平成30年09月27日中野区議会決算特別委員会建設分科会

中野区議会建設分科会〔平成3027日〕

 

建設分科会会議記録

 

○開会日 平成3027

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時33分

 

○出席委員(8名)

 佐野 れいじ主査

 小林 秀明副主査

 杉山 司委員

 内川 和久委員

 小林 ぜんいち委員

 石坂 わたる委員

 酒井 たくや委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当、都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 石橋 一彦

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 地域まちづくり推進部長 角 秀行

 地域まちづくり推進部副参事(まちづくり企画担当、西武新宿線沿線まちづくり企画担当) 荒井 大介

 地域まちづくり推進部副参事(北東部まちづくり担当) 高村 和哉

 地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当) 藤原 慶

 地域まちづくり推進部副参事(西部まちづくり担当) 菊地 利幸

 地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当) 森 眞一郎

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(道路担当) 井上 雄城

 都市基盤部副参事(公園担当) 細野 修一

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(住宅政策担当) 塚本 剛史

 都市基盤部副参事(防災担当) 中川 秀夫

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 野村 理志

 

○主査署名


審査日程

○議題

 認定第1号 平成29年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

 

主査

 定足数に達しましたので、ただいまから建設分科会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 認定第1号、平成29年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。

 審査の進め方としまして、本日は分科会の2日目ですが、1日目に御協議いただきましたとおり、質疑は本日で終わらせたいと思いますので、各委員、理事者におかれましては御協力を何とぞよろしくお願い申し上げます。

 昨日、答弁保留が多くありましたので、本日はくれぐれも、答弁保留がないように、難しい問題でございますけれども、お願いしたいと思います。理事者のほうにお願いします。

 なお、審査はお手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めます。3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

 初めに、昨日の分科会の答弁につきまして、理事者から答弁訂正の申し出がありましたので、これを許可したいと思います。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 申しわけございません。きのうの質疑の中での私の答弁を一部訂正させていただきます。

 4目経営就労支援費の部分で、杉山委員から、決算特別委員会資料建設3、区内事業所数の推移に基づきまして、これらのうち区の重点産業であるICTコンテンツ関連産業並びにライフサポートビジネス関連産業の件数はどうなっているかとの御質問をいただきました。これに対しまして把握していないと答弁いたしましたけれども、各調査年次におきまして件数は把握できておりましたので、改めてお答えさせていただきます。

 資料建設3の上段に調査年次と、その下に区内全産業の件数が書かれてございますけれども、まずICTコンテンツ産業でございます。平成21年はこのうち742件、全産業中の5.2%でございました。同様に平成24年は1,025件、8.0%、平成26年は962件、7.4%、平成28年は941件、7.8%でございました。

 次に、ライフサポートビジネス産業でございます。平成21年は1万593件、全産業中の73.7%でございました。同様に平成24年は9,564件、75.0%、平成26年は9,793件で75.8%、平成28年は9,208件、76.3%でございました。

 以上、答弁を訂正させていただきます。申しわけございませんでした。

主査

 ただいまの答弁訂正につきまして質疑ございますでしょうか。

杉山委員

 数字のほう、ありがとうございます。数字を把握していただいていると思いますので、ぜひ、ICTコンテンツ、そしてライフサポートという重点施策を検討する数字の根拠として把握していただいて、戦略に役立てていただければと思います。

主査

 他に質疑ございますでしょうか。

 よろしいですか。ただいまの答弁につきまして質疑ございませんでしょうか。

 それでは、前回の質疑を続行いたします。

 4款地域支えあい推進費、1項地域活動推進費、2目地域活動推進費、事務事業名1 地域自治推進中、4 NPO等公益活動支援の一部、説明の活動領域2番、活動領域7番について質疑ございますでしょうか。(「何ページ。よくわからないです」と呼ぶ者あり)

 これは、決算説明書のページが188から191ページでございます。(「NPO等地域公益活動支援」と呼ぶ者あり)そうです。

 公益活動支援の一部の説明欄の中の活動領域2と活動領域7について、質疑ございますでしょうか。これが当所管の分に入っておりますので、なければ進行いたします。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。それでは、次に参ります。

 次は、9款都市基盤費のほうに入ります。決算説明書の456から457ページ、1項都市計画費、1目の都市基盤部経営費のほうに移らせていただきます。何か質疑ございますでしょうか。(「456からですか」と呼ぶ者あり)

 456から457ページまでです。

小林(ぜ)委員

 1点お伺いをします。2 部経営費の中の部の経営で、AEDの賃借料1台分が四季の森公園で設けられています。これについてお伺いしたいんですけれども、他の分野も含めて中野区ではAEDを相当な数を設置しているんですけれども、まずAEDの全体は、都市基盤は都市基盤だけで設けているのか、区全体で一括発注をしているのか、その点についてお伺いします。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 AEDの賃借料ですけれども、福祉推進分野のほうで一括して、契約年次は導入の時期で異なってきますけれども、一括して対応してございます。

小林(ぜ)委員

 そうすると、ここに上がっている分については、福祉推進分野のほうで一括して入札落札、委託、どういうふうにしているんですか。そして、ここに上がってきているというのは、その中の一部が都市基盤にあるというのは、どんな契約になっているんですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 予算的には都市計画の予算として計上しておりますけれども、これは各部もそうなんですけれども、実際に執行委任という形で対応しています。ちなみに、昨年度はこちらに経営室に移った交通安全の部分も入っておりましたので、いわゆる青パトに1台ずつ入っていますけれども、計3台分が昨年度計上しておりまして、本年度も計上していたんですけれども、組織改正によりまして1台分に減ったということでございます。

小林(ぜ)委員

 昨年度というのは、平成28年度に3台余計に入っていたけれども、29年度では1台だけになりましたよということでよろしいですね。全体一括は福祉推進分野で行っているけれども、それぞれの分野でそれぞれの費用については持っていると。そうすると、これについては多分5年契約とかが通常だと思うんですけれども、5年契約の中で全体を一括して福祉推進分野のほうで行っているんですか。新たな施設ができたり、先ほどもありましたけれども、新たな事業の変更によって閉じるものがあったりする。新たにできるという場合には、その年次が本来の5年なりからずれますよね。そうしたときにこれがポツンとあるのか、もしくはその中に含まれているのか、そこはどのようになっていますか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 委員が前段で御説明したとおり、契約年次は新規施設ができたとき、新規の賃貸時期というものが変わってきますので、契約額は全体では違ってくるんですけれども、その中の対応する部分は各部で対応しているということでございます。

主査

 よろしいですか。他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。決算説明書456ページから459ページのほうに移らせていただきます。2目の建築調整費のほうに移ります。

 何か質疑ございますでしょうか。456から459ページでございます。建築調整費です。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。それでは、16番のほうに移らせていただきます。

 なければ、進行いたします。

 決算説明書で458から459ページの3目の都市計画費でございます。

小林(ぜ)委員

 まちづくり技術専門員についてお伺いしたいんですけれども、このまちづくり技術専門員の報酬とあるのは、どこのまちづくりのどんな件についての技術専門員の方々の報酬になりますでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 本目に計上されておりますまちづくり技術専門員の報酬についてでございますけれども、都市基盤部としての部経営にかかっている予算でございます。といいまして、都市基盤部全体の必要な技術的なこととか、あと資料作成とか、そういうことに対応しています。特に去年は都市計画マスタープランの改定を目指して、その前段の基礎調査とかそういったことを予定して、働いていただいております。

小林(ぜ)委員

 それは団体法人なのか、個人なのか、どちらでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 個人でございます。

小林(ぜ)委員

 それは何人の方に、どのぐらいの期間にわたって行っていただいているのか。通年を通してなのか、非常勤的なのかを含めてお願いいたします。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 専門的な技術を有する個人の職員でございまして、常勤なんですけれども、勤務時間帯は週4で対応しております。

主査

 今の中で何人ですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 1人です。

主査

 何人かについては、1人でございます。小林(ぜ)委員、よろしいですか。

小林(ぜ)委員

 はい。ありがとうございます。

来住委員

 関連して、平成29年の決算年度以前は木密地域の技術専門的なものを担ってこられたのかなと思うんですが、29年度は先ほどあったように都市計画マスタープランの改定ということで、一定の役割を果たしていただくということだったと思います。根拠となっているのが、要綱の定めに基づいて技術専門員の仕事をしていただいていると思いますけれども、そのもととなっている要綱の中ではどういう位置付けをまちづくり技術専門員の方については行っているんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 こういった技術的な専門員は他の部でも使っていまして、例えば税務とかですね。専門技術的な観点から対応いただくということで、要綱上もこちらは都市基盤部に位置付けておりまして、都市基盤部の中の技術専門員ということで、都市基盤部長の命を受けて、都市基盤整備に関する各業務に関して専門的な技術、企画立案、あるいは職員の指導とか人材育成、そういったことを対応しております。

来住委員

 厳しい職員体制のもとでそういう専門的な技術を継承していただく、教育をしていただくというのはとても大事な役割を持っていただいているのではないかなと思うんですけれども、具体的に職員との関係で専門的な技術の継承といいますか、教育的な役割というのはどういう場面で例えばあるのかなと思うんですけれども、どうなんでしょう。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 本技術専門員は、本当に非常に専門的な知識を持っています。国家資格でも都市計画に関する技術士を持っていたり、建築士ももちろん持っている。民間においてもさまざまな経験を重ねていた。そういったところで、区においても長年そういった専門技術的なところで職員の育成とかをしていただいて、非常に助かっております。

来住委員

 どなたが専門員として雇用関係を結ばれるかは別として、やはりそういう厳しい職場の人員体制のもとで、ましてや、技術を継承して引き継いでいく、レベルを上げていただくという職員のところとの関係では極めて大事な中身を持っているのではないかなというふうに思いますので、引き続きそういう点での生かし方を、十分その方との連携もとっていただいて活用していただければなと、これは要望にしておきます。

杉山委員

 用途地域等の地図データ変換委託とあります。この実際の内容をざっくりでもいいので教えていただけますか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 用途地域や都市計画規制に関する地図データ作成でございます。毎年、中野駅周辺など各所で都市計画が変更されております。そういったものをデータ化して、ホームページで閲覧できるような形にしておくと。もう一つは、都市計画法6条に基づく都市計画基礎調査の土地利用現況調査とか必要な基本的なデータもそれに合わせて修正していく必要がありますので、毎年計上して対応してございます。

杉山委員

 不用額の残があるんですが、この発注は数で発注しているのか、一括で発注しているんですけれども残があるのか、どちらでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 データの修正は、その年度においてどれだけ都市計画変更があったかに大きく影響します。普通の住宅地図でも見られるような形、これは職員なんですけれども、そういった形にデータ変換するので、細切れになって変換する部分をちゃんと一括で見られるような形にしたりするので、その手間も含めて、どれだけ都市計画の変更、あるいは用途地域の変更があったかによって変わってくるということで、この年はそれに合わせてやった結果、残が出たということになります。

主査

 数で発注ということですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 はい。

主査

 よろしいですか。他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 続いて17番目に入ります。17番目、決算説明書の458から459ページに移ります。4目都市施設費でございます。

酒井委員

 東中野駅周辺交流拠点形成基礎調査業務委託があります。平成29年度予算では、東中野駅東口自由通路及び駅前広場等整備基本計画検討業務で約4,000万円弱計上されていましたよね。この呼称というのが決算の中で変わってきていますよね。まずその理由と、そういうのは可能なのかというところを教えてください。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 本委託業務については、予算の段階では委員おっしゃるとおり、東中野駅の南北通路と広場等──等がつきますけれども──の調査ということで入れております。これにつきましては、都市計画の中の業務の事務の割合の中で、都市施設等のバリアフリーの事務事業として対応しておりました。その後、もちろんその部分も含むのですけれども、バリアフリーの観点からは、南北の駅舎だけではなくて、広く東中野駅周辺のバリアフリーをどういうふうに考えてくるかという視点も必要になったということと、業務の中に、都市計画マスタープランの進行として、こちらもバリアフリーが書いてございますけれども、そういった地域の魅力を高めて活力をもたらすことと、バリアフリーと、あと東中野の南北方向、東西方向の円滑な移動を見ていくということで、やっていることはそんなに大きく変わらないんですけれども、少し広げた形での委託にさせていただいております。

酒井委員

 まちがよくなればいいんですけれども、当初は、東中野駅東口に恐らく自由通路ですから跨線橋をかけるわけでしょう。それをバリアフリーするよというふうな考えだったのを、やっぱりあそこの地形を考えると、もう一段下の部分がありますね。その下の部分からやっぱり上げなければ、交通弱者のための真のバリアフリーにならないだろうとか、さまざまな考え方でより広い考えを持たれたんだと思うんですが、それはいいんですけれども、当初は東中野駅東口自由通路及び駅前広場等整備基本計画検討が東中野駅周辺交流拠点形成基礎調査業務委託になると、ちょっと物が違うように感じるんですね。そうしたら、予算、決算であるでしょう。こういうふうにまず記述が変わっていいのかというのを、ちょっと決算書の記述の仕方でまず確認させてください。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 決算と予算は対応して見るべきものですので、実際の中身というか、書き方については委員おっしゃるとおり、整合性を持たせて書くべきと思いました。

酒井委員

 ルール上、オーケーなんですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 決算書を作成する過程で当然全庁的に調整しておりますので、内容自体も整合性を持たせておりますので、大丈夫だということでございます。

酒井委員

 そういたしますと、平成29年度の当初予算では、東口の自由通路及び駅前広場等の整備基本計画の検討業務だったわけですよね。途中から東中野駅周辺交流拠点形成基礎調査業務委託に変わっていきましたよ。そういう形で決算で出ていますね。そうしたら、こういうことは議会で報告は29年度中にあったんでしたでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 名前を変更したということについては、議会では報告していないんですけれども、経過について御報告したかと思います。

酒井委員

 名前だけじゃないんですよ。中身も変わってきているんです。当初は東口だけの自由通路から交流拠点という。東中野駅の課題ですよね。西側と東側、全体でどうするのかだとか、それから高低差をどう解消していくのかだとかあるじゃないですか。ですから、名前だけじゃないんですよ。内容も変わっているんですよ。そういたしますと、議会に当初はこういう考えでありましたが、こんなふうな形で変わりましたよという報告は、僕はあってしかるべきなんじゃないのかなと思うんですが、なかったということですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 その点につきましては、大変申しわけありません。

酒井委員

 それはいいんですが、よりよくしてくださろうと思ったんだと思うんですが、当初から変わったのであれば、やはり次回からは報告していただきたいなと思っています。それで、実際、10か年計画のステップ1が平成28年度、29年度に当たりますね。当初の計画では東中野駅東口まちづくり計画の策定とあったんです。今、そういうものというのはまだないですよね。

 では、地元からしますと、はてどういうふうになっているのかというのが一番気になるところなんですね。この委員会、分科会で何度も申し上げています。東中野駅東口は、一度階段を上って、改札をくぐって、また階段をおりなければ、ホームにたどり着かないという2度昇降しなければならなくて、周りの駅を見てもなかなかないような状況で、東口の住民の皆さんなんかはバスに乗って西口まで行っちゃうような状況なんですね。そういう中で、東口のほうが徐々に少しずつ元気がなくなっているような状況です。

 乳幼児や高齢者、それから障害の方などを考えると、やはり早期の東口のバリアフリーの実現というのは本当に皆さんの思いなんです。10か年計画の中でステップ4が位置付けられていますね。平成37年度までには完成させますよということなんですけれども、計画が策定されていませんよね。どういうふうにこのステップ1でおくれているのかと、今後どうしていくのかを教えてください。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 委員御指摘のとおり、10か年計画に比べておくれております。実際に、これまでやってきた幾つかの調査検討を議会等でも御報告しておりますけれども、南北の駅舎をつくっていく、南北通路をつくっていく、そういった計画が主にありました。これに関しては中野駅でもやっているとおり、JRときちっと協議しながら進めていかなくてはいけない。そういう形での調整がおくれていたことが一つ。

 もう一つ、先ほど委員が御指摘のとおり、ここの本当のバリアフリーというのはどういうものかというと、駅舎だけではなくて東側の下の道路の段差を解消して、区民が行き来できる。東口、西口のにぎわいとか交流、円滑に移動できる、そういったことも含めたまちづくり計画を策定しなくてはならないというふうに考えてございます。

 そういった調整を今後具体的に進めていかなくてはいけないというところの前段の調査で終わってしまっているところで課題があります。今後、しっかり交流拠点を形成したまちづくりを進めていきたいと考えておりますけれども、こういった中で、昨年度から地域まちづくりの中で交流拠点形成のまちづくり、要するにバリアフリー、プラスその周辺のまちづくりをあわせて、地域まちづくりと連携しながら進めていっているところですので、それに基づいて計画を進めていきたい。おくれているのは事実ですので、早急に対応していきたいと思っております。

酒井委員

 交流拠点を形成するまちづくりを進めているというのがまずちょっとわかりづらいので、もう少し詳しく教えていただきたいのと、僕は、今後の計画はどうなっていくんですかとお尋ねしているんです。10か年計画ではステップ2で平成30年度と31年度ですよ、東中野駅東口まちづくりの整備計画の策定です。具体的なもの。要するに、29年度までには基本計画を定めますよ。30、31で整備計画を定めますよ。ステップ3、32年度、33年度でこのまちづくりを進めていきます。そして、ステップ4、バリアフリー及び歩行者系広場の完成とまで位置付けていたんですよ。すると、その計画がどれぐらいおくれているのかをお尋ねしたいんですけれども、まずはどこから聞きましょうかね。今後の計画からまずちょっと聞かせてください。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 先ほども申しましたとおり、本計画が具体化に至るのは、JRときちんと協議していくということが一つ。それとあと、先ほど言いましたように、交流拠点とは何かというのがあるんですけれども、交流拠点は都市計画マスタープランの活力をもたらす都市づくり方針の中に書いておりまして、この中でまちの活力、魅力をもたらすとともに、地域の仕事を支える拠点としての商業・業務を高めるということと、もう一つは、安全と利便性を向上するための駅周辺の道路とバリアフリー、ユニバーサルデザインに配慮した改善を図る等の目的になっている事業でございます。

 これにあわせて、確かにおくれているんですけれども、JRとしっかり協議する。あるいは、先ほど言いましたように、段差解消に向けたどういったバリアフリーの対応ができるか、ハード、ソフト、やり方はあると思うんですけれども、そういう政策の具体化に向けてしっかり対応していきたいと思います。10か年計画に間に合うように行くとしてもJRの協力は不可欠ということで、ここをしっかり対応していきたいと思います。

