平成29年11月28日中野区議会厚生委員会(第4回定例会)
平成29年11月28日中野区議会厚生委員会(第4回定例会)の会議録

中野区議会厚生委員会〔平成29年1128日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 平成29年1128

 

○場所  中野区議会第3委員会室

 

○開会  午後5時17分

 

○閉会  午後6時09分

 

○出席委員(8名)

 長沢 和彦委員長

 日野 たかし副委員長

 ひやま 隆委員

 内川 和久委員

 甲田 ゆり子委員

 いさ 哲郎委員

 篠 国昭委員

 むとう 有子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進室長 野村 建樹

 地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 伊藤 政子

 地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当、地域包括ケア推進担当) 酒井 直人

 中部すこやか福祉センター所長 志賀 聡

 中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 大場 大輔

 中部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 濵口 求

 北部すこやか福祉センター所長、北部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 小山 真実

 北部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 矢島 久美子

 南部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 伊藤 廣昭

 南部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 森 克久

 鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 葉山 義彦

 健康福祉部長 小田 史子

 保健所長 木村 博子

 健康福祉部副参事(福祉推進担当) 岩浅 英樹

 健康福祉部副参事(健康推進担当) 只野 孝子

 健康福祉部副参事(保健予防担当) 水口 都季

 健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当) 永見 英光

 健康福祉部副参事(障害福祉担当) 菅野 多身子

 健康福祉部副参事(生活援護担当) 小堺 充

 健康福祉部副参事(生活保護担当) 中村 誠

 

○事務局職員

 書記 関村 英希

 書記 古谷 友里香

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第58号議案 平成29年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 

委員長

 定足数に達しましたので、厚生委員会を開会します。

 

(午後5時17分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 第58号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 本議案は、総務委員会に付託されておりますが、厚生委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。

 それでは、理事者の補足説明を求めます。

野村地域支えあい推進室長

 それでは、地域支えあい推進室厚生委員会審査関係分の補正予算につきまして御説明をいたします。

 16ページ、17ページをお開きください。4款地域支えあい推進費、1項地域活動推進費、4目の地域施設費でございます。説明欄にございますように、この補正につきましては、本年度末に廃止をする予定の温暖化対策推進オフィスの再活用整備につきまして、不要備品の撤去、外壁、内装、あるいは改修の設計を行うために880万円の補正をするものでございます。1、2階部分につきましては民間保育施設を、その余につきましては区民活動センター施設を整備するという想定のもとに積算をしたものでございます。

 なお、財源につきましては、財政調整基金繰入金を利用するものでございます。

 続きまして、20ページ、21ページ、債務負担行為調書をお開きいただければと思います。この補正につきましては、期間が2年間にわたるということでございますので、30年度分につきましても債務負担行為を計上させていただいているものでございます。

 説明としては以上です。よろしく御審議ください。

委員長

 御苦労さまです。

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

内川委員

 この温暖化対策推進オフィスの再活用ということなんですけれども、既に当委員会でも報告があったんですが、確認の意味で、10か年計画、売却とあったこの温暖化対策推進オフィスを再活用しようという理由をもう1回確認させてください。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 昭和区民活動センターの建てかえにつきまして、10か年計画の中で定められているスケジュールの中で何とか実現していきたいというふうに所管として今年度取り組んで――昨年度から取り組んでいるところでございます。その中で、なかなか今の区民活動センターの機能を残しながら現地建てかえをするということで、暫定的にどこかに仮施設を設けなければならないというふうなことで、その仮施設の設置場所や活用場所について非常に苦慮してきたという状況がございました。その中で、さまざまいろいろ検討する中で、地域内に売却する施設がある、非常に堅牢で、まだ十分使用に耐え得るというふうな施設があるということで、庁内で議論していただきまして、売却方針を取りやめて、昭和区民活動センターの整備に充てるというふうなことで方針を決めていただいたというものでございます。

