中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔平成29年10月10日〕
中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録
○開会日 平成29年10月10日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後3時21分
○出席委員(14名)
久保 りか委員長
内川 和久副委員長
木村 広一委員
山本 たかし委員
高橋 かずちか委員
白井 ひでふみ委員
広川 まさのり委員
北原 ともあき委員
森 たかゆき委員
いながき じゅん子委員
大内 しんご委員
市川 みのる委員
近藤 さえ子委員
長沢 和彦委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
新区役所整備担当部長 相澤 明郎
経営室副参事(施設担当) 髙田 班
経営室副参事(新区役所整備担当) 中村 洋
経営室副参事(新区役所区民サービス担当) 永田 純一
経営室副参事(新区役所情報システム担当) 中谷 博
都市政策推進室長 奈良 浩二
西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行
都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖
都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当) 平田 祐子
都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔
都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市
都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆
都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝
都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 荒井 大介
都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 高村 和哉
都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 藤原 慶
都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸
都市基盤部長 豊川 士朗
都市基盤部副参事(都市計画担当) 辻本 将紀
都市基盤部副参事(都市基盤用地担当) 吉沢 健一
都市基盤部副参事(地域まちづくり担当) 安田 道孝
都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当) 伊東 知秀
○事務局職員
書記 香月 俊介
書記 立川 衛
○委員長署名
審査日程
○議題
〔新規付託分〕
第14号陳情 区役所・サンプラザ地区の再整備にあたり専門家集団との協議会を創設することについて
○所管事項の報告
1 中野四丁目新北口地区まちづくり方針(素案)について(中野駅周辺計画担当)
2 中野駅周辺におけるスマートな環境・防災都市づくり戦略(素案)について(中野駅周辺計画担当)
3 Nakano Free Wi-Fiの運用状況及びサービス拡充について(中野駅周辺計画担当)
4 (仮称)中野四季の森公園自転車駐車場整備工事について(中野駅地区都市施設整備担当、自転車対策・地域美化担当)
5 沼袋区画街路第4号線沿道地区地区計画原案について(沼袋駅周辺まちづくり担当)
6 野方・都立家政・鷺ノ宮駅周辺まちづくりの進捗と関連都市計画道路について(野方以西調整担当)
7 東中野駅周辺の交流拠点形成について(都市計画担当、地域まちづくり担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査の進め方につきまして協議をいたしますので、委員会を休憩いたします。
(午後1時01分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時01分)
本日の審査は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進め、第14号陳情の審査においては所管事項の報告1番の内容が本陳情に関連いたしますので、本陳情を議題に供した後、一旦保留し、所管事項の報告を先に受け、その後改めて陳情の審査を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時ごろ休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
陳情の審査を行います。第14号陳情、区役所・サンプラザ地区の再整備にあたり専門家集団との協議会を創設することについてを議題に供します。
審査日程の協議の際に確認をいたしましたが、関連する所管事項の報告がありますので、本陳情の審査を一旦保留といたします。
本陳情に関係する所管事項の報告を受けたいと思います。
所管事項の報告1番、中野四丁目新北口地区まちづくり方針(素案)についての報告を求めます。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
それでは、中野四丁目新北口地区まちづくり方針(素案)について御報告申し上げます。(資料2)
まず、目的、また、まちづくり方針(素案)の構成でございますが、こちらの素案の冊子のほうであわせて御説明したいと思いますので、こちらの別紙をごらんください。
お開きいただきまして、第1章から第8章までという構成となってございます。
まず、初めに、1ページでございます。
策定の目的ということでお示しをしております。この中野四丁目地区の新北口地区でございますが、中野四丁目地区のうち、中野四季の都市(まち)と隣接した東側に位置する地区ということで、その次に記載をしておりますが、この中野四丁目新北口地区につきまして、この目指すべき都市像や土地利用、空間形成、公共基盤整備などの方針、その実現に向けた都市計画及び都市開発事業の考え方を示すことによって、より良好なまちづくりへと誘導することを目的といたしまして、この方針を策定をいたします。
2ページをお開きください。
この四丁目新北口地区の位置及び範囲でございます。この図にありますとおり、約8ヘクタールということでございまして、この中野区役所及び中野サンプラザ敷地と新北口駅前広場との一体的整備を計画している南側街区、こちらを中野駅新北口駅前エリア、まちづくりの機運が高まっている北西側の街区につきまして、こちらを中野四丁目新北口西エリア、既に市街地再開発事業が完了している北東側の街区を中野四丁目新北口東エリアといたします。
次に、3ページ、方針の位置付けでございます。
この中野駅周辺のまちづくりにつきましては、これまでこの中野区の基本構想や10か年計画、また、中野区の都市計画マスタープランに基づきまして、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3を策定し、また、各地区のまちづくり方針を策定してきたところでございます。今回、この新北口地区につきましても、このまちづくり方針ということでお示しをするものでございます。
次に、4ページをごらんください。
上位計画となるものといたしまして、一つ目の都市づくりのグランドデザイン、こちらにつきましては平成29年9月に東京都が策定したものでございます。この中で、中野の位置付けとして「中枢広域拠点域」という位置付けがなされ、また、中野の将来像について描かれているということで御紹介をしております。
次に、5ページでございますが、中野区都市計画マスタープランの御案内、また、6ページからは中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の記載の、この中野四丁目地区の該当部分について記載をしておりますので、お読み取りいただければと思います。
次に、8ページからでございます。まちづくりの背景というところでございます。
中野駅周辺のまちづくりということで、この周辺の動向についてまず(1)でお示しをしております。中野駅周辺につきましては、中野駅の南口、また、中野駅の西口、囲町地区において都市計画を定めて、都市機能の集積や広場空間の創出など、面的なまちづくりを推進をしております。また、中野駅地区につきましても、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎の整備に向けた計画を進めているところでございます。
次に、(2)では、グローバル都市NAKANOの創造ということで、平成28年5月に中野区グローバル都市戦略というものを策定いたしました。中野区のこれからのグローバル都市づくりの方向性ということを示しております。
また、この後の報告にございますが、スマートな環境・防災都市づくり戦略の素案といったものを策定をしておりまして、この地区において環境配慮ですとか防災性の強化、そうしたものについての考え方を示しているところでございます。
次に、10ページをごらんください。
中野四丁目新北口地区におけるまちづくりの必要性ということで、(1)街区再編の必要性でございます。
現在の中野四丁目新北口地区につきましては、昭和34年、37年の都市計画決定を経て現在の街区構成となっております。昭和43年には中野区役所が、昭和48年には中野サンプラザが竣工をいたしまして、中野区における行政、経済、文化の中心として機能をしてきたところでございます。中野区役所及び中野サンプラザにつきましては、竣工から半世紀近くを経て更新の時期を迎えているということで、中野区役所につきましては中野四季の都市(まち)へ移転します。また、中野サンプラザは区役所の敷地とともに大街区化を図り、グローバル都市づくりの中心となる拠点整備を計画しているところでございます。一方、戦後から続いた区内の居住人口の増加、近年では四季の都市(まち)の昼間人口の増加によって、交通の環境については改善が求められているところでございます。こうした街区再編によって、この都市機能の高度化や居住環境の向上を図るとともに、交通課題の根本的な解決を図ってまいりたいと考えておるところでございます。
(2)では、地区を取り巻く状況の変化ということで、この間、区役所の移転、それから区役所・サンプラザの再整備、また、四丁目西地区の市街地再開発準備組合が設立されたこと、そうしたものについての変化があったところでございます。こうした状況を踏まえまして、この新北口地区に求められる役割ということで、このグローバル都市づくりの中心となる拠点整備を進めていくということを示しております。
(4)につきましては、この新北口地区のエリアの動向、(5)につきましては西エリアの動向ということで詳細を記載しておりますので、ごらんいただければと思います。
次に、13ページからが、この新北口地区の現況ということで、地形、土地利用、それから都市施設の状況ということでお示しをしております。こちらについてはお読み取りいただければというふうに思います。
それでは、先に進みまして、19ページでございます。
中野四丁目新北口地区が目指す都市像ということで掲げてございます。この中野四丁目そのものにつきましては、先端的な都市機能と豊かな緑という将来像を掲げておりますが、それに加えて、この新北口地区につきましては、グローバル都市としての中心核を形成する中野のシンボル空間といったような都市像を目標としてまちづくりを進めていきたいと考えております。
次に、20ページをごらんください。
そのまちづくりの方針でございます。そうした目標に向けて、方針として3点掲げてございます。一つが、グローバル都市にふさわしい拠点形成、2点目は、にぎわいと安全・安心の空間創出、3点目は、ユニバーサルデザインによる公共基盤整備ということで方針を示しております。
この21ページからが、それぞれの方針の考え方ということでございまして、まずは方針の一つ目、グローバル都市にふさわしい拠点形成といったところでは、まず、基本的な考え方として、大規模なアリーナをはじめとする集客交流施設や、業務、商業、宿泊などの多機能複合施設により、地域経済の発展を牽引するとともに、国際競争力強化に貢献する拠点を形成するという考え方を示しているところでございます。この土地利用につきましては、中野駅新北口駅前エリアの土地利用の考え方ということで、この地域経済の発展、国際競争力の強化に資する都市機能が立地しやすい大街区化及び高度利用を誘導し、集客力・発信力のある拠点を形成したいという考えをお示ししています。
