平成29年10月05日中野区議会子ども文教委員会(第3回定例会)

中野区議会子ども文教委員会〔平成29年10月5日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 平成29年10月5日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後2時23分

 

○出席委員(8名)

 白井 ひでふみ委員長

 山本 たかし副委員長

 若林 しげお委員

 渡辺 たけし委員

 小宮山 たかし委員

 広川 まさのり委員

 南 かつひこ委員

 高橋 ちあき委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 田辺 裕子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 横山 俊

 子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当) 高橋 昭彦

 子ども教育部副参事(子育て支援担当、児童相談所設置準備担当)、子ども家庭支援センター所長、教育委員会事務局副参事(子育て支援担当、特別支援教育等連携担当、教育相談連携担当) 神谷 万美

 子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)、教育委員会事務局副参事(就学前教育推進担当) 長﨑 武史

 子ども教育部副参事(幼児施設整備推進担当)、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当) 荒井 弘巳

 子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当) 石原 千鶴

 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 板垣 淑子

 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 石崎 公一

 教育委員会事務局指導室長 杉山 勇

 地域支えあい推進室参事(地域子ども施設調整担当)、鷺宮すこやか福祉センター所長、鷺宮すこやか福祉センター参事(地域ケア担当) 上村 晃一

 南部すこやか福祉センター所長 石濱 照子

 

○事務局職員

 書記 鎌形 聡美

 書記 松丸 晃大

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 平成29年度認可保育所開設事業者の選定結果について(幼児施設整備推進担当)

 2 宮の台保育園及び宮園保育園の民設民営化に伴う設置運営事業者の選定結果について(幼児施設整備推進担当)

 3 (仮称)中央部認定こども園設置運営事業者の募集について(幼児施設整備推進担当)

 4 区有施設・公有地の活用による待機児童解消緊急対策の実施について(幼児施設整備推進担当)

 5 第三中学校・第十中学校統合新校等複合施設整備基本設計について(子ども教育施設担当)

 6 平成29年度中野区学力にかかわる調査の結果について(指導室長)

 7 平成28年度教育課程検討委員会の報告について(指導室長)

 8 区立小中学校における任期付短時間勤務職員(教諭職)の採用について(指導室長)

 9 その他

 (1)児童虐待防止推進月間の取組について(子ども家庭支援センター所長)

 (2)区立打越保育園民設民営化に伴う新園舎の整備スケジュールについて(幼児施設整備推進担当)

 (3)中野区軽井沢少年自然の家の休館について(学校教育担当)

 (4)児童指導要録の誤廃棄について(指導室長)

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入ります。

 昨日に引き続き所管事項の報告を受けます。

 1番、平成29年度認可保育所開設事業者の選定結果についての報告を求めます。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 平成29年度10月4日時点におけます、認可保育所の開設事業者選定結果について御報告申し上げます。(資料2)

 記書き以降でございますけども、保育園名については、(仮称)鷺宮クローバー保育園でございます。開設予定地は、鷺宮二丁目4番3号でございます。開設事業者の所在地等につきましてはごらんいただきたいと思います。定員につきましては、全体で34人、1歳10人、2歳が12人、3歳が12人でございます。開設予定日は、平成30年4月1日としてございます。

 選定につきましては、主立った事業者からの事業提案書類及び運営保育施設の視察、ヒアリング結果等を総合的に評価し選定したものでございます。

 今後の予定でございますが、10月中旬、この本報告後に開設準備を進めさせていただいて、1月には認可手続に入り、4月に開設するというような予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

広川委員

 今回選定をされた株式会社クローバーホールディングスというのはどういった事業者でしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 7月31日現在でございますけども、この株式会社クローバーホールディングスという形に変更の登記をしてございます。それ以前から行っている事業といたしましては、食品の販売、保育所の運営も当然してございますけれども、農業・林業等の経営、さまざまな事業を手がけている株式会社でございます。

広川委員

 鳥取県以外で保育の事業はやられていますか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 鳥取県以外では行ってございません。

広川委員

 この事業者を選定した決め手となったものがあれば教えてください。

 あと、他の事業者の応募があったのかと、あったのなら何事業者かというものも教えてください。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 これにつきましては、公募という形は当然年度当初にとってございますけれども、いわゆる持込み型のものでございまして、この土地を前提にこういった保育園を整備するということについての提案をいただくという形でございますので、何事業者の応募があったというような形のものではございません。基本的に、提案があった内容につきまして、当然建物についての認可基準に達しているか、もしくは財政運営上今後きちっと運営していけるかどうかの財務診断等、さまざまな認可に係る基本的な審査をさせていただきまして、運営が十分できるということで選定をしたものでございます。

広川委員

 この事業者について、きょうはあれこれ言いませんが、一般的に区は民間の認可保育所の事業者を選定するに当たっては、言われているように、視察やヒアリング等々をして総合的に評価しているということですが、どういった事業者であるのかというものを見極めていく、しっかりとした経営を行っていけるのか、行ってきたのか、質の高い安定的な保育をこの中野区で実践できるのか、そういったことを責任を持って厳しい目で見極めていくということが大切だと思います。今回に限らず、事業者を選定するに当たり、そういったことを十分重視されていると思うが、いかがでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 しっかりと現在運営している保育園を視察させていただいて、十分な保育内容であること、もしくは財務状況について過去3年間にさかのぼって財務診断等を中小企業診断士にお願いする、そういった意味で厳しい目で確認をしながら選定をしているところでございます。

広川委員

 心配しているのは、子ども・子育て支援新制度のもとで、株式会社の参入規制の撤廃が促進されて、今後、保育事業をビジネスチャンスとして参入してくる事業者の中には、もしかすると保育の事業のノウハウが足りない事業者であったり、また利益第一の事業者というものも手を挙げてくる可能性があります。区として、保育の質の確保、職員の処遇であったり、継続性であったりというものをしっかりと見極めていくにも、こういった利益第一主義の事業者というものは選定しないよう、十分に適切に判断をしていくべきだと思いますが、その点いかがでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 繰り返しの答弁になりますけれども、基本的な園運営を行える能力、さまざまな観点から確認をさせていただきまして、十分にその意欲等も理念等も確認した上で選定をしていくということでございまして、現在、委員のおっしゃったような形での厳しい目で選定作業を行っているというふうに考えてございます。

広川委員

 ぜひ引き続き厳しい目で選定を行っていただくことを要望いたします。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、宮の台保育園及び宮園保育園の民設民営化に伴う設置運営事業者の選定結果についての報告を求めます。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 平成31年4月より民設民営化する予定の区立宮の台保育園及び区立宮園保育園につきましての民営化事業者の募集を行い、その選定が終了しましたので、御報告を申し上げます。(資料3)