内川委員

 そっちが大切な理由なんですか。じゃなくて、待機児童対策、今緊急にやっているんでしょう。場所がないと。で、ここが空いていると。そこの1階、2階にまず充て、保育園を入れていこうと、そっちが大切な理由なんじゃないの。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 私の所管として今御説明を申し上げましたけれども、その課題というのは、庁内でほぼ同時の課題でございました。待機児対策についても喫緊の課題である、昭和区民活動センターについても、昨年度以来、建てかえについて具体的な方針が持てないというふうな、非常に重要な課題が同時に起きているという状況は庁内としてあったということでございます。どちらが重要ということではなくて、ともに活用できるということで、温暖化対策推進オフィスの活用に踏み切ったということでございます。

内川委員

 昭和区民活動センターをここに持っていく、その判断に至った期間というのは、多分すごく短い期間しかなかったと思うんですよ。その間に地域とはどういうふうに合意形成をしていったんですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 区として方針を定めて、議会報告を8月にさせていただきましたけれども、その前段階で地域の皆様の御意向を伺うというふうなことはしてございません。委員会報告の後で、早急に町会長の皆様、また運営委員会の皆様に御説明を行ったというふうな手順でございます。

内川委員

 それで、地域の町会長さん、あとは区民活動センターの運営委員さんたちに説明して、どういう反応がありましたか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 どちらの会におきましても、なかなか了解が得られないという、現地建てかえを強く望むという声がたくさん聞かれたということでございます。

内川委員

 区民活動センターの運営の性格からして、地域にほぼ今丸投げされている状況ですよね、どこの区民活動センターも。その中で、地域の理解もなく、無理やりここに持っていこうというふうに判断したのは、やっぱり区側の判断ミスと言えないですか。そこをちょっと担当のお考えを聞かせてください。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 所管といたしましては、今後も御説明を繰り返して御理解いただきたいというふうに考えていたところでございますけれども、8月に委員会で御報告させていただいて、その後、地域で御説明をしたときの反応というのは非常に厳しいものがございまして、その説明の初回という意味では、非常に区の思い――なるべく早く建てかえを進めたいというところと、実際の地域の方たちとの間には差があったかなというふうには感じたところでございます。

内川委員

 今回のこの補正なんですけれども、あくまでも1、2階は保育園でいいんですが、空いている部分に関しては、区民活動センターを持ってこようありきのこれ、予算なんですか。880万の中にはどこまでが含まれているんですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 880万円は全体の設計費用の、このたび2年間にわたりますので、債務負担を設定させていただいておりますけれども、その一部の前払い金というふうな扱いでございます。その設計費と申しますのは、先ほども御説明申し上げましたように、温暖化対策推進オフィスの廃止後に施設活用をするために保育園と区民活動センターを想定して整備をするための必要な建物の大規模修繕でございますとか、不要設備の撤去、また更新、外壁の改修、そういうものを含んだ設計費でございます。

内川委員

 これ、区民活動センターを持ってこようと、これは地域の全く理解を得られずに、これをもし断念した場合、この補正予算はどうなってしまいますか。区民活動センター以外のことも考えられるんですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 区民活動センターを整備していくということにつきましては、事務所と集会室機能というふうなことで想定しているところでございます。そういう意味では、今後、保育園以外の施設をきょう本会議で御提案等いただいておりますけれども、そこに整備するものにつきましては、現在の予算で十分対応が可能というふうに考えております。

内川委員

 区長の答弁の中で、我が会派の伊東幹事長からの提案に対して、前向きといいますか、そこも含めて考えるという答弁がありましたけれども、たとえ区民活動センターじゃなくても、この補正予算の中で対応できるということですね。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 一般的な事務所機能、また部屋の機能を整備していくという範囲におきまして、十分対応が可能というふうに考えてございます。

