平成29年04月21日中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会の会議録 中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会〔平成29年4月21日〕
区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会会議記録
○開会日 平成29年4月21日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午前10時00分
○閉会 午前11時34分
○出席委員(13名) 篠 国昭委員長 羽鳥 だいすけ副委員長 ひやま 隆委員 内野 大三郎委員 内川 和久委員 甲田 ゆり子委員 いさ 哲郎委員 佐野 れいじ委員 南 かつひこ委員 小林 秀明委員 森 たかゆき委員 石坂 わたる委員 長沢 和彦委員
○欠席委員(1名) 市川みのる委員
○出席説明員 都市政策推進室長 奈良 浩二 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 荒井 大介 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 高村 和哉 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 藤原 慶 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸 都市基盤部長 豊川 士朗 都市基盤部副参事(都市計画担当) 辻本 将紀 都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当) 伊東 知秀 危機管理担当部長 志村 和彦 経営室副参事(生活・交通安全担当) 三原 伸恭
○事務局職員 書記 香月 俊介 書記 立川 衛
○委員長署名 審査日程 ○委員会参与の変更及び異動について ○議題 中野駅及び駅周辺地区整備について 区内駅周辺まちづくりについて 西武新宿線沿線まちづくりについて 連続立体交差事業の区間の延伸について 区内南北交通の利便性向上について ○所管事項の報告 1 中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備について(中野駅地区都市施設調整担当) 2 西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(案)(新井薬師前駅周辺地区編)及び(沼袋駅周辺地区編)について(新井薬師前駅周辺まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) ○その他
委員長 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を開会いたします。
(午前10時00分)
審査日程についてお諮りいたします。本日の審査はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように進めます。 なお、審査に当たっては12時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。 議事に入ります前に、お手元に配付の資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありました。本日、当委員会から転出された理事者の方がお見えですので、休憩して御挨拶いただきたいと思います。 委員会を休憩いたします。
(午前10時01分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午前10時04分)
次に、異動のあった委員会参与の御紹介と御挨拶をお願いいたします。 奈良都市政策推進室長 それでは、都市政策推進室の委員会参与に異動がございましたので御紹介をいたします。 初めに、都市政策推進室副参事(産業振興担当)、浅川靖でございます。 浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 奈良都市政策推進室長 次に、都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当)、荒井大介でございます。 荒井都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 荒井でございます。よろしくお願いします。 奈良都市政策推進室長 続きまして、都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)、高村和哉でございます。 高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 高村でございます。よろしくお願いいたします。 奈良都市政策推進室長 続きまして、都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当)、藤原慶でございます。 藤原都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 藤原でございます。よろしくお願いいたします。 奈良都市政策推進室長 以上でございます。よろしくお願いいたします。 豊川都市基盤部長 それでは、都市基盤部の参与の異動及び変更につきまして御報告をさせていただきます。 まず私、都市基盤部長の豊川士朗でございます。どうかよろしくお願いいたします。 引き続きまして都市計画担当の副参事、辻本将紀でございます。 辻本都市基盤部副参事(都市計画担当) 辻本でございます。よろしくお願いいたします。 豊川都市基盤部長 続きまして、担当が変更になっております。自転車対策・地域美化担当の副参事、伊東知秀ででございます。 伊東都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当) 伊東でございます。改めてよろしくお願いいたします。 豊川都市基盤部長 以上でございます。よろしくお願いいたします。 志村危機管理担当部長 経営室危機管理担当部長の志村でございます。よろしくお願いいたします。 続きまして、私から経営室内の参与を紹介させていただきます。 経営室副参事(生活・交通安全担当)の三原でございます。 三原経営室副参事(生活・交通安全担当) 三原です。よろしくお願いいたします。 志村危機管理担当部長 以上で経営室の紹介を終わらせていただきます。 委員長 ありがとうございました。以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了します。 それでは、議事に入ります。 中野駅及び駅周辺地区整備について、区内駅周辺まちづくりについて、西武新宿線沿線まちづくりについて、連続立体交差事業の区間の延伸について、区内南北交通の利便性向上についてを一括して議題に供します。 所管事項の報告を受けたいと思います。 1番、中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備についての報告を求めます。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) それでは、中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備について御報告をさせていただきます。(資料3) 中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備につきましては、東日本旅客鉄道、以下JRと申しますけれども、JRが工事費の縮減と工程の短縮を目指し、駅ビル計画内容見直しの検討を進めてきたところでございます。これまでの検討状況と今後の取り組みについて御報告をいたします。 1、駅ビル計画内容見直しの検討状況でございます。 区はJRの駅ビル計画内容見直しに当たり、区役所・サンプラザ地区再整備事業の竣工目標である平成37年度までの南北通路・橋上駅舎の開業を目指し、JRに工程短縮の検討を求めてきたところでございます。また、区役所・サンプラザ地区再整備実施方針では、駅北口での街区再編を目指す考えを示しており、西側南北通路・橋上駅舎・駅ビルからなる道路一体建物と接続する新北口駅前広場等の公共基盤の配置の方向性について、JRと情報共有を行ってきたところでございます。区としましてはJRに対し、平成28年度内の駅ビル計画内容見直しの報告を求めてまいりましたが、JRは駅ビル計画の技術的検討や事業性の検討が終了していないこと、あわせて区の公共基盤配置の方向性を踏まえた検討も必要となることから、作業にもう少し時間がかかるとしております。 2、今後の取り組みでございます。 中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備につきましては平成29年度内に実施設計に着手することとしておりまして、区はJRに対し、駅ビル計画内容見直しの検討状況について6月までの報告を要請しております。また、区では区役所・サンプラザ地区再整備事業における公共基盤配置の配置に当たりまして、新北口駅前広場がより安全で円滑な交通結節点となるよう検討を進めます。新北口駅前広場と道路一体建物は接続することになるため、JRと十分に協議、調整を行い、西側南北通路・橋上駅舎の工程短縮の点も考慮し、整備内容の整合を図ってまいります。JRの駅ビル計画内容見直しの検討期間がさらに延びるような場合には、区として駅ビルの必要性も含め、JRと再協議を行ってまいります。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。 