平成29年11月28日中野区議会建設委員会(第4回定例会)

中野区議会建設委員会〔平成29年11月28日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成29年11月28日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後5時16分

 

○閉会  午後6時25分

 

○出席委員(8名)

 佐野 れいじ委員長

 小林 秀明副委員長

 加藤 たくま委員

 小林 ぜんいち委員

 石坂 わたる委員

 市川 みのる委員

 酒井 たくや委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当) 平田 祐子

 都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 荒井 大介

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 高村 和哉

 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 藤原 慶

 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当) 辻本 将紀

 都市基盤部副参事(都市基盤用地担当) 吉沢 健一

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、弥生町まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当) 細野 修一

 都市基盤部副参事(道路担当) 鈴木 宣広

 都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当) 伊東 知秀

 都市基盤部副参事(公園担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(住宅政策担当) 塚本 剛史

 都市基盤部副参事(防災担当) 中川 秀夫

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 香月 俊介

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第58号議案 平成29年度中野区一般会計補正予算(関係分)

○所管事項の報告

 1 スタジアム・アリーナ改革推進事業の実施について(中野駅周辺計画担当)

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会をこれより開会いたします。

 審査日程について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後5時16分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後5時23分)

 

 本日の審査日程についてお諮りいたします。

 休憩中に協議したとおり、本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進め、第58号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算(関係分)につきましては、所管事項の報告の1番が関連しますので、第58号議案を議題に供した後に一旦保留とし、所管事項の報告を先に受けて、その後改めて議案の審査を行いたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。

 それでは、議事に入らせていただきます。

 議案の審査を行いたいと思います。

 第58号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 なお、本議案は、総務委員会に付託されておりますので、建設委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば、総務委員会に申し送ることになっておりますので、御承知おきをいただきたいと思います。

 審査日程の協議の際に確認しましたが、関連する所管事項の報告がありますので、本議案の審査を一旦保留といたします。

 本議案に関する所管事項の報告を受けたいと思いますが、所管事項の1番、スタジアム・アリーナ改革推進事業の実施についての報告を求めたいと思いますが、いかがでしょうか。(「ちょっと休憩していただいていいですか」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩します。

 

(午後5時24分)

 

委員長

 それでは、再開いたします。

 

(午後5時36分)

 

 スタジアム・アリーナ改革推進事業の実施についての報告をまず求めたいと思います。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、スタジアム・アリーナ改革推進事業の実施について御報告を申し上げます(資料2)。

 今般、スポーツ庁が実施をいたします「スタジアム・アリーナ改革推進事業」に中野駅新北口駅前エリアにおけるアリーナ整備に係る企画提案が採択をされたところでございます。このことについて御報告を申し上げます。

 まず1番、スタジアム・アリーナ改革推進事業についてでございます。

 「スタジアム・アリーナ改革推進事業先進事例形成支援」につきましては、スポーツ産業インフラであるスタジアム・アリーナ改革推進に向けて、先進事例の形成支援を行うため、スポーツ庁が平成29年度に創設をしたものでございます。本事業は、地域版のスタジアム・アリーナ推進官民連携協議会の開催等を支援し、地域特性に応じた多機能型・複合型施設などの検討を行い、収益性の高いスタジアム・アリーナの整備手法の検討を進めることを目的とした委託事業であります。本年9月に第2期の公募が行われ、中野駅新北口駅前エリアにおけるアリーナ整備に係る企画提案として応募したところ、採択されたものでございます。

 2番、中野区が行う事業内容でございます。

 (1)、官民連携協議会の開催でございます。まず、設置目的でございますが、中野駅新北口駅前エリア――区役所・サンプラザ地区でございますが――その再整備事業における主要な施設となるアリーナをモデルとした検討を行うため、官民連携による(仮称)中野駅新北口駅前エリアアリーナ整備官民連携協議会を設置いたします。設置の期間でございますが、平成29年12月から平成30年の3月。構成員につきましては、中野区、事業協力者、学識経験者、スポーツ団体、音楽関係団体、経済団体及び関連企業等から成る15名程度で構成をするものでございます。検討事項でございますが、アリーナを起点としたまちづくりのあり方、アリーナの開発コンセプトと市場動向、アリーナの所有と運営のあり方などについて検討をしてまいります。検討の成果でございますが、今後の中野駅新北口駅前エリアにおけるアリーナの計画検討に活用していくものとしております。

