平成29年09月26日中野区議会決算特別委員会建設分科会
平成29年09月26日中野区議会決算特別委員会建設分科会の会議録

中野区議会決算特別委員会建設分科会〔平成29年9月26日〕

 

建設分科会会議記録

 

○開会日 平成29年9月26日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時10分

 

○出席委員(8名)

 佐野 れいじ主査

 小林 秀明副主査

 加藤 たくま委員

 小林 ぜんいち委員

 石坂 わたる委員

 市川 みのる委員

 酒井 たくや委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当) 平田 祐子

 都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 荒井 大介

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 高村 和哉

 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 藤原 慶

 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当) 辻本 将紀

 都市基盤部副参事(都市基盤用地担当) 吉沢 健一

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、弥生町まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当) 細野 修一

 都市基盤部副参事(道路担当) 鈴木 宣広

 都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当) 伊東 知秀

 都市基盤部副参事(公園担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(住宅政策担当) 塚本 剛史

 都市基盤部副参事(防災担当) 中川 秀夫

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 香月 俊介

 

○主査署名


審査日程

○議題

 認定第1号 平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

 

主査

 定足数に達しましたので、ただいまから建設分科会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 認定第1号、平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。

 審査は、お手元の審査日程(案)(資料1)に沿って進めさせていただきたいと思います。3時ごろに休憩を入れ、5時ごろを目途に進めたいと思いますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。

 それでは、前回に引き続き質疑を行いたいと思います。

 決算説明書の450から453ページ、9款都市基盤費、2項の地域まちづくり費、1目のまちづくり事業費について質疑ございますでしょうか。

石坂委員

 451ページのほうのまちづくり事業推進の中に非常勤職員報酬とありますが、これは繁忙期のとき等に臨時的に雇った方なのか、あるいは、定期的に何か役割を持っている方なのか教えてください。

安田都市基盤部副参事(地域まちづくり担当)

 こちらはまちづくり専門員でありまして、当初、弥生町のまちづくり、あるいは、地域まちづくり全般の計画を策定するために、1名、元職員ですけども、それ用に用意していた金額でございます。昨年度は、主に木密地域の防災まちづくり推進計画、木密地域の事業をどういうふうに進めていくか、これについて検討していた非常勤であります。

石坂委員

 453ページのほうの不燃化助成のところですけども、東京都の不燃化特区と国のほうの不燃化事業、今回、決特資料のほうも作成いただきましてありがとうございます。特に東京都の不燃化のほうは期限が限られていますが、まだまだ中野区の木密地域、残っている地域があります。その他の地域につきましては、不燃化特区が終わってしまった後、大丈夫なのかという声を聞くんですが、そのあたりどのような方針をお持ちでしょうか、教えていただければと思います。

安田都市基盤部副参事(地域まちづくり担当)

 453ページの不燃化助成費は、こちらは国費を入れていまして、国の都市防災不燃化促進事業というものでございます。こちらは入れられる地区が限定されておりまして、広域避難場所の周辺120メーター、あるいは、大和町の中央通り沿道の30メーター、不燃の延焼遮断帯を構成するための国の補助金事業で、中野区では限定されておりまして、耐火建物を建てた場合に適用される補助事業であります。こちらは国の事業でありますので、東京都の不燃化特区と違いまして、一定程度更新は続けられるような補助金でございます。

石坂委員

 どうしても不燃化特区だけでできる地域は限られると思いますので、ほかの地域でもさまざまな仕組みを活用しながら不燃化を進めていっていただけるという理解でよろしいですね。

安田都市基盤部副参事(地域まちづくり担当)

 いろいろまちづくりの手法がありますので、国や都の補助金が有効的に、適切に使えるように検討してまいりたいと思います。

加藤委員

 まちづくり事業住宅等管理のところの、まちづくり事業住宅管理なんですけど、ちょっと勉強不足で申しわけないんですが、これは一体どういった事業なのか教えていただけますか。

安田都市基盤部副参事(地域まちづくり担当)

 こちらは、まちづくり事業住宅、中野区の南台三丁目・一丁目15番にあります、木密事業のために建物を建てかえたり、仮住居されたり、あるいは、お年寄りとかでアパートがなかなか借りられない人のために、まちづくりに伴って協力していただいた方が入れる事業住宅であります。弥生町まちづくりの場合は代替地という形で用意している場合もあるんですけども、例えば代替の賃貸住宅という形で用意してございます。全部で、1DK、2DK、3DKの25戸用意してありまして、今回、南台とか平和の森、あるいは弥生町周辺地区で活用してございます。

主査

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行させていただきます。

 続きまして、決算説明書の452から453に移ります。弥生町まちづくり費でございます。

 何か質問ございますでしょうか。

加藤委員

 ここにあります、一般質問等でも上がっていましたけれども、弥生町まちづくりにおける電柱の地中化の検討がなされているということですけど、調査結果などを受けて今どういった形になっているでしょうか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 こちらは決算のほうで、昨年度は弥生町地区を対象に無電柱化の可能性について検討したものでございます。それ以前は大和町のほうで検討してございましたけれども、なかなか厳しい状況があるので、弥生町の避難道路は少し広いので、そういったところで活用できないかということをやっております。実際に、例えば既存埋設物とか沿道建物、電柱、架空線の供給状況とか支障物等の調査を昨年度はやってございます。これを踏まえまして現在の状況ということでございますので、今年度は避難道路のうち路線を指定しまして、実際に東京都の補助事業を受けまして、チャレンジ支援事業ですけれども、今度は具体的に、技術的に可能かどうか、埋設物の設計等も含めた検討を進めているところでございます。

主査

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行いたします。

 続きまして、決算説明書、454ページから455ページに移らせていただきます。3目大和町まちづくり費について何か質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行いたします。

 続きまして、456から461ページ、道路管理費のほうに移ります。

 1目道路管理費でございます。何か質問ございますでしょうか。

小林(ぜ)委員

 461までですよね。

主査

 461まででございます。

小林(ぜ)委員

 458、59の道路占用・監察の中の道路監察についてお聞きしたいと思います。ごみ状バイク等撤去処分作業委託というのがありますけども、処分バイクが30台と。この内容について教えていただけますか。事業内容と、どういった状況にあったバイクなのか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 ごみ状バイクの撤去の状況でございますが、こちらは区道上に放置されている、使用に耐えないごみ状態になっているバイクについて撤去を行うという取り組みでございます。30台といいますのは、バイクの合計が30台ということで、実績としてはこういった数字になっているものでございます。

小林(ぜ)委員

 これは区道のみの撤去で、都道ですとか国道、それから、私道は入らないということでよろしいですか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 こちらのごみ状バイクの撤去につきましては、道路管理者としてやっているものでございますので、区道ということになります。

小林(ぜ)委員

 そうすると、もう1点、これは公園になってしまうんですかね、例えば桃園緑道などに放置されているバイクというのは対象外になるんですか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 先ほど答弁で区道と申しましたけども、基本的には道路の中で管理をしている部分になりますので、管理しているところであれば道路以外のところに関しても撤去を行うということはあり得ます。

加藤委員

 今のちょっと下のところですけど、道路パトロールカー賃借料とあるんですけれども、これはどういった役割を持たれているのかというのと、年間で借りるんだったら安過ぎるかなということで、どういった運用をされているのか教えていただけますか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 道路パトロールカーでございますが、これは区の職員がパトロールを行う際に使用する車両でございまして、道路の陥没等の異状があった場合の確認を行うという取り組みでございます。こちらの費用ですけれども、年間リースとして賃借料を支払っているものですので、記載の金額になっているものでございます。

小林(ぜ)委員

 ごめんなさい、さっき聞き忘れました。先ほどのバイクの件なんですけども、放置されているバイクということで、例えばナンバープレートがつけられているバイクもあると思うんですけども、撤去・回収したバイクはどういった状態にあったバイクか。ナンバープレートがあるとかないとか、相当な年月放置されていたとか、放置してまだ新しいとか、どういった状況の中で回収をして、バイクの状態はどんな状態なのか教えていただけますか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 バイクの撤去に関する状況でございますが、こちらは大きく分けまして区の撤去というものと、あと警察が対応するという形になっております。基本的には、一般論でございますが、バイクのナンバープレートがある場合は、警察等が照会をかければ所有者が判明するケースがございます。そういった場合は個人の所有物でございますから、その個人の方に連絡をとって撤去される場合もあり得るのだろうと考えております。区が撤去するのは、あくまでごみ状態になっているものに限定しているものでございます。

小林(ぜ)委員

 じゃ、確認ですけども、要するに持ち主が、車体番号は別にしてナンバープレートの上ではわからないというものについて撤去して、ナンバープレートがついているなど所有者がわかるものについては警察の対応ということで、ナンバープレートのついているバイクは回収しないということでよろしいですか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 バイクの撤去につきましては、個々の状況に応じて合理的なやり方というものをとらないといけないだろうなと思っております。あくまでも一般論になりますけれども、ナンバープレートがあれば基本的には所有者が判明しますので、費用負担を含めて所有者の方で対応していただくのが妥当であろうと考えております。

主査

 ほかに質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行いたします。

 続きまして、決算説明書460ページから463ページ、2目の公園維持・管理費のほうに移らせていただきます。この460から463ページまでで、公園維持・管理費で御質問ある方は挙手をお願いします。

加藤委員

 公園管理全般、どこに当てはまるかわからないんですけれども、いろいろと公園の使用ルールが変わっていく中、難しいところであるとは思うんですが、掲示板に書いてあるのがもう既に汚かったりとか、更新、更新で何か張ってあったりとかということで、結局見づらいというのもありますし、何を書いてあるかというのも、徐々にふえてわかりづらい中で、今後そういった掲示板の表記方法を新しくリニューアルするとか、そういったことの御検討はされたりしますでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、委員御指摘のとおり、公園の中には必要な指導看板、注意看板が見づらくなったり、老朽化することで公園景観を損なっているというような現状があることは認識しております。したがいまして、今現在取り組んでいるものといたしましては、まず、いたずらにこの注意看板をふやさないということ。あくまで必要なものを必要な場所に最小限設置するという方針で取り組んでおります。また、老朽化したものについても、やはり新しく更新するもの、不要なもの、そちらのほうの整理も一つひとつ進めていくという考えで取り組んでいるところでございます。

石坂委員

 まず初めに、公園日除け設備設置工事というのがありますけども、この公園日除け設備というのは具体的にどういったものがありますでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらにつきましては、特にスポーツ施設を有する公園において日陰が求められた公園、白鷺せせらぎ公園、南台いちょう公園、本五ふれあい公園について日除け設備を設置したというものでございます。

石坂委員

 日除け設備というのはどういった設備でしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 既存のベンチの上によしずを使って、夏場には日陰を提供できるというような役割のものでございます。

石坂委員

 特にスポーツができる公園も、あと一般の公園もそうですけども、今さまざまな公園ができていますし、今後もつくられていくわけですけども、どうしてもできたばかりのころというのは、植えてある樹木がまだ細くて高くなくて、木陰がそんなに落ちないような状態になるかと思います。成長してくれば木陰ができるようになっていくところでもありますので、そのあたり木の成長なども考えたときに、木がある程度成育するまで仮設のというか、そういうような形で日除けを用意し、また、成長してきて必要がなくなれば取り外すような形などの、公園の日除け等のさまざまな工夫もあり得ると思うんですが、その辺いかがお考えでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員御指摘のとおり、昨今の気候環境とかで、やはり熱中症等、そういうのが懸念されるような気候状態のときもございます。したがいまして、やはり一定公園の中には木陰等の設置というのが必要なんですが、これも委員御指摘のとおり、当初はなかなか木陰というものが期待どおりには提供できていないというところがございます。今回、本町二丁目公園につきましては、こういった3園についての事例も含めまして、恒久的に両立できるようなあずまやを設置するなど、日陰に対する当初の配慮として設置するような検討も行っているところでございます。

石坂委員

 さまざまな形での検討をいただければと思います。

 それから、主要施策の成果(別冊)の268ページのほうになりますけども、公園の維持・管理のところで、施策の指標の②ですね。公園の便所施設のバリアフリー改修を実施した箇所数という形で数が上がっていますが、27年度に1件ありますが、26年、28年がゼロ、そもそも28年の目標もゼロとなっていますが、このあたりゼロで推移してしまっていると、そもそもこの目標としている意味もないですし、実際、公園のトイレのバリアフリー化は進めなければならないところであると思います。もちろんさまざまな状況があってゼロという数字が入っているんだと思うんですが、今後何かしら工夫等がないとまずいかなと思いますが、その辺いかがお考えでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらのバリアフリー化を指標としてきた経緯につきましては、当初、このだれでもトイレの推進というような、東京都が中心になった施策に基づいて推進してきたという経緯がございます。一方、そちらのほうが時限制度でございましたので、そちらのほうが活用できなくなったこと、また、一方で、やはりバリアフリーの推進というのは社会的な課題でもあるということから、こちらにつきましては長寿命化という施設の管理方法の検討が求められているのを踏まえまして、そちらで全体的な計画とあわせて、改修にあわせてバリアフリー化も進めるというような取り組みにシフトしていきたいということで考えております。

