平成30年07月06日中野区議会区民委員会(第2回定例会)
平成30年07月06日中野区議会区民委員会(第2回定例会)の会議録

中野区議会区民委員会〔平成30日〕

 

区民委員会会議記録

 

○開会日 平成307月6

 

○場所  中野区議会第2委員会室

 

○開会  午後1時0

 

○閉会  午後324

 

○出席委員(8名)

 伊藤 正信委員長

 森 たかゆき副委員長

 細野 かよこ委員

 いでい 良輔委員

 内野 大三郎委員

 北原 ともあき委員

 小杉 一男委員

 久保 りか委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 区民サービス管理部長 上村 晃一

 区民サービス管理部副参事(区民サービス担当) 古屋 勉

 区民サービス管理部副参事(情報システム担当) 中谷 博

 区民サービス管理部副参事(戸籍住民担当) 伊藤 正秀

 区民サービス管理部副参事(税務担当) 矢島 久美子

 区民サービス管理部副参事(保険医療担当) 渡邊 健治

 区民サービス管理部副参事(保健事業担当) 河村 陽子

 区民サービス管理部副参事(介護保険担当) 辻本 将紀

 環境部長 白土 純

 環境部副参事(地球温暖化対策担当) 高橋 均

 環境部副参事(ごみゼロ推進担当) 細野 修一

 清掃事務所長 川本 将史

 環境部副参事(生活環境担当) 高橋 英昭

 

○事務局職員

 書記 若見 元彦

 書記 松丸 晃大

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 2015年度温室効果ガス排出量(推計)算定結果について(地球温暖化対策担当)

 2 中野区みどりの基本計画改定素案に係る区民との意見交換会の実施結果について(地球温暖化対策担当)

 3 議会の委任に基づく専決処分について(清掃事務所)

 4 住宅宿泊事業(民泊)の届出状況について(生活環境担当)

 5 食中毒の発生及び対応について(生活環境担当)

 6 その他

 (1)中野区花と緑の祭典2018春の実施結果について(地球温暖化対策担当)

 (2)打ち水事業の実施について(地球温暖化対策担当)

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、区民委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 議事に入ります。

 所管事項の報告を受けます。

 それでは、1番、2015年度温室効果ガス排出量(推計)算定結果についての報告を求めます。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 それでは、2015年度温室効果ガス排出量(推計)の算定結果について御報告を申し上げます。(資料2)

 まず、お手元の資料ですが、一番上の資料が全体を要約した内容で、5ページにまとめております。本日は、この要約した本文を中心に説明を申し上げます。なお、参考資料として添付しております別紙1は今回公表された資料の全体にわたるもの、別紙2と別紙3は今回の公表にあわせ配布された資料をもとに作成した資料でございます。これら参考資料にも適宜触れながら御説明をいたします。

 それでは、配付資料の一番上、要約した本文のほうをごらんください。

 本年5月、特別区長会等がオール東京の共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」により温室効果ガス排出量の算定結果を公表いたしました。その公表資料をもとに、23区と中野区における温室効果ガスの大半を占める二酸化炭素排出量とその主要な排出源となるエネルギー消費量の推移等について御報告を申し上げます。

 1の23区の二酸化炭素排出量とエネルギー消費量です。

 まず、23区における二酸化炭素排出量について説明を申し上げます。

 すぐ下に、図1、23区の排出量の推移を示した棒グラフがございますので、そちらのほうもあわせてごらんください。

 まず、2015年度の23区の二酸化炭素排出量は4,506万7,000トンであり、前年度と比較して4.9%減少しております。しかし、1990年度――この資料では、以下「基準年度」と呼びますが、この基準年度の排出量と比較しますと9.2%増加しております。

 御参考までに、別紙2の1ページのほうをごらんください。

 別紙2の1ページ中ほど、2番目の表に、より詳細な各年度の数値を記載した表がございます。詳しくは後ほどお読み取りいただければと存じます。

 それでは、表の本文のほうにお戻りいただきまして、1ページの中ほどの欄の説明を続けます。

 次に、二酸化炭素の主要な排出源となりますエネルギー消費量について御説明をいたします。

 裏面の2ページ、一番上の図2、各年度の推移を示した棒グラフ、こちらのほうもあわせてごらんください。

 まず、2015年度の23区のエネルギー消費量は、46万3,177テラジュールでございます。前年度と比較しまして4.5%減少しております。なお、このテラジュールの「テラ」とは、10の12乗――1兆という単位でございます。また、基準年度と比較しますと12.4%減少しております。

 次に、こうした傾向の要因について御説明いたします。

 それでは、裏面の2ページの中ほどをごらんください。

 「(1)発言電力量の構成比の変化による影響」です。

 23区の二酸化炭素排出量は、東日本大震災以降の原発停止等の影響により、石油等の火力発電が増加しております。これは、このページの一番下の図4に示されておりますとおり、震災後、原発が停止し、石油やLNG等による火力発電がふえているという状況でございます。また、そのすぐ上の図3では、電力の二酸化炭素排出係数の推移を示しております。これは、1キロワットアワーの電力を発電する際に排出される二酸化炭素の量を係数化したものになります。この係数が増加したことで、その結果、二酸化炭素の排出量が基準年度と比較して増加しております。

 次に、3ページをごらんください。

 「(2)民生家庭部門による影響」について御説明します。

 すぐ下、図5の折れ線グラフをごらんください。

 三つある折れ線グラフのうち青いグラフが23区の世帯数を示しております。2015年度は、基準年度との比較で40%増加しております。一方で、緑のグラフで示されます民生家庭部門全体のエネルギー消費量は、基準年度と比較して12%の増加にとどまっております。この主な要因としては、1世帯当たりの世帯人数が減少したことに加え、東日本大震災後、節電等の取り組みが定着したことで、ピンク色のグラフで示されておりますが、世帯当たりのエネルギー消費量が基準年度比で20%減少したことによるものと考えられます。

 次に、「(3)民生業務部門における延床面積の影響」について御説明いたします。

 すぐ下、図6の折れ線グラフをごらんください。

 青のグラフで示されます23区の業務延べ床面積は、2015年度は、基準年度と比較して47%増加しております。一方で、緑のグラフで示されます民生業務部門全体のエネルギー消費量は、基準年度と比較して19%の増加にとどまっております。この主な要因としては、震災後の節電等の取り組みが定着したことで、ピンク色のグラフで示されておりますが、延べ床面積当たりのエネルギー消費量が基準年度比で19%減少したことが挙げられます。

 続きまして、裏面の4ページをごらんください。

 ここで、2番、中野区の二酸化炭素排出量及びエネルギー消費量について御説明いたします。

 まず、「(1)二酸化炭素排出量」ですが、説明文とすぐ下の表をごらんください。

 まず、2015年度の中野区の二酸化炭素排出量は、93万8,000トンでございました。中野区は、23区で、荒川区に次いで2番目に排出量が少ない区でございます。なお、前年度と比較して6.1%減少しております。内訳としては、廃棄物部門以外の全ての部門で減少しています。また、基準年度と比較しますと12.3%増加しております。部門の内訳では、産業・運輸部門は減少し、その他の部門は増加しております。

 なお、御参考までに、別紙2の2ページ、真ん中の表とその下のグラフでございますが、表とその下のグラフのほうで年度ごとの推移を示しておりますので、こちらのほうも御参考までに後ほどごらんください。

 表の本文にお戻りいただきまして、次に、4ページの中ほど、「(2)エネルギー消費量」です。

 まず、2015年度の中野区のエネルギー消費量は9,788テラジュールでございました。前年度と比較して5.9%減少し、全ての部門で減少しております。また、基準年度と比較すると10.2%減少し、部門の内訳では、産業・運輸部門が減少し、民生家庭部門・民生業務部門は増加しております。

 こちらのほうも、御参考までに、今申し上げたデータの年度ごとの推移を別紙3のほうで、表面には表で、その裏面にはグラフで示しておりますので、こちらのほうも後ほどごらんいただきたいと存じます。

 それでは、表の本文のほうにお戻りいただきまして、4ページの一番下、「(3)二酸化炭素排出量の増加分とエネルギー消費量の増加分の差異について」御説明いたします。

 これは、このページの中にあります二つの表のそれぞれ一番右側の欄になりますが、民生家庭部門及び民生業務部門の基準年度比のエネルギー消費量の増加分がそれぞれ5.1%及び5%という数値でございますが、二酸化炭素排出量の増加分のほうは、それぞれ30.9%及び30.7%となっております。この主な要因でございますが、これも2ページのほうで御説明しました電力の二酸化炭素排出係数の増加がその要因として考えられます。

 以上、今回公開された資料をもとに、参考資料も交えながら、要約した内容にて御説明をさせていただきました。

 御報告は以上です。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

小杉委員

 4ページ目のところでちょっと伺います。

 二酸化炭素排出量とエネルギー消費量についてですけども、環境基本計画で掲げた目標ですね、平成32年度の目標値を達成したということで、喜ばしい限りだということだと思うんですが、早期に達成した要因というのは主にどういったことだったのかということなんですけれども、これも電力の構成が変わったということなのかとも――そんなことはないかなと思うんですが、どういった要因で早期に達成をされたことが考えられていると分析、評価されていますでしょうか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 こちらのほうに今御質問いただいた内容につきましては、環境基本計画を策定した当時、最新のデータとしては、震災直後の2012年度のデータ――エネルギー消費量として1万863テラジュールという値をもとに、その後の目標を定めたというところでございます。それ以降、民生あるいは業務部門もそうですが、節電等の取り組みの定着、これが当初の想定より順調に推移したというふうに考えております。

