、最終的に点が線になっていくと。そういうような理解でいいんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今、委員が御指摘されたように、地区計画、それから沿道まちづくり等を進めようとすると、敷地の大きい方は開発メリットがございますので大いに賛成なんですが、小さい敷地の方はセットバックしてしまうとそもそも自分の敷地がなくなってしまうような方もいらっしゃいますので、そういったところに対しては、先行している東池袋地区でやっているような、そういった事業メニューは大いに参考になるかと思います。

市川委員

 そうすると、地区計画と沿道まちづくり事業といったような手法をあわせてメニューとしてそろえて、あの千光前通り沿道のまちづくり計画というものを立てていこうと思えば、できると僕は思うんですよ。また、逆に言えば、そうでないとできないと思うんです。そういうような進め方をしてほしい。

 もう一つ、ちょっともう一回話が戻るようなんですけども、地区計画と関連して、高度地区という高さ制限があります。高度地区という高さ制限も、この陳情者の23番街区の付近にはかけられているわけですよ。この高度地区というのは、それはどういうものなのか。それを説明してほしいんですが。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 高度地区でございますが、これは建築物の高さ制限でございまして、都市計画で定められているものでございます。

 様々なパターンがございますけども、当地区における高度地区ですと、敷地の北側に対する斜線制限となりまして、建物の北側の高さを制限をすることで北側の敷地や道路の日照や通風の確保、圧迫感の解消などを図るというものでございます。

 もう少し具体的に言いますと、隣地境界線から一定の立ち上がりの上に南に向かって斜線を引きまして、その斜線内に建物がおさまると、そういった制限でございます。

市川委員

 今答弁いただいた高度地区についても、中野二丁目の再開発のエリアでは、これまで指定されていたものがあったわけですよ。それが都市計画の変更に合わせて高度地区の指定なしといった扱いになったわけだ。この23番街区においても、将来、地区計画といったものに合わせてこういったようなこと、指定なしとなる可能性があるかないか、これはどうですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 これについても、東京都との協議により、駅直近の地区としてふさわしい土地の有効利用が図れるような、制限のないように、地区計画と連動して考えるべきであるというふうに考えてございます。

市川委員

 それはできるということでしょう。どうですか、もう一回。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 これも諸条件がまとまれば可能であると考えております。

市川委員

 最後に──私、1年前にこの23番街区の件について一般質問をしているんですよ。去年の9月の第3回定例会で、二丁目の再開発に隣接する東側のエリア、これの沿道のまちづくりの必要性について質問をしているんですよ。そのときに、質問の中で、同時に地区計画などのまちづくりのルールというものをつくる場合には、中野二丁目の再開発エリアのすぐ隣、隣接する区域から順次着手していく方法が僕は適切だと思うんだけども、それが有効だと思うんだけども、区は、区長はどう思いますかという質問をしているんですよ。そのとき区長答弁というのがあったわけだ。それはどういう答弁をされましたか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 区長の答弁としては、中野二丁目再開発に隣接する地区及び千光前通り沿道地区のまちづくりを進める必要があること、それから、中野二丁目再開発に隣接する地域において地区計画などまちづくりの検討を進めることとしているということでございました。

市川委員

 区長がそうやってはっきりと答えをしている、答弁をしているんですね。それで、これ、中野二丁目の開発に隣接する地区において地区計画などまちづくりの検討を進めると、こう言っているわけですよ。そこからもう1年たった。1年たった今日現在、この陳情書、これの審査をしている。指摘した箇所の街区に権利を持っている陳情者から陳情書が提出されて、これの審査をしているんですよ。まだちっとも進んでいないというのが現状なんです。だから、やっぱり本会議質問で質問をして答弁をしたということの重みをもう少し感じ取ってほしい。

 今日、これからこの審査のジャッジメントをするんだけども、そういうことがないと、我々が議会の場でこういったものを審議したり、また質問したり、答弁をいただいたりということの意味合いが薄れていってしまうと思うんですよ。だから、今後、そういった点には十分に配慮してお考えいただきたいと思います

 後で意見の場で申し上げようと思ったんだけども、今ここでちょっと触れておきますけども、この訂正、修正をされた陳情文書表の中においても、ちょっと誤解を与えるような向きの表現が入っているんですよ。

 どこかというと、例えばですよ、僕が読んだ限りでは、趣旨の2番の下から2行目あたり、今後の再開発の地域として編入することによってと、こう入っているわけですよ。これは、陳情者の方が御自身の23番街区を今後再開発の地域として編入してくださいという意味合いにとられてしまうわけですよ。

 だけど、決してそうではない。決してそうではない。この再開発の地域に編入するということではなくて、この再開発が進むことはちゃんと当然認めていますと。その再開発でせっかく公金を投入してあれだけの大きな事業を進めていくに際して生まれる駅前広場、それから生まれる施設、そこを上がっていく千光前通り、ちょうど上がり切ったところにこの23番街区が位置するわけですよ。そうすると、そこが中野の顔になるんですよね。南口の顔になるんですよ。

 変な話、北口のセントラルパークの横に税務署があるでしょう。あの税務署があるから、この北口をおりてずっと歩いてきても四季の都市が税務署の建物に遮断されて見えなくなっているわけですよ。そういった、これは一つの北口の顔に当たる部分に今税務署がでんと建物が構えられているから、せっかくつくり上げた四季の都市というもののロケーションというものが、展望がよくなくなっちゃっているわけだ。

 それと同様で、坂をちょうど上り切ったところに23番街区があるんだけど、そこのまちづくりを再開発事業を起爆剤にして進めてもらわないとという意味合いでこの編入という言葉を使われているわけで、決して再開発の妨げをしようとか、それを何か途中でストップしようといったような意味合いではないと僕は思っているんです。

 それで、今後、こういった再開発事業が進められる中で、即手を打たなきゃいけないのはやはり隣接している街区の問題。これは、ずっと過去中野区は今まで再開発事業を確か5カ所仕上げているはずですよ、法定開発事業を。中野坂上の本町一丁目、本町二丁目、それから中央一丁目、そこの中野四丁目東、それから野方のWIZ、この5カ所の再開発を今まで手がけてきているんですよ。けれども、この再開発事業はでき上がったけども、それの隣接している、その街区に隣接している後背地のまちづくりというのはちっとも進んでいないのが現状なんですよ。それ、皆さん御存じですよね。本町一丁目しかり、二丁目しかり、中央一丁目しかりですよ。中野四丁目東、今、しかりでしょう。隣の西地区、やっとまちづくり協議会ができようとしている。それから、野方WIZしかり。

 そういった大規模なプロジェクトが仕上がった後の隣接地の扱いというのが非常に遅い。そこにそれを起爆剤としたまちづくりというのが、連坦したまちづくりというのが生まれていないんですよ。僕は、中野区は、せっかくあれだけの事業をあれだけのお金をかけてやって、生み出したまちづくりのその隣接地のまちづくりがちっとも手がつかないままでいるというのは、これは中野区の責任だと思っているんだ。だから、今までのそういった経験を踏まえて、中野二丁目の問題も同様にならないに考えていかないといけないと僕は思っているんです。

 だから、それは他の今言ったような本町や中央の再開発事業の後背地にも言えることなんですよ。だから、それは中野駅周辺の問題だけではないんですよ。そういったことを連続性を持ったまちづくりという意味合いで進めていくべきだと思う。それは中野区の責任だと思う、僕は。ぜひそれは中野区が率先垂範して、その権限を持っているのは東京都であっても、最初の一歩を記すのは中野区ですよ。その中野区がしっかりとした指針を立てて、方針を立てて、それで土地整備計画なり土地利用なり、そして、またさらに近隣の皆さんとの協議なりを重ねて、それでそういった用途の変更、容積率の見直し、それからまたいろいろな事業手法による沿道のまちづくりのいわゆる完成、そういったものをしっかりと見据えて、特に今回は陳情者が中野二丁目に在住だから、中野二丁目の再開発事業を起爆剤にした中野二丁目全体のまちはどうあるべきなのかということを考えるよいきっかけになったんだと僕は思っているんですよ。

 だから、これ以上長くは言わないけども、そういうことを中野区が率先垂範してやってほしい、僕はそう思うんです。これは要望しておきます。陳情を、私たちはこれを通す以上は、そういう中野区の姿勢がどうしても必要なんだということだけは要望しておきます。お願いをします。

長沢委員

 ちょっと改めてなんですが、現行の中野駅南口地区のこの地区計画は昨年の3月に決定をされたというふうに思っています。

 それで、この陳情にあるような、例えば言い方としては、今ちょっと他の委員さんのほうでもやりとりもありましたけども、この地域に例えば編入という形で行う。まあ、編入って、専門的にはどういうあれか。つまり、現在決められたこの地区計画を、その場合、仮にね、変更するという手続が必要になるのか、それとも新たに──先ほど東京都の運用の一定の基準があるというのは示していただきました。あるいは、様々なことを調整を図っていくなど、上位計画の関係とかいろいろ、意向とかね、そういうのもあるということもわかりました。その場合においても、例えば当該の地域、あるいはもっと広げるかもしれないけども、新たな地区計画ということ自身が必要になるのか。これはどういうふうに考えればいいんでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 確かにもう既に地区計画が策定されているエリアに隣接していますので、地区計画の変更という、そういう手法もあるでしょうし、ただ、新たに地区計画のエリアを定めて別途地区計画を定めるという手法もあるかと考えます。それは今後の検討の中で考えていきたいと思います。

長沢委員

 仮の話としてなんですが、今言ったように、変更もあるし、新たに地区計画として定めていくというやり方もあるということですね。

 例えば変更であれば、この整備手法としては、市街地再開発、あるいは土地区画整理事業という形をとる。これ自身は、当然ながら組合のあれをつくり──まあ、区画整理もそうですよね。その場合において、これも仮の話だけども、変更しました、整備についてのそういうところに、じゃあ、新たに地権者として参加をしていく、そういうことは可能になるんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 まず、地区計画の制度と区画整理とか再開発、いわゆる事業手法とはちょっと分けて考えていただきたいと思うんですね。地区計画は、例えば容積だとか、高さの最高限度、そういった制限とか、そういったものを地区整備計画を定めて一つの都市計画の制限として定めていくわけですね。一方、土地区画整理事業、市街地再開発事業というのは、都市計画決定して、土地の権利、建物の権利、そういったものを置きかえていく、そういったいわゆる事業手法でございますので、それは分けて考えていただきたいと思います。

委員長

 他に質疑ありますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思います。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後1時38分)

 

委員長

 それでは、再開いたします。

 

(午後1時40分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

長沢委員

 第2号陳情に対しまして反対の立場で討論を行います。

 我が会派は、現在進められている中野駅周辺まちづくりの計画に対しては、開発偏重の区政運営であることを常々指摘をしてきたところでございます。

 当該中野駅南口地区の地区計画が定められているわけでございますが、住民の追い出しとならないか、あるいは生活道路の利用に困難を来さないかが心配をされているというふうに認識をしております。

 本陳情では、現行の地区計画を変更して再開発地域として編入することを求めております。この点では、地元の町会や、あるいは商店会からも同様の趣旨の要望書が出されている点においては、一定の住民合意があるものと推察をしているところでございます。

 また、陳情理由で記されている23番地街区を含む計画が当初立って、それに基づいた区から説明も受けていたこと、しかしながら、区がその半年後に意向調査などを実施したにもかかわらず結果を当該住民に知らせていなかったということは、そうしたことが今回の陳情審査になったということは、区が必要な手続を怠ったということを指摘するとともに、陳情への理解は示すものでございます。

 しかしながら、新たな再開発による財源や、あるいは住環境の変化による影響などの問題が懸念をされるところでございます。住民の方々が不本意な立ち退きを迫られることがない、住み続けられるまちづくりを進めていく、このことがまちづくりにとっては肝要であると考えるところでございます。

 現行の中野駅南口地区計画においても、依然として住民の不安と心配の声が上がっています。再開発地域を拡大する以前に、現行の中野駅南口地区の開発計画の検討・検証が必要であることから、当該第2号陳情には賛成しがたい、そのことを申し上げて討論といたします。

委員長

 これより第2号陳情の採決を行います。

 お諮りします。第2号陳情、中野駅前南口再開発計画を成功させる対応についてを採択すべきものと決するに賛成の委員は挙手を願います。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 挙手多数。よって、本件は採択すべきものと決しました。

 以上で第2号陳情の審査を終了します。

 それでは、次に、所管事項の報告に入ります。

 1番目に、区役所・サンプラザ地区再整備事業に係る協定の締結等についての報告を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、区役所・サンプラザ地区再整備事業に係る協定の締結等について御報告申し上げます(資料2)

 まず1番、協定の締結でございます。

 (1)に野村不動産株式会社等との協定ということでございます。

 平成28年7月に、本事業に係る事業協力者としまして、野村不動産株式会社を代表企業とするグループを選定したところであります。今後の事業協力者との検討に向け、協定を締結したところでございます。

 まず、①目的でございます。本事業の円滑かつ早期の実現を目指し、区が予定している区役所・サンプラザ地区再整備事業計画の策定に向け、協力して検討を行うに当たり、必要となる協力内容その他条件等について定めることを目的としたものでございます。

 役割分担につきましては、区の役割、事業協力者の役割、それぞれ記しているところでございます。区の役割といたしましては、再整備事業計画の策定、都市計画案の作成及び都市計画に係る協議及び調整等でございます。事業協力者の役割といたしましては、再整備実施方針に掲げる事項に係る事業化提案、検討及び検証といったような内容をア、イ、ウと記しております。

 有効期間につきましては、協定締結日から再整備事業計画策定までといたします。

 次に、裏面でございます。

 (2)といたしまして、独立行政法人都市再生機構との協定でございます。

 こちらにつきましても協定を締結したところでございます。

 目的でございますが、本事業の事業着手に向け、再整備事業計画について、協力して検討を進めるに当たり必要となる協力内容その他条件等について定めることを目的としております。

 区の役割につきましては、事業協力者のものと同様でございます。UR都市機構の役割といたしましては、再整備事業の施行体制に係る検討、土地区画整理事業に係る事業計画検討でございます。

 有効期間につきましては、協定締結日から1年間。また、協定に基づく検討の結果、本事業実施に向けた各種協議が調った場合、区はUR都市機構に対して事業協力を要請した上で、別途、事業実施協定等を締結するものとするものでございます。

