平成29年04月28日中野区議会厚生委員会
平成29年04月28日中野区議会厚生委員会の会議録

中野区議会厚生委員会〔平成29年4月28日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 平成29年4月28日

 

○場所  中野区議会第3委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後2時17分

 

○出席委員(8名)

 浦野 さとみ委員長

 小林 秀明副委員長

 木村 広一委員

 山本 たかし委員

 佐野 れいじ委員

 伊東 しんじ委員

 石坂 わたる委員

 小杉 一男委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進室長 野村 建樹

 地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 伊藤 政子

 地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当、地域包括ケア推進担当) 酒井 直人

 中部すこやか福祉センター所長 志賀 聡

 中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 大場 大輔

 中部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 濵口 求

 北部すこやか福祉センター所長 小山 真実

 北部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 菅野 多身子

 北部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 矢島 久美子

 南部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 伊藤 廣昭

 南部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 森 克久

 鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 平林 義弘

 鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 葉山 義彦

 健康福祉部長 小田 史子

 保健所長 木村 博子

 健康福祉部副参事(福祉推進担当) 岩浅 英樹

 健康福祉部副参事(健康推進担当) 只野 孝子

 健康福祉部副参事(保健予防担当) 水口 都季

 健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当) 永見 英光

 健康福祉部副参事(障害福祉担当) 稲垣 美幸

 健康福祉部副参事(生活援護担当) 小堺 充

 健康福祉部副参事(生活保護担当) 中村 誠

 

○事務局職員

 書記 関村 英希

 書記 永綱 友里香

 

○委員長署名


審査日程

○委員会参与の変更及び異動について

○議題

 地域活動の推進及び地域ケア・地域支援について

 保健衛生及び社会福祉について

○所管事項の報告

 1 東中野小学校跡地に整備する公園施設等の変更(案)について(地域活動推進担当)

 2 第8期中野区健康福祉審議会の設置について(福祉推進担当)

 3 未利用国有地(江古田四丁目)を借り受ける事業者の推薦について(福祉推進担当)

 4 「2017東北復興大祭典なかの」等の開催概要について(文化・スポーツ担当)

 5 中野区における障害を理由とする差別の解消の推進について(障害福祉担当)

 6 その他

 (1)知的障害者等生涯学習事業「まなビーバーくらぶ」の実施延期について

 (文化・スポーツ担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、厚生委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。

 初めに、お手元に配付の資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありました。本日、当委員会から転出された理事者の方々がおみえですので、休憩をして御挨拶をいただきたいと思います。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 引き続き変更または異動のあった参与について御紹介と御挨拶をお願いいたします。

野村地域支えあい推進室長

 それでは、私からは、地域支えあい推進室参与の異動につきまして、御報告、御紹介をさせていただきます。

 まず、地域活動推進担当副参事の伊藤政子でございます。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 伊藤でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

野村地域支えあい推進室長

 次に、担当の追加でございますが、区民活動センター調整担当副参事及び地域包括ケア推進担当副参事の酒井直人でございます。

酒井地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当、地域包括ケア推進担当)

 酒井でございます。引き続きよろしくお願いします。

野村地域支えあい推進室長

 中部すこやか福祉センター地域ケア担当副参事の大場大輔でございます。

大場中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)

 大場でございます。よろしくお願いいたします。

野村地域支えあい推進室長

 続きまして、北部すこやか福祉センター所長の小山真実でございます。

小山北部すこやか福祉センター所長

 小山でございます。よろしくお願いいたします。

野村地域支えあい推進室長

 同じく北部すこやか福祉センター地域ケア担当副参事の菅野多身子でございます。

菅野北部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)

 菅野でございます。よろしくお願いいたします。

野村地域支えあい推進室長

 以上、地域支えあい推進室でございました。どうぞよろしくお願いいたします。

小田健康福祉部長

 それでは、健康福祉部の参与の異動につきまして御紹介させていただきます。

 まず、私は、健康福祉部長の小田史子でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 続きまして、保健所長の木村博子でございます。

木村保健所長

 木村でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

小田健康福祉部長

 福祉推進担当副参事の岩浅英樹でございます。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 岩浅でございます。よろしくお願いいたします。

小田健康福祉部長

 健康推進担当副参事の只野孝子でございます。

只野健康福祉部副参事(健康推進担当)

 只野でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

小田健康福祉部長

 文化・スポーツ担当副参事の永見英光でございます。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 永見でございます。よろしくお願いいたします。

小田健康福祉部長

 障害福祉担当副参事の稲垣美幸でございます。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 稲垣でございます。よろしくお願いします。

小田健康福祉部長

 生活援護担当副参事の小堺充でございます。

小堺健康福祉部副参事(生活援護担当)

 小堺でございます。よろしくお願いいたします。

小田健康福祉部長

 生活保護担当副参事の中村誠でございます。

中村健康福祉部副参事(生活保護担当)

 中村でございます。よろしくお願いいたします。

小田健康福祉部長

 以上、健康福祉部でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

委員長

 ありがとうございました。

 以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了いたします。

 それでは、議事に入ります。

 地域活動の推進及び地域ケア・地域支援について、保健衛生及び社会福祉についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、東中野小学校跡地に整備する公園施設等の変更(案)についての報告を求めます。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 それでは、お手元の資料(資料3)に基づきまして、東中野小学校跡地に整備する公園施設等の変更(案)について御報告申し上げます。

 東中野小学校跡地活用事業に係る提案内容等の一部につきまして、事業者から変更の申し出がございました。区として了承いたしまして、今後詳細を協議し、手続を進めるものでございます。

 変更内容でございますが、まず、1点目として、公園施設に関する変更点が2点ございます。1点目は、見晴台の設置と区立公園用地、住宅用用地の一部交換でございます。かねてより地域の皆様に御説明をしてきた際に、公園から新宿方面の眺望の確保という御要望を受けておりました。これを受けまして、住宅南棟屋上テラスに接続する見晴台を新たに設置するというものでございます。

