平成29年09月29日中野区議会決算特別委員会

.平成29年(2017年)9月29日、中野区議会第一・第二委員会室において開会された。

.出席議員(41名)

  1番  加  藤  たくま         2番  若  林  しげお

  3番  日  野  たかし         4番  木  村  広  一

  5番  ひやま      隆        6番  山  本  たかし

  7番  渡  辺  たけし         8番  細  野  かよこ

  9番  羽  鳥  だいすけ       10番  いでい   良  輔

 11番  高  橋  かずちか       12番  内  川  和  久

 13番  甲  田  ゆり子        14番  小  林  ぜんいち

 15番  白  井  ひでふみ       16番  中  村  延  子

 17番  内  野  大三郎        18番  小宮山   たかし

 19番  広  川  まさのり       20番     欠  員

 21番  佐  野  れいじ        22番  北  原  ともあき

 23番  伊  東  しんじ        24番  平  山  英  明

 25番  南     かつひこ       26番  小  林  秀  明

 27番  森     たかゆき       28番  いながき  じゅん子

 29番  石  坂  わたる        30番  小  杉  一  男

 31番  い  さ  哲  郎       32番  大  内  しんご

 33番  高  橋  ちあき        34番  伊  藤  正  信

 35番  市  川  みのる        36番  篠     国  昭

 37番  久  保  り  か       38番  酒  井  たくや

 39番  近  藤  さえ子        40番  むとう   有  子

 41番  長  沢  和  彦       42番  来  住  和  行

.欠席委員

      な  し

.出席説明員

 中野区長    田中 大輔

 副区長     川崎 亨

 副区長     本田 武志

 教育長     田辺 裕子

 政策室長    髙橋 信一

 政策室参事(企画担当)         青山 敬一郎

 政策室副参事(予算担当)        海老沢 憲一

 政策室副参事(広報担当)        堀越 恵美子

 経営室長    篠原 文彦

 危機管理担当部長志村 和彦

 新区役所整備担当部長          相澤 明郎

 経営室参事(経営担当)         朝井 めぐみ

 経営室副参事(人事担当)        田中 謙一

 経営室副参事(行政監理担当)      石濱 良行

 都市政策推進室長奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長    角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当)  浅川 靖

 地域支えあい推進室長          野村 建樹

 地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 伊藤 政子

 区民サービス管理部長          戸辺 眞

 区民サービス管理部副参事(区民サービス担当) 古屋 勉

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長  横山 俊

 子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、

 教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当) 高橋 昭彦

 教育委員会事務局指導室長        杉山 勇

 健康福祉部長  小田 史子

 保健所長    木村 博子

 健康福祉部副参事(福祉推進担当)    岩浅 英樹

 環境部長    白土 純

 環境部副参事(地球温暖化対策担当)   高橋 均

 都市基盤部長  豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当)    辻本 将紀

 会計室長    鳥井 文哉

.本会の書記は下記のとおりである。

 事務局長     吉村 恒治

 事務局次長    古本 正士

 議事調査担当係長 鳥居 誠

 書  記     関村 英希

 書  記     立川 衛

 書  記     若見 元彦

 書  記     井田 裕之

 書  記     冨士縄 篤

 書  記     野村 理志

 書  記     鎌形 聡美

 書  記     遠藤 良太

 書  記     松丸 晃大

 書  記     香月 俊介

 書  記     古谷 友里香

 

.委員長署名


午後1時00分開会

○高橋(か)委員長 定足数に達しましたので、ただいまから決算特別委員会を開会します。

 認定第1号から認定第5号までの計5件を一括して議題に供します。

 初めに、午前中に開かれました理事会の報告を行います。

 まず、委員会運営について、主査報告は、総務、区民、厚生、建設、子ども文教の各分科会の順に行い、報告後、順次質疑を自席で行うこと、また、討論については省略することを確認しました。

