平成30年08月30日中野区議会総務委員会
平成30年08月30日中野区議会総務委員会の会議録

中野区議会総務委員会〔平成3030日〕

 

総務委員会会議記録

 

○開会日 平成3030

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後100

 

○閉会  午後01

 

○出席委員(9名)

 高橋 かずちか委員長

 いながき じゅん子副委員長

 羽鳥 だいすけ委員

 木村 広一委員

 中村 延子委員

 伊東 しんじ委員

 平山 英明委員

 大内 しんご委員

 近藤 さえ子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 横山 克人

 政策室長 朝井 めぐみ

 政策室副参事(企画担当) 杉本 兼太郎

 政策室副参事(基本構想担当)永見 英光

 政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当、オリンピック・パラリンピック推進担当) 宇田川 直子

 政策室副参事(予算担当) 海老沢 憲一

 政策室副参事(広報担当) 堀越 恵美子

 政策室副参事(業務マジメント改革担当)、経営室副参事(新区役所区民サービス担当) 永田 純一

 経営室長、新区役所整備担当部長 髙橋 信一

 危機管理担当部長 志村 和彦

 経営室副参事(経営担当) 石濱 良行

 経営室副参事(法務担当) 尾関 信行

 経営室副参事(人事担当) 田中 謙一

 経営室副参事(人材育成担当) 桜井 安名

 経営室副参事(施設担当) 髙田 班

 経営室副参事(行政監理担当) 森 克久

 経営室副参事(経理担当) 波多江 貴代美

 経営室副参事(用地担当) 吉沢 健一

 経営室副参事(用地調整担当) 小倉 洋

 経営室副参事(生活・交通安全担当) 佐々木 和夫

 経営室副参事(新区役所整備担当) 中村 洋

 会計室長 鳥井 文哉

 選挙管理委員会事務局長 松原 弘宜

 監査事務局長 小谷松 弘市

 

○事務局職員

 事務局長 吉村 恒治

 事務局次長 古本 正士

 書記 井田 裕之

 書記 古谷 友里香

 

○委員長署名


審査日程

○委員会参与の変更及び異動について

○議題

 政策、計画及び財政について

○所管事項の報告

 1 平成30年度都区財政調整の当初算定について(予算担当)

 2 株式会社まちづくり中野21の運営状況について(経営担当)

 3 「2018東北復興大祭典なかの」等の開催機要について(経営担当、新区役所整備担当)

 4 ワーク・ライフ・バランスの推進に伴う時差勤務の本格実施について(人事担当)

 5 幹部職員の人事異動について(人事担当)

 6 一般任期付職員(部長級)の募集について(人事担当)

 7 中野区法令遵守審査会委員の委嘱について(行政監理担当)

 8 中野区入札監視委員会委員の委嘱について(経理担当)

 9 新庁舎整備基本設計の進捗状況について(新区役所整備担当)

10 その他

 (1)平成30年7月豪雨災害義援金について(経営担当)

 (2)平成30年7月豪雨に伴う職員派遣について(人事担当)

○地方都市行政視察について

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、総務委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日は、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、5時を目途に進め、3時ごろに休憩を入れたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入る前に、お手元の資料(資料2)のとおり、委員会参与の変更及び異動がございました。

 それでは、異動のあった参与について順次御挨拶をお願いいたします。

横山副区長

 7月14日付で副区長を拝命いたしました横山でございます。本委員会の参与を務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

朝井政策室長

 私から、政策室に転入いたしました参与を御紹介いたします。

 政策室副参事(基本構想担当)、永見英光でございます。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 永見でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

朝井政策室長

 以上でございます。

委員長

 ありがとうございました。以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了いたします。

 議事に入ります。

 政策、計画及び財政についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、平成30年度都区財政調整の当初算定についての報告を求めます。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 それでは、平成30年度都区財政調整の当初算定が出されましたので御報告させていただきます。(資料3)

 普通交付金の表でございますけれども、一番下段の合計の欄をごらんいただきたいと思います。財調の当初算定でございますが、23区全体で9,440億9,000万円となっておりまして、29年度に比べまして、499億1,000万円、約5.6%相当の増という形になってございます。

 次に、網かけの中野区の欄をごらんいただきたいと思います。中野区の当初算定額として通知がございましたのは337億1,200万円となってございまして、前年度と比べまして15億6,000万円、約5.1%の増となってございます。(「16億」と呼ぶ者あり)失礼いたしました。16億5,000万円でございまして、5.1%程度の増という形になってございます。30年度当初予算との関係でございますが、当初予算で355億を見込んでございましたので、17億8,800万円、現段階では少ないという結果になってございます。

 一番下のアスタリスクをごらんいただきたいと思いますが、今回の普通交付金でございますが、東京都のほうで算定残が275億5,000万円ございまして、今後不測の事態等が起きない限り、これをまた23区に割り振って追加交付をされる予定ということでございます。中野区のシェアで考えますと、およそ8.6億円に相当するというふうに考えているところでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

羽鳥委員

 前年の当初算定のところでは、そのさらに前年度、2016年度と比べて減額というふうなところですけれども、今回は前年度と比べて増額の算定となったと。この理由についてはどういったものでしょう。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 全体の東京都の調整三税のフレーム自体が大きくなってございまして、全体で前年度と比べまして当初フレームが大きくなっているというところでございまして、その部分が全体的な増につながっているという形でございます。

羽鳥委員

 法人住民税の一部国税化とかそういうのが関係しているのかなというふうにも思ったんですが、そういったのも影響はしているんでしょうか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 その部分を差し引いても、さらに景気の影響という形でふえているという形になっております。

平山委員

 普通交付の当初算定の残額は、単純にシェアでやると8.9億円。これ、当初予算ではどれぐらいで見込んでいるんでしょうか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 当初予算では全体、年額という形で見込んでございまして、先ほどお話をしたところでございますが、当初予算では全体で355億を普通交付金として見込んでいるという形になります。

平山委員

 そうか、当初の中に全部入り込んでいるから。ということは、残りが割り振られてもまだ足りないということになるんですかね。財調の見込みが当初より低かったことは最近あったんでしたっけ。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 昨年度でございますが、昨年度も当初算定時点では不足していたということになってございます。追加交付を合わせても不足をするという予想がありましたけれども、その後の景気の上昇というか、好循環によりまして追加交付がありまして、最終的には予算額を上回る金額が交付としてされたという形になってございます。

大内委員

 例えば約16億5,000万円、今のところマイナスだと。こういった場合、中野区の予算で言うとどこに影響が出てくるの。要するに、積立基金を減らすだとかいろいろあるんだろうけども、今の段階で、最終的に3月にまた交付金が入るかもしれないけれども、入るか入らないか、下に275億があるのでね。ただ、その件で言うと、当初のあれで220億ぐらい足りないわけじゃないですか。そうすると、最終算定で入ってきたとしても吸収し切れない場合は、どういったところで調整をするの。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 最終的に不足が生じたという形になりますと、財政調整基金等で補てんする以外にはないかなというふうに考えておりますけれども、そういった事態に陥らないように、執行に当たっては削減に努めていくというふうに考えてございます。

大内委員

 ほとんどの区とは言わないけれども、それぞれマイナス、当初算定より低いじゃないですか。当初予算を組むときに、東京都、あるいは23区の財務担当課長会がある中で、そういうところでこういった話し合いをして、大体この辺だなとかを見込むの。特別交付金というか、何か目的があってもらう交付金は別にして、普通交付金みたいなというのはそういうので皆さんで打ち合わせしたりするわけ。大体このくらいだなとか。あるいは各区独自で皆さん計算するの、大体見込を立てるの。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 予算編成の段階では東京都の全体のフレームはわかっているわけでございますけれども、その各区の内訳というのはわからないわけでございます。算定の仕方は各区それぞれが独自にやってございまして、そういった部分で、我々といたしましては、これまでのシェアから東京都のフレームを今年度の予算額から算定いたしまして、このぐらいだろうということで予算編成をしているわけでございますけれども、算定の内容によってこういった差が出てきているという形になっております。

伊東委員

 算定項目自体も年度によって入れかえがあるということを聞いているんだけれど、毎年度、算定項目による影響というのはしっかりと区として分析されているのか。例えば算定項目が変わったことによって、他区は伸びているけれどうちは逆に減ったとか、そういう分析というのはどうなっていますか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 財調の標準算定の部分につきましては、いろいろ協議をしまして決めていくという形になってございますが、今回の中で一番大きかったところといたしましては、財産費の部分が非常に影響を受けておりまして、財産費を平たく言えば多くもらっているところがプラスになっていて、その他のところが全体的なシェアが落ちてきてマイナスになってしまったというところがございまして、東京都のほうで財産費に今回の財源が伸びた部分を多く配分したという形でこれだけの差が出てきてしまったというところでございます。

伊東委員

 かつて中野区の財調がふえていったときに、23区のほうから財産費の比重の部分についていろいろな声が聞かれたと。そのときは中野区は財産費が伸びていたという状況であったと記憶しているんだけれど、今回方針としては変わっていない、今の答弁だと、逆に当初よりもエスカレートしたというように聞こえたんだけど、それが何で中野区は落ち込んでいるの。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 財産費といいますと、都市計画交付金の絡み、都市計画によって各区の配分が大分違ってくるという形になりますけれども、今回、東京都と最終的に都区財政調整の中の会議のほうで決めたということになりますけれども、27、28年度分の都市計画交付金の対象事業について、31、32の算定分を30年度に前倒しで算定するということをやりました。要するに、31、32でもらえる部分につきまして、30年度に前倒しでもらうという形、これが財源がふえたところに対応する部分として、そういう形で配分をしたという形になっておりますので、各区の都市計画事業の割合に応じてかなりの差が出てきてしまっているという状況にあります。

伊東委員

 ちょっと今、よく説明がわからなかったんだけれど、今の御答弁の様子ですと、都のほうで31年度分を全体的に30年度分に前倒しで算定したというように聞こえたんだけれど。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 失礼いたしました。財産費は4年間で分割して算定をされるという形になっているんですが、27年、28年度分について4年間で算定をされるという中の31、32年度分を30年度に算定するというような形の配分を今回したものですから、そこの部分の割合が大きい区に財調財源を持っていってしまったというところがありまして、各区の表を見ていただくとかなりふえているところがあります。そういったところと、あとかなり減っているところがございます。予算対比ですけれども。そういったところがかなり影響を受けているというふうに分析をしているところでございます。

伊東委員

 かつて中野が財産費の部分で他の22区よりも財調算定の額が伸びた。その時期というのは、例えば中野区でも工夫して、本町五丁目の公園用地取得の部分を分割してということでやられた。中野区においては、つまり、今の御答弁だと31、32も含めるのか。そうした2年分については、財産費は中野区の場合は充当する事業というのが過去に比べれば減っているという認識でいいのね。それで、他区では逆に伸びている区があると。その分多少しわ寄せを中野区は食ってしまったという見識でいいのかな。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 前倒し算定分につきましては、中野区は今回11億を前倒しでいただいているんですが、ほかの区はもっと大きく伸びているところがあるという状況になっております。

伊東委員

 その11億というのは、中野区で言うと何。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 前倒し算定を受けたものにつきましては、27年度の中野駅の新北口広場などを含めまして11.2億円、それから、28年度の同じく中野駅の北口広場など8事業で6.3億円といったところの4カ年分の31年度、32年度分について前倒しで算定をされたという形になっております。

伊東委員

 そして、中野区としても財調算定で財産費の部分は当初予算編成の時期にあらかじめ見込んでいると。中野区は、当初予算から比べると今回の当初算定で17億8,800万少なくなっている。その分8億5,000万ほどの再算定があるから、その乖離は小さくなるだろうけれどというようなことだと思うんですけれど、この当初予算と当初算定の差というのはどこの見込み違いから来ているんですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 当初予算段階での算定の仕方といたしまして、過去5年間の中野区全体の財調のシェアの平均から出しているという形になっております。今回、財産費のところが、東京都のフレーム自体が前年度から伸びておりますので、当然そのフレームを掛けると予算自体は大きくなっていったわけなんですが、そのふえた部分というのを財産費の割り当てで解消するという形になってしまいましたので、結局シェア分については前年度とあまり変わらないような形でシェア分が来ているという形になったので、その分が見込み違いというか、マイナスという形になってしまっているということになります。

伊東委員

 当初予算を組む段階では、他区22区の財産費の伸びというか、それの情報はないの、全然。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 これはちょっとわかりません。

平山委員

 伊東委員とのやりとりを聞いていてわからないことがいっぱい出てきちゃって、まず、財調って特別区の考え方とするとある意味単年度主義というか、その年に入ってきたものを当然一定の項目の比率に合わせて配分をすべき性質のものだというふうに認識をしているんですね。それを東京都が勝手に、財産費がちょっと多くなっちゃったから、ことしは、これは先々の財産費分に充てちゃおうなんていうことをそもそもやってもいいんですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 財調に関することは財調協議の中で決めるという形になっておりますので、年明けにそういった提案があって、区との間で了解をとったという形になります。

平山委員

 当区も了解したんですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 都と区長会との間で了解をしたという形になっております。

平山委員

 だから、当区も区長会の中で特に異議は唱えなかったということですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 はい、そういうことになります。

平山委員

 そうすると、制度そのものがおかしくなっちゃいませんか。だって、もともと区が、本町五丁目が最初でしたか、こういうスキームを使い出して、いわゆる5年分割とかで土地を買っていこうということをやり始めた。それでその後かな、四季の森の話があって、都市計画公園の交付金の対象が1ヘクタールまでになったとかいろんな変化がありながら、今日まで来ているわけじゃないですか。

 そのたびごとに財産費という色がついていないお金は、本当にもらえているのかという疑問が議会から何度も出ているわけじゃないですか。区側の答弁としては、財産費は一定入ってきているんですと。じゃ、全体のパイが小さくなったらどうなっちゃうの。いやいや、財産費分だけは死守できますという話だったでしょう。その考え方でいくならば、大きくなっても、財産費というのはその年度のものが変わらず死守できるという考え方じゃないかなと思うんですよ。でないと、全体のパイが小さくなったときに、ことしはちょっと財産費で見るのが厳しいなという事態が、前倒しで出せるんだったら生じてもおかしくないですよね。それはそのたびごとの協議だと思うんですけど、そうなってくると、これまでずっと御答弁されてきたこととか、我々が受けてきた説明とかと矛盾してくるんじゃないかなという気がするんですけれども、どうですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 今回、東京都の調整三税等での財源が伸びた部分をどういうふうに配分するかという中で、次年度の財産費の分を前倒しで算定するという形にしたというふうになってございまして、その中で財産費については当然死守をされるという答弁は間違っていないのかなというふうには考えているところでございます。

平山委員

 では、次年度、次々年度の財産費を前倒しでもらったと。仮に次年度、これもこれからの協議なので仮説の話になってしまうので、あまり仮説の質問というのはよくないかもしれませんけど、次年度もうまく財調財源が伸びたということになったとするじゃないですか。でも、ここの分の財産費って先に渡しちゃっているわけでしょう。これはちゃんと分割してもらえるのかしら、財産費という形ではなくて。財産費は当然残っているところもありますけれども。

 そういうことをどこかで整理していかないと、結局財産費というのがよくわからない、うやむやなまま東京都が財源として生み出している。もっと言っちゃえば、結局23区のお金を勝手に財産費と言って、都市計画交付金という形で東京都が分配している。実態はそうなんですけどね。でも、それをあまり東京都に裁量を持たせてやらせちゃうと、本来得られるべき財調財源というものがおかしなことになってきやしませんかね。どうですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 今回、そういった流れの中でその配分について協議はされたというところなのでございますけれども、財調制度の中で行っていく──その年の状況によりまして財源をどういうふうに配分していくかというところについては協議していくものというふうに考えているところでございますので、今回はそういった協議の中で、確定されている財産費の部分について前倒し算定をするということで、財調財源の使い道というんですか、それを協議して決定をしたという形になっているというふうに考えてございます。