酒井委員

 さっき加藤委員の質疑で、公園内の掲示板の老朽化をどうしていくのかというふうなお話があったと思います。掲示板だけじゃないと思うんですよね。ベンチもあるでしょうし、遊具もありますし、それから公園トイレもありますよね。かなり老朽化しているのも目につくところですが、実際、区としては、こういったものに関しては今どういうお考えをお持ちですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、遊具につきましては、長寿命化の視点の中で現況調査が終わり、今後、具体的な改修計画に沿って進めていく予定でございます。一方、それ以外の、ベンチであったり、あと、園路もあったり、そういった公園施設全般につきましては、まだそちらの現況調査のほうも完了していない段階でございますので、今後は現状を整理して、その後、それに対する具体的な長寿命化計画、修繕計画というのを立ち上げていきたいということで考えております。

酒井委員

 話は違いますが、道路だ、橋梁だ、そういったものに関しては計画を立てておって、区として遊具に関しては長寿命化計画、どのようにしていくのかというのを定めて、今後、ベンチだ、トイレだ、公園の現状を見て長寿命化計画を定めていくというようなお答えだったと思うんですけど、それは今後どういうふうに進めていきますか。現況調査はいつごろに行って、取りまとめて、区としての考えはいつぐらいに出すんだというのはわかりますか。教えていただけますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、こちらにつきましては、公共施設の管理計画にも値するものですので、早期の取り組みが求められるという現状にございます。具体的にいつというところを計画としてお示しはしていないところなんですが、公園管理を預かる者としては、まず今年度中にトイレとか、そういった主要なものに対しての現状整理をしながら、来年度にはその具体的な計画づくりの方策をお示しできるようなステップで進めたいということで考えているところです。

酒井委員

 すると、もうトイレに関しては、それから、もろもろに関しては、今年度中に調査が終わるという、今まさに進めているという理解でいいんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 そういった、それをやろうという意識のもとで組織運営を図っているという現状でございます。

酒井委員

 この公園の整備の考え方というのは、もちろんトイレだけじゃなく、園路もありますでしょうし、ベンチだ、遊具だということを考えていかなければならないと思うんです。他方、一般質問でも提案させていただいたんですが、豊島区なんかは民間事業者と協力し、トイレの壁を広告に使ってもらったりだとか、その民間事業者の自動販売機を公園内に設置することを許可するかわりに、公園を建て替えてもらうというふうな考えもあります。それから、例えば港区なんかでは、公園をエリアでくくって、そこを管理することによってスケールメリットが生み出されていますよね。今回の決算でもいろいろ見ておりますと、さまざまな公園の管理の契約があるんですよね。お聞きすると、大小合わせると45個ぐらい公園管理の契約があるそうです。すると、長寿命化計画も考えながら、例えばスケールメリットをどのようにするのかだとか、さまざま考えていただいて、この中野の公園整備のあり方、今後は大きな公園におきますとサウンディング調査なんかもしておって、そういう中でいろんな考えが出てくると思うんですけど、そのあたり今後どのように公園の考え方を取りまとめていくのか教えてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員御指摘のとおり、今後公園改修を進めるに当たっては、やはりその行政負担をいかに減らしていくかというところが一つの課題で、それに当たりましては、これも委員御指摘のとおり、スケールメリットなり、やはり民間活用という手法の検証によるところが一番効果的であるということで認識しているところでございます。したがいまして、どのような民間活用が可能かということにつきましては、今後施設の再構築等を計画する際に、やはり民間の意見を聞くような、先ほどのサウンディング等を活用しながら、有効な手法を特定していきたいということで考えております。

酒井委員

 大規模公園も整備して、例えば、中野区の象徴的な公園だと四季の森公園だと思うんですね。こちらに関しては、年次を追っていくと整備費が微増で上がっていっておりますよね。29年度予算では年間9,000万円かかります。これを見ていくと、ずっと右肩上がりになっている状況なんですね。すると、そういったところも、先ほど御答弁ありましたが、民間の知恵や創意工夫を活用して中野の公園整備を考えていただきたいと思います。

 これは、整備とまた別で1点お聞きしたいんですけれども、やっぱりできない公園からできる公園に、僕はやっぱり中野の公園が変わっていっていただきたいと思っているんですね。中野区の公園の考え方というのは、これできませんよ、あれできませんよしかないんですよね。他区の公園の考え方なんかは、公園をどのように使ってもらうかというような、公園の整備方針というのを持っていたりもしております。中野はだめなことしか、たしか定められていなかったと思うんですが、こういうできない公園からできる公園に脱却していかなければならないと思っています。そういう中では、今考え方を取りまとめていらっしゃるんだと思いますが、そのあたりの進行ぐあいを教えてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、委員からお話しいただいた件につきましては、我々も禁止事項の少ない公園ということで、そこにいかに転換するかという取り組みを行っているところでございます。この禁止事項の少ない、いろいろなことが多様にできるような公園を目指すに当たりましては、やはり今現在全ての公園で一律に禁止事項を定めているものを、やはり公園ごとに管理形態等を整理して、公園ごとのルールを提供できるようにするというところにかかっているということで考えております。したがいまして、その実現に当たりましては、公園ごとの特徴をまず整理するということ、それに即した運営方法を確立することということで考えております。例示で挙げれば、例えば四季の森公園につきましては、この空間運用についてさまざま活用できて収支も見込めるところ、一方、今取り組んでいるような本町二丁目公園につきましては、住宅地の中にある公園として、地域と連携して地域自治に資するような活用ができる公園であること、また、なかなかそういう関連性の少ない小さい公園につきましては、それを管理契約として群集化することでスケールメリットを与えて、結果、低価格で管理体制を整えることでルールを緩和できるということ。そういった公園ごとのキャパシティーの整理と、それに伴う管理形態の模索ということで今後取り組んで、禁止事項の少ない公園というのを実現したいということで考えております。

酒井委員

 これは自民党さんが、いでい議員からの提案があって進んでいるところだと思うんですけれども、ずっと議会からは各議員が、皆さんがそういうふうな、できない公園から肯定的なできる公園というふうなことは、この建設委員会、建設分科会でもずっと議論があるんですけれども、実際いつごろどういうふうに示されますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず一つは、相手のいることですので、まだ何とも言えないところがあるんですけど、本町二丁目公園につきましては、今、計画段階から運営に当たって、今、公園分野というのが一つになったことを生かして、将来的な管理形態についての地域との連携体制の構築、また、それをやるための制度構築というのを模索しておりまして、本町二丁目の公園の開園時期には、地域と連携して禁止事項の少ないような公園を提供できるような仕組みを目指していきたいということで考えております。また、四季の森公園につきましては、地下駐輪場の工事が完了した後、全体オープンとなりますので、そこに至るまでにさまざまな試行を重ねながら行っていきたいということで考えています。最後、全体の公園のスケールメリットでの発注については、今の長寿命化の必要からの現況調査とあわせて、そういった公園のキャパシティーを持つところ以外のところを、どのように発注・整理できるかというところを整理していくというようなスケジュール感で取り組んでいるところでございます。

酒井委員

 いや、管理の仕方よりも、できるできないを早く示していただきたいなというのと、大きな公園だけじゃなくて小さな公園もありますので、そのあたり取り組んでいただきたいと思います。

 最後に1点、公園に関して苦情件数で扱っていた指標がありませんでしたかね。ちょっと僕の記憶間違いですかね。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 私も都市基盤部に属する中でそのような指標があったということで記憶はしているところでございますが、現在の指標といたしましては、企画で行っている区民満足度調査をもとに、公園の利用状況なり、満足度なりで成果をはかるという方向に変えているところでございます。

来住委員

 461ページのところになるんだろうなと思うんですが、東中野駅西口の桜並木の部分の管理費というのは、委託されていると思うんですけど、どこにそれは入っているんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 東中野のものにつきましては、街路樹植樹帯管理委託等の中にそちらの経費が入っております。

来住委員

 ということは、公園・街路樹維持管理という範疇で委託をされているということでよろしいんですね。加えて、委託された額について。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 東中野駅前につきましては、こちらは樹木の剪定という契約ではなく、管理に関する協定の中で、区がそれに必要な費用を負担するというものになっておりまして、そちらにつきましては、決算といたしましては216万というところでございます。

来住委員

 この街路樹の、今おっしゃった下から2番目の総額4,924万4,000円余の、この委託等の中で桜並木の委託管理は216万入っていますということでよろしいんですか。加えてお聞きしますが、216万の委託された中身ですね、どこまで何を委託されているのか。まずその点。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、協定につきましては、220万を限度に維持管理を行うということで、維持管理費を区が負担するということになっております。その維持管理につきましては、樹木の枝の剪定、必要な肥料を与えること、それから、菜の花の種をまく、播種ですか、そういったものが委託の中に入っているというものでございます。

来住委員

 そうしますと、あそこは菜の花ももちろん、桜と一体となって皆さんから愛されているわけですが、桜の木の枝を含めた植栽管理もその委託の中に入っているということでよろしいんですね。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員御認識のとおりでございます。

来住委員

 そうしますと、今問題にいろいろなってきている桜の管理、老木の問題がありますね。区のほうも参加されて、樹木医さんの説明が地域で行われたときに、管理が適切に行われていれば今のような状況にはなり得ないというふうにおっしゃったと思うんですね。であるならば、この間かなりの年月、委託をしているわけですね。JRの業者の方が、線路の中なので管理されていると。桜そのものの木についても、委託の内容にその管理が入っている。ということは、この間そういう目で、要するに桜管理を安全に一定確保するという形での植栽管理が行われてきていなかったと言わざるを得ないんですけども、そういうことではないんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 東中野につきましては、樹木医の説明も含めて私が理解しているのは、やはり鉄道敷に立っているということ、また、そのすぐ横に道路区域があるということから、本来樹木として望まれるような樹形を確保できないといった、道路・鉄道管理上の剪定が行われることで育成に影響が出たということで認識しております。したがいまして、やはり60年という、既に一般的な寿命を迎えているのもありますが、仮に育成に影響する管理があったとすれば、それはそもそもその立地にあったということで認識しております。

来住委員

 今回その出発は、1本の桜の枝が落ちたことから始まっていますよね。それはちゃんと管理されていれば、少なくとも一定防げる、また、防がなきゃいけないものだったと思うんです。したがって、委託しているJR側の事業者が、協定に基づいてきちんと桜を含めた管理、安全管理も含めて行う、それが極めて十分でなかったというふうに言えるんじゃないですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 やはり鉄道敷に枝が落ちたということは、これはあってはならないということで認識しておりますし、今求められる適正管理については、Cと判定された、剪定が必要と判断された樹木については速やかに伐採するというのが、今求められる管理行為だということで認識しています。

来住委員

 それは、今、樹木医さんが入って診断していただいて、その結果、16本についてはということで、補正のときにも申し上げた中身で進んできているわけですね。しかし、事は、今も桜はそういう状態で立っているわけですよ。しかし、区は委託をしているわけでしょう。それはちゃんと管理を、安全を含めた木の管理をするための費用でしょう。それがなされていないということであれば、それについて区としては何かちゃんと物を言ったんですか。

主査

 なされていないかどうかをちょっと……

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 なされていないか。

主査

 要するに、今、質問の中でなされていないかどうかを……

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、協定に基づくJRの役割は、適切に執行されているということで認識しております。

来住委員

 適切に執行されているのであれば、この前のような枝が落ちるということは管理されて当然じゃないかと思うんですよ。そういうことを見過ごしていたというふうに思うんですね。今ももう伐採が予算化という形になりましたけど、現に立っているわけですから、きちんとした管理を協定に基づいて行うように、やはりJRを通して区としてちゃんと言うべきだと思うんですけど、その点確認したいと思います。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 16本の速やかな伐採のほか、それ以外の樹木についても、そういった鉄道敷、道路敷に影響を与えないようにしっかり管理するように私としても確認しながら、さらにJRには再度その旨を伝えていきたいということで考えております。

来住委員

 伐採以外にも桜が残るわけですから、今確認したいのは、この前の補正で伐採が予算化されて、地域の皆さんがその桜に対して今どういう形にしてほしいという、区長に対する要望が出されたということを紹介しました。この6町会の要望書は、16本の伐採については危険防止ということで、しかし、それにかわる新しい桜を植えてほしいと。それがセットになった要望書だったと思うんですね。そういうことで御認識はよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員御発言のとおり、我々といたしましても、昨今、樹木の状態からこの伐採に関する理解は深まり、将来的な景観整備について御意見が集まっているものということで認識しております。

来住委員

 この項では最後にしますが、樹木医さんの説明や今後の対応については、このようにおっしゃっています。桜はまちのシンボルとなっており、並木の再生を願う区民も多く存在する。新たな桜を植栽する場合は、品種、植栽方法、管理方法について区民の協議をもって計画を立案すれば、ちゃんと植えかえができるというふうにおっしゃっていると思うんですね。その点についてはそういう方向で、区としても、それは樹木医さんの判断でもありますので、その考えを持って対応するということでよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 私の記憶では、その際、樹木医のほうでは、やはり管理の責任と負担を負うJRと区のほうの管理者としての判断も伴うということも、たしかつけ加わっていたと思います。そういった住民の意見も踏まえ、また、我々管理責任、管理負担というのも踏まえ、今後あそこの修景について、地域の方にも愛されるようなものを検討していきたいということで考えております。

