平成29年09月11日中野区議会建設委員会(第3回定例会)

中野区議会建設委員会〔平成29年9月11日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成29年9月11日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後4時39分

 

○閉会  午後5時38分

 

○出席委員(8名)

 佐野 れいじ委員長

 小林 秀明副委員長

 加藤 たくま委員

 小林 ぜんいち委員

 石坂 わたる委員

 市川 みのる委員

 酒井 たくや委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当) 平田 祐子

 都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 荒井 大介

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 高村 和哉

 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 藤原 慶

 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当) 辻本 将紀

 都市基盤部副参事(都市基盤用地担当) 吉沢 健一

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、弥生町まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当) 細野 修一

 都市基盤部副参事(道路担当) 鈴木 宣広

 都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当) 伊東 知秀

 都市基盤部副参事(公園担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(住宅政策担当) 塚本 剛史

 都市基盤部副参事(防災担当) 中川 秀夫

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 香月 俊介

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第46号議案 平成29年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会をこれより開会いたします。

 

(午後4時39分)

 

 本日の審査日程についてお諮りいたします。本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。

 それでは、早速議事に入らせていただきます。

 議案の審査を行いたいと思います。

 第46号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 本議案は総務委員会に付託されておりますが、建設委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきをいただきたいと思います。

 それでは、本議案に対して理事者の補足説明を求めます。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、第46号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算について、都市基盤部所管の補足説明をいたします。

 議案の5ページをお開きください。歳出予算の9款都市基盤費の補正予算は、4項公園費を844万3,000円増額するものでございます。この増額補正によりまして、都市基盤費の予算額は118億4,014万4,000円となるものでございます。

 初めに、この補正予算の歳出の内容について御説明いたします。補正予算説明書の28、29ページをお開き下さい。9款都市基盤費、4項公園費、1目公園維持・管理費の2 公園維持・管理、(1)公園管理を2億7,934万6,000円の増額をいたします。内訳といたしまして、まず、(仮称)弥生町六丁目公園の用地購入費3億533万3,000円の増額でございます。平成29年度の社会資本整備総合交付金のうち、(仮称)弥生町六丁目公園整備工事及び(仮称)本町二丁目公園整備工事のスケジュール変更により、活用できなくなった交付金相当額を、(仮称)弥生町六丁目公園の用地購入費に財源を更正するため用地特別会計により取得した用地の買い戻し面積を、一部前戻しして拡大することによる増額でございます。

 次に、哲学堂公園文化財修復工事に係る委託料及び工事費、委託料5,211万1,000円の減額でございます。哲学堂公園絶対城・三学亭の修復工事請負工事の入札が不調となったため、工事スケジュールの見直しにより、年度内工事の出来高に見込み差が生じたため減額するものでございます。

 次に、東中野駅構内不健全樹木の伐採費2,612万4,000円の増額でございます。東中野駅構内法面にある樹木のうち、早期に伐採が必要な不健全樹木と診断された16本を、鉄道の安全確保のために伐採する経費でございます。

 次に、同じく2目公園整備費の1 大規模公園整備、(1)公園整備を2億7,090万3,000円の減額をいたします。第2回定例会で本契約を予定していた(仮称)弥生町六丁目公園整備工事の入札が不調となったため、工事スケジュールを見直しした結果、年度内工事の出来高に見込み差が発生したため減額するものでございます。

 次に、債務負担の補正でございます。36ページ、37ページをお開きください。まず、哲学堂公園絶対城・三学亭修復工事につきましては、当初、平成29年度内の竣工を予定していましたが、工事スケジュールの変更により、平成29年度、30年度の2カ年に変更いたしました。総事業費1億179万円のうち、平成29年度は3,950万円に補正させていただき、残りの6,229万円を平成30年度の債務負担として計上するものでございます。

 次に、(仮称)弥生町六丁目公園整備工事につきましては、工事スケジュールの見直しにより、工事期間を2カ年度から3カ年度に延伸したため、債務負担行為限度額及び期間の変更を行うものでございます。このことにより、総事業費7億5,723万4,000円のうち、平成29年度は2億2,809万7,000円に補正させていただき、平成30年度、31年度に5億2,913万7,000円の債務負担を計上するものでございます。

 最後に、この補正予算の歳入の内容につきまして御説明いたします。

 補正予算説明書のページに戻っていただきまして、16ページ、17ページをお開きください。13款国庫支出金、2項国庫補助金、7目都市基盤費補助金、6節都市公園878万9,000円の増額でございます。内訳といたしまして、先ほど御説明いたしました(仮称)弥生町六丁目公園整備工事のスケジュールの見直しに伴う出来高の見込み差による減額1億1,400万円、(仮称)弥生町六丁目公園用地買い戻し面積の拡大による増額1億2,278万9,000円でございます。

 その次の表の14款都支出金、2項都補助金、8目都市基盤費補助金、6節公園整備2,442万2,000円の減額でございます。これも、先ほど御説明いたしました哲学堂公園絶対城・三学亭修復工事のスケジュールの見直しに伴う出来高の見込み差によるものでございます。

 次に、一番下の表、17款繰入金、1項基金繰入金、8目まちづくり基金繰入金2,600万円の増額でございます。こちらは、(仮称)弥生町六丁目公園整備工事費の減額と用地購入費の増額に伴う増額でございます。