 次に、()で、中野駅周辺まちづくりフォーラムの開催というものでございます。このアリーナ協議会における検討成果を踏まえまして、アリーナを起点としたまちづくりのあり方をフォーラム形式で幅広く議論することにより、区民等の理解促進と期待醸成を図るものとしております。開催日程は、平成30年3月を予定しているものでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございました。ただいまの報告に関しまして質疑ございますでしょうか。

加藤委員

 御報告ありがとうございます。まず、スポーツ庁がこういった事業の補助をしているということなんですが、スポーツ庁という名前のところから、このアリーナに関して何かスポーツ寄りのものになっていかないといけないのかなという危惧がありますけれども。と言いながら、構成員の中には音楽関係団体などもあるんですけれども、そういう意味では、スポーツ庁はこの事業に対してどういった位置付けでやっているのかということと、あと、この構成員が今具体的にどういったメンバーを想定しているか、教えていただけますでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 スポーツ庁といたしましては、スポーツ産業のインフラであるスタジアム・アリーナの改革推進ということが目的でございまして、この中で、スポーツ庁としてはスポーツの成長産業化といったことを目標としているものでございますので、基本的にはスタジアム・アリーナの中で行われるスポーツについて検討していくというものでございます。

 ただし、地域特性に応じた施設ということになりますと、我々検討しておりますのは、もともとが中野サンプラザを前身とする施設の整備でございますので、やはり音楽と、さらにはスポーツということの考えで検討していきたいというものでございます。

 次に、構成員でございますが、現在想定しておりますのは、中野区と、事業協力者につきましては野村不動産グループを考えております。それから、学識経験者につきましては、スポーツビジネスの専門の方、あるいは都市計画を専門とする方を想定しております。スポーツ団体については、スポーツをやっている団体、それから音楽についても、関係している団体ということで、具体名については控えさせていただきたいと思っております。経済団体につきましては、地元の経済団体ということで、東京商工会議所の中野支部、中野工業産業協会、それから中野区の商店街連合会といったところを考えております。関連企業につきましては、コンテンツに関する企業ですとか、ICTに関する企業、また金融機関、それからシンクタンク、そういった企業を想定しているところでございます。

加藤委員

 やっていく上で、やっぱり収益性の高いというところになると、自民党会派としても、全国のいろんなアリーナを見てきましたけども、音楽みたいなイベントの場合は、そこのアリーナが提示する満額払って、スポーツだったら半額とか3分の1ぐらいの会場使用料を求めていくという中で、どうやったって、やっぱり金、土、日ぐらいは音楽とか入れちゃいたいなとか、スポーツは平日のほうがいいな、収益性を考えるとというふうになってきますけど、そういったバランスみたいなことも話し合われていくようなものなんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今御指摘いただいたように、ここで行われるイベントのバランス、そうしたものを検討するのもまさにこの場であろうかというふうに思っております。この検討の中身で、例えば市場動向ということも記載してございますけれども、それぞれスポーツのイベントがどのくらいあるものなのか、また音楽ということについても、今回、アリーナという規模の中でどのくらいの可能性があるか、そうしたものを総合的に検討していきたいというふうに思っております。