 次に、2番、事業協力者の提案の概要でございます。

 事業協力者が応募時に提出した提案書の概要が事業協力者から示されております。内容については別紙のとおりとなってございますので、別紙についてはお読み取りいただければと思っております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

長沢委員

 こういう絵も出てきたところなんですが、ここの場所の都市計画決定、地区計画という部分、これを変更するということでございますけど、そもそも現行がこういう計画であって、それをどういうふうに計画変更ということでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区では、実施方針を示しておりまして、その中で、街区の再編ですとか、そうしたことを示しているところでございます。その街区の形状について、この事業協力者から出た提案ではこのような形になっておりますけれども、我々としては様々なパターンでの計画を検討しているところでございます。もともと駅前広場の位置ということにつきましては、駅直近の部分で広場の計画をしていたところではございますが、これにつきましては、全体の土地活用ということを考えまして、街区再編、そうしたものを検討しているところでございます。

長沢委員

 定例会の決算の総括質疑の場でも少しこの問題をやらせていただきました。またちょっと同じことを伺ってしまう場合があるんですけど、結局、中野区が直接であれ間接的であれ──間接というのは、現在のまちづくり中野21、ないしはそこはもう解散をした上での別な形での出資会社、第三セクターというような直接、間接はあるにせよ、要するにこの整備開発事業においては、その過程においてではなく、その後に、具体的に言えばここで言うところの何らかのものは区として所有をする、あるいは第三セクターなどの形で所有する、これは検討なのか調査──調査をするというふうな言い方をしていましたかね。この辺についてはまだ御報告できる段階ではないということですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 ここの全体の開発の中でどの部分が区が関与し、さらにはその後の権利関係をどうするかということではありますが、基本的には民間の開発ということで考えておりますけれども、この概要の中でも、特にアリーナの部分については、その所有と運営のあり方ということが提起をされているところでございます。区としましても、このあたりの事業性ですとか、あるいはアリーナの関係であればその収益性といったことも含めまして、総合的にこの所有と運営のあり方、これを検討してまいりたいと考えております。

長沢委員

 まあまあ、検討していくということですね。今もおっしゃられたように、ここで再整備をする、基本的には民間活力でということは再三おっしゃられていたわけですけど、仮に今おっしゃられたような所有をするなり運営をするなりということになったら、やっぱりここの2番目の──2番目というか、ここで言われている1万人クラスのこういう民間アリーナ、これをどうするかということだと思います。

 早々──区は1万人のこういうアリーナを整備したいということは言われていました。これは例えば前にいただいた資料において、様々議論していく、事業を構築していく上での会議体なども設置をしています。アドバイザーの助言などもいただいている。この1万人のアリーナというのは、もともとの区の考えなんですかね。それとも、やはりそういうアドバイザー、あるいは今回の──この野村不動産グループをはじめとしました、こういう事業者、事業構築パートナーからのこういう提案自身を区が受け入れていると。これはどうなんでしょうかね。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 もともと区といたしましては大規模な集客交流施設という表現をしておりまして、それの目標とする規模ということで1万人ということは実施方針にも掲げているところでございます。もともと大規模ということでは言っていましたが、その1万人が可能かどうかといったことにつきましては、これもまた事業協力者──事業協力者というか、その前の段階の事業構築パートナー、そことも意見交換を重ねた中で、1万人のアリーナということの可能性もありそうだということで、我々としてはその方向もさらに検討していくということで示したものでございます。

長沢委員

 今、事業構築パートナーじゃなくて事業協力者だっけ、今の段階は。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 はい。

長沢委員

 わかりました。それが今の野村不動産グループということなんだけど、もう一つ、先に聞いたアドバイザーによる助言。こういった方々は、都市計画の専門的知見を有する学識経験者に、こういう検討の事項や事業構築のパートナー提案についての助言を求めた。こういったところでは、今おっしゃられた1万人規模のアリーナについての御意見は何かいただいていないんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これも様々な方の御意見を伺ったところではございますが、大規模ということになりますと、それだけの集客ということもある一方で、やはりまちに対しての負荷といったことの課題もあるということの意見はいただいているところでございます。

長沢委員

 非常にここでの再開発そのものについて、私たち、意見はありますけども、例えばそういう形でつくる──ちょっと別な聞き方をしましょう。今、1万人規模のアリーナというのは都内ではどういったところがあるんですか。アリーナ、集客施設ですね。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 都内では、総括質疑の中でお答えしたところですが、代々木の体育館ですとか、あるいは武道館ですね。武道館ですと、最大の収容人数が1万4,000人程度でございますが、実際コンサート等を行うと8,000人前後というようなことで情報を得ております。

長沢委員

 これが、さっきの最初の私が伺ったところに戻ってしまうんだけども、区が保有するよりも民間にやってもらいたい。しかし、民間のほうだって、そう一定の採算ベースというか、乗らなければ、それは手を出しにくいでしょう。そのときに区が、じゃあ、やっぱりうちがやりますよ。しかし、それをやる上では、じゃあ、本当に採算ベースに乗るのかと、これだってやっぱり区としたって考えていかなければならないわけですね。やっぱりこの規模自身がとても大きい。

 もちろん中野区という──中野区というか、駅からも近い、そういう利便があるとかね、そういうメリット自身のことも当然考えていらっしゃるんだろうけれども、やはりこれだけの規模自身を本当に年間通じて運営していく──年間というか、1年、2年単位じゃありませんよね。

 やっぱりそういった意味では、本当に、今現在、代々木体育館や武道館というのはどういう運営になっているかよくわかりませんけれども、あるいは、こういったところがそろそろ築年数も経てきて、一定の改築なり改修なり、そういったものを──そういうことも考えられているのかもしれないけど、いずれにしたって、こういったことが他でも同じようなことになっていくならば、やっぱりこの1万人のというのはかなりの収容集客の施設になるのではないかと。当然ながらそういったこと自身を十分検討しなくちゃいけないと思うんですけども、もう一度それについても、当然検討されているということでいいんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この規模ですとか実際の運営について、これは我々区としても検討しているところでございますが、まさに事業協力者のノウハウを活用したいということでありまして、例えば今回提出のあった中におきましても、アリーナ運営における収益性の確保、アリーナ運営できる企業誘致というようなことが記載をされているところでございます。これはまさに事業協力者が様々な運営を行う事業者とヒアリングをするなどして、この運営そのものがどのような形になっていくのか、収益性の高い事業となかなか収益を得られない事業、イベントですね、それぞれあろうかと思いますが、どんな組み合わせでやれば最適な運営ができるのか、そんなようなことを今検討しているところでございます。これについては、区と事業協力者双方で意見を出し合いながら今検討を進めているといったところでございます。

長沢委員

 この問題についてはまた改めてというところもあるんですが、ただ、今、繰り返しおっしゃられたように、事業協力者によるということで、当然ながらそこはそういう提案もしてくるでしょうし。ただ、必ずしもこういった規模自身が、そのときは、特に今これから2020年──これは間に合わないんだけども、そういう中で、オリンピックムーブメントみたいな形で、その後も一定のものとして、例えばスポーツのね、そういう情勢とか、そういったこともあるでしょう。しかし、やっぱりもっと長い目で見たときに本当にいいのか。そういう事業協力者のおっしゃるような──まあ、ノウハウもあるんだろうけども、そのこと自身が、必ずしもそういったことが本当に……。つまり、これが、じゃあ、初めは民間でやったけど、やっぱりこれをやれなくなったよと。やっぱり中野区さん何とかしてよとなったら、当然ながらこれは区民への大きな負担、区への負担になるわけだから、そういうことはよくよく考えていかないといけない。

 野村不動産グループに何か問題がどうとかという話じゃなくて、一般的な話であっても、どこでもこういう開発事業を行って、都心じゃないけど、地方のところなんかでも、あるいは都内の中でもやっぱりこれをやって、結局、保留床自身をもっとつくっていかなくちゃいけないみたいな、そういうのっていっぱい──御存じだと思うけどね。そういうのがある中で、ちょっとこういう形で進んでいくのはいかがなものかということ自身は再度検討していただきたいなと、これは要望しておきたいと思います。

 それで、この絵が出ましたけども、これを見て、これだけであれしちゃいけないのかもしれないけども、非常に何か駅にかなり近づいたところで、しかも、ものすごい、セントラルパークビルが非常に小さく見えるぐらいのこういうあれなんだけど、これ、例えばもう既に事業協力者の皆さんとの間の中では、これ、どれぐらいのビルに、何階建ての何メートルにするなんて、こんな話もされているんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この絵そのものはイメージ図ということでございます。ただ、全体の収支ということも踏まえますと──あるいは、その事業収支だけではなくて、建築物としてどのくらい建てられるかといったことも含めて検討した内容がこのような姿、イメージとして出てきているものでございます。

長沢委員

 これは確かにイメージ。イメージだけども、今いみじくも言われた事業の収支、このことを考えれば、より高度化を図っていく、それだけのものとして地区計画の変更なんかも当然必要になってくる。それは結局区の意向なんですか。要するに事業協力者の意向なんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区としましては、実施方針の中でも、ここを一つはやはりグローバルビジネス拠点ということであったり、あるいは集客力、発信力のある拠点というようなことを示してきているところでございます。そうしたところでは、この中の土地のポテンシャルを最大限に生かしていくということがまずは大事な展開と考えております。それを受けて、事業者としても、その事業性、あるいはこの発信力ですね、そういったことも含めての検討ということが行われてきているところでございます。

長沢委員

 最後にします。

 これだけのものがあったら、例えばここの地域の、今それは四季の森公園だってああいう形になっていますけども、様々なこれだって、先ほどの陳情のあれじゃないけども、中野二丁目だって、中野三丁目だって、要するに再開発をばんばんやっているわけだよね。結局同じような──同じようなというか、要するに高いビル、でかいビルみたいなものをつくる。

 要するに、グローバル云々と言うんだけど、ここに例えば導入用途構成でグローバル水準のホテルとかグローバルビジネス拠点のオフィスとか、何かこの枕言葉をつければいいかのような──これは向こうが出しているやつだけど。そういうものじゃなくて、実際に本当にそんなことを言ったって、これまでは何かにぎわいとか言っていたけど、最近はグローバルと言っているような、要するに、そんな言葉遊びじゃなくて、本当にそういうことを考えているんですかということが問われるわけ。

 つまり、向こうがこういう提案をしたいというのは、それは向こうはさっき言った採算ベースに乗せたいというならば、ここはディベロッパーとしてやっていく──あ、まだわからないんだよね。やっていくことになるかもしれないんだけど、そういうことになれば、それはあるでしょう。しかし、そのときは区が、ああ、いいですね、何かどこももうかりそうですねみたいなので、そんなのに一緒に乗っちゃっていいのという話ですよ。それはまた別な違う角度から考えていかなくちゃいけない。

 確かにグローバル、今おっしゃっていますね。それも担っているんだよね、担当として。なんだけど、しかし、じゃあ、具体的にと聞いたところを見ると、みんな首をかしげちゃうような話でしか出ていないじゃないですか。本当にこれ、建物自身、こんなにばかでかいものをつくる、採算もどうなるかわからない──採算は言ってみれば区のあれを売っぱらっちゃうわけだから。しかし、さっき言ったように、じゃあ、本当にこれが埋まっていくんですか。1万人アリーナだけじゃないですよ。いろんなことがあっていくわけだ。

 前に言ったけども、ホテル、今こういう中、一定の高級ホテルみたいなものをつくる。品川区でもどうもつくるらしいんですよね。あそこ、品川駅前って港区だけど、つくる。それに対して、こんなホテルなんかつくるところがあるのかいと議会でただしたら、どうも中野区さんがつくるみたいですと向こうの理事者が言ったみたいです。そういうこともあるんです。

 でも、いずれにしても、そのこと自身で本当に、じゃあ、新宿だっていっぱいありますよ。確かに外国人がいっぱい来るような、今そういう社会状況もある。それは理解する。だからといって、そのときのあれに、飛びついてと言うのはちょっと失礼かもしれないけど、だけでこういう計画を本当にやっても大丈夫なんですかと。ここは本当に心配されるところだと思います。

 この辺については、よくよく検討していただきたいというか、そもそもこういった計画自身が本当に進めちゃっていいのかいというところが私たちの思うところでありますので、この辺のところは強く要望というか指摘をしておきたいと思います。

市川委員

 随分乱暴な言い方をするよね。売っぱらっちゃったなんて言うけど、売っぱらっちゃうわけじゃないんだよね。これは有効活用でちゃんと中野区もこの中で権利を持つ箇所があるでしょう。そうでしょう。どうなんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この中で、この街区全体で言いますと、広場ですとか道路、それはもちろん区のものになります。建物の中で区としてどれだけ権利を持つかということは今後の検討ということでございます。

市川委員

 建物の中に限らず、これだけの施設ができれば、周りの公開空地にしても広場にしても公園にしても、この絵の中にある例えば緑の箇所にしても、区が管理しなきゃいけないところというのは必ず出るわけだよね。だから、売っぱらっちゃってみたいな表現をされると心外だと思うんだけど、そういう観点からじゃなくて、やっぱり中野の全体の活力の底上げを図るための起爆剤なんだと。

 だけど、これだけの施設をつくっておいて──僕は1万人アリーナいいと思いますよ。これは売りになると思いますよ。今、オリンピックの水泳競技場、あれ、スタンド、観客席を予定しているのが確か2万人でしたよね。随分と入れるんだなと思うんだけども、そういった規模のイベントというのが年間365日を通じて稼働するんですかというのが僕は一番課題だと思うのね。

 今、サンプラザの大ホールは毎日埋まっていますよ。毎日埋まっている。空いている日がない。そのような形で1万人アリーナが稼働するんですかというあたりは、どういう話をしていますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 まず、その稼働という点では、例えば1万人のコンサートとなりますと、通常のアリーナ、本当に全く体育館のようなところですと、その中でコンサートをやるにはステージをつくらなくてはいけない、そのほかの設備もつくらなくてはいけない、そういったことで半日、あるいは1日潰れてしまうと。そうしますと、結果的に1週間のうちに1万人の公演ができるというのが一部ということにはなります。

 ただ、今回、こちらで提案が上がっているのは、いっそのことステージなんかも初めからつくってはどうだろうかというようなことの提案も上がっておりまして、できるだけ様々な、無駄のなく、効率的な運営ができるような施設ということも検討してはどうだろうかというような提案も上がっております。