 まず、1番でございますけれども、民設民営化する施設につきましては、今申し上げた二つの保育園でございます。宮の台保育園につきましては、①と②がございます。①のほうにつきましては、弥生町二丁目41番というところで、旧南部すこやか福祉センターのところの現在の施設を撤去いたしまして、新園を整備するというようなことでございます。②につきましては、現在の園の位置、本町四丁目14番でございますが、この現園についての整備を行うということでございます。整備年度はごらんのとおりでございます。宮園保育園につきましては、中野一丁目21番ということで、現園についての建てかえを行うというようなことでございます。

 選定の方法につきましては、先ほどと同様でございますけれども、応募事業者の事業の提案書類、運営する認可保育所の視察結果等に基づきまして選定委員会において審査して、総合的な評価を行った上で選定したものでございます。

 選定された事業者でございます。宮の台保育園につきましては、コンビウィズ株式会社でございます。代表、所在地についてはごらんいただきたいと思います。宮園保育園につきましては、社会福祉法人の高峰福祉会でございます。いずれも現在の、それぞれ宮の台保育園、宮園保育園を運営している事業者が選定されたものでございます。

 今後の予定でございます。両園ともに今後、区、事業者の参加のもとに三者協議会という形で保護者を交えて協議を行っていくという形でございます。宮の台保育園につきましては、平成29年度に、先ほど申し上げました、旧南部すこやか福祉センターの解体を行います。平成30年度には新園舎①の整備、平成31年度には新園舎へ移転させていただいて、現園舎の解体・撤去をして、新園舎②の整備という形で進めさせていただきます。平成32年度には新園舎の②での保育の開始をするということでございます。宮園保育園につきましては、平成30年度、仮設園舎へ移転して、現園舎の解体・撤去をし、新園舎を整備する。平成31年度には新園舎へ移転するという形で民設民営化を図るものでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

小宮山委員

 宮園保育園の仮設園舎に関するスケジュールが載っていないんですけれども、仮設園舎の整備についてはもう完了しているということでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 仮設園舎の整備につきましては今年度中ということでございまして、近々でございますけれども、近隣の方に御説明をした上で着工に入るという予定でございます。

小宮山委員

 場所がどちらになるのか、教えていただけますか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 旧中野中学校の校庭でございます。

小宮山委員

 ありがとうございます。

渡辺委員

 今回、区立を民営化するということでのお話ですけれども、これで中野区全体での区立の数というのは幾つから幾つになったのでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 現在はまだ20園ございまして、そのうち4園が指定管理者園ですので、直営の園は16園という形になります。この保育園以外にも南台もしくは大和という形で並行で進んでございますので、数字的にはどこまでが終わったらというのはなかなか難しいところがございますけれども、例えばですけども、区立保育園といたしましては、平成30年度につきましては、まだ仮設園舎を整備しているもしくは新園舎を整備する途中でございますので、委託をかけている内容ですので現在と変わらないというところでございますけれども、平成31年度に移りました時点で南台、大和、宮の台、宮園の4園が民設民営化になりますので、現在20園あるところが16園になるということでございます。

渡辺委員

 区立を民営化にしていくのではないかという方向の流れですけども、今後またさらに区立を減らしていくというふうなことは検討しているのでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 現在、前回お話しさせていただきましたU18上高田の跡地にあさひ保育園の新園舎を整備するというものを含めまして、昨年の10月にお話しさせていただきました5カ年のうちの整備、これらを着実に推進してまいりたいというふうに考えてございます。その後につきましても、仮設園舎もしくは新園舎の整備を行うことができる土壌ができ上がって、条件が整ったところからは民営化を進めていくという考え方でございます。

渡辺委員

 やっぱり区民の方ですと、区立のほうがブランドってわけじゃないでしょうけど、信頼性があるというようなことを言う方は結構聞きます。もちろんそれは、そういうふうに考える方もいるということです。これから住民説明会とかもいろいろしていく中で、区立のほうがやっぱりお金をかけている、施設が充実しているというふうなことを実体験としてそうなんだというふうに言う人も、私の耳には少なくとも来ている。そういったことではないんだと、きちんと認可というものをとっているというふうなところで、一定の基準は担保して民間のほうでもやっているというふうな説明というものもやっぱりしていくことが必要なのかなって私個人では考えているんですけども、その辺はどうですか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 前回、昨年の10月に公表した7園につきましては順次お話をさせていただいて、あさひ保育園についてもお話をさせていただいてございます。総じて、基本的には民間の事業者が運営することについて、基本的な保育の部分についての御心配というものは少ないかなというふうに私は感じてございます。ただし、やはり場所が変わる、もしくは保育士が変わるということに関する御不安、御懸念、さまざまな点がございますので、そういったところにつきましては、当然そういう部分について丁寧に御説明しながら、そういう部分についての不安がないような形での整備を進めていくということは心がけているところでございます。

渡辺委員

 何か状況が変わるということに関して何となく不安を感じるという方も出てくるわけなので、その辺の住民に対する説明とかは、今おっしゃったように、きちんとやってもらいたいと思います。要望です。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 先ほどの答弁の中でちょっと一部間違いがございましたので、訂正をさせていただきたいと思います。

 平成31年度に16園になるというお話をさせていただきましたが、大変申しわけございません、西鷺宮と打越につきましても平成31年度には民営化となってございますので、全部で14園になるということでございます。

高橋委員

 この内容的なことの質問じゃないんだけどね、今、それぞれ皆さんが心配して質問されているのは、いわゆる今までのイメージね、今まで区立で行ってきた保育を民営化にしていくんだという、この路線が変わったわけじゃないですか、区の基本方針がね。それによって、誤解を招かないようにしてほしいということが根本的な質問だと思うんだけど、区立がいいとか私立がいいっていう、もうそういう時代じゃなくなってきているし、あえて言えば、私立のほうがすごくニーズに合っているっておっしゃる方だっていらっしゃるわけですよ。だから、いろんな一人ひとりの意見を聞けば、あっちがいい、こっちがいいって、そりゃ、多様な意見が出てきます。だけど、そこにおいて、中野区がこれから取り組んでいく保育行政については、やっぱりきっちりと自信を持ってこうやって進めているわけだから、説明会をちゃんとしてくださいよって、「はい、やっています。」じゃなくて、「このようにやっているんだから大丈夫なんです。」って言えるぐらいにやってくれないと一々質問が出てくるんじゃないかなっていう、そういう思いが懸念されるわけですよ。だから、自信を持って事業を進めているんだから、そして、大事な中野のお子さんたちをこの保育、私立も区立もそうだけど、そこで預かってくれる先生方、保育士の皆さんに委ねているわけだから、やっている当の行政サイドがしっかりと、区民の皆さんにはこうやって、もうお願い、訴えているんですと、理解してもらっているんです、そこに基本的な理解をいただいてやっているんですっていう自負を持って進めていかないと、今後行き詰ったときに「ほら見ろ。」って言われることだってなきにしもあらずだから、しっかり取り組んでいってほしいんだけど、それはちゃんとやっていますよね。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 民営化につきましては、保護者説明会、1回目を開いた後ですね、いろいろなお話がございまして、その内容につきまして丁寧に対応させていただきながら、さまざまやりとりをしながら着実に御理解を得ながら進めてございまして、先ほど申し上げたように、基本的に保育所の保育指針がございますので、基本的な部分のベースは変わらないというところで御理解をいただいているというふうに考えてございます。そういったところで、なお一層御理解が進められるように対応をきちっと図ってまいりたいというふうに考えてございます。

