平成30年12月06日中野区議会総務委員会(第4回定例会)
平成30年12月06日中野区議会総務委員会(第4回定例会)の会議録

中野区議会総務委員会〔平成3012日〕

 

総務委員会会議記録

 

○開会日 平成3012

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後100

 

○閉会  午後13

 

○出席委員(9名)

 高橋 かずちか委員長

 いながき じゅん子副委員長

 羽鳥 だいすけ委員

 木村 広一委員

 中村 延子委員

 伊東 しんじ委員

 平山 英明委員

 大内 しんご委員

 近藤 さえ子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 白土 

 副区長 横山 克人

 政策室長 朝井 めぐみ

 政策室副参事(企画担当) 杉本 兼太郎

 政策室副参事(基本構想担当) 永見 英光

 政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当、オリンピック・パラリンピック推進担当) 宇田川 直子

 政策室副参事(予算担当) 海老沢 憲一

 政策室副参事(広報担当) 堀越 恵美子

 政策室副参事(業務マジメント改革担当)、経営室副参事(新区役所区民サービス担当) 永田 純一

 経営室長、新区役所整備担当部長 髙橋 信一

 危機管理担当部長 志村 和彦

 経営室副参事(経営担当) 石濱 良行

 経営室副参事(法務担当) 尾関 信行

 経営室副参事(人事担当) 田中 謙一

 経営室副参事(人材育成担当) 桜井 安名

 経営室副参事(施設担当) 髙田 班

 経営室副参事(行政監理担当) 森 克久

 経営室副参事(経理担当、用地担当) 吉沢 健一

 経営室副参事(用地調整担当) 小倉 洋

 経営室副参事(生活・交通安全担当) 佐々木 和夫

 経営室副参事(新区役所整備担当) 中村 洋

 会計室長 鳥井 文哉

 選挙管理委員会事務局長 松原 弘宜

 監査事務局長 小谷松 弘市

 

○事務局職員

 事務局長 吉村 恒治

 事務局次長 古本 正士

 書記 井田 裕之

 書記 古谷 友里香

 

○委員長署名


審査日程

○委員会参与の変更及び異動について

○議 案

 第77号議案 平成30年度中野区一般会計補正予算

 第78号議案 平成30年度中野区用地特別会計補正予算

 第79号議案 中野区基本構想審議会条例

 第80号議案 仮称中野四季の森公園自転車駐車場整備工事請負契約に係る契約金額の変更について

 第81号議案 中野東中学校等複合施設新築工事請負契約

 第82号議案 平和の森小学校増築工事請負契約

 第95号議案 中野区組織条例

○陳 情

〔継続審査分〕

 第9号陳情 選択的夫婦別氏(夫婦別姓)制度の法制化を求める意見書の提出に関する陳情

○所管事項の報告

 1 区内の公共サイン整備に係る考え方について(企画担当)

 2 中野二丁目地区市街地再開発に係る区有地等の手続き等について(企画担当)

 3 中野区の新たな区政運営方針(案)について(基本構想担当)

15 その他

 (2)住民税(特別区民税・都民税)、国民健康保険料の一斉臨戸徴収の中止について(行政監理担当)

 4 中野区ユニバーサルデザイン推進計画(素案)について(ユニバーサルデザイン推進担当)

 5 「みんなの2020」中野区絵はがきコンクールの実施について(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 6 平成31年度予算で検討中の主な取り組み(案)について(予算担当)

 7 地域貢献型広告に関する協定の締結について(広報担当)

 

委員長

 定足数に達しましたので、総務委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 初めに、本定例会における審査日程及び3日間の割り振りについて協議するため、委員会を休憩します。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時00分)

 

 本定例会における当委員会の審査日程についてお諮りします。

 お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、1日目は議案の審査、陳情の審査及び所管事項の報告の7番までを行い、2日目は残りの所管事項の報告等を行い、3日目は進行状況を見て改めて相談したいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 また、第77号議案及び第78号議案の補正予算2件については一括して審査を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、5時を目途に進め、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入る前に、お手元の資料(資料2)のとおり、委員会参与の変更及び異動がありました。異動のあった参与の方の御紹介と御挨拶をお願いいたします。

髙橋経営室長

 それでは、経営室の委員会参与に異動がありましたので御紹介いたします。

 経理担当が異動いたしまして、当該業務につきましては用地担当の吉沢副参事があわせて担当することになりましたので御紹介いたします。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 吉沢でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

髙橋経営室長

 以上でございます。よろしくお願いいたします。

委員長

 以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了いたします。

 議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 第77号議案、平成30年度中野区一般会計補正予算、第78号議案、平成30年度中野区用地特別会計補正予算を一括して議題に供します。

 なお、第77号議案は、当委員会へ付託されておりますが、厚生、建設、子ども文教の各委員会で関係分を審査し、賛成多数となった意見があれば、当委員会に申し送られることとなっておりますので御承知おきください。

 それでは、理事者の補足説明を求めます。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 それでは第77号議案、平成30年度中野区一般会計補正予算及び第78号議案、平成30年度中野区用地特別会計補正予算について説明をいたしたいと思います。

 議案の16ページをおあけいただきたいと思います。一般会計歳入歳出予算の事項別明細書でございます。

 歳入でございますが、13款国庫支出金2億9,815万5,000円の増、14款都支出金1億5,821万6,000円の増、それから17款繰入金でございますが、5億3,498万1,000円の増、19款諸収入でございますが、2,132万7,000円の増、合計いたしまして10億1,267万9,000円の増。補正後の予算額といたしましては、1,460億9,973万4,000円となります。

 次に17ページ、歳出でございますが、4款地域支えあい推進費1,815万1,000円、6款子ども教育費973万8,000円、9款地域まちづくり推進費1億4,752万円、10款都市基盤費が8億3,727万円の追加計上ということでございまして、歳入と同額の10億1,267万9,000円の補正予算額というふうになります。

 次に、20ページをお開きいただきたいと思います。歳出でございます。内容の詳細について説明をさせていただきます。まず、4款の地域支えあい推進費、4項すこやか福祉センター地域ケア費でございますが、妊娠・出産トータルケア事業のうちの産後ケア事業につきまして、主にショートステイ事業やデイケア事業の利用実績が伸びてございまして、予算に見込み差が生じた委託料を1,815万1,000円増額するというものでございます。

 次に、22ページをおあけいただきたいと思います。6款子ども教育費、6項幼児施設整備費でございますが、打越保育園の民営化によりまして園舎の整備を進めておりまして、これの開設後、現園舎の解体をするということとしておりますけども、この設計を行ったところ、現園舎のアスベスト処理や道路事情等の状況から大型重機の使用や廃棄物の搬出等が制限されるということで、工事費の増額経費として973万8,000円を追加計上いたしたいと思います。また、後ほど出てまいりますが、新園舎整備がおくれているという関係で、現園舎の解体工事が年度内に終了しない見込みとなっておりまして、これについて繰越明許費を設定させていただきたいと考えております。補正によりまして、工事費総額は4,973万8,000円となりまして、うち、30年度中に1,989万5,000円の執行をしたいというふうに考えております。

 次に、24ページでございますが、9款地域まちづくり推進費、5項東部・南部まちづくり費でございますけれども、弥生町三丁目周辺地区につきまして避難道路の整備を行っているところでございますが、土地開発公社で先行取得している道路用地につきまして、当初予算の見込みよりも国等の補助金の確保が可能になったということで、公社からの買い戻しを増額するということといたしまして、1億4,752万円を追加計上するものでございます。これに対しまして、特定財源といたしまして、国費が6,570万6,000円、都費といたしまして3,635万3,000円及びまちづくり基金からの繰入金を計上しているところでございます。

 次に、26ページでございますが、10款都市基盤費、2項道路費でございますけれども、生活道路の拡幅整備を進めておりますが、これにおきまして、1件当たりの整備経費や整備計数が増加していることなどから1億4,344万1,000円を追加計上するというものでございます。これに対しまして、拡幅に伴いまして側溝等の整備といたしまして、東京都から2,132万7,000円の歳入を見込んでいるところでございます。

 次に、28ページでございますが、3項公園費でございますが、既にオープンしております本二東郷やすらぎ公園でございますけども、この東側の通路の新設に当たりまして、土地の再鑑定評価の結果、土地価格が上昇していたこと及び通路の線形を若干補正いたしまして1.3平米分の買い増しを行うための経費といたしまして、367万9,000円を追加計上するというものでございます。また、(仮称)弥生町六丁目公園の用地につきまして、当初予算よりも国都の交付金の確保が可能になったということで、今年度の買い戻し分1,112.08平米を増加させることといたしまして、6億9,015万円の追加計上をするということ、一つ目の項目と合わせまして6億9,382万9,000円を追加計上するというものでございます。これに対する特定財源といたしまして、国費が2億3,244万9,000円、都費が1億2,186万3,000円、そしてまちづくり基金からの繰入金として3億3,800万円を充てております。

 次に、30ページでございますが、繰越明許費調書でございます。打越保育園の現園舎の解体工事の繰越明許費ということで、来年度までかかるということでございますので、追加で設定をさせていただきたいと思います。

 次に、32ページでございますが、債務負担行為調書でございますが、(仮称)総合子どもセンター分室の整備を進めるに当たりまして、現況測量や境界確定を行うための経費277万円を追加させていただくというふうに考えておりますけれども、事業が31年度にまたがるため、今年度中は契約のみといたしまして、277万円の支払いは来年度となるということで、債務負担行為といたしまして277万円を新たに設定させていただきたいというふうに考えております。

 次に、用地特別会計の補正でございますが、36ページをおあけいただきたいと思います。歳入歳出予算事項別明細書になってございますけれども、先ほどの(仮称)弥生町六丁目公園の一般会計の買い戻しの増に伴いまして、別途計上しておりました用地鑑定測量費分を差し引きまして、区債の元金償還金として公債費の支出でございます6億8,315万円を追加計上いたします。

 以上が補正予算の説明でございますが、よろしく御審議のほどお願いいたします。

委員長

 これより一括して質疑を行います。

 質疑はありませんか。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時10分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時10分)

 

 関係委員会からの意見について、各委員会からの報告がまだ来ておりませんので、議案の審査を一旦保留とし、他の案件の審査を進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは次に、第79号議案、中野区基本構想審議会条例を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 それでは、第79号議案、中野区基本構想審議会条例について補足説明をいたします。(資料3)

 提案理由につきましては、区長の附属機関として基本構想審議会を設置し、その所掌事項、組織等を定める必要があるということでございます。

 補足資料に基づき御説明をさせていただきます。

 中野区基本構想の改定に当たりまして、基本構想に盛り込むべき内容について総合的、専門的見地から意見を聞くために、中野区基本構想審議会を設置するものでございます。

 1番、所掌事項、こちらは条例の第2条でございますけれども、基本構想の改定に関し必要な事項を調査審議し、答申をいただくということでございます。

 2番、任期、こちらは第4条第2項でございますけれども、委嘱の日から審議会が答申をしたときまでといたします。

 3番、委員及び臨時委員でございます。委員につきましては、第3条及び第4条に定めるところでございますが、公募による区民、こちら10名程度、区内団体が推薦する者、10名程度、学識経験者5名程度という想定で構成をいたしまして、委員25名以内ということで組織をいたします。また、7条におきまして、特別な事項を調査審議する臨時委員を置くことができるものとしてございます。臨時委員は、この次の項目で御説明をする部会に参加する委員ということで考えてございまして、区内団体が推薦する者として10名程度、学識経験者として5名程度ということで15名程度を想定しているところでございます。

 4番、部会の設置、こちらは第8条に定めてございます。審議会には、必要に応じて部会を置くことができるものとして、部会は、委員及び臨時委員をもって組織をいたします。部会は、区政に関するさまざまなテーマを分類いたしまして、およそ5部会程度の設置を想定してございます。

 次のページにお移りいただきまして、5番、審議会の開催日程(予定)でございます。こちら、第3回定例会の本委員会におきましては、審議会の設置、3月に予定ということで御説明をいたしたところですけれども、年度当初、4月に設置するということで考えております。全体会を4回、部会を4回ということで、おおむね月に1回程度の開催を予定してございます。

 6番、今後のスケジュール(予定)でございます。本議案を議決いただきました場合は、今月、区民委員を公募いたしまして、来年3月、審議会設置の議会への報告をいたしまして、4月に設置をしたいというふうに考えてございます。その後、区民と職員のワークショップ、また、検討状況の議会への報告などを経まして、10月に答申をいただきたいというふうに考えてございます。

 御説明は以上です。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。

 質疑はありませんか。

羽鳥委員

 まず、第4条のところでなんですけれども、公募による区民が10名程度委嘱をされるということなんですが、どのようにして公募の区民を選んでいくことになるんでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 今後、議決いただきましたら、区報やホームページ、また各施設に用紙などを配置いたしまして、応募の動機、また作文、どういったことをやりたいのかというようなことでテーマを選んで作文を出していただいて、その後、区の政策室のほうで審査をいたしまして、およそ10名程度ということで選定をしたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 これは条例とは直接はかかわりはないんですけれども、今、区報、ホームページで周知をされるとおっしゃったんですけれども、それはもちろんのこと、区のお知らせ掲示板なんかでもお知らせすることも必要じゃないかなというふうに思うんですけれども、それについてはいかがでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 ちょっと現時点で掲示板については考えておりませんでしたけれども、周知の仕方について少し検討したいと思います。

羽鳥委員

 ぜひ広く、区民がたくさん意欲を持って応募されるような検討をされていただきたいなというふうに思います。

 第7条のところで、審議会に特別の事項を調査審議させるため臨時委員を置くことができるということになっているんですけども、この特別の事項ということについてちょっと御説明ください。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらの補足資料の4番のところに米印で、いろいろな区政に関する項目が書かれてございますけれども、こちらの項目を五つ程度に分類をして、それぞれのカテゴリーについて分かれていただいて、その部会の中で御議論いただくということで考えてございます。

羽鳥委員

 つまり、部会の中身を特別の事項として記載されているということですね。

 あと、第7条に同じくある臨時委員というもの、これも、やはり部会の審議をするために特別に委嘱をされると、こういった理解でよろしいですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 委員のおっしゃるとおりでございます。

羽鳥委員

 あと、この条例自体には定めがないんですけれども、会議録についてなんですが、この審議会の会議の議事録というものについては、全体会と部会ではどのようにして作成をされるのか、あるいは公開されるのかなということについて、区はどのようなことをされるおつもりでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらにつきましては、録音、反訳をいたしまして、会議録ということでホームページにアップをするということで考えております。

羽鳥委員

 わかりました。

 区民ワークショップと基本構想の審議会とのかかわりについてなんですけれども、このワークショップで出た意見というものをどのようにして基本構想の中身に反映させていくのかというときに、区民から出た意見をしっかりと担保する仕組みとして、部会でのお話――この6月下旬に行われる第3回の部会というのは、その区民ワークショップを受けて部会でまとめると、そうやって区民の意見を担保する仕組みを保障すると、そういったことになるんでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 現時点でワークショップ、6月開催ということで予定をしておりまして、その取りまとめた内容、区民のワークショップで出た意見等につきまして、6月下旬に予定をしている部会において、部会の中で御意見を踏まえた内容を整理して、その後、全体会のほうでまた改めて整理をして、最終的に審議会として、区民ワークショップの意見を踏まえた上での答申をいただくと、そういったことで考えてございます。

羽鳥委員

 この基本構想をつくり上げるときに、新しいものをつくっていくということですから文章を全体的につくっていかなければいけないと思うんですが、区長の公約とのかかわり、いろんなかかわりではどういったものが、基本構想を議論するときに基礎的な資料等というものになっていくものはありますか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 審議会で御議論いただくに当たっては、現在の区政の状況であったりとか、統計の内容であったりとか、施策内容、そういったものは審議会に対して情報提供した上で、そういった事実に基づいて議論いただくということで考えてございます。

