平成30年01月24日中野区議会建設委員会
平成30年01月24日中野区議会建設委員会の会議録

中野区議会建設委員会〔平成30年1月24日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成30年1月24

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後6時16分

 

○出席委員(8名)

 佐野 れいじ委員長

 小林 秀明副委員長

 加藤 たくま委員

 小林 ぜんいち委員

 石坂 わたる委員

 市川 みのる委員

 酒井 たくや委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当) 平田 祐子

 都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 荒井 大介

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 高村 和哉

 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 藤原 慶

 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当) 辻本 将紀

 都市基盤部副参事(都市基盤用地担当) 吉沢 健一

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、弥生町まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当) 細野 修一

 都市基盤部副参事(道路担当) 鈴木 宣広

 都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当) 伊東 知秀

 都市基盤部副参事(公園担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(住宅政策担当) 塚本 剛史

 都市基盤部副参事(防災担当) 中川 秀夫

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 香月 俊介

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 安全で快適に住めるまちづくりについて

 産業振興及び都市振興について

 道路・公園等の整備について

 防災及び都市安全について

○所管事項の報告

 1 控訴事件の判決及び同判決に対する上告の提起等について(産業振興担当)

 2 「(仮)中野区住宅宿泊事業の適正な実施に関する条例」に盛り込むべき主な内容について(案)に係るパブリック・コメント手続の実施結果について(グローバル戦略推進担当)

 3 画像解析技術を活用した実証実験に関する協定の締結について(グローバル戦略推進担当)

 4 中野区におけるシティマネジメント推進の考え方について(グローバル戦略推進担当)

 5 中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更について(中野駅周辺計画担当、中野駅地区都市施設調整担当)

 6 中野駅新北口駅前エリアアリーナ整備官民連携協議会の実施について(中野駅周辺計画担当)

 7 中野駅西口地区まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当)

 8 (仮称)弥生町六丁目公園におけるサウンディング型市場調査の結果について(公園担当)

 9 哲学堂公園再生整備基本計画について(公園担当)

10 哲学堂公園再生整備基本設計(案)及び学習展示施設基本設計(案)について(公園担当)

11 平和の森公園再整備に関する実施協定及び土地賃貸借契約等の締結について(公園担当)

12 区を被告とする訴訟の提起について(建築担当)

13 その他

 (1)なかのまちめぐり博覧会2017の実施結果について(都市観光・地域活性化担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、これより建設委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 本日の審査日程について協議したいので、暫時休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開させていただきます。

 

(午後1時01分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように進めさせていただきます。

 次に所管事項の報告ですが、9番と10番は関連がありますので、一括して報告を受けたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。

 本日の審査に当たっては、午後5時を目途に進めたいと思います。また、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力のほどをお願いいたします。

 それでは議事に入ります。

 それでは、安全で快適に住めるまちづくりについて、産業振興及び都市振興について、道路・公園等の整備について、防災及び都市安全についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けたいと思います。

 それでは1番目、控訴事件の判決及び同判決に対する上告の提起等についてを御報告していただきたいと思います。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 それでは、控訴事件の判決及び同判決に対する上告の提起等につきまして、御報告させていただきます(資料2)。なお、本件については総務委員会の所掌でございますけれども、関連案件ということで本委員会についても報告するものでございます。

 1、事件名は損害賠償等請求控訴事件。

 2、当事者は控訴人、中野区民、被控訴人、中野区及び中野区長でございます。

 3、訴訟の経緯でございます。平成28年6月9日、東京地方裁判所に訴えの提起がございました。平成29年7月7日、同裁判所で一部却下、一部棄却の判決の言い渡し、同24日でございますけれども、東京高等裁判所に控訴の提起。ここまでは昨年8月30日の本委員会で報告させていただいております。今回はその結果でございまして、11月30日、東京高等裁判所で控訴棄却判決の言い渡しがございまして、原告側はこれを不服といたしまして、12月12日、高等裁判所に上告の提起及び上告受理の申し立てをしたというものでございます。

 事案の概要につきましては、項目4に記載したとおりでございますけれども、8月の委員会でも経緯を御報告いたしましたので、ここでは簡単に述べさせていただきまして、詳しくは後ほどごらんいただければと思います。

 この件は、まず前段といたしまして、現在の中野区産業振興センターの土地の一部を中野消防団第五分団資機材格納庫を設置する目的で東京消防庁中野消防署長が行政財産使用申請をし、中野区が許可したことについて、その手続等、法的な適正さを欠いた違法なものであると区民から訴訟がございました。この件自体は、既に平成28年3月、最高裁判所において区の行為の正当性が確定しております。

 続いて、本事案でございます。原告の言い分といたしましては、東京消防庁は請負業者に工事のため建設予定地の周囲の土地、これを違法に使用占有させたと主張いたしまして、中野区が行ったとする違法な許可の取り消しと、区長に損害賠償を請求するものでございました。また、仮に区が土地の使用を承認していないのなら、その場合には東京消防庁の無断使用ということになりますので、当時からの消防総監2名及び東京都に対して区長が損害賠償等を請求するよう求めたものでございます。

 今回の東京高等裁判所の判決は、資料2ページの中ほどの項目6にございますとおり、地方裁判所の判断と同様の理由で棄却したものでございます。

 これに対し原告側は、3ページの下のほうの項目7にございますとおり、最高裁判所に上告の提起及び上告受理の申し立てを行ったものでございます。区は、この上告事件に対しましても適切に対応してまいります。

 私からの報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございました。ただいまの報告に対して質疑は何かございますでしょうか。

市川委員

 これは住民監査請求が出て、棄却されるとこの裁判が起きて、裁判が結審して、今度また住民監査請求が出て、棄却されるとこれが出てって、この繰り返しをしているんですね。この内容に記載されている中野消防団第五分団のいわゆる分団本部の行く末というのは、いつまでもここにこだわっていたら、これをずっと続けられてしまうおそれがあるわけですよ。それで、中野消防団の第一分団から第八分団までの各分団本部を見ますと、全部きちっと整備が終わっているんですよ。この第五分団だけがこの一件が絡んでいるがために、いつまでも分団本部ができないまま分団員の皆さんが我慢をしていらっしゃるわけだ。これに対して、そういうことに対してね、中野区は消防団第五分団に対してどういうような例えば説明なり、お話なりをされたというような経緯はありますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 中野区は、今、委員がおっしゃいましたこの上告に対しまして消防団に説明しましたのは、こういった訴訟状態または消防団の分団本部を建てるときに近隣住民に説明をして、反対であるという状況ですと、東京都が、上物を建てるのは東京都でありますので、お金を、予算をつけないということがありますというお話はしてあります。

市川委員

 そもそも東京都が予算をつけます。第五分団のいわゆる分団本部に対しての予算をつけます。それで、それを受けて消防団の第五分団の団員の皆さんは、中野区が今どこの土地を提供してくださるか、それに見合った土地が中野駅の特に南口の周辺だから、なかなかありませんという中で、やっとこさの思いで当時の勤福会館、現在の産業振興センターの――あれは庭になるのかな、の一部に場所を定めたわけですよ。それで、その庭そのものが勤福会館の建設当時の騒動がありまして、その当時そこにあった料理屋さんが持っていた庭と閑静なたたずまいというものを保存して、維持してほしいと。だから、ここに公共のものを建てるならば、できるだけここに見える方は車での乗り入れをしないでほしいだとか、さまざまな条件をつけられた上で、あの産業振興センターを建てた経緯というのがあるわけですよ。その前に、マンションを建設せんがために、そのお料理屋さんの用地を売却しますという話が湧き上がったところからスタートした話なんだけども、そういった周辺住民とあの土地をめぐってのいわゆるあつれきというものが長いこと続いている中で、どうしてもこの土地ではなかなか難しいという中にあったんだけども、もう時代も随分たった。それで時もたって、それこそ40年以上の時がたっていると。当時そのような活動をされていた方たちも皆さんいらっしゃらなくなったということで、もう地元の町会の町会長さんも大丈夫だろうということで、分団のためならば力を尽くしてあげようということで第五分団に協力をして、あの土地を何とか使い勝手のいい、あそこの位置をぜひ中野区さん、提供してくださいよということで、中野区のほうもわかりましたということで土地の提供をするに至ったわけですよ。だがしかし、お一人、これを起こしていらっしゃる方が当時のことを全部ご存じでいらして、それでどうしてもまかりならんということで突っかかっちゃった話なんですね。

 実は突っかかる前に、ここの庭の土地ね。その該当する土地のところへ行って、第五分団の皆さんが地鎮祭をして、玉串を上げて、きちっとそういう祭事を行っているわけですよ。いよいよできますよというところまで来ていて、このことがずっとネックになって、今日まで何年間か引きずられているんだ。これ、何年になるの。何年だ。四、五年引きずっているんじゃないかと思うんですよ。それで、第一分団から第八分団までの分団本部は全部整備されているんだけども、第五分団だけは相変わらずの状態に置かれていると。そこを中野区側がこの控訴人当事者とよく協議をして、第五分団のために中野区側が例えばですよ、こういった用地を提供する予定があるから、ぜひこれについてはもう下げてほしいというような交渉を今後していくような気持ちというのがないと、これ、いつまでも同じことを繰り返していくんじゃないかと私は思うんですが、そういった点についてのお考えはどういうふうに持っていらっしゃるかということなんですね。いつまでもこのままほうっておくのか。第五分団の分団員のことを思って、消防団の団員のことを思って、何とか方策を中野区側としては考えるのか。例えば二丁目の再開発区画整理事業の中の用地の一角を借りて、そこに同じほどの面積のある土地があるならば、そこに分団本部を建てるなり何か方法を見つけ出して、この控訴人本人にお話をするとかいうようなことが、そういう意思があるのか、ないのか。その点を伺いたいんですけども。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 本件につきましては把握しておりまして、今、委員がおっしゃいましたとおりの状況だと考えております。それにつきまして、区では地元の区民の皆様である中野消防団第五分団の分団長さんをはじめ、中野消防団の瀧田団長さん等々と今後について検討を進めていかなければいけないというのは考えております。そして、何をやるかというのは、ここの使用許可をおろしているのが平成30年の5月までということになっております。その段階までに何か方向性を見つけ、一歩でも二歩でも前進しなければいけないと考えております。

市川委員

 今言った平成30年の5月というのは、ことしの5月ですよね。そうすると、それまでの間に次のいわゆる中野区としての考えを、ある一定の方向を示していかないと、という意味の今、答弁ということでよろしいですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 中野区というより、まず区民の皆様であり、多くの区民が参加している消防団の方々の御意向をしっかり酌んでといいますか、お聞きして、話し合いを進めたいと考えております。

委員長

 暫時休憩いたします。

 

(午後1時14分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後1時15分)

 

市川委員

 だから、何度も言っているでしょう。消防団員は一日も早く分団本部が欲しいんだよ。それを何年も何年もずっとこの第五分団は置いてきぼりを食らっているんですよ。10何年ですよ、10何年。いいですか。今、衆議院議員を務めている松本文明さんが都議会議員の時代に、分団本部がないから、あえて土地区画整理事業で、今、郵便局の隣のじゃぶじゃぶ池のある公園、あの一角を、公園法をいわゆる運用の範囲の中で解釈をして、あそこに分団本部をつくった経緯があるんですよ。それを使っていたという経緯がある。だがしかし、それも暫定的だよ。そのうち何とかしっかりした分団本部をつくるから、今のところこれで皆さん、我慢してくださいねと言っていた経緯もある。それで今日まで中野消防団第五分団は、この分団本部を一日も早く他分団に負けないほど立派なものにしたいという気持ちはあるんだけど、場所がないんですよ、場所が。それを中野区側がしんしゃくしてあげないと、あの人たちに何遍意見を聞いたって同じことの繰り返しですよ。あの人たちにはその知恵はないですよ。中野区側がこの土地を提供します。そういう何か提案をきちっと持って臨まないと話は前に進まないと思うんだよ。その点をどういうふうに考えているかということなんです。どうですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 中野区側が消防団の方のお気持ちを考えてと。もうそのとおりだと思います。ですので、提案できることを大至急精査しまして、消防団側に提案をして、相互に意見をまとめていきたいと思います。

小林(ぜ)委員

 2点ほど聞きたいんですけども、控訴人、たしか当初複数いらっしゃったかと思うんですけども、今、資料の中でお一人なのかなというふうに思ったんですが、この辺はお一人ですか、複数ですか。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 この裁判におきましては、一人の名前ということで裁判を進めております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。それからもう1点、署名なんかが集められたなんていう話もありましたけども、そういった意味でもお一人はお一人ということですね。ということで解釈してよろしいですか。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 周りの近隣のほうにその方が支持を求めていると。協力を仰いでいるというような話は聞いてございますけども、この裁判におきましては一人の名前で立っております。

小林(ぜ)委員

 もう1点、別な角度からで、今、市川委員のほうからありましたけれども、平成30年5月までが利用承認をした期間ということでしたけども、それを過ぎてしまったら、これまでに決めるという話でしたので、それを確認なんですけども、過ぎてしまうと、もうここでは建てかえができないということの理解でよろしいんですか。新たにまた継続するんですか。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 まず私の所管としてのお答えでございますけれども、これは東京消防庁、具体的には中野消防署長を介してでございますけれども、使用の申請がありまして、産業振興センターという施設、土地も含めて、ここを管理している立場として、その時点でそれについて行政財産の使用申請を認めるかどうかということになって、形式的なお答えでございますが、そういう立場でございます。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 次の報告事項に入らせていただきます。「(仮)中野区住宅宿泊事業の適正な実施に関する条例」に盛り込むべき主な内容について(案)に係るパブリック・コメント手続の実施結果について報告を求めます。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 それでは、私のほうから、「(仮称)中野区住宅宿泊事業の適正な実施に関する条例」に盛り込むべき主な内容についての案に係るパブリック・コメント手続を実施いたしましたので、その御報告をさせていただきます(資料3)。なお、前回の当委員会でも御説明申し上げましたが、本条例の所管につきましては区民委員会でございます。これまでの経緯によりまして、本建設委員会でもあわせて御報告するものでございます。

 まずパブリック・コメントでございます。平成29年12月21日木曜日から平成30年1月10日の水曜日までの期間実施してございます。その間にいただきました御意見でございますが、2番に書いてございますように電子メールが18名、ファクシミリが1名もしくは団体、郵送等が3名もしくは団体となってございます。

 続きまして、提出された意見の概要及びそれに対する区の考え方でございます。恐れ入ります。別紙1をごらんください。こちらにパブリック・コメントでいただきました御意見及びそれに対する区の考え方を記載してございます。なお、先ほど申し上げましたように、当委員会の所管につきましては条例の考え方についてを除く部分が所管となってございまして、あらかじめ申し上げますと3ページの8番、それから、同じくおめくりいただきまして11ページの一番上の8番、もう一つおめくりいただきまして13ページの上から二つ目の28番、この3点のみが当委員会の所管になってございます。ほかの御意見につきましては後ほどお読み取りいただきたいと思います。また、別紙2としまして、国の示しておりますガイドラインをおつけしてございますが、こちらは区の考え方の中でガイドラインを引用しているところがございますので、御参考としておつけしているものでございます。こちらにつきましても後ほどお読み取りいただければと思います。

 それでは恐れ入ります。別紙1の3ページをお開きいただきたいと思います。8番の項目でございますが、こちらにつきましては事業法施行規則の9条4項第1号に該当する場合という御意見で、「不動産運用が目的ではなく、外国人観光客をもてなしたい、話をして交流したい、という目的が多いと思われるので、民間外交や国際交流を推進するためにも、一律に排除するべきではない」という御意見でございます。こちらにございます施行規則の9条4項1号といいますのが家主居住型のことを示すものでございます。区といたしましては、こういった民泊事業を活用した地域の活性化や国際交流事業につきまして、今後検討を進めてまいりたいと考えておりまして、こういった民泊等の活用についても今後具体的に考えてまいりたいと思っております。

 続きまして、恐れ入ります。11ページをお開きください。11ページの8番でございます。こちらも表現は違いますが、先ほどと同じ家主居住型の住宅宿泊事業についての活用の御意見でございます。先ほどと同様に、区としましては国際交流の観点等からこういった事業の活用を考えてまいりたいと思っております。

 続きまして、13ページの28番でございます。こちらは家主居住型に限定をしません。ホームシェアを含む住宅宿泊事業全体のことを御意見いただいておりまして、「観光業の拡大・多様化などをもたらします」ということで、「メリットを十分に踏まえた内容としてほしい」という御意見でございます。こちらにつきまして、やはり観光の観点からも地域活性化等と地域交流等に生かしてまいりたいと考えておりまして、具体的な施策について今後検討してまいりたいと考えております。

 恐れ入ります。報告の本体のほうにお戻りいただきたいと思います。4番、提出された意見により修正した箇所とその理由でございます。こちらにつきましては、今回のパブリック・コメントにおいて訂正された箇所はございません。

 結果の公表及び公表方法でございますが、当委員会、また区民委員会等で御説明いたしまして、公表の時期といたしましては、ことしの2月中旬を考えてございます。公表方法としましては、こちらにございますように区のホームページ、区政資料センター、生活環境分野、産業振興分野、区民活動センターでの閲覧を考えてございます。

 今後の予定でございます。6番にございますように、ことしの2月、区議会第1回定例会に条例案を提出させていただきたいと考えております。また、3月15日からは住宅宿泊事業の届け出の受け付け開始、これは準備行為としての届け出の受け付けを開始いたします。また、同年6月15日に住宅宿泊事業法の施行となっております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

加藤委員

 御説明ありがとうございました。12月の第4回定例会におきまして、私からいろいろと民泊の区の今の条例案に基づいていろいろ試算させていただきましたところ、4連泊するというお客様が55%いるという中野区の民泊実態におきまして、4泊できるというのはハッピーマンデーを含めるようなところしかないので、ことしの2018年におきましては10回しか4連泊できる機会がないということからいろいろ試算させていただいたところ、泊まる人が13%まで下がってしまう。そして、売り上げに換算すると今度は1桁台のパーセントまで落ちてしまうといった現状がある中で、規制と活用と両方と言っているんですが、あまりにも規制が厳しい。これは区民委員会所管だというところですけども、そういった中で活用をしていこうという中で本当に生き残るのか。この状況下で申請、届け出があるのかというところを危惧しておりますが、その辺は推進、ちゃんと活用していきたいと言っている御担当からはどのように認識されていますでしょうか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 委員御指摘のとおり、今ある民泊につきましてはほとんどが違法の状態でございます。6月15日の法施行後、また本条例の施行後、どの程度の民泊事業者が区内に存在するのかというのは、区としましてもまだ基本的なデータ等がつかめない状況でおります。こういう状況でございますので、所管といたしましては、どういった民泊事業者が区内のどのあたりにあるのかということも含めまして、状況を把握しながら活用策を考えていきたいと考えております。

加藤委員

 このパブコメの中でも結局、ホームシェア型だったら、ごみ捨てだったり、騒音だったり、そういったクレームが減っていくというか、その辺は適正にされるだろうというところがクリアされますし、あと、漠然と外国人がいることによる不安というのは、中野区民の5%が外国人登録という中で、20人に1人が外国人というこの中野の現状に対して漠然とした不安とは何なのかみたいなところもあります。あと、この住宅宿泊事業法ができることによって、今度は不法な不動産のほうも取り締まりができるとは思うんですけども、その辺を両方、そちらのほうをしっかりと取り締まることによって、民泊がしっかりと認められていくと思うんですけども、しかし、先ほども言ったとおり最初に厳し過ぎるとどこも生き残らない。もうやらないんじゃないかって、中野区がグローバル推進、グローバル推進と言っているのに全く逆行しているんじゃないかなというふうに考えていますけど、その辺どう思いますか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 区としましては、やはり住民の方々の住環境を守るというところとグローバル戦略の推進というところの両立を図っていきたいと考えているところでございます。今回の条例につきましては初めての事業ということもございまして、状況を見ながら、また条例についての見直しも含めて検討していきたいと考えているところでございます。

加藤委員

 だから、その状況を見ている間にもうやられちゃうよ、なくなっちゃうよと言っているわけですから、状況を見るんではなくて、ちゃんとした分析に基づいて、それは区民委員会所管だというところですけども、やっていただきたいと思います。例えばですよ、道路交通法とかが、車が走っていることによって交通事故がある。じゃ、車をやめさせろと言っているのと一緒で、何かがあるからだめだと。じゃなくて、車の便利さも使いつつ、交通事故が起きないように道交法がそのバランスをとってつくっているわけですよ。区がつくるこの条例も、いいところを伸ばして悪いところは抑え込む。こういう知恵を使わなかったら本当に不作為だと思うので、全庁を挙げてしっかりと対応していただきたいと思います。私からはこれでいいです。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 委員御指摘のとおり新しい事業ということもございますので、関連所管がしっかりと連携して取り組んでまいりたいと考えております。

酒井委員

 先ほどの別紙3ページの8番、住宅宿泊事業法施行規則第9条第4項第1号、これが家主居住型ですよね。そのマンションの中に家主も住んでいて、そこでの民泊をどうするかというのがこちらだと思うんですけれども、直接の所管は区民委員会でありまして、グローバルのところでちょっとお尋ねしたいんですけれども、担当さんとしてはこの9条第4項1号の家主居住型というのは、国際交流だとか、外国から来た方が日本の文化に触れられたり、いろんなことを家主さんが紹介してあげたり、場合によっては地域の子どもたちとの連携があったりするかもしれないことを考えると、これは区が考えるグローバル化ということに関しては、非常に有意義であると僕は考えているんですけど、まず担当さんはこの9条4項1号、家主居住型の民泊はどう考えていますか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 家主居住型、そうでないにかかわらず、担当としましては、国際交流に資する民泊につきましては、そういった地域との交流を含めて活用してまいりたいと考えております。

酒井委員

 かかわらずと言っていますけれども、明らかに家主の居住型と、居住じゃないままのただ住んでいるだけというのは大きく違うでしょう。僕はそう思うんですけど、担当さんはそんなのは関係ないと思われているんですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 今までさまざま御意見を伺っている中で、主に家主居住型のほうがそういったケースが多いということは聞いております。ただ、家主居住型でない場合につきましても、そういった事業を行いたいとおっしゃる御意見も窓口でも伺っておりますし、しっかりとそういった条例や法を守って事業を行っていく事業者であれば、活用を考えていきたいと考えております。

酒井委員

 それで、家主居住型はより国際交流に資するんじゃないかというふうに感じるわけなんですけれども、現状は住居専用地域で家主居住型も解禁してはというふうな話があるんですけれども、区としては状況を見ながらというふうな今、見解ですね。それで、ちょっと所管が超えちゃって申しわけないんですけども、住宅宿泊事業法の施行、6月15日なんですけれども、これ、必ず区はあわせて一緒にやらなきゃならないんですか。基礎自治体として国の法律が施行されて、区は必ずやらなきゃならないんですか。

委員長

 休憩します。

 

(午時1時34分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後1時35分)

 

酒井委員

 すみません。ちょっと法施行とあわせての条例に関しては所管外ということで、何が気になったかといいますと、もう6月15日からこの中野区住宅宿泊事業の適正な実施に関する条例がスタートするわけでしょう。そのために第1回定例会でも条例を提案されると。ただ、民泊事業者を把握されていない。状況を見ながらという見切り発車のところを感じてしまうんですね、先ほどの答弁を聞いておりますと。それが非常に心配になるのと、現状、今、入り口がかなり厳しい状況にありますので、本来のいい事業者も中野区で民泊をするとなると、ちょっとためらってしまうところも今の状況はあるのかなと。規制は規制でしっかりしなければならないですけれども、緩和の部分というのも大切なんだろうというのを、やはり答弁を聞いて感じました。この家主居住型に関しては、やっぱり国際交流に資するとも思っておりますし、状況を見ながらでずっと待っていると、本来区が考えるグローバルだとか国際交流だとかという視点がなくなってしまう可能性がありますので、状況を見ながらだとか把握しながら、条例を運用しながらじゃなく、やっぱりそういったところも6月までに。2月で条例提案しますよ。ただ、6月にやるときに、またそこに何とか間に合わすんだとかやっていかなければ、いい民泊にならないと思うんですね。そのあたりどうお考えですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 時期的な件につきましては、3月15日から申請手続の受け付けが始まりますので、現段階ではどこでどういった民泊がされているのか、知る方法が区のほうにはございません。ですので、その3月の届け出以降、そういった方々の状況を把握しながら検討をしてまいりたいと考えております。

