平成28年10月06日中野区議会子ども文教委員会(第3回定例会)
平成28年10月06日中野区議会子ども文教委員会(第3回定例会)の会議録

中野区議会子ども文教委員会〔平成28年10月6日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 平成28年10月6日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時35分

 

○出席委員(8名)

 森 たかゆき委員長

 広川 まさのり副委員長

 日野 たかし委員

 北原 ともあき委員

 小宮山 たかし委員

 いさ 哲郎委員

 高橋 ちあき委員

 久保 りか委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 田辺 裕子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 横山 俊

 子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当) 辻本 将紀

 子ども教育部副参事(子育て支援担当)、教育委員会事務局副参事(特別支援教育等連携担当) 平田 祐子

 子ども家庭支援センター所長、教育委員会事務局副参事(教育相談連携担当) 神谷 万美

 子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)、教育委員会事務局副参事(就学前教育連携担当) 小山 真実

 子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)、教育委員会事務局副参事(幼児施策調整担当) 荒井 弘巳

 子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当) 浅野 昭

 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 板垣 淑子

 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 石崎 公一

 教育委員会事務局指導室長 杉山 勇

 

○事務局職員

 書記 大野 貴子

 書記 香月 俊介

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 子ども総合相談窓口の改善について(子育て支援担当、保育園・幼稚園担当)

 2 子ども・子育て支援施策の今後の展開について(子育て支援担当)

 3 今後の区立保育園(指定管理者園を含む)の民営化及び私立保育園の建替え支援について(幼児施策整備担当)

 4 第三中学校・第十中学校統合新校、(仮称)総合子どもセンター・図書館等複合施設整備基本構想・基本計画の策定について(子ども教育施設担当)

 5 平成28年度中野区学力にかかわる調査の結果について(指導室長)

 6 平成28年度いじめの対応状況について(指導室長)

 7 オリンピック・パラリンピック教育の取組について(指導室長)

 8 その他

 (1)児童虐待防止推進月間について(子ども家庭支援センター)

(2)中野2丁目保育室の継続について(保育園・幼稚園担当)

(3)中野区軽井沢少年自然の家の休館について(学校教育担当)

 

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入ります。

 きのうに引き続き所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、子ども総合相談窓口の改善についての報告を求めます。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 それでは、子ども総合相談窓口の改善について御報告させていただきます。

 お手元の資料(資料2)をごらんください。

 中野区では平成16年4月から区役所の3階に子どもに関するワンストップ相談・手続を行う総合相談窓口を開設いたしまして、区民からの御相談等に対応しております。今回、それらの手続のうち、児童手当や母子手帳など定型大量業務につきまして、窓口及び事務処理委託を行いまして、事務処理効率の向上を図ることといたしました。

 具体的な委託業務につきましては、1番、窓口受付業務の委託の(1)委託内容のとおりとなってございます。

 委託の開始日でございますが、ことしの10月1日。ただし、保育園入園につきましては平成29年1月1日からの委託となります。

 委託先でございますが、株式会社パソナでございます。

 続きまして、2番、子育てコンシェルジュの導入でございます。

 ひとり親の児童扶養手当ですとか、医療助成、また子どものショートステイなどは、背景の聞き取りや状況判断などがございまして定型業務には当てはまらないため、委託外として、引き続き職員が子育てコンシェルジュとして御相談を承ってまいります。

 コンシェルジュの役割といたしましては、窓口にいらしたお客様のお話を丁寧に伺い、その背景や隠れたニーズなども的確に把握することで必要なサービスを組み立てて御提案し、お客様にとって適切なサービスを迅速かつ漏れなく御提供する役割を担います。

 恐れ入ります、お手元に配付の資料の別紙をごらんいただきたいと思います。

 あわせてごらんいただきたいんですが、子育てコンシェルジュとして具体的な業務といたしましては2種類ございます。

 一つ目は、窓口にいらしたお客様の御要件を素早く的確にお聞きし、適切な窓口に御案内するコンシェルジュでございます。別紙につきましては、要件が二つあるお客様の図がございますが、まず上の図です。窓口では言い出しにくいけれど、実は離婚を考えているというお客様がいらした場合、コンシェルジュが御要件を的確にお聞き取りいたしまして、お客様を右にございます子育てコンシェルジュのカウンターのほうに御案内いたします。また、左下、赤ちゃんができたというお客様がいらした場合です。コンシェルジュがやはり御要件をお聞きいたしまして、妊娠届ですとか母子手帳の御要件だということになりますと、右下、委託事業者のほうに御案内いたします。

 上段中ほどの子育てコンシェルジュでは、お客様の御要件を丁寧に伺いまして、その隠れた背景、それから状況なども酌み取りまして、いろいろなサービスの御提案を行ってまいります。また、虐待ですとか、あとひとり親の就労、それから保育園入園の際の管外保育ですね、そういったものがあった場合は、専門的な相談となりますので、図の一番右端にございます専門的な相談を対応するケースワーカーですとか相談員等とコーディネートしていくことになります。

 御説明につきましては以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

日野委員

 まず、窓口受付業務の委託のところについて伺います。委託の開始日が10月1日からとなっていて、保育園入園については1月1日からとなっているんですけど、これは保育園入園の申し込みが殺到するときには人をふやすということですか。それとも、そもそも保育園入園の窓口自体がずれるという、おくれるということになるんですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 まず、保育園の入園につきましては、ピークが10月から12月になってございます。今回の窓口委託につきましては、初年度はピークを避けて委託をするということになってございますので、保育園につきましては1月1日からというふうに期間をずらしてございます。

日野委員

 すみません、この委託の人数といいますか、何人窓口に委託の方が入るということになるんでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 委託自体は、請負委託になりますので、人数の指定は区からはしてございません。事業者のほうから提出された予定表によりますと、10月につきましては事務処理を含めて17名の方が担当するということになってございます。

日野委員

 あと、子育てコンシェルジュのほうについてちょっと伺いたいんですけども、まず、これは窓口に来られた方は必ずこの子育てコンシェルジュを通ると、そこからそれぞれのところに御案内するということでよろしいんですよね。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 はい、委員御指摘のとおり、まず最初に応対に当たりますのは職員の子育てコンシェルジュでございます。

日野委員

 その中で、委託事業者のほうで受けられるものはそちらで、また、ちょっと複雑な内容といいますか、しっかりと専門の方も含めての相談という場合は、子育てコンシェルジュの方も一緒に相談に入っていくということだと思うんですけども、この子育てコンシェルジュの方は何名配置になるんでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 ことしは、年度途中ということもございまして、児童手当と、それから医療助成の担当の職員がまず窓口の相談担当として13名で対応してございます。

高橋委員

 総合窓口のコンシェルジュを対応してくださるということは大変ありがたいことだと思うんですけれども、これは、10月1日というと、もう今月、始まっちゃっているわけですよね。これ、委託先がこちらに決まりましたときょう報告されましたけれども、以前の委員会にまずこういうことを始めます、こういうところにこういう業務を委託したいと考えています、そして、決定しましたら何々の定例会または委員会において御報告いたしますというのが何か今までの流れのような気がするんですけど、そういうことはなかったように感じているんですけど、どうだったんですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 申しわけございません。今回の御報告がこの業務に関しましては初めての御報告になります。御報告が遅くなりましたこと、おわび申し上げます。

高橋委員

 まず、別に責めているわけじゃないんですよ、報告をするときに一言言っていただきたかったなというのが私の希望であります。じゃないと、いつの間にこんなの決まっちゃったのと。やってくれるのはありがたいんだけど、じゃあ、この委託先のパソナさんてどういう業者さんなのとかって心配になるじゃないですか。だから、やっぱり通常の委員会の段取りを追って、そして、こういうふうに10月1日から始めるんですというのは、10月前に委員会があったんだから、そのときに決定していなくてもですよ、そういう報告はしかるべき、あって当然だと思っておりますので、これは以後気をつけていただきたいと思います。

 それから、コンシェルジュさんが職員さんが対応されるということで、すごく大変、知識豊富になっていかなくちゃいけないと思うんだけれども、窓口へ行っていろいろ相談します、そして、こちらに行ってください、あちらに行ってくださいという、そこの総合窓口ではできるかもしれませんけれども、じゃあ、すこやかも同じような考え方で今後進めていくのか、すこやかはすこやかで単独でやっているから関係ないんですという、そういうあれですか。どういうふうに考えているんですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 すこやかのほうでも子どもに関する各種相談を承っておりますので、今後、すこやかのあり方等もよく、検討の中で窓口のあり方を協議してまいりたいと思います。

高橋委員

 やっぱり区民の皆さんはここが便利──便利と言ったらあれだけど、区役所の中のこの総合窓口が、相談窓口がより一層便利になってくると、みんなこっちへ多分来ちゃうと思うんですよ。それで、ここで相談して、どうしてもすこやかに行ってもらわないと困るかななんていうことはあり得ないと思うわけ。ここで全てがもうトータル的に相談されて、それで、最終的にということもないと私は思っちゃうわけね。だから、やっぱりお互いに連携をし合っているんでしょうけれども、総合窓口、集中することは今後もこれは決定的なことだと思うんだけど、すこやかさんにも、ここの窓口が利用勝手がいいですけれども、こちらでもやっているんですよということも、すこやかもやっぱりPRしていかなくちゃいけないと私は思っているの。だから、そこの点は、うちの委員会でこういうことを言われましたということでお伝えしていただきたいと思います。そして、あちらでもこういうコンシェルジュをやっぱり入れていただいて、どこへ行ってもですよ、役所だけじゃなくてどこへ行ってもできるんですよという体制を構築していくように努力していただきたいと思いますけど、いかがですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 高橋委員御指摘のとおり、区の窓口におきましては、お客様のニーズを的確に酌み取るということについてはどこでも同じと考えております。今後、窓口のあり方を含めて検討してまいりたいと思っております。

いさ委員

 この委託事業者のところで受付業務をやる、この当初の人員が17名だというふうにお聞きしましたけど、今、現状は区の職員の皆さんは何名体制でやられているんでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 現在、医療、手当の職員、合わせまして定数13名でございます。

いさ委員

 わかりました。

 ここにかかる費用というのが予算説明書のほうに6,379万1,000円というふうに計上されています。この金額の算定の、積算の根拠といいますか、ちょっと教えてください。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 こちらにつきましては、窓口業務委託のほかに、内部の事務処理委託、電話対応等も委託してございます。こちらのほうで業務量を示しまして、それに対して出てきた見積もりの金額でございます。

いさ委員

 単純に人工ということでいいですよね。これ自身は、コンシェルジュがそこに立つという流れになるので、サービスはそこで向上するというふうに、いいかなというふうに思うんですけれども、一方、定型業務とはいえ、相談の中身がこういう生活にかかわることですから、ここに来てコンシェルジュに相談していなかったことがまた言いたくなっちゃったりとかって出てくるんじゃないかと思うんです。そういうときっていうのはどんな対応になりますか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 担当がわかっておりましたら、直接担当のほうにお問い合わせいただきますし、改めてコンシェルジュのほうにお問い合わせいただくこともできます。

いさ委員

 というようなことはあるかなと思うんですけれども、何となく効率一辺倒にならないように、ぜひサービスが低下しないようにということはぜひ要望しておきたいと思います。

久保委員

 子育てコンシェルジュは我が会派からもたびたび要望していたところでしたので、今年度予算に入り、ちょっと報告がいろいろなかったりということはあったにせよ、スタートしたんだなというふうに認識をしております。

 それで、今回の──今回といいますか、予算総括のときにもちょっとお伺いをしたんですけれども、ひとり親家庭に対する窓口での相談という点で、やはりワンストップでの窓口が望ましいのではないかということを言わせていただきました。どうしても2階の生活援護との連携等々もあるかと思いますけれども、そのときに当時の担当副参事は、ひとり親家庭への相談支援については、母子・父子自立支援員が対応し、離婚などさまざまな困り事につきまして丁寧にお話を伺い、必要なサービスや支援に結びつける対応を行っているという御回答でございました。今回、さらに充実したような形になってくるのかなというふうに思っているんですが、その点については何か変化はありますでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 さきの答弁と同じでございますが、今回、職員の子育てコンシェルジュを窓口に配置したことによりまして、必要なことの聞き取りにつきましては、この子育てコンシェルジュが事前に聞き取っておりまして、そちらを専門担当のほうに必要な事項を漏らさず引き継ぐということもございます。

久保委員

 ということは、ここに、図に「専門的な相談」というふうにありますが、これが母子・父子自立支援員がここには該当するということかと思うんですが、具体的にはこの専門的な相談員については、ほかにはどういった相談員というふうに名称としてはなっているんでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 今想定しておりますのは、例えば虐待対応などを行います子ども家庭支援センターのケースワーカー、それから管外保育ですとか、特別な配慮を要するお子さんの入園相談に当たります入園相談のケースワーカー等です。

久保委員

 ありがとうございます。そういったところが、的確に相談したいことを相談したい人にきちっと促していただける仕組みを今回つくられたということですね。

 先ほどから人数のことが言われておりまして、正直言って、議会棟との接続をされているところが非常に狭くて、17名の委託の体制と、そして職員を減らすということではなくて、より専門的に手厚くということで、今までの方たちがそれぞれの本当に的確な場所に配置をされるということで、人数が減るわけではないわけですね。ということは、非常にスタッフもふえてきます。カウンターもふやさなきゃいけないんだと思います。

 先ほど日野委員が、じゃあ、何で保育のほうはまだ委託業務がふえないのというようなお話があって、ピーク時を避けて委託ということだったと思うんですが、今年度はそうかもしれないですけれども、やはり委託をするんだったら、一番大変なのはこの保育のピーク時というのがありますよね。そういうときでもほかの相談も来るわけですよね。きめ細かな相談もカウンターで受けている、なおかつ保育のほうも大変ふえてくる、そういったときにやっぱりちょっと場所が手狭なのかなというふうに思うわけですね。機能的に充実をするということもなんですけれども、スペースの確保ですとか、そういったことも非常に重要な課題かなというふうに思っているんですが、その点はいかがお考えですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 久保委員御指摘のとおり、場所につきましては、いらっしゃるお客様がベビーカー等をお持ちになってくるということもありまして、一定程度のスペースが必要になってまいります。来年度に向けては、庁舎管理担当とも現在相談しているところでございまして、適切な対応を図ってまいりたいと考えております。

久保委員

 ぜひそういったことも考えていくことが、せっかくこの総合相談窓口ということで設けられるわけですから、やっぱりきめ細やかな配慮が必要かなと思います。

 せんだって、まだこの相談窓口が整備をされる前でしたけれども、相談者の方と一緒にカウンターで話を聞かせていただくことがあったんですけれども、やはりすいているときはいいんですが、混雑をしているときにプライバシーに配慮しなければいけないような問題というのもあるかと思うんですね。そういったときにも、やはり個別の相談も受けられるような体制というのがカウンター以外にも必要ではないかなと思うんですが、その点はどのように対応されますか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 1部屋ではございますが、子ども家庭支援センターが管理しております相談室が当分野の中にございまして、プライバシーに配慮するような場合はそちらの活用も考えてございます。

久保委員

 そういったこともうまくこのコンシェルジュから促していただくということ、重要かと思います。

 また、この間、一般質問の中でも質問させていただきましたけれども、妊娠・出産といっても望まれる妊娠・出産だけとは限らずに、やはりなかなか相談をしたくてもしづらいような、先ほどの離婚のケースもそうかもしれませんが、そういったときに自分が該当する窓口がないというような御相談もあるかと思いますが、そういったところにも、ここに来ればそういった必ずしも喜ばしい相談ではないこともお受けできるというような、そういう認識でよろしいんでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 例えば二十未満の妊娠のようなハイリスクと考えられる方についても、職員の子育てコンシェルジュが適切に、丁寧にお話を伺いまして、いろいろなお悩みについて的確に対応してまいりたいと考えております。

久保委員

 先ほど高橋委員も御心配をされていましたけれども、私もすこやか福祉センターの窓口とのあり方というのが非常に気になるところです。今まですこやか福祉センターのほうも大分形を変えてきて、地子センがあったのがなくなったりとか、いろいろ変わってきていますね、この数年の間に。その中で、やはりこれはどちらなのって、これ、いらっしゃる区民の方たちにとってはどこが担当とかって関係ないわけですよね。窓口に来たときには、やっぱりそこで本当に受けとめるということがすごく重要だと思います。やっぱり同じような機能をすこやか福祉センターにも充実をさせることと、すこやか福祉センターに相談に来た方がいらっしゃったときに、いや、これはこちらじゃなくて役所の窓口に子どもの総合相談窓口ができたので行ってくださいみたいなことになってしまいますと、本当に区役所に遠い方もいらっしゃって、それで地の利のいいすこやかに行かれているのに、やっぱり期待を裏切るという形になってしまうと思うんですが、そういったときの対応というのはどうなさいますか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 現在もすこやかとは適宜連携をとっているところではございますが、今後、御指摘のとおり、すこやかとの役割の重なっているところもまだございますので、窓口のあり方については早急に検討してまいりたいと考えております。