小林(ぜ)委員

 今回、スポーツ庁のスタジアム・アリーナ改革推進事業の先進事例、形成支援ということで行っているということであります。今回、スタジアム・アリーナという規模で、官民の連携の協議会を持つということでこの事業を採択されたということなんですけれども、さきの私、一般質問で、第3回定例会か、3点についてお聞きしました。ニーズがあるかどうかということや、それから運営の仕方、それから振動だとか、騒音だとか、そういうことについてお聞きして、それについてそれぞれ検討しているという話、答弁をいただきました。そういって、今まで区で検討してきた内容については、今回、新たに設けられる事業の中ではどういったことになるか。これまでのものを含めて検討していくのか。それとも全く新たにここだけで検討していくのかについてお伺いします。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、このアリーナのモデルを検討するということでありますけれども、もちろん一般的なアリーナの検討をしてもしようがありませんので、我々中野区としてこれから整備していくアリーナをベースにして検討していくというものでございます。この立地で、ある一定の規模の中で、どのような収益性の高いアリーナを展開できるかといったことを検討していくということになりますので、これまで行ってきました検討につきましても、それをベースにしながらこの検討を進めていきたいというふうに思っております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。今回、事業協力者が今まで多分主体となっていろんな検討事項が行われてきたんではないかなというふうに思いますけれども、この新たな事業の中では、国ですとか都、構成員の中にはそういったところの方々は入っていませんけれども、このスポーツ庁の行う事業について、今説明の中では、区役所・サンプラザ跡地区を中心としたということになると、中野区の課題ですけれども、国や都からというところでは構成員になるべき人は入ってこないんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 国につきましては、これはスポーツ庁の事業でございますので、スポーツ庁が入っている、オブザーバーということで入れております。それから、東京都につきましても、関連する所管についてはお声かけをしているところでございまして、オブザーバーという形で参加していただこうかとは思っております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。それから、平成29年12月から30年の3月までと非常に短い期間ですけれども、何回ぐらいを想定していて、結果として最終的な目標成果物はどういったところを目指しているものですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この協議会そのものにつきましては、一応4回開催する予定で考えおります。この中で、この検討事項に係る検討を取りまとめてそれを報告していく、報告書として取りまとめていくということになりますので、それを受けて、今後の我々が取り組む再整備事業計画の検討に生かしていきたいというふうに思っております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。アリーナの検討にこれを生かしていくということですが、これはスポーツ庁のほうにも報告するものになっているわけです。スポーツ庁のほうにも報告をする、事業の最終成果物を報告するという内容ですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この事業は、スポーツ庁の委託事業でございまして、我々は受託をする側ということになります。ですので、受託というか、委託をやった成果については報告書を提出するということが求められますので、まず第1にはスポーツ庁に提出をするといったものでございます。

酒井委員

 まず、ちょっとスケジュールを確認させていただきたいんですけど。今まで区として、このサンプラザ地区の再開発をしていくに当たってのアリーナの考えがいつごろ、どのような形で出てきたのかというのと、それから今後このアリーナを進めていくに当たってはどれくらいを目指しているのかというのをまずスケジュール感をちょっと確認させてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区役所・サンプラザ地区再整備につきましては、実施方針ということで、昨年、平成28年の4月にその実施方針を策定いたしました。その中で、アリーナにつきましても触れておりまして、大規模集客交流施設ということで記載をいたしまして、さらにその中で最大収容人数1万人を目指していくということを明記したところでございます。その後も検討を進めてまいりまして、この3定の委員会の中で、まちづくり方針の素案をお示ししましたけれども、その中でも、誘導機能としてアリーナの機能を持ってくるということを記載したところでございます。今後につきましては、まちづくり方針の素案でもお示しをいたしましたけれども、再整備事業全体につきましては、平成39年度を目標として整備を進めていくということでございますので、このアリーナにつきましても、39年度を竣工の時期と考えております。

酒井委員

 どうしてちょっとお尋ねしたかと言いますと、28年の4月に実施方針の中で大規模集客施設、アリーナという考えが出てきて、区としてはさまざま検討されて、第3回定例会のところで誘導施設、人を呼び込むということでいいんですよね、そういう中での大きな施設が必要なんだろうと。ただ、さまざま検討したとおっしゃられても、一番大切な、事業をどのような形で、例えば民間活力の活用なんかをどうするかだとか、そのあたりのところというのは、我々はまだ全く見えていないんですよね。もちろんこのスポーツ庁のスタジアム・アリーナ改革推進事業のガイドブックの中にはそういったことが触れられていて、今後検討するんだろうと思うんですが、区民の立場からすると、このアリーナの考えが――アリーナを中野区は進めていきたいんだなというのは――ぼんやり気づいていても、何か急に押し寄せたイメージがあるわけなんですね。すると、大規模な集客施設をいろいろ見ると、こういった、中野駅のような駅にあるところって、まずあるのかなというのを感じるんですね。そこをまずお尋ねしたいのと、区民ニーズがどこにあるのかというのが非常に僕は疑問を感じちゃうわけなんですよ。その2点、ちょっとお聞かせください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 駅に近いアリーナ、大規模な施設というのはなかなかなく、郊外であるということも多いものではありますけれども、欧米の例でいきますと、本当に都市のど真ん中にあるといったものもございます。そうした例も踏まえまして、これからのアリーナという施設を我々中野区がこの中野の真ん中でつくっていくということは考えられるというふうに思っております。