平山委員

 もうあまり長く続けませんけど、何か釈然としないですよね。釈然としないですけど、それはそれとして、もう一個ね。財産費が11億余分に入ってきたと言いましたよね。それでも17億、18億足りないわけですよね。再算定があるから、そこで仮に9億戻ってきたとしても8億数千万。再算定の結果がどうなるかわからないですよ。これはさっきの答弁でいくと、中野区の次年度、次々年度に当て込まれるべき財産費が少なかったからという話になるじゃないですか。

 でも、本来それがないと考えたときには、パーセンテージ、比率は前年度よりもふえているわけだから、本来中野区に入ってくるお金はもっと多かったということですよね。そうなったときの試算ってされているんですか。要するに、次年度、次々年度の財産費を入れるなんていう行為をしなければ、本来であれば中野区にこれぐらいの財調が来ていたはずだと。これまでどおりの財調の割り方でやったとしたならば、これぐらい来ていたはずだという試算はお持ちなんですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 その試算に基づいて予算を組んだということになりますので、フレーム自体ははっきりしているわけですから、それをシェアに基づいて割り振った。財産費につきましては、中野区が得られるであろう財産費をそれに上乗せしているという形で推計をしていますから、予算どおりの額になったのではないかなというふうに考えております。

平山委員

 いやいや、予算は355億なんでしょう。337億がとりあえず当初算定で見込まれましたと。これに仮に9億入ってきたとするじゃないですか。そうしたら、346億なわけでしょう。346億円の中にプラスされた11億円が入っているんですよ。それは、当初予算のときには想定していなかったものでしょう。ということは、ものすごくマイナスがあるということですよね。さっきの答弁でいいですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 予算編成の段階では今までのシェアで積算をいたしまして、355億円というのを出したという形になってございます。実際のところ、財産費分が出まして、全体の伸びた部分というのは、そういった形で算定されてしまった、全体のシェアが圧縮されてしまったというところになりまして、予算のときに見込んだシェアよりもシェアが落ちてしまったというふうになりましたので、財産費が11億円プラスになりましたけれども、それで穴埋めができなかったという形になります。

平山委員

 もう一回だけ聞きますね。当初予算はあるわけじゃないですか。今現在、当初算定される段階では入りがわかってきたから当初算定が出るわけでしょう。今後の入りは不明だから再算定があるわけでしょう。この段階で仮に11億積まれるような、財調を来年度、再来年度の分を入れないような当初どおりのスキームで分配したとしても誤差は出るでしょう、差額は。だって、当初算定の額どおりになんかならないじゃないですか。仮に今現在東京都から入ってきている財調の当初算定の額を単純にこれまでどおりの比率で割ったときには、本来だったら幾ら入ってくるかというような試算はしたんですかということを聞いているんです。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 今後、追加算定は幾らされるかということは今のところわかりませんので、していないということになります。

平山委員

 要は、そういう数字も持った上で来年度以降の交渉に臨んでほしいんですよ。中野区に不利になるようなことはやめましょうよ。中野区としてそういうふうに闘ってほしいなと思っています。よそがこうだからしようがないかじゃなくて、明らかに中野区に不利になるような提案をされて、それをすっとのんでくるようなことというのはぜひともやめていただきたいというか、どういう交渉があったかというのはわかりませんから、すっとのんだわけじゃないのかもしれないですけど、そこは一定区民のために踏ん張っていただきたいなと思って質問をしていましたので、どうですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 初めてこういうことが起こりましたので、今後の算定に当たりましては、その状況等もしっかり把握の上、進めていきたいというふうに考えています。

伊東委員

 今の説明ときょう示された資料とで何となくつじつまが合っていないような感じを受けてしまう。当初算定の総額が9,440億ですよね。それは前年度の当初算定の総額8,941億に比べれば5%ほど伸びているということで、それを中野区に当てはめた場合は、やはり中野区も前年度の当初予算というよりも5%ぐらい伸びているわけですよ。

 思惑が違ったと。あるいは当初予算を組むときの思惑と違って、財産費の部分で割を食ってしまったというような御答弁に聞こえちゃうんだけれど、数字から見ると比率が極端に変わったようには見えないわけ。中野区が、伸びが4%であったりとか、3%であったりというものだったらばあれだけれど、でも、そこまで大きな数字で出てこないと思うのね。前年度で16億5,000万円だから、1%狂ったってそんなに大きなものではないと思う。

 だから、毎年こうして当初算定の御報告をいただいているんだけれど、この財調制度、23区が東京都のほうに交渉して、55%、45%を変えてくれということをずっと続けていると思うんだけれど、算定の仕組み自体も毎年十分な説明がない。例えばことしの場合は当初算定の数字は出ているけれど、ことしは財産費の部分でどう変わっていますよとか、そういうものをちゃんと示すべきだと思うし、算定項目も前年度に比べてこれが削られて、これが入りましたということもあるわけじゃない。そういうものが一切示されないままで当初算定の数字だけぽっと出されていると、わかりにくい構造のものが毎年示されていると思うわけです。

 財調算定の仕組みというのは、資料もなかなか出回っていない。東京都の図書館に行っても、財調算定の仕組みというのは古い資料がぽつんとあるぐらいで、それがどういう構造でどういう仕組みになっているかというのはなかなかわかりにくくなっていて、十分な説明もなされていないです。それで、もらうほうの区としても丁寧な説明をしてきていないというのが事実だと思う。結局、区の住民税と同額ぐらいのものを財調に頼っているわけ。そういうことからすると、この仕組みというのはしっかりとわかりやすく説明してもらわないと。

 それで、財産費という部分は、やっぱり都市部の大きな土地を、あるいは大きな施設をということになると、長期的な計画で立てていかなきゃならない。そのときに議会としては将来計画を判断するひとつの材料になろうかと思うので、その辺は次回からちゃんと丁寧な資料を添えて出されるべきじゃないかなと思うんだけど、いかが。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 内容等につきまして、丁寧な説明に努めていきたいと考えております。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、株式会社まちづくり中野21の運営状況についての報告を求めます。

石濱経営室副参事(経営担当)

 株式会社まちづくり中野21の運営状況について御報告いたします。(資料4)

 株式会社まちづくり中野21は、平成30年7月27日に臨時株主総会を開催しまして役員を改選したので、その旨報告するものでございます。

 新取締役の氏名でございますが、中野区副区長の横山克人でございます。

 退任取締役は、本田武志でございます。

 新取締役の任期につきましては、平成31年6月開催予定の定時株主総会まででございます。

 なお、改選後の役員構成については資料記載のとおりでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、3番、「2018東北復興大祭典なかの」等の開催概要についての報告を求めます。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 それでは、「2018東北復興大祭典なかの」等の開催概要について御報告させていただきます。(資料5)

 初めに、1番、開催の趣旨でございます。今回で7回目の開催となります「東北復興大祭典なかの」でございますが、東日本大震災及び熊本地震で被災された地域への継続的な復興支援のため、特産品の販売や観光文化の情報を発信するほか、区の震災復興広域協働の取り組みを紹介し、区民の被災地の復旧・復興への理解を深めることを目的として開催するものでございます。また、ねぶたの運行パレードを行うほか、東北絆まつり関係市の主要行事のPRを行います。

 続きまして、2番、祭典名、3番、主催でございますが、「2018東北復興大祭典なかの」は実行委員会が主催となり、「東北復興祈念展」は区が主催となり、実施いたします。

 4番、日時でございます。開催日時は、本年10月27日(土曜日)、28日(日曜日)の両日、資料の時間帯で開催する予定でございます。

 5番の大祭典の会場配置及び催し物開催内容でございます。(1)中野サンプラザ前広場(A会場)では式典、ステージ、特産品販売を行い、(2)中野駅北口中央自転車駐車場(B会場)では特産品販売、グルメブースを開催する予定でございます。

 続きまして、(3)番の区役所1階及び区役所前広場(C会場)では、「東北復興祈念展」や自衛隊及び警視庁PRコーナー、被災地復興情報コーナーに加え、特産品販売、グルメブースを設ける予定でございます。

 (4)四季の森公園拡張用地(D会場)では、イベント広場、ねぶた展示を行う予定でございます。

 めくっていただきまして、資料の2枚目でございます。6番のねぶた運行パレードの予定でございます。ねぶた運行につきましては、四季の森公園北側直線道路を交通規制し、実施する予定となってございます。また、運行パレードに合わせ、東北絆まつり関係市の主要行事のPR等を実施する予定でございます。

 続きまして、7番の大祭典執行体制でございます。大祭典は実行委員会に分科会を設置し、それぞれの企画、立案、運営を行い、中野区の東日本大震災復興広域協働推進室が実行委員会の事務局となり、大祭典の全体調整を行うほか、区の取り組みの進行管理を行ってございます。

 資料最後の8番、今後の予定については資料のとおりでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

伊東委員

 先日、区長、議長が青森のほうに行かれたということですけれど、それについてはどういう状況だったのか、概要を。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 先日、8月の上旬になります。区長、議長のほうで青森市長を表敬訪問いたしまして、今後の大祭典の協力等の依頼をしてまいりました。

伊東委員

 その反応は。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 引き続きこれまでと同様協力をいただけるということで確認をしてございます。

伊東委員

 東北復興大祭典は中野区が取り組んできて、区長はかわられたけれど、この行事、事業についてはこれからもしっかりと堅持していくという方向のもと、改めて表敬訪問に行かれたということでよろしいのね。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 そのとおりでございます。

伊東委員

 やはりそういうことはしっかりと言っていただかないと、一部にはやっぱり区長がかわられた、あるいは先方の市長もかわられたという中で状況が変わることもあるだろうし、自治体としてどう取り組んでいくのか。また、この事業をどう位置付けて、どういう効果を狙っていくのかという部分もしっかり見据えていかないとしようがないと思うんだけれど、それで、ねぶた運行パレードに伴って、東北絆まつり関係市の主要行事のPRと書かれているけれど、関係市というのをまず教えてください。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 東北絆まつりの関係市でございますが、青森県青森市をはじめとしまして、岩手県の盛岡市、宮城県の仙台市、秋田県の秋田市、山形県の山形市、福島県の福島市でございます。

伊東委員

 それらの関係市の主要行事のPRを運行パレードに合わせて行うって、それが想像できない。今までそんなことをやっていたっけ。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 昨年も宮城県の仙台市のすずめ踊りについてパレードのほうに参加をしていただきまして、それぞれの市の特色のある踊り等を披露できるような方向で現在調整をしているところでございます。

伊東委員

 その辺もしっかりと連携を強める意味では、事前のPR等も必要になってくるのかなと。仙台のすずめ踊りは気がつかなかったんだけれど、黒石なんかが出られているのは長年の経験で覚えているんだけど、見に来る区民だけじゃなく、来街者をどう呼ぶかにも影響してくることだろうと思うし、近隣区、あるいは都下の東北絆まつり関係市出身の方々は、ふるさとの香りをかぎたいと思ってこの祭りに合わせて来てくれるかもしれない。だから、そういう部分もちゃんとわかるようにしてもらわないと効果は薄いのかな、逆に。

 パンフレットをああやってたくさん刷るんだけれど、それが残るようじゃもったいないし、PRの仕方も工夫しないと。あれだけのものをやろう、中野区に来街者を呼び込もう、中野の知名度を上げていこうという中では、やっぱりそういうこともしっかりと戦略的に考えて位置付けてやっていかないと、震災復興の部分でスタートしたかもしれないけれど、もう性格的にはだいぶ変わってきていると思う。もっと中野をPRするために、協力を他の自治体にお願いして手を携えてやっていく。そういう部分をちゃんと認識してやっていかないといけないかなと思うんだけれど、その辺のお考えはどうですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 まだまだ復興支援の必要はあるというふうに認識してございます。本大祭典が引き続きより盛況となるようにPR活動をしっかり行ってまいります。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、4番、ワーク・ライフ・バランスの推進に伴う時差勤務の本格実施についての報告を求めます。

田中経営室副参事(人事担当)

 それでは、ワーク・ライフ・バランスの推進に伴う時差勤務の本格実施につきまして御報告をさせていただきます。(資料6)

お手元の資料をごらんいただきたいと思います。区は、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現に向けまして、勤務環境の整備に努めているところでございますが、昨年度の試行結果等を踏まえまして、時差勤務を本格実施することとしたところでございます。

 開始日でございますが、本年8月1日から。

 2の対象でございます。出先施設も含めまして、正規の勤務時間が割り振られている全職場のうち、希望する職員を対象ということで実施をいたします。なお、記載の保育所、清掃事務所等については対象から除きます。

 次に、3の割り振りの変更内容でございますけれども、まず(1)の申請単位。こちらは事務処理等を考慮いたしまして1カ月単位としまして、ただし、職務上特に必要がある場合は日単位で変更ができることとしてございます。また、(2)の割り振り時間でございますけれども、こちらは記載のとおり、4パターンというふうにしてございます。

 また、4の開庁時間でございますけれども、こちらは変更しないということとしました。

 最後の5で、利用者調整でございますが、職務に支障のない範囲で、所属長が利用者の希望、利用希望者や希望時間の偏り、また休暇者、当番者等との調整を行いまして、希望重複時には育児、介護による申請を優先するというようなこととさせていただきました。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

大内委員

 これはいろんな対象があるんだけど、仮にあなたも対象者になるの。あなたの場合の所属長は誰なの。

田中経営室副参事(人事担当)

 私も対象になってございます。私の所属長は経営室長になります。

大内委員

 経営室長も対象になるの。

髙橋経営室長

 私も対象になります。

大内委員

 経営室長の所属長は誰になるの。

髙橋経営室長

 副区長になります。

大内委員

 職務に支障のない範囲でというと、例えばあなたがとったとするでしょう。なんだ、4時15分に毎日帰って大丈夫だったんじゃないかとなっちゃうんだよね。職務に支障のない範囲でって、課長というか、副参事、あるいは参事でもいいや、何だ、1カ月別にいなくても支障がないんだ、4時15分に帰っちゃっても問題ないんだというふうになる、悪い見方をすると。だって、早く来ても別に、職員がいないときに一人で来て仕事をやっているだけの話なのかな。早く帰って、まだ職員が残っているけど、先に帰って大丈夫なの、支障は起きないのとか、そういうふうにさ。

だから、ある程度やっぱり、副参事以上はないんですよとか言ってくれるとわかりやすいんだけど、大丈夫なんだ。

田中経営室副参事(人事担当)

 私も試行では参加をさせていただきまして、まだ本格実施は今回参加していませんけれども、例えば早い勤務時間で早く帰れれば帰りますし、何か職務が残っていれば帰らない。ただ、勤務時間を割り振り変更することでの職務に支障がある場合というのは、通常の勤務の中では当たらないかなというような認識はございます。当然議会対応とかそういう場合は逆にこれは利用しないと、そういうようなことで支障があるかないかの判断をさせていただきたいというふうに考えてございます。

大内委員

 例えば残業手当というか、それって副参事の人はつくの。

田中経営室副参事(人事担当)

 超過勤務手当は管理職手当が相当ということでなってございます。

大内委員

 それだったら、4時15分、いや、まだやっぱりどこかで上がってくるかもしれないから5時までいなきゃいけないとかになっちゃうんじゃないのかな。だって普通、5時前に上がって、何で帰っちゃったんだとか言われて、職務に支障がないから帰りましたって、職務に支障があるじゃないかと言われそうじゃない、副参事レベルだと。そうすると、どっちかというと朝ゆっくりして、残業手当がつかないんだったら、これで言う④の割り振りを一番望む人が多いのかなとか、④だと、朝はあまり予定がないから、どうせ残業手当がつかないから別に関係ないから、6時15分まで勤務してもいいんだということで、全員そろうのが9時半になっちゃうみたいなとかがあるから、どういうふうに使うのかなと。だから、一応決めた以上、もっと言うと、まずあなたからやらないと。時間差をつけて、自転車のあれだけとかもいろいろあるんだろうから。わかりました、やってください。

木村委員

 ちょっと確認なんですけど、この割り振りをとるには、特に理由というか、目的は関係ないということになりますか。

田中経営室副参事(人事担当)