また、次に22ページでは、新北口西エリアの考え方ということでございます。中野駅新北口の開設によって、中野の顔となる立地特性を生かして、一体的な土地の合理的かつ健全な高度利用を図り、まちの活力増進を担う都市型複合機能を誘導するということ、また、にぎわい創出と利便性の向上に資する機能的な連携動線やオープンスペースの整備を誘導したいと考えております。
次に、23ページでございますが、景観形成ということで、東京西部都市圏のシンボル形成ということで、シンボリックなスカイライン形成、また、中野の個性を印象付ける空間デザイン、そうした空間を形成していきたいと考えています。
次に、24ページ、方針のⅡでございます。にぎわいと安全・安心の空間創出ということでございまして、多種多様な都市活動が繰り広げられ、中野の魅力を発信し続ける駅・まち一体のにぎわい空間を創出してまいりたいと考えております。この中で、平常時、非常時を考慮した空間形成ということでの考え方を示しているところでございます。
25ページでは、その中でもにぎわいの空間をどのように創出するかということで、各エリアの開発にあわせて、大規模なアリーナをはじめとする複数の集客交流施設や、来街者が安心・安全に憩えるオープンスペースの確保を図ってまいりたいと考えております。
また、26ページでは、平常時、非常時ともに安全・安心な空間創出ということで、環境配慮ですとか、あるいは防災性の強化といったようなことを考え方として示しているところでございます。
次に、27ページからは、ユニバーサルデザインによる公共基盤整備ということで、中野駅西側南北通路等からつながるユニバーサルデザインによる歩行者動線の計画配置によって、中野駅周辺における回遊性の向上を図ってまいりたいと考えております。
2番の歩行者ネットワーク、こちらにつきましては、中野駅周辺における回遊性の向上ということで、地区内外をつなぐ歩行者ネットワークの形成、建物整備に合わせた新たなにぎわい軸の誘導、また、歩行者ネットワークを結節する広場空間の確保、そうした考え方を示しております。
次に、30ページでございます。
交通機能ということで、交通結節点としての円滑化・利便性の向上ということで、こちらにつきましては安全で円滑な交通ネットワークの整備ということで、新北口駅前広場の整備の考え方ですとか、あるいは交通ネットワークの改善といったような観点のことを記載しております。
また、(2)では、建物整備に合わせた公共的な駐車場等の整備・確保ということで、都市計画駐車場、自転車駐車場、地域ルール──これは附置義務駐車場についてのルールということでございますが、地域ルールの検討、また、大型バスなどの乗降スペース、そんなような考え方をお示ししているところでございます。
33ページでは、実現に向けた事業手法ということで、まず、面的なまちづくりということでの考え方でございます。この中野四丁目新北口地区につきましては、都市機能の高度化及び居住環境の向上を図るために、大街区化や高度利用といった面的なまちづくりを推進していく必要がございます。そうした中で、面整備事業ということでの市街地再開発事業ですとか土地区画整理事業、そうしたものの活用、また、まちづくりを誘導する地区計画ということですね、そういったものでまちづくりを誘導していくという考えを示しております。
次に、34ページでございますが、中野駅新北口駅前エリアにおける面整備事業でございます。
この新北口駅前エリアにつきましては、新北口駅前広場の整備と周辺道路の再配置を進めるとともに、宅地の利用増進を図るための手法として、土地区画整理事業を想定していきたいと考えております。
最後に、目標スケジュールでございます。
この網かけがしている部分がこの当該区域でございますが、新北口駅前エリアにつきましては、この建物ですとか施設そのもの、基盤の整備の竣工と。その時期を、平成39年度を竣工の時期というふうに考えております。
また、四丁目新北口西エリアにつきましては、現在計画を検討している最中でございます。こちらにつきましては、また今後の計画の進捗状況に応じてお示しをしていきたいと考えております。
報告につきましては、またこのおもて紙をごらんいただければと思います。1枚目をごらんください。
最後に3番で、今後の予定でございます。ことしの10月でございます。この報告の後には、区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議、まちづくり方針(素案)意見交換会を行う予定でございます。12月には、このまちづくり方針(案)を公表いたしまして、パブリック・コメントの募集を開始してまいる予定でございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
長沢委員
ちょっと確認なんですけれども、今回、中野四丁目新北口地区まちづくり方針ということでお示しをいただきました。まあ、素案ですね。で、前回に、ここにも入っていますが、前回のこの委員会ね、当委員会で、新北口西エリア中野四丁目──違うのか、中野四丁目新北口西エリアというのか。新北口西エリア、御報告いただきました。で、この中野四丁目新北口地区まちづくりというのは、仮称の中野駅新北口まちづくり云々みたいなのをつくりますよと言っていた、それが、仮称ではなくてこれが正式な名称になったということでいいんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
こちらにつきましては、中野四丁目新北口地区ということで進めたいと考えております。
長沢委員
いや、だから、御報告として、この中野四丁目新北口地区まちづくり方針というのは、今回が、この名称、呼称としては初めて使われるということでいいんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
第2回定例会のときには、その策定の考え方ということで、仮称ということでお示しをしておりましたが、今回は「仮称」というものをとって、まちづくり方針ということでお示ししております。
長沢委員
それで、今もちょっと触れさせてもらったんですけれども、中野四丁目の新北口の西エリアというのは、市街地再開発事業でということで前回御報告いただいて、それと、中野四丁目の新北口東エリアというのは、これ、既存の都市計画決定もして、今整備もされているということで、そうすると、この中野四丁目新北口地区の駅前エリア、街区再編をということを言われているのは、そうすると、言ってみると、具体的にまちづくり方針の中で街区再編云々というのは、今言ったこの北口の駅前エリア、ここを指して街区再編をこれからする、そういうことで理解していいですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
街区再編ということでお示ししているのが、この新北口駅前エリアということでございます。ただ、全体としては面整備を行っていきたいということでございますので、西エリアにつきましても面的なまちづくりは進めていきたいということは考えております。
長沢委員
それで、その北口の駅前エリアというのが、これから、この方針に基づいて、年度としては来年度なのかな。要するに、区役所・サンプラザの再整備計画策定でしたよね。ということで捉えていいんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
この、今回お示ししましたこのまちづくり方針は、この全体、新北口地区のまちづくりをどうしていくかということの考え方で示しておりますが、さらに、これまでお示ししてきました区役所・サンプラザ地区、こちらの再整備事業計画につきましては来年度の策定を目指しているところでございます。
長沢委員
それで、ちょっと今後の予定のところで、1定のときだったか、区役所・サンプラザ地区の再整備推進区民会議について御報告をいただいて、当初の、この前の委員会で、この新しくなる前の委員会の中でも資料をいただいたと。たしか任期がことしの6月で、そうすると、この区民会議は10月ということなんですけれども、これはどういうふうに見ればいいの。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
ただいま御案内あったとおり、区民会議につきましては6月までという任期でございましたので、ただ、今後も続けていくということで、もう1期、2年間ということでの、もう1期を行うということで考えております。
長沢委員
何回か忘れちゃったけれども、3回まではあれか、4回目を開く前のだったかな、1定前で。2定じゃないよね、1定だよね。そのときに、だから、任期の──これはごめんなさい、そもそもが何で規定しているんですかね。定めているんですか。要綱――そうすると、今のだと、もう1期、もう2年ということをどこで確認をされているんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
この区民会議は要綱をベースに行っておりますけれども、2年が任期ということで定めております。ちょうど6月が任期ということで、一旦切れましたので、さらにそこからもう1期区民会議を行うということで考えております。区民会議を行います。
長沢委員
ごめんなさい、要綱ですね、要綱がちょっとないからわからないんですけれども、それを、だから、区民会議を開いて、もう1期、2年間お願いしますよという形を、もう手続的にはとられたということなんですか。つまり、4回目を開いて、それをやられたのか、それともこれからやるのか。この10月に開かれるということなんだけれども、そのときに確認をするのか。どういうふうに捉えればいいんですかね。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
通算で申しますと、次回開かれますのが第4回目の区民会議ということで、10月18日に予定をしております。
長沢委員
いや、だから、それはどういうふうに、2年の任期で終わって、もう一回やってもらいますよというのは、それぞれの委員さんに区側が何か通知というか、お知らせするだけなんですか。いわゆる会議の中で確認というのは別に必要ないんですかという意味で。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
この区民会議は、区から各団体に推薦をお願いするとか、依頼をするとかという形で進めておりましたので、ちょうど任期が切れましたので、その切れる段階で、次の委員の方をまた御推薦くださいということで行った次第でございます。
森委員
23ページなんですが、シンボリックなスカイライン形成って、これをもって何をおっしゃりたいのかが全くわからないんですけれども、ちょっと御説明いただけますか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
この中野駅周辺で、そのシンボルとなる空間としたいということでございまして、特に、中野の中での景観ということもございますが、今回、東京西部都市圏のシンボル形成という考え方を示しております。特に広域で見たときに、中野の存在感あるいはシンボル性、そうしたものを示していきたいということで考えておりますので、こうした「シンボリックなスカイライン形成」という考え方を示しております。
森委員
それをやるのに、具体的に何をするんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
これから、この建物、ここの地区の計画についてはこれからさらに詰めてまいりますけれども、実際、高層の建物ということも想定されるところでございますので、この全体の周辺との関係も含めまして、この計画を進めていって、考え方を示していきたいと思っております。
森委員
この図を見ると、ここからわかるのは、いわゆる区役所・サンプラザ地区につくる建物が一番大きくて、南口のほうも、2本ですか、建てる建物は、それよりは低くしますよ、そのくらいしかないと思うんですよ。あとは民間がやる話でしょう。その中でこんなことを言って、実際できるんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
このまちづくり方針そのものは、まさに指針、ガイドラインであったり、あるいはこれに基づいて誘導していくということでございますので、区としてはそういった考え方を示す中で、そうしたものを実現を図っていきたいと思っております。
森委員
