平成30年10月09日中野区議会総務委員会(第3回定例会)
平成30年10月09日中野区議会総務委員会(第3回定例会)の会議録

中野区議会総務委員会〔平成3010日〕

 

総務委員会会議記録

 

○開会日 平成3010

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後100

 

○閉会  午後17

 

○出席委員(9名)

 高橋 かずちか委員長

 いながき じゅん子副委員長

 羽鳥 だいすけ委員

 木村 広一委員

 中村 延子委員

 伊東 しんじ委員

 平山 英明委員

 大内 しんご委員

 近藤 さえ子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 横山 克人

 政策室長 朝井 めぐみ

 政策室副参事(企画担当) 杉本 兼太郎

 政策室副参事(基本構想担当) 永見 英光

 政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当、オリンピック・パラリンピック推進担当) 宇田川 直子

 政策室副参事(予算担当) 海老沢 憲一

 政策室副参事(広報担当) 堀越 恵美子

 政策室副参事(業務マジメント改革担当)、経営室副参事(新区役所区民サービス担当) 永田 純一

 経営室長、新区役所整備担当部長 髙橋 信一

 危機管理担当部長 志村 和彦

 経営室副参事(経営担当) 石濱 良行

 経営室副参事(法務担当) 尾関 信行

 経営室副参事(人事担当) 田中 謙一

 経営室副参事(人材育成担当) 桜井 安名

 経営室副参事(施設担当) 髙田 班

 経営室副参事(行政監理担当) 森 克久

 経営室副参事(経理担当) 波多江 貴代美

 経営室副参事(用地担当) 吉沢 健一

 経営室副参事(用地調整担当) 小倉 洋

 経営室副参事(生活・交通安全担当) 佐々木 和夫

 経営室副参事(新区役所整備担当) 中村 洋

 会計室長 鳥井 文哉

 選挙管理委員会事務局長 松原 弘宜

 監査事務局長 小谷松 弘市

 

○事務局職員

 事務局長 吉村 恒治

 事務局次長 古本 正士

 書記 井田 裕之

 書記 古谷 友里香

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 中野区の新たな区政運営方針の骨子(案)について(基本構想担当)

 2 中野区基本構想の改定及び中野区基本計画の策定の方針について(基本構想担当)

 3 東京2020オリンピック・パラリンピック大会ボランティア・都市ボランティアの募集について(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 4 予算編成過程の公表について(予算担当)

 5 中野区個人情報保護審議会委員の委嘱について(経営担当)

 6 中野区情報公開・個人情報保護審査会委員の任命について(経営担当)

 7 区を被告とする訴訟の提起について(法務担当)

 8 調停事件の終了について(法務担当)

 9 平成30年度中野区表彰式の開催について(経営担当)

10 組織見直しの考え方について(人事担当)

11 障害者雇用率の再点検結果について(人事担当)

12 予定価格5千万円以上の工事請負契約の入札結果について(経理担当)

13 その他

 (1)平成30年7月豪雨災害義援金について(経営担当)

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、総務委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入ります。

 1番、中野区の新たな区政運営方針の骨子(案)についての報告を求めます。

伊東委員

 休憩していただけますか。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後1時01分)

 

 それでは、1番、2番、これは両方関連しているということで、1番、中野区の新たな区政運営方針の骨子(案)についてと2番、中野区基本構想の改定及び中野区基本計画の策定の方針についての二つをあわせて報告をいただき、その後にまとめて質疑を進めるということにしたいと思いますのでお願いします。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 それではまず初めに、中野区の新たな区政運営方針の骨子(案)について御報告をいたします。(資料2)

 初めに趣旨でございます。区は今後、新しい基本構想及び基本計画の策定に向けた検討を行っていくところでございますが、こちら、基本構想等につきましては2020年度中の策定を見込んでおりますので、策定までの期間におきましても円滑に区政運営を行う必要があるということから、その間の区政運営の方針を定めていくというものでございます。つきましては、現時点での方針の骨子の案というものをお示しするものでございます。

 2番、区政運営における基本的な考え方といたしまして、4点整理をしてございます。区政の共創ということで、区民の方々をはじめとした多様な方々とともに区政を進めていくということで目指していきたいと思っております。

 2番、情報の透明性・公開性ということでございまして、これまで以上に情報公開・情報提供を積極的に行ってまいりたいというふうに考えてございます。

 続いて3番、機能的な組織運営ということでございまして、業務の効率的な実施でございますとか、組織の見直し、そういったことに取り組んでまいりたいと考えてございます。

 4番、強固な財政基盤の確保ということで、こちらにつきましても引き続き円滑な財政運営、そういったものに取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

 3番、主な施策の方向性と取組の例ということでございまして、こちらは新たな内容を含んだ、そういった取り組みを中心として主なものを列挙したものでございます。5点に要約をしてございます。初めに、子育て先進区に向けた取組の推進ということでございまして、地域の子育て支援拠点の充実、これは児童館機能であったりとか学童クラブ、そういったような子育て支援拠点について充実をしていくということでございます。続いて、教育・保育施設等の誘導・確保等に関する考え方の見直しということでございまして、こちらの区立幼稚園・区立保育園など、そういったあり方について今後見直しを行うということでございます。

 続いて、(2)安心して地域で暮らし続けられるまちづくりということでございまして、これまで以上に地域包括ケアシステムの推進を進めていく、また、すこやか福祉センター整備方針、こちらにつきましては再検討を行っていく。それから多文化共生の推進に向けた取組ということ、そういったことに取り組んでいくということでございます。

 続いて、(3)区民とともに進めるまちづくりということでございまして、中野駅周辺、また西武新宿線沿線、こういったまちづくりをしっかりと進める、それから、魅力的な公園環境づくりということで、利用ルールの見直しであったりとか、大規模公園の改修、そういったところに取り組んでいくということでございます。

 また、区民参加の推進ということで、区民参加の発展に向けて取り組みを工夫してまいりたいというふうに考えております。

 続いて、災害に強いまちづくり、こちらは木密地域ですとか防災まちづくりの推進、また地震災害に強い耐震化のまちづくり推進ということで新たな取り組みも進めていきたいというふうに考えてございます。こちらの内容につきましては、今後整理をしていきたいというふうに考えているところでございます。

 続いて4番、今後のスケジュール(予定)でございますが、本報告を踏まえて、委員会の御議論、そういったところを受けて、今後、第4回定例会で方針の案を作成ということをいたしまして、第1回定例会で方針ということでお示しをしたいというふうに考えてございます。

 続きまして、中野区基本構想の改定及び中野区基本計画の策定の方針について御報告をいたします。(資料3)

 初めに1番、基本構想改定及び基本計画策定の必要性、(1)基本構想改定の必要性、①より広範な区民の声の反映でございます。区は1981年に基本構想を策定いたしまして、2005年には、社会環境の変化等を理由として、区民ワークショップや職員プロジェクトチーム等を設置し、基本構想の改定を行いました。しかし、その後の2回の改定に当たりましては、区民ワークショップ等を行うことなく改定をしております。この間、社会状況は加速度的に変化を遂げておりまして、区民のニーズや価値観もさらに多様化をしております。こうした中で、より広範な区民の声を反映するプロセスを経て、基本構想を再構築するというものでございます。

 続いて②、より区民が親しみと共感を持てる基本構想へでございます。新しい基本構想は、区民と区が共有する中野区の姿を描くものとして、より区民が親しみや共感を持つことができ、わかりやすく伝える内容や構成に改定をするというものでございます。

 続きまして、(2)基本計画策定の必要性、①基本構想の改定でございます。基本計画は、基本構想の実現を図るために策定するものでございますので、基本構想の改定を行うに当たって新たに策定する必要があるものでございます。

 ②計画期間の見直しでございます。現在の基本計画は計画期間を10年間としてございますけれども、おおむね5年ごとに見直しを行っております。基本計画は、区の施策の方向性を示すものでございますが、社会経済状況の変化が激しい近年において、10年間の取り組みの実現性を担保することは困難であり、より計画の実現性を高めることを目的として、計画期間を5年間とした基本計画を策定いたします。

 続いて2ページ目です。2番、基本構想及び基本計画の性格と体系でございます。基本構想、基本計画ともに、性格や体系として基本的に変更はございませんが、想定する期間について変更してございます。まず、(1)基本構想でございます。中野区に住む人々などにとりましてより豊かな暮らしやかかわりを実現し、目指すべきまちの姿を描いた共通目標であると同時に区政運営の最も基本的な指針となるものでございます。構想で描くまちの姿は、2020年度からおおむね10年後に目指すべき将来像というふうに考えてございます。

 (2)基本計画でございます。基本構想で描くまちの姿を実現するための総合計画として、区の施策の方向性や方針を明示するとともに、そのための主な取り組みを明らかにいたします。また、財政運営の基本方針と5年間の財政フレーム、各施策の指標と目標値、こういったものをお示しして、実現性のある計画といたします。計画期間は、2020年度から2024年度までの5年間といたします。目標や達成度などについて検証を行った上で、策定後おおむね5年を経過した時点で必要な改定を行います。なお、計画期間中に社会経済情勢が大きく変化した場合には必要に応じて改定をいたします。

 3番、各個別計画との関連性でございます。最上位に基本構想、そして基本構想を実現するために基本計画がございます。基本計画は、他の個別計画の上位に位置する計画でございまして、基本構想及び基本計画の改定の後、各個別計画は必要に応じて見直しを行うことといたします。

 4番、基本的な考え方でございます。(1)より広範な区民参加ということで、より幅広い区民が検討に参加することにより、区民の意見や生活実態を反映したものとしてまとめます。

 (2)積極的な情報公開、検討の各段階におきまして積極的な情報公開を行うことによりまして、区民の関心を高めるとともに、その中で得られた意見や議論の内容を反映してまいります。

 (3)職員意見の集約・反映、幅広い職員の意見や知見を集約・反映するとともに、区民と職員がともに検討する機会を設けることにより、検討を深めてまいります。

 (4)実現性のある計画づくり、社会状況の分析や将来推計等の論拠を精査し、施策の効果や実現可能性について十分に検証した上で、実現性のある計画としてまとめます。

 続いて3ページ目でございまして、5番、検討の進め方でございます。(1)基本構想審議会での審議でございます。基本構想の改定に当たりまして審議会を設置したいと考えております。審議会は区民や職員の意見を参考にいたしまして、基本構想の内容及び区民参加のあり方等について検討を行い、区長へ答申をいただきます。委員構成は、学識経験者、区民団体推薦、公募区民によるものといたしまして、広範な意見を基本構想に反映させたいと考えております。

 (2)基本構想等策定本部会議の設置でございます。基本構想等について必要な検討や調整を行うための庁内の会議体でございます。

 (3)区民と職員のワークショップの実施でございます。広範な区民や職員の意見を基本構想・基本計画に反映するため、目指すべきまちの姿などについて議論をして、幅広いアイデアや意見を抽出・整理することを目的として実施をいたします。運営方法は、無作為抽出により選出された区民と、庁内で選出された職員により構成されたワークショップ形式といたしまして、基本構想につきましては、ワークショップの意見を集約して審議会へ提出をいたします。

 (4)区民、関係団体からの意見等聴取の実施でございます。区民と区長のタウンミーティング、また区報・ホームページ、また関係区民団体等との対話などを通じまして、基本計画及び基本計画に係る意見を広く聴取をいたします。

 (5)意見交換会、パブリック・コメント手続きの実施でございます。素案に対する意見交換会、また案に対するパブリック・コメント手続、こういったものを実施してまいります。

 最後に、4ページでございます。6番、スケジュール(予定)でございます。今後、第4回定例会で基本構想審議会条例案の提案をさせていただきたいと考えておりまして、来年3月に審議会を設置したいと考えております。その後、基本構想が基本計画よりも先行しながら進んでいく、そんなスケジュールを想定してございます。

 基本構想につきましては、来年6月にワークショップを実施いたしまして、その意見を審議会に提出し、10月に答申をいただき、2020年に入りまして、素案、また案を作成して、2020年の第2回定例会に議案を提案するという、そういった予定で考えてございます。

 基本計画につきましては、来年の8月にワークショップを実施いたしまして、基本構想の答申を踏まえて素案、案を作成いたしまして、2020年10月の策定を予定してございます。

 区議会への報告につきましては、こちらのスケジュールにございますように、それぞれの検討状況ごとに行ってまいります。御報告は以上でございます。

委員長

 以上、1番、2番あわせての報告について質疑はございますか。

伊東委員

 ありがとうございます。2点の報告をいただいたところですけれど、これは両方とも密接に区政の運営理念並びに直近の運営方針について触れられているんですけれど、まずこの区政運営方針の骨子(案)についてなんですが、これまで重要な案件につきましては、考え方あるいは方針というものが示された上で、そこでの議論がされて、それを踏まえて素案、そして案、最終的に案がとれてという形のステップを前区政の場合はとられてきて、その都度、自治基本条例にのっとった区民への説明、パブリック・コメント、要するに説明会ですとか意見交換会、パブリック・コメントという各段階でステップを踏んで、重要な案件については丁寧に進めてこられたと私は認識しているんです。

 今回、区長はさらにもっと踏み込んだ情報の公開、ここでも触れられているように、区民の皆さんとともに区政をつくっていくんだ、あるいは情報公開は徹底して進めていくんだということを一貫して述べられて、実際にはタウンミーティング等をやられているということなんですけれど。両報告の案を見ますとその辺がよく見えてこずに、この骨子(案)から案に移って3月には策定しますよと、区政運営方針を。その間、2番の区政運営における基本的な考え方の1番、2番についてはこれだけの、わずか箇条書き1行、4つともそうですけれど。この部分が口頭による補足がちょっとある程度ということでは、これからの区政運営というのはどうなっていくのかな。区民とともにつくると言っているものがどう動いていくのか、逆にその辺がないがしろにされているようにしか見えないんだけれど、その辺はどう考えているの。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 今回骨子の案という形でお示しをいたしました。初めに、まずどんな運営方針をつくっていくのかというところで骨子という形でのお示しをしまして、委員会でさまざまな御意見をいただきながら案というような形でまとめていきたいというふうに考えております。本日はこのような形で、骨子という形でお示しをいたしましたけれども、今後それぞれの内容につきまして、御意見等を踏まえて膨らませていきたいというふうに考えているところでございます。

 また、方針ということでございまして、今回、いわゆる計画策定などと異なって、パブリック・コメント、意見交換会、そういったものを現時点で実施をする予定はございませんが、こちらにあるプロセスに基づきまして案であったりとか、そういったところをまとめていく中で区議会での議論を踏まえて作成していきたいというふうに考えてございます。

伊東委員

 議論を深めてとおっしゃいますけれど、本来であれば、今まで丁寧に段取りを踏んできた部分であれば、考え方あるいは方針という部分がしっかりと示されて、そこでの議論を踏まえて、それに基づいて、本報告、ここの骨子(案)で言えば、3番の主な施策の方向性と取組の例というものが出てくるということだと思うんだけれど、区政運営の中枢であるべきところの区政運営における基本的な考え方がわずかこの4行じゃ、議論のしようがない。ここの部分にもっと力を注いで、しっかりとした言葉で示されないことには議論のしようがないと思うんだ。その辺はどうお考えなの。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 骨子ということで、確かにこちらに書いてある表現だけでなかなか議論を深めていくということが難しい部分もあるかと思います。中身について今後、案というものを策定していく中で、またさまざまな御意見を伺っていければというふうに考えております。

伊東委員

 その割には、3番について触れられている部分は結構具体的、大まかであるけれど、内容からすれば、この部分を議論していく、見直していくという部分について割と細かく触れられている。そういうふうに感じざるを得ないし、じゃ、ここまで具体的に触れられるんだったらば、続いた報告、基本構想の改定及び基本計画の策定の方針について、ここで性格と体系、各個別計画との関連性、基本的な考え方、検討の進め方と、あとスケジュールまであるんだけれど、もうこれから区民の皆さんと一緒になって進めていこうよという基本構想、基本計画に随分踏み込んだような、この骨子(案)、施策の方向性と取組の例。ここまで逆に踏み込んじゃっていいのかな。

区民と職員のワークショップを持つ、審議会を持って、それを諮問したものを答申をいただく、そこにワークショップの検討結果も報告されながら、そうした答申をまとめていってもらう。さらには審議会の答申、検討状況を踏まえて、またワークショップで基本計画を検討していただく。書いてはあるんだけれど、なんか二つのものを一ぺんに出されると――どっちが先なの。基本構想、基本計画、ここでは5年を目途と示されているけれど、それをしっかりと固めて、それまでに策定に要する期間のブランクを埋めるための計画、もう2年間といったって、基本計画、いつスタートするんだか――基本構想、基本計画、2018年11月スタートとして2年ないわけだよね。ないわけだけれど、これだけのものを固めていく。そうすると、これだけのものを固めようと思うと、2回少なくとも予算編成、経過を踏まなきゃならない。そんなものをこうした具体的に示されちゃって、考え方は、片やしっかり示されない。どういう組み立てになってこういうものを出してこられているのかわからないんだけど、その辺の説明は。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 基本構想及び基本計画の策定のスケジュール、こちらをごらんいただきますと、最終的に現時点での予定ではございますが、基本構想は2020年6月ごろ、また、基本計画につきましては10月ごろということで策定を予定しているところでございます。これから2年間程度、基本計画、基本構想ができるまで時間がかかるということでございまして、その間、何に基づいて区政運営をしていくのかというところで、今回、区政運営方針ということで、その間について円滑に区政運営を行っていくためにお示しをすると、そういう趣旨でございます。

 こちら、運営方針の骨子の3番のところで少し具体的といいますか、項目が書かれておりますけれども、こちらの項目につきましては、基本計画の策定までの間にある程度具体的な進捗というものが想定されるもの、そういったものを中心に記載をしていきたいというふうに考えておりまして、こちらに記載をして議会にお示しをしてということを経ることによって、予算の審議であったりとか、そういったところともリンクさせながら進行してまいりたいと、そういう考えでおります。

伊東委員

 今のスケジュールについての説明等もありましたけれど、この例えば区政運営方針の骨子(案)でいけば、スケジュールでは12月に方針(案)を作成で、方針の決定は来年の3月、予算議会終わっていますよね。終わっているというか、予算審議は終わっちゃっている。その後に運営方針が固まった。じゃあ、来年度の取り組むべき施策というのはどこでどういうふうに考えていくの。議論のさなか違うものを出してくることはまずないと思うけど。そのためにはやっぱり大切なものが、ここの2番じゃないの、骨子()の大きい2番。

