平成29年10月05日中野区議会建設委員会(第3回定例会)
平成29年10月05日中野区議会建設委員会(第3回定例会)の会議録

中野区議会建設委員会〔平成29年10月5日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成29年10月5日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後3時00分

 

○出席委員(8名)

 佐野 れいじ委員長

 小林 秀明副委員長

 加藤 たくま委員

 小林 ぜんいち委員

 石坂 わたる委員

 市川 みのる委員

 酒井 たくや委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当) 平田 祐子

 都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 荒井 大介

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 高村 和哉

 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 藤原 慶

 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当) 辻本 将紀

 都市基盤部副参事(都市基盤用地担当) 吉沢 健一

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、弥生町まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当) 細野 修一

 都市基盤部副参事(道路担当) 鈴木 宣広

 都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当) 伊東 知秀

 都市基盤部副参事(公園担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(住宅政策担当) 塚本 剛史

 都市基盤部副参事(防災担当) 中川 秀夫

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 香月 俊介

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況について(弥生町まちづくり担当)

 2 公園の供用休止について(公園担当)

 3 哲学堂公園再生整備基本計画(案)について(公園担当)

 4 (仮称)本町二丁目公園の都市計画手続きについて(公園担当)

 5 その他

 (1)住宅宿泊事業法への対応について(グローバル戦略推進担当)

 (2)東京都市計画道路幹線街路補助第26号線の拡張に向けた「事業概要及び測量説明会」の開催について(都市計画担当)

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、これより建設委員会を開会いたします。

 本日の審査日程についてお諮りしたいと思います。

 本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。

 なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力のほどお願いいたします。

 所管事項の報告を受けたいと思います。

 弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況について御報告をお願いしたいと思います。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 それでは、弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況について御報告申し上げます(資料2)。本報告は防災対策特別委員会と重複報告でございます。

 1番目、都営川島町アパート跡地の活用についてでございます。なお、資料には、事業計画図及び別紙の作業工程図も添付してございますので、あわせて御参照いただければと思います。

 区では、弥生町三丁目周辺地区の不燃化特区事業において都営川島町跡地をUR都市機構と共同して東京都から取得しまして、昨年、28年度に、跡地及びその周辺で避難道路5号及び6号の新設区間の整備を行い、3月に交通開放を行ってございます。本年度につきましては、跡地内の新設公園に関する設計を進めてございます。また、UR都市機構は本年度、跡地内で土地区画整理事業を実施し、2本の幅員5メートルの区画道路の整備を行うとともに、代替地の整備を行うこととしてございます。既に事業は着手してございます。さらに、代替地内の一部に、昨年度の区の要請を受け、従前居住者用賃貸住宅を建設することとし、本年3月に跡地周辺の住民を対象に説明会を実施し、現在は建物の設計等の建設準備を行ってございます。

 続きまして、避難道路6号の西側部分、ぱんだ公園付近から柳通りまで新設区間の整備でございます。本年8月に都営弥生町三丁目アパートの区への移管を受けてございます。これに伴い、避難道路6号の西側の未開設部分の工事を行い、年度内の交通開放を目指す予定で今、工事を進めているところでございます。本道路の拡幅工事に伴いましてぱんだ公園の一部が削られ、その改修工事もあわせて実施する予定でございます。

 これらについて、大変恐縮でございますが、都営川島町アパート跡地及び周辺整備付近の別紙の図面をごらんください。資料が横型になってございます。左側から平成28年度、真ん中が平成29年度、右側が平成30年度以降の工事について予定が示されてございます。一番左側の図は、昨年度の避難道路5号及び6号の整備、公園用地への防火水槽の設置を行ってございます。本年度は真ん中の図に当たります。跡地北側部分に、URが土地区画整理事業でT字型に幅員5メートルの区画道路の整備を行い、区はパンダ公園から柳通りへつながる避難道路6号の整備を実施する予定でございます。

 最初の資料にお戻りいただきまして、3番目、川島商店街から方南通りに計画する避難道路1号の整備についてでございます。本避難道路1号につきましては、現在、各権利者への用地測量及び家屋等の物件調査をほぼ終え、現在、道路用地の取得に向け鋭意事業を進めているところでございます。平成32年度までの整備完了を目指し、事業を積極的に進めていきます。

 次に、4番目、避難道路の無電柱化検討でございます。木密地域の無電柱化につきましては、歩道幅員が広い都市計画道路とは異なり、技術的に、また制度的にさまざまな課題や制約がございます。弥生町三丁目周辺地区では本年度、東京都の区市町村向け無電柱化支援事業、いわゆるチャレンジ支援事業でございますが、これに応募いたしまして、東京都の技術的、財政的支援を受け、実行可能性を含め事業化に向けた検討を行ってございます。この中で、避難道路のうち、防災性の観点から整備効果の高い避難道路2号につきまして、仮にですけれども、モデル事業として対象を検討しまして、今、東京電力やNTTほか東京ガス、水道、上下水道等の埋設管の管理者との調整や調査、事業化に向けた技術検討を進めてございます。また、無電柱化に向けては、狭い道路内での長期にわたる工事や通行どめ、沿道住民の皆様の御理解や御協力が不可欠であることから、地元町会や沿道住民の皆様との意見交換会なども実施してございます。さらに、都のチャレンジ支援事業を受けたことにあわせて、東京都と区、関係企業者による無電柱化に向けた技術検討会を立ち上げ、低コスト手法や新しい技術の埋設手法などの新技術の採用に向けた検討も行ってございます。地元との意見交換会では、無電柱化に向けた反対等は特になく、むしろ賛同の意向がありました。ただし、工事に伴う長期間の通行止めへの不安や、大型地上機器の設置場所の確保などをどうするかなどの不安や問い合わせがございました。

 今後の予定でございます。今年度は、避難道路6号西側部分の整備及びぱんだ公園の改修、あと、避難道路1号の用地取得の推進、UR都市機構による土地区画整理事業や従前居住者用賃貸住宅の建設準備、さらに都のチャレンジ支援を受けながら無電柱化の実現に向けた検討を進めてまいります。平成30年度以降は都営川島町跡地への公園整備、無電柱化に向けた工事調整、さらに、地区全体のまちづくりのルールである地区計画の策定、さらに、UR都市機構による従前居住者用賃貸住宅の建設を行って、弥生町三丁目周辺地区の不燃化特区の目標達成に向け事業を鋭意進めていく予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますでしょうか。

市川委員

 4番の避難道路の無電柱化の検討なんですけども、これは前に一般質問でも私、取り上げましたけども、事業のいわゆる工法が、例えば都道の方南通りとか、中野通りとか、環状7号線、6号線のような幅員の広い道路だったらば、重機の設置とかそういうものが、ある一定の自由度を持たせた上でできるんですけども、これは2号道路を対象にしていますね。これは距離的にどのぐらいの距離があるんですか。この、いわゆる方南通りから突き当りの4号までの長さ。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 約150メートル程度でございます。

市川委員

 その150メートルの間を、もう既に無電柱化されている方南通りの側から地下のルートを設けていくという工事になるんだろうけども、手前の方南通りに近いところはまだ届く範囲だと思うんですけども、かなり奥まったところになってくると、この2号道路の幅員では、先ほどの住民説明会で御説明を申し上げたように、時間とか手間とかロスとかかかりますよという意味での説明をしているわけですね。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 広幅員の、例えば都市計画道路と違いまして、木密地域の避難道路ですので、非常に技術的に困難ということで認識しております。ただし今回、東京都のチャレンジ支援事業に応募いたしまして、以前、委員から一般質問等で質問を受けたとおり最新の技術を使えないか、あるいは最近、低コスト手法や浅層埋設といって新しい技術や製品も開発されているようですので、そういったものが制度的にこの道路で使えるかどうかも含めて実際に検討を進めているところでございます。なお、この道路は弥生町三丁目周辺の中でも、6メートルには至らないんですけれども、5.5メートル程度、いわゆる3間道路ですので、そういう中で実際に、近隣商業地域の沿道ということで、建物はマンション等が多くて既に空間的には下がっていたりします。その中で低コスト手法や新技術が使えるか、あるいは、一番大きいのは地上機器をどこに置くかという問題がありますので、そういったことも含めて、東京電力も交えて配線計画等、具体的に検討を進めているところでございます。

市川委員

 地下にルートを設けて、そのルートの受け口を各戸でつくるでしょう。そうすると今、御説明がもう既にあったんだけど、それを聞きたかったんだけど、旧の、いわゆるしもた屋さんの一戸建てだと、そのルートの設け方というのは非常に困難ですよね。けれども、マンション、ビルというような形になっていれば、その受け口を地下で――受ける受け口の設置というのは、そんなに困難ではないという解釈でいいんですか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 技術的には可能なんですけれども、先ほど委員がおっしゃられたとおり、機械を入れる重機の入れ方とか、工事に何度も掘り返したりするということで近隣に迷惑がかかってしまうということでございます。

市川委員

 わかりました。これはチャレンジ支援事業であって、防災まちづくりのこの事業、これは、ある一定の年限、時限というものを持ってやっていますよね。その中で平成29年度、今後の予定、5番目にあるように、これは6号だ、1号だ、UR都市機構だと出ていますけども、30年度以降になっているけども、これは時期的に、年度として、年次として間に合うという工程を立てて、スケジュールを立てて考慮しているんですか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 不燃化特区ということでございまして、平成32年度までに不燃領域率70%、これが一つの目標であります。それに向けて鋭意進めているところなんですけれども、実際に工事完了ということは、例えば皆さんの合意の中で進めるものですので、若干延びてしまうんですけど、これにつきましても、国の木密事業のほうで、不燃化特区以降も事業が続けられるように補助金等対応してございますので、平成32年度までに70%、これは至上命令で一生懸命進めていますけど、それ以降も継続的に事業が進められるよう、無電柱化についてはチャレンジ支援で、モデル事業ですので、一刻も早くできるような形で進められるよう準備を進めてございます。

