中野区議会子ども文教委員会〔平成30年1月29日〕
子ども文教委員会会議記録
○開会日 平成30年1月29日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後2時40分
○出席委員(8名)
白井 ひでふみ委員長
山本 たかし副委員長
若林 しげお委員
渡辺 たけし委員
小宮山 たかし委員
広川 まさのり委員
南 かつひこ委員
高橋 ちあき委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 田辺 裕子
子ども教育部長、教育委員会事務局次長 横山 俊
子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当) 高橋 昭彦
子ども教育部副参事(子育て支援担当、児童相談所設置準備担当)、子ども家庭支援センター所長、教育委員会事務局副参事(子育て支援担当、特別支援教育等連携担当、教育相談連携担当) 神谷 万美
子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)、教育委員会事務局副参事(就学前教育推進担当) 長﨑 武史
子ども教育部副参事(幼児施設整備推進担当)、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当) 荒井 弘巳
子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当) 石原 千鶴
教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 板垣 淑子
教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 石崎 公一
教育委員会事務局指導室長 杉山 勇
地域支えあい推進室参事(地域子ども施設調整担当)、鷺宮すこやか福祉センター所長、鷺宮すこやか福祉センター参事(地域ケア担当) 上村 晃一
南部すこやか福祉センター所長 石濱 照子
○事務局職員
書記 鎌形 聡美
書記 松丸 晃大
○委員長署名
審査日程
○議題
学校教育の充実について
子育て支援及び子どもの育成について
○所管事項の報告
1 中野区子ども・子育て支援事業計画中間の見直し(案)について(子ども教育経営担当)
2 「中野区健康福祉総合推進計画2018(案)」「第7期中野区介護保険事業計画(案)」「第5期中野区障害福祉計画(案)」「第1期中野区障害児福祉計画(案)」について(子育て支援担当)
3 認可保育所の開設事業者の選定結果について(幼児施設整備推進担当)
4 もみじやま保育園民設民営化に伴う設置運営事業者の選定結果について(幼児施設整備推進担当)
5 区立宮の台保育園の民設民営化に係る整備スケジュール等の変更について(幼児施設整備推進担当)
6 旧西中野保育園跡地等の活用による保育所等の整備について(幼児施設整備推進担当)
7 上高田小学校・新井小学校統合新校校舎等整備基本構想・基本計画(案)について
(子ども教育施設担当)
8 みなみの小学校校舎等整備基本設計について(子ども教育施設担当)
9 美鳩小学校校舎等整備基本設計について(子ども教育施設担当)
10 桃園小学校・向台小学校統合新校校舎等整備基本設計について(子ども教育施設担当)
11 区立学校の儀式的行事等について(学校教育担当)
12 教育管理職の異動について(指導室長)
13 平成29年度体力テストの結果と体力向上に向けた取組について(指導室長)
14 平成29年度児童・生徒の携帯電話、スマートフォン、通信機能付き携帯ゲームの利用状況等に関する調査結果について(指導室長)
15 平成30年度教科書採択の実施について(指導室長)
16 その他
(1)2018年中野区成人のつどい実施結果について(子育て支援担当)
(2)仲町病後児保育室の緊急工事について(子ども家庭支援センター所長)
(3)就学前教育の質の向上「合同研究」展示のご案内について(保育園・幼稚園担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査の進め方について御協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時00分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時00分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)に沿って進め、所管事項の報告の8番、9番、10番は関連する内容ですので一括して報告を受けたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては午後5時を目途に進め、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
学校教育の充実について、子育て支援及び子どもの育成についてを議題に供します。
所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、中野区子ども・子育て支援事業計画中間の見直し(案)についての報告を求めます。
高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
中野区子ども・子育て支援事業計画中間の見直し(案)について御報告させていただきます。
(資料2)
子ども・子育て支援事業計画につきましては、本委員会におきましても、素案の内容について御議論いただいたところですが、この間、子ども・子育て会議で御議論いただくとともに、区民意見交換会、また関係団体への説明会等を実施しました。また、区民からの意見募集もあわせて行いました。これらを経まして、中間の見直し(案)を策定いたしましたので、報告をさせていただきます。
初めに意見交換会等の実施結果でございます。区民意見交換会につきましては、会場を変えまして4カ所で実施をいたしました。今回は、健康福祉総合推進計画の説明会と合同開催という形で実施をしております。合計参加人数につきましては34名でございます。
区に寄せられた個別意見でございます。11月20日から12月15日の間に募集を行いまして、58人の方から意見をいただきました。
関係団体等につきましては、記載の団体に説明会を開催いたしまして、その他情報提供も行ったところです。
意見の内容について別紙1にまとめてございます。別紙1につきましては、計画の構成に合わせて整理をしているものでございます。内容についてはお読み取りください。
これら意見を踏まえて、主な変更点につきまして別紙2のほうにまとめてございます。大きく3点ございます。
一つ目は、計画内容への記載の追加でございますが、62ページのところになりますが、計画中に、地域での子育て支援活動に関する記載が弱かったため、今回追記したものでございます。
二つ目が需要見込みと確保方策についてでございます。今回、需要見込みについては数を変更してございませんが、それを確保するための方策、具体的には、保育園、また、地域型保育事業、認証保育所等の確保する施設の組み合わせを変更してございます。その関係で、別紙2の1ページ目と2ページ目と3ページ目にまたがっておりますが、本編のほうでは70ページ、71ページ、72ページの部分を変更してございます。
3点目でございます。需要見込み、確保方策の表記方法の変更ということで、今回中間見直しということで進めてございます。その見直し前の数値と比較できると中間見直しの内容がよりわかりやすくなるということから、今回、計画上に当初計画の数値を括弧書きで添えるということで対応いたしました。
1枚目にお戻りください。今後の予定でございます。この案につきまして、パブリック・コメント手続を実施いたします。そしてその内容、いただいた御意見を踏まえまして計画を決定してまいりたいと思います。予定としては3月を予定してございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
広川委員
まず、意見交換会なんですけれども、参加人数を見ると、やはりちょっと少ないなと思います。意見交換会の中でも、「せっかく意見交換会を開いてくれているのに参加者が少ないことは残念である。積極的に周知してもらいたい」ということで言われているんですけれども、やはり何かしら、より参加者がふえるように工夫が必要だと思いますが、どうでしょうか。
高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
今回、場所を区内の各地域、また時間帯についても、午前、午後、夜の時間帯ということで分けて開催をして工夫したところでございますが、まだこの形では参加できないという方もいらっしゃるかというふうに思います。今後は土曜日開催など、具体的に参加されたいニーズに合わせた開催について工夫をしていきたいと考えてございます。
広川委員
それはぜひよろしくお願いします。その中身なんですけれども、意見交換会の中でさまざま意見が出る中で、区の考え方のところで、「来年度に次期計画策定に向けたニーズ調査を行う予定」というのがあるんですけれども、これは具体的にどういった調査なんでしょうか。
高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
計画策定に必要な区民のニーズをはかるというところで来年度予定しているところでございます。今回、中間見直しということで、保育に関するニーズを中心に調査したところでございますが、来年度の調査につきましては、それ以外の子ども・子育てに関するニーズを幅広く収集させていただきたいと考えてございます。
広川委員
幅広くというのは、大体どれぐらいを想定されているんでしょうか。その調査の規模。
高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
調査の規模自身につきましては、全戸調査というのは実際には難しいところでございますので、抽出調査を想定してございますけれども、現在、実施している調査と同等以上のものを標本として実施したいと考えているところでございます。
広川委員