小宮山委員

 宮の台保育園に限った話ではないんですけども、例えば、宮の台保育園を例に取り上げますと、宮の台保育園に現在いる保護者は、今後全て旧南部すこやか福祉センターにできる新しい保育園に移転というか移動というか、新園舎に移っていくものと思われます。しかし、中には、今の宮の台保育園の場所がよくて宮の台保育園を選んだという保護者もいるのではないかと思われます。そういった今の宮の台保育園の場所にできれば残りたいみたいな、そういった保護者に対して残留の、優先的に残れるとか移動しないで済むとか、そういった措置を設けることは難しいでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 一旦は新施設のほうにお移りいただくという形になります。距離的な問題でやはりどうしても非常に遠くなるとか、さまざまな個人個人の要件がございますので、そういった中でどうしてもそこの部分ですと通い切れないというような、さまざまな物理的な問題もございます。そういったところで新園ができた段階で、さらにそちらのほうがまた望ましいというようなことがあれば、一般的にも転園という形はとってございますので、そういった中で対応はできるかなというふうには考えてございます。

小宮山委員

 一般的な転園という制度が今もあるのは知っていますけれども、現在の宮の台保育園の保護者を対象とした優先措置のようなものはとれないものでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 現在のところ、その部分につきましては検討させていただきたいというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、(仮称)中央部認定こども園設置運営事業者の募集についての報告を求めます。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 (仮称)中央部認定こども園につきましては、前回の当委員会におきまして、公募についての基本的に考え方について御報告したところでございます。本日は、その基本的な考え方、主な公募内容に沿いまして公募を開始するというようなことで報告をさせていただきたいと思ってございます。

(資料4)

 整備地、整備年度についてはごらんのとおりでございます。

 募集、選定方法につきましては、やはりほかのところと同じように、園舎に関する提案内容を受けまして、実際に運営している施設の視察、またヒアリング等の結果を総合的に評価して選定するものでございます。

 前回と繰り返しになりますが、主な公募内容といたしましては、整備類型が幼保連携型でございます。

 利用定員数については、1号認定が54名、2号認定が51名、3号認定が30名ということで、これを下限として提案を受けるものでございます。ただし、今後の施設設計の中で、細かい設計をした中で変更する場合があるという形で公募をかけたいというふうに考えてございます。

 また、1号認定にかかる児童の入園につきましては、特別な支援を要する児童を含めて抽選により決定するという形で前回と同じでございます。

 用地の貸し付けでございますが、東京都から貸し付けを受ける園舎用地につきまして、30年間の定期借地契約により有償で設置運営事業者に転貸し、賃借料につきましては、中野区のごらんの条例等の規定に基づきまして算出した額の4分の3を減額した額とするというような形で貸し付けを行いたいというふうに考えてございます。なお、工事期間中は無償とするということでございます。

 整備等の支援につきましては、園舎の整備費が現在国等の制度としてございます。これに基づきまして、予算の範囲内で補助を行いたいというふうに考えてございます。

 この公募に先立ちまして、10月10日でございますが、公募前の近隣の説明会を平和の森小学校において行う予定でございます。10月から1月にかけましては事業者の公募・選定を行いまして、4月に土地の貸付契約、6月には整備工事に入って、平成31年4月には開園をしたいというふうに考えてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

南委員

 これから公募を行うということなんですが、当該地、旧警視庁職員寮跡地のところを活用して、中央部認定こども園を開設するということなんですけども、ここの敷地が野方のバス通りに隣接しているということもあって、募集・選定の方法として、園舎に関する提案内容、これは当然この提案内容をもとに公募を行っていく、決定していくということなんですけど、いわゆる野方のバス通りに隣接しているというところからですね、通園時の安全対策、これも非常に重要になってくるかなと思うんですが、こういった安全対策等も考慮するというお考えがありますでしょうか。その辺をちょっとお聞きしたい。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 おっしゃるとおり、交通量的には多いという立地でございますので、周辺地域の交通の安全対策、運営上の提案、そういったものについてもこの提案の中で受けたいというふうに考えてございます。

南委員

 ここはバス通りなので、かなりバスが、特に朝の通勤時とかですね、非常に本数も多くなってきます。そういったところから、例えば人的配置とかですね、そういったことも考慮に入れながら、公募のほうで事業者の選定をしていっていただきたいと思いますので、これは要望としておきます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、区有施設・公有地の活用による待機児童解消緊急対策の実施についての報告を求めます。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 この案件につきましても、8月30日の当委員会で、待機児童解消のために向けての緊急対策の実施ということで御報告を申し上げたものでございます。この緊急対策のうちの区有施設及び公有地を活用した保育施設の整備についての整備地等が明らかにできる段階になりましたので、御報告を申し上げるものでございます。(資料5)

 緊急対策による保育施設整備につきましては、区が認可外の保育施設整備を行いまして、運営について、それを民間事業者に委託することによりまして、平成30年4月1日におけます待機児童の解消を図るものでございます。

 整備予定地につきましては、前回御報告申し上げました、整備数は7施設でございます。

 予定地等につきましては、①から⑥までにつきましてはごらんのとおりでございます。⑦につきましては、現在、土地の所有者との調整を、最終段階に入ってございますが、図っている段階でございまして、近々には公表できるような形になろうかというふうに考えているところでございます。

 なお、①につきましては、現在の旧沼袋小学校跡施設でございまして、施設改修という形で整備を図るものでございます。②から⑥、⑦も予定してございますが、こちらについてはプレハブを建設いたしまして整備を図りたいというふうに考えているところでございます。

 対象年齢につきましては、①についてはゼロ歳から3歳を対象とした施設整備を図る、②から⑦についてはゼロ歳から2歳を想定した施設整備を図る予定でございます。

 運営事業者の選定につきましては、②から⑦の施設につきましては、公募により現在選定中でございます。①につきましては、旧沼袋小学校跡施設で現在学童クラブを運営している事業者がございまして、その事業者との運営を円滑に進めるために現在協議をしている段階でございます。

 運営委託期間につきましては、平成30年4月1日から平成32年3月31日まででございます。

 なお、この整備に関します説明会を実施させていただきます。この当定例会での御報告の後ですね、緊急対策の実施及び施設の整備等につきまして近隣の住民の方に説明会を実施する予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか

