平成30年10月02日中野区議会決算特別委員会
平成30年10月02日中野区議会決算特別委員会の会議録

.平成30年(2018年)10月2日、中野区議会第一・第二委員会室において開会された。

.出席委員(41名)

  1番  加  藤  たくま         2番  若  林  しげお

  3番  日  野  たかし         4番  杉  山     司

  5番  ひやま      隆        6番  山  本  たかし

  7番  渡  辺  たけし         8番  細  野  かよこ

  9番  羽  鳥  だいすけ       10番  いでい   良  輔

 11番  高  橋  かずちか       12番  内  川  和  久

 13番  木  村  広  一       14番  甲  田  ゆり子

 15番  小  林  ぜんいち       16番  中  村  延  子

 17番  内  野  大三郎        18番  小宮山   たかし

 19番  広  川  まさのり       20番     欠  員   

 21番  佐  野  れいじ        22番  北  原  ともあき

 23番  伊  東  しんじ        24番  平  山  英  明

 25番  南     かつひこ       26番  白  井  ひでふみ

 27番  森     たかゆき       28番  いながき  じゅん子

 29番  石  坂  わたる        30番  小  杉  一  男

 31番  い  さ  哲  郎       32番  大  内  しんご

 33番  高  橋  ちあき        34番  伊  藤  正  信

 35番  篠     国  昭       36番  小  林  秀  明

 37番  久  保  り  か       38番  酒  井  たくや

 39番  近  藤  さえ子        40番  むとう   有  子

 41番  長  沢  和  彦       42番  来  住  和  行

.欠席委員

      な  し

.出席説明員

 中野区長    酒井 直人

 副区長     横山 克人

 政策室長    朝井 めぐみ

 政策室副参事(企画担当)        杉本 兼太郎

 政策室副参事(予算担当)        海老沢 憲一

 政策室副参事(広報担当)        堀越 恵美子

 経営室長、新区役所整備担当部長     髙橋 信一

 危機管理担当部長 志村 和彦

 経営室副参事(経営担当)        石濱 良行

 経営室副参事(人事担当)        田中 謙一

 経営室副参事(行政監理担当)      森 克久

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 都市政策推進室副参事(産業振興担当)  浅川 靖

 地域支えあい推進室長          野村 建樹

 地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 伊藤 政子

 区民サービス管理部長          上村 晃一

 区民サービス管理部副参事(区民サービス担当) 古屋 勉

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長  戸辺 眞

 子ども教育部副参事(子ども教育経営担当、学校・地域連携担当)、

教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当、学校・地域連携担当) 高橋 昭彦

 教育委員会事務局指導室長        宮崎 宏明

 健康福祉部長  小田 史子

 保健所長    向山 晴子

 健康福祉部副参事(福祉推進担当)    岩浅 英樹

 環境部長    白土 純

 環境部副参事(地球温暖化対策担当)   高橋 均

 地域まちづくり推進部長         角 秀行

 地域まちづくり推進部副参事(まちづくり企画担当、

西武新宿線沿線まちづくり企画担当) 荒井 大介

 都市基盤部長  豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当)    安田 道孝

 会計室長    鳥井 文哉

.本会の書記は下記のとおりである。

 事務局長     吉村 恒治

 事務局次長    古本 正士

 議事調査担当係長 鳥居 誠

 書  記     立川 衛

 書  記     若見 元彦

 書  記     井田 裕之

 書  記     冨士縄 篤

 書  記     野村 理志

 書  記     鎌形 聡美

 書  記     遠藤 良太

 書  記     松丸 晃大

 書  記     古谷 友里香

 書  記     吉田 光洋

 書  記     有明 健人

1.委員長署名


午後00分開会

○高橋(か)委員長 定足数に達しましたので、ただいまから決算特別委員会を開会します。

 認定第1号から認定第5号までの計5件を一括して議題に供します。

 初めに、午前中に開かれました理事会の報告を行います。

 まず、委員会運営について、主査報告は、総務、区民、厚生、建設、子ども文教の各分科会の順に行い、報告後、順次質疑を自席で行うこと、また、討論については、省略することを確認しました。