わかりました。別紙2なんですけれども、別紙2のⅡ、需要見込みと確保方策のところで、変わったところが、認可外保育施設4園というのがなくなっているんですけれども、この点はどうしてでしょうか。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
認可外保育施設4園という形で、31年度は素案のところに書かれていたところでございますけれども、31年度につきましては、保育園が9園、それから小規模家庭的保育事業、これが6事業所といったようなところを整備することによりまして、この確保方策については十分に見込めるといったところでの変更で素案から案に変更したところでございます。
広川委員
そもそも認可外保育施設を計画の中に入れるというのはどうなのかなと思っていたんですけれども、小規模保育園が6事業所となっているんですけれども、やはり小規模園がふえていく中で、他区でも3歳の壁問題が深刻になっているところもありまして、そういった接続の問題というのもしっかりと検討していく必要があると思うんですけれども、その点いかがでしょうか。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
必要な確保策を確保するといった大前提の中で、なるべく保育園という形での整備を進めていかなければいけないといったところはございますけれども、やはり小規模保育、家庭的保育事業の整備、そういったところで何とか確保策を立ち上げたといったところでの6園の整備でございます。当然、小規模、家庭的といったところにつきましては、今委員おっしゃられたとおり、3歳への接続といったようなところも見据えなければなりません。そういったところも含めて、31年度以降についての確保方策、これについても引き続き、また来年度以降になりますけれども、しっかりとこの点を踏まえて整備をしていかなければいけないと、このように考えているところでございます。
広川委員
そのあたりきっちり3歳の壁問題を生まないようにやっていただきたいんですけども、1点確認なんですが、小規模保育が1事業ということは、家庭的保育が5事業ということなんですかね。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
下の括弧づけにつきましては、当初の計画と。今、当初でやっております数字といったところで、今回はそうではなくて、6事業というのは小規模保育、家庭的保育事業を含めて見直したといったところでございます。
高橋委員
確認なんですけれども、最初の説明書の裏に関係団体にも説明会をしたという話だけど、「私立幼稚園、認証保育所には情報提供を行った」と書いてありますけど、情報提供ってどういうやり方をしたんですか。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
私立幼稚園、認証保育所等につきましては、連絡会、それから園長会等もございます。そういったところに、こうした計画を今策定中であるといった形での情報提供ということで行わせていただいたところでございます。
高橋委員
そうすると、意見交換ということではなくて情報だけを提供されて、何かあったら後で言ってきてくださいよというような形なのか、それとも、情報提供をしながら意見もそこの場で伺ったのかどうかという、そのやり方がどうのこうのと言いたくはないんだけれども、重要な、はっきり言って、町会連合会さんたちには説明会をして意見聴取したりとかしているのに、一番身近な幼稚園とか認証保育所がここに、素案から案に変わったところだってかかわっているわけじゃないですか。それを情報提供だけで終わらせちゃうというのは非常によろしくないんじゃないかなと思うんですけど、どう思っていますか。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
上段にあります民間保育所・認定こども園園長会等につきましては説明会という中で実施をしたところでございます。ただ、私立幼稚園、認証保育所につきましてはこうした計画が策定中であるといったことでの素案等を配らせていただきまして、何か情報提供的なものをさせていただく中で、意見があれば伺いたいといったところにとどまったというところでございます。委員おっしゃられているように、今回の計画については非常に私立幼稚園、認証保育所につきましても関係が深いところだと認識しておりますので、ぜひ次回以降につきましては、こういったところにも説明会というような、そんな形で実施をしてまいりたいというふうに考えております。
高橋委員
大事なこういう計画の見直しをつくっているわけだから、やっぱり実際にかかわっていらっしゃるそういう団体というか、幼稚園とか認証保育所だって担ってくれているわけですから。同等のような形をとっていくほうが私は最善ではないかなというふうに思いますので、今後、これが案になって進めていくわけだから、多分にいろんな会でいろんな情報交換、説明会があると思うけど、こういう点はちゃんと踏まえておいていただきたいというふうに思います。どうですか。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
この案から最終的な決定を見るところもあります。必要に応じまして、私立幼稚園、認証保育所等につきましても、園長会ですとかそういったところも活用いたしまして、適宜情報は受け取ってまいりたいというふうに考えております。
渡辺委員
1点だけ確認なんですけど、別紙1の2ページ目の5番、「企業主導型保育室の利用者に対して区から補助金を出さないのはなぜか」ということについてちょっとお伺いしたいんですけれども、国から補助金が出ているから区から出す必要がないというふうな、そういった見解でいるという話も聞いたんですけれども、その点間違いないでしょうか。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
企業主導型保育室につきましては、国を挙げて推進をしていくといったところでございます。ただ、企業主導型保育室につきましては認可並みの助成ということで、運営費、整備費とも補助が出ているところでございます。また、税制面での優遇も受けられているというような、そんな実態もあるというところで、このような回答をさせていただいたところでございます。今後、企業主導型保育室もだんだん整備されていく中で、どのような保育の形態をされているのか、また利用料、そういったものがどういった形になるのか、そういったことも含めて今後検討をしていきたいというような、そんな答弁をしたところでございます。
渡辺委員
そうしますと、感覚的にいうと、同じ程度の税金がそれぞれ、認可にしろ、企業型にしろ投入されているわけだから、企業型に対して利用者側の負担分というものは助成しませんというふうな理屈になるのかなと思うんですけど、区民感覚としては、企業主導型保育室がその分の、本来利用者側に負担されるような部分を利益として得ているんじゃないかみたいなやっぱり感覚になるところもあると思うんですけども、その点は区の見解としてどう考えているのか。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
企業主導型保育室、全国等でもう既に設置されているところもあります。保育料等についても調べてみたところによりますと、結構千差万別だったといったところもございます。当然今お話のあったとおり、認可並みの助成が出ているのであれば、認可と同等程度の保育料といったような形になるのが自然かなというふうに思っております。そういったところも含めまして、今後、そうした保育料についての分析等も含めて、あり方については検討していくものだろうなと、そのように考えているところでございます。
渡辺委員
ちなみに他区とかの事例でこういった企業主導型保育室の利用者側への何か助成みたいな、そういうことをとっているところとかそういったのは聞いたことはございますか。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
近隣の状況につきましては、こういったところに対しまして保護者補助をしているかどうかといったところについては、まだ必要な分析等はしておりませんけれども、こういった情報の収集、そういったものについては適宜行ってまいりたいなというふうには考えているところでございます。
渡辺委員
やっぱり区民目線にしてみたら、何で同じ税金を投入されているにもかかわらず、利用者側への負担がないのかというところは違和感を感じるところもありますので、その点は区としても対応というものを行っていただければと思います。要望です。
南委員
御報告いただきまして、ありがとうございます。先ほど来から、意見交換会、人数が少ないんではないかということで、周知に努めていきたいということだったんですけども、意見交換会はどうしても日にちと時間が指定されているということもあって、なかなか参加されるのが難しいのかなというところがあるんですけども、それに比較して、電子メールとかファクシミリとか、そちらのほうが人数が多少は多いということもあって、こういった実際の意見交換会開催のことも周知することは大切なんですが、電子メールとかによる聴取、これをもう少し拡大していくというような何か方策といいますか、そういったことはお考えですか。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
今、区報、あるいはホームページ等で周知をしているところでございますが、メルマガのさらなる活用、また、子育てに関心、また当事者の目のふれる可能性の高いところを我々も考えながら、その周知、実際に知っていただく工夫をしていきたいと考えてございます。
南委員
それで、電子メール等につきましては、団体も含んでというような形ですよね。先ほどの関係団体等、民間保育所とか、医師会とか、民生委員さんとか、さまざまなところで説明会は実施をしたということなんですけども、先ほど高橋委員のほうから、私立幼稚園とか認証保育所に情報提供だけじゃ意見をきちっと収集できないんじゃないかということがあったんですけど、電子メールのこういった団体の中に、関係団体とかからの意見というのはあったんでしょうか。