 以上が補正予算に係る補足説明でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行いたいと思います。質疑がございましたら挙手をお願いしたいと思います。

酒井委員

 御報告ありがとうございます。まず、9款4項公園費のところで、弥生町六丁目公園整備工事のところが、入札不調というふうなことで今回減額ということなんですけれども、その入札不調の理由をもう少し詳しく教えていただけますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今回、入札につきましては、我々のほうとして考えておりますのは、まず入札者が少なかったというところに一番起因しているものだと思っております。その原因といたしましては、やはり公園工事と建築工事、この二つの要素があるというところで、二つを満たすところが、若干対象企業の枠を絞ったのかなという感想は持っております。一方、今回、今後改修していくに当たっては、建築工事と公園工事という、この二つを分割して発注いたしますので、そういった意味では、請負対象者はふえてくるということで見込んでいるところでございます。

酒井委員

 応募してきたところが、手挙げしたところが少なかったということと、公園と、この弥生町六丁目公園は建物がありますよね、公園管理の学習センターでしたかね、その建物を一体化して整備するところもなかなか難しかったところで、次回からは公園整備と建築工事を分けるということなんですけれども、ちょっと私わからないので、それだけ。公園整備と建物建築一体というのはそんなに難しいことなんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 やはり企業そのものも、この建築工事と公園工事の施工調整というのが必要になってくるというところでございます。したがいまして、そういった調整能力というところに関しまして経験のある業者がやはり、今回ですと延べ床で400平米程度の建築物になりますので、その公園工事と両方を成し遂げた経験のあるところが恐らく少なかったんだろうということでの推察はしております。

酒井委員

 ただ当初は、そういった公園の整備と400平米程度の建物の建築を一緒にできる、そういった事業者があるというふうに、区としてはね、そうして入札したわけでしょう。そこだけちょっとすみません。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 そのように見込みましたし、現に応札者もあったというところではございます。

酒井委員

 応札者はあったんですが、今回不調になった、じゃあ、理由も教えてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 金額の折り合いがつかなかったというところでの不調でございます。

酒井委員

 それと、哲学堂公園絶対城・三学亭修復工事、こちらも入札不調というふうなことだったと思うんですが、こちらも教えていただけますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今回、哲学堂の文化財の修復につきましても、応札者はあったものの落札に至らなかったという次第でございます。その推察といたしましては、まず、この文化財関係につきましては、通常我々が用いる積算基準という、一律工事の金額の妥当性を図るための基準書になかなかよれないで金額を算定する必要があるということと、あと工法、それに伴う工期につきましても、こちらにつきましてはやはり専門的なもので、通常の施工規定なりなんなりで算定することは困難という現状がございます。そのため我々も、この工事につきましては複数社から、専門的な企業から見積もりをとって、その金額、工法、コスト、そういったところに関する見積もり等を照らし合わせながら予算化したところなんですが、結果といたしまして、予算化されたのが、長い工期で行うような施工に対するものの安い金額で予算化した結果、応札者としては金額が合わなかったということで、契約に至らなかったというところでございます。

酒井委員

 これね、文化財ですから、区が持っている積算基準ではなかなか難しいわけじゃないですか、工期に関しても。そういう中で、そういったところにたけている事業者からヒアリングもして今回組んだわけでしょう。入札に臨んだわけでしょう。公募したわけでしょう。それにもかかわらず入札が不調だったわけじゃないですか。またもう一度、こちらやり直すわけですよね。すると、そのあたりをやっぱり、今回のところを改善していく必要があるんですけれども、ちょっともう少しそのあたりを、どう考えているのか教えてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今回、予算化の段階につきましては、今、委員からお話しあったように、この見積もりという中でかかるコストと工事方法、工期というものを、実際、我々としても把握して確認して予算要望はしていたところなんですけど、ただ、実際予算化されるに当たって、その寄せられたその資料の中から、最も安いコストと最も長い工期を要するやり方で出されたものと、最も安いコストの……なんというんでしょう、それぞれの抽出したところが、別々の企業からの条件を抽出したところがあるもので、そこのところ、残念ながらその全てを満たすところは逆に存在しなかったというところでございます。今回この補正によりまして、工期、金額ともに満たすような業者がおりますことは確認の上、入札にかけるということでございます。

酒井委員

 都市政策推進室、それから都市基盤部ともに、こういった入札においての精度を上げていくということは大切だと思いますので、そのあたり、またしっかり取り組んでいただきたいと思います。

 東中野の駅構内の樹木の伐採についてお尋ねしたいんですけれども、16本を2,850万円ですか。ちょっと高いような気がするんですけれど、単純に。それをまず教えてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、こちらにつきましては、通常の樹木管理費220万程度のほか、新たに、この16本の危険樹木の剪定に供するものについては、約2,500万円程度計上させていただいているものでございます。こちらの金額ですが、JRとも協議しているんですが、やはり鉄道敷き内の作業というものが、最後の電車が通ってから、電気をとめて、それから施工して、また始発電車のときにはしっかり起電しなきゃいけないというような環境の中、施工時間は、我々との協議の中では166分と限定されているところでございます。その166分という中で、今回のこの樹木剪定を協議した結果、私も、いろいろ施工に関する協議は参加させていただいておりますが、我々の見込んだものと比較しても妥当な金額かなということで、今回計上させていただいた次第です。

