平成28年11月30日中野区議会建設委員会(第4回定例会)
平成28年11月30日中野区議会建設委員会(第4回定例会)の会議録

中野区議会建設委員会〔平成28年11月30日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成28年11月30日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時07分

 

○出席委員(9名)

 甲田 ゆり子委員長

 来住 和行副委員長

 内川 和久委員

 白井 ひでふみ委員

 細野 かよこ委員

 伊藤 正信委員

 篠 国昭委員

 酒井 たくや委員

 近藤 さえ子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当、中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 山本 健一

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一

 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 小林 裕幸

 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当) 塚本 剛史

 都市基盤部副参事(道路用地担当) 松原 弘宜

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、弥生町まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当) 細野 修一

 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 高橋 均

 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 鈴木 崇

 都市基盤部副参事(生活安全担当、交通対策担当) 伊東 知秀

 

○事務局職員

 書記 冨士縄 篤

 書記 亀井 久徳

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第89号議案 平成28年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 第97号議案 中野区空家等対策審議会条例

 第98号議案 指定管理者の指定について

 第99号議案 特別区道路線の認定について

〇陳情

 第37号陳情 子どもの育ちに寄り添う平和の森公園について

 第39号陳情 平和の森公園への体育館建設について

 第40号陳情 平和の森公園のバーベキューサイトについて

○所管事項の報告

 1 平成29年度予算で検討中の主な取り組み(案)について(都市政策推進室、都市基盤部担当)

 2 中野四季の都市(まち)開発整備完了地区の用途地域変更について(中野駅周辺まちづくり担当)

 3 中野四季の都市(まち)のまちづくりについて(中野駅周辺まちづくり担当)

 4 中野四丁目西地区のまちづくりについて(中野駅周辺まちづくり担当)

12 中野四季の森公園拡張整備の状況について(都市基盤整備担当)

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本定例会における委員会審査の割り振りについて協議したいので、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時02分)

 

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りいたします。

 本定例会では、常任委員会の日程が三日間設けられており、本委員会にはお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査すべき案件があります。そこで、休憩中に御協議いただきましたとおり、本日は議案及び陳情の審査の後、所管事項の報告を7番まで受け、2日目は残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 また、休憩中に御協議いただきましたとおり、第89号議案の審査の際、所管事項の報告の12番が本議案に関連しますので、本議案を議題に供した後、一旦保留とし、所管事項の報告を先に受け、その後、本議案の審査を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、3時頃に休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。

 この際、お諮りいたします。当委員会は平成28年10月3日、第87号議案、これに関連する所管事項の報告について、秘密会を開いて審査しましたが、その秘密性がなくなりましたので、これを解除したいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 それでは、議事に入ります。

 第89号議案、平成28年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 審査日程の協議の際に確認したとおり、関連する所管事項の報告がありますので、本議案の審査を一旦保留といたします。

 それでは、本議案に関係する所管事項の報告を受けたいと思います。

 所管事項の12番、中野四季の森公園拡張整備の状況についての報告を求めます。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 それでは、中野四季の森公園拡張整備の状況について報告させていただきます(資料2)。

 現在、年度内に主体工事を完了すべく進めているところですが、実施設計に合わせて、多目的広場の運用についての検討を深めたところ、多目的広場附属設備の一部について変更が必要となったため、本定例会で補正予算を提案させていただいているところです。このことにつきましても、併せて報告させていただきます。

 まず、資料の1番、工事請負契約ですが、工事件名といたしましては、中野四季の森公園拡張整備工事。契約金額は、1億1,415万6,000円でございます。請負者は、住友林業緑化株式会社。工期は、平成28年10月6日から平成29年3月15日でございます。

 次に、2、基本設計からの追加検討事項でございます。

 想定されるイベント検討を進めたところ、下記の設備の仕様及び数量が必要となりました。まず一つ目は、園内灯4基を園内灯2基、投光型照明灯6基に増設。二つ目といたしまして、分電盤1基、コンセント2口をイベント分電盤4基、コンセント盤としては32口、照明分電盤1基、分岐盤1基に増設です。三つ目といたしましては、イベント用汚水ます1個を4個に増設。四つ目といたしまして、給水栓1基を4基に増設。また、五つ目といたしまして、既存給水引込管25ミリの予定でしたが、そちらのほうを止水して、新たに40ミリの水道管の引き込みをいたします。

 3、検討に伴う措置ですが、検討に伴い必要になった設備については、当初工事で対応するほか、平成28年本定例会において一般会計補正予算に計上しているところでございます。

 最後、今後の予定でございますが、12月に追加工事の発注手続を開始して、平成29年3月に当初工事の完了、そして、追加工事分につきましては平成29年4月の完了を目指して進めてまいります。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

細野委員

 当初予定していたイベントと、今回想定したイベントの規模とか中身とか違いについて、もしあったら教えてください。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 当初につきましては、まず、空間活用というところで、あそこの広場を活用して、最低限の電源なり排水設備をということで当初は考えていたところです。その後、具体的にこの活性化につながるようなイベントを行うための検討を、他区の事例等もいろいろ検証いたしまして、その結果、そういうイベントを実施するために必要な設備というのが新たに特定されましたもので、今回それを計上したということです。

 ちなみに、今回のその想定しているものといたしましては、東北復興祭、こちらのほうが、これまで仮設電源の設備とかそういうものがあったんですが、今回こちらのほうで仮に行うとすれば、そういった設備の必要はなくなります。また、オクトーバーフェストとかそういったものについても、今回の設備で対応できるものとなるというところでございます。

細野委員

 イベント用汚水ますというのは、どんなものなのかちょっと教えてください。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、通常この公園につきましても、やはり宅地排水と同じ扱いを受けます。したがいまして、こちらについても、通常の宅地内に配置されているような、そういった汚水ます、それが今回設置されるというところで、運用といたしましては、例えば水を使うようなイベントなりなんなりを行ったときは、その排水をこのますに接続することで排水ができるという形になります。

伊藤委員

 これ、イベント用に追加工事するということなんですけれども、これはイベントを行う場合、電気料というのは、いろんな部分で使うと思うんですけども、電気料、それはどういうふうになるんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 こちらにつきましては、今後、具体的にこの運営について検討していく中で特定していきたいということで考えております。しかし、一般論につきましては、通常の公園施設の利用と同じで、要件に当てはまるものについては免除であったり、あとは必要電源代の、メーターとかが設置されますので、それに基づく負担を求めるとか、そういったことについては、今後基準を定めていくという予定でおります。

伊藤委員

 そのとおりだと思うんですけども、内容によってはかなり大規模なイベントでね、この間も中野四季の森公園で「餃子フェス」、あれだってかなりの自家発電、何基か置いてやっていましたよね。5日間やって、大分かかっているんですけども。それを丸々ね、区が免除とか、負担するというのは大変な金額になると思うんですよ。その辺を十分にね、検討して。やはりここまで整備されているということはね、私はそんなにね、いろんな中野区内の公園、イベントをやるような公園じゃないんですよ。そういうふうになっていますし。ただ、やっぱり地域の人たちはイベントをやりたがる人が多いものですから、いろいろ求めていくんですけども。いろんな大規模公園で、分電の設備だとか、排水の設備だとか、いろいろ私どもも申し上げていますけども、この辺をしっかり配慮していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 やはり公園利用に当たりましては、受益者負担というのが原則になるということで認識しております。したがいまして、そういったのを踏まえながら、今後、適正にこの利用に対する規定を設けてまいりたいというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 それでは、先ほど一旦保留といたしました第89号議案、平成28年度中野区一般会計補正予算(関係分)を改めて議題に供します。

 本議案は総務委員会に付託されておりますが、建設委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば、総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。

 理事者の補足説明を求めます。

尾﨑都市基盤部長

 それでは、第89号議案、平成28年度中野区一般会計補正予算について、都市基盤部所管の補足説明をいたします。

 議案の5ページをお開きください。

 歳出予算の9款都市基盤費の補正予算は、2項地域まちづくり費を7,034万8,000円、4項都市基盤整備費を1億1,596万2,000円増額するものでございます。この増額補正によりまして、都市基盤部の予算額は81億2,613万6,000円となるものでございます。

 初めに、この補正予算の歳出の内容について御説明いたします。それでは補正予算説明書の12、13ページをお開きいただきたいと思います。

 9款都市基盤費、2項地域まちづくり費、2目弥生町まちづくり費の1弥生町まちづくり(1)弥生町まちづくり7,034万8,000円の増額でございます。これは、弥生町三丁目周辺地区の避難道路整備に伴い、本年度に土地開発公社が先行取得した用地の買戻し費用と用地取得に伴う補償費立替分につきまして、当初は、来年度予算により公社への支払いを予定しておりましたが、東京都による本年度の国費・都費の補助金執行見込み調査の中で、他区の執行残について、都との協議により、中野区へ転用することが可能となったことから、前倒しして、本年度予算により対応することとしたものでございます。これにより、本支出に伴う国費・都費の財源確保が確実となるほか、公社へ支払う本件に係る利子相当額の減額を見込むことも可能となってございます。

 次に、4項都市基盤整備費、1目道路維持整備費の2道路改良維持、(1)道路河川改良・維持9,636万2,000円の増額です。第六中学校跡地周辺道路整備工事に伴い、第六中学校跡地と都立中野工業高等学校間の道路拡幅を行うため、またあわせて、六中跡地北側における区管理道路の幅員を確保するため、各々について後退用地の購入が必要であることから増額したものでございます。

 同じく4項都市基盤整備費、2目公園整備費の1大規模公園整備、(1)公園整備1,960万円の増額です。中野四季の森公園の拡張整備工事に当たり、想定されるイベント設備について検討した結果、追加工事の必要があることから増額したものでございます。

 次に、債務負担の補正でございます。14、15ページをお開きください。

 中野四季の森公園拡張整備の追加整備工事につきましては、平成28年度、平成29年度の2か年を予定しております。総事業費4,900万円のうち、先ほど御説明いたしました1,960万円は平成28年度で補正させていただき、残りの2,940万円を、平成29年度の債務負担として計上するものでございます。

 最後に、この補正予算の歳入の内容について御説明いたします。補正予算説明書のページを戻っていただきまして、10、11ページをお開きください。

 一番上の表、13款国庫支出金、2項国庫補助金、7目都市基盤費補助金、13節密集市街地総合防災事業3,499万2,200円の増額と、その次の表の14款都支出金、2項都補助金、7目都市基盤費補助金、1節防災密集地域総合整備1,749万6,000円の増額でございます。これらは、先ほど御説明いたしました弥生町三丁目周辺地区の避難道路整備に伴う増額で、国及び都の木造住宅密集市街地の改善に係る補助金でございます。

 次に、一番下の表の17款繰入金、1項基金繰入金、7目道路公園整備基金繰入金9,636万2,000円、8目まちづくり基金繰入金3,746万円の増額でございます。道路公園整備基金繰入金につきましては、第六中学校跡地周辺道路整備工事に伴う増額でございます。

 まちづくり基金繰入金につきましては、弥生町三丁目周辺地区の避難道路整備及び中野四季の森公園拡張整備工事に伴います増額でございます。

 以上が補正予算に係る補足説明でございます。

 よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

酒井委員

 ありがとうございます、御説明。12ページ、13ページ、弥生町まちづくりのところでお尋ねします。

 当初、来年度予算でというふうなお話だったかと思うんですけれども、国と都で他区の執行残があったもので、今回その事業を活用して、前倒しでやるということですね。先ほど御説明でありましたが、そうすることによって、土地開発公社に支払う、まず区が支払うべき利子ですよね、そういった分が減額になりますよね。それともう1点、例えば、今回この国と都の密集市街地総合防災事業、それから都の防災密集地域総合整備事業、これに関して、今回前倒しすることによって、その利子が減額でしょう。それと、来年度確実に取れるかというと、そうではない可能性もあるんじゃないのかなと思うんですね。そうすることを考えると、その土地開発公社に支払う利子の面と、それからまた、国費・都費の補助金の確保の面、2点から、こちらに関しては、区の職員さんが東京都・国と連絡を密にとっていただいて、今後の区民負担を抑えた、そういうふうな理解でよろしいんですか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 はい。委員おっしゃるとおりでございます。職員が密に東京都と交渉する中で、他区の補助金等余りが出ている、そういう情報を得ましたので、早急に対応できる部分を計算しまして、今回補正予算を組んだわけで、それによって、来年度に向けた東京都としての国庫補助金、予算の確実な確保と利息相当分の減額、あと来年度に向けて着実な予算執行というのを図っているところでございます。

酒井委員

 はい、ありがとうございます。前回も担当分野のところでは、職員が、都と国としっかりと連携をとっていただいて補助金の確保なんかしてくださったと思うんですけど、もちろんね、各分野で引き続きこういった情報をしっかりとつかむ取組みを行っていただきたいと思います。

 それと、都市基盤費、都市整備基盤費の道路維持整備、こちら、第六中学校北側の道路を購入しなければならない、幅員確保のため後退部分を購入というふうなお話があったかと思うんですけれども、当初、第六中学校というのは区の用地であったわけですよね。それを売却して、今回また道路を、幅員幅とらなきゃならないので買い直さなければならないというふうになると、当初の東京都に第六中学校跡地を売却するときに、そういうことというのは検討しなかったのかなというふうにちょっと感じてしまうんですね。そのあたりをちょっと教えてください。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 今の委員の御質問は、第六中学校の北側の既存の道路のことなんですけども、これはもともと建築基準法で言う道路位置指定、区の区有通路扱いでございました。これは本来、建築基準法上4メートルあるべきところですが、なかなかな古い道路でもありますし、その縁石等が必ずしも十分に施工されていなくて、結果的に現地ではかると4メートルなかったというところでございます。ここに関しましては当初、東京都に売却をしたときには、まだこの北側道路についてはどういった整備をするか検討中でございました。その後、道路整備を検討する中で、その北側、それから今回新設する道路、それからあとは第六中学校跡地と都立中野工業高校の間の道路、これを一括して側道として整備することが、特定財源等も入ってくる観点から一番いいだろうと、そういった結論に至ったわけです。そこで再度、北側道路について幅員等を測り直したところ若干不足をしておったと。その辺を今回、買戻しになりますが、確か10平米ほどだと思いますけれども、都から買戻しをする、そんな状況でございました。

酒井委員

 そのね、当初そこの道路整備の考えというところがなかなかなかったというふうな答えだったかと思うんですね。それから、いろいろ検討した結果、特定財源も確保できるということでしょうかね。そうはいってもね、売ったときよりも、お話を聞くと、少し、微増ですけれども、微増で買い直さなきゃならないことを考えると、その土地を売却する当初から売ってしまってはもう返ってこないんですから、そういうときに、やっぱり道路付けの在り方だとか、まちづくりの在り方だとか、そういうことを考えなきゃならないんじゃないのかなと思うんですけど、そんなことはないんですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 確かに今思い起こしてみますと、敷地を分割した当初ですね、そういった細かな検討もするべきだったという反省はありますが、ただ、そのときには、現在の第六中学校の跡地の測量ですとか、都立中野工業高校側の土地ですが、測量がまだ終わっていないという状況の中で、なかなか未確定な部分が多うございました。そういった中で、その道路をつくるという方針だけはまず先に決めたと。そういう中で、手順としては若干反省すべきところがあったのではないかというふうに考えるところでございます。

近藤委員

 この第六中学校の跡地周辺の道路整備工事の件なんですけれど、やはりこれは本当に、全体像がまるで見えていない中で、道路をつくることだけが決まって、そして北側の第六中学校の跡地のほうが決まって、今度は都立中野工業高校のほうをもう少し買うという、本当に何か中途半端なやり方で、これは東京都との協議が調ったためというのは、これはどういう協議が調ったんですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 この第六中学校跡地とそれから都立中野工業高校の間、道路状のものがありますが、これは法的には道路ではなくて区有通路という扱いでございました。幅も4メートル弱という状況でございます。しかも、少し折れ曲がっておりますので、今回、道路整備を機に幅員を6メートルに広げて、それで道路をなるべく真っ直ぐにしようと、そういった計画を当初から立てているところでございます。