 次に、採決の方法については、認定第1号を起立、認定第2号を簡易、認定第3号を起立、認定第4号を起立、認定第5号を起立で行うことを確認しました。

 次に、意見についてですが、各分科会から申し送られた意見はありませんでした。

 なお、意見は主査報告が終了するときまで提出できますので、提出があった場合は委員会を休憩して理事会を開き、協議することを確認しました。

 次に、お手元の資料要求一覧(最終版)については、従前に倣い、会議録の巻末に添付すること、CD-Rにより各会派に配付することを確認しました。

 以上が理事会の報告ですが、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋(か)委員長 なければ、ただいまの報告のとおり委員会を運営することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋(か)委員長 御異議ありませんので、そのように運営します。

 それでは、これより主査報告を行います。

○いながき副委員長 初めに、総務分科会主査の報告を求めます。

○高橋(か)主査 9月26日、27日及び28日に行いました総務分科会の審査の経過について報告いたします。

 当分科会では、認定第1号、平成29年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第2号、平成29年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第3号、平成29年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分、及び認定第5号、平成29年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。

 初めに、認定第1号について、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容を報告します。

 初めに、経営費、企画費中、国際化推進について、公共サインガイドライン等策定支援業務委託の内容が問われ、「サインに係る表記基準や表記方法、案内拠点サインにおける地図表記や維持管理の考え方などを委託したものである」との答弁がありました。

 これに関連して、他の委員から、「平成29年度当初の予算書に公共サインという言葉は出ていない。決算書で突如示された理由は」との質疑があり、「予算書では『多言語サイン対応ガイドライン』という表記であったが、委託に当たり『公共サイン対応ガイドライン』に変更したためである」との答弁がありました。これに対し、「予算書と決算書の表記が異なるのであれば、あらかじめきちんと説明をしてほしい」との要望がありました。

 次に、同じく企画費中、男女共同参画講座について、「28年度から参加人数が650人近く大幅に減っているが、要因は何か」との質疑があり、「28年度は区内の児童や生徒を対象としたデートDVの出前講座を行い、632名の参加があった。29年度は実施しなかったため、その分減ったものである」との答弁がありました。

 次に、広報費中、区勢概要の発行経費について相当な不用額が発生した要因を問われ、「2年に1度発行しているが、29年度は区民にわかりやすくなるような編集方針と、改訂作業の見直しにより、残額が生じたものである」との答弁がありました。

 次に、経営費中、文書管理事務について、「文書交換の業務委託は、業務のICT化が進む中、改善の余地があるのではないか」との質疑があり、「文書の電子化が進んでも、国や自治体から送られる冊子等の仕分け、庁外施設への集配などの業務はあるので、より効率的な運用について検討したい」との答弁がありました。

 次に、人事費中、職員能力開発について、「区が研修を実施するだけでなく、職員の自己啓発を後押しするような仕組みが必要ではないか」との質疑があり、「職員みずからがスキルアップを図る組織風土となるよう、ニーズを把握しつつ、区として支援できる範囲を研究したい」との答弁がありました。

 次に、同じく人事費中、エキスパート職員について、「エキスパート職員による成果はどのようにはかるのか」との質疑があり、「専門的知識・経験の発揮により、区民満足度の向上につながることと認識している」との答弁がありました。

 次に、生活・交通安全費中、防犯カメラの設置について、「一部の地域では、通学路には防犯カメラがついているが、町会や商店街には少ないように感じる。地域に対し、防犯カメラの設置について、どのように働きかけをしているのか」との質疑があり、「106ある町会のうち40町会でまだ設置されていない。今後は啓発も含め積極的に広報したい」との答弁がありました。

 次に、新区役所整備費中、新区役所建設支援アドバイザリー業務委託について、「主に基本設計者の選定支援業務を委託したということであるが、約1,000万円かけたにもかかわらず、応札が1者のみである。成果が見えづらいが、どう分析しているのか」との質疑があり、「新区役所整備のような大規模案件は、職員の経験だけでは実現が難しい。民間ノウハウの十分な活用について今後も検討していきたい」との答弁がありました。