 また、アリーナということですと、それのよさを生かしていけば、コンサートだけでなくて、スポーツイベントですとか、展示会ですとか、様々な利用の仕方があると。そういったものの組み合わせの中で、できるだけここを有効に使うということが必要ではないかというようなことを事業協力者と話しているところでございます。

市川委員

 その多目的というやつね。何にでも使えるというのは意外とリスクが大きいんだという話も聞いたことがありますよ。何にでも使えるがために何か特化したものがなくなってしまうというようなことにも陥りやすいんだというような話を聞いたこともあります。そういった点は十分留意した上で進めていってほしいということね。

 それで、1万人入れるアリーナ。だから、1万人規模のものでなくても、舞台をつくれば5,000人になるかもしれない、真ん中に競技場をつくって周りに席をつくれば1万人入るかもしれない、そういうような形で縦横無尽に使えるようなアリーナというイメージでいればいいわけでしょう。

 ここにスマートアリーナなんて言葉が出てきているんだけど、そういうようなアリーナの実現というのはいいんだけど、このアリーナに限らず、かなり高さがあるこの施設に対して来街者というのは当然増えるわけでしょう。ここに来る交通アクセスというのはどういうふうに事業者は考えていらっしゃいますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 やはりこの駅直近ということの利点を生かしまして、駅による来街がまず多いであろうというところでございます。ただ、これだけの施設になりますと、やはり車とかバスとか、通常のそういった交通の利用ということも検討しているところでございます。

市川委員

 観光バス、要するにこれからどんどん日本の国は人口減少社会になっていくわけですね。それで、例えば観光といったものを一つテーマに取り上げても、外国人観光客という来街者が、いわゆるインバウンドだ、これが一つのキーワードになってくるわけだよね。そういった中で、観光バスでやってくる人というのはたくさんいるわけですよ。

 例えば新宿のまちへ行っても、観光バスが裏の職安通りにずっと列をなしてとまっていますよね。一番遠いところというと、ちょうど青梅街道と職安通りのヨドバシのあの信号あたり。あそこらからずっと観光バスが待機して待っていますよ。要するにバスターミナルがないですよ。バスタはできたけどね。観光バスのバス停がないんですよ。そういった点も考慮したようなこういう絵になってきているのかしら。そういうのはどうですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 確かにそのバスの利用ですとか、あるいはアリーナということですと、やはり大型車ということの利用ということもあろうかと思っております。そのあたりの検討もしているところではありますが、実際、駐車場まで確保できるかというと、なかなか厳しいなというところもございまして、どの程度の利用があるかといったことは今後さらに検証していきたいと考えております。

市川委員

 中野駅の、さっきも長沢委員が質疑の中で随分駅に近いんですねという話をしたけども、僕は、この絵を見る限りでも、今まで聞いてきたお話を伺っている限りでも、自分の中で想像しているのは、中野駅の駅ビルとこの施設は直結しているという物の考え方をしているんですよ。だから、とても便利。

 というのはどういうことかというと、例えば新宿のホテル、西新宿にあるホテルがあるでしょう。あれ、駅から一番近いのは京王プラザホテルですよ。一等最初につくったからね。一番遠いのはセンチュリーハイアットですよ。そういうふうに考えると、あの京王プラザでさえ駅からおりて大分歩くよね。ハイアットリージェンシーといったら随分歩きますよね。ヒルトンもそうです。ワシントンもそう。そうやって距離を考えると、歩いているだけで5分、10分すぐたっちゃうわけですよ。

 中野駅の駅直近というよりも、駅にもうついた形でホテルがあった、この中にホテルが機能として入ります。ここに入ったとしてホテルがここにできます。そうすると、今サンプラザのホテルもそのようなんだけども、中野駅から新宿までは快速でわずか5分でしょう。東京駅まで20分でしょう。それから、東西線を使えば大手町を通って、日本橋を通って、東陽町、いわゆる豊洲の方向に行くわけですよね。そういったことを考えると、駅に近いところにあるホテルという意味合いからして、例えばホテルという機能からしてみると、非常に使い勝手のいいホテルになるわけですよ。そういった意味で、鉄道のアクセスということがとてもいいわけですね。良好な状況の中にあるわけですよ。

 この鉄道といったものについて、事業協力者は鉄道とこの施設との関係というのをどういうふうに考えているというふうに聞き及んでいますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 やはりこの立地のポテンシャルということでは、今、委員が御指摘のとおり、新宿であったり、東京であったり、そういったところに非常に近いといったところの利点、それが非常に競争力になるだろうということは言われております。ホテルにしても、オフィスにしても、その近さということが競争力の源となるというようなことは言われております。

市川委員

 もう1点、こういった施設ができますと、その周辺の地価というのは上がるんですよ。いわゆる評価が上がるからね。そうすると、まちのグレードが、クオリティーが高まるということは、周辺の街区のクオリティーが高まってくるわけです。

 そうすると、先ほども中野二丁目の陳情でお話をしたけども、再開発なら再開発するのはいいんですよ。大きな施設をつくったら、その隣接地というのは非常に利便性の高い地域になるから、街区になるから、当然そこの地価というのは上がってくるんですよ。そうすると、一軒家ではもたなくなってくることがあるんですよ。要するに、固定資産税や土地保有税のような税金面での対策というのが一軒家で、戸建てで持っているとできなくなってしまう。それをある一定の一団の施設をつくって床として持つことによって、その床の価値を高めていくという手法が再開発事業だと思っているんですよ。

 そうすると、そういうことが、例えばさっきもお話をしたけども、中野四丁目東地区の西側、今、西側の街区で起きているわけですね。これから再開発をしよう。

 そうすると、これだけの規模のものができると、北口の商店街、サンモール商店街とか、それからもちろん南口の商店街、この西口の改札口をつなぐ南北自由通路で行き来のできる中野三丁目側、それから南口の改札口がある中野二丁目側、ここいらあたり一帯のいわゆるまちづくりというのは、相当に方向性として方針をきちっと示していかないと、ただこればかりがぼんと突出してしまって、周辺の街区はどうなるんですかということを──周りだよ、周りがどういうふうに緩衝的に、緩やかにこの再開発、いわゆる大規模施設を受け入れていくんですかというものをつくっていかないと、僕はいけないと思う。それはこの事業協力者がやることではなくて中野区がやることだと思うんですよ。どう思いますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この中野駅周辺のまちづくりについては、グランドデザインといったものを示して、現在、そのVer.3ということで、それぞれの開発の地区だけでなくて、その周辺も含めてまちづくりをしていくというような方向は示しているところでございます。

 ただ、具体的に例えば今御指摘のあった中野四丁目西ですとか、あるいは中野五丁目ですとか、そのほか周辺のまちづくり、具体的に進むということついてはまだこれからということでございまして、区としても、そうしたまちづくりの方向性を示すことですとか、あるいは機運を高めていくことだとか、そうしたことはやっていく必要があろうかというふうに思っております。

 近隣の商店街の方々とは意見交換などもしているところでございますので、そうした中で、これからまさにこういった開発を受けてまちとしてどうしていったらいいのだろうかといったことを一緒に考えていけるようなまちづくりをしていきたいなというふうに思っております。

市川委員

 JR中野駅に駅ビルが将来できるであろうという構想がJR東日本の中でできたときに、当時の阪井副区長が地元の商店街、駅の南口と北口の商店街の会長さんたちに声をかけて、集まっていただいて、それで駅ビルの話をしてくれたわけですよ。それで、商店街の会長は、みんなで力を合わせて、駅ビルと戦うのではなくて、駅ビルと共存共栄をしていく商店街になろうということを申し合わせをしたわけですね。今でもたしか月一遍、中野駅周辺まちづくり会議という会議を、合同企画会議を開いているわけですよ。そういったところとの連携、また中野区との連携、この事業協力者との連携というのを十二分に図っていくべきだと僕は思います。そこいらのところはどう考えていますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今御案内のあった商店街の合同企画会議、これらは我々もオブザーバーとして参加させていただいているところでございまして、地元の商店街として今どんなことに関心があり、またまちづくりにどんな課題を感じているのか、そんなことを直接聞いているところでございます。そうしたものを受けながら、これからまちづくり、皆さんで考えられるような話に持っていきたいというふうに思っております。

いさ委員

 別紙の1番のところでちょっとお聞きしたいんですけれども、一つ目のところに「中野区のGDP向上」とあります。ちょっとここを詳しく教えてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 GDPですから国内総生産ということでありますが、それを中野区の区域の中で捉えたらどうかというようなことを表現したものというところでございます。

いさ委員

 ちょっといまだわからないんですが、これ、資料をめくって2ページ目のところで幾つか細かい説明があって、「中野区のGDP向上」と書いてあるのがその白い四角の四つ目ですよね。ここを見ると、駅前の特性を理解したオフィスの整備、それから新産業創造だとか、住みたい街=働きたい街ということで、これから入ってくる企業だとか、これから入ってくる住民の皆さんのことについて書いてあるように思うんですが、そういうことでいいでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 GDPを向上ということですから、生産性を高めていくということになります。この開発の中でも、オフィスを整備すること、あるいは住宅を整備すること、これはこの中でも掲げているところでございまして、これによって中野のGDPというか域内総生産ですね、それを高めていきたいというようなことを記載しているところでございます。

いさ委員

 それで、ちょっとお聞きしたいんですけれど、これ、中野区の税金を使ったりしてやるわけじゃないですか。これ、もともと住んでいる人たちや、もともとそこで事業を営んでいる商店や企業の人たちにはどういう利益の寄与というのがあるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 ここの区役所・サンプラザの開発では、もちろんオフィスとか住宅以外にも、商業の機能ですとか、あるいはホテル、それからもちろんアリーナといったこともございますし、そうした中では地元の区民の方々にも親しんでいただけるような施設、そういったものを目指していきたいと考えております。

いさ委員

 ここを見る限り、ちょっとそこは読み取れないかなという感じがするんです。

 それで、別紙の1のところで、長沢委員もちょっと懸念を表明しています1万人規模のアリーナだとか、結局、区民の皆さんがこれができることによってどんないいことがあるのという不安の声はもともと根強くあると思っているんです。そういう中で、そういう人たちの不安の声にどうやって応えていくのかというところだと、甚だちょっとこれは難しい話なんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この1万人のアリーナということは、これからその魅力を、中野のまさに魅力づくりであったり、あるいはシンボルとなる施設であるということでもございますので、そうしたものを、まだ整備するには時間がございますので、そうした中でゆっくりと醸成をしていきたいと考えております。

いさ委員

 この施設がこうなりますというイメージ図の段階なのでちょっとわからないんですけど、ここに例えば日中どのぐらいのお客さんが来訪するのか、1日なり1月なり年なり、そんな概算みたいなものって何かお話は出ているんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 まだ特にどのくらいかというのはありませんが、それなりのアリーナの規模──アリーナをどのような運営をしていくかということによっても変わってまいりますし、また、そのオフィスですとかホテルだとか、その高層棟のほうですね、そちらのほうにどのくらいの床がとれるのか、それによっても規模は変わってくるものと考えております。

いさ委員

 少なくとも例えば商店の人たちにとっても、じゃあ、ここに来た人たちがどのぐらいの割合で商店に流れてくるのかというのは気になるところだと思うんですね。結局、この計画の中にはそこもないし──以前出ていた計画の中では人の流れみたいなものも出ていたと思うんですけど、そういうのも出ていなくて、結局、これはこんなにすばらしいと言っても、今住んでいる人たちに本当にどういうふうに映るのかというのはまた別の話なんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この中でも周辺地域と連携強化するというようなことも記載がありまして、これはまさに事業協力者だけではなくて我々区としても考えなくてはいけない。特にその中野五丁目ですとか、その周辺地区との連携、そうしたものをこれから十分考えていきたいと考えております。

内川委員

 私はですよ、私は、この区役所・サンプラザ地区の再整備、目標として平成37年事業完了ということなんですけど、私はそれはもうほぼ諦めています、正直言って。というのは、ここよりも先に駅西側の南北通路・橋上駅舎・駅ビル、これはもうできていなきゃいけないんですね。この前の報告を見ましたけれども、西側南北通路・橋上駅舎、10年半かかると。来年から始めても平成39年。それよりも2年前にこの地区の再整備が完了できているとは思えないわけですよ。

 大事なのは、その駅ビル計画の見直し、今取りかかっていらっしゃると思うんですけれども、区とこの事業協力者とURとJR、この4者で一体どういう協議、どういう調整を今進められているのか、それを聞きたいんですけど。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区と事業協力者とUR、その3者で一緒に検討会という形で進めているところでございますが、JRは特にそこに入っているわけではございません。JRと区との関係については、その駅整備を通して、それぞれ協議をしているというところでございます。

内川委員

 JR抜きにしては、この区役所・サンプラザ地区の再整備の事業も進んでいかないと思うんですけど、そこら辺、いかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 実際その整備の工程ですとか、そういったことを考えますと、JRのほうの整備ですね、それがどう進むのか、それからこの開発の工程をどうするのか、そこの調整が必要になってきます。それは今後その段になれば検討するということにはなろうかと考えております。

内川委員

 先ほどからも何名かの議員からお話がありましたけれども、この多機能複合施設、かなり駅のほうに近寄っていますよね。この事業着手が、確か平成34年から事業着手したいということなんですが、その平成34年の段階で新中野北口広場はどういった状況でなければいけないですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 平成34年というのは、新区役所が整備されて、その後、現庁舎が解体に入る時期ということでございます。その間に、これは駅の整備に関わることですが、駅の整備が進んでいれば、そこはその作業のヤードとして使われているだろうということになります。その後の整備の工程をどうするかというのは、今後検討していくということでございます。

内川委員

 ということは、平成34年には、今のそこの新北口広場は、要するにこの区役所・サンプラザ地区の工事ヤードとして自由に使える状況でなければいけないという理解でよろしいんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 これまでの道路一体建物の工程の調整としては、今、北口に工事作業ヤードとして準備をしたところでございまして、当面その作業ヤードを使って工事着手後は駅ビルの工事に着手をしていくということになります。その先、平成34年の段階でこちらの区役所・サンプラザ地区の整備に伴ってどういうふうな展開になるとかというところにつきましては、今後の調整というところになります。