高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
今回お寄せいただいた意見の中には団体は含まれておりません。個人の方からの御意見が58人ということでございます。
小宮山委員
別紙2のⅠ番のところで、素案から案になるに当たって、「青少年育成地区委員会や子ども会など子育て支援に関わる団体」ということが明記されるわけなんですけれども、区内には青少年、この子ども会というのは町会の子ども会を指していると思うんですが、区内にはそうした団体、やや公式というか準公式団体のような組織とはまた別に、個人の立場とか、あるいは市民団体の立場で例えば子ども食堂をやったりとか無料塾をやったりしている、そういう人たちがいます。今回、地区委員会とか子ども会ということを明記したことによって、逆にそういった市民団体とか個人で活動している人たちが漏れてしまったような印象を受けるので、できればそういう方たちの活動も対象にできるように明記されてはいかがでしょうか。
高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
区の側といたしましては、「青少年育成地区委員会や子ども会など」というところに、地域のさまざまな活動を含めてここに記載をしているところでございます。実際、公益活動の支援でありますとか、子どもを育てる上での活動に対しては、区として現在も支援しておりますし、今後もその考えは変わりません。記載としてはこの内容で、今申し上げたものを含んでいるということで考えてまいりたいと思っております。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に2番、「中野区健康福祉総合推進計画2018(案)」「第7期中野区介護保険事業計画(案)」「第5期中野区障害福祉計画(案)」「第1期中野区障害児福祉計画(案)」についての報告を求めます。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子育て支援担当)
それでは、私のほうから、本件について報告をいたします。(資料3)なお、本件につきましては、区民委員会、厚生委員会でそれぞれ所管の報告を同資料により行っているものでございます。本委員会につきましては、「第1期中野区障害児福祉計画(案)」、こちらにつきまして報告をさせていただきます。
今回案として取りまとめてございますけれども、前回の委員会の中で素案について御報告をさせていただいたところです。素案を公表し、区民意見交換会及び関係団体への説明会を実施し、区民等から意見募集を行ってまいりました。これらを踏まえて計画案を作成いたしましたので、今回報告いたします。
計画素案に対する説明会等の実施結果でございます。中野区健康福祉審議会への説明といたしまして、実施状況2回、出席人数25名でございました。また、区民意見交換会、こちらにつきましては、以前に報告しております子ども・子育ての計画と同時期に開催をしております。区内4会場で、参加人数は27名でございました。また、関係団体への説明会、こちらにつきましては10団体153名の参加を得ております。このほかに電子メール、ファクス等で区に寄せられた意見といたしまして5件いただいているところでございます。
主な意見、そして区の考え方等につきまして、別紙1に取りまとめてございますので、ごらんください。「第1期中野区障害児福祉計画(案)」に係る事項につきましては、5ページになってございます。こちらの31番から33番の3件でございました。
31番は、重症心身障害児の通所施設、こちらの箇所数、あるいは通所にかかる負担、そういったことについての御質問でございました。これに対して、区の考え方といたしましては、現在区内2カ所で充足をしている。また、ドア・ツー・ドアの送迎を実施し、移動時間が長時間にならないような工夫を行っていると回答してございます。
また32番、こちらにつきましては、障害児福祉計画の成果目標の中で、「関係機関等連携のための協議の場の設置」と記載してございますが、具体的な内容についての御質問でございました。現在検討中ではございますが、すこやか福祉センターや学校、それぞれの個別の会議体、こうしたものを束ねる形での協議の場をイメージしている。福祉施設にとどまらず、保育や教育にかかわる事業者との連携を図っていくと回答してございます。
あと33番、こちらは、放課後等デイサービスのサービス見込み量について、利用者数が30年度から32年度までに見込み数を伸ばしているけれども、事業所数については横ばいになっているといったことの質問でございました。こちらにつきましては、放課後等デイサービスの利用状況を鑑みまして、実際の利用意向の希望に基づく利用見込みの算段から18カ所で対応できる、そうした回答になってございます。
表紙のほうにお戻りください。裏面に参りまして、計画素案から計画案への主な変更点でございますが、障害児の福祉計画につきましては、変更点はございません。
3番、今後の予定ございます。平成30年2月、計画案に係るパブリック・コメント手続を実施いたします。そして3月にパブリック・コメント手続の実施結果及び計画策定について報告を予定しているところでございます。
添付資料といたしまして、先ほど御説明いたしました反映状況の別紙1、そして計画素案からの主な変更箇所について別紙2、そして本冊として別紙3をつけてございますので、お読み取りいただければと思います。
報告については以上でございます。
委員長
一旦委員会を休憩させていただきたいと思います。
(午後1時26分)
委員長
それでは、委員会を再開したいと思います。
(午後1時27分)
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に3番、認可保育所の開設事業者の選定結果についての報告を求めます。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)
それでは、平成30年1月時点におけます認可保育所の開設事業者の選定結果について御報告申し上げます。(資料4)
記書き以降でございます。本日の報告は2施設となってございます。
まず1施設目でございます。保育園名、(仮称)にじいろ保育園江古田でございます。開設予定地につきましては、江古田三丁目14番でございます。元国家公務員宿舎の今大規模開発を行ってございますけれども、その中の一角に保育所を整備するものでございます。開設事業者及び所在地につきましてはお読み取りいただければと思います。定員については80名を予定してございます。開設予定年月日は、平成30年11月1日を予定してございます。
2施設目でございます。(仮称)中野松が丘すきっぷ保育園でございます。開設予定地は、松が丘一丁目26番でございます。開設事業者、所在地についてはお読み取りいただければと思います。定員につきましては70名を予定してございます。開設につきましては、平成31年4月1日を予定してございます。
選定といたしましては、応募のあった事業者からの提案書類、また実際に運営している保育園の視察等を総合的に評価して選定したものでございます。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
南委員
1番目のにじいろ保育園江古田なんですけど、ここのマンションの建物自体の竣工が、8月ですか、4月ですか。そのタイムラグが数カ月から半年ぐらいあるんですけど、これは事業者の何かの事情でしょうか。要は、マンション自体がオープンするときにはすぐできないということなんですかね。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)
合わせることはできないことはなかったかと思いますけれども、実際上建物ができてから実際に入居が始まるタイミングと施設整備、中身を保育園用に保育事業者自体が整備いたしますので、その差で少しタイムラグがあるのかなというふうに思ってございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に4番、もみじやま保育園民設民営化に伴う設置運営事業者の選定結果についての報告を求めます。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)
平成32年4月より民設民営化する予定の区立もみじやま保育園、これにおけます民営化事業者を募集し、その選定が終了いたしましたので御報告申し上げます。(資料5)
なお、この運営事業者につきましては、平成31年4月よりの仮設園舎の運営もあわせて行うものでございます。
選定方法といたしましては、応募事業者の提案書類、また実際に運営を行っている園の視察等を審査いたしまして、総合的に評価を行った上で選定したものでございます。
選定した事業者につきましては、社会福祉法人種の会でございます。代表者、所在地についてはお読み取りいただければと思います。
今後の予定でございます。区、事業者の参加のもと、三者協議会と呼んでおりますけれども、新園の設置運営等に向けた保護者との協議を行っていく予定でございます。平成31年度には仮設園舎へ移転を行い、現園舎の解体撤去をし、新園舎を整備する予定でございます。また、32年度には新園舎へ移転して民設民営化をするというような予定になってございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で報告について終了いたします。
次に5番、区立宮の台保育園の民設民営化に係る整備スケジュール等の変更についての報告を求めます。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)
区立宮の台保育園の民設民営化におきましては、旧南部すこやか福祉センター跡地に現在ございます建物を解体撤去いたしまして、そこに新園を設ける。その後、現園の解体を行って、さらに新園をもう1園設けるという形での民営化を進めるという予定になってございます。(資料6)