内川委員

 これ、保育園の部分の予算と、今言われた、それ以外の部分の予算、これを分けてやる、減額補正になっちゃうのかもしれないんですけど、これは考えてあるんですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 温暖化対策推進オフィス廃止後の施設活用につきまして、速やかな対応が必要というふうには思っております。そして、何よりも、現段階の計画でも、保育園の整備を先行して、31年4月に開設するということで考えております。そのため、施設の中で一体的に、保育園開設に影響が及ばないように、可能な限りの全体的な改修や更新というものを含めて設計して、保育園部分は先行して取り組んでいく。保育園部分が先行して取り組んでいく際に影響が出ないように、一括して設計をしていく必要があるというふうに考えております。

内川委員

 一括してということなんで、先議で上がっていますんで、そこら辺のことは理解しますけれども、要するに区民活動センターの誘致が非常に難しいのであれば、どういったものが必要なのか、地域の状況、あと区全体のことも考えなきゃいけないと思うんですけれども、早急にそこら辺のことをこれから詰めなきゃいけないと思うんですが、保育園の開園もやっぱり時間が限られていると。どのように今後進めていきますかね。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 本日の本会議におきます区長答弁も踏まえまして、保育園以外のスペースをどのように活用して整備していくかということにつきまして、区としての方針を早急に定めたいというふうに考えております。

内川委員

 早急と言われても、ケツがやっぱり決まっているんであって、具体的にいつぐらいまで、地域、あと委員会の場でも議論しなきゃいけないし、やるつもりがありますか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 保育園の開設に影響が出ないためには、年度内になるべく早く整備方針を定めて契約していくことが必要というふうに考えておりますので、遅くとも来年の早い時期に、なるべく早くと――現段階ではちょっと申し上げられませんけれども、年度内にきちんと整備方針を――年度内の早い時期に整備方針を定めてという、年明け早々くらいまでには定める必要があるかなというふうに現段階では考えております。

むとう委員

 これまでずっと昭和区民活動センターはここの温暖化対策推進オフィスに来るということで区民に対して説明もされてきたし、議会の中でも説明されてきたと思うんですけれども、今回の先ほどの本会議での一般質問による答弁、どう言ったか、全部は書き取れていないのでよくわかっていないんですけれども、区の方針が変わったというふうに受けとめていいんですか。どういう御答弁だったのか、もう1度教えていただけますか、確実なところを。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 答弁でございますけれども、すこやか福祉センターの配置について、今回貴重な御提案をいただきました、地域包括ケア体制推進の観点から、新たなすこやか福祉センターの整備について、温暖化対策推進オフィス廃止後の施設活用のあり方を含め、早急に区としての方針を定めたいと考えるという御答弁をさせていただいております。

むとう委員

 そういたしますと、昭和区民活動センターがここに来ないかもしれないということが、また前提が変わってきたというふうに受けとめなさいということなんでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 先ほどの答弁の繰り返しですけれども、改めて保育園以外のスペースにつきまして、区としての整備方針を早々に定めていきたいということでございます。

むとう委員

 ということは、変わったっていうことだと思うんですけれども。確かに私もそのエリアに住所を持っている住民ですから、これまで現地での建てかえというふうに言ってきたのに、いきなり温暖化対策推進オフィスのほうへということになって、今まで言ってきたことと違うというのは何なんだということで、その部分で相当お怒りの声もあったということはもちろん承知はしているところでもあるんですけれども。ちなみに、今回、温暖化対策推進オフィスのエリアというのは、私の住んでいる町会のエリアの中に来るということもあり、私のエリアの人たちは、今まで遠い区民活動センターに行っていたのが自分たちの町会のエリアに来るということで歓迎している区民の声というのも実は聞かれていて、だけれども、今ある昭和区民活動センターのエリアにある町会の皆様からは猛烈に遠くなっちゃうということもあり、これまでの行事で使っていた部分も大きく変わってしまうということもあり、猛烈な反対の声が出ているので、逆にこちら側に来るということで歓迎している私のエリアの人たちにとっては、猛烈に反対する声があるからなかなか賛成だということは言いがたいという部分もあって、「言えないね」みたいな空気も実はあったんですね。ですから、こういう物事って賛否、自分たちにとってどう活動しやすいものになるかということで、大いに賛成・反対の意見というのは常に出てくるものだというふうに私も思ってはいるんですけれども、これまでこうやって説明してきていたことが変わってしまうということだと、またゼロからのやり直しで、現地での建てかえに戻るのか、そうすると、またその間どこに移るのか、その間は温暖化対策推進オフィスに移るのかとか、本当に今までに言ってきた、強硬に説明してきていたことと大幅に変わってしまうということだと、またそれはそれで何なんだという意見が出てくるんじゃないかと思うんですけれども、そういうふうにこれから変わってくるということなんでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 現時点では変わるとか変わらないとか申し上げられません。ただし、改めて施設の活用について区として検討して、方針を早急に定めるということでございます。

