平成28年12月08日中野区議会本会議(第4回定例会)
平成28年12月08日中野区議会本会議(第4回定例会)の会議録

.平成28年(2016年)12月8日、中野区議会議事堂において開会された。

.出席議員(42名)

  1番  加  藤  たくま         2番  若  林  しげお

  3番  日  野  たかし         4番  木  村  広  一

  5番  ひやま      隆        6番  山  本  たかし

  7番  渡  辺  たけし         8番  内  野  大三郎

  9番  羽  鳥  だいすけ       10番  北  原  ともあき

 11番  高  橋  かずちか       12番  内  川  和  久

 13番  甲  田  ゆり子        14番  小  林  ぜんいち

 15番  白  井  ひでふみ       16番  中  村  延  子

 17番  細  野  かよこ        18番  小宮山   たかし

 19番  広  川  まさのり       20番  い  さ  哲  郎

 21番  佐  野  れいじ        22番  いでい   良  輔

 23番  伊  東  しんじ        24番  平  山  英  明

 25番  南     かつひこ       26番  小  林  秀  明

 27番  森     たかゆき       28番  石  坂  わたる

 29番  いながき  じゅん子       30番  小  杉  一  男

 31番  浦  野  さとみ        32番  伊  藤  正  信

 33番  高  橋  ちあき        34番  大  内  しんご

 35番  市  川  みのる        36番  篠     国  昭

 37番  久  保  り  か       38番  酒  井  たくや

 39番  近  藤  さえ子        40番  むとう   有  子

 41番  長  沢  和  彦       42番  来  住  和  行

.欠席議員

      な  し

.出席説明員

 中 野 区 長  田 中 大 輔      副  区  長  川 崎   亨

 副  区  長  本 田 武 志      教  育  長  田 辺 裕 子

 政 策 室 長  髙 橋 信 一      経 営 室 長  篠 原 文 彦

 都市政策推進室長 奈 良 浩 二      西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角   秀 行

 地域支えあい推進室長 野 村 建 樹    区民サービス管理部長 白 土   純

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長  横 山   俊    健康福祉部長   瀬 田 敏 幸

 保 健 所 長  寺 西   新      環 境 部 長  戸 辺   眞

 都市基盤部長   尾 﨑   孝      政策室副参事(企画担当) 海老沢 憲 一

 経営室副参事(経営担当) 朝 井 めぐみ

.本会の書記は下記のとおりである。

 事 務 局 長  小 田 史 子      事務局次長    古 本 正 士

 議事調査担当係長 佐 藤   肇      書     記  関 村 英 希

 書     記  大 野 貴 子      書     記  細 川 道 明

 書     記  井 田 裕 之      書     記  冨士縄   篤

 書     記  田 中   寛      書     記  遠 藤 良 太

 書     記  鎌 形 聡 美      書     記  松 丸 晃 大

 書     記  香 月 俊 介      書     記  亀 井 久 徳

 

 議事日程(平成28年(2016年)12月8日午後1時開議)

日程第1 第90号議案 中野区職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例

     第92号議案 中野区職員の配偶者同行休業に関する条例の一部を改正する条例

     第93号議案 東中野区民活動センター新築工事請負契約

     第94号議案 中野区特別区税条例の一部を改正する条例

     第96号議案 指定管理者の指定について

     第97号議案 中野区空家等対策審議会条例

     第98号議案 指定管理者の指定について

     第100号議案 中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例

日程第2 第89号議案 平成28年度中野区一般会計補正予算

日程第3 第91号議案 中野区職員定数条例の一部を改正する条例

日程第4 第95号議案 中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例

日程第5 第99号議案 特別区道路線の認定について

日程第6 第32号陳情 ふるさと納税について

日程第7 第33号陳情 中野区内にキッズランド(屋内子供遊具施設)設置をする事について

日程第8 第34号陳情 地域の課題の解決方法の多様化について

日程第9 第36号陳情 区立保育園民営化の中止を求めることについて

日程第10 第37号陳情 子どもの育ちに寄り添う平和の森公園について

日程第11 第38号陳情 平和の森公園再整備基本計画のパブリック・コメントについて

日程第12 第39号陳情 平和の森公園への体育館建設について

日程第13 第40号陳情 平和の森公園のバーベキューサイトについて

追加議事日程

日程第14 議員提出議案第16号 国会における憲法論議の推進と広く国民的議論の喚起を求める意見書

日程第15 議員提出議案第17号 ホームドアの設置と「内方線付き点状ブロック」の整備促進を求める意見書

日程第16 議員提出議案第18号 築地市場の豊洲への移転中止を求める意見書

 

午後1時00分開議

○議長(北原ともあき) 定足数に達しましたので、本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。

 これより日程に入ります。

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 第90号議案 中野区職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例

 第92号議案 中野区職員の配偶者同行休業に関する条例の一部を改正する条例

 第93号議案 東中野区民活動センター新築工事請負契約

 第94号議案 中野区特別区税条例の一部を改正する条例

 第96号議案 指定管理者の指定について

 第97号議案 中野区空家等対策審議会条例

 第98号議案 指定管理者の指定について

 第100号議案 中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例

(委員報告)

 

○議長(北原ともあき) 日程第1、第90号議案、第92号議案から第94号議案まで、第96号議案から第98号議案まで及び第100号議案の計8件を一括議題に供します。

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

総務委員長 若林 しげお

  (公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

90

中野区職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例

1130

92

中野区職員の配偶者同行休業に関する条例の一部を改正する条例

1130

93

東中野区民活動センター新築工事請負契約

1130

100

中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例

1130

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

区民委員長 中村 延子

(公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記<議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

94

中野区特別区税条例の一部を改正する条例

1130

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

厚生委員長 浦野 さとみ

  (公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

96

指定管理者の指定について

1130

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

建設委員長 甲田 ゆり子

(公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

97

中野区空家等対策審議会条例

1130

98

指定管理者の指定について

1130

 

○議長(北原ともあき) お諮りいたします。上程中の議案に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議案は委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

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 第89号議案 平成28年度中野区一般会計補正予算

(委員長報告)

 

○議長(北原ともあき) 日程第2、第89号議案、平成28年度中野区一般会計補正予算を議題に供します。

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

総務委員長 若林 しげお

  (公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

89

平成28年度中野区一般会計補正予算

1130

 

○議長(北原ともあき) 総務委員会の審査の報告を求めます。若林しげお総務委員長。

〔若林しげお議員登壇〕

○2番(若林しげお) ただいま議題に供されました第89号議案、平成28年度中野区一般会計補正予算に関しまして、総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本議案は、歳入歳出にそれぞれ1億8,631万円を追加計上するものです。これにより既定予算との合計額は1,320億8,973万4,000円となります。

 この補正の歳出予算の内容といたしましては、地域まちづくり費では、弥生町三丁目周辺地区避難道路整備における用地について、本年度の財源確保が明らかになったため、当該用地の土地開発公社からの購入等に係る経費を追加計上するものです。

 都市基盤整備費では、第六中学校跡地周辺の区道を整備するための用地について、東京都との協議が整ったため、当該用地の購入に係る経費を追加計上するものです。

 また、中野四季の森公園拡張整備における公園整備及びイベント設備等の工事のための経費を追加計上するものです。

 歳入予算としましては、国庫支出金、都支出金及び繰入金を追加計上するものです。

 このほか、債務負担行為の追加計上を行うものです。

 本議案は、11月28日の本会議において当委員会に付託され、11月30日に審査を行いました。

 審査の進め方としては、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、その後、質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介します。

