平成29年01月20日中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会
平成29年01月20日中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会の会議録

中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会〔平成29年1月20日〕

 

区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 平成29年1月20日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後100

 

○閉会  午後330

 

○出席委員(14名)

 篠 国昭委員長

 羽鳥 だいすけ副委員長

 ひやま 隆委員

 内野 大三郎委員

 内川 和久委員

 甲田 ゆり子委員

 いさ 哲郎委員

 佐野 れいじ委員

 南 かつひこ委員

 小林 秀明委員

 森 たかゆき委員

 石坂 わたる委員

 市川 みのる委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 山本 健一

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一

 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 小林 裕幸

 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(交通対策担当) 伊東 知秀

 

○事務局職員

 書記 亀井 久徳

 書記 冨士縄 篤

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 中野駅及び駅周辺地区整備について

 区内駅周辺まちづくりについて

 西武新宿線沿線まちづくりについて

 連続立体交差事業の区間の延伸について

 区内南北交通の利便性向上について

○所管事項の報告

 1 中野駅西口地区まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当)

 2 中野駅周辺駐車場整備地区(原案)及び中野区駐車場整備計画(改定素案)について(中野駅地区都市施設調整担当)

 3 中野駅周辺自転車駐車場整備計画の策定について(中野駅地区都市施設整備担当、交通対策担当)

 4 中野区画街路第3号線(交通広場)の街路事業について(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 5 野方駅周辺地区まちづくりの検討状況について(野方駅周辺まちづくり担当)

 6 都立家政駅周辺地区まちづくりの検討状況について(都立家政駅周辺まちづくり担当)

 7 鷺ノ宮駅周辺地区まちづくりの検討状況について(鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当)

 8 その他

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 審査日程についてお諮りいたします。本日の審査は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 中野駅及び駅周辺地区整備について、区内駅周辺まちづくりについて、西武新宿線沿線まちづくりについて、連続立体交差事業の区間の延伸について、区内南北交通の利便性向上についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、中野駅西口地区まちづくりについての報告を求めます。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それでは、中野駅西口地区まちづくりについて報告をさせていただきます(資料2)。

 2点ございます。1点は、中野駅西口地区の都市計画変更(案)についてでございます。この都市計画変更(案)については、既に10月12日の本特別委員会で都市計画の原案について報告しましたが、本日は都市計画変更(案)について報告するものでございます。2点目は、中野駅西口地区の都市計画変更に係る都市計画手続について報告するものでございます。

 それでは、まず1点目の中野駅西口地区の都市計画変更(案)についてでございますが、中野駅西口地区地区計画及び関連都市計画の変更に向けて、都市計画変更の案とすべき内容がまとまったので、報告をいたします。なお、この内容は、既に報告しております都市計画変更の原案から、計画内容としては変わったところはございません。ただ、文言等、表現について一部変えてあるところがございます。

 それでは、まず別紙1-1をお開きください。別紙1-1のところでは、5番、区域の整備・開発及び保全に関する方針のところで、計画図1というのがございます。この計画図1の中で、上からA地区、B地区、C地区とございますが、C地区の図面でいきますと東側、右側のほうですね。右側のほうの下に、ちょうど角のところに特別区道境界と表記されているところがございます。この部分については、原案のときは隣地境界と見通し線という表記でございました。これは、この境界の位置自体は変わってございませんが、御存じのように区画道路が特別区道として昨年認定されましたので、その点を勘案して、特別区道境界と表記するほうが妥当であるだろうということで、そういう表記に変えたということでございます。全く同じ内容で、裏面の6番の地区整備計画のところで、計画図2-1でも同じ場所が特別区道境界と表記されてございます。それがまず1点目でございます。

 2点目は、もう一度別紙1-1の表側、1ページ目のほうに、すみませんが、戻っていただきたいんですけど、5-3の建築物等の整備の方針という項目がございます。これの6番の上から5行目のところに、左からいきますと、「壁面の位置の制限及び壁面後退区域における」とありますが、この「壁面後退区域における」という文言を加えさせていただいております。これは、この後に続く工作物の設置の制限という内容をより正確に伝えるために、こういう文言を加えたということでございます。

 今の裏面の2ページに移っていただきたいんですが、6番、地区整備計画の6-4の建築物等に関する事項という項目がございますが、ここで地区の区分としてA-1、A-2、B-1、B-2、B-3、B-4、C地区、それぞれについての細かい面積を表示してございますが、これが新たに加わってございます。これもそれぞれの面積を表記して、より詳細を示すというところでございます。

 次に4ページ、このつづりの中で一番最後のところになるんですが、関連都市計画のところの2番の高度地区の変更というところがございます。ここで、番号2のところで面積が約0.2ヘクタールと記載してございますが、これは原案のときは0.1ヘクタールと記載してございました。これも範囲が変わったわけではございませんが、細かく言いますと1,766平米ですので、四捨五入して0.2ヘクタールという表記にしたというところでございます。

 以上が、原案から今回の都市計画案への変更点でございます。これがまず第1点目でございます。

 第2点目、都市計画の手続についてでございますが、1枚目のペーパーに戻っていただきたいんですが、まず中野駅西口地区地区計画変更(原案)に係る手続でございます。これについては、平成28年12月1日に原案の説明会を開催、それから、同じく平成28年12月2日に中野駅西口地区地区計画変更(原案)の公告、そして同じく12月2日から16日に縦覧してございます。

 つづりの中で一番最後についております別紙2というA4のペーパーを見ていただきたいんですが、原案説明会の開催結果でございます。昨年12月1日19時から20時30分にかけて行われました。区役所の9階の11、12、13会議室で、参加者は17名でございました。説明内容としては、中野駅周辺のまちづくり、中野駅西口地区まちづくり、それから、中野駅西口地区地区計画の変更原案について説明しました。

 主な意見・質問とそれに対する区の回答・見解でございますが、一つは、壁面の位置の制限が0.5メーターとあるが、これは決定なのかと。要するに、この日の原案の説明会、これだけで決まるのかというような御質問でしたが、それに対して、今回は原案として提示してございますと。今後、都市計画の手続を進めて、都市計画審議会の諮問を経て、最終的に都市計画決定されるということで、その後の都市計画の手続等について御説明をしました。

 2点目は、B地区の建築物の用途の制限について、1階に住宅、共同住宅等を建築してはならないとあるが、1階に住宅はできないのかと。そういった御質問に対して、B地区は商業地域として新たなにぎわいを創出する地区に位置付けており、1階の住宅用途は制限があります。2階からの住宅用途は可能でございます。それから、C地区については、後背の住宅地と調和がとれる住宅地に位置付けており、1階からの住宅用途が可能であるというようなお答えをしてございます。

 次に、もう一回もとに戻っていただいて、1枚目のA4ペーパーに戻っていただいて、今後の都市計画の手続でございます。平成29年2月から3月にかけて、本日御説明しております都市計画変更の案の説明会、それから公告・縦覧、同じく4月から5月にかけて都市計画審議会への諮問・答申、そして同じく平成29年6月には都市計画変更の決定・告示を予定しているということでございます。

 以上、説明でございました。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、2番、中野駅周辺駐車場整備地区(原案)及び中野区駐車場整備計画(改定素案)についての報告を求めます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 それでは、中野駅周辺駐車場整備地区(原案)及び中野区駐車場整備計画(改定素案)について御報告をさせていただきます(資料3)。

 中野駅周辺駐車場整備地区及び中野区駐車場整備計画につきましては、昨年12月に変更の検討、考え方について御報告をさせていただいております。平成23年に定められて以降、これまでに各地区で土地区画整理事業や市街地再開発事業等まちづくりが進んでおり、これらの事業進捗とあわせて適切に駐車場施策を進めるため、中野駅周辺駐車場整備地区について都市計画の見直しを行い、あわせて中野区駐車場整備計画を改定するものでございます。

 1番、中野駅周辺駐車場整備地区(原案)でございます。別紙1を御覧ください。都市計画の案の理由書でございますが、1、種類・名称、東京都市計画駐車場整備地区、中野駅周辺駐車場整備地区でございます。2番、理由でございますが、文章の後段になりますけれども、平成23年の都市計画決定後、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3が平成24年に策定されており、この計画に基づき、将来の円滑な道路交通の確保、地域の振興や商業業務機能の向上を図るため、区域の見直しを行うものでございます。

 次ページが変更の概要でございます。変更の理由としましては、土地利用の転換に伴い増加する駐車需要への対応、円滑な道路交通確保のため、また区域、面積としましては、約28ヘクタールを33ヘクタールとするものでございます。

 次のページが計画図になってございます。図の赤色部分、用途地域が商業地域や近隣商業地域に変更済み、または変更見込みの区域を追加する範囲として示しております。

 また、次ページが総括図となってございます。

 続きまして、2番、中野区駐車場整備計画(改定素案)でございます。別紙2を御覧ください。文章中の青字部分が今回変更する箇所でございます。概要を御説明させていただきます。

 まず2ページでございますが、平成23年の計画策定以降、中野四季の都市の開発が進んだこと、また、区役所・サンプラザ地区の再整備事業等が予定されていることなど、状況の変化を記載しております。

 続きまして、3ページになりますけれども、こちらは対象範囲として、中野駅周辺駐車場整備地区(原案)を踏まえまして、エリアを拡大しております。

 また、4ページでございますが、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3、中野駅地区整備基本計画、これらの策定を踏まえて記載を追記してございます。また、その下のところでは、中野駅周辺の駐車実態調査結果、さらに5ページには地区ごとの特徴というところを記載しまして、さらに6ページには、これら実態を踏まえました駐車施策に関する方針として、駐車場及び出入り口の適正配置、路上駐車への対応、荷さばき車両への対応などを明記しているところでございます。

 続きまして、7ページでございますが、路外駐車場の整備の目標量と目標年次。目標年次につきましては、これまでどおり平成43年とし、将来の駐車施設の需給バランスから、新たな駐車施策の導入の方向性を記載しております。将来の需給バランスについては表-3を御覧ください。需給が一番厳しい状況となりますのは、下の表の休日のピーク時でございまして、駅北側では需要が供給を180台ほど上回り、駅南側では需給はほぼバランスしており、また、中野四季の都市(まち)、囲町地区では供給が約190台上回ると推測されております。

 これらを踏まえまして、8ページでは、新たな駐車施策として、附置義務で確保困難な需要については、都市計画駐車場約70台の整備で対応、また、地域ルールの適用により供給に余裕のある地区へ誘導を図っていく等、施策の必要性について記載しております。

 続きまして、9ページ、10ページになりますが、こちらにつきましては、9ページの公共と民間の役割分担、また、10ページの(4)の③地区特性を踏まえた駐車場の有効利用として、地域ルールの導入を検討していくことを記載しております。また、(6)では荷さばき車両への対応としまして、荷さばきスペースの確保及び適切な配置、共同運用などの取り組みを行うことを記載しております。

 続きまして、11ページ、主要な路外駐車場の整備計画でございますが、公共が確保する駐車場整備の目標量を約70台としております。

 12ページでございますが、こちらは地域ルールによる駐車施設の整備として、地区内における駐車施設の適切な確保と運用を図るため、地域ルールの導入を検討するといたしまして、適用地区や基本方針等を追記してございます。なお、下の囲みになりますが、地域ルールということでございますが、こちらは東京都駐車場条例に基づく地区の特性に応じた駐車施設の附置に関する基準のことでございます。都条例では、建築の際に一定規模以上のものについて附置義務として駐車施設の確保を定めておりますが、地域ルールを導入することで、地区の特性に応じて知事が認める場合に駐車施設の台数の軽減、駐車施設の集約設置等が可能となるものでございます。

 表の紙に戻っていただきまして、3番、今後の予定でございます。平成29年2月に区民説明会を開催、3月に駐車場整備地区(案)、駐車場整備計画(改定案)を作成します。4月には駐車場整備地区(案)の公告・縦覧、区民説明会の開催、6月ごろ駐車場整備地区(案)の都市計画審議会諮問、7月ごろ駐車場整備地区の都市計画決定、駐車場整備計画の改定を予定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

市川委員

 10ページの荷さばき車両への対応なんだけどね、この荷さばき車両が中野通りを塞いでしまって、渋滞のもとになっているのは、特に中野駅南口から五差路までの間の朝の渋滞は、路線バスの運行もあるし、五差路から大久保通りへ左折するバスが横断歩道を渡っている横断者の青信号を待っている間に渋滞をさらに増加させているわけだよね。それで、こういったことは私たちが初めて区議会に出た、今からそれこそ二十五、六年前から、実は同じような状態がずっと続いているんですよ。私が本当に新人の議員の頃に、この荷さばき駐車場のスペースを設けるべきだという質問をしているんですね。そのときに、この荷さばき駐車場のスペースが設けられないので、今後の課題としますというような答弁はいただいているんだけども、それから一度たりとても中野通り沿道にそういうアクションを起こしたことってないと思うんだよね。私の知り得る限りでは。こういうものをつくって、報告を受けるのはいいんだけども、実態を短期的、中期的、長期的にどうやって解決をしていくかというものを具体的に何か示していかないと、いつまでも絵に描いた餅になってしまうと私は思うんです。