内川委員 非常にこれは重要な報告だと思っています。この南北自由通路・橋上駅舎・駅ビルの見直し作業に入ったのはいつごろでしたでしょうか。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 西側南北通路・橋上駅舎・駅ビルから成る道路一体建物につきましては、平成27年度に基本設計を実施しております。平成27年度末に基本設計の成果ということでJRから報告を受けまして、その設計作業の結果、工程が大変長くなっているということと工事費が高騰しているということで、平成28年度当初に駅ビル計画内容の見直しに入るということでJRから話があったものでございます。 内川委員 当初、見直し作業に入った段階では、要するに駅ビル計画の技術的検討と事業性検討、ここら辺が主な問題だったんでしょうか。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 先ほどお話ししました工事費が大変かかるということと工程が大変長くなっているということで、その点につきまして工程の短縮であったり事業費を抑えるという点で技術的な検討、それからそれについての事業性の検討が必要だったということでございます。 内川委員 それとあわせて区の公共基盤配置の方向性、これが新しいファクターとして加わってきて、さらに検討が延びたというふうに考えてよろしいんですか。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 区役所・サンプラザ地区再整備実施方針におきまして、街区の再編という方向性を示しております。その中で公共基盤の配置につきましては道路一体建物と駅前広場が接続するという関係から大変密接な関係にございますので、そういった区役所・サンプラザ地区再整備実施方針に基づく公共基盤配置の方向性についてもJRと随時情報共有を行ってきたところでございます。駅前広場と道路一体建物を接続することになりますので、そこの整合を図るという点で作業が若干必要になっているという点はございます。 内川委員 2番の今後の取り組みの最後のところに、さらに検討期間が延びた場合には駅ビルの必要性も含めJRと再協議を行うとありますけれども、このタイムリミットは区としてはいつごろと考えていますか。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 本日の報告のとおり、6月までに駅ビル計画内容の見直しということで報告を求めております。駅ビルの必要性という点につきましては、区としましては西側南北通路・橋上駅舎の早期の完成という点を非常に重要だというふうに思っておりまして、それ以上完成が遅くなっていく、時間がかかるということであれば駅ビルの必要性も含めて再協議をするということでございます。 内川委員 区としてもう駅ビルは必要ないよということをJRに打診したとしても、問題は向こうが受けるかどうかなんですよね。そこら辺のことでやはり意思疎通ができなくなると、平成29年度から実施設計というのが非常に危うくなってくると思うんですけど、そこら辺はいかがでしょうか。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) JRとは平成29年度内に実施設計に着手するということで方向性を共有しております。ですので、JRと引き続き協議を進めながら、駅ビル事業計画の見直しの修正作業を踏まえて実施設計に入っていくということで考えてございます。 内川委員 あくまでも平成29年度内に実施設計に着手するということでよろしいですね、確認です。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) JRと平成29年度内には実施設計に入っていくということで共有してございます。 長沢委員 御苦労さまです。最初に伺いたいのは、今回のこの報告がどういう意味で出されているのかということなんです。つまりここで言っているのは、検討状況といってもこれについては具体的に言えば10カ月前、去年の6月16日でしたかね、当委員会で報告を受けて、方向についてはこの書いてあるとおりのことをもう言われていたので、つまりJRとの協議自身がどういう進捗、もちろん議会に対して進捗状況を適宜御報告いただくというのは大事なことだと思うんだけど、ここで言われているのは結局工期の短縮であるとか、しかしここで例えば今後の取り組みでもことしの6月まで報告するよう要請している。じゃあ、JRはそれに応えるのか。今の御答弁のやりとりの中でもこれはどうなるのかわからないという話ですね。6月の時点でまた議会の報告になるけど、結局まだまだわかりませんと。その上の検討状況のところは作業にもう少し時間がかかるよとJRは言っているわけだ。そうするとこの報告自身は一体どういうものを、今の到達点、御丁寧に御報告をいただいたという、そういう性格のものなんですかね。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) JRの駅ビル計画内容の見直しにつきましては、これまで平成28年度内にはJRから報告を受けたいということで御説明をしてきたところでございます。新しい年度に入りまして、JRとこれまで日常的に協議を続けてきた中で、さらに駅ビル計画事業内容の見直しの作業に時間がかかるということで、もう少し時間がかかるということで今回報告をさせていただいたものでございます。6月までの報告につきましては、区としても平成29年度内には実施設計作業に入りたいということで考えておりますので、そのことを踏まえましても6月までに報告をしてほしいということで話をしておりまして、この件につきましてはJRも6月には報告するというふうに言ってございます。 長沢委員 その駅ビルの計画自身がどうなるかわからないけども、もうJRとしては決まったものとしてこれで、だって平成29年度の実施設計でしょう。それに着手をしていくというためにはそこをどうするかというのが当然必要になってくるわけだよね。それは6月に出てくると、そういうお約束をされたということですか。要請じゃないですよ。向こうがちゃんとそれに対して答えますと、6月には中野区さんにそういう要請に対してきちんと回答しますよと、そういうふうに理解していいんですか。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 報告の最後の駅ビル計画内容の駅ビルの必要性も含め、JRと再協議を行うというところでございますけれども、こちらにつきましては駅ビルの計画内容見直しの検討期間がさらに延びる場合ということでございまして、現在駅ビルの必要性についてあったほうがいい、ないほうがいいというようなことで再協議を行っているものではございません。区としましては、西側南北通路・橋上駅舎の整備、こちらができるだけ早く開業できるという点が最重要の課題というふうに考えてございまして、その開業がさらに見通しが立たないというようなことがあれば、駅ビルの必要性も含めてJRと話をしていきたいということでございます。 長沢委員 駅ビルの必要性というか、駅ビルがあるのかないのかではないんだと。要するに駅ビルをつくるかつくらないかの必要性ではないと。そこが今必要性という意味なのか。つまりこの駅ビルと一緒になってやっていかなければこの橋上駅舎も、特に橋上駅舎だよね。南北通路もこれはできない。あっ、そんなことはないね。あの図面でいうとできない。ああいう形じゃないものとして必要性ということをおっしゃっているのか。1回示していただきましたよね、図をね。そのときのああいう形がいいのか、そういうことで進めていくのか進めないという、そういう必要性ということをおっしゃっているのか。その駅ビルの必要性という意味がわからないんだけど。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) これまでの事業の計画としましては、南北通路と橋上駅舎と駅ビルを道路一体建物として一体でつくるということで基本設計を進めてきたところでございます。南北通路と橋上駅舎につきましては、中野駅周辺のまちづくりの進捗を考えますとできるだけ早く開業したい、必要性については間違いないというふうに考えてございますけれども、その上の駅ビルにつきましては、中野区としてその駅ビルの計画によってさらに開業がおくれるようなことがあればその必要性というのはもう一度協議する必要があるのではないかと、そういうことで区で考えているものでございます。 長沢委員 そうすると、一緒の建物の中にしますと。共有の部分というか、案分しなくちゃいけない部分とか、区はどういうふうに言ったかな。本来であれば橋上駅舎・南北通路でかかるものも、こういう駅ビルを、要するに、することによって、JR側に一定の負担というか、本来中野区というか公的なセクターのところが払うべきものも、一定の部分を見てもらえるみたいな話もあったけど、今のお話だと、そうすると今の形をやめることによって、そういういわゆる費用の経費の問題なんかも場合によっては変わってきちゃう、そういうふうに理解していいですか。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 西側南北通路と橋上駅舎と駅ビルを道路一体建物として一体としてつくるという事業の計画につきましては、西側南北通路と橋上駅舎につきましては中野区の負担であると、駅ビルにつきましてはJRの負担であるということで進めてきたものでございます。さらにこの先、駅ビルの必要性ということで、駅ビルが仮になくなるというようなことになりますと南北通路と橋上駅舎だけを整備するというような形になりますので、そこの事業スキームについてもう一度JRと再整備をする必要が出てくるということでございます。 