内川委員

 新北口駅前広場は、中野駅西側南北通路・橋上駅舎・駅ビルの工事ヤードとしても予定をされていますよね。ということは、最低でもいつまでに中野駅の西側の事業を完了しなきゃいけないですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 新北口の駅前広場、全体を道路一体建物の工事に使うということは考えておりませんで、今、実際、新北口駅前広場の予定地のところには暫定のバスロータリーが入っていまして、その向こうが作業ヤードという形になっております。ですから、作業ヤードの空間を今あるところ、またそこからこっち側については区役所・サンプラザ側の整備であったり駅前広場の整備であったりということで使うことになりますので、その辺の取り合いと今後のいかに効率的に活用していくかというところは、今後の工程の設計作業の中で検討してまいりたいと考えております。

南委員

 私のほうは、この1万人クラスの民間アリーナなんですが、先ほど何人かの委員からも質問がされておりましたが、収益をうまいぐあいに上げるための一つの方法として常設ステージをつくるという形なんですが、この1万人クラスという意味合いなんですけども、例えばこれ、座席数とかというのはどれぐらいを想定されていらっしゃるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 1万人につきましては、最大収容人数を1万人程度ということで考えておりまして、アリーナ部分も含めて1万人収容できればというイメージでございまして、アリーナの利用については、座席というよりはスタンディングですね、立った形、それで1万人というような利用になるかと思っております。コンサートですとか、そういった利用のときに、アリーナの部分ではスタンディング、座席の部分についてはそのまま座れるような形、それで1万人ということができないだろうかということを検討しております。

南委員

 ということは、まだアリーナの部分とかに座席で、中央の常設ステージとかそういうところはスタンディングでやっていくというところで、当然、まだこれ、絵が出てきたばかりなので、具体的にはなかなかあれなんでしょうけども、1万人アリーナからすると、何かこの敷地で、広さで大丈夫なのかなという、もっと広くないといけないんじゃないかなというふうに思うわけなんですけれども。

 それと、この検討をするに当たって、以前、ホール機能もというような話がありましたですけれども、ホール機能というのはどういうふうになりますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この施設の中で、今──今回のあくまでも提案ベースの話ですが、提案の中では、アリーナについては、今御案内のとおり1万人ということで考えておりますが、この他にコンベンション──コンベンションというか、カンファレンスとかコンベンションの施設、そうしたものも提案としては上がっているところであります。

南委員

 コンベンションとかカンファレンスとかというような形ですけれども、いわゆる現在のサンプラザ、先ほど市川委員からもお話がありましたけれども、非常に利用率が高くて、大ホールにつきましては来年の6月でも全て満杯状態というような状況があります。そういった意味からすると、1万人アリーナの運営をどうするのか、収益をどうするのかということを考えた場合には、非常にメジャーな、超メジャーなーアーティスト、または超メジャーなそういうスポーツ選手とかでないとなかなか1万人というのが集められないんじゃないかというところが懸念されるわけですけれども、現在のサンプラザのホールを使われるような、そういうアーティスト、メジャーじゃないということはないですけれども、ある程度は当然メジャーな方なんですが、そういう方々がなかなか使いづらいようになるのではないかというふうに思うんですけれども、その辺はどのようにお考えですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回検討している1万人ですと、確かに2,000人規模ということでは規模の差が出るだろうというふうに思っておりまして、ただ、我々としては、ここが大規模な集客交流施設ということで、シンボルになる施設ということを考えております。ですので、今までの2,000人というような登竜門の施設というよりは、トップを目指していただくというような施設を目指したいというふうに考えております。

南委員

 トップを目指すということなんですが、今現在、サンプラザの利用率を見ていても、かなり、超メジャーとは言わないですけれども、メジャーの方々が、アーティストが使われていて、サンプラザといえば中野というふうに全国でも知れ渡っているというところがありますから、そういう意味では、ホール機能ということも非常に重要ではないかなというふうに思いますので、これ以上お話ししても意見の合意というのがなかなか難しいんだろうとは思いますが、ぜひともそういうホール機能ということも、これはまだ現段階で出てきたばかりの話ですので、よくよく御検討願いたいと思いますので、これは御要望としておきます。

森委員

 御報告ありがとうございます。

 提案概要書に関連してちょっと伺いたいんですが、1枚目の右側に再整備事業プランの概要といって4項目挙がっています。これを読むと、ここの文章、主語がないので、よくわからないんです、どこが何をやるのか。提案概要書だから、提案してきた事業者のグループの皆さんがこの1~4番というのはやっていくと、そういう仕切りになるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この概要の中で1から4というのは、全体を整備して、この四つの課題があって、これについて取り組みますよというようなつくりになっているものです。

森委員

 そうすると、区も関わって、この四つについては区が主体となってやっていくところもあるということ……。何を気にしているかというと、4番の新庁舎整備費用の確保って、これはどう考えたって中野区が区の責任でやらないといけない話なんじゃないのかということなんです。確保するに当たって、こういう方法を使えばより多くの財源を確保できますよと、こういうような提案を民間から受けるということはあり得ると思いますが、確保そのものについては、これは区が責任を持ってやるべきだと、これは当然思うんですが、その点はいかがなんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回のこの事業協力者につきましては、区が策定をする再整備事業計画の策定のお手伝いをしていただくという事業者でございます。

 この提案、他の事業者も提案があったわけですが、何をベースに提案してきたかというと、やはり実施方針なんですね。実施方針の中でも、この新庁舎の整備費の確保ということは示しておりました。それについて、このグループとしてはこう考えますよということが記されたものでして、それをこの概要ということで示したものでございますので、あくまでも再整備事業計画を策定するのは区でありますし、この新庁舎の整備費を確保ということで考えていかなくてはいけないのはもちろん区ではございます。ただ、それを全体の事業として成り立たせるためには、この事業協力者のこういったものが必要かと考えていますので、今後、そのあたりの意見をさらに受けていきたいと考えております。

森委員

 今そうやって御答弁をいただいたんですが、新庁舎については当委員会の所管外で、担当さんも今経営室が中心となってやっているんですかね。こことの関係というんですかね、部署間の連携というんですかね、その辺はどういう感じになっているんですか、この庁舎整備費の確保という点について。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 新庁舎の整備の担当とは、情報交換ですとか、連携をしながらということで進めていますが、新庁舎の整備はあくまでも新庁舎を整備すると。残った土地の活用をどうするかというのは我々でやっているということでございまして、我々のテーマとしては、こういった新庁舎の整備費を確保するということが課題となっているというところでございます。

森委員

 ありがとうございます。

 もう1点ちょっと別の点で聞きたいんですが、協定の締結をされたということです。当然、この提案概要書に基づいて選出をされて、そこの事業者というか事業グループと締結をしたということなので、当然、この提案概要書というのが協定のベースというか、そういうものになるのかなと思うんですが、協定とこの提案概要書、この関係というのはどう考えればいいんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 提案概要書は、これはあくまでも概要でして、実際提案を受けた提案書は10枚あります。それを概要にしたものが今回のものでありますが、そこには様々な検討ですとか、検証ですとか、提案の内容、そういったものが盛り込まれております。基本的にはそこに書いてある内容をベースに検討するということを──協定の中での役割ですとか、検討の内容、事業協力者のやるべき内容、そうしたものが示されておりますので、もちろん検討する中で内容が変わっていくものもあろうかと思いますが、まずは検討のベースになるものがこの概要書というか提案書ですね、ということで捉えております。

森委員

 検討する中で変わっていく部分もあるかもしれないと、それはそうだと思うんです。ただ、全然見当違いのほうに変わっていってもらっちゃ困るわけですよね。何を言うかというと、全然別の事業でもとの提案と全然違う事業をやられてちょっと大変になっているというようなこともあるわけです。ちょっと進め方がよくわからないんですが、これは日常的にコミュニケーションをとってここの事業者と区との間、若しくはURも入っている場面もあるんでしょうかね、やっていく、そういうふうに思っていいんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 日常的にというか、定例的にという感じで検討の場を設けて、それぞれ回ごとにテーマを設けて検討を進めております。現在はこの提案のあった中身そのものを双方で確認をしているという段階でございまして、この中でさらに詰めていかなくてはいけない部分、そうしたものを今は整理しているといったところでございます。

石坂委員

 1枚目の再整備事業プランの概要のところの4番の新区庁舎整備の確保というところの中で、「区有地等資産を活用した再開発事業により、新区庁舎整備のみならず、アリーナ整備費用の確保による健全な事業を目指します」とありますけども、ここというのは、新区庁舎はもちろんこの費用を捻出していくということでしょうけども、アリーナの部分というのも、ここの資産を活用したことによって出てくる一般財源でアリーナをつくっていくのが想定で今のところは出てきているという理解でいいんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、この事業の手法ということで、我々、実施方針で示しましたが、区画整理事業、あるいは市街地再開発事業、そうした事業手法を活用しながら事業を行っていくということで考えております。この新庁舎の整備につきましても、そうした市街地再開発の事業の中でどう見出せるのか、あるいはこのアリーナの整備費、それについても同様でございまして、基本的には市街地再開発事業の事業費の中でのやりくりということになろうかと考えております。

石坂委員

 そうしますと、今回、新区庁舎の費用を捻出して、さらにそれ以外の部分を使って──「アリーナ整備費用」とここには書いていますけど、アリーナであるとか、他にも新たにできる建物の中で区が権限を持つとしたら、その金額の中でやりくりをしていくという考え方であるという理解でいいんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区としても、まず権利を持っているのは今の区役所のこの土地でありまして、また、まちづくり中野21は、これは別の法人ではありますが、区が出資している株式会社ということで、そちらのほうの権利をどう扱うかということもあわせて検討しているということでございます。その中で、総合的に最終的にどのような権利を持つべきかということを今後検討していくということでございます。

石坂委員

 そうすると、もちろん今回それで建物をつくるところはできるわけですけども、区が何らかのアリーナを含めて権利を持つとなった場合には、もちろんそれによってランニングコストですとか、維持管理費、補修にかかる費用、あるいは将来的な改築等々もコストとして出てくるわけですけど、その辺の長期的なことも考えた上で考えていらっしゃるという理解でもちろん大丈夫ですよね。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 このまさに所有と運営ということを区ということなのか民間なのかということは、非常に難しいところで、今検討を進めているところであります。その所有と運営というのはやはり切り離せなくて、運営がうまくいけば所有ということ──所有というか、施設の管理、そうしたものにも反映されるということであります。そうした長期というか、事業のイニシャルだけじゃなくてランニングのコスト、そうしたものも検討──検討というか、その収支を試算しながらやっていくということになります。そのあたりも今後詰めていきたいと考えております。

石坂委員

 区有資産を活用していく中で、しっかりとそこから足がたくさん出てしまうようなことがないように、もちろん建てるときもランニングも含めてやっていただければと思うところではあります。

 あと、その下のほうに書いてある導入用途構成の中で職住近接型の住宅とありますけども、ここは民間部分に大きく委ねられる部分だと思いますけども、一般的に、住宅が入ってしまうことで住宅を持っている方の権利が強くなることで将来的に建物を大きく直したり、建て直したりといったときに差し支えが出るので、比較的こうした建物に住宅を入れないという選択をされている場合もあるようですけども、この場合は、この辺の住宅のところとかというのは将来的な心配はないでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 遠い将来どうするかということは確かに大きな課題ではございます。住宅につきましては、一つは、事業を成立させる事業性といった観点では必要な部分であったり、あるいは、この職住近接ということでは、ここは非常に魅力的な住宅になるということも考えられますので、そうした様々な観点から、その住宅の在り方、これについても事業協力者と話をしていきたいと考えております。

石坂委員

 まだイメージ図ということではあるので、その辺、住宅の部分と他の事業の部分というところで不整合なことが将来的に起こらないように考えて進めていただければと思います。

 あと、めくった2枚目のほうで、安全性・快適性を高める都市構造という中で環境防災地域づくりという言葉がありますが、この環境防災地域づくり、特にどこかに言葉として定義づけ、ここで見る限りではないようなんですけども、先ほど詳細なものは事業者から出ているというところではあったので、この辺、もし何か具体的な提案等が出ているようであれば教えてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これは、区役所・サンプラザ地区や新庁舎、また四季の都市(まち)を含めて、全体がBCD(業務継続地区)というようなまちづくりができないかということ、これを区としても考えているところではございます。そのきっかけというか、要になる施設としては、この区役所・サンプラザ地区の開発になるかと考えておりますので、そうした将来構想も含めてこの検討を進めていきたいと考えております。

石坂委員

 そうすると、今の段階ではまだ事業者側からの提案としては具体的には出てきていないという理解、今後ということでよろしいでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 提案としては、この中で四季の都市(まち)を含めてエネルギーの面的な利用がどうなのかということなどの提案は出ているところではあります。

石坂委員

 その辺も、今後、極力議会のほうにも具体的な部分を出していっていただければと思います。

 それから最後、細かい確認になってしまいますけど、念のため確認しますが、今回この建物をつくると、この場所というのも、建物を所有する事業者ないしは部分的に管理する区のほうに対して、自転車駐輪場の附置義務とか、そうしたものなんかも当然生じてくるという理解でいいでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 自転車につきましても、あるいは自動車につきましても、附置義務というのは発生してまいりますので、それは法令に従ったものを整備していくということになります。

内野委員

 細かいところはもう随分出尽くしたと思うので、ちょっと大まかなところなんですけれども、百年の計のまちづくりってあるんですけれども、これは国家で言えば収支計画のような長いスパンでの考え方だと思うんですけれども、サンプラザも区役所も確か50年ぐらい、今46年とか50年とかだと思うんですけれども、10年ぐらい前から老朽化老朽化といって建て替えの話が出ておりますけれども、これはもうそういうハードの面も含めた百年の計ということになるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 特に百年の計というのは、こちらのチームの、グループの提案ではございます。ただ、まちづくりも100年先を見たまちをつくっていかなくちゃいけないというような思いからできたものでございます。最近のつくられる施設につきましては、例えば70年とか100年とかいうような施設の耐用年数ということもよくございますので、将来的にどこまでもたせる施設をつくるべきかということも含めて検討していく内容かというふうに思っております。

内野委員

 でも、大体建物の耐用年数、確かにあると思うので、100年と言いながらも、ハードの面、若しくはまちづくりとしてのソフトの面の具体的な計画というのはまた示していただきたいと思います。