 次に、選挙執行費中、開票所経費について、「都議会議員選挙における開票システム改修委託等経費が、衆議院議員選挙では記載はないが、その理由は」との質疑があり、「都議会議員選挙ではパソコンのリプレースの必要が生じたが、衆議院議員選挙では生じなかったためである」との答弁がありました。

 このほか、ふるさと納税について、区歌の普及について、行政評価について、職員の超過勤務時間についてなどの質疑がありました。

 続いて、一般会計歳入について質疑を行い、使用料及び手数料について、繰入金について、諸収入について質疑がありました。

 次に、認定第2号、平成29年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。

 次に、認定第3号、平成29年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定の分担分について質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。

 次に、認定第5号、平成29年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定の分担分について質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。

 以上が当分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。

 以上で、総務分科会における審査の報告を終わります。

○いながき副委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○いながき副委員長 なければ、以上で総務分科会主査の報告を終了します。

○高橋(か)委員長 次に、区民分科会主査の報告を求めます。

○伊藤主査 9月26日、27日及び28日に行いました区民分科会の審査の経過について報告をいたします。

 当分科会では、認定第1号、平成29年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第3号、平成29年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第4号、平成29年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について及び認定第5号、平成29年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。

 初めに、認定第1号、平成29年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分のうち、歳出に関する主な質疑応答の内容について報告いたします。

 地域支えあい推進費、地域活動推進費中、区民公益活動に対する政策助成、活動領域3「地球環境を守るための活動」について、「不交付となった助成事業は、どのような内容だったのか」との質疑があり、「同一の団体が類似した趣旨の2事業を申請していたが、本来あわせて実施すべき事業であることから、それぞれ交付事業と不交付事業になった」との答弁がありました。

 次に、区民サービス管理費、区民相談費中、通訳タブレットについて、「外国人登録人口が伸びている状況だが、通訳タブレットの導入効果と今後の課題は何か」との質疑があり、「通訳タブレットを利用する所管が他部にまで拡大し、利用頻度が増加している。今後は、通訳タブレットの一元的管理から部署ごとに通訳のサービスが受けられるような体制を検討する必要がある」との答弁がありました。さらに、他の委員から、「通訳タブレットに手話通訳機能はあるのか」との質疑があり、「手話については、現在対応できていないため、今後の課題になっている」との答弁がありました。

 次に、住民情報費中、住民情報システムについて、「システム機器関連の賃借料、委託料については、かなり高額となっているが、今後かかる経費や委託先については、どう考えるのか」との質疑があり、「システム入れ替えの際に、構築からランニングコストを含めたライフサイクルコストを見込み、プロポーザルによって、事業者選定を行っている」との答弁がありました。

 これに関連して、他の委員から、住民情報システム開発業務委託の内容について問われ、「内製により職員ができない業務について、最低限の委託をしているものである」との答弁がありました。

 同じく住民情報費中、住民情報連携基盤システムについて、「新区役所に移った場合にシステムはどうなるか」との質疑があり、「現在行っている業務が、新庁舎でも維持できるように移行の準備を進める」との答弁がありました。

 次に、住民記録費中、住居表示事務について、「同じ地番の戸建てに住んでいる人に、補助番号の制度を周知しているのか」との質疑があり、「区報やホームページ等で周知している。基本的には、新築の方が対象となるので、建主よりも設計事務所へのPRを行っている」との答弁がありました。

 次に、区税徴収費中、滞納整理について、「昨年8月に設置された特別区税滞納整理専門員の業務内容や実績はどうなっているか」との質疑があり、「滞納が長期間にわたる方、もしくは高額な方を対象に財産調査を行っている。ことし3月末現在までの実績は、調査件数が約8,300件、差押え件数が約120件、収納額の概算が約1億円である」との答弁がありました。