中村委員

 第1条のところなんですけれども、今回区長がかわられて、新たに基本構想を策定していくという方針で今回こうやって審議会条例が出てきて、ただ1条のところを見ると、中野区の基本構想を改定するためというふうに記載があります。策定をするんだけれども、基本構想というものがあるから、手続的に改定をするという表現を使ったという理解でよろしいでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 委員のおっしゃるとおりでございます。

中村委員

 ありがとうございます。

 第4条のところで、委員は次に掲げる者のうちから区長が委嘱するということで、公募による区民と、区内団体が推薦する者と、学識経験者と3種類あると思うんですけれども、例えば新宿とか豊島とかであると、そこに区議会議員とかが委員として入っているパターンがあるんですが、中野区ではそういった検討はされなかったということでよろしいでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 基本構想につきましては議決をいただく内容ということでございます。また、策定に当たってのプロセスの中で何度も議会で議論いただくということでございまして、答申をつくる過程で議員の方に入っていただくということは、検討はしましたけれども、入らないというような形にいたしました。

中村委員

 わかりました。

 あと、この補足資料のところで、部会の設置のところで、最後のところに5部会程度の設置を想定というふうに記載があるんですけれども、5部会とは限らないということなんですが、今のところどのような想定をされているのか教えてください。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらにつきましては、最終的に審議会のほうで部会を設置するということもございますし、また今後、委員の依頼などをするに当たりまして、公募などもいたしますので、そういった委員のバランスなどによって若干の増減というのはあり得るのかなというふうに考えてございます。

木村委員

 審議会、区内団体が10名程度ということなんですけれども、この10名程度というのは、前回の基本構想審議会の委員と大きく変わるのか、それとも団体と調整するんではっきりは言えないかもしれないんですが、メンバー的にはどういったメンバー、どういった団体が構成される予定になりますか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 2年前に改正をしたときの審議会でございますが、区内団体ということで11団体から御推薦をいただいているところでございます。そちらの団体につきましては、おおむね継続して依頼をしたいなというふうに考えてございまして、そのほかの団体といたしまして、現在、いろんなほかの区の審議会であったりとか、公的な機関の中で御活動、御参加、御協力いただいている、そういった団体のほうに依頼をさせていただきたいというふうに考えてございます。

木村委員

 あともう一つ、臨時委員のほうでも区内団体が推薦するというふうに書かれておりますけれども、10名程度と書いてありますが、5部会に分かれるので、大まかに言うと大体1分野2団体ぐらいという雰囲気かもしれないんですが、区内団体としか書いていないので、要は誰も知らないような団体が入るってことはないかなとは思うんですけども、一応そこを確認させていただきます。

基永見政策室副参事(基本構想担当)

 当然区のほうから依頼をするということですので、一定程度公的な活動を、そういった実績がある団体に対して依頼をしたいというふうに考えております。

近藤委員

 今の木村委員と同じところなんですけれど、区内団体が推薦する者というところはいいんですね。これは大体子育てやなんかで想像が、PTAですとか地区委員会ですとか何か想像がつくんですね。臨時委員も区内団体が推薦する者って、これも区内団体が推薦するんですけれども、この基本構想というのは、やっぱりいろんな分野を決めていくのに当たって、この部会もいろんな分野があって、それをやろうとしていらっしゃるんですけれど、やっぱり権利ですとか、交流とか、区民参加とかそういうテーマだと区内団体というとちょっと思いつかないんですよ。そういう部会もつくっていくんですけれど、区内団体が推薦するとなると、なかなかそういう団体があるのかなってちょっと思ってしまうんですね。公募でも、例えばですけれど、公募して来なかった、そして区内団体からも推薦されなかった。でもここの部分、例えば安全、自治、交流、権利とか、ちょっと団体としてあるのかなというところの声もやっぱり入れていっていただきたいと思いますけど、そういうときはどんな工夫をされて、そういう声を入れていこうと考えていらっしゃいますか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 学識経験者の方にも参加をいただくということで考えておりますので、そういった自治であったりとか、人権であったりとか、そういったところに詳しい方というのはあるかなというふうに思っております。

 また、公募の区民を選定するに当たりまして、バランスよく、いろんなジャンルについてお話いただける方ということでできる限り選定したいということと、区のほうからも、これまでの施策などを参考にして御提案申し上げたいというふうに考えてございます。

近藤委員

 ぜひ本当にいろいろな声を入れていただきたい、せっかくこういう部会までつくってやられるんですから、ここの団体の区民はいなかったなというふうになってしまうとちょっともったいないかなと思うんですけど、その辺はいかがですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 公募していただける方の状況とかにもよりますけれども、そういった有効な議論ができるように努めていきたいと思います。

平山委員

 何点かだけお尋ねをします。

 まず、基本構想審議会の今回条例ですけど、その基本構想審議会の答申というのはどこまでのものを求められるのか。要は、基本構想というのは、当区においては財政状況を踏まえたものを御提出いただいて、それを議決するというものになっていると思うんですが、答申の段階で、もうそういう財政見通しを踏まえたような答申になるんでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 答申そのものに財政的な状況の内容が書かれるかというのはちょっとありますけれども、そういった情報というものは、区のほうから一定程度御提供した上で議論いただくということで考えてございます。

平山委員

 いや、答申そのものに書くかどうかというよりも、基本構想自体が財政見通しを踏まえたものになっていないとだめだということになっているわけなんですよ。だから、そうじゃないものができ上がる、そうじゃないものが答申をされるということになると、ちょっと混乱が生じるのかなと。そうなると、さっきいろんな話が出ていましたけど、当然この財政見通しを踏まえるという点からの学識経験者あるいは専門家ですね、財政の専門家、会計の専門家、こういった方々も加えるべきなんじゃないのかなと個人的には思ったりしているんですけど、そういう御予定ってありますか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 学識経験者について、今後人選していくところでございますけれども、委員の御意見を参考にしてこれから検討していきたいと思います。

平山委員

 ぜひそこは押さえておいていただきたいなと思っていますので、よろしくお願いします。

 この部会の設置のところ、報告のところですね。子育て、教育、学習云々とあるんですが、その中に福祉とあります。この福祉というのは何を指しますか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 福祉につきましては、現在、福祉事務所として区として担っている機能などもございますし、いわゆる区の健康福祉部で担っているような障害福祉であったりとか健康福祉、そういったところで考えているところでございます。

平山委員

 何でお聞きしたのかというと、議会でも特別委員会を設置しておりますけれども、少子高齢化対策特別委員会というのを設置しています。少子化の問題がこの子育てに直結をするのかどうかはわかりませんけども、当区にとって高齢化の問題というのは避けて通ることができない問題だと思っているんですが、特にそのことを中心に議論をされるような部会が見当たらないんですけども、その点はどう考えられていますか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 すみません、先ほど福祉の中に高齢者という言葉を申し上げなかったところなんですけれども、この福祉という中に、そういった高齢福祉のようなことも考えておりまして、いわゆる高齢者、高齢化対策というようなことに特化した形になるかどうかはわかりませんけれども、福祉に関する部会というのはそういったところに重点を置いたような形でつくっていくことを審議会に御提案したいと思ってございます。

平山委員

 さっきお言葉として出なかったのであえて申し上げたんですよ。要はそういう認識なんですよ。だけど、そこはちょっと特段考えていく体制をもう少し話し合っていただきたいなと。高齢化の問題って福祉の問題だけで片づけられる問題ではないですから、多方面にわたるので、それぞれの部会の中でということにもなるのかもしれませんけど。ただ、そこのキーワードが抜けてしまうと、ちょっとこれから何年先を見据えた構想になるのかわかりませんけども、あまりよろしくないんじゃないかなと思います。

 最後にもう一つ、自治、交流、権利、区民参加等々と書かれているんですが、行革はないんですか。役所自身の改革について、この基本構想で審議をされる区民に対して答申を求められる、区民の声を聞く、そういうことはお考えになっていないんですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらに書きました項目が全て言いあらわしているということではございませんで、今おっしゃったような区政運営、行政運営、そういった部分についても部会の中で御審議をいただきたいというふうに考えております。

平山委員

 ぜひお願いします。要するに、持続可能な行政運営というのは、これは区民の福祉に直結をすることですし、当区が、自治基本条例に定める財政見通しを踏まえた上でということは結局そういうことですから、そこの部分も、せっかくこうやって未来を見据えた構想を立てるのであればぜひ取り組んでいただきたいなというふうに思っていますので、要望です。

 これが全てではないということだったので、先ほど申し上げた委員の件しかり、高齢化の件しかり、行革の件しかり、そういったことについて考えていることを、これを見て言わせていただきましたので、ぜひ前向きに御検討いただければと思います。要望です。

伊東委員

 スケジュールでちょっと確認させていただきます。最後の6番ですね。この間の議会報告については、3月に審議会設置の議会報告、そして、同年8月に審議会における検討状況の議会報告ということになっておりますけれど、この審議会に諮問して答申をいただくまでの部会設置ですとか、そうした議論を進めていく中で大体5部会を予定されている。ただ、現行の基本構想は八つの柱ということでなっているんですけれど、その辺の新たに策定しようとする、改定しようとする基本構想と部会の設置数との関係というのはどう考えられているのか。それとあわせて、その辺の考え方が3月の議会報告で説明がなされるのかどうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 最終的に基本構想という形ででき上がるときの柱の数、それから答申でいただく中での領域の数というものが一致してくるのかどうかというところは、議論の内容であったり、いただく答申の内容によっても変わってくるところかなというふうには思いますけれども、部会の数が、すなわち基本構想の領域の数になるとは限らないというふうに考えてございまして、当然またがる内容であったりとかそういったところもございますので、分類につきましては部会のカテゴリーにとらわれずに、審議会の議論、また議会での御意見なども踏まえて考えていきたいというふうに思っております。

 また、3月の審議会設置の議会報告につきましては、審議会の設置前ということでございますので、こういった方々に入っていただくというような御報告ということで、部会そのものは4月に審議会を設置されてから設置するという形になりますので、審議が始まった後、8月に予定されている議会報告で部会のほうは報告することになるかなというふうに思っております。

伊東委員

 そうしますと、3月の時点では委員会設置の委員会自体の概要についての御報告、部会についての概要は、このスケジュールでいうとないわけですよね。部会で審議された内容の検討状況についての報告が8月、要するに5カ月もあいてしまうと。もともとどういう考え方に基づいて部会が設置されているのか、必要性があると思う。そういうことすらも途中経過報告なしに。今のおっしゃり方ですと、とにかく部会は大体五つぐらいを検討しています。ただ、それについても審議会が設置されてみないとわかりませんというような、要するに白紙の状態で諮問するということなんですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 部会が正式に設置されるのは、審議会の中で会長のほうから部会を設置するという宣言をしていただくということになりますので、なかなか事前に申し上げづらいところがございますが、ただ、5カ月ほどあいてしまうという御指摘もございましたので、例えば第2回定例会であったりとか、内容そのものが、議論がそこまで進んでない状況になるかもしれませんが、細かく御報告をしていきたいというふうに考えてございます。

伊東委員

 まだ全容がこれだけではわかりにくいんですけれど、今のお話ですと、区のほうとして、要するに分野の部分についてはこういうことを話し合ってもらいたいということが今の時点では報告いただけていないから――報告というか、考え方が示されていない状況ですから、議会のほうとしてはどういう分野になったかということもわからないですし、その部会の中でどういう資料が用意されて配付されて、それに基づいた議論がどう進んでいるのかというのはなかなか見えづらい状況かと思うんですよね。

 ですから、今おっしゃられたように都度都度の部会――要は部会が中心になろうかと思うんですよ。部会での議論というのを丁寧に議会のほうにも経過報告をいただくべきじゃないのかなと。8月には、その部会、審議会における検討状況の議会報告ということですけれど、審議会の開催日程を見ますと、7月に各部会の審議内容の共有、大体大まかにまとまったものを共有しましょうよと。部会が終わって、その後に議会報告。そうすると議会から、この部分についてはもうちょっと議論を深めた方がいいですとか、そういうものを反映しづらいスケジュール、開催日程になっちゃっている。8月下旬の第4回の部会では、部会ごとにまとめていくことになっています。もうその時点では大体まとめの原案が事務局のほうで用意されるような形になろうと思うので、そうしたフィードバック、議会からの審議会に対する意見とまではいかないけれど、疑問点等というのが、このスケジュールだとなかなか満たされないのかなということが気になりますので、その辺はもうちょっと開催と議会の報告との関連を詳細に検討していただきたいと思います。これは要望にしておきますけれど。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

 

(午後1時39分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後1時40分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はございますか。

羽鳥委員

 第79号議案、中野区基本構想審議会条例につきまして、日本共産党議員団の立場から意見を述べさせていただきます。

 本条例は、中野区基本構想を改定するに当たって基本構想審議会を置くというものであり、このことについては賛成をしたいと思います。その上でですが、中野区に対しては、まず区民の意見がしっかり反映されるようにということを意見として述べたいと思います。

 先ほど質疑もさせていただきましたが、公募する際には、幅広い区民がその情報を知り、そして区政に参画をしたいというふうなことが思えるように、しっかりと周知を図られたいというふうに思います。

 また、部会などを通して丁寧な審議がされることというのは非常に重要なことと思いますので、その審議の中でしっかりと区民の意見が反映をされた基本構想審議会の答申が出されるよう事務をしていただきたいと思います。というのも、最初の基本構想の制定の際には、いろいろとワークショップや区民参加の手続などさまざまとられましたが、その基本構想を策定する際に、その前に出された経営改革指針などのニューパブリックマネジメントなどの新自由主義的なフィルター、顧客満足度などのこうした指標などがいろいろと取り込まれ、そこで議論されたこととは若干異なる構想も出され、またその後、10か年計画の策定なども本当に区民の意見が反映されたのかというふうなこともあると聞いております。今回の基本構想の審議に当たっても、基本構想審議会で出された意見がしっかりと反映をされたものとなるよう区に対して求めて、意見としたいと思います。

委員長

 他に意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。第79号議案、中野区基本構想審議会条例を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第79号議案の審査を終了します。

 次に、先ほど保留といたしました第77号、第78号議案について再度議題に供します。

 この際申し上げます。関係委員会から申し送られた意見はありませんでした。

 他に質疑がなければ、取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

 

(午後1時44分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後1時45分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより議案ごとに採決を行います。

 初めに、第77号議案、平成30年度中野区一般会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第77号議案の審査を終了します。

 次に、第78号議案について採決を行います。

 お諮りします。第78号議案、平成30年度中野区用地特別会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第78号議案の審査を終了します。

 次に、第80号議案、仮称中野四季の森公園自転車駐車場整備工事請負契約に係る契約金額の変更についてを議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 それでは第80号議案、仮称中野四季の森公園自転車駐車場整備工事請負契約に係ります契約金額の変更につきまして補足説明をさせていただきます。(資料4)

 本議案につきましては平成29年10月13日に議決されました平成29年第49号議案、仮称中野四季の森公園自転車駐車場整備工事請負契約に係る契約金額を変更するものでございます。

 変更前の契約金額が8億9,100万円変更後の契約金額が9億3,575万5,200円で4,475万5,200円の増額となっております。

 当該案件の契約者でございますが、協永・明成建設共同企業体となってございます。代表者は、協永建設株式会社、構成員は明成建設工業株式会社で両者とも区内事業者になってございます。

 変更の理由でございますが設計変更に伴いまして、工事請負契約約款第18条に基づきまして契約金額を変更するものでございます。

 補足説明は以上でございます。よろしく審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。

 質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議するため委員会を休憩します。

 

(午後1時48分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開します。

 