 そこで担当の御見解を伺いたいんだけど、この荷さばき駐車、あそこは特に中野駅南口の中野通りを例にとると、内側というのかな、南へ下る側がそうだよね。それから、五差路からガードに向かってくる側もそうなんだよね。あれ、ちょうど中野駅南口の駅前広場に右折をするラインに入ろうとする路線バスとタクシーなどの車線は詰まっちゃうわけだ。左側の車線を走れば速くガードのほうに向かってこられるんだけど、左側の車線に、あそこは第1通行帯というのかな。第1通行帯のあの車線に車がとめてあるから、結局右折するバスの後ろにくっついて待っていないと、ガードの下をくぐれないというのが今の現状になっているんだよね。そういうものを、例えば荷さばき駐車の車両に対してどういうような監視をするかとか、具体的に人の配置をして、その車両を誘導して、こっち側にとめて、荷物はここから台車で運んでくれというような何かバックスペース、バックヤードを設けるとか、そういうことをやらないと、人の配置ぐらいはやらないと、これに向かっていく姿勢が見えてこなくなってしまうと僕は思う。そこについてはどう思いますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 中野通りの荷さばき車両の問題については、かなり交通上の課題として捉えております。荷さばき車両の同様の問題というのは各地にあるんですけれども、他地区の事例を見ても、有効的な解決というのがなかなか方策としてはっきり見えないというようなところはあります。今回、駐車場整備計画の改定で地域ルールというところを位置付けることで、例えば中野二丁目の再開発地区内に設けられる附置義務駐車場について台数を低減した上で、そこを地域の荷さばきスペースに充てるですとか、そういったことは考えられますし、あと、現在、総合交通戦略策定というところで、交通事業者、警視庁、東京都、一緒に検討を地域の方も入っていただいて進めているところですので、あわせて、どういったことが取り組んでいけるのか、引き続き話し合いをしていきたいというふうに思っております。また、あわせて、中野通りの渋滞というところがかなり荷さばき車両の問題とあわせて、中野通りを使いにくくしているといいますか、そういうところがあるかと思いますので、そういった点についても、例えば駅の整備に当たって中野通りの信号を減らすとか、そういったことも考えていきたいというふうに思っております。

市川委員

 地元の商店街の会長をはじめ役員と荷さばき駐車の問題について、荷さばき車両の問題について協議をしたことはありますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 これまで過去には、荷さばきについて東京都と連携をしまして、コインパーキングを使って荷さばきを有効に取り組むための実験というのをやったことはございます。

市川委員

 商店街の会長をはじめ役員と協議をしたことがありますか。その質問。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 商店街の代表の方と話し合いはしておりますけども、私自身は個々の商店街の方と直接細かいお話をしたことはございません。

市川委員

 商店街の代表の方とはお話ししていますが、私自身は話していませんということは、小幡副参事は話をしていないんでしょう。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 商店街の代表の方と私はお話ししたことはございますけれども、個々の商店街の方それぞれと直接お話をしたことはございません。

市川委員

 その商店街の代表の方とお話をしたときに、この荷さばきの車両への対応については、地元の商店街としてはどういうふうに考えているというような何かお話はありましたか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 商店街としても、なかなか荷さばきをうまく駐車するスペースがないというようなところは聞いておりまして、行政としても取り組んでほしいというようなところのお話は聞いてございます。

市川委員

 ということで、それがずっと延々と十何年、二十何年と続いているわけですよ。それで、要するに手をこまねいているだけなんだよね。だから、さっきも言ったように人の配置をして、この商店街沿いに荷物をおろす車両はあちらへとめてくださいって誘導をして、そこから台車で運んでください。これは地域のルールですからということを、例えば中野駅の南口駅前広場の信号から五差路の信号までの間はそうしましょうということをフィールド実験しなきゃだめだよ。そのためにはどういうバックヤードが必要かって考えなきゃだめだよ。例えば中野駅南口の駅前広場、あの真ん中にロータリーがあるでしょう、花壇が。あの花壇を撤去します。あそこに荷さばきの車は全部置いてください。あそこから横断歩道をつけて、信号機をつけて渡しますから、あそこから商店街への荷物の搬入をしてくださいという提案をしたり、そういう話が、あ、いいねと言うならば、じゃ、駅前広場の改良工事を今度しましょうよという話を進めたり、やっぱり具体的に目に見えることを進めていかなきゃだめなんだよ。あれは相当に朝のストレスになって、みんなあの渋滞をじっと我慢しているというのが今の状態、状況でしょう。中野二丁目側の再開発事業、土地区画整理事業で生まれる新しい南北道路だって、10年、9年先の話でしょう。それまでの間どうするかということは、じゃ、そうやって人の配置をして、荷さばきの車はあそこです。これは地域の皆さんと一緒に協定を結んでつくったルールですから、お願いしますというようなことで予算をつけて、何か事を起こしていかないと物事は進んでいかないというか、目に見えて、やる気があって、このタイトルは中野駅周辺駐車場整備地区(原案)、中野区駐車場整備計画(改定素案)、こういうものに取り組んでいる姿勢というのが見えてこないわけですよ。そういうのが見える、何かを見せるということを考えなきゃだめだよ。どう思いますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 委員お話しの件につきまして、必要性として十分に感じております。ただ一方で、中野駅南口の整備のスケジュールであったり、現在のタクシーですとかバスの状況というのもございます。そういったところも含めて全体として考えながら進めてまいりたいというふうに考えております。

市川委員

 だからね、だったらば最初から、こういった報告をするときに、荷さばきの車両の取り扱いについてという報告をする中に、そういう中野駅の駅前広場の将来の整備も見据えつつ、路線バスやタクシーなどのいわゆるバス停やタクシー乗り場、そういったものの状況も鑑みながら、今後はそういう荷さばき車両の対応については考えていきたいみたいな提案型の説明、報告を僕たちにしてくれないと、僕たちも聞いているだけで何も起きてこないじゃないかで終わっちゃうわけ。聞いたら聞いたで、今日これは終わるんですよ。私たち、これを出しましたよ。ここに向かう前に、まずこれをやりますから。そして、それは中野駅前広場の問題が絡んでいるから、中野駅前広場の改良を待っていると10年かかるから、今とりあえず暫定でやります。暫定、得意中の得意じゃない。中野駅北口で今、やっていますよね、暫定広場。こうやって暫定でやっていくんですよ、中野駅南口も。そうやってバックヤードを設けますから、荷さばき車両の対応については商店街も協力してくださいと言って、そうやって地元に向かって発信していかなきゃだめだということを僕は言っているんだよ。これは、ここに座っている委員みんな共通の認識だと思いますよ。そういう点、もう一回どうですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 本日の報告でございますが、駐車場整備計画の改定というところで、方向性というところで記述しているところでございます。委員お話しのことはよく理解できますので、荷さばき車両への対応、また、ここの記述に関する具体的な取り組みというのは、この計画策定、それに基づきまして具体的に地元の方々と話を進めて、検討してまいりたいと考えております。

市川委員

 区民の福祉向上のためにお仕事をなさっているならば、机に向かってこういう計画ばっかりつくっているのは、ちっとも区民のためになっていないということをよく覚えておいたほうがいいよ。今日でも明日でもすぐに何かが目に見えてあらわれてくると、あ、動いているなというのはわかってくるんだよ。そういうものをよく自分で心しておかないとだめだと思いますね。こっちの中野駅北口は、四季の都市(まち)はいいですよね。駐車場なんか幾らでも余っているんだから。さっきの需給のバランスを見たらば、かなり先の予測を見ても、需給のバランスは供給のほうが多いわけでしょう。あの早稲田大学のところのいわゆる国際コミュニティプラザの地下の駐車場の惨たんたるものを見たことがありますか。あそこに旗が立っているけども、ちっともあの駐車場の入り口にアプローチしていく車を、僕はあの前を通る度に見ているけども、今まで一台も見たことがない。また、中野セントラルパークサウスがあるけども、明治大学側のいわゆる外周道路からあそこの入り口に入っていく車を、僕は通る度に見ているけども、あまり見たことはない。区役所の駐車場には頻繁に車が来ますよね。それから、中野サンクォーレの駐車場、頻繁に車が入りますよね。中野サンプラザの駐車場もかなり車が入りますよね。こういったところがあるから、中野駅北口のこの中野通り側、いわゆる駅前広場の荷さばき車両への対応は、みんなある程度完結しているわけだ。中野ブロードウェイの地下の駐車場もあるでしょう。だから、佐川急便だのクロネコヤマトだの宅急便はそういうところに車を置いて、みんな運んでいるわけだ。そういうバックヤードがもう既にパーキングとして位置しているからできているわけ。だけど、中野駅南口には、パーキングというのは丸井のパーキングしか正直言ってないんだよね。あとはないと言ったら、本当にそれに等しいと思う。だから、それについては公共の空間をこうやって使うようなことも皆さんと一緒に考えていきたいからというようなことを投げていくというか、地域の皆さんの中に向かって投げていく。だがしかし、反面、私たちはこういう先を見据えた計画を持っているんです。整備計画を持っているんです。ここへ向かっていくための第一歩を今皆さんと一緒に考えたいんですと言って、まちの中にぜひ入ってほしいと思うんだよね。その町場の声を聞いてほしいと思うんだよね。これは要望ですから、これからよろしくお願いしますね。

石坂委員

 10ページの荷さばきのところです。細かいところなんですけど、教えていただければと思います。荷さばきスペースの青字で書かれている部分の中で共同運用という言葉がありますが、共同で利用するだけではなく、運用という言葉を使っているということは、利用以外に何か関わりがあるという意味なのか、利用と同じ意味なのか。すみません、細かいですが、教えてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 共同運用の取り組みというところで、具体的にはまだ形になっているというところではないんですけれども、他地区の事例等を見ますと、荷さばき駐車場を共同しているというようなケースとか、そこから、荷さばき駐車場から運ぶのを共用して運用しているケースですとか、様々取り組んでいる、取り組もうとしている、検討しているところはございます。そういったところも十分参考にしながら、今後考えていきたいと思っております。

石坂委員

 それから、荷さばきに引き続いて、5ページ(3)の地区ごとの特徴の2段落目のところも荷さばきのことが書かれていますけども、今後、荷さばきのスペース等を考えていく際には、歩行者、自転車の妨げにならないようなこともきちんと考えながら、場所を考えていくという理解で大丈夫かどうか教えてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今回、駐車場整備計画を策定するに当たって、駐車場の出入り口の適正配置ということも考えていきたいというふうに思っておりまして、荷さばき駐車場、一般駐車場を含めて、歩行者、自転車等の交錯に関する注意といいますか、適切に配分されるように考えてまいりたいと考えております。

内川委員

 私も、市川みのる委員と同じく荷さばきのことをちょっと聞きたいんですけれども、将来的には中野二丁目地区の再開発において、中野駅南口のロータリーはどういう形に今のところ計画しているんでしたっけ。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野二丁目土地区画整理事業で中野駅南口の駅広も整備しますが、具体的な設計内容についてはこれから設計する予定になってございます。(「ロータリーは」と呼ぶ者あり)ロータリーについても、これからの設計でございます。

内川委員

 以前、私がいただいた資料の中では、将来的に中野駅南口ロータリーの中心部にタクシープールだったかな、そういったものを一回示された覚えがあるんですけれども、それはもう変更になったんですか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 その図面について、ちょっと私、承知していないんですが、いずれにしろ交通管理者、それからもろもろの関係機関と協議の上、設計を進めていくことになっております。

内川委員

 多分その時点では、今、質問が出ました荷さばきスペースの件はあまり考えておられなかったのかなと思います。先ほど地域ルールでしたっけ、エリアで必要な駐車台数を確保して、少し離れたところまで車を誘導するみたいな話がありましたけれども、荷さばきとなりますと、やはり商店の目の前で重たい荷物をおろして、すぐにそこでおろして通りたいのかなと。特に中野駅の南口から五差路までの商店に関しましては、やはり幾ら離れても中野駅南口のロータリーぐらいまでかなと。それを例えば四季の森公園のビルの地下ですよね。あそこにとめて、あそこから荷物を持っていかせる。これはちょっと非現実的なのかなと思います。そういった意味でも、中野通りはこれ以上拡幅は多分不可能なんでしょうから、中野駅の南口のロータリーですよね。あそこを先ほど市川委員もおっしゃいましたけれども、荷さばきスペースなりタクシープールなり、そういったのを暫定的でも結構ですから、まずはちょっと着手していただいて、実証しなきゃいけないですよね。実験といいますか。将来的に、どういった開発が一番的確なのか、そこにつなげていけたらいいのかなと思いますけど、そこら辺はいかがでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今、荷さばき駐車場の話がございましたけれども、東京都の駐車場条例では、一般の駐車の附置義務というものと荷さばき駐車場としての駐車の附置義務というものがございます。現在、地域ルールの内容にもよりますけれども、一般の駐車場に関しては、かなりちょっと距離があっても大丈夫なのかなというふうには思っているんですが、荷さばき駐車場については当然遠くであれば利用されない。不便、使いにくいということはございますので、荷さばき駐車場については四季の都市(まち)であったり、そういうかなり遠くから運ぶというところは想定してございません。あわせて中野駅南口の整備に関しましては、中野駅地区の整備基本計画でタクシーですとかバス、どういったところを想定しているかというのは記載してございます。そういった整備基本計画を踏まえまして、中野駅南口の駅前広場についても考えてまいりたいと思っております。