小杉委員

 2012年のデータをもとに、節電の定着が進んだために早期に達成したということですけれども、その辺が何かどうだったのか、ちょっと甘かったんじゃないかなとかとちょっと思ってしまうんですが、例えば環境基本計画は平成28年から10年間ということですけれども、今回出されたのがその前年の年の数値ですので、計画が実行される前の年が既に目標値を上回っていたということに結果としてなっているわけで、これは、昨年――1年前にこの報告をされたときにも、3年も前のものをということで議論がされたと思うんですが、データがずれていることは当然わかるんですけれども、計画との関係では、何か計画実行までに目標値が下がっていたなんていうのは、当然目に見えないものを扱っているから、こういったことはあり得るんだと思うんですが、この辺はどうなのかなと思うんですけれども、その辺の、目標数値を設定するに当たっては、具体的に2012年のデータから、設定に当たって、設定されたんだと思うんですが、改めて設定自体を早期に見直しすべきじゃないかなと思うんですけども、ちょっと環境基本計画をちらちら見ていたら、10年間の計画の中で、前半期のあるアクションプログラム――5年間ですよね、これについては、計画の改定にあわせて見直しますけども、進捗状況によっては必要に応じて見直すというふうに書いてあるんですけども、この数値も、やっぱり計画実行前に既に目標が達成されていたんですから、その辺は、改めてちょっときちんと修正を、この部分だけでも見直していって、より推進させられるということを考えていくべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 現時点でいつと確定はしておりませんが、今後、環境基本計画の改定の際に、こうした目標数値、今回前倒しで目標が達成できたという状況がございますので、より目標の上方に修正すべきというふうに考えております。

小杉委員

 改定の際にと言われると、10年後、終わってからですね。計画の前年度に既に目標が達成されていましたなんていう話を総括でなかなかできませんので、やっぱり早期に、ここに必要に応じて見直すということですので、速やかに見直しを検討していただきたいなと思います。

 あともう一つ、民生家庭部門と業務部門については、抑制の幅というのが全体からすると少ないように思われますけれども、この手だてというのは何か考えられる方向性とかというのはありますでしょうか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 民生家庭部門、例えばエネルギー消費量、そのあたりも含めて、もっと下げることが可能ではないかという手だてという御質問でよろしいでしょうか。その点につきましては、まさに中野区内のCO2排出量――二酸化炭素排出量もエネルギー消費量も、まさに民生家庭部門で言いますと5割を超えるということで、家庭部門の占める比重は高いというところはございます。私どもの施策――エコポイント制度ですとか、家庭部門のCO2排出量に着目した施策がございますので、こうした施策によりまして、御家庭における省エネの一層の促進、そのあたりを積極的に呼びかけていきたいというふうに考えております。

小杉委員

 ありがとうございます。

 先ほど前半で言いました目標数値のことについては、十分見直しを検討していただきたいということで要望とさせていただきます。

久保委員

 すみません、内容のことではなくて、表記のことでちょっと教えていただきたいんですけど、単位なんですけれども、4ページの二酸化炭素排出量、これは、昨年もなんですけれど、昨年は、頭紙でついているほうもそうだったんですけど、千トン単位ですよね、こちらの別紙のほうは。これが万単位になっていて、去年は千トン単位になっていたと思うんですけど、すみません、これはなぜ変わったんですか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 4ページで申し上げますと、CO2排出量、例えば民生家庭で言いますと47万4千トンというふうに、最低の単位を千トンで表現しておりまして、昨年度はこれを千トンで丸めて、昨年度の数字は49万7千トン、「万」という漢字を間に挟んだということで、これは、皆様がこちらの資料をごらんいただくときに、487千トンという形でお読み取りいただくよりも、49万7千トン、「万」の漢字を入れることで読み取りやすくさせていただきました。

久保委員

 そういう配慮ということですね。こちらのほうのそもそもの「報道関係各位」という別紙のほうの資料がそうはなっていなかったので、これは、委員会の資料向けにわかりやすくそういうふうにしていただいた、そういう理解でよろしいんですね。特に問題はないとは思っているんですけれども、中身の報告とこちらの単位が違ったので、気になりまして伺いました。

北原委員

 これは、オール東京ですよね。オール東京の共同事業のプロジェクトということで、今回は算定結果の報告がありまして、中野区は23区の中で荒川区に次いで2番目に二酸化炭素の排出量が少ないということで、大変すばらしいんだなという気はいたします。この二酸化炭素については、中野区とかそれぞれの単一の自治体だけではなくて、オール東京でやっているぐらいですから、オール東京として、今後この算定結果の報告を東京都全体としてどう生かしていくかということが大変重要になるわけですけれども、この報告をもとに、23区の中でそういった会議が持たれるとか、あるいは中野区独自で改めて改善をするところがあるかどうか、この2点についてお願いいたします。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 こちらのほうは、区部、市部も含めまして、オール東京の各自治体が共有するデータとして、地球温暖化対策に関するデータを網羅的に把握していくという趣旨でやっております。ここで得たデータを東京都全体のデータとして、あるいは各自治体が分析したデータとして、このデータを保有する、しっかり見つめていくというところが大事だというところで、オール東京でも、このデータを踏まえまして、今後の自然環境保護ですとか温暖化対策を含めて、さまざま全体のプロジェクトを考えていくというふうに言っております。

 私ども中野区としましては、今回御報告させていただいたデータ、かなり、何万、何千トン、あるいは何十万トンという大きな単位での御報告になります。私どもが実施しております個別の施策のほうにどのように反映していくか、まずは、例えばエコポイントで申しますと、今、制度に加入――参加登録していただいている世帯数が全世帯数の1%にとどまっているという状況がございます。何よりもこうしたお取り組みいただける世帯の裾野を広げていくということが何よりも大事だろうというふうに考えております。こうしたデータをきちんと見つめながら、私どもの施策に今後もより一層励んでいきたいというふうに思っております。

北原委員

 ありがとうございました。大変心強い答弁でありました。

 それで、自治体間の中で、こういう特別なプロジェクトですね、東京都全体でやるプロジェクトについては、自治体間の中で温度差がどうしても出ると思います。一生懸命取り組む区とそれほどでもない自治体が出てきた場合に、特に環境問題というのは単一の自治体だけの問題ではないので、ぜひ中野区がリードするような形で、とっていただいて、ぜひ中野の取り組みそのものが全区に波及する、全自治体に波及するように、会でぜひ積極的に発言していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 23区で集まります課長会ですとか、さまざまなテーマに応じた検討会等がございます。そうした機会を生かしながら、今、委員が御指摘のような中野区の取り組みを他区にも紹介する、あるいは波及できるような、そうした形で、より先駆的な取り組みが他区にも伝わるように、あるいは他区のすぐれたところを中野区も取り入れられるように、今後、姿勢を持ち続けていきたいというふうに考えております。

細野委員

 ちょっとわからないので教えていただきたいんですが、4ページに、中野区の二酸化炭素排出量は荒川区に次いで2番目に少ないというふうな記述があるんですが、これは、例えば人口比であるとか、面積ですとか、家庭部門と業務部門の比率でありますとか、そういったことの考慮なしに、単純にというんでしょうか、各区の排出量で出した順位ということでよろしいんでしょうか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 今、委員が御指摘のように、単純に区ごとの絶対量で比較しております。

細野委員

 そうしますと、評価としてどうなのかなというところがちょっと疑問に、いろんなものを考慮した上で、中野区は23区の中で何番目に少ないですよ、多いですよみたいなところだとよくわかるんですけれども、面積やら人口やら、例えば業務部門が多いところだとやっぱり多くなるのかなというのは素朴な疑問としてあるんですけれども、こういう評価の仕方というのはどうなんでしょうか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 いわゆる人口の少ない千代田区のようなところは、昼間人口が多いというところで、中野区よりもはるかに上回る二酸化炭素排出量となっております。何を指標に比べるかというところが難しいところはございますが、そのあたりはもう少し、もう一つ物差しを持つかどうかは、今後の検討課題とさせてください。

細野委員

 ありがとうございます。そうですね。すごく指標は難しいかなというのは思うんですけれども、単純な比較だけだと、ちょっとこれだけでは十分ではないかなというのを少し感じました。

 それから、恐れ入ります、これもちょっと確認なんですけれども、温室効果ガスの排出量推計には全国的に統一された算定方法がないというところで、オール東京で算定方法を出して、全部が、経年変化も含めて比較できるような形で算定しているということなんですが、中野区の環境基本計画なんかでの目標にしている数値についても、このオール東京の算定方法によるものということでよろしいんですよね。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 はい、そのとおりです。

細野委員

 そうしたときに、その際なんですけれども、参考資料1の10ページの「二酸化炭素排出量の算定対象部門及び算定方法の概要」のところで、参考表の1ですね、その一番下の算定対象部門の吸収源というところで三角のところがありまして、中野区の場合だとカーボン・オフセットとかをやっているかと思うんですけれども、そのあたりの評価というのは、オール東京では出てこないとは思うんですけれども、中野区独自の評価の際にはどのように評価されるでしょうか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 中野区独自でカーボン・オフセット、例えば中野の森でのCO2の吸収、それをここに独自に吸収分を差っ引くような、そういう取り扱いは現時点ではしておりません。

細野委員

 すみません、今回の場合はそうだというのはわかるんですけれども、例えば中野区の環境基本計画なんかで、例えばそのあたりというのはどんなふうな形で評価がされるのかなというところで、独自のところなんですけれども。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 これは、特別区共通のデータのつくり方というところがございまして、今ごらんいただいている算定対象、これも共通の資料ということで配られておるわけなんですが、委員が御指摘のようなカーボン・オフセットによる差し引き分を、例えば別書きでこれだけ努力しているという形で書き加える、そういったことは可能だと思いますので、そのあたりも検討課題ということで受けとめさせてください。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 次、2番、中野区みどりの基本計画改定素案に係る区民との意見交換会の実施結果についての報告を求めます。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 それでは、中野区みどりの基本計画改定素案に係る区民との意見交換会の実施結果について御報告を申し上げます。(資料3)

 それでは、資料をごらんください。

 みどりの基本計画改定素案につきましては、5月8日の本委員会において、改定素案の内容について御報告を申し上げました。本日の御報告は、この改定素案につきまして、区民との意見交換会を実施いたしましたので、実施結果につきまして御報告を申し上げます。

