平成30年05月09日中野区議会厚生委員会

中野区議会厚生委員会〔平成30日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 平成30

 

○場所  中野区議会第3委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後2時41分

 

○出席委員(8名)

 長沢 和彦委員長

 日野 たかし副委員長

 ひやま 隆委員

 内川 和久委員

 甲田 ゆり子委員

 いさ 哲郎委員

 篠 国昭委員

 むとう 有子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進室長 野村 建樹

 地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 伊藤 政子

 地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当、地域包括ケア推進担当) 滝瀬裕之

 中部すこやか福祉センター所長 志賀 聡

 中部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 長﨑 武史

 中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 伊東 知秀

 北部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 鈴木 宣広

 北部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 滝浪 亜未

 南部すこやか福祉センター所長 石濱 照子

 南部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 荒井 弘巳

 南部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 伊藤 廣昭

 鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 葉山 義彦

 鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 大場 大輔

 健康福祉部長 小田 史子

 保健所長 向山 晴子

 健康福祉部副参事(福祉推進担当) 岩浅 英樹

 健康福祉部副参事(健康推進担当) 只野 孝子

 健康福祉部副参事(保健予防担当) 水口 都季

 健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当) 永見 英光

 健康福祉部副参事(障害福祉担当) 菅野 多身子

 健康福祉部副参事(生活援護担当) 小堺 充

 健康福祉部副参事(生活保護担当) 林 健

 

○事務局職員

 書記 遠藤 良太

 書記 吉田 光洋

 

○委員長署名


審査日程

○委員会参与の変更及び異動について

○議題

 地域活動の推進及び地域ケア・地域支援について

 保健衛生及び社会福祉について

○所管事項の報告

 1 「区民の町会・自治会活動への参加の促進に関する検討会」の報告について(地域活動推進担当)

 2 (仮称)本町四丁目複合施設整備基本方針(案)について(地域活動推進担当、南部すこやか福祉センター地域支援担当)

 3 (仮称)中野区自殺対策計画の策定の考え方について(保健予防担当)

 4 平成30年度オリンピック・パラリンピック推進プログラムの実施について(文化・スポーツ担当)

 5 その他

(1)桃園及び江古田区民活動センターの改修工事に伴う集会室等の利用中止について(地域活動推進担当)

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、厚生委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては3時ごろに休憩をとり、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。

 初めに、お手元に配付の資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありました。本日、当委員会から転出された理事者の方がお見えですので、休憩して御挨拶をいただきたいと思います。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時04分)

 

 変更または異動のあった参与について、御紹介と挨拶をお願いいたします。

野村地域支えあい推進室長

 それでは私から、今回の異動につきまして、地域支えあい推進室の参与につきまして御紹介を申し上げます。

 まず、担当間異動もございました。改めて御紹介を申し上げます。

 地域活動推進担当副参事の伊藤政子でございます。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 伊藤でございます。引き続きよろしくお願いいたします。

野村地域支えあい推進室長

 続きまして、区民活動センター調整担当並びに地域包括ケア推進担当副参事の滝瀬裕之でございます。

滝瀬地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当、地域包括ケア推進担当)

 滝瀬でございます。よろしくお願いします。

野村地域支えあい推進室長

 続きまして、中部すこやか福祉センター地域支援担当副参事の長﨑武史でございます。

長﨑中部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当)

 長﨑でございます。よろしくお願いいたします。

野村地域支えあい推進室長

 同じく地域ケア担当副参事の伊東知秀でございます。

伊東中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)

 伊東でございます。よろしくお願いいたします。

野村地域支えあい推進室長

 続きまして、北部すこやか福祉センター地域支援担当副参事の鈴木宣広でございます。

鈴木北部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当)

 鈴木でございます。よろしくお願いいたします。

野村地域支えあい推進室長

 北部すこやか福祉センター地域ケア担当の滝浪亜未でございます。

滝浪北部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)

 滝浪でございます。よろしくお願いいたします。

野村地域支えあい推進室長

 続きまして、南部すこやか福祉センター所長の石濱照子でございます。

石濱南部すこやか福祉センター所長

 改めまして、よろしくお願いいたします。

野村地域支えあい推進室長

 同じく地域支援担当副参事の荒井弘巳でございます。

荒井南部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当)

 荒井でございます。よろしくお願いいたします。

野村地域支えあい推進室長

 鷺宮すこやか福祉センター地域ケア担当副参事の大場大輔でございます。

大場鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)

 大場でございます。引き続きよろしくお願いいたします。

野村地域支えあい推進室長

 以上、地域支えあい推進室でございました。どうぞよろしくお願いいたします。

小田健康福祉部長

 それでは、続きまして、健康福祉部の参与の異動につきまして紹介させていただきます。

 初めに、保健所長の向山晴子でございます。

向山保健所長

 向山でございます。よろしくお願いいたします。

小田健康福祉部長

 次に、生活保護担当副参事の林健でございます。

林健康福祉副参事(生活保護担当)

 林でございます。よろしくお願いいたします。

小田健康福祉部長

 以上、健康福祉部でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

委員長

 ありがとうございます。以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了します。

 それでは、議事に入ります。

 地域活動の推進及び地域ケア・地域支援について、保健衛生及び社会福祉についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 1番、「区民の町会・自治会活動への参加の促進に関する検討会」の報告についての報告を求めます。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 それでは、お手元の資料(資料3)をごらんいただきたいと存じます。区民の町会・自治会活動への参加の促進に関する検討会が終了いたしましたので、御報告を申し上げたいと存じます。

 別紙をつけておりますが、このA4、1枚の資料を中心に主な内容を御説明させていただきます。

 まず1点目として、設置目的と経過でございます。地域コミュニティの中核として重要な役割を担う町会・自治会の活動の永続に向けまして、町会・自治会と区がともに課題の解決を検討する機会として設置いたしました。平成29年11月から平成30年3月にかけまして4回の検討を行いました。

 次に、検討会で整理されました参加促進のための課題と方策でございます。

 まず、課題につきましてさまざまな意見交換をした結果、3点に整理をいたしました。1点目といたしまして、地域社会の高齢化に伴います活動の担い手不足や住民参加の低下。2点目として、仕事量の増加に対する仕事の見直しや進め方、マネジメントの改善。3点目といたしまして、集合住宅居住者の加入率の低下、参加促進。この3点でございました。

 次に、これらに対して、一つずつさまざまな具体策、解決策について意見交換を行いました。

 まず、1点目の活動への参加と担い手をふやす方策についてでございます。これにつきましては、参加型、交流型のイベントの企画、次に、町会・自治会に関する案内(ガイド)役機能の拡充、また、学校やPTAとの連携を深め、保護者の参加の促進等でございます。

 2点目に、仕事の見直しなど組織の運営・マネジメントの改善方策に関しましては、回覧板や掲示物等行政からの依頼業務に対する負担が大きいという意見が大変多くございまして、これらの軽減について急務であるということ、それから事務の執行・組織のマネジメントのあり方についての検討が必要であるということ、3点目として、町会・自治会活動の情報交換会、また役員や実務の担い手を対象とした研修が必要であるというふうなことでございました。

 次に、集合住宅居住者の加入率向上や参加促進のための方策でございます。こちらに関しましては、裏面になります。マンション事業者が、町会・自治会の加入や協力に関して一定の役割や責任を担う仕組みの検討が必要であるということ。それから、マンションと町会・自治会との、すぐに町会加入ということではないにしても、交流ですとか連絡調整が必要であるので、そのあり方を検討したい。こういうようなことでございました。

 3点目といたしまして、これらの報告書の公開についてでございます。冊子、またホームページで区民に公開をいたします。主な配布先といたしましては、109名の町会・自治会長様に配布をいたします。それから、区民活動センター、区立図書館、中野警察署、野方警察署、消防署に配布をする予定でございます。また、各地域・各地区の町会の会長会議におきましても、詳しく冊子を用いて御説明させていただく予定でございます。