内川委員

 先ほど市川委員もおっしゃっていましたけれども、中野駅南口のロータリーの中心部の島ですよね。あそこを撤去して、荷さばきスペースを置いたらどうだとか、タクシープールを置いたらどうだとか、そういったものを近々ちょっとお示しいただけるとありがたいと思いますけど、いかがでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 駅前広場の中の計画につきましては、また今後、警視庁とも話をしながら計画をつくっていかなきゃいけないというところはございますので、そういった中でタクシーですとかバス、その交通結節点としての機能を確保しながら、荷さばきに対してどういう配慮ができるのか。そういったことは考えてまいりたいと思っております。

市川委員

 あのね、関連してもう一回言うけどね、警察との協議とか、交通結節点としての機能だとか、そういうのはもうわかっているんだよ。わかっているの。耳にタコができるぐらい聞かされているの。だけども、そこから先に一歩踏み込んでいくのが行政のいわゆる運用の範囲の中のお仕事だと思うの。どこまでができるんだろうかという努力をしてほしいと言っているわけ。中野駅南口の駅前広場は、例えばさっき吉田副参事が言ったように再開発事業にあわせて改良するから、まだ絵すら描けていない。だから、今、絵は描けていないけども、せめて喫緊の課題であるこういう、例えばだよ、今、荷さばき車両のことについて取り上げたけども、その荷さばき車両についてなぜ取り上げたかというと、あの中野駅南口の駅前広場から五差路までの慢性的な朝の渋滞のことを言っているわけ。あれでもう朝一番にみんながいらいらしているというのは誰もが見ているわけ。そうでしょう。それから、南のほうから車で区役所に向かってくる議員もよく言っているけども、丸井の駐車場のあたりまでは車がとまっていないんだけど、丸井の駐車場を越してから龍生堂薬局のあたりは車がとめてあって通れないから、右に曲がる駅前広場に入るバスの後ろにくっついて待っていなきゃいけないということもよく聞かされているの。だから、わかっているの。だけども、それを、それをだよ、今年とか来年とかいうスパンで地元に入って、荷さばきの必要性はどれぐらいありますか。今現に中野通りで荷おろしをしているお店の数はどれぐらいありますか。その品物の数はどれぐらいありますか。何時から何時、必要としていますか。そういうものをまず把握して、このぐらいのスペースがあれば間に合いますか。このぐらいの距離があれば運べますか。そのためには行政も力を貸しますよ。そういう突っ込んだ話をしてくれよということをさっきから言っているの。今の内川委員の質問もそうなんですよ。だから、南口の駅前広場がどういう形でか、暫定的に使えるならば、さっきも言ったじゃない。暫定的に使っているじゃない、中野駅の北口。こんなに自由自在に暫定的に使っているのはないよ。じゃ、何で南口の駅前広場は暫定的に使えないのって話になっちゃう。そうでしょう。それはやる気がないからですよ。やる気を出せばできるんだよ。そういうやる気を出してくれということを言っているの。これは要望したの、さっき。また内川委員が同様に質問しても同じようなことを言っているから、要望をちっとも酌み取っていないんじゃないかと思って、僕はもう一回、今質問したわけ。言っている意味はわかりますか。早速、だから、年度末にでも一旦商店街の役員さんと話をしてみたらどうかと思うんだよ。そんなことも議会で実は質問がありました。だから、商店街に来ました。お話を聞かせてください。こういうところから始まるんじゃないの。僕はそうだと思うんですけどね。どう思うか。部長、どう思う。

奈良都市政策推進室長

 今の御質問でございますけども、私どもも、先ほど担当のほうからお答えを申し上げましたとおり、地元の商店街の方たちとお話しする機会というのは持ってございます。最近では交通戦略の協議会というのを設けておりまして、そこに代表の方に来ていただきまして、お話をいただいているところでございます。そういった中でも荷さばきに対する地元での色々な課題といいますか、そういったことのお話をいただいているというのは、これは何度もいただいているところでございます。そこでは関係者の皆さん、いろんな団体の方ですとか警察の方、東京都の方が入っておりまして、そこでそこの解決策といいますか、結論は出ておりませんけども、それに向けてお話し合いをしているというのもございます。冒頭ございましたように短期的、中期的、長期的というような形で何らか方策を示すべきだといったことだと思いますが、今回、駐車場整備計画としてお示ししておりますのは、まちづくりの進展に応じまして、この先目指すべきところをその辺の地域ルールも含めまして、お示しをしているものでございます。委員の今御質問にございましたように、その間暫定的にどういうことができるのかといったことについても、あわせて考えなきゃいけないというふうなことを思ってございますので、今日この段階で何かできるとか、こうすべきだとかいうお答えはちょっと申し上げられないわけでございますが、どのようなことができるか、これから検討していきたいというふうに思ってございます。

長沢委員

 どうもありがとうございます。一番最後の地域ルールについて伺いたいんですけど、地域ルールについては、この12ページの一番下の括弧のところで説明があります。先ほども説明があったんだけど、ちょっと私、よく理解できなかった、消化できなかったので教えてほしいんですけど、要は今回の地域ルールを検討すると。これから導入を考えようということなんだけど、例えば南のほうは将来的にも需給バランスが合っているので、北側のほうは需要が多くて、そこを何とかしなくちゃいけないと。その場合に地域特性云々という話なんだけど、そもそも地域特性云々というのがよくわからない。具体的に、じゃ、どういう形で需給バランスを図ろう。要するに供給体制だよね、しようという話なんですかね。そこをまず教えてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 地域ルールでございますけれども、東京都の駐車場整備条例というところで附置義務の台数というのがございまして、この附置義務の台数というのは特別区で一律に定められております。ですので、例えば渋谷ですとか新宿ですとか、そういったターミナル駅の場合は23区一律の基準で駐車場を設けた場合に、ターミナル駅ですので、電車で来る方がお客さんとしては多いですので、駐車場が余ってしまうというような現状があります。そうした場合に、附置義務で設けなきゃいけない駐車場の台数を下げた上で、その他の周りの商店街の方の荷さばきスペースに使うですとか、自動二輪車のスペースに使うですとか、そういった地域の特性に応じて台数を下げた上で、そこに地域の需要に応じた施設を入れると。そういったような仕組みでございます。

長沢委員

 それで、だから、下げるということなんだけど、一方で供給自身が足りないところは、下げることによって供給のほうに誘導するの。そういうことが中身。それで、もう一つ聞いちゃうと、要するに附置義務ということで言うと、前のページのところでは、今の現状では困難と。しかし、これから、例えばこれで、その前の地区の原案の都市計画決定のところでは北側のところも、北側のところというのは、言ってみれば増えたところは四季の都市(まち)や囲町のところだけども、そこのところは今現在は利用としては、需要としては満たされているというか、要するに供給のほうが多いんだよね。そういうところに誘導していく。あるいは新たに開発、今度は中野四丁目西地区というの、新たに市街地再開発もあるけども、そういうところは当然ながら附置義務は義務としてあるんだろうけども、そういったところに誘導していく。そういうのが地域のルールとしてということ、そこも含まれているということなんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 本日お示しした駐車場整備計画の改定素案、そこの需給バランスというところを見ますと、今、四季の都市(まち)、囲町地区のセントラルパークのところの稼働率が低いということはございます。一方で、中野五丁目のほうは大規模施設が少ないということもあって、附置義務駐車場が不足しているような状況にございます。今後、地域ルールというところを考えていく中で、四季の都市(まち)の建物の余剰となっている駐車場を有効活用していくということもございますし、先ほど委員お話しありました中野四丁目西地区ですとか、区役所・サンプラザ地区ですとか、そういったところの再整備で設けられていく附置義務駐車場というところを適正に台数ということを考えまして、そこに地域の需要を入れていくと。そういったことも考えられます。そういった色々な施策を地域ルールで1カ所で解決するということではなくて、全体として需給バランスを見ながら解決をしていきたいということでございます。

長沢委員

 あと、結局、11ページですかね、公共の駐車場の整備が出ています。70台。これも今言った附置義務で確保することが困難な需要、そのために70台はという話だと思うんだけども、これは実際に、言ってみれば北側のところだと思うんだけど、北側のどこで吸収を図るということ、要するに供給を図るということなんですかね。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 11ページの公共駐車場の整備というところで、70台ということでお示ししておりますが、こちらについては都市計画駐車場として整備することを予定しております。現在、区役所・サンプラザ地区の再整備というところで検討してございますので、このエリアの中で都市計画として設けていきたいというふうに考えております。

長沢委員

 前回のところで、今後の予定というのも説明のときに、12月のときね、ありました。それで、最初に聞いた地域ルールについては導入を検討していくということでなりますけども、例えばこういうのを導入していきます。その前に、これ、説明会もやるんだよね、2月に。これは今日のに基づいてやるということでいいのかな。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 本日、駐車場整備地区と駐車場整備計画ということで、まずこの駐車場整備地区を都市計画変更して、そのエリアを拡大した上で、そこのエリアの中の駐車場整備計画をつくるということで説明会、また都市計画の手続を進めてまいりたいというふうに考えております。地域ルールにつきましては、この駐車場整備計画に本日お示ししているように地域ルールを位置付けることによって、地域ルールというものがつくられるということで、その地域ルールについては、この計画策定後、地域ルールの策定協議会というのをまた地元の方々、東京都、警視庁を含めて、協議会を形成しまして、その中で具体的な地域ルールの案をつくっていくということになります。

長沢委員

 今日の裏面に出ている予定のところでは、今のお話だと、計画をつくった後に地域ルールを、位置付けをそこの計画には書き込むことになるのかな。実際に具体的な地域ルールの詳細についてはその後。時期になると、じゃ、どういうことになるんですか。この今後の予定のところを説明していただきたい。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 駐車場整備計画、裏面の予定で4月に改定予定でございまして、ここで地域ルールが位置付けられて、改定をされたと。その後に具体的な地域ルールというのを協議会をつくって検討していくということになります。

委員長

 他にありますか。よろしいですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、3番、中野駅周辺自転車駐車場整備計画の策定についての報告を求めます。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 それでは、中野駅周辺自転車駐車場整備計画について、前回の議会で本計画の案をお示ししたところですが、お示しした内容に一部修正を加えまして策定しましたので、御報告いたします(資料4)。

 主な修正点についてですが、修正箇所については別紙1のほうを御覧ください。表の左側が修正前、右側が修正後です。アンダーラインの箇所が修正箇所となっております。まず、表の左上の5)番、自転車駐車場整備の考え方及び整備台数についてです。こちらの上位計画である中野区自転車総合計画や中野駅周辺まちづくりグランドデザインでは、中野駅周辺のまちの中心部を歩行者が安全に安心して歩ける空間を整備することを第一優先に位置付けまして、交通集中の分散や抑制に向けて自転車駐車場の適正な配置や供給を進めることを方針として掲げております。これにのっとりまして、「本整備計画に定める自転車駐車場の整備台数については、中野駅周辺中心部を歩行者優先とするまちづくりの方針と整合した適切な台数を設定する」という表記に改めさせていただきました。また、前回の委員会で、中野駅前では一切自転車利用を抑制するのかとの御質問がございましたので、本整備計画で定める取り組みの対象については、自転車の定期利用であることを明確に記載しました。したがいまして、自転車の一日利用についての利用の制限はございません。その上で、中野駅周辺の自転車駐車場の定期利用要件を、「「最寄りの駅から職場や学校、居住地が直線距離で概ね500m以上離れていること」の距離を見直し、概ね700m程度に拡大する」という表現に改めさせていただきました。また、中野駅以外の駅周辺の居住者が最寄り駅を利用しやすいよう、自転車駐車場の定期利用要件については、「「最寄りの駅から職場や学校、居住地が直線距離で概ね500m以上離れていること」の距離を見直し、概ね300m程度に縮小する」という表現に改めさせていただきました。さらに、今申し上げたそれぞれの取り組みについては、中野駅周辺の自転車駐車場の利用実態を適宜確認し、運用を図っていくことを明記させていただきました。

