平成29年01月25日中野区議会子ども文教委員会
平成29年01月25日中野区議会子ども文教委員会の会議録

中野区議会子ども文教委員会〔平成29年1月25日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 平成29年1月25日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午1時00分

 

○閉会  午後447

 

○出席委員(8名)

 森 たかゆき委員長

 広川 まさのり副委員長

 日野 たかし委員

 北原 ともあき委員

 小宮山 たかし委員

 いさ 哲郎委員

 高橋 ちあき委員

 久保 りか委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 田辺 裕子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 横山 俊

 子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当) 本 将紀

 子ども教育部副参事(子育て支援担当)、教育委員会事務局副参事(特別支援教育等連携担当) 平田 祐子

 子ども家庭支援センター所長、教育委員会事務局副参事(教育相談連携担当) 神谷 万美

 子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)、教育委員会事務局副参事(就学前教育連携担当) 小山 真実

 子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)、教育委員会事務局副参事(幼児施策調整担当) 荒井 弘巳

 子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当) 浅野 昭

 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 板垣 淑子

 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 石崎 公一

 教育委員会事務局指導室長 杉山 勇

 

○事務局職員

 書記 大野 貴子

 書記 香月 俊介

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 学校教育の充実について

 子育て支援及び子どもの育成について

○所管事項の報告

 1 区政目標の見直しについて(子ども教育部、教育委員会事務局)

 2 中野区教育大綱(案)について(子ども教育経営担当)

 3 「中野区立学校における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領」についてのパブリック・コメント手続の結果について(子ども教育経営担当)

 4 U18プラザ廃止後の跡活用(案)について(子育て支援担当)

 5 区立保育園(指定管理者園を含む)の民設民営化に伴う仮設園舎用地及びスケジュール等の一部修正について(幼児施策整備担当)

 6 区立保育園民設民営化に伴う保護者説明会の実施状況等について(幼児施策整備担当)

 7 認可保育所及び認可小規模保育事業所の開設事業者の選定結果について(幼児施策整備担当)

 8 中野神明小学校・新山小学校統合新校校舎等の整備基本構想・基本計画(案)について(子ども教育施設担当)

 9 大和小学校・若宮小学校統合新校校舎等の整備基本構想・基本計画(案)について(子ども教育施設担当)

10 桃園小学校・向台小学校統合新校校舎等の整備基本構想・基本計画(案)について(子ども教育施設担当)

11 区立学校の儀式的行事等について(学校教育担当)

12 平成28年度体力テストの結果と体力向上に向けた取組について(指導室長)

13 平成28年度児童・生徒の携帯電話、スマートフォン、通信機能付き携帯ゲームの利用状況等に関する調査結果について(指導室長)

14 平成29年度教科書採択の実施について(指導室長)

15 その他

 (1)2017年成人のつどいの実施結果について(子育て支援担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程等を確認するため、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 次に、休憩中に御協議いただきましたとおり、所管事項の報告、8、9、10番はそれぞれ関連する内容とのことですので一括して報告を受けたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いします。ちょっと分量が多いですが、御協力いただければと思います。

 それでは、議事に入ります。

 学校教育の充実について、子育て支援及び子どもの育成についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、区政目標の見直しについての報告を求めます。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 それでは、区政目標の見直しにつきまして、資料(資料2)に基づき御報告申し上げます。

 なお、本件につきましては、五つの常任委員会全てにおきまして同じ資料を使って御報告をさせていただくものでございます。

 区政目標の見直しにつきましては、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)を効率的・効果的に実現するため、区政目標等の見直し改善を実施しているところでございます。今般、区政課題に対応いたしましてより高い成果等を得るため見直しを行いましたので、御報告をするものでございます。主な見直しの内容ということで何点かに分けてございます。

 まず1点目でございます。1の(1)でございますが、新たな行政課題にかかる区政目標の見直しということで、オリンピック・パラリンピック開催、あるいは新区役所整備、日常的な安心・安全対策の充実に向けまして、アからエに記載のとおり、政策室あるいは経営室等の分野の目標の見直しを行い、取り組みを強化してまいる考えでございます。

 続きまして、(2)でございますが、地域での事業展開にかかる区政目標の見直しでございます。地域での区民活動・子育て支援などの一層の充実を図るため、地域支えあい推進室等の関係分野の目標を整理し、効果的な事業展開を行う考えでございます。

 その1点目でございますが、(2)のアのとおりでございまして、子ども教育部、子育て支援分野で所管をしてございます育成活動支援、また現在地域ケア分野の地域子ども施設計画等の事業を地域活動推進分野の目標に編入をいたしまして、地域間の子育て事業等の調整機能を強化してまいります。また、ウでございますが、地域支援分野に、現在地域ケア分野の児童館、キッズ・プラザなどの地域子ども施設運営を加えまして、地域のネットワークやコーディネート機能を強化してまいる考えでございます。

 続きまして、裏面でございますが、(3)では健康づくり・スポーツにかかる区政目標の見直しでございます。健康福祉部の関係分野の目標の見直しを行いまして、スポーツ・健康づくりムーブメントの推進を図ってまいる考えでございます。具体的にはアからウの記載ということで、健康推進分野の新設、文化・スポーツ分野の名称変更等でございます。

 続きまして、(4)は都市基盤整備にかかる区政目標の見直しでございます。住宅対策や交通政策など安全・安心・快適なまちづくりを進めるため、記載のとおり、都市基盤部の関係分野の目標を見直して組織を強化してまいる考えでございます。

 これらの内容を図表としてあらわしておりますものが別紙ということでございます。

 3ページでございますけれども、2段目、子育て支援分野の、左側が本年度の主な内容ということで、右側が29年度でございます。地域青少年育成活動支援ということで、U18プラザの施策、あるいは政策行政などを所管してまいるということでございます。

 報告につきましては以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

久保委員

 所管のところでということでお伺いをしますが、一つは、3ページの子育て支援分野の青少年地区委員会、地域づくり啓発助成と乳幼児親子支援活動助成(子育てひろば部分)というのが2ページのほうの地域活動推進分野のこちらのほうに移ったということなのかなというふうに思うんですけれども、今までこの子育て支援分野でやっていた主な所管事務がこちらに移ることによりまして、何か今行っている事業に直接的にかかわることというものはあるのでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 今まで全区的にまたがることということで地区委員会の全体的な研修ですとか全体会を子育て支援で所管していたものなんですが、地区委員会の団体そのものの支援ということが支えあい推進室の所管であるということがありまして再整備を行ったものでございます。ですので、内容的に何ら変わるということではございません。

久保委員

 ということは、いわゆる子育てに従事をしていらっしゃる、ここでは青少年地区委員会ですとか、また子育てひろば部分というようなことが書いてありますけれども、行っている団体においては特にこのことによって何か不都合が生じるとか戸惑われるようなことがあるというわけではないということでよろしいんですね。

 それで、もう1点なんですけれども、2ページのほうの地域ケア分野からというところで、すこやか福祉センター地域支援分野の名称変更のところに、地域子ども施設管理、ここの中に児童館、キッズ・プラザ、学童クラブ運営というものがございまして、ここのところが支えあい推進室の中で動いてきた部分なのかなというふうに思うんですが、たびたびこの子ども文教委員会の中でも、キッズ・プラザのあり方ですとか学童クラブのあり方というのがやはり学校とも密接にかかわる部分であり、なおかつ今この学校再編の中で施設とも大きくかかわってきているということで、その辺のところのこの議論がどうしても、委員会の中でも答える側の方がいらっしゃらないわけですから、できずにいたわけですけれども、これを何とか解消していただきたいということでたびたび申し上げてきたと思うんですが、その辺のところというのは、相変わらずという言い方をしたら変ですけれども、次年度においてもやはりここであまり議論ができないという状況になってしまうのでしょうか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 これまで当委員会におきまして、ただいま委員が御指摘のように、キッズ・プラザ、学童クラブ等につきましては学校施設等ともやはり密接な関係がある、深くかかわりがあるということで、質疑についても一貫して行えるようにすべきではないかといった御指摘等をいただいておりました。この件につきましては、子ども施策につきましてトータルに本委員会において議論をいただけるように、過去にも例がございますように、委員会参与の構成なども参考にいたしまして工夫をしていきたいというふうに考えております。そのための検討をしてまいりたいと考えているところでございます。

久保委員

 すみません、ちょっと過去の例というものが、申しわけありません、今ぱっとどのようなことが過去の例かということがわからないのですけれども、過去にはどのような形で委員会での議論といいますか、質疑を行ってくるようにしていたのかということと、また今それがこの過去の例という委員会参与の配置のあり方なのかもしれませんけれども、具体的にはどのような工夫をされるということですか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 検討の段階ということなんですけども、2年前には地域支えあい推進室からそれぞれすこやか福祉センターの所長が2名ほど当委員会の参与として参画をしておりました。そういったことも参考に、工夫について検討していきたいと考えているものでございます。

久保委員

 2年前にはやはり子育てにかかわる部分でということで、すこやかの所長が子ども文教委員会の参与に加わったということですよね。今回の場合というのは地域……すみません、向こうのこの組織がわかりませんが、すこやか福祉センターの地域支援分野の中にこの三つが含まれてくるということで、地域支えあい推進室のほうも組織が変わってきているんだなというふうに思われるわけですけれども、そういう中で地域支えあい推進室でも新しい分野というのでしょうか、新しく組織が編成をされる中で、そこの辺のところの調整が難しかったりということはないのでしょうか。そこは大丈夫なんですか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 まさにその辺が厚生委員会の審査につきましても円滑に行えるようにということは十分配慮しなくてはいけないと考えてございまして、その辺の人選というのでしょうか、構成というのでしょうか、そういったものについては慎重に検討していきたいと考えております。

久保委員

 これからのことですし、慎重に検討していただくということで、たびたび委員長にもお願いをして、スムーズに質疑ができることをということで望んでおりましたので、しっかりとそこのところはまた整理をしていただいて、次年度に向けて準備をしていただきたいと思います。これは要望ですので、結構でございます。

高橋委員

 久保委員とかぶるところもあるかとは思いますけれども、再三本当に、久保委員が言っていたように、この委員会でいろんな質疑をしたくてもできなかったということがあったんだけれども、このより高い成果を効果的に得るためにって、本当にそういうふうになったのかなというのがすごい心配なんだけれども、いわゆるすこやかの大きく持っている部分を持ってきちゃいなよって、私なんかはそういうふうにお願いしていたところがあるけれども、それができないということで、すこやかのほうが整理整頓したんだと思うんですけれども、現場がやっぱり、現場をやる人たちと、それからその現場をつかさどる企画政策をする分野が多分やっぱり違うと思うんですよ。その点において、今後この委員会でいろんなこと、現場はどうなっているのかとか計画はどうしてこうなったのかということを聞くに当たっては現場を聞いていくようになっちゃうと思うんですけど、そこのところは検討されているというけど、具体的にはまだ何も上がっていないという理解をしておいていいんですか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 当委員会の審査においては、ただいま委員の御指摘のとおり、さまざまな御指摘をいただいてきたところでございます。そういったことに十分応えられるような参与の構成など、そういったことを検討していきたいと考えてございます。

 また1点、今の御指摘にもございましたけども、子ども教育施策全般の計画の策定推進の役割を担っているのは子ども教育部、教育委員会事務局であるということで、細かな運営状況は別といたしましても、地域の子ども施策の今後の大きな方向性等につきましては私どもが所管をしておりますのでその範囲で十分応えていきたいというふうに考えてございます。

高橋委員

 私、その2年前のときも委員だったから経験はしておりますけれども、いろんな配慮をしてくださって参与がいてくださっても、聞いても答えられないような、そういう配慮では困りますよということを要望しておきます。

 それから、ここに、地区委員会がすこやかのほうに移ったということは、それは現場が支障はないということだからいいとは思いますけど、今度子育て支援分野に地域青少年育成活動支援というような項目があるんだけれども、これは別に地区委員会とは関係なく、育成活動支援という、ただそういうストレートな理解をしておいていいのかな。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 委員御指摘のとおり、地域のさまざまな団体の活動がございまして、そちらに対する助成ですとか、そういったところを厚くしていきたいと考えております。

高橋委員

 それからもう一つですけど、この説明の部分にある裏面の健康づくり・スポーツにかかるというところのイなんですけれど、オリンピック・パラリンピックにかけていろんな事業がなされることと思うんだけど、これも子ども教育部も担うことが多分にあるじゃないですか。こうやって部がまたがったりとか結構多いじゃないですか、これから。その連携はきちんとどうやってとっていくというふうに考えていらっしゃるのかを確認したいと思います。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 表面の1番の(1)アでございますが、オリンピック・パラリンピックの推進につきましては、政策室、企画分野に新たに目標を設定いたしまして全庁的な取り組みの司令塔と位置付けて事業を推進してまいります。もちろん2枚目の健康・スポーツ分野ということでは、いわゆる地域のスポーツ施設整備等を絡めましてさらに推進していくところでございます。全庁的な取りまとめは企画分野が行うものでございますが、教育委員会といたしましても、オリンピック・パラリンピック推進事業ということで学校教育の中に一つ事務事業ということで頭出しなどをいたしまして、さらに推進していきたいと考えているものでございます。

高橋委員

 そうやって総合的に担当するところができ上がるということは理解します。ただ、これも前からお願いしていたことだとは私は思うんですけれども、スポーツとか生涯学習とかって、そういうものはこちらの分野で本当にこのまま置いておいていいのかねというふうにもう常日ごろから思っていたんですけれども、これもこのまま継続されていっちゃうというようなことになるんだろうなとか思うんだけど、やっぱり一つにまとめた部署があるということは大事なことですけれども、そこが牽引していくに当たって、そこの言っていることをはいはいじゃなくて、やっぱり携わっている分野、部署が連携をとらないとうまくいかないのだと感じるんですよ。だから、一つのところにちゃんと集約しているんですというんじゃなくて、それぞれがやっぱりきちんと連携をとれるような組織体にしていただきたいなと思いますけど、どうですか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 今、御指摘のオリンピック・パラリンピックももちろんそうでございますけども、やはり各分野が総合力を発揮いたしまして連携をとりながら進めていく事業というものはほかにもあると考えております。適宜そういった部分につきましては経営部門が調整を担いまして、しっかりとした体制で取り組んでいけるように十分努めてまいりたいと考えてございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後1時17分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後1時22分)

 

 次に、2番、中野区教育大綱(案)についての報告を求めます。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 それでは、中野区教育大綱(案)につきまして資料(資料3)に基づき御報告申し上げます。

 12月の当委員会におきまして素案について報告したところでございます。今般、その後意見交換会あるいは総合教育会議を経まして、案として取りまとめましたので御報告をするものでございます。

 初めに、1、大綱(素案)からの主な変更点ということでございます。3点ほどございます。

 まず一つでございますが、1ページ、前文の冒頭、1行目の西暦の年について、2036年から2037年に変更するものでございます。ことし産まれた子どもたちが成人となるということで、これまでは2016年策定だったのですが、2017年策定ということで2037年と変更させていただくものでございます。

 2点目は、基本理念のところでございます。知徳体のバランスを重んじ、多様な体験と実践の場を用意するという基本理念の二つ目のポチのところでございますが、この内容を、知徳体のバランスを重んじ、多様な体験と実践による学びを推進するという、いわば場の用意ということだけではなく取り組みを広くとらえまして、そういった表現とさせていただくということでございます。

 もう1点が2ページでございますが、3、中野の教育のありかた、ここの未来を拓く力を育む教育の内容でございますが、これまで学校における教育環境の整備、あるいは生涯学習につきましての記載ということだったんですけども、幼児期の育成・教育といった重要性に鑑みまして幼児教育に係る記述につきまして追加をさせていただいたものでございます。具体的には別紙1の2ページ、3、中野の教育のありかた、一つ目の黒ダイヤでございますが、冒頭の4行目を加えさせていただいてございます。幼児期の重要性を述べまして、その後、これにつきましては学校教育への円滑な接続と連携を進めていく、そのための環境整備を行っていくといった内容を追加してございます。

 続きまして、説明文に戻っていただきまして、以上の内容ということでございますが、これに先立ちまして意見交換会を12月22日に実施してございます。参加者は7名でございましたが、その内容につきまして別紙2にまとめてございますのでこちらをごらんいただきたいと存じます。

 まず、全般的な事項に関する内容ということで、(1)の2をごらんいただきたいんですけども、国の通知によると、「教育ビジョンの目標や方針の部分が教育大綱に該当すると考えられる」ということで、現在、教育ビジョン(第3次)の素案ができた段階であえて作成する理由は何なのかといった御質問、御指摘でございます。区といたしましては、教育大綱につきましては策定が法的にうたわれたということを受けまして、教育ビジョンとは別立てで作成するとしたものであると考えているということでございます。また、教育大綱と教育ビジョンの策定は並行して進められてきてございまして、教育大綱の議論の内容というものは教育ビジョンにも生かされていると考えているということでございます。

 続きまして、前文についてでございます。(2)前文の2番目をごらんいただきたいんですけども、「人として生きる上で変わってはいけないもの」と例示であるけれども、普遍的な最小限のものにすべきではないかといった御意見でございました。私ども区といたしましては、普遍的なものとして特に重要なものを今回掲げさせていただいたということでございます。