長沢委員 そうすると、6月のそれが出てきて初めて現行の、幾つか想定できるのは現行のあれで行っていくのか、あるいはそうじゃないものがなるのかということになる。 それで、費用の話をちょっと自分からさせてもらったから言うけども、費用の負担が大きくなったというのも今回こういう形で協議をしていかなくちゃならない。言ってみれば一定のおくれているというかな、そういう理由になっているわけだよね。例えばくいの長さが長く必要になると。それを手作業なんかでやらなくちゃいけない。夜間の工事だっけ、夜間でやらなくちゃいけないからとかさまざまな理由で、もちろんこっちからたしか設計労務単価の話なんかもさせてもらったけど、そういうふうなものも含めて当初71億だっけ、と言っていたのが119億になっちゃっていると。それは要するに区側のというかな、公的な負担としてはという話ですね。そこも変わってくる可能性があるんだよね。それで、この平成29年度内に実施設計に着手したいというのはあれだし、お話を聞いていると、要するに西側の橋上駅舎や南北通路は急いでというのも繰り返し言われているからそこはわかるけど、わかるというのはそちらの取り組みたいというのはわかるんだけども、じゃあ6月のその間に出てくることによって、さらにじゃあ言ってみれば向こうからそういう回答が寄せられた。そのことによってすぐ中野区はじゃあそれでいきましょうと判断できるんですか。そこは関係ないんだ。駅ビルがどうであれ、こちらは要するに橋上駅舎と南北自由通路が早く着手ができれば。でも、費用の問題もあるよね。そこはどうなるんですか。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 現在、西側南北通路と橋上駅舎と駅ビルは道路一体建物で整備をするという方向でJRと事業調整協議を進めておりまして、そこのところは現時点では変わってございません。JRもこれまでどおり駅ビルをつくっていきたいというところの考えは変わってございません。ただ区としましては、あまりにも駅ビルの計画内容の見直しによって開業がおくれていくというようなことがあれば、駅ビルの必要性についてももう一度JRと協議をして考えたいということでございます。 長沢委員 ちょっと先ほど内川委員も触れた公共基盤配置の方向性を踏まえた検討も必要なことからというのは、これはJR側の認識だよね。ここも作業にもう少し時間がかかるとしている。さっきの話だとよくわからない。公共基盤配置の方向性は、先ほどちょっと言った6月のあの時点でも触れていたわけだよね。要するに区役所・サンプラザの一体的な再整備をしていくと。その中でいわゆる接続をしていくという新しい新北口広場と、言ってみれば駐車場かな。地上から、地下からという、そういう接続部分がどうするということだよね。この区役所・サンプラザのところが、ここをどうしていくのかとあるんだけど、今の現段階では我々に示されているのは実施方針ですね。計画というのは今年度につくるのかな。ちょっとそこを確認させて。 石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 先般報告いたしましたけれども、今年度につきましては仮称でございますが、新北口の地区のまちづくり方針といったものをつくります。これは特に基盤の都市計画を考えているところでございますので、そうしたもののベースになる考え方ということです。その後に平成30年度を目途に再整備の事業計画を策定していく、そのような2段階で進めていくものでございます。 長沢委員 区役所を1年動かすのをおくらせてもいいからそういうふうになったんだと思いますけど、そういうことでしたね。それは御報告いただいたんだ。それで、ここで言っている公共基盤の方向性を踏まえた検討も必要だということなんだけども、結局中野区自身が整備するものでもあるけども、区役所・サンプラザをどうしていくのかということをJRが、今そういうことも言ってみれば加味して検討しているというふうにもとれるんだけど、実際協議をしていますということはこの1年間で、10カ月ぐらいの中で何度協議したかわからないけど、実際協議の中身自身が御報告いただけないからわからないんだよね。結論からいうと先ほどから言っているように6月になって、だからこの報告は一体何なのというふうに思ったんですよ。それは協議の中身として、じゃあここの公共基盤の方向性を踏まえた検討も必要だと。何ゆえに必要だというふうに向こうは言っているんですか。それは御答弁いただけるんですか。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 道路一体建物と新北口駅前広場は地上や地下で接続をしてまいります。先般、石井のほうから御報告いたしました区役所・サンプラザ地区の街区再編の方向性におきまして、駅前広場の形状の変更ですとか都市計画駐車場を区役所・サンプラザ地区の再整備の建物内に整備をしていきたいと、そういった方向が出されております。そうしたところを踏まえまして、駅前広場との接続であったり駅前広場、地下の駐車場との接続というところで道路一体建物の設計との整合が必要となっているということでございます。 長沢委員 もう最後にしますけど、スケジュールの話なんですよ。要するに区が去年6月に委員会で報告いただいたときの報告で工期を短縮したいと言うんだけど、そうであっても、だから10か年の中で落とし込んだということで聞いていいのかな。これはいつ橋上駅舎と南北自由通路は完成するという予定だったんですかね。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 南北通路と橋上駅舎の開業につきましては、これまで区役所・サンプラザ地区の竣工目標である平成37年度に開業したいと。そこまでの工期の短縮を求めたいということで御説明をしておりまして、その点につきましては現時点も変わってございません。 長沢委員 あの時点で10年6カ月ぐらいということで平成37年。それで、1年たっちゃおうとしている。それでも平成37年のところは変わらない。 もう一つ、JR側はそういう工期短縮については、じゃあその協議の中でどういうふうな御返答というか、どういうふうな要するに受けとめをされているんですか。ここを最後に伺っておきます。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 昨年度の平成37年の開業を目指すという段階でも、実施設計には平成29年度に着手をしていきたいというところで、その点も変わってはございません。現時点も平成29年度の実施設計の着手を目指してございます。 それから、JRについてですけれども、JR側もこの事業をおくらせるわけにはいかないという認識でおりまして、JR側としても区と同様、平成29年度には実施設計に着手していくということで考えを共有しているところでございます。 森委員 御報告ありがとうございました。これはどうなっているんだろうというのは、整備の内容への意見はそれぞれあったとしても、多分42人の議員全員がこれはどうなっているんだろうなと心配していたところだと思うんです。それは多くの区民がということでもあると思うんですが、なのでこのタイミングで御報告いただいたのはよかったかなと思うんですが、さっき長沢委員からもあったとおり、これだけ読んでもなかなか先が見えない状況だと。どうなるかわからないということがわかったみたいな報告だなというふうに受けとめています。それで、今いろいろやりとりを聞いていてもなかなかはっきりしないということで、ちょっと幾つか確認できそうなところだけ確認したいと思うんですが、今後の取り組みの1番のところで6月までに報告するように要請をしているとあります。1年ぐらい検討してきて、6月だとするとあと残り2カ月ぐらいですよね。あらあら6月に報告できるかできないかぐらいはこの段階でそろそろめどがついているものじゃないかなと思うんですが、そのあたりはいかがですか。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) JRの駅ビル計画内容見直しについてでございますけれども、作業自体は工程が長期にわたる、工事費がかかるというところから若干縮小の方向なのかなというふうに思っているところでございまして、その点は協議の中でも少しお話が出ているところでございます。ただ、全体の計画としてどういうふうになるのかというのは、作業は進んでいるというふうに感じますけれども、最終形として御報告をいただいていないというような状況にございまして、現時点でも工事費の点で高くなっているというところで課題がございまして、もう少し技術的な検討、事業性の検討を継続したいということで話があったということでございます。 森委員 それは今の段階で、それで本当に6月までに報告は上がってくるんですか。要するにここに時間がかかっちゃうと。結局、検討期間がまだ延びますとなると、今度駅ビルの必要性も含めて再協議を行うということで、これは今度は検討の前提条件が変わってくるわけですよね。そしたらまた検討の期間は長くなっちゃうじゃないですか。であれば、少しでもちょっと無理だなというのがわかった段階で、この駅ビルの必要性云々も含めて検討していったほうがよろしいんじゃないかなと思うんですが、いかがですか。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 御報告のとおり、区としましては6月までに検討状況についての報告ということを要請しておりまして、JR側も6月には報告をしたいということで話があります。現在の駅ビル・南北通路・橋上駅舎を一体でつくっていくという事業スキームとその駅ビルが必要なのかどうかという議論につきましては、やはりその結果を見まして南北通路・橋上駅舎がどのあたりに開業できるのかといったところと駅周辺のまちづくりの進捗というところから判断していくことになろうかと考えております。 