酒井委員

 先ほどJRときちんと協議していかなければならないというふうにおっしゃられましたが、平成28年の時点で東中野駅東口まちづくり計画の策定という目標があって10か年計画を定められて、これまでも現況調査だとかで予算が27年度からずっとついておるわけじゃないですか。それでJRときちんと協議していかなければならないとお聞きすると、これまでJRさんとの協議ができていなかったんですかというふうに聞こえちゃうわけですよね。

 当然JRさんの協力がなければ、この東口のバリアフリーなんかは進まないわけでもありますし、今までの協議というのはたしか10回程度されているんでしたかね。違いましたかね。JRとしっかりされているんですか。今後はどういう協議に変わっていくんですか。今まではどのようなJRさんとの協議で、今後どう変わっていくんですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 恥ずかしい話ですけれども、実際の施設の具体的な工事、設計に向けた協議というのは、確かに情報交換はしておりましたが、弱かったと考えてございます。それとともにしっかり、この東中野の中でどういった具体的な事業が導入できるか。国庫補助とかも踏まえた、そういうことも少しおくれていたところでございます。委員おっしゃるとおり、その点がちょっと準備が足りなかったと思います。

酒井委員

 担当さんはかわったばかりです。そこまでお答えしてくださって、ありがとうございます。例えば東中野駅を見ると、西口はバリアフリーが完成しているんですよね。JRからすると、JRの中でもさまざまな重点的な駅があったりするわけですよね。そう考えると、東中野駅で考えると、もう西口をやっているからというので、区が本当に真剣に向き合っていかなければ、やっぱり進まないと思うんですよ。先ほど、情報交換はしましたけど協議はできていなかったと言われちゃうと、やっぱり地域からすると、そういうお話はあまりお聞きしたくないわけなんですよ。もちろん担当さんのときじゃなかったのは重々承知しているんですけれども。

 それで、今後ですよね。地域まちづくり推進部ができましたよね。その中で東中野駅のところも所管されるわけですよね。それと、都市計画さんが一緒になってやっていってもらわなければならないと思うんです。こちらは本当に地元の悲願でありますので、今後、基本計画策定をしますね、区の最上位計画を。そこで漏れるようなことがあってはならないと思うんですよ、僕。2年間かけて5年間の計画をつくります。向こう7年間の中で落ちちゃいましたよとなると、やっぱりそれは本当によくないなと思うんですよ。そのあたりはどうお考えですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 委員おっしゃるとおりでございます。地域の方々とも意見交換を昨年度はしました。そういう中で、委員おっしゃるとおり、地域のあそこのバリアフリーは悲願だということも把握してございます。そこのまず都市計画の視点としては、バリアフリーをどういうふうに解消していくかという手法、ハードが中心でしたけれども、ソフトも含めてどういったことができるのかも含めて、しっかり10か年の計画の中でどういうふうに位置付けられるかも整理しながら、要するに具体化に向けた対応をしていきたいと考えております。

酒井委員

 先ほど、地域の方とも話し合いましたって、昨年度からですよね。恐らく地域の方を巻き込んでいろんなお話をされたんだと思うんですけれども、それも、本来ならば東中野駅まちづくり計画を平成28年度、29年度に策定したいと考えるのであるならば、27年度、28年度あたりに地元地域の方と意見交換するなり、そういうのが本当はあってしかるべきなんですよ。やっぱりちょっとどうしても後手後手のように見えます。

 それで、どうしてもやはり地形の問題だとか、段差的には2段あると考えたほうがいいんでしょうかね。その一番下のところから上げるところまで考えると、全体でどのようにしていくのかとなると思うんですよ。すると、相当難しいと思うんですよね。例えば交流拠点としてまちづくりとしては考えますよとは別に、地元としては簡易な形でもエレベーターができないか、バリアフリーできないかというのも思うわけなんですよ。要するに、まちづくりで考えると相当数の期間がかかりますし、相手もあります。じゃあ、その間仮で何とかできないんですかというのも地域としての思いなんですよ。そのあたりは可能性があるのか、どうでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 そういった意見が地元から出ているというのも把握してございます。実際にはここは簡易にできるかという具体的な検討はしていないんですけれども、先ほども言いましたように、JRの土地に実際にいろんな保安施設とかがある中に具体的に計画を入れていくというのは、先ほど言いましたように、JRとの協議をきちっとやっていかないと難しい。

 仮にそれを費用としてできたとしても、例えば電車がとまった後の工事とか、あと維持管理費とか、それと安全性の確保とかいうことを考えると、具体的にやっぱりそこはできるかどうか調査し、詰めないといけない。そういうことも含めて具体的にJRとの協議を進めていかなくてはいけないというふうに考えております。

 そういう中で、先ほど委員おっしゃられたように、中野区内のJRでの優先度はやはり中野駅周辺がまずあります。その中でも地域の要望が非常に強いということも含めて、どういった対応をできるかということを検討していきたいと思います。

来住委員

 簡潔に関連のところで伺います。地元では区民の皆さんも、予算化を平成27年度からしているわけですから、27、28、29年度の執行額と、簡潔に何を調査したかというのをまずお聞きしたいんです。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 まず27年度ですけれども、東中野駅東口整備検討及び西口駅前広場の事業の事後評価をあわせてやっております。要するに、東口プラス西口の工事の評価。28年度は、東中野駅東口自由通路等設置検討業務委託ということでございます。27年度はおおむね550万円、28年度はおおむね300万円程度の委託費で対応してございます。

来住委員

 この平成29年決算年度が330万円余ということですね。加えて、3年やってこられて、この30年度も予算化されているはずですけれども、これは幾らで、何をこの30年度は進めていらっしゃるんですか。

森地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当)

 平成30年度ですが、予算を612万円余いただいております。これに対しまして、ことしは交流拠点形成に向けたバリアフリー、歩行者動線検討業務ということで、523万円の計画で契約をしております。内容につきましては、交流拠点の育成整備に向けまして、駅周辺のバリアフリー動線や東側の南北歩行者通路の確保検討を行うとともに、JRと意見交換を行うといったような内容としております。

来住委員

 4年間にわたってこの年度を含めて予算を今執行しているわけですから、しかし、地域的には見えないんですよね。区が予算を執行しながら何をやっているのかというところが全く、調査の段階だからなおさらだと思いますけれども、何を調査して、次の年は何をやろうとしているのかというのが全く区民的には公開されていないという中で、予算だけが執行されてきたということだと思うんですね。

 先ほど酒井委員からもあったように、地域的には本当に早期のまちづくりとは切り離して、まちづくりも必要なんですけれども、しかし、それは短期間にできることでもありませんので、それはそれとして検討しながら、しかし、まずはバリアフリーということを求めているわけですから、JRとの協議がなかなかちゃんと行われているというふうに思いませんし、むしろJRとの交渉をちゃんとするには、やはり地域の声を区としても一体となってJRに対して求めていくと、そういう形に切りかえないと、区が、窓口がJRと交渉しても、なかなか手ごわいと思うんですよ。

 特に西口がああいう形で完成していますので、加えて東口にということになってくると、それなりの構えと、体制と、それから意気込みが伝わらないとJRを変えることはできないと思うので、去年、地域に報告なさったと言っていますけれども、全然地域の広範囲で知られているわけじゃありませんので、これまでの経過と平成30年度の取り組みについて、一定の地域の中に報告できる段階でいいんですけれども、やっぱり地域の問題に区がきちんと位置付けて、区民の力をかりるということでJRに対してもきちんと対応していただく。そういうことが大事だと。こうなってきますと、僕は本当にそう思っていますので、その辺も含めて、今後の東口についての方向性をぜひ具体化していただきたいと思いますけれども、最後にしますから、答弁をお願いします。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 東中野駅東口の問題につきましては、委員おっしゃるとおり、これまで関係機関及び地域との連携が少し足りなかった部分があります。やはり地域の要望があってこそ、こういったものを実現できるということが非常に重要だと思います。技術的にいろいろやり方は非常に難しいところはあるんですけれども、そういったことも含めて議会にきちんと情報を出しながら、あと御指導を賜りながら進めていきたいというふうに考えております。

森地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当)

 東中野駅の東口の交流拠点形成の関係ですが、今年度中に地域の意見や要望を集約・調整するような場を検討していきたいというふうに考えております。それとともに、駅周辺の回遊性も視野にJRとも意見交換しながら、交流拠点にふさわしいまちづくりの方向性を見極めていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。

内川委員

 都市施設の計画の中で「中野区自転車利用総合計画」印刷とありますが、予算の段階ではこれは計上されていないんですが、なぜでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 本予算は、確かに計上されてございません。こちらについては、組織再編によりまして、防災都市安全分野の自転車駐輪場の対策とか安全センターを担当している部署が前年度まで検討してございました。そういう中で、昨年度から交通計画の部分も都市施設担当のほうに、都市計画のほうに回ってきましたので、こちらのほうに業務があったんですけれども、予算的に少し足りないということがあったんですけれども、たまたま都市施設の調査費の中で全体で見た場合に印刷費が出るということで、対応したものでございます。

内川委員

 これは、主要施策の成果の中では、自転車走行空間のあり方について総合的な検討を行うため、過去の調査資料等の整理と準備を行ったということで、印刷まで及んだよということが一切書いていないんですが、ここら辺のニュアンスの差というのはどういうふうに考えればいいですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 ちょっとわかりづらくて申しわけありません。過去に防災都市安全分野でやってきたものを全て集約させまして、冊子として印刷をしたものでございます。

内川委員

 これは成果物として、大体でいいんですけれどもどんな内容のものなのか。あと、どのぐらい部数を刷ったのか、それをちょっと教えてください。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 これについては、これまで自転車の駐車場計画がありますけれども、法律に基づいて、自転車走行空間の整備のあり方、あるいは安全な利用のあり方を含めた冊子としてまとめておりまして、250部刷ってございます。

主査

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ,次に進行させていただきます。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 すみません。答弁訂正がございます。

 戻ってしまうんですけれども、先ほどのまちづくり技術専門員のところで間違った答弁をしておりました。申しわけありません。私、常勤職員と言ってしまったんですけれども、技術専門員は非常勤職員でございます。

主査

 非常勤職員ということでございますので、よろしくお願いします。

 以上でなければ、次に進行させていただきたいと思います。よろしいでしょうか。

 次は決算説明書の462から463ページまで行きます。2項地域まちづくり費、1目まちづくり事業費でございます。

 何か質疑ございますでしょうか。

小林(ぜ)委員

 まちづくり事業推進の中の木造密集地域整備の道路用地取得の件についてお伺いしたいんですけれども、きのうも、まちづくりの場合には用地取得についてさまざまな計画を立てて、それに向けて推進をしていくといった前向きというか、発展的に取得をしながら進めていくということでありまして、そういった中で取得ができない場合も出てくると。逆に取得が大幅に進んでいく、そういったケースも出てくるということがありましたけれども、ここに記載されている木造密集地域の中での道路取得用地は不用額のほうが非常に大きく上回っているわけで、この点についてお伺いいたします。

森地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当)

 木造住宅密集地域整備の道路用地取得の不用額の件についてお答えいたします。こちらの不用額の生じた主な理由ですけれども、総括質疑にてもお答えしましたが、用地取得の主要な案件の権利者の方との用地取得交渉の過程におきまして、権利者の方から代替地のあっせんを要望したいという新たな要望が出されたということで、そこに調整の時間を要しまして、契約に至らなかったということが大きな要因としてございます。

小林(ぜ)委員

 代替地ということで、それは新たに出てきたということで今ありましたけれども、ほかのケースでそういったケースは想定されていなかったんでしょうか。

森地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当)

 長い交渉の前段過程がございまして、その中で代替地というか、生活再建の形についてお話を重ねた上で、一度は代替地については考えなくていいというような整理になっていたところでしたので、こういった状況に至ったというところでございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。代替地の件についてはこれまでなかったということですけれども、木造密集地域の場合には弥生町、それから大和町、そのほかにもまちづくりの計画は中野区内で大きくいろんな箇所で進んでいる。そうした中で、代替地という考え方については、中野区のこれまでのさまざまな事業を含めた想定というのは、今回は平成29年度の中であったということでしていくのかもしれませんけれども、考え方というのはこれまではなかったということでしょうか。代替地に対する考え方があったかなかったか。

森地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当)

 やはり木造住宅密集地域ということで、お住まいになっているところで協力していただいて道路等を整備するということですので、近くに代替地があるというのは非常に事業を進める上で大事なことだというふうに考えておりまして、可能な限りそういったものを確保して事業を進捗させていきたいというふうに考えております。

小林(ぜ)委員

 休憩にしてください。

主査

 休憩します。

 

(午後1時50分)

 

主査

 再開します。

 

(午後53分)

 

小林(ぜ)委員

 道路用地取得費残ということで、当初予定をしていたよりも大幅に代替地についての交渉が進まなかったということでありました。そういったことで、さまざまな物の考え方もあるでしょうし、弥生町三丁目や大和町の木密地域のまちづくりにおいては、代替地、種地などの準備があって進めてきていたところもあります。そういった中で、今回のこのケースについては、そういったことがなかなか早急には代替地ということでかなわなかったということがあるということを認識しましたけれども、今後、代替地という考え方について、まだまだ木造密集地域は中野区内で多く存在していますし、これからも続いていく事業の一つかな、東京都の事業とはまた別に進んでいくものかなというふうにも考えます。そうした中で、用地取得、道路の拡張等があった中で、代替地ということについて今後区はどのように考えていくことになるでしょうか。

角地域まちづくり推進部長

 例えば木造住宅密集地域などで道路を拡幅整備するだとか、老朽住宅の建てかえということに対しては、当然お住まいの地権者の方の生活再建というところが非常に大きなテーマになってございますので、そういった意味では生活再建するという上で用地の交渉をするわけなんですけれども、近隣での代替地の確保というところはすごく地権者の方にとっても大きな要素になりますので、区としても、そういった代替地があるようでしたら、まちづくりの事業が進むように資する代替地ということで確保に努めていきたいというふうに考えております。

 ちなみに、弥生町三丁目では、URのほうで東京都の都営アパートの跡地を活用した代替地の整備というのもやっていますし、あとは、URとさまざままちづくりの協定というのも結んでおりまして、URが、そういった道路の拡幅整備だとか、もしくは老朽住宅の建てかえ事業というところで、代替地等も含めて事業が進むような役割も担っていただけるというようなスキームもありますので、そういったスキームを活用しながら、道路整備とか木造住宅密集地域の解消に努めていきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 主要施策の成果(別冊)の276ページのところで伺います。分野の指標という形で二つ挙がっています。これは後の各事務事業にもかかわってくるわけですけれども、そこにベンチマークがありまして、東京都「防災都市づくり推進計画」に定める整備地域内の不燃領域率、これは29、28、27年度いずれも入っていませんが、この入っていない理由をまず教えてください。

森地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当)

 ベンチマークのところに東京都「防災都市づくり推進計画」に定める整備地域内の不燃領域率ということで書いておりますが、その下の指標の説明のところで、こちらにつきましては平成32年度までに不燃領域率を70%とすることを目標としていることを踏まえ設定したということで、目標として70%という形になっておるんですけれども、年度ごとということにはなっていませんので、バーという形になっております。

石坂委員

 そうしますと、これをベンチマークで載せている以上、毎年数値が挙がっていく、あるいは少なくとも何年間に1回数値が挙がってくる形でないとやはり不適切ではないかと思うんですが、その辺はいかがお考えでしょうか。

森地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当)

 平成32年度という時期を限っての目標ということで70%というのがあるという意味では、ベンチマークとして定めることもあるかなとは考えますけれども、年度ごとという意味で言うと、御指摘のとおりかなと思います。

石坂委員

 最終目標を70%を目標にするのはもちろん当然でいいんですけれども、そうしたときに各①、②と目標がありまして、その下にそれぞれベンチマークというふうな形で書かれています。ここに書かれたベンチマークという数字がある以上は、やはりここで数字が入ってくるのが前提ですし、そもそも途中の数字が入ってこないのが前提であるとした場合には、この表の中でベンチマークとして東京都のほうのここに定める整備地域の不燃領域率の推移が入るかのような欄をつくっておくこと自体がどうかと思うんですが、その辺はいかがお考えでしょうか。

荒井地域まちづくり推進部副参事(まちづくり企画担当)

 委員の御指摘はごもっともでございまして、ベンチマークとして各年度の数字があれば、それは最も望ましいところなんですが、東京都の防災都市づくり推進計画上、最終目標が70と示されていて、あとはグラフで横棒になっているんですね。なので、その横棒を読み取るというのも扱い方の可能性としてはあろうかと思うんですけれども、目標の考え方として、平成32年度で70に達成するということで、計画時点で各年度の進捗は問うていないという面も一方でありますものですから、そこに対して各年度の設定を置くことがどのぐらいの意味合いを持つかというのも一つあるところなんです。なので、各年度の進捗がはかれるベンチマークをということであれば、何か別のものを考えるなり、何か今後必要があれば検討していきたいと考えております。

来住委員

 460と461は。

主査

 どっちの460ですか。

来住委員

 ですから、決算説明書の前のページが飛んじゃったんじゃないでしょうか。そこをちょっと……(「都市基盤用地費」と呼ぶ者あり)ええ。

主査

 休憩にしてください。

 

(午後1時59分)

 

主査

 再開します。

 

(午後2時00分)

 

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行させていただきます。今、18番の決算説明書462から463ページのまちづくり事業費について御質疑いただきました。

 次は19番の464から465ページ、2目まちづくり計画費について、何か質疑ございますでしょうか。

内川委員

 まちづくり計画のまちづくり計画検討支援業務委託、このまちづくりというのは、確認ですけれども、二つの団体があって、一つが東中野駅東口地域、それと沼袋駅周辺ということでよろしかったでしょうか。

荒井地域まちづくり推進部副参事(まちづくり企画担当)

 委員の御指摘のとおり2団体で、東中野と沼袋でございます。

内川委員

 これは平成28年度も予算計上されていて、そのときたしか未執行だったんですね。29年度でようやくこれができたということなんですけれども、28年度のときの未執行の理由って、答弁はできますか。

荒井地域まちづくり推進部副参事(まちづくり企画担当)

 今の御指摘の内容は、未執行のほうはまちづくり計画支援業務のほうですか、一番上のほうですか。(「うん。まちづくり計画支援です」と呼ぶ者あり)

