平成30年07月10日中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第2回定例会)
平成30年07月10日中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第2回定例会)の会議録

中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔平成30年7月10日〕

 

中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 平成30年7月10日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後2時42分

 

○出席委員(13名)

 久保 りか委員長

 内川 和久副委員長

 山本 たかし委員

 高橋 かずちか委員

 木村 広一委員

 広川 まさのり委員

 北原 ともあき委員

 白井 ひでふみ委員

 森 たかゆき委員

 いながき じゅん子委員

 大内 しんご委員

 近藤 さえ子委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 経営室長、新区役所整備担当部長 髙橋 信一

 経営室副参事(施設担当) 髙田 班

 経営室副参事(用地担当) 吉沢 健一

 経営室副参事(用地調整担当) 小倉 洋

 経営室副参事(新区役所整備担当) 中村 洋

 経営室副参事(新区役所区民サービス担当) 永田 純一

 経営室副参事(新区役所情報システム担当) 中谷 博

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当) 平田 祐子

 都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 石橋 一彦

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 地域まちづくり推進部長 角 秀行

 地域まちづくり推進部副参事(まちづくり企画担当、西武新宿線沿線まちづくり企画担当) 荒井 大介

 地域まちづくり推進部副参事(北東部まちづくり担当) 高村 和哉

 地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当) 藤原 慶

 地域まちづくり推進部副参事(西部まちづくり担当) 菊地 利幸

 地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当) 森 眞一郎

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(道路担当) 井上 雄城

 

○事務局職員

 書記 野村 理志

 書記 立川 衛

 

○委員長署名


審査日程

議題

 中野駅及び駅周辺地区整備について

 区役所の整備について

 西武新宿線沿線まちづくりについて

 連続立体交差事業の区間の延伸について

 区内交通結節点周辺のまちづくりについて

 区内南北交通の利便性向上について

○所管事項の報告

 1 中野駅新北口駅前エリア再整備に係る計画検討の進め方について(中野駅周辺計画担当、中野駅地区都市施設調整担当)

 2 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に係る鉄道事業者との支障移転工事等に関する施行協定の締結について(中野駅地区都市施設調整担当)

 3 区等を相手方とする調停の申立てについて(西武新宿線沿線まちづくり企画担当)

 4 その他

(1)中野清掃事務所車庫解体工事の工期変更について(中野駅地区都市施設整備担当)

 (2)平成30年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会について(西武新宿線沿線まちづくり企画担当)

○地方都市行政視察について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査の進め方について協議をいたしますので、委員会を休憩します。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、休憩中に御協議をいただきましたとおり、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時ごろ休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 中野駅及び駅周辺地区整備について、区役所の整備について、西武新宿線沿線まちづくりについて、連続立体交差事業の区間の延伸について、区内交通結節点周辺のまちづくりについて、区内南北交通の利便性向上についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 1番、中野駅新北口駅前エリア再整備に係る計画検討の進め方についての報告を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、中野駅新北口駅前エリア再整備に係る計画検討の進め方について御報告を申し上げます。(資料2)建設委員会と重複の報告となっております。

 まず、1、中野駅新北口駅前エリア再整備事業における大規模集客交流施設についてでございます。中野駅新北口駅前エリア再整備事業における大規模集客交流施設のあり方につきましては、学識経験者や区民を交えた議論が求められていることから、既設の区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議を活用するものとし、この場での意見を踏まえ、区としての今後の方向性を示していく考えでございます。

 議論のテーマといたしましては、大規模集客交流施設のあり方、開催の日程とにいたしましては、平成30年8月ごろから12月ごろ、委員につきましては、もともとの区民会議の委員に補充をいたしまして、また団体推薦となっている方々についても確認を行って進めていく予定でございます。

 参考の資料といたしまして、設置の要綱、また委員名簿をつけておりますのでごらんいただければと思います。

 次に、2、関連する都市計画の手続についてでございます。中野駅新北口駅前エリアに関連する都市計画につきましては、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業の工程に影響することのないよう調整手続を進めていく考えでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

高橋委員

 報告ありがとうございました。この間の一般質問でも質疑させていただいたんですけれども、議論のテーマとして、大規模集客交流施設のあり方、その中で規模や事業の妥当性という形が出ているんですけれども、交流施設のいろいろなメニューがあるよとか、あるいは地域周辺商店街の影響がどうなるのかとか、そういう検討はわかるんですけれども、そもそも現時点で区が事業スキームの中でのスタンスが決まらない中で、例えば事業者となるのか、あるいは集客施設の運営をやるのかとか、そういうスタンスが決まっていないのにどういう議論をするのか、ちょっと教えていただけますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 中野駅新北口駅前エリア再整備につきましては、私ども平成28年4月に再整備の実施方針を策定いたしました。それに基づいて、この間検討、それから検証を重ねてきております。この中では、事業協力者の協力も得ながら検討を進めておりまして、この中で検討する事項といたしましては、これまで検討してきた内容について、区としての今の考えをお示しし、それについてまた区民の皆さん、委員の皆さんから御意見をいただくといった形で進めたいというふうに考えております。

高橋委員

 前段で、民間の知見を活用しといういろいろな話があって、今回の事業協力者の前にもどこか2グループくらいでいろいろ知恵を出していただきながら、まちづくりに資するいろいろな検討を進めてこられましたよね。今、事業協力者といっても、勉強会なり、ある程度の知見は出すけれども、事業者に決まったわけでもなくて、民間の企業としての命運をかけるいろいろな引き出しがありますよね、開発に関する。そういうものが、事業者だったら当然出して、例えばアリーナならばアリーナのコンテンツホルダーであったり、運営者が自分のルートを通じて事業シミュレーションをするとか、そういうような具体的な検討であったり、具体的なテナントであったり、事業の運営のあり方についての検討ができると思うんですけれども、事業協力者といっても、現時点では事業者じゃないわけであって、その中で検討するといっても、結局いろいろなパターンメニューの、いわゆる今までやってきたものと変わらない検討しかできないわけであって、例えばアリーナの施設運営のところに連れてきて、集客5,000人ならいいですよ、1万人のこういう形態ならこういう趣旨でこう出ますよと、そういうFSができないのに、何を検証するのかがよくわからないですけれども、もうちょっと詳しく教えていただけますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 特に大規模集客交流施設については、区民会議の場でも具体的に何かそのことについて話し合われたという経過は、これまでにあまりなかったというものでございます。区民会議そのものにつきましては、これまで実施方針を策定したり、あるいはまちづくり方針を策定するというタイミングで招集をいたしまして、それについて御意見を伺っていたということでございますが、今後につきましては、特に、例えばこういった大規模集客交流施設のあり方というテーマを設けて、その中でさまざまな、例えばアリーナの事例とか、周辺のアリーナを基点としたまちづくりをしているところの事例ですとか、そうしたことで、中野駅新北口駅前エリアでこういった施設を設けることによって、まちづくりがどうなっていくのかといったことを皆さんで意見交換をしたいというふうに考えております。

高橋委員

 そうすると、例えばアリーナであれば、スポーツ系なのか、あるいはエンターテイメント系なのか、そういう施設構成というか、その辺の検討もするんですか。それとも方向をそこで決定していくんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区民会議そのものは、何かこの場で検討したものをまとめて結果を出すというものではございません。あくまでもその中の意見を参考に、最終的には区として再整備事業計画を策定していくということになりますので、そこでの意見を参考にしていきたいということではございます。アリーナについても、さまざま、これまでもアリーナの協議会の中で検討してきた経緯もございますので、そうしたものも共有しながら、もう一度そこの部分についてこの場で意見交換をしたいというふうに思っております。

高橋委員

 そうしますと、結論を出すのではなく、いろいろな意見をいただきながら勉強会もし、それが12月ごろまでかかると。そうすると、それまでの間の駅周辺の、本来ならば進んでいる都市計画であったり、あるいはJRのほうであったり、その辺のことはどうなるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 中野駅新北口駅前エリアに関連する都市計画についてでございますけれども、7月には原案をお示ししたいということで考えておりましたけれども、一旦は、我々としてはちょっと見合わせをしまして、その先、区民会議での意見交換などの進捗に合わせて、この都市計画についても手続を進める時期を見きわめていきたいというふうに思っております。