 見晴台は、屋上テラス開放日以外でも利用を可能とするため、区管理の公園内構造物として整備いたします。このために、見晴台設置部分の用地79平米を公園用地に組み入れまして、住宅用地と交換をいたします。これらの変更は、公園の利用価値を高め、また、用地交換によって公園広場の形状が維持できることから、変更案を了承するものでございます。

 2点目といたしまして、整備期日の変更でございます。埋蔵文化財の本調査が必要となったために、公園施設の整備完了時期が4カ月おくれまして、10月末となるというものでございます。この整備期日の延長につきましては、土地売買及び東中野小学校跡地活用事業に関する契約書の中で乙の責めに帰さない事由であると認められるものでございます。ただし、秋に予定されている地域行事等への影響がございますので、延長期間の短縮については最大限の努力を求めることといたしたいと考えております。

 3点目の変更でございます。さきに述べました用地の一部変更に伴いまして、住宅用地の形状ですとか擁壁の位置の変更が起こりますので、これに伴う事業性の確保のために、住宅計画の変更をいたします。この変更によりまして、75平米以上の住戸数が減少するものの、全住戸数は増加します。また、1戸当たりの平均占用面積も73平米以上ございますので、原案の占有面積より2平米の減にとどまっております。また、公募の際に区が示した各住戸65平米以上かつ半数以上の住戸占有面積を75平米以上とするという条件を満たしておりますため、良質なファミリー向け住宅の供給という趣旨を損なわないと考えられます。そのため、この変更について了承するものでございます。

 裏面をごらんください。今後のスケジュールでございますが、5月29日に公園整備及び住宅計画に係る区民説明会を予定しております。引き続き6月上旬から中旬にかけまして、土地交換の契約の締結、所有権移転の手続、7月には工事着手というふうに考えております。

 別紙で図面をつけております。ごらんいただきまして、黄色い線で囲った部分が用地の交換をする部分でございます。左下の部分が現在住宅用地でございますが、公園用地となりまして、見晴台を設置するというものでございまして、同じ79平米が北側の住宅のほうに、現在は公園用地でございますが、これらを住宅の用地と交換するというものでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

小杉委員

 すみません。質問します。住宅南棟屋上テラスというのは、何階ぐらいに相当するものなんでしょうか。イメージがちょっと湧かないので。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 ここは崖地になっておりまして、下から数えますと5階の屋上ということになります。

小杉委員

 住宅用と公園の用地をかえることによって、公園広場の形状が維持できることからということを書いてあります。交換するのであれば、例えば2のその他の変更内容ということで、住居数が減らないんじゃないかなと単純に思ってしまったんですが、交換するのであれば、それぞれの住宅の占有面積は変わらないんじゃないかなと思っちゃったんですが、その辺はどうなのかなと思いまして。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 公園用地と住宅用地を交換することによりまして、擁壁の位置が動くということがあるそうでございます。公園用地と住宅用地の間にずっと擁壁が入るわけですけれども、その位置の変更と、また、住宅の位置の変更等が当然起きますので、それらを踏まえて全体的な見直しを図ったということでございます。

石坂委員

 今回、見晴台を設置するところについてですけども、設置するときの費用負担もなんですけども、これはその後もふぐあいがあった場合ですとか、経年劣化があった場合の整備等を行う責務ですとか経費を支出する義務はどちらのほうに生じるのか、教えてください。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 整備につきましては、事業者の負担で行いますので、区の持ち出しはございません。ただし、公園が完成した場合は、区立公園として区が維持管理していくことになります。

石坂委員

 そうすると、維持管理は区のほうの負担でやっていくということかと思いますけども、しっかりその辺の責任が曖昧にならないような形で進めていただければと思います。

 あと、それから、埋蔵文化財の試掘調査の結果、本調査が必要になったということですけども、この試掘調査でいつの時代のどんなものが出たのかというのはわかりますでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 住宅用地の試掘をいたしましたのは、この1月からでございます。その時点で遺構ですとか土器のかけらのようなものが出たというふうに聞いております。

石坂委員

 以前、弥生町のほうの公園整備のときに本調査をしている状態を区民の方に公開されたりとかもありましたけども、どの程度の規模のものか報告だけだとわからないところでありますけども、歴史的な価値があるようなものでしたら、区民の方に数日間でも公開できるような機会とかあればと思うんですが、その辺、いかがお考えでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 事業者の考えによりますけれども、開催されるというふうに聞いてございます。

石坂委員

 ぜひやっていただければと思いますので、その際はまた区民の方ですとか議員に対しても告知していただければと思います。

 これは要望で結構です。

木村委員

 確認ですが、屋外テラスの開放日という記載がありますけども、この開放日に関しては、今のところまだ内容というか、時間帯も含めて決定しているものはあるでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 提案の内容といたしましては、週3日以上、1日5時間以上ということのみ現在の状況でございます。実際、3日以上、1日5時間以上をどういう形でしていくかというのは、今後の協議ということになります。

木村委員

 見晴台のほうに到達する横のスロープの部分なんですけども、これは今、言った屋外テラスの開放日と一緒なのか、それとも開放日と関係なくスロープを使えるのかどうかの確認をお願いします。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 スロープにつきましては、住宅用地でございますので、この変更があってから具体的な協議をしておりませんが、住宅用地につくるスロープということでは、屋上テラスと同じ制限がかかるものというふうに現時点では考えております。

木村委員

 ということは、見晴台に関しては、車椅子かどうかちょっとわかりませんが、使う対象者の方はなかなかそこに上りにくいという状況の中で運営されるということでよろしいですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 見晴台についている部分は、ひな壇のような、階段のようなベンチでございますので、車椅子の方はそこを利用することは難しいかというふうに考えております。

木村委員

 そこはこれからまだ時間がありますので、スロープの使い方を含めて、見晴台を屋内のテラスの開放時間だけしか使えないというのはどうかと思いますので、そこはちょっとまた検討していただければと思います。これは要望で結構です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、第8期中野区健康福祉審議会の設置についての報告を求めます。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 第8期健康福祉審議会の設置について、報告をさせていただきます(資料4)。