 それから、ちょっと中野区のGDPの向上とかって書いてあるんですけれども、2枚目のほうでMICE機能の強化ってあるんですが、確かこれ、品川で今プリンスの跡のあたりをMICE、MICEといって同じような考え方で再開発を始めようとしている矢先だと思うんですけれども、そういうところと似たような形になると、どちらかというとやっぱり都心、品川のほうが航空アクセスもいいですし、そちらのほうに引きずられて、集客も奪われてしまうとかって、そういう心配はしなくていいんですかね。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 MICEという点では、この区役所・サンプラザの中でどのようなMICEということが展開できるのかということになろうかと思っております。

 実際MICEということですと、例えばカンファレンス、コンベンション、それからここで言えばアリーナ、それからホテルというような施設ということがベースにあって、その中でどのような規模のイベントを持ってくるか、あるいはどんなツアーを誘致してくるか、そんなような総合的な取り組みになろうかと思っております。

 この中野の特性を生かしたMICEというようなことの展開もあるでしょうし、あるいは、我々が今回目玉としていますのはまさにアリーナということでありますので、アリーナを軸としたMICEということの展開ということも考えられるのではないかと考えております。

内野委員

 あと、今、中野の特性を生かしたというふうにおっしゃったんですけれども、サンプラザは航空写真で見ると大体日本全国、前も言ったと思うんですけど、中野であると。そうすると、アニメだとかAKBだとか、そういうどっちかというとサブカル的な象徴の建物としてみんな割と定着しているところでもあるので、またこの四角い形がどうなるのか、下の計画概要の1枚目では、想定のところでは、斜めから見ると三角形のようにも見えますので、何か例えばアニメに出てくるようなホワイトベースのような、ちょっと特徴のある形のデザインにまた変わるようなことも期待をしております。そういう意味では、このイメージ図はあくまでもイメージであって、高さも幅もまた少し今後変わってくるような予定はあるんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これは本当にイメージであったり提案のベースになっているものでありますので、実際、最終形の建物がどういうような形になるかというのはこれからということにはなってまいります。ただ、今回のこの提案の中でも、様々な用途、複合の施設ということでのいろいろな機能を組み合わせるということですね、こういったデザイン、こういった施設配置といったこともいいのではないかということで提案が上がってきたものでございます。

内野委員

 最後に1点なんですけど、先ほど他の委員からも御指摘があったと思うんですけど、JRの駅との関係で、やはり1万人が今の状態で西口がないまま改札口を通るということはほぼ不可能というふうに考えられるんですけれども、駅ビルができる、若しくは西口の少なくとも南北通路、改札口ができるタイミングでの開業にしなければ恐らく人的災害が起こり得ると思うんですけれども、その辺の整合性というのは、まずこっちの計画ができたからどんどん進めていくのか、それとも改札口ができるまではこっちはお尻の開業の時間をそっちに合わせるとか、そういう調整というのはJRさんなどとはできるんでしょうか、やるんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この区役所・サンプラザで、今御指摘があったとおり、多くの人が駅を利用するということになりますので、駅の整備ということが前提になると考えております。

長沢委員

 ごめんなさい、さっきちょっと聞き忘れちゃったんです。区役所・サンプラザ地区の再整備推進区民会議というのは、これはまだ存在するんですか。

 それで、まとめて聞いちゃうね。それが1点。ここの場では、今言ったこういう事業協力者が出したものについて、今回の案じゃなくてもいいんだけども、具体的に言えば1万人のアリーナというのはもっと前から出ていたから、例えばそういったところではどういう意見が出ていたのか。これが二つ目。

 ここの会議そのものについては、これはメンバーは公表されなかったんだっけ。ちょっとそこを確認させてほしい。

 ここの会議は公開でやっているのか。

 それ、4点、お願いします。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 まず、この区民会議はまだ行っております。近いうちにこの区民会議を行いたいというふうに思っております。

 今までに2回行っております。(「2回」と呼ぶ者あり)はい。昨年の6月、それから今年の4月に行っておりまして、我々が計画──6月の段階では初めの段階ですが、今年の4月ということでは実施方針を示したということの段階で行っております。実施方針の説明をいたしまして、その中での御意見はさまざま伺ったところです。その中でも、やはり1万人のアリーナはどうなんだろうかということだとか、このまちづくりが全体としてよいものになるようにしてほしいというような意見ですとか、さまざまな意見はあったところでございます。

 この会議そのものは公開の会議でありますので、傍聴があれば傍聴を受け入れるということは可能ではございます。

 メンバー、委員についても、公表しております。

長沢委員

 ありがとうございます。

 そうしたら、ちょっとこれは要望として。前に示されたこれは委員会の報告のところで資料という形で出たものだと思います。その中では、第1回目を開いた後だったんでしょう、主な意見ということで一定のことが出ています。こういったものがあるのは、今言われたけども、いろいろなということなので、できるならばその2回目以降についてもそういうのは記していただきたいな、出していただきたいと思います。

 それで、2回目にやったのは、実施方針の案をという形で開かれたということですね。今度また3回目が開かれるということなので、それについてもお願いできればと思っています。

 この会議体そのもの自身はいつまで持たれていくということになりますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 委員の方々の任期が来年の6月でございますので、一旦はまずそこまでということで進めていきたいと考えております。

委員長

 大体終わったと思うんですが、さらに質問したい方。

羽鳥委員

 再開発事業の収入のところについてちょっとお尋ねしたいんですけれども、再開発事業の収入ということになると、保留床の販売というところが大きいと思うんですけど、もう一つ、やっぱり市街地再開発の補助金というふうなところも収入では柱の一つになってくるのかなというふうに思います。今、事業提案というふうな段階ですけれども、この再開発事業を進めるに当たってどういった補助金を、基盤整備のところ以外でどういった種類の補助金が項目として投入され得るのかというのをちょっとお示しください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今御案内のあったとおり、市街地再開発の補助金というのがございますので、それが入ると考えております。また、区画整理事業についても同様でございます。

羽鳥委員

 種類としてはその二つで、他にはあまり想定するもの、検討しているもの、あとは独自に設けようと思っているような種類のものはないということですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 他にも、都市計画事業ということで行うとすれば都市計画交付金ですとか、そうしたものにはなってきます。設けるということでは、保留床をどうするかということになりますので、そうした場合は民間事業者のノウハウの中で行っていくということになろうかと考えております。

羽鳥委員

 わかりました。

 制度の確認ですけど、市街地の再開発補助金とか都市計画交付金、これは総事業費に対する定率ですか、それとも定額ですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これは一定の割合ということになります。

羽鳥委員

 現在で大体このぐらいかかりそうだというふうな総事業費見積もり──見積もりまでいかなくても、総事業費の概算のようなものはお示しできるでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回御提案の中でも総事業費については示されておりません。

森委員

 すみません、追加でお聞きしたいんですが、ここのビルの中に区の借りる部分とか所有する部分とかを持つか持たないか、区が直接何かをここでやるのか、それともスペースを借りてどこか民間に貸し付けをして区の施策に合うような事業展開をしてもらうのか、その辺は今のところは未定、これから検討するということでいいんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 このビルの中でも床を持ってということは特に今のところございませんで、未定でございます。

委員長

 他にございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 休憩したいと思います

 

(午後3時02分)

 

委員長

 それでは、再開いたします。

 

(午後3時20分)

 

 次に、2番の中野駅西口地区まちづくりについての報告を求めます。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野駅西口地区まちづくりについて報告いたします(資料3)。

 中野駅西口地区まちづくりについて、報告事項は主に2点ございます。

 一つは、中野駅西口地区まちづくり説明会の開催結果についてでございます。これは別紙1で御説明いたします。

 それから2点目として、中野駅西口地区の都市計画変更(原案)についてでございます。これは別紙2で御説明をさせていただきます

 それでは、まず、別紙1を御覧いただきたいと思います。

 前回の委員会で御説明した内容を、中野駅西口地区まちづくり説明会ということで、平成28年9月20日火曜日19時から20時40分にかけて行っております。会場は、中野区役所9階、11、12、13会議室を使用して、参加者は18名でございました。説明内容としましては、中野区から中野駅周辺のまちづくりについて、それから中野駅西口地区のまちづくりについて、それからもう一つは、中野三丁目土地区画整理事業施行者の独立行政法人都市再生機構から中野三丁目土地区画整理事業の概要についてということで説明会を行いました。

 説明に対する主な意見・質問とそれに対する中野区・URの回答・見解は、2番のところで表でお示ししてございます。

 地区計画、それから関連都市計画の変更関連としましては、①-1から①-3まででございます。容積率に関すること、地区施設として整備する区画道路についての御質問、それから拠点施設についての御質問でございました。

 それから、めくっていただいて、もう一つは、西側南北通路・橋上駅舎・駅ビル関連について御質問です。これは②-1から②-5まででございます。主に南北通路の工期がかかることにつてや、あと橋上に改札ができないといううわさとか、そのようなことについて御質問がありました。

 それから3点目としては、中野駅西口広場関連として、西側南北通路ができるまで時間がかかるという話と絡めて、中野三丁目にあったレンタルビデオ店が早々と閉鎖したということに関連した御質問、それから西口広場の予定地を工事基地として使うのか等の御質問、御意見等があったということでございます。

 それでは、2点目の都市計画変更(原案)について御説明します。

 別紙2を御覧いただきたいと思います。

 中野駅西口地区の都市計画変更(原案)については、まず1点目として、中野駅西口地区の都市計画についてでございますが、平成27年3月に中野三丁目土地区画整理事業を都市計画決定し、平成28年1月に中野駅西側の線路上空において立体道路制度を活用した西側南北通路、西側改札、駅ビルの一体的整備等に関する事項を定めた中野駅西口地区地区計画を都市計画決定してございます。

 2点目の事業進捗については、当地区では、中野三丁目土地区画整理事業が平成27年7月に事業認可され、独立行政法人都市再生機構が施行者として現在事業中でございます。同事業では、街区の再編や道路等の整備を行うこととなっており、特に中野駅西口広場については、西側南北通路と関連して整備を進める必要があることから、関係する権利者との移転交渉を進めている状況であるということでございます。

 3番目の都市計画変更についてでございますが、今後、同事業の進捗に伴い、街区の再編や道路等の基盤整備が行われることから、これらの整備とあわせ、駅前立地を生かした土地の合理的かつ健全な有効利用と都市機能の更新を進めるとともに、関係する権利者が仮換地の指定を受けた土地での生活再建に向けた取り組みが必要となってきます。このことから、中野駅西口地区まちづくり基本計画等の上位計画に示す将来像や整備方針等の実現を図るため、中野駅西口地区地区計画及び関連都市計画の変更に向けて、都市計画変更の原案に盛り込むべき内容を取りまとめたので報告するというものでございます。

 別紙2の後に別紙2-1、別紙2-2、別紙2-3とございます。別紙2-1は、今回の都市計画変更(原案)の概要をまとめたものでございます。それから、別紙2-2は、今回の都市計画変更(原案)について具体の中身を記したものでございます。それから、別紙2-3は、これは赤と青で表示いたしまして、変更前が青で示して、変更が赤の文字、それから新たに追加するものについても赤で表示と。削除箇所については、青の文字で示して、棒線、消し線で消していると。それから、表記の修正箇所については、枠の黒文字で示しているということでございます。

 それでは、別紙2-1で御説明しますので、別紙2-1。右肩に「別紙2-1」と書いてございますので。よろしいでしょうか。

 別紙2-1の左側半分の内容については、前回の委員会で既に御説明した内容でございますが、左上の順にお示ししましたとおり、青の実線の枠内が中野駅西口地区地区計画の範囲でございます。その中で地区整備計画として定めている範囲は、青の斜線で着色している部分でございます。それに対しまして、今回新たに赤の斜線で示している部分について、新たに地区整備計画を定めていくというものでございます。

 左の真ん中の中段の図は、地区整備計画の内容をイメージとして図化したものですが、前回と同様でございますので、説明は割愛させていただきます。

 それから、街並み誘導型地区計画と誘導容積型地区計画を定める範囲や内容について、ややわかりにくいところがありましたので、改めてこの概要資料で御説明させていただきたいと思います。

 今のA3資料の右側半分、右側でございますが、まず1番の土地利用方針の区域ですが、土地利用方針の区域は、地区の立地特性を踏まえまして、A地区、B地区、C地区の三つの地区に区分しております。A地区は駅上空を中心とした地区。それから、B地区は新たなにぎわいを創出する地区。それから、C地区は住宅地区になってきます。区域の面積は約2.3ヘクタールで、各地区の面積は図の右側に記載してあるとおりでございます。この中で、B地区、C地区について、今回新たに地区整備計画を定めていくものでございます。

 次に、2番の地区整備計画の区域についてですが、今回、B地区とC地区が新たに追加されますが、B地区については、この後に御説明します街並み誘導型地区計画や誘導容積型地区計画、また用途地域の変更に伴いまして、土地利用の誘導や地区の特性などを踏まえ、B-1地区、B-2地区、B-3地区、B-4地区に区分しております。各地区の面積は図の右側に記載してあるとおりでございます。また、A地区についても、今回の用途地域の変更に伴い、一部地区整備計画のゾーニングに変更がございますが、後ほど改めて御説明させていただきます。

 3、地区施設の配置についてですが、安全・快適な利便性の高い都市空間の形成と防災性の向上を図るため、地区施設としてごらんの図に示しております区画道路の配置を定めます。区画道路は、主に土地区画整理事業で整備を予定している道路や既存の道路を拡幅して整備します道路を地区施設として定めるものでございます。区画道路の幅員は、8メートルの幅員を中心に、線路沿い道路は幅員9メートル、その他は幅員4メートル、6メートルの区画道路を整備します。

 それでは、今ごらんいただいている別紙2-1の裏側を見ていただきたいんですが、4、街並み誘導型地区計画についてですが、都市計画法に基づく地区計画制度の一つでございます。

 この街並み誘導型地区計画では、適正かつ合理的な土地の有効利用を図るとともに、地区の特性に応じた良好な街並みの形成を誘導するため、資料にも記載しておりますが、建築物等に関する事項としまして、①から⑤の内容を定めることで道路斜線制限や前面道路の幅員による容積率の制限を緩和するものでございます。

 街並み誘導型地区計画は、B地区の一部とC地区について定めます。B地区の一部については、中野駅西口広場にかかわるB-4地区を除くB-1地区からB-2地区、B-3地区について定めます。