 区民サービス管理費では、このほか、ロビーコンサート、戸籍の附票、介護従事者の定着支援事業補助金などについての質疑がありました。

 次に、環境費、地球温暖化対策費中、カーボンオフセット事業費について、「みなかみ町に設けた中野の森で、ここ3年くらい、6,200本植林したということだが、今後も植林を行う場所があるのか。また、植えた後の管理も大事だと思うが、現状はどうなっているのか」との質疑があり、「みなかみ町とは平成26年度に協定を結び、トータルで3万本以上の植林を行った。今後の植林の場所については、一定規模の余地はあるが、協定が今年度で終了することから、来年度以降の取り組みについては、植林を行うかどうかも含め検討しており、予算編成の中で明らかにしたい」との答弁がありました。

 次に、資源回収推進費中、資源回収について、「古紙やびん・缶などの持ち去りについての現状はどうなっているのか」との質疑があり、「缶については、悪質な持ち去り事例があり、現在持ち去り者に対して条例に基づく処分を行っている。古紙についても、日常的に持ち去りがあり、職員が調査をし、取り締まりに取り組んでいる」との答弁がありました。

 さらに、これに対し、「GPSを活用した取り締まりは行っていないのか」との質疑があり、「平成29年度は実施していない。条例を整備して罰則を設けることで対応していく」との答弁がありました。

 環境費では、このほか、なかのエコポイント事業費、保護樹木等助成、畜犬登録、飼い主のいない猫対策助成等などについての質疑がありました。

 次に、諸支出金については、環境基金積立金のあり方の検討状況についての質疑がありました。

 続いて、一般会計歳入では、「特別区民税の不納欠損額、容器包装リサイクル法による有償入札拠出金」などについての質疑がありました。

 続いて、認定第3号、平成29年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、「調整交付金の保険者努力支援制度分、一般被保険者保険料還付金」などについての質疑がありました。

 続いて、認定第4号、平成29年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定については質疑がありませんでした。

 続いて、認定第5号、平成29年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、コンビニエンスストア収納スキャンテスト業務委託、介護認定、介護サービス費給付についての質疑がありました。

 以上が、区民分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。

 以上で、区民分科会における審査の報告を終わります。

○高橋(か)委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋(か)委員長 なければ、以上で区民分科会主査の報告を終了します。

 次に、厚生分科会主査の報告を求めます。

○長沢主査 9月26日、27日及び28日に行いました厚生分科会の審査の経過について報告いたします。

 当分科会では、認定第1号、平成29年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、及び認定第5号、平成29年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。

 それでは、初めに、認定第1号、平成29年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分のうち、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容について報告いたします。

 まず、地域支えあい推進費、地域活動推進費中、民生児童委員活動費の不用額を問われ、「民生児童委員の定数309人に対して14人の欠員が出たことが原因である」との答弁がありました。

 これに対し、「全国的になり手不足が問題となっているが、区ではどう確保していく予定か」との質疑があり、「大変難しいと認識しているが、都では、今後再任者の年齢制限を上げることとしている。区では、民生児童委員のやりがいについて周知、広報をしていきたい」との答弁がありました。

 次に、地域子ども施設調整費中、学童クラブ待機児童対応業務委託の概要を問われ、「申し込みを受けた時点で発生した待機児について、委託事業者に学童クラブに準じた子どもの安全確保の取り扱いをお願いするものである」との答弁がありました。

 これに対し、「定員をふやすことはできないのか」との質疑があり、「当該クラブについては、設置基準に従い最大限の定員設定を行っており、これ以上の拡大は難しい」との答弁がありました。

 次に、地域子ども家庭支援費中、妊娠・出産・子育てトータルケア事業について、「かんがるー面接のときに大変多くの資料が配布されるが、もう少しわかりやすく案内をするべきではないか」との質疑があり、「面接や書類の説明の仕方を含めて検討していきたい」との答弁がありました。

 次に、地域施設運営費、U18プラザ中央について、「デイキャンプ・宿泊等の事業に221人が参加していたが、施設がなくなったため、どのように代替していくのか」との質疑があり、「地域の支援団体等が規模を見直して実施しており、区としても支援していきたい」との答弁がありました。

 これに対し、「中高生の事業について、U18が培ってきたノウハウや事業をフィードバックし、職員だった方の反応をくみ上げる必要があるのでは」との質疑があり、「これからの児童館のあり方検討の中で、U18の館長等の職員とも話し合っていきたいと考えている」との答弁がありました。