 なんか区政運営の流れというものがめちゃくちゃになっているような感じを受けるし、そのステップも、区長がみずから口で言っているほど区民の参加というものが担保されていない気がしてならない。言葉では書いてある。タウンミーティングをやりますよ、基本構想・基本計画の策定、3ページの(4)、タウンミーティングをやりますよと書いてあるんだけれど、じゃあ、4ページのスケジュールを見ると、パブリック・コメントは2回ほど書かれているけれど、タウンミーティングについては触れられていない。随分ちぐはぐな報告内容としか言いようがない。

 もう一点お聞きしますけれど、さきの基本構想の改定に当たっては、区民の参画を得てワークショップ等で議論されたのは2005年の改定が最後だよと。だからしっかりとワークショップ等を踏まえてやるように、それは書かれているけれど、じゃあ、今回の区民と職員のワークショップというのはどれぐらいの規模、頻度で考えられているの。ちなみに、2005年の区民参画のあり方というのはどうでしたか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 今回の区民と職員のワークショップでございますが、現時点での想定ということですけれども、区民の方は60名程度を考えおります。それは基本構想・基本計画、2種類のワークショップがございますので、各60名程度ということでございます。

 また、職員についても、庁内で30名程度選出をいたしまして、合わせて大体90人ぐらいでそれぞれやっていくということで考えております。23区の事例などを見ますと、近年の基本構想・基本計画の改定に当たりましては、無作為抽出の形で区民の方を選出して、短期間で集中して、大体2日間とかそのぐらいで集中してワークショップを実施するというものがふえてきております。ですので、中野区につきましても現時点では2日程度の実施、それぞれ基本構想・基本計画ともに2日間程度の実施ということで、集中して土日のようなイメージで考えております。

 また、2005年のワークショップでございますけれども、区民の方が公募というような形で、区報等により公募をいたしたということでございまして、公募区民が132人という参加者であったということでございます。

 また回数も、分科会四つに分かれたということで、かなり多くの回数を実施していたということでございまして、四つの分科会を合わせますと109回実施をしていたということでございます。

伊東委員

 そうですよね。前回の改定時は、現在の中野区のホームページ、基本構想の部分で策定の経過というのをちゃんと触れられて、それの概要を見させていただくと、140名体制で、8カ月に月2回ほど会合を重ねて、四つの分野で議論を深めて、その議論の内容もしっかりと報告がされていると。

そういうことを、それをさらに深めていくんだという気持ちが感じられない。どこに真意があるのか、また改定の必要性についても、どの部分を改めていくのかという部分が具体的にあまり示されていない、今回でも。もう11月から立ち上げて動き出すというような、条例案を11月提案ということは、次の第4回定例会の議会に対し、審議会条例の議決を求める、それまでに深めるべき議論というのがなければ、何のための審議会設置なのか、その手続もどのような手続をしっかり踏むのかという部分が示されずにいくのであれば、いかが議案といえども、議会としては議決に足る資料の提出、考え方の説明、それを踏まえた議論、そういうものがなければ、なかなか議案に対する賛否、そこまで持っていくのは容易じゃないと思う。今この二つの報告案件を見させていただく限りではなんかステップが違い過ぎじゃない。

 区長就任以来、早く――2年はかかるだろうから、その間の早急に取り組まなければならないものについては空白をつくらないため早く示してほしい、そういう話をして、2定から3定までの間、議会としては、少なくとも我が会派は待っていた。なのに、いきなり出てきたものがこうした骨子()、それも、順番を大分省略して、ただやみくもに、これは手をつけていきたいというものが羅列されるだけで、骨子()の3番について見れば、この()から()、これは今までの基本構想で言うところの柱じゃない。柱に匹敵するようなものをここにさらっと出されて、それはそれでこっちに置いておいて基本構想の議論をこれからしていきます、区民や職員の参画を求めていきます。じゃあ、何を皆さんの発意で、それこそ区長の言うボトムアップで――どうも言葉ばっかりが上滑りしていて、順序立てて、皆さんに理解して、深く心の中におさめてもらって、それこそ共創の部分じゃないの。言葉ばっかで遊んでいるんだ。全くとらえどころがなさすぎるよ。今回の報告、ちょっと順序、順番、手続、全ての面において納得いきかねる。そうしたことしか思い浮かばない。こういう言い方ばかりして申しわけないかもしれないけど、まさにその一言に尽きる。何を考えているの。

 長くなりますので一度とめておきますから、ほかの質問も多いでしょうから、まず譲ります。

委員長

 御意見ということで。(「はい」と呼ぶ者あり)

平山委員

 二つの報告ありがとうございます。最初にどうしても確認しなきゃいけないので、いろいろ思うところはあられるかもしれないんですけど、これは議会の議事録との関係がありますので、念のために確認をしますが、第3回定例会の一般質問と、私の一般質問だったかな、総括質疑でもありましたが、もろもろの質問に対して、この第3回定例会の委員会において、新たな区政運営の基本方針()を示すので、そこで御答弁いたしますというような答弁が区長からも直接ございました。それで、ほとんどの主要な質問に対しては、その一文をもって答えられているところが多くて、これは総括質疑でも指摘をさせていただきました。そんなふうになってしまっては一般質問や総括質疑の意義がなくなる。仮にそうなのであれば、議長にお願いをして、事前に改めて施政方針を述べられた上で一般質問に臨むとか、そういう配慮がぜひいただけないものかなと思いながら伺っていたんですが、今回示されたのは骨子()です。区長の答弁と全く違うものが示されていますけれど、これはどういうことですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 今回の定例会、また決算、総括質疑などで、案という形で、区政運営方針()という形でお示しをするというふうにお答えをしてまいりました。その案をお示しするということに向けて準備を進めてきたところでございますが、こちらの準備が整いませんで、結果的に方針()ということでお示しをするということになってしまいました。申しわけございませんでした。

平山委員

 準備が整わなかったと。これはもう、これで終わりますからね、もう一つだけで――というのはわかるんです。わかるんですけど、じゃあ、一般質問と総括の答弁どうされるんですか。正式な本会議の場で示すとおっしゃって、その質問の問いかけにはお答えをいただいていないものがたくさんあるんです。それが示されなかったということについては重々お考えをいただいて、どのような対応をとるべきなのかというのはしっかりと御検討をいただかないと、本当に区政運営の中で大変な汚点になりますよ。ということをどうしてもお伝えしなきゃいけないんですけど、これについて御意見ありますか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 今回ちょっと骨子()ということでお示しをすることになってしまったということで、今後早急に、本日の議論なども踏まえながら案の策定に向けて全力で取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

平山委員

 本来であれば、一般質問でも、総括質疑でも申し上げたとおり、答えられる範囲の中でお答えしていただかなきゃいけなかったことなんですよ。そこは重々承知をいただきたい。あまりいいことじゃないというか、個人的にはこのままにしちゃっていいのかなって思うようなことですから、ここはここでとめておきますけど、ぜひそこは言っておかなきゃいけないので申し上げさせていただきました。

 その総括質疑の中で幾つかお伺いをしました。そのときにお答えがあった、一つは財政運営のこと、一つは行財政改革のことというのをお尋ねをいたしました。この中には、2番の区政運営における基本的な考え方として、区政の共創、情報の透明性・公開性、機能的な組織運営というのがあった後に、強固な財政基盤の確保というのが示されています。総括質疑で尋ねたところの、この強固な財政基盤の確保というのは、私が総括質疑で問うたような、この2年間の財政運営にかかわる基本的な方針、指針、こういったものをお示しいただく内容になっている。そういう理解でいいですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 委員のおっしゃるとおり、この2年間に当たりまして、新しい基本計画が策定する前におきましてもしっかりと財政運営を行っていくと、そういった趣旨のことで記載をする、そういう考えでございます。

平山委員

 それはもう、何というか、具体的な記載があると思っていいわけですよね。要するに、現行の財政運営と異なるところがあるのであればそれをきちんと示していただける。現行の財政運営の考え方と異ならないのであればそう示していただける。要は、ここは変わります、ここは変わります、ここは変わりません、そういったものが当面の2年間について具体的に示していただけるというふうに考えてよろしいですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 委員のおっしゃるとおり、基本的には現時点で現行の計画に基づいて考え方を進めていくという考えでございますけれども、そういった部分について庁内で調整をした上で、できるだけ具体的にお示しをしていきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 いやいや、現行の計画どおり進めるんだったら書く必要ないじゃないですか、変わらないんだもん。この、2の()は要らなくなっちゃいますよ。だって現行どおりいくんでしょう。じゃあ、「現行どおりです」という一行があればいい、逆にね。その程度のものなんですか。今の段階ではまだ決まっていない、まだ調整中である、だから基本は現行の財政運営の考え方を踏襲していくけれども、現段階ではどこを変更するかというところまでは示せないのでそういうお答えだということですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 そうですね。まだはっきりと考え方というのが整っていない部分もございますので、そのあたり庁内でしっかり検討した上でお示しをしたいというふうに考えてございます。

平山委員

 もう一つ、行財政改革についての考え方はどうですかということをお尋ねしたら、それについて示すかどうかについても検討しますというお答えだったんですけど、ここには示されていないように思えるんですが、行財政運営の考え方というものを新たに設けられる、この2年間の行財政運営――行財政運営改革をこうやって進めていくんだという考え方は特にお示しになるつもりはない、こういうことでいいですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 ちょっとそちらについて、書き方について検討しているところでございますが、()の財政基盤のところで一定程度触れるような形で考えているところでございます。

平山委員

 現行区政で行っている、目標と成果による区政運営、これは継続されるんですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 そちらについては総括質疑でも御答弁いたしましたとおり、基本的には変えるという考えはございません。

平山委員

 そうですよね。変えちゃったら、自治基本条例を変えなきゃいけないですもんね。自治基本条例に書いてありますから。

 そこでお尋ねなんですけど、2定の一般質問で、この自治基本条例を変えるおつもりがあるのかどうかということを、私は直接的ではないですけれども、ほかの議員の方も含めて御質問されていたときに、区長並びに理事者の方の御答弁というのは少し曖昧だったような気がしたんです。必要があれば変更するかもしれないというような御答弁だったというふうに理解をしているんですけども、その点について改めて、これは誰だろう――企画かな、お答えいただけますか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 自治基本条例の見直しにつきましてでございますが、現行の自治基本条例の条例上の規定の仕方ですとか、実施の仕方、こうした部分については問題はなかったというような認識でございますが、積極的に情報公開をしたりというようなところであったり、区民に複数案情報を提供したりとか、その情報提供のあり方等について少し不足していた面があったような印象を持ってございます。ですので、そうした部分も含めまして、この基本構想の改定に当たりまして、あわせて自治基本条例につきましても、どういったありようがより区民の皆さんにさまざまな情報の提供ができるのかというような部分につきまして御議論いただきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 ごめんなさい、今の答弁さっぱりわからない。自治基本条例を必要があれば見直すおつもりがあるのかということをお尋ねしているんです。御議論いただきたいって、議論するベースがないわけだから議論のしようがないじゃないですか。それは何か議論をするベースをお示しいただけるという理解でいいんですか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 これまでのパブリック・コメント等で行いました計画に対する御意見についての計画の反映状況等がございます。自治基本条例の見直しを含めた議論につきましても、区民意見や職員意見を参考にして今後検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

平山委員

 結論だけください。じゃあ、自治基本条例を見直すか否かについても今後検討する、こういうことでいいですか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 委員御指摘のとおりでございます。

平山委員

 基本構想・基本計画は何に定められてますか、中野区において。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 中野区自治基本条例に定められてございます。

平山委員

 根本である自治基本条例の見直しを行う可能性があるのであれば、基本構想と基本計画の検討はできませんよ。大変重要な答弁されちゃったんですよ。これで質問終わっちゃいますよ。だから聞いていたんですよ。先にやるんであれば、自治基本条例の何かの条文なのか、それとも自治基本条例自体ではなくて運用上の課題なのかということを一般質問で問うていたのはそういう理由なんですよ。

自治基本条例のあり方についても広く区民意見もいただきながら検討するなんていう御答弁されてしまったら、自治基本条例に位置付けられている基本構想と基本計画の検討をしますっていう報告なんか受けられないですよ。御答弁を訂正されたほうがよくないですか。

朝井政策室長

 申しわけございません。自治基本条例につきましては、条例そのものを見直す必要があるというふうに考えているわけではなく、区民参加をより実効性のあるものにするために、条例に基づく区民参加の運用方法等について改めて検証が必要というふうに考えているところでございます。

 そうした議論をしていく中で必要があれば、条例について何か見直しが必要だということの御議論があれば、そういったことについても検討しないわけにはいかないだろうというふうに考えているところでございます。

平山委員

 そういうことがあるかどうかすらわからないのに、何で今、検討する必要があるなんていう答弁になるんですか。そんなことを言ってしまったら、中野区にある全ての条例がそうですよ。だから、そこが――意地悪で言っているわけじゃないですよ。どうしても2定からしっくりこないんですよ。見直すのか見直さないのかといったら明解な御答弁をされない。でもその可能性がある。今、答弁を訂正されたらどうですかまで言って、そうしたら――私、2定で、運用上の課題ですかどうかということを尋ねてもぼんやりとした答えなんですよ。だって自治基本条例ですよ。これを見直すって、よっぽどのことですよ。自治基本条例に瑕疵があるのか、自治基本条例を運用している行政側に瑕疵があるのか、それとも瑕疵はないけども、運用上、より自治基本条例の精神にのっとった運用をすべきなのか、私は3番目のことを言われているんだと思うんですけど、ちっともそういうお答えが返ってこないんですよ。で、挙句の果てが、今の御答弁も、途中で終わるのかなと思ったら、最後「必要があれば自治基本条例の改正についても検討せざるを得ません」、そうなっちゃうとまた戻っちゃうわけですよ。要するに本体、本体を見直す気があるかどうかをずっと伺っているんですよ。

 もっと言いましょうか。私は見直すべきじゃないと思っているんですよ。あれ以上のものってなかなかつくることはできないですよ。運用上で工夫ができるところがあれば工夫をしなきゃいけないし、常に行政活動が自治基本条例にのっとっているかどうかというのを立ち返ってやらなきゃいけないということも条例に書いてあるわけでしょう。それは皆さん自身が、そして我々が常にそこを問いかけるべき問題じゃないですか。それを何か条例のどこかが足らざる部分があるからによって――もう、永遠に変える必要がないとかと言っているわけじゃないんですよ。ただ、今のところ、これまでの行政運営で特段変えなきゃいけないような事態が発生しているとは思えないんです。だから申し上げているんですけど、大丈夫。もう一回聞きますけど、自治基本条例の改正を検討する必要があるかもしれないと御答弁されたんですよ。それはそれで、もう一回だけ聞きますね、間違いないですか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 現時点におきましては、運用上の課題について議論を深めていきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 もうこれはこれ以上言いませんけれども。ただ、「現時点においては」という冠がつくわけですよ。だから何あるのかなと思っちゃうわけですよ。いや、変えるなら変えると言っていただいて、そこもしっかり議会でも議論したいし、それこそ自治基本条例をつくり上げたプロセスって区民参加でつくっているんですよ。だから広く区民にも問いかけないといけないし。もし、本当にそこからやり直そうと思われているのであれば、スタートはそっちからにしないと、基本構想と基本計画はその後になるんですよ――という行政の本来の手続のあり方にのっとってどうですかということをお尋ねしているんです。そういうお答えだったので、最後のお答えというふうにしましょう。

 また永見さん、申しわけありません。2番の区政運営における基本的な考え方の、区政の共創、情報の透明性・公開性、機能的な組織運営と一行ずつ書いてあるんですが、これについてもう少し中身について、今検討している中身についてお答えできるところがあれば教えていただけますか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 区政の共創ということでございますけれども、こちらにつきましては、現在、区政ということで中野区、区政運営をしているというところではございますが、さまざまな中野区内の課題であったりとかそういったものがございまして、また区民の求めるニーズであったりとか価値観、そういったものもさまざまふえてきている、そういった状況もございます。そういった中で、そういった課題に対応していくに当たりまして、いわゆる区役所が一つの施策を実施していくということだけで賄い切れないという部分もあり得るのかなということもございまして、そういった中で、さまざまな区民の方であったりとか、例えばNPOであったりとか、事業者であったりとか、そういったところと協力をしながらともに区政をつくっていくと、そういったことをつくっていきたいというふうに考えてございます。

 また、情報の透明性・公開性でございますけれども、こちらにつきましては、例えば予算編成過程の公表でございますとか、あとオープンデータ、こういったものを推進いたしまして、区民によるさまざまな新たな政策のようなものが区民から発案されたりとか、活動が活性化されたりと。また情報発信というところで、これまでの情報発信にあわせて、さまざまな多様な媒体を通じた情報発信なども力を入れていきたいと、現時点ではそういったような考えでおります。

平山委員

 機能的な組織運営についてはどうですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 失礼いたしました。機能的な組織運営につきましては、今ICTがかなり急速に進展をしてきているということもございますので、そういった技術を活用して、いわゆる業務を効率的に行っていくということを力を入れていきたいというふうに考えております。それから組織の見直しということで、そういったものを取り組むことによって、より事業執行というものも効率的に行っていきたいと、そういった考え方でございます。

平山委員

 わかりました。

で、この情報の透明性・公開性、ちょっとイメージしていたものと違ったなとは思ったんですが、区長が新しくなられてから、より区民に情報発信を積極的に行っていく、情報公開をしていく。予算編成の過程の公開も後ほどありますけども、これに当たるんだというようなことなんですけど。ちょっと角度がずれるかもしれないんですけど、自治基本条例の中の行政手続のあり方というのは、公平で、公正で、かつ透明性のあるものでなければいけないと書いてあるわけなんですよ。もちろん意識はしていらっしゃると思うんですけど、最近、公平・公正性という言葉が少し見受けられなくなってきているんです。公開や透明ということの言葉のほうが積極的に文章の中に出てくるようになっていることに対して少しだけ違和感を覚えているんです。ここについてもぜひ踏まえていただきたい。要するに、これは情報とありますから、ただ情報にしたって、公平に情報を提供しなきゃいけないわけですし、総括でもやりましたけども――障害をお持ちの方とかなんとか。あるいは情報を得るという行為に関して、区側が――これも公平性・公正性をやっぱり担保したものにならないといけない。ここの部分もやはり区政運営の基本としてしっかり踏まえていただきたい。もし可能なのであれば、2番の(2)なのか、(3)なのか、それとも(1)なのかわかりませんけども、どこかの中でそういう一文も加えられるようなことをぜひ御検討いただきたいと思いますけど、どうですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 公平・公正ということは、自治基本条例にも記載がありますとおり当然大変重要なことで、大前提としてあることだと考えてございます。こちらの表記の仕方につきましては、今後検討させていただきたいと思っております。