委員長

 ちょっと休憩します。

 

(午後1時37分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後1時39分)

 

小林(ぜ)委員

 今出たことの関連でお伺いしますけども、今、所管のほうから触れられなかったことで、2ページの項目3の2にもそれにかかわることが一文載っていまして、宿泊事業法施行規則9条第4項云々ということから、「住宅宿泊事業者自身が生活環境の悪化を積極的に防止し、苦情に対応しやすいため、条例による制限の対象から外して、たとえ平日でも民泊を認めるべきだ」ということに対して、基本的には一律規制することが必要であるというふうに考えているという条例的な考え方があって、その後段で国際交流推進等による地域活性化の観点から、事業者が届け出住宅に居住しており、不在とならない場合、いわゆる家主同居型の事業については今後検討していくというふうにここでうたわれているんですけども、この後の先ほどの3ページですとか11ページと13ページにも国際交流について書かれているところがあるんです。これは所管ということで書かれているところがあるんですけども、記載されていることがあるんですけども、これも含めて今後検討していくというのが、区のグローバル的に含めてスタンスということでよろしいんですか。その今後というのはどの程度の時間を想定しているのかお聞かせください。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 こちらの今後というのは、先ほどの御答弁にも申し上げましたとおり3月以降ですね。3月15日の届け出が始まりますと、区内の事業者の把握ができるようになります。ですので、どういった形でどういった事業を行う事業者が区内に存在するのかが把握できるようになりますので、そういった方々と意見交換をするなど、活用について具体的な検討を来年度に向けて始めていきたいと考えております。

小林(ぜ)委員

 今の想定ですと、2月に条例が提出されて、これが3月15日に施行されるということは、その前に条例可決成立、そういうことになるんでしょうけれども、そういったことの段においても検討しながら施行していくという考え方でよろしいというふうに聞こえたんですけど、そういうことでよろしいですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 条例提案の段階では、まだ事業者の把握がしっかりできている状況ではございませんが、今、国際交流協会などとも話をしているところもございまして、どういった事業が展開できるのか、検討を進めてまいりたいと考えております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。じゃ、別の角度から聞きますけども、今、国際交流協会という話も出ましたので、以前からいわゆる地域交流を行うということで、近隣の方々、町会の方々、そして国際交流協会、場合によっては他区の国際交流協会や同じ国出身の方々の集まり等々も、区内はもとより都内にも多く存在をしているかと思います。中野区内にも100カ国を超える方々が住民票を置いていらっしゃるかと思います。そういったところとのグローバル戦略としての民泊の条例がスタートしていくのに当たって、もう一方のグローバル戦略的には今どんなような進め方をされていますでしょうか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 小林(ぜ)委員の御質問は、今、区としてグローバル戦略への取り組みはどういったことをしているかということでよろしいでしょうか。例えばインバウンド対応としましては、商店街メニューの多言語化ですとか、今後、個々の商店の方々に向けたインバウンド対応のセミナーなども行っていきたいと考えております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。これは過去の方々ですけども、宿泊をされたときに、例えば食事の課題ですとか、食事というのは要するにそのお宅で提供できる、できない。できない場合には外に行く。外に行くとなると、朝だったらコンビニぐらいしかない。そうしたときに、近隣の商店の方々とどんな交流ができるのか。事業者も含めてだと思いますけども。それから、近隣の行事、例えばお祭りがあるとか、こんな催し物が地域であるとか、区でこういった事業があるので、そういったところへの誘導だとか、それが中野というまちの魅力にどんなふうにつながっていくのか。また、事前に情報として発信ができるのか。そういったところとつなげて、どう優良な民泊の利用者と事業者を結びつけていくのかというところの具体的なもう少し踏み込んだ施策を今、区として検討されているのかどうか。また、されているのであれば、どの程度されているのか。同じ時期にスタートができるような状況にあるのかお聞かせください。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 まず時期のことでございますが、時期につきましては、まだここを同時にできるということではございません。ただ、他の自治体の事例ですと、例えば民泊の事業者と、まち歩きツアーを組む事業者が組みまして、その地域を外国の方々と一緒に回ったりということもやっているということもございます。そうした事例等を今、情報収集をして研究しているところでございます。具体的には今後、時期も含めまして検討してまいりたいと考えております

小林(ぜ)委員

 わかりました。これは提案ですけれども、例えば今、哲学堂の周辺のまちづくりも進めていますし、四季の森というところもありますし、さまざまな大学もあり、早稲田大学においては国際交流という観点の寮もあるわけですし、800人近くの半数が外国の方々が利用される寮スペースということにもなっていますので、大いにそういうことを活用しながら中野の魅力を発信できるグローバル戦略をきちっと立てながら、民泊という法律が、条例がスタートしたと同時に、そっちにだけ行くんではなくて、この場ではグローバルとしての戦略をきちっと立てていただいて、同時に進んでいける。人は来たものの、ただ泊まっただけというんではなくて、中野のよさをそこできちっと伝えられることも同時にスタートしていかないと、インバウンド活用、本来の民泊の、当初特区で行っておりましたけども、それが薄れていってしまうんではないかなと危惧しますので、特にこの建設委員会ではその点が大事かというふうに思いますので、その点をしっかりと取り組んでいただきたいなというふうに思っています。まだということでしたら答弁はいいですので、要望としてお伝えをします。

委員長

 今のは提案ということでよろしいですか。

小林(ぜ)委員

 はい。

 

石坂委員

 3ページ目のところですね。ほかのページもありましたけども、基本的にグローバル担当としては事業を活用した地域の活性化や国際交流の取り組みを進めていくような形で検討していくということではありますけども、このときに区のほうが決めて、各民泊に登録される事業者に今後おろしていくのか、あるいはその事業者を横でつないで、そこで何かしら意見をもんで、区と一緒に考えていくのかによって大分方向性は違ってくると思います。こういった場合に、やはり民間のこうした事業者を巻き込んだ形で一緒に検討していくべきだと思いますが、その辺いかがお考えでしょうか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 委員御指摘のとおり、やはり何ができるのかというところから始めますので、事業者の方々の御意見を伺いながら検討を進めてまいりたいと考えております。

石坂委員

 その際に、横のつながりもしっかりと事業所同士でできるように進めていただければと思います。また今回、国際交流という言葉がありますが、これはふだんの地域の中でいろんな行事がありますけども、そうしたところで行うことも可能でしょうし、場合によっては子どもをそこに巻き込むとかも可能だと思いますが、その辺、これは成人だけじゃなくて、子どもとかも視野に入っていますでしょうか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 そちらの対象につきましては、まだこれからでございますので、幅広い層の対象を考えたいと思っております。

石坂委員

 そうした中で、恐らく日々民泊ができることで外国の方がまちなかをたくさん歩かれる。また、具体的な交流の取り組みの中で区民と外国人の方が接していくということがあります。その中でさまざまなできることですとか配慮しなければならないことなどがあるとは思うんですね。ただ、そのとき気になるのが、区民委員会の所管分になっちゃいますけど、その下のところで、平日は小・中学校や保育園、幼稚園等の教育が行われており云々というところがありますけども、ここの部分を見てしまうと、外国籍の方がまちなかでふえると、小・中学生とか保育園・幼稚園児に対して何かしら不安が生じるんじゃないかということをにおわせてしまうような文章になっていて、そこがちょっと気になるところではあります。やはりこうしたグローバルで取り組んでいくときに、グローバル推進担当はもちろんですし、保健所を管轄している環境部のほうですとか、あるいは特に子どもになっていくと、子ども教育部等々も絡んでくる部分であると思うんですけど、その辺の認識の統一というか、すり合わせというか、そうしたものがないとまずいんじゃないのかなと思います。

 ここに書かれている小学校、保育園、幼稚園に関する子どもに対して何かしら心配があるような記載ということに関しては、環境部のほうとグローバル担当のほうで何かしら現状で認識の違いがあるのか、ないのか。あと、先ほどちょっと触れましたが、すり合わせ等を今後どうやっていくのかを含めて教えてください。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 こちらの記載につきましては環境部が所管しているものでございまして、当室としましては、こちらの内容については直接はかかわってございません。ただ、条例の考え方でございますので、区としてはこういった環境を守ることが必要だということで、この条例案を提案しているところでございます。内容につきましては、また環境部とよく連携しながら進めてまいりたいと考えております。

委員長

 今の御意見は結局心配だからこそ言っているのであって、グローバル担当、ちょっと聞いてください。今の御意見は心配だから言っていることであって、ですから、そういった御意見を踏まえてどうするかということを御答弁いただきたいと、そういうことだと思いますので、よろしくお願いします。

石坂委員

 そうしたときに、今答弁いただきましたけども、この記載を見ると、子どもとの交流の部分は環境部の所管だということでありますけど、グローバル担当としてはやはり子どもも巻き込んだ形の国際交流について、よいと考えているのであれば、そこは環境部のほうにちゃんと働きかけをしていくべきだと思いますし、そこですり合わせのときに、また場合によっては子どもを扱っている子ども教育部のほうの意見なども聞いた形で、後ろ向きではない形で進めていくような調整が内部で必要だと思うんですけど、そのあたりグローバル担当としてはどう考えますか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 子どもとの交流につきましては、日常的な交流ということもあろうかとは思いますけれども、そういった場を通じて交流をすることがまず最初ではないかと思います。ですので、日常的な交流の段階に進むのはもう少し先なのかなというところで、グローバル推進担当としましては、そういった場をどうやって設けていくのか。そういったところをまず検討を始めたいと考えております。

石坂委員

 そういう形で進めていく際に、少なくとも外国人の人がふえるから、子どもたちに対して不安だというイメージというか、そうしたものが根底にあるとしたら、そこを払拭していくような努力というか、発信も必要だと思いますが、その辺はいかがお考えでしょうか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 外国文化、異文化でございますが、そういったところの理解促進につきましては積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

石坂委員

 ぜひ積極的に進めていただいて、ただ単に外国籍の人が来て、不安が広がったではなくて、お互いに理解し合って、気持ちいい形で交流を進めていただければと思います。これは要望で結構です。

来住委員

 2点だけ伺います。これまでも本会議等で、特に地域の住環境との兼ね合いで、どうやはり、一言で言うと、今住んでいらっしゃる方々が置き去りにならないようにすべきではないかというのが私たちの基本的なスタンスなんですが、8番のところで今やりとりもありましたが、地域の活性化や国際交流という点で、私どもももちろんこの点については、もう世界的にも当たり前になっているわけですから。ただ、やはり住宅街においての文化や習慣の違いが当然ありますので、グローバルを進める中で所管と、いわゆる環境部ですね。そういう保健所等との兼ね合いは、かなりせめぎ合いがあるんではないかなと思われるんですね。そういう点では、やはり前提として今住んでいらっしゃる方の住環境が基本にあるというところをすり合って、考え方を進めていくべきだというふうにこれまでも申し上げているんですけども、その点についてもう一度お考えをお聞きしたいんですが。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 条例の基本的な考え方につきましては、申しわけございませんが、区民委員会の所管となっております。

来住委員

 先ほど委員のやりとりの中で、地域の住環境については十分配慮していくんだということもおっしゃったと思いますので、そこが欠かせない分野、欠かせない、落としてはならないところだということを申し上げておきたいと思います。

 もう1点は、国土交通省が民泊を許容するトラブル防止のためのマンション標準管理規約ですか、これを変更して、それについてお聞きを11月の本会議でうちからしましたけども、今後積極的に管理規約の変更について周知をすべきじゃないかということを申し上げたのに対して、そういう促していきたいという考えが示されているんですけども、きょう3月15日から届け出を受け付けるということになってきますと、6月から施行ですので、条例がどうなるかは別にしても、非常に期間が短いですよね。施行は後ろに倒せないということですから、3月15日という自治体のそれぞれ窓口の受け付けは、これもここが一つの基準ということで後ろ倒しはできるということで考えてよろしいんですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 3月15日からの受け付け自体は法律で決められておりますので、その日付を動かすことは不可能でございます。

来住委員

 動かせないものについてはね。ただ、条例についての周知の期間であるとか、その中身を先ほど言った共同住宅などの管理規約の変更なども含めてできるんだというところをどうやって周知していくかということは、区民にとってはとても大事なものだと思いますので、ちょっと所管を超えるかもしれませんけども、その辺のところはよく協議いただいて、周知をきちんとすべきだということを申し上げておきますが、何かお答えできますか。

委員長

 来住委員、今のは要望ということでよろしいですか。お答えを何かしていただけますか。じゃ、お答えをお願いします。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 分譲マンションの標準管理規約の改定につきましては、昨年末より区報及びホームページのほうで御案内を申し上げているところでございます。随時お問い合わせ等もいただいておりますので、その際は適切な御紹介を進めておりますので、引き続きそういった取り組みを進めてまいりたいと考えております。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了したいと思います。

 次は3番目、画像解析技術を活用した実証実験に関する協定の締結について御報告をお願いします。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 それでは、画像解析技術を活用した実証実験に関する協定の締結について、お手元の資料で御説明をさせていただきたいと思います(資料4)。

 まず今回の、実証実験の趣旨でございます。区と東日本電信電話株式会社とで協定を締結いたしまして、画像解析技術を活用して来街者の属性情報について収集・分析を行います実証実験につきまして、中野サンモール商店街振興組合の協力を得て実施いたします。

 実験の場所でございますが、別紙をごらんいただけるでしょうか。こちらに別紙、イメージとしておつけしてございます。こちらは中野サンモール商店街の通路でございますが、中野駅方向に向いたBカメラ、それから、中野ブロードウェイ方向を向いたAカメラ、この2台のカメラを使った映像の実験でございます。

 それでは、恐れ入ります。報告の本体のほうにお戻りいただきたいと思います。3点目、協定の事業者でございますが、先ほど申し上げましたように東日本電信電話株式会社、NTT東日本でございます。

 内容としましては、先ほどごらんいただきました場所、中野サンモール商店街振興組合のモールの上部2拠点にカメラを設置いたしまして、データを収集してまいります。(2)の収集するデータでございますが、それらのカメラで動画の撮影をいたしまして、その動画の中から、例えば20代女性、30代男性といったような属性情報を抽出いたします。それで、その画像から抽出しました属性情報をデータベースのほうに登録いたしまして、映像そのものは個人情報に当たりますので、その場で廃棄いたします。そして、そういった属性情報を収集しまして、日時とともに蓄積していきます。その結果を解析して、その後レポートとしていくものでございます。(3)のデータの取り扱いでございますが、こちらの先ほど申し上げましたように実験において収集するデータにつきましては属性情報のみですので、個人が特定できないものになっております。ですので、収集する情報につきましては個人情報には該当いたしません。またデータの保管でございますが、IoT技術と呼ばれるインターネットに機器がつながる技術を通じまして、NTT東日本所有のクラウド上のサーバーに蓄積されるものでございます。また、蓄積されたデータにつきましては、参加事業者、中野区と東日本電信電話株式会社、それからサンモール商店街振興組合の共有となってございます。

 協定の締結期間でございますが、2月上旬を予定しております。2月上旬から本年3月31日までの間になります。

 また、区と東日本電信電話会社の役割分担でございますが、区はサンモール商店街振興組合との調整、それから道路占有の手続等、またデータ検証の意見交換への参加を行ってまいります。東日本電信電話株式会社につきましては、実験に係る工事や機器の提供、また実験終了後に区とサンモール商店街振興組合に対しまして、収集データ、またデータを解析したレポートを作成して提供するものとなっております。

 費用負担につきましては、今回の実証実験につきましては全て東日本電信電話株式会社が負担することになってございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

加藤委員

 御説明ありがとうございました。実証実験ということなので、何かしらうまくいくかどうかというのを検証するとは思うんですけれども、この画像データの記録はせず、属性情報のみ記録すると書いてあるんですけれども、それだけのデータだと、ちゃんととれたかどうか確認するために元データ、オリジナルデータがないとできないと思うんですけど、その辺どのようにやっているか教えていただけますか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 今回の実証実験でございますが、画像分析の精度を実証実験で追求するものではございませんで、データを蓄積した後どう分析するのか。また、商店街や区がそのデータ、もらったレポートに対してどういう意見が出てくるのか。そういった活用についての実証実験だということですので、画像とのつけ合わせを行うことは予定しておりません。

加藤委員

 わかりました。技術としては、判別機能は十分なされるという前提の上で、そのデータの利活用方法をどうするかという内容ということでよろしいですね。あと、ICTCO(イクトコ)のほうで人流センサーもサンモールでやっていましたけども、ビーコンを使って、人がどう流れるか。その辺のところの技術によって、ビーコンだと週5回歩いているのかどうかとか、そのぐらいの分析ができるので、また、ほかの属性情報も乗ってくると思うので、時間データにおいて中野区在住在勤の人かどうかをビーコンデータから、そして今回の実験で男性、女性、あと年齢ぐらいまでわかるでしょうけど、そういったものをいずれは統合させて、ハイブリッドなデータに変えていただければ、さらにいろいろな利活用方法も見出せると思うので、御検討願えればと思います。意見です。

委員長

 今のは御答弁はよろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)

酒井委員

 実証実験で、費用は東日本電信電話株式会社が負担しますよと。これは東日本電信電話株式会社から話があって、そういったカメラの精度だとか、その後の解析の技術だとか、そういったものを実証実験したいので、区のほうに協力してくれないですかというふうな話があって、今回の協定の締結につながったという理解でいいですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 今回の協定につきましては、東日本電信電話株式会社のほうから申し出がありまして、こういう実証実験を考えているが、ついてはデータの活用について区のほうからも意見をもらいたいので、協力をしてもらいたいということで申し出があったものでございます。

酒井委員

 それで、このデータの保管が東日本電信電話株式会社と中野区とサンモール商店街の共有になりますよね。すると、こういうレポートが来て、区としても何か活用することも考えているんですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 区としましては、今後シティセールスの戦略をつくることを考えているんですが、その際の基礎データの一環として、例えば今回、中野駅北口方向だけなんですけれども、どういった年代の方々、どういった属性の方々がどんな時間帯にどの程度の量歩いていらっしゃるのか。そういったデータが今回入手できますので、それと、あとWi-Fiのデータで言語データがとれます。ですので、そういった、先ほど加藤委員からも御意見をいただきましたけれども、いろいろなデータを組み合わせることによって、今後、中野区でどういった方々を来街者としてふやしていきたいのか、現在どうなのか。そういった基礎データにしていきたいと考えております。

酒井委員

 それで、先ほど20代女性だとか30代男性だとか判別しますよと。これ、日本人以外の外国の方だとか、そういったところのデータまで出てくるので、グローバル戦略推進担当さんの窓口になっているんですか。どうしてかと言いますと、サンモール商店街さんが一緒にやっていますので、産業振興のほうですかね、商店街の活性化だとか都市観光のほうの観点も、場合によってはデータとして活用したりもできると思うんですね。そのあたりをちょっと教えていただきたい。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 今回、シティセールス戦略の関係の所管が私どものほうになっておりますので、私どものほうで所管してございます。ただ、この協定に当たりましては、都市観光のほうとも協力しながら当たっております。また、サンモール商店街振興組合さんと打ち合わせをする際には、都市観光の担当も同席の上、行っているところでございます。

石坂委員

 今回、属性に関しては年代と性別と日時ということですけども、恐らくなかなかアジア系は厳しいでしょうけど、人種について把握するのは技術的なものもあるとは思うので、その辺というのは先方のほうから、あるいはこちらのほうから何かしら話題に出たりとかというのがあったのか、そこはそもそも想定していないところからのスタートなのか、あれば教えてください。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 委員御指摘の人種のことでございますけれども、実際に外見からでは国籍はわからないものでございます。また、Wi-Fiデータのほうから言語のデータは取得することも可能ですので、今回、人種についてのデータを取得する予定はございません。

小林(ぜ)委員

 確認ですけども、カメラをサンモールの中に設置をして、2方向から、ある意味では一人の人を一方的にチェックしてということなんだと思うんですけども、これ、期間ていつか。締結日から3月31日まで毎日24時間、二カ月間データをとるということですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 現在の予定では、カメラはずっと動かしている予定でございます。

小林(ぜ)委員

 それで、このデータだけだと、要するに瞬時にあるポイントで、すぱっと切ったときに男性、女性、年齢構成がわかるということで、その後の、先ほど話もありましたけど、ビーコンのように、ここで滞留していた方なのか、通過しただけなのか、もしくは複数回とる。そういうことも除かれて、ただ単純に、ここに書かれている日時と年代と性別という属性だけについてのデータを取得するということであるんですけども、そのデータの意味、その数字の持っている意味合いというのは、今まで多分サンモール商店街でもとってきたと思うんですけども、それとはまた別なものなんですかね。それとももしくはそのとり方が違うんでしょうかね。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 今回の実証実験期間中のイベント等はまだ把握できていないんですが、例えば活用方法としましては、あるキャンペーンを打った前後でどういった客層が変わっていくのかといったようなところに活用できるというふうに聞いてございます。

小林(ぜ)委員

 ということは、なだらかな2カ月間ではなくて、ある催し物を行ったり、行わなかったり、もしくは、ほかの何ですかね、曜日によってだとか、そういったことまで分析をしたものがレポートとして2者に、区とサンモールのほうにいただけると。それをもって、また区は別の使い方を今後考えて行っていくということでよろしいですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 委員御指摘のとおりでございます。

小林(ぜ)委員

 ちなみに、これは中野区で今回行うということなんですけど、他区、ほかの区などでは、こういったことを活用して今までやってきたのか、もしくは同時期に行うのか。その辺はどんな状況にありますか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 行政としましては、中野区は先行事例になります。

来住委員

 聞き漏らしたんですけども、言語のいわゆる会話も画像の中で取り込めるというお話だったんですが、一人ひとりの、外国人の話もありましたけども、アジア系であれば、なかなか判別が難しいと思うんですけども、言語を通して判別ができる、分析ができるというふうにおっしゃったんですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 御説明が不足して申しわけありません。今回は映像のみで音声がございませんので、音声から言語を判別するということはできません。また、先ほど言語と申しましたのは、フリーWi-Fiのデータのほうは言語を選択するようになっておりますので、そちらのデータと組み合わせることで言語が判別できるということでございます。ただ、それにしましても、そのフリーWi-Fiのデータと画像データが一致するわけではございませんので、この時間帯にこの言語の方が多い。また、属性データとしては、同じ時間帯を見るとこうだというような比較ができるということでございます。

来住委員

 言語までとなると、ちょっと行き過ぎかなということをちょっと思いましたので、そういう点ではそうでないということで、画像で収集していますという何か表示はされるんですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 まず広報としましては、区のホームページ等でお知らせいたします。また、現場につきましては、サンモール商店街振興組合さんと打ち合わせしながら進めていきたいと考えております。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了させていただきます。

 続きまして4番目ですが、中野区におけるシティマネジメント推進の考え方についての報告を受けたいと思います。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 それでは、中野区におけるシティマネジメント推進の考え方について御報告をさせていただきたいと思います(資料5)。

 まず1番目のこれまでの経緯でございます。こちらに書いておりますように、区ではこれまでグローバル都市形成に向けましたまちづくりを進めるため、平成28年に中野区グローバル都市戦略を策定いたしました。グローバル都市戦略策定に当たりましては、中野区グローバル都市戦略推進協議会の幹事会を含め、さまざまな御議論をいただき、拠点整備、都市観光、生活環境、それらの三つの戦略がこのグローバル都市戦略の中で示されたところでございます。また、戦略を推進する具体的な方法を検討するため、協議会の中にワーキンググループを設置いたしまして、ワーキンググループの検討結果としまして、平成29年2月10日、昨年の2月10日に「インバウンドの獲得に向けた事業コンソーシアムの組成」についてという報告が示されてございます。区では、今年度中にシティセールス事業などを行う組織を、平成29年5月ごろを目途に立ち上げることを検討してまいりました。また、昨年3月の第1回定例会でもその御報告をしたところでございます。その間、関係機関等と調整しながら検討を進めてまいりましたところ、事業の運営方法や推進体制等につきまして、さらに具体的に検討をする必要が出てまいりまして、区としましてはそれらについて検討を進めてきたところでございます。今回その具体化にあわせまして、全体の考え方の再整理をいたしましたので、御説明をさせていただきたいと思います。