 初めに、第三中学校・第十中学校統合新校新校舎建築に係る債務負担行為の期間を平成30年度までに延ばした理由を問われ、校舎の階数や位置について検討を進めているさなかに予算編成時期を迎え、さまざまな可能性に対応できるように予算を組んだところであるが、階数と位置の決定に時間を要し、事業の取り組みがおくれたため、結果的に期間を延長することとなったとの答弁がありました。

 次に、第六中学校跡地周辺道路整備工事に係る用地購入費について、そもそも第六中学校跡地は区が東京都に売却したものであり、その土地を都から買い戻すような形になるわけだが、売却当時の六中跡地の平米単価と今回都から購入する同じ部分の土地の平米単価は同一なのかとの質疑があり、現在の土地価格の上昇分を考慮し、買い戻す10平米については、約10%増で予算を組んでいる。また、新規に購入する中野工業高校側の部分については、土地価格より約40%増で予算計上しているとの答弁がありました。

 これに関連し、他の委員から、中野工業高校側の部分について、高校が建物などを建てることになれば、セットバックをしなければならず、区に土地を拠出することになるが、今回区が土地を買い取る必要があるのかとの質疑があり、今年度、来年度に中野工業高校において建物を建てるという計画がない中、区は周辺を区道として整備したいという考えがあるためであるとの答弁がありました。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 なお、関係分の審査を行った建設、子ども文教委員会から申し送られた意見はありませんでした。

 その後、委員会を休憩して、取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本議案に反対する立場から、反対の理由は、第三中学校・第十中学校の統合新校、新校舎建築にかかわる問題である。この建物には学校だけでなく、さまざまな施設が入る複合施設になるという報告がなされている。子どもの学校生活や学校施設そのものを第一に考えていくのならば、こうした複合施設はなじむものではないと考える。セキュリティー問題や学校の校門も非常にアクセスが悪くなるなどの問題も指摘されているところである。今回の補正予算では、債務負担行為期間を平成29年から30年までに延長するものであるが、これによる影響について、保護者や関係者などへの説明も十分行われているとは思えない。したがって、この補正予算については賛成できないとの討論を行いました。

 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本議案について挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決した次第です。

 以上で、第89号議案に関する総務委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了します。

○議長(北原ともあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

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 第91号議案 中野区職員定数条例の一部を改正する条例

(委員長報告)

 

○議長(北原ともあき) 日程第3、第91号議案、中野区職員定数条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

総務委員長 若林 しげお

  (公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

91

中野区職員定数条例の一部を改正する条例

1130

 

○議長(北原ともあき) 総務委員会の審査の報告を求めます。若林しげお総務委員長。

〔若林しげお議員登壇〕

○2番(若林しげお) ただいま議題に供されました第91号議案、中野区職員定数条例の一部を改正する条例に関しまして、総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本議案は、職員の定数を改めるとともに、定数外とする職員等について規定を整備するものです。

 この条例の施行時期は、平成29年4月1日です。

 本議案は、11月28日の本会議において当委員会に付託され、11月30日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介いたします。

 初めに、平成20年に策定された「職員2,000人体制に向けての方策」における定数管理期間は平成28年度までとなっている。区は、2,000人の目標を達成したと認識しているが、職員2,000人体制達成後の考え方が明確に示されたことがない。今後の人事政策や職員体制について、どのような時期に議会へ報告がなされる予定なのかとの質疑があり、今年度策定した10か年計画や保育園等の民営化計画とともに、現在、23区で進めている行政系人事制度の検討状況などを勘案し、来年の第1回定例会において提案できるよう準備をしていきたいとの答弁がありました。

 次に、新たに策定された10か年計画では、職員の定員数について触れてはいないが、民間委託や民営化などのアウトソーシングの手法を使って定員数を減らしていくという方向性を区の意思決定として持たれているのかとの質疑があり、最少の経費で最大の効果をという基本的な考え方は持っているが、2,000人をさらに減らしていくという意思決定がなされているものではないとの答弁がありました。

 次に、今回の改正案では、教育委員会に係る定数が減っているが、その理由はとの質疑があり、来年度、学校用務を業務委託することにより20名の用務職が廃止されるが、新たに4名の学校地域連携主査を配置することとして、差し引き16名を減ずるものであるとの答弁がありました。

 以上が主な質疑の内容です。

 その後、委員会を休憩して、取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本議案に反対する立場から、今回の改正案は、職員定数2,000人を変えるものではないが、我々は職員2,000人体制そのものがこれでよいのかという問題意識を持っている。これまで区は、民営化や民間委託のアウトソーシングの手法や指定管理者制度などを活用しながら職員削減を進めてきた。そのために必要な区民サービスを量的、質的に確保していくことが求められているにもかかわらず、公的責任が後退していると認識しているところである。委託をされた業者の中では、官製ワーキングプアなどの問題も引き起こしかねず、こうしたことも見過ごせないと思っている。また、職員が削減される中、中野区政の運営においては、さまざまな誤りや間違いなどが繰り返し行われているということが多々散見される状況である。以上を述べ、反対討論とするとの討論を行いました。

 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本議案について挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決した次第です。

 以上で、第91号議案に関する総務委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(北原ともあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

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 第95号議案 中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例

(委員長報告)

 

○議長(北原ともあき) 日程第4、第95号議案、中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

区民委員長 中村 延子

(公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

95

中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例

1130

 

○議長(北原ともあき) 区民委員会の審査の報告を求めます。中村延子区民委員長。

〔中村延子議員登壇〕

○16番(中村延子) ただいま議題に供されました第95号議案、中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例に関しまして、区民委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 第95号議案、中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例は、廃棄物処理手数料を改定するものです。

 この条例の施行時期は、平成29年10月1日です。

 本議案は、11月28日の本会議において当委員会に付託され、11月30日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介します。

 初めに、前回の改定の際、社会情勢や排出事業者への考慮から、手数料原価と手数料の乖離額7円の半分に当たる4円の値上げを行ったが、このときの社会情勢とは何を指すのかとの質疑があり、23年3月の東日本大震災により、当初予定していた24年10月改定を25年10月に繰り延べたものであるが、日本全体の先行きが不透明であったことであるとの答弁がありました。

 さらに、事業系一般廃棄物は、年間どのくらい排出され、今回の手数料改定によりどのくらいのごみ減量を見込んでいるのかとの質疑があり、事業系一般廃棄物の年間の排出量は、一般廃棄物全体の約3割に当たる1万8,000トンと捉えている。減量効果については、現状では推測する方法はないとの答弁がありました。

 次に、26年から粗大ごみから金属を資源化する事業や、直近でも食用油の資源化事業を行っているが、そのほか検討していることはあるのか、あればその実施時期はとの質疑があり、他区の状況を参考に、陶器、ガラス、金属の燃えないごみの資源化が図れないか検討中であるが、時期についても検討している段階であるとの答弁がありました。

 次に、1年間でどのような周知を事業者などに行うのかとの質疑があり、29年1月から許可業者、関係団体、事業系廃棄物の届出事業者などに周知を始めていく予定であり、実施のおおむね3、4カ月前から区報、ホームページなどで全区的な周知を図っていくとの答弁がありました。

 続いて、他の委員から、別表4の区長の指定する最終処分場に運搬した事業者について、1キログラムにつき9円50銭は実際の処分費との乖離がないため、今回値上げにならないのかとの質疑があり、処分費との乖離や見直しをするという情報は入っていないため、今回の料金改定に盛り込んでいないとの答弁がありました。