(午後1時49分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。第80号議案、仮称中野四季の森公園自転車駐車場整備工事請負契約に係る契約金額の変更についてを原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第80号議案の審査を終了します。

 次に、第81号議案、中野東中学校等複合施設新築工事請負契約を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 それでは第8号議案、中野東中学校等複合施設新築工事請負契約につきまして補足説明をさせていただきます。(資料5)

 議案議会の議決に付すべき契約案件、予定価格1億8,000万円以上の工事請負に当たりまして審議をいただくものでございます。

 工事件名、中野東中学校等複合施設新築工事、工事場所は、中野区中央一丁目41番1号、工期は平成33年2月26日、工事概要につきましては記載のとおりでございます。

 その下になります。契約金額、消費税相当額を含めまして66億4,401万3,000円

 2番、契約でございます。ナカノフドー・協永・進藤建設共同企業体代表者は株式会社ナカノフドー建設構成員は協永建設株式会社及び進藤建設株式会社、この3社による構成でございます。

 なお、ナカノフドー建設は千代田区にある事業者になっております。協永建設及び進藤建設の2社につきましては区内事業者でございます。

 3番、契約方法は総合評価方式、一般競争入札でございます。

 4番の予定価格につきましては、消費税相当額を含めまして66億8,380万200円、落札率は99.4%でございました。

 5番の構成員社の営業概要につきましては記載のとおりでございます。

 なお、3ページ目に入札経過調書を記載してございます。後ほどお読みいただければと思います。

 補足説明につきましては以上でございます。よろしく審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。

 質疑はありませんか。

羽鳥委員

 この工事の金額についてなんですけれども、債務負担行為額入れた総事業費で見ると102億4,806万8,000円となっていて今回の金額は66億円余りとなっている。これは本体工事が66億円でその他が30億円余り、こういったことでよろしいですか。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 今回工事につきましては建築工事ということになってございまして、この後また附帯工事としまして電気並びに空調それから給排水工事が入っていくということになってございます。

羽鳥委員

 同時期に建てられる学校校舎の工事で見ますと、美鳩小でありますとかみなみの小の総事業費が30億余りというところと見ると、複合施設という事情によるんですけどもかなり高額の金額になっているなというふうに思いますがこの金額と同じような規模の契約金額のものというのは、比べられるものはどういったものがありますか。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 委員先ほど指摘のみなみの小学校、美鳩小学校につきましては、みなみの小につきましては4階建てで総事業費32億強ということになってございます。そのほかですと、平和の森公園の新体育館のほうですかねこちらが89億円余ということになってございますが、今回の中野東中学校につきましては複合施設10階建てということにもなってございますので、これぐらいの金額が妥当であるというふうには考えているところでございます。

近藤委員

 3ページ目を見させていただくと、1回目も2回目もこの業者だけが入札してきたということですよね。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 はい、そのようになってございます。

近藤委員

 金額的にもかなり多くて、66億という金額なんですけれども、最近の中野区だと、たくさんの業者が出てこないという感じなんですけれど、その辺はどういうふうな理解をすればいいですか。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 今回JVでということで組ませていただいておりますので、そういった意味でも区内事業者の参加を促すということもありまして、3者のJVでということにもなっておりますので、必ずしもたくさん手を挙げればいいものとまでは認識はしていないところではございますが、3者のJVで応札があったということでの認識でございます。

近藤委員

 3者でJVだと、なかなかないということなのかしら。そういうことなんですか。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 はい、そのようになってございます。

近藤委員

 なるべくでしたら競争があって一番いいところを選ぶということがいいことだとも思うんですけれども、なかなか競争のない中でこのJVが、66億円のお金を、区民の税金を投入して、いい仕事をしていただきたいと思うわけですよ。そうすると質や何かに関してというのは、区はどういうチェック機構があるんですか。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 このJV3者の過去の実績でございますとか、あと総合評価方式をとっておりますので、その点、社会貢献でありますとかさまざま評価をしておりまして、この3者JVの事業者で問題ないということで契約担当としても評価をしたところでございます。

近藤委員

 もちろんチェックをして総合評価で入札したんですから、それでここしか来なかったんですから、ここに決定はされるんでしょうけれども、やっぱり本当によりよいものをつくっていただきたいという観点から、中野中とか、つくった後にいろいろな問題が出てきたとかそういうこともありますので、どういうことができるのかわからないんですけれども、最大のチェック機能を果たして、いいものをつくっていただきたいと思いますけど、それはいかがですか。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 今後の工事の履行確認も含めまして、品質の確保というところも重要なポイントだというふうに認識をしておりますので、その辺もチェックしてまいりたいというふうに考えてございます。

いながき委員

 近藤委員の質問にもちょっと関連するんですけれども、私、過去に公共工事の品質確保の点から、区立中野中学校が竣工後数年でさまざまな、雨漏りなどの不具合が生じているということを取り上げさせていただいて、その再発防止策を求めました。今回のJVに入っていらっしゃる契約事業者さんは、その中野中学校の校舎の改築工事の代表企業ということなんですけれども、この区立中野中学校の施工後、数年後で発生したさまざまな不具合と、この今回契約業者さんに入っている企業との関係というのはあったんでしょうか、なかったんでしょうか。それを確認させてください。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 今回、代表者につきましてはナカノフドー建設ということで千代田区の事業者ということになってございます。中野区での実績というのは今まではございませんが、表記させていただいている区立九段小学校をはじめ、他区の実績においても同規模レベルの、30億を超える工事を請け負っているということもございます。

 中野中学校との兼ね合いというところなんですけれども、今回、中野中学校のほうの校舎新築工事をされたのが協永建設ということではございますが、今回3者JVということで組ませていただいて、評価的にも何ら問題なくということで採点はさせていただいているところでございます。

いながき委員

 私の質問内容は、中野中学校の建設後発生したさまざまな不具合、これの原因と、今回中野中学校校舎改築工事を行った実績を持つ建設会社さんとの関係はなかったのかということを聞いております。(「答えられるの」と呼ぶ者あり)わかりました、じゃあ、原因究明はされているんですかね。

髙田経営室副参事(施設担当)

 さまざまな区有施設の不具合に関してはその都度、瑕疵ということもありまして、その他の不具合に関してはきちんと業者さんのほうと協議をしながら対応はさせていただいております。

いながき委員

 総合評価方式で選定された契約事業者の、そのときの技術内容、技術力ですとか施工内容というのは、その次の入札ですね、今回で言えばこの中野東中学校の新築工事の入札なんですが、そのときの評価点には反映されないんでしょうかね。されるのか、されないのかお聞きします。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 中野中学校の工事を完了した際には施工計画書という形のもの、工事の完了の評価をしておりますので、そちらの評価、並びに今回のJVで組んだときの応募の中でもその技術力等々の評価というのはさせていただいております。

いながき委員

 総合評価方式というのは、価格だけではなくて、こういった技術点など価格以外の点が非常に重視されるということで、やっぱりその過去の施工内容ですとか、その技術力というのは含めて非常に大事な要素だと思うんです。今回の調書でも合計点が21.9点の中で、価格点がたったの0.2点であって、それ以外の、価格以外の評価点が21.7点もあると。価格の点が21.9点中たった0.2点で、それ以外の部分が非常に多くを占めていて、この66億円の高額な工事の事業者が決まっているということで、繰り返しになりますけれども、その施工内容、技術力というのは非常に大事になってくると思いますし、区立中野中学校で発生したさまざまな不具合が今後も発生しないようにとお願いしたいんですけれども、その辺は大丈夫ですか。確認します。

髙田経営室副参事(施設担当)

 工事のほうに関しては、職員が監督員として工事管理をさせていただきますので、不具合がないよう、よい施設をつくっていきたいと思っております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

 

(午後2時04分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時04分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。第81号議案、中野東中学校等複合施設新築工事請負契約を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第81号議案の審査を終了します。

 次に、第82号議案、平和の森小学校増築工事請負契約を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 それでは第82号議案、平和の森小学校増築工事請負契約につきまして補足説明をさせていただきます。(資料6)

 本議案につきましては、議会の議決に付すべき契約案件、予定価格1億8,000万以上の工事請負に当たりまして御審議をいただくものでございます。

 工事件名、平和の森小学校増築工事、工事場所は中野区新井三丁目29番1号、工期は平成32年2月28日。工事概要につきましては記載のとおりでございます。

 1番、契約金額は、消費税相当額を含めまして3億6,305万4,800円。

 2番、契約者は、明成・薩摩建設共同企業体、代表者は明成建設工業株式会社、構成員は薩摩建設株式会社の2者による構成になっております。この2者ともに区内事業者でございます。

 3番、契約方法は、総合評価方式、一般競争入札でございます。

 4番、予定価格は、消費税相当額等を含めまして3億7,893万800円、落札率は95.8%でございました。

 5番の構成員2者の営業概要につきましては、記載のとおりでございます。

 3ページ目に入札経過調書を添付してございます。後ほどお読みいただければと思います。

 補足説明につきましては以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件について質疑を行います。

 質疑はありませんか。

羽鳥委員

 この工事概要の校舎棟工事につきまして、その中身を詳しくお示しください。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 校舎棟工事につきましては4教室分を増設するということで、プレハブの1階、2階ということで、1階に2教室分、2階に2教室というような工事になってございます。

羽鳥委員

 児童数の増に伴ってちょっと足りなくなってしまったのでつくらざるを得ない、こういった理解でよろしいですね。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 はい、そのようになってございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

 

(午後2時08分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時08分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。第82号議案、平和の森小学校増築工事請負契約を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第82号議案の審査を終了します。

 次に、第95号議案、中野区組織条例を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

田中経営室副参事(人事担当)

 それでは第95号議案、中野区組織条例につきまして補足説明をさせていただきます。(資料7)

 本件につきましては、本年10月、当委員会におきまして組織改正案を御報告したところでございますが、区民にとってわかりやすく、区政を効果的・効率的に運営できる組織を編成するため組織条例を改正するものでございます。

 お手元の補足説明資料をごらんいただきたいと思います。左側が平成31年度組織改正案、右側は現在の組織を記載してございます。これまで「分野等」と書いていますけれども、これを「課」に変更し、課に構成される予定の主な事務分掌を記載させていただいてございます。

 なお、課につきましては本年度中に決定をいたしますが、職務の専門性・困難性等を踏まえまして、課の一部には担当課長を配置する予定となってございます。

 まず、平成31年度の「部」でございます。現在、4室6部でございますが、資料のとおり、企画部以下9の部、九つの部に再編をいたします。

 次に、主な改正内容につきまして御説明をいたします。

 まず、企画部でございます。予算と決算、広聴と広報、行政評価と業務改善、情報政策と情報システムの運用、それぞれ関連性が強い事務であることから、企画部内の財政課、広聴・広報課、業務改善課、情報システム課でそれぞれ所管をし、一連の流れとして位置付けまして一体的に取り組みを進めさせていただきます。

 次に、総務部でございます。防災、危機管理、生活安全にかかわる組織、これを総務部危機管理課といたしまして、担当部長を置いて一体的に取り組み、平常時も含めた危機管理体制の強化を図ることとしてございます。

 次に、2ページをごらんいただきたいと思います。区民部でございます。産業振興、都市観光、文化施策、国際交流、これの一層の充実を図るため、区民部に位置付け一体的に取り組むこととしてございます。

 なお、平成31年度の文化産業観光部長、こちらにつきましては配置をしないということで考えてございます。

 次に、子ども教育部でございます。子どもの相談支援など子どもに係る体制の強化を図るため子ども家庭支援担当部長を配置するとともに、児童館など地域こども施設、これを地域支えあい推進室から育成活動推進課に移管をし、子ども・子育てにかかわる事業の一体的な事業展開を図ってまいります。

 次に、3ページをごらんいただきたいと思います。地域支えあい推進部でございます。高齢者に係る地域包括ケアシステムの推進に必要な施策等を一体的に進めるために、区民サービス関連の介護保険事業及び健康福祉部の高齢者サービス等に係る事業につきまして、介護・高齢者支援課といたしまして、一体的かつ効果的な事業展開を行っていくこととしてございます。

 次に、健康福祉部でございます。環境公害を除く環境部、生活環境分野の事務を保健所に移管するとともに、区民健診等健康推進分野につきましても保健所の保健企画課といたしまして、保健予防課も含めて一体的に取り組むこととしてございます。

 次に、環境部でございます。他の部との統合も検討しましたが、職務内容の関連性、職員規模等も踏まえまして、部として残すこととしてございます。

 次に、4ページをごらんいただきたいと思います。都市基盤部でございます。環境部の緑化推進事務につきまして、公園緑地課に移管をいたしまして公園整備などと一体的に取り組むこととしてございます。

 最後に、まちづくり推進部でございます。区内のまちづくりを一体的かつ効率的、効果的に進めるため、まちづくり推進部を新設いたします。また、中野駅周辺まちづくりにつきましては、計画・調整・整備を一貫して行うため、中野駅周辺まちづくり担当部長を配置し、着実な推進を図ってまいります。

 以上、主な変更内容をもとに現在の中野区組織条例の全部を改正するものでございまして、本条例の趣旨を明確にするため、第1条に主旨規定を設けまして、第2条では、区長の権限に属する事務を分掌させるための内部組織としまして企画部以下9部を設けるとともに、第3条で、当該各部を分掌する事務を定めてございます。

 また、この条例の施行日は平成31年4月1日でございます。

 以上、簡単ではございますが補足説明とさせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。

 質疑はありませんか。

羽鳥委員

 今の御説明の中で、区民部の産業観光課と文化国際交流課については部長を配置しないというふうに言われましたか。

田中経営室副参事(人事担当)

 前回の報告の中では、産業、観光それから文化を強化するという意味で、文化産業観光部長というのを配置の予定ということで記載をさせていただいたことで説明させていただきましたけれども、来年度につきましては担当部長の配置は行わないということでお話をさせていただきました。

羽鳥委員

 失礼いたしました。

 このまちづくり推進部のところで、まちづくり計画課の中に、都立家政駅や鷺ノ宮駅、また野方駅のところがまちづくり計画課の中に入っているんですけれども、これは事業の進捗とかそういうのに伴って事業課のほうに移るとか、そういったことを規則の改正とかそういうことでやっていくという、こういったことになりますか。

田中経営室副参事(人事担当)

 条例自体は部を定めるものでございまして、実際の課以下につきましては規則等で定めることとなってございます。考え方としましては、いわゆる鷺宮等のこれからまちづくりを計画する課と、それから一定程度、沼袋、新井薬師等、いわゆる事業が進捗をしているところという意味で、計画課、それから事業課というような整理をしたところでございます。

羽鳥委員

 あと、中野駅周辺まちづくり課についてなんですけれども、現在、分掌事務のところに相当するそれぞれのところに副参事がいらっしゃるかとは思うんですけれども、これは別途、担当課長配置予定のところに該当して担当課長をそれぞれ配置されるという、こういったことになるんでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 他にも配置する可能性はありますけれども、現在も複数の副参事を配置しておりますので、こちらにつきましては最終的にどうなるかは未定でございますけれども、一定の担当課長は必要かなという想定はしてございます。

羽鳥委員

 子ども教育部のところで、子ども教育部長と教育委員会事務局次長の兼務については、この前のときにはこれからの検討課題みたいな御回答だったんですけれども、現在のところはどうなりますか。

田中経営室副参事(人事担当)

 組織的には子ども教育部と教育委員会事務局、今回の改正では、米印をしております指導室と学校教育課、こちらは教育委員会事務局単独の組織と想定しております。兼務も含めて、そちらについては現在のところは未定でございます。