 次に、右側のページの表の右下の本整備計画の期間の内容についてですが、計画については、今後変更はされないのかとの御意見がございました。これを受けまして、本整備計画の改定については、自転車駐車場の利用実態を適宜確認いたしまして、必要に応じて見直しを行うということを明確にお示しするために追記させていただきました。

 今回策定しました中野駅周辺自転車駐車場整備計画そのものについては、別紙2のとおりとなっております。後ほどお読み取りいただければと思います。

 御報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

佐野委員

 今の駐輪場の件なんですけど、私、前回にも質問させていただきましたけども、これ、直したということですけども、これでいけるというふうに踏んで直されたわけでしょうけども、どうなんでしょうか。その辺まず。台数等。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 こちらの台数に関しましては、あくまで目標という台数という捉え方でございます。あくまで計画上はこの台数で目指していくということでございます。

佐野委員

 目指す台数としてはこういった台数を目指していきたいということで、あくまでも中野区としての考え方だということですね。これもやっぱり必要なのは、地域の住民の方がどのように考えているかということだと思う。例えば別紙1のほうの定期利用ができないという条件を300メーターに縮小し、見直し、追加でここに書いてありますね。これは定期利用ができないという条件は、例えば500メーターを300メーターにしたということですよね。ということはどうやってわかるんですか。その人が、要するに500メーターから300メーターになったという、その証明みたいのが出るわけですか。具体的にどのように考えているんでしょうか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 まず、こちらの要件なんですけれども、区の自転車駐車場条例に基づいた表記になっております。ですので、具体にこちらを整備していくに当たっては、こちらの条例上のこういった表記について修正をかけまして、またさらに事前にそういった周知をかけるというふうな考えでおります。

佐野委員

 交通対策担当の方がいらっしゃいますけども、そちらのほうで今のことについてちょっとお考えをもう一回示していただきたいと思うんですけど、どうでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 今回、中野駅周辺以外につきましては、現行500メーター以内の方は利用できないということで、要するに西武線の駅周辺を主に想定してございますが、500メーターということになりますと、駅と駅の間ですとか、かなり重なる部分がございますので、その辺の要件を緩和させていただいて、今までは西武線の駅周辺の自転車駐車場を利用したいんだけども利用できない方、そういった方へ配慮して、要件を500メーターから300メーターに縮小するというものでございます。

佐野委員

 今のお答えの中で問題になるのは、要するに300メーターということがわかるという、その人についてわかるということですか。住居が300メーター以内であるということはどうやって証明をするんですか。例えば私は200メーターだとか、私は500メーター以内に入っていますよとかという人がいたらどうするんですか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 先ほど担当からもありましたように駅から自宅なり、あと勤務先ですとか学校の距離、これは客観的にわかりますので、そこで申請へ来ていただいた方が仮に極端な話、200メーターと100メーター、勘違いで来られる方、もしくは意図的にわかって申請する方がいるかもしれませんが、そういった方についてはきちんと300メーター、申請のときに窓口で確認させていただいて、要件に合った方のみを適正利用ということで登録、利用をさせていただくということでございます。

佐野委員

 今のお答えはよくわかるんですけど、そうすると、あくまでもその人が申請をする。申請をしたところを信じるということでしょうか。裏付けをとらないで、そのまま申請を、要するに200メーターが300メーターというのはおかしいですけども、そのまま出すということでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 繰り返しのお答えになりますが、住所なりからの駅の距離というものは地図上で確認ができますので、そこで適正な利用ということで、窓口で判断させていただいております。

佐野委員

 今のお答えなんですけども、私がお聞きしたいのは、要するに性善説みたいなことに立っておっしゃっていますけども、性善説ではなくして、あくまでも性善説だけでは対処できないと思うんですけども、どうでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 お申し込みいただいたときに住所を必ず確認しておりますので、何かしら身分証明書とか学生証とか、そういったもので確認しておりますので、その住所から駅までが例えば300メーターとか500メーターとか、それについてはこちらのほうで必ず確認をしてございます。

佐野委員

 わかりました。要するにあくまでも申請を出すときに証明書を一緒につけて出してもらうと。例えば住民登録票だとか。それで300メーターとか、そこでわかると、そういうことですね。わかりました。今お話ししましたように、この文章を一つとっても、定期利用ができないという条件を300メーターに縮小しと書いてありますけども、自転車駐車場を利用しやすくするための目的でこういうことにしたと、そういうことですね。もう一回確認させてください。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 委員のおっしゃるとおりでございます。

佐野委員

 としますと、先ほどお答えの中で出ましたけども、これで台数は大丈夫だというふうにお考えなんでしょうか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 こちらの台数については、今申し上げたようにそれぞれ駅前の駐輪場を分散配置いたしまして、かつ中野駅以外の最寄り駅の今申し上げたとおり、こういった距離の要件を緩和する。そういったこともシミュレーションした上での数値となってございます。

佐野委員

 わかりました。そういうことであればいいんですけども、私が一番大切に思うのは、先ほど自動車のほうも質問が出ましたけども、近隣の人たちがどのように考えているかということを参酌しながら、こういった台数を出していかなきゃいけないんじゃないかなというふうに思うわけですけども、その近隣に対する今の、これから自動車の担当者が近隣のマーケティングの責任者のほうにお会いするというお話でしたけども、自転車のほうはどうなんでしょうか、その辺については。近隣の人たちとの結果として、この台数で足りるというふうに踏んだんでしょうか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 こちらに関しましては、近隣の方というか、私のほうも町会の代表の方とお話しする機会がございまして、やはりその中で、今、駅前の仮設の駐輪場ですが、それの需要については引き続き、要は数字上では台数は確かにそういう数字にはなっていますが、実際の利用の運用については遜色のないように今後進めていってもらいたいと。そういった意見は幾つか受けております。こちらに関しましても、いきなり新たに駐輪場を整備して、駅前の仮設の駐輪場を移すということは一切なくて、そういったことも踏まえまして、徐々に徐々に運用を考えていきたいという次第でございます。

佐野委員

 度々すみません。これで最後にしますけども、今おっしゃった中で一番大切なことは、自動車以上に私は自転車で来る率のほうが多いような気がするんですけども、自動車も大切ですけど、自転車も大切であるという観点で、ぜひとも近隣の住民の人たち、あるいは自転車で来る人たちの意見も参酌しながら、この台数を決めていって、スペースを確保していっていただきたい。そのように思う次第ですけども、最後にまとめていただければと思います。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 委員の御指摘のとおり、今後もそういった利用者の声等、あと町会の意見等も踏まえながら、先ほどこちらでも述べさせていただいたんですが、そういった状況を踏まえながら、こちらの計画についても柔軟に進めてまいりたいと考えております。

内川委員

 一つ教えてもらいたいんですが、17ページのところに配置計画がありますけれども、収容台数って定期利用と一時利用を合わせての数字と考えていいんですか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 こちらの台数に関しましては、定期利用と一日利用、両方を考えた上での台数とはなっておりますが、一日利用と定期利用、それの割合とか、どういった数の構成にするとか、そういったことに関しては交通対策担当のほうで運用しているところでございます。

内川委員

 参考までにやっぱり5カ所ありますけれども、定期利用が何台ぐらい、一時利用が何台ぐらいという数字をちょっとお示しいただけますか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 現在、中野駅周辺につきましては約7,500台、定期利用と一日利用。そのうち1,600台が一日利用ということになってございますので、おおむね2割。8割が定期利用で、2割が一日利用となってございます。ただ、今後の、17ページの6,000台を整備するに当たりましては、それぞれの駐車場の利用状況ですとか、そういったものを勘案しながら、一律2割ということも考えられますけども、状況に応じてその割合を増減させて、必要な台数をそれぞれの自転車駐車場で確保していきたいというふうに考えてございますので、現在、具体的にこの駐車場で定期利用が何台、一日利用が何台というところはお示しできませんが、先ほど言いましたように十分勘案しながら、それぞれの駐輪場について設定していきたいというふうに考えてございます。

内川委員

 確認ですけれども、定期利用が中野駅の場合は700メーター以上でしたっけ。それで、一時利用はそれにとらわれないということでよろしいですか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 委員のおっしゃるとおりでございまして、一日利用の制限はございません。

内川委員

 今なくなりました中野二丁目の駐輪場が以前は約1,500台あったわけで、先ほど御担当がおっしゃった、その約2割が一時利用となると、中野二丁目の場合は300台の一時利用があったという数字が出ます。しかし、今度新たに中野二丁目に整備する駐輪場の台数は500台ということは、単純計算で500台から一時利用の300台を引くと、定期利用は200台しか残っていない。そんな単純計算が出ますけれども、それでよろしいですか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 こちらの500台ということでございますが、現在、中野駅の南側については、駐輪場は1カ所ございます。こちらの整備計画の中で、南側の駐輪場については中野二丁目が500台、中野三丁目1,000台という数字上ではありますが、2カ所トータルで1,500台という数値になっております。先ほど委員のおっしゃられました定期利用ですとか一日利用、その辺の割合についても交通対策担当から申し上げたとおり、状況を踏まえながら運用していくという考えでございます。

内川委員

 中野二丁目、中野三丁目で新たに1,500台というふうにおっしゃいますけれども、今まで中野二丁目のところを利用された方は多分わざわざ中野通りを越えて中野三丁目までとめに行くという方は少ないと思うんですね。そういった意味では、新しく整備できる中野二丁目の約500台の中で定期利用、一時利用の台数を適切に割り振っていただきたいなと思います。これは要望です。

いさ委員

 今のお話の中で、一方では、今回考えている数字、その減らす根拠というのは定期利用のところなんだというお話があった一方で、その割合が2割、8割で、それを割合で減らしていくんだというお話だとすると、一日利用のほうも減ることになるんじゃないかと思うんですが、この点どうでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 全体、今7,500台のうち8割と2割ということでございまして、今後の6,000台の中でも全く8割、2割かどうかというところはありますけども、今後、定期利用に関しましては駅の周辺の分散配置による適正利用、西武線沿線近くの駐車場については利用要件を緩和しますので、そちらへの誘導ということで、定期利用については大幅に減っていくものというふうに考えてございますので、そういったことも勘案しながら定期利用と一日利用の割合をこの6,000台の中で割り振って、さらにそれぞれの駐輪場ごとに検討を考えていきたいというふうに思ってございます。

いさ委員

 ちょっと何を言っているかよくわからなかったんですけど、ごめんなさい。定期利用を減らすことを考えるというお話の一方で、割合としては今、定期利用もあれば一日利用もある。その割合はこんなものだと。それにとらわれないとはおっしゃったものの、そういうものを勘案しながら減らすんだとしたら、一時利用のところも減らすということになるんじゃないですかというふうに聞いたんです。それって何か変じゃないですかって聞いたんです。どうでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 当然定期利用だけではなくて、一時利用につきましても一定の割合は減らしていくという考えを持ってございます。一方、一時利用の方は、例えば買い物客の方の一時利用、そういったこともございますので、これにつきましては商店街等、あと店舗の附置義務、それの徹底ですとか、条例外でも自転車駐車場の整備、そういったものを要請して、一時利用についても適切な数に抑えていくような形で考えていきたいというふうに思ってございます。

いさ委員

 そういう説明は聞いているものの、じゃ、一時利用はどのぐらいでという今現状をどういうふうに把握されているのかというと、あんまりそういうものってきっとないんですよね。利用実態というのは、今ここに書かれたように適宜確認し、運用を図っていくというのが新たに盛り込まれたので、きっとこれからやるということなんだと思うんですが、そういうことでいいんですよね。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 一時利用につきましては、区のほうで、こちらのほうで利用者数をそれぞれの駐輪場において現在確認してございます。それを踏まえて今後、台数については検討していきたいというふうに考えています。

いさ委員

 じゃ、ちょっと変えますけども、今聞いた適宜利用実態の確認というのはどんなふうに実施されるんでしょうか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 この適宜確認というのは、今、交通対策担当のほうからもお話があったんですが、現在使われている駐輪場の実際の稼働率ですとか利用台数ですね。その辺の数値をもとに、こちらの計画についても反映させていきたいと考えているところでございます。

いさ委員

 それにしても、前回もこのお話があって、日中大体300台ぐらいは路上駐輪があるということがわかっている。これは何でかと言えばという話だと思うんですよ。台数の推移もそうですけど、どの場所に何時頃どうだという話にかかわってくるでしょう。どこで利用しているのかみたいなことや、それでどういう目的で利用しているのかということが出てくると思うので、あんまり簡単に考えないほうがいいんじゃないかと思うんです。今現状でも300台がどこかに路上駐輪されている状況なんですから、その上で一時利用を減らすというのであれば、今現在既にもう実態とかみ合っていないと思うんですが、どうでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 委員御指摘のとおり、確かに中野駅周辺に限らず放置自転車は存在していますが、かといって、定期利用が例えば100%を超えているとか、一日利用のところが満杯で入れないから放置してしまっているという状況ではございませんので、きちんと自転車駐車場への利用の啓発と、それでも自転車駐車場を利用されない方については適正な放置防止指導ですとか、さらには場合によっては撤去、そういうことで放置自転車のない、そういった環境を目指していきたいというふうに考えてございます。