 まず、1、(1)区民との意見交換会の実施状況でございます。

 資料に記載のとおり、6月17日・18日・22日の3日間、実施いたしました。参加人数は、3回の合計で36人の方に御参加いただいております。

 次に、(2)区民との意見交換会における意見等の概要につきまして、別紙のほうで御説明を申し上げます。

 それでは、別紙のほうをごらんください。

 主な意見や御要望について御紹介をいたします。

 まず、「(1)今後の計画策定に向けた進め方、スケジュールについて」でございますが、左側に番号を振っておりますので、その番号のほうをごらんいただきたいと存じます。

 1番の欄は、今後のスケジュールに区と区民の双方向で意見交換の場が設定されていない、これまでのパブリック・コメント手続では区民の意見が反映されたことはほとんどない、区民の意見を取り上げるようなスケジュールに見直してほしいとの要望でした。この項目では、ほかにも同様の趣旨でスケジュールの見直しを求める要望がありました。

 次に、このページの一番下、「(2)区民参加について」ですが、1番の欄をごらんください。

 この素案には住民参加を後退させている記載がある、全面的に見直し、公園や環境整備について区民が意見を言えるような場をつくる、区との協働が行われるよう素案の内容を改めるべきとの御要望でした。

 次に、裏面の2ページをごらんください。「(3)みどり率、緑被率について」の質疑でございます。

 1番の欄ですが、目標値がみどり率だと公園内の樹木の伐採が防げない、緑被率のほうが目標値として望ましいのではないかとの御意見でした。これに対し、この計画で言う「みどりの定義」として、人間が自然と調和して生きていく空間としての「みどり」をふやしていくという趣旨で、みどり率を目標に設定している旨、お答えしております。

 次に、3ページをお開きください。「(4)公園整備について」ですが、こちらは、1番の欄ですが、区の基本計画に関する説明内容と現実の公園整備において樹木を伐採した事実との乖離、食い違いが大きい、今後、こうした事態を防げるよう、素案の記載を修正すべきという御意見がありました。こうしたみどりの基本計画と個別の公園整備の内容との整合性を問う御意見は多数ございました。そちらに記載しているとおりでございます。いずれも御意見として受けとめる旨、回答をしております。

 それでは、表紙の本文のほうへお戻りください。

 本文の下のほう、2番、今後の予定について御説明をいたします。

 まず、今回、当初の予定を変更し、改めて基本計画の策定に向けた日程を作成いたしました。その理由としましては、このたび区長が交代し、本定例会における区長の所信表明におきましても、公園整備の進め方や、政策形成における区民が主体的に関与できる環境づくりなど、今後の課題が示される中、みどりの基本計画の素案につきましても修正の検討を行う必要があると判断いたしました。そのため、今月より、基本計画素案の内容について修正の検討を行い、その検討結果を踏まえ、第3回定例会の本委員会へ基本計画素案の修正案を報告させていただきたいと存じます。その上で、4定の本委員会へ基本計画案の御報告を行った後、来年の1月にはパブリック・コメント手続の実施、2月には東京都への協議を行った後、1定の本委員会へパブリック・コメント手続の実施結果の御報告並びに基本計画策定の御報告を行いたいと考えております。

 本件の報告は以上です。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

小杉委員

 ありがとうございました。意見交換会、私も、2日目ですかね、参加をさせていただきました。区民からの意見が多数出て、この書いてあるとおりの意見が出ていましたので、きちんとこういった区民のことをリアルに議会にも報告していただいたということで、また引き続き努力をお願いしたいと思っております。

 スケジュールの変更について、これは、趣旨はよろしいのではないかなと思います。目標値とか公園整備との関係について、区民と区の認識がかなり乖離しているなと。誤解なんかもあるのではないかと思いますけれども、そういったところについて、4月以降、どういう修正の検討をしようと考えているのかというのは、今のところでもし方向としてあるのであれば、ちょっとお示しいただければと思いますが。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 一つには、先ほど申し上げましたが、区民が主体的に関与できるように進めていくという考え方、これに沿いまして、現在の素案の記載内容と整合性がとれているかどうか、例えば公園整備の進め方に関する部分など、そちらの記載についても、所管のほうと協議の上、修正について検討する必要があるというふうに考えております。

 もう一つは、基本計画の理念や考えに沿って個別の事業が進められているかどうか、庁内の連携や調整の中で確認やチェックを行っていくという点についても、現在の素案の記載、これを検討する必要があるというふうに考えております。

小杉委員

 2点のところで検討していく予定ということですけども、わかりました。そこのところでは、例えばそれに向けて検討案を示すということですが、これは、例えば、10月に3定で修正案を報告しますけども、その後には、公表とか、あと、もしくは、意見にもありましたけれども、意見交換会を再度やるとかということは考えるべきじゃないかなと思ったんですけども、その辺はいかがですかね。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 素案の修正案、第3回定例会で区議会のほうへ御報告を行った後に、ホームページ等での公開、これは当然に予定しております。4定の案の報告の間に意見交換会を行うという考えはございません。

小杉委員

 区民の参加でつくっていくということであれば、ぜひ区民の、そういった意見交換会を開いてほしいと私は考えますので、ぜひ御検討をお願いしたいと思います。

 例えば、そういう意味では、10月に修正案をしますよね。その後、2カ月間ありますけれども、基本計画案までというのは、そのまま内容とかを移行させるような形になってしまうのかなとちょっと想像したんですけども、その間に区民の修正案に対しての意見を募集するなり、説明会をするなりということがあってしかるべきなのかなと思ったんですが、この辺の素案と案の間のこと、今のところの予定だと思うんですけれども、そのまま移動させちゃう、寝かせちゃうだけだと何かちょっと、そうとは思いませんけど、今のところその辺はどういうふうに深めていくということを考えていますか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 今回、5月に本委員会で御報告した素案の内容、これについて、書き改める部分があるということで修正案を作成する、その後、報告を行う、第3回定例会におきまして、区議会の本委員会におきましてきちんと御報告をさせていただいた上で、もしその委員会の席上で御意見等がございましたら、ぜひこちらのほうでいただきまして、案に反映すべき点があれば反映するというところは当然考えてございます。現時点ではそうした考えでございます。

小杉委員

 3定で、この場で意見をすれば反映をしますよということですけれども、やっぱり区民参画をさせていくという趣旨からすると、ということは、区民からの意見というのは、この意見交換会の意見が主で、それで修正案を検討して、そのまま流れていくような形になってしまうということですか。主体的にと言う限りであれば、もっと区民への参加、関与ということをしっかりしていって、だから、この間、説明会がいろいろあったし、認識の不十分さも当然個々にあると思うんですけれども、やっぱり参加していくことによって、それで誤解も解けて、納得していただける部分もあるし、内容的にも深まっていくことが必要だと思うんですけれども、その辺の、区民参加と言うのであれば、もっとやり方、大変なことだと思いますけれども、ありようがもうちょっとあってしかるべきじゃないかと思うんですけど、いかがでしょうかね。

白土環境部長

 今後、区民参加のあり方、これは庁内でも議論をして、今のやり方を見直すのかどうか、見直すとして、どのように見直すのかということは十分庁内でも議論があると思いますので、それを踏まえて、このスケジュールあるいは手続を修正する必要があれば、それは修正したいと思いますけれども、現時点では、このスケジュールでいきたいというふうに思っております。案についての御意見もパブリック・コメントで御意見をいただくということもございますし、3定と4定の間は非常にスケジュール的にも厳しいというところもありますので、現時点では、このスケジュールで行っていきたいというふうに考えております。

小杉委員

 現時点ではということですけども、十分ぜひ検討をお願いしたいなと思います。

 以上です。

細野委員

 スケジュールを素案の修正案を含めた形で変更するというところで、その点についてはよかったなと思っているんですけれども、修正の検討をするときの検討材料というのは一体どういうところになってくるんでしょうか。どういうものを参考にして検討をしていくことになるんでしょうか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 区長の示されている方針を踏まえまして、今回の意見交換会で区民の皆さんから出た意見、これも検討材料にしたいというふうに考えております。

細野委員

 今回の意見交換会で出た意見もしっかりと検討材料にしていただけるというところで今確認をさせていただきました。

 私も小杉委員と同じく1回目と2回目の意見交換会に参加したんですけれども、例えばきょう報告していただいております別紙1の(1)の4番、「より広く区民の意見を取り入れるため、インターネット上での意見募集等の試みも検討してほしい」という意見に対して、区の回答が「ご意見として受け止める」というふうな形になっていて、こういう場面は割と多かったかなという印象は持っているんですけれども、例えばこれについては、パブコメだったらメールでも受け入れていますよね。そういったところというのは、あの意見交換会の段階でお答えいただけるところは結構あったんじゃないかなというふうにすごく出ながらすごく感じておりまして、そのあたりは、もう少しやっぱり意見交換会でもしっかりと、こういう方法がありますよというようなところは答えていただきたかったなというのが一つあるのと、あと、例えば、意見交換会を3回やったんですけど、出られなかった方とかがいらっしゃると思うんですね。そういう方が意見交換会じゃないときに、メールとか、例えば区に、ちょっと手段はわかりませんけれども、直接お電話したりとか、ファクスとかという場合に、届けた場合に、区としては、その意見というのはどういう、例えば今扱いになるんでしょうか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 まず、私の意見交換会での答え方、十分こちらの真意が伝わっていない部分とか、表現が足りない点については、今後の反省というふうにしたいと思います。

 それから、メールで意見を寄せられた場合の話なんですが、今も一問一答で、例えば区民の声と同じような形で、メールで御意見が来て、御質問も兼ねた御意見が来た場合には、それに1対1でのお答えというのをメールで返信するということは現に通常の業務の中でやっておりますので、区民の皆様のアクセスは常に可能な状態にありますので、そのあたりは特段の制約はございません。