平山委員

 続きまして、3番の主な施策の方向性と取組の例のところについて幾つか伺います。まず(1)の教育・保育施設等の誘導・確保に関する考え方の見直しで、区立幼稚園や保育園という話がありましたけど、これ、教育長不在のままで検討すべきことではないんじゃないかと思うんですけど、それについて御見解をいただけますか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらの区長部局の中で、ある程度項目として想定されるものとして、子ども教育部の所管事項ということで記載をさせていただいているものでございます。

平山委員

 どなたが御答弁いただけるのかな。今定例会で提出の用意はあるようなないような、議運に提供された予定案件の中に人事案件というのが入っていたかと思いますけど。ただ議運に対して、まだ正式な議案としての話は来ていないというふうに認識はしているんです。仮に教育長が今定例会で決まらないというようなことがあったときに、この教育に関する重要な判断というものを教育長不在でやること、ちょっと私は、この2年間でやるという性急な検討というものに対しては控えられたほうがよろしいんじゃいないかと思いますけど、どなたか御答弁いただけますか。

髙橋経営室長

 教育に関する部分に関しては、今委員おっしゃるとおり教育長不在というような形の状態になっています。ただ、今回ここに出したときにまだ出せないという状況ではなかったので、こういった状況で書いております。今委員おっしゃっているように教育に関することに関して、今、教育部局と自治部局のところの一緒になっている部分があります、子どもの部分。そういうことに関しては外すような方向で今考えているところなので、その部分については御報告があるのかなというふうに考えています。

平山委員

 ごめんなさい、出せないとか、出せるとか、何も聞いていないんですけど。そうなのかな、知らなかった。(「今、まだわからないです」と呼ぶ者あり)まだわからない。開会中に。びっくりしちゃいましたけど。

 でも仮にそうだった場合、やっぱりそこは、いずれかの時期に新教育長というのが決定するわけですから、やっぱりその方のことを考慮した場合に、教育に関することというのは一定配慮をされたほうがいいのかなと思いますので、これは申し上げておきます。ですからその後出てくるものも、ちょっとそういう判断はさせていただきたいなと思っております。

 で、ちょっと全体に戻りますけど、今お答えがあって、各所管から挙げていただいたみたいな話をされていたじゃないですか、ここにある項目。これはどういうふうな形でこの項目が出来上がったんですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 当初、いわゆる案という形でお示しをするということで考えておりました。その作業をしていく中で、こういった項目についてもある程度、基本構想担当、うちの担当のほうとやり取りをしながら項目建てをしていったという過程がございまして――すみません、先ほどちょっと所管から出てきたような言い方をしてしまいましたが、私の担当のほうと所管と話をしながらこういった項目ということでピックアップをしたということです。

平山委員

 そうですよね。そうじゃないと、所管からかき集めたものですとなっちゃうと、この先が議論できないなと思ったので。だから、きちんと基本計画の担当が各所管と打ち合わせをしながら必要なものを盛り込まれたということですよね。

 その上で、じゃあ伺いますけど、区民とともに進めるまちづくり。この今後の2年間なんですけど、これがこの三つというのも、2年間だからそうなのかどうなのかよくわかりませんけど、この中野駅周辺まちづくりの推進――「推進」と書いてあるということは、これは中野駅周辺のまちづくりを推進をするという意味だと思うんですね。どういうふうに推進するのかというのはありますよ。ただこれも、第2回定例会の一般質問で尋ねさせていただいたんですけど、いわゆる大規模開発偏重の区政はやめるというふうにおっしゃっているわけですよ。それと矛盾しませんか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 中野駅周辺まちづくりにつきましては、これまでのさまざまな経緯があるということでございまして、既に議決いただいている部分もございますし、さまざまな計画が進んできているというようなところで認識をしてございます。そういった状況を踏まえまして、中野駅周辺まちづくりについて、基本的にはこれまでの計画に基づき少しずつ議論を深めながら進めていくということでございます。

平山委員

 また重要な発言されたんですけど、既に議決をしていることだからという御答弁されましたよね。ということは、ここにある区民とともに進めるまちづくりは、これまでの議会の議決を踏まえた上で新しいものが出てくる。議会の議決に沿わないようなものがよもや出てくることはない、議会の議決を変更するようなことがここに示されることはない、こういう理解でいいですね。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 議決されている事項について議決内容について改めるというような、そういった考えはございません。

それと、こちらに書いてある項目でございますけれども、いわゆる新しく取り組む、また何かを見直すと、そういったものだけではなくて、大きな項目、そういった項目についても主なものということで記載をしているということでございます。

平山委員

 ごめんなさい、聞かれたことにだけ答えてほしいんですけど、先ほど中野駅周辺まちづくり、これに関して第2回定例会での御答弁と反することはありませんかということをお尋ねしたら、既に議会で議決されているような事柄ですし、これについては進めてまいりますというようなお話をされた。なので、じゃあ同じく、ここにある魅力的な公園づくりの中で大規模公園等々云々という話もされていましたので、この中、大規模公園で現行整備が進んでいる、あるいは計画が進んでいるものも、幾つか議決を行っているものもあります。ということは、よもや議決を再議決するような、新たな議決が同様な件で必要になるようなものは出てきませんよねというお尋ねをしているんです。質問の趣旨わかりますか。そういう理解でいいですよね。

朝井政策室長

 魅力的な公園環境づくりにつきましては、平和の森公園と哲学堂の公園の再整備のあり方について、一般質問でも答弁しておりますように検討している部分がございますので、今年度の当初予算で議決をいただいている部分に変更になるような場合もあり得るというふうに考えます。

平山委員

 だから言っているんですよ。一方でね、議会の議決があるものですからこれを変更するつもりはありませんって。これ、実はサンプラザの問題を話し合う区民会議の中で、区長同席のもとで担当副参事が――これは所管外ですので、私の発言だけにしますけど――さまざまな意見がある中で、例えば区役所を現行の位置のままにするというようなことはないのか、そういう考え方はできないのかという御意見があったときに――議事録を読んだ限りの知識ですよ。そうしたら、これは既に議会の議決をいただいているものですから変更できませんという答弁をされているんですよ、区民や有識者の方々に対して。その席に区長もいらっしゃるわけです。一方で、そういうふうなことを言ってその議論をとめておいて、他方で、議会が議決したもの、それとはまた違うようなものを検討されて議会に再議決を求めるようなものというのがあるというのは、これはもう完全な矛盾だと思うんですね。だから確認しているんです。そうしないと、議会の議決というものを、我々は利用をして使っているというふうにとれてしまいますもん。我々に対してじゃなくて、区民や有識者の方や参加されている委員の方に対してそういうことを言われているんですよ、一方で。で、永見さんも同様の答弁をされた。だけども他方では、議会が議決しているものに対して、仮にね、このまま進んでいく中で、どの案になるかによっては議会に再議決を求めなきゃいけない、行政実例上ね――ものというのが存在する可能性もあるわけなんです。それはないですよね。だって、一方でこういう発言されて会議を進められているわけですから――ということをお尋ねしているんです。で、先ほども同じような答弁があったので重ねて伺った。そうしたら、こっちではありますよという話になっちゃう。矛盾しませんか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 すみません。先ほど、議決をしているからというようなお答えをしてしまいまして大変失礼いたしました。中野駅周辺まちづくりの推進については、さまざまな状況を踏まえて、基本的には現行の考えのとおり推進していくということでございますが、ほかの、例えば公園のものであったりとか、そういったところについて、場合によっては議決いただいた内容について改めて御審議いただくと、そういった場面も考えられるということでございます。

平山委員

 気づいていらっしゃいますか。最初から最後まで答弁むちゃくちゃですよ。自治基本条例について見直すの、見直さないの。議決した項目についてはどうです、こうです、こんなことがずっと続いているんです、やりとりで。これ、議論なんか深まりっこないじゃないですか。

私、そんな難しい質問をしているつもりはないんです。これまでに、第2回定例会から今日まで至る中で議会としてもさまざま尋ねてきたこと、問うてきたこと、指摘をしてきたことをベースにずっと質問しているわけなんです。それに対しても答弁がころころころころ変わってしまう。今だけで何回答弁訂正されましたか。所管が違う部分もあるし、この細かい中身を永見さんにお尋ねするわけにはいかないので、これ以上の質疑は逆にこちらはできなくなってしまうんですけども、何といったらいいのかな、そこがまだ固まり切っていないんじゃないかなと思うんですよ。まさに、その固まり切っていないところこそが区政運営の私は基本方針だと思うんですよ。その軸が定まっていない。だから答弁がぶれてしまうということをすごく懸念をしているわけなんです。

先般も多分申し上げたと思いますけど、区長がかわったんですから変わるのは当然なんです。だけれども、手続は違えちゃいけませんよと、自治基本条例に定まっているわけですから。それが公正で公平な区政を担保することですよということを繰り返し述べているつもりなんです。だけども、どうもそこのところが尋ねるたびにずれてしまう。何で第2回定例会や第3回定例会でそれらのことについて尋ねてきたかというのは、今回まさにお示しをいただこうとしている、この2番の区政運営における基本的な考え方を確認したいし、確立してほしいからなんですよ。仮に、そうでなかったとしたならば、我々は怖くて、財政運営も含めて、それは来年こう行きますというものに対してなかなか賛同できないですよ。言葉尻をとっているだけだというふうには決して思っていません。だから、ここは本当によく質問の意図するところを踏まえて次出していただかないとどうなのかなというふうに思っちゃいますから、これは指摘をしておきます。

 次、(5)の災害に強いまちづくり、防災まちづくりの推進と地震災害に強い耐震化のまちづくりの推進とあるんですけど、防災まちづくりの推進と地震災害に強い耐震化のまちづくりの推進というのは、ごめんなさいね、これも所管が違うんですけど、でも確認したとおり、あえて二つに分けられているわけじゃないですか。何が違うんですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 すみません、ちょっと表記が少し紛らわしいところがあったかと思います。防災まちづくりの推進につきましては木密地域、区内にございますけれども、そういった特に不燃化特区となっている大和町、弥生町三丁目に対するさまざまな建物の不燃化、耐震化対策であったりとか、避難道路の整備であったりとか、そういったところが防災まちづくりというふうに考えているところでございます。

 地震災害に強い耐震化のまちづくりにつきましては、こちらは、大規模地震の発生などに備えまして、例えばブロック塀の対策であったりとか、あと耐震改修、そういった支援であったりとか、そういった支援の充実を行っていくと、そういったような内容で現時点で考えているところでございます。

平山委員

 いわゆる防災まちづくりのエリア以外のところの地震災害への対策というのは、まずこの2年間は耐震化をベースにやられるというお考えなんですかね。耐震化以外にも私はやらなければいけないことがいっぱいあるんじゃないかというふうに思ってはいるんです。だから項目として――地震災害に強いまちをつくるって耐震化するだけじゃないんですね。かえって建てかえを促進したほうがいい場合もある。だからこの表記というのが非常にこの先出てくるものが不安なんです――というのが一つと、これだけこの夏、猛暑、酷暑があったり、風水害による被害があったり、ことしのこの台風の風だけで中野区で住宅の倒壊の危険性があるというか、全壊になったのが2棟あるんでしょう。そういうことは全く考慮されていないように心配をしちゃうんです。議会としてはむしろ、この風水害対策もしっかりやりましょうよということを議会の中でさんざん訴えさせていただいた。それはこの防災まちづくりの推進とは違うわけなんですよ。わかると思いますけど。

災害というのは震災だけではないんですということをやっぱり僕らがもう一回自覚をしていかないと、本当に区民の命を守れなくなっちゃう。そういう質問がずっと続いたと思っているんです。なのに、この2年間の新規というか、新しいプロジェクトの中でそういったものというのが出てこないなというのを非常に寂しく思っていますし、不安を覚えていますし、逆に何で耐震化だけがピックアップされるんだろうというのを懸念を持っているんですが。そういったことも踏まえた上で、この災害に強いまちづくりというものをもう一回再検討されるべきじゃないかと思うんですけど、どうですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 今回、取り組みの例ということでお示しさせていただきましたが、委員の御指摘の箇所なども踏まえまして、所管と相談しながら作成をしていきたいと考えております。

平山委員

 あと二つだけ聞きます。スケジュールを見ると12月、ですから第4回定例会のときに方針(案)が示されて3月策定という形になっていますが、これまで、さっき確認しましたけど目標と成果による区政運営は継続するというふうにおっしゃった。毎年やられている事業見直し、これは実施をされるんですか。事業見直しによる見直し項目というものが3定と4定の間で一度出されて、4定で正式にこの事業見直しの内容を発表されて、それを広く区民にも周知をされていたと思うんですね。これは誰だろう、予算でいいの。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 PDCAサイクルの中で予算編成を進めているというところでございますが、その事業見直し、CからDのところですかね、評価からその後の改善に至る内容につきまして、予算編成過程の中で取り上げまして、その対応ということで予算に結び付けていくという形で進めたいと思っています。

 また、その主な項目につきましては、例年も項目につきまして公表いたしまして意見をいただくというプロセスを経ておりますけれども、ことしについても例年どおり行いたいと考えてございます。

平山委員

 であるとするならば、新区政に変わってのこの主な施策の方向性と取組というものが、その事業見直しとごっちゃになったりしないのかなということを懸念するわけなんです。例えば来年度予算にぶつかるものがあったとして、こっちでも出てきますよ、こっちでも出てきますよといったら、これは区民にとって大変わかりづらいですよね。

これまで新規事業というのは事業見直しの中で出てきていますからね。事業見直しというのは、当然削減するものもあれば、それも出す、主なもので。要するに広く区民に影響が及ぶものについては、それについても出す。さらに、それの影響額も具体的に示していたわけですよね。だから――示していなかったかな。示していないか。だから、区民にとってはそっちのほうがスタンダードに感じるわけじゃないですか。たまたま同じ時期に同様のものが重なるということについて、よく調整をしながらやらないと区民に伝わりづらいんじゃないかと思いますけど、これは基本計画の御担当はどう考えますか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 ちょっと別の制度と同時進行で進んでいくということでございますので、しっかり担当間で調整した上で、紛らわしくないような形でお示しをしたいというふうに考えております。

平山委員

 最後の質問をします。これは伊東委員もおっしゃっていたので同じ質問になるんですが、それで、3月に策定、この基本運営方針が策定をされますということになっていますけど、これ、予算上程の前に基本方針が定まっていないとちょっとどうなんですかって思ってしまうんですけど。だって来年度の予算に関係するものもあるわけでしょう。にもかかわらず、予算が成立した後に、来年度はこういう区政運営の、この次の2年はこういう区政運営の方針でいきますというのはかなりまずいんじゃないかなと。要するに予算は審議できないんじゃないかなという危惧を持っているわけなんです。だって区政運営の基本方針わからないんですもん。

 じゃあ逆にという言い方になっちゃうんですけど、じゃあ逆に、区政運営の、これも重ねて聞いているのは、ちゃんとしてほしいからなんですけど、区政運営の基本方針が策定されるのが3月だとすると、それまでは旧来の区政運営の基本方針でやらなきゃいけないわけですからね。そこで上程される予算というのは、それに基づいたものになってもらわなきゃ困っちゃうわけですよ。そこをずっと申し上げているんです。だからそういう矛盾が生じないようにやっていただかないと、我々としてはそういう判断をせざるを得ないんですけど、そこは大丈夫ですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 12月に基本区政運営方針の案をお示しするという考えでおりますので、こういった中で、予算審議の前の段階で、来年度予算に向けた内容とある程度一致したような形でお示しをしていきたいというふうに考えているところでございます。

 また、3月に策定ということで現時点で考えているところでございますが、そういった部分につきましても早めることが可能であるかどうか、そういったところも含めて検討してまいりたいと思います。

近藤委員

 2ページと3ページにあります――基本構想策定のほうですね。2ページで、4の基本的な考え方の職員意見の集約・反映というのと、あと3ページでは、区民と職員のワークショップの実施というのがあるんですけれど、これは、区民は無作為に選出する区民と運営方法がなっているんですけど、職員は庁内で選出された職員で構成されたワークショップとなっているんですけど、これはどういうふうにやって庁内の職員を選出するんですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 まずワークショップのやり方としては、区民と職員が一緒になって議論をするというような形態で考えておりまして、職員の選出の仕方はちょっとまだ決まっていない部分もあるんですけれども、基本的には各部から推薦をしていただくような形で現時点では考えているところでございます。

近藤委員

 区長は一生懸命区民の意見を聞くといって、より広い範囲から区民参加をするということはもうずっとおっしゃっていることで、それに向けて頑張っていらっしゃるというのは伝わってくるんですね。今いろんなことでいろいろな区民の意見を聞こうとしているんですけれど、職員もまた入れてワークショップをやっていくという。例えばワークショップ、この間も新しい区役所のワークショップがありましたよね。そういうときも職員の方が一緒に入って、それはすごくわかりよくて、そこの担当の職員がいた。だけど今度、こういう幅広い基本構想のワークショップとなると、どういう職員が選ばれるかによってかなり変わってくると思うんですよ。どういう職員を選ぶかということがとても大事なんですけど、今お尋ねするとまだ決まっていないということなんですけど、それはやっぱり、区長がずっとおっしゃっているトップダウンではなくてボトムアップということなんですから、やっぱり上の方が決めて、この人がいいみたいに決めた人では、それはちょっとどうなのかなと思うんですけど、その辺はいかかですか。上の方が決めて、あなたがいってらっしゃいみたいな言い方というか、それだと幅広い職員の声が反映されたということにはならないような気がするんですけれど、その辺の選び方というのはやっぱり工夫を加えて、幅広い職員の声が届くようにしないとだめだと思うんですけど、いかがですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 職員の選出に当たりましてはある程度、基本計画、基本構想づくりということですので、全体的に区政を見られる職員である必要があるのかなというふうに思っているところでございます。先ほど庁内各部に推薦というような形のお話をいたしましたけれども、そのほかに、意欲のある職員を募集したりとか、いろいろな形で職員の意見を反映していくためにさまざまな形というものを考えていきたいと思います。