 健康福祉総合推進計画の策定及び介護保険事業計画、障害福祉計画、障害児福祉計画の策定に当たりまして、同計画に盛り込むべき基本的な考え方を御審議いただくため、健康福祉審議会を設置いたしました。

 設置日は、平成29年4月1日、今回委嘱いたしました委員は31名、内訳は学識経験者以下、記載のとおりでございます。

 任期は、平成32年3月31日までの3年間でございます。

 審議会への諮問事項でございます。健康福祉総合推進計画の改定と介護保険事業計画、障害福祉計画、障害児福祉計画策定に当たり、各計画に盛り込むべき基本的な考え方についてとしております。

 健康福祉総合推進計画では、特に誰もが住みなれた地域で生き生きと暮らすために、区をはじめ、関係機関、団体の協議による多様なサービスが確保されるための総合的な方策について、障害のある人の社会参加を支えるための総合的な方策についてとしております。

 審議会では、議論を深めるため、二つの部会を設置しております。介護・健康・地域包括ケア部会と障害部会の設置でございます。

 スケジュールです。4月14日に第1回の全体会及び各部会を開催いたしました。同じく24日には第2回の介護・健康・地域包括ケア部会を開催いたしまして、本日午後7時には第2回の障害部会の開催となっております。各部会とも五、六回の審議を行いまして、介護保険料設定の考え方を除く答申を出していただき、最終答申は平成30年2月の予定でございます。その間、区では、これに基づきまして、各計画の素案の策定、意見交換会、パブリック・コメント手続を経まして、平成30年3月の計画決定を予定しております。

 裏面には、今期の審議会の委員名簿となっておりますので、後ほどごらんいただければと思います。

 報告は、以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

小杉委員

 審議の日程等で既に審議会が始まっているということです。私も参加してみたいなと思ってはいたんですが、区のホームページを拝見すると、8期のことは載っていないということで、7期の過去どうだったのかというのは載っているんですが、区民に開かれた審議会にしてもらって、誰でも審議の内容を知りたいという人は自由に知れることが大切だと思うんですが、今のホームページを見ると、出ちゃだめだよみたいなことが暗に言われているような感じがしちゃうんですが、ぜひその辺のところの考え方というか、区民と一緒にいいものをつくっていくということを考えたら、開かれた審議会にしていくという意味では、区報にも出すこともそうだし、ホームページにもいつやるとか、どこでやるとかいうことは掲示していく必要があると考えるんですが、その辺の考えはいかがでしょうかね。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 今回、健康福祉審議会の全体会の最初に傍聴ですとか開かれた審議会にしていこうという確認をとっております。現在も今期の審議会につきましては、開催の日時等につきましては、決定しているものについてはホームページでも公開しております。また、開催以降は資料についても公開しているところです。会議録につきましては、委員の方の確認をとってから掲載ということになりますので、公開までお時間をいただくことにはなるかと思いますけれども、基本的には資料、会議録を公開していくという予定でございます。

小杉委員

 今、資料も含めて公開していくということですので、ぜひ充実した審議会になるようにお願いしたいなと思います。要望とさせていただきます。

石坂委員

 裏面のほうの委員名簿を見ますと、障害部会のほう、福祉団体連合会が入っていることで、障害者の親の方の名前が挙がっていますけども、当事者の方がどれだけ参加するのかというと、委員の方だけだと難しいところであると思うんですけども、これを進めていくに当たりまして、実際にさまざまな障害を持たれている当事者本人の方の意向というのも、何かしらの形でヒアリング等を行いながら進めていくという理解でいいでしょうか。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 このメンバーの中に当事者の方というのは直接は入っておりませんけれども、計画策定に当たりましては、自立支援協議会から意見をもらうことになっておりますので、自立支援協議会には精神障害の方、また身体障害の方が入っておりますので、その方の意見も踏まえて計画の策定をしているというものでございます。

木村委員

 今回の策定の中で障害児福祉計画、これは第1期ということになっていますが、今回初めて国から策定を指示されているということかと思うんですけども、これは初めて聞いたので、実際、障害福祉計画と障害児福祉計画というふうに二つに分かれていますけども、この違いというか、どういったものを目的として策定されるのか、お答えしていただければと思います。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 障害福祉計画と障害児福祉計画の違いでございます。それぞれの計画には、障害福祉サービス、障害児の児童福祉法のサービスの見込み量、目標を記載するということになっております。これまでも中野区におきまして、障害児の通所サービスにつきましては、目標とする見込み量等については記載しておりました。障害児サービスにつきましては、相談支援というものもサービスの一つになっておりますので、法改正によりまして、今回、次に計画をつくります障害児福祉計画には相談の見込み量等についても記載しているということが具体的な内容になるかと思います。

木村委員

 ありがとうございます。

 あともう一つ、第7期のほうでは、部会がたしか三つ、健康部会があったと思うんですけど、今回一緒になったという理由を教えていただけますか。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 昨年の7月だったと思いますけれども、スポーツの計画を設置いたしました。今回の特に大きなテーマといたしましては、地域包括ケアの取り組みということと、障害児の計画が新しく入るということで、そちらを重視した委員の構成もそうですし、部会の設置もしているというものでございます。

木村委員

 あとは、介護・健康・地域包括ケア部会ということで、今回、地域包括ケア推進プランが策定されまして、これも踏まえて、第7期の介護計画の検討になると思うんですが、後ろのほうは今回の審議会の委員の名簿なんですけども、理事者側として、これまで、期でいけば、第7期審議会から第8期になると思うんですけども、幅広く検討していくという流れではあるんですが、担当部署が今までよりもさらに追加して今回入ってきたとか、そういった変更点というのはございますか。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 子どもの部分を強化しておりまして、保育園・幼稚園担当が地域包括ケアの部会のほうに入っているということ、また、教育経営担当副参事につきましても、両方の部会に出ていただくということを予定しております。