 職務に支障のない範囲で希望していただいて、職場の中で偏りがないように調整していただいた結果、その調整で職務に支障がなければ利用できるというような仕組みになってございます。

木村委員

 私が聞いたのは、申請のときにこういった理由でとるかとらないかという、その理由を聞くか聞かないかということです。

田中経営室副参事(人事担当)

 そういう意味では、ワーク・ライフ・バランスの時差勤務を希望するという理由のみでございます。

木村委員

 あと、こちらで申請単位が1カ月というところで、日割りのところが職務の遂行上特に必要がある場合と書いてあるんですけれども、これはどういった場合が想定されますか。

田中経営室副参事(人事担当)

 例えばでございますけれども、朝早いような時差勤務を希望された方が、ある1日には例えば夜の会議があるとか、5時半ぐらいまでの勤務があるとか、そういう場合を想定してございます。

木村委員

 最初から一応申請した1カ月の中でこの日だけというのか、それとも、もともと申請していないのにこの日だけ日割り単位の勤務時間の変更というのができるのかどうかという確認です。

田中経営室副参事(人事担当)

 もともと日割り単位の変更というのは、例えば夜の会議がある場合に超過勤務にするのではなくて、支障がなければずれ勤で遅く来る、そういう仕組みはもともとございました。こちらの時差勤務につきましては原則1カ月なんですけれども、その中である特定の日にこの割り振りの変更時間では超過勤務になってしまう場合に、1日単位でそれは変更できるような仕組みということでございます。

木村委員

 最後に一つだけ。豊島区のほうは多分日割りでやり始めたみたいなんですよ、月単位じゃなくて。区としたら、基本的には問題なければ月単位。日割り単位がいいのかどうか、ちょっとまだ定かではないんですけども、それを目指していくというか、そういうのも検討していくという方向なのかどうかというところを教えていただけますか。

田中経営室副参事(人事担当)

 実はこの単位につきましては、試行のときはどちらかというと1週間単位をやってございました。それで、1カ月単位にした理由は、出勤簿をいちいち1日ごととか、月単位とか変更するわけでございますけれども、やっぱり事務処理の簡素化ということで月単位がいいだろうというような判断でございます。そういう意味では、日単位というのは現在のところは考えてございません。

中村委員

 御報告ありがとうございます。昨年度試行をされて、今回8月1日から本格実施というところなんですけれども、試行を行ってみて、よかったからこれから本格実施をするのだろうと思うんですが、どういう分析みたいな部分があったのか、課題とか、そこら辺を教えていただけないでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 昨年2回試行をしまして、その後にもいろいろ職員から意見をいただいたところでございますけれども、結果としてはおおむね、まず「希望する」、もしくは「希望したい」、やや「どちらでもいい」という方も含めて、大多数の方はこの本格導入に賛成だったと。

 それから、支障についても、一部にはやっぱり支障があるというような御意見をいただいていましたけれども、基本的には支障がないというような御意見のほうが8割を超えているような状況でございました。特に支障のところでは、一番言われたのは、いわゆる窓口職場等で利用者の調整がなかなか厳しいかもしれないというような御意見もいただきまして、何か優先をつけるような目安みたいなものが一定程度示してほしいというような御意見もいただいたところでございまして、その辺でやっぱり育児・介護の方は、そもそも育児のずれ勤をしているとか、介護があるとか、そういうような方を調整の中では優先するような仕組みということで考えたところでございます。

中村委員

 わかりました。だから、対象に窓口職場を別に外すということではなくて、その中で育児、介護等による申請を優先するという形をとったということでよかったのかなと思います。8月1日からスタートしたというところだと思うんですが、大体今どれぐらいの方々が申請されているのかというところを教えていただけますでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 実は、正確にはシステムでデータを抽出しなければなかなか出ないんですけれども、ざっくり確認をしてみたところ、大体80名程度、8月24日現在では御利用いただいているところでございます。

近藤委員

 対象から外れている児童館、保育所、清掃事務所の職員たちというのも、やはり介護などはあったりすると思うんですけど、こういう人たちに何かほかの配慮みたいなものはあるんですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 通常の例えば育児休業であったりとか、お子さんがいらっしゃる場合に、お子さんが病気になった場合の休暇制度であったり、また介護休暇とか、特にこの職場というふうに限るわけではなくて、全庁的にそういう支援をするような制度はございます。

近藤委員

 この方たちも、やはりワーク・ライフ・バランスに伴う時差出勤というのが可能になっていけばいいと思うんですけれど、今は本格実施が始まったばかりですけど、ゆくゆくは全部の職員がそういったものができるようにされるといいのではないでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 例えば保育所ですと、開所時間のときに一定の職員の方が不在になるということはなかなか支障が生じるとか、あと、清掃事務所の場合はごみの収集がおくれるとかそういうこともございますので、現段階ではなかなか厳しいかなというふうに考えてはございます。

近藤委員

 そこの二つはそうですけど、児童館なんかはまだ工夫の余地があるのではないかなと思いますけれど、どうですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 工夫の余地につきましては、引き続き検討していきたいというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、5番、幹部職員の人事異動についての報告を求めます。

田中経営室副参事(人事担当)

 それでは、幹部職員の人事異動につきまして御報告を申し上げます。(資料7)

お手元の資料をごらんいただきたいと思います。平成30年8月1日付で記載のとおり幹部職員の人事異動を行いました。詳細につきましては、お読み取りいただきたいというふうに存じます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、6番、一般任期付職員(部長級)の募集についての報告を求めます。

田中経営室副参事(人事担当)

 それでは、一般任期付職員(部長級)の募集につきまして御報告をさせていただきます。(資料8)

お手元の資料をごらんいただきたいと思います。地域包括ケアシステムを着実に推進するとともに、全庁的な地域包括ケアシステム体制の強化、または関係機関等の円滑な連携を図るための人材が必要となっていることから、民間での経験や実績のあるすぐれた人材を一般任期付職員として公募により募集することといたしました。

 まず、1の応募資格でございますけれども、医療・介護・予防・生活支援に関しまして、専門的な知識、実務経験のある方のほか、(2)に該当しない方ということになってございます。

 2の採用予定職の職務内容でございますが、地域包括ケアシステム、これは各部を横断する全庁的な推進、それから区以外関係機関との連携強化などの地域包括ケアシステムをさらに推進していく、そういうような職務を予定してございます。

 3の任期でございますが、平成30年12月1日から平成33年11月30日までの3年間としまして、5の選考方法でございますが、1次選考としまして論文審査等を行った後、面接により選考を行う予定でございます。

 募集につきましては、平成30年9月3日より開始をさせていただきます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

羽鳥委員

 一般任期付職員の採用は、今回は部長級ということなんですけれども、この制度導入が平成17年だから、13年前で2005年というときにこの採用制度の概要を説明されているんですけれども、どうやったら採用できるかというので四つほどいろいろ規定しているんですね。専門的な知識を有する職員の育成に期間を有するであるとか、あとは専門的知識経験の活用期間が限られているとか、そういったのがあるんですけれども、今回の場合はどういったところに該当するのかなと思うんですが、御説明ください。

田中経営室副参事(人事担当)

 区の条例の前に、これは地方公共団体の一般職の任期付職員の採用に関する法律というのがございまして、高度の専門的な知識、またすぐれた識見を有する者を一定期間活用して遂行することが必要な業務ということで、区の条例でいきますと、これの第2条の(1)になりますけれども、当該専門的な知識経験が必要とされる業務に従事されることが適任と認められる職員を部内で確保することが一定期間困難である場合と、こちらに一応該当をして採用する予定でございます。

羽鳥委員

 地域包括ケアシステムというと今後もずっと続いていくところですから、仕事がなくなるわけでないのになぜ3年間なのかなというふうに思ったんです。つまり、すぐにやっぱり対策を構築しないといけないけれども、すぐに専門的な知識を有する方を職員の中から登用するというのはかなり大変なところがあるので3年間採用すると。その応募は職員の中からこの担当を、それは今後の体制によってくるんでしょうけれども、担当部長なりというのを確保していくといった考えがあるんでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 やはり専門的な民間での経験とか知識等につきまして、いわゆる区の行政とはまた違う視点で区の職員に経験とかを伝えていただく、ノウハウ等を検証していただく。それを一定期間ということで一応3年を予定していまして、3年後につきましては現在のところ未定ですけれども、3年後にまた対応については検討することになるというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 その方がまた任期付のところで担当していただくのか、あるいは部長級の方を区の職員にするとかというのはある話、可能な話ですか。例えばそういったことで対応されるのかということもあり得るんでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 仮定の話ですけれども、中野区としては前例はございません。制度的にできるかできないかというと、できなくはないというような認識でございます。

大内委員

 今、羽鳥委員の話の中で、部長級のこういった形はないの。今までないというのは、ちょっともう一度そこのところを。

田中経営室副参事(人事担当)

 いわゆる3年後その方を区の職員として採用、いわゆる任期付職員から常勤職員に採用し直したという……(「質問は、部長が今までいたかどうか。今も任期付の部長が…」と呼ぶ者あり)任期付職員の部長がいたかいないかという趣旨であれば、現在も1人いらっしゃいます。

大内委員

 誰でしたっけ。

田中経営室副参事(人事担当)

 危機管理担当部長でございます。

大内委員

 大変失礼しました。でも、危機管理担当部長は、出向とは言わないけども、向こうを退職されてきたんでしたっけ、一回、身分的に言うと。それで、これは何で部長なの。地域包括ケア担当部長というのをつくるの。要するに、地域包括ケアを着実に進めるためだけ。今、地域包括ケアというのは部長がいるの、それとも一課長がやっているの。それもちょっとあわせて。

田中経営室副参事(人事担当)

 今、地域包括ケアを推進する担当の副参事はおりますけれども、部長としては地域支えあい推進室長が職務を担っているというところでございます。なぜ部長職なのかというところでございますが、やはり健康福祉部であるとか、子ども教育部であるとか、全庁的に横断するような組織をやっぱり推進する体制をまず全庁的に強力に進めるということ、また、もしくは区の組織以外にもいろいろ関係機関との連携の強化というところでは、やはり地域包括ケアを推進するためには部長職のほうが適任であるというような判断をしているところでございます。

大内委員

 組織図的に言うと、地域包括ケアシステム担当部長というのが全部を下に見るわけ。いろんなところを見なきゃいけないと言ったでしょう、学校も含めて。その人が下につくわけ、そうしたら。

田中経営室副参事(人事担当)

 組織的に行きますと、組織の長ではなくて、いわゆる地域包括ケアを推進するための担当の部長として全庁を横断したような形で推進するような、特にそのための組織というものは予定はしてございません。

大内委員

 今の担当課長ではそういうことをできないの。課長だって、別に横断的にやればいいんでしょう。部長にならないとできないの。だって、その専門担当課長がいて、その人が横断的にやればいいんでしょう。部長という肩書、今は部長という肩書はないけど、参事級の肩書がないとできないんだ。そういうことを言っているんですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 やはり各部を横断する連携を強力に推進するためには、副参事より部長のほうが適任というような判断でございます。

大内委員

 そんなことを言ったら、さっきあなたが報告したやつはあなたじゃ無理だよと、部長が仕切らなきゃだめだよという話になるよね、ワーク・ライフ・バランス。あれ、あなたじゃなくて部長が仕切らなくちゃ無理なんじゃないの。だって、全庁にまたがっているんでしょう。あなたじゃできないんでしょう、副参事じゃ。部長じゃなきゃできないんでしょう。全庁的にまたがるやつは、やっぱり部長級、参事級がやらなきゃだめだと言っているんじゃ、あなたじゃ無理なんじゃないのと、そうならない。だって、別に部長というか、参事級の肩書がなきゃできないとかいう話じゃないでしょう。地域包括ケアシステム担当課長が、部長じゃないとできないって、少なくとも今の状況の担当課長じゃできないと。もうちょっと肩書を上げなきゃできないということであれば、今言っている肩書を上げて一つつくればいいんじゃないの。そういうことでもないの。何か先にこれをつくるために理屈をつけているみたいで。あなたが考えたわけじゃないんだから別にあれなんだけども、どうなの。

田中経営室副参事(人事担当)

 各部を横断して推進するという、いわゆるこれを進める進め方でいろんな考えがあると思うんですけれども、例えばワーク・ライフ・バランスという全庁的に決めたことを推進することと、例えば地域包括ケアというと、医療、介護、さまざま幅広い専門的な知識を全庁的に広げて推進する役割というのは、当然課長と部長では違うのかなというような認識でございます。

大内委員

 僕はそういう認識じゃなくて、課長でもできるんじゃないのと。部長だからできるとか、そういう問題じゃないんじゃないんですかと。それは組織の中の話であって、課長が決めたことだからできない、部長が決めないとできないんだ、部長が号令かけなきゃ進まない。そんな組織はおかしくない。

 じゃ、ほかの課も全部、先ほどの東北復興祭も部長がやって全庁的に進めてくれなきゃできないんですよという話になるのか。東北復興祭だって、これも全庁的に取り組む、課長一人じゃ号令をかけても足りないんですよと。それって、課長の持っている権限というか、認識、頭の中もあるんだろうけど、別に課長じゃできない、部長じゃなきゃやりづらいというのは、そんな硬直した組織なんですかと。

 じゃ、ほかのところもこれから全庁的に取り組むようなものはとりあえず全部そうやって挙げていくんですかとならない。これだけ今回いきなり取り上げられて、いきなり部長を置くといって、理屈は全庁的に取り組むのに課長より部長のほうがいい。じゃ、課長じゃできなかったんですねと。今の課長のレベルだとできなかったと、そういうことを言っているの。

田中経営室副参事(人事担当)

 できるできないというよりも、いわゆる強力に推進するためには、各事業部長の協力とか連携をいただくには、やはり部長職のほうが適任であろうというような判断でございます。

大内委員

 いや、だから、今度部長じゃなくて副区長を持ってこなきゃだめじゃないかとかとなっていくんじゃないの。それでうまくいかなかったら、今度副区長級で呼んでくると。副区長級で専門の医療関係の人を、もう一人副区長を置くんだとか、そうなっていくの。だって、今の課長でまずやってみて本当にできなかったんですかと。実質、やはり課長が号令をかけても部長がなかなか耳を貸してくれないからできないということがあるの。

だって、地域包括ケアの下にいろいろなまた課があるんだったらいいけど、地域包括ケアの中の部長がいて、課長1人、職員3人とか言ったらだめだよ。ある程度ちゃんと規模を持たせるの、それ。本当に部長が1人いて、課長が1人いて、下に職員が3人か5人でやるようなのだったら、別に要らないでしょう。もっと大きなものをつくるの。

田中経営室副参事(人事担当)

 この部長を採用して組織を変えるというような予定はしてございませんので、この部長の下に担当の課長がいるとかというわけではございません。あくまでも民間の経験、知識、ノウハウを生かして地域包括ケア体制を推進するような仕組みを強力に進めると。これまで以上にそれを強力に進めたいというような趣旨で部長級を採用するようなものでございます。

大内委員

 今回、部長は単独なわけね。どこかの部長、参事級の横にあって、部下は誰もいないと。この人が1人で全庁的に横断的に進めるとかいって、今まで役所じゃなかった、外から来た人が、ましてそういうことをできるの、中野のシステムは。全庁的に、横断的とか言っても、その人は1人で、部下はいないんでしょう。それを区の職員で今までいろんな流れを知っている人がやるんだったらいいけど、全然知らない人が来てできるの。包括ケアシステム自体のノウハウはあるかもしれないけども、役所の中で、小学校も含めて、保健所も含めて、いろんなところにまたがって全部やるというんでしょう、全てやるというんでしょう。そのノウハウはあるかもしれないけど、1人補佐をつけるか何かしないでできるの。大丈夫なんですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 そちらにつきましては、当然上司、部下という関係ではございませんけれども、包括ケア推進担当副参事であたり、支えあい推進室長と連携をして推進していくというような体制になるというふうに想定しています。