 その後、委員会を休憩して取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めたところ、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本議案に反対の立場から、前回の改定は排出事業者への影響、社会情勢への考慮から、乖離額の半分を値上げしたが、今回は乖離額の全てをなくすものであり、区内事業者の経営は厳しいことが予想され、現行手数料の値上げは容認できない。区は、値上げによりごみ減量を目指すとしているが、どのくらいのごみ減量になるのかの根拠も示せていない。さらにごみ減量に役立つのは、資源化の徹底であるにもかかわらず、さらなる資源化の施策の具体化も見えない。排出事業者に負担を転嫁するのではなく、区としてごみ減量を行い、処理費を縮減するためにできることはまだあるはずである。よって、本議案に反対するとの討論を行いました。

 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決した次第です。

 以上で、第95号議案に関する区民委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了します。

○議長(北原ともあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

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 第99号議案 特別区道路線の認定について

(委員長報告)

 

○議長(北原ともあき) 日程第5、第99号議案、特別区道路線の認定についてを議題に供します。

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

建設委員長 甲田 ゆり子

(公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

99

特別区道路線の認定について

1130

 

○議長(北原ともあき) 建設委員会の審査の報告を求めます。甲田ゆり子建設委員長。

〔甲田ゆり子議員登壇〕

○13番(甲田ゆり子) ただいま議題に供されました第99号議案、特別区道路線の認定についてに関しまして、建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本議案は、特別区道の路線を認定するに当たり、議会の議決を要するもので、中野二丁目地区における土地区画整理事業及び市街地再開発事業に伴い、区画道路の整備を行う必要があることから、特別区道として認定するものです。

 本議案は、11月28日の本会議において当委員会に付託され、11月30日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、その後、質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介いたします。

 初めに、区道路線の認定のタイミングに基準はあるのかとの質疑があり、道路の整備後に認定をする場合もあるが、今回は本件道路に電線地中化のための電線共同溝を整備する予定であり、電線共同溝の整備等に関する特別措置法には、あらかじめ道路法の道路として位置を指定することが求められている。この指定が事業計画上、今年度内を目途としているため、今回のタイミングとなったとの答弁がありました。

 次に、中野通りの五差路周辺は混雑しており、本道路は千光前通りから大久保通りに抜ける抜け道となると思われるが、交通量についてどのように考えているかとの質疑があり、千光前通りは一方通行であるため、交通量が大きくなることはないと予測しているとの答弁がありました。

 次に、今回、路線認定の対象となっている道路の完成時期はとの質疑があり、全線の供用開始は、現在のところ、平成34年度ごろを予定しているとの答弁がありました。

 さらに、本件道路の隣地の住民への理解をどのように進めていくのかとの質疑があり、道路の整備等、区画整理事業については、事業の施行者である土地区画整理組合が個別に説明をしていると聞いているとの答弁がありました。

 これに対して、かなり交通量の多い道路ができるとのことなので、住民に対し、しっかりと説明を行ってほしいとの要望がありました。

 次に、本件道路東側の既存の居住者には、土地区画整理組合が説明を行っているとのことだが、本件区道に接道するということであれば、当然、区が主導的に理解を求めていく役割があると考えるが、現在の居住者の理解度をどの程度把握しているかとの質疑があり、道路整備は土地区画整理組合が行うもので、道路形態、それに関する工事についての説明は土地区画整理組合が行っている。区としては、中野二丁目の再開発を推進するとともに、その周辺についても、まちづくりを進めるための検討を行っているとの答弁がありました。

 次に、本件道路にかかわる交通量のシミュレーションについて、車の台数はどの程度なのかとの質疑があり、大規模開発地区関連交通計画マニュアルに基づき推計したところ、平日で1日940台、休日で1日640台と推測している。ピークは平日の15時から16時において83台との推計となっているとの答弁がありました。

 その後、委員会を休憩して、本議案の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本議案に反対する立場から、新たに敷設される道路地域の環境は、平静な住宅地であり、新設道路によって近隣住民の現状の生活と住環境が激変するとともに、大久保通りから千光前通りとの高低差は7から8メートルあり、道路との段差が大きく発生するにもかかわらず、住宅の地権者、入居者の理解がいまだ得られているとは言えない。また、千光前通りは多くの歩行者が利用する中野駅からゼロホールまでの唯一の直線道路であり、この通りに大久保通りから幅員13メートルの道路が接道することで多くの車両を呼び込み、歩行者の安全と地域の住環境の破壊が十分に予測される。さらに、公社住宅の入居はいまだに転居先の決まっていない方も多くいるため、転居期限の平成31年3月まで転居先を悩んでおられる方々を追い立てるような行為を急ぐ必要はない。中野区は、土地区画整理事業地内の公共施設の整備について、事業当事者中心ではなく、近隣地域全体の合意と納得を得るため、努力と役割を果たすべきであるため、本議案に反対であるとの討論を行いました。

 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、挙手による採決を行ったところ、賛成多数で本議案を可決すべきものと決した次第です。

 以上で、第99号議案に関する建設委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(北原ともあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

 お諮りいたします。この際、本日の日程を追加し、日程第14、議員提出議案第16号、国会における憲法論議の推進と広く国民的議論の喚起を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第16号 国会における憲法論議の推進と広く国民的議論の喚起を求める意見書

 

○議長(北原ともあき) 日程第14、議員提出議案第16号、国会における憲法論議の推進と広く国民的議論の喚起を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。篠国昭議員。

〔篠国昭議員登壇〕

○36番(篠国昭) ただいま議題に供されました議員提出議案第16号、国会における憲法論議の推進と広く国民的議論の喚起を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもってかえさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 国会における憲法論議の推進と広く国民的議論の喚起を求める意見書。

 日本国憲法は、昭和22年5月3日の施行以来、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重の三原則の下、我が国の発展に重要な役割を果たしてきた。この三原則こそ、現憲法の根幹を成すものであり、今後も堅持されなければならない。

 現憲法は、今日に至るまで70年間一度の改正も行われていない。現在、我が国を巡る内外の諸情勢に大きな変化が生じていることに鑑みれば、憲法は、国家の基本法として、我が国の直面する諸課題に的確に対処できることが求められる。

 国会でも、平成19年の国民投票法の成立に伴い、憲法審査会が設置され、憲法論議が始められている。

 よって、中野区議会は、国会及び政府に対し、国の責任において、日本国憲法について、活発かつ広範な議論を推進するとともに、広く国民的議論を喚起するよう強く要請する。

 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。

 年月日。

 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、法務大臣、内閣官房長官あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(北原ともあき) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第15、議員提出議案第17号、ホームドアの設置と「内方線付き点状ブロック」の整備促進を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第17号 ホームドアの設置と「内方線付き点状ブロック」の整備促進を求める意見書

 

○議長(北原ともあき) 日程第15、議員提出議案第17号、ホームドアの設置と「内方線付き点状ブロック」の整備促進を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。小林ぜんいち議員。

〔小林ぜんいち議員登壇〕

○14番(小林ぜんいち) ただいま議題に供されました議員提出議案第17号、ホームドアの設置と「内方線付き点状ブロック」の整備促進を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもってかえさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 ホームドアの設置と「内方線付き点状ブロック」の整備促進を求める意見書。

 本年8月、東京メトロ銀座線青山一丁目駅で、盲導犬を連れていた視覚障がい者の男性がホームから転落し死亡するという大変痛ましい事故があった。またその対策に動き出していた矢先、10月には、近鉄大阪線河内国分駅で、全盲の男性がホームから転落し特急電車にはねられ亡くなるという事案が発生した。

