平成30年12月07日中野区議会議会運営委員会(第4回定例会)
平成30年12月07日中野区議会議会運営委員会(第4回定例会)の会議録

中野区議会議会運営委員会〔平成3012日〕

 

議会運営委員会会議記録

 

○開会日 平成30年12月7日

 

○場所  中野区議会第2委員会室

 

○開会  午前1000

 

○閉会  午前1035

 

○出席委員(7名)

 伊東 しんじ委員長

 小林 ぜんいち副委員長

 高橋 かずちか委員

 平山 英明委員

 大内 しんご委員

 酒井 たくや委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(名)

 

○委員外議員(0名)

 

○議長・副議長

 いでい 良輔議長

 南 かつひこ副議長

 

○出席説明員

 副区長 白土 純

 経営室長 髙橋 信一

 

○事務局職員

 事務局長 吉村 恒治

 事務局次長 古本 正士

 書記 鳥居 誠

 書記 冨士縄 篤

 書記 井田 裕之

 書記 有明 健人

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 1 議案

   議員提出議案第21号 中野区議会議員定数条例の一部を改正する条例

 2 その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、議会運営委員会を開会します。

 

(午前10時00分)

 

 本日は、お手元の議題のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、さよう進行します。

 議題に入ります。

 初めに、1番、議案の審査を行います。

 議員提出議案第21号、中野区議会議員定数条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 提案者から補足説明はありますか。

平山委員

 先般、議員提出議案第21号、中野区議会議員定数条例の一部を改正する条例を提出させていただきました。若干ですが、補足の説明をさせていただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。提案理由は本会議場において説明をさせていただいたわけでございますけども、少しだけ補足の説明をさせていただきたいと思っております。

 地方自治体において、簡素で効率的な行財政運営の仕組みが求められており、そのことは多くの区民の声でもあると思っております。そして、それは決して議会も例外ではないというふうに考えております。当議会でも22期後期の議会運営改善検討会において、第7回から第16回までの計10回、議員定数についての真摯な議論を行ったところでございます。その結果、11月16日の第18回議会運営改善検討会で、議員定数については、中野区議会における適正な議員定数について議論を行い、1、現状の42名を維持すべき、2、近年の現員数を参考に削減を図るべきとの二つの意見が出されましたが、まとまらなかったため、両論を併記する旨の記載をするとの結論に至りました。

 議会運営改善検討会で意見がまとまらず両論併記との結論となったため、定数削減を主張した我が会派としては本議案の提出をしたところでございます。

 提案説明では、特別区で比較し、人口規模、財政規模等から勘案し、現行の42名を40名と削減させていただきました。議会運営改善検討会に提出された23区の議員定数と各種データ比較によると、23区平均の議員一人当たりの人口は9,663名に対し、当区は7,826名で、また、同資料の平成30年度一般会計予算を議員数で比した額は、23区平均はおおむね41億8,800万円に対し、当区はおおむね33億9,900万円です。

 そして、「等」とさせていただいた近年の中野区議会における実質の議員数は、9月11日に示していただいた資料ではおおむね20期が平均40.5名、21期がおおむね41.7名、そして現在22期もおおむね41名となっております。

 特に21期につきましては、不祥事によります議員辞職が2名出たということにつきまして、議会としては決して忘れることなく真摯に向き合っていかなくてはならないと思いますし、区民の皆様に与えた失望は大変大きかったものというふうに考えております。

 それらの反省を踏まえ、また、これまで近年42名に満たない数で議会としてさまざまな行政のチェック、審査等を行ってまいりましたが、私どもといたしましては決して、中野区議会が議員数減にかかわらず、チェック機能が薄まった、あるいは議会としての本来とり行うべき仕事が十分にできなかったというふうには考えておりませんで、議会は議会の職責をきちんと果たしてきたというふうに考えております。