市川委員

 70%という数字と、平成32年度という年次と、それからチャレンジ事業が絡んできて、その年次に限らず、いわゆる国の補助金、木密事業に対しての補助金等々の申請をして、その年次をまたいでまたさらに延びても、そのいわゆる無電柱化は工事として仕上げると、こういう理解でいいんですね。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 おっしゃるとおりで進めてございます。ただし技術検討の中で、いろいろな制度の見直しや、最新の機器とか浅層埋設手法を取り入れるように東京都に働きかけていきたいと思います。

市川委員

 最後に、新しい、いわゆる狭隘道路、こういった幅6メートルぐらいの道路の無電柱化に対しての、そういったルートの施設ができていますよね。もう東電がそれを試験的にきちっと皆さんにごらんにいれるようにして、あれはどこだったっけな――茨城のつくばのほうだったかな――に、ありますよね。もう既に行かれましたよね。その関連事業者は皆それを見学に行って、視察をしていますよね。それを見た限りでは、まだそれが進化するのか、もう今の段階で使えるのか、今の段階で、私は使えると思っているんだけども、ならばそんなに時間はかからないと思うんだけども。もちろん工事の工法だとか、奥まったところにアームを伸ばすから、えらいそういう手間がかかるとかということを抜きにしても、もう既にそれで行くんだというふうな線は出ているんじゃないのかなと思うんだけど、その点はどうですか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 既に狭い道路での無電柱化というのは、確かにやっている自治体はございます。東電との研修施設、あるいはほかの自治体でも実際に進めているんですけども、地上機器等が相当大がかりなもので、あるいは地下に埋めるものも相当大がかりな工事をしていかなくてはいけなくて、かなりコストも高いと。そういう中で、弥生町で進めているのは低コスト手法で、簡易埋設じゃないんですけども、最新の技術で小型化したものが使えないか、あるいは地域の住民の皆様になるべく工事の負担がかからないような進め方、そういったことも含めて新しい技術で検討してございます。これがもし可能になれば、区内の木密地域、ほかのところで応用がきくと思いますので、そういったことで最先端の検討を行っているところでございます。

石坂委員

 私も4のところの、避難道路の無電柱化検討のところで、今回、避難道路の2号について無電柱化を進めるということですけども、道路の幅員自体は変わらないわけですけども、電柱がなくなることで、通れる幅というのがどのくらい変わるのかがわかれば教えていただければと思うんですけども。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 電柱が、例えば道路の両側にありますと人とか車は真っ直ぐ行けませんので、大体迂回して行く。そういう中で、例えば車だったり、乳母車とか引いている人は1メートルぐらいよけていきますよね。実際電柱があれば1メートルぐらい狭まった、そういう感覚になるんですけども、それがなくなることで丸々有効幅員が使えることになるということで、非常に効果は大きいと思います。

石坂委員

 避難道路が何本かある中で、実際に避難道路として使われる人の数であるとか、あるいは実際に電柱が塞いでしまっているのが多いだとか、そういったことがあって2号が選ばれているのか、あるいはほかにも理由があってなんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 昨年度は、弥生町三丁目周辺地区の無電柱化可能路線の検討ということで、避難道路の全路線につきまして埋設状況とか、実際の電柱の架線状況とか、大きな地上機器とか、概略ですけども調べさせていただきました。そういう中で、例えば昔、私道だった道路にはよくわからない施設管がたくさん埋まっていて、それの権利関係とかを調整しなくてはいけないし、場所によっては東京電力の大きな変電施設が埋まっていたりするところもあることがわかりました。そういう中で、先ほど市川委員から御質問があったとおり、方南通りは既に無電柱化されていまして、なおかつ避難道路、広域避難場所の東大附属中等教育学校に向かう重要な路線の一つということで、埋設状況あるいは周囲の建物状況から判断しまして、仮にそこを選定させていただいたということでございます。

石坂委員

 今回はチャレンジをやっていくということですけども、今後も進めていく際に、そうした埋設物の状況だとか、変電設備等の関係なども影響を受けながらほかのところも進めていかざるを得ない。それによって、早く着手できたりできなかったりということが今後も起こり得るだろうという理解でよろしいでしょうか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 委員おっしゃるとおりでございます。

加藤委員

 最初確認ですけど、たしか1キロ当たり5億円ぐらいかかるということでよろしかったですか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 場所の手法とか工事のやり方にもよるんですけども、一般的にそのようにかかるということで聞いてございます。

加藤委員

 非常にお金がかかる事業で、ここにも東京都のチャレンジ支援事業ということで、恐らく社会実験、実証実験という、最近公共事業においてもいろいろと試した上でやっていくという事業の中で、たまたまこのエリアが選ばれたというところの中で、ぜひ頑張ってその成果を出していただきたいんですけども、やっぱりそれなりの費用がかかるとか、その辺の説明をしないと、あそこのところは無電柱化できたんだよというようなことだけがひとり歩きしちゃって、うちのところでもやってくれと言いかねないので、その辺、こういうお金がかかるとか、実証実験をやってとか看板をつけるとか、無電柱化することによってこういうふうによくなったと、それだけかける価値があるのかどうかも一度検証していくとか、そういったところで、むやみやたらにうちも無電柱化してくれみたいな感じにならないように、しっかりと説明をしながら事業を進めていっていただきたいなというところです。その辺についてどうお考えか教えてください。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 沿道住民とか町会との意見交換の中でも、コストが相当かかると、委員おっしゃるとおり5億円とかかかるとか言われたりします。実際に工事算定しておりましても、弥生町につきましては用地買収と変わらないぐらいかかってしまうということであると、やっぱりかなりハードルが高い。そういう中で、低コスト手法がどれだけできるのか、そういうことも含めて検討してございます。

 なお、本チャレンジ事業に応募したことによりまして、これはモデル事業ですので、チャレンジ予算の例えば調査とか、設計とか、いろんな関係機関の調整も含めて100%東京都に補助していただけるということで、今回、弥生町はそれに申請していまして、補助を受けてございます。ただし、工事につきましては、実際に実行可能か、実施設計ができて、東京都の認可が受けられれば、100%工事も今回出るんですけども、まずはそれができるかどうかの調整になっています。かなり前向きに進めておりますので応援よろしくお願いいたします。

委員長

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 続きまして、2番目、公園の供用休止につきまして御説明をお願いしたいと思います。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、公園の供用休止について御報告いたします(資料3)。

 1、供用休止する公園と理由等についてでございますが、平和の森公園につきましては、再整備工事のため、多目的広場側につきましては平成29年11月下旬から平成30年9月まで、草地広場側については、平成30年10月から平成31年7月まで休止とする予定でございます。

 また、丸太公園につきましては、区立保育園の仮設園舎利用のため、平成29年10月下旬から平成32年8月まで、江原公園、中野上高田公園につきましては、待機児童対策に伴う園舎設置のため一部を、新井南公園につきましては全域を、平成29年10月下旬から平成32年8月まで休止する予定でございます。

 最後となりますが、中野四季の森公園につきましては、自転車駐車場整備工事のため、平成29年10月中旬から平成31年1月いっぱいまで閉園の予定でございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますでしょうか。

市川委員

 公園の休止についてなんですけども、下から2番目の新井南公園、たまたま当該公園のこの当該の町会の役員会がこの間ありまして、今、待機児童の問題があるから、それを来年度、新年度の4月に向けて解消しようということで、中野区の公共施設をうまく利用しよう、活用しようということで進んでいるんですよと。中で、新井南公園が対象となっていますよと。ついては南公園に、いわゆる園舎をつくって、事業者がそれを運営しますよ、2年間ね。という話を、そんなに当たりさわりなくしました。町会長が、今、市川から言われたことは、私のところに担当者レベルからありました。これから役員会を通じて皆さんに話をしようと思っていた矢先なんだけども、今、市川君からその話が出たから、あえてここでは伝えておくけれども、というということで、少人数の役員会だったから、十二、三人だったから、それはそこでみんなわかりました。

 だけどもこれね、休止期間が平成29年10月下旬からになっていますね。下旬からにしてみて考えると、今もう10月上旬ですよね。来週の衆議院選挙の公示の日を迎えると10日だよね、もうね。あと2週間もない。その間に、この公園を2年間、そういった、例えば保育施設のようなもので休止して使いますよという説明が――これは公園担当に聞くべき問題なのか、保育園の施設担当に聞くべき問題なのかわからないよ。けれども――公園担当としては、この休止の期間の時期と、それからその理由についての説明というものは行うんですか。それが質問。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 現在、こちらの待機児童対策の緊急本部のほうを主体として、今この計画を進めているところでございますが、これに当たりましては説明会を予定しておりまして、私も公園管理をあずかるものとして、そこに参加させていただく予定となっております。

市川委員

 いつごろを予定していますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 すみません、これが正式に公にされているかのところもあるんですけど、私自身が今、調整として要請を受けているのは、10月23日ごろ以降に説明会の実施ということで、複数日、参加してほしいというような要請は受けているところでございます。

市川委員

 例えば、そこから数えれば、およそ1週間経てばもう10月の下旬ですよ。大体下旬というのは、25日から30日ぐらいを指すんじゃないですか、通常で言えばね。その寸前に、このような説明会を開いたとして、その本部と一緒に開いたとしてですよ、一員として公園担当が参加をしたとして、そこで議論百出というようなことにもなろうものならば、このいわゆる公園の供用休止の面と、その対策本部のほうの事業が円滑に、予定どおりに進まなくなってしまうんじゃないかという危惧の念を抱いたんですよ、これは実際のところ。そこいらのところは、本部のほう――対策本部を持っているでしょう。区長がその本部長を務めているんだから、そちらのほうに、建設委員会でこういう指摘がありましたよと、それをお伝えしておいていただけますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員、御指摘の件につきましては、本部のほうに伝えて対応してまいりたいと思います。