 次に、健康福祉費、高齢福祉費中、公衆浴場について、「改修助成事業等は、3年以内に転業または廃業した場合は返還するとなっているが、緩和など検討してはどうか」との質疑があり、「設備改善資金については、区長が特に必要と認めた場合は返還を求めないことができるとなっているため、現在においても、事情によっては考慮ができると考えているが、改築資金については、都と同様の制度で3,000万円と大きな金額であるため、今後、検討していきたい」との答弁がありました。

 また、他の委員から「銭湯は井戸水を吸い上げるため、昨今の気候変動の中で、渇水といった災害に対応できるメリットもある。そのような観点からさらなる区の助成の仕組みを考えてもらいたい」との要望がありました。

 次に、区民健診費中、がん等健診について、「29年度より未受診者に対する受診券の直接送付を行っているが、受診率はどの程度上がるのか」との質疑があり、「受診勧奨を行った未受診者のうち4%の方に受診していただいたが、全体の受診率が上がるほどではない」との答弁がありました。

 また、他の委員から、「がんを早期に発見した場合、医療費が削減され、区の支出が減るといった根拠はあるのか」との質疑があり、「区市町村が行うがん検診は、公費を投入して死亡率を下げるといった対策型検診というもので、医療費を下げるといったものではない」との答弁がありました。

 次に、保健予防費中、骨髄移植ドナー支援事業助成金について、「29年度から新たに行った事業だが、実績は」との質疑があり、「昨年度は、ドナー 一人に助成を行ったが、今年度は二人のドナーと2事業所から相談があり、既に一人のドナーと1事業者に助成を行った」と答弁がありました。

 次に、スポーツ環境整備費中、スポーツ・コミュニティプラザ運営について、「学校部活動の支援を目的に挙げているが、内容は」との質疑があり、「指導者の育成を行っており、32人が養成講座を修了した」との答弁がありました。

 次に、障害者福祉事業費中、重症心身障害児(者)等在宅レスパイト事業について、「利用者数が伸びない理由として、看護師の確保が難しいとのことだったが、今年度の状況は」との質疑があり、「昨年度は、訪問看護ステーションの契約が6社だったが、今年度は10社となったことに伴い利用者の登録がふえている」との答弁がありました。

 次に、生活保護費中、生活扶助基準の改定による影響を問われ、「保護費の増額が446世帯、減額が5,546世帯で、10月分の影響額は約654万円の減額を見込んでいる」との答弁がありました。

 これに対し、「生活扶助基準を下げることは、受給していない方への影響もあるため、慎重に見きわめていかなければならない。区として、適正化を含めて対応していただきたい」との要望がありました。

 このほか、町会・自治会活動推進助成について、摂食・えん下機能支援事業委託について、中野区ウオーキングマップ作成業務委託について、受験生チャレンジ支援貸付事業について、などの質疑がありました。

 また、一般会計の歳入については、児童館における学童クラブ待機児童の受け入れについてなどの質疑がありました。

 次に、認定第5号、平成29年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、介護予防ケアマネジメント費審査手数料未執行による残についての質疑がありました。

 以上が、当分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。

 以上で、当分科会における審査の報告を終わります。

○高橋(か)委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋(か)委員長 なければ、以上で厚生分科会主査の報告を終了します。

 次に、建設分科会主査の報告を求めます。

○佐野主査 9月26日、27日及び28日に行いました建設分科会の審査の経過について御報告いたします。

 当分科会では、認定第1号、平成29年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定につきましての分担分の審査を行いました。

 初めに、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容につきまして御報告いたします。

 まず、都市政策推進費でございます。グローバルビジネス推進費中、グローバルビジネス推進事業につきまして、「予算執行率が0.4%となっている。結果的に執行されなかったのは何ゆえか」との質疑があり、「グローバル戦略を進めるための法人設立を予定していたが、関係者との調整がつかず、設立することができなかった結果、法人設立のためのグローバル戦略推進協議会への交付予定の負担金やグローバル戦略推進に関する調査事業が未執行となった」との答弁がございました。

