平成29年12月07日中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第4回定例会)
平成29年12月07日中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第4回定例会)の会議録

中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔平成29年12月7日〕

 

中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 平成29年12月7日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後100

 

○閉会  午後431

 

○出席委員(14名)

 久保 りか委員長

 内川 和久副委員長

 木村 広一委員

 山本 たかし委員

 高橋 かずちか委員

 白井 ひでふみ委員

 広川 まさのり委員

 北原 ともあき委員

 森 たかゆき委員

 いながき じゅん子委員

 大内 しんご委員

 市川 みのる委員

 近藤 さえ子委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 新区役所整備担当部長 相澤 明郎

 経営室副参事(施設担当) 髙田 班

 経営室副参事(新区役所整備担当) 中村 洋

 経営室副参事(新区役所区民サービス担当) 永田 純一

 経営室副参事(新区役所情報システム担当) 中谷 

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当) 平田 祐子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 荒井 大介

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 高村 和哉

 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 藤原 慶

 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当) 辻本 将紀

 都市基盤部副参事(都市基盤用地担当) 吉沢 健一

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当) 伊東 知秀

 

○事務局職員

 書記 香月 俊介

 書記 立川 衛

 

○委員長署名


審査日程

○陳情

〔継続審査分〕

 第14号陳情 区役所・サンプラザ地区の再整備にあたり専門家集団との意見交換の場を設置することについて

○所管事項の報告

 1 中野四丁目新北口地区まちづくり方針(案)について(中野駅周辺計画担当、中野駅地区都市施設調整担当)

 2 中野駅地区整備基本計画(改定案)及び中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更(素案)について(中野駅周辺計画担当、中野駅地区都市施設調整担当)

 3 中野駅周辺におけるスマートな環境・防災都市づくり戦略(案)について(中野駅周辺計画担当)

 4 スタジアム・アリーナ改革推進事業の実施について(中野駅周辺計画担当)

 5 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に係る鉄道事業者との基本協定に関する変更協定及び実施設計協定の締結について(中野駅地区都市施設調整担当)

 6 上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区の防災まちづくりの推進について(新井薬師前駅周辺まちづくり担当、地域まちづくり担当)

 7 沼袋区画街路第4号線沿道地区地区計画等案について(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 8 中野区画街路第4号線の事業概要及び用地補償説明会について(沼袋駅周辺まちづくり担当、都市基盤用地担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査の進め方につきまして協議をしますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進め、第14号陳情の審査においては所管事項の報告1番と2番の内容が本陳情に関連いたしますので、本陳情を議題に供した後、一旦保留し、所管事項の報告1番と2番を一括して先に受け、その後改めて陳情の審査を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時ごろ休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 陳情の審査を行います。第14号陳情、区役所・サンプラザ地区の再整備にあたり専門家集団との意見交換の場を設置することについてを議題に供します。

 審査日程の協議に際し確認をいたしましたが、関連する所管事項の報告がありますので、本陳情の審査を一旦保留といたします。

 それでは、本陳情に関連する所管事項の報告を一括して受けたいと思います。

 1番、中野四丁目新北口地区まちづくり方針(案)について及び2番、中野駅地区整備基本計画(改定案)及び中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更(素案)についての報告を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、中野四丁目新北口地区まちづくり方針(案)について、意見交換会等を経て作成をいたしましたので報告を申し上げます。(資料2)

 まず1、まちづくり方針(素案)に係る意見交換会についてでございます。

 この意見交換会につきましては2回行いまして、1回目が10月26日、2回目が10月28日ということで開催をいたしました。1回目につきましては10人、2回目につきましては3人の参加があったということでございます。

 このまちづくり方針(素案)に対する意見等ということで、幾つか御紹介させていただきたいと思っております。

 まず1番ですが、「この中野四丁目新北口地区まちづくり方針や中野駅西口の計画は、現実味があると捉えてよいか」というような御質問をいただいております。これについて、「現在、本方針に基づいて都市基盤の再編に係る都市計画手続きに向けた作業を進めており、事業化を図っていく」といったようなお答えをしております。

 また、おめくりいただきまして4番目、「現在、中野駅から中野四季の都市(まち)までのアクセスがわかりづらい。本方針では、道路の再編や斜めの動線が記載されているが、この動線はいつごろ完成する予定なのか」といった御質問もございました。これにつきましては、「中野駅と中野四季の都市(まち)をつなぐ動線については、中野駅西側南北通路や新北口駅前広場等とあわせて整備していくこととなるため、完成は概ね10年後を想定している」というようなお答えをしております。

 また、ちょっと飛ばしまして11番になりますが、「中野税務署についてはどうなるのか」ということで御質問がございました。「中野税務署は移転に向けた協議中であり、跡地について広場空間としての活用を考えている」というような考え方をお示ししております。

 その他についてはお読み取りいただければと思っております。

 次に、2番でございます。区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議についてでございます。

 こちらにつきましては、10月18日に開催をいたしまして、20名の出席者がございました。

 主な意見ということで、さまざまいただいておりますけれども、このうち幾つか御紹介いたします。

 一つ目ですが、「工事中のバリアフリーに関して、高齢者や障害者等に配慮された計画にしてほしい。工事期間中でも安全に中野駅を利用できるよう工事工程や進捗状況を周知してほしい」。「まちの安全、防犯の視点が必要である。ハードとソフトの両面からセキュリティについて考えてほしい」。また、「にぎわいについては、この地区だけでなく、中野駅周辺全体のにぎわいにつながるようにしてほしい」等々の意見をいただいたところでございます。

 こうした意見交換会あるいは区民会議、また内部の検討を踏まえまして、まちづくり方針(案)ということで作成をいたしました。この素案から案への主な変更点ということで御案内したいと思っております。ここからは別紙、まちづくり方針の案、こちらと照らし合わせながら御紹介いたします。

 まず、案の8ページ、9ページをお開きいただければと思います。まちづくりに関連する3つの戦略ということで、これまで中野区グローバル都市戦略、また、スマートな環境・防災都市づくり戦略については記載してございましたけれども、あわせて「中野駅周辺地区総合交通戦略」、こちらについても記載をいたしました。こちらについてはことしの6月に策定したものでございまして、このまちづくり方針につきましても、この交通戦略に基づいて策定をしているということで記載をしたものでございます。

 次に、11ページでございます。中野四丁目新北口地区の動向ということで、その中でも特にまちづくりの主な経緯ということで、これまでの経緯を時系列で記載をしているというところでございます。

 それから、13ページ、14ページでございますが、中野四丁目新北口地区におけるまちづくりの必要性ということの中で、それぞれ見出しをつけてわかりやすくしたということもございますが、丸の四つ目になります「防災性の強化」といったところを記載として加えております。中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備による避難動線の確保とあわせ、非常時における安全・安心な屋内外の空間整備によって、防災性の強化に寄与していくことが求められているということを記載したところでございます。

 それから、次に25ページ、26ページをごらんください。景観形成の内容でございます。東京西部都市圏のシンボル形成ということで、これまでもシンボリックな景観形成といったような中身については記載をしておりましたが、景観形成の考え方ということで、グローバル都市にふさわしい拠点形成に向け、中野のシンボルと同時に、東京西部都市圏の新たなシンボルとなる景観を形成するといったような考え方、また、シンボリックな景観形成、また、26ページになりますが、にぎわい空間による街並み形成、快適で質の高い都市環境の創出といった景観を形成する上での考え方、そうしたものを記載したところでございます。

 それから、続きまして27ページでございます。にぎわいと安全・安心の空間創出の中で、基本的な考え方の中に、丸の三つ目になりますが、ユニバーサルデザインについての記載を加えております。ユニバーサルデザインによる多様性に配慮した集客交流空間や情報環境空間の形成を図るといったもの。さらに、五つ目になりますが、エリアマネジメントの考え方、こちらについてはもともと記載をしてございましたが、この中でさらに防犯といったことも加えているというものでございます。

 次に、29ページでございます。安全・安心の箇所で、平常時、非常時ともに安全・安心な空間創出といったところでございますが、これまで環境戦略、防災戦略それぞれの項目だけを記載しておりましたが、それの説明について加えたものでございます。それぞれお読み取りいただければと思います。

 続きまして、32ページでございます。こちらにつきましては、歩行者のネットワークのイメージの図をより詳細なものとして加えているものでございます。32ページの絵の中で、赤の線の部分ですが、こちらにつきましては、標高が約48メートルということで、中野駅西側南北通路の高さと同じ高さが赤で記しているものでございます。また、オレンジの部分につきましては、標高が約38から42メートルということで、現在の東西連絡路の高さでございます。そちらについてオレンジで表記をしております。また、緑の線につきましては、標高34から38メートルということで、現在の中野通りの高さということとなっております。

 また、33ページにつきましては、主な歩行者ネットワークのイメージということで、断面の近景のほうはこれまでも記載をしてございましたが、遠景といったものを加えているということと、それぞれ縦の動線も加えているということでございます。

 それから、次に37ページでございますが、面的まちづくりの考え方の中で、事業化に向けた取組みというところの一番下に、事業の実施段階においては、工事の工程や進捗状況を適宜周知するとともに、誰もが工事期間中に安全に通行できるよう配慮していくといった、事業の実施段階のことについて触れているというものでございます。

 それから、38ページでございます。中野駅新北口駅前エリアにおける面整備事業でございますが、これまでは土地区画整理事業については「想定する」ということでございましたが、このたびは「実施します」というような表記に変えております。さらに想定事業の区域図、下の図でございますが、それを加え、また地区計画につきましても、「適用を検討」といったものから「定めます」というものに変更をしております。

 以上が変更した主な箇所でございます。

 本紙にお戻りいただきまして、今後の予定でございます。平成29年12月、この案につきましてはパブリック・コメントの募集を開始いたします。あわせて、中野四丁目新北口地区のまちづくりに関する説明会を開催する予定でございます。平成30年1月にはパブリック・コメントの募集を終了し、まちづくりの方針ということで策定をするものでございます。

 報告は以上でございます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 続きまして、私から中野駅地区整備基本計画(改定案)及び中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更(素案)について御報告をさせていただきます。(資料3)先ほど中野四丁目新北口地区まちづくり方針(案)について御報告をさせていただきましたが、このまちづくり方針の内容を踏まえ、中野駅地区の基盤の計画である中野駅地区整備基本計画の改定案と都市計画の素案について御報告するものでございます。

 1番、中野駅地区整備基本計画(改定案)についてでございます。

 1)改定の目的ですが、中野駅地区整備基本計画は、グランドデザインVer.3で示した将来像を実現するため、整備すべき都市施設の規模、形状及び段階的な整備工程等を示すものでございます。まちづくり方針の策定とあわせまして、中野駅地区整備基本計画についても新北口駅前エリアにおける整備内容の検討を深め、改定を行うものでございます。

 2)改定の概要です。

 一つ目、計画の前提としまして、まちづくり方針における地区の目指す都市像、「グローバル都市としての中心核を形成する中野のシンボル空間」の形成に向けた土地利用やにぎわい空間創出の考え方を踏まえます。

 それから、中野駅周辺の主要動線及び整備の考え方につきまして、まちづくり方針の公共基盤整備の考え方を踏まえて再整理をしております。

 それから、整備内容につきまして、この間に策定しました中野区駐車場整備計画、中野駅周辺自転車駐車場整備計画を踏まえて記載を変更しております。

 それから、整備の進め方につきまして、中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備及び新北口駅前エリア再整備の目標スケジュールを踏まえて記載を変更しております。

 3)改定内容についてですが、別紙1「中野駅地区整備基本計画(改定案)」をごらんください。赤字部分、赤囲み部分が変更点となります。

 めくっていただきまして1ページ目でございます。1ページ目ですが、前回、平成26年3月の策定以降、今回の改定に至りました、これまで御説明してまいりました背景を記載しておるところでございます。

 2ページ目でございますが、中野駅周辺の将来像につきましては、グランドデザインVer.3から考え方は変わっておりませんが、右下の中野四丁目新北口地区のゾーニングイメージを記載しております。

 続きまして3ページ目ですが、整備の基本方針につきましては変更はございません。

 4ページ目、自動車ネットワーク・動線につきましてですが、こちらは考え方は変わってはおりませんが、まちづくり方針を踏まえ、下の将来イメージ図、また動線図につきまして、道路や駅前広場の形状を変更し、また、都市計画駐車場を区役所・サンプラザ地区の再整備地区内に記載するなどの変更を行っております。

 続きまして5ページです。歩行者ネットワーク・動線につきましてですが、こちらも考え方は変わってはおりませんが、まちづくり方針を踏まえ、将来イメージ図、動線図につきまして、地上部やデッキによる歩行者動線の記載を変更してございます。

 続きまして6ページでございます。自転車ネットワーク・動線につきましてですが、こちらも考え方の部分は変わってはおりませんが、この間に策定しました中野駅周辺自転車駐車場整備計画を踏まえ、将来イメージ図、動線図を変更しております。

 続きまして7ページ目でございます。こちらは駅前広場整備の考え方でございまして、こちらも元図を変更しております。新北口駅前広場につきまして、駅直近に歩行者空間を設けまして、その西側に交通処理空間を設けております。駅直近に歩行者空間を設けることで、東西南北四つの広場の歩行者の回遊性の向上を図ることとしております。

 8ページ目でございますが、こちらは整備内容でございます。こちらはデッキの形状等を示しておりまして、南北通路階の標高48メーターのレベルでは北側のサンプラザ方向、それから、中野四季の都市(まち)側、囲町側の3本のデッキ動線を考えているところでございます。また、図の左下に、この場所は高低差が複雑でございますので、駅の北側と南側の東西、それから、中野通り西側の南北の三つの断面図を記載しております。

 続きまして9ページでございます。整備の内容につきましてですが、各駅前広場に整備する交通施設の数などは変更してございません。新北口駅前広場も形状は変更となりますが、施設数につきましてはこれまでと同規模で考えております。一方、右上の自動二輪車駐車場、自転車駐車場につきましては、中野区駐車場整備計画、中野駅周辺自転車駐車場整備計画を踏まえて記載を変更しております。

 10ページ以降でございますが、こちらは整備の進め方となります。これまでの計画では、第1期が東西連絡路整備、第2期が西側南北通路・橋上駅舎の整備で、平成32年ごろ完了予定とされておりまして、第3期整備につきましては、区役所・サンプラザ地区整備ほかで平成36年以降完了とされておりました。現在の南北通路・橋上駅舎の整備の検討状況や新北口駅前エリアの整備完了目標時期を踏まえ、2期と3期を合わせて第2期といたしまして、ほか駅周辺の都市再開発事業等もまとめて、今回平成37年以降完了予定ということで、第2期整備として記載をしております。

 表紙に戻っていただきまして、2番、中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更(素案)についてでございます。

 最初に1)、都市計画変更(素案)の概要ですが、今回の都市計画変更の項目としましては、一つ目、都市計画道路の変更、これは交通広場を含みます。それから二つ目、都市計画駐車場の位置・形状の変更。三つ目、地区計画の新規決定。四つ目、土地区画整理事業の区域の新規決定の4項目を考えております。

 それでは、2)都市計画変更(素案)の内容について、別紙2をごらんください。

 1枚めくっていただきまして、2ページ目になりますけれども、中野四丁目新北口地区まちづくり方針(案)の考え方としまして、左側に歩行者ネットワークのイメージ、右側に道路、駐車場の配置イメージを記載しております。都市計画変更につきましても、この考え方に基づきまして素案を作成しております。

 続きまして、3ページ目が都市計画変更の内容でございます。左側が現在の都市計画の内容、右側が今回の都市計画変更(素案)の内容でございます。

 次の4ページですが、こちら、変更の項目ごとに内容と視点を示しております。こちらの各項目ごとに5ページ以降詳細を図で示しておりますので、あわせてごらんいただければと思います。