 次に、2ページでございますが、(3)基本理念・人物像についてでございます。2番目のところをごらんいただきたいんですけども、「めざす人物像」の設定というものは行政機関や行政委員会が設定することにはなじまないのではないかといった御指摘でございました。区といたしましては、めざす人物像につきましては教育施策を進める上で目標として示したものであり、そういう意味では必要な項目であると考えているということでお答えをしているところでございます。

 続きまして、3ページでは、中ほど、中野の教育のありかたについてというところでございます。4番目でございますけども、未来を拓く力を育む教育の項目について、学校教育だけではなく、子育てひろばあるいは幼児教育についても触れるべきではないかといった御指摘でございました。これにつきましては、中野で育つ全ての子どもたちの成長のために支援を行うことを想定することから、幼児教育の記述については何らか工夫していきたいということでお答えをさせていただいたものでございます。

 続きまして、4ページでございます。(5)は策定方法等についてでございます。3番目でございますが、教育行政における区民参加に関する条例などを踏まえ、大綱策定に当たっては区民参加の場を設け、区民の声を反映させるべきではないかといった御指摘がございました。これにつきましては、区といたしましては、自治基本条例に基づきまして意見交換会、パブリック・コメント手続きなど区民参加を進めていくということでお答えをさせていただいたものでございます。

 以上が意見交換会の主な内容でございます。

 説明文に戻っていただきまして、4番でございます。今後、パブリック・コメント手続きを2月に行いまして、あわせて区報、ホームページ等で区民の皆様に公表してまいります。

 その上で今後の予定でございますが、3月には大綱決定ということで進めてまいりたいと考えているものでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

いさ委員

 意見交換会の質疑の概要のところを見ていてちょっと気になるところがあったので、これでお聞きしたいんですけれども、全般的な事項に関するものというところで、まず二つ目のところ、国の通知によれば、「教育ビジョンの目標や方針の部分が教育大綱に該当すると考えられる」とのことであり、つまり、教育ビジョンがあるんだから、なぜあえて大綱をつくるのかという質問が出ているんですけど、これ、すみません、事実関係が私ちょっとはっきりわからないんですけれど、もしこれそうだとしたら、大綱と教育ビジョンがあるということは何らかの説明がいるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 ここでお答えしておりますのは、まず教育大綱というものは、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正によりまして、地方自治体の長が定めることが法的にうたわれた、これを受けて策定をするものでございます。教育ビジョンにつきましては、教育基本法で、自治体において当該自治体の教育振興基本計画を定めるということもこれも法的にはうたわれているものでございまして、これを受けて策定をしているものでございます。

いさ委員

 それは前提ですよね、そうだと思うんです。ここで言っているのは、国が通知を出していて、ビジョンの部分が大綱に該当すると言っているということなんですけれども、このあたりのことをちょっともう少し詳しくお願いします。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 国の通知の中で、いわゆる私ども中野区でいう教育ビジョンというもの、教育振興基本計画を教育大綱にかえても差し支えない、それは自治体の判断でというような、通知の中にそういった内容がございます。そういうことがございまして、自治体によっては教育ビジョンを教育大綱にかえている自治体もあるということではあるんですけども、中野区としては、今回のそういった法の体系、改正を受けまして別個に策定をするというふうに方針として定めて別々につくっているというものでございます。

いさ委員

 あんまりここで深めてもしようがないんですけど、一緒にしているところもありますよね、杉並区は一緒にしていたと思うんです。だとすれば、別々に分けたことの特別の、特段の理由というものが必要なんじゃないかと思って聞いているんですけど、どうでしょうか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 教育大綱につきましては、当該自治体の長がこの方針を、教育の根本的方針を定めるというものでございます。教育ビジョンにつきましては、その根本的方針を受けて、それを具体的にどういった取り組みの方向性、あるいはどういった取り組みによってそれを実現していくのかと、ややそれを実現するための手立てということが内容として盛り込まれるものであるということで、私どもとしましてはまず根本的な方針として大綱をつくる、その上でそれを受けましてさらに具体化するためにどういった取り組みが必要なのかと、そういったものを教育ビジョンとしてまとめる、そんな趣旨で両方ともつくるということで考えているものでございます。

いさ委員

 と、聞いて初めてそういう位置関係が出てきたと思うんですけど、だとしたら、ここでこういうふうに答えていればよかったんじゃないかなと思うんです。それがまず一つです。

 次へ行きます。次なんですけど、2ページと3ページのところです。前文についての3、4のところ、この「人材」という言葉について疑問が出ていますよね。また、3ページの上から二つ目のところ、「社会に役立つ人間」というところもどうも引っかかるよということが出ていると思うんです。ここは私もちょっと引っかかるんですけど、この役に立つというのは、今区がここで回答しているような、画一的なものを押しつけるものではないとおっしゃっていますけど、そうじゃなくて、やっぱり役に立つかどうかという一つの方向を示しているし方向づけがあるんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 この部分の回答にも書かせていただいておりますけども、区としまして何か特定の画一的な考え方をその特定の個人に押しつけるというような考えはございませんで、あくまでもその方の持っている資質というのでしょうか、そういった個性を尊重し、それを伸ばしていく方向ということで考えてございまして、何か特定の人をイメージして、それを社会に役立つということで何か固定観念を押しつけると、そういった意味合いではないということでございます。

いさ委員

 ここで書かれている方も心配しているのは、例えば、このドロップアウトした子がどうなるか心配であると書いてありますよね。結局役に立つ人材ということであれば、例えば障害を持たれた方とか体を壊された方、事故に遭って体を壊されたりというのもありますよね。心が病んだりする、引きこもる、そういう方が役に立つか立たないかというフィルターにかけられるという意味ではないのでしょうか、どうでしょうか。(「おかしいだろう」と呼ぶ者あり)

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 多様性を理解し、自他を認め合う社会を目指す教育ということで、個人、社会の多様性を理解し、互いに尊重するということも非常に大事な柱ということで考えてございまして、こういったドロップアウトの方、あるいはハンデを負っているような方を何か特別扱いするというような考えはないということでございます。

いさ委員

 だとすると、やっぱりこの使い方は改めるべきじゃないかと思うんです。これね、この回答に人材という言葉は人を育むという意味で使用しているとあるけど、これ、そうじゃないと思うんですよ。社会通念上、これって有用な人とか役に立つ人という意味で使うと思うんですよ、人を育むということで使うのかなと思うんですけど。結局、それはちょっと違うんじゃないという、こういう誤解を招いているということじゃないですか。しかもこっちでは社会に役に立つ人と言っちゃっているんですから、目指す人物像のところでは。社会に役に立つかどうかというところがフィルターになりかねないという心配をしてこういう問いをしているんですけれども、どうでしょうか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 繰り返しになりますけども、それぞれの方の個性というものをまず尊重いたしまして、それが生かされていく、伸ばされていくということで考えているものでございまして、何か特定の価値観を持ってそれを押しつけるというような考えではないということでございます。御理解をいただければと思います。

いさ委員

 深まらないけど、まあいいな。何でここにこだわるかといえば、今ニュースでもたびたび日本の子どもの自己肯定感の低さというものは取り上げられていると思うんです。何でそんなことになるかといえば、これは競争教育があって、どんなところでも比べられて競争でふるいにかけられるからでしょう。小学校、中学校、高校、大学と受験があって、就職も競争で、就職した後もまた仲間内の競争がある。そういう中で、より役に立つかどうか、常にそういう尺度ではかられてきているのが今の子どもたちの世代、若い世代だと思うんですよ。(「そんなことないの」と呼ぶ者あり)そういう中でこういうふうな物の言い方をすればそれに対して違和感を持つ人は出てきて当然だと私は思います。この言い方は改めるべきだという意見だけにとどめておきます。

久保委員

 すみません、今のいさ委員の御指摘が私には非常に理解ができなくて、みんな多分ね、ここにいらっしゃる方も。逆に非常に差別的なイメージを持っていらっしゃるのではないかなというふうに感じたわけですね。

 いわゆる人材の定義ということが、例えば、今のお話によれば、逆に障害がある方とかがそういうふうにされると、それは自分たちを指して見てくれていないんじゃないかというふうに思われるようにおっしゃるけれども、そういうことではないと思うんです。だから、そこら辺のところを私は誤解を招いたような形でここを終わらせてはいけないのではないかなと思うので、きちっとお答えをいただきたいなと思うんですね。例えば障害の有無ですとか、またさまざま、今貧困のこともここの中にありましたけれども、そういった格差がある中でそういったことに捉われず、どの子たちもこの中野の中で本当にその子それぞれのすばらしさをきちんと持って生き暮らしていける、成長できる、そのための教育大綱だと思うので、そういったところがどこにあらわれているのかということをきちっと説明をしていただかないと誤解を招かれる方がいらっしゃるのではないかと思うので、そこのところをきちっとさせていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 前文にはトータルで考え方を触れている部分がございます。ちょうど5段落目でございますけども、区としましては、中野区で育つ全ての子どもたちに対し、成長のための指導や支援、また機会・環境の提供を保障していくということがまず教育の大きな眼目ということでございまして、貧困、あるいはそういったハンデを負っている方、そういったことにかかわらず、全ての子どもたちについて等しくそれぞれの成長が保障されることを前提として考えていくということがございます。さらには、1の基本理念の4番目の中点でございますけれども、一人ひとりがその個性に応じた成長の機会が得られるよう環境整備、あるいは適切な保護・支援を行う、これも理念として掲げているものでございます。そういったことで、何か特別な方を特別扱いするということではなく、それぞれの方たちの個性、それを尊重しながらよりよい教育をつくり上げていくというのが教育大綱の考えにあるということでございます。

久保委員

 きちっとやはりそういうところを重要視していくことが非常に大事で、多様性を理解し、自他を認め合う社会を目指す教育というものがこの中野の教育のありかたにもあります。今、区ではユニバーサルデザインの条例も策定をしていくということで、これから答申なども出てくるかと思うんですが、やはりそういった視点での教育というものが非常に重要であるということだと思います。それで、個別具体的なところについては、先ほどもお話がありましたように、教育ビジョン等で基本的な計画が出てくることだと思いますので、やはり中野が今回この教育大綱を何のために策定をするのかというところ、そこのところが伝わるようにしなければいけないのではないかなと思います。これについて、もしよろしければ部長か教育長から御答弁いただけるとよろしいのですが、お願いいたします。

田辺教育長

 この教育大綱の案を策定するに当たりましては、総合教育会議という形で区長と教育委員会が真摯に議論をいたしまして、1年半をかけて議論してまいりました。この間、今るる御発言や御質問がありましたように、中野区のあるべき、中野の教育が目指す人間像をどう捉えていくのかということが最大の議論になりまして、やはりここの前文にありますように、20年後、将来の日本を担う子どもたちが本当にそれぞれの個性を生かして、自己有用感をきちんと保ちながらそれぞれの場で、与えられる場で活躍できるような、そういう社会、そういう子どもたちを育てていこうということでここに掲げた人物像に至っております。教育委員会といたしましては、先ほども御説明いたしましたように、並行して教育ビジョンを策定しておりまして、この理念のもとに具体的な施策を展開していきたいというふうに思っています。ですので、この大綱と、それから既にお示しをしています教育ビジョンの案をセットで中野区の教育の柱として教育委員会、それから区長部局、連携してこれからも進めてまいりたい、このような所存でございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続いて、3番、「中野区立学校における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領」についてのパブリック・コメント手続の結果についての報告を求めます。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 それでは、「中野区立学校における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領」についてのパブリック・コメント手続の結果につきまして、資料(資料4)に基づき御報告申し上げます。

 12月1日に、本件に関します意見交換会の結果につきまして、まず御報告をさせていただいたところでございます。このたび、その後行いましたパブリック・コメント手続の実施結果をまとめましたので、御報告をさせていただくものでございます。

 まず、パブリック・コメント手続の結果でございますが、1の(1)のとおりでございます。12月7日から27日まで実施をいたしました。

 内容でございますが、別紙1をごらんいただきたいと思います。合計二つの団体の方から電子メールをいただいたところでございます。

 まず、項目1の対応要領の考え方につきましての御意見はございませんでした。

 続きまして、項目2でございますが、対応要領に係る留意事項につきましては7件ほどいただきましたので、主なものを御紹介させていただきます。

 初めに、No.1でございます。正当な理由の判断の視点の中に「客観的に判断する」といった言葉がある、記載をしているわけでございますが、何をもって客観的判断とみなすのかといった説明がないという御指摘でございました。これにつきましては、相談者から相談があった場合には事実確認をした上で検証を行う会議を開催するということ、またさらに区が設置する第三者機関によりまして取り組みの点検・評価なども行うということで、そういった客観性は確保していくという考えでございます。

 続きまして、2ページをお開きいただきたいと存じます。

 No.2でございますが、4ページ、同じく合理的配慮の具体例ということで、意思疎通の配慮の具体例ということでるる書いてございますけども、「手書き文字」も加えてほしいといった御意見でございました。これにつきましては、具体例の中に「手書き文字」というものも追記をするということといたしたものでございます。

 次に飛びますが、同じく7番目の内容でございますが、合理的配慮の具体例、意思疎通の配慮の具体例ということで、指示語、いわゆる、これ、それ、あれといった表記につきましては視覚障害者には伝わりにくいということで使わないように注意してほしいということでございました。これにつきましても、指示語についてはなるべく使わないということで、その内容についても追記をするということで考えたものでございます。

 以上がパブリック・コメントの内容、あるいはそれを受けまして修正をした内容ということでございます。これらを反映させているものが別紙2、別紙3ということでございまして、後ほどお目通しをいただければと存じます。

 説明文に戻っていただきまして、今後の予定でございますけども、3月にはホームページ等で区民の皆様に公表してまいりたいと考えてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

いさ委員

 この出された意見の一番最初のところなんですけれども、大事なことを言っているかなと思うんです。客観的な判断とあるけれども、何をもってというふうな問いがあって、それに対する答えが、区が設置する第三者機関により取り組みの点検・評価を行うとあります。それでちょっと僕が資料を読み切れていないのかわからないんですけど、この第三者機関というものがちょっとよくわからないものですから、御説明いただけないでしょうか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 前回ですか、若干御報告をさせていただいたかと存じますが、学識経験の方でありますとかそういった専門的知識を有する方に御参画をいただいて区が取り扱っている内容、判断している内容につきまして御審査いただく、評価をいただく、そういったことでそういった組織体を設けたいと考えているものでございます。

いさ委員

 すみません、確認だけ。ここに書かれているように、何か問い合わせがあったら、直ちにそのことについてそういう場所に第三者機関に話題を振って話し合うというようなことになるということでしょうか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 まずは、庁内に設置をいたしました会議体においてしかるべく検証を行いまして、必要があれば事実確認をした上で対応を即図っていくと、是正措置等を図っていくということでございます。それとは別に第三者機関を設けてまいりますので、これは適宜開催するということになろうかと思いますけれども、随時ではなくて、ある程度まとまった段階でということで想定をしているものでございます。

いさ委員

 もう1回だけ確認です。ということは、例えば、その問いに対して早急に対応する必要はないねみたいな判断もあり得て、ただし、出てきた事案というものを後でまとめて、どこかでまた審議なりをされるというイメージでいいでしょうか。

辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 委員御指摘のとおりでございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、4番、U18プラザ廃止後の跡活用(案)についての報告を求めます。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 それでは、お手元の資料(資料5)に基づきまして、U18プラザ3館廃止後の跡活用の案について御報告申し上げます。

 まず、1点目の廃止時期でございます。これまで29年度に検討している主な取り組みの中では、29年度末をもって廃止の検討という形でお示ししてまいりました。今般、29年度予算等々の検討が進んでまいりましたことから、平成29年度末をもって廃止するということを御報告させていただきます。

 それから、2点目の跡活用でございます。現在考えております跡活用につきまして、それぞれの館で御説明させていただきます。

 まず1点目のU18プラザ上高田でございます。こちらにつきましては、民設民営の認可保育園、また民設民営の学童クラブを誘致いたしまして、あわせて子育てひろば事業を同じ場所で展開していきたいと考えております。

 それから2点目、U18プラザ中央でございます。U18プラザ中央につきましては、民設民営の認可保育園を誘致いたしまして、あわせて子育てひろば事業を展開してまいりたいと考えております。

 それから3点目、城山ふれあいの家でございます。U18プラザ上高田、U18プラザ中央については児童館条例に基づく建物なのですが、城山ふれあいの家につきましてはふれあいの家条例に基づく建物でございます。城山ふれあいの家につきましては、条例に基づくふれあいの家として存続させまして、多世代間交流事業を継続してまいりたいと考えております。あわせて子育てひろば事業を展開してまいります。なお、城山ふれあいの家のU18の機能につきましては廃止を考えております。