久保委員

 ぜひお願いいたします。特に私がお伺いをするのは、今、母子健康手帳のほうの交付もできているというところもあるかと思いますけれども、さまざま子育ての相談と、障害をお持ちの御家族の方たちですね、その辺のところがどちらに相談に行くべきなのか。もちろん1階の障害の窓口に直接行かれる場合もあるかと思いますけれども、発達障害の方ですとか、せんだって私がお話を伺った方は、お父様の発達障害で相談に行きたい。小さなお子さんが御家族でいらっしゃるということになりますと、すこやかの中でも担当がかわったりということがあります。そうしたときに、あちらだ、こちらだということではなくて、互いにやはり情報共有をしていくということが非常に重要なことだと思いますので、そこは十分認識していただいていると思いますので、お願いいたします。

 あと、委託事業者のことでございますけれども、パソナさんはこういった窓口業務は多く受けられていて、中野区の中でもほかの委託を受けられているかと思います。やはり心配をされる方は、どなたが委託事業者で、どなたが職員かということがわからないわけです。そういう中で、やはり個人情報に関する管理の問題ですとか、そういったことというのは非常に重要になりますし、昨日も障害のある方に対しての対応というようなこともございました。ここも職員だからとか委託事業者だからというところではなくて、やはり区民の方たちにしてみれば同じように受けとめられてしまうかと思いますので、そこのところもきちっとルール決めといいますか、しておくべきかと思いますが、その点はいかがでしょう。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 やはり区の窓口は個人情報を扱うことが多くあるということもございますので、委託事業者に関しましても、個人情報の守秘義務ですとか、それから個人情報の扱いに関する研修等を課してございます。また、委託事業者の管理監督責任も区にあるということもございまして、必要な対応は適宜とってまいりたいと考えております。

いさ委員

 すみません、ちょっと聞き漏らしました。この先ほどの予算6,380万余なんですけど、この金額というのはパソナ側から出てきたというお話だったと思うんですけれども。つまり、今13人のところを17人ならできますよという提示があったということでいいんですよね。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 いえ、予算の段階は複数事業者から見積もりをとっておりまして、その見積もりに基づいて平成28年度の予算は編成してございます。中にはパソナの見積もりももちろんございますが、必ずしもパソナから提示された金額ということではございません。

いさ委員

 金額についてはわかりました。ただ、その算定根拠となっているこの人工の部分ですね。今13名でやっているところが17名ならやれますよというのは、判断はパソナ側だったということですよね。それでいいですよね。ちょっとお聞きします。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 繰り返しの御答弁になりますけれども、人数の指定は区からはしてございません。区では業務量をお示ししているだけですので、人数につきましては各事業者で判断しています。

いさ委員

 ということなんですけれども、そこ自身がパソナ側に任せ切りでいいのかなというちょっとだけ心配があって今お聞きしたんです。現場にはそこの仕事を統括管理される職員の方もいらっしゃるんですよね。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 まず、請負委託ですので、区の職員でやはりその委託管理をする担当の職員はおります。また、パソナ側にも区との窓口となる現場の責任者はおります。

いさ委員

 これ、先ほどからピーク時みたいなお話が出ていると思いますけど、そういうときにはどうなるんでしょうか。この人数のままいくんでしょうか、ピーク時については。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 繰り返しで申しわけございません。区では業務量をお示ししていますので、ピークの人数については委託事業者側で必要な人数を算定してくることになります。

いさ委員

 というところも、そこがそこまで任せ切りでいいのかなという不安がやっぱりちょっと拭えない感じがあって何回かお聞きしているんです。というのは、現場のところで見ていて、その方々が単純にさぼるようなお話で聞いているわけじゃないんです。業務がそれで足りるとパソナ側の管理者が言っていて、しかしながら、現場はそうでもなさそうだみたいな判断みたいなのも出てくるんじゃないかと思いますし、この時期から繁忙ですよとこちらから言っていても、実はそれが時期がずれてもっと早かったりする。なれていない皆さんがあたふたしちゃうなんていうこともあったりするんじゃないかと思って、そのあたりについてどうなのかなと改めてお聞きしたいんですけど。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 日々の現場につきましては、当然窓口がお客様を極端にお待たせしてしまうということがありますとお客様に迷惑をかけてしまうということもございますので、そこにつきましては区のほうから適切な対応を求めるということになります。

小宮山委員

 最初は一般的、定型的な手続だと思って話を聞いていたら、だんだん複雑な話になってきたと、そういったケースは途中で子育てコンシェルジュに切りかわるんだと思いますけれども、その場合、2人で対応するのか、1人で対応するのか、教えてください。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 委託外の業務ということになりましたら、職員のほうで対応して、委託は同席しません。

小宮山委員

 例えばですけど、保育園に入るに当たってフリーランスの仕事をしているけれども、自分のフリーランスの働き方が週何時間労働に該当するかどうかとか、そういった微妙な判断が求められるケースがあると思うんです。委託事業者から子育てコンシェルジュにスイッチをするそうなんですけれども、場合によっては2人で対応したほうがOJT(On the Job Training)になって、委託事業者のスキルも上がっていくという可能性もあるのかなと思いますけど、いかがでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 今回の委託事業につきましては、請負委託ですので、混在はできないということになってございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続いて、2番、子ども・子育て支援施策の今後の展開についての報告を求めます。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 それでは、子ども・子育て支援施策の今後の展開についてということで御報告させていただきます。

 本報告は、第2回定例会で御報告いたしました子ども・子育て施策の今後の展開に関する基本的な考え方に基づきまして、さらに施策を具体化させ、御報告するものでございます。

 なお、この御報告につきましては、厚生委員会でも同様の御報告をさせていただいております。

 また、この報告についてでございますが、項番1から項番3、小学生の放課後対応から子どもの育成団体の支援までにつきましては、地域支えあい推進室の所管でございます。当委員会の所管外になりますので、当委員会の所管といたしましては、項番4、中高生等への社会体験機会の提供、項番5のU18プラザ廃止後の施設等の活用ですので、よろしくお願いいたします。

 それでは、お手元の資料(資料3)をごらんいただきたいと思います。

 まず、1の小学生の放課後対応でございます。

 小学生が多様な体験や活動の場として、全小学校にキッズ・プラザと学童クラブを設置いたしまして、一体型の運営を行うこととしてございます。

 恐れ入ります。資料1をごらんいただきたいと思います。キッズ・プラザ整備の概要でございます。

 校舎の改築に伴い整備するキッズ・プラザでは、乳幼児親子ひろば事業を実施することを考えてございます。施設の整備に当たりましては、教育活動に支障が出ないよう配慮するとともに、小学生や乳幼児親子が使いやすい施設となるよう工夫してまいります。

 キッズ・プラザにつきましては1日当たりの利用人数を150人、それから民設民営学童クラブにつきましては1日の利用定員を60人と想定してございます。乳幼児につきましては、0歳から5歳までの乳幼児親子が利用するスペースとして確保してまいります。

 キッズ・プラザの整備スケジュールにつきましては、3のとおりですので、お読み取りいただきたいと思います。

 恐れ入ります。報告資料のほうにお戻りいただきたいと思います。

 民間学童クラブの整備につきましては、区立の学童クラブの定員を超える人数への対応を優先して行ってまいります。

 統合新校への開設や既存校への整備につきまして、下記スケジュールにより進めていくことを考えております。

 優先して整備する民間学童クラブのスケジュールでございます。第2ステップとしましては白桜小学校区、江古田小学校区、第3ステップではみなみの小学校・南台小学校区、美鳩小学校区、桃園小・向台小統合新校区、第4ステップでは新井小・上高田小の統合新校区、平和の森小学校区となってございます。

 続きまして、項番2、子育てひろば事業の展開でございます。

 恐れ入ります。別紙2をごらんください。

 乳幼児親子が交流する場としての子育てひろば事業につきましては、国が示す地域子育て支援拠点事業の一般型として、団体や法人に委託して実施することを考えております。

 子育てひろば事業の内容でございますが、国の要件によりまして、週5日以上、1日5時間以上の開設としたいと考えております。事業の内容としましては、親子の交流の場、子育て相談や子育て講座、地域の子育て情報の提供などを行ってまいります。実施場所といたしましては、2番の(3)にございますように、すこやか4カ所のほか、キッズ・プラザ、民設民営の学童クラブ、その他公共施設などを想定しております。

 展開のスケジュールにつきましては、項番の3にお示ししておりますので、お読み取りください。

 また、実施場所でございますが、現在の子ども・子育て支援事業計画におきましては20カ所と記載してございますが、今般、24カ所に拡大して整備することを考えているところでございます。

 別紙2の裏面をごらんください。

 4番、その他関連事業でございます。まちなかサロンと民間の運営しております乳幼児親子の居場所につきましては、区民に対して情報提供を行うとともに、助成等につきましても支援の検討を行った上で拡充を図ってまいりたいと考えております。

 それでは、資料にお戻りください。

 資料の裏面、3番、子どもの育成団体の支援でございます。

 すこやか福祉センターでは、青少年地区委員会、子ども会などとの連携を強めるとともに、これらの活動への助成を拡充いたしまして、新たな活動の担い手の育成を図ってまいります。

 また、活動の場として区民活動センターなどを提供し、福祉職や医療職などによる職員のチームを編成しまして人的支援を行ってまいります。

 それでは、項番4、中高生等への社会体験機会の提供でございます。

 中高生の社会参加や意見表明の機会としましては、現在もハイティーン会議などの事業を行っておりますが、さらに全区的な取り組みに関する支援を拡充してまいりたいと考えております。

 まず、地域で活動する団体に対する助成の拡充でございます。スポーツやダンス、芸術活動など中高生を含む青少年の全区的な活動を行っている団体に対しまして、場所の利用料などを含む活動の助成をしてまいります。

 また、中高生がみずからさまざまな興味に基づいて自主的にグループ等で行う活動に対する助成を新たに創設したいと考えております。

 さらに、こうした地域で活動する団体からの企画提案を募りまして、中高生の幅広い参加体験の機会を新たに創設してまいりたいと考えております。

 最後に、5、U18プラザ廃止後の施設等の活用についてでございます。

 U18プラザ廃止後の施設活用につきましては、子育て支援施設としての利用をはじめとしまして、将来の行政需要を踏まえて活用等を検討してまいりたいと考えております。

 御報告につきましては以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

高橋委員

 報告ありがとうございます。ただし、この今後の展開の中で私たちが関係するのが4と5ということでしょう。報告をもらったって質問できないわけだよね。だから、再三言っているんですけど、質問できるようにしてほしいので、組織、またはこの連携の中において検討していってもらいたいと思います、29年度に向けて。じゃないと、せっかくこうやって紙ベースでもらっても、聞けるのは、はい、所管の4と5しかないんですよとなったら、ちっとも、聞いていて、あ、こういうことやるんだ、ああいうことやるんだといって疑問に思ったことも聞けないわけですよ、ここでは。それで、せっかくこうやってやるのになと思いながらも不満で終わっちゃうというのはすごくよくないことだと思うので、これは本当に検討していってもらいたいと思います。

 関連しているんだもの、キッズ・プラザだって、学童クラブだって、学校の統合とか学校に置かれる施設なわけでしょう。幼児に関することだって学校を使うかもしれない、キッズ・プラザを使うかもしれないわけでしょう。そうすると、学校は学校、ここなんですけど、その先が聞けないようになっちゃうと、やっぱりちっとも連携しているようで連携していないじゃないというふうに思われてしまうことが多分にあると思いますので、そこのところはよろしくお願いします。

 その中で、この4番の中高生の社会体験なんですけれども、ここで読んでいると、「地域で活動する団体に対する助成を拡充」、これはよくわかります。ありがたいことだなと思うんだけど、「中高生自身による活動に対する新たな助成制度」、これはいかがなものなんだろうかな、どんなものを考えているのかなと思うんですけど、どういうものなんですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 中学生、高校生になりますと、自分たちで興味に基づいてグループをつくって、例えばバンド活動ですとか、ダンスグループですとか、ほかにもいろいろな活動をする機会がふえてまいります。そういった中で、中高生が自分たちが興味に基づいた活動を行うところに助成をしてまいりたいと考えております。例えば場所の利用料ですとか、そういったものについての助成を行うことで、中高生の自分たちの活動をより幅広く行っていくということを考えております。

高橋委員

 場所は、無料で活動センターの音楽室、どうぞ使ってくださいよとか、優先的に中高生が利用できるという、そういうふうな配慮をしてくれるのは、それはいいと思うよ。だけど、金銭的な面でね、自主的な活動をやっているといっても、中高生の自主的な活動は趣味の一環だからね。スポーツだって、これは部活以外は趣味ですよ、自分の好きなものをやるわけだから。それを地域の小さい幼稚園生や小学生に教えるとかじゃないわけでしょう。自分たちの自主的な活動を楽しむために、時間を有効に過ごすために親しい人たちと集まって何かやりましょうって、それは主体的で、別に私は助成する必要はないと思うのね。それがすばらしい子どもたちの成長につながるわけだから、育成団体さんの助成拡大は理解できるけど、その持っていき方が間違って持っていくと、いやいや、これ、お金をもらえちゃうんだから僕たち何かつくっちゃおう、私たち何かやっちゃおうってなったら困るかなというふうに思うので、あまり大きな課題で考えないほうがいいかなと思うの。バックアップの仕方は別にもあると思うんですけど、どうですかね。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 御説明が不足しておりました。中高生の活動についてなんですが、ふだんの活動というよりも、大会ですとか、発表機会の創出ですね、そういったものにより重点を置いた助成金を考えてございます。例えば先ほどダンスですとかバンド活動と申し上げましたが、ほかにも事例がございまして、生徒会サミットですとか、それから国際サミット、多文化共生サミットなどを中高生が自分たちでやっていることがございます。そういったところに関しまして活動の機会を促進するための助成等を考えてございます。

 また、委員御指摘の趣味の活動にお金を出すというようなことがないように、この助成金の組み立てを考える中で十分注意してまいりたいと考えております。

高橋委員

 いろんな発表は、それはいろんな機会があっていいと思うんだけど、自主的なサミットとかというのも、これも個人──個人的と言ったらかわいそうだけど、そういう大会をやろうと思うのは、数少ないグループじゃなくて、全国的だったりとかだと思うのね。そうしたら、それはもっと、こういう行政のサポートじゃなくて、学校と言ったら変だけど、部活でやるんだったら部活で学校がサポートするとか、違う場面でサポートの仕方ってあると思うんですよ。だから、私も見えないから、子どもたちがどういう、大会に出るって、陸上で全国大会に出るんだとか、音楽で大会に出るんだというのは、やっぱり学校がバックにあって出るというイメージしかないから。だから、ダンスグループがあって、全国のダンスコンクールに出るんです、でも旅費がないからとかっていうのに出してあげちゃうとか、そういうのもちょっとどうかなと思うんだけど、目に見えないからあまり私もいろんなことが指摘できないんだけれども、子どもにとって悪用──悪用と言ったら変な言い方だけど、うまくサポートできる、助成というものじゃない何か発想にしてもらいたいかなと思うんですけど、どうでしょうかね。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 金銭管理につきましては、まず必ず大人のバックアップが必要だというふうに考えております。また、子どもたちの活動をどういったものに対して助成していくかにつきましては、そういった活動をいろいろとコーディネートするNPO法人等もございます。そういったところへの助成ですとか、今さまざま可能性を考えているところでして、具体的な助成の対象につきましては、委員から御指摘いただいた御意見ももとに今後検討してまいりたいと考えております。

日野委員

 私も高橋委員と同じところというか、もう4と5しかないので、ちょっとそこになっちゃうんですけど、この中高生自身による活動に対する助成ということは、これは、今考えているのは、向こうから申請があったものに対して助成をするというような形になっていると思うんですけど、現状で、今、中高生で自主的に先ほど言ったような何か大会とか発表とか、そういったもので自主的に行っているところ、また行おうとしているところというのは幾つぐらいあるかというのは把握されていらっしゃるんでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 現状はスポーツ団体が一つあるというふうに聞いてございますが、ちょっと把握している数としてはそのスポーツ団体だけなんですが、ほかにもあるということは聞いております。また、同様の助成をキリンの福祉財団がやっておりまして、そちらのほうにも今後ちょっと勉強しに参りたいと考えております。

日野委員

 やっぱり中高生が自分たちで自主的にやるというふうになると、なかなか手挙げするところって少ないんじゃないかなというふうに思うんですよね。この上のほうでもU18プラザで十分な成果を出せなかったというように、そのままにしていくと、この制度もそのうち廃れていつの間にかなくなってしまうというようなことがあってはいけないんじゃないかなというふうには思うので、ある程度このバックアップ、サポートというか、やっぱり各校大体一つずつぐらいは出せるような、そういったものにしていかないと、この制度自体というのがもたないんじゃないかなというふうにも考えているんですけども、その辺はどのようにお考えでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 助成制度について現在検討中のことでもございます。委員から御指摘いただいた事項も含めまして今後検討してまいりたいと考えております。