来住委員

 先ほど確認しましたので、地元や町会の意思は、若い、新しい桜に植えかえてほしいと。しかもそれは、樹木医さんの判断としても可能だということをおっしゃっている点については御確認いただいたと思いますので、それ以上は、ここはとめておきたいと思います。

 次のページ、よろしいでしょうか。463ページの中野四季の森公園維持管理委託について。建設19の資料をいただいています。中野四季の森公園の管理については、私も何回か、この管理委託の経費が毎年上がり続けているという全体的な額の問題を1点ですね。これを見ましても、平成26年が6,000万余だったものが、もう新年度、この年度ですね、平成29年度は、予算ですけども9,000万円を超えるという額になって、決算年度は7,516万9,000円という額になりました。確かに水施設だとか、いろいろ手を入れなければならないものもあるとは思います。しかし、ここまで上がってきている一つの要因は、やはり植栽の問題が、この表を見ましても大きな負担になっているように思うんですね。この植栽管理についてはどのように……。まず1点伺います。平成27年度は1,800万余、平成28年、決算年度は1,900万ということで、ほぼ100万、植栽管理だけで上がっているわけですね。どういう、何がどうなっていて上がってくるんですか。さらに、29年、今年度は2,300万ですから400万も上がるということになるんですけど、何でですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 四季の森公園の芝生施設に係る費用の変動が一番大きいというところでございます。この植栽管理につきましては、やはり中野区を代表する公園といたしまして、芝生の状況に応じてこの維持管理の費用がかかってきたというところと、それをもとに前年度予算の実績から翌年度実績を見込むというところで、また、人件費等の高騰も考慮しながら設定するという性格でございますので、着実に上がっているというところでございます。

来住委員

 労務単価の上昇は、これは必要だと思いますけども、しかし、今おっしゃったように、中野区のメーンの公園だとおっしゃいますけど、地域には地域のメーンがあるわけで、何も四季の森まで皆さんが来るわけじゃないですね。区民として見れば。しかし、これだけの額をかけていくと、植栽そのものを考えたほうがいいんじゃないか。植栽の種類を。あの植栽だからこういう管理が必要になっているんじゃないですか。じゃあ、平和の森の草地広場の管理は幾らなんですか。ほとんど広さは同じだと思いますけど。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 直ちに対比とはなりませんが、より樹木の多い平和の森公園のほうが、例えば28年度でいけば5分の1程度というような現状がございます。

来住委員

 利用は、数をカウントされているのかわかりませんが、地域にとっては同じような利用価値を持って喜ばれている平和の森でもあると思うんですね。そういう意味で、植栽の種類を変えることによって軽減できるのではないですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員御指摘のとおり、芝生という植栽環境が一番のコスト原因となっているというのがございますので、これが変わることはコスト減につながるものということでございます。

来住委員

 やはりそういう抜本的なところを、あの植栽でなければならないという理由は考えられないし、冬は、あそこは日陰に完全になりますから、なかなかどういう種類にするかによって違いは出てくると思いますけども、やはりそういうのに耐えられるものに変えていく。平和の森は、そういう意味では5分の1でやっていらっしゃるんですから、当然そこはきちんとした対応をしていただいて、維持管理をきちんとできるように検討して、変えていくべきだと思いますけども、再度その点について伺います。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、芝生という施設はコストがかかるというのは、委員御指摘のとおりでございます。一方、芝生広場というものが与える公園の魅力もございます。そこら辺を勘案しながら、今後の平和の森の管理についても日々考えていきたいと思います。

来住委員

 とにかく中野の四季の森を特別に扱うということ自身が、区民にとっては身近な公園も同じなんですよ。だから、特別扱いする考えをやっぱり改めてほしいと思います。それはやっぱり必要な管理は、面積や中身にもよるし、イベントもありますので、四季の森の場合はそういう利用もあるでしょうけども、やはり適切な、区民からしてみれば同じ扱いできちんとした管理をしていただきたいという思いがありますので、そのこともちゃんと踏まえて今後お願いしたいと思います。これは要望で結構です。

酒井委員

 先ほど主要施策の成果で、公園に関する苦情件数というのはありませんでしたかと。そうしたら御答弁が、そういうのはありませんというふうなお答えでしたよね。昨年の主要施策の成果にはそういうのはないですか。27年度。

主査

 27年度にはあったかどうかということですね。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 27年度かどうかは、ちょっと私のほうも記憶はしていないところですけど、過去にあったということは認識しているということでお話ししたと思うんですけど。(「休憩してください」と呼ぶ者あり)

主査

 休憩します。

 

(午後1時45分)

 

主査

 再開します。

 

(午後1時48分)

 

酒井委員

 すみません。今年度主要施策の成果では、公園の苦情や要望の処理に関してはパーセンテージで出ていると思うんですけれども、昨年はたしか件数、休憩中も少しお話しさせていただきましたが、件数だったような気がしているんですけれども、ちょっとそのあたり、変わった理由等々も教えてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 先ほど過去あったということでお答えさせていただいたんですが、現在でもまず苦情に対する指標は残っているというところでございますので、まずはその旨、訂正させていただきます。

 なお、今、委員から御質問の、件数から処理した割合に変わったというところでございますが、今回の指標から変わったということでございます。その理由といたしましては、苦情の件数が減ることを指標としていたものが、必ずしもそれがふえたから公園に関する満足度が減ったのかというところにはつながらないというようなことで、処理に関してはこの割合のほうに変更したということでございます。

酒井委員

 まず、昨年度の指標でどうでしたかというので、担当の副参事さんがその変更内容だとか、そういったものが過去にあったかなかったかというのを把握されていないというのは、ちょっとこの決算審査においてどうなのかなというのを正直感じてしまいました。それと、昨年この苦情件数がどんとふえたんですよね。27年度の主要施策の成果。それはどうしてかといいますと、かなり細かな点までも、細かな苦情や要望などもその苦情件数の対象に入れたんですよ。要するに、見た目は苦情件数が多くなって悪くなるんですけれども、それだけ区民の皆さんからのいろんな声を公園担当さんとして受けとめようと、改善していこうという形で、その苦情のカウントのとり方を27年度に変えているんですよ。また今回変わっちゃっているわけじゃないですか、指標が。27年度では苦情や要望のカウントの仕方を変更して、より細かな声にも対応できるようにという形でどんとふえました。28年度、今度はパーセンテージにされているんですね。指標の一貫性がないじゃないですか。もちろんいい指標にして、それが一番判断の基準になるのはいいんだとは思うんですけれども、我々は経年で追っていったりしていくわけでしょう。決算の議会においては、この審査がまた来年度生かされていくわけじゃないですか。すると、その指標のとり方だとか変更したことをやっぱり副参事さんが理解されていないだとか、過去の経緯も考えてよりよい指標になるようにしていただかなければならないと思いますよ。これ、もう要望で結構ですけれども、そういったことは改めてください。

 以上で結構です。

 すみません、長くなっちゃって申しわけありません。公園のところで……

主査

 酒井委員、まだございますか。

酒井委員

 よろしいですか。

主査

 はい、結構です。

酒井委員

 461ページ、公園土地……

主査

 四百何ページですか。

酒井委員

 461ページです。これ、氷川公園と百観音公園でしょうかね。これの借りている代金が600万円余と出ているんですけれども、これ、近くの神社やお寺さんからお借りしているんだと思うんですけれども、年間600万円なんですよね。ことしの予算分科会か昨年の決算分科会で、こういう借り受けの形、例えばもう少し安価にしてもらえないのかだとか、ずっと30年間ぐらい借りているわけでしょう。その費用も大変なもので、あり方というのを考えなければならないんじゃないですかという議論がありましたよね。現状、今どう考えていらっしゃいますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、現状の考えというところでございますが、現在この土地所有者のほうとこの利用料について、私自身、賃借料の改定の協議をしたというのはないのが現状でございます。一方で、この賃借料についての設定は、長期間利用しているから安くというものなのか、それとも、やはり土地利用料率に合わせて適切に変動を求めていくという形がいいのか。ただ、こちらのところが、たしかこの土地価格からの算定よりはもう既に安い価格として賃借料が設定されているというところがございますので、機会があればそのようなところの投げかけはあるかもしれないですけど、全面となってこの契約見直しという協議は困難かなということで認識しております。

酒井委員

 ただ、前回の議会でそういう声があって、検討しますというふうなお答えがあったかと思いますよ、僕は。すると、じゃあ、考えていただかないといけないのかなと。お寺さん、神社さん、公益事業に関しては非課税ですよね。収益事業に関しては課税されます。けど、それも他の法人と比べると税率も低いことを考えると、こちらは不動産のほうになるので収益事業になるでしょうから、税はかかるんでしょうけど、ちょっとそういうのも含めてやっぱり考えていただきたいなと思います。要望です。

主査

 公園担当、よろしくお願いします。

小林(ぜ)委員

 細かいことなんですけど、463ページのトイレ及び関連設備の賃借料とありますけども、金額的には30万弱ですけども、これはどういった内容でしょうか。

主査

 どなたがお答えになっていただけますか。トイレ賃借料です。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 トイレ及び公園賃借料につきましては,じゃぶじゃぶ池等の仮設トイレの賃借料や中野駅北口公衆便所の脱臭設備の賃借料、こちらのほうが該当するものでございます。

小林(ぜ)委員

 その3カ所、もう一回ちょっとすみません。じゃぶじゃぶ池が何カ所で、北口トイレが1カ所なんでしょうけども、もう一度内容をお願いします。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 申しわけございません。全部で3カ所ございまして、じゃぶじゃぶ池仮設トイレが、けやき公園と宮の台児童遊園、そのほか、もう一つが中野駅北口公衆便所脱臭設備の賃借料という内訳になっております。

小林(ぜ)委員

 そうすると、北口の脱臭設備というのはわかりますけども、けやき公園と宮の台公園の、これはトイレを誰から借りていることになっているんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、仮設トイレの設置ということで、リースで契約を行って提供しているというものでございまして、今、契約業者のほうはちょっと直ちに、手元にはないという状況でございます。

小林(ぜ)委員

 ということはリース代ということですかね。わかりました。そうしますと、先ほど酒井委員からもありましたけれども、土地を借りている氷川公園と百観音公園、こちらはそういった設備はあるんですか。そういったというのは、トイレ、水場の設備というのはあるんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 トイレも水飲みも設置された公園でございます。

小林(ぜ)委員

 そうすると、この公園土地賃借料というのは、そういった金額も含めて、あと電気も含めて、この賃借料が646万という理解でよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらの賃借料は、純粋に土地の賃借料ということになります。

小林(ぜ)委員

 トイレ等についての設備は区で持っている。そして、電気代、水道代等は区のほうで別途支払いをしている。よって土地だけの賃借料ということでよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員御指摘のとおり、地主と借地人の関係と類似しているようなものでございます。

小林(ぜ)委員

 不用額の中の一番最後ですけども、光熱水費というのが840万ほど不用額となっております。これについては去年も760万ぐらいですかね。26年については10万ほどだったという経緯がありますけども、まず中身を教えていただけますか。不用額の内容。内訳。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 光熱水費の不用額の内訳でございますが、すみません、ちょっと光熱水費の、さらにその下の内訳のほうは、現在手元にないものですから少し確認する時間を頂戴できればと思います。

主査

 答弁保留ということでよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 はい。答弁保留でお願いします。

主査

 843万2,000円何がしの金額についての内訳がこれから出てくるということでよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 光熱水費と、あとその他という区分でしたらお答えできるんですが、光熱水費の中の、さらに電気・水道等の内訳をということであれば答弁保留させていただきたいと思います。

主査

 じゃ、答弁保留させていただきます。後ほどお答えいただきたいと思います。

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行いたします。

 続きまして、464ページから469ページ、道路維持・整備費のほうに移らせていただきます。

石坂委員

 2点ほど伺いますが、まず最初に、道路維持事務、道路維持補修工事のところで伺います。決特資料、建設11のほうを見ますと、増減はややありつつも、面積として減少傾向にあり、特に平成27年、28年は少ない形になっています。また、平成27年、28年に関しては、去年の中野区会計歳入歳出決算説明書とことしのものと、あるいは、27年度と28年度を見比べますと、こちらのほうも金額が、27年度よりも28年度のほうが少なくなっています。この背景に、中野区道路舗装維持管理計画に基づいて、区のほうで約90万平方メートルを50年かけて補修をしていくというような維持管理計画がありますが、これが維持管理計画に基づいてやっている結果、予定外の補修等が減って道路維持補修費の実績が下がったという理解でいいのか教えてください。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 決特の資料11に記載されております道路維持補修費ですが、この工事の内容ですけれども、日常的な陥没工事ですとか段差の解消といったものに対する修繕になっております。計画を立てて50年でやっていくというもののデータが載っているわけではございません。