 5ページ目でございます。最初に都市計画道路についてでございますが、中野四丁目地区のにぎわいの形成、回遊性の向上、駅前歩行者空間の拡充等のため変更を考えております。5ページは都市計画道路の位置・形状の変更(地上部)でございます。大きな変更としまして、交通広場の形状を大きく変更いたします。

 個々に御説明をいたしますと、赤い色の補助222号線につきましては、交通広場の形状が変わったため延長が短くなっております。黄色の補助223号線につきましては、附属する交通広場、緑色の部分の形が変わってございます。続きまして、水色の補助224号線につきましてですが、幅員が15メーターから20メーターに変わっております。紫色の補助225号線につきましては、街区の大街区化により地区計画の地区施設で代替機能を確保することにより、廃止することを考えております。

 続きまして6ページです。6ページは都市計画道路の位置・形状の変更(嵩上げ部)、歩行者デッキの部分でございます。今回の変更によりまして、中野四季の都市(まち)にはデッキで、車道を渡らずにダイレクトにアクセスできるように考えております。また、囲町方向につきましても、地区の事業の進捗を踏まえ、デッキの延長を延ばしております。

 続きまして7ページでございます。7ページは都市計画駐車場の位置・形状の変更でございます。従前駅前広場の地下に決定されていたものを区役所・サンプラザ地区再整備の施設内に、民間建物の附置義務駐車場と一体で整備することを考えております。

 続きまして8ページでございます。こちらは地区計画の新規決定でございまして、こちらの地区計画の目標には、まちづくり方針を踏まえ、地区の目標として記述をしておりまして、地区整備計画の地区施設としましては、補助225号線廃止による代替施設の担保としまして、貫通通路と中野通り沿いの歩道状空地を定めることを考えております。

 続きまして9ページですが、こちらは地区計画の方針附図を示しております。まちづくり方針に記載しました歩行者ネットワークのイメージにつきまして、中野通りレベル、東西連絡路レベル、南北通路レベル、三つの動線を設けることの地区における担保としまして、地区計画の附図で示すことを考えております。

 最後に10ページですが、こちらは土地区画整理事業の区域の新規決定でございます。街区の再編によりまして、用地の入れかえ、権利の移動等を行う範囲として、事業の影響等も考慮し、土地区画整理事業を進める区域について示しております。

 表紙に戻っていただきまして、3、今後の予定でございます。平成29年12月、今回が都市計画(素案)の報告でございます。その後、中野四丁目新北口地区のまちづくりに関する説明会といたしまして、この中野駅地区整備基本計画(改定案)、都市計画(素案)を含む説明会を予定しております。その後、平成30年1月に都市計画(原案)の報告、中野駅地区整備基本計画を改定予定としておりまして、3月に都市計画(案)の報告、4月に都市計画(案)の公告・縦覧、5月に都市計画(案)の都市計画審議会への諮問、6月以降に都市計画決定を予定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

高橋委員

 ありがとうございました。ちょっと中身が多いので、気がついた、お聞きしたいところだけお聞きします。別紙2の7ページの都市計画駐車場のところなんですけども、先ほど、民間の附置義務とあわせた形でというお話になっていたんですけど、そうすると、うちのほうで考えている都市計画の規模というか、駐車台数といいますか、ボリュームの変更はなく、民間の附置義務とあわせてこのスペースが変わっているということでよろしいんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 都市計画駐車場として整備する台数につきましては、これまでも約70台ということでございましたが、その台数は変更しておりませんで、整備する位置が変わりまして、民間施設の附置義務駐車場と一体でこの場所に整備をしていこうということでございます。

高橋委員

 その都市計画上の駐車台数の規模というのは、考え方としては、例えば集客施設とかも検討されたりしますよね。例えばアリーナだとか、詳細はまだ決まっていないんでしょうけども。例えば5,000人規模と1万人規模じゃ集客が倍違いますよね。そういう、オフィスであったり、複合ビルの関係とか、あるいは集客施設の関係で駐車台数の規模とか考え方に変更というか、そういうのはあるんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 都市計画駐車場としては約70台を考えております。一方、この建物を建てることによって、つくらなきゃいけない附置義務駐車場というのがございまして、その点はその建物の用途によって、商業施設とか、住居、住宅ですとか、そういったところで変わってくるところでございます。そちらで整備しなければいけない駐車の台数と都市計画駐車場を一体整備するということでございますが、民間施設でどのぐらい整備しなければいけないかという点につきましては、中野駅周辺の地区でこれから駐車場の台数の適正化を図っていくという地域ルールというのを考えていくことにしておりますので、その中で民間施設分の台数適正化を図りながら、都市計画駐車場と一体で整備していくということを考えております。

高橋委員

 ありがとうございました。それと、別紙1のほうの4ページに、主要動線の考え方の中で自動車ネットワークのところがあるんですけども、これで交通アクセスの向上というふうにうたっているんですけども、基本的にこれだけの大規模になれば、通過交通もふえたり、商業利用車もふえたりすると思うんですけども、縦動線が限られているこの中で、向上というのはどういう考え方で、どう捉えていったらいいんですかね。例えば変な話、アンダーパスで通過交通を、極論を言うと、地下を通せばアクセスというか、通過交通も向上すると思うんですけど、そういうわけじゃないので。そうすると、このエリアの中でアクセスがよくなる、あるいは渋滞が緩和されるという考え方の基本的なところをちょっとお示しいただきたいです。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 自動車の動線としましては、中野通りにこれ以上負荷をかけるべきではないというふうに考えておりまして、右側の動線図のところでも、中野通りよりは西側のけやき通りから施設であったり交通広場にアクセスするということを考えております。地区全体としましては、駐車場の整備の台数の適正化を図ることであったり、そういったことで地区の中心にできるだけ車を呼び込まないような駐車場の配置、適正化というところを考えておりまして、そういったところで自動車ネットワークがより効率的になるように考えていきたいと考えております。

高橋委員

 あと、最後にもう一つ。別紙の方針(案)のところの32ページに歩行者ネットワークの絵があるんですけれども、新庁舎に向けて矢印、動線が描かれているんですけども、これ、新北口エリアの同じレベルでずっと動線が考えられているんですけども、例えば簡単に、雨の日に濡れずに新庁舎に行けるのかというのが、駅前の開発だと僕はすごく気になるんですけども。例えばユニバーサルデザインということであれば、車椅子を利用した方が土砂降りの雨の中でも中野駅の新北口から区役所に用がある人が濡れずにそこにアクセスできるのかという、その辺の、施設整備はそれぞれこれからなんでしょうけども、今、早い時期にやっておかないと手おくれになるので、そういう意味で、ユニバーサルデザインというのは企画構想段階から考えるというのが一番基本の考え方なので、お示しいただきたいんですけど、その辺はどう考えていらっしゃるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この動線につきましては、今、ユニバーサルデザインということでのお話がございましたけれども、基本的にはまず、駅から円滑に、安全に通行できるということが基本だというふうに思っております。その点でも、この赤い線につきましては、南北通路から新北口のエリアを通り、また、新庁舎のほうまでつながるようなイメージの絵を描いておりますけれども、そうしたところでのユニバーサルデザイン、円滑な動線を確保するということがまず基本だというふうに思っております。また、例えば雨の対策ということで申しますと、通路に例えば屋根をつけるとか、そういったことでの対応は考えられるかと思いますので、そうしたものはまた設計の段階で検討していくという考えでございます。

高橋委員

 UDということであれば、少なくともオリンピックの後にオープンする中野の目玉施設で、やっぱり雨でも濡れずにアクセスできるというのは非常に大事だと思うので。新庁舎の具体的な設計もこれからでしょうし、隣には民間の開発するゾーンがあるので、それは民間の話とはいえ、やはりその辺は区がいろいろ都市計画でかかわっていくんでしょうから、レベルを合わせるとか、あるいは万が一先にやるときに、変更がきくというか、例えば屋根をつけて、避難的な考え方か何かわからないけども、つなぎをつけて必ずできるようにするとか、そのときに対応できるような、そういう考え方を新庁舎にも民間開発にも新しい北口にもぜひ考えていただきたいと思うんですけど、その辺はどうでしょう。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この方針の例えば31ページに記載してございますけれども、基本的な考え方の四つ目で、円滑な歩行者動線を確保するため、公民連携による公共基盤整備を検討していくというふうに記載してございます。これは特に、公共側でやるべき整備もありますし、また、民間側でつくる建物というものもございますので、そこをうまく連携して、円滑な動線をつくっていくということをこの中で誘導していきたいというところでございます。

 また、今回、先ほどもちょっと触れましたけれども、縦の動線ですね。高低差がございますので、公共部分での縦の動線を確保するということもございますし、あるいは民間の建物の中でそういった動線も確保するということも重要な点だというふうに思っていますので、こういった考え方で誘導していくというものでございます。

高橋委員

 ぜひよろしくお願いいたします。それと、同じく動線なんですけど、五丁目側に既存のにぎわい軸というのがある、いわゆる五丁目ゾーンなんですけども、繁華街というか、にぎわいの今も拠点になっていると思うんですけど、例えばアリーナであったり、集客施設ができたときに、そこに来た人が、コンサートだったりスポーツイベントだったりが終わった後に、例えば南北デッキを通して南口ににぎわいが移動して、そこで消費するとか、あるいは東側の五丁目に集客施設を利用した人たちが御飯を食べに行って消費をするとか、そういう地域経済に貢献するような考え方での人の動線というのはどう考えているんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、これは中野駅周辺まちづくり全体のコンセプトでございますけれども、回遊性を向上させるということがございます。特にこの中野新北口地区が果たす役割ということでは、ここでの集客を周辺地区に流していくということもこの地区には求められる役割というふうに思っております。その点で、さまざまな動線でつないでいくということがございまして、中野通りであったり、あるいは南北通路であったり、周辺の地区との連携といったことの動線をこの中で記載しているというものでございます。

長沢委員

 意見交換会の1番のところで、「中野駅西側南北通路は街路事業として認可を受け、事業中である」とあるんですけど、確認なんですけど、この事業としての根拠法規って何なんですか。認可というのは国の認可ということですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 南北通路は都市計画で歩行者専用道路ということで決定しておりまして、都市計画道路事業として決定しているところでございます。事業認可は都から受けております。

長沢委員

 それと裏面の11番のところで、さっき御説明いただいた中野税務署についてどうなるのかという御質疑に対して、協議中だということなんですね。区としては跡地について広場空間としての活用を考えている。これ、ちょっと私はあまり記憶になかったんですけど、協議というのはいつからされているんですか。今の進捗というのをお答えできる範囲で教えていただきたいと思います。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 中野税務署の敷地については、グランドデザインのVer.2のころから広場空間、公共空間としての活用が望ましいという図をずっと公表していたところです。その視点から、中野税務署あるいは関係機関については、中野区の考えを情報提供、情報共有していたという状況です。今般、具体的に移転の検討をお願いしているところでございまして、引き続き今協議中ということでございます。今回、このようにまちづくり方針の案、また、都市計画の素案ということで議会報告をさせていただいておりますが、この状況についても十分に共有、検討の対象としていただいているというところでございます。

長沢委員

 お答えいただけるかわからないんだけど、向こうの、相手側の反応としてはどんな感じなんですか。こちらとしては情報提供されている、こういうふうに考えておりますと、ぜひというようなお話かもしれないけど、その辺はどうなんでしょう。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 関係機関につきましても、移転について具体的な検討をしていただいているというところでございます。

長沢委員

 もう一つ、すみません。高橋委員のほうからちょっとお話が出ました都市計画駐車場のところで、場所が変更になるということなんですね。すみません。これもちょっと改めてのお話なんだけど、都市計画の駐車場としては70台というお話ですね。これの根拠というのは何なんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 中野区として都市計画駐車場で約70台と定めているものでございます。

長沢委員

 ちょっと経緯は忘れちゃったんですけど、何で70台というふうにしたんですか。つまり、前の場所だったから70台、今度場所が変わるけども、それでもやっぱり70。その関係がよくわからない。この場所だと、前の位置、形状ですね。ここであるから70台だったのが、今度こちらのほうに移ると、ちょっと広くなるというか。先ほどの民間のというのはちょっとこの後伺いたいんだけども。だから、要するに、都市計画の駐車場としての70台という根拠がよくわからない。ここは変更になるんだけども。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 駐車場の計画としましては、中野区の駐車場整備計画というので定めておりまして、そこで、今の都市計画である駅前広場の地下に、周辺の駐車の状況も見ながら、駅直近には都市計画として70台を整備していこうということで計画をしていたという経緯でございます。駅直近に70台というところは、状況は変わってはおりませんので、場所は変わりますが、約70台の整備をしていこうということでございます。

長沢委員

 ただ、この計画の、全体の今の中野四丁目新北口地区まちづくりの中では、70台では足りないという御認識ではあるんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 ここの中野駅周辺としまして、公共の側で整備をしていく、都市計画で整備をしていくのが約70台と考えております。全体の需要と供給のバランスを見ますと、やはりそれは民間で例えば再開発事業とか、大きな建物ができた場合には、用途ごとに附置義務駐車場を設けなければいけない。そういったところで、用途ごとに需要と供給というのは変わってくるというふうに考えてございまして、その駐車台数が適正になるように地域のルールというのをこれから定めていこうということで、公共の側で用意する都市計画駐車場、それから、民間施設の附置義務駐車場、全体としてバランスを図っていきたいということでございます。

長沢委員

 この先のことかもしれないけど、要するに、ルールをつくっていかなくちゃいけない。当然ながら需要・供給の関係でということで。ただ、根拠としてはそういう業務というのかな、業態なのかな、そういうのに応じた形で駐車場を整備してくださいよと。要するに、民間のところでね。公共的なのはお話はわかりました、70台。それ以外のところで、しかし、全体としてはどれぐらいになっていくのかというような話なんだけども、それはどういうふうに見ればいいのか。つまり、この一定再開発をした上で、駐車場の台数が全体として、マックスとして、パイとしてこれぐらい必要なんだというものがなければ、いや、とにかくこの業態だから、そこに一律じゃないけど、何をおいて、床面積なのか、もっと仕事の、業態の中身なのか、商業とか業務の。あるいはホテルなんかもつくるという話なのか。だから、そこのところで、じゃあ、全体としてどれぐらいが必要なんだという御認識なんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 現在の駅周辺の需要と供給の状況を見ますと、例えば中野五丁目側ではなかなか駐車場が不足していてということがあります。一方、中野四季の都市(まち)側では、既に整備をされたセントラルパークの中の附置義務駐車場は十分に活用されていないというような状況があります。そういった地域のアンバランスというところと、あと、これから整備されてくる再開発事業であったり、民間施設の建物では、またその用途によって必要な台数が変わってくるというところもあります。地域ルールを定めていくというのは、これから建ってくる建物、その用途ごとに、地域の実情を見ながら、ここの施設にはこのぐらい必要であろうというようなところを一棟一棟判断して、整備の水準を決めていこうということで考えておりまして。ですので、それぞれのこれから建ってくる建物がどういう規模、用途になってくるのかというところでも変わってくるところでございます。ですので、この地区全体としての目標量としては今現在は定めておりませんで、状況を見ながら適切にバランスをとっていくということで考えております。

木村委員

 中野駅地区整備基本計画のところの8ページで伺うんですが、この中で、橋上レベル3階というのが右側の一番上のところに書いているんですけども、この3階レベルがオレンジのラインですかね。これが切れているということは、そこからまたおりる。つまり、四季の森とかのところで1回切れていますし、囲町のところでも1回切れているんですけども、これはそこから当然地上におりるという意味で捉えてよろしいですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 委員お話しのとおりでございます。

木村委員

 じゃあ、当然この3階、バスよりも高いですから、3階以上のところからおりるということは、ここは少なくともバリアフリーとか、エレベーター、エスカレーターはわからないんですけども、そういったものを整備される方向ということでよろしいですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 3階レベルといいますか、新北口の交通広場のところは標高約40ということでございまして、南北通路のところは標高48ということで、ここは標高差8メーターということになります。この8メーターを四季の都市(まち)であったり囲町までデッキをつないだところで、バリアフリーでエレベーターでおりるということを考えております。