酒井委員

 公園の休止なんですけれども、通常、例えば保育園担当に聞いたほうがいいのかもわからないですけれども、施設を建てる際には、近隣周辺にポスティングをして、こういうような建物が建ちますよというふうな通知をされると思うんですね。ただ公園になりますと、利用者というのは広範なところだと思うんですよ。そうすると、その周知の仕方というのは、今までの建物が建つ半径どれぐらいの周辺よりも少し広範であったりだとか、何かそういうふうなことも考えなければならないのかなと思うんですけど、そういう周知、広報というのは公園担当なんでしょうか、それとも保育のほうなのかちょっとわからないんですが、そのあたりどう考えていらっしゃいますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、周知の所管でございますが、待機児童対策に伴う保育園設置ということに対する計画説明と工事説明、これはやはり対策本部のほうが主管となるということで考えております。また、私のほうで伺っている話の中では、先ほど市川委員に御案内した件につきましては、まず計画説明をそこで行うということと、その後に、また工事説明についても、やはり工事影響を受ける近隣を対象に行うということで伺っております。

酒井委員

 すると、直接の所管はこちらじゃないということだと思うんですけど、今までのように施設を整備しますよ、建てますよ、じゃあ、その周り少しにポスティングして、広報してというのとまた違うと思いますので、それからまた公園を常時利用されている、例えば子育て支援の団体もあるでしょうし、場合によっては保育園の園庭として利用されているかもわかりませんし、さまざま地域のいろいろな行事なんかもあろうかと思いますので、そのあたりの周知のほうもしっかりやっていただきたいと思いますので、それをあわせて緊急対策本部にお伝えください。

来住委員

 関連して、中野区の近隣の区でも、公園に保育園を建てる際にいろいろな住民との関係で摩擦が起きているという報道もあります。公園担当としては、公園を管理するという立場ですから直接ではないということになりますが、しかし、区としては、中野区の事業で新しくその公園を利用する、形態を変えるわけですね。具体的に、例えば新井南公園の場合は、どういう利用をどのくらいされているかというのは、これは公園を管理する側がチェックされていると思いますけれども、どういう利用の実態にあるんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 新井南公園につきましては、具体的な利用人数という統計のほうはとってはいないところでございますが、比較的利用者の状況としては少ないのかというところでは認識しているような状況でございます。また、こちらにつきましては、公園、約1,180平米全園を保育園として2年間活用するという予定でございます。

来住委員

 小さな公園、大きな公園ありますけども、今まで利用できていた公園が、この工事によって、また新しい園舎の建設によって利用できなくなると。当然、現状での利用の状況というのは――説明会を今後開くと、今お話がありました。その上でも、区として、どういう利用がされているか、何人の方々が通常平均的にされているかと、どういう層の方々が利用されているか――やっぱりそこはですね、僕が少なくとも夕方見たりする感じでは、子育ての人たちが、家に帰るまでちょっとそこで親子で遊ぶというようなものを見かけますし、その人数が少ないか、多いかというのは言えません。ただ、行政としては、公園管理としてはやっぱり一定のデータをちゃんと持って臨まないと、近隣区で起きているようないろんなね、せっかく区が試みようとしていることがなかなか、その出発のところでかけ違いが生まれて事が進まなくなるというケースも起こり得ますので、やっぱり公園は公園担当がきちっと実態を把握すると、人数の利用も把握するということはあって、そうやって臨まないとうまくいかないと思いますけど、そういう入り方でいいんですかね。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まずは、今回につきましては、待機児童対策の緊急措置として行うという中で、今現状ある公園についての認識、データ、そこら辺のほうから選定されてきたということで、私自身は認識しているところでございます。

 あと、委員御指摘のとおり、具体的に各園ごとの利用人数の調査、統計というのは現在行っていないところでございますけど、今後、公園管理においてそういった調査が必要か、当然コストもかかってまいりますので、またそちらについては中で検討してまいりたいと思います。

来住委員

 今まで利用できたものが、公園が全域で使えなくなるのと、一部使えなくなる、いろいろとあると思うんですね。ですから、そういう状況を把握して、きちんとしたデータが必要だということをまず申し上げておきます。

 平和の森公園についてなんですが、第1期工事で、多目的運動広場の部分が使えなくなりますということなんですね。現状は、多目的広場のほうから草地広場にも入れる状況がつくられています。これは行き来ができますよね。今後、そちらが閉鎖されるということになりますと、今入ってこられている池や多目的広場のほうからの行き来は完全に遮断されるということなんでしょうか。一部公園、今の多目的広場と草地広場に、新井のほうから入ってこられる道路が設置されていますけども、それは入れる道筋としては確保されるんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 本日、詳細な図面をお持ちしておりませんが、基本的には、第1期工事部分につきましては、多目的広場を中心とした区有地部分、そちらの全てを閉鎖いたしますので、現在ある動線につきましては一部利用できないものが生まれてくるということになります。

来住委員

 ですから、今まで四方から入ってこられたわけですね、草地広場についても。それが、下水道局の側からしか入れないと、平和の森小学校の側とその側面からしか入れないとなると、草地広場の利用もかなり利用者にとっては不便になりますし、それでなくても半分の公園が使えなくなるわけですから、そこは、ただ多目的広場にかかわる工事なので、そこを閉めますということではなくて、草地広場については、やはり十分可能な道筋をちゃんとつけて入れるようにした上で、やるにしても進めるべきだと思いますけど、それはちゃんと確保されるべきじゃないですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 工事中の草地広場利用に当たっての入り口でございますけど、今、委員から御発言のあった下水道局側、また西側の住宅側のほか、東側の公園前通りのほうからも入れる動線は確保されております。

来住委員

 そこはきちっと、これまでの利用者が不便を来さないようにすべきだということを申し上げておきます。

 今あるトイレやドッグランについてはどうなさるんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 第1期工事区域内にあるものについては、全て供用休止でございます。

来住委員

 そうすると、ドッグランについては閉鎖ということで、ここはいつからいつまで閉鎖になるんですか。29年11月下旬から30年9月まで閉鎖ということでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員、御発言のとおりでございます。(「ちょっと休憩してください」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩します。

 

(午後1時38分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時40分)

 

石坂委員

 丸太公園、江原公園、中野上高田公園、これは一部ということですけども、それぞれ全体の何割程度かわかれば教えてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、具体的な建物計画については、まさに今、協議中ですので、詳細なことはお話できないのですが、一般的なアウトラインのお話をさせていただければ、基本的に今回、緊急対策でつくる園舎については平屋を主体とするという中では、それに要する建築として、大体500平米ぐらい必要になってくるということで伺っております。それに当たっての割合ですが、やはり公園の広さもまちまちでございますので、例えば江原公園につきましては6,800平米公園の面積がございますし、新井南は先ほどの1,180平米、上高田については1,300平米というところでございますので、割合のほうはばらばらな状態でございます。

石坂委員

 3カ所は平米を教えていただきましたが、丸太公園は現状、何平米でしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 丸太公園につきましては、こちら、基本的には隣の住宅供給公社のほうの敷地をメインに建てて、少しはみ出すという程度なものなもので、すみません、今データとしては持っていないところでございます。こちらは緊急対策で行うものとはまたちょっと違う理由になってまいります。

石坂委員

 一部ということなので、一応公園の機能はちゃんと残る形で区立保育園の仮設園舎がつくられる。利用に供することが可能な十分な面積はあるという理解で大丈夫ですよね。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 丸太公園につきましては、委員、御認識のとおりでございますが、その他の公園につきましては、一部であるものの、公園利用についてはかなり大きな制約を受けるということが見込まれるところでございます。

石坂委員

 区立保育園仮園舎設置ないしは待機児童緊急対策に伴う園舎設置が行われるということで、これは設置をするに当たって、現状公園のある施設、設備等を何かいじったりだとか、保育園を仮園舎含めつくった、それによって、何かつくることによって、逆に何か整備されて、その後の公園に生かすことのできるものとかという影響は、何かしら想定されているんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まだ具体的な設計協議を行う前というところもございますもので、そういった詳細の影響については特定できていない段階ではございますが、やはり樹木とか、一部遊具、そういったものの撤去なり移設が必要になるということは見込まれております。また、それに当たりましては、やはり既にもう建てかえが必要な遊具であったり、そういったものを優先的に対象とするような協議はしていきたいということでは考えております。

石坂委員

 くれぐれも、仮設園舎なり緊急対策児童用の園舎設置がなされて、それがなくなってみたら使い勝手が悪くなってしまったとか、機能が低下してしまったということがないように気をつけて進めていただければと思いますが、その辺はいかがお考えでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 やはり長寿命化、維持改修の視点からも、2年後には再開園できるような進め方をしていきたいということで考えております。

委員長

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 続きまして、3番目、哲学堂公園再生整備基本計画(案)につきまして御説明をお願いしたいと思います。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、哲学堂公園再生整備基本計画(案)について御報告いたします(資料4)。

 まず1、内容でございますが、場所は、中野区松が丘、哲学堂公園。面積は、約5万2,494平米ございます。

 今回の基本計画(案)の概要でございますが、資料をおめくりいただきまして、基本計画(案)の、こちらのカラーのものをごらんいただければと思います。まず、再生整備の目標でございますが、井上円了が込めた思い・創設時の姿を復元することを基本として、世界に類を見ない哲学を表現した造園としての価値・魅力を磨くことにより、歴史・文化を活かした新たな都市観光拠点の核を形成するというのを一番大きな目標としております。それに当たりましては、まず哲学堂公園の価値・魅力、それから哲学堂公園の課題、そちらのほうを整理して解消して、解決する、その中で機能を上げていくという中で、その中段やや上のほうで、哲学堂公園の再生整備のコンセプト、これにつきまして大きく二本軸で定めているところでございます。