石坂委員

 結局、陥没ですとか、そうしたものが少なくなっているということは、計画的に維持管理計画に基づいて改修をしている結果、陥没とかが発生しなくなったという理解でいいんでしょうか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 御指摘の点は否定できないと思っております。ただ、道路の状況と申しますのは、車両等の使用頻度、劣化の状況によりまして大きな影響を及ぼすものであると理解しております。したがいまして、陥没、段差が大きくなってくれば、それは対応せざるを得ないですけれども、何らかの要因でそういった事態が回避、減少していれば、関係の舗装工事についても減少していく、このように理解しております。

石坂委員

 極力事前に補修を定期的にやっていく形で、陥没等を防いでいっていただければと思います。

 それから、もう1点ですけども、主要施策の成果(別冊)のほうの271ページですね。中野区バリアフリー基本構想における歩道の整備率という形で、年々整備は進んできています。指標の説明としては、中野区バリアフリー基本構想における歩道の整備率という言葉があり、また、事業3のところで交通バリアフリー整備という言葉がありまして、中野区バリアフリー基本構想に基づき、区内の駅周辺の歩道を誰もが安全かつ快適に利用できるように整備を推進したという形になっています。バリアフリー基本構想のほうで重点整備地区が決まっていますから、そこから手をつけていくのはもちろん当然ではありますが、一方で、バリアフリー基本構想の中には重点整備地区以外のバリアフリー化として、重点整備地区以外では道路や不特定多数の人が利用する建築物整備の際に、バリアフリー法の基準適合義務規定により個々の施設のバリアフリー化が図られるが、それらのバリアフリー化にあわせ、できる限り関連する施設のバリアフリー化も行い、それらを連続することにより区内全域のバリアフリー化を推進していくとありますが、最終的にこの歩道の整備が目指していく方向としては、今は重点地域、駅周辺ということなんでしょうけども、区内全域のバリアフリー化を目指す方向で今後も整備をしていく、そういう方向で目標づけもしていくという理解でよろしいでしょうか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 バリアフリーの整備ですが、具体的に一つ申し上げますと、L型のセミフラット化というものがございます。これは、従来の道路の舗装面と歩道面との段差を緩和していこうということで、どなたも利用しやすいような道路に整備をしていくといった内容でございます。こちらにつきましては、主に道路面の舗装と一体的にL型の段差のセミフラット化というものを行っておりますので、そういった道路の歩道整備の進捗にあわせてバリアフリー化についても推進していきたいと考えております。

石坂委員

 ということは、最終的には区内全域になるという理解でいいですね。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 道路の整備につきましては、現地の状況、また、さまざまな要因というものを踏まえて進めていかないといけないと思っております。バリアフリーの理念という点から申し上げますと、できる限り幅広く進めていくのが正しい方向性だろうなと理解しておりますが、実際の工事につきましては現地の状況を踏まえて検討していきたいと考えております。

来住委員

 465ページの中野駅及び東中野駅前広場等の清掃ということで1,000万を超える決算になっているんですが、東中野駅前広場等となっていますけど、これは東中野に関係しては清掃以外に何かあるんでしょうか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 中野駅と東中野駅前の広場等の清掃についての御質問でございますが、「等」の中身でございますが、こちらは中野駅の東西連絡通路に関連する清掃でございます。

来住委員

 東中野駅の……(「中野駅です」と呼ぶ者あり)中野駅なんですか。でも、東中野駅前広場も入っていますけど。

主査

 「等」というのは何かということです。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 こちらの記載なんですけれども、中野駅と東中野駅前の広場ですね。さらに「等」というところで、中野駅の東西の、中野通り上空を通っております東西の通路に関する清掃が「等」に入っております。あと、電気料金等についても含まれているものでございます。

来住委員

 ここでの、東中野でいいますと広場の清掃、一方で、もう一つ東中野駅自由通路の清掃ということで100万余があるんですけども、これは、この自由通路というのは西口の広場の部分に属した通路ではないんですか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 東中野駅の自由通路でございますが、これは駅の改札から駅前広場に抜けるところの部分を指して自由通路と呼んでいるものでございます。

来住委員

 広場の清掃と自由通路の清掃を分ける必要があるんでしょうか。清掃ということでいえば一体のもの。東中野に限って今聞いていますけども、東中野の自由通路の部分と広場の部分の清掃ということであれば、一体としてできるのではないかと思うんですけども、こうやって100万という、別に自由通路の清掃を委託するということをあえて……。一体としてやったらいかがなんでしょうか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 駅前広場と自由通路の清掃については、別の契約でやっているところでございますが、それを一体的にできないかという御質問ですけれども、現在においては別契約でやっております。今後の対応として内容を精査して、どういった工夫ができるのかということについては検討したいと考えております。

来住委員

 そのほうが効率的でいいのではないかと思いますので、検討してください。

 さらに、その下の東中野駅自由通路維持管理の負担金というのが66万9,000円ありますけど、これはどこに対して区が負担をしているんでしょうか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 こちらの東中野駅自由通路維持管理負担金でございますが、これは区とJRとアトレが負担金として拠出をしているものでございます。

来住委員

 中野区が管理しているのは自由通路に当たると思うんですが、そこは区としてもちろん管理責任がありますので清掃も受けていると。委託して自主的にやっていると。それ以外に区が負うべき負担というのは、アトレさんの部分の、もちろん上にビルがあるわけですから、独自にやればいいと思うし、なぜ区がそこまで負担を強いられるんですか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 こちらの東中野駅の自由通路でございますが、これは区有施設になっておりますので、区が管理の負担を負う、このように理解しております。

来住委員

 自由通路は区が管理する責任がありますけど、それに対して負担金が発生するというのは、どこでもそういう負担金を求められているんですかね。区が所有する道路を負担しなきゃならないというのは二重負担。管理は一方でしているわけですし、清掃もしているわけですから、何かあったら区が責任を負うのはもちろんですけども、何か発生して事が起きれば区が当事者としてありますけども、日常的にこういう負担金を区が出すというのはちょっと考えにくいんですけども。アトレとJRと区がお互いに負担金を出し合っているということですか。その額を教えていただきたいし、それはどこかに委託をさらにまたするわけですか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 こちらの東中野駅の自由通路に関する負担金については、こちらに書いてありますが、約66万円余が中野区の負担として拠出しているところでございます。委託しているかどうかについては、ちょっと答弁保留でお時間をいただけるでしょうか。すみません。

 管理負担金についての使い道ですけれども、電気料金の支払いですとか消防施設の点検に使っているものでございます。

来住委員

 先ほど広場の清掃等の中で電気代は入っていたんじゃないですか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 東中野駅自由通路の清掃の中での電気料金と申し上げましたのは、これは東中野駅前広場の電気料金でございます。

来住委員

 中野区が66万出して、あとは、アトレとJRは幾らずつ出しているんですか。

主査

 来住委員、広場の電気料のことについてはよろしいですか。66万を聞くわけですね、これから。

来住委員

 そうです。もうわかりましたので。

主査

 はい、わかりました。じゃ、お願いします。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 アトレとJRの負担金については、ちょっとお時間をいただけないでしょうか。

主査

 答弁保留ということですか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 はい。

主査

 来住委員、よろしいですか。

来住委員

 はい、結構です。

加藤委員

 ここで聞くかどうかわからないんですけれども、区道における緊急輸送道路みたいなものが設定されていて、例えば小学校の門に続く道路というのは、災害時、有事の際に非常に重要な道路になってくるわけですけど、そういうところを優先的に整備するとか、そういった計画というのは、先ほど石坂委員が言っていたような舗装計画の中に入っているんですか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 道路の整備計画につきましては、舗装等の劣化状況のひどいところを加味しながらやっていますので、基本的には緊急輸送道路であるからということで優先的にやっていくということは考えておりません。

加藤委員

 区内事業者の方々に伺うと、満遍なくやられているようなイメージだけれども、そういった本当に重要になる、肝になる道路に優先順位づけみたいなものがあったほうがいいんじゃないかみたいな話もあるんですけれども、本当に全部満遍なくというよりも、そういったところを優先的にやるという概念がないのかなと思っているんですけれども、その辺どのような、何かそういったお考えはありますか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 道路につきましては、まずは舗装等の劣化状況のひどいところからというふうに考えております。なお、橋梁、橋については、その使途の優先度、必要度というところを斟酌しながら整備について行っているところでございます。

加藤委員

 今は全体的な維持管理で満遍なくやっていかないといけないということでありますけれども、そういった有事の際に、この道路は絶対に守らないといけないみたいなもののイメージを区民も持たないといけないと思いますし、道路関係者とかもどの道路をしっかり管理しないと、有事の際に逃げ道として避難場所に行く道をしっかりと確保するという観点が今後あってもいいのかなと思うので、御検討いただければと思います。

主査

 今のは要望でよろしいですか。

加藤委員

 はい。

主査

 それでは、2点ほど答弁保留があったと思うんですけども、できたほうからお願いします。

 公園管理のほうからお願いします。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 先ほど委員から御指摘がございまして保留させていただいた光熱水費でございますが、まず公園全体といたしまして電気代で約539万円が執行残というところでございます。また、水道料金のほうは約300万が残ということでございます。執行率でございますが、電気につきましては予算額に対して約70%、水道につきましては約85%というところでございます。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、先ほど最初に述べましたけれども、28が840万強、そして、27が760万強という残があって、要するに760万近く不用額があったにもかかわらず、28で800万を超える金額が出てしまった。この積算、つまり26のときに10万だったものが760万や800万になった。この積算根拠について教えていただけますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、水道料金でございますが、こちらにつきましては、やはり使用がなかなか安定しないというケース。いたずら等で多く水道料が加算するケースというのもございまして、若干使用実績のほうからも多目に予算上は要望しているというところでございます。一方、電気につきましては、同様の事例プラスといたしまして、公園のさまざまな活用で電気を使うケースがあるという想定をさらに上乗せしておりまして、その影響といたしまして70%になっているところでございます。今後この上乗せ分については、やはり執行実績、もうちょっと精度を高めて予算として配慮していきたいということで考えております。

小林(ぜ)委員

 水道については容易に使える設備かもしれませんけど、電気については540万というのは相当な電気料に相当するわけだと思うんですけれども、水道についても約300万ということは、立米数にしたら相当な立米数になると思うし、基本料金等もありますし、比率の見直しも当然されているでしょうから、そういった意味では、この27、28の予算というのは、先ほどおっしゃられた安定していない使われ方に対しても、非常に緩やか過ぎる、ゆるゆる過ぎる積算になってしまったということです。まあ、先ほど最後に、今後については見直しをしていくということでありました。細かいことですけども、全体的に、どうしても公園ですとか道路だとか造園というのは、比較的見方が大きくなったり小さくなったりするというケースが年々であるでしょうし、おっしゃったことも含めた上でもしっかりと見直しを図っていただきたい。また、使い勝手も見直していただきたい。公園協議会もされているでしょうから、そういった意味でも、使用勝手等についてもきちっと整理をしてほしいというふうに考えます。最後は要望します。

主査

 よろしいでしょうか、公園担当。じゃ、そんなことでよろしくお願いします。

 もう一つ答弁保留があったと思うんですが……(「もう少しお時間を」と呼ぶ者あり)わかりました。

加藤委員

 467ページ、下のほうなんですけれども、拡幅工事に伴う測量分筆委託というところなんですけど、この分筆の登記測量に関しては調査士会を通さないといけないみたいな話を伺ったことがあるんですけど、そういった会からいくとそんなに委託が来ていないんじゃないかというような話もあるんですけど、その辺はどのようになっているんですか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 今の御質問は、生活道路の拡幅整備に関する分筆委託という点でございますよね。(「はい、そうです」と呼ぶ者あり)これにつきましては、分筆を行う場合は、基本的には生活道路の拡幅があったところで寄付を行っている場合でございます。寄付の件数というものは、それ以外の整備の形態に比べてそれほど多くないので、寄付件数については少なくなっているものでございます。

小林(ぜ)委員

 第六中学校跡地周辺の道路整備工事についてお伺いしたいんですけれども……

主査

 何ページですか。

小林(ぜ)委員

 467ページです。この中で道路の新設及び拡張工事のところで、整備工事が1億620万余でありました。何点かここでお聞きしたいんですけど、まず1点目は、去年の11月に総務委員会で報告された契約の数字を見ますと、1億758万円ほどなんですけども、このときの入札結果の数字と、ここで決算としてうたわれている数字の差について確認したいと思います。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 総務委員会での御報告につきましては、工事費以外に設計費も含まれているので、そういった理由で金額は一致していないものでございます。

小林(ぜ)委員

 そうすると、この1億621万余は設計費も含まれている金額と、そういう理解ですか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 こちらの金額については、設計費は含まれておりませんで、工事の費用のみでございます。

小林(ぜ)委員

 この上段に整備に係る詳細設計委託で291万余がありますけれども、これと足しても去年の総務委員会で報告された数字とは合わなくて、要するに何と何の数字を足すとこういう数字になってくるのかということが、単純に見えてこなかったのでお聞きしているんですけれども、どういった数字をここに入れられているのか教えていただけますか。決算として入れている数字。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 ちょっとお時間をいただけるでしょうか。申しわけありません。

