平成29年03月22日中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会(第1回定例会)
平成29年03月22日中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会〔平成29年3月22日〕

 

区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 平成29年3月22日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後100

 

○閉会  午後453

 

○出席委員(14名)

 篠 国昭委員長

 羽鳥 だいすけ副委員長

 ひやま 隆委員

 内野 大三郎委員

 内川 和久委員

 甲田 ゆり子委員

 いさ 哲郎委員

 佐野 れいじ委員

 南 かつひこ委員

 小林 秀明委員

 森 たかゆき委員

 石坂 わたる委員

 市川みのる委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 山本 健一

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一

 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 小林 裕幸

 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(交通対策担当) 伊東 知秀

 

○事務局職員

 書記 亀井 久徳

 書記 冨士縄 篤

 

○委員長署名


審査日程

○陳情

〔新規付託分〕

 第2号陳情 区役所・サンプラザ地区の再整備を独自性・先進性に富むものとすることについて

○所管事項の報告

 1 採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について(都市政策推進室)

 2 区役所・サンプラザ地区再整備事業の検討状況について(中野駅周辺計画担当)

 3 中野駅周辺におけるスマートな環境・防災都市づくり戦略策定に向けた考え方について

          (中野駅周辺計画担当)

 4 中野駅周辺駐車場整備地区(案)及び中野区駐車場整備計画(改定案)について

      (中野駅地区都市施設調整担当)

 5 中野駅周辺地区総合交通戦略(素案)について(中野駅地区都市施設調整担当)

 6 中野四季の森公園における自転車駐車場整備等について

           (中野駅地区都市施設整備担当、交通対策担当)

 7 (仮称)西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(新井薬師前駅周辺地区編)(沼袋駅周辺地区

  編)の作成について(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 8 中野区画街路第3号線(交通広場)の街路事業について

         (新井薬師前駅周辺まちづくり担当、道路用地担当)

○中間報告について

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程について御協議いただくため、委員会を暫時休憩します。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進め、第2号陳情の審査においては、所管事項の報告2番の内容が本陳情に関連しますので、本陳情を議題に供した後、一旦保留し、所管事項の報告を先に受け、その後、改めて陳情の審査を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、午後5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 陳情の審査を行います。第2号陳情、区役所・サンプラザ地区の再整備を独自性・先進性に富むものとすることについてを議題に供します。

 審査日程の協議の際に確認しましたが、関連する所管事項の報告がありますので、本陳情の審査を一旦保留とします。

 それでは、本陳情に関連する所管事項の報告を受けたいと思います。

 所管事項の報告2番、区役所・サンプラザ地区再整備事業の検討事業についての報告を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、区役所・サンプラザ地区再整備事業の検討状況について御報告申し上げます。(資料2)

 まず、1番、計画検討の方向性でございます。区役所・サンプラザ地区再整備実施方針に基づきまして、区は平成28年9月に野村不動産株式会社を代表企業とする事業協力者及び独立行政法人都市再生機構とそれぞれ事業協力協定を締結いたしました。区役所・サンプラザ地区再整備事業計画の策定に向け、事業協力者からの提案も踏まえながら検討を行っているところでございます。区は今後、別紙で示します再整備事業に係る計画検討の方向性に基づきまして検討を進めていくものでございます。

 恐れ入ります、別紙をごらんください。この別紙には、計画検討の方向性ということで、今後の検討につきましては、こうした方向性に基づいて検討するといったものでございます。

 一つ目が再整備事業区域でございます。再整備実施方針における対象範囲のうち、NTTドコモ中野ビルを除く区域を再整備事業区域とする検討をしてまいります。

 2点目、街区再編につきましては、中野駅周辺におけるグローバルな拠点性強化に向け、土地の価値を最大化するとともに、より安全で円滑な交通結節点とするため、街区再編を行うものでございます。

 3点目、大規模集客交流施設。大街区化によって最大収容人数1万人程度のアリーナを整備する方向で検討いたします。運営については、民間活力を活用し、所有については、事業性、公益性などを勘案し、総合的に判断いたします。

 4点目、多機能複合施設。多機能複合施設は、業務、商業、ホテル、カンファレンス・バンケット──これは、会議室ですとか宴会場といったものでございますが、また、住宅の機能を基本とするものでございます。より競争力のある施設とするため、街区再編によって、できる限り中野駅に接近させるとともに、1フロア当たりの面積拡大を図ってまいります。

 5点目、新北口駅前広場。交通広場として、公共交通機関の乗降機能を設けるとともに、ペデストリアンデッキを含む歩行者の通行及び滞留空間の拡大を図ってまいります。

 6点目、自動車・自転車駐車場。駐車機能の集約化や整備コストの抑制を図るため、新北口駅前広場内に計画している都市計画駐車場及び中野駅周辺で分散配置を計画している自転車駐車場は、再整備の建物と一体的に整備することを検討してまいります。

 7点目、事業手法でございます。法定の面整備事業である土地区画整理事業と市街地再開発事業を組み合わせて行うことを検討しております。街区再編に当たりましては、土地区画整理事業を適用し、公共基盤として整備すべき区域と宅地として整備すべき区域を確定いたします。その上で、宅地につきましては、市街地再開発事業を適用して高度利用を図るものでございます。

 次に、8番目、財産の取り扱いでございます。新しい区役所整備の財源確保は、現時点での株式会社まちづくり中野21所有分を含む土地・建物の評価額を勘案し、再整備事業における与条件として設定いたします。その上で、残余財産の権利を最大限に活用した事業計画を検討してまいります。

 9点目、目標スケジュールの見直しでございます。新しい区役所整備基本計画におきまして、新庁舎整備スケジュールが明示されたことを踏まえまして、市街地再開発事業に係る都市計画や整備工程を勘案し、再整備実施方針におけるスケジュールを見直していくものでございます。

 それでは、1枚目にお戻りください。

 2番目の今後の計画策定についてでございます。再整備事業の実施に当たって必要となる公共基盤──道路等になりますが──につきましては、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎整備と関連することから、現行どおり平成29年度の都市計画手続を目指していくものでございます。これに伴い、街区再編の考え方となる(仮称)中野駅新北口地区まちづくり方針を平成29年度に策定いたします。

 一方、新しい区役所整備基本計画におきまして、新庁舎整備スケジュールが明示されたことに伴いまして、再整備事業の延伸が見込まれることから、再整備事業における確実性を担保することを勘案し、根拠となる再整備事業計画の策定時期を平成30年度とし、民間参画事業者の公募・選定は策定後速やかに行うものといたします。

 次に、3番、検討体制についてでございます。街区再編に伴う都市計画の変更や都市基盤施設の検討に当たりましては、学識経験者、関係機関職員等で組織する「交通結節点整備あり方検討会」を設置し、(仮称)中野駅新北口地区まちづくり方針及び中野駅地区整備基本計画の改定に向けた技術的検討を行うことといたします。

 裏面をごらんください。

 次に、4番、第三回区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議についてでございます。平成28年12月14日に開催したものでございます。内容といたしましては、事業協力者から提案概要書の説明を受け、それに基づいた意見交換を行ったものでございます。主な意見といたしましては、「工事期間中に子ども、女性、外国人の人が不便のないように工事を進めてほしい」、「中野駅西側南北通路の整備スケジュールと区役所・サンプラザ地区再整備のスケジュールをしっかり整合させてほしい」等々の意見があったものでございます。

 次に、5点目、今後の予定でございます。平成29年6月には、まちづくり方針の考え方を公表いたします。あわせて、中野駅地区整備基本計画の改定に向けた考え方を公表する予定でございます。その後、素案、案の策定といった流れをもって、この策定の検討を進めてまいります。平成30年度には区役所・サンプラザ地区再整備事業計画を策定する予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

内川委員

 ありがとうございます。区役所・サンプラザ地区の再整備に当たっては、まずは、その前段階で重要になってくるのが、駅の西側南北通路、橋上駅舎、駅ビルなんですけれども、28年度ももうすぐ終わってしまうんですが、今現在、JRとの間で計画の見直しが進められているはずなんですけれども、その進捗状況を教えてもらえますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 現在、JRで駅ビルの事業計画の見直しという作業を行っております。現時点で作業中でございまして、現時点では、区に報告はされておりません。

内川委員

 何回聞いても、検討中だとか協議中ということで、これ、いつはっきりさせるんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 検討結果につきまして、できるだけ早く報告をしてほしいということでJRに求めているところでございます。

内川委員

 29年度から実施設計に入るという予定ですよね。そこには、まず、間に合うように進めていただけるのかと思いますけれども、現段階で区役所・サンプラザ地区の完成年度は何年と予定していますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現在のところ、実施方針に基づきますと、その目標スケジュールでは、平成37年度としております。

内川委員

 西側南北通路、橋上駅舎、駅ビルの実施設計に入ってから、約10年とか12年かかるというようなことが公表されました。それを鑑みると、29年度からすぐ工事が始まっても、平成39年ですとか40年ぐらいになってしまうのかなというところなんですけれども、それに付随して、この区役所・サンプラザ地区整備も、後ろのほうに延びていってしまうようなことが予想されるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、この方向性でお示しいたしましたが、9番のところで、目標スケジュールの見直しといったものがございます。まず、スケジュールを見直すきっかけといたしましては、新庁舎の整備のスケジュールが明示されたといったところでございまして、それに伴いまして、実施方針の中では平成37年度というふうに示しましたが、それについても見直しをしていくという考えでございます。

内川委員

 それと、区役所・サンプラザ地区の再整備が始まる前までには、駅の南北通路、橋上駅舎、そこら辺のものが完成しているのが望ましいと思うんですけれども、裏面の図を見ますと、駅前広場エリア、これがかなり広めにとってあるのかなと。ここが、工事ヤードとしてかなり活用できていくのかなと。ということは、駅の南北通路、橋上駅舎、駅ビルの工事と同時進行で、この区役所・サンプラザ地区の工事も同時進行的に進めるということは可能なんでしょうか、この広い工事ヤードを利用して。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今、整備工程につきましては、検討を進めているところではございますが、駅前広場というか、南北通路の整備とこの再整備の事業、これが時期として重なる時期はあろうかというふうに思っております。その整合を図りながら、この工事を進めていくという考えでございます。

長沢委員

 2番目の今後の計画策定、今もお話があったように、新庁舎整備スケジュールが明示されたことに伴って、再整備事業計画の策定は、再整備実施方針で示したのは、要するに、来年度、平成29年度に策定をするとしていたけれども、1年、要するに延びますよと、延伸しますよというお話なのかなと思います。それで、同時に、再整備実施方針の中では、基盤整備にかかわる都市計画の手続もあった。これはどうなりますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 実施方針の中で基盤整備にかかわる都市計画手続、これにつきましては、この記載のところでは、現行どおりとなっておりますが、平成29年度に都市計画手続は目指していきたいと考えております。

長沢委員

 それで、今回、仮称ではありますけれども、中野駅新北口地区まちづくり方針、これは29年度末──1月になっているのか──には、方針を策定するというようになっていますね。スケジュールを見ると。これは、今言った、基盤整備にかかわる都市計画手続との関係では、区役所・サンプラザ地区の再整備のところにとどまらず、都市計画の手続としては、仮称であるけれども、新北口地区のまちづくりも、都市計画の範囲に入るということで理解していいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 このまちづくり方針というものが都市計画を定めていく上での考え方になるものということでございますので、それを策定していくということです。

長沢委員

 そうすると、都市計画のこの手続は、やはり同じように、来年度、29年度末になるというふうに、確認の意味でなんですが、そういうことでいいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 手続を年度内に進めていくということでございます。

長沢委員

 もう一つ、要するに基盤整備にかかわる都市計画手続なのか、再整備の計画なのか、要するに、当初予定していた、29年度の予定していた中では、まちづくり中野21、つまり、サンプラザを所有している、まちづくり中野21のこれを、今後、所有をどうするかということも、来年度のところで示されていくかのようなお話も伺ったんだけれども、それはそういうことでいいの。──ごめん。聞き方が悪かったね。計画を策定しないと、この所有については、明らかにできないということなのか、その辺はいかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 権利関係ですとか所有の関係ですとか、そういったことについては再整備事業計画の中で明らかにしていきたいと考えております。

長沢委員

 これまでにもやりとりしたところなんだけれども、例えば、前回でしたっけ、ここにも出ているように、野村不動産株式会社を代表企業とする事業協力者に加えて、独立行政法人都市再生機構とも事業協力協定を締結したと。じゃあ、URには、いわゆる土地区画整理事業なの、市街地再開発事業についてもかかわってもらうの。つまり、具体的にいえば、施工者自身をどうするかというのは、これはまだ検討というか、何ら決めていないということなのか。そこのところがどうなのかということが、ちょっとこれから大事になってくるかなと思っているんですけれども、その点はいかがですか。URとの関係。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 URと事業協力協定を締結いたしました。これは、基盤整備に係る協力ということの中での検討がメインになっております。これから土地区画整理事業に入っていくという中では、UR施工の可能性を検討していくというものでございます。ただ、市街地再開発事業の中でも、かかわる可能性といったことにつきましても検討していくということでございます。