森委員 JRも区も6月でと言っているというのはわかりますよ、それは。皆さん同士ではそこでという一定の区切りをつくっているというのはわかるんですが、多くの人が心配しているわけです、こんな状況になっちゃって。であれば、少しでも早目早目に手を打てるところは打ってほしいなという思いで聞いているんです。 それで、駅ビルの必要性云々といったって、いろんなことが考えられると思うんです。要するにつくる、つくらないだけではなくて、例えば1期工事、2期工事みたいに、まずは橋上駅舎・南北自由通路をつくります。その後、駅ビルをつくるという計画にするのか、それとももうずっとつくらないということにするのか。いつになるかはわからないけれども、後で必要になったときに駅ビルがつくれるような設計にしておくとか、いろんなことが考えられると思うんです。それで、どういうパターンだとどういう費用負担になるとか、いろんな話が出てくると思うんですね。そうすると、この再協議を行うといったところの着地点はどこになるのか。また1年とかかかっちゃうのかなという気もしているんですが、これはまだ仮の話ですけども、その辺はどうなんですか。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 南北通路と橋上駅舎をできるだけ早く開業したいということで、工程上の工夫というのはこれまでも考えてきたところでございまして、駅ビルよりも駅の整備だけを早くできないだろうかというような点につきましては、今、新北口駅前広場の工事作業ヤードをつくっておりますけれども、そこにクレーンを置いて作業をするというところから、駅を先につくってしまうとその奥側の中野通り側のほうの人工地盤が張れないということであったり、駅を先に開業するようなことにした場合には暫定的な開業という点で、仮に屋上となる防水費用ですとか電気設備の費用ですとか、そういったところが中野区の負担になってくる、そういう費用の点も課題がございます。ですので、そういった整備については今のところ区としては現実的ではないんではないかというふうに思っております。 仮に駅ビルの建設をやめた場合、今後どういうふうな流れになっていくかというところでございますけれども、この場合にはこれまでの事業性の方向性とは異なりますので、再度基本設計の再締結というところから現在進めてきた基本設計の修正、さらには実施設計をやった後に着手ということになります。考えてみますと、こうした流れにつきましてはこれまで御説明してきた開業までの約10年半よりは短くなるのではないかということは想定されますけれども、協定の締結であったり設計の作業というところに期間が必要となりますので、開業までの工程というのはちょっと設計作業をやってみないとわからないというようなことでございます。 森委員 そうすると、工期が短くなっても検討の期間がその分長くなって、結論としては変わらないみたいなことももしかしたらあるかもしれないというようなことかなと受けとめました。 ちょっと復習をさせていただきたいんですが、駅ビルがある、ない、つくる、つくらないというと、地元の商店街の方たちは非常に関心をお持ちになる。自分たちの商売にも影響があるということでいろんな御意見も出てくるかと思うんですが、この間、駅ビルについて地域の商店街の皆さんたちはどのような御意見というか、区とかJRとかに伝えてきていますか。 松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) まず駅ビルなんですが、これはまちづくりグランドデザインVer.3、平成24年6月に策定したのですが、その中で初めて位置付けをしたものでございます。Ver.3に位置付けた当初は、やはり地域商店街の方にしてみるとかなりインパクトが強く、ちょっと拒絶するような反応も当初はございました。ただ、やはり中野駅周辺、あるいは中野区の商業の集積という観点から見れば、駅ビルもあり、自分たちも一緒に切磋琢磨することでより相乗効果が出るだろうという考え方に変わってきておりまして、特に中野駅の南北の商店街の方はこれを好機と捉えて、より自分たちの活性化につなげていこうという機運が高まっているところでございます。ただ、やはり昨年6月にこの基本設計の状況の報告をし、当然地域の商店の方にも情報共有をしたところ、駅ビルがあることによってそんなに工期が長くなるということがあれば、駅ビル自体がどうなんだろうかという率直な御意見もいただいているところでございます。 森委員 御丁寧に経緯を説明していただいてありがとうございます。多分いろんな葛藤がある中で、地域の皆さんも皆さんにいろいろ御意見を言ったりしているんだと思うんです。工期が長くなるから、じゃあ駅ビルをなくしますよというだけ、今御説明というか、こういう状況ですという御説明をいただいているようなのでちょっと御答弁を聞いて安心したんですけども、どういう結論になるにしても地域の人たち、特に商店の人たちというのを置き去りにしないような形で進めていっていただきたいなと思っています。これはまだどうなるかわからないところなので答弁は結構ですが、要望しておきます。 石坂委員 今回の駅ビルができるかできないか、あるいはどのような形になるのか、これによってかなり乗降客数ですとか、あとは建物の集客数、あるいはその駅ビルの売上高ですとか経済効果なんかも変わってきますし、南北自由通路の通行者数なんかも変わってくると思います。やはりこうしたところが駅のビルやその周辺だけではなくて、附置義務のある自転車駐輪場や自動車駐車場、あるいはそこにつながる区役所・サンプラザの人の動きですとか実際歩く人の数ですとか、かなり駅周辺に与える影響は大きいものと思います。6月に報告は求めるという形ではありますが、これがあくまで駅ビルをつくる、つくらない、あるいは駅ビルの規模をどうするのかというだけの話なのか、あるいはこれによって乗降者数ですとか、あるいはどれだけ店舗が入ってどれだけ売り上げが見込めるのかとか、そうしたところなんかも含めながらの、完全なきっかりとした数字は出ないでしょうけれども、ある程度読めるような報告を求めていくのかどうかということもあるかと思いますし、またそこまで求めていないのであれば、区のほうでもどういう影響が出るかをあらかじめ判断できるように準備をしておくことが必要であると思いますが、その辺はいかがでしょうか。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 現在は駅ビルの計画の内容の見直しの報告ということで、6月にはJRからの報告というのはその技術的な検討であったり事業性の検討の報告ということになろうかと考えます。それの結果によって駅ビルの必要性も含めて協議をしていくという、この辺につきましては区としましても周辺のまちづくりであったり、自転車や自動車の計画もそうですけれども、そういったところと十分に整合を図りながら判断をしていかなきゃいけないというふうに考えます。 石坂委員 しっかり結果を待って、慌てる形になることがないよう、あらかじめいろんな想定をしながらどう影響が出るのか考えながら進めていただければと思います。これは要望で結構です。 羽鳥委員 今後の取り組みの最後のところでなんですけれども、6月に検討の見直し結果が出ましたというふうな場合、平成37年度だから2025年度ですよね。これに竣工が間に合うか間に合わないかという話が出てくると思うんですよ、検討が出た場合。その場合、2025年に間に合わないと、これは無理ですというふうになった場合、中野区は駅ビルはもう要りませんと、そういうふうにJRに対しては言うんですか。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) これまで平成37年までの開業ということで、工程の短縮ということでJRに求めております。平成37年に間に合うから間に合わないからということではなくて、JRの駅ビル計画内容見直しの結果も踏まえながら、全体の駅周辺のまちづくりの進捗と合わせて判断していくということになろうかと考えます。 羽鳥委員 わかりました。それは例えば竣工が2026年に1年ずれてしまいそうですというふうなのが出てきたと。そのときにまちづくりと総合的に判断というふうなことの御答弁だったと思うんですけども、そこを再協議ということですけれども、区としてはどこで、判断の分かれ目になるのはどういったものになるんですか。総合的にと言うだけではちょっとわかりにくいんですけども。 小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 具体的にどういった点で判断していくかというところは難しいかと思いますが、工程の短縮につきましても平成37年度までの開業ということで、現在修正の設計ということで求めておりますが、その先、実施設計の中で工程の短縮について取り組むという点もございますし、今後工事が発注されていく中で受注事業者による工程の工夫というところで工程が決まってくる。結構技術的な革新で工程を短縮する駅もございますので、そういった点も踏まえながら全体として工程とまちづくりの進捗をにらみながらの判断ということになるかと思います。 いさ委員 ちょっと確認ですけど、先ほど地元の商店の話が出てきて、その中で当初はちょっと拒否感があったけど、今は再開発をやる中で一緒に頑張っていこうというふうになったというふうなお話があったんですが、この点についてですけど、これというのは駅周辺の再開発のことであって、駅ビルがそこの南北通路の、あるかないかと、このお話ではありませんよね。この確認です。 松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 地域商店の方は駅ビルそのものについて先ほど申し上げたようにお考えであります。