細野委員

 そういったことをやっぱり答えていただきたかったなというのが、すみません、繰り返しになって申しわけないんですけれども、一つあるのと、そういった意見というのは、一定例えば案ができるまでだったらこのあたりの意見が仮に考慮されるとかというのがあるとは思うんですけれども、そういった意見も、意見交換会で出た意見とかと同じような扱いとして、配慮なり反映なり、考慮されるというふうに考えてよろしいですか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 平常の際にお寄せいただいた御意見の中で、これはという内容があれば、当然そうしたことは当然に受けとめます。

細野委員

 あと、すみません、最後に、これも小杉委員と同じなんですけれども、私も素案の修正案から案への間に、やっぱり説明会なり意見交換会というのは、この間の意見交換会の御意見を見ましても、やっぱり開催していただきたいなと思います。ぜひこの点についてはやはり検討をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。これは要望です。

久保委員

 まず、スケジュールが変更されたことについてお伺いをいたします。

 このスケジュールの変更というのは、今後、みどりの基本計画が策定をされるまでの間の支障はないんでしょうか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 今年度内に策定を終えるというところが今回のスケジュール的な一つの制約でございます。その意味で、年度内に策定を終えるというところで、スケジュールについて支障を来さないような形で今回変更を行いました。

久保委員

 今、ちょっと他の委員からの質疑もあって、そういったことを受けとめていたら今年度内には策定できないんじゃないかなと思うんですけれど、今年度内に策定されない場合というのは、これは30年度いっぱいの今現行計画だと思いますから、次年度からスタートされないことによって、行政的なさまざまな手続の中での支障はないですか。おくれた場合。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 おくれないように取り組むというのが何よりでございます。おくれた場合にどうなるかということでございますが、具体的に、これこれしかじかこういうことで支障が出るというところはございませんが、自治体として策定すべき計画というふうに考えておりますので、全力を尽くしてスケジュールのほうは年度内に終えたいというふうに考えております。

久保委員

 要するに、支障はないんですよね。支障がないということを前提にお伺いをしていきたいなと思います。

 まず、修正の検討を7月に行われる、意見交換会は、そもそも決まっていたと思います。一番最初にこの御報告があったのが昨年7月だったのかな、そのときに、改定の進め方の中でも、中野区自治基本条例に基づき、意見交換会及びパブリック・コメント手続を実施し、区民意見の反映を図るとなっています。そもそもこの計画をつくっていく、改定をする中では、区民意見の反映を図るだったんですよね。図る中でのこのスケジュールだったんですよね。なのに、なぜ今回スケジュールを変えるんですか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 今回、5月に素案でお示しした内容、これにつきまして、再度素案自体の修正を図るべきというところで、先ほど申し上げましたが、区としての方針、これについて、新区長のもとで新しく示された方針もございます。そのあたりをしっかり踏まえて、修正すべき点を修正したいというふうに考えております。

久保委員

 新しい区長の示された方針とは何ですか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 所信表明におきましても、公園整備の進め方ですとか、政策形成における区民が主体的に関与できる環境づくり、これらを図っていくというふうに区長が所信表明で申し上げております。そうしたことをみどりの基本計画の素案につきましても、修正の検討を行う一つのテーマであろうというふうに考えております。

久保委員

 区長の施政方針に示されたところには、公園整備のあり方だったりとか、さまざまな施策を組み立てていく上での区民参加のあり方が示されていませんよね。それはいつ示されるんですか。

白土環境部長

 6月15日に区長が就任しまして、今定例会がございました。その中で、施政方針、それから、答弁の中で示された方針に基づいて、今後、庁内で区民参加のあり方、自治基本条例の手続も含めて議論されるというふうに考えております。今回、素案の修正ということについて検討するというふうに申し上げましたのは、若干区民参加について、現行のみどりの基本計画と表現が違っておりまして、その点、区民の方に誤解を与えるというような点もございましたので、その点は新しい区民参加のあり方も踏まえて検討する必要があるということと、それから、庁内の連携ですね。例えば公園整備の担当と私ども環境部との事前調整も含めた連携のあり方、これについても今回の意見交換会で問われているという内容でございますので、そこも、連携のあり方について、公園の担当と十分協議していく必要がある、それを素案の内容としてどのように反映できるのかというところでも検討する必要があるということでございまして、私どもが御意見をいただいて素案の内容について修正する必要があるというふうに考えたものでございまして、この手続自体は自治基本条例の手続にのっとって進めているということでございます。

久保委員

 すみません、さっぱりわかりません。自治基本条例を区長は見直すとおっしゃっているんですよね。ということは、現行の自治基本条例のことを今部長はおっしゃられたのかがよくわからない。それと、連携のあり方が不十分だったんですか。そこから確認しましょう。

白土環境部長

 当然現行の自治基本条例のことを申し上げています。それに基づいてこの手続も進めていると。今後どのように見直されるかについては、今後庁内で議論をされるというふうに考えております。私ども、このみどりの基本計画を所管している環境部といたしまして、公園の具体的な整備についての情報共有、これについては、若干問題があったのではないかというふうに考えております。その……(「問題があったんじゃないですか。問題があったの。あったの、問題が」と呼ぶ者あり)はい。具体的な内容について踏み込んで私どもの情報共有ができていたかと言われれば、その点は不十分な点があったのではないかということは考えております。ということもありまして、こういった問題が生じないように、みどりの基本計画が目指す方向について、きちっと進められるように、関係部署との連携もさらに強化していかなければいけないという認識を持っております。

久保委員

 今、連携のあり方が不十分で問題があったというふうに部長はお認めになりました。私は、昨年の7月の区民委員会で伺っているんですよ、その辺を。かつては、みどりの基本計画を作成したのは環境部じゃなかった。政策的なところで伺って、公園のことですとか、さまざま西武線のみどり軸ということをそのときに伺いました。また、生産緑地のことも伺いました。果たして地球温暖化対策担当が、今回のみどりの基本計画の改定ということで、こういったことに当たられるというのが適切なのかどうかと考えるんだけど、その辺はいかがお考えですかと伺いました。そのときに、御担当は、「御指摘のとおり、いわゆる公園ですとか道路、街路樹等も含めまして、ハード面では 都市基盤部所管の事項が多いというところは御指摘のとおりでございますが、この今回の基本計画の策定、あるいは計画の推進も含めまして、私どもハード・ソフトの両面で、今、申し上げたような都市基盤部も含めて、関係する各所管が十分に連携できるよう、環境部として庁内調整を含めしっかり取り組んでいきたい」と答えられているんですね。庁内調整をするところがどこなのかというところが重要になってきますよねということも言いました。公園をつくっていくとか都市を形成していくという中で、みどりというのは非常に重要な観点でありまして、そこの部署だけがやっていればというわけではないと思いますので、しっかり連携を図っていただきたいと思いますということを申し上げました。それが1年前ですよね。そのとき、しっかりやりますよと。しっかりできていなかったということですか。

白土環境部長

 連携の点については、部が違うということもありまして、詳しい事業内容について、全て情報共有ができていたかと問われれば、それは、レベルの問題もありますけれども、それについては不十分な点があったというふうに認めざるを得ない点もあるというのが私の認識でございます。所管の問題がもちろんあるわけでございますけれども、その点も踏まえて、今後の組織のあり方、これは議論されるべきだろうというふうに思っております。

久保委員

 不十分だったのは誰の責任ですか。

白土環境部長

 私の責任もあるというふうに考えております。

久保委員

 要するに、議会からこういう指摘をさせていただいていて、しっかりやりますと言っていて、やっていなかったということですよね。そのやっていなかったということが今回の意見交換会を実施されて気がついた、そういうことですか。

白土環境部長

 御指摘を受けて改めて認識をしたということもございますけれども、今までの区政の進め方という点を振り返っても反省すべき点があった、大変申しわけなかったというふうに思っております。

久保委員

 すみません、今のは何かよくわからないですね。区長がかわったからそういうふうにおっしゃっているとしか聞こえない。それで、この修正、結局おくれてもいいんだなということだと思うんですよ、今の話だと。意見交換会を行って、意見交換会でさまざまな声があった、いろんなことが不十分だったということを認識した、議会からはさまざまな指摘をされていたけれども、そのときには認識をしていなかったということですよね。もともとそういうところは連携を図ることが重要ではないかというところの認識があったはずなのにしていなかったんだったら、区民の意見交換会に都市基盤部も一緒に参加すべきだったんじゃないですか。どうしてしなかったんですか。

白土環境部長

 認識そのものがなかったというわけではございません。連携について、重要であるという認識はもともと持っていて、その連携を図るべく努力をしていた、しかし、不十分な点があったというふうに考えております。都市基盤部も一緒に意見交換会に出席すべきであったという御意見もいただきました。それについては、私どもも反省しなければならないというふうに思っております。関係所管として、意見交換会に出席する我々の、区側の体制ということについても反省すべき点があったというふうに考えております。

久保委員

 今、都市基盤部も一緒に参加する必要性があったということをお認めになられています。だとするならば、この報告自体も、果たして環境部が今調整役として主導権を握っていらしたんだけれども、それ自体がどうだったのかということも考えざるを得ないんじゃないかなと思います。

 また、区長は、基本構想とか10カ年計画をこれから多分改定をされることになられると思うんですね。先ほど自治基本条例のこともありましたし、区民参加の仕組み、これも、言葉では言われているけれども、どのような区民参加の仕組みというのが出てくるかということは、全くまだ私たちには示されていません。これは、いつまでに示されるのかさっぱりわからないんですよね。だとすると、この今のみどりの基本計画の中で、修正の検討をされている間にも変わるかもしれないし、変わらないかもしれないし、もっとぎりぎりのところになっていきなり変わってくるかもしれないということなのかなというところで、本当にこれ以上この議論を進めていくことが議会として正しいのかどうかというところを疑問に思います。その点についてはいかがですか。