いさ委員

 今、利用実態を適宜確認するというお話の前提だったと思うんですけど、先ほど内川委員もおっしゃったように、中野二丁目のところは減ったけど、中野三丁目に増やしました。これで大丈夫ですという話は利用実態とかみ合っているのかどうかというところも含まれてくるんじゃないかと思うんですが、結局、全部が全て入れなかったから、そこにいるわけじゃないという話以外に、近くだからとめるだったり、ここに用事があるだったからとめるという話があったりして、それをどうやって促すのかというのをこれでできるのかという話に関わってくると思うんですが、そこまで利用実態というのはきちんと考えていけるんでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 先ほども担当からありましたように、それぞれの駐輪場の稼働率ですとか、さらには自転車駐車場を利用される方へのアンケートを実施するなど、どういった目的で利用されているのか。そういったことも当然一日利用の方に対してはできますので、そういったことを踏まえて必要な台数を今後整備していきたいというふうに考えてございます。

いさ委員

 一時利用については、とにかく今なかなか場所をとるのが難しいと思いますけれども、もうちょっと分散してあちこちにないと困ることになるんじゃないですかということだけちょっと申し上げておきたいです。

 それでちょっと確認なんですけど、今って定期利用って月々幾らなんでしたっけ。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 自転車駐車場によって違いますが、大体千数百円から、確か一番高いところで二千二、三百円、そういった形になってございます。1カ月でございます。

いさ委員

 一方、一時利用って一日100円でやっていたと思うんですけど、それで間違いなかったでしょうかね。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 一部の自転車駐車場を除きまして、一日1回100円でございます。

いさ委員

 ここってこういう設定で、つまり、定期利用のほうとそんなに変わらない気がするんですよ。例えば土日出ないということであれば、20日か21日だと思うんです。そうしたら、一日利用のところを使えば、それで事足りて値段も変わらないと思うんです。何が言いたいかといえば、幾ら定期利用のほうを抑え込もうとしても、値段が変わらないんだったら一時利用のほうを使うんじゃないですか。結局変わらないんじゃないんですか。実態で利用している人が、数が変わらないのであれば、そういうふうになるんじゃないですかと思って聞いていて、そういうことはどうお考えでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 定期利用につきましては、先ほども言いましたように通勤ですとか通学ということで、ほぼ平日ですよね、毎日利用される方を対象にしてございます。そういった方が例えば一日利用100円のところで利用するという考えもあると思いますけども、一日利用につきましては台数も定期利用よりも少ないということ。定期と違って必ずとめられるかどうかということが確実ではございませんので、やはりそういった方はきちんと定期利用を実態としては利用されているというふうに認識してございます。

いさ委員

 すみません。これで最後にします。結局、利用実態のところをちゃんと見ないと、そういうことが起きるんじゃないですかということを心配して言っているわけなんです。台数を減らすという前提のところがそもそもどうなのかというところから出発していることだと思うので、これはしっかり利用実態を適宜確認するのであれば、台数を増やす方向でちょっと考え直していただきたいなと思います。要望です。

長沢委員

 ちょっと1点だけ。ここの場所に限らず、自転車駐車場の設置というのはこれまでも中野区で色々やってきて、喜ばれているというか、成功したのもあれば、必ずしも、さっきの話じゃないですけど、供給と需要が一致しないで、ちょっとどうだったのかなというところもあって、議会側でもそういうのを知っているから、この台数を計画に盛り込む上でどうなのかというのはこういう議論になっているんだと思っています。それで私が伺いたいのは、こういう計画だからということに限らず常々なんだけども、言ってみれば通勤する、通学する人たちが使うところで、そういう定期利用であれ、一日利用であれ、つまり、JRを使うというところで、東京メトロもあるけど、いわゆるそういう鉄道事業者自身に改めて責任ということも問うていいんじゃないかと思うんですね。こういう計画という形で、せっかくというか、こうやってつくれるわけだから、変更されるわけだから、策定されるわけだから、その点のところではJRなり東京メトロなり、そういう鉄道機関とどういった議論をしてきたのか。そこを伺いたい。そこはいかがですかね。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 自転車駐車場に係る鉄道事業者としての責務ということでございますが、この間、JRですとか東京メトロ、東京地下鉄株式会社ですとか、あと西武鉄道ですね、とも過去に様々協議等、あと申し入れ等を行ってきてございます。一つには、全く無償ではありませんけども、土地を賃借して、自転車駐車場を設置しているケースとか、鉄道事業者が自ら駅の近隣に自転車駐車場を自主運営している、そういったケースもございます。そういったことから過去もそうでしたが、今後も引き続き鉄道事業者との話し合いの協議については、必要に応じて適宜行っていくというふうに考えてございます。

長沢委員

 色々なパターンがあって、今言った無償ではないけどというのはJRのところでも、いわゆるJRの土地を確保してというのはあるわけだよね。なかったっけ。それはない。あと、鉄道事業者側がというのは、これは中野駅であったわけ。そうじゃなくて、この計画に基づいた形での協議、いわゆる申し入れみたいのはどうなんですか。それに対する向こう側の答えというのはどうなのか。そこをちょっと伺いたいんです。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 この計画ということもそうなんですけども、そもそも自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律で鉄道事業者の責務も明記されてございますので、区としましてはそれに基づきまして、あと、中野区の自転車利用総合計画、そういったことも踏まえまして、鉄道事業者と協議を重ねてきたというようなものでございます。

森委員

 今回修正していただいたところに利用実態を適宜確認してというのがあります。15ページのほうに追加されているのは「中野駅周辺の」って入っていて、19ページのその他のほうに書いてあるところには、それは書いていないんですね。これは何が違うんですか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 ちょっと表現の差異はあったと思うんですが、こちらはあくまで中野駅周辺の自転車駐車場整備計画の冊子でございますので、19ページ、こちらに関しましても、あくまで中野駅周辺のということで、意味としては同じでございます。

森委員

 意味が同じことを別の表現をされてしまうと、ちょっと混乱するので、そこは書き方を考えていただきたいなと思うのと、それから、中野駅周辺の整備計画だからというのは、それはそうなんですが、要するに500メーター以内というところを中野駅以外のところは300メーターに縮小するということで、ここも利用状況が変わってくるわけですよね。ここも利用実態は適宜確認したほうがよろしいんじゃないのかなと思うんですが、それはされないんですか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 今回御報告させていただいているのは中野駅周辺の計画でございますが、中野区の駅周辺だけじゃなくて、中野区内の自転車駐車場については適宜利用実態を把握する必要はございますので、そういうような形でこれまでも行ってきましたが、今後もやっていきたいというふうに考えてございます。

森委員

 そうやって御答弁いただくと、やっぱりこの「中野駅周辺の」って書くのはどうなのかなと思っちゃうので、そこはちょっと考えていただきたいなと思います。

 もう1点なんですけど、15ページのところで変更された箇所の中に、「中野駅周辺は駅周辺中心部を歩行者優先とした公共交通指向のまちとなるよう」云々とあって、修正前は、「バス等の交通機関による鉄道駅間の移動について利便性を向上させていく」となっていて、修正後はこの「鉄道駅間の移動について」という表現がなくなっていますね。これはどういったことを意味しているんでしょうか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 こちらに関しましては、要はバスなどを使いまして、鉄道の駅から駅の移動という部分なんですけれども、これもこちらの表現の中で「バス等の公共交通の利便性を向上させていく」という「バス等の」という部分の中に含まれるという解釈で、こちらのほうに表現を丸めさせていただいたということです。

南委員

 1点だけお聞きしたいんですけども、定期利用について、中野駅周辺については500メーターを離れているところをおおむね700メーターに拡大をするということで、これは利用実態を把握してという先ほど話がありましたけども、利用者からすると、利用者への周知といいますかね、それはどのように考えられているのかな。突然、今まで使えていたのが、行ったら、700メーターになっているので、あなたはもう利用できませんというふうにしてしまうと非常に不親切だと思うので、その辺はどういう周知をされるのか。その辺ちょっとお聞きしたいと思います。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 委員御指摘のとおり、突然そういった要件が変わりますと混乱といいますか、不利益が生じますので、この計画を策定後、運用の実態におきましては、しっかり現在の利用者ですとか、利用者のみならず広く区民等ですね。近隣の区の方も利用してございますので、区報ですとかホームページ、そういったチャンネルを使いまして、一定の期間周知をさせていただいて、スムーズに移行できるようにしていきたいというふうに考えてございます。

南委員

 中野駅周辺については、利用していたから今度拡大されるので、仮に急に、あなたは利用できませんというふうにある日にわかるんですけども、中野駅以外の、いわゆる西武線という先ほどお話がありましたけど、それが500メーターだったのが300メーターに縮小されるとなると、今までも利用できなかった方々が今度利用できるというふうになる方が出てくるわけですね。その利用実態も把握していないと、利用できるのに今までどおりだと思ってしまうと利用されないというような状況も出てくると思うんですけども、その辺もやはり利用実態とか把握を努めてしていかなきゃならないと思うんですけど、その辺はどういうふうにまた、これも周知ということになるんでしょうけど、どのようにお考えなのかお聞きしたいと思います。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 確かに逆に新たに利用できる方に関しましては、現在利用している方ではないので、その利用の把握というのは非常に困難でございます。そういったことから、周知の期間をどうするかとか、周知の方法も区報、ホームページだけなのか、他に何ができるのか。そういったことをしっかり検討して、本当に利用したい方が利用できるような形、そういったことを工夫して検討していきたいというふうに思ってございます。

南委員

 その周知方法、ホームページとか区報とか、そういったことを活用されるということなんですけど、例えばこの中野駅周辺の定期利用については、500メーターだったところを700メーターに拡大してということなんですけども、ただ単におおむね700メーターって周知したところで、じゃ、自分自身のところがどうなのかというのがはっきりわからないわけですね。だから、例えば何丁目の10番までは利用できるけど、11番になったらだめだとかということも出てくるかと思うんですけど、その辺はどのようにお考えになっているんですかね。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 その辺はかなり難しいところでございまして、町丁別にきっちり区切られるものではございませんので、やはり住所なり勤務先、あと通学先がおおむねその距離にあるかどうかというところで、しっかり説明、把握、周知していきたいというふうに考えてございます。

南委員

 とにかく利用者の立場を考えていただいて、周知方法をよくよく利用実態を把握した上で対応していただけばと思いますので、これは要望としておきます。

委員長

 まだありますか。いいですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、4番、中野区画街路第3号線(交通広場)の街路事業についての報告を求めます。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 中野区画街路第3号線(交通広場)の街路事業につきまして御報告させていただきます(資料5)。

 新井薬師前駅駅前の中野区画街路第3号線につきましては、平成23年8月19日付で都市計画決定しております。このうち交通広場につきましては、乗り継ぎ、乗り替えの利便性の向上だとかといった交通結節機能の強化や歩行者空間の拡充による安全性の向上といった効果がございまして、連続立体交差事業とあわせて整備することで、駅前の利便性の向上が期待されてございます。また、交通広場、区域の一部が連続立体交差事業区域と重複すること、また、交通広場の用地取得を進めることで連続立体交差事業の施工ヤードとしての活用など、連続立体交差事業の進捗に資することもありますので、平成28年度中の事業化を目指しまして、平成29年1月に街路事業の事業認可を東京都に対して申請いたしました。事業認可・告示につきましては2月中を見込んでおり、事業認可後に街路事業の事業説明会を開催したいと考えてございます。

 裏面に位置図、あるいは整備イメージがありますので、そちらとあわせて御覧ください。1番、区画街路第3号線の事業概要になります。施行者につきましては中野区。事業地については中野区上高田三丁目及び上高田五丁目の各地内。詳しく申し上げますと、上高田三丁目41番、19番の一部、上高田五丁目43番の一部となります。面積としましては、交通広場部が約3,700平米でございます。事業期間ですが、事業認可・告示から平成34年度末までを考えてございます。

 2番目、事業説明会の開催です。事業認可の告示後、都市計画法第66条の規定に基づきまして事業説明会を開催いたします。開催予定日ですが、平成29年3月2日の木曜日19時から、上高田区民活動センターを予定してございます。なお、この事業説明会の周知方法につきましては、区報と中野区ホームページ、そういったものに記載すると同時に、区域内に権利をお持ちの方、そういった方には個々に案内していく。現時点ではそういうふうに考えてございます。

 今後の事業の予定です。平成29年から32年度まで用地取得、具体的には物件調査、補償額算定、折衝といったことを行いまして、平成33年から34年度の2カ年にかけて街路築造工事を予定してございます。