酒井委員

 これは1本で割るとどれぐらいになっちゃうんですか。1本で割ると。16本切るんでしょう、1本当たりどれぐらいになるんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 1本当たり160万弱というところでございます。

酒井委員

 作業できる時間が限られているわけですよね。夜間にやらなきゃならないですし、電車が通っていなくて。そういう中では166分ですか、その間の中で作業をするんでやはりこれぐらいかかる。ただ、桜の木を1本切るのに160万円もかかるのかなというふうに、ちょっと感じるところはあると思うんですね。これまでも伐採されていますよね。そちらの費用はどれぐらいだったんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、中野区が負担して伐採された桜の木は当該地についてはないという状況でございます。

 それでは今まで切られた樹木はといいますと、これはJRが、鉄道の管理権として、危険なので、協定上は区に負担を求めるんですけど、その負担を求めず緊急で切ったというところでございます。したがいまして、先般、今回いろいろ地元と伐採しないことに関する要請とか、それを中断するような働きとかあった、そのきっかけとなったときに切った1本も、これもJRのほうの緊急工事ということで、区の負担なしで実施されたというものでございます。

酒井委員

 そのときも、1本当たり160万円ぐらいかかっているんですか。わかりますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 これについてはJRの金額ですので、開示についての了解というのは確認していないので、私のほうで言わせていただければ、今回計上されている単価より、JRそのものは高い金額を要しているところでございます。

酒井委員

 やっぱりね、今1本160万円、桜を切るのにと考えると、非常に高額だな、限られた時間、それから専門性も必要なのかもわかりませんが、ちょっとやっぱり疑問も感じる方もいらっしゃると思います。それでこれ、いつから工事しますか。29年中完了予定となっているんですけれども。工事じゃないですね、伐採はいつから、どれぐらいの期間で始めますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 これもJRとの協議、協定の中で決定いたしますので、ここでは一概にいつということは、申しわけないんですが、お答えできる段階にはないのですが、年内には一定、この樹木に関する伐採処分が行われるように、安全な環境が確保できるように、一応年内というのをめどに協議を進めているところでございます。

酒井委員

 こちらの東中野駅から中野のほうに向かっての桜並木が有名で、地元の方からは存続をというような声がさまざまあったかと思います。地域の方から愛される桜の名所であるわけですよね。樹木診断士によって、状態が悪い、伐採しなければならないとなった。そこに関しては、地域の方は、いろんな思いはあっても理解はされているのかな。すると、この桜の名所として愛された場所が、今後どう変わっていくのかというのが気になるところだと思うんですよ。年内に伐採は行っていくということなんですけれども、こういった新たに生まれ変わる姿というのは、区としても検討されていると思うんですが、どういうふうなタイミングで出されて、今どういうふうなことを考えていますまで話せるのかどうかわかりませんが、そこだけ最後に1点、確認させてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、今、委員お話しいただいたとおり、現段階では、このように修景整備していきたいということを御報告できる段階にはございません。こちらにつきましては、樹木の伐採の手続、伐採の事務と、あと修景整備、これの計画づくりとは、これはもうリンクさせないで、それぞれ別々に進めていきたいということで考えております。まず樹木のほうは、やはり危険なものは一刻も早く対処するということで今、取り組んでおりますし、こちらの景観整備につきましては、やはり将来的に管理上の支障となるかどうか、また、JRとしてそこら辺について考えをしっかりとまとめて示せるか、そこら辺のところがまとまるのに若干時間を要しているという現状はございます。

来住委員

 今の桜に関連してお聞きしますけども、2016年2月9日にJRが、危険ということで、たしか当時9本を対象にしていたと思うんですね。今やりとりを聞いていると、そのときの費用負担についてはJRが、緊急性ということで負担をするということになっていたということなんですが、今回の16本の中に、この2016年の9本はそっくり入っているわけですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、16本の中に9本が入っているところでございます。

来住委員

 そうしますと、JRは、危険なので緊急に伐採したいと2016年2月9日に行った。業者さんが入って始めたと。その危険性というのは、今も早急にやるべき危険性は変わっていないわけですね。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今回の樹木診断でもそうですが、専門家の診断では倒木の危険ありと、早期に伐採の必要ありという診断をいただいていますが、それが、いつ倒木するのかというところには言及しておりませんので、やはり我々といたしましては、この専門家の診断、危険な状態というのを示唆されておりますので、行政として、やはりそれは早期に解消するということで考えているところでございます。

来住委員

 当時の9本というのも、中野区が委託した当時、7年前ぐらいに樹木医さんが診断した結果をもとにして、JRが、その9本は緊急性があるという判断を――その樹木医判断が基本になっていたと思うんですけど、それはそういう認識でよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まずJRのほうから、危険ということで、前回は1本切って、9本伐採する予定だったもの、それについては、JRのほうから区に危険だと、JRの判断で通知があったもので、特に区で危険だと認識しているものを、JRがかわってやったというものではございません。