 今後のスケジュールでございます。現在の予定といたしましては、本委員会報告後、2月に運営協議会、これは臨時になりますが、臨時の運営協議会を開催いたします。また、町会・地域団体等への説明を行ってまいりたいと考えております。また、区報のほうに、3月号の区報に利用者説明会の御案内をいたしまして、それ以降、4月以降ですね、利用者説明会を行ってまいりたいと考えております。また、29年6月の第2回定例会におきまして改正条例の議案を提出させていただきたいと考えております。29年度末で廃止ですので、30年3月末をもちましてU18プラザを廃止とさせていただきたいと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

久保委員

 前回もこのU18プラザ廃止に関することで、今までこの地域で活動をされている方たちの声を十分にきちっと受けとめながら進めていただきたいということを要望したんですけれども、この間にどのような形でその点については進められましたか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 運営協議会などでも毎回御利用の方の声をお聞きするとともに、主な取り組みの中で区民の意見をいただいておりまして、そちらの主な取り組みに関する意見につきましては現在予算担当のほうで取りまとめ中でございます。

久保委員

 そういったお声を受けとめて、それでこの廃止後の跡活用という案が生まれてきたと、そういうことですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 廃止後の案につきましては、地域のさまざまな声、また行政需要等を勘案しまして跡活用の検討を進めてまいりました。その中で行政需要とそれから地域の声、そういったものの結果として現在の跡活用の案を御提示させていただいております。

久保委員

 行政需要というのでは、これは議会からも保育園の待機児童のことですとか学童クラブの待機児のことというのはさまざま意見が聞かれているところでございますので、そういう行政需要が生じていることは熟知をしているつもりでおりますが、やはり今利用している方たち、今地域の活動をされている、ここで拠点とされている方たちの声というものが十分にここに受けとめられたのかどうかというところを私としては一番気になるところなんですけれども、その辺はどういうふうにあらわれているのでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 今回の資料の中にはございませんが、地域で活動する方々の支援につきましては支えあい推進室、すこやか福祉センターのほうで支援をしていくということがございますので、そちらのほうで丁寧に支援を行ってまいりたいと考えております。

久保委員

 結局、そちらで丁寧にやりますよということで、そちらで丁寧にやるところがこちらには見えてこないわけなんですけれどもね。だから、そうなってしまうから、今一番かかわっている副参事のところでその意見を十分に聞いて反映できるようにしてほしいということを今までお伝えをしてきたつもりでいるんですよ。なので、どういうふうにそれが伝わって、どういうふうに反映されるようになったのかというところがお伺いしたいわけです。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 地域の方々の活動場所につきましては、御要望もございますのでこれまでも検討を重ねてまいりました。支えあい推進室とも調整しておりまして、例えば子育てひろば事業につきましては、御要望も多いことですので、すこやか福祉センターですとか区民活動センターなど公共施設を活用する、またそのほか公立施設等の活用も重ねて考えていくということで支えあい推進室とも検討してきているところでございます。

久保委員

 ここにも子育てひろば事業というふうにあって、例えば上高田ですとか中央ですとか、こちらでも子育てひろば事業を行うわけですよね。この子育てひろば事業というのは、今活動されている方たちを視野に入れてこういう計画になっているんですか。

 平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 子育てひろば事業につきましては、U18プラザだけではなく、すこやか福祉センターですとかさまざまな場所で展開するということになっております。そういったさまざまな場所におきまして、現在活動されている方の御協力を得ることも考えてまいりたいと思っております。

久保委員

 そういうことじゃなくて、この上高田と中央のところにあわせて子育てひろば事業を展開するってなっているじゃないですか。だから、ここでも子育てひろば事業をやるわけですよね。これは、今ここを拠点して子育てのさまざまな活動をされている方たちにやっていただこうというようなことで、こういうふうに書かれているんですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 子育てひろば事業につきましては、民設民営の保育園を整備していくということもございまして、そちらの事業者に委託することを考えております。ただ、その子育てひろば事業の事業の展開の中で地域の方々に御協力いただく場面も検討していきたいと考えております。

久保委員

 民設民営の保育園がそういった子育てひろば事業も一緒にやってくれることを視野に入れているというところで、そういうところを本当にそこでいいのかどうかということも含めて皆さんの声をちゃんと聞いていただきたいなと思うんです。幾つかの団体があるので全ての団体がここでそのまま継続して子育てひろば事業に参画しますというわけにもいかないだろうし、先ほど言われていたように、すこやかのほうでさまざまな拠点の整備といいますか、この子育てひろば事業を展開したい。また、子育てひろばというと小さなお子さんだけを対象のように思うけれども、そうじゃない対象の事業もU18では行われていたのだと思うので、そういうことも含めての活動というものがどういうふうに展開できるのかと。やはりこれは本当に大切な地域の方たちの活動ですし、そういう方たちが活動してくださっていてこの子育ての場ですとか、また小中学生の見守りですとかさまざま貢献してくださっていたと思うんですよ。だから、これが切れてしまうと、このU18がなくなっちゃうともう活動する場がなくなっちゃうからそれで終わっちゃうということがないようにということが非常に重要で、やはりその方たちの声をそこで聞くということが重要だと思うんです。今の段階ではまだその民設民営の保育園の子育てひろばがいいとか悪いとかということではないんですけれども、ちゃんとそこも説明をし、またお声を聞いて、またこの活動の場というものをきちっと担保できるようにしていくというところまでかかわっていってほしいなというふうに、ここのところでもう今までと所管が変わってこれはもう支えあいのほうですからお話を聞くとかそういうところが、私たちのほうでは説明したらもう終わりよということではなくて、丁寧にやっていただきたいなという思いで何度かお話をしているわけですので、その辺のところを十分にお願いしたいと思いますが、いかがですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 区としましても、地域で活動をされている団体のそういった子育ての団体ですとか乳幼児の団体ですとか非常に重要な地域活動だと考えております。そういったところもございますので、支えあい推進室がメーンの所管にはなりますけれども、子ども教育部としましても、そういった方々の活動の場所、それから活動の方法等につきましては十分一緒に検討してかかわっていきたいと考えております。

高橋委員

 久保委員と関連しちゃいますけれども、このU18は廃止まで1年あるわけだよね。だから、活動されていた人たちがすごい熱い思いを持って活動していたんだと思うんだけれども、もう自分たちの拠点になっているから、そこがなくなるということは非常に怒り心頭になっちゃうことはしようがないと思うの。だけど、やっぱり行政だってこれからの子どもたち、育っていく子どもたちのことを考えると選択しなくちゃならないことはあるわけよね。そこのところをよく理解してもらって、こういう、私たちはこのU18はあまり賛成じゃなかったけれども、昔の生涯学習館じゃないけど、物ができると、そこに来る人たちはもう自分たちがやっているんだってもう熱い思いが芽生えちゃうわけよ。それをいざ路線変更しますとなると、もう怒り心頭になってきちゃうわけ。だから、協力なんか今後しませんよとかなっちゃわないように、民設民営であわせてこういう事業をやろうというふうに考えているとしたら、まあ事業者ね、受けてくれる事業者さんにも理解を求めて、そして、民設だからね、そこを使わせるとかなかなか難しいことだと思うけど、地域の人たちは協力団体でいてくださいっていうようなことは、お互いに理解できるように進めていくのは今この時点で大事だと思うんですけど、どうですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 委員の御指摘どおり、やはり民設民営ではあっても地域との協力関係というものは非常に重要だと考えております。そういった中で、どういった形で地域のそういった子育てにかかわる皆様、それからいろいろな地域活動をされている皆様と民設の施設が協力をしていくのかというのは、今から、これまでも検討をしているところでございますが、今後一層検討を進めてまいりたいと考えております。

高橋委員

 ぜひ丁寧にね。それで、所管が移られても、やっぱりかかわっていたこっちの所管、平田副参事なんかも一緒になって丁寧に進めていかないとよいものがつくれないと思いますから、ぜひお願いしたいと思います。要望しておきます。

いさ委員

 今後のスケジュールの中に利用者説明会とありますけど、これ、対象はどういう範囲になるのでしょうか、この説明会の。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 利用者説明会といいましても特に範囲を限定しているわけではございませんで、まず区報でお知らせすることも考えております。また、館を通じて、来館していただいている方々についてもお知らせをしていきたいと考えております。

いさ委員

 そうしたら、ここを使っている中・高生も対象というようなイメージでいいのでしょうかね。回数だとかそういうこともこれからですか、決まるのは。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 実際にどの程度の回数が必要かにつきましては、今後、館と調整を進めてまいりたいと考えております。

いさ委員

 この説明会なんですけれども、ほかの事業なんかでもそうなんですけど、すごく参加される皆さんが問題意識を持って来るケースがもうとにかくこの間多くて、しっかり意見を聞いてこの事業のほうに反映させるようにしておかないと、これはなかなか大変なことになるんじゃないかと思うんです。といいますのは、そもそもこのU18プラザ自身が廃止する、このことについては地域の多くの皆さん、かなりのところ、言ってしまうとお怒りの方が多いかなという印象です。この間も新年会なんかがあって地域を回ったりするんですけど、かなり地域の皆さん特に強い思いを持っていらっしゃいます。よく利用実態なんかもわかっているからなおさら、これは地域の宝だと思うから何でこんなことをやったんだという話になっているわけなんです。そのあたりのことはどういうふうに考えていらっしゃるのか、ちょっと1回お聞きしたいんですけれど、地域の皆さんの思いについてです。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 先ほどの答弁と重なるところはございますけれども、地域の皆さんの思いにつきましてはしっかりと受けとめてまいりたいと考えております。また、その思いのもとになっている活動ですとか、そういったものにつきましても丁寧に対応していきたいと考えております。

いさ委員

 実態、これを見ていると、廃止後の活用というところを見ると、保育園が建つ以外のところは学童クラブだったり子育てひろばだったりということで、児童館というか、U18プラザの機能をそのまま一部残しているイメージかなと思うんですね。結局これって、こういう機能が必要だからということじゃないかと思うんです。地域要求というものがここにあるからこうなっているんじゃないかと思うんですけれど、だとしたら、これ、保育園、認可保育園自身は必要だと思います、それは。一方で、ここをね、U18を廃止してこれをつくる、どっちかしか選択できないってこのあり方というのはどうかと思うんですが、これはどうでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 U18プラザの機能は残らないということになります。それで、今回整備いたします認可保育園と学童クラブにつきましてはU18プラザの機能にはないものでございます。また、子育てひろば事業につきましても、子育てひろば事業という国の制度にのっとった事業を展開してまいることを考えておりますので、また別な事業となっていきます。

いさ委員

 一番言いたかった、聞きたかったところに答えていただいていないように思うんですけれども、保育園は必要でしょう、それはたくさん必要です、需要があります。一方で、じゃあ、U18プラザを廃止して保育園をつくるというやり方がどうなのかというと、地域の皆さんの中にはいろいろな思いがあると思うんです。保育園を欲しいという人がいるかもしれないけど、その前に地域の皆さんはとにかく何でここをなくすのという思い、本当に私のところにも来ていますし、そのやり方でいいのかどうかというところの話だと思うんです。結局これって、この廃止の方針が出る前に地域の皆さんにはまともに説明されていなかったというのが皆さんの思いなわけです。こういう中でこんな強引なやり方をしていいのかが今問われているというふうに思うんですが、今、地域の皆さんの声を本当に聞くということであるならば、これは1回ストップして、このU18、これは残すという方針を今からでもすべきだと思うんですけど、どうでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 U18の廃止につきましては、10か年を策定する段階で議論をしてきているところでもございます。また、U18につきましては初期の目的が達成できなかったということもございまして、区としてはU18の機能は廃止していくということを決めたところでございます。また、今回御提示しております跡活用につきましては、U18を廃止して、その跡をどう活用していくかということでございますので、保育園の整備というのはその後の行政需要の話ですので、廃止とはまた別の議論になるかと考えております。

小宮山委員

 先ほど久保委員とのやりとりの中で、前に、子育てひろばの今後のあり方は事業者に委託しますと、事業者がどうやっていくのかは事業者次第ですよみたいなニュアンスのお話があったと思うんですけれども、保育園というものは大体鉄の立派な扉があって、出入りするのにはチャイムを押して自分の名前を名乗らないと入れてくれない、セキュリティーが非常に高い建物で、外の人は気軽に行きにくい場所にあると思うんです。そういった保育園に子育てひろばを設けるに当たって、例えば出入りが自由に、学校開放型の図書館のような感じで地域の人でも気軽に出入りできるような形で子育てひろばを設けてもらうように事業者に対して指定を、指定というか、お願いをできるかどうかとか、あとはそもそもそれが常設なのかどうか、または月に数回の単発の事業を行う事業なのかどうかと、そういったあたりも事業者に対して明確に区としての方針を示していくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 民設民営の認可保育園の誘致につきましては、これから要項等の検討をするということもございますので、その中で詳細については検討を進めてまいりたいと思っております。また、出入り口等につきましても設計の段階での工夫が必要だということは認識してございます。

小宮山委員

 今の段階でお答えできるかどうかわかりませんけど、専用の部屋を設けるという理解でよろしいでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 今の、現在整備を進めている事例におきましては必要な専用室を設けるというふうに考えてございます。

小宮山委員

 ありがとうございます。別の質問ですけど、城山ふれあいの家のU18機能は廃止するという説明だったんですけども、今現在の城山ふれあいの家のU18機能を廃止して後に何が残るのか、どういった形で多世代間交流事業を継続していくのか、教えてください。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 ふれあいの家条例に基づきまして高齢者集会室もございますし、その他、子どもが来るということを特に事業等を展開していくのをやめてしまうわけではございませんので、ふれあいの家としての多世代間交流事業を今後も行っていくということでございます。

小宮山委員

 最近僕も城山ふれあいの家に行っていないんですけど、高齢者の部屋があって、高齢者の部屋の中には子どもは入っちゃいけませんと張り紙が張ってあって、とても多世代間の交流が実現できているとは思えない。これをつくったときは多分立派な理念を持ってつくった建物だと思うんですけど、今現在あまり多世代間の交流は見られない施設になっているんじゃないかなと僕は考えているんです。その中でU18も廃止して、今の説明でもちょっとその後のあり方がよく理解できなかったんですけども、とりあえず高齢者の場所としての機能は残すと、それでU18の機能はなくして、でも子どもは自由に出入りできますよと、子どもが自由に出入りできるただの空き部屋が残るという理解でよろしいですか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 ふれあいの家としましては、多世代間交流が機能として持っていますので、それに必要な事業は展開していきたいと考えております。

日野委員

 これまでのU18プラザの利用に関しては主に乳幼児親子の利用が多かったと思うんですけども、今後、認可保育園と学童クラブ、子育てひろば等を運営していく場合に、これまでそこで利用していた乳幼児親子というものがどの程度、今まで利用していた人が今後新しくなったときに縮小されてしまうのか、同じぐらいの規模でできるのか、その辺を教えてください。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 今まではU18プラザ、非常に広い施設を御利用いただいていました。そこをお使いになっている使い方は今後も同じになるかどうかというのはまだわかっていないところもございますけれども、できるだけ必要な方々については子育てひろばにお越しいただけるように考えていきたいと思っております。

日野委員

 施設のあり方というのは今後ということなので具体的なところはないと思うんですけども、やっぱり利用している方というのは今後子育てひろばをすこやかでというところもあったと思うんですけども、やっぱりその地域でどう利用できるかというところがすごく大事だと思うので、その辺はよく検討していただきたいなというふうに思います。

 それとあと、運営に関してなんですけど、民設民営の認可保育園、あと同じ施設の中に学童クラブ、同じ施設というか、同じ敷地ですね。同じところに学童クラブ、子育てひろばとできていくと思うんですけども、この運営は、今、区のほうではどのようにお考えでしょうか。例えば認可保育園をしている同じ事業者が学童クラブも運営するとかまた別のところがやるとか、その辺の区のお考えがあったらお聞かせください。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 いろんなパターンが考えられると思いますが、現在保育園を運営している事業者で同時に学童クラブを運営するもしくは子育てひろばを運営するというような、子ども関連のそういったサービス施策、事業を展開するようなところは幾つもございます。同時にそういったところに実施をしていただくか、もしくはそれ以外の方法をとるかというのは今後の検討だというふうに考えてございます。

日野委員

 今、区内で認可保育園と学童クラブもしくは子育てひろばを一緒に運営しているところってありますか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 同時に同じ施設で運営しているところはございません。

横山子ども教育部長

 ちょっとつけ加えさせていただきますと、別々のところで、保育園も運営していますし学童クラブも運営しているような事業者はございます。

日野委員

 区外では、そのように同じ敷地内で認可保育園と学童クラブとか子育てひろばを運営しているというところは、もしおわかりでしたら教えていただければと思います。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 すみません、まだ事例についてそこまでちょっと勉強不足でございまして、今ここで御発言できるようなことは私のほうでは承知してございません。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、5番、区立保育園(指定管理者園を含む)の民設民営化に伴う仮設園舎用地及びスケジュール等の一部修正についての報告を求めます。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 それでは、区立保育園の民設民営化に伴います仮設園舎用地及びスケジュール等の一部修正ということで御報告を申し上げます。