どこから見てこうやって見えるんだろうなというのも疑問に思うわけですよ。町なか、横からどーんと断面をつくって、景色として見られるわけじゃないので。どうやってできるのかなと思う。こんなことをやって、区民に何のいいことがあるのかなというのがすごく不思議なんです。逆に言うと、これにこだわって変な規制とか入らないかなというのがすごく不安になったんです、これを見て。その点はいかがですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
景観という観点では、遠くから見る遠景ということもありますし、あるいは(2)ではもっと近景ですね、足元の景観といったような考え方でございますので、景観にもいろいろな見方があるだろうというふうには思っております。特に遠くから見た中野の位置ですとかシンボルとなる部分、そうしたものをこういったことで考えていきたいというふうに思っておりますので、ある意味ではシンボルということで、中野の区民の誇りになる空間を形成していきたいというふうに思っておりますので、こういった考え方を示したところでございます。
森委員
考え方は、私、全然納得いかないですよ。今の御説明は。はっきり言って意味がないことをやろうとしていると、私はこれ、思います。が、そうおっしゃるのであれば、もう一個聞いたほう、何か変な規制とかが入らないかなというのがすごく心配で、そこの御答弁がなかったと思うので、ちょっとそこをお願いします。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
何か規制というよりは、もともとその都市計画上の規制ですとか、そうしたものをベースに我々はこういった開発を進めていくということがございますし、このほかにも、例えば地区計画をかけて、規制、制限をかけていくということもあります。また逆に、まちづくりを誘導していく上で緩和をしていく部分なんかもあるかとは思います。そうしたもので我々はまちづくりを進めていきたいと考えてございます。
森委員
一般的にそういう規制があるというのはわかるんですけれども、これを、この山みたいなのをつくるために変な規制が入らないかなっていうのが心配なんです。そこを聞いてもらえますか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
例えば、中野四季の都市(まち)につきましても、この間、ガイドラインというものを策定いたしまして、その中でのスカイライン形成と、こういった景観形成の考え方を示しております。また、南口地区、こちらにつきましてもやはりまちづくり方針の中でこうした景観形成の考え方を示しておりまして、中野としては一体的な景観をやはり目指していきたいと思っておりますが、ちょうどまさにこのエリアは中野駅前の中心になる部分でございますので、そこを中心とした全体の景観ということを示したものでございます。
森委員
考え方を示すというのと、実際の規制をするというのは全然違う話でしょう。グローバル都市を目指しますと言ったって、そこにできるオフィスに外資系の企業しか入れちゃいけませんなんて規制はしないわけじゃないですか。考え方を示すというのと、具体的な規制をする、しないって、全く別だと思うんです。その具体的な規制のほうの考え方をお聞きしたい。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
今回はあくまでもまちづくりの方針ということでございまして、これに基づいてさらに都市計画を定めていく、都市計画の事業を進めていくということになりますので、その段階で、そうした規制ですとか誘導策という具体的なものは出てくるかと考えております。
木村委員
先ほど区民会議のお話がありました。前の委員会で質疑があったというけれども、ちょっと私、それを知らないのであれなんですけれども、この区民会議以外で、区役所・サンプラザ地区に関して区民の方の意見を聞く機会というのは、どういった機会がございますか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
区民会議以外で何かそういった会議は設けてはおりません。今回、このまちづくり方針を示した後に、区民との意見交換会を設けるということで考えております。
木村委員
区民会議という何かきっちりした形だけではなくて、もう少し幅広くというか、インフォーマルでもいいんですけれども、そういった形の区民の意見を受け取るというか、そういう機会をつくってきたかという質問でございます。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
やはりこの区役所・サンプラザの再整備につきましては、かなり関心、さまざまな区民の関心が多いところでございまして、これまでも、例えば団体のほうから呼ばれて説明してほしいということで、我々が今考えているこの計画を説明したり、そういった機会がございましたので、そういった場面ではお話ししたり、あるいはまさにインフォーマルで、直接窓口でお話をするという機会もございました。
木村委員
では、インフォーマルなのであまり表に出せないんでしょうけれども、例えばこの区民会議、これまで3回持ったでしょうけれども、これがしっかりとどういった形で意見が、今回のまちづくり方針も含めて反映されてきたかというのが、何となく、雑駁でいいので教えていただけますか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
これまでも、区民会議の中でも、やっぱり中野らしさを出してほしいということですとか、あるいは実際の工事に当たって安心な空間としてほしい、また、ユニバーサルデザインの考え方で進めてほしいというような、さまざまなご意見はいただいたところでございます。そういった意見を伺いながら、我々、このまちづくり方針も策定をしてきたということでございます。
木村委員
この区民会議の名簿を見ている限りだと、専門的というよりも、むしろかなり幅広い範囲の中での区民の御意見を受けてきたというようなイメージがございます。
あと、今度の10月18日にやるということですけれども、その後、まちづくり方針の意見交換会があるということですが、これは具体的にどういったことを予定されていますか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
この区の自治基本条例に基づいて、区民参加の手続という扱いで行いますが、意見交換会ということでございますので、基本的にはこの今回お示ししたまちづくり方針を御説明をし、その中でさまざま御意見をいただくということで考えております。こちらにつきましては2回ほど開催をする予定でございます。
白井委員
29ページのところでお伺いしたいんですけれども、いわゆる1万人アリーナについてのくだりのところです。歩行者空間、いわゆる動線のための人たまり場を設けるというところなんですけれども、もともと区内のさまざまな、各種団体の方々に聞いたときに、1万人、諸手を挙げて賛成をするなどというのはなかなか私聞いたことがなくて、非常に慎重な意見が出ると思います。私自身も、こういうふうに検証を重ねないと厳しいだろうなと思っています。一つには、事業裁可もあるでしょうし、イニシャルコストだけではなくてランニングコスト、それから事業全体について考えていかないと、これありきのために、さまざまな計画立案のしわ寄せが来るんだろうなと思っています。
具体的に、この29ページを挙げさせていただいたのは、1万人、入場、退場するときに、中野駅からの距離が非常に短い。ほかの大きなアリーナは、いわゆる動線空間の部分というのがかなり広い。特に、現在ですが、例えば四季の森ができて、朝の中野駅ラッシュ、なかなか大変なものがあります。殺伐としています。改札を通り抜けるまでに。サンプラザでコンサートが終わって、現状の人数ですら駅のホームはあふれるぐらいなんです。これが1万人になると、果たしてここに記されているだけで、これも何度も指摘してきましたけれども、必ず歩行者動線には人のたまる誘導空間をつくっていかないと、安全上非常に危惧するという話をしていたんですけれども、今回、素案であらわされているのは、この29ページの部分が追加になっているだけだと思います。これで本当に大丈夫と言い切れるのでしょうか。確認をさせてください。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
このアリーナだけではなくて、全体の開発につきましては、ある想定をしながら、一定の交通量がどうなるのか、そうした検証も行っているところでございます。そうした中では、現在この空間の中でさまざま複数の動線をとっていく、あるいはこういった滞留空間をとっていくということの中で、安心・安全な空間を確保していきたいというところで考えております。
例えばその29ページでございますと、南北通路から出たところ、それがデッキにつながり、その先につながっていく、そういった動線。また、真ん中の歩行者滞留空間標高40メートルというところで、そこからつながっていく動線。それから、中野通り沿いのオレンジの動線、そうした複数の動線を設けるということで、特にアリーナの利用ということの場合の動線を複数に分けていくということを考えているところでございます。また、28ページでは、歩行者ネットワークのイメージということで、この中でも滞留空間ということで複数設けているところでございます。この中だけではちょっと示し切れていない部分があると思いますが、さまざまな歩行者の空間をこの中で設けていくという考え方を持っているところでございます。
白井委員
さまざまな歩行者の空間といいますけれども、これは既存の空間ですよね。今ある道につながっているだけで、横断歩道を渡ればつながっているでしょう。そういうことを言っているんじゃなくて、これだと人が本当に、具体的に周辺に移動できるような引き込み口だとか、人がたまれる場所だとかをもう少し広げていかないと、道路だけで、駅まっすぐじゃないですか。今示されている40メートルの、「標高約40m」と書いていただいている歩行者滞留空間、ぱっと図で見るだけですけれども、現状の北口の1.5倍から2倍ぐらいの広さぐらいしかなくて、これで1万人の方々を収容した出口、入口で待ち合わせだとか、その後駅につながると考えたときに、これは駅が持ちますか。この体制で。非常に不安になるんです。それは、道がつながっていれば、うまく四方八方に散らばってくれればいいですけれども、移動空間で考えたときには、もう少し工夫していかないと、これで安心ですよという図には私は感じられないんですよね。それは当然つくっていかなければならないです。今もつながっているでしょう。新たに設けたところって、これだけじゃないですか。違いますか。さらに必要があるんじゃないかと言っているんです。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
実際、アリーナの出入口で想定していますのは、この街区の北のほうになるかとは思っております。そうしたところの前に空間を設ける。例えば、28ページのところですと、中野通り沿いのところの空間ですとか、そうしたところとか、この周辺につきましても空間ができるだろうということでございます。そうしたところですので、駅前そのものの、この29ページで示しているような、この滞留空間だけで何か全部をさばくということではなくて、周辺を含めて、この全体の人の流れを整理をしていきたいというふうに思っております。
白井委員
他の委員の方々もおられるので、繰り返しは避けます。さらに歩行者空間、動線を検討する必要があると私は思うんですけれども、これで大丈夫、これ以上変更はないということですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
こちらは歩行者ネットワークのイメージということでございまして、さらに具体の建物の計画を進める中で、できるだけ広い空間をとっていくという考え方で進めたいとは思っております。ですので、これはあくまでもイメージでございますので、さらなる検討を進めていきたいというふうに思っております。
北原委員
このまちづくり方針の素案がここに示されて、今後の予定のところで、29年10月に区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議、これには、この素案が示されるということでしょうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
はい。そのとおりでございます。
北原委員
では、その素案について、この区民会議の中でもう一回検討されるというか、議論が行われるということの理解でよろしいかと思います。
それで、その次に、まちづくり方針(素案)の意見交換会とありますね。これは、区民を対象とした意見交換会でしょうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
こちらは、一般の区民を対象とした意見交換会ということでございます。