 次に、採決の方法については、認定第1号を起立、認定第2号を起立、認定第3号を起立、認定第4号を起立、認定第5号を起立で行うことを確認しました。

 次に、意見についてですが、各分科会から申し送られた意見はありませんでした。

 なお、意見は主査報告が終了するまで提出できますので、提出があった場合は委員会を休憩して理事会を開き、協議することを確認しました。

 次に、お手元に配付の資料要求一覧(最終版)については、従前に倣い会議録の巻末に添付すること、CD-Rにより各会派に配付することを確認しました。

 次に、小宮山委員から、9月22日の決算特別委員会総括質疑における発言の一部を取り消したい旨の申し出がありました。取り扱いについて協議した結果、これを了承し、全体会で発言の取り消しについてお諮りすることを確認しました。

 次に、平成28年決算特別委員会の要求資料、厚生27に誤りがあったため、修正後の資料のデータを各会派に配布するCD-Rに入れること、また、タブレット型携帯端末等で閲覧できるよう、修正後の資料のデータをアップロードすることを確認しました。

 以上が理事会の報告ですが、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋(か)委員長 なければ、ただいまの報告のとおり委員会を運営することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋(か)委員長 御異議ありませんので、そのように運営します。

 初めに、先ほどの理事会の報告のとおり、小宮山委員の総括質疑における発言の一部の取り消しの申し出についてお諮りします。

 この取り消しの申し出を許可することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋(か)委員長 御異議ありませんので、そのように決します。

 それでは、これより主査報告を行います。

○いながき副委員長 初めに、総務分科会主査の報告を求めます。

○高橋(か)主査 9月25日、26日及び27日に行いました総務分科会の審査の経過について報告いたします。

 当分科会では、認定第1号、平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第2号、平成28年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第3号、平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分、及び認定第5号、平成28年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。

 初めに、認定第1号、平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分のうち、歳出に関する主な質疑内容について報告をいたします。

 初めに、経営費、企画費中、国際化推進について、「北京市西城区など、これまで連携してきた外国都市以外の都市との交流はどのように考えているのか」との質疑があり、「文化や経済を主眼とした外国都市との交流についても研究していきたい」との答弁がありました。

 また、同じく企画費中、「平和の語り部」の証言に関する映像制作について、「作成されたDVDに字幕がないということだが、区の作成する映像には全て字幕をつけるよう以前にも要望している。ユニバーサルデザインを目指すのに必要とは考えないのか」との質疑があり、「今後、配慮をしていきたい」との答弁がありました。

 次に、予算費中、ふるさと納税事業費についてその内訳を問われ、「ふるさと納税の一括代行業務の費用、サイトへの掲載費用、寄附金の決済で使用する公金支払サービスの費用等である」との答弁がありました。

 次に、広報費中、区のフェイスブックについて、「区の投稿記事への『いいね』の数が少なく、せっかく押してくれた読者に記事が自動配信されない状態になっている。対策が必要と思われるが、いかがか」との質疑があり、「投稿内容の充実や配信の工夫を行っていきたい」との答弁がありました。

 次に、業務マネジメント改革費中、電子手続におけるスマートフォンでの申請が可能な手続の件数が問われ、「電子申請が可能な手続は318件で、そのうちスマートフォンでの申請が可能なものは123件である」との答弁がありました。これに対し、「区民健診は現在、スマートフォンでの申請はできないが、対応を検討しているのか」との質疑があり、「所管と調整しており、対応できるようにしていきたい」との答弁がありました。

 次に、人事費中、エキスパート職員の配置について、「エキスパート職員として認定されても、本人の申し出などで取り消されることがあるようだが、せっかく認定された職員を減らさないようにすべきではないか」との質疑があり、「エキスパート職員をふやすことの必要性は認識しており、引き続き取り組んでいきたい」との答弁がありました。

 次に、施設費中、ESCO事業について、「28年度は3施設だが、今後の展開に当たり、検討に挙がった物件はほかにあるのか」との質疑があり、「これは地方公共団体カーボン・マネジメント強化事業として実施したものであり、今回限りである」との答弁がありました。

 次に、行政監理費中、財務書類作成支援委託について、「財政白書の概要版を作成するとのことだが、詳細は」との質疑があり、「内容を検討中であり、年度内の発行を考えている」との答弁がありました。これに対し、「当初予算に盛り込まれていないが、委託もせずつくれるのか」との質疑があり、「早い時期に工夫して作成していく」との答弁がありました。