 街並み誘導型地区計画で定める建築物等に関する事項についてですが、①の容積率の最高限度では、B-1地区、B-2地区、B-3地区が400%で、C地区が200%になります。②の敷地面積の最低限度は、拠点施設を整備するB-1地区では1,000平米、それ以外のB-2地区、B-3地区とC地区が60平米となります。③の高さの最高限度は、B-1地区、B-2地区、B-3地区で31メートル、C地区では20メートルになります。ただし、B-1地区、B-2地区、B-3地区については、歩道状空地や広場状の空地など公共空地を設ける総合設計を活用した場合は50メートルとします。続いて、④の壁面の位置の制限は、上の図の赤点線でお示しした部分になりますが、区画道路から50センチメートルを定めます。⑤の壁面後退区域における工作物の設置の制限ですが、これは壁面の位置の制限を定めた範囲に定めるものでございます。

 それから、今の下の図の左側、ちょうど建物が斜めに切られているような図ですが、この左側の図でございますが、建物を建てるときは建築基準法による道路斜線、それから前面道路の幅員による容積率の制限を受けますが、街並み誘導型地区計画による先ほど御説明した①から⑤の事項を定め、さらにこの計画に基づく区の条例を定めることにより、今の切られていないような図ですね、右側の図のとおり上のほうの階もフロアが有効に使える真っすぐな建物を建てることができます。

 次に、5番目の誘導容積型地区計画についてですが、こちらも同じく都市計画法に基づく地区計画制度の一つになります。

 この誘導容積型地区計画は、土地区画整理事業等による都市基盤整備の進捗に応じた合理的な土地利用を図るため、資料にも記載しておりますが、建築物に関する事項としまして、容積率の最高限度を定めるものでございます。

 誘導容積型地区計画で定める建築物に関する事項についてですが、道路が未整備な段階での容積率を暫定容積率として200%とし、地区の市街地像を実現する上で目標となる容積率を目標容積率として400%に定めるものでございます。

 図にもお示ししているとおり、この誘導容積型地区計画では、主に土地区画整理事業で整備を予定している道路、整備する道路の整備状況に応じて使用できる容積率を定めるものでございます。今回、この地区計画の変更とあわせて用途地域の変更を予定しておりますが、これに伴い現在指定されている容積率を200%から400%に上げた場合であっても、この地区計画制度を定めることにより、基本的には道路が整備されるまでの間は現在の容積率200%が適用されることになります。

 次に、6、その他の主な変更についてですが、B地区、C地区に関連してですが、用途の制限としまして、B-1地区、B-2地区、B-3地区におきましては、健全な商業環境の形成とにぎわいの形成を図るため、風俗営業等や1階部分の住宅等の用に供する建築物について、用途の制限を定めます。また、良好な相隣関係を確保するため、C地区においては、隣地境界線までの壁面の位置の制限として50センチメートルを定めます。その他としまして、建築物等の形態、色彩、意匠の制限をB地区、C地区に、垣、柵の構造の制限をC地区に定めていきます。また、A地区関連としましては、下の図の、ちょっとわかりづらいんですが、A-2地区とA-3地区としていたところの用途地域が同じ内容になりますので、A-2地区としてまとめてございます。

 最後に、7番、関連都市計画の変更についてですが、一つ目に用途地域の変更がございます。この用途地域の変更は、東京都の都市計画決定事項となりますが、今回の地区計画の変更に伴い、土地利用上の観点から検討した結果、変更するものでございます。変更としては、下の図にお示ししておりますが、現在、第一種中高層住居専用地域、グリーンで、薄い緑色で着色されている部分の一部を、右側にお示ししているとおり赤で着色している商業地域に変更します。これに伴い容積率を現在の200%から400%へ、建蔽率を60%から80%へそれぞれ変更いたします。二つ目の高度地区についても、地区計画の変更に伴い、市街地環境と土地利用上の観点から検討した結果、商業地域については指定なしへ変更いたします。また、街並み誘導型地区計画の区域内においては適用除外といたします。また、三つ目の防火地域及び準防火地域についても、同様に、地区計画の変更に伴い、都市防災上の観点から検討した結果、準防火地域から防火地域へ変更いたします。

 以上が変更(原案)の概要となります。

 別紙2-2は、今御説明した内容を踏まえて具体的に取りまとめたものでございます。

 また、先ほど御説明したように、別紙2-3は、赤と青で変更箇所がわかるように色分けしたものでございます。

 それでは、もう一回別紙2に戻っていただきたいんですが、4番、今後の予定でございますが、今後の予定としましては、平成28年11月~12月に都市計画変更の原案の説明会、それから公告・縦覧、それから平成29年、来年の2月~3月に都市計画変更の案の説明会、公告・縦覧、そして平成29年3月~5月に都市計画審議会へ諮問して、平成29年6月に都市計画変更の決定を予定してございます。

 以上、御説明でございました。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

佐野委員

 今のことにつきまして御質問させていただきます。

 2点ほどございますけども、まず、説明会につきまして、参加者が18名とここに書いてございますけども、この18名の人数に対してどのように考えますか。多いとか、少ないとか、適当だとか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 たまたま当日は、9月20日に開催するということでお知らせをしていたんですけど、その日が運悪く台風の前日になって、それで、その割には足元の悪い中いらっしゃって、いろいろ御質問、御意見を出していただいて、大変ありがたいことだなと感じました。

佐野委員

 今お話しいただきましたように、これ、大切なことだと思うんですよね。できるだけ多くの方から御意見を頂戴するようなことでの設定だと思うんですけども、18名が適切かどうかというのは非常に難しい。問題は質だと思うんですけども──量より質という言葉がございますけども、質だと思うんですけども、このような質問がいろいろ出されたということをまとめていただきました。非常にわかりいいと思っています。

 それで、今、18名、いかがですかとお聞きましたけども、これは中にはよく追っかけのおばさんとかおじさんがおりまして、私も自分の地区のところに、区民活動センターによく来ていただくんですけども、そのときに追っかけのおじさん、おばさん、同じ顔ぶればかりなんですよ、いつも来るのが。ですから、そういったことはございませんでしたか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 こういったまちづくり系の説明会をやると必ずいらっしゃる方もいます。ただ、9月20日のこの説明会のときは、一番の特色としましては、これ、この表で数を数えていただいてもおわかりになるように、主眼としては、これから中野駅西口地区の地区計画とか都市計画の変更をやるための説明会なんですけど、それが①に書いてございますように、これが①-1から3なんですね。南北通路・橋上駅舎が②-1から5、それに関連したことですね、①からですね。だから、いかに橋上駅舎とか南北通路について皆さん関心が深いかということは、非常にこういう場でも感じ取ることができたと。

佐野委員

 今の御説明でよくわかったんですけれども、問題は、やっぱりこのまちづくりをする上においては、先ほど石井副参事のほうもおっしゃったように、百年の計が大切であるというような認識というのは、どのようにお持ちだったんでしょうか。そういったことが必要だということの観点からこの説明会をおやりになったと思うんですけども、どうでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 都市計画は、都市計画法の手続に基づいて、1回定めてしまいますと、その定めた都市計画の内容が法律と同じようにいろいろな開発行為とか経済活動を縛ってくるわけですから、まさに百年の計の一つですので、なるべく多くの区民の方に御説明して、特に中野駅西口地区まちづくりについては、土地区画整理事業という不動産のそういった権利を換地という形で移しかえてしまうという、ある意味、日本人にとって不動産というのは命の次ぐらいに重要なものですから、それを動かすという非常に重要な、そういう事業ですので、そういった意味からも、なるべく多くの区民の方、特に権利者の方にはきちんと内容を知ってもらうよう説明をしていきたいと考えております。

佐野委員

 次のページの②-5のところに、「西側南北通路だけでも早くつくってほしい」という要望が来ておりますけども、これについてはどうなんでしょうか。やはりこれは切実な希望だと思うんですよね、要望だと思いますので、それについてはいかがでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今回も西側南北通路と橋上駅舎につきましては、できるだけ早くつくってほしいという御意見をいただいております。こうしたところも踏まえまして、現在、JRと工期の短縮というところで協議を進めているところでございます。また、ここの御質問にあります駅ビルと南北通路と橋上駅舎は一体の建物なんですけれども、そのうちの南北通路と橋上駅舎というあたりもできるだけ早く開業させるように、JRとの協議の中で検討してまいりたいと考えております。

佐野委員

 相手がJRでありますので、非常に難しい面もあろうかと思いますけども、やはりそういった住民の声というものを大切にしていただいて、できるだけ早くというふうに言っているわけですから、交渉を厳密にやっていっていただきたいと。もちろん今やっているのが厳密じゃないとは言いませんけども、できるだけ早目に実現を図るようにしていただきたいというのがまず要望でございます。

 それからもう一つ、今後の予定のほうに移らせていただきます。そして、平成28年の11月~12月に原案の説明会をおやりになったというお話でございますけども、先ほどの説明で、私が理解不足なのかどうかわかりませんけども、全然わからないんですよ。もう一回、その原案と、次のところに書いてございます、平成29年2月~3月に都市計画変更の案の説明会をやる予定でございましょうから、そういったことで、その案と原案との違いも含めて、どのように具体的に違うのかということを含めてお話をいただけたらと思うんですけども、いかがでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 都市計画変更の原案の説明会は、例えば地区計画とか都市計画の内容に関係している権利者の方等に説明する説明会なんですね。そこで、例えば地区計画ですと、いろいろな壁面線の制限とか、制限もかかってくることがございますので、そういった権利にかかわることでございますので、そういった権利者の皆さんに対して説明すると。そこでいろいろ御意見とかそういったものを受けて、今度は広く都市計画案として皆さんに御説明をして、そこでも公告・縦覧をして御意見をいただいて、その上で決定していくと、そういう流れになってございます。

佐野委員

 そうしますと、一番最初の原案の説明は、今のような御説明をして、皆さんおわかりいただいたと、そういうことですか。

委員長

 おわかりいただいたって、まだやっていないだろう。

佐野委員

 これからですけど、そういう説明をするということなんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 はい、そのとおりでございます。委員のおっしゃるとおり。

佐野委員

 そうしますと、今これから原案の説明をよりわかりよくやっていかないとよりわからないと思うんですよ。私自身がわからないのかどうかわかりませんけども、今の別紙2-1の御説明を最初にいただいたんですけど、なかなか理解できないんですよね、専門用語も入ってきますし。したがって、できる限り住民の方にわかりやすくやっていただきたいと思うんですけども、どうでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 なるべく説明を受ける側の立場に立って御説明をしていきたいかと考えております。

 ちょっと宣伝になってしまうかもしれないんですけど、例えば9月20日の説明会においても、これはもともと主眼としているのは中野駅西口まちづくりについての説明会なんですが、区民の方から、過去の説明会で、区画整理の施行者のURが一緒にいないとよくわからんと、いろいろな御意見をいただいて、そういった部分もいろんな御意見を伺いながら、なるべく理解しやすい場とするため改善をしながら説明会を開催しているということでございます。

佐野委員

 非常にいいことだと思います。関係者の方がまず出ないことには話にも何にもなりませんので、できれば関係者の方は必ず業者さんも含めて出ていただきたい。それがまず第一要望。

 それからもう一つは、わかりやすくと先ほど御説明いただきましたけども、できる限り、皆さんが納得するまでは別としましても、理解をするような方向での話をしていただくということが大切ではなかろうかと思っております。

 それから3番目としまして、やはりその地区の皆さんの賛同を得なければならないわけですから、できる限りという要望が、早くやってくれという要望があれば、その要望に沿ってどのように早くなっていくのかということも含めて話をしていただけたらと思うんですけども、どうでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 委員のおっしゃるとおり、説明を受ける方々の立場に立って説明をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

委員長

 他にありますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、3番、中野駅周辺地区総合交通戦略策定の検討状況について報告を求めます(資料4)。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 それでは、中野駅周辺地区総合交通戦略策定の検討状況について御報告をさせていただきます。

 総合交通戦略につきましては、策定の考え方につきまして、平成28年3月の当委員会で目的、対象エリア、基本方針などを御報告させていただいております。本日は現在の検討状況の御報告でございます。

 総合交通戦略は、中野駅周辺地区において展開する各事業とあわせて、交通事業とまちづくりが連携した総合的かつ戦略的な交通施策の実現を目的とし、検討を進めているものです。

 1枚目の裏面に検討の対象エリアと検討会委員を記載しております。

 検討対象エリアは、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3のエリアとしておりまして、検討委員としましては、学識経験者、東京都、交通管理者、地元団体、交通事業者、運送事業者などに委員として御参加いただき、検討を進めているものでございます。

 表面にお戻りください。

 1番、検討状況でございます。第1回の検討会を8月31日に開催しております。

 検討の内容でございますが、恐れ入ります、別紙の1を御覧ください。

 別紙1では、左側に総合交通戦略とはということで、戦略に定める事項、また検討事項などを記載して御説明をしてきております。

 右側には検討会の検討フローを示しておりまして、第1回では、中野駅周辺の将来像の確認、現状と課題の整理、戦略目標の検討などを行いました。

 続きまして、別紙2を御覧ください。

 別紙2では、地区の将来像として、都市計画マスタープラン、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の記載を確認するとともに、中野駅周辺地区の現状から左下の七つの課題を整理いたしまして、再開発等まちづくりの新たな動きを踏まえ、交通戦略の目標を案としてお示ししております。

 また、右側のコンセプト(案)につきましては、歩行者優先・公共交通指向のまちづくりとしまして、これはグランドデザインVer.3の道路・交通ネットワークの整備方針と整合させており、また、施策の方向性としましては、その下の三つのまちの魅力を高めるソフト施策、交通結節点の機能強化、多様な交通手段を支えるネットワークの形成ということで、三つの方向性を示しております。

 A4の1枚の表面にお戻りください。

 第1回の検討会で当日出されました主な意見としましては、第1回検討会の②のところになりますが、中野通りでの荷さばきについて対策の検討が必要、また地区内での自転車利用ルールの必要性、課題解決に向けて交通施策に関する優先順位をつけるべきではないかといった意見が出されております。

 2番、今後の予定でございます。平成28年10月に第2回策定検討会を開催し、その後に中野駅周辺地区総合交通戦略の素案を作成します。平成29年の1月~2月に第3回検討会を開催しまして、その後に中野駅周辺地区総合交通戦略(案)の作成を予定しております。4月以降、中野駅周辺地区総合交通戦略の策定という形で予定をしております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