来住委員

 当時のJRは、予算化して9本の伐採にかかったわけですよね。ところが、危険性は変わらないんだけれども、今回はその9本も含めて中野区が全部伐採しましょうと。ちょっとそこ、筋が通らないと思うんですね。JRが危険だという判定したものを、当時JRそのものが予算化して、作業として既に始めたものまで、今回16本の中にその9本が入っているわけですから、少なくともその9本についてはJRが負担するという話は、区としてはきちんとなさったんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、費用の帰属につきましては、やはりあそこの樹木に関する管理の定めで区ということになっておりますので、原則区が負担するものという位置付けになっております。

 また、今、委員おっしゃるように、実態として、緊急措置で、JRのほうから、区の予算措置を待たずに、直ちにJRの負担でやるという事実があったのだから、再度JRに、過去JRがやってくれると言ったんだから、もう一度負担お願いできないかということについては、担当レベルの、私レベルでは投げかけは当然いたしました。しかし、現段階、こういう状況に至っている中では、やはり定めに従った原則どおりにやっていただきたいということでの回答は、打ち合せの中でいただいているところでございます。

来住委員

 その2016年2月9日の伐採作業も、確かに前年、その前の秋に枝が落ちたということをJRが言い出して、伐採が必要だということだったと思うんですね。ところが、どの桜の枝が落ちたのかということは、当時説明会で聞いても、JRは特定できないという、どの桜の枝かというのはわからないということでの、しかし緊急性はあるんだと、そういう話だった。それは間違いないですよね。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 JRの緊急性に関する、その根拠となるものについては、本日は確認できるものは持ち合わせてはいないところですけど、ただ、今回16本につきましては、区が行った樹木診断の結果、倒木の危険があるものについて行政として速やかに対処するという考えでございますので、当時JRがどう判断したかというものは、今回の16本の対処、選定にはかかわっていないというところがございます。

来住委員

 でも、そもそもJRが言い出した9本の伐採から始まった話ですよね。JRが危険だと、だから急ぎ、緊急に伐採する必要があるんだという提案があって、区もそれに応じて対応してきたという流れなんですよ。であるならば当然、JRがその9本については緊急性があると、あそこまで緊急性を主張したわけですから、JRは。だったら、やっぱりJRがその分については、少なくとも予算を一度組んでいるわけですから、それは執行してもらいたいと言って、きちんと応分の負担を求める必要があると思いますよ。だって、伐採の問題が始まったのは、JRのその時点から始まったわけですから、JRさんにもきちんとやっぱり求めて、少なくとも9本については予算化してくださいということを求めて当たり前だと思うんですけど、そうならないんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 繰り返しとなりますが、今回の16本の補正予算の計上につきましては、JRが危険だからという通知によって計上しているものではなく、あくまで区のほうが樹木診断をした結果、伐採による危険対処の必要ありというものについて早急に対処するというものでございますので、こちらについては、特にJRが負担する、しないのところがまとまらないから、こちらのほうの計上が難しいということではないということで判断しているところです。

 もう一方、繰り返しになりますが、やはり過去、今回の16本について、JRのほうが危険と言った事実がありますので、何とかあわせて一部負担していただけないかという働きかけはさせていただきました。ただ、それにつきまして、やはり費用に関する負担の定めがあるというものを根拠に、区で負担してほしいというものを覆すことはできないというところがございます。

来住委員

 年内に伐採というふうにおっしゃいました。まだ時間はね、緊急だ、緊急だとずっとおっしゃっているんだけども、まだ2カ月半も余裕を持って伐採しましょうという話でしょう。であるならば、その費用負担についても、きちんとJRに求めることは当然だということ申し上げておきます。

 その上で、伐採の方法ですけども、これまでの伐採を見ますと、約1メートル50、2メートルぐらいの上から切って残していますよね。それは、今回16本についてはどういう伐採の中身になるんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、詳細な協議は、またさらに今後進めていくということになりますので、現在の幾つかの方向性でございますけど、やはり下の根っこから全て抜根してというものについては、むしろ、あそこの傾斜地の安定に支障を来すというのもございますので、抜根からなにから全部全てということは考えてはおりません。あと、樹木に関しては、まずは緊急的に必要な措置は着実に行うという中で必要な伐採措置を行うと考えておりますので、今ここで、この樹木は根元から幾つで切るというのは、現段階ではまだお答えできない状況でございます。

来住委員

 樹木医さんの診断は、かなり根っこの部分の診断もされていますよね。そこからやはり一定の危険を指摘されているわけですから。しかも、今回の予算の中身をお聞きしていると、1本当たり160万円と。どの位置で切断をして伐採するかによって、恐らく費用も変わるんではないかと思うんですよ。要するに、道路側からあの塀――塀といいますか、網――にかかっていますけど、その上で切ってしまうのか、線路の中から、もっと根っこから切るのかによっては、全然作業の時間も変わってくると思うんですね。そういう詳細についてはこれからだとおっしゃっているのに、1本160万というのは、何をもとにしてJRが――JRはどういう基準に、それぞれ見積もりを、これだけかかりますというものを出してきているんですか。詳細はこれからなのに額だけはかなり細かく出しておられますよね。そのJRが出してきたもとというのは何なんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、JRと、今回の委託に関する形態でございますけど、通常、我々が樹木の剪定、伐採を委託するように、作業時間は何時から何時で、樹木については目通り何センチの深さのものはここで切ってくださいというものを個別で特定して、仕様書をつくって、それで発注するというものではなく、あそこの現状に対して適正な安全措置を図るためのものを、JRと協定で委託して、最後かかった費用を精算するという性格でございます。したがいまして今回は、まずJRのほうで示した標準的な方法、それからそれに伴う費用、それが当初乖離していたところはあるんですけど、一定協議が進んで、我々が妥当と思う範疇に入ったので、今回予算計上して協定を締結、進めたいと考えている次第でございます。