 最後でございますが、この検討会の結果を受けまして、区の取り組みについてでございます。まず、先ほども申し上げましたように、最も負担感が大きかったさまざまな区、行政関係からの依頼事項について早急に負担軽減を図っていく必要があると考えております。それから共同住宅対策、また区民の参加促進に関する支援策を検討いたしまして、早急に具体化を図っていきたいというふうに考えてございます。

 冊子については後ほどお読み取りいただきたいと存じます。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

むとう委員

 別紙としての報告書は今いただいたばかりなので、全く中身が読めていないのでわからないのでお尋ねしたいんですけれども、検討会でさまざま課題とか、これからの検討が必要みたいなことが書かれておりますけれども、そういった検討はこれからということなんでしょうか。そういうことを検討したものがこの報告書の中に結果として載っているんでしょうか。これはどの程度までをおまとめになっているのか教えてください。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 ただいま1枚の資料で御報告をさせていただきましたけれども、冊子の中にはさまざま意見交換の中身が出ておりまして、その中で具体策が出てきております。その具体策については漏れなくきょう1枚の資料の中に載せさせていただいておりますので、これが検討会の結果でございます。これを具体的に区と、それから町会・自治会の皆様自身も取り組んでいただきますので、その具体化について、手法ですとか、予算的なこともございますので、その具体化がこれからということでございます。

むとう委員

 まずはさまざま課題を出していただき、その方策まできちんと検討した結果がこの報告書に載っていると。これからそれを具体的に実施していくということで、具体策を講じて実施していくのはどういう日程というか、スパンで取り組む予定でしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 年度内に取り組めることについては早急に取り組みたいというふうに思っております。区としてやれることはそのようにしていきたいですし、それから、予算化が必要なものについては庁内で議論も必要ですし、手続を踏んでいく必要があるというふうに考えております。

 また、町会・自治会の皆様みずからが取り組まれることにつきましては、できるところから手をつけていただくということですけれども、検討会の中での盛り上がりと実際の現場の中での若干の温度差もあるかと思いますので、具体的に取り組みやすい事例の紹介ですとか、そのようなことも尽くしてやっていきたいというふうに思っております。

むとう委員

 ざっと見ますと、3ページのところで検討会の委員の名簿が載っておりまして、これは当然町会さん全部ではもちろんないわけで、参加された方はその議論を全部見たり聞いたり参加しているのでよくわかるかと思うんですけれども、参加をしていない町会・自治会さんに対して、この報告書を手渡すだけではなかなか理解は進まないかと思うんですけれども、参加されていない全ての町会さんに対してこの報告書の活用、例えば具体的に報告会をするとか、実際に検討会に参加された方と参加していない町会さんとの意見交流だとか、そういうことの意思疎通ですね、それはどういうふうに図っていく予定なんでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 まずは、先ほど申し上げましたように、地区の町会の会長会議、地区長連の会合がございますので、そこに出ていらっしゃる会長さん方が全部出ていらしたわけではございませんので、まずはそこでこの冊子に基づいて詳しく御報告をさせていただきたいというふうに思っております。

 それから、それぞれの町会につきましては会長様方にお任せするところですけれども、概要版なども作成しまして、必要に応じて概要版なども活用していただきながら、各町会ごとに理解を深めていただければありがたいというふうに思っております。

いさ委員

 参加促進のための方策ということで幾つか具体的に出ていますよね。例えば参加型、交流型のイベントの企画なんていうのもあるわけですけれども、中身自身はこれから町会のほうと区側と一緒に話し合ってくということになっていくと思うのですが、当然そこには予算措置というものがあって、支えていくという意味でいいですよね。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 現在でも一定の仕組みの中で、町会・自治会の事業への支援は予算的に補助をしておりますので、その中で取り組んでいただくということになるかと思います。

いさ委員

 確認ですけど、今のと重複しますけれども、ここに参加していない町会、商店会についても同様にそういったサポートは行われるということでいいんですよね。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 はい。もちろんでございます。

いさ委員

 もう一つは、仕事の見直しですよね。特に負担軽減というお話、ずっとこの話は出ていると思うんですよね。ここも開いたら、4ページ目のところの運営上の課題の2番目が負担であって、そんなことは見なくても今までもこの話は議論してきたことだと思うんですけれども、だとすると、ここに書いてあるような負担軽減というのは具体的にここでは話されたんでしょうかね。どんなことが負担で、それをどうしていくとか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 さまざま意見はいただいております。やはり回覧板、掲示板につきましては、やっと配布をして何とかルートに乗せたと思ったら、また依頼が来るというふうなこともあって、非常に負担もあるということですし、時期的に間に合わないようなものがあったりですとか、大きさの不統一ですとか、さまざま具体的な不都合の点については御意見をいただいておりますので、本当にそこのアンケート結果は、前から伺ってはおりましたけれども、改めて全町会・自治会長さんにアンケートをとった結果がこれですので、区として本当に具体的に軽減できる方策を打ち出したいというふうに思っております。

いさ委員

 確認だけ。先ほども発言の中でこれは急務だというふうにおっしゃっていたと思うんですが、どういうスケジュール観で、どういうところから取りかかっていくのか、今のところの考えはありますか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 まず、庁内におきましてさまざまお願いをしているわけですけれども、庁内の部署から町会・自治会さんに回覧板、掲示板をお願いしているわけですけれども、それの年間のスケジュールを早く調査をして、年間の目安をきちんと出したいというふうに思っております。それから、改めて本当に必要であるかどうかというふうな精査も所管としては厳しく各分野に求めたいと思っております。まだほかにいろいろ検討の余地はあると思っておりますが、行政として予算を組む必要があるというものにつきましては、やはり31年度予算というふうなことになるかと考えております。

内川委員

 昨年の11月からことしの3月にかけて計4回、月に1回ぐらいのペースと。多分毎回毎回参加される方もかわっているんでしょうし、本当に内容のある議論ができたのかどうか、そこをまずちょっと教えてください。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 町会関係から19名の方が委員となっていただきまして、途中お一方だけ交代がございましたけれども、固定のメンバーで4回はやってございます。非常に出席率も高く、私たちが想像していた以上に町会同士の情報交換という場はあまりないということで、非常に有意義な会だったというふうに感想をいただいているところでございます。

内川委員

 これは予算をかけて行ったものですよね。それで、きょう、もっとこれが答えだよ、そういったものが出てくるのかなと思ったら、これからまた支援策を検討し、早急に具体化を図っていく。先ほど、この別紙の中の何についても全然説明がなくて、読んでくださいと。ここがポイントなんですというところがあれば、ちょっと教えてもらえませんかね。こういう答えが出ましたよというところがあれば。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 まず具体的な方策というところにつきましては、9ページからごらんいただければというふうに思います。こちらにそれぞれの課題別の、課題を三つに整理したわけですけれども、この(1)活動への参加と担い手を増やす方策につきまして、1)、2)という形で具体的に出てきた、本当にさまざまな意見を出していただいたものをこのような形でまとめております。

 「考えられる取り組み」というところで、多くの住民に役割を用意してもらってかかわってもらえるような参加型のイベントですとか、交流型のイベントをふやしていきたいというふうなこと。また、そのノウハウ共有のための意見交換会もやりたいというふうな具体的な取り組みの案も出されております。

 また、次に町会・自治会に関する案内(ガイド)役の機能の拡充ということで、確かに中野区としてこのようなことを専門的にしっかりと一定の質、レベルを持ってガイド役ができるというふうなところの育成が足りないかなということで、非常に重要な指摘かというふうに思っております。

 それから、10ページに参りますと、既にやっていらっしゃるところもあるんですけれども、参加が足りない、参加が足りないと言うけれども、PTAの活動というのはかなりそれなりに行われていて、その方たちをうまくつなぎとめられないのが問題じゃないかというふうな御意見が出ました。やはりお子さんを中心として、防災ですとか、安心・安全というふうな切り口でPTAの活動者をうまく町会につなげていきたい。それはとても大事じゃないか。実践もありますので、そういうことをもっとノウハウも含めてほかの町会にも広めていこうよというふうなことが出されたところです。