広川委員

 これ、以前の説明では、各施設の規模として60名程度というお話であったと思うんですけれども、定員想定を見ると若干減っているように思いますが、この点はどうなっているのでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 施設の整備におけます必要定員数というか、確保できる定員数につきましては、今までお話をさせていただいたとおり、約420名程度のキャパシティを持った施設の整備を図るというような予定でございます。ただし、前回もお話が出ておりましたとおり、やはり接続の問題を重点において考えるということもございまして、平成31年度以降、確実に施設整備が新規の園の整備が行える部分につきましてはゼロ歳から2歳までのフル定員を定員数として想定できる。そうでないところにつきましては、まずはゼロ歳、1歳の定員を想定させていただきまして、平成31年度につきましてもその施設の中で持ち上がりが十分できるような形というものを考えてございまして、そういった意味で4月1日現在では待機児童数をゼロにするというようなことは変わりございませんけれども、そういったことを踏まえた上で平成30年度と平成31年度では定員数の設定を変えているところでございます。

広川委員

 わかりました。

 それで、この新しい内容として、①の旧沼袋小学校跡施設を利用するというところについては、現学童クラブ運営事業者と協議をしていて、対象はゼロ歳から3歳ということなんですけれども、なぜゼロ歳から3歳なんですか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 ほかの施設も同じでございますけども、基本的に今待機児童が出ている年齢がゼロ歳から2歳までという形になってございます。ここを重点的に整備していくということでこの設定をしてございます。旧沼袋小学校につきましては、さらに3歳の部分の枠を設けることによって全体的にゼロに持っていけるというようなところから、この施設についてのみ3歳までの設定をさせていただいているところでございます。

広川委員

 それは、この学童クラブの運営事業者からの提案なのでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 区のほうで整備内容については考えたものでございます。

広川委員

 もう1点確認させていただきたいんですけれども、この②から⑦に関しては選定中ということですが、応募はどの程度あったのでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 この部分につきましては全て応募がございまして、現在それについて選定をしている段階でございます。

広川委員

 どの程度応募があったのかということを聞いているんですけれども。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 6施設についての公募をかけておりますので、5事業者から応募がございました。

小宮山委員

 今回選ばれた事業者の場所が中野駅の北側ばかりに偏っているんですけれども、南のほうではなかなかいい場所や接続がなかったということでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 さまざま区内公有地等を活用するという形で考えさせていただいた中で、この緊急対策のスケジューリングに合ってくるというような形で考えた中ではこの用地になったというところでございます。

小宮山委員

 ただ単に土地の問題だけを考えれば、上高田公園とか新井南公園というものは広くない公園でして、そのレベルの公園なら南中野のほうにもあるんじゃないのかなとは思いました。接続の問題なども絡んでくるので公園の広さだけでは語られないのでしょうけども、今後は南のほうの整備も進めていかないといけないのではないかなと思いますが、いかがでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 この緊急対策以外にも民間の施設の誘致を行ってございまして、現在のところ、南台または弥生町のほうに新規の施設を平成30年4月1日に整備するような予定もございます。なお、それ以外にも現在調整中の施設もございますので、そういった中で対応をぜひ図ってまいりたいというふうに考えております。

南委員

 1点だけなんですが、6番目、江原公園の一部も活用されるということなんですが、ここ、近隣の説明会等を実施するということなんですけれども、特にこの江原公園、高齢者団体の方々がゲートボールをされていらっしゃるということがございます。そういったところ、話し合いといいますか、調整する必要があると思いますが、どのようにお考えですか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 さまざま活用をされている公園をまた活用させていただくということがございます。そういった必要な調整を既に行っておりますし、今後も調整をさせていただきたいというふうに考えてございます。

渡辺委員

 ちょっと1点だけ。7番のこの調整中というところは、タイムスケジュール的には予定どおり進んでいるのか、それともちょっとおくれているのか、どういう状況ですか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 このタイミングで申し上げられないということですので、多少公表の時期についておくれているという形になりますが、十分に今後の説明会等の日程の中では間に合ってくるかなというふうに考えてございます。

渡辺委員

 本当に今、待機児童の問題は深刻な問題なので、ちょっと調整がおくれたりとかしているのは、保育士の募集時期を逃したりとかするというふうなことがないように、頑張って調整をしていってもらいたいと思います。要望です。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、第三中学校・第十中学校統合新校等複合施設整備基本設計についての報告を求めます。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 それでは、第三中学校・第十中学校統合新校等複合施設整備基本設計を策定いたしましたので御報告させていただきます。(資料6)

 1番、基本設計につきましては、別添資料のとおりでございます。施設配置、基本設計の視点などにつきまして設計等の変更はございません。内部詳細等につきましては、今後実施設計において、さらに具体的な検討のほうを進めてまいりたいと考えてございます。

 続きまして、2番目、第三中学校・第十中学校複合施設整備基本設計(案)に係る説明会の実施結果について御報告させていただきます。

 1番目、開催日時及び会場、参加人数につきましては、資料に記載のとおりでございます。

 続きまして、2番目、説明会で寄せられました主な質問・意見等について御説明させていただきます。

 中学校につきましては、③から⑤になりますが、一足制の導入に関しての質問がございました。体育館を使用する際の対応や人工芝など校庭の材質による表面温度、雨天時の清掃などについての御意見がございました。体育館使用時につきましては体育館履きの使用を想定しており、また校庭の材質や清掃等につきましては、今後実施設計を進める中で配慮、検討を進めていきたいと考えてございます。

 次に、7番目、建物についてですが、揺れや騒音に配慮した建築をしてほしいとの御意見がございました。鉄骨造とする本建築物におきましては、制振部材を使用することにより揺れに強い建物といたします。また、外壁やサッシ等におきまして防音対策を行っていく考えでございます。

 その他の意見といたしまして、11番目、図書館につきましてでございますが、閲覧席だけでなく、新聞や他の書籍をその場で読めるように椅子を設置するだけで利便性がよくなるので検討してほしいとの意見がございました。こちらにつきましては、設計には影響はございませんので、実際の運用面のほうで検討をしてまいりたいと考えてございます。

 その他の質問・意見等につきましては記載のとおりです。

 なお、設計に反映させるような意見等につきましてはございませんでした。

 3番目、今後のスケジュールにつきましては、記載のとおりです。案からの変更等はございません。

 御報告は以上になります。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

広川委員

 これ、基本設計の案から変わったところというのはどういうところなのでしょうか。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 案からの変更というものはございません。