木村委員

 あともう一つ、下のほうで、歩行者動線のほうが、方針とか将来構想、要は、矢印が3種類あるんですけども、この3種類はどういった段階でこういうふうにお示ししているのか教えていただけますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 まず、実線で示しておりますのが、今回の都市計画の素案であったりというところで具体的にお示ししているという線でございます。その下の(方針)というところでございますが、こちらは、先ほど地区計画の方針附図というところを御説明しましたけれども、今、具体的にこれの形状ですとかというところまでは行かないんですけれども、将来この地区計画でここに動線を整備していきたいという方針を今は持っているということでございます。その下の(将来構想線)というところにつきましては、今回の整備の一連でというよりは、地域のまちづくりの状況を見ながら将来的につないでいきたい動線であるということで、3種類で記載をしております。

木村委員

 わかりました。あと、自転車のほうで、区役所・サンプラザ地区のほうで約1,500台自転車駐輪場を確保するというところなんですけども、イメージ的にはどの辺にということになりそうなんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 実際、自転車の駐車場あるいは自動車の駐車場も建物の中でつくるということにはなりますけれども、特に自転車については、できるだけまちの中心に入れずに、周辺の部分に配置するという考えもございますので。自転車の駐車場につきましても、まだ具体的な配置は決まっておりませんけれども、外側のほうですね。外側というか、北側と言ったほうがいいかもしれませんけど、そういった配置を考えているということでございます。

木村委員

 あと、最後一つ伺いたいんですけども。もう一つの別紙2の都市計画変更のほうで、8ページ、都市計画変更(素案)に、地区計画の新規決定のところなんですが、決定する区域のところで網かけしてあるところなんですが、中央線の沿線、線路のところにかかっている部分があると思うんですが、これは何を想定されているんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 既にこの地図の南側といいますか、橋上駅舎、西口広場のあたりというのは、中野駅の西口の地区計画がかかってございまして、その地区計画との境ということでこのラインを示しております。

木村委員

 でも、場所的にはこれ、橋上駅舎のエリアになってくるのかと思うんですけども。ここは、じゃあ、特に地区計画の変更において、橋上駅舎の計画との関係性というのはあるのかないのか教えていただけますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 ちょっと細かいところになりますが、南北通路のところは既に南側の西口の地区計画がかかってございます。その西側の囲町方向というところにつきましては、線路の中心といいますか、その敷地の中で分かれているところでございまして、それぞれ地区計画がその区域ですみ分けをしているということでございますので、それぞれの地区計画がそれぞれの地区計画に影響を及ぼすということはございません。

大内委員

 見ていて、バス、路線バスと言えばいいのかな、についてちょっとお聞きしたいんですけども。A3判のでっかいほうの4ページのところに、バスの動線というのがちょっと右端に出ているのね。これの真ん中に横切る細い線があるので、これはバスの路線ということでいいんですか。今で言うアリーナと商業施設の真ん中のところあたりになるのかな、イメージで言うと。これはバスの動線なんですか。補助線なのか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 青い実線がバスの路線になっておりまして、主たる動線としては太い線で示しております。南側から北側に行くバスもございますので、中野の線路の南北を貫くバスもございますので、そういったところのバスについてはここの動線も通るものと考えております。

大内委員

 これは一般車両も通れるわけでしょう、多分イメージで言うと。ちょうど向こうの四季の森の真ん中の税務署のところ、間の来た道が真っすぐ中野通りに抜けられるという道なんだろうけど、これは道幅というのは、俗に言う2車線道路のイメージなんですかね。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 こちらは、都市計画(素案)の8ページをごらんいただきたいんですけれども、今回、地区計画の地区整備計画の貫通通路という形で考えておりまして、幅員は15.5メートルということで考えてございます。片側2車線の相互通行で考えております。

大内委員

 結構、じゃあ、広い通りを想像しているんだろうけども、それは交通量は当然それだけ多くなるという、あるいはそこにバス停等を設けるから2車線の道路をつくるのか。要するに、今の中野通りぐらいの広さということでしょう、片側2車線というと。違うのか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 車道としては一般的な幅員といいますか、それほど広くもなく狭くもなくというか、普通に片側2車線の相互通行で考えております。交通広場への動線として、バスも通りますし、一般車も通ることを想定しております。

大内委員

 片側2車線というと、今、中野通りぐらいの幅員があって、なおかつ歩道があるから、歩道をつくるわけでしょう。そうすると、かなり広いのが真ん中にここだけ横切る形になる。今の四季の森公園と拡張用地の間の、あの道よりもっと広くなるということでしょう、片側2車線ということは、あれ、片側1車線だから。そんな広い道路が必要なのか。そこまで交通量が多くなるのですかねという。要は、中野通りぐらいのでかい道をあそこに通すというイメージになるんですよ。そうすると、片っ方が今で言う中野体育館からバス路線が入っているところは、多分今のままの片側1車線でしょう。ここだけ片側2車線にする意味ってあるのか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 全体の交通量とかを考えながら今は15.5メートルと。バス、一般車等が交通広場にアクセスする動線として考えているものでございます。

大内委員

 そうすると、今の中野体育館の前の道からこの動線で真っすぐ北口に向かっていく道も片側2車線にするのか。ここは片側1車線でいいのか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 そちらは特に片側2車線にするとかということは考えてございません。

大内委員

 だから、途中まで片側2車線でその先片側1車線だったら、意味がないんじゃないかなと思うんだけど。要するに、2車線のところから1車線になったときに混んじゃうんじゃないのか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 こちらの動線から交通広場に進んでいく、中野通りから西に向かいまして、南側に曲がって交通広場に入っていくことになりますので、交通広場に入る車線ができるというようなイメージでしょうか。

大内委員

 右折、左折ラインとかが1車線ふえるという意味で、例えば今の中野体育館から前の道も、今、NTTの前のところで2車線になるわな。そういうことを言っているんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 委員お話しのとおりでして、交通広場に入るための動線として長い、1車線ふえるというような形になります。

大内委員

 だめとかいうんじゃなくて、結構大切なところだから、あまり広くとり過ぎちゃうと、僕が思うには、今で言う四季の森公園の直線道路ぐらいの道幅があれば十分なのかなと。その先を、あそこだってあの幅があれば2車線、あそこも多分、警察病院のところで2車線になるわけじゃないですか。ここはもう最初から全部2車線だと言われちゃうと、ちょっと広いのかな、そこまで通行量が必要なのかなと思うので。その辺もまだ検討の余地があるので、形状とかいろいろ工夫して。なるべく広くとってもらいたいから、あの1階部分を。2階部分に物ができるからいいんですよと言われちゃえばそれまでなんだけどね。歩道の部分を広くとるのか、いろいろあるにしても。

 それともう一つ、南北動線と言うのかな、路線バスで言う南北動線が今、中野って非常に弱いと言われているじゃないですか。これから中野体育館が新しいところに、今の平和の森公園に何年か後にできる。そうした場合に、中野の南のほうから一直線で中野で乗りかえないでアクセスをつくる。それも当然今考えられている話だと思うのね。ただ、事業者がいるかどうかってまた別の話ですよ。どこのバス会社がやるとか、あるいは中野が自主運行するのかわからないけども、それは別にして、とにかく南北、中野体育館まで南のほうからもノンストップで行けるような路線というのを考えていかなければいけない。片方で新青梅街道から沼袋間のこともあるので、それもにらみながらやるにしても、南北の動線、多分特別委員会でも南北動線の特別委員会があったと思うんですけど、今回これをつくっている中で、そういった、新南口に開設するのか、あるいは今言った北口のところに拠点を設けるのかですけど、そういうことは考えられているんですかね。南北の動線をしやすくするために、バス停の位置をこういうふうに形状をつくるだとか。ただこれにバス停をつくりますよじゃなくて、将来的に南北動線を確保しやすくするための絵というのは入っているのかな。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 バス停といいますか、バスの乗り場を南北で新しく交通広場に集約していくという点では、バスに乗る方の利便性は向上するかなというふうに思っております。南北を貫く路線というところにつきましては、今もバス事業者とも定期的に意見交換しておりますけれども、そういった中で、この交通広場の整備内容等をきちんとお話をして、協議してまいりたいと考えております。

大内委員

 もう一つ。今あるサンプラザの横のところにバス停留所がありますよね。あるいは中野通り、ほかにも、北側から来たときには、ブロードウェイの入り口あたりかな、おりたりしているんだけど。そういったバス停というのは、将来的にこれで言うとなくなるんですか。それとも今、サンプラザの前、中野通りの、ああいったバス停というのは残るんですか。要するに、出発点じゃなくても通り道としてのバス停みたいなものは確保していくのか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今、サンプラザの東側ですとか南側というところは、駅から乗りかえをする方が利用されているというケースもあるかと思いますけれども、駅からバスに乗るという方は、交通広場にバス停を集約しますので、そちらから乗っていただくということになります。ただ、そこから出発したバス停が、途中バス停という形で残るという可能性はあるかなというふうに考えます。

大内委員

 だから、途中バス停として残る。そうしたら、結局残るのかなと思うんだけど。要は、南北交通を考えたときに、その辺のところをちゃんと見ておかないと、南から来たバスが1回北口のロータリーに入って、また出ていきますよというと、かなりちょっと、ロスとは言わないけど、時間的にかかるのと、余計ロータリーが混むじゃないですか。ということは、もう南口でとまって、そうしたら早稲田通りまでノンストップで行っちゃうのか、あるいは途中にバス停を設けるのかということも考えてから道路の幅員をつくっていかないといけないのでね。今、基本的に中野駅で分かれちゃっているので、野方から新宿行きバスもあるけども。もうちょっと南北交通、中野は利便にしてもらいたいということがあるので、その辺のことも考慮に入れていただきたいのと、中野体育館が将来的にでき上がったとき、南からワンストップで行くための動線もつくっていかなければいけないときに、南から来たとき、1回北口のロータリーに入って、それから中野体育館に行くというよりも、やっぱり真っすぐ抜けるわけでしょう、多分。そういったこともちょっと考えて、ここら辺のところをもう一度やっていただきたいなと。それはお願い、要望だけにしておきます。すみません。

白井委員

 素案から案になって、大分細かい資料も出てきているところです。それで、前回も御指摘させていただきましたけども、いわゆる歩行者動線と滞留空間、非常に心配だとお話をさせていただいたところです。まず、歩行者のネットワーク図のところなんですけども、前回の素案から素が取れて案になったことによって、いわゆる地上部からのレベル差がより詳しくわかったところと、特に駅前広場、交通広場の部分でのおり口の具体的な形状、これからもさらに詳細を詰めていくことになるんでしょうけども、ある程度見えてきたところです。

 それで、まず単純になんですけども、交通広場の上部、三つのルートが示されております。南北通路を抜けて真っすぐ大規模集客施設等へ向かうのと、斜めを横切る形で税務署のほうへ、予定というんでしょうか、検討されている滞留空間、それから線路に沿ってという、この三つの角度なんですけど、交通広場のいわゆる上部の活用というのは考えておられないんですかね。歩行者動線だけデッキをかけるとなると、もともと冒頭申し上げましたけども、やはり滞留空間だとか動線自体での交通量はこれで足りるんだということかもしれないんですけども、せっかくであれば、新たに設けることができるんじゃないかと思います。前回の素案のタイミングでは、南北通路とてっきり西側連絡通路を上ってきたレベルが同じ高さなのかなと思ったら、ここ、2段に設けるような形になりますよね、この図を見ると、3階のレベルと2階のレベルって。広場部分自体が段差があるとなると、恐らく間に階段なりなんなりを設けるとなると、その分さらに広場のいわゆる滞留空間が狭くなるんだろうと思うんです。交通広場の部分の上部の活用についてどのように検討されているのか、教えていただきたいと思います。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今回、都市計画の素案で、かさ上げ部の形状ということで示しておりますけれども、交通広場の上部のかさ上げ部としては、四季の都市(まち)に向かう動線というところと囲町に向かう動線ということで考えております。ですので、歩行者の広い滞留空間をつくるというところまでは考えてはおりません。もう一つが区役所とサンプラザ、アリーナ方向に向かう動線というのがございますけれども、ここについては、施設側の中で動線をつくっていくということになるかと思いますけれども、そこの際のところ、公共の側の広場と民間施設というところはございますけれども、一体にどのように立体的にうまく活用していくかというところが今後の計画ということになります。

白井委員

 検討していないのはこれを見ればわかるんですね。したらどうかというやつなんですけども、検討は全くしないんですか。いわゆる滞留空間だとかというところは十分だとは思えなくて。これまでの答弁を持ってきたんですけど、さらに検討という話もいただいているところなんです。この上空部分というのは活用が一番単純に考えられるかなと思うんですけど、逆に言うと、どうして検討していないのかと思うんですが。全く歩行者の、大規模集客施設だとか駅前から出てきた人たちの滞留空間に問題ないと考えられているのか、もう一回ここから確認させていただきたいと思います。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今回の都市計画変更の素案で、交通広場というか、駅前広場の形状を変えてございます。南北通路と東西連絡路を結ぶところに、標高40のレベルですけれども、ここに歩行者滞留空間ということで設けることを考えてございまして、その上の48のレベルはデッキレベルということで、滞留空間としては考えてはございません。そちらは、デッキというところはかなりお金もかかるというところもございますし、現在のところは考えておりません。

白井委員

 下はいわゆるバス乗り場を使う形になるんでしょうね。一般車両も入ってくるのかもしれないですけども。例えばタクシー、公共交通中心になるんでしょう。屋根を設けるというだけじゃなくて、大いに、当然費用面、確かにかさむんでしょうけども、ここの上空部を活用すると、より歩行者動線だとか滞留空間に資するだろうなと単純に思うんですけども、なぜしないんですかというところがすっきりこないんですよね。ほかのところを無理しても設けようだとか。まだこれ、計画にもできていない南口だとか、さらには南北通路の反対側だったレンガ坂の部分の広場とか書いてあるんですけど、北側の部分のいわゆる滞留を考えると、ここは別な話になると思うんです。改めてになりますけども、この交通広場の上空部分の活用というところはやるべきじゃないかと思うんですけども、いかがですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 現在、公共の側の道路としての交通広場の上空というところにつきましては、都市計画の素案でデッキの形状を示しておりますけれども、それ以上のところは考えてはございません。

白井委員

 じゃあ、改めて。これまでの中で、いわゆる大規模集客施設からにぎわいの軸というのがお話がありました。以前はこれ、北側のお話と先ほど言いましたけど、いわゆる四丁目側のお話で終わっちゃっているんですよね。五丁目側の商業施設がたくさんある、中野の本当にそういう意味じゃ目玉の商店街がいっぱい並んでいるようなところで、地上部からは当然横断歩道を渡れるんでしょう、中野通りって。直接中野通りをまたぐような形だとか、もしくは渡った先にある程度歩行者が滞留できる場所がないと、大規模集客施設から人が渡るときに、これはやっぱり難しいんですよね。歩道部だけで人があふれ返ってしまうと考えると、五丁目側に渡れるように、例えば歩行者の動線を考える、ここにも滞留空間を考える。こんなことが必要じゃないかという中で、改めて検討という話があったんですけども、ここまで来てでも、いわゆる現状の北側にある駅前広場しかない。五丁目側の直接アクセスだとかというところは検討されたのか、検討はしていないのか、まずここからお伺いします。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 歩行者ネットワークのイメージの図にもございますが、将来的な接続というような記載もございます。具体的にやはりこちらの新北口地区の集客を五丁目側に流していくという中では、既存の動線だけでは十分ではないだろうということは認識をしてございます。その中でも、まず、この開発の中でできるところということでお示ししているのがこの考えでございます。将来的に五丁目側とつないでいくということになりますと、やはり五丁目側のまちづくりということが必要になってまいります。五丁目側のまちづくりにつきましても、これまでも認識はしておりましたけれども、具体的な検討というのをこれから進めていきたいなというふうに思っている次第でございます。