 平成28年3月末現在、1日に10万人以上の乗降客がある全国251駅のうちホームドアが設置されている駅は77駅に止まっている。また、全国約9500駅のうちホームドアの整備が完了しているのは665駅である。駅の安全対策の観点からも列車との接触や転落防止に効果が高いホームドアや転落防止柵の設置は急務である。

 また、ホームドア等が設置されるまでの対策として、視覚障がい者がホームの内側を判別できる「内方線付き点状ブロック」の整備も重要である。

 現在、1日の利用者が1万人以上の駅での整備率は63%であるが、ぜひ全駅において整備を進めるべきである。

 よって中野区議会は政府に対し、視覚障がい者をはじめ駅利用者が安心して駅ホームを利用できるよう、ハード、ソフト両面における総合的な転落事故防止対策の検討を急ぐとともに、駅ホームのさらなる安全性向上に向け、下記の事項について取り組むことを強く求める。

記。

1 ホームドアの設置にあたっては、全ての鉄道駅ホームの危険箇所の実態調査を速やかに行うこと。とりわけ、転落の危険性が高い駅については、現在計画中の駅とあわせて、速やかな設置を実現すること。

2 「内方線付き点状ブロック」の整備については、全駅での整備を促進すること。

3 ソフト面の対応として、希望者への駅係員のアテンドや、一般旅客に対する誘導案内、さらには視覚障がい者への積極的な声かけ等事故を未然に防ぐ対策を強化すること。

 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。

 年月日。

 内閣総理大臣、国土交通大臣あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致での御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(北原ともあき) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第16、議員提出議案第18号、築地市場の豊洲への移転中止を求める意見書を議題とするに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第18号 築地市場の豊洲への移転中止を求める意見書

 

○議長(北原ともあき) 日程第16、議員提出議案第18号、築地市場の豊洲への移転中止を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。長沢和彦議員。

〔長沢和彦議員登壇〕

○41番(長沢和彦) ただいま議題に供されました議員提出議案第18号、築地市場の豊洲への移転中止を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもってかえさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 築地市場の豊洲への移転中止を求める意見書。

 本年11月に移転を予定されていた豊洲新市場予定地では、土壌汚染が大きな問題となっています。

 そもそもこの土地は、1988年まで東京ガス工場が操業し、環境基準の4万3000倍の発がん性物質ベンゼンや猛毒のシアン化合物、ヒ素などで汚染されていたことがわかっています。このため、都の専門家会議は深さ2メートルにわたり土を掘り下げ、厚さ4.5メートルの盛り土を行う「土壌汚染対策」を提言していました。都はその提言の通りに汚染対策を行ったと議会で報告していましたが、実際には盛り土が行われておらず、深さ5メートルの地下空間となり、汚染された地下水がたまっていました。汚染水が地表に上がってこないようにと整備されていたはずの地下水管理システムは破たんした状態にあり、上昇した地下水によって新たに盛り土が汚染された可能性も指摘されています。極めてずさんなやり方であり、今もって土壌汚染は解決していません。食の安心安全が棚上げされたような状態では、豊洲での生鮮卸売市場開設の条件はありません。

 土壌汚染以外にも、情報開示の不透明さなど、事実を明らかにしなければいけない問題が山積みになっています。市場関係者からは、耐荷重の不足など施設そのものの不備や使い勝手の悪さを指摘する意見も多数あり、仲卸業者からは移転反対の声が上がっています。運用面でも市場を移転できる状況にはありません。

 よって中野区議会は、東京都に対し、日本の食の安心安全の基盤、食文化を守る観点から、築地市場の豊洲への移転中止を求めます。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出します。

 年月日。

 東京都知事あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(北原ともあき) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立少数。よって上程中の議案は否決するに決しました。

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 第32号陳情 ふるさと納税について

(委員長報告)

 

○議長(北原ともあき) 日程第6、第32号陳情、ふるさと納税についてを議題に供します。

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

総務委員長 若林 しげお

(公印省略)

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

32

陳情

ふるさと納税について

採   択

すべきもの

1130

願意を了とし、趣旨に添うよう検討されたい。

 

 

○議長(北原ともあき) 総務委員会の審査の報告を求めます。若林しげお総務委員長。

〔若林しげお議員登壇〕

○2番(若林しげお) ただいま議題に供されました第32号陳情に関しまして、総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本陳情の主旨は、ふるさと納税の返礼品を中野区をアピールするものにしてくださいというものです。

 本陳情は、平成28年11月28日の本会議において当委員会に付託され、当委員会では、11月30日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本陳情を議題に供した後、質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介いたします。

 初めに、ふるさと納税の返礼品の中で、中野のいわゆるご当地ものは何品目あるかとの質疑があり、全87品目中、17品が中野の品物となっているとの答弁がありました。

 さらに、今後の返礼品に関する拡充方針等を問われ、返礼品目をふやすことが寄附の増加にもつながると考えており、今後は品目をふやすとともに、中野の特徴ある商品についても、事業者の協力を得ながらつくっていきたいとの答弁がありました。

 次に、現在の返礼品の中で、体験型と言われるものに分類されるものはあるのかとの質疑があり、農業体験や乗馬体験など体験系の返礼品を設けているとの答弁がありました。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して、本陳情の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見を求めたところ、意見はありませんでした。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本陳情に賛成する立場から、税の一極集中化に対する対抗策という形で国が始めたふるさと納税のあり方に対し、区は全面的に賛意を示しているものではないが、このふるさと納税によって3億円を超える額の区税収入が他の自治体に奪われているという現状があり、今後もさらにふえることが見込まれる。その対抗策として、しっかりとふるさと納税を実施することによって、失われる税収の確保を図ることが今回ふるさと納税に取り組むに当たっての区の考え方であったと認識している。その考え方に照らしたとき、返礼品の産地がどこかということよりも、どのような返礼品を設け、税収の確保を図るのかということを第一義に考えていくべきである。しかしながら、中野区の返礼品ということを考えたとき、中野の品が大変少ないということであれば、それはPRの面やさまざまな観点から考えても寂しいことであり、できることならば、このふるさと納税の取り組みが区内の産業振興につながるような二次効果が生まれることが望ましいと考えている。

 陳情にある「中野ブランド」という考え方がどういうものかについては、区の中での協議が必要であると思うが、今回の陳情の主旨については賛意を示すものであるとの討論を行いました。

 他に討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本陳情について挙手による採決を行ったところ、賛成多数で採択すべきものと決した次第です。

 なお、本陳情には「願意を了とし、趣旨に沿うよう検討されたい」との意見を付すことが賛成多数で決まりました。

 以上で、第32号陳情に関する総務委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了します。

○議長(北原ともあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の陳情を採択するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立多数。よって、上程中の陳情は採択するに決しました。

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 第33号陳情 中野区内にキッズランド(屋内子供遊具施設)設置をする事について

委員会報告)

 

○議長(北原ともあき) 日程第7、第33号陳情、中野区内にキッズランド(屋内子供遊具施設)設置をする事についてを議題に供します。

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

厚生委員長 浦野 さとみ

(公印省略)

 

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

33

陳情

中野区内にキッズランド(屋内子供遊具施設)設置をする事について

不採択と

すべきもの

1130

 

 

 

○議長(北原ともあき) お諮りいたします。上程中の陳情に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の陳情を採択するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立なし。よって、上程中の陳情は不採択とするに決しました。

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 第34号陳情 地域の課題の解決方法の多様化について

(委員長報告)

 

○議長(北原ともあき) 日程第8、第34号陳情、地域の課題の解決方法の多様化についてを議題に供します。

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

総務委員長 若林 しげお

(公印省略)