広川委員

 図面を見ると、ところどころちょっと変わったなというところがあるんですけれども、ここについて、1点お伺いします。

 9ページ目のプールのところなんですけれども、案の段階からこのプールの壁の部分というんですかね、これがかなり下がっているように感じるんですけれども。9の断面図、上のほうの、これが案のときから少し。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 高さ、構造的なものにつきましては今後実施の中で進めていくことですので若干の変更があるかとは思いますけれども、基本的に形状等については変更のほうはございません。

広川委員

 このプールに関してはプライバシーに配慮してほしいという声があったので、ちょっと気になってお伺いしました。

 それでもう1点、2ページ目の基本設計の視点で、イの校庭についてなんですけれども、2番目に、運動会や部活の試合等の観覧スペースを確保したとありますが、これはどこのことを言っているのでしょうか。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 観覧スペースにおきましては、トラックの周囲のほうを想定しており、また体育館の2階のところにバルコニーを設けておりますが、そちらのほうからも観覧できるように工夫してございます。

広川委員

 バルコニーからの観覧と言われましたが、何人程度ここから観覧できると想定しているのでしょうか。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 詳しい人数のほうは計算はしておりませんが、おおむね30人から40人程度は入れるかと考えてございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、6番、平成29年度中野区学力にかかわる調査の結果についての報告を求めます。

杉山教育委員会事務局指導室長

 それでは、平成29年度の中野区学力にかかわる調査の結果について御報告いたします。

(資料7)

 調査の趣旨は、児童・生徒の学習状況を把握し、その後の学習に役立てるとともに、授業改善等に生かすものです。

 調査対象は、小学校2年生から中学校3年生までの児童・生徒となります。

 教科は資料のとおりとなります。ペーパーテスト形式で本年4月に実施いたしました。

 調査結果の概要ですが、通過率が70%以上の項目は全86項目中54項目で、昨年度、一昨年度に比べ達成した項目数が増加しました。

 それでは、教科別におおまかな傾向を資料に沿って御説明いたします。資料をおめくりください。

 まず、資料の見方といたしまして、下段の一覧表でございますが、塗りつぶしのこまは通過率が70%でおおむね達成していることをあらわしております。また斜体の数字は、昨年度と比べて上昇していることをあらわしております。

 まず、国語ですが、塗りつぶしのこまが多く、達成状況はおおむね良好と言えます。斜体の数字も多く、昨年度より向上しております。今後の授業改善として、例えば、書くことでは、書くことの必要性や必然性に気づかせながら取り組む事業を展開する中で、自分の考えをあらわせるような取り組みを進めてまいります。

 続きまして、社会でございます。昨年度よりも向上した数は多くなっておりますが、社会的事象についての知識・理解については課題というふうに認識しております。中学校では向上の傾向がございます。学習に必要な知識をキーワードとして着目し、考えをまとめたり発表したりするなどの授業改善を意識して進めてまいります。

 続きまして、数学です。小学校の達成状況は良好です。中学校も向上してきております。図形など、領域によって課題があり、子どもたちのつまずきに対応していくことが求められます。少人数指導の工夫を引き続き取り組んでまいります。

 次に、理科です。理科は全体的に達成状況が十分ではありません。しかしながら、中学校で向上の傾向にあります。観察・実験の技能に課題が特に見られ、実験や観察の意味を理解して取り組むなど、主体的な学習の工夫を行う必要があるというふうに捉えております。

 最後に、英語です。英語は向上しており、達成状況が良好と言えます。今後、読むこと、話すこと、聞くこと、書くことの4技能について総合的な場面設定を意識し、より実践的な授業展開を工夫してまいります。

 1ページ目にお戻りください。

 今後の対応といたしまして、各学校においては、自校の結果についての分析を行い、それに基づいた授業改善プランを作成し、日々の授業改善を図ってまいります。あわせて、各学校のホームページ等で公開いたします。特に通過率が70%に届かなかった観点については具体的な取り組みを講じてまいります。

 また、教育委員会といたしまして、教員研修、特に若手教員育成研修の充実に努め、教員の授業力の向上を図ってまいります。

 なお、全国学習状況調査でございますが、こちらは小学校6年生、中学校3年生が対象となります。中野区として、正答率は全国の平均を上回っており、全国で上位の結果となっている都の平均とほぼ同等か上回っている状況でございます。学習の状況は全般的に定着していると認識しているところでございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

渡辺委員

 報告ありがとうございます。国語の一覧表でちょっと気になるところなんですが、話す・聞く力、書く力、読む力、言語についての知識・理解・技能と分けている中で、小学校4年生のところでぐっと下がって、その後また回復しているというふうな傾向があるんですけど、これ、どういうふうな分析をしているのでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 こちらにつきましては、場面設定の中で話す・聞くというような設問項目になっておりまして、3年生から4年生に、正確には3年生の学習状況なんですけれども、より具体的な場面での問いについて力がなかなか発揮できていないということで、達成状況は十分ではありませんが、平成27年度から比べると上昇の傾向にある、授業改善等を通して進めているというふうに捉えているところでございます。

渡辺委員

 単純に小学校4年生のときに下がっているということが、いわゆる成長期の段階における一つの部分の問題なのか、それとも結局最終的には元に戻っては行っているというふうには見えるんですけれども、下がってしまうということが何かしら、学習とかというふうな側面でなく、ほかの成長の要因とか何かいろいろ、子どものそういう学習の理解の仕方とかそういう部分に何か関係あるのかなってちょっと単純に思ったんですけども、その辺のところでの分析というものはあるのかなということを聞きたかったんです。

杉山教育委員会事務局指導室長

 例えば、小学校5年生に入りますと、いわゆる割合という考え方が出てきまして、そこでつまずくような場面があるということで、小学校4年生でのこの学習について、今までと少し違った形での場面設定の中での力を求められているということが課題というふうに捉えておりまして、特に成長段階で発達特性によってこの結果が出ているという認識ではございません。

高橋委員

 報告をいただいて、理科がやっぱりことしも、今回もっていう感じなんですけど、理科になれ親しむって授業が大変、教えるほうも大変だろうけど、教わる方も面倒くさいなという感じなんだろうけど、今の6年生から中学生の理科って教科書を読んでも、私も何かもう全然、ほど遠い教科書だなって思ったりもするんですけど、どうなんですかね、入り込めないのかしら、それとも興味がない現状なんですか、今。

杉山教育委員会事務局指導室長

 理科の学習については、やはり主体的に問題解決をするというのが一つの授業スタイルになっております。この力というものは、例えば、小学校3年生の理科では比べる、4年生では関係づける、5年生では条件整理をするというように、基本的な力を総合的に発揮する、そういう授業展開が求められているところです。そういう意味では、資質能力の点において算数・数学と似たような傾向があります。そんな中、子どもたちは、実験は楽しいんだけれども、その意味や意義についてなかなか定着しないまま、学習達成状況が十分でないままの児童・生徒もいるということで、このような状況になっております。科学的な思考・表現については、本年度については中学校で向上の傾向が見られておりますので、一定授業改善の中で向上の傾向は見られているということで、引き続き取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。