白井委員

 おっしゃることはよくわかるんですね。確かにこれまでも駅前のいろんなグランドデザインを描いていました。大きな漠としたイメージはいつも出るんですけど、具体的な計画は事実上なかなか手がつけられないでいると。地権者の関係もあってなかなか難しかったと思うんですが、駅前の大規模集客施設からのアクセスって一番大きな出来事になるんだと思います、このエリアにとっては。そうすると、将来的なのはあるんですけども、ある程度切り離してというよりも連動して考えていかないと、集客施設はできたけどもとなりかねないので、考えていかなきゃならないなと思うんです。これも同じように、歩行者動線といわゆる滞留空間という部分でお聞きしたところなんです。五丁目につなぐというところではそうなんですが、そもそも大規模集客施設の不安要素があります。人がまず入っていくので、例えば式典なりコンサートなりが終わって一斉に帰るときに、なおさら不安があると。一度に出てくるというところで、どう人が滞留できる場所があるかと考えると、五丁目側に本来つなげるといいんだけど、なかなか、今お話をお伺いしたとおり、すぐにできるものじゃないから、将来的という可能性を残して検討なんでしょう。であれば、単純に考えると、目の前の歩行者の動線を確保するならば、交通広場というのが目の前にあるじゃないですかと、ここにたどり着くんですよね。全く考えていないと言ったんですが、ぜひあわせて検討すべきじゃないかと思うんですが、いかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この大規模集客小売施設、この街区の中でも北側のほうに配置を考えておりまして、ちょうどここで言いますと五丁目に近いところで、歩行者の滞留空間ということで彩っている部分がございます。その大規模集客小売施設の集客を一定程度滞留できる空間、そういったものはこの街区の中で確保していくという考えでございます。

 先ほどからございます駅前広場の上空活用ということでございますが、今回あくまでも都市計画ということで、機能性ですとか効率性、そうしたものに基づいて都市計画を定めていくという考えの中では、まずは四季の都市(まち)方面への動線ということでの計画をしていくというものでございます。その他につきましては、駅前広場の設計とか、あるいは実際の整備のコストですとか、そういったこともございますので、まずは都市計画ということで定めた中で、またさらなる検討をするということかと考えております。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 休憩をさせていただきます。

 

(午後2時10分)

 

委員長

 それでは、再開いたします。

 

(午後2時12分)

 

 それでは、先ほど一旦保留といたしました第14号陳情、区役所・サンプラザ地区の再整備にあたり専門家集団との意見交換の場を設置することについてを改めて議題に供します。

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

近藤委員

 前回の陳情から訂正されまして、行政との意見交換ができる場を設置してくださいということになったんですよね。具体的に審議会を創設するというのは、急に陳情でいろいろなものがある中で、ここにだけそういった協議会というのを設立するというのも、上位計画とかそういうものがなければ、ここにおいてだけはおかしいので、やっぱり行政との意見交換ができるという場があれば、陳情者の方も納得されたという考え方だと思うんですけれども、具体的に行政との意見交換ができる場というのは、どういった場であればできるとお考えですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 我々が一般的に意見交換会ということでやっておりますのが、今回、まちづくり方針の素案に基づいて行いました意見交換会でございます。それ以外にも、今回はございませんでしたけれども、こうした計画等を出した場合に、各種団体から説明をしてほしいとか、意見交換をしたいということで御要望がある場合がございます。そうした場合には、その御要望に応じてこちらで説明し、意見を交換するという場はこれまでもございましたので、同様な意見交換の場を持てるだろうというふうに考えております。

近藤委員

 陳情者の方としましては、一般的な意見交換会の場でちょっと意見を言うというレベルではなくて、もう少し区の計画に踏み込んで、本当にこういうものにしてもらいたいという専門家の立場で意見を言いたいんだと思うんですよね。ただ、それが今のところは用意されていないし、協議会という形ではできないという形だと思うんですよ。そうすると、本当に中野区民のことを思って、区民の立場でこういったまちづくりがいいんではないかといったときに、やはり丁寧に話が聞ける場所というのがあったほうがいいと私は思いますけれども、少しは普通の意見交換会みたいなものではなく踏み込んだものになるんでしょうかね。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 2月にございました陳情で、区役所・サンプラザ地区の再整備を独自性・先進性に富むものとすることについてという陳情、これは採択はされましたけれども、これについても特に専門的知見ということでの意見交換をするということのお話もそのときにございました。我々としては、こちらから提供するものは、仮にまちづくり方針であればまちづくり方針の素案ということになるかと思いますけれども、その中で具体的な専門的なお話をいただくということであれば、それについてのお答えをするということにもなるかと思いますし、より具体的な意見の交換ができるのではないかというふうに考えております。

近藤委員

 区役所・サンプラザ地区の整備というのに当たっては、本当に突然のようにアリーナ構想というか、アリーナが出てきまして、普通の一般的な専門家ではない区民も、本当にここにアリーナが必要なのかという疑問はずっとありながら、その意見をどこに言っていいかわからない。それが5,000人規模なのか1万人規模なのか、どんなアリーナにしたいのかということも、区民は全然この間、口を挟むところは今まで何もないわけですよね。私は建設委員会だったときに、ことしの初めに、これはどこで区民が意見を言えるんですかというお尋ねをしました。そのときは、再整備事業計画、このときに意見は言えるんですよとおっしゃったんですけれど、事業計画の段階では専門家が入って、きちっともう決まったものがあって、区民が言える意見というのはほんのちょっとの変更、本当に細かいところの変更ぐらいで、区民の方がまちづくりに何か意見を言えるところというのはこの間ずっとないんですよね。そうしますと、やっぱり中野区の専門家集団である方が入っていただくというのは、かなり力強いし、いいことでもあると思うんですけど、その辺はいかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 このまちづくり方針、先ほど素案については意見交換会の御報告、あるいは区民会議の報告をいたしましたとおり、区民との意見交換をする場というのは設けているところでございます。また、それ以外にも、公表したものについて直接御意見をいただくということもございます。そうしたものに基づいて、我々この素案を案ということで作成、検討してきたものでございますので、これまでもそういった場は設けているということでございます。同様に、専門的な立場の方から御意見をいただくということも、それは御要望があればということで、我々としてはやる準備はございました。そうしたものもさまざま意見をいただく中で、こういった方針をつくっていくということはこれまでもやってきたところでございます。

近藤委員

 先ほどの報告でも、区民会議の声を聞くと、例えば収益性が図れているかどうかとかいうこととかも、アリーナについては、運営について収益性や来場者の通行の対策なども考えてほしいなどということも、例えば本当にアリーナをつくった場合に、どのぐらい区に負担があるのかとか、民間主導でやってどうなるのかとか、そういった細かいことも回答としては出ていませんし、区民の方としてはやっぱりかなりの心配な点があるわけですよ。そうしますと、少しでも区民の方がかかわっていろいろな心配を取り除いていくという形に一般的な区民の方は考えているんですけれども、やはりそういう場を、御注文があれば応えていきますよという形ではなくて、提供していくべきだと思いますけれど、いかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 まちづくり方針については今御説明してきたとおり行っておりますし、また、これから再整備事業計画というものを来年度策定していくということで検討しております。その再整備事業計画の中で、先ほど御指摘のあった収益性ですとか、具体的な部分についても再整備事業計画の中で考え方を示していきたいというところでございます。この再整備事業計画を策定する際にも、例えば素案というものを出した段階で意見交換会を行うですとか、関連する団体との意見交換を行うだとか、そうしたことはやっていくという考えでございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。(「委員長、休憩で確認させていただきたい点があるので、休憩をお願いします」と呼ぶ者あり)

 休憩します。

 

(午後2時20分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時21分)

 

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいでしょうか。

 質疑がなければ、取り扱いにつきまして協議をしたいと思いますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後2時21分)

 

委員長

 それでは、再開をいたします。

 

(午後2時22分)

 

 本陳情につきまして、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。第14号陳情、区役所・サンプラザ地区の再整備にあたり専門家集団との意見交換の場を設置することについてを採択すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第14号陳情の審査を終了いたします。

 それでは、所管事項の報告を受けます。

 3番、中野駅周辺におけるスマートな環境・防災都市づくり戦略(案)についての報告を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、中野駅周辺におけるスマートな環境・防災都市づくり戦略(案)につきまして、案を取りまとめましたので御報告を申し上げます。(資料4)

 この案につきましては、冊子のほうについて主な変更点ということで御案内したいと思いますので、こちらをお開きください。

 まず、4ページでございます。素案から案への変更点ということで、4ページでございますが、戦略対象区域の考え方の中で、2段落目になりますが、「中野四丁目地区は、大部分が広域避難場所(中野区役所一帯)として指定されています」ということで、この四丁目の特性を記載したというものでございます。

 それから、8ページをお開きください。下のほうになりますけれども、「取組みにあたっては、最先端のエネルギー技術やICT・IoT・AIなどを活用し、機能・仕組みのスマート化や情報のプラットフォームの構築を図っていきます」ということで、これまでICTとIoTというものだけでしたけれども、これに加えてAI、人工知能といったものを加えたものでございます。

 それから、次に12ページでございます。エネルギー利用の効率化といった項目でございますが、この中で初めのほうの段落でございますが、「自立分散型エネルギーシステムとして、コージェネレーションシステムや再生可能エネルギー等の導入を検討していきます」ということで、これまではコージェネレーションシステムという例示だけでしたけれども、これに加えて再生可能エネルギーというものも例示として加えたというものでございます。

 続きまして、19ページでございます。災害対応力の強化ということでございますが、これの2段落目になります。中野四丁目新北口地区や囲町地区の再開発に当たっては、屋内外の空間創出により、災害時における滞留空間を確保し、開発に伴う昼夜間人口や交流人口の変化を見込みながら、中野駅付近に滞留する区民や帰宅困難者を円滑に受け入れるための機能拡充を図るということで、この中で「開発に伴う昼夜間人口や交流人口の変化を見込みながら」といったことを記載したものでございます。

 次に、20ページでございます。情報収集・発信機能の強化といったところでございますが、この中で、1段落目の最後になりますけれども、安定的で切れ目ない情報プラットフォームの構築・誘導とともに、情報のユニバーサルデザイン化を図っていくというものを記載してございます。

 それから、21ページでございますが、推進体制の構築という項目の中で、ハード・インフラの整備推進といったものを加えております。環境性や防災性に資する建物・設備などのハード・インフラ整備は、構築段階における事業の有効性・経済性・公共性などの評価とともに、客観的・合理的判断を得るための技術・専門的な検討を行っていく必要があるというものを加えたところでございます。

 それから、(2)のマネジメントの取組促進といったものについては、これまで記載していたものということでございますが、マネジメントの取り組みを推進するということを入れているというものでございます。

 変更点は以上でございまして、本紙に戻っていただきまして、今後の予定でございます。この12月にこの案につきましては策定をいたします。策定した後には、都市の低炭素化の促進に関する法律第7条に規定される低炭素まちづくり計画として国土交通省に報告をするというものでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

高橋委員

 御報告ありがとうございました。ちょっとお聞きしたいんですけど、この案ですけども、中野駅周辺におけるスマートな環境・防災都市づくり戦略とあって、4ページのところに戦略対象区域、中野四丁目というふうになっているんですけども、ちょっとまだしっかり読み取れていないんですけど、この関係はどういう関係なんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この中野四丁目を対象区域にしたということでございますけれども、まさに今回変更いたしましたけども、広域避難場所であるということがございます。また、四季の都市(まち)で最先端の環境性ですとか防災性の設計となっているということ。それから、中野四丁目新北口地区ですとか囲町地区、こちらについても新しいまちづくりを推進しているということで、ここの地区を特に業務を継続する地区ということで機能強化を図っていくという中で、中野四丁目を対象としたものでございます。周辺地区につきましても、環境とか防災の取り組みということは進めていくわけでございますが、上位の計画であります中野駅周辺グランドデザインですとか、あるいは環境基本計画、そうしたものに基づきながら、全体の環境性の向上、防災性の向上に取り組んでいくというものでございます。

高橋委員

 メーン施設というか、いろいろ、素材と言うと言い方は変なんだけども、場所的にいいポテンシャルがあるという意味で、そこを戦略区域にするというのはわかるんですけども。環境防災都市づくり戦略と出ていますけども、例えば見たときに、まちのありようとか、区が主導するために進める中で、環境とか防災というテーマで、あるいはエネルギーというテーマで、エリアマネジメントにつながるという意味で、例えば四丁目地区を戦略対象区域にして具体的に展開していくというのは、わかりやすくて具体性につながっていくと思うのでいいんですけども、ただ、やはり区が中野駅を周辺として大きく位置付けたグランドデザインの中で考えたときには、エリアマネジメントの前にタウンマネジメントがまずあるべきであって、それが駅を中心とした東西南北があって、そこにその一つのエリア区画である四丁目に絞った形でのエリアマネジメントがあって、そこが先導して進めていく中で、それが五丁目であったり、二丁目であったり、三丁目に広がっていって、結果的に駅を中心とした大きなまちが中野区主導で大きなマネジメントとして、区主導というか、区が大きく進めていくマネジメントにつながっていくというのが僕はあるべき姿だと思うんですよ。

 例えばエネルギー戦略、これは僕、本会議でも質疑したことがあるんですけど、エネルギー戦略の考え方についても、今、四丁目の戦略区域でコージェネも含めてやるということだけども、JRをまたがるとか中野通りをまたがるとかいうことはあるけれども、やはりそういうコージェネなりなんなり、あるいは再生エネルギーというものをエネルギー展開していく中で、ほかの区域にもそういうものを広げていくという可能性なり戦略を残しておかないと、四丁目でやって、それで終わってしまうというか、もっと大きなまちづくりの考え方を常に持っておくべきだと思うんですけど、どうなんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 特に中野四丁目のまちづくりはこれから大きく動いていくということで、特にこの中での機能強化を図るということの目的でつくっている部分がございます。そのほか、例えば二丁目ですとか三丁目につきましても既にまちづくりが進んでおりまして、それぞれの再開発ですとか区画整理、面整備事業を行っておりますけれども、その中ではもちろん防災性ですとか環境性、そうしたものの検討もなされているというふうに考えております。特に四丁目につきましては、この先進的な取り組みでリードしていくという役割を担っていると考えておりますので、その周辺の地区については、それぞれの開発の中でさらに機能を高めてもらい、また、四丁目のこの計画の中で中野駅周辺全体のレベルアップを図っていくという考えでございます。

高橋委員

 先導的な四丁目を進めていく中で全体を見ていくということで、4方向といいますか、きちっと同じ発想というか、思想で展開していくように常に考えていただきたいと。これは要望としておきます。

長沢委員

 御苦労さまです。これは区民との意見交換であるとか、先ほどの陳情の話じゃないですけど、求めがあっても、専門性のあるどこかの団体というか、環境団体であるとか、そういうところとの意見交換みたいなのはやられていないんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回この戦略の素案を策定した段階で、関係する地権者ですとか、例えばセントラルパークですとか大学ですとか、四丁目の中の大規模な地権者の方々には情報提供をしているところでございます。この中でも何か意見があればということで受けていたところではございますが、特段の意見はいただいたものではございません。そうした経緯を踏まえて、この案ということで作成をしたものでございます。

長沢委員

 一般的に、ごめんなさい。これ、素案、前回の委員会ので。だから、これは、議会にはこうやって意見を求めているというふうにはなるんだと思うんだけど、御報告してね。これ、議会が終わったら、ホームページとかに出るよね。区議会のあれなんかも出るわけだから。そういう意味で、一般的にそういうものは出しているよといえば出しているよね。それ以外に、積極的にというのが、セントラルパークであるとか大学のほうには渡した。ただ、言ってみれば、その後、1番に出ている主な変更点のところで、そういうところから意見をもらって変えたわけじゃなくて。そうすると、これは内部での検討によって変更点を出されたという理解でいいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この素案の議会で御報告したときにいただいた御意見なども踏まえまして、また、区の中での検討を踏まえて策定をしたといったものでございます。