旧南部すこやか福祉センター跡地に整備すべき過程におきまして、まず、この施設の撤去が必要になってまいりますけれども、撤去の設計等を進めていく中で地下鉄施設への影響、これにさらに配慮した解体工事が必要であるということが発生してまいりました。また、既存施設のアスベストの含有量、これもさらに調査が必要だというような事態になってございます。こういったところから、整備スケジュール等について変更いたしたいと考えているところでございます。
1番、スケジュールの変更をごらんいただきたいと思います。変更前につきましては、今私が申し上げたとおり、旧南部すこやか福祉センターについては、平成31年4月に民営化する予定でございました。また、現園の宮の台保育園つきましては、31年度に解体し、新園舎を整備、32年度には民設民営化という予定でございました。これを、変更後でございますけれども、必要な調査、また設計、建物の解体撤去等を行うというところから1年度先送りという形になりますけども、平成32年度に民設民営化で、旧南部すこやか福祉センター跡地への整備を行って民営化を図るという予定に変更したいと考えてございます。また、これに伴いまして、宮の台保育園につきましても1年間ずれ込むという形で、平成33年度に民設民営化による新園開設、このようなスケジュールに変更してまいりたいというふうに考えてございます。
2番目、旧南部すこやか福祉センター解体工事に係る施工者についての変更でございます。民設民営化に伴います公募をしていた時点で想定されておりました施工内容、これを超えるような解体工事、また設計が必要であるということなどから、公募により選定した保育事業者による施工から区の直接施工に変更することとしたいと考えてございます。なお、これに伴いまして必要となります予算措置を今後議会のほうにお願いしてまいりたいというふうに考えているところでございます。
今後のスケジュールにつきましては、当委員会の報告、また必要な予算措置等が行われた段階で、以降速やかに宮の台保育園の保護者への説明、また旧南部すこやか福祉センター近隣への説明を行ってまいりたいというふうに考えてございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
広川委員
1点だけ伺います。建物の解体撤去を区のほうで行っていく。新園舎の整備は誰が行うんでしょうか。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)
民営の事業者において行う予定でございます。
南委員
スケジュール変更の理由がここにも書いてありますけども、地下鉄施設への影響、それと既存施設のアスベスト含有量等の調査を行う必要があるというところから変更するということなんですが、旧南部すこやか福祉センターの建物自体、これはもともとアスベストが入っているということは、あらかじめ想定はできてなかったということですか。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)
現在行ってございます民営化の関係の建物、古い保育園等でございますけれども、それを含めて、やはり30年、40年前の建物につきましては、ある程度のアスベストの含有が想定はされるところでございます。そういった中でも、民営のほうの事業者におきまして、どの程度のアスベストが入っているか、まず基本的には調査をしていただいて、含有量が少なければそこで取り壊しを行って廃棄する場所へ持っていってそこで処理をするというような、そういったことであまり大きな時間がかからないというようなレベルでございますけれども、当初はそういったレベルで考えてございましたけれども、やはりさまざま解体をする設計を細かく民間の事業者が進めていったところで、想定していた含有量よりも、外壁自体を壊したときに、近隣に対して当然配慮すべきレベルの内容ではないかというような、そういった懸念がございましたので、さらに調査が必要になったというところでございます。
南委員
アスベストは、たしか昭和50年以前にかなり使われていて、そこがピークになっていたというようなことだったと思うんですけども、旧南部すこやか福祉センターは、分岐点よりも以前の建物だったということですか。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)
前身が南部保健相談所という名前でございましたけども、建設自体は昭和58年でございます。そういったところからも、アスベストとしては、含まれていても少量であろうというような想定でございました。ただ、やはりいろいろ設計を進めていく中で、この施設についてはもう少しきちっとした調査の上で対応が必要なレベルだったというところでございます。
小宮山委員
この保育園を運営する事業者との契約がどこまで進んでいて、今回の予定変更に関係して違約金のようなものが発生したりするのかどうか教えてください。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)
公募によりまして、実際に、従来の予定ですと今年度中に建物を解体し、来年度には旧南部すこやか福祉センター用地のほうに新園舎を整備する、こういった元の変更前の考え方に基づいた基本協定というのを結んでございます。ただし、先ほど申し上げたようなさまざまな調査、もしくは今までないような工事が必要になってくるというところから、選定された事業者とはお話し合いをしてございまして、1年度整備が進むということで一定の了解を得ているところで、違約金等の発生はないというふうに考えてございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に6番、旧西中野保育園跡地等の活用による保育所等の整備についての報告を求めます。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)
旧西中野保育園跡地につきましては、現在訪問看護ステーションとして利用してございますけども、この利用が今年度をもって終了するということになってございます。区といたしましては、増大する保育所への対応及び子育て支援事業の充実のために、民設民営の認可保育所等を誘致する用地として活用してまいりたいというふうに考えているところでございます。(資料7)
認可保育所の整備といたしましては、旧西中野保育園跡地及び隣接する西中野児童館用地の一部を活用させていただいて、平成32年4月開設に向けて民間事業者によります既存施設の撤去及び新園舎の整備を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
参考として記載してございます旧西中野保育園の概要につきましては、お読み取りいただければと思います。
子育て支援事業につきましては、認可保育所との併設によります展開を考えてございまして、子育て支援事業の中身、どういった事業を展開するかについては需要等を踏まえて今後検討してまいるという考え方でございます。
なお、今後行われます整備・運営事業者の公募につきましては、両事業が同一施設内で同時に展開されることを踏まえまして、これらを一括して実施できること、また既存施設の撤去、新園舎の整備など、あわせて行うことができることを条件として、今後公募を行ってまいりたいというふうに考えているところでございます。
今後のスケジュールでございます。おおむね3月、今年度いっぱいには子育て支援事業の展開する事業の検討を終わらせ、来春近隣説明会、夏場以降に用地測量、事業者の公募選定、31年の1月から3月にかけて既存施設の撤去、31年6月から12月にかけて新園の整備を進めてまいりたいというふうに考えてございます。32年4月には開設をするというような予定になってございます。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
広川委員
保育所及び子育て支援事業が同一施設において同時に展開されるということなんですけれども、子育て支援事業については今後検討するということなんですけれども、これは具体的にどういったものが想定されるのかお聞きします。
上村地域支えあい推進室参事(地域子ども施設調整担当)
具体的には今、こちらの敷地のところには西中野児童館があるわけでございますけども、具体的な事業としましては、学童クラブ事業と子育てひろば事業を想定しているところでございます。
広川委員
学童クラブは、今西中野児童館で学童はやられていますよね。それを移すということですか。
上村地域支えあい推進室参事(地域子ども施設調整担当)
今、児童館で行われている学童クラブを移すという想定でございます。あわせて子育てひろば、これは児童館でも一部展開はしておりますけども、しっかりした期間、日数等を確保するような子育てひろば事業を考えていきたいというふうに思っています。
失礼いたしました。今、移すというふうに申し上げましたが、訂正いたします。今、公設民営学童クラブでございますけれども、このところで民設民営学童クラブを展開する予定でございます。
広川委員
それは、保育所が完成する平成32年4月を想定しているということでよろしいですか。
上村地域支えあい推進室参事(地域子ども施設調整担当)
はい。ここに書いてございます平成32年4月開設予定を考えております。
広川委員
これはちょっと所管外かもしれませんが、その後、西中野児童館というものはどういう扱いになるんでしょうか。
上村地域支えあい推進室参事(地域子ども施設調整担当)
西中野児童館の今後でございますけども、平成35年に西中野小学校と鷺宮小学校が八中の位置で統合される予定でございますけども、そのときには児童館の廃止ということを想定しております。
広川委員
5月から6月に近隣の説明会を行うということなんですけれども、この説明会の中でも児童館の廃止ということも踏まえてお話しされるんでしょうか。
上村地域支えあい推進室参事(地域子ども施設調整担当)
このスケジュールで、3月まで子育て支援事業の検討というふうにしてございますけども、今、それも含めまして、定員等々も含めて検討してまいります。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に7番、上高田小学校・新井小学校統合新校校舎等整備基本構想・基本計画(案)についての報告を求めます。
石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