 これに対して、「事業計画の立案が甘かったことをどう考えるか」との質疑に対しまして、「広告収入などのめどが立たず、デジタルサイネージなどの法人の事業計画がまとめ切れず、民間企業から理解が得られなかった。今後は現実的な事業計画をつくるようにしたい」との答弁がございました。

 次に、重点産業振興費中、ビジネスプランコンテストにつきまして、「コンテスト入賞者が、なかなか中野区に定着していない。将来的に区に還元できることを選定の方針にしてはどうか」との質疑がございまして、「コンテストは、中野の地域や区民を対象に含むプランを募集するもので、地域貢献性も審査基準に含めている。プランの構築に当たり、中野を熟知することが中野でプランを実行に移すことにつながるものと思っている」との答弁がございました。

 次に、地域商業活性化費中、にぎわいフェスタ実行委員会補助金について、「執行額は200万円だが、これは全額執行され不用額はないということか」との質疑があり、「収支報告によると、実際かかった経費は200万円よりも多くなっており、全額執行されており不用額はない」との答弁がございました。

 これに対し、「実際は200万円で足りなかったわけで、平成31年度にこの補助金をふやす予定はあるのか」との質疑があり、「にぎわいフェスタは、広告協賛金と当該補助金で全額賄われており、現状では補助金の増額は考えていない」との答弁がございました。

 次に、中野駅周辺計画費中、区役所・サンプラザ地区、中野四季の都市(まち)、中野四丁目西地区まちづくり検討業務委託につきまして、「予算では各地区で予算額が計上されているが、決算では、三つまとめた執行額が計上されているのはなぜか」との質疑があり、「予算では3地区それぞれで計上したが、URに一括して委託したこと、また3地区が相互に影響し合うことから、決算ではまとめた数字を計上している」との答弁がありました。

 これに対し、「予算額とほぼ同じ額でURと契約をされているが、これはURとの事前の話の中で進められたことか」との質疑があり、「予算編成の際に、URから見積もりをとっている。御審議をいただいた予算の枠の中で、契約に向けてさらに精査した結果このような決算となった」との答弁がございました。

 次に、都市基盤費、自転車対策・地域美化費中、自転車駐車場運営につきましては、杉山公園地下自転車駐車場の平成29年度の利用率が18%台と低い状態で推移しているが、理由は何かと問われ、「自転車の大きさ等を検査する手間、出し入れする場所が1カ所しかない。また、親子車等の大型自転車が利用できないことが、利用率の低い原因と分析している」との答弁がございました。

 これに対し、「何らかの対策は考えているのか」との質疑があり、「利用率の低さは課題であると認識しているので、今後対策を考えていきたい」との答弁がございました。

 次に、公園維持・管理費中、公園土地賃借料につきまして、「氷川公園及び百観音公園については、賃借料を経常的に支払っているが、利用状況の調査や地権者との交渉をすることはあったのか。また何年間借り続けているのか」との質疑があり、「利用状況の調査や地権者との交渉は行っていない。氷川公園は昭和43年に、百観音公園は昭和25年に開園し、両公園とも開園当時から借り続けている」との答弁がございました。

 これに対して、「このまま借り続けるのではなく、安価での購入などを検討していく必要があるのではないか」との質疑があり、「利用の実態も踏まえながら、今後考えていきたい」との答弁がございました。

 次に、建築安全・安心費中、緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等助成につきまして、その進捗率を問われ、「特定緊急輸送道路については、対象となる建物160棟のうち、耐震がNGであるものが約100棟、診断を受けていないものが10棟、設計中のものが8棟となっており、進捗率としては30%程度である」との答弁がございました。

 これに対し、「対象地権者が利用しやすい補助制度に見直すとあるが、どういうことか」との質疑がございまして、「昨年度から、これまで対象外であった法人等事業者も助成制度の対象とするようにした」との答弁がございました。