近藤委員

 やはりさまざまな職員の声が反映されないとよくないと思うんですね。このワークショップに出る職員がさまざまな声をここで反映しろって全部は言わないんですけれども、やっぱり職員の中でアンケートをとって、上の方に伝えたけどなかなか伝わらないとか、やり方がやっぱりトップダウンだというような声はよく聞くんですよ。ですからそこら辺は、トップダウンはやめて、トップダウンはやめてとおっしゃっているんですけど、実は職員の中でトップダウンがかなりあるような感じがするわけですよ。そういったところをやっぱり、区民と職員のワークショップなんですから、しっかりと、本当にどういうことを考えて中野区民のためになるかという議論ができるといいと思いますけれども、もう一度お願いします。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 基本計画を取りまとめていく過程で、組織的に取りまとめていくというような作業がある一方で、ワークショップに参加した職員から直接意見などを受けて、それが取りまとまった形で審議会などに上がっていくと、そういったプロセスが複数あるという形で考えておりますので、しっかり職員から意見を吸い上げた上で、組織としての整合性を持たせながらしっかりした計画をつくっていきたいと考えております。

近藤委員

 そうなんですよ。だから、区の方針でワークショップもやるんですから、皆さんが意見が違ったりすることはまずない、職員というのはまず同じ意見を持っていく職員だと思うんですけれども、それでも、やっぱり職員にアンケートをとったりして、職員がどんなことを考えているかとか、それが反映されて初めてこの基本構想に、ここに職員が出る意味というのがあるので、ただお飾りで行くのではあまり意味がないので、やっぱりきっちりとその職員職員、どんなふうにしたら本当に区民のためになるのかということを考えていただきたいと思うし、それが反映できるようにしていただきたいと思いますけど、いかがですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 職員も区民と一緒に話をするということで、ある意味職員の研修といいますか、育成といいますか、そういった部分も兼ねているのかなと考えている部分もございます。このワークショップに参加をするということだけではなくて、いろんな形で職員の声というものを、率直な声というものを吸い上げていくような、そういったやり方についても工夫をしていきたいと考えております。

近藤委員

 日々区民と向き合っている職員という方は、割と本当に現実的に区民はこうなのよというふうに意見を挙げている方もたくさんいらっしゃると思うんですよ、アンケートやなんかで。ただ、やっぱり本当は副参事級の方がわからなくてなかなかその声が反映しないということもあると思うんですよ。ですから、やっぱりこの庁内で選出というところも副参事が決めて、じゃあ、この人がいいからみたいな決め方で行かれては、また多くの意見が反映されないと思うので、そこら辺は注意しながら、職員がどんなことを思っているのかというところを、やっぱりこの職員に当たる職員というのも気をつけて選んで――気をつけてという言い方はおかしいですね。いろんな意見が反映できるような形で、いいものになるように職員をうまく抽出する方法を考えていただきたいと思いますけど、いかがですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 職員の選出につきましては、それぞれの職場の状況といったものもあるとも思うんですけれども、そういったところの兼ね合いをはかりながら、いろんな基準で選出できるようなそういった工夫をしていきたいと思います。

近藤委員

 ぜひこういう形でやるんですから、本当にそこのところをしっかりといいものにしていかないと、わざわざ職員がワークショップにかなりの年月、時間をかけて、ほかのお仕事をされる部分をここに費やすんですから、本当に貴重な人材になると思うんですよね。そこのところを本当に配慮していただきたいと思っております。

委員長

 要望ということでよろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)

中村委員

 御報告ありがとうございました。まず、この中野区の新たな区政運営方針の骨子(案)についてなんですけど、多く質問が出ているので限ったところで質問します。

 ちょっとこれだけ見ると、やはり中身がどういうものなのかというのが余り見えてこないなというのが率直な感想なんですけれども、3番の主な施策の方向性と取組の例という部分に関しては、要は、これまでと方向を変えていく部分について記載、そこのみを記載をしていくという理解でよろしいですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 基本的には見直しが含まれる、また新たな内容というものが含まれる取り組みということで、そういったものを中心にピックアップしております。また同時に、かなり大きな事業についても記載している部分もございますので、記載の仕方については少し検討したいと思っております。

中村委員

 大きな事業というのは具体的に何か頭にあるものってあるんですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 例えばまちづくり事業ですとかそういったものについては、方向性が変わるということではなかった場合であっても記載をしていく、そういったものもございますので、ちょっとその辺の考え方を少し整理したいと思っております。

中村委員

 変わるとか、新しいものとかというものが基本的には盛り込まれていって、それから大きな事業も盛り込まれていく。盛り込まれていない部分に関しては、これまでの10か年計画に沿ってやっていくという考え方でよろしいですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 そのような形で整理をしていきたいというふうに考えております。ただ、10か年計画に全ての事柄が記載しているとは限りませんので、その前後で方向性が動いたりとか、そういった施策というものもございますので、基本的にはこれまでお示しをした方向性、そういったものに転換があったものを中心に挙げていくというような考えでいきたいと思っております。

中村委員

 わかりました。10か年計画から2年経って変わっている部分ももちろん出てきているというところはあるので、そこは変わってはきているけれども、区長がかわって方向転換をしていないものに関しては記載しないということですね。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 そうですね。10か年計画に記載がされていて、なおかつ従来の方針どおりにやっていくものについては基本的には書きませんが、ちょっと一部まちづくり事業など大きな事業は記載もあると、現状はそういった骨子の中身になっております。

中村委員

 わかりました。これ多分、具体的にもうちょっと出てこないと議論というところにまではなかなかいかないのかなと思っているので、とりあえずこれは了解いたしました。

 基本構想の改定及び基本計画の策定の方針についてのほうなんですけれども、3ページ目の検討の進め方の中で、(2)の基本構想等策定本部会議の設置とあるんですけど、これは区長を本部長として構成する会議を庁内に設置する。これはどういったメンバーを想定しているのか教えていただけないでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 この会議につきましてはもう既に設置している会議体なんですけれども、区長、副区長をはじめといたしまして、基本的には各部の部長級が参加していると、そういった会議体でございます。

中村委員

 そこに基本構想担当は入っていないんですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 もちろん参加しております。

中村委員

 わかりました。

 その次の(3)の区民と職員のワークショップの実施のところで、最後に、「基本構想については、ワークショップの意見を集約して、審議会へ提出する」とあるんですけれども、このワークショップの意見の集約をしたもの、成果物はどれだけの効力があるというか、この諮問機関である審議会での検討になるんだと思うんですけれども、区民意見が、やっぱりせっかくやるのであれば反映されないと意味がないと思うんですけれども、そういったところの関係性というのはどのように考えていらっしゃるでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 このワークショップの成果物につきましては、いわゆる成文化したような形で上がってくるというよりは、ワークショップの中で出てきた意見をある程度優先順位をつけたような形のレポートが上がってくるというイメージで考えております。区民の皆さんにとって関心が高い項目というものがある程度優先順位をつけて挙がってくるものということでございますので、そこに書かれている全てが記載されるということではありませんけれども、可能な限り尊重して反映をしていくと、そういった位置付けて考えております。

中村委員

 わかりました。区民の選出は全て無作為抽出でよろしかったでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 そのように考えております。

中村委員

 わかりました。無作為抽出って、やはり偏らないという意味でもすごくいいものなのかなというふうに感じておりますし、最近、こういったワークショップを進める上では、割と23区のほかのところでもこういったやり方をやっていらっしゃるところが多いと思うので、ぜひ公正・公平なというか、幅広い意見が取り入れられることができるように進めていっていただければと思います。

羽鳥委員

 報告の2番の、基本的な考え方のところでちょっとお尋ねなんですけれども、(1)のところで、より広範な区民参加とあるんですけれども、この「より」というふうにつけられているところの意味についてお答えください。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらは、先ほどから御質問いただいているワークショップというものを新たに設置するということもございますし、審議会における公募の区民の方、そういった人数についても前回の改正に比べて少しふやしていくことも考えております。それから周知の仕方であったりとか、そういった工夫でいろんな区民の方の目に触れるような形にもなっていくかと思いますので、そういった形で御意見をいただくようなものを促していきたいというふうに考えております。

羽鳥委員

 わかりました。

 あと(4)のところで、実現性のある計画づくりというふうに書かれているんですけれども、この「施策の効果や実現可能性について十分に検証した上で、実現性のある計画としてまとめる」というのは、基本構想としては確かにそのとおりかなというふうに思うんですけど、これは、このように書かれた問題意識というのはどういったものから書かれた、何か特定の、ちょっとここがうまくいかなかったなというのがあってこういうのを書かれたのか、それともこれは当然やるべきだと思っているから書かれている、どういったことからこの記載があるんでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらについては基本計画の計画期間とも少し関連してくるかと思いますけれども、現行の計画が10年ということで、今回5年間に改めるということでお示しをしております。現行の計画が10年間ということで、将来予測であったりとか、計画の期間として、後半部分についてどこまで実現性を担保できるのかというところが記載の具体化につきましてもちょっと難しかった部分もあったのかなというふうに考えております。そういった意味で5年間に改めるとともに、そういった具体的な検証というものもできるようになっていくと思いますので、そういった形で実現性のある計画としてまとめていきたいと考えております。

羽鳥委員

 わかりました。

 あと、これは中村委員のところと重なるんですけれども、区民の意見の取り入れ方というふうなところで、その検討の進め方のところでなんですけれども、やっぱり例えば2005年とかの基本構想の策定のときとかにもワークショップとかいろいろやられたけれども、たくさんの区民意見も出されたけれども、じゃあ実際に区から出てきたものは、なかなかそういった意見が反映されたものとは言えないんじゃないかというふうなのが、第2回定例会のときに、我が会派の長沢議員が質問の中で指摘をさせていただきました。

 先ほど中村委員の質問の中で、意見の成果物として何かまとめるというよりは、審議会の中でいろいろと議論をする材料にしていくというような感じなのかなというふうに聞こえたんですけれども、例えばそういった出てきた区民の意見なんかを、いろんな人が、こういう意見もあるんだというふうに見れるようにするであるだとか、そういった区民の意見に基づいて基本構想が審議されているんだなということがいろんな人の目にもしっかりとわかるような、そういった取り組み、やり方が必要なんじゃないのかなというふうに思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 2005年のワークショップを実施したとき、先ほどちょっと伊東委員に対する答弁でも紹介しましたが、かなりの回数を実施して、かなりたくさんの御意見をいただいたというところがありまして、これを全てを反映し切れたかどうかというとちょっと何とも言えない部分もあったのかなというふうには思っております。今回につきましては、ワークショップの中で出てきた、その提案いただいた内容について例えばホームページで公開するだとか、そういった公開性のある中でお示しをして、なおかつ審議会の中で議論をいただくと、そういったことを考えております。

木村委員

 1点だけお伺いします。二つ目の報告の基本構想改定の必要性のところで、②で、より区民が親しみと共感を持てる基本構想へというところがあるんですが、「わかりやすく伝わる内容や構成に改定する」とありますけども、これは具体的にどういったことでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 現行の基本構想ですけれども、こういった冊子でまとめられているところでございます。当然ホームページ等にも紹介されておりますが、いろんな媒体などで紹介していくというようなやり方も一つあるとも思いますし、また今の章立てですけれども、第3章に将来像、第4章に10年後に実現するまちの姿ということで一定程度重複したような表現もあるのかもしれないなと思っております。また、計画策定のベースとなるものでございますので、ある程度具体的な記載があるというようなところはあるとは思うんですけれども、ちょっと言葉の、例えば表現とかについて、区民の皆様にとって読みやすいというか、親しみを持たれやすいようなそういった表現の工夫というものもやっていきたいと、そういったような考えを持っております。

木村委員

 区民にわかりやすいようにというのは、いつも大体概要版とか、デザインの工夫とか、絵とかイラストとか、要は表現方法を変えることによって通常は区民にわかりやすさというのを出すんでしょうけど、内容の中でわかりやすさというのはちょっと今までと違う――違うというか、別に悪いと言っているわけじゃないんですけれども、結構大きな方向性の変化になってくるのかなと思うんですけども、これは区のあり方としてというか、基本構想の表現方法としてこれを取り入れていくのか、今後、区としても、さっきちょっと雑談では言っていましたけれども、横文字が多いとか、専門用語とか、私らの中ではいいんでしょうけどもね、そういったことが区民の方にわかりやすいのかどうかというところも含めて、ちょっと姿勢の問題なんですけど、これをどういうふうに、この基本構想でのこの取り組みをまた今後、さまざまな計画も含めてそれに反映させていくのかどうか、それを伺います。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 ちょっと表記の仕方についてあまり一般的でない言葉であったりとか、そういったものは避けていきたいというふうには考えております。また計画と構想というものが、もちろん構想の実現として基本計画が存在するわけですけれども、計画についてはある程度具体的で少し専門性がある言葉が記載されることはどうしてもあるのかなと思っておりますけれども、構想に関しては、区民と共有する将来へのビジョンといいますか、そういったもので考えておりますので、できるだけ共感を持っていただけるような、簡易でわかりやすく、いろんな方に読んでいただけるような、そういったような表現方法の工夫をしていきたいと考えております。

木村委員

 最後にします。今までよりもより簡易――簡易というか、わかりやすく具体性のある、事業にしても極力わかりやすく内容をしていくということで――内容というか、この基本構想に関してのその中でのことですけれども、それを従来よりもそういうふうな形でしっかりやっていくということでよろしいですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 具体的な記載というふうになっていくかどうかというのは、現状も結構具体的に書かれているかなというふうには思いますので、全体的に目指していく方向性というものが、計画としてこういうふうに進めていくというふうな表現というよりは、区としてこういったまちを目指していくというようなことが、事業とか施策のレベルということよりは一般の区民の方によって受けとめられやすいような、そういった表現を考えていきたいと思っております。

大内委員

 まず、この骨子のほうで、機能的な組織運営というのは具体的にどういったものをこの2年間で目指そうとしているのかというのは答えられるんですか。まだこれはタイトルを書いただけで、あまりまだ中身については言えないのか、どういう段階ですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 中身としましては、先ほど申し上げたようなICTを活用した業務の効率化であったりとか、組織の見直しとかそういったところで考えております。組織見直しに関してはある程度スケジュール等も示せるかもしれないんですけれども、ちょっとICTに関して、またその他の項目もあるかもしれませんので、具体的なスケジュールなどについて今後詰めていきたいと考えております。

大内委員

 (2)の情報の透明性・公開性、これはどういったイメージなんでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらにつきましては、予算編成過程の公表でありますとか、あとオープンデータを活用して区民の皆様に、データを活用した活動の活性化、またさまざまな媒体を活用した情報発信と、そういったものを考えております。

大内委員

 今言った予算編成の情報公開ってどうやってやるんですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 これまでも区民生活に影響のある取り組みにつきましては事前に公表しまして御議論をいただいたというプロセスをやっておりましたけれども、さらに透明性を高めていきたいと考えておりまして、部からの予算要求の段階で、その歳出につきまして一定取りまとめて公表したいというふうに考えているところでございます。その後、予算案がまとまった段階で最終的に取りまとめて公表するという形を考えております。

大内委員

 ということは、今まで各部が予算要求していたというのはなかなか見えなかったんですけど、各部がどういった予算要求をしているか、当然私たちにも見られるということでいいんですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 はい、今考えているのは、分野ごとに一定取りまとめて要求状況という形で公表したいと考えておりますので、その段階を取りまとめたものを、当然議員の方々にもわかるような形にしたいというふうに考えております。

委員長

 大内委員、予算編成絡みは4番でもやりますので、そこでまたお願いします。別途4番で予算編成過程の公表についてという……。

大内委員

 じゃあ、また後ほど答えられることが出てくる――要は、各分野が何を要求して、幾らぐらいの金額を要求しているかというのがいつごろ示されるのかなというのが気になって。で、わからないけど、またそれを予算課のほうで、これを何ではじいたんですか、何でこれを予算をつけなかったんですか、これはいい政策じゃないですかという、そういう議論を今度するのかなと思って。それは結構大変だよねと思って。だってそれが、予算課がはじく前なのか、はじくというか、結論を出す前なのかによっても大分違う。でもそれ、結論出す前じゃないとあまり公開しても意味ないよね。一般区民の人たちが、こういう各分野が予算要求をしていますよと、それをぜひ進めていったほうがいいんじゃないかとか、そういった意見もとれないでしょう――全部決まっちゃったものを出されちゃうと。そうすると12月、遅くても1月にはそういうのを示して区民からまた意見を聞いたりする、言っていることはわかるんですけれども、タイミング的に非常にタイトなスケジュールになりますよということをわかっていて言っている――どこまで情報公開をするかということもあるんですけど、大丈夫ですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 公開につきましては、一定区政の情報の透明性というところも確保したいということで一定のまとまりで公開をしたいと思っておりまして、分野ごとにまとまった形での公開という形にさせていただきたいと思います。個別事業の議論につきましては予算編成の中ということで、予算の審査の中で議論していくということになるかと思いますので、この段階ではおおむねの傾向がわかるような形での公開というふうに考えてございます。

大内委員

 それと、この強固な財政基盤の確保というのはどういう意味なんでしょうか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 基本構想・基本計画が策定されるまでの間の財政運営のあり方について、一定方向性と取り組みの例ということで記載した部分もございますので、それを踏まえてどういった形で財政運営を進めていくかということについて記載したいというふうに考えておりますが、一定程度、今の新しい中野をつくる10か年計画の中で、財政運営の基本方針に基づいて――基本方針をつくっておりますので、それに沿った形で進めていきたいということで現在考えているところでございます。