 まず1つ目は、哲学堂本来の価値を磨き、向上させること。2つ目といたしましては、観光資源としての価値を高めるというものでございます。また、後に、今回の再整備の中での主題となる部分もございますので、2の部分の一つですが、井上円了没後100年を契機として文化財的価値の向上を図るというのが、今回の再生整備計画の中では大きなコンセプトの一つとなってくるものでございます。

 また、その大きな2つの柱のコンセプトを受けて、哲学堂公園再生整備の方針、これにつきましては全部で6点挙げております。それぞれのカテゴリは、上のコンセプトと同じ色に関して連携するものという整理をしておりますので、また後にお読み取りいただければと思います。

 主な整備項目でございますが、まず77場の整備、それから学習展示施設の整備、公園施設の整備、ユニバーサルデザインの整備、情報提供・ソフト方策、また「哲学の庭」を活用するというのを具体的な整備項目として掲げ、明示しているところでございます。

 また、一番左下のところに整備スケジュールを示しております。今回の公園再生整備につきましては、オリンピックの2020年を目途に整備を進めていきたいということで考えているところでございまして、同様に、この資産活用する学習展示施設、こちらのほうもあわせてオリンピックまでの完了、また国の名勝指定、こちらにつきましても、今後オリンピック・パラリンピック開催の前、井上円了没後100年を契機に、この指定を目指していくという予定でございます。

 1枚おめくりいただきまして、2枚目でございますが、先ほどの具体的な整備項目、これをそれぞれの哲学堂公園の中のゾーンでお示しさせていただいているものでございます。先ほどの77場の整備等の具体的な整備方針については、青で囲まれている文化財庭園ゾーン、それから、その下のほうに行きまして、そこに隣接する周辺庭園ゾーン、またその中にある「哲学の庭」ゾーン、それについてまた整備の方針を示しているところでございます。哲学堂公園のアプローチ部分、そして学習展示施設、そういったところのゾーンごとに、こちらのほうでまとめておりますので、また後にお読み取りいただければと存じます。

 最後、3枚目でございますが、こちらは学習展示施設の概要でございます。こちらのほうも基本的に機能配置を示しておりまして、今後、具体的にこれを実現するための基本設計を進めながら、施設についての規模特定をしてまいりたいという予定でございます。

 それでは、1枚目の紙のほうにお戻りください。少し触れさせていただきました2番、国指定名勝についてでございます。哲学堂公園につきましては、平成21年2月に東京都名勝の指定を受けたところでございますが、これに伴って、平成24年3月に管理保存計画を策定して、現在、建物の保存修復を継続して行っているところでございます。たのたび、哲学堂公園の観光資源としての価値をさらに高めるために、井上円了没後100年を契機とした平成31年をめどに国指定の名勝を目指すということを、今後の整備の方針として進めてまいりたいと考えております。

 裏面に行きまして、参考で国指定名勝の例をお出しさせていただいております。指定年の古いのが上からになりますが、浜離宮、小石川後楽園、六義園等、都内ではこの国指定名勝が11カ所ございまして、これと同様の指定を目指すというものでございます。

 3番目が、説明会・意見交換会の実施でございます。10月18日(水曜日)夜の19時から20時半、こちらにつきましては中野区役所の7階で行ってまいりたいと考えております。また、19日の木曜につきましては、14時から15時30分、哲学堂公園の弓道場会議室で実施したいということで考えております。

 最後、4番、今後の予定でございますが、平成29年度、今年度につきましては、10月下旬から11月上旬に基本計画を策定し、12月に基本計画及び基本設計(案)の議会報告をさせていただきたいと思っております。また、12月の下旬に、基本設計(案)の説明会・意見交換会を開催し、年度内に基本設計・実施設計の作成を目指すということで考えております。その後、平成30年度から再生整備工事に着手して、平成31年度内の竣工を目指すという予定でございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますでしょうか。

小林(ぜ)委員

 平成21年に東京都の名勝の指定を受けて、その後、哲学堂公園保存管理計画を策定して、24年に有識者との間で進めてきた計画だというふうに思いますけれども、まず、この哲学堂公園の今回の対象公園、たしか児童公園というふうになっていたと思いますけれども、児童公園という扱いになっているんですか、それとも全体、都市公園という扱いになっているんでしょうか。今回の建物、対象の場所です。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、委員の御質問につきましては、全域が都市計画公園区域の指定を受け、今、供用されている部分、スポーツ施設も含めて全て都市公園の区域ということで指定されております。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、この公園については、さまざまな方々が朝から夕方まで使われていて、例えば昼間では、親子の方々も集いの場として集まって使われていたりしているんですけれども、この公園の利用されている方々というのはどんな方々が――野球場とかではなくて、この公園の部分についてはどんな方々が使用されているのか、活用されているのかということは御存じでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 文化財が多く点在する特徴的な公園であることは間違いございませんが、一方で、やはり地域の方たちが利用する一般公園機能としても寄与している公園であるということでの認識はしております。

小林(ぜ)委員

 先ほどの御報告にもありましたけれども、公園はさまざまな方々が利用されていて、場合によっては保育園の方々、幼稚園の方々、そして近隣の方はもとより多くの方々が利用されているかというふうに思います。ここについては、特に新宿区境でもありますので、多くの方々が利用されているのかなというふうに思います。そういった中で、ここの場所のこの計画については、先ほどこのペーパーの今後の予定の中で、12月から説明会を行っていくというふうになっておりますけれども、この周知の方法はどのようにされているんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 説明会の周知につきましては、一つは、まず広報での周知、それから区掲示板、この哲学堂公園近隣の部分で区の掲示板を活用した周知を行ってまいりたいということで考えております。

小林(ぜ)委員

 今回2回、区役所と現地の近くにあります弓道場ということで、これは聞き方がよくわからないんですけれども、区外の方々も説明会に参加されるということは可能なんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、中野区といたしまして、まず区民の意見を聞くという場ではございますが、当然、それに当たって特に制限とか、発言に関する規制というものは行わない予定でございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。あと、これは時間帯を見ますと、区報を見なかった、近隣にいて、哲学堂公園のこの改修についてわからなかったという方々もいらっしゃると思うんですけども、そういう、利用されている方々で、この説明会等についてわからなかった方々についての周知というのは何かあるんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、先ほどの広報とか掲示板による周知のほか、町会連合会、地区町連の会合等に参加して、町会にこの周知の協力を求めるということは行っていきたいと考えております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。ありがとうございます。

 先ほどもありましたけれども、公園活用のある意味利用制限については、多くの方々が今まで使っていたところが急に使えなくなるということで、さまざまな課題を提案される方がいらっしゃいますけれども、早目にきちっとした周知をお願いしたいというふうに思います。

 その上で、3ページ目、学習展示施設配置イメージがありますけれども、ここを見ますと、1階については常設展示、更衣室、トイレ、2階についてはセミナー室、学習展示室などがありますけれども、まずここは区営直営で行うものなのか、それともそれ以外の方法によって運営するものなんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず運営の方法については、今まさに検討を進めているところでございます。しかし、基本的な考え方といたしましては、今回、この井上円了のそういったこれまでの資源を、さらに哲学的な視野で活用するということを考えますと、なかなか直営はなじまないのかなということでは考えております。また、民間のほうの委託にしても、やはりそれをうまく活用できるのは限定的というところもございますので、やはり一番この資産を持っていて、さらに活用ノウハウを持っているのは、やはりこの井上円了研究室のある東洋大というところであると思っていますので、そういった状況の中で、今後、運営に関しての方策を特定していきたいということで考えております。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、東洋大学などと共同的に行っていく、そうした場合のさまざまな整備計画における補助というのは、都なり国なり、もしくは東洋大のほうからもあるものなんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 現在、我々、具体検討を進めるのに当たっては、東洋大も含め、学識経験者も含め、そちらのほうの検討と、また、協力もいただきながらやっているところでございます。また一方で、その協力に対して、今後、さらにこの実施に向けて御協力とか、意見とか、御示唆をいただくためにも、さらにこの関係を明確化するような仕組みも考えていきたいというところで進めているところです。

小林(ぜ)委員

 わかりました。

 先ほども言いましたけれども、公園の中にある施設ということで、これは区民の方も、例えばセミナー室ですとか、そういったところは活用できる施設になっていくんでしょうか。それとも閉鎖されて、この円了にかかわる研究施設というか、展示施設専用になっていくんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、この学習展示室で催される、提供される展示とか、さまざまな企画を区民の方が享受されるというのを目的に提供していくということで考えております。したがいまして、こちらは公園施設の供用施設という部分もございますので、例えば、この公園とは関係ない地域自身のために使うとか、そういったことはできないということになってまいります。

小林(ぜ)委員

 わかりました。地域は地域での会場があるんでしょうけども、ここは公園の中の専用展示施設ということで。そうするとこれは、いわゆる全体計画を見ますと、ブルーの文化財庭園ゾーンというのがありますけれども、こちらには、この間の補正予算にもありましたが、さまざまな哲学の建物がありますけども、今回のこの計画の建物も、そういった伝統的な施設、簡単に言うと、コンクリートの箱ではなくて、哲学の庭に即した施設となっていくんでしょうか。建物の形状的なことも含めて。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 やはり文化財を扱う建物ということと、文化財を啓発していく建物というのもございますし、また、そこに隣接して建つ建物という性格もございますので、当然景観的な配慮というのは重要になってくるということで認識しております。また、その配慮につきましては、やはり学識経験者等の意見を踏まえながら特定していきたいということで考えております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。さまざまな有識者、東京都なども含めての、今まで議論があった中だと思いますし、また、今おっしゃられたように、周りに即した、哲学堂公園としてふさわしい建物にしていただきたいというふうに思います。

 その中で1点、公共建築の中で、木造という考え方もあるんではないかなというふうに思います。そういったことについては、それは即この場で扱えるかどうかわかりませんけれども、さまざまな施設がある中で、先ほど展示の保管という、収納ということもありましたので、一つ考慮の点に入れていただければというふうに思います。