加えて駅のことだけではなくて、中野駅周辺まちづくりの動きも情報提供させていただいておりますので、そういった事柄も踏まえて、中野駅周辺自体が非常に活性化に向けて動いているということを好機と捉えていらっしゃるということでございます。 委員長 他にございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。 [1]次に2番、西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(案)(新井薬師前駅周辺地区編)及び(沼袋駅周辺地区編)についての報告を求めます。 高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) それでは、西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(案)(新井薬師前駅周辺地区編)及び(沼袋駅周辺地区編)について御報告いたします。(資料4)両編に共通する事項及び新井薬師前駅周辺地区編について私から御報告させていただいた後、沼袋駅周辺まちづくり担当から沼袋駅周辺地区編の内容につきまして御報告させていただきます。 まず1、まちづくり推進プラン(案)作成の目的でございますが、平成27年9月に策定した西武新宿線沿線まちづくり整備方針でお示ししました将来像を実現するための四つの施策について、具体的に進めるための方向性と具体的な展開を明らかにするものでございます。また、作成したまちづくり推進プランに基づき、地域と協働したまちづくりを一層加速していくことを目的としているものでございます。 次に2、まちづくり推進プラン(案)の構成でございます。 基本的な構成は新井薬師前駅周辺地区編と沼袋駅周辺地区編ともに同じでございます。2でお示ししている四つの事項で構成されております。なお、全体を通じて参考となる事例の写真を掲載することや巻末に用語の説明を掲載するなど、地域の方々にもわかりやすいものとなるよう努めておるところでございます。このまちづくり推進プラン(案)につきましては4の今後の予定でお示ししておりますとおり、本特別委員会、また建設委員会で御報告させていただいた上で5月に地元まちづくり協議会等へ説明し、意見交換等を行い、6月にまちづくり推進プランとして決定したいと考えてございます。 では3、まちづくり推進プラン(案)の内容でございますが、まず新井薬師前駅周辺地区編について御説明いたします。こちらのプランの新井薬師前駅周辺地区編をごらんください。 2ページをお開きください。ここではまちづくり整備方針と今回作成するまちづくり推進プラン(案)の関係を図示してございます。まちづくり推進プランの方向性は、新井薬師前駅周辺地区編と沼袋駅周辺地区編ともに駅を中心として生活利便性が高く、安全・安心で住み続けられるまちの構築とし、それを駅前地区、周辺地区、都市基盤整備に分けて方向性を示しております。 では、この方向性を踏まえまして、まちづくり整備方針で示した四つの施策における具体的な展開について御説明いたします。 3ページをごらんください。この四つの施策とも同じ構成なんですが、四角で囲われたところが整備方針における施策です。以下がそれを具体的な展開という形で構成しております。 一つ目の施策、新たなにぎわいの創出の具体的な展開についてですが、まずア、新たな顔となる駅前の拠点空間の創出として、駅前広場に隣接する地区について市街地再開発事業等による共同化を行うことをお示ししております。また、関連してファミリー層を対象とした良質な居住空間を提供することで、地区全体の人口増加や地域コミュニティの核となる世代の定住を目指すことをお示ししております。 次に、4ページをごらんください。イ、商店街のにぎわい再生・創出についてでございます。哲学堂通り及び新井薬師門前通りを歩きやすいまちに転換するとともに、それにより創出された駅前のにぎわいが区画街路第3号線沿道に波及するよう土地の有効利用を図り、地区計画の導入などの検討をすることをお示ししております。 5ページ及び6ページをごらんください。二つ目の施策、交通基盤の強化についての具体的展開です。 ア、駅前の交通結節機能の強化では、区画街路第3号線を連続立体交差事業とあわせて都市計画道路事業として整備し、地域の方々の意見を伺いながらバリアフリーやユニバーサルデザインの実現を図ること。また、6ページの上になりますが、新たな駅舎について地域の方々に使いやすいものとなるよう鉄道事業者に働きかけていくことをお示ししております。 イ、補助第220号線を軸とした交通ネットワークの充実については、220号線の整備は3期に分けて段階的に整備し、あわせて上高田地区の交通環境整備の考え方を整理し、それに基づき新たなバス路線の運行をバス事業者と協議し、公共交通利用の充実を図ることをお示ししております。 続きまして、7ページをごらんください。ウ、歩行者、自転車を中心とした安全で快適な道路空間の創出では、区は無電柱化推進方針を策定し、その上で区画街路第3号線や哲学堂通り及び新井薬師門前通りはその方針に基づきまして無電柱化を進めるなど、歩行者や自転車が通りやすい道路空間を整備していくことをお示ししております。 9ページをごらんください。三つ目の施策、防災性の向上についての具体的展開です。 ア、避難路や延焼遮断帯の機能の確保では、沿道の不燃化、耐震化を進めるために地区計画の導入や都市防災不燃化促進事業を活用することをお示ししています。 イ、住宅地の改善では、上高田一丁目から上高田三丁目において地区計画を定め、主な生活道路による避難経路ネットワークを形成し、その沿道で都市防災不燃化促進事業などを導入していくことをお示ししております。 10ページをごらんください。ウ、駅前における防災機能の強化では、区画街路第3号線の都市計画道路事業などと連携を図りながら防災機能の充実を図ることをお示しするとともに、ここに写真を掲載しておりますが、駅前の防災施設の例を掲載しております。 11ページをごらんください。四つ目の施策、自然や歴史文化資源を活用したまちづくりについての具体的な展開です。 道路上の緑化の推進については、歩行者スペースに十分配慮しながら設置を行っていくこと。また歴史、文化資源への案内表示等については哲学堂公園及び哲学堂公園周辺都市観光拠点整備計画に基づき、まち歩き、回遊を誘導するための環境を整備していくことをお示ししております。 以上が四つの施策における具体的な展開ですが、12ページではエリアごとに取り組みの概要を整理し、それを図示しております。 また、13ページをごらんください。こちらにはまちづくり整備方針のときには5年ごとの大ざっぱなスケジュールをお示ししていたところですが、ここでは各年の主な取り組みのスケジュールを明らかにしております。 簡単ではございますが、まちづくり推進プラン(案)(新井薬師前駅周辺地区編)の報告は以上です。 荒井都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 引き続きまして、私のほうから西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(案)の沼袋駅周辺地区編について御報告させていただきます。 2ページをごらんください。新井薬師前駅周辺地区と同様に整備方針で示しました①から④の四つの施策について、具体的取り組み、実現化の手法、手順などを示す内容となっております。また、その下段のところに示させていただきましたが、鉄道上部空間の活用につきましては、今後地域の御意見等を伺いながら事業主体である東京都、それから土地所有者である西武鉄道と調整を図っていくものであることを示させていただいております。 3ページをお開きいただきまして、ここから沼袋駅周辺地区のまちづくりの展開について示させていただいております。ポイントをかいつまんで御報告させていただきます。 まず、新たなにぎわいの創出についてでございます。駅前拠点空間の創出につきましては、土地の高度利用や都市機能の更新を図りながら生活利便施設を充実させることで、多様な世代が集い、暮らすまちづくりを目指していくこと、そして拠点空間に求められる機能につきましては、勉強会や意向調査などを通じて丁寧な説明や意見交換を十分に行いながら慎重に検討していくということを4ページのほうに図もあわせて示させていただいてございます。また、駅前拠点空間、鉄道上部空間、交通広場が一体となったゆとりとにぎわいが感じられる空間の創出を目指し、関係機関と連携して検討していくということを示させていただいております。 6ページからは区画4号線沿道のにぎわいの再生について具体的取り組みとして、一つは敷地の入れかえや建物の共同化などの実現に向けた支援を行っていきますよということ、二つ目は沿道の用途地域の幅を変更するとともに、まち並み誘導型地区計画を導入し、沿道の建物の壁面の位置ですとかスカイラインの統一を図ることを挙げさせていただいております。 7ページをめくっていただきまして、ここでは区画4号線沿道での日影規制などの規制緩和がなされるということ、それから道路東西の住宅地における住環境への配慮としまして、住宅地に隣接する地域では高さ制限を行いますよということ、そして自動車の速度抑制を図るほか、歩行者が買い物を楽しみながら散策できる道路としていくよう検討しますよということを記載させていただいております。 8ページですが、沼袋区民活動センターの有効活用を図っていくことと、駅前、4号線沿道まちづくり全体でにぎわいを創出していきますよというイメージを図示してございます。 9ページをお開きいただきまして、こちらからは四つの施策の2番目である交通基盤の強化について記載をさせていただいております。 