 次に、選挙執行費中、選挙公報配布について、「各戸配布の委託費が参議院議員選挙と東京都知事選挙とで違うのはなぜか」との質疑があり、「選挙公報のページ数、重さによる単価の違いである」との答弁がありました。

 このほか、ユニバーサルデザイン推進審議会について、行政評価について、青色灯防犯パトロールカーについてなどの質疑がありました。

 続いて、一般会計歳入の主な質疑内容を報告します。

 財産貸付収入中、自動販売機設置場所貸付料について、「27年度に比べて貸付料が300万円近く下がっているのはなぜか」との質疑があり、「27年度の落札価格よりも今回大幅に下がったことによるものである」との答弁がありました。

 そのほか、特別交付金について、地方消費税交付金について、国庫支出金などについて質疑がありました。

 次に、認定第2号、平成28年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。

 次に、認定第3号、平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定の分担分について質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。

 次に、認定第5号、平成28年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定の分担分についての質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。

 以上が当分科会における主な質疑の内容です。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。

 以上で総務分科会における審査の報告を終わります。

○いながき副委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○いながき副委員長 なければ、以上で総務分科会主査の報告を終了いたします。

○高橋(か)委員長 次に、区民分科会主査の報告を求めます。

○伊藤主査 9月25日、26日及び27日に行いました区民分科会の審査の経過について報告いたします。

 当分科会では、認定第1号、平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第3号、平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第4号、平成28年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について、及び認定第5号、平成28年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。

 初めに、認定第1号、平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分のうち、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容について報告いたします。

 地域支えあい推進費、地域活動推進費中、区民公益活動に関する政策助成、活動領域3「地球環境を守るための活動」について、「前年度より助成事業が1事業減っているが、団体当たりの助成は何年間という決まりはあるのか」という質疑があり、「助成は1団体2事業までという上限はあるが、助成される事業が何年間で終了しなければならないという制限はない」との答弁がありました。

 次に、区民サービス管理費、区民相談費中、特別法律相談について、「日曜日の特別法律相談を年2回試行実施したとあるが、このまま本格的な実施に移行するのか。今後、回数をふやしたり、時間を延長することなどは検討されているか」との質疑があり、「28年度、29年度は試行で行っているが、この中で効果を検証し、実施回数や受け付け方法など、本格実施に向けて検討しているところである」との答弁がありました。

 次に、住民情報費中、住民情報システムについて、「個人情報を悪用した犯罪が起き、セキュリティ強化対策としてログ分析ツールの導入をしているが、その結果、職員の個人情報に対する安全対策についての意識向上につながったと考えるか」との質疑があり、「操作履歴を定期的に管理職や執行責任者等がチェックしている。不適切な利用を未然に防止する抑止力としての効果があったと考えている」との答弁がありました。

 次に、証明費中、コンビニ交付など、区の窓口に行かないで手続ができた件数の割合について、28年度の実績が27年度の実績及び28年度の目標よりも下回っている理由を問われ、「コンビニ交付システムのリプレースに伴い、休止日があったことにより、コンビニ交付数の実績が27年度に比べて大幅に下がったためである」との答弁がありました。さらに、コンビニ交付が普及しない要因は、制度が周知できていないというだけではないのではないか」との質疑があり、「これまでも、住基カードでのコンビニ交付サービスの周知をしてきたが、今後はマイナンバーカードでもコンビニ交付が可能であることから、マイナンバーカードの交付拡大に努め、目標を達成していきたい」との答弁がありました。これに対し、「的確に住民のニーズを捉えることが重要であり、コンビニ交付の割合などの指標が目的化しないか危惧する。今後、マイナンバーカードを利用したサービスを検討する際には、そういったことを踏まえて検討してほしい」との要望がありました。

 区民サービス管理費では、このほか、通訳タブレット、次期住民情報システムなどについての質疑がありました。

 次に、環境費、地球温暖化対策費中、なかのエコポイント事業について、「エコポイントの交付申請件数は、目標件数より大分少ない件数である。この結果をどのように評価しているのか」との質疑があり、「ポイント付与の仕組みがわかりづらく、申請の方法を含めた制度のあり方について抜本的な見直しを行っているところである」との答弁がありました。