 区民ニーズでございますが、先ほどの本会議の中でも区長からお答えをいたしましたとおり、このアリーナにつきましては、興行利用を中心とした施設運営ということで考えております。このアリーナによって多くの人の集客が得られ、それがまちの中の活性化に生きていくということになります。そうした中では、このまちににぎわいと活力を生み出していくということ、またまちづくりを牽引するという考えのもとで、このアリーナの整備ということを進めていくという考えでございます。

酒井委員

 1点目、中野駅のような駅にこういった大規模施設はあるんですかとお尋ねして、欧米の事例を出されたんですけど、外国のことをお聞きしていないんですね。日本の中で説明していただけると一番いいのかなと。中野駅なんかは少し歩くと閑静な住宅街であって、例えば大規模集客施設、東京ドームなんかは水道橋駅ですね。それから横浜アリーナなんかだと菊名駅でしたかね、そうした大きな施設があるところと中野駅の周辺を見ると、少し違うんじゃないのかなと思うんですね。やっぱり中野駅は少し歩くと、もう閑静な住宅街で、そこにこれだけ大きな施設ができちゃうというのがどういう影響を及ぼすのかなと思うんですね。そこがやっぱり気になるのと心配なんです。そのあたり、どう考えているのか、まずお聞きしていいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これも実施方針の中でも触れておりますけれども、にぎわいということでのプラスの面もありますけれども、一方で交通に対する影響ですとか、周辺に対する影響ということもございます。そうしたものも検証しながら進めるということで触れておりますので、そのあたりの検討をこれからも進めていきたいというふうに思っております。

酒井委員

 検証しながら進めると、もう区としてはこれでやっていきたいんでしょう。すると、駅前にこういった大きな施設をつくって、周りに対する影響がどのようなものを及ぼすのかというのは、検証をもうしておかなきゃならないんじゃないですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 例えば駅の乗降客の影響ということでございますが、これはまさに中野駅の西側南北通路と橋上駅舎を整備いたしますけれども、そちらの利用の状況、それから現在の中野駅の改札、そうしたところの交通量、そういったものを勘案しまして、この1万人という規模でのアリーナということの可能性というのは十分に考えられる、十分な歩行者の動線がとれるということは検証はしているところでございます。

酒井委員

 それで、実際の区民ニーズのところが僕なかなか理解できないというふうに申し上げたんですけれども。さっきも説明あったかと思うんですが、これ、本当に区民がどういうところで望まれて、区としてこういった大きなアリーナを駅前につくるというところが見えないんですよ。区民ニーズというのは実際にあるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、特にアリーナという施設につきましては、区民利用を前提としているというよりは、まさに興行利用ということの施設でございます。これによってまちににぎわいということになります。今のサンプラザそのものも区民が基本的に利用するというものではなくて、それによっての集客、それからそこが発信をする文化ですとか、そういったものが区民にとっての誇りにもなるだろうというふうには考えられるところでございます。そうした中で、これが中野のシンボルとして必要な施設であるというふうには考えているところでございます。

酒井委員

 すみません。私自身、アリーナのことに関してはまだ疑問もちょっと持っておりますので、まず入口のところからお尋ねしました。

 それで、今回、国のスタジアム・アリーナ改革推進事業に中野区が手挙げをしたんですけれども、まず9月に第2期の公募が行われましたね。すると、第1期の公募では恐らく4者でしたかね、中野区は2期で手上げをされたそうなんですけど、その理由はどういうところですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この事業につきまして、第1期で公募が行われたことについては、我々承知をしておらなかったというところがございます。ただ、スタジアム・アリーナの改革のガイドブックといったものも見ておりましたので、こういった事業についての情報収集ということでスポーツ庁のほうと連絡をとっておりました。そのときに、この事業が第2期の公募が行われるということで情報を得まして、それで手上げをしたといった経緯でございます。

酒井委員

 第1期で公募があった、それを承知されていなかったと。この駅前の区の区役所・サンプラザの用地の一帯の再開発というのは、一番大きな区の事業ですよね。その中でアリーナというのは非常に大きな事業であって、それから運営方法だとか、お金の調達だとか、さまざま検討しなければならなくて、そういう意味では、全国にスタジアムを20件ほどつくりたいというのは今、国の考えがあると思うんですけど、そういうことに普通は僕はアンテナ張っていてしかるべきなんじゃないのかなと思うんですね。要は心配になっちゃうんですよ。1期のときの公募は承知しませんでした。じゃ、区の考えるこのアリーナの構想の本気度というのがちょっと心配になるんですよね。他方、区民のニーズはどこにあるのかと考えても、やっぱりちょっと心配になっちゃうんですね。

