平成24年01月25日中野区議会地域支えあい推進特別委員会
平成24年01月25日中野区議会地域支えあい推進特別委員会の会議録
平成24年01月25日地域支えあい推進特別委員会 中野区議会地域支えあい推進特別委員会〔平成24年1月25日〕

地域支えあい推進特別委員会会議記録

○開会日 平成24年1月25日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後1時44分

○出席委員(13名)
 来住 和行委員長
 内川 和久副委員長
 甲田 ゆり子委員
 石坂 わたる委員
 後藤 英之委員
 ひぐち 和正委員
 南 かつひこ委員
 久保 りか委員
 酒井 たくや委員
 奥田 けんじ委員
 近藤 さえ子委員
 市川 みのる委員
 岩永 しほ子委員

○欠席委員(1名)
 高橋 ちあき委員

○出席説明員(14名)
 政策室長 竹内 沖司
 政策室副参事(企画担当) 小田 史子
 都市政策推進室副参事(にぎわい・文化担当) 滝瀬 裕之
 地域支えあい推進室長 長田 久雄
 地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 野村 建樹
 地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)、中部すこやか福祉センター所長 鈴木 由美子
 子ども教育部長 村木 誠
 子ども教育部副参事(学校・地域連携担当) 荒井 弘巳
 子ども教育部副参事(子育て支援担当) 伊藤 政子
 健康福祉部長 田中 政之
 健康福祉部副参事(福祉推進担当) 上村 晃一
 健康福祉部副参事(障害福祉担当) 朝井 めぐみ
 環境部長 尾﨑 孝
 環境部副参事(地球温暖化対策担当) 鈴木 郁也

○事務局職員
 書記 竹内 賢三
 書記 関村 英希

○委員長署名

審査日程
○議題
 地域における見守りや支えあい活動の推進について
 エコ、商店街、支えあいポイント制度について
 地域活動支援制度等について
○所管事項の報告
 1 お買い物ポイント及び地域支えあいポイント事業の取り止めについて
          (企画担当、にぎわい・文化担当、地域活動推進担当、地球温暖化対策担当)
○その他

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、地域支えあい推進特別委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本日の審査日程についてお諮りいたしますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時00分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時00分)

 本日は、休憩中に御確認いただいたとおり、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進めたいと思います。また、3時ごろになりましたら休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 地域における見守りや支えあい活動の推進について、エコ、商店街、支えあいポイント制度について及び地域活動支援制度等についてを一括して議題に供します。
 所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、お買い物ポイント及び地域支えあいポイント事業の取り止めについての報告を受けます。
小田政策室副参事(企画担当)
 それでは、お手元に配付させていただきました資料(資料2)をもとに御報告をさせていただきます。
 お買い物ポイント及び地域支えあいポイント事業の取り止めについてでございます。取りやめの理由でございますが、この二つのポイントにつきましては、関係者の理解が得られますよう努めてきたところでございますけれども、関係者の方々の受けとめがまちまちであり、また積極的に利用していただけるというような機運の醸成が得られなかったというような状況がございます。
 また、区の財政は非常に今危機的な状況の中でございまして、この当事業に関しましては見通しが明確でないまま新規事業として取り組むということで、人的及び財政的資源を投入することは適当ではないというふうに判断いたしました。それに基づきまして、お買い物ポイント及び地域支えあいポイントにつきましては、事業化について取りやめることにしたものでございます。
 その他でございます。なかのエコポイントにつきましては、今年度既に実施してございますけれども、次年度以降も都市ガス使用量の削減などのポイント交付対象、そこを広げていく、追加していくということで制度の拡充を行っていく予定でございます。
 報告につきましては以上でございます。
委員長
 ただいまの報告について質疑を受けたいと思います。
 なお、詳しくは一定の予算審議において行うことということで御了承ください。どうぞ、御質疑ございましたら。(「委員長、ちょっと休憩にしていただけますか」と呼ぶ者あり)
委員長
 休憩いたします。

(午後1時03分)

委員長
 再開いたします。

(午後1時09分)