中村委員

 すみません、1点だけ。経営本部体制から、こうやって組織改正を行うということなんですけれども、経営本部体制にしたときというのが、要は横断的な政策についてしっかり取り組んでいこうというところで経営本部体制に十数年前に移行したかと思うんですけれども、その考え方というのは今後どうなっていくんでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 経営本部体制ということの体制は廃止をしますけれども、当然職務としては企画部門もしくは総務部門、特に企画部門というのは全体調整ということになりますので、そういう役割は今後も引き続き行っていく予定となってございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

 

(午後2時19分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時19分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

羽鳥委員

 第95号議案、中野区組織条例につきまして、日本共産党議員団の立場から意見を述べさせていただきます。

 本条例は、中野区組織条例の全部を改正するものということで、新年度から新たな部などを創設するというものです。この条例につきましては、区民にとってわかりやすいものとするということと、あと職員にとって働きやすいものにするということで賛成をしたいというふうに思います。

 その上でですが、この間の組織改正に当たっての審議の中で経営本部体制と事業部制についていろいろと質疑をさせていただきました。その問題意識としては、この間、職員の方から経営本部体制のトップマネジメントの中で、なかなか自分たちが提案したことが通らなかったというふうな意見を聞いていたり、事業部制になったもとで、自分のたちのところで人員がなかなか、全体の人員が減らされていく中で人員が足りないと。そういった中で、何とかしてほしい、人員強化をしてほしいということを訴えても、それが人事のところまで届いているのかということで不安に思っている、疑念が生じているという意見を聞いたことを踏まえたものでした。新しい組織になるもとで、官房系の、こういった企画部や総務部に当たっては各部の皆さんが働きやすい職務環境になれるように、これまで事業部制のところではちょっとその事業部で解決をしてねということで、いわば言われてきたところが実態としてあったのではないかなと思いますので、そういったところに留意して組織運営などをしていただければなということを思います。

 以上、意見としたいと思います。

委員長

 他に意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。第95号議案、中野区組織条例を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第95号議案の審査を終了します。

 次に、陳情の審査を行います。

 第9号陳情、選択的夫婦別氏(夫婦別姓)制度の法制化を求める意見書の提出に関する陳情を議題に供します。

 これより本件に対する質疑を行います。

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

 

(午後2時22分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時25分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

伊東委員

 陳情に対して反対の立場から討論させていただきます。

 陳情者の方々の事情等は十分に理解するところでありますけれど、ここの陳情件名にあります「制度の法制化を求める意見書」、あるいは主旨にあります「導入を求める意見書」、こうした文言につきましては当委員会で十分な審議は尽くせない部分でありますし、さまざま国の法等に、多岐にわたる調査検討が必要なことから、陳情者のお気持ちは理解するところですが、制度化を求めるという部分では応じられないということで、反対させていただきます。

羽鳥委員

 第9号陳情、選択的夫婦別氏(夫婦別姓)制度の法制化を求める意見書の提出に関する陳情に、日本共産党議員団の立場から賛成の討論を行います。

 本陳情の趣旨は、中野区議会より国に対し、選択的夫婦別姓の導入を求める意見書の提出を求めるものです。現在は、婚姻届を提出した際に夫か妻かのどちらかの氏を選ばなければなりません。陳情者からの補足説明を受けましたが、陳情にある「選択的」の意味は、別姓を強制するものではなく、現在の同姓を選ばなければいけない制度を、夫婦同姓にしたい方は同姓を、夫婦別姓にしたい方は別性を選べるように選択できる制度にしてほしいというものです。

 私は、陳情審査の際に得た新たな視点というものは、陳情者の生活上の困りごとを解決してほしいというものです。陳情者に対し、選択的夫婦別姓制度がないことでどのような苦労、苦悩、思いがあるのかとお聞きしますと、事実婚となり子どもの親権を持てない、ペーパー離婚手続をしている、結婚自体が破断の危機にといった意見が出されました。また、結婚記念日を「名前を失った日」と表現されている方もいて、私自身、夫婦同姓を強制されている現制度のもとでの苦しみの深さに衝撃を受けました。

 陳情書でも述べられていますが、その他にも、事実婚夫婦では相続や税制上の不利も発生しますし、代替案として提示されている旧姓の併記も実効性を伴うものではありません。やはり法制度の上で、夫婦別姓を選べる制度の創設が必要であることは明らかです。

 また、憲法との関係でも同制度の必要性は明らかです。自分が氏と名を含む名前を他者とは違うものとしてとして持つということは、憲法第13条の幸福追求権から導き出される人格権として基本的人権を構成する中身の一つであり、日本において最も尊重されるべきものです。そのことは1988年2月16日の最高裁判決でも指摘されているところです。

 もう1点、女性差別解消という観点からも同制度の導入は求められています。国連女性差別撤廃委員会はこれまで政府に対し、夫婦の姓の選択など民法の中に残る差別的条項を削除することを勧告しています。民法では、夫または妻の氏にすると形式上の平等は保障されていますが、実際には2008年の厚労省調査で96.2%の女性が夫の姓に統一しています。ここに実質的な差別があり、これを解消することが必要と考えます。

 近来、選択的夫婦別姓制度を容認する国民世論は広がっています。昨年実施された選択的夫婦別姓制度についての世論調査では、制度への賛成が42.5%と過去最高になり、反対が29.3%と過去最低になっています。また、世代が若くなるほど賛成の割合が高くなる傾向で、今後も賛成の割合は高まると予想されます。

 意見書の可決は少なくとも19市2町でされており、そのうち5件がことしとのことです。ユニバーサルデザイン推進条例を制定した中野区こそ、誰もが等しく権利を享受できる制度実現のために力を尽くす必要があると考えます。よって、区議会においても意見書送付のため陳情採択すべきものと考え、討論といたします。

委員長

 他に討論はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより本件について挙手により採決を行います。

 お諮りします。第9号陳情、選択的夫婦別氏(夫婦別姓)制度の法制化を求める意見書の提出に関する陳情を採択すべきものと決するに賛成の委員は挙手願います。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 挙手多数。よって、本件は採択すべきものと決しました。

 以上で第9号陳情の審査を終了します。

 次に、所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、区内の公共サイン整備に係る考え方についての報告を求めます。

杉本政策室副参事(企画担当)

 それでは、区内の公共サイン整備に係る考え方につきまして御報告いたします。(資料8)

 初めに、1番、サイン整備の基本的な考え方として、(1)分かりやすい案内・誘導とし、誰もが見やすく利用しやすい表示といたします。また、サインを効果的に配置すること、表示する言語は日本語及び英語の2言語を基本といたします。

 (2)デザインの統一といたしましては、シンプルなデザインを基本とし、色彩やデザインの統一を図ります。

 (3)効果的な情報提供として、QRコードの活用などICT技術を用いたサインの導入、共通ピクトグラムの活用などを図ってまいります。

 次に、2番、誘導サイン等の盤面更新の実施といたしまして、サイン整備の基本的な考え方に基づき、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機とした来街者数の増加等に対応するため、区が設置しているサインの中で最も多い誘導サインについて、次のとおり盤面更新を実施いたします。

 まず、サインの言語表記及び表示基準等は、原則として東京都が策定している標準化指針に準拠するものとし、東京都が設置しているサインとの整合を図ります。誘導サインの盤面につきましては、案内誘導表示の視認性を確保するため濃紺色に統一すること、ICT技術を活用し、従来の誘導サインの表示内容にQRコードを付加することにより、案内誘導対象施設の所在地等をWebサイトで容易に確認できるようにすること。また、外国人観光客等に対応するため日本語及び英語の2言語表記といたします。

 次に、3番、公共サインガイドラインの策定でございます。サイン整備の基本的な考え方に基づきまして、今後のサイン整備及び維持管理などの統一基準となる公共サインガイドラインを策定いたします。対象とするサインにつきましては別紙をごらんいただきたいと思います。

 対象とするサインにつきましては、区が設置する案内サイン、誘導サインということで、別紙の①と②でございます。また、区が設置する位置サイン、規制サイン及び説明サイン、それぞれ別紙の③④⑤に相当いたします。こちらにつきましては、書体、色彩等の基本的な考え方についてガイドラインを参照すべきサインといたします。なお、他の法令等によりまして整備基準が示されているサイン、別紙の⑥に相当いたしますが、こちらにつきましてはガイドラインの対象外といたします。

 次に、資料の3ページにお戻りいただきたいと思います。ガイドラインに盛り込む内容としましては、サインの配置、設置の考え方、維持管理に関する基本的な考え方、サインの標準デザインを考えてございます。

 また、ガイドラインの策定に当たりましては、ガイドライン案に対して関係機関・団体から意見を聴取するとともに、区民意見の募集を行いたいというふうに考えてございます。

 また、今後ガイドラインに基づく計画的なサイン整備及び補修を進めてまいります。

 4番、今後のスケジュールといたしましては、来年1月に中野区公共サインガイドライン(案)を決定し、関係機関・団体に意見聴取、区ホームページで区民意見の募集を行い、3月に中野区公共サインガイドラインを策定、来年度以降、ガイドラインに基づく公共サインを整備してまいりたいというふうに考えてございます。

 説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

中村委員

 御報告ありがとうございます。

 区民意見の反映のところなんですけれども、この関係機関・団体というのはどういうところを想定されているんでしょうか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 関係機関・団体等といたしましては、鉄道事業者、あとはバスの運行事業者、あと都の交通機関、そのほかは電柱やなにかの設置にも影響が出てくる部分もございますので、東電ですとか東京ガス、あとはその他事業者の区内にございます事業者の団体等、こうしたところに働きかけをしてまいりたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 中村委員の質疑にかかわってなんですが、今おっしゃった中に、例えば視覚でありますとか、聴覚でありますとか、そういった障害者団体のことは言われていなかったんですけれども、こういったところには意見聴取される予定はありますか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 サイン整備に当たりましては、ユニバーサルデザインの理念に基づくというところがございますので、今、委員から御指摘いただいたような団体にも、お声かけをしてまいりたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 実際には情報を得にくい方もいらっしゃるわけですから、そういったところに丁寧に意見を聞いていただければというふうに思います。

 また、ユニバーサルデザインという観点で、私が最近ちょっと知ったものの中にカラーユニバーサルデザインというものがあって、色覚異常を持っている方がいらっしゃって、赤と緑が区別がつかないとかというので、そこに配慮してほしいということを言われたことがあるんですけれども、その点について、案内サインや誘導サインでは配慮はどのようにされるおつもりでしょうか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 カラーユニバーサルというような視点も当然重要というふうに認識してございますので、こちらにつきましては、今後策定してまいります公共サインガイドライン、こちらの中には考えとして盛り込んでまいりたいというふうに考えてございます。

平山委員

 すみません、1点だけ。これは当然いわゆるオリ・パラにもかかわってくるんだと思うんですけど、そういう補助金ってあるんですか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 公益財団法人東京観光財団が実施します区市町村観光インフラ整備支援補助金というものがございますので、こちらの活用を図ってまいりたいというふうに考えてございます。

平山委員

補助率とか上限とか、そういったのはありますか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 補助率といたしましては、1事業当たり補助対象経費の2分の1以内ということでございまして、補助限度額といたしましては、1区市町村当たり、平成27年度から平成31年度までの間で上限1億円というふうに聞いてございます。

羽鳥委員

 1点、忘れていたので継ぎ足します。案内サイン、サインの中で、外国語に対する対応なんですけれども、区内には多数の外国人の方々がお住まいになっていて、やはりそういった方々の意見を聞くというのもなかなか大事なんじゃないのかなというふうに思います。そういうところで言いますと、区ホームページで意見募集というふうにすると、なかなかそういったところには届かないんじゃないのかなという懸念があるんですね。そこでなんですけれども、例えば年4回発行している外国語版の区報とか、そういったところで意見募集とか検討されてはいかがかなと思うんですが、いかがでしょうか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 外国人の皆さんの御意見を反映するというところでは、今、委員から御提案のあったようなもののほか、中野区国際交流協会というところがございますので、国際交流協会からも意見を聞いてまいりたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 ぜひとも、多文化共生ということは非常に大事な取り組みですので、ここも丁寧な取り組みをよろしくお願いいたします。

木村委員

 今後のスケジュールで、4月以降にガイドラインに基づく公共サイン整備と書いてあるんですけれども、順次整備していくということでしょうが、どれくらいの期間をかけてというのは何か計画みたいなのはございますか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 まずは誘導サインについて、年度内での整備を図ってまいりたいというところがございます。また、今後につきましては、予算に影響が出てくるというような部分もございますが、次年度以降、他のサインについても順次入れかえを行っていくというふうに考えてございます。計画期間等につきましては、現時点におきましては、サインの新設であるとか老朽化による入れかえ、こうしたものも含めまして順次整備を図ってまいりたいと考えております。

木村委員

 今、年度内とおっしゃったのは、31年度、先ほどの質疑からいくと補助金が使えるところでということでしょうけど、先ほどの話でいくと上限が1億円ということであれば、当然その倍ぐらいの中でできるかどうかという話なんですけども、そこを一つの上限として整備を来年度は考えるのかどうかという、その辺は何かありますか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 まずは平成30年度中、今年度中に誘導サインの入れかえをというふうに考えてございます。次年度以降につきましては、まだ現時点におきましては、具体的にどのサインをとか、規模等につきましては現在検討中でございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、中野二丁目地区市街地再開発に係る区有地等の手続き等についての報告を求めます。

杉本政策室副参事(企画担当)

 それでは、中野二丁目地区市街地再開発に係る区有地等の手続き等につきまして御報告いたします。(資料9)

 中野駅南口地区では、土地区画整理事業と市街地再開発事業の一体的施行により事業を進めてございまして、区は、施行地区内の地権者として中野二丁目地区市街地再開発組合に参加しておりますので、事業の進捗状況につきまして御報告をいたします。

 現在、市街地再開発組合におきまして、権利変換計画に向けました用途別の床配置案を作成中でございます。

 現時点の想定案につきましては別紙をごらんいただきたいと思います。資料の右側が北となります。

市街地再開発区域内に事務所棟と住宅棟の2棟が建築されます。こちらの住宅棟の2階部分に約650平方メートルのスペースを、同じく地下1階部分に約500台分の自転車駐車場を区が取得する権利床の想定案として示されたものでございます。今後でございますが、来年1月以降に床配置検討案の個別説明を受け、3月以降に権利変換計画への同意を行い、その後、2022年度の建築工事竣工に向けまして権利床の活用についての検討を行ってまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

平山委員

 御報告ありがとうございます。区施設の予定をされている650平米について、活用については今後どういう検討がなされていくんですか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 現時点につきましては、まず権利床を確定したいと、権利床の区の権利を取得する部分を確定してまいりたいというふうに考えてございまして、その活用の方途につきましては、その後、方針案を定めてまいりたいというふうに考えてございます。資料にございますように、活用案が決まりましたら議会にも御報告をしながら議論を進めてまいりたいというふうに考えております。

平山委員

 中野の本当に一等地ですので、二度と手にすることができないようなスペースですので、ぜひ議会も含めた慎重な議論を重ねていきたいなというふうに思っていますので、その点、御考慮をいただければと思います。

 現状、四季の森で持っていますね、権利床。これが、期間が経って果たして有効活用されているんだろうかということをそろそろ見直さなきゃいけないと思っているんです。1区なんか又貸ししちゃっているわけだからね、あれも一等地なのに。検証した上で、果たして今後もやっていくべきなんだろうかどうかというのも考えていかなきゃいけないのかなと思っているんです。そういったものも踏まえながら、何に使っていくのか。区のほうで当然プランを出されるんでしょうけれども、よく議会の審議にも供した上でぜひ進めていただきたいと思っていますが、よろしいですか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 今、委員、御指摘のようなことを踏まえまして、十分に区議会ですとか、区民の皆さんからの御意見を伺いながら活用案を検討してまいりたい、決定してまいりたいというふうに考えてございます。