 広げる用地につきましては、都立中野工業高校の敷地の中に旧水路敷跡がございまして、これは今、区有地になっております。この区有地と、それから拡幅部分の土地を等積交換すれば、おおむねその用地取得は必要がないかもしれないと、当初そういった想定をしておったわけですが、そういう線では、まだ都立中野工業高校側の敷地の測量が詳しくは済んでいなかったという状況がございました。この間、東京都と調整した中で、今年度に入りまして、都立中野工業高校の敷地の測量図等ができてきまして、それと道路の拡幅部分の面積を比較したところ、やはり道路の拡幅部分の面積のほうがかなり大きかったと、その不足分を今回取得すると、そういった状況でございました。

近藤委員

 これは、都立中野工業高校と第六中学校跡地の間の道であって、今も道路があって、それは水路であったと。だから、ここを区道としてきちっと整備していって、広げていくという考え方でよろしいんですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 すみません、説明が若干不足しておりましたが、水路といいますのは、今の都立中野工業高校と第六中学校跡地の間の通路ではなくて、都立中野工業高校の敷地の中に、かつての排水路跡が何本かあるんですね。それは、もともとは国有地が区有地になったわけですけども、その土地の面積と、それから今回、都立中野工業高校側に広げる面積ですね、これがもし等積交換できれば、土地の取得は必要ないだろうという見込みをしておったわけですが、詳しい測量をしたところ、旧水路敷の面積よりも道路拡幅に必要な面積のほうが大きかったということから、今回不足分を購入すると、そういうことでございます。

近藤委員

 わかりました。この道路は確かにちょっと曲がっていますし、細い道路ですので、ここによって住民に影響が出ることはないんですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 今回の用地の購入に関しましては、あくまでも都立中野工業高校側ですので、特に民地というのはないということでございます。

近藤委員

 今これ、樹木が植わっているところだと思うんですけれど、都立中野工業高校の全体像がいまだ見えてこない中で道路を広げていく、第六中学校跡地のほうも道路をつくっていくという、道路ありきという形で、中野工業がどうなっていくかということは全く見えていないんですけど、その辺はどうなんですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 確かに、都立中野工業高校の、例えば改築計画ですとか、それがある程度はっきりすれば当然それと歩を合わせるわけですが、現状、その辺の具体的なスケール等が一切都から提示がありません。そういった中で、狭あいな道路、曲がった道路だけをいつまでも放置できないという観点から、少なくとも今可能な道路整備だけは先行してやると、そんな考えでございました。

近藤委員

 第六中学校跡地と都立中野工業高校の間の道路は、今この補正で広げていくという形なんですけれど、その先に行く道もかなり細い道ですよね。その両方も細い道という。こういうようなやり方で、道が細いからといって、できるところから広げていくというやり方ではなくて、やはり全体のこのまちづくりの計画といいますか、どんなまちになるんだということをやっていかないと、その度に、ここは道路が防災上必要ですので広げますというやり方では、住民たちも、何でここに急に道路を広げるんだということになりますので、本当にあそこのまちをどうやっていくかということはじっくり検討していただいて進めていっていただきたいと思いますけれどいかがですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 確かにまちの防災性は、道路だけではなくて、総合的なものでございます。それは委員おっしゃるとおりだと思います。ただ反面ですね、やはり特に道路拡幅などは、できるときにできる機会を捉えてやらないと、なかなか土地等もありませんので、できないということもあります。したがいまして、道路拡幅に関しましては、できるところからやりながら、いずれは全体として防災まちづくり等を考えると、そんな方法も必要かなというふうに考えております。

近藤委員

 今も電線の工事かなにかをやっていますけれど、何の工事をやっていて、どうなっていくんだということが住民はわからないので、やっぱりきちっと、今どういう状態で、この土地をどういうふうにしていこうとしているんだということは、住民の方に早目早目に御説明していただきたいと思いますけれど、いかがですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 今後とも東京都と連携をとりまして、必要な情報等は積極的に皆さんにお伝えしたいと思います。

白井委員

 まず私も、初めは弥生町のまちづくりのほうからお話を伺いたいと思います。

 先ほど酒井委員のほうからありましたけど、一つは、来年度予定していたものを前倒し。その理由として、近年、いわゆる国や都の補助が割り落としといいますか、最終的に7掛け、6掛けぐらいまでで満額取れないという、こんな状態がありました。そういう意味では、予算の最終的な年度の締めを目指して、まだこの予算は満額取れるというところでは、補正予算としては大きな予算は積んでいるんですけども、実は区の負担分は大きく減る。非常にいいことだなと思いますし、恐らく都と密な連携と言っておられるんでしょうけれども、東京都内の他の自治体よりも先んじて、中野区が予算を取ってくるために努力をされたということで、大変歓迎するところです。弥生町だけではなくて、特に当該、うちの所管は大きな大きなまちづくりを担うところです。他のところでもこういう予算があれば積極的に活用していくという取組みをぜひ続けていただきたいと思います。要望にしておきます。

 それと今、第六中学校跡地のお話がありました。単純に言うと、区が持っていたものを、交換といってもですね、足りなかったのを少し買う感じなんですね。持っていたものを東京都に売って、道路を敷こうとしたらちょっと足りなかったのでそれを買うというんですね。売って、買っているといったときに、これは得をしましたか、損をしましたか。いわゆるですね、平米単価のときに、区が東京都に売却した代金と今回購入する代金を割ってみて、非常に高いなと思うんですよ。少しずつ道路をえぐっている状態なので、当然、まだ測量もできていなくてどの部分がという部分ではできていなかったんだと思います。もともと我が会派としても、これは売る際に、道路の拡幅を想定して、都と協議した上で売却すべきじゃないかって、引き続きその点は協議しますというところで確定してしまって、今回買い戻すと、こんな感じなんですね。得をしたならいいなとは思うんです。安く売って、高く買うことはない。高く売って、安く買い取ればいいんですけど。この辺はとんとんなのか、どうなんでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 なかなか得をしたというところまではいかないと思いますが、所管としては、それほど損をしていないというふうには思っております。ただ、いずれにしましても、今回の手法、先ほど酒井委員からも少し言われましたように、やはり当初ですね、もう少しこれについては精査をすべきだったかというふうに考えるところではございます。

白井委員

 何か曖昧でしたね。それほど損をしていない。高く買ったということですか。どうですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 具体的な購入費の確定等は今後行われると思いますけども、少なくとも東京都から示された単価等は、現状の周辺等の土地単価等に合わせてやっていますので、それほど変更はないというふうには考えております。

白井委員

 細かい数字の話はこれからになってくるんでしょう。わずかばかりの単価が違うといってもですね、正直言うと、だったら初めから、そういった図面をここまで協議した上で、その分を売却したらよかったんじゃないですかというお話になるんです。これ、最終的に、実は売った金額よりも買った金額が安かったので得しましたというんだったらいいんですけど、ちょっとやり方としては、非常に難しい協議だったのかもしないですけど、検討する余地があるかなと思います。

 一方、東京都は、一旦中野区から買い取った土地、これは第三者の審議会があって、財産を処分する場合に、価格決定はこれだというので出してきているんですよね。なかなか直接的な交渉だけでいかないのもよくわかっているんですけども、資産価値でいうと、近隣の状況を見てというんですが、恐らく宅地じゃないですかね。中野区は道路にするという話をしているにもかかわらず、こんな単価設定になるのかなって。道路として設けるといったときに、一気に資産価値は下がるんですよね。宅地状態の金額で買わなきゃならないのかなと思うんですけども、この点、東京都のほうからの金額提示があるにしても、中野区としてどのようにお考えでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 ちょっとその辺の具体的な価格の交渉等はちょっと私どもなかなか関与できておりませんが、少なくとも今、委員の御指摘のようなプロセスを経て売買しますので、そのあたりは今後とも十分協議等をしていきたいと思っております。

白井委員

 日常の便宜を考えたり、また災害時を想定すると、なかなか消防車が入れるぐらいの拡幅がなかったので、道路としては区としてはやらなきゃいけないんですけども、高い宅地の用途で、宅地用の値段で買って道路にしてしまって、資産台帳に載せたときにはほとんど金額は二束三文状態になってしまうんでですね、この辺、東京都としては本来はもうちょっと配慮してもらう必要があるかなと、個人的には思います。

 それと最後に、先ほど関連事項の報告もありましたけれども、中野四季の森公園の拡張整備について。イベント用に新たに、いわゆるコンセントを設けたり、水道、下水道も含めて整備をするという話で、やむなしの部分の予算はあるかなと思います。

 建設委員会で先日、大阪のグランフロントの視察、皆さんと行ってまいりました。いわゆるタウンマネジメント、エリアマネジメントについての勉強をしてきたところなんですけども、今回の整備はあくまでもハード整備の部分です。今後イベント用にって、わざわざここに設けるんですね。従来の公園整備の在り方と全然違うやり方です。スタートをしてしまうのはあるんですけども、区として今後、いわゆるソフト面の対応でね、タウンマネジメントの在り方、エリアマネジメントの在り方ということまで想定して今回の整備をはじき出しているのか、いや、それとも、大体こんなイベントでこのぐらいの設備があればいいんじゃないかなというぐらいではじいたものなのか、積算というんでしょうか、計画はどのように考えられての部分なんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、この中野四季の森公園につきましては、やはり中野区のにぎわいを担うという役割が、今回この公園にもあるということで考えているところでございます。したがいまして、委員おっしゃるとおり、今後、管理運営の方法が重要になってくるところなんですが、今回、弥生六丁目公園を後ほど報告させていただく予定なんですが、そういった公園を運用するということに関してはやはり民間がたけているという部分がございますので、いかにそれを利用するかというのを、今後は公園の特徴に応じていろいろ考えていきたいというところで考えているところでございます。

白井委員

 これはもう拡張用地の話だけじゃなくて、大がかりな大規模公園の運営もあるでしょう。さらには中野駅周辺の、どこまでをそのタウンマネジメントの依頼をするのかという、こんな発想もあるんでしょう。なかなかその公園の担当だけでは話が収まらなくてですね、それこそ様々なまちづくりの関係だとか、産業振興の関係だとかというところが連携しながら、我がまちとしてどうやってにぎわいを創出していくんだ、一方、住民環境もどうやって守っていくんだという配慮も必要になってくると思います。千田副参事のところの担当一つだけというわけじゃないんでしょうから、連携をとっていただいた上で。

 それともう少し、年次を追って言うと、今後まだまだ再整備をしていくというところで、年次がたくさんかかるようになります。そうすると、工事の途中でも、やっぱり常に中野区として、このようなイベントをやっていくだとか、にぎわいを創出していくというのは、年次を追って動いていくようになると思うんです。つまり、工事の経過、途中経過でもありながら、中野区としてどうやって魅力を発信していくんだというところも含めて、大きなエリアの面的な話、それから年次を区切っての話、これも含めてぜひ進めていただきたい、このように思うんですけど、いかがでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 先ほど少し申し上げましたとおり、やはり公園として、いかにこの運営に民間を活用していくかというところがテーマになるということで考えております。それに当たっては、やはり公園の個々の特性、これが何種類かあると想定しているところですが、それを踏まえた中で適正な模索ということで考えております。

 特に今回、中野四季の森公園におきましては、やはり特に特異な基盤を持っている土地でございますので、これについては、委員からのお話があったように、今、都市政策推進室のほうと連携をとりまして、まずは公園マネジメント、それから、中野駅周辺マネジメントということで幾つか段階があると思いますが、それについては、連携をとりながら、今後も具体化してまいりたいということで考えております。

内川委員

 すません、1点だけ。第六中学校跡地の道路の件ですけれども、これは東京都に売却するときというのは、一つ、参考になる価格として、路線価とかそういうものかなと思いますけれども、何を基準にその金額をはじき出したんでしょうか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 ちょっと具体的な価格の基準というのは、私どものほうでは所管しておりませんが、先ほど言いましたように、しかるべき所管ほうで、定められた基準に沿ってはじき出したというふうに聞いております。

内川委員

 ということは、買い戻すときも、基準になるものは路線価とかそういうものじゃないということですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 そういった基準があるというふうに聞いております。(「路線価」と呼ぶ者あり)路線価というものではないと思います。

来住委員

 中野四季の森公園の拡張整備についてなんですが、今、中野四季の森公園の利用も、見ていますと、秋とか、季節によってはかなりの利用があるようですけれども、年間を通すとかなり利用としては少ないのかなということも思いますし、今の中野四季の森公園の現状でも、近隣からのイベントの、特に音に対する苦情といいますか、そういうものがあるように聞いているんですが、今回、拡張用地の整備でさらにイベントが新たな、中学校や近隣のマンション等もあるわけで、その辺の住環境といいますか、教育環境も含めて、その辺の配慮についてはどのような検討や、今後の利用との関係にもなるんでしょうけれども、お考えなんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、今回の中野四季の森公園の拡張用地の整備に伴っての検討でございますが、まず当面の利用についての影響として、学校のほうともいろいろ話し合いながら、そちらの意見を整備のほうに反映させているというところでございます。

 また、近隣につきましては、区民としてのマンションがございますので、そちらのほうについては、やはりその後、できた後の公園利用ということで幾つか御意見もいただいているところがございますので、それは運用のルールということでも今後考えていきたいというふうに考えております。

来住委員

 学校からの意見についての配慮は、具体的にはどういうところに生かされているんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 例えば、事例を申し上げれば、まず、学校があるときに、公園が今の環境で見えるというところで、そこについてどのような、例えば目隠しなりの措置を施すかとか、そういったものとか、あと、イベントをするときに対する要望とか、そういったものについても意見交換をしているところでございます。

来住委員

 この公園拡張については、防災機能の、特に中野四季の森公園の拡張ということで、防災に寄与するということで声があって、拡張も含めて整備するということになったと思うんですね。そういう点では、イベントを中心に誘致するかのような公園整備の在り方については、今後慎重に、十分区民の意見、近隣の意見を反映させた、整備の前の段階で十分な声の反映が必要だというふうに思いますけども、その点について最後お聞きしておきます。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、公園整備の在り方につきましては、やはり中野区内で、それぞれの公園の機能の配置というのが大きな視点であると思います。そういった公園を整備するとともに、隣接地については適切な配慮をというのが基本になると思いますので、これは、これまでどおりの基本に沿って対応していきたいというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結いたします。

 意見について伺います。第89号議案について、意見はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第89号議案について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で第89号議案の審査を終了いたします。

 次に、第97号議案、中野区空家等対策審議会条例を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)

 では、中野区空家等対策審議会条例につきまして補足説明をさせていただきます。

 本年10月5日、当委員会においても御報告させていただいておりますが、特定空き家解消に向けた早期対応とともに、空き家の利活用を促進するための区の基本的な考え方となる空家等対策基本計画、こちらの策定に向けた検討を行うため審議会を設置するというものでございます。

 条例案についてごらんいただきたいと思います。

 まず、第2条の所掌事項でございます。空家等対策の推進に関する特別措置法に規定されております空家等対策計画の作成及び変更に関する事項、また、空家等に係る施策の推進に関して必要な事項について審議を行うものというものでございます。

 続きまして、第3条の委員の人数でございますが、20名を上限として組織するものとしております。

 第4条、委員の構成でございますが、公募区民、関係団体からの推薦、そして学識経験者等による構成としております。

 では、次のページにまいりまして、少し飛びますが、第6条第4項でございますが、審議会につきましては公開で運営したいというふうに考えております。

 最後に附則でございますが、本条例につきましては、公布の日から施行するものとしております。

 簡単でございますが、説明は以上となります。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

細野委員

 空き家の対策がいよいよ本格的に進んでいくということで、私もこの件に関しては非常に期待をしております。今、御説明の中には空き家の利活用という言葉も出てはきたんですけれども、対策といいますと、この間お示しいただいたとおり、空き家の予防化ですとか利活用、そして何というんでしょう、除却などが入ってくるかと思うんですけれども、この委員ですね、20人のこの委員の中で、やはり区がこれから空き家をどういうふうに活用していこうかというふうな計画を持っているかによって、この委員の構成についてもかなりやっぱり変わってくるのかなというふうに思うんですけども、現在想定されている委員というのはどういう分野の方とかというのをお考えなんでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)