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

34

陳情

地域の課題の解決方法の多様化について

採   択

すべきもの

1130

 

 

 

○議長(北原ともあき) 総務委員会の審査の報告を求めます。若林しげお総務委員長。

〔若林しげお議員登壇〕

○2番(若林しげお) ただいま議題に供されました第34号陳情に関しまして、総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本陳情の主旨は、地域の課題の解決方法の一つとして、スマートフォンが活用されており、中野区も取り入れてくださいというものです。

 本陳情は、平成28年11月28日の本会議において当委員会に付託され、当委員会では、11月30日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本陳情を議題に供した後、質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介します。

 初めに、区のホームページには、区民がスマートフォンで撮った写真を直接送信できるような機能はあるのかとの質疑があり、ホームページの問い合わせのメールフォームには、現状では写真を添付することができないとの答弁がありました。

 これに対し、他の委員から、区民が撮影した画像を区へ送信しようとした場合、区が受け取る方法はないのかとの質疑があり、ホームページに掲載している各所管のメールアドレスに画像を添付したメールを送信することは可能であるとの答弁がありました。

 さらに、練馬区、千葉市において実施されているようなシステムの導入経費について問われ、千葉市の例では、導入する際のシステム開発経費が2,700万円、運用経費が単年度当たり540万円かかると聞いているとの答弁がありました。

 これに関連し、他の委員から、練馬区や千葉市のような取り組みを実施することについて、区の中で検討したことはあるのかとの質疑があり、10か年計画の中では、区民サービスの向上や行政の効率化に向けてICTの活用を図るという方針を持っているが、具体的なシステムの導入に関しては、個々に判断する必要があるため、現時点では導入の計画はないとの答弁がありました。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して、本陳情の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めたところ、1名の委員から、千葉市や練馬区で行っているようなスマートフォンの活用をした取り組みを実施するには、高額な予算が必要となるため、直ちに導入することは困難であると思われる。しかしながら、今後はこのような取り組みが多く行われるようになると思われるため、中野区においても、なるべく早い時期に適切な予算を組んで実施すべきであると考えるとの意見がありました。

 さらに意見を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本陳情に賛成する立場から、区民に対して、区に対するさまざまな要望や区政課題についての窓口を広く開くということは重要なことだと認識しており、区の10か年計画の中でも、ICTを活用した区民の区政参加への機会を目指していくという方向性が示されている。しかしながら、スマートフォンを活用したこの取り組みの実施に当たっては、運用方法によっては、職員の負担増を招きかねないことやセキュリティーの問題などの懸念材料もある。区においては、職員体制やセキュリティー問題のほか、費用対効果についても十分踏まえた上で、今後活用方法などの検討を重ねていくことを求め、賛成の討論とするとの討論を行いました。

 他に討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本陳情について挙手による採決を行ったところ、賛成多数で採択すべきものと決した次第です。

 以上で、第34号陳情に関する総務委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(北原ともあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の陳情を採択するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立多数。よって、上程中の陳情は採択するに決しました。

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 第36号陳情 区立保育園民営化の中止を求めることについて

(委員長報告)

 

○議長(北原ともあき) 日程第9、第36号陳情、区立保育園民営化の中止を求めることについてを議題に供します。

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

子ども文教委員長 森 たかゆき

(公印省略)

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

36

陳情

区立保育園民営化の中止を求めることについて

不採択と

すべきもの

1130

 

 

 

○議長(北原ともあき) 子ども文教委員会の審査の報告を求めます。森たかゆき子ども文教委員長。

〔森たかゆき議員登壇〕

○27番(森たかゆき) ただいま議題に供されました第36号陳情に関しまして、子ども文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本陳情は、区立保育園民営化の中止を求めるものです。

 本陳情は、平成28年11月28日の本会議において当委員会に付託され、11月30日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本陳情を議題に供した後、委員会を休憩して陳情者から補足の説明を受け、その後、委員会を再開して質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介いたします。

 初めに、今後の区立保育園民営化の進め方について、入園前に説明がなく戸惑っている保護者がいるということだが、過去の民営化の進め方と比較して、突然かつ性急といった状況にあるのかとの質疑があり、区立保育園の民営化は、新しい中野をつくる10か年計画(第2次)策定以前から実施しており、今回の10か年計画(第3次)でも継続して推進していくことを明記している。また、10か年計画(第2次)で園名を公表した際も、既に入園後のタイミングであったという状況にはあり、今回と大きな違いはない。今回、園名を出した保育園は、施設の老朽化に加え、仮設園舎の位置など実現の可能性を勘案し決めたものである。今後、順次保護者説明会を実施し、保護者の方の意見を踏まえながら、より丁寧に対応していきたいとの答弁がありました。

 次に、人や場所に慣れるのに時間がかかる保育に配慮が必要な子どもに対して、保護者の不安を軽減するような方策は何かあるのかとの質疑があり、場所が変わることへの不安については、十分対応していきたいとの答弁がありました。

 さらに、区立保育園と民営化された保育園では、面積基準や保育士の数に違いはあるのかとの質疑があり、区立保育園が設けている旧東京都面積基準に合わせて民営化の事業者募集は行っている。保育士の数についても、国基準に上乗せをした数で区立、私立ともに同様の対応となっているとの答弁がありました。

 さらに、今回の性急とも言える計画において、保護者から評価をされている南台保育園や大和保育園の独特の保育について、事業者によく理解してもらうために、保育士の引き継ぎ期間をしっかり設けるべきではないかとの質疑があり、事業者選定は平成28年度末を予定しており、新年度からは既存園の保育の内容や行事など1年間通して見てもらうことを考えている。また、実際のクラスに入っての引き継ぎ保育の期間などについては、これまでの対応をもとに今後検討していきたいとの答弁がありました。

 次に、よりよい保育のために今やらなければならない計画であることが保護者の方に十分伝わっていないため、拙速と受け取られるのではないか。事業者選定においては、幅広く参画してもらうための情報伝達の工夫などは行っていくのかとの質疑があり、民営化に伴う園舎の建てかえにより保育定員の確保も実現でき、長期間にわたり安定した保育が可能となることなどをより丁寧に説明していきたい。また、これまでも事業所へ出向いたり、説明会を開催して事業内容や助成制度の説明を行っているが、より幅広い事業者が選定に参加できるよう検討していきたいとの答弁がありました。

 次に、陳情の理由の中に、「私立保育園が区立保育園と同等の運営ができる財政的補償をしてほしいと区に求めている」とあるが、実際にどの程度要望が出ているのかとの質疑があり、私立保育園の園長会等から予算に関する要望を受けることはあるが、区立園と同等の運営ができる財政的補償をしてほしいという趣旨の要望はなかったとの答弁がありました。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して本陳情の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見を求めたところ、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本陳情に賛成する立場から、区立保育園の民営化の問題については、これまでも議論してきた。行政の責任をどうやって果たしていくのか、保育行政の中で保育の手を放すのかということが問われている。さまざまな年代の経験ある保育士が業務の中で若い保育士の仕事を見ることで次の保育士が育ち、技能が継承されていく。区立保育園がなくなってしまうと、今までのノウハウがなくなってしまう。少なくとも今残っている区立保育園については民営化の中止を求め、本陳情に賛成するとの討論がありました。

 他に討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本陳情について挙手による採決を行ったところ、賛成少数で不採択とすべきものと決した次第です。