 で、これ2期の公募で今回手を挙げましたけれども、例えば来年度だったら補助金をふやすというふうな国の考えも多少出ていたような気がしたんですけれども、今期、2期の公募でなければならなかった理由というのはあるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 たまたまタイミングということもありまして、我々が検討を重ねてきたものをベースに、さらに検討を深めていく、さらに幅広い議論をしていくという中で、ちょうどこの事業があったということで2期に手挙げをしたところでございます。次年度以降も幅広い議論をしていきたいということは考えていたわけでございますが、こうした事業が行われるということで前倒しということで進めていきたいというふうに思っているところでございます。

酒井委員

 国の動向だとか情報収集、しっかりしていただいて、やっぱり区民や議会の理解できるものを示していただきたいと思っています。

 それで、事業内容の中で構成員の中で、先ほど加藤委員から質疑がありました、どうなっているんですかと。スポーツ団体のところで、スポーツをしている団体というふうな表現だったかと思うんですが、もう少し規模感を説明していただかないと、例えば中野区でスポーツをしている団体なのか、そうじゃないでしょう。このスタジアム・アリーナ改革推進事業、国が考えているのは、プロスポーツのチームだとか、そういったところが使うようなスタジアムであったり、アリーナで考えているわけですから、さっきの説明だと、ちょっと心配になっちゃうんですね。そのあたりはどうなっていますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 このスポーツ団体を入れるということにつきましては、今回の事業の中でも必須と言われているところでございます。スポーツ団体、さまざま――やる団体にしても、見るスポーツ、やるスポーツ、さまざまありますけれども――特にそこの中での規定はございません。ただ、もともとの目的がスポーツ産業の活性化といったこともございますので、プロスポーツということを視野に入れながら、委員としての選定を考えているところでございます。

酒井委員

 それで、区としては、このアリーナに関してはコンサートや展示会、国際会議だとかを開ける展示会というふうなほうが前面に出ていたと思うんですね。スポーツという考えというのはそんなになかったのかなというふうに理解しているんですね。今回、ただ、これスポーツ庁の事業なんですよね。スポーツ庁の事業は、スポーツ産業の持つ成長性を取り込んで、地域活性化の起爆剤にするためのスタジアム・アリーナ改革推進事業なんですよね。すると、区の考えている、そういったコンサートとか、展示場というのと、国の考えているところとのちょっと違いがあるように感じるんですね。そのあたりは大丈夫なんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 我々がこの計画を進めるに当たって、アリーナを整備していくということで申し上げてまいりました。アリーナという施設そのものは、まさに多目的で使うということになりますし、平土間の部分をアリーナということで施設を整備するわけですから、当然ながらスポーツの利用ということも想定はしていたところではございます。ただ、中野サンプラザというホールが前身ではありますので、音楽の利用ということが中心ではないかというふうには考えておりましたけれども、スポーツイベントの可能性といったことを、ちょうどこういった事業を通してさらにその可能性を考えていきたいなというところでございます。

酒井委員

 いや、国の考えと区の考え、多少そごがあるでしょう。そのあたり大丈夫なんですかと聞いたんですけど。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、企画提案ということで、今私が申し上げたようなことについては企画提案ということでお示しをしたところでございます。そうしたところでこの考え、我々の再整備事業全体の考え方も理解していただいた上で採択をされているということでございますので、必ずしもスポーツだけやるような施設ということではないというふうに考えております。

酒井委員

 これ、今回、国から委託を受けるわけなんですね。中野区が受託して、その成果を出さなきゃならなくて、先ほど報告会をする、そういうふうなことです。これ、委託を受けて、国に対してどういった成果物を出さなきゃならないのか、もう1度ちょっと確認させてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 成果物として出すものは事業の報告書ということでございますので、今回協議会を行いますので、協議会の内容を取りまとめたもの。それから、今回報告会ということでフォーラムも行いますので、そのフォーラムについての概要、そうしたものを取りまとめたものを提出する予定でございます。