木村委員

 最後、確認、例えば住まいとかもあったので、都市基盤のほうからは今までとは特に大きな変更はございませんか。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 前回も入っておりましたけれども、今回も同様に入っているという状況でございます。

木村委員

 前は都市計画担当が入っていたとか、今回は空き家がなくなったので、住宅政策担当、そういうのも入ってくるということでよろしいですか。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 そのとおりでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、未利用国有地(江古田四丁目)を借り受ける事業者の推薦についての報告を求めます。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 未利用国有地(江古田四丁目)を借り受ける事業者の推薦について報告をさせていただきます(資料5)。

 江古田四丁目の国有地活用によります特別養護老人ホーム整備運営事業者を公募し、選定した事業者を財務省関東財務局に推薦いたしました。推薦事業者は社会福祉法人東京武尊会で、青梅市に本拠を持つ法人でございます。整備場所は、中野区江古田四丁目1732番3号外でございます。面積は4,040平米となっております。

 実施予定の事業でございます。特別養護老人ホーム、これに併設いたしましたショートステイ、認知症高齢者グループホーム、都市型軽費老人ホーム、防災拠点型地域交流スペース、事業所内保育所となっております。事業所内保育所につきましては、定員29名でございますが、半数以下につきましては、地域開放も可能というものでございます。

 選定の経過でございます。平成28年10月に公募を行いまして、7事業者から応募がございました。12月に一次審査を行いまして、5事業者を選定しております。その後、1事業者辞退がございまして、4事業者の二次審査を行いまして、3月に事業者を選定したものでございます。

 なお、この事業者につきましては、3月31日に財務省関東財務局東京財務事務所長へ推薦をいたしております。

 今後のスケジュールでございます。本年6月には国のほうで事業者の決定がされる予定となっております。その後、住民説明会等を経まして、平成30年9月には工事内容におきます説明会、着工いたしまして、平成32年4月の開設を予定しております。

 報告は、以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

小杉委員

 4の(6)のところで半数が地域開放というのは、どういう意味ですかね。その地域の人が入れるということでしょうか。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 事業者内保育所といいますのは、事業所の従業員の方のために保育所を設置するものでございますけれども、国の規定によりまして、半数までは地域の方を受け入れることも可能というものでございます。従業員の方にとりましては、事業所の働き方、週何日ですとか時間帯も自由に決めることができますので、従業員の方にもメリットになると。その時間につきましては、地域のニーズにも対応できるというものでございます。

小杉委員

 あと、4の(3)については、認知症高齢者グループホームというのは、地域密着型施設だから、区が条例をつくって、区民しか入れないという形になっていますよね。これも中野区民だけということで考えていいんですかね。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 委員御指摘のとおり、地域密着型でございますので、中野区民の方が入所する施設となります。

小杉委員

 となると、よく私、ここに行くんですけども、10メートルぐらいで練馬区になっちゃうんですけれども、その辺というのは、別にどうしろというふうには思わないんですけども、中野区民は練馬区からのことというのは、基本的には受けられないでやるということですよね。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 そのとおりでございます。

小杉委員

 あと、そもそも特養とか施設、いろいろ書いてありますけども、待機者というのを多分、区はカウントしていると思うんですが、区全体で何件ということと、あと、施設ごとに待機者というのは把握しているというふうに考えてよろしいんでしょうか。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 私どもで把握しておりますのは、昨年10月時点の中野区での待機者ということしか数字を持っていないんですけれども、要介護1以上の方を含めますと784名で、原則3以上となっておりますので、1、2を除きますと607名の待機者が昨年の秋時点でいるということでございます。

小杉委員

 今のは特養の話ということですね。例えば認知症高齢者グループホームなんかも同じように、全体として何人というふうに把握しているということで考えていいんですかね。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 グループホームについては、契約になりますので、いつあきが出るかわからないという状況ですので、常に待機しているという状況にはなっていないのだと思います。

山本委員

 防災拠点型地域交流スペースがどういった状況を想定されているものなのかちょっと教えてください。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 防災拠点型地域交流スペースにつきましては、通常は多目的室という利用が可能でして、施設の中での利用ですとか、あと、地域の方も含めてイベント等にも利用できるというものでございます。防災拠点型というのは、車椅子でも対応できるトイレ、備蓄倉庫、あと、湯沸かし程度ですけども、簡単な調理ができるような機能を備えたものというふうになっております。

 ちなみに、ここの施設のスペースは約200平方メートルでございます。

山本委員

 多目的室に関しては、例えば町会が使えたりとかそういったことも利用可能なんでしょうか。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 事業所と調整になるかと思いますけれども、そういった使い方も可能ではないかと思います。

石坂委員

 私も防災拠点型地域交流スペースのところで伺いますけども、今の答弁の中で備蓄等の機能もあるということではありますけども、この使われ方として、災害が起きたときにすぐ駆け込める形で使わせていただくことが可能であるのか、あるいは区の通常の二次避難所のような形で、一旦、通常の避難所に行った方の中で必要な方をそこに割り振って受け入れていただくことが可能だとか、そういう想定が既にあるんでしょうか。

岩浅健康福祉部副参事(福祉推進担当)

 説明が漏れており、申しわけございません。基本的には防災計画に位置づけということが必要になってまいりますので、現時点では二次避難所として指定したいというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、「2017東北復興大祭典なかの」等の開催概要についての報告を求めます。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 それでは、「2017東北復興大祭典なかの」等の開催概要について御報告をいたします(資料6)。

 「東北復興大祭典なかの」につきましては、今年度、「棟方志功サミットin中野」と同時開催を予定していることに伴いまして、総務委員会とあわせて当委員会におきましても御報告をするものでございます。当委員会の所管事項につきましては、「棟方志功サミットin中野」の部分でございます。

 1番、趣旨でございます。「東北復興大祭典なかの」につきましては、今回が6回目の開催となりまして、東日本大震災で被災した地域の継続的な復興支援のため、復興の歩みや現状、中野区の取り組み等を紹介いたしまして、被災地の復興への理解を深めることを目的としてございます。今年度につきましては、東北各県の物産の販売やねぶたの展示と運行のほか、各県の主要催事のPRも行う予定で考えているところでございます。