委員長

 休憩させていただきます。

 

(午後5時09分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後5時10分)

 

来住委員

 ですからね、その総額として出されている、しかもそれはJRが出してきた額ですよね。中野区が、しかし、それはまた区民の税金から出すわけですから。JRが言ってきた中身がね、どういう切り方をしますと、この桜と特定されているわけですから、16本は。16本の木を特定しながら、この木については1メートルから切ります、根っこから切ります、上からでも大丈夫ですと、樹木医さんの詳しい診断が出ているわけですよ。それに基づいて判断したわけですね、今回は。今までの一般的な危険という判断に、樹木医さんの根拠が加わって16本が選定されたと思うんですよ。であるならば、JRが詳細にやっぱり見積もって、これだけの費用がかかります、うちは出せませんが、中野区さん全部出してくださいと言っているわけでしょう。全て言いなりじゃないですか、JRの。見積もりをとるんだったら、1本、1本についてきちんと出させるべきですよ。これだけの額をかけてね。私は安ければいいと思いません。安全にやってほしいし、きちんとした伐採が必要だと思います。地域の皆さんも、危険な木については伐採は必要だというふうになってきたわけですよ。それはとても大事なことでね、丁寧にやってこられた結果だと思いますし。皆さん、びっくりしますよ、これだけの額がかかるんですと言ったら、これから地域に入ったときにね。しかし、これはこういう根拠のもとにJRさんがやるという見積もりで、区はこれを負担したんですって説明できないですよ、今の説明では。1本1本、木は違うんですから。診断も、こんな出ているわけでしょう。1本の木は全部違うわけですよ、見ると。そうしたらどこから切ります、どれだけかかりますという説明、私たちにできるようにしていただかないと、そんなにかかるんですかと、区が負担するんですか、私たちが負担するんですかという話になりますから。これはちゃんとした説明をできるようにしていただかないと、これは予算ですから無理ですよ、それは。資料出せないんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 この委託に関しましては、JRと協定を結んで、JRが実施するというものでございます。(「それは先ほどわかりました」と呼ぶ者あり)この性格でございますが、発注者は、あくまでJRが発注するというものでございますので、JRの基準に基づいた工事基準、そういったものの中で発注されてきますので、それに対して、実際にかかる経費は幾らなのかというところは、JRの基準ということなので、うちのほうとしては、それについて幾らなのかというのは算定できないというところでございます。

 ただ、一方で、あそこのところを166分という作業時間の中で作業をするんだとしたら、区の基準では幾らになるかというところでは、我々は当然検証しております。その費用より安いので、我々は今回、予算計上のほうをさせていただいたという次第でございます。

来住委員

 中野区の持っている桜じゃないですか。その桜を切ろうというわけですから、2,612万4,000円の、その中身というのは当然JRから示されるべきだと思いますよ。それがなければ予算の審議もできないじゃないですか。16本掛ける160万ですから、これを認めてくださいというだけのことでは、これはやはり地域の皆さんに言ったときに、かかるのはわかると、しかし、どういう切り方をするんですかと必ず聞かれます。今も、だってこうやって残っているじゃないですか。今度はどうやって切るんですかって、当然出てきますから。じゃあ、1本1本どのくらいで、どの位置で切りますぐらいは示せるようにしていただきたいと思うし。これじゃあちょっと納得、地域ではできないと思いますよね。

 いずれにしても伐採については、町会の皆さんも含めて、危険樹木については伐採をするということにはなっていますのでね。しかし予算を伴うものですから、これはきちんと、地域に言ったら、いいかげんなものだねとならないように、必要な情報は、これからもまだ伐採までは時間もありますので、示していただきたいというふうに思います。

 最後にしますけども、先ほどもありましたけど、伐採そのものを、今後の桜の木をどうするかは別として進めていくということですよね。これまでもそういうことをおっしゃっていたんですが、ここまで時間が経っているのに、伐採後のあの法面をどうするかということを示さない、そして、協議はしているとおっしゃるんですけども、まだ報告できる状況にないと。とりあえず伐採をしますということでは、今の地元の現状では、そうですかとなりません。これは区長に出された、8月28日ですか、6町会長さんと東中野銀座通り商店街の会長さんの連名が、私たちもいただきました。これを見ましても、伐採を認めながら、しかし若い木を、桜を植えてほしいという要望ですよね。これについては区長宛てですけども、区長は何ておっしゃっているんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、区長宛て云々というところもございますが、昨今寄せられたこの要望書についても、危険樹木を伐採することには反対しないということも明言されておりますし、特にそのことが、今回計上しているこの補正予算の行為に関して障害になる、検討する必要があるということでは考えていないところでございます。