それでは、本件について御報告させていただきます。(資料8)
区立小中学校再編計画(第2次)に基づきまして整備いたします上高田小学校と新井小学校の統合新校につきましては、平成34年度に現在の新井小学校の位置にて新校舎の開設を予定してございます。このたび、新校舎及びこれに併設いたします地域開放型学校図書館、キッズ・プラザの配置案等につきまして、上高田小学校・新井小学校統合新校校舎等整備基本構想・基本計画(案)として取りまとめいたしました。
初めに、整備基本構想・基本計画(案)について御説明いたします。別添資料のほうをごらんください。
資料をおめくりいただきまして、1ページから3ページ目に両校の統合の考え方を記載してございます。統合スケジュール等については記載のとおりです。なお、両校の統合新校につきましては、現在の上高田小学校の位置にて平成32年4月から開校いたす予定でございます。
続きまして、4ページ目をおめくりください。計画敷地周辺に関する敷地の状況、また用途地域等の建築条件について記載してございます。内容については記載のとおりでございます。
現在の新井小学校の敷地につきましては、四周を道路に囲われ、東側に中野通り、西側に妙正寺川、北側に西武新宿線の線路がございます。
6ページ目からになりますが、新校舎整備の基本的な考え方になります。新校舎等の整備に当たりましては、これまでの学校と同様に、区立小中学校施設整備計画に基づきまして、7ページ目、(2)に記載の基本方針に基づき整備を進めてまいります。
具体的な事項につきましては、(3)に記載のとおりです。新たな教育環境として一足制での運用による校舎整備、また地域の拠点として、区民や子どもたちが利用しやすい施設づくり、将来的には地下化となる西武新宿線線路跡地とのつながりも考慮に入れた施設づくり、また防災性の高い施設整備、多様な学習形態に対応できる施設整備などを行ってまいります。
9ページ目をごらんください。9ページ以降に全体施設計画の基本的な考え方を示してございます。施設整備計画による標準仕様を基本とし、また、諸室配置の前提条件のほうを整理いたしました。
13ページに記載の各種計画概要につきましては、図面を見ながら御説明させていただきたいと思います。
15ページをごらんください。基本配置案につきましては、まず1次検討といたしまして、配置計画を2案作成し、比較検討を行いました。
一つ目の案でございますが、校舎を北側・西側に、校庭を南東側に配置した計画になります。本案につきましては、校庭面積を現在の新井小学校と同等以上に確保できるほか、普通教室や校庭の日照・採光が確保できます。
二つ目の案でございますが、校舎を南側・東側に、校庭を北側に配置した計画でございます。本案は、用途地域上、校舎の高層化が可能となりますが、校庭が校舎の北側に配置されるため、校庭の日照を校舎みずからが制限してしまうこと。また、南側に配置する普通教室が校庭に面することができず、教育環境としての課題等がございました。こうしたことから、校舎を北側・西側に寄せた現在の新井小学校に近い配置案を施設配置の基本として、さらなる検討を進めてまいりました。
16ページをごらんください。1次検討で基本といたしました配置案をさらに検討し、2次検討のほうを行ってまいりました。
施設概要でございますが、階数は地上5階建て、延べ床面積は、約9,990平米でございます。
配置計画ですが、16ページ下側の配置図をごらんください。資料上方向が北になります。校舎棟につきましては、敷地の北側・西側を中心とし、南向き・東向き諸室に十分な採光や通風を確保してございます。校庭面積は、現在の新井小学校と同等以上の規模とし、校庭を南東に配置することで日照を十分に確保した水はけのよい校庭としてまいります。また、セキュリティ確保のため、地域開放を行う地域開放型学校図書館、キッズ・プラザ、屋内運動場の動線を敷地北側に配置するとともに、地域開放型学校図書館とキッズ・プラザが相互利用しやすい配置計画といたしました。学校の正門につきましては、通学区域における児童推計値を踏まえまして、敷地南東角に設置いたしまして、安全上の配慮から門の前面にスペースを設けてございます。また、中野通り側の歩道につきましては、歩道橋周辺の幅員が狭いため、歩道の一部を学校側にセットバックした計画としてございます。
次に、平面計画について御説明いたします。こちらにつきましては17ページ、18ページをごらんいただけますでしょうか。1階平面図でございますが、職員数、校長室などの管理諸室につきましては、校庭の見渡しや防犯上の観点から、校庭に面した1階に配置し、普通教室や特別教室などの学習諸室につきましては2階から4階に配置してございます。また、プールにつきましては、消防水利等の利用、また災害時避難所の生活用水の確保の観点から屋上に配置し、周辺からの視線等に配慮した計画としてございます。
1階ですが、地域開放型学校図書館とキッズ・プラザは北棟1階に配置し、屋内運動場につきましては、同じ北棟の2階に配置してございます。また、特別支援学級につきましては、緊急の避難や特別な配慮を有する児童への対応を踏まえ、1階校庭に面した場所に配置してございます。その他、バルコニーの設置や太陽光発電装置など省エネルギーや環境に配慮した計画としてまいります。
説明用資料1枚目にお戻りいただけますでしょうか。今後の予定につきましては、区民との意見交換会を2月15日・17日に予定してございます。日時、会場につきましては記載のとおりでございます。
また、整備スケジュールにつきましては、平成30年3月に基本構想・基本計画の策定を行い、30年7月から31年12月にかけまして、基本設計・実施設計を行ってまいります。平成31年度末から33年度にかけまして、現新井小学校校舎の解体を行い、その後新校舎の建設工事を行います。建物の供用開始につきましては、平成34年度を予定してございます。
御報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
広川委員
1点伺います。学校の図書館というのは、地域開放型図書館と同じ場所ということですか。
石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
地域開放型学校図書館の中に子どもたちが使う図書スペースというところは含まれておりますので、そちらに含まれているというところでございます。
広川委員
今進んでいる学校再編の中でも地域開放型図書館を位置付けておりますけども、これまでのものは明確に分けられていた、地域開放型と学校図書館と。これはそういう形ではないんですか。
石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
施設の表現の仕方の違いでございまして、基本的な考え方は変わってはございません。今回のところにつきましては、地域開放型学校図書館の一部というところになりますので、そこら辺を明確にするために、図面上では子どもたちが使う図書のスペースを学校優先エリアというふうに記載させていただいているところでございます。
広川委員
それは、明確な施設として分けるという形はとらないという、そのスペースとして。これまではスペースがこう……。
高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
これまでの御報告でも申し上げておりますとおり、授業時間中、しっかりとセキュリティ確保ができるように、可動間仕切りを設置する考えでございます。それによりまして区画を分け、運用をするところでございます。
広川委員
それは、児童が使うときは可動式の何か壁のようなもので分けて、児童が使わないときは全面的に開放するという……。
高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
はい、その考えでございます。
広川委員
ということは、これまでの学校図書館と地域開放型図書館の考え方では、きっちりと分かれているから地域開放型は区立の地域図書館のように使えますよという感じだったと思うんですけれども、何かそういうふうには、そうではない。
高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
考え方についてはこれまでと変わりございません。今回図面での表記の仕方が変わっているところでございますけれども、考え方は変わらず一貫したところでございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に8番、みなみの小学校校舎等整備基本設計について、9番、美鳩小学校校舎等整備基本設計について、10番、桃園小学校・向台小学校統合新校校舎等整備基本設計についての3件についての報告を求めます。
石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
それでは、3校一括して御報告させていただきます。本件小学校3校の統合新校校舎及び併設いたします地域開放型学校図書館、キッズ・プラザにつきましては、前回の本委員会にて校舎等整備基本設計(案)について御報告してまいりました。このたび、校舎等整備基本設計を策定いたしましたので御報告いたします。(資料9、10、11)
資料をごらんください。各校の整備基本設計につきましては添付資料のとおりでございます。こちらにつきましては各校共通となりますが、施設の配置計画、基本設計の視点などについて、案からの変更点等はございません。
次に、基本設計(案)に係る説明会の実施結果について御報告いたします。各資料の別添2をごらんください。
開催日時及び会場参加人数につきましては記載のとおりでございます。
主な質問・意見につきましては、まず、みなみの小学校でございますが、こちらにつきましては各校共通してでございますが、新たな施設環境として整備いたします一足制の導入に伴う質問・意見等がございました。①から③が一足制に伴う質問等でございますが、例えば①番、雨天時の校舎内の雨水の持ち込みや材質についての御質問につきましては、今後詳細に進めてまいります実施設計において素材等を検討してまいります。また④番、普通教室前面に設置するバルコニーの安全についての御質問等もございました。こちらは2校でも同じような御質問がございましたが、こちらにつきましても、落下防止手すりの設置やまた形状等、安全面に配慮した整備のほうを行ってまいります。その他につきましては、資料のほうをごらんください。