高橋委員

 何かやっぱり夏休み中とか、いろんな情報を見ていると、こういう実験とか科学に対しての塾とかお教室とかがすごい人気があるじゃないですか。なのに、えっというような感じで、今、室長がおっしゃったように、それで終わっちゃうんだというような感じも受け取ったんですけど、他区の状況と決して比べてはいけないと思いますけど、やっぱり向上しているような区だってあるわけだから、そういうところの、どういう取り組みをしているかとか、それからもっと親しみやすいというか、頭の中にとどめておきたいような、先生方も大変だろうけど、何か興味の持てるような授業にしていけるような工夫をしていってもらいたいなと思います。大変な課題だろうけど、ぜひやってもらいたいんですけど、どうでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 理数教育の充実ということでは、まずは、例えば、今度開催されます中学生の生徒理科研究発表会のように、さまざまな日常的な事象のところから理科や自然の事象に対して興味・関心を持つという、裾野を広げるというような取り組みを現在進めておりまして、さらに進めてまいりたいと思います。

 委員おっしゃる、他地区や授業改善の視点につきましては引き続き研究してまいりたいと思います。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、平成28年度教育課程検討委員会の報告についてを求めます。

杉山教育委員会事務局指導室長

 それでは、平成28年度教育課程検討委員会の報告について御報告いたします。(資料8)

 2学期制を導入して約10年が経過する中で、2学期制実施による成果と課題を検証・検討してまいりましたので、その内容について報告いたします。

 まず、検証・検討の方法ですが、2学期制に関するアンケートの実施と教育課程検討委員会による検討を行いました。

 2学期制による成果と課題ですが、成果といたしましては、長期休業直前まで授業の展開ができ、授業時数等を一定確保することができている。長期休業直前まで修学旅行や移動教室等の学校行事を実施でき、ゆとりある教育課程を編成できている。評価期間が長くなったことにより、多くの評価資料をもとにした評価・評定が可能となっている。長期休業前や長期休業中における個人面談等で児童・生徒一人ひとりに課題を示すことで課題解決に位置付けることができている。

 課題といたしましては、学期の区切りが3日間と短くわかりにくいため、児童・生徒の気持ちの切りかえについてということと、中学校においては前期の期末考査の時期が部活動の試合の時期と重なるようなスケジュール的な問題があるということ。それから、2学期制により通知表による評価回数が2回となったことで、保護者への児童・生徒の学習や生活状況についての説明責任ということ。さらに、生徒及び保護者の進学への不安につながらないような、中学校第3学年における高校進学に係る評価・評定の時期についてということが出ております。

 2学期制における課題への対応といたしましては、児童・生徒の実態に合った学習・生活リズムの構築についての検討、また教育活動についての十分な説明責任についての検討が必要と考えており、今後、教育委員会でも御協議していただく予定です。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

広川委員

 まず1点、伺います。この2学期制の効果の一つとして授業時間がふえるということが言われていたと思うんですけれども、実際に小・中それぞれどれくらいふえたのか、教えていただけますか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 導入時には20時間から30時間程度確保しておりましたが、教育環境状況の変化により、土曜授業を実施したこと、それから夏期縮減を取りやめたことなどを踏まえますと、現在は10時間程度確保できているというふうに認識しています。

広川委員

 3学期制のときよりは10時間枠がふえているということでよろしいですね。

杉山教育委員会事務局指導室長

 現在3学期制を実施したならば、その程度授業時間の増が見込めるということでございます。

広川委員

 3学期制を導入すると、10時間分が……。

杉山教育委員会事務局指導室長

 導入時における3学期制と2学期制の比較ですと20時間から30時間程度。現在3学期制を仮に運用したとすると、2学期制のほうが10時間程度増が見込まれているという状況です。

広川委員

 わかりました。

 アンケートについてお聞きしたいんですけれども、この教員対象の調査のほうについて、188人に配布をし、全員から回答を得たということなんですけれども、この188人の皆さんというのは、2学期制を導入する前の3学期制のころも教員をされていた方たちなのでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 教員は、広域人事でございますので、必ずしもそうとは限りませんが、おおむね主幹教諭やその他、これは教務主任などの主任教諭ですので、経験年数が一定程度あるということで、2学期制、3学期制、両方の経験があるというふうに、こちらとしては捉えております。

広川委員

 このアンケートの中で、特にこの設問1のほうは、3学期制から2学期制になってどう変わったかというような趣旨の質問となっていると思います。それで、やはり3学期制も2学期制も経験している教員にしかこの実態的に比較できないのかなと思いますが、その点いかがでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 今回、教員の対象調査を188名、この対象にしたのは、委員がおっしゃるように、学校の主任教諭や主幹教諭や教務主任など、基幹教員としての働きを担っている教員にアンケートを実施しまして、先ほどと繰り返しになりますが、経験年数が一定程度あるということで、両方の経験があるというふうに認識しているところでございます。

広川委員

 わかりました。

 それで、この教員対象のほうのアンケート結果を見ると、小学校と中学校ではこの2学期制に対する考えにかなり差があるなと思うんですけれども、各質問においても、2学期制に肯定的な回答が非常に低くて、おおむね否定的に感じている方がいらっしゃる。この要因についてはどうお考えですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 こちらは、教育課程検討委員会の中でも議論したところでございますが、中学校では中学3年生の進路に係る評定について大きな意見が出ておりまして、それに伴って、10月の評定と進路に係る相談とが十分に一致していないという不安感から、そういうような対応について中学校では一定求められる、そういう部分が大きくなっているかと思います。

 小学校については、2学期制の特色を捉えながら、一定程度その特性を踏まえた上で教育活動を展開しているというふうに認識しています。

広川委員

 そういう要因があるということなんですけど、これ、保護者の回答を見ても、否定的な回答が肯定的な回答をほとんどの項目で上回っていると思います。この結果を見れば、3学期制に戻すことを検討すべきではないかと普通に思ってしまうんですけれども、これで今後も2学期制を生かしていくというのは、この保護者、教員のアンケート結果であらわれた、この実態と大きくずれたものと言わざるを得ないんですが、その点いかがでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 まず、保護者アンケートでございますが、まさに今、委員がお話しされていた内容の2学期制を御自身が経験していないというところで、わからない、判断できないという回答も多くございます。そのことも踏まえながら教育課程検討委員会でも昨年度検討してまいりました。学期制のあり方については、これらの検討を踏まえた上で今後協議してまいりたいと考えています。

広川委員

 今後の学期のあり方について検討してきたということなんですけれども、何となくこのアンケートとかを見てみると、2学期制の継続ありきなんじゃないかなと感じる部分もあります。