岩永委員
 私のほうはちょっと休憩ではなくて開会のところでお聞きをしたいと思っていたので、今開会をされた段階でお聞きしたいと思いますが、先ほど休憩の中でも本日委員会が開かれた経過の説明がありましたが、たまたまそういう計画があってこの委員会が開かれるという状況を理事者の皆さんが活用されたということだと思うんですね、流れで言えば。この間、財政的な問題等は常任委員会で議論をされてきておりますし、この財政的な問題がこれからの、説明にもありましたが新年度等の予算等に対応するということなどが、当然その常任委員会の中で議論をされるような状況にあった中での本日の報告ということになるわけですね。ですから、この該当する常任委員会がまだ開かれていない、今報告をされたこのお買い物ポイントと地域支えあいポイントの財政的なことを審議する常任委員会が開かれていないというようなことがあるんですが、そのあたりはどんなふうに理事者としては思っておられるんですか。
小田政策室副参事(企画担当)
 本日、特別委員会でこちらの事業の取りやめについて御報告をさせていただいた後に、2月1日前後に開かれます常任委員会で、建設委員会、厚生委員会でそれぞれのポイント制度の取りやめについては報告する予定でおります。その中で必要な案件に関しては御審議があるかというふうに考えております。
岩永委員
 今のお答えの状況が現実なんですが、これは、議会の側は既に予算の内示という形で非公式なものを受けているということなどの流れを考えますと、やはりこの間、本当に先ほどから言われているような特別委員会まで設ける、そして常任委員会でも議論されるという経過から見ると、理事者の対応の仕方が唐突だというふうに言わざるを得ないと思うんですね。
 そのあたりを、なぜ議会対応を含めてこうなったのかということなどについてもきちんと整理をされることが必要であろう、議会との関係を含めて整理をしていくことが必要であろうと思いますので、ぜひそのことはきちんとした──なぜ始めたのか、どういう議論が議会でされてきたのか。その上でなぜこういう状況に、常任委員会も開かれない、特別委員会に先に報告をするということも含めて、内示も先にあったという状況も含めてそういうことになったのかということなどについては、ぜひ整理をしておいていただきたいということを、まずこれは答えをいただくというよりはぜひそれをやっていただきたい。場合によっては議会で求めたときにそういう報告がちゃんとしていただけるような形で整理をしておいていただきたいということをお願いしておきます。これは要望としておきます。
 それで、1点お聞きをしたいんですが、この取りやめの理由の中にある、「積極的に利用しようという機運の醸成が得られなかった。」というこの点なんですが、事業を始めていこうとしていくというそもそもの段階のところで、こうしたことに対する見通しをどういうふうに持って始めたのかということが問われると思うんです。要するに、やってみたけどもそういう機運をつくり上げることができなかったということなわけですから、それはなぜなのかというのがきちんと出されるべきだと思っていて、そのことについてはどういうふうに思っておられるのか、お聞きします。
小田政策室副参事(企画担当)
 報告の中で出させていただきましたように、いわゆる機運の醸成が得られなかったということが、一つ取りやめの理由とさせていただいていますが、当面この事業を開始しようとする今年度取り組みの中では、各団体、関係者に対しましては、区としてはこの制度を理解していただくように働きかけを続けてきたところで、それは前回までの委員会でも御報告を差し上げているところだというふうに考えております。
 このスリーポイント制度自体は、やはりこれを有効に、より効果的に進めるためには、それぞれ関係の方々、団体の理解というものが大変重要であるというふうに区として認識しております。ですから、今回の事業の取りやめに当たりまして、そのそれぞれのポイントを各関係の方々が積極的に利用していただこうという気持ちをつくれなかったというところは実施前に当たっても取りやめの理由として考えたものでございます。
岩永委員
 私がお聞きしたのは、なぜ積極的に利用しようという機運をつくることができなかったのかというところをどのように分析しておられるのかということをお聞きしたんです。機運が得られなかったから取りやめますって、これはここにも書かれてあるし、御説明もされていますからそうなんだと思います。実際に私たちが町の中を歩いてみてもそうです。ここに対する期待という声はほとんど──ほとんどというかゼロに近い程度に、あまり区民の中からこのスリーポイント制に期待をしているということを聞く機会はありませんから、現実にそうなんだと思うんですが、しかし予算もかけ、人も使い、時間もかけて、そして議会も検討してきたのにもかかわらず、こういう醸成がつくれなかったということについての分析をどのようにしているのかということをお聞きしているんですよ。わかりませんかね、言っていることが。