長沢委員

 そうすると、市街地再開発のほうでいえば、施工者になり得る、その選択肢もあるということなの。かかわるというのは、ちょっとわからないね。要するに、施工者自身の、施工のあり方としては一定、規定されているものだと思うんだけれども。そこは、そういうふうに理解していいの。それとも、一緒に聞いちゃうけど、例えば、市街地再開発も、要するに、全面買収でいう第二種であるとか、一般的なのは第一種のいわゆる権利変換だよね。これについてもどうするという、ここはもう決めているというものはあるんですか。そこをちょっと、2点、教えてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 市街地再開発事業の施工体制につきましては、まだ検討中でございます。ただ、今まで実施方針の中でもお示ししてきたのは、民間事業者を活用していくということでございます。その中で、これから再整備事業計画を策定していく中で、施工体制のあり方につきましても示していきたいと考えています。

森委員

 御報告ありがとうございます。まず、スケジュールの話がやはり気になるんですよ。いろいろ伺っても、なかなか検討中のところが多いということなんですけれども、考え方として、区役所・サンプラザ地区再整備をして、新しい施設があくタイミング、それから、いわゆる西口があくタイミング、これの関係というのは、考え方としてはどのようにお考えなんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 新たな再整備の建物というのが、今回お示ししたとおり、業務ですとか商業ですとか、あるいはアリーナ、そうした機能が入るということを想定しておりまして、通常でも、この人口が、ここを利用する方々、来街者、そういったものが非常に多くふえるだろうということを見込んでおります。そうした観点から、駅の整備ができているということが、まずは一つの条件になってくるだろうというふうに思っております。ですので、同時開業か、あるいは駅が先にできているかといったことが必要になるかと思います。

森委員

 そうすると、やはり南北自由通路のほうを急いでいただかないといけないのかなというふうに思うんですが、一方で、お金のほうも気になるんですね。区役所の財源については一般質問で聞かせていただいて、ある程度、めどが立ってきたのかなと思うんですが、きょうの資料の別紙の8番の財産の取り扱いについてというところで、区役所の財源は、まちづくり中野21所有分を含む今の資産を活用して新区役所の財源にしますよと。「残余財産の権利」と書いてあるのは、要するに、新区役所で使った分の残りをこっちに回すよと、こういう考え方でいいんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今、委員がおっしゃった内容で考えております。

森委員

 そうすると、起債をして、その利子分はどうするんだみたいなお話も聞かせていただいたんですけれども、やはり長引いちゃうと、こっちに回せる分というのもどんどん減ってきちゃうわけですよね。だから、そのあたりもちょっと考えていただきたいなというふうに思っていますが、あとは、これは、ここで書いてある残余財産というものだけでやるわけではないんですよね。要するに、民間の資金も当然入ってくるという理解でいいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 市街地再開発事業ということですと、地権者がもともと持っている権利床、それから、整備を行うに当たって財源となる保留床の分というものがありまして、そうしたものを活用しながら整備をしていくということになりますので、ここで言っている残余財産といったものが、権利床の部分もあれば、処分をする保留床の部分もあるということになります。仮に保留床を売却ということになれば、その財源で整備をしていくということになろうかと考えております。

森委員

 どういう聞き方をしたらいいんだろうな。ほかの部分の──これだけで足りるとは、あんまり思えないんですよ。そうすると、要するに、ほかの部分から、区の財源から持ち出しをしていく部分が出てくるのかどうか、そのあたりを気にしているんですけれども、その辺のお考えはどうなんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 基本的に、市街地再開発事業でやるといったときには、区から何か財源が出ていくということはないと考えております。

石坂委員

 1枚目の紙の裏側のほうの「第三回区役所・サンプラザ地区整備推進区民会議について」という形で報告が出ていますけれども、こちらの会議は、2015年5月から2年間の任期で4回開催される予定で公募委員なんかも募集されていたかと思います。実際にそうした公募の区民の方もいらっしゃいますけれども、学識経験者や区内産業関係者、区内関係団体と区内大学、区内企業、公募区民で構成されていたわけですけれども、そろそろ2年がたとうとしているということと、第4回目が恐らく行われると思うんですが、第4回目はいつごろ行って、何かしら一定の成果となるようなものが出てくるのかどうか教えてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、議会のほうにこうした形で検討の状況について御報告をいたしまして、こうしたものに基づいて、第4回の区民会議を行いたいと考えております。日程についてはまだ未定ではございますが、それを行うということでございます。この区民会議につきましては、こうした区の考え方を示して意見をいただくという場でございますので、この中で何かをまとめるということはございません。

石坂委員

 まだ日程は未定ということですけれども、このプリントの5番の今後の予定にいろんなことが書いてありますけれども、この中において、どのタイミングでやる予定であるとか、そういったことも特にないような感じでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区民会議そのものの任期がことしの6月までというふうになっております。ですので、その中でまずは行うということでございます。

石坂委員

 そうしますと、恐らく今後の予定の6月に行われる(仮称)中野駅新北口地区まちづくり方針の考え方公表よりも前になされるということだと思いますけれども、さまざまな立場の方が参加されて、こうした会議を行ってきたわけですけれども、こうした多様な方々の意見を聞く機会というのが、この2年間の任期が終わった後は、何かしらこれにかわるような機関が立ち上がったりですとか、あるいは何らかの方法で、こうした多様な方の声を聞いていくようなことを考えていらしたりとかはするんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この区民会議にかわるものは考えてございませんが、予定のとおり、まちづくり方針ですとか、また、中野駅地区整備基本計画などもございます。こうした、それぞれの方針ですとか計画を出すタイミングで、区民との意見交換会を行うといったことを考えているところでございます。また、都市計画という手続を並行して進めていくということの中では、都市計画に基づく意見の聴取といったものも行う予定でございます。

石坂委員

 区民の意見交換とか、そうした場を設けていくということではありますけれども、やはりさまざまな区の、ほかの所管の分野がやっているような意見交換会等を見ましても、どうしてもなかなか参加人数が限られてしまったりですとか、来てくださる方が一定の層に限られてしまうようなことなんかもあり得るのかなと思っていますが、今回、この区民会議、さまざまな方が参加されて、すごくそれはいいことだと思うんですけれども、やはりそうした意見交換等をする際には、かなり気をつけていかないと、こうした多様な声を拾い上げていくことが難しくなると思いますが、その辺はしっかりと配慮をして進めていただけるという理解でよろしいでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 さまざまな方々に参加していただけるよう、いろいろ、開催方法など、工夫していきたいと考えております。

羽鳥委員

 財産の取り扱いについて、ちょっとお尋ねなんですけれども、残余財産の権利を最大限に活用して事業計画を検討するということなんですけれども、これは、やはり今ある現行の区役所の土地というふうなものを権利として事業に参画すると、こういったことでよろしいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この中で、土地区画整理事業ですとか市街地再開発事業を進めるということの中では、まず地権者が登場してまいります。区として、その権利をどう活用するかといったことをこれから詰めていくという考えでございます。

羽鳥委員

 区が持っている権利というふうなものは、一体どういう形で事業計画の中に変換されている──やはり権利床という、床という形で変換されていくんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 土地と建物というのが、市街地再開発を行う場合、まずは算定されるわけですが、それを床に変えていく、また、土地については、共有で、その中で持ち分を持つということになろうかと思います。

羽鳥委員

 わかりました。いろいろとエリアが分かれているわけですけれども、その中のどこのエリアの権利を持つか、どこに区の権利床というふうなものがいくのかというのは、検討されているものは何でしょう。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 再整備事業の中でどのような権利関係で構成するかといったことについては、まだこれからの検討ということでございますので、特に、どこについて区が持つか、あるいは持たないのか、そういったことも含めてこれからの検討ということでございます。

長沢委員

 ちょっと今のを聞いていて、例えば市街地再開発の、さっき手法を聞いたんだけど、施工をどうするのと。施工って、要するに、行政処分の施工だからね。わかっていると思うけど。さっき、民間の活力をという話だけど、一定、施工のやり方は決まっているわけだよね。じゃあ、今の権利変換の話だけど、じゃあ、聞くけど、区役所とサンプラザの権利者は何者あるの。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現在の区役所の敷地の中で申しますと、中野区と東京都でございます。サンプラザのほうの敷地につきましては、株式会社まちづくり中野21でございます。

長沢委員

 東京都は、第三建設事務所であるわけだよね。ここは、新区役所の整備の計画の中に、向こうに移りますよということで、もう示されているわけだよね。つまり、ここの権利としてはどうしますかというのは、ここに残すという可能性があるんですか。もう聞いちゃうけど、そうすると、前から言っているけど、区役所は中野区が持っています、サンプラザはまちづくり中野21というけど、中野区が出資をしているわけでしょう。だから、ここでの意向というのは、当然、中野区の意向に、言ってみれば、争うこともなく従っていくというか、決まっていくものだと思うわけです。だから、さっき、所有についてもどうするのという話も聞いたんだけれども、そうすると、ここでの一体、じゃあ、開発としての市街地再開発事業の施工としては、おのずと決まっていくんじゃないんですか。さっき、民間のと言うけど、じゃあ、民間のやり方で、今ある施工方式で、要するに自治体がやる、組合方式でやる、URのあれでやる、個人でやる、じゃあ、一体何が残るの。というか選択肢、これはもうほとんど決まるような話じゃないんですか。これで民間が出てくるというのは、じゃあ、どういう場合があるんですか。一般論でいいですよ、お答えできなきゃ。一般論としてお答えください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今、さまざま検討している中では、民間がその権利を取得するというようなことで考えるものもございます。いろいろ事例も調べているところではございますけれども、地権者以外のそうした民間事業者が入って行う施工のスタイルもございます。

長沢委員

 いや、だから、その場合はあくまでも地権者は地権者として決まっている案だけど、それを、さっきちょっと言わせてもらったけど、例えば第二種であれば全面の買い取りというか買収なわけだよね。あまりないみたいだけど、広域な範囲のところでは一定、やったりもしているのか、でも、場合によっては、そういう一定地権者が絞られている中では、そういうやり方というのは、可能性としてはないわけではない。現実にそうやっているところもある。それは、まさに民間のディベロッパーなりのところに売って、そこがやる。じゃあ、そうなると──まあ、そういうことだよね。それ以外の、じゃあ、第一種のところの施工者、行政処分としての施工者がやるというところも、結局、権利変換をするときに、一度ディベロッパーなりに任せて、そこで、じゃあどうしますかという話で、そこのことを民間活力、民間の手法でというふうにおっしゃっているの。施工者のところで、それ以外のところというのは、僕、聞いたことがないんだけど、じゃあ、それ何方式というんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 市街地再開発の施工も、今、御案内があったように、組合の施工もあれば、あるいは個人の施工といったものもございます。そうした中で、民間の参画する可能性といったものはあるというふうに思っておりますので、その中で一番いい方法を探っていきたいと考えております。

委員長

 他にございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 それでは、先ほど一旦保留しました第2号陳情、区役所・サンプラザ地区の再整備を独自性・先進性に富むものとすることについて、改めて議題に供します。

 本日は、陳情者から補足資料の配付及び補足説明の申し出がありますので、委員会を休憩して、これを受けたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、委員会を休憩します。

 

(午後1時35分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時07分)

 

 これより本件に対する質疑を行います。

 質疑はありませんか。

市川委員

 今回、陳情を出していらっしゃる方は、公益社団法人の日本建築家協会の皆さんで、これは、プロフェッショナルの皆さんですよね。区民会議というのが今あって、さまざまな各界の皆さんの区民の意見を聴取している。また、進捗状況を報告している。今後、事業協力者と、それから、例えば、きょう、陳情をお出しになっている建築家協会のような専門家の皆さんとの意見交換の場をつくるとかということは可能なんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 意見交換ということでは、さまざま行っていきたいということではございますので、そういった機会も可能ではないかと考えております。

市川委員

 建築家協会だけじゃなくて、私も私もと、次から次へと手が挙がってくると、際限なく広がっていってしまうわけですよ。ある特定の、この方たちだけに限って聞くんですとは、なかなか中野区の立場としては言えないわけだ。逆に言うと、この事業を妨げてしまうような、非常に裾野の広い議論をし始めてしまうと、スケジュールも狂ってしまう。また、それが遅延してしまう。そういうことにもなりかねないわけです。だけれども、知見の高い専門家の御意見を聴取するならば、こういう場面がありますよというような場のつくり方、それからまた、事業協力者にもぜひこの意見は聞いておいてほしいというような場のつくり方、そういうものを特化したような場のつくり方というのはできるの。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 先ほどの報告の中で、これからまちづくり方針であるとか、再整備事業計画といったものを策定する中で、区民をはじめ皆様の御意見を伺う機会を設けるということでお話ししたところではございます。基本的には、そうした手続の中で、区民参加の手続の中でやっていくということではございます。ただ、必要に応じて、やはり専門性ということですとか、そうした中で必要に応じてヒアリングの機会を設けるということは考えられる、可能性はあろうかと思っております。

市川委員

 今、事業協力者を選定したわけだ。それで、これから、これが何年だったっけな、3年、2年すると、特定業務代行業者を選定して、それで工事に入っていく、そのスケジュールがあるんでしょう。その中で意見を聴取する、そういう区民の皆さんの、また、こういう専門家の皆さんの意見を聴取するという時期は、いつに入ってくるの。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 具体的に、今、御案内したとおり、まちづくり方針の後には再整備事業計画をつくります。再整備事業計画をつくった後に、民間の参画事業者を選定するという流れでございます。そこからは、民間の参画の事業者が中心となって進めていくということになりますので、その計画を進める過程の中で、地元調整ですとか、さまざまな意見を聞く機会、こういったものはあろうかと考えております。