 報告につきましては以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

甲田委員

 御報告ありがとうございます。直接御報告と関係ないんですけれども、裏の整備イメージが出ていますので、ちょっとお聞きしたいんですけれども、このバスのロータリーが駅の南側にできるということですけれども、南側の五中つつじ通りのほうから入って、そこから出ていくという絵になっております。でも、多分これは一番いい形としてこういうふうになったんだと思うんですけれども、どうしてこういう形になったのか、ちょっとまず説明をお願いできますでしょうか。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 こちらにつきましては、委員のおっしゃるとおり五中つつじ通り側にロータリーの出入り口を1カ所設けてございます。よく私も言われるんですけども、図で言うと南北方向の哲学堂通り側に本来は出入り口を設けたほうがいいんじゃないかという御意見をいただくことがあるんですが、実は哲学堂通り側というのは非常に歩行者の多い通りでございまして、そちらのほうに逆に車の出入り口を設けてしまいますと、どうしても歩行者交通の妨げになる。そういったことがございますのと同時に、新井薬師前駅の駅前にある現況の交差点、そちらとの距離が非常に近くなってしまいまして、交通上支障となるといったところから、五中つつじ通り側に1カ所で、既存の交差点から少し離れたところというところで今の位置に考えてございます。

甲田委員

 そうなんですよね。この哲学堂通り沿いというのは歩道もなくて、今現在はバスと歩行者と自転車で本当に事故が多くて、そこがすごく課題になっているからこそ、こういったことをするということでなっていますので、できるだけそこで滞留するということは防いだほうがいいということですけれども、ちょっと地域の方はまだこの駅前広場自体ができるのが、どういうふうにできるかすらもわかっていない方も多い中で、この絵を見たときに、バスでも車でもそうですけれども、北側のほうから来たときに、ぐるっと回って、本当にまどろっこしいというか、そういうことをしないと駅に着かないということもありますし、どうしてこういう絵になったのかなということがよくわかっていない方、また、変えられないのかと思っている方もいらっしゃるようですので、この説明会のときに多分質問が出るかもしれませんけども、出なかったとしても、このことをちょっとよく説明をまたさらにしていただくように要望しておきたいと思いますが、いかがでしょうか。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 委員のおっしゃるとおり、まだ地元の方にもこういった形状になっているということをちょっと疑問に思っている方がいらっしゃるのは私も把握をしてございます。ですので、説明会に限らず、いろんなところで説明することによって理解を得ておきたいのと、ちょっと1点、北から来る場合、ぐるっと回る形になるんですけども、今後、連続立体交差事業の進捗に伴いまして地下化されますと、あそこの踏切もなくなってきますので、回る形にはなるんですけども、大きく時間がかかるだとかといったことはないのかなというふうに考えてございます。いずれにしましても、そういったこともあわせまして、地域の方々に、ここの今回の説明会に限らず説明をきちんとしていきたいと思っています。

内野委員

 ありがとうございます。今の整備イメージのところで同じような質問なんですけれども、今現状、あそこの駅前のところで少し広場になっているところがあると思うんですけれども、この整備イメージ図ではロータリーの周りの部分が歩行者のエリアという形になると思いますが、あそこは地元の方が、割と商店街や町会の人が集まって、ごみ拾いだとか自転車のマナー向上だとかというのをよくやっていらっしゃるので、あれぐらいの人たちが集まれるようなスペースにこのロータリーの周辺部分がなるのかどうかというのは、面積としてはどういうふうになるんですか。大きくなるのか、小さくなるのかというのだけ教えてもらっていいですか。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 今現在の新井薬師前駅の南口の改札のところにあるちょっとしたスペースというのは、西武鉄道の所有地になってございます。そちらのところで地元の方々が、環境を考える会の方々が年2回ごみ拾いしたりだとか、クリーンキャンペーンをやっていたりしているのは私どもも存じ上げているところではあるんですけども、現在、駅前広場につきましては、こちらの、今3,700平米あるんですが、周辺歩道部分がぐるっとロータリーを取り巻いている形になりまして、その部分の面積並びに3,700平米のうちの車道空間が1,600平米で、歩道区間並びに、ちょっと真ん中の交通島も含んでいるんですけども、そういう環境空間といったところで2,100平米と結構なものになっています。また、鉄道上部空間の利用等も含めて、地元の方々が、例えば駅前でイベントだとか、そういったものを行うようなスペースというのは、上部利用のところも含めまして考えていきたいと思っておりますので、今以上に利便性が高くなることを計画しております。

内野委員

 じゃ、ちょっと確認なんですけど、今あるところは、今の広場は西武鉄道のものなんだけれども、結局鉄道が地下化したときに生まれた新たなスペースに同じような大きな広場、それから、その他にもバスロータリー、タクシーロータリーの周りの部分も、そういう歩行者空間として少し大きく確保ができるという意味では、非常に回遊性というか、広いスペースが新たに生まれるという理解でよろしいですか。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 もちろん上部利用につきましては、西武鉄道、あるいは事業者である東京都、そういったところの協議が必要になりますが、我々としましては今まで以上によりよい空間が生まれるようにしていきたいとは考えてございます。

市川委員

 この整備イメージの絵は、区画街路第3号線の交通広場の絵なんでしょう。今、内野委員のほうからも質問があったり、甲田委員のほうからも質問があったけども、この周辺の要するに地下化された上部空間との連続性の問題だとかいうのは、この中に落とし込まれていないんだよね。だから、ここで何かフェンスができて囲われてしまうような錯覚を覚える人もいれば、こっちから向こうへ行くのに何か垣根でもあって、乗り越えなきゃいけないんじゃないのかということを思う人もいれば、頭の中で描くことはたくさんあるわけだ。だから、この今、委員会の場でも、かえって遠回りになるんじゃないかとか、色々と出るわけだから、この絵の描き方をね、周囲にどれほどオープン的なスペースが誕生するのかということを加味した絵であったほうがわかりやすい説明ができると思うんだよね。そこは連続している歩行者空間なんですよ。ここからここは車道なんですよ。そういうものはすみ分けがきちんとできれば、ああ、なるほど、ここでイベントもできるんだなということが当然できるだろうし、そういうものが必要だと思うんだけども、どう思いますか。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 委員のおっしゃるとおり、ちょっと見せ方の工夫というのは今後していきたいと考えています。また、現時点では、どこの部分に空間があいてくるだとかというのは、上部空間の利用の検討はこれからになりますので、明確なことは言えないんですけども、事業の進捗、検討の進捗にあわせまして、適宜地元にも説明しながら理解を得ていきたいと思っています。いずれにしても、ちょっと出し方、資料の工夫というのは今後していきたいと思っています。

市川委員

 もう一つなんですが、タクシープールとか必要なんですか。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 現在でも駅前の交差点のところだとかで、タクシーを手を挙げて拾っている方が散見されます。そうしたところで、やっぱりどうしてもタクシーが急にとまって交通渋滞といいますか、多少歩行者の方に支障になったり、自転車の方に支障になったりということが散見されますので、タクシープールをつくって、こういうところできちんと乗りおりしていただく。そういうことによって交通の利便性がより高まるというふうに考えております。

市川委員

 周りの空間が広くなれば、いわゆる車道に面しているところは広くなるわけだから、そこからタクシーを拾ったほうが早いわけだよ。人の気持ちというのはそういうもので、ぱっと手を挙げてとまってくれれば、そこから乗っちゃうでしょう。わざわざタクシー乗り場まで回らないでしょう。東中野の駅前広場を見ましたか。きれいに完成したけども、ほとんど人の回遊がないじゃないですか。せっかくつくったけども、ないでしょう。みんなタクシーをどこで拾っていますか。山手通り沿道で拾っているんです。人様というのはそういうものですよ。動きがね。そこのところも考慮して、こういうものはより地元の皆さんや交通機関、いわゆる公共交通機関というの、タクシー事業者の協議会だとか、私鉄バスの協会だとか、そういうところとの協議というのはこれからまだまだ入念にされるわけでしょう。

近江都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 事業が始まりますと、詳細設計だとかという段階に入ってまいります。その時点で、もちろん警察とかとの交通協議や、また委員のおっしゃるとおりタクシー協会といったタクシー業界の方々、あとバス事業者の方々、そういった方々と協議しながら設計のほうを詰めていきたいというふうに考えています。

委員長

 よろしいですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 [1]次に、5番、野方駅周辺地区まちづくりの検討状況についての報告を求めます(資料6)。

小林都市政策推進室副参事(野方駅周辺まちづくり担当)

 野方駅周辺地区まちづくりの検討状況について御報告いたします。

 野方駅周辺地区がより魅力的で活力があり、安全・安心なまちを実現するため、地元の町会・自治会及び商店会が中心となり、平成28年7月に野方駅周辺地区まちづくり検討会(以下、「本検討会」といいます。)を発足し、区へのまちづくり構想の提出を当面の目標にして、まちづくりの検討を進めております。また、区としましても、本検討会が作成するまちづくり構想を踏まえたまちづくり整備方針を策定するため、同時にまちづくりの検討を進めているところでございます。つきましては、野方駅周辺地区のまちづくりに関する本検討会及び区の検討状況について御報告いたします。

 1、本検討会によるまちづくりの検討状況です。これまでに5回の検討会を開催し、まちの現状や魅力、問題点の確認を踏まえて、まちづくりの検討を進めております。また、本検討会の検討状況を周知するため、ホームページを立ち上げるとともに、12月下旬にまちづくり通信を検討対象範囲に全戸配布しております。

 表を御覧ください。本検討会のまちづくりの検討状況(抜粋)でございます。テーマとして大きく三つ、交通環境、商業環境、住環境となっております。交通環境につきましては、方針としまして、安全で快適に通行できる道づくり、公共交通を利用しやすい駅前づくり、歩行者、自転車にやさしい道づくりの三つでございます。商業環境につきましては、方針として、みんなが集うにぎわいの拠点づくり、魅力的なお店が集まる商店街づくり、歩いて楽しく買い物がしやすい空間づくりの三つでございます。住環境につきましては、方針としまして、みんなが暮らしやすいまちづくり、災害に強く安心して暮らせるまちづくり、緑豊かで四季を感じられるまちづくりの三つとなっております。

 この方針を具体的な例としまして、代表的なものを御紹介させていただきます。具体例としまして、安全で快適に通行できる道づくりでは、南北及び東西の主要道路を整備する。環状七号線や補助第227号線へのアクセス性を向上する。公共交通を利用しやすい駅前づくりでは、バスやタクシーが利用しやすい駅前広場を整備するなどでございます。あと、商業環境の具体的なものとしまして、駅周辺ににぎわいの空間を創出する。拠点となる魅力的な商業施設を創出する。店舗の誘致等により、にぎわいが連続する商店街にするなどでございます。住環境でございますけれども、再開発等により地域の交流拠点となる複合施設を創出する。多様な世代、ライフスタイルに対応した住宅供給を促進する。狭隘道路の拡幅等により避難所への移動性を確保するなどでございます。

 裏面を御覧ください。2、区によるまちづくりの検討状況です。まちづくりの考え方としましては、東京都市計画都市再開発の方針、中野区都市計画マスタープラン、西武新宿線沿線まちづくり計画を踏まえまして、大きな柱としましては、駅周辺の魅力化と地域商業の再生、交通環境の充実、防災まちづくりの推進の三つでございます。柱ごとの考え方としましては、駅を中心とする拠点空間の創出、商店街のにぎわいの再生・創出、街区再編によるまちづくり、踏切の除却、交通結節機能の強化、道路交通ネットワークの充実、延焼遮断帯の形成、災害に強い住宅地への改善、避難路の確保でございます。

 具体的なまちづくりのイメージとしましては、連続立体交差化により、ボトルネック踏切を含む全踏切が除却されることで、市街地の一体化と道路交通の円滑化により、安全で快適なまちを実現するために、駅周辺の街区再編等により新たなにぎわいの創出、にぎわいの再生、商店街の活性化を目指すこととしておりまして、具体例としまして、連続立体交差化の踏切除却により商店街の南北の連続性を確保するとともに、商店街が安全に安心して買い物ができる空間づくりを行うこと、駅周辺を市街地再開発事業等の面整備により、にぎわいの再生・創出を図ること、連続立体交差化で創出される空間と周辺街区との連携により、新たなまちの顔となるような街並みにすること。

 右に移ります。駅前広場の整備で交通結節機能の強化を図るとともに、道路ネットワークの形成により安全性や防災性等の強化を目指します。具体例としまして、連続立体交差化の踏切除却により、地区内の南北移動の利便性を向上させること、地区内交通を集約し、災害時の延焼遮断帯としての機能、安全な通学路としての機能を担う東西交通軸、南北交通軸の形成を図ること、バスやタクシーとの乗り継ぎの利便性が向上する駅前広場の整備を図ること、駅を中心とする拠点空間へのアクセス性を向上させること、地域の避難所と幹線道路を結ぶ道路を強化し、災害時の避難活動、救助活動の円滑化を図ることでございます。