 あともう1点、最後ですけれども、ここは、公園の図を見ますと、今の児童公園の部分がほとんど改修されるんですけれども、ここだけを閉鎖しての計画、要するに工事というかはここだけが閉鎖されるということで、ほかの周辺庭園ゾーンですとか、文化財庭園ゾーンのほうは閉鎖をされないで行われていく計画ということでよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 現在、再生整備計画といたしましては、この哲学堂公園全域を対象として計画づくりを進めているところでございます。今後の具体的な実施の工事につきましては、まだ現段階の予定ではございますが、運動施設を除く部分は全て対象として再生整備工事を実施していきたいということで考えておりまして、工事に当たっては、やはり工事区域が当然閉鎖されることになるんですが、平和の森同様、全閉鎖をしないで、公園を継続して提供できるような工夫をしていきたいということで考えております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。一番最初に言いましたけれども、公園を今、利用されている方々がいらっしゃって、ある日突然公園が全く利用できなくなったと、行き場所がないと、そういったことがないように、運動施設は利用が可能だということでしたので、そちらに誘導するとか工夫をしていただきたいなと。それは先々の話ですけれども、全体の計画の中でそういったことも含めて検討をしていっていただきたいと思います。これは要望で終わります。

加藤委員

 今後、円了没後100年に向けて、国の名勝をとることを目指すということがあるんですけども、今こちらに挙げられているところを調べて、11個あるみたいですが、自分が研究者だったとき、小石川後楽園は大学の目の前にあったので100回ぐらい入っていたんですけど。特別史跡、名勝というのがどういうものかというときに、これから一つひとつ、77カ所全部にそういった解説みたいなのを拡充させると言っているんですけど、そんなあんまりがちゃがちゃしているようなところが特別名勝としてふさわしいのかなというのと、あともう一つは、全部――全部じゃないですけど、主たるところを調べたんですが――9番の伝法院庭園は一般開放なしで、ほかは恐らく全部有料なんですね。といったときに、有料にするということは、この哲学堂全体を塀かフェンスで囲って、入り口を一つか二つだけにして、それでちゃんとした管理をしないと特別名勝なんてとれないのかなということも考えられるんですよね。そうなったときに、このままの方針でいいのかなというのを非常に疑問を感じるんです。例えば特別名勝がとれたとしたら、何か77カ所のどれかが簡単に盗まれちゃうとか、そういった事態もあり得るのかなということを考えているんですけど、その辺どんなふうに考えているか教えてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、今回こちらで我々が目指していくのは国の指定名勝というところで、上の特別史跡、特別名勝とは若干指定の意味合いが違うと。このアスタリスクのところに、その分は書かせていただいているんですけど、この指定名勝の中で特に重要なものというのが特別というものがつくそうで、ただ、今回目指しているのは指定名勝ということで、全般ですので、それに対しては東京都がこの11カ所ということで例示をさせていただいているところです。

 また、今後の管理についてでございますが、有料化というのも一つ議論の中にはあるところはございます。やはり今の哲学堂をいかに整備して、保存して、活用していくかという視点の中では、さまざまな管理手法もあると思いますので、そういった有料化というところも視野に入れた中で、その効果、逆にデメリット、そこも整理しながら検討は進めていきたいということで考えております。

加藤委員

 そういったところで、この名勝に指定される際に、それだけ価値があるためしっかりと保存をしていかないといけないということで、もちろん入館料をとっていくと思うんですけども、そういった価値を持っているという判断をどうやってしていくかというところと、それだけ客を集められるかというのを研究していかないといけないと思うんですけども、ちょっとその辺がまだまだ研究が甘いのかなというところで、どういったところから国の指定名勝をとろうという流れになっていったのかというところ、ちょっとその辺を時系列かなにかで教えていただけますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今後、具体的な国指定名勝の目指し方につきましては、文化・スポーツのほうの担当とも歩調を合わせながら、議会のほうにも御報告をさせていただきたいと思うんですが、まず、基本的な考え方といたしましては、この指定名勝の中には、主に価値ある昔の大名の庭園とか、そういったところが多くある中で、今回この哲学堂については、特に哲学をテーマとした空間造成が特に価値があるということで、他とは違う意味で文化財的価値を、いろいろ関係者のほうから指定すべきと、守るべきというような御進言をいただいているところでございます。

加藤委員

 例えば、何かサザエさんの銅像をつくって、波平さんの髪の毛を折られちゃったみたいな、そんな話があるわけで、名前が売れれば売れるほど簡単にやられちゃうと思っちゃうわけですよ。価値があると言っているのに、それだけディフェンスしないというのがちょっといまいち矛盾しているんじゃないかなというところで、その辺しっかりと議論を積んでいただいて、管理手法と価値の創出、さらに見せ方というものを研究していっていただきたいと思います。

市川委員

 関連して、続いて質問しますけども、国指定の名勝を受けるということは、中野区民としては誇らしいことだと思いますね。区内にそういった国指定の名勝が出現するということはとても誇らしいことだと思います。この中に、先ほど小林委員から指摘があった、セミナー室とか、シアターゾーンとか、常設展示とか、この施設がありますよね。当然この公園の中には77の場があるわけだよね。それから建物があって。特に箱物の施設のほうの話なんだけど、例えばセミナー室にしても、常設展示室にしても、シアターゾーンにしても、これが、小学校の1クラスぐらいの単位の人数が入れるようなスペースというのが設けられている、いわゆる確保されるのかどうか。ただ単にこれぐらいの部屋があってどうぞという部屋なのか、それこそ、1学年分ぐらいの人数の入れる部屋なのか、50人キャパ、100人キャパとあると思うんですよ。

 どうしてそんなことを言うかというと、国指定の名勝が中野区にあるならば、これは教育委員会の話になるんだけど、中野区立の小学校に通っている子どもたちには、これを勉強させる必要があると思う。私たちが生まれ育ったまちには、こういう国指定の名勝があったんですよということを、どこにいっても述べられるようにしておかなきゃいけないと思う。それから、グローバルなこの時代に、世界、いろんなところに行ったときに、妖怪博士と言われた井上円了さんがつくった公園が中野区にはあるんですよと、そこできちっと説明のできる教育を施す場でもあってほしいと思うのね。そういう観点からすると、このセミナー室とか、シアターゾーンとか、会議室、それぞれ学習展示施設配置イメージありますね、ここの部分については、今後そういった意味合いからしても検討していただきたいと思うんだけど、どう思いますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、委員、御指摘のございました教育への活用というところにつきましても、やはり我々もそういった活用をしていただきたいという思いもありまして、このセミナー室というのを整備する予定でございますし、それにつきましては100平米程度の規模を想定しているところでございます。

市川委員

 100平米規模ってどれぐらいになりますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 大体10メートル掛ける10メートルになりますので、1部屋として大体30人規模のものが2つ、分割して活用できますので、これを同時に使うと60人規模、小学校のクラスであれば2クラス活用できるという規模でございます。

市川委員

 もう1点。ということは、先ほど述べたような学校の子どもたちの教育という場面で、先ほど加藤委員から、有料で管理をしないと、後々の保全の問題、ランニングコストの問題がかかって、これを無料開放していれば元の木阿弥になりかねないから、やはりそのような点も加味した方がよろしいんじゃないですかという質疑がありましたよね。それほど大事にした国の名勝であるならば、ぜひとも、中野区で生まれて育って、この中野区の学校に通っている子どもたちには、この井上円了のつくった哲学堂公園というものは、また哲学のこの場というのはどういうものであるのかということをきちっと説明できるような子どもに育てたいわけですよ。哲学という学習領域はとてもとっつきにくい領域なんですよ。だから誰でもが入っていけるもんじゃないんだよ。だけど、中野区で育った子どもって哲学のことを語っているよって。これはすごく面白い特徴があることになると僕は思うんですね。そういうこともあるので、今後、今言った学習室ですね、セミナー室のつくりについては、そういった教育の場として活用が十二分にできるような配慮をした上で施設を設計していただきたい、つくっていただきたい、これは要望ですので、よろしくお願いします。

来住委員

 まず、これまでも哲学堂の整備について報告をいただいた際に、以前ですけども、委員から児童遊園の利用についての御意見が出ていたと思うんですが、また、地域の説明会でもそういう、今使われている方々が利用できるような形を残してほしいということは出されていたんではないかと思うんですけども。それについて、今回示されたものでいきますと、この学習展示施設ゾーンの中に示されていますけども、今、児童遊園のスペースに、学習展示施設と、それから児童遊園と、駐車場と前庭――展示室の施設の前庭となるんでしょうかね、この4機能がつくられるということになるんですが、児童遊園は、そういう意味で言うと、現状の遊園の広さからすると4分の1程度の広さに縮小されるということで、これは理解してよろしいんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、今、委員お話しいただいたような、学習展示室の建築物の配置されている部分につきましては、既存児童遊園とか、既存の駐車場、それから既に今の哲学堂の文化財エリアに至るような空間、そこら辺を総合したエリアの中を再整理して、一部は展示施設、また駐車場も位置を変えて再設置、それから文化財エリアに行くこのアプローチゾーンと、児童遊園機能も同様に継続して整備するという方針でございます。規模については、やはり縮小ということでは間違いございませんが、4分の1になるのか、3分の1になるのかは、まだ現段階では特定はできておりません。

来住委員

 児童遊園の部分は、桜の季節は特にたくさんの方々が、区民の皆さんを含めて、近隣区の皆さんも含めてにぎわっているわけですね。通常・平常は保育園児であるとか、低学年の遠足であるとか、いろんな形でかなり使われています。同時に、早朝はシニアの方々を中心にラジオ体操をされていると思います。100人程度の方々が利用されているというふうに聞いていますけども、そういう現状の利用、児童遊園の現状の利用状況というのはどういうふうに把握されていますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 先ほどもお答えしたところでございますが、こういった文化財を目的とした利用のほか、一般公園機能としての利用もされているということは認識しております。