 それから次に、11ページになりますけれども、先ほどから御質疑にもありますように、回覧板、掲示板の具体策については行政にしっかり取り組んでもらいたいんだという意見を強く何度もさまざま形で出されたところでございます。

 それから、事務の執行、組織のマネジメントのあり方というところでは、大変難しいところではございますけれども、その役員の重さということを少しまた違う側面から、実行委員会形式というものも取り入れながら、気軽に参加しやすいというふうな形式はどうだろうかと。実際やってみたところの方のお話などにも、ある意味では非常に新鮮に受けとめられて、そんなやり方があったのかというふうにおっしゃられる方もいて、ぜひ自分の町会で取り組んでみたいよというふうな御意見も出たところでございます。

 それから13ページに参りまして、マンション、アパートの加入率という項目になりますけれども、ここも中野区内において非常に今ふえておりますので、悩みが深いということは十分検討会の中で理解ができたところでございます。

 なかなかどこの自治体も同じ、全国的に悩みの多いところですけれども、地域全体の安全とか、美化とか、そういう視点から、もう少し緩やかな連携なり、情報交換なりをやっていくところからうまくつながっていきたいというふうな前向きな御意見も出ておりました。

 それから、14ページからは、今度は出された方策を人材育成、組織運営の効率化、それから企画力の向上、めくっていただきまして、情報発信と情報共有、それからさまざまな主体との連携、17ページに行きまして、区などの支援・取り組み、こういう切り口で出た意見をまとめ直したものでございます。

 例えば、先ほど申し上げました実行委員会形式というようなところを15ページに少し図式化しておりますけれども、緩やかな参加というふうなところで、ここは非常に検討会の中でも反響が大きかったところで、町会・自治会の中にはやっぱり積み上げていったり、確実に今後も大丈夫というふうなお墨付きがないと、なかなか役員になったりとか担っていくところには入りにくいことがあって、一方で人が足りないということがあるので、こういう考え方はとてもいいじゃないかというふうなところで非常に会が盛り上がったところでございます。

 また、企画力の向上ですとか、少し先に飛ばしました人材育成ですとか、あと次ですね、情報発信とか情報共有というところにつきましては、「マチマチ」なども導入したところでございますけれども、やっぱりそのあたりの苦手意識もまだ十分あるということで、しかし、有効な点は確かにあるだろうということで、ここら辺のノウハウの共有ですとか、そこら辺は区が御支援していくところかなというふうに感じたところでございます。

 あとはそれぞれの学識の方の提言を載せておりまして、23ページからはデータ分析になりますので、既に中間の報告で1回差し上げた部分になります。

内川委員

 ありがとうございます。今後の具体化を早急に取り組んでもらいたいと思いますけれども、これを各町会・自治会に配られて、どれだけの人が読んでくれるのかなと私はちょっと疑問なんですけれども、こんなことを言われなくてもわかっているんだよと皆さんは多分思っていると思うんですが、これからこれをいかに活用してもらうか、そこら辺の努力も必要かなと思います。

 それと、1定でちょっと私も質問しましたけれども、掲示板への掲示の作業でシルバー人材センターのほうに振れるものは振っていくようなことも考えているという答弁があったと思うんですけれども、そこら辺はいかがですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 今、かなりの件数がある掲示板と回覧板につきまして、今、委員から御質疑がございましたシルバー人材センターの活用も含め、さまざまにいろんな視点から検討しているところでございます。

ひやま委員

 町会・自治会の参加の促進ということで基本的なところをちょっとお伺いしたいんですが、今中野区民の町会員は、何人でしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 27ページをごらんいただきたいと存じます。こちらが一番新しい加入率ということになりますけれども、約6割の町会・自治会の加入率が50%を上回っているという回答をいただいております。また、世帯規模が大きくなるほど加入率が低くなる傾向というふうなことでございます。

ひやま委員

 それで、10か年計画の中でも町会・自治会の加入促進等への推進ということで、さまざまなこの取り組みについて書かれておりますけれども、例えば具体的に町会の参加の促進に向けて、SNSなんかを活用した大学生等の若年層の町会・自治会のイベントへの参加などを推進していきますと書かれておりますけれども、こういった取り組みというのは今どのようになっていますか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 今年度から中野区のフェイスブックを用いまして、当分野におきまして各単位町会を取材して、その活動を紹介していくというふうなことも始めたところでございます。また、先般御報告しましたSNSの「マチマチ」を導入いたしましたので、運営委員会を通じて各町会の情報が非常に若い世代に発信できる一つの仕組みができたかなというふうに思っております。

ひやま委員

 10か年のもう一つですけれども、地域での課題解決に向けて期待される住民の役割、担い手の発掘・育成、区の果たすべき役割等を位置付ける条例制定を検討しますというふうに書いてあります。この条例の制定に関しては今どういう状況になっていますか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 検討会の中で、それほど多いわけではありませんけれども、本当に有効であれば、その町会・自治会の立ち位置といいますか、役割をきちんと条例で定めるですとか、集合住宅の加入促進に向けての何らかの表現というふうなことが本当に有効であればつくることは考えてもいいじゃないかというふうな御意見が検討会の中で出たところでございます。

 近いところでは、品川区で2年ほど前だと思いますがつくっておりますが、集合住宅の中に連絡員を設けるというふうなことを規定しているんですけれども、そのことの効果がどれほどかという成果まではまだ把握できていないというところで、それだけが理由ではございませんけれども、条例制定も視野に入れて、本当に役に立つ効果が出るものであれば検討していきたいというふうに考えております。

ひやま委員

 ありがとうございます。私も今回この報告書を拝見させていただいて、担い手の不足であったりとか、あるいは負担の軽減とか、そういったものというのはこれまでもずっと言われてきたことで、先ほど内川委員からもありましたとおり、私は今回、この報告で具体的なそのプランとか、そういったものがちょっと出てくるのかなというふうに思っておったんですけれども、それはこれからということであります。例えば、その町会の負担の軽減とかというのはずっと言われてきていますけれども、これまで区としては負担軽減に対して何もしなかったということではないと思うんですが、どういったことを今まで負担軽減とかされてきたんですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 負担軽減ということに主眼を置いた取り組みというところでは、特別な取り組みはしてこなかったということだと思います。側面支援として事業への経費の助成ということは制度を持って行ってきているわけですけれども、実際の担い手を区がふやすために具体的な手を打つというふうなことは、直接的には取り組みとしてなかったかというふうに思います。

ひやま委員

 今回の報告を受けて、やっぱり実際に具体化していく、具現化していくという作業というのが一番私も大事だと思いますので、ぜひ今回の報告書を参考にしながら、しっかりとその辺は進めていっていただきたいと思います。要望にしておきます。

いさ委員

 すみません。ちょっと気になったので、迷ったんですけどやっぱり聞くことにします。ここで話題になっているいわゆる負担感というのは、町会の役員の皆さんが感じる負担感だと思うんですね。一方で、町会に参加する役員じゃない皆さん、呼びかけられて来てよと言われて来る人たちも、それとは別に負担感を感じていると思うんですが、そういう議論というのはここでされていますか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 されております。なぜ入っていただけないのか、なぜ参加していただけないのかということの要因の一つに、大変そうだからと。負担感があると。1回かかわったらずうっと抜けられなくて、どんどん重い役割が来てという、ある意味恐怖感も感じているんじゃないかという非常にシビアな分析をされている御意見もございました。

 ですので、いわゆる事業のやり方をかえるですとか、仕事の仕方、役割の振り方みたいなところから、入ってもそんなに大変じゃないというふうな運営の仕方を生み出していかないといけない、そういう御意見の中でいろいろと悩ましかったんですけれども、意見交換をしたという状況がございます。