来住委員

 それは認識不足で、地元は引き続き桜並木を残してほしいと、しかし残すには、今の桜では、少なくとも16本というものは危険だということなので、そこはきちんと対処しようと。しかし、桜の若い木を、小さい木でもいいから植えて、10年、20年後を楽しみにできるようにしていただきたいんだという点では、この町会長さんを含めて一致していることですから、今のままで伐採だけを先行してやるというのは、地域の中では大変な混乱が起きるというふうに思いますけど、そういう認識ではないということですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 区が管理する樹木が、交通のこの動脈に対して危険を及ぼす可能性があるというものに対しては、我々は一刻も早く対処するというのが第一選択でございます。

 また、今回寄せられた要望書につきましても、繰り返しとなりますが、危険樹木に関しての伐採の必要性については一定理解が深まっているということで、我々としても認識しているところです。

 また、将来の法面修景につきましても、小さい桜を植えてほしいという要望があることは当然、私らのほうでも聞こえておりますので、そういった御意見もある中で、一方、これだけなかなか対処もできない、コストもかかるところに中高木を植えるのが妥当かというところを、やはりJRともども検討した上で、地域の方に案を出していきたいということでは考えております。

石坂委員

 樹木医の方といろいろ相談しながら進めているというところではありますけども、今回、2,612万円余を計上されていますけども、これまで、ここに至るまでの間に、区のほうで、維持管理に関して、JRと協力しながら、大きくなり過ぎないようにするですとか、長く生きられるようにするとかすることで、ここまで経費が膨らまずに済んだ可能性であるとか、切るタイミングがもっと先になった可能性というのもあるのかなと思うところではありますが、まずそこは、管理次第によっては、金額がここまで上がらなかった可能性というのもあり得たのかどうか教えてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらの桜につきましては、今、委員おっしゃるとおり、樹木に関する維持管理協定、それでそれぞれのそれに伴うコストの年度負担、そういったものを毎年締結しながら適正に管理してきたというところでございます。今回、ここに至ったものの一番大きな要素といたしましては、やはり桜そのものの寿命、そこが大きいのではないかということでは考えております。また、桜の特性といたしまして、剪定伐採に弱い樹木というところも聞いておりますので、そういったところが相まって、いよいよ今回伐採の寿命を迎えるということで認識しているところでございます。

石坂委員

 それはもちろんわかるところなんですけども、桜とか木って、剪定をまめにしていれば大きくならないものだと思うんですけども、そこは、大きくならないように意識をして手入れをしていくですとか、そうしたことをしていれば、ここまで金額はかからなかったんじゃないかなと思うところではあります。今回、これはもう至ってしまっていることなので、この金額がかかるというところではあるんですけども、ただ、区が管理する樹木って、まだここに残っている桜もあれば、ほかの場所にもさまざま区が管理する樹木ってあちこちあると思うんですけども、なので、そこの部分、もっとまめに管理をしっかりしていくことで、今後、この桜に限らず、倒木の危険等々で切らなきゃいけない樹木のコストというのを膨らまないように、下げていくということなんかも、全体として考えていくことは必要じゃないかと思いますが、その辺いかがお考えでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 現樹木につきましても、樹木の維持管理といたしまして、樹木の管理、そのほか病虫害の防除、それから肥料を与えること、そういったことを毎年契約してやらせていただいております。今回、こちらの桜につきましては、当初、昭和29年に植樹されたということでございますので、桜としては、一般的な寿命といわれるところに、もう既に至っているというところが一番の原因であると考えているところです。

石坂委員

 以前の樹木医の説明を聞いた際に、やはり木の形がよろしくないということなんかも影響しているという話がありましたので、その辺、木の切り方等に関しても区のほうで考えながら進めていただくことで、若干かもしれませんけども、その辺の変化が出てくる部分があると思いますので、そこは、今後残っている桜をどうするのか、あるいはほかの場所にある区が管理する樹木をどうするのか、しっかりと考えながら進めていっていただければと思います。その辺、いかがお考えでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まさに今、委員からお話しいただいたとおり、樹木の育成ということを考えたときには、やはりあの環境はかなり困難な状況ということがございます。まず、道路敷き内につきましては通常、車両が通る範囲については、4.5メートル下には枝葉が出ないようにするというのがまず基本でございます。また、もう一方、当然JR用地というところで、鉄道敷きに直接影響するということで、枝等が落ちる環境になってはならないというところ、そういった意味では、樹木の育成より、必要な矯剪定というものもこれまで繰り返されてきたところでございまして、やはりあそこのところは、桜という樹木は特に、育成できる環境には厳しいんだろうというところも、そういったところからも認識できるところでございます。