高橋委員

 そうしますと、間違いなく今の都市計画の手続はおくれるということだと思いますけれども、都市計画がどのくらいおくれるという見込みを、今、立てていらっしゃいますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現時点では、具体的には申し上げられませんけれども、この先の事業が動いてまいりますので、そうしたものの影響のないように都市計画の手続を進めていきたいというふうに思っております。

高橋委員

 都市計画に影響を与えないように進めていくとおっしゃいましたけれども、例えば区民会議の議論の中で、圧倒的大多数の意見が、区長がおっしゃっていたサンプラザを残すと、絶対残さなきゃいけないんだと。にぎわい交流施設は、街区整備じゃなくて、既存の建物を残していいまちをつくりましょうという議論に集約された場合は、区は、区民会議の意見を区として受けとめて、それを反映させると先ほどおっしゃったけれども、そういう結論が出た場合は、都市計画を含めて、全体の計画はどうなるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区長は、サンプラザを残すというようなことは申し上げてはおらないというふうに思っておりますけれども、サンプラザにつきましては、特に選挙の間かなり議論があったということで、区民の方々としっかりと議論して、その先を進めていきたいという考えでございます。我々としては、中野駅新北口駅前エリアの都市計画とともに、中野駅地区の整備も大きく関連いたしますし、その他の周辺地区のまちづくりにも影響してくるものと考えております。その影響を今整理しているところでございますけれども、さまざまな影響が考えられることから、このまちづくり、都市計画についても、着実に進められるように我々としては進めていきたいというふうに思っております。

高橋委員

 ここでの何カ月かのおくれによって、周辺のいろいろなまちづくりにどういう影響が出るかを今まとめていらっしゃるという話でしたけれども、それは、この委員会にまたお示しいただけるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 実際、委員会で何かまとめてということになるか、あるいはこういった形で答弁でお伝えするかということになるかと思いますけれども、いずれにしろ、まちづくりに大きく影響する内容だというふうに思っておりますので、適宜お答えをしていきたいというふうに思っております。

高橋委員

 今、区民会議の話で、サンプラザ周辺地区の話が出ていますけれども、この間の本会議で、区長が、中野のまちというありようについて発言をされましたよね。同僚議員の高橋ちあき議員の再質問のときに、中野駅周辺のまちづくりについてという前置きがあった中で、中野は本来住宅開発として進んできた、そういうまちのありようがあるという中で、にぎわいというものについては見直したいという発言がありましたけれども、御存じですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 その発言をしたことについては存じております。

高橋委員

 発言をよく見ると、にぎわいについては、今まで進めてきたにぎわいは一回とまって、得意の見直すという発言をされて、その後に、住宅に住まわれている区民の方と一緒に、住宅についての議論をしたいというようなお話がありましたけれども、それも御承知ですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 正確にその場にいたわけではございませんけれども、そういった趣旨の発言をしていたということについては承知をしております。

高橋委員

 グランドデザインVer.3ですから、その前段を含めて、四季の森の18.2ヘクタールの、いわゆる警察大学校跡地ができて、別に中野区が切り売りしてテナントを呼んできたわけじゃないけれども、結果的にはキリンも来て、大どころの企業が来て、防災公園も整備されて、いいまちになったと僕はすごく誇りを持っているんですけれども、その中で、そこが第一弾のきっかけとして、中野がいよいよ進めていく駅周辺のまちづくりがありますよね。僕のイメージは、ユニバーサルデザインもしつこくこだわってきたというのは、駅を基点として東西南北に人の交流ができて、そこの全ての共通ワードはにぎわいの創出というふうに思っていたんですけれども、御担当はどうお考えですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 ただいまの御質問の中でも、中野駅周辺まちづくりグランドデザインを取り上げていただきましたけれども、その中で掲げておりますのも、東京の新たなエネルギーを生み出す活動拠点というような将来像を掲げてございます。もちろん私どものまちづくりはそれを目標にして進めておりますので、単に生活環境だけではなく、地域の経済環境、そうしたものですとか、あるいは観光ですとか、いろいろな個性豊かな情報発信、そうしたものをトータルで進めていくというのが基本的な考えでございます。

高橋委員

 今回の事業協力者の中にはデベロッパーもいるわけで、例えば住宅のまちづくりをしたいのであれば、サンプラザを残して、残りの敷地、総合設計でもかけて、どーんと高い住宅にして、分譲しちゃえばすぐ埋まりますよね。そういう住宅まちづくりに転換するんですか、それとも駅周辺の基本コンセプトのにぎわい創出がある中で、区長の答弁と、中野駅周辺、中野駅だけじゃないですよ、東中野にしたって、野方にしたって、今、各駅を基点としてのまちづくりということで新しい部署もできて、4つの部門でやっているわけですよね。それと一つは、駅を基点としての人の交流であったり、にぎわい創出につながる商業活性化であったり、まちづくりであったり、それが高齢者の見守りにつながったりという話ですよね。そうすると、中野はそういうのはやめちゃうんですか。区長の答弁をどう受け取られているのか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 私どもとしては、ことしの3月に中野四丁目新北口地区まちづくり方針を策定いたしました。これは区として決定しているものでございます。この中でも、新北口駅前エリアにつきましては、安全で円滑な歩行者動線や滞留空間が十分確保された駅前広場を配置するとともに、地域経済の発展、国際競争力の強化に資する都市機能が立地しやすい大街区化及び高度利用を誘導し、集客力、発信力のある拠点を形成しますと、そうした考え方を示しているものでございます。区長の発言はございましたけれども、基本的にはまちづくりとしてはそうした方向を進めるということで、これまでも継続してございますので、基本的にはこういった考えに基づいて進めていきたいというふうに考えております。

高橋委員

 区長の発言は別として、中野駅周辺まちづくりは既定路線でにぎわい創出をメインとした形でやっていくということでよろしいんですか。区民会議も、中野駅新北口駅前エリアの複合施設の中での大型集客交流施設ですよね。にぎわいですよね。それを区長が住宅に切りかえるという発言をされているということとの整合性が僕は理解できないんですけれども、何でそういう発言をしたのか。駅周辺をやめるのかというくらいの僕はショッキングだったんですけれども、その辺、これからどう整合性をとってJRとのぎりぎりのスケジュール調整があり、都市計画が待ったなしの中で、ただでさえ普通に進めてどうなるか、ゴールのタイミングが間に合うかどうかという大事なときに、逆戻りというか、全否定的な発言をする区長の発言を部局はどうとらえるのか、もう一回教えてもらえますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 私ども、まちづくり、都市計画につきましては、その場だけではなくて、東京都全体の都市計画、それから中野区で言えば中野区の都市計画マスタープラン、そうした上位計画に基づいて中野駅周辺のまちづくり、都市計画というものを定めてきております。都市計画そのものも非常に長期的に見てこのまちの発展、それから都市機能の向上を図っていくものでございますので、基本的な考え方は変わるところがないものというふうに思っております。また、都市計画的な、例えば用途地域ですとか、そうしたものの基点もございますので、そうしたものに沿った土地利用を進めていくというのが基本的な考え方でございます。区長の考えということでもございますけれども、今後、区長ともしっかりと考えをすり合わせしていくということで考えていきたいというふうに思っております。

高橋委員

 最後にしますけれども、今おっしゃられたとおり、中野駅の周辺に中野区が箱物をつくって事業をやろうとか、箱物をつくって人を集めようとか、そういうことじゃなくて、中野駅を中心とした4方向について、中野がにぎわい創出という中で、そういうものを一つの切り口としてまちづくりを進めていくという、その考え方であったり、ノウハウであったり、理念というものが私は大事だと思っていて、そういうものが、北のほうへ行くと、中野駅の開発は俺ら関係ないよという住民の方もいらっしゃるんですよ。だけれども、そうじゃなくて、区のまちづくりで培ったノウハウであったり、そういう知見というものが中野区じゅうの隅々までにまちづくりであったり、そういうものに生かされて、区民のためになるわけだから、その辺しっかりと、都市計画が万が一にもおくれることのないようにしっかりと進めてもらうことを要望しておきます。