 まず委員の構成でございますが、繰り返しにはなりますけれども、現在の想定では、まず町会の方、同様に商店街ですね、そういったところ、地域の方を中心に、団体のほうから申請をいただきたいと。関連団体としましては、今想定しておりますのは、まずは不動産事業者さん、あるいは建設業団体さん、そういったところが、専門家として実際に事業を行っている団体様から御推薦をいただきたいというふうに考えています。方や、空き家というところは、資産の問題というところがありますので、相続ですとか法律関係の方、そういったところの団体さんから御推薦をいただきたいなと。つけ加えまして、やはり高齢者の方ですとか、おひとり住まいの方というところが、空き家の抑制に向けていろいろお話を伺うべきところなのかなというところもございますので、福祉関連の団体の方からも御推薦をちょうだいしたいと、そういったところで想定しております。

細野委員

 ありがとうございます。そうですよね、これから、例えば地域包括ケアですとか、子育ての拠点とか、本当に活用の仕方はいろいろ想定されると思いますので、こうした活用の部分というのもやっぱり想定した上で、この委員の構成というのをしっかり考えていただきたいなというふうに思います。福祉関係といっても、多分高齢者の方とか障害者の方とかというのもあると思いますし。

 あと一点、防災上も、やっぱり空き家の活用、場所によっては大きな可能性を秘めていると思いますので、この防災の分野でも、何らかその活用なりというところで検討できるような委員の構成というのをぜひ考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)

 今、委員おっしゃいました防災の部分でございますが、やはりまちづくりの観点からも空き家の存在というものをしっかり考えていく必要があると。そうしたときに、先ほど申し上げたように、例えば不動産団体ですとか、あとは建設業団体、そういったところと一緒に、まちづくりを含めて考えていきたいというふうに思っております。

近藤委員

 今、この審議会の委員の中に不動産ということが入っていて、不動産関係が入ることは大事なことではあると思うんですけれど、これは個人情報の問題ですとか、やはり不動産というのが入ると、直接に、空き家があってという、商売のほうにいってしまわないかみたいなことが心配されますけど、その辺はどう担保していかれるんでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)

 現在、まさしく空き家の実態調査を行っておりますけれども、今、委員おっしゃられたとおり個人情報につながるものですから、この情報は直接的にそういった団体さんですとかに提供するという考え方は今、持ち合わせておりません。むしろですね、将来、空き家の利活用を考えていく上では、不動産団体さんのほうが空き家の情報とかたくさんお持ちなのかなというところもございますので、今後、この審議会の中でそういった情報の取り扱いですとか、そういったところをしっかり検討を深めてまいりたいというふうに考えております。

近藤委員

 この審議会にも個人情報というのは出ていかないということでよろしいんですか。

塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)

 審議会の中では、個人情報の取り扱いは一切行わないということになっております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので委員会を休憩いたします。

 

(午後1時51分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時52分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。第97号議案、中野区空家等対策審議会条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第97号議案の審査を終了いたします。

 休憩いたします。

 

(午後1時53分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後1時55分)

 

 次に、第98号議案、指定管理者の指定についてを議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

青山都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 それでは、第98号議案、指定管理者の指定につきまして、提案理由の補足説明をさせていただきます。

 御説明は議案書により行わせていただきます。

 まず、提案理由でございますが、平成29年3月31日に指定管理の期間が終了する中野区産業振興センターにつきまして、平成29年度からの指定管理者の指定に当たり議会の議決をお願いするものでございます。

 議案書の裏面を御覧ください。

 1の施設の名称は、中野区産業振興センターでございます。

 2の指定管理者は、ハートフルサポート共同事業体でございます。こちらの選定経過及び結果につきましては、先日の当委員会におきまして御報告させていただいたものでございます。

 3の指定の期間は、平成29年4月1日から平成34年3月31日まででございます。

 補足説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので委員会を休憩いたします。

 

(午後1時56分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時57分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。第98号議案、指定管理者の指定についてを原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第98号議案の審査を終了いたします。

 次に、第99号議案、特別区道路線の認定についてを議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 それでは、第99号議案、特別区道路線の認定につきまして補足説明を申し上げます。

 提案理由は議案に記載のとおりでございます。

 それでは、お手元の補助資料を御覧ください(資料3)。

 初めに、路線認定の理由ですが、東京都道路線から特別区道路線へ通じる路線であり、区道認定の基準に適合しているため特別区道として認定するものでございます。

 対象路線は、路線番号24-1060。位置ですが、起点は中野区中野二丁目133番、終点は中野区中野二丁目101番でございます。延長が271.72メートル、幅員は10.76メートルから13メートルでございます。

 恐れ入りますが、裏面を御覧ください。

 略図で示してございますが、こちらの場所は、南側の大久保通りを起点に北側の千光前通りへ通じる路線でございます。位置としましては、中野郵便局の東側から東京都住宅供給公社中野駅前住宅の敷地東側の位置に当たります。

 なお、本路線は、中野二丁目地区における土地区画整理事業と市街地再開発事業に伴い、区画道路の整備を行う必要があるため特別区道として認定するものでございます。

 表面にお戻りいただきまして、路線認定後の管理につきましては、道路法に基づき区が管理を行います。

 以上が第99号議案の補足説明でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

内川委員

 ちょっと教えてもらいたいんですけども、道路認定、例えば中野三丁目の地区計画なんかですと、全然工事の始まる前の段階から道路認定やりました。今回、中野二丁目に関しては、大分工事も進んできて、工事の途中でこういった認定作業を行うわけですけども、そのタイミングの違いというのはどういう、何か基準があるんですか。いつ道路認定をするとか、しないとか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 実際には、道路の整備後に認定を行う場合もございますが、例えば今回の場合について申し上げますと、この道路に電線共同溝、いわゆる電線の地中化を行うという予定になってございます。この電線共同溝の整備等に関する法律によりまして、あらかじめ道路法の道路として位置を指定するということが求められております。この指定が事業計画を進める上で今年度内を目途としているという事情がございますので、今回の議案の提出ということになってございます。

篠委員

 区道でよろしいんですよね。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 はい、今回この路線については区道としての認定でございます。

篠委員

 幅は、もう1回教えてください。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 補助資料のほうに記載がございますが、2番の④幅員というところを御覧いただきたいと存じます。一番狭いところで10.76メートルから、最も広いところで13メートルの幅員となってございます。

篠委員

 中野でこれより広い区道というのはありますか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 中野四季の森公園エリアの、いわゆるF字道路でございますと、幅員が20メートルございます。

篠委員

 幅で、区道だ、国道だ、都道だという、そういう規定というのは一切ないんですか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 区道に認定する場合は、幅員が4メートル以上という認定の基準がございます。そうした基準に合致していれば認定するというところで、先ほどのF字道路よりも狭い道路も実際にはある場合もございます。

伊藤委員

 これ、もちろん今、篠委員からも質問あったように、幅員が最大で13メートルということは、これはもちろん対面交通できるわけですよね。どうでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 両面交通でございます。

伊藤委員

 結構、何といいますか、これ、中野駅南口から千光前通りですよね、この上のほうは。一方通行ですよね。それで五差路、中野通り、中野駅の南口から行くと五差路があって、大変この辺が混雑しています。そうすると抜け道になる――もちろんなると思うんですよね。大久保通りに抜ける道。そうすると、すごい交通量も多くなってくるかと思いますが、その辺どのように考えていますでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 交通計画で一応検討していまして、千光前通りは一方通行ですので、この道路からですね、中野駅南口の駅前広場のほうに出るような形になったらどうなるかわからないんですけど、現在のところ、千光前通りは一方通行でございますので、それほどの交通量は入ってこないというふうに予想されております。

伊藤委員

 そうでしょうかね。中野通り、中野駅、ガードをくぐってから、結構、何といいますか、大久保通りを右折する車線がつい2、3年前かな、できて、直進と左折があって、もうすごい混雑していますよね。私は、相当そちらのほうに流れていく可能性があると思うんですけど、その辺の調査というのはしていないんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 その辺も含めてですね、信号での滞留がどのくらいの量が出るかなど、そういったものについてシミュレーションしてございます。

伊藤委員

 それと、この道路には信号機はつけないということですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 信号機については、大久保通りとの交差点、それから千光前通りとの交差点、それから、真ん中よりやや南側のほうに交差点がありますけど、そこの交差点が設定するような計画で検討してございます。

伊藤委員

 このやや南の交差点、これには信号機はつけないということですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 つける予定でございます。ここは、朝夕の通勤通学の方が、中野二丁目の奥のほうから駅に向かってかなりの歩行者、自転車があるというふうに、そういう前提で計画を立ててございます。

伊藤委員

 すみません、直接この認定道路とは関係ないんですが、この交差点の道路というのは、これも対面でしたっけ。相互交通でしたっけ。その辺おわかりですか。(「休憩して」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩いたします。

 

(午後2時06分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後2時07分)

 

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 答弁の修正をいたします。主要区画道路については信号はございません。大久保通りの交差点分のみでございます。

伊藤委員

 そうすると、千光前通りの、この上のほうの、ここも信号なしでよろしいですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 はい、委員おっしゃるとおりでございます。

近藤委員

 これは特別区道の道路の認定なんですけど、この道路が実際にできるのはいつごろなんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 全線が供用できるようになるのは、現在のところ、平成34年頃と考えられております。

近藤委員

 そうしますと、このあたりのまちづくりが完了するあたり、最後のほうでできるということですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 全線供用開始するには、再開発街区のところの整備も完了していないと可能になりませんので、そういったことになります。

近藤委員

 平成34年ということですよね。そうしますと、23番地のところは住居の皆さんとかは、そのときはどういう状況、住んでいらっしゃるかたはこのままなんですか。それとも変わっていくわけですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 23番地については、現在のところ土地区画整理事業には入ってございませんので、現在のところ特に計画はございません。

近藤委員

 そうしますと、かなり大きな道路ができるということで、こちらの皆様たちに御理解とかというのはどういう形で進めていくんでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 まず、道路の整備等、土地区画整理事業については、これは事業の施行者が土地区画整理組合でございますので、土地区画整理組合のほうで個別に御説明を進めているというふうに聞いてございます。

近藤委員

 かなり交通量も多い道路ができるということなので、やはりここのところ、しっかり説明をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

来住委員

 まず、大久保通りから千光前通りまでの高低差はどのぐらいあるんでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 約7~8メートルぐらいの高低差がございます。

来住委員

 7~8メートルのかなりの高低差を、延長の271メートルのところでとると、フラットに、千光前通りに取りつくところでフラットにするのかなと思いますが、そうなりますと、今、近藤委員からもありましたように、この地区内の23番地や22番地という、このいわゆる今現在住んでいらっしゃる方々ですね、マンションを所有している方々にとっては、相当敷地と道路との関係で、いろんな矛盾といいますか、段差が発生するのかなというふうに思うんですが、まず22番地、23番地の、ここに建っている、現存の居住共同住宅、マンションの所有者、それから居住者というのはどのくらいいらっしゃるんですか、人数的には。

委員長

 休憩いたします。

 

(午後2時12分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後2時15分)

 

来住委員

 既存のその共同住宅の東側に、この地図で言いますと、5棟ぐらいあるのかなというふうに思われます。高低差が7メートルから8メートルで、新たに幅の広い道路がつくられるということなんですが、そうしますと、そういう方々、今既存の東側に住んでいる方々については、いわゆるこの事業を行っている事業体が、土地区画整理組合がやっていることであって、区としては直接の――住民ですよね、区民ですから、区道としてそこに接道していく、千光前通りに接道する道路なわけですから、当然区がね、公の事業、公共施設として道路をつくるわけですから、区が主導的にやっぱりそういう理解を求める一定の役割というのが、組合がやるということだけでは済まされないのではないかと。区が今後管理していく道路でしょう。そうすると、やっぱり近隣の皆さんの理解や協力がなければ工事そのものもできないわけで、やはりそこら辺については、現在の居住者の方々の理解度は、ではどういうふうに把握されているんですか、この道路については。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 ちょっとそれに対するお答えになるかどうかわからないんですけど、まず、道路を整備するのは、これは土地区画整理組合でございますので、道路の形態、それから、それに関する工事、そういった説明については土地区画整理組合のほうで行っております。一方ですね、区としては、中野二丁目の再開発を推進するとともに、周辺についてもまちづくりを進めるということで、周辺の、この図面で言う、例えば23番地としてあるような、そういうところについても、そういったまちづくりについて検討したり、そういったものを進めていきたいというふうに考えております。

来住委員

 将来的にはそういうことがあるかもしれませんけども、今示されているのは、この道路の認定ということですので、これについて伺っているわけですけども、いわゆるその所有されているマンションの所有者や入居されている方々の合意は、組合任せではやはり、本当に区が認定する道路ですから、やはり区も組合の中の一つの事業者じゃないんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 区も土地区画整理組合の権利者の一人ではございますが、事業の施行者はあくまでも土地区画整理組合でございます。

来住委員

 当該用地の中に、区が将来管理すべくこの認定道路をつくるということですから、これはやはり組合員の中の一員でもあるわけですからね、丁寧なね、やっぱりお住まいになっている方々への、先ほどの議案じゃないですけども、やっぱり周知と理解をちゃんといただくような努力があってこそだと思うんですよね。それがなければ、今おっしゃるような23番地や22番地も、今後やっていきたいとおっしゃるけども、入り口のところできちんとした理解を得られる努力がなければ、それは難しいと、まちづくりとしては非常に難しいというふうに思います。

 さらに、先ほどのやり取りの中で、本道路についての車の、どのくらい千光前通りに抜けていくのかということで調査されているようなことをおっしゃいましたけど、どのようなシミュレーションになっているんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それほどの量にはならないという、シミュレーションの結果になってございます。

来住委員

 それほどとおっしゃっても、何がそれほどかわかりませんけども。今の千光前通りそのものを皆さん歩いていらっしゃったり、利用されているように、車中心というよりね、やはり駅からなかのZEROホールや図書館や学校、私立学校等を含めた歩行者がかなり優先されるような形でつくられていると思います。一方通行というのはそこにもあるんだと思うんですね。ですから、そこに抜けていく幅員が、13メートルにも広がる道路をつけようというわけですから、当然そういう質問や、議会から当然質問が出ることは予測されるじゃないですか。どのくらいの車がそこに通ることを予測しての13メートルなのか、当然そこはシミュレーションの中で、その中で幅も決まっていくんじゃないかと思うんですけど、そうじゃないんですか、道路をつくる側としては。台数をお答えください。

委員長

 休憩いたします。

 

(午後2時21分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後2時23分)

 

 それでは、第99号議案の審査を一旦保留といたします。

 次に、陳情の審査を行います。

 第37号陳情、子どもの育ちに寄り添う平和の森公園についてを議題に供します。

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

酒井委員

 主旨の2番、草地広場に庭園灯などによる柱をつくらないでくださいとあるんですけれども、庭園灯をつくる理由があるんだろうと思うんですね。そのあたりをちょっと確認したいんですけど。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 今回、こちらの庭園灯につきましては、夜間の安全性確保ということが目的でございます。こちらにつきましては、警察庁また東京都の安全・安心まちづくり条例の中で、安全確保のためには公共施設で3ルクス以上が必要という規定がございますので、それを確保するために必要な施設でございます。

酒井委員

 そうすると今、現状はどうなっているんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 現状の光量についての測定はしていないところですが、ただ、配置的に考えますと、足りない部分があるのではないかということが推測されます。