 あわせまして、棟方志功ゆかりの五つの自治体、こちら、青森市、中野区、倉敷市、南砺市、杉並区でございますが、これらの首長による「棟方志功サミットin中野」及び「棟方志功特別企画展」等を開催いたしまして、五つの自治体の交流、連携、協力関係を強めるとともに、広く区民に棟方志功画伯の魅力と中野での暮らし、創作活動、区民等との交流について発信していきたいというふうに考えているところでございます。

 2番、祭典名は「2017東北復興大祭典なかの」、「東北復興祈念展」、また、同時開催といたしまして「棟方志功サミットin中野」を開催いたします。

 3番、主催といたしましては、「東北復興大祭典なかの」は実行委員会形式、「東北復興祈念展」及び「棟方志功サミットin中野」につきましては、中野区が主催をいたします。

 4番、日時でございますが、2017年10月28日と29日の2日間、それぞれ以下の時間で開催をいたします。

 「棟方志功サミットin中野」につきましては、29日に開催するものといたしまして、前日、28日に情報交換会等を予定してございます。また、25日から31日の7日間、「棟方志功特別企画展」を開催したいというふうに考えているところでございます。

 5番、大祭典の会場配置及び催し物開催内容(案)でございます。A会場からB会場、E会場まで各会場におきまして、資料のとおりに開催したいというふうに考えてございます。「棟方志功サミットin中野」と「棟方志功特別企画展」につきましては、E会場、コングレスクエア中野を予定してございます。

 6番、ねぶた運行は、四季の森公園北側直線道路交通を規制して実施する予定でございまして、ねぶた運行のほかに、四季の森公園拡張用地等におきまして、東北各県の主要催事のPR等の実施に向けて、今後、関係市と協議をしていきたいというふうに考えてございます。

 7番、大祭典の執行体制でございます。大祭典につきましては、実行委員会が企画立案、運営を行うものといたしまして、実行委員会の事務局として、区の東日本大震災復興広域協働推進室が大祭典の全体調整や区の取り組みの進行管理を行います。

 8番、今後の予定でございます。5月下旬に第1回実行委員会を開催いたしまして、その後、複数回の委員会の開催を予定してございます。委員会で決定した実施事項は、別途議会に御報告をいたします。以下の日程は先ほど御報告をしたとおりでございます。

 御報告は、以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

山本委員

 棟方志功サミットについて所管ということなんですが、棟方志功サミットとは、五つの自治体の首長が集まって何をするんでしょうか。企画展というのはわかるんですが。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 棟方志功サミットにつきましては、昨年度、青森で初めて開催されたものでございまして、青森が生誕の地というところで開催されたものでございます。そちらにおきまして、五つの自治体で今後、棟方志功について、さまざま交流、PR等を行っていくというところで共同宣言を行いまして、青森におきましては基調講演を行いまして、そのほか、パネルディスカッションとして、5人の首長による棟方志功のまちづくりへの活用事例についてというテーマでパネルディスカッションを行っているものでございます。中野の具体的な中身につきましては、今後、検討していきたいというふうに考えてございます。

山本委員

 共同声明という、パネルディスカッションというお話でしたので、トークイベントみたいな形も考えられるということですよね。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 パネルディスカッションという部分でいいますと、それぞれの首長のほうから、例えばでございますけども、棟方志功とどのようなゆかりがあるのかというようなことの御紹介と、今後どのような連携であったり、PRの協力であったり、そういったことができるのかということを話し合うということがあるのかなと。そのほか、特に専門的な見地から棟方志功の作品等について御紹介をいただけるような方をお呼びした基調講演なども考えられるのかなというふうに思っておりますが、中身については、今後検討していきたいというふうに考えてございます。

山本委員

 わかりました。コングレスクエア中野のE会場は何名ぐらい入られるキャパなんでしょう。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 今回想定しているのは400名程度の収容ということで考えてございます。

山本委員

 サミットが29日、企画展とサミットが同時にE会場の中でということなんですか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 E会場、コングレスクレア中野の中でコンベンションホールという広い部屋がありますけれども、そちらにおいてサミットを実施したいというふうに考えてございます。一方、一昨年度、棟方志功の展示を実施しましたけれども、そちら、ルーム1というところでございましたが、同じ会場で企画展示のほうは実施をしたいというふうに考えてございます。

山本委員

 ゆかりあって、大和町に住まわれておりました。こうした文化に対して、中野区民の皆さんに、私も父が青森出身ということもありまして、広く知っていただきたいなと思っておりますので、ぜひ充実した企画となるようによろしくお願いいたします。

小杉委員

 三つの祭典が同時に開催されるということで、祭典というふうに考えれば、盛り上がれば盛り上がるほどいいんでしょうけども、これを見ただけだと非常に心配だなというところがあって、五つの自治体が集まって準備をしていくんでしょうけども、例えば、どんどん企画が充実していくんだと思うんですけども、事故等がないようにしていただきたいなとは思いましたけども、その辺がちょっと心配だなと思ったんですけど、その辺は大丈夫なんでしょうかね。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 本事業につきましては、委託により専門的な事業者による運営というものを予定しているところでございます。運営に当たりましては、保険の加入であったりとか、さまざまな面で安全を担保するような形で委託をしたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 棟方志功サミットは29日開催で、28日に情報交換会等とありますけども、情報交換会等というのはどういったものを考えられていますでしょうか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 まず、情報交換会につきましては、青森市におきまして、前日、交流会のような形で関係者の方が集まって交流を深めると、そういったことを実施いたしましたので、中野でも同じようなものを想定しているところでございます。

 また、青森におきましては、ゆかりの地をめぐるというようなものも実施されましたので、中野区においても、そのようなことができるのかどうか、現在、調整をしているところでございます。