 それで、2学期制と3学期制、どちらを進めるべきかということを問うような調査をすべきではないでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 学期の運用については、指導的な内容も含めて専門的に協議する必要があるというふうに考えています。ただ単に保護者の意向等の状況によって教育課程が編成されるというふうには認識しておりませんので、そういう意味では、今後も教育委員会で協議してまいりたいというふうに考えているところでございます。

広川委員

 その協議するに当たっても、どちらのニーズが高いのかというのを把握することは大事なことではないでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 単にニーズだけの問題で教育課程を編成するというのではなく、今度、学習指導要領も改定されますので、そこに向かう新たな学びということも踏まえながら、学期制は判断し検討してまいりたいと考えているところでございます。

広川委員

 別にニーズだけで判断しろって言っているんじゃなくて、その専門家の中で話し合うにしても、そのニーズというのも大きな位置を占めるんじゃないですかということを言っているんですが。

杉山教育委員会事務局指導室長

 ニーズについてということですが、教育課程についてアンケートを実施し、現状についてはこのアンケートをもとにしながら進めてまいりたいというふうに考えています。先ほどの繰り返しになりますが、教育課程や教育指導に係る内容については教育委員会も含めて教育委員会の協議のもと進める内容であるというふうに認識しておりまして、改めてアンケートをとるということは予定してございません。

広川委員

 わかりました。会派といたしましては、このアンケートの結果もございますし、2学期制の評価を受けとめて、3学期制へ戻していく、これを要望したいと思います。

高橋委員

 広川委員がこうやって質問してくれるとは思ってもいなかったんですけど、この結果はすごくよくわかりました。それで、私たちがいつも提案しているのは、どっちがいいとかどっちが悪いとかじゃなくてね、一時ゆとり世代と言われちゃった子たちがこの時代にはいますよというようなこともあったりとかして、それで今、現状は夏休みが8月31日までになったじゃないですか。それで、冬休みはあるにもかかわらず、連休じゃないのとかいう感じも受け取られたりとかして、じゃあ今までどおりの学期制でも大丈夫なんじゃないのという、そういう考え方もあったりとか、2学期制を、あの時代ね、2学期制にしましょうという、10年前はそういう流れが大変多かったんだけど、2学期制にした自治体が大分3学期制に戻しているところがあるって。それはなぜかというのは、私たちも今一生懸命お勉強しているところなんですけれども、まあ主役は児童・生徒だから、こちらの都合で、「はい、3学期に戻しますよ」ってそんな簡単なことには行かないんだけれども、今や、この中で3学期制を知っている人は年齢層が高い人ぐらいしかいないかななんて思ったりもしますけど、その学期がね、3学期がいいとか2学期がいいということではないんだけど、今、室長がおっしゃったように、今後アンケートはされない、この結果を受けて、今後の進め方を考えていくという話なんだけど、やっぱり10年たってアンケートの結果を受けて、それでこういう学期制のあり方についてもまとめたわけだから、このまとめに沿ってまた進めていくに当たって、どこかしらではやっぱり、まだちょっとそういう、どうだろう、2学期制どうですかっていうようなことを問うときが必要だと私は思うんですよ。だから、やらないとかじゃなくて、状況を見ながら今後進めていってもらいたいんですけど、いかがですかね。

杉山教育委員会事務局指導室長

 現時点でアンケートを即実施するということは想定しておりませんが、協議の中でその必要性について教育委員会等で議論がなされればそういうことも対応として考えられると思いますので、その辺は柔軟に対応してまいりたいと思います。

高橋委員

 ぜひね、思いはわかってくださっていると思うんですよ、私たちがこういうふうにしたらどうよと言っていることは教育委員会もわかってくれていると思うんだけども、現状、現場で子どもたちを教えている教員の皆様たちとか、それから現実学校に通って、今2学期制で勉強している生徒・児童にとって、やっぱりどれが一番合っているのかなというようなことを研究課題で取り組んでいくということは大事なことだと思いますので、ぜひこれからも続けて研究・検討をしていっていただきたいと思います。どうですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 この件につきましては、今御報告を差し上げたところで、今後の協議事項と考えておりますので、引き続き検討してまいりたいと思っております。

高橋委員

 よろしくお願いします。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、区立小中学校における任期付短時間勤務職員(教諭職)の採用についての報告を求めます。

杉山教育委員会事務局指導室長

 それでは、区立小中学校における任期付短時間勤務職員(教諭職)の採用について御説明いたします。(資料9)

 現在、学習指導支援員を配置し、授業の補佐や補習を実施しているところでございますが、任用者の質の確保や継続任用等、より学習環境を整えるために区立小中学校に任期付短時間勤務職員(教諭職)を採用してまいりたいという考えでございます。

 目的といたしましては、そこに示させていただいているとおり、指導体制を充実させることで基礎学力等の向上を図るものでございます。

 主な職務は、教科指導、放課後の学習指導、指導資料作成、教材作成などでございます。

 採用人数は33人、各校で1名配置することを想定しています。

 任期は、平成30年4月1日から平成32年3月31日までです。

 勤務日数は、週当たり4日となっております。

 処遇等につきましては、そこに示させていただいているとおりです。

 今後の予定といたしましては、11月に区議会第4回定例会において条例案を提案いたしまして御審査いただきたいというふうに考えております。12月には教育委員会において関係規則の制定を予定しております。12月上旬から募集を開始いたしまして、来年4月よりの採用を今予定しているところでございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

渡辺委員

 報告ありがとうございます。こちらの採用者というものは教員免許を有している者ということを条件にしているようなんですけども、今回こちらの施策を行ったというのは、例えば、教員の負担軽減を目的としているものなのか、学力の向上を目指しているものなのか、いろいろ目的があるかと思うんですけれども、どういったところを主眼にしているのでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 主に学力の向上ということで、補助的には小中連携教育の推進における授業支援などもありますが、学力向上が中心でございます。

渡辺委員

 その学力向上ということなんですけど、ちょっと私、今回、子ども文教委員会、初めて来たんですけど、中野区の学力というものが、例えば、よくテレビとかメディアでは都道府県ごとにランキングが出ていたりとかあるんですけれども、例えば、東京都と比べてどうなのか、東京都は全国で比べてどの程度なのか、その辺ちょっと概要を教えてもらえますでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 全国学力学習状況調査の概要の報告でも触れさせていただきましたが、東京都がおおむね正答率は高い数値で推移しているところですが、そことほぼ同等か、項目によっては上回っている状況ということでございます。

渡辺委員

 その中でもさらに学力向上を目指してというふうなことは大変すばらしいことだと思います。

 それで、採用人数33名ということで各校1人ずつ配置ということで、募集が12月上旬から募集を開始してということで、2月選考結果発表、4月からということだと思うんですけども、ちょっと募集期間が短いことが気にかかるんですけれども、その点に関しては大丈夫でしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 制度を、先ほど申しましたように、議会にも御審議いただきながら制定していくものでございまして、このスケジュールとなっております。人材の確保につきましては、教育委員会としてさまざまな対応をしながら努めてまいりたいというふうに考えています。