大内委員

 支えあい推進室長と連携して、あくまでもこの人が先頭を切って、責任を持って全庁的に進めると。地域包括ケアに関してはこの人がトップで、今言ったように全部のところに万遍なく広げていくって、民間の人を連れてきていきなりそんなに重たい仕事ができるの。ちょっと期待し過ぎなんじゃないの。ほかの人ではできないの、区の職員じゃ。いないんだ、人材が。今のやっているシステムじゃ広がっていかないんだ。外からノウハウを持ってきた人がやるわけ。本当に……。

それで、これ、もし手を挙げる人がいなかったらどうするの。まさかもう手を挙げる人が決まっているわけじゃないんでしょう。手を挙げる人はいるの、そんないろいろ条件、ハードルをクリアする人が。いや、だって、手を挙げる人がもういるんですよというわけじゃないでしょう。その辺はどうなの、見込みがあるの。

田中経営室副参事(人事担当)

 これから公募しますので、一定程度申し込みがあるかなというふうには予定をしてございます。

大内委員

 ちょっと休憩にしてくれる。

委員長

 休憩にします。

 

(午後2時15分)

 

委員長

 それでは、開会いたします。

 

(午後2時28分)

 

伊東委員

 今の御答弁、説明を聞いていると、支えあい推進室は所管事項全体を統括していくということで、ただ、今回招聘したいという人材については地域包括の推進にかかわる部分だと。それも、先ほどの御答弁の中では庁内調整等の必要性からということなんだけれど、それであれば、もうちょっと具体的な書き方があると思うの。今の報告書の文面であれば伝わってこないから、こんなに質疑が出るわけじゃない。所掌事項さえもはっきりしていない説明資料。ましてや、新区長はすこやか福祉センターの考え方だとかそういうものを見直すと。地域包括は推進する。すこやかは拠点であるにもかかわらず、その考え方も示されない。

 これは単に区の中だけのことじゃなく、医療機関や介護機関、そうしたものとの連携を持って経営会議を行われたり、要するに庁内の外で区民を対象にしたアクションが起きなければならない、起きている。それをもっと機能的に進めなきゃならない。その体制すらも見えないで、その人が庁内調整のためになんて説明で理解できないし、この人事案件についてはあまりにも唐突過ぎる。

 変な話、すこやか福祉センターがどう位置付けされるのか、地域包括支援センターがどうなるのか、そのほかに必要な組織がどこに必要なのか、今の地域包括の推進で何が課題なのか。それすらも書いていないじゃない。その辺をちゃんと説明して、この部分を所管してもらう専門の参事、部長級が必要なんだと。そのために医療だとか、介護だとか、専門の経験を持つ人、社会福祉士だって当たるかもしれない。主に活躍の場は、逆に在宅医療、療養、介護、その辺の連携をうまく機能させるために必要な調整なのか、全然見えてこないんだ。

 前任の地域包括ケア推進担当が中野区の地域包括ケア体制について資料をつくった、まとめた。しかし、最初の報告では空欄ばっかりだった。それが今の区長です。その人が何をやりたいかも示さずに担当部長を招聘しなければならない。議会がわかるわけがないじゃない。

 周りだってそうだと思うよ。地域包括ケア、協力してまいりましょう、医療機関が、あるいは介護施設が。そういう部分の人たちに、この人が来るとこういう部分が先に進むんだなとわかるんだったらいいけれど、この資料だけでただ部長級を招聘したいというんじゃ何が何だかわからないし、我々はキツネにつままれたような話。どう組織を変えていくのか、それさえも見えてこない。どうなの、それは。

田中経営室副参事(人事担当)

 地域包括ケアシステムを推進すると。前段のところではいわゆる着実に推進して、地域包括ケア体制をこれからますます強化していかなきゃいけないということと、関係機関の円滑な連携を図るための人材ということで、こういうような表現をさせていただきました。医療・介護・予防・生活支援、こういうような専門的な知識や実務経験が、中野区における地域包括ケアを推進するために部長級として適している人材を募集して推進をしていきたいと、そういうようなことで考えてございます。

伊東委員

 本来だったらその部分は総務委員会の所管じゃないわけだから。所管委員会である厚生委員会でそのことを最初に触れて説明して、厚生委員会のほうで納得できると。それからじゃないの、仕組みとして。人事のほうでこういう報告を上げてくるんだったら。やったの。

田中経営室副参事(人事担当)

 厚生委員会では御報告はしてございません。

伊東委員

 今の御答弁で、厚生委員会での報告もないと。本来だったらば、新たに招聘する担当部長の直属である支えあい推進室長のいる所管委員会でその辺をしっかりと説明して、組織・体制だとかいう部分も理解いただいた上で、その上でさらに中野区の地域包括ケアをこう進めるためにこの部分に手をつけたいということがあってから、外部から登用したいというんだったらわかるよ。総務委員会で具体的な報告が来るんだったら。何か飛ばしていない、その辺。どうなの。

田中経営室副参事(人事担当)

 厚生委員会との関係につきましては、ちょっと考慮が足りなかったかなということもあるかもしれませんけれども、地域包括ケアを推進したいというようなことで区としては考えてございますので、こういうことで募集をさせていただければというふうに考えてございます。

伊東委員

 だから、それを言うのは、厚生委員会で支えあい推進室長が言うことじゃないの、最初に。それを飛ばしてここに来ているんじゃないの。

髙橋経営室長

 厚生委員会ということもございますが、支えあい推進室の現状といったものを全部踏まえまして、区として全体を考えた上で、総務の人事のほうで、まず先に総務委員会で報告をさせていただくというふうな形とさせていただきました。

伊東委員

 先日、少子高齢特がありました。少子高齢特で地域包括ケアの考え方については、一切報告はありませんでした。そういう機会がありながらも一切触れずに、いきなり地域包括ケア担当部長を招聘したいと。おかしくない、それ。まして、第3回定例会に向けてきょうも三つの委員会が開かれている。昨日も一つの常任委員会が開かれている。唯一開かれていないのは厚生委員会。どうなっているの、今。

髙橋経営室長

 厚生委員会につきましては、9月に入ってから開かれるというふうに聞いてございます。今、委員おっしゃったように、そういったチャンスはいっぱいあっただろうということで、私どもの認識としては、先ほどの繰り返しになりますが、区全体としての必要な人材ということでございましたので、人事関係ということで、総務委員会で御報告させていただいているということでございます。

伊東委員

 だから、それを言うんだったらば、所管委員会で支えあい推進室長が言うんだったらわかる。誰が発議しているの、これ。外部から招聘しなきゃならないって、推進室長が言っているの。誰がそういう人材ポストを設けなければならないと言っているの。

髙橋経営室長

 区全体の会議の中で毎年行います事業改善、そういったところの中でも課題として出てくるものがございました。そういった中で、区の中でそういったことで、発議というよりも、そういう会議の会議体の中で全体の1年をフォローする中でも、PDCAの中でも課題がある。支えあいの進め方、今後の地域包括の進め方をどういうふうにするかというような課題があることの中から、こういった部長が必要であるというふうな判断をしたものでございます。

伊東委員

 今の答弁ですと、庁議等でそうした課題がたびたび指摘されて、そういうポストが必要、あるいはそういう推進体制が必要ということが議論されているのね、たびたび報告されているのね。

髙橋経営室長

 たびたびではございませんけれども、事業を見直す中でとか、そういった中での課題というのは共有しているところでございまして、たびたび出ているわけでもないですし、部長のほうが必要だ、私が手に負えないとか、そういった判断で出ているわけではございません。区として全体を見ながら、どこがおくれているかというふうな判断をしながら決めたものでございます。

伊東委員

 最後にしておきますけれど、本来だったらば、やはり本当に地域包括ケアというのは多岐にわたる。ましてや、支えあい推進室だけじゃない。健康福祉部という部もあったり、いろんな部分、あるいは外郭団体、そういうものを貫いて構築されていかなきゃならない重要なテーマ。これからの日本社会をどう支えていくのか、どう対処していくのか、それを考えなければならない重い課題である。それを所管委員会で話もなしにいきなりポストを、それも募集を開始しますと。厚生委員会はいつやるの。

古本区議会事務局次長

 委員会日程ですので、私のほうからお答えさせていただきます。次回の厚生委員会ですけれども、9月3日の10時からというふうに聞いております。

伊東委員

 厚生委員長、怒っちゃうよ。そうでしょう。所管する厚生委員会が開かれる日にはもう募集が始まっている。いいの、本当にそれで。まあ、これでやめておく。とにかく手続、段取りがめちゃくちゃじゃないかと。もうちょっと議会、区民の人たちにも理解してもらえるような物の進め方というのを丁寧にやるべきだと思います。

髙橋経営室長

 今、委員がおっしゃられたさまざまな問題点、課題、そういったことがございます。この委員会だけでいいというふうな判断をしたのは私でございまして、そういった面では委員がおっしゃられたさまざまなことについてももうちょっと思慮深く、手続等も考えながらやっていくべきだったと思っております。今後のことに関してもそういったところに十分配慮しながら、今委員おっしゃったように、支えあいとか地域包括のさまざまな部分にかかわる重大な課題についてしっかりと進められるよう組織をつくっていくということと、しっかり体制を整えて進めるよう、留意して進めたいと思います。(「ちょっと休憩してください」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩いたします。

 

(午後2時43分)

 

委員長

 では、委員会を開会します。

 

(午後2時52分)

 

近藤委員

 地域包括ケアを推進していくことはいいことだと思うんですけれど、応募資格の中に「医療・介護・予防・生活支援に関して、専門的な知識や実務経験がある方」となっているんですけれど、医療の専門的な知識とかになりますとお医者さんですとか、専門知識がある方と実務経験がある方というのは全く違うと思うんですよ。そこのところを並べて、どちらでもいいのか。本当に四つ全てが専門的な知識も実務経験もある方というのはほぼいないと思うんですよ。それをどうやって見きわめるかというところがとても大事なところになって、医療の専門的な知識がある方といったらお医者さんから意見を聞けばいいだけで、全くそういった方の必要性というのはほとんどないと思うんですよね。

 これはどういった部分を重視して、簡単に医療・介護・予防・生活支援に専門知識や実務経験があるという言い方ですと、本当にどういう方なんだろうと。介護や予防や生活支援となれば、ケアマネジャーさんとかといった方がそうですし、どういう人を対象、どういう方なのかなというのが素朴にさっきから疑問に思っているんですけれど、いかがですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 医療のみとか、介護のみとか、では全部全てかというところは明確には決めていませんけれども、いわゆる医療・介護・予防・生活支援、これらの経験とか専門的な知識が地域包括ケアの推進に一番役に立つであろうと、そういうような人材を求めるような趣旨でこのような記載にしてございます。

近藤委員

 そうしますと、医療というところだけは専門的な知識というとまた別になってしまうと思うんですよ。地域包括ケアで一番必要なのは、やっぱり生活支援。今、中野区が進めていかなければならない生活支援とかがかなり実情をわかっている方だったりするんじゃないかななんて私は思うんですけれども、そうなってくると本当に人間的に限られてくる。そこのところはどこに重心を置くかということをきちっと決めておかないと、採用したはいいけれど、こういう人が本当に必要だったのかなということになってしまうと思うんですよ。

 今、地域ケア会議みたいなこととかもすごくやっていらっしゃって、そこにみんな専門の方がいらっしゃるわけですよ。その人たちが考えていろいろな意見を上げていると思うんですね。それのやっぱりどこが足りないのか、どういうふうにしていくのがよかったのかということを集約しておかないと、いきなりぱっと来た方だって、いろんな医療の知識を知っていてもやっぱりなかなか……。介護の知識を知っている、それぞれケアマネジャーさんだったりとかは知っていますよ。でも、中野の実態に合わせたいいものをしていくというと、やっぱり会議体の方たちから意見を吸い上げて、どういう方を求めているのかというのを審査のときまでにちょっと考えていただいたほうがいいんじゃないかなと私は思うんですよ。

 さっき大内委員も言ってましたけど、いきなり知らない人たちが決めていいのと言っていますけど、部長級の本当にすごい役を迎えてしまうんですから、中野区がどういう人材を今求めているのかということを、これをやられるんだったら、やっぱりそこの部分で何が欠けているのかというのをきちっとある程度調査しておかないとだめなんじゃないかなと。その人に、来たから「はい、お任せよ」と言ってうまくいくとは絶対思えないので、そこの手続を踏んで、それで面接に当たったほうがいいと私は思うんですけれども、いかがですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 どういう人を求めているかというのは、医療・介護・予防・生活支援、これらの専門的な知識や実務経験が中野区の目指す地域包括ケアを強力に推進するために一番適している人材ということで、これから採用案内等ではそれに向けたテーマの論文も書いていただく。また、面接等で選考するようなことになっていますので、一番地域包括ケアを推進するための適している人材というようなことで考えているところでございます。

近藤委員

 ちょっと繰り返しになってしまうんですけど、医療の専門知識と介護・予防・生活支援の実務経験というのは全く別で、医療の専門知識のある方で、それをひっくるめてみんな知識があるという方というのはなかなかいらっしゃらないですよ。そういう方が突然どこかの自治体の部長になるということも、今の仕事を捨ててやってくるということもなかなか考えにくいですし、やっぱりどこにポイントを置いて進めてもらうかということぐらいは、今、本当に中野区でケアマネジャーさんたちは、地域包括ケアのいいのをつくろうと一生懸命会議を繰り返してやっているわけですよ。

 その人たちがやっぱりやり易く進んでいける、そして、中野区の欠けているものが集結できるような方を置かないと、誰か呼んでくれば全てがうまくいくみたいな考え方では絶対あり得ないので、そこのところは、支えあいの部長とかそういった方の意見を聞いてもちろんやるんでしょうけれど、そのまた下にある会議体の意見というのも反映されるといいと思うんですけど、そこはやっぱりある程度、突然こういうふうに人を募集するんですから、どういった人が完璧なのか。医療であるのか。医療と介護・予防・生活支援は分かれますからね。医療の専門家だったらお医者さんですよ。その方が必要とはとても思えないし――部長につくというのは。お医者さんが来る必要ないわけですよ。やっぱり介護や予防や生活支援がどう回っていくかということをすごく詳しい方というのが必要だと思うんですね。そういったところでその方が適任なのかというのをやっぱり人事として決定していかなきゃならないんですから、そこは自分の目を磨いておかなければ、全然そういう人ではない人が来たときにわからないと思うんですよ。論文ですごいことを書いてきても、それはわからないと思うんですよね。中野の実態を、やっぱりある程度、会議している方たちなどから聞いて選考に当たっていただきたいと思いますけど、いかがですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 選考に当たっては論文と面接、あとは経歴等もありますので、そういうところの中からいわゆる中野区の地域包括ケアを強力に推進できる人というようなことで考えてございます。別の会議体からそれの意見を聞くようなことは考えてございません。

近藤委員

 別の会議体から意見を聞くのが、人事担当でなくても、地域包括ケアの担当の方が聞くのでもいいですけど、とにかく中野区に必要である人を呼んでくるということが大事なことで、専門知識があっても中野区と全然かけ離れてしまっていたら、専門知識というのは皆さん個人が勉強すればいいだけで、お医者さんなり、皆さんいらっしゃるんですから、専門知識を知っている方たちはいっぱい会議体にいらっしゃいますよ。そこをまとめられる力のある方なんですから、そこのところは人事の採用の目をちゃんと磨いておかないとだめだなということを私はすごく――採用することに決めているんですから、それでしたら、やっぱり中野区に合う方というのをきちっと見きわめていただきたいんですけど、いかがですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 中野区の地域包括ケアを推進するための人材は見きわめて、選考のほうで決めるような形になろうかというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はございますか。(「あるんですけど、3時になったので」と呼ぶ者あり)この報告事項に関しての質疑でございますか。(「そうです」と呼ぶ者あり)

 では、一回休憩を入れますか。休憩します。

 

(午後3時01分)

 

委員長

 それでは、委員会を開会いたします。

 

(午後3時15分)

 