むとう委員

 どうなるかわからないけれども、全体の設計のお金がこの補正なわけですよね。どうなるかわからないのに補正予算だけは通すというのも、すごく理解しがたいんですよね。どうなるかわからないけれども、事務所機能と集会室機能を持つんだから、区民活動センターであろうが、すこやか福祉センターになろうが、どっちでも使えるんだということなのかもしれませんけれども、今、現状のすこやか福祉センターの使っているあり方と、それから区民活動センターでの仕様って、やっぱり微妙に違ってくると思うんですけれども、つまりどっちつかずの設計になってくるということなんでしょうか。どうなるかわからないのに、ここで補正予算を通さなきゃいけないんですか。ちょっとやっぱり変じゃないですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 先ほども申し上げましたが、保育園の開設につきましては、最重要課題というふうに考えております。保育園の開設、また運営に影響が及ばないように、早急にその他の施設の活用部分についても方針を定めて、全体のバランスのとれた改修なり、適正な改修、施設の更新等を行っていくという意味で、このような補正予算を組ませていただいて、御審議いただいております。それで、どのようなものになるか、全く100も200も案があるかというとそういうことではございませんで、今、区が持っておりました方針、そしてきょう本会議で御提案いただきまして、区長答弁申し上げた範囲の中で早急に検討して、方針を定めたいと思っております。その範囲の中におきましては、この補正予算の中で十分対応できるというふうに考えております。

むとう委員

 でも、どういうふうになるのかわからないので、どうなるか次第で、賛成するか反対するか、違ってくるわけですよ。だから、やっぱり内川委員がおっしゃったように、急ぎたい保育施設の部分だけの補正予算というならまだ納得できますけれども、どうなるかわからないものまでここで決めなければいけないというのは、どうなるかわかり次第によって、私、嫌だわ、反対だわと思うかもしれないし、賛成だわと思うかもれしないわけで、どうなるかわからないための予算を可決しろというのは、提案としておかしいし、成り立たないんじゃないですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 繰り返しになりますけれども、保育園の整備に向けて、いち早く設計に着手したいというふうに考えております。その改めての整備方針につきましては、早急に検討して、定めて、お示ししてまいりますので、その時点で御議論いただきたいというふうに考えております。

むとう委員

 だって、そのときには予算が通っちゃっているわけじゃないですか、御議論いただきたいと言ったって。予算に賛成していて、後から反対って、なかなかしがたいことですよね、着地がどうなるかわからないのに。だったら、やっぱり急がなければならない保育施設の部分だけの予算、補正の提示に変えるべきではないですか。

 もう1回、しつこく言いますけど、これ無理ですよ。どうなるかわからない予算に賛成しろ、反対しろって言ってくるほうが、議員に対して無理難題を吹っかけていませんか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 御意見としては賜りますけれども、温暖化対策推進オフィス跡活用につきまして、保育園と、その後、速やかな区民の福祉向上に資する施設の整備を一体的に行っていきたいということで、今回の補正についてぜひ御了解いただければというふうに所管としては考えております。

むとう委員

 じゃ、私はきょうの本会議でそういう考え方が出てきたということがわかったわけですけれども、この補正予算を内示する段階で、その部分が区のほうはもうわかっていてのこれ提示だったんですか。提案だったんですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 内示の時点では、昭和区民活動センターの整備ということで御説明をしてきたところでございます。