長沢委員

 確認なんですけれども、今回参考資料で出た区民会議設置要綱は変わっていなくて、これに基づいた形で、同じく参考資料ですけれども、名簿には現在24名でしょうか、30名までオーケーよというふうになっているので、ここで言う委員の補充及び団体推薦の確認を行う予定と。例えば団体推薦のとあるんだけれども、現在も団体があるわけだけれども、それ以外の団体の中からということで想定をされているんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 委員につきましては、基本的には要綱にあるとおりの区分ということもございますし、これまでの経緯も含めまして、それぞれの団体から推薦をしていただくということで考えております。一旦委員の方々は、昨年の10月18日から2年間ということで就任の依頼をしてございますので、その中で委員の変更ということが団体のほうから御要望があれば、それについては受けたいというふうに考えているところでございます。6人分の空きがあるわけですけれども、まずは学識経験者につきましても、お二人ほど補充をしたいというふうに思っておりますし、このほかにも、建築ですとかまちづくりに知見を有する団体ということで考えている団体もございます。

長沢委員

 そうすると、委員自身は団体推薦のあれだから、今名前が出ている人たち限りではないと。要するに団体のところで推薦していただく。団体については、基本的に同じなのかもしれないけれども、ただ、今、学識経験者というところでは、現在1名だけれども、要するにふやせる。要綱の第3条で、1号、6号という形で、この枠内は変えないで行っていく、要綱自身は変えないで行っていくということでいいんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 要綱の第3条で、区民会議の委員の規定がございまして、30人以内ということで、30人という枠につきましては、会議の運営上考えてもこの程度がいいだろうということで、30人という範囲でいこうとは思っております。一方で、区分については、多少変更はあろうかというふうに考えておりまして、人数の変更や団体を加えることにつきまして、規定については要綱の見直しは行っていきたいというふうに思っております。

長沢委員

 ありがとうございます。もう一点、今、高橋委員からも冒頭話が出ていた事業協力者、これは施政方針説明じゃなく、本会議での御答弁でしたよね。事業協力者云々についても、検討の中で検証委員会という形でそこには入ってもらうというお話もあったと思うんです。それはそういうことなんだけれども、もともとは区民会議と事業協力者との関係というのは何かあるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 事業協力者につきましては、今回、この区民会議にはオブザーバーとして参加していただきたいというふうには思っております。これまでの関係ということで申しますと、第3回のときには事業協力者の提案概要についての説明を受けたということで、その場限りということで参加をしてもらったという経緯はございます。

長沢委員

 そうすると、この要綱との関係で、要綱を変えること自身はそんなに難しい話でもないのかもしれないけれども、要綱との関係で事業協力者がオブザーバーとして参加をしてもらうということは、どの規定に当てはまるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 第6条の2項です。座長は、必要があると認めるときは、第3条各号に掲げる者以外の者に区民会議への出席を求め、その意見を聴くことができるといったところで、オブザーバーということで参加をしていただきたいというふうに考えております。

長沢委員

 わかりました。それで、もう一つ、関連する都市計画手続についてということで、これも区長が中野駅の新北口駅前エリアに関連する都市計画ということで、ここに書いてあるとおりなんですけれども、西側の南北通路と橋上駅舎については工程に影響がないようにという話です。これ自身もかなりの年月をかけてになるんだけれども、実際整備になるにはね。伺いたいのは、例えば現在の北口エリア自身の検討は、ここで区長が言っていたのは、要するに大規模な集客施設、いわゆる1万人アリーナの見直しということなので、全体にかかわったところは触れていないのかもしれないけれども、片方で、さっき言ったサンプラザ自身も、残すという言い方ではないけれども、含めて見直し云々というふうになるから、結局北口エリア全体のことにもかかわるかなと思っています。確かに財源云々はあるんだけれども、ちょっと聞き方としてあれなんだけれども、西口の南北の通路、橋上駅舎ということだけを見たら、暫定的に一度、もともと実施方針ではペデストリアンデッキで結んでとあったけれども、それはちょっと置いておくにしても、暫定的にも今の、言ってみればあれも暫定なんだけれども、バス停である所に、下ろしていくということは技術的には可能なものなんですか。北口の話だけれども、南はまた南でちょっと。どうなんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 西側南北通路と橋上駅舎は、先日の本会議での答弁にもございましたように、これまでの調整状況を踏まえておくれることなく進めていきたいというふうに考えております。通路と駅舎を最短で開業させるというところが最大の懸念事項といいますか、実現していかなければいけないことだというふうに考えておりますので、その時点できちんと駅舎を出て、通路を出た方が北口に下りて、四季の都市、中野五丁目に流れるような形で整備をする必要がある。それは、本設、仮設ということは、周りの整備の進捗状況によるところはあると思いますけれども、きちんと人は流していけるということは考えていかなければいけないと考えております。

長沢委員

 ここで伺っていいのか、実際には財源の問題にもかかわるので、財源は、区役所移転のときの財源をどこで生み出すか、ここで生み出すというお話、221億円、これも今どうなったのか。7月に路線価が出て、実勢価格でというお話で、昔、それこそ他の委員の答弁で300何億円という話がありましたね。財源のところで、そこで生み出していくということでもあるんだけれども、北口エリアそのもので言うところの、公的なところの、区がと言ってもいいんだけれども、負担は一体あとどういうものにかかるんですか。幾らかかるんですか。幾らかかるかわからない、今のところではお答えできないにしても、どういったものにかかるんですか。今のペデストリアンデッキも含めて、いわゆる公共施設は公的なものとしてそろえなくちゃいけない。当然ながら国からの補助金、交付金、東京都の都市計画でやるわけだから、それの補助金、交付金もあるけれども、そこの財源の内訳はいいんだけれども、どういったところが、区として、言ってみれば公的な機関としてそろえなくちゃいけないのか。要するに財政的に支出が必要になるということになるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 中野駅新北口駅前エリアの再整備事業は、事業手法といたしまして、土地区画整理事業と市街地再開発事業を想定した面整備というふうに考えております。特に土地区画整理事業は基盤の整備というものがメインになってくるかと思っておりますので、道路の整備ですとか駅前広場だとか、もともとの街路の事業も絡んでおりますので、そうしたものも含めて、基盤整備ということにつきましては、区としてしっかり取り組んでいくものであるというふうに思っております。いずれも都市計画事業ということで進めてまいりたいと思っておりますので、区の負担分はございますが、それにつきましては、都市計画交付金ですとか財調の算定といった中で財源を確保していくという考えでございます。一方で、敷地の部分、宅地の部分につきましては、市街地再開発事業を行っていくということで考えておりますし、こちらにつきましては区の資産、あるいはまちづくり中野21が持っている資産、そうしたものも活用しながら事業を進めていくということになりますが、市街地再開発事業ということで言いますと、民間を活用するということも考えておりますので、そうしたところでの資金調達も得ながら進めていくという考えでございます。