 例えば、区民と一緒に検討を始めてこういうことをやっていこうというふうにしていけば、区民の側もこういう事業を始めるんだなという受けとめ方もまた違っていたんだと思うんだけれども、そういう意味で言えば、例えば商店街だとか町会だとか、そもそも始めるところではいわゆる区民は不在だったのではないかと私なんかは思うわけです。そういうようなそもそものところとの関係でどういうふうに分析されておられるんでしょうかとお聞きしたんです。
小田政策室副参事(企画担当)
 この間、検討の過程におきましては各関係団体、区商連、町会連合会もそうですけれども、制度内容についての御理解、御協力をいただく。また、検討会等の協議の場、話し合いの場というのは複数回設けておりますし、区民が不参加であったとか、この検討内容の過程において参加が得られていなかったのではないかというふうな認識は持っておりません。
岩永委員
 すみません、最後にしますけど、例えばということで言ったんです。例えば、じゃあ区民のニーズに合っていなかった、商店街を含めて、この区がやっていこうとしているのが区民のニーズや実態に合っていなかったのではないかというようなことも思うわけです。
 要するに、これはとても今の区政のありようの中での大きな特徴をあらわしているんだと思うんですね。ここまでやりながら、なお取りやめるということについて、やはりどうであったのかということについてそもそものところからきちんと分析をしていかないといけないのではないかというふうにすごく思うんです。だからお聞きしているんですが、そのことについては、じゃあどうですか。
小田政策室副参事(企画担当)
 新規事業を実際に行っていくに当たりましては、理由のところでも申し上げましたように財政的なもの、人的なものがかなりかかわっていくというところがございます。事業実施前にさまざまな状況を判断し、また区民の方の意向等も踏まえて事業を中止するという判断をしたということに関しましては、今後のさまざまな影響を抑えるという意味で、逆に区としては早目の判断であったなというふうに考えておりますけど。
市川委員
 取りやめに至ったわけですよね。これまで議会でもきちっとこのように委員会を設置して、あなたたちが、いわゆる行政執行機関側がこういったスリーポイント制度をスタートさせたいんです。エコポイントはもう既にスタートしていますと。それにお買い物ポイントと地域支えあいポイントを加味してスリーポイント制度を構築したいんです。新年度予算をそれで組みたいんです。だから今スキームができました。どうぞごらんくださいと。それによって皆さんからいろいろ意見が寄せられて議論がいろいろとありました。それに対して答弁をしました。これはこれでいいわけですよね。その結果、実は取りやめになりましたと言ったらば、これは必要なことは、今の岩永委員の質問の中にはまだ出てこないようだけども、やはり検証をすること。取りやめに至ったこれまでの時間、長い時間かけて検討してきた経緯があるでしょう。これをきちっと検証しておく必要はあると思います。それで、その検証した結果をきちっとこちらで、いわゆる行政執行機関側できちっと持っておくこと。
 次にこういった機運が盛り上がったときに──そういう時期が来るかもしれません。ポイント制度を導入しましょうという時期が来るかもしれません。そういったときに、再びこの議論が起きたときに、「前回こういう検証をしています。だからそこは無理です。だからそれはこれから課題として十二分に検討に値する箇所だと思います」というようなポイントがきちっと出てくると思うんですよ。せっかくここまでの議論を積み重ねたものを不毛にしてはいけないと思います。だから、あくまでも取りやめという言葉には非常に残念な思いというのがあると思います。けれども、この取りやめによってもしかしたらもう少しいいものが新しく生まれるかもしれない。そういう可能性が秘められているんじゃないのかもしれない。だから、特別委員会はこれから正副委員長が議長なりにきちっと御相談申し上げて、それなりの会議体で議論をして、特別委員会の調査目的とか調査事項とかをつくるときには、そういった次に向けて新たにステップアップしていくようなものをこの委員会では議論していきましょうということになるかもしれません。だから、ぜひこの取りやめに至った経緯は検証をして残しておいていただきたい。そう思いますね。その結果の報告というんじゃなくて、その検証の結果は残しておいていただきたいということを要望しておきます。