次に、美鳩小学校の説明会で寄せられた質問等につきまして御報告させていただきます。
こちらの中、一足制等につきましては共通でございますが、④番、⑤番につきまして、新校舎のバリアフリー対策の徹底、また1階以外にも多目的トイレを設定してほしいとの意見がございました。新校舎につきましてはバリアフリー対策を行うとともに、多目的トイレにつきましても、1階のほか3階に設置してまいります。その他の質問・意見等については記載のとおりでございます。
最後に、桃園小学校・向台小学校の統合新校についての質問・御意見でございますが、これまで他校で出た意見のほかに、⑤番目として音楽室の防音対策や、⑩番、防災の観点からのマンホールトイレや災害井戸の整備などの意見がございました。防音対策につきましては十分配慮するとともに、また防災性の高い施設整備を行ってまいります。その他の意見につきましてはお読みいただければと思います。
また、各校において設計の変更に係る意見等につきましてはございませんでした。
資料戻りまして、各校の今後のスケジュールにつきましては、資料記載のとおりで変更はございません。
御報告は以上です。よろしくお願いいたします。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
小宮山委員
ありがとうございます。最近、区内のあちこちで大きな木が切られることに対して、区民からいろんな、悲痛な声とかが聞こえてきますけれども、今説明があった小学校の整備に関して、大きな木が切られるようなことはどこかありますでしょうか。
石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
施設整備に当たりましては、校舎の整備に影響がある樹木について伐採をする必要性があるところについてはある学校もございます。植栽につきましては外構計画に合わせまして、かわりの適切な植栽、植樹ということをやっていきますので、そういったところで対応していきたいというふうに考えてございます。
小宮山委員
そうですね。切ったら植えかえるのはもちろんなんですけども、具体的にはどこがどの程度とかというのは、すぐには出てこないですか。
石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
植栽計画につきましては、これから外構計画にあわせて検討を進めていくところでございますので、その中で伐採する樹木、またそれにかわる樹木の剪定等というのは行っていきたいというふうに考えてございます。
小宮山委員
関係者とか在校生とかPTAとか、そういった関係者への説明、樹木に関する説明というのはまだされていないですか。
石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
樹木につきましては、今回の説明会等につきましても質問は出ているところではございまして、そういった計画に基づきまして、外構計画のほうで先ほど申し上げました考えのもとに行っていきますというところはお話ししてございますので、改めて樹木についての説明会というところは行わないというふうには考えてございません。
小宮山委員
それでは、各個別の小学校に行って、どこの木を切りますということはまだ説明はされていないということでよろしいですね。
石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
個別に学校、地域の方に対して、この木を切りますという説明を行う予定はございません。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に11番、区立小学校の儀式的行事等についての報告を求めます。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
それでは私から、区立学校の儀式的行事等につきまして、資料(資料12)に基づいて御報告させていただきます。
まず、平成29年度卒業(修了)式でございます。小学校におきましては3月22日、中学校は3月16日、幼稚園は3月15日。時間はいずれも基本的に午前10時を予定しておりますが、各学校等によりまして若干異なります。
続きまして、閉校式でございます。第三中学校、第十中学校とも3月23日に行います。時間につきましては、第三中学校が午前11時から、第十中学校が午前9時15分からの開始予定でございます。
続きまして、平成30年度入学(入園)式でございます。小学校が4月6日午前10時半から、中学校が4月9日午前10時から、幼稚園が4月10日午前10時からを予定してございます。開始時間につきましては学校等によって若干異なります。
続きまして、開校式でございます。中野東中学校の開校式を5月12日午前9時半から行います。なお、開校宣言につきましては4月6日に行います。
最後に、平成30年度の周年行事でございます。谷戸小学校、90周年行事が11月17日。中野本郷小学校、90周年行事、12月1日。新井小学校、80周年行事、12月1日。桃花小学校、10周年行事、11月24日。緑野中学校、10周年行事、11月17日。かみさぎ幼稚園、50周年行事を11月24日に行う予定でございます。
私からの報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に12番、教育管理職の異動についての報告を求めます。
杉山教育委員会事務局指導室長
それでは、平成29年12月16日付で副校長の異動がありましたので、御報告いたします。(資料13)学校は白桜小学校です。着任者は志賀健人副校長です。調布市立多摩川小学校主幹教諭からの昇任です。前任者の藤原留美子副校長は、三鷹市立第一小学校校長に昇任いたしました。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に13番、平成29年度体力テストの結果と体力向上に向けた取組についての報告を求めます。
杉山教育委員会事務局指導室長
平成29年度体力テストの結果と体力向上に向けた取組について御報告いたします。(資料14)
まず体力テストの趣旨ですが、体力テストの結果から、児童・生徒自身が自分の体力を把握し、生活に生かすとともに、学校、教育委員会の取り組みの充実を図るための資料として活用いたします。
調査の実施概要は資料のとおりでございます。
結果の概要について説明いたします。2ページをごらんください。
こちらは中野スタンダードの通過率でございます。通過率70%を目指しているところです。中野スタンダードは、平成18年度の東京都の体力テストの際に7割の児童・生徒が通過した数値でございます。達成した項目数は増加の傾向でございます。反復横跳びや50メートル走は、目標の通過率に達している状況がございます。一方、握力、ボール投げは通過率が低く、筋力、筋パワーが課題としてとらえております。
3ページをごらんください。こちらは都との平均を比較したものです。黒三角上向きのものが上回っているもの、白三角で下向きのものが下回っているもの、あとニアリーイコールということで、おおむね平均値と同じような形で表示させていただいております。
都との平均は上回った項目が増加しており、これらからも体力として区としては向上している傾向が見てとれます。項目で見ると、中野スタンダードの通過率と違った傾向が見られます。都の体力の状況も変化していると捉えられますが、中野スタンダードの通過率との結果とあわせ参考にしているところです。
これらを踏まえ、特に各校の体力向上プログラムの改定を進め、取り組みの充実を図っております。課題となる体力要素、例えば筋力や巧緻性――巧緻性は道具や体を操る巧さででございますが――などについて数値目標を設定しながら取り組んでいるところです。
6ページをごらんください。5に成果の上がっている学校の取り組みを紹介させていただいております。各校の取り組みの視点としては、授業改善、個人内目標の設定、健康の保持増進、運動の日常化などです。これらを紹介するとともに、区として体力向上検討委員会で運動遊び事例集を作成するなど、各校の取り組みの充実を支援してまいります。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
高橋委員
この表を見ると、体力が上がっているんだか、下がっているんだか、何だかよくわからないんだけれど、理解しておくのは、年々体力向上していますよ。ただ、握力とかボール投げはいまだに若干平均より落ちていますよという理解でいいんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
体力は、委員おっしゃるように、向上の傾向にあると認識しています。握力やボール投げについて、中野スタンダードの達成率には至っておりませんが、都の平均と比較すると、おおむね同様ぐらいな形になっておりますので、東京都全体との比較であれば、中野区の子どもたちもおおむね平均の体力を保持しているというふうに考えているところです。
高橋委員
体力がないないと昨今言われているけど、徐々に上がってきているという理解は持っておいたほうがいいのかなというのは改めて感じたんですけど、体力はやっぱり大事じゃないですか。今インフルエンザがはやっていて、うちの中でどれだけ学級閉鎖とかがあるんだかどうだかが把握はできていないけど、私が知る限りはもう過去最高というような、283万人の人たちがインフルエンザにかかったという話なので、体力をさらに向上させていけば、そういうインフルエンザとかにもかかりにくいとか、体力頑張って元気だぞ、風邪も引きにくいぞというふうな基本的な理解で体力向上させているのか、それとももっとすばらしいものを目的として向上に向けてやっているのかという、その意識の違いですごく違ってくると思うんですけど、どういう感じなんでしょうかね。
杉山教育委員会事務局指導室長
2点ございまして、一つは体力向上という視点であるならば、生涯を通じてやはり運動に親しむ意欲や、また体力などをつけるという意味で、オリンピック・パラリンピック大会に向けた機運醸成の柱の一つとして意識しているところでございます。