 次のページを御覧ください。3、今後の予定です。図もあわせて御覧ください。本検討会は、今年度中にまちづくりの検討内容を取りまとめ、来年度上半期に地域住民に対して中間報告会を開催いたします。その後、中間報告会の意見を踏まえて、まちづくり構想を作成する予定です。区としましては、駅前広場やアクセス道路等の都市基盤施設の整備に関することや、まちづくりの整備方針に関する説明を開催するとともに、新たなにぎわいを創出するための拠点づくりに関する勉強会を地域住民に提案することを予定しております。

 裏面の参考資料につきましては割愛させていただきます。後ほど御覧ください。

 私からの御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

長沢委員

 割愛したところなんだけど、参考のところで、これの一番上のところで、東京都の都市計画都市再開発の方針というのが平成27年3月にと言って、この野方の駅前の特に南側のところは再開発促進地区となっているんだけど、これはこの平成27年3月にこういうふうに定められたということなんですか。もっと前。

小林都市政策推進室副参事(野方駅周辺まちづくり担当)

 再開発促進地区を指定した年月ということかと思うんですけれども、野方五丁目地区第一種市街地再開発事業の都市計画決定が昭和63年の8月にされておりますので、その前の段階で再開発促進地区に位置付けられているのかなと思っております。

長沢委員

 昭和の時代にあって、中野区の財政の問題もあったのか、もう一つはやっぱりまとまらなかったというのはあるんだけど、それが言ってみれば都市計画の決定をしているから、そのまま生きちゃっているということだよね。それに基づいて区のまちづくりの検討状況というのがもし進むんであれば、それはかなり大きなミスリードをしていくことになりかねないんじゃないかと思うんだけど、そういう御認識はありますか。

小林都市政策推進室副参事(野方駅周辺まちづくり担当)

 こちらの参考の都市再開発の方針と、これが平成27年の記載なんですけれども、昭和60年代のときの記載とも若干違うところはありますけれども、若干時代の背景を踏まえて内容を変えているところはあろうかと思います。その中で、平成27年の3月に東京都で定めた地域の目標としましては、この野方駅周辺地区なんですけれども、拠点地区としての計画的かつ集団的な建物の更新を行い、文化施設の充実、地域の商業の活性化と住環境の整備を図ることを目標としまして、この方針をそのまま位置付けているというところもありますので、これを踏まえてまちづくりを検討しているというところもあるかと考えております。

長沢委員

 そのまちづくりの検討で、区のほうは区のほうでやっていく。じゃ、こっちから聞こうか。今後の予定ということで、区のほうは区のほうでやっていきますよと。地元は地元の検討会を立ち上げてやっていきますよと言ったんだよね。ただ、この運営支援というか、実際にはこの検討会に区も出ているわけだよね。結局、何が言いたいかというと、区自身が考えをそういう形で誘導していくことになりかねないのかということなんですよ。ここで言っている、例えばこのやり方が、市街地再開発のこういったことも一つの手法としてそれに決めたというわけじゃないんだろうけど、こういう中でそういう再生、創出を図っていくとか、面整備をしていくとか、あるいはもっと具体的に言えば、バスやタクシーの乗り継ぎのというのも、そういうところで生まれてくるわけだ。じゃ、本当に検討会の中でそういうことが求められているのかという、そこをどういうふうに整合性というか、調整を図るというか、もっと言えば、せっかくというか、地元の人たち中心の中で検討会を立ち上げているわけだから、そういう中での意見というのは一体どういう形で区に反映をさせていくのかというのは、今度の今後の予定というところでは見えないよね。つまり、こういうまちづくり構想というのを提出するという、そこだけになっていく上では、このやりとりというのはわからない。

 僕が心配するのは、この野方に限らないんだけど、都立家政や鷺ノ宮もそうだけど、例えば沼袋のところなんかは一つの例として、今、まちづくりの検討会を同じように立っていたよね。やっているわけだよね。その昔、前もここで言ったけど、大学か何かの支援をしてもらいながら、あれだって税金を払ったわけだから、そういう勉強会が立ち上がれば、そこで出てきたものということと違うものが出てきちゃったわけだ。今回の計画でも今進めているのは。例えばそれは、住民の皆さんが納得しているということがあるんだけど、一方では、それでいいのかというのがあったわけだ。勉強会とは違うけど、まちづくり検討会だけど。でも、やっていることはあのときと同じような形でやっているんじゃないかなって、ちょっとうかがえるんだけど、そういうことがこの区との関係において、当然ながら法律にしたって制度にしたって、色々言うことにしたって、そういうことで、ああ、もっともかなと思われる方もいるだろうけど、実際にまちづくりのところを皆さんのというので、いやいや、そんなことは求めていないんじゃないのかなって。そういうのはさっき例として言った、あのときに市街地再開発しようというのも、結局やっぱりいかなかったというのは地元の声じゃなかったわけだね。時代も変わりました。人も変わりました。そういうことで、片方ではそういうのはいいんじゃないのというのはあるかもしれないけど、やっぱりどうも区自身がこうやっていくことがミスリードしていくことにならないのかということをすごく懸念するんだよね。こういう形でこちらの報告をいただくことも、あるいはそこの検討会自身も、区自身の検討状況というのは常に示しながらやっていくということなんですか。

小林都市政策推進室副参事(野方駅周辺まちづくり担当)

 実は今回、区の考え方をお示しした理由として、昨年の12月の下旬にまちづくり通信を地域の方にお示ししております。その中で検討会としての考え方を地域の皆さんにお示ししております。その中で検討会の中から、区の考え方についてどのような考えをしているのかと逆に聞かれているところもございます。ですので、今回は区の考え方をお示しさせていただいております。その中で、また2月なんですけど、2月上旬にまちづくり検討会の検討が予定されておりますので、その際に今回の特別委員会で報告した内容も踏まえて、もう一度紙で情報提供をしたいと考えております。

 あともう一つ、前の質問の中でまちづくり検討会の構想を踏まえた今後のまちづくり整備方針を定めるに当たって、当然地域の方の意向も踏まえて、まちづくり整備方針は定めさせていただきますけれども、行政としてやらなければいけないところもあろうかと思いますので、それは行政として判断したところも踏まえた形で、今後、まちづくり整備方針を定めていく形になろうかと思います。

市川委員

 行政のミスリードでも何でもなくて、昭和の時代に第一種市街地再開発事業をやって、その法定開発事業で誕生したのが野方WIZなんじゃないの。

小林都市政策推進室副参事(野方駅周辺まちづくり担当)

 委員のおっしゃるとおりでございます。

市川委員

 あのね、その続きはどうなっているという話をするとか、そのときの経緯だとか、そういうことをきちっと残された記録の中から地域の住民の皆さんに中野区側は親切丁寧に事実を説明する必要があるんじゃないかということなんだよ。どう思いますか。

小林都市政策推進室副参事(野方駅周辺まちづくり担当)

 検討会の中で、昭和60年代の再開発の区から発行している資料等もございまして、そういうような情報提供もさせていただいております。その中で、検討会の中から再開発の必要性ということも具体的に出ているところもあろうかと思っております。

市川委員

 あくまでもそこで生業を営んだり、暮らしたりしている住民の皆さん、いわゆる地権者の皆さんが主役だから、そこから外れたところの人たちが何か言おうが言うまいが、皆さんの意思を合意形成が図れるならば、そういう方向に向かっていくのもよし。これは中野区としては望むところだよね。例えば今、中野ブロードウェイだとか中野サンモール商店街だとか、何とかまちづくりしたくとも、もうできないところってあるんだよね。それに比べればだよ、野方駅の周辺はまだ幸せなんですよという、そういうようなものもきちんと住民の側には伝えていかなきゃだめだと思うんだよね。そういう時代の過去にさかのぼって、こういうことを仕上げた途上なんです。これから災害に強いまちをつくっていくには、そのかわり皆さんの合意形成を図らなきゃいかんのですと。何も区役所がミスリードしてやっていくわけじゃないんですと。地元の議員さんはそういうふうに言っているかもしれないけども、区役所、中野区はそうではないんですと。あくまでも主役は皆さんなんですと。こういう姿勢で首尾一貫、説明会なり検討会なりを開いていくということは間違いないでしょう。

小林都市政策推進室副参事(野方駅周辺まちづくり担当)

 委員おっしゃるとおりでございまして、今後もそのような形で進めていくとともに、今後の予定でもちょっと書かせていただきましたけれども、地域の方々のまちづくり構想提出の前後になろうかと思いますけれども、新たなにぎわいを再生・創出するための拠点づくり等の勉強会も今後、区としても地域の皆さんと一緒に勉強していきたいなと考えております。

委員長

休憩します。

 

(午後3時6分)

 

委員長

再開します。

 

(午後3時7分)

 

委員長

他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ本報告を終了します。

 次に6番、都立家政駅周辺地区まちづくりの検討状況についての報告を求めます。

菊地都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当)

 それでは、都立家政駅周辺地区まちづくりの検討状況について報告させていただきます(資料7)。

 まず概要です。都立家政駅周辺地区がより魅力的で活力があり、安全・安心なまちを実現するため、地元の町会・商店会が中心となり、平成28年9月5日に都立家政駅周辺地区まちづくり検討会(以下、検討会)を発足し、まちづくりの検討を進めてまいりました。検討会のこれまでの検討状況について報告させていただきます。

 2番です。検討会の取組状況です。まず(1)ですが、活動状況です。9月5日に設立総会を行いまして、その後、検討会を4回、この中にはまち歩きも含めて入ってございます。(2)番です。検討会で確認した主な課題です。現在、検討会について4回程度行った中での内容を説明させていただきます。まず分類として、商店街やまちの利便性、交通、住宅地の環境や安全、そしてその他という形で分類されています。内容としては、まず商店街やまちの利便性については、商店街の活性化、立地条件を生かした商店街づくり。交通として、都市計画道路補助227号線の早期事業化による南北方向の道路ネットワークの形成、駅前広場の必要性、交通不便地区の公共交通の利便性の向上。次に、住宅地の環境や安全については、住環境の維持・保全、地区に広く存在する消防活動困難区域の解消、公園や空地などのオープンスペースの確保。その他として、地域ぐるみの交流の拡大ほか。そのような内容で今、検討が進められている状況です。

 今後の予定でございます。(1)です。まちづくり通信創刊号を発行いたします。これは2月上旬に予定しております。次に、ホームページの開設です。これにつきましても、2月上旬に開設することを予定しております。3番目ですけども、アンケート調査を次年度の第1四半期ぐらいに予定しております。そして、中間報告会ですが、こちらについては次年度の上半期を予定しております。

 今後のまちづくりの進め方についてですが、検討会はまちの目標と方向性を定め、さらに具体的な検討をするために、今後は分類や内容をさらに深掘りしまして、テーマ別、例えば道路・交通、にぎわい、資源、住環境・防災等を検討し、まちの将来像をまちづくり構想としてまとめる作業を行います。区は引き続き検討会の運営支援を行います。区はこの構想の提案を受けて、まちづくり整備方針を策定するとともに、検討会と協働してまちづくりを推進いたします。

 説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

長沢委員

 さっきの野方の説明のところでは、区によるまちづくりの検討状況というのがあって、先ほどの副参事のお話だと、まちづくり検討会のほうからの要望もあって、区の検討状況についても示してくれと。それを御丁寧に議会のほうにも示していただいたのかなと理解したんです。というのは、この都立家政のほう、あるいはこの後報告がある鷺ノ宮駅のほうは、それについては触れていないんだよね。そういう理解でいいの。

菊地都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当)

 今回、野方以西のほうのまちづくりの検討状況という形の中で、確かに各駅においてはそれぞれの検討状況に濃淡はあるんですけども、一応年度が変わるということですので、今回この場に報告した次第でございまして、区のほうとしては、野方のほうについては区の考え方が入ってございますけども、今の検討状況においては、今、区のほうでも保有している様々な状況、データなんかを検討会に提供して、今後そういうものを活用してつくり上げていくものでして、まだそこまでの報告できるような段階ではございませんので、今回このような形になりました。

長沢委員

 検討できる状況じゃないといっても、例えばですよ、野方なんか、さっきのに戻っちゃ申しわけないかもしれないけど、上位計画を踏まえたまちづくりの考え方なんていうことはあるわけだよね。野方の例で言えば。具体的なまちづくりのイメージというのは何か整理できていないとか、そういう意味なの。つまり、こっちではあって、こっちではないのはどうしてなのかなって、この質疑をやる前に思っていたんだけど、さっき野方の質疑をやっている中で、検討会のほうから求められたから、そういうのも示しましたってあるから、ああ、求められたから、御丁寧に議会のほうにもこれを出してくれたのかなと。こっちは、都立家政はないし、その後の鷺ノ宮はないから。結論から言うと、途上であっても何であっても、議会としてはやっぱり示してほしいなというのが質問の一番言いたかったところなんです。それはどうですか。