長沢委員

 最後にしますけれども、もともとの実施方針の中で、さっき高橋委員もちょっと言われていたんだけれども、もともとアリーナ自身についても、結局実際は整備というか、言ってみれば所有というか、区なり三セクが持つのか、あるいは民間のほうでやってもらうかというのは、この後の計画でお示しをしようという、そういう流れだったと思うんです。今度、そこが見直しという形、今、検証していくということになったわけだけれども、そこも含めてなんだけれども、結局区自身が、直接、間接というのは、言ってみれば三セクみたいな、今のまちづくり中野21のようなということも含めてなんだけれども、あの北口エリアの中でそういう形で実際所有をしようというのは、現段階ではどうなんですか、あるんですか。そういうこともこの検証の中には入るんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 特に例えばアリーナ、大規模集客交流施設を所有するか否かといったところは非常に大きな課題かと思っております。今後の中野区としての負担ですとか、そうしたことも考える中で、最適な形態を考えていきたいというふうに思っております。いずれにいたしましても、区として将来的に負担になるような施設の部分を負担するという考えはとっておりませんので、そうしたような形の事業ができるような検討をしていきたいというふうに思っています。区民会議の中では、そうした技術的なところの細かいところまでの検討をするものではないというふうに思っておりますけれども、まちとしてどういった施設が必要なのか、そうした中で今後のまちの活性化をどうしたら図っていけるだろうか、そんなような議論をしたいというふうに思っております。

長沢委員

 確認なんだけれども、いや、だけれども、技術的だと言っても、もともとの計画であっても、所有するか否かというのがどうだったのか。将来負担が云々と言うけれども、じゃあその将来負担がどうなるか、見通しが立たないものを民間の方がやるのかというものだってあるわけですよ。いや、ぜひ民間にやっていただきたいと言ったけれども、民間が手を出さなかったらどうするのという話だし、現にさまざまなところで、実際は三セクみたいな形で維持して、要するに運営そのものは民間でやるにしても、所有自身はそうやって維持しているというところがあるわけで、そうすると、それ自身も結局区民会議のところで議論してもらわなければ、実際どういう施設、アリーナ施設は検証しましょうだけれども、じゃあどういったものがふさわしいかねという大きなところでの議論はなったとしても、やはり所有しますか、しませんか、運営どうしますか、とても大きな争点になるところだと思うんですけれども、その情報提供くらい、情報提供だけじゃないけれども、議論の俎上に上げるべきだと思うんだけれども、いかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 アリーナにしても、ほかの施設にしても、実際区民会議の中でも、これまでもどうするんだと、所有をするのかしないのかというような議論はございました、実際。なかなか区としてまだそこまでの考え方を示せないということでしたので、実際、その先の議論には進まなかったといったところが実情だと考えております。この間、区としても、さまざまな検討を進めてきておりまして、これから再整備事業計画を示す中で具体的な所有ですとか、今後の事業の形態ですとか、そうしたものも含めてお示しした上で、具体的な議論に進んでいきたいなというふうに思っていたところでございます。これから区民会議も進めていきますけれども、並行して、区として事業をどうしていくのか、こういった検討も進めながらいきたいとは思っておりますので、しかるべきタイミングで区としての考え方も示し、それを前提にして、与条件にして区民会議での意見交換を進めるといったことは考えていきたいというふうに思っております。

森委員

 御報告ありがとうございます。確認のために伺いたいんですが、まず、既存の区民会議を活用するとした、この理由について教えてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 一般質問の中で区長からもお答えしている部分でございますが、こういった議論、区民や有識者を交えた議論が必要だということではあるんですけれども、さまざまな手法が考えられる中で、できるだけ早期に議論を始められるように既存の区民会議を活用したいということでございます。

森委員

 スピード感も必要ですよというところかと思うんです。書いてある都市計画との関係とか含めて考えると、確かにそうなんだろうなというふうに思うんですが、一方で、公募区民が3名というところはちょっと寂しいなというふうに思うわけです。そのあたりについてのお考えはいかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 できるだけ早期に議論ということで考えますと、できるだけ開催も早くしていきたいということで考えますと、公募区民をさらに公募するということになりますと、その手続で時間がかかるだろうというふうに思っておりますので、基本的には既に依頼をしております3人の方にそのままお願いしたいなというふうに思っております。そのほか、団体推薦の方々につきましては、それぞれの団体に確認をしてまいりますので、場合によっては委員の入れかえもあるのかなというふうには思っております。また、区民会議ではございませんけれども、区民と区長の対話の場、そうしたものも活用していきたいというふうに思っておりますので、そうしたときにさまざまな区民の方の参加があればいいだろうなというふうにも思っております。

森委員

 さまざまありがとうございます。この場だけではないということですよね、最後の対話集会の話を含めて。それはそれでぜひやっていただきたいんですが、この区民会議にしても、例えば公募については、8月頭から始めてあと3週間くらいしかないわけで、改めて公募は難しいというのはわかるんですが、公募区民として参加するのが難しいにしても、傍聴ができたり、資料は公開して何がしか区に意見を届けることができたりとか、そういうところも必要かなと思うんですが、いかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 傍聴につきましても、これまでも不可としていたわけではございませんけれども、傍聴の案内はしたいなと思っております。こちらにつきましては、できる限り、タイミングもございますけれども、区報ですとかホームページですとか、そうした場で傍聴できますという案内をしたいと思っております。

森委員

 ぜひお願いします。いろいろな方からさまざま御意見をいただくというプロセスは非常に重要なのかなというふうに思っているので、ぜひそっちはやっていただきたいと思うんです。他方で、区長がかわりました。事業の考え方について一部変更があるということになったにしても、変えられる部分と変えられない部分と当然あるわけですよね。言ってしまえばサンプラザを残す、残さないだって、建物ですから5年先か10年先か50年先かわからないけれども、いつかは建てかえないといけないというのは議論の前提条件としてさまざまあると思うんです。なので、いろいろな御意見をいただくにしても、実現不可能な話が飛び交ってもしようがないなというふうに思うんです。なので、議論の前提条件というか、この事業の前提条件というか、どういう言い方が適切かわからないですけれども、そういったものをちゃんと新しい委員の方々ともしっかり共有をした上で議論を進めていかないといけないかなというふうに思っているんですが、その辺はいかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、初回を8月の下旬くらいに設定したいというふうに思っていますが、その場でこの間の経緯につきましては丁寧に御説明をし、関連する都市計画なども説明をした上で、まずはどういった条件なのかということについてもきちんと説明をしていきたいと。その上で、先の意見交換を進めていきたいというふうに思っております。

森委員

 最後にもう一点伺います。委員は委員でいらっしゃいます。事務局は事務局であります。事務局には室長はじめ、副参事の皆さんがいらっしゃるということなんですが、区長はここではどういう位置付けなんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 いずれも当てはまりませんけれども、この設置者そのものが区長でございますので、設置者という立場で参加をするということになるかと思っております。

白井委員

 まず、感想から。一体何をどうしたいのかよくわからないなというのが僕の一番の感想です。この報告についても、中野駅新北口駅前エリア再整備に係る計画検討の進め方についてと書いてあるんです。計画の進め方についてどうすると言っているんですか。お伺いしたいと思います。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 もともとこの再整備につきましては、今年度、平成30年度に再整備事業計画を策定したいということでお伝えしてきたところでございます。その流れの中では素案をお示しし、案をお示ししといった流れでいくというふうに考えておりましたけれども、この間のさまざまな議会での議論、あるいは選挙なども含めまして、もう一度区民の方々との意見交換をしながら丁寧に進めていくという考えを示しておりますので、そうした中でこの区民会議を複数回開催し進めていきたいというふうに思っております。もう一方で、関連する都市計画手続については、一旦は、見合わせはいたしますけれども、その後はおくれることのないよう進めていきたいという考えでございます。

白井委員

 本文で言うと、学識経験者や区民を交えた議論が求められていることから、既設の区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議を活用するものとし、この場での意見を踏まえ、区としての今後の方向性を示していくと書いてあります。本会議の答弁の中では、区長は、見直し検討という言葉を使っているんですけれども、この報告の中では見直しや検討という言葉は一言も出てこない。そもそも区民会議は区民を交えた議論が求められていることからと言っているんですけれども、ただしこの区民というのは、さっきの委員の選定で言うと3人で新たに追加をすることもなくて、しかも区民の意見を踏まえ、までで、区としての考え方、こういうものを示していくと言っているだけなんですよね。要は、今の区民の意見を踏まえるのはいいんですけれども、ここで何をするんですかというのがさっぱりわからなくて、逆に言うと、今までは区民を交えた議論がなかった。新たに設定したら求められたことになるんですが、何がどう変わるんですか。同じ区民だし、今までもやってきたことが、どこがどう変わったのかがわからなくて、一体何をどうしたいのかと、ここがさっぱりわからないと言っているんです。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区民会議も平成27年に設置をいたしまして、4回ほど進めてまいりました。もちろんこれまでも学識経験者、区民の委員の方々が入って、区がお示しをした案についての意見をいただいたということでございますので、一定の議論というか、意見交換は行われてきただろうというふうに思っております。ただ、この間、そうした進め方をしておりましたけれども、もうちょっと区が何かを示す前の段階で、幅広い意見交換をしていきたいというふうに思っておりますので、会議そのものの設定は基本的には変わりませんけれども、運営の仕方、それから今回委員を多少入れかえをするということもございますので、そうした中でさらに議論を深めていきたいというふうに思っています。