 以上で、第36号陳情に関する子ども文教委員会における審査の経過並びに結果の御報告を終了します。

○議長(北原ともあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 これより討論に入ります。

 いさ哲郎議員から討論の通告書が提出されていますので、通告議員の討論を許します。いさ哲郎議員。

〔いさ哲郎議員登壇〕

○20番(いさ哲郎) ただいま議題に供されました第36号陳情、区立保育園民営化の中止を求めることについてにつきまして、日本共産党議員団の立場から賛成の討論を行います。

 区は、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)に基づき、区立保育園の民設民営化を進める方針です。しかし、陳情にもあるように、今回示された計画は十分な合意も説明もない中で、あまりにも突然かつ性急なものであると言わざるを得ません。

 これまでの民営化スケジュールは、まず10か年計画の中に具体的な園名を挙げていましたが、今回は10月に突然5カ所の園を発表し、うち2園については、今年度内に事業者を決定するとしました。また、来年度には仮園舎を整備するとしていますが、その場所については、保護者、関係者に対し説明もなく、疑問の声が相次いでいます。

 近年、区立保育園に対するニーズは非常に高まっています。区立保育園は、中野区全体の保育の内容や質の向上を牽引する役割を担っており、近年、民間企業の参入がふえる中で、保育の質にばらつきが出ないように明確な基準を示すという点においても、その存在は欠かせません。民営化により、長い歴史の中で積み上げられた数多くの実践と経験、地域とのつながりが失われてしまう可能性もあり、これまでの保育の水準や信頼が継承されるのかどうかも検証すること自体、困難です。

 さらに、このたび示された民営化の計画では、区立保育園が仮設園舎に移るタイミングで、運営も民間事業者に委託されることになります。場所と職員が同時に入れ変わるような形での民営化は、子どもにとっても大きな負担となります。

 また、区は、これまで進めてきた区立保育園の民設民営化に何ら問題がないような説明していますが、実際には、民営化に際し、さまざまな声が聞こえてきます。保育士の経験不足、明らかな保育の質の低下、引き継ぎを行った保育士の短期間での離職、事業者に対する父母の疑問や不安の声に区が十分な対応を行わないなど、民営化によってさまざまな問題が現実に起きています。区立保育園民営化の評価に直結するさまざまな問題をなかったことにし、これを推進するという態度は許されません。

 区立保育園は、単なる保育施設にとどまらず、障害児保育など特別な支援を必要とする区民への支援施設でもあり、全ての区内の児童に対して公的保育を保障するセーフティーネットとしての児童福祉施設です。民営化することで区の財政負担は軽減できますが、事実上、人件費の抑制であって、質の高い安定的な保育の基盤を揺るがすことになります。児童福祉法で定められた保育の実施義務を果たすための公的責任を区が後退させることになり、これは認められません。

 待機児童問題が深刻化する中で、他区では正規保育士の採用や区立保育園の増設も行われています。中野区においても、区民の切実な声に応え、拙速に区立保育園の民設民営化を進めるのではなく、区立保育園の拡充に踏み出すべきことを指摘し、第36号陳情、区立保育園民営化の中止を求めることについてに対する賛成の討論とします。

○議長(北原ともあき) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。

 これより起立により採決いたします。

 上程中の陳情を採択するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立少数。よって、上程中の陳情は不採択とするに決しました。

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 第37号陳情 子どもの育ちに寄り添う平和の森公園について

(委員長報告)

 

○議長(北原ともあき) 日程第10、第37号陳情、子どもの育ちに寄り添う平和の森公園についてを議題に供します。

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

建設委員長 甲田 ゆり子

(公印省略)

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

37

陳情

子どもの育ちに寄り添う平和の森公園について

不採択と

すべきもの

1130

 

 

 

○議長(北原ともあき) 建設委員会の審査の報告を求めます。甲田ゆり子建設委員長。

〔甲田ゆり子議員登壇〕

○13番(甲田ゆり子) ただいま議題に供されました第37号陳情、子どもの育ちに寄り添う平和の森公園についてに関しまして、建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本陳情は、平和の森公園について、草地広場の築山に滑り台及び草地広場に庭園灯などによる柱並びに同公園内にバーベキューサイトをつくらないよう求めるものです。

 本陳情は、平成28年11月14日に受理され、11月28日の本会議において当委員会に付託され、当委員会では、11月30日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本陳情を議題に供した後、質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介します。

 初めに、築山に滑り台を整備しようとした理由はとの質疑に対し、築山は修景施設の一部であると同時に、実際に子どもたちが遊びに利用する現状があるということで認識している。したがって、築山の一部において、滑る、おりるという部分でかなり草地がはげているという現状があり、半分を草地で覆い、残り半分を滑って遊べるように滑り台の構造とすることによって、築山の利用の分散など機能性を高めることを目的に整備しようと考えたものであるとの答弁がありました。

 さらに、今の子どもたちが自由に遊ぶことができる築山が区民の方々からも受け入れられている現状があると考えられ、わざわざ人工的なものとする必要はないのではとの質疑に対し、滑り台という機能に限定すれば、既成の滑り台など幾つか選択肢はあるが、自然の発想の中で使うという視点から、現在の築山とあわせてコンクリート造の滑り台を整備するということを選択したものであるとの答弁がありました。

 次に、草地広場に庭園灯をつくる理由はとの質疑に対し、夜間の安全性の確保が目的であり、東京都安全安心まちづくり条例において、安全確保のために公共施設においては3ルクス以上が必要との規定があり、そのために必要な設備であるとの答弁がありました。

 さらに、現状の照度はどうなっているのかとの質疑に対し、測定を実際に行っているわけではないが、配置として足りていない部分があると推測されるとの答弁がありました。

 これに関して、他の委員から、草地広場の照度は、現在の照明設備で十分ではないかとの質疑があり、今回、草地広場に設置予定の園内灯などは、夜間の利用を意図して、特別な照度を保つ目的のものではなく、あくまでも公園施設としての安全確保をするための照度を確保するために設置するものであり、公園整備として安全にかかわる必要な設備は設けるという考えであるとの答弁がありました。

 さらに、バーベキューサイトの設置などに伴い、森の部分、公園としての憩いの部分が全体的に縮小されると懸念されるが、どう考えるかとの質疑に対し、バーベキューサイトの設置により、樹木の移植や伐採が必要となることはない。また、公園全体の樹木に関しては、多目的広場を拡張することで確かに樹木への影響はある。しかし、これまで不足していた草花を補充することにより緑を充実させていきたいとの答弁がありました。

 次に、平和の森公園の再整備において、バーベキューサイトの設置が示されてから、区民の方々からの飲酒、たばこ、ごみについての問題を懸念する声が大きくなっており、今後、ルールづくりが重要と考えるが、いつごろ示される予定かとの質疑があり、今後、実施設計の中で詳細な設備などの検討とあわせて管理・運営方法を特定しながら進めていく。本実施設計完了予定の来年10月前を目安として示していくとの答弁がありました。

 これに関して、他の委員から、バーベキューサイトの設置の要望は、説明会やパブリック・コメントにおいて区民からあったということかとの質疑に対し、意見交換会、パブリック・コメントにおいて要望はなかったとの答弁がありました。

 その後、委員会を休憩して本陳情の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めたところ、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本陳情に賛成する立場から、平和の森公園は、区民と区議会、中野区の三者が協働の運動によって実現した区民の財産である。示された平和の森公園再整備基本計画は、建設時の基本的な考え方とは逆行しているものである。基本設計にあるように、庭園灯の新たな設置によって遊びが制限されることはあってはならない。子どもの遊び場、中高生のクラブ活動、ウォーキング、ジョギング等の直近にバーベキューサイトを設置するなどの計画は、平和の森公園の歴史と運動に照らしても中止すべきであるとの討論を行いました。