石坂委員

 まちをめぐるようなこともという話がありましたけども、五つの自治体合同で、それを中野区で行うということで、関係者が来ていただいたりですとか、棟方志功の作品を見に来る方もいらっしゃる中で、作品展だけ見て帰られてしまうのではなくて、ゆかりのあるところをめぐっていただけるといいのかなと思います。これは情報交換会に参加される方だけでなくて、来場者の皆さんに知っていただければと思うところなんですけども、そうしたものについて、この企画の実施と合わせて、ゆかりの土地に関して何かまとめたものを作成したりですとか、配付したりですかということは考えていらっしゃいますでしょうか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 大和町と棟方志功の関係性について細かく調査というか、そういったものを実施したいというふうに考えてございまして、その結果につきましては、展示でございますとか、サミットにおいて広く周知をするような形で活用したいというふうに考えてございます。

石坂委員

 展示もいいんですけども、見ただけだと忘れてしまうと思いますので、何かマップ的なものがもしできるようであれば御検討いただければなと思います。これは要望で結構です。

 それから、今回、恐らくさまざまな作品がまた展示されると思うんですけども、もちろん前回と重複する作品もあるとは思うんですけども、まるっと同じではなくて、新たに前回の展示ではなかったような作品とかも並ぶという理解でよろしいでしょうか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 作品につきましては、現在、調整しているところでございますけれども、前回、展示した主要な作品として、「大和し美し」ですとか「二菩薩釈迦十大弟子」、大和町で生まれた作品については、展示をするようなことができるかどうかということで、現在検討しているところでございますが、そのほか、前回と全く同じということではなく、前回展示をしなかった作品についても収集ができるかどうか、今後、調整をしていきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 頑張っていただければと思いますけども、一昨年行った際に、来場者がなかなか目標としていた人数に至らなかったということがたしかあった気がしたんですけども、今回もせっかく行うに当たりまして、幅広く周知をしていく、そのときに周知の仕方として魅力をしっかりと伝えていくということが必要だと思いますので、特に今回人数の想定は出していませんけども、前回よりも多くの方に来ていただくように工夫をしていただければと思います。これは要望で結構です。

伊東委員

 棟方志功サミットということで、5自治体が協議されて、昨年度スタートしたということなんですけれど、サミットについて、一巡してしまうと、その先がどうなるのか、将来的に向けての目標ですとか、事業の展開の仕方というのは、協議はされているの。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 現時点では、五つの自治体をサミットということでめぐるというところまでは決まっているところでございますけれども、その後、どのような形になっていくのかというのは、今後、五つの自治体で検討していくところなのかなというふうに考えてございます。

伊東委員

 棟方志功氏自身、世界的にも知られるような著名な作家ではございますけれど、一部には不遇な時代もあった。特に中野に住まれていたころというのは、不遇な時代に属するんじゃないかということで、こういった企画展を開催する場合は、もう既に世に出ている作品をどうしても集めがちになって、ただ、それについては、大変な苦労を伴うし、また、財政的にも結構負担がかかるんじゃないのかなと。先ほど大和町に住んでいらしたころの足跡についての調査をこれからというようなことなんですけれど、もっとその辺を深く掘り下げないと続いていかないのかなという気がするんですよね。要するに不遇な時代だからこそ、散逸してしまった世に出ていない、作品とまではいかない、あの方がスケッチ等で肉筆画が書かれたものが散逸してしまっている可能性もなくもないんじゃないかと。だから、その部分は根気強く調べていかないと、将来的につながっていかないのかな。また、せっかくこういうことをやるのだったらば、棟方志功に続くような人材の発掘だとかいうものも視野に広げていくようなことも、この事業自体を5年より先、続けていくのだったらば、必要じゃないかなと思っているんですけれど、その辺はどう考えますか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 棟方志功でございますが、中野にはかなり長い期間、15年程度住んでいたということで、中野においてさまざまな足跡があり、まだ掘り起こされていないような作品といいますか、そういったものもあるというふうに承知をしているところでございます。そういったものにつきまして、現在、区として把握できていない部分もございますので、こういったサミットの開催等をきっかけといたしまして、掘り起こし等も行っていければというふうに考えてございます。

 また、棟方志功にとどまらず、文化の振興という意味で、今回のサミットをきっかけとして、新たな文化振興の展開等にも結びつけていければというふうに考えてございます。

伊東委員

 それと、もう一点、棟方志功氏、視力が弱い方だったと聞いておりますけれど、企画展等では視覚障害の方だとかが見て感じられる展示のあり方というのも考えていただいたほうがいいんじゃないのかな。知的障害の方のアール・ブリュットとかというようなものにつながるものを考えていったほうがいいんじゃないかと思うんですけど、その辺はどうお考えか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 棟方志功は左目が見えなかったというようなところもありまして、障害のある方にも作品に振れられるような工夫をした上で実施していきたいというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、中野区における障害を理由とする差別の解消の推進についての報告を求めます。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 中野区における障害を理由とする差別の解消の推進について御報告申し上げます(資料7)。

 平成28年4月に障害者差別解消法が施行され、区におきましては、対応要領を制定し、中野区障害者対応基本マニュアルを策定、中野区障害者差別解消検証会議の設置を行ってまいりました。今年度につきましても、さらに障害を理由とする差別の解消を推進するために、以下の取り組みを実施するところでございます。

 今後の取り組みにつきまして、昨年度からもしておりますが、(1)、障害者差別解消に係る相談状況調査を四半期ごとに実施してまいります。(2)、相談窓口における対応についてですが、区の業務に関する合理的配慮の提供等については、担当所管分野で行っておりますが、解決に至らない場合については、相談窓口にて相談に応じ、障害者差別解消検証会議を開催し、必要に応じて是正措置や再発防止の通知を行うものでございます。

 (3)、区民向け啓発事業及び職員を対象とする研修の実施を考えております。

 (4)として、(仮称)中野区障害者差別解消審議会の設置を行います。中野区等が実施した障害者差別解消に関する取り組みについて、公正の確保と改善を図るため、区長の附属機関として中野区障害差別解消審議会を設置します。審議会は合理的配慮の提供及び不当な差別的取り扱いについての区の方針に関すること、区民等への障害者差別解消に係る啓発活動、その他障害者差別解消の取り組みの改善について、意見または提案を行っていただくものです。