加藤委員

 また、東中野の桜の木に関連してなんですけども、ちょっと全然話は違うんですけど、昔、大学に勤めていたとき、13階にある気象レーダーをおろそうとしたとき、クレーンが、1回使うのに、日本に2台しかないクレーンだから1,000万かかるなんて言われて、結構高かったなと思っているんですけれども、今回、桜の木を切る際にも、何か特殊なそういった車とかクレーン車が必要なのかなと察してはいるんですけども、その辺、話せる範囲で、どういったところにお金がかかるのかというのは御説明できますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 我々の算定した中で、一番かかるのは、やはり166分という作業時間に起因するところでございます。それからJRの敷地の中で、通常ですと、クローラーのクレーンとか、そういったタイヤがついているものを利用するんですけど、鉄道敷き内については、線路を走れるような荷車みたいなのが必要になったりという特殊性はございます。ただ、その費用についても、我々の積算基準で類似単価等で対比しながら確認はしていますけど、それも至って高いというところではございませんでしたので、やはり一番の原因は、166分しか作業ができないという環境下にあるということで考えているところです。

加藤委員

 今の件は、私は納得をある程度させていただきました。

 じゃあ、また話を変えまして、弥生町六丁目公園用地の追加取得経費のところなんですけれども、これは公債費から入っているんですけれども、工事の不調に関係するものではないということですか。説明をちゃんと聞いていなかっただけかもしれないですけど、もう1回、御説明を。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今回のものにつきましては、まず整備工事が、今回入札できなかったことで、年度内にできる想定出来高が低減したというところがございます。一方で、この公園整備に関する国費の補助金の配分もいただいておりますので、それの執行としては用地費のほうに充てたというような次第でございます。

加藤委員

 そうしたら、工事ができるので、契約が落とされたとしたら、この充てられていたものはそっちに回っていたということで、後々、用地の取得経費というのは追い追い積み重ねていくという予定だったということでよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 用地に関しましては、平成30年度まで分割取得の予定でございましたので、そのような形で計画立てていたところでございます。

加藤委員

 ちなみに、残り残額というか、取得まで必要な金額というのはあと幾らぐらいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 用地費ですので、金額のほうを、予定ですけどお伝えさせていただけば、用地については、今回の補正を御承認いただいた暁には、おおむね3,000万程度を30年度に計上してまいりたいということで考えております。

小林(ぜ)委員

 桜の木の件で1点だけ確認させてください。先ほどの議論の中で、区の試算という話が何回か出ていましたけれども、区で試算をした仕様、やり方、工法、そして費用、どの程度で試算をされましたか。中野区で桜の木を試算したときに、JRのほうが安かったということですけども、中野区で試算をした仕様書というか、その工法、そしてその試算金額はどのくらいでしたか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今回協定を締結して、幾らを上限として伐採をJRに委託するという契約をする予定でございますので、実は区が積算すると幾らだったかというところについての発言は、現段階では控えさせていただきたいということで考えております。

小林(ぜ)委員

 これ以上の金額だったということで、まず一つは理解していいわけですね。

 そして、166分と決められているのは、どこの理由からですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 JRのほうから、構内で作業するためにはどうなのかという資料の提出をまず我々のほうで求めました。その際に、電車の運行時間、そこを全部お示しいただいて、この電車が過ぎてから初めて電気を切れて、その切るのに何分かかってというところから、最後、始発が何時に出るので何時までには電気を入れないとというところで資料を示されて、その中で、作業工程表として166分が限界ということで相互確認したという次第でございます。

小林(ぜ)委員

 次に、弥生町と哲学堂の件について確認なんですけども、要するに、これは不調に終わったので、工程の見直しをしましたよと、不調に終わった理由は、一括で発注をして入札をしたんだけども、なかなか落札されなかったと、よって分離発注にしますよということのようなんですけども、それでよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員、おっしゃるとおりでございます。

小林(ぜ)委員

 そうすると、その一括で発注するか、分離で発注するかというのはどなたが決めるんですか。公園担当が決めるんですか、それとも契約で決めるんですか。一括で発注するか、分離で発注するか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 契約とは協議の上決めますが、一義的には、まず事業課のほうで、こういうような形で発注ということを挙げるというルールになっております。

小林(ぜ)委員

 そうすると今回、公園担当のほうで、一括で発注をしようということで決めて発注をしたけど、なかなか落ちなかったと。そして結果的に、単年度で行うものが、2カ年、3カ年をかけて、スケジュールが長くなりました。よって、工期も延びました、費用もかかります。しかも、でき上がるのが、当初予定しているよりも遅くなりましたという計画になっていますけども、この辺について、まず所管としてはどんなお考えですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、コストについてですけど、今回、やはり再契約に当たって全体コストのほうの見直しもさせていただきました。それについては1点で、残土処分について、5キロ圏内での処分が可能ということで我々は計上したんですけど、それについては、やはり5キロ圏内の地ですと、残土の受け入れ関係についてかなりの調整が必要というのがございますので、一番多く用いられる20キロ、三郷まで入るような圏内に一部見直したというところがございます。その他、建築コストについての経費は、もともと建築工事のコストということで計上させていただいていたので、この分割発注による増加というものはないということで考えております。

 また、工期の延びたことに関してでございますが、やはり当初2カ年の債務負担で考えていたものが、3カ年になるということで、この債務負担承認の組み直しというものと、あと、もともと契約そのものが議決案件ということでございますので、やはり一度不調になると半年延びるということがありますので、もし次回また不調になったら、また半年延びるということでは考えているところです。