白井委員

 そうなんですよ。だから、結局再整備推進区民会議自体はあまり変わらなくて、むしろスケジュールが、今度新たに、第4回は終わったけれども、30年の8月から12月に期間を延ばしてと言ったほうがいいのかな、正確には任期はあるんでしょうけれども、この間に、区側が新たな考え方を示すという、そこだけでしょう。それがなければ何も変わらなくて、推進区民会議のあり方の検討の進め方についてという報告をもらっても仕方なくて、区側としてどうするのというところを出してもらわないと、そもそも何が議題になるのと。区側として検討なのか、見直しなのかわからないけれども、それをどうするのというところが出てこないと、参考に意見を聞く場だけじゃないですか。もっと端的に言いましょうか。区長の言っていることと副参事の説明しているところに差があるんですよ。区側としてどうしたいのというのがわからない。具体的にスケジュールを出して何をどうするのかと言ってもらわないと、誰の答弁を聞いて我々は質問すればいいのと。区側としての考え方をいつまでにまとめるだとか、どう検討するのかというところを示すべきじゃないかというのが本題だと思うんですけれども、いかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区としての今後の方向性を示すということを申し上げておりますけれども、もともとは再整備の事業計画をつくるということで進めておりましたけれども、そのことについてもまだ私どもとしては具体的な考え方を示しているものではございません。まだ議論の検討の過程にある、プロセスにあるわけですけれども、そのプロセスの中でさらに学識経験者、区民の方を入れてしっかりと議論をしていきたいというふうに思っておりますし、その結果、まず区としての方向性を示し、またそれに基づいて議論を進めていくということで、この区民会議を進めていきたいというふうに思っています。

白井委員

 恐らくこれ以上聞いても出ないんでしょうけれども、いつまでに何をする、検討のスケジュールだとか、どのように検討するのかというのは早急に示してもらわないと、区長の言っている見直し、検討という言葉の意味がよくわからない。現状の計画はあって、これが今区としての方針だから、これに沿っての話をするのか、それとも今後どうなるかわからない話をするのかというのは全く違うところなので、まずは区側としての考え方を示さないと、この推進会議の意見を聞いてという前に、推進会議に一体何を出すんだよと、そうじゃないと本当の意味で今後の方向性なんて示せないんじゃないですかねというふうに聞いても一緒でしょうから、ぜひまとめていただいて早急に御報告いただきたいという要望でとどめておきたいと思います。

いながき委員

 12月まで区民会議が開催されて、出席者の方々の意見を踏まえ今後の方向性を示していくというところで、先ほど少し出ましたが、今後のスケジュール感とかステップというのは全くお示しになれないということでよろしいでしょうか。この会議の皆さんの意見を踏まえて、じゃあ大規模集客交流施設はどうするのか、最終的なゴールはサンプラザ地区再整備基本計画の策定ということになるのかもしれませんが、12月の会議が終わった後、じゃあどのようなステップを踏んで、どのようなスケジュール感で進めていくのか、そして最終的に計画の中身を決定するのか、そこの説明を改めてお伺いします。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 再整備の事業計画そのものを本年度中に策定するということは、これまで考えてきているところでございまして、私どもとしては、できるだけ今年度内の策定を目指していきたいということではございます。ただ、その間に、この区民会議での幅広い議論をしたいというところもございますし、特にアリーナという施設について議論をするということで、それを12月までというふうに思っておりますので、そうした時期を、そうしたプロセスを経て進めていきたいというふうに思っています。区民会議そのものにつきましては、記載の仕方がまずかった部分もあるかと思いますけれども、12月で終わりということではなくて、この会議そのものは来年の10月まで設置をされているものでございまして、私どもとしては、再整備事業計画を示して、またそこで意見をもらうということに入っていきたいというふうに思っておりますので、その後も続くものというふうに思っております。

いながき委員

 改めてお聞きします。区役所・サンプラザ地区再整備事業計画は、今年度中に策定するということでよろしいんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今年度中の策定を目指していきたいというふうに思っております。

いながき委員

 これまでは策定に向けて事業協力者を募集したわけですけれども、今回改めてつくり直すじゃないですけれども、策定するということで事業協力者を再募集するのかどうかというところについては、それともこれまでの事業協力者の意見を引き続き聞いていくということなのか、どちらになるんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 事業協力者は、再整備事業計画の策定までということで協定を締結しているものでございますので、今のところ、かえるという考えはございません。

いながき委員

 そうしたら、こういった会議の意見も踏まえて、もしこの大規模集客交流施設もこれまでの1万人アリーナからがらっと変わったとした場合、今の事業協力者の方々はそれ前提であそこまでの絵をかいて説明をしてきていらっしゃるわけですけれども、その方針が大きく変わったとしても、同じ事業協力者にお願いするということなんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 事業協力者は、さまざまな開発に関しての提案ですとか、事業化での検討の協力ということでお手伝いをしていただいているというところでございます。最終的に再整備事業計画をつくるのは、あくまでも区が策定をいたしますので、その中で協力を受けているということでございます。その後に、再整備事業計画に基づいてまた別に事業者を選定していくという作業に入っていきますので、その間についてはこれまでどおりの御協力をいただきたいというふうに思っております。

いながき委員

 これまで事業提案書という形で、たしか無償でいろいろと提案し、その会議にも出席して説明していただいて、その内容を、方針ががらっと変わったとして、もう一回新たにつくり直して、また無償で出していただけるとか、そういうことでよろしいんですかね。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 具体的な提案をどこまで御協力いただけるかというのは、まさに事業協力者の協力次第というところではございますけれども、区としての考え方がこれから変わっていくということだとすれば、それに沿った計画をつくっていかなくてはいけないというふうには思っています。事業協力者に協力していただいているのは、さまざまな提案ということもありますし、一方で、事業性ということも大きく絡んでまいります。今後民間活力を活用していくという流れの中で、事業として成り立たなければこの先進めないというふうに思っておりますので、そうしたものの前提となる考えになりますので、並行して事業性の検討は進めていきたいというふうに思っております。

近藤委員

 皆様の質問を聞いていて、お答えを聞いていて、結局区として代替案みたいなものがない中で、今年度中にやはり計画を進めていく、できていくと言って、事業協力者の方もまた何か違うことを考えていただくというのは、もうはっきり言って全然無理な世界なんじゃないかなと思うんですよね。とりあえず区民会議の方たちにやっていただくといっても、皆様もおっしゃいましたけれども、区民会議の方は今まで進めてきて、この案で進めるという形だったのが、急に、区からの提示もないまま今年度中にはまとめるという形というのは、本当によほど区として、何か別の案を持ってこない限り進めようがないのであって、それを事業協力者に言うというのはあり得ないことだと思うんですね。事業協力者は、これでいくという形を示しているんですから、それは中野区としてもアリーナでいくというところがかなり強いし、一応こういうことをお膳立てとしてやって、1万人規模の大規模集客施設でいくんではないかというところが強いという考え方なんですか、結局は。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これまで事業計画は検討としても積み上げてきているものでございますので、ゼロに戻すということではないというふうに思っております。並行して、都市計画の変更も進めていくわけですけれども、基本的には街区の再編を行い、敷地の形状が決まって、その中でどういうような開発を行うかということの検討を進めているわけでございますので、基本的に事業としては流れていくと、進んでいくというふうに思っています。敷地の中で、どういった機能を設けるかということにつきましても、これまでの実施方針やまちづくり方針で示しているところでございますので、大きくは変わりないというふうには思っておりますけれども、特に今回大規模集客交流施設のあり方ということで、施設そのものですとか、まちへの影響、これは非常に大きなものがあるかと思いますので、そこの部分について、区民の方々と意見交換をしていきたいというふうに思っています。特にアリーナにつきましては、ことしの3月まで行っていましたアリーナ協議会の報告もございますので、そうしたものも踏まえて、これからまちにとってそうしたアリーナを基点としてまちづくりを進めていくほうがいいのか、あるいは別の施設にしたほうがいいのか、そうしたものも議論していきたいなというふうに思っております。