 審議会委員としましては、障害者差別解消に係る知識を有する学識経験者や障害者関係団体からの推薦者等、5名以内で考えております。

 2、今後のスケジュールにつきましては、6月に第2回定例会におきまして、(仮称)中野区障害者差別解消審議会条例案を提案させていただきます。6月にさらに職員向け手話講習会の実施も考えております。9月に(仮称)中野区障害者差別解消審議会の開催を予定したいと思っております。12月から来年1月に向けて、区民向け、職員向けの啓発事業、研修等を考えております。

 以上、報告をさせていただきます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

石坂委員

 今後のスケジュールのところで、職員向けの講習会は行うということですけども、この対象は全職員が対象なのか、あるいは、例えば各部署何人ですとか、特に問わずに全体で何人とか、もし計画的に人数の想定とか対象がわかれば教えてください。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 こちらは職員向けの手話講習会ということで、区役所職員を対象にしております。現在募集を行っておりますが、広く呼びかけて参加に向けて取り組んでいるところでございます。

石坂委員

 そうしますと、特に職場を問わず、誰でも希望者が受講できる形で、希望者が多ければ、そこの部署からある程度、受け入れができて、逆に少ないところは少ないままというのもあれですけども、特に各個人の自発性に任せているという理解でよろしいでしょうか。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 人材育成担当のほうが所管でございますので、そちらの募集状況等を情報共有しながら進めていきたいというふうに考えております。

石坂委員

 いろんな窓口に手話がわかる方がいらっしゃることが望ましいと思いますので、今回、差別解消法の取り組みとして第一歩ですので、最初はあれですけども、全庁的に手話がわかる人が各部署にいるような形で展開していくことが必要と思いますが、その辺、長期的にはそういう考え方でよろしいかどうか、教えてください。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 そのように努力していきたいと考えております。

石坂委員

 それから、来年の1月、まだ先だからということもあるかもしれませんけども、こちら職員向けの研修とはなっていますけど、研修のテーマとか、あるいは特にこういった障害とか大雑把にでももし考えていることがあれば教えてください。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 まだ来年のことですので、具体的には決まっておりませんが、当事者等のお話とかも伺いながらテーマとしては考えていきたいというふうに思っております。

石坂委員

 座学の勉強も大切ですけども、今、出ましたような形で当事者の声を聞いたりですとか、実際に当事者と言葉を交わしたり接する機会というのは、区の職員の育成に重要だと思いますので、その辺、しっかりと進めていただければと思います。これは要望で結構です。

小杉委員

 検証会議は、その都度じゃないですよね。定期的に、今のところの見通しというか、開催の頻度みたいなものというのはあるんでしょうかね。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 検証会議につきましては、29年3月10日に要項設置されたばかりでございまして、障害者差別解消につきましての事例収集等を行っておりますけれども、今のところ検証会議は行われておりません。

小杉委員

 必要になったら開催をしていくというようなことなんでしょうかね。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 必要に応じて、解決に至らない場合に行うというものでございます。

小杉委員

 審議会のほうは定期的に開催の予定なんでしょうかね。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 年2回程度というふうに考えております。

小杉委員

 あと、ちょっと気になるのは、1の(2)のほうですけど、相談窓口における対応ということなんですが、合理的配慮の提供についてですけども、例えば区庁舎とか区民活動センターとか、そういった場面では想定できるんですが、区がかかわる税金が入るような、例えば社会福祉施設を指定管理者にして委託していますけども、そういった場面だったりとか、あとは、自立支援のサービスを提供するとか、これも間接的にですが、税金が入っていると思うんですけども、そういった場面でサービスを受けている人たちがおかしいといったときに、何とかしてほしいというのも対象に入っているものなんですかね。それとも、それは除外されているという感じなんでしょうかね。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 今のは委託事業者とか指定管理制度の部門においての相談についても含まれるのかとか、そういう意味でよろしいでしょうか。

小杉委員

 そういうことです。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 そういう意味であれば、委託管理事業者から報告が上がった件数のものにつきましては、所管から上げてもらうように申し出をしているところでございます。直接的な調査はしておりません。

小杉委員

 報告だけを上げてもらってということですよね。ということは、主に合理的な配慮の提供の範囲というものは、具体的にどういったところを想定しているんでしょうか。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 こちちは、全区におきましての合理的配慮がされているか、差別的なものがないかというような調査でございますので、お申し出があったことに関しては、事例として収集しているところでございます。あくまでそのようなことでやっております。

小杉委員

 申し出があればというのは、例えば障害者が区役所に来て何とかしてほしいということはなかなか考えにくいわけで、相談窓口に来てくださいよという対応をするのは当たり前だと思うんですけども、それ以外にも、区民の中で障害者が歩いて区役所とか区民活動センターに来る人ってなかなかいないと思うので、区が相談窓口だけでなく、もっと幅広くそういった声を聞く。例えば文京区で制度前に調査しているときに、いろいろな団体から意見を聴取したら、リアルな具体的な話がいっぱい出てきたわけですね。まちだけじゃなくて、障害者団体からの意見を聞く、現場の家族や施設を通しての意見、不満を聞く、そういったことも想定した対応がしかるべきで、相談窓口というだけで全部対応して、これはこれで必要だと思いますが、もっと幅広い障害者の声を聞く、声を吸い上げていく、障害者差別解消の趣旨に照らして、実際の中野区がかかわるものについて、差別をなくしていくと、解消していく、そういった姿勢が、私はこれを読んだら必要なんじゃないかなと思ったんですが、いかがなんでしょうかね。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 そもそも、障害者差別解消法の窓口といいますのは、中野区だけではなく、解消に取り組むということが広く法律で決まっておりますので、もちろん委員がおっしゃるように、これはあくまで解決に至らなかった場合、区の全般的な分野において、担当所管で合理的配慮等の提供を行うというのが趣旨でございます。ですので、そこで解決に至らなかった場合、さらに苦情的な案件になった場合には、健康福祉部の福祉推進分野が相談窓口になるというようなことになっておりますので、そういうことで御理解いただければありがたいと思います。