酒井委員

 国は、この委託をすることによって受託されたところに、アリーナの構想、アリーナの再整備の事業だとか、そういった計画も示してもらいたいというふうな考えがあったんじゃなかったかなと思うんですけど、そのあたりはどうなっていますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 我々としては、あくまでもモデルを検討するということでございますし、その検討したものをベースに再整備事業計画の検討に生かしていくというものでございます。実際、この事業の公募の段階では、事業計画の策定といったものも入っておりましたけれども、必ずしもこの事業の計画を、事業計画書を策定したものを提出するというものではなくて、スポーツ庁で想定しているフォーマットがございまして、そちらの中にここの中での協議会で検討した内容について整理して、そのフォーマットの中で記載をするというところは求められているところでございます。

石坂委員

 今までの質疑応答の中で聞いていて、構成員のところが文化とかスポーツ、これは学識経験者も含めてそうした方々が多いというふうな話ではありますが、27年6月30日の建設委員会の報告の中に、「ホール・コンベンションや商業空間の連携によるMICE展開」があり、また昨年、28年3月22日の区長記者会見では、MICEの展開を想定した集客交流施設云々というふうな形の記者会見などもされていますが、そういったところから考えると、構成員のところというのが、MICE、会議とかに関して精通している方とかそうしたものが入っていないとちょっと心配な感じがするんですが、そのあたりはいかがなんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 関連企業という中で、金融機関ですとか、シンクタンクといったところも考えておりますので、そうしたところが、そういったMICEの知見とかいうことも持ち合わせているというふうに考えております。

石坂委員

 ぜひそうした方々が入ってくるときに、そうした部分というのも期待されていることをしっかりと伝えて、構成員を確保していただければと思います。

 あともう1点ですけども、いただいた資料の1番目ですね、スタジアム・アリーナ改革推進事業の中に「収益性の高いスタジアム・アリーナの整備手法の検討を進めることを目的とした」という形で目的が書かれているわけですけども、これまで区が施設を持ち、民間に委託ですとか、指定管理でやる際も、基本的には事業者は回っていかなきゃいけないわけですから、そこの事業はもちろん一定の収益を上げるわけですけども、区のほうとしてはそこで収益を上げるという考え方があまりなかったり、逆に公的なものを提供するから区のほうの負担があったりという部分があったかと思いますが、ここで言っているところの収益性というものは、これによって区が、民間の事業者もですけど、区のほうとしても収益性を上げて、区の歳入にしていくということを目的としているというふうに読んでいいんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 このアリーナにつきましては、公設とするのか、民設とするのかといったところはまだ決まっておりません。ただ、今回の一般質問の中で区長からお答えしたとおり、民間活力を最大限に活用して、それで収益を上げていくということで考えておりますし、それにより区民負担があるような形には考えないということでのお答えをしているところでございます。

石坂委員

 ということは、収益が一定以上上がると、それは区の収入、区民にとっても財産となるような区の収入になっていくというような理解でいいんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 公設ということでありましたら、例えばコンセッション方式のような形で収益を、上がりの分、利益の分を区でいただくということは考えられるかもしれません。ただ、民設民営ということも考えられますので、そうした場合には区に入ってくるということにはならないだろうというふうには思っております。

石坂委員

 そうした場合に、収益性の高いスタジアム・アリーナというところは、民設民営でいく場合、民間事業者の収益性ということで、区にとっては特に収益性ということではない目的だという意味になってしまうということでいいんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 スポーツ庁が求めている収益性の高いといったところにつきましては、これは根拠というよりは、施設そのものの収益性というふうに言われております。他に採択されたところでも、本当に民間、自治体がもうかるということではなくて、民間の収益性を高めていく、それによって周辺のまちにとっても潤いとなるということを考えているものもございまして、総合的に相乗効果といったことも考えれば、まちにとっても潤いが出るということを考えているものでございます。

来住委員

 野村不動産グループ含めて構成員が紹介されましたけども、事務局は、これはこの野村不動産グループも含めた事務局で進めていくということですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 こちらにつきましては、受託しているのは区でございますので、事務局はあくまでも区でございます。

来住委員

 先ほど答弁がありましたけども、そもそもシンボル的なアリーナと、区民の利用についてはないというようなことをおっしゃっていたと思うんですが。むしろ駅を通じた橋上駅舎、それから南北通路を利用した外からのお客。これだけの広大な区の財産を区民のところにどのような利用といいますか、いわゆる区民からアリーナについての希望が、駅前にこういうものが欲しいという、そういう何らかの調査なり、一切なさっていないですよね。何かあるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 何か調査、アンケートですとか、そういったことで行っているものではございませんけれども、例えば区役所・サンプラザ再整備の推進区民会議でございます。そうした中では、区民の方からアリーナを望むという声もいただいております。また、意見交換会などを行っている中では、やはり再整備に対する期待といったものも聞きますので、このアリーナを進めていくということで、区としては考えているところでございます。