長沢委員

 中身のことじゃないんだけどね。つまり、2ページ目で計画体系図というのがあって、あるいは1ページ目のところでも、環境基本計画などの関連計画と連動させという言葉があって、そういうふうな形で、戦略という形なんだけど、位置付けられているわけですよね。

 ちょっと順序、ごめんなさい。先にこっちを聞いちゃおうかな。今後の予定のところで、12月以降、要するに本戦略を策定した後に、国土交通省に報告をすると。これは、こういう都市の低炭素化の促進に関する法律第7条に規定されている低炭素まちづくり計画として御報告されるということなのね。ちょっと最初に聞いておきたいのは、第7条で規定している、要するに、こういうふうなのが計画として規定されて、もともとのこの法律の趣旨として、どういったものが自治体に求められているということなんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回は我々防災という観点も加えておりますけれども、もともとは都市の低炭素化の促進ということが目的の法律でございまして、それこそ高機能の設備を入れるということですとか、あるいはこの中でも記載をしておりますけれども、交通の集約化ですとか、そうしたものの中で低炭素化を図っていくというようなことが規定されている法律でございます。この中で、7条に低炭素まちづくり計画というものを自治体が策定することができるということになっておりますので、それに基づいて我々はこの策定を進めてきたというものでございます。

長沢委員

 わかりました。できるという、できる規定の中で国土交通省のほうにも。要するに、中野としては低炭素の今御説明いただいたまちづくり計画として、そういう位置付けの中で国土交通省にも、これが策定された後は報告いたしますと、そういうお話ですね。

 それで、結局これは、私、戦略と計画の定義というか、概念というのがよくわからないんだけど、計画なわけだよな。そういうことでいいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 もともとが、この性格自体が低炭素まちづくり計画と言っておりますので、計画であることには間違いないだろうというふうに思います。

長沢委員

 それで、最初のほうに戻るんですけど。これは、だから、素案から案にするときに、何でそういう区民との意見交換のようなものをされていないんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 まず基本的に、この低炭素まちづくりというか、BCDを見据えた低炭素まちづくり計画ということそのものにつきましては、中野区の10か年計画にも記載されておりますし、また、中野区の環境基本計画の中で記載もされているものでございます。中野区の環境基本計画を策定する段階で、環境の審議会があったり、意見交換会があったり、その中でもかなり低炭素とかBCDの議論があったということでございます。そうしたものに基づいて、基本的にこの戦略というものをつくっておりますので、その中でさまざま意見はいただいただろうというふうに思っております。それをまた具体的に進めるということの中で、こういった区の考え方を取りまとめたという位置付けでございます。

長沢委員

 言ってみれば、意見を聞く場というのはこれまで過去にもあったし、ましてやBCDという形で災害の、限られたところというのかな。これもそうだよね。限られた場所のところで対象地区、戦略対象区域ということも四丁目ということになっているし、そういうお話なのかもしれないけども、例えば先ほど来御報告いただいた、あるいはこれから御報告いただくようなところにおいても、ちょっと今、手元にないからわからないけど、自治基本条例に基づいて、たしか基本計画はもちろんだけども、そうでないものに対しても丁寧にというか、やってもよかったんではないかとさえ思うんですよ。その基準というのがもう一つわからないんだけど。前回からだから、つまり、前回素案だったのが案になっているのもあるわけだし、そういうのをやられれば。やるいとまがなかったわけではないと思うんだけども、その辺がよくわからないので、ちょっと納得しがたいところもあるので、もう一度御答弁いただければ。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回並行して、先ほど御報告いたしました中野四丁目新北口まちづくり方針、こちらの意見交換会は先ほどもお話ししたとおり行っていた次第でございます。この中で記載をしておりますけれども、同様の内容が記載されております。かなり意見交換会ですとか、あるいは都市計画審議会の場ですとか、さまざまな場でも同様に、こういったエネルギーの面的な利用ですとか、環境についての取り組みをきちんと進めてほしいという意見はございまして、それをもって意見ということで我々としても捉えていたものでございます。こういった戦略を策定ということで、ホームページにも我々は掲出をしておりましたけれども、今後もこういったものを策定する際にも丁寧にやっていきたいというふうに思っております。

森委員

 すみません。前回、素案を御報告いただいたときの議事録がまだ読めないようなので、ちょっと質問が重なってしまったら申しわけないんですが。まず、先ほど長沢委員とのやりとりでもありましたけど、基本的な法律上の位置付けは、低炭素まちづくり計画としての位置付けですよと。要するに、環境負荷の低いまちづくりをしていきましょうという話なんだけれども、中野区としてはそこに防災の観点も入れていきましょうということで戦略をつくられましたということで、この二つというのは、非常時の電源をどうするかとか、関連するところもありつつ、基本的には別の話でもあるのかなと思うんです。これを一体としての戦略としたというのは、どういうお考えでそうされているんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 まず、この低炭素まちづくり計画につきましては、国の担当の所管とも相談しながら進めてきたわけですけれども、基本的に低炭素化ということが記載されていて、また、あとは地域の特性に応じてさまざまな計画を盛り込んでもいいだろうということで、我々としては特に防災という観点も含めて、今回の戦略として策定をしたものでございます。

 どうしても今回、低炭素という環境のものを検討していきますと、防災性といったこともやはりつながってくる。これは特にエネルギーの利用という点でつながってくるものもございます。エネルギーで、持続可能エネルギーをどう確保するかといったときに、防災性を確保するということもありますし、一方で、それが平常時の利用ということも考えますと、それは環境の負荷の低減につながっていくということもございますので、環境と防災、これは親和性のあるものだろうということで考えておりまして、今回この計画として策定をしたというものでございます。

森委員

 それで、今回は都市政策推進室の中野駅周辺計画担当として御報告をいただいているわけですが、危機管理で言えば危機管理部があると、環境で言えば環境部があると。そっちとの関係というのは、これを進めていくに当たってはどうなんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この戦略を策定するに当たって、環境部とも協議をしたり、あるいは防災の担当とも協議をいたしました。また、新庁舎の整備も絡む話でございますので、そうしたところの部署とも調整をしながらこの中身をまとめていったものです。実際、今回戦略ということで、これからの進め方、考え方を示しておりますので、実際はむしろこれから具体的にこれをどう取り組んでいくかといったほうが非常に重要でございまして、これからも連携をとりながら進めてまいりたいと思っております。

白井委員

 私も今、森委員が質問されたところがまさにお聞きしたかったところなんですよね。環境と防災での戦略となって、都市政策推進室のほうで、しかも中野駅周辺計画担当というピンポイントのところで御担当されているので、主たる所管はこれからどこになるんですかと。これも同じく素案の素が取れて案になって、より個別な計画に近づいていくんでしょう。そうすると、おのずとどこが一体所管になるのかなというところがお聞きしたかったところなんです。連携はもちろんなんでしょうけども、いずれどこかで橋渡しといいますか、うちが所管ですよと。個別の政策に当たって、ここですよと分かれてくるんでしょうけども、非常に息の長い、今後15年ぐらいかけての計画なので、ある程度のイメージなんでしょう、まだこれからだと思うんですけども、この点をもう一回確認させていただきたいと思います。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、我々都市政策推進室としてこの戦略を策定いたしましたので、この戦略の制度管理というか、それについては都市政策推進室で行うということでございます。ただ、具体の事業についてはそれぞれ所管がございますので、そことの連携を図りながら進めていくといったものでございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告について終了いたします。

 4番、スタジアム・アリーナ改革推進事業の実施についての報告を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、スタジアム・アリーナ改革推進事業の実施について御報告申し上げます。(資料5)今般、スポーツ庁が実施するスタジアム・アリーナ改革推進事業に中野駅新北口駅前エリアにおけるアリーナ整備に係る企画提案が採択されました。このことについて報告を申し上げます。

 まず1番、スタジアム・アリーナ改革推進事業についてでございます。「スタジアム・アリーナ改革推進事業先進事例形成支援」につきましては、スポーツ産業インフラであるスタジアム・アリーナ改革推進に向けて、先進事例の形成支援を行うため、スポーツ庁が平成29年度に創設をしたものでございます。本事業につきましては、地域版のスタジアム・アリーナ推進官民連携協議会の開催等を支援し、地域特性に応じた多機能型・複合型施設などの検討を行い、収益性の高いスタジアム・アリーナの整備手法の検討を進めることを目的とした委託事業でございます。本年9月に第2期の公募が行われまして、中野駅新北口駅前エリアにおけるアリーナ整備に係る企画提案として応募したところ、採択をされたといったものでございます。

 2番で、中野区が行う事業の内容でございます。

 (1)で官民連携協議会の開催というものでございます。

 この設置目的でございますが、中野駅新北口駅前エリア再整備事業における主要な施設となるアリーナをモデルとした検討を行うため、官民連携協議会を設置いたします。

 設置の期間は、平成29年の12月から平成30年の3月でございます。

 構成員では、中野区、事業協力者、学識経験者、スポーツ団体、音楽関係団体、経済団体、関連企業等から成る15名程度で構成をするものでございます。

 裏面でございますが、検討事項でございます。アリーナを起点としたまちづくりのあり方、アリーナの開発コンセプトと市場動向、アリーナの所有と運営のあり方、こうしたものについて検討を進めていく考えでございます。

 検討成果の活用でございますが、今後のアリーナの計画検討に活用してまいりたいと考えております。

 (2)で、(仮称)中野駅周辺まちづくりフォーラムの開催というものでございます。アリーナ協議会における検討成果を踏まえ、アリーナを起点としたまちづくりのあり方をフォーラム形式で幅広く議論することによって、区民等の理解促進と期待醸成を図るものとしたいと考えております。開催日程は平成30年の3月を予定しているものでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

北原委員

 今の説明はよくわかりました。ところで、今回これ、9月の第2回の公募が行われたときに、中野区の北口駅前エリアにおけるアリーナ整備に関することについて応募したということですけれども、第1期のときの公募と第2期のときの公募に、自治体というか、この趣旨を踏まえて応募した地域はどのくらいあったんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 応募したところがどのくらいかはわからないんですが、採択されたところで申しますと、第1期につきましては大阪市、それから滋賀の大津、それからつくばと、あとは金沢ということで聞いております。実際自治体として応募しているのは大阪市だけでございまして、ほかは民間が応募しているということを伺っております。また、第2期つきましては、中野以外に秋田と京都ということで、これも自治体として応募したわけではなくて、民間として応募して採択をされているというふうに聞いております。

北原委員

 実際にこの事業に取り組む幾つかの今説明がありましたけれども、東京では中野、区としてやるのは中野区ぐらいだというふうに理解してよろしいでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回のスポーツ庁が創設したこの事業で今年度行うものとしては、東京では中野だけということになります。

北原委員

 いろんな資料を用意して多分応募されたと思います。その中で今回採択されたわけでありますけれども、その理由というのは審査するほうで明らかにされたのか、それとも区のほうとして、やっぱりこことここは中野駅のアリーナの売りなんだということで、採択された理由みたいなものは何か所感としてお持ちでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 採択の理由というのは特に聞いてございませんけれども、応募の段階で、我々今までさまざま策定してまいりました区役所・サンプラザ地区再整備の実施方針ですとか、あるいは現在取り組んでおりますまちづくり方針、そうしたもので計画を具体的に進めているということでの提案をしております。さらに、実施方針の中でもアリーナの整備については、具体的な検討事項、検証事項ということで明らかにしているところでございまして、そうしたものの具体的な検討を進めていくに当たって、こういった協議会を活用していくということで応募したということでございますので、そうしたものが評価されたものと考えております。

北原委員

 この1のところにあるように、先進事例の形成支援ということであって、特に中野が手を挙げたというのは、先進事例として成功したパターンみたいなものをつくっていく上で大変重要なことだと思いますけれども、これに応募したということで、例えばアリーナの建設に向けて一歩近づいたとか、そういうふうに考えてよろしいんでしょうか。それともこれは一つの応募したものであって、今後さらに議論を重ねながらそういう方向でいくと、建設方向にいくんだというふうに捉えたらいいんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 具体的に先進事例の形成支援ということでございますので、この検討そのものが事業そのものになるというものではございませんけれども、ここでの検討を踏まえて、我々としては再整備の事業計画を策定していくという考えでございますので、特に今回官民連携協議会ということで、さまざまな方に御協力いただきまして、専門的知見を取り込んでいきたいというふうに思っております。そうしたものに基づいて今後の計画検討を進めていきたいというふうに思っております。

北原委員

 最後の質問といたしますけれども、構成員がここで2番の中の③で示されております。中野区あるいは事業協力者、学識経験者、スポーツ団体、音楽関係団体、そのほかあるわけですけれども、我々がアリーナを視察に行ったときに、スポーツ、あるいは音楽、あるいはイベント、さまざまな幅広い活用をされているアリーナあるいはスタジアムが大体成功しているというところでありまして、こうした構成団体の皆さんの意見を短期間でまとめなければならないと思いますけれども、ぜひしっかりした議論をしていただいて成果を出していただき、3月の中野駅周辺まちづくりフォーラムが開催されるよう、ぜひ区としてもしっかりサポートをしていただきたいと思います。これは要望で結構です。

近藤委員

 構成員のところですけれども、構成員というのは15人程度なんですけれども、何かこういう人を構成員にしなくてはならないという規則や決まりみたいなものというのはあるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 もともとスポーツ庁の公募の中でも、構成員ということで、民間がやる場合ということもありますが、地方自治体ですとか、あとはスポーツ団体、それから金融機関ですとか民間事業者、そうしたものを入れるということとなっております。

近藤委員

 それ以外は自由に主体者が決めていいということですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 はい、そのとおりでございます。

近藤委員

 これ、先ほどからの議論にちょっと通じるものなんですけれど、区民の団体というか、スポーツ団体、音楽団体というのはちょっとわからないですけど、経済団体というのは区民の団体ですか。それとも全く違うものなんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 このうちスポーツ団体につきましては、区民が何かやる団体ということではなくて、見るスポーツというような捉えをしておりますので、プロのスポーツの団体ということを想定しております。音楽関係についても、具体的にコンサートの興行をするようなところの団体ですとか、そうした団体を考えています。経済団体というところでは、地元の経済団体ということで考えておりまして、東京商工会議所ですとか、商店街連合会ですとか、そうしたところにお願いをしているというものでございます。

近藤委員

 そうすると、商工団体と商店街関係というのは地元で、区民の意見というか、区民の代表としての感覚というのをお持ちだと思うんですけれども、ここの文章にも書いてありますように、地域の特性に応じた多機能型・複合型施設の検討を行いって、これがすごく大事なことで、やはり中野区にあるべきものはどういうものかということを議論していただきたいと思うんですよね。収益性を考えたときに、それはスポーツ団体ですとか音楽団体ですとか収益性があるもので、アリーナというのが今不足していることもすごくわかりますし、全国規模でやっぱりアリーナというものが求められているということもわかります。理解できます。ただ、区民にとってどのようなアリーナになるかということを検討していただくというためには、少しでも区民の方の参加というのが必要だと思いますけど、いかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回入っていただく予定でございますけれども、そういった地元の団体の方々からは、特に地元としての御意見はさまざまあろうかと思いますし、ある意味中野を一番わかっていらっしゃる方々ですから、その中野の特色を生かした検討ということにつなげていきたいというふうに思っております。

委員長

 休憩をいたします。

 

(午後2時59分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後2時59分)

 

 それでは、3時でございますので、3時20分まで休憩をとらせていただきます。

 

(午後2時59分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後3時20分)

 

 休憩前に引き続きまして、スタジアム・アリーナ改革推進事業の実施についての質疑を求めます。

 質疑はありませんか。

森委員

 これ、第2期の公募に手を挙げられたということなんですが、時期的に考えると1期って4月とかだったのかなと思うんですけど、そっちじゃなくて2期で手を挙げて採択されたというのは何でなんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 1期は6月ぐらいだったということで聞いておりますけども、実は1期にこうした応募があったこと自体を承知しておりませんで、今回第2期ということでたまたま情報を受けましたので、それに応じて応募したという次第でございます。