いさ委員

 何でそれを聞いたかというと、10ページのところにPTAの話が出てきましたよね。PTAと連携してというような。だから、そこに若い方々がいらっしゃるから、その人たちにも来てほしいという思いだと思うんですけれども、これは正直言えば役員の皆さんの持っている思いであって、ニュース等でもPTAそのものも負担感があるという中で、それはPTAもやっていて、町会もと普通に思うと思うんですよね。今のような話と、ここにPTAの皆さんも対象にしようみたいな話というのは、どうやって整理されて話されたのかちょっとわからないといいますか、そのあたりはどんなふうになっていたんでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 緩やかな形で、先ほど申し上げましたように子どもたちの安全ですとか、防災の観点ですとかというところで、学校を中心にPTAと町会が連携していくというふうな中で、たくさんの人たちに町会を知ってもらう中で、何人かは担ってくれる人が出てくれるんじゃないかという非常に希望的な、それでもやらないよりはそういう取り組みも必要だという意見もある一方で、先ほどの繰り返しになりますけれども、そもそもの町会の運営の仕方、外から見ている町会の役員の方たちの大変さというものが具体的に改善されていかないと、やってみようかなというふうにはなかなかなりにくいということも承知されておりますので、一つに限らずさまざまな取り組みの必要性を意見を出し合ったということでございます。

 それから、多様な主体との連携というふうなことで整理されておりますけれども、役員になるということではなくても、町会が独自に担っている活動を少し他の団体に委ねて、広い意味で町会・自治会の取り組みというふうな捉え方ができないだろうかと。全部何でも町会が主体でなければならないのではないんだろうかというふうな側面から、多様な主体との連携というくくりも出てきたというところでございます。

いさ委員

 意見ぐらいにしておきますけど、結局この話は、この仕事があるから、これが誰を担うのというところから出発しているように見えてしようがなくて、だとすると当然誰もが負担感、誰が荷物を持つのか、何人で持つのかという話になっちゃうんじゃないかと思うんですよね。じゃなくて、町会内でイベントをやっていくことでどんな意味があってみたいな、マイナスが埋まるプラスがどうやって出てくるのかという話が、一体この中でされていたのかなというところが気になっておりまして、なかなかそういうものがないところは先が見えないんじゃないかということで、ちょっとこれで終わりにせず、間があいてか知りませんけど、もうちょっとやっていくべきものじゃないかなという意見としてください。

委員長

 御要望でいいですか。

いさ委員

 はい。

むとう委員

 加入率は上げたいというのはわからなくはないんですけれども、誤解を恐れずに言えば、これはやっぱり地域の任意団体であるわけですよね。だから、入るか入らないかは個人の選択に委ねられている部分もあるんだと私は思うので、皆さん入ってよとやっている側は、どの団体も、別に町会・自治会に限らず、小さな市民活動をやっているグループでも会員数をふやしたいというのはどこもやっていらっしゃる方はそう思って当然のことだと思うんですけれども、町会さんについては地域の公益的な活動ということもあり、入っていただきたいという思いは十分わかってはいるんですけれども、基本は任意団体だということを踏まえると、あまり区を挙げて入れ入れという加入促進ばかりに走るのもちょっと私はちゅうちょをする気持ちがあるんですけれども、その辺、区はどのような認識をお持ちですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 委員御質疑のとおり、本当にあくまでも任意団体ということで、100%というふうなことを別に目指しているということではなく、さまざまな考えの方が当然地域にはいらっしゃるということだと思います。ただ、現状を見ますと、やはり最初に目的のところで申し上げましたように、永続という、今後やはりつないでいくというときに非常に厳しい状況にあるというのは、それぞれの町会長さんからもお聞きするところですし、実態を見てもなかなかつないでいくことが、10年後はどうだろうか、20年後はどうだろうかというふうに考えたときに、厳しいものがあるというのは事実でございますので、先を見て、安全である、安心である、気持ちのいい地域環境である。挨拶があり、暮らしやすいという環境をつくっていくためには、やはり必要な活動だというふうに思っておりますので、そこをうまく皆様に理解していただきながら、永続的に活動がつながるようにという御支援は必要だというふうに思っております。

むとう委員

 具体的にやはり、私も一町会に、住んでいるところに加入しているわけですけれども、本当に区からいろいろ仕事、役割がどんどん来てみたいなことは皆さんおっしゃっていて、具体的に区として担当が違うから、それぞれの担当には一つぐらいしかお願いしていないのかもしれないんだけれども、区全体としてどういったお仕事を町会さんにお願いしているかという把握というのは伊藤さんのところでできているんですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 このたびの検討に際しまして調査をかけております。48ページと49ページになりますけれども、29年度ということで調査をしておりまして、区などが主催する会議体で町会・自治会の代表者を委員とするものというふうなところで52件という結果でございました。また、このほかにもそれぞれの町会・自治会ごとに区とはまた別にさまざまな役割も担っていらっしゃるということですので、相当の負担がおありということがあると思います。それから、回覧板等についてもこのような形で調査を行っております。

むとう委員

 これだけ見てもすごいですよね。この中ではこれから区としても精査していくということなわけですけれども、本当に町会は町会としての役割というのがあって、今の状況だと、担っていらっしゃる方は本当に大変という声ばかりが聞こえてきていて、何だか町会が区の下請けに使われているような気がしてというような批判的な御意見もいっぱいまちの中ではあふれていますので、これを機会にしっかり精査していただきたいというふうには望んでいるところです。そしてまた、逆に入りたくないという思い、入りたくないのはどうして入りたくないのかというような、入らない方、加入しない方側の調査というのは区はしたことがあるんでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 そのような調査はしてございません。

むとう委員

 具体的にそういう方を抽出するのは難しいことだと思うんですけれども、これはやっぱりどうして町会に入らないのか、入る意思がないのか、何なのかというあたりを何かの機会に、どうしたらいいかと今すぐには私も思いつきませんけれども、加入しない側の御意見というのを拾い集めて、今後やっぱり検討していく必要があるんじゃないかなというふうに思うこと。

 それから、今の社会状況というか、私の周りを見ても、皆さん、本当に個人の生活が手いっぱいで、すごく仕事をしないと生活が成り立たない方も中野には多くて、お休みの日は疲れ果てていて、家族だけのくつろぎとか、子どもの楽しみとかということぐらいで、自分の家族以外の外までの活動まではとても手が回らないという共働き世帯の実態というのが私の周りでは多いんですけれども、ある程度年齢がいって、家にいると今度は親の介護に追われてとか、やっぱり個人の家庭の生活、家庭が社会の一番小さな単位だと思うんですけれども、それぞれの一番小さな単位である家庭の社会性がなかなか社会的な活動をする時間を持てていない、持てないという実態の中で、加入するとかなり実際には、一度何かお役を引き受けちゃうと、先ほど意見がありましたけれども、かわりの人を見つけてこない限り会長をおりられないというような実態もありますから、なかなか担い手というのがどんどん難しくなっていく。社会的要因というのも、働かなければならなくて、疲れ果てていて、余分な活動まではできないという中野の区民の方が多いのではないかというところもきちんと把握していく必要があるのではないかというふうに思っているところなんですけれども、そういった見方の調査というのも今後必要かなと思いますが、いかがでしょうかね。ぜひ検討していってほしいかなと思いますが。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 ただいまの御質疑の趣旨も踏まえまして、検討してまいりたいと存じます。

内川委員

 今のむとう委員の発言の中で、あくまでも任意団体なので、参加するのもしないのも任意だという意見もありました。そのとおりだと思うんですけれども、例えば遠い親戚よりも近くの他人とか、大規模災害が起こったら町会単位で避難所に移動しなきゃいけないとか、そういったこともありますので、やはり顔の見えるおつき合いというのは絶対私は必要だと思うんですね。そういった意味でも、区がやはり町会への加入促進をしっかりと取り組んでもらいたいと思いますし、それが単位町会を盛り上げて、区全体を盛り上げていくことになりますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。要望です。