むとう委員

 そうすると、きょうの区長答弁で変わったということなんでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 正確に区の考え方として、御提案に対して区としての考え方を区長から申し述べたという意味で、今回がその時点にあったということでございます。

むとう委員

 そうすると、内示の段階ではそうじゃなかった、でも変わった、でも金額が変わらないからいいじゃないかって、それ、やっぱり中身によってよしあし決めることなので、中身が変わったんだったらば、これ出し直したほうがいいんじゃないですか、きちんと分けて。そうじゃなければ、賛成も反対もしがたいですよ、中身がわからないまま。繰り返しになりますが、そういう方法は今からとれないんですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 そのような方法をとるという考えは持っておりません。先ほど来より繰り返し御説明しておりますけれども、一体的な設計、さまざまな施設改修等、機械の更新等につきまして、早急に手をつける必要があるということで、このたびの補正について御理解いただきたいというふうに考えております。

むとう委員

 じゃ、その点については平行線なのでやめておきますけれども、具体的に不要設備の撤去というのはどういう部分なんでしょうか。今貸していて、かなり中がいじられていて、今の中の様子、知っているんですけれども、具体的に、今出ていかれる方はもとどおりに戻して出ていくということだと思うんですけれども、その上で不要設備の撤去に当たる部分は何なんでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 現在の予定ですけれども、撤去するものの主なものといたしましては、太陽熱ですとか、風力発電関係の設備の撤去を考えております。また、そのほか、空調設備の撤去なども必要です。撤去という意味では、そういうものが大きなものでございます。

むとう委員

 そうすると、この中で撤去にかかるお金が幾らなのかと、外壁、内装の――だから、撤去のお金と設計のお金と、これどういう内訳でしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 内装で約3割、それから外装で4割、それから――その前にすみません、ちょっと、いわゆる設計費の委託費でございますので、全体の工事費の割合で設計費を見積もっております。そのもととなる工事費の割合というところで申し上げますと、内装が3割、外装関係が4割、また電気とか機械設備関係が3割というふうな中で工事費がございまして、その全体の総工費の一定の割合を設計費として見込んでいるというものでございます。

むとう委員

 じゃ、今後方針が変わるかもしれない、それは年度内のうちに決めるという先ほどの御答弁でしたけれども、まだ間がありますよね。この年度内のうちに決める間に、また地域にこの考え方の御説明というのも今後する、この間にするんですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 方針を決める前に御説明するということはなかなか難しいことでございますけれども、地域との調整を図っていきたいというふうに考えております。

むとう委員

 調整を図るという言い方がよくわからないんですけれども、こういう考え方も出てきたということの、きょうを経ての、答弁を経ての地域に対する――だって、今まで地域の方々には、もうここなんだというふうに、区民活動センターはこっちなんだとずっと言ってきていたわけですから、それがもしかしたらそうじゃなくなるかもしれないんですみたいなことは、いつ地域におっしゃられるんですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 きょう本会議におきまして、区長から御答弁申し上げた範囲につきましては、地域で速やかに情報共有をしていくべきというふうに考えております。

甲田委員

 今、現状を、建物の中というのはどんなふうになっているのか、ちょっとわかる範囲で教えていただきたいんですけども。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 今貸し付けております事業者が施設全体を使っております。事務所機能のようなものとして2階、3階、それから4階、5階は会議室というふうな形でお使いになっているということでございます。

甲田委員

 わかりました。先ほどもあったんですけれども、8月24日の厚生委員会の報告では、現在の貸借人と区の関係ということで、平成30年、来年の3月に終了する、そのときに建物について原状復帰をして返していただくというふうになっているというふうにあったんですけれども、原状復帰ということと不要設備撤去ということのちょっと違いを教えていただければと思います。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 原状復帰は、今お使いになっている事業者が新たに整備したものについて全部取り去っていただくということになります。それ以外にもともとついていた機械設備や内装等につきまして、その後の保育園、またその他の施設の整備に速やかに移れるように改修を行うということでございます。