伊東委員

 今回の権利床を得るに当たって、もともとこの再開発事業地内にありました中野区の土地等について概要を、まずそれだけ説明を再度お願いしたいと思います。

杉本政策室副参事(企画担当)

 堀江敬老会館の部分と南部教育相談室、そのほか中野南自転車駐車場、こちらの三つの箇所の跡地の一部でございます。

伊東委員

 それぞれの面積もお願いします。

杉本政策室副参事(企画担当)

 公簿面積でございますが、旧南部教育相談室、こちらが327.93平方メートル、堀江敬老館が684.32平方メートル、中野南自転車駐車場が812.01平方メートル、合計1824.26平方メートルでございます。

伊東委員

 それともう1点、この再開発に係る権利者の総数も参考までに。

杉本政策室副参事(企画担当)

 12権利者でございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、3番、中野区の新たな区政運営方針(案)についての報告を求めます。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 それでは、中野区の新たな区政運営方針(案)について御報告をいたします。(資料10)

 本報告につきましては、本委員会のほか、関連の委員会として厚生、建設、子ども文教委員会においても御報告をするものでございます。

 まず1番、本方針の趣旨及び2番の区政運営における基本的な考え方につきましては、せんだって10月31日の本委員会での質疑を経まして一部修正をいたしましたので、その修正箇所について御説明をいたします。

 まず1番、本方針の趣旨、最後の2行を追加いたしました。こちらにつきましては、本方針が、新しい基本構想等を策定するまでに限ったものというふうに読み取れる内容であったことでございましたから、改めて検証した上で、「新しい基本構想等に反映していくものとする」というふうに追記をいたしました。

 続いて2番、区政運営における基本的な考え方におきましては、新しい基本構想等を策定するまでの間に着手をする取り組み、こちらを明確にするために、各項目に記載した取り組みにつきまして、具体的な内容を年度別に記載をいたしましたので御確認をいただければと思います。

 続きまして、3ページにお移りいただきまして、3番、基本構想等策定までの間に再検討を進める主な施策でございます。こちらは今回初めて記載をした内容でございます。各施策の内容につきましては既に所管委員会等で報告されている内容ではございますけれども、「これまでに区が示した方向性を再検討する施策のうち、今後、基本構想等の策定までの間に、新たな方針の具体的な検討を進めていく主な施策」ということで取りまとめをいたしまして、検討の方向性及び予定、スケジュールを示すものでございます。

 (1)すこやか福祉センター整備方針の再検討でございます。地域包括ケアの拠点としてのすこやか福祉センターの機能拡充を図っていくとともに、すこやか福祉センターの配置のあり方、また地域包括支援センター、障害者相談支援事業所の適正配置についても再検討を行うものでございます。2018年度に、すこやか福祉センター機能、配置のあり方の検討を行いまして、地域包括支援センター、障害者相談支援事業所の配置方針(案)の作成、また、本町四丁目区有地及び旧温暖化対策推進オフィスの活用に関する基本方針の策定などを今年度考えております。来年度、2019年度につきましては、基幹型地域包括支援センターの設置ということを経まして、2020年度、すこやか福祉センター、地域包括支援センター、障害者相談支援事業所の配置の決定ということで、基本計画の中であわせて定めていきたいというふうに考えてございます。

 (2)地域の子育て支援拠点の充実でございます。子どもと子育て世帯に対する地域包括ケアの地域づくりを進めていくために、現在の児童館施設等を活用いたしまして、地域の子育て活動の支援拠点を適正に配置し、機能を拡充するほか、学童クラブや子育て広場機能も継続するものでございます。キッズ・プラザにつきましては、これまでの方針どおり整備をしてまいります。あわせて、中高生の新たな活動拠点のあり方についても検討してまいります。施設配置及び配置図につきましては、さまざまな点から検証を行い、2019年度に配置計画(案)を作成し、2020年度、基本計画に合わせて配置計画を決定いたします。

 (3)教育・保育施設等の誘導・確保に関する考え方の再検討でございます。待機児童ゼロを実現するという考え方のもと、区立保育園につきましては、区立保育施設全体の質の向上や連携強化、障害児等への対応の充実などを図るため、役割を再整理するとともに、さまざまな観点から十分検証し、一定数を存続する方向で今後のあり方を検討いたします。また、区立幼稚園についても、区立幼稚園が果たすべき役割を再整理して今後のあり方を検討いたします。今年度から検討開始をいたしまして、2019年度、保育の質ガイドラインの策定、「子ども・子育て支援事業計画」の改定、区立保育園・幼稚園のあり方の方針策定等を経まして、2020年度、基本計画に合わせて配置方針を決定いたします。

 その他といたしまして、①中野駅新北口駅前エリア再整備の推進でございます。より多様な区民参加の機会を設けまして、適切な意見交換、情報共有を図りながら、中野駅新北口駅前エリアの再整備を推進してまいります。最大収容人数1万人を目標とした集客交流施設につきましては、多角的に再検討を行い、今年度中に再整備事業計画の素案を策定し、2019年度計画の策定を予定してございます。

 ②哲学堂公園再整備の見直しでございます。インバウンドを目指した整備を優先した考え方を、『歴史文化を守り、区民や来街者が憩い楽しむ利活用』を目指す考え方に改めまして、現行の再整備計画を見直し、「哲学堂公園の歴史・背景を汲んだ、哲学堂が持つ文化財としての本来的価値を高めるための整備」、こういったことを目標とした整備といたします。学習展示施設は規模の縮小を前提とし、施設の配置や整備時期を変更いたします。

 なお、「哲学堂公園・旧野方配水塔周辺地区整備基本方針」等におけます哲学堂公園再生整備計画以外の事項に関しましては、基本計画や都市計画マスタープラン等により検討を進めてまいります。

 2019年度、哲学堂公園の新たな整備基本計画案の策定を予定してございます。

 4、今後のスケジュール(予定)でございます。2019年1月に新たな区政運営方針として策定したいというふうに考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

平山委員

 たくさん質疑があるので、時間をあれしたいと思いますけどね。端的にどんどん伺っていきますから、最初のほうはいいかな。

 前回御報告いただいて、幾つか申し上げさせていただいたことがあるんですよ。例えば、2ページの③の職員の能力を生かした区政運営というところで、研修のあり方というのは自己啓発とか何とかそういったことも考えられるんじゃないのみたいなことを――これは前回じゃなかったかな、総括、分科会で言ったのかな、そんなお話もさしあげていたかと思うんですが、特にそんな検討はされていないということですか。要は、これを読む限り、「職員が地域と関わる機会を増やしていくとともに、傾聴力・対応力の向上、職員提案制度の改善、自主研究活動の支援の充実等に取り組むことで、職員のスキルや意欲を高め、職員の能力を最大限に生かした区政運営を推進していく」というようなことが書かれていて、下に「研修による職員のスキルの向上」と書いてあるんですけど、その下の下には「自主研究活動の支援の充実」とあるんですけど、決算のときに申し上げたようなことというのは考慮していただけているんだろうか。どうでしょう。

桜井経営室副参事(人材育成担当)

 以前、決算の分科会のときに御質問いただきました自己啓発の支援に関してですけども、まず、今現在ございます自主研究活動のグループへの支援というのは制度がございますので、まずこちらを利用するグループがふえるように、やり方とか、周知の仕方とか、どういったグループが今こういう研究をしているかとか、職員の意識付けするような機会をふやしていきたいというふうに考えております。さらには、業務に関連する資格等の取得のために自主的に学習している職員もいるというのは聞きますので、そういった職員がスキルアップのためにどういった支援が必要なのかというのも検討していきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 本当はそこが非常に大事なところなんじゃないのかなと思っているので検討を進めていただきたいなということと、区民の生活実態を十分に把握した上で、区政課題の解決に努める。そのために、職員が地域とかかわる機会をふやしていくとともに、傾聴力・対話力の向上を図っていくわけですよね。それで、臨戸徴収やめちゃうんですよね。相反しませんか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 臨戸徴収につきましては改めて報告もあるのかなとは思いますが、いわゆる効果といいますか、そういった点を勘案して終了するということで聞いているところでございます。

 そういった状況はございますけれども、ほか、いろいろなこちらに書いてあるような地域活動に関する情報の提供であったり、さまざまな形を通じまして生活実態の把握というものを実現できるように努めていきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 いやいや、これは所管が違うのでお答えにくいのかもしれませんけど、「報告あると思いますけど」って、報告なされるの、ほかの委員会で。だって12月に本来やるべきものでしょう。それは、じゃあ、ほかの委員会ではちゃんと報告なされるのかな。誰かお答えになれます。行政監理いるものね。

経営室副参事(行政監理担当)

 区民委員会で報告をするということも予定しておりますし、こちらの件につきましても後ほど、最後のところで報告させていただきたいと思っております。

平山委員

 じゃあ、総務委員会の報告に入っているのね、今回ね。入っているというのでいいんですか。

経営室副参事(行政監理担当)

 はい、最後のところで報告をさせていただきたいと思っております。

平山委員

 じゃあ、入っているということなんで、そこの詳細については後ほど伺わなきゃいけないけど、これって矛盾しませんか。御担当としてどうお考えですか。だって、あの主たる目的は区民の生活実態を把握することですよね。本編の内容はそちらで聞きますけど。いや、これだけのことを書かれながら、やっていることが相反しているんじゃないかなと思って懸念をしているんです。どうですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 基本的な考え方といたしましては、区民の生活実態の把握に努めていくという考え方がございます。その一方で、臨戸徴収につきましては、別途効果であったりとか、そういったところの理由で終了するというところでございますので、その他いろいろな手段を使いまして把握に努めていく取り組みを進めていきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 その効果云々って話になるとあちらの話になるんですけど、区民生活の実態を職員の方が肌で感じることができたかどうかという効果なんて書かれているんですかね、果たして。今、問題にしているのはそっちのほうですからね。だから、せっかくこうやって書かれている割には取り組まれていることがどんどんどんどん違う方向に行っているんじゃないかなというのを、ちょっと懸念をしています。

 はい、次、新たな児童館施設等の配置計画(案)の作成、4ページ。これね、新たな児童館施設等々、子ども関連施設等々、さまざまなものについては基本計画で示されるという答弁があったんですね。答弁があったんですが、ここには、まず基本計画の前に案というのがあって、その前に、地域の子育て支援拠点の考え方というのがあるわけですよ。一般質問で私、尋ねさせていただいて、現行計画と変わるものについては基本計画の中で示しますという区長からの御答弁があったんです。ということは、この地域の子育て支援の考え方というのは現行の基本計画と変わるものではないという理解でいいですか、まず。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらの考え方についてということ、今後、子ども文教委員会のほうでお示しをされていくような形になっていくのかなというふうには思いますけれども、基本計画の中で配置計画というものを決定していく、そのプロセスの中で、検討については今年度から進めていくというような形になるかと思いますので、同時進行で検討が進んでいって、基本計画の中であわせて取りまとめられていくというような、そのようなスケジュール感になっていくのかなというふうに考えてございます。

平山委員

 そこまでは現行の基本計画どおり、例えば廃止と予定されていた児童館は廃止になるという理解でいいんですかということを聞いているんです。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらの考え方についてどのような形で取りまとめられるかというところで、今後示されるところであるとは思いますけれども、ちょっと所管のほうから確認したところでは、2019年度の案につきましては、統合新校が開設するに当たりまして、キッズ・プラザの開設などもあるということから、ある程度先行して取り組みをする部分もあるということで、2019年度の案では、2020年、基本計画の前の段階でお示しをするような考えであるということで聞いているところでございます。

平山委員

 そういうことはわかっていて一般質問でお尋ねをしているわけですよ。それに対して答弁があった、区長みずからのね。これ、前から何回も言っているじゃないですか。ここで議論をして理事者がお答えになったことと、本会議で区長にお尋ねをしたときに答弁が変わったということは指摘をさせていただきました。同じように、今度区長が答弁されていたことがあったとする。それでも実際に示されてくる内容が違うというんであれば、行政自身が何らかの場面で答弁を訂正されるというような手順・手続を踏まなければ、本会議であるとか委員会の答弁の信頼性にかかわってくるので、議会運営の根幹にかかわってくる問題なんですよ。だから慎重にやってほしいなって思っているわけなんです。これをね、今だめだよって言うつもりはないんですけど、そういう問題が起こらないようにちゃんと進めてほしいんですよ。整合性を図るべきはそちら側なんですよ。なので、あえて指摘しているんですね。だからそこは、もうこれ以上言いませんけれども、ぜひよろしくお願いしたいなと思います。

 念のため確認ですけど、学校再編についてはこれまでの予定どおり進めていく、変わりはない、こういうことでいいですね。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 現段階で変更するという考えはございません。

平山委員

 いいです。それは確認とりたかったので。

 もう一つ、最後にこれだけ。最後の5ページのその他、中野駅新北口駅前エリア再整備の推進、2018年度、中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画(素案)の策定とありますよね。これ、もともとの当初の予定で多分こうなっていたはずなんですよ。だけども、1回とめたでしょ。サンプラザをどうするかどうかを、もう1回見直しますということでとめたでしょう。区民会議にそれを付してやったでしょう。少なくともその間だけで数カ月間のブランクがあるわけですよ。にもかかわらず、おしりを変えないで検討ということが果たしてできるかどうかということと、現行の再整備の考え方の中では、要するに大規模集客施設についての考え方が一定示されているわけですよ。それを素案で出してくるというのだから、それなりの素案だと思うんですね。いや、まだどんなものにするかわかりませんという素案を出すわけはないと思うので。本当に年度内に出せるの。これは無理なんじゃないかと思うんですよ。だって、例えば議会での議論というものを考えたって、あと何回できますか。この中野駅周辺の非常に大事な課題について。

 1回棚上げをしました。もう1回着地したところは同じでした。ここでブランクがあいちゃいました。ということと、もう一つ、大規模集客施設については云々ということを区長はおっしゃっていたわけじゃないですか。だけど、その検討、そうじゃない検討なんていうことは議会には何も示されていないわけなんですよ。このタイミングで素案を出すというのは、ちょっとかなり強気なスケジューリングだなというふうに感じているんですが。これは、でも、あれですよね、所管と十分調整をされた上で、経営会議等でもこう行くんだということになったわけですよね。だからこうやって出てきているわけですよね。本当にできるんですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらにつきましては、所管と十分確認をした上で資料として示しているところでございまして、今年度中にお示しをする方向で進めているということで聞いているところでございます。

平山委員

 となると、あとは所管の問題になる。本当はそうじゃないんだけどね。ここにいらっしゃる方々の問題でもあるんだけど。所管の問題になるのかもしれないし、当該委員会で議論していただかなくちゃいけないんだけど。じゃあ、我が党として、我が会派として、これをきょう示されて、このスケジュールでやりますって言っても、そんなことは到底無理だし、十分議会の声が反映されるとも思わないし、ぜひやめていただきたいとしか思わないわけなんですよね――ということだけは、これは意見として申し上げておきます。

委員長

 暫時休憩します。

 

(午後3時07分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時29分)

 

 休憩前引き続きまして、3番、中野区の新たな区政運営方針(案)についての質疑を続行いたします。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後3時29分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時30分)

 

 それでは、3番の質疑に関連をいたしまして、口頭報告で予定をされております臨戸徴収についての報告を求め、引き続き質疑に入りたいと思いますがよろしいでしょうか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、理事者の報告を求めます。

経営室副参事(行政監理担当)

 それでは、住民税、特別区民税及び都民税でございますが、住民税と国民健康保険料の一斉臨戸徴収の中止ということにつきまして口頭で御報告をさせていただきます。

 例年、この12月に実施しておりました管理職、昇任者、新規採用職員によります一斉臨戸徴収でございますが、昨今、オートロックマンションの増加等、居住環境の変化などもございまして、面談件数の低下、また実施1カ月後の収納額ということも減少してきておりまして、効果というものが薄らいできている現状があります。このため内部で検討した結果、今年度は中止するということにしたものでございます。中止した場合につきましても、所管によります納付促進の早期着手ですとか、滞納処分のさらなる促進等によりまして、収納実績につきましては一層の向上を図っていきたいと、そのように考えているところでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 それでは、今の報告と先ほどの3番、あわせまして質疑に入りたいと思います。