 以上のことから、今回、議員定数の削減について条例を提出させていただいたところでございます。どうかよろしく御審議を賜ればと思いますので、お願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありますか。

長沢委員

 丁寧な補足説明をいただいたところでございますが、条文にあります、条例案で出されております42名を40名に改める。具体的に2減じるということでございますが、これはどういう理由からでしょうか。

平山委員

 定数が何名が適当であるかということを議論するというのは非常に難しい問題であるというふうに思っております。これは、平成14年でしたか、行われました議員定数の改正の際も同様の議論があったところでございます。しかしながら、何かをもって判断をしていくと考えたときに、先ほど申しました人口あるいは予算規模──予算規模というのは、議会運営改善検討会の中で、地方分権によって議会に求められるチェック機能も高まっている。要するに、議会の仕事が増えているというような御意見もありました。ただ、どのように増えているかというものを数値であらわすというのは非常に難しいものですから、あえて財政規模とさせていただきましたが、それを予算規模として比較をしてという点が一つ。

 もう1点は、先ほど申し上げました近年の区議会における現員数のありようを見たときに、42名であったときのことが少ないということを考えたときに、議会の定数というのは、我々は偶数が適当であろうというふうに考えておりますので、40名という数を示させていただいたところでございます。

長沢委員

 それと、きょうの補足説明の冒頭の中でも、議会というか、本来、行政のところでの簡素で効率的な行政、それは議会のほうでも例外ではないだろうというお話でございました。定数を減じるということそのものも、結局、効率、その範疇にあると。先ほどの御説明では、議員定数の問題だけではなくて、さまざまに議会改革を行っていく。平たく言えば、そういったことにも言及されたわけですけども、ただ一方で、当該条例を出されているような議員定数というところにおいても、やはり効率化を図るというところで一定の、会派としてはそういう御判断の上で出されたと、そういうふうに理解してよろしいですか。

平山委員

 冒頭で簡素で効率的なという言葉を使わせていただきました。これは、いつでしたかね、第3次小泉内閣のときに国も小さな政府を目指して同様の法案をつくって行財政改革を推進してきたところでありますし、総務省から地方公共団体への求めでもあるというふうに認識をしております。

 当然、行政としては取り組むべきもので、議会もやはり改革という観点からいくと同様の姿勢で臨むべきであろうというふうには思っておりますが、効率的なという一くくりで議会の定数を捉えることは我々はできないであろうというふうには思っております。

 ただ、目指すべきところは簡素で効率的な行財政運営の仕組み。ですから、効率的という一言でどんどん減らしていけばいいんだというような立場に立っているわけではございません。効率的なという文言を加えさせていただいたのは、先ほど後段で申し上げた近年のいわゆる中野区議会のありようというものを見たときに、実質41名ないしは40名でも十分な審議が尽くされてきたというふうに判断をしているからでございます。

長沢委員

 人口増あるいは財政規模も増えているというところは、前回のところでもそのことについてはお伺いをいたしました。そういった中でも、特別区の状況に関してということでは、他の22区においても、当然、人口が増える、あるいは様々な税源移譲や財政規模がそれぞれ増えているということは同じようにあるけども、しかし、そういうもとでも議員定数を減らしているところもあり、そういうことも一定考慮してということもお話があったのかなと思っています。

 先ほど補足説明の中でもあったかというふうに思っていますが、片方で、2000年の地方自治法改正以来といいますか、さまざまな制度改正があったかというふうに思っております。詳細についてはつまびらかにできませんけれども、しかしながら、一言で言えるのは権限が移譲される。その中で税源も移譲をされてくる。片方では、今日、税源自体は揺り戻しといいますか、逆な動きということもありますけども、いずれにしても、そういう意味では執行部、区長の言ってみれば権限が非常に大きくなっているというふうに認識しています。