 それでは、1ページの2番、中野区におけるシティマネジメントの考え方についてをごらんいただきたいと思います。まず1点目、シティマネジメントの定義でございます。中野区におけるシティマネジメントとは、こちらにございますように区とさまざまな民間主体が連携し、中野区におけるまちの集客力や発信力の強化に向けた取り組みを行うこと。それらによりまして、都市の魅力や付加価値の向上を図り、もって持続可能なグローバル都市形成に寄与することを目的とする活動を総合的、戦略的に展開することと定めてございます。

 その定義に基づきまして、2点目の目標とする姿でございます。中野区では現在、中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという大規模プロジェクトが進んでいるところでございます。これらは主に、現在はハード面でのプロジェクトが中心となっておりますが、そこに産業振興や都市観光、地域商業活性化、都市魅力創出などソフト面での取り組みが一体となって、産官学金のさまざまな主体が連携することによりまして、区全域がにぎわいと魅力にあふれ、活力のみなぎるまちとなっていくことを目標としております。そのためには、区はまちの魅力を高めていくための基本的なルールを策定いたしまして、グローバル都市の実現に向けた体制の構築とともに、まちの価値を高め、調和のとれたまちづくりを進めていくものでございます。

 続きまして、2ページの(3)一般社団法人の設立でございます。先ほど目標とするまちの姿で申し上げました、区と産官学金が連携協力してシティマネジメントを実施する体制としまして、協議会のワーキンググループでも検討をいたしました(仮称)「中野区マネジメント推進機構」を一般社団法人として設立することを考えております。

 4点目、区と機構、その他民間事業者の役割分担でございます。区の役割といたしましては、目標の中でも申し上げましたように、まず基本となるまちづくりの戦略やルールを策定することでございます。具体的にはインフラ整備の基本方針、シティセールスなどの事業推進のための戦略、多言語対応やユニバーサルデザインなどの方針を示すところでございます。これから策定するシティセールスの戦略では、これらお示ししたような項目を盛り込むことを想定しております。

 3ページをごらんください。3ページのほうに、シティセールス戦略で策定する項目のイメージをお示ししてございます。

 続きまして、基盤の整備でございます。区役所・サンプラザ地区再整備などのまちづくり、またWi-Fi環境やデジタルサイネージ、観光アプリなどの基盤整備など社会資本の整備でございます。また、民間が行うシティマネジメントへの支援といたしまして、規制緩和など法令、制度上の環境づくりも区の役割として行ってまいりたいと考えております。また、機構への支援といたしましては、設立や運営などの財政的、人的支援を行ってまいります。また、そのほか地域の民間事業者につきましては、産業振興策や中野のまちの価値の向上によりまして、直接的、間接的に支援を行ってまいります。

 続きまして、3ページの中ほどから機構の役割でございます。まず区が推進するシティマネジメントの取り組みのうち、民間ならではのノウハウや活力を生かすことで、より効果的、効率的に事業を行うことができるものにつきまして、区と協定を結んで、区と連携した取り組みを進めてまいります。また、機構は区との協定に基づいて、中野のブランド力の向上や地域振興のための事業、民間のノウハウを生かした事業等の創出などを行いまして、中野のグローバル戦略推進に貢献していくものといたします。

 続きまして、イ、民間事業者としての機構の自主活動でございます。機構は、民間の特性を生かした自主事業なども実施していくことを考えております。

 続きまして、4ページをごらんいただきたいと思います。4ページ、③区内の民間事業者に期待する役割でございます。こちらは、中野のまち全体が一体となって価値の向上に取り組んでいくため、さまざまな御協力を期待しているところでございます。

 続きまして、(5)機構の体制でございます。機構は、一般社団法人として設立することを考えておりますので、こちらに記載してございますように理事、社員などで構成されます。そのほか、機構には事務を行う事務局を置くことを考えております。

 4ページ、3番、シティマネジメントの取り組みでございます。まず観光プロモーションでございます。観光プロモーションでは、これまでも取り組んできているところでもございますが、来街者の増加や滞在時間の増加による経済効果の向上、受け入れ体制の整備などに取り組んでまいります。また、自治体間調整など行政として調整が必要なものにつきましては、引き続き区が担ってまいります。

 続きまして、5ページをごらんください。シティセールスでございます。シティセールスでは、これから策定いたしますシティセールス戦略のもと、進化する中野のまちの情報を効果的に発信することで、地域のイメージづくり、期待感の醸成などを図ってまいりたいと考えております。区につきましては必要な基盤整備を行い、機構はブランド事業などに取り組んでまいります。

 続きまして、3点目、エリアマネジメントでございます。エリアマネジメントでは、区がそういった団体の立ち上げ支援を行う一方で、機構につきましては、各地に立ち上がってくる民間のエリアマネジメント団体相互の調整等を行ってまいりたいと考えております。

 最後に、4番、情報プラットフォームでございます。情報プラットフォームでは、区の観光情報やシティセールスに関する情報を発信するためのインフラ整備を行ってまいります。機構では、観光ホームページやデジタルサイネージ、観光アプリなどの一体的な整備運営を行うことで、一体感のあるインフラとして運営してまいります。基盤整備は区の役割でもありますので、区は機構に対して必要な補助を行ってまいります。

 4点目、今後の予定でございます。区は、来年度のシティマネジメントの取り組みといたしまして、7月までにシティセールス戦略の策定を目指してまいります。その後、戦略に基づいた事業を展開するに当たりまして、区とともにシティマネジメントを推進していく組織の設立について、7月を目途に行ってまいりたいと考えております。また、グローバル戦略推進協議会につきましては、その役割を終えるものとして発展的解消をすることを幹事会でも御承認いただいているところでございます。

 最後に、今回の御報告につきましては、区がこれまで検討してきた内容を議会に御報告いたしまして、議会でさまざま御議論いただいていくことを目的としたものでございます。今後の取り組みに当たりましても、議会の御意見をいただきながら進めてまいりたいと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございました。ただいまの報告に対し、質疑は何かございますでしょうか。

加藤委員

 御説明ありがとうございます。議会で議論ということなので、いろいろと質問させていただきたいんですけれども、まず、ここに書いてあるものというのは、パソコンで言ったらスーパーパソコンを買いました。インターフェースはこうですみたいな感じで、何のソフトを入れるか。ハードの話しかしなくて、ソフトの話が全く出てこなくて、全くイメージがつかないんですよね。ここで出せる話だったり、民間事業者にかなり寄っちゃうから、公の場では言えないこととかがあるのかもしれないんですけども、全然見えないので、その辺の説明を休憩してでもいいからちょっと御説明していただかないと、議論するようなところまでの資料を出していただいていないなと感じるんですけど、その辺どうでしょうか。

委員長

 グローバル戦略推進担当、休憩しなくていいですか、そのままで。休憩してでもと今おっしゃっていましたけど、このままでいいですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 具体的な事業の取り組みにつきましては現在検討しているところでもございますが、シティセールス戦略というものをこれからつくってまいることを想定しております。その中で具体的な取り組みについても戦略化していくことを考えておりますので、その中でお示ししてまいりたいと考えております。

加藤委員

 例えばシティセールスといっても表現が違うかもしれないですが、営業マンとして車を売るのか、家を売るのか、パソコンを売るのか、何を売るかもわからないのに、その戦略だけあって、商材がないのにどうやって戦略を立てるのかなと。何か順番が逆なんじゃないかなということなんですね。こういうオプションは用意しております。何でもいいです。じゃ、何でもいいということで進めるのか、一点突破で行くのか。例えばどんなまちを目指しているのかとか、何々駅周辺がこのイメージと合致していますとか、全くイメージがつかないんですよ、このままだと。その辺、これから進めますというだけではなくて、そういったイメージを僕らにいただけないでしょうか。それすら決まっていないんだったら、こういうところでもんでいかないといけないのか。どういう段階なのか。イメージがあるんだったら、そういったことを教えていただきたいんです。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時27分)

 

委員長

 それでは、再開いたします。

 

(午後2時32分)

 

石坂委員

 まず3ページ目のところで、機構に対して必要な財政的、人的支援を行うとありますが、財政的な支援のところに関して、人件費は人的かもしれませんけども、区の一般財源でとか、既存の補助金でとか、これを立ち上げるに当たって何か活用できる補助金があってとか、そのあたりのことがもしあれば教えてください。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 基本的には、シティマネジメントにつきましては区の役割というふうに位置付けております。ですので、基本的には一般財源、また使える補助金につきましては、あらゆる補助金を探しながらやっていきたいと考えております。

石坂委員

 ありがとうございます。それから、2ページ目のところで、戦略策定及び多言語対応、ユニバーサルデザイン対応などという言葉があったりですとか、3ページ目に、民間のノウハウや活力を活用してというところがあります。4ページ目では、機構の体制として会員ですとか協力会員という言葉が出てきますけども、これを進めていく際に、この会員がどういった方になるのかによって、これってかなり左右される部分が大きいのじゃないかと思います。民間の事業者といっても個人事業主や中小のところでやっていくのか、あるいはそれこそ中野区に本社を置いている、あるいは営業所を置いているような大企業でダイバーシティの取り組みに一定の実績がある企業ですとか、障害者雇用をある程度やっている企業ですとか、そういったところが入ってくるのか。また、教育機関に関しても、区内に置かれている教育機関がかかわるのか、あるいは区外からでも中野区に今後かかわっていく教育機関を取り込んでいくのか等々によって大分変わってくると思うんですが、この辺の会員ですとか協力会員をどう構成していくのかというところの現段階で考え方があれば教えてください。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 中野区の取り組みを行います機構になりますので、基本的に中野区内の方々と、グローバルに展開していくということもございますので、グローバルに活動、活躍している、そういった民間の活力を入れていきたいと考えております。

石坂委員

 ちなみに、中野区内のというときには、これは中小だけじゃなくて大企業等も含まれているという理解でよろしいでしょうか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 特に企業の大小ということではございません。

市川委員

 シティマネジメントというのは、今何遍も答弁にあるように、そもそも中野区行政の仕事なんですよね。これ、確認ですよ。どうですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 委員御指摘のとおり、シティマネジメントそのものにつきましては、区としての役割だと認識してございます。

市川委員

 ですから、区は行政体として行政の運営にしっかりと励んでいるということが大事なことであって、区民から徴税した税金をどのようにして使うのかということにしっかりと目を見張っている。これに対して議会はチェックをする。こういう健全ないわゆる財政運営、行政運営というのはあるべき姿であります。これはまさにまちの経営だから、シティマネジメントであります。今言う今度設立される法人、これは民間の事業者が設立をします。これは区も一つの出資者になるんですか。そこのところはどうですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 区も社員として参加することを考えております。

市川委員

 法人を設立するには出資金が必要です。この出資金の捻出はどこからするんですか、というのはどうするんですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 こちらの一般社団法人につきましては会費制度を考えておりまして、区のほうで会費を予算化したいと考えております。

市川委員

 一般論として、シティマネジメントなり、タウンマネジメントなりをする、例えばBIDもあるけども、そういったようなまちの経営というものを立ち上げていく事業体のいわゆる法人を設立する場合、あくまでもどちらが主役になるかというと民間の事業者が主役になるのが通例なんですが、その点は御理解をしていますか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 区と事業者とで協定を結びまして、相互の協力関係を築いていきたいと考えております。

市川委員

 いわゆる区の立場と民間事業者の立場、例えば法人を設立するときには、民間事業者が主体となって立ち上げますというものが盛り上がってこないと、機運がだな、機運が醸成されないと、幾らこちらの側で器をつくって、形をつくって、漠然としたものをこうやってつくってあげても、その中には入ってこない。それを立ち上げようとする意思なり、それを立ち上げようとする形なり、何を目的として立ち上げようとするなりは、あくまでも決め込んでくるのは民間の事業者じゃないんですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 機構につきましては、委員御指摘のとおり民間事業者でございます。ただ、区と二人三脚でやっていくことを、協定のもとに一緒に取り組んでいくことを目的とした事業者でもございますので、そこはよくすり合わせながらやっていきたいと考えております。

市川委員

 区がリードをするんではなくて、民間の事業者が法人を設立するところからスタートして、区がそれに対して手を差し伸べるという形が、これが一般論としてはふさわしいんではないですかって聞いているんだよ。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 機構の成り立ちでございますけれども、やはり地域での盛り上がりというのは必要だと考えております。機構の立ち上がりまでに区としましてもそういった機運を醸成する。そういった取り組みを進めてまいりたいと考えております。

市川委員

 例えば港区の森ビルあたりが、森ビル株式会社が、赤坂や六本木や虎ノ門といった地域をいわゆるヒルズという形でまちづくりをします。それについて森ビル株式会社が自分たちのプランを立てました。このまちをつくる上でどのような施設配置をして、どのような昼間人口の構成ができて、どのようなここで経済波及効果があってというプランを立てました。これについて港区さん、ついてはまちづくり計画を立ててくださいと言って民間事業者が持ち込んで、港区は六本木や虎ノ門あたりのヒルズを中心としたまちづくり計画、今、中野区で言うと中野駅の周辺のグランドデザインみたいなものに、逆に言うと後追いで着手をしていった。こういうような事例がよくあるでしょう。そういうような民間の事業者が、例えば今度サンプラザ・区役所を手がけるデベロッパーが決まった場合、そういった特定業務代行業者が決まった場合には、そういう事業者がリードをしていく中から生み出されていくものが、こういった区が後追いをして、その事業者と共同して、いわゆるまちの形を経営体としてつくり上げていくというようなイメージで、これを中野区全体と考えてしまうと、例えば鷺宮、上鷺宮に何をマネジメントするものがあるんですか。例えば南台というエリアに何をマネジメントするものがあるんですか。ここに書いてあるような、いわゆるにぎわいだとか、活気だとか、集客力だとか、発信力だとか、そういうものをそのまちは求めているんですか。そういうようなことが中野区全体に必要なんですかということになってしまう。さっきも加藤委員が発言したように、何かどこかのまちなり地域なりを特定して、限定をして、ある程度のエリアをつくってこういう形をつくらないと、漠然としてしまってわかりにくいんじゃないですか。その事業体の立ち上げから区がどういうかかわりをするという面においても、わかりづらいんではないですかという指摘があったけども、まさにそのとおりだと思うんだけど、もう一回その点はどのように考えますか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 今委員御指摘の点でございますが、やはりシティマネジメントというのは、現在動いている、動きつつある、まちづくりが今まさに進んでいる地域から始まっていくものだと考えております。例えば委員の御指摘の中にありましたように中野駅周辺エリア、また、まちづくりの進んでおります西武新宿線沿線等から始まっていくものだと考えておりまして、そのほかの地域につきましては必要に応じて、必要性のあるマネジメントを行っていくものだと考えております。

市川委員

 ということは、そのエリアにおける例えばタウンマネジメント、エリアマネジメントというものの集合体がシティマネジメントなんですというような物の考え方、概念でいいんですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 エリアマネジメントの、そうですね、調整の場として、新しく立ち上げる機構につきましては機能をさせたいと考えております。ですので、委員の御指摘のとおり地域ごとにエリアマネジメントは個々に立ち上がっていく。それで、やはり中野区として全体感を持って進めていくために調整の場を設けたいと考えております。

市川委員

 最後に、このシティマネジメントのいわゆる機構、組織の一番トップは誰が務めることになりますか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 組織としましては、理事長という職がございますが、具体的なその理事長の職に誰がつくのかというのはまだ未定でございます。

市川委員

 その理事長というのは民間の事業者側から選任されるんですかということだよ。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 現段階では民間の事業者を考えておりますが、それにつきまして、議会の御議論等も踏まえまして決めていきたいと考えております。

市川委員

 例えば中野駅の周辺のまちには、そのデベロッパーなり、商店街なり、また現在、再開発事業に取り組んでいる、いわゆるそういった不動産会社なりありますわね。そういったところから、例えば今後こういったシティマネジメントなりエリアマネジメントなりが必要になってきますというようなことの提案があったり、そういうような話があったりということは、今のところはまだないと思うんだけども、今後そういう、要するに例えばさっき言った港区は森ビルがやっていますよ。それから、丸の内は三菱がやっている。日本橋は三井がやっています。渋谷は東急がやっています。みんな中心核になっているデベがいるわけだ。これはまとまりやすい。ところが、中野区は、例えば南口の再開発、区画整理事業は住友不動産がたしかやっているはず。それから、桃丘小学校のところの土地区画整理事業はUR施行でやっているからね。それから、囲町の地域は三井がやっています。再開発はあとどこだっけ。北口のサンプラザ・区役所の一帯は今、事業協力者が野村と三菱と東急、(「いや、清水とか」と呼ぶ者あり)それが皆ジョイントしています。そうすると、ばらばらだよね。変な話ばらばら。そこに丸井があって、みんなやっているよね。これをまとめていかなきゃいけない。そのためにこういうものを、いわゆる機構をつくらないとまとまらないという物の考え方があるわけだ。ある一面。そういうものをコンダクトしていく、調整していくためのものなんですよ。それが中野区全体のことにひいては波及することなんですよという捉え方でいいんだよね。そこのところだけ確認しましょう。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 委員御指摘のとおり、中野区の求心力を持ってシティマネジメントを進めていく、そういった役割につきましても機構に担わせていくことを考えております。

酒井委員

 今回、シティマネジメントの推進の考え方が出てきました。経緯を考えると、28年5月に中野区グローバル都市戦略を策定されて、そこから協議会が立ち上がって、その報告に基づいて、このシティマネジメント推進の考え方が出てきたんだろうと思うんですが、当初の中野区グローバル都市戦略の報告があったころから、中野区民がこのグローバル化ということに対してどこまで求めているのか、どこまで必要性があるのかというのは本当に強く感じるんですね。例えばこの駅周辺、にぎわいがあってというのと、市川委員からありましたけれども、鷺宮のほうに行くとまた違う。南台のほうに行っても違う。江古田、江原に行っても違いますよね。そういうことを考えると、この中心部の部分でのことで考えたほうがいいんじゃないのかなと思うんですが、ただ、なかなかこのグローバル、僕は区民の方は理解されていないような気がします。それで、ちょっとまずお尋ねしたいんですけれども、今までこのグローバル化の都市戦略を進めてきた中でのお金、どれぐらい使ってきたかって、すっと答えられますか。難しければ。

 じゃ、いいです。幾つかね、毎年毎年予算で計上されて、今こういう形になりました。今後は一般社団法人を設立しますとあります。区としては会費制、会員制で、賛同企業からそういうのをいただいて進めていくんだと思うんですけれども、それとは別に運営のほうの補助も区としては毎年のコストとしても計上していくような考えがあったような気がしたんですけども、そちらをまず確認させてください。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 シティマネジメントの推進につきましては、先ほど申しました行政の役割というところもございますので、そちらにつきましては、区は補助金を計上することを考えております。(「幾らですか」と呼ぶ者あり)すみません。過去の金額につきましては今、手元に資料を用意してございませんので、少しお時間をいただきたいと思います。

酒井委員

 一般社団法人に関しても、区としては補助を出していくわけでしょう。その金額を今、聞いているんです。過去のはいいですから、今後。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時49分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開します。

 

(午後2時49分)

 

酒井委員

 一般社団法人が30年度に設立されて、30年度の予算になりますので、その数字はということだと思うんですけれども、すると、民間事業者と共同しますね。で、グローバル都市戦略の推進協議会に関しましては、70ほどの賛同企業があったかと思うんですけれども、この70くらいの賛同企業の規模感で、そこから会費もいただいて、シティマネジメントの一般社団法人に横滑りするようなイメージでいいんですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 協議会に参加していただいている企業の皆さんにはお声がけすることは考えておりますが、その全てが入っていただけるということは想定しておりません。

酒井委員

 現状どれぐらいか何かもなかなか報告しづらいですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 まだ具体的なお声がけの道具もございませんので、これからそれらは考えていきたいと考えております。

酒井委員

 何を言いたいかと言いますと、区はさまざまな基盤の整備だとか、そういったのは必要だと思います。ただ、こういった一般社団法人に関しましては、できるだけ区の持ち出しがない中で、その共同体の中でさまざまな事業を運営していく中でやっていけるような形が一番望ましいと思うんですね。ただ、それがなかなか見えない。それからまた、区民に対してのメリットというのは、僕はなかなか感じられないんですよ。それからまた、事業の具体性というのがまだ御報告がない中で、そこが心配になってくるので、区民負担を抑えていった上で進めていかなければならないと思っているんですが、そのあたりもまだなかなか報告できないというふうな状況ですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 機構の具体的な会計等につきましては、確かに委員御指摘のとおりできるだけ区民負担を少なくする工夫が必要だと考えております。そちらにつきまして今後、法人の具体的な運営方法等の中で検討し、お示ししてまいりたいと考えております。

小林(ぜ)委員

 何点か指摘したいんですけども、まず今、酒井委員のほうからもありましたけども、このグローバル戦略については、長い時間をかけてこれまでも議論されてきたところでありまして、結論的には去年の2月10日の段階で幹事会の了承を経て、協議会の提案がされたということで、1年近くこの間たつんですけども、本来であれば提案をされて、今年度、29年の4月以降早々にこういったことの検討がされながら、報告されてもよかったんではないかなというふうに思うんですけども、これまで1年近くかかってきたということは、どんな障害、理由があったんでしょうか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 区としましては、29年の第1回定例会の御報告のように当初5月に法人を設立しようということで考えておりました。ただ、法人の設立の準備を進めていく中で、今も御指摘をいろいろいただいているところですが、もう少し具体的な事業の見え方というものが必要だということもございまして、それらにつきまして、どういった形で運営していくのか、そういったところを検討してまいった次第でございます。

小林(ぜ)委員

 中身の具体性に欠けていたので、それを十分に検討してきたということかなというふうに捉えるんですけれども、そういったことを考えたときに、今後の予定として、ことしの7月には区はシティセールス戦略等を策定すると。シティマネジメントの取り組みについて、シティセールスというのは、区がシティセールスの戦略の策定や規制緩和の条件整備を担当すると。一方、機構はイベントなどの、それから先のことについて具体的な検討を担っていくと。そして、その両方で中野のブランド力を活用した事業を行っていくことを、中野区を含めて行っていくということなんですけども、そうすると、この法人の設立、区が戦略策定をつくるのと一緒に法人を設立するのか、法人を設立してから策定をしていくのか。この辺の機構のあり方、法人のあり方と物の考え方、戦略策定、今どんなふうに進めていく予定で考えられていますか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 まずシティセールスの戦略につきましては、区の内部で関係所管が連携しまして、検討して策定していきたいと考えております。また、その後、その中で例えば法人の設立の手順ですとか、具体的に法人と区がどういった事業をやっていくのかも明らかになってまいりますので、それに従いまして、法人につきましては設立に向けた準備を進めてまいりたいと考えております。

小林(ぜ)委員

 ということは、設立に向けてほぼ同時に、同時並行のようにして行っていくということでいいんですか。スケジュール的には。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 委員御指摘のとおり、戦略の策定の中でわかっている部分から順々に法人の設立に向けたところに落とし込んでいくということを想定しております。

小林(ぜ)委員

 そうすると、この機構というのは先ほどありましたけども、理事会、社員がいて、協力会員がいるということでありまして、そうすると、この機構というのは、中野区にはほかにも機構がありますけれども、理事長さんなりがいらっしゃって、そしてそのもとで物事を進めてきたという今までのやり方が中心だったと思うんですけども、今回は区のほうで中身を策定していくと。そして機構のほうに任せて、機構のほうで物事をしていくということは、その中心になられるような理事会、社員、社員は場合によって区も含まれるということでしたけれども、そういった中で策定をしていく。つまり、理事長、理事会は早々に決められて、理事会の方々も含めて一緒に策定していくということになりますか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 戦略の策定をどういった組織体でやるということもこれから検討して、御報告させていただこうと考えているところですが、基本的には区が戦略は策定していくものになりますので、戦略の検討、それから策定の作業そのものは区の中で行っていくことを考えております。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、この前後に1番として観光プロモーションで、再来訪の方々の地域の受け入れ態勢ですとか、そういったことを整備していく。それから、フィルム・コミッションなども独自に行っていくと。それから、エリアマネジメントも行っていくというふうにありますけども、書き方の問題ですけど、シティセールスがあって、その後に観光プロモーションとか、エリアマネジメントの物の考え方があるのかなというふうに思えるんですけども、そういうことでいいんですね。これ、三つ、(1)、(2)、(3)とありますけども、並列じゃないんじゃないかと思うんですけども、並列ですか、並列じゃないですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 事業そのものは並列なんですが、これ、現在想定している作業で、シティセールス戦略の中にはほかの事業にかかわる戦略についても含まれるものと考えております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。それぞれ別に読み取っていたんですけども、今伺っていて、要するにシティセールスがあって、そこに区の行うことと機構の行うことがあるんだと。その機構の行うことや区の行うことについて、それぞれに例えばフィルム・コミッションだとか、受け入れだとか、それから行う事業だとか、イベントだとかということがついていくという物の考え方でいいわけですね。わかりました。