北原委員
そうしますと、これも10月になっていますけれども、先ほど2回開催されるという話でありますけれども、それでよろしいでしょうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
こちらの意見交換会は、1回目が10月26日、2回目が10月28日に予定をしております。
北原委員
それに対する広報は既に済んでいますでしょうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
10月5日号の中野区報に掲載をいたしまして、同日にホームページにも掲載をしたとのことでございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
それでは、先ほど一旦保留といたしました第14号陳情、区役所・サンプラザ地区の再整備にあたり専門家集団との協議会を創設することについてを改めて議題に供します。
陳情者から補足資料配付の希望と補足説明の申し出がありますので、委員会を休憩し、これを受けたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時43分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時57分)
これより、本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
大内委員
進め方なんですけれども、今陳情者から休憩中にお話を聞いたところによると、「協議会」もしくは「協議をする場の創設」、ちょっとニュアンスが変わっているんですけれども、それはどうやって、この陳情書に対して考えればいいというか、現在いただいている正式な文書と、ちょっと若干、結構そこは大切なところなんでね、「協議会」から、もしくは「協議をする場の創設」へと、ちょっと、ニュアンスがかなりちょっと違ってくるんですけれども、その辺はどのように扱えばいいんでしょうかね。
委員長
委員会を休憩いたします。
(午後1時58分)
委員長
それでは、再開をいたします。
(午後1時59分)
ただいま大内委員のほうから質疑がございました。この点につきまして、大内委員、そのまま、質疑については。
大内委員
それでは、理事者のほうにお聞きをしますけれども、この協議会をということで出ているんですけれども、今まで、先ほど3回ほどの会議で終わったということだったんですけれども、もうちょっとそちら側から、正確なといってはあれですけれども、事情、そのときの状況というんですか、お話、簡単で結構ですので。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議でございますが、この設置の目的ということでございまして、この再整備の推進に関して、区民、区内関係者等と情報共有及び意見交換を行うために設置をするということとしております。ですので、何かこの場の区民会議で出てきたことを取りまとめて何か具申するとかということではなくて、あくまでもその中での意見交換を通して、その中でいただいた意見を参考に、我々として方針ですとか計画を策定していくということでございます。
大内委員
その場の出席されている方たち、いろいろ多分、一般区民の方もいますけれども、いろいろな団体からも来られていると思うんですけれども、それはどういった方たちが来られたんでしたっけ。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
これも要綱上で定めておりまして、学識経験者、それから区内の商業、工業、金融業、商店街に係る団体ということ、それから、区内の町会、福祉団体、その他区内関係団体の連合会、それから、区内に敷地を有する学校法人、区内に事業所を有する法人、それから公募による区民というようなことを構成員としているところでございます。
大内委員
その中で、今言った建築士だとか、そういった専門家という言い方でいいのかわかりませんけれども、こういった建設にかかわる専門家のような方たち、学識経験者の方もそうなのかもしれないんですけれども、具体的に、どこから何名ずつぐらい出ていたんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
学識経験者が1名、それから商工会議所中野支部が2名、工業産業協会が2名、それから商店街連合会で2名、それから中野区しんきん協議会で1名、それから中野区産業振興推進機構から1名ということです。それから、町会関係が、町会連合会で3名、福祉団体連合会で2名といったようなところ、それから、あとは大学とか企業ということでございまして、特に建築の専門というのは、たまたまその方が建築の専門という方は中にはいらっしゃるということでございます。
大内委員
そうしたら、先ほど休憩中にお話があった、建築士協会の人とかが入っていたというのは、どこの団体から入っていたんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
東京商工会議所から出ていると。
大内委員
それで、商工会議所から何名入っていたんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
商工会議所からは、2名のうち1名の方がその方でございます。
高橋委員
ちょっと確認をしたいんですけれども、この再整備について進めていくということは、要はプロジェクトとして進めていくわけですよね。その進め方というか、フォーメーションについて聞きたいんですけれども、事業協力者ということなので、事業者じゃないわけですけれども、例えば、さっきちょっと議論が出たように、スカイラインとか、そういうデザイン的な話とか、あるいは景観配慮とか、あるいは事業計画の話とか、あるいはアリーナを持ってくるような話、これは事業に直結すると思うんですけれども、あるいはどういう施設構成にするのかとか、そういうのというのはそれぞれ、分科会形式で分けたりしてやっていっているんですか。それとも全体を一つの考え方として、そのプロジェクトを進めているんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
区と事業協力者ということで、全体の意見交換会を複数回設けたりしておりますが、あとは個別で、例えば基盤の検討ですとか、あるいはアリーナの検討だとか、そういうところは個別で行ったりもしているということでございます。
高橋委員
そうすると、そのプロジェクト推進に当たって、区はどういう役割を担っているんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
区としては、まさにまずまちづくりという観点で、この上位計画等に基づきましてまちづくりを進めていくということでございますから、まずはそれを誘導したいということ。それから、実際の開発に当たってのことですね。そこについても区として、実際区が事業を、地権者でございますので、そこに対する責任ということもございますので、そうしたところで進めているというところでございます。
高橋委員
区ということではないですけれども、区としての権利も持っているわけですよね。そうすると、権利者としての参画は、また別の顔でそこに出ているんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
この実際の検討につきましては、我々中野駅周辺まちづくりの分野の職員が出ているということでございまして、別に、特に地権者として別の部署が出ているということはございません。
高橋委員
まだ構想段階だと思うんですけれども、その施設構成が決まらなければ事業計画もできないとか、事業がないと結局ボリュームとかそういうのも、配置も決められないとか、結局構想段階で堂々めぐりだと思うんですけれども、そうすると、中野区は事務局として全般にわたって、要は事務局役をやっていると。推進に対する事務局役をやっているということでいいですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
事務局ということでもありますし、やはり地権者ということでの、この開発の誘導ということもございます。
高橋委員
そうすると、区の大きな方針を具体化していくために、事業協力者等の知見をもらいながら進めているのと同時に、各切り口について事務局として調整をしているということですよね。そうすると、事務局である区がそういう進め方の節目節目について、今後どういう形で展開というか、その辺のプロジェクト推進を考えているんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
もともと事業協力者との関係ということでは、昨年の7月に事業協力者を選定いたしまして、そこで出た提案をもとに検討を進めております。実際にその検討をする中でも、提案そのものの中身の検証ですとかもございますし、もともと示してございました実施方針の中で検討事項、検証事項というのもお示ししておりますので、そうした課題に対して一つずつ検討を進めてきたということでございます。それで、結果的に事業協力者からいただいている提案そのものではなくて、これからさらにもっと課題を解決していくようなことも含めて検討を進めているというところでございます。
高橋委員
最後にしますけれども、そうすると、事務局である区が進めていくその節目節目で、区民の代表である議会に事前説明で中間報告なり、一つずつつぶしていくという形でよろしいんですか。私どもの声がきちっと反映されるという認識でよろしいんでしょうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
これまで、昨年の事業協力者を選定して以降でございますが、検討状況ということでお示しをしてございます。ことしの第1回定例会のときに、この検討状況についてということでお示しして、この再整備事業の検討の方向性ということで考え方を示しております。第2回定例会では、今度はまちづくり方針──本日お示しした方針の策定の考え方ということでお示ししておりまして、その検討状況に応じて、ところどころで議会にはお示しをしておりますので、今回もその機会ということでございます。
高橋委員
議会の意向が反映されるということでいいんでしょうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
こうした議会でのやりとりを含めて、我々は検討を進めていきたいというふうに思っております。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいでしょうか。
質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。
(午後2時10分)
委員長
再開をいたします。
(午後2時14分)
お諮りいたします。第14号陳情を閉会中も継続審査すべきものと決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決します。
以上で第14号陳情についての本日の審査を終了いたします。
次に、所管事項の報告を受けます。
2番、中野駅周辺におけるスマートな環境・防災都市づくり戦略(素案)についての報告を受けます。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
それでは、次に、中野駅周辺におけるスマートな環境・防災都市づくり戦略(素案)について御報告申し上げます。(資料3)
こちらにつきましても、目的、構成について別紙で御説明したいと思いますので、そちらをごらんください。
まず、お開きいただきまして、1ページでございます。
戦略策定の目的でございます。近年、地球温暖化をはじめとする地球環境問題に対応するため、まちづくりにおいて効率的で低炭素化が図られたエネルギーシステムの構築など、環境への配慮が求められております。また、東日本大震災以降は、災害時の業務継続の確保や安定的かつ低コストなエネルギー需給構造への転換など、防災の観点での取り組みもあわせて求められているところでございます。
こうした状況を踏まえて、中野駅周辺におきまして、この10か年計画ですとか、あるいは環境基本計画に基づきまして、この環境性・防災性双方の向上を目指したまちづくりの方向性を示しておりまして、この戦略を策定していくということでございます。中野四丁目地区を対象として、環境性・防災性にすぐれた持続可能な中心拠点の形成を目指していくというものでございます。
次に、2ページでございます。