 その片方で、二元代表制の中で片方の議会がそれに対して、要するに地方公共団体の健全な発達ということが憲法あるいは地方自治法上にもうたわれているというか、そういうことが言われているわけですけども、そういうもとで、やはり議会側がそういう人口が増えているもとで、民意をいかに反映させていくのか。二元代表制のチェック・アンド・バランス機能を損なってはならないというふうに思ってございます。その点について最後ちょっとお伺いしたいんですが。どういう御認識でしょうか。

平山委員

 おっしゃる趣旨はよく理解ができます。定数について考えていくときに、当然、定数というのは増をすることもできるわけでございます。近年、定数減を図られた特別区の地方公共団体の中でも人口が急増しているところもある。しかしながら、そういったところが定数を増やしていこうという動きになっているということは聞いておりません。要は、単純に他区との比較だけで定数を決めるべきではないというふうには思っておりますけども、しかしながら、やっぱり判断をしていく上では何かと比較をしていくという必要がある。そうなったときに、先ほど申し上げた人口比にしても予算比にしても、他区はもう少し議員一人当たりが大きな人数に対して大きな予算規模を扱っているということを考えたときに、私は中野区議会としても同様の対応を検討すべきではないかというふうに思って、議論を重ねてきたところでございます。

 もう一つ、地方分権改革が進む中で国が今さまざまな検討を重ねております。それは地方議会のあり方についてです。これは、皆様も御存じのとおりだと思いますが、そのあり方についての検討は二つの方向で進んでいるというふうに理解をしております。一つは、議員定数を一定しっかりと確保をしていかないと、長沢委員がおっしゃったように、二元代表制の確立が困難となるのではないかという議論と、もう1点は、議員の数をむしろ少数に絞る中で議員自身の資質を上げる。そしてまた、議員自身が働きやすい環境をつくっていく。そういった議論も両方なされているというふうに承知をしております。

 そういう意味からいうと、当議会におきましては、先般の議会運営改善検討会で議員提案に関する制度の議論も行って、いよいよそれをスタートするという時期にもなっておりますので、私は、これを機に中野区は議員の資質を磨き、そして議員一人ひとりがどこの23区の議員よりも働く議会であることを目指す。そのことが区民にとって胸を張って示せる姿ではないかと考えております。

酒井委員

 これまでの議会の定数の経緯、資料もあったと思うんですけども、事務局にもう1度ちょっと確認させてください。

古本区議会事務局次長

 過去には2回改正がされております。古いほうからいきますと、平成9年にそれまでの48名から44名へ、次は直近ですけれども、平成14年の段階ではそれまでの44名から42名へ、それぞれ変更されています。

酒井委員

 その背景というのは、財政状況が厳しかった時期なのかなと思うんですけど、そういう背景があったからですか。

古本区議会事務局次長

 平成9年の際の改正理由ですけども、その際には行財政事情とか、当時は人口減少基調にありましたので、そのようなことが勘案されて改正されたということでございます。

 直近の平成14年のときの改正は、そのとき地方自治法が改正をされまして、それに伴って区のほうでも見直しをした。そのとき法定は46名というのが上限だったんですけれども、そこから4減じる形での改正をしているという状況です。

酒井委員

 平成9年は財政状況、人口減少と、平成14年は自治法の改正なんですけれども、実際の時期を思い返すと、平成11年に経常収支比率が100%を超え、その後に行財政5か年計画を行いましたね。そのときにかなり区民サービスを削減した。それからまた、人事委員会の勧告に従わない状況で職員の給与を、共通事項にもかかわらず、中野区だけが下げたといった背景もある中で、例えば区民サービスに影響があって、区民に痛みを伴う改革を進めるのならば議会も改革を進めなければならない。そういった背景もあったのかなとは僕は考えております。

 それで、これまで人口も増加しておるんですよね、その当時と比べると。もう重々承知だと思うんです。財政状況もよくなっている。基金も増加している。それからまた、行政課題も僕は増えているのかなと思うんですね。例えば4年前、平成27年と比べても現状はそうです。平成23年、平成19年と比べてもそういう状況なんですね。それを考えると、どうして今かというのをまず確認させてください。