酒井委員

 そうすると、警察のほうの安全・安心の指導のもとで、一定の公共施設には、夜間の場合、明るさが必要ですよということでしょう。それが現状、足りていないんだろうと。今後、平和の森公園を整備するに当たって、そういった基準を確保しなければならない、そういう理解でよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 委員、御発言のとおりでございます。

細野委員

 すみません、前回ももしかしたらちょっと御説明いただいたかもしれないんですけれども、この築山の滑り台についてどういうものを想定されているのか、ちょっともう一度御説明いただけますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 現在、こちらについて計画しておりますのは、今の築山同様、半分は草地で覆い、残り半分については滑って遊べるように、滑り台構造にするということで考えております。

 なお、材質につきましては、通常よくあるコンクリートをきれいに磨き上げたような、そういったような材質で考えているところです。

細野委員

 今の築山をそういうふうにしようと、人工的なものにといいますか、しようと思った理由というのは何なんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 こちらにつきましては、現在の築山の利用状況、そういったものを勘案したところでございます。

細野委員

 ちょっと、勘案してどうだったのか、もう少し具体的に御説明いただけますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、築山につきましては、やはり修景施設の一部であると同時に、実際に子どもたちが遊びに利用するというような現状があるということで認識しております。したがいまして、そのうちの一部の中で、滑る、降りるというところで、かなりこの草地がはげているという部分もございますので、そういった利用を分散して、半分は現在同様の草地、半分については滑り台ということで、複合的な機能として、現在を勘案した中で整備するということで考えております。

細野委員

 ここを利用している方からも話をお聞きしているんですけれども、本当に今の状態というのが、子どもの遊びの幅を狭めない、本当に自由に遊べる、やっていらっしゃるかどうかは別にして、例えば、段ボールを持ってつるっと滑るとか、いろんなことを、創造性を持って遊べるというところで、本当に今の状態がやっぱり、何というんでしょうね、区民の方にも受け入れられているといいますか、そういう状態であると思うんですね。わざわざ人工的なものにする必要があるのかなというところはすごく疑問を感じるんですけれども。滑り台そのものは、確かもう少し西側のほうにも1台あるにはあるんですよね、確か。なので、できたらここに関しては、今の状態のままのほうが、むしろ子どもたちにとっても遊びの幅を広げるという意味でもいいのではないかなというふうには考えるんですけれども、いかがでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、滑り台という機能で限定すれば、選択肢としては幾つかございます。よく通常公園にあるような既製品の滑り台、そういったものもございます。今回は、委員おっしゃるように、やはり自然な発想の中で使うというところを視点にしたために、今の築山と併せてコンクリート造の滑り台をつくるということで、そちらのほうを今回、そういった視点からも選択した次第でございます。

細野委員

 繰り返しになるのであれなんですけれども、やはりあそこの公園が、本当に「森」と名前がついているくらい、中野区平和の森、江古田の森、四季の森とありますけれども、「森」という名前に本当にふさわしい公園になっていると思うんですね。であるならば、その良さを生かした全体として、やはりそういうものを再整備ということであれば、そういう視点で整備をしていただきたいなと思います。

 すみません。バーベキューサイトなんですけれども、土曜日に私も、実際の場所をちゃんと確認したいなと思って、平和の森公園に行って確認してきたんですけども、草地広場のすぐ北側ということでよろしいですか。西側の北側といいますか。少し平坦になって、その北側がちょっと、何というんでしょうか、のり面になっていて少し高くなっている。あの場所につくるということだと思うんですけれども、ざっとですけど、長いメジャーがなかったので、ざっとなんですけど測ってみたところ、本当にちょっとスペース的には、かなりあの場所、いっぱいいっぱいになるんじゃないかなという感じがしたんですけれども、そのあたりの広さ感といいますか、規模感というか、そういうのはどうなんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、配置につきましては、前回建設委員会で御報告させていただいたとおりでございまして、この規模感といたしましても、この利用区画として、やはり5メートル掛ける7メートル程度というのが確保されるということで考えております。

細野委員

 確認なんですけれども、5メートル掛ける7メートルというのは、1区画のところの下が、コンクリートなり、そういうものになるという理解でいいんですか。テーブルかなんかが5メートル掛ける7メートルということなのか、ちょっとその辺、確認します。よくわかっていないので。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 説明が足りなくて申しわけございません。サイトとして利用できるこの区画についてが5メートル掛ける7メートルという想定でございまして、特にそこを、全てをコンクリートで張って独立させるということでは考えておりません。コンクリート張りとしては、やはり火気を使うとか、そういったところで平坦性を求められるような場所、そこについて一部コンクリートを張るというところで、想定としては、和田堀公園のバーベキューサイトのようなイメージでございます。

細野委員

 私が行ったのは先週の土曜日だったんですけれども、正直、割と、ああこんな場所があったんだというぐらいの感じで、私も実はあまり普段行く場所ではなかったんですけれども、ただ、そこをジョギングされている方とかが通る場所で、それなりにやはり利用されている場所なんだなというふうには改めて感じたんですね。なので、平和の森公園全体が、やっぱり少年スポーツ広場の拡張によって、今、森になっている部分というのが、かなりやっぱり樹木がなくなって、森の部分が全体としたらやはり狭くなる。その中で、あの残されたところにバーベキューサイトをつくるということでは、やはりまた自由に散策できるという、そういう公園としての憩いの部分というのが全体としては少なくなっていくんじゃないかなというふうに思うんですけれども、その辺の全体の公園としての森なりの部分というのを全体的に縮小していくということについては、どのようにお考えでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、1点目といたしまして、バーベキューサイトと木の関係でございますが、こちらにつきましては、今回、バーベキューサイトを設けることで移植とか伐採とかが必要になるということは考えておりませんので、先ほど委員のお話があったような、公園の散策利用なのか、それとも木の下でバーベキューを楽しむのか、いずれにしても木との関係というものは、利用の形態が若干変わりながらも変わらないということで考えております。

 また、公園全体の樹木に関しての考えですが、確かに多目的広場を広げることで、やはり樹木影響が起きているというところはございます。それについては、これまで足りなかった草とか、花とか、そういった地表を覆うような草花、そういったのを補充しながら、緑としては充実していきたいということで考えております。

酒井委員

 先ほどは主旨の2番のところをお尋ねしたんですが、次に3番、バーベキューサイトをつくらないでくださいという主旨のところをお尋ねします。

 このバーベキューサイトの考えに関しては、8月末の平和の森公園整備基本計画(案)中間のまとめのときには、この考えはなかったんですね。その後の平和の森公園基本整備計画のところで初めて出てきたわけなんですね。こういう考え方が追加されるに当たっては、わざわざ中間のまとめというので出しているんですから、そういった物の出し方というのは注意していただきたいと思います。これは所管さんだけじゃなくね、全体として、こういうふうな情報の出し方というのは気をつけていただきたい。これは今までも申し上げてきましたが。

 それで、このバーベキューサイトのことをお尋ねしたいんですけども、実際に私自身も、周りの方にいろいろお聞きしました。すると、ほとんどの方が歓迎されているんですね、私の周りでは。もちろんこれは聞く方によって全然違うんだろうと、近隣であったり、平和の森公園のこれまでの経緯だとか、そういうことによって考え方が違うというのは、私はわかるんですけども、皆さんにとってはこれまで、平和の森公園の整備において、このバーベキューという考えが出てきた中で、お酒やたばこ、それからまたごみの問題というのが、また大きな問題になってくるというのを気にされているんだと思うんです。そういう中では、ルールをしっかり整備していかなければならない、これは各委員の皆さんそれぞれの立場からお話がありました。中野区では、中野四季の森公園で民間のカフェがバーベキューを行っていますね。私自身も子どもを連れてよく中野四季の森公園に行きます。そのバーベキューをやっているところとバッティングすることもよくありますが、私自身、迷惑だなと思ったことは今までないんですね。

 そこでお尋ねしたいんですけど、実際に中野四季の森公園で、中野区の公園内でバーベキューは行っておりませんが、真隣、すぐ隣でバーベキューが行われていますね、民間のところで。そこではお酒も提供している。そういうことに対しての苦情というのは、区には来ているんでしょうか。

高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 こちらのほうで具体的に、そういった苦情を耳にしたということは、私のほうでは確認してございません。

酒井委員

 私もいろんな方にお聞きをしましたところ、そういうお話は聞いておりません。ただ、こういった陳情が2本も出てきておるということは、区民の皆さんにとって大変に心配されていることなんだろうと思います。そうすると、今後のルールづくりというところが大切になってくるんですね。担当も今いろいろ、様々な地域の事例を研究しながら、どういったものが中野区の公園規模、これぐらいのものに、これぐらいのバーベキューサイトで、どういう管理の考えがいいんだろうか、模索されているんだろうと思っているんですけれども、こういうことというのは、いつ頃我々にお示ししていただけるんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 現在、基本設計がまとまりまして、今後、実施設計というところに移行してくるところですが、実施設計の中では、具体的な詳細な設備とか、そういったのも検討してまいります。そこではやはり、併せて管理運営方法を特定しながら進めていきたいと思いますので、それについては、おおむね、この実施設計に着手して、一通り具体化が進んできた段階ですので、大体年度明けぐらい以降、第2回定例会以降というところにはなります。

 ちなみに、公園設計として予定しておりますのは、10月頃の完了を目途としておりますので、当然その前というところが目安になるかと思っております。

酒井委員

 そういったのを早く出していただけると、安心される方も多いのかなと思います。

 それと、管理の基本的な考え方をちょっとお尋ねしたいんですけど、バーベキューサイトに関しては、費用負担を求めるというふうなお考えだったかと思うんですね。この管理において、それによって区の持ち出しがたくさん出ていってしまっては、またこれはなかなか理解が得られないと思っているんですね。そういうところの区の管理の基本的な考えというのは今、お答えできますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、今回こちらにつきましては、費用負担を原則とするというのは、やはり来たらこのサイトがいっぱいで使えなかったということで、やはり利用の煩雑化につながるんじゃないかという視点で、それを基本と置いているところです。あとは、実際にそれがどのように運用して歳入となってというのは、やはり体育館も併せた管理の形態によって変わってくると思っておりますので、それも、そちらのほうで併せて御報告させていただくことになると考えております。

酒井委員

 あと、区内の例えば小・中学校の子どもたちが、校外活動だとか、食育だとかで、こういったところで活動されることというのは場合によってはあるんですかね。検討していれば教えてください。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 今回、草地広場に設けるトラック機能を有した園路もそうですが、やはりそういった学校関係とかの利用というのも想定しておりますので、そういった利用とどのように連携するかというところも今後詰めてまいりたいと考えております。

酒井委員

 今の区の公園は、今、はやりの話になってしまいますけれども、例えばボール遊びができない、ペットも連れていくことができない。できない、できないという否定的な考えばっかりなんですね。これを今、議会で、自民党のいでい議員からの提案で、いろんなルールをしっかりと整備して、できる公園、肯定的な公園づくりをしようよというふうな、前向きな進み方をしているんだと思うんですよね。このバーベキューに関してもね、やはりいろんなことを気にされる方もいらっしゃいますが、他方、家族連れが楽しめる、子どもたちが楽しめる、それから区民にとっては、こういうバーベキューサイトがあればありがたいんだという声はかなりあるのも聞いております。そういうのは、できない、できないよりも、いろんなルールをしっかりとつくっていただいて、それを皆さんが守って、よりよい環境づくりために研究していただきたいと思います。お答えいただけますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 やはり公園を有効に活用していただくためには、やはり禁止、禁止という公園ではなくて、やはり一定のそういった柔軟性というのが必要だということで考えております。したがいまして、他の公園もそうですけど、今そういった運営に対して考えているところで、やはり今の禁止ルールというのも、やはりこれまで公園を提供しながらできてきたルールということで、やはり安直にこのルールを撤廃ということにはならないということで考えております。このルールを見直すためには、やはりこの管理の形態とマナー啓発、それが有効に機能するというところがそろわないと、そちらのほうには移行できないと思いますので、まずは管理の形態を考えながら、あと、マナー啓発も含めて検討して、そういった体制を構築してまいりたいということで考えております。

来住委員

 主旨の1に関連してですけれども、そもそも今の芝生を中心とした広場ですね、多目的に利用されていますけども、ああいう形につくられたというのは、昭和56年12月に区が発行しているものに、その考え方は示されてはいるんですが、どのような形で、今の現状の広場の部分、草地広場の部分ですね、芝生の部分については、ああいう形になったのかということを認識されているんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 現在、公園の草地広場のところの築山ですが、こちらにつきましては、当初設定されたとおり、そういった広場空間の活用にとって必要な造作ということで、今回もそれを継承していくという考えでおります。

来住委員

 そもそも当時の芝生の広場については、こういうふうに位置付けられてつくられているというのが示されているんですが、「区民のだれもが、健康づくりや子どもの自由な遊びなど、気軽にレクリエーションを楽しめるように、また災害時には、多人数を収容できるように、屋外部には特定の競技施設は設けず、芝生の多目的な広場を設けた」ということで記されて、それに沿った現状があるんじゃないかなというふうには見ています。

 そこで、今のおっしゃっている、陳情者が出されている、その築山ですね、そこの利用については、今、現状についてどのように区としては把握されていますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 先ほどと重複するところがありますが、まずは、草地広場の中の景観形成の一つのものであると同時に、子どもたちを中心にした、登ったり降りたり、そういった遊びに利用される空間であるということで認識しているところです。

来住委員

 小さい幼児、乳幼児だけではなくてですね、夕方になると中高生が今、この季節走っています。クラブで走っていますが、あの築山に起伏があるものですから、あれを駆け登ったり、駆け降りたりということにも利用されていますし、富士山があそこから見えますのでね、そういう意味でも非常にいい場所として利用されていると思います。その自然の中で、自然な形で芝生化されたところを、しかも、乳幼児や小学校の遠足などにも使われていますけども、そこにあえてね、コンクリートで固めて滑り台をつくる必要性について、どういう角度で、どういう視点で検討されたんですか。そうしなければならないという結論が出たんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず一つ、今回の整備のテーマに当たっては、やはり既存の公園環境、そちらのほうで、いい部分はそのまま継承するというところでございます。したがいまして、委員の今おっしゃっていたような、中高生も含めて、登って降りるというのは今後も当然できますし、さらには、子どもたちの遊びとして、この滑り台ができることで、さらに充実するということで考えている次第でございます。

来住委員

 それは違いますね。コンクリート化されていますと、滑り台になってしまうと、それはなかなか走る人にとっては不都合なものになります。芝生で、土であるからこそ、駆け登ったり駆け降りたりできるということだと思います。そこはちょっと認識が違っていると思います。

 それで、その自然の中で活用をしようという、先ほどいったコンセプトがあって現状があるわけですけども、やはり小高い丘がつくられて、子どもたちが親子で自由に遊べると。何もしないで、今のままでいいじゃないかという声が説明会等では出ていないんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 我々、公園整備に当たる者といたしましては、同時に、いろいろな公園のほうの整備も進めているところです。そういった中で、いろいろ公園に求める機能として伺っているところで、やはり遊具とかについても期待する声が極めて多いというものがございます。したがいまして、こちらにつきましては、繰り返しになる部分ございますが、そういった平和の森公園の成り立ち、この築山というところを考えまして、通常であれば、既成の滑り台を置くという選択肢もあるんですけど、やはりこの草地広場と一体的になる造作として、このコンクリート素材を使った、ここに合わせた仕様のものをつくるというのを選択した次第で、これについては、現状と景観、あと利用、それについても配慮したということで考えているところです。

来住委員

 既成のものでどうかということよりも、コンクリートで固めてね、四季折々の草が生えてくるところをね、コンクリートで固めてしまうこと自体、発想がね、とても貧しいなと僕は思います。そこは再考していただきたいと思うんですね。