10ページのほうでは駅前の交通結節機能強化についてですが、交通広場における乗り継ぎ利便性の確保、ユニバーサルデザインの考え方に基づく点字ブロックや案内表示等の設置について検討すること、また平和の森公園の新体育館の整備による新たな来訪者に対応するため、中野駅方面から新体育館や沼袋駅方面に向かう新たなバスルートの整備などについてバス事業者さんと協議を行っていくこと、さらに駅前の拠点空間を歩行者中心の空間とするために、拠点を取り囲む環状の地区内道路、いわゆるループ道路の整備につきましては、地域に対する丁寧な説明ですとか情報交換を十分に行いながら慎重な検討を行っていきますということを記載させていただいております。 11ページには、区画4号線の整備による交通環境の改善について示してございます。 一つ目に用地取得の順序について書かせていただいていますが、交通結節機能の早期発現の必要性や連立事業の施工ヤードとしての活用が見込まれますことから、交通広場部分から着手いたしまして、その後、商店街部分に着手する予定であることを書かせていただいております。商店街部分の用地取得に当たりましては、商店街の店舗が不規則に部分的に欠落するということを防止することなどに配慮しまして、用地取得を行う区間を年度単位で定めていきますよということ、段階的に進めていきますよということを記載してございます。 また、平和の森公園の新体育館の整備に合わせて地区集散道路第3号の暫定的な整備を行って、自動車の相互交通を可能としていくということ、区画4号線については速度抑制を図り、にぎわいにあふれた道路の実現を目指すと同時に区内の道路ネットワークとしての機能を考慮し、道路構造を検討していくということを記載してございます。 12ページからは、三つ目の施策である防災性の向上について記載しております。避難路及び延焼遮断帯の確保については区画4号について沿道における地区計画を策定しまして、建物の最低高さの規制ですとか防火地域の指定を行うほか、用途地域の幅を変更し、延焼遮断帯を形成すること、また無電柱化、沿道建築物の都市防災不燃化促進事業に取り組んでいくこと、そして区画4号線の整備によりまして、災害時における避難ですとか緊急車両の通行の円滑化といった防災機能が早期に発現していけるよう、区間を定めて段階的に事業を進めていくことを記載してございます。 13ページには、木密地域の改善について記載してございます。地区計画において地区施設道路を位置付けまして、幅6メートル以上、間隔約250メートルを基本とした道路ネットワークを整備しまして、円滑な避難経路の確保や消防活動困難区域の解消を図っていきますよということを記載してございます。なおこの際、道路ネットワークの配置に当たりましては、区画4号線の拡幅と重複する部分が生じてまいりますことから、なるべく早期に防災のまちづくりのあり方を定めていくよう記載させていただいております。また、地区施設道路については、その無電柱化について技術的動向を捉えながら検討を進め、地区全体の防災性の向上に取り組んでいくことを示させていただいております。 続きまして14ページですが、駅前の防災機能強化について、交通広場や平和の森公園などの防災拠点との連携を図りながら、駅前の防災機能の充実を図っていくことを記載させていただいております。 15ページをおめくりいただきまして、整備方針に示した四つ目の施策であります自然や観光資源を生かしたまちづくりについてでございます。 区画4号線の整備に合わせた緑化につきましては、商店街のにぎわいの再生に寄与することを意図しまして沿道店舗の視認性ですとか樹木の維持管理にも配慮した検討を行ってまいりますということ、また豊富に点在する観光資源を結ぶ回遊ルートの整備、多言語対応、Wi-Fiスポットの整備、そして情報発信の充実や観光ルートの整備によって中野駅周辺の観光客の誘導を図っていくことなどを記載させていただいております。 17ページをおめくりいただきまして、こちらにはこれまで御説明させていただいた主な取り組みについて、まちの地図に落として提起することでどこで何が行われるかについて図で示させていただいております。 お隣の18ページには主な取り組みについて、整備方針では5年単位のスケジュールであったものに対して単年度単位でスケジュールを示し、より具体的に表記するようにさせていただいております。 御報告は以上になります。よろしくお願いします。 委員長 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。 佐野委員 新井薬師のほうでちょっとお伺いをさせていただきます。新井薬師の7ページの先ほどのお話です。電柱の無電柱化につきまして、ここに書いてありますように区の無電柱化推進方針を策定しますと書いてありますけども、推進方針を策定しますということはどのように作成するのか、それはいつごろまでに作成するのか、予算はどうなっているのかということを踏まえて作成されるんでしょうかどうかということ。まずいつごろまでに作成されるのか、これをお聞きしたいと思います。 高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 具体的な期限、それから予算についてはこれからになりますが、御存じのとおり都市計画道路については無電柱化をすることが前提となっております。ところがここのエリア以外、またここのエリアも含めて狭小な道路がたくさんありますので、そこについてもどうしていくかというのもあわせて区として方針を決めて、それに基づいて進めていこうという考えでございます。 佐野委員 そうすると、区の方針としまして推進方針を策定しますと力強く書いてあるわけですけども、区の方針として作成をしてからそれぞれのまちづくりで検討に入ると、そういうことですか、今おっしゃっているのは。 高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 期日的には同時になるものもあると思うんです。例えば区画街路第3号線については事業としてはもう既に整備が進んでおりますので、どちらかと言いますと、ここでいえば哲学堂通りですとか新井薬師の門前通りですとか、それから先ほどお話しした狭小な道路についてはどういうふうにやっていくのか。それは最新の技術動向なども踏まえながら方針をつくるということでございます。 佐野委員 もう御存じだと思いますけど、これは非常に時間とお金がかかることでございます。それで、援助金を引き出すのをどうするかということも含めて、区としてどうしていくかということが非常に大切なことだと思いますので、まちづくりに影響することは事実ですので、今言った狭小が多いとか、あるいは中野区の場合は私道が多いとか、その場合どうしていくかというので、既に0.07%ぐらいしかまだ実施されていないわけですよ、中野区はですね。そういうことから踏まえるとかなり厳しい状況下にあることは事実なんです。それで、去年の12月25日か何かに無電柱化を推進するということでたしか国会で法案が通ったんですけども、ただ具体的に費用等については援助金等が決まっていないはずですから、この辺のものを踏まえてどういうふうにしていくかということをぜひぜひ検討していきたいと思います。どうでしょうか、その辺については。 高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) ここのいわゆる我々西武新宿線沿線まちづくりの話だけではなくて、地域まちづくりですとか、そういうところも全体にかかわる話だと思います。委員おっしゃるとおりでありまして、仮にある程度幅員があるところについても歩道があまり確保できないところがあったりですとか、東京都のチャレンジ事業みたいなこともあります。また、経費の話は常につきまといますので、その辺についても踏まえつつ区としての方針を決めて、それに基づき進めていきたいと考えております。 佐野委員 わかりました。そういうことであれば結構なんですけども、ここに策定しますと書かれてある以上は、当然いつごろまでに策定するのか、費用等々難しい問題がありますので内容は別として、策定しますと書いてありますので、この策定については当然区と話し合っているわけでしょう。 高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 今回スケジュールとして平成38年までのスケジュールをそれぞれの新井薬師前駅周辺地区と、それから沼袋駅周辺地区編についてお示ししております。この事業が流れていく中で、要するにこれが動くためにもそれを決めなければいけませんので、それには間に合うような形で区として決めていくと。所管等はまだはっきりしておりませんが、そういう考えでございます。 長沢委員 御報告ありがとうございます。新井薬師のほうでも沼袋のほうでもどちらでもいいんですけど、先ほど御説明の中で結局西武新宿線が地下化になって上部利用をどうするか。これは要するに東京都が主たる事業者だから、それについては後々住民とか区民の意見を聞きながらというお話ですね。ちょっとそこを確認したいんだけど、そういうことですかね。 高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 委員がおっしゃるとおりでして、今、内部検討をしております。その内部検討をした上で地域の話なども伺いながら今後東京都、それから西武鉄道のほうと協議していくという流れです。 長沢委員 今回出していただいた推進プランは、その前に作成されたまちづくりの整備方針に基づいて、それを言ってみれば具体的な取り組みや実現化の手法や手順などを示すんだと、そういう性格のものです。位置付けだよという話ですね。ただ、そのまちづくりの整備方針をつくる上では、現在、今もあるのかな。この地区の住民により構成されるまちづくり検討会でまちづくり構想を、要するにそれを区のほうに出して、区がそれに基づいてという、そういうものだよね。聞きたいのは、上部の利用ということは、実際にそういうところでは意見としてさまざま出ていたんじゃないかと思うんだけども、それはそういうことじゃないのか。