 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、挙手による採決を行ったところ、賛成少数で本陳情を不採択とすべきものと決した次第です。

 以上で、第37号陳情に関する建設委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(北原ともあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の陳情を採択するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立少数。よって、上程中の陳情は不採択とするに決しました。

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 第38号陳情 平和の森公園再整備基本計画のパブリック・コメントについて

(委員長報告)

 

○議長(北原ともあき) 日程第11、第38号陳情、平和の森公園再整備基本計画のパブリック・コメントについてを議題に供します。

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

総務委員長 若林 しげお

(公印省略)

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

38

陳情

平和の森公園再整備基本計画のパブリック・コメントについて

不採択と

すべきもの

1130

 

 

 

○議長(北原ともあき) 総務委員会の審査の報告を求めます。若林しげお総務委員長。

〔若林しげお議員登壇〕

○2番(若林しげお) ただいま議題に供されました第38号陳情に関しまして、総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本陳情の趣旨は、一つ目として、平和の森公園再整備基本計画に関し、中野区が行ったパブリック・コメントの手続は、中野区自治基本条例に違反するのでやり直してください、二つ目としましては、中野区が自治基本条例に沿ったパブリック・コメントの手続を実施するまで、平和の森公園再整備に関する一切の事業執行を停止してくださいというものです。

 本陳情は、平成28年11月28日の本会議において当委員会に付託され、当委員会では、11月30日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本陳情を議題に供した後、委員会を休憩して陳情者から補足説明を受け、その後、委員会を再開して質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介いたします。

 初めに、自治基本条例において、情報提供を積極的に行っていくべきとうたっている。パブリック・コメントで区民に意見を求める中で、費用というのは大事な要素であり、実施前に金額を公表すべきだったのではとの質疑があり、体育館の下部構造について都との協議を進めていた段階であったため、経費については示していなかったが、増加するという説明は行っていたとの答弁がありました。

 これに対し、金額は大事な要素であり、確定するまでパブリック・コメントを実施せず、基本計画の策定をおくらせるという考えはなかったのかとの質疑があり、経費が出ていなくてもパブリック・コメントを行う場合もあり、金額が必須の条件であるとは考えていないとの答弁がありました。

 次に、陳情には、区が情報を意図的に隠蔽していたとの記述があるが、隠蔽に当たる事実はあったのかとの質疑があり、全くそういう意図はなく、8月に金額を示すときまでに精査をして、区民に示せるものを示したとの答弁がありました。

 次に、中野区自治基本条例第14条第2項では、区民の参加により示された意見を踏まえ、区民の総意または合意点を見きわめるものとすると定めている。本会議では区民の意見に加えて、議会の請願・陳情の審査等も踏まえ、合意点を見きわめたと答弁をしていたが、区民の意見と議会の意見を踏まえて合意点を見きわめたということなのかとの質疑があり、区民の代表である議会での議論を踏まえて、区として総意を判断したとの答弁がありました。

 これに対し、さらに、議会の意見は当然踏まえるべきものではあるが、第14条の2項で定めているのは区民の中での話であり、議会が入っているとは読み取れない。何をもって区民の総意を見きわめたという根拠になるのかとの質疑があり、総意はあくまでも見きわめるものである。区民が全員一致かどうかを直接確認するすべはなく、さまざまな機会を通して区民の意向を酌み取り、一番多くの区民の皆さんの賛同を得られるのではないかと知恵を絞って案をまとめているとの答弁がありました。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して本陳情の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見を求めたところ、意見はありませんでした。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本陳情に賛成する立場から、区が情報公開にとどまらず、情報提供を積極的に行う姿勢に立っていなかったため、今の事態を招いていると厳しく指摘しなければならない。あくまでも区民の意見をきちんと集約し、どこに区民の総意や合意があったのかをしっかりと見きわめなければならない。それについての答えがない状況では、改めてパブリック・コメントを実施すべきで、それまでの間は整備を行わないことは当然であり、本陳情には賛成であるとの討論を行いました。

 他に討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本陳情について挙手による採決を行ったところ、賛成少数で不採択とすべきものと決した次第です。

 以上で、第38号陳情に関する総務委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(北原ともあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の陳情を採択するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立少数。よって、上程中の陳情は不採択とするに決しました。

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 第39号陳情 平和の森公園への体育館建設について

(委員長報告)

 

○議長(北原ともあき) 日程第12、第39号陳情、平和の森公園への体育館建設についてを議題に供します。

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

建設委員長 甲田 ゆり子

(公印省略)

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

39

陳情

平和の森公園への体育館建設について

不採択と

すべきもの

1130

 

 

 

○議長(北原ともあき) 建設委員会の審査の報告を求めます。甲田ゆり子建設委員長。

〔甲田ゆり子議員登壇〕

○13番(甲田ゆり子) ただいま議題に供されました第39号陳情、平和の森公園への体育館建設についてに関しまして、建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本陳情は、平和の森公園再整備基本設計における図面が公表され、新体育館の建設に関し、パブリック・コメント手続のやり直しを求めるものです。

 本陳情は、平成28年11月15日に受理され、11月28日の本会議において当委員会に付託され、当委員会では、11月30日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本陳情を議題に供した後、委員会を休憩して、陳情者からの補足の説明を受け、その後、委員会を再開して質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介します。

 初めに、新体育館は、下水道局用地、道路部分の範囲などに建設されることになっているが、これらの土地は既存の公園部分ではなく、新たに都市計画決定された未開園部分であるということでよいかとの質疑に対し、新体育館等屋内公園施設の建設位置については、現在公園として利用している開園部分ではなく、公園として整備していない未開園部分に建設することを一貫して説明しているところであり、平和の森公園再整備基本構想から現在に至るまで、このことに一切の変更はないとの答弁がありました。

 さらに、新体育館は、新たに都市計画決定した範囲内に建設する予定であり、当該都市計画決定した範囲からはみ出して建設されるというようなことはないかとの質疑に対し、公園施設をつくる場合には、都市計画決定した区域内につくることが基本となり、新体育館もそれにのっとった形で行っている。また、区民から新体育館の建設については、今ある公園部分に入り込んで建設されるのではないかという心配をいただいているが、そのようなことはなく、あくまでも公園として開園していない未開園部分に建設することを一貫して説明しているとの答弁がありました。

 次に、陳情にはパブリック・コメントを行った平和の森公園再整備の基本計画から基本設計に移行する段階での変更があったとあるが、これに対する区の認識はとの質疑に対し、建築物に付随する部分で若干位置等に変更が生じはしたが、大きく変更したというものはないとの答弁がありました。

 さらに、新体育館が未開園区域を500平米はみ出しているとの意見が出ているがどうなのかとの質疑に対し、当初の平和の森公園再整備基本構想の段階から大きな変更はなく、現在開園している部分にはみ出すことはなく、未開園部分の範囲内で建設することも当初から一切変わっていないとの答弁がありました。

 次に、陳情者が言っている500平米に関連して、平成28年11月8日の都市計画審議会に諮問された平和の森公園に係る都市計画区域の変更については、当該500平米の部分と国家公務員宿舎跡地、新体育館に附属する道路の拡幅部分の3点についてということで間違いないかとの質疑に対し、平和の森公園に係る都市計画区域の変更については、新たに用地取得した国家公務員宿舎跡地のほか、下水道局の管理用地である土地で、下水道局が上部を使用し、公園として使用していないエリア、かつて道路計画に基づき公園区域に定めていなかった部分を新たに追加したものである。しかし、いずれにしても、同都市計画区域に追加した土地は、既に公園として開園している部分ではなく、公園として整備されていない未開園部分であることには変わりはないとの答弁がありました。