甲田委員

 私も質問しないつもりだったんですが、今の議論の中で、町会に加入することイコール活動しなければならないというような義務感ではないんじゃないかなと思っていまして、やはり災害だとか、そういったときのための情報を共有する、もらうとか、そういったことのためにも、町会に加入すると、義務ではなくて権利がいろいろとあるんだということが、メリットですかね、もっとメリットというものが生まれてくるというようなことの周知にも──にもというよりもそこが一番大事かなと思うんですけれども、そこのところにやはり区を挙げて力を入れていっていただきたいなと思います。その点については議論が行われたと思うんですが、何かあれば教えていただければと思います。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 現実的には、町会の皆様のさまざまお子さんへの活動ですとか、防災訓練ですとか、町会に入っているか入っていないかは一切問わずに大事な活動への参加は受け入れているというのが現状というふうにお聞きしました。そういう中で、本当は町会に入っているとメリットがあるということがあればいいんだよなという御意見もある中で、だからといって活動にあなたはだめ、この人はいいというのはできないよねというふうな御意見もあって、ただ、今、委員御指摘の点は、もう少し排除ということではなく、本当にいいことがあるということをPRできるように工夫が必要かなというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はございませんか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 すみません。先ほどむとう委員の御質疑で、町会・自治会に加入していない人の調査ということでしたけれども、24ページを見ていただきまして、健康福祉に関する意識調査なんですけれども、こちらは町会・自治会と、またボランティア活動も含めて聞いておりますけれども、それを参加できないという理由で、25ページになりますと、参加するために何が必要かというところで、やはり御質疑にございましたように、時間とか、活動内容の情報というふうなところが割と大きいですので、これを見ると、改めて情報も足りないんだなということは感じ取れたところでございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に2番、(仮称)本町四丁目複合施設整備基本方針(案)についての報告を求めます。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 それでは、お手元の資料(資料4)をごらんいただきたいと存じます。(仮称)本町四丁目複合施設整備基本方針(案)についての御報告でございます。

 なお、本報告につきましては、自転車駐車場の整備を含んでおりますことから、昨日の建設委員会におきまして同様の資料で御報告をさせていただいたものでございます。

 それでは、本文を見ていただきまして、(仮称)本町四丁目複合施設整備基本方針(案)について。

 まず、鍋横区民活動センターの整備でございますけれども、こちらにつきましては、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)におきまして、第4ステップにおきまして、本町四丁目44番の用地及び鍋横区民活動センター分室用地に高齢者会館機能を持つ施設として移転整備し、鍋横自転車駐車場を併設することとしているところでございます。

 それに加えまして、このたびすこやか福祉センターの圏域の見直しを行いまして、弥生・鍋横エリアの圏域を担当する新たなすこやか福祉センターを整備することといたしましたので、こちらに併設をいたしまして、(仮称)本町四丁目複合施設として整備をしたいというものでございます。

 整備予定地の概要でございます。所在は、本町四丁目44番地内ということになります。1,087.40平方メートルの敷地面積でございます。

 次に、整備施設でございますが、すこやか福祉センター、地域包括支援センターと障害者相談支援事業所を併設する想定でございまして、1,200平米を考えております。それから、高齢者会館機能を含んだ鍋横区民活動センターを1,600平米ということで考えております。次に、現在仮設でつくっておりますけれども、同じところに本設といたしまして、鍋横自転車駐車場として収容台数250台程度を想定しております。

 整備スケジュールでございますが、今年度中に基本方針、基本計画を定めてまいります。引き続き基本設計、実施設計を平成32年度までに行いまして、その後建築工事をいたしまして、平成34年に開設の予定でおります。

 別紙は後ほど御説明いたしますが、これに伴いまして、この委員会後6月中旬に住民説明会を2回実施する予定でございます。

 それでは、冊子を見ていただきたいと存じます。

 おめくりいただきまして、1ページでございます。施設整備の概要でございますが、本整備用地は鍋屋横丁通りの商店街など商業地区としてのにぎわいのほか、青梅街道や新中野駅に近く、多くの通勤・通学者が行き交う地区に立地しております。こうした立地条件を活かしながら、高齢者や子育て世代など多様な世代が気軽に安心して集う機能、地域の防災、安全に資する機能、また地域の公益活動を充実させ、見守り支えあいや健康づくりを支援する機能などを重視しながら、地域のにぎわいと多世代の交流に寄与する拠点としての魅力ある公共施設を整備したいというふうに考えております。

 まず、すこやか福祉センターでございますが、これにつきましては先ほど申し上げましたように、現在の南部すこやか福祉センターの圏域を二つに分けまして、弥生・鍋横エリアを担当する新たなすこやか福祉センターを整備いたします。

 2ページ目を見ていただきまして、新しいすこやか福祉センターの圏域の面積、人口等を記載してございます。青い線で囲ったところが現在の現南部すこやか福祉センターの圏域でございまして、赤い点線のところで分かれまして、弥生と鍋横の区民活動センターの地区を担当いたします新しいすこやか福祉センターとなります。

 次に、鍋横区民活動センターでございます。現在の鍋横区民活動センター、それから新しく整備する用地内にございます鍋横区民活動センター分室ともに非常に老朽化が進んでおりまして、早急な建てかえ整備が必要というふうに考えております。これらのことから、新たな施設整備をすることによりまして、現在でも鍋横区民活動センター運営委員会ですとか、地元の商店街などが中心となって見守り支えあい活動や地域の活性化に寄与するさまざまなイベント等取り組みが行われておりますが、今後さらに活発になりまして、地域活動・自治活動に参加する方がふえることが期待されるものでございます。

 次に、3ページの鍋横自転車駐車場でございます。こちらも現在仮設で使っておりますけれども、新中野駅周辺ということで、通勤や通学、また買い物客など多くの自転車が集まっております。また、まだ放置自転車の状況も中野区内で多い地域になっているというふうなこともございますので、同じ規模で整備していくという考えでございます。

 4ページは現在の状況でございますので、後ほどお読み取りいただきたいと思います。

 それから、5ページに移りまして、具体的な施設内容と機能でございます。まず整備予定地でございますけれども、図をごらんいただきまして、太線のところが用途地域でございますけれども、縦に薄い線が入っておりまして、右側が商業地域、左側が第一種住居地域というふうな土地でございます。建蔽率、容積率等はごらんのとおりでございます。

 それから、施設整備における留意点といたしましては、先ほど申し上げましたように、にぎわいや交流の拠点としていくために、建物内外の一体性ですとか、回遊性に配慮していきたいというふうに考えております。それから、複合施設のメリットを生かしまして、窓口の集約化、共用部分の面積を調整するなど、適切な規模を確保したいというふうに思っております。それから、ユニバーサルデザインに対応した施設としてまいります。また、省エネルギー対策も行ってまいります。それから、障害者専用駐車スペースをはじめといたしまして、施設規模にふさわしい駐車場・駐輪場を確保してまいります。また緑の保全にも配慮し、関係法令等遵守いたしまして、近隣への影響に配慮した施設配置を検討していきたいと考えております。

 それから3番目に、施設内容と機能でございますが、まず初めにすこやか福祉センターでございます。こちらにつきましては、現在あるすこやか福祉センターと機能的には変わるものではございません。主な機能といたしまして、子どもや高齢者、障害のある人などの保健福祉や健康に関する総合的な相談、それから乳幼児健康診査、歯科健康診査、母親学級や各種相談及びグループミーティングの場の提供など、乳幼児親子を支援するさまざまな機能を提供してまいります。ここの中で書いてございますが、子育てひろばにつきましても整備をしてまいります。それから、事務スペース、共用スペースということになります。

 次に、鍋横区民活動センターでございますけれども、主な機能といたしまして、地域団体の連携強化、公益活動などを推進するために利用できるスペース、こちらが地域活動室や地域交流スペースとなります。それから、貸し出しをする集会室、事務スペース、めくっていただきまして共用スペース、それから、鍋横地域には高齢者会館がございませんので、高齢者会館機能を持つということになります。そこで、自主活動ですとか介護予防事業を行っていくということになります。それから、鍋横自転車駐車場。利用料につきましては未定でございます。

 スケジュールにつきましては、先ほど御説明のとおりでございます。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