酒井委員
 1点だけ。この制度、中野区におけるポイント制度なんですけれども、目的が、わがまちを愛する区民の絆を深めるために。期待される効果が、エコポイント、地域支えあいポイント、お買い物ポイントを連動させることによって相乗効果が期待できる、さまざまな波及効果があるというふうな中で進めていったんだろうと思うんですけれども、それで委員会の中でいろいろな議論があった。それからまた区民の方々、それからまた関係者の機運だとか、財政的な問題で今回取りやめになったんですけれども、お買い物ポイントを見るとさまざまな波及効果もありますが、例えば商店街の支援というふうな中がありましたよね。それから地域支えあいポイント、支えあいポイントに関しましては、この高齢化社会の中でどのようにこの中野の現状を、その高齢者社会を解消していくんだというふうな面があったと思うんですね。
 すると、今回それでこのポイント制度は取りやめになりましたが、先ほど申し上げさせていただきました例えば商店街の問題だとか、高齢化社会の問題だとかがここでとまるんじゃなく、また違う形でやはり私はやっていかなきゃならないと思うんですね。そのあたりも検証もしながら、それから今後のこの中野が抱える問題を、この特別委員会でやるのか、それとも所管さんでやるのかわかりませんが、これはやはり取りやめになりましたがまだまだ問題は山積しているわけで、引き続きこういったことに取り組む形は必要なんだと思っておりますので、要望ですのでよろしくお願いします。
市川委員
 今の酒井委員の発言は、今まさにこの特別委員会で我々発で議論をしていかなきゃいけない問題だと思うんですね。それを行政側の提案を待ってやりましょうじゃなくて、我々がこれからじゃあ調査目的の中にそういう内容を盛り込みましょうよと。我々がここでまた議論をした結果、例えば2年で中間報告が出る。4年たったら成果物ができる。その中で支え合いに対してどういう評価をするか。それを促していくための一つの引き金は何なのか、そういう政策、施策は何なのかというものを我々の側が、各種の勉強会だの学習会だのというものを通じて、人様の意見を聞いたり、お話を聞いたり、そこから、もちろん理事者側のまた考えを聞いたりする中から、この委員会の中から生み出していくということも大事なことだと思うんですね。だから、行政側の提案を受けとめて我々がそれに対してただすという姿勢も大事だけども、我々の側から逆に言えば行政側にぶつけていくという姿勢を持って今後臨んでいかないといけないと思いますね。あえて開会中にこのことだけは発言させていただきたいと思って今発言しましたが、これも要望ですので、委員長よろしくお願いいたします。
近藤委員
 前回の委員会までにも、やはりこれは時期尚早じゃないかということで取りやめになったというのは本当に仕方がないかなということで、始められるよりはいい判断だったのかなということはまず申し上げます。
 それで、皆様も本当におっしゃっていたんですけれども、私は本当に地元の商店街のことを何回も何回もここで言わせていただきました。それでポイント制をやっているということも申し上げてきました。それでこの間の商店街の会合でも、やはり皆様がやっていかなきゃならないから、どうやったら本当にいいものにしていけるかみんなで話し合って、ぜひ区とも協議してやっていきましょうという話をしました。そのときに区長も議長もいて、私だけが知らなかったのかもしれないんですけれども、とても皆さんは、「さあ、本当に始まるんだ。やっていかなきゃならない」と言って、私のところに来て、「近藤さん、こんないい方法もあるよ。基金にしたらどうだろう」とか、すごく考えていてくださっていて、ああ区民の方は自分たちが一番結構大変な状況であってもこういうふうに考えて皆様のことを受けとめて、その段階からやろうとしてくださっているんだなと思って、私は何かとても本当に商店街の皆さんもいい方というか前向きなんだなと思いました。
 そういう中で取りやめです。ですから、今まで商店街と区は本当にいい関係でやっているんですから、早目にそういったことをお知らせしていただければありがたいですし、この関係者というところも末端の商店街の方は入っていなかったのかなと、やっとやる気になったら取りやめになってしまったという形でとても残念な思いもします。
 そこで、本当にこれを検証して、ポイント制があるところはどうやってこれからそれをやっていくんだということをこれが始まる前にやっておいていただきたかったなと本当に思って、準備不足の中始まってしまったんだなというところが私は本当に感じるんですけれど、その辺はいかがですか。
小田政策室副参事(企画担当)