 質疑はありませんか。

大内委員

 先ほどの質疑の中でも臨戸徴収、今、途中で報告があったんだけど、それって誰が――当初ではやるということで、年度の途中で、そんな理由つけてやめるということあるの。誰がそんな、臨戸徴収が100%効果があるとかそういうことを言っているんじゃなくて、そういう政策ってそんな簡単に変わっちゃうの。今言った理由で、やっぱりやめますって、そういう問題なの、それ。どうなの。

経営室副参事(行政監理担当)

 臨戸徴収につきましては、収納率の向上対策の一環としてこれまで実施していたところでございますが、毎年の臨戸徴収を実施するかどうかにつきましては、その効果等も含めて、債権管理対策会議という庁内の会議でも議論をいたしまして、最終的に、これまでは実施を決定していたというところでございます。今年度につきましては、先ほどの会議等での内部の会議も含めまして議論をした結果、大分効果が落ちてきているといったようなところもございまして、今年度については中止とするということで決定をしたものでございます。

大内委員

 効果が落ちてきていると言うけども、それは今までそうやって臨戸徴収をやって、払わないとそうやって臨戸徴収に来られる、そういう意識もあったりして収納率が上がってきたんじゃないの。それはどういう判断なの。実績が下がってきたと言うけども、そもそも、じゃあどの程度実績があればよかったとかというのはあるの。当初の目標ってあるの。

経営室副参事(行政監理担当)

 例年のところで、目標といったところにつきましては、実施してから1カ月後、どれだけ収納を目標にするのかといったようなところで、それぞれ毎年立てていたところでございますが、例えば昨年度、住民税の関係で言いますと、1カ月後収納の目標といったところについては2,200万程度というようなことで目標を立てたところでございますが、結果といたしましては1,600万だったといったようなところで、先ほどの1カ月後収納額というのも例年より落ちてきているといったような状況にあるところでございます。

大内委員

 だから、その数字をもってやめたということでいいんですか、本当に。数字が下がってきた、だったら形を変えた臨戸徴収のやり方もあるかもしれないけども、そもそもそういったことをやめると。じゃあ、かわりで、いろいろ手紙を打ったりだとかすると言うけども、今年度、結果、徴収額が下がっていたりすると、今言っていることは全部何だったって話になるよ。

だって、滞納者に行くわけでしょう。そりゃあいろんな方いらっしゃると思うよ、払えない事情が。それはやっぱり、先ほどの質疑の中にもあったけど、実態とかそういうのも全部見るというのも一つの仕事だって今まで言っていたんじゃないの。臨戸徴収の数字が落ちてきたからやめるって、その代替案というのは、今言ったのは別に今までもやっている話じゃない。それを簡単にやめるって、やめるんだったらば、普通は第3回定例会のあたりで報告があってしかるべきなんじゃないの。だって今もう12月で、本当は今ごろやっている話でしょう。それは11月に決まったの。多分それは前から、もうちょっと話し合っていたでしょう。第3回定例会のあたりでは多分方針出ていたんじゃないの。今言うというのはちょっとおかしくない。

髙橋経営室長

 今、委員おっしゃったように、第3回定例会のあたりでは、臨戸徴収を続けるか続けないかについて、その前に十分に議論したところでございます。

 まず、やめるに当たっての判断というか、その内容については、今の臨戸徴収は直接会えることがなくて、ほとんどがオートロックということで、ただ、それには通知書という形で、催告が非常に厳しい内容の通知を出すということができました。それを入れることによってそれなりの効果が出てきたところでございますけども、これにつきましてはわざわざ職員が伺うまでもなく郵送でできるんじゃないかなということでございます。職員を大量に投入してやるということの、それに対する準備というのが1カ月前か2カ月前にありますが、税務の仕事としては、その間にも徴収の電話がかけられる状態があるのに、その準備にかかっているということであれば、そっちの準備にかけることよりも、直接電話して勧めたほうが、徴収が上がるのではないかというような、そういった判断もございました。そういったことで徴収をことしはやめようと。やめて、税務のほうでの一体的な徴収のほうの体制に向けたほうが効果が出るのではないかということです。

 もう1点目が、今、委員のおっしゃったように、報告の時期はどうなのかということでございます。これについては、本来であれば12月の中旬にやっている時期でございました。これについては報告のタイミングを逸したというか、もっと早く判断をすれば、もっと早い段階で報告ができたのかなというふうに思っております。それについては、私としてもちょっと報告が遅かったかなというふうに反省しているところでございます。

大内委員

 いろいろ今言った中でも一個一個言うと時間がかかるからあれだけど、例えばオートロックが多いだとかあるけども、じゃあ、一軒家は何軒で、オートロックは何軒で、割合は何パーセントって出ているの。で、滞納者は基本的にオートロックの家が多いんですよとか、そういうことなの。何を言っているのかが――そんなオートロックが多いからとか、関係ないじゃない。

だったら、体制をもうちょっと縮小するだとかならわかるけど、いきなりやめちゃうという報告を、いきなりことしはやりませんって、そういった報告の仕方ってあるんですか。区長がかわったから方針が変わったということなのかもしれないけども、区長だっていきなりそんな、今まで成果が上がっているものをやめろって言わないんじゃないの。職員のほうから今言った理由を一生懸命言って、やめているとしか思えないんだよね。

 中野区の徴収率が23区で何番目、決して上位じゃないんだよ、まだ。もっと言うと、前は20番目近かったわけだよ。だからそういうのも含めて一生懸命みんなどうにか徴収率を上げようと、手紙もいろいろ工夫して出したりしてやっと成果が上がってきたのに、その今言った理由でやめるというのはちょっと――誰がその理由でやめるって判断したのかな。所管でやめましょうって言っているの。所管のほうとしては、徴収率を上げるためにもっといろいろな努力をしなきゃいけないと、そうやって言うんじゃないの。成果が上がらないからやめますって、じゃあ、ゼロなのか、成果が。費用対効果で考えると悪いんです、でも公務員が働くのって、そんな簡単に費用対効果を考えていいの。自分たちが面倒くさいからやめたなんてことは口が裂けても言えないだろうけど、そういうのが何か見え隠れするんだよね、今ぐらいの理由だと。どうですか。

髙橋経営室長

 やめるに至って、唐突にやめるという、全部なくなったということに関しては、段階的な縮小というのも一つの方法だというふうに考えられるのかなと思います。不在とか、臨戸のほうで会ったとか会えなかったとか、そういった率はしっかりデータとしては持っているところでございまして、マンション、個人、オートロックでなくて個人の家は入っていくんですけど、応答で不在の場合があったとか、そういったものを見まして、これは今回はというふうな形での判断をしたところでございます。

 今、委員がおっしゃったように縮小、一つずつちょっとやり方を変えて、一気ではなくて縮小という考え方もあったのかなというふうには、今思えばそう感じるところもあります。そのとき判断に至ったところでは、今回については、それよりかは、全面的にその準備にかける1カ月の間を全部徴収の人員を投入して、税務のほうでの一体とした電話催告、そちらのほうに集中したいというふうな考えで今回に至ったものでございます。

大内委員

 電話催告をやるの。誰かに任せるんでしょう、電話催告って。今、民間に委託しているのかどうか知らないけれども。自分たちが徴収に行かないと、自分たちがそのかわり電話でやるんですよと、そういうことを言っているんですか。

髙橋経営室長

 具体的な作業については、詳細についてはあれですけども、これをやるまでの前に準備として、税務課のほうの職員で、電話催告をやる部隊から何から全部、この徴収のリストをつくって準備にかかるということがございます。その準備をやると、本来であれば電話をかけられる税務課の職員、一体として納税のほうが電話をかけたり何かする部分について、今回の徴収のイベントに向けて1カ月間停止をしてその準備に全部当たるという、そういった事務的なところがあったので今回という部分になっているところでございます。

大内委員

 だから、100万円の税金をいただくために500万円かかっちゃっているからマイナスなんですよと、そういうことを言っているの。言っている意味が――だって国民の義務だよね、税金払うのは。それを払っていない方に、区の職員の人たちが払ってくださいねと言いに行く。同時に、中野のまちをちゃんと見るということも含めてやっていたんじゃないの。今言っている理由と当初やろうとしていた理由がだんだん変わってきているんだよね。だから、ずっと中野が、良きゃいいけど低いんだよ、だからやったんじゃないの、そういうものも含めて。今、言っている理由というのは、それをやることによって自分たちの仕事は減るかもしれないけども、委託をすることによってまたお金かかるんだよ。電話かけるのって、電話でも当然お金がかかるわけだよ。電話代もかかれば、人件費もかかるんだよ。そっちはいいわけ、かかっても。

髙橋経営室長

 繰り返しになりますが、その準備に当たるときに、税務課の職員、委託するのとはまた別に、税務課の職員が、納税の職員なんですけれども、その職員がその準備にかかってしまって、納税の職員が個別に、いつも個別の案件について電話をするという催告、電話催告する委託は別として、その部分がストップして準備にかかるというところがございます。そういったところで、今回考えたのは、今まで徴収、確かにちょっと伸びてきたりしているんですが、抜本的に、税務課のほうでこの11月の時期について準備にかけるよりも、一気に投入して電話催告から何から進めようと、そういったほうが効果が上がるんじゃないかなという判断のもとで行ったところでございます。

 それで委員がおっしゃっていた、中野のまちを見に行くというところがございます。これについては、その代替策ということではないんですけれども、確かに新人職員を同行させるという意味では、中野の状況を見てくる、そういったことは必要なことだと思います。それについては、来年度一応考えているのが、同じように、税務で行くところの所得層とちょっと変わってきますけれども、そういった面では住基のほうの不現住とか何かの調査とか、同行とか、研修の中で中野のまちをしっかり見ていくというふうな形で、そういった部分は補おうかなというふうに考えているところでございます。

大内委員

 税務課の職員がそれによって手間がかかると。じゃあ、それをやらないことによって何をやっているの。1カ月間のすごい大きな手間が、仕事がなくなったんでしょう、そうしたら。そうしたら何をやっているの、その人たちは。

髙橋経営室長

 仕事がなくなるというか、本来やるべき徴収、電話催告、個別でもありますけども、それをストップして準備にかけたってことになるんですね。だから手間があくんじゃなくて、本来業務に集中してやれる。その分の1カ月だけはそれをストップして、我々の徴収のための資料とか、あとは催告書の一覧とかなんかの打ち出しとか、その準備にかかるということで、その準備をしないで本来業務に投入していただく、そういったことでの判断でございます。

大内委員

 臨戸徴収というか、そういった税金の滞納者に対しての仕事って本来業務持っている人いないの。臨戸徴収とは言わないけれども、滞納者に対してやる仕事の人はいないの。だって、本来の仕事に戻るって、それをやる人はもとからいないということになるよ。

髙橋経営室長

 本来業務として行うものには幾つかございます。まず電話催告するような、委託の部分で電話催告する。それと本来業務として行うこととして、差し押さえとか何かの手続を全部とるということもあります。で、悪質とかそういった場合については、税務課の職員が本当の臨戸を行くということになります。具体的に言いますと、私どもが行うところというのは、割と現年度課税分でやっている部分がございまして、現年課税で私たちが行って――現年課税というのは割と、悪質になるというよりも、ちょっと忘れたとか何かの状態で納税がおくれたという状態で行くところの準備をしていたということですが、本来業務やっている差し押さえとかの部分が、現年分についても、その我々の準備のための時間について、そっちに割いていただければ同じような結果が出るのではないかと。

 また、我々が行ったときに、これは……。ちょっと休憩を。

委員長

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後3時48分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時06分)

 

平山委員

 今、休憩中にもるる伺いましたが、いずれにしても、一つの目的としては区民生活の実態を知るということがあって、たまたま今回の区政運営の方針に同様のことが書いてあって、これと相矛盾するんじゃないかということを指摘させていただきましたけども、単に滞納整理をするというだけの仕事でもなかったということ、しかも、我々にはあまり情報をいただくことがなく、タイミングとしてもあまり適切とは思えないようなタイミングで、結果として、やめましたという御報告だけであったということについては非常に残念だなというふうに思っておりますので、改めて、今回の一斉臨戸をやめたかわりに取り組まれること、そして、先ほど休憩中にもおっしゃっていましたけど、別な形で区民生活の実態をしっかりと職員の方々に知っていただくための方途、これについては、しかるべき時期にお示しをいただきたいと思いますがどうですか。

経営室副参事(行政監理担当)

 やめるに至った課題ですとか、あるいは対応策等々含めてまとめまして、こちらの委員会のほうにもお示しをさせていただきたいと思っております。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後4時07分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時09分)

 

伊東委員

 本来の3番の報告のほうに戻らせていただいて、特に、本報告の3番、基本構想等策定までの間に再検討を進める主な施策ということで幾つか挙げてらっしゃいます。区長が就任されて考え方を示された中で、地域包括、しっかりと取り組んでいく。その中でのすこやか福祉センターの配置方針は見直していく、あるいはまた児童館を含む施設廃止についても見直す、また保育園、区立保育園の廃止についても一定立ちどまって考える、それらを示されたときに、これは簡単な問題じゃないなと、中野区が持っている公共施設の総合管理計画に大分踏み込んだ計画を策定し直さないとまずいのかなと思っていますし、また、それに基づいて起債や基金の積み立て計画というのを考えていく、今のスタンスでいきますと、そういうことになりますので、大きなかじ切りだなと思っていたんですけれど、その割には今回示されているこの3番の内容が、検討の方向性、要するに体系的にそれがなされているのか、あるいはスケジュールも時系列でしっかりと押さえられているのかということで、ちょっとちぐはぐな感が否めないと感じてしょうがないんです。

 例えば、(1)のすこやか福祉センター整備方針の再検討、ここでは、「すこやか福祉センター整備方針の再検討」というタイトルがありながら、アウトリーチチーム、これは現在、今のところは区民活動センターを拠点としたアウトリーチチーム、これが地域に出向いていっていると。そこから、一番底辺からだんだんだんだん物を固めていって、その次に地域包括支援センター、障害者相談支援事業所、それの考え方をやっていく。最後にすこやか福祉センターの配置のあり方を決定すると。体系的に考えると、やっぱりトータルで議論を進めていかないと、先の施設ばっかり、細かい施設ばっかり配置方針を固めていって、最後にすこやかはどうしましょうかと、それはおかしいんじゃない。やっぱりトータルで見て、地域包括全体として考えていかなければならない中でいくと、これは順番がちょっとおかしい。同時並行に議論を進めていく中で考え方を、というのは、一度固まったものは、最後のほうの議論でまたぶり返される可能性があると。そういう意味ではスケジュールも逆になっている。逆とは言わないかもしれない、ただ同時に検討を進めるべきじゃないかという気がするし、(2)地域の子育て支援拠点の充実とありますけど、ここにも「地域包括ケアの地域づくり」ということで1行目に書いてあるけれど、やっぱり地域包括にしっかりこれは組み込まれていかなきゃならない。子育て支援拠点という部分は組み込まれなきゃならないのに別立てになっちゃっている。そういうことも少しおかしいなと思う。

 (3)は教育・保育ですから特に別段分けておいてもいいと思うんだけれど、そういうことを考えると、もうちょっと体系的に整理して報告されるべき案件じゃないかなと思います。それは指摘として。