戦略の位置づけでございます。この戦略につきましては、10か年計画ですとか、中野駅周辺まちづくりグランドデザイン、それから中野区環境基本計画に基づきまして、この中野駅周辺における災害時業務継続地区の形成を見据えた低炭素まちづくりの指針として定めるものでございます。また、都市の低炭素化の促進に関する法律に規定される低炭素まちづくり計画の性格を有するものとしたいと思っております。
次に、3ページでございますが、国・東京都の動向ということで、国や東京都におきましても、そのエネルギー利用ですとか災害時における業務継続性の確保、そうした考え方が示されておりますので、お読み取りいただければと思います。
次に、4ページでございます。
戦略対象区域でございます。この対象区域につきましては、新しい区役所の整備や今後のまちづくりの進展により、新たな都市機能集積が見込まれる地区として、中野四丁目地区を対象区域といたします。計画の期間でございますが、平成29年度から平成43年度までの15年間、そのうち新区役所が竣工する予定の平成35年度までを第1期、中野駅新北口駅前エリアの整備が完了する予定の平成39年度までを第2期、それ以降を第3期ということとしてまいります。
次に、6ページでございます。
目指すべきまちの将来像ということで、まず初めに、現状と課題をお示ししております。それぞれ、中野四季の都市(まち)、中野四丁目新北口地区、囲町地区、それから中野駅地区ということで、現在の状況と課題ということでお示ししておりますので、そちらもお読み取りいただきたいと思います。
こうした状況を踏まえまして、この本戦略では、地球温暖化対策を視野に入れた低炭素化につながる環境配慮とともに、業務継続地区の構築に向けた防災性強化によって、グローバル都市にふさわしい環境性と防災性にすぐれた持続可能な中心拠点の形成を目指してまいります。
9ページでは、災害時業務継続地区(BCD)構築の考え方ということでお示しをしております。この中野四丁目地区の中では、中野四季の都市(まち)ということで既にすぐれた拠点がございますが、さらに新北口地区のまちづくりを図っていくということ、また、囲町地区の再開発を図るということで、全体のBCD構築を進めてまいりたいと思っております。
次に、11ページからが、その将来像に向けた取り組みということで、まずは低炭素化につながる環境配慮ということで、3点取り組みを考えてございます。一つが、エネルギー利用の効率化、歩行者優先、公共交通指向のまちづくり、それから3点目が、みどり豊かな都市環境の整備誘導ということでございます。
12ページでは、エネルギー利用の効率化ということで、新区役所及び中野駅新北口駅前エリアでは環境性の向上を図るとともに、区役所やオフィス等の災害時の業務継続性を確保するため、自立分散型エネルギーシステムとして、コージェネレーションシステム等の導入を検討していきたいというところでございます。
次に、14ページでは、歩行者優先、公共交通指向のまちづくりということでございまして、この区域によっての歩行者優先、公共交通指向ということで、低炭素化を進めていく考えでございます。
次に、16ページでは、みどり豊かな都市環境の整備ということで、四季の都市(まち)、中野四季の森公園、その中では整備をされておりますが、さらに今後の開発の中でもそうしたみどりを誘導していきたいというところでございます。
次に、17ページでは、BCD構築に向けた防災性強化ということで、事業継続性の強化、災害対応力の強化、情報収集・発信機能の強化ということで考えております。
18ページからが、まず事業継続性の強化ということで、こちらにつきましても自立分散型の電源を設けていく。さらには、エネルギーネットワークの展開を検討していくということを考えております。
また、19ページでは、災害対応力の強化ということで、新庁舎の整備に合わせた災害対応力を強化するということでの考えを示しております。
次に、20ページでは、情報収集・発信機能ということで、この情報プラットフォームを整備するということの中で、情報の発信、また収集ということの中で、この機能を高めていきたいというふうに思っております。
21ページでは、戦略の実現に向けて推進体制を構築するという考えでございます。この関係する地権者等々による検討の場づくり、仕組みづくりといったものを進めてまいりたいと考えております。
今後の進め方でございますが、1枚目のペーパーの裏面にございます。
今後の予定。平成29年12月でございますが、本戦略の案を公表して策定ということで考えております。
以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
北原委員
この、中野駅周辺におけるスマートな環境・防災都市づくり戦略(素案)についてということでありますけれども、こういった戦略というか、こういうものをつくった区は、中野区以外にあるかどうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
2ページでお示ししていますが、都市の低炭素化の促進に関する法律ということで、それに規定される低炭素化まちづくり計画という点でお答えをまずしたいと思いますが、それにつきましては、23区の中では、ほかに港区、それから渋谷区、江東区がこの計画を策定しております。そのほかに、市のほうでは八王子市が策定をしているというところでございます。
北原委員
そうすると、これ、遅かれ早かれ、他区もつくらなければならないという法律的なものの縛りみたいなものはあるんでしょうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
特に策定の義務ということはございませんけれども、これからの低炭素化ですとか、あるいは我々は防災ということも加えておりますけれども、そうしたものの考え方を示していく必要はあろうかなというふうに思っております。
北原委員
確かに、この中野駅周辺が大きく変わっていく中で、こういった考え方を入れてまちづくりを進めていくということは、これから非常に大事なことだというふうには思います。この、今回素案が示されましたけれども、ぜひ、そういった面では、中野区は割と先頭を走るわけですので、しっかり議論をして進めていっていただけたらありがたいと思いますが、いかがでしょうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
今回素案ということでございますので、さらに検討を詰めていきたいと思っておりますし、さらにそれを具体化していく方策ということも非常に重要なところだと思っておりますので、こうした考え方をさらに進めていきたいというふうに思います。
森委員
1点だけ伺います。これ、私、不勉強だったんですけれども、見たら、法律は平成24年ぐらいにできているんですよね。ここの再開発だって、防災にしたって、環境への配慮にしたって、ずっと言ってきた中で、このタイミングでこの戦略が出てくるというのはどうしてなんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
これからのまちづくりの流れでございますが、この中にも示しておりますが、まずは新区役所、区役所が、新たな整備が行われる。また、この新北口地区の中でも、区役所・サンプラザ地区の再整備であるとか、あるいは西エリアの再開発の機運があるということですとか、そうしたまちづくりはまだ動いているということでございますので、これに合わせてこの考え方を示していきたいというところでございます。
既に10か年計画ですとか環境基本計画には、基本的なこの考え方、中野駅周辺におけるBCDの形成を見据えた低炭素まちづくりということについては既に示しているところでございますので、それをもうちょっと具体的にお示ししたのがこの戦略でございます。
白井委員
私も1点だけ。低炭素化のまちづくりを目指してということなんですけれども、費用面の考え方というのはどのようになっているんでしょうか。環境対策なので当然費用はかかるんですという話なのか、いやいや、費用面もコストを抑えられますよ、さらにはもともとが低炭素化と言っているんですからね、CO2削減も含めてどのような効果がありますというところもあわせて示していっていただく必要があるのではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
特に低炭素化、さらに今回BCDという考え方も示しておりますけれども、何らか設備を投資していくということになりますと、それなりの費用がかかるということはございます。イニシャルコストがどれだけかかるのかということと、さらにはランニングコストがどのくらいかかるのか、そうしたものも検証しながら進めていくべきだろうというふうには思っております。
ランニングの中では、むしろ低炭素化、さまざまな設備を導入することによって費用を抑えていくという考え方もございまして、実際そういったシミュレーションなんかも行っているところではございます。ただ、実際イニシャルについてはかなりのコストがかかるということで、具体的な事業を進めていく中でさらに検証を進めていくといったことは考えております。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
Nakano Free Wi-Fiの運用状況及びサービス拡充についての報告を求めます。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
次は、Nakano Free Wi-Fiの運用状況とサービス拡充について御報告いたします。(資料4)
まず、1番、Nakano Free Wi-Fiの運用状況でございます。
まず、(1)で、区設置アクセスポイントの運用状況ということでございます。区内9か所に設置しておりますアクセスポイントの利用数でございますが、平成29年7月では合計6万1,201アクセス、前年同月比で41.8%増となっております。最も利用数の多いアクセスポイントは、中野駅北口駅前広場のアクセスポイントということでございます。
多言語認証の状況でございますが、最も多かったのが平成29年4月の1,223アクセスということでございますが、そのうち英語が9割を占めているということでございます。
次に、(2)、裏面をごらんいただきまして、Nakano Free Wi-Fi
Plusでございます。こちらは、区内の商店街や民間店舗がみずから設置・提供するWi-Fiを活用したものでございまして、平成29年8月現在で107アクセスポイントとなっております。
次に、2番、Nakano Free Wi-Fiのサービス拡充ということでございます。
(1)でアクセスポイントの拡大ということで、4か所を拡大いたします。別図をごらんください。そちらの中で、中野駅北口暫定バスロータリー及び中野サンプラザ広場付近が1か所、それから北口暫定広場西側付近、それから四季の森公園の管理棟及び芝生広場付近、中野四季の森公園拡張部付近ということでの4か所の拡大でございます。
次に、(2)でオフラインガイド・マップでございます。Nakano Free Wi-Fiが参画するJapan Connected-free Wi-Fiでございますが、オフライン環境でも閲覧可能な中野区の観光情報や中野駅周辺の地図情報を提供いたします。
次に、(3)Free Wi-Fi&TOKYOへの参画でございます。東京都が提供するFree
Wi-Fi&TOKYO及び提携している他のFree Wi-Fiサービスが一度の登録で利用できる認証システムに参加をいたします。
次に、(4)アクセスポイントのグループ化ということでございますが、一度の認証で途切れることなく面的に利用できるよう、隣接している複数のアクセスポイントをグループ化して、一つのアクセスポイントといたします。対象の箇所でございますが、中野駅北口付近で4か所を一つのグループといたします。また、四季の森公園につきましても3か所をグループ化いたします。別図で、黄色で示している部分がそちらの対象ということでございます。
導入のスケジュールでございます。10月1日から試験運用を開始してございます。10月21日には本運用ということで開始をいたします。
御報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
北原委員
ありがとうございました。拡充されていくということで、エリアが広がるということで大変いいのかなと思いますけれども、これ、予算みたいなものは、これは少しかかるのかなとは思いますけれども、どのくらい、この拡充で予算、あるのかどうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
今年度の予算額、29年度の予算額ですが、2,422万円でございます。
大内委員