もう1点は、先ほどの取り組みの中にも御紹介いたしましたが、健康の保持増進も体力に大きくつながる、健康な体という部分でございます。保健の部分についても、意識を高め、インフルエンザ等病気にかからない強い体づくりには努めてまいりたいと考えております。
若林委員
5ページにあらわれてくるフラッグフットボール、中野区独自のというか、フラッグフットボールを始めてからどれぐらいになりますか。
杉山教育委員会事務局指導室長
前回の学習指導要領の改訂を踏まえてですので、8年ぐらいにはなろうかと思います。
若林委員
当初、オリンピックを見据えたということで入れられたと思うんですけど、ほかの区でフラッグフットボールを導入している区はあるんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
フラッグフットボールを学校レベルで行っているところはあろうかと思いますが、区として取り組んでいるというのは、私のほうではちょっと承知をしておりません。
若林委員
8年経過されたということで、たびたびフラッグフットボールが出てくるんですけど、フラッグフットボールをやることによって中野区の子どもたちの体力向上の成果とか、そういう検証というのはされていますか。
杉山教育委員会事務局指導室長
フラッグフットボールについては、各校の工夫された取り組みの中で教育課程に位置付けながら実施しておりまして、かつ、その成果をあらわす場としてフラッグフットボール大会を開催しているところです。フラッグフットボールにつきましては、単に体力を向上するだけでなく、話し合うことでの思考力向上の成果なども見られる種目でございまして、区としては、来年度以降、教育課程にどの学校も位置付けながら進めることで、さらに取り組みを深めてまいりたいと考えているところです。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に14番、平成29年度児童・生徒の携帯電話、スマートフォン、通信機能付き携帯ゲームの利用状況等に関する調査結果についての報告を求めます。
杉山教育委員会事務局指導室長
平成29年度児童・生徒の携帯電話等の利用状況に関する調査結果について御報告いたします。(資料15)
1番、調査目的は、携帯電話等の利用状況を把握することで、生活指導上の問題の早期発見、早期解決に向けた方策を講じるための資料とするためでございます。調査概要2、3、4は示させていただいている通りです。
調査項目といたしましては、携帯電話の所持や利用時間について、安全な使用の意識について、使用上のトラブルについて、SNS学校ルールやSNS家庭ルールについてでございます。この調査は、調査とともに指導の機会となるよう取り扱っているところでございます。
それでは、簡単に調査の概要を御説明いたします。報告書2ページ、3ページをごらんください。
こちらは所持の状況と使用時間についてです。携帯電話の所持の状況は年々増加しており、小学校で8割、中学校で9割程度です。使用時間の傾向は、学年が上がると増加の傾向にあります。
続きまして、4ページをごらんください。こちらは使用の目的、内容でございます。小学校ではゲーム、中学校では情報検索の利用が多く見られます。
続きまして、7ページをごらんください。何らかのトラブル、こちらは「ケンカやいじめ等」というふうに子どもたちには示してあります。それに遭った児童・生徒は3%程度で、170名程度おります。トラブルの内容について、重篤な案件の対応は今のところないというふうに認識しております。その中で、誰にも相談しない児童・生徒は50名おりました。
続きまして、10ページをごらんください。こちらは、SNS学校ルールや家庭ルールの子どもたちの守っている、守っていないなどの意識等、その守っている、守っていない子どもたちがどのようなことを気をつけてSNSを使っているかクロス集計したものでございます。その中で見られるものは、利用に際して意識しているものは個人情報や相手の気持ちで、これは全体的に同様の傾向が見られます。学校での指導の成果が一定程度出ているというふうに分析しているところです。特に、ルールをほとんど守っていないという児童・生徒は、やはり自己の判断で行動する傾向があり、相談も行わない傾向があります。
それでは、説明資料にお戻りください。6となりますが、今後の取組としては、教師の指導力の向上を図り、指導を充実させることやSNS学校ルールや家庭ルールの取り組みの徹底、またSNSにとどまらず、規範意識の醸成に取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
渡辺委員
報告ありがとうございました。5ページの問1-5の「フィルタリングやパレンタルロックはかけられていますか」という質問に対して、「かけられている」と回答したのが50%と。「分からない」と回答している児童が39%とあるんですけども、全くかけられていないということもあるんでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
実態としては、携帯電話等については、申し込むときに何らかのフィルタリングなどをかけることが可能だというふうに考えています。また、通信機能つきゲーム機についてもそういうことが実施できるというふうに認識しているんですが、スマートフォンのようなものでWi-Fiを使ってしまってやったときに、そのフィルタリング的なものについて、家庭でどの程度認識を持って子どもたちの使用を制限しているかということについては、やはりまだ十分に徹底していないという状況であるというふうに考えております。
渡辺委員
恐らく、携帯電話をお子さんに持たせる場合は、契約というのは御両親の名義なりでやると思うんですけども、そういった場合はもう、生徒さんがどうこうというよりも、親のほうに確認したほうがよりはっきりするのかなと思ったんですけども、そういった調査というのはされていないんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
現在は実施しておりません。
渡辺委員
このアンケートだけを見て調査というのだと、ちょっとよく見えないんですけど、私が危惧しているのは、そういったフィルタリングを全くかけない、いわゆる大人と同じような感じで検索をしたりとか、不適切な画像、映像というのが見れるような状況になっているというのは非常に、小学校のうちからそういったものになってしまうのは問題じゃないかなと思います。その辺をやっぱりしっかり、我々区としてもそこは危惧するところであるということをきちんと訴えていかなくてはいけないと思いますし、そういったものはなくしていくという努力はしていかなきゃいけないと思うんですけれども、その辺はどのように今後やっていくか考えていらっしゃいますか。
杉山教育委員会事務局指導室長
既に学校ではセーフティ教室や、例えばPTAの主催で、いわゆる安全なSNSの取り扱い等については実施をしているところです。家庭への呼びかけとしては、今回の調査を踏まえ概要版を作成しながら、区報や小P連、中P連などにも情報提供して、やはり啓発を進める必要があると感じておりまして、そういう取り組みを進めてまいりたいと考えているところです。
渡辺委員
本当にこのアンケートを見た限りはちょっと危険じゃないかなと思ったところもありましたので、その辺は今後力を入れて取り組んでもらいたいと思います。
高橋委員
現状の確認なんですけど、今は小学生がこんなに持っているというのは驚いちゃったんだけど、小学校も中学校も、今は持っていっちゃいけないんだよね。
杉山教育委員会事務局指導室長
学校への持ち込みは禁止しております。
高橋委員
ただ、中学生ぐらいになると部活動があったりとかして、試合で休日試合会場へ行くとか、そういうときも持っていくのは禁止となっているんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
状況によるかと思います。近くの距離であったり、事情のある御家庭については、各顧問等の判断で実施していると思いますが、特段、例えば集合場所が近隣であるならば、携帯電話等を使用しなくても移動できますので、原則は持ち込まないというのが基本だというふうに認識しています。
高橋委員
すごいくだらないことを聞きますけど、修学旅行とかでグループで行動するじゃないですか。そういうときというのは、いいんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
修学旅行のグループ行動のときには、携帯電話のレンタルを利用しておりまして、子どもたちにグループごとに連絡手段として貸し与えているところでございます。
高橋委員
わかりました。区の現状が、私たちはもう保護者をはるか昔で終わっているからあれなんですけど、よくわかりました。なので、渡辺委員が心配することもわかるんだけど、実際的には管理監督は保護者さんだよね。だから、教育委員会として促すというのは注意とか、いろんな講座を設けてあげるとか、そして対外的に、外で使う場合はこういうことをやっているんですよというのを、保護者は知っているんでしょうけど、一般的な大人も知らない人もいるいるから、教育委員会、子ども教育部としても取り組んでいるという姿勢は、どこかしらで示しておいたほうがよろしいかと思います。この結果は結果なんだけど、使う人たちの意識がやっぱり向上していかないと、幾ら子どもだからといっても許せないこともあるでしょうから、それはもう指導も大変だと思いますけど、これは要望しておきますけど、大事な指導の一つだと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に15番、平成30年度教科書採択の実施についての報告を求めます。
杉山教育委員会事務局指導室長
それでは、平成30年度教科書採択の実施について御報告をいたします。(資料16)
平成27年3月に学校教育法施行規則の一部が改正され、学習指導要領の一部が改正されました。
従来の「道徳」から「特別の教科 道徳」として実施されることとなり、来年度は平成31年度から使用される中学校の「特別の教科 道徳」の採択の実施を行います。