来住委員

 駅前にアリーナをつくることで、私たちが地域を回る限りでは、何を考えているのという声です。本当に慎重にこの問題は取りかかりからこれでいいのかということをきちんと区としては考えていただきたいということで申し上げておきます。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告の質疑を終了します。

 以上で、所管事項の報告を終了します。

 それでは、補正予算のほうに移りたいと思います。

 一旦保留としました、第58号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算を議題に供したいと思います。

 理事者の補足説明を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、第58号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算について、都市政策推進所管分の補足説明をいたします。

 最初に、歳入歳出予算の補正について御説明をさせていただきます。

 議案の5ページをお開きください。歳出予算の3款都市政策推進費、3項中野駅周辺まちづくり費を3,000万円減額するものでございます。この減額補正によりまして、3款都市政策推進費の補正後の予算額は46億2,972万2,000円となるものでございます。

 補正予算の歳出の内容について御説明をいたします。

 補正予算の説明書の14ページ、15ページをお開き願いたいと思います。3款都市政策推進費、3項中野駅周辺まちづくり費、1目中野駅周辺計画費について、8節報償費を97万7,000円、9節旅費を5万2,000円、11節需用費を113万6,000円、12節役務費を15万3,000円、13節委託料を150万円、14節使用料及び賃借料を101万3,000円、合計483万1,000円増額するものでございます。本増額は、スポーツ庁が実施する委託事業であるスタジアム・アリーナ改革推進事業に中野駅北口駅前エリアにおけるアリーナ整備に係る区の企画提案が採択されたことに伴い、アリーナの整備推進のあり方について検討を行うための経費でございます。検討の場となる官民連携協議会の開催及び協議会での検討結果を踏まえ、アリーナを起点としたまちづくりのあり方を幅広く議論するフォーラムを開催するための経費をお願いするものでございます。

 なお、財源につきましては、全額国庫委託金を充当するものでございます。

 次に、その下の3目、中野駅地区都市施設整備費の13節、委託料を3,483万1,000円減額するものでございます。本減額は、中野駅新北口駅前広場の都市計画変更図書作成を目的とした基本設計業務委託の経費でございますが、事業期間が2年度にまたがることになったため、平成30年度の経費を減額するものでございます。

 続きまして、債務負担行為の補正について御説明をさせていただきます。

 議案の20ページ、21ページをお開きください。中野駅新北口駅前広場の基本設計につきましては、平成29年度、平成30年度の2カ年を予定しております。総事業費4,963万1,000円のうち、1,480万円を平成29年度で補正させていただき、残りの3,483万1,000円を平成30年度の債務負担として計上するものでございます。

 以上が平成29年度中野区一般会計補正予算の内容でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 ありがとうございました。都市基盤部のほうもお願いします。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 それでは、58号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算について、都市基盤部所管分の補足説明をいたします。

 議案の5ページをお開き願います。歳出予算の9款都市基盤費の補正予算額、2項地域まちづくり費を1億5,479万5,000円増額するものでございます。この増額補正によりまして、9款都市基盤費の補正後の予算額は119億9,493万9,000円となるものでございます。

 初めに、この補正予算の歳出の内容について御説明いたします。

 恐れ入りますが、補正予算説明書の18ページ、19ページをお開き願います。9款都市基盤費、2項地域まちづくり費のうち、3目弥生町まちづくり費の17節公有財産購入費1億5,479万5,000円の増額でございます。これは弥生町三丁目周辺地区の避難道路の整備に伴い、本年度に土地開発公社が先行取得した用地の買い戻しと用地取得に伴う補償費立替分につきまして、当初は来年度、平成30年度予算により対応することとしてございましたが、東京都と調整する中で、他区等で予定していた本年度分の国費及び都費の執行残について、中野区分として転用することが可能となったため、前倒しして本年度予算により対応することとしたものでございます。これにより、本支出に伴う国費及び都費の財源確保が確実となったほか、公社へ支払う本件に係る来年度分の利子相当額分についても減額を見込むことが可能となったものでございます。