この新しく、新規アクセスポイントの図が別図であるんですけれども、3枚目ですね。中野区役所の南側がアクセスポイントに入っているんですけれども、これは、なぜこのエリアを新規の場所で選んでいるんでしょうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
このあたりも面的に利用できるようにということで、アクセスポイントをふやしたところでございます。また、将来的に、このあたりについては工事も行われるということでございまして、このところについては面的に利用できるような形で整備をしたというところでございます。
大内委員
その面的にというのは、中野駅の北口の広場からそのまんま区役所、そして四季の森公園に向かって途切れることなくという、そういう面的ということでいいの。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
実際、この中野駅、この別図にある(1)の北口周辺と四季の森公園につきましては、実際ちょっと距離がありますので、そこについては一旦途切れてしまいますが、その区域の中、ちょうど黄色で囲っている部分、そこについては途切れることなく利用ができるような状態になっております。
大内委員
今言った北口広場は、まだ清掃車庫あるいは駐輪場、そこが広場になるということなんですか。区の計画で。自由に使えるね。たしかあそこは、西口自由通路のストックヤードになるんじゃないのかなと思っていたんですけれども──いや、いいんです、使えるならうれしいんです。ストックヤードのところを使えるんだったら意味ないのかなと。西口自由通路のストックヤードで囲うような話を僕はするんじゃないのかなと思っていたものですから、そこが使えてもあんまり意味がないんじゃないのかなと思う。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
このあたり一帯、将来的には駅前広場にはなるということで計画はしております。それはまだ10年近く先の話でございますが、その間につきましても、このあたり一帯というのは広場空間ということでございまして、実際この、今の暫定ロータリーの使い方について詳細に捉えて計画はしておりませんで、面的に利用できる範囲を広げているというところでございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告について終了いたします。
4番、(仮称)中野四季の森公園自転車駐車場整備工事についての報告を求めます。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
それでは、(仮称)中野四季の森公園自転車駐車場整備工事について御報告いたします。(資料5)
中野駅地区整備基本計画では、自転車駐車場の配置について、中野駅周辺中心部の歩行者優先エリアの外周に自転車駐車場を分散して配置することとしております。この考え方に基づきまして、平成28年度に策定した中野駅周辺自転車駐車場整備計画により、中野四季の森公園の地下に自転車駐車場を整備するものでございます。
1、整備内容。整備箇所としましては、中野四季の森公園拡張部の東側部分。工期としましては契約締結日の翌日から平成31年1月15日まで。整備形式といたしましては、自走式、地下方式。下りはスロープによる斜路付階段、上りについてはサイクルコンベアとなっております。自転車の入庫と出庫については、地下部分のゲートにより管理してまいります。整備範囲は約2,000平米、収容台数は約1,500台。スライド式ラックと、あと一部平置きスペースを設けてございます。地上の構造物ですが、中野区画道路1号線側、南側については、自転車の出入口、あと、北側については緊急避難口。こちらは、人のみの体による出入りを整理してまいります。主な施設としては、斜路付階段、管理人室、換気設備などとなってございます。地上部については、自転車駐車場整備に合わせて、草地広場、インターロッキング舗装等を整備してまいります。工事期間中においても、中野中学校東側通路から公園側へ抜ける歩行者動線を確保いたします。工事期間中、閉鎖する公園の範囲は、図の1に示す範囲といたします。
2番が、外観・内観パース。左側は、地上部の出入口、右側は地下の部分のパースとなっております。
それでは、別途の図1のほうをごらんください。3ページ目になります。こちらでオレンジで囲っている部分、これが工事期間中の公園閉鎖範囲となっております。オレンジの囲った部分の左上です。中野中の隣が歩行者動線になっておりますが、こちらの青い矢印のとおり、歩行者動線については確保してまいります。それと、オレンジの枠の中の点線部分、水色の点線部分、こちらが駐輪場の本体部分となってございます。
それでは、2ページ目のほう、お戻りください。
3、今後の予定ですが、本案件については13日の本議決の議決を経たあと、平成29年10月下旬に工事説明会、同10月下旬に、その後工事着手、平成31年1月15日に工事を完了する予定でございます。その後、平成31年2月1日に供用開始となってございます。
報告は以上になります。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
近藤委員
この収容台数のところで、1,500台なんですけれども、平置きというのは大体どのぐらい置けるんでしょうか。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
平置きについては、約160台を予定してございます。
近藤委員
今、自転車が大きくなっていて、親子自転車ですとか、普通のラックだと入れない自転車もかなりあると思うんですね。四季の森を使う親子なんか、お子さんを連れてくる方もここにとめると思うんですけれども、こういった平置きがやっぱりないと、杉山公園の地下駐輪場というのはずっと10%台というパーセンテージで、なかなか自転車があいて──キャパはあるのに、そこに自転車がなかなかとまっていないということがあるので、それはかなり注意してこの辺はつくられたと考えてよろしいですか。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
現在、この工事予定箇所の隣に、けやき通り自転車駐車場がございます。こちらのほうの平置きの実態数ですが、約140台程度となっておりますが、こちらで現在賄えている状況でございますので、さらにそれよりも若干多目に整備台数を予定しているものでございます。
近藤委員
なかなか地下の自転車駐車場というのは、子どもを連れた方とか利用しにくいと思うんですね。高齢の方なんかもしにくいと思うので、これ、本当に、平置きがあってよかったなってすごく思います。
それで、この管理人さんの位置ですとか、そういったこともきちっと注意して、ぜひ使いやすい自転車駐車場にということをお願いいたします。
大内委員
すみません、これ、平面図なんですけれども、立体図がないんだよね。どのぐらい深さだとかは。要するに、地下2階──普通、地下1階部分ぐらいなんですか、地下2階部分ぐらいまでの深さになるんですか、これ。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
地上からの深さは約5.6メートル程度で、大体地下2階程度になります。
大内委員
地下2階程度。地下1階じゃなくて。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
約地下1階弱程度ということになります。
大内委員
それで、こういうのは、明かりとりというのかな、太陽光が入ったり、そういう設計にはなっているんですか。それとももう、普通のライトだけというのかな、自然光が入るような図にはなっているんですか、これ。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
こちら、1枚目の外観・パースですけれども、こちらの地上部出入口、こちらは大き目にガラス部分を取り入れまして、できるだけ太陽等、光を入れるような構造で考えてございます。
大内委員
あと、この完成図の「草地広場」と書いてあるところがあるんですけれども、今ある、これ、下のほうの草地広場はあるんですけれども、上のほうの新しくできる草地広場というのは、どういったイメージ。イメージというか、どういう──芝生なのか、何なのか。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
さまざまなそういった種を入れまして、今現在、左、別途図の1のとおり、左半分、草地広場ができているんですけれども、そちらと同じようなしつらえを考えております。
大内委員
それで、残りのところは、これは何、全面タイル舗装になるのですか。周りは。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
こちらは、現在左半分、多目的広場になっておりまして、同じようなインターロッキングブロック舗装を整備する予定でございます。
森委員
さっきの近藤委員のとちょっと関係するんですけれども、親子自転車は普通にとめられるんですか。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
こちら、平置きの部分については、とめられるのはもとより、こちらのスライドラック、こちらのほうについても親子自転車はある程度とめられるような構造になっております。
森委員
ここの整備形式には自走式とあるんですけれども、これは電動はだめということなんですか。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
これは自走式ではありますが、電動自転車といいますか、こちらもスロープを使っておりて、かつ、こちらのサイクルコンベア、こちらも同じように使って上り下りの構造になっています。
高橋委員
これは自転車駐車場整備ということなんですけれども、この間、別の駐車場の件でも質疑が出たんですけれども、二輪、オートバイの駐輪対策とかは、特に今回のこの地下部分には考えていないということでよろしいんですか。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
こちら、運用上の話ではございますが、今のところそういった自動二輪の駐輪場を考えてはおりません。
高橋委員
これは、当初の計画の中では全く考えていなかったんですか。それともいろいろ検討した上で、自動二輪は除外されたんですか。その辺の経緯を教えていただきたいんですけれども。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
こちら、地下部分のを整備する当初から、自動二輪については計画としては位置付けておりません。
高橋委員
その自動二輪のニーズが高まっているという、この間、話を委員会で聞きましたけれども、なぜ検討しなかったんですか。
小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
自動二輪の駐車場につきましては、自動車の駐車場と一体で考えておりまして、本日この新北口地区まちづくり方針(素案)が出ておりますけれども、自動車駐車場については、この区役所・サンプラザ地区の建物の施設整備と一体で整備をしていくという方向性が出ておりまして、自動二輪車についても、そちらと一緒に、四輪と一緒に整備をしていくという方向で考えております。
高橋委員
そうすると、駅に集中していた自転車を分散するという一連の流れの中での、一つのここの再整備という位置付けでよろしいんですか。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
自転車駐輪場については委員の御指摘のとおりでございます。
大内委員
今ある中野体育館の隣、あそこは自動二輪はとめられなかったっけ。
伊東都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当)
今、体育館の南にあるところにつきましては、いわゆる中野けやき通り自転車駐車場でございますが、その一部に自動二輪の場所を確保してございます。
大内委員
だったら、中野サンプラザ・区役所跡地ができるまで、自動二輪は、どこにとめるの。中野駅周辺に来た人は。それまで我慢しろっていうの。
小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
最終的には区役所・サンプラザ地区の建物施設整備内というふうに考えておりますけれども、それまでの間というのは、自転車についても二輪車につきましても、工事展開と合わせて一定の台数を確保していくということを考えておりまして、具体的に、この時期までここというのは、今後の区役所・サンプラザ地区との工程整備であったり、また、駅地区の整備の工程であったり、そういったところの展開と合わせて考えてまいりたいというふうに思っております。