いさ委員

 このU18のところで、「U18プラザでは十分な成果を達成できなかった」というふうにありますが、そもそもこれは、職員の皆さんに対しては、この中高生の部分、どんな区の方針をお示しになったんでしょうか、この事業をするに当たって。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 U18プラザの目的につきましては、児童館規則の中でうたっておりまして、中高生の活動に対する支援、それから地域の育成団体に対する支援等をうたってございます。それに基づきまして、各U18プラザが事業計画をつくって活動してきたところでございます。

いさ委員

 じゃあ、それは各それぞれのU18のところで職場の皆さんがそれぞれやっていたというイメージでいいですか。つまり、区のほうからは、この事業を新たに始めるに当たって、乳幼児と中高生でやるんだから同じ分野についてはこうしなさいよみたいなことがあったのかどうかということを聞いているんです。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 特に具体的な事業の指示は行っておりません。

いさ委員

 という中で、職員の皆さん、かなり相当努力なさっていたと思うんです。「十分な成果を達成できなかった」という判断となっているのは、これ、どうしてこういう判断になったんでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 U18プラザは、やはり圧倒的に乳幼児の方々の事業のほうが多かったということがございます。また、中高生につきましては、中高生を対象にした事業の展開という部分がなかなかうまくいかなかったということがございまして、今回、U18プラザでの中高生事業につきましては、当初の目的を果たすことができなかったと考えてございます。

いさ委員

 その事業がうまくいかなかったという判断のところについてお聞きしていたんですけれども、少なくとも今回出ている厚生からの資料でも、児童館U18の利用については人数が出ていたと思うんですけど、あれを見る限りそれがうまくいっていないと私は思えないんですね。実際の利用されている皆さんに聞いてもそうです。あそこがなくなったら困るという子は出てきていますから、そういう中でどうしてこの判断をしたのかちょっとやっぱりわからないし、そもそもこうやって「十分な成果を達成することができなかった」と、こうやって切って捨てるみたいなやり方についてはちょっと容認しかねます。

 続けてお聞きしたいんですけど、5番のところで、「廃止後のU18プラザ跡施設については、子育て支援施設としての利用を始め」とあります。これはどんな検討がありますか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 子育て施設にはさまざまございます。例えば学童クラブですとか、地域の実情に応じた子ども関連の施設も含めて跡活用を考えていきたいと思っております。

いさ委員

 ということは、具体的に今何か決まっているわけではないということですよね。にもかかわらず、このU18プラザの廃止だけが決まったというお話だと思うんです。これ、何か順番が違うような気がするんです。この点、どうでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 U18プラザの廃止につきましては、繰り返しになりますが、事業展開がうまくいかなかったということもございまして廃止を決めたものでございます。施設につきましては、さまざま地域の需要がございますので、そちらのほうも検討いたしまして、今後の活用の具体的なところを決めていきたいというところでございます。

いさ委員

 そのうまくいかなかったという判断もそうだし、ここがどうなるかわからないというところも含めて、これ、このままでいいのかどうか、ちょっと容認できないなということを改めて表明したいと思います。これ、今からでも撤回すべきだと思いますが、いかがですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 施設につきましては、地域の需要に応じた活用を図るということは行政としての役割だと考えております。つきましては、U18プラザにつきましては廃止をいたしまして、跡活用についてはそれぞれの需要に応じた活用を考えていきたいと思っております。

いさ委員

 その地域の需要そのものをきちんと酌み取っているようにはちょっと思えないというところも申し添えておきたいと思います。この計画はやめるべきだと意見を申し述べておきます。

久保委員

 一つは、4のほうなんですけれども、さっき助成制度ということで、私も助成制度ってやっぱり金銭の助成というふうに思っちゃうんですね。だから、さきのお話を伺っていると、必ずしも金銭だけではないのかなと思うと、ここは何か新たな仕組みの創設だったのかなと、何かちょっと絞って見えちゃうかなと思うので、もう少し幅広く考えられているということがわかるような表現のほうがよかったのではないかなと思いました。

 大会ですとか発表などの助成というのがあったんですけれども、場の提供というのが、一つにはU18なんかでは非常に自由に中高生が使える場の提供って大きかったんじゃないかなと思うんですよ。だから、そういうところが今後やっぱりどこかで補?していってあげなきゃいけないところかなと思うんですね。だから、そこが助成制度というよりも、自由に中高生が集える場ですとか、先ほど音楽活動のことなんかも副参事が言われていましたけれども、そういう活動ができるような場の提供、決してそれに対して助成をするということではなくて、開かれた施設ということで、少しここは検討が必要なのかなというふうに考えておりますけれど、その辺、いかがですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 活動する場所につきましては、区民活動センターやすこやか等を活用することも考えてございます。また、委員御指摘のように、地域でいろんな活動をするということにつきましては、やはりそういった団体の育成も必要だと考えております。その点につきましては、支えあい推進室とも連携しまして決定してまいりたいと考えております。

久保委員

 まだあまり考えていないかもしれないので、これから十分に検討していただきたい。

 要するに、箱物としての施設というのをあまり、今、担当のほうではないじゃないですか。さっきから児童館はどっちなのというようなお話があるんだけれども、そういう施設としてないので、どうしても支えあいと検討するしか場の提供というところは難しいかもしれないので、十分にそこは考えていただきたいなと思うことと、あと、区が主体となって実施する事業というのがありますよね。何か中高生というと、施策がハイティーン会議しかないのかしらというぐらいハイティーン会議しかここに文字が踊らなくて、ハイティーン会議って過去3年間の活動実績を見ても延べ人数299人で、22回ということは、実際に参加している人は20人にも満たないんじゃないかなと思うわけですね。だから、これの取り組みの拡充といっても、やっぱりこれは何となく限定されたところになるんじゃないかなと思うんです。だから、ここはやっぱり少し切り離した形での考えが必要ではないかなと思うことと、あとは、区が主体となって実施する事業、そこに中高生が自主的に参加できるような仕組みという意味なのかなと思うんですが、この辺はどんなことですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 現在、中高生を対象の事業を区が直接やっているものというのは、御指摘のとおりハイティーン会議でございます。また、そこの拡充につきましては、広く民間団体等から御提案をいただいたり、NPO法人等に委託をすることも含めて拡充を考えてまいりたいと考えております。(「区が主体となる事業」と呼ぶ者あり)

 区が主体となって行う事業につきましても、ハイティーン会議は大体20名から二十五、六名のお子さんが参加して活動しているところでございますが、もう少し幅広いお子さんが参加できるようなものにつきましても、来年度に向けまして検討してまいりたいと考えております。

久保委員

 例えばランニングフェスタに、きっと教育長が一生懸命お骨折りいただいたのかと思うんですけれども、中学生がたくさん参加をされたんですよね。そういうのも、学校の呼びかけというのもあるかもしれないんだけれども、こういう区がやる事業に自発的に中高生も参加できますよというような呼びかけをするとか、今ある既存の事業の中でも、もしかしたらボランティアスタッフとかでも中高生が参加ができるかもしれないし、参加者となって自分たちの発表の場になるかもしれません。そういうこともよくよく、いろんな事業があるわけですから、そういうのを的確に捉えていくことも重要なんじゃないかなと思います。

 先ほどからNPO法人などに助成をして新たな事業の展開をしてもらうということを言われておりましたけれども、やはり区のほうでは公益事業ですとか、ほかの形でいろいろ助成してやっているものがあったりして、そういったものと重なってしまう場合もそういう団体というのは往々にしてあったりしますね。だから、きちっと別建てでやるんだったら、こういう中高生を対象とした事業についてのということで考えるとか、委託事業になるのか、もしかしたら公募などによって助成をする事業になるのかわかりませんけれども、明確にやっぱりめり張りをつけて、これはこういうものに該当するものだよということをしないと、結局わかりにくくて来てもらいたい人たちに来てもらえないような事業になってしまう可能性があると思います。その辺はいかがですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 現段階ではまだ検討中でございますが、今後の御報告の中では具体的に例示ができるレベルで御報告させていただきたいと考えてございます。

久保委員

 それと、U18プラザ廃止後の施設の活用なんですけれども、これはU18というか児童館の今後の活用というようなことで、我が会派からも今回定例会の一般質問の中でも取り上げさせていただいているところで、子育て支援施設ですとか、さまざまなあり方があるんではないのというようなことを伺っているところです。

 U18プラザといっても、条例上は児童館ですよね。要は、機能がU18という機能を持っていたわけだから、U18プラザを廃止してしまうと、これ、所管はどこになるんですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 委員御指摘のとおり、もととなる条例が児童館条例でございますので、支えあい推進室の所管になります。

久保委員

 そういうことになってきますと、これについてはやはり今後の児童館のあり方、今検討されているかと思いますけれども、そちらのほうとも一緒にあわせて今後の施設のあり方というふうになってくるのかなと思うんですけれども、単独でU18の廃止後の一つひとつの施設について今後のあり方というのを検討するんですか。それとも全体的なバランスを見ながらやっていくんですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 U18を含めまして全体の施設の中で考えていきたいと思っております。

久保委員

 ということなんだろうと思います。

 それで、U18プラザは今は三つですね。今後U18プラザになる予定であった児童館というのもあったかと思うので、そこはもちろんU18プラザという計画がなくなった以上は単純に児童館という扱いで今後のあり方等も検討されていくと、そういうことでよろしいですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 はい、委員御指摘のとおりでございます。

久保委員

 その上で、そうなってしまいますと、逆に、先ほど高橋委員からも御指摘があったんですけれども、U18プラザを廃止してしまうと、もうこの報告は子ども文教ではなくなっちゃうのかなと。全部支えあいに行ってしまうのかなという気がします。果たしてそれでいいのだろうか。これはもう組織として支えあい推進室の中にすこやかがあり、また区民活動センターがあり、そして児童館がありというような地域施設という流れになっています。しかし、やはり学校の中にキッズプラザ、また利用する小中の生徒・児童、それから乳幼児親子もそうかもしれませんけれども、かかわってくるのは、どちらかというと所管としては子ども教育部にかかわることも非常に多いので、そのことはやっぱり完全に切り分けられるものではないんだろうと思うんです。やはりここには一つの大きな課題があるのではないかなと思うんですが、そういったところの今後の調整ですね、そこは時間がかかるかもしれませんが、どのように検討されていますか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 現在、区政目標の体系の検討をしているところでございますが、その組織と目標体系、中野区では一体となってございます。そういったところも踏まえまして、支えあい推進室との役割分担、それを今後調整してまいりたいと考えております。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、3番、今後の区立保育園(指定管理者園を含む)の民営化及び私立保育園の建替え支援についての報告を求めます。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 それでは、資料(資料4)に沿いまして、今後の区立保育園(指定管理者園を含みます)の民営化及び私立保育園の建て替え支援につきまして御報告申し上げます。

 新しい中野をつくる10か年計画に基づきまして、区立保育園につきましては、民間の活力を活用し、多様な保育ニーズに対応するとともに、保育定員の拡大を図るというところから、民営化を推進してございます。これにつきまして、今後、第3次の10か年計画に基づきます今後の区立保育園の民設民営化、また老朽化が進みまして建てかえ時期を迎えております私立保育園に対する適切な支援、これにつきまして取りまとめましたので、報告を申し上げるところでございます。

 まず、区立保育園の民営化でございます。

 (1)といたしまして、これまでの経過が書かれてございます。

 こちらにつきましては、平成15年から27年度までの間に13園ということで、ごらんのとおりの今までの経過でございます。こちらのほうはお読み取りいただければというふうに考えてございます。

 (2)番といたしまして、今後の区立保育園の民営化の考え方でございます。

 ①番といたしまして、先ほど申し上げました民間活力を活用して多様な保育ニーズに対応する、また施設の更新や保育定員の拡大を図るために、現園舎の建て替え等を基本として推進してまいりたいというふうに考えてございます。

 また、民営化につきましては、施設の老朽化の状況とともに、建て替えに伴い必要となる仮設園舎、これの用地の確保の実現性を勘案して進めるものとしたいと考えてございます。また、仮設園舎の用地につきましては、国・都及び区有地等の可能な用地を幅広く活用してまいりたいというふうに考えてございます。

 また、今回お示しする内容といたしましては、平成29年度からの5か年間におけます民営化の手順をお示しいたしまして、その後の民営化につきましては、保育需要の動向を踏まえて検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。

 2番といたしまして、私立保育園の建て替えの支援でございます。

 こちらにつきましては、私立保育園につきましても、区立保育園とともに、保育サービスの提供を担っていただく大切な役割を果たしていただいてございます。保育の継続性や保育定員の拡大、また子育て支援機能の導入・強化を図る観点から支援を行ってまいりたいというふうに考えてございます。

 (1)番でございますが、区立保育園の民営化に伴いまして使用いたします仮設園舎、この活用を私立保育園の求めに応じて活用を認めていきたいというふうに考えてございます。

 また(2)番目といたしまして、私立保育園そのものが土地を用意して仮設園舎をみずからの力でおつくりになるというような場合、こういった場合につきましても、仮設園舎の整備にかかる経費、またその整備用地の賃借料、この一部について補助を行ってまいりたいというようなところでございます。内容、詳細については、今後検討した上でまた御報告等をしていきたいと考えてございます。

 裏面に参りまして、区立保育園の民営化につきましてのスケジュールをお示ししてございます。

 一番左側が現在の園名でございます。5カ年ということで、平成29年度から平成33年度までの予定が書いてございます。

 一番上のところは南台の保育園でございます。南台三丁目35番にございます。平成29年度には仮設園舎の整備を行い、平成30年度には仮設園舎で運営、これについては委託をしてまいりたいというふうに考えてございます。平成31年度には民設民営化を図るというような手順で進めてまいりたいというふうに考えてございます。

 以下、大和、大和東、宮の台、宮園、もみじやま、仲町は、今御説明しました手順と同様な形で進めてまいりたいと考えております。民設民営化の年次は、網かけしている位置という形でお読み取りいただければというふうに考えてございます。

 一番下に米印が打ってございます。仮設園舎の整備でございますけれども、これにつきましては、用地の状況等に応じまして変更が生じる場合があるというふうに考えてございます。

 今後の予定でございます。

 この内容等につきまして、12月ごろを目途に対象園に係る保護者様のほうへ説明会を行っていきたいというふうに考えてございます。以下、同様に順次実施をしてまいりたいというふうに思います。

 平成29年4月からは一番最初の仮設園舎の整備等に着手いたしまして、平成30年3月には仮設園舎の整備を終了するというような形で進めてまいりたいというふうに考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

いさ委員

 まず、これ、今後の予定のところに、説明会、12月とありますけれど、日程、具体的には決まっていますか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 これから調整に入るというところで、まだ具体的に何日という形は決まってございません。

いさ委員

 じゃあ、次、この仮設園舎のことについてお聞きしたいんですけど、今、用地等の状況に応じて変更がとありますけれども、これ、例えば取得できているところもあれば、そうでないところもあるというようなことなんでしょうかね。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 仮園舎を整備するというのは、土地があって、そこに仮園舎を整備する、もしくはある一定の建物があって、その内装を改修して仮園舎とする、両方あると思います。その段階におきまして、仮設園舎という形ではなく本園舎を整備するというようなことが考えられる状況に至った場合には、そういった形のほうがより適切に進められるかなというところもございます。そういった意味で、仮設園舎のみではなくて、状況に応じてその場合は変更が生じるというふうに考えてございます。

いさ委員

 今のところ、仮設でいくと決めていて、もう進めているところというのはあるんでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 仮設園舎のめどにつきましては、ある一定めどをつけながら進めてございます。

いさ委員

 仮設園舎の住所、所在でわかっているところってありますか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 その位置につきましては、予算編成等の中で明らかにしていきたいと思っております。

いさ委員

 じゃあ、いいです。

 民営化する園の中には指定管理になっているものもあると思うんですけど、そもそも中野区が指定管理の制度を始めたというのはいつでしたでしょうか。

委員長

 すぐ出ますか。どこかに資料ありますか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 申しわけございません。一番早いところで平成16年からになってございます。

いさ委員

 この宮の台と宮園については、その制度が始まって直後ぐらいにできたところだったと思うんですけど、これ、間違いなかったでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 そのとおりでございます。

いさ委員

 結局、今、指定管理だったものが民営化する流れになっているわけなんです。これ、どういう経緯でこういうふうになったのかをもう少し教えてください。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 指定管理、御存じのとおり、何年かに一度選定のし直しと申しますか、期間が定められておりますので、そういった中で手を挙げていただいたところ、どこになるかわからない、当然、運営事業者がかわることが考えられる。安定的に保育運営をしていくという観点からも、やはり一定の期間、長期のスパンにわたって同じ事業者が運営していただくほうがより望ましいだろう。また、やはりこの園につきましても老朽化が進んでおりまして建て替えの時期を迎えていくということから、指定管理期間が満了するところに伴いまして民設民営化を進めていきたいというふうな考え方でございます。