来住委員

 それは一般的な認識では済まないと思うんですね。やはり児童遊園の機能として地域の中ではかなり重宝されていますし、桜の季節は特ににぎやかなわけですから。一般的に、そういうところにある公園ですというような把握ではなくて、やはり全面的に変わるわけですから、じゃあ、現状の遊園については、委員会でも委員の方から、そういうかわる場所はちゃんと確保すべきだという、たしかそういう指摘もされてきたと思うんですね。利用者の方からもそういう声が届いています。

 したがって、現状の利用のされ方がどうなっているのかということをやはりとらえて、どういう形に――今4分の1になるのか、3分の1になるのかってはっきりおっしゃいませんけども、これでざっと見ると、かなり駐車場と学習展示施設が大きいわけですから、3分の1か、4分の1になるのかなと思われます。そういうふうに、しかも位置的にも奥まったところに、駐車場の横に位置されるわけですから、これまで自由に使えていた児童遊園の利用については相当制約が出てくると思うんですね。そういうことが起きるわけですから、やはりそれにふさわしい現状の把握は当然あって、その上で、どうそこを変えていくのかということが前提になるんじゃないですか。それは別にお金をかけて調査することは必要なくて、現状の職員の方々が一定必要な把握をされればいいと思うんですけども、それもなさっていないんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず私自身も、今年度担当になりましてから、この哲学堂公園を伺った際、やはりまず一度は、桜の咲く季節でございまして、花見を楽しまれていたり、小さな子どもたちが、恐らく保育園の園児らしき方でかなりにぎわっていたというような状況もございました。そこの空間がそのような利用をされているというのは当然、私自身も認識しているところでございます。したがいまして、今後提供されるこの児童遊園機能につきましては、現利用の継続というのも当然テーマの一つになりますので、そこら辺は視野に入れて整備を考えていきたいということで考えております。

 また、委員のほうから、この規模についてのお話もございますが、学習展示室内につきましては、やはり休憩施設、休息施設というのも新たにできますし、児童遊園につきましても、やはり面積が減ったから直ちに機能低下するかということではないということで思っておりますので、また継続して楽しんでいただけるような空間整備、こちらに努めてまいりたいというふうに考えております。

来住委員

 今までは、この公園全体、基本的には運動施設以外は自由に出入りが、夜間とか一定制限はありますけども、やはり基本的には全体が利用できていたものが、先ほどのやりとりを聞いていますと、有料になる可能性もあるということになってきますと、かなり制限されてくるわけですよ。そうしますと、それ自身がいいかどうかは別にして、やはり自由に近隣の皆さん、区民の皆さんが、やはり伸び伸びと利用できるのが公園の基本ですから、それはきちんと踏まえていただきたいと思います。

 これまでの委員会に示されてきた、今後の整備の費用について伺いますけども、まず1点、この間の文化財の修復なども含めて、これまでに執行された区としての予算は幾らになるんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今まで要している経費でございますが、まず、文化財の修復につきましては、これまで、平成29年、今年度はまだ終わっていませんので、その前年につきましては4,000万弱という金額が執行されているところでございます。また、設計費等につきましても、28年度までに500万弱の金額が執行されているというような状況がございます。

来住委員

 これまで4,500万が執行されていると。今後、これからがいよいよ本格的な工事に入っていくわけですけども、オリンピックを目指すというふうにおっしゃっています。今後の区が考えている規模、いつの委員会だったかちょっとはっきりしませんが、既に、今後ここにかける費用については、委員会には一応大まかな数字が報告されたと思いますけども、幾らというふうに報告されていますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 これまで委員会のほうで、昨年10月にこの哲学堂の整備に幾らぐらいかかるのかというような質問に対して、15億円程度を見込んでいるというような回答をしているものがございます。

来住委員

 これからが、いろいろ事業者、設計を含めて本格的に動いていくわけですから、15億で済むかどうかは別にしても、とりあえず昨年10月の段階では15億を見込んでいるということですね。

 私たちとしては、この公園が観光として誘致できる、人を呼び込むということの機能性ですね。まず一つは運動施設があり、テニス、野球場が全体の3分の1は占めている中で、しかも妙正寺川からは傾斜地になっていますし、そういうところで、この中野駅から新井薬師さんを通して哲学堂まで、いわゆる観光の方々を誘導していくには、かなり難しい位置にあるのではないかというふうに見ています。ですから、それに誘導するだけのものを備えなければいけない。それには、かなりのいろんな手立てが必要で、予算的にもかなりかさんでくるだろうと思います。現状でさえ15億を見ていらっしゃるんですけども。

 今後、観光としてここを位置づけてそれだけのものが、区としては当然成し得るというふうに見ていらっしゃると思うんですけども、こういう傾斜地で、スポーツ施設が2面あって、本当にバリアフリーも含めて、旅行者がここで、それだけの集えるものが備えられるのか、観光地化できるのかという点では、いま一度きちっと整理をして考えてみる必要があるんじゃないかという、これだけの予算をかけるにしてはちょっと無理があるんじゃないかと思いますが、これは観光の側でしょうかね、どのようにお考えになるのか。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時23分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時23分)

 

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 観光の部門としても、この前の決算で御説明したとおりガイドマップ等をつくったりとか、「東京人」などをつくったり、歴史的なものは一定整理しております。また、この再整備の中では、整備計画の中で、この哲学堂公園の、例えば建造物だとかを往時の姿に戻していくということも中心になっていく中で、この学習展示施設の中でその歴史を表現するということも重ねて行っていく中で、今より一層の集客というのは望めるのかなと思います。ただ、この中でどういう事業を展開して集客に資することというのは、まだ今後、この建設とか、設計とか、公園の再整備の中で考えていくことでございますので、それは関係所管と相談しながらやっていきたいと思っております。

来住委員

 最後にしますけども、やはりこれだけの額を投資して、ここを観光としての一つの名勝にしていくということで始まるわけですから、もう一回手がつき始めますとなかなか戻れないわけですから、いま一度この整備については、どの程度まで――もちろん文化財の修復や保存は大事ですから、それは否定しませんし、大事にしてほしいと思います。しかし、多くの方々はここを利用できている、区民にとってはそこが一番大事なところなんですね。――それを、どうやってこの整備の中で位置付けて、これまでの方々の思いをそこに反映させられるのかということでいうと、先ほど言ったように、4分の1程度にしかならないような児童遊園にしてしまうだとか、それではやはり近隣や近隣区の皆さんも含めて、利用者にとっては納得いかないと思うんですよ。だから、改めて具体的な設計に入る前に、やっぱり住民や地域の声がきちんと反映される整備にすべきだと。必要な予算をかけるのであれば、今までの利用者の皆さんが納得できるものにしてあげるということが行政のやるべき仕事だと思いますけども、この点についてお答えください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、事業費の件でございますが、先ほど、昨年15億というような見込みをお出しさせていただいていた段階につきましては、まだ具体的にどのような整備をして、どのように活用するかというのが特定されない中での、一般的なこの公園規模から算定したものでございますので、中身とリンクしていないので、それについては今後、具体化するとともに変動はあるということは御認識いただければということで思います。

 また、今、委員からあった区民に対してのものでございますが、当然この文化財としての資産を高めながら活用すると、観光拠点の核とするというもののほかに、こちらにつきましては、区民生活を担う一般公園機能もあるというのも我々も重々認識しておりますので、ぜひこちらの整備に当たっては、地域の住民の方たちに整備後も喜んでいただくという視点の中で、今後事業を展開してまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。

来住委員

 要望にしておきますけど、ここは、やはり貴重な防災的な機能も備えているわけですね。したがって、囲われてしまう公園では、そういう管理をされると、必要なときに、いざというときに逃げ込めないというものになってはならないと思うんですね。防災面からも開放型の公園に、きちんとした考えを持って整備をしていただきたいということを申し上げておきます。

石坂委員

 まず最初に、ゾーン区分と主な整備内容の図のところから伺いますけども、右下の全体における整備で樹木整理があります。実際に整理をする、植えていくということをするようなことがほかにも書いてありますけども、基本的には、井上円了がつくった当時の植栽に戻していくという方針で樹木整理は進めていくという理解でよろしいでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 特に、この文化財庭園内の77場の整備というものにつきましては、やはり哲学の知る場、触れる場ということでの機能を回復させるためにも、やはりこの整備のコンセプトに立ち返ったものが必要であるということで考えておりますので、必要に応じて、そのコンセプトの中でこの樹木についての整理も行われるということでは考えております。

石坂委員

 実際に、区の学芸員さんとかから聞くと、なかなか当時の樹木の記録というのが、植栽がどうだったかという細かい記録は残っていないんだけれども、武蔵野の当時の面影とか考えれば可能なんじゃないかという話なんかも聞いたことはあるんですけども、やはりこうした公園の中の整備もですし、今回学習展示施設の中にも展示スペース等ができますので、その際には、区の文化・スポーツ担当のほうにいらっしゃる常勤や非常勤の学芸員さん、あるいは現状、井上円了の展示などもされている歴史民俗資料館等とも連携をしながら、公園の整備や学習室の展示内容を考えていくという理解でよろしいでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員、御発言のとおりでございます。