 それから、庭園灯の2番ですけれども、現状の庭園灯は、470メートルですかね、周回のウオーキングのところに何本か建っていますけれども、今回、その300メートルのトラックと草地広場との間に何本建てるんですか、4本ですか。何本建てるのかと、現状で、今470メートルあるところに何本かありますけども、それで、現状は補われているんではないかと思うですけども、そういうことではないんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 今回、草地広場に配置するこの園内灯でございますが、これについては、夜間も特別な利用を意図して、特別な明るさを保つというものではなくて、あくまで、公園施設としての安全を確保するために規定されている照度を確保するためというところでございます。したがいまして、これが設置されない場合は、安全照度が確保できないということになりますので、やはり公園整備といたしましては、安全に関わる必要なものはつけるという考えでございます。

来住委員

 300メートルのトラックをつくることによって、さらに芝生のほうは狭く、全体の半分ぐらいになってしまうわけですね。さらに、そのトラックと芝生の広場と、団体使用がない場合は自由にトラックも使えるというふうにおっしゃっていると思うんですが、であるならばね、現況、芝生の中心部分は、全く木も、いわゆる園庭の明かりも、灯が建っていないわけですね。自由に、狭まってはいますけれども、トラックと芝生が行き来ができるということになると、そういう障害になるものが基本的にないほうがですね、自由とおっしゃるのであれば、より可能になるのではないかと思いますが、そういう園庭灯の新たな設置によって、広場の活用に障害が出てくるのではないかと思いますけれども、それはそのようにお考えにならないということですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まずは、このトラックの、草地広場全体でございますが、これは園路を含めると1万3,000平米を超える面積がございます。こちらについては、外周の園内灯だけでは安全基準の照度が確保できないというところでございます。

来住委員

 明り取りは、灯でなくても、いろいろ工夫ができるのではないかと思いますので、そこは十分考える必要があるだろうと思います。

 最後の3項のバーベキューのことについて、先ほどやりとりがありましたが、子どもたちが遊ぶ築山であるとか、ウオーキングをするコースであるとか、走る、ウオーキングの方々、ジョギングの人たちもいます。そういう距離的には、私も現場を見ましたけれども、約10メートルぐらいしかあかないと思いますけれども、このバーベキューサイトが。そういう位置に5基セットされるということになりますけれども、そういう公園の本来持っている役割、子どもや、健康や、それに役立つ本来の公園としての持っているものが、そのバーベキューサイト位置――バーベキューサイトそのものの設置によって損なわれるのではないかと思いますけれども、それはお考えの中で、ないということですか。検討なさったんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、本日お話の出ていた中野四季の森公園ですが、今既に開設している中野四季の森公園とその拡張部分、この間のF字道路の一部については道路幅員が20メートルございます。そのうち、車道部分が約10メートルでございます。今回、こちらの10メートルというものにつきましては、バスが往来するのと同じ空間が確保されているということで考えておりますので、10メートルをもって、特に危険が及ぶという理由になるとは考えておりません。

来住委員

 その煙にしろ、お酒もあり、たばこもあり、自由に使う方々は使われるでしょうから、大人を中心としたそういう空間が及ぼす、子どもやスポーツや健康に及ぼす予測がね、十分、想像ですけれども、現場を見ていて予測できるんですよね。それなのに、本会議の答弁では、そういう近隣の影響を考えて、確か公園の中心部に、全体の施設の中心部に持ってきたというふうにおっしゃったと思うんですけれども、そういうことを検討して、そういうところに動かされたということですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、公園の配置といたしましては、やはり公園の中央部に置くのが望ましいということで、位置的な配慮は、本会議でもお答えしたとおりに考えたところです。

 また、先ほどのお答えで少し足りなかったかもしれませんが、これまでも出ていた喫煙等に関してのものにつきましては、今後、公園全体のルールとして、そちらについての影響というのは考えてまいりたいと思っております。

来住委員

 最後にしますけども、バーベキューサイトの設置の要望については、説明会やパブコメ等で、区民からの申し出があったということですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 これについても、過日お答えしたとおり、意見交換会、それからパブリックコメントの中での要望としてはございませんでした。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱い協議のため委員会を休憩いたします。

 

(午後2時52分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時53分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

来住委員

 第37号陳情、本陳情は、1、草地広場の築山に滑り台をつくらないで、2項として、草地広場に庭園灯をつくらないで、3、バーベキューサイトをつくらないでというものです。いずれの主旨も、草地を現状のまま多目的利用に残してほしいというものです。

 平和の森公園は、区民と区議会、中野区の三者が協働の運動で実現した区民の財産であります。中でも公園面積を大きく占める草地広場について、建設当時の目的を、区民のだれもが健康づくりや子どもの自由な遊びなど、気軽にレクリエーションを楽しめるように、また、災害時には多人数を収容できるように、屋外部には特定の競技施設は設けず、芝生の多目的広場を設けたことが記録としても残されております。さらに、「将来、良好な自然的環境がつくられていくよう、広場や水辺、樹木の構成について十分配慮する」ともしております。示された平和の森公園再整備計画、基本計画は、建設時の基本的な考え方とは逆行しているものです。

 陳情の理由には、「現在の平和の森公園の草地広場は、広々としたなんの障害物もない草地と、その草地の続きとしてある築山で構成されています。ここを子どもたちは、安心してのびのびと走り回って遊んでいます。ふかふかした草地は、その感触を楽しみながら自然にできたデコボコや築山の緩やかな傾斜とともに、体幹を鍛えることができ、這い這いやヨチヨチ歩きの子どもから幅広い年齢の子どもたちの運動能力の向上に大いに役立っています。また、転んでも大きなケガにつながりません。まさに、子どもの育ちに寄り添う公園といえます。」とあるように、世代を超えて草地広場は利用され、中でも親子連れ、保育園の日常散歩、小学校の遠足にも利用されるなど、当初の目的が達成されているものです。

 基本設計によって、自由に遊べる草地広場は半分以下に削られ、庭園灯の新たな設置によって、遊びが制限されることがあってはなりません。子どもや遊び場、中高生のクラブ活動、ウオーキング、ジョギング等の直近にバーベキューサイトを設置するなどの計画は、平和の森公園の歴史と運動に照らしても、これは中止すべきです。

 よって、本陳情の三つの主旨に賛成し、討論といたします。

 以上です。

委員長

 他に討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について、挙手により採決を行います。

 お諮りいたします。第37号陳情、子どもの育ちに寄り添う平和の森公園についてを採択すべきものと決することに賛成の委員は挙手を願います。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 挙手少数。よって、本件は不採択とすべきものと決しました。

 以上で、第37号陳情の審査を終了いたします。

 休憩いたします。

 

(午後2時57分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時16分)

 

 先ほど審査を一旦保留といたしました、第99号議案、特別区道路線の認定についてを議題に供します。

 委員会を休憩します。

 

(午後3時17分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時18分)

 

委員長

 それでは、先ほどの答弁保留、交通量のシミュレーションに対するお答えをお願いいたします。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 交通量の推計の話と、その前に、東側道路に接する住民の数についての御質問があったので、そちらを先に説明させていただきます。

 建物が6棟ございます。そして、そのうちの5棟は、所有者が1名若しくは2名の建物ですけど、1棟だけマンション、集合住宅がございます。実際に住んでいる方はどのくらいかといいますと、今言った6棟のうち賃貸マンションが2棟ございますので、実際に住んでいる方は、ちょっと推計は難しいんですけど、おおよそ100世帯かなというレベルの話でございます。

 それから、もう一つの交通量の話なんですが、交通量の推計につきましては、大規模開発地区関連交通計画マニュアルというものに基づいて推計してございます。ちなみに、今回、道路認定する主要区画道路については、平日で1日940台、休日で640台と推計してございます。ピークは平日の15時から16時で83台ということでございます。

 それから、この道路認定しようとしている道路と大久保通りの交差点の交差点需要率というのがございます。この交差点需要率というのが0.9を超えてくると、そこの交差点で渋滞、車が並んで渋滞が発生するというような状況になってくるんですが、推計している交差点需要率は0.264でございます。したがって、それほどの負荷をかけるものではないというものでございます。

 これらの数値については、交通管理者である警察への協議でチェックされておりまして、警察協議については、平成27年2月に既に済んでいるという状況でございます。

来住委員

 ピーク時に83台ですね、1日平均で940台ということでした。それで、居住者が100世帯程度だということですね。そうなりますとね、かなりの方々が、今までは日曜日などは静かな環境だったと思うんですけども、影響を受けるということは言うまでもないし、したがって、先ほど言ったように、丁寧な説明と理解を求めるということが必要だと。そういう点では私、居住者、所有者の方々から伺う限りでは、まだ理解が進んでいるとは言えないというふうに思っています。したがって、そこについても、組合の中の、中野区がやるべき仕事としてどこまでなのかというのを先ほどもちょっとおっしゃいましたけれども、しかし、やはり区が認定すべき道路ということであれば、区が今後将来にわたって管理していくということは、なおさらですね、区がきちんと対応すべきだろうということはあると思います。

 もう1点ですね、3月の段階だったと思いますけれども、この段階で、当初、議会に示されたこの道路の幅については、当初は、今回幅員が10.76メートルなんですが、当初11.5メートルという数字が幅員で示されていたと思うんですけれども、それはそういうことはなかったですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 おっしゃるとおり、事業計画上は11.5メートルからということでお示ししております。本日の資料の裏面の中野区中野二丁目地内略図を見ていただきたいんですが、22番地、21番地、26番地、27番地に挟まれた交差点部のところで、道路がちょっと細くなっているところがございます。ここの交差点部で、既存の区道、それから既存の私道が入り組んでいる関係で、境がちょっと複雑になってございます。計画段階のときには11.5メートル、この交差点部の中で一番幅の狭くなるところが11.5メートルとしていたんですが、その後、詳細の計測その他をやって、今回は10.76メートルになったというもので、同じ交差点の中なんですけど、若干位置もずれてございます。一番幅が狭くなるところですね――ということでございますので、道路自体が変わったということではございません。

 どうしても、計画段階での数値、それから設計段階での数値、それから道路については、最終的には、ここの道路については、道路管理者である中野区に引き継ぐわけですが、引き継ぐときまでには、工事をやってですね、境界にはびょうを打ったりしてですね、最終的な数字が、正確な数字が出てくるものというふうに理解していただきたいと思います。

来住委員

 いや、ですからね、議会に示された資料と、今回こういう形で道路が狭くなるということで変更があるならばね、そこはやはりまず説明をしていただいて、こういう事情で、計画段階から今日の段階ではこういうことになっているんだということがあって審議されるものであって、そこは、やっぱり議会に対しての情報としてもうちょっときちんとやってほしいというふうに思うんです。

 先ほど、この交差点、狭くなったところの、生活道路ですね、左右には。ここの部分に、以前には信号機の設置の予定はなかったですか。前の住民の方からの話では、あったように聞いてはいるんですけれども、それは当初からなかったということで確認できますか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 なかったということでございます。

来住委員

 では、住民の方のちょっと認識が違っていたと思います。

 質問の最後にしますけど、居住者ですね、今説明があった東側のマンションの居住者がかなりの世帯でいらっしゃると。それからもう1点、今居住されている公社住宅があるわけですね。この方々も、かなり転居もあるようですけれども、しかし、まだかなりの入居者が生活されていますけれども、その辺の把握はされているんでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 直近の世帯数は把握していないんですが、確か以前130世帯程度だったと記憶しております。

来住委員

 計画を、こういう形で議会に求められてこられるわけですけれども、やはり一番大事なのは、その地域に住んでおられる方々ですね。そういう方々の理解と協力がどこまで進むかと。それに応じたね、やはり計画の提示でないと、住民にとってはいいものにならないし、あってはならないというふうに思うんです。そういう点で、東側のマンション居住者や現在、まだまだ生活をされている方々、この方々は、公社住宅の方々は、まだ約2年半ぐらいあそこに居住してもいいということになっているはずなんですね。そういう方々がいる中での工事、又はこういう形での議案の上程ということですから、十分な理解を求める、区としての今後の役割というのは特別に大きいと思うんですけども、最後にしますけど、その点について御答弁ください。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 東京都住宅供給公社の住宅に住んでおられる方々については、今回のこの土地区画整理事業で移転することになりますので、その辺はきちんと説明して周知するようにしてございます。一義的にはですね、東京都住宅供給公社、家主たる東京都住宅供給公社でございますので、供給公社を通じていろんな情報のやり取りをするようにしてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので委員会を休憩いたします。

 

(午後3時29分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時30分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

来住委員

 第99号議案、特別区道路線の認定について反対の立場で討論を行います。

 本議案は、大久保通りから千光前通りまでの延長約272メートル、幅員約11メートルから13メートルの道路を新設するものです。

 反対理由の第一に、新たに敷設される道路地域の環境は平静な住宅地であること、新設道路に即して東側には多くの共同住宅があり、地権者を初め、多くの世帯が生活を現にしています。新設道路によって、現状の生活と住環境が激変することになります。大久保通りから千光前通りの高低差は約7メートルから8メートルあり、道路と住宅との段差が大きく発生することから、住宅の地権者、入居者の理解が、いまだ得られているとは言えません。

 第二に、千光前通りは、中野駅からなかのZEROホールまでの唯一の直接の道路であること、同時に、図書館や保育園、子ども利用施設、私立学校の生徒の登下校等の利用も多く、歩行者中心の道路として活用されている現状にあります。この千光前通りに、大久保通りから幅員13メートルの道路が取りつくことで、多くの車両を呼び込むことになります。歩行者の安全と地域の住環境の破壊が十分に予測されます。

 第三に、公社住宅の入居者は、いまだに転居先の決まっていない方も多くおられます。転居は平成31年3月までとされており、転居先を悩んでおられる方もいらっしゃいます。その方々を追い立てるような行為は慎むべきであります。

 土地区画整理組合の当事者でもある中野区は、本事業地内の公共施設の整備については、事業当事者中心でなく、近隣地域全体の合意と納得を得るための努力をすべきですし、その役割を区は果たすべきだということを申し上げ、反対討論といたします。

委員長

 他に討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について、挙手により採決を行います。

 お諮りいたします。第99号議案、特別区道路線の認定についてを原案どおり可決すべきものと決することに賛成の委員は挙手願います。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 挙手多数。よって、本件は可決すべきものと決しました。

 以上で、第99号議案の審査を終了いたします。

 次に、第39号陳情、平和の森公園への体育館建設についてを議題に供します。

 本件は、陳情者から補足説明の申し出がありますので、委員会を休憩してこれを受けたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後3時33分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時47分)

 

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありますか。

白井委員

 陳情者の方、よく聞いておいていただければと思います。少なくとも議会側は勘違いをしているのでもなくて、役所側も勘違いしているわけではありません。下水道部分に今回、体育館は入っています。道路部分も入っています。さらに、拡張用地として住宅地も購入しているんですけども、これは、計画にのっとって都市計画決定もしてあるやつです。つまり、これまでの既存の公園部分のここにははみ出しません。それ以外の未開園部分という言い方なんです。ちょっとマニアックな言い方をすると、従来の都市計画決定プラス、新しく都市計画を盛り込んだ部分の中に入っているわけです。設計上問題があるわけでもなくて、議会側が勘違いして議論してきたわけでもないというのが、今回のお話、陳情の主旨かなというふうに私はとらえました。初め、どこがはみ出しているのかと思ったんですけども。今の私の考え方で、役所の方にお伺いします。この主旨の部分というのは、恐らくここを指しておっしゃっているのかなと思うんですけれども、さらに御説明があれば、お願いできればと思います。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、新体育館等屋内公園施設の建設位置につきましては、今、委員からも御意見ございましたように、現在公園として利用している開園部ではなく、公園として整備されていない未開園部に建設するということを一貫して説明してまいりました。したがいまして、それにつきましては、基本構想の段階から現段階でも一切の変更はございません。したがいまして、はみ出しているからということを理由に議論になることはないということで考えております。

白井委員

 従来の都市計画での部分、公園に整備してきた部分、それと、まだ未整備の部分。今回加えた都市計画の部分というのは、当然下水道局の了承をいただいて、この部分を整備してもいいですよと、さらに、こっちも土地を購入しました。これらも合わせて、都市計画決定をしてきた上で決定している、こういうことでいいんですよね。