来住委員

 新しく立ち上がるこの機構というところで体制などというのがありますけど、4ページですね。ここでは、理事会、社員ということで、中野区は、②の機構事務局の体制などに何らかのかかわりを、区としては持つということになるんでしょうか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 区としましてこの機構の支援を考えておりまして、事務局にどういった形でかかわるかにつきましても、今後検討を進めてまいりたいと考えております。

来住委員

 事務局に区の職員なりがかかわると。ここで言いますと、事務等を行う常勤職員というふうに特定されていますけども、非常勤も含めて区の職員が派遣されるといいますか、機構の事務局として出ていくということはあり得るということですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 具体的に事務局にどういった職員を配置するかにつきましては今後の検討になっております。

来住委員

 立ち上がるところに補助を具体的に予算の中で措置をしていくのと、機構の体制にもかかわっていく。同時に、ここが行う事業に対しては、その事業ごとについて何らかの区としての関与、いわゆる財政的な関与を行うということもあり得るわけですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 機構の行う事業につきましては先ほど御説明申し上げましたが、2種類ございまして、自主事業としての収益事業、それから区と協定に基づく公益的事業とございまして、その公益的事業につきましては、区と協定ということで一定の縛りはございます。

来住委員

 協定の範囲の中で区の予算措置が行われる場合も公益事業についてはあると。想定されているということですか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 事業の中身としまして、区が補助すべきものにつきましては補助をしていく考えでございます。

来住委員

 最後意見にしておきますけども、かなり今後の展開によっては区の予算措置が考えられますし、人の体制も含めて懸念されるところですので、極めて慎重にやるべきだなということを申し上げておきます。これは意見です。

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、本報告については終了いたします。

 じゃ、休憩に入ります。

 

(午後3時02分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後3時20分)

 

 4番まで終わりましたので、5番目、中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更について報告を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更について御報告申し上げます(資料6)。

 前回、第4回定例会の本委員会におきまして、中野駅新北口地区まちづくり方針の案、また都市計画変更の素案については御報告をしたところでございます。その後、まちづくりの説明会、また、そのまちづくり方針につきましてはパブリック・コメントの手続、都市計画素案につきましても都市計画審議会などでの報告などを行いまして、さまざま御意見をいただいたところでございます。私どもとしましては、この中野駅新北口駅前エリアにおける都市計画ということで、改めてその考え方を整理し、今回はその件についてお伝えするところでございます。

 また、この1、2、3、三つ御報告するところでございますが、3の今後の予定について先に御案内したいと思います。前回御案内した今後の予定におきましては、都市計画の変更の原案、こちらにつきましては、この1月に報告するということで考えておりましたけれども、こうした考え方をさらに丁寧に御説明したいということもございまして、この変更の原案につきましては3月、また地区計画の原案の公告・縦覧につきましては4月から5月、また、都市計画変更の案等につきましては6月以降ということでのスケジュールを考えているところでございます。

 それでは、1番の新北口駅前エリアに係る都市計画の考え方について、別紙により御説明をいたします。まず別紙1-1でございますが、こちらにつきましては新北口地区のまちづくり方針の案の概要版でございます。前回報告したものと内容は一緒でございますので、説明は割愛させていただきます。

 続きまして、別紙1-2でございます。中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画の考え方についてということで、こちらに基づいて御説明をいたします。この中野駅新北口駅前エリアのまちづくりでございますが、中野区役所の移転、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎の整備などを契機として、グローバル都市づくりの中心となる拠点形成とともに、より安全で円滑な交通結節点の実現を目指しているものでございます。この将来の都市像を見据え、都市の健全な発達と秩序ある整備を図るため、土地利用や都市施設、市街地再開発事業に係る都市計画を定めていくとともに、関係者との関係の調整を図りながら、地区内における事業の具体化を進めていくことが必要でございます。本エリアのまちづくりの考え方を示した中野四丁目新北口地区まちづくり方針(案)に基づき、今後定めるべき都市計画の考え方を整理したものでございます。

 まず一つ目、地区計画でございます。この地区計画につきましては、将来の都市像を本エリアにおける地区計画の目標として定め、まちづくりの具体化を図っていくものと考えております。こちらにつきましては、別紙3をごらんください。

 今後、地区計画につきましては、原案の公告・縦覧を行っていくということで考えておりますけれども、そこに至る前の地区計画に定める方針の考え方ということでお示しをしたものでございます。この中では、地区計画の目標をまず記載してございますけれども、こちらにつきましては、このまちづくり方針の中で掲げる目標とする都市像ですとか方針、そうしたものが記載をされているものでございます。

 また、この中での5番、区域の整備・開発及び保全の方針といった中につきましても、土地利用の方針、地区施設整備の方針、建築物の整備の方針ということで、いずれもこのまちづくり方針の中に記載しているものでございます。土地利用の方針の中では、集客と発信力のある大規模な集客交流機能や競争力の高い業務機能、新たなにぎわいを形成する商業機能、観光交流の拠点となる宿泊機能、職住近接を実現する高品質な居住機能等の多様な都市機能が集積した複合的な土地利用を図るといったような考え方を示したものでございます。

 次に、別紙1-2にお戻りいただきまして、2の公共基盤に係る都市計画の考え方でございます。このエリアにつきましても、公共基盤の整備を進めていくということが非常に重要な点でございます。都市施設や地区計画に基づく地区施設、面整備事業などを都市計画としてまちづくりの具体化を図っていくということで考えております。

 裏面をごらんください。公共基盤整備の基本的な考え方ということでございます。こちらにつきましては、中野駅西側南北通路及び中野駅北口駅前広場からつながる歩行者デッキや地上の歩行者動線により、中野四季の都市(まち)や中野五丁目地区、新しい区役所など、地区内外の円滑な歩行者ネットワークの形成を図るとともに、交通広場や自動車・自転車駐車場、滞留空間の機能的、効率的な配置により、中野の交通結節点としての利便性の向上を図るといったようなことを考え方として示しております。

 また、土地利用の再編にあわせて本エリア内の道路再編を行い、機能的かつ効率的な新北口駅前広場の整備を図るとともに、車両動線を建物と一体的に整備するなどにより、周辺一帯の安全で円滑な交通ネットワークを整備するものでございます。

 次に3番、面整備事業でございます。本エリアにつきましては、都市機能の高度化及び居住環境の向上を図るため、大街区化や高度利用といった面的なまちづくりを推進していくこととしております。こうした面整備事業を都市計画として定め、国等における補助・支援事業や都市再生、都市開発諸制度などを活用しながら、まちづくりの具体化を図っていくものでございます。

 この基本的な考え方として、面整備事業として土地区画整理事業や市街地再開発事業を活用していくものでございます。また、本エリアにおける街区再編は、土地区画整理事業により行うものとし、大街区化された敷地につきましては、市街地再開発事業によって高度利用を図ることを検討していくといったものでございます。

 次に、4、目標スケジュールでございます。今回、都市計画の手続を進めてまいりますのは第一段階の都市計画ということでございまして、都市基盤整備ですとか街区再編、また、駅前立地を生かした合理的かつ健全な高度利用を誘導する建築敷地の設定、そうしたことの都市計画を定めていくものでございます。

 また、第二段階ということで、平成32年から33年度にかけてでございますが、こちらにつきましては、多様な都市機能が集積した建築物の整備、あるいは面的な歩行者動線ネットワークの形成ということでの都市計画を定めていくという考えでございます。

 3ページにつきましては、その目標スケジュールのイメージや歩行者ネットワークのイメージということで記載をしているところでございます。

 私からの報告は以上でございます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 それでは、項目の2番、都市計画変更(素案)及び補足説明について、私から御説明をさせていただきます。

 別紙2をごらんください。都市計画の素案につきましては、12月の当委員会で御説明したところでございまして、素案の内容につきましては御報告時から変わってはおりません。交通計画や具体的な駅前広場のイメージなど、さまざまな御意見、お問い合わせをいただきましたので、今回補足説明をさせていただきます。

 1ページ目をごらんください。1ページ目が都市計画変更の素案の内容でございます。左側が現在の都市計画の内容、右側が今回の都市計画変更(素案)の内容でございます。項目としては、下の色別に四つございまして、都市計画道路の位置・形状の変更、都市計画駐車場の位置・形状の変更、地区計画の新規決定、土地区画整理事業の新規決定となります。

 2ページ目をごらんください。こちらに変更の項目ごとにその内容と視点を記しております。都市計画道路につきましては、中野四丁目地区のにぎわいの形成、回遊性向上、駅前における歩行者空間の拡充を図るための変更を考えております。補助225号線につきましては、地区計画で代替機能を確保することを前提に廃止を考えております。都市計画駐車場につきましては、区役所・サンプラザ地区の再整備施設内に民間建物の附置義務駐車場と一体的に整備することを考えております。地区計画につきましては、先ほど中野駅周辺計画担当より御説明させていただきました。それから、土地区画整理事業の区域につきましてですが、街区の再編により公共施設用地の入れかえ、権利の移動等を行う範囲について決定するということを考えております。

 その後、3ページから8ページにつきましては変更の個々の内容を示しておりますが、こちらは前回御説明しておりますので、説明は省略させていただきます。

 9ページをごらんください。9ページからが補足の説明となります。(1)としまして、交通計画の検討についてでございます。最初に、一般的な手法の御説明でございますが、検討につきましては国土交通省の「大規模開発地区関連交通計画マニュアル」に基づいて行っております。下の検討フローのとおり現況交通量を調査しまして、道路形状が変わることの転換等を想定し、さらに開発交通量を想定しまして、将来交通量を想定し、関係機関と協議を行ってまいります。

 10ページをごらんください。こちらが歩行者交通、自動車交通の検証の方法でございますが、歩行者交通につきましては、制約なく自由歩行できるように検証を行います。自動車交通につきましては、各交差点における車線の混雑度、交差点の飽和度等を検証するという検証を行っております。

 11ページをごらんください。11ページは、検証方法を踏まえた当エリアの前提でございます。まず、まちづくりグランドデザインVer.3では、この地区、歩行者優先・公共交通指向の道路・交通ネットワークの構築を掲げておりまして、こういった視点に基づいてこの計画をつくっております。下は検討の視点でございまして、具体的には四季の都市(まち)以降のまちびらき以降、増大した歩行者交通の対応、それから三つ目、駅周辺で今後進む各地区のまちづくりで増加する歩行者や自動車交通の対応、四つ目、最大収容1万人規模のアリーナの利用者の歩行者・自動車交通の視点で検討を進めてきたということでございます。

 12ページをごらんください。12ページが検討のエリアを示しておりまして、こちらの図の範囲で、引き出しで示しているような各開発につきまして開発規模を想定し、将来の歩行者交通量、自動車交通量を算定しております。

 続きまして、13ページをごらんください。こちらが歩行者交通量の算定結果でございます。将来交通量を推計しました結果、歩行者交通量のピークは平日夕方ということで考えておりまして、歩行者が自由歩行できるように幅員の検証を行っております。具体的には囲みの中にありますけれども、中野四丁目新北口地区方面については、現在の北口改札と西口改札の両方を利用できるように誘導する。それから、南北通路と東西連絡路双方の同一の高さの歩行者動線を2本確保していくということ。それから、中野四季の都市(まち)方面については、新北口駅前広場の歩行者デッキによって歩車を分離して動線を確保する。三つ目、囲町地区方面については、こちらも歩行者デッキによって歩車を分離するということで、図の左側のこういった幅員をとっていくと、歩行者交通、自由歩行できる範囲ということで検証しているものでございます。

 続きまして、14ページをごらんください。14ページが自動車交通量の算定結果でございます。下の図の範囲、左側が環状七号線、それから真ん中に中野駅がございまして、東側、右側がもみじ山通り、北側に早稲田通り、南側に大久保通り、こういった範囲で各交差点の検証を行っております。右側の囲みが検証結果でございまして、各交差点を検証しました結果、交差点の信号の時間について若干秒数を見直すということ、それから中野通りが片側2車線で運用できるよう、荷さばき駐車対策を行っていくというような条件ではございますが、検証結果として、こういう条件を満たすのであれば、自動車交通に問題はないということを確認しております。

 続きまして、15ページが検討結果を踏まえた都市計画素案での対応ということでございます。右側の囲みの中になりますが、新北口駅前広場の嵩上げ部につきましては、中野四季の都市(まち)方向及び囲町方向に決定をしまして、幅員は四季の都市(まち)方面10メートル、囲町方面6メートルとしております。それから、中野四季の都市(まち)方面については、中野四季の都市(まち)の広場及び公共空地に直接接続するように配置することを考えております。補助224号線についてでございますが、こちらは幅員15メートルを20メートルに拡幅するという案を考えております。続きまして、貫通通路(地区施設)でございますけれども、こちらはなかなかイメージがわかりにくいということでしたので、こちらにイメージを示しておりますが、片側2車線の4車線で建物の中を通路が貫いているという形になっておりまして、計画幅員としては15.5メートルを想定しております。

 16ページでございます。こちらは都市計画素案の地区計画での対応ということでございます。地区計画の方針附図に南北通路レベル、東西連絡路レベル、それぞれの歩行者動線の高さごとに必要な動線を図示しておりまして、今後、当エリアの施設整備の前提条件として位置付けることを考えております。

 続きまして17ページ、17-1をごらんください。こちらからが駅前広場の整備イメージでございます。このページは、中野駅東側の線路上空から俯瞰したイメージでございまして、まちづくり方針にも示しておりました遠景の図でございます。高さごとに赤色の南北通路レベル、オレンジ色の交通広場レベル、緑色の現在の北口駅前広場レベルの歩行者動線を示しております。

 次のページ、17-2のページをごらんください。こちらは、先ほどの図の動線のうち、今回、都市計画素案で示しております都市施設、歩行者デッキの部分を示しております。都市施設としましては、西側南北通路から出たところの囲町方面の歩行者デッキ、中野四季の都市(まち)方面の歩行者デッキを都市施設で決定するということを考えております。

 続きまして、17-3でございます。こちらは、都市計画素案で示しております地区施設を示しております。中野通り沿いに歩道状空地を設けていくということ、それから、想定されております多機能複合施設の下を貫くような形で貫通通路ということで、地区施設に位置付けております。

 続きまして、18ページでございます。こちらは逆方向、中野四季の都市(まち)の上空から南東側を俯瞰した駅前広場の整備イメージでございます。南北通路から四季の都市(まち)に向けてダイレクトに歩行者デッキが延びておりまして、そのデッキの下側に駅前広場が広がっております。広場図中の青表示がバス乗車場、赤表示が降車場、それから、緑がタクシー乗り場で、真ん中に、中央に緑の空間、タクシープールでございます。

 続きまして、19ページでございます。こちらは、新北口駅前広場への動線のイメージを示しております。中野通りから新北口駅前広場への車両動線としましては、貫通通路を通って西側にアプローチするということになります。新北口駅前広場には、北西側のけやき通りから南下して駅前広場に入るという形をとっておりまして、広場内にはバス乗降場を集約しております。この広場内のロータリーを周回して、広場から出ていくという形を考えております。

 私からの説明は以上でございます。

委員長

 ありがとうございました。ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

小林(ぜ)委員

 今までなかなかイメージができなかった新しい交通広場についても、18ページでようやくわかったような気がしてきました。それで確認ですけれども、今まで北口、サンプラザの東側、それから南側からバスロータリーを使って、そのバス全てがこの新しい交通広場に移動するということでよろしいんですか。もしくは、そのほかにもここに入ってくるものがある、逆に抜けていくものがある。考え方としてはどういう考え方になっていますでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 現在、中野駅の北側から発着しておりますバスにつきまして、そのバス停につきましては新北口の駅前広場に集約することを考えております。

小林(ぜ)委員

 では、北口にあるものを全てということで、ふえるということでも減るということでもない。要するに南側に移動するとか、そういうこともないということで考えていいわけでしょうか。確認です。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 現在北側で発着しているものについては、北側で集約するということを考えております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。それから、貫通通路イメージ図ということで、幅員15.5メートルということで、この交通広場から中野通りへ抜けていく道というのか、通路がここではっきり出てきました。前回聞いたときに、地区計画上の道路ということにもなるということでしたけれども、これが15.5に対して中野通りは、既存の中野通りの幅員と新たな幅員というのは、変更はありますか。ちなみに中野通りは何メートルですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 中野通りの幅員でございますけれども、中野通り、補助26号線については20メートルで2車線ということでございまして、車道が13メートルで、歩道がそれぞれ両側に3.5メートルという幅員でございます。将来的にこの中野通りの幅員というのは変わってはこないということでございますけれども、今回、歩道状空地ということで中野通り沿いに地区施設で設けていくということを考えておりまして、歩道として使えるような空間については広がるということで考えております。

小林(ぜ)委員

 そうすると、補助223号線ですとか貫通通路が設けられるんですけども、中野通りはそもそも変わらないと。13メートル、しかも、貫通通路でさえ、でさえということかよくわかりませんけど、歩道なしで15.5メートルあるんだけれども、中野通りはそれより狭い。どちらかというと支線のほうが広くて、本線のほうが狭いというふうに感じられてしまうんですけども、この辺について、何ページでしたっけ、前の14ページについて、交通計画の検討をしたということで、それぞれその検討結果として、信号の秒数の見直しをしたりするということだけで耐えられるようなんですけれども、中野通りをこの区間、この区間というのは南口も含めて最終的にはなるんでしょうけども、南口の広場から北口、そして早稲田通りに至るまでの区間というのは、幅員の拡張というのはそもそも考えない、考えてはいかない。将来的に向けて考えていく必要はない。どんな立場でいるんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 中野通りと貫通通路の幅員構成ということでございますが、貫通通路は15.5メートルということで想定をしておりますが、それぞれ両側に道路の附帯、建物の中を貫く形になっておりますので、建物側の構造体とは別に道路としての確保といいますか、構造体、道路附帯というのをそれぞれ1メートルほど想定しております。ですので、それぞれの車線構成としてはほぼ中野通りと同等の車線構成になるということで考えております。中野通りにつきましては、都市計画で幅員20メートルということになっておりまして、その都市計画の変更というのは考えておりませんが、区役所・サンプラザ地区再整備、また、それにあわせて歩道状空地を設けていくということでございますので、そこの歩道空間が広がったところと車道空間とのバランスというのは交通量を見ながら考えていきたいというふうに思っておりまして、例えば中野通りを南下してきて貫通通路を通って駅前広場に入る。そこの右折車線等を適切に少し拡幅するような形で確保することで少し車の流れをよくすることはできるとか、そういったことは想定しております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。中野通り、今でも信号待ちをする車が多かったり、直進と左折の関係も信号によって違ったりしているので、一部混乱というか、渋滞も起こっているような気もするんですけども、一部4車線化というんですかね、左折車線と直進車線ということで分かれていけば、そういったことは緩和されてくるのかなというふうには思うんですけども、何かこの交通量の調査の結果というのが思っていた、想像していた、推測していた数字と違うというか、だったので、もう少し厳しい状況が出てくるのかなと思っていたので、幅員についても検討していくべきではないかなというふうに考えていました。

 もう一つ、16ページで二つ聞きたいんですけども、一つは、新たな西口改札を抜けて、南北通路レベルという、この表示が一つ。もう一つは、そこから既存の税務署へ抜けていく通路、これがあります。それについては、まず南北通路レベルって、この通路が、どう言ったらいいの。ふわっと直線的でないというか、すごく振れた感じに弧を描いているのは何か意味があるんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 こちらの街区の中ではアリーナの整備ということを考えておりまして、アリーナの想定している大きさですとか、形状ですとか、そうしたものからして、こうした動線を描いているものでございます。

小林(ぜ)委員

 もう一つ、税務署に向かっての直線というか、三角形の底辺みたいな通路というのは、これはもう都市計画上決定の通路ということになるんでしょうか。というのは、下が先ほど伺った交通広場、バス停、既存のバス停が全てそこに入っていく。また、バスの乗降、タクシーの乗降、プールが行われたときに、乗る人たちもこの斜めのデッキからバス乗り場におりていくというんですかね、ということを想定しているということでいいんですか。その斜めのデッキからおりていくということを想定しているのか、もしくは地上部分でバス停まで行くのか。その点についてまず一つ。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 西側南北通路から四季の都市(まち)方向に延びている歩行者デッキのことだと思うんですけれども、こちらについては今回、都市計画の素案という形で示していまして、都市計画としてはおおむねの形状ということと、あと、これはこの先、検討を進めた原案の段階になりますけれども、おおむねの面積ということで設定しているということでございます。おおむねの形を都市計画で決めていった上で、機能としては南北通路から出たところから四季の都市(まち)の広場のほうにダイレクトでアクセスできるというようなことと、交通広場の西側にあるバス停については、この通路からおりて、バスに乗車していただく。そういう動線を想定しております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。先に伺いましたアリーナ施設が想定されるので、これが少し楕円形というか、直線的じゃなく弧を描いているということと、それはその施設の中を通り抜けていくのかなというイメージができるんですけども、この斜めに向かっている、これは最終決定の形状なのか、多少まだこれから変更のきく形状なのか。例えば上のように円弧を描くとか、直角というのはないとは思うんですけども、ドコモのビルに沿うような形にするのか、もしくは三角形の底辺は一番使いやすい、距離的には短いんですけれども、広場からの景観からしたら、これは景観という意味合いで考えると、何か見上げたときに斜めのものがある。好き嫌いで言う話じゃないんですけど、いいのかなという、決してきれいではないなというイメージと、バス停におりていくという機能も含まれているのであれば、この段階から形状についてももう少し検討していってもいいんではないのかなというふうに考えるんですけども、その辺はいかがですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 都市計画では御説明のとおり、おおむねの形状を決定していくということでございまして、さらにはその機能として四季の都市(まち)へのアクセス、それから交通広場へのアクセスを確保していくということでございます。一方、物理的にこうした歩行者デッキを交差点の上には配置できないですとか、当然、歩行者デッキから広場に落ちる柱がありますので、柱が下の交通を阻害しない位置に設けなきゃいけないというような、そういう物理的な制約もございます。そういった条件を満たした上で、この空間としてどういった景観上好ましいのかということにつきましては、これから実際設計作業を進めていく中で、制約はありますけれども、検討していきたいというふうに考えております。

小林(ぜ)委員

 ほぼ最終形なので、とやかくということではないんですけれども、デッキの幅員について、例えば囲町方面に向けてはたしか6メートルというふうにあるんですけども、6メートルというと、今二人で座っている机四つ分が6メートルだと思うんですけれども、そのぐらいの幅で囲町方面への、もちろん人の流れ、ピーク等々を計算した上で、計画を立てた上で、その幅員が設定されているんだと思うんですけども、商業施設が設けられ、住宅施設が設けられ、朝晩の混雑等を含めたときに、幅員というのはどんな基準から6メートルというふうになってきたんでしょうか。要するに狭いというふうにちょっと感覚的にはあるんですけれども、実質的には6メートルというのが設けられるということを考えたときには、もう少し広くてもいいんではないかというふうに考えるんですけども、どんなところから6メートルというのが出てきていますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 本日御説明しましたとおり歩行者交通の検証を行ってまいりまして、囲町地区の住宅の規模ですとか、商業施設の規模というところをある程度想定しながら、想定ではございますが、想定をしながら、自由歩行できる幅員ということで検証してきております。その結果を踏まえまして、ピーク時、またその結果よりもさらに少し余裕分を乗せた形で幅員6メートルあれば、自由歩行できるということで設定をしてございます。