石坂委員

 そうしたときに、学習展示のところのほう、学習展示室基本計画案の中に、企画展示、常設展示、あと1階部分には収蔵庫がつくられるということでは書いてあります。どういうふうに収蔵するのか、それは今、歴史民俗資料館にある井上円了関係のものを移してくるのか、あるいは新たに井上円了関係のものを集めるのか、そうした方針にもよってくるところではあると思うんですが、現状でも、歴史民俗資料館、収蔵スペースはかなり足りていないという話なんかも聞きますけれども、今回、こうした学習展示施設をつくって、井上円了にちなんだ常設展示や企画展示も行っていくということですけども、この65平米の収蔵庫、荷ほどき室がありますが、面積的には収蔵していく上で十分ここでおさまるのか、あるいはほかの場所も必要になってしまうのかということも考えに入れておくことが必要であると思いますが、その辺はどのように考えて収蔵庫のほうの面積を確保されていますでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、こちらの展示空間等活用についてでございますが、やはりどこと連携して、いかにこういった施設を運用できるかというところによってまた内容も違ってくると思うんですが、やはりこれについては、一番そちらにたけている東洋大学のほうにいろいろ意見、監修を求めてこの建築を、現在も協力のもとでここまで来ておりますし、今後もそちらのほうの協力をいただきながら詰めていきたいと思っておりますので、それによってこれが機能的に活用できる空間、必要面積を確保するということにつながるというふうには思っております。

委員長

 暫時休憩します。

 

(午後2時30分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時31分)

 

石坂委員

 東洋大学さんとももちろんですけども、歴史民俗資料館のほうともやりとりをしながら十分な面積の収蔵スペース、今、想定では65――まだ確定ではないけれども、65平米という数字が上がっていますが――これも十分な広さ、おさまりきれない、ほかに場所が必要になってしまうということが後から生じないような十分な広さを、東洋大学や歴史民俗資料館と相談しながら進めていただければと思います。

 それから、またゾーン区分のほうに戻りまして、児童遊園――すみません、確認という形で教えていただければと思うんですけど――これは児童遊園という言葉を使っていますが、いわゆる児童遊園というと、児童福祉法に規定されている児童厚生施設で児童遊園という言葉がありますが、ここの児童遊園は、そこには該当しない一般の公園という理解でいいのか、あるいは児童福祉法に当たる児童遊園なのかどうか、そこを確認で教えてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 さきの質問のとおり、あくまで全域都市公園でございまして、いわば児童遊園というのはゾーン的な意味合いを示す言葉というところでございます。

酒井委員

 さっき来住委員から防災の観点のお話があったと思うんですけど、たしか哲学堂公園一帯は広域避難所になっているんでしたかね、そうですよね。そういった名勝に指定されたところが、そういうふうな避難所に指定されている例というのはあるんですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 今の御質問ですと、指定されている場所で広域避難場所に指定されているところはございます。例えば、資料の1番目にあります旧浜離宮庭園、これは中央区にありますが、指定されております。

酒井委員

 ありがとうございます。ちょっと名勝に指定されると、やっぱりこういったさまざまな公園を見ると、そうそうたる庭園であったり、公園であるので、そういうところが広域避難所に指定されているのかなというのがちょっと気になったもので確認をさせていただきました。

 今後、この哲学堂公園の再整備に関しては15億円ほど、今のところ、これがもちろんもっと下がるかもわかりませんし、かなり大ざっぱといいますか、大体これくらいじゃないかという中で、これからもちろん経費の節減だとか、いろんなことは取り組まれるんだろうと思うんですが、現状それぐらいかかるという中で、もちろん僕も、文化財の保護、それから維持していただくことは非常に大切なことだと思うんですけれども、なかなかやっぱりそういうふうな話になると、15億円が妥当なのかどうなのかというのがちょっと思考が停止してしまうところもあって、そこでお聞きしたいところが幾つかあるんですが、区としては、哲学堂公園及び哲学堂公園周辺都市観光拠点整備計画を策定されていますよね。それで今回、再生整備基本計画の案が出てきたんですが、歴史・文化を活かした新たな都市観光拠点の核を形成したいというふうな考えなんですが、哲学堂公園の課題のところで、多くの観光客を呼ぶ施設となっていないという、結構致命的といいますか、弱みのところにもそういうふうに触れられているわけですよね。ただ他方、区としては、都市観光担当さんにお尋ねしますが、「東京人」で哲学堂の特集をされたりだとか、まるっと中野の中に哲学堂もありますね、それから観光マップの話も今あったんですかね。そういうふうな、さまざま区としても、この哲学堂公園を観光拠点とするための仕掛けというのはしてきたと思います。そういう効果というのは、なかなか僕は見えていないところがあるんですが、実際はどうですか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 繰り返しになりますが、ガイドブックや民間の雑誌等、情報発信とか、区のホームページや都市観光のホームページで広報してきましたけども、先ほど委員の御発言もあったとおり、哲学という内容のとっつきにくさみたいなものもあると思います。また、この整備計画の中では、77場とか、建造物だとかという内容の説明だとか、サインだとかというのをつくっていって、わかりやすさとか、内容をもっともっと説明することで、この公園の持っているものというのをもっともっと発信できるのかなと思っているところです。

酒井委員

 いろいろ区として仕掛けた中で、こういう哲学堂公園が有名になって、観光客もふえているんですかと聞いているんですよ。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 これまでも、委員会でも御解答していると思うんですけど、なかなか人数的な部分は把握していないところでございます。

酒井委員

 そういうのは、これから把握していくんですか。何をお尋ねしたいかといいますと、多額の公費を投入されて、これから名勝の指定も考えていくと、観光拠点の核にするという中では、一つの目安というのは、哲学堂公園にアクセスされる方がどれぐらいなのかというのが一つの目安になると思うんですね。もちろんそれだけじゃないと思います。人が来ればいいというものじゃないですよ。文化財の保持だとかそういうのもあるんですが、多方、それは一つの目安になると思うんですけど、そういうことは今後どう考えていますか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 現状ではちょっとそういう状況なんですけれども、施設が整備された後は、学習展示施設の入場者数とか、先ほどの有料・無料もありますけれども、仮に有料にした場合は、閉鎖式になって入場者数も把握できるというところもございます。これは仮の話ですけれども。そういうことを通して、この整備の、数を数えることと、有料・無料ということはまた別の話ですけれども、そういうことも含めて検討していきたいと思っております。

酒井委員

 都市観光担当さんには最後にします。ここは観光拠点の核となるというふうに思われたのは、そういう民間の方とも議論があってそういう話になったのか、庁内だけの中で、この哲学堂公園が観光拠点の核としようということになったのか、そのあたりはどうなっていますか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 庁内での議論もございますし、哲学堂周辺に住んでいる住民の方々も、この公園ということを大事にしていらっしゃると、また歴史的なルーツ、建造物もありますし、それをある程度認めている上での都の名勝指定だと思いますし、今後の国指定だと思いますので、いろいろな部分からその価値はあるんですけれども、なかなかそれが発信がうまくなっていないというところが現状じゃないかと思っています。

酒井委員

 周りの方はよくわかっているんですよ。今後、観光拠点の核としようと思うと、遠方から来ていただくに値するそういう施設にしなければならないと思いますので、やっぱり今後、もうこれは動いていくと、やっぱりこれだけの整備費というのがかかっていく中で、やっぱりそのあたりもしっかり考えていっていただきたいと思っております。

 それで名勝ですね。やっぱりこれ、一つ、名勝に指定されることによって名前も売れるといいますか、より観光拠点の核になるところもあるのかなと思うんですが、先ほど名勝に指定するべきだというふうな助言もいただいたということだと思うんですが、例えば、この哲学堂公園にゆかりのある東洋大学の皆さんからすると、この哲学堂公園に関してはやはり名勝に指定すべきだという話がありますよね。多方、これ、文科省のほうで指定されるんでしょうかね、国のほうで。すると、区として、こういうふうに名勝指定を目指すという中では、東洋大学さんだけじゃなく、いろんなそういった識者の方の声も聞きながら、今こういうふうな基本計画の案が出されているんだと思うんですけども、そのあたりはいかがですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、委員お話あったとおり、これまで都の指定を受け、その後、管理計画を策定する中で、さまざまな文化財関係者のほうからも意見が寄せられる機会というのもございました。そういった中で、哲学堂という、その魅力について、そういった関係者のほうから、ぜひここは全体の哲学をテーマにした唯一無二の空間なんで、その指定を考えるべきというような御助言等もいただいた中で、今、我々の整備も、それと合致することが、むしろこの資産活用としてもいいんじゃないかというところで今、目指しているところでございます。

酒井委員

 その名勝指定を答申するスケジュールが平成31年度までだと思うんですけども、やっぱり公園整備だとかをしっかりやっていかなければ、なかなか名勝の指定が受けられないのか、今あるこの哲学堂公園の十分な背景、ポテンシャルだとか、そういうもので指定が受けられる、どういうふうにイメージすればいいんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、委員からいただいたようなお話の中で、やはり文化財としての価値をいかに修復して保全していくかというものと、あと、区の今後の管理運営に対する姿勢というところは大きく影響してくるところでございます。また、特に文化財として、今回名勝として指定されるエリア、これは全域にはならない予定でございますので、そのエリアを特定していかに有効に管理するかというところで、今後指定を図っていきたいというところでございます。

酒井委員

 次の質問の答えまでしてくださって、ありがとうございます。やっぱり先ほど市川委員からもありました、やはり区民にとっては地元に名勝が指定された公園があるというのは誇りになることだと思いますし、子どもたちの教育にとっても大変いい面があるんだと、そういうことを考えると、こういうふうに進めていく中で、この名勝の指定というのは、指定されなかったということなく、抜かりなく進めていただきたいと思うんですが、多方、今エリアの話が出ました。哲学堂公園は今さまざまな人が利用されていますね、今、来住委員からございました。児童遊園の遊具の場所の移動なんかも、過去に報告があって、これまで使っていた方に対しての配慮も十分してくださいねと、そういうのも委員会の中で話がありました。

 今それで、全域の指定ではないだろうというふうなお話がありました。僕も地図を拝見させていただきますと、やはりそういうふうになるんだろうなとは思うんですが、現状考えているのは、今、文化財庭園ゾーンという水色の部分というふうな理解でよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員おっしゃるとおり、ここを中心としたエリアということで、端部についても今後協議等は行われていくことになりますけど、基本はここが中心となっていくということでございます。