 それで、仮にこうでなかったら、都市計画をしたエリアの指定の外に出て整備するなんていったら大問題な話なので、これはあり得ないということでいいんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 委員おっしゃるとおり、今回、公園施設をつくるということについては、やはり第一選択としては、まず都市計画で決定した区域の中に都市公園施設をつくるということになります。したがいまして、今回のところにつきましては、基本どおり都市計画の区域内で建設されるというところです。

 あと、一つ補足させていただければ、やはりこれまで区民からいただいてきた意見の中でも、体育館の建設位置については、今ある公園の部分が潰れるんじゃないかという御質問が多かったと私自身は認識しているところです。それに対しまして、今の開園している部分ではなくて、あくまでも開園されていない部分につくるということで説明してきており、これについては一貫して、特に内容として変わったものはございません。

細野委員

 すみません、1点、確認だけさせてください。この陳情の主旨のところを読むと、基本計画で、結局パブリックコメントが行われて、基本設計の段階で変わっていたというふうな内容かと思うんですけれども、これについては、区としてはどのような認識をお持ちなんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 建築物に附属する部分で若干位置等の移動等はございましたが、これが大きく、それが変わるようなものというものは一切ございません。

細野委員

 先ほど何か、私もちょっとよく理解できていないところがあるかもしれないんですけれども、何か500平米ですか――が違っているというような御説明があったんですけれども、それが結局、パブコメが行われた基本計画の段階から基本設計に移る間に、何か500平米変わったというのはあるんでしょうか。そこがわからないんですけれども。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 繰り返しとなりますが、当初の基本構想の段階のときから、今の体育館等屋内公園施設の位置については大きな変更はございません。さらに、これも繰り返しになりますが、今、開園している公園部分にははみださないと、開園されていない部分内で建設するということについても一切変更はございません。

来住委員

 ここでおっしゃっている500平米の部分ですけれども、これは、11月8日でしたか、都市計画審議会等で、いわゆるその部分と、それから今回購入した国家公務員の跡地、それから体育館に附属する道路の拡幅部分ですね、それらの3点が、たしか私どもの委員に聞きますと、その時点で審議会として提案されているというように聞いているんですけど、それはそういうことでよろしいんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、都市計画審議会での都市計画区域の変更についてお話しさせていただければ、まず、今の平和の森公園につきましては、新しく用地取得した国家公務員宿舎のほか、下水道局の管理用地、下水道局が上部を使って公園としないエリア、それと当時、道路計画というのが古くにあって、それに基づいて公園区域として定めていなかった部分、その三つがございまして、それを都市計画決定として新たに追加したところということでございます。

 しかし、いずれにしても、この部分につきましては、既に公園として開園している部分ではなく、公園として整備されていない未開園部分であることには変わりございませんので、この陳情に関しては、特に議論の必要はないということで考えております。

来住委員

 都市計画決定そのものは、この11月だったと聞いているんですけども。したがって、その決定によって、初めてその下水道局の所有部分の500平米が決定をされたという流れであるならばね、当初の示された、この基本的な体育館の図面というのは、そこも含めたものになっていたのではないかと――ではないんですか。都市計画決定は、11月ということではないんですか、この500平米の部分というのは。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 かなり繰り返しとなるところはございますが、まず、一つ事例で挙げれば、拡張用地の部分、国家公務員宿舎についても、併せて今回都市計画決定をさせていただいたということです。ただし、これにつきましても、やはり公園等を整備するということで計画として出して、区民から意見を聞いてきたというところでございます。

 同様に、この500平米のところにつきましても、今、公園として整備されていない部分、ここを公園として整備するという中で都市計画決定をさせていただいた次第で、こちらにつきましては、公園として整備されていない未開園部分の中に属しますので、これまでの説明に差異はないということで考えております。

来住委員

 未開園部分についての範囲ですね、それの区民への位置の示し方というのは、もしそうであれば、当初からそこも含めた部分として示す必要があったのではないかというふうに陳情を読みながら思うんですけれども、そういうことではなかったんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 当初から公園として提供して、今開園している部分と、公園として整備されていない部分、この二つに区分して計画を説明してきたところで、これについては、今でも当初でも変わっていないということで認識しております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱い協議のため委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後3時56分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時57分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について、挙手により採決を行います。

 お諮りいたします。第39号陳情、平和の森公園への体育館建設についてを採択すべきものと決することに賛成の委員は挙手を願います。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 挙手少数。よって、本件は不採択とすべきものと決しました。

 以上で、第39号陳情の審査を終了いたします。

 次に、第40号陳情、平和の森公園のバーベキューサイトについてを議題に供します。

 本件は、陳情者から補足説明の申し出がありますので、委員会を休憩してこれを受けたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後3時58分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時03分)

 

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

近藤委員

 これ、繰り返しね、バーベキューサイトの御質問がいろんなところで出たときに答弁されていると思いますけれども、もう一度確認させていただきたいんですけれど、この管理は、どういう体制にするかということはいつ決まりますか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 基本設計という段階で具体化が進んでおりますので、今後、実施設計を進めながら、その中で検討してまいりたいということで考えております。

近藤委員

 今、陳情者の方もおっしゃったように、私は、バーベキューサイトを全面に否定するわけではありません。バーベキューサイトで楽しくやっていらっしゃる方たちもいるし。ただ、本当にこれ、お金がかかって、管理費や、きれいにこれを使うためには、皆さんが過ごし良くするためには、本当にお金がかかっていくのかなというところが、私はとても心配なんですね。それがまだ示されていない。やはりどのぐらいの規模のお金を使うのかとか、あと、管理体制はどのようにしていくのかとか、そういったことがまだ決まっていないということで、いきなりバーベキューサイトはつくるんだということを決定してしまうと、本当に公園にこれからどれだけ維持管理費がかかっていくかという問題が発生すると思うんですけど、その辺はどうお考えですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 公園管理においては、民間活用を考える際には、やはり収益施設というのが重要になってくると考えております。この収益施設ですが、通常、行政が利益にならず、やはり行政サービスとして負担すべきものという範疇と、これまでの、例えば中野四季の森公園のところであるように、民間が現に営業しているという部分については、むしろ維持管理費低減につながる収益施設になり得るだろうという考え方もございます。したがいまして、そういった視点を、管理運営全体の形態の中から、こちらについても考えていきたいということで思っております。

近藤委員

 そうしますと、このバーベキューサイトを使う方にかなりの負担をしていただいて、幾らぐらいかかるのか私はちょっとわからないんですけれど、かなりの金額を負担していただくバーベキューサイトの運営であり、そのかわりにしっかりと、人による、例えばごみを掃いたり、子どもたちを気をつけるような整備をしてもらうとか、そういったことも、皆さんから取ったお金で運営して、うまく回していくという考え方なんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 幾つか、また繰り返しになりますが、やはり公園管理におきましては、民間を活用する際、やはり受益者負担という原則も一定ございます。また、指定管理という中で、民間が運営することで公園の魅力も高まるというのもございます。そういったのを総合的に考えて、やはり将来民間がどのようにこういった施設運営を提供できるかというところにかかってくると思いますので、これまで、この委員会の中でも、やはり重要となるこの管理体制、それからマナーの啓発というところに関しまして、今後検討を進めて、暫時こちらのほうについては報告してまいりたいというふうに思います。

近藤委員

 もちろんね、民間がやっていただくのは当たり前のことなんですよ。これは、区の職員が行って掃除したりするということはだれも想定していないので、民間がやっていただく、それは想定している。ただ、本当にきれいに使うには、相当な維持管理費がかかると思うんですよ。人の手がかかると思うんですよ。それこそ、やっぱり人間にお金を払うのが一番お金がかかるので、そういったものを用意してやるとなると、かなり高いものになってしまうと思うんですけど、その辺はどのぐらいの金額とかを想定していらっしゃるんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、金額についての想定も、これからの運営形態によるというところがございますので、幾らぐらいというのはお示しできる段階にはございません。しかしながら、こちらについて考えれば、当然高ければ利用されないというのもございますし、やはり区民サービスという視点も織り込むというところがございますので、そういったところの中で金額というのは設定されてくるものかなということで考えております。例示で言えば、例えば高級なテニスコートもあれば、区民が利用するテニスコートもあると、それぞれ同じ有料施設でありながら、それぞれが楽しく利用していただいている施設があるということがございますので、このバーベキュー施設についても同様の考え方で、区民に楽しんでいただける快適な施設として管理していけるように、今後研究を深めたいというふうに考えております。

近藤委員

 区民が利用していただける快適な施設をつくるとなると、そして区民には自己負担をそんなにしないでいただきたいと考えると、区の負担はかなり高くなると思いますけれども、その辺はどうお考えですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まずバーベキュー施設という、この施設に対する、施設の減価償却という視点で考えれば、そこについては空間と土間の、それだけということになります。それ以外の部分は清掃という部分が多くを占めると思いますが、そちらについては、海水浴場も含め、様々な公共施設の中の取り組み等もございますので、委員おっしゃるような、極めて高いというところがどこら辺を想定しているかというのもございますけど、そういったものにはならないような工夫の余地は十分にあるということで考えております。

近藤委員

 そうしましたら、その工夫ですとか、管理体制とか、そういったものがやはり見えないと、私などはね、中野区でいろんなところを制限している中で、このバーベキューサイトにお金がかなりかかっていくのは嫌だなと思うんですよ。バーベキューサイトはいいものであるし、楽しくやりたい。だけれど、このバーベキューサイトをつくることによって、すごく自分たちの税金が使われてしまうというのはとても残念でならないんですね。そういったところをきちっとやっぱり出していただきたい。それからでは、設置は間に合わないんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、施設の特徴についての、繰り返しとなりますが、こちらにつきましては、あくまで空間利用というところになりまして、それ以外の部分の土間については、通常耐用年数は50年以上というものになります。したがいまして、委員おっしゃるような、後年度負担が大きくなるというのは、やはりごみのところにかかるところで、極論すれば、利用者がマナーを守ってごみを持ち帰れば費用は一銭もかからないということも期待されますので、そのような管理ルール、マナー啓発、そういったものを研究してまいりたいということで考えております。

近藤委員

 そこのところは一番難しいところで、今の区内のごみの問題でも、もうどんなにちゃんと捨ててくださいとか、マナーを守ってくださいと言っても、なかなかそれは浸透しないし、啓発は本当に清掃関係の方は一生懸命やっている、でもなかなか浸透しない、そういう問題もある。そうすると、私なんかが考えるのは、ごみの問題も、ああ何か人が巡回してくれないかなって、普通のごみの、日常の暮らしの中でもそう思いますよ。だけど、そんな人間はつけられない。そこだけにお金を遣うわけにはいかない。だからみんなでごみ、地域でやりましょうとか、地域で、地域でという話に結局なるわけですよ。それを公園の方、みんなにそうなっていくわけですよね。そういう問題は、やはり皆さんが自覚してやってくだされば、それはもちろんすばらしい、いいことではある。だけど、区が責任を持って何かをつけるときは、やっぱり最低の状況も想定してやらなくてはいけないということもあると思うんですけど、その辺はいかがですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、例えば、草地広場内でお弁当を食べるという利用もされているところです。これについては、自由に利用されているところですので、マナーが期待できないとなると、そこで捨てられたごみというのはだれが捨てられたかわからないという状況です。しかしながら、このバーベキュー施設につきましては、申込み制でやりますので、そういった意味ではマナー啓発のほか、それに対する指導のチャンスというのもむしろ高いということで考えておりますので、委員おっしゃるような特段の負担が発生するという懸念はむしろ小さいのではないかということで考えております。

近藤委員

 それであれば、皆さんに迷惑をかかるようなごみの出し方をしない、あと、本当にお酒が入ってけんかが起こるようなことがなかったり、それは、住民や使う方の責任だと言われれば、みんなでうまくやっていきましょうという話になるんですけれども、本当にこのバーベキューサイトが、この静かな平和の森公園に必要かということは、私はもうしばらく、きちっとした、どういう管理体制かというのが出てからで遅くないのかなと思うんですよ。それで、今ちょっと、本当に矛盾する形で申しわけないんですけれど、この第37号陳情においては、子どもたちの育ちに寄り添う平和の森公園についてという主旨で出ていたので、この1番、2番が、子どもたちの育ちに寄り添わないのかなとかちょっと思いまして、バーベキューサイトも、別に子どもたちの育ちに寄り添わないわけではないなと思ったんですけど、本当にこのバーベキューサイトの設置ということについては、ここ一つ、きちっとした管理体制を求めますし、その金額が張るようでしたら、やっぱり私はやめていただきたいと考えていますけれど、いかがですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 委員おっしゃるような懸念がないように努めてまいりたいと思います。

来住委員

 陳情の今回のこの中身もそうですし、議会でこの間も議論されてきたのでは、特にやっぱりこの計画段階で、バーベキューサイトが、ここにもありますように、基本計画(案)、要するに、順序としてですね、基本計画(案)に入っておらずに、基本設計(案)で出されたということが、そのいわゆる計画のつくり方、出し方、住民への説明、議会への説明を含めてですね、余りにも唐突だということは、これはもう誰しも感じるところですし、同時に、今回のバーベキューサイトについては、議会では、これまで検討をしてきたんだと、検討をしてきたんだけれども、出されたのはこの基本設計の案の段階だったということになっているんですね。ここが、我々非常にわかりにくいところで、じゃあ、どういう検討をされてきて、なぜ最後の、このいわゆる基本設計(案)でバーベキューサイトが出てきたんですか。何で事前に、説明会等で議論できるような提案をしなかったんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、バーベキュー施設が基本設計(案)で出たと、当初から検討していたというところについてでございますが、まず、当初から検討していたというのは、この公園がよりにぎわって、利用者に楽しまれる施設、その人気アイテムの一つに、このバーベキュー施設があるというのは当初から認識していたというところでございます。ただ、これを設置するには、やはり諸要件を満たすというところがございまして、この基本設計(案)の段階で具体的な樹木配置が特定されるまでは、このバーベキュー施設を設置できるかどうかというのが特定できなかったということです。今回、基本設計が進んで、樹木の配置等が確定して、人気施設であるバーベキュー施設も、設置できる環境があるということが確認されましたので、今回、案の段階で提案させていただいたという次第でございます。

来住委員

 やはり唐突であるということと併せて、樹木には一切影響を与えないという答弁をされていますよね、バーベキューサイトが。であるならばね、百歩譲って、一定の供用開始が行われた段階で、改めてね、住民、地域の皆さんに、その旨は状況を見ながらということはあり得るのかなというふうに思うんですが、なぜこの段階で、これだけ陳情も含めて、説明会も含めて、バーベキューサイトに意見が出ているにもかかわらず、この基本設計の中に入れなきゃならない、理由が、あえて今の段階で、先ほど質疑ありましたけれども、管理等含めた方向性が定まってこそ全体の理解も得られるのではないかと思うんですが、なぜこの基本設計の案の中で固執されるんですか。だって、一番最後でいいわけでしょう。樹木に影響しないということをおっしゃっているんですから。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、委員のほうの御意見の、できてからでもいいじゃないかとか、基本設計の段階でもいいじゃないかとか、あと基本構想の段階でもいいじゃないかとか、いろいろな段階に応じて出す効果というのはあると思います。しかしながら、このバーベキュー施設というのが、公園の人気施設であるということを鑑みますと、今回この基本設計の案というところで、区民の意見を聞くと同時に、こういった公園ができますという情報発信の場でもありますので、やはりこちらのほうは設置できるということで確認されたところで発信するのが最もふさわしいということで考えているところです。

来住委員

 住民の求めもなく、説明会での要望もない中で、先ほどのやり取りを聞いていますと、バーベキューサイトによって利益が上げられると、管理業者が収益を上げられる部分として位置付けられているように聞こえます。そうであるならば、管理しようとしている公園管理の会社が、逆に区に対して提案をしてきたということですか。そうじゃないんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず委員おっしゃるとおり、できてから、民間事業者が自主事業の提案として設置したいというケースは確かにございます。ただし、今回のここのケースにつきましては、まだ基本設計の段階ですので、そのような業者提案というのは当然あるべくもないことです。