 そちらは、その下の団体に対する支援とはちょっと別でして、東中野、沼袋のほうの団体に対する支援は昨年度も執行しております。平成28年度未執行であったというところのまちづくり計画検討支援業務のほうは、中身としましては、先ほどお話に出た東中野駅東口の今後の検討を進めていく上での地盤高の調査ですとか、動線の調査とか、そういう基礎調査を行った業務になっております。

内川委員

 それで、まちづくり計画検討支援業務の委託先というのはどこでしたかね。

森地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当)

 こちらの委託先は、株式会社都市環境研究所となっております。

主査

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 それでは、進行させていただきます。

 続きまして、20番の決算説明書464から465ページ、3目弥生町まちづくり費のほうへ移らせていただきます。質疑のある方は挙手をお願いしたいと思います。

 よろしいですか。なければ進行いたします。弥生町まちづくり費のほう、よろしいですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 では、進行いたします。21番のほうに移ります。決算説明書464ページから467ページ、4目大和町まちづくり費のほうに移らせていただきます。

 大和町まちづくり費について質疑のある方は挙手をお願いしたいと思います。

内川委員

 1点だけ。大和町まちづくりのところで、防災まちづくり事業検討業務委託の委託先と、それと、不用額が残っておりますけれども、その理由をお答えください。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 こちらのほうは、委託先がUR都市機構になります。執行残の理由なんですけれども、基本的に防災まちづくり事業検討業務委託は、地区の課題であるとか、あと避難道路の計画、まちづくりの会の運営とか地区計画とか、そういったことを検討しているんですけれども、その中において、避難道路の一部がまちづくりの会とかの話し合いによってネットワークのちょっと変更がございますので、こちらのほうで委託費が執行できなかったと。(「避難道路のネットワークが変更されたからということですか」と呼ぶ者あり)そうですね。そこの部分を最初はやるつもりだったんですけれども、当初の考え方と変わって避難道路の部分が委託できなかったということです。(「縮小されたと考えていいですか」と呼ぶ者あり)そうです。

主査

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 それでは、なければ進行いたします。

 次に、22番目に行きます。決算説明書の468から473ページに移らせていただきます。3項道路費でございます。1目の道路管理費について質疑のある方は挙手をお願いいたします。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、次に進行いたします。

 次に、472から477ページに移らせていただきます。2目の道路維持・整備費のほうに移ります。質疑はありますか。

酒井委員

 472ページの道路橋梁の維持でお尋ねしたいんですけれども、橋梁に関しては平成25年5月に橋梁の長寿命化計画を定めていますよね。その中で百幾つぐらい橋梁はあるんでしたかね。そのうちで5年間に整備修繕しましょうね、もしくは10年に整備修繕しましょうねというふうに分けて、負担の平準化もする。それから緊急性の高いものに取り組んでいくというふうなことでやっていたと思うんですけれども、これは25年の5月に策定されたんですけれども、スタートするのは26年からというイメージでいいんですか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 委員おっしゃるとおりでございます。

酒井委員

 すると、平成26年から29年、4年間たちましたね。5年のうちに整備するもので考えると、あと今年度までのうちに維持・整備していかなければならないんですけれども、そのあたりのスケジュールは順調に来ているのかどうかを確認させてください。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 5年以内に補修しなければいけない、補修すべき橋梁というものの計画をしまして、5年以内に計画どおり進んでおります。ただ、1橋だけJRにかかる橋がございまして、JRとの協議がございますので、1橋だけ整備予定が少しずれ込むところがございます。

酒井委員

 1橋を除くと計画的に補修されていますよ。すると、その1橋はJRさんとの協議もあるんだと思うんですけれども、緊急性が高くない。1年ほど後にずれても大丈夫でしたら安心できるんですけれども、当然大丈夫だと思うんですが、そのあたりをちょっと確認させてください。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 JRにかかる橋についても安全性に特に問題はございません。ただ、早急に工事に着手したいというふうに協議を進めている段階でございます。

酒井委員

 それはいつごろまでに補修する予定ですか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 来年度実施の予定になってございます。

酒井委員

 次に、全体の決算の執行率を見ると、計画的にされているのかなとは思うんですけれども、あと、道路附属物等の維持補修計画も平成27年5月に策定されましたね。その中で恐らく最優先に補修するものもあったかと思うんですけれども、そのあたりも計画どおり進んでおりますか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 道路附属物に関しましても、計画どおり順調に進んでいる段階でございます。

酒井委員

 では、あわせて道路の長寿命化計画なんかも──道路ストック維持舗装計画でしたかね、違いましたかね。(「道路舗装維持管理計画です」と呼ぶ者あり)道路舗装維持管理計画、これも平成27年5月でしたよね。こちらのほうの全体的な考え方はその計画の中で見えるんですけれども、スケジュール感がちょっと僕は見えないもので、どういうふうになっているのかと、そちらに関しても順調に進んでいるのか確認させてください。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 道路舗装維持管理計画の中では、道路舗装に関してMCI値というものを指標に計画的に進めている段階でございまして、こちらの計画では50年かけて中野区内の道路舗装について修繕をしていくという計画になってございます。現時点では計画どおり進めておりまして、今後も計画どおり進めていきたいと考えております。

小林(ぜ)委員

 生活道路拡幅整備についてお伺いしたいと思います。476、477ページ。たしかこれは平成29年度から整備要綱が変わったと思うんですけれども、それまでと29年度変更になった点について確認でまず教えていただきたいんですが。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 これまで2回改正を行っておりまして、平成28年度に関しましては、舗装の部分助成を可能にしたこと、それから、全員の承諾を得るというところについて要件を緩和してございます。その後、29年度に排水助成に関しましても、今までは一度限りの助成でございましたが、再助成も可能とするように変更をいたしました。

小林(ぜ)委員

 建設資料の8、9、10、11、12、13あたりを含めて確認させていただきたいと思います。平成28年度以前のもの、28年、29年、それぞれの整備状況を見ますと、緩和されたにもかかわらずあまり変化がないというのは、周知がまだされていないという意味なのか、もしくは整備については恒常的にこういった件数の相談、そして執行ということになっているんでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 建設10の資料にございます相談件数については、現地に職員が行き、当該道路について助成が可能かどうかというところの調べまで行ったものを相談件数としてございます。一方で、ここに至る前に電話、あるいは窓口等でお問い合わせというものも多数ございます。こちらについてはカウントしておりませんが、肌感覚でいいますとそれほど変わってはきておりません。しかしながら、今年度に入りまして、改正内容を区報に掲載したり、あるいは町会長会議の中でも案内をしてございますので、今後ふえていくというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 私道整備の場合には、現況幅員のままでの整備であったかというふうに思うんですけれども、資料8でしたか、幅員の幅によっての道路長さが出ていますけれども、いわゆる狭隘道路についての割合もまだまだあり、そして、4.5メートル未満ですから必ずしもそうとは言えませんけれども、4.5メートル未満のものだけでも68%近く区内にはあるというふうに読み取っていいのかな。橋梁も含めてですけれども、ということを考えたときに、私道整備をしていくときに、幅員については今後やっぱり現況のままでいくのか、これは建築基準法等の関係も、確認申請、それから敷地の考え方、都市計画のほうも絡んでくるのかもわからないんですけれども、その辺の幅員についてはどのように考えておりますでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 生活道路の拡幅整備につきましては、建築基準法上のセットバックの考え方でございまして、一方で私道助成の考え方は、今ある現道の私道の舗装、あるいは排水設備の工事に対する助成というふうに考えております。建設8の資料では4.5メートルのところを区切りとしておりますが、こちらは区道のみのことでございますけれども、区道、私道合わせて中野区内の4メートル未満の道路に関しましては、4割強があるというふうに認識してございます。

 こちらの拡幅につきましては、建築基準法上のセットバックになりますので、建築行政と、それから道路行政と考え方がそれぞれございますが、確実に緊急車両が通りやすくなるためには道路が拡幅されるということが望ましいので、その辺について建築と、それから道路と協力しながら進めていきたいというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。ちょっと今、私道の整備の話と道路をまたがって聞いちゃったので申しわけなかったんですけれども、さまざまな生活道路だけではなくて、寄付行為のことについてもかかわってくるので、道路については、生活をしていく上では、何気なく通っている道が実は公道であった、私道であった。私道であったということが後からわかって、そこに係る整備について御近所同士の中でさまざまな課題が生じたというケースも出てきています。

 そういったときに、最初に聞きました、特に平成29年度から新たな要綱によって整備が行われていくということで、この辺については周知徹底もさらに図っていただいて、今は整備のしやすい状況にあるということで地域の皆さんに知っていただくということと、それから後段として、4メートル未満の道路整備ということについては、先ほどありましたけれども、拡幅について積極的な建築行政も含めた上での拡幅に力を入れていっていただきたいな。

 特に先ほどもありましたけれども、災害が起こったときの避難、緊急車両の通行、また木密地域ももちろんありますけれども、そういったときの緊急車両の通行の妨げにならないということも含めると、道路の整備ということは非常に大事かなという意味合いで、私道、公道それぞれありますけれども、今後、拡幅についても積極的に取り組んでいただきたいなと。最後の部分は要望にしますけれども、前段の部分はそういったことでわかりましたので、ありがとうございます。

石坂委員

 473ページの道路補修及びバリアフリー改良工事設計委託のほうで伺います。過去も道路補修及びバリアフリーの改良整備工事に関しては決算書に出てくるわけですけれども、前年度の資料を見る限りでは、委託というのは平成28年度では出ていなくて、29年度の決算説明書のほうには委託という言葉が出てきています。その委託の内容がどういったものだったのかということと、あと、この年委託で行われたのはそれまで委託でなかったと思うんですが、恐らくここで委託が始まったのかなと思うんですが、委託でなされた理由を教えてください。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 バリアフリー改良工事設計委託につきましては、昨年度までは道路詳細設計委託のほうと同時に行っておりましたので、この中に含まれてございました。

 バリアフリー改良工事設計委託の内容についてですが、こちらは工事を発注するための図面作成及び数量の計算等を含んだものでございます。

石坂委員

 場所はどこの設計だったのか教えてください。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 バリアフリー改良工事設計委託につきましては、平成29年度に設計したものにつきましては30年度に工事する箇所でございまして、委託箇所については鍋屋横丁通りのバリアフリー工事のものでございます。

石坂委員

 こういう形で今まではほかのところに紛れていたものが出てきたということは、これは、金額が大きくなって重要度が増したということだと思います。恐らく今後もこうしたバリアフリーの感じの工事等は委託で行われる例とかが出てくると思うんですけれども、そうした際に、特にバリアフリーを必要とする当事者の声ですとか意見というものも、きちんと区のほうで把握すれば委託先に伝えたりですとか、委託先のほうでくみ上げるなどの工夫等はされていくんでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 こちらのバリアフリー改良工事設計委託につきましては、既に計画に上がっている路線についての図面作成と、それから数量の積算になってございますので、その前段階でバリアフリーの計画につきまして、区民の声を反映していきたいというふうに考えてございます。

 ただ、一方で、工事の詳細な部分で例えば段差解消の局所的なものにつきましては、設計あるいは工事を進める中でも、地元の意見は取り入れていくことは可能かというふうに考えてございます。

石坂委員

 可能ということですので、ぜひそのように進めていただければと思います。これは要望で結構です。

酒井委員

 474ページの私道整備助成で、平成29年度予算書の私道整備助成を見ると1億8,800万円余なんですね。決算の予算現額を見ると1億3,300万円余でしょう。これ、どうなっているんですか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 予算現額のところで減少しているところにつきましては、生活道路拡幅整備に流用を行いました。

酒井委員

 ちょっと確認できなかったので、申しわけありませんでした。それで、私道助成の実績件数が平成28年度に比べると上がっていると思うんですね。29年度から恐らく私道助成の考え方が変わりましたよね。今までいろいろ近隣の皆さんとの兼ね合いだとかそういったことを気にして、なかなか私道整備が進まなかった。それをより現実的にしようという中で、私道の助成制度を29年度から変更されたと思うんですけれども、そういったところの効果があったのかどうかだとか、地域の方にとってはどういうものだったのか。正確な29年度の私道整備助成に対してのことをちょっと確認させてください。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 28年度から29年度にかけて、助成金額につきましては、建設11の資料のとおり助成金額は増加してございますが、相談件数その他は特に変更がございませんでした。今後は、周知が図られていけば、より使いやすい制度のもとにふえていくというふうに考えてございます。

主査

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 それでは、ないようであれば、進行いたします。

 続きまして、24番目でございます。決算説明書の476から481ページ、3目自転車対策・地域美化費に移らせていただきます。質疑がある方、挙手をお願いしたいと思います。

小林(ぜ)委員

 478ページ、479ページの自転車駐車場運営についてお伺いします。実績の中で各自転車駐車場の21カ所が出ています。建設15の資料を見ますと、特に杉山公園地下の利用率が、平成29年度の場合、各月18%台になっています。ほかの地域でも30%近いところもあるんですけれども、おおむねが6割ぐらいからの利用率になっているんですけれども、杉山公園地下の利用率が特に低い理由をどのようにお考えでしょうか。そして、ここができてことしで何年目になるのか、それもあわせてお願いします。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 杉山公園地下の自転車駐車場につきましては、できてから9年たってございます。それから、利用率が低いところにつきましては、こちらは機械式の地下に入る自転車駐車場でございまして、地下に入れる機械がございまして、そこに車検といってどのような大きさの自転車かというのを検査する必要がございますので、その手続上の手間と、それから、入れる箇所が1カ所しかないというところ、それから親子車等の大型な自転車が入らないということが原因で、利用率が低いものというふうに分析してございます。

小林(ぜ)委員

 これは、毎年毎年課題になっている駐輪場であるかと思います。近くには鍋横交差点のところに、距離にして300メートル、400メートルぐらいですかね、のところに鍋横商店街の中の自転車駐車場があって、そちらへの誘導もたしかされていたかと思うんですけれども。低いままで、しかも管理人さんというんですか、人件費を設け、そして入らない自転車についての対応ができなくて誘導し、そして9年間たつと。ことし10年目になるんでしょうかね。

 ということで、これについては今後その対策というのを何か、例えば機械式の機械そのものを、今はやりの親子車、電動式自転車、それから、そのほかの少し幅、長さが大きくなってきている自転車に対応できるようなものへの転換というようなことは、区としては考えているんでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 利用率向上のための策といたしまして、現在どういう使われ方をしているのかというところをまずヒアリングも含めて調査をしていきたいというふうに考えてございます。また、改修についてですけれども、この機械が改修できるのかどうかというところについて、機械のメーカーというんですか、そちらに今ヒアリングを行っているところでございます。

小林(ぜ)委員

 1回つくってしまうと、なかなかの地上のものではなくて地下で、なおかつ、先ほどもありましたけれども、1カ所の出入り口しかなくて、そして大分近隣への放置自転車は少なくはなってきていますけれども、まだまだ放置自転車もあったりしていて、しかしながら、この利用率が20%を切る。非常に少ないところについては、早急な改善をしていくということが課題なのかなというふうに考えます。

 近くに鍋横区民活動センターというか、すこやか福祉センターというか、高齢者福祉会館というか、計画もありますけれども、現在は中野警察署の一部駐車場等々にも使われているので、早急にそちらへ誘導しても、駐車台数に限りもあると思いますし、そういった誘導もさることながら、根本的な解決を図っていくことも非常に大事なことではないのかなと。ほかの自転車駐車場についても改善を図ってきたり、敷地の拡張をしたり、そういったこともされているわけなので、18%台というのは非常に少な過ぎると思うので、特に改善を今後していくことを求めます。いかがでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 委員おっしゃるとおり、利用率の低さについては課題であるというふうに認識してございますので、今後何らかの対策を考えていきたいというふうに考えております。

主査

 他に質疑がなければ進行したいと思いますが、よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 続きまして、4項公園費のほうに入ります。決算説明書の482から485ページに移らせていただきます。1目公園維持・管理費のほうに移らせていただきます。

 質疑のある方は挙手をお願いします。

内川委員

 公園管理ですね。哲学堂公園はとまったままなんですけれども、今後の整備の進め方というか、計画というか、そこら辺のことをちょっとお聞かせいただけますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 哲学堂公園再生整備については今とまっている状況でございますが、現行の計画の見直しに向けた検討を進めているところでございまして、庁内で考えがまとまり次第、御報告をする予定でございます。

内川委員

 それはいつごろまでにまとめるつもりですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今まとめている最中なんですが、早ければ今定例会中の委員会で一定の御報告をさせていただきたいというふうに考えてございます。

内川委員

 早ければね。遅ければいつまで。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今年度いただいている予算もありますので、どんなに遅くても4回定例会には御報告をさせていただきます。ただ、それより前に、前回の閉会中でもお話しさせていただきましたが、今定例会中に一定の進捗状況等は御報告する予定でございます。

内川委員

 哲学堂公園は名勝指定の問題もありますよね。それはどう考えていますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 現時点では、井上円了の没後100年に当たる平成31年度の名勝指定の申請を目指して準備を進めております。

内川委員

 それと、予算のときに公園街路樹維持管理、この中に哲学堂公園も入っているんですが、これは大分特定財源が出ているんですよね。哲学堂公園関係の予算が大分残ってはいるんですけれども、特定財源に対する影響というのはどうなるんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 哲学堂公園関係では、文化財の修復についての補助金をいただいているのと、あと再生整備のほうについても補助金をいただいているところでございます。現在、執行できていない部分もあるんですが、一定の見直しの方向性を御報告させていただいた後、今年度の予算の影響についても御報告させていただいて、場合によっては必要な提案をさせていただくことを考えてございます。

内川委員

 包括的に補助金をいただいて、他のみずのとうとかそこら辺に与える影響は全くない。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 ないように進めてまいりたいですが、区で確定した方向性を定めてから国や都との正式な協議という形になりますので、影響がないように進めてまいりたいというふうに考えてございます。

内川委員

 影響がある場合はどういったことになっちゃいますか、これ。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 平和の森公園と哲学堂公園を一体とした形で国費の手当てをさせていただいているので、まだ具体的にはお話をしていないですが、場合によっては哲学堂を仮にですけれども執行ができないような状況があった場合、平和の森公園の整備の国費に対して影響を与える可能性はあると考えておりますが、その辺については影響が出ないように協議を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

内川委員

 平和の森のほうにも影響が出てくるとなると、結構やっぱり大問題ですよね。今、担当のほうで影響がないようにというふうにおっしゃっていますけれども、それっていつごろわかりますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 現時点では区で哲学堂を見直すという正式なことをまだ表明していないので、そういった決定をして御報告させていただいた後、国や都と正式な協議をさせていただきたいというふうに考えてございます。