主査

 答弁保留ですか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 はい。

小林(ぜ)委員

 じゃ、もう1点、別の角度からお聞きします。28の予算では、この六中の跡地の周辺整備工事、新規として1億1,452万円ほどの予算が組み込まれていました。そして、11月の補正予算で350万円ほどが新たに加わりました。そうすると、合わせて1億1,800万強になるかと思うんですけども、その補正に対しては、この467ページの中の数字というのはどこを合わせればこれになってくるのか、もう1点教えていただきたいと思います。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 補正予算で組んだ数字につきましては、工事の予定額等を見込んで、推測をして組んでいるものでございます。したがいまして、実際の工事等、予算の段階での金額というものは必ずしも一致しないものでございますので、そういったずれが生じてくるのはやむを得ないと思っております。

小林(ぜ)委員

 そうすると、ずれはあるにしても、ずれは残として、不用額として残るわけですよね。そうすると、この28のときの当初予算と補正予算を足したものが、この決算では、まあ、ほかのものが含まれているとしても、どことどことどこの項目になっているのかということについて確認をさせていただきたいんですか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 六中の関連整備工事につきましては、こちらに記載してあるとおり、設計委託と道路新設・拡張整備工事及び用地の購入という点が該当するものでございます。

小林(ぜ)委員

 28の、さっき私のほうでお話をしました1億1,452万と補正の350万を足すと、1億1,800万ほどになるんですね。その金額というのは、どれとどれを足すとその金額に相当するのか。要するに、整備工事と不用額のどれを足すと、というのがこれから見えてこないのでお聞きしているんですけど。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 繰り返しの答弁になってしまうんですけれども、予算の段階で積んだお金について、実際工事を行ったところにかかった費用が、こちらに書いてある設計委託と新設・拡張整備、あと用地の購入、それと、残ということであれば、拡張整備の用地の購入費が不用額で残っておりますので、これを足し合わせれば御指摘の数字に該当するというふうに理解しております。

小林(ぜ)委員

 すみません、ちょっと休憩を。

主査

 休憩します。

 

(午後2時27分)

 

主査

 再開いたします。

 

(午後2時35分)

 

 ただいまのお尋ねの合計につきましては、答弁保留ということでよろしいですか。もう一回調べていただけますか。(「はい」と呼ぶ者あり)それでは、そうさせていただきますので。

 他に質疑ございますでしょうか。

 なければ進行いたします。大分おくれていますので、すみませんけども。

 次は468ページから471ページ、公園整備費に移らせていただきます。公園整備費のほうで何か質疑ございますか。

来住委員

 469の平和の森公園整備に関係する四つの、解体から公園基本設計、公園実施設計、用地測量という関係で進められてきているんですが、この委託を通してさらに次の段階に事が進んでいると思うんですけども、具体的には、1点だけお聞きしておきたいのは、工事の着手が想定されますけども、まず外構の、今の樹木をまず伐採していくという工事に入っていくんだと思うんですけども、具体的には、区民との関係でいいますと、どの時点でその工事に対する説明は行われるのか。今回の委託等を踏まえて次の段階に行くことになりますので、ちょっとその辺をまずお聞きしたいんですが。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、公園工事につきましては発注手続を進めておりまして、今回の議決を得るべく今議案に上げさせていただいているところでございます。議決いただけた際には正規契約となりますので、その後業者と速やかに工事の説明会についての日程調整を行うという形になります。今後、業者と打ち合わせした中で特定するんですが、今現在我々の想定としては11月の初めごろに工事説明会というのを、業者が主体となって行うべく進めていきたいということで考えているところでございます。

来住委員

 関連して、これまでも地域住民の皆さんから特に樹木に対する区の姿勢を言われていると思うんですが、今回、議会でも総括の中で中野区みどりの実態調査報告書が取り上げられたと思うんですけども、この第5次の調査でいきますと、樹木が中野区内は、ここで言っている幹回り1メートル以上、高さ9メートル以上が、平成19年度からすると何と573本減っているということを言われている中で、区としてやはりこれは樹木を保存していくという立場を当然とるべきだと思うんですけども。説明会を今後なさる中で、かなりそういうことについても区民の中から出されると思うんですが、区としては、今回の平和の森に関していいますと200から300本と言われていますが、現段階で何本の木を伐採する対象に――もうここまで来ましたのでかなり明確になってきていると思いますので――考えていらっしゃるんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、具体的に着手前の計画段階でございますが、公園整備に伴って支障となる伐採樹木については、295本を見込んでいるところでございます。ただし、施工にあわせて移植もしくは残すという選択は、可能な限り取り組んでいきたいということで考えております。

来住委員

 295本が対象だと。移植をこの中で具体的に、どこにどういう形で何本するかというのは、そのことも検討はされているんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 既存公園区域の中で41本、移植可能であろうということで判断しております。

来住委員

 41本ということは、約250本が切られるということになりますので、改めて申し上げておきますけども、樹木が減る中であれだけのしっかりした樹木ですので、きちんとした対応を、残す形で取り組んでいただきたいと思います。これは要望しておきます。

主査

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行いたします。

 答弁保留のほうはどうですか。(「もう少しお時間を」と呼ぶ者あり)はい、わかりました。じゃ、先ほどの答弁保留につきましては後ほどということにさせていただきます。

 それでは、次に移らせていただきます。決算説明書472から475ページ、建築行政費のほうに移らせていただきます。

 ここで申し上げますけども、大分歳出のほうがおくれております。歳入のほうまでまだ行っておりませんので、よろしく御審議のほどお願いします。御協力のほどお願いいたします。

 472から475ページ、建築行政費につきまして御質疑は。

小林(ぜ)委員

 473ページの建築審査・指導の確認ですけども、事業実績の中に建築確認申請が65件、それから、設備についても9件というふうにあるんですけども、これは中野区内の確認申請が出されたうち、区役所での受け付け件数ということでよろしいですか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 ここに記載された事業実績につきましては、区に出された申請のみでございます。

小林(ぜ)委員

 すると、中野区内、何件の建築確認申請が出されているかわかりますか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 大体年間平均1,200件程度というのが実情でございます。

小林(ぜ)委員

 長くなるので縮めて話をしますけども、要するに1,200件のうち65件しか中野区役所に審査が出されていないと。1,200件については、多分ほぼ全部中野区役所で事前相談があってされていることかなというふうに思います。そうすると、区の非常に大きな事業費を使いながらも確認申請そのものは、民間より安いにしても65件ということは非常に、週1件強ぐらいの件数になるかと思うので、その辺、今後建築確認申請のありよう、民間は自分たちで確認申請を抱え込むというか、営業をかけてとっているわけで、区もそういった、まあ、営業とまでは言いませんけれども、区で1件でも多く、事前審査、事前調査、いろいろ行うわけですから、歳入としても確保できるわけですから、そういった工夫というのは今後いかが考えていますか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 委員御指摘のとおり、現状は厳しいものがございます。ただ、これまで確認申請のほかに許可申請、いわゆる43条ただし書きだとか、そういった案件等もございます。そういったものには調査に時間等もかかりますし、回答に時間がかかるというようなこともありますので、その辺、許可に当たっては慎重な対応をしているところでございます。また、事前相談につきましては、やはり区に確認したほうが民間に出すに当たっても安心して出せるというようなところから、事前相談ということが多いのが実情で、区に相談すれば無料であると。民間に行けばお金を取られるというようなこともあって、やはり先にまず区のほうに相談してからというのが実態でございます。ただ、我々としてもこのまま手をこまねいているわけにはいきませんので、例えば建て売り住宅みたいなものの事前相談等があれば、そういったものにあわせて、できれば区のほうで審査をさせていただきたいと。我々が一つネックになっているのは、法律の縛りがあるというところがございますので、その法律の縛りをうまくかわしながら、1日でも早く審査ができるような体制をつくって相談を受けていきたいというふうに考えているところでございます。

小林(ぜ)委員

 以前は民間がなくて特定行政庁のみの審査だと思いますけれども、現在では非常に少ない件数。もちろん費用対効果も当然あるでしょうけれども、区としても確認申請をせっかく受けるんですし、区内の施設、民間においてはさまざまトラブルも、事前審査から本審査に移行する中でもあったりしているので、区でしっかりと確認申請に結びつけられる努力をしていただきたい。これは要望でお願いします。

石坂委員

 475ページのところの耐震化促進の金額が、27年の決算のときには……(「まだでしょう」と呼ぶ者あり)

主査

 耐震はまだです。

石坂委員

 あ、すみません。まだでした。

主査

 それでは、なければまた次に進行させていただきたいと思います。よろしいでしょうか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 次は、474から477ページの2目建築安全・安心費のほうに移らせていただきます。

石坂委員

 すみませんでした。474から475のところの耐震化促進のところですけども、半分とまではいかないまでも、27年度の決算から28年度の決算が大きく減っています。また、めくって477ページのほうに事業実績が出ていますが、緊急輸送道路の沿道建築物耐震診断・改修、これ、いずれも件数が減っている状態です。特に沿道建築物耐震診断は、去年二桁、13から今回7棟に減っていますが、この理由がわかれば教えてください。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 特に耐震診断につきましては、29年度、今年度で東京都の助成が終わるということもございます。したがって、それまで耐震診断等をやっていない建物につきましては、年度内に終わる見込みのないものはやはりできないということから、その分実績が下がったということでございます。

石坂委員

 主要施策の成果(別冊)の276ページを見ますと、緊急輸送道路沿道建築物の耐震化率、こちらは26年度81.8%だったものが年々上昇して、28年度82.5%まで上がっていますが、達成度としては達成し切れていないという状況であります。やはりこれで、29年度までで都の助成が終わってしまうということではありますが、もちろん耐震化率が進んできたので倒壊して道をふさぐ確率は下がっているとはいえ、危険性がないとは言えない状況だと思いますが、これ、このままの状態で終わってしまっていいのかというと、やはり何らかの形で緊急輸送道路沿道建築物の耐震診断・改修等を今後も進めていくことが必要になると思うんですが、その辺何かしら別の方策等を考えていらっしゃいますでしょうか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 耐震診断の助成につきましては今年度で終わりということが、東京都のほうから方針が示されておりますが、その分、いわゆる補強設計及び改修のほうへ移行するということがありますので、今年度から区のほうも単価を引き上げて、設計のほうに移行できるような準備を整えております。そういった意味から相談等も来ておりますので、これからは東京都が示す32年、オリンピックまでに特定緊急輸送道路の耐震化率の向上に向けた取り組みをあわせてやっていくという所存でございます。

石坂委員

 診断のほうの助成は終わってしまうということで減ってしまっているということですが、今後また別の手段を立てていく際にはきちんと周知していただきまして、しっかりと数がふえていくようにしていただければと思います。これは要望で結構です。

来住委員

 475ページの家具転倒防止器具取付助成ということで100万余の執行があります。次のページの477の家具転倒防止器具取りつけで22件という件数が実績で挙げられていますけども、これとその100万余の執行額との関係はどういうことになるんでしょうか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 平成28年度予算で15件程度の執行を見込んでいたというところでございます。ところが、昨年熊本で地震が起きた直後、やはりそういった不安が増大したこともあって相談件数がふえて、夏までに、大体7月いっぱいですか、までにほとんど予算が消化してしまったということから、都の補助金のほうもちょっと流用できるというようなお話もありましたので、相談があった件数について全て助成をしたというところでございます。

来住委員

 取りつけ助成のその100万は、この22件との関係では、件数は22件で執行額は100万円ということで、1件当たりにするとかなり……。こういうものなんですか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 家具転倒防止につきましては、1件当たりの単価が3万6,000円で、ほぼこれは人件費になりますので、委託の事業さんに支払われるということになっております。材料費については、申請された御本人の負担ということになっております。

来住委員

 なかなか木造住宅の耐震化が、建てかえが計画のように進まないという状況にありますので、区のほうも転倒防止の器具取りつけについてはかなり意識を持ってやっていただいていますので、より広まる形で進めていただけるように、いろんな形での、制度の改善も含めて提案していますので、改めてお聞きしておきたいと思うんですが、この制度についての普及と進め方の制度上の問題も含めて検討いただきたいと思いますが、いかかでしょうか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 委員御指摘のとおり、まだまだ改善の余地があるというふうに思っております。その中でやはり毎年不用額が多くなるということで、積算についてもう少し精度を高める必要もあるだろうというふうに考えております。また、これまでたびたび耐震化助成についても言われておりますが、予算総括質疑でもお答えしたように、その辺を東京都と国のほうに働きかけながら、また、その動向を見ながら、また、もう少し違った視点からできるものもあるんじゃないかというふうに考えておりますので、そういった意味で創意工夫をしながら着実に事業をしていきたいと考えております。

主査

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行させていただきます。

 次に、478から487ページの防災費に移らせていただきます。これにつきまして、事務事業としまして5復興広域協働推進、6としまして震災復興派遣については審査対象から5、6を除かせていただきますのでよろしくお願いしたいと思います。

 防災費についてどうぞ。

小林(ぜ)委員

 地域防災の中の地域防災推進で、防災リーダーの養成ということがここにうたわれております。たしかこれは28から始まった事業かと思うんですけれども、この中で41人の方が防災リーダーに登録されたというふうになっておりますけども、町会でいうと何町会の方が防災リーダーに登録されたんでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 現在、115の防災会がございますが、68防災会に防災士の方がいらっしゃいます。