 引き続き質疑を行います。他に質疑はございますか。

平山委員

 一般任期付職員の募集についてこれまでも事例が当然あったんですけど、総務委員会で御報告されるのは初めてなんですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 募集の前に御報告させていただくのは初めてでございます。

平山委員

 何で今回募集の前にわざわざこの報告の機会をつくってくださったんですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 地域包括ケアという重要な部長を、部長職としてこれまでの前例もなかったということもありましたので、丁寧にというような趣旨も含めて報告をさせていただくことにしました。

平山委員

 これまでは募集もあったけども、今回はその担う役割と、あとは職責がこれまでとは全く違うので、あえて議会に対して御報告をと、こういうことですね。いろんな方の御質問に対する答弁を伺ったんですけど、やっぱり私も、何の目的でどういう人を迎えようとされているのかというのが、いまいち目的がはっきり見えないなと思いながらずっと聞かせていただいていたんです。田中副参事の「強力に」という言葉だけが何度も繰り返されて、「強力に」というのを取っちゃうとこれまでの担当とあまり変わらないんじゃないかなと思いながら聞いていたところなんですよ。その「強力に」は一体何なのか。

 先ほど、休憩中だったのかな、募集要項にはもっと詳しいことをというようなお話もあったりもした。これも休憩中だったかもしれないですけど、大内委員もおっしゃっていましたけど、専門的な知見や能力を有した人が区政課題にとってどうしても必要なんだ。そのために、任期は定まってはいるけども、一定期間の間にその能力をいかんなく発揮してもらいたいという目的で人を募集されるというのは、これは決して否定するものではないんです。

 ただ、部長職で、税金でお給料を支払いして区でお仕事をしていただくということになると、やっぱりそれなりの目的だったりというのが明確でないといけないなと。そういうことも考えられて、あえて御報告の場をつくってくださったんだと思うんです。議会側からも意見を聞いてみようということなので、せっかくなのでいろいろとお伺いをしていきたいなと思っているんですけど、まずお給料は幾らですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 給料表につきましては、区の部長級の給料表が該当しますけれども、職務経験とかで加算が人によって違いますので、一概に幾らというのはちょっとお答えは申し上げられません。

平山委員

 では、仮に部長級だったとして、部長級は最低限保障されるわけじゃないですか。部長級の場合の給料というのは、月額、年間、それぞれお幾らですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 現在の部長の平均年収ということであれば約1,200万円、そういうことでよろしいでしょうか。

平山委員

 平均年収1,200万。これにさまざまな職能加算というのかな、そういうのがあり得るかもしれない。平均だから、含めて。だから、平均だから、それより上の人もいる、下の人もいるということですね。大体それぐらいの方を採用されると。民間でいうと結構な身分なんですよね。なるほど、わかりました。

 それで、地域包括ケアというものが、私も認識として、まだ区としてきちんと定まっているわけではないと思っているんです。地域包括ケアの中野区が目指す姿が。では、23区を見回しても、日本全国を見回しても、地域包括ケアの体制が構築できたと言い切れるようなところというのも、まだまだ少ないのかなというふうには思っているんです。

 しかも、今、中野区がやっている地域包括ケアって最終的な形ではなくて、最終的には、本来はお年寄りとか、障害者とか、医療的ケアを必要とする方とか、介護を必要とする方とか、その方だけじゃないわけでしょう。本来の対象ってもっともっと広いわけじゃないですか。これまでの議会答弁を振り返ってみると、例えば子育て等々も地域包括ケアを構築しなきゃいけない。これについても早急に取り組むという話をされていたんですよ。

 そういったことを踏まえていくと、医療・介護・予防・生活支援に関して専門的な知識や実務経験がある方という応募資格というのが果たしてどうなのかなと。とりあえずピンポイントでここで絞ってやっていくのかな。だけども、その先目指すものも同時並行でやっていくというふうに区はおっしゃっていたんですけど、そこの部分は一体どうやっていくんだろうと。早急な課題なんですね。

 区長が就任をされて、大きな柱を幾つか述べられた中でお聞きをしている限り、特段力を入れていこうというふうに考えていらっしゃるのが、子育て支援と地域包括ケアの構築なんですよ。子育て支援にもある一面は地域包括ケアを急いで完成させていくことが欠かせないんですね。当然、所信等でお聞きをした区長の御決意を政策的に反映をしていこうということになると、そういう分野にまで及んでいかないといけないと思うんですね。ただ、そうなってしまうと、今回の募集の方々というのは、必ずしもそういうところに知見を有されているわけじゃないんじゃないかなという懸念をしているんですが、その点どうですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 委員おっしゃったとおり、子どもの関係の包括ケアというのも重要な課題というのは認識してございます。一方で、やはりこちらの要件に書かせていただいた医療・介護・予防・生活支援を包括的に推進していくという、それも重要な課題と。両方重要な課題ではあるんですけれども、今回の応募では医療・介護・予防、こういうような形にしていますけれども、当然子育ての関係であるとか、いわゆる子どもの障害の関係であるとか、そういうのも含めた体制を推進するということは、この部長職にも担っていただきたいというようなことでは考えてございます。

平山委員

 だとしたら、応募資格はこれで大丈夫なんですかね。

田中経営室副参事(人事担当)

 関係が全くないわけではないかなという認識ですけれども、一応、応募資格としては、こちらの医療・介護・予防・生活支援を網羅的にということで一応予定はしてございます。ただ、当然関連もありますので、そちらのほうも実際は仕事をしながら担っていただきたいというようなことで予定をしております。

平山委員

 ある一定の専門的な知見を利用されている方、それは専門的な能力かもしれない。それはそこになるべく特化していらっしゃったほうがいいわけじゃないですか。本来、こういった任期付職員を採用する場合って結構ピンポイントですよね。区がどちらかというと得意ではない分野、あるいは民間で先進的に行われているようなものを行政に取り入れていこうとする場合とか。そういったものに対して、それは当然区役所の職員の方というのは経験がないわけだから、そういう専門的な能力を有した方を区の中に入れて、その力を発揮していただこう。これはすごく理解ができるんですけど、今回はあまりにも幅が広過ぎて、的が広過ぎて、しかもその的が全体を指しているわけではなくて、ちょっとこっち側を向いて、こっち側の的になっているという募集というのが、本当にどんな人を採用されたいのかなというのがいまいち見えてこないというのが正直な感想なんです。

その上で、さっき休憩中におっしゃっていた発言なんですけど、募集要項にはしっかりとした内容が書いてありますということで、書いてありますなのか、これからつくりますなのかわかりませんけれども、もう一度区が求める人材像を具体的に教えていただいていいですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 職務内容として、募集要項というより募集案内になりますけれども、こちらでの職務内容は地域包括ケアシステムの総合計画を策定する、それから関係機関との調整や推進役というようなことで書かせていただいております。

 それで、具体的にどういうような職務を担っていただきたいかということでは、例えばすこやか福祉センターの地域包括ケア体制を推進していくための要としまして、例えば地域ケアマネジメント機能であるとか、相談支援コーディネート機能、こういうような機能を果たすための職員への人材育成等。それからあと、例えば医療とか介護のいわゆるレセプト分析みたいなところの実態を把握して分析をし、医療と介護の一層の連携を強化するとともに、継続的、包括的なケア体制の構築。もしくは、いろいろこれまでもやっていますけれども、アウトリーチチームも含めた地域課題とか地域資源を把握して、いろんな成功事例みたいなのもありますので、そういうようなものを積み上げた新たな総合事業的なものをつくっていくであるとか、地域ケア会議にも積極的に参加をしていただく、推進をしていただく、このようなことを予定してございます。

平山委員

 何かすごくさらにターゲットが小さくなったような気がするんですけれども、よけい絞り込まれちゃったんじゃないかなと。これが今の担当部署というか、今のいわゆる地域支えあい推進室の伊藤政子さんのところになるのかな、あそこは何でしたっけ。(「滝瀬さんのところ」と呼ぶ者あり)滝瀬さんのところ、地域包括ケア推進担当の役割と、もう一回聞きますけど、どう違うんでしたっけ。

田中経営室副参事(人事担当)

 役割自体が変わるというわけではなくて、その役割をさらに強化していくということと、部長職として求めているところでは、いわゆる全庁を横断するような、関係部との強力な連携を推進するとか、地域包括ケアシステムのいわゆる推進を今以上に推進していただきたいと、そういうような趣旨でございます。

平山委員

 さっき伊東委員もおっしゃっていましたけど、滝瀬さんがやっていらっしゃるところの前任は今の現区長じゃないですか。十分全庁的な働きをされたようなことをおっしゃっていたようにも記憶をしているんです。今おっしゃられていた内容のような働きをして、地域包括ケアをある一定構築したようなお話も耳にはしているんです。それが副参事というポジションですよね。それでは不十分だったと区はお考えなんですかね。

田中経営室副参事(人事担当)

 これまでの成果も当然認識はしてございますけれども、やはりそれを強力に推進するためには関係部を巻き込んでということで、部長職が必要ではないかというような判断をしているところでございます。

平山委員

 最初のあれに戻っちゃうんですけど、全部「強力な」とつけられるんですよ。「強力な」が、要するに部長職と課長職の違いは、強力か強力じゃないかになっちゃっているんですよ、既にね。本当は我々のところじゃないんですけど、そんな曖昧な表現で1,200万円もお給料を払わなきゃいけない人をどうしても迎えなきゃいけないのかと、ちょっと納得できないんですよ。そこはもっとしっかりしていただかないと。あえてこういうオープンな場できちんと申し上げたほうがいいと思ったので。

 だって、そうですよ。さっきからずっと聞いていると、「強力な」以外に違いはないですからね。果たしてそれでいいんですか皆さん、ということです。人事だからいいですよ。御報告だから、ああそうなんですかと。でも、委員会の場で交わされた議論の中で、どうしても部長職じゃないといけない理由は、強力に推進するためなんですよ。そんないいかげんな説明というのは、私は今まで受けたことがないので、はっきり申し上げておかなきゃいけないなと。その「強力な」というのがどういう強力なんだろうということを、それはもう来た方がどれだけ強力にやっていただいて、やっぱり課長とは違うなという働きをきっとされるんだろうとは思いますけども、ちょっと非常に、なんていうんでしょうかね、議会で御報告をされて、答弁をされる内容としては私はあまり適切なものだというふうに思っていないということは申し上げておきます。

 で、今回、例えば集まらなかった、あるいはいい人がいなかったという場合もあり得るわけですよね。この場合は募集を継続されるんですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 その時点でまた改めて検討させていただければというふうに考えてございます。

平山委員

 わかりました。先ほど求められている人材像がありましたけれども、人材育成、レセプト分析云々ということとアウトリーチ等の成功事例を云々という。我々としては、ぜひ子ども版の地域包括ケアも強力に推進していってほしいと思っているわけなんです。構築も急いでね。そういうノウハウを持った方というのもぜひ今回の募集に本当だったら当てはめてほしいなと思っているところなんですけど、それはそれで、今回はこれなんでしょうから、良しと、そうなんだろうということにしておきますけど。

もうちょっとそういう目指すものを具体的にしていただかないと、ちょっと今回の報告はなかなか、そうですかとすんなりすとんとお受けできるものじゃないなというふうには思ってはいます。ですから、募集をされるんでしょうから、どんな人をどういうふうに、どういうプロセスで、どういうふうに区が採用されて、その方がどういう働きをされているかというのはしっかり見届けなきゃいけないというふうには思っておるんですが、最後に一つだけ。

これも休憩中にも開会中にもあったような気もしましたけれども、何か既に当てがあってとか、既にそういう話が進んでいてとか、そういうことが背景には絶対にないと。要は、今回は純粋にこの募集要項で募集をしてくると。それに当たって、事前に何かしら区側のほうで特定の方々を想定したりとか、そういったことは一切ないということで、あえて開会中にお伺いしますけど、そういう理解でいいですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 そのとおりでございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、中野区法令遵守審査会委員の委嘱についての報告を求めます。

経営室副参事(行政監理担当)

 それでは、中野区法令遵守審査会委員の委嘱につきまして御報告をいたします。(資料9)

 このたび、中野区職員倫理条例第10条の規定に基づきまして、第6期になります区長の附属機関であります中野区法令遵守審査会の委員を委嘱いたしました。

 委嘱した委員は3名でございます。会長に春日秀一郎さん、新任でございます。会長の職務代理に押元洋さん、再任でございます。委員に吉田宏彦さん、新任でございます。

 委嘱期間は、平成30年7月1日から2年間でございます。

 所掌事項は、公益通報に係る事実の調査及び審査並びにその結果を区長及び通報者へ報告することなど、資料に記載のとおりでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

大内委員

 今、初めて御報告されて、見ているんですけども、新任の方とかはどういった基準で選ぶんですか。

森経営室副参事(行政監理担当)

 こちらの委員の選定基準でございますが、行政運営や法律に関しまして専門的な知見、知識を有する方から委嘱をしたというところでございます。

大内委員

 当然それは当たり前で、ただ、そういう人はたくさんいるじゃない。たくさんいるんだけど、何で今回は警察病院の局長、多分お忙しいのによく引き受けてくれたなと。前任者もこういった肩書きの方だったんですか。要するに、こういうのってどこから出てくるの。

森経営室副参事(行政監理担当)

 今回、新任の方はお二人いらっしゃいますが、前任者の関係の方、弁護士、あるいは警察の関係者、そういった方々の紹介といいますか、そういったことも通じまして選任、委嘱をさせていただいたものでございます。

大内委員

 となると、会長職に関しては弁護士、他は東京都の関係者、もう一人はお医者さんというか、この方は局長だから、そういった一つのラインがあるの。前任者が推薦して連れてくるの。その連れてきた人を、今、森君が前提に言ったものに合っているかどうか、整っているかどうかという判断で決めていくんですか。要するに、新任で全く違う分野とかそういうことではなくて、あくまでも前任者がこの方はどうですかと推薦した方を区として判断していると、そういう決め方なんですか。

森経営室副参事(行政監理担当)

 法令遵守審査会は、公益通報ですとか、不当要求等への対応についての調査、審査をお願いする審査会でございますので、従来から弁護士ですとか、行政経験者、また警察関係者というようなところで、そういう関係者で委嘱をしてきたというところでございます。

大内委員

 だから、その枠が決まっているんですかと。警察関係って病院でしょう。警察病院の局長。でも、元何とか方面部長だとか、この方もそういう人だったのかな。だから、一つの枠として法曹界から1人、官庁から1人、警察方面から1人というのが大体この枠で決まっているんですか。

森経営室副参事(行政監理担当)

 具体的に条例規則等で明記しているわけではございませんが、従来そういった枠というか、そういう経験者をこれまでも委嘱をしてきたところでございます。

大内委員

 だから、決してこれはお給料をたくさんもらうとか、そういう職じゃないから、やっぱり協力してもらう。区としてはそう言うんだけども、森君が、課長が書類を見て面接しているわけ。肩書きだけで最初に言った条件はわからないじゃないですか。直接会ってお話をされて、当然そういうことはしているんだと思うんですけど、皆さん、どういった印象なの。

森経営室副参事(行政監理担当)

 関係の方から御紹介をいただきまして、私もお話を伺っているところでございます。経験、また専門的知識を有しているということで、適任だろうということで私どもも受け止めたというところでございます。

大内委員

 最後にします。要は、押元さんというのは元でしょう。どこかほかに就職されているのか。それは書いていないからわからないんだけど、吉田さんというのは現職の方じゃない。公務員的に言うと。上の方は弁護士だから、公務員じゃないから。それが次のは、申しわけないんだけど、例えば監視委員会なんていうのは、元何とかで、現在仕事をしていますとかちゃんと書いてあるんだけど、押元さんというのは元総務局長だったけど、今何をしているかは書いていないんだよね。じゃ、今はしていないんだということになるんですよ。その辺はどうなの。

森経営室副参事(行政監理担当)