大内委員
だから、できるまではどこにとめるんですかと。区役所に自動二輪の駐輪場でも確保するの。どうするの。それまではとめるところがないじゃない。だって、できるまで自動二輪をとめるところはありませんって、今、何とかの展開でとかいって、展開していくのなら、その途中途中、どこかとめるところを確保していくんじゃないの。
小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
工事期間中もきちんと整備、駐車できるところを確保してまいりたいと思いますけれども、そこを具体的にどこで確保していくかというのは、今後の検討になります。
大内委員
もう、今現在はあるよね。それは残るわけだよね。自動二輪の駐輪場は。今、暫定の体育館の隣はあるでしょう。そこはとりあえずしばらく区役所の工事が入るまでは、そうしたら、あれはそのまま残るの。
小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
今のけやき通りの駐輪場と、また自動車駐車場、それから自動二輪の駐車場については、区役所の整備までは残る予定でおります。
大内委員
区役所の整備に取りかかったときに考えればいいと。自動二輪の駐輪場に関しては、新しい区役所の体育館が解体されていく中で、自動二輪については考えていきたいと、そういうことでよろしいんですか。
小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
区役所ができる前の準備段階で今の駐車場というのはなくなると思いますので、そこの段階で具体的には考えていかなければいけないということでございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了をいたします。
次に、5番、沼袋区画街路第4号線沿道地区地区計画原案についての報告を求めます。
荒井都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)
それでは、私のほうからは、沼袋区画街路第4号線沿道地区地区計画原案について御報告させていただきます。(資料6)
まず、取り組み状況についてでございますが、先月の9月3日と5日に地区計画素案についての説明会を、沼袋及び新井の区民活動センターにおいて計3回実施いたしまして、うち2回は用意した席がほぼ満席になるような、延べ86人の方のご参加をいただくことができました。
説明会では多くの御意見や御質問が寄せられまして、地域の皆様がお気にされている点ですとか、こちらの御説明がうまく伝わっていないといった点など、今後の説明や情報提供における改善点を把握でき得る機会となるとともに、しっかりご参加の皆様とは対話ができたということで、地区計画等について御理解を深めていただいた機会となったのではないかと考えております。
いただいた主な御意見、御質問と、その回答は、下の表のとおりですが、若干補足を加えて説明させていただきたいと思います。
一つ目についてなんですが、こちらの御質問は、今回地区計画において拡幅整備後の4号線から30メートルの範囲において、第1種低層住居専用地域を商業地域や近隣商業地域に変更したいと考えておりますが、この変更理由についてのお問い合わせであります。これにつきましては、拡幅後の区街4号線と、その沿道の地域で延焼遮断帯を形成するためには、沿道30メートルの範囲において建物を不燃化する高さを7メートル確保する必要がございます。しかし、第1種低層住居専用地域のままですと、第1種高度地区の規制によって高さ5メートルで斜線制限がかかりますほか、準防火地域に指定されていることから耐火建築物への建て替えが困難になります。このため、用途地域の変更、防火地域の変更、高度地区の変更をセットで考えておりますよということをご説明させていただきました。
2点目ですが、区街4号線の沿道の敷地の方は、拡幅のために道路用地を提供する上に、道路境界から建築物の壁面を50センチ後退させなければいけないんですけれども、これがなぜ必要なんですかという御質問をいただきました。これにつきましては、区街4号線の沿道地区については、にぎわいの再生というものも重要な課題となっております。そこで、区街4号線の拡幅整備後の街並みがにぎわいの再生の資するしつらえとなるよう、統一化のある街並みを形成し、景観性の向上を図るとともに、店先空間を創出して魅力ある商店街の形成につなげていきたいという意図をしております。さらに、こうした壁面の位置の制限を行う街並み誘導型地区計画を導入することで、斜線制限や日影規制といった建築物の形態にかかわる制限が緩和されますので、土地を有効活用することもできますよという御説明をさせていただきました。
こうしたことから、区街4号線拡幅整備後の商店街のにぎわいの再生に向けて壁面の位置を制限することが必要と考えておりますという御説明をさせていただきました。
3つ目としましては、地区計画で定める建築物の用途の制限において、区街4号線に面する建築物の1階部分の住宅用途を禁止するというのは厳し過ぎるのではないかと。実際、敷地が小さいために、商売を行うには厳しいといったような御意見がございました。これにつきましては、商店街の連続性を確保するということのために定めることを考えている制限でして、建築物1階のうち4号線に面する部分のみの規制と考えておりますということを御説明いたしました。また、階段など住宅等の出入口に類するもの、または敷地の形態や用途上やむを得ない場合など、特例許可等の対象として検討していく場合もありますよという旨を御説明させていただいております。
そして、このたびは、地区計画原案を策定いたしました。内容は、A3の資料、沼袋区画街路第4号線沿道地区地区計画原案という内容のとおりでございます。
A3の資料は4ページございまして、1ページに地区計画の構成、区域、目標、土地利用の方針を示しております。
2ページから3ページ目の左半分にかけましては、建て替えのルールについて示しております。3ページ右側は、緑のところですけれども、本地区計画の策定に伴いまして、平成5年に策定された平和の森公園周辺地区地区計画の区域が変更になることを示してございます。
また、4ページ目については、関連都市計画として、用途地域の変更、防火地域の変更、高度地区の変更について記載し、あわせて今後の予定を示させていただいております。
中身としましては、地区計画の目標、土地利用の方針、建て替えのルールを定めた地区整備計画の内容について、前回の委員会で御報告させていただきました素案の段階から変更点はございません。また、関連都市計画についても、用途地域、防火地域、高度地区の変更の内容について変更はございません。
地域の皆様への説明や情報提供についてですが、毎月開催しているオープンハウスをご活用くださいということを説明会の場でも改めて御案内させていただきました。地区計画の内容について、その場では紙面を読んでもすぐには、どこがわからないかもわからないですとか、説明会の場ではどうしても聞きにくいといった御意見もあるかと思いましたので、オープンハウスにおいて常駐している職員に直接お問い合わせをいただきまして、ご心配を解消していただける機会を提供することで引き続き丁寧な説明や情報提供に努めてまいりたいと考えております。
最後に、今後の予定についてですが、10月は地区計画原案の説明会を、今週の日曜日、15日と翌週月曜日16日に開催いたします。また、地区計画原案の縦覧については、4日から18日までの2週間、区役所9階の都市計画担当において行っておりまして、意見書の提出についても4日から25日まで、持参または郵送にて受け付けているところでございます。
その後は、地区計画案の説明会等を12月に行いまして、今年度内の都市計画決定を目指してまいります。
また、地区計画に係る手続とは別に、前回の委員会にて御報告させていただきましたとおり、区街4号線について事業概要と用地補償の説明会を11月に実施する予定でございます。
御説明は以上になります。
委員長
ただいま報告をいただいたところなのですが、3時になりましたので、一旦ちょっと休憩をさせていただきます。
(午後2時57分)
委員長
それでは、再開いたします。
(午後2時58分)
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいでしょうか。
なければ、以上で本報告について終了をいたします。
6番、野方・都立家政・鷺ノ宮駅周辺まちづくりの進捗と関連都市計画道路についての報告を求めます。
藤原都市政策推進室副参事(野方以西調整担当)
それでは、私からは、野方・都立家政・鷺ノ宮駅周辺まちづくりの進捗と関連都市計画道路について御報告いたします。(資料7)
まず、野方駅から御報告いたします。野方駅につきましては、平成28年7月に検討会が設立されました。こちらのほうにおきましては、住環境・防災、商業環境、交通環境をテーマとして、将来像やまちづくりの目標・方針について現在検討がされております。去る6月18日、19日に、検討会主催で中間報告会が開催されました。
下にあります表が、検討会が打ち立てた目標でございます。三つございまして、「災害に強く、緑豊かで誰もが暮らしやすい住環境づくり」、二つ目が「歩いて楽しい、にぎわいの感じられる商業環境づくり」、三つ目が「利便性が高く、人にやさしい交通環境づくり」となっております。方針のほうは目標を達成するべく、それぞれ表のように掲げられております。
続きまして、都立家政です。こちらは、昨年9月、検討会が設立されまして、商店街やまちの利便性、交通に関する課題、住宅地の環境や安全性に関する課題について話し合い、将来像やまちづくりの目標・方針について検討がされております。こちらは、ことしの8月18日、19日に検討会主催の中間報告会が開催されました。
次のページにまいりまして、こちらは検討会が考えた目標です。こちら、四つございます。一つ目が「駅前や商店街を中心に、買い物がしやすく暮らし豊かなまちにします。」、二つ目が「人と車、自転車が共存できる交通環境をつくります。」、三つ目が「ずっと住み続けたくなる住環境をつくります。」、四つ目が「地域で手を取り合って、楽しく暮らしやすいまちにします。」と掲げられております。方針は、目標に対して表のように掲げられております。
続きまして、鷺ノ宮です。こちらは、昨年3月、検討会が設立され、道路・交通、まちのにぎわい、まちの資源、住環境・防災をテーマとして検討がされております。ことしの3月17日、18日に検討会主催の中間報告会が開催済みでございます。
こちら、検討会の考えましたまちづくりの方向性、目標です。こちらのほうも四つございます。一つ目が「駅前や中杉通りなどを、安全でスムーズに行き来できるようにします。」、二つ目が「駅周辺を、便利に買い物ができ、人々が活発に交流する拠点にします。」、三つ目が「歴史・文化や水・みどりを大切にし、まちの魅力を高めます。」、四つ目が「住みたい・住み続けたいと思える、安全で安心な住環境をつくります。」というふうに掲げられておりまして、方針のほうも表のようにそれぞれ掲げられております。
続きまして、二つ目の大きなくくりといたしまして、関連都市計画道路の中の補助227号線でございます。こちらのほうは、去る7月7日、8日に、それぞれ鷺宮区民活動センター、野方区民活動センターで、現況調査の説明会が行われました。参加者数は、7日のほうが48名、8日のほうが86名、計134名の参加となっております。
下のほうにまいりまして、主な質疑回答を表にまとめております。項目だけ読み上げますと、「現況調査説明会の主旨について」、あと「位置付けについて」、あと「断面構成について」。次のページにまいりまして、「整備範囲について」、あと「整備予定について」、あと、その「整備の主体」「沿道まちづくりの範囲について」「建て替えについて」「沿道まちづくりの時期について」、主な質疑事項として挙げられました。
私のほうの報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいでしょうか。なければ、以上で本報告について終了いたします。
7番、東中野駅周辺の交流拠点形成についての報告を求めます。
辻本都市基盤部副参事(都市計画担当)
それでは、東中野駅周辺の交流拠点形成につきまして、資料(資料8)に基づき御報告申し上げます。
東中野駅周辺につきましては、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)におきまして、交流拠点としての機能を拡充することとしているところでございます。この計画を着実に推進するに当たりまして、これまで取り組んでまいりました基礎調査等を踏まえまして、交流拠点形成に向けた今後の進め方について報告させていただきたいと存じます。