小林(ぜ)委員

 何が言いたいかというと、要するに中野でデッキ状の――東中野の日本閣に行くところは別にして、大規模な都市空間の中でデッキを設けていくというのは初めてのケースで、そうしたときに将来のまちの回遊性だとか、それからもちろん住民のこともあるんですけども、斜め状になっている10メートルのデッキもそうなんですけども、この幅というのがその想定だけでいいのかということについて、最終的なこれを見ていて、もう少し検討が必要なんではないのかなと。一度つくってしまうと、なかなか広げることももちろんできないので、広がったのを、大は小を兼ねるはともかくとして、狭かったから広げますというのはなかなかできない話にもなってくるので、そういったことを考えたときに、新宿だとか、この近くで言えば三鷹だとか立川とか、いろいろありますけれども、そういったこともよくよく検討した上でだとは思うんですけれども、もう少し検討の余地はないのか。個人的にはすべきだというふうに思うんですけども、その辺はいかがですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今回、都市計画で決定をしていくということで考えてございますので、将来のまちの状況によってころころ変わっていくと。幅員がもっと必要になっていくということであってはいけないというふうに思っております。そういった視点で検証してきた結果、余裕を見て6メートルということで設定をしているところでございますけれども、その幅員の考え方、あわせて、じゃ、この歩行者デッキがどういった空間、どういったしつらえをすると景観的に豊かになるのかというところは、実際のしつらえの設計の部分にもよるところかと思いますので、そういったところは今後検討していきたいということでございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。懸念事項と。これまでの議論もずっと、当委員会でも何度かこれについては説明、御報告を受けさせていただいたんですけども、やはり最終形になってくると、最終段階になってくると、懸念というのを払拭もしておきたいですし、また新たな補足図が出てきたときに、新たに気がつくところ、見えてきたところもあったので今お伺いをしましたけれども、先ほどの今後の予定についていくと、これから公告・縦覧が始まって、都市計画審議会を経て、都市計画の決定をしていくということになってくると、ほぼ最後になってくるので、それぞれの段階でそれぞれの御意見等も出てくるのかとは思うんですけども、委員会においてのこの報告に対して、やはり将来的な予測も中野のまちのありようが変わっていくという、南口も大きく変わってくるわけですし、北口だけではなくて、そういった中で、しかもグローバル戦略、中野のまちを来街者が多くというときのことを考えながら、もう少し計画を立てていったほうがいいんではないかという、面積や幅員についてということが都市計画の決定事項であるかとは思うんですけども、そういったことも懸念の一つというふうに思いますので、検討をできるだけお願いしたいと要望にして終わります。

委員長

 今のは要望でよろしいですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

石坂委員

 こちらの資料の19ページですね。一番最後のページですけども、バスとかタクシーが現在の中野通りから補助223号線を通る形になるものが恐らくふえるんじゃないかと思われます。現状ですと、中野通り側は朝の時間帯にバス専用レーンができるようになっていますが、そのあたり、補助223号線に対して何か考えはあるんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 具体的なバスがどういう動線を通るのかといいますのは、駅前広場の計画とともにバス事業者とも協議をしていくことになるのかなというふうに思っております。基本的には中野通りにあまり負荷をかけるべきではないと考えておりまして、けやき通り側を通って駅前広場に入っていく動線にしていきたいなというふうに思っております。そうした計画の中で交通状況、必要に応じて、バス専用レーンが必要なのかというところは道路の計画として、また警察とも協議をしていきたいと考えております。

石坂委員

 しっかり検討していただければと思います。それから、同じページですけども、下のほうに断面図が出ています。中野通りの高さから新北口駅前広場の高さまではエレベーターがついていますが、これを見る限りではなんですけども、新北口駅前広場の高さが南北通路の高さに上がるところのエレベーターというのがここには出ていない形なんですね。特に新北口駅前広場エリアのところのバスターミナル等があるところに一般車用の、これは身障者兼という形で乗降できるようになるわけですけども、そこの高さから南北通路の高さまで障害者の場合の動線がどうなるのか教えてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 16ページをごらんください。こちらに地区計画での対応というところの図がついておりますが、ちょっと小さくて恐縮なんですが、この図の中のちょっと楕円の二重丸が立体的な動線、エレベーターということで表記をしておりまして、西側の南北通路から出たところの西側に一つ、それから北に向かう南北通路レベル沿いに一つ、二重丸があるかと思いますけれども、このあたりに立体的な動線、エレベーターを想定しておりまして、このあたりの位置から新北口駅前広場、歩行者滞留空間から南北通路レベルにエレベーターで上がっていただくということを想定しております。

石坂委員

 確認ですけど、そうしますと、この南北通路の北西側の近くにあるエレベーターが新北口駅前広場から南北通路の高さのエレベーターで、この南北通路のちょっと離れた東側というんですか、北東側にあるエレベーターが中野通りの高さから新北口駅前広場の高さまでのエレベーターになるという理解でよろしいんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 現在の想定ではございますが、委員お話しのとおりでございます。

委員長

 小林(ぜ)委員、再度お願いします。一回まとめてお願いしますね、今後につきましては。

小林(ぜ)委員

 次に、方針について一遍確認したいと思います。今回、方針案ということで、別紙1-1ということでいただいたんですけども、新北口地区のまちづくりなので、四丁目を、線路の北側から四季の都市(まち)、そして早稲田通り、中野通りに囲まれた地域ということになっているんですけども、3ページ目といったらいいんでしょうか、見開きの右側に三つあるうちのそこにいわゆる五丁目についての考え方として、にぎわいの軸ということで、サンモール、ブロードウェイに至るまちづくり、そして「将来的な接続」、全然見えなくてごめんなさい。要するに五丁目のほうにそういう言葉が書いてあるんですけれども、要は前回もちょっとお話をしたかと思うんですけども、四丁目の新北口エリアの外側のまちづくりについてどのように考えているかということについては、今回案ですけれども、そういったものについてはもう少し示していただくことはできないでしょうか。つまり、中野五丁目ですとか新井一丁目ですとか、そういったところへの波及の仕方について、ここは地域限定の話をしているんだと思うんですけども、もう少しまちづくりとして、グローバル都市として広がりを持ったまちづくりの方向性みたいなものを描くことはできないのか。今までの議論も多分、まちの方々とされてきたり、いろんな計画を立ててきたこともあると思うので、急にというのは難しい話かもわからないんですけども、もう少し周りへの波及効果、ここに1万人のアリーナを含めた複合施設等々ができてきている中で、この中だけだと物事をどうしても狭めて考えてしまうようになるので、もう少し周りを見ながら考えられるようなこの新北口地区にならないかということなんですけども、その辺はいかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この新北口まちづくり方針を策定するに当たりまして、まず上位計画となる中野駅周辺のまちづくりのグランドデザイン、それがベースとなって検討してきているところでございます。この中野駅周辺のまちづくりのグランドデザインにおきましても、駅周辺の回遊性を高めていくということが大きなテーマでございまして、今御案内のあった新北口地区と五丁目地区、あるいは他の地区とどうつないでいくかといったこと、あるいはこの図で言いましても、南側ともどうつながっていくか。ここのあたりも非常に大きなテーマと考えております。私ども検討する際にも、この地区内の動線だけではなくて、周辺との連続性と機能的な連携といったことも検討しながら進めてきたところでございます。例えば五丁目ですとか、また新井のほうについては、まちづくりの方針といったものがまだございませんので、なかなか示せていない部分もございますけれども、基本的には回遊性を向上させるために機能的な連携を図っていく。それに当たって五丁目にいたしましても、また新井のほうにいたしましても、まちづくりを進めていくといった考えは持っているところでございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。こうした具体的な北口の人の流れですとか、交通の流れというのが出てきている中で、新しくにぎわい軸として考えてきているわけですから、早めにそういったものも着手しながら、グローバル都市としての中野駅周辺をもう少しわかっていくような、イメージできていくようなものに着手していっていただけたらと思います。これは要望です。

委員長

 わかりました。

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続いて6番目、中野駅新北口駅前エリアアリーナ整備官民連携協議会の実施について報告をお願いします。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、中野駅新北口駅前エリアアリーナ整備官民連携協議会の実施について御報告を申し上げます(資料7)。スポーツ産業インフラであるスタジアム・アリーナの改革推進に向けて、先進事例の形成支援を目的としたスポーツ庁の委託事業「スタジアム・アリーナ改革推進事業先進事例形成支援」によって設置をいたしました、この協議会の実施について報告をするものでございます。

 まず協議会の概要でございます。設置の目的につきましては、中野駅新北口駅前エリア再整備事業における主要な施設となるアリーナをモデルとした検討を行うため、アリーナ協議会を設置するものでございます。

 協議事項については4点掲げてございます。アリーナを起点としたまちづくりのあり方、またアリーナの開発コンセプトと市場動向、アリーナの所有と運営のあり方、その他といったところを協議事項としております。

 構成員につきましては、別紙をつけてございますので、ごらんいただければと思います。

 また、開催予定につきましては別紙2でございます。恐れ入ります。別紙2をごらんください。別紙2につきましては、このアリーナ協議会の概要ということでございまして、このうち最後のページになります。協議会の開催日程といったところがございます。第1回から第4回までの日程を記載してございます。第1回、また第2回については既に開催をしてございます。こうした日程で開催していくものでございます。

 また表紙にお戻りください。検討成果の活用でございます。アリーナ協議会の検討成果につきましては、委託事業の目的である先進事例の形成に資するとともに今後のアリーナの計画検討に活用していくものとしてございます。

 次に、2番、第1回アリーナ協議会の開催状況でございます。こちらについては、12月19日に開催をしたものでございます。

 裏面をごらんください。議事としては、再整備事業の概要、また検討テーマとして「中野駅新北口駅前エリアの再整備モデルを踏まえたアリーナ整備、運営のあり方」、こちらを検討テーマとしてございます。

 主な意見として幾つか御紹介いたします。一つ目には、中野駅前の立地等を踏まえると、高質で稼げるアリーナを目指すのがよいのではないか。二つ目では、アリーナの収益を上げる方策として、付加価値の高いVIPルームやネーミングライツなどを検討してはどうか。また、三つ目には、音楽が一番収益を上げやすいと考えているが、スポーツやコンベンションを含めたベストミックスが実現できるような施設がよいと思うといったさまざまな御意見をいただいたところでございます。

 なお、第2回につきましては、先日、1月22日に開催をいたしました。こちらにつきましては、各委員からそれぞれの御専門の立場からの御発表をいただきまして、それについて御議論いただいたといったところでございます。

 第3回につきましても同様に進めてまいり、第4回を進め、この協議会をまとめていきたいと考えているところでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

加藤委員

 御説明ありがとうございます。先ほどの北口の設計に関してもそうですけども、このアリーナの規模感とかが全体の計画に大きくかかわってくる中で、こういった協議会を通じて1万人が妥当なのかみたいなのを、それは大は小を兼ねるみたいな話にもなろうかと思うんですけども、その妥当な数字みたいなのが今後協議の場として出てくるのか、もう既に出ているのか。その辺を教えていただけますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 実際、協議会を2回ほど開いてございますが、その中でもやはり規模的な意見は出てございます。例えばスポーツを行うということで、バスケットボールのリーグということでございますと、5,000人の規模といったものが基本的な大きさということでございます。また、コンサートですと、それ以上に例えば七、八千からまた1万という規模、そうしたものもコンサートとして成立するんじゃないかというような御意見をいただいているところでございます。

加藤委員

 メンバーにTリーグの方がいますが、これは卓球のですけど、そのリーグ自体を見たことがないので、よくわからないんですけど、代々木体育館でこの前、個人のものですかね、14歳が優勝したみたいな、ああいうところでやっていましたけど、例えば中野で1万人規模とか5,000人規模があったときに、Tリーグを招致できるような可能性みたいなのはあるのか。Tリーグ、あとBリーグとか、その辺を踏まえて教えていただけますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 Tリーグにつきましては、この協議会での情報によりますと、ことしの秋の設立に向けて、今準備を進めているところだということで聞いてございます。先日行われましたのはアマチュアの大会といったらよろしいでしょうか、全日本選手権だったと思いますが、そうしたものでございますが、Tリーグということになりますとプロのリーグということとなります。その中で、特にやるスポーツということだけじゃなくて、見るスポーツというような位置付けで、このTリーグを進めていきたいということは伺っているところでございます。また、バスケットボールのBリーグにつきまして、同様にこうした会場があると、やはりリーグとしての活動する場所、また興行する場所、そうしたものを確保するということは非常に重要なことだということは聞いておりますので、この今検討しているアリーナの施設の仕様によっても、それができるかできないか、そうしたものもあわせて検討していきたいというふうに思っております。

加藤委員

 もともと今あるサンプラザが、サンモールとブロードウェイの商売を阻害しないような施設ということで、労働省系の建物として勤労青少年会館ができて、多分今後つくるアリーナも同じで、ショッピングモールをここにつくらないというのは、多分そちらの東側のそういった商売の方々に阻害がないようになっているというところで言うと、アリーナをつくること自体は既定路線になりつつあるのかなとは思うんですけど、やっぱりその規模感に対して皆さんいろんな声が上がっているので、その辺はどのサイズにするにしても、そのエビデンスをしっかりと練って計画をつくっていただきたいと思いますが、これは意見です。

委員長

 よろしいですか。一応今意見が出されたことを踏まえて、今後また検討の中へ入れていっていただきたいと思います。

酒井委員

 こちらは国の委託事業で、今後はこの4回の協議会を開催して、アリーナの計画検討に活用していくということだと思うんです。1回目は、第1回ということで、議事はアリーナの整備、運営のあり方というような大きな広い範囲での皆さんにいろんなお話をしていただいたんだと思うんですが、この事業というのは非常に壮大な大きな事業だと思っているんです。我々はそういう中で国からの委託を受けて、この中でさまざまな議論がされ、その内容が、中野区が進めるこのアリーナ整備に関して参考になるものだと思っていたんですが、協議会の開催日程を見ると全体で4回でしょう。1回目は全体の議論をして、出た意見というのをちょっと拝見すると、なかなか細かな点だとか、そういったところってないのかなと思うんです。今後2回、3回とやっていき、4回目に関しては全体の内容をまとめるだけなんですね。すると、実際にそれぞれ幾つかの柱があると思うんですけど、あと2回で、4時間で議論しなきゃならないというところが非常に大丈夫なのかなというふうに感じたりもします。一番大切なところの施設の所有だとか運営のあり方というのは大きな論点になってくると思うんですけれども、はて、それが2時間でどういう議論ができるのかなというのはちょっと心配なんですけれども、これ、今後区がアリーナを整備していくに当たって、国からの「スタジアム・アリーナ改革推進事業先進事例形成支援」の委託事業を受けなければ、何か大きな補助は取れないだとか、そういうのがあったんでしたかね。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 こうしたアリーナの検討そのものは、特に委託だとか補助だとか、そういったものがなくても区として進めるべき内容だというふうに考えておりましたが、今回そのスポーツ庁の委託の事業ということで採択をされたということで進めてきたところでございます。先ほど第2回の協議会も開かれましたということで御案内いたしましたけれども、このときはそれぞれの委員からかなり具体的な御提案もございました。例えばアリーナの整備の考え方ということで、スポーツをメインにするのか、あるいは音楽のコンサートをメインにするのか。それによってもつくり方が違って、それによっての形状ですとか大きさだとか、また運営の仕方も違うんだというようなことの御意見もいただいたところでございます。あともう一回になりますけれども、そうしたもののさまざまな専門的な知見を集約して、それをさらに我々としては具体の事業計画に生かしていきたいというふうに思っております。

 今回こういった委託事業で集めた知見につきましては、これは中野区だけではなくて、全国的にスタジアムとかアリーナを検討しているものの中でも活用できる内容も上がってきているものと考えておりまして、この委託の事業ということで私どもとしてはまずは進めていきたいというふうに思ってございます。

酒井委員

 それはわかるんですが、もちろん先進事例としてさまざまな自治体にも参考にしてもらう。それから、区としてもアリーナを整備したときの検討の題材になるというのはわかるんですけれども、もうあと一回でどこまで詰められるのかなというふうに考えてしまうわけなんですね。お尻はもう今年度中に報告してまとめなきゃならないでしょう。今後はやっぱり一番ポイントになる所有と運営のあり方というのは非常に重い案件でもありますし、それから、プロフィットセンター化ですか、施設の収益性に加え、アリーナ立地によるにぎわい創出、まちづくり等の波及効果へのシナリオだとか、この大きな二つの題材を2時間の中でどこまでというと、かなり厳しいんじゃないのかなと思うんですが、それでちょっとお尋ねさせていただきました。そうそうたる面々の方がいらっしゃいますので、より効果的な協議会にしていただきたいと思います。要望で結構です。

委員長

 そのようなことでよろしくお願いしたいと思います。

 ただいまの報告に対してまだ質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 それでは、続いて7番目、中野駅西口地区まちづくりについて報告を求めたいと思います。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それでは、中野駅西口地区まちづくりについて報告させていただきます(資料8)。

 お手元の資料にございますように、中野駅西口地区では、土地区画整理事業が現在進行しておりまして、その進捗状況について報告をさせていただきます。土地区画整理事業については、平成27年3月に都市計画決定をして、同年の7月に独立行政法人都市再生機構を施行者として事業認可されてございます。お手元の資料の図の茶色と黄土色ですかね、この二重線みたいになっている線で囲われているエリアが区画整理事業のエリアでございます。

 裏面に、進捗状況図と左上に打ってございます図面がございます。大まかに言って、進捗状況については赤の破線で囲んでございます旧桃丘小学校の解体工事のエリアのお話、それから、その右側、東側にある一般の権利者の方々に対応しているエリア、これは青の破線で囲んであるエリアでございます。

 もう一度表面のほうに戻っていただきまして、まず旧桃丘小学校校舎の解体工事の状況でございますが、これについては当初、今年度中完了する予定でございましたが、追加のアスベスト工事があり、平成30年7月まで、およそ4、5、6、7と4カ月ほど工事延伸の見込みでございます。それから、権利者の対応状況につきましては、共有の方なんかもいらっしゃるんですが、建物、エリアの中に17棟ございまして、共有の方もございますが、それをわかりやすくするために1件と数えさせていただきまして、17件のうち12件の方については仮換地指定、区画整理事業の換地先について指定したという状況でございます。

 裏面を見ていただいて、移転補償については、その仮換地指定で行き先の換地先が決まった方について、今度は移転補償契約という契約を進めていくと。これについては、17件中の6件、17分の6進んでいるという状況でございます。個々の権利者の皆さんの御都合等があって、これについては若干おくれている状況でございます。それから、当該エリアは借家人を抱えているといいますか、不動産の賃貸経営をやっている方が多くて、借家人が全部で70件いらっしゃいまして、そのうち26件が補償契約をしているという状況でございます。移転補償契約をして、移転先を確保していただいて、移転していただいた後に今度は建物を解体する。これについては17分の2が進んでいるという状況でございます。

 今年度もあと2カ月少々ありますが、この2カ月少々と、あと平成30年度どのようなことをやるかという予定については3番に書いてございますが、公共施設の整備、旧桃丘小学校を解体した後、そういったところに下水道を整備して、電線共同溝を設置して道路の整備、それから、まだ仮換地指定していない残った権利者の方々の仮換地指定、移転補償契約、それから、最終的には建物の解体というようなことを今後予定しているというところでございます。

 以上、御報告でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して何か質疑ございますでしょうか。

石坂委員

 解体工事のおくれが出るということではありますけれども、ここはUR施行で進めていく場所ですが、特にURのほうに何か負担がかかってしまうとか、その負担の補償が求められるということはないという理解でいいんでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 工事が特別何かふえたということではなくて、古い校舎でございますので、当然古い建物についてはアスベストがございます。それで、アスベストについては、飛散性が一番高いのがレベル1、それからレベル2、レベル3。飛散性が高いということは危険ということなんですね。幸い旧桃丘小学校の校舎ではレベル3、一番飛散性については軽いものしか見つからなかったという状況でございます。しかしながら、一部外気といいますか、外に面している部分があって、そこについては保健所さんのほうから指導を受けて、レベル3ではあるんだが、レベル1に準ずる、そういった対応をしてもらいたいというような御指導を受けて、より丁寧な対処をするということで延びたということでございます。

石坂委員

 延びた結果の影響に関しては、何かしら補償しなければならなかったりということはないという理解でいいんでしょうか。

吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 工事費については、それによって特別上がるということはございませんし、それからもう一つ、これによってほかの工事がおくれるかどうかということなんですが、エリアの中、ある程度広いといいますか、ある程度の規模の面積がございますので、工事の工夫で工程的にラップさせたり、そういったことで工夫して対処できる範囲でございます。

委員長

 よろしいですか。

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして8番目、(仮称)弥生町六丁目公園におけるサウンディング型市場調査の結果について報告をお願いします。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、(仮称)弥生町六丁目公園におけるサウンディング型市場調査の結果について御報告いたします(資料9)。

 (仮称)弥生町六丁目公園の管理運営について、にぎわいの創出や公園利用率の向上、管理コストの低減等を図るため、民間事業者による管理運営の市場性・可能性を把握するサウンディング型市場調査を行ったので、その結果を報告するものでございます。

 1、サウンディング型市場調査の概要でございます。(1)サウンディング型市場調査とは、案件の内容・公募条件等を決定する前段階で、民間事業者から広く意見・提案を求め、対話を通じて市場性や可能性を把握する調査でございます。民間事業者の参画のしやすい最適な公募条件への寄与が期待されるもので、詳細は昨年8月の本委員会で御報告させていただいたとおりでございます。

 (2)実施経過でございますが、平成29年9月1日、実施要領の公表、10月6日、事前説明会の開催、参加事業者は12社でございました。10月30日から11月10日まで、サウンディング型市場調査を実施いたしました。

 (3)サウンディング参加状況につきましては、建築、造園、情報通信、環境等のコンサル、専門商社など8社に御参加いただきました。

 2、意見募集の項目及び結果でございます。六つの項目で意見を募集いたしました。(1)(仮称)弥生町六丁目公園を活用した企画運営につきましては、企画・イベント等の展開に関することといたしまして、自主事業活用スペースの利用、自然体験事業や健康増進事業、放課後児童クラブ、大型定期イベント、清掃事務所や企業との連携事業などの意見、裏面に移りまして、組織等の構築に関することといたしまして、専門の広報企画担当者の配置、ガーデンスタッフの配置、教育機関や町会、老人施設とともに、共有財産としての意識を向上させるための連携協力、施設等の整備に関することといたしまして、地域特性に見合った施設の設置、防災施設の設置の意見がございました。

 次に、(2)体験学習センターを活用した管理運営体制でございますが、地域活動の場、カフェ、ワークショップ、展示、ボランティア育成、文化芸術等の地域活動の場について、また、商店街連携による朝市等の即売会、東京野菜、地産地消のPR、アトラクション設置によるプレイルームの意見。

 (3)管理コスト低減の方策につきましては、地域住民の参加による植栽等の管理、芝生の草地切りかえによる管理費低減、体験学習施設への監視カメラ設置による人件費削減、自動販売機の設置、企画・イベント開催による収入の意見。

 (4)公園管理条例による規制の緩和につきましては、建ぺい率の緩和、事業期間の長期設定、指定管理者の事業計画外の取り組みに関する緩和、事業収益の繰り越しの意見。

 (5)南台いちょう公園・本五ふれあい公園・(仮称)弥生町六丁目をパッケージとした公園の運営企画と管理運営体制に関する意見につきましては、スポーツ関連企業、地域小学校との連携による平日昼間のスポーツ教室の開催、防災施設を活用した防災イベントの開催、3公園を会場とした大型イベントの開催の意見がございました。

 (6)自由提案・自由意見につきましては、3公園について、駐車場がないため3公園を一括管理する場合は、管理用車両が駐車できず不便。資材置き場等バックヤードのスペースが不足している。指定管理者の公募について、一般に公募時期が夏ごろに多く、他の公募と重なることが多いため、公募時期を長くとることや、事前告知などがあれば十分な体制を整えられる。

 また、ページを移りまして、管理運営について、運営が軌道に乗るまで二、三年は必要。また、利用者ニーズの把握を行うことは重要。開園の約半年前から地域と組織を構築できれば、初年度からの運営がスムーズとなる。円滑な地域連携には、地域連携にたけた人材の配置や、ボランティアを統率するメンテナンススタッフが必要という意見がございました。なお、管理運営の形態について、以下の3通りの見解がございました。

 まずア、3公園と周辺の主な公園を含めた包括的な管理につきましてが3社ございました。主な特徴といたしまして、スケールメリットにより全体的な維持管理費の低減が図りやすい。多数の公園で幅広い運営検討が可能というものでございます。次にイ、3公園で管理が3社ございました。運動施設の有効活用など、効率的な管理運営ができれば、維持管理費の低減が図りやすいというものでございます。最後ウ、(仮称)弥生町六丁目公園を単独で管理というものが2社ございました。1公園に専念するため、地域に密着した連携が図りやすい。事務所常駐により細かなサービスや迅速な対応が可能となり、公園利用時の規制緩和を検討しやすいというものでございます。