いさ委員

 この総合交通戦略の策定ということでは、ここを通る視覚障害者の方や聴覚障害者の方のようなユニバーサルデザインに関わる部分というのはどういうふうに検討がされていますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 この総合交通戦略の策定の目的に関連するところでございますけれども、これは中野駅周辺地区でまちづくりが進んでまいりまして、それにあわせて交通施策を整理していきたいというところでございまして、この交通戦略策定に当たっての検討会という中で、関係者一同に検討会のメンバーとして集まっていただきまして、どういった施策をどういうふうにやっていくと効率的に実現していくのかというところを検討していくところでございます。ですので、現在、各まちづくりの方針ですとか、バリアフリーの基本構想ですとか、そうしたところに関する交通施策に関するものをいかに実現するかというところの戦略をつくっていくというところでございますので、例えばバリアフリーの視点という点につきましては、今ある既存の構想計画を受けまして、それをいかに効率的に実現するかというところで戦略をつくっていくというところでございます。

甲田委員

 ありがとうございます。

 これ、以前に、今年の3月に社会資本整備総合交付金を中野駅西側橋上駅舎整備に活用するに当たってはということで、この戦略を策定することが条件となっているということでしているわけですけれども、この社会資本整備総合交付金のメニューの中で何というメニューを使う予定なのかと、どの程度の補助が見込めるのかということについて伺います。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 補助金につきましては、総合交通戦略の中に交通結節点の整備として橋上駅舎の整備を位置付けることで、社会資本整備総合交付金の都市地域交通戦略推進事業というところの対象になるということでございます。補助金の割合につきましては、橋上駅舎につきましては、社会資本整備総合交付金3分の1が対象になるというところでございまして、他は財政調整交付金の対象ということで想定をしております。

甲田委員

 この戦略をつくって、それがきちんと認められることで、橋上駅舎整備に対する特定財源の担保が見込めるということだと思うんですけれども、この戦略を行うに当たって、具体的な施策を──ここに書いてある施策の方向性ということで、戦略をつくって施策をしていくと思うんですけれども、その施策に対しても補助金というのがあることになるんでしょうか、この戦略をつくることによって。そういうことではないんですか。ちょっとわからないので、教えてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 すみません、ちょっと細かくは今把握はしていないところなんですけれども、国土交通省の総合交通戦略に関するマニュアルといいますか、ございまして、そこのところにはきちんと、地域で交通に関する施策を実現するための整備といいますか、パッケージで整備をして進行管理をしていくというようなところで、国はそれをもって、その計画を認定することで支援をしていくという形の制度でございます。

甲田委員

 あと、課題を七つ整理していただいたということなんですけれども、課題に優先順位をつけるべきだという意見が出たというふうに書いてあるんですけれども、この優先順位というのは本当に大事だと思っています。この課題というのは、現在のまちの課題だと思うんですけれども、ここに現在も大学、企業の転入による新たなまちの動きがありますが、大規模再開発というのをこれからやっていくということで、これを加味して施策の方向性の案があるという図式になっておりまして、加味すべきというのは、先ほどもサンプラザ地区の話がありましたけれども、やっぱり人がすごく多くなるということですので、本当に予想でき得る限りのハード、ソフト面の安全対策を講じなければならないということは当然のこととしてお願いしたいと思うんですけれども、また、普段ここを通る人の中で、今も不便を感じている人もいますが、不便を通り越して危険を感じているような方もいらっしゃるような、障害を持たれた方だとか、今も他の委員からもありましたけれども、または介護を受けられている方、介護や障害の支援をされている担い手になっている方々の意見というものが入ればより具体的な課題が見えてくるはずだなと思っているんですけれども、その辺の方がこの委員の中になぜ入っていないのかなというふうに思うんですが、その辺はいかがでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今回の総合交通戦略といいますのが、新たな計画をつくるというよりは、今、既存の各方針、各計画に交通関係で位置付けられている施策について、ここに委員としてお示ししている関係者の方々、東京都であったり、警視庁であったり、また交通事業者、運送事業者に入っていただきまして、それをいかに効率的に確実に実現していくかというところを戦略として検討するという場でございますので、各方針、各計画策定の際には区民の方からも意見はいただいているところでございますので、今回は関係者の中でそこの実現に向けた方策を考えるという位置付けで、戦略ということで検討しているものでございます。

甲田委員

 わかりました。でも、日ごろ実感をされている方々の意見というのは何らかの形で本当に大切にしていっていただきたいなと思います。

 あと、この委員の中に中野区民というのがどれだけいらっしゃるのでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 委員の方というのは、この検討状況の裏面に記載している方々、委員に御出席いただいて検討しております。そういう点で、中野区といいますか、中野駅周辺の方々の地元の代表者の方として出席していただいているのは、中野区商店街連合会の第7ブロックの会長さん、第8ブロックの会長さんということでございます。

甲田委員

 そうですね、商店街の方が2名ということなんですけれども、もう少し人数を入れていただいてもいいのかなというふうに思いました。

 住む人の実感、先ほども言ってしまったんですが、一番感じて── 一番というわけでもないんですが、感じていることは、やっぱり公共交通の結節点というのが、本当に結節というものの強化は、これはどうしてもやっていただきたいなと思っています。

 今後、南北通路ができていけば交通は分散化されていくと思うんですけれども、バスや自転車なんかについては南北に行くのに本当に難しい状況で、バスについては、現在、なかなか南北を縦断するようなものがないという状況で、今後、区役所はさらに北へと移転するわけで、南から区役所に行くのに本当になかなか乗り替えが大変とか、高齢化が進むに当たって各総合病院からなかのZEROホールとか、そういった回遊性みたいなところも本当に深刻な問題になってくると思っています。

 そういったところが本当に優先順位が高いかなというふうに思っているんですけれども、そういったバスの結節というか、回遊性というか、そういうことも課題として入れていただいているのかどうか、ちょっとここでは見えない気がしますが、その点はいかがでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 第1回の検討会を実施しまして、その中で様々出た意見がございまして、その中に今委員からお話のあったバリアフリーの視点できちんと既存のバリアフリーの基本構想を踏まえていくべきというような御意見もありましたので、そのあたりはきちんと現在のバリアフリーの計画というのをまたこの第2回以降、検討会の中でお示しをしながら進めていきたいというふうに考えております。

 また、バスの点につきましても、バス事業者の方から、いかにこのバスをうまく活用していただけるかというような御意見もいただいておりますので、そうしたところも交通事業者ときちんと意見交換しながらつくってまいりたいというふうに考えております。

甲田委員

 ありがとうございます。

 あと、自転車のことなんですが、私も日々自転車に乗っていまして、ここに「地区内での自転車利用ルールの必要性」というふうに書いてあって、そういう意見が出たようですけれども、中野駅周辺というのはルールがすごく、今でもあるとは思うんですが、自転車の放置禁止とか、区役所の前の歩道なんかは、お年寄りや子どもさんは、歩道を自転車で走行してはいけないというふうな看板もありますけれども、しかし、なかなかそういうのを守っていただけないことが多いような気がします。

 北口の早稲田通りとか中野通りの荷さばきの問題もありますけれども、本当にすぐお店の前に自転車がわあっととまってしまって、本当に歩行が困難になっている、歩道が狭くなっている状況もありまして、ルールだけでは本当にこれを決めてもなかなか難しいこともあるのかなと思っていますので、戦略をつくるに当たって、本当に住んでいる方々が自転車をとめて買い物に中野に出かけることができるような、さらなる努力、工夫というものをするべきではないかなと思っています。

 先ほども大規模交流施設に自転車の駐輪場は附置義務があるということでしたけれども、さらにそういったものを──中野というのは本当に自転車が多いですので、中野らしいそういう計画にしていって、考慮して、優先順位をつけていっていただきたいなと思っております。これは要望にしておきます。

長沢委員

 今の、甲田委員のほうでちょっと質疑されましたけど、社会資本整備の総合交付金を、これ、中野駅の西側の橋上駅舎整備に活用するに当たって、こうした中野駅の周辺地区においての総合交通戦略を策定する、これが条件になっている、だからこれをつくらなくちゃいけない。要するに、この交通戦略の策定の意味というか、位置付けというか、そこがもうひとつわからないんだけど。

 ちょっと時期の問題も、あまり、繰り返しになるけど、要するに、南北通路と西側の橋上駅の、言ってみれば時期的におくれるかもしれないと、しかしながら、整備をする上では社会資本整備の交付金をもらう、そのときにはこれがそろっていなくちゃいけない、でき上がっていなくちゃいけない、そういう理解でいいんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 委員からお話のありましたとおり、こちら、総合交通戦略というのを策定しますのが橋上駅舎の社会資本整備総合交付金が導入できる条件になっております。そういう橋上駅舎の整備のために総合交通戦略をつくるという側面もありますけれども、今、中野駅周辺でまちづくりが進んできた中で、それぞれ各計画、各指針に交通系の施策がそれぞれ書いてあるわけなんですけれども、こちらをきちんと、似たような計画といいますか、パッケージで交通、自転車なら自転車、自動車施策なら自動車の施策という形できちんと整理をした上で、各東京都、警視庁、運送事業者、バス事業者に共通の認識をつくった上で、それぞれの事業者さんたちの協力を得ながら、効率的に、確実に交通の問題の解決につなげていきたいと、そういう目的でございます。

長沢委員

 言ってみれば、中野駅の利用者がどんと増えていって──今も多いけど、さらに大きく増えていって、そういう意味では、この地域が、周辺の地区ということでエリアを決めて、点としてこれを策定していくとおっしゃられているような、いろいろあれが必要になってくるよということだと思うんですね。それはわかりました。それはそうなればそれだけのものに対応しなくちゃいけないなというのはそのとおりかと思うんだけど、ただ、片方で、別紙のところで「都市・地域総合交通戦略とは」って、国土交通省のこれがあるんだけど、これ、どこかの多分地方のイメージのあれなんだけど、今、中野区で計画としてやろうとしているのは、今おっしゃられたような形で、周辺のところでそれだけふえるからちゃんと交通の、つまりバス、公共の交通機関やタクシーであるとか、自家用車もどうする、あるいは荷さばきもどうしていくのか、また自転車とか歩行者とか、それはそうなるよね。それはわかる。でも、ここで言っているのは、要するに、今、国のほうで言っているような人口減少の中で、そういうものをここに引き合いに出しているのがちょっと違うんじゃないかなと、これが1点。

 もうまとめて聞いちゃうね。それと、実際に、ちょっと他の委員からもあったかもしれないけど、要するに、ユニバーサルデザインとか、あるいは中野駅からどこかに──中野駅、今だって普通に住宅地の方は利用しているわけだね、最寄りの駅だということでね。そういう方々が要するにバスをこれから使います。あるいは、今だって大変なんだけども、それに対して──要するに交通弱者というような、5月か何かに学習会もやりましたけども、そういった方たちが例えば病院、医療機関に行く、あるいはコミュニティ、いわゆる公共施設やそういう各々の活用しているところにもっと利便よく行く。バリアフリー、ユニバーサルの視点から、そういうことを活用する、そういったものをある意味では考えなくていいのかなと。

 つまり、今、このまちが、この中野駅の周辺自身がハードの面でも大きく変わる中で、ソフトも考えなくちゃいけない、ハードも一緒に考えなくちゃいけないというのはあると思うんだけども、それと同時に、やっぱり中野駅を利用する中で、中野駅を経由するとか、いろいろあるわけだ。もちろん中野だけじゃないよね。自分の自宅からドア・ツー・ドアみたいな形でやるという、そういう考えもあると思うけど、そういうのはこれとは別だけども、とは思うけど、位置付けとしては、そういうのはそういうのとして考えていかなくちゃいけないんじゃないのかなと。

 それも結局、言ってみれば、西側の橋上駅舎が交付金をもらえないというんだったら、やりたい側とすれば困るわね。だから、それとあわせて、やっぱり今、結構喫緊の課題だと思うんだけど、そういう交通弱者、いわゆる移動制約者、そういう人たちのそれは、そちらに聞く話じゃないかもしれないけど、そういうものがあって全体のネットワークみたいな──だって、前のときにそういうことを言っていたんだよね。あ、でも、限られているのか、場所が。多様な交通手段を支えるネットワークの形成というのは、まさに中野の周辺だけでそれが成り立つわけじゃないわけだから、中野から江古田に──さっき言っていたね。甲田委員も言っていた。北に行く、南に行く、あるいは、南から北に行く、中野を越えて。やっぱりそういう中で考えた上で、じゃあ、ここではどうなのかというのが、さっき言った、交付金だけの話じゃないよとおっしゃられた意味としてもなおのこと求められているんじゃないかと思うんだけど。教えてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 最初の御質問ですけれども、確かに別紙1の左側、こちら、総合交通戦略とはという御説明で国土交通省のホームページから持ってきたものですけれども、こちらの確かに図のイメージはちょっと中野の駅のイメージとは違っているところはあるかと思います。その点はちょっとわかりにくかったかなと思います。申しわけございません。

 総合交通戦略というのは、エリアの設定の仕方をここの地域の将来像を実現していくために必要な区域として設定をできるというような形になっておりまして、今回、このグランドデザインVer.3の策定エリアということで検討しております。ただ、全国的に見ますと、複数の自治体にまたがるような地域のレベルで策定をしているところもございますし、中心市街地で策定をしているところもございます。また、その地域の課題によっては、中野のように交通結節点を強化するというような視点のものから、もう少し自動車中心の社会で効率的なまちを実現していこうというところの設定もございますので、そこは地域の考え方によって違ってくるというところでございます。

 2点目の質問につきましては、ユニバーサルデザインの視点というのは当然踏まえていかなきゃいけないものでして、この総合交通戦略を策定する前提といいますか、そこにユニバーサルデザインの基本構想がございまして、そこでは区民の皆さんとまち歩きをしながら御意見をいただいたところがあります。そうしたところも当然踏まえながら、交通結節点として、駅前広場ですとか、ハードの位置付けをしていくところもございますけれども、そこの整備、実際の具体的な整備に当たっては、ユニバーサルデザインの基本構想で踏まえている御意見なんかも当然受けながら整備内容を考えていくということになります。