甲田委員

 そうすると、不要設備撤去と先ほどもありましたけど、内装、外装の設計というのは分けられるものではないというような、一体に行うということですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 一定の新たに整備するものを想定して撤去なり更新なりをしていくということになりますので、そこの分離はなかなか難しいというふうに考えております。

甲田委員

 わかりました。そうすると、今回、こういったことを予算が通った場合に、いつまでに工事はやる予定なんでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 保育園整備に関しましては、来年度早々に契約を行って、工事に入っていただいて、31年度4月開設という段取りを組んでいるところでございます。そして、その保育園の工事との調整を図りながら、次に入ります施設の整備工事を始めて、次のその他のスペースを使用する施設につきましては、32年度の中盤、なるべく早くと考えておりますけれども、遅くとも32年度の中ごろまでには開設したいということでございます。

甲田委員

 わかりました。ということは、早急にこれは不要設備撤去というか、今、想定できる範囲の中での区民活動センターなのか、すこやか福祉センターなのか、わかりませんけれども、想定できる範囲の中での設計ということは速やかに行わなければならないというようなことだと思います。そしてまた、他の委員からありました保育園とその他の部分を分けてということですけど、私は、スケールメリットからいって、想定できるものがあるのであれば、分けてしまうと余計にお金が相当かかってしまうんではないかなということも危惧をしております。そういったことを想定すると、どのぐらい分けてしまった場合にかかるものなのかなというふうに思うんですけれども、その辺はどのようにお考えでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 施設の所管のほうから、分けると非常に割高になるというアドバイスはいただいて、やっぱり一括のほうがいいだろうということでずっと準備を進めてきておりましたが、具体的に幾らくらいというふうなことでは、すみません、承知をしておりません。

ひやま委員

 今、御答弁をお聞きしていまして、ここに昭和区民活動センターも移転することに関して、ちょっともう1度確認なんですけど、住民の皆さんの合意を得られたと、区としてはお考えなんですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 現時点で合意は得られていないということでございます。

ひやま委員

 その中で、移転はされるんですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 補正予算をこのように組み立てて御説明してきた段階におきましては、今後御説明して御理解をいただいて整備する、移転させていただいて整備するということで考えておりました。しかし、今回の本会議における御提案と区長答弁というものを踏まえて、改めて区としての方針を定めたいというふうに考えております。

ひやま委員

 そうすると、この補正の中身には、昭和区民活動センターの移転にかかわる費用というのは含まれているのかいないのか、どちらなんでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 具体的に移転するための費用というものは、まだ先でございますので、組み込んでおりません。

ひやま委員

 地域の中にもいろいろな御意見ありますので、ぜひ酌み取っていただいて、御検討いただきたいと思います。地域の皆さんの声、しっかりと酌み取ってください。これは要望で結構です。

いさ委員

 すみません、ちょっとこれ、前に聞いたかもしれないんですけど、再度になっちゃうかもしれませんが。この不要設備と書いてあるもの、今おっしゃった中に、太陽光パネルだとか、環境に資する施設というのが含まれているわけなんですけれども、これそのものを整備するといいますか、今使えないものを使えるようにするっていう格好で運用を続けるという発想というのはなかったんでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 再度もう1回、詳しい調査をするということになろうかと思いますけれども、現時点では、太陽光パネルにつきましては、一定の改修の中で可能かなというふうな見解を持っておりますが、太陽熱、風力発電関係設備等は撤去、空調設備等も非常に古くなっているものについては撤去ということで、現時点では考えております。

いさ委員

 その理由を今深く聞いても仕方ないのかもしれませんけど、何というか、結局、この施設って地球温暖化対策推進オフィスであって、すごく特色のある建物だったわけですよね。その機能を生かしたまま、ここを運用するという格好では、何だろうか、検討はなかったんでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 施設そのものの目的を排していくということでございますので、ただし、使えるものはもちろん使っていくというふうに考えております。そういう精査の中で、太陽熱、風力発電関係設備等は今後使用していくには非常に厳しいというふうに聞いております。