小林(ぜ)委員

 防災士じゃなくて防災リーダー。防災リーダー41人の町会。

主査

 何町会にいるかということですね、お尋ねは。

小林(ぜ)委員

 そうです。何町会。防災会。

主査

 防災リーダーが何町会にいるかということです。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 すみません、昨年度の41人ですね。(「はい」と呼ぶ者あり)ちょっと数えさせていただきます。28防災会です。

小林(ぜ)委員

 115防災会の中で28。今年度、29年度についても防災リーダーの養成講座を行っているということなので、防災士は68人いるけれども、41人の方が防災リーダーになったと。そして、28町会だということなので、要するに、この28町会が全町会に行き渡るようにするには時間がかかるというふうに思うので、できるだけこういったことについては進めていってほしいということ。

 それからもう1点、先ほど防災士は68人いらっしゃるということで、そのほか前回の防災士養成講座のときにも防災士を取得された方、それから、民間、個人等で取得された方については、この防災リーダーに含まれていないと思うんですけれども、まず含まれているか含まれていないかでいうと、どちらになりますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 平成20年と21年に養成した方々は含まれております。そして、一般の個人で取った方は、今のところこの中野区防災リーダーという中には含まれておりません。

小林(ぜ)委員

 町会の中には防災士でありながら防災リーダーにはなっていらっしゃらない方もいらっしゃるわけで、この30年度以降については、そういった方々で防災リーダーになっていただく要件を整えた方も中にはいらっしゃると思いますので、そういったことについても検討を進めていってほしいというふうに思います。せっかく防災士、国の予算、区の予算を投じてなっていただいた方々はもちろんですけれども、なおかつそういった方々についても、地域の資源を有効に活用していくという意味ではしていただきたいということが1点です。

 それから、防災士及び防災リーダーになられた方々のフォローアップというのは、区では何か計画されているんですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 まず、20年、21年に中野区の予算を使って取っていただいた方は、その後、毎年防災リーダーの交流会というのを開催しておりました。そして、昨年、28年に取った方は、今年度なんですが、防災リーダーのフォローアップ研修というのを29年度はやっております。29年度、7回計画しておりまして、既におとといの日曜日の総合防災訓練も入れまして4回終了しているところです。このように毎年度だんだんふえていく防災士、防災リーダーの方を必ずフォローアップして、活躍する場、または、知識・技術の維持向上に努めていただこうと考えております。

小林(ぜ)委員

 今、副参事もおっしゃったように、大事な区の予算を投じてなっていただいた――いただいたというのは変ですけども――養成して地域の中で防災の知識、それから、経験を踏まえた上で、災害が起こった折には地域の中で活躍していただける、そういった要件を持ち合わせる方々になりますので、ぜひ広めていただきたいですし、また、取得しただけということではなく、ことしは4回研修を行ったということですけれども、常に意識を持っていただき、また、即効性が発揮できるような立場になっていただけるように、今後も続けていただきたいと思います。

酒井委員

 すみません、483ページ、小林(ぜ)委員からもありました防災リーダーのところなんですけれども、28年度では41人が防災リーダーを取得されて、町会に登録が28町会、28防災会でしょう。これ、重なっているからという考えでいいんですか、防災会が。要は、41人の皆さん全てが防災会に登録されたという理解でいいんですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 まず、一つの防災会で、先ほどの28人は、1人のところもありますし、多いところですと3人いらっしゃるところもあります。そして、昨年、28年度の中野区の防災リーダー講習を受けていただいた方は、自分が属するところの防災会に、Aさん、Bさん、Cさんがこの制度で防災士を取りましたよということを防災会長、幹部の方へ御報告して今年度活躍しております。

酒井委員

 いや、簡単に聞いているんです。皆さんが各防災会に所属されているという理解でいいんですか。それで活動されているという理解でいいんですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 申しわけございません。中野区におきましては、防災会のエリアに住んでいる方は全員防災会に所属しているという位置付けでございます。

酒井委員

 それはわかるんですよ。小林(ぜ)委員からもあったんですけど、大切なのは、区がこうやって公費を投じて防災リーダーを育成して、その後にどのように地域と連携をとっていくかというのが大切じゃないですか。そこで、41人、防災リーダーの資格を取られた皆さんが、それぞれの地域で防災訓練だとかさまざまな場において、漏れなく地域の中でそういう防災の先頭に立って取り組んでいらっしゃるんですかというのをお聞きしているんです。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 先ほど申しましたように、昨年取った方はその地域の防災会の会長や幹部の方へお名前を御報告しておりますので、防災会のほうから防災訓練をやるときなどは参加してくださいと。そして、当然防災リーダーを取った方は志が高く、中野区のために活躍しようと思っておりますので自分からも参加したいということで、相互の気持ちが合致して活躍しております。

酒井委員

 20年、21年に防災士のそういった講習も行いましたよね。そのときに地域との連携というのがやっぱりポイントになってくるというので、なかなかそこが進んでいなかったところ、今回に関しては5カ年でやる中で地域とのつながりをつくっていく、もしくは、行政のほうもフォローアップしていくということですね。そのあたり一番大切だと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それで、主要施策の成果で防災のところで、防災訓練等参加率という中で、昼間人口分の訓練の参加者数で、指標でパーセンテージを追いかけているんですけれども、これ、総合防災訓練だとか、それから、単一の防災会で行う防災訓練だとか、それが対象という理解でいいですか。まずお聞きします。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 今、委員おっしゃいましたとおり、総合防災訓練、それから、各防災会でやっていただく防災訓練、それから、防災に関する講習会等も入っております。

酒井委員

 大きいの小さいの、さまざま防災会がやる防災訓練があると思うんですけれども、例えば避難所を運営する際の区の班長さん、副班長さんがいらっしゃいますよね。地元地域に住んでいらっしゃって、その方が、災害が何かあった際に避難所に駆けつけ、さまざま対応されるんだと思うんですけれども、そういった地元地域の職員さんというのは、こういった防災訓練の、大きな総合防災訓練だったら参加してくださっているイメージなんですけど、小さなものにも必ず参加しておりましたか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 班長・副班長は、避難所運営会議というのがございますので、そこに必ず……。まあ、本来業務もございますので100%とは言えませんが、ほぼ100%参加しております。夕方19時とか19時半からスタートいたしますので、参加しております。

酒井委員

 避難所運営会議は、それは当然なんですよ。そうじゃなくふだんの、日曜日に防災会がやっている防災訓練なんかあるでしょう。そちらには必ず参加していますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 先ほど申しました頻度で、必ずということではないんですが、多くは参加しております。

酒井委員

 いや、必ずじゃなくて多くというのは、どういう基準でおっしゃっているんですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 失礼しました。地域の訓練には参加していない数が反対に多くて、避難所の開設訓練には必ず参加しております。

主査

 酒井委員、まだ大分時間がかかりますか、これに。

酒井委員

 はい。

主査

 じゃ、続けてお願いしたいと思うんですけども、ちょうど時間が3時を過ぎましたので、後でよろしいでしょうか、質問のほうは。この後続けますから。

酒井委員

 はい。

主査

 それでは、今、酒井委員の質疑の途中でございますが、3時20分まで休憩にしたいと思いますのでよろしくお願いします。

 

(午後3時04分)

 

主査

 再開させていただきます。

 

(午後3時20分)

 

 それでは、前回に引き続きまして質疑をさせていただきたいと思います。

 とりあえず、酒井委員のほうからお願いしたいと思います。

 答弁保留もできたそうですけれども、その後、答弁保留に参りますので、酒井委員のほうからお願いしたいと思います。

酒井委員

 休憩前にお尋ねしたのは、区の主要施策の成果として、指標としては防災訓練の参加率を示されています。こういった防災訓練に区の避難所を運営するにおいての地域にいらっしゃる職員さんがいますよね。避難所班長、副班長というふうな表現でいいんでしょうか。避難所の班長、副班長さん。そういった方は、このような地域の防災訓練に参加していますかというのが、恐らく休憩前の質問だったと思うんですけれども。まず、お答えください。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 訓練だけには参加しておりません。避難所運営会議、避難所開設の訓練には参加しております。

酒井委員

 避難所運営、避難所開設の訓練には参加している。それは当然なんですけれども、ほかにも地域でさまざまな防災訓練なんかやっているわけじゃないですか。そういったときに、地元に住んでいる方が、地域の班長、副班長ですから、そういう方が参加されて、ふだんから顔の見える関係を築くことが大切だと思うんです。それとあわせて、指標の中に防災訓練の参加率を指標として、区として示しているんだったら、その数字を上げていくためのことも考えていかなければならないんですよね。その2点のことを考えると、そういった避難所の班長、副班長さんというのは、地域のそのような防災訓練なんかにも積極的に参加するようにするべきではないでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 今、委員おっしゃるとおり、この参加率を上げるということを区の指標に載せている以上、上げるということ、また、上げて災害時の対応の実効性を上げると、数字だけではなくて、中身も上げていくというのが大切だというのは、おっしゃるとおりだと思います。そして、避難所において、班長、副班長が職員で指定されておりまして、その職員と避難所を運営される方々、また、その地域の方々が顔が見える関係になって、きちんと災害時に対応できるような顔の見える関係になるということも大切なことだと思います。

 そして、最後になりますが、避難所のこの訓練の参加率を上げるために、では、班長、副班長が参加すればいいのかというところは、すぐにはちょっとつながらないのではないかと思います。というのは、やはり自助・共助というところも、災害時は一番前提になりますので、何も区の職員が訓練に参加しなければ、訓練の中身が充実しない、訓練の参加率が上がる下がるということは、直接的にはないと思います。ただし、このように指標に出している以上は、区のほうといたしましては、いろいろな角度からこの参加率を上げて、実災害のときに対応できる中野区の区民であってほしいということは、頑張っていこうと考えます。

酒井委員

 いや、僕は単純なことをお聞きしているんです。避難所班長さん、副班長さんが、そういった防災訓練だとかにふだんから参加することによって、地域と顔が見える関係になるじゃないですか。避難所の班長さん、副班長さんを地域に置いているというのは、有事の際に円滑に避難所を開設しなければならないということがあるわけでしょう。その後、開設してからのことも考えると、やっぱりふだんから地域と顔の見える関係が必要だと思うんです。ですから、この防災訓練の参加率の、一人二人参加したからってこの数字が上がるわけではないですよ。ただ、やっぱりそれは考えていくべきだと思いますよ。もっと地域行事にも顔を出してほしいぐらいですよ。どうですか。そういう必要ないというよりも、やっぱり僕は、そういった班長さん、副班長さんが、せめて地域の防災訓練には参加していただくような体制というのは必要ではないかと思いますけれども。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 重ねてになりますが、避難所運営会議と避難所の開設の訓練にはきちんと参加をしていただいておりますし、そこで地域の方々、防災会の方々と顔の見える関係に十分なっていると考えております。

酒井委員

 では、すみません。次に、481ページ、これで最後にします。災害対策の推進の中で、備蓄倉庫維持管理、執行額が620万円、そして不用額が500万円あります。この理由を教えてください。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 28年度に、防災の倉庫の維持管理費で、防災の倉庫が移転したり、中身の物資を移動したり、その倉庫の移転に伴いまして、中のものを引っ越さなければいけないということが計画されておりました。その中で、多くのところでは、避難所に指定しております明大中野高校があるところですが、そこに、明大中野高校の校舎の移転等々の関係で、避難所には指定しておりますが、避難所の物資を置くスペースが、現在のところまで設けられておりません。そのスペースを28年度に倉庫を区のほうで買いまして、付設させていただいて、また違うところに、明大中野分として備蓄しております中身を引っ越そうという考えがありました。そのような考えがもう一つ、旧桃丘小学校でも同じようなことがあったんですが、この両方で、それぞれの相手先の都合により移転が先延ばしになっているという状況で、積み上げました予算を使いませんで、このように残額が出たところでございます。

酒井委員

 避難所に指定されているんですけれども、そういった備蓄物資を保管する倉庫が置かれていないということですよね。それは、区の考え方としては、それは大丈夫なんですか。要は、避難所にそういうものがないというのは、よろしいんですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 区のほうでは、震災時の職員のマニュアルがございまして、その中で災対総務部というものがございまして、その中の一つの任務といたしまして、今問題点になっております避難所に物資倉庫がないところに物資を運ぶとなります。それが、そもそも論でいいか悪いかということですと、現実的に置くことのほうがベターなんでしょうが、置く場所がございませんので、早急に問題点はきちんと把握して、災害時のときにいの一番に対応するという体制はとっております。

酒井委員

 避難所にそういった備蓄物資を保管する倉庫がなくても、災害時に早急に対応できる体制はとっているというふうにおっしゃったんだと思いますが、そうはいっても、やっぱり避難所にそういった備蓄物資を保管する倉庫があったほうがいいのは当然であります。相手方もあると思うので、話し合いながら御理解いただいて、そういうようなものを設置できるようにしていただきたいと思います。

 この項の最後に、執行額のところの記述と不用額のところの記述に書き方が違ったりだとか、「等」というところがあったりなかったりだとかしているわけなんです。こういうのをしっかり、記述の仕方もそろえていただきたいと思います。要望です。