酒井委員

 最後にします。今後のスケジュールです。12月下旬に基本設計(案)の説明会・意見交換会なんですね。計画の策定だとか、改廃だとかは、パブリック・コメントという手続が必要だったんじゃないのかなと思うんですが、そうじゃなかったでしたっけ。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 こちら、まず基本的には、今ある公園の改修再生というところでございますので、大きく新たな空間形成を図るというところでもございませんので、通常どおり公園施設に関する計画説明と工事の説明という形で進んでいきたいということでは考えております。

酒井委員

 聞くところを間違えました。12月下旬の基本設計(案)の説明会・意見交換会じゃなく、平成29年の10月下旬に基本計画の策定ってあるでしょう。公園の、もちろん先ほど御答弁あったとおり、軽微の計画なんだから必要ないんだというようなことだったんでしょうかね、御答弁だとね。ただ、自治基本条例の中で、計画の策定のパブリック・コメントを経て行うというふうなのがあったような気がするんですが、そうじゃなかったですか。こういう類いのものは、計画でも全ての計画にパブコメをしなくていいというふうなルールだったんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 すみません、今直ちにパブリック・コメントの規定に照らしたお答えはできないところはあるんですが、まず一つは、今回、説明会・意見交換会ということでさせていただいております。この文化財エリアに対しての修復については、これは管理計画に沿って行うということですので、これについては、行政としてこのように取り組みますという説明をさせていただくエリアということで認識しているところでございます。その他、一般公園部分について、こちらのほうを改修整備するという意味合いがございますので、この2枚目の絵を見ていただくと、例えば公園へのアプローチゾーン、これも今もアプローチですし、今後もアプローチでそれを整備すると。つつじ園だとか、さくらの広場、こちらも、基本的にはこれを改修するというところでございますので、改修工事については、パブリック・コメント等には当たらないだろうということでは考えているところです。(「休憩してください」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩します。

 

(午後2時46分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時46分)

 

石坂委員

 今の酒井委員の質問とかを聞いていて、観光という観点ですと、私、もちろん観光の担当が御答弁をしているのはわかるんですけど、この哲学堂公園、西洋哲学ではソクラテスやカント、古代エジプトのアメンホテプ4世とか、日本の聖徳太子や菅原道真、中国の孔子やインドの釈迦等に関するさまざまなものがあるような公園で、これって、外国人向けのインバウンドを考えていくということなども、展示の仕方、あるいはインフォメーションの発信の仕方、場合によっては哲学に関するセミナー、日本語に限らず、外国人観光客向けにできるのかできないのか等々あると思います。そのあたり、グローバル戦略の担当として、何かここは戦略の中で活用するという考えはあるんでしょうか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 グローバル戦略としましては、一つ一つの観光拠点といったことではなく、全体として地域をどういったグローバル化をしていくか、また、イメージアップをしていくかというところを考えているところでございます。哲学堂公園につきましても、その要素の一つとしては考えておりますが、その具体的な活用につきましては、都市観光のほうで具体的な検討を行うところでございます。

石坂委員

 今、そういう御答弁ではありましたけども、やはりいずれのほうで進めていただく形というのは構わないんですけども、やっぱりせっかく名勝指定を進めていく上では、やはり世界のほうにも発信していくということが必要になると思うところです。

 今の御答弁を伺った上で、また観光のほうになってしまうんですけども、世界的な発信というのも考えていくという理解でよろしいんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 現状でもガイドブックについては多言語版をつくっていますし、ちょっと数までは正確にはとらえていないんですけれども、その外国語の英語とか、中国語とか、韓国語も結構数的には利用者の方にとられている部分もあるので需要としてはあるのかなと思っています。聞くに、観光施設も、そういう部分も、外国人向けにもできるとは思っていますので、整備が進むごとにまた検討をしていきたいと思っております。

石坂委員

 要望としますが、やはりこういう施設がありますよというだけではなくて、この公園の考え方から考えれば、哲学堂公園の課題として、精神修養の場として不明瞭とか、哲学をテーマとすることが不十分だとかということが出ていますので、やっぱり哲学堂公園の哲学であるとか、そこで展示されているというのか、祭られているというかわかりませんけど、そこにさまざまな人がいる、それぞれの思想に関してもちゃんと知ることができるような情報の発信の仕方、今後考えていただければと思います。これは要望で結構です。

委員長

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に4番、(仮称)本町二丁目公園の都市計画手続きについての御説明をお願いしたいと思います。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、(仮称)本町二丁目公園の都市計画手続きについて御報告いたします(資料5)。

 (仮称)本町二丁目公園の防災機能の強化に資する東側通路を都市計画公園として整備するため、必要な都市計画変更手続を開始いたします。

 まず1、都市計画原案の内容でございます。添付している図面をごらんください。縮尺上見にくくて恐縮なのですが、この中央にある緑色で囲われた部分、こちらが(仮称)本町二丁目公園でございます。このうちの東側、図面で言うと右側の部分ですが、細く帯状に赤く塗られている部分がございます。今回、こちらのほうを都市公園区域に新たに追加するというものでございます。これによりまして、現在の敷地面積、約0.7ヘクタールのものが、約0.71ヘクタールに拡張するというところでございます。

 また、今回の都市計画で、あわせて、備考で公園施設を掲載するんですが、これまでこちらの備考のほうに運動施設という言葉が入っていたのですが、今回、この公園では運動施設という公園施設はつくりませんので、そちらを削除するということで考えているところでございます。

 それでは、1枚目にお戻りいただきまして、今後の予定でございます。平成29年度、本年度につきましては、10月23日の都市計画審議会で原案の説明をしてまいります。そして11月1日に、都市計画原案に関する意見交換会を弥生区民活動センターで行い、11月上旬に案を作成して、12月に都市計画案の公告・縦覧、1月に都市計画決定を目指すという運びで進めてまいります。都市計画決定後につきましては、4月に、この新しい区域への変更を含めた事業認可を受けまして、このエリアも含めた整備工事を、平成30年度内の竣工を目指して進めていくという予定でございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますでしょうか。

石坂委員

 今回、追加区域のところが若干あるんですけど、追加区域は、もともとどういう現状になっているのか教えていただけますでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 説明が足りなくて申しわけございません。これまで、こちらの本町二丁目公園につきましては、この地図の上側の四角い、おへそのように出っ張っている部分、この700平米だけだったんですが、こちらを、この地域の防災機能強化とした大規模公園の整備の一環として用地を取得して整備を進めていて、今1期工事に着手しているところでございます。そんな中、地域のほうから、この東側の進入路、こちら側が地盤面が4メートルほど差があるんですが、こちらの木造密集地側から一時避難できないということで、何とかこちらの進入路を確保できないかというような要請のもと、いろいろ地権者等に用地交渉等の協議を進めてきている最中というところでございます。それに当たりましては、やはり公園用地としての取得を前提といたしますので、今回都市計画の変更をするという経緯でございます。

委員長

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 休憩します。

 

(午後2時53分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後2時53分)

 

 その他で何か報告ございますでしょうか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 住宅宿泊事業法に関しまして、一点、口頭報告をさせていただきます。

 8月31日の当委員会におきまして、住宅宿泊事業法に関する区の基本的な考え方について御報告させていただいたところでございます。その際、今後のスケジュールといたしまして、第3回定例会において条例制定に向けた基本的な考え方(素案)を御報告しまして、第4回定例会で条例案を提案させていただくという案をお示ししたところでございます。しかし、国のパブリック・コメント、政省令のパブリック・コメントの手続の開始がおくれていますことから、条例案の御提案を、第1回定例会へとスケジュール変更したいと考えております。

 国の政省令につきましては、当初のスケジュールでは8月中とされておりましたが、実際には、9月21日から10月11日までの間、政省令のパブリック・コメントを行っておりまして、その後、10月末ごろに政省令が出される見込みとなっております。条例の所管につきましては環境部になりますが、今後、条例制定に向けて、適宜、所管委員会への御報告を行いながら、素案、意見交換会、パブリック・コメントといった区で定められた手順を踏んで進めてまいりたいと考えております。また、住宅宿泊事業の活用策につきましても、適宜、当委員会に御報告してまいりたいと考えております。以上、なにとぞ御理解いただきますようお願いいたします。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますでしょうか。

加藤委員

 民泊新法は6月から施行で、3月から届け出開始というところで、そのスケジュールの中で、1定で間に合ってくるのかなというところが心配なんですけども、その点はどうなっているんですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 当初の予定で、国の示しているスケジュールにつきましては、法制定後1年以内に法施行ということでございまして、最長で6月15日になります。また、事前手続というところで、3月15日から申請を受け付けるというところになってございますが、第1回定例会で、条例の御審議をいただきまして、その後、手続に移ってまいりたいと考えております。また、条例の御審議につきましては、そのスケジュールについて、また御相談をさせていただく予定でございます。

委員長

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 そのほかにございますでしょうか。

辻本都市基盤部副参事(都市計画担当)

 東京都市計画道路幹線街路補助第26号線、いわゆる中野通りでございますが、拡幅整備に向けまして、東京都第三建設事務所が事業概要及び測量説明会を開催するとのことでございますので、口頭にて御報告をさせていただきます。

 なお、今回の該当の区間でございますが、目白通りから、中野通りを南に約300メートルの区間ということでございます。

 開催日時、場所でございますが、10月17日(火曜日)、午後7時半から8時半までということで、場所は、新宿区立落合第六小学校で開催するとのことでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で所管事項の報告を全て終わらせていただきます。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。

 お手元に配付の文書(資料6)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査をするものと決することに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定させていただきます。

 次に、審査日程のその他に入らせていただきます。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時58分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時00分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の建設委員会は、11月8日(水曜日)午後1時から開会することに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定させていただきます。

 本日予定いたしました日程については全て終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。

 

(午後3時00分)