大内委員

 ちょっと何を言っているのかわからないんだけど、要は、強固な財政基盤の確保というのは、目的は基金をたくさん残しておく、あるいは無駄遣い――無駄遣いは当然するものじゃないけれども、前に定めていた財政基盤600億円だとか、なんかそういうものをつくるとかそういうことを言っているんですか。何か具体的に目に見えた財政基盤の確保の努力みたいなのはする予定なんですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 今後の将来的な財政運営を確保するためには、やはりこれまでの定例会の議論の中でもお答えをしてきたところでございますけれども、基金をある程度確保していくということと、起債を抑制していくということが大切であるというふうに考えておりまして、その方向性をもって現在の財政運営の基本方針をつくっている、今現在進めているやり方にのっとった形で進めていきたいというようなことを現在考えているところでございます。

大内委員

 私はそれでいいと思うんですけど、やはりいろんな意見の中には、基金もあるんだからどんどん使ったほうがいいよといった考え方もあるわけですよ。それは別に否定するわけじゃない、そういう考え方は。その意見は無視するんですかという話にならない。まして、多分区長と、現区長と同じ考え方をともにしている人たちのところでは、基金をため込みすぎじゃないか、もっと使って区民のために還元するんだと言っている人たちの考え方もあるわけだ。別にそれを否定しているわけじゃない。でもその意見はないのね。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 これからの財政運営についてしっかり考えていくということになるのかと思いますが、現状によりますと将来的に財政的な課題も非常に多いところでございまして、現在の考えといたしましては、起債を抑制しながら一般財源規模というものを基準に基づいて確保していくということで財政運営を進めていきたいというふうに考えているところでございます。

大内委員

 今、起債は抑制するのはわかった。じゃあ、基金はどうするの。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 基金につきましても、やはり将来の状況を考えますと一定程度計画的に積み立てていくということが必要かなというふうに考えております。

大内委員

 基金というのは使うためにためているわけだから、ためるのが目的じゃないから、ある程度使っていかないといけないと思うけども、いやもうその辺で、ちょっと私らの同僚議員の言っていることと違ってくるから、予算編成のときに基金を崩して使っていたら、今のお答えがおかしくならないようにちゃんと整合性をとってやらなきゃだめですよ。

 それとあと(2)の、安心して地域で暮らし続けられるまちづくりとあるんですけれども、上の丸二つと、三つ目がちょっとね。要するにケアシステムの推進だとか、すこやか福祉センター整備方針の再検討、これはわかります。三つ目の多文化共生の推進と、ちょっとこの部分が、上の二つについては具体的な表記がされていないの――わかりますか。これはどういうことですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらの多文化共生の取り組みでございますけれども、ちょっと現時点での想定ではございますが、新たに開始をしたパートナーシップ宣誓の制度をさらに進めていくことであったりとか、あと男女平等基本条例、こちらについて中身を充実して改正なども考えていく、またユニバーサルデザイン推進計画について策定していくと、そんなような感じの中身を現時点では想定をしております。

大内委員

 そうすると、この安心して地域で暮らせるまちづくりっていうのはその三つなんですかと。具体的なことを言われるとこの三つぐらいしかないの、もっとあるんじゃないかなと思うので、その骨子の(案)の取れたときにはもうちょっと幅広く――例えばパートナーシップ、これからさらに進めていくって何を進めていくのかなと。この間、そういうのを認めたでしょう、中野区もたしか。だからそれ以上、何をどうやって進めていくのかな。言うのは簡単なんだけど。やっぱりもうちょっと――あと、区民とともに進めるまちづくりも、中野区周辺まちづくり、あるいは西武線沿線まちづくり、当然これはとめることなく続けていくという、継続性をもって進めるということなんだけど、魅力的な公園環境づくりというと、じゃあ具体的に何なのかなと。大規模公園というけど、ほぼ中野の大規模公園は終わるでしょう、来年ぐらいに。それをまたすぐつくり変えちゃうのかな――と思うんだけど、何をするの。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 魅力的な公園環境づくりというところで、大規模公園というところで言いますと、建設委員会のほうで報告もされていると思いますが、平和の森公園、また哲学堂公園、そういった再整備について一定程度考え方を見直していくというようことで考えておりまして、そのほか利用のルールであったりとか、弥生町六丁目公園というものが今後整備されますけれども、そちらの整備の仕方が指定管理者制度を導入しているということもありますので、新たな事例ということで、魅力的な公園環境というものをつくっていく、そういった事例の一つにしていきたいというところでございます。

大内委員

 だから「魅力的」というのは、じゃあ、今どこが魅力がないんですかと。この間まで担当だったでしょう。魅力あるものがつくれなかったのって。同じようにかかわっていたわけじゃない、上高田球場でも何でもいろんなところで。やっぱり前のときは、要するに自分が言っても声が届かなかったから、これからは声が届くのかもしれないけども。「魅力的」って、人によっては魅力的でも人によっては魅力的じゃないとか出てくるので、一定のルールって何なんですかと。簡単に一定のルールとか言うけど、何をもって一定のルールにしようとしているのか。一定のルールをつくったら魅力的な公園になるんですかとかあるじゃないですか。もうちょっとつくるときに、ここからさらに枝葉に入っていくときはわかりやすく書いてくれないと、骨子(案)が取れたときにはね。ただあまり偏っても困るし、やっぱりある程度、誰でも「そうですね」というものを理解していただきたいなと。

 あと最後、区民参加の発展に向けた取組というのは、具体的にこの2年間で何をしようとしているんでしょうかね。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらにつきましては、基本構想・基本計画の策定の方針のほうも、審議会においても区民参加のあり方について一部御審議いただくというようなこともございますし、また、先ほどの情報の公開性のところでも触れたオープンデータの推進であったりとか、そういったような感じのことを考えております。

大内委員

 要は、「区民参加の発展に向けた取組」って言葉がよくわからないんだよ。これはどこで切ればいいのか。「区民参加の発展」という意味なのか、「発展」という意味が、より多くの人が参加するという意味を言っているのか、役所側の情報を表に公開して参加してもらうことを言っているのか、区民参加が発展するってどういうことなのかなと。ここがちょっとわからないんですよ、意味が。その辺どうですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 例えばオープンデータであったりとか、そういった情報公開というところで申し上げますと、こちら側から積極的に情報を提供することによって区民の関心を高めて、より参加意識であったりとかそういったものを持っていただくというような感じのことがあるのかなと思っております。結果的により多くの区民の方に区政に関心を持っていただいて、実際に参加をしていただく方も今よりもふやしていきたいと、そういう考えでございます。

大内委員

 じゃあ聞くけど、今はどの程度参加しているの。オープンデータにすると、どのくらいの方が見ればいいと思っているの。オープンデータというけど、はっきり言って、パソコンを開いてデータを見て、それで区民参加の発展になるのかなという。要するに、また目標値をつくって、区民の参加が発展していると思う数値が何%とかやるの。だから非常にわかりづらいから、答えもなかなかわかりづらいんだけど、その辺のところをよく考えてやっていかないと、区民参加の発展という、人によっては全然情報がないという人も出てくるし、やっぱり前と変わらないと。自分たちが発信するだけではなくて、相手がどうやったらわかりやすいのかなということを考えてやってくれないと、自分たちだけ自己満足で終わっちゃうとよくないのかなと思いますので。

 それと最後、「災害に強いまちづくり」というのも、防災まちづくりと地震災害というのは同じじゃないの。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらについては、ちょっとこれを読んだだけではぱっとわからない表記で失礼いたしました。防災まちづくりにつきましては、木密地域に対する避難道路の整備であったりとか、建物の不燃化、耐震化等のそういった取り組みを推進していくという趣旨で項目として記載をしております。

 また、地震災害に強い耐震化のまちづくりについては、ブロック塀の対策であったりとか耐震改修助成を拡充していくことであったりとか、そういったような取り組みということで記載をしておりまして、こちらの記載につきましてはもう少し明確にわかるような工夫をしていきたいと思います。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。

委員会を休憩します。

 

(午後3時02分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時25分)

 

 休憩前に引き続きまして所管事項の報告を受けます。

 それでは3番、東京2020オリンピック・パラリンピック大会ボランティア・都市ボランティアの募集についての報告を求めます。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 東京2020オリンピック・パラリンピック大会ボランティア・都市ボランティアの募集について御報告をさせていただきます。(資料4)

 東京2020組織委員会及び東京都において、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会におけるボランティアの募集受付が既に9月26日から開始されております。また、このボランティアのうち都市ボランティアの募集に当たりましては、一般の募集とは別に都内区市町村からの推薦枠というものが設けられましたので、下記のとおり実施するということで御報告をさせていただくものでございます。

 まず、1番として東京2020の大会のボランティアについてでございます。こちらの表に記しましたとおり東京2020の組織委員会が運営主体となります大会ボランティアと東京都が運営主体になります都市ボランティア2種類がございます。役割ですとか活動内容、活動日数、活動時間、応募期間等、概要につきましてはこちらの表に記載いたしましたので後ほどお読み取りいただけましたらと思います。

 そして、都市ボランティアにつきましては3万人の規模で今必要ということになっておりますけれども、この表の下のところに記しましたとおり、都市ボランティア3万人の中には、東京都の観光ボランティア、それからラグビーワールドカップ2019日本大会において活動したボランティアのうち東京2020大会においても経験を生かして活動できる方、それから都内の大学からの希望による参加者、そして都内区市町村からの推薦者5,000人程度など計1万人を含んでおります。ということで募集自体は、公募は2万人ということで今募集を受け付けているところでございます。

 2番目、都市ボランティアに係る募集の中野区からの推薦についてでございます。都市ボランティア募集に当たって、一般募集とは別に中野区からの推薦枠ということで次のとおりに実施していきたいということで御報告をいたします。まず、()推薦の要件でございます。東京都が定める都市ボランティアの「募集要件」の全てを満たし、それから東京都の都市ボランティアの「積極的に応募していただきたい方」の項目のうち少なくとも一つを満たす方で、中野区独自に定める推薦要件を満たす――の、いずれかを満たす方ということで、資料の裏面をごらんください。東京都が定める「募集要件」につきましては、こちらに記しました三つの要件でございます。この全てを満たすということが必要となります。それから「積極的に応募していただきたい方」としては、こちらに掲げました六つが示されております。このいずれか一つでも満たしていただければ都が定める要件については満たすということになります。

 今回中野区として推薦枠について要件を定めました。これがこちら、中野区が独自に定める推薦要件でございます。中野区内に在住の方で、下記のいずれかを満たす方ということで、中野区内でボランティア活動の経験がある方、もしくは都市ボランティアの経験を中野区内で生かす熱意のある方、こちらのいずれかを満たす方ということで募集することを考えております。

 そして2番目、募集・選定の方法でございます。公募により150人を募集いたします。応募が150人を超えた場合は抽選とすることを考えております。この区の推薦の後、東京都においては面接、説明会、それから各種の研修が行われます。御本人、申し込みされた方には、まず、東京都のほうの書類審査が終了した後、平成31年1月に面接説明会の通知が届くということになります。

 (3)募集期間でございます。これは、中野区の独自での推薦につきましての募集期間となります。10月15日から11月12日ということで募集をする予定でございます。

 それから4番目として、応募の方法でございます。中野区のホームページに、「東京2020大会都市ボランティア推薦申込様式」というものをアップいたします。これをダウンロードしていただいて、必要事項を記載の上、電子申請もしくは政策室オリンピック・パラリンピック推進担当に持参するという形で応募をしていただくということで進めたいと考えております。

 周知につきましては、明日10月10日から区のホームページ等により周知することを予定しております。

 私からの報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

近藤委員

 応募期間ですとかはわかるんですけれども、この活動日数、都市ボランティア、5日以内というのは何の5日以内。週5日なのか、年5日なのか、いつからいつまでで5日以上なんでしょうか。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 活動日数につきましては、都市ボランティアについては5日以上というふうになっておりますけれども、この細かいことについては、実際にはどういうボランティアに選ばれるか、それからボランティア活動に決まるかということによって変わってくることではございますが、連続して5日以上かかわれるということが一つの要件になっているというところでございます。大会期間中とは限らないです。

近藤委員

 この5日以上が何の5日以上かによって、週5日以上行かなきゃならないのか、大会の間中で5日以上なのか、そこによってかなり応募する方って限られてきたり、たくさんの方ができたり全然違うと思うんですよね。この紙だけのボランティア募集ですとちょっとわかりにくいと思うんですけど、その辺はいかがですか。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 具体的には、東京都ですとか、ホームページの方に記されてはいるんですけれども、活動期間としましては、オリンピックの競技大会、2020年7月18日から8月12日という期間、この期間が活動期間ということで定められています。それからパラリンピックの競技大会につきましては2020年8月21日から9月9日まで、このそれぞれの期間内において5日間以上活動ができるということが条件となります。

近藤委員

 ですけど、この都市ボランティア3万人は、ラグビーワールドカップにおいても経験を生かして活動できる方って書いてあるんですよね。そうするともっと前。来年も5日以上何かできないとだめなんですか。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 こちらの記載につきましては、既にラグビーのワールドカップに出るボランティアの募集は既に締め切っております。そこで経験をされて、さらに東京2020オリンピック・パラリンピックでも経験を生かしたいという方が改めて公募とは別で提案をされて、この3万人の中に予定されているということになります。

近藤委員

 これはラグビーワールドカップとは関係なく、新たな人を募集するということですよね。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 説明が悪くて申しわけございません。既にラグビーワールドカップ2019のボランティアとなっている方については、この申し込みとは別の形で推薦もしくは手を挙げる機会がつくられているということです。

近藤委員

 わかりました。ありがとうございます。

 そして中野区独自で決める推薦要件なんですけど、これ、中野区内でボランティア活動の経験がある方というのがまず一番初めに出てしまっていて、そうすると、なかなかボランティア経験がない方は応募やっぱりできないと思うんですよね。幅広く、ボランティア経験がなくても、オリンピックという本当に東京でやる機会というのはないですから、本当にやりたいなって方を採ってあげればどうなのかなってちょっと思いますけれど、その辺はいかがですか。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 中野区民の方については、こちらの推薦要件の、ボランティア活動の経験がある方もしくは都市ボランティアの経験を今後中野区内で生かす熱意のある方という、こちらの経験がない方につきましてはこの2番目で応募をしていただくということを想定はしています。

 また、東京都の中野区の推薦枠とは別の一般的な都市ボランティアのほうで応募していただく場合には、「積極的に応募していただきたい方」という資料に示しました1から6に該当すれば応募が可能というふうになりますので、いずれかを選んでいただいて応募していただけたらということで考えているところです。

近藤委員

 わかりました。特に経験がなくても、その後生かす熱意があれば――するとは限らないけれど、熱意があればというところで多くの方が参加できるということでよろしいですね。はい、わかりました。

 それでは、この5日以上というところがちょっとわかりにくいので、もうちょっと工夫をして書いていただきたいと思いますけれどいかがですか。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 あすからホームページのほうで御案内をいたしますけれども、いろんな研修の内容ですとかかなり詳しくお伝えしないと皆さん応募しにくいかなと考えておりますので、なるべく細かい情報も含めてわかりやすくホームページのほうには掲載したいというふうに考えております。

羽鳥委員

 中野区からは公募により150人を募集するということなんですけれども、事務として区はどのようなことが、お金がかかるような事務が発生するのかどうかっていうのはどうなんでしょうか。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 この公募に際してということでしょうか――特に予算が必要ということはございませんけれども、実際にはPR等必要かと思っていますので、PR用の御案内のチラシ等をつくっていくということは今検討しております。

羽鳥委員

 わかりました。

 あと、中野区が独自に定める推薦要件っていうところ、②のところでは都市ボランティアの経験を中野区内で生かす熱意のある方という、そのはかり方、要するにはかれるものではないと思うんですけれども、これを設けた意味というか、どういった考えからこの項目を設けたのかなっていうのをちょっとお答えください。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 この都市ボランティアにつきましては、共通の研修から始まりまして、それぞれの配置場所についてのボランティアとしての役割の担い方ですとか、それからリーダーシップ研修といったようなものの研修がかなり充実しております。こういった研修を受けられて、現実に都市ボランティアとして活動されたノウハウとかスキルとか、そういったものを中野の地域で引き続き生かしていただくということが、中野の地域の中でのボランティアですとか地域活動の発展にもつながるところがあるかなということで、こういった要件を定めさせていただいたところです。

伊東委員

 この都内区市町村の推薦枠というのはどういう具合になっているの。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 この推薦枠につきましては、資料の1ページ目の表の下のところで記しましたけれども、都内区市町村で5,000人程度という枠がございます。区市町村につきましては、推薦の上限の目安として150人というものが東京都の方から提示されているところです。

伊東委員

 目安が示されていて、区市町村それぞれでその上限枠の中だったらば何人で設定してもいいの。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 基本的には目安ということで150人を各区市町村で募集するということになっておりますけれども、自治体の事情ですとか、それから実際には、例えば都内ですと島ですとかそういったところも含まれて150人という数字になっておりますので、その範囲内でそれぞれ自治体が自治体枠を決めているという状況も自治体によってはあるかもしれないというふうに認識しております。

伊東委員

 何でこんなことを聞いているかというと、2ページ目、裏面の(2)募集・選定方法などに、中野区の場合は150人募集して応募が150人を超えた場合は抽選だよ、150人ですよと。その下の行に、「区の推薦後、東京都において面談・説明会・研修等を実施予定」ということで、わざわざ面談があると。150人というのをお聞きしたのは、区市だけでも都内49区市。町村を入れると、町村が10だっけ――それくらいだよね。49だけで、それぞれが150人上限枠を設定したら、もうそれだけで7,500人ぐらいいっちゃうんじゃないの。その辺はどういうふうに情報をつかんでいるの。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 私ども特別区に東京都から依頼が来ているものにつきましては150人ということを推薦上限の目安ということで提示がされていますけれども、他の、先ほど申し上げました島ですとか町村につきましては、人口ですとかそういったものを考慮して枠の人数を決めているということはあるかというふうに認識しております。

伊東委員

 その辺ちゃんと正確に報告していただかないと、大変貴重な時間を割いているわけですから的確な答弁を。区部においては150人、市部においては例えば100人だとかそういうことだってあるかもしれないし、大体東京都の人口の9割は区部で占めちゃっている、残り1割が市町村という人口構成じゃない。そういうことを考えると一律150人というのはあり得ないのかなと思っていたから。