加藤委員

 479ページの2の災害対策の推進の一番上にあります災害対策組織の整備というところで、中身を見ると、そういった組織の維持のために必要な経費かなと思うんですけれども、何か整備と呼べるようなものがこの中にあるのでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 上のほうからいきますと、防災に従事する者の衣服等を用意していたりするという一番ベース的なものもあります。そして、今いろいろなところで出ております防災行政無線のアナログからデジタル化とか、それに災害用の携帯電話を使ったりとか、あと、いろいろなシステムの導入に向けまして検討をしたりしているとかもあります。それから、そもそもの避難所に置いてあります資機材等をリニューアルしたり、また、災害時要援護者支援に伴いまして――上のほうですと、そのようなことになります。

加藤委員

 ちょっと、すみません、質問の仕方が悪かったかと思うんですけれども、災害対策組織の整備と書いてあるので、何か全く未整備だったところを整備したというような表現なのかなと思ったんですけれども、見ると、24時間体制とかそういった住宅の維持管理費とかなので、整備と言えるようなものではないのかなと思ったところで、何かここの費目の中で整備というものはどういうものがあるのかなということです。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 今、委員おっしゃるとおり、整備という言葉よりかは、組織を維持したり、充実したりという体制のところになりますので、先ほどの服装だったり、訓練をやったり、それから、この防災行政無線の連絡員ということで24時間防災センターに勤務する者を置いたりとかということになります。整備という言葉が不適切だったかもしれません。

加藤委員

 わかりました。

 そうしましたら、次の質問で。ちょっと純粋な質問なんですけれども、下から2行目にあります高所カメラというのはどこに設置されているのでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 区役所の南側にありますドコモの黒いビルの上層階にカメラがついております。

加藤委員

 あと、ページ飛んで、483ページにあります地域防災住民組織活動支援等というところで、これは防災会とかへの支援のものでよろしいんですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 はい、そのとおりでございます。

加藤委員

 このところなんですけれども、助成金が、申請しないと出てこないというところで、各防災会に対しては、区役所としてはそれぞれ活動をしっかりしていただきたいというような思いは持っているんでしょうけれども、申請しないと出てこないというより、もう少しあっせんをするような形で、ちゃんと防災グッズをそろえてくださいよみたいな投げかけがあってもいいかとは思うんですけれども、その辺どういった形で、どういう意図でというか、残もある中で、もっとそういったものを拡充していくべきだという方向性を区から出すべきと思いますが、どのような形でこれをやっていますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 まず、先ほど御質問いただきましたように、防災会を支援するための予算が用意してありまして、防災会の幹部の方と連絡会というものを年に2回開いております。4月期に全部、115の防災会の幹部がこちらの庁舎会議室に集まっていただきまして、この制度で、今年度、申請してくださいよというものをお渡ししております。漏れなく115の防災会全員出してきます。支払いのほうは、防災会のその中の世帯数で、何世帯までは幾らというのが決まっていまして、支出するようになっております。

加藤委員

 我が会派から総括質疑で、何か旗とかをリニューアルすべきではないかみたいな話とかありましたけれども、そういったものは御検討されていますか。今のところだと、右下かどこかに、防災会名をちょこっと書いて、差別化が図りづらいというような旗なので、その辺のリニューアルを求めていたんですけれども、御検討はされていますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 そちらに関しましては、中野区地域防災住民組織に対する資機材等の交付要綱に基づきまして、昭和51年から始まっている要綱ですが、今おっしゃられた防災会の旗がありました。この第3回定例会の中でも、旗について、この資機材について、今の時代の、現代に合ったものがいいのではないかという御質問や御意見をいただいたところで、この旗に関しましても、耐久性があって、安価で、そして持ち運びが便利で、最近軽いものがありますので、そういったものにリニューアルしていこうという検討をしております。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午後3時35分)

 

主査

 再開します。

 

(午後3時35分)

 

石坂委員

 481ページの備蓄物資購入等のところで伺います。通常の避難所はもちろんですけれども、災害時要援護者、避難行動要支援者ですとか、災害弱者と言いますけれども、乳幼児親子連れ、あるいは、高齢者ですとか障害者等々に関して、やはり二次避難所があり、また、二次避難所の指定があるなしにかかわらず、日ごろそうした施設を使っている方が災害時に帰れなくなる場合というのが想定されます。特にこうした方々は、通常の避難所と違うような、固くてかめないようなものではなく飲み込みやすいものですとか、経管栄養的なものですとか、それぞれ専門的なというか、それぞれに合わせたようなものが、備蓄が必要になってくる部分があると考えますが、そうした備蓄に関して、28年度どういうことをされたのか。あと、現在、どういうふうに進めているのかを教えてください。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 まず、28年度につきましては、23年度に整備しました帰宅困難者対応の備蓄物資の一部といたしまして、区内の幼稚園・保育園、それから障害者施設等に帰宅困難者対策物資として購入したものを、5年たちまして賞味期限等が切れたもの、耐用年数が切れたものをリニューアルといいますか、再配置しております。

 そして、今の状況ということでお話がありました。この29年度のお話をさせていただきますと、29年度は、二次避難所であります高齢者施設等に、こちらは帰宅困難ではなくて、一次避難所から二次避難所に移られた方用に食料等、備蓄品を購入し、配置するところです。今進行中でございます。

石坂委員

 そうすると、考え方として、今のお話ですと、二次避難所のほうには高齢者のもののみが入っていて、乳幼児、障害者は、現段階ではまだ入っていない。また、逆に帰宅困難という意味では、高齢者施設のほうは、帰宅困難が発生した場合に入っていないということになるかと思うんですが、その辺は、今後は全ての施設に、帰宅困難者分も二次避難の方用のものもあわせて、両方とも用意しておくべきであると考えますが、その辺はいかがお考えでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 施設を利用されている方というか、いらっしゃる方を考えまして、やはり幼稚園等、あと障害者の学校等は、朝来て夕方帰るという姿が普通と思います。その高齢者施設には、24時間、避難所として、避難所生活をしていただくわけですので、それによって違いを考えております。

石坂委員

 もちろん高齢者施設も入所されている方がいるわけですけれども、デイサービスだけ利用されて、日中活動だけ参加して帰られる方がいらっしゃって、そうした方が帰宅できなくなる場合の分も必要になってくる部分があるかなというところがあります。その辺は想定されていないのでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 そもそも高齢者施設に入所されている方、デイケアで利用されている方に対しましては、それぞれその施設さんが避難備蓄物資等を用意するものだと考えております。

石坂委員

 そうしますと、それぞれ独自で用意してもらうものは用意してもらうように指示を出し、また、区が用意するものは用意しという形で、全ての乳幼児、障害者、高齢者の施設には、帰宅困難者用のものが備蓄をされている状態になっているという理解で大丈夫でしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 はい、委員がおっしゃるとおりです。

石坂委員

 その辺もちゃんと入れかえなどもしっかりと進めていただくようにしていただくとともに、先ほどの答弁の後段でありました二次避難所に関して、現在、高齢者のところだけ整備している途中ということですが、今後、乳幼児あるいは障害者、その他の二次避難所についても、予算の都合で、きょうあすにとはいかないでしょうけれども、備蓄は考えていくという方向になるという理解でよろしいでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 先ほど回答させていただきましたとおり、その利用する方の状態を勘案しまして、検討していきたいと思います。

石坂委員

 その際には、通常の避難所とは、もちろん当然おわかりかと思いますけれども、それぞれの対象者に合わせた食べ物、栄養を補給する方法等を考えたものが備蓄されていくという理解で大丈夫ですね。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 はい、もちろんそのとおりでございます。

主査

 ほかにございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 ないようでしたらば、答弁保留が先ほど二つほどございましたので、道路担当のほうからお答えいただいた上で、また質問していただければと思います。

 答弁保留についてお願いします。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 保留しておりました件について、まず、1件目、東中野駅関連の負担金についてでございます。あと、先ほどの答弁を訂正させていただきたいんですけれども、負担金を負担しているのは、区とJRとアトレと申しましたけれども、正しくは、区とアトレの2者でございます。それぞれの負担金の金額ですけれども、アトレの負担している金額は約4,000万円でございます。区が負担している金額、先ほど66万円余と申し上げましたけれども、正しくは約41万円でございます。この負担金に電気代等を加えたものが記載の66万円余になるものでございます。申しわけありませんでした。

 2件目の答弁保留の回答でございます。六中関連の工事でございます。六中関連の整備工事で、当初予算1億1,400万円余の金額を計上しておりました。これに該当する決算の項目ですけれども、設計委託の項目と道路新設、拡張整備の工事、これを合わせた金額、1億900万円余が相当するものでございます。当初予算と決算の1億900万円余の差額の約500万円の金額ですけれども、不用額の項目の中の道路舗装改良その他付帯部工事費残の中に含まれているものでございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。ありがとうございます。しかしながら、この六中の跡地の周辺工事と整備とうたいながら、残の不用額の入れ方としては非常に不適切なのではないかなというふうに思います。先ほど酒井委員のほうからありましたけれども、表現というのは、統一性のルールというのは、この決算にはないのでしょうか。要するに、見出ししていただいているものについては、わかりやすく決算のほうに表現していただきたいなというふうに思います。要望して終わります。

来住委員

 41万円が管理費だと。アトレの4,000万円は、当然あれだけのビルを持っているわけですから、当然のことだと思いますけれども、区が電気代以外に通路の管理を、どの部分――先ほどちょっと防災の何かおっしゃいましたけれども、ビルの防災設備があると思うんですが、ほかに何か通路の防災設備はありましたか。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 この管理につきましては、ビル全体を一体として管理しているものでございます。区が負担しているところに該当しますのは、自由通路部分の火災の設備の点検ですとか、排水設備の点検について費用負担をしているものでございます。

来住委員

 先ほど清掃のことを申し上げましたので、それらも含めて的確な、より効率的な出費になるように精査していただきたいということを申し上げておきます。これは要望で結構です。

主査

 他に質疑ございますでしょうか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行したいと思います。

 次に、決算説明書、486から487にページ移らせていただきます。2目の生活安全費のほうに移らせていただきます。

 事務事業としまして1番目、生活安全のうち、事業メニュー1、地域の生活安全については、対象から除くということで、これは総務分科会のほうで審議をしているそうでございますので、除かせていただきます。

 決算説明書、486から487で、2目の生活安全費のことについて、御質疑のある方は挙手をお願いしたいと思います。

 よろしいでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 続きまして、488から493に移らせていただきます。

 これも交通対策のうち、事業メニューとしまして、交通安全啓発は対象から除くということで、これは総務分科会のほうでまた審議するということでございますので、この委員会からは審議を省かせていただきたいと思います。

 488から493ページまでの3目交通対策費について、御質疑をお願いしたいと思います。

酒井委員

 端的にお聞きします。493ページです。自転車駐車場用地賃借料2,600万円余、こちらの内容を教えてください。

伊東都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当)

 有料制自転車駐車場維持管理の自転車駐車場用地賃借料の2,600万円余でございますが、こちら、自転車駐車場を運営するに当たりまして、民間から土地を借りてございます。具体的には、新井薬師の南と新井薬師北、そして中野南、この3カ所の自転車駐車場の用地を賃借しているものでございます。

酒井委員

 それぞれ費用がどれぐらいかわかりますか。

伊東都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当)

 まず、新井薬師の南でございますけれども、こちらが年間で180万円、新井薬師北が年間で420万円、中野南が――ちょっと今計算します。(「2,000万円ぐらいですか」と呼ぶ者あり)失礼しました。2,002万4,232円でございます。

酒井委員

 ありがとうございます。自転車駐車場用地を賃借しているところが区内に3カ所あって、新井北と南と中野南ということなんですけれども、昨日、西武線の連続立体交差化に伴うことで質疑をさせていただきました。地下化によって、広大な新たな土地が生まれるわけです。区としては、その新たな土地が生まれたところに、緑の連続性だとか、交通結節点の機能強化、防災、それから、にぎわいのまちづくりというふうなことをしっかりと整備していきたいという考えだと思うんですけれども、その中で、交通結節点機能の強化とあわせて、自転車駐車場の整備をしていかなければならない。これも西武線のまちづくりの整備方針の中でも示されていたと思うんですけれども、そこでちょっとお尋ねしたいんですが、自転車等の駐車対策の総合的推進の法律、いわゆる自転車法、それの第5条の第2項に、鉄道事業者は、鉄道の駅の周辺における自転車駐車場の設置が円滑に行われるように、地方公共団体又は道路管理者との協力体制の整備に努め、自転車駐車場の設置に積極的に協力しなければならないとあるんです。今後、新たな土地ができる中で、西武線の地下化によって新しい土地が生まれる中で、この条例の第5条第2項をどういうふうに読み解けばいいですか。

伊東都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当)

 委員御案内の、いわゆる自転車法でございますが、こちらについては、今、委員、御紹介になったとおり、地方公共団体につきましては、第一義的に自転車の駐車需要が多くなる場所については、法律で設置が努力義務規定として定めてございます。それを受けまして、第5条第2項ですが、公共団体等が鉄道駅の周辺に自転車駐車場を設置する場合、鉄道事業者が、いわゆる公共団体から設置にかかわって協力を求められたときには、例えば鉄道用地の譲渡や貸し付け、つまり無償譲渡ですとか、廉価での売却、それ以外にも貸し付けですとか、あるいは、中野ではちょっと、今後どうかはわかりませんけれども、高架下の優先的使用許可ですとか、そうした自転車駐車場の設備や機材の設置など、そういったことの協力、また、その他の措置としましては、自転車駐車場の運営に係る費用を負担するなどして、いわゆる鉄道駅の周辺で、自転車駐車場の設置が円滑に進むように積極的に協力しないとならないという法律の趣旨でございます。