市川委員

 この陳情をごらんになっているわけでしょう。これが、いわゆる可能ですよということで理解しておいていいの。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 実際、再整備事業計画を策定する、これはまさに整備の基本計画ということになりますし、実質的にはハードの面の整備の考え方がほとんどになろうかと思っております。実際、今回いただいている陳情の中身でいきますと、むしろ、その後にどのような運用をしていったらいいか、どのようにすると、この施設が皆様から愛される施設になるかといったような受け取り方をしているところでございます。そうした観点では、どちらかというとエリアマネジメントといった考え方の中で、民間事業者もこれから行っていくということになろうかと思いますので、そうしたエリアマネジメントの考え方の中で進めていくものではないかと考えております。

市川委員

 そうすると、エリアマネジメントというと、この事業がかなり進んで、その後に生まれてくるものでしょう。その訪れてくるものに対して、このような御意見は必要になってくるよと、そういう理解でいいんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 実際、エリアマネジメントとなりますと、さまざまな意見を聞きながらやっていくということでございますので、そのような理解をしているところでございます。

いさ委員

 一つなんですけれども、陳情の中の5番のところ、特に、多くの皆さんと一緒になってやっていく。この部分は、どんな事業であれ、本当に大事なことなんだと思うんです。しかしながら、ここに私は今の区政にはちょっと疑問がありまして、ほかの分野でも、説明会があったり、意見を求めたり、それからパブリックコメントをやったりしても、じゃあ、出てきたものがどう反映されるのかというと、これが、区民の皆さんもたくさん疑問に思っていらっしゃる部分だと思うんです。結局、区というのは聞き置くだけなのか、そういうふうに思っている区民の方は少なからずいらっしゃいます。そういう中で、この事業は、区民の皆さんの意見を聞きますよといったときに、どういう説得力を持ってやっていくのか、また、どういうプロセスでそれをやっていくのか、そのあたりは、ちょっとやはり見えてこない部分なんですが、このあたりはどうお考えでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 特にこの5番につきましては、今、私のほうから申し上げましたとおり、エリアマネジメントというところのことだろうと捉えております。実際、入居企業ですとか店舗向け、あるいは完成後の入居者、利用者の組織といったようなことが例示として挙げられているところではございまして、実際、その施設を有効に使っていただくための取り組みがここの中で挙がっているものという捉えをしているものでございます。

いさ委員

 というような説明になるかと思うんですが、実際に、この間の議論の中でも、例えば駐輪場の数は減っていますみたいな、近隣の人はどうやってくるのみたいな話があったばっかりですし、そこのところは、ちょっと本当に疑問があります。

 それで、4番のところ、環境対策のところ、ここについてもお聞きしたいんですけれども、これは結局、何らかやればいいという話じゃないと思うんですよね。二酸化炭素の排出量の話も出てきました。このあたりも、羽鳥区議もいろいろ今まで、質問を結構してきたと思うんですけれども、国際的な目標というのがあって、それに対してどう答えを出していくのか、明確なものがあると思うんですけれども、このあたりはどうお考えでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 本日の3番目の報告に、実はその関係もございまして、これから低炭素化を進めていくというようなことを区役所・サンプラザ地区の再整備の中でも考えていきたいと思っております。

市川委員

 ちょっと陳情者の方に聞きたいことがあるので、休憩にしていただけますか。

委員長

 はい。

 

(午後2時16分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時21分)

 

市川委員

 今、休憩中にやりとりをしたんですけれども、陳情者の皆さんの御希望は、さっき答弁したような内容とは違って、前段階のところにもあるわけだよね。今、現に区民会議を開いている、2年間に限ってだっけ、これを開いているわけですよね。こういうような機会を、こういう専門家集団の皆さんとの間で交わすということが、今の段階、それぞれの節目、例えば基本設計から実施設計に移るとか、基本設計の最中に開くとか、実施設計の段階に移ったら、それをどうするとか、そういう節目節目にタイムリーに、そういう意見交換をする場というのはつくれるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 先ほどの区民会議につきましては、あともう1回かなというところでございまして、その後は、まちづくり方針、再整備事業計画の策定の中での区民参加の手続というのが基本的なものだとは思っております。ただ、計画を検討する中で、より専門的な見地から御意見を伺うということが必要である場合は、個別にお話を伺うということはあろうかと思っております。

市川委員

 そうだと思うんですね。やはり個別に、例えばこのような陳情をお出しになっている協会の先生方と、今の段階で御意見をいただきたいという意見聴取のような場面というのは、当然、大事業だからあるわけですよ。しかも、地元の中野区の協会の先生方の御意見を聞きたいというのはあるわけですよ。そういうのというのは、やはり広く区民を代表して、専門的見地を持っている方々の意見を聞きますというようなことが担保されるならば、この陳情を採択しても、何ら問題はないわけだ。ただ、そういうものが何もないで、先々、エリアマネジメントの場面でこれが生かされてくるんですというんだったら、採択しても、その本旨というのは遂げられないわけですよ。そこのところをちょっと確認しておきたかったのね。あくまでもそれは、専門的な見地に立った御意見をいただきたいという場面があったら、こちらから、中野区が間に入って、コンダクターになって招集をして、御意見を伺う場面をつくる、そういう意味で捉えておいていいですね。確認、これは。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今、委員から御案内があったとおり、専門的見地ということで、我々が計画検討の中で意見を聞きたいということであれば、そういった場面をつくるということは可能かと考えております。

委員長

 他に質疑はございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩します。

 

(午後2時25分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時26分)

 

 お諮りします。

 第2号陳情、区役所・サンプラザ地区の再整備を独自性・先進性に富むものとすることについてを閉会中も継続審査すべきものと決するに賛成の委員は挙手を願います。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 挙手少数。よって、本件については質疑を続行します。

 さらに質疑ありますか。よろしゅうございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、休憩して、表決態度をお聞きしたいと思います。

 

(午後2時27分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時29分)

 

 それでは、本陳情について、挙手によって採決したいと思いますが、その前に意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 意見の開陳はなしと。

 討論ありますか。

長沢委員

 第2号陳情に対して反対の立場で討論を行います。

 私どもは、陳情で出されております趣旨、理由については、傾聴に値することも多々あると思ってございまして、とりわけ区民の参加、あるいは建築家協会の皆さんをはじめとした専門家の皆さんの参加、参画というものが大事だというふうには思ってございます。また、現在の中野区が進めようとしております区役所・サンプラザ地区再整備実施方針など、こうしたものについては問題が多々あると思って、これについては、賛成できるものではありません。

 ただ、今回の陳情につきましては、折しも現在中野区役所自身の位置変更の議案が上程され、それが審査をされているさなかでございます。また、サンプラザにつきましても、これをいわゆる再開発、再整備の種地として行うということを区としては意思決定しているわけでございますが、しかし、この点につきましても、私たちは、このままこれを壊して、再整備をすることについては、甚だ問題があるというふうに考えてございます。そういう意味では、この陳情自身が出された現在のこの局面、タイミングを見たときに、やはり私たち、この問題につきましては、この陳情につきましては賛成をしかねるということを申し上げて、反対の討論といたします。

市川委員

 賛成の立場で討論をさせていただきます。

 区役所・サンプラザ地区の再整備事業は、将来の持続可能な中野区の実現のためには必要なことだと我が会派は思っております。だがしかし、地域、中野区民、特に地元の皆さん方の中野サンプラザに対しての愛着、大変大きなものがあります。私は、今定例会の一般質問で、中野サンプラザの愛称を継承してみてはいかがでしょうかという提案型の質問もいたしました。それぐらいに、区民の皆さんの感情としては、中野サンプラザという名称にも、かなり大きなこだわりがあります。また、このサンプラザの持つ独特の意匠デザイン、この三角形の意匠デザインについても、地元の住民の皆さんにうかがい知るところによれば、例えば、東京スカイツリーの上から西の空を眺めても、あそこが中野なんだとすぐわかる形状の建物、こういった独自性といったものが破壊されてしまうのかといったような懸念、心配の声が挙がっております。今、パースの上では、一つの絵が描いてありますけれども、どこにでもあるような意匠デザインの建物ではなくて、また、どこにでもあるようなコンセプトではなくて、やはりそこに陳情者の求める中野らしさ、また、中野区民が今まで中野サンプラザに抱いてきた愛着というものを、またそれを引き継ぐようなものが完成してこそ、初めて中野らしい、新しいサンプラザというものができ上がるんだと私は思っております。ぜひ事業協力者の皆さんとも力を合わせて、また、このような陳情をお出しになった専門家の皆さんの知見をきちっと集積・集約して、ぜひ区民の声も聞き遂げて、中野らしいサンプラザの、いわゆる新しい(仮称)サンプラザの実現に努められたいと強く、これは願うところでございます。

 また、後に生まれるであろうエリアマネジメント、この場面についても専門的な見地の中から、ぜひ御参加をいただくように特段の配慮を求めたいと思いますし、もちろん、陳情者のほうからも休憩中に伺ったように、タイムリーな段階で意見の集約を図る。また、意見をきちっと聞き遂げて、事業協力者の側にお伝えをする。そういう作業には、ぜひ勢力を挙げていただきたいと思っております。今後ともそのような形での行政側の協力をぜひ求めまして、この陳情の採択に当たっての賛成討論にかえます。

委員長

 他にございますか。よろしゅうございますね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、これより第2号陳情の採決を行います。

 お諮りします。第2号陳情、区役所・サンプラザ地区の再整備を独自性・先進性に富むものとすることについてを採択すべきものと決するに賛成の委員は挙手を願います。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 挙手多数。よって、採択されました。

 以上で第2号陳情を終了します。

 それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況についての報告を求めます。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 平成28年第2号陳情、中野駅前南口再開発計画を成功させる対応についてということで、平成28年第3回定例会で採択されたものです。(資料3)趣旨としては、中野駅南口再開発を起爆剤にして、同地区の隣接地域である中野二丁目23番街区のまちづくりを進めてほしいというものでございます。処理状況としましては、中野二丁目地区市街地再開発事業の事業化に取り組むとともに、同地区の隣接地域について、今後、地域の意向確認や意見交換を通じて、まちづくりの検討を進めていくという処理状況でございます。

 もう少し具体的に申し上げますと、市街地再開発事業については、本年9月、市街地再開発事業組合設立を目指して、現在、事業に対して技術的助言等を行い、推進しているところでございます。それから、隣接地域については、本年度、意向調査等を行い、来年度以降については、まちづくり勉強会等を進め、まちづくり検討を進めていくという状況でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告を終了します。

 次に、3番、中野駅周辺におけるスマートな環境・防災都市づくり戦略策定に向けた考え方についての報告を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、中野駅周辺におけるスマートな環境・防災都市づくり戦略策定に向けた考え方について報告をいたします。(資料4)

 まず、1番、趣旨でございます。中野駅周辺におけるスマートな環境・防災都市づくり戦略につきましては、10か年計画、また、第3次中野区環境基本計画及び中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3に基づきまして、中野駅周辺におけるBCD(災害時業務継続地区)の形成を見据えた低炭素まちづくりの指針として定めるものであります。この新区役所整備や区役所・サンプラザ地区再整備の計画検討が進む中、対象区域となる中野四丁目地区における低炭素化による環境性の向上、BCD形成を見据えた防災性の確保に係る考え方を取りまとめ、整備の方向性を示していくものでございます。

 2番の関連計画等でございます。まず、一つ目、低炭素まちづくりについてでございます。低炭素まちづくりにつきましては、中野区環境基本計画における四つのプロジェクトの中で、「低炭素なまちづくりプロジェクト」ということで位置づけられているものでございます。また、2番のBCD(災害時業務継続地区)につきましては、区役所・サンプラザ地区再整備基本構想、あるいは実施方針の中で、このBCDの構築といったものが方針として示されているものでございます。

 それでは、裏面をごらんください。

 戦略策定に向けた考え方でございます。本戦略の策定に向けましては、基本的な考え方を取りまとめております。今後は、エネルギー、環境、防災等に係る有識者を交えた検討や関係地権者等の意見を踏まえながら検討を進めていくものでございます。

 別紙をごらんください。

 この戦略につきましては、基本的な考え方として、環境性の向上、それから防災性の確保といった観点で検討を進めていくものでございます。対象区域といたしましては、新区役所ができる地区、また、区役所・サンプラザ地区再整備が行われる地区、こういったところが含まれる中野四丁目地区を対象として、この戦略を策定していくという考えでございます。各エリアの整備の方向性ということで、それぞれの地区の特徴に応じまして、これからの整備の方向性、また、具体的な施策について検討してまいります。

 それでは、本紙にお戻りいただけますでしょうか。

 戦略策定に向けた考え方ということで、環境性の向上、防災性の確保に加えて、主な特例措置ということでの検討も進めてまいります。この戦略につきましては、都市の低炭素化の促進に関する法律の法定計画ということで策定いたしますので、そうしたことを活用した特例措置の検討もしてまいります。

 最後に、4番、今後のスケジュールでございます。ことしの10月に戦略の素案を公表し、12月に策定といった流れで進めてまいりたいと考えてございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

長沢委員

 ちょっとごめんなさい。消化できないので、教えてください。2枚目の別紙ですか、色が若干違うようだけど、これが対応しているということですよね。わかりました。それで、こういう形で分けている、エリアで固まりというか、分けているのは、これを読んでいても、ちょっとよくわからないんですけれども、こういう分け方をすることによって、何の効果があらわれるということになるんでしょうか。