内川委員

 そうすると、平和の森のほうも下手するととまってしまうという可能性があるということですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 可能性としては、国費が減額されるという可能性はございますが、そのあたりについては影響が出ないように進めてまいりたいというふうに考えてございます。

内川委員

 そうしてもらわないと困るんですよね。

 それと、別件です。ポケットパークは、地域の方から管理がちょっとよくないんじゃないかという声があって、車止めについている鍵なんですけれども、あれはいざというときに抜けなくて、非常に地域としては困っているということを聞いたんですが、そこら辺の管理はどうなっていますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 車止めの鍵があけづらかったというふうに実際お声をいただいてございました。お声をいただいた箇所につきましては、事後になりますがその後清掃させていただいて、ちゃんと稼働できるように直させていただきました。

内川委員

 車止めの鍵というのは地域の方も持っている。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 地域では持っていないんですが、その事例の場合は占用の許可申請がございまして、それで御利用をされるということで、そういった鍵のやりとりがあったということでございます。

内川委員

 お祭りなんかで例えばポケットパークに神酒所をつくるだとか、おみこしを入れるようなときには、事前に申請すれば鍵は預けてもらえるの。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 実際に事前に貸し出す事例もございます。

小林(ぜ)委員

 1点だけ、今の車止めについての確認をさせてもらいたいんですけれども、これは商品名になるのかな、バリカーという車止めがあります。その足元に鍵がついています。横棒が刺されて、南京錠をとめるようになっています。そうじゃないときは外してふたをします。そのふたの位置と南京錠のつく位置の確認をしたいんですけれども、ごめんなさい。

 あまり決算と関係ない話、技術的な話になっちゃうかもしれないんですけれども、つまり、刺したときに内側に南京錠が来る。要するに、ふたが来る、南京錠が来る。それが場所によって混在しているんですね。南京錠がパイプの外側につく場合と内側につく場合があって、実はそこで大きなけがをされている方が結構いらっしゃるんです。それについて、ポケットパークだけではなくて普通の公園、それから緑道などでどのような施工方式になっているんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 申しわけございません。全ての施工は把握してございませんが、確かに委員おっしゃるように、外にあるのと内にあるのがございます。より安全を図れるように見させていただいて、改善していきたいというふうに考えております。

小林(ぜ)委員

 相当数のいわゆる車止めがあって、結構な件数けがをされた。骨折をされたという方もいらっしゃったり、指先ですけれども、それからそのふたが、南京錠が足に当たるというケースが多分相当の報告もされているんだと思うので、早期に改善をしていただきたいと思うんですね。見て、ガムテープでとめたらいいですよではなくて、改善をしていただきたいというふうにお願いをします。いかがでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 安全管理は大変重要ですので、御指摘いただきありがとうございます。今後点検をさせていただき、改善をさせていただきます。

主査

 今後直していくということでよろしいですか。

小林(ぜ)委員

 はい。

来住委員

 483ページの下から4行目の東中野駅構内樹木維持管理費について伺います。まず執行額は2,800万円余ということですけれども、当初の平成29年度の予算と2,800万円余の執行についての関係をちょっと伺います。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 平成29年度予算でございますが、当初は東中野駅構内樹木維持管理費ということで237万円の予算を計上させていただいておりました。その後、樹木診断により16本の樹木について伐採が必要というふうに判断をさせていただいたので、2,612万円余の補正を組ませていただいて、全体的には2,850万円の予算というふうにさせていただいて、それに対して2,812万1,472円支出させていただいたものでございます。

来住委員

 雪の日の重さで枝が落ちたりということもあって、また診断もあって、16本の桜を危険ということで処理をされたというふうに思います。今現在は、駅構内と言われる場所に残っている桜は何本になるでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 あと23本ございまして、平成30年度予算でこの23本に対する維持管理費を計上させていただいております。

来住委員

 今残っている23本については、30年度は幾ら予算措置をして、23本については基本的には管理をしながら存続をさせるということで、予算化されているということでよろしいですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 23本に対して138万円の予算を計上させていただいております。不健全というものでない限り、安全に管理をしていこうというふうに考えている経費でございます。

来住委員

 平成30年度の予算額をもう一回ちょっと。百何万とおっしゃったが、そうじゃないんじゃないでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 東中野駅構内樹木管理としては708万円の予算でございます。そのうち、今申し上げたのが、桜の維持管理については23本に対して138万円の予算を組ませていただいて、それ以外に東中野の桜の景観整備の工事費として570万円の予算を組ませていただいているところでございます。

来住委員

 今までは、この予算は大体200万円台で執行されてきたと思うんですけれども、この平成30年度はそういう意味では総額で700万円を超えているということで、かなり区としてもしっかりと桜の管理をしていくということで予算化されていると思います。

 そこで、新年度に入って5カ月になりますが、また、16本の伐採から、冬場でしたから半年たっていますけれども、私が見る限りでも、また沿道の皆さんもおっしゃっているのを聞くと、若干枝の中に処理をしたほうがいいような枝も見受けられるということもありまして、そもそもの線路に枝等が落ちる危険性からここの処理が一定いろいろあったと思うんですけれども、管理を新年度の予算でしていただくわけですけれども、その点ではJRとの話で事業者を選定されてきたのかなと思うんですが、今の状況はどうなっているでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 平成30年度予算をいただいているところでございますが、東中野駅の構内樹木維持管理業務に関する協定の締結をJRさんと目指しているところなんですが、諸般の事情で現時点では協議が調っていない状況でございます。

来住委員

 景観をちゃんと残してほしい、桜を危険なところについては植えかえを新しくしてほしいという。ただ、危険な状況は地域の皆さんもきちんと対処すべきだという点では気持ちはあるわけですので、危険の除去については、やっぱり管理をきちんとしていただかないといけませんので、その協定と同時に管理の維持を、きちんと事業者を選んでいただいてJRとの協議で整えていただきたいというふうに思います。

 あわせて、ことしは春に菜の花が咲くことがなかったわけですけれども、それはそういう一定のあの場所での予定がありましたのでね。ただ、一定菜の花を咲かせるには必要な時期に種をまかなきゃいけないということになりますけれども、その辺は大丈夫でしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今年度の協議が進んでいない現状なんですが、引き続き来年度のこともございますので、今委員おっしゃった咲く前の準備作業というのは、今年度の協定もそうですし、来年度に向けてというお話もあわせて協議を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

来住委員

 前任者がこの間の現地でのいろんなやりとりをやってこられて、地域の説明会も1回その後開かれていますので、それに加えて、今後の桜を地域の皆さんの要望に沿って、若い木を植えかえてということは強い要望ですし、菜の花と桜があの土手の一つの大事な特徴ですので、ぜひ来年の春にはそういう状況を整えていただけるように、JRとも精力的に協議を進めていただきたいというふうに思っておりますので、これは要望しておきます。

杉山委員

 今のに関連してですけれども、この2,812万円のものは一応補正で追加していると思うんですが、業者に対しては16本伐採しますで発注をしているのか。それとも、1本ずつ発注しているのか。この辺の契約内容を教えていただけますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらの伐採費用は一括で見させていただいて、16本という前提で一括で見させていただいて、それに加えて警備費用等がさらに乗って、全体の金額としてこの執行した金額になっているということでございます。

杉山委員

 何度か業者が来ていると思うんですよ。バリケードを張られたり、そのときの追徴的なものというのは発生していないという感じですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 区に対しては、そういう請求はございませんでした。

小林(ぜ)委員

 公園の中で、まず1点目、照明器具についてお伺いをしたいと思います。公園にはさまざまな照明器具が場所によってついているんですけれども、どのような照明器具が今中野区の公園には使われているでしょうか。大規模公園もあれば、先ほどのようなポケットパークもあれば、それぞれの区立公園、児童遊園などがあると思うんですけれども、どういった照明器具を使われているんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 まだ水銀ランプも一部ございます。あと、水銀ランプを改良した形での電極がないエバーライトという名前のものがあるそうなんですが、エバーライトと、あとセラミックメタルハライドランプ、あと、LEDといったところがございます。

小林(ぜ)委員

 電気料というのはそれぞれ照明器具によって違ってくるものなんでしょうか、同じものなんでしょうか。それからあと、経年に対して器具の耐用年数も含めてどのようなことになっていますでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 それぞれ電力も違いますし、寿命という言い方がいいか、もつ年数も違います。エバーライトについてはおおむね15年ぐらいというふうになっておりまして、もともと長寿命化を図るためにライトはいろいろ改良されていったというところでございます。今、エバーライトが長寿命化で需要がもともとの5倍になったというふうになっているんですが、それをLEDにすることでさらなる寿命が延びることと、あと電力が、エバーライトとLEDを比較してLEDのほうが4割弱削減される。水銀灯からLEDへの考え方では、LEDのほうが水銀よりも6割電力が削減される。そんな試算をしているところでございます。

 長寿命化と電力の削減を考えると、これは時代の流れでもありますが、LED化が一番効果的というふうに考えているところではございますが、現時点でエバーライトの交換用品がまだ在庫がございますので、そちらを活用させていただいているということで、かえられるものについては既存の設備を使ってランプ交換を進めているということでございます。

小林(ぜ)委員

 エバーライトは、今御説明がありましたけれども、去年ですか、LEDがだんだん普及してきたことによって、たしか生産を中止されたかと思うんですけれども。あるものであればしようがないのかなという思いもありますけれども、電力量がエバーライトに比べてLEDだと約0.6になる。水銀灯と比べても0.4になるということがありますので、電気料金、区内165カ所の公園があって、そこにほぼ1灯以上の電球がついているかと思います。そういった意味で、道路のLED化は中野区では全国に先駆けて、また23区に先駆けても進んできた地域でもありますし、電力の面でも、それから明るさの面でもたしか違っているかと思います。水銀灯は少し違いますけれども、そういったことでLED化を進めていただきたいなというふうに思います。

 それで、大規模公園がこの数年間にできた。また今、この秋にも(仮称)本町二丁目の公園もできようとしていますけれども、そういった公園ではどのようなランプを使われているんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 新設の公園につきましては、新設時からLEDを採用して設置してございます。大規模公園には、平成24年以降の新設の公園では、LEDの園内灯は全公園で45基設置をさせていただいて、そのほかソーラー式のものも一部つけてございます。

小林(ぜ)委員

 大規模公園は次のところでしたね。すみませんでした。

 もう1点、公園の中に設置している灰皿について確認をさせていただきたいんですけれども、今現在、中野区立の公園、区の所管する、維持管理をする公園施設というんですかね、そこでは何カ所ぐらいにいわゆる灰皿がついているんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 吸い殻入れのある公園は、現在41の公園に設置してございます。

小林(ぜ)委員

 一般質問や総括の場面でも、公園に設置されている灰皿についてということであって、質疑が幾つか出されていたかというふうに思います。ここ数年では、今、設置の有無は41カ所ということでありましたけれども、過去には30近い公園で撤去がされてきたということもあるようですし、それから、分煙ですとか、禁煙ですとか、さまざまな物の考え方もあります。それから、公園の近隣に住宅が迫っている場合、それから開かれている場合、それからすぐ近くに幼児施設などがある場合、そういったところでさまざまな子どもたち、乳幼児が集まる公園ということでそれぞれあるかというふうに思っています。

 そういった中で、今後、中野区の公園として、さまざま愛煙家の方々もいらっしゃる中で、どのようなすみ分けを公園にはしていくのか、どのようにお考えでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 現時点では明確なルールはないところで、吸い殻入れの撤去についても、破損したものを撤去するという考え方で進めているところでございます。それで、現状ではマナーの向上をというのを第一に考えているところなんですが、利用のルールも今後全体的に検討する予定もございますので、喫煙または分煙等のルールにつきましても、今後検討していきたいというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 新設公園では喫煙コーナーが設けられていないということで、大規模公園なんかもそうだと思いますけれども、小規模の既存の公園については、今おっしゃられたように今後のそういったルールづくりという中で、すみ分けということはないんでしょうけれども、きちっとしたルールをつくりながら、たばこを吸う人、吸わない人、そして、吸う場合にはということのめり張りをつけていただくことも大事かというふうに思います。

 中には、近隣の方、また町会がこぞって撤去を求めたりしている。また、公園を利用する方々が撤去を求めたりしているというケースもあると思います。そういったことに対しても柔軟に対応していただき、そして使いやすい公園、せっかく公園に来たのにお互いに使いにくいというか、トラブルになるようなことのないような公園づくり、そういったルールについて区のほうでもしっかりと検討していっていただきたいと思います。道路における喫煙コーナーについてもさまざまな議論のある中でもありますので、特に今憩いの場として使われるケースが多い公園について、あわせて検討していっていただきたいと思います。その辺はいかがでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 利用される方々だけではなくて、その公園の周辺の地域の方々とのお互いの理解というのも大切なところだというふうに考えております。今後、利用ルール、それから喫煙、禁煙のルールを定めるにあたっても、双方の御意見を踏まえながら、全体的な計画の中でそういったルールを定めていきたいというふうに考えてございます。

内川委員

 四季の森公園なんですけれども、あそこはイベントとかをやると、排水が悪くて結構すぐ詰まってしまうんですよ。多分そこら辺の指摘は御担当も聞いていると思うんですけれども、そこら辺の改善はされていますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 四季の森については、すみません、私の知る範囲では存じ上げておりません。

内川委員

 結構排水が悪くて、すぐあそこは水が詰まっちゃうんですよ。道路のほうじゃなくて公園の中に何カ所か排水溝があるんですけれども、1回ちょっと現地を調べてもらいたいんです。例えば大雨が降ったときにどうなっているかとかちょっと見てほしいんですけれども、これは要望です。

主査

 公園担当、今の要望に対してよろしいですか。では、そういうことでよろしくお願いします。

 今、質疑途中でございますけれども、3時になりましたので、ここで休憩に入りたいと思います。3時20分まで休憩とさせていただきます。どうもありがとうございました。

 

(午後2時59分)

 

主査

 分科会を再開させていただきます。

 

(午後3時20分)

 

 今、決算説明書の482から485ページの1目公園維持・管理費のほうをやっておりましたけれども、このまま継続してまだ続けたいと思いますので。質疑のある方は、挙手をもってお願いしたいと思います。

酒井委員

 まず、483ページの公園土地賃借料2カ所、氷川公園、百観音公園、646万円余あるんですけれども、これ、お借りしているわけですよね。沼袋のほうと、東中野のほうで。以前も他会派の方からあったんですけれども、ずっと経常的にこういう経費がかかるんだったら、利用率を調べたりだとか、相手さんと交渉するとか、話し合ってみるとかというのも必要なんじゃないか、すなわち、この費用がずっとかかっていくわけなんですよね。それで、今までこちらの公園の利用状況を確認されたりだとか、持ち主、神社・仏閣さんだったと思うんですけれども、そういったところと話し合いをしたことというのはあるんでしょうか。

 それから、もう一点、何年間、これはずっともう、どれぐらい借りているんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらの氷川公園と百観音公園については、利用者の把握や地権者さんと直接お話したことは現在のところはございません。

 いつからお借りしているかにつきましては、すみません、ちょっとお時間をいただければと思います。

酒井委員

 例えば、場合によっては、お借りするのをどうするのかだとか、国費、都費があるのか、僕はちょっとわかりません……

主査

 ちょっと待っていただけますか。すみません。さっきのは何とおっしゃった。答弁保留ですか。

(「はい。年数のほうを」と呼ぶ者あり)ちょっと時間を欲しいということをおっしゃった。

それは答弁保留ということでよろしいですね。年数のほうはね。(「はい。すみません」と呼ぶ者あり)わかりました。

 では、続けてください。

酒井委員

 もし年数、どうしてもわからなければ、かなりさかのぼらなきゃならないと思うので、大丈夫です。わかれば教えてください。

 それで、ずっと借り続けているわけですよね。今まで持ち主の方との協議もされていない、利用状況もされていないという中で、例えばずっと借り続けていくのかというのも考えていく必要があると思いますし、それから、国費、都費なんかが──まあ、ちょっと見込めないとは思うんですけれども、そういうタイミングで、じゃあ今までずっと賃借料を払っていた中で安価で購入できないかだとか、やっぱりちょっと、ずっとこのまま借り続けていくというんじゃなくて、やっぱり整理しなきゃならないのかなとも思うんですが、どうでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 趣旨については委員おっしゃるとおりだというふうに考えます。地権者さんとのお話し合いもございますし、あと、実際、仮に買う場合にも、何らかの国費・都費があるときのほうが区にとっては有利かと思います。タイミングを見て、また地権者さんと交渉がうまくいってという、または利用の実態も踏まえながら今後考えていきたいというふうに思います。

酒井委員

 今までずっとお借りになっていた状況だったと思うので、今回をきっかけとして一つ考えていただければなというふうに思います。

 2点目なんですけれども、公園トイレの清掃委託で3,000万円ほどついていますね。で、恐らく中野区の公園トイレというのは、トイレットペーパーが置かれていなかったですよね、確か。議会からも、トイレットペーパーを何とか置けないですかというふうな質疑もあったかと思うんですけれども、その難しい理由だとか、どういう理由でやっぱりおけないんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 維持・管理費の、維持・管理が清掃までしかできていなくて、その費用面で設置をしていないというところでございます。

酒井委員

 そうなると、例えば100ある公園の中で、トイレがついている公園というのは幾つありましたかね、例えば。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 公園ということだと、105の公園にトイレがございます。

酒井委員

 その中に、トイレットペーパーを置くと年間どれぐらいで、どれぐらいかかるという試算もされているのかなとは思うんですけれども、他区では設置しているところもあるとも聞いておりますので、今後の検討課題としていただきたいと思います。

 次に、白鷺せせらぎ公園、本五ふれあい公園、南台いちょう公園、平和の森公園の多目的運動広場についてお尋ねしたいんですけれども、多目的運動広場を利用できる時間帯、まず教えてください。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 原則として午前9時から午後5時までです。夏の期間については、6月、7月、8月ですが、終わりのほうを午後7時まで延長しています。