酒井委員

 それと、第5条第4項に、百貨店だとかスーパーマーケット、大量の駐車需要を生じさせる施設の設置者は、駐輪場の附置義務がうたわれていると思うんです。この自転車の大量駐車需要を生じさせる施設の設置者で、これ、スーパーマーケット、銀行、遊技場等と入っているんですけれども、この「等」の部分には、鉄道事業者というのは入らないんですか。

伊東都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当)

 この百貨店、スーパーマーケット、銀行、遊技場等の「等」の中には、鉄道事業者は入らないというふうに考えてございます。

酒井委員

 これ、考えているというのは、何か判例か何かがあるんですか。

伊東都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当)

 ちょっと古い話になりますけれども、昭和56年、当時の建設省から、各都道府県知事と政令指定都市の市長宛てに、標準自転車駐車場附置義務条例というものが通知されました。それによりますと、この法律の条文のとおり、百貨店、スーパーマーケット、銀行、遊技場について、その施設の規模、それと自転車駐車場の規模、そういったことがモデルケースというふうに示されてございました。

 また、全国自転車問題自治体連絡協議会という、これは全自連というふうに言っていますけれども、これは東京23区の自転車対策を担当する課長会が中心となりまして、平成4年に、全国の172の自治体が集まって発足した協議会でございます。この協議会としまして、過去に、国土交通大臣宛てに鉄道事業者への自転車駐車場の附置義務化の要望書を提出してございます。具体的に、百貨店、スーパーマーケットの前に鉄道の駅を明記するように要望書を提出してございます。その後、要望書を出した後に、国土交通省の担当者との意見交換会が行われまして、国土交通省の回答としましては、自転車法の改正後、放置自転車は減少傾向にあるので、鉄道事業者の協力も増加していることを踏まえると、現時点において自転車法改正の必要は低いというような回答があったことから、この法律について、「等」の中に鉄道事業者は入らないというふうに、国のほうからも回答しているところから、そのような回答を先ほどしたものでございます。

酒井委員

 その法律の中で、別立てで、鉄道事業者というのがありますので、そこは努力義務に当たりますよということだと思うんですけれども、そうはいっても、大量の公費が投じられて、西武線の連続立体交差化で地下化になって、新たな、広大な土地が生まれますよね。その中で、駐輪場の附置義務というのは非常に小さい問題だとは思うんですけれども――さまざまありますね、先ほどもお話しさせていただきましたが、交通結節点の強化だとか、緑の連続性、それから、にぎわいのまちづくりと――その駐輪場というのはごく一部だと思うんですけれども、しっかりと、区としても、借りている自転車駐車場もあるわけですよね、新井の北と南に。他方、鷺ノ宮駅に関しては、西武さんのほうで自前で駐輪場をつくったりもしている事例もあると聞いております。総合的な問題だと思いますので、西武線の担当さんと一緒に、さまざま手を組んで、この自転車駐車場の整備に関しましても、新たな土地の中でどの場所がいいのかなど、しっかり検討して、西武さんとも話し合っていただきたいと思います。要望です。

主査

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 ないようでしたらば、決算説明書、488から493ページまで終わらせていただきます。

 以上で歳出が全て終わりました。

 続いて、一般会計歳入に関しまして、一括して質疑を行いたいと思います。

 質疑に当たっては、歳入決算説明書補助資料により行いますので、よろしくお願いいたします。

 一般会計歳入について質疑はございますでしょうか。挙手をもってお願いしたいと思います。

石坂委員

 まず初めに、8ページのところです。中野駅周辺整備事業の効果促進事業というところがありますが、現状では、この効果促進事業、何に使われているか、まず確認で教えてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 こちらにつきましては、歳出のほうを見ていただきまして、173ページになりますが、このうち、1目の2の中野駅周辺計画の中の区役所・サンプラザ地区、中野四季の都市(まち)まちづくり検討業務委託ですとか、あるいは、2目のほうの中野駅周辺まちづくりに関する業務委託、これの財源ということになってございます。

石坂委員

 国土交通省のほうのホームページに出ているPDFの資料ですと、「効果促進事業としてはどのような事業ができるのですか」というふうに、FAQの中に出ていまして、「効果促進事業は、整備計画の目標を実現するため基幹事業と一体となってその効果を一層高めるために必要な事業等(ソフト事業も含む)であり、例えば観光案内情報板の整備や社会実験にも使用できるなど、地方公共団体の創意工夫を発揮することができます。具体的なイメージについては」云々という記載があるんですけれども、これ、もちろん出る金額の幅はありますので、既にここで上限いっぱい使ってしまっている可能性もありますが、今後、やっぱりこうしたものを活用していく際には、やはりソフト面での観光案内情報板ですとか、社会実験というところも積極的に考えていくべきと考えますが、その辺はいかがお考えでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今後のまちづくりにおきましては、委員、御案内のとおり、その情報発信ですとか、観光の拠点、そんなようなものも必要かと思っております。現在使っております社会資本整備総合交付金につきましては、これ、確かに基幹事業に対しての割合ということでもございまして、その枠の中でどんなような計画を立てて使うかということでございますので、今後の交付金の活用に当たりましては、そうした視点も含めて検討してまいりたいと思っております。

石坂委員

 ありがとうございます。ぜひそういう形で進めて、考えていただければと思います。

 それとあともう1カ所、12ページのところにありますが、都支出金、都補助金の中にあります東京都農業経営基盤強化事業事務取扱交付金というものがありますが、これは、まず確認で、この対象となる――これに関しては、恐らく国有農地のことを指していると思うんですけれども――実際、特に中野区、生産緑地というか畑が多いところは、そこで緑被率やみどり率がカバーできるので、公園があまりつくられてこなかった経緯もある中で、やはり農作物がつくれる土地というものは、しっかりと維持したりですとか、管理していくことが必要であると思います。この東京都農業経営基盤強化事業事務取扱交付金の中で、農業の維持のためにどのように使われているかを教えてください。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 この国有農地管理に係る事務費ということで、この対象となる国有農地は9件でございます。

石坂委員

 その9件に対してどのようなことをしていますでしょうか。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 これは、東京都農業経営基盤強化事業事務取扱交付金要綱に基づく事務を行っておりますが、具体的には、この9件を年に1回になりますけれども、見守って、どのような状況になっているかということを確かめるという事務を行ってございます。

石坂委員

 見守りを明記化しているということですけれども、28年度も見回りはしているはずですが、実際の農業がここでされているという状況を確認しているという理解でいいのでしょうか。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 そのようなことでございますけれども、これは、国有の農地の扱いになっているものでございまして、その中で、現に農耕を行っているというのは、この9件のうちの1件ということでありまして、あとは一般道路になっていたり、アパートになっていたりということでございます。

石坂委員

 そうしますと、国有農地とはいうけれども、そこは農業をしなければいけない土地ではなくて、さまざまな形で使ってしまってもいい土地であるという理解であるのかということと、土地自体は国有地だけれども、その上物は国以外のものがつくっている上物があるという理解でいいのでしょうか。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 国有農地ということでございますけれども、これは、具体的には農耕しても、ほかのものに転用してもいいということでございます。

石坂委員

 もう一つ、すみません、御答弁がなかったので。土地自体は国有地である、なおかつ、上物は、さっきアバウトという例もありましたけれども、国でないものが借りて何かつくっているという理解でいいんですか、8件に関しては。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 国有地を借り受けて、それぞれの方々がそれぞれの利用をしているということでございます。

石坂委員

 残りの1件は農地として使われているということですけれども、これは具体的にどういったものがつくられているか、もしわかれば教えてください。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 具体的な作物までは把握してございません。

石坂委員

 残り1件ということですけれども、そこのところはしっかりと――しっかりとと言ってもあれですけれども――中野区全体、特に生産緑地が減ってきていますので、生産緑地のあり方がどうあるべきかということなんかも、関連する部署と連携しながら、残りの1件、できれば、農地は農地として残していく部分って必要かなと思いますので、その辺は検討を進めていただければと思いますが、何かお考えでしょうか。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 農地、農業という全体の考え方がございますが、ここでは、国有農地の状況につきまして、法定受託事務として行っていることなので、この事務の中では、それは見守りということで、国に報告するということで、事務としては完了するものと思ってございます。

主査

 他に質疑ございますでしょうか。歳入のことにつきまして一括して質疑を受けたいと思いますけれども、よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、以上で当分科会分担分につきましての質疑は全て終了しますが、全体を通して質疑漏れはございますでしょうか。

小林(ぜ)委員

 本来一番最初に質問すべきだったんですけれども、都市政策推進費にかかわる件で……

主査

 何ページですか。

小林(ぜ)委員

 160ページです。決算書の中の112ページからですかね。要は、今回この流用が、非常に大きな額の流用がありまして、都市政策の中でも3,500万円ですか、たしか、合計するとそれぐらいになるんですけれども、質疑の中では、いわゆる裁判があったというようなことの件なんですけれども、その辺の流用された経緯について教えていただけますでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 すみません、委員の御指摘の部分は、桃丘の裁判費用だと思っていまして、決算説明書だと169ページの部分でありますけれども、ここの部分は、流用ではなくて、予備費の充用をしてございます。予備費の充用で、年度途中に、議会が開かれていない時期ということもありまして、補正予算を組まず予備費で対応しました。酒井委員の御質問にもあった執行額は、上から5行目の交渉委任契約(予備費充用分)と不用額については不用額の下から4行目、交渉委任契約費残1,800万円の部分でございます。予備費でございます。

小林(ぜ)委員

 補正を組んだわけですけれども、予備費から――先ほど、すみません、流用と言いましたが――予備費から組まなければならなかったというのは、どういった理由からだったんですか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 その交渉委任契約の下の訴訟委任契約につきまして、この868万円と、その下の488万円などは、補正予算で組んでございます。それは訴訟にもう入っていくという部分でのものでございまして、議会も開かれていた。訴訟の訴えの提起という議案の提出もございますので、そのタイミングでやったということです。この交渉委任の予備費につきましては、実際には、予備費充用は8月の中ごろでございました。賃貸借契約の終了が9月の中ごろで、もういとまがないという時期で、何としてでも9月中ごろまでに明け渡しを実行するというところで、法的な委任を完了させて、法律の専門家にお願いするということで、仮にそこで臨時会を開いて補正予算ということも、手続的にはあるんですけれども、そうすれば、1週間、2週間、その後、契約で1週間とすれば、もう9月の上旬に契約がなってしまうというところもございまして、時間のいとまがないと、その一、二週間を失うわけにはいかないというところで予備費を充用しまして、交渉委任は契約しました。結果としては、明け渡しは実行できずに、不用額ということになりました。

小林(ぜ)委員

 9,000万円の補正を組んで、結果的に488万円ということで、金額的には非常に小さな額で、見込んでいたケース、想定されていた最大のケースよりも最小のケースではあったということで、この建設の審議の中では、そういった経緯をお聞きをしました。今の御説明の中にもありましたけれども、補正をかけていたのでは、議会的な日程を含めて時間がかかってしまう。そうすると、仮処分までの時間という余裕がないということで、この容易なほうからということであったというふうに、今理解をしました。

 酒井委員の質問もありましたし、本会議等々でもさまざま、この間、質問等もありましたけれども、やはりこの予備費から充用しなければならない。しかも、額的にも非常に大きな額を持ってこなければならなかったということについては、今後、課題もあるとは思うんですけれども、しっかりと予備費のあり方、そして事業のあり方を見直していかなければならないのかなというふうにも感じます。

 そして、結果的には不用額として残ったわけですけれども、今後については、こういったことについてはしっかりと見ていっていただきたいなと。しかも、想定の最大を見ているので、その乖離も非常に大きかったわけでありますから、そういった面についても、しっかりと積算というか、今回の場合は弁護士ももちろん入っていますので、弁護士との、裁判所との関係もあったかと思いますけれども、しっかりと見ていっていただきたいなと。大きな金額を組むこともいいんですけれども、しっかりと裁判所、それから弁護士等々の中から、最小限の流用であったり、予備費の充用であったりをしていただきたいというふうに思います。

主査

 他に質疑ございますでしょうか。挙手をお願いします。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、以上で当分科会の分担分に関する質疑を終結いたしますが、これに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、認定第1号の当分科会分担分の質疑を終結いたします。

 次に、意見についてですが、意見がある場合は、対象となる議案の番号、会派名または氏名を明記の上に、9月27日正午までに文書で事務局へ提出するようお願いしたいと思います。

 次回の建設分科会は、明日、9月27日(水曜日)午後1時から、当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。

 以上で本日の日程は全て終了しますが、各委員、理事者から発言はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、以上で本日の分科会を散会いたします。

 ありがとうございました。どうもお疲れさまでした。

 

(午後4時10分)