 つまり、南とか北とか、固まりではなくて、一応書いてはあるんだけど、ちょっと私、そこが何か消化できないんです。ちょっと単純な質問で申しわけないんですが、教えてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、中野駅周辺の中でも、四丁目地区を対象区域として、この戦略を策定していくという考えでございまして、この四丁目地区につきましては、BCD、災害時にあっても業務を継続できる地区ということで、今後の整備を図っていきたいという考えが基本にございます。さらに、この中で、地区で割っておりますけれども、新区役所と区役所・サンプラザ地区につきましては、特にその中心となる区域ということになりますし、その中での高度な防災性の確保、また、自立分散型エネルギー、そういったような取り組みを進めていくような地区となると考えております。

 四丁目西地区や囲町地区、中野駅地区エリアという中では、これはそれぞれの再開発が見込まれる区域ということでございます。こちらも、環境とか防災の配慮をしていくということには違いありませんけれども、これは、他のエリアで行われている再開発の中での低炭素ですとか防災性の確保、それと同様の考え方で整備をしていくというものでございます。また、中野四季の都市、四丁目東地区につきましては、一定の整備が完了しているということでございます。今後、建物や設備の更新ということが行われるであろうと考えますので、それに合わせた防災性、環境性の推進ということを取り組みの方向性として考えているところでございます。

長沢委員

 決して、このエリア自身を何か序列化したものではなくて、どう連携をとっていくか、それで、災害時の業務継続地区、BCDというのは、結局、新区役所及び区役所・サンプラザ地区エリア。区役所はわかります。区役所・サンプラザ地区エリアのところは、何がどうなるかはわからないけれども、こういう業務の継続地区として位置づける。そこが一つわからない。もう一つは、例えば、四季の都市、これは完成されているというのかな、今、いろんな、大学や業務ビルとして、商業施設としてあるわけだけれども、そこはそことして、もうでき上がったもので、既に、これは事業者たちといっていいのかな、あるいは大学が、既にそうしたものとしては、一定の災害のあった、緊急時のというのかな、そういったところにおいてはそれぞれが考えて、もうやっている。四丁目や囲町も、でも、これから、四丁目の西地区というのは、これから再開発事業が始まるわけですよね。囲町もそうだよね。そうすると、結局、何がどうというのが、もうひとつ……。今、エリアの御説明をいただいたけれども、この関係とか、極端な言い方としては、別に序列化をしているわけではないんだろうけれども、その関係性がわからないんです。もう一回説明してもらえますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 序列化ということではなくて、その整備の時期とか、あるいは性格の違いということで、この区域を分けたところではございます。今、委員からあったように、区役所につきましては防災ということもありますけれども、区役所・サンプラザ地区につきましても、実施方針の中で防災性の確保ですとか、環境、エネルギー面ということで、方向を定めているところではございます。特に区役所・サンプラザ地区につきましても、公共性とか公益性といった観点もあろうかと思いますし、この中で設けられる公共の空間、そうしたものが防災に寄与するというようなことを考えてございます。そうした中では、新区役所と区役所・サンプラザ地区が連携していくということは、十分考えられるということでございますので、そういった方向性をこの中で考えていきたいというところでございます。

 四季の都市につきましては、既にできているわけですが、建物や設備の更新、エネルギーの施設ですと、例えば20年ぐらいたつと更新するということもございます。そうした時期に合わせて、面的に防災性を高めていく、あるいはエネルギーの効率化を高めていくということを構想として考えていきたいというところでございます。

長沢委員

 なかのサンクォーレは、もっと、一番前にあって、でも、これも結局、四丁目東地区エリアに入っているわけですよね、この色分けで言うと。ここは、言ってみれば、今ので言うと、例えば今のサウスとかイーストとか、あるいは大学とかというのは、同じぐらいというか、多少のあれはあるけれども、同じぐらいになっているんだけれども、サンクォーレについては、もうちょっと前になっているわけですよね。そうすると、当然ながら更新の時期についても、もしかしたら、もう何年になるんでしょう、一定の見直しをしなくちゃいけない時期になる。当然ながら、これだって、区が直接というよりは、ここの実際に地権者の皆さんの考えるようなことなんだけど、こういう形……(「やっているよ」と呼ぶ者あり)やっているという……。ちょっとそれも聞いているんだけど。そういう話なんだけど、結局、そういうことというのも、個別具体的な話になってしまうけれども、エリアとしての分け方としているというのはどういうことなのかなと思ったので、そこの点だけ教えてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 まず、街区というか、丁目で、四丁目で区切ったということがございますが、その中でも、特に、例えばサンクォーレであると20年を超えているということもございます。この計画、今回の策定に向けた考え方につきましては、それぞれの地権者に何かを確認したわけではございません。今のところ、こういった考え方を持っているということでございますので、こうしたものを、それぞれの地権者と考え方のすり合わせをしながら、今後の検討をしていきたいというところでございます。いずれにしましても、まちとしての防災性、環境性を高めていくということが基本的な考え方でございますので、それぞれの地権者の協力が今後長期にわたって必要であるという考えでございます。

石坂委員

 地図のほうの色分けしている三つのエリアについてまた伺いますけれども、こうやって色分けしているエリアごとに──すみません、不勉強で──何かしら違う規制がかかるのかとか、あるいは今後かけていくのかとか、あるいは、何かしらの施設的なものと設備的なものがなきゃいけないとかということを誘導していくとかということが色ごとに起こるのかどうなのか教えてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この計画そのものは、何か拘束力があるといったものではございません。法定計画ということではございますけれども、そうしたものではなくて、施策の方向性を示すというものでございます。この計画をつくることによって、特例措置ということがございます。ここの中で例示をしましたけれども、駐車場法の特例、都市再生整備計画事業の拡充、こういったものの活用というのが、利用しやすくなるというようなことでございますので、そうした面について検討しているところでございます。

石坂委員

 そうしますと、特例でできるようにするときに、その特例が及ぶエリアが赤だけであるとか、青の部分もとかというのを今後考えていくという理解でいいんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この計画の区域ということが、まずは要件ということになりますので、対象区域を今回、中野四丁目という区域といたしましたので、その区域の中であれば、この要件に当てはまるということでございます。

羽鳥委員

 今回の環境・防災都市づくり戦略の中の環境性の向上というふうなところでお尋ねしたいんですけれども、この環境性の向上というふうなところは、どういった基準でもって、何によって、それを向上したよということをはかるのでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 さまざま、これから取り組みをする中で、エネルギーの負荷の低減ですとか、エネルギーの面的利用といったような、さまざまな施策を取り入れる中で、それぞれの炭素の排出量の低減を図っていくといったものを考えていくというものでございます。

羽鳥委員

 新しい区役所整備基本計画のところですと、区役所のところでは、CASBEEを用いるというふうに書いてありますけれども、これではかるというふうに考えてよろしいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区役所の計画の中でも、CASBEEもございますし、また、他の取り組みということもいろいろ記載はされているかと考えております。そうしたものを総合的に取り入れて、この中での低炭素化、環境性の向上といったものをはかっていく、こんなような考えです。

羽鳥委員

 わかりました。あと、防災性の確保というふうなところで、災害時業務継続地区を実現するならば、エネルギー的に、その地区が自立をしているということが必要になってくると思うんですけれども、それを実現するなら、どうやって自立を確保していくのかという、考えているものは何なんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これは、新区役所の整備基本計画の中にも記されておりますけれども、例えば、コージェネレーションシステムを採用するといったようなことで、防災性、環境性が両立できるということで、そういったものを採用するということの検討になろうかと考えております。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 3時15分まで休憩いたします。

 

(午後2時54分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時15分)

 

 次に、4番、中野駅周辺駐車場整備地区(案)及び中野区駐車場整備計画(改定案)についての報告を求めます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 それでは、中野駅周辺駐車場整備地区(案)及び中野区駐車場整備計画(改定案)について御報告をさせていただきます。(資料5)

 本件につきましては、1月の委員会におきまして、駐車場整備地区(原案)と中野区駐車場整備計画(改定素案)について御報告をさせていただいております。本日は、駐車場整備地区(案)及び駐車場整備計画(改定案)という形で取りまとめましたので、内容を御説明させていただきます。

 1番、中野駅周辺駐車場整備地区(案)でございますが、こちらは中野駅周辺駐車場整備地区(原案)のとおりで、中野区駐車場整備地区(案)としてまいりたいというふうに考えております。別紙1をごらんください。

 まず、種類・名称でございますが、東京都市計画駐車場整備地区 中野駅周辺駐車場整備地区でございます。内容につきましては、前回御報告の際に御説明をしておりますけれども、次ページをお開きいただきまして、こちらの中ほど、理由のところになりますけれども、中野駅周辺地区における土地利用の転換に伴いまして、増加する駐車需要への対応、円滑な道路交通確保のため、また区域及び面積の変更としまして、約28ヘクタールを33ヘクタールとするものでございます。

 また1枚おめくりいただきまして、次ページが計画図になってございまして、図の赤色部分、用途地域が商業地域や近隣商業地域に変更済み、または変更見込みの区域で、容積率400%以上となる区域をめどに追加する範囲として示しております。

 表紙に戻っていただきまして、2番、中野区駐車場整備計画の改定案でございます。こちらは、計画の内容につきまして文言の整理、図や表の表現の工夫、上位計画の表現との整合、またこの計画内の基本方針と施策の整合といった点から修正を行いまして、改定案として取りまとめてございます。なお、改定素案の際の計画の趣旨からは変わっているというものではございません。

 別紙2が改定案となってございます。別紙2の青字部分が主な修正点となっておりまして、説明とあわせて御確認いただければと思います。

 まず1ページ目、計画の策定にあたってでございますが、こちらは計画策定の前提としまして、本計画が路外駐車場の計画であり、路上駐車場については基本方針や目標年次、施策の設定は行わないということについて記載をしてございます。

 2ページ、1、対象範囲でございますが、こちらは図-1、中野駅周辺駐車場整備地区の図中、何々地区という表現が混在してわかりにくかったために、地区とエリアで区別して整理をしてございます。

 続きまして、2、駐車施策に関する基本方針のところでございますが、こちらは3ページの表-1、駐車実態調査結果につきまして上の表が地区内の供給台数、下の表が地区内の需要台数を示していることがわかるように表題を変更してございます。

 続きまして、5ページ、(4)の駐車施策に関する基本方針、②の路上駐車への対応についてでございますが、これまでは駅利用目的の対策のみの記載であったため、ほかに今回、既存駐車場への誘導ということについて追記をしてございます。

 続きまして、6ページ、3、路外駐車場の整備の目標量及び目標年次でございますが、こちらは(3)の新たな駐車施策の導入の文中に、地域ルールの説明について追記をしました。また、整備の目標量について、駐車場の適正化等、施策によって対応することから、設定しないということを明記してございます。

 続きまして、8ページ、4、路外駐車場整備に関する施策でございますが、こちらは(4)駐車場の有効活用及び路上駐車への対応につきまして、施策の重要性から記載の順序を変えまして、①を地区特性を踏まえた駐車場の有効利用としまして、また、駐車施策の基本方針と整合を図るという点から、附置義務駐車場及びその出入り口の配置の工夫について追記をしたものでございます。

 表紙の裏面に戻っていただきまして、3、説明会の開催結果についてでございます。説明会につきましては、平成29年2月15日の夜7時から区役所の9階で行いまして、参加者は2名でございました。主な意見としましては、地区内において駐車場の場所をわかりやすく案内するような仕組みを考えるべきではないかというご意見に対しまして、駐車場の情報提供等による駐車車両の適切な誘導を検討していくということを回答してございます。

 4番、今後の予定でございます。平成29年5月に駐車場整備地区(案)の公告・縦覧、区民説明会の開催、7月には駐車場整備地区(案)の都市計画審議会への諮問、8月ごろに駐車場整備地区の都市計画決定、駐車場整備計画の改定を予定してございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、5番、中野駅周辺地区総合交通戦略(素案)についての報告を求めます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 それでは、中野駅周辺地区総合交通戦略(素案)について御報告をさせていただきます。(資料6)

 総合交通戦略につきましては、昨年10月の委員会におきまして検討状況と第1回検討会の概要を報告させていただいております。中野駅周辺地区におきまして展開する各事業とあわせまして、交通事業とまちづくりが連携した総合的かつ戦略的な交通施策を実現することを目的としておりまして、これまでに策定検討会を3回開催し、中野駅周辺地区総合交通戦略の素案を取りまとめたものでございます。

 参考としまして、1枚目の表紙の裏面になりますが、検討の対象エリアと検討会委員を記載してございます。検討は学識経験者、東京都、交通管理者、地元団体等、交通事業者、運送事業者に委員としてご参加いただきまして、検討を進めてまいりました。

 それでは、1番、中野駅周辺地区総合交通戦略(素案)でございます。別紙1をごらんください。

 1枚おめくりいただきまして、左側が1番、総合交通戦略の目的でございます。中野駅周辺では、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3におきまして、歩行者優先・公共交通志向の道路・交通ネットワークの構築を目標に掲げておりまして、その実現に向けて総合的かつ戦略的な交通施策の推進を図るため、総合交通戦略を策定するものでございます。

 また、1ページの下のところ、戦略の実施期間でございますが、区では、新しい中野をつくる10か年計画を平成37年度までの計画期間として策定しておりまして、この計画と連携を図ることで効果的に交通施策を推進することとし、当面の戦略実施期間を平成37年度までとしております。

 続きまして、2ページ、2番、関連計画の整理でございます。こちらは、中野区基本構想、中野区都市計画マスタープラン、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3及び中野駅周辺の各計画から、総合交通戦略として交通関係の施策を整理したものという体系を示してございます。