 また、参考となりますが、中野四季の森公園についての意見がございました。中野区を代表する大規模公園として、立地環境やアクセス性の観点から、にぎわいの創出拠点や緑の空間として多彩な運営を展開できる条件が整っている。しかしながら、芝生を守ること、にぎわいを創出することが相反して両立できていないため、芝生を守るだけでなく、使うことへの方針転換という考えに至る意見もございました。

 3、サウンディングの結果を踏まえた今後の方針についてでございます。(1)募集条件の整理でございますが、(仮称)弥生町六丁目公園をはじめ、本五ふれあい公園、南台いちょう公園を含めた管理運営について、今回の調査により得られた3通りの管理運営形態を踏まえながら、効率的かつ効果的な管理運営の方針について精査し、今後募集条件をまとめてまいります。

 今後の予定でございますが、平成30年5月、管理運営方針、募集条件の整理を行い、10月に公園条例改正(案)、募集要項(案)の策定をしてまいります。また、平成31年には、2月に選定委員会による業者を選定し、指定管理の議決、指定の告示・公表、9月ごろの開園、運営開始を目指してまいります。

 報告は以上です。

委員長

 今申しましたとおりの報告でございますけども、この報告書の中にほとんど記載されているとおりをお読みになっていますので、同じだと思いますので、皆さんの手元に行っていますからね。お願いします。時間も時間ですので。

 それでは、ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

加藤委員

 大きく分けて二つ質問があります。今回、中野区として、このサウンディング型市場調査というのは初めての試みだったと思うんですけれども、その辺の効果というのがかなりここの紙面上からもあらわれているなとは思っていて、よかったなとは思いますけれども、普通、事業で公募したときに、各社がプロポで出すような内容を事前に出させちゃうという、それぞれの企業が秘伝のわざみたいなのを出しちゃっているみたいなところに対して、事業者は抵抗感みたいなのはなかったか。その感覚的なところを教えていただきたいんですけど。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、委員お話しのとおり、やはり各社のアイデアというものを大事にしている傾向は感じるところがございました。したがいまして、今回の御報告につきましては、公開を前提に了解いただいたものを御報告させていただいているというものでございまして、これ以外の部分でも我々いろいろ情報として感触をつかんだものも現実的にはございます。

加藤委員

 じゃ、プロポというか、公募したときに、その会社のオリジナリティはまだ残されているということですか。わかりました。

 あと、見てみると、施設に関してかなりこうしたほうがいいという提案もあって、それだったら公園をつくる前から、設計段階からサウンディング調査というのができたんじゃないかなと思うんですけど、今さらの話なんですが、今後の展開としてどのように考えますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、委員御指摘のとおり、まずこのサウンディング調査で有効性を発揮している部分については、やはり方向性がまだ特定できていない段階というものでの有効性も確認されているところでございます。今回こちらにつきましては、公園としてはまず管理運営体系について未特定のときにやっているというものでございますが、特に先駆的な横浜市等におきましては、この土地をどう活用するかと。公園に使うか否かを決定する前の土地利用についての段階からサウンディングを行うという事例もございますので、今後、サウンディングの活用方針につきましては、より効果について深めていきたいということで考えております。

酒井委員

 今回初めてのサウンディング型市場調査を行って、報告があります。管理運営について、ア、イ、ウと三つの報告がなされています。3公園と周辺の主な公園を含めた包括的な管理、それから大きな3公園のみを管理すると。それから、(仮称)弥生町六丁目公園を単独で管理するのみというふうなそれぞれの案があるんですけれども、現状、担当さんとしてはどういうふうな考え方なんですか。まだ考えはまとめ切れていないんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、委員御指摘のとおり、現段階でこれという特定にはまだ至っていない状況でございます。ただ、公園につきましてはやはり全体の公園を公園の性格で分けていくという性格の中でも民間活用は、一つは、管理委託をパッケージにするスケールメリットというのがございますので、それについてはむしろ公園施設の特徴が低いもの、活用性が低いものをパッケージにする効果のほうがあるのかなという感触は持っているところでございます。したがいまして、今後の方向性としては、所管といたしましては今、イかウのいずれかの選択が妥当ではないかということで考えているところでございます。

酒井委員

 私、せんだっての定例会で、2定で質問させていただいたんですけれども、港区なんかは区立の107園の公園全てをエリア別に五つのパッケージに分けて、それで管理運営しているんですよね。そうすることによって、さまざまな民間活力を活用したりだとか、それから清掃だとか、さまざまな公園で行わなければならないところを一つの事業者がパッケージでやることによって、経費の節減だとかスケールメリットが大きい。そういった区としても取り組みはどうかというような質問をさせていただいたんですね。今ちょっとお話を聞くと、イかウということで、大きな3公園のみを管理するのか、もしくは(仮称)弥生町六丁目公園を単独で管理するというふうな考えがいいのかなというふうなお考えだとは思うんですけれども、現状区も、公園に関しては恐らく、清掃や樹木の剪定や遊具の保守点検、カラスの巣の撤去とかを含めると、もろもろたしか45本ぐらい別々に事業者と公園のことに関して契約しているわけですよね。それを考えると、例えばこの(仮称)弥生町六丁目公園には管理する本部となるところがあって、そこを南側の公園で、スケールメリットを持ったパッケージで管理することによって、さまざまな可能性が生まれるんじゃないのかなと思うんですけれども、どうしてそういう考えになかなかならないんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 中野区の公園全体165園の管理という中では、今、委員の御指摘のような運営というのも一つ有効策であるということで考えております。ただ今回、民間活用としてこの弥生六丁目という一定規模のある公園につきましては、むしろこの公園をいかに魅力的に運営するかという公園運営のほうに着目した管理方針を検討したいというところがございまして、弥生六丁目ではイかウの選定のほうが望ましいかなということで考えておりまして、それ以外の公園についてはやはり今、委員からもお話しいただいたような管理に伴うさまざまな委託をパッケージ化することで、スケールメリットでよりこの管理費の低減、さらには巡回等、新たな業務の負荷というのも期待できますので、そういった包括的な管理公園という方策も今後、別枠では検討が必要ということで認識しています。

酒井委員

 いや、提案のアの部分で、3公園と周辺の主な公園を含めた包括的な管理という提案もされているじゃないですか。僕、区立の165ある全ての公園をこの(仮称)弥生町六丁目公園を基軸として管理する方法がいいんじゃないんですかと言っているんじゃないんです。南のほうの幾つかの近隣の公園でまずはパッケージして、区としてはさまざまな公園の管理に関して45本も委託契約しているのを、その南の部分だけはここを拠点としてさまざまな事業ができる上に、経費も節減できるということもあってもいいんじゃないのかなと思って提案いたしましたので、答えは同じになると思うんですが、せっかく初めてのサウンディング型の市場調査もして、民間のさまざまなノウハウがあって、そのような提案もありますので、今後検討していく上で私から申し上げたこともぜひ参考といいますか、取り入れていただければと思います。要望で結構です。

小林(ぜ)委員

 1点確認ですけれども、市場調査を行った結果、大きく分けてア、イ、ウの三つの見解が出されたということなんですけれども、どういった方々が最終的に行ったかわかりませんけれども、今、区で用意をしている公園、つまり、遊具だとか樹木だとか、そういったものについて、この方々から、請け負ったところから仮に提案があったら、変更していくということもあり得るわけですか。要するに管理上こういうふうにやってほしいと。設置したばかりですけども、そういったことも委託業者の提案によって変えていくという手法も含まれていますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今回、昨年の都市公園法の改正で、民間が事前に投資して公園管理に参加するという仕組みがかなり強化されているところがございます。したがいまして、今回のサウンディングの中で寄せられた意見に対して民間が自主的な判断で整備するもの、もしくは今回の意見を踏まえて、まだうちとして変更が可能なもの、それについては柔軟に対応していきたいということで考えております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。それぞれ維持管理が中心的なイメージを受ける案と、要するに公園の有効活用を図っていくんだというところが主体と、有効活用もしながら維持管理もきちっとやっていくという中で、やはり区内のさまざまな方々が防災拠点となり、時にまた公園についてもいろんな形でお願いをしなくてはならない方々もいらっしゃって、そういった方々をきちっと組み合わせながら、維持もし、管理もし、なおかつよりよいものであるというところが今後の方向性だというふうに思うので、ただ単に管理がうまくできれば、ただ単に活用ができればということだけではなくて、もちろん費用対効果もあるでしょう、財政的な面もあるでしょう。それから、メンテナンスについても短い期間できちっとやっていただけるということも出てくるでしょう。そういったことも複合的に判断をしていくということも一つ視点としてあるんではないかなというふうに考えますので、何か安かろうであれば何でもいいという、そういう方向ではなくて、そういう区民にとってプラスになっていく。そういうところを十二分に踏まえた上での選定方法というところにも目を向けていってほしいなというふうに思います。最後は要望です。

石坂委員

 何点か伺います。2の(6)の自由提案・自由意見の中の四季の森公園についてというふうに書かれていますが、芝生を守るだけでなく、使うことへの方針転換が必要とあります。これは恐らく四季の森公園だけでなく、言えることだとは思うんですけども、この使うということの意味なんですけど、これは要は張った芝生を守るんじゃなくて、芝生を消耗品的に使っていくという意味なんでしょうか。確認させてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず四季の森公園、参考となりますが、やはり我々、こちらを管理する中で、昨今にぎわいの拠点として運用、提供したいという思いはあるものの、一方で芝生が汚損してしまうという状況もございます。したがって、一方では、にぎわいの拠点と言いながら、どこか芝生の守りに入り過ぎているところもあるのかなという点がございますところ、芝生というのは使い方とメンテナンスを一体化することで、より利用性が高まるというような意見が寄せられたのは今回でございまして、つまり、どう使うかによって事前のフォローがあったり、また使った後、適宜補修するということで、使いながら守れる芝生という可能性もあるそうで、こういったのはより研究を深めていきたいというところでございます。

石坂委員

 それから、その手前で(3)の管理コスト低減の方策のほうで、こちらは弥生町六丁目公園のことだと思いますけども、芝生の草地切りかえによる管理費低減ということがあります。これも恐らく先ほどと同じで、芝生の管理の仕方によっていろいろと工夫はできると思いますが、ここにある草地の切りかえということは、提案の中身として何か具体的にこの草であれば管理費があまりかからないとかというところまで話があったんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 一つは、やはり芝生というものではなく、例えばこれまで昨今の本五ふれあい公園等で行っているような草地という整備のほうが維持管理上いいんじゃないかという御意見から、あと芝生についても種々種類があるということで、よりこういった耐圧に強い芝等に転換した方がいいんじゃないかというような意見等、さまざまいただいたところでございます。

石坂委員

 現状ですと、芝生の場合ですとどうしても養生の関係で使えない時期が生じてしまったりすることがありますが、この草地切りかえにすることでそうしたこともなく、管理費低減もできますけど、それに加えて、そうした養生期間とかもなく、使えるようになるという理解でいいんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず草地への切りかえにつきましては、そういった養生期間が低減できるという御意見、また、芝生の種類によっては踏圧に強いので、閉鎖期間が短くていいという意見、そういったものが寄せられているところでございます。

石坂委員

 最後にもう1点ですけども、民間のほうに公園の管理をア、イ、ウのどの形であれ、進めていくというところではありますけども、現状ですと区の障害者団体等が公園の清掃をおろしてもらっているようなケースがあると思います。区内ですと、例えば高齢者会館などですと、民間に委託をされても孫請的な形で障害者施設が清掃に入ったりもしていますけども、こうした公園の管理を民間に任せた場合にも、その公園の管理業者の判断で、あるいは区のほうが間をつなぐような形で、障害者団体等が清掃を担うようなことというのは形としては可能なんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今後の検討となりますが、かつて国のほうで緊急雇用対策を行う際に、条件としてハローワークでの雇用というのを設置して緊急雇用対策に補助金を出したという事例もございますので、今後の契約手法等によっては、そういった雇用というのも確保できるんじゃないかという可能性は研究してまいりたいということで考えております。

来住委員

 管理コスト低減の方策の中に、植栽などについては地域住民の参加ということで、ボランティアなども含めたということだと思うんですが、今、大きな公園でしっかりと育っている、いわゆる中高木ですね。こういうものについては、当然管理上は植えかえなども出てくる。そして、かなり手間もかかるといいますかね、丁寧な管理が必要になってくると思うんですけども、そこについてはちょっと読み取れていないので、この中では、区としては事業者に対して、どういう提案の中で入っているんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、この植栽等の管理に関する参加については、今回のサウンディングの中で提案いただいた内容ということでございまして、この内容について若干補足すれば、例えば公園というステージを活用して、草木をいじる機会を提供すると。それにつきましては、その参加者そのものが趣味に興じるなりで楽しみを享受されるとともに、一方で公園管理については維持費の低減につながると。つまり、公園の運営に参加する楽しみとともに維持費の低減につながるというような提案でございまして、二つそういった両立するようなものを今後、いいものは採択したいということでは考えているところです。

来住委員

 機会を提供して、住民が植栽、芝生等の管理を行うと。それはある話かもしれませんけども、しかし、やっぱり一定の専門的な知識があって、生き物ですから、管理ができるのであって、それをやはりコスト低減のための方策の中で入れられるというのは、自主的な運営の中でのボランティアという住民、地域の皆さんが参加することはあったとしても、それをコスト低減の一つの位置付けの中に、機会を提供してやってくださいよというような、そういうことではやはり長い目で見たときに、その植栽の管理としては危険な状況が生まれるんじゃないかと。

 もう1点、先ほど伺ったのは中高木ですね。これについてはちょっと見当たらないんですけども、そこはどういう位置付けになっているんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず民間活用の方策として大事なのは、区のほうがこの受託者に何々をやってくださいというものよりは、むしろ自主事業としての制約を自由にすることで、より民間能力を活用していくというのが基本となってまいります。高木等についても、そういう提案があれば自主事業として運用を期待するというところでございまして、高木等についての提案としては、もちろん専門家がいる中で樹木剪定についての教室等を行いながら、そういった樹木の管理を楽しんでいただく。一方で、それに参加されることで維持費としての低減が図れる。そういった両立があるんだというような意見をいただいたのはこの項目でございます。

委員長

 それでは、他に質疑がなければ、以上で本報告については終了したいと思いますが、いかがでございますか。よろしいですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 他に質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして9番目、10番目と、最初に申しましたように哲学堂公園再生整備基本計画についてと、10番目の哲学堂公園再生整備基本設計(案)及び学習展示施設基本設計(案)についてということで、これを一括して報告を受けたいと思います。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、哲学堂公園再生整備基本計画について御報告いたします(資料10)。平成29年10月に開催した説明会・意見交換会の結果を踏まえて、再生整備基本計画をまとめたので、報告いたします。

 1、基本計画(案)からの主な変更点でございますが、旧学習展示施設ゾーンを学習展示施設ゾーンと児童遊園ゾーンに区分、駐車場は別途配置を検討するものとして、児童遊園の区域を拡張、児童遊園ゾーンの整備を明記の3点でございます。

 添付の資料をごらんください。2ページ目をごらんください。右上のところに学習展示施設ゾーン、児童遊園ゾーンというのがございます。こちら、当初はこの児童遊園の部分も含めて学習展示施設ゾーンという位置付けにしておりましたが、今回、多くの意見もいただいたことから、こちらのところを二つのゾーンに分けて明記したというところでございます。

 その中のCの児童遊園ゾーン、こちらをごらんください。ラジオ体操等の健康増進活動が継続可能な広場を配置する。運動施設利用者用の駐車場はゾーン外で台数や利用想定も踏まえて設置場所の検討を行うということを方針として明記させていただきました。上に示している図の部分、ここの児童遊園のところの右側のほうの四角い一団の広い部分ですが、こちらは当初駐車場を予定していたところですが、こちらを別配置するということで転換したものでございます。

 概要としては以上です。

 次に、引き続きまして、哲学堂公園再生整備基本設計(案)及び学習展示施設基本設計(案)について御報告いたします(資料11)。

 まず哲学堂公園再生整備基本設計(案)でございますが、別添資料1をごらんください。まず別添資料1枚目でございますが、こちらは基本設計(案)の全体平面図でございます。

 裏面をごらんください。先ほどの全体部分の詳細を示しているものが2ページ以降ということになります。まず2ページ目でございますが、こちらは基本設計(案)の周辺庭園ゾーン、文化財庭園ゾーン、こちらのほうを明記しているものでございます。こちらでございますが、主につつじ園・菖蒲池の整備、それから、さくら広場の整備、哲学の庭・梅林の整備、文化財庭園ゾーンの整備、こちらのほうを主に記しておりまして、記載のとおりでございます。

 このぐらいの省略でよろしいでしょうか。このぐらいの省略で進めてまいります。

 次の3ページ目でございます。こちらがアプローチゾーン、エントランス整備のところでございます。こちらについても、エントランスの整備、入り口でございますが、左下のところにその整備の方針を示しているものでございます。それぞれ、新青梅街道口のエントランス整備、下田橋口のエントランス整備イメージ、そちらのほうを付しておりますので、後にごらんください。右上のほうのアプローチゾーンでございます。こちらのアプローチにつきましては、主に桜並木のアプローチ整備、テニスコートとグラウンドの間の部分でございます。それと正面口のアプローチ整備、こちらがございます。大きな部分といたしましては、今回駐車場をエリア外とすることで、今の車道空間につきましても歩道として整備できるというところがございますので、そちらを反映して、より充実を図ってまいりたいというところでございます。エントランスゾーンからのアプローチイメージは下に示しているとおりでございます。

 次におめくりいただきまして、4ページ目でございます。こちらが先ほどの学習展示施設ゾーン、児童遊園ゾーンでございます。まず左のアプローチゾーン、こちらについてでございますが、前庭から文化財ゾーンに至る、その整備の方針について示しているところでございます。また、入り口部につきましても、多言語対応の解説サイン、ベンチ等の配置等の方針を示しております。右上に行きまして、学習展示施設ゾーンでございます。こちらは学習展示機能、運動施設利用者の受付、更衣室機能、それから管理運営機能を整備いたします。その次が児童遊園ゾーンでございます。こちらにつきましては、基本計画(案)で想定していた700平米から1,200平米弱に規模を変更して整備してまいります。整備の内容といたしましては、複合遊具、それから健康遊具、ベンチ、樹木を活用した藤棚の整備、こちらを配置するとともに、ラジオ体操も行える空間整備を図ってまいります。その配置するもののイメージを付しております。最後、一番下の前庭の部分でございます。学習展示施設利用者と文化財庭園ゾーン利用者が滞留できる空間として整備をしてまいります。整備の内容は後にお読み取りいただければと存じます。

 次に、1ページ目にお戻りいただきまして、2、学習展示施設基本設計(案)でございます。別添資料の2をごらんください。まず建築概要でございますが、用途地域といたしましては第一種低層住居専用地域、容積率については150%、建ぺい率は60%、その余のものは表記のとおりでございます。

 計画建築物についてでございますが、建築面積は739平米、延べ面積は1,174平米、容積対象も同面積でございます。建物の高さは9.7メートル程度を想定しております。各階の床面積でございますが、1階部が679平米、2階部が495平米という割りつけになっております。さらに、このページの一番下のところ、こちらが用途別床面積となっております。こちらの公園資料館、この学習展示室の部分でございますが、こちらについての床が796平米、それから公園管理としての部分が378平米、合計1,174平米となっております。

 裏面をごらんください。左側が1階部、右側が2階部という各階平面図になっております。まず左側でございます。入り口の左側には、学習展示室の利用者のほか、一般公園利用者の利便を高める屋内施設として、休憩や人だまりに寄与する売店を配した約140平米のラウンジを整備いたします。屋外の軒下空間と床材を統一にすることで、前庭との一体性が図られた開放性の高い心地よい空間として提供いたします。

 次に、立面図のほうをごらんください。まず1階が北側、グラウンド側からの立面図、2階が西側の立面図でございます。こちらの立面図は、真ん中のところにつきましては文化財エリア側、前庭側からの立面図となっております。1階ラウンジ部の壁をガラスウオールとすることで、屋外空間との一体性を高めるとともに、方形屋根とすることや、縦分節、横分節を意識した意匠とすることで、建物の圧迫感を軽減しております。

 3、南立面図は児童遊園ゾーンからの立面図となります。2階部にデザイン性のある窓を配するとともに、1階部の壁を芦野石とすることで、児童遊園ゾーンからの見え方に配慮しております。

 報告としては以上です。

委員長

 ありがとうございました。

 ちょっと休憩に入らせていただきます。

 

(午後4時59分)

 

委員長

 それでは、再開します。

 

(午後4時59分)

 

 ただいまの報告に対して何か質疑ございますでしょうか。

来住委員

 簡潔に伺います。この別添資料の1で、まず1点は、駐車場が当初の児童遊園から、これでいきますと球場の側に候補地として定められておりますけども、球場そのものがかなり制限をされる。そういう意味でちょっと小さくなるんでしょうかね、という状況になりますが、これについては中野の体育協会や軟式野球連盟などとの事前の話というのはもう既に整っているということでよろしいんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず駐車場の候補地につきましては、今、委員からお話があった別添資料1に記載しているとおりでございます。ただ、こちらについては候補地というものでございまして、現在この運動施設の形状が東西に長い敷地であるということ、また不整形であるということ。そこを活用した中で、現運動機能を低減しない中で駐車場を12台程度、もしくはもうちょっと少ない台数で足りればその程度を配置できるのではないかということで考えて、方針を示しているところでございます。なお、こちらの具体化につきましては、今後予算が計上されれば、来年度こちらの設計を行う予定でございますので、その際に具体的な配置等を特定したいということで考えております。

来住委員

 スポーツ団体との事前の協議はされていないということですね。今回、児童遊園が1,200平米ということをおっしゃったと思うんですが、これまで500坪ですから1,650平米ぐらいですかね、覚書ではそうなっているのではないかという指摘をしてきたんですが、今回この絵を見る限りですが、もう1点はヒマラヤスギを含むこの児童遊園の高木ですね。これについては、ここではちょっと伐採せざるを得ないのかなと思うんですが、そのヒマラヤスギについてはどのような扱いになるんでしょう。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、今回1,200平米というところでございますが、第4定例区議会のほうで採択されました陳情を踏まえ、ラジオ体操機能の継続、また整備期間中の継続というのも踏まえまして、今回1,200平米の空間をうまく整備して、それを図っていきたいということで考えているところです。なお、質問のございましたヒマラヤスギにつきましては、ちょうど建物が当たるところでございますので、伐採予定という計画でございます。

来住委員

 ヒマラヤスギは1本も残らないということですね。加えて、ちょっと桜についてお聞きしますけども、桜のこの部分は広場として確保されていますが、現在この川に沿って桜がありますけども、これを見る限り、その部分は桜としては残らないということでしょう。絵を見る限りちょっとないんですが、川に沿ってある桜についてはどのような考えになっているんでしょう。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 全ての箇所におきまして、まず桜については基本的には現在の健全度調査を行いまして、必要な補植もしくは植えかえ、そちらのほうを行って、危険樹木については伐採して更新していくということで考えております。伐採後は、第一原則は植えかえということになっております。

来住委員

 わかりました。桜については植えかえを行うと。ここについては植えかえを行うということで確認できました。

 最後にしますが、そもそも児童遊園が縮小される原因は、管理棟、それから今回の学習展示施設ゾーンがここにつくられるということによって、いろんな制限がされてくる。覚書が覚書として守れないということが原因になっているわけですが、私が質問をした中で、本会議での質問にちょっと答えていただいていないので、1点だけ確認したいんですが、東京都に対して現在の管理棟のあるところで建てかえを行うということについて、東京都と協議をしてきたんですかというふうにお聞きしたことに対してはお答えがなかったと思うんですけども、その経緯というのは中野区として現状のところで建てかえるということは、東京都は、本会議でも申し上げましたように協議があれば応じるということを言っている。中野区がその点での協議をしたのかということを伺ったんですが、申しわけないです。本会議の答弁でなかったので、この点を最後にちょっとお聞きしたい。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず委員お話しのとおり、こちらについて既存の部分について、建築してはいけないという法律上の制限があるエリアではございません。ただ一方で、こちらについては都の名勝のエリアというのもございます。また、区としては国の名勝指定というのもございまして、ここについてはもともとこの管理棟のあるところは七十七場のあった部分の一つという空間になりますので、文化財の修復、それから今後の活用、そういった視点においては、ここのところの整備については文化財と連携したほうを優先するほうが望ましいだろうというところで、区として、また専門家の意見を踏まえて判断したという経緯でございますので、これまで都のほうで法律上だめと言われたようなものでございません。