いさ委員

 じゃあ、お聞きしたいんですけど、民営化するとなると、今おっしゃったような途中で業者がかわるということは起きないということなんですか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 新たな公募条件といたしましては30年のスパンというふうに考えてございますので、そういった期間の中では事業者の変更がないというふうに考えてございます。

いさ委員

 いろんな想定はあると思うんです。これは民間の業者のことですから、途中でだめになっちゃうなんていうこともないとは言えないと思うんです。

 それで、ちょっとお聞きしたいんですけれども、10か年の第2次のところでは、10年後の施設廃止、新たに実現する施設等で保育園の民営化について述べているんですけど、この中では野方保育園と昭和・あさひ保育園の統合新園となっているんですけど、これ、今回ないですよね。これはどうしてでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 先ほど民営化の考え方の中で申し上げましたが、今回民営化していく園につきましては、施設の老朽化の状況とともに仮設園舎の用地の確保の実現性、これを勘案して考えてきてございます。今、委員がおっしゃいました野方につきましては、仮設園舎の用地の確保等のめどがなかなか立たないというところもございまして、今回の中では名前が載ってきてございません。

いさ委員

 今、用地確保の実現性というお話をおっしゃっていましたね。結局それでできなかったところがあったということなんですけれども、じゃあ、今このスケジュールに出ているところ、ここもまだこれからというところなわけじゃないですか。それはどうなんですか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 先ほど申し上げました、ある一定のめどを立てながら調整を進めているという段階でございまして、そこの仮設園舎の用地については準備できるというふうに考えてございます。

いさ委員

 この10か年(第2次)に書かれている二つの園についても、そういうめどでやっていたからここに名前が出ていたというふうに思うんですよ。結局うまくいかなかったということじゃないんでしょうかね。結局、この民営化のやり方そのもの自身が、これ、うまくいくのかどうかという話につながってくるんじゃないかと、そういう話だと思うんですよ。

 そもそもですけれども、これ、民営化やることそのものがどうなのかということまで問われるお話だというふうに思うんです。結局、民営化することによって、例えば開いている時間が長くなってサービスが拡充する、そんな話もありましたけれども、民営化の事業者の運営費における人件費の割合というのを見ていると、社会福祉法人とかよりもぐっと低く抑えられているというのはたしか数字があったと思うんですよ。社会福祉法人なんかの場合は運営費の中で人件費というのは7割、8割だったんです。それが企業であれば当然コストダウンで抑えてくる、人件費を抑えるとなれば当然それはサービスの質の低下につながる、こういうことになるんじゃないかと思うんです。結局、民営化で何を狙っているかというと、明らかにこのコストを下げるということじゃないかというふうに思うんですよ。事業者の中で人件費を抑えるということをやるわけですから。

 一番の懸念はここにあるんじゃないかというふうに思っています。民営化を進めることに当たって、本当にこれでいいのか、そのことそのものが問われているんじゃないかと思うんです。もう10か年の第2次に立てたことですらうまくいっていなかった。もう出ているわけですよ。これから先どうなるのかということも当然出てきちゃう。民営化することそのものをもう考えなければいけないということじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 民設民営化につきましては、先ほど申し上げましたとおり、民間活力を活用して多様な保育サービスに対応する、また保育定員の拡大を図っていくというような大きなところを目指して民設民営化を図っていくというところでございます。10か年計画で今までもそういった方針を掲げてございまして、着実にその点については進めてまいりたいというふうに考えてございます。

いさ委員

 じゃあ、公営のところで受け入れをふやす、サービスをよくする、できないのか、こういう話になってくると思うんです。結局、質も落としちゃいけない、ここが今ちょっと後回しにされているんじゃないかと思うわけなんですよ。改めてこの民営化そのもののあり方、もう一回考え直さなきゃいけない。公がきちんと責任を持つこと。それ、きのう幼稚園のところでも言いましたけれども、行政がここにちゃんと責任を持つ、その立場で公設公営の保育園をふやしていく、こういう方向に切りかえるべきだと思いますが、いかがでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 繰り返しになりますが、先ほど来申し上げている方針に沿って中野区では民営化を進めていくという考え方でございます。

いさ委員

 きのうの幼稚園の話と構造は全く同じです。結局お金の問題なんじゃないかと思っています。公がきちんと責任を持つ公設公営、このところでやっていくべきだと改めて意見を申し述べておきます。

高橋委員

 いろいろ御意見はありますけれども、民営化が悪いとか悪くないって、そういう報告じゃないんだから、民間の保育園をやってくださっている方たちは本当に一生懸命子どもたちのためにやってくれております。なので、ここの3番にある私立保育園の建て替えにおいても園長先生方が非常に苦労されているわけですよ。区の施設を受け継いでやっている園もあればというところもあったりとかしているわけで、ここの話の中だと、仮園舎の整備用地を貸したりとか、いろいろ工夫をしますよというお話なので、今後これが進んでいくに当たって、早急に私立保育園の建て替えを考えている園が数園いらっしゃるということはもう知っていますよね。なので、やっぱり相談しながら上手に建て替えに協力をしていってあげてほしいと思いますけど、どうですか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 今、委員のおっしゃったとおり、具体的に近々に建て替えをしたいというような御要望もいただいてございます。実際に園も見に行かせていただいて、そういう内容についてもよくお話を聞いてございまして、そういったところにも対応できるような形で今回のスケジュールを考えてきたところでございます。

高橋委員

 ぜひ力強くサポートしていってもらいたいと思います。きのうも私、質問の中に入れましたけど、公立、私立関係なく、これ、中野の子どもたちのことを考えて、先生方、保育園行政、幼稚園行政、みんな頑張ってくれているので、教育委員会、または子ども・子育てのほうも必死になってサポートする体制をつくり上げていってほしいと思います。いかがですか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 委員おっしゃったとおり、民間につきましても非常にいい保育をしていただいておりまして、さまざまな調査物でも非常に高い満足度を得ているということでございます。今おっしゃったように、民間、区立関係なく、同一の同じような適切なサービスを担っていただきたいというふうに考えてございます。

小宮山委員

 さっきの答弁がちょっとわからないところがあったんですけど、もう一度伺いますけど、仮設園舎の整備については、めどがついている園もあれば、めどがついていない園もあって、いずれめどはつくだろうと考えていると、そういう認識でよろしいでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 めどにつきましては、近々につけたいというふうに思ってございまして、一定と申し上げましたのは、ある程度調整は進んでいるというような形でお受け取りいただければと思います。

小宮山委員

 じゃあ、まだ確定したところは一つもないということでよろしいですか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 確定につきましては、まだしてございません。

小宮山委員

 別の質問になりますけれども、今まで指定管理だった園が民設民営化になるに当たって、それまで行っていた事業者が優先的に選考の際に考慮されるということはありますか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 そのようなことはございません。

小宮山委員

 指定管理の更新の場合は、そういった優先考慮があったと思います。運営事業者がかわるということは、保護者にとっても大きな不安、子どもたちにとっても大きな不安がありますので、今までの運営状況が良好であった場合は、優先考慮もあってもいいのではないかと考えますが、いかがでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 公募条件の中でさまざまな内容を規定してございます。それに沿った形できちっと運営をしていただけるという形ならば、また同じような形で公募に手を挙げていただくというのがルールであろうというふうに考えてございます。

小宮山委員

 今の回答はそれでいいんですけど、このページにあるものが全て民設民営化されていった場合、残る公設公営の保育園というのはどこになるんですかね。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 数でよろしいですか。それとも園の名前で。

小宮山委員

 数が少なかったら名前でお願いします。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 11園ほどございます。

小宮山委員

 11園もあるの。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 はい。

小宮山委員

 じゃあ、わかりました。大丈夫です。

日野委員

 現在、区でも保育施設を拡大して保育定員を拡大していくというのをやっている中で、なかなか場所の確保が難しかったりというところも聞いているところであります。今回、民設民営化していくという中で、この資料にもありますように、保育定員の拡大を図っていくというふうにあるんですけども、これは今回出てきている7園全てにおいて基本的に保育定員を拡大していくということでよろしいでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 数につきましては、設計等をした後でないとはっきりした数字は申し上げられませんが、基本的に全ての園について定員を拡大してまいりたいというふうに考えてございます。

日野委員

 建物も基本的に全て建て替えをして、定員も拡大していくということで、やはり保育定員をふやすという意味でも非常に重要な部分かなというふうに感じております。

 また、私立保育園の建替え支援というところで、公立の保育園の仮設の場所に、その次にまた今度私立保育園の建て替えをするときに仮設園舎を使ってもらうというようなのが載っていると思うんですけども、(2)番のところで、私立保育園の仮設園舎を建てると。それを今度区立保育園の建てかえのときに使うということも考えられるんでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 今のところは、その逆パターンにつきましては検討してございません。

日野委員

 あと、仮設園舎の場所なんですけども、この仮園舎の利用用途が終わった後というのは、まだ先の話なのであれなんでしょうけど、何か用途とかというのは考えられているんでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 基本的にお借りするという形になりますので、現状復旧をしてお返しするというような場所もございますし、その他の活用を図っていくべきところもあろうかと思いますが、現段階でははっきりこういう形で跡活用するというような形では申し上げられる段階にございません。

久保委員

 先ほどから私立保育園の建て替え支援のお話が出ています。(1)の中に「仮設園舎の活用を認める」というようなことが言われているわけですけれども、やはり老朽化している私立保育園、マッチングがなかなか難しいのかなと。要するに、今回こういった御提案があったわけですけれども、仮園舎を活用するといっても、離れたところですと保護者の方たちもそこまで通えないというような状況もありますよね。そういった可能性もここの中にはあるのかということと、またもう一つには、(2)のところも、これも当然こういったスペースの問題もあります。また、昨日の御報告の中に国や都に対しての要望というのがございまして、その中でも国や都の施設を活用しての保育園というようなこともあったかと思います。そういったことも視野に入れていかなければならないかと思います。今回はこの5年間の中の区立保育園の民営化のスケジュールというふうにあらわれているわけですけれども、必ずしもこれは民営化のスケジュールというだけではなくて、やはり老朽化した施設に対しての、これを改善を図っていくという側面もあるかと思うので、そういったところで、どこまで私立も入ってくると御報告ができるところかわからないんですが、そんなところもきちっとスケジュール化してお示しいただけたらなと思うんですが、その点はいかがですか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 この基本的な考え方の中には、先ほど申し上げたように、私立の御意見もいろいろと直接聞いてございまして、そういったところも勘案しながら考え方はまとめているところでございます。ただ、区といたしましての具体的なスケジューリングについては御報告できると思いますけども、私立保育園独自の、自身の建て替えに関するスケジュールという形になりますので、どういった形でちょっと御説明というか御報告ができるか、そこのところは検討させていただきたいと思います。

久保委員

 当然そういったこともきっと視野に入れていっていただかないと、いっときに老朽化しているので建て替えというようなことが立て込んでも、なかなかこれ、財政的な部分の支援でも区としても非常に厳しい状況になってしまう場合もありますので、少しスケジュール化していかなければいけないのかなと思いますので、申し上げました。

 先ほどいさ委員のほうから野方保育園のお話がありまして、野方保育園は仮設のめどが立たないのでというお話でございました。これは平和の森小学校のことがございますので、平和の森小学校がきちっと整備をされませんと、その後に続く計画というのが実際のところ、滞っているという言い方が的確かどうかわかりませんが、そういった状況を招いていることも確かです。でも、やはり一度10か年計画の第2次で名前が出ていて、老朽化しているというふうに皆さんが受けとめられている中で、その点で放置をされてしまっているかのように受けとめられるのも、これもよくないのではないかなと思うんですが、その辺については何かお考えがありますか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 確かに今まで第2次のほうでお示ししている残り3園につきましては、やはり建築年次が非常に古い、区立園の中でも古い、上から何番目という形のものでございます。先ほど具体的にどういったことで推進が今のところ難しいというお話をさせていただきましたけれども、民営化を推進することには変わりがないというふうに考えてございまして、条件を整えていく、条件が整った段階ではまたスケジュールについてもさらにこのぐらいについて進めてまいりたいというふうに考えてございます。

久保委員

 その3園があって、あと残り8園というふうに区立の保育園はなってくるのかなと思います。以前、総務委員会のほうで、これは人事のほうにお伺いをしたところですが、職員2,000人体制の中で今後の保育園の計画というのはどのように考えているかというようなことをちょっと伺ったことがあるんですけれども、やはりそういった面でもスケジュールといいますか、先のことを考えていかなければいけない部分もあるのではないかなと思いますが、その辺についても人事担当ともきちっと今後すり合わせを図っていかなければいけないのではないかと思いますが、いかがですか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 職員の採用等にも当然影響してまいりますので、現在も人事の担当とはお話をさせていただいておりますけど、より細かい内容について調整をしてまいりたいというふうに思ってございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、4番、第三中学校・第十中学校統合新校、(仮称)総合子どもセンター・図書館等複合施設整備基本構想・基本計画の策定についての報告を求めます。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 それでは、第三中学校・第十中学校統合新校、(仮称)総合子どもセンター・図書館等複合施設整備基本構想・基本計画の策定について御報告させていただきます。(資料5)

 第三中学校・第十中学校統合新校、(仮称)総合子どもセンター・図書館等複合施設整備基本構想・基本計画につきましては、お手元の別冊資料のとおりでございます。

 なお、今回、要約版を作成させていただきました。この基本構想・基本計画のポイントにつきましては、この要約版により御説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。

 では、まず、要約版の1ページをごらんください。第三中学校・第十中学校統合新校、(仮称)総合子どもセンター・図書館等複合施設整備の基本的な考え方につきまして、各施設の主な機能をそこに記しております。

 それから、2ページでございますが、2ページからは全体施設計画でございます。2ページのところが各種計画、それから3ページから5ページが基本配置でございます。前回御報告した修正版でお示しいたしました三つの配置案のうち、10階建て案を基本といたしまして、そこの基本配置の四角のところに記してございますが、学校を1階から5階、(仮称)総合子どもセンターを2階から6階、図書館を2階、それから7階から10階に配置するものでございます。この施設配置とした理由でございますが、まず、(仮称)総合子どもセンターについては、今後の相談件数の増加など将来の需要が増加した場合にレイアウト変更等の対応力が高くなること、それから、各種の相談室、適応指導教室なども広くとれることなどが理由でございます。また、図書館でございますが、各階ごと目的別のゾーニングが明確にできることでございます。また、屋内運動場でございます。こちらにつきましては、防災活動拠点としての機能もございますので、屋内運動場を2階に、それから武道場を1階に配置するということが適切であると判断いたしたものでございます。

 次に、6ページでございます。これは基本配置に関する付則事項でございます。修正版でお示ししました10階建て案にこれらの条件をつけた基本構想・基本計画としてございます。まず1点目といたしましては、こちらの3ページの図面のところでは、複合施設部分の1階が、入り口が共通のエントランスとなっておりますが、図書館利用者、また(仮称)総合子どもセンター利用者の動線を分離いたしまして、わかりやすいメインエントランスといたします。それから、10階建てに伴いまして、非常用エレベーター、それから非常用連絡通路の設置が義務付けられております。非常用エレベーターの設置につきましては、施設利用者が混乱しないような位置や区画を工夫し、また、非常用連絡通路につきましては、平常時の通行制限を徹底するため、こちらにベルトパーテーションスタンド、これは名称でございますけども、そのような備品を配置しましてセキュリティを確保してまいります。さらに、多層階となる複合施設でございますので、効果的、効率的な管理体制を導入してまいります。

 なお、今後の予定につきましては、報告資料のとおりでございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか

いさ委員

 この図面を見ていましたら、プールが4階の上、5階相当のところにあるかなと思うんですけれども、これ、野外ということもあって、強風が吹いたらみたいなことが以前からお話があったような気がしたんですけど、この対策みたいなことはありますか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 プール、5階に設置の予定でございますので、当然、風ですとか、そういったいろんな懸念されるものについては対応していく予定でございます。

いさ委員

 その対策の一つは目隠しだと思うんですけども、これについてはどうでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 その点も配慮してまいります。

いさ委員

 具体的にはどんなふうに。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 プールの周辺にフェンスを張るですとか、いろんな方法がございますので、実際の場所に適切な対応をしていきたいというふうに考えております。

いさ委員

 過去には、桃園小ですか、近隣マンションからのぞきがあったというような、そういう事件があったと耳にしています。そもそも学校の周り自身に高い建物が多いかなと思いますけれども、プールに限らず、もしかしたら目隠しって必要なんじゃないかなと思っているんですけど、これ、どうでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 これはどこの学校でもそういった問題は実際起きておりますので、できる範囲でそういった見えないような工夫というのはしておりますので、この新しい新校につきましてもそういった対応はしてまいります。