 次に、ごみ減量推進費中、事業系廃棄物収集届出制度について、事業系廃棄物届出済証の郵便料残が多く生じた理由を問われ、「事業系ごみの区の収集を利用する事業者には、届出済証を郵送しているが、その事業者が見込みよりも少なかったこと、また予算積算時は調査の途中で、精査される前の事業者数のデータで積算をしたためである」との答弁がありました。さらに、「今後、新規の開業や廃業があった場合はどのように対応していくのか」との質疑があり、「理美容店や飲食店などの開業の場合は、定期的に保健所からデータを受け取って調査をかけることになる。今後事業者を調査し直すことも検討している」との答弁がありました。

 次に、食品衛生費中、食品衛生協会の位置付けを問われ、「食の安全については、行政だけでは達成できない。同協会と連携するとともに、事業者はみずから衛生管理を行い、行政は適切な監視を行っていくことで、食の安全が守られると認識しており、重要性は今後も変わらない」との答弁がありました。これに対し、「当協会は、中野の食の安全の一端を担っていると言える。加入促進支援期間は終了したとのことであるが、積極的な支援体制をとるべきと考えるがどうか」との質疑があり、「今後ともさまざまな形で支援を行い、連携して活動していきたいと考えている」との答弁がありました。

 環境費では、このほか、集積所監視カメラ、保護樹木等助成、畜犬登録、廃棄物分別啓発用スマートフォンアプリケーションなどについての質疑がありました。

 続いて、一般会計歳入では、特別区民税土地等譲渡分離分に係る課税額、容器包装リサイクル法による再商品化合理化拠出金などについて質疑がありました。

 続いて、認定第3号、平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、特定健康診査などの実施についての質疑がありました。

 続いて、認定第4号、平成28年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についてでは、葬祭費についての質疑がありました。

 続いて、認定第5号、平成28年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、訪問理美容サービスの利用状況についての質疑がありました。

 以上が区民分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。

 以上で区民分科会における審査の報告を終わります。

○高橋(か)委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋(か)委員長 なければ、以上で区民分科会主査の報告を終了します。

 次に、厚生分科会主査の報告を求めます。

○長沢主査 9月25日、26日及び27日に行いました厚生分科会の審査の経過について報告いたします。

 当分科会では、認定第1号、平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、及び認定第5号、平成28年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。

 それでは、初めに、認定第1号、平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分のうち、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容について報告いたします。

 まず、地域支えあい推進費、地域活動推進費中、地域活動コーディネーター養成講座受講者の区民活動センター運営委員会事務局への採用状況を問われ、「28年度終了時点で、名簿の登載者121名のうち、採用されている方は67名で、54名の方が採用されていない状況である」との答弁がありました。これに対し、「このまま毎年養成講座を続けて実施していくと、採用されない待機状態の方がふえていくことになると思うが、区の見解は」との質疑があり、「受講者の中には、運営委員会で働くことを希望していない方々もおり、養成講座の受講が就職に直結するということだけではなく、地域活動への参加につながる入り口となるよう講座内容を工夫して実施している」との答弁がありました。

 次に、在宅医療介護連携推進費中、在宅療養者の緊急一時入院、病床確保事業について、「27年から28年にかけて、病床数を2床から3床にふやしたことで利用実績が延べ1,073床となったが、実際に利用を希望した方の数は」との質疑があり、「医師会からの報告では、年間1,000床に対して倍くらいの希望があったと聞いている」との答弁がありました。これに対し、「多くの利用希望者がいる状況の中、今後、区は事業の拡大に向けた検討をしてほしい」との要望がありました。

 次に、地域子ども家庭支援費中、産後ケア事業を実施する根本的な目的について問われ、「都市部において核家族化が進み、親族や家族から産後のサポートを受けられない産婦の方が多いという状況の中、産婦の孤立化を防ぐことを目的に実施している」との答弁がありました。これに対し、「対象者を狭めることなく、支援を必要としている人が広く産後ケアを受けられるように事業を実施してほしい」との要望がありました。