 昨年の第3回定例会の当委員会におきまして、今後の区立保育園の民営化等につきまして御報告申し上げたところでございますが、仮設園舎の位置につきましては今後調整をしてお示ししたいというような形で御報告申し上げてございました。これにつきまして公表ができるような状況になりましたので、御報告を申し上げたいと思ってございます。

 もう一つ、仮設園舎ではなくて、その敷地の用地の状況等に応じまして仮設園舎じゃない場合もあり得るというようなことも御報告申し上げてございます。今回、仮設園舎というものは当然その後の利用が決まっているというところで仮設という形でしか利用できない部分でございますけども、その後も活用ができる用地のめどもついたというところで仮設園舎じゃない方式で進めていくというような形のスケジューリングの一部修正、これについても同時に御報告したいと思ってございます。

 まず1番でございます。一番左に園名がございますが、南台保育園、こちらにつきましては、仮設園舎の用地の位置といたしましては、弥生町六丁目2番にございますコーシャハイム中野弥生町用地の一部につきまして東京都住宅供給公社のほうから借用いたしまして仮設園舎の用地として活用したいというふうに考えているところでございます。

 次に、大和保育園及び大和東保育園につきましては、若宮一丁目1番にございます大和町母子アパート跡地、東京都のほうが現在所有してございますが、そちらのほうを借用いたしまして仮設園舎用地として活用してまいりたいというふうに考えてございます。

 次に、宮園保育園、もみじやま保育園でございますが、こちらについては中野一丁目57番、旧中野中学校の校庭跡地の一部を活用いたしまして仮設園舎を整備したいというふうに考えているところでございます。

 次に、2番目、スケジュール等の一部修正でございます。先ほど申し上げましたように、仮設園舎として整備した後、原状回復してお返し申し上げるというような形以外の形で、本園舎を直接つくることができるというような用地につきましても2カ所確定いたしましたので、スケジュール等の変更を一部行いたいというふうに考えてございます。

 まず、宮の台保育園でございますが、こちらにつきましては旧南部すこやか福祉センター、現在建物がまだ建ってございますが、ここを解体・撤去いたしまして、平成30年度にはその場所に新園舎を整備したいというふうに考えてございます。これによりまして、31年度に宮の台保育園にいらっしゃいます園児の方に移っていただいて民設民営化をスタートさせたいというふうに考えてございます。

 なお、平成31年度には現在宮の台保育園のある位置にあります園舎につきましてやはり解体をさせていただいて、その場所におきましても新園舎を整備したいというふうに考えてございます。これによりまして、平成32年度に現在ある位置にさらに新しい民設民営による新園を開設したいというふうに考えてございます。

 続きまして、仲町保育園でございます。こちらにつきましては、先ほどの報告の中にも出てまいりましたU18プラザ中央、こちらを活用させていただきまして、平成30年度には建物の解体・撤去を行い、31年度には新園舎を整備したいというふうに考えてございます。これによりまして、現在の仲町保育園にいらっしゃいます園児の方々に平成32年度にお移りいただきまして、民設民営による園をスタートさせていただきたいというふうに考えてございます。

 先ほどの宮の台と同様に、現園舎の位置につきましては解体・撤去後、平成33年に民設民営の新園をさらに開園したいというような形を考えているところでございます。

 今後のスケジュールにつきましては、対象園に係ります保護者説明会をさらに続行させていただきまして、それ以外にも仮設園舎の用地も確定いたしましたので、その用地及び新園舎の用地につきまして近隣の方々にも御説明を順次行っていきたいというふうに考えてございます。また、3月には南台、大和の保育園に係る設置事業者の決定等も行っていく。また、29年度に入りましてから、ここにある3園についての事業者の募集、また仮設園舎の整備等を手がけていきたいというふうに考えているところでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

小宮山委員

 保育園って長い人だと6年間通います。今現在の、例えば宮の台保育園とか仲町保育園に在園している子どもとか保護者というのは、まさか場所が移転するとは思わずに、その今現在の場所がよくて今の保育園に通園している人が多いと思います。ただ、この流れで行きますと、今現在の在園している人たちは全て宮の台なら南部すこやかの新園に通うことになるんですよね。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 現在28年度でございまして、29年度、30年度で2カ年年限がたちますので、今、年長さんもしくはその下の方は当然卒園されてしまうという状況になりますので、対象年次は今いる方々全てではないというふうに考えてございますが、途中からの年次の方もしくは新しく入った方はそういう形になろうかというふうに思っております。

小宮山委員

 中には自宅からの距離の都合とかがあって、なるべく今現在の宮の台保育園がある位置に通いたいと、仲町保育園もそうですけども、今現在の位置に通いたいという人も中にはいると思います。そうなった場合に、新しい園ができたときにどちらの園に行けるかを優先的に在園者は選択できるような制度とかもあり得るのかなと、そういうリクエストも区民からは出るのかなと思いますが、いかがでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 今おっしゃったような御要望が出る可能性は予見できるというふうに思ってございまして、現在ちょっとどのような形でそれが可能かどうかというのはまだ申し上げられませんが、検討をすることは必要かなというふうに考えてございます。

日野委員

 この、例えば宮の台、旧南部すこやか福祉センターに移転するということになると思うんですけども、これは敷地的といいますか、広くなるのかどうなのか。それと、移転するときに定員というものはふやす、それとも現状維持、どちらか。どちらかというか、どうなるのか教えていただけますか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 現在の旧南部すこやか福祉センターについては解体・撤去いたしますので新しい建物を建てるというようなことを考えてございまして、現在宮の台は定員が102名でございますけれども、基本的にこの民園化に伴いまして園児の保育定員の拡大、これもさらに図っていきたいというふうに考えてございますので、基本的な考え方としては若干であろうと定員はふやしていきたいというふうには考えてはございます。ただ、ここの敷地条件等に、大体500平米ございますけれども、そういった中でどれだけの建物が建てられるのかというところについてはちょっと設計をしてみないと何とも言えないというところもございますので確約はできませんが、基本的な姿勢としては拡大していきたいというふうに考えてございます。

日野委員

 それとあと、1番の仮設園舎の整備するところで、大和、大和東のところですね、借用に向けて協議中とあるんですけども、これ、めどといいますか、見込みとしていつぐらいにこの協議が決まるのかというのは見えているのでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 ここで名前を公表することについての合意を得ておりますので、基本的に合意をしているというようなレベルにはございますけれども、東京都自体では組織上その敷地を借用させるというような形の中ではその必要な運営委員会、審議会等に諮る必要があるというところで、実際にお借りするのは来年度に入ってから少したってからというふうに考えてございますけれども、その数箇月前にそういったものが開かれると、そこで正式な本当の決定、契約という形になりますので、その少し前には協議中という言葉はとってもいいという形の話になるかなというふうには思ってございます。

久保委員

 すみません、ちょっと直接関係ないんですけれども、先ほどU18プラザ廃止後の活用の中でも上高田に認可保育園というものがあって、宮の台と仲町の現地での民設民営ということで新園の開設があるということで、平成33年までの間に認可保育園が幾つに、今現状でですよ、認可保育園は幾つになるという予定で、また定員数はどのぐらいだというふうに見込んでいらっしゃるのでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 ごめんなさい、平成何年……(「平成33年」と呼ぶ者あり)33年でございますね。現在のところからふやしますと、若干この民営化に伴いまして幾つかふえます。また、今後の来年度以降の予算の話になってしまうのでここではちょっとお話は難しいと思いますけども、やはり10を超えるような形でのものを整備が必要になってまいりますので、ちょっと平成33年レベルでの認可保育園の数もしくはその間また必要となるような今の状況、今後の状況を踏まえた上での最終定員数という形になりますと、現在はこの場で数字を申し上げられるようなところにはございません。

久保委員

 当然予算のこともあるんだけれども、10か年だったりこういうところにもうどこがどういうふうになりますよというものが出てきているものがあるわけじゃないですか。それとは別に後ほども報告があるけれども、認可保育所とか小規模保育ということでまたどんどんふやしていかなきゃいけない状況にはあると思うんですけれども、やっぱり副参事のところで、現状でですよ、これからさらにふやすというところじゃなくて、こうやって平成33年までには新園開設ってここに書いてあるわけだから、現時点では決まっているところですよ、33年までに開園する予定のところというものが幾つあるのか、それで定員はどのぐらいを見込んでいるのかというところは、これは何かお答えいただけてもいいんじゃないかなと思うんです。その上で、今後まだ予定があってふえていくものは別として、現状でもうこの数字として出ているものについては把握されているのかなと思っていたんですが、ここはいかがなんですか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 来年度以降の新園というか、新規の私立保育園の誘致の部分を完全にちょっと数字的には把握はできないんですけれども、そこの部分を取り除いて考えるという形ならば、現在の園数については、33年度まではこの民設民営化に関しては一応2園は追加をされますけども、基本的に区立が民設民営に変わるということの園数についてはそこの部分は変わりはないというふうに思ってございます。

 先ほど申し上げたように、定員数につきましては若干でもその拡大を図っていくということの中で進めてまいりたいというふうに思ってございますけども、設計等を今後していく中でその積み上げについては明らかになってまいりますので、現在の定員数にプラスが三桁の単位ではしていけるような形で進めていければなというふうには思ってございますが、確定した数字等については、申しわけございません、今は手持ちがございません。

久保委員

 確定はできないものもあるんでしょうけど、要するに、先ほどのU18のときにも行政需要を鑑みてということで認可保育園ということが出てきていますよね。それで、今回のこの区立保育園の民設民営化にも伴う形で定員が変わったりですとか、また宮の台と仲町では新たに新園が開設をされるということになっているわけだから、やはりどれぐらい保育園を今後ふやしていくんだろう、定員はどのぐらい変わっていくんだろうかというのは多くの方たちも関心が高いことだと思うんですね。こうやって出しているものをやっぱり明確に、今ここまでは計画がありますと、こういうふうに変わっていきますということを言えるようにしておいていただきたいなというふうに思います。きょうの時点でなかなかお答えが難しいのかもしれませんけれども、そうでないと、区立は区立として民営化する分というのはそれで園数は変わらないかもしれないけど定員は変わっていくんだと思いますし、そうじゃないと、じゃあ今後どのぐらい保育園をふやしていこうと思っているんだろうって。じゃあ、保育園が本当に33年までこうやってふやし続けないと中野区の保育園の待機児童の解消はできないんだろうかというようなことも私も考えていかなきゃいけないと思うので、そこはやはりきちっと今お示しいただいたものについては数字の報告ができるようにしておいていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

高橋委員

 じゃあ、ついでにお願いなんですけど、中野の出生率が微増だって、この間新聞にも載っていたけど、相変わらず下から3番目になっているんだけどさ。だけど、今、久保委員が言ったように、計画は大事ですよ。計画は大事なんだけれども、これから需要がどれだけふえてくるか。つくりました、でももう保育園に入る人がどんどん減ってきてしまいましたといっては困っちゃうわけでしょう、そのつくる側としてもやっていく側にしても。だから、ある程度荒井副参事のところでこの期間まででき上がって、この期間でどれだけ待機児童の解消数が出るのか。それで、もうこれで解消できますとなったら、それ以上保育園をつくる必要があるのかどうかということだって検討しなくちゃいけないし、私なんか逆に発想を変えて、おうちで子育てしている人たちとか保育園に入りたくても入れないという人たちには逆に違う策で子育てを家で頑張ってくださいよってやったほうが、保育園をつくるよりかすごい予算的に何か削減できちゃうんじゃないかななんていうふうに思ったりもするわけ。でも、それは政策転換しなくちゃいけないし、国もお勤め先にいろいろ条件を変えてもらわないと、勤めて、これから産休に入ってまた復帰しますといったときに居場所がなくなっちゃうからゼロ歳で入れたいんだという人が今すごいふえているわけじゃないですか。だから、子育て環境からも考え直していかなくちゃいけない時期が近々来るんじゃないかなって思うんですよ。だから、この委員会でどうなんですかと言ったときは、久保委員がおっしゃったように、すぱっと答えられるように、日々大変でしょうけど、お仕事の中、そうやって出してもらいたいなというのは私も思います。これはお願いです。よろしくお願いします。

委員長

 答弁はよろしいですか。

高橋委員

 いいです、答弁は。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、6番、区立保育園民設民営化に伴う保護者説明会の実施状況等についての報告を求めます。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 区立保育園の民営化に伴いまして保護者説明会を開催させていただきました。これについての実施状況等につきまして御報告を申し上げたいと思います。(資料7)

 現在、保護者説明会を開催した保育園につきましては、大和保育園及び南台保育園でございます。実際、第1回の説明会以降、さまざまな御要望、もしくはいろいろなお話し合いを進めていく中で回数を重ねてまいりまして、大和保育園については現在のところ4回、南台保育園については3回の説明というか、お話し合いをしてきたところでございます。参加人数につきましては、右側にございますのでごらんいただきたいと思います。

 また、その中で主に出されました御意見・御要望、これに対して区の考え方としてお答えしてきた内容等につきまして御説明をさせていただきたいと思います。

 まず一番左側に、仮設園舎での運営、また引き継ぎ期間についての御意見・御要望でございます。一番上の段でございますけれども、仮設園舎では園舎と保育士とが変更になるということがございますので公設公営で運営をしてほしいというような御意見が出されました。これについて区のほうでは、基本的な考え方としては仮設園舎の段階から事業者の保育士が保育を行っていくということで、十分な信頼関係を築いた上で新園舎での運営へ移行するというようなことが望ましいということをお答えしてございます。また、実際の民園化を進めていくに当たりましての保育士の今後の採用等の考え方、定数計画を踏まえた上で決定した、この基本的な民設民営化の計画そのものの中の考え方でございますので、変更については難しいというふうなお答えをしてございます。

 次に、特別に支援が必要な園児については不安が特に大きいということで、引き継ぎ期間については、それ以外の部分も含めてでございますけれども、期間の延長ができないのかというような御要望がございました。これにつきまして、今回、通常の3カ月間、1月から3月が引き継ぎ期間として今まで行ってきておりますけれども、これに加えまして、特別に支援を要する園児の在籍するクラスにつきましては事業者職員をさらに加配して、11月から3月までの5カ月間の引き継ぎを追加して実施していくというような形でお答えをしているところでございます。

 次に、公設民営、委託機関で運営する期間につきましても区の職員を配置できないかという御要望もございました。これにつきましては、仮設園舎での運営開始後おおむね半年間でございますけども、保育士が仮設園舎に出向いて、実際にその前に引き継ぎの内容についても詰めます。また、委託という形ですので委託の仕様がございます。こういった内容について適切にできているかというような、そういった確認を行うというようなことにつきまして諸条件を今検討している最中でございまして、そのような形で進めてまいりたいというふうに考えてございます。ただし、新園舎開設後については対応は難しいというふうに考えているところでございます。

 次のページにまいりまして、保育士の確保についてでございます。事業者募集を現在してございますけれども、そういった段階において、保育士の経験年数、バランスについてもさらに制限を設けてほしいというような御要望がございました。これを受けまして、募集に当たりましては、原則といたしまして主任の保育士さんは10年以上の実務経験、また一般の保育士につきましても5年以上の実務経験を有する方を12名以上というような具体的な数字を上げて、経験年数の確保とともにバランスをとるというような形での募集をすることとしてございます。

 次に、離職者が少ない形をとりたいということで、募集する事業者のそういった制度とか実際の賃金、そういった内容もチェックしていくべきなんじゃないかというような御意見もございました。こういった内容についても、今回事業者の選定の中で判断要素としていくということとしてございます。また、現在も行ってございますけども、事業者職員の処遇改善、こういった支援についてもこれまでどおり実施していきたいというようなお答えをしてございます。

 次に、事業者の選定についてでございます。実際に事業者を選定する基準につきまして明らかにしてほしいというような、そういった御要望がございました。選定基準につきましては今まで積み上げてきたものがございますけれども、それについての、さらにここ幾つか重ねて、今回新しく実施する内容も含めて案をお示しして、御意見を現在伺っているような段階でございます。

 さらに、選定委員会、区のほうで行ってございますけども、保護者の方とか第三者の委員を参加させることは難しいのかというような御要望もございました。これにつきましては、基本的に利害関係を有するような方は構成員としないことが望ましいというふうな考え方のもとに、基本的には保護者の方の参加は今までどおり区のほうで責任を持って選定をしていくというようなことをお答えしてございます。また、園長経験を持った保育士が実際に手が挙がった事業者の内容を見てくるというようなことも視察等も行った上で評価をしているということで、第三者の選定委員会の参加も基本的には考えていないというようなことをお答えしております。

 今後のスケジュールについてでございますが、先ほど申し上げたような形での民営化対象園に関する保護者説明会等々を今後順次実施していきたいというふうに考えてございます。また、今申し上げました報告の中身といたしましては、子ども文教委員会では3月には事業者の選定結果を御報告したいというふうに考えてございます。また、4月以降については三者協議会、事業者が決定いたしますので、保護者、区、事業者と一緒に協議会を開催して、そういったお話し合いをさらに進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