 さらに、区民への未開園部分についての範囲・位置の示し方は、当初から11月に都市計画決定した部分を含めてすべきではなかったのかとの質疑があり、当初から公園として開園している部分と未開園部分を分けて説明を行っており、それは現在も変わっていないとの答弁がありました。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して、本陳情の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めたところ、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、挙手による採決を行ったところ、賛成少数で本陳情を不採択とすべきものと決した次第です。

 以上で、第39号陳情に関する建設委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(北原ともあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の陳情を採択するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立少数。よって、上程中の陳情は不採択とするに決しました。

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 第40号陳情 平和の森公園のバーベキューサイトについて

(委員長報告)

 

○議長(北原ともあき) 日程第13、第40号陳情、平和の森公園のバーベキューサイトについてを議題に供します。

 

平成28年(2016年)11月30日

 

中野区議会議長 殿

 

建設委員長 甲田 ゆり子

(公印省略)

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

40

陳情

平和の森公園のバーベキューサイトについて

不採択と

すべきもの

1130

 

 

 

○議長(北原ともあき) 建設委員会の審査の報告を求めます。甲田ゆり子建設委員長。

〔甲田ゆり子議員登壇〕

○13番(甲田ゆり子) ただいま議題に供されました第40号陳情、平和の森公園のバーベキューサイトについてに関しまして、建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本陳情は、平和の森公園へのバーベキューサイトの設置の中止を求めるものです。

 本陳情は、平成28年11月15日に受理され、11月28日の本会議において当委員会に付託され、当委員会では、11月30日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本陳情を議題に供した後、委員会を休憩して陳情者から補足の説明を受け、その後、委員会を再開して質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介します。

 初めに、バーベキューサイトの管理体制についてはいつ決まるのかとの質疑に対し、今後、実施設計を進めながら、その中で検討していきたいとの答弁がありました。

 さらに、バーベキューサイトを全面的に否定するわけではないが、皆が気持ちよく利用できるために、管理費用が高くなるのではないかという面が心配である。管理体制などがまだ決まっていない中で、バーベキューサイトをつくることだけを決めてしまうのでは、これから公園にどれだけ維持管理費がかかっていくのかという問題が発生してくると思われるが、どう考えるかとの質疑に対し、公園管理において民間活用を考える際には、収益施設が重要である。収益施設については、行政サービスとして負担すべきものと、例えば中野四季の森公園にあるように、民間が現に営業している部分については、むしろ維持管理費低減につながる収益施設となり得るであろうという考え方もあり、そういった視点を管理運営の全体の形態の中からバーベキューサイトの管理方法についても考えていきたいとの答弁がありました。

 さらに、区民が利用して快適な施設を整備し、区民には自己負担をあまり求めないということになると、区の負担は相当高くなると考えるがどうかとの質疑に対し、バーベキューサイトにおける管理経費は、清掃という部分が多くを占めるが、海水浴場を含めた公共施設のさまざまな取り組みもあることから、そのような事例を参考とし、区の負担が大きくならないような工夫の余地は十分にあると考えているとの答弁がありました。

 次に、バーベキューサイトの設置が樹木に一切影響を与えないということであれば、その設置については、公園の供用開始が一定程度行われてからでもいいのではないか。なぜ区民から提案や要望もない中で、基本設計(案)の段階で示す必要があったのかとの質疑に対し、バーベキューサイトが公園の人気施設であるということを鑑みると、基本設計(案)の段階で示すことは、区民の意見を聞くと同時に、このような公園ができるという情報発信の場でもあるため、設置できることが確認された段階で示すことがふさわしいと考えているとの答弁がありました。

 さらに、バーベキューサイトの設置について提案や要望が区民から無い中で、区として考えてきたことを基本設計(案)の中で突然出してくるという手法は、公園整備をする区の責任としてあってはならないと考える。十分な理解を求めるだけの議論をする時間が必要であり、丁寧なやりとりがあって初めて公園の利用が高まるものであると思うが、そのような考えはなかったのかとの質疑に対し、バーベキューサイトの設置は、既存の森の空間の活用の部類に入ると考えている。そのような空間の活用については、計画の早い段階で示していくにこしたことはないが、今回は基本設計の段階まで樹木の配置等の検証から提案できなかったものであり、仮にもっと早い段階で示すことができていれば、提案していたということであるとの答弁がありました。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して本陳情の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、継続審査について挙手により採決しましたが、賛成少数で継続審査は否決されました。

 そこで、質疑を続行し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めたところ、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本陳情に賛成する立場から、当初計画にも示さず、突然、基本設計(案)に示すやり方だけでなく、平和の森公園に何でも詰め込んでしまう整備手法にも問題がある。平和の森公園にバーベキューサイトを設置するのであれば、基本計画(案)をつくり直し、パブリック・コメントを行ってから改めて基本計画・基本設計を作成すべきであるとの討論を行いました。

 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、挙手による採決を行ったところ、賛成少数で本陳情を不採択とすべきものと決した次第です。

 以上で、第40号陳情に関する建設委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(北原ともあき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の陳情を採択するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(北原ともあき) 起立少数。よって、上程中の陳情は不採択とするに決しました。

 次に、常任委員会の所管事務継続調査についてお諮りいたします。

 お手元に配付の常任委員会所管事務継続調査件名表に記載の調査事件については、それぞれ所管委員会から継続調査の申し出がありますので、これを申し出どおり継続調査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 

常任委員会所管事務継続調査件名表

平成28年第4回定例会

総務委員会

 1 政策、計画及び財政について

 1 平和、国際化、人権及び男女平等について

 1 広報及び広聴について

 1 組織及び人事について

 1 会計、決算及び事業の評価・改善について

 1 危機管理について

 

区民委員会

 1 区民相談及び消費生活について

 1 住民情報システムについて

 1 戸籍及び住民基本台帳等について

 1 区税について

 1 国民健康保険、後期高齢者医療及び介護保険等について

 1 環境及び地球温暖化対策について

 1 清掃事業及びリサイクルについて

 1 生活環境について

 

厚生委員会

 1 地域活動の推進及び地域ケア・地域支援について

 1 保健衛生及び社会福祉について

 1 保健所及び福祉事務所について

 1 スポーツ、文化及び生涯学習について

 

建設委員会

 1 安全で快適に住めるまちづくりについて

 1 産業振興及び都市振興について

 1 道路・公園等の整備について

 1 防災及び都市安全について

 

子ども文教委員会

 1 学校教育の充実について

 1 学校と地域の連携について

 1 知的資産について

 1 子育て支援及び子どもの育成について

 

○議長(北原ともあき) 次に、議会運営委員会の所管事項継続調査についてお諮りいたします。

 お手元に配付の議会運営委員会所管事項継続調査件名表に記載の調査事件については、議会運営委員会から継続調査の申し出がありますので、これを申し出どおり継続調査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 

議会運営委員会所管事項継続調査件名表

平成28年第4回定例会

 1 議会の運営について

 1 議会の会議規則、委員会に関する条例等について

 

○議長(北原ともあき) 以上で本日の日程を全て終了しましたので、散会いたします。

 平成28年第4回中野区議会定例会を閉じます。

 

午後2時32分閉会

 

 

会議録署名員 議 長 北原 ともあき

       議 員 内野 大三郎

       議 員 市川 みのる