 続きまして、3ページになります。3ページは、中野駅周辺地区の強み、現況と課題の整理でございます。3ページの左側に中野駅周辺地区における空間構成の特徴、また地区の強みを整理しております。また、その右側には、現況と課題を項目ごとに整理しております。こちら、現況と課題の整理につきまして、次のページにエリア図に落としまして、エリアごとに課題を整理しているというところでございます。詳細はお読み取りいただければと思います。

 続きまして、5ページ、4番、交通戦略の目標でございます。こちらは、上位計画における地区の将来像、また、これまでに整理をした地区の強み、地区の課題から、交通戦略の目標を示しております。目標としまして、コンセプトとして、中野駅周辺グランドデザインVer.3においても考え方として示しております歩行者優先、公共交通志向のまちづくりを掲げております。また、施策の方向性としましては、右側の青い箱になりますけれども、まちの魅力を高めるソフト施策の実施、交通結節点の機能強化、多様な交通手段を支えるネットワークの形成の3点を掲げてございます。

 続きまして、6ページ、こちらが5番、施策パッケージになります。これまでに整理をいたしました3点の施策の方向性から、施策を五つのパッケージとして整理をしてございます。①ソフト施策、②交通結節点、③歩行者、④自転車、⑤自動車で整理をしてございます。また、これらのパッケージの整理ごとの具体的な施策につきましては、次ページ以降、戦略目標図として示してございますので、こちらでご説明をさせていただきます。

 7ページにまいります。こちらが戦略目標図のソフト施策と歩行者を示した目標図でございます。ソフト施策としましては、左下、公共空間の活用というところ、それから、右側の箱になりますが、来街者にも移動しやすい環境整備というところで、フリーWi-Fiのことであったり、またその下の情報発信、サイン計画というところで、デジタルサイネージ等をお示ししてございます。

 また、歩行者に関する施策としましては、図の上のところの箱になりますけれども、バリアフリーで安全快適な歩行者動線としまして、歩行者デッキ等の整備を示しておりまして、また、憩える滞留空間の確保ということで、歩道と再開発が連携した空間ということでお示しをしてございます。

 続きまして、8ページにまいります。こちらが交通結節点に関する施策になります。こちらでは、橋上駅舎、南北通路、東西連絡路、また、駅北側、南側の各駅前広場の整備を位置づけております。

 続きまして、9ページ、こちらが④自転車に関する施策になります。こちらは、自転車駐車場の分散配置ということで位置を示しております。また、自転車走行空間の確保ということで示してございます。

 続きまして、10ページが⑤自動車に関する施策になります。こちらは一般駐車場の分散配置及び荷さばき・身体障害者用駐車場の適切な配置及び右側、地域ルールの導入を示しております。

 次の11ページ、こちらは、これまでの各施策に関して主なものを重ねたイメージ図として示してございます。

 続きまして、12ページ、こちらが6番、評価指標と数値目標でございます。交通戦略の目標としております歩行者優先のまちづくり、公共交通志向のまちづくりという視点から、指標としましては、下の目標の設定のところになりますけれども、中野区区民意識調査、また東京都市圏パーソントリップ調査の結果を用いまして、この下の表のような指標、目標を設定してございます。

 次のページ、13ページが、実現に向けたロードマップでございます。こちらは、これまでに整理をしてまいりました五つの施策パッケージについてのロードマップとなります。上部に新しい中野をつくる10か年計画の年次、また、下部にまちづくり開発動向(想定)ということで、ロードマップとあわせてまちづくりがどういうふうに進んでいくかというようなところを示しております。このロードマップでは、中野駅周辺地区の主な事業につきまして完了目標時期であったり、施策相互の関係性、主な検討実施主体ということで示しております。

 また、こちらのロードマップとあわせて、右側の中野駅周辺地区の主な事業のページを見ていただけるように構成をしておりまして、施策のロードマップと事業箇所を参照しながら見ていただけるということで体裁を整えてございます。

 続きまして、最後のページ、15ページになりますが、こちらは交通戦略の推進に向けた取組み・推進管理体制の構築でございます。推進管理体制につきましては、これまでの検討と同様に、関係する交通事業者及び道路管理者、地域住民、商店街など地元の方々と協力、連携し、推進管理を行ってまいります。

 戦略の評価と見直しでございますが、施策の実施に当たりましてPDCAサイクルを実施することで、本戦略では平成37年ごろを見据えた目標を掲げておるため、10か年計画と同様に平成32年に評価、見直しを行い、その後も5年ごとに評価、見直しを行っていくということで考えてございます。

 表紙に戻っていただきまして、2番、これまでの検討状況でございます。こちらは、別紙2をごらんください。

 これまでに第2回の検討会を10月、第3回の検討会を12月に開催しております。主な意見としまして、ごらんのような御意見をいただきまして、本日の素案を作成してきたということでございます。各意見につきましてはお読み取りいただければと思います。

 また、お手数ですが表紙に戻っていただきまして、3番、今後の予定でございます。

 平成29年3月に第4回策定検討会の開催、こちらは17日に開催をさせていただきました。その後、中野駅周辺地区総合交通戦略(案)の作成、6月ごろに中野駅周辺地区総合交通戦略の策定を予定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

いさ委員

 報告ありがとうございます。ちょっと確認ですけれども、この別紙1の5ページのところ、左側の下のほうに、中野駅周辺地区の課題とあります。この課題の1番目が、過度に自動車に頼らないまちづくりということを掲げているわけなんですが、一方で、例えば西武新宿線は地下化をすることによって、この南北の道路を通していくんだと、補助220号線なんかもありました。そこでは当然、南北の交通というのは自動車によるものを前提としていると思うんですが、そのあたりの整合性というのはどうなのかちょっと気になりました。お答えください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今回の総合交通戦略は、中野駅周辺地区の総合交通戦略として検討してまいりまして、それぞれ、区内でも各駅ごとに特徴というのがございます。中野駅に関しては、かなり公共交通の割合の高いまちづくりというのが進んでおりまして、これ以上車や自転車を積極的に中心部に呼び込まないようなまちづくりをしていきたいというような方向性でございます。

いさ委員

 この駅周辺についてはそうなんですが、結局、地面はつながっているわけですから、それでちょっと聞いたんですけれども、そこはいいです。それで、同じ別紙1の12ページのところですね。これが数値目標の設定のところなんですけれども、歩行者優先のまちづくりというところ、指標に対して現況値というのが出ています。それぞれ57.7%、56.5%、これの目標が数値化されていないんですけれども、ここらあたりちょっとお示しいただけますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 この目標値の設定の仕方なんですけれども、国土交通省の総合交通戦略を策定するマニュアルというのがございまして、わかりやすいアウトカム指標を基本とするというようなことがございます。そうしたところから、今回、区民意識調査とパーソントリップ調査という結果を用いております。数値の設定につきましては、数値の設定というのも検討の途上では詳細を検討したところなんですけれども、なかなか満足度というようなところでかなりぶれが大きいようなこともありまして、細かい数値の設定がなかなか難しいというようなことでありましたり、それから、公共系の交通手段の利用率という点では、もうかなり高い数値になっているというようなことがございまして、今回はそれぞれ、歩きにくいですとか、危険と回答した割合という点は今よりも減少させていくと。公共交通手段の利用率というのは向上させていくというような形でお示ししたものでございます。

 また、他の自治体の例を見ましても、こういった目標の数値を設定しなければいけないということはございませんので、減少させていくというような目標値にしている自治体も多くございます。

いさ委員

 結局、今、わかりやすくとおっしゃった部分がわかりにくく感じたのでこれを聞いたんです。せっかく数値目標を出しているのに、それが、隣は矢印で書いてあるわけです。これ、ぱっと見て何だろうと思うのは、それはそうだと思うんですが、特にその中でも、自転車と歩行者が混在して危険と回答している方がいらして、これは対策を打たなきゃいけないとなっているわけですよね。対策を何らか打つのであれば、これは改善されるんだと思うんです。だとしたら、これは数字にあらわれてくるものじゃないかと思うんですが、それでこの矢印、下向きの目標でいいのかどうか、もう一度お願いします。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 数値目標、何パーセント下げるというのは、その施策との関連性でなかなか関係性が明確でないというところでお示しにくいところでございまして、現況より減少させるという目標にしているところでございます。ただ、交通戦略につきましては、5年ごとにきちんと見直しをしていきますので、そういった中で数値の検証もしていきながら、今後の目標というのをまた精査していきたいというふうに考えてございます。

いさ委員

 わかりました。それはもう減らさなきゃいけないのは事実だと思うんです、こういうものを。ただ、それがわかりにくいということだけ再度お伝えしておきます。

 それで、先ほどの5ページにあった、過度に自動車によらないという考え方なんですけど、結局、こういうことを実現しようと思えば、いわゆるマイカーですね、マイカーによらず公共交通機関を使う、そういう話になってくると思うんですけれども、そうなると、かつてこの委員会でも学習会をやってきたような、オンデマンド交通であるとか、本数が減らされてしまったコミュニティバス相当のもの、そういったところにも考え方というのを広げていく必要があるんじゃないかと思うんですが、この点はどうでしょうか。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 まず、区内全域におけます、いわゆる交通弱者もしくは地域ごとの交通の利便性につきましては、それぞれ区内全域での視点、あと、例えば生活圏域内での利便性向上のための公共交通機関の検討につきましては、過去に鋭意検討した時期がありますが、今後さらに具体的なものを、他自治体の事例なども研究しながら、今後さらに検討していきたいというふうに考えてございます。

内川委員

 13ページの、実現に向けたロードマップのところでちょっとお伺いいたします。一番下の段に、まちづくり開発動向(想定)とあるんですが、ちょっと確認なんですが、中野二丁目地区市街地再開発事業というのは、例のツインタワービルのところの計画ということでよろしいですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 駅の東側のところ、住宅供給公社の住宅があったところの再開発ということで考えております。

内川委員

 おおむね、これは平成34年ぐらいの見通しなんですかね。上のほうにいきますと、交通結節点で中野駅南口駅前広場の拡張整備、これの完成年度は平成34年ぐらいを目途にしているんですか。私は、勘違いかもしれませんが、市街地再開発事業ができると同時に、南口駅前広場の拡張整備は終わっているものと考えていたんですが、これはいかがでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野二丁目地区については、土地区画整理事業と市街地再開発事業の一体的施行でございます。それで、市街地再開発事業については31年度から34年度、そして、区画整理事業は36年度までとなってございます。したがって、駅広の整備については土地区画整理事業で36年度までに整備をするという予定になってございます。

内川委員

 しかし、市街地再開発事業が完成したときには、もう南口駅前は広がっているんですよね。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 まず、段階として、現在の東京都住宅供給公社の建替え事業で移して、そして再開発ビルの敷地を生み出して、再開発ビルを建てます。で、建てたところで、現況の南口に面しているビルの権利者の皆さんがその再開発ビルに移ります。それから、現在の南口に面している建物を解体撤去して、そこに南口の新しい駅広を整備すると、そういう段取りになってございます。したがって、再開発事業が完了して、再開発ビルが完成すればすぐに完了公告というのをやって、新しい権利者の名義が出てくるわけなんですけど、その時点ではまだ南口の駅広はできていないという状況でございます。

石坂委員

 今回の中野駅周辺地区総合交通戦略で定められているエリア及び11ページのほうにあります情報発信、サイン計画の丸でくくられているエリア等がありますが、中野駅、交通結節点ではあるわけですけれども、ただ、このエリアの中には駅以外にもさまざま、駅前以外のバス停もあるかと思います。9ページ、10ページなんかですと、駐輪場とか駐車場の位置も示されていますが、残念なことに、ここにバス停が入っていないんですけれども、やはり駐車場、駐輪場からバスへの乗り換えですとか、駅に誘導するのではなくて、場合によってはバス停に誘導するとか、そうした形で人の流れというものを考えていくことも必要ではないかと思いますが、その辺いかがお考えでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 駐輪場に自転車で来られた方の乗り換えというようなお話かと思うんですけれども、まず、9ページに自転車に関する施策というところをお示ししておりまして、自転車駐車場については分散配置ということで考え方をお示ししております。ですので、駅直近のところまでは自転車で乗り入れてもらわないというような施策になっておりまして、こちらの9ページの図の赤色に塗られた地区が、凡例のところで歩行者優先エリアとしております。ですので、自転車については周囲にとめていただいて、地区の中心部は歩いていただくと、そういう方向性でございます。

石坂委員

 ちょっと伝わっていなかったようで、すみません、要は駐輪場で自転車をとめて駅まで歩くのではなくても、行き先によっては、駐輪場に自転車をとめて駅以外のバス停に行くという方法がとれると、そこで人の流れがまた、全部が全部駅に誘導してしまうのではない形がとれると思うんですけれども、そのあたり、バス停の位置との関係ですとか、バス停の位置への誘導の仕方とかというのは、何かお考えがあったりするんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 バス停の位置ということでございますけれども、駐輪場との関係というのもございますが、駅との乗り換え機能という関係もございます。現在の計画では、中野駅の新北口の駅前広場と南口の駅前広場に必要なバスの乗降場を設けていくということで計画をしてございます。