日野委員

 この説明会で臨時会がそれぞれの園であったんですけども、これは保護者の求めに応じた協議と別で臨時会、この臨時会というのはどうして持ったのでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 基本的に説明会と書いてあるものは区が通知を出しまして、当然全ての保護者の方に通知をして行ったというところでございまして、第1回というのは当然想定されていたので第1回と書いてございますけども、臨時会はちょっとこの場では本当に数日前に急遽行ったというところで臨時会という表現をさせていただいてございます。保護者の求めに応じた協議というのは、保護者様のほうが当然園の関係する方全員にお声はかけていただいてございますけれども、場所については保育園で行っておりますけれども、区から通知を出したという形ではなく、双方で日時を調整した上でさらにお話し合いをしたというのがそういった表現で書かれてございます。

日野委員

 この複数回の開催で、最初の第1回はどちらも60人と43人と人数が多くて、それ以降は半数ぐらいに、半数以下になっているんですけども、感覚的なお話になってしまうんですけども、第1回目で参加してある程度納得したというか、安心してという方が半数ぐらいで、残りの方はまだ不安というか、そういうものが残っているというのが半々というような感じだったのでしょうか。ちょっとすみません、感覚的なお話なんですけど。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 当初の説明会のときには全体像についても当然お話ししますし、今後どういう流れで進むかということをお話しさせていただいていますので、そういった内容を聞いていただいた上で民営化自体がこのところは順次進めているということもあって、ある程度の流れがわかったのでこれ以上聞く必要がないという方も当然いらっしゃったというふうには思ってございます。さらに、その後につきましてはいろんな方から、出ていらっしゃらない方からの御要望も踏まえた上で、この人数の方々からこういう点はどうなのか、ああいう点はどうなのかというようなさまざまなお話し合いを続けてきたというふうな形でございます。

日野委員

 最後に1点だけ。保護者説明会と書いているので基本的には保護者の方だけだと思うんですけど、これ、地域の方とかほかの保護者以外の方も参加されたりはしているのでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 基本的に保護者の方でございます。

いさ委員

 じゃあ、ちょっと軽いところから。この説明会の内容というところなんですけど、あまり大きい話じゃないんですけど、保護者の求めに応じた協議というものが大和保育園では2回あったということですよね。これ、求めがあってやっているということですから、お骨折りいただいたということでもちろん評価することだと思うんですけども、やったことは説明会ですよね、中身というのはつまり。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 説明会の後に御質問状とかをいただいたりして、それに対するお答えを事前にお返しなんかはしていますけども、こちらから何かを持って説明するというよりも、いただいた御質問、御要望に対する区の考え方をきちっとその場でもう一度御説明したり、またさらにそれについてのさらなる御疑問とか御要望、御不安なんかのお話し合いを続けたという形で、説明会とはちょっと違うかなというふうに考えます。

いさ委員

 わかりました。

 次なんですけど、意見・要望のところなんですけど、ここも結構皆さん大事なことをおっしゃられているなというふうに思うんですけど、最初の、例えば、園舎と保育士とが同時に変更するというのは園児への影響が大きいということを一番心配されていると思うんです。実際に今までそういうやり方もやっていなくて、子どものストレスがすごく大きくなるよという心配は父母の皆さんからもあったと思うんですが、それが望ましいと言ってしまうと、そういう心配されている皆さんに対するお答えになっていないんじゃないかというふうに思うんですが、このあたりどうでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 場所と人が変わるというのは、いずれかのタイミングでは必ずそういったタイミングになってまいります。そういったこともお話しさせていただきながら、区としては、委託という形で公立で仮設園舎を運営する中で、より区が関与しやすい状況の中で園児の方、また保護者の方に新しい保育士さんとなれていただいてというようなことで、その部分についてはそういった意味でお話をさせていただいてございます。

 それ以降の部分でさまざまな御不安、そういったところの部分にどういう形でお応えできるかということでさまざま検討させていただいた結果、その後下に二つあるような形の中で保護者の方とお話し合いとしながら、そういった形で区は今回については対応したいというようなお話し合いをしてきたところでございます。

いさ委員

 というようなお答えに、恐らくこの疑問を発せられた方はあまり納得されていないんじゃないかなと思うんです。そもそも今回のスケジュール自身がすごく拙速なわけですよね。そういう中で父母の皆さんからはすごく不安の声、それから疑問、そういうものが噴出しているように思うんです。

 二つ目のところなんですけども、これ自身は支援が必要な園児について引き継ぎが短いということに対して延ばすということで要望に対して応えたということではあると思うんですが、ちょっとここについてもセンシティブな問題があることはあるのかなと思って。というのは、これ、そういう特別に支援が必要な子どもだけ支援を伸ばすということになったら、その子がどの子なのか特定されてしまうかなという心配の声も僕は聞いているんですけど、このあたりはどうでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 現在もそういうお子さまがいるクラスについて一定の考え方のもとに保育士の加配等を行って、全体でその子たちを見守るという形をとってございまして、特定がされるというような形で保育士さんを今後ここについてさらに延ばしてつけるという考え方ではございません。

いさ委員

 つまり、要望があったからそれはやるんだという話のところについては否定するものじゃないんです。ただ、いろいろ配慮しなきゃいけない部分があるんじゃないかということをお聞きしているんですが。

 次、三つ目なんですけれども、ここなんですけど、民営のところに公立の職員がどういう形で配置をすることが法的に可能なのかちょっとわからなくて、このあたりをちょっとお示しいただきたいんですが。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 公設民営でございますので、区立ではございますけれども、実際にほかの区でもやってございますけど、民営化以降、また委託以降、実際に区の求めている水準、それに合致するような形での保育が行われているかどうか、そういったところについて基本的に決められた内容を確認するというような形で、民営化以外の民営園についても同じようにチームを組んで行っているということで、現在そういったところも参考にしながら、実際に引き継ぎ内容等のその内容の確認をしてくるという、それについて必要ならば必要な方を通じてそれについての是正をしていくというような形での、そういった形での内容について配置を、配置というか、検討をしていくというようなことで考えてございまして、実際にそこの中に入って一緒に保育をするというような形を考えているものではございません。

いさ委員

 その方が負っている任務についてはそういうことなんだろうなと思うんですけど、今聞いたのは、民営のところに公の職員が出ていく、その何か法的な根拠みたいなことっていうのは大丈夫なのかなということをお聞きしているんですけれど、どうでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 基本的に委託の区立園でございますので、そこに区の職員がいて確認行為を行うことは特に法的に問題がないというふうに考えてございます。

いさ委員

 現実にそこに先生がいたとして、仕事自身は切り分けるんですよね。そこにいた公立の人だって民間の人にもちろん指示を出すことはできないし、民間側だってこちらにお願いすることはできないという関係の中でどういうことをやっていけるのか、そのあたりのことはどうなんでしょうかということなんですけど。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 繰り返しになりますけれども、基本的に決められた内容が履行されているかどうかの確認をしてくるということで、特に特別支援が必要なお子さまへの対応等、さまざま実際に園運営の内容について確認をして、それについて必要ならばその是正をある一定の必要なルートを通じて行っていくというようなことで十分可能であるというふうに考えてございます。

いさ委員

 これ、もうやめますけど、それはその方の負った任務の話であって、そういう話をしているんじゃないんですけれど、ちょっとそれがよくわからないな。

 そもそもなんですけど、すみません、この次のページなんかにもあるように、事業者選定なんかについても父母の皆さんがここに入れてくれよというふうにおっしゃっている意見も入っていますよね。これ、実際にはこの前の話し合いの中でも、例えば仮設園舎の位置であるとかそういうことについても父母のほうで検討させてくれって、そういう声も出ていました。結局こういう声というのは、あまりにも拙速なスケジュールの中で皆さん本当に不安になって、これ、もうちょっとこっちが入らないとだめだろうというような気持ちになっているからだと思うんです。そもそもこのスケジュール自身が急すぎるというところでは、このままうまくいくイメージというものは私ちょっと持てないんですね。少なくともこういう選定だとか、これから決め事があるところについては父母の皆さんにきちんと入ってもらって一緒にやるべきだと思いますが、いかがでしょうか。(「それは無理だよ」と呼ぶ者あり)

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 先ほど区の考え方をお示ししているとおり、そういった考え方は区では持ってございません。

高橋委員

 質問じゃないけれど、この件については行政サイドも一生懸命やっていると私は思いますよ、本当に。

 それで、お母さんたちのネットワークの強さというものを今回すごい感じているんだけれども、いさ委員が言ったように、スケジュールとかお知らせがあまりにも急だったのかって、それは行政サイドが今やらないとできないという考えのもとで、こうしたいんですということをまず発信したら、そんなのは困っちゃいますよというところからお互いに意見がなかなかかみ合わないところがあったわけよ。だけど、今、一生懸命お母さん、保護者の人たちも行政も膝を交えていろいろ話をしてきているわけでしょう。それで、これで行きますよというところまで、まあ納得してくれているかどうかというのは疑問もあるかもしれないけれども、そこまでこぎつけてきたということはやっぱりお互いの理解が深まっているからだと思うの。だから何も、選定するときに入れてちょうだいよっていう意見もあるけど、それはもうみんなわきまえていますよ、とりあえず意見で言っているだけ。だから、行政にきちんとやってもらいたいがための意見だと私は思うんですよ。なので、今後もいろんな要望は出てくると思いますよ、これから先も。でも、ここだけで一つの例をつくると、さらに民設民営がふえてくるわけだから、今度は荒井副参事が何人もいなくちゃ大変な事態になっちゃうということだってなきにしもあらずだと思います。だから、きちんとここで保護者の皆さんと行政がちゃんとつくり上げていって、今後の民設民営はこういうモデルケースで行くんですよというふうにやっておいてあげないと大変なことになると思うの。だから、今まで築いてきた説明会、意見交換会も、今後も「もしやってよ」と言ったら、「もういいですよ」じゃなくて、ある程度時間をつくってあげて、これから新しくなっていく中においても一緒に考えていきましょう、だから選定は任せてください、それでいい事業者を見つけます。三者協議会だっけ、そういうものだってつくるわけでしょう。これだって今までかつてないことだよって私は思いますよ、そういう意見交換とかはあるけれども。だから、大事なものを立ち上げたことをこれからも生かすためには、ここでお互いのよいところを取り上げて進めていってもらいたいと思います。

 それから、先ほど人事のこともあったけれども、それだってやり方がいろいろあるわけよ。だから、それも説得、納得していただいて、うまいこと保護者が理解できるように運営していけばいいわけでしょう。そういうふうに考えているんですけど、どうお考えですか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 100%の御納得というところまで行きついているかどうかはあれでございますけれども、この当委員会でも丁寧に対応させていただくということで、このような形で何回か回数を重ねながらお話し合いを進めてまいりまして、ある一定の御納得をいただいた上で、先ほど言った選定基準の案の御検討もいただいているというところで、前向きにさまざまな動きが出てきたかなというふうには思ってございます。さらに今まで積み上げてきたような内容、そういったものもスタンダードな流れと申しますか、そういったものもある程度今後固めていくこともさらに今後の民営化の中では必要なのかなというふうにも思ってございますので、そういったところも頭に置きながら、なお丁寧に対応してまいりたいというふうに思ってございます。

久保委員

 年末の忙しい時期に、この保護者説明会と協議以外にもさまざまに質問にお答えいただいたりしていて、大変御担当の方は御苦労されたのだなということは私たちも十分感じているところなんです。

 ただ、これ、今、委員会でこのペーパーが出ますと、この小さな欄の中に区の考え方というものが書いてあるので、これだけかしらという誤解が起きるといけないのでちょっと丁寧にお伺いしておきたいなって思うんですけれども、一つは仮園舎についても公設公営で運営してほしいという、これは大変要望が高かったことなんですね。結局は後先になるんだけれども、公設公営でやるのか公設民営でやるのか、早くに民営化されるスタッフが入って早くなじんでもらうことがいいのか、そうではなくて、仮園舎ではそこでは公設公営で今までの職員が対応するのがいいのかという、それがどちらがいいのかというところの判断だったのかなというふうに一つは思うわけなんですね。ただ、ちょっと気になるのが、保育士の定数計画等を踏まえて決定した民設民営化の計画そのものであるためって書いてあるじゃないですか。今まで多分この定数の計画等って当然お持ちなのでそういうことなんだと思うんですけれども、民営化園、区立園を民営化しますよという委員会での報告のときに、これに準じてこういうふうになっているんですという報告は今までなかったというふうに私は記憶しているんですよ。だから、こういうふうに言葉だけ出ますと、定数計画をどういうふうに反映させたのだろうか。それで、先ほどの質疑にもこれはかかわってくるんだけれども、今後もじゃあそういうことがあるんだったら、それとやっぱり民設民営化の計画というものはちゃんとフィックスしていかなくちゃいけないことになるわけだから、そこら辺のところはやっぱり明らかにしておいていただかないといけないじゃないかなと思うんですが、そこはいかがですか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 今、委員から指摘がございましたとおり、この短い、短縮した文章の中だとさまざま捉え方があるというふうには思います。ここに一応「等」というものが書いてある中で、実際に区民の方にお話ししているのは、定員拡大のお話であるとか、それ以外の今後の民営化に伴う利点であるとか、さまざまなことを含まれた上でこの計画を全てつくっていますので、そういった面で今回この変更は難しいですよというお話はしてございました。ただ、定数という職員数の話につきましては、特に前面にはたしか押し出してはいなかったような記憶がございますけれども、そういったところについても実際に民営化を進めていくというような前提の中ではそういったものも当然ついていきますので、そういったところも今回ははっきりとお話もしながら御理解を得られるように御説明はしてきたというところで、ちょっとこの言葉が「等」の前についてしまったんですけど、そういったようなことでお話はしてきてございます。

久保委員

 それで、委員会にはただ定数計画等、「等」なのでいろいろあるということですね、今ね。それを踏まえて決定した民設民営化の計画なんだというような、そういう流れが今まで私たちには報告が委員会ではなかったように思っているわけですよ。なので、やっぱりそこもきちっと、こういうものとこういうものがそもそもの計画段階であって、なのでこういう民設民営の計画になったんですと。それで、今も私も一番初めの報告のときにちょっとスケジュールがタイトなんじゃないですかということを申し上げました。でも、それも仮園舎の問題だったりさまざまなことがあって、なかなか報告がスムーズに行かなかったということも今は理解をしているんだけれども、やっぱりどうしてもそこら辺のところが議会にもきちっと報告がないと、どこを見てもそんな報告なかったじゃないかと。後から必ず保護者の方たちは議事録をお読みになられるんですね。これは私たちにもちゃんとこの定数計画も踏まえた上での説明を、きょうでなくて構いませんから、していただきたい。それはお願いをしておきます。

 それと、特別に支援が必要な園児についてですね、これも今までよりも本当に手厚くということでさまざま意見を聞かれていて、本当に個別のことも御対応されていたというふうに伺っています。この11月から3月までの5カ月間の引き継ぎを実施するというのは、すみません、この期間がちょっと、仮園舎の前の期間という意味ですね、これって。要するに、現園でこういうことをやりますよと、それでなおかつ次の段階で仮設園舎がスタートをしたときにも、ここでも保育士が仮設園舎に出向いて引き継ぎをやりますよということですよね。だから、5カ月間は新しい、新園といいますか、民間の事業者が通常よりも長く引き継ぎをする、なおかつ仮設園で公設民営がスタートをした時点では、今度は今までの保育士、今までの区立園のほうからも行くということで、非常に今までにないような引き継ぎの期間を設けていると思うんですけれども、これ、トータルでどんな計画といいますか、どういうふうに考えていらっしゃるのか、ちょっと伺いたいと思います。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 前のほうの11月からというのは、何で5カ月間とちょっと半端かなという数字と捉えられるかもしれませんけれども、やはり事業者自体が保育士さんをきちっと確保していただいて、その時点から長期間にわたって保育に入っていただくというのは前の段階では必要になりますので、さまざま検討させていただいた結果、もう1カ月延ばすか延ばさないかという判断もさせていただいたんですが、そこまで延ばしてしまうとちょっと事業者が対応できないのかなと、ぎりぎりのタイミングなのかなというところを図らせていただいて、このような形にさせていただきました。

 それで、後ろの6カ月間につきましては、先ほど申し上げましたような形で、全体としてはなるべく1年に近いような形のものがつくれればいいのかなとは思っていたんですけども、その中で他の実際にやられている区のパターンですとか、次第にやはり確認行為についてもだんだんに少なくしていって、最終的には事業者が全てやっていただく、一本立ちしていただくというようなことが当然必要になりますので、その期間を勘案した結果、やはり半年が最長かなというところで6カ月間というふうな考え方を持たせていただきました。

久保委員

 次に、保育士確保なんです。これはすごく今課題が大きくて、ここに5年以上の実務経験を有する者を12人以上配置することを条件って、事業者にとってもある意味こういうスタッフをきちっと配置するということはとってもハードルが高いなと思うんですよね。またその後に事業者職員の処遇改善のための支援についてもこれまでどおり実施していくということも言われていて、やはりここの保育士をどういうふうに確保していくのかというのは事業者にとっても大きな問題ですし、なおかつ区としてこういう募集要件をきちっと示しているわけだから、事業者がこれを確保できるようなふうに、処遇改善というものも書いてありますけれども、そこら辺のところも考えていかないと、なかなかこれも変えても実際に実行できないようなことになってしまいかねないと思うんですが、この点についてはどのようなことを考えていますか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 また来年度以降の予算編成の中でさまざまな形で御提案申し上げる形になろうかと思いますけれども、保育士確保対策についてもさらに、現在行っているような施策にさらにそれを厚みを増す、もしくは新たな施策について保育士の確保をしていくという観点からさらに厚みを増せるような形での対策というものも考えて、今後御提案をしていくというようなところになろうかというふうに思ってございます。