いさ委員

 そのセキュリティにかかわるお話で、先ほど基本配置ということでお話がありました。非常連絡通路ですよね、ほかの施設との出入りが非常エレベーターのところにもあるんだと。そこ、ベルトパーテーションとおっしゃっていましたが、これ、具体的にはどういうものですか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 この図面では、連絡通路のところが学校から通っているように見えますけれども、実際、学校部分と、それから複合部分、何らかの仕切りは当然設けなければいけないと思っています。ただ、連絡通路自体は、非常時が起きたときにはそこを通れるようにしなければなりませんので、鍵をかけるとかということは当然できませんので、何か扉のようなものを設けて、そこは常時何かあったらあけられるようにしていなければならないです。このベルトパーテーションというのは、庁内でも使っているんですが、2本のポールがありまして、間にテープがあって、そこでこういうふうに仕切り、ここが一定の区画ですよというものを表示するようなものがございます。そういった形で、ここから先は行けません、通れませんよということを利用者なり生徒さんなりに周知する、そういったもので対応していこうと考えております。

いさ委員

 その後ろにあるああいうもの。(「そうです」と呼ぶ者あり)そういうことですね。すみません、聞きたかったのはそれなんですけど、前半部分がちょっとわかりにくかったんですけど、これ以外にも扉用のものは設けてあるというお話なんですか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 基本的には、非常用連絡通路ですので、通れる状態になっていなければいけないんですが、ただ、学校と、それからほかの施設との境というのは当然区切られなければ、そこが空間であれば誰でも仮にああいったものを置いたとしても通り抜けは可能になってしまいますので、基本的には何らかの形で仕切りがなければならないというふうに考えております。

いさ委員

 すみません、ちょっとますますわからなくなったんですけど、何らかの仕切りはそれではないんですか、そのベルトパーテーション。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 基本的には、連絡通路ですので、空間になります。ただ、学校と、それからそれ以外の施設というのは一応区切る必要がございますので、その間に何らかの敷居を設けて、実際通るときはドアなどで通り抜けをするというふうな形を想定しています。つまり、一つの壁みたいな形にしまして、そこの間にドアを設けて、ただ、そこは常時あかなければなりませんので鍵が閉められません、非常時のときにそこを通って避難していただきますので。ただ、そこは常時鍵がかかりませんから、やはりさらにあのようなものを設置して区別するというふうに。

いさ委員

 やっとわかりましたが、その鍵のかからないドアがある、その前後にベルトパーテーションがある、そういうことでよろしいですか。

 それで、ちょっと気になるので。確かに鍵をかけちゃいけないと、それはわかりますけれども、ここのところで一番懸念があるのはセキュリティの問題ですよね。特に学校側ですよね。学校側に例えば入っていっちゃいけないというために何らか設けなきゃいけないというお話で、その対策がセキュリティになるのかどうか、ちょっと不安なんですけれど。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 ベルトパーテーションのほかにも、監視カメラ等を設置して、やはりそこを管理のところできちっとケアするということは必要になってまいります。

いさ委員

 あまりここでそんなに聞くつもりはなかったんですが、すみません、施設間の渡るような非常用連絡通路というのは、フロアが高いですよね、何カ所あるんですか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 学校との連絡部分ですので、2階から5階でございます。

いさ委員

 そこにカメラを設置するとして、常時見ているようなイメージなんですか。そういうわけにはいかないと思うんですけど。これ、このやり方でいいのかなという気持ちで聞いているんですけれど、ほかの自治体なんかでこういうふうに施設が複合で入っているところというのはどういうふうにやっているみたいな前例というのは何かありますか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 いろいろやり方はありますので、今お話ししたようなほかにもセキュリティがきちっと確保できる方法についてはさらに研究していきたいと思っております。

いさ委員

 それはぜひお願いします。ベルトパーテーションは見た目で入っちゃいけないとなると思うんですけど、入り込もうとする人には全く意味がないですよね、くぐればいいんだもの。なので、ちょっと検討いただきたいなと思います。

高橋委員

 まず、確認をさせていただきますけど、いろいろ案があった中でなぜこの10階案に決めたのか、お知らせください。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 まず、総合子どもセンターにつきましては、先ほど申し上げましたが、今後のいろんな対応に対して将来需要が増加した場合にも対応できるレイアウトがとれるということでございます。それから、図書館につきましては、当初からビジネス支援、あるいは子育て支援という機能ということで申し上げてきました。10階建てにした場合には、それぞれのフロアをそういった目的ごとに分けられるということで、そういった部分ではやはり区民の方にもお役に立つというふうに考えたものでございます。

高橋委員

 今までにないというか、本当に中野の学校にとってね、まあ、中野中学校もすばらしい中学校になっているんだけれども、メインになっていく可能性の強い中学校になると思っているんですよ。ですので、何だ、10階にしちゃって大変じゃないかと言われないようにしっかりと、10階にしました、そして使い勝手のいい建物になっております、いさ委員の心配しているような危険は絶対にないようにしますというふうにやっていってくれないと、やっぱりそんなベルトだけだったら入っちゃったじゃないかよとか言われないようにしないといけないということはしっかりと施設のほうで考えていってくださいね。これは建てた後からあそこを、ここをと直すわけにはいかないわけですから、10階建てを決めた以上は、シンボル的な中学校になるようなきっちりとした構想を練って計画を進めていってもらいたいと思います。

 それから、この10階の中に、8階でも、ここがいいんじゃないのなんていうのが多分あったと思うんですけど、そういうものも入っているんでしょう。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 1回8月のときにお示しした8階建ての案の一つに入り口の部分がございます。図書館と総合子どもセンターの入り口を分けた形でございます。今回の10階建てでは、この図面では共通エントランスになっておりましたが、今申し上げた8階と同じような形をとって、入り口をしっかり分けていこうというふうに考えております。

高橋委員

 そこもいろいろ言われておりましたので、やっぱりそれなりに対応してくださったということで、しっかりとやってくれているんだなと思います。

 それから、セキュリティはいろいろ皆さん心配されています。なので、学校との連携がある通路においては、ドアがあって、しっかりとここからは入れませんというような表示をしても、防犯カメラがあったにしても、やっぱり皆さんの不安というのを取り除くためには、それなりの巡回があったりとか、それから職員が回ったりとか、学校の先生が回ったりと、多分に仕事がふえるかもしれないけれども、その安全性は確保していくようにしっかりと連携をとってもらいたいと思いますけど、いかがですか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 今、委員御指摘のような機械だけではない人的なものも含めまして、総合的なセキュリティ対策というのはきちっと学校とも協議していきたいというふうに考えております。

高橋委員

 それから、高層になるので、工期が結構長くなっちゃったりとかってあるかどうか心配なんですけど、そういうところではあまり支障は出ないんですか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 建物自体は平成32年度中に竣工を目指してございます。

高橋委員

 じゃあ、計画どおりに進むという理解でいいわけですね。

 経費も多分10階になったから余分なものをつけないといけないと思いますけれども、これは10階にするがために必要なものだからつけなくちゃならないんだという理解を示しながらつくっていかないと、こんな余分なものつくってどうするんだよと言われないような説明をちゃんとしてもらいたいんですけど、いかがですか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 きちっと理解が得られるように説明していきたいと思っております。

高橋委員

 やっぱり教育委員会として、学校再編において、中野中学校より一層区民の皆さんから注目を浴びる学校になってくるんですよ、これから、高層になるわけだから。しかも、図書館が入る、子育て支援が入ったり、それから児相が入ってくるかもしれない。そういう複合施設が備わった学校になるわけだから、きっちりと工期もそうだし、経費もそう──経費は、かかる分はちゃんとわかってもらうようにする。そういうことがすごい大事だと思うんです。学校の標準──標準規模というのかな、学校はこうあるべきだというようなものがあって、それを飛び越しちゃうんじゃないかななんていう思いはあるんだけれど、そういうところの兼ね合いは大丈夫なんですよね。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 教室等の部屋につきましては、標準仕様に基づいてつくっていけております。ただ、若干共用部分が少しふえてしまうということは事実でございます。

高橋委員

 本当にそういうところもしっかりと説明責任を果たしていってもらわないと、地域に出て説明しました、ちっともわかりませんと副参事は言われないようにちゃんと説明してくださいよ。大事な中野の財産になる中学校ですから、しっかりと、全員でと言ったらあれだけど、担当される方々は、地域の皆さん、また生徒さん、保護者の皆さんとか、あらゆる方たちにここができてよかったと言われるようにしていただかないと困ると思います。今後の取り組みの意欲をお伺いいたします。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 大変大きな建物で、非常に大切な機能を持った建物でございます。きちっとそういったものが予定どおりつくられるよう最大限努力してまいります。

日野委員

 まず、この複合施設の入り口についてちょっとお伺いします。図書館と、それから総合子どもセンターの入り口というのは、この図に示されてあるとおりだと思いますが、また、生徒が入る入り口も2カ所ここにあると思いますが、まず、ここになった理由を教えてください。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 基本的には、生徒と、それから一般利用者が動線が交錯しないようにということが一つございます。山手通り沿いに一般利用者の方の入り口を設けましたので、やはり生徒の入り口は東ないし北側ではないかというふうに判断いたしました。第三中学校、第十中学校のほうは、ここの場所より北側ですので、北ないし東側のほうに向けた通用口を設けたらいいのではないかと判断したものでございます。

日野委員

 特に総合子どもセンターと生徒の入り口が分かれているという部分に関しては、やっぱり顔を合わせないようにという部分でも動線が分かれていて非常にいいと思います。

 この生徒の入り口、二つになっているところなんですけど、これは例えば朝の登校時にこの二つの門両方から入れるというようになるんでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 そこのところにつきましては、学校のほうと、どういうふうな形で、門を登校時に両方ともあけるのか、あるいは門1カ所にするか2カ所にするかということも含めてさらに検討を進めてまいりたいというふうに考えております。

日野委員

 現状の中学校で2カ所、複数の箇所から登校できるというようになっているところはありますでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 基本的には1カ所ということになっております。今ここに二つというのは、一つは候補というふうな意味合いもございます。まだどちらかにするかは、さらに学校とも協議して決めていきたいというふうに考えております。

日野委員

 それで、ちょっと気になるのが、生徒の入り口の門の道路のところなんですが、歩道には現在ガードレールがあって、人が1人通行すると相互に通行するのもなかなか不便なぐらい──不便というか、すごく狭いんですね。それで、朝、生徒が一斉に登校してくるときに、ここの歩道が現状の道路を見るとすごく狭いんじゃないかというふうに思うんですけども、この辺はどのようにお考えでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 例えば歩道を考えた場合ですと、道路に面して北に門をつくるので、少しへこませてつくるようにすれば、そういったこと、あまり歩道に人があふれないような、そういった配置の工夫はしていただけるものと思っております。

日野委員

 そうですね。ここの現状の十中は恐らく──恐らくというか、山手通り側のほうに入り口があって、そちらから今入ってこられるようになっていると思うんですが、今後、この東側の道路になると、一つは、今ちょっと懸念されている部分で狭い。この入り口の部分を少しセットバックしてするというようなやり方があるというふうに言われましたけども、また、この北側の道路ですね、ここも今一方通行になっていると思うんですが、東側の道路から山手通り側に抜ける抜け道として結構車の通りも多いというふうになっているところだと思うんですね。ここの北側の道路、例えば校舎の建てかえのときにセットバックするとか、幅を広げるとか、そういったことは考えられているかどうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 今、委員の御指摘のあったことも一つの検討材料ではあると思います。それは学校ともまたよく相談しまして、どこが通学路として適切かというのを判断した上でいろいろ検討していきたいというふうに考えております。

日野委員

 やはり統合ということで生徒も非常に多くなりますし、この辺の状況というのも、入り口が変わるので、近隣の方との、地域の方との話し合いもそうですし、学校のあり方、しっかり検討していかなきゃいけないんじゃないかなというふうに思います。

 ちょっともう一つだけ。この北西の部分の角ですね、ここが私有地かと思うんですけど、ここは特に変わらずこのままの状況という理解でよろしいでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 今のところは変わらない状況です。

久保委員

 今、日野委員のほうから、生徒の利用する正門の位置のお話がありまして、ちょっとセットバックという表現がありましたけれども、セットバックというとどうしても、じゃ、道路にというようなふうに御心配の向きが出てしまうかもしれないので、要するに、敷地内の中に生徒が利用ができるような、そういったスペースを設けるというような形で検討されたらと思っております。そうしますと敷地面積にもかかわる話ではなくなってくるのかなと思いますので、そういったようなことで少し御検討いただければなと思うんですね。

 先ほど高橋委員のほうからも御質疑があって、前回、私もこの報告、三つの案がありまして、その中の三つをどういうふうに選んでいくのかと。そこの中で、それぞれに少しこういう問題がありますというような副参事のお話があったので、課題を残したような中でそれを選ぶというようなことになってしまってはいけないのではないかということで、一つには、図書館と子ども家庭支援センターの入り口をきちっと明確に分けるというようなお話がありました。あとは、前回の御報告にありましたのは、10階になるため非常用エレベーターの設置が必要になる、1案、3案より採光上若干不利になる、階数が10階の分、工事費、工期は余分にかかるということで、これが多分このプランの中での課題であったかと思うんですけれども、ここに対して何かこの間に御検討されたことというのはあるんでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 8階なり、10階なり、どれを選択していくかということで、いろいろ検討した中では、先ほどの御報告と重なりますけども、学校はもちろんですけども、それぞれの施設の、どれだけ有効に活用できるかということの観点で判断したものでございます。

久保委員

 ということは、前回ここに示されている課題についてはこのままということなんでしょうか。工事費とか工期が余分にかかるというふうにありましたけれども、余分にかかるというところでとどまっているのか、そうではなくて、やはりこれを採択していくという中で、この点についても十分に検討を深めていくというような、そういった御努力というのはされたんでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 工期にいたしましても経費にいたしましても、もちろん8階建てと比較した場合にはやはり少しかかってしまうのは否めないんですが、できるだけ工期を短縮したり、あるいは経費をできるだけ切り詰めるところは切り詰めるという努力はしていかなければと思っております。

久保委員

 こういった資料が残っているので、この課題というのはどういうふうに区としては解消したのかというところは問われるところであるかと思いますので、やはり今後プランをしっかり詰めていく段階でも、ちゃんとこういったところにも細心の注意を払ったというところをきちっと御説明いただけるようにと思っております。

 先ほどセキュリティのお話がありまして、大変そこは気になるところであるかと思うんですけれども、8,000平米を超える建物になっていくということで、これは中野中学校のときにも、やはり管理費が他の学校よりも非常にかかってまいります。複合施設ということになってまいりますので、単純には学校自体として8,000平米を超えてその管理がというところではないかと思うんですが、セキュリティの部分で8,000平米を超える中で他の学校と大きな違いというのはどういうふうになってきますか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 8,000平米を超えますので、施設管理員を置くことになります。また、そのための、管理するための部屋というものを設置しなければなりません。

久保委員

 管理をする部屋というのがあって、先ほど監視カメラなどの活用ということがございましたけれども、それもリンクした話になってくるのかなと思うんですね。これも今後になるかと思いますけれども、どのような形できちっとした管理体制を組むのかというところも具体的にお話を伺いたいなというところだと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 これは、1階部分は要するに棟が別のように思いますけれども、2階部分からは連続した建物になってまいります。例えばセキュリティもですけれども、他の安全対策として、防火扉というようなこともきちっと設けていかなければいけないのかと思うんですが、その点についてはどうなりますでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 防火扉につきましても、この建物の配置の中できちっと適切な場所に配置をしていく予定でございます。

久保委員

 それから、バリアフリーの問題でございます。学校のほうの施設の中のバリアフリートイレというのもきちんと整備をされなければいけないかと思うんですけれども、学校施設の中でのエレベーターというのもここに記されておりまして、なかなか今学校の中のエレベーターが実際には利用がしづらいというようなことが他の学校で言われているわけですけれども、やはり今後はこの利活用というのもきちっとしていかなければいけないかと思うんですが、そういったバリアフリー対策というのは、学校施設においてはどのようになっているんでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 基本的にはエレベーター設置、全部で4階、教室部分──すみません、プールの準備室も含めまして5階までございますので、エレベーターの設置等により、そういった障害のある生徒さんが使えるような施設配置にしてまいります。

 それから、トイレにつきましても、そういったトイレの配置というものを含めた検討をしてまいります。

久保委員

 それと、中野中学校のときに、一般開放のときに更衣室が利用しづらいというようなことがございまして、これについてはしっかり解決策をということで会派からも望んできたところですが、今回のこの統合する中学校においては、1階部分にというような形になっているかと思うんですが、この点についてもきちっと配慮されたものになっているかどうか、伺います。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 一般利用の方につきましては、この1階のクラブハウスというところを使っていただこうと考えております。委員御指摘のような部分につきまして、中野中学のようなことのないよう、十分設計の中できちっとしていきたいと思っております。