白土環境部長

 自治基本条例の見直しの検討というのは所管外の話で、全庁的に進めていく話でございます。まだ実質的にはそういった議論はされていない段階でございます。したがいまして、現自治基本条例の手続にのっとって計画策定を進めていくということでございます。今後、それが変更になるかどうか、もっとほかの手続といいますか、それが必要というふうに判断されるかどうかについては、現時点ではお答えができないということでございます。

久保委員

 お答えできないことだらけだと思いますけど、一応確認しますけれども、基本構想とか10カ年、これから見直しが図られてまいりますよね。そうなったときに、それが上位計画だと思いますので、だとすると、このみどりの基本計画もまた見直しが図れることになるのかなと思うんですけれど、そこはどうなんですか。

白土環境部長

 それは、今後、新たな基本計画の策定の手順であるとかスケジュールの議論とも関係すると思いますけれども、その点に関して、みどりの基本計画の改定は進めてまいりますけれども、その後、さらに改定が必要になるかどうかについては、現時点ではお答えできません。

久保委員

 というか、もしそうだったら、もう基本構想とか10カ年をお待ちになったらいいんじゃないかなと。自治基本条例の住民参加のあり方も、自治基本条例に基づいた住民参加のあり方なのかどうかも、正直私はちょっと、今区長がお考えになっているのはわからないなと思っているんですよね。そこら辺のところは今ここでお答えになられる方がおいでになるとは思えないので、お伺いしても仕方がないのかもしれないんだけれども、先ほど副参事は、この計画が例えば来年度まで持ち越してしまって、できなかったとしても支障ないというふうにお答えになっていますよね。支障がないということは、本当はないでしょうし、行政としては、空白期間というのはあってはならないし、みっともないことだとは思うんだけれども、でも、こういうふうなやり方をしていたら、いつまでたってもできないんじゃないかなと思うんですよ。そこら辺のところが見えないのに、これ以上この議論を議会でしていくのかどうなのかなと思うんですけど、そこはどうですか。

白土環境部長

 確かに委員がおっしゃるとおり、現行の基本計画は平成30年度まででございますので、もしこれがおくれるということになれば空白期間が生じると。それは非常に好ましくないというふうに思っております。ですので、このお示ししているスケジュールで策定をしていきたいというふうに考えております。

久保委員

 していきたい、万が一空白期間が生じた場合なんですけれども、空白期間が生じた場合というのは、個別計画がある場合は個別計画で行うでしょうし、こういったみどりの基本計画というような計画がある場合は、前期の計画を踏襲していくということになるのかと思うんですが、その辺はいかがですか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 今、委員が御指摘のとおり、現行計画がそのまま継続ということになります。

久保委員

 それで、現行計画が、もしこの間に空白が生まれるようなことがあった場合、現行計画をそのまま継続を図られることが、今の区の大きなこれから行っていく施策において支障があることはありますか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 最新の状況を反映した内容になっていない事業、これが多々ございますので、これは、今予定しておりますとおり、今年度中に何としても策定を終えたいというところは、こちらの考えとして一貫しております。

久保委員

 でも、それは、今だってそうなんだということですよね。現状に即していないところがあるんですよね、今も既に。違いますか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 改定すべき内容にきちんと、最新の情報やデータも盛り込んだ上で、考え方も含めてしっかり取り組んでいきたいというところです。(「休憩をお願いします」と呼ぶ者あり)

委員長

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時06分)

 

委員長

 委員会を開会いたします。

 

(午後2時19分)

 

久保委員

 先ほどなんですけれども、基本構想と10カ年計画の、上位計画が変わることによってのみどりの基本計画の関係の変更についてということをお伺いいたしました。もう1点なんですけれども、私は、7月の同じ区民委員会で、都市計画マスタープランを改定するということで、これにつきましても伺っています。改定スケジュールについては、都市計画マスタープランの改定作業とこの辺はどういうふうになっていくんですかということを聞いています。そのときには、「都市計画マスタープランにつきましても、平成30年度を目途に改定作業を進めていくというふうには聞いております。具体的な連携としましては、お互いにその計画改定の作業部会、両部たすきがけのような形で人員をお互いに出しまして、両者の改定の作業、そのあたりの整合性、スケジュール、内容両面での整合性もしっかり考えながら取り組んでいきたい」というふうに1年前に御答弁されているんですね。これは現在どうなんですか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 それは現在も変わっておりません。お互いにメンバーを出し合ってやっております。

久保委員

 やっているんだけれども、当然この都市計画を考えているのは、今ちょっと組織が変わったので、都市基盤部なのですかね、そこは変わっていないんですかね、当然担当者はかわっているかもしれないけれども、そういうことはやられているということなんですよね。でも、先ほど公園担当との連携不足というようなことをおっしゃられていて、じゃあ、例えば公園担当と今回の区民の皆様からいただいた意見交換会における情報共有が、どういう点がされていなかったのか、また、公園担当に対して区民の意見交換会で出た意見に対してどのようにそれを公園担当にお伝えし、そして、公園担当からどういうフィードバックがあるのか、具体的にこれに即して言ってください。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 公園担当とは、計画策定においては、みどりの推進会議という会議体がございまして、そちらのほうで情報共有を行っております。今回の基本計画に係る意見交換会の結果についても、直接、こちらのほうでまとめた資料を渡すとともに、担当副参事にも直接会って内容を伝えたりというところもやっております。具体的に今後どのような対応をするかというところについては、まだ今後の問題というところで、私のほうではっきりした回答を聞いているという状況ではございません。

久保委員

 具体的に、この御意見の何についてが所管としては課題だと思って公園担当にお伝えしているんですか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 今回の意見交換会の内容でありましたとおり、基本計画に定めている内容と実際の公園整備との乖離、食い違いについての御意見が区民から多く寄せられたというところがございます。この点について、公園担当としてどう受けとめるか、あるいはみどりの基本計画の記載について修正、反映すべき点があるか、そのあたりを考えていきたいというところです。

久保委員

 だから、それはどこですかと聞いているんですよ、さっきから。ここに書かれている、これで言ってください、区民の御意見。乖離があるというのは、乖離があるというふうに区民の皆さんが思っているんじゃなくて、公園担当が今の現行の計画と公園整備のあり方というのが乖離があるというふうに思っているかのように私には今受けとめられました。だとするならば、どこがどういうふうに乖離があるのか、この(4)のところだと思うんですけれども、ここできちっと示してください。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 この(4)の「公園整備について」の1番をごらんいただきたいんですが、1番の、ここに代表されますが、区民の方の御意見として、区の説明内容と現実の乖離、現実の公園整備との乖離に愕然としているというお言葉がありました。先ほど報告の中でもここの部分を御紹介しましたが、区民の皆さんの認識として、基本計画に沿った区の説明内容と、現実、公園整備で起きたことについての乖離、食い違いに愕然としている、そういう御指摘があったというところです。

久保委員

 実際に所管としては乖離があったと思っていらっしゃるんですか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 みどりを維持し、保存していくということと、公園整備上、合理的な範囲での整備、それがどこのラインで線が引かれるべきか、そのあたりについては、まさに宿題というか、今回しっかり考えるべき内容だというふうに考えております。

久保委員

 要するに、環境部としては、みどりを維持し、保存することを一方でみどりの基本計画で唱えていつつも、それが公園整備には反映をされていなかったというふうに認識をされているというふうに今受けとめました。じゃあ、それで、どういうところが公園整備とみどりを維持することのラインなのかということも検討しなければいけないというように伺えたのですが、それは、みどりの基本計画なんですか。それとも、そうじゃなくて、公園整備におけるみどりを維持するためのガイドラインみたいなものを作成するんですか。どういう形ですか。

白土環境部長

 みどりの基本計画で定めている方向性、みどりをできるだけふやして、維持をしていくということと、具体的な公園整備等の事業にどうやってその理念を落とし込んでいくかということに関しては、第一義的には所管のほうの判断になるということでございますけれども、一方、所管のほうの判断とみどりの基本計画との整合性が図られているかどうかということに関しては、私どももきちっと関与をして、その辺の議論を経て具体的な事業は進められるべきであるというふうに考えております。

久保委員

 先ほどもお伺いをして、まだフィードバックがないということなので、現時点では、じゃあ、整合性は図られているんですか、図られていないんですか。

白土環境部長

 それは、具体的に公園担当と議論をしておりませんので、図られているかどうかということについても、現時点では認識の共有ができていないということでございます。

久保委員

 どうして議論されていないんですか、きょうまでの間に。

白土環境部長

 それは、具体的な事業の執行のあり方と、それから、現在改定中のみどりの基本計画との関係でございますので、短時間で議論が進むというものではないというふうに考えております。

久保委員

 短時間で議論ができないので、議論がまだされていないんですか。区民意見がこういうふうに出ていて、それを、素案を変えようというところまで決断をされているんだから、修正の検討というふうに議会に御報告をされる前に、意見交換会でこういう意見があって、現状公園のほうとの整合性が図られているかどうかというようなところまではきちんと、そこは整理をして委員会に臨むべきだったんじゃないんですか。

白土環境部長

 その点、整理して委員会に臨むべきという御指摘ですけれども、まことにそのとおりだと思いますが、情報共有だけではなくて、所管との連携のあり方、ここにまで踏み込んで議論をするということが必要だと思っておりますので、それについては、1回で済むという議論ではございません。ということで、今後、その点はしっかりと議論をしていきたいというふうに考えております。