いさ委員

 この基本方針(案)の5ページのところに用途のことが出てきますよね。この中で、建物がどんななりになって、何階で何メートルぐらいのものを想定しているのかとかは一切出てこなかったんですが、これって今のところの想定みたいなものはありますか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 具体的にはこれからということになります。今想定しております広さでいきますと、1,200平米と1,600で2,800になります。そして、自転車駐車場250台をどのような仕組みで整備するかということになりますと面積がはっきりまだ、ラック式をどの程度ですとか、そのあたりがまだ決まりませんので、まだはっきりいたしません。土地の中でどのような配置にするのか、そこは設計に入らないとなかなか具体的な階数というのは申し上げられませんけれども、現時点で少なくとも4階程度にはなるのかなと。もう少し高くなるかどうかというふうなことで考えております。

いさ委員

 それぞれの施設に必要な面積と土地があるから、何階というのは出てくるのかとてっきり思っていたんですけれども、そういうものでもないということなんですね。だとすると、例えば上に積み重ねることができるならほかの施設を入れるみたいな発想があるのかとか、そういう話もまだということでしょうか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 5ページにございます建蔽率、容積率で土地の活用を最大限にマックスで行った場合に、およそ3,200平米が床としてはマックスになろうかと思います。この中で既にすこやかと区活の延べ床を一定想定しておりますので、これに加えまして自転車駐輪場を整備するということで、新たなほかのものをつけ加えるという考えはございません。

いさ委員

 現状の鍋横区民センターの跡地の活用について、今のところどんな検討があるんですか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 そこにつきましては企画分野が中心となって考えてまいりますけれども、保育園の民営化ということは行っていかなければなりませんので、そことあわせて、区活が出た後の土地の総合的な活用について検討していくということになっております。

いさ委員

 そこで広げていいのかあれですけど、ぜひ跡地活用も含めて、この計画もそうなんですけど、区民参加で地域の要望というのは絶対あると思うので、それで区民参加でやっていただきたいなと要望しておきます。

内川委員

 これはちょっと伊藤さんに聞いても答えられるかどうかわからないんですが、5ページの現況の地図で認定外道路とあるじゃないか。細い道路。これってどういう道路ですか。答えられる、答えられない。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後2時03分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時05分)

 

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告については終了します。

 次に3番、(仮称)中野区自殺対策計画の策定の考え方についての報告を求めます。

水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 (仮称)中野区自殺対策計画の策定の考え方について御報告いたします(資料5)。

 本計画の目的です。平成18年の自殺対策基本法の制定後、自殺対策は一定の成果を上げてきておりますが、我が国の自殺死亡率は主要7カ国の中で最も高く、自殺者の累計が毎年2万人を超える状態が続いております。

 こうした中、平成28年4月に改正された自殺対策基本法の規定により、全ての都道府県及び区市町村が自殺対策計画を定めることが義務付けられました。区市町村の計画は都道府県の計画を踏まえて策定することとされており、東京都の計画は平成30年6月公表予定となっております。

 区はこれまでもさまざまな自殺対策の施策に取り組んでまいりましたが、さらに自殺対策を全区的な取り組みとするため、(仮称)中野区自殺対策審議会を設置し、(仮称)中野区自殺対策計画を策定して、施策を総合的に推進してまいります。

 2番、計画の構成でございます。まず第1に、現状の分析及び評価検証を行い、二つ目としまして、それに対して区で取り組む重点施策を決定いたします。そして、目標とする指標等を設定して、検証可能な計画としていきたいと考えております。また、推進体制も整えてまいります。

 3番、計画期間です。平成31年度から5年間の計画としたいと考えております。

 4番、(仮称)中野区自殺対策審議会の設置です。設置目的としまして、中野区自殺対策計画に関すること及び区における自殺対策を総合的かつ効率的に推進するために必要な事項を検討審議するため、区長の附属機関としての(仮称)中野区自殺対策審議会を設置したいと考えております。

 審議内容といたしましては、まず区の自殺対策計画に関すること、また、区及び関係機関の連携に関すること、その他区長が必要と定める事項に関することを審議していただきたいと考えております。委員としては、学識経験者、保健医療・社会福祉関係者等20名以内での構成を考えております。

 今後のスケジュールとしまして、第2回定例会に審議会の設置のための条例を提案したいと考えております。その後審議会を開催し、計画素案を固め、31年の2月ごろには意見交換会やその後パブリックコメント等で区民の意見等も求め、6月までには計画を公表できるようにしていきたいと考えております。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 やっと出ましたね。東京都のほうがおくれたからということでずれ込んだと前回お聞きしたことだと思うんですけれども、ちょっとお聞きをしたいんですけれども、特に自殺者の類型みたいな話でいくと、若い人たちの独特の問題というのがあると思うんです。今の自殺率の話が出てきましたけれども、若い人たち、34歳未満の死因の1位が自殺だという国は、今のところ日本と韓国だけということですよね。その独特の問題があるということをどう考えるのかということなんですけど、お答えいただけますか。

水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 現在、中野区の現状につきまして、国のほうから自殺等の統計についてのプロファイルということでデータが来ております。やはりそれの中でも若者の問題は深刻なことだと考えております。国のほうからも重点施策として、若者、子どもなどの場合にこういった政策パッケージを行っていくといったことの例示などもいただいておりますので、審議会の御意見もいただいていく中で若者の対策を考えていきたいと考えております。

いさ委員

 厚労省の統計というのがあるらしいんですよね。19歳以下だと、学業不振とか進路という問題、学校の問題が自殺の理由の1番になっていると。次が働き始める問題、その次が経済、生きていく問題、その次が健康の問題となっている。やっぱりそこは若い人に特化した話ができる委員というのがここに必要なんじゃないかということでお聞きをしています。もう一つ、LGBTも自殺率が高くなっていると思うんですが、この点はどうお考えですか。

水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 LGBTにつきましては、統計的にはなかなか出しにくいところがございますが、施策を考えていく中でさまざまな相談関係の機関等にも入っていただく中で対応していきたいと考えております。

いさ委員

 つまり、とりわけ自殺が多いグループというのが何となくわかっていますよね。だとすると、その問題に特化した人がここに入ってこないといけないと思うんですけれど、それはどうお考えですか。この審議会ですね。

水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 現在、庁内での自殺関連施策の調査をかけておりまして、各分野のところに関係する事業はどのようなものがあるかということの調査をいたしております。そういった中で、関係団体や委員などにつきましても、こういったところを入れるべきではないかといったような意見を庁内から吸い上げていきたいと考えております。

いさ委員

 重ねて、とにかく若い人の問題、それからLGBTの問題、これがきちんと審議できるような人を入れていただきたいなと、要望としておきます。

むとう委員

 参考までに、中野区内における自殺の実態、実績──実績って失礼な言い方なんですが、区は把握していらっしゃるかと思うんですが、ちょっと教えていただけますか。

水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 中野区の自殺の総数に関しましては、ここ数年大体60名前後といったところで推移しております。平成20年ごろには75名前後というところでしたので、国全体と同様減少傾向にはありますが、国全体と同様、中野区でも10代、20代、30代の死因の1位が自殺という状況ではございます。

むとう委員

 国が把握して発表されているデータとほぼ中野も同じということですね。私からも、これから条例をつくって審議会の設置を目指すということなんですけれども、ぜひ幅広い立場の方が入って審議できるように、公募委員もきちんととるような形で考えていただきたいと思うんですが、いかがですか。

水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 委員の公募については現在、スケジュールの関係上難しいかと考えておりますが、できるだけ各関係する団体など、区民の意見が反映できるような委員の選定を考えていきたいと思います。

向山保健所長

 すみません。ちょっと補足させていただきます。先ほどのLGBTの問題でございますとか、東京都独特の少し引きこもりと親和性があるような方々への支援が重要。あるいは、医療機関に過量服薬ですとか、リストカットなどを繰り返していらっしゃる中で、自殺ということ、希死につながっていってしまうというなことが傾向としてわかっています。