来住委員

 2015年の基本方針のときには、建てかえを現在のところで行うと。分離して中野通り側にもう一つつくるという、そういう計画が示されたわけですね、議会にも。それはやはり覚書もあって、現状のところで行こうという前提で、あの2015年の基本方針は出てきたのではないかと思うんですね。そういうことでよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、今回の哲学堂公園5万5,000平米の特徴といたしましては、やはりこの文化財という性格が大きくある公園というものがございます。その中で、特に今の管理棟が建っているところにつきましては、繰り返しになりますが、旧来の哲学堂の公園、哲学堂エリアという中にございまして、当然文化財性の高い空間になっておりますので、この5万5,000平米の中でより文化財を高め、活用するという施設を設置するのはどこがいいかという視点の中では、その後、今のところが、現在の管理棟のところではないところが望ましいということで今に至っているという経緯でございます。

来住委員

 そうしますと、2015年の基本計画のときには、文化財というね、そういう位置付けを持って考えて出された計画ではなかったということですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 2015年のとき、そういった方針があったのは当然、現在の担当の私も重々認識しておりますが、その後さらに学識経験者等々、よりよい公園としての整備を考えた中で議論を深める中で今に至ったというところでございます。また、もう一つは、当時はこの管理棟と学習展示施設という二つを分離するという考えもあったと思うんですけど、公園施設という原則の中での建築物の配置で一つになったというのもございまして、今に至ったというところでございます。

小林(ぜ)委員

 この哲学堂公園再生整備基本計画について案がとれて、御説明があったように学習展示施設ゾーンと児童遊園ゾーンというふうにしたり、この中で陳情にもありましたラジオ体操の場所が確保できたという平面的な変更、それからラジオ体操等の健康増進活動が継続可能な広場を配置するということですが、新たな案のとれた段階へ入ってきた。そして駐車場ゾーンは別の場所でということになっていました。一定の前回の議論が反映されたものになったのかなというふうに思って、これは見させていただきました。

 そして、今回新たに全体の基本計画から基本設計図が出てまいりました。この中で何点か伺っていきたいんですけれども、まず別添資料の1の1ページというんでしょうかね、全体の平面図で言いますと二つあって、一つは、テニスコートと野球場の中間部分に四角でバツになっているものが二つ三つ描かれているんですけども、これは何を意味していますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらは公園便所ということで予定しているところでございます。

小林(ぜ)委員

 既存のトイレでしたか。新設のトイレですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらのトイレは新設を予定しているところでございます。

小林(ぜ)委員

 それから、東側の正面口のエントランスなんですけども、ここに、3ページ目というんですか、4ページ目を見ると、正面アプローチのほうにはイチョウの木があって、車を通さないことによって歩道の部分として改修もしていくということになっていますけれども、ここの部分は公園になるんですか、それとも道路になるんですか、それとも私有地になるんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、委員の御質問のところでございますが、このアプローチ部分につきましては、まず東側のアプローチのうちの南側のイチョウ樹木、こちらについては民有樹木という扱いにはなっております。こちらはアプローチを一体で形成する空間ではあるんですけど、この樹木は民有で、その立っているところも民有地ということになっているところでございます。それから、道路としての指定でございますが、こちらは都市計画公園・都市公園区域でございまして、基準法上の道路、また道路法の道路の指定は、現段階では行われていないというところでございます。

小林(ぜ)委員

 そうすると、正面エントランスからのアプローチの整備のイメージ図でイチョウの木が2列ありますけども、そのうちの左側が民有樹木で、右側のグラウンド側は公園の樹木ということになるんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員おっしゃるとおりでございます。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、ほかが桜並木のアプローチということで、庭園ゾーンや妙正寺川沿い、そして全体的な桜ということからすると、ここだけイチョウの木が残っていて、なおかつイチョウ、葉が落ちる時期になると、全部丸刈りというか、枝を全部早い時期に落としてしまって、イチョウの葉をできるだけ落ち葉にしないようにということがされているんですけれども、そういったことから、ここも桜の木にするというような計画にはできないものなんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらにつきましては、まずイチョウという樹木で両側に並木という形を形成している空間でございますので、今回、基本設計の中ではそれの継承を選択したという状況ではございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。今回、基本設計ということなので、可能であれば、イチョウの落葉の時期になると、これは極端な言い方ですけども、管理者が毎日毎日朝から夕方まで落ち葉を拾って歩いているということもあったりするので、イチョウがだめということではなくて、せっかく改修するのであれば、桜についても、一方の中野通りからが桜のアプローチをされるわけなので、既存も桜はもちろんありますけれども、新たに整備をしていったほうがいいんではないかなと。これは一つ提案です。

 それからもう一つ、全体的に整備されてくると、想定以上に大きな整備になってきて、しかも、管理棟がここに新たに設けられるということになってきたときに、この整備を踏まえて、有料化になるのか、もしくは無料のままでいけるのか。そして、閉ざされた園になるのか、開放された園になるのかということがあるかと思うんですけども、この辺についてはどのような計画でいますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、一般公園部と文化財エリアという二つで構成される特徴の公園でございますが、一般公園の大原則は、まず第一選択といたしましては、やはり自由使用、閉鎖型ではない開放性のある自由使用というのが第一選択の原則となります。一方で、文化財エリアのほうでございますが、こちらについてはやはり望ましい管理形態等も踏まえて、今後議論があるものということでございますが、ただ、現状、無料で提供しているというところも勘案した中で特定されるものということで考えておりまして、まだこうという特定までは至っていないのが現状でございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。それから、学習施設ゾーン、児童遊園ゾーンという大きな配置図というんですかね、を見ますと、先ほど児童遊園ゾーンが広がって、ラジオ体操の場が確保されたということで、ここに約1,180平米になっていますということで、その範囲は、どう言ったらいいんですかね、白く示されたといったらいいんでしょうか、グレーが建物の屋根と外構的なところがありまして、その南側というんですかね、少しベンチがあったり、健康遊具があると書かれている白い範囲が児童遊園ゾーンというふうに見るものなんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 児童遊園ゾーンとして設定させていただいているのは委員おっしゃるところでございます。ただ、隣接区域との融合というのも大きなテーマでございますので、よりこの児童遊園ゾーンの視覚的拡張性、また機能的な拡張性というのにも今後アプローチはしていきたいということで考えます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。

委員長

 休憩します。

 

(午後5時15分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後5時15分)

 

小林(ぜ)委員

 この建物ですけれども、前庭があって、児童遊園があるということで、1階平面図を見ると、まずグラウンド側にラウンジが来ていて、企画展示室ですとか常設展示室、機械室というのが児童遊園側に来ているという配置になっているんですけども、これはどういった意味でガラスのラウンジ、非常に親しみやすい空間なんですけども、野球場側に面してできたんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、こちらの建物の活用の視点からの配置となっております。こちらの学習展示施設ゾーンとして、人の動線がまずこの建物に寄って、そこの中でいろいろな種々の情報なりを踏まえながら、前庭から文化財エリアに至るという文化財活用の動線から、このラウンジというものをここに配置しているというところでございます。一方で、委員等から、このラウンジの中から児童遊園が見えたほうが児童遊園利用者にとってはいいんじゃないかという意見も頂戴しているところでございますが、今回の配置といたしましては、文化財としての活用動線の中で整備させていただいて、ただ機能としてはもちろん一般公園利用者についても御利用いただけるような施設として進めていきたいというところでございます。

 また、見守りという重要性についても、委員等からも御指摘いただいておりますので、この既存樹木の藤棚を活用したり、あと今回、この建物前のところの部分で何とかひさし等もつけながら、快適な見守りのベンチ空間等をできないかというのについても、さらに今、検証は重ねているところでございます。

小林(ぜ)委員

 すみません。長くなると思います。

 この計画ですけども、このラウンジというのは、外との出入りもできて、なおかつガラス張りで外も見える。お互いのやりとりができる。前回、私、縁側的な空間という話をしましたけども、非常にいい空間ができているんですけども、やはり本来は児童遊園側にこれが来て、児童遊園と一緒に一つの空間として出入りができる、子どもたちが遊べる、見守ることができる。場合によってお母さんたちが見ることができる。また、子育て広場をされているような方々も、雨の日はこういった中に入る。その外と中を行き来できたりするということを考えると、やはり児童遊園側にこれは本来向くべきなんではないかなというふうに思います。その上で、この配置計画でヒマラヤスギについては今7本程度ですかね、ある。これについては全部伐採をしてしまうということでしたけれども、例えば移植というのはできないものなんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 この哲学堂公園の樹木につきましては、緑の提供というほかに庭園美を醸し出すアイテムとしての樹木選定というのもございますので、このヒマラヤスギという大きなものについては、哲学堂の当初のゾーン形成の中で位置付けられたものでもないので、こちらについては別の形で樹木を再補植するという形では考えているところです。むしろ庭園美としての増強のほうで緑の充実を図りたいというところでございます。

小林(ぜ)委員

 後々植えられたものであったとしても、既存として今、大木になって、木の下で親しむような場所にもなって、非常に親しまれてきた場所にもなっている。そういった中で全て切られてしまうというのは、1本でも2本でも例えば移植ができるとか、または新植でできないのかなというふうにも思います。というのはこのヒマラヤスギというのは、この哲学堂にそういう意味合いがあって、後から植えられたのかわかりませんけれども、哲学的な要素の木でもありますので、木の意味合いからするとね。ということもあるので、新たな活用の方法、また新植、移植、そういったこともできることなのかどうか。専門家にお尋ねしなければならないことかもしれないんですけれども、できるだけそういった検討もしていただきたいなというふうに思います。それは樹木の話です。

 なおかつ、もう一つ、今度建物の話になりますけれども、平面図というのか、これはわからないんですけども、この平面図というのか、1階平面図というのか、児童遊園側に管理上の通路のようなグレーの部分がありますけれども、本来は扉があって、立面図を見ると扉がなかったり、3のほうになかったりしているんですけども、ボンベ室とか機械室入り口を図面で言うと上、東側にすれば、あえて児童遊園側に出なくて済むだろうし、そういう通路も要らなくなってくるんじゃないかな。それから、企画展示室の扉もそのまま児童遊園のほうに、もし二方向避難上必要であれば、そういったことも検討できるとなると、もう少し児童遊園が広がっていくんではないのかなというふうにも考えられるんですけども、そういった工夫というのは、これは基本設計の段階なんですけども、まだまだ自由がきくものなんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 基本的には今回、基本設計を今後、実施設計にまとめるという性格でございますので、建築物の主要構造等についてはこれが基本となるというところはございます。ただ一方で、今、委員からお話のあったそれぞれの諸室の一部分を変えることで、外枠を変えることなく諸室を変えることで開口部が変更されて、結果、児童遊園側の管理空間が低減できるという可能性については検討と反映の可能性がございますので、それについてはよりその可能性を模索していきたいということで考えております。

小林(ぜ)委員

 それから、児童遊園の東側にはマンションが2棟ありまして、そこの方々の避難上の通路、出入り口というんでしょうか、法的な避難通路ではないと思うんですけれども、扉があって、いざとなったときに公園側に避難ができるような通路がありますけども、今、計画を見ましても全部植栽帯でマンション側が覆われているんですけども、そういったことへの配慮というか、考慮というのは今後検討の中には入っていきますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 これまでのほかの公園整備もそうなんですが、まず公園としての考え方についても区民等から意見を求めるというのが一般公園の考え方でございまして、一方で、やはり隣地と区で土地の所有者同士で話し合って決めるという要素もございまして、今、委員からのお話につきましては、やはり隣地同士で話し合うべき事項ということで考えておりますので、今後、隣地同士として適切に対応してまいりたいということで考えております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。避難にもかかわることなので、もちろん本来は、マンションはマンションの中での二方向避難等々があると思うんですけれども、そういった意味で、せっかく公園が隣にあって、災害が起こったときに逃げ込める場所ということでの場も当然あると思うんですけれども、法律的な部分だけではないことについても考慮がされていくといいなというふうに思いますので、その辺はお願いをしたいというふうに思います。

 それから、遊具がここに複合遊具ということで四つほど書かれています。これについては、例、イグザンプルでありますけれども、非常に今の公園にはない、現在の児童遊園にはない遊具が書かれているんですけども、遊具にかかわる区の基本的な考え方は何かありますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず遊具に対する考え方ということで、現在、公園分野として定めているものは特にはないという現状はございます。一方で、意見交換会等で寄せられた意見というのを踏まえながら、また昨今のこの遊具に対する考え方というのも踏まえて、これまで本町二丁目、弥生町六丁目公園では、大型遊具のほうの設置を採択したというような経緯はございます。昨今の遊具の特徴といたしましては、遊びながら子どもの体力増強につながるというのが特に取り入れられているということで、本町二丁目、弥生六丁目では、遊びながら体力増強につながる遊具として採択したというところでございまして、これも意見交換会等で寄せられた意見を踏まえたものでございます。

小林(ぜ)委員

 同じ公園の中でも乳幼児が遊ぶ公園もあれば、小学生が遊ぶ公園もあれば、大人も楽しむことができる公園、さまざまあると思うんですけども、とあるものを見ていましたら、この時代、児童遊園ということから、乳幼児の時代にあっては思い切り遊ぶ場所がない、時間もない、そういった仲間もいない。三つない、ないと。そうなってくると、なかなか親しむところがないということで、現在は、あそこにはブランコがあったり、鉄棒があったり、複合遊具もありますけれども、そういったことを考えると、また近隣の公園、道1本隔てると、すぐ新宿区の公園にもなるわけですけれども、そういったことで遊具についても児童遊園らしいというか、そういったことをもう少し検討すべきだと思うんですけども、健康志向というよりも、そういった面ではどんな考えをお持ちですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 児童遊園につきましては、先般陳情のほうでも採択された健康増進というのも特に注目が高い空間という認識がございますので、まずそういった高齢の方も含めた健康増進活動のための健康遊具、また、お子さんたちについても複合遊具というものを実施設計で最後設計が固まるそのときまで、いろいろな情勢とか動向を踏まえながら検討して、柔軟に対応したいということで考えております。

小林(ぜ)委員

 柔軟に考えていただく。ぜひお願いをしたいと思います。先ほどヒマラヤスギは全部伐採するという話がありましたけれども、例えば樹種によって使える、使えないがありますけれども、複合遊具に木製の遊具を使ったりというケースも遊具のさまざまな資料を見ているとありますし、必ずしも遊具という、滑り台とか鉄棒とか複合施設ということだけではなくて、樹木を立てておくことによって、上がったり、おりたり、回ったりというようなこともしている公園もあったりしているので、活用の仕方があると思います。そういったこともぜひ参考にして、もし活用ができるのであれば、ぜひ活用してほしいなというふうに思いますし、多くの方々から、あそこを利用されている若い世代の方々の声を聞くと、ブランコですとか砂場、砂場についてはさまざまな意見もあると思いますけど、やっぱり子どもたちが親しむとして非常に人気が高い。ほかの近隣の公園にないものもあるということもあるので、ぜひこういう、いいんですけども、結果的にはあまり使われないような、どうしてもイメージがある遊具よりも、そういったものに目を向けていただきたいと思いますし、また、そういった方々のお声もぜひ反映をしていただきたいというふうに思います。しっかりとコンセプトを持った遊具の計画をお願いしたいというふうに思います。

 また、滑り台だとか年齢別で特に対象者が乳幼児なのか、小学生なのか、大人なのかによっても遊具というのはいろいろあると思うんですけども、そういうことも考慮が必要かなというふうに思っています。

 それから、最後のページの立面図の話になりますけれども、ちょっと幾つか扉があって……。

委員長

 小林(ぜ)委員、質問の途中で申しわけないんですけど、まだ相当かかりますか。他の質問者もいますので。(「いや、いいです、全然。短くしてなんて言っていないです」と呼ぶ者あり)いや、短くしてくれとは言いませんけども。

小林(ぜ)委員

 短くしろって、あと1問でやめろということですか。

委員長

 いや、そうじゃないです。質問はどんどん続けていただいて結構ですけども。

小林(ぜ)委員

 いや、だから、まだ続きますとさっき言ったとおりです。長くなりますと言ったとおりです。

委員長

 まだ長くなりますか。どのぐらいになりそうですか。1時間ぐらいですか。

小林(ぜ)委員

 いや、やってみないとわかりません。

委員長

 今、25分やっていますから。

小林(ぜ)委員

 はい。やってみないとわかりません。

委員長

 お一人だけで質問しているわけじゃありませんから、それだけ……。

小林(ぜ)委員

 はい。時間延長してやっていいということで、きょうは12時まであるというふうに、休憩中にお答えもいただいていますので、しっかりときょうの中でやっていけるという感覚でいますが、皆さん、どうなんでしょう。(「いいです。どうぞ、どうぞ」と呼ぶ者あり)

委員長

 じゃ、結構です。どのぐらいかという質問を途中でさせていただいたわけですから。あとはどのぐらいかという。

小林(ぜ)委員

 質問をすごく、何というんですかね、とめられて、質疑がしづらくなって。

委員長

 いや、とめられているじゃなくて。

小林(ぜ)委員

 いや、そういう感覚を持つんです。

委員長

 ちょっとすみません、休憩します。

 

(午後5時29分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後5時30分)

 

小林(ぜ)委員

 立面と平面がそぐわないということがありますけれども、まず、先ほど外壁は芦野石というお話があったかと思うんですけども、芦野石ってどんな石ですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 ちょっと表現力が乏しいところもあるかもしれないんですけど、丸いような、大きさが不定形の丸型の石が配置されている壁が芦野石を用いた壁ということで、よく見かける事例ということで認識しているところでございます。

小林(ぜ)委員

 丸いような石で。そうすると、壁はつるつるじゃなくて、石でも御影石とか平らじゃないですか。丸も四角も三角もいろいろありますけども、その石はでこぼこしている不定形な形状をしたものが並んでいるということの解釈だとすると、言葉は悪いですけども、回転ずしでそういうところがあるじゃないですか。外壁をそういうのを使っているところ。あのイメージだったら、ちょっと芦野石って何だなというふうに今想定したんですけども、わかりますか。ありますよね。駐車場が1階にあって、2階とかになっている、ああいう石じゃないですよね。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、委員からいただいた例示のほうがなかなか、ちょっと私は見受けたことがないので、あれなんですけど、今回この芦野石の選定に至るに当たっては、建物の外観上の配慮として学識経験者のほうの意見も踏まえながら、文化財との融合というのが外観上の意匠のテーマになっておりまして、その中でこの芦野石という選択が提案されたという経緯でございますので、恐らく文化財、あとは哲学堂という公園にマッチするものということでは考えております。

小林(ぜ)委員

 私、木造だとか、七十七場のほうが基本的に木造ですから、それに合ったものというふうに、コンクリートの塊みたいにしないでくださいねと要望したんですけども、まだ御影石を張られた建物のほうが、コンクリートの打ちっぱなしのほうがきれいなのかなというようなイメージを受ける芦野石を想像してしまっているので、それについてはちょっと十二分に検討が必要なんじゃないかなというふうに思います。あそこで石の塊がぼこぼこ外壁にあるようなものが、せっかく方形屋根にして、形が少し四角くない施設になったかなと思ったら、何かイメージをすごく崩してしまうなという、夢も何もないというイメージを受けるんですけども、言葉での表現がそれ以上であれば、ぜひ次に示していただきながら変更を要望したいと思います。それで、木目調の打ちっぱなしのほうがまだきれいですし、木造のようなというのをもっともっとイメージを個人的にもしていますし、さっき言ったように森で覆われた、木で覆われた中に石がぼこんとあるような建物にだけはしてほしくないというイメージがあります。

 その上で、逆に今度、せっかくこうした児童遊園に面しているので、今の石から来ているわけじゃないんですけども、ボルダリングのように少し子どもたちが壁面で遊べるようなものが特徴としてあってもいいんではないのかなというふうに思いますけども、そういったことについてはいかがお考えですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず芦野石の採択についてでございますが、今、委員御指摘があったところも踏まえて、今後この資料で区民のほうに説明会等を提供していくのに、やはり区民の方にイメージできないというところはありますので、今いただいた御意見を踏まえて、今後、参考例示という形を示すのと、あと今回こちらの芦野石の採択については、繰り返しになりますけど、文化財とのマッチング、融合性というのをテーマに採択された素材でございますので、そこら辺の理由ももう少し整理した上でお示しして、案の説明会に臨みたいということで考えてまいります。

 あと、ボルダリング等の遊びについては、この建物を活用するかはまたありますけど、1,200平米という空間充実として、そういった遊びについても今後、意見も踏まえて検討していきたいというふうに考えます。

小林(ぜ)委員

 せっかくつくる建物ですし、多くの近隣の方々を含めて、この公園を利用されている方々がもともとは親しんできた児童遊園であり、広場であり、そして憩いの場である。夏には多くの子どもたちがここで遊びながら、また緑の下で、木陰の中で楽しむ。そうした公園であった。それを、さまざまなことはありますけれども、この新たな整備を計画していく中で、より自分たちが今まで親しんできた公園に近いものであってほしい。また、整備をするにも、してはいけないんではない、切ってはいけないんではない。だけれども、整備をするからにはやはり近隣の方々も、そして今まで長い時間使われてきた方々、ラジオ体操に至っては、朝のものの10分かもしれないですけれども、毎日毎日雨の日も風の日も集われてきて、ここで健康の維持管理を御自身がされてきた。そういった場で、昼間は子どもたちがここで育ってきた場所、そういったこともありますので、確かに学究の方々のさまざまな御意見もあるとは思うんですけれども、近隣住民のお声、また使われてきた方、また使っていく方々の声も十分に反映をしていただきたいというふうに思います。

 平面的に言えば、私は全く逆転で、ラウンジが児童公園側にあるべきだというふうに思っている。そのぐらいしてほしいと。逆に展示室なんかは野球場側にあってもいいんじゃないかというふうに思います。そうしたさまざまな工夫をまだまだしなければならない基本設計というふうに、遊具についても配置についても、それからスペースについてもまだまだあるんじゃないのかなというふうに思いますので、そういった点について多くの方々に、これだったらつくってよかったねと言っていただける計画にもっともっと工夫を加えていっていただきたい。面積についても決してこれが了解しているということではなくて、できれば1平米でも建物の面積が小さくなっていくことがいいと思いますし、そうした工夫がまだまだできるんではないかなというふうに考えますので、その辺、部長はいかがお考えですか。

豊川都市基盤部長

 さまざまな御意見ありがとうございました。私も最近、この哲学堂公園へしばしば行って、様子等を見ているところです。今、委員おっしゃったとおり、近隣の方はもちろん、さまざまな方が利用されている。それからあと、文化財ゾーンに関しても結構写真を撮っていたりとか、スケッチをしたりとか、川沿いではランニングをしていて、いろんな目的を持った方が非常に公園を楽しんでいられるという印象を受けました。ですから、今いただいた御意見、なかなか難しいものもあれば、できそうなものもあるんですが、これから十分吟味いたしまして、皆さん方がこれからも十分哲学堂公園に行ってよかったと。そんな公園にしていきたいというふうに努力をしたいと思っております。

石坂委員

 別添資料1の哲学堂公園再生整備基本計画(案)、学習展示施設ゾーン、児童遊園ゾーンのところで伺います。児童遊園のところでベンチが複数置かれていて、藤棚の下にあるのはこれで大丈夫だと思うんですけども、木があって、その脇に、頭上に何もないところにベンチがあったりですとか、学習展示施設の南側にベンチがあったりしますが、こっちのは表示の仕方なのかもしれませんけども、ベンチは木陰を意識した形で配置をするですとか、あと学習展示ゾーンの隣接した場所であれば、ひさしを延ばすような形で影を落とすような形とかというのも考えられると思うんですけど、その辺いかがお考えでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まずベンチにつきましては、例えば藤棚の下のところのベンチの表記ですけど、これは樹木を活用した木陰ということで、一方で、それ以外のベンチのところでございますけど、やはり樹木と、あと樹木の根っことベンチの基礎というお互いの両立がありますので、なかなか樹木の真下にというのは難しいということはございます。ただ一方で、今、委員がお話しになったような陰影なり何なりと連携できるような、そういった配置については、基本的には考慮したところで考えていくのと、建物横で児童遊園とかを見守るベンチということで、建築物の横という位置的な特性をさらに活用できないかという研究は今後もさらに進めていきたいということで考えております。