酒井委員

 原則9時5時で、6月、7月、8月は9時から7時まで。明るいので遅くまで延長していますよということだと思うんですけれども、区内において、大人もそうなんですが、子どもたちも、例えば、なかなかそういう球技だとかスポーツができる環境って、少ないところも──なかなか少ないんですよね。やっぱり新しい公園ができて、いろいろつくってくださったんですけれども、区民にとってはまだまだできる場が欲しいなというところもあって、例えば、これ、6月、7月、8月だけを午後7時にするというのも、日が長いからだと思うんですけれども、もう少し、例えば6時までできないかだとか、朝を例えば8時からできないかだとか、こういった利用の、日照との関係で利用の弾力化も少し検討していただけないのかなと思うんですが、いかがですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 確かに野球やサッカーをする場所が限られているという事情はございますので、施設の有効利用という趣旨では、日没に合わせてちょっとだけ延ばすというのも理解はするところなんですが、実施に当たりましては施設の近隣の方との御意見等もございますので、今後、課題を整理してまいりたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 やっぱりね、野球やスポーツに触れている区民の皆さんからは、こういった施設の時間の弾力化という声もありますので、ぜひともね、近隣の方の声もあるかもわかりませんが、多目的運動広場なんですから、スポーツをする場所なんですから、整理していただいて、時間の弾力化もぜひ検討していただきたいと思います。

 それで、次に、この公園施設長寿命化計画遊具改修工事ってあるんですけれども、これは、中野区にはまだ、長寿命化計画というのは、公園ないでしょう。遊具のところでこれ入っているんですけれども、これは恐らく国の補助金との見合いでこういう書き方をされているという理解でいいんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 委員おっしゃるとおりでございまして、ここで計上しているのが交付金補助を受けた野方第二公園、上高田二丁目公園、たんぽぽ公園と、江古田の森公園の4公園というところでございます。

酒井委員

 なかなか遊具に関しては更新されていないイメージなんですが、こういった国費がないと、この老朽化した遊具に関しては更新しないのが今区の考え方なんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 可能な限り補助金を活用して、更新をさせていただくという考えで進めてきております。

酒井委員

 国費、都費だとか、そういった特定財源がある中、補助金がある中、それをしっかり活用するという当然なんですけれども、やはり見ていると、かなり老朽化しています。それから、今の時代にもちろん合ってきていない面もあろうかと思います。それから、安全面もあるんだろうと。区長は子育て先進区を目指して、やっぱり公園遊具も見直しますよという中では、今までの、もちろん国費があってやっていくという考えも大切なんですけれども、計画的に、この遊具のほうもどうしていくかというのもぜひ考えていただきたいと思います。

 次に、こちらの公園の樹木の剪定だとか、トイレの清掃だとか、公園の清掃だとか、私、以前も質問させていただきましたが、こういった清掃等々の委託というのは40本から50本ぐらい、1公園につき契約されているんですよね。そう考えると、スケールメリットも考えるべきではないかと思っています。

 以前も御紹介させていただきましたが、他区の事例で申しわけないんですが、港区なんかでは、区内の全てを4カ所に分けて、その4カ所に基幹公園を置いて、そこから小さな公園を管理するんですよね。指定管理者において。そういうことによって、スケールメリットによって維持・管理の費用を抑えることができる。もしくは、風が強い日、雨が強い日なんかにおいても迅速に対応できるというふうなこともやっております。今後、こういったスケールメリットも考えた公園管理の方策をぜひ検討していただきたいと思うんですが、いかがですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 ここは区全体の公園の整備計画を策定するという考え方でございますので、その中で公園の管理についても、ただいま委員おっしゃったようなスケールメリットを生かしたような、そういった考えも取り入れながら、民間活力も導入しながら、全体の公園の魅力向上につながるような取り組みを進めてまいりたいというように考えております。

酒井委員

 それで、そこには雇用の問題も出てくるかと思うんですよ。シルバー人材センターの方々や、それから障害を抱えている方々ね。ただ、それに関しては、プロポーザルをされるときに、そういう条件で募集をすればそういう方々の雇用も継続してやっていただけるという方策もありますので、ぜひそこは検討していただきたいと思います。

 それで、こういった公園の質問に関しては、決算特別委員会の総括質疑で私も質問させていただきました。ちょっと僕の質問の整理の仕方が悪くて、指定管理者制度の導入とパークPFIが、少し、ちょっと、交通整理がしないまま質問をしてしまって、それは申しわけありません。ここでちょっと仕切り直したいと思います。

 先ほどのは、公園全体に民間の管理手法を入れていく、指定管理者のあり方をどうするのかということですよね。パークPFIに関しましては、都市公園法が改正されて、飲食店などの利ざやを生む施設を公園につくって、それとあわせて、その設置者に対して公園の施設をリニューアルしてもらうかとか、そこに対してお金を出してもらうということなんですよね。大体このパークPFIの考えというのも最近できたばっかりなので、なかなかまだ事例がないところです。ですので、どうしても、新しくつくる公園もしくは古い公園をリニューアルするということなんですけれども、例えば、四季の森公園なんかに有名カフェ店ができて、それとあわせて例えば芝生を改善してもらうだとか、園路を改善してもらうだとか、街路灯を改修してもらうだとか。四季の森公園でも、できたばかりの公園ですが、このパークPFIの考えも僕は導入できると思っています。

 それとあわせて、豊島の造幣局では、パークPFIの考え方と、それと公園の管理運営の考え方を一括してプロポーザルをする考えも今出ています。すなわち、PFIと指定管理者事業というのを一緒に導入することもできます。こういったこともぜひ御検討していただきたいと思いますが、いかがですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 区全体の整備の方向性を定めた計画を検討するとともに、指定管理者やパークPFIといった新しい取り組みについては積極的に取り入れていきたいというふうには考えてございます。四季の森についても、そのポテンシャルはもちろん区の中では一番だというふうには考えているんですが、新しい制度ということもあって、ちょっと課題を整理させていただくのと、あと、どこから始めるのがいいのかといったところも全体を見通して考えさせていただいて、前向きに検討させていただきたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 担当さん、本当に、平和の森公園も抱えて、哲学堂も抱えて、本当にいろいろ抱えて、現場の皆さんも本当に大変かとは思いますが、やっぱり議会全体からも、やっぱり中野の公園をもっとよくしていこうよというふうな議論が出て、区民の皆さんも、四季の森公園ができて本当に変わったと思うと思うんですよね。そういう中で期待も大きいと思いますので、大変かと思いますが、ぜひ、るる要望させていただいたことにぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。

来住委員

 1点だけ。先ほどの公園土地賃借料のところでの氷川公園と百観音公園のことですが、百観音はちょっと存じ上げませんけれども、氷川公園には四つの倉庫がありまして、それぞれみこしがそこにおさめられておりまして、いろいろな経過の中で、山手通りから一つ入るんですけれども、あの場所が確保された経緯がきっとあるのではないかなと思います。したがいまして、新年度の予算の中で当然精査していく必要はあるというふうに思いますけれども、その辺の経過も含めながら、次期のところで、しかるべきところできちんと御報告、経過も含めてお聞きできればいいかなというふうに思って、前々回、ここで一度話題になったときにもそのことを申し上げたので、ちょっと調べていただいて、一定の経過も含めてぜひ御報告していただけるように準備していただけないでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今、委員御指摘の点につきましては、準備をさせていただきます。

 委員長、ここで答弁保留を含めてお話ししてもよろしいでしょうか。

主査

 ちょっと待ってください。先に今の質問に対してということ……(「今後御用意させていただきたいと思います」と呼ぶ者あり)

 よろしいでしょうか。

 では、答弁保留について、ちょっと途中になりますけれども、よろしいですか。

 ではお願いします。数がわかりましたか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 氷川公園と百観音公園の契約について御説明させていただきます。

 氷川公園につきましては、昭和43年11月1日に開園したんですが、その当時から既に借り入れていたということで、平成14年に一旦契約を結び直していて、それ以降は毎年自動更新するという形でやってきております。

 百観音についても、開園当時、昭和25年になるんですが、開園当時からお借りしていて、こちらも平成14年に一度契約を結び直して、現在に至るという状況でございます。

主査

 酒井委員の質問でございましたよね。どうぞ。

酒井委員

 氷川は昭和43年からですから、もう50年近くですよね。百観音に関しては昭和25年ですから、70年ぐらいでしょうかね。要するに、この平成14年というのは、金額を見直したというふうなイメージでしょうかね。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 当時の平成14年の状況は不明なんですが、恐らくそういった契約内容を見直したということだと思います。

主査

 よろしいですか。では、すみません、途中で。

石坂委員

 公園のだれでもトイレについてお伺いします。中野区の公園、トイレがそうでない公園もあれば、多目的トイレがあったり、多目的トイレの中でもオストメイト対応であったり、対応でなかったりということがありますけれども、今後新しくつくられていく公園はもちろんオストメイト対応の多目的トイレになっていくと思うんですけれども、既存の公園に関してもやはりタイミングを見ながら、バリアフリー化、だれでもトイレ化、ユニバーサルデザイン化を進めていくことが必要であると思います。恐らく今後、ユニバーサルデザイン推進計画とかもつくっていく中でも出てくるのかもしれませんけれども、そのあたり、公園のトイレに関してはどのような考え方をお持ちでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 オストメイトトイレはまだ全体では27公園、だれでもトイレも71公園という状況ではございます。委員御指摘のように、ユニバーサルデザインを目指していくという考えは変わりはございませんので、今後、改修のタイミングやさまざまなタイミングで、可能な限り早く整備を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 ぜひ計画的に、もちろん公園全体の改修の契約とかもあると思うんですけれども、それを待つだけではなく、可能な限り早く進めていただければと思います。これは要望で結構です。

主査

 よろしいですか。他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。それでは、なければ進行いたします。

 続きまして、26番の、2目公園整備費のほうに移らさせていただきます。ページ数で言いますと486から487ページでございます。質問のある方は挙手をもってお願いします。

内川委員

 前のところで聞けばよかったのかもしれないんですが、四季の森の拡張部分、あそこ、横断歩道を新しく設けるという計画があったと思うんですけれども、それはどうなっていますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 そういった考えがあったというふうには伺っていますが、まだ現時点では実現に至っておりません。

内川委員

 今後やるんですか。もうやめちゃったの。どっちですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 芝生エリアの部分と拡張部分について、一体として活用していただきたいという考えはございます。なので、担当といたしましては、そこに横断歩道があったほうがその目的にかなうかなというふうに思っておりますが、交通管理者との協議等もございますので、今後できるだけそこを進めていきたいとは考えてございます。

内川委員

 交通管理者とは協議は進めているんですね、現段階も。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 すみません、現時点ではまだ具体的な協議には至っていないので、今後、一体の整備を、一体の利用を進める上でも、今後協議を進めていきたいというふうに考えております。

内川委員

 それと、平和の森公園の野球場のほう、たしか10月から暫定利用ができるって聞いているんですが、その暫定利用の仕方、ちょっと説明してもらいたいんですけれども。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 野球場につきましては、水曜と土曜の午後は自由利用というふうにさせていただくので、それ以外の枠について、団体登録をいただいた方がお申し込みをいただいて、それで抽選になることもございますが、抽選や、または、あいているところは先着順で利用していただくということを考えています。

内川委員

 水曜と土曜の午後は、早い者勝ちという考えでよろしいんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 すみません、失礼いたしました。自由利用時間については、朝早い者勝ちというか、そこは予約は受けないので、多目的広場に早くお越しいただいた方が占用で全部を利用していただくということは想定していないので、譲り合って御利用いただくようにお願いをしているところです。

内川委員

 でも、野球をやろうと思ったら、あそこは全面使っちゃいますよね。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 自由利用枠のときは、あそこで試合で全部を使っていただくのは避けていただくようにお願いをしています。なので、自由利用は、本当にそこに自由に来ていただいて利用していただく時間帯なので、自由利用枠の中で敷地を全部使って野球の試合をしていただくことは避けていただくようにお願いをしております。

内川委員

 それでは、それ以外の枠のところは、これは大人も子どもも含めて、団体登録してあるところは抽選で使えると。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 現時点では団体登録が少年野球しかできない状況になっているので、今のところは開園当初については少年の野球の利用を想定しています。大人の野球につきましては、巡回警備等々、課題がまだ整備ができていないところがあるので、そちらを踏まえて、来年度に大人の野球も利用できるように準備を進めてまいりたいというふうに考えております。

内川委員

 来年度4月からは大人の野球も予約できるようになるということで、その申し込み方法ってもう考えていますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 ほかの多目的広場と同一の利用システムによって受付をするのが現在のやり方なんですが、大人の野球を受けるときにつきましては、システム改修ができればいいんですが、できない場合については、ちょっと手作業になるんですが、窓口での受付やほかの方法を考えています。

内川委員

 では、それも抽選ということですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 ルールはちょっとこれから定めさせていただきますが、多数御希望がある場合には抽選とせざるを得ないと考えているので、今のところはほかのものと同じように、前々月の20日までにお申込みいただいた上での抽選というのを考えております。

小林(ぜ)委員

 (仮称)本町二丁目公園の工事についてお伺いしたいと思います。

 まず1点目は、来月10月14日でしたか、15日でしたかね、開園が迫っているということで、まず一つは、この平成29年度の中での執行率というか、進捗状況がこの説明書の中から読み取れないんですけれども、一月前にして少し遅れているのかなというイメージを持つんですが、29年度の工事の進捗率はどのような状況にあるんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 本町二丁目公園の平成29年度につきましては、予定どおり整備を進めさせていただけたという内容の決算額でございます。

小林(ぜ)委員

 30年度が少しおくれ気味なんでしょうかね。暑い夏もあったせいか。ちょっとわかりませんが、あと半月、一月弱に迫ってきて、公園が整備をされて開園をしていくという状況になってきています。その中で、33号議案でありました東側の避難通路、道路の件が29年度の議案だったんですけれども、30年度に議決をされました。それにかかわって、議決の当初に、都費・国費の補助金の関係があるので29年度中にその議決をされなければならないという御発言がたしか担当の方からあったと思うんですけれども、その事業費についてはどのようになっていますでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 その部分につきましての公園整備の部分につきましては、国費の獲得には影響なく獲得をできてございます。

小林(ぜ)委員

 ということは、平成29年度予算の中で、その敷地の部分にかかわる国費・都費等は含まれず、30年度、今年度の予算の中に入っているという理解でよろしいですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 30年度の予算では、開園に向けた残りの整備工事と、あと東側道路の整備工事を見込んだ予算計上をさせていただいております。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、その避難道路、通路を含めた工事の竣工、完成はいつの予定になりますでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 公園の整備のほうは10月14日の開園に間に合うように進めているんですが、東側道路の部分につきましてはまだ地権者さんとの交渉が進んでいないので、現時点では竣工は決まっていないんですが、できるだけ早く進めてまいりたいというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 当初、29年度中に33号議案の道路認定について議決をされないとそれが大きく影響するという話もありましたけれども、結果的にはそうではなかった、30年度でも工事としては間に合うということと、それから、地権者さんにおいては、その工事進捗とは別に、まだ契約等々に至っていない、そしてまた工事ができる状況に至っていないと、そういう考え方でよろしいですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 委員おっしゃるとおりでございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。

 先日、平和の森公園を見に行かせていただきました。開園間近ということで非常にきれいに整備をされていて、木々についても、以前報道でされたような丸坊主とかそういった感じではなくて、きちんと整理をされて、低木も中木も、そして移植をされた高木などについても整備をされていたんですけれども、この本町二丁目公園の移植物というのは大分あるものなんでしょうか。要するに、植えかえをするというものはそこではありますか。

 では、休憩にしていただいて。

主査

 休憩します。

 

(午後3時51分)

 

主査

 それでは、再開させていただきます。

 

(午後3時52分)

 

 ただいまの御質問に対してどうでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 ほぼ、樹木については移植をして、植えかえるというものでございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。木の管理って非常に移植するときは難しくて、特にことしは非常に暑い夏でもあったわけで、そうすると、移植したときに土の関係──もちろん水もありますけれども、環境が大きく変化をする中で、移植という非常に難しい部分もあるので、よくよくの管理をしていただきたいな、竣工後の管理をしていただきたいなというふうに思います。

 もう一点、先ほど少し伺いました平和の森公園工事の整備についてなんですが、ここも不用額は当然あるんですけれども、ここの進捗率というのは、平成29年度、さまざま途中でいろいろなことがありましたけれども、進捗率というのはいかがだったんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 平和の森公園の整備については、平成29年度につきましては予定どおり進めさせていただいております。今年度の9月末までの、第1工区の野球場エリアの側のほうの工事までは順調に進めております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。

 確認ですけれども、第2期工事の契約は、平成29年度、30年度、どちらだったでしょうか。契約をされた時期。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 第1工区、第2工区合わせて、29年度に契約をしております。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、第2工区については、今、先ほど御答弁の中で──定例会、それから閉会中の委員会の中では方向が決まっていないということでしたけれども、先ほど御答弁の中ではとまっているという御答弁がありました。閉会中の中で、この10月に幾つかの案を──五つですか──案を設けて、それについて区民の皆さん方のお声を聞くということでありました。そうすると、平成29年度に契約をした物件について、今こういった状況でとまっているということで、要するに執行がゼロになるのかなというふうに考えるんですけれども、ゼロと──平成30年の話にまたがりますけれども、ゼロということでよろしいんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 平成30年度ゼロではなくて、既にここまでやってきたこともございますので、現在想定しているのは、意見を聞く会を開催させていただいて、その上で方向性を出していくのですが、今年度の中でも残りの工事をできる部分はやらせていただくので、一定の契約の変更はあるかもしれないんですが、執行がゼロということは考えてございません。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、平和の森公園の第1期工事も2期工事もあわせて議決をしている案件でありまして、今、その変更というふうにおっしゃいましたけれども、それは議会の中で当然、区民の皆様が例えばこうであると示されても、議会ではやはりこうであるということになれば、それはそういった方向になると考えてよろしいんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 大変失礼いたしました。議決をいただいた契約でございますので、内容に変更がある場合につきましては、第4回定例会を想定しておりますが議案として提出をさせていただいて、御議決をいただいた上で、それが決定という形だというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。事業者さん、工事施工者さんにしてみれば、10月からの第2期工事が始まっていくと。そのために第1期工事を含めて準備をされてきているのかなというふうに思います。そうすると、準備工事というのは、これ、各種事業においてつきものなのかなというふうに思います。そうしたときに、新区長になられて区民の声を聞く、それは非常に大事なことなので、広く聞いていただくとともに、議会も区民の代表が議員としてそこで議論をし、そして議決をしてきた。その重みについてもきちんと理解をしていただくとともに、予算について議決をしてきた、そして決算を出していく、これも議会の上で認定をしていく、そういったこともありますので、区民の皆さんの声を聞いたらこうだったからこうしました、こういう報告をしますということではなくて、きちんとそこには議決をしていかなければならない予算が大きく変わってくる──少しの軽微な変更とは違うわけなので、閉会中の委員会の中でも申し上げさせていただきましたけれども、場合によっては違約金等々も発生をしてくる、そして建設業法にかかわる点も発生をしてくるということもありますので、進捗と、そして執行と、それから、それにかかわる議会での執行された議決をされたことをよく加味をしていただきながら今後の展開に結びつけていってほしいと思います。その辺はいかがでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 既に議決または認定をしていただいているというところは大変重く受けとめてございます。委員おっしゃるように、議会の御意見等もいただきながら、もちろん報告もしながら、適正に進めてまいりたいというふうに考えてございます。