久保委員

 まだ予算の段階でいろいろ難しいかもしれないんだけれども、やっぱりそこをきちっと示していただきたいなと思います。

 それで、これ、12人以上配置するというのは、通常の民営化とはどのぐらい人数が違っているんですか、条件は。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 通常の民営化との比較というのはなかなか難しい、通常というものがちょっとどこにあるか難しい話なんですけど、逆算をいたしますと大体5人程度以上が、ある程度新規採用も可というように逆にはとれるという形なんです。そちらは書いていないということなんですが、大体17人から18人とかある一定規模を想定してございますけれども、必要な保育士の数になりますので、まあ保育士だけですけどね。そういきますと、5年という形になると一定、一通り学年を見たというような、もしくはまた戻ってしまう方もいるので何とも言えないんですけれども、そういった経験を持っている方が多くいらっしゃるというのが非常に安心材料だというふうな形でお話し合いの中で私どもは読み取りまして、そういった年限の経験年数の構成をさせていただいたというところでございます。

久保委員

 そういうふうにいろいろ配慮をして今回の民営化には臨んでいただいたというところかと思います。先ほど高橋委員もおっしゃっていましたけれども、一度こういうふうにハードルを上げてしまうと民営化は常にこういう形になるのかどうかというところもあるので、しっかりとやっぱり精査していかなきゃいけないかなと思います。ただ、短期間の中で推し進めるということが非常に区にとっても今回大変だったと思いますので、やはりもう少し計画を事前にきちっと示していくことというのは、さっきの保育士の計画についてもそうなんですけれども、そういったこともまた議会のほうにも報告をしていただきながらわかりやすくきちっと説明していただきたいと思いますので、そこのところはお願いになりますけれども、よろしくお願いいたします。

 あと、私が今回感じたのは、これは区立幼稚園のときにもそうだったんですけれども、大変この区立保育園の保育士さんたちに対しての信頼が厚いということを今回感じました。ベテランの方という言い方が正しいかどうかわからないんですけれども、大変長く従事をされている方たちもおいでで、それなりのキャリアを積まれていらっしゃいます。そういうことが今回のこの民営化の中で、民営化するこの事業者にとってもいい影響というんですかね、中野区の保育をしっかり継承していけるような仕組みというんですか、そういったことができていくといいのかなと思いますし、そういう形で今まで信頼される保育をしてきたという、そういうところも評価をしながら、中野区の本当に最適な保育のあり方というものがきちっと評価をできるような、そういった形にしていただきたいなと思いますので、もし何かそれについてあればお答えください。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 実際に保護者の方とお話し合いをさせていただいている中でも、年齢的にはちょっとベテランだという話にはなろうかと思いますけども、非常に厚い信頼をいただいているというのはひしひしと感じてございます。そういったよい点をぜひ、先ほどちょっと申し上げましたけれども、今後の一つの流れといいますか、そういったものも考えていく、もしくはそういった非常にいい面を非常に評価されている面をいかに次につなげていくかというようなことについても、さらに考えてまいりたいというふうに思ってございます。

小宮山委員

 平成31年度に民設民営化される保育園はここにある大和と南台だけではなくて、宮の台と宮園も民設民営化、平成31年度同じ年度にされますが、その両園は既に民営化されている園だとはいっても、現事業者が変更になる可能性があることに非常に大きな抵抗があるという声は届いております。その宮園と宮の台に対する説明はまだ一切直接の説明は行っていないのでしょうか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 事業者選定のスピードが必要だったというところで大和と南台は先行させていただきましたけれども、その他の保育園につきましては1回御通知を申し上げて、仮設園舎、もしくは今回仮設園舎じゃない場合もございますので、そういったものが固まった段階でより具体的にお話ができるところでということで、今現在希望日の調査をかけておりまして、近々その日が決定するというふうに考えてございます。

小宮山委員

 やっぱり保護者の不安は大きいので、一刻も早く説明会をしていただくように要望をしておきます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後3時14分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時35分)

 

 続きまして、7番、認可保育所及び認可小規模保育事業所の開設事業者の選定結果についての報告を求めます。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 認可保育所及び認可小規模保育事業所の開設事業者の選定結果について御報告申し上げます(資料8)。

 まず、1番、認可保育所の開設事業者でございます。場所は、開設予定地は上高田二丁目36番でございます。保育園名は(仮称)キッズガーデン上高田。開設事業者につきましては、株式会社Kids Smile Projectでございます。定員につきましては79名ということで、各歳ごとの定員についてはごらんいただきたいと思います。開設予定日については、29年12月1日を予定してございます。

 選定方法につきましては、事業者募集に当たりまして、応募のあった事業者につきまして提案書類及び運営保育施設の視察に基づきまして選定委員会において評価・審査を行って選定したものでございます。

 今後の予定でございますが、本報告後、開設準備を進めまして、2月からは認可の手続に入ります。12月に開設という形を考えてございます。

 2番目の小規模でございます。保育園名は(仮称)あーす保育園中野新橋でございます。予定地は弥生町一丁目56番。事業者は株式会社アピカルでございます。定員については、小規模でございますので19名ということで、ごらんのような形の年齢構成でございます。開設予定日は29年11月1日を予定してございます。

 選定方法は、認可と同様な内容となってございます。

 予定といたしましては、こちらのほうは東京都の認可となりませんのでちょっと遅いですけども、8月からの認可手続ということで、11月の開設を目途にしてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

いさ委員

 ちょっとスケジュールのところだけ気になるのでお尋ねしたいんですが、両方とも1月下旬に開設準備なんですが、その後のスケジュールが大分違うなと思って。上の上高田のほうは2月に認可手続で12月開設ですよね、下の小規模のところは8月から認可手続で11月開設、かなり何かタイトなスケジュールに見えるんですが、ちょっとここをお示しいただけますか。

荒井子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)

 1番のほうの認可保育所につきましては、現在、もとあった建物を除却し終わった段階でございまして、これから建物を建てていくというようなスケジューリングになります。認可保育所については、東京都の児童福祉審議会のほうのまずは計画承認という形で、要は建物の構造自体が適合するかどうかの承認手続にやはり数箇月かかりまして、その後に建築確認が出て建物を建てていくと、最終的にはまた認可手続が要るというような形で時間がかかるというところでございます。

 2番目につきましては、基本的には建物のビルを、現在工事着工を1月にしてございますけれども、その中に1階部分に保育園のスペースを設けて借りて、そこの部分を事業者が内装を改修して保育園とするというところで、実際には8月ごろからの手続で間に合うというようなところで月数が大きく変わってございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告については終了いたします。

 続きまして、8番、中野神明小学校・新山小学校統合新校校舎等の整備基本構想・基本計画(案)について、9番、大和小学校・若宮小学校統合新校校舎等の整備基本構想・基本計画(案)について、10番、桃園小学校・向台小学校統合新校校舎等の整備基本構想・基本計画(案)について、3件一括しての報告を求めます。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 それでは、中野神明小学校・新山小学校、大和小学校・若宮小学校、それから桃園小学校・向台小学校、それぞれの統合新校校舎等の整備基本構想・基本計画(案)について御報告させていただきます。(資料9、10、11)

 まず、中野神明小・新山小並びに大和小・若宮小の統合新校につきましては、前者が現在の中野神明小の位置、それから後者が現在の大和小の位置に、平成32年度に新校舎の開設を予定してございます。また、桃園小・向台小につきましては、現在の桃園小学校の位置に平成33年度新校舎開設を予定しているものでございます。

 なお、この新校舎開設に当たりましては、新校舎及び併設する地域開放型学校図書館、キッズ・プラザ、これに関する基本的な考え方、配置案につきまして学校統合委員会などの意見、それからまた業者の検討などを進めまして、今回基本構想・基本計画として取りまとめたものでございます。

 御説明につきましては、中野神明小学校・新山小学校統合新校校舎等整備基本構想・基本計画をもとに構想の案について報告し、各統合新校の配置案については別途で報告させていただきたいと思います。

 それでは、中野神明小学校・新山小学校統合新校校舎等の整備基本構想・基本計画(案)、別添の案をごらんください。

 表紙の裏面をごらんください。目次でございますが、構成は1から6のような状況になってございます。

 この中で、特に11ページをお開きください。ここは、全体としては統合新校校舎等整備の基本的な考え方の中で、統合新校校舎等整備に当たっての具体的事項について記載している部分でございます。大きなテーマといたしましては、地域の拠点となる学校施設の整備、教育環境の整備、それからその他の事項の整備というふうに整理をしてございます。このうち、地域の拠点となる学校施設の整備につきましては、各新校舎についての地域開放型学校図書館、キッズ・プラザと併設になるということから地域の拠点としての性格ということの施設と、それから災害時の学校の施設のあり方というものを書いてございますが、この点につきましては、今後、各学校の伝統あるいは地理的特徴、また地域のかかわり等、これについてもう少し踏み込んだ内容にして書いていきたいというふうに考えてございます。また、2番目の災害時の避難所の機能を持つという性格がございますので、各学校本体の安全性の確保ということも一つテーマになってございます。そのため、非常時の通用門の配置などについてももう少し踏み込んで検討をしていきたいと考えてございます。

 次の教育環境の整備のところでは幾つか書いてございますが、今後これから施設の配置について御説明する中では丸ポチの2番目でございますけども、図書室とコンピューター室、これを一体的に整備して、学習が効果的・効率的に行えるような配置にしてございます。また、丸ポチの四つ目でございます。これは、ランチルームと多目的室につきましても同じように一体的な形で配置をしておりまして、諸室の機能をうまく生かせるような形で配置の案をつくってございます。

 それから次に、少し飛びますが、27ページをごらんください。今後の留意事項という項目でございます。この中では、2番の平面・断面計画に関してのところの中で丸ポチの下から2番目ですけども、校庭の整備に当たりまして表層部材がどういうふうな材質の校庭にするか、いわゆる土にするか、天然芝、人工芝にするかについて、今後検討を進めてまいります。

 また、(4)の設備計画に関しまして丸ポチの2番目でございますが、施設管理業務についての中央監視などについても手法等について検討をしてまいります。

 それでは、各校の配置計画について御説明いたします。

 中野神明小学校・新山小学校統合新校は、18ページから25ページに掲載させていただいております。この学校につきましては、先ほど申しました統合委員会のほうからも、やはり普通教室の確保と、それからもう一つは校庭が現状よりも同等ないしそれ以上広くという御要望が非常に強く来ております。それから、新たに地域開放型学校図書館、キッズ・プラザも併設されますので児童とそれから利用者との動線の確保ということなどが要望として強く出てきております。そういったものを踏まえた配置を考えたものでございます。

 まず、中野神明小学校の現在の場所でございますけども、敷地の状況でございますが、西南の一部が近隣商業地域、それからほかは第一種中高層住居専用地域でございまして、この統合校につきましては24学級の普通教室を整備することを想定してございます。また、先ほど申しましたように、現在の中野神明小学校の校庭でございますが、土の校庭と芝生の校庭とに二つに分かれております。ただ、統合委員会の中ではやはり同等、それ以上の広さの校庭が欲しいというふうな御要望が強くございました。現在の中野神明小学校の校庭の広さは土の校庭と芝生校庭を合わせて3,284平米ありますが、後ほどこの各図面の校庭のところにそれぞれの案の校庭の広さが記載されておりますので、それをごらんになりながらお聞きいただきたいと思います。

 中野神明小学校・新山小学校の統合校につきましては、配置案を一般的には3案用意していますが、この学校につきましては敷地の形が非常に難しいということで4案を提案させていただいております。

 このうち、A案とB案は校庭を、A案は敷地の東側に、B案が逆に西側に配置して、残りの場所を使ってどのような建物が配置できるかを検討したものでございます。校舎の配置、両案とも形としては似たような形になっておりますが、真ん中に明かり取りも兼ねました中庭というものを設けまして、そこを取り囲むような形で各教室、それから管理諸室等を配置してございます。A案ではその中に体育館、これは全体の中のやや北側のほうに体育館も配置をしておりますが、B案では体育館の場所につきましては現在芝生を張って使っております校庭の場所に体育館を配置するというふうな形の案でございます。それから、いわゆる開放施設でございますが、キッズ・プラザにつきましては両案とも体育館の上に配置をする案でございます。それから、地域開放型学校図書館につきましては、キッズ・プラザとは少し場所が離れますが、A案では全体の西南側のほうに、それからB案では逆に全体の敷地の東側のほうに配置をするという案でございます。なお、児童の通用口、それから開放用の通用口につきましては、それぞれの図面で、赤色の三角として記してありますところが児童用、それから紫色で示してありますところが開放用の通用口として想定してございます。A案では、敷地の東側と南側に児童用の通用口、それから開放用につきましては敷地の建物の北側と西側に配置を想定してございます。B案のほうにつきましては、児童用の通用口は校庭側の南北のところに設けまして、開放用につきましては逆に敷地の東側のほうに体育館寄りとそれから地域開放型図書館寄りのところに設けるという形になってございます。

 それから次がC案とD案でございますが、こちらは現在の中野神明小学校の校舎配置に近い配置案でございます。両案とも、これは体育館を現在の芝生の校庭のところに配置いたしておりまして、C案では、大体校舎につきましては敷地の西側から南側にかけてL字型のような形で配置をしてございます。体育館と、ここは給食室が一番北側になりますが、渡り廊下を設けまして、その間にキッズ・プラザ等の開放施設を配置してございます。これは開放施設自体は2階建てでございます。それから、D案は、今申し上げました開放施設の場所のところに管理用教室、それから普通教室も少し配置をしました案でございます。ただ、この場合はこの敷地の北側がすぐ民家でございますので、C案に比べますとD案のほうが全体に建物が南側に少しせり出しませんと日陰の影響が北側に出ておりますので、校庭の面積がC案とD案を比べますとC案のほうが校庭の面積は広くとれるというふうなものになってございます。それから、D案では、キッズ・プラザ等につきましては体育館の上のほうに配置をする案でございます。通用口につきましてはC案が敷地の東南側と西側の真ん中あたり、それから開放用につきましては敷地の東北側と西南側に配置をする案でございます。それから、D案につきましては、児童用の入り口につきましては敷地の東南側と西側、開放用につきましては敷地の東北側のほうに配置をする案でございます。

 これが中野神明小・新山小の基本構想配置案でございます。

 次に、2番目に大和小学校・若宮小学校の配置案をごらんください。こちらも18ページから配置案を示してございます。

 現大和小の用途地域は、地区全体が第一種低層住居専用地域でございます。また、学級数は最大27の想定でございます。現在、大和小の校庭の広さは3,150平米ございます。

 こちらにつきましては、A、B、Cの3案を用意してございます。いずれも現在の大和小学校の校舎の配置にほぼ近い形になってございます。A案もB案もC案も普通教室が2階、3階部分で南向きと東向きにどちらかといいますとずらっと並べるような形で配置をしてございます。A案、B案の違いは体育館の向きでございます。体育館につきましては敷地の西北側に配置をしてございますが、A案では体育館の向きがやや南北側に配置をしてございますが、B案では東西側のほうに配置をしてございます。その関係で、開放用のスペースにつきましては敷地の西南側に両案とも配置をしてございます。それからC案につきましては、こちらはほぼA案と似たような配置でございますが、これは校舎棟とそれから体育館及び図書館スペースが離れた配置になってございます。この配置にいたしますと、図書館の、これも2階建てを想定してございますが、図書館に行くのに一旦校舎棟の1階におりて、それから上がっていかなければいけないということで移動の部分で課題がある配置案でございます。A案とB案の違いでございますが、先ほど申しましたように、体育館の向きによって開放用のところの形が少し変わってございます。全体の建物の面積は同じですが、B案のほうがやや南北に開放用の建物を配置できますので、先ほど申しましたように、校庭を広くとることが可能でございます。

 これが大和小・若宮小の統合新校の案でございます。

 最後に、桃園小学校・向台小学校の統合新校の案でございます。こちらも別添資料の18ページをごらんください。

 こちらは、敷地全体が第一種中高層住居専用地域でございます。こちらも学級数は最大27を想定して普通教室を用意してございます。校庭の広さは3,717平米でございます。