近藤委員

 ですから、別の施設にするという考え方が、このやり方ではどうやって入っていくのかなとちょっと思ってしまうんですよね。別の施設にするといったら、本当にもっときちっとした検証委員会、この委員会ではなくて、つくっていかなければ、別の施設にするということはほぼあり得ないスケジュールのもとのやり方だと思うんですよ。それでは、アリーナとしてやっていくとなるんだったら、今度は区民に説明ができる、区長がサンプラザを残すとか見直すと言った、どこが見直されたのか、どういうふうになっていったのか、そこがきちっとわかるようにしなければ納得できない区民も多いですし、そこのところは本当に区民会議の中だけでできるのかと言ったら、できないですし、区が区民会議に提示するものというのがとても大事になってくるんですけれども、その辺の準備としては大丈夫なんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 実際、再整備の実施方針の中で最大収容人数1万人を目標としたアリーナということで設定をいたしました。現在は、本当にそれができるかどうかの検証をしているフェーズというふうに我々はとらえております。事業協力者の提案、あるいは我々が検討してきている内容、アリーナの協議会も含めてですけれども、そうしたもので本当にその施設がいいのかどうかという検証をしているところではございますので、区民を交えた会議の中で、その議論をするということにつきましては、ある意味では必要なものだろうと。このタイミングで行うということが妥当ではないかというふうには思っているところでございます。これまで検討している素材、それこそアリーナの協議会でさまざま用意をいたしましたので、そうしたものに基づいて議論していただくということでいきたいなというふうに思っております。

近藤委員

 財産面で申し上げれば、まちづくり21の今の財政状態とか、この間総務委員会でも報告がありましたけれども、財産が残るのかという課題もあります。そういった中で、きちっとどういう施設がいいかということをこの会議だけで判断するというのは本当に難しいことなので、そこは申し上げておきますので、区民をがっかりさせない結果になるようにきちっとした検証が行われてほしいと思いますけれども、いかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この区民会議は、何か結論を出す場、あるいは判断をする場ではございませんで、さまざまな立場の委員の方から意見をいただくと。それを取りまとめて、最終的に区として判断をしていくということでございます。その考え方でこの区民会議の運営をしていきたいというふうに思っております。

大内委員

 重なるかもしれないんですけれども、1点だけ。今あるサンプラザ自体を、名前を残すということではなくて、建物を残す、そして根本的にこういった新しい施設はつくらないで、今のサンプラザを残すと、そういった議論というのはどこでするんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 サンプラザを残す、残さないの議論をこの場でするということはないと思っておりますけれども、サンプラザが今どういった施設なのか、どういった経緯で取得をしてきたのか、そうした事実をきちんと区民会議の中で提示をし、これからサンプラザの機能などをどう生かしていくのか、そうした議論をしていきたいというふうに思っております。

大内委員

 だから、この区民会議自体、サンプラザを建てかえるという前提に立っているんではないのかなと。そもそも今回いろいろ選挙の結果で、いろいろな方がいろいろな話を提案されていたけれども、そもそもサンプラザ自体を残すべきだと言った方も多くいたし、それはしないんですね。サンプラザを残すということはないんですね。今あるサンプラザ自体を、先ほども森委員も言っていたけれども、10年先、あるいは20年先まで使えるんだったら残していくのかと。そういうことではなくて、何年か先にはサンプラザを取り壊して、新しい施設、集客施設の大きさもいろいろあるにしても、何らか新しいものをつくっていくということが前提の会議になっていると思うんだよね。そうじゃなくて、そもそもサンプラザ自体を取り壊さないんだと。修繕して持ちこたえさせるんだといった、そういった議論はしないんですね。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区民会議の委員の中でも、これまで区役所・サンプラザ地区再整備推進ということで議論を進めてきましたので、基本的には再整備を進めるということでやってまいりましたけれども、委員の中には、サンプラザをどうするんだということで考えを持っている方もいらっしゃるかもしれませんし、また今後、委員の一部入れかえはあろうかと思いますけれども、そうした中では、そうした考えを持っていらっしゃる方もいるだろというふうに考えております。ですので、全く議論がないかというと、そうではないというふうに思っておりますけれども、そういう意見をされる方はあるかと思いますけれども、私どもとしては、これまでの経緯を踏まえて、これからのまちづくりをどうしていくのか、そうしたものをこの場で議論をしていきたいというふうに思っております。

大内委員

 最後に、サンプラザを残して、区役所側を解体してサンプラザとうまくドッキングさせて新しいものをつくっていくんだという議論も出てくるということなんですか。要は、今言った3カ月の間に、残したほうがいいんじゃないかという、残すべきだという話も出てくる。でも、そういった話は途中で打ち切って、新しい集客施設をつくるという話にまとめていこうというふうに見えるんですよね。だって、まずそこから始まらないと前に進まないんじゃないのかなと。いい悪いは別にして、サンプラザを残しておくのがいい、あるいは悪いという考え方は別にして、そういった議論はまずないんですかと。それが終わらない限り、その後の集客施設をつくろうという話にならないじゃないですか。もう一回元に戻さないと、針を元に戻して、今言ったサンプラザを取得したときの条件、そもそも区がボーリング場、宴会場を持つべきなのかといった議論でたしか取得したと思うんですけれども、そのころから状況は変わっているので、それを皆さんに説明していただいて、検討委員会で場合によっては現行のサンプラザをうまく残した形で新しい再開発をしていくんだと、そういった議論もされるんですか。そういった議論はないんですか。基本的に新しい大規模集客交流施設をつくるということが前提の話し合いになるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 サンプラザの是非についてをテーマにするという考えはございません。ただ、議論の中ではそうした考えをお持ちの方もいらっしゃると思いますので、一定の議論はされるものというふうに思っております。ただ、私どもは、これまでのサンプラザの取得やこれまでの検討の積み重ね、それから都市計画との関係、それを一通りもう一度御説明をし、ここの全体の計画について委員の方々にはまず理解をしていただいた上でその先の議論をしていきたいというふうに思っております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 2番、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に係る鉄道事業者との支障移転工事等に関する施行協定の締結についての報告を求めます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 それでは、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に係る鉄道事業者との支障移転工事等に関する施行協定の締結について御報告をさせていただきます。(資料3)

 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業につきましては、昨年12月に中野区と東日本旅客鉄道株式会社――以下JRと申します――が、締結しました実施設計に関する協定に基づきまして、現在、JRが南北通路・橋上駅舎、駅ビルからなる道路一体建物の実施設計を進めております。南北通路・橋上駅舎の開業をできるだけ早期に実現させるために、建物本体の工事着手に先立ち準備工事等に着手するため協定を締結するものでございます。

 1、支障移転工事等に関する施行協定の締結についてでございます。中野区、JR及び東京地下鉄株式会社――以下東京メトロと申します――が、本整備事業に伴いまして、準備工事である支障移転工事等に着手するに当たり、「中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に伴う支障移転工事等の施行に関する協定書」及び「支障移転工事等の施行に関する平成30年度協定書」を締結するものでございます。