久保委員

 終わらなくてすみません。検討のあり方もこれから決めるんですよね。何もかもこれから決めるんですよね。それがどういうふうに着地して、検討をする、先ほど副参事は、そういう場面がありますとおっしゃっていましたね。みどりの推進会議という場で今までやってきたと。みどりの推進会議じゃだめだったんですよね。だから、情報共有ができていなかったということなのか、よくわからないけど、新たなそういう検討の場面をつくるんですよね。そして、現在の区が考えているものと今行われている公園整備の計画が、それが即しているか、即していないかという検証を行うんですよね。でも、もう既に公園の整備は進んでいるじゃないですか。私は、ただ単に命ある木を伐採するなんて、そんなおかしなことはないと思うんです。建設委員会でのさまざまな議論を伺うと、やはり必要性があって伐採をされているということだと思うんですね。あるいは剪定なども含めて、そういったことが行われているというふうに聞いています。ですから、それはきちっと、本当にそうなのかどうかという確認をとることとかはすぐできるはずだし、じゃあ、今後、これからまだ平和の森公園、例えば具体的には平和の森公園とここに書いてありますが、平和の森公園の植樹のあり方だって、体育館の整備ですとか駐車場の整備ですとか、さまざま今後整備がされていく中で、さらに植樹をしていくということだって、きちっと計画に盛り込むことだってできると思うんですよ。だから、それを、そういう発展的にものを見ていくことのほうが重要であると思うんですね。今のままでこういうふうにしていても、今までのことがどうだったのかというところだけでとまっていってしまうのではないのかなということを一つは危惧していますし、今部長がおっしゃられたような形でいったらば、いつまでたっても本当にこの計画は進まないだろうし、そのうちこのパブリック・コメントのあり方がどうなるのかということになって、自治基本条例の改正とそのちょうど時期がぶつかってしまって、さらにまた進まなくなってしまったりするんじゃないですかということを再三申し上げているわけですよ。救いなのは、この計画がもし年度内にできなくても区民の皆様の生活には支障がないということだというふうに受けとめましたので、だったらば、そんなに無理して急いで進めなくても、いろんなことがきちっと整理をされて、それをきちっと議会に御報告をいただいて、それからこのスケジュールというところについてもまた改めて伺うということでもいいのかなと思うんですけど、そうじゃないんですか。

白土環境部長

 若干繰り返しになりますけれども、基本構想、基本計画の策定スケジュール、あるいは区民参加のあり方の議論次第では、このスケジュールに変更が生じる場合もありますけれども、きょう委員会でいただいた御意見も踏まえて、再度スケジュールについて、進め方について区長と調整をさせていただきたいというふうに考えております。

北原委員

 今回、この常任委員会に報告されたのは、中野区みどりの基本計画改定素案に係る区民との意見交換会の実施結果ということで今我々は報告を受けているところであります。この報告を受けるに当たって、今まで改定に当たってのしかるべき手続を踏んで、きょうの日を迎えたわけです。この中で、我々は、理事者と議会側として、中野区政を両方でつくっていく、そういう立場にあって、議論を重ねてきたわけですね。それで、今回、この日を迎えたわけでありますけれども、ここに来て、その進んできた今までについて、各部、その他についての意思の疎通が不十分であって、認識が共有できていなかったと。それについて、その連携の不十分さを認識したということで、その責任の一端は副参事にも私にもあります、申しわけないということでありました。もう謝罪をされたことで、確かに我々にとっては本当に意外な御説明だったわけでありますけれども、しかし、それはそれとして、区切りはつけなきゃいけないと思うんですね、やっぱり委員会として。それを踏まえて、今後の予定の中では、7月に基本計画素案の内容についての修正の検討として、そのスケジュールが以下示されました。しかし、区長が今回の所信表明の中でも明らかにしたように、基本構想の改定あるいは自治基本条例の見直しということを明言したわけですね。それで、その中には、区民参加のあり方とか、あるいは対話による区政の推進とか、こういうことを打ち出しましたね。それによって、我々は、そういう手続をもって、このことも、今回の改定素案も示されていると我々は思っています。しかし、区長はそうではないという認識を示されたわけですね。そうしますと、今後、この素案がこのままの修正という形でいっていいのか、あるいは片方では基本構想の改定とか自治基本条例の見直しがあるわけですので、それをきちっとしないとまた同じことの繰り返しになりますよというふうだと思うんですね。それで、今後の基本構想、みどりの基本計画の改定に向けて、また素案を出されて、案になっていくという手続があると思うんだけれども、このままでいくと同じような繰り返しになるということが十分予測されますので、ぜひ部としても、区長の方針もあるでしょうから、ぜひこのことについては、本日のところはもうこのまま議論しても多分結論が出ていくような事案ではありません。正副委員長と御相談をされて、しっかりこのことについては、大事な基本計画でありますので、進めていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。

白土環境部長

 区長も本会議で答弁しておりますけれども、自治基本条例に定められた手続、これに関しては瑕疵がなかったと。ただ、区民意見の反映という点で、もう一度、区民参加のあり方を見直すということでございます。今まで手続を進めてきたことに関して、我々も瑕疵があるとは思っておりません。ただ、区民意見の反映のさせ方という点に関して、若干私ども確かに御指摘どおり不十分な点があったというふうに思っておりますので、そういうこともありまして、素案の修正を行いたいというふうに思っております。今後の進め方、先ほども委員のほうから御指摘がありましたけれども、今までの進め方という、例えば公園担当との調整の不十分さということにとらわれるのではなくて、今後、十分区民意見を酌んで事業を進めていくためにはどうしたらいいのか、この基本計画に定めた方向できちっと整合性を保って個々の事業を進めていくためにはどうしたらいいのかというところを公園担当と十分議論する必要があるというふうに思っております。この具体的なスケジュールに関して、進めてきたものに関して、当然議会の御意見もいただきながら進めてきたものでございますので、それがもう一回後戻りするというようなことがないように、区長とも調整してまいりますし、それから、正副委員長ともしっかり御相談をさせていただきたいというふうに思っております。

北原委員

 ありがとうございました。いずれにしても、空白期間ができるというのは自治体にとってあまりいいことではないので、ぜひこのことについては、本当に全力を尽くして、今さら責任はないと言われてもなかなか大変ですので、ぜひ鋭意努力していただきたいということを要望しておきます。

小杉委員

 空白期間ということですけれども、私は、5月8日の資料だと、今後の予定は12月で計画策定、議会報告となっていますけども、その後の3カ月というのは予備日みたいな形でとっていたということでよろしいんですか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 当初、できる限り早い時期に策定をというところで、順調に推移すれば年内に策定が可能というふうに考えておりました。

小杉委員

 わかりました。だから、今回の案は、先ほど区民参加のあり方の検討とか、庁内での連携を調整していくということの趣旨からということで今回提案されたということで、私どもももっと区民参加の要望、きちんと場をふやしてほしいという要望はありますけれども、これをやっぱり、私も説明会に出ていましたが、区民の方々がやっぱり参加をして、みどりのことについての計画を知って、学んでいく、私ども区議会議員も講習会に参加したらいいんじゃないかみたいな意見もありましたけれども、やっぱりみんなが学んでいく、そのプロセスが大切であって、これを先延ばしにするということだと我々の仕事もなくなってしまうということもありますので、十分区民参加で、あと、庁内連携、これは私も気になりました。さっきも言いましたけれども、連携調整についても、やはり不十分だなというところも非常に感じはしましたので、区民の参加と、あと、区議会の中でも十分深めて進めていくということが必要だなと私は思っております。ぜひそういった趣旨、区長の趣旨を十分踏まえて、ぜひ生かしていただきながら検討いただくようにお願いします。

 以上です。

委員長

 要望ですか。

小杉委員

 要望です。

内野委員

 ありがとうございます。さまざま議論をお聞きしていて、なかなか難しい問題だなと思っておりますけれども、ちょっと一つだけ、最後に、3回やって36人って、結構樹木の問題は区内あちこちで話題になって、署名運動とかをやってあって、何筆も筆が集まっているようですけれども、その割には36人というのは多いのか少ないのか、どういうふうに感じておられますでしょうか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 多いか少ないか、一概に評価は難しいところなんですが、当初18人いらっしゃったように、会場のほうにいらっしゃったという意味での人数とともに、いろいろ御意見も重ねてあったように、そういう熱気という意味では、感じたというところはあります。

内野委員

 日を変えて、曜日を変えて、時間を変えて、さまざま工夫をされていると思うんですけれども、今後また同じような説明会や意見交換をやる場合には、人数をふやすような工夫とかをされる予定はありますでしょうか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 我々にできる限りの広報手段でPRして、呼びかけをしたいというところで、今後、こうした機会がある場合には、PRはできる限りの手段を尽くすというところでございます。

内野委員

 最後にもう1点なんですけど、先ほど細野委員のほうがこれを説明会や意見交換会以外の場所でいただいた意見というのは、当然自治基本条例のパブリック・コメント手続だとか、そういうところに誘導していくのか、それとも、先ほどは一問一答でちゃんとお返ししているというふうにおっしゃっていましたけれども、意見は意見として、こういう計画に反映させていくためには、そういう正規の手続があるよというもののアナウンスまでをしていただけるのかどうか、それを最後にお尋ねして終わります。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 今御指摘があった部分での、できるだけ丁寧にお答えはしたいというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後2時43分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時48分)

 

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 他に質疑がなければ、以上で本報告については終了とします。

 次に、3番、議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。

川本清掃事務所長

 それでは、議会の委任に基づく専決処分について御報告申し上げます。本件につきましては、総務委員会でも報告されているものでございます。

 内容の報告に先立ちまして、このたびは区の清掃車が交通事故を起こしてしまい、まことに申しわけございませんでした。

 それでは、資料(資料4)をごらんください。

 まず、和解の相手方でございますが、松喜土木有限会社でございます。

 事故の概要でございますが、事故発生日は、平成30年2月26日でございます。事故発生場所は、東京都練馬区高野台4丁目10番先笹目通り路上でございます。事故発生状況でございますが、区の職員が清掃車で笹目通りを南方面に向けて側道を走行し、左車線に進入した後に、右車線に車線変更したところ、当該右車線を直進していた相手方車両に接触し、相手方車両の左側前部のバンパー等及び清掃車の右側後部のテールランプ等が破損いたしました。

 和解の要旨でございますが、相手方がこうむった損害41万9,094円及び区がこうむった損害31万5,597円について、双方の過失割合――相手方2割、区8割に従い、相手方は、区に対し6万3,119円を賠償する義務があることを認め、区の指定する方法で支払い、区は、相手方に対し33万5,275円を賠償する義務があることを認め、相手方の指定する方法で支払うものでございます。