 それと、裏面の中野区が独自に定める推薦要件の②、都市ボランティアの経験を中野区内で活かす熱意のある方。確かに、こうした経験を区内ボランティア活動で生かしていただけたらば大変ありがたいことなんだけれど。今こうした個人情報の扱いについて大変慎重に取り扱っていかなければならない中で、この150人なら150人の名簿をほかのことで活用する。できるの、そういうこと。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 今回応募された方の個人情報につきましては、この推薦の用途のみで使うということで考えておりますので、集めた個人情報を地域活動につなげるといったようなことで使っていくということは現段階では想定はしておりません。

伊東委員

 それじゃあ、区内でその経験を生かすという部分につながっていかないじゃない。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 まずこの推薦要件の中で、こちらの②というのを選んでいただいた方につきましては御自身でその旨記載もしていただきますし、私どものほうから推薦をする際に、こういった要件で今後活動をしていただくということについては確認をしていただきながら都市ボランティアとして活動していただくということが一つは想定をしているところです。

 もう一つは、都市ボランティアの研修等の中で、やはりこの経験をレガシーとして今後地域の中で生かしていくということはプログラムとしても想定しているところですので、そういった研修を通しながら地域での活動につながっていっていただくことは可能かというふうに考えております。

伊東委員

 何でこういうことを聞いたのかというと、この推薦枠の名簿を今後、中野区が積極的にボランティア活動に参画を促していくためのデータとして活用するのであれば、あした以降ホームページ等で周知する場合に必要な条件を一文は入っていなきゃまずいと思うし、今の御答弁だと、自発的な活動をあくまでも期待しますとの域にとどまっちゃうと、そういうことなのね。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 現段階では、応募に当たっての要件として、応募の際に集めた個人情報を地域の活動等にそのまま使うということは想定しておりませんけれども、この研修等もかなり長期間にわたって行われていきますので、どういった方法でこの都市ボランティアの経験した方が地域につながっていけるかというところにつきましては、改めて検討はしていきたいというふうに思っております。

木村委員

 伊東委員の質問に大体かぶるんですけど、ちょっと確認で、この推薦要件なんですけども、これを設けているところと設けていないところがあるかと思うんですが、設けているところはどれくらいあって、例えば中野区はボランティアに関してなんですけども、他に別な要件を設けているようなところってありますでしょうか。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 申しわけありません。実はこれ、期限がかなり急な御案内で来ていて、それぞれ自治体がホームページ等で公表しているところ、公表していないところがあって、全体についてちょっと把握がし切れている状況ではございませんけれども、公募をしないという区もございます。それから、ボランティアについてこういうボランティアということで、東京都の「積極的に応募していただきたい方」というものにすごく寄せた形で、こういうボランティアの経験がある方というふうな形で絞っている自治体もございます。この方法については、かなり今23区の中でもそれぞれの対応というような状況になっているかというふうに認識しております。

木村委員

 ほかのホームページを見るとそんな感じだったんで。先ほどボランティアの話は出たので、大体この目指すべきことはわかったんですが。

 あと一つだけ、150人ということで、区によっては違うんでしょうけども、仮に5,000人を超えた場合、その150人というところから、要はここで「面談」と入っていますけども、それが減るっていうか、落とされる、そういう可能性もあるということですか。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 こちら書類審査というのもございますので、書類審査と面談、説明会というところで一定の要件を満たしていらっしゃるかどうかとか、そういった判断は東京都のほうがしていくということは想定しております。

木村委員

 聞いているのは、その面談によって、150人、要は落とされるという可能性がもちろんあって、100人とか130人とか、そういった形になることもあるっていうことですか。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 現段階で、区のほうから推薦という枠で全体で5,000人という、区市町村からの枠5,000人ということを東京都も定めておりますので、基本的にはそこの範囲でやっていくという説明を私どもは受けております。ただ5,000人を大きく上回るような状況が生じた場合に、この区が推薦した方について面接とか書類審査で落とすということが全くないかというと、そこについては現段階ではちょっと何とも申し上げられないところです。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。なければ進行します。

 次に4番、予算編成過程の公表についての報告を求めます。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 それでは予算編成過程の公表につきまして、資料に基づきまして説明を行いたいと思います。(資料5)

 目的といたしましては、区はこれまで区政の透明性を高めるために区政運営のサイクルの中で区民への情報提供を行ってきたところでございますが、予算編成につきましても、これまで検討中の区民生活に影響ある主な取り組みにつきまして、区民との意見交換会等を実施してきたところでございます。このたび一層の透明性を高めていくために、予算編成の各段階におきまして情報を可能な限り公表していきたいというふうに考えていることでございます。

 2番でございますが、平成31年度予算編成過程の公表内容でございますが、既に予算編成方針につきましてはホームページ上で公開をしているところでございますが、各部の予算要求額の公表につきまして一覧表で新たに公表を行いたいと考えております。(2)のところでございますが、時期につきましては、各部の予算要求が取りまとめられる11月に行いたいというふうに考えております。

 公表の内容でございますが、次のページに、各部予算要求時の公表例について付けてございますのでごらんいただきたいと思います。現在のところですが、分野単位の公表を考えてございまして、11月に取りまとめた31年度の歳出の要求額がございますが、これの30年度予算額と主な増減理由等につきまして記載をするという形で公表したいというふうに考えております。

 もとに戻っていただきまして、(2)の2番でございますが、次に要求額の内容を精査して予算査定を受けまして、最終的に予算案として取りまとめたものを一覧表にして公表したいというふうに考えていますが、時期につきましては、当初予算のプレス発表後を考えてございます。

 それから(3)でございますが、次年度予算で検討中の主な取り組み(案)につきましては、例年どおりでございますが、議会で御議論いただいた後に、区民意見交換会を実施いたしまして予算編成に生かしていきたいというふうに考えているところでございます。

 3、公表の方法でございますが、ホームページへの掲載をしたいというふうに考えておりますが、主な取り組みにつきましては、内容につきまして区報にも掲載をしたいというふうに考えております。

 4、スケジュールでございますが、11月に各部の予算要求額一覧をホームページにて公表したいというふうに考えております。主な取り組み(案)についての公表と意見交換会は12月に行いたいと考えております。当初予算(案)一覧の公表につきましては2月ということで考えているところでございます。

 御報告については以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

伊東委員

 こうした報告をいただく、その前に庁内で調整を進めているの。だってこの後の報告で、組織の見直しのスケジュールからいったらば、こうした各部の概算要求、来年度の予算編成、組織の見直しの条例のタイミングとはかっているの。概算要求を11月に行って一覧を発表すると。その後で組織の見直しがあったらば、それを議会に求めて、条例の議決を求めたとなったら、公表された部・室における要求内容と、新たな組織における要求内容との組み直しが必要になってくるんだよ、即座に。

 仮に組織の見直しが、施行時期が来年4月からだとしても、それでも実際の区政運営については予算と部の組織が違う結果になっちゃう。さらに譲って1年後、32年4月に施行、組織の見直し、それだったらとりあえず1年間。こういう内容の思いつきが生きてくるのかもしれないけれど。出てくるものが同じ、特に委員会で出てくる。ましてや同じ定例会の同日に出てくる。区の考え方、それがてんでんばらばらじゃない。その辺はどうなっているの。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 予算編成につきましては現組織に基づいて予算編成を進めていくわけでございますので、11月の段階の公表というのは現組織に沿った予算の体系という形で公表させていただきたいと思っておりますが、その後、組織の改編があるということになれば、その段階で最終的に組み直すということになります。最終的な予算の公表時期には新しい予算の体系で公表するということになりますけれども、一つ、その比較というところもあるということでいえば、できる限りそれに沿った形で組み直して見えるような形にはしたいというふうに思っておりますけれども、その段階、段階での予算の内容について公表をしていくということは、その透明性を高めていくということについての意味はあるのかなというところでございまして、11月の段階で現組織の予算編成の内容について公開をするということについては進めてまいりたいと考えております。

伊東委員

 今2,000人体制で臨んでいる、大変区の職員の皆さんもぎりぎりのところでやっている。組織の見直しに伴う予算の組み替えというのを、えらいエネルギーのかかる部分、ほんのちょっとの調整でそれが回避できるはずなのに何でしないのか。端的に言って、もっと早い段階で組織の見直し、十分区民の皆さんにも説明して、議会へもちゃんと説明して、議論があって、その趣旨が理解されて、条例が通って、概算要求に間に合わせようと思ったらこの定例会が最後だったんじゃないの。

本当に先ほどの2件の報告案件じゃないけれど、庁内バラバラになっていて、心棒も何もなしに勝手にそこいらじゅうでそれぞれの方向で動き始めちゃっている。その指示を誰が出しているの。政策室長、経営室長、それとも副区長なんですか、区長なの。こんなわずかな調整さえもできないの。先日も指摘させていただいたけれど、今庁内はいろんなことを目指しているかもしれないけれど、ガバナンス自体がぐずぐずになっているんじゃないの。その責は誰がとるの。答弁求めます。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 組織の改編等の議論もこれからというところもあるかと思いますが、予算編成過程の公表ということ自体は、透明性を高めていくというところで直近の予算から取り組みたいというふうには考えているところでございまして、進んでいく区政の運営の中で、これについては直近の予算から取り組んでいきたいというふうに考えております。

伊東委員

 だから区長の思いはわかるよ。わかるけれど、それに向けてちゃんとした調整ができなきゃしようがないじゃない。この委員会だけの所管じゃないよ。ほかの委員会、所管の部分でも、区長の選挙公約のために、あえて中野区が支出しなくてもいいような重ねての支出、要するに二重払い、そういうものが発生しようとしているんだ。ましてや東京都の交付金、既に取得してしまって、改めての見直しのためにかかる費用は全額中野区が一般財源から持ち出さなきゃならない、そうした案件もあるでしょう。区長が政策を掲げて当選したのはわかります。しかしそのためには、最大限効果的な執行体制、事務事業の執行方法、それを調整してもらわなきゃ困る。それができていない、先ほどの報告案件についても。もうちょっと責任ある方の答弁は。

朝井政策室長

 予算編成過程の公表につきましては、先ほど予算担当の副参事が申し上げましたとおり透明性を高めていくということで行っていきたいというふうに考えているものでございます。組織の見直しを今年度していくということは定例会で御報告いたすとおりでございまして、もちろんその点は把握した上でございますけれども、組織が変わった場合には比較等がですね、わかりやすく比較までは至らないというふうにも考えておりますけれども、まずは公表をしていくということをやっていきたいということで、組織の見直しを行っていくという検討も踏まえつつ、予算編成過程についても公表していきたいというふうに考えているものでございます。

伊東委員

 わかっていてやっているんだね、じゃあ。まだ組織は見直しされていない、経営本部体制ね。それで今はまだ動いているはずだ。でもその調整機能が喪失しちゃっている。その原因はどこにあるの。

朝井政策室長

 調整機能が喪失しているというより、組織の見直しのことは一定程度想定はしているんですが、予算編成過程については公表していきたいと考えているものでございます。

伊東委員

 それじゃあ時期をずらすとか、新たな組織体制になってからの公表に今回だけは見送る、百歩譲って。それでも概算要求の段階では今の組織体制の中で概算要求がなされるんでしょう。それだって大変なロスじゃない。決して効果的な事業執行って言えないでしょう。区長がこうしたい、それを粛々と進めるのも優秀な職員かもしれないけれど、でもそのことによって無駄が生じてしまう。もうちょっと効果的な執行体制、執行方法、それを常に求めて、場合によっては区長に対してもしっかり具申する、そうしたことも必要なんじゃない。いちいちこんなことで、てんでんばらばらの報告をいただいて、具体的な方策については議論が深まらない。おかしいよ。ちゃんと区長に伝えてください。要望です。

大内委員

 このところの2の(3)のところに区民意見交換会というのを実施する。これはどういったイメージを想定されておりますか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 これは継続的に実施しているものでございますけれども、区民生活に影響のある事業項目につきまして内容を公表いたしまして、区民意見交換会、これは前区長でありますと区民と区長の対話集会、今回はタウンミーティング形式という形になりますが、区長参加のもとで区民意見交換会を開催するような形を考えております。

大内委員

 タウンミーティングを実施するんですか。要するに、タウンミーティングって今までのと違うということで聞いているの。そうしたら継続実施じゃなくて、拡張と言えばいいの。ちょっとほら、今までのとは違うわけでしょう。タウンミーティングというのは今までとはちょっと違うって言っているんだからもうちょっと――今までと同じだとか言わないで。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 今までは説明等という形で進めてまいりましたが、今回の進め方につきましては、前年度のやり方を考えながらどういうやり方がいいのかちょっと検討したいと考えております。

大内委員

 要は区民説明会だと今までと変わらないんでしょうということなんですよ。区民意見交換会、これを多分、金額が出る前の政策の部分でしょう、やるのはね。だからいろんな意見が出ると思うんだけど、ここでもしいろんな政策が出てきて取りまとまらなくなっちゃうなんてことはない。大丈夫ですか。時期が多分これ、12月でしょう。片方で、もう予算をつくらなきゃいけないんだけど、いろんな意見が出てきちゃって、区民とのタウンミーティングをやっていればお金とは関係ない意見も出てくる。でも、計算もしないのに、お金かかっちゃうからだめですよって簡単に言えないし、長い意味でそれが有効かどうかっていうのを検証しなきゃいけないっていうと、かなりいろんな意見をいただいたとき、12月予算編成やっている暇じゃなくなっちゃうのかなと。政策の方向性を決めるだけで12月かかって、実際の予算編成は年が明けてからになるんですか、これ。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 スケジュール的に言いますと、予算案編成は12月、ことし中、要するに12月終わりまでに取りまとめなきゃいけないという形になりますが、そういうタイムスケジュールでいいますと非常にタイトなタイムスケジュールになっておりますけれども、一応そこで出された意見については区として見解をまとめるという形で、議会でも参考資料としてはお知らせをしていくところでございます。

大内委員

 これからやることなのであまりいろいろ言ってもあれなんだけど、要は12月ってみんな忙しい時期じゃないですか。こんな時期に、この時間に来れないよとかいろいろあるかもしれないし、謳っているわけだから実のあるものにしていただきたいと思いますので、よくその辺のところを考えて実施しないと、予算の編成のタイミングと合わなくなっちゃうよ。もっと言うと、定例会ぐらいに、最中ぐらいにやっていかないと、だ定例会終わってから1週間、タウンミーティングやります、今度それに対して結論を出します。それから予算編成ですっていったって、だって、タウンミーティングで出た意見の結論をまた言わなきゃいけないでしょう。「それはネットで公開しています」で終わらせちゃうのかな、それで区民参加って言えるのかなと。

やっぱり一個一個に対してある程度納得する答えを出さないと、意見だけもらっちゃって全部、この意見はだめですとは言わないけど、そういうことは今までもよく耳にしたりしていたからね。その辺のところをよく、やる以上は実のあるものにしていただきたいと。あと、タイムスケジュールもしっかりやらないとできないということを言っておきますので、よろしくお願いします。

委員長

 要望ということで。(「はい」と呼ぶ者あり)

平山委員

 教えていただきたいんですが、この2番のところの公開内容で、(1)の予算編成方針の公表は新規ですとあるんですが、これまで予算編成方針って公開されていませんか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 これまでも政策会議の資料としては公表をしていたところでございます。

平山委員

 で、どういう公開方法が変更になるんですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 内容につきましては政策会議の資料ということで公開をしてきたわけでございますが、今後、専用のホームページを設けまして、そこでの掲載をさせていただきたいと考えております。

平山委員

 これまで情報を公開してこなかったかのような表現にとられてしまうので、これは公開方法の変更でしょう。新規じゃなくて。違いますか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 公表内容ということで新規と書かせていただいたのですが、委員おっしゃるとおり、そのとおりでございます。

平山委員

 2の②の区が最終決定した当初予算額一覧、これは書いてないんですけど、新規ですか――でも、各部と書いてあるから新規なのかな。これは、要するに何が新規なんですか。これまでも区は当初予算額一覧を公開されていたと認識しているんですけど。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 これは予算案として議会に審査をお願いするということの前に、金額について案の段階で公開するということで、予算のプレス発表の後に、そういった形で、今のところ似たような形式で一覧表という形を考えているんですが、それを出したいと考えています。

平山委員

 プレス発表して、そのプレス発表の資料はこれまでも公開されていましたよね。さらに具体的なというか、区民にとってわかりやすい表現にということで、議会の審議の途中ですけれど、予算案ですということで区報でも公開されていましたよね。これも公開方法の変更なんじゃないですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 確かに今、委員おっしゃるとおりのところでございますけれども――確かにそうでございます。一覧表にして全体の見える形で公開をしたいということで、ここに書かせていただいたというところでございます。

平山委員

 表現方法を変更されるということですか。だってプレスの中ではほぼ出ていたでしょう。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 一覧表にして公開をするということでございますので、公開方法を、一覧で見られるような形で公開するということでございます。

平山委員

 あのね、そうやっていくと、主な取り組みはこれまでもやっていたしということを考えると、変わったのは当初予算の概算要求だけなんですよ。そこはそうちゃんと表記していただかないと。あたかも、いやいや全く新しくやりますよっていうね、そういうお気持ちは買うんだけど、でも、これまでやってこなかったことのように区民にとられるのは、これは行政側の情報発信としては適切ではないですよね。そこはそことして、潔く、これまでこういうふうでしたけどこういうふうにしますっていうふうにすればいいんじゃないかなと思うんですけどどうですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 記載の仕方について誤解を受けるような記載の仕方であったというふうには考えております。今回についてはそういう意図でこういうふうに記載したわけでございますけども、今後正しい表記について鋭意努力していきたいというふうに考えております。

平山委員

 委員会の資料ですからね、これも公開されますからね。

 ここからよくしていけばいいんですよ、肩を張らないで。今までのものは今までで、でもここはこういうふうに見直していきますって素直に書かれればいいのに、あたかも、これまで公開していない、「新規」ってそういうことですからね――ふうにとられるような表現をされる。そういうのは以後、慎んでいただきたいと思うし、重ねて言いますけど、これも公開される資料ですからね、区民はそうとりますよ。だから、これまで積み上げてきたものがある、新規でやろうとしているものもある、重なるものもある、そういったものは積み上げてきて、生かすものは生かすものとして認めた上でよくしていけばいい話じゃないですか――と思いますので、これは要望なのでいいです。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。なければ進行いたします。