 続きまして、この補正予算の歳入の内容について御説明いたします。

 恐れ入りますが、補正予算書のページをお戻りいただきまして、10ページ、11ページをお開き願います。一番上の表、13款国庫支出金、2項国庫補助金の7目都市基盤費補助金、13節密集市街地総合防災事業7,626万円の増額と二つ下の14款都支出金、2項都補助金の8目都市基盤費補助金、1節防災密集地域総合整備を3,813万円の増額でございます。これらは先ほど御説明いたしました弥生町三丁目周辺地区の避難道路に伴う増額で、国や都の木造住宅密集市街地の改善に係る補助金でございます。

 以上が補正予算に係る補足説明でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 ありがとうございました。ただいま補正予算につきまして御説明ございましたけども、中野駅周辺計画担当から説明と、弥生町まちづくり担当から説明ということでございましたけども、この2点につきまして何か質疑ございますでしょうか。

小林(ぜ)委員

 1点というか、弥生町まちづくり費について確認をさせていただきたいと思います。たしか去年も補正予算を組まれたと思うんですけども、去年の場合は、予定をしていた土地取得が早まって取得ができたということでありました。ことしについても、それと同じということでよろしいんですか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 そのとおりでございます。本来、来年度要求するべき対応額を、今年度に前倒しした、用地購入に伴い前倒ししたというものでございます。

小林(ぜ)委員

 当初予算を立てるときに、こういった分については見込みがあったか、事業――何というのかな、土地を取得できるのかどうかということがあったと思うんですけれども、そこまでは見込めていなかった、当初予算を立てるときには見込めていなかったものが取得ができたということでよろしいんですか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 これは土地公社で購入しました土地を、本来なら1年以内に買い戻すということを対応するものでございまして、昨年度もそうなんですけども、土地公社でその年に購入した土地を翌年度、予算をつけて対応すべきところ、他区とか他自治体の補正予算額が中野区で財源として使えることが見込みが立ったため、前倒しして、財源の効果的な支出ということで対応したものでございます。

小林(ぜ)委員

 ちなみに、それによって来年度、本来土地開発公社から買い戻しするよりも利子はどのぐらい――何というんですかね、軽減できているんですか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 おおむね30万から40万円程度。買い戻しの時期によって若干異なりますけれども。

酒井委員

 弥生町まちづくりのところで関連してお尋ねします。本来、土地開発公社に支払う利子のところ、30万円から40万円の負担が必要なくなったということだと思うんですね。さっき説明でした。それとあわせて、今回、特定財源で密集市街地総合防災事業、国ですね。それから、東京都の防災密集地域総合整備事業、これを獲得された。先ほど利子の部分に関しては30万円、本来支払うのを担当さんの御努力によってそれを少なくすることができたというのもあると思うんですが、例えば来年度になっちゃうと、この補助金がどういうふうになるかわからないじゃないですか。場合によっては、他区のさまざまな自治体が活用して割り落としを食らっちゃう可能性もあると。すると、その利子分だけを軽減したほかにも区民負担を大きく軽減したと。それとあわせて、今回の一般財源の持ち出しが4,000万円程度でしたかね。そちらに関しても、来年度の特別区財政調整交付金の算定にも入る中で、利子分だけじゃないところでかなり区民負担を抑えた、そういう理解でよろしいですか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 委員おっしゃるとおりでございます。毎年、この時期に来年度の予算を東京都と調整しますけれども、来年度、オリンピック景気によって公共事業がふえています。国庫補助金、都補助金も厳しいような状況も伝わってきています。そういう中で、今回それで他区さんの分の補助金を対応することで、今回満額きちっと国費2分の1、都費4分の1が確保できて、なおかつ来年に財政調整の算定の対象になるということで、財源のほう、かなりの削減に奏功しているのかなというふうに考えてございます。

酒井委員

 こういう取り組みって、昨年もありましたよね。都市基盤部の職員さんが、恐らく国だ、東京都の情報収集を本当に一生懸命行われて、こういうふうな形になったんだと思っております。

 部長さん、本当に職員の皆さん、ねぎらってあげていただきたいと思っています。以上です。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結いたします。

 意見について伺いたいと思います。意見がございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第58号議案につき、意見なしとして総務委員会に送ることで御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定させていただきます。

 以上で第58号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算の審査を終了いたします。

 以上で本日予定した日程は全て終了しますが、各委員、理事者から何か発言はございますでしょうか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。

 

(午後6時25分)