渡辺委員

 教員免許を持っているというところで、例えば、教員免許を持っていながら別の仕事をしているのか、転職を求めているのかとか、教員免許を持っていながら定年したのかとか、採用試験にちょっと落ちて次にチャレンジしているのか、いろいろ条件があると思うんですけれども、やっぱり結構絞られてくるのかなというところがどうしても気にかかるところがあります。その中でやっぱり誰でも採用していいわけでも、人格とか人間性も当然あると思いますので、私はちょっとその辺、誰でも採用してもいいものでもないと思いますので、例えば、この募集人員33人に満たない人員だから全員採用するとかというふうなことをするのではなくて、きちんとした総合的な判断で人も足りるような形で、条件も厳しいと思いますけれども、そこはちょっと頑張っていただきたいと思います。要望です。

高橋委員

 誤解されないように報告したほうがいいと思うんですけど、これ、なぜこの任期付の職に変えていったのかというところから説明しないと、変に人が大勢いればいいんだぞとかいうふうに受け取られちゃうと思うんだけども、今まで学校にお手伝いと言ったら変だけど、サポートに入ってくれていた先生方が、いわゆる簡単に言うとアルバイトみたいだったから、もっと続けたいんだけど続けられないわけですよね、今までの制度だと。それで、こんなにいい先生がいるのに、ああ、期間が来ちゃってやめちゃうんだなって。それで、その先生も残りたいんだけどだめなんだなといううちに、その先生はやっぱり違うところを探しちゃったりとかして、長期に携われないというような現状が続いていたから、それはよくないねということで、こういうふうな制度にしたいということの理解でよろしいんですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 継続任用ということで御説明を差し上げましたが、委員おっしゃるように、有能な人材につきましては継続的に区として学校の教育活動支援のために力を発揮していただきたい、そういうための制度でございます。

高橋委員

 なので、一応今回33人、各校1人ずつを目標として、こういうサポートできる先生方を採用するんです。その先生方がいてくださって、いよいよ中野に残りたいというふうに思ってくれる人もいるかもしれないし、まあこれは制度だから中野に来るかどうかわからないけど、そういうことで制度を変えるんですよということをまず、まあ理事者側はわかっているんだろうけど、わからないと変に、何でもっと採用しないんだよとかになっちゃうことが多分にあるので、これから説明されるときとか条例を通すときも誤解のされないように、きちんとこういうことで中野の教育を一層よくしたいんだ、だからこういうふうにするんですよというふうに、ちゃんと理解していっていただくような説明をしていっていただければと思いますけど、室長、よろしくお願いいたします。

杉山教育委員会事務局指導室長

 この導入の趣旨につきまして丁寧に説明してまいりたいと思います。

高橋委員

 お願いします。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、9番、その他で何か報告はありますか。

神谷子ども家庭支援センター所長

 私からは、児童虐待防止推進月間の取り組みにつきまして、口頭にて御報告させていただきます。

 来月、11月は児童虐待防止推進月間でございます。区としましては、区報に特集記事を掲載いたしますとともに、児童相談所、民生・児童委員、里親、大学など関係機関と連携いたしまして、中野駅前でのオレンジリボンキャンペーン、講演会、里親普及推進などの取り組みを実施してまいります。

 区議会議員の皆様におかれましても、この期間中はオレンジリボンバッジの着用につきまして御協力いただければ幸いでございます。

 なお、各事業の詳細につきましては、別途改めまして御案内をさせていただきます。

 報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 その他で報告は何かございますか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 区立打越保育園の民設民営化に伴います新園舎の整備スケジュールについて、御報告申し上げます。

 指定管理者園でございます打越保育園につきましては、民設民営化に伴いまして、選定された事業者が隣接する打越公園内に新園舎を整備する予定となってございます。平成30年4月から新園舎での運営を開始する予定でございましたが、新園舎の設計に係ります周辺住民の意見、これらに配慮いたしまして、新園舎の整備を行う社会福祉法人青柳保育会におきまして設計の修正を行っているところでございます。というところから、現在新園舎の着工がなされておりません。明日でございますけども、10月6日に修正した設計に基づきまして、再度、住民説明会を区も同席の上開催する予定でございます。現在のところ、新園舎の完成はおおむね来年の10月ごろになる予定と聞いてございます。

 なお、平成30年4月からの打越保育園の運営につきましては、予定どおり現在の運営事業者から青柳保育会が引き継ぎ運営を行うこととなってございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 その他で何かほかに報告はありませんか。

石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 私から、軽井沢少年自然の家の休館について、口頭にて御報告をさせていただきます。

 軽井沢少年自然の家につきましては、改修工事のため、平成29年10月23日から平成30年1月9日まで施設を休館いたします。

 工事の内容につきましては、給水設備の改修、電気設備の改修工事となっております。

 なお、広報につきましては、区のホームページ、軽井沢少年自然の家のホームページに掲載いたしますとともに、10月5日号のなかの区報に掲載する予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 その他でほかに何か報告はございませんか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 それでは、美鳩小学校で個人情報の誤廃棄の事故がありましたので、口頭で報告いたします。

 まず、事故の経過ですが、本年8月24日に美鳩小学校で文書整理を実施していたところ、大和小学校(平成19年度から平成22年度まで)の卒業生253名の学籍の記録簿である児童指導要録の様式1、253枚の紛失が確認されました。直ちに捜索と関係者の聞き取りの結果、教員が本年3月の文書整理時に誤廃棄し、溶解処分されたことが確認されました。外部への流失は確認されておりません。個人情報の内容は、児童指導要録(様式1)で、こちらには、児童の氏名、生年月日、住所、保護者名、進学先、就学前の在籍記録が記載してございます。

 学校では、9月14日に当該卒業生に謝罪文を送付するとともに、9月16日に臨時保護者会を開催し、事故の経緯を説明しました。誤廃棄した文書は再作成を進めております。現時点で卒業生からの問い合わせはありません。

 教育委員会としても、臨時校長会を開催し、事故の経緯と取り扱いの徹底を指導いたしました。また、全校に緊急調査を実施し、保管状況を確認し、他校では指導要録の紛失がないことを確認いたしました。

 重要な公文書を紛失し、保護者や関係者の皆様に御心配をおかけしましたことをおわび申し上げます。再発防止に向け、定期的な確認等に取り組んでまいります。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、所管事務継続審査についてお諮りします。

 お手元の資料(資料10)のとおり、閉会中も継続審査とすることについて御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように決定いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時19分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時22分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、次回の委員会は11月15日(水曜日)午前10時に行うとし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の子ども文教委員会を散会いたします。

 

(午後2時23分)