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に5番、中野区個人情報保護審議会委員の委嘱についての報告を求めます。

石濱経営室副参事(経営担当)

 それでは、中野区個人情報保護審議会委員の委嘱について報告いたします。(資料6)

 資料をごらんください。1の委員の氏名等でございますが、委員の区分は区民と学識経験者の区分がございます。まず、区民ということで、団体推薦または公募による方で資料記載の9人でございます。学識経験者につきましては、資料記載の5人の方でございます。

 2の任期でございますが、平成30年9月1日から2年間でございます。

 3の主な職務ですが、個人情報の収集・登録等に関し、実施機関から諮問のあった事項について審議をすることなど、資料に記載のとおり4点でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、6番、中野区情報公開・個人情報保護審査会委員の任命についての報告を求めます。

石濱経営室副参事(経営担当)

 中野区情報公開・個人情報保護審査会委員の任命について報告いたします。(資料7)

 1の委員の氏名等ですが、資料記載の5人の方でございます。

 2の任期は、平成30年9月1日から2年間でございます。

 3の主な職務は、資料記載のとおり情報公開の決定等に係る審査請求について、実施機関からの諮問に基づき調査審議をすること。また、個人情報の保護に関する開示等の決定等に係る審査請求について、実施機関からの諮問に基づき調査審議をすることでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告について質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に7番、区を被告とする訴訟の提起についての報告を求めます。

尾関経営室副参事(法務担当)

 それでは、区を被告とする訴訟の提起について御報告させていただきます。(資料8)

 資料をごらんください。事件名は、損害賠償請求事件、当事者は、原告、株式会社千雅、被告、中野区でございます。

 事件の概要につきましては、4の事案の概要にありますとおり、中野区が原告との間で締結しました定期建物賃貸借契約に基づき温暖化対策推進オフィスを原告に賃貸したところ、原告が、本件建物の給水設備には瑕疵があり、賃貸人である中野区が、当該瑕疵について修繕する義務を有していたにもかかわらず、当該義務が履行されなかったことにより損害をこうむったと主張し、中野区に対して1億3,362万1,040円の損害賠償金の支払いを求めるものでございます。

 原告の主張する請求の趣旨及び原因につきましては、5の請求の趣旨及び原因に記載のとおりでございますので、お読み取りいただければと存じます。

 以上で報告を終わらせていただきます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

近藤委員

 これは賃料と維持管理費はお幾らだったんですか。

尾関経営室副参事(法務担当)

 賃料の方は1月200万円でございます。維持管理費等については特段とっておりません。

近藤委員

 千雅のほうからはとっていなくて、中野区としてこちらの方に補助をしていたと、補助というかお金を払っていたんですよね、管理費的な、それは幾ら払っていたのか。

尾関経営室副参事(法務担当)

 温暖化対策推進オフィスにつきましては環境部所管でございまして、私のほうでは把握してございません。

近藤委員

 把握していらっしゃらないということで、これは水質に瑕疵があったということで訴えられているということなんですけれど、水質検査っていうことはしていたんですか、それもお答えはできないですか。

尾関経営室副参事(法務担当)

 今回御説明させていただいた水質について問題があると言ったのは相手方の主張についての御報告でございまして、今後事実について確認をさせていただき、必要な反論をさせていただくということでございます。

近藤委員

 相手がそう言ってきたのでこれから調べるということなんですけれども、区として水質検査というのを実施していたかっていうことはわかりますよね。

尾関経営室副参事(法務担当)

 今の御質問につきましては、事案の事実の認否等にかかわることでございますので、現在裁判が継続中でございますので、ここでお答えさせていただくことは御遠慮させていただきます。

委員長

 近藤委員、訴訟の提起なので、訴訟に関することじゃないとなかなか答えづらい……。

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。なければ、以上で本報告について終了します。

 次に8番、調停事件の終了についての報告を求めます。

尾関経営室副参事(法務担当)

 それでは、調停事件の終了について御報告させていただきます。(資料9)

 資料をごらんください。本件は、中野区民3名が西武新宿線連続立体交差事業に係る工事に関しまして、中野区ほか2名、これは東京都と西武鉄道でございますが――に対して申し立てた民事調停事件でございます。

 本件事件につきましては本年7月6日の総務委員会におきまして、申立人らより、東京簡易裁判所に民事調停の申し立てがなされたことを御報告させていただきました。このたび、9月11日の期日におきまして調停不成立により本事件が終了いたしましたので、ここに御報告させていただきます。

 以上で御報告を終わらせていただきます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ありませんか。(「ちょっと休憩してください」と呼ぶ者あり)

 委員会を休憩します。

 

(午後4時22分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時23分)

 

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に9番、平成30年度中野区表彰式の開催についての報告を求めます。

石濱経営室副参事(経営担当)

 平成30年度中野区表彰式の開催について報告いたします。(資料10)

 中野区表彰条例に基づきまして、平成30年度中野区表彰式を平成30年10月31日(水曜日)午後2時から、区役所7階の会議室において開催いたします。本年の受賞者は16名で、表彰状9名、感謝状7名でございます。区議会議員の皆様方には、後日、御案内と受賞者名簿をお届けいたします。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に10番、組織見直しの考え方についての報告を求めます。

田中経営室副参事(人事担当)

 それでは、組織見直しの考え方につきまして御報告をさせていただきます。(資料11)

 お手元の資料をごらんいただきたいと思います。現在、区は目標と成果による区政運営のもと、目標体系に合わせて予算、組織を編成し、分野の責任者を統括管理者に、施策の責任者を執行責任者としてございます。しかしながら、「分野」という組織名称、それから「参事・副参事」、「統括管理者」、「執行責任者」という責任者の名称につきましては一般的になじみがなく、区民や外部の人にはわかりにくいなどの指摘がなされてございました。そのため、区民にとってわかりやすく、区政を効果的かつ効率的に運営できる組織を構築し、平成31年度に向けた新たな区政課題への対応、取り組みの改善を図るため、組織見直しの考え方を整理させていただきました。

 まず1、組織見直しの視点でございます。区民にとってわかりやすい組織・責任者の名称とし、効果的・効率的な組織、執行体制の構築を目指してまいりたいと考えてございます。

 次に2、組織見直しの考え方でございます。経営本部体制また目標体系による分野施策などの区分、これは行わないこととしまして、部課及び係を設置し、課の責任者につきましては課長に改めたいと考えてございます。

 また、スパン・オブ・コントロールの観点から組織を見直すとともに、区議会の常任委員会の所管の整合性、この辺も考慮しながら検討してまいりたいと考えてございます。

 裏面をごらんいただきたいと思います。3、主な見直し内容(案)でございます。

まず(1)、(2)でございますけれども、予算と決算、それから行政評価、業務改善、こちらにつきましては一連の流れとして位置付けまして一つの部署に統合することを考えてございます。

 (3)では、区民の関心事などのニーズを把握し、それらを広報活動に生かすため、広聴機能と広報機能、これを一体的に取り組むこと。

 また(4)でございますが、情報政策の形成、それからICTの利活用を効果的に進めるために情報政策それから情報システムの運用、こちらを同一の部に整理をして一体的に取り組むことを考えてございます。

 (5)では、これまで議会からの御指摘もいただいているところでございますが、防災、危機管理、生活安全に係る組織を同一の部に整理し、一体的に取り組むこと。

 また(6)から(8)で、地域包括ケアシステム、それから地域の子ども関連施設、まちづくりなどの組織体制について検討を進めているところでございます。

 最後に4の今後のスケジュールでございますが、11月ごろに組織案、こちらにつきまして御報告をさせていただきまして、本年、第4回定例会で組織条例の改正に係る議案について提案させていただきたいというふうに考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

平山委員

 すみません、幾つかだけ、簡単に終わります。

 組織の見直しの考え方ということで今回出していただきましたけど、策定されたばかりの人事構想、これとは整合性はある、特にこれと整合性が図られなくなるってことはないんですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 人事構想の中でも、いわゆる効率的な仕事の仕方であるとか、それが効率的な組織編成、そういうようなこと、また改めて、いわゆる縦割りみたいなものを、組織を柔軟に執行する、そのようなことは考えさせていただいていますけれども、基本的にその内容は、これまでも、これからも同様に続けていくというようなことで考えてございます。

平山委員

 じゃあ、見直しが特には性急に必要ないということはわかりました。

 もう一点だけ。この組織の適正規模の確保、スパン・オブ・コントロールの観点から組織を見直す。すみません、スパン・オブ・コントロールって、自分の頭の中で直訳しかできないんですけど、意味を教えていただけますか。

田中経営室副参事(人事担当)

 実はこれも総括質疑等で質問いただいたこともございますけれども、わかりやすい言葉でいくと、組織の中の適正規模みたいなことで、いろんな諸説があるんですけれども、一般的にはひとりの上司が直接できる人数といいますか、これが大体7名程度と言われておりまして、例えばひとりの管理職が7人の係長を管理する場合は、大体一つの課では50人程度が適正な規模というふうに一般的に言われているところでございます。ただその中でも、その業務、定型的な業務であるとか窓口業務とかその業務の性質によって規模は異なるということなんですけれども、今、目標体系を厳密に組織に合わせているものですから、やはりその辺が、組織的な観点と、いわゆる目標体系で現状の分野・施策というところではもう少し検討が必要かなということで、適正規模を考えて組織を見直そうというようなことを今回は考えているところでございます。

平山委員

 なるほど、わかりました。今、目標体系という言葉が出てきましたけど、現行の目標体系との新しく見直された組織との関係というのはどうなっていくんですか。これまでは、いわゆる目標体系に合わせて、目標体系が変わると組織も変わるというやり方をとってきたわけじゃないですか。これもある一定期間の話なのかもしれませんけど、そこはどう考えればいいんですか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 目標体系につきましては、新しい組織とは必ずしも一致をさせるというものではございませんが、事務事業の見直しや行政評価等、目標体系に基づきまして、これまで見直し、改善を図ってきたというようなところがございますので、今後どのような目標体系の設定の仕方があるのか検討してまいる必要があると考えてございますが、目標と成果による区政運営というようなもの、目標体系というものは維持していくというふうに考えてございます。

平山委員

 ごめんなさい。今後、目標体系がどうあるべきかを検討していく必要があるというところがちょっとわからないですが、それは目標体系をまた変えられるということですか。どうとらえればいいんですか、今の答弁は。

杉本政策室副参事(企画担当)

 目標体系につきまして、現行は確実に組織とマッチしていたというようなところがございます。新しい目標体系につきましては、新たな組織とも一致というところでは、必ずしも一致をさせるということは考えてございませんので、どういった――目標体系の決め方ですね、定義がわかりやすい状態になるのかというような部分につきましては今後また検討してまいりたいと考えてございます。

平山委員

 二つ、もう終わろうと思ったんだけど。新しい目標体系と言われるということは目標体系を近々変えるんですかということが一つ。

 もう一つは、後段の、いわゆる組織とのマッチングというか、ここはうまくやるというか、早く決めていただかないと、ここが決まらないのに組織だけ変えますよということになってしまうと、目標体系を、区政を進めるための目標体系ですからね、そことの整合性がちょっととれませんよっていうままの状態が少し続きますよっていうんだと困っちゃうわけなんですよ。こっちだけ急ぎ過ぎると、逆に区政が進まなくなっちゃうのかなっていう疑問も出てくるんで、その二つ、お答えいただいていいですか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 目標体系につきましては変えない方向で考えているところでございます。組織との一体性という部分につきましては、その目標体系と組織とは必ずしも一致はさせないというようなところを考えてございまして、どのような形で検討していくのがいいのかというようなことは今後考えてまいりたいというふうに考えてございます。

平山委員

 これはもう質問にしませんけど、要は、きょうの委員会のスタートから指摘をさせていただいているような事柄ですから、そういうことも。だからその辺をちゃんと整理をして――新しいことにどんどんチャレンジをしていく前に、その辺をちゃんと整理をされていかないと、行政ってそういうものじゃないといけませんから。法のもとで、条例のもとで行政運営というのがなされていく。その行政運営というのはあくまで公平・公正なものであるからこそ、手続に従って進んでいくということになっていかないと、要はコントロールがきかなくなっちゃうんですよ。先ほど伊東幹事長もおっしゃったとおり。コントロールがきかなくなるっていうことは、区政が暴走するか、議会が暴走するかっていうことがあった場合においてよ、仮にね――ないと信じていますけど、抑えられないということなんですよ。それを抑えるためのものがそれなので。だからそこを曖昧なままにずっとし続けるというのは非常に危険なので。これは要望です。よろしくお願いします。

伊東委員

 考え方を示していただいて、端的に言って、今、中野区の組織は4室、6部。室は4つだっけ、部は6つ。ちょっとそれをまず確認させて。

田中経営室副参事(人事担当)

 行政委員会というか、会計室の室もございますけれども、今、事業部的というか、経営本部の中の室は4つでございます。それから事業部につきましては6部でございます。

伊東委員

 それを部に再編していく、大きいところで言えば。幾つを目指したいの。要するに、数を絞っていって、その下の課の充実、あるいは係の充実を目指していくのか。もうちょっと部を細分化して進めていくのか。ただここによると、「まちづくりに係る組織を整理し」というようなこと、「地域包括ケア推進体制に係る施策を整備し」というようことも書かれている。どこを目指していきたいの。大まかな方向性は。

田中経営室副参事(人事担当)

 数が幾つというところは現在のところ検討中でございますので、なんともちょっとお答えしづらいんですけれども、一つは、やっぱり区民にとってわかりやすいということで、部長・課長・係長にしましょうということと、現在の目標体系から組織に連動している中で、実際に仕事の執行体制の中では一体的にやったほうがいいんではないかというところで見直しの内容のところで幾つか挙げさせていただいていますけれども、そういうような視点。またあとは、組織の適正規模的な観点から見直しをしていきたいということで検討しているところでございます。

伊東委員

 では角度を変えて伺いますけれど、一般的にこういう中野区のような組織体制をとっているところは少ないのかもしれない。一時期、考え方で副参事導入の特別区もあったやに聞いていますけれども。一般的には特別区、大体幾つの部に分かれているか、その辺は承知しているの。

田中経営室副参事(人事担当)

 23区別でそれぞれ区によって特徴がありますので、全体的に幾つの部があるかというところはちょっと一覧表を見てみないとわからないんですけれども、もともと割と共通的な組織体制から、新しい行政課題に向けて新しい部を、それぞれの区の特徴に応じて新しい部を設置しているような区があるというふうに認識をしてございます。

伊東委員

 文面を見る限りどっちを目指しているのかなあという部分が見えてこない。先ほど例に出して挙げさせていただいたように「まちづくりに係る組織を整理し、執行体制の強化を図る」。現在まちづくりに関係するのは1室2部だよね。都市政策推進室――3部あったっけ。(「都市計画」と呼ぶ者あり)都市計画も部だったんだっけ。ちょっと答弁お願いします。

田中経営室副参事(人事担当)

 主にまちづくりということで中心的にやっていただいているのが都市政策推進室の中野駅周辺まちづくり、それから今年度新たに発足しました地域まちづくり推進部で地域のまちづくりをやってございまして、その2部、プラス都市基盤部にも、いわゆる都市計画の関係、都市計画審議会とか若干まちづくりにかかわっているというような、いわゆる部でいくと3つの部にまたがっているというような、そんな状況になってございます。

伊東委員

 いずれにしてもその辺を、ちょっと今の説明はわかりづらくて、組織の中では、都市基盤部の中に都市計画が入っていると私は認識していたんだけれど、3つにまたがるという。要するに、分野が部を横串引いているような説明に聞こえたんだけれど、そうなの。

田中経営室副参事(人事担当)

 いわゆるそれぞれの中野駅周辺まちづくりであるとか、地域まちづくりであるとかそれぞれの、いわゆる都市計画決定をするに当たって最終的に都市計画を、何ていうんですかね、別のセクションがいわゆる都市計画審議会とかそういうところで決定をいただいているということで、まちづくりにかかわる部分で言えば3部というふうな、現在はそういう体制になってございます。

伊東委員

 そうしたものをこれから整理して順繰りに考え方を示した上で組織を見直したいと、それはわかります。さきにも私どもで、この委員会の中で指摘させていただいて、新区長になられたんだと、その執行体制について区長の考え方を示してほしいということを求めてきましたけれど、その一方で、地域包括ケアの専任部長を公募しますという報告をいただきました。そのときにも指摘させていただきました、順番違うんじゃないのと。組織の考え方をしっかり示した上で、そういう役職が不足するんですと。それが順番じゃないの。今、あのときの指摘、そういうことだったと思ったの。それとも、今言われて初めてわかることなの。

田中経営室副参事(人事担当)

 組織論になるか、もしくは地域包括ケア推進をどういう体制でやるのか、前回の委員会の中でそういうような御指摘をいただいたところでございまして、組織的には今回また検討させていただくんですけれども、いわゆるその採用については、この間の御答弁のとおり、いわゆるこれからの地域包括ケアを強力に推進したいと、そのため全庁的な、あと関係機関と、そういうところで推進するためには、今、来年度に入る前に採用したいということで公募の御報告をさせていただいたところでございます。順番がどうかというと、本来はそういうところもあるかもしれませんけれども、一応そういうところを、まず先に公募をしたいということで進めさせていただいているところでございます。

伊東委員

 最後にしておきます。先ほど来、本定例会、この委員会、きょう1日の中で、区の事業の進め方、方針から計画策定、そして案を示して、実際に方針なり計画なりが策定される一連の流れ、それが単に一つのセクションだけでなく、分野だけじゃなく、さまざまな部分が絡み合っている、それは皆さん重々承知ですよね。なのに、きょう一日に関したって、こっちのことをやってみたい、一方でこっちのことをやってみたい、それの相互調整が全然図られてない節がある。一つのことを目指すのでも、順番、筋道立ててやってくことによって理解が深まる部分があるかもしれないのに、今のやり方じゃ混乱を招くだけ。それは実感しない、皆さん。逆に庁内でも混乱しているんじゃない。何うなずいているの。本当に今の庁内の混乱というのは、このさまざまな報告をいただく中だけでも如実にあらわれている。もうちょっと皆さんもしっかりとした考え方を持ってコントロールできるような――このままいっちゃだめだよ。幾らこうしたことに取り組みたいといっても、それには順番があるんだ。でないと、幾らいい案でも理解されないよ。その辺に対する、皆さん、御発言があれば。