つきましては、中野区立学校教科用図書の採択に関する規則にのっとり、資料にあります選定調査委員会、調査研究会を設置するとともに、教科書展示会を実施し進めてまいります。
採択の予定時期は平成30年8月です。
採択までのスケジュールは、別紙1に示させていただきました。まずは、選定調査委員会の委員としての公募区民の募集を2月に進めさせていただきます。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
高橋委員
確認ですけど、1点だけ。公募区民は何名でしたか。
杉山教育委員会事務局指導室長
本年度小学校の道徳の教科書で2名という形になりますので、来年度も2名で予定しているところでございます。
高橋委員
では、もう1回、確認ですけど、採択の予定時期が30年8月になりますよね。これは順繰りにいろいろやっていくんでしょうけど、どこかしらで、中間報告というのはないんだろうけど、この委員会で報告されるのは、これに決まりましたという報告で終わっちゃうんでしたか。
杉山教育委員会事務局指導室長
採択のスケジュール的な内容について、また後日御報告することはあるかもしれませんが、採択協議が始まりましたら、教育委員会として進めさせていただくので、採択結果について御報告という予定でございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に16番、その他で理事者から何か報告はございませんか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子育て支援担当)
私のほうから、2018年中野区成人のつどいの実施結果につきまして、口頭にて御報告を申し上げます。
去る1月8日、中野サンプラザホールにて実行委員会の企画運営により実施されました。新成人の参加者は1,139人でございました。今年度は一定の予算の確保をさせていただきまして、式典の後、芸人お笑いライブを開催するなど思い出に残る会となったことと思ってございます。開催に際しましては、御理解、御協力のほどありがとうございました。
報告は以上になります。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
他に報告はございませんか。
神谷子ども家庭支援センター所長
私のほうから、仲町病後児保育室の緊急修繕工事に伴います事業の中止につきまして、口頭にて報告を申し上げます。
去る1月24日、病後児保育室の天井から若干水漏れがいたしまして、現在応急対応の上、事業を継続しているところではございますけれども、緊急工事の上、実施をしたいと思っております。2月5日から8日まで4日間中止をして、その後本営業に入る予定としております。
区民周知につきましては、ホームページ、あるいは施設への掲示等で行っているところでございます。
報告は以上になります。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
他に報告はございませんか。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
私から、就学前教育の質の向上に向けました合同研究のパネル展示につきまして口頭報告させていただきます。
就学前教育の質の向上に向けましては、区内の公私立幼稚園や保育園、また認定こども園や認証保育所など、幼児教育関連施設の枠を超えまして、共同しながら乳幼児の課題について学び合う合同研究、これを毎年実施しております。今回こうした取り組みにつきましてパネル展示を行うことといたしました。
日時につきましては、2月21日の水曜日から23日の金曜日までということで、区役所1階のホールにおいて展示をしたいと思います。
主な内容といたしましては、合同研究の目的や特色、取り組み内容の紹介、また区民にとって有効な子育てに関するアドバイス等の紹介、こういったものを予定しております。ぜひ委員の皆様方にもごらんをいただきたいというふうに思っておるところでございます。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
他に報告はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時32分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時33分)
休憩中に御確認いただいたとおり、次回の委員会は第1回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はございませんか。
高橋委員
ちょっと確認をしたいんですけれども、暮れに就学前の案内、就学前通知というのが出されるじゃないですか。それで、新しく新入生になられる保護者の方からちょっとお問い合わせがあったんだけど、そのお手紙の中に、一応、学校関係の統合を今やっているんで、実名を出しちゃうとあれかもしれないけど、本郷小学校に今度通う人がそのお手紙をいただいたときに、いろいろありがたい注意書きが書いてあるわけですよ。そうすると、ありがたい注意書きによって心配なお気持ちが出てくるみたいで、建てかえのときに今度、建てかえる間はどこどこ小学校に通うことになります。そして、その通学路はきちんと安全を確保いたしますというような文言が入っているらしいんですよ。そうすると、「えっ」とか思っちゃって、さらに「ええ、そんなところまで通うんだ」と思っちゃうような不安を今から何か、ありがたいことの事前予告みたいな、心配を種つけているみたいなことがあるという懸念があったりとか、そういういろんなことが耳に入ってくるわけですよ。学校再編をしているわけだから、中野に住んでいる人は十分理解していると思うんだけれども、新しい学校になるがための代替としてどこの小学校、中学校に行かないといけないというんじゃなくて、そういうことも考えてはいたんでしょうけど、建てかえるときに現地で建てかえはどうなんだろうかというようなことは考えることまではいっていないんですか。今、現状どうなんですか。そういうことも検討する余地が必要なんじゃないかなというふうに思っちゃったりしたんだけど、どうですか。
板垣教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
たしか今統合していまして、統合している学校につきましては、一旦どっちの学校へ通ってというようなことで、地域にも周知しながら、保護者にも理解をいただきながら進めているところです。今、委員が御指摘されたのは多分……
高橋委員
統合じゃないよ。
板垣教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
統合じゃなく、統合に引き続いて、小中学校施設整備計画に載っている学校の建てかえ計画に該当する、新しく1年になって、その子たちが6年生ぐらいのときに学校の位置が変わるというお話のことだと思うんですけれども、確かにちょっと遠くまで通っていただくようなことになろうかと思っておりまして、確かに保護者等から二、三問い合わせ等は入っているところです。
今後再編に続いて施設整備は進めていくわけですけれども、本当にどういった方法がより適切なのかというところにつきましては、再編計画は建てかえを前提にしてやっておりますけれども、その後のところについて、本当にその再編であいた学校まで通わせるのか、あるいは何かほかに対応策があるのかというところにつきましては、まだもうちょっと時間があるので、しっかりこちら側でも対応について検討したいというふうに今考えているところでございます。ちょっとそこまでというところなんですが、すみません。
高橋委員
すぐ答えを出せって言っているわけじゃなくて、せっかく使える学校があって、その学校を使わないで、何でわざわざお金をかけるんだという、そういう意見も出てくる可能性もあるかもしれないけど、統合が終わって、次は建てかえなくちゃいけない学校が次々出てきます。でも、やっぱり通ってもらうがためのもったいない施設を使いましょうという考えも今まであったかもしれないんだけど、中学生だったら多少遠くてもあれだろうけど、私も、ど田舎じゃないんだから、多少我慢して歩かせちゃえばいいじゃないという考えを持っているタイプなんだけど、言われてみれば、小学1年生が最初の当時、遠くから帰ってくるのは、それは保護者としては心配かなというような思いもあります。だから先々、まだこれから長いスパンがあるから、そういうことも頭に入れておきながら、統合をしていきながら、そして現在ある学校の整備計画を、徐々に考えを構築していってもらいたいかなというふうに思っているんですけど、やってもらえますでしょうか。
横山教育委員会事務局次長
委員御指摘のとおり、やはり子どもさんたちへの影響というものを十分考えた上で対応すべきだという観点を持っているところでございます。一定の再編が進む中でさまざまなお声も聞いているところでございますので、そういった状況なども踏まえて、今後の施設整備のあり方については、さまざまな観点から適切な方法を検討してまいりたいというふうに思ってございます。
高橋委員
これで終わりにしますけど、本当にぜひ統合がきっちり、これは今までもいろいろあったけれども、統合が進んでおります。そして、既存の施設整備をする学校においても、しっかりと教育委員会、子ども教育部が考えているんですということを示しながら進めていってもらいたいと思います。これは要望です。
委員長
私もちょっと今のにつけ加えさせていただいて、学校の統廃合の場合は統合委員会があって、かえってまだこれは説明が何度もあるんだよね。ところが、統廃合にない建てかえのところはいきなり入ってくるというのがあって、お手紙だけ届くとびっくりするという……。しかも、学区が隣どころか、そこをまたいで隣の隣の学校まで通わなければいけないとなると、来年入学するのは初めから隣の学区に行っておいたほうがいいんじゃないかと、こんな話にもなるわけで、より丁寧に説明していく必要があるかなと思います。
他に発言はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の子ども文教委員会を散会いたします。
(午後2時40分)