石坂委員

 もう1点ですけども、書き方の都合なんでしょうけど、まだ恐らくイメージだから変わる部分だとは思うんですけども、健康遊具が三つあって、複合遊具が一つあってという形で、大人が使う健康遊具がかなり面積をとっていて、幼児であるとか、場合によっては小学校低学年ぐらいの子どもが遊ぶところがそこと比べると狭いような印象を与えてしまうと思うんですが、これというのはイメージで大丈夫なんですねということの確認と、あと表示の仕方として健康遊具がどんどんとあって、子ども向けのが1個しかないみたいなイメージを与えないような表示の仕方をしたほうが、区民にも伝わりがいいんじゃないかと思うんですが、その辺いかがお考えでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 複合遊具については一つの事例というところは委員のおっしゃるとおりでございまして、今後、意見交換会をする際には、この資料以外にパワーポイント等を用いて説明する予定としておりますので、今ほかの公園で検討している遊具、そういったものも例示しながら進めてまいりたいということで考えます。

酒井委員

 まず別添資料1ですかね、駐車場整備候補地で、当初は児童遊園のところに駐車場をというのを、さまざま声が上がって工夫をされて、野球場の周りにというふうな考えだと思うんですけども、これは野球をするに当たっては、支障はないんでしょうかねというのが一つと、それにおいて、体育協会との意見交換はあったのかというのがあったと思うんですけど、事前の問題でうちの文化・スポーツ担当がおりますね。そことの打ち合わせ等々はどうだったのか。2点、支障があるのかと、うちの所管との打ち合わせをお聞きします。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず1点目でございますが、今後、来年度に具体的に設計をここで行うことになれば、そこで特定するというところで、基本方針としては繰り返しになりますけど、現行の野球機能を低下させないという中で考えたいということで考えております。今、例えば駐車場候補地、この北側の部分につきましても、ここも弓道場横の駐車場で、若干空間としては活用できていない部分をうまく使えるんじゃないかというところ、またこの東側につきましては、東西に長い敷地形状というところがございますので、こちらを駐車場としても現スポーツ機能は低下しないんじゃないかということで、この二つを候補地として挙げているというところでございます。

 なお、この候補地として今後検討するということについては、所管の文化・スポーツといろいろ検討して、その結果として今ここを候補地として定めたというところでございます。

酒井委員

 うちのスポーツの所管とは話し合いをして、こちらのほうも今後視野に入れたいというふうな形で一定の理解を得られているのかなと思います。どうしてそういうことをお尋ねしたかといいますと、児童遊園の部分に学習展示施設を置くときには、子ども教育部の子育て支援担当とは話し合いしていないわけなんですね。子どもたちがいるところで、そういうところにどういう影響があるのか。学習展示施設ができることによって広場が狭くなって。そういう所管間のまず話し合いをしていただきたいというところから、ちょっとお尋ねさせていただきました。

 それで、もう時間も時間なので絞ってお聞きしますが、学習展示施設ゾーン、児童遊園ゾーンがありますけれども、ちょっとイメージをしたいので教えていただきたいんですが、この学習展示施設、グレーでこの図には示されていると思うんですけれども、今の児童遊園のどのあたりまで来ますでしょうかね。イメージでお答えしていただいても可能ですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 主に概念的なイメージでございますが、この建物の壁面が大体今の砂場の北側の端部程度、それで今グレーとしている管理空間も入れたところが、ちょうど砂場が全て含まれるラインというぐらいのイメージとなっております。

酒井委員

 砂場が隠れちゃう。今、滑り台があって、砂場があって、ブランコがありましたかね。砂場は隠れちゃうんですよね。すると、僕も何度か現地に行っておるんですけれども、1,600あるうちの1,180、何とか児童遊園ゾーンでキープするんだというふうに数字だけ見るとね、区のほうも当初の考え方からすると、さまざま工夫されたんだな。それは理解するんですけれども、いざ利用者だとかって考えると、やっぱり相当狭くなっちゃうんじゃないのかなと僕は思います。いろいろね、目印のところで僕も立ってみて、どこまで来るのかななんて思いながら。そうしたら、砂場まで来ちゃうと、かなり狭くなっちゃうんじゃないのかなと思うんですね。我々議員もいろいろな方からもお声、それからお話もお聞きしております。そういう中では、少しでも子どもたちが思い切り遊べるスペースというのを確保してもらいたいという思いは、恐らくそれぞれの委員さんは同じ意見だと思っています。それで、そもそも論になりますが、現管理棟の場所に整備基本方針のときは学習展示施設をというふうな、それから先ほど来住委員からありましたけれども、中野通り側に管理棟をというような二つを分けて設置するような考えだったじゃないですか。今、区の考えでは、この管理棟の部分は文化ゾーンで文化性が高いので、なかなかそこには設置することはできないんだということだと思うんですけれども、都の名勝指定を受けたときは、管理棟はあったわけでしょう。でしょう。すると、国の指定を受けるに当たっても、そこに施設があっても支障はないんじゃないのかなと僕は感じるんですけども、そのあたりはどうでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 先ほどの来住委員のところと少し重なるところがございますけど、まず法律上だめかどうかというところはだめではないという中で、国の文化財、また現在も文化財的価値もそうなんですけど、それを修繕、保全して、さらに活用するという視点の中で、何が望ましいかというところに、やはり配置としてこちらは望ましくないという結論に至ったというところでございます。

酒井委員

 ただ、それでも学習展示施設というのがあって、その中には運動施設の利用の機能と管理の機能があるじゃないですか。すると、現状ある管理棟をうまくリニューアルするといいますか、そうすることによって、そこにはそういった機能が入って、現状ある学習展示施設というのがもう少しコンパクトになって、よりスペースを確保できるんじゃないのかなというふうに思うんですよ。それで、そういうことも今後、この基本設計の案から設計になっていく案が取れる段階で検討していただきたいのと、今の図を見ると学習展示施設がありますね。の西側のスペース、植栽がありますけれども、ピンクのタイルがあってですか、植栽があって、これをもう少しうまく活用すると、児童遊園の部分にまで行かないような設計の仕方なんかもできるんじゃないのかなと思うんですよ。そういうのはなかなか難しいんですかね、やっぱり。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、今回の学習展示施設につきましては、やはり文化財を活用するという機能の中で、より有効に活用できる東洋大等と連携しながら、必要な運用施設、規模について特定しているというところがございます。先般の既存の管理棟エリアでございますけど、そこのところに今計画している建築物をつくるというのは、規模的にはちょっとできないというところがございまして、そうなってくると、さらにこの建物を分割という選択になるかもしれないんですけど、さきに御案内したとおり文化財の活用関係の面積としては、やはり800平米弱の建物が必要というところがございますもので、現在の管理棟はおおむね建築面積が155平米で、延べ床260平米強というところを考えますと、ちょっと規模的には活用するというところでは難しいというのと、あと、どうしても文化財の活用の施設ということで位置的な制約もございまして、文化財エリアから大きく離れているというところではなかなか効果が期待できないという運用上の位置特定というのもございまして、そういった複数相まった検討の中でこちらのほうに至ったというところでございます。なお、この1,200平米でございますが、昨今の陳情も踏まえまして、そういったラジオ体操等の継続、また今の一般利用としての利用の継続というのもこの1,200平米の中の工夫と充実で何とか満足いただけるような空間にしていきたいと、よりこちらの1,200平米の充実に今後は力を入れてまいりたいということで考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

酒井委員

 あのね、1,200平米の中の充実、それも大切だと思うんですが、現管理棟のところに無理なのであれば、もう少し設計のところも腕の見せどころで工夫して、児童遊園、子どもたちのスペース、それからお年寄りの健康増進のスペースを確保していただきたいと思うんですよ。先ほど来、東洋大学からの声もあると。公園担当さんとしては、そういった文化財の機能を高めていかなければならない。そういうのもあると思います。他方、公園の整備もしていかなければならないと思うんですが、ふだん使っている子どもたちがいる。それから、乳幼児の親子もいる。小学生もいる。そういったところの、やっぱり東洋大学だけじゃないと思うんですよ。しっかりそちら側の方向も向いていただいて、小林(ぜ)委員のほうからもありましたけれども、こういう形できょうは受けますが、今後、基本設計の案が取れた段階でどれぐらいまでそういう区民の声を聞けるのか。そして実施設計になるときに、じゃ、もっと区民の声が聞けるような形でね。大変なのは理解します。文化的な観点からさまざま。そういうところを取り組んでいただきたいと思いますので、これは最後要望にします。

 次、遊具のところ、それぞれ委員さんからもありましたが、今の遊具だと、見るとお年寄りの遊具が非常に多いのかなというふうに思うんですね。これは事例ですけれども。健康遊具のほうが多いのかなと。やっぱり児童遊園ですから、もう少し子どもたちが楽しめるような、それからまた、こういう施設が新しくなるときに、ここまでの基本設計の絵が上がったときに、区民の方が待ち遠しいなと思っていただけるようなあり方が僕はあってほしいなと思いますので、この遊具のあり方もぜひ検討していただきたいと思います。

 そして最後に1点、今回のこの考え方というのは、この哲学堂公園を新たな都市観光の拠点としたいというのが区の考えなんですよね。ただ、なかなか皆さん、ここ哲学堂公園が、はて、中野区の新たな都市観光の拠点になるんだろうかというところが非常に疑問です。かなりのお金もつぎ込み、それからいろんな区民の人の意見もある中でも、こういうふうに哲学堂公園を新たな都市観光の拠点としていくと。僕自身はまだ疑問は持っています。本当に新たな都市観光の拠点になるんだろうかと。最後に、都市観光・地域活性化担当さんにお尋ねしたいんですけれども、どういう算段というか、当たりをつけて、これがここまでいろんな区民の人の思いもあって、意見もあって、そして税も投入した中で、この哲学堂公園が新たな都市観光の拠点にどういうふうになっていくのか。最後にちょっとお尋ねしたいと思います。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 今、哲学堂公園の基本設計等の御説明がありましたけれども、都市基盤部のほうでハード的な整備を行っていると思いますので、学習展示施設の中で哲学堂の歴史とか成り立ちとか、そういうものを展示していくんだと思います。あと、観光の面で言えば、我々が中で学習展示施設に展示されるものとか、そういうものを活用しながら、例えば中野駅からの動線について一定程度サインとか、あとまちめぐりのルートとかを作成していって、それを広報するということが立場だと思います。哲学堂公園の整備を続けながら、それに伴って我々のほうとしても、そういう計画みたいなものをつくっていきたいというふうに思っています。

酒井委員

 突然振っちゃって申しわけありません。ただ、やっぱり文化財の保護だとか、そういったことは大切だと思うんですけれども、いろんな方の思いがある中で、それからまた、多額の税を投入して整備をした中で、結局あれは何だったんだってなっちゃわないように、やるからにはいいものをつくっていただいて、中野区の中にはこういう哲学堂という世界に発信するいいものがあるんだよと。また、子どもたちが児童遊園にも集まって、学習展示施設と一体となって楽しめるようにやっていただきたいと思いますので、ちょっと突然で申しわけないんですが、お尋ねしました。

 るる要望させていただきました。公園担当さん、今後また考えを取りまとめられるに当たっては、ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員から今、御要望いただいた件で一つだけ補足させていただきますと、まず実施設計という作業につきましては、今後具体的に発注手続を行うものとなりますので、今後これについても区民の意見を求める機会なり、委員会のほうに御報告ということは行わない予定でおります。

 あと、もう1点は、文化財としての整備でございますけど、今回、文化財的なものについては、やはり文化財保護法の理念も保存と、あと活用という視点もございますので、それに沿って今整備を進めているという性質もございますので、そちらのほうもぜひお含みおきいただければと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

酒井委員

 ごめんなさい。僕、勘違いしておりまして、基本設計から実施設計へ行く大きなものとちょっと勘違いしておりまして、基本設計から、現段階は案ですから、それが取れて、もうまさに工事の着手になる、整備の着手に進んでいくということですよね。委員の方からさまざま意見が出ましたね。実際に利用している区民の方からもさまざまな思いやお声が公園担当さんに届いていると思います。そういうことを踏まえて、やっぱりいい形で着地点になるよう努力していただきたいと思います。

委員長

 最後は酒井委員の思いが伝わったと思いますので、よろしくお願いします。

来住委員

 駐車場の整備候補地が2カ所にありますね。新青梅街道と哲学堂側に。これはどちらかという意味ですか。それとも両方に設置するという意味なのか。あわせて台数ですね、予定されている台数。もう1点、一緒に聞きます。先ほどから伺っている、この間お聞きしてきている、1944年に東京都に井上さん側から移管された。その覚書については、区に東京都から移管されたときには、それは継承をされるものなのか、継承は必要ないのか。区としてはどういう判断をされていますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず駐車場のほうをお答えさせていただければ、両方とも先ほどの運動機能を損なわないで、設置の可能性がある候補地というところでございますので、具体的にこの1カ所に整備するのか、2カ所に整備するのかというのは、今後のスポーツ施設として必要な駐車場台数の特定とリンクするというところがございます。ですから、ケースとしては、よりちっちゃくなるのか、もう少し拡充するのか。それはスポーツ施設のほうの計画で判断されるというところです。

 あと一方で、二つ目の御質問のほうですけど、この哲学堂につきまして、哲学堂の財団法人等、当初東京市が追加分をこの周りについて、旧来の哲学堂の周りを買収の意図を示したときに、東京市側のほうから法人のほうに意思を示したというところで、児童遊園というところが、名前が載っているというところでは認識しております。これについては、特に昭和50年に区有公園となるときにそれが継承されたというところ、もしくは条件つきの移管というようなものとか、そういったのはないというところがございますので、ただ、旧来の哲学堂の性格と今の現状の一般公園の利用、そこを踏まえた中で望ましい公園整備を進めていきたいというところで考えております。

委員長

 来住委員、よろしいですか。

 それでは、質疑がなければ、以上で本報告については終了したいと思いますが、いかがでございましょうか。よろしいですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 続いて11番、平和の森公園再整備に関する実施協定及び土地賃貸借契約等の締結について報告を求めます。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、平和の森公園再整備に関する実施協定及び土地賃貸借契約等の締結について御報告いたします(資料12)。

 平和の森公園再整備に伴い、平成31年12月に竣工を予定している体育館の整備に関しまして、平成29年7月27日に締結した基本協定に基づき、整備に関する具体的な内容を定めた実施協定を締結するとともに、東京都が所有する土地を区が借り受けることに関して契約等を締結したので、報告するものでございます。

 なお、平和の森公園に整備される体育館は公園施設として整備されますが、行政財産としての所管は文化・スポーツ分野となりますので、厚生委員会が所管となります。

 1、実施協定の概要でございます。適用範囲は体育館、下水道施設。費用は、東京都下水道局と区が負担する下水施設整備費、これについて施設全体の面積のうち、下水道施設が占める面積割合で整備費を案分するというものでございます。この算出結果に基づいて下水道局が負担する費用の概算は1億9,492万4,000円に消費税相当額を加えた額となります。(3)年度協定の締結でございますが、下水道局が負担する費用について、各年度でその精算方法等を定めるという定めとなっております。有効期間は、本契約の締結から体育館の整備等が完了する年度の精算行為及び引き渡しの終了までというところで、協定締結日は29年11月30日でございます。

 次に、2、土地賃貸借契約、定期借地契約の概要でございます。貸し付け面積は5,692.37平米、こちらの土地は新井三丁目45番8及び16内に位置する土地でございます。使用の目的につきましては、体育館の敷地としての使用。裏面に移りまして、賃貸借期間は平成30年1月1日から60年間。要する保証金といたしましては4,388万8,170円、こちらにつきましては、賃料の30カ月相当という金額になります。なお、こちらの金額については追加の契約がございまして、区が保証金の額に相当する債務負担行為を設定して確保した場合には、その納付を免除するという協定が別途締結されております。(5)賃料の支払いにつきましてですが、賃料は年額1,755万5,268円、月額にいたしますと140万余の金額となります。また、区としては平成30年1月1日から5月23日までの間につきましては、この土地を無償で使用できる協定として定めているところでございます。この期間設定につきましては、下水道施設を整備するに当たって要する期間、それに相当のところを免除しているという考え方でございます。また、賃料につきましては、下水道局のほう、地主のほうが消費者物価指数等に基づいて3年ごとに賃料の改定をできるという規定、また、この契約締結は29年12月25日に実施されたというものでございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 それでは、12番に移ります。12番、区を被告とする訴訟の提起につきまして、報告をお願いします。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 それでは、区を被告とする訴訟の提起について御報告をさせていただきます(資料13)。これは総務委員会と重複報告になります。

 事件名ですが、建築確認処分等無効確認請求事件でございます。当事者は、原告が中野区民、被告が中野区となっております。訴訟の経過としまして、平成29年10月20日、東京地方裁判所に訴えの提起がされたところでございます。

 事案の概要ですが、本件は、中野区建築主事が平成8年1月31日付で訴外区民に対してした建築確認処分が無効であることの確認、同年、平成8年1月18日付でした中野区長が中野五丁目11番2の土地に係る建築基準法42条2項の道路の中心の指定処分が無効であることの確認並びに中野区建築主事及び中野区長が行った違法な処分により精神的損害をこうむったと主張して、国家賠償法1条1項に基づき40万円の損害賠償金の支払いを求めたものでございます。

 請求の趣旨及び原因です。請求の趣旨は、今、事案の概要で述べたとおりでございます。原告が主張する請求の原因の要旨でございますが、まず昭和52年、原告は自宅の建てかえに当たり、原告の土地の北側について当時確定した二項道路の中心線に基づき、20センチ後退して自宅を建築した。平成7年、訴外区民が自宅の建てかえに当たり建築確認を申請したところ、当該中心線の位置から20センチ以上南側に寄せて決定した。そのため、今後、原告が自宅を建てかえる際には、さらに後退が必要になる。このような不合理が生じたのは、中野区が平成7年の訴外区民の建築確認時に十分な調査確認をしなかった結果であり、上記処分は重大かつ明白な事実誤認のもとになされたものであるから、無効であるという主張でございます。こういった建築主事及び中野区長が行った違法な処分により精神的損害をこうむったというものでございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、13番、その他の事項に移ります。その他の事項で何か発言ございますか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 口頭報告です。なかのまちめぐり博覧会2017の実施結果について報告いたします。各参加イベントから参加者数の取りまとめの必要があったため、報告がこの時期になってしまいました。

 昨年実施しましたなかのまちめぐり博覧会2017につきましては、開催期間が平成29年10月21日から11月26日の間で実施しております。イベント数につきましては86イベントで実施されました。昨年度に比べ4イベントがふえてございます。参加動員数ですが、約12万人でして、昨年度に比べては約5万人の減となってしまっております。主に昨年度4万人動員した大きなイベントがイベント開始前に急遽中止になってしまったための減少となってございます。今後につきましては、中止されてしまったイベントの再開も含めまして、区内外からの参加者増のために周知PR強化を行うとともに、来街者増加のために新イベントの誘導等の内容充実を図っていきたいと考えてございます。

 報告については以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 以上で所管事項の報告を終了いたします。

 他に報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で所管事項の報告を終了いたします。

 日程のその他に入ります。

 委員会の次回日程について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後6時08分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後6時08分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は第1回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合には正副委員長から連絡したいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議がありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は全て終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言がございますでしょうか。

加藤委員

 大きく二つあって、一つ目はお願いですけれども、12件もあって、5時に終わらせるというのはかなり難しいなというところがありますので、2日に分けるとか、どれも重要な案件ですので、減らしてほしいとは思わないんですけれども、今も言いましたけれども、急なときは招集する権限をお持ちなわけですから、集めていただいたほうがいいのかなと思いますし、その辺はもう少しうまくやっていただきたいなという要望を多分皆さんお持ちだと思いますので、それは一つ言わせていただきます。

 もう一つですけれども、東中野の桜の木というのはどうなったのかというところで、聞いたところ、その日中止になったので、60万ぐらいの損失があったと伺っておりますけれども、その後というか、それまでに工事のメンバーというか、工事作業員たちがその後のスケジュールも押さえていたと思うんですけど、損害賠償とか、そういった話にならないのかなというのと、今後のスケジュールとか、いろいろとその報告があるものだと思って、きょう臨んだものなので、ちょっと教えていただけますでしょうか。

委員長

 2番目に対しては理事者に質問ということですね。(「そうです」と呼ぶ者あり)わかりました。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず今の東中野の件でございますけど、12月にJRのほう、協定を結んだJRが着手しましたけど、一部の方から不当な妨害を受けて工事できなかったというところで、被害金額60万円かどうかはまだ確定は全くしておりませんので、それについての概算については60万という数字が正しいかどうかは、それはちょっとお答えのほうは控えさせていただくというところです。一方で、それについてなんですけど、今後もし被害が区に及ぶ、もしくはJRに及ぶということになりましたら、それについての対処は初めて議論されることになると思いますので、それについてはまた委員会のほうにも御報告はさせていただきたいと思っております。

 また、今後のスケジュールでございますが、まだ公表していないスケジュールとして、当初1月15日からの着手というのは予定されていたところですけど、今回のこの妨害工作等を受けて、しっかりと必要な危険樹木の対応ができるような措置を関係機関と協議しているところで、今、何日からという特定にはまだ至っていない状況でございます。

加藤委員

 金額が出ていないということですけど、かなり大きな金額だと思うんですけど、その費用負担はどこから出てくるのかとか、そういったものも何も解決されていないですし、そういった妨害になってしまったところをちゃんと分析しないといけないのと、次に起こったときにどうやって対処するのかとか全く見えてこないので、その辺しっかりどこまで練られているのか、今わかる範囲で教えていただきたいんですけど。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今回、仮に区が請求を受けるということになったときには、当然その金額も含めてその対処を考えていかないとというところでございますけど、ただ今回妨害されて、それに伴って発生した金額を区が負担する義務があるのか、もしくは本来負担すべき人に賠償請求するのか。それについては次の選択というところになります。あと、委員からの御指摘があったところですけど、昨日のこの大雪で東中野の危険樹木が1本、大きな枝折れがあったという事実もございます。これについては区道側のほうでございまして、これも交通障害になる部分で、仮に下を人が歩いていたら、それに対してけが人が発生する可能性もあったという事態でございますので、これについては我々もJRも、そしてそういった不法行為者に対する対処を行う機関とも協議しながら、危険樹木について早々に対応したいということでは考えておりますので、また決まり次第、御報告させていただきたいと思います。

加藤委員

 それだけネタがあるのに何で報告がなかったのかというところなんですけども、ちょっと随時、かなり注目されていることですので、引き続き詳細にというか、細かく御説明をいただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。要望です。

来住委員

 今回の事態について、少なくともJRがやるにしても区と連携してやるわけですから、地域に伐採についての説明会を開かなければ、現地での混乱が発生するのではないかということを申し上げました。しかし、説明会もなく、チラシ1枚で強行されるということに対して、不当行為とおっしゃいましたか。不当かどうかは、だって、あなたが決めるものじゃないでしょう。不当かどうかは、これは行政が決める、判断するものじゃない。警察もお見えになりましたけども、一切何もできないということでした。不当行為であれば排除されてしかるべきですし、不当かどうかの言葉が今、議事録に残りましたので、そういう区の判断でよろしいんですか。あの行為は不当だということでよろしいんですね。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、先ほどの経緯のところもあるんですが、今回妨害に至ることについては来住委員からの情報提供というのも、確かにあったのも事実でございます。今回、一方で、その妨害した方たちは自分たちの木を再度植えろという要求が受け入れられないのであれば、区の管理する公共物の危険対処について妨害するという宣言がございましたので、そのようなことは当然社会経済活動を棄損するものでございますので、そんなのは社会的に許されないということ、それからもう一つは、実際に道路についてバリケードを置いているものがございました。また、そこの中で腕を組んでいるというのも、道路交通法に照らし合わせれば不当行為というのは明らかでございますので、不当行為という言葉を公園担当として、当時現場に立ち会った者として使ったことについては、間違いはないということでは考えております。

委員長

 来住委員、いろいろ経緯が御心配だと思いますけども、一応そんなようなことでございますので、それ以上言ってももう解決……。

 以上で本日の建設委員会を散会させていただきます。よろしいでしょうか。ほかに何かございますか。(「休憩してください」と呼ぶ者あり)

 休憩します。

 

(午後6時16分)

 

委員長

 それでは、再開いたします。

 

(午後6時16分)

 

 他に、発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 本日の委員会を散会いたします。長時間にわたってありがとうございました。

 

(午後6時16分)