髙橋経営室長

 今、委員から御指摘を受けたこと、この文面の報告の仕方についても一抹の不安を与えてしまったということは十分反省しているところでございます。今後につきましては横の連携を十分にとりながら、委員の懸念されるようなことのないようしっかりと調整を図り、また、お示しの仕方についても、しっかり調整が図られたような、図れたように見える――見えるというか、実質的にはそうなるような形で、しっかりやれるんだ、やっているんだっていうことが見えるような形でしっかり報告させていただきたいと思います。

羽鳥委員

 組織見直しの考え方のところ、ちょっと私が議員になる大分前の組織を今回変えるというふうなことでちょっと至らないところもあると思うんですけれども、経営本部体制の廃止というところで、今回その廃止に至った理由というか、ちょっと詳しくお答えいただければと思います。

田中経営室副参事(人事担当)

 経営本部体制というのは平成19年度からスタートしてございまして、現在は政策室、経営室のほか都市政策推進室、それから地域支えあい推進室、その4室が対象となっているところでございます。経営本部体制では区の重要方針、それから重要な施策の総合調整をするということで、そういう機能自体は今後も必要かというふうに考えてございますけれども、特に、いわゆる大規模プロジェクトであるとか、複数の事業部に関連する重要課題等、いわゆるその事業部と経営本部の役割とか区分みたいなものが、実態としては非常に曖昧になっているとかそういう部分もございまして、組織は組織として、今後はやはりそれぞれ政策を担う部、それからいわゆる今で言う経営室ですけれども、いわゆる総合的な、そういう組織付けに位置付けたほうが区民にとってもわかりやすく、職員にもわかりやすく、そういう体制になるんではないかということで今回廃止を考えているところでございます。

羽鳥委員

 平成19年度からというところで、前年の、平成18年だから2006年の総務委員会の議論のところでは、経営本部体制をこれから導入しますというところで、目標を定めるところと実際の事業を行うところを分けるというような、そんな考えなのかなというふうに思ったんですけども、今、経営本部体制に加わっているところを聞いていると、確かにその実際の事業を担っているようなところが経営本部に入っているのかなっていうふうに感じたんですが、曖昧になっているというふうにおっしゃったのは、やっぱりその計画を立てるっていうところと、実際にその事業を行うっていうところが混然と現状ではしてしまっているという、そういったことを意味しているんでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 特に都市政策推進室とか地域支えあい推進室というところが、事業部と経営本部で何がどう違うのかっていうところが若干位置付けとしては区分が曖昧になっているかなというふうに今は感じているところでございます。

羽鳥委員

 わかりました。前区長の方針のところもあったんでしょうが、その当初の目的からどうしてそんなふうに曖昧になってしまったのかなというところがなかなかわからないところなんですけども、その経過というか、どうしてそのような曖昧な組織の体系、経営本部の体制がなってしまったのかっていうのは理由としてはどうなんでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 なかなか理由というのも難しいところなんですけれども、当初スタートした発足時は、政策室、経営室、管理会計室を副区長が担任するというような、そういう役割を担ってございました。それが平成23年度の見直しのときには、それぞれ室長を配置して、さらにその経営本部の中に都市政策推進室と地域支えあい推進室が加わったということで、その辺から今現在の位置付け的には若干区分が曖昧になっているかなというふうに認識しているところでございます。

羽鳥委員

 あと、この経営本部体制のところのこの案のところの報告を見ると、事業部制の強化っていう中で経営本部体制が出てきているんですけども、今回、この組織見直しの考え方の(1)のところを見ると「目標体系による事務分掌の区分の廃止等」とあるんですが、事業部制については今後はどういったことになるんでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 事業部制につきましては、基本的に各部に権限を移譲する、そういう考え方については今後も継続をしていく考えでございます。

 それから目標体系による事務分掌の区分の廃止というところでは、現在その部の事務分掌、分野、それから施策に区分するというようなことになっていますけれども、これは分野、施策とは言わずに、組織として各係に位置付けようということで、こういうふうに区分することは今後は行わないということを予定してございます。

羽鳥委員

 これはちょっと単純に教えていただきたいんですけど、その分野と、課、係っていうふうなところの違い、施策と区分することは行わないっていう、この違いっていうのはどういったところなんでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 今は分野、施策と言っていますので、組織的には、分野というのは組織という――組織はもう中野区の場合、現在、部のみ。分野とか施策というのは、その目標体系上に区分された事業の、区分された部の事務分掌の一部を分野として区分して、現在はその分野の責任者を統括管理者というふうに呼んでいるところでございます。そういう意味では、課というと位置付けとしては組織になると、そういうような違いがあるかなというふうに認識しております。

羽鳥委員

 その目標体系に沿って分野というのがあって、組織のところには位置付けられていないけど、目標体系の中でいろいろ分けられていて細分化されてしまっていて、この弊害というものをどう感じておられて今回のこういった提案になっているんでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 特に細分化されているというのは、施策の部分で、いわゆる旧係というところが、もうあまりにも目標を施策にしていますので、もう少し統合した方がいいんじゃないかと。目標体系が予算と今一致していますので、目標体系の細かいところをいじると予算の積算を移動させるとかそういう作業も今発生していますので、なるべくそういうところは今後少なくしたいなというようなことで考えているところでございます。

大内委員

 最初の組織見直しの視点のところで、「区民にとって分かりやすい」というのは、今までがちょっとわかりづらい、でも区民にとってわかりやすいというのはどうやって判断するんですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 今の体制の前は、割と総務部とか区民部というと大体どんなことをやっている、例えば今の経営室というよりは総務部と言ったほうかわかりやすいとか、そういうことをこれまでもいろいろ指摘をいただいていたところでございまして、なるべく他の自治体の例も含めて、区民にとってその仕事と組織名がわかりやすいようにということで検討しているところです。

大内委員

 だからまさしく区民に直接話を聞く、タウンミーティングやらないの、これ。だって区民にとってわかりやすくって、自分たちはわかりやすいと思っているかもしれないけど、区民にとってはわかりづらいかもしれない。まさしくタウンミーティングやって、どうですかって意見聞いたらどうなんですか。そういうのはやらないの。自分たちが、これは区民にとってわかりやすいと思ったものをつくる。例えば、会社でも営業1課、2課があったりとかね。でも企画部って、総務部って言ったってわからないよ、はっきり言って。今まで政策室と言ってもわからないというのは、ちゃんと説明しないとわからないし、興味がある方、ない方がいる。そうしたら、先ほどから言っているタウンミーティングを開いて、必要だと思いませんかってやらないんですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 これまで議会のほうでもいろいろそういうことで指摘をいただいていましたので――議会からも言われていましたので、そういうところで、基本的に組織なので、区の内部組織ですので、基本的にはタウンミーティングとかは考えてございません。

大内委員

 区民の意見を聞いてやると言っているんだから、まさしく、区民にわかりやすくというのは、区民に意見を聞かなきゃわかりませんよ。自分たちで、これは区民にわかりやすいと思って判断するの。まさしくこれこそタウンミーティング、さんざん言ってきた意見交換会をやって、こんな部はわかりやすいですかと。要は、仕事は多分基本的に同じなんだ、名称なんだよね。名称だと、タウンミーティング開いて――よくタウンミーティングを開くと言っているんだから、開いて区民の意見を聞いたらどうなんですか。自分たちがわかりやすいと思ったってわかりづらいかもしれない。そういうことをしていくって言っているでしょう。区民の意見を聞いていくって。さんざん区民の意見、区民の意見って――だったら区民の意見をちゃんと聞いて、タウンミーティングとか開かないと。一番最初に区民にわかりやすい、自分たちがわかりやすいと思うのと区民とは違いますよ。それはどうですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 区民とのタウンミーティングは考えてございませんけれども、組織の内容が固まりましたら、さまざまな場面で意見を聞くような、区民の声ということもありますので、そういうところでまた反映はしてまいりたいと考えてございます。

大内委員

 だからね、区議会の意見も聞く。今、区議会から質問しているのに、いや聞きませんと言っているんだよ。タウンミーティング開いたほうがいいですよと、僕は言っているわけですよ。議会の意見も聞いてって、聞いてないじゃない。自分たちが方針決まっちゃったものはもう聞かないでしょう――ということなんじゃないの。「タウンミーティングを開く気はありません」で終わっちゃうんだから。でも、片方で議会の意見を聞く、区民の意見を聞くって言っているじゃない。これに関しては聞かないんですと、自分たちが聞きたいやつは聞きますよっていうふうにしか聞こえなくなっちゃいますよ。

 だから、区民にわかりやすい組織というのは、区民にちゃんとタウンミーティングを開いて聞いたほうがわかりやすいものができますよって提案しているんだけど、いやそれはやりませんと。でも片方で、できたら議会に聞きますと、区民に報告しますと言っている。ちょっとそこはね、どこまでを自分たちがつくるのか、基本のベースの部分をつくるのか、それを出していくのかっていうところが、これから先、多分出てくると思うんですよ、そういうのが。その辺しっかりしておかないと、基本的なところからまず変えなきゃいけなくなってくることもあるし、できた組織が、タウンミーティングに持っていったら、この組織わかりづらいよってみんなが言ったらまた変えざるを得ないでしょう。だからその辺のところを、議会にも意見聞きます、区民の意見聞きますって言うけども、その辺のところをしっかり手順を踏まないと、そこの組織の見直しというのは、全然区民にとってわかりやすくないですよっていう意見が出たときに困りますよと。今、少なくてもタウンミーティングを開いたほうがいいと言ったけど、いや、それは開きませんと言われちゃうと、全然議会の意見を聞いていないじゃんって話になるよ。それはどうですか。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後4時57分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時57分)

 

 答弁をお願いします。

田中経営室副参事(人事担当)

 条例改正案、それからその前には、当然組織名も含めて区議会の委員の議論を踏まえて検討させていただきます。

 タウンミーティング等は今のところは考えてございませんけれども、さまざまな場面で必要があれば区民の御意見を踏まえて、また今後組織の見直し、名称も含めた見直しについて検討させていただきたいと考えてございます。

大内委員

 要はね、条例にかかわるぐらい大きな話なんだから普通タウンミーティングを開きますよね。別に僕、こだわっているわけじゃない。条例を提出するような大きな案件だったら普通タウンミーティング開いて、事前に調整をしたほうが本当はいいんじゃないのかなと思います。まあそれはいいです。

 それとあと、次、簡単に。(2)の「選択と集中」ってどういう意味なの。1の組織見直しの視点の「選択と集中による効率的」ってどういう意味なんですか、もうちょっと解説してください。

田中経営室副参事(人事担当)

 一つは、いわゆる新しい行政課題について、今の組織の中ではもう少し分ける必要があるものということで一つは選択、それから特に施策になりますけれども、分野の中でも、この例で予算と決算を一つの部ということはありますけれども、一連の流れとしてやはり組織として位置づけた方がいいものについては集中させていきたいということで、「選択と集中」というような表現を使わせていただきました。

大内委員

 それちょっとわかりづらくない。最後に「集中させて」ということでしたけど。「選択と集中」って、そもそも区民にとってわかりやすい文章を書いてもらわないと。僕たちが見ても、「選択と集中」って今聞いて、でも、そういう言葉遣いするのかな。もうちょっと丁寧に書いてくれないと。いかようでも解釈できちゃうんですよ、そちら側のやり方次第で。これが「集中」だったんですよって言われちゃうとそれまでだからね。もうちょっとそれの書き方も、「選択と集中」、キャッチコピー的にはいいのかもしれないけど、内容は全然意味がわからないし、今聞いてもちょっとよくわからなかったんで、もうちょっと区民にわかりやすく、議会にもわかりやすいものをつくっていただきたいということでお願いしておきます。

委員長

 要望ということで。(「はい」と呼ぶ者あり)

中村委員

 これ、組織の見直しの考え方についてということで、もうこれまでもさまざまな議員からも見直していくべきじゃないかということでお話があったと思うんですけれども、3番の主な見直し内容(案)のところで、(7)地域子ども関係施設に係る施策を整理し、一体的に事業展開を行うというところなんですけれども、これは、例えば子ども教育部と地域支えあい推進室とまたがっている部分があるから整理をしていくっていう考え方でよろしいでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 おっしゃるとおり児童館・学童については厚生委員会での審議、それから保育園・幼稚園については子ども文教委員会、そもそもいわゆる子どもの施策について、できれば一体的に何か一つの組織に位置付けられないかなというところで現在検討しているところでございます。ただちょっとまだ結論は出てございません。

中村委員

 ちょっと気になっているのが、子ども教育部と教育委員会の関係がちょっと気になっていて、今一体的になっていると思うんですけど、そこの整理っていう部分は検討に上がっているんでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 現在も検討しているところでございまして、今は、ほぼ子ども教育部イコール教育委員会事務局となってございまして、そこの一部を部だけにするかとか、一部は教育委員会と兼ねるかとか、そういうことも含めて今検討しているところでございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に11番、障害者雇用率の再点検結果についての報告を求めます。

田中経営室副参事(人事担当)

 それでは、障害者雇用率の再点検結果につきまして御報告をさせていただきます。(資料12)

 お手元の資料をごらんいただきたいと思います。

 区では、障害者として算定をする際は、障害者手帳の確認により職員数の計上を行ってございましたが、本年9月、東京労働局から障害者雇用率について再点検をするように依頼を受けまして、改めて障害者として計上している職員の手帳の内容確認及び全庁的な周知等の再点検を行ったところでございます。その結果につきまして御報告をさせていただきます。

 まず、1の再点検結果でございます。昨年6月1日現在、こちらは、法定雇用率は2.3%と米印で記載させていただいているところでございますが、中野区の雇用率、こちらにつきましては2.23%ということで、変更は結果としてはございませんでした。しかしながら、記載の修正内容のとおり手帳を返還した人、また新たに手帳の所有を確認できた人などがございました。

 同様、本年6月1日現在でございますが、こちらは法定雇用率2.5%となってございまして、中野区の雇用率につきましては2.22から2.31に変更となってございます。修正内容は記載のとおりでございます。

 次に、2の今後の対応でございます。中野区では報道されているような、診断等で障害者に算定していたということはございませんでしたが、点検をさせていただいた結果、一部に修正があったことも判明をしたところでございます。今後は国でもガイドラインがございますけれども、こういうガイドラインに基づきまして、毎年の確認手続を厳格に行ってまいりたいと考えてございます。

 また、昨年度から法定雇用率を下回っている状況でございます。法定雇用率の達成に向けまして、引き続き計画的な職員採用、こういうことも努めていくとともに、区としまして民間企業の模範となるような取り組み、これを全庁的に進めてまいりたいというふうに考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ありませんか。

羽鳥委員

 今後の対応についてというところでなんですけれども、今後は毎年度厳格に確認を行っていくということなのですが、これまでのところでは、障害者手帳の有無のところでどのような確認をされていたんでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 採用時であるとか、それから主に人事担当に御連絡をいただいて、いわゆる障害者手帳を取得しました、そういうような御連絡をいただいた場合に障害者手帳の確認をさせていただいて、この雇用率のほうにカウントをしてございました。積極的に全庁的に調査をするということは、手帳を確認しているということで、これまではしてこなかったというような実態でございます。

羽鳥委員

 わかりました。つまり障害者手帳を返還したという場合の確認が、ちょっと制度と仕組みとしてなかったために、採用時あるいは取得をした際にプラスのカウントはされていくけれども、マイナスのカウントがされていかなかったと、こういったことなんでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 おっしゃるとおり、申し出があれば当然カウントできましたけれども、特段、全庁的に一斉の周知というのを行ってまいりませんでしたので、人事のほうに御連絡がない場合には確認していなかったっていうのが実態でございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に12番、予定価格5千万円以上の工事請負契約の入札結果についての報告を求めます。

波多江経営室副参事(経理担当)

 それでは、予定価格5千万円以上の工事請負契約の入札結果について御報告いたします。(資料13)

 予定価格5千万円以上の工事請負契約の入札結果については、区議会の定例会ごと、前回報告からこれまでの間、今回は平成30年6月21日から9月20日までの間の工事請負契約案件について報告をさせていただきます。

 工事案件といたしましては資料の1ページをごらんいただきますと、全部で、裏面も含めると15件ございます。

 業者指定が1件ございまして、それを除いた落札率の平均が96.6%でございました。業者指定の件につきましては、資料の1枚目の6番目に当たります同報系防災行政無線更新工事でございます。これは、防災無線は1日も停止をできないということや、防災無線の規格が会社ごとに異なっていますので、既存無線の設備と接続して機能させ、新規無線機を並行稼動させながらの設備工事が必要であることから、日本無線株式会社による部材と同会社による精密な調整が必要であり、現在の同報系防災行政無線工事を行った同社を指定する必要があるため指定をさせていただいたものでございます。

 資料の2枚目以降につきましては、案件ごとに、別紙として案件概要、入札経過を記載した資料を添付させていただいておりますので、後ほどお読み取りいただきたいと存じます。

 私のほうから報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告について質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に13番、その他で、理事者から何か報告がございますか。

石濱経営室副参事(経営担当)

 それでは、平成30年7月豪雨災害に伴う義援金につきまして口頭で報告をさせていただきます。

 この義援金の受付につきましては、本年8月30日の総務委員会で報告をしたところでございますが、7月13日から9月28日までの間、義援金を受け付けいたしました。お寄せいただいた義援金は総額で162万8,696円でございましたので、被害状況により、岡山県、広島県、愛媛県の3県にお送りすることといたしました。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りします。

 お手元の文書(資料14)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 次に、審査日程のその他に入ります。委員会を暫時休憩します。

 

(午後5時09分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時11分)

 

 当委員会の次回日程ですが、10月31日(水曜日)午前10時からで御異議ございませんか。(「休憩して」と呼ぶ者あり)

 委員会を休憩します。

 

(午後5時12分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時16分)

 

 それでは当委員会の次回日程ですが、再度確認します。10月31日(水曜日)午前10時からということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で予定した日程は全て終了しますが、各委員、理事者から特に御発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ以上で本日の総務委員会を散会いたします。

 

(午後5時17分)