 昨年来、委員会で御報告させていただいた内容は検討状況と制度構築に向けた考え方でございますので、まさに準備段階であったというふうに考えております。ですから、このスリーポイント制度に取り組むに当たって準備不足であったという御発言につきましては、こちらの事業の検討をしておりました立場の者からは、そのようなちょっと理解ではございませんで、あくまで制度構築、当初の段階からさまざま考え方を御報告させていただいて御議論いただいてきたというふうに理解しております。
近藤委員
 それでもことしの7月からは始まるというところで、やはり準備不足だったなと、商店街の方でさえも、協力しようとしている方でさえもいきなりだなという思いはありました。ですから、やはり本当にこれを無駄にしないで、次の支え合いは大事なことですから、事前にきっちりとやはりどんな商店街のシステムになっているかということを、今までのこの委員会が申し上げてきたことなどを本当に参考にして、また私たちからも市川委員がおっしゃったように提案していきますし、しっかりとした支え合いの制度を構築していくことに皆様が、本当に区民は頑張ろうとしてくださっていたということを私はぜひここでお伝えしたかったということを申し上げるんですけど、いかがですか。
小田政策室副参事(企画担当)
 区民の皆様がいろいろその内容につきまして御検討、御協力いただいたということについては、今、委員がおっしゃっていただきましたとおりに受けとめたいと思います。
近藤委員
 ですから、やはり本当に区が何かの事業を始めるということのちゃんとしたデータ、それとか調査に基づいてきっちり始めていただいて、時間にも余裕を持ったスタートの仕方をしていただかなければいけないと思います。もう一度いかがですか。
小田政策室副参事(企画担当)
 今回、特別委員会にスリーポイント制度開始に当たりまして御報告させていただく前には、調査、他自治体、実際にさまざまポイント制度を行っているところの調査、データ等につきましては十分収集いたしまして制度スキームというものをスリーポイント全体で御報告させていただいてきたわけでございますので、準備不足というところで御指摘いただきますと、ちょっと違うのかなというふうには感じておりますけれども。
近藤委員
 準備不足でなくてできないというと、何か余計情けない感じになりますよね。準備も万端だったのにできなかったという行政の制度の構築というのはいかがなものだったのかなということを申し上げて、区民の声としてお伝えさせていただきます。
石坂委員
 今回、高齢者や障害者の支えあいポイントもこのスリーポイント制度の中で取りやめになるということですけれども、ほかの委員からも御指摘がありましたように、ポイント制度というものが一つの手段であって、やはり目的はしっかりと支え合いの町をつくっていくことであるというところは今後も変わらないものと思っております。
 ただ、今の現状の中で、地域の中でお互いに支え合うということを考えていくときには、やはり何かしらのモチベーションがないとなかなか思うように進んでいかないというところもあるかと思います。もちろんそれがポイント制度であることが必然性ではないので、今回のような形でポイント制度は取りやめとしてまた新たに考えていくということはとても重要であるとは思います。ただ、今回ポイント制度に合わせて行われる予定であったような支え合いの担い手を育てていくですとか、あるいは町会だけでなくさまざまな区民が参加をしていく。これまで、こんな活動をすればポイントの対象になりますよとか、こうしたスキルを高めるような機会に参加をするとポイントがたまりますよといったようなものが、ポイントがたまらなくてもやはり必要なものであるとは思います。このあたり、支え合いについてどのように推進をしていく予定なのかお答えいただければと思うんですけれども。
野村地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
 今、委員がおっしゃられたとおりというふうに思ってございます。ポイント制度が結果といたしまして取りやめということになったことの責任、私の力不足というふうに思ってございます。
 ただ、そこで目指していたものというのはポイント制度そのものではなくて、それによって支え合いの地域がつくられていくというところでございますので、こうしたボランティアの方々の養成ですとか、その支え合いの仕組みづくり、こういったことについては計画的に着々と進めてまいりたいと思ってございます。
酒井委員
 ぜひそうした形で支え合うことそのものが崩壊してしまうことがないように、区民の方、あるいはさまざまな関係機関ですとか、議員のほうの、あるいは理事者の側のほうの中の話し合い、あるいは提案をし合う中で進めていっていただきたいと思いますので、そこは要望としてお願いいたします。