平山委員

 今という時期に特定の理由があるわけではございません。私は、議会は不断の改革を行っていくべきであると思っておりますので、定数についても常にこの議論がなされるべき、検討されるべきことであろうというふうに思っております。

 ただ、なぜ今なのかということをあえて申し上げさせていただくとすれば、今回、区長選挙がございました。新区長が誕生された。これまで区の体制というのは改革を前進、進めていくという体制で行われてきた。しかしながら、新区政となって、私も総括質疑等でさまざま質疑をさせていただきましたが、いまだ改革の道筋が見えないなというふうに思って非常にこの先を懸念している部分もございます。そういう中にあって、議会としてまずその改革の一歩を議会自身から踏み出すということも、区民にとっては、私は示すべき姿なのではないかと。これはあくまでも一例でございますけども、そういったところでございます。

 ただ、しかしながら、だから今なのかということになりますと、それは次の期、次の期であってはいけないのかという議論になりますので、なぜ今なのかというと、議会運営改善検討会で今回この件について集中して議論を行っていただきたいというのを議長に申し上げさせていただいて、先ほど申し上げましたとおり、計10回ですね。議会運営改善検討会としては異例の数です、という真摯な議論を積み重ねてきた。その中で我々としては一定の我々の結論を導き出したということでございます。

 しかしながら、これまでの議会運営改善検討会では、一応、議会運営改善検討会で最終、定数については現状維持をするという結論が出ておりましたが、今回は結論が分かれたということがございます。そういう意味では、結論が分かれたので出させていただいたということで、時期というよりもむしろ議論の推移の中で提出をさせていただいたものでございます。

酒井委員

 公明党さんが先ほど理由の一つとして挙げられました23区平均の議員一人当たりの人口であったりだとか、議員一人当たりの予算規模であったりなんかもありますよね。例えば当区だけで見ると、平成27年だとか、4年刻みで見ちゃうんですけども、平成23年だとか、今の状況よりも人口が少なかった。財政規模も少なかった。そういうときで考えると、そこで定数減だとかという提案もあってもいいのかなと思うんですよ。今、人口が増加しておって、今後を考えても微増していくんですよね。そういう中で、どうして今なのかなというのをちょっとお尋ねさせていただきました。

 それで、確認させていただくんですが、公明党さんは現在9名の議員団だと思います。公明党さんの第13次公認では8名の方が公認されていると思います。すなわち、来る統一地方選挙では1名減で戦われるのだろうと思うんですが、それは今回の提案には関係されていますか。

平山委員

 あくまでも議会の中での議論の結果から議案を提案しているわけでございまして、私どもとして、私どもの政党が定員を減をするという理由をもって中野区議会の定数を削減するというようなことがあっては、これはならないことだと思っておりますので、どうしてそのような質問をされるのかというのが理解に苦しむところです。

酒井委員

 いや、当然なので確認をさせていただきました。

 それで、職員体制を考えると、2,000人体制のひずみが出てきているのかなというふうな質問も今回いろいろありました。そういう中では、今行政が抱えるものというのは非常に広範で、区民ニーズも複雑化、それから高度化しているように私は思うんですけれども、それは提案者の方はどう考えてらっしゃいますか。

平山委員

 それにつきましては、ほとんど先ほどの長沢委員の御質問にお答えさせていただいた内容と変わらないのではというふうに思っております。既にこの間、定数を減らした議会もございます。他の議会でですね。しかしながら、人口が増えて議員数を増員しているというところはないわけですね。例えば一例で言うと。当議会が議員定数を削減して、別な議会も議員定数を削減して、さらに削減を図ったけども、現在に至って人口が増えて議員定数を増やさなきゃいけないという議会もない。必ずしも、仕事が増えた、人口規模が増えたというだけではなく、先ほど後段で申し上げたように、議会としてのチェック機能が健全に働く適切な数、そのことで私は判断すべきだというふうに思っております。