来住委員

 提案や要望が区民からない中で、区が考えてはきたけども、しかし、最後と言われるこの基本設計の案の中で突然出してくる、こういうこの手法からしても、公園整備をやる区の責任としてもね、これは本当にあってはならないと思うんですよ。やはり十分な理解を求めるだけの、議論ができるだけの時間も必要だし、丁寧な、やっぱりやり取りがあってこそ、公園の利用というのは、安心して利用が高まるということを思うんですけど、その点は考えられなかったんですか。

千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 今回のバーベキュー施設の設置につきましては、既存のこの森の空間の中を散策するとか、バーベキューで使うという活用の部類に入るということで考えております。しかしながら、そういった活用ができるということにつきましては、やはり計画で、早い段階で、それが特定されれば早い段階で発表することにこしたことはないということで考えておりますので、そういった意味では、今回は基本設計段階まで、樹木の配置等の検証から提案できなかったという次第でございまして、もしもっと早い段階でできるものであれば、当然その段階ではしていたというところです。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱い協議のため委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時19分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時22分)

 

 お諮りいたします。第40号陳情、平和の森公園のバーベキューサイトについての陳情を閉会中の継続審査とすべきものと決する賛成の委員は挙手願います。

 

〔挙手少数〕

 

委員長

 挙手少数。よって、本件については質疑を続行いたします。

 それでは、質疑はありませんか。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後4時22分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時23分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

来住委員

 第40号陳情に賛成の立場で討論を行います。

 本陳情は、平和の森公園へのバーベキューサイトの設置をやめてくださいというものです。理由にありますように、第一に、平和の森公園は、中野区に残された貴重な緑の公園ですが、多少拡張されたとしても7万平方メートル、運動施設等を除くと5万平方メートルを下回っています。そこにさらにバーベキューサイトを設置することは土台無理です。

 当初計画にも示されず、突然基本設計(案)に示すというやり方も問題です。平和の森公園に、この際、何でも詰め込んでしまおうという、そういう整備の手法にも大きな問題があります。

 理由にありますように、理由の第5に、バーベキューをしたいという区民がいる可能性を全く否定するものではありませんが、万歩譲って、平和の森公園にバーベキューサイトを設置するのであれば、基本計画(案)をつくり直し、パブリックコメントを行ってから、改めて基本計画・基本設計を策定すべきですということを含めて、もっともな理由であることから、よって、本陳情に賛成の討論といたします。

 以上です。

委員長

 他に討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について、挙手により採決を行います。

 お諮りいたします。第40号陳情、平和の森公園のバーベキューサイトについてを採択すべきものと決することに賛成の委員は挙手を願います。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 挙手少数。よって、本件は不採択とすべきものと決しました。

 以上で、第40号陳情の審査を終了いたします。

 次に、所管事項の報告を受けます。

 初めに、平成29年度予算で検討中の主な取り組み(案)についての報告を求めます。

青山都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 それでは、平成29年度予算で検討中の主な取り組み(案)につきまして、お手元の資料により御説明させていただきます(資料4)。

 これは、平成29年度の予算編成で検討中の新規拡充、見直しなど、区民生活への影響が想定される主な取り組みにつきまして、現在の検討状況を区民にお知らせするものでございます。その方法としましては、12月5日発行の区報及び区のホームページに掲載し、その後、区民と区長との対話集会を12月12日の夜に開催する予定でございます。その他、郵便、ファクス、メール等によりまして、区民からの意見を募集いたします。

 まず、資料の1ページ目でございます。1ページの大きな1番、検討中の主な取り組み項目につきましては、1ページから5ページまでにわたりまして、「新しい中野をつくる10か年計画(第3次)8つの戦略」、「その他の取り組み」及び「廃止する事業」の三つに区分してお示ししております。

 1ページの1の(1)新しい中野をつくる10か年計画(第3次)8つの戦略の①まち活性化戦略には、6項目を掲げております。

 次に、2ページを御覧ください。2ページの上段、②安全・居住都市戦略には5項目、その下の③環境共生都市戦略には1項目、④生きる力・担う力育成戦略には、次のページにわたりまして10項目を掲げております。

 3ページの中段、⑤地域見守り・支えあい戦略には2項目、⑥スポーツ・健康都市戦略には3項目を掲げております。

 次に、4ページを御覧ください。上段の⑦区民サービス基盤強化戦略及び⑧持続可能な行政運営戦略には、この二つの戦略に関わるものとして2項目を掲げております。

 次に、(2)その他の取り組みには4項目を掲げております。

 最後に、5ページには(3)廃止する事業としまして、2項目を掲げております。

 それでは、当委員会の所管事項のうち、都市政策推進室に関係する項目につきまして御説明させていただきます。

 恐れ入りますが、再度資料の1ページを御覧ください。

 (1)新しい中野をつくる10か年計画(第3次)8つの戦略の①まち活性化戦略の1から5まででございます。

 まず1番でございます。Nakano FreeWi-Fiの増設でございます。Wi-Fiアクセスポイントの増設等を行います。また、外国人環境客に向けたコンテンツを整備し、インバウンド対応の拡充を行います。

 次に、2番、中野三丁目地区都市再生土地区画整理事業でございます。中野三丁目における土地区画整理事業を実施する独立行政法人都市再生機構に対し、事業費の補助を行います。

 次に、3番、中野駅周辺まちづくりの推進でございます。中野二丁目、中野三丁目、囲町地区のまちづくりの検討を進めるとともに、区役所・サンプラザ地区再整備事業計画を策定いたします。また、平成30年度までの2か年で、中野駅西側南北通路、橋上駅舎の実施設計及び新北口駅前広場の基本設計、実施設計を行います。

 次に、4番、中野駅地区整備関連事業でございます。平成30年度までの2か年で、中野四季の森公園地下に自転車駐車場を整備いたします。

 最後に、5番、西武新宿線沿線のまちづくりでございます。新井薬師前駅・沼袋駅周辺地区で、にぎわいと魅力あふれるまちづくりや交通環境の改善、防災性の向上に向けた取り組みを進めます。また、連続立体交差事業の早期実現に向け、まちづくり整備方針の策定の準備を進めるとともに野方駅、都立家政駅、鷺ノ宮駅周辺地区で、まちづくりの検討を進めます。

 以上が、都市政策推進室に関連する項目でございます。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 引き続きまして、都市基盤部の関係事項につきまして御説明をいたします。

 同じく1ページを御覧いただきたいと思います。

 ①まち活性化戦略の一番下、6番、哲学堂公園及びみずのとう公園の観光拠点整備でございます。哲学堂公園、それから旧野方配水塔を核として、歴史・文化を活かした都市環境拠点として推進するというものでございます。哲学堂公園は、平成32年度の開設を目指しまして、学習展示施設の設計を行うこと。絶対城・三学亭修復工事及び宇宙館・哲理門修復設計を行うこと。それから、みずのとう公園の再整備の基本計画・設計を行うということでございます。

 次のページをめくっていただきまして、②安全・居住都市戦略でございますが、これは5項目全て都市基盤部の所管でございます。

 上から御説明いたしますと、まず1番でございますが、弥生町・大和町のまちづくりでございます。災害に強いまちづくりを推進するために、弥生町三丁目周辺地区では、避難道路整備や都営川島町アパート跡地の活用事業等を進めます。大和町地区では、大和町中央通りに先行して導入した不燃化特区の取り組みを大和町全域に拡大をいたします。また、両地区におきましては地区計画の導入、避難道路ネットワークの整備等を行って、災害に強いまちづくりを進めます。

 2番の通学路等交通安全対策工事でございます。児童等の安全確保のために、通学路の路側帯のカラー化、基準不適格な防護柵の更新及び路面標示等の対策を行います。

 3番、第六中学校跡地周辺道路整備工事でございます。第六中学校跡地及び中野工業高校周辺道路の拡幅整備を、今年度に引き続き行いまして、避難路としての機能を充実させ、地域の安全性向上を図るものでございます。

 4番目といたしまして、大規模公園整備でございます。防災機能を有する公園といたしまして、(仮称)本町二丁目公園及び(仮称)弥生町六丁目公園、これはいずれも平成30年度開設予定でございますが、また、中野四季の森公園拡張部分、これは平成29年度開設予定を整備するというものでございます。

 それから5番、帰宅困難者対策でございます。災害発生時の帰宅困難者対応を円滑に図るために、帰宅困難者対策訓練を実施をいたします。平成29年度は東中野駅周辺で実施予定でございます。

 恐縮ですが、ページをめくっていただきまして、4ページを御覧いただきたいと思います。4ページの(2)その他の取り組みから、都市基盤部所管が三つございます。

 まず1番でございます。東中野区民活動センター及び公園等整備、これは、地域支えあい推進室と都市基盤部の共管でございますが、東中野小学校跡地に移転予定の東中野区民活動センターの建築工事を行いまして、開設は平成30年度の予定でございます。また、民間事業者による公園、ファミリー向け住宅、認可保育所の整備を行います。

 それから一つ飛びまして、3番でございます。平和の森公園再整備でございます。体育館の新設を含む平和の森公園の再整備を行い、区民のスポーツ・健康づくりの場及び憩い・休息の場の拡充や防災機能の強化を図ります。また、東京オリンピック・パラリンピックを機会に区民の健康づくり・スポーツの取り組み向上に寄与するため、公園の全面開園に向けた拡張整備を計画し、体育館等を設置することにより公園の機能向上を図ります。これは健康福祉部との共管でございます。

 それから、その下でございます。4番、「東北復興大祭典なかの」の実施でございます。継続的な復興支援のため、引き続き職員を派遣するとともに、各被災地の現状紹介、物産品販売を行います。また、ねぶたの運行ですとか、「棟方志功サミットin中野」の開催などにより、中野区と全国自治体との連携を図ります。これも健康福祉部との共管でございます。

 以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野四季の都市(まち)開発整備完了地区の用途地域変更についての報告を求めます。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 中野四季の都市(まち)開発整備完了地区の用途地域変更について御報告いたします(資料5)。

 中野四季の土地(まち)、旧警察大学校跡地でございますが、こちら、東京都決定となる再開発等促進区を定める地区計画、これを適用して開発整備を行ってまいりました。今般、開発整備が完了した地区につきまして、用途地域を変更することになったため御報告をいたします。

 まず1番、再開発等促進区を定める地区計画についてということで、そもそもこの地区計画の特徴を整理してございます。四季の都市(まち)の開発で適用したこの地区計画でございますが、こちらは警察大学校跡地のような低未利用の遊休地、こういった場におきまして、開発者負担による基盤整備、それと建築物整備を同時に行うことで土地の高度利用を図り、土地利用転換を進める、そういう制度でございます。事業者による新たな道路や公園といった整備を前提とし、用途地域や容積率の変更に加えまして、街区の建築計画におきましても、容積率や斜線制限の緩和を図ることで、日常一般公衆の利用に供される空地を敷地内に整備するなどの公共貢献を誘導していく、そのような性格のものでございます。

 この道路や公園など主要な公共施設や地区施設の整備を事業者が行うことを前提に、用途地域変更を先取りした「見直し相当用途・見直し相当容積率」、これを設定しております。さらに、その上で街区単位に建築提案を受け、その公共貢献の程度に応じてさらに容積率の割り増す、そういった仕組みとなっているものでございます。

 2番、開発整備完了後の用途地域の変更についてでございます。

 この地区計画を適用して、開発整備が完了した東京23区内の地区において、この、あらかじめ見込んでいた「見直し相当用途・見直し相当容積率」に従って、東京都が用途地域を変更することとなりました。その中で、この中野四丁目地区におきましても、主要な公共施設また地区施設の整備が完了し、建物整備をも含めた土地利用転換が完了いたしました区域1、区域4、そして区域5におきまして、用途地域、容積率、建ぺい率、また建築物の敷地面積の最低限度、これを変更するということでございます。

 ここで、一旦裏面を御覧ください。

 今回対象となるところが、この真ん中の図に示しておりますブルーの色をかけている地区でございます。

 この地区の現況を下の表で整理をしてございます。まず、用途地域についてでございますが、区域1、こちらは1-1が明治大学、1-2が帝京平成大学になってございます。区域4はセントラルパークイースト、区域5はセントラルパークサウスとレジデンシャル、これがある区域でございますが、これらについては、現在指定されている用途地域は、いずれも第一種中高層住居専用地域となってございます。これに対して、現在、見直し相当用途地域でなっておりますのが、区域1につきましては、従前と同じ、第一種中高層住居専用地域相当、区域4につきましては商業地域相当、区域5につきましては近隣商業地域相当という設定がされてございます。

 また、次の行の容積率でございますが、現在の指摘容積率は、いずれの区域も200%になっております。それに対しまして、見直し相当の容積率が、区域1についてはおおむね300%、区域4がおおむね500%、区域5がおおむね400%という設定がされており、さらに、これに上乗せして、地区計画や建築条例で定められている容積率といたしましては、区域1が350%、区域4は560%、区域5も560%というところが、地区計画並びに建築条例では定められているところでございます。

 また、次の行が建ぺい率になっておりますが、いずれの地区も、現在指定されているのは60%になってございます。この現在60%に対しては、用途地域が商業系に見直される区域、そこについては80%に変更される予定となってございます。

 また、最後の行が、敷地面積の最低限度でございます。こちらが現在、用途地域で定められているものは、今現在は一中高でございますので、60平米という最低限度が定められておりますが、地区計画や建築条例、これで定められておりますのが、区域1につきましては、区域1の1-1も1-2も、それぞれ最低の敷地面積は1ヘクタール、区域4につきましては0.4ヘクタール、区域5につきましては1.5ヘクタールというところが定められております。この敷地の最低限度につきましては、既に地区計画や条例で、現在の法令よりも厳しいものが定められてございますので、現在定められている60平米というものは廃止をするという変更をされる予定でございます。

 こういった事柄が、この別紙、3番の変更の内容でございますが、別紙が、まさにその都市計画の案ということで整理がされているものでございます。

 現在申し上げましたところの、まず用途地域につきましては、見直し相当で設定されているものに変更がなされる予定です。また、容積率につきましては、見直し相当である区域1で言えば300%、区域4で言えば500%、区域5は400%という内容に見直されます。また、建ぺい率は、商業系につきましては80%、敷地の最低限度は廃止をされるというところが、この別紙のこの図の中でも、左下のほうで、従前従後の変更ということで記されているものでございます。

 続きまして、もう1回、この頭紙の裏面の4番の今後の予定でございます。

 この都市計画の変更案を東京都が縦覧をするわけですが、12月1日から15日、この期間に縦覧をされる予定となっております。また、12月の下旬に、中野区の都市計画審議会が開催される予定でございますが、この用途地域の変更は、あくまでも東京都決定になりますが、既存地元自治体に対しても意見照会がなされております。この意見照会に対する諮問を、この12月下旬の中野区の都市計画審議会でお諮りをする、そういう運びを想定しております。そして、平成29年2月上旬の東京都の都市計画審議会にて諮問されまして、同年3月上旬に東京都において都市計画が決定されれば、その告示がされるという予定でございます。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

白井委員

 まず、イメージからなんですけども、区域の指定、あれ、こんなに少なくていいのかなというふうに初め思いました。例えば警察病院が入っていなかったりするんですけども、既に建物ができ上がっているにもかかわらず、いわゆる、今回見直し相当用途地域に入っていない区域があります。これらはなぜなんでしょうか、お伺いします。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 区域2につきましては、早稲田大学の施設と警察病院がございます。いずれも建物が建ち、また周辺の道路の基盤も整っているわけではございますが、この警察病院につきましては、この再開発等促進区を定める地区計画を定める以前の建築物であったということで、将来、この警察病院がもしこの再開発等促進区を活用して建て替えるという可能性もございます。そういったものが完了して初めてこの地区が完了したというふうにみなされるわけでして、今回は、区域については完了したとはみなさない区域だということになっております。