 次に、防災費中、防災井戸維持管理につきまして、「防災井戸は、浅い井戸で飲用に適さないために生活用水に使うことになっているが、銭湯の深井戸は、飲用可能な水質のものなので、連携により飲料水の確保ができるのではないか」との質疑があり、「銭湯の深井戸については、飲料水として考えている。協定を結んでいる深井戸は、隔年で水質調査を行い、飲料水としての水質が確保されていることを確認している」との答弁がございました。

 これに対して、「銭湯の深井戸の飲用は、知らない区民も多いと思うので周知を進めていただきたい」との要望がございました。

 一般会計歳出では、このほかに、産業振興センター指定管理業務経費、桃丘小学校跡施設に係る予算執行、新井薬師前駅・沼袋駅の駅前広場・アクセス道路等の基盤整備、木造住宅密集地域整備に係る道路用地取得、生活道路拡幅整備、総合防災訓練などについての質疑がありました。

 次に、歳入についての質疑を行ったところ、区営住宅・区民住宅使用料に係る不納欠損、防災要員住宅などについての質疑がありました。

 以上が、建設分科会における主な質疑応答及び要望の内容でございます。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えさせていただきます。

 以上で、建設分科会における審査の報告を終了させていただきます。

 以上でございます。ありがとうございました。

○高橋(か)委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋(か)委員長 なければ、以上で建設分科会主査の報告を終了します。

 次に、子ども文教分科会主査の報告を求めます。

○白井主査 9月26日、27日、28日に行いました子ども文教分科会における審査の経過について御報告いたします。

 当分科会では、認定第1号、平成29年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分に関し審査を行いました。

 初めに、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容について報告をいたします。

 子ども教育費、子ども教育部経営費中、自動体外除細動器(AED)賃借料について、学校でAEDを使用した救命講習を実施しているのかを問われ、「中学生を対象に、救急訓練の中でレプリカを使用し、実施している」と答弁がありました。

 これに対し、「小学校4年生を対象に講習を行い、AEDの使用方法に加え、救命に対する意識の向上や地域のAED設置場所を知る効果があったとの記事を読んだ。中野区でも実施をしてみてはどうか」との質疑があり、「区としても講習の有効性について紹介していきたい」との答弁がありました。

 また、別の委員から、「区立保育園への設置だけでなく、私立保育園に対しても設置費用を補助してはどうか」との質疑があり、「子どもの安全のために、区として設置をお願いしているところであるが、補助については引き続き検討したい」との答弁がありました。

 次に、企画財政費中、学校管理(校割)について、「校割予算に加えて、各学校での特色ある取り組みに対し、助成する体制をつくるべきではないか」との質疑があり、これに対し、「校割予算は本来、各学校の特色を生かし、校長の裁量で執行ができるようにつくられたものだが、リーマンショック以降予算を絞り込んできたため、特色を伸ばすべきところまで予算が確保できなくなっている。絞り込んでいる校割予算の解消を含め、来年度予算に向けてどういった特色づけのすべが最適なのか検討していく」との答弁がありました。

 次に、学事費中、通学路児童見守り業務委託等について、「通学路に防犯カメラを設置し、子どもの通学時の安全確保に力を注いでいる中でも、不審者は出没する。通学路の見守りに関してもう少し人員をふやすことは可能か」との質疑があり、「PTAや町会の見守り活動と組み合わせながら、子どもたちの安全を守る必要がある。どういった体制がよいのか、総合的に勘案しながら今後について検討したい」との答弁がありました。

 次に、子育て支援費中、成人のつどいについて、参加率が昨年度に比べて5%減っている理由を問われ、「参加者数は微減だが、対象者がふえているため参加率が下がっている」との答弁がありました。

 これに対し、「執行額が昨年度よりふえているのだから、参加率にも反映されるようにしてほしい」との要望がありました。

 さらに別の委員から、「思い出に残る成人式となるよう、実行委員会任せにせず、行政もバックアップする必要があるのではないか」との質疑があり、「区として引き続き実行委員会を支援していきたい」との答弁がありました。

 次に、サポートファイル配布経費について、「3・4カ月児健康診断の際に配布しているということだが、健診に来ていない方は入手できない。郵送するなど、丁寧に対応してはどうか」との質疑があり、これに対し、「現在の形状は持ち運びにくいという話もあり、今年度見直しを進めている。どのように配布するのかも含めて検討したい」との答弁がありました。