 次に、支えあい推進費中、24時間緊急電話対応について、「28年度の実績95件のうち、緊急を要するものとして駆けつけたという事例はあるのか」との質疑があり、「駆けつけるべき緊急性の高い案件というのはほとんどなかった」との答弁がありました。

 これに関連し、他の委員より、電話番号の公開や事業内容の周知について問われ、「特定の番号ということで広くPRするということは難しいが、周知については不足しているものと認識している」との答弁がありました。これに対し、「地域の安心のためのネットワークづくりを目的とした事業なのだから、地域によく行き届くよう周知に努めてほしい」との要望がありました。

 次に、介護基盤整備費中、介護ロボット等導入支援特別対策事業補助金について、「多額の不用額が生じているが、予定どおりに助成が進まなかった理由は」との質疑があり、「当初は、国から1件当たり300万円の補助金が出るということで、区内の事業者に調査を行い予算を計上したが、途中で補助額が92万7,000円に下がったことで、予算化した金額を十分に執行できなかった」との答弁がありました。さらに、「介護ロボットには、メンテナンス費用などが必要になると思うが、どのように対応していくのか」との質疑があり、「今後のメンテナンスについては、各事業者で対応していくことになる」との答弁がありました。

 次に、臨時福祉給付金費中、臨時福祉給付金の執行状況等について、「執行率が低いが、その原因についてどのように分析されているのか」との質疑があり、「臨時福祉給付金の予算化に当たり、支給対象者について、高齢分を2万5,000人、障害・遺族年金分を4,500人と見込んでいたが、実際の支給人員は、高齢分が2万1,500人、障害・遺族年金分が約1,000人であった。その人数の見込み差により約2億8,000万円の給付金が未執行となった」との答弁がありました。

 次に、障害福祉事業費中、重症心身障害児(者)在宅レスパイト事業について、「この事業は、重症心身障害児(者)の御家族のレスパイトのために非常に重要なものであると考えている。事業実績では、登録者10名のうち利用者が8名となっているが、2名の方が利用していないなど、利用が伸びなかった理由は何か」との質疑があり、「この事業は、最大4時間利用できるものであるが、短い時間の利用の中で、看護師と対象者が1対1になるということもあり、看護師の確保が困難であったことが理由の一つと考えられる」との答弁がありました。

 これに関連し、他の委員より、事業の周知方法などについて問われ、「区内と近接区の訪問看護ステーションの連絡会において、事業の案内をするとともに、当該事業の対象者、保護者全員にも周知している。また、区報、ホームページ等でも広く案内をしているところである」との答弁がありました。

 次に、生活相談費中、ジェネリック医薬品の使用促進について、「医療扶助を下げることを目的に、ジェネリック医薬品の使用を促進してきたが、効果についてはどのように評価しているのか」との質疑があり、「ジェネリック医薬品の普及率は26年度が62.2%、27年度が67%、28年度が70.7%となっており、毎年普及が進んでいる。実額としての効果をはかることは難しいが、ある一定の条件下で試算した結果では、およそ普及率が1%上がると約450万円の金額としての波及効果があることがわかっている」との答弁がありました。

 これに関連し、他の委員より、「先発品と後発品では添加物に違いがあり、効果にも違いがあることが研究されており、医師と十分に相談した上で適切に進めてほしい」との要望がありました。

 一般会計歳出では、このほか、学童クラブ運営について、区民活動センター運営について、がん検診について、公衆浴場設備改善について、かみさぎこぶし園指定管理業務経費についてなどの質疑がありました。

 また、一般会計歳入については、学童クラブ保育料についての質疑がありました。

 次に、認定第5号、平成28年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、介護予防事業パンフレット印刷代、認知症サポーター養成講座などについての質疑がありました。

 以上が当分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。

 以上で当分科会における審査の報告を終わります。

○高橋(か)委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋(か)委員長 なければ、以上で厚生分科会主査の報告を終了します。