白井委員

 つまり、再開発等促進区で一応このエリアは指定はされているですけども、条件整備が調っているところ、その条件を受けて建てたところだけが用途地域の変更で、それ以外のところは置いたままの状態ということですね。ありがとうございます。

 それと、ちょっと気になるのはこの「見直し相当」という言い方なんですけど、これは、あらかじめ区はこのくらいの数値だというのを見込んでいた、こうなるであろうというふうな数値と変わりがなかったということでいいんでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 この「見直し相当」と申しますのは、新たに公園や道路等の基盤が一定できて、それにふさわしい容積や用途の見直しということで設定をしたものでございます。この内容につきましては、この警察大学校跡地の開発整備を進めるに当たって、「中野駅周辺まちづくりガイドライン2007」というものを策定してございます。その中の考え方においても全く同様な考え方を示しておりまして、それに沿って地区計画も定められたという状況です。

白井委員

 じゃあ、今回のこの、いわゆる用途地域の変更に関しては、何というんでしょうか、さらに大きいものが建つなんていうことは、この上限設定がされているがゆえに、例えば公開空地を、現状並みに、この公共性の部分にはじき出してもらって、その分で、例えば容積率の緩和があったりとか、高さ制限が緩和されている。普通に建て直すに当たっては、既存の建物の設定よりも低いですよね、この見直しの数値から考えると。そうすると、ちょっとシビアな言い方をすると、今後の立て直しに当たって、さらに条件が有利になるということはなくてですね、今後の、例えば建て直すに当たっては、今回同様、いわゆるこの公共性だとか、いわゆる配慮がないと、今と同じようなぐらいの建物が建たないという厳しい制限がかかっていると、こんなイメージでよろしいんでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 今回、あくまでも用途地域の変更は、この見直し相当に当たる部分で変更がなされます。この中野四丁目地区計画は、この先にもずっともちろん生きておりますし、それに即して建築条例も定められておりますので、現在と同じように、例えば将来建て替えるときに、この560%なり350%なりの建物を建てようと思ったときには、地区計画で定めている内容をきちんと担保されていなければ、その規模は建たないというところになります。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、中野四季の都市(まち)のまちづくりについての報告を求めます。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 中野四季の都市(まち)のまちづくりについて御報告をさせていただきます(資料6)。

 この報告は、区域3のまちづくりの進捗について御報告をするものでございます。

 この当該区域につきましては、ちょうど1年前、平成27年の第4回定例会でも御報告を差し上げております。その後の進展も踏まえて御報告をさせていただきます。

 今般、今後整備を進めていく区域3の区有地及び隣接する地区計画の区域、併せて当該区域と呼ばせていただきます。

 このまちづくりについての御報告になりますが、まず、指している場所の確認をさせていただきたいと思います。このページの下段に図がございます。この区域3といいますのが、再開発等促進区がかかっている中で、この黒い点線で囲んでいる部分、こちらが区域3というふうに位置付けられているところです。この中の区有地と呼んでございますのは、新庁舎整備予定地と都市計画公園の拡大予定地、こちらを区有地としてブルーで色付けをしております。それに対して、中野四丁目地区計画が定まっているのは、この外枠、赤い線のところでございまして、再開発等促進区は定まっておりませんが、地区計画がかかっているよというのが、このピンクの指してございますところになります。こちらを隣接地区というふうに呼ばせていただこうと思ってございます。

 その上で、1番のまちづくりの必要性でございます。こちらは、申し上げているように、既に中野四丁目地区計画は定められております。その土地利用の方針といたしましては、避難場所としての安全性の確保や、商業・業務、居住、公共公益当の複合市街地形成が示されているところでございます。このうち区域3の区有地につきましては、既に再開発等促進区や地区整備計画が決定されておりますので、今後建物を建てるということに際しては、より具体的な建物に関する地区整備計画を追加して定める、そういうことが必要になってまいります。

 一方、この隣接する区域、ピンクの区域でございますが、ここは、再開発等促進区や地区整備計画が定められてございません。ただ、一方、地区計画は定まっておりますので、その目標や土地利用方針に沿ったまちづくりを進めて、この当該区域全体で都市基盤の整備、あるいは合理的かつ健全な高度利用を図って、中野四季の都市(まち)にふさわしい安全で快適な都市空間の形成を実現していく、その必要性は十分にあるというところがございます。

 裏面に移っていただきまして、その必要性を踏まえまして、2番、まちづくりの目標と方針でございます。

 まず、この当該区域の目標といたしましては、当該区域全体でにぎわい形成を図りつつ、区民の様々な交流の場を形成するとともに、災害時には区の応急活動の拠点となる安全で魅力的な都市空間を創出するという目標を掲げております。

 この目標のもと、方針を四つ掲げております。

 まず①が、中野四季の森公園拡張部に加えまして、当該区域全体で豊かなオープンスペースの整備を進め、日常公衆の利用に供することで、都の指定する広域避難場所機能の拡充を図る。

 また②として、区の災害応急活動に寄与するまとまったオープンスペースや通路を整備して、日常時には様々な催し等に供するなど、区民交流の核となる空間づくりを目指すというのが2点目。

 ③といたしまして、当該区域内において、業務・商業・都市居住など、新たな賑わい創出に資する複合用途による建築物の更新を誘導し、築年数を経た建物の適切な建替えを進めることで、区の災害応急活動拠点にふさわしい安全性を確保する。

 ④駅直近ではなく、外縁部に公共自転車駐車場を配置し、中野駅周辺の安全快適な交通環境の整備を図る一環として、中野四季の森公園拡張部の地下を活用して、公共自転車駐車場を整備する。この四つを方針として掲げております。

 この内容を、この別紙で、概念図ですけれども、目指すべき将来像として添付をさせていただきました。2番で申し上げました内容を概念図に記しておるわけなんですが、まず一つが、公園の拡張用地、これは現在整備措置しておりますが、公園の東側の地下部分に公共自転車駐車場を整備してまいります。これに加えて、新庁舎予定地と隣接するマンション敷地、これをまたぐ形でまとまったオープンスペース、これを整備していこうと考えておりまして、ちょうどピンクでぼやっとグリーンを囲んでいる、その区域がオープンスペースの想定をしているというところでございます。

 さらに、グレーの矢印を幾つか書いておりますが、一つが、早稲田通りからこの公園拡張部に向けてグレーの線を入れております。またもう一つは、専門学校と業務ビルの間にかけて、このまとまったオープンスペースにつながるような通路のネットワークを想定しております。またもう一本は、けやき通りから新庁舎予定地の区域を貫いてマンションのほうの敷地に向かった、この3本がございますが、これはいずれも、この街区内外の歩行者のネットワーク、また公共自転車駐車場につながるものについては自転車のアクセス通路、そういったものを整備をして、この区域内を自由に貫通できるような、そういう通路整備をしてまいりたいということを考えております。

 また、加えまして、この街区の外側にオレンジ色の線を施しておりますが、こちらは、道路と相まって、建物周辺に、やはり一般公衆の方が利用に供されるようなオープンスペースを確保していきたいということで、例えば歩道上空地や壁面制限のルール、こういったものを適用して、そういった空間を確保していきたい、そういうことを考えているものでございます。

 もう一度、頭紙の裏面に戻っていただきまして、3番のまちづくりの進め方でございます。

 幾つかステップがございます、まず①といたしまして、先ほど申し上げた目標や方針、また目指すべき将来像、こちらをより具体的に示すものとして、当該区域に係るまちづくり方針、これを区として策定していきたいと考えております。

 ②としまして、この当該区域は、既に個々の地権者によって建物等、土地利用が行われてございます。したがいまして、それぞれの地権者の建替え更新のタイミングに合わせて、段階的にこのまちづくり方針に則して整備を誘導していきたいと考えております。

 ③としまして、具体的には、この四丁目地区計画において既に活用している再開発等促進区、この範囲を、ピンク色の隣接区域まで拡大をして、地権者の負担により建築敷地内に公共的空間を進めて、土地の高度利用を図るということをしていきたい。また、加えまして、段階的な個別更新によって、そういったものを一体的に確保していくということになりますので、先ほど別紙で申し上げた空地や通路、こういったものを地区整備計画に定めて、それぞれの土地の開発整備を誘導していきたいというふうに考えております。

 最後、④ですが、今後、区は東京都に対しまして、この地区整備計画や再開発等促進区を当該区域全体に定めるための提案を、周辺地権者の同意を得て行いたいと思っております。またあわせて、新しい区役所、この建築計画に即しまして、この新庁舎の容積率や高さの最高限度など、これを地区整備計画に定める提案を行ってまいりたいというふうに考えてございます。

 最後、4番、今後の予定でございますが、この進め方の一番最初に申し上げました、まちづくり方針、これを、本年度末を目途に策定をいたしたいと考えております。それに基づいて企画提案を行って、来年度、東京都決定となります地区計画の変更等、都市計画の手続を行ってまいりたいというふうに考えております。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

白井委員

 難しい言葉が並びましたけど、要は、地区計画の区域には入っていましたが、区域3の部分ですね、再開発等促進区の区域には入っていなかった、いわゆる区が持っている土地と隣接している民間の方々がお持ちのところの区画の部分のお話。ここだけぽこっと外れていたわけなんですよね。民間の建物の方なので今すぐというわけではないんですけれども、次に建て替えるときには、再開発等促進区にして、高いものが建ちますよ、大きな建物が建ちますよ、しかしながら一定の条件をのんでいただけるかどうかというのが、その再開発等促進区にする条件ですよという、ちょっとアメとムチのようなお話が続いていると思います。

 今言ったアメの部分は、要するに、建物が大きなのが建つ、こんな話ですね。ムチの部分は、そのかわり、皆さんのお金で公共のオープンスペースを整備してくださいねとか、今はない街区の道路、歩行者のネットワークだとか、さらには自転車も含めたネットワークも入れる。このお話を、この説明でいくと、今年度末に、まちづくりの方針を策定ということなんですね。図柄がついているので、ある程度、大きさは別として、ここに道路が入る、ここにオープンスペースだと、ここまではお話、ほぼほぼ民間の方々とまとまってきているというふうに判断してよろしいんでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 この内容と申しますか、この区域3全体のまちづくりがどうあるべきかということにつきましては、この隣接区域の地権者の皆様とは、もうずっと、警大跡地の開発の当時から意見交換をしてまいりました。いよいよですね、新庁舎の計画も今策定し、またこの隣接区域の方々も、将来自分たちの土地の活用、これについて真剣に検討を始められている、そんな状況にやっとなってきたというところでございます。その意見交換の中で、このまちづくり全体をよりよく進めていくためには、再開発等促進区を活用すること、また、再開発等促進区を活用するということは、一定の基盤があって初めて見直し相当の容積率や用途の緩和があるということを十分に踏まえた上で、いろんな意見交換をしてきているところであります。

 その中で、今回この方針あるいは将来像に示したような事柄につきましても、そのお話の中では当然盛り込んでいる中でございまして、今後、まだこちらについては、関係機関、東京都決定の事柄でございますので、当然関係機関との協議、これをまだ調えていかなくてはなりませんし、正式にこの再開発等促進区に入ることでありますとか、そういったことの地権者の同意も、これはこれから得ていこうというところでございます。ただ一方で、おおむね今回御報告した内容については、隣接区域の地権者の皆様にも当然共有しながら、そういったものを目指していきたいという状況でございます。

委員長

 休憩いたします。

 

(午後4時59分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後4時59分)

 

白井委員

 まだ合意には至っていないけど、一定の理解を示しつつあると、こんな感じなんですかね。年度末というとあまり時間がないので、地域の方々は、逆に言うとですね、この地権者の方々は合意ができなくて、先にこの方針だけ決まってしまうと、この条件じゃのめないよというふうになると、一般の方々が再開発等促進区になれなくなってしまう、こんな心配もあるんてす。一方、次の建替えのタイミングの話だから、まあまあ置いておいてとなると、街区の道路の整備って一体いつになるんだろうと、こんな心配もあるんですけども、この点、見通しはいかがなものでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 こちらにつきましては、あくまでもこの当該区域全体で、自分の敷地内だけではなくて、いろいろ隣接するところもまたぎながらこういった基盤を整えるということがあって初めて、見直し相当のいろいろな緩和の可能性があるということですので、その点も十分に踏まえながら、隣接区域の地権者の皆様方とは話をしているという状況でございます。

酒井委員

 まちづくりの進め方の4番のところ、地権者の同意を得て行い、あわせて、新しい区役所の建築計画に即して、地区整備計画に定めるための提案を行うというのは、これは、区役所の位置条例というのが、本来ならばもっと早くにこの地区に新しい中野区役所を位置にしますよというような条例が提案が行われる予定でしたね、過去に。わかりませんか。もっと早い。所管が違うんですか。

 ではすみません。本来ならば、もっと早くにこの区役所の位置条例というのが、行政のほうの予定では提案される予定だったんですね。それが、遅れた理由の一つとして、ここの全体の地区計画を、ここのまちづくり全体で一緒になって、民間の部分のところも一緒になって進めていかなければならないんだというふうな理由が一つあったと僕は記憶しているんです。すると、この同意を得てというところの、このまちづくりの進め方の4番のところの、地域住民の同意を得た上でなければ区役所の本庁舎の位置を指定するような進め方というのが難しいのかなというふうにちょっと感じてしまったんですね。

 すると、地権者の同意というのは、もろもろの同意というのは、なかなか進みやすいのかなと思うんですけれども、この同意っていうのを全体にとっていくというのはやっぱり非常に難しいところもあるのかなと思うので、ちょっとその新しい区役所の整備、これは所管を越えているんでしたら申しわけないんですけども、それと、この同意の、白井委員のほうからもちょっと質疑があったんですけれども、この見通しというのを、もうちょっと詳しく教えていただきたいなと思うんですけれども。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 あくまでも、この当該区域の中で、具体的な建築計画を持っているのは新しい区役所の区画になろうかと思っております。ただ隣接区域の方も、将来建替えの可能性は当然あるわけでして、そういったものを踏まえながら、いかにこの当該区域の皆さんが、将来あるべき姿になれるだろうかということを実現するための、今回都市計画の変更でございます。

 今回定めようと考えておりますのは、このピンク色の部分にも再開発等促進区をまず拡大するということと、ただ、まだピンク色のところについては具体的な建物建築等はございませんので、再開発等促進区を拡大するということと併せて、この当該区域で、全体で持つべきその通路や空地といった、そういった最低限のというか、ベースとなる基盤要素ですね、そういったものまでは定めをさせていただきたいということを考えておりまして、それに関する合意を、今後も話し合いを続けながら何とか御理解を得られるようにしてまいりたいと思っております。

酒井委員

 すると、区としては、この区域3の部分のまだ再開発等促進区になっていない共同住宅、民間の土地がありますよね。そこの部分を、今後の中野四季の都市にふさわしい都市空間を形成していくために、ここも促進地区として定めたい。ただ、それにおいて、新庁舎の整備のところはまた別物で、そこのところに大きな影響は及ぼさないという理解でいいんですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 この区域3も含めまして、まさにおっしゃっていただいているように、中野四季の都市にふさわしい街区の整備を進めていきたいということがベースにありますから、今回お示ししたような、こういった将来像に示すような内容を地区整備計画で定めていきたいというのがまずベースにあります。その上で、新庁舎については、既に具体的な建物計画も持ってございますので、それを実現するための、この新庁舎予定地だけの企画提案書というものを作成して、高さの最高限度であったり、ここの敷地の容積率だったり、そういったものを定める都市計画の変更を併せてしていきたいということでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 本日の審査はここまでとしたいと思いますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。(「ちょっと休憩してもらえますか」と呼ぶ者あり)

 休憩いたします。

 

(午後5時06分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後5時06分)

 

 ほかに何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の日程を終了いたします。

 次回の委員会は、明日12月1日(木曜日)午後1時から、当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。

 以上で本日の建設委員会を散会いたします。

 

(午後5時07分)