久保委員

 あと、ちょっと内容についてもお伺いしてもよろしいですかね。例えば子ども家庭支援センターというか児童相談所ですとか、そういったようなことで、内容についてお伺いをしたいと思います。(「いっぱいあるんでしょう」と呼ぶ者あり)そうですね。休憩しますかね。

委員長

 じゃあ、3時前ですので、ここで委員会を休憩いたします。

 

(午後2時58分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時20分)

 

 休憩前に続き、所管事項の報告4番について質疑ございますか。

久保委員

 少しこの施設のことに伴って今後の総合子どもセンターのことなどについてお伺いしたいと思っております。1定、2定を通じて子ども・若者支援ということでお伺いをしてまいりまして、せんだっての本会議でも御答弁を頂戴したところなんですけれども、今回のここの中にも子ども・若者支援を視野に入れた、そういった施設機能というようなことをお伺いしたところでございまして、具体的なこの若者支援の窓口等についてどのように今御検討されているのか、教えていただければと思います。

神谷子ども家庭支援センター所長

 若者相談にいたしましては、こちらの施設のほうで今後中心にやっていくことを考えてございます。対象とする年齢ですとか、相談の具体的な内容についての検討はこれから進めるところでございますが、やはりこちらは専門相談という立場になりますので、引きこもっていたり、社会とのつながりを持てないような若者といったところを対象としながら、ここに働いていく実際の児相の専門機能ですとか、若者相談についても専門的なスキルのある者を配置したりして、きちっと連携ができるような形で一体的に進めていきたいと考えてございます。

久保委員

 ぜひお願いいたします。

 また、若者の自立支援事業を展開するNPOなどとの連携というようなことも御検討されているというところでございますけれども、他区でもそういった事例があるかと思いますが、これについてもどのようなことを今御検討されているのか、教えてください。

神谷子ども家庭支援センター所長

 若者支援につきましては、委員の御指摘のありましたとおり、NPO法人などが具体的な支援をしているような実態もございます。そういった情報なども収集しながら、こちらのほうの相談からそういったところにきちっとつなげるような助言ですとか……

委員長

 ごめんなさい、もうちょっと大きい声で御答弁いただけますか。

神谷子ども家庭支援センター所長

 申しわけございません。こちらのほうの相談を受けた後で、そういったNPOの機関などにきちっとつなげていけるような助言ですとか、具体的な行動の促しといったものをしていくように考えてございます。

久保委員

 しっかりとそういった体制もお願いしたいと思います。

 また、一時保護所の件でございまして、これについても何度かお尋ねをしているところでございますけれども、基本的には今後児童相談所が移管をされてきたときにも、この今検討されている複合施設の中に開設をするのではなく、他のところとまた広域なところでの連携も図りながら検討していくというところでお伺いをしているところですが、それにつきましても、今後、児童相談所の移管に伴って早急に考えなければいけないところかと思います。それについてもお答えをお願いいたします。

神谷子ども家庭支援センター所長

 一時保護所につきましては、今回、こちらの施設の中にということは考えてございませんけれども、やはり児童相談所と一時保護所というのは大きな連携を持って進めていかなければいけない形になりますので、そういったことも含めまして、こちらとの連携がしやすいような形での整備というのをきちっと考えていきたいと思います。その際に、共同ですとか、そういったことも一旦視野に入れながら、全体としてどういった形がふさわしいのかといったことについて整理をしてまいりたいと思います。

久保委員

 この間、会派でも児童相談所の視察などをさせていただいておりまして、今ある児童相談所、一時保護所、例えば新宿などで設けておりまして、東京都のほうでは、やはり移管をするに当たっては、各自治体でそういったところもしっかりと検討していかなければいけないという認識を持っているように私たちは伺っております。東京都の調整もあるかと思いますし、また、虐待通報などつきましても、最近は警察を介しているものが非常に件数がふえてきているというところでございまして、今後、やはり警察との連携ということも非常に重要になってくるかと思いますが、その点については今どのようなことになっているでしょうか。

神谷子ども家庭支援センター所長

 警察との連携につきましては、現在ももちろん日常的に連携は図っておりますけれども、児童相談所機能を持った場合には、やはり通告というのが警察から入るという形になりますし、その対応は日中だけではなく夜間にも及ぶ形になりますので、そういったことを受けとめられる体制についてもあわせて検討してまいりたいと考えております。

久保委員

 先ほど平成32年にこちらのほうの建設完了というようなことでスケジュールを示していただきましたけれども、児童相談所についてもこの5年間での移管というようなことで言われておりまして、区としては、今検討されているのはこの総合子どもセンターというところなんですけれども、いつの時点で移管ということを目指して今進められているんでしょうか。

神谷子ども家庭支援センター所長

 準備といたしましては、やはりこちらの建物が建設される際に移ってまいりますので、そちらの時期を一旦目指していきたいと思ってございますけれども、やはり児童相談所の設置となりますと、区だけで整備ができるところ以外に広域的な連携がないと成り立たない部分がございますので、そういった時期を見ながら、場合によっては一旦子ども家庭支援センターが複合施設に移った後に、準備ができた段階で児童相談所機能が付加されるといったことも視野に入れてございます。

久保委員

 またそういったことも順次準備段階においても御報告をいただきたいなと思っております。

 それから、私たちの会派として、総合子どもセンターと図書館、また学校という複合施設の中で、きちっと明確に入り口等を分けてもらいたいということで主張していたことの一つには適応指導教室のお話がございまして、適応指導教室のほうも現在教育センターのほうに移られているかと思いますが、そちらのほうもこちらに移ってくるという状況になってくるかと思います。それに対しての今回施設の中でどういった配慮をされるということを検討されたかということと、あとは、やはり教育センターは中心部でありましたので、今まで2カ所を1カ所にということでありましたけれども、今回、こちらのほうに移転をするに伴って適応指導教室のあり方というのも今後検討されるということで、巡回の部分もですし、また、開設もほかの場所にも検討しなければいけないというようなこともあったかと思います。その点については今どうなっているでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 まず、今回の施設における適応指導教室の配慮ですが、一つには、議員からお話のあるように、動線について配慮が必要であるということ。それから、施設内においては、小学習室、中学習室等を配置することで、その区分けを職員室に行うことで、いわゆる個別学習から小集団指導へのつなぎをどう配慮していくかということを意識して施設については今後も検討してまいりたいと思います。

 また、適応指導教室の開設の位置につきましては、十中の場所については駅のそばということで一定の利便性があるという理解はしておりますが、現在行っている巡回指導における指導や他の地区での適応指導のあり方については、前回と同じ答弁になってしまいますが、今後のやっぱり検討課題であると認識しておりまして、検討してまいりたいというふうに思っております。

久保委員

 ぜひ今後もしっかりと検討していただきたいなと思っております。

 あと、図書館についでございます。図書館についても、今までビジネス系の書籍の蔵書をしっかりと重きを置いた図書館というようなことも会派でも提案が出てきていたところでございまして、その点についても具体的に記述がされてきているなというふうに感じております。特にこの9階なんですけれども、ビジネス系のゾーンというようなことで、ゆったりラウンジという、少し年齢層が高いような方たちもくつろぎながら読書を楽しめるというようなことを検討されているのかなと思いますけれども、この9階についてのイメージを何かあればお示しください。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 今般、図書館部分につきましての基本コンセプトということで、本資料、基本構想・基本計画の中でも15ページ、16ページあたりに記載をさせていただいておりますけども、学生や勤労者の調べ物や調査研究、あるいは資料作成等に集中できる環境やビジネス交流、さらにはPR活動、発表等にも活用できる環境の整備というようなことも考えてございます。全般的にユニバーサルデザインというんでしょうか、そういったゆったりくつろげるような空間づくりというものも目指してまいりたいと考えてございます。

久保委員

 先般、陳情等も図書館のことではございまして、そこの中でも幾つか質疑をさせていただいたところでしたけれども、例えば図書館でのボランティアの活動などをされている方たち、そういった方たちについての配慮というようなことも、8階の中にはボランティア活動というような部屋が設けられてくるようでございますけれども、こういったところの役割ですね、具体的にはどのように進めていこうと思われていますか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 現在も、本の読み聞かせでございますとか、そういったことではボランティアの皆様のお力をおかりしている部分が多々ございます。今後、こういった部分に力を入れてまいりたいということで、裾野を広げ、例えば図書館外の子ども施設、あるいは高齢者施設にも出向いて何か事業展開等についても、ボランティアの方のお力をおかりできるような形というものも検討していきたいと考えているところでございます。

久保委員

 ボランティアの活動内容について、そういったことも支援をしつつ、この8階のボランティア活動という部屋を設けられるようですけれども、それはそういったところの中心拠点というような位置付けなんですか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 まだ詳細につきまして全て固めたわけではございませんけども、ボランティアの皆様がいろいろお話し合いをいただくでありますとか、さまざま検討、協議等をされるような空間、あるいは控室のような形でお使いいただくこともできるのかなということで考えているものでございます。

久保委員

 わかりました。

 また、これ、教育センターの機能も入っているというところもあって、以前から中高生の学習機能を図書館に設けることはできないかということをお話ししてきたところで、U18の廃止の中でも中高生のさまざまな活動の場というところで、例えば図書館の中での学習機能ということ、今は閲覧ということになっておりますけれども、そういったスペースはどうなのかということで、今回、この7、8、9、10の4階部分においては、大変スペース的にもゆとりがあり、さまざまな機能も充足をしているかと思うので、そういった中高生の居場所のような観点での学習機能ですとか、そういった場所の提供ということも検討すべきではないかなと思うんですが、その点はいかがでしょう。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 ビジネスの支援ということもうたってございまして、そこの中には学生のキャリアアップといったことも念頭に入れているものでございます。

 また、委員御指摘の中高生というんでしょうか、そういった方たちの対応につきましても、例えば8階でございますが、YAルームというのがいわゆるヤングアダルトのルームというようなことでございます。こういった空間、図書資料なども充実させるとともに、そういった方たちがその空間を御利用できるようなことにつきましても鋭意検討してまいる考えでございます。

いさ委員

 ちょっと聞いておきたいんですけども、これ、今回の複合施設の計画で、教育相談センターも児相と一緒になってここに来るということだと思うんですけど、今現在ある教育相談センター、早稲田通りだと思うんですけども、あそこをこっちに移してほしいというような要求というのは区民の中からあったんでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 教育センターにあります教育相談機能を動かしてほしいという要望等は承知していないところでございます。

いさ委員

 すみません、だろうと思って聞いたんですけれども、結局、ここに複合施設になる中身、例えば図書館についても、この半年、1年ぐらいの間に質問している中で、区民ニーズとかけ離れていると私たちは思っているんですよ。結局、新しいのはできるのはいいけど、じゃあ、東中野と本町図書館、これ、なくなっていいよという話は、区民ニーズと全然かけ離れているお話だし、そもそも今の複合施設についてもそうだと思うんです。

 これ、前にも質問していますけど、結局、ここに高い建物が建ちます、いろいろなものが入ります、だから詰め込みます、そういうお話だったと思うんです。だから、先ほどお聞きしたような非常連絡通路のセキュリティの問題、ああいうことが出てきちゃったわけだと思うんですよ。さっきはつい頑張ってくれなんて言っちゃいましたけど、何でこれ頑張らなきゃいけなくなったかといえば、複合施設だったからじゃないですか。結局ここの矛盾がこういうところに出てきているんじゃないですか。

 図書館だって、先ほど9階のビジネスコーナーの説明がありましたけど、何かさっき聞いた説明って図書館の範疇のお話じゃないと思うんですよ。そもそもから言えば、このビジネスのニーズがどれだけ区民の中にあったのかも甚だ疑問です。このことも前には指摘をしています。

 そういう中で、これ、進めてきた、その中でさまざま矛盾が出てきた。その出入り口についても、今、通り沿いだった子どもの通用門が裏側になってしまって、また車が通るようなところを通らなきゃいけない。いろんなことが出てきてしまう。この根本が複合施設化ということにあったんじゃないかと思うんですが、このことはいかがでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 要するに私どもとしては、区有地をどれだけ有効に活用するかということも考えなければならないと思っています。山手通り沿いのところは非常にそういう部分では近隣商業地域という用途地域でございますので、やはりそういうものを活用していろんなものを整備していくというのが基本的な考え方でございまして、それに基づいて今回こういったような計画を立てたものでございます。

いさ委員

 そうなんです。前回もそういうお話でした。近隣商業地域だから高い建物が建てられる、そこにいろいろなものが入れられるから入れちゃうという──利用ってそういうことですよね。しかしながら、そこには今も申し上げたような区民がこのことでどういうふうにサービスが向上するのかというお話がどうも後回しになっているように思えてならないんです。それでいろんな矛盾が出てきているということでは、ちょっとこれ、このまま本当に進めていいのと改めて聞いていて思ったんです。これは今からでもちょっと立ちどまるべきではないでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 基本的には学校統合というのがもう一つございますので、それは予定どおり行っていかなければ学校の施設整備計画にも支障を来してしまいますので、やはりこれは計画どおり行わせていただきたいと思っております。

いさ委員

 学校統合をやめろとか、そういう話をしているわけじゃないんですよ。だって、区民の立場でこれがどうなのかということを考えなきゃいけないということだと思うんですよ。

 それで、じゃあ、教育相談センターと児相が一緒になって、なぜこの位置なのかということだと思うんですよ。結局、この間の質問をしている限り、ここに建物が建つからできてしまう、入れてしまうという話が、建てるものありきで先に進めているように思えてならないんです。これは立ちどまって考えるべきだと思います。要望しておきます。

北原委員

 1点だけ。すばらしい施設になるのだなと思っておりますけど、これ、統合する両校の沿革というところに、三中のほうに平成7年に芹沢光治良記念文庫というがありますね。芹沢関係については、中野にゆかりがあるということと、蔵書数も都内有数の個人文庫であると思いますので、これを新施設の中で図書館の中に入れるのか、それとも学校図書館のままにするのかということについては検討されていますでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 今、第三中学校のほうで開設しております芹沢文庫ですが、こちらの見取り図の中では8階のところに特別展示室という部屋がございます。そこのところに開設する予定でございます。

北原委員

 ありがとうございます。これ、相当苦労されて集められていますので、ぜひ今おっしゃられたところにつくっていただければ大変ありがたいと思っています。

広川委員

 今後の予定のところで、11月に基本構想・基本計画の区民説明会があるということなんですけれども、日時と場所を教えていただけますか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 まだ、11月の上旬を予定しておりまして、これは10月20日の区報のほうでお知らせすることで今準備を進めております。三中、十中の関連する地域で行う予定でございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続いて、5番、平成28年度中野区学力にかかわる調査の結果についての報告を求めます。

杉山教育委員会事務局指導室長

 それでは、平成28年度の中野区学力にかかわる調査の結果について御報告いたします(資料6)。

 まず1番、調査の趣旨でございますが、調査結果を児童・生徒の学習の振り返り、授業改善、区の取り組みに活用するものです。

 2の調査概要、3の調査方法につきましては、資料をお読み取りいただければと思います。

 続きまして、4、調査結果の概要といたしましては、目標値に達した児童・生徒の割合が70%以上の項目は本年度は60.5%でした。

 それでは、各教科ごとに簡単に概要やポイントについて御報告をいたします。ページをおめくりください。

 まず、資料でございますが、上は目標値に到達した児童・生徒の割合を折れ線グラフで示させていただきました。また、下段には、通過率につきまして、70%以上を超えた項目については網かけを、それから昨年度よりも上回ったものについては斜字体で示させていただいております。

 それでは、国語でございますが、国語はおおむね達成している項目が多くあります。その中で、4年生の話す・聞くの項目の達成率が低い状況にありましたが、昨年度より向上が見られておりました。話し手の意図をつかんで聞いたり話したりする指導を今後も進めてまいりたいと思います。そのほか各項目については資料の中に示させていただきました。

 次に、社会でございます。70%の達成が至っていない項目が多くありますが、特に知識・理解に課題があります。社会科ですので、いわゆる調べ学習の活動の中で知識・理解について定着させるかが授業改善の視点であると考えてございます。

 ページをおめくりください。

 次に、算数・数学です。全般的には達成しており、一つには少人数指導の成果と考えております。特定の領域に課題が見られるので、その点について工夫してまいります。

 次に、理科でございます。70%達成が至っていない項目が多く見られます。その中で、観察・実験の技能に課題があり、実験は行っているが、その目的や手順について主体に学ぶ授業のあり方を今後も取り組んでまいります。

 最後に、英語になります。各項目とも向上している傾向があります。継続的に課題となっている内容について工夫や改善を進めてまいります。

 それでは、1ページ目にお戻りいただきまして、今後の対応ですが、既に調査結果につきましては教務主任会で報告し、具体的には授業改善に向けて本年度の課題と見られる基礎基本の確実な定着、複数の資料から読み取る力の育成、自分の考えを書く力の育成の三つの視点で分析を行い、各校の授業改善プランの改定に生かしているところです。また、補習学習にも力を入れ、取り組みの充実を図っております。