酒井委員

 チェック機能が適切に働く数というのであれば、多ければ多いほどチェック機能が働くという考えになりませんか。

平山委員

 それも先ほど申し上げさせていただきました。多ければ多いほどという議論もあるでしょう。しかしながら、少ない中で体制を整え、あるいは議員自身が資質を磨きという考え方も現に国も示しているわけでございます。だから、そういったお尋ねは当たらないのではと思っております。

酒井委員

 いや、当たらないのではでなく、チェック機能を果たすとおっしゃるのであれば、少なくする必要はないのかなと思うんですね。財政面だとか、他区だとかの事例を考えた上で少なくするというのはわかるんですが、チェック機能をより果たすためで考えると、そこは僕は当たらないんじゃないのかなとちょっと思います。

 それで、40の根拠というのは長沢議員も聞かれたと思うんですけど、重なるところで申しわけないんですが、ちょっと整理しておきたいので。例えば人口規模という考え方もありますよね。それからまた、財政規模だとかいろいろあると思うんですけども、どういうところで40で出しているのか、ちょっと確認させていただきたいんですね。

 どうしてかといいますと、先ほど23区平均の議員一人当たりの人口が9,600人とおっしゃっていましたよね。中野は7,800人なんだ。23区平均の財政規模、議員一人当たり41億円、中野は33億円です。この数字を見ると、中野区は議員が多いと見てとれると思うんです。すると、公明党さんがおっしゃる平均を目指しているのか。要するに、40にするとこの数字はどれぐらい変わりますか。

平山委員

 まず、40で割り戻した計算は行っておりませんので、御答弁はできません。あえて答弁を求められるのであれば、休憩をしていただいて計算をさせていただくことも可能ですが、提案理由で申し上げたとおり、人口規模も検討の一つです。財政規模も検討の一つです。そして、補足で申し上げさせていただいたとおり、近年の中野区議会の現員数、これも考慮させていただいた。複数の要因で考慮させていただいたということです。

 しかしながら、では、なぜ40かということについては、これは、どこかで数字というものは決めてしまわないと、では、38なのか37なのか。複数の要因がある場合ですね。そこは非常に難しいものだというふうに思っておりまして、我々は40が適当であると思ったから40と提案したわけでございます。

酒井委員

 いや、その40が適当というのが見えないんですね。先ほど23区平均の数字を出されたのであるならば、そこのところで例えば38まで下げると平均までいくんだとか、36まで下げるとだとか。40というのが適当という理由は見えないんですよ。減にするべきだろうというところは理解する部分も当然あるんですよ。ただ、38かもしれませんし、36かもしれませんし、そういうところがちょっと見えづらいところがあるなと思っています。

 それで、例えば少数精鋭で議員が仕事をしやすい環境をやっぱりつくっていかなければならないというふうな長沢委員への御答弁があったと思うんですが、そういう中では議会機能の強化というのが僕は必要だと思っているんですけれども、それは同じ考えでよろしいですね、当然。

平山委員

 先ほど申し上げましたとおり、議会は不断の改革を行っていくべきであると考えております。

酒井委員

 そういう中で、ただ議員定数を少なくするんじゃなく、それとあわせて議会機能の強化というのは、僕は必要だと思うんですよ。そういう中で、例えばちょっとお尋ねしたいんですが、事務局機能を考えると、この事務局というのは23区で比べるとどういうふうな状況にあるんでしょうか。

平山委員

 23区の比較はいたしておりませんが、議会機能の充実については既に今期の議会運営改善検討会で議論がなされて一定の結論が出たと思っておりますので、そこは承知をされて御質問されているのかどうかというのがちょっとわかりかねます。