 次に、建設分科会主査の報告を求めます。

○佐野主査 9月25日、26日及び27日に行いました建設分科会の審査の経過について御報告いたします。

 当分科会では、認定第1号、平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。

 初めに、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容につきまして御報告いたします。

 まず、都市政策推進費、グローバルビジネス推進費中、グローバル戦略推進協議会運営支援業務委託につきまして、「平成29年3月に開催された中野区グローバル戦略推進フォーラム2017について、どのような人たちが集まり、どのような規模、内容で実施されたのか」との質疑があり、「一般参加者144名、関係者29名の合計173名の参加があり、学識経験者の基調講演、区長を交えてのパネルディスカッションが行われた。経費については、業務委託の中の334万円ほどである」との答弁がありました。

 次に、経営支援費中、産業経済融資について、「貸し付け件数、貸し付け額とも減ってきている。どういったことが原因と考えられるか」との質疑があり、「リーマンショック直後の経済事情の非常に悪かったときから比べると、企業が自立して事業を営めているという側面がある。また一方で、重点産業に対する特別融資の貸し付け額については増加している。特別融資は、年利の本人負担について有利な形での融資である」との答弁がありました。これに対して、「他の融資制度についても借りやすく、本人負担を軽くできるよう検討できないか」との質疑があり、「平成29年度から事業承認、事業転換などを対象とした新たな特別融資を融資制度に加えるなど、必要な見直しを行っている」との答弁がございました。

 次に、地域商業活性化費中、新・元気を出せ!商店街事業費補助金について、「当該補助金をどれくらいの区内商店街が利用しているのか」との質疑があり、「30商店街程度である」との答弁がございました。これに対して、「区内には約60の商店街があり、利用状況から、その中には事業を行う体力のない商店街もあるのだろうと思う。今後事業を行えないような商店街への支援についても考えてもらいたい」との要望がございました。

 次に、中井・野方駅間沿線まちづくり費中、沿線のまちづくりについて、「全体的に拡充された事業がほとんどだが、事業の内容は進んでいるのか」との質疑があり、「地域に対して、全体のまちづくりの中での理解を図っていく必要があり、当初の想定と変わっている部分もあるが、地域の方と協議をしながら将来像の実現に向けて着実に進められていると考えている」との答弁がございました。これに対して、全体のスケジュールの進みぐあいが問われ、「西武新宿線沿線まちづくり整備方針で示したスケジュール、5月に策定したまちづくり推進プランのスケジュールからはおくれていない」との答弁がございました。

 次に、都市基盤費、都市施設費中、東中野駅東口自由通路及び駅前広場等基本計画検討業務委託につきまして、「不用額が343万円余あるが、予算額の半分以上が執行残となった理由は」との質疑があり、「委託内容の一つの交通量調査について、実施時期や場所に関し、JR側との整備に時間を要し、調査の内容、規模を縮小したことに加え、入札による契約落差が生じたことが主な要因である」との答弁がありました。続けて、「10か年計画では、東中野駅東口まちづくりの計画を策定するとあるが、どういった形で策定されるのか」との質疑があり、「今年度、基礎調査などに加え、地域の方と意見交換なども実施した上で、区としての交流拠点形成に向けた考え方をまとめ、来年度は交流拠点整備方針(案)の策定を検討している」との答弁がございました。

 次に、公園維持・管理費中、公園管理につきまして、「公園内掲示板につきまして、老朽化したもの、記載内容の書きかえ等により見づらくなってきたものをリニューアルしていく考え方はあるのか」との質疑があり、「指導看板、注意看板の老朽化などにより、公園景観が損なわれている現状を認識している。現在、いたずらに注意看板をふやさず、最小限の設置とすること。老朽化した看板について更新するものと不要なものを整理することに取り組んでいる」との答弁がございました。これに関連して、他の委員より、「ベンチや遊具、トイレについても老朽化したものが目につく。区としてこうした公園設備についてどういった考えを持っているのか」との質疑があり、「遊具については、長寿命化の視点で現況調査が終わり、今後具体的な計画に沿って改修を進めていく。ベンチなど公園施設全般について現況調査も完了していない段階であり、現状を整理した後、具体的な修繕計画等を考えていきたい」との答弁がございました。

 次に、建築安全・安心費中、耐震化助成につきまして、「緊急輸送道路沿道建築物耐震診断の件数が、昨年度の13棟から7棟に減っているが、理由は」との質疑があり、「29年度までで都の助成が終わるため、年度内に終わる見込みがないものは耐震診断を実施できないことから、実績が下がっている」との答弁がございました。