森委員

 そうすると、我々としては、これ、建設委員会でも酒井議員からいろいろ聞かせていただいたので、長くはやらないですけど、アリーナが果たして本当にあそこの場に必要なのか、あって区民のためになるのかというのは、我々はもうちょっと慎重に考えないといけないと思っているんです。一方で、やろうとされている皆さんがそういった見落としをされるというところがちょっと理解しかねるんですよ。たまたまわかったとかって、そういうレベルの話なんですか、これって。予算編成のほうでは特財を逃すな、逃すなと言っている、アリーナ建設をやりたい、力を入れて進めていきたい、事業としては言っている中で、こういう見落としが起きて、なおかつわかったのもたまたまだというのは、ちょっと、はい、そうですかとは言いがたい感じがするんですけど、その辺ちょっと御説明いただけますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 アリーナだけではなくて、区役所・サンプラザ地区再整備事業の検討ということにつきましては、昨年、再整備の実施方針を策定いたしました。それに基づいて検討を進めてきているということでございますので、それこそこのスポーツ庁の話がなければ、そのまま我々も内部の検討、事業協力者の協力も得ながら検討を進めているというところではございます。スポーツ庁のこの事業につきましては、その検討の中でスタジアム・アリーナの改革推進ガイドブックというものが6月に公表されました。そうしたものに従って我々も検討を進めていたわけでございまして、その内容とかということでスポーツ庁に直接お問い合わせをしたところ、こういったお話があるということを伺いましたので、それで応募したという次第でございます。

森委員

 今、御丁寧に経緯を聞くと、さっきのたまたまというのはそういう表現をされちゃっただけで、問い合わせをしたと。そこでやりとりがあったという意味で言えば、これが発見されるという言い方でいいんですかね。区として気づくというところには何か一定の必然性があったのかなという気もするので、そこはそこで理解をしますけどね。これだけ力を入れてやるという事業で見落としが出ちゃうというのは、やっぱりちょっと心配ですし、今後も大丈夫かなと思うんです。さまざま、多分国のほうでもスタジアム・アリーナ、全国的に整備していく必要があるだろうということは考えていらっしゃるんだと思うんですね。その中でさまざま、いろんな補助のメニューなんかが出てくる中で、見落としというのがまたあっちゃいけないなというところが心配になるわけですが、その点、これからの取り組みとしていかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回情報収集をしているということでございましたけども、見落としというか、なかなか事業のメニューとして直接区に情報があったということでもありませんし、全国的にそういった説明会があったという情報も得てはいないところなんですね。他の自治体やら民間が採択をされましたが、それがどういった経緯で情報を得て公募したとかいうことはわからないところではありますけれども、我々も検討を進める中で、そうしたスポーツ庁の出している考え方をさらに深めていきたい、それを活用していきたいという中で、この事業を捉えてきたということでございますので。今後もそうしたスポーツ庁ですとか関連省庁との連携は強めながら、さまざまな情報をとりながら、いい形の計画検討、事業の推進ということを進めてまいりたいというふうに思っております。

森委員

 これ、別に皆さんだけの問題じゃなくて、国のほうでも自分たちがやりたい施策を進めているような自治体はないのかと、もうちょっと合理的にやりとりできないものかなというのは従前からすごくいろんな補助金の関係で思うところがあるんですね。なので、ちょっと聞かせていただきました。

 もう1点、議会報告なんですけど、これ、今回は応募して採択されましたということで御報告をいただいているんですけれども、こういうのって応募しましたという報告はないものなんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 実際応募して通るか通らないかもわからないという中では、なかなか御報告しにくい部分かというふうに思っております。

森委員

 多分皆さんの感覚としてはそうなのかなと、わからなくもないんですけど、我々も実は4定の前にこういうのがあるというのを知って、使えばいいじゃないと。何なら採択されたところを見に行こうかと会派の中で話していたぐらいなので、そこでちょっとそごが起きちゃうとあまりよくないし、本当は手挙げのときに情報をいただいたほうがいいのかなと思いますし。うがった見方をしちゃえば、手を挙げて採択されなかったときのことを考えたら、事業の必然性に疑問符がついちゃうということで、そういった配慮もあったのかななんてうがった見方をしたくもなっちゃうんですよ。という意味で、ちょっと議会報告のあり方については、しづらいというのもわからなくはないですけど、今後もうちょっと考えていただきたいなと思います。これは要望にしておきます。

長沢委員

 御苦労さまです。それで、中野区のほうからスポーツ庁のほうに企画提案をして、それが採択されたということなんですけど、この企画提案をする際の要件というのはどういったものがあったんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、補助金ということじゃなくて委託事業ということで、我々は受託をする側ということになります。企画をしてはおりますけれども、基本的にこの事業の中で求められるものとしては、地域官民連携協議会の開催ですとか、また、それによって議論された内容についての説明会を開催するということが必須と言われておりますので、それに従って我々のケースの場合はこのような取り組みができるということで企画を提案したというものでございます。

長沢委員

 わかりました。そうすると、要するに委託なんだね。委託事業で、それに手を挙げて選ばれたということなんだけど、先ほどの同僚議員の森委員のやりとりを聞いていても思ったんだけど、そうすると、別にこれに手を挙げなくても、要するにやるのは、あそこでアリーナ、区の意思決定としてはしているというか、今、検討の段階ではあるけども、そういうのは決めているわけだよね。そうだけども、せっかくならばというぐらいのものなんですかね。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回特に検討を深めていくという中では、もちろん特にこういった事業がなければ、我々で進めていたということではございますけれども、この事業で国としてもアリーナとかスタジアムの改革を推進したい、箇所をふやしていきたいということだと思うんですが、そうしたものに応じて我々が取り組むということが必要ではないかというところであります。今回スポーツ庁との連携ができたということの中では、今後もスポーツ庁との連携、あるいはその他の関連省庁との連携を強めていきたいというふうに思っております。

長沢委員

 今、検討事項のほうで主に3点、「など」とあるからそれ以外もあるのかもしれませんけど、最初のアリーナを起点としたまちづくりのあり方ということなんですけど、もうちょっと詳しく説明してもらえますか。これは何を検討しようとしているのかよくわからない。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回スポーツ庁も、スタジアムとかアリーナを整備する中で、その施設の収益性だけでなくて、まちづくりに寄与していくようなスタジアム・アリーナを整備するということを考えているものでございます。我々もアリーナを整備していくということがございますが、そもそもやはりまちづくりを進めているということでございますので、特にまちづくりの中心となる施設としてアリーナを位置付けておりまして、この中での集客力あるいは発信力、そうしたものがまちの価値を高めるというふうに考えておりますので、そうした意味でもまちづくりのあり方ということを考えている次第でございます。

長沢委員

 それで、委託事業ということだから、これを結果としてスポーツ庁に報告するということになるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 実際、報告書を提出する、成果物を提出するというものが求められております。

長沢委員

 ちょっとごめんなさい、細かい話だけど。必須だということで官民連携協議会の、これは仮称なのかな、アリーナ協議会というふうにするんだけども、設置の期間が今月から4カ月弱あるわけで。これは実際に会議というか、組織体の持ち方としてはどういうふうに持っていくということになりますか。何回までやるとか、そういうのはどうなんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 会議は4回開催を予定しております。

白井委員

 まず、この事業自体がスポーツ庁が実施するということになっています。スポーツ庁のホームページを見ると、先ほどアリーナをどんどんつくってとか、スタジアムをつくってというんですけど、どうも発想が、タイトルでいくと「スポーツ施設のストック適正化」と書いてあるんです。中身を読むと、財政難で、つくったはいいけども持続が難しい、もしくは、スポーツを行うに当たって安全な施設の維持管理が難しい中、これから高齢化も進んでいく、当然用途とするところの内容も変わっていくというところで、ほかの自治体、これらのスポーツ施設、スタジアム・アリーナを持っているところに 今後のあり方を適正にというところを見直すようにという改革を進めているというのがメーンだと思うんですよね。現実として、アリーナをつくった。しかしながら、なかなか維持管理だとか収支のバランスを考えると、到底追いつかなくなっているというのがたくさんあって、今後これらの施設をどう維持していきますかというところを問うというのがこの事業のイメージかなというふうに、ホームページを見ると読み取ったんですけども、まずここを確認させてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 スポーツ庁が求めていますのは、今、委員御案内のとおり、スポーツ産業のインフラであるスタジアム・アリーナの運営ですとか、その収益性を高めていくということを求めているものという捉えでございます。我々もこれからアリーナを整備していくという中では、収益性を高めていくということは非常に重要な点でございまして、我々の今回の検討の中で、一つのモデルケースとして、それが他にも活用できるようなものにしていければなというところは考えているところであります。

白井委員

 やっぱりそういう、今、私が説明したようなニュアンスで間違いないと確認させていただいたところです。それで、冒頭、スポーツ庁が実施とお話をしたんですけども、これ、スポーツがメーンで先ほどからストックと出てくるんですよね。いわゆるコンサートだとか、他の用途の部分でというところでの項目が出てこないんですけども、中野の場合はここに音楽団体関係も入れています。それも含むということなんでしょうけども、他の施設の用途だとか、もともとスポーツ庁が実施する事業に当たっては、スポーツ施設がメーンだということで捉え方は間違いないでしょうか。ほかの自治体で採択されて、今回この応募に応じたところというのは、いわゆる複合施設としてだとか、音楽関係も含めて、これらを維持管理、適正化していくという項目が入っているんでしょうか、確認させてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 ほかで採択されたところはスタジアムが多いということでありまして、他のところですと、自治体が持っているスタジアムですとかアリーナ、そこの中にプロのスポーツを入れることで収益性を高めていくということが考えられるわけですが、ただ、プロのスポーツにしても、年間の試合数ですとか、それを考えますと、実際は年間大半があいているということもあって、なかなか収益性を高めていくのは大変だということもあります。そうした中で、そこで行うのはスポーツだけではなくて、別の催し物を入れるですとか、あるいは商業施設と複合化するだとか、そうしたようなことが全国での検討ということになっております。我々が目指しているものについては、もともと中野サンプラザが前身ということもございまして、音楽が中心ということでは考えておりましたけれども、アリーナ型の施設という中では、スポーツでの興行というか、見せるスポーツ、そうしたものの可能性というのも非常に高いだろうというふうに思っていますので、そうした中で、スポーツ、音楽、さまざまな用途の使い方、そうしたものがさまざま議論できればなというところでございます。

白井委員

 本当に採算性のところをしっかり見つめ直していくという部分ではいいことだと思います。一方、いわゆるホール型と言われるコンサート会場、特に都市部においては2,000人問題と言われていて、この規模が一気になくなっていく。サンプラの稼働率で言うとほぼほぼ100に近いぐらいの中、あえて全国的に見るとこの施設、将来的にちゃんと維持できますかというところ、もう一回自分たちの施設の見直しをしてくださいね、適正に維持できるように計画を立ててくださいねというような中に飛び込んでいくと、こんな感じなんでしょうね。だからこそシビアに見ていく必要があるんだろうと思っています。

 今回の事業実施自体は既に補正も出ていますし、しっかり調査をするという部分では異を唱えるところではないんですけども、ただ、苦言を申させていただければ、本来は補正予算を提案する前にこの事業の説明が委員会として欲しかったなというふうに思いますけども、どうしてこのタイミングだったのか、ここを確認させてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 実際、日程で申しますと9月に公募が行われて、採択の結果が出たのが11月の上旬ということでございました。それから、公表するタイミングというのが、スポーツ庁が記者会見をするという時期もございまして、なかなか公表ができなかったというタイミングもございます。その間に、我々としては報告ということで委員会のほうにお願いするということもあったかと思いますけれども、ちょうど第4回の定例会との日程の都合の関係で、今回補正と同時に報告ということになったという次第でございます。

白井委員

 それはわかっております、結果としてはね。だから、先ほどそもそも、例えば逆説的なことを言うと、応募したけども採択されなかったときには、もともと何もなかったように報告もなかったと、こんな感じなのかもしれないですよね。たまたま通ったから慌てて、だけど、先に予算を組んで、もう時間が目いっぱい、年度内にやらなきゃいけないからと逆になるわけですよ。だから、報告のあり方としては、どこのタイミングでかなというのはあるんですけども、決定とは言えないのであれば、せめてこういうことを目指しているので、仮にですけども、こんな事業規模ですよぐらいはあってもよかったのかなというふうにも思います。今後、委員会の報告のあり方については、さまざまな項目があります。これに限ったことではないんですけども、ぜひ御検討いただきたいと思います。要望にとどめておきます。

いながき委員

 他の委員の方々の質問につながるところもあるんですけれども、まず、先ほど長沢委員の質問の中で、今回の委託先として事業を受託した際の要件として幾つか挙げていらっしゃいましたが、その中に先進的な施設計画を含む事業計画の策定というのは入っていませんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 まず必須として申し上げましたけども、必須だと言われているのが地域官民連携協議会の開催と説明会ということでございます。そのほかに、事業計画の策定ですとか、協議会に付随する調査事業というものも事業の内容ということで含まれているものでございます。

いながき委員

 事業計画の策定ということは、じゃあ、今回の協議会が終わったときには、アリーナの割と詳細な事業計画というのがもう、出さなくちゃいけないというか、できてくるということなんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回はあくまでもモデルケースとしての検討ということになりますので、スポーツ庁で求められているものがフォーマットとしてございますけれども、それについては一定の記載をするものではございます。ただし、区として再整備事業を進めていくという中に具体の事業計画を盛り込んでいくということになりますので、今回の検討成果を踏まえて、改めて再整備事業計画を策定していくという考えでございます。

いながき委員

 先ほどの白井委員の質疑の中で、スポーツ庁の事業であることもあって、ホームページを見るところによると、スポーツメーンのアリーナでなくていいのかといった内容の発言があったと思うんですけれども、「スタジアム・アリーナ改革ガイドブック」というのを拝見しましても、今回の事業、スポーツの波及効果を生かしたまちづくり、文科省のページにも「スポーツを核とした周辺のエリアマネジメントを含む、複合的な機能を組み合わせたサステナブルな交流施設を目指す」ということで、やはりスポーツがメーンの施設を国は期待しているんじゃないかなと思うんですけれども。区は、先ほどの北口の計画、まちづくり方針の中でも、誘導する集客交流空間として、コンサートのほか、スポーツイベントや展示会などにも使用できるようなアリーナということで、あくまでもこれを見ますとコンサートがメーンというふうに書いているんですが、もう一度その辺、この事業に応募した際とこのまちづくり方針で区がうたっているコンサート中心、あと、中野サンプラザのブランド性を生かしながら、世界を視野にした集客と発信を可能とする大規模な集客交流施設を再整備するといった基本方針との整合性というのは、本当にちゃんととれるのかというところをもう一度お聞きします。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この再整備の実施方針の中でも、アリーナ、大規模な集客交流施設を中心としてまちづくりを進めていくというようなことは記載をした次第でございます。アリーナ型ということの施設でありますと、スポーツということの可能性というのは非常に高まるということもございます。ただ、もともとのサンプラザという経緯もございますので、これまで収益性の高いイベントということではコンサートということで捉えておりましたけれども、そのほかにもスポーツの可能性、あるいはほかのMICEですとか、さまざまな可能性ということもございますので、そうしたものをさまざま、いろいろな可能性を検討していきたいというものでございます。スポーツ庁が求めていたものは、確かにスポーツの産業化であったり、そういったものを求めているわけですけども、我々が計画しているものも、ある意味ではそこにつながっていくだろうというふうに思っております。そうしたものの検討を今回の協議会の中でもしていくというものになっております。