まず、1.これまでの調査・検討により明らかになった主な課題等でございます。
1点目でございますが、駅東口の改札レベル、また地上部、地上部と補助170号線──いわゆる区検通りでございますけれども、高低差がございまして、バリアフリー化による解消が必要であるということでございます。また、駅北側につきましては、バリアフリー施設の設置スペースにつきましても困難であるということから、今後これらにつきまして工夫が必要であると考えているところでございます。
また、2点目でございますが、バリアフリー化等を進めるに当たりましては、駅舎周辺用地の所有者でございますJR東日本の協力が不可欠であると考えてございます。
また、3点目でございますが、西口が整備されたことによりまして、にぎわいの中心が西口に偏っているということがございます。東口と西口間の回遊性の向上が必要であると考えておりまして、今後、にぎわい・活性化につながる計画づくり、無電柱化の検討などを進める必要があると考えてございます。
なお、下の図は、周辺の現況ということでございます。後ほどお読み取りをいただければと思います。
裏面でございます。
これらの課題を踏まえまして、2でございますが、東中野駅周辺の交流拠点形成の方向性と今後の進め方ということでまとめてございます。今申し上げたところと重なりますけれども、東口、西口をつなぎます回遊性の向上、にぎわい創出、また、活性化を促す交流拠点形成に向けた取り組みを進めていく考えでございます。
具体的な進め方でございますが、まず、本年度でございます。中ほどに記載のとおり、回遊性向上に向けました課題の抽出などの基礎調査等を行いますとともに、周辺町会、また、商店会等を交えました意見交換会を実施したいと考えてございます。これらを踏まえまして、区として交流拠点形成に向けました考え方を取りまとめてまいりたいと考えてございます。
その上で、来年度でございますが、周辺町会や商店会等との協議・調整、またJRとの調整を行いまして、最終的には「交流拠点整備方針(案)」ということで区の考え方としてまとめてまいりたいと考えてございます。
なお、東中野駅周辺交流拠点形成のイメージ図ということで、これまで都市計画マスタープラン、また10か年計画等でお示しをしている内容をイメージ化してございますので、後ほどお読み取りをいただければと存じます。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
森委員
すみません、1ページ目の(3)の最後のところに「無電柱化」と急に入っていて、唐突な印象があるんですが、これはどうして入っているんでしょう。
辻本都市基盤部副参事(都市計画担当)
西口・東口を結びます道路がございます。これにつきましては、現在のところ電柱ということでございます。バリアフリーの観点あるいは回遊性、にぎわいを図る上で、今後、無電柱化につきましても検討する必要があると考えているものでございます。
森委員
その無電柱化の話も含めて、大分大きな話になっているなと思うんです。今後の進め方で見ると、30年度に交流拠点整備方針(案)の策定ということで、実際にものごとを動かしていくのは、これができたさらに先、31年度以降、こういうことで理解していいんですか。
辻本都市基盤部副参事(都市計画担当)
考え方を整理した上で、具体的な整備ということでは、ただいま委員御指摘のとおりということでございます。
森委員
そうするとね、にぎわいの創出とか、南北のバランスとか、そういったところも考えてもいいのかもしれないですけれども、バリアフリーについてはもうちょっと先にできないのかなと思うんです。話を大きくし過ぎた結果、そこの利便性が向上する、その時期が後ろ倒しになるというのは、あんまりちょっと納得がいかないんですけれども、バリアフリーのほう、北についてはちょっと課題があると書いてありますけれども、できるところは先行してバリアフリー化するというようなことはできないんでしょうか。
辻本都市基盤部副参事(都市計画担当)
すみません、説明が不足してございました。区といたしましては、バリアフリー基本計画というものを持ってございまして、駅周辺を重点地区として位置付けております。そこで、今、委員御案内のとおり、できるところから着実に進めているというのが現状でございます。
森委員
ごめんなさい、それはどこの話。東中野もそういう方針ということでいいんですか。
辻本都市基盤部副参事(都市計画担当)
東中野駅を含めまして、交流拠点──駅等でございますが、重点地区ということで位置付けて進めているものでございます。
白井委員
先日の議会の後期の改選があって、調査事項の報告でいきなり出てきたやつを改めて報告してくださいというところで、今回ようやっと出てきたというところでは評価しております。しかしながら、これまでの基礎調査、もう何カ月も前なんですけれども、具体的な図面が出ていましたよね。あくまでも事業者がつくった図面でというやつなんですけれども、今回、今後の進め方によっては、全くその図が消えてしまっているんですが、これらの関係性についてはどうなっているんでしょうか。お伺いします。
辻本都市基盤部副参事(都市計画担当)
前々回、特別委員会、これまでの調査事項の経過等ということで御報告してまいりました。そこでは、実際に事業者さんからいただきました報告書、その一端というものをおつけして、お示しをしたところでございます。これらはあくまでも基礎調査の、事業者の出した資料ということの扱いでございまして、それを踏まえて、今回、区としての課題の認識、さらには今後の進め方ということで一定まとめさせていただいて、報告をさせていただいたものでございます。
白井委員
あまり長くはやめておきます。冒頭の部分のところで、基礎調査や検討を踏まえ、これから交流拠点形成に向けた進め方という話なんですけれども、まずはこの29年度で、いきなり地域の方々と意見交換会の実施になっています。普通、まず、これは先にやるべきものですよね。事業者の取りまとめをやって、報告を受けて、かなり具体的な図面まで出てきて、だけど、それはあくまでも基礎調査の扱いで、ここから周辺の方々と意見交換会なんですか。あれをベースではなくて、全く白紙からスタートということなんですか。関係性を聞いたのはその点なんです。いかがですか。
辻本都市基盤部副参事(都市計画担当)
現況の確認というものはさせていただいて、可能性につきましても一定調査をしているところでございます。こういったものも持った上で、区民の方に、実際お住まいになってどのような問題、まちづくりについてお考えを持っておられるのかということにつきまして率直にお伺いした上で、交流拠点形成に向けました区としての考え方をまとめていきたいということでございます。
白井委員
もう最後にします。ここにあえて「周辺町会・商店会等」と書いてあるんですけれども、冒頭のところでJRさんの協力も不可欠と書いてあります。このJRさんは入るんですか。いかがでしょうか。
辻本都市基盤部副参事(都市計画担当)
JRとはこれから具体的な協議ということになりますので、今この現時点においては確たることは申し上げられないんですけれども、「等」というところでは、町会、商店街あるいはまちづくりの関係で活動している団体等もございます。また、一般の区民の方もいらっしゃるということで、広く呼び掛けまして御意見を承りたいと考えているところでございます。
いながき委員
先ほど森委員のほうから、バリアフリー化だけでも先に進められないのかというお話がありまして、やはり周辺住民の方々にとっては、この東中野駅東口のまち全体の活性化も大事ではあるんですが、やはりまずはバリアフリー化をお願いしたいということで、もう随分前から私たち地元の議員もお願いをされております。これを見る限り、これから協議ということで、具体的な計画だとかはこれからだと思うんですが、大体どれぐらいバリアフリー化実現までかかるというふうに考えればよろしいんでしょうか。
辻本都市基盤部副参事(都市計画担当)
身近なバリアフリーということでは、可能な範囲で鋭意進めていくということではございます。今回、東中野交流拠点形成ということでは、10か年計画の中でも位置付けているものでございまして、着実にステップを踏みながら進めていきたいというところでございます。
いながき委員
すみません、その10か年計画が手元になくて。ステップを踏んでいけば、大体どれぐらいには。
辻本都市基盤部副参事(都市計画担当)
今後、現在ステップ1でございまして、東口まちづくり計画策定ということでございます。考え方の整理ということで、こういったものを進めているものでございます。第2ステップにおきまして、東中野駅東口まちづくり整備計画の策定ということがございます。これにつきましては、来年度、整備方針(案)ということで取りまとめ、その後計画づくりということで進めてまいりたいと考えてございます。その上で、ステップ3でまちづくりの推進、また、ステップ4で東口バリアフリー化及び歩行者系広場の完成というようなことで10か年計画では予定しているものでございます。
長沢委員
1点だけ。さっきの説明とちょっと違ってきちゃうんじゃないの。だから、バリアフリー化を先行すべきじゃないですかということで、バリアフリーについては東中野についても、そのような形でやれるところをやっていきますよというお話があって、では、そのスケジュールで示せないのと言ったら、今度は10か年の中でまちづくりも含めたようなものを今お示しされたということで、それだと、ではバリアフリーを先行してというさっきの話が矛盾しちゃうんじゃないの。バリアフリーのそれは、どこに示しているんですか。
豊川都市基盤部長
10か年計画で申しておりますのは、ステップ4で、この東中野駅東口のバリアフリーが完成するということであります。これは、当然ご存じのとおり、駅だけではなくて地形の高低差の解消等もありますので、これは一気にはできません。ですから、恐らく、まだ具体的に何年にこれというのは申し上げられませんが、順次やっていくのかなというふうに思っています。そういった意味では、確かに最終ゴールはステップ4ではありますが、それに向かって順次バリアフリー化が進んでいくのではないかと、そういった想定をしているところでございます。
白井委員
バリアフリーの話が出たので、あえてなんですけれども、現行の区で持っている土地って、ほぼない。ここのエリアでは。JRさんの持っている土地でバリアフリー化しようとすると、ホームに面しているところの階段部分と、一丁目側の下の階段の部分、ここしか該当する場所としては、まさにこれしかない。駅舎自体がかなり老朽化していて、昔ながらのやつでつくっているので、あのままのバリアフリー化はまず無理だと考えると、どうしても周辺のバリアフリーをやろうとすると、民間の土地に手を出さないといけなくなってくる。用地交渉もしなければいけなくなってくるとなると、単純にバリアフリー化だけと言ってしまうと、できるエリアが限定されてしまって、このエリアの方々だけが使えるところに限定ですよとなってしまう。見てもらったとおり、さまざまな多面になっているという立体交差状況です。そういう分じゃ、広くまちづくりをやれというんじゃなくて、バリアフリー化をやるにも、ある程度まちづくりをやらないと、そもそも無理だっていうところからこれだけ長引いていると思うんですけれども、確認させてください。
豊川都市基盤部長
委員御指摘のとおりでございまして、やはり調査をする中で、今まさに御指摘のとおり、今の土地ではなかなかバリアフリーは難しいという中で、やはり周辺の民間の土地等も活用しながら、順々にバリアフリーをやっていくと。そういった意味では、やはり時間もかかりますし、それから周辺の御協力については不可欠であると。そんな認識で進めたいと思っております。
委員長
よろしいでしょうか。他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、8番、その他で何か報告はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後3時19分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時21分)
休憩中に確認をいたしましたとおり、次回は第4回定例会中の委員会とし、急な案件が生じた場合は正副委員長から連絡をさせていただくということで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定をいたします。
本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
以上で中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。
(午後3時21分)