 全体的に中学1年生で落ち込みがありますが、小中連携教育の取り組みの中でも授業改善に取り組んでまいります。

 なお、先日公開されました全国学力学習調査の結果ですが、平均正答率において東京都は全国平均を上回っておりますが、中野区は東京都の平均を小学校、中学校とも1~3ポイント程度上回った結果でした。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

日野委員

 この数値を見ると、学年によって違ったりとかしているので、なかなか判断が難しい部分もあるなとは思うんですけども、ただ、この調査結果の分析のところにさまざま出ていて、例えば数学なんかでは、グラフの面積に関する問題で無回答率が半数以上あったとか、小学校でも三角形の性質に関する問題が算数の中で無回答率が一番多かったとか、理科のほうでも具体的に出ていると思うんですけども、例えばこういう分析の中で出ている課題、特に算数・数学とか理科なんていうのは、ICTの授業なんかですごくわかりやすくできるようなものもいっぱいあると思うんですよね。こういったところというのを今後のICTを使った授業なんかに使っていこうなんて、こういうところも検討されているのかなというふうには思うんですけど、その辺はどうでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 ICT環境の整備の方向性につきましては、総括質疑等でも答弁をさせていただきましたが、数学ほか視覚的に非常に効果のある授業内容であったり、また、協働的な学びの中で例えばタブレット的なパソコンを活用したりするなど、ICTの活用については今後の授業改善の一つのポイントと認識しておりまして、検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。

小宮山委員

 これは中野区が独自に行ったものだと思うんですけれども、同じような学力テストで国とか都のレベルで広く行われているものというのはあるんでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 中野区が学力調査を行っておりますが、都も学力の向上に係る調査を実施しております。また、国も実施しているところです。

小宮山委員

 これとは別のものを実施していると思うんですけども、そういったより広範囲で行われているテストのほうがデータの解析とか比較とかがしやすくてよりよいんじゃないかと思ったんですが、中野区でも独自にやることの意味というのはどこにあるんでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 最初の調査の趣旨に示させていただいたとおり、調査結果を授業改善や施策に生かすという面もございますが、子どもたちに直接振り返りをさせるということに重点を置いておりまして、今回調査をしただけでなく、調査結果によって十分に達成していない内容については、この調査に関連したプリント等学習を補充しておりまして、そのような形で定着を図っているところでございます。

久保委員

 すみません、国語の話す・聞く力のところで、先ほど4年生が26年、27年と低く、28年度も62.9%で、前年よりは大分上がってきているかと思うんですが、45.1%の4年生は5年生では71.3%というふうに、昨年との比較をすると大変この力が伸びてきているのかなというふうに感じるわけですけれども、これは何か原因があるんでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 二つあるかというふうに分析しているところです。一つは、4年生になったときのいわゆる資料の読み取りについて、3年生のときよりも子どもたちにとってはやはり難易度が上がってきているというところが一つございます。また、4年生と5年生で同様の傾向の問題を作成してはおりますが、その調査問題の難易度には一定の範囲がございますので、その影響もあろうかと思います。

久保委員

 しっかりとそういった傾向、要するに4年生というのが一つ大きな節目というか、学習内容の変化があるところで、そういったことが数字にあらわれているのかなと。そして、この4年生であらわれた課題ということを的確に学校側というか先生方が理解をされて、5年生に上がるまでにはしっかりと分析した結果が指導されてこういった形で伸びていると、そのように努力をされているのかなというふうに思ったんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 こちらの分析結果につきましては、各校が授業改善プランをつくっておりまして、その内容についてはかなり詳細に進んでいるということと、この学年の分析ではいろいろと各校が工夫をしているところで、教育委員会も指導していますが、一つ前の学年が自分たちの学習に振り返ってこの調査結果を受けとめるということもやっておりますので、委員おっしゃるように改善が見られている一つの要因であるというふうに認識しています。

久保委員

 やってきたことの積み重ねといいますか、単年度単年度ではなくて継続的に見なければいけないところもあるかと思うので、それはやっぱり学年ごとの学習のあり方に反映をされているということが重要だと思っております。それが今なされているんだなというふうに感じて、ここの今話す・聞く力というところだけ取り上げさせていただきましたけれども、やはり他のところでもそういったところはあるのであろうと思います。学年ごとによってやはりその時点で重要な課題というところが出てきて、なかなかつまずきがあったり、そのつまずきを修復をどこかでしなければならないというところの傾向というのも読み取りながら進められているところと思うんですが、その点についても、今、室長が御説明されたように、全ての学年、また学習内容において同じような形で進められているというふうに考えてよろしいでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 小学校、中学校とも、この学力調査の分析には組織的に対応することとしておりまして、単に個人の問題として捉えるのではなく、授業改善を学校として受けとめて進めるということを進めているところでございます。その点について、今後もさらに工夫をしてまいりたいというふうに考えているところです。

久保委員

 私も各学校をいろいろお伺いさせていただいて、独自の、本当に学校ごとにいろんな学習のカリキュラムというんでしょうか、方針を持って学校経営をされているなというところを感じるわけなんですけれども、やはりこういったところでも家庭学習のあり方というんでしょうか、そこのところも非常にまた重要なところかなと思うんですが、今回のこの調査結果に応じて、家庭学習の推進というところで何か反映されるようなことは考えていらっしゃいますか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 この調査結果につきましては、面談等を通して家庭にお知らせをするような工夫をしているところです。あわせて、家庭学習の習慣化ということで、教育委員会も家庭学習啓発に向けての資料を作成するなどしておりまして、また、家庭学習の定着については、各校のみならず、小中連携の中で中学校区の中で今後も検討していく課題として認識しておりまして、取り組みを進めているところです。

久保委員

 今、中学校区の中で小中連携の中でも家庭学習のあり方というのを検討しているということで、同じ御家庭のお子さんが小学校、中学校と上がっていくと、また地域性というようなこともあるかと思うので、その辺の分析をしっかりまたされているのかなというふうに感じたところですが、例えば英語科についてなんですが、これは当然のことながら中学校の2年生、3年生しかとっておりません。基本的にはまだ小学校ではこれからという授業というか科目になってくるので当然のところかと思うんですけれども、やはりここも小中連携の中で非常に重要なところであると思いますし、中野区においてもとても力を入れて進められているところかなと思うんです。今回の調査結果というか、調査自体をする対象にはなっていないわけですが、今後の連携教育の中である意味それぞれにただ行っていればいいというだけではないので、しっかりと連携教育の中でやはり小中ともに生かされるような形でのカリキュラムですとか、必要を感じているんですが、その点はいかがお考えですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 乗り入れ指導等、現在、中学校の教員が小学校へ、小学校の教員が中学校へ指導を行いに小中連携を進めている取り組みがございます。その際に重要視していることは、その事前の打ち合わせの中で授業のあり方や指導のポイントを共有化するというところでございます。この英語におきましても、英語科の教員が小学校6年生等を対象にしながら乗り入れ指導を行う中で、単にネイティブ的な発音だけの問題ではなく、英語学習のコミュニケーション力の育成のポイントですとか、そういう点も共通に進めておりまして、そのような形で今後も連携を図ってまいりたいというふうに考えてございます。

久保委員

 総括質疑の中でも出ておりましたけれども、ALTの効果的な活用というところでございまして、やはり小学校におけるALTの役割というのがいま一つ、効果的に私はできているんだろうかというところに疑問を感じているところでございます。副読本等を活用しながら各個別に先生方がさまざま検討されているところと思うのですが、なかなかALTに関しては、ALTそのものが独自のカリキュラムを、皆さん各全校、オール中野でのそういったスタンダードなものがあるわけではないのではないかと思っておりまして、その辺についても、やはりそれぞれの学校、それぞれの先生のあり方というのもあるかと思いますが、一定の区としてのスタンダードな英語教育のあり方というのも示していく必要があるのではないかと思っているんですが、その点はいかがお考えですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 英語教育につきましては、学習指導要領の改訂を踏まえた小学校の英語科の導入ということを見据えておりまして、教育委員会としても課題というふうに認識しています。例えば白桜小学校で本年度外国語活動の充実ということで研究発表会をする中で、一定のカリキュラムについての提案がございます。そういうような実践授業を踏まえた上で区として一定の方向性を示してまいりたいと考えています。

 また、ALTにつきましても、ALTはあくまでもALTであって、指導者(T1)は教員であるという認識を今後も重要視していく中で、ALTの任用やあり方については今後も検討してまいりたいというふうに思っています。

久保委員

 ありがとうございます。要するに、あくまでも指導していくのは教員であるということで、補助的といいますか、ALTにはALTの担っていただく役割があるというところなのかと思うんですが、ともすればALTの力量によって英語教育それ自体が左右されてしまうように思われているというところもお伺いしているところでございますので、その点については、やはりそれによっての当たり外れみたいなことで判断をされてしまわないように、きちっと中野区としてのあるべき学校教育のあり方、英語教育のあり方というのを今後もしっかりと検討を図っていただきたいと思っております。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続いて、6番、平成28年度いじめの対応状況についての報告を求めます。

杉山教育委員会事務局指導室長

 いじめの対応状況について御報告いたします。(資料7)

 このたび、平成28年7月に児童・生徒及び保護者にアンケート調査を実施いたしましたので、その対応状況を御報告いたします。

 まず、アンケートの目的でございますが、いじめの早期発見、早期対応を図るためのものでございます。

 調査方法等につきましては、そちらに示させていただいております。調査対象期間は、4月から7月中旬までとなります。

 3の調査結果でございます。

 (1)でございますが、いじめの認知や疑いは、小学校で44件ございました。9月までのいじめの解消につきましては、表中②番の4件と小学校④番の18件を合わせ、解消につきましては22件となります。また、中学校では37件いじめの認知・疑いの件数がございました。いじめの解消につきましては、中学校も②番の9件と9月追調査の④番の23件を合わせ、解消は32件でございます。

 続いて、いじめの態様につきましては、やはり悪口が多く見られている傾向がございます。また、⑤番の誹謗・中傷については、これはSNSにかかわる内容で、中学校で5件見られました。

 裏面に参りまして、今後の対応でございますが、そちらに示させていただいている内容とともにこの結果を踏まえまして、特に本年度はSNS学校ルールを策定し、取り組みの充実を図ってまいりたいと考えてございます。また、アンケート調査の追跡調査の徹底を図ることで、今後の未然防止や早期対応にもつなげてまいりたいというふうに考えてございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

小宮山委員

 いじめの発覚というのはアンケートによるものが多いというデータも世の中にあるそうでして、中野区は今まで年に1回か多くて2回ぐらいのアンケートを行っていたと思うんです、いじめのアンケート。今回は4月から7月までの約3カ月半でアンケートを1度行って、次からも定期的に行っていくと書いてありますけれども、この先、どんなペースでアンケートを行っていくんでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 今のところ、11月と2月にアンケートの実施を予定しているところです。

いさ委員

 これ、解消率というのが出ています。中学校の86.5に比べて小学校は50%ということで少し低いのかなと見えるんですけど、ここ、何か課題みたいなものは見えているんでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 解消ということでございますが、本人にも確認をして、いじめとして今後心配がないというような状況が解消というふうに学校としては確認しているところです。そういう点では、一時的に現象、事象がなくなったとしても、学校が今後も見守りが必要であると判断した場合には継続となっております。この数値でございますが、中学生は、比較的自分の意思表示についてある程度できるということや周りも判断できるというところでこの数字が出ているというふうに認識しておりまして、小学生の場合は、思っているけど、なかなか表現できない、そういう例えば内気なお子さんのような状況である場合には、学校としても見守りをしたいと思いますし、また、意図的に、もしくは意図しなくてもいじめというような現象に至ったような場合には、加害の子の状況もございますので、その子の状況も踏まえながら見守りをするということですので、このような解消率にあらわれていると分析しています。

日野委員

 小学校44件、中学校37件のいじめの認知・疑い件数とあるんですけども、これ、例えば不登校の子というのはここに、アンケートに含まれているんでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 こちらのいじめのアンケートにつきましては、でき得る限り登校ができていない児童・生徒についても連絡をとって、例えばアンケート調査ができなかったとしても、電話口で確認をするなど、何らかの形で聞き取りなどを行うよう学校としては取り組んでいるところです。

日野委員

 これ、資料には小学校、中学校というふうにまとめられているんですけど、もしわかればなんですけど、小学校で一番いじめの多い学年といいますか、中学校でも多い学年、その年によって違うんでしょうけど、そういった差があるのかなというふうにも思うんですけど。例えば小学校の1年生の時期にいじめがそんなに多いというふうにはちょっとなかなか考えられないんですけど、こういった傾向って何かありますか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 小学校においては、その年その年で学年のばらつきがあるというのが実情でございます。中学校においては、中学校1年生にいじめの訴えが多くございます。

日野委員

 この裏面のほうで、「スクールカウンセラーによる小学校5年生、中学校2年生の全員面接を行う」とあるんですけど、これ、5年生と2年生というふうにしているのはどうしてでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 スクールカウンセラー自体がまず週に1回というような勤務体系であるということを踏まえた上で、卒業学年の一つ前というような視点で、問題が複雑化したり、もしくはどうしても言い出せないような状況が生まれている可能性があるということで、5年生と2年生で指定しているものでございます。

日野委員

 わかりました。まあ、その辺はなかなか難しいのかもしれないですけど、毎年いじめの件数が少なくなってきているというのは、スクールカウンセラーによるものというのは非常にやっぱり大きいのかなというふうにも私も思います。もし早い学年のうちに面接というのを行えるというのもいいんじゃないかなとも思うんですけども、その辺もまた検討していただければなというふうに思います。

 それともう一つ、この裏面のところにある、1月は、保護者等にいじめ防止研修会を公開して、シンポジウム形式で行うとあるんですけど、これは、シンポジウムは各学校で行うんでしょうか。どういう形で行うのか、教えてください。

杉山教育委員会事務局指導室長

 こちらに示させているものは区主催のものでございまして、昨年度、桃花小学校で実施をさせていただきました。

日野委員

 来年の1月もどこかの学校が対象でやるということですね。

杉山教育委員会事務局指導室長

 場所は桃花小学校ということでございますが、対象は全校、全区ということで呼びかけをさせていただいております。

久保委員

 各学校の取り組みということで、「「SNS学校ルール」を活用し」というところでございまして、いじめについては、今定例会でも会派からも質問が上がってきていたところでございますけれども、各学校でのルールなのか、教育委員会としてのルールなのかと。各学校のルールということで推進を図っている、その理由というのはどういうことでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 SNS学校ルールについて補足の説明を先にさせていただきます。こちらは、東京都教育委員会がSNS東京ルールを五つの柱で作成いたしました。それに合わせまして、各学校で子どもたちができるだけ主体的にSNSについて考え、各学校で設定をするということを趣旨に取り組んでいるところでございます。そういう背景の中でSNS学校ルールを示させていただいておりますので、間に区の教育委員会の学校ルールを示すということは省略させていただいております。

久保委員

 要するに、こういったSNS学校ルール、そもそもあるものに基づいて、各生徒・児童たちが主体的にこの取り組みを検討していくと、その過程が非常に重要であるというところも踏まえてこういったやり方で中野区としては取り組んでいるというところなんでしょうか。他区ではどのようになっているんでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 このSNS学校ルールの取り組み方については、東京都は全地区同様でございます。

久保委員

 ということは、どこもやはり主体的にこの取り組みをしているというところだと思います。

 このSNS学校ルールというので、子どもたちとともにルールを考えていこうというような、推進を図っていくのは、どういった単位で、例えば各クラスごととか、もしくはどこかの学年が中心となってとか、どのような形で進められているんでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 こちらにつきましては、学校の状況を踏まえてということなので、各校が工夫しているところです。中学校の取り組み事例ですと、各学級で話した内容について生徒会が取りまとめるという形が非常に多いと思います。同様に小学校も児童会ということになるかと思いますので、そうすると当該学年が例えば4年生以上であったりとか、もしくは高学年であったりということで、その辺については子どもたちの活用状況とこういうことについて十分に話し合いが可能な範囲で行っているというところでございます。

久保委員

 やはり自分たちで主体的にやっていく中で子どもたちの気づきというのを大変促していくところも重要なのかなと思うんですけれども、先ほど生徒会ですとか児童会などでというところでおっしゃっておられましたが、その中で先生たちのかかわりですね、このルールを構築していく中で、それはどのようになさっているんでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 先ほど言いましたように五つの柱があって、それに沿って視点がございます。例えばSNS東京ルールは、1日の利用時間、それからスマホを使わない日、フィルタリング、個人情報、相手の気持ちをということで、視点がありますので、子どもたちは往々にしてその内容についてどうしても自分の思いだけが先行して約束事をつくってしまう、それを教員の指導の中でより具体的に修正するような、そんな助言支援を行っているところでございます。