 押元さんにつきましては元総務局長ということで、今そういう公職についているということは伺っていないところでございます。それから、吉田さんにつきましては元警察官でございまして、一旦退職をされて、今、警察病院のほうにお勤めになられているということでお聞きをしているところでございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、8番、中野区入札監視委員会委員の委嘱についての報告を求めます。

波多江経営室副参事(経理担当)

 それでは、私のほうから中野区入札監視委員会委員の委嘱について御報告いたします。(資料10)

 平成30年の5月31日で入札監視委員会第5期の委員の任期が終わりました。新たに委嘱をしましたので、今回御報告させていただくものでございます。

 中野区入札監視委員会条例第3条に基づき委嘱を行うものでございます。

 1、委嘱をした委員といたしまして、1番目に武藤博己氏でございます。法政大学大学院公共政策研究科長の職にある教授でございます。再任となります。

 次に、上野真裕氏ですが、中野区法曹会に所属している弁護士でございます。新任の委員さんとして中野区法曹会から推薦をいただき、委嘱することになりました。

 3番目に、宮村光雄氏でございます。東京都コンクリート製品協同組合常任理事でございまして、東京都都市整備局の部長をかつてしておられた方でございます。

 2の委嘱期間でございますが、平成30年6月1日から平成32年5月31日となります。ただし、宮村氏の任期につきまして、平成30年7月26日から平成32年5月31日となります。理由は、前任の只腰委員が平成30年の6月1日に再任後6月14日で退職をしたため、後任となった宮村氏については委嘱した日が7月26日となりました。そのため、任期もこの日からとなったものでございます。

 任期ですが、2年間となります。

 4番目に、委嘱内容につきましてですが、区の発注した工事等の入札や契約手続の運用状況の内容を審査すること。また、入札や契約手続並びに工事成績の評定に関する苦情について審議すること。それから、入札や契約手続の改善すべき事項について区長に意見を述べることなどが職務内容となっております。

 簡単ではございますが、報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

大内委員

 先ほどに戻るんですけれども、宮村さんに関しては東京都の職員の方で、今がこう書いてあって、先ほどの法令遵守のほうの押元さんについては書いていないんだけども、元東京都の職員だから、現職は何もしていないというふうにとれちゃうんだけども、そうなんですか。それで大丈夫なの。この書き方がばらばらなのか、それとも必要以上のものを書かないのか。だったら、別にあまりたくさん書かなくてもいいのかとなっちゃうんだけど、特段書くことがないから書かなかったんですということなんですか。(「ちょっと休憩にしてもらっていいですか」と呼ぶ者あり)

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後3時44分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時46分)

 

大内委員

 それで、入札監視委員会のほうなんですけども、6月1日に委員として委嘱したけども、14日でやめちゃったでしょう。何でやめちゃったんですか。

波多江経営室副参事(経理担当)

 理由としては一身上の都合ということで、退職願が出されたという理由でございます。

大内委員

 2週間でやめちゃったら、委嘱されたほうは責任ないし、委嘱するほうもちょっと、普通2週間でやめないでしょう。何かあまり聞いちゃいけない原因があるのかな。普通、2週間でねという話にならない。(「休憩してください」と呼ぶ者あり)

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後3時47分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後3時52分)

 

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、9番、新庁舎整備基本設計の進捗状況についての報告を求めます。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 それでは、新庁舎整備基本設計の進捗状況について御報告申し上げます。(資料11)

 なお、本報告は、本日の中野駅周辺整備新宿線沿線まちづくり調査特別委員会においても報告をしてございます。

 資料をごらんください。新庁舎の整備に当たりましては、平成28年12月に策定いたしました新しい区役所整備基本計画に基づきまして、平成30年2月に基本設計に着手し、検討を進めているところでございます。本報告は、現在検討を進めてございます基本設計におけるコンセプトやゾーニング等の進捗状況について報告するものでございます。

 資料の1番、設計コンセプトについてでございます。新庁舎の整備に当たっての主な取り組みについては、次の5点でございます。(1)区民の利便性が高い新庁舎でございます。区民の利用頻度が高い窓口を低層階に集約配置するとともに、ワンストップサービスを拡充するなど、区民にとって利便性の高い庁舎を実現するというものでございます。

 続きまして、(2)区民活動を推進する新庁舎でございます。こちらにつきましては、コンサートや講演会などのさまざまなイベントが開催可能なイベント会場を1階に整備するほか、情報・展示コーナーや飲食・売店機能などを整備いたします。また、これらを隣接する集いの広場と一体的に活用することで、新庁舎を区民活動の拠点として整備してまいります。

 続きまして、(3)維持管理しやすい庁舎でございます。建物の更新や清掃などの維持管理が容易に行えるようにするとともに、さまざまな省エネ技術の採用により、ライフサイクルコストの低減を図ってまいります。

 続きまして、(4)環境とともに生きる新庁舎でございます。自然エネルギーなどの活用により、CASBEE──建築環境総合評価システムでございますが、こちらの最高水準を目指してまいります。

 続きまして、(5)安全・安心のシンボルとなる新庁舎でございます。新庁舎の耐震性能は最高水準を目指すものとし、庁舎全体を免震構造とします。1階シティホールは、発災時には災害情報や安否情報の発信場所や臨時の行政相談場所などとしての活用を考えてございます。また、区長室のあるフロアにつきましては、発災時に災害対策本部に迅速に機能転換できるよう整備を進めてまいります。

 続きまして、2番の新庁舎のゾーニング及びセキュリティについてでございます。2枚目をごらんください。

 初めに、(1)ゾーニングについてでございます。新庁舎では、1階から4階を主に区民が利用するコミュニティゾーンといたします。ここにはさまざまな手続や相談ができる総合窓口を設置するとともに、区政情報の収集や区民同士の交流・活動をする機能を集約いたします。5階には、現庁舎の2階にあります東京都第三建設事務所を配置いたします。6階から9階は、主に職員が執務を行うオフィスゾーンといたします。職員の執務スペースを集約することで、効率的で創造性の高い執務空間を整備いたします。10階、11階の上層階は、独立性を確保しやすい特性があることから、議場を有する議会ゾーンといたします。また、庁舎の南北両端に階段、エレベーターなどのコアを配置いたしまして、来庁者専用動線による快適性や利便性の向上を図るほか、執務室のセキュリティの確保を図ってございます。

 ここで別紙をごらんいただいてよろしいでしょうか。別紙の1枚目をごらんください。1枚目でございますが、こちらには地下階及び1階のゾーニング図が示されてございます。図面の左側、2フロアが地下階でございます。地下階は主に駐車場としており、地下1階は来庁者用、地下2階は業務用の利用を想定しているところでございます。

 続きまして、図面の右側が1階でございます。1階には正面玄関、エントランスホールのほか、イベント会場、子育て関係スペースなどを整備いたします。イベント会場については、集いの広場側の開口部分を開放することにより、広場と一体的な利用が可能となるような計画を考えてございます。イベント開催時以外では大会議室としての使用も想定してございます。また、食堂やコンビニエンスストアなどの整備を計画してございます。

 裏面2枚目をごらんください。上段左から2階、3階、4階となってございます。2階、3階は総合窓口を設置いたします。2階はライフイベント窓口とし、戸籍、転入・転出、税務、国民健康保険、国民年金、後期高齢、介護などの窓口を設置いたします。3階は子ども・福祉窓口とし、子育て支援や保育園・幼稚園、高齢福祉、障害福祉、福祉資金などの窓口を設置いたします。なお、総合窓口を設置いたします2階、3階へはエスカレーターを設置し、エレベーター以外の縦動線を確保することで来庁者の利便性の向上を図ってまいります。

 次に、4階でございます。4階は執務室のほか、公共公益活動団体スペースの配置を計画してございます。ここには町会連合会の事務室や社会福祉協議会などが入ることを想定してございます。また、4階フロア中央にございます四角い枠でございますが、こちらは自然換気システム、エコボイドとなっております。4階以降最上階まで吹き抜けとなっており、自然採光、自然通風を促し、良好な執務環境を形成するとともに、環境負荷の低減を図るものでございます。

 次に、上段一番右は5階でございますが、東京都第三建設事務所が入る計画になってございます。

 続きまして、下段をごらんください。初めに一番左、6階でございます。6階には執務室のほか、会議室を集中的に配置する計画となってございます。この会議室は、発災時には災害対策本部として機能転換できる計画といたします。

 続きまして、左から二つ目、7階から9階でございます。このフロアが主な執務スペースを考えてございます。

 次に、下段右側の2フロアが議会ゾーンになります。10階は議場のほか、委員会室、議員室、議会事務局等を配置します。11階は、議場の傍聴席の設置を計画してございます。

 もとの資料にお戻りください。先ほどの続き、2ページの(2)番のセキュリティについてでございます。新庁舎では各フロアの南北両端にコアを配置し、南コア側を来庁者エリアとし、北コア側を執務エリアとし、明確に区分を行うこととします。また、階段、エレベーターなども南コア側を来庁者用、北コア側を業務用として動線を分離いたします。これによりまして、来庁者の快適性、利便性の向上を図りつつ、フロアごとに必要なセキュリティラインを設定することが可能となり、セキュリティの向上が図られるものと考えてございます。

 続きまして、3番、新庁舎に備える機能の変更についてでございます。基本計画で定めました庁舎に備える機能について一部変更することとしたものでございます。

 (1)子育て関係スペースでございます。こちらにつきましては、イベント時について乳幼児親子が活用できるスペースを1階に整備いたします。

 (2)保健所機能でございます。保健所としての独立性や新庁舎低層部の機能・配置を考慮し、合築しないことといたします。

 (3)休日固定診療所でございます。こちらにつきましては、区医師会と運営体制について協議を行ってきたところでございますが、管理運営のあり方等課題が多いことから、新庁舎への設置は行わないことといたします。

 続きまして、4番、区民ワークショップの開催についてでございます。親しみやすい庁舎を整備するため、区民ワークショップを開催いたします。(1)区民ワークショップの目的でございます。「誰もが親しみやすい・使いやすい新庁舎」や「人々の交流の場、にぎわい発信地の運用・機能」について意見を伺い、新庁舎整備の検討に活用することを目的とするものでございます。

 (2)開催日時でございます。平成30年9月30日(日曜日)及び10月13日(土曜日)の10時から正午の全2回を予定してございます。こちらのワークショップの会場につきましては、区役所9階の会議室を考えてございます。

 (3)参加想定人数につきましては、30名程度の参加を想定してございます。

 5番、今後の予定でございます。平成30年12月に基本設計(素案)策定及び議会報告を行った後、区民意見交換会の実施を考えてございます。

 続きまして、平成31年1月に基本設計の案の策定及び議会報告を行いまして、平成31年3月に基本設計の策定及び議会報告を考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告について質疑はございますか。

平山委員

 2ページの3番、新庁舎に備える機能の変更についてというところでまず伺っていきます。(2)の保健所機能、「保健所としての独立性や、新庁舎低層部の機能・配置を考慮し、合築しないこととする」と。要するに、保健所を合築しませんよということが今回突然降って湧いた。理由は「独立性や、新庁舎低層部の機能・配置を考慮し」って、今までずっと保健所を入れるという話でしたよね。これだけの理由だと何で急に外れたのかというのがわからないんですが、もう少し詳しく御説明いただけますか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 保健所でございますが、当初の計画では、区民の利便性向上を図ることを目的として合築することを計画してございました。その後、具体的に基本設計の検討を進めたところ、独立した区画や専用のエントランスが必要だということで、低層部への配置が面積的に難しいということで、このような結論になったところでございます。

平山委員

 そもそも保健所って、パンデミックのときの対応とかそういったことがあって、区役所と合築して本当に大丈夫なのという懸念は議会の側から示していたと思うんですよ。それは大丈夫ですということをずっとおっしゃっていたんですよ。それが、いや、やっぱり独立したエントランスがないとか云々というので、面積的にも難しいという理由だけで急に入りませんよと言われても、今までの議論は何だったのというふうに思っちゃうのが一つと、だって、これ、設計って委託してきたでしょう。面積的に入るか入らないかなんて、あれはかなり数千万円の委託費を払っていますよね、複数年にわたって。その委託業者とは協議しなかったんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 基本設計作成時にも業者委託のほうは導入しまして、検討を進めてまいりました。その際、委託業者には必要面積を示しまして検討を依頼したところでございますが、このたび基本設計を進めるに当たりまして具体的な検討を行ったところ、面積的に厳しいということが明らかになったというものでございます。

平山委員

 基本計画のときにはわからなかったということですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 基本計画のときはそこまでの実際の図面も引いてございませんので、そこまでの検討を行っていませんでした。

平山委員

 基本計画と基本設計をやっている業者は同じですか、違いますか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 同じでございます。

平山委員

 その業者、大丈夫ですかと思っちゃいますよ。それが一つ。もうそれ以上言いませんけど。

で、ものすごく大事なことなんですけど、現保健所は区役所に入りますと。いつだったかの議会で、新区役所の財源の中で保健所用地も活用しますと明確に御答弁されているんですよ。外に出すのはいいんですけど、その分、区役所をつくるための財源が減っちゃうんですよ。そのことについて何も触れられていないじゃないですか。下手をすれば余計お金がかかっちゃうんですよ。というような、ものすごく大事なことがこんな1行であっさりと書かれても、はいそうですかとは到底言えない。

 おっしゃっていましたよね。あそこって売却するか何かして、区役所の建設用地に充てるとおっしゃっていますよね。あそこをそのまま残すということになれば、あそこは幾らで想定されているのかわかりませんよ。でも、仮にそのまま残すか、ほかの場所に建てるかということになれば、そこから得られるべきであった費用プラスアルファは新保健所の建設費用が必要になっちゃうわけですよ。そうすると財源的に困っちゃいますよね。そこは御担当でお考えになられるのかな。そういったところも十分考慮してこういう御報告をされているのか。であるならば、財源はいつ示していただけるのか。それは御担当じゃないかもしれないですけど。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 委員おっしゃるように、当初の計画では保健所用地も活用のほうを考えてございました。現段階では、保健所の用地を活用しなくても新庁舎の整備ができるよう財源の検討を進めてまいります。その時期につきましては、しかるべき時期になりましたら報告のほうを考えてございます。

平山委員

 そんな報告、そんな答弁、納得できるわけないでしょう。保健所用地も使う予定でいました。だけど、やっぱりできなくなりました。だから、これから使わなくてもいい方法を考えます。そんなことができるんだったら、最初からやればいいじゃないですか。答弁になっていないですよ。

 新区役所建築の財源という根本的な問題ですよ。それがある一定部分がなくなりました。区民に負担が乗りかかっていくわけなんですよ。ここをうまく使いますという意味なのかもしれないけど、ここの使い方だと今ストップしているわけでしょう。その話は当該委員会ですることはないですけど、こんな「保健所としての独立性や、新庁舎低層部の機能・配置を考慮し、合築しないこととします」なんていうことを、こんな報告でなされても到底納得はいかないですね。それは、あわせて報告すべきことがたくさんあるでしょう。とまっちゃうから、これは指摘にしておきます。納得していないですからね。

 次、その上の子育て関係スペース、「イベント時について、乳幼児親子が活用できるスペースを新たに整備する」。これは何で新たに整備することになったんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらは、新庁舎の1階がにぎわいスペースということで、多くの区民の方に利用していただければというふうに考えてございます。その中の機能の一環としまして、子育て関係スペースの整備を考えたものでございます。

平山委員

 もともと新庁舎の1階はそのような目的だったじゃないですか。何で新たに子育て関係スペースという、これはゾーニングでしょうけど、これぐらいの面積をとってでもつくらなきゃいけないという事態が発生したんですかということを聞いているんです。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらの基本設計につきましては、基本計画をもとに検討を進めているものなんですけれども、子育て関係スペースについては基本計画のときになかった機能になりますので、報告をさせていただきました。

平山委員

 だから、なかったものが何で出てきたんですかと聞いているんです。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 来庁される方がいらっしゃる中に乳幼児親子もたくさんいらっしゃいますので、そのような方が気軽に新庁舎にお越しになれるように新たに整備することにいたしました。