石坂委員

 ただ、アクセスを考えたときに、やはり中野駅に人を集約したいというのはわかるんですけれども、今回の話だと、やはりバス停の位置を考えていくことも必要だと思います。ということに加えて、5ページのほうで、ユニバーサルデザインによるという話があった中で、鉄道、バスとのスムーズな乗り換え、乗り継ぎという言葉がありますけれども、ここも駅周辺のところはかなりバリアフリー化は進めていくと思いますけれども、やはり駅周辺のバス停も、今でもバリアフリー化されていないところとか、道路の傾斜の関係と、道路が曲がっているところの関係とバス停の関係で、なかなか車椅子の方が乗り降りしづらかったりですとか、乗車を迷惑がられるなどという声を聞くんですけれども、やはり駅周辺であるとか、駅前の、中野駅と冠されているバス停であるとか、あるいはこのエリアにおけるそれ以外のバス停は幾つかあります。駅から一つ目、二つ目のバス停、そうしたところのバリアフリー、ユニバーサルデザイン化というものもしっかりと視野に入れていくことが必要であると思いますが、その辺いかがお考えでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 交通結節点の機能強化という点で、スムーズに鉄道やバス、また自転車からの乗り換えというのを確保していくというような方向が大事かと思っております。その整備に当たっては、ユニバーサルデザインに基づいた整備ということでコンセプトのところに書かせていただいておりまして、きちんとユニバーサルデザインに配慮して、誰でもスムーズに乗り換えられるというような点できちんと考えながら、整備を進めていきたいというふうに考えております。

石坂委員

 特に、区役所ですとか、あと中野郵便局の近くですとか、あるいは平和の森公園近く、そうしたところのバス停とかも、やはり中野駅に出ずとも、そこを目的として、そこのバス停を使われて、そこのバス停からまた帰るという方もいらっしゃると思いますので、そういうところにもしっかりと目を向けていただければと思います。要望で結構です。

森委員

 ちょっと伺いたいのが、総合交通戦略としてこれをつくっていくということなんですが、6ページを見ると、その中にまちの魅力を高めるソフト施策の実施と入っていて、交通戦略にこれが入ってくるというのがいまいち理解ができないんですが、何でこれがここに入っているんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今回、総合交通戦略ということで検討を進めてまいりましたけれども、やはりハードの整備だけではなくて、駅に来られる来街者であったり、通勤・通学で来られる方、そういった方が便利に使っていただけるというような点も必要かというふうに思っております。そういう点で、円滑な交通を誘導するという視点で情報発信・サイン計画、また来街者にも移動しやすい環境の整備ということで、ソフト施策として計画をしてございます。

森委員

 それは何かまちの魅力を高めるというくくりでここに入れるんじゃなくて、何かほかの入れ方もあるんじゃないかなと思うんです。特にサインのところとかというのは。これは、ここにはこうやって入っているんですけど、成果指標のほうには、なかなかここの施策の効果というのは反映されているように見えないんですね。そうすると、このソフト施策というところの効果は、じゃ、今後どうやって見ていくんですかというのが、今の成果指標の設定だとちょっとわからない。その辺はどうお考えですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 評価指標と数値目標の考え方であるかと思いますが、こちらは検討の段階でもいろいろ御意見がございまして、必ずしも全ての施策がこの数値に関与してくるものではないかなというふうには認識はしてございます。ただ、歩行者優先、公共交通志向という点で代表する指標ということで、これらの数値を選んだということでございます。

森委員

 要するに、総合交通戦略の成果指標としてここに落とし込むかどうかは別として、やるのであれば、何がしかの効果の検証というのは必要だと思うんですよ。そもそもソフト施策とここに載せること自体が、答弁を聞いても余りまだしっくりきていないんですけど、いずれにせよやるというのであれば、これはこれで何がしか、こういうことをやって、こういう成果が出たと。それは目標に対してどうだったと、そういった検証というのは、トータルの数値目標じゃないにしても、何がしかの形で明らかにしていかないといけないというふうに思うんです。その点はいかがですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 総合交通戦略の推進につきまして、15ページにも推進管理体制ということでお示しをしてございます。ですので、この評価の指標だけという、そういう点ではなくて、今回検討を進めてまいりました各関係団体、地元、交通事業者、物流事業者等ときちんと今後の推進についても御意見を伺いながら、その成果の点についても検証しながら、進めてまいりたいと考えてございます。

森委員

 ぜひそれはお願いします。もう1個、目標と、あとは計画自体の見直しというところの関連で伺いたいんですが、目標設定をしていろんな施策をやっていきますよと、この戦略の中で。それとは別に、13ページの下にあるように、まちづくりはまちづくりで動いていくわけですよね。そうすると、この数字の上下というのは明確に出るにしても、じゃ、ここでやった施策がどれだけ効果を上げているのか。それは実は、まちづくりの動きのほうが数字の上下に影響が大きかったりするようなケースも出てくるのではないかと思うんです。そうすると、単純に数字だけ比べると、国交省の手引きの中には、施策実施後の説明力という文言がありますけど、そこがちょっと疑問符がついてくるようなことにもなるんじゃないかなと思うんです。その点は、単に数字を比べるだけじゃなくて、もうちょっと踏み込んだ分析というのもしていく必要があるのかなというふうに思うんです。そのあたりは、お考えはいかがでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 ロードマップのところに、まちづくりの開発動向というのをお示ししてございますけれども、こちら、黄色の枠でくくったところになりますが、各事業の進捗状況によって変わってくるところもあるかと思います。この進捗状況と合わせて、この総合交通戦略についても評価、見直し作業というのを予定しておりますので、どのぐらい成果があったかというところと事業進捗というのを評価、見直しの際にきちんと整合させながら進めてまいりたいと考えてございます。

内野委員

 大変迫力のある御報告、ありがとうございます。かなり見やすいのと、あと、いろいろ新しい視点のものもたくさん入っていると思うんですけれども、8ページのところで、交通結節点の中で、中野駅中心に駅の東側のところに南北通路の整備(可能性検討)というのが出てきておりまして、この手の資料の中で駅の東側の南北通路について言及されたのは、恐らく初めてなのではないかと思うんですけれども、これはどういう経緯で出てきたのか。それから、どのようなことを検討されているのかというのを教えていただけますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 駅の東側の南北通路につきましては、こちらは可能性の検討ということで、これまでも中野駅地区整備基本計画であったり、グランドデザインVer.3にはお示しをしているかと思います。区としては、将来的にこの東側の南北通路の整備というのも必要というふうに思っておりまして、ただ、通路の受け皿となる地域でのまちづくりというのが必要になるかと思いますので、現時点で具体的な整備時期というのはお示しできないんですけれども、今後のまちづくりの取り組みの中で検討してまいりたいというふうに考えてございます。

内野委員

 わかりました。ちょっと見落としたところがあったと思うので、それは失礼をいたしました。もしこれが可能性として検討されるのであれば、今、南口の、中野二丁目のあたりでのさまざまな勉強会だとか、グループによる議論がなされている中で、そういうところにはもう少しコミットをしていきたいなというふうには思います。ただ、現状はやはり中野の北と南とでは、このガード下の南北の中野通りの歩道ぐらいしか今のところなくて、西口のほうに南北通路ができればまた大きく変わると思うんですが、3ページのところで、中野駅周辺地区における空間構成の特徴というので、中野駅を中心に、中野通りと鉄道とで十字にしたときに、この4区画、北東、南東、それから南西、北西ですね、この動線を確保したいというつもりでこの矢印を書いているのか。だとするならば、今の段階からこの南北通路の東側を検討するときに、やはり駅を中心とした回遊性の高い通路同士を合わせていくという方向で検討していくのも一考かと思うんですけれども、将来的には、空間構成の特徴の中にあるとおり、駅を中心とした回遊性を高めるという志向であるならば、もうちょっと踏み込んで、視野を広く持って計画を立てていただきたいと思うんですけれども、その点いかがでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 3ページの空間構成の特徴の図になりますが、こちらは中野駅周辺の現在の状況につきまして、商業であったり業務、文化交流施設、居住機能というのが一律ではなくて、少し混在するような形であるというようなところ、また、それらを中野通り、中央線を挟んで動線で連携させていく、そういったことを概念的に示しているものでございます。先ほどからお話のとおり、駅の東側の南北通路であったり、駅の南側の東西連絡路であったり、そういったところは回遊性という点で将来的には必要だというふうには思ってございますけれども、具体的な検討はこれからということになります。

内川委員

 今の内野委員と同じところの質問なんですが、東側の南北通路、以前から矢印だけはたしかあったように思っているんですけれども、具体的に可能性検討という文言が出てきたことは非常にうれしいなとは思っていますけれども、でも、いつも喜ばせておいて、すぐ突き落とすのが区のやり方で、西側の南北通路なんかとっくにできていないといけなかったんですけれども、これは可能性検討と書く以上は、どのぐらい、何パーセントぐらい実現性があるんでしょうか、ちょっと教えてもらえますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 何パーセントぐらいできるかというのは、そのでき上がる時期にもよるかと思うんですけれども、この東側、また五丁目のまちづくりとあわせて進めていくというところでございます。

内川委員

 もうちょっと建設的な答弁をしてくれないと、だったらこんなことを書かないほうがいいんですよ。ほんとに。喜んじゃうだけなんで、可能性検討と書かれると。下手すると、西側よりもしかするとこっちのほうが早くできるかもしれないですよね、やり方によっては。この可能性検討の結果というのは、じゃ、いつごろ出るんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 こちらにつきましても、先ほどのロードマップの13ページのところにお示しをしているところでございまして、交通結節点のところになりますが、一番下のところに東西連絡路と東側南北通路の検討ということで示しております。区としましては、現在の西側の南北通路の整備というところを最優先してまいりたいというふうに考えてございますので、西側南北通路整備の以降ということになります。

内川委員

 内野議員も私も駅の南側に住んでいる人間としては、やはり駅を中心とした東西南北の回遊性というのは非常に大事だなと思っておりまして、この東側の南北通路の可能性に関しましては、これからも逐一、委員会等で聞いていきたいですし、機会があればどんどん質問していきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。以上です。終わります。

市川委員

 関連してですけどね、さっき、まちづくり、それぞれ南側と北側の、今言っている東側の自由通路あるでしょう、南北通路。それは、まちづくりをすることが同時に起きて、それに合わせて整備をする。だから、将来的に、今、南側は二丁目の再開発、区画整理事業があるから、こちらのほうはその受け皿というのが、滞留する場所があるわけだ。ところが、北側は、今のところだよ、今のところそんな話は一つもない。駅の前の、例えばあそこは三井住友信託銀行の建物、あの近辺の建物を共同化して、駅前広場に面したところに施設をつくろうかという勉強会をしていますとかいうような動きは一つもないわけなんだよね。その段階でこういう線を入れちゃうと、また、先ほど内川委員が発言をしたように、淡い期待を抱かせておいて、いつになったらできるんだいと、人は騒ぐわけだ。だから、逆に言えば、皆さん方の中でそういうまちづくりの機運が高まると、ここに線が入るんですよと言ったほうが話としては通りがいい。先に入れておいて、やってくださいというよりも、そういうことに合わせて、この東側の南北通路を入れるんですと言ったほうが話の通りはいいと思うんだよね。それはどう思いますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今、委員お話のとおり、南北通路につきましては当然ながら降り口が必要になるということでございます。この降り口の整備に当たっては、五丁目側の再開発であったり共同化の誘導というようなところが必要になってくるかと思います。五丁目につきましても、グランドデザインVer.3でも土地利用の高度化を図るですとか、防災安全性の向上、利便性の向上というようなところを示しておりまして、再開発や共同化の誘導、そういったところと合わせて南北通路の実現性について進めてまいるということになるかと思います。

市川委員

 もう一言言っておくけど、北側の、その五丁目の街区で、そういう機運というか動きってないでしょう、今。ありますか。ないんだよ。このまちを共同化して、防災に強いまちにしなきゃならんとか、ちょっとボヤが出れば、この間も焼肉屋のダクト、あそこから煙が出ちゃって消防車が15台ぐらい来るわけだ。そういうことがまま頻繁に起きていても、それじゃ、みんなでまちづくりしようなんていうことは誰も一言も言わない。そういう現状なんだから、こういう線を1本入れるのも気をつけて扱っていかないと、従前から入っているのはわかっているけれども、ここで今、総合戦略として、まだ素案の段階だけども、こういう線を入れるというのも軽々な扱いをしないで、五丁目の機運が高まったらここに入りますよぐらいの、ものの考え方のほうがいいんじゃないかという意味で言っているわけ。それは、ここに南北自由通路があれば、みんな一杯北口でやって、自分の家に帰るのにこれ都合いいもんね。何もガードの下までおりていかなくたって、すぐに、すっと二丁目側に入れるんだから、それに越したことないよ。それから、北口で遊んでいる人たちも、すぐ南口に来れるからね。南口に新しくできる施設のほうにお客さんは流れてくるから、こういう動線があればそれに越したことはないよ。だけど、今のところ、北口のまちは今のまんまでいいというぐらいの意識でしかないわけですよ、地権者の皆さんの意識は。だから、そこいらあたりは、そういうふうに、ものの順序として、考え方の順序として持ったほうがいいと僕は思うんだけど、もう一回どう思いますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今、委員お話しございましたけれども、今回、交通戦略といいますのが、2ページの関連計画の整理というところでございますけれども、中野駅周辺の各計画に書いてございます交通施策について、各施策のパッケージごとにきちんとまとめて、区民、それから地元の商業関係者、交通事業者、警視庁、東京都を含めて共通認識とした上で、最適に交通施策を進めていきたいということで策定をしているものでございます。ですので、今までお示ししてきた東側の南北通路ですとか、南側の東西連絡路というのも、将来的につくっていきたいということで区の位置づけがございますので、この施策にも載せていかなければならないという側面はございます。ただ、合わせて、今、委員からお話しございましたとおり、これは確かに五丁目のまちづくりがセットですので、今後そういった五丁目のまちづくり、それから、その通路の降ろし口の検討ということと合わせて御説明をしてまいりたいと考えてございます。