いさ委員

 何か、そういうところもすごく残念だなという気持ちもあります。もうちょっと時間をかけてそういうところも、ここの施設の特色を残したままやっていくべきだったんじゃないのかなという残念な思いがあります。

 それでなんですけど、そもそもここって、当初売却するという予定だったわけですよね。それが売却せずに、区民の皆さんに資する施設になるというところについては、私はそれはよかったのかなという気持ちはあるんですよね。しかしながら、今回のように、近隣の、皆さんおっしゃっていましたけど、了解を得られるような格好でできなかった、やっぱり拙速だったというふうに思うんですよね。何というか、言いたくはないけど、ここのところ、区の事業というのは、ここの所管外のところを見ても、必ずこういう話になっているわけですよね。多分あした以降の質問の中でも出てくると思うんですけれども。このやり方そのものがどうだったのかというのは、ちょっと本当によくよく考えなきゃいけないんだと思うんです。今、もちろんいろいろ直接お話聞かれていますから、重々、いろいろ厳しいお言葉ももらっていると思うんですけれども、じゃ、この後どうしていくかというところだと思うんです。

 むとう委員もおっしゃられたように、これは方針転換もあったわけですよね。じゃ、近隣の皆さんとお話しする中で、ともすればまた変更があるのか、第3の案が出てくるのかなんていう話にもなりかねないと思うんです。このあたりをどうやって、やっていくのか。すごく大きな課題だと思うんですが、何ていうかな、どう聞いたらいいかな、これ、どうやって了解を得ていくのかというところ、どのようにお考えなのか、ちょっとお答え難しいかもしれませんが、ちょっと聞いてみます。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 所管としては、もう補正予算を組む段階までは、今後も粘り強く御説明をして御理解いただきたいというふうに考えてきたところでございます。ただし、現時点の情報といたしましては、公には全ての町会長さんたちが反対しているというふうな状況でございます。そういう中で、このたびの本会議の区長の答弁というものについて、速やかに情報提供させていただきまして、今後についてもしっかりと話し合いを進めていきたいというふうに思っております。

いさ委員

 もう皆さん、さんざんおっしゃっているんで重ねて言うこともないんですけれども、やっぱり近隣の皆さん、利用者の皆さんの合意がないもとではこういう事業というのはできないもんなんだと思うんですね。ですので、まずは、ちょっと必ずきちんとしっかり説明をして理解を得るという、そのプロセスはしっかり守っていただきたいなと思います。これも要望としておきます。

委員長

 他に質疑はございませんか。よろしいですか。

 休憩します。

 

(午後5時57分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後5時59分)

 

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結します。

 意見について伺います。第58号議案について意見はありませんか。

むとう委員

 先ほど質疑の中で言わせていただいたことの繰り返しになりますけれども、どういうふうになるかわからない、ただ金額だけを示されて賛否を出せというのは、あまりにも理不尽な補正予算の提案だと思うんです。これに対して賛否、本当に悩ましいことで、こういう理不尽なやり方というのは、今後一切起こらないように十分注意していただきたいということを意見として申し添えさせていただきたいと思います。

委員長

 休憩します。

 

(午後6時00分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後6時08分)

 

 むとう委員から発言を求められておりますので、これを許可します。

むとう委員

 意見ということで先ほど発言させていただいたことについては、なかなか賛同も得られないという状況も踏まえまして取り下げさせていただきたいと思います。

委員長

 ただいまの発言のとおり、むとう委員からの意見は取り下げられました。したがいまして、当委員会といたしまして、第58号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算(関係分)については、意見なしとして総務委員会に申し送ることとしますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で第58号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。

 以上で本日の日程を終了しますが、委員、理事者から御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で厚生委員会を散会いたします。

 

(午後6時09分)