久保委員
 確認のために幾つかお伺いしたいと思っております。
 このスリーポイント制度というのは10か年計画のほうにもあるかと思うんですが、区の施策としてはどういった位置付けになるものなんでしょうか。
小田政策室副参事(企画担当)
 このスリーポイント制度につきましては、10か年計画、第2次におきましての重点プロジェクトという位置付けでございます。
久保委員
 この重点プロジェクトの位置付けというのは、これは、今回取りやめということになってしまうと、その重点プロジェクトそのものも、これはもうなしということで、取りやめということでよろしいんですか。
小田政策室副参事(企画担当)
 はい。委員のおっしゃるとおりでございます。
久保委員
 もう一つ確認でございますが、先ほどスリーポイントに対してのさまざまな関係機関の理解が得られなかったというお話がございまして、これはお買い物ポイントについてはどういう理解が得られなかったのかというふうに今の時点でお考えなのか。それから、支えあいポイントはどういうふうな受けとめをされているか。それから、スリーポイントという形でなった点ですね。それは多分それぞれ問題点でございますとか、関係者が不安に感じているとか不満に思っていることは違うのではないかと思うので、各担当から伺いたいと思います。
滝瀬都市政策推進室副参事(にぎわい・文化担当)
 まず、お買い物ポイントの関係団体等の受けとめということでございますけれども、こちらの資料のとおりでございます。関係者の受けとめはまちまちということでございまして、これまで主に交渉などをして御協議させていただいてきておりますが、区商連とかそういった団体などとの協議の中では、このお買い物ポイントの活用によっての効果的なということも一方でございましたが、かといって、やはりこの制度自体が、加入される商店街の方がポイントをお買いいただいて、それを交付等をしていただくということでございまして、現在のさまざまな経済財政状況の中で、そういったことに対してのなかなか1歩を踏み出しにくいというような御意見もございまして、こちらのほうにございますが、その受けとめもまちまちだったというふうに理解してございます。
野村地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
 支えあいポイントにつきましては、関係団体の御協力をいただきながら種々検討を重ねてきたところでございます。そういったところでは、役員レベルのところではかなり御理解をいただけていた部分はあろうかというふうに思ってございますが。例えば町会のことについて申し上げますと、各単位町会・自治会、そういったレベルに私どもが入っていってお話し合いをさせていただく。そういった中で御理解をいただく。そういう状況までには至れなかった。つまり、御理解をいただいている一定の方々と、まだこの制度自体、あるいはこのスリーポイントの連動というようなところの仕組み全体が、この区民レベルのところで御理解をいただくというレベルまでは達しなかった。その中でこれをスタートするというのはいささか問題があるというのが今回のこの取りやめの決定のところでございます。
小田政策室副参事(企画担当)
 そのスリーポイント全体でということでございますが、やはり一点御理解がなかなか得られなかったというところは、制度スキームの動かしのところの法人化というところが、一つ皆様の御理解の得られなかった部分かなというふうに思っております。
 ただ、この三つのポイントをより効果的、効率的に動かしていくためには、区としてはこの運営というものは一つ有効なものであるというふうには考えております。
久保委員
 今の一つひとつの問題点をお伺いいたしますと、それはきちっと話し合いですとか練り上げていく中でもしかしたら御理解が得られるようなことなのかなと思うんですよ。お買い物については、団体の反応はまちまちだったということで、特にお買い物ポイントを買い上げるということが今財政的に商店街のほうも大変厳しい状況にある。であるならば、そこを見直すことはできなかったのかなということが1点。
 それから、支えあいについては役員レベルの方たちは理解をされていたんだけれども、単位町会においてはまだなかなか理解をされていなかったと。そこが区とのある意味相違があったわけですね。じゃあ、その溝を埋めていく努力というのはどうだったのかなということも、これも疑問に思います。