主査

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。それでは、なければ進行させていただきたいと思います。

 次のところにまいります。488から491ページでございます。5項の建築費のほうに入らせていただきます。1目建築行政費です。質疑はありますか。

小林(ぜ)委員

 まず、建築審査・指導についてお伺いをしたいと思います。

 建築資料25を見ますと、確認申請が年間、平成25年度ぐらいから100件を割り込んで、建築確認にかかわる審査が減ってきている。それは20年ぐらい前にもなるんでしょうか、民間での確認検査機関が規制緩和によってできて、そして審査が行われるようになったという中で、建築確認申請が実績では34件というふうに今出ているんですけれども、区としてはどのように、この件数が減ってきた、また、全体として中野区で行われている確認物件というのはほぼ一定であるけれども、区の確認審査業務は減ってきているということについてどのようにお考えでしょうか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 委員御指摘のとおり、年間の申請件数そのものはそんなに大きな変化はございません。ただし、民間と区申請等とを比較した場合に、区への申請が減ってきているというふうな、これはもう実情でございます。

 この理由として考えられるのは、民間検査機関のほうが幅広くそのやりとりができる。それとまた、契約業務でございますので、いつまでに下ろしたいというようなことを事前に調整をした上でその審査ができるというようなこともあって、我々の場合は法律に規定されておりますので、いわゆる受理してから審査をしなさいというのと事前に審査をできるのとではやはりちょっと違いがあり過ぎるということもございまして、やはりどうしても民間のほうに流れているというのが実情だというふうに理解しております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。民間と行政──特定行政庁とは限らないんですね、行政の場合には、その審査の仕方が異なっているということであります。しかしながら、その一方で、民間の場合には、事前審査というか、事前相談の段階で非常に多くの相談ができるということがあるのに対して、特定行政庁、中野で言えば特定行政庁の場合には、なかなか、ある意味で敷居が高いというか、1回受けてしまうともうそれが結論のように縛られてしまって、なかなか建築行政に対して気軽な相談、そして気軽な申請がなかなかできにくいという御相談もいただくことがあります。そういう、要するに相談ベースでのやりとりという部分について、もし、柔軟という言い方がどうかわかりませんけれども、利用者さん、確認申請をされる、建主さんもしくは代理者さんに対して、もう少し中野区の建築行政も、建築確認に対して理解を持っているのでどんどん相談もしてください、また、中野区の建築行政も知っていただきたいという、そういう逆なアピールというのは今現在はされているんでしょうか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 まず、設計事務所等の事前相談につきましては、我々のほうへの申請そのものにはつながらないけれども、実態として、事前に、区のほうの見解、考え方、法律上の解釈、そういったものを事前に相談に来られるということで、その件数としては相当な量のものがございます。そういった意味で、担当職員のほうも日々勉強をしているところでございます。

 さらに、私どもとしても、当然、できれば私どもとしても、例えばおもしろそうな案件であれば審査させてほしいなとか、そういったことでコミュニケーションをとりながら、なるべく自分のところに申請を出していただくような働きかけもしていることも事実でございます。また、実力をつけるために、いろいろな形で、事前には集合住宅条例だとか、いろいろな届け出関係の書類がございます。そういった図面も見ながら、やはりその審査能力を高めていくというような努力もしているところでございます。ですから、積極的に我々としてできることはアピールしていくということは今後も継続していきたいというふうに考えております。

小林(ぜ)委員

 この10年で7分の1程度になってきているんでしょうかね、確認申請業務が。ある意味では歳入という部分でも大分影響してくるでしょうし、また、歳出というか、対人件費で見ますと、人件費の割には物件数が少ないというようなこともこれから決算の中から見受けられるのかなというふうにも言いました。

 一方では、そのほかの審査業務、例えば認定業務ですとか、それから特定建築物の調査業務といったことに対して、区のほうで行っていかなければならない業務もふえてきているということで、相互、お互いの確認は中野区では受付、そして最終完成検査説明書までは発行しなかったけれども、その物件について中野区で、その後の検査、確認等をしていかなければならないという物件も、この決算を見ますとあらわれてきているのかなというふうに読み取れます。

 そうした中では、やはり確認申請の段階から中野区での努力、確認申請を受ける努力というのも大事なのかなと。せっかく多くの方々の……

主査

 小林(ぜ)委員、質問をお願いします。

小林(ぜ)委員

 今しているわけで、そういった中で、その努力をしていくということが歳入ということも含めて大きく影響してくるというふうに思います。よって、そういう確認申請と、その後の建築に係るさまざまな申請等の業務の関連を鑑みて、これからの中野区の確認申請の業務にかかわる姿勢というのはどのようにお考えですか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 それぞれが関連する届け出だとか認定業務だとかがございます。また、特例許可に関しましては、ただし書き等の取り扱いについては、なるべく許可だけではなく──許可は私どもの仕事ですが、それに伴って、確認のほうはあわせてうちのほうに申請をしていただきたいと。それによって迅速な処理ができるというようなこともPRしながら、少しでも、一件でも多く私どもの仕事につなげていきたいというふうな取り組みを考えております。

小林(ぜ)委員

 木密地域についてもそうですし、それから、沿道の建築物の耐震化にかかわることもそうですし、全てがその確認申請というところの前後から発生してくることかなというふうにも考えます。よりよい、使いやすい、中野区の建築行政というものに、より、利用者さんに近付けていけるような行政サービスということも今後は十二分に取り入れていく必要があるのかなというふうに思いますので、その辺は要望として、先ほど御答弁いただいたので、さらなる要望をして終わります。

主査

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいでしょうか。それでは、次にまいらせていただきます。なければ進行いたします。

 続きまして、決算説明書490から493ページに移らせていただきます。2目建築安全・安心費でございます。質疑はありますか。

内川委員

 耐震化促進のところでちょっとお伺いいたします。緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等助成、これはやっぱりなかなか進んでいかないですよね。全体の進捗率って、これ何%ぐらいですか、今。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 特定緊急輸送道路に関しましては、対象となる建物が約160棟ございます。そのうち耐震がNGであるものが約100棟近くございます。診断そのものを受けていないものが10棟ございます。今設計しているものが8棟というふうにございます。そういった意味からすると、進捗率としては約20%程度というふうに理解しているところでございます。

内川委員

 大きなマンションなんかだとそれぞれ所有者さんがいて、それを一軒一軒当たらないといけないということで非常に苦労される事業だと思います。これは主要施策の成果にも書いてあるんですけれども、対象地権者が利用しやすい補助制度を見直すと書いてあるんですよ。これは具体的にはどういったことでしょうか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 昨年度から、これまでいわゆる特定緊急輸送道路等に関しまして、いわゆる法人等の事業者さんは補助金の対象外と。また、不動産業者さんも対象外というようなことを、縛りを23区中、中野区だけがかけていたというような実態がございました。そういったものをやはり排除して、やはり取り組みやすい助成事業を実施していこうということで、昨年度改定して、取り組んでいこうというふうに考えているところでございます。

内川委員

 これ、特定財源入っていますよね。今後ともそれって続いてとれるんですかね。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 国費及び都費ともに全て活用できるというところでございますので、基本的に分譲マンションなんかですと、住宅のマンションなんかですと、6分の5、さらには国費を加算すると6分の6まで、いわゆる10割まで補助ができるという形になりますので、それによって促進を促したいというふうに考えているところでございます。

内川委員

 中野区だけが、先ほどその法人に対して縛りをかけたということで、これ、他区は、ではもっと進んでいるんですか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 その区によって、地域によって多少差はありますけれども、やはり中野区はやはり23区中で見れば下から2番目というところですので、そういった意味では他区のほうが進捗しているという状況がございます。

内川委員

 わかりました。

 それと、ちょっと教えてもらいたいんですが、木造住宅の耐震診断委託で簡易と一般ってあるんですけれども、これの違いをちょっと教えてください。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 簡易につきましては、簡単に言えば、私ども職員のほうができるチェックリスト等がございますので、それに基づいて診断等を行うと。一般というのは、いわゆる設計事務所等に委託をして、現地を見て、調査をして、診断をしていただくという形になります。この2本立てで実施しているところでございます。

主査

 他にございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。それでは、ないようでございますので、なければ進行を次にさせていただきます。

 次は、29番目、6項住宅政策費のほうに移らさせていただきます。1目住宅政策費、494ページから497ページでございます。質疑はありますか。

小林(ぜ)委員

 1点、分譲マンション支援についてお伺いをしたいと思います。執行率が29.2%ということで、まず、このマンション建替え等の円滑化に関する法律に基づく認可事業に係る審査委託の事業内容を教えていただきたいと思います。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 マンションの建替え等の円滑化に関する法律に基づく審査委託でございますが、こちらは5万4,000円の執行したものに関しましては財務諸表審査の委託でございます。具体的に申し上げますと、建替組合が設立された際に、その事業協力者の企業について財務諸表審査を1件、平成29年度行ったものでございます。不用額51万9,000円となってございますが、こちらに関しましては、財務諸表審査を当初3件予定をしていたものが1件にとどまったこと、あと、権利変換計画の審査業務につきまして、こちら2件見込んでおりましたが、そちらの2件は権利変換審査にまで至らなかった、そういった結果でございます。

小林(ぜ)委員

 そもそもこの分譲マンション支援というのは、どのような支援をしていく、また、その結果どういったことが得られるために行っている事業でしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 分譲マンション支援でございますが、基本的には分譲マンションの管理ですとか維持、修繕、そういったところの御相談に、専門家と一緒になりながらお答えをしていく、そういった事業でございます。こういった形で実際に予算が絡む部分としましては、建てかえを見た際に、今申し上げたような審査事務、そういったところが発生する、そういった内容でございます。

小林(ぜ)委員

 この事業は、行政として行うような事業なんでしょうか。つまり、建てかえにかかわる支援だけであれば、御相談だけであれば、老朽化している──行政ではなくて、専門な方々、例えば、わかりませんけれども、建設業の方々、建築設計の方々、マンション管理の方々、不動産の方々というところでの相談ではなくて、行政がかかわる必要性があるところというのはどういったところなんでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 行政がかかわる意味合いとしましては、こちらのマンション建替え法、いわゆるマン建法の事務等々につきましては、行政のほうで組合認可手続ですとか先ほどの権利変換、そういったところの審査は行政の役割として位置付けられているところでございます。実際にその建てかえに至るまでの御相談についても、行政が一定程度窓口になって、そういったマンション管理士さんですとかNPO法人へのつなぎ役といいますか、そういったところで御案内をしている、そういったところでございます。

内川委員

 住宅ストック活用調整もいいんですよね。

主査

 ──も、いいです。それも含めまして497ページです。

内川委員

 住宅マスタープラン改定支援業務委託というところで、今年度、平成30年度の住宅マスタープランの改定に先立ち、方向性を出してきたというところなんですが、進捗状況をちょっと教えてもらえますか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 現在の進捗状況でございますが、住宅マスタープラン改定に向けまして、先日、住宅政策審議会を設立いたしました。それにつきましては別途、常任委員会のほうでも御報告を差し上げたいと思いますが、今後、平成30年度、31年度にかけて、住宅マスタープランの改定に向けた検討を審議会の中でも進めていく、そういった流れでございます。

内川委員

 ことしと来年をかけて改定に向けてまた進めていくということで、その基本計画と並行して進めていく、そういった考えですか、これ。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 はい、基本構想で。そうですね、基本構想がやはり上位になりますので、そちらの検討とあわせて並行しながら進めていく、そういったものでございます。

主査

 よろしいですか。他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。それでは、なければ進行いたします。

 続きまして、30番です。決算説明書で言いますと496から499ページ、2目住宅運営費のほうに移らせていただきます。何か質疑ある方は挙手をもってお願いしたいと思います。

石坂委員

 497ページの区民(借上げ)住宅の4団地48戸(9月1日からは1団地15戸)となっていますけれども、3団地が区民住宅ではなくなったという形ですけれども、ちょっと確認なんですけれども、この区民住宅に入っていた方で、そこで住み続けることを希望したけれども審査等で入ることができなかった方というのはいらっしゃったりはしていないでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 そのままお住まいを希望された方は、特に審査等はございませんので、そのまま民間賃貸住宅としてお住まいいただいている、そういった状況です。

主査

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。ないようでございましたら、進行させていただきます。

 次に、いよいよ最後になりました──最後じゃない、歳入がありますね。歳出の最後になりました。決算説明書で500ページから507ページでございます。7項防災費、1目防災費につきまして何か質疑がある方は挙手をもってお願いします。

内川委員

 災害対策の推進のところで、これ、町会の防災倉庫、これは定期的に中身をチェックしてくださいという指導があるんですが、その指導をする際にリストみたいなものがあって、例えば、スコップだったら「スコップ」としか書いていなくて、あれもスコップなんかは何種類かあるんですよね。あと、バールなんかも何種類かあって、チェックしづらいという声が結構上がっているんですが。それは前に指摘されたと思うんですけれども、そこら辺の改善ってできますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 今委員がおっしゃいましたように、昨年の第3回定例会で、一般質問で出まして、その対応といたしまして、昨年の29年10月、11月、12月の3カ月間で、それぞれの部材の写真を撮影し、その名称と、あと主な用途、使用方法等をパウチをいたしまして、全ての防災倉庫に入れております。

内川委員

 ありがとうございました。

 それから、備蓄物資なんですけれども、最近随分拡充がされていて、どんどん量がふえていくと。しかしながら、肝心の保管場所がどうも足りないようで、例えば中野中学校の跡地、今あいているんですが、あそこに大量にほかの地域の備蓄物資が入っちゃっているんです。そういったものを、いざというときにどうやって運ぶのか、いつ当該の避難所に持っていくのか、そこら辺のことというのはきちんと計画は進んでいますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 御指摘のとおりでございまして、学校の統廃合に伴いまして廃校になったところが、避難所がもう閉鎖になりますので、その物資が行くところがないと。そして、今ありましたように、旧中野中学校のようなところを集中備蓄倉庫という位置付けにしております。そして、どの避難所から集中備蓄倉庫にものは移動して置いてあるということは、我々はきちんと把握しております。例えばですと、何年何組にはどこどこの避難所の部分が置いてあるんだと。その把握している部分を、実際震災等が起きたときには、災対総務部というセクションで輸送班がございますので、その方々が運ぶということになっております。計画はできております。

内川委員

 私も一般質問でそれを聞いたことがあるんですけれども、要するに遠いところの避難所にどうやってその備蓄物資を運ぶんですかと言ったら、歩いて持っていくって言うんですよね。その答弁があったんですよ、以前。それは本当に可能なのかな、そんな人数そろうのかな。そんな一遍に運べないですからね、大量にね。そこら辺はどうなんですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 おっしゃるとおり、もちろん倒壊建物等があったり、災害時ですので道路の通行ができないときには、最終的な手段では歩いてといいますか、リアカーで運ぶというのを想定しております。ただ、交通手段が整えば軽自動車タイプの車もありますし、大量にでは2トン、4トンというトラックも協定で借用できることが定まっておりますので、その災害の状況に応じて運ぶという計画になっております。

内川委員

 それと、帰宅困難者対策訓練運営支援等業務委託、これは拡充になっているんですね。これのちょっと内容を教えてください。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 帰宅困難者の訓練でよろしいでしょうか。(「帰宅困難者対策訓練運営支援等業務委託。503ページの真ん中あたり」と呼ぶ者あり)503ページ。わかりました。こちらの訓練ですね。平成29年度は、10月12日の木曜日に実施しました。中野駅、東中野駅を中心に実施しまして、委託でございます。この委託内容としましては、この訓練全体の計画から始まりまして、シナリオの作成、それから当日の運営の管理をしていただき、最終的にはその記録等もとっていただいて、我々のほうに納品していただいたという流れでございます。全般的な運営を委託しておりました。(「委託先も教えてください」と呼ぶ者あり)委託先。中野区中央四丁目にあります構造計画研究所というところに委託をさせていただきました。

小林(ぜ)委員

 防災会議についてお伺いをしたいんですけれども、中野区地域防災計画の中には防災会議を開くということがありまして、防災会議、今回の場合にはこの決算で、防災会議と同幹事会が各2回開催されたというふうにあります。防災会議を開く頻度というか、開くというのはどういったときに開いているのか、まずその防災会議のあり方について教えてください。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 実績でまず申しますと、平成29年は防災会議が6月20日の火曜日、それから、29年度ですが、平成30年2月7日の水曜日、2回開催いたしました。この頻度というか、内容でございますが、まずは昨年度は中野区地域防災計画を修正しておりましたので、その修正を、案の段階から会議のほうにお諮りをさせていただいて、皆さんから御意見をいただき、最終的にもうこの会議を持って、今年度、30年度になりますが、4月18日だったと思うんですが、開きまして、決定をしていただいたと。今申し上げました中野区地域防災計画そのものは中野区が定めるものではなく、この防災会議が定めるという一番の任務になっております。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、例えばその防災会議の中で議題として上がるのは、地域防災計画の案から完成までに至るところで、それぞれの意見を聞きながら完成をさせていくということだけでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 今委員がおっしゃったとおりでございます。素案の段階から出し、案、最終案、最終決定までいただくというステップを踏んでやらせていただいております。

小林(ぜ)委員

 この近年は、雨、豪雨、それから河川の氾濫、それから地震、それから土砂崩れ、中野区にそういった場所があるかどうかというのとはまた別なんですけれども、そういったことにかかわる、災害にかかわる議題についての審議というか、会議というか──についての会議体というのはあるんでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 今出ておりました中野区の防災会議が、こちらが最高の位置付けの会議になっております。そのほか、医療に関しましては、中野区災害医療連携会議という、6大病院と呼ばせていただきますが、中野区内にある六つの救急病院を初め、官公庁の方も入っていますし、四師会の代表の方も入っていると、そういったものがあります。また、あと、帰宅困難者対策につきましては、帰宅困難者対策協議会というのがございまして、一時滞在施設になっていただいている方々、また、町の方々、町会連合会だとか商店街連合会の方々等々、また官公庁の方々、あと公共交通機関ですね、そういった方々も入っている会議で、もろもろな災害、いろいろな対応をしようと考えております。