 ただ、なかなか区として、自殺対策というストレートに持ってきても接点が持ちづらいということがあって、例えばLGBTでございましたら、HIVでアカーという団体と現在ネットワークを持ってございますし、あるいは相談支援事業所でございますとか、近年立ち上がってございます精神科の救急等の医療連携の会議ですとか、こういったところを有効に活用して当事者の方とつなげていただく、あるいは御意見をやりとりできるような計画策定を心がけていきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 計画を策定するに当たっては、ぜひ今の御説明のように行っていただき、有効な手段となるような計画をつくっていただきたいと思うんですけれども、その前に戻りまして、審議会はこれから設置ですよね。スケジュールを見ると、7月で条例ができて、9月で審議会開催ということですから、今はまだ5月ですから、公募委員を公募する時間はないという御答弁でしたけれども、ないんでしょうか。

水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 条例を議会で認めていただく前に公募するわけにもいきませんので、条例ができてからというところになります。また、今までゲートキーパー研修などをさせていただいている中でも、自殺ということだけでお呼びかけすると、かなり関係のあるような相談等をしていただいているところでも、自分のところの問題として捉えていただくことが難しいというところがありまして、なかなか公募という形で適切な方に来ていただくことが難しいと考えているので、関係する団体等の中にお声かけしていく中で、関連する方たちをうまく御意見いただけるようなことを考えていきたいと思っています。

むとう委員

 7月に条例ができて、9月には審議会を開催したいということですので、そこでも2カ月はあるわけですよね。ですから、区がいろんなこれまでの取り組みの中で関連している団体というのを把握されていて、そういうところからの人材をえりすぐるということはやっていただきたいことではあるんですけれども、区とこれまでつながってこなかった、区が把握し切れないところに区民の人材というのも実はあったりするんですよ。

 ですから、私は、いろんな審議会は必ず公募枠をつくってほしいなというふうに思っていますので、まだ私から見れば時間があると思いますので、今の段階で公募はしませんなんておっしゃらずに、公募枠もぜひ検討していただきたいということを要望しておきます。

ひやま委員

 御報告ありがとうございました。計画の構成の(3)目標とする指標の設定のところで、区の特徴を踏まえたということで書かれております。この区の特徴はどういったことがありますか。

水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 現状分析、今からもう少し細かいことは進めていくところではございますが、中野区はもともと人口構成として若い方が多いというところはありまして、若い方、また生活困窮などの方が自殺の中では問題かなというところでは出てきております。

ひやま委員

 厚生労働省の調査によりますと、ちょっと古いデータなんですけれども、平成23年の生活保護を受給されている方の自殺者数が1,187人。10万人当たりで見る自殺率が58.7%。受給されていない方の自殺率が大体24%ということで、およそ倍の自殺率が高いというデータがありまして、厚労省の調査なんかを見ても、やはり生活に困窮されている方の自殺率が高いというのは数字的にもかなり明らかになっておるんですけれども、中野区の実態というのはこの辺を把握されていますか。

水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 現在、国から来ているプロファイルの中で、それぞれの年齢の中の有職、無職、独居、同居といったような属性による分類が出ておりまして、やはり無職の特に男性の自殺率が高いという形では出ております。

ひやま委員

 今回の審議会を設置するに当たりましては、生活保護、その辺の生活困窮者への自殺対策などは、そのテーマの中に含まれているんでしょうか。

水口健康福祉部副参事(保健予防担当)

 含まれる予定でございます。

ひやま委員

 中野区においても東京都と同様に、20代、30代、若年層の死因の第1位が自殺ということで、大変ゆゆしき問題であると思いますので、ぜひしっかりと対策を進めていただきたいと思います。要望させていただきます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に4番、平成30年度オリンピック・パラリンピック推進プログラムの実施についての報告を求めます。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 それでは、平成30年度オリンピック・パラリンピック推進プログラムの実施について御報告をいたします(資料6)。

 1番、趣旨でございます。区は昨年11月、ポスト2020を見据えた中野区の取り組みを策定いたしました。その中の取り組みの一つでございます「スポーツ・健康づくりで活力のあふれるまち」を目指しまして、さまざまな取り組みを進めているところでございます。

 今年度は、区民を主体としたスポーツ健康づくりムーブメントを拡充していくために、(仮称)中野区オリンピック・パラリンピック推進実行委員会を設置いたしまして、当委員会が参画して運営する「する」「観る」「支える」各種のプログラムを年間を通じて実施してまいります。

 2番、平成30年度の事業内容(予定)でございます。(1)と(4)は、観るスポーツの推進ということで実施をする事業でございます。

 まず(1)、ことしの6月19日に、中野体育館におきまして、FIFAワールドカップロシア大会の日本代表初戦でございます対コロンビア戦のパブリック・ビューイングを実施いたします。

 続いて(4)、12月ごろに、中野体育館におきまして、東京大会正式種目の観戦事業を実施いたします。

 (2)と(5)につきましては、東京大会のカウントダウンイベントでございます。それぞれ大会の2年前に中野区役所前広場、500日前には中野四季の森公園におきまして事業を実施いたします。500日前イベントにつきましては、中野ランニングフェスタと同日に連携をした形での実施を予定してございます。

 (3)体育の日スポーツ事業におきましては、中野区体育協会が毎年体育の日に実施をしてございます中野区民スポーツフェスティバルと連携をし、区役所前広場で事業を実施いたします。

 (6)地域まつり等への協力事業といたしまして、区内で実施をする地域まつり等にイベント提供等を行う協力事業を年に3回程度実施いたします。

 これらの事業の実施に当たりましては、この後御報告する実行委員会の参画のほか、ボランティアも募集をいたしまして、支えるスポーツの推進を図っていきたいというふうに考えてございます。

 裏面にお移りいただきまして、3番、(仮称)中野区オリンピック・パラリンピック推進実行委員会の設置でございます。

 (1)設置目的でございます。先ほど御報告をいたしました各種の事業を区民参画により実施をいたしまして、事業の実施を通じて実行委員に対してノウハウ等を提供することにより、大会終了後も継続して区内のスポーツ振興の担い手になっていただくことを目的として設置するものでございます。

 (2)設置期間は、平成30年度から3年間でございます。

 (3)実行委員会の概要でございます。委員は18歳以上の中野区在住・在勤・在学者から公募により選定をいたします。人数は15名以内。任期は1年間で、継続も可といたします。

 実行委員会の主な役割でございますが、区と実行委員会の共催という形で事業の企画・立案、運営協力等をしていただきます。また、地域の情報収集や地域への情報提供についても御協力をいただきます。さらに、事業の実施を通じましてさまざまなノウハウを蓄積していただきまして、自主事業の実施、地域展開につなげていきたいというふうに考えてございます。

 (4)今後のスケジュール予定でございます。5月中旬に公募を開始いたしまして、6月上旬に選定審査、パブリック・ビューイング事業を実施する。6月19日に第1回の実行委員会の開催を予定してございます。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

内川委員

 裏面の実行委員会の概要のところで、委員さんは基本的に若い方を公募するということで、実行委員会の主な役割で区との共催による事業の実施。例えば成人式なんかも実行委員会制度をとっていて、ふたをあけてみると、実行委員でありながら自分も出演しているみたいなことがあったと思っています。実行委員会さんが自分たちの団体の事業をやりたいがために、こういったところに参加してくるのはいかがなものかなとちょっと思っていたんですけれども、そこのところはいかがですか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 実行委員につきましては、何かの母体を持った方が参加していただくということではなくて、それぞれ個人の意思で参加をしていただいて、実行委員会という新たなチームの中で区と協働して事業を実施していくということを想定してございます。

 その事業実施をしていくに当たって、さまざまな提案であったりとか、当日のスタッフであったりとか、そういった形でいわゆる自分自身の何か個人的なメリットを追求するためにということではなくて、区全体のオリンピック・パラリンピックに向けた気運醸成、そういったことを狙った事業を協力して実施をしていきたいというふうに考えてございます。

甲田委員

 この実行委員会というのはボランティアですか。報酬が出るんでしょうか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 当日にスタッフとして参加をしていただく方には、ある程度の報酬であったりとか、ジャンパー等の特典ですか、そういったものを御提供したいというふうに考えてございます。