 次に、防災費中、防災リーダーについて、「登録者数は41人とのことだが、幾つの防災会の方が登録されたのか」との質疑があり、「28防災会である」との答弁がございました。これに対して、「防災リーダーが全町会に行き渡るには時間がかかると思うので、防災リーダーの養成をできるだけ進めてほしい」との要望がございました。また、「防災士及び防災リーダーになった方へのフォローアップは何か計画しているのか」との質疑があり、「昨年防災リーダーになった方に対し、今年度フォローアップ研修を実施している。防災士、防災リーダーをフォローアップし、知識・技術の維持向上に努めてもらうことを考えている」との答弁がございました。

 一般会計歳出では、このほかに、ビジネスプランコンテスト、シルバー人材センター補助金、桃丘小学校跡施設の賃貸借に係る交渉委任契約、区民公益活動に対する政策助成、電線類等地中化検討委託、建築確認申請、自転車駐車場の附置義務などについての質疑がございました。

 次に、歳入についての質疑を行ったところ、中野駅周辺整備事業における社会資本整備総合交付金の対象となる効果促進事業などについての質疑がございました。

 以上が建設分科会における主な質疑応答及び要望の内容でございます。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はございませんでしたので、その旨を申し添えさせていただきます。

 以上で建設分科会における審査の報告を終わらせていただきます。

○高橋(か)委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋(か)委員長 なければ、以上で建設分科会主査の報告を終了します。

 次に、子ども文教分科会主査の報告を求めます。

○白井主査 9月25日、26日、27日に行いました子ども文教分科会における審査の経過について御報告いたします。

 当分科会では、認定第1号、平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分に関し、審査を行いました。

 初めに、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容につきまして報告いたします。

 子ども教育費、子ども教育部経営費中、自動体外式除細動器(AED)賃借料について、各校の具体的な設置場所を問われ、「これまでの委員会での議論等を踏まえ、各校の事情に合わせて設置している」との答弁がありました。これに対し、「職員室に設置されているところもあり、休日の学校開放日などに使用できないことも考えられる。校舎内に設置されていて、運動場との距離がある場合の問題などはどう考えているのか」との質疑があり、「使用の際に移動して使えるよう設置しているが、実際の場面ではもう少し改善したほうがよいということがあれば改善を図っていきたい」との答弁がありました。

 また、別の委員から、「私立保育園で独自にAEDを設置している園もあるが、入れかえをしていく維持費もかかる。小・中学校に設置するAEDの賃借料に契約落差があるのなら、私立保育園に設置するという考え方を持つことも必要なのでは」との質疑があり、「子どもにかかわる非常に重要な装置と認識しており、私立保育園への支援のあり方ということも引き続き検討していきたい」との答弁がありました。

 次に、教育委員会費中、教育委員会ホームページ動画作成委託について、どのような動画が公開されているのかを問われ、「昨年度は地域での教育委員会の様子など8本作成し、公開している」との答弁がありました。これに対し、「ホームページを見ても、どこに動画があるのかわかりづらい。せっかく動画配信をするのだから、目にとまる方法でホームページを作成してほしい」との要望がありました。

 次に、体験学習費中、軽井沢の移動教室について、「子どもたちが使う少年自然の家に教育委員会など子どもにかかわっている人たちは実踏や視察に行っているのか」との質疑があり、「必要に応じて実踏に行っているほか、校長等を構成メンバーとする校外施設運営協議会を設け、カリキュラムや施設のあり方などの充実に向けて協議しているところである」との答弁がありました。これに対し、「継続して続けてもらいたい。子どもたちが過ごす場所なので、校長先生だけでなく、携わっている人には現場を必ず見てほしい」との要望がありました。

 次に、子ども家庭支援費中、子ども総合相談窓口運営経費について、「業務委託によりサービスが向上しているのか検証する必要がある。顧客対応の迅速化も図るということだったかと思うが、そのあたりはどうか」との質疑があり、「昨年10月から窓口委託を実施した。今年度から年間を通じて実施していくこととなる。アンケート等を実施し、評価を得ながら更新すべきところは更新していきたい」との答弁がありました。