小林(ぜ)委員

 そもそも全体、公園の造園工事と建築工事、そのほかの工事もあるかもわかりませんけれども、そもそも別な職種の方々がかかわるというのを一括で、当初から一括で発注をした理由はどこですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 やはり公園施設として整備いたしますので、外構からの引き込み等に関しましても、また、施工手順に関しても、やはり同一業者のほうが、より円滑に施工ができるという判断の中で行った次第です。

 では今回、分割によって、じゃあ、そこら辺の調整はどうかというところでございますが、そこについては工事監理業務、また区のほうの調整業務という負担がふえることにはなります。

小林(ぜ)委員

 私は、その逆で、そもそも分離発注しなくちゃいけないものを一括したことによって、そもそも間違った工事計画だったというふうに思うんですね。それによって、結果的に工期も長くなりました、竣工もおくれました、そしてなおかつ債務負担行為も時間がかかります。最初の見通しが、要するに甘かったというふうにしか、この計画については見られないんですけども。哲学堂にしても、弥生町にしても、両方の工事があって、それがうまくそもそもいかなかった。区の発注の仕方そのものが誤った発注だったというふうに考えますけども、今後この工事に関しては、今回はこの補正予算が組まれていますけども、次にまたこういう工事を――先ほど、もし不調だったら、また考え直すというお話がありましたけども――そういったことでこれを計画しているわけですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、発注のほうが不適切だったんじゃないかという御意見がございますが、我々は積算基準にのっとってしっかりやっておりますので、そのようなことはみじんもないということでは考えております。また、私は土木の主幹課長会のほうで、いろいろ公共工事の契約実績というものについても議論になることがあるんですが、区によっては、不調に至るものが40%を超えるような区もあるということで、むしろこの公共工事の受託基盤のほうが大きな課題があるのかなと。それに合わせた体制で出す必要があるのかなというところはございますので、特に工期選定、あと積算額、そこについて見直すということは考えていなく、先ほどお話しさせていただいたのは、もし不調になったら、また半年延びるというお話しで、不調になったらまた設計額を見直すということではございません。

小林(ぜ)委員

 すみません、全く議論にならないんですね。今のわかりました、聞いていて。言っていて、わかりますか。こんな行政の工事発注の仕方、自分たちは積算をきちっとやっていて、みじんも責任がないような言い方をしていますけども、その表現って、こんなのできないじゃないですか、承認。区がきちっと確認した上で、ある意味反省をした上で、こういった計画に向かわなければならないと思いますけど、部長、いかがお考えですか。

豊川都市基盤部長

 今さまざまな御議論、御意見をいただいたところでございます。確かに、私どももその場その場ではベストを尽くして、さまざま検討しているところですが、結果的には、今、委員御指摘のあったようなことがあったかもしれません。そういうところを今後の反省材料にしながら、よりよい行政を進めていきたいというふうに考えております。

小林(ぜ)委員

 今回のこの見直しに当たって、工期、費用、そして設計監理にかかわるところまで、管理費まで変わってくるわけですよね。本当に見直しをしているんですかと思いたくなるんですけども、今の部長の答弁では、しっかりやっていきますという答弁ですけども、今までの議論の中で、今のようなことがきちっと実行されるかということが非常に不安なわけですよね。先ほどのみじんも私たちの手落ちはないというような表現について、これ、場合によって、次落ちなかったら、またもう1回半年延ばして考えてっていう、本当にできますか、部長。

豊川都市基盤部長

 今回不調であったというのは、割と外的な要因があったわけですが、確かにその辺、さまざまな御指摘を聞いてみますと、我々の見通しとしても、まだまだ検討すべきところがあったかもしれません。もちろん先ほど言いましたように、その場その場で我々の持てる能力をフルに生かしてやっております。結果的には今回のような事態に至るということもあろうかと思います。ですから、繰り返しになりますが、今回のような事態については、十分内容を検証した上で、こういった事態が発生しないように十分努力をしたいと思っております。

小林(ぜ)委員

 ちょっと休憩にしてください。

委員長

 休憩します。

 

(午後5時34分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後5時36分)

 

小林(ぜ)委員

 しっかりと都市基盤部として、さまざまな計画において見直しを図りながら、進めていってもらいたいと思います。

豊川都市基盤部長

 今さまざま御議論、御指摘等をいただいたところでございます。私たちも今後、よりよい業務を遂行できるようにしっかり努力したいと考えております。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 申しわけございません。先ほどの答弁の中で一部、私のほうで発言の誤りがございましたので、答弁の修正をここでお願いいたします。

 先ほど加藤委員のほうから、来年度、用地関連の経費は幾ら見込んでいるのかというお話をいただいたとき、ちょっと私が桁を間違えてしまいまして、約23億円というところでございます。土地費及び土地にかかわる測量費等の700万、これをあわせて私、約3,000万とお答えしてしまったんですけど、土地費そのものが23億プラス700万程度ですので、申しわけございませんでした。

委員長

 質疑がなければ、質疑をこれで終結させていただきたいと思いますけど、よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結いたします。

 それでは46号議案について、意見について伺いたいと思いますけど、意見はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 第46号議案について、意見なしということで総務委員会に申し送ることに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定させていただきます。

 以上で第46号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。

 以上で、本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。

 

(午後5時38分)