角西武新宿線沿線まちづくり担当部長

 先ほど担当のほうからも御説明させていただいたんですけども、それぞれ地区の検討会の検討状況によって進捗状況が違うということで御説明をさせていただきました。委員おっしゃるとおり、区による色々な上位計画を踏まえたまちの方向性というのは当然持っているんですけども、そうはいっても、先ほどの質疑の状況じゃないですけども、あまりに先走って、区はこうあるべきだとか、上位計画でどうなっていますというところをこの段階で、まちの方々とも意見交換しない中あらかじめ示してしまうと、それこそ先ほどの誘導ではないかというところもとられかねないというような状況もございまして、まちづくりの検討会の検討状況に応じて、そういった区の方針とか、その段階での考え方について順次御説明したいということで説明させていただいているという状況でございます。

委員長

 他にありますか。(「まあ、示してほしいということだけ」と呼ぶ者あり)

 では、次にいきましょう。いいですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 次に、7番、鷺ノ宮駅周辺地区まちづくりの検討状況についての報告を求めます。

菊地都市政策推進室副参事(鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当)

 それでは、鷺ノ宮駅周辺地区まちづくりの検討状況について報告させていただきます(資料8)。

 まず概要です。鷺ノ宮駅周辺地区においては、平成28年3月29日、鷺ノ宮駅周辺地区まちづくり検討会を設立され、検討を進めてまいりました。これまでの状況について報告させていただきます。

 2番です。検討会の取組状況です。こちらについての活動状況ですが、検討会6回、まちづくりニュース1回発行、アンケート実施、これは現在集計中でございます。

 (2)のまちづくりの目標と方向性についてです。現況から見たまちの魅力や課題を検討し、検討会会員の意見を整理し、テーマ別に下記の四つの目標と11の方向性を整理いたしました。テーマといたしましては、道路・交通、にぎわい、まちの資源、住環境・防災です。それぞれの目標と方向性について説明させていただきます。

 まず道路・交通についてです。目標については、駅前や中杉通りが安全でスムーズに行き来できるようにします。方向性として、電車やバス、タクシーが乗り降りしやすい駅前にします。中杉通りを、渋滞なく歩行者も歩きやすい道路にします。地域の骨格となる道路網の整備を進め、住宅地の「抜け道」状態を改善します。駅から周辺に向かう主な経路を、誰もが安心して安全に通れるように改善します。

 次に、テーマ2ですけども、まちづくりのにぎわいについて、目標と方向性を説明させていただきます。駅周辺を、便利に買い物ができて、区民の交流が活発になる場所にします。方向性として、駅前は、魅力的なお店が集まり、訪れてみたいと思う空間をつくります。商店街で便利に買い物ができるよう、業者や品ぞろえの充実などを図ります。

 次に、まちの資源です。目標です。歴史や緑、行事などの資産を大切にし、鷺宮の魅力を高めていきます。方向性です。地域に根付く大切な行事などを次の世代に伝承します。鷺宮の良いところや楽しい情報を集めて、まちの魅力を発信します。住民が手軽に取り組める活動を広げて、鷺宮をいきいきとさせます。

 住環境・防災です。目標です。鷺宮に住みたい・住み続けたいと思える、安全で安心な住環境をつくります。方向性です。住宅地に今ある豊富な緑や落ちついた街並みを守ります。災害や犯罪などから暮らしを守る、安心で安全なまちにします。

 3番目の今後の予定でございます。(1)です。まちづくりニュース2号の発行を2月中旬に予定しております。こちらについては、アンケートの集計結果の公表などを行います。そして検討会ですが、検討会はアンケートの集計結果をこれまでの検討内容に反映させていきます。そしてまた、中間報告会の準備作業を行います。3番、中間報告会でございます。検討会が地域住民に検討内容を報告・説明いたします。日時ですが、平成29年3月下旬の2日間、平日の夜と昼間を予定しております。内容としては、まちづくり検討会の活動状況の報告、まちづくり検討状況の報告、鷺ノ宮駅周辺地区まちづくりに関するアンケート結果の報告などを行う予定でございます。

 今後のまちづくりの進め方でございます。検討会はまちの目標と方向性を定め、さらに具体的な検討を進めるため、テーマ(道路・交通、にぎわい、資源、住環境・防災等)ごとに検討し、まちの将来像をまちづくり構想にまとめる作業を行います。区は引き続き検討会の運営支援を行います。区は構想の提案を受けて、まちづくり整備方針を策定するとともに、検討会と協働してまちづくりを推進させていきます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

石坂委員

 まちのにぎわいと書いているところでなんですけども、商店街で便利に買い物ができるようにというのは当然のことではあるんですけども、その後、業種や品ぞろえの充実などを図りますとありますが、今後検討していくことであると思うんですけども、業種とか品ぞろえ等々に関して、まちづくりを検討していく中で何かできることがあるのかどうなのか、よくわからなかったので、もし他の例等々を御存じでしたら教えていただければと思うんですけども。

菊地都市政策推進室副参事(鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当)

 今、質問がございましたにぎわいの部分の業種や品ぞろえの充実などについてということなんですけども、こちらの方向性については検討会の中で話されている内容でございまして、具体的にこうしたらいい、ああしたらいいということについては、これから検討することになりますので、今のところは委員が申すような回答については持っていませんので、御了承ください。

佐野委員

 今三つ、まちづくり周辺で受けたんですけども、これを見ますと、裏面の今後の予定のところは全部一緒なんですよね。ほとんどが。これ、発足時間が違うわけですよね。日時も違うし。今のような申し入れの中では、環境がそれぞれ違うから、それぞれの担当者が違うんだということだったと思うんですけども、最初に見ますと、今後の予定のところは全部同じ文章なんですね。まちづくり。それで、まちづくりの進め方だけは確かに若干ずつ違っているんですけど、この図は全く同じなんです。切り口が同じだということは、ほとんど最終的に同じような連携をとられたんでしょうか。

菊地都市政策推進室副参事(鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当)

 同じような連携という話だったんですが、当初、検討会を設立するに当たって、まず2カ年でまちづくり構想をつくりますということで説明したと思います。その中で、地区にあるそれぞれの個性がございまして、当然その中の課題についてはそれぞれ違っていますので、そういうものを含めて考えて、それぞれの検討会についてはそれぞれの検討を重ねてまいりまして、今の状況にあるということでございます。鷺ノ宮については、この約1年間の検討で、裏面の地元の中間報告会というところまでいきましたので、今回報告に至ったという次第でございます。

佐野委員

 今のお話の中で、個性がそれぞれ違うというお話でしたよね。としますと、何で最後の今後の予定のところが地区の地域が違うにもかかわらず同じなんでしょうかね。例えば想定される今後の流れとして、地元、中野区、東京都という切り口で書いてあるわけですよね。地元、中野区、それから東京都と三つが書いてあるわけですね。これはどういうことなんでしょうか。全く同じだということはちょっと考えられないんですけど、個性が違うわけですよね。今お話の中で。個性が違うし、環境が違うし、それぞれの地域が違うとすれば、今後の流れも違ってくるんじゃないでしょうか。だからこそこうやって報告を受けているんじゃないんですか。

菊地都市政策推進室副参事(鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当)

 私の説明の仕方がちょっとおかしかったので、訂正させていただきます。まちづくりを進めるに当たっての流れが3駅とも同じという形で、その中で進み具合がそれぞれ違う形で進んでいますので、今回の報告をさせていただいているということでして、個性とかというんじゃなくて、流れが違うということで説明させていただきます。

佐野委員

 私が質問したのは、流れが違うからこそ違った報告をすべきじゃないですか。今後の予定が同じというのはちょっと考えられないということで質問しているわけですが、どうなんでしょうか、その辺は。ちょっと質問の趣旨が違っていますか。

角西武新宿線沿線まちづくり担当部長

 ちょっと説明を補足させていただきますと、今回報告させていただきました3駅とも共通に想定される今後の流れということで、それぞれ地元との検討会ではどういった方向で進めます。真ん中のところでは、中野区の検討するべき項目、それから最後に東京都がこういった検討を進めていきますということでお示しをさせていただいておりまして、それぞれ地域では個性があるんですけども、区として今後、この検討会でのまちづくりの進め方の想定として、こういった地元と中野区と東京都のそれぞれの項目ごとに分けた流れということで御説明させていただいていますので、その流れ自体は同じ項目というか、同じ内容で進んでいくということで、ただ、それぞれの検討会の進捗状況に応じて、例えば野方とか都立家政ですとまだ中間報告会まではいっていないんですけども、鷺ノ宮のところでは一定程度まちの方々との検討が進んでいて、この3月の終わりに中間報告会まで来ましたということで御説明させていただいておりますので、そういった進め方、今後の流れというところは、こういった想定で3駅共通で考えているということでお示ししたというものでございます。

佐野委員

 よくわかりましたけども、私が言いたかったことは、なぜ一緒になったんですかということなんです。普通、今後の流れが違うはずでしょう。当然出発が違うし、個性が違う環境の中で、なぜ最後の今後の流れが一緒になったんですかということなので、今後の流れですから、確かに一緒になる部分はあるかもしれません。しかし、図が全く同じであって、切り口が全く同じ、地元、中野区、東京都という切り口であれば、ちょっと考えられない。極端な言い方をすればですよ、我々に対して同じものを出されるということは何かよくわからないんですけどもね。最後の今後の流れが。それを言いたかったんです。

角西武新宿線沿線まちづくり担当部長

 確かに中身のところでそれぞれのエリアごとに課題も違うでしょうし、当然課題が違えば、解決策とかまちづくりの方向性、まちづくりの内容というのは違うというふうに考えています。ただ、今回お示ししたのは、まだ検討会が発足したばかりでして、それで今後、最終的に検討会のほうで構想案を提案して、区はその構想案を受けて、色々と区としてのまちづくりの整備方針だとか基盤施設の基本計画をつくるんですということが想定されますので、それぞれの3駅ごとの検討状況とか内容は違うんですけども、そういった進め方のステップというのはこういう形になりますということでお示しさせていただいていますので、そのステップはそれぞれの駅のところでも同じような報告会をやったり、構想をいただいたり、区としての検討をパブリックコメントしたりというところで、同じ表記になっているということですので、そういった進め方で進んでいくということで御説明させていただいたということでございます。

森委員

 さっきの石坂委員の御質問ともちょっと重なるんですけれども、こういったまちづくりの検討会を区民の方が入ってやられていて、いろんな話が出ると思うんですね。さっき触れられていた業種や品ぞろえの充実という話、区が商店街のお店に対して、こういう品ぞろえをしてくださいというのは、粗大ごみの処理券みたいなものを除けば、通常はあり得ないわけですよね。当然いろんな話が出てくる中で区が対応するべきこともあるでしょうし、それは地域の皆さんでやってくださいという話も出てくるでしょうし、そういう何というんですかね、役割の切り分けみたいなものというのはこの検討の過程の中でちゃんとやっておかないと、後で業種や品ぞろえの充実を図りますというのが出てきた。行政の資料に載った以上、行政は何かやってくれるんだろうと思われちゃう。こういうことになると、後々トラブルのもとになるというか、そういうようなところがちょっと、これは鷺ノ宮の話だけじゃないですよ、当然。ですけど、そういったことって必要じゃないかなと思うんですが、現状どうなっていますでしょうか。

菊地都市政策推進室副参事(鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当)

 今説明されたとおりなんですが、この業種や品ぞろえの充実などという形で書いてございますけども、今後の検討会の流れとして、今現段階においては検討会のほうでテーマごとにまとめてございますけども、これからアンケート結果などが集まってきまして、その中でさらに検討会の中で整理されていきまして、最終的な方針というような形で出てきますので、その段階でまた文言等が変わってくることになりますので、この内容については検討会のほうの中間的な考え方だということで捉えていただきたいと思います。

森委員

 今御説明いただいたことはわかっているんです。わかっている中で、区ができること、民間のほうでやっていただくこと、住民の皆さんの中でやっていただくべきことというのは、ちゃんと検討の過程の中で切り分けをしておかないと、ちょっとおかしなことになるんじゃないんですかというのを心配しているんです。ちょっともう一回お願いします。

菊地都市政策推進室副参事(鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当)

 今質問されたとおり検討会の中で今後、委員が申されたとおり修正させていただきたいと思っております。

委員長

 他にございますか。よろしいですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑は以上で終わりにしてよろしいですね。質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、8番、その他で何か報告はございますか。ございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後3時29分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時29分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、次回は第1回定例会中の委員会とし、急な案件が生じた場合は、正副委員長から連絡させていただくということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。よろしいですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、以上で本日の区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後3時30分)