 こちらも3案を用意してございます。こちらも3案とも現在の桃園小学校の校舎の配置に近い形の案でございます。A案、B案とも東西のほうに教室を配置してございますが、A案は体育館が敷地の西南側に配置をし、B案は逆に体育館を敷地の東側に配置をして、上のほうの普通教室等の配置を考えてございます。A案につきましては、東西のほうに広がる形のところに普通教室を2階から4階までの間で入れてございますが、B案の場合につきましてはやや東側の向きにも普通教室を配置するような形でございます。それからC案につきましては、これは給食室を一番東側に持ってきた案でございます。これはA案と似たように普通教室を全部南側のほうに配置できるというものでございますが、それぞれの図面の4階部分を見ていただくと、北側のところが白地になってございます。これは、敷地の北側が民家でございますので、やはり日照の影響の関係で、4階の北側部分につきましてはかなりカットした形の配置にせざるを得ないというものでございます。なお、児童用の通用口につきましては、A案では現在の正門の近く、敷地の東北側のところと、それから南側に面しました道路沿いにもう1箇所設ける案でございます。こちらは向台小学校の学区域がこの現在の桃園小学校の東南側にございますので、そちらのほうから来る児童の方を考慮いたしますとこちらのほうにも通用口を設けたほうがいいのではないかという判断をいたしました。ただ、道路と校庭の敷地が最大で1.5メートルほど差がございますので、こちらの通用口につきましては、通用門からスロープを設けるなどして入りやすくする方法があるのではないかというふうに考えてございます。それから逆に、B案は、敷地の西南側に開放施設を配置する関係もございますので、先ほど申しましたところを児童用とそれから開放用とで併用する形の案でございます。それから、もう一つの通用口は従来の正門の場所に設けるという案でございます。それから、C案につきましては、南側につきましては開放用の通用口と児童用の通用口を別々に設けまして配置をしたものでございます。ただ、このC案につきましては開放用施設が体育館の上に配置をしてございますが、そこに全部入りませんので、一番奥のところに開放用の図書館を配置せざるを得ないというところが少し動線のところで大丈夫かなというところが若干ございます。

 以上がそれぞれ3校の配置案でございます。

 現在、この配置案をもとに、本委員会報告後、各統合委員会のほうでまた報告しまして意見をいただき、さらに2月中旬に各学校について2回ずつ区民との意見交換会を予定してございます。また、当該地域の地区町会長会議などでも説明を行っていく予定でございます。そういった中でいろいろとまた修正する点を踏まえましてさらに検討を進めまして、年度末をめどに基本構想・基本計画の策定を進めていく予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

日野委員

 まず、ちょっと細かいところなんですけど、みなみの小学校です。中野神明小と新山小統合の資料の中で22ページ、C案で、キッズ・プラザの校舎に接続する階段は非常時のみ避難階段とする、※1、これ、ちょっと※1が見当たらないんですけど、これは体育館の南にある階段のことですか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 そのとおりでございます。

日野委員

 それで、この開放型施設のところに関してなんですけど、例えば、桃園・向台にしても美鳩小学校のほうにしても結構まとまって配置されているように見えるんですね。それに対して、みなみの小学校のほうは、例えば、この地域開放型図書館とキッズ・プラザ、子育てひろばのほうがどれも離れているような配置になっていると思うんですけど、乳幼児親子が子育てひろばを使ったりあるいは図書館を使ったりする場合に近いほうがいいとか逆に離したほうがいいとか、そういうことが考えられると思うんですけど、その辺のコンセプトというものはこれは統一されていないのでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 開放施設は外部の方が入るということで基本的にはほぼ1カ所にスペース的にはまとめてという配置を考えてございますが、先ほど申しましたように、現在の中野神明小の敷地はなかなか配置の難しさもございまして、全部を1カ所にまとめてというところがなかなか難しい部分がございましたので、現時点ではこういうふうな配置になってございますが、これにつきましてももう少し検討できる部分については検討をする必要があるというふうに考えてございます。

日野委員

 それであれば、ちょっとA案、B案、C案……D案もですかね、全て離れている状態なので、どれかまとめたものもあったほうがいいかなというふうにもちょっと見ていて思いました。

 あと、すみません、これ、所管外になってしまうかもしれないんですけど、ちょっと話がずれてしまうかもしれないんですが、この新校舎を建てている間、工事をしている間なんですけど、基本的に小学校は一時避難場所になっていると思うんですが、そのとき例えばこの中野神明小学校で新しい校舎を建てている場合の一時避難場所というのはどういうふうになるのでしょうか。また、その対象の地域への周知とかその辺はどうなっているのか、ちょっともしお答えできれば。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 どういうふうにするかということはちょっと所管外にはなってしまいますが、そういう工事がこれから入るということと、それから一定期間はその間はその場所が使えなくなるということで、今現在防災の担当のほうにもその問題は投げかけておりまして、どういうふうにするか、今協議をしているところでございます。

小宮山委員

 全ての小学校に言えることなんですが、学童クラブの専用室というものは図面上にあるんですけども、キッズ・プラザの専用室というものは図面上には見当たりません。子育てひろばと、例えば小学校が授業中は子育てひろばがそのスペースを使って、放課後になるとキッズ・プラザとしてそのスペースを使うみたいな共用することなどをイメージして、あえてキッズ・プラザという専用スペースはつくっていないのかなとも想像してみたんですが、キッズ・プラザの専用室がここには書いていないのはどういったことでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 今回、このキッズ・プラザ全体を捉えてキッズ・プラザという形に解釈してございますので、実際のキッズ・プラザというのはここの図面でいいますと活動室というところを使う想定でございます。

小宮山委員

 それは、子育てひろば利用者も昼間は使えたりするような共用もイメージされているのでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 一応想定としてはそう考えてございますが、もう少しそこら辺につきましては学校との要するに時間帯ということも書いてございますので、必ずしも絶対使えるというところにはなりませんが、どのように使うかということはもう少し協議したいというふうに考えてございます。

横山教育委員会事務局次長

 ちょっと答弁を補足させていただきます。「子育てひろば」と書いてあるところが子育てひろば事業の専用室として整備するものでございます。基本的にお昼前後を挟みまして一定の時間は専用で使っていただくことになります。それで、活動室の1、2についてがいわゆるキッズ、小学生、児童を対象とした活動場所というふうに、一応切り分けになってございます。

いさ委員

 幾つかあるんですけど、まず一つ目は、中野神明小学校・新山小学校統合新校のところの4ページ、児童数の推計というものが出ているんですけれども、これ、よく見ると各学年とも年度が進むに従ってふえたり減ったりと何かジグザグな人口の、ふえたり減ったり動向になっているように思うんです。これ、過去ってこういうふうな形でなっていたのかなと。つまり、これってどういう数字をもとにこういうふうな想定をされたのかと思います。ちょっとお示しください。

板垣教育委員会事務局副参事(学校再編担当)

 この推計につきましては、第2次再編計画のときの推計と同じ推計の仕方をしておりますけれども、まず、その通学区域内にいる子どもの、それがどういうふうに推移していくかというところをこれまでの平均をとった数字でもって計算をしたものになっております。ですので、ここの、例えば32年の1年生ということであれば、その6年前に生まれている子どもの数、それがどういうふうにゼロ歳から1歳、1歳から2歳が推移していくのかといった計算をして算出したものになっております。この場合は、みなみの小学校ですので通学区域の変更、そういったものも全部含めまして、それが反映した数というふうになっております。

いさ委員

 休みの間にちょっと見た感じだと、過去のふえ方って何かそういうふうになっていないような気がして、それでちょっと聞いたんです。何かじゃあもとになっている数字があるということですね、このがたがたについては。じゃあ、この話はそれでいいです。

 次なんですけど、教室数のことです。今、開いてもらっているそこのところにも、29年の5月1日のところで18クラスとなっていて、これが34年、表の一番最後のところだとふえて21クラスになっています。ここ、物理的には24クラスということですので、結構な感じで今の推移でいくと迫ってくるように見えるんですね。かつ、これまでもその見立てがちょっと甘いところがあって、結局改修が改築になっていたりする、小学校についてはそれで教室数が足りないというところが生まれている。かつ、今これから人口がふえるだろうということの予測はいろいろなところで可能性は考えられると思うんです。今、中野駅が変わろうという中ではこれからディベロッパーも入ってきて、マンションも今だってふえているわけですから、ここの今の想定以上にふえるということもあるんじゃないか、不確定要素が多いんじゃないかということです。それで、ちょっとこれも予測のうちの一つですけど、例えば、今の都政のもとでさらに少人数学級みたいなことになる可能性だってあると思うんです。そうなると、この34年5月1日、21クラスになってしまって、物理的には24クラスというところ、これ、大丈夫なのかなって心配が出てくると思うんですけど、このあたりはどうでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 先ほど再編担当のほうがお答えしましたが、ここに載せてありますものは30年、もう少し先も含めて推計を出してございます。その中で今とれる中では最大を各学校ともとった形でございますので、一、二ぐらいのところであればいろんな活用の、ほかの部屋をうまく利用するということもとれますので、それで何とか24、27というのが今の時点で考えられる最大の学級数というふうに考えてございます。

いさ委員

 いや、結局、それでいろんなところで矛盾が起きているわけで、だから大丈夫ですかという聞き方をしているんですけど、最大とれる数字がこれですだと、そのお答えにはなっていないと思うんです。そのことはちょっともういいです。

 もう一つ聞きます。校庭の面積のことです。ここの学校の案というのは、一番小さくて3,284平米、一番大きくて3,924平米ということだと思うんです。これって、平成14年に運動場の面積基準というものができて、児童一人当たり10平方というものがあったと思うんですが、だとすると、この29年5月1日の551人、この時点でもう既にこの運動場の面積についてはその基準を下回ってしまうんじゃないかと思うんですが、これはどうでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 それを当てはめましたらとても、正直申し上げて、再編の新校舎を建てること自体がどの学校もできません。その中で、いわゆる限られた敷地の中でどれだけをやるかということを最大限考えざるを得ないということで、それを厳密に当てはめるというふうなことではありませんが、やはり少しでも広くという統合委員の方たちの要望もございますので、ほんの少しずつでも広くということを想定してございます。そうしませんと、校庭を優先するということであれば、校舎自体がとてもではないけど、先ほど申し上げた学級数の校舎を建てるということ自体がなかなか難しくなってございます。

いさ委員

 今のお答え、本当にいいんですか。文科省が出している基準に今満たないんじゃないかというお話をしていて、それはしようがないよというお答えで本当にいいんでしょうか。その基準の、あの時出た中には、これは最低限の水準であって、これを上回るようにやらなきゃいけないよねぐらいに書いてあったと思うんです。そんなの無理だよっていうのは、これ、いいんですか、そういう答弁で。(「それじゃなくちゃいけないっていうことじゃないの」と呼ぶ者あり)

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 設置基準のほうに書いてございますが、地域の実情、それからその他に特別の事情があり、また教育上支障がない場合はこの限りでないということもございます。やはり中野という都市部の中ではそれを厳密に適用すること自体なかなか難しいという状況でございます。(「いさ委員が言っているようになったら学校なんかつくれない」と呼ぶ者あり)

いさ委員

 地域の実情ということをお話しされていましたけど、その後に安全上問題がないケースってつきますよね。今、この校庭が狭い、平和の森のところでどうなっているかといえば、安全上問題があるから、校庭と体育館と屋上とでそれぞれ休み時間を交替交替でやっているわけだと思うんですよ。それを問題がないって言い切っちゃうのはちょっとまずいんじゃないかと思うんですけど、どうでしょうか。

浅野子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 平和の森小学校と一緒にされてはちょっと困るのでございますが、平和の森小学校は平和の森小学校で事情がございます。(「そうだよ」と呼ぶ者あり)これはあくまでも統合校という形で先ほど申し上げましたような学級数を確保して、それからなおかつその中でとれる範囲の校庭をとるということを前提で限られた敷地を活用してということでございますので、委員がおっしゃるようなことを厳密に適用するということ自体はなかなか現状としては難しいのではないかというふうに思ってございます。(「学校なんか都内で建たなくなっちゃうよ」と呼ぶ者あり)

いさ委員

 もうこれでやめますけど、ちょっとこれ、まずいんじゃないかと思うんです。それは面積、その中野っていう地理的な条件があるのはみんなよく知っていますよ。ただ、そういう中で文科省が出しているような基準に満たないような形で最初から統合の計画が進んでいたという話じゃないんですか、そうすると。(「だって、現状建っている状況が違うんだよね」と呼ぶ者あり)これ、ちょっと今のようなおっしゃり方をするのはかなり問題があると思うんです。ちょっと改めてこの計画自身本当に大丈夫なのかという話になってきちゃうんじゃないかと思うんですが、少なくとも国が定めた基準があるわけですから、そこはちょっと勘案しなければいけないと思うんです。あんまりちょっとそういう答弁はないかなと思うんですけど。

横山教育委員会事務局次長

 先ほど担当の副参事からも御答弁させていただきましたとおり……(「現状がそうなんだからしようがない」と呼ぶ者あり)我々としては法令違反に、法令に抵触しないよう当然計画等を考えているところでございます。東京都中野区としての事情も当然あわせて考えなければさまざまな計画が進められないという状況にございます。その中で行政として判断をしていかなきゃいけないものと考えているところでございます。

いさ委員

 最後にします。結局、そのことで何が問題になるっていえば、例に出したような、平和の森のような話だと思うんです。(「しようがないじゃない」と呼ぶ者あり)一緒にされたら困るじゃなくて、基準を下げていくことで子どもたちが安全にそこにいられないとなったら、それは問題じゃないのかっていう話が言いたいわけなんです。区の都合じゃなくて、子どもたちの成長のことを一番に優先に考えるべきじゃないかと、そういうことが言いたいわけなんです。今のようなこの区政の進め方、ちょっと問題があるんじゃないかと思っています。ちょっともうこの計画自身立ちどまるべきだと意見だけしておきます。(「そうなったら学校が建たないでしょう。何を言ってるんですか」と呼ぶ者あり)

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、11番、区立学校の儀式的行事等についての報告を求めます。

教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 それでは、私から、区立学校の儀式的行事等について、資料(資料12)に基づきまして御報告をさせていただきます。

 まず、平成28年度卒業(修了)式でございます。小学校につきましては3月23日、中学校3月17日、幼稚園は3月16日、それぞれ時間につきましては午前10時を基本といたしますが、各学校によって若干異なります。

 続きまして、閉校式でございます。大和小学校、若宮小学校につきましては3月24日の午前9時半から、中野神明小学校、多田小学校、新山小学校につきましては同じく3月24日の午前11時からの予定でございます。

 続きまして、平成29年度入学(入園)式でございます。小学校につきましては4月6日午前10時30分、中学校につきましては4月7日午前10時、幼稚園は4月10日午前10時の予定でございます。なお、開始時刻につきましては学校によって若干異なります。

 続きまして、開校式でございます。南台小学校につきましては5月2日午前9時半、みなみの小学校4月28日午前10時40分、美鳩小学校につきましては5月1日午前9時半でございます。なお、3校とも開校宣言につきましては4月6日に行います。

 最後に、平成29年度の周年行事でございます。来年度はここに書いてございます7校についてそれぞれ周年行事を行います。第三中学校、第五中学校につきましては11月4日、武蔵台小学校、第七中学校につきましては11月18日、第二中学校、第四中学校、第八中学校につきましては11月25日に開催の予定です。なお、時間につきましては現在検討中でございます。

 私からの報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、12番、平成28年度体力テストの結果と体力向上に向けた取組についての報告を求めます。

杉山教育委員会事務局指導室長

 平成28年度体力テストの結果と体力向上に向けた取り組みを報告いたします。(資料13)

 調査の趣旨は、体力の状況を把握し、児童・生徒の指導や取り組みの充実を図るためのものです。

 本調査は、平成28年5月末から6月に、中野区立小・中学校全児童・生徒を対象に実施いたしました。実施種目は、小学校8種目、中学校9種目です。

 結果につきましては、おめくりいただきまして、2ページ、3ページに一覧で示させていただいております。その分析が4ページに入っておりますが、2ページ、3ページを使いまして簡単に御報告をいたします。

 まず、2ページをごらんください。こちらは、中野スタンダードの通過率で示したものです。70%の児童・生徒が通過した項目数につきましては、平成27年度から28年度にかけまして5ポイント向上している状況がございます。特に27年度課題となっておりました握力、立ち幅跳び、ボール投げの状況につきましては、中野スタンダードを通過している状況は芳しくありませんが、数値自体は学年にもよりますけれども、おおむね向上している学年も多くありまして、取り組みについて一定の成果が出ているというふうに考えています。

 あわせて、3ページでございますが、こちらは区の平均と都の平均を比較したものでございます。一番下の表をごらんください。27年度、28年度で1%を標準としまして下回ったもの、上回ったものの項目について整理をさせていただきました。28年度を見ていただきますと、下回った項目数が減りまして、ほぼ平均という項目数がふえております。これらの状況を踏まえますと、都の平均とほぼ同様、もしくは若干向上しているというふうに認識しているところでございます。

 これらの結果を踏まえまして、各校では体力向上プログラムの改訂を進めているところでございます。ポイントにつきましては5ページに示させていただいております。具体的に課題について示させていただいています。