 次に、子ども家庭支援費中、子育て電話相談委託について、「中野区ホームページ上で子ども家庭支援センターの総合相談のページに、子育て電話相談の連絡先のリンクが掲載されていない。毎日、朝の7時から夜の10時まで行っているすぐれたサービスであり、需要もあると思うため、連絡先のリンクを掲載してはどうか」との質疑があり、「確認し、連絡先のリンクを掲載したい」との答弁がありました。

 次に、保育園・幼稚園費中、オリンピック・パラリンピック教育推進事業費について、「決算書の複数の箇所に分かれて記載があり、わかりにくい。今後もオリンピック・パラリンピック関連事業を実施するのであろうから、わかりやすく整理してはどうか」との質疑があり、「施設ごとの記載としていることから、わかりにくい記載となっている。今後改めていきたい」との答弁がありました。

 これに関連して、他の委員から、「行っている事業がわかりやすい記載の仕方をしてほしい。また、予算書と見比べやすい決算書の作成に努めてほしい」との要望がありました。

 次に、幼児施設整備推進費中、保育士就職説明会開催経費について、「世田谷区では保育士人材確保のためのホームページをつくっており、インターネット検索でも上位に表示されるが、中野区の情報は『ぐっJOBなかの』の中に含めた形としているため探しにくい。インターネット検索で探しやすいホームページづくりや補助制度等の周知も一緒に見ることのできる仕組みを構築してはどうか」との質疑があり、「わかりやすいホームページとなるよう工夫したい。また、保育士の従事職員就職奨励金の支給等、補助制度についての周知も工夫したい」との答弁がありました。

 このほか、教育委員会のWEB会議システム運用費、クラブ・部活動外部指導員謝礼等、図書館のホームページアクセス件数、就学援助費、保健室布団乾燥消毒委託等、軽井沢少年自然の家指定管理業務経費、ひとり親家庭ホームヘルプサービス事業などについて質疑がありました。

 また、歳入について質疑を求めたところ、子ども教育費負担金の不納欠損額、子ども教育費補助金の冷房化支援等について質疑がありました。

 以上が子ども文教分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。

 以上で子ども文教分科会における審査の報告を終わります。

○高橋(か)委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋(か)委員長 なければ、以上で子ども文教分科会主査の報告を終了します。

 以上で分科会主査報告は全て終了します。

 討論については、冒頭に確認しましたとおり、省略いたします。

 これより採決を行います。

 なお、採決は、認定第1号から認定第5号まで順次個別に行います。

 それでは、初めに、認定第1号、平成29年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決します。

 お諮りします。認定第1号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○高橋(か)委員長 起立多数。よって、認定第1号は認定すべきものと決します。

 次に、認定第2号、平成29年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定についての採決を行います。

 お諮りします。認定第2号を認定すべきものと決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高橋(か)委員長 御異議ありませんので、そのように決定します。

 次に、認定第3号、平成29年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決します。

 お諮りします。認定第3号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○高橋(か)委員長 起立多数。よって、認定第3号は認定すべきものと決します。

 次に、認定第4号、平成29年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決します。

 お諮りします。認定第4号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○高橋(か)委員長 起立多数。よって、認定第4号は認定すべきものと決します。

 次に、認定第5号、平成29年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決します。

 お諮りします。認定第5号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○高橋(か)委員長 起立多数。よって、認定第5号は認定すべきものと決します。

 この際、区長から発言を求められていますので、これを許可します。

○酒井区長 長時間にわたり熱心な御審議をいただきまして、まことにありがとうございました。ただいま平成29年度の決算につきまして、認定すべきものとの決定をいただきました。お礼を申し上げます。審議の中でいただきました御意見等につきましては、十分に配慮させていただきまして、積極的な区政運営に努めてまいりたいと存じます。ありがとうございました。

○高橋(か)委員長 以上をもちまして、決算の審査を全て終了します。

 決算特別委員会を散会します。

午後1時47分閉会