羽鳥委員

 交通戦略の目標との関連で、自家用車の扱いについてちょっとお尋ねをしたいんですけれども、交通戦略の目標のところで、歩行者優先、公共交通志向のまちづくりをされていくというふうな際に、やはり自家用車を減らしていくというか、どう扱うかというのは結構重要だというふうに思います。この13ページのロードマップのところでは、自動車の流入抑制というところで、都市計画駐車場を整備するというふうになっているんですけれども、中野通りなんかで見てみますと、やはり公共交通が利用しやすくなる、歩行者が歩きやすくなるというふうなためには、自家用車が一定程度減らないと大変なところもあるんじゃないのかなと。快適な利用環境になかなかなりがたいところもあるんじゃないのかなと思うんですけれども、まず、ちょっと前提として、中野通りは今、通過交通で見ますと、大体1時間当たりどのくらい通過交通があるか、わかりますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 ちょっと今、数値は持ち合わせてございません。

羽鳥委員

 わかりました。じゃ、通過交通の台数については後でまたお答えいただくとして、自動車の流入抑制というところで、今、都市計画駐車場の整備という案を出されているわけですけれども、東京都なんかは、交通需要マネジメントで、公共交通への利用転換を図っていくということを一応掲げているわけですけれども、中野区だけで実現をするというのは結構厳しいところはあると思うんですけれども、今後の課題、公共交通志向のまちづくりをやっていくという課題のために、やはり東京都や他自治体等も含めてそういう利用転換を図って、交通需要マネジメントを行っていくというふうなことを文言として盛り込んでいくべきではないかなというふうにも考えるんですけれども、いかがでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 確かに、マイカーの利用の抑制というところで、重要なことかと思いますが、ただ、今回は中野駅周辺地区での計画ということでございまして、ここの中で、駅周辺にはできるだけ車で来ないような施策ということで考えてございます。具体的には、一般の自動車駐車場についても、中心部ではなくて、周辺の開発等の中で確保していくというような、フリンジ部に配置をしていくというようなところで考え方として示しているところでございます。また、自動車駐車場の地域ルールの導入というところで、附置義務駐車場についても必要なところにはつくり、また、余分なところは減らしていくというような適正化を図っていくということで、駅直近のところはできるだけ歩行者優先エリアにしていくというような考え方でございます。

委員長

 よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、6番、中野四季の森公園における自転車駐車場整備等についての報告を求めます。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 それでは、中野四季の森公園における自転車駐車場整備等について御報告いたします。(資料7)

 まず、こちらの、中野四季の森公園地下自転車駐車場に係る原案については、昨年の12月に議会で報告済みでございます。中野四季の森公園地下に設ける自転車駐車場に係る都市計画原案説明会の開催後、都市計画案、こちらは別紙のほうになるんですが、計画案について公告・縦覧の都市計画手続を行いましたので、結果について報告いたします。

 1番、都市計画案原案説明会の開催結果についてですが、日時が平成29年1月16日、月曜日、19時から20時30分、会場は中野区役所7階会議室、参加者は8名。こちらの都市計画原案に係る主な意見等は、内容はございませんでした。

 続きまして、都市計画案の縦覧期間ですが、ことしの3月7日から昨日の21日までが縦覧期間となってございます。こちらの縦覧については1名、意見書の提出は特にございませんでした。

 3番、今後の予定ですが、平成29年4月、都市計画審議会で諮問、答申を受けまして、5月以降都市計画決定・告示、都市計画事業認可、工事着手、平成30年度末工事完成、その後供用開始という今後の予定となっております。

 報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

佐野委員

 まず1点、自転車のことでお伺いしたいんですけれども、開催結果ということで、1番目に書いてありますけれども、参加者8名ということです。理事者のほうが多かったんではないかと懸念しているんですけど、どうでしょうか。どういう意見が出されたかというと、ほとんど、どんな意見もなかったということで、内容にかかわる意見はなかったということでございますけれども、どこにあるのかわからないということで、場所がわかりづらいという意見もなかったんでしょうか。何もなかったんですか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 原案の中身についての意見はございませんでしたが、今後の自転車駐車場の仮設、移転時における収用台数の維持ですとか、あと、整備後における自転車利用ルールの指導及びソフト面での安全対策等についての要望がございました。

佐野委員

 今のお話ですと、安全対策、ルールについてのご質問があったということで、どんな意見もなかったということではないかなと思ったんですけれども、場所的には、どこにあるかわからなかった、1,500台収用ですよね、今の四季の森の駐輪場は。そうしますと、どこにあるかわからなかったという意見はなかったんですか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 場所についてわからないという意見は、特にございませんでした。

佐野委員

 わかりました。そうすると、そういう意見はなかったということで、今後、そういう意見があるということを前提に、どういうふうにつくっていくかわかりませんけれども、どういうふうにしていくかわかりませんけれども、やはりみんなに告知する必要があるのではないかと私自身思うんですけど、ご担当としてどうでしょうか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 その辺につきましては、交通対策担当と相談しながら、告知についても進めてまいりたいと考えております。

佐野委員

 では、交通担当にお聞きしますけど、交通担当のほうはどうでしょうか、今の意見に対して。

伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)

 平成30年度末に工事完成ということで、実際には31年度からの供用開始になるかと思いますけども、その間、今度距離の制限等も設けるということもございますので、合わせまして自転車駐車場の位置ですとかルール、それについては区報、ホームページ、さまざまな機会を通じまして、丁寧に区民等に説明していきたいというふうに考えてございます。

佐野委員

 こういうものをつくる、あるいはつくった限りは、こういったものの計画がある以上は、告知するということが非常に必要だと思うんです。告知の方法も含めて、説明会をおやりになるのも一つでしょうし、いろんなことがあると思うんですけれども、これから十分、漏れのないようにやっていきたいというお話でございますから、私も安心はしているんですけれども、やはりこれからそういったものを重点的にやっていく必要があるのではないかと私自身は思っているわけです。

 それから、説明会の参加者のことで伺いますけれども、8名だったということでございます。理事者側のほうが多かったのではないかというふうに思っているんですが、どうでしょうか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 こちらの理事者のほうは4名でしたので、参加者のほうが多かったです。(「よかったねえ」と呼ぶ者あり〕

佐野委員

 よかったですねという意見が、今ございましたが、そのとおりだと思います。私は、前の、これは終わってしまったんですけれども、前のときに、中野駅周辺の駐車場の地区整備の説明会で、2名ということでたしか書いてあったと思うんですけれども、2名と8名ということに対して、やっぱり8名であれば、ある程度告知という点から考えていかなければならないんではないかなと思うんですけれども、どうでしょうか、その辺については。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 今後、そういった周知についても丁寧に対応していきたいと考えております。

佐野委員

 というのは、区民のほうからすると、単に消化をしているだけではないかという意見があるわけですよ。これは一方的な意見ですから、別に取るに足らない意見だというふうにお考えになるのも一つかもしれませんけれども、少なくとも、こういった意見があるということは心に刻んで、やはり告知というものをしっかりと考えていただきたいと、そのように思うんですけど、どうでしょうか。これは要望でございます。答弁は結構ですから、お願いします。

市川委員

 これ、都市計画原案の説明会だったんだよね。都市計画原案で、公告・縦覧の都市計画の手続を行ったので、きょう報告をしてもらっているんだけれども、できる施設があるでしょう、この施設というのは。ここを見ると、地下一層で、出入り口が2カ所あってと、こう書いてあるじゃない。これが全ての内容だよね。これに基づいて都市計画決定をしますよと、今後運んでいくわけです。そうすると、出入り口2カ所とあるじゃないですか、これが、例えばこの図面上の赤い、駐輪場、駐車場の北側の早稲田通り側から、中野中学校の東側に1本道路を入れたとします。今、ここにあるブルンネンというマンションとか、スカイハイツというマンションの建て替えの時期が来て、建て替えをしたりする際に、ここに1本道路を入れたとします。1本入れてきたら、この突き当たりのいわゆる自転車駐車場の北側に1カ所出入り口が欲しいというようなことにもなりかねないと思うんだよね。そういったときの構造、設計上の構造とか、そういったときの都市計画上の扱いというのはどうなるの。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 そういった構造の都市計画上の扱いというのは、より詳細ということではなく、備考欄に書いてある、こういったレベルの内容ということで、ただ、実際、説明会のときには、そういった構想の話はしてございませんが、将来的なことも踏まえて、北側の出入り口も設定を考えていると、そういったような説明はしてございます。

市川委員

 その北側の出入り口の、例えば設計上、出入り口を設けられるような設計にしてあるというようなふれ方をするでしょう。そうすると、ここに書いてあるのは、出入り口が2カ所じゃない。もし、先々の話だけど、そこに出入り口をつくったら出入り口が3カ所になるじゃない。わかる。違う。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 委員のご指摘のとおり、仮にそういった通路が整備された段階で、ちょうどここの出入り口が、直につながるような、そういった計画になってございます。

市川委員

 だから、聞いているのは、都市計画を決定する原案上は、出入り口は2カ所でしょう。2カ所というのは、このL字道路に面したところに2カ所なんでしょう。違うの、この北側も含めて2カ所になっているの。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 北側も含めて2カ所です。

市川委員

 じゃ、今まだここにはないけれども、想定して2カ所という表現、いわゆる箇所数を入れているという理解でいいのね。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 ただ、こちらの北側の出入り口につきましては、こちらは歩行者専用の出入り口として供用開始をする予定で考えています。南側が自転車のスロープ、自走式の出入り口という計画になっています。

市川委員

 ということは、早稲田通りから真っすぐ入ってきて、ストレートにそこから自転車は入れないということなのね、先々想定しているのは。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 今、委員ご指摘の区域については、まさにまちづくりの検討をしているところでございます。将来、早稲田通りのほうからそういった自転車の通行の可能性ももちろんあろうかというふうに考えておりまして、今回はまず自転車駐輪場として、北側には人の出入りだけができるしつらえでつくります。ただ、将来そこの空間を利用して、自転車も通れるようなしつらえに変えていくことは可能だろうということで、今現在は、北側は人、南側が自転車と人という構造になっておりますが、将来の可能性としては、北側も自転車と歩行者の通路といった、そんな可能性を視野に入れてまちづくりを進めてまいりたいと思っております。

委員長

 他にございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 [1]次に、7番、(仮称)西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(新井薬師前駅周辺地区編)(沼袋駅周辺地区編)の作成についての報告を求めます。

山本都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当)

 それでは、(仮称)西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(新井薬師前駅周辺地区編)並びに(沼袋駅周辺地区編)、こちらを作成することといたしましたので、御報告させてもらいます。(資料8)

 まず1番、作成の背景、位置づけでございますけれども、今後、両駅におきましては、街路事業に伴う用地の補償であったり、また駅周辺のにぎわい拠点づくり、こういったまちづくりが具体的に展開されるというふうに考えてございます。こうした状況におきましては、地域に対して丁寧な説明並びに情報提供を行いまして、地域の理解や合意、こういったものをしっかり得ながら、着実にまちづくりを進めていく、こういったことが重要かと思います。

 また、区のまちづくりの進め方を示すものとしまして、平成27年9月に西武新宿線沿線まちづくり整備方針を作成しましたけれども、こちらにつきましては施策のメニューの提示、こういったものにとどまるものが多く、具体的な展開であったり取り組み、こういったものが地域に伝わりにくい状況がございます。このため、まちづくりの将来展開であったり各施策の実現手法、手順などを示す、(仮称)西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(新井薬師前駅周辺地区編)並びに(沼袋駅周辺地区編)、こちらを作成しまして、地域と協働したまちづくりを一層推進していこうというふうに考えてございます。

 下のほうには、上位計画を含めましたこれまでの計画の流れを示してございます。一番下のところが、今回作成する推進プランとなってございます。

 2番目、まちづくり推進プランの構成についてでございます。1番目でこれまでの経緯、2番目、まちづくり推進プランの位置づけ、3番目、まちづくりの方向性と展開、こちらにつきましては裏のページを含めまして4点示してございます。①新たなにぎわいの創出、②交通基盤の強化、③防災性の向上、④自然や歴史文化資源を活用したまちづくり、そして4番、スケジュール、こういったもので構成しようと考えてございます。

 3番目、今後の予定でございますけれども、平成29年4月もしくは5月ころにまちづくり推進プランの案を作成しようと思ってございます。また、6月におきまして、まちづくり推進プランを作成しようという計画で考えてございます。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

長沢委員

 まちづくりの推進プランをつくるという話で、これは、例えば上位計画というのはどうなっているの。まちづくり整備方針。つまり、これは何年間のスパンで考えられているプランですか。

山本都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当)

 こちらにつきましては、まちづくり整備方針を具体化したものでございますので、計画の位置づけ並びに期間等につきましては、上位計画である整備方針、こちらを踏襲してございます。なお、計画の期間でございますけれども、整備方針につきまして具体的に何年という書き方はしてございませんけれども、整備方針の中では、およそ5カ年ごとに区切って、今後のまちづくりの展開スケジュールを示してございます。そのため、今回の推進プランにおきましては、これをもう少しスケジュールを細かく区切って、具体の展開時期につきましても示していきたいというふうに考えてございます。