いながき委員

 区は、このアリーナの機能を何をメーンとしてやっていきたいんですかね。もう一度はっきりお答えをお願いできますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 アリーナそのものというのは、本当に多目的に使えるというところが一つの利点でございます。ただ、実際のつくり方によっては、使い勝手が悪くなるとか、スポーツによってはなかなか使いにくいけれども、一方でコンサートだと使いやすいとか、それぞれ、いろいろ設備のつくり方、施設のつくり方によっても変わってくるかと思います。我々は多目的と言いながらも、一番収益性の高くなるような施設を目指したいと思っていますし、スポーツだけをやるアリーナをつくるわけではございません。また、コンサートだけをやるアリーナでもございませんので、さまざまなものができる、それをすることによって収益性を高めていくというものを考えているということでございます。

いながき委員

 収益性のことを考えると、スポーツイベントはなかなか厳しいと言われているんですけれども、その辺はどういうふうにお考えでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 スポーツは、一般的に言われておりますのは、スポーツとコンサートを比べて客の単価が大分違うということは言われておりまして、それによる収益性の違いもあるということは聞いております。その中、一方で、じゃ、コンサートだけでうまく稼働していくのかということもございまして、むしろさまざま複合していくやり方、そうしたものもこの中で検討できればなというふうに思っておりますので。最大限この施設を活用していく、アリーナを活用していく、そのための方策を今回の協議会でも検討していくというものでございます。

いながき委員

 スポーツイベントに関して言うと、近くで国立代々木競技場が今改修工事を行っていて、ここで例えばプロバスケットボールのBリーグですとかの試合が行われていたり、コンサートも当然行われている。さまざまなイベントが行われている中で、ここに比較して、この中野にできるアリーナの優位性というのはどういうことを考えていらっしゃいますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 もう中野の駅前の立地ということは、非常に利便性も高く、優位性はあるというふうに考えております。また、これは本当に施設のつくり方でしょうけれども、1万人の規模ですとか、つくり方によっては本当に使い勝手のいい施設ということで、選ばれる施設になっていくということが必要かと思っております。それに加えて、まち全体を考えていますと、まちの中のにぎわいが非常に多くあるというところ。なかなか、今回のスタジアム・アリーナ全体の問題で申しましても、そうした施設がまちの中になくて、周辺に商業の施設等もなく、それでなかなか収益性が上がらないという問題も指摘をされております。我々がつくるこの町なかのアリーナということの中では、周辺の商店街とも一体となってまちをつくっていく、その中で集客、発信力を高めていく、そうしたことが求められておりますので、そこが中野の立地でやる非常に大きな利点であるというふうに考えております。

いながき委員

 このスタジアム・アリーナ改革推進事業の第1期に応募して採択した、先ほど大阪市、大津市、大津商工会議所など御説明がありましたが、例えば大阪市はセレッソ大阪というJリーグのチームがあって、既にスタジアムを持っていて、そこのスタジアムをサッカー、ラグビー、アメフトなどの競技専用としての大きなスタジアムに改修すると、そういう提案をなさっていて、ほかのところももともと地元にプロバスケットボールのBリーグのチームを持っているという、全てほかの三つもそうなんですよね。ですので、中野区の音楽イベントもやります、スポーツもやります、いろいろやりますというその提案が、今回のスポーツ庁の事業委託先として採択された理由が私はちょっとよくわかりませんけれども、要望といたしまして、やはり中途半端なものになってしまわないようにお願いしたいと思います。

森委員

 今の話の関係で、スポーツ庁の事業なので、スポーツがどうしても中心になるんじゃないのというところは普通に懸念をされるわけですよ。フォーマットがあると先ほどおっしゃっていて、そのフォーマットの中身というのは、スポーツに特化したような中身になっているのか、そうでもないのか、その辺どうなんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 基本的なスタジアム・アリーナの整備の考え方ということが、先ほど御紹介したスタジアム・アリーナ改革推進のガイドブックの中に記載をされております。それのプロセスに従ったフォーマットということで聞いておりまして。ですので、必ずしもスポーツ施設の検討だけに使えるものではなくて、こうした大きな施設を整備するプロジェクトには使えるものではないかなというふうに思っております。施設、ハードそのものの検討もあれば、実際ソフトの検討もしなくてはいけない。また、計画のフェーズごとでの検討の違いというものもございますので、現在はまだ我々としても構想の段階ということにはなりますけれども、具体に事業を構築していく段階ということになりますと、また違う検討になってまいりますので、そうしたものには使えるフレームワークなのではないかなというふうに思っております。

森委員

 28年度には経産省のほうでスタジアム・アリーナを核としたまちづくりに関する計画策定等事業ってやっていて、今治と豊橋が報告書を出しているんですね。これを見ると、今治はJリーグ、豊橋はBリーグですけど、そこまでスポーツに特化している内容でもなくて、既存施設との回遊をどうするとか、にぎわいの創出をどうするとか、コスト計算とかいろいろ入っていて、このぐらい総合的なものにならないとちょっと意味がないというか、スポーツのほうに引きずられちゃうということになるのかなと思っているので。多分ごらんになっているんだと思うんですけど、そのあたり踏まえて策定していってほしいなと。これは要望しておきます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 5番、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に係る鉄道事業者との基本協定に関する変更協定及び実施設計協定の締結についての報告を求めます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 それでは、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に係る鉄道事業者との基本協定に関する変更協定及び実施設計協定の締結について御報告をいたします。(資料6)

 1番、基本協定に関する変更協定の締結についてでございます。

 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業につきましては、これまでに中野区、東日本旅客鉄道株式会社、以下JRと呼びますけれども、及び東京地下鉄株式会社で、平成26年6月20日付、「中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に関する基本協定書」を締結し、事業を進めてきております。先ほどの都市計画の御報告のとおり、区として中野駅新北口駅前エリアにおける都市計画変更の考え方を示しておりまして、これを踏まえ、JRと東京地下鉄株式会社と協議を進めておりましたが、このたび協議が調いましたので、基本協定書の一部変更につきまして、変更協定書を締結するものでございます。

 変更協定の概要(予定)でございます。

 (1)締結日でございますが、平成29年の12月上旬を予定しておりまして、今週中には締結できる見込みでございます。

 (2)協定の内容ですが、区が計画する都市計画駐車場とJRが計画する駅ビルの接続についての内容を変更します。具体的には、これまでJRの駅ビルと新北口の駅前広場及び都市計画駐車場は地上及び地下で接続することとされておりましたが、まちづくり方針では、都市計画駐車場は中野駅新北口駅前エリアの建物整備とあわせて整備するという方針としておりまして、JRの駅ビルと都市計画駐車場が接続しないこととなりますため、当該記載箇所のみを変更する変更協定を締結するものでございます。

 2番、実施設計協定の締結についてでございます。

 変更協定書の締結を踏まえまして、区とJRでは今後実施設計作業に入るに当たりまして、「中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に伴う実施設計の実施に関する協定書」及び「実施設計の実施に関する平成29年度協定書」を締結します。

 実施設計協定の概要(予定)でございます。

 (1)締結日でございますが、協定と同時で平成29年の12月上旬ということで予定をしております。

 (2)設計の範囲でございますが、裏面の範囲図をごらんください。こちら、図面の赤破線の範囲でございます。なお、図の北側というか、下側になりますけれども、線路上空から離れた部分につきましては、JRの荷さばき駐車場の予定地でございます。

 表面に戻りまして、(3)設計の期間でございます。平成29年12月から平成31年3月を予定しております。

 (4)設計の実施、内容についてですが、設計はJRが実施するものとし、内容については記載のとおりでございます。

 (5)設計の費用及び負担ですが、総額概算としまして5億6,800万余、区負担としましては南北通路、橋上駅舎分としまして3億1,700万余、JR負担となる駅ビル分としましては2億5,100万余でございます。この費用につきましては、国土交通省の告示に基づく設計の際の報酬の基準に基づいて算出しておりまして、南北通路と橋上駅舎の内容につきましては、内装ですとか設備の設計まで含まれておりますが、駅ビル部分につきましては構造体のみとなっておりまして、内装や設備はJRのテナント会社が別発注をするということで、含まれておりません。

 (6)設計変更等についてでございますが、変更が生じる場合には区とJRが協議するとしております。

 (7)年度協定の締結についてですが、2か年度にわたる協定であるため、各年度の設計の実施に関する年度協定を別途締結するものでございます。

 御説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

長沢委員

 どうも御苦労さまです。ちょっと1点というか、費用と負担のことで伺いますね。それで、これは設計の費用及び区の負担、あるいはJRの負担と出ているんだけども、そもそも昨年の6月か何かに、要するに、くいの長さ云々みたいなところから、およそ区の負担119億ということも示されて、あらあらではあると思いますけど。ちょっと先般、3定の総括の中でもやりとりはさせてもらったんだけど、区が言うところのもともと総事業費であるとか、あるいはJR側の負担というのは示せないという話だけど、こういう形で設計の負担ということは示せるわけ。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 約119億円というのは、基本設計の中で区の南北通路と橋上駅舎分として示されたものでございまして、今回、実施設計の協定を結ぶに当たっては、設計の費用として全体の区の負担額とJRの駅ビル分の負担ということで示されております。今後実施設計を進めまして、実際に工事に入る際、また工事の施行協定というのを結びますので、その際には南北通路と橋上駅舎の整備分と駅ビルのJR負担分と全額がこういった形で示されるということになります。

長沢委員

 それは全額が示されるのね、そのときには。だから、実施設計のほうで施行協定を結ぶ、そのときには示される。議会のところにも示されてくるという話だと思うんですね。ごめんなさいね。総括をやらせていただいたやりとりの中で、くいの部分については、本当は長くあれだったけど、それが一定、ちょっと手元にないのであれなんだけど、短く済んだということもあって、じゃあ、安くなるんじゃないのというお話をさせてもらったら、工期の短縮とかもあるから、おおむね金額的にはというお話でもあったと思うんですね、答弁。そうすると、前提としては、基本設計のときでいいんだけども、区の負担として119億というのは、これは大きく変わることはないということなんですか。ごめんね。前提というか、あまり決めつけて言っちゃいけないんだね。実施設計においてどうなるかというのはあるんだけど。ただ、要素としては、工期の短縮であったり、工程の中での調整であったり、そういうことをおっしゃられていたと思うんだけど、そういうことで言うと、どれぐらいの幅があるのかね。

 つまり、もともと、ちょっとこれはいつだったか忘れたけど、その1年前だったかな。要するに、70何億だったというのが百何億になりますという、区の負担が。しかし、総額はわかりませんと、示せませんと。今度は総額は出てくるけど、出てきたときのやりとりとしては、いや、もうそういうことになりましたというお話にしかならないと思うんだけども、この点については区としてもわからないんでしょう、今。当然実施設計をして、要するに、施行のそういう、結ぶときには金額等々わかるんだけども、それまでは区としてもわからない。ただ、区の負担としてはおおむねそうだということは答弁の中でも言われていた。これは今も御認識としては変わらないということでいいですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 基本設計の際には、南北通路と橋上駅舎分として119億円という数字が示されておりまして、その後、駅ビルの計画の見直しですとか、くいの見直しというところで、確かに金額は動いてくるところはあるかと思います。ただ、一方で、実施設計の中で、施工の条件とか、どういった現場条件でつくっていくのかというところも実際の経費には大きく影響してくるところでございます。実際に金額として、工事の総額として出てくるのは工事の施行協定ということになりますけれども、これから実施設計を進めていくに当たっては、その内容を区としても一緒に進めていきながら十分に確認していきますし、また、第三者機関にもきちんと検証してもらうということで考えておりますので、実施設計作業の過程の中できちんとチェックをしてまいりたいと考えております。

長沢委員

 そうすると、例えば議会側に示していただくというのはどの段階で、最後の協定を結ぶというのはこういう形で結ばせてもらいますよというのが出るんだろうけど、その前段階のところで第三者のところに、要するに、そういうのが妥当か、適切なのかということを見てもらうというか、かけてもらうんですよね。そのときには、そのときというか、同じタイミングぐらいで議会のほうには示してもらえるんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 実施設計の進捗ですとか、どのぐらい途中でJRから成果が出てくるのか、我々もきちんと求めていきたいというふうに思いますけれども、そういった中で、途中でどういった検討状況なのか、そういったところも報告できるのかというところも考えてまいりたいと思います。

白井委員

 御説明いただいた中で、ペーパーではなくて、先ほど口頭の部分のお話で、JRとの今回新たに設計上変更になったというところから、もともと含まれていたところの駐車場との接合部と言ったかな。もうちょっとそこを詳しく教えていただいていいですか。要するに、本来はここが該当したんだけど、今回該当しなくなりましたというところを、もう一回場所の確認をさせてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 裏面の範囲図を見ていただきたいんですけれども、線路上空から少し離れたところに今回、JRの身障者用と荷さばき駐車場、ここに設計をしていくということで示しております。現在、都市計画の変更ということで考えておりますけれども、現在決定している都市計画では、この荷さばき駐車場の右側、西側に都市計画駐車場がありまして、都市計画駐車場と荷さばき駐車場を一体で整備をして都市計画駐車場と駅ビルが接続するという形で考えておりました。今回、都市計画駐車場については、駅前広場の地下ではなくて、区役所・サンプラザ地区の再整備の施設内に都市計画として変更していこうという方針でおりますので、そうしますと、都市計画駐車場と駅ビルは離れた形になる、接続しないこととなります。そこの接続するという基本協定の項目がございましたので、そこが接続しなくなるということで変更協定を結ぶということでございます。

白井委員

 そうすると、裏面の図でいくと、線路の上空部とちょこっと外れた小さい四角のところ、ここは荷さばきのほうだけで、本来いわゆる附置義務があって、JRはJRで駐車場をつくらなきゃいけなかったものが、サンプラ側のほうへ移るということでいいんですかね。違うのかな。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 ここに一緒につくるというのは都市計画駐車場でございまして、JRの附置義務駐車場ではなくて。JRは今、駅ビルをつくるに当たって、附置義務駐車場、一般の駐車場と荷さばき駐車場と身障者駐車場が必要になるということなんですが、身障者と荷さばき駐車場というのは、荷物を運ぶ関係で接続して設けなければいけないので、ここに設けるということで考えておりますが、一般車の駐車場についてはここではなくて、隔地で確保するという方向で考えているということでございます。

白井委員

 そうすると、この下の小さい四角の別途の部分は、純粋にJRの負担という考え方でいいんですか。区の負担はないということでよろしいですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 委員お話しのとおりで、JRの負担でございます。

白井委員

 ちょっと確認をさせてください。従来のやつは一体型であったというので、区の見解とJRの見解で、費用負担のところ、なかなかお話し合いがうまくつかなかった箇所があるというふうにお聞きしているんですが、まさにこの部分は解消できたということでいいんでしょうか。いかがですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今回、都市計画駐車場と荷さばき駐車場は接続しない、分離することになりましたので、費用負担としても明確になってございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。(「ちょっと休憩にしていただけますか」と呼ぶ者あり)

 休憩します。

 

(午後4時05分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時06分)

 

 それでは、ただいまの報告に対して他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で本報告について終了いたします。

 6番、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区の防災まちづくりの推進についての報告を求めます。

高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 それでは、区が5月に策定した西武新宿線沿線まちづくり推進プランに基づき進めております上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区の防災まちづくりの推進につきまして、取り組み状況を御報告させていただきます。(資料7)

 まず1、補助第220号線整備事業の現況等についてでございます。

 平成27年12月に事業認可を取得しました第Ⅰ期区間である西武新宿線新井薬師前駅東側の鉄道交差部である延長87メートル、こちらにつきましては、権利者に対する物件調査、補償額算定及び交渉等の用地取得事務を進めております。平成31年度までに用地を取得して、32年度から33年度にかけて街路築造工事を行う予定でございます。