もう仕切りとして、いや、これは違いますから皆さんそうじゃないところで御議論くださいよという、事務局がやっていたわけだ、区がね。やっぱり、普通に考えてもこの道路を拡幅したりして、いわゆる区画道路とかいろいろ整備していく、拡幅していくというところで、延焼遮断帯としてこういう形で防災機能にも寄与しますよというお話だけども、例えばそれは南北の道路であれば、東側でそういうのが燃えたときに西側のところに要するに行かないという、そこでくい止めるという、道路だけで防災機能が上がるとは思わないけども、例えばそういうことがあっても、じゃあその南北との関係においてそこの線路のところをどうしていくのかというのだって、これだってやっぱりまちづくりにおいて、例えば防災の視点からいったって大事なことだと思うんだけど、そういう理論というのは、これは東京都の事業だからやらないと、そういうのでいいのかなと思ったわけ。そういう議論も、実際に例えば住民のところでの議論もそういうことはなかったんですかね。ちょっと担当がかわっちゃったけど、でもそれを御報告を受けているよね。 高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 機能面での議論が中心でした。だから、ここにこういう機能を置くとかということで検討会のほうから構想案をいただいて、それに基づいて整備方針を定めたということです。もちろんその中では、上部利用をある程度想定して御発言になっていた方等もいるとは思いますけども、上部利用をどうしようかということで具体的な協議をしてきたわけではございません。 長沢委員 そうすると、じゃあ実際には具体的にはここの推進プランにも落としてはないわけだ、その点はね。じゃあ、どういうところでそれが区としてのお考えがあるというか、これから検討される、それを要するに住民というか区民の方に示していく、議会にも示されるというお話かもしれないけど、じゃあどこのタイミングでそういうことになるんですか。それで、ごめんなさい、どういう形でそれがオーソライズされていくという話になるんですか。 角西武新宿線沿線まちづくり担当部長 今、鉄道上部の活用についてということでございますが、前回お示ししてある整備方針の中でも検討項目ということで主な項目ということで4点掲げさせていただいておりまして、こういったところは検討会でも御議論いただいたものに基づいて策定したものですけども、まず1点は先ほど委員からの御指摘もありました防災まちづくりの推進というところで、災害時の消防活動を円滑に行うための避難道路の活用についてというところだとか、あとは先ほど言った南北道路に対する東西道、交通環境の改善ということで利用しやすい東西交通ネットワークだとか、あとは駐輪場の問題、それと3点目がにぎわいの空間創出ということで、駅周辺のにぎわいは沿線施設、資源を活用したにぎわいの創出について、4点目として緑化の推進ということで、沿線の公園や寺社などの緑との連続性について検討していくと。こういった四つの検討項目というところを検討会からいただいた構想をもとに、区としても整備方針の中で位置付けているというものです。ですから、上部活用につきましては先ほどもお話しさせていただきましたとおり、西武鉄道の持ち物であったり、あとは東京都の事業と連続をしながらやっていかなければいけないということなので、なかなかいつまでにどういった交渉ができるかというのは今現在まだこれからというところですので、まずは区としては先ほど言いましたこういった検討項目を中心に、まちづくりにとってどれだけ大きく効果が出せるかというところを固めつつ、あとはそういった方針を、ちょっと今いつまでにとはまだ言えないんですけども、一定程度方針を区が決めましたら、地域の方々とも意見交換をしながら西武鉄道や東京都のほうに協議をしていくということを想定しているというものでございます。 石坂委員 まず沼袋のほうから伺います。資料の5ページのほうに平和の森公園の再整備の来街者等に影響があることが書かれていて、また8ページのほうに障害者福祉会館の建てかえや検討も進めて北部の拠点としての有効活用云々というところがありますけども、沼袋駅南北ともに、特に平和の森公園は障害者の方が利用しやすいようなことも考えた体育館がつくられることもありますので、やはり駅からの動線において点字ブロックをどうするのかですとか車椅子の方が利用しやすい段差の少ないよりフラットなまちづくりということが必要になってくると思いますが、その辺、今の段階でいかがお考えでしょうか。 荒井都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) ユニバーサルデザインの考え方をどのように導入していくかにつきましては、まだその具体的な設備の配置計画ですとか、そういったところまでは全く行っていませんので、ですが、そういった考えが当然重要であることは認識しておりまして、しっかりと丁寧な検討を重ねながら今後具体化していきたいと考えております。 石坂委員 今回特に役所の組織でも、企画分野のほうですけど、ユニバーサルデザインの推進担当もできましたし、またそれをつくるに当たっていろんな当事者団体ともやりとりをしてきているかと思いますので、ぜひユニバーサルデザインの担当のほうですとか、あるいはさまざまな当事者の声を聞きながら進めていただければと思います。 あと、それからですけども、沼袋のほうの15ページに多言語の対応のことが出ています。これもユニバーサルにかかわることではあるかと思いますが、一方で新井薬師のほうの11ページを見たときにFree Wi-Fi等での外国語対応のこととかは触れられていますが、誘導つき案内サインのイメージという形の部分が新井薬師のほうだけ記載されていますが、これは新井薬師のほうだけでするという意味合いなのか、あるいは特に今回沼袋で単に載せていないだけなのか教えてください。 荒井都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 特に語句として表現が違っているというだけでして、沼袋駅周辺のほうではそういったものを考えていないという意味合いではございません。 石坂委員 多言語対応した形へのWi-Fiに加えたさまざまな誘導つき案内サインのほうも、ぜひ外国語対応等はしっかりできるような形で進めていただければと思いますし、また外国語表示だけではなくて、例えばローマ字であるとか平易な平仮名で書けばわかる方も多いと思いますので、そうしたこともしっかりとやっていただければと思います。 あと、それからですけども、新井薬師のほうでは出ている、6ページのほうでバスのことが書かれていますが、沼袋のほうは特に見た限りではバスのことが書かれていないような感じがいたしております。新井薬師のほうはバス事業者との協議ということが書かれています。沼袋のほうも駅前広場ができると北側の道路拡幅が進まない段階でも南側からの動線で恐らく沼袋駅、今までとは違う方向からのバスの受け入れも可能になるでしょうし、ましてや北側のほうも道路の拡幅が進むと両側通行という形でバス路線の整備等が可能になると思うんですけども、これに関してやはり新井薬師と同様というか、沼袋駅のほうもバス事業者とさまざまな協議をする余地があると思いますが、その辺はいかがお考えでしょうか。 荒井都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 沼袋駅周辺地区の新たなバスルートの整備につきましては、10ページのところに二つ目の黒丸でそちらに書かせていただいていまして、平和の森公園の体育館の整備に合わせて、そういったところに対応していく上で新たなバスルートの整備等について事業者さんと協議させていただく旨、記載させていただいております。 石坂委員 こちらに出ていたんですね。すみません、見落としていましたが、さまざまな形で沼袋駅のところ、特にこれまでやはり両側通行できるようになることに対して期待の声も高まっていますので、ぜひ地元の声を聞きながら進めていただければと思います。これは要望で結構です。 甲田委員 これは整備方針から推進プランということで、方向性はもう整備方針をしっかり引き継いでいただいていると思いますので、この四つの施策というのがすごく大事だと思うんですけれども、この中でも特に新たなにぎわいの創出とか交通基盤の強化というのが、私、新井薬師のほうに住んでいますので、新井薬師前のほうでは本当に今、この整備方針の前の構想の段階でも、一番地域の皆さんが言われていたのが交通の危険性というところで言われておりました。商店街が本当に多くて買い物しやすいはずなんですが、やっぱりバスが両通で歩道がないというところが一番の課題になっております。それを解消するための交通広場ができますけれども、前回の委員会でも交通広場をつくる中でも時間差があって、にぎわいがちょっと沈下してしまう可能性もあるなというところもありますけれども、それだけではなくて、交通広場ができても補助220号線ができないと交通の分散化がなかなか難しいのではないかなと思います。補助220号線はもうこのスケジュールのとおり行ってもまだまだ完成まではかなりかかることでありまして、それまでの間、本当ににぎわい創出がこのまちづくりとしてできることを一番の主眼に置いて計画をどのように推進していくかということを具体的に考えていただきたいなと思っております。4ページにも哲学堂通り及び新井薬師門前通りを歩きやすい道路に転換させ、人に優しい歩行空間にすることによって今よりにぎわいのある商店街として再生を図りますというふうに書いてありまして、まさにこの哲学堂通りと門前通りの写真があるわけですけれども、本当に歩道を歩いている方がバスにぶつかって事故に遭う、年間本当に多いということを、もう喫緊の課題でありますので、そこをどのようにやっていくのかということをどう考えているのか、ちょっと確認のためお聞きしたいと思います。 