 施行協定の概要(予定)でございます。(1)締結日でございますが、平成30年7月中旬を予定しております。本協定に係る整備事業のうち、南北通路分の整備費でJRへの工事委託分につきましては、契約議案としまして本定例会で御審査いただいておりまして、議決をいただいた後に速やかに協定を締結する予定でございます。

 (2)工事の位置及び範囲ですが、別図1(範囲図)をごらんください。図の左側が新宿方、右側が立川方でございまして、赤枠の範囲は線路の上空に整備する道路一体建物の範囲を示しております。この整備のために必要な準備工事である支障移転工事等の施行ということになります。

 表紙にお戻りいただきまして、(3)工事の期間でございます。協定の期間としましては、平成30年7月から平成33年3月の3カ年にわたる期間でございます。

 (4)工事施行者でございますが、工事はJRが施行いたしまして、一部東京メトロの設備のみ東京メトロが施行いたします。

 (5)費用及び負担ですが、総額、概算としまして53億7,000万円余、このうち区が整備する南北通路分としまして10億1,000万円余、橋上駅舎分としまして16億9,000万円余、JRが整備する駅ビル分といたしまして26億6,000万円余でございます。なお、協定の内容が変更する必要が生じたときには三者で協議するものとしまして、また、各年度の工事の内容等について年度協定を別途締結するものでございます。

 続きまして、2、支障移転工事等の概要でございますが、別図2の工事概要をごらんください。概要を御説明いたします。図の下側の方が中野区役所でございます。最初に図の青色部分、工事用ヤード等の整備工事の内容でございますが、新北口暫定バスロータリーの線路寄りの箇所を今後工事の作業ヤードとして使っていくため、工事用の仮囲いで囲い、また今後クレーン等がその場所に乗っても大丈夫なようにこの箇所の地盤の改良等を行ってまいります。また、この作業ヤードから線路内に工事用の車両が乗り入れられるよう線路を防護しながら通路を整備するものでございます。

 続きまして、駅施設支障移転工事でございますが、こちらは今後道路一体建物の基礎となる杭を施工する準備といたしまして、図のピンク色の部分、1番、2番ホームのけたを改良いたします。また図のオレンジ色の部分でございますが、ホームの上屋につきましても、杭を施工するための事前の準備として改良を行います。また、茶色の部分でございますが、こちらはホーム端にある従業員の詰所でございますが、こちらも杭施工の支障となるので、あらかじめ別の箇所に移転するものでございます。

 続きまして、緑色の電気設備支障移転工事でございますが、こちらは杭施工の際に支障となる線路間の電気ケーブル、信号ケーブルなどをあらかじめ移転するものでございます。

 続きまして、紺色の杭施工準備等工事でございますが、こちらは施工期間の短縮のため、建物本体の杭の掘削を支障移転工事の中で一部先行して行いまして、またその掘削した泥を圧送する管の設置を行うものでございます。

 表紙に戻っていただきまして、3、今後の予定でございます。実際の現場での工事着手ですが、協定締結後、JR及び東京メトロが工事の発注手続を行いまして、10月ごろより工事着手の予定でございます。具体的な工事の開始時期、それから内容につきましては、また後日別途御報告をさせていただきます。また、道路一体建物の本体の建築工事でございますが、こちらにつきましては引き続き実施設計作業を進め、平成31年度内の工事着工を目指しております。

 御説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

長沢委員

 1点だけ。ここで一部東京メトロの設備は東京メトロが施行しますよとあるんだけれども、メトロの施設というのは図でわかるんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 工事としましては、全体として1社で施行するほうが効率的ということで、ほとんどJRが施行するものなんですけれども、ここの中野駅の3番、4番線ホームにつきましては、東京メトロの財産となってございまして、東京メトロの設備については、東京メトロしか工事ができないというところで、その箇所については東京メトロが施行するというものでございます。

長沢委員

 そうすると、同じところなんだけれども、費用及び負担というところでは、これは、JRのところへの負担にメトロのも含めちゃうというか、これは、メトロのほうは、負担はないんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 本整備事業につきましては、南北通路と橋上駅舎を中野区が整備をすると。その上に乗ってくるような駅ビルの部分についてはJRが整備をするということで、JRの負担と中野区の負担で整備をするものでございまして、東京メトロの財産の箇所についても、駅舎通路に関する部分と駅ビルに関する部分と区分けをされた上で中野区とJRが負担をするということになります。

高橋委員

 御説明ありがとうございました。前に結んだ実施設計の協定も関連したことでお聞きしたいんですけれども、あの実施設計のときは、南北通路・橋上駅舎、それから駅ビル、それぞれが権原とか、持ち分負担とか、施行負担というのは今後協定の中で分かれているんでしょうけれども、基本的に実施設計をJRとの協議の中で進めていくというのは、その三つがパッケージというか、不可分な形で実施設計協定を結び、今回、それに伴う支障移転に絡む工事の協定を結んだということでよろしいんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 南北通路と橋上駅舎と駅ビルを整備していくという事業でございまして、建物としては通路と駅舎と駅ビルが一体ですので、一体で設計をしていくということでございまして、協定を結んで、その一体の設計をJRが設計をしていたというところでございます。その一体の設計の中の準備工事の部分の設計が進んでまいりまして、その部分については今回発注がされるという、そのための施行協定を結ぶということでございます。

高橋委員

 そうすると、仮に駅ビルの仕様が変わった場合というのは、実施設計が全部やり直しになるということなんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 まず、今回は支障移転工事なので、準備工事ですので、駅ビルの部分についてはまだ建物本体の設計の中なので、今回の工事の施行協定分には入ってはございません。実施設計としては、通路と駅舎と駅ビルを一体で設計をしておりますので、駅ビル部分が上にできてくることを前提とした設計ということになります。ただ、駅ビル部分については、スケルトンといいますか、構造体の内容の設計になっておりまして、そこの内装とか細かい駅ビルの中の設備というところは、駅ビルの今後のテナント側での工事ということになります。

高橋委員

 その駅ビルのテナントとか、そういう中身の話は別として、いわゆる駅ビルの構造自体が大きく変わるような、構造体が変わるようなことになった場合は、前提が崩れるわけですよね。そうすると、設計が大きく狂ってくるということになるの。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 委員お話のとおり、前提がもし変わってくれば、設計をやり直さなきゃいけないということになりますが、これまで基本設計、それから現在基本設計の修正したものを踏まえて、駅ビルが3階、4階、それから5階に一部上屋が乗っかったような形でこれまで報告しているとおり、その内容で設計を進めておりますので、現在はその設計の内容のまま実施設計、それからその形の建物ができてくるという想定で事業を進めているところでございます。

高橋委員

 設計の前提が崩れた場合ということになった場合は、南北通路、あるいは橋上駅舎のマストのキーデートというか、完成時期というものも、設計がやり直しになれば崩れていくということでいいわけ。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 これまで事業は、区とJRと東京メトロで協定を結んで、こういう整備をしていこうということで進めておりますので、計画が変わってくるという前提は、今はないのかなというふうに思っておりますが、委員お話のとおり、仮に前提が変わったということであれば、もちろん設計をし直すということになりますので、大幅に事業がおくれることになります。