 次に、子ども家庭支援費中、トワイライトステイ事業委託について、「利用には事前登録が必要であるが、やむを得ない事情が突然発生して利用したいということもある。事前登録制度を柔軟な形に見直すことはできないものか」との質疑があり、「利用しやすいサービスを考えていくことは必要だが、子どもを預かるという意味では、一定の安全確保も必要である。その両面からどういう形がふさわしいか検討したい」との答弁がありました。さらに、別の委員から、「利用人数に対して、費用が高いように思う。代替のサービスも含め、今後の利用件数を見ながら、サービスの見直しも検討してほしい」との要望がありました。

 次に、サポートファイル配布経費について。どのような状況で配布しているのかを問われ、「3・4カ月児健康診査の際にすこやか福祉センターで全ての子どもに配布している」との答弁がありました。これに対し、「療育センターアポロ園を利用している保護者の中にも存在を知らない方がいた。発達療育に悩んでいる保護者の方々にとってはいろいろな情報を少しでも欲しいという切実な思いがあるので、ゆめなりあやアポロ園などの療育施設でも配布すべきではないか」との質疑があり、「連携して支援がつながっていくものとするため、なるべく効果的な配布方法やあり方について検討してまいりたい」との答弁がありました。

 次に、保育園・幼稚園費中、施設事故防止ビデオカメラの購入について各園どのような場所に設置されているのかを問われ、「うつぶせ寝の事故防止のため、各園のゼロ歳児室等にビデオカメラとパソコンを設置し役立てている」との答弁がありました。

 次に、幼稚園・認定こども園について、「待機児童問題に取り組んでいかなくてはいけないが、3歳までの家庭で子育てをしている方にも不平等にならない対策を練ってほしいが、そのあたりはどうか」との質疑があり、「就学前教育の充実を含めて、どのような対策が必要か考えていきたい」との答弁がありました。

 このほかWEB会議システム運用費、学校管理における校割予算の消耗品購入費等残、図書館のホームページアクセス件数、成人のつどい会場使用料、移動教室生徒輸送バス雇上げ料等残、保育士の確保策、非構造部材耐震対策工事等についての質疑がありました。

 また、歳入について質疑を求めたところ、子ども教育費負担金のうち、保育園保育料不納欠損額等について質疑がありました。

 以上が子ども文教分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。

 以上で子ども文教分科会における審査の報告を終わります。

○高橋(か)委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋(か)委員長 なければ、以上で子ども文教分科会主査の報告を終了します。

 以上で分科会主査報告は全て終了します。

 討論については、冒頭に確認しましたとおり、省略します。

 これより採決を行います。

 なお、採決は認定第1号から認定第5号まで順次個別に行います。

 それでは、初めに、認定第1号、平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決します。

 お諮りします。認定第1号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○高橋(か)委員長 起立多数。よって、認定第1号は認定すべきものと決します。

 次に、認定第2号、平成28年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決します。

 お諮りします。認定第2号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○高橋(か)委員長 起立多数。よって、認定第2号は認定すべきものと決します。

 次に、認定第3号、平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決します。

 お諮りします。認定第3号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○高橋(か)委員長 起立多数。よって、認定第3号は認定すべきものと決します。

 次に、認定第4号、平成28年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決します。

 お諮りします。認定第4号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○高橋(か)委員長 起立多数。よって、認定第4号は認定すべきものと決します。

 次に、認定第5号、平成28年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決します。

 お諮りします。認定第5号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○高橋(か)委員長 起立多数。よって、認定第5号は認定すべきものと決します。

 この際、区長から発言を求められていますので、これを許可します。

○田中区長 一言御挨拶を申し上げます。

 長時間にわたり熱心な御審議をいただきまして、まことにありがとうございました。ただいま平成28年度の決算につきまして認定すべきものとの決定をいただきました。御礼を申し上げるところです。審議の中でいただきました御意見等につきましては十分に配慮をいたしまして、積極的な区政運営に努めてまいります。ありがとうございました。

○高橋(か)委員長 以上をもちまして、決算の審査を全て終了します。

 決算特別委員会を散会します。

午後1時45分閉会