 和解成立の日でございますが、平成30年6月7日でございます。

 区の賠償責任でございますが、本件事故は、清掃車を運転していた区の職員が車線変更時の右後方確認を怠ったことにより発生した事故でありますが、相手方にも前方不注意の過失があることから、双方の過失割合を、相手方2割、区8割として和解するに至りました。

 資料の裏面をごらんください。

 損害賠償額でございますが、本件事故による相手方の損害額は、相手方車両の修理費41万9,094円であり、区の過失割合は8割であることから、区の損害賠償額は、33万5,275円であります。なお、損害賠償金は、保険会社から相手方へ直接支払われております。

 事故後の対応についてでございますが、所属長から関係職員に対し安全運転の徹底について厳重に注意をするとともに、平成30年3月に実施された事故惹起者運転研修を受講させております。また、所属長から清掃車を運転する職員全員に対し注意喚起をし、安全運転を徹底するよう指導するとともに、事故の発生防止に関する検討会を定期的に開催させることとしたほか、安全確認研修の受講及び運転者適性診断の受診をさせることといたしました。

 報告は以上でございますが、今後、このような事故を起こさないよう、職員に対する安全教育と指導を徹底し、再発防止に尽力して、清掃事業に対する区民の信頼を確保していく所存です。まことに申しわけございませんでした。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

久保委員

 すみません。事故自体はもう起きてしまったことですし、今、所長のほうからもおわびがあったところですので、事故後の対応についてお伺いをしたいんですけれども、(2)のところですが、「安全運転を徹底するよう指導する」、これは多分今までもそういうふうにされていて、「事故の発生防止に関する検討会を定期的に開催させることとしたほか、安全確認研修の受講及び運転者適性診断の受診をさせることとした」となっております。過去にも幾つかこういった事故がございましたが、これは、事故後の対応というのはさらに強化をされたという内容でここに示されているんでしょうか。今までとどう違っているのか、御説明ください。

川本清掃事務所長

 この事故の後、安全確認研修と運転者適性診断を毎年必ず運転手の職員に受講させることにしております。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、4番、住宅宿泊事業(民泊)の届出状況についての報告を求めます。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 私からは、中野区における住宅宿泊事業(民泊)の届出状況について御報告いたします。(資料5)

平成30年6月25日現在の数値でございます。まず、「1 住宅宿泊事業法第3条に基づく届け出受理件数」でございますが、58件でございます。その内訳といたしまして、家主居住型33件、家主不在型25件でございます。また、住宅の所在地でございますが、制限区域内――住居専用地域でございますが、制限区域内が23件、制限区域外が35件でございます。住宅の建て方といたしましては、一戸建てが19件、共同住宅が37件、長屋が2件でございます。

 次に、「2 中野区住宅宿泊事業の適正な実施の確保に関する条例第6条第3項に基づき許可した件数」でございます。これは、家主同居型、いわゆるホームステイ型につきまして、制限区域内における平日の事業実施を可能とすることを許可した件数でございまして、16件でございます。

 以上が住宅宿泊事業の届出状況でございます。

 なお、参考といたしまして、一般区民に向けまして中野区の民泊ルールを周知するためのチラシを作成いたしましたので、添付させていただいております。このチラシは、来週以降、区内各施設で配布する予定でございます。

 私からの御報告は以上となります。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

小杉委員

 民泊のことということで、私の近くにある民泊がどうなっているのかとちょっと行ってみたんですけれども、白い紙に青パウチしていて、名前が書いてあって、英語で英語名も表記されているだけなんですけども、これは、民泊――宿泊事業を実施しているとかという表記というのは一緒に書くことというのはできないんでしょうか。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 この標識というものは法令で決まっておりまして、全国共通でございます。それで、チラシの下のほうに青い――ちょっと小さくて見づらいんですけれども、こういったものを標識として掲げるということになっております。この中で、「住宅宿泊事業(民泊)」という表記がございまして、いわゆる家主居住型に関しましては、御自宅に御本人様がいらっしゃるので、届け出の年月日、そういった最低限の情報のみが入っておりますけれども、家主不在型、委託業者に関しましては、緊急の連絡先といたしまして、電話番号等がその標識に付加される、そういった様式が決まっておりまして、それを掲示していただいているところでございます。

小杉委員

 そうですね。こういったイメージがあったんですけれども、行ってみると、白い紙にパウチして名前だけ書いてあるというのが、それは、やっぱりそれは不適切だということなんでしょうかね。白い紙にパウチされて、名前だけが書いてあって、つり下がっているだけなんですけれども。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 ちょっと現物を見ないと何とも言えませんですけれども、この標識でない単なる掲示物であるとすると、これは、適正に届け出をされた民泊でない可能性がありますので。

小杉委員

 届け出されているところです。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 そうですか。

小杉委員

 わかりました。これは個別の話として紹介しました。

 あと、ホームページに民泊の情報が掲載されていますけれども、3タイプありますけれども、この区別がわからないんですけど、地域住民もそうですし、さっきの表示のことも、地域住民からして、安心感ということでは、家主居住型、不在型、同居型、この3タイプを分けて表示ができないものかなということなんですけれども、いかがなんでしょうか。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 現在、一覧表にはこういった、家主居住型でありますとか、そういった区分の表示はありませんけれども、第三者に委託している場合は、委託先の事業者名が入った形で掲示させていただいております。

小杉委員

 事業者名が備考欄に、右のほうに載っていますけれども、例えば家主居住型であれば原則土、日の営業ということなので、その辺の区別がわかったほうがいいんじゃないかということだと思いますので、それだと、施行規則ですかね、名称とかも記載することにたしかなっていたと思うんですが、その辺が表示されていないということとかもあるんですけれども、その辺はいかがなんでしょうかね。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 原則、届出施設の名称を記載するということなんですけれども、個人事業者などの場合は、プライバシーにも配慮するということがありまして、表記していないということがございます。

小杉委員

 商号、名称または氏名とかということなので、全部が全部個人でもないと思うので、極力地域が安心感を持ってかかわれるように、やっぱりできる限りの公表と、さっき言ったタイプですね、営業曜日にもかかわりますので、その辺は、できる限りの情報公開をしていただきたいと思います。これは要望です。

 あと、新法前に当たって、届け出が、今までトラブル事例というのが結構この委員会の中でも何件あるかということで報告されていました。その方々の中で、届け出がされて、今回100件ぐらいになっているということだと思うんですが、恐らくそこから届け出がされていない事例があると思いますが、その辺の集計というのは、先週聞いたらまだやっていませんよということなんですが、現時点でというのと、あと、できていないのであれば、見通しというのを教えていただければと思います。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 6月30日現在で、これまでに、以前からの情報を含めまして、苦情施設が113件ございます。その中で施設が特定できたものが108件ございまして、その施設のうち、今回の6月15日に施行されまして、それ以降に届け出をされた施設がこの百数件のうちどれに当たるかというのは、申しわけございませんけれども、現在のところまだ把握できておりません。これに関しては、それは必ず今後やらないといけないと思っておりますけれども、やはり苦情があった場合には、職員が現場に出向きまして、これは前からも変わっておりませんけれども、現地でまず現状を確認し、できる限りの指導をやらないといけないので、そちらが優先になっているということと、やはり届け出の事務処理等もございますので、まだその辺の精査はできておりませんけれども、今後順次やってまいりたいと考えております。

小杉委員

 先週御相談させていただいた物件も、届け出がまだされていない家主の不在型、届け出がされるかもしれない物件に対しても、なかなか、区から通知を2回送っている、だけども、連絡がとれない、アクセスできないということで、先週確認した段階では、6月18日まで営業していたと。泊まっている人も、条例違反の物件であるということを自覚している外国人だったそうですけれども、隣人からすると、本当に事業者は、区の通知は送られていますので、当然わかっているということで、だから、その事業者が事業をやめるのか、それとも、継続して営業を違法な状態で続ける可能性もあるのかなと思って、地域の人たちは疑心暗鬼で見ている状況です。ただ、事業者が全然わからない状況です。だから、その辺の、いわゆる闇民泊みたいなものを防ぐためには、先ほど言われたように、1件、1件、今までアプローチしていても、件数が多いですから、通知を送るだけになっちゃっていますけれども、やっぱり速やかにその辺は丁寧に粘り強く対応していただくということをお願いして、これは要望というふうにさせていただきます。

久保委員

 住宅宿泊事業法とあわせて改正のあった旅館業法がございますけれども、大幅な緩和になったことによって簡易宿所の申請というのがふえているのではないかというふうに伺っているんですが、区ではどのような状況でしょうか。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 旅館業法が改正された影響もありまして、簡易宿所の申請もふえております。平成30年3月――ことしの3月の時点で区内の許可済みの簡易宿所が10件でございましたが、6月25日現在では11件と、1件の増なんですが、許可申請の手続中の案件が現在12件ございますので、今後、簡易宿所の許可施設が増加していくものと考えてございます。

久保委員

 それで、先ほど民泊のほうは、こちらのチラシにあるような掲示をするということになっているかと思うんですけれども、簡易宿所は特に外への掲示がないというふうに伺っています。そうすると、やっぱり見分けがつかないということがあって、地域の方から不審に思われるようなこともあると思うんですね。これはやはりきちっとわかりやすく表示などをしていくべきじゃないかなと思うんですが、その辺はいかがお考えですか。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 委員がおっしゃられましたように、旅館業法におきましては標識の設置義務というのはございませんけれども、今までの旅館、ホテルであるとかは、自主的にそういった掲示をしていたのが大多数でございました。ただ、今回、住宅宿泊事業との均衡を図る必要があると考えておりますので、同様な標識を掲示するということで区の条例の改正も含めて検討してまいりたいと考えております。