久保委員

 やはりルールによって子どもたちを、ルールがあるからそうしなさいというよりも、自分たちで認識をしながらこのルールをつくっていって、自分たちで守るべきルールを考えていくということが非常に効果があるのだなと思っておりまして、いろいろ今お伺いをして、大変前向きにといいますかね、このSNSという中での、今、非常にいじめの中でも見えにくく、そして重大なことをはらんでいるというふうに感じておりますので、対応していただいているなと思いました。

 アンケート方式についてですが、これは毎年同じような内容なんでしょうか、どうなっているんですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 アンケートにつきましては、例年同様の形で進めています。

久保委員

 内容についても変わらずということなんでしょうか。その都度その都度のテーマといいますか、今SNSというお話もありましたけれども、注意を払わなければいけないような内容ですとか、そういったところで見直しを図るということはないんですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 アンケートにつきましては、自由記述のような形でとっておりまして、教員の説明の補足の中でそういう話題についても触れさせていただいているというところで、基本的にはあまり制限をせずに、子どもたちの考えや思いをそのまま表現するようなことを視点に作成しているところです。

久保委員

 先ほどいじめの認知・疑い件数と解消率というのがございました。これは例えば①のいじめの認知・疑い件数があり、44件からこういうふうに経緯があってというところで、18件が解消したというところで、その一件一件の44件を掌握した上で個別に指導を継続を図っているところかと思うんですね。ただ、この後に発生するいじめというのもあるかと思うのですが、この指導継続を図っていく中で新たないじめへの対策ですね、その点はいかがお考えでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 いじめの対応につきましては、アンケート調査に限らず、日々の教員の指導であったり、また周りの友達からの知らせや本人の訴えなどをもとに対応しているところです。教育委員会が一元的に掌握するために時期を区切って行っておりますので、次の調査について、件数、追跡については7月16日以降、次の調査の期間までということで、区切りながら状況については整理をして把握、対応していくということで考えてございます。

久保委員

 いろいろお伺いをして、本当に毎年この対応状況ということで御報告をいただいているところですけれども、アンケート方式については記述式で変わっているわけではないということで伺いましたが、毎年御報告を受けるたびに、その都度に改善が図られてきているのではないかなというふうに感じておりますし、また、いじめのこの対応の中で暴力は減少しているというところで、暴力というのは目に見えてわかるような部分もあるわけですけれども、しかし、暴力までに、発生するまでには、その水面下での大きな動きがある中でのことかと思うので、ここは大変減少しているということは、子どもたちの学校の状況が安全に図られているのかなというふうに感じておりますが、先ほど申し上げましたけれども、会派の中からもさまざま質問させていただいたところでございますが、教育委員会が決して目を離しているとか全然手をかけていないというふうには感じておりませんが、学校任せにするだけではなく、やはり学校をしっかりと支えるような仕組みということで、昨日もこれは障害のところでも申し上げたところですけれども、そこも非常に重要ではないかと思います。この調査を図られた上で、各学校と教育委員会、指導室になるかと思いますが、その中でのしっかりとした今後の指導のあり方ということも検討を図られていくところかと思いますが、その点はいかがでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 こちらが状況を把握するというのは、支援を行うためというふうに認識しておりまして、例えば継続されている案件については、アンケート調査を待たずに教育委員会から聞き取りの連絡を入れさせていただき、複雑化している案件については、組織的な学校の対応について指導主事を派遣するなど協力をしながら、連携をしながら対応しているところです。今後も重篤な案件に至らないように早期発見、未然防止で対応してまいりたいというふうに思ってございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続いて、7番、オリンピック・パラリンピック教育の取組についての報告を求めます。

杉山教育委員会事務局指導室長

 それでは、オリンピック・パラリンピック教育について、本年度取り組んでございます、また今後の取り組みも含めまして御報告をさせていただきたいと思います。(資料8)

 まず、オリンピック・パラリンピック教育でございますが、こちらは2020年におけるオリンピック・パラリンピック東京大会の開催を契機にさまざまな教育活動の充実を図るということでございまして、目標としては、グローバル人材につながる、そういうところを教育委員会としては重点化しているところでございます。

 対象といたしまして、現在は区立幼稚園、小学校、中学校を対象とし、オリンピック・パラリンピック教育推進校として位置付けてございます。

 特にこのオリンピック・パラリンピック教育の中で重点的に育成する力、資質・能力を五つ挙げておりまして、その育成を図ってまいりたいと考えてございます。

 具体的な取り組み内容は、4番に示させていただいておりますが、こちらは資料に基づいて後ほどお示しをいたします。

 予算でございますが、幼稚園が15万円(報償費)、小・中学校は30万円(報償費と一般需用費)としてございます。

 それでは、資料1をごらんください。

 これは先ほど申しました取り組みの目標や方針を踏まえまして四つの視点、「精神」「スポーツ」「文化」「環境」という形で示させていただき、子どもたちの活動を「学ぶ」「行う」という二つの視点で捉え直しているものでございます。

 下に書かせていただいているものは、現在取り組んでいるものや今後取り組んでいきたいというふうに考えている内容についての位置付けを示させていただいておりますが、必ずしもそのことだけをもって上に示させている内容を行っているということではなく、横断的な取り組みの中で進めているものでございまして、オリンピック・パラリンピック教育が体力向上も重要な機運醸成の一つでございますが、それ以外の取り組みについて、オリンピック・パラリンピックの精神、スポーツ、文化、環境の視点で育成を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。

 続きまして、具体的な内容について例示をさせていただきましたので、資料をごらんください。

 こちらは取り組み事例でございます。資料2の表面、「学ぶ」という視点で、例えば学ぶ中にはオリンピック・パラリンピック教育ということで、国際理解教育、グローバル人材、そういうような部分を考えまして、日本の伝統文化の理解が上段でございます。能について、本区の能舞台を訪問、鑑賞いたしました。下の取り組み事例は、3カ国の文化等についての学習ということで、例えば社会科の中、総合的な学習の時間の中での調べ学習等でございます。

 裏面をごらんください。こちらは「行う」という視点の中で、アスリートを招聘するなど、体力向上やアスリートの生き方、また取り組み方について講演をいただく中で、子どもたちがそのことについて触れ、または考える場面をつくってございます。中段が、外国人との交流ということで、大学連携も踏まえた上で外国の方に来ていただきまして、コミュニケーションを狙いとしながら交流活動を実施しています。下段は、運動の日常化・習慣化ということで、さまざまな取り組みを学校で企画をいたしまして、取り組んでいるところです。

 続きまして、今触れさせていただきましたアスリート等さまざまな方が学校にゲストティーチャーとして来ていただいている状況がございます。

 資料3をごらんください。オリンピック・パラリンピック教育のアスリート招聘計画ということで、途中での計画ではございますが、御報告をさせていただきます。

 1枚目、裏面の2枚目が、こちらがアスリート、スポーツ関係でございます。最後の3枚目が文化人・芸術家ということで、日本の文化や外国の文化、そのほかスポーツに限らず国際理解であったり、それからさまざまな立場の方の人権教育であったり、そういう視点での取り組みでございます。

 最後に、資料4をごらんください。

 一応、国際理解教育ということで、「世界ともだちプロジェクト」という学習も進めているところでございます。これは全都的に進めている内容でございますが、それぞれの国を大陸ごとにグループ分けをいたしまして、主に学習する国というのを分担しているところでございます。

 一番左側の「第1カテゴリー」と入っているものは、今までにオリンピックが開催された国を中心としながら、機械的に大きな大陸ごとに国を配置したものでございます。本区といたしましては、そのグループを小中連携の中で生かしたいというふうに考えておりまして、中学校区でそれぞれのグループを割り振りして、こちらの選択は各中学校区の学校で選んでいただいたような形にしてあります。こうすることで、共通に学習する部分や、自分たちが学習したけれども違う学校は学習していない国についての交流学習が今後展開されることも予想されますので、そういうところに生かしていきたいというふうに考えているところでございます。

 こちらは単年度で全てやるものではございませんので、オリンピック・パラリンピックに向けてそれぞれの学校で年次計画や学年なども想定しながら取り組んでいるところでございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

いさ委員

 対象のところで、「区内公立全幼稚園、小学校及び中学校」ということで、区立幼稚園ということだと思うんですよ。これもきのうやっているからほじくり返したくないんですけど、結局、区立幼稚園はこういうとき、区が何かやるというときには重要な施設になっているということだと思うんですが、いかがでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 学校教育という視点に立って、教育委員会として管轄の学校にオリンピック・パラリンピック教育の推進を進めるという視点で対象とさせていただいております。

高橋委員

 今、室長からそういうお言葉をいただきましたが、安心いたしましたけれども、そうすると、私はこの国をどうやって誰が一体決めているんだろうと思っていたんですけど、じゃあ、これは中学校区ごとで、中学校の校長先生とか小学校の校長先生がここでいいんですよというふうに決めているの。

杉山教育委員会事務局指導室長

 まず、グループについて、第1カテゴリーごとには機械的に教育委員会が割り振りをさせていただきました。その中で、例えば二中校区であれば、グループ1、2、3、4の中の具体的なこの横のラインについては各中学校区の学校で相談をしていただいて報告をいただいたところです。

高橋委員

 いろいろ耳に入ってくると、あそこがよかったなとか、ここの国は知らないんだけど、でも、有名になったらすごいねという、いろんな話が入ってくるんですよ。そうすると、これ、一体どこがどうやって決めたんだろうなと不思議に思っていたんだけど、まあ、第1カテゴリーは教育委員会のほうで決められて、そこからさまざま皆さんが選んで取り組んでいるというのはよくわかりました。

 それと、以前にもお願いしましたけれども、議会にはスポーツ議連という議連がありますので、何かのときにはやっぱり議連も一緒に協力できるものは協力するという話ですから、ある程度頭に入れておいていただきたいということと、それから、この予算措置があるんですけど、幼稚園が15万円で、小中が30万円ずつって、これは全てこうやって書いてあるところには出ているという理解でいいんですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 こちら、幼稚園、小・中学校にはこの金額で予算措置をしてございます。

高橋委員

 それはありがたい話だと思うんですけれども、これは教育委員会が主催だから──主催というか、主導だから私立は入らないのは当然なんだけれども、保幼小中連携というそちらの提案がきのうもありましたけれども、保育園、幼稚園に予算をあげなさいじゃなくて、こういう活動の中に取り込んであげてほしいという気持ちがあるんですよ。どういう思いでこれから進めていかれますか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 オリンピック・パラリンピック教育は、やはり全ての子どもたちがオリンピック・パラリンピックに向けて機運の醸成を図ったり、取り組みの充実を図るという趣旨というふうに認識しております。具体的な取り組みの中で、今、連携教育を中心に中野区は進めておりますので、先ほどお話のあった施設につきましてもどんな形で連携ができるかについては検討しながら取り組みを進めてまいりたいと思います。

高橋委員

 それぞれの日程とかもあるでしょうから、急に来てくださいよじゃ難しいと思うけど、先々に予定されているすばらしい選手が学校に来たりとかしますよね。そういうときに、幼稚園とか保育園の小さいお子さんが来てわかるかなとか思っても、いや、あのとき見た選手だよとか、大きくなって感動がよみがえることだってあるかもしれないじゃないですか。だから、そういう何か学校で運動の指導があるとか、講演があるとかいうときは、近隣の保育園とか幼稚園さんにもお声がけをしてみて、それで来れる来れないはそちらの判断になるかもしれないけど、やっぱり連携をうたっているんだったら、そういうところにも配慮していっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。これは要望としておきます。

久保委員

 アスリートの招聘なんですけれども、私も地元の鷺宮小学校が今月定岡と篠塚を呼ぶんだというので行きたいなと思ったら、子ども文教委員会の視察で全然行かれないなと思って、すごいがっかりしちゃったりしたんですけれども、これも地域の方たちも世代の方たちは絶対行くわと言われたりとかしていて、本当に地域ぐるみで皆さんが関心を持っていただけるようなものだなと思ったんですね。ただ、アスリートの招聘って学校単位で行うのってなかなか大変なのかなというふうに思うわけですけれども、学校側から例えばこういう方を呼びたいんだけどというような御相談ですとか、また、教育委員会のほうから、こういう方たちだったら来てもらえますよというような、そういう人材に対する、ストックとは言わないけれども、きちっと教育委員会としてもこういう準備がありますよというような、そういうようなところってどうなっているんでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 実情を申しますと、オリンピック・パラリンピック教育が全国的に展開されている中では、やはりアスリートの方は引っ張りだこであるというような状況です。ですので、学校でもいろいろとアスリートの招聘について工夫していただいていますが、教育委員会としても連携を図りながら、このアストリートの中には教育委員会が紹介させていただいたものもございますので、そのような形や、また各校ごとの連携の中で進める内容もできようかと思っております。そのような形で取り組みが充実するよう支援してまいりたいと考えています。

久保委員

 ぜひよろしくお願いいたします。やはりなかなかうちの学校では呼びたくても呼べなかった──まあ、日程調整も大変かと思いますけれども、そういったところで、結局、最終的にはそこの学校で保護者の耳に入って、あそこはあんなことをやったのに、うらやましいわというような話になったり、また、子ども自身も、うちの学校ではそういうアスリート招聘というのがなかったというような寂しい思いをされるかもしれないので、今年度できなかったところに対しては、教育委員会からもしっかりとサポート体制をということも思いますし、そういったところをしっかりつなげていただきたいなと思います。

 それと、世界ともだちプロジェクトなんですけれども、新たにこういったことをきっかけにこの国を知るという点では非常に有意義なことではないかなと思うんですが、やっぱりこれがただここだけで本当に終わってしまうとまたもったいないなという気もするんですよね。なので、後々にまた、この連携の中でこういったことが選択をされて行われているということでございますので、教育の中にしっかりと根付かせるというようなことも重要なのではないかなと思うので、単発的にここだけ、ここだけということではなくて、何かやはりきちっと目的観を持って──先ほど第1カテゴリーについては教育委員会のほうから連携教育の単位ごとに割り振ったというようなお話でございましたけれども、何かやはり単純にただ交流対象の国とか地域というふうに決めるだけではなくて、学習の目的観を持って進めていくことが重要ではないかなと思うんですが、その点はいかがですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 こちら、世界ともだちプロジェクトの学習ということで、一定の枠は示させていただいておりますが、先ほど申しましたように、ここだけの学習ではないということや、既に学校によっては特定の地域や国について意図的に学習を進めているような取り組みをしているところもございます。そういう教育活動を制限するものではございませんので、ここをきっかけにしていただいたり、また逆に今やっていることを関連させながら議員おっしゃるような展開を図ることができたらというふうに考えてございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続いて、8番、その他で何か報告はございますか。

神谷子ども家庭支援センター所長

 児童虐待防止推進月間の取り組みにつきまして、口頭にて御報告させていただきます。

 来月11月は児童虐待防止推進月間でございます。区としましては、区報に特集記事を掲載いたしますほか、児童相談所や大学など関係機関の協力をいただきまして、広く区民への普及啓発の取り組みをいたしてまいります。中野駅前でのオレンジリボンキャンペーン、帝京平成大学学園祭でのオレンジリボン運動、そのほか子育て講演会など実施を予定しているところです。

 区議会議員の皆様におかれましても、この期間中はオレンジリボンバッジの着用につきまして御協力いただければ幸いでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 私からは、中野二丁目保育室の継続について、口頭にて御報告をいたします。

 中野二丁目保育室につきましては、増大する保育需要の緊急的な対策といたしまして、開設期限を限定した形で運営をしてございます。今年度も保育施設の整備等を進め定員の拡大を図っているところではございますけれども、保育需要の増大も見込まれることから、平成29年度につきましても運営を継続する予定でございます。保護者の皆様には御不安がないように対応してまいりたいと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

小宮山委員

 今春は募集を行わなかったと認識しているんですけども、来春は何歳児クラスを募集しますか。

小山子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 現在20名のお子様が在園しているところでございます。さまざま11月から来年度に向けまして利用申し込みということについて御案内等も配布する予定でございますけれども、その中でどの年齢について募集をするか等も含めましてお示しをしていきたいというふうに考えているところでございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 私からは、中野区軽井沢少年の家の休館について、口頭にて御報告いたします。

 中野区軽井沢少年の家につきましては……

委員長

 少年自然の家です。

石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 すみません。中野区軽井沢少年自然の家につきましては、改修工事のため、平成28年10月24日から平成29年1月10日まで施設を休館いたします。

 工事の内容は、厨房施設の改修、食堂の照明、分電盤の改修工事でございます。

 この休館についての周知方法は、なかの区報、それから教育委員会のホームページ、また軽井沢少年自然の家のホームページ等で掲載してまいります。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。なければ、以上で本報告については終了いたします。

 他に報告ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですね。なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りをいたします。

 お手元の資料のとおり、閉会中も継続審査することについて御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後4時33分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時34分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、次回の委員会は11月14日月曜日午前10時に行うということで御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ありませんので、そのように決定いたします。

 本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で子ども文教委員会を散会いたします。

 

(午後4時35分)