小杉委員

 担当所管が現場でいろいろな声を上げながら、そういったことに対応していくんだということですね。もし解決に至らなかったということであれば、窓口できちんと解決していくよということですから、担当者の中では全般的に把握して、差別解消を推進していくという立場でやっていくということですよね。ということは、とりわけ、さっきの研修の話だと、障害者に直接かかわるような職員というのは、研修は必ずするという形で考えちゃっていいんですかね。それとも任意でという形なんでしょうかね。それはやっているということなのかな。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 研修に向けては、全員が取り組めるような形でシステム化していきたいというふうに思っております。

木村委員

 ここに書いています中野区の障害者対応基本マニュアルというのは、策定されたのは、先月というか、いつかわからないんですけども、それはどういうふうに各職員に徹底されているのか、お伺いいたします。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 障害者対応基本マニュアルにつきましては、全分野に基本的に障害福祉分野から基本形をお示ししまして、各分野の窓口と照らし合わせて、各分野で策定していただくようにしております。

木村委員

 職員の各分野で対応と、あと、区の職員と言えるかどうかあれなんですけど、委託とか指定管理の人たちにももちろん徹底したということになりますか。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 委託事業者、指定管理者等につきましては、マニュアル等を策定というところではまだお示ししておりませんが、区の取り組みとすれば、解消の推進に向けて取り組んでいるところで、今後そのような方向で啓発、普及等を図っていきたいというふうに思っております。

木村委員

 まだお示ししていないということは、まだ通達もしていないということでよろしいんですか。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 いえ、基本対応マニュアルについては、既に策定して、ホームページ、区報等で公開しておりますので、その辺については策定したということで御理解していただいていると思っております。

木村委員

 区民からすれば、委託であろうが、指定管理であろうが、当然、職員としてみなされますので、その人たちもマニュアルを受けてしっかり対応できるということで、区民の方も対応するかと思うんですけども、先ほど研修が1月ということなんですが、マニュアルが決まったので、このとおりやってくださいということで、どこまで徹底されているのかというのは私もどうかと思って、別な事案でヘルプカードも知らなかった委託の方もいたという、最近の話ですけども、そういったことも含めてどこまで徹底されているのかというのが疑問なところもあります。研修が1月ということなんですけども、これは正式な研修でありましょうが、そういった意味では徹底の仕方が、せっかくつくったマニュアルであれば、しっかりとやるべきかと思うんですが、いかがですか。

稲垣健康福祉部副参事(障害福祉担当)

 今後につきましても、自立支援協議会等でもPRしながら、取り組みについては進めていきたいというふうに思っております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、6番、その他で理事者から何か報告はありませんか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 1点、口頭で御報告をさせていただきます。

 本年1月に当委員会で御報告をいたしました新たな知的障害者等生涯学習事業につきましては、6月から事業を開始する方向で2月に企画提案公募型方式で事業者の公募を行ったところでございますが、事業者の選定をすることができませんでした。この結果を受けまして、事業の開始時期を延期するものといたしまして、今年度中の事業の実施に向けて、実施方法等について、現在検討しているところでございます。一定の方向性が整った段階で改めて当委員会で御報告をさせていただきたいというふうに考えてございます。

 御報告どおりに事業が開始できなかったことにつきまして、おわびを申し上げます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

小杉委員

 6月にやるということだったのが今年度中にやれるようにということですよね。いずみ教室は廃止をして、新しい事業に6月からということですけども、何でそういうふうになったんでしょうか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 6月から事業を開始したいということで公募を行ったところでございますが、手挙げがあった事業者がございましたけれども、結果的に辞退に至ったというところもございまして、人材の確保でございますとか、そういったところに課題があったのかなというふうに考えているところでございます。今後の事業開始に向けましては、きちんと実施が行えるようにさまざまな形で検討しながら、確実な実施に向けて検討していきたいというふうに考えてございます。

小杉委員

 人材が確保できなかったって、例えばボランティアとか今までやっていた人がみたいな、ボランティアを含めた人材が確保できなかったということなんでしょうかね。具体的にはどんなことなんですかね。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 人材の確保につきましては、今回の公募の内容といたしまして、教室の講師でありますとかコーディネーターでございますとかサポーター、そういったものの人員を配置するということが委託の要件になっていたところでございます。それなりの人数の確保というものが必要だったというところで、そのあたりが困難であったということが一つの要因だったのかなというふうに考えてございます。

小杉委員

 そもそも、いずみ教室を廃止して新しい事業に切りかえる、廃止をしてきちんとした見通しをつけていくというところで、利用してきた人からすれば、廃止だけしたという形になっちゃうので、そもそももうちょっと継続性を考えて、具体的にどうしていくのかということが事前に3月までに決められて準備が整えられるようにすべきだったんじゃないのかななんてちょっと思ってしまったんですが、その辺はどう考えますかね。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 今回の事業については、いずみ教室と全く同じような趣旨の事業ではございませんが、これまでのいずみ教室の参加者の皆様が新しい事業に期待しているところも大いにあると認識しているところでございます。今年度中にどのような形で実施できるか、そういった部分について十分に検討した上で実施したいというふうに考えてございます。

小杉委員

 利用者の方々の家族も含めて、期待に応えていただくように、早く公募がまとまるようにぜひお願いしたいなと思いますので、要望とさせていただきます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時14分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時14分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会日程は特に定めず、急を要する案件が生じた場合は正副委員長で協議の上、連絡をさせていただくことにしたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で予定した日程は全て終了いたしますが、委員、理事者から特に御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、一度、委員会を休憩いたします。

 

(午後2時15分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時17分)

 

 それでは、以上で本日の厚生委員会を散会いたします。

 

(午後2時17分)