長沢委員

 これは、例えば区民とのかかわりというのかな、それぞれまちづくりの検討会なんかを立ち上げてやることになると思うんだけど、そういうものが反映していく中身かなとは想定できるんだけれども、そうはいっても、駅ということで言えばいろんな利用者がいるし、あるいは、住んでいる人だけじゃなくて、ここも、中野ほどではないけど、外来というか、いろんな方たちが訪れるというところで言うと、一定の区民の意見というのか、働いている方々も含めた、そういうものが必要ではないかというふうに考えるんですけれども、その点の意見集約というか、意見なり要望なりを受ける場というのは、どのように考えられているんですか。

山本都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当)

 地域の方々との意見交換の考え方でございますけれども、こちらの上位計画でありますまちづくり整備方針、こちらにつきましては、新井薬師前駅並びに沼袋駅周辺地区のまちづくり検討会、こちらから提出されたまちづくり構想を踏まえてつくった形になってございます。なので、今回におきましても、両駅のまちづくりの協議会並びに検討会と意見交換を行った上で、作成していこうかというふうに考えてございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、8番、中野区画街路第3号線(交通広場)の街路事業についての報告を求めます。

近江都市政策室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 それでは、中野区画街路第3号線(交通広場)の街路事業について御報告申し上げます。(資料9)

 新井薬師前駅、駅前の区画街路第3号線につきましては、平成23年8月19日付で都市計画決定を行っておりますが、このうち交通広場部分につきましては、平成29年2月13日付で街路事業の事業認可を東京都より取得いたしました。それに伴いまして、平成29年3月2日、木曜日に、事業及び用地補償説明会を行いましたので、開催状況について御報告いたします。

 1番の(1)です。事業認可の概要です。施行者の名称としましては中野区、都市計画事業の種類及び名称につきましては、東京都市計画道路事業区画街路中野区画街路第3号線、事業施行期間としましては、平成29年2月13日から平成35年3月31日までとなっております。地権者数としましては、約50人となってございます。

 (2)の事業及び用地補償説明会の概要です。説明会の日時につきましては、平成29年3月2日(木)19時から20時半。場所については上高田区民活動センターで行いました。参加者としましては、38人参加いただきました。説明内容としましては、中野区画街路第3号線の計画及び事業概要の説明並びに用地の取得、補償に関する説明、都市計画法に基づく制限等の説明を行ってございます。

 その際に出ました主な質問・意見と回答です。こちらにつきましては主なもののみ御報告させていただきます。まず、交通広場計画に関するものですが、1行目のところ、交通広場の車両出入り口につきましては、五中つつじ通り側の1カ所なのか、哲学堂通り側にはないのかという御質問がございましたが、哲学堂通り側に車両出入り口をつくると、既存の交差点との間隔が近くなり、交通の支障となること、さらに、哲学堂通りの歩行者が多く、歩行者交通を分断することから、五中つつじ通り側の1カ所としていると回答してございます。

 恐れ入ります。裏面をごらんください。裏面に関しましては用地補償に関するものの御質問を並べております。こちらについても主なもののみ御報告させていただきますが、まず1行目、地区内に土地・建物を所有しているが、移転後の新築費用が補償されるものかといった質問がございました。回答としましては、実際に要した新しい建物代を補償するわけではない。現在の価値を調査・算定し、それに伴う動産移転補償だとか移転雑費補償等を支払っていきますというふうに回答してございます。2行目、補償には土地費、建物補償費しかないのかという質問でしたが、土地売買代金のほか、項目として示してございます補償費となりますと。移転先の情報提供など、その他さまざまなご相談には応じていくと回答しています。

 三つ目になりますが、3行目、権利者には移転に積極的な方と消極的な方がいると思いますが、そのような場合、最終的にはどうなるのかといった質問がありました。回答としましては、土地・建物に権利者が複数いる場合は、同時契約を原則としています。事業に協力してもらえるように話し合いを進めていきたいというふうに回答してございます。あとは後ほどお読み取りください。

 (3)今後の予定です。平成29年度から32年度にかけまして用地取得等を行っていきたいと思っています。平成33年度から34年度にかけまして、街路整備を行っていく予定でございます。

 報告については以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

市川委員

 (2)の中に説明内容とあるでしょう。ここに、都市計画法に基づく制限と書いてあるじゃない。これは何なの。

近江都市政策室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 事業認可されてしまいますと、都市計画法に基づきまして、例えば5トン以上のものを置いてはいけないだとか、建物の制限がかかってくる。都市計画だけではなくて、事業認可にかかわる制限はもうちょっと重くなるといったことを説明させていただきました。

市川委員

 今、答弁したような内容だけ。この制限というのはそのことを言っているの。

近江都市政策室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 そのほかにも、収用のお話だとか、そういうところの権利というんですか、逆収用だとか、そういったところの権利のことについても話させていただきました。

市川委員

 最終的には、全員合意が取れない場合、よく起こり得る現象だよね。それ、最終的には収用法を適用してとか、そういう都市計画法の制限というのがあるわけでしょう。そういうものまできちんと踏み込んで説明したと、そういうことでいいんですか。

近江都市政策室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 委員のおっしゃるとおりでございます。

甲田委員

 報告ありがとうございます。質問・意見の中で、一つ目のところは前回私も質問させていただいたとおり、こういった質問が出て、丁寧に御説明いただいたかなと思います。2番目の質問なんですけれども、連続立体交差事業の進捗と交通広場整備の関連ということで、地下化と同時に駅前広場ができるわけではないということが改めて明らかになったわけですけども、地下化事業は平成32年度に完了して、その後、平成33年が駅前広場ができるわけですから、この広場の部分というのは大体1年ぐらいは工事中というふうなことになるんでしょうか。ちょっと確認のため伺います。

近江都市政策室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 こちらの回答にも書いてあるんですけれども、連続立体交差事業が平成32年度となっておりますが、交通広場の敷地内に鉄道施設もまだまだいっぱいございます。今の改札だとかホームだとかというのもございまして、それがどかなければ、どうしても街路整備に入れないところがございますので、平成32年度に地下化になった時点から、現鉄道施設撤去後に街路整備ということを考えています。それなので、こちらの予定にもありますとおり、平成33年度から34年度、2カ年にかけまして街路整備を行っていくということになりますので、その間は、その部分も工事中にはなろうかと思います。

甲田委員

 そうすると、想像してみますと、駅前にお店が今、若干あるわけですけども、そういったお店も全て、広場の部分はほとんど、全部なくなってしまって、しばらくはほんとに駅前がとっても寂しい状況になるのではないかなと思います。地下化事業と合わせて、これは新井薬師の駅周辺はまちづくりをしよう、活性化をしようということでやっているわけですけれども、活性化どころか、その間ほんとに、すごく寂しくなったなというふうに思ってしまう時期が出てしまうと思うんですけれども、そのあたりどうお考えでしょうか。

近江都市政策室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 委員のおっしゃるとおり、交通広場部分につきましては、いっときそういう形で、今ある商店とかもなくなりますので、そういう形にはなろうかと思いますが、一方で、先ほどもちょっと話がありましたけれども、まちづくり整備方針に基づきまして、駅周辺のまちづくり、特ににぎわい部分というものにも着手してまいりたいと思っておりますので、寂しくならないようにしていきたいなというふうには思っています。

甲田委員

 そうは言うんですけど、どうやってやるのかなというのがすごく疑問に、今思っております。裏のところの、用地補償の質問についての1番目のところですけれども、移転後の新築費用が補償されるのかという質問に対しては、新しい建物代を補償するわけではなくて、あくまでも現在の建物・土地の評価をもとに、現在の価値を算定して支払うものという回答だと思うんですけれども、ちょっとこれだけでは、あまりにも冷たいというか、不安に思っている方が、余計に不安になってしまう、不安が残る話になると思います。やはり、今営業している方たちが、できるだけ同じような場所で、今後も同じように営業ができるだけの補償はしないといけないのかなと思っていますし、それができるはずでなければいけないと思います。当然、今以上の広さとか、今以上に新しい建物で営業するとなると、なかなかそんな補償はできるわけではないのはよくわかっているんですけれども、公平性を担保した上で、代替地の提案ですとか情報提供とか、そういったことがなければならないのかなと思いますし、そういう意味で、新たな建物代を出すわけではないですけれども、そのかわり、現在と同等の営業ができるように、継続できるようにもっていくための個別の相談はしっかりやりますと、力強く言っていただきたいと思います。

 また、これは、選択するのは権利者本人だとしても、斬新な、新たな提案もぜひしていただきたいなと思っています。例えばですけれども、今、新井薬師の前の南側の東側ですね、駅前広場から東側になるところ、郵便局よりも東側のところあたりには、ほんとにちょっと古くなってしまっている、にぎわいが低下している商店街がありますけれども、そういったところが、今後駅前になってしまうわけで、顔になるわけですから、今想定されている駅の出入り口から一歩出ると、そこが商店がある場所ということですので、そういったところのエリアの方々も連携をしていくということも視野に入れていただいて、その音頭を取っていただく方がいなければ、やはりそこの地権者の方々も、このままじゃ営業は立ちいかないなと思っていたとしても、なかなか協働で何かまちづくりをしようというふうには、自分たちからはなかなかそういうふうにできないんではないかなと思いますので、先ほどの中野駅の周辺のことではないですけれども、やはり専門家だとか第三者が入っていただいて、音頭を取って、そういったところに、また今の駅前の方々が、例えば協働で営業ができるとか、例えばですけれども、そういったことの斬新な提案もしていくべきではないかなと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。

近江都市政策室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 こちらにも回答しているんですけれども、基本的に用地の補償の原則は、現在の価値をもとに算定していくものでございます。ただ、建物移転以外にも動産移転補償、工作物の移転、並びに仮住居補助だとか、さまざまなメニューがございますので、そういったものを組み合わせてきちんと算定しまして提示していくことによって、まずは補償費についてはそういう理解を求めていきたいと思っているのと、委員のおっしゃるとおり、スムーズな移転には、まずは地権者の要望を聞いて、それに沿うような御提案ができればいいかなというふうに思っております。こちらにも、回答のところにも書いてあるんですけども、事業に協力してもらえるように、話し合いはきちんと個別に進めて、スムーズな移転につなげていきたい。もしくは地権者の生活再建につなげていきたいというふうには考えてございます。

甲田委員

 新井薬師の駅前で長年営業してきたという方が、ほんとに残念な思いというのも聞いておりますし、そこの、小さなお店が多いですけど、常連の方もたくさんいますし、おいしくて安いお店もたくさんありますので、やはり駅前がチェーン店ばかりが並ぶようなまちにはなってほしくないなというのが、住む者としての思いでもありますので、今の権利者の方々にほんとに寄り添った、丁寧な対応をぜひお願いしたいと思いますが、もう一度お願いいたします。

近江都市政策室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 用地補償の物件調査等を今後していくことになりますので、そういった機会を捉えて、地権者の皆さん、もしくはテナントの皆さん、借家人の皆さんと個別に話し合いを進めながら、生活再建等にちゃんと取り組んでいきたいと思っております。

長沢委員

 この中野区画街路第3号線の地権者というのは、何名ぐらいいらっしゃるんですか。あっ、書いてある。約50人というのは、これは来た人じゃない。これがみんなそうなの。説明会に来た人だと思った。そうじゃないんですね。ごめんなさい。それで、ちょっと比較としてはあれなんだけど、例えば大和町なんかで特定整備の路線のでやられていますよね。あのときには、例えば、ここの実際に区画街路のところが、周辺の沿道の方々の建物とか土地の形状がわからないからあれなんだけど、例えば特定整備路線なんかでは、取られて、その後に共同化するとか、あるいは、あれは東京都の事業としてだから、東京都で一定の補償といっていいのかな、具体的には移転なのか、いろんな形で、インセンティブみたいな形で上乗せしての形でね、これは事業認可した後もちょっと動いたりもしていたと思うんですね。例えば、これで言えば、その公共用地の取得に伴う損失基準要綱、国の。それに基づいてやりますよという話なんだけど、当然ながら目的が違うわけだけれども、そういったものというのはほかにないんですかね、そもそもが。

近江都市政策室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 大和町の案件については私も詳しくは存じ上げないんですけれども、基本的に公共用地の補償については、大和町であろうと区画街路第3号線であろうと、基準については一緒です。ですので、もしかしたら、大和町については例えば共同化に対する支援だとか、そういったところでの支援はあったかもしれないんですけれども、補償そのものはどちらの路線も考え方が変わるものではございません。

長沢委員

 じゃ、僕が勘違いしているかも。補償じゃないかもしれないんだけど、何らかの形で東京都自身が一定予算を組んで、言ってみれば進めていく、推進していく上でインセンティブみたいな形でやったというふうに思うんですね。そうか、わからないか。そしたら、いいや。じゃ、ちょっと聞き方を変えましょう。例えば、これは中野区の事業として行っていくことになって、そういう、わからないのに聞くというのも変だけども、補償ではない部分のところで一定の考え方を持って、こういう形で協力してもらうというやり方をとるというのは、考え方として持つことはできるの、区独自で。

近江都市政策室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 金銭的な補償という面では非常に厳しいんですけれども、例えば移転先、代替地の紹介だとか、そういった生活再建の策についての話し合い、そういったものについてはきちんとやっていきまして、スムーズな移転につなげていきたいなというふうには考えています。

委員長

 他にございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。

 次に、9番、その他で何か報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、委員会の中間報告についてご相談したいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時48分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時48分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、今定例会最終日の本会議において、当委員会の中間報告を行わせていただくことに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 また、中間報告の内容につきましては、正副委員長に御一任いただくことで御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 審査日程のその他に入ります。委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時49分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時52分)

 

 次回の委員会は、4月21日、金曜日、午前10時に行うことで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はございませんか。よろしいですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後4時53分)