高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 委員御指摘の点は本当に我々も痛感しているところであります。それで、補助220号線の整備の計画等がやはり時間がかかるという御指摘もそのとおりでして、それで実はこの優しい歩行空間の具体案だけではなくて、さっきのにぎわいのところで4ページ目の二つ目のポチになるんですけれども、こちら側でいわゆる土地の有効利用、地区計画などの導入、こういったこともあわせてやっていくことで、そういう安全性ですとかにぎわいの確保ということも考えられるだろうと。こういうやっぱり検討をしていくことが必要じゃないかというふうに考えております。 甲田委員 地区計画の導入は今初めてお聞きしましたけれども、それだけではちょっと具体的にわからないんですが、これからどういうふうに具体的に進めていくのかということをお示しされていくんだとは思うんですけれども、そういった地区計画というところで、9ページには上高田一丁目から三丁目地区内において地区計画を定め、主な生活道路による避難経路ネットワークを形成し、その沿道で都市防災不燃化促進事業等を導入するというふうに書いてあります。これも多分整備方針には具体的には示されていなかったところで、地域の方が聞いて、えっ、何をするのというふうに多分思われると思います。補助220号線だけでは不足なのかどうか、またどういったお考えがあるのか、ちょっと今ここでわかる範囲で確認させていただきたいと思います。 高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) こちらにつきましては御存じのとおり木造密集市街地が今、地震の危険性の高いところがございます。ですので、9ページでいうところの地区計画は、今のところ防災街区の整備地区計画みたいなものを考えてございます。ここでいわゆる220号線が整備されますと、そうですね、12ページをごらんください。12ページのこの図示のところの都市基盤というところをちょっと見ていただくと、ここの上高田一、二、三のところがいわゆる木造密集市街地のところで危険性が高いところですので、220号線をしっかり通すだけではなくてここにつながるルート、いわゆる避難経路のネットワークということで、何本かしっかりしたそういう道路の拡幅をして進めていきたい。そのためにはやはり先ほどお話ししたような地区計画みたいなものが必要ではないかというような考えでございます。 内川委員 沼袋のほうでちょっとお聞きしたいと思います。6ページ、イのところですね。区画街路第4号線沿道のにぎわいの再生、敷地の入れかえや建物の共同化、ここが一番厄介なのかなとは思っていますけれども、下の図で見ますとAさんからDさんまでいて、うまいこと残留希望とか転出希望とかなっておりますけれども、なかなかきれいにはいかないのかなと思っております。後ろのほうの18ページのところにスケジュールが出ておりますけれども、ここに関連するスケジュールとしては、真ん中の区画街路第4号線の整備と沿道まちづくりの中の区画街路第4号線の整備(商店街部分)と敷地や建物共同化等の支援というところが該当するスケジュールと考えてよろしいですか。 荒井都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 委員の御指摘のとおり、本文に記載している内容に該当するスケジュールはそちらのほうになってございます。 内川委員 そうすると、用地取得が終わるのは平成35年までということでよろしいですか。 荒井都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 現在考えておりますスケジュールではそのように考えてございます。 内川委員 地権者さんは多分もうおわかりになっていると思いますので、今までの感触としてどうなんでしょうか。この6ページの図のようにうまくいきそうでしょうか。 荒井都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) ちょっと個別のお話をまだよく精査していく必要があると思うんですが、やはりこれはモデルケースといいますか、図はイメージを描かせていただいても、実際はこのとおりうまくいくかどうかというのは個別の特徴をしっかり踏まえながら丁寧に検討していきたいと思っております。 内川委員 この6ページの図でCさん、この方は残留希望ということなんですけれども、例えばほかの方はどなたも残留希望で、Cさんの土地がすごくちっちゃくなっちゃったと。中野区の場合、最低敷地面積は決まっていましたでしょうか。 荒井都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 最低面積は決まっておりまして、60平方メートルにさせていただいております。 内川委員 そうした場合、Cさんが60平米以下になってしまった場合、でもどうしても残りたいんだと、これはどうなっちゃいますか。 荒井都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) どうしても残りたいと言った場合にはその御希望に沿うような方向で何か検討する方策、手法を考えていくようなことになるかなと思います。 角西武新宿線沿線まちづくり担当部長 実はこの4号沿道の道路事業をやるときに幾つかアンケート等をとって、こういった事業についてのまずは効果だとかそういったことを説明したときに個別に、今、委員おっしゃるようなお話というのはいただいています。それで、今、区はこれからどういうことを考えていくかというと、例えば今言ったみたいに残留していく方と出る方でうまく土地の形状が合えばいいんですけども、さらにこれからは区画街路第4号線の沿道30メートルの幅で、例えば用途地域を変えるだとかまち並み誘導型の地区計画というのを入れていきますので、今とはかなり建てかえていく状況が変わるということがございます。それで、そういったこともあわせながら、今はこの沿道に面した方々との例えば敷地のやりとりということだけなんですけども、区としては幅30メートルも含めたもう少し広目の方々とのやりくりもできるような、そういった手法も検証していますので、そういった中でそういった残りたい希望の方々の生活再建ですね、そういったことも考えていきたいというふうに考えてございます。 内川委員 ちなみにこの沿道沿いに分譲マンションはありますか。 荒井都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) はい、ございます。 内川委員 そうした場合にマンションも前面を削るのか建てかえになるのかわからないんですけれども、そうするとどうしてもそこを追い出される分譲の方もいらして、そういった方も要するに先ほど部長がおっしゃったとおり、バックヤードの部分でどこかもう少し住みたい、住み続けたいという場合は探していくということでよろしいですか。 荒井都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) そのように検討していきたいと考えております。 森委員 ちょっと形式的で細かい話で恐縮なんですけど、今後の予定のところに6月に推進プラン、要は案がとれたものを策定しますと。2定で本特別委員会と建設委員会に御報告とあるんですが、当特別委員会はきょうが最後なんですね。それで、我々は4年の任期の後期2年の特別委員会をどうしましょうというのは、議会の中でこれからまた改めて議論していく話なんです。その辺のスケジュール感というのは大丈夫ですよね。御認識いただいていますよね。こう書いてあると心配になっちゃうんですが、あくまでも便宜的にもこう書いてあるだけで、今後、後期の関連する調査事項がある特別委員会ができればそこで御報告をいただくと、こういうことを意味していると理解しておいていいですね。 角西武新宿線沿線まちづくり担当部長 申しわけございません。今、委員御指摘のとおり委員会構成も変わるということがございましたので、この辺につきましてはちょっと配慮が足りなかったのかなということで申しわけございませんでした。ただ、こちらとしては頑張ってこれをつくって、よりよく推進していきたいという思いを込めて今後の予定に入れてしまったということでございます。 委員長 よろしいですか。 森委員 はい。 委員長 他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告は終了します。 次に3番、その他で何か報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。 審査日程のその他に入ります。 委員会を暫時休憩いたします。
(午前11時31分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午前11時32分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は特に日程を設けず、急を要する案件が生じた場合は正副委員長協議の上、御連絡させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定します。 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か御発言はございませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、委員会を暫時休憩いたします。
(午前11時32分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午前11時34分)
以上で本日の区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を散会いたします。
(午前11時34分) |