むとう委員

 実行委員会をつくって、30年度から3年間ということで、この人たちにいろんな企画・立案、運営協力となっているんですけれども、既に30年度の事業内容は表面のところに書かれているじゃないですか。こういう事業がもう決まっちゃっているわけですよね。これ以外にもこの実行委員の方々に企画・立案していただいてもいいということなんでしょうか。また、31年度以降については、この実行委員会の皆様に企画・立案を任せていくということなんでしょうか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 30年度の事業につきましては、実行委員会の立ち上げが6月を予定してございますので、すぐに事業を一緒にやっていくとか、企画・立案というのは難しいかなと思っておりまして、具体的には3月に予定をされている500日前のカウントダウンイベントに向けて、そちらは実行委員会の企画というものを中心に組み立てていきたいというふうに考えてございます。それ以外のそれまでの事業につきましては、さまざま御提案もいただきながら実施をしていきたいというふうに思っておりますが、協力という形に今年度に関してはなっていくのかなというふうに思ってございます。

 来年度以降につきましては、実行委員会の企画というものをあらかじめさまざま伺った上で、そういったものを実現可能な形で事業実施をしていきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 そうすると、今年度区が既に決めている事業内容に準じるような形で次年度からやってもらうということになるわけですよね。事業内容は、今年度に順じて翌年度もやるということになるわけですよね、大体。どうなんですか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 今年度実際に実行委員会が立ち上がりまして、来年度どのような事業をやっていきたいか、そういったところについてもさまざま意見は聞いていきたいというふうには思っておりますし、そういったものをもとに、来年度の事業は考えていきたいというふうに思ってございます。

 また、今年度につきましても、例えばパブリック・ビューイング事業というのはある程度具体的な中身がございますけれども、カウントダウンイベントでございますとか、体育の日の事業でございますとか、そういったところはまだそこまで具体的な中身というのを決めない状態で実施を予定しているところでございますので、実行委員会の皆さんの御提案など、今年度はもちろんなんですけれども、来年度も骨格は区が定めますが実行委員会の御意見等が十分に反映できるような、そういった形で実施をしていきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 区との共催ということなので、全てを任せるということではもちろんないわけですけれども、先ほどの御答弁だと、イベントの当日のときだけ何らかの日当なのか、何か特典があるというような御答弁だったかと思うんですけれども、むしろ当日というよりも企画・立案していくという段階のほうが、かかわり方がどの程度ここの実行委員会がかかわるのかわかりませんけれども、大変なことになるのではないかなというふうには思うんですけれども、区の考え方としてはそんなにこちらの実行委員会に比重は置いていなくて、区がほぼやるということで御意見を伺う程度のことなのか。一つのイベントをするにおいて、実行委員会の開催というのは年間どれぐらいを考えているのか。それ次第では、当日のみ何らかの特典とか、当日のみ何らかの謝礼というのはちょっと忍びないかなという気がするんですけれども、どの程度実行委員会の皆様に役割として担っていただくおつもりなのか。

 当日だけしか何らかの謝礼がないということであるならば、この実行委員会の企画・立案、運営の部分についてはさほど重点を置いていないというふうにも逆に思えてしまうので、その辺はどの程度実行委員会の皆様に担っていただくおつもりでこの実行委員会を設置されるんでしょうか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 実行委員会の頻度でございますけれども、大体月に1回程度ということで想定をしてございます。基本的に当日のスタッフとして従事をしていただく場合には、先ほど申し上げたようなある程度の謝礼等を想定してございますが、この事業の全般につきましては、プロポーザル方式で事業者、一連の事業を実施するということで、専門の事業者と契約をこれからする予定になってございます。

 今後、実行委員がどのような方が集まっていただいて、どんなことができるのかとか、そういったところは見ながら、いろいろ考えていかなければいけないというふうには思いますけれども、一定の企画・立案能力があらかじめございましたりとか、事業実施をしていく中で成長されて、どんどんといろんなアイデアが出てきたりとか、そういったことをこちらとしては狙っているわけでございますけれども、そういった中で、ことしからいきなりというのは難しいかもしれませんけれども、来年以降さらに主体的に活動していただいて、企画・立案というのがちゃんと実現できていけるような、そういった事業の形に組み立てていきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 本当にこういうイベントを商業ベースでプロポーザルでお願いすると結構な金額。国からさまざまオリンピック絡みだと補助金等もあるので、区は太っ腹なのかもしれないんですけれども、こういうイベント会社って相当お金が高いですよね。

 ですから、本当にこれから実行委員会を立ち上げて、どういう方が集まるかわかりませんけれども、実行委員会がみずから企画・立案して、運営までやっていくということができれば、そんなにお金を使わなくても、区民による手づくりのすばらしい推進プログラムができていくんじゃないかなというふうにも思うので、募集の仕方というのもあるかと思うんですよ。どういうことを具体的にやっていただけるのか、やる人材を求めているのかということで集まってくる人も違ってくるかというふうには思うので、ある程度その辺をちゃんと区として考え方を持って、実行委員会の募集をされたほうがいいんじゃないかなと思うんですけれども、いかがですか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 募集に当たりましては、近々5月、募集を開始するということで予定をしてございますが、東京2020大会を区と一緒に盛り上げていくというか、そういったムードをつくっていくということを一緒にやっていける方を募集していきたいということがございますし、自分がどういうことをやりたいのか、そういったことがそれぞれあるかと思います。

 そういった意欲のある方に参加していただきたいというふうに思っておりますので、そういった方が集まっていただいて、ノウハウの蓄積と提供ということが書いてございますけれども、委託の内容には、自主活動をやりたいという実行委員のそういった意向に対して、コンサルティングのような感じのことをするというような内容も含まれてございますので、そういった自分たちが単に区と一緒に事業をやっていくだけではなくて、これから先、イベントを自分たちでつくって、いろんな人を巻き込んでそういった活動をしていきたい。そういった方を募集するという、そういった趣旨で来週以降公募をかけていきたいというふうに考えてございます。

ひやま委員

 1点だけお伺いします。パブリック・ビューイングなんですけれども、ユニークな取り組みだと思いますけれども、たしかこの日は試合が夜の9時からだったと思うんですね、キックオフが。そうすると、終わるのは恐らく11時ぐらいだということで、かなり遅い時間帯だと思いますけれども、当日は職員さんを配置される感じなんですか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 委託事業ではございますが、職員も配置をして実施をする予定でございます。

ひやま委員

 当日、これは体育館でやられるということで、例えばパブリック・ビューイングですと、お酒とか、アルコールとか、食べ物とか、結構そういうのって持ち込まれる方がいる可能性が当日あると思うんですけれども、当日のルールというのはどういう感じになるんですか。

永見健康福祉部副参事(文化・スポーツ担当)

 契約がまだもう少しかかりますので、契約自体が済んでから具体的な内容については事業者と協議をしていくことを予定してございますが、公共施設でございますので、アルコールの持ち込みとか飲酒ということは、現時点では想定してございません。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に5番、その他で何か報告はありませんか。

伊藤地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)

 平成30年度中に区民活動センター、また高齢者施設の施設改修、トイレ改修を予定してございます。そのうち桃園区民活動センターと江古田区民活動センターにつきましては大規模改修となりますことから、工事期間中休館をすることとなります。御報告させていただきます。

 桃園区民活動センターにつきましては、11月8日(木曜日)から2月28日の木曜日まで。江古田区民活動センターにつきましては、10月24日(水曜日)から2月17日(日曜日)までと、それぞれ約4カ月間の休館を予定してございます。休館中につきまして、集会室の貸し出し等が休止となります。その間につきましては近隣のセンターを御案内いたしますので、利用登録なしで利用できるように代替措置をとらせていただきます。

 また、区民、利用者への周知につきましては、区報掲載、抽選会での説明等を十分に、また館内掲示も行いまして、混乱のないように努めてまいりたいと思います。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありませんか。

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、審査日程のその他にあります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後2時38分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時40分)

 

 次回の委員会は第2回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から連絡をさせていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から発言はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の厚生委員会を散会します。

 

(午後2時41分)