長沢委員

 やっぱり全体の中で交通のこれからの機能をどうしていくのって、交通戦略というならね、これは限られたエリアでって、説明のとおりだと思って、そこはそのとおりと思うんだけど、でも、逆に、じゃあ、向こうに聞くよ。全体の中で、だって、これ無関係じゃないはずだよね。この中でこういうのが先に──先にというか、言ってみれば全体の中というのが示されていないんだけど、これ、当然のことながら検討されていると思いますけど、要するに、全体でこれからユニバーサルデザインのそういうのをやっていきましょうという話の中で、先ほど私が言った視点としては、要するに交通弱者とか、中野駅だって当然使います。中野を越えての北と南、南から北、これもあります。こういう中で一エリアというか周辺になっている。無関係じゃないはず。その位置付けというか、その検討の状況というか、そこのところはどういうふうに整合性を捉えるのか。その辺のところをちょっと御答弁いただけますかね。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 今回、この計画については中野駅周辺ということでございますが、私のほうの所管で、いわゆる委員から御指摘のあった交通弱者の区内全域の移動手段の確保、それについては、今般の新しい中野をつくる10か年計画の第3次で示されてございまして、今後、今言った交通弱者、高齢者ですとか障害をお持ちの方、そういった方が区内全域に移動できる、もしくは地域内の移動ですね、日常での生活の移動環境、そういったことは、今後、そのための対策については具体的に検討、あと実証を行いながらより快適な移動環境の整備を進めるということで、今後、関係所管とも連携して実現に向けた具体的な方策を検討していくという考えを持っているところでございます。

森委員

 幾つか伺いたいんですが、今、長沢委員が触れられた別紙1の左のところ、地域総合交通戦略とはと書いてあるところの部分に私もやっぱり違和感があって、今の中野区の対象エリアだけじゃなくて中野区全体で見ても、今、中野区内で集約型都市構造の実現が不可欠な状況かというと、そうじゃないと思うんですね。国交省としては全国を見ているからこういう書き方になっているんだと思うんですね。先ほど副参事からちょっとわかりにくかったかなというような御答弁もありましたけれども、わかりやすいとかわかりにくいではなくて、こういう位置付けをされている戦略であることによって、中野区がこれをつくるときに本来中野区では必要ではないような戦略を盛り込まないといけない、こういったことが出てくるか出てこないかというところが大事なのかなと思うんです。その点、いかがでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 総合交通戦略として各自治体で定めているところを見ますと、内容としてはかなり様々でして、やっぱり各区、各市の実情に応じてつくっているというところでございます。ですので、一律これを戦略として定めなきゃいけないとかというところではありませんで、各地区の実情に応じてその項目を定めていくということでございます。

森委員

 まあ、国交省も中野でこれをやれというのが適切じゃないというのはわかってもらえるかなと思うんですけど、そこはちゃんと取り組んでいっていただきたいなと思います。

 もう1点ですね。第1回検討会の中で「荷捌きについて対策の検討が必要」という意見があったということで御報告いただいていますが、既に安全で快適に住み続けられる活力あるまちづくり(第2期)の中にこの荷さばき台数を減らすというのは指標として入っていたかと思うんですね。それから、そもそもの位置付けとして、橋上駅舎に社会資本整備総合交付金を使うに当たってこの戦略が必要だということなんですが、橋上駅舎整備というのは今申し上げた計画の事業内容の中にも入っているかと思うんですが、この第2期の安全で快適に住み続けられるまちづくりの総合計画とこっちの交通戦略というのはどういう関係になるんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 中野通りの荷さばきにつきましては、皆さん御存じのとおり、駅周辺の長期にわたる、これまでもずっと課題として認識をしてきたところかと思うんですけれども、それにつきまして、今ある既存の例えばグランドデザインであったり中野駅地区整備基本計画であったりについても荷さばきの解消を目指していくというところでは、記述は触れているところなんですけれども、この総合交通戦略の策定に当たっては、当然そこに委員として運送事業者であったり地元の商店街というところも参加していただいているので、そこできちんと議論した上で、どういう方向性なのかというところを共通に認識をした上で効果的な施策の方向性というのを示していきたいというふうに思っております。

 また、社会資本整備総合交付金の荷さばきの項目につきましては、例えば荷さばきに対する何か具体的なハードな整備をすることになったりですとか、そういったときに位置付けをして交付金を得ていくとか、そういったことです。

森委員

 ありがとうございます。

 最後、今後の予定なんですが、4月以降に交通戦略の策定とあります。3月に御報告いただいたときは平成28年度内という御答弁があったかと思うんです。そうすると若干遅れているのかななんていう気もするんですが、そこはいかがなんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 委員お話しのとおり、3月の委員会のときには平成28年度内というお話をさせていただいております。ここも、今、今後の予定というところで示しておりますけれども、実際検討している中でかなり急いで策定をしていくといいますか、そういった意見もありまして、ちょっと進め方については、どういうふうに委員の方々にきちんと資料を示して進めていくか、少し時間をかけたとしても十分に御議論いただきながら策定をしていきたいということでございます。

森委員

 多少時間をかけてでも議論していいものをつくっていくというのは、それは一つの判断だと思うんですよ。ただ、1回年度内に策定しますとお話しいただいている以上、それがちょっと変わってきているのであれば、突っ込みが入る前に御説明をいただきたいなということで、これは今後の対応ということで要望させていただきます。

石坂委員

 自転車利用の安全性・快適性というところが別紙2のところにありまして、右側のほうに通勤・通学の自転車駐輪場等のことも触れられておりますけれども、自転車で中野方面に来られる方というのが、もちろんそこから駅で電車に乗り替えたりバスに乗り替えてそこからどこかに行かれる方であれば、駅周辺でまとまった台数の駐輪場を確保するだけで何とかなると思うんですが、買い物等で利用される方が相当数いる状況の中で、1カ所1カ所料金を払ってとめて遠くの店まで歩いていってということが考えにくいところがあるかなと思います。店先にとめて、また次の店先という形で買い物をされる方が多いと思うんですけども、そうなると、例えば西新宿五丁目駅の周辺ですとか、あと、ここであればスマイルなかのの裏なんかにありますけども、自転車がラックにとめられて、そこで2時間まで無料で、2時間以上たつと自動でお金が課金されるようなものを置いていくであるとか、あるいは、そのエリア内に複数駐輪場を設けて、自動ではないのであれば、最初お金を払えばそのエリア内何カ所か、次のところもとめられるようにしていくとか、かなり工夫をしないと解消しないのかなと思います。特にこれだけ台数分の駐輪場を確保しましたからというだけでは終わっていけないと思うんですが、そのあたり、いかがお考えでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 自転車に関しましては、先ほど甲田委員からも御意見いただきまして、今回、1回目の検討会の中で、中野通りというのもなかなか拡幅も難しいだろうから、道路幅員にも限りがありますので、ルールが必要ではないかということで御意見をいただいております。

 区の方向性としましては、今、中野駅地区整備基本計画に書いてございますけれども、駅の周辺には自転車を乗り入れず、周囲に駐輪場を整備して、フリンジ部に駐輪場を配置して、中心部は歩いていただこうというような形で計画を進めているところでございます。そうしたところをきちんとこの総合交通戦略の中にも位置付けをしていきたいというふうに考えております。

 買い物の自転車の利用の件とかは、ちょっと利用形態の話なので、もし補足があればお願いします。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 買い物の利用者の自転車利用につきましては、基本的にスーパーですとか多く人が集まるところにつきましては、附置義務ということで、各店舗に駐輪施設を義務付けしてございますが、その義務付けする以前の建物ですとか、そういったところには附置義務がきいてございませんので、そういった課題ですとか、あと、短時間の利用の方ですね、今、委員の御指摘、そういった利用客の駐輪場のスペースをどうするかということにつきましては、現在課題というふうに認識してございまして、今後どうするか、それを検討していきたいというふうに考えてございます。

内野委員

 この検討会の委員の中で、先ほど来から話題になっております社会資本整備総合交付金というのを中野駅西口の橋上駅舎を整備するに当たってこういう計画を立てなければいけないんだというのは、そういう情報はされているんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 総合交通戦略の戦略の中身を検討していきたいというところで、戦略としてこの別紙1のような目的でつくっていきたいというような理念を示しておりまして、交付金についての説明は現在のところしておりません。

内野委員

 それを議会ではするけれども、この当事者たちはそれを知らないで検討する理由は何でしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 特に明確にそれを説明しなかった理由というのはございませんので、必要に応じて、今後必要であれば御説明をしてまいりたいと思っております。

内野委員

 ちょっと当事者の1人から、突然こういうのをやるようになったんだけれども、何かどういうふうに意見を言っていったらいいのかわからないというお話があったので、策定に当たっては動機があるでしょうし、最終的には目的や目標というのがあると思うので、それを示さないと、やはりこれだけの当事者が集まって、頭を突き合わせて会議をやっても時間の無駄、若しくは、本当の目的がわからないまま真意を伝え切れないで終わってしまったら、当事者の人たちは非常に大変な思いをした割には結局いい結果が出なかったということになりかねないので、まずその辺のところは御説明しておいたほうがいいと思います。これは要望です。

 それから、この委員の中身なんですけれども、これ、交通戦略なので、国交省の示された中には恐らく鉄道事業者というのも入れなさいという話なのかもしれませんけれども、これを見る限りでは、やっぱり歩行者や自動車、それからバス、タクシーや運送事業者ということになると思うんですが、何でJRさんが入っているんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 鉄道事業者としまして、JR東日本の東京支社さんに御参加をいただいております。こちらにつきましては、中野駅周辺の総合的な交通の戦略を考えるというところで、中野駅の管理者ということで、南北の既存の駅前広場のこともございますし、そういった視点で御出席をいただいているということでございます。

 それから、すみません、先ほどの御質問、御要望というお話だったんですけれども、確かに国庫補助金を橋上駅舎に導入するというのは目的の一つではございますけれども、それが真意ということではなくて、この交通のまちづくりに対する法律的に施策を実現していくというところが目的でございますので、そこのところは御理解をお願いします。

内野委員

 恐らく一番交通の渋滞の激しい、もしくは危険度の高いのは中野駅周辺であることは間違いないと思うんですけれども、そういう全体的な話でこういう戦略を、目的の一つであっても全体の状況の中でこういう中野区としての戦略をつくるという意味であれば、中野駅周辺に限らずに、例えば南のほうにも渋滞や危険な状態の道路というのはたくさんあるので、そっちまで今後いずれ広げていくような予定はあるでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 今、委員御指摘の中野区全体の交通に関することですが、例えば国交省が示したこの図、これは割と比較的地方都市なんかを想定していまして、行政エリアと、それから日常の生活圏域が比較的一致をしているんですね。ところが、23区の場合には、確かに各区がありますが、恐らく人々の行動範囲がなかなかその一つのところで完結するというのは難しいと思うんです。そういった意味では、今後どうしていくかというのは少し考えどころですが、いずれにしても、都市計画マスタープランの中でも若干こういった交通環境に触れられております。ですから、今後、中野駅周辺のこういった総合交通戦略のできばえを見ながら、中野区内全体についてもいずれ考えていきたいというふうに考えております。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですね。質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、4番、西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会の開催結果についての報告を求めます。

山本都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 それでは、西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会の開催結果について御報告させていただきます(資料5)。

 西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟は、西武新宿線の踏切渋滞の解消を目指し、8月23日、野方の区民ホールにて決起大会を開催いたしました。

 決起大会には、区民や区議会の皆様、区など計20の団体から約250名が参加した他、国会議員、都議会議員、東京都、西武鉄道株式会社、隣接自治体などが来賓として出席いただきました。

 御参加いただきました御来賓の方々につきましては、1枚めくっていただきまして、別添1につけてございます。後ほどお読みいただければと存じます。

 表面に引き続き戻らせてもらいます。

 1番、期成同盟決起大会の主な内容でございますけれども、一つ、主催者及び来賓の紹介と挨拶、二つ、大会趣旨説明、三つ、連続立体交差事業やまちづくりに関する報告、四つ、大会決議文を全会一致で採択でございます。

 大会決議文については、最後のページ、別添2につけてございますので、一度御覧いただけますでしょうか。

 最後のページ、別添2でございますけれども、途中の文章は省略させていただきまして、最後の決議の三つをご紹介させていただければと思います。

 一番下のところに三つ決議内容がございます。まず一つ目、「西武新宿線(中井~野方駅間)の連続立体交差事業の着実な推進を図ること」。一つ、「西武新宿線(野方~井荻駅間)の連続立体交差事業の早期実現を図ること」。一つ、「連続立体交差事業及び沿線まちづくり事業に関し、将来に亘り、安定した財源を確保し、事業に必要な国費を確保すること」。こういった形で8月23日に全会一致で決議させていただきました。

 表に戻らせていただきます。

 今後でございますけれども、関係機関への要請活動を予定してございます。今申し上げました決起大会の決議事項につきまして、国土交通省、財務省、東京都、西武鉄道株式会社へ要請活動を実施する予定となってございます。なお、日程については調整中でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に質疑はございませんか。よろしいですか。

石坂委員

 今の報告の下の(参考)のところに、決起大会について、参加者アンケートで、昨年度62%が「とても良かった」「良かった」と回答していたのがことし70%ぐらいに上がったということなんですけども、何か御担当のほうで工夫されたこととかがあるようでしたら教えていただければと思うんですが、いかがでしょうか。

山本都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 昨年開催したところ、来場者の方にアンケートでいただいたのは、例えばちょっとそれぞれの挨拶が長いんじゃないかとか、例えばですけど、例えば、もしくは踏切のことのみならずまちづくりのことも詳しく聞きたい、そういったお話がございました。なので、今年につきましては、例えばお一人方々の挨拶の時間を短くさせていただいたりとか、若しくは中野区のほうから沿線のまちづくり全体を詳しく紹介させてもらう、そういった取り組みが一定の御評価をいただいたのかなというふうに認識してございます。

石坂委員

 沿線のまちづくりとかについても話を加えたとかってありますので、今後もいろんな形で工夫をしていって、この数字がさらに上がるようにしていただければと思います。これは要望で結構です。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、5番、その他で何か報告はございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時42分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時42分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、次回は第4回定例会中の委員会とし、急な案件が生じた場合は正副委員長から連絡させていただくということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日の予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ないですか。以上で本日の区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後4時43分)