平山委員

 こういうスペースがないと気軽に来られないんですか。むしろこういうスペースに押し込むほうがどうかと思いますよ。だって、区役所の1階のフロアはどんな人だって来てください、どんな人だってスムーズに往来ができて、快適にお使いいただくことができますよとすることのほうがよっぽどいいんじゃないですか。何でこんな新たなゾーニングで子育て関係スペースという区切りまでつけてつくらなきゃいけないんですか。ここに押し込んじゃうんじゃないですか。

 じゃあ、高齢者の関係スペースは要らないんですか。障害者の関係スペースは要らないんですか。仮にこういう特殊なゾーニングが必要だとするならば、そっちの人たちはどうするんですか。どんな人でも区役所の1階は大丈夫ですと、それが根本姿勢なんじゃないんですか。もう一回聞きますね。どうしてこんなのが突然出てきたんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 委員御指摘のとおり、新庁舎はさまざまな年代、さまざまな状況の方が利用していただく施設だというふうに思ってございます。乳幼児親子の場合、お子様がいることによって、なかなかイベントや新庁舎のサービスが利用しにくいという場合も想定されますので、このような関係スペースの整備を検討したところでございます。

平山委員

 イベントって、イベント会場とか例えばあったりするじゃないですか。子育て関係スペースと離れていますよ。子どもだけここに置いておくの。そんなことできないでしょう。

そんな、乳幼児をお連れの方だって、小さなお子さんをお抱えの方だって、どんな人でも参加できるようなイベントをやることが目的じゃないですか。だから、そっちを目指すべきじゃないですか。じゃあ、逆に98歳の高齢のおじいちゃんが参加しやすいイベントはあるんですかってなっちゃいますよ。

 何か突飛に出てきすぎて、だけど、何もプランがない。そんなものが今回の報告に入ってきて、しかも保健所がなくなっちゃいますって。これはおかしいですよ。一体どんな検討をしているんですか、区役所の中で。むしろ今求められているのは、一時預かりとかそういう機能なんじゃないですか。こんなスペースをつくることじゃなくて、機能のほうが大事なんじゃないですか。どうですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらの子育て関係スペースの機能については、まだ詳細な検討はこれからになりますけれども、今委員がおっしゃったような一時預かりのような機能も含めまして検討のほうを進めてまいりたいと思います。

平山委員

 だから、何で先に場所が決まるんだということを言っているんですよ。検討して一時預かりをやろうと。そこで初めてゾーニングの中でこういうところが、と出てくるわけじゃないですか。順番が逆なんですよ。とりあえず子育て用の場所をつくろう、そこで何かやろう。そういう逆な発想で行ったらいいものなんかできないって。とりあえずつくらなきゃいけないという発想になっちゃうんですよ、ということ。これも指摘しておきます。

 三つ目。先般の一般質問で、ずっと先代の先輩方から四季の森で地域FMをという話があって、うちの久保委員なんかも言っていて、今回、本当は今の四季の森──四季の森が誕生する前からですけど、四季の森でそういうにぎわいだとか、防災だとか、さまざまな機能を持ち合わせたFMスタジオみたいなものの設置をできたらというのを求めてきました。ただ、残念ながら、今のセントラルパーク内ではできなかった。

 今回の区役所はちょうど公園の拡張用地ともつながっていくし、外と中の連携というのも非常にわかりやすいし、場所としては非常にいい場所なんじゃないかなとも思いつつ、それを想定して同様の地域FMについて質問をしました。それで、それなりの御答弁だったような記憶をしているんですけど、今回そういう表記が全くないんですけれども、これは検討から外れちゃったんですかね。それとも、何かに押し出されちゃったんですかね。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 区民への効果的な情報発信の必要性につきましては、重要であるというふうに考えてございます。どのような情報発信の方法が効果的なのかにつきまして、必要性、効果について検討していきたいと考えてございます。

平山委員

 これまで議会で積み重ねてきた議論を全くすっ飛ばしたようなものが出てきているような気がするんです。それってどうなのかなと正直思っちゃいますね。これは進捗状況なので、素案の策定の段階でいろいろ今言ったようなことも考慮をしていただきたいなというふうには思っておりますけれども、改めて言っておきますけど、保健所の問題については、素案の段階でははっきりしていただかないと物は進まないですよ。いや、ほかのところから財源を確保しますというだけでは――そういう条件のもとで進めるということを認めてきた。位置条例も改正した。だけども、それがまた条件が変わっちゃうのであれば、そこからやり直していただかないと、こんな1行で済むような話じゃ絶対ないと思っていますので、そこのとこは基本設計の素案の段階でちゃんとしたものを示していただける、そう思っていていいですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 保健所機能の今後のありようにつきましても、今後検討していきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 保健所機能の今後のあり方と、保健所跡地が財源として使えなくなった場合の区役所の財源更正の話をしているんです、新区役所整備の。もう一回御答弁いただけますか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 それも踏まえまして、財源更正等を検討してまいります。

平山委員

 検討して示していただけますかと聞いているんです。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 財源につきましては、しかるべき時期に示したいと考えてございます。

平山委員

 素案の段階では示せないということですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 しかるべき時期に財源については示していきたいというふうに考えてございます。

伊東委員

 まず機能についてお伺いしますけれど、災害、あるいは非常時の機能という部分で、今回、11階建てということなんですけれど、屋上に非常時のためのヘリポートはこの庁舎の位置で設置できるの、できないの。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 ヘリポートの検討も行いましたが、新庁舎で今のところ設置するという考えはございません。

伊東委員

 必要としない判断の理由というのを説明してください。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 周辺の状況等を勘案いたしまして、そのように考えました。

伊東委員

 庁舎の屋上にヘリポートを設置する場合に、その機能というのは大体どういうものを想定されているんですか、ほかの自治体ですと。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 ヘリポートがあるところやホバリングが行えるような施設がございまして、さまざま検討いたしましたけれども、新庁舎への設置はしないということで考えたところでございます。

伊東委員

 役所の屋上にヘリポートを設置した場合に、庁内、あるいは周辺で緊急の搬送を必要とすることが生じた場合、そういう意味では、このエリアでいけば、近いと警察病院がすぐ近くにあるし、丸井のほうかな、何カ所かあると思うんですけれど、逆に庁舎内で火災が発生したときなんかに、屋上避難をした職員・区民の救出という部分も機能の一つとしてはカウントできるのかなと思うんですけど、その辺の検討もされた。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 ヘリポートの検討をいたしましたけれども、改めまして今委員がおっしゃっていただいたような視点も踏まえて、確認していきたいと思います。

伊東委員

 途中階で火災が発生して、やむなく屋上に逃げるということもままあろうかと思うので、そういう部分も安全性を配慮して十分検討されるべきだと思っております。

 また、今度は視点を変えて、大規模災害が発生したときに庁舎が担う機能という部分で、ここでは災害情報や避難所情報の発信スペースを1階に設けるということなんだけど、それをもうちょっと具体的に説明していただけますか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 発災時、新庁舎の1階につきましてはイベントスペース等を活用いたしまして、さまざまな安否情報の発信場所等の活用や臨時の行政相談場所としての活用を考えてございます。新庁舎は避難所としては考えていませんので、適切な避難所に案内、誘導ができるようなことを考えてございます。

伊東委員

 避難所として考えていらっしゃらないと言うんだけれど、中野駅周辺の広域避難を考えたときに、対象人数はちょっと覚えていないけど10万人ぐらいだったかな、それの避難という部分が東京都のほうでも指定されていると思うんだけども、その辺はどうなっているの。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 新庁舎に来た方が周辺の避難所のほうに移動できるよう、適切な案内を考えていきたいというふうに考えてございます。

伊東委員

 やっぱり多額の資金を投入して設置される庁舎であるから、今のような具体性に欠ける御答弁じゃなかなか区民の方も御理解いただけないんじゃないのかなと思うので、その辺をもうちょっと具体的に説明できるように考えておいていただきたいという部分と、それから、帰宅困難者の受け入れというのもやっぱり自治体に課されている。民間企業に開放してくれ開放してくれで、庁舎を開放しませんでしたじゃ済まないと思うんですよ。そういう部分をどう考えていらっしゃるのか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 帰宅困難者の方につきましても、周辺の学校、大学等と連携いたしまして、適切な場所への案内を考えてございます。

伊東委員

 ですから、そういう部分をしっかりと具体的に答えられるようにしなければならないと思うし、それともう一方、大規模災害時は支援物資が全国各地から集まる。それが大都市の場合ですと、幹線道路がふさがってしまってなかなか届かない。そうすると、先ほど言ったように、ヘリポートじゃなくても、ツインローターヘリだとか、大型ヘリが離発着できる拠点が近くにあるかどうか。

 平和の森については、地下に設置されている構造物の荷重制限から、あそこには直接ツインローターヘリはおりられない。今度そこに体育館が整備されようとするけれど、着陸して搬送するんじゃなくて、ホバリングしておろして体育館に持ってくるということだとかも想定しなきゃならないだろうし。

 これはどうなるか、今、議論のさなかであるからあれですけど、アリーナが中野駅周辺で整備されたときに、それがどういう役割、機能を仮に設置することになったらば担うのか。それと、緊急輸送の輸送手段との関係をどう維持していくのか。そういう部分ももうちょっと具体的に説明していただかないと、単に図面を見せて、考えていますというだけじゃ心もとないと思うんだけど、どう思いますか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 新庁舎は災害の拠点になる重要な施設であるというふうに認識してございます。周辺の地域等と連携した防災活動ができるように検討のほうを進めてまいります。

伊東委員

 今言ったようなことをしっかりと次の報告には具体的に示していただけるようにお願いしたいと思います。

 それと、平時、常時のアクセスの方法についてお聞きしますけれど、中野駅西口改札ができた、西側南北通路ができた、それで、サンプラザ・区役所地区の再開発が進んだ。それで、駅から中野を訪れる人が庁舎を利用したときにどういうアクセスになるのか。今までは駅直近で、アクセス路というのは比較的得やすい場所であったんだけど、ちょっと遠くなります。

 遠くなったときに、今の区の中野駅周辺の再開発の方針を見ていると、区役所・サンプラザ地区から直接は道路レベルでのアクセスはなく、逆に中野四丁目新北口西側地区だっけ、今民間の開発事業者のほうが開発に取り組もうとしている、そこを経由して新庁舎に至ろうとする。要するに、けやき通りをまたいで新庁舎にアクセスするという動線も一つの重要なアクセス路だと。そうなったときに、今の庁舎でどこにどういうふうにそういう道路をまたぐブリッジがつくことを想定されているの。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 将来的にデッキがつながった場合の想定でございますが、図面で申しますと、別紙の2枚目の2階のライフイベント窓口、この表で言いますと右下あたりにデッキのつながる部分をつくりたいというふうに考えてございます。

伊東委員

 ライフイベント窓口の下ということは、ちょうどエスカレーター、階段の右側ということ。そういうことまで十分想定して考えていらっしゃるの。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 将来デッキがつながった場合も想定しまして、設計のほうは考えてございます。

伊東委員

 具体的に四丁目地区の再開発に取り組もうとしている事業者は、その辺は承知しているの。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 担当外ではございますけれども、関係所管のほうには連絡を取り合って調整をしているところでございます。

伊東委員

 これはどういう意図で設計されているのかわからないんですけれど、一般動線が、縦動線が南側に集中しているということで、ちょうど各階に、2階でも3階でもそうですけど、トイレや機械室が南東の角に、区でいえば建物の顔になる部分に集中しちゃっている。先ほど、アクセスは四丁目の西側地区からアクセスする。普通だったらば、この辺が空間のつくり方としてはもうちょっと工夫できるんじゃないのかなと思うんだけど、それをあえてここに機械室だとかトイレを持ってきている。その辺も何か理由があるの。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらのトイレにつきましては、南北にあったほうが利便性が高いかなということで置いてございます。機械室につきましては、今後検討の余地があろうかというふうに考えてございます。

伊東委員

 きょうの報告、説明の内容にしても大まかなことしか触れていないで、詳細な部分についてはもうちょっと具体的な説明が必要になってくると思う。ましてや、年内、年明けすぐには、要するに年内いっぱいが勝負だと思う。そういう意味では、これから3カ月ぐらいの間でしっかりそうしたものを踏まえて、あらゆることを想定した基本設計をちゃんと理解して、区民の人たちも納得していただけるような説明があってしかるべきだと思うので、この程度のものではなくもっとさらに進化させて、さまざまな角度からこういう機能を持っていますということがちゃんと説明できるようにお願いしたいと思いますけど、よろしいですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 きょう、午前中の特別委員会でもさまざまな御意見をいただきました。総務委員会でもいただきました御意見等を踏まえまして、しっかり検討を進めてまいります。

中村委員

 報告ありがとうございます。午前中の委員会でも結構たくさん質疑があったというふうに伺っているので、何点か絞って伺わせていただきたいと思います。

 設計コンセプトのところの(2)に当たるのかな。区民利用大会議室、イベント会場というところなんですけれども、これは外の集いの広場と一体的に利用ができるような仕様になるという考えでよろしいんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらにつきましては、イベント会場だけでの使用もできますし、集いの広場と連携した使用もできるような形を想定してございます。

中村委員

 これはもちろん平日だけではなくて土日も利用が、要は庁舎が閉まっているときでも利用が可能ということですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 具体的な開閉日時はこれから検討になりますけれども、ある程度区役所が閉まっている時間帯でも利用できるようなことは考えたいというふうに思ってございます。

中村委員

 これは多分イベント会場として使うときには恐らくすごく人気が高いというか、すぐ埋まるのかなと思うんですけれども、そうじゃないときの管理方法とかというのは今後しっかりと考えていただきたいなというふうには思っています。庁舎によって、こういったスペースを設けていらっしゃる庁舎もいろいろなところで見てきているんですが、全然使われていないみたいなところもあるので、そこは今後ぜひ考えていっていただきたいなというふうに思っています。

 あと、環境とともに生きる新庁舎というところで、(4)番で書いていらっしゃるんですけれども、新庁舎になった場合、今の現庁舎との光熱費の抑制というのがどれぐらいできるのかという想定というのはされているんでしょうか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 資源エネルギーのことにつきましては、太陽光発電や雨水利用等さまざま考えてございます。今のところ、定量的な効果まではまだ判定していませんので、今後検討していきたいというふうに考えてございます。

中村委員

 ぜひどこかのタイミングで具体的に出していただきたいなというふうに思います。

 3番の子育て関係スペースのところなんですけれども、ここには「イベント時について」というふうに書いてあって、こう書かれるとイベントが行われているときだけなのかなというふうに思ってしまったんですが、これは常設ではなくて、そういったイベントのときのみにここのスペースを使うという考え方なんでしょうか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 先ほどの答弁の繰り返しになりますけれども、こちらの子育て関係スペースの詳細についてはこれから検討になります。イベント時以外にも使用できるかどうかにつきましても、今後検討してまいります。

中村委員

 さっき一時保育とかという話もありましたけれども、ぜひそういった部分も含めてしっかりと検討していただきたいなと思っています。

 あと、最後の区民ワークショップの開催のところなんですけれども、2回行われると。参加想定人数が区民30名程度というふうになっているんですが、これまでの区長と区民の対話集会とかを見ていても、今かなり関心度が高くて、1回目の対話集会では200人ぐらい来ていて、過去2回も80名、90名ぐらいいらしているような状況で、区長がいらっしゃるわけではないのであれなんですけれども、ただ、関心度が高いというところで30名でおさまるのかなというのはちょっと不安というか、もし30名より大幅に上回ってしまった場合というのは対応はできるんでしょうか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらにつきましては、事前に区民の方に期間を設けまして募集をかけたいというふうに思ってございます。仮に30名以上の応募があった場合につきましても柔軟に対応できるように、会議室のキャパもあるんですけれども、考えたいというふうに思ってございます。

中村委員

 ということは、募集は個別で申し込みをしてもらうみたいな形になるということですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらのほうは区報にも掲載いたしまして、事前に参加の御案内と募集のほうをしたいというふうに考えてございます。