高橋委員

 いや、何で伺ったかというと、この間、僕、一般質問でも危惧していることを言ったんだけれども、さっきの話にも関連するけれども、検証委員会で検証をして、その結果、区が、例えばさっきはそういう話はないと言ったけれども、サンプラザを残すとか、あるいは大規模集客施設を見直すような、区長が住宅にしたいみたいなことを言っているんだけれども、大規模集客施設を見直そうということになったときには、今、都市計画を、街区再編という形で大規模集客施設を持ってくるような形の都市計画にしているでしょう。その都市計画は、このゾーンでパッケージになっているじゃないですか。そうすると、別図2のところの線路の区役所側のところ、いわゆる都市計画の駐車場であったり、都市計画の広場として位置付けられている新北口駅前広場、これは都市計画に位置付けられているんですよね。そこの都市計画も全部おかしくなって狂ってきたということになると、ここに、JRの駅ビルの荷さばきスペースを考えていると思うんですけれども、そうすると、荷さばきスペースが、都市計画が頓挫したことによって予定できなくなるということは、駅ビルの構造体構成も変わってきて、そうすると設計をやり直す話になって、中野区とJRと信頼関係のもとずっと培ってきた協議と協定というものが崩れるということになれば、もう一回最初からやり直すということになったら、西口の橋上駅舎も南北通路も全部おくれてやり直しになるんじゃないかという、そこを懸念しているんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 現在、道路一体建物の実施設計を進めているところでございますが、その中で、駅ビルの荷さばき駐車場については、新北口駅の駅前広場の地下部分に入れていくということ、それを前提に設計を進めております。ですので、仮に都市計画が大きく変わって、そこの荷さばき駐車場の計画が成り立たないというような大きな変更があった場合には、もちろん駅の整備も設計をし直すということになりますし、大きく事業がおくれることになるということは想定されます。

高橋委員

 区長が答弁で多少ぶれたりするんだけれども、ぶれていないのが西口橋上駅舎と南北自由通路の開業は死守したいと、ストーリーが意味わからないんだけれども、ほかは見直すと言いながら、そこを守るという整合性が理論的にないんだけれども、区長はそこを守ると言っているんですけれども、それと検証委員会とか一連の後戻り作業の関係というのは、基盤施設担当としてはどう考えていますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 西側南北通路と橋上駅舎の整備につきましては、今回、支障移転工事の施行協定を結んで、10月ごろから支障移転工事に入っていくと。その後、平成31年度から建物の本体工事に入っていくということで、そのスケジュールを最短として守っていきたいというふうに考えております。そのスケジュールを前提に立ちますと、平成31年度には建物の工事に入っていくということになりますと、平成31年度の前半には建物の建築確認申請を出すということになりますので、その建築確認申請の段階で都市計画が決まっているというようなことが必要なのかなというふうに思います。そうした駅の整備のスケジュール感を踏まえながら、今後の新北口の、先ほどのあり方の検証というところを進めながら、そのスケジュールをにらみながら判断していくということになるのかなというふうに考えております。

高橋委員

 最後にしますけれども、とにかく本来とっくにオープンしていなければいけない新北口というんですか、橋上駅舎というか、新改札のほうは、おくれることは多分許されないと思うんです、社会的にも。ですから、とにかくそれがきちっと守られるように、都市計画もおくれないように努力していただきたい、これは要望にしておきます。

森委員

 1点だけ。10月ごろから工事着手となると、2年半くらいは工事することになるのかなというふうに思うんですが、その間の駅利用者の影響はどのくらいのものなのかというのが全然わからないんですけれども、その辺ちょっと御説明いただけますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 こちらの工事概要の青いところで作業ヤードとして工事を始めていきますので、直接現在の北口を利用される方には大きな影響はないのかなというふうに思っております。また、ホーム上の工事といいますのは夜間工事が主でして、きちんとJRのほうもお客様に御迷惑をおかけしないように安全管理はするということで話は聞いております。ただ、一方、地域の方に少し影響が出るというところであれば、囲町の方向に向かう線路沿いの通路については、ある時期から通行できなくなるということが想定されます。そのあたりの工事の具体的な進め方、予定等につきましては、またJRときちんと整理をしまして御報告をしたいというふうに考えております。

北原委員

 今回これは本事業というんですか、それの準備工事に、支障移転工事等に着手するということでありますけれども、中野区の負担分が南北通路分で10億円、橋上駅舎分で約17億円となって27億円くらいになるわけですけれども、これの、例えば交付金、都市計画交付金みたいなもの、あるいは補助金みたいなものは出るのか出ないのか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 補助金の見込みでございますが、まず南北通路分というところにつきましては、社会資本整備総合交付金で50%、それから、こちらは都市計画道路でございますので、都市計画交付金が、費用を減じた残りの25%、それから都区財政調整制度の対象でございます。それから橋上駅舎分につきまして、こちらは社会資本整備総合交付金が補助率3分の1ということで、ほかにつきましても財調の制度の対象となっております。

北原委員

 ありがとうございました。そういったものを活用するということになって、中野区の負担が少なくなるわけでありますけれども、あと、3年間にわたるということで、各年度の工事ということになると思いますけれども、その辺の3年間にわたっての補助金とか交付金についてはどうなるんでしょうか。年度ごと出るのかどうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 年度ごとに精算をしていくということになります。ただ、1年目につきましては、工事の出来高が上がってこないということはございますので、管理費、事務費のみというところで、そちらについては、国庫補助金については対象外ということになります。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 3番、区等を相手方とする調停の申立てについての報告を受けます。

荒井地域まちづくり推進部副参事(西武新宿線沿線まちづくり企画担当)

 それでは、区等を相手方とする調停の申立てについて御報告させていただきます。(資料4)

 事件名は差止等請求調停事件でございます。

 当事者は、申立人が中野区民の方3名で、相手方としては中野区外2名で、東京都と西武鉄道株式会社でございます。

 事件の経過でございますが、平成30年4月24日に東京簡易裁判所に民事調停の申立てがございまして、5月16日に民事調停申立書の送達がなされております。

 事案の概要についてでございますが、本件は、申立人らが、西武新宿線中井駅から野方駅間の連続立体交差事業に係る工事により生活環境が悪化し、また、本件工事終了後の鉄道上部空間の跡地の活用により立ち退きを求められるおそれがあるとして、土留壁の長さの設計の変更、立ち退きの求めの禁止、立ち退きを求める場合の被害の実情に即した補償等を求めるものでございます。

 申立ての趣旨及び実情については、相手方として中野区のみを記載している内容についてはエに記載のものがありますが、その他も含めまして、内容としては記載のとおりでございますので、後ほどお読み取りいただければと存じます。

 報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、その他で何か報告はありませんか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 私から、中野清掃事務所車庫解体工事の工期変更について御報告いたします。

 本件につきましては、ことし3月の議会で御報告したとおり、5月下旬に入札及び着工をする予定でありましたが、入札が不調になりました。再度入札の手続を進めた結果、7月4日に落札となりました。その結果、工期が7月5日から11月22日までに変更になりました。今後は、早期の現場着手に向けて速やかに本工事を進めてまいります。

 御報告は以上です。

委員長

 本報告について質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 その他で何かありますでしょうか。

荒井地域まちづくり推進部副参事(西武新宿線沿線まちづくり企画担当)

 私から、平成30年度の西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会の開催日時について御報告させていただきます。

 本期成同盟は町会・連合会等の区内の団体、区民の皆様をはじめ、区議会の皆様と区の関係職員をもって組織され、西武新宿線の踏切渋滞の解消を目指し、連続立体交差の実現を促進するため、国、東京都、西武鉄道株式会社へ要請活動等を行うものでございます。去る5月25日に開催いたしました期成同盟理事会におきまして、今年度も連続立体交差事業とまちづくりのさらなる推進を図るべく要請活動に向けた決議文の採択などを行います決起大会を開催することが決定されました。決起大会は、8月28日(火曜日)の午後2時から野方区民ホールで行うこととさせていただきますので御報告させていただきます。詳細等につきましては、別途御案内をさせていただきますのでよろしくお願い申し上げます。

 報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 ほかに報告はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、地方都市行政視察について御協議をいただきたいことがありますので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時36分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時38分)

 

 休憩中に御協議をいただきましたとおり、当委員会の地方都市行政視察の視察先テーマは、大阪府大阪市の「大阪市の都市再生について」と「官民連携による都市再生『アベノハルカス』『てんしば』について」、大阪府枚方市の「枚方市駅周辺整備の取組について」とし、日程は7月24日(火曜日)から7月25日(水曜日)とすることで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。

 以上で、地方都市行政視察について終了いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時39分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時42分)

 

 休憩中に確認をしましたとおり、次回の委員会は8月30日(木曜日)午前10時から当委員会室で開会することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で、中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後2時42分)