 それと、(4)その他。①中野駅新北口駅前エリア再整備の推進があるけれど、これは今、事業協力者がさまざまな角度から検討を重ねてきて、事業の採算性も含めて中野区に示されてくると。これ、中野区が事業をやるんだったらば、区民の皆さんのさまざまな声を聞きながらということができるんですけど、民間のビジネスに限る部分では、あんまり区民の皆さんにどうでしょうかと言っても、それは民間の企業の財布に手を突っ込むような話にもなりかねないと。あまりにもなじまない部分で、だからその辺はよく整理して、どの部分を区民の皆さんの意見を吸い上げるのかというのは整理していかなければいけないかなと感じます。

 それと3点目、哲学堂公園再生整備の見直し、これは一般質問でもさせていただきましたけれど、併設されている野球場は来年度7月にはもう工事着工という予定になっています。それから逆算すると、契約や着工準備期間を考えると、本年度中にもう設計が終了していないとかなわないわけですよ。いまだにそういう考え方が示されていないんですよ。基本設計も基本計画も議会のほうには示されていない。そんな中でそういうスケジュールが独立してある。

 で、ここで書かれている学習展示施設は規模を縮小すると。規模を縮小するということも、ある程度一定理解するにしても、場所はどこにするのか、それさえも議論がされないまま。区民の皆さんが求めた児童遊園、大半を使ってしまっての整備は過大だから見直してほしい、そういう考え方が一つあって、あとは木を切るなという声があった。その辺に対する考え方が一つも示されないままに野球場の整備だけ進んで、じゃあ、残ったところでどこに置きましょうかっていったらば、限られたスペースしか残らないわけじゃないですか。ましてや駐車場、現在の駐車場の位置の扱いをどうするかということも全然議論がない、考え方の示されるものもない。やはり一体的に考えていって、七十七場、これを文化施設としてちゃんと位置付けていくという中で、規模の縮小の程度だって議論されなきゃならないじゃない。ふたをあけてみたらば管理棟だけでした。その入り口ロビーに哲学堂の由来を書いたパネル1枚飾って、それが学習展示施設のかわりですと、そんなことになったら、今まで言ってきたことはどうなんだと。そうした議会が今まで重ねてきた、区民の皆さんの声が続いてきた部分を踏まえて、しっかりと受け答えをする部分をちゃんと示していかないと。

ましてや木に関してはこの間の台風で根元から裂けて倒れるという。それ以外にも随分木が倒れたと聞いています。そうした部分をちゃんと検証しないで、このままあの木を残すのか。危険をはらんだ部分を残したまま、お茶を濁して別のところに移しましたというのじゃ、それはあまりにも無責任だと。そうした部分をもうちょっと真摯に受けとめ考え、トータルに提案していく。また、スケジュールもちゃんと時系列で整理していただかないと、これじゃ、わからないよ。絶対このスケジュール感じゃ、逆戻りが出るような気がしてならない。

 以上3点申し上げましたけれど、いかがですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 分類といいますか、分け方であったりとか、スケジュール感、こういったところに関して、所管と調整をした上で今回お示しをしているところでございますが、全体的な整理というところで若干わかりにくい部分もあるのかなという御指摘だったかと思います。今回、案ということでお示しをさせていただいているところでございますが、そのあたりについて、他の委員会での質疑等もございますので、そういったところも踏まえて、改めて必要に応じて修正等を行いたいというふうに考えてございます。

伊東委員

 私、3点と言いました。中野駅新北口駅前エリア再整備における区民の声の拾い方と事業協力者との関係、それについて一定整理して、どの範囲で区民の皆さんの声を聞くのかというのもちゃんと整理すべきじゃないかという指摘をさせていただきました。

 それから、哲学堂の再生整備につきましても、学習展示施設というもの、今まで区民の声が出てきた中、それにしっかりとこたえながらちゃんとトータルで計画を示していってほしい。先に野球場の設計ばかり進んでしまったらば、残されたものはしわ寄せがくるんだから。

 その二つについて答弁が漏れています。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 北口エリアの再整備の区民の御意見ということでございますけれども、こちらにつきましては今後、区として素案を策定していくに当たって区民の皆さんの御意見を伺っているというふうに聞いているところでございます。ちょっと事業スキーム、そういったところに関して、今後事業者を選定していく中で、どういったスキームになっていくかというところにもよるとは思いますけれども、ここで区が策定した素案については一定程度、こちら計画に沿って整備がされていくというような認識だということで所管から聞いているところでございます。

 また、哲学堂公園の整備につきましては、野球場に関して、現在設計が進行している途中だというふうに聞いておりますので、そういった学習展示施設の規模の縮小であったりとか、そういったところの状況、それから周辺の地区の観光に関する計画であったりとか、そういったところを全体的に踏まえた上で、今、御指摘があったということで、所管のほうにお伝えをしたいというふうに思います。

近藤委員

 臨戸徴収のところで、またちょっと伺いたいんですけれども、休憩中とかにいろいろ御議論があったんですけれども、私は2,000人体制を見直してほしいですとか、事業の見直しをしてほしいとか、そういうことを言っているんですけど、この間の一般質問でも、区民サービスに低下はないかということを質問したところ、区民サービスの低下があったわけではないというお答えをされているんですよね。ただ、今のこの徴収を急にやめてしまったということというのは本当に突然で、どかんとサービスがなくなってしまう――サービスというのは逆な形ですけれど、でも一つの事業がなくなってしまったわけですよ。そういうことに関して、やっぱり今のお話をちょっと聞いていれば、すごく職員たちは大変で、頑張って、頑張っていたということ、これはやっぱり無理があったわけですよ。ずっと無理をして、頑張って、頑張っていたという状態。こういうことを、やっぱりその一つの事業がどかんと急になくなってしまうということの前に、職員体制がどうであったのか、この事業がどうだったのかということを、もっと言える職場や言える上の方たちでなくてはならなかったと思うんですけど、そういうことがなくて、今、休憩中も他の委員がおっしゃったけれど、本当に突然のことであって、ことしなのって、それは報告があって徐々に進めていくべきなんじゃないのという言い方をされましたけど、でも、今の報告では、もう職員たち目いっぱいだったって、そういう形で進めていたことというのはやっぱりかなり問題があったと思いますし、それをもっと早くにいろいろなことを考えられる、じゃあ、いつからやるか、どういう形でやるかということが、考えてできる状態を持っていけなかったらまずかったんじゃないですか。いかがですか。

経営室副参事(行政監理担当)

 職員のほうの従事体制ということにつきましては、税あるいは保険医療、国保の職員ですね、実施の1カ月前に、本来の滞納整理といったものを一部縮小してこちらのほうに注力したといったようなところでございます。全体的な職員体制といったものについては、業務しかり、執行の工夫というか、今までやってきた業務を別のほうに注力したというようなことで、執行の職員体制という部分については円滑にというか、しっかりとした形で対応してきたといったところは考えているところでございます。

近藤委員

 ですから、職員体制としてはしっかりとできていたなら、またできるわけですよね。やっぱりそれが無理だったからやめるんですよね。大変過ぎたということですよね。効果としてはどういう効果だということは何の検証もされていなくて、結局一番の理由というのは、職員が大変過ぎた、そしてそれにはそんなに効果がなかったということなんですか、そうではないんですか。

髙橋経営室長

 今回の税務に限って言えば、それに振り分ける時間があれば、徴収の本来的な――本来的にもっとすべきものがあったのかなというところで、差し押さえのほうをやったほうがいいのかなということで、要するに税務が残って――多少は残ります。私たちも出ている、残るとか、そういう体制はありますけれども、仕事の内容として、準備にかける――我々がとりにいくのはそんなに難しい案件ではない、それの準備にかける時間よりも、直接差し押さえとか何かをやって、業務を振りかえたほうが効率的になるのではないかという判断で今回したものであって、職員がもうぎちぎちだからそれを抜くとか、事業がなくなるとかいうのではなくて、事業が――確かに事業みたいな形にはなっていますけど、その分がプラスアルファで乗っかってきているわけじゃなくて、本来日常業務の部分がそこの準備に追われていたということでの振りかえだというふうに御理解いただければと思います。

近藤委員

 わかりますよ、おっしゃっていることはわかって、そういう理由で、今回は臨戸徴収を職員がやらないということにしたということはわかりますよ。だけれども、やっぱりあまりにも突然な決定というのに対しておっしゃることが、業務以外に、そこが上に乗っかっていては大変過ぎたということですよね。それは早くわかっていたことなんですから、それはやっぱり報告があるなり、改善策もあったかもしれないんですよね。それを目いっぱい、大丈夫です、大丈夫ですって言ってきたのは事実ではないでしょうか。

髙橋経営室長

 本会議でお答えしたのは区全体としての話をした中で、ここのディテールの部分について、この部分について大変だとかそういうことじゃなくて、全体としては、確かに区長もおっしゃっていたとおり多少厳しい状況はあるという認識はあるというふうにおっしゃったと思います。ですから、この部分は除いても、ほかの部分ではちょっと厳しい部分があったということで、今回は、それがあってめちゃくちゃ大変だからって――大変だとは思いますけども、それがあったからやめるんではなくて、業務を振りかえたということでやったので、大きくいろんな意見を聞きながら進めるべきだと思いますし、唐突に出たものもありますけども、区全体として厳しい状況は多少ありました。だからといって、それが厳しいから、その一つのひずみとして今回の業務の振りかえがあったというふうに私は理解してございません。

近藤委員

 厳しい不況があって、それが振りかえにならないというのはわかりますけど、ただ、これから大丈夫かなと思う点がちょっとありまして、今、室長がおっしゃっているのは、例えば区の職員が行かなくても大丈夫だって、ほかの、例えば郵送でもそんなにかわりはないみたいなこともおっしゃっていましたけれど、それはやっぱり職員が行くということはすごく意味があって、何が意味があるかというと、御報告された理由の一つにオートロックだったというのは、やっぱり行かなきゃわからないわけですよ。オートロックのところに住んでいる方というのが大体どんな層が住んでいるのかなとかいうことが、想像ができるわけですよ、机上の論理ではなくて。そういった方が払わないでいるとかいうことというのは、やっぱり足を運んでわかることであって、すごく、やっぱり行っただけのかいはあったというか、オートロックの方が多いんだといったら、それでしたらある程度のお金があるのかなみたいなところというのもあります。そういうところにどういう対策をしていくかとか、そういう発展にもなりますし、やはりいろんなことが見えてくると思うんですよ。

ですから、そういうことを次に生かすためにも、やっぱりきちっといろんなことを検証していかれないと、急にやめてしまったやり方ということへの、よりいいものにするには、やっぱりきちっと検証していただきたいと思いますけど、いかがですか。

髙橋経営室長

 オートロックだからどうか、生活環境がどうのこうのというのは、これは臨戸徴収をするときに付随するものであって、これはまた否定できるものではないんですけども、それは、まちの状況とか何かというのはまた別のものも見るし、今回一緒に行っていくことでもそれの成果はあったのかなと思いますけども、そういったのはちょっと別として、臨戸の徴収においてはこういった考え方があったのかなというふうに思っております。

 今、委員おっしゃったように、いろんなやり方というのがあって、今回一番私どもが反省すべき点は、やっぱりちょっと性急に、こういったことのお示しができなくてやめますというふうな形になったのは、これは非常に申しわけないなと思っております。ですから今後については、状況をしっかり踏まえながら、現状を踏まえて、しっかりどういった対策が出るのか、そういったものもお示しながら進めていきたいなというふうに考えます。

近藤委員

 やっぱり本当にぎりぎりではなくやっていかなくては、いい解決策というのはないと思いますので、私は職員がぎりぎりまで頑張っていたのかなと思うので、そこのところはきちっとこれから見ていっていただきたいと思います。

羽鳥委員

 新たな区政運営方針についてのところで、先ほどの「職員が地域と関わる機会を増やし」というところでお尋ねをしたいんですけれども、先ほど他の委員からも、一斉臨戸の中止というのが構想と相矛盾するんじゃないのかというふうなことが言われていて、それに対するお答えとして、どのようなことをされるというふうに今考えているのかなと。閉会中審査のところでは、そのところで質問をしたときには、各分野、各部での研修を進めていくみたいなお答えだったと思うんですけれども、どういったことを想定がされているんですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 臨戸徴収にかわる手段というところで言いますと、先ほど答弁があったような形で今後お示しをしていくということなのかなというふうに思っております。

 それから、こちらに書いてある内容で申し上げますと、前回、研修であったりとか業務を通じて地域とかかわる機会をふやしていくということで、そういった点については、どういったやり方があるのかというところは工夫していきたいというふうに思っております。

 またこちら、地域活動に関する情報の提供ということで今回書かせていただいておりますけれども、さまざま地域で行われている活動の中で、人材の募集であったりとか、そういった情報についても職員に提供していくなどを通じまして、さまざまな形で地域と触れる機会をつくっていきたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 いまいち今のお答えではどのようにすれば機会がふえていくんだろうというのが判然としないんですけれども、もうちょっと詳しく御説明いただけますか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 地域活動に関する情報の提供というところで言いますと、例えば地域の行事でありますとか、地域ごとの御活動がさまざまあると思うんですけれども、そういった中で、手伝うボランティア的な感じの役割であったりとか、何かスタッフ的なものであったりとか、そういったさまざま地域として求めているというようなところはあるのかなというふうに思っております。そういった情報に関しましては、各所管において把握している部分もあると思いますので、全庁的に職員に対して情報提供していくというようなことが一つのやり方としてあるのかなというふうには思っております。

 それから、業務を通じて地域とかかわる機会というところについては、さまざまやり方については検討していきたいというふうに思っておりますけれども、それぞれの所管の業務の状況というのもあると思いますので、そういったところを聞き取りながら、そういった部分について庁内で発信をしていって、また具体的なやり方などを、整ったところでお示しをしたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 地域活動にかかわる情報の提供というところでは、ボランティアとか、地域で職員が求められていることに参加をする、そういった感じなんでしょうかね。しかし、それは別に全庁的に強制をするわけにはいかないでしょうし、そうしたらもうボランティアではそもそもないですし、業務を通じて地域とかかわるということにしても、非常に今の御説明では、率直に言って曖昧だなというふうに思ったんですね。

 他の委員も、やっぱり臨戸のところでいろいろと言われていたのは、実際上、行政が住民とかかわるというときに、どうやったら住民の生活実態とか思いというのに触れられるのだろうかというふうにいったら、債権にかかわるところというのは非常に大きいわけですよね。だから8年前に一斉臨戸徴収をやられたときにも、その目的のところに債権の徴収ということと職員育成というのが掲げられていたわけです。そういったところから考えると、区民の生活実態を本当に把握するためにどういったことを考えているのかというのがよくわからない。本当に何かこういった案があるんですか、それとも本当にまっさらな検討なんですか、どういう段階なんですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 今まで申し上げたことの繰り返しになってしまいますけれども、職員に対して地域活動に対する情報の提供であったりとか、業務を通じたかかわり方について、今後所管の意見なども聞きながら検討を進めていきたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 個別のところになるんですけれども、4ページの地域の子育て支援拠点の充実というところでは、今後の2019年度、2020年度のところで、児童館施設等の配置計画の作成、決定ということが予定されていると書かれているんですけれども、この児童館、特にやっぱり児童館とかの扱いについては、子育て支援拠点、それはそれで保護者の皆さんも現在利用されていますから大事な視点ではあるんですけれども、やっぱり子どもたちにとってどうなのかという視点がちょっと見えづらいかなというふうに思うんですよ。やっぱり一番の利用者というのは、子どもたちがそこに来て自由に多世代で遊べたり、交流を図るというところなんですけれども、その拠点という考え方しかあまり児童館について示されていないのかなと感じたんですけれども。児童館について、子どもにとっての児童館という視点をこの配置計画の中でしっかり入れるのかどうか、これは確認しておきたいんですがいかがでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 計画を策定するのは所管というところでございますので、当然1行目に「子どもと子育て世帯に対する地域包括ケアの地域づくり」、「子ども」というふうに明記されておりますので、そういった視点は踏まえられるものと考えております。