 それから、スリーポイント全体としたときには制度のスキーム、特に法人化においてここのところの理解が得られなかったのではないかなというお話でございましたけれども、であるならば、このスリーポイントの取りまとめのあり方そのものをもう少し考え直す必要があったのではないかなというふうに思うんですけれども、今取りやめということになってしまいまして、ここまできっと職員の方たちも大変御努力をされて積み上げてきたというふうに思いますし、議会のほうもすべてを反対ということではなかったのではないかと私は思います。それは、今まで10か年計画についてもでございますし、先ほど言われていた重点の、これは区の施策であったわけですから、そこまでは一定の理解がどこからも得られていたのではないかなと思うのですが、それについてはいかがお考えですか。
小田政策室副参事(企画担当)
 先ほど、冒頭、取りやめの理由のところで御報告させていただいたところでもございますが、委員御指摘のようにまだまだ時間をかけながら、検討を積み重ねながら行くという方策もあったというふうには考えてございますが、ただ、今の区財政の危機的な状況である中、また事業の見通しというものが一定程度立たない状況の中では、やはり人的・財政的資源を投入する、この事業について投入するということは、区としては適当ではないというふうに考えたというところが取りやめの理由でございますので、今後長期間にわたっての検討云々という部分につきましては、今の段階ではそういう方向をとらなかったという考えでございます。
久保委員
 今、特別委員会ということで私たち議会のほうもこれについては大変関心を持って議論をしてきたわけですね。委員会の中では私もある意味厳しいことも言わせていただいたかと思いますけれども、今までこの委員会の中での議会の議論、これはどのように受けとめられていらっしゃいますか。
小田政策室副参事(企画担当)
 さまざま各委員の方からいただきました御意見につきましては、制度をよりよくしていこう、より改善をしていこう、また区民の理解をより深くしていこうというふうな御意見であったと受けとめておりまして、私ども検討の中ではその御意見を踏まえた形で改善をしていこうというふうに考えていたところでございます。
久保委員
 大勢の方たちから今後についての要望といいますか、検証ですとかそういったところはまた御報告いただきたいということになっているかと思うんですけれども、先ほど石坂委員のほうの質疑の中で、ポイントというのはあくまで手段であって、支え合いの地域づくりをしていくことが目的であったのだということで御答弁もありまして、その支え合いの地域づくりをしていくためのあくまでスリーポイントであったのであろうと思うんです。
 この支えあい推進室、今できておりますけれども、ここだけで地域の支え合いということが成り立つわけではないので、それで、やはりいろんな形で各関係機関にかかわれるような方法としてのスリーポイント制度ということであったと思いますので、ここについては本当に一つの室だけが検討していくとか、一つの部だけで深めていくということではなくて、これは全庁的な取り組みとして今後も取り組んでいかなければいけないと思うんですが、その辺はいかがお考えでしょうか。
竹内政策室長
 区全体として支えあい推進室をつくり、また地域にもそれに対応した組織をつくって対応しております。これについてはまさに区を挙げて、こういう中野という中で、これから人がより住みやすく暮らしていくために支え合いの推進ということが重要な取り組みとして私ども区政全体の中で位置付けて進めているものでございますので、これからもこの地域での支え合いの推進ということにつきましては、区政全体でかかわっていく、取り組んでいくことであるというふうに考えてございます。
委員長
 他にございますか。よろしいですね。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。
 2番、その他で所管事項の報告はありせんか。

〔「ありません」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。
 次に、審査日程、その他ですけれども、次回の日程等について協議したいので、委員会を暫時休憩します。

(午後1時43分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時43分)

 次回は第1回定例会中とし、何か緊急の案件が生じた場合は正副委員長が相談の上招集することで御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定します。
 以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、各委員、理事者から何か御発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、本日の地域支えあい推進特別委員会を散会します。

(午後1時44分)