酒井委員

 いいえ、改めて提案されておりますので、もちろん議会機能の強化は議会運営改善検討会で議論されたんだろうと思いますが、提案されておりますので、例えば他区の事務局の状況なんかもお調べになって提案されているのかなと思ったもので確認をさせていただきました。

 それから、例えば様々な23区の状況を比較するときに、一つの基準となるものがあると思うんですね。今回僕も質問させていただいたんですが、特別区財政調整制度においては、中野区は約1,900人、区の職員を基準財政需要額に算定されておりますよね。じゃ、そういった数字も一つの目安になるんじゃないかと僕は思うんですけれども、そのあたりはどうお考えですか。

平山委員

 そういった御質問は、議会運営改善検討会で議論を行った中で、どうして立憲民主さんから提案をされて、データとして提示をされなかったのか。もう既に議論を行って尽くしてきているわけなんですよ。だから、今ここでそのような新しいことを言われるというのは、私はちょっと疑問に思えて、当然そういう分析というのが必要かどうかというのはおのおのの判断があろうと思いますから、ここではお答えができません。

酒井委員

 うちのほうも組織が変わったもので、もちろん資料というのは全て読み込ませていただいておりますが、いろいろと確認をさせていただきたいので、あえてお聞きをいたしました。

 とりあえず結構です。

委員長

 他に質疑ありませんか。よろしいですか。なければ、取り扱いの協議に入りますが、よろしいですね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がないようですので、本件の取り扱いを御協議いただくため、委員会を休憩いたします。

 

(午前10時28分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前10時29分)

 

 本件について継続審査とするか、挙手により採決を行います。

 お諮りします。議員提出議案第21号、中野区議会議員定数条例の一部を改正する条例は、閉会中も継続審査すべきものと決するに賛成の委員は挙手を願います。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 挙手少数。よって、本件は質疑を続行いたします。

 他に質疑はございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、取り扱いを協議するため、再度休憩いたします。

 

(午前10時30分)

 

委員長

 それでは、再開いたします。

 

(午前10時31分)

 

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

長沢委員

 議員提出議案第21号に反対の立場で討論を行わさせていただきます。

 議員定数の決め方については、改正をされました地方自治法においても人口を基礎に置いております。その点では、今般、中野区におきまして人口が増えているということ自身においては、これをしっかりと、法を基礎に置くということは大事だというふうに思ってございます。

 議会が地方公共団体の健全な発達のために果たす上での基本的な役割としては、住民の意思を反映すると。当たり前のことですが、そういうことがございます。その役割を果たすためには、条例制定や行政、あるいは財政に対するチェック機能を持っております。区長と区議会の役割はそれぞれ独自にあって、その相互関係によってこうした地方公共団体の健全な発達が図られるものだというふうに認識をしております。

 区議会という一方の役割を減じることによって、本来、憲法なり地方自治法が想定しているそうした役割自身が阻害されることにならないか。議会制民主主義の形骸化が進むことになりかねないのではないか。そういうことを危惧するものでございます。

 また、今日におきましては、区長の権限が非常に強まってございます。また加えて、区民の行政需要自身も非常に高まっている状況でございます。そうした中で、議会においては民主的な運営や、あるいは活性化、議会改革、これとあわせて区民の各層の声、願意が適正に反映されるに足る、そうした議員定数の確保が必要であろうというふうに思ってございます。その点におきましては現行の42名ということが妥当だということで、本議員提出議案につきましては反対であることを表明して討論といたします。

委員長

 他に討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより本件について挙手により採決を行います。

 お諮りします。議員提出議案第21号、中野区議会議員定数条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに賛成の委員は挙手を願います。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 挙手少数。よって、本件は否決すべきものと決しました。

 以上で議員提出議案第21号の審査を終了します。

 次に、2番、その他に入りますが、各委員、理事者、事務局から発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、次回は12月14日(金曜日)午前10時から当委員会室において開会しますことを口頭をもって通告します。

 以上で本日の議会運営委員会を散会します。

 

(午前10時35分)