中村委員

 確認なんですけど、ということは、その日に突然来ても参加できないんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 会場のキャパもありますので、基本的には事前に申し込みいただいた方が優先になろうかというふうに思っています。仮に会場の定員数を満たない場合につきましては、柔軟に対応していかないというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 維持管理しやすい庁舎、環境とともに生きる新庁舎というところでお尋ねしたいんですけれども、基本計画に基づいてというところだからだと思うんですけども、CASBEEの最高水準を目指すというふうなところで、これ自体は大事な目標ではあると思うんですけれども、庁舎で言うと、整備をすると、この庁舎もそうですけども、50年近く使っていく庁舎になってくると思うんです。

 そうなると、政府のところでは、例えばCO2の削減目標ですと、長期目標で2050年で80%減というふうな目標も掲げているんです。そうなると、ここで書かれているような自然採光、自然通風、今、雨水利用や太陽光発電という、太陽光発電は書かれてはいなかったんですけども、そういったものがちょっと対応できない時点がやっぱり来るんじゃないのかなというふうに思うんです。

 これは区庁舎だけに限定されるものではないんですけれども、今後建てる公共施設とかでは、長期的な脱炭素というのが言われていますから、そういうのを目標にされたほうが、僕は、長期的な設備更新とかが必要になってくる費用とかも考えると、新築のときにそれをあらかじめ考慮に入れた設計にしておく、あるいは設備を整えるというほうが、ライフサイクルコストが全ての期間の維持管理経費の点でも有利なんじゃないのかというふうに思うんですけれども、いかがお考えでしょうか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 新庁舎は、向こう50年以上使う施設を想定してございます。今委員御指摘のように、将来的なレイアウト変更は可変的に変更できるような仕立てや、将来的な機器の更新等にもローメンテナンスでできるような仕組みを考えていきたいというふうに思ってございます。

羽鳥委員

 以前、2年前の本会議の質問のところで、私、地中熱を活用してはどうかと。特に新築とかのときには基礎工と一緒に熱交換のパイプを通せば比較安くできるそうですよというのも提案させていただいたこともありますけれども、そういう環境配慮というふうなときには、今の基準を満たすというだけじゃなくて、今後絶対に基準は厳しくなってきますから、本当に10年とか、割合近い単位で厳しくなってくると思います。中野区役所はそんなときに慌てふためくことなく、もうやっているんですみたいな、そういうライフサイクルコストの面では有利なんじゃないかなと思ったので、ちょっと言わせていただきました。

 あと、今、中村委員の関係のところで太陽光発電というふうなのをおっしゃったんですけれども、基本計画のところには太陽光発電というふうなのは書いていないですし、ここにも太陽光発電というのは書いてないんですけども、これは導入される予定があるんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 太陽光発電につきましては導入する予定でございます。

羽鳥委員

 わかりました。あと、全く違うところなんですけれども、南側のコアのところのエレベーターなんですけれども、議会スペースのところで、平面プランを見てみると、1階から11階まで、要は傍聴席まで直接行けるのかなみたいに思うんですが、これはそうならないような設計なのか、それとも運用で工夫されるのか、どういったところなんでしょう。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 議会ゾーンにつきましては、南側のエレベーターから10階、11階に行けるような運用を考えています。上のほうでどのような動線等のセキュリティをするかにつきましては、今後の検討になろうかと思ってございます。

羽鳥委員

 例えば、現行では傍聴者の方々は事務局のところで受け付けをされてから傍聴されるわけですよね。傍聴券を持っていらっしゃらない方が直接11階のボタンを押していくというのが、この配置を見ると可能になるのかなというふうに思うんですが、どうなんでしょうか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 現状、3階の事務局を通しているものになりますけども、将来的に11階でそういった傍聴の受付をするのか、10階を通すかにつきましても、議会側と協議をしていきたいというふうに考えてございます。

近藤委員

 午前中もちょっと委員会でいろいろ意見を言わせていただいたので申しわけないんですけれど、これは期限も本当に迫っていることですし、ちょっと真剣に1階の使い方というのをやっぱり検討していかないと、午前中の委員会では食堂の位置が本当に1階である必要があるのかという議論がかなり出ましたけれど、本当にそこの確認。

 それと、会議室(区民利用)というところに区民が利用する会議室がある必要性はありませんし、執務室というのも1階のいいところにこんなにある必要があるのか。そして、中央管理室等というところも、これは本当になきゃいけないのか何かはちょっとわかりませんけれど、このまん真ん中に管理をする場所というのが必要があるのか。それと同じに設備室というものも真ん中の位置にある必要があるのか。そして、倉庫もこの真ん中の必要性があるのか。やっぱり1階の使い方がかなりもったいないのかなという思いがするんですよね。

 すごく区民のことを考えて、イベントや、食堂や、そういうことを配慮していただいて、区民に開かれたということを考えていただいたのはすごくわかるんですけれど、やっぱり一番大事なのは、高齢者や障害者の方が、先ほど平山委員もおっしゃったけど、来て使いやすい。そして、一番需要があるのはやっぱり手続に来るということ。区役所に相談に来たり、手続に来たりとかいうことが一番のメインの、区民にそこをやさしく便利にしてあげること、区役所に来るということが一番のテーマじゃないかなと私は思うんですね。皆さんも午前中もそうおっしゃっていたし、そこを本当に──それでもやっぱり一番下に食堂がいいんだという方が大勢だったら、それはそれで何も否定するものではありませんけれど、そうではないと思うんですよね。

 やっぱり本当にどのようなものが皆さんが望んでいるのかということをきちっと聞き取るという作業を、ワークショップで、ポストイットで希望の区役所といって張りつけていって皆さんでワイワイと楽しくやるとかいうことじゃなくて、本当にこれはもう12月までには決めていかなきゃならないので、便利な区役所、使いやすいというのはどういう区役所だというのを、議会のほうからは午前中も含めて意見がいっぱい出ましたよね。

 これからも意見が出ると思いますけれど、区民の方の意見も調整されて、午前中の繰り返しで申しわけないんですけど、大きな金額、区役所を建てるってすごいことですよね。使い勝手がいい区役所にしなければ、ここから今は引き返せると思うんですよ。それは、本当に1階の活用というのをきちっと考えていただきたいと思うんですよね。その辺についてはいかがですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 本日の議会からいただいた意見も踏まえまして、高齢の方、障害の方、どのような状況の方も使いやすい新庁舎ということを目指してまいりたいというふうに思ってございます。今後、区民ワークショップ等もございますので、その辺のありようについてもしっかり検討を進めてまいります。

近藤委員

 区民のイベントホールをやっているところがエスカレーターなんですよね。高齢者の方が介護保険の申し込みに来る、エスカレーターに乗ろうとしたらイベントで大騒ぎしていて、とてもじゃないけどここのエスカレーターに乗るなんてできないみたいな、そんなことになってしまっては元も子もないですし、やっぱり区民が使いやすいということが一番だと思うので、ぜひそこは、まだこれから大丈夫だと思うので意見を聞いてやっていただきたいと思いますし、あと、消費者センターというのはどうなっちゃったんでしたっけ。ないんですけど。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 消費者センターも執務室の一部に併設する予定でございます。

近藤委員

 消費者センターですとか、相談の窓口ですとか、そういった区民の相談機能は大事ですので、そういったところもここに記入していなかったんで、きちっと入っていくようにしていただきたいし、ぜひ1階の使い方というのを、やっぱり1階は区役所の顔ですから、きちっと検討していただきたいと思います。

委員長

 要望でよろしいですか。意見ですか。

近藤委員

 返事をしていただきたいと思いますので。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 新庁舎に来られた方がスムーズに行きたい場所、目的の場所に行けるように、しっかり検討のほうを進めてまいります。

大内委員

 午前中も質疑したので重ならないようにしますけども、議会棟に関する設計コンセプトというかな、考え方が全然触れられていないんですよ。何で。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 議場につきましては、基本計画でも開かれた議会ということで機能のほうを立ててございまして、それを踏まえましてゾーニングの配置をしたところでございます。今回ゾーニング図を示させていただきましたので、今後また議会の御意見を踏まえながら、確認のほう、検討のほうを進めてまいります。

大内委員

 事務局に聞くけど、改善検かな、どこかでいろいろ意見を取りまとめて出しているんだけど、そういうのは伝えているの。うちらが出したやつが無視されているとは言わないけど、図面に出ていないんだけど、何で。ちゃんと出しているの。

古本区議会事務局次長

 今のお話は、議会運営改善検討会でのお話かと思います。これにつきましては適宜新区役所担当にも情報を提供しておりますし、実際その場にも新区役所整備担当の方にも来ていただいて、議論の場は設定しているところでございます。

大内委員

 例えばどういうのがあった。

古本区議会事務局次長

 最近で言いますと、3月の段階では、これまで過去3回ぐらい議題にしたことがあったかなと記憶をしております。3月ごろで言いますと、幾つかエレベーターの使い方とか、区民兼用というんですか、区民の方とか議員の方が専用の入り口をどういうふうに設けるかというパターンを三つぐらい示して議論をした回がありました。

 あとは、7月に2回ほど検討会を持ちまして、7月の初めのころにはセキュリティゾーンの話で、例えばどの辺まで一般の区民が来られて、そこから以上は一定のセキュリティをしようかというような話がありました。直近では、例の10階の部分のレイアウトで2案ぐらい新庁舎担当のほうから示していただいて、議論をいただいたところでございます。

大内委員

 議会専用というのは、議会棟の入り口も検討しなさいと言っていたんだけど、全然入ってないんだけども、これは検討されたんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 議会の入り口も検討いたしまして、新庁舎は総合庁舎と議会棟合築の施設になりますので、図面上は総合のエントランスということで共用のほうを考えてございます。

大内委員

 だから、考えていないという──議会から要望を出したわな。でも、子育てスペースとかは自分たちが考えて入れて、あと、オープンカフェも自分たちの考えをどんどん入れるのはいいけれども、議会からそういうのを言ったものに関しては、答えはそれで終わっちゃうの。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 これまでも議会から御意見をいただきまして、検討のほうを進めてきました。今回初めてゾーニング図を示してございますので、またこれを踏まえまして、今後また議会側と協議のほうをしていきたいというふうに考えてございます。

大内委員

 だから、協議するといったって、今までずっと言ってきたことを入れていないのに、また協議していくと言ったって、本当に意見を聞いているのかという話になるじゃない。これ、だって12月でしょう。もう一回図面を引き直して──だって、9月、10月13日もやるわけでしょう。それから意見を聞いて、図面を引き直してまたやって、またワークショップをやって、12月に素案ができるの。無理なんじゃないの。図面って3日、4日で引けるわけじゃないでしょう、意見を集約して。そうすると、この案でそのまま行かれちゃうと納得が多分いかないと思うし、もう一回図面を引き直して、もう一回ワークショップをやらないと、多分素案の報告まで行かないと思うんだよね。この日程でできるんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 今後の予定でございますけれども、第4回定例会を目途に素案の方向を考えてございます。それまでの間、議会のエントランス等のことにつきましても、改めて議会側と確認をしながら協議のほうを進めてまいりたいと考えてございます。

大内委員

 確認じゃなくて、再三要望しているのに入れていないんでしょう。再三要望しているのに、何を確認するの。入らないなら入らない理由をちゃんと言ってくれればいいわけだ。だって、多分北側は職員専用、セキュリティゾーン、これは誰が要望したんですか。自分たちが要望したから入れたんでしょう。でも、さっき言ったワーク・ライフ・バランスとかいろいろあるでしょう。そういうのを考えたときに、奥を専用に使うとかはいろいろあるにしても、今度駅のほうから2階、あるいは3階の通路を入れる。その人たちは3階からまた下におりて、ここの入り口から入るということになるわけでしょう、直接区役所に入らないで。多分2階だと、高さ的に、練馬区役所を見たってかなり高いところにあるよ。だから、入り口が、そこから入っちゃうとだめなんじゃないの。裏から入らないと、セキュリティゾーンのほうから入らないとだめなんでしょう。区民の人はいいよ、あいているから。でも、区の職員は大勢いるのに、一回おりてこうやって回るのということになるわけだよ。

 そして、職員専用と言うけど、職員が一番多いのは、例えばさっきの時間帯をどんどんずらしていけば、使う時間帯もずれるわね。基本的に区民が来る前に職員は役所に入るわけだから、エレベーターはあいているよね。専用を何で使うかといったら、昼飯のときに使うのかと。そのために区民が使うのと同じだけの台数のエレベーターが要るんですかとなるじゃない。議会用は場所がないから、エレベーターもつかないんですって、それはちょっと設計コンセプトのところにちゃんと議会棟のあり方も入れてくれていないから、そういうことになるんじゃないのかなと思うんですよ。

 だから、日数的にちょっとタイトになるから、もうちょっとしっかりしたものを、しっかりというか、みんなの意見を聞いたものを入れてつくって、でも、再三言っているんだよ、これ。それでも入ってないのに、本当に入るの。しっかり意見を聞いてくださいね。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 今回初めてゾーニング図を示させていただきましたので、今後ともしっかり議会の意見を聞いていきたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 ちょっと聞きそびれてしまったかもしれないので聞くんですが、ワークショップについてなんですけども、事前の案内というのは区報とホームページ、これでいいですかね。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 区報、ホームページでの案内を考えてございます。あと、区内の掲示板への掲示も考えてございます。

羽鳥委員

 あと、最近、区のSNS、フェイスブックページ、それはやるんでしょうか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 フェイスブックでの広報も考えてございます。

羽鳥委員

 これも再度確認になってしまうんですけれども、基本は案内をして、募集をされた方が参加をされると。ただ、そういう案内をしても、応募をしないで突然来る方はやっぱり出てくると思うんですが、そういった方も人数の限りは受け入れる、これでよろしいですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 より多くの方の御意見をいただくことが趣旨だと思っていますので、程度はあるかもしれませんけども、ある程度柔軟に考えていきたいというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がないようでしたら、以上で本報告について終了します。

 次に、10番、その他で理事者から何か報告がございますか。

石濱経営室副参事(経営担当)

 平成30年7月豪雨災害義援金について、口頭で報告をいたします。

 ことし7月の大雨によりまして、西日本を中心とした各地で大きな被害が発生したことに伴いまして、区では7月13日から義援金を受け付けております。9月28日までの予定で区役所と地域事務所で取り扱いをしております。送金先につきましては、被害状況により決定をしていく予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 他に報告はございますか。

田中経営室副参事(人事担当)

 それでは、平成30年7月豪雨に伴う職員派遣につきまして、口頭で御報告をさせていただきます。

 平成30年7月豪雨に伴う職員派遣につきましては、新たに導入されました対口支援方式、これは支援先を個別に調整するのではなく、支援先全体を調整するような仕組みでございます。この方式によりまして、東京都は岡山県倉敷市を支援することになりました。

 中野区からは、7月21日から7月26日に、罹災証明と避難所運営に係る支援の職員を2名派遣いたしました。その後、都内市町村や東京都も含めまして、計6回に分けて8月31日まで避難所運営に係る業務の派遣を継続してまいりましたが、岡山県倉敷市の派遣は終了になったとの連絡がございました。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告について質疑はございますか。

羽鳥委員

 義援金の送付についてなんですけれども、これは被災された自治体に直接お届けするという、いろんな援助団体とかがありますけれども、そういったところではなくて、被災自治体に直接お届けするといったことなんですかね。

石濱経営室副参事(経営担当)

 過去の例に倣いまして、被災自治体について送金を予定しております。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で報告を終わります。

 次に、審査日程の地方都市行政視察についてに入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時59分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時00分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、当委員会の今年度の地方都市行政視察は、島根県雲南市の新庁舎建設事業について、及び島根県松江市の行財政改革の取り組みについてとし、日程は10月18日(木曜日)から10月19日(金曜日)としたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で、地方都市行政視察についてを終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後5時01分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時01分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は第3回定例会中とし、急な案件が生じた場合は委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で総務委員会を散会いたします。

 

(午後5時01分)