小林(ぜ)委員

 地域防災計画の中には、その防災会議のほかにも防災対策連絡協議会でしたかね、行政の方、それから各種公官庁の方々、それから地域の方々、それから各種団体の代表の方々が参加をされている会議体もあります。そういった会議体、協議会での会議というのは、この平成29年度ではあったんでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 失礼しました、大事な会議を。御指摘のとおりで、住民の方々も入っていただいている会議でございます。こちらも、この中野区地域防災計画を修正するに当たりまして、平成29年度ですが30名になりまして、2月の上旬に1回開催等をさせていただいて、中野区地域防災計画の案の段階で確認をいただいた実績がございます。

小林(ぜ)委員

 そうすると、それはこの実績の中には特に表記がされていないんですけれども、防災会議、同幹事会各2回、それから地域医療連携が3回、帰宅困難者が3回というふうにあるんですけれども、こういった表記には入ってこない会議体ということになるんでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 こちら、どうしても決算書になりますので、この参画していただいている委員の方に費用弁償等を支払う報償費も支払うものをここに書かせていただきまして、手弁当で参加していただいているところに関しましては載っていないというのが現実です。

小林(ぜ)委員

 わかりました。手弁当、ボランティアの会議体ということになるんですね。

 要するに、その協議会の方々が結構専門ではない立場から、自然災害が起こったときに、この間で言えば北海道のような地震、それから液状化もありました。それから、その前の直前にあった大阪での台風によって浸水があって、また電柱が軒並み倒れた。それから、その前には川の氾濫、土砂崩れ等々もありました。そういった中で、中野区は大丈夫なんだろうかという懸念をお持ちの方々もいらっしゃいます。そして、行政側から、きょうはこういう議題で行いますという一方的だけではなくて、せっかくそういう広く区民の皆様方に入っていただいている対策連絡協議会という中で、逆に声を拾うというような、発していただく、またそれに対して区が今後検討していくというような場面というのはあるんでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 この地域防災計画の計画を、隅から隅までとはいきませんが、きちんと御説明をさせていただきまして、例えば、今すごく印象に残っていますのが、やはり住民の方々ですので、避難所の運営を心配されておりました。特にお言葉で出たのが、外国人への対応が、きちんと区は計画しているのか、この地域防災計画できちんと定めているのかという御指摘をいただきまして、もともと入ってはいたんですが、もう少しというところで、さらに検討して、よりよい地域防災計画を、その御意見をもとにつくり上げたという実績はございます。

小林(ぜ)委員

 最後に1点聞きます。中野区ではこの6月15日から民泊法にかかわる条例が施行されました。そして、29年度3月15日でしたかね──から、その受付が始まったりしています。地域防災計画の中には、その民泊にかかわる、もしくは簡易宿所にかかわる、旅館業法でよるところの簡易宿所についての防災にかかわる視点というのは入っているんでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 残念ながら今回の改定では入っておりません。当然ながら区で条例が制定されたのは認識しておりますので、次回の修正には必要な部分は必ずや入れていこうと考えております。

小林(ぜ)委員

 あわせて、ユニバーサルデザイン、男女平等参画、そして同性パートナーシップも施行されております。そういったことについても多くの会議体の方々が、認識はされているんだけれども、区側から何のアプローチもないことによって、その場では審議がされないということもあるので、そういったことについても幅広く皆様の声を聞きながら、一方的に区から、きょうはこの議題だけですよということではなくて進めていっていただきたいなと。最後の部分は要望ですけれども、そういう防災計画をつくっていくための会議体、やっていただきたいと要望します。

杉山委員

 災害救助のところの一番下に、水害対策従事職員のというこれがありまして、次のページにも実績が書いてあると思うんですが、すみません、不勉強で申しわけないんですけれども、この646万円のうち、一部予備費を充てていると書いてあります。一部予備費。これは幾ら充てていらっしゃるんですか。この水害対策従事職員の時間外勤務手当等の一部。予備費と書いてあるので、この予備費というのはこの中に……

主査

 503ページの件ですね。

杉山委員

 はい。503ページの一番下です。すみません、聞き方が申しわけないです。

主査

 一部予備費を充用と書いてありますけれども。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 では、お答えさせていただきます。こちらは、まずは、昨年度風水害で発生しまして、区の対応する体制を上げたところ、管理職の管理職員特別勤務手当の支給が必要になったということで、対象職員総勢22名で支給額の総額が11万7,000円を予備のほうから支給していただいたという実績であります。

杉山委員

 すみません、もう一つだけ教えてください。参考までに、この床下浸水1件は、これは地域的にはどこら辺なんでしょうか。

主査

 お答えができにくいようでしたら結構でございます。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 床上・床下浸水とかの場所でございますね。(「床下浸水」と呼ぶ者あり)床下のほうがよろしいですか。平成29年度、たくさんありまして──というところであります。それは全部言ったほうがよろしいでしょうか。

主査

 休憩してください。

 

(午後4時34分)

 

主査

 再開いたします。

 

(午後4時34分)

 

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 保留させていただきます。

主査

 答弁保留ですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 答弁保留させていただきます。

主査

 では、ちょっと調べて、至急お願いします。申しわけありません。

 休憩にしてください。

 

(午後4時34分)

 

主査

 再開いたします。

 

(午後4時35分)

 

 では、他にございますでしょうか。質疑は。

来住委員

 503ページの不用額のところで、備蓄倉庫用整地等工事未執行による残が260万円ありますけれども、これは区立学校の統廃合に伴うものだと思うんですが、これは、この未執行になっても特に支障はないということで問題ないでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 今御指摘が備蓄倉庫用整地等工事未執行ということですが、一言で申しますと、支障はございません。なぜならといいますと、やはり統廃合に伴いまして一つの学校がなくなると。そうしましたところ、1年ぐらいのタイム差はあるんですけれども、避難所も閉鎖されるという動きになっております。避難所が閉鎖されますと、避難所に置いてあります備蓄倉庫、物品等を、統廃合した先のものに──ところのエリアといいますか、学校内や公園に持っていかなければならないんですが、そのときに、学校の中に部屋が確保できればそのまま教室等に入れていただくんですが、やはり統廃合するので、生徒さん、児童さんがふえるわけで、教室をたくさん使うので、校庭とか町なかの公園のいずれかに防災倉庫を建てなければいけないときの、まずは土地を整備するという状況でございます。その整備をするときに、先ほど申しましたように、もともときれいなところが確保できれば整地する必要はございませんし、また、公園等であれば、防災もこのように予算をとってはいるんですが、公園分野さんで予算をとっている予算の中で整地していただけるという事案もございまして、この平成29年度は残ったという状況でございます。無理に使う必要はないという状況でございます。

来住委員

 確保されているということですね。

 加えて、旧東中野小学校、ここは区民活動センターが新しくできましたので、そこで確保されているのではないかというふうに思います。また、中野東中学校、三中も、十中との統合で生徒数もふえているわけですけれども、この2カ所については──以前の備蓄に限って聞いていますけれども、備蓄に限っては、その量は、絶対量は確保されたということでよろしいですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 委員がおっしゃいましたとおり、東中野小学校と中野東中学校の分は、今お話に出ました中学校と区民活動センターで確保されております。

来住委員

 最後に。先ほど内川委員からもありましたけれども、中野中学校の跡のことですが、集中備蓄倉庫ということで教室が活用されていると。そのあり方についてはそれでいいのかなという問題はありますけれども、身近なところに、学校に確保され、その上で集中備蓄倉庫があるということが理想だというふうに思っていますので。その上でなんですけれども、今、この旧中野中学校の体育館が使用されていないわけですね。利用されていません。電気もたしか遮断されていますし、水もとめられていると思うんですが、いざというときに、ここだけで、防災だけで判断できないかもしれませんけれども、必要な場所ですので、ましてや集中備蓄倉庫になっているということもありますので、体育館の活用というのはいろいろな形での活用が当然予測されます。これ、準備する必要があると思っていますので、ぜひ防災の面からも、再度の日常的な活用──防災だけじゃなくて、その点でのぜひ働きかけを防災面からもしていただきたいなと。地域からも出ていますのでね。その点、お考えがあればお聞きして最後にします。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 区有のもろもろの施設に関しましては、今おっしゃっていただいたとおり、防災だけで決めることができませんので、関係の分野さんと調整をしまして、区有財産になりますので、区民のために有効に活用、平時も災害時も有効に活用できるように進めていきたいと考えております。

石坂委員

 すみません、503ページのところで伺います。防災井戸維持管理等が入っているわけですけれども、区のほうの防災に対する考え方としては、基本的に防災井戸は、浅い井戸で水質の問題があるので飲料に適せずに、なので、給排水は給排水施設を使ってという形の考え方をとっているかと思うんですけれども、世田谷区なんかですと、区役所の敷地に深井戸を掘って水質のいい水を汲み出せるようにしているという話も聞いたことがあります。もちろん、中野区ですぐにそれを掘るのは難しいとは思うんですけれども、ただ、区内にある深井戸として、銭湯で、実際に飲料可能なレベルの水質のものを汲み出していますので、そうしたところと連携をしながら、そこでの飲料水の確保というのも考えられるかと思うんですが、その辺っていかがお考えでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 今委員がおっしゃっていただいたとおり、銭湯さんの深井戸に関しましては飲料水を考えております。こちらに関しましては、全深井戸の協定を結んでいる井戸を半分に分けまして、隔年で水質検査をきちんとして、飲料水としての水質というのでしょうか──が確保され、安全性を担保されていることを区としては確認をしております。

石坂委員

 そこはしっかりと情報を持っているわけですから、私以外のほかの議員とかが本会議場なり何なりで質問されたときに、基本的に井戸は水質的にだめです、給排水所ですという形ではなくて、そうしたところなんかも丁寧に説明をしていっていただければと思います。区民の方でも知らない方も多いと思いますので、その辺の周知も努めていただけるようお願いしたいと思います。これは要望で結構です。

内川委員

 御担当から集中備蓄倉庫というお答えがあったんですが、その考えっていつから始まったんですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 今回、いつからというのは少し明確にないかもしれません。ただ、集中的な備蓄倉庫として使っていたというのは、長い年限がたっていると思います。その「集中備蓄倉庫」という言葉を出させていただきましたのは、決定的になりますのは、今回の中野区地域防災計画の資料編2の、その備蓄倉庫だとか、あるいは学校にある防災倉庫とかいったページがあるんですが、そこの備蓄倉庫の位置付けになっている部分の表題を「備蓄倉庫」ということにしました。きっちり分けないともろもろ事務を進める段階でそごがあるということで、分けさせていただきました。ただ、この「備蓄倉庫」という呼び名は、東京都全体でも全国でも通る名称でございます。

内川委員

 中野中学校の跡地は、うちも地元なんですけれども、あの近辺の町会さんたちは、あそこが集中備蓄倉庫だとは全然思っていないですよ。避難所であって、倉庫じゃないんですよ。そこら辺の説明はきちんと地域にしたんですか。いつまで置いておくんですか、あの備蓄品を。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 いつまでということですと、当然ながら適切な場所ができて、そちらに移せるときと考えております。ただ、委員も御存じのとおり、住民の方々には説明をさせていただいているところでございますし、また、ほかの部分の旧中野中学校以外のところも説明をさせていただいております。今申し上げましたように、いつまでというのは、ここの場で言及することはできないというのがお答えになると思います。

内川委員

 あくまでも暫定的に置いてあるのであって、恒久的に集中備蓄倉庫ではないと、今はっきりと言ってもらえますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 何とお答えしていいのか難しいところですが、いつまでをもって恒久と言うのか、あの旧中野中学がいつまで存続するのかというのも私のレベルではわかりませんので、今、防災としては、背に腹はかえられない部分がございまして、やはり中野区内に水や食料を、トータルで地域ごとに適切な配置というのを目指してはおりますが、区内でのトータルの総量を確保するということを優先させていただきたいと考えております。

内川委員

 地域の区民だって、背に腹はかえられないんだよ。中野中学校跡地にあれだけ──私も見ましたけれども、あれだけ他の地域の備蓄がぎっしり詰まっていて、地域の人たち、町会ごとに教室を1個ずつではとってあるけれども、それでいざとなったら足りるわけないでしょう。背に腹はかえられないという言い方は、それは失礼だよ、地域にとって。それは撤回してくださいよ。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 適切ではない表現だったかもしれません。ただ、やはり区内全部の33万人の方に対しても考えなければいけませんし、それぞれの地域ごとでも考えなければいけませんし、両方ともこのダブルスタンダードというか、両方を大切にしていこうという考えでおります。どちらがよくてどちらが悪いということは、一切考えておりません。

内川委員

 区全体の、それはもう大事だと思いますよ。ただやっぱり、地域のね、地域のあそこはもう避難所になっていますので、そこら辺のことをよく考えてほしいなと思います。

 それと、総合防災訓練、毎年、北と南でやっておりますけれども、主要施策の成果によりますと、その参加人数がふえることが一番減災へつながる近道だと書いてあるんですけれども、これ、内容に関しましては、毎年毎年ブラッシュアップをするように努力はされていますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 この総合防災訓練のあり方も御存じのとおり3年前に見直しをいたしまして、やはりただ見て聞いてという訓練から、体験をしていただいたり、みずからが手を出し、手で携わってと言ったらいいのでしょうか、体験、経験をしていただくと。参加型の訓練に変えております。この3年間のうちにも、毎年、前年度の訓練が終わった段階で当然反省会もやりまして、地域の住民の方々の声も聞く、我々の防災の担当者の考えもあわせまして、来年度にはこういうようにしていこうと、今おっしゃった表現ですとブラッシュアップしております。

内川委員

 主要施策の成果にも書いてありますけれども、今後の改善の方向性として、地域防災会と行政との連携、あと単独で防災訓練をやっている保育園とか幼稚園とかありますよね。そういうところとの連携というのは今後どういうふうに考えていますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 まずは、実績としましては、起震車等の、また初期消火等とか、主催する保育園、幼稚園さんから訓練の計画があり、要請があれば、区役所職員が行っております。また、消防職員も行ってやっております。また、それらのところに関しましては、この建設委員会から漏れてしまうかもしれませんが、文部科学省のほうからそういった学校等の訓練についてというのが、非常に今書類が出ておりまして、それに基づいて幼稚園や保育園の方々は対応していると考えております。

小林(ぜ)委員

 内川委員の質問に関連して伺いたいんですが、避難所のことを聞くので、固有名詞で避難所、学校……

主査

 では、休憩にしましょうか。

 

(午後4時48分)

 

主査

 では、再開します。

 

(午後4時55分)

 

 他に質問はございますでしょうか。

杉山委員

 災害対策の推進のところで、よく訓練のことは情報として載っていますけれども、この、何かあったときに使うであろう防災情報システムにずっとお金をいっぱい払ってちゃんとしていると思うんですが、これって本当に使えるのかどうか、年に何回か試しに動かしてみるとか、それがもし回数とかがあれば教えてください。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 この平成29年度に載っています防災のシステム等々は、システム+無線と考えていただきたいと。こちらは、風水害で実災害が中野区は発生しておりますので、その都度活用させていただいております。訓練以上に実働しております。

酒井委員

 主要政策の成果、別冊のところの、都市基盤部の評価項目でお尋ねします。268ページ、事業取り組みの有効性、適正性というところがあります。その中で、2番、事業や取り組みについて、区の役割や関与は適切であり、優先度や緊急性を適切に判断して行われている、これ、都市基盤部の中で防災の分野だけがマルがついていないんですね。これ、防災なので、生命にかかわることですので大切なことなので、どうしてここだけ、防災分野だけがマルがついていないのか、そこを確認します。──では、こちらは後ほど御答弁ください。

 それから、平成29年度決算、新しい中野をつくる10か年計画のステップ1に当たりますね、こちら。それで……

主査

 ちょっと待ってください。今のを一つずつ確認させていただきます。

 休憩します。

 

(午後4時57分)

 

主査

 再開します。

 

(午後4時58分)

 

酒井委員

 平成29年度の決算で、10か年計画のステップ1に当たります。28年度、29年度が終わった時点です。この10か年計画の中の危機管理の強化のところに、ステップ1では国民保護法訓練、災害図上訓練、健康危機管理図上訓練、BCP図上訓練、あと別のところでは避難支援訓練という五つの訓練をステップ1までに行いますよ、危機管理の強化を行っていきますよということなんですけれども、これは全て行えていますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 今委員がおっしゃった訓練の中で、防災、この委員会で答えられるところですと、国民保護の訓練になると思います。国民保護法訓練は平成29年度は行っておりません。ただしなんですが、昨年度、御承知のとおり北朝鮮からの弾道ミサイルが一昨年からずっと飛びまして、年度が変わった4月、5月もかなり飛んでいたと思います。その段階におきまして、中野区のこの区役所内や庁舎、全ての出先の庁舎も含めまして、区役所職員が、区民の方がその施設にいらっしゃるときの対応方針という、基本的な対応方針というのを昨年度は定めて、区の職員全てに、また全ての建物に周知徹底して動けるようにという、訓練ではないんですけれども、頭の中の訓練と捉えていただければやっているところでございます。

酒井委員

 避難支援訓練は行っているんですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 すみません、この避難支援訓練というのは……(「所管別ですか」と呼ぶ者あり)いろいろな、もろもろな災害や危機に対しての避難支援訓練という捉え方でよろしいでしょうか。(「はい。10か年に載っていましたから。別のほうで」と呼ぶ者あり)当然ながら、各防災会さんが行っていただいている訓練の中で、避難訓練もございますし、総合防災訓練も、メーンとなります会場の一つの学校がメーンになるんですが、その前は各々の防災会の、自分たちがお住みの近くのエリアの中で初期対応訓練というのをまずやりまして、そこから主会場に来ることが避難訓練という位置付けにしておりますので、やっているということでございます。

酒井委員

 すみません、国民保護法関連訓練は行っていないということだったと思います。まあ、たくさんやらなきゃならない中大変だと思うんですけれども、10か年の中で位置付けられているんだったら、行う、もしくは効率化なんかもあってもいいのかもわかりません。