 また、第Ⅱ期区間、早稲田通りの北側から第Ⅰ期区間の鉄道交差部南側まで延長約725メートル、こちらにつきましては、現在、補助第220号線の計画線にかかわる土地について、事業用地として取得する敷地の位置や面積を確定するため、測量調査を行っております。測量調査の後、平成30年度末にこの第Ⅱ期区間の事業認可を取得したいと考えております。補助第220号線整備につきましては、まちづくり推進プランでお示ししたスケジュールどおりに進んでおります。Ⅱ期区間の事業認可に向けまして、権利者の方々やその周辺の皆さんにより丁寧な説明と協力のお願いに努めてまいります。

 次に、2、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区における防災性を向上するためのまちづくりルールの検討についての現況でございます。

 区は、補助第220号線沿道の延焼遮断帯と上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区における主な生活道路による避難経路ネットワークをそれぞれ形成するため、地区計画を策定することを想定しております。そこで区は、新井薬師前駅周辺地区まちづくり協議会と防災まちづくりのルールの検討方法等について協議いたしました。その結果、同協議会が部会として準備会を設置し、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区における防災まちづくりのルールを検討する新たな組織が設立されることとなりました。区はこの新たな組織で検討し、取りまとめられたまちづくりのルール案を踏まえ、平成30年度末を目途に地区計画(素案)を作成したいと考えてございます。

 (1)をごらんください。新たに設立される検討組織名、構成員は、こちらにお示ししているとおりでございます。

 また、検討組織における協議事項につきましては、次ページの(2)をごらんください。地区計画の目標や土地利用の方針に関すること、建築物の用途の制限や高さの最低限度など建て替えのルールに関すること、避難路の配置や幅員など避難経路ネットワークに関すること、これらを中心に御協議いただくことになりました。

 最後に(3)、検討組織に関する経過と今後の予定でございます。先ほどお伝えしましたとおり、区と新井薬師前駅周辺地区まちづくり協議会と協議した結果、現在準備会が設置されております。ことしじゅうにこの準備会により、新たな検討組織の構成員の一般公募が行われ、年明けに新たな検討組織が設立される予定となってございます。この検討組織において約1年間御検討いただき、当該地区の防災まちづくりのルール案を取りまとめていただく予定となってございます。区はそのルール案を踏まえ、地区計画の素案を作成し、その後、平成31年度末までに地区計画を策定したいと考えてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 7番、沼袋区画街路第4号線沿道地区地区計画等案についての報告を求めます。

荒井都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 それでは、沼袋区画街路第4号線沿道地区地区計画等案について御報告させていただきます。(資料8)

 まず、取り組み状況についてでございますが、去る10月15日(日曜日)と16日(月曜日)に地区計画等原案についての説明会を沼袋及び新井の区民活動センターにおいて計3回開催させていただきまして、延べ39名の方の御参加をいただきました。

 説明会でいただいた主な御意見、御質問とその回答が表のとおりでございます。

 一つ目でございますが、地区計画において、区画街路4号線沿道の建築物の壁面の位置の制限を設けておりますが、これによって建物と歩道の間に創出される幅50センチの空間は中野区で整備していただけるのでしょうかというお問い合わせがありました。これについては、壁面後退部分については権利者様の敷地内であり、区が整備するものではございませんという御説明をさせていただいております。

 二つ目も地区計画に関する御質問でして、区街4号線の拡幅の計画線に建築物はかかるんですが、建て替えではなくて、計画線にかかった部分だけの除却で、減築で対応する場合には、地区計画で定める建て替えのルールを守らなければいけないのでしょうかという御質問でございました。これについては、この地区計画の制限というのは建築行為のみが対象になりますため、除却自体は該当しませんということを御説明いたしました。ただし、補足としまして、除却によって建築物の安全性が損なわれると判断されるような場合には、別途の検討が必要になりますということを御説明させていただいております。

 三つ目でございますが、都市計画の変更に関する御意見でございまして、高度地区の変更について、現在適用されている高さの基準がわからないので、どのように変更になるかということがわからないという御指摘がございました。これにつきましては、まず現在は、第一種から第三種の高度地区による高さ制限が適用されておりまして、これらはいずれも北側の敷地境界からの斜線制限で、建築物が高さ5メーターや10メーターを超える部分について、その真北方向の建築物の形態が規定の傾きの斜線で制限されますよという状態になっているということを図で御説明させていただいております。そして、今回の高度地区の変更では、こうした現行の高度地区制限について指定なしとした上で、にぎわいの再生に向けた土地の合理的な利用のため、商業・近隣商業地域については高さ制限の最高限度を31メートル、25メートルと定めまして、また、延焼遮断帯の形成に必要な建物の高さを確保するために、最低高さを7メーターと定めるという変更をしますと御説明をさせていただきました。ただし、一方で、現行の高度地区制限によって保全されてきた第一種低層住居専用地域の住環境に配慮することも重要でございますため、区画街路4号線沿道の30メーターの範囲のうち、第一種低層住居専用地域側の接する10メーターの範囲につきましては、地区計画の建て替えのルールの中で、最高限度について今の高度地区制限と同じ高さ制限を定めるとしていることもあわせて御説明させていただきました。

 原案の御説明に対する主な質疑応答の内容は以上のとおりなんですが、また、10月25日までで受け付けをしておりました原案に対する意見書についてですが、2通の御提出をいただいております。意見書の中では、計画の進行が性急なのではないかですとか、まちづくりの主体は地域住民であるという視点が欠けていたのではないかなどの御意見を頂戴しております。本計画につきましては、平成27年度に沼袋駅周辺地区の町会、商店会、それから検討会など地域の7団体の方々とともに勉強会を立ち上げまして、まちづくりのルールづくりに向けたアンケート調査を実施し、28年度にはより幅広い方々からの御意見を頂戴すべく、公募による委員も加えまして協議会を設立し、そこで地区計画素案のたたき台を取りまとめていただきました。今年度に入りまして、まちづくり推進プランにおいて地区計画策定の取り組みですとかスケジュールを御提示した上で、素案のたたき台を基本として現在の地区計画等案に至っているという経緯がございます。手続の進行に関しましても、縦覧や意見書の受け付けについて条例に基づく所定期間を確保していることは当然としまして、素案の段階から説明会を開催させていただき、また、毎月1回以上オープンハウスを開催したことなど、また、権利者様全戸に配布しているかわら版なども行っておりまして、丁寧な情報発信と説明に努めてまいったと認識してございます。以上のことから、意見書にありますような特に計画の進行が性急であったり、地域主体の観点が不足していたということはないというふうに認識してございます。

 そして、このたび地区計画及び関連都市計画変更の案を作成させていただきました。内容は別紙A3資料の「沼袋区画街路第4号線沿道地区地区計画等案について」のとおりでございます。資料はA3で4ページございまして、1ページに地区計画の構成、区域、目標、土地利用の方針を示してございます。2ページから3ページの左半分にかけましては、建て替えのルールについて示しております。3ページ右側には、本地区計画の策定に伴いまして、平成5年に策定されている平和の森公園周辺地区の地区計画の区域が変更になるということを示してございます。また、4ページには関連都市計画の変更について、用途地域の変更、防火地域の変更、それから高度地区の変更についてお示ししており、4ページ右下の部分はオレンジで示しておりますが、地区計画と関連都市計画の変更について今後の予定を書かせていただいております。中身としましては、前回の委員会で御報告させていただきました原案に対しまして、説明会等でその後頂戴した御意見を踏まえて、表現上の改善をさせていただいた部分はございますが、内容については変更点はございません。

 地域の皆様への情報提供や御説明についてですが、説明会では区の情報発信ツールとして、先ほど申し上げたかわら版があること、また、御説明の機会としては、職員に直接お問い合わせいただけるオープンハウスを毎月開催していることを改めて紹介させていただきました。今後とも情報の不足がないよう、また、御不明、御心配をできるだけ多く解消していただきますよう、引き続き丁寧な説明と情報提供に努めてまいりたいと思います。

 最後に今後の予定ですが、地区計画と関連都市計画の変更案の縦覧については、事前に区報などで地域の皆様に情報発信させていただいた上で、12月1日から始めさせていただいており、意見書の受け付けとあわせて15日まで行わせていただいております。また、今回御報告いたしました地区計画等案の説明会を今週金曜日と土曜日に開催いたします。その後は年明け以降、地区計画及び関連都市計画の変更について諮問を行い、今年度内の都市計画決定を目指してまいりたいと考えております。

 御報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 8番、中野区画街路第4号線の事業概要及び用地補償説明会についての報告を求めます。

荒井都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 それでは、続きまして、中野区画街路第4号線の事業概要及び用地補償説明会について御報告をさせていただきます。(資料9)

 まず、4号線の概要についてですが、当該路線は沼袋駅周辺地区における脆弱な交通基盤と駅前の交通結節機能の不足などの課題に対し、交通環境を改善し、活力あるまちの実現に向け、平成23年8月19日付で都市計画決定をいただいております。本年8月9日付で東京都より都市計画事業の事業認可を取得し、このたび事業概要及び用地補償説明会を行いましたので、御報告をさせていただきます。

 説明会の開催状況についてでございますが、去る11月17日(金曜日)の午後7時から9時までと18日(土曜日)の午前10時から11時半まで、沼袋の区民活動センターにおいて2回の説明会を開催いたしまして、延べ82名の方の御参加をいただきました。

 説明会では、事業に関すること、補償に関すること、ともに多くの御質問、御意見を頂戴しました。質疑応答の内容から代表的なものを抽出させていただき、表に示してございます。

 一つ目と二つ目は事業内容に関するものでございます。説明会の中でお示しした区街4号線の標準幅員について、都市計画では総幅員と車線数しか決まっていないはずで、幅員構成は決まっていないのではないかという御意見がございました。お答えとしましては、ここで示した標準幅員とは、都市計画で計画幅員14メートル、車線数2車線と決定しておりますことから、車線と路肩の幅として道路構造令で定められている最小値を適用すると、これが2車線分で車道部分の幅が7メーターになりますので、総幅員の14メーターから差し引いた残りの幅員を両側の歩道に3.5メーターずつ等分した最も単純な幅員構成を例示しただけのものですというふうに御説明をさせていただいております。

 この御質問の背景としましては、この方は、沿道に商店街を形成している4号線については、自動車の速度抑制や対面に横断しやすい道路構造を確保してほしいという御要望がございますので、この標準幅員でずっといかれては困りますよという御質問の背景にございます。これがありますので、道路構造については、地域の方と意見交換を行いながら今後検討を進めるものでありまして、現段階で路線全体の標準幅員構成ということで決まっているわけではないですよということをあわせて御説明させていただいております。

 二つ目ですが、ここについては、一般に聞きなれない道路空間構成という語句について、その意味を御質問されたものでございます。これにつきましては、車道や歩道などの幅についての横断的な構成だけではなく、例えば街路灯やモニュメント、舗装などといったさまざまな道路施設の配置や構造も含めた道路の空間的な構成という意味で使用している語句であることを御説明させていただいております。あわせて、説明会ではまちづくり推進プランを配布してございましたので、道路の空間構成を工夫することで、憩いとにぎわいにあふれた道路の実現を目指しますよということを書かせていただいているということ、また、平成30年度までその検討を行うということを示していますということを御説明させていただいております。

 三つ目から五つ目につきましては、補償についての御質問を挙げてございます。

 まず1点目についてですが、これから始める用地取得の折衝につきましては、1件当たりの折衝の日数ですとか、1回当たりの時間について制限はされてしまうのでしょうかという御心配のお問い合わせでございました。これについては、折衝、お話をさせていただくに当たりまして、その日数や時間に制限を設けて臨むことはなく、足を運び、時間をかけ、御納得いただけるようにお話し合いを行わせていただくことを基本方針としていますとお答えさせていただいております。

 また、関連の御質問として、そうはいっても強制収用というのはいつから行う予定なんですかといった御質問もいただいております。この御質問については、本事業は都市計画事業でありまして、収用法が適用されるため、代執行は選択できる方法としてはありますが、区は権利者様との話し合いの上で、任意によって用地をお譲りいただくことを基本方針としておりますことから、強制収用の時期を現時点で定めるようなことはしておりませんということを申し上げました。

 次の質問ですが、テナント営業者と建物のオーナーとで契約の順序に前後はあるのですかという御質問でございます。これについては、同時契約が原則となっていることを御説明させていただきました。

 最後に、建物の所有者で御自身はその建物に居住しておらず、また貸してもいない状況ですが、空き家状態でも動産の移転等の補償はあるのでしょうかという御質問もございました。これについては、補償項目の詳細については、物件調査をさせていただいた上で、結果に基づいて判断させていただくということになりますが、借家人様がいらっしゃらなければ借家人補償というのはないものの、空き家の中でも建物所有者様の動産があれば、移転に必要な補償は行わせていただきますという御説明をさせていただいております。

 今回の説明会に当たりましては、これまでたびたび地域の皆様の会合に出席させていただいている中で、4号線というのは沿道に商店街を形成しているのだから、一般的な説明ではなくて、商店を営んでいる権利者に対して具体的な例で説明してもらったほうが理解しやすいという御意見をたびたび頂戴しておりました。そうした御意見を踏まえまして、今回は土地建物を所有して居住、営業している権利者様Aというのと、権利者様Aの建物でテナント営業している権利者様Bというのを仮定しまして、補償事例を具体的に説明内容に織り込みまして、お集まりいただいた権利者様の皆様が御自身の身に置きかえて内容を御理解しやすいものとするように工夫をして臨みました。

 また、都市基盤部用地担当のほうで用地取得の委託業者と連携することで、御心配や御質問に対して極力直接的、具体的に回答できる態勢で臨んだことから対応できたことなどにより、説明会は混乱や御不満の声を頂戴することなく、しっかりと意見交換をして、御理解を深めていただけた説明会となったのではないかと認識してございます。

 また、今後のお問い合わせに関しては、オープンハウスの活用やお電話での御連絡先について御案内をさせていただいております。

 最後に、今後の予定ですが、平成30年度までは交通広場部分の用地取得と区街4号線の道路空間構成の検討を実施してまいります。また、31年度からは商店街部分の用地取得、33年度からは交通広場部分や4号線の整備工事に着手してまいる予定でございます。

 報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告について質疑はございませんか。

北原委員

 どうもありがとうございました。この用地補償の説明会に傍聴をさせていただきました。非常に多くの住民の方が参加していて、説明会の内容が皆さん方の思っていることがわかりやすく伝わったというふうに認識しております。会議の内容については今おっしゃられたとおりでありますけれども、特に用地補償につきましては個別個別で変わってくるという要素が非常に強いので、そういったときも委託業者を含め、区役所の担当者もしっかり対応していただいたと思っております。また、予定時刻を30分延長してさらに質疑を続けていただいたことも、区役所のこの事業に対する姿勢がしっかり住民の皆さんに伝わったと思います。普通こういう説明会はぴりぴりした中で行われると思うんですけれども、最後に住民の皆さんが拍手を送ったということについては、異例の説明会であったのかなという印象を強く持ちました。しかし、今回のこの説明会はまだまだ入り口だと私は思います。いろんな声なき声もまだまだあると思いますので、この事業がスムーズにいくとは簡単には思いませんけれども、今後もそういった声が多分出てくると思います。ぜひ今の姿勢をしっかり持ち続けていただきまして、事業のスムーズな、予定年度に完成するような方向でいっていただければ大変ありがたいと思っております。ちょっと私の感想を申し上げましたが、いかがでしょうか。

荒井都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 御意見まことにありがとうございます。私は説明会の席でも申し上げましたが、区画街路4号線は地域の課題の解決に必要な道路ということで都市計画決定いただきまして進めさせていただくものですが、地域の方の御協力なくしては進めることはできません。その御協力というのも、地域の方の生活とか財産をもっての御協力ということになりますので、非常に重いということをしっかり職員と委託業者も含めて認識して、今後ずっと丁寧に一件一件対応してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、9番、その他で何か報告はありますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時28分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時30分)

 

 休憩中に確認をしましたとおり、次回の日程は、1月15日(月曜日)午後1時からとし、西武池袋線(練馬高野台駅~大泉学園駅間)連続立体交差事業について視察を行うこととしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後4時31分)