久保委員

 ということは、これは、区で条例改正しないと、区としての、区がきちっと標識を定めるということができないということですかね。だとすると、ただちにというか、早目に旅館業法のほうに関する条例を改めていただかなければいけないのかなと思うんですが、その辺の手続はどうですか。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 現状、区の指導監視に当たる内部的な規定がございまして、それに基づいて業者のほうには指導はしておりまして、掲示するようにということは伝えておるんですけれども、確かに条例で義務付けるという意味では不十分な点もございますので、こうしたことも含めまして、民泊及び簡易宿所等の今後当面どういった形で事業が展開していくのか、実態をある程度見た上で、適時条例改正のほうを具体的な検討をさせてもらいたいと思っております。

久保委員

 その点についてはよろしくお願いいたします。

 一方で、やっぱり民泊の目的としましては、ラグビーワールドカップであったりとかオリパラだったりということがありまして、また、中野の地域のことを、滞在していただく方によく知っていただくというようなことで、さまざまなイベントとのつながりですとか、そういったところも必要なのかなと思っています。そういうところに、今民泊の活動をされている団体などに対して、区がしっかりとアプローチをかけていくための講座を開くですとか、連携を図っていくことによって、より安全な民泊ということも進んでいくのではないかなと思うんですけど、その辺はいかがお考えですか。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 その辺につきましては、グローバル推進担当のほうで検討していると聞いてございます。私は、詳細は、申しわけございませんが、存じておりません。

細野委員

 制度周知用のチラシについてちょっとお伺いしたいんですけれども、これは、拝見しますと、事業をやりたいと思っていらっしゃる方向けなのかなというふうに思うんですけれども、このチラシの対象者というのはどういうふうな想定をされているんでしょうか。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 これは、制度の条例の説明が主なんですけれども、実際に中野区でどういった形の民泊ができるのかということを周知することを、一般の方にそういった状況を周知するということが目的でございまして、この条例にのっとらないものに関しましては無許可になりますということも一番最後のほうに書いてございます、赤字で。ですので、基本的には、一般の、事業者ではない方を対象に作成したものでございます。

細野委員

 すみません、拝見しますと、ちょっとごめんなさい、そのあたりが正直わかりづらいなという印象を持っております。民泊が始まりましたというのはわかるんですけれども、例えば、事業をしたいと思っている方向けだったりとか、あるいは今おっしゃったような一般の方向けであれば、先ほどの質問にもありましたように、民泊の施設にはこういう掲示が掲げられていますよ、そうでないものは違いますよとか、もう少し、ちょっとこれだと、文字の大きさもタイトル部分以外は全部同じような感じで書かれているので、どこが重要なのかがちょっとわかりづらいんですね。だから、全部読まないと何を言いたいのかが本当にちょっとわからないところがあって、一般の方向けに何を一番言いたいのかというところの、訴求したい点というのが、ごめんなさい、このチラシからは感じられなくて、事業をやりたい方向けであれば、こういうふうなものがありますよとか、例えば裏面に一般区民の方向けの、民泊というのは例えば同居型とかなんとかがあってみたいな形で、それぞれこういう違いがあるので、土、日も営業できるところもありますよとかといったような形の周知の仕方のほうがわかりやすいのかな、一つのもちろん例なんですけれども、というふうにちょっと思うんですけれども、もうこれはつくってしまわれたんでしょうか、すみません。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 これの趣旨は、ちょっと繰り返しになってしまいますけれども、民泊が全国で行われていると。その中で、中野区のルールはこういうものであって、共通として知っておくべきような標識の掲示でありますとか、そういったもののポイントを掲げさせていただいたつもりでございます。ちょっとこれでわかりづらいという御意見もございますけれども、とりあえずちょっとこれはもう作成してございますので、今後、また充実させる方向も検討、研究させていただきたいと思います。

細野委員

 もしつくり直すときには、ちょっとぜひその辺、誰に向けて何を発信するのかというのをもう少し整理していただいて、つくっていただいたほうがわかりやすいかなというふうに思いますので、よろしくお願いします。

北原委員

 時間の関係もありますけれど、2点だけお聞きいたします。

 一つは、中野は58件という届け出があったというんですけども、これは、23区で中野がどのくらいの位置にいるのかということが1点。

 それから、あとは、届出住宅の所在地は市のホームページで公開しているということですので、これは見ればわかるということだと思いますので、いいんですが、もう一つ、この制度がスタートして、闇民泊、中野にも相当あったと思うんですけど、その闇民泊がどのような今状況になっているのかというのをもし把握されていれば、お尋ねしたいと思います。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 特別区全体の数字がございまして、6月22日現在、届出受理済みが23区全体で957件でございます。何番目かというのは、ちょっとすぐに計算できないんですけれども、一番多い区で渋谷区が132件、次に新宿区が94件、杉並区が90件、あと、多いところは、台東区でありますとか墨田区が60件台、豊島区も87件です。あとは、少ないところは、10件とか20件とかいうことになりますので、上位の4分の1ぐらいのところに中野区があるのではないかなと、件数的には思います。

 あと、闇民泊がどうなったかということでございますけれども、これまでの苦情件数との精査というのはまだ行っておりませんけれども、一旦いわゆる仲介事業者、Airbnb(エアーアンドビー)でありますとか、ああいうところの仲介サイトの掲載数が6月15日を前にして極端に少なくなりました。その後、届け出をきちっとしたところだけを掲載するということでしたので、それで6月15日以降、またふえていったわけですけども、そのふえ方が、実際に届け出があった数以上のふえ方をしているということがございまして、調べたところ、虚偽の届出番号を登録しているというような事業者もございまして、そういった事業者に関しましては、全国的にどうもそういう現象が起こっているようなんですけども、まず、区は、監督官庁であります観光庁と連絡がとれまして、虚偽番号を載せている事業者に関しては仲介サイトから削除するようにということで連携しております。最近は、仲介事業者と直接やりとりをするということも行っておりまして、そういうふうな形で、闇事業者の違法な掲載に関しては対応しているというところでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了します。

 このまま続けます。

 5番、食中毒の発生及び対応についての報告を求めます。

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 私から改めまして、区内の食品営業施設におきまして不利益処分に至る食中毒事例が発生いたしましたので、お手元の資料(資料6)に基づき、御報告をさせていただきます。

 まず、1番、事件の概要でございます。平成30年6月13日、中野区内の飲食店が配達した仕出し弁当をお昼に食べた48名中19名が、同月13日19時ごろから14日7時ごろまで、腹痛、下痢などの食中毒症状を呈しました。症状は比較的軽症であり、入院患者、重症患者は出ておりません。通報を受けた中野区保健所で調査及び患者を含む検査を実施いたしましたところ、患者の検便14検体中5検体、調理従事者の検便4検体中1検体、それと、仕出し弁当店が保存していた弁当の一部、これからウエルシュ菌が検出されました。さらに、大半の患者は下痢、腹痛を主とする症状であり、発症までの潜伏期間が一峰性――同じような時間帯に発症していること、また、発症の原因となり得る共通食品は当該飲食店が提供した仕出し弁当以外にないということから、当該飲食店が提供した仕出し弁当が原因の食中毒と断定したところでございます。区では、被害拡大防止のため、当該飲食店に対しまして、同月27日の営業自粛を指導しました上、同月28日から7月3日までの6日間、営業停止の不利益処分を行いました。また、同月28日から7月4日までの7日間、区のホームページにおいて、当該事業者の名称等を公表いたしました。

 委員長、ここで休憩いただいてよろしいでしょうか。

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後3時17分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時18分)

 

高橋環境部副参事(生活環境担当)

 食中毒違反の内容といたしましては、食中毒の原因となった食事の提供ということでございまして、食品衛生法第6条第3号違反となります。

 不利益処分等の内容は、食品衛生法第55条に基づく営業停止7日間のところ、1日は営業自粛をいたしましたので、その分減算いたしまして、6日間となってございます。

 私からは以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、6番、その他で報告はありますか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 それでは、中野区花と緑の祭典2018春の実施結果につきまして、口頭にて御報告を申し上げます。

 5月19日、20日の土曜、日曜の2日間にわたりまして、中野区花と緑の祭典2018春を実施いたしました。中野四季の森公園を会場に、緑に関する各種教室や相談のほか、苗木の無料配布等を行いました。また、福島県の田村市や塙町、群馬県みなかみ町の3自治体からも御参加いただき、現地の物産を販売いたしました。当日は大変暑い気候の中、実行委員の皆様や協力団体の皆様の御尽力によりまして、2日間で来場者は約9,200人と盛況の中、事故やトラブルもなく、無事に祭典を終えることができました。また、この祭典は、秋にも実施を予定しております。

 御報告は以上です。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

久保委員

 前にたしか花と緑の祭典などでも、エコポイントのことでしたか、それを十分にPRしていくというようなお話があったかと思うんですが、その点の効果はどうだったんでしょうか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 当日、エコポイントのほうも温暖化のブースのほうで配布させていただきました。苗木の無料配布の方が大勢そのままエコポイントを受け取りにもいらしていただいて、PRをさせていただいたというところで、大変効果が上がった、こちらのPRもできたというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ほかに報告はありませんか。

高橋環境部副参事(地球温暖化対策担当)

 それでは、打ち水事業の実施につきまして、口頭にて御報告を申し上げます。

 7月23日の月曜日になりますが、午後4時から4時半までの30分間、中野駅北口の駅前広場におきまして、地面に水をまく、打ち水のPRイベントを実施いたします。地球環境に優しい夏の暑さ対策として、江戸の昔からの知恵でございます打ち水を区民の皆さんにPRするとともに、あわせて記念グッズを配布しまして、東京2020オリンピック・パラリンピックのPRも行います。なお、雨天の際は、翌日、24日の午後4時から同時刻に順延いたします。

 御報告は以上です。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。

 他にありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。(資料7)

 お手元に配付の事項を調査事項とし、これを閉会中も継続審査すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後3時22分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時24分)

 

 次回の委員会は8月29日の水曜日午後1時に行うということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で区民委員会を散会します。

 

(午後3時24分)