 それで、北海道の地震がありました。それから、大阪北部でも地震がありました。もう、東京においても本当にいつ起こるかわからない状況だと思います。そういう際に、震災図上訓練を年に1度行っているかと思います。参加者が、この決算で見ると125名ですね。職員2,000人で考えますと、約20分の1強ぐらいでしょうかね。20分の1弱か、17分の1とか、そういう数字だと思うんですけれども、以前も私、提案させていただきました。この125名のままだと、皆さんが参加するまでには、もう相当時間がかかっちゃうんですよね。そうしたら、簡易なものでもいいので、各災害対策部のところで部分訓練なんかが消防署ではあるとお聞きしますので、各災害対策部で簡易なものからいろいろできると思うんですよ。部分訓練なんかも行っていただけないですかって質問させていただいたところ、以前はもう、研究しますというふうなことだったと思うんですね。ぜひこういったことも取り入れていただいて、もちろん皆さんの本来業務はありますので、負担のない中で、その上効率よくやられるような訓練の仕組みをぜひ考えていただきたいと思っています。

 どうしてかといいますと、熊本の地震の際に人道指揮を執った危機管理監にお尋ねしたところ、1にも2にも、やっぱり訓練なんだと言うんですね。ですので、そのあたりをぜひ考えていただきたいと思いますが、いかがですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 今委員がおっしゃいました、やはり訓練ができなければ本番もできないというのは私も同じ考えでございます。そして、担当としましては、今御理解をいただいた皆さん、区の職員全てが本来業務で忙しいという現実もありますので、その中で効率よい訓練はやはり必要ですので、何とかやりたいと考えております。

 ちなみに、風水害の訓練は、各災対、各部で部分的な訓練をやっております。震災に対してまだできていないというところですので、これも大きな課題として、防災だけのことではなく、災害時は区職員全員が災害対応するわけですので、何とか推進したいと考えております。

主査

 よろしいですか、酒井委員。

 質疑の途中ですけれども、ちょうど5時を過ぎましたので、皆さんにお諮りしなきゃいけないので、一回ここで休憩させていただきます。

 

(午後5時03分)

 

主査

 再開します。

 

(午後5時03分)

 

 では、進行ということでいきます。

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 答弁保留にさせていただいた件です。杉山委員から御質問のところで、後でというお言葉をいただいたんですが、この場で答弁させていただきます。

 昨年の10月22日から23日にかけての台風21号のところの床下浸水ですが、東中野一丁目の1件でございます。詳細はまた個人情報になりますので。

主査

 よろしいですか。

 以上で、続いて、他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。

 それでは、進行いたします。ようやく決算説明書のほうが終わりましたので、続いて歳入のほうへいきたいと思います。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 答弁訂正を1カ所させていただきたいんですが。

主査

 答弁訂正ですね。その前に、ちょっと待ってください。答弁訂正の前に、一般会計歳入について終わってからにしてください、答弁訂正。

 一般会計歳入につきまして一括して質疑を行いたいと思います。質疑に当たっては、歳入決算説明書補助資料により行いますので、よろしくお願いします。一般会計歳入につきましては質疑はありませんでしょうか。決算説明書及び補助資料によって行いますので、よろしくお願いします。

石坂委員

 歳入決算説明書補助資料建設分科会分担分の18ページ、防災要員住宅のことでお伺いをしたいと思うんですけれども、平成29年度に関しては大きな地震はなかったわけですけれども、水害等はあったわけですけれども、そのときに実際に、ここに住まれている方が稼働した実績とかがあるのかどうか、教えていただければと思うんですけれども。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 この防災住宅というのは、入居するに当たりまして、風水害と、また震災時もそうですが、災対司令部の要員として位置付けるよということの同意をいただいて入っていただいております。ですので、震災はなかったわけですが、風水害では体制を立ち上げるために参加しております。

石坂委員

 わかればなんですけれども、どの程度の回数を出動したかというのはわかりますでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 昨年度体制を立ち上げましたのが5回でありますので──今ちょっと述べましたが、情報連絡体制というところから参集してくることになりますので、実際、情報連絡体制を立ち上げたのは1回であります。昨年度。

石坂委員

 では、さっきは5回ってありましたけれども、実際に参集したのは1回で、5回ではなくて1回であるということですね。なるほど。

 その情報連絡体制を立ち上げたときには、要は、必ず全──この18人かな、住宅の室数から数えて18人かと思うんですけれども、18人が集まるという形だと思うんですけれども、災害の規模にもよると思うんですけれども、この18人という規模は今後も適切な人数であるという理解でよろしいでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 まず、この建物の部屋の戸数が18部屋というところがございますので、どうしてもそういった現実的な、客観的な事実から18になっております。ただ、適切かどうかと申しますと、災対司令部を運営するに当たりましては適切だと判断しております。

石坂委員

 これは他区の状況と比べても、特に中野区は不足はないだろうという理解で大丈夫ということでいいでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 はい。状況的に、他区と比べましても遜色以上、中野区の場合は風水害の歴史がたくさんありますので、体制は厚くなっていると思います。

小林(ぜ)委員

 もう時間も来ていますので、2つ聞きたいと思います。

 まず、1点目は住宅関連です。3、4、5、6ページのところで、区営住宅と区民借上げ住宅のそれぞれに不納欠損額がそれぞれ示されています。327万円余、それから60万円余あります。これの件数と、その不納になった理由についてお聞かせください。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 まず、4ページの区営住宅不納欠損、327万5,500円でございます。こちらにつきましては、対象は1件の債権でございます。期間としては、平成14年から平成24年の10年間に対する区営住宅の使用料滞納でございます。こちらにつきましては継続して催告を行ってまいったものでございますが、実際に徴収には至らなかったというものでございます。時効が完了いたしまして、時効の援用が本人から通知されてきたということでございまして、こちら327万5,500円につきましては不納欠損という扱いで処理をさせていただいてございます。

 もう一点、6ページの区民住宅不納欠損額60万1,290円でございますが、こちらも1件の不納欠損でございます。こちらにつきましては、中野区債権管理に関する条例に基づきまして処理を行ったものでございます。本年の第1回定例会におきましても、債権の放棄についてということで建設委員会のほうでも御報告をさせていただいてございますが、こちらにつきましても、再度文書送付、電話、訪問、そういった随時催告を行ってまいりましたが収納には至らなかったといったところでございます。

小林(ぜ)委員

 まず、区営住宅のほうですけれども、10年間で320万円、しかもそれが時効になってしまったということで、現在その方は引き続き住まわれているのでしょうか。それともどのようにされているのでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 こちらの方につきましては現在もお住まいでございます。しかしながら、時効のかからない部分に関しての債権については引き続き分納にて収納していると。実際の現年分につきましても口座引き落としの形で使用料を収納している、そういった状況でございます。

小林(ぜ)委員

 10年間未払いであって、今現在はまだ住み続けていて、なおかつ分納されているということで、その区営住宅の使用規則の中には、未払いに係る方についての使用権限というんでしょうかね、引き続き使用をしていくことができる、できない旨については記載がされているのでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 条例上、当然、立ち退きの要件に合ってくる部分もございますので、実際には立ち退きという処理も可能であったのかなというところでございますが、過去の経緯の中でちょっとさまざま事情があったといったところで、今回このような処置、そして現在も引き続きお住まいではございますが、現在につきましてはしっかりと使用料は支払っている、そういった状況になってございます。

小林(ぜ)委員

 区営住宅がなかなか入りにくい住宅である、そして多くの方々がまだ現在希望している方がいらっしゃる。もちろん高齢者もいらっしゃれば、さまざまな事情を抱えている方もいらっしゃる。そうした中で、金額に320万円を超える金額を支払わなくても10年以上も住み続けていられるということを鑑みると、なかなか考えたほうがいいのではないかという、歳入という面でもそうですし、使用という面もそうですし、そして、区営住宅という性格からして、そういったことが今後も可能になっていくということが、他の入居者に対しても非常に大きな影響を与えていくのではないかというふうに考えられるんですけれども、区はどのようにお考えでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 委員御指摘のとおりでございまして、過去10年以上前からこのような状態が継続して──放置ではございませんが、何らか周知されないままに経過していた。それはもう非常に反省すべき点であるというふうに考えてございます。現時点におきましては、区としましても、もしこういった事例が発生した場合には速やかに適切な処置を行うものであると。ただ、過去、この327万5,500円に関しましても、そのままずっと未処置のまま放置しておくわけにはまいりませんので、これにつきましてはこういった形で一度線を引かせていただきたいというふうに考えたものでございます。今後はしっかりと債権回収を行っていく、そういったものでございます。

小林(ぜ)委員

 本来であればなかなかこれは認めがたい事案でありまして、先ほども申し上げましたように、区民住宅という性格上、ほかに入居を希望されている方々が、さまざまな経緯や経過があったのかもしれません。また、この特定──個人情報になるのであれですけれども、特定では何か要件があったのかもしれませんけれども、このまま放置してきたから欠損として落としていく、なかなかほかの、これまで行われてきた決算について細かい部分で出てきた、それに対して、歳入の部分について、なかったからこれについては欠損に、10年間なかった、なかなか厳しい話なのかなというふうに感じます。

 あわせて、区民借上げ住宅での1件、60万円余についても区が放棄したということでありますけれども、これについても、もう既に現在、まだ区民住宅と──ここまで言っちゃうと特定されちゃうんですけれども、その方はまだ住み続けているのか、もしくは、もう普通区民住宅から一般民間住宅に移られて住み続けていらっしゃるのかはどうなのか。そして、もし転居されているのであれば、その先読みがどうしてできなかったのかについて確認したいと思います。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 区民住宅の案件でございますが、こちらにつきましては債務者の方が破産をされたといったところで、今は別のところに住んでいるというところでございます。当然、連帯保証人等もございましたが、連帯保証人御自身が既にもう死亡していらっしゃる。そして、債務者御本人につきましても相続人が特定できないというようなさまざまな状況から、今回こういった債権の放棄といった処理に至ったものでございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。税の徴収は職員の皆さん、下部職員の皆様も含めて、寒い時期に徴収を行っていただいているということから見ても、やはりこの1物件でこれだけの大きなところ、税の、非常にまだまだ、1年間分とか少ない額についてこまめに回っていただいているのに対して、この大きなものについての手だてがなかなかできていなかったのかなと。今後については、もうこれは認めてもいいんじゃないかと言われても、なかなか認めがたい内容であるというふうに考えます。なので、しっかりとやっていただきたいというふうに思います。

 もう一点、最後です。公園でお伺いします。哲学堂公園売店使用料ということで歳入があります。一般質問、総括質疑だったかで、質問があったかとは思います。哲学堂公園が、その中に売店がある場所に学習展示施設ができるということで、計画がこれまでされてきました。それによって、この売店は今現在どのようになっているのでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 現在も営業を続けておりまして、この占用料をお支払いいただいて営業を継続している状況でございます。

小林(ぜ)委員

 工事着工が今年度11月ぐらいですか、年内中にたしか、当初の予定では学習展示室が着工されるという予定だったんですけれども、それがなく、延期されている間は、この売店はずっと行われていくという考えでよろしいのですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 当初は、新しい学習展示施設の建設に合わせて9月末をもって終了する予定でございましたが、ちょっと現時点で計画が進んでいないので、公園の中に売店があることは利用者のためにもなるというふうに考えまして、今のところは継続をしているという状況でございます。

主査

 他に質疑はございますでしょうか。

酒井委員

 先ほどの不納欠損区営住宅の使用料327万円。ちょっと関連してお尋ねします。こちらの債権の種類をまず確認させてください。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 区営住宅の債権は私債権でございます。

酒井委員

 私債権ですから、直ちに滞納処分できる強制徴収公債権とはまた違うわけですよね。そういう中で、たしか裁判所の訴えの提起を通じて滞納処分ができるでしょう、私債権というのは。そうでしょう。今回、不納欠損にしたわけでしょう。それまでの間はそういうことは想定しなかったんですか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 確かに法的処理という行為も選択肢の中にはあったものでございますが──ちょっと休憩にしていただいてよろしいでしょうか。

主査

 休憩します。

 

(午後5時20分)

 

主査

 再開します。

 

(午後5時22分)

 

 それで、もう一回ちょっと答えていただけませんか、今の質問に対して。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 過去、法的処置も含めて検討してきたところでございますが、区庁内全体としてこういった扱いといったところで決定したところでございます。

主査

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。なければ、以上で当分科会分担分についての質疑は全て終了します。──その前に、建築担当のほうでございましたね。答弁修正がございましたよね。建築担当、お願いします。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 先ほど内川委員のほうから質問がありました特定緊急輸送道路の進捗状況ですが、最新の情報で30%まで上がっているということになりましたので、順位のほうも下から3番目ということで、一つ上がりましたので、報告させていただきます。

主査

 では、ただいまのお答えに対して質疑はございますか。内川委員、よろしいですか。

 以上で当分科会分担分につきましての質疑は全て終了しますが、全体を通して質疑漏れはございませんでしょうか。

石坂委員

 所管がまたがりそうなので、すみません。道路分野と、あと場合によっては防災がかぶる形なんですけれども、ページにして469ページですね。土のう倉庫のところで伺います。土のう配備ですね。防災担当のほうでつくられているハザードマップのほうでは、妙正寺川、神田川の流域に土のうが配備されているのはわかる状態になっているんですが、ただ、防災分野がつくったこのハザードマップを見る限りでは、江古田川流域ですとか、あるいは妙正寺川でも、上高田と豊島区の区境に近いエリア、また、神田川ですと新宿区との区境に近いエリア、またそれ以外にも暗渠になっている桃園川、あとはそれ以外にも散発的にある、ハザード、浸水危険度が高いところには土のうが配備されていないような状態になっているようなんですけれども、このあたり、土のうの配備に関してはやはり流域満遍なく配置するですとか、あるいは、川沿いでなくてもここは水が出てくる可能性があるというところにしっかりと配備をしていくことが必要だと思うんですが、その辺っていかがお考えなのでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 神田川と、それから妙正寺川、江古田川に関しまして、全域に満遍なくというか、配置は行っております。以前より配置箇所が減っている箇所がございますが、この辺に関しましては、警察からの指導によって道路上で配備が不可能になった箇所等がございます。一方で、区内全体の土のうの数、袋数についてはほぼ変わらず配備をしてございます。土のうの配備箇所につきましては、区のホームページでも掲載をしておりますし、それから、電話等で問い合わせがあればお近くの箇所について御案内を差し上げてございます。この配備されている土のうにつきましては自由に持ち出しが可能になってございます。一方で、お年寄りの方ですとか、こういう土のうを運搬するのが困難な方につきましては、区の職員のほうが現地のほうに配送というか、持っていくこともありますし、それから、委託業者を通じてお宅まで持っていくということも行ってございます。

石坂委員

 満遍なくというお話ではあったんですけれども、このハザードマップを見ると、特に神田川なんかですと、中野長者橋付近のところから、その先、東中野の間、ずっと土のう倉庫がないように見えるんですけれども、それというのはどうなんでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 過去に、床下浸水ですとか、あるいはそういったことも鑑みながら配置もしてはおるんですけれども、実際にその土のうの要請がある箇所、それから半地下の物件が多い箇所とか、その辺を加味しながら配置を進めております。

石坂委員

 それはそれとして、あと、桃園川緑道のところとか、あるいは飛び地になる部分というのも、今の同じ判断で置いていないということなのでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 委員おっしゃるとおりで、過去の要請状況等を鑑みながら配備をしているという状況でございます。

石坂委員

 過去はそういったことだということであるんですけれども、ただ、これがつくられている防災分野のほうでは──防災のほうに伺いますけれども、水の深さが2メートルを超える可能性がある場所ってかなりあると思うんですけれども、それというのは、過去なかったとしても今後可能性はあるという理解でいいんですよね。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 最近の水害を確認いたしますと、いろいろな官公庁でつくったハザードマップと大体等しい水害が出ているというのが──私も、新聞、ニュースで確認をしておりますし、国土交通省から出ている書類を見ましても、このように東京都がつくったハザードマップに基づいて各自治体対応してくださいという情報提供というか、そういったデータが配信を受けておるところでございます。ですので、これは正しい水かさだと考えております。

石坂委員

 そうした場合に、お年寄りとかであれば運ぶという話もありましたけれども、やはりこれはかなり長い距離になると思います。そうするとやはり、土のうを置く場所、先ほど道路上へ置けないとかという話もありましたけれども、例えば、運んでくるのであれば、本当にその浸水する箇所でなくても近い公園であるとか、そうしたところに土のうを配置していくということも可能だと思いますので、その辺って土のうの置く箇所について、もうちょっと工夫というか、特に洪水ハザードマップを踏まえた配置をしていくべきと思うんですが、いかがお考えでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 委員おっしゃるとおりでございまして、新しくこのハザードマップが改定されたことも踏まえて、年間を通じて配備している箇所と、それから一時配備場所といたしまして出水期5月から11月ころにかけて配置している箇所もございますので、この辺をあわせて今後配備箇所について検討していきたいと考えております。

 一方で、これまで──ことしは非常に豪雨というか、集中大雨が多かったものですから、土のうに関する問い合わせもふえてございます。昨年までのことなんですが、一時土のう場所、あるいは警察からここには置かないほうがよろしいという指導があった箇所につきましては、地域の方から土のうが汚いですとか土のうが迷惑だというような御意見もいただいておりまして、配置に関してブルーシートで覆ったり、あるいは土のうストッカーというものを使用したり、いろいろ工夫を重ねて配備を行ってきております。今後については、新しいハザードマップ、それから要請状況を鑑みて適切に配置していきたいと考えております。

主査

 よろしいですか。他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 それでは、これで終わらせていただきます。

 質疑漏れはありませんかということですけれども、先ほどの……(「あしたでいい」と呼ぶ者あり)あしたでいいですか。私はオーケーですけれども、皆さんがどうかということなので。

 答弁保留について、どうですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 すみません、まだお答えできません。

主査

 まだできません。あしたでよろしいですか。(「いいですよ。あしたで結構です」と呼ぶ者あり) 

では以上で、当分科会分担分に関する質疑を、答弁保留分を除いて終結しますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、答弁保留を除いて、認定第1号の当分科会分担分の質疑を終結させていただきます。

 なお、意見がある場合は対象となる議案の番号、会派名または氏名を明記の上に、9月28日正午までに文書で事務局へ提出するようにお願いいたします。

 次回の建設分科会は、明日9月28日(金曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。

 では、答弁保留のほうをよろしくお願いします。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から発言はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 以上で本日の建設分科会を散会いたします。どうもありがとうございました。

 

(午後5時33分)