 6ページには、今後の方策の一端といたしまして具体的な学校の取組例を示させていただきました。小学校2校、中学校2校でございます。小学校、中学校とも日常的に運動ができる取り組みや環境を整備していくこと、また中学校のD校などでは、やはり単に運動するだけではなく、健康保持・増進に向けた指導の充実を図っていくことなどを進めてまいります。これらを踏まえまして、この内容につきましては既に定例校長会で各校に周知を図っているところで、現在もまた体力向上に向けた取り組みを今後も継続していきたいと考えているところでございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、13番、平成28年度児童・生徒の携帯電話、スマートフォン、通信機能付き携帯ゲームの利用状況等に関する調査結果についての報告を求めます。

杉山教育委員会事務局指導室長

 それでは、平成28年度児童・生徒の携帯電話、スマートフォン、通信機能付き携帯ゲームの利用状況等に関する調査結果を御報告いたします。(資料14)

 調査の目的でございますが、これらの調査を行うことにより、生活指導上の問題の未然防止や早期発見・早期解決の方策の一助としたいというふうに考えています。

 調査対象ですが、小学校4年生以上の児童、それから中学校は全生徒を対象としております。

 無記名式の質問紙法によって実施をいたしました。

 それでは、資料をごらんください。資料2ページから簡単に御説明をしたいと思います。

 まず、調査の状況ですが、問1では児童・生徒のスマートフォン等の所持についての質問をいたしました。こちらをごらんいただくと、小学生、中学生とも微増の状況がございます。また、フィルタリングやパレンタルロックにつきましては小学生では向上が見られております。ただ、全体的には昨年度と同様の結果という形です。特に今年度顕著にあらわれているのが3ページの上段、持っている状況ですが、スマートフォンの所持率が上がっています。平成27年度の調査の抜粋をそこに示させていただきましたが、どの学年もおおむね向上しているということで、子どもたちがスマートフォンを所持している状況が見られます。

 続きまして、問2からはスマートフォン等でのいろいろなトラブルについての質問でございます。問2については、知らない人で会話やメールなどを行ったことがあるかということに対して、「ある」という児童・生徒が一定数いるということと、表を見ていただきますと中学1年生でそれが顕著に見られています。同様な質問といたしまして、次のページの問3のプロフィールやブログの公開ですが、これも中学1年生で上がっている傾向が見られます。これらの機器を使っての悪口等については減少の傾向があるものの、一定数の子どもたちがトラブル等に巻き込まれているということが確認できています。特に5ページ、問6-2でトラブルに巻き込まれたということが認識できた時点で誰に相談したかという質問については、表の一覧の太枠に示させていただいていますが、相談していない児童・生徒が一定数いるということを大きな課題というふうに認識しているところです。

 続きまして、問7、問8については、本年度SNS学校ルールを作成したので、その実施状況、定着状況についてアンケート調査を実施いたしました。SNS学校ルールについては、各校で取り組んでいるので一定数の成果が出ているというふうにこちらは予測をしていたところだったんですが、全体的には65%程度ということで、その周知にやはり課題があるというふうなところを認識しています。あわせて問8では家庭ルールについて、これは今後の取り組みとなってまいりますが、こちらにもやはり一定程度の課題があるということで、この調査をもとに早速定例校長会等でこのことについて各校での取り組みの周知を図っていたところです。

 これらの状況も踏まえまして、SNSにつきましては1月6日のいじめ研修会でもSNSのいじめについて取り上げたところです。これらのような取り組みを継続しまして、適正にSNS等が活用できるような状況を今後も指導してまいりたいというふうに考えているところです。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

いさ委員

 ちょっとだけ気になったので。すごくしっかりした調査をなさっているなと思うんですけど、問7のところ、SNS学校ルールについて1割ちょっとぐらいの子どもたちが知らないということですよね。これ、調査をするとしたら、こういう子どもたちがじゃあどんな使い方をしているのかって、もしかしたらちょっと突っ込んで調査する必要があるんじゃないかなんて思ったんですが、これ、1年ごと調査でしたか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 こちらは新規の質問項目ではありますが、1年ごとに継続して調査を今後も予定しているところです。

いさ委員

 そうしたら、今のようなところや家庭でもルールがなかったりというようなところですね、引き続きちょっと追いかけて、もう少し設問なんかはふやしていったりということもあってもいいのかなと思いますので、要望としておきます。

久保委員

 これは何回目の調査になりますか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 3回目というふうに認識しています……失礼しました、4回目です。

久保委員

 この調査内容と分析というものは誰がまとめているんですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 指導室でまとめています。

久保委員

 それで、分析のところを読んでおりますと、トラブルに巻き込まれるですとか、トラブルに発展するですとか、トラブルが深刻化した場合とか、大きなトラブルにつながるということが多々書いてあります。一番心配なのはそこなんだろうと思うんです。それで、SNS学校ルールを知っているかどうかということよりも、こういったことを結局、SNSであったりとか、携帯電話、スマートフォンの利用によって大きなトラブルにつながる恐れがあるということを知っていますかという設問があってもいいのではないかなと思うんです。その上で、そこから派生する質問というものがあってもいいのではないかと。この結果を見て、また分析して、大きなトラブルに発生する可能性があるのでというふうに呼びかけるのではなくて、大半の生徒・児童がこのアンケートを行っているわけですから、調査段階でそういった危険をきちっと回避させるために促すというか、そういった工夫があってもいいんじゃないかなと思うんですが、その辺はいかがですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 まず、この調査の活用について、私どもは全体的な傾向として把握しながら対応等について学校とも連携を図っていくというのが大きな趣旨となってまいりますが、各校においては個別の対応を実施している状況がございますので、まず1点としてはこういうようなトラブルについては進めているという状況です。

 それから、今、委員がお話しいただいた内容につきましては、回数が、今、ちょっと4回とお話ししましたが、すみません、3回と訂正させていただきます。3回ということですので、3回を迎えていますので、その調査の方法についても、今回新規の質問を付記したようにちょっと検討してまいりたいというふうに考えています。

久保委員

 検討していただきたいんだけれども、要は、学校ルールをつくって周知をすることもなかなか難しかったりしているわけで、だからこういうところで常に呼びかけていくというか、持っていますかとか知っていますかということではなくて、もうやっぱり回避していくようなことを促していかなきゃいけないんじゃないかなって。それで、今おっしゃられた室長にはそういうふうに検討していくのはどのようにってちょっと伺いたいわけですけれども、実際やはりじゃあ持たせないのかとか持たせるのかという議論になってしまうと、持たせないとかそういった拘束するわけにはいかないですし、保護者にもきちっと理解を促さなければいけないわけですよね。生活指導上の問題の未然防止及び早期発見・早期解決に向けた方策を講じるための一助とするとなっているんですけれども、これ、同じことをいつもいつも調査していてもトラブルが起きるのはわかり切っている話なわけだから、だからここの段階できちっとやっていかなかったらあんまりこの調査を同じこと繰り返しても意味がないように思うんですけれども、あんまりその辺の危機感が感じられないというか、その調査自体に、その辺のことはいかがお考えですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 今回の調査は一つございますが、先ほど申しましたように、例えば、SNSにかかわるいじめについても非常に重要視しているということで、今回保護者を交えた研修会といいますか、講演会というものも実施をして、具体的に子どもたちのSNS学校ルールの取り組みですとかも3校から報告を受けるなど、やっぱり自分たちの問題として意識していく、そういう視点で一つ取り組みを深めているというようなところもございます。もちろんこのアンケート調査も意義あるものとして検討してまいりたいというふうに考えていますが、それも含めた取り組みについては各校も、例えば、セーフティー教室でのSNSにかかわる内容を警察と連携、もしくは関係の例えばNTTですとかそういうところと連携を図って進めているというのもございますので、そういうものを総合的に含めながら今後も取り組んでまいりたいというふうに思っています。

久保委員

 やっぱり時代が変わってきたなって思うんですけれども、もう初めから携帯電話やスマートフォンというものが社会の中に存在し、自分の生活の中にあるものとして多分の今の小学生、中学生は暮らしているんだと思うんですね。なので、本当に使う段階でのやっぱり注意ですとかそういったことというものはきちっと促していかなければいけないことでありますし、自分で自分の身を守ることというのは非常に重要だと思うので、きっとそういった視点でさまざまな形で教育的な観点でも行われているかと思いますけれども、より今までのあり方がいいのかどうかも、SNS学校ルールのあり方も含めてまたきちっと検討していくべきと思いますので、これは要望にしておきます。

高橋委員

 質問というか、このアンケートはやっぱり注意喚起のためのアンケートだと思うんですよ。いじめ対応とか悪いことに引っ張られない対応だと思うんだけど、このスマートフォンとか携帯って、私たち大人は持っていない人はいないじゃないですか。それで今、議長とも話していたんだけど、今産まれてくる赤ちゃんたちの時代はもう目の前にあるわけですよね。だから、それが当然としてこの世の中にあるものだという認識を持っちゃうから、否定的な捉え方じゃなくて、これからどのように子どもたちにとってよいものである活用方法とかさ、そういうアンケートも何かこういうところに入れてみるのも必要かなっていうふうに思うんですね。それで、学校にもちろん持ってきちゃいけないことは約束なんだけど、中学生になるとどこかグループで課外授業へ出かけたりとか修学旅行なんかへ行ったときにきっと必要なんじゃないかなって思ったりして、今、許されている学校とかもあるのかな。そういうものはよくわからないけど、調べ学習で、結局私たちみたいにiPadを持ったりとかiPhoneでこうやって調べればすぐ行けちゃうわけじゃないですか、いろんなことがわかったりとか。だから、こういう危ない方向のアンケートばかりじゃなくて、こういうふうに使ったらいいよとか、そういうアンケートというか、子どもが考えているものを抽出することも一つ策じゃないかなというふうには思うんですけど、どう思いますか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 アンケートの趣旨、それからあり方ということの見直し、考え方はやっぱり整理していく必要があるというふうに認識しています。今、委員のおっしゃられた内容の趣旨について、区として取り組んだほうがいいのか、各校が改めて指導の中でアンケート調査をベースにしながら直接指導に取り込める学級指導の中でやったほうがいいのかということについては、ちょっとやっぱり学校と連携を図りながら検討してまいりたいと思っています。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、14番、平成29年度教科書採択の実施についての報告を求めます。

杉山教育委員会事務局指導室長

 それでは、平成29年度教科書採択の実施について御報告いたします。(資料15)

 平成27年3月に学校教育法施行規則の一部改正が行われ、学習指導要領の一部が改訂されました。従来の「道徳」から「特別の教科 道徳」が実施されることとなり、これらを踏まえて、来年度は平成30年度から使用される小学校の「特別の教科 道徳」の採択の実施を行います。つきましては、中野区立学校教科用図書の採択に関する規則にのっとり、選定調査委員会、調査研究会を設置するとともに教科書展示会を実施し、進めてまいります。選定調査委員会、調査研究会、教科書展示会等につきましては、資料に示させていただいているとおりです。

 なお、選定調査委員会の構成人数ですが、今までは学識経験者や校長や教員、保護者や区民等、それぞれ3名以内ということで進めてまいりました。1種の教科書を採択する現状を踏まえて各2名を予定しているところでございます。

 採択の予定時期は平成29年8月です。採択までのスケジュールは別紙1をごらんください。こちらに示させていただいているとおりです。それらの委員会等を順次進めながら採択に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えているところです。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

高橋委員

 これは、道徳が取り上げられるということで、そういうふうな採択をする手順を踏むんでしょうけれども、まず確認ですけど、小学校の教科書の新たなる採択時期っていつでしたっけ。

杉山教育委員会事務局指導室長

 平成30年度が採択時期ではございます。予定ではその年度、30年度です。小学校は30年度。

高橋委員

 30年度。これ、道徳だけじゃなくて、全部の教科が30年度という理解でいいのかな。

杉山教育委員会事務局指導室長

 まず、道徳は来年度採択いたしますが、現在のスケジュールで行くと30年度を予定しております。しかしながら、学習指導要領の本格実施が32年度に控えておりまして、教科書採択のスケジュールがどのようになるかについては、教育委員会としても、今、文部科学省や都教委の情報を収集している途中でございます。

高橋委員

 それで、中野区は中野区のこの選定の基準にのっとって行うという話なんですけれども、今回は1教科だけだから各2名ずつということですけれども、そうすると、今、29年度は小学校、30年度は中学校という形で多分同じ形でやっていくんだと思うんですけれども、これでいい──いいというか、これで行っていいのというふうに思っちゃうんですけど、大丈夫ですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 この内容につきましては、教育委員会にも報告いたしまして確認をさせていただいている内容ですので、まず来年度の採択についてはこちらの規則にのっとりながら進めさせていただきたいというふうに考えているところでございます。

高橋委員

 それは確認いたしました。ただし、いろいろ教科書採択においては今までもるる問題があったりとか、選考されている先生方の中にもいろんな課題というか事件があったりとかしたじゃないですか。だから、今回はこれで行くという話ですけれども、その中においてこの選定調査委員推薦とかいうものがあるじゃないですか、こういうものはやっぱり各学校にお任せして推薦していただくという路線で行くんですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 委員の選定につきましては、いろいろと御心配をおかけいたしました教科書会社との不適切な接触についての事故の反省を生かしまして、その基準について徹底してまいりたいというふうに考えているところです。また、先ほどの事故を踏まえまして、各校には未然防止の周知を進めるとともに、兼職兼業については規則にのっとりきちんと教育委員会に届けるよう指導しておりまして、現在その人員については教育委員会としても把握しているところです。ですので、選定基準にのっとって厳格に進めてまいりたいというふうに考えているところです。

高橋委員

 あと、この公募においても、どのような形で公募して誰が選ぶのかということを確認しておきたいんです。

杉山教育委員会事務局指導室長

 公募につきましては、区民の公募をこの2月下旬にホームページや区報などで周知いたしまして、応募していただいた区民の方の中から抽選で進めさせていただく予定でございます。また、その区民の方にも先ほど言った委員の選定の基準にのっとった資格があるかどうかは確認をさせていただいて進めてまいりたいと考えています。

高橋委員

 じゃあ、その抽選において選ばれた方がいろいろな基準においてそれにのっとっていなかった場合はだめになるということもあり得るというふうに理解しておいていいんですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 そのとおりでございます。補欠等も含めまして順位をつけて抽選を進めさせていただいているところです。

高橋委員

 それで、この公募も、確認ですけど、2名という理解でよろしいんですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 その予定でございます。

高橋委員

 あと、最後にしておきますけど、その選定委員会とかこの流れがありますね、一応ここを見ますと。その流れにのっとって、ここの委員会で報告ができるようなものになってきたらきちんと報告してもらいたいんですけど、何かいつも最後になって報告みたいな感じなんだけど、委員はこういう人になっていますとか、最初それだけであと何かダーッと、はい、決まりましたというような感じのイメージしか私は受け取っていないんですけれど、細かく報告するということはできますか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 事務手続にのっとって進めさせていただく内容でございます。また、採択まで非公開の部分もございますので、それを踏まえた上でこちらに御報告できる案件があるかどうかはちょっと確認をいたしまして、状況を踏まえながら検討させていただきたいと思います。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、15番、その他で何かございますか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 それでは、私のほうから、口頭報告によりまして、2017年中野区成人のつどいの実施結果について御報告させていただきます。

 まず、名称ですが、2017年中野区成人のつどいでございます。主催は中野区、企画運営は2017年中野区成人のつどい実行委員会でございます。実行委員会につきましては、新成人7名で構成されております。

 日時は、平成29年1月9日、祝日でございます。会場は中野サンプラザホール。

 式典の内容でございます。式典は、国歌斉唱、区歌斉唱、来賓紹介、区長祝辞、区議会議長祝辞でございます。その後、アトラクションがございます。一輪車パフォーマンスですとか、キリン株式会社の御協力によるお酒とのつき合い方等、7種のアトラクションでございます。

 新成人の対象者でございます。2016年11月1日現在2,967名でございます。また、当日の来場者、新成人の来場者でございますが、1,199名でございました。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

高橋委員

 質疑じゃないんですけど、お願いがございます。

 ことしの成人式も参加させていただきましたけれども、他県とか他市に比べて、ちょっとええっというような成人の人がいたにもかかわらず、中野の子は本当にえらいなというふうに思いました。それで、警備というか、担当してくれている職員の皆さんも一生懸命で、本当に何かこんなにおとなしくなっちゃっていいのというぐらいにあまりおもしろくないものをよく長い時間つき合ってくれたなというのがあるんですね。それで、実行委員さんの7名は頑張ってやっていたと思うんだけれども、やっぱり他区とかに比べると、ディズニーランドで成人式してもらったりとか、としまえんでやってもらったりとかって、思い出に残るようなものがサンプラザの中であればいいなというふうに私は感じたのね。だから、来年度の、実行委員会制度でやるんでしょうけど、すごくバックアップをして、ここに来てよかったよというふうな思い出に残るようなものを実行委員会さんと一緒につくり上げるのが担当だと思いますけど、どうでしょうか。

平田子ども教育部副参事(子育て支援担当)

 御指摘の点も踏まえまして、来年度は工夫を重ねてまいりたいと考えております。

高橋委員

 よろしくお願いいたします。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 次回の日程について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時46分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時46分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、次回は第1回定例会中の委員会とし、急な案件が生じた場合は正副委員長から連絡をさせていただくということで御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で子ども文教委員会を散会いたします。

 

(午後4時47分)