羽鳥委員

 確かに所管との関係もありますけれども、その下のところの区立幼稚園のところなんですけれども、果たすべき役割、「区立幼稚園が果たすべき役割を再整理し」というところでは、来年度から、例えば一時保育とかもたしか予定されていたかなと思いますけれども、この「再整理」というのは、どういったかかわりの中で「再整理」というふうに書かれているのかな。お答えできますか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらにつきましては、こちらの段落の4行目のところで「一定数を存続する方向で今後のあり方を検討する」と書かれておりますけれども、そういった方向があった上で、区立保育園を存続するに当たってどんな役割を果たすべきなのかと……失礼いたしました。幼稚園につきまして、こちらにつきましては所管のほうで整理を今後していくということかと考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、4番、中野区ユニバーサルデザイン推進計画(素案)についての報告を求めます。

宇田川政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当)

 御報告いたします。(資料11)

 中野区ユニバーサルデザイン推進条例第7条に基づき策定する中野区ユニバーサルデザイン推進計画については、平成30年5月に中野区ユニバーサルデザイン推進計画の考え方として報告させていただきました。これを踏まえて以下のとおり素案をまとめましたので御報告いたします。

 計画の目的でございます。中野区ユニバーサルデザイン推進条例は、全ての人がみずからの意思により、自立して活動し、自己実現できる環境を段階的・継続的に整備することを通じて、全員参加型社会と地域の活性化を実現することを目的として定めております。この条例の目的を達成するために、ユニバーサルデザインを推進するための目標(将来像)、施策の方向及び主な取り組みを定めるというものでございます。

 2番目、計画の期間でございます。平成31年度から35年度までの5年間とするということでございます。計画の考え方をお示しした時点では10年間ということで、おおむね5年後または区を取り巻く状況、地域社会の状況が大きく変化した場合には、必要に応じて改定するとしておりましたけれども、今回、計画期間を5年というふうにいたしました。

 3番目の計画の構成でございます。第1章から第5章ということでございますけれども、こちらは裏面の4、ユニバーサルデザイン推進計画(素案)の御説明の中で触れさせていただきたいと思います。

 では、4番のユニバーサルデザイン推進計画(素案)についてでございます。お手元に概要をお配りしているかと思いますので、概要で御説明をさせていただきたいと思います。

 第1章につきましては、先ほど御説明したとおりでございます。計画の位置付けとして、ここに挙げました3点を整理したところでございます。

 第2章につきましては、ユニバーサルデザインの考え方ということで、ユニバーサルデザインの定義とユニバーサルデザイン推進条例第2条で、中野区でユニバーサルデザインの定義をしているところにつきまして整理をしたところでございます。

 申しわけございません。本冊の8ページをごらんください。この間、「ユニバーサルデザインは全ての人が」ということについて、対象がよくわからないということでたくさん御意見いただきましたけれども、この8ページで整理をさせていただいているところでございます。

 次、第3章、ページをおめくりください。目指すべき将来像ということで、基本理念と目指すべき将来像を整理しております。基本理念は、条例の3条で定めているところでございます。この3章におきまして、ユニバーサルデザインのまちづくりということで、中野駅周辺で区・区民・事業者が共同してユニバーサルデザインの視点を取り入れたまちづくりを進めておりますので、こちらにつきまして、例として紹介をさせていただいているところでございます。

 次、第4章でございます。将来像の実現に向けた施策の方向・主な取組についてでございます。施策の方向として、考え方の時点では八つの施策の方向をお示ししておりましたけれども、わかりやすく表現を整理し、さらに細分化して12項目の施策の方向として整理をいたしました。この政策の方向ごとに主な取り組み、31項目を整理し、本冊の中でその方向を示しているところですので、後ほどお読み取りいただけたらと思います。

 概要版の4ページをごらんください。第5章でございます。計画の取り組みにつきまして、こちらに掲げました施策の評価・点検というところで四つの取り組み、それから区のサービスに対する要望・相談事案の収集ということで二つの取り組みを整理してお示ししたところでございます。

 なお、本冊の23ページ、24ページ、25ページをお開きください。4章でございますけれども、理念ごとに全て同じような形で目標、現状と課題、施策の方向、成果指標、区民の役割、事業者の役割ということを整理して、そのもとで主な取り組みを記すという形で計画書自体は整理をしているというところでございます。

 中身についての報告は以上でございます。

 資料のほうにお戻りください。5番でございます。意見交換会の実施につきまして、1月10日、11日、13日ということで意見交換会の実施を予定しております。

 今後のスケジュールでございます。計画の考え方でお示しした時点では、平成31年1月に計画策定ということでございましたけれども、今後、こちらに示しましたとおり、12月に区報等でこの計画の素案の中身を公表し、1月に意見交換会を行い、2月下旬に案を決定するということで、5月に計画の決定をするということで進めていくということで考えております。

 私からの御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

羽鳥委員

 この素案の13ページ、ユニバーサルデザインのまちづくりについてなんですけれども、これは例が中野駅周辺ということになっているのは、どういった理由からになるでしょうか。

宇田川政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当)

 中野区において中野駅周辺のまちづくりは、まちづくりの計画の中でユニバーサルデザインということを細かく位置付けながら取り組みを進めてきていて、ここの中野駅周辺のまちづくりの取り組みが区のほかの地域にも広がっていくということを、そういうことも展望しながら取り組んできているということで、今回例として掲載をさせていただいたということです。

羽鳥委員

 一例ということですね。確かに中野駅周辺では多分ユニバーサルデザインのまちづくりというのが一番進んでいるでしょうから、区内の中で。これを区内の各地域に広げていきたいというふうな例として例示するのはわかりやすいかなというふうにも思うんですけれども、一方で、じゃあ、ほかの地域はどうなんだろうというのも、見たときに思ったんですね。中野駅周辺を例示するのは、それはそれで大事なことだとは思うんですけれども、区内のほかの地域とかで、北側の地域、南側の地域、いろいろな地域とかで、ここではこんなふうに進んでいますみたいなふうに、例示をやっぱり中野区の多くのいろんな地域から引っ張ってこれるようにした方がよいのではないかなと。具体的に中野駅のことだからというふうに、ちょっと遠いものみたいに感じられてしまわないかなというのをちょっと懸念をして、そのほかの地域のものも引っ張ってこられないかなと思ったんですがいかがでしょうか。

宇田川政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当)

 中野区内の中で、これだけ多くの事業者さんと区民がかかわってこれだけの規模の面的なまちづくりを進めているところというのは中野駅周辺のみということで、こちらのことを紹介しながら、これから進んでいくまちづくりにユニバーサルデザインの視点が入ってさらに広がっていくということを期待して、こういう整理をさせていただいたということです。

羽鳥委員

 例えばですけれども、自転車走行空間の写真でありますとか、あとは四季の森公園のトイレでありますとか、これはオストメイトの方も対応されているというのでユニバーサルデザインという一例として示されているんでしょうけれども、例えば、それこそ本当に駅前広場とかそういうのは中野駅を使うしかないと思うんですよ、その一例として示すのに。例えば、でも自転車走行空間とか、トイレとかそういった細かな個別の施策で取り組みに対応できたものについては、中野駅前に限らなくても使えるんじゃないかなというふうに思って、こういったところで、全区的にも広がっていくけれども、より区民にとって身近な例示ができるんじゃないのかなというふうに思ったんですけれども、いかがでしょうか。

宇田川政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当)

 個々の事例については、他の地域でのまちづくりの中で既に実現しているというものもあるかと思いますけれども、中野駅周辺、ここで取り上げた趣旨としては、面として整備をしてきたということと、区民と区と事業者が、こういう形で、同じビジョンを持ちながらまちづくりに取り組んできているというところのユニバーサルデザインでの視点での取り組みを御紹介するということで、あえて中野駅周辺ということで載せさせていただいているということでございまして、個別のトイレの件ですとかそういったことについては、各地域、各施設で、既にこのような形のトイレやなんかというのはできてきていますし、これからも進んでいくというふうに考えていますけれども、共同して動いてきたというところの例として挙げさせていただいたというところです。

羽鳥委員

 わかりました。

 ちょっとまた違うところをお聞きします。この中野区ユニバーサルデザイン推進計画というのは、区民の人たちも一緒に取り組んでほしいものとして推進をされていると思うんですけど、その区民という中の点にはもちろん外国籍の方も含まれている、こういった理解でよいですか。

宇田川政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当)

 外国人の方も含めてということで考えております。

羽鳥委員

 そういったときに、41ページなんですけれども、学校等におけるユニバーサルデザインの推進ということで、教育におけるユニバーサルデザインの推進の中で、3番目のところに「オリンピック・パラリンピック教育の充実により、日本人としての自覚と誇りを持ち」という記述があります。日本人という自認を持って、そこに誇りを持つということ自体を否定するものではありませんが、国際的な視点というふうなことを考えれば、ユニバーサルデザインということを考えれば、こういう記述が果たして全区民に対して進めるものとして適切なのかなというのでちょっと疑問が生じるんですけれども、いかがでしょうか。

宇田川政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当)

 ここでの記述につきましては、オリンピック・パラリンピック教育の中で、もしくはオリンピック・パラリンピックを進めていくときの基本的な理念として、やっぱりそれぞれの国のそれぞれの方たちが、お互いに自国のことについて誇りを持って文化を理解し発信していけるという、そういう関係をつくっていくということを重視していますので、そのことを示したかったところでございますけれども、もしかして若干表現とかに誤解を生じるようなところがあるとすれば少し検討はしたいというふうに考えております。

羽鳥委員

 ユニバーサルデザインというところでは、本当に全ての人をということを対象にしていますので、やっぱり多数者とともに少数者にとってどうだろうかということを常に考えていろいろと案の策定に臨んでいっていただければなと。私の疑問に感じたところを述べさせていただいたので、ぜひとも今後、案をつくり、計画を策定していく際に検討いただければと思います。これは要望です。

中村委員

 本編の、この素案の46ページのところに、施策の評価・点検というところがあるんですけれども、「ユニバーサルデザインの推進にあたっては、PDCAサイクルにより、各取組の進行管理を行います。進行状況を把握し、区民に公表しながら進めていきます」というふうに書いてあるんですけれども、計画自体は5年間ですよね。これはどれぐらいの頻度で公表というものをしていくお考えがあるんでしょうか。

宇田川政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当)

 具体的なスパンについてはこれからの検討になる面はありますけれども、5年の間ずっと何もしないで改定をするということにはならないというふうに考えておりますので、スパンについては案にする段階で検討したいというふうに思っております。

中村委員

 わかりました。じゃあ、次、その案が出てくる際にはお示しをいただけるということで、よろしくお願いいたします。

 その次のページのところに、区民との協働によるユニバーサルデザイン合同点検とあるんですけれども、これもどういったことを想定されているのかなというのがちょっとわかりづらかったんですけれども、そこも教えていただけますでしょうか。

宇田川政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当)

 今年度も公園のトイレの改修ということについて、東京都の補助金等を使いながら区民の方と一緒に点検をし、課題を見つけて、それを踏まえて改修するという取り組みを既に行っています。ここで掲げておりますのは、公園とかトイレに限らず、区民の方の目線で、当事者の方も入っていただいた目線で点検をしながら課題を見つけ、よりよいものにしていくという取り組みということで示しております。

中村委員

 わかりました。その考え方について否定するものじゃないんですけど、よくわかりにくいというか、どうやっていくのかとか、じゃあ施設はどうピックアップしていくのかとか、そこら辺が全然見えないなというふうに思うんですけれども、今後それは案にしていく段階でもう少しわかりやすくなるんでしょうか。

宇田川政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当)

 この合同点検自体は、他の自治体でやっている事例とか既にございますので、案にする段階で少し具体的に事業化できるところまで検討はしたいというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、「みんなの2020」中野区絵はがきコンクールの実施についての報告を求めます。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 「みんなの2020」中野区絵はがきコンクールについて御報告をいたします。(資料12)

 昨年策定しましたオリンピック・パラリンピック競技大会に向けての、「ポスト2020を見据えた中野区の取組」に基づいて気運醸成の取り組みを行ってきております。その一環として、広く区民の皆さんに参加いただいて気運醸成を図る取り組みとして実施するというものでございます。

 概要は、こちらにお示ししましたようにはがきサイズの作品を募集するというものでございます。

 応募資格は、在住・在勤・在学の方ということです。

 12月17日から募集を始めて1月末までということで、多くの方に応募いただきたいというふうに考えております。

 今後の作品の活用ですとかスケジュールにつきましては、裏面のほうにお示ししておりますのでお読み取りいただけたらと思います。

委員長

 ただいまの報告について質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、先ほどの陳情の採択に関連して、この際申し上げます。

 第9号陳情が採択すべきものと決したことに伴いまして、意見書の案文調製が必要となります。案文の作成については正副委員長に一任いただき、明日、委員会2日目の12月7日に調製をしたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 委員会を休憩します。

 

(午後4時59分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時01分)

 

 次に、6番、平成31年度予算で検討中の主な取り組み(案)について報告を求めます。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 それでは、平成31年度予算で検討中の主な取り組み(案)について説明いたします。(資料13)

 この取り組みでございますが、平成31年度予算編成で検討中の新規・拡充、見直しなど区民生活に影響等が想定されるものにつきまして、現在の取り組み状況、検討状況を区民の方にお知らせをするというものでございます。

 なお、本報告につきましては、他の常任委員会においても同様に報告を行っているものでございます。

 各項目の内容でございますが、基本構想等で想定される当面の間の課題とした項目について分けて整理をしているということでございます。

 まず、子育て先進区に向けた取り組みといたしましては14項目でございます。妊娠出産・子育てトータルケア事業を始めまして妊産婦への支援体制の充実を図ります。また、1歳6カ月歯科健診の委託化や、子育て支援施設の拡充では施設の新規開設や学童クラブ、保育料見直し、入退室のメールの配信を進めます。

 学校の改修でございますが、体育館の冷房化等の改修や普通教室の冷暖房機器の交換等、学級数の増加対応や学校再編による校舎整備を進めます。また、中学校への特別支援教室の整備、SNSでの通報相談事業導入を進めたいと考えています。

 2ページでございますが、子ども・子育て家庭の実態調査を実施し施策展開に役立てると。また、不妊治療等の助成を進めます。保育園の民営化や新規開設を進めるということと、保育士等の確保事業を継続して行う。また、安全対策を講じるということ。それから、区立保育園の使用済みオムツの回収処分を行うということでございます。幼児教育の充実では、幼稚園の事業補助増額等について継続して実施をしたいと考えています。

 次に、安心して地域で暮らし続けられるための取り組みとして4項目。ユニバーサルデザインの取り組みを進めるとともに、町会・自治会の掲示板への補助助成、それから鍋横、昭和区民活動センターの建てかえ、温暖化オフィス跡や区民活動センター等の改修を進めるということでございます。また、重度精神障害者への福祉手当の支給を進めます。

 次に3ページでございますが、区民とともに進めるまちづくりのための取り組みとして7項目ございます。シビックプライド醸成のためのシティプロモーション推進や中野駅周辺整備、これまで進めたまちづくりを継続するということと、東中野駅周辺のバリアフリー化などの検討を進めます。(仮称)弥生町六丁目公園、平和の森公園など大規模公園の整備を進めるということでございます。

 それから、その他の取り組みといたしましては、3ページ、4ページにわたりまして10項目。基本構想、基本計画に着手をするということと、区報のオールカラー化を進めるということでございます。

 それから4ページになりますが、オリンピック・パラリンピックに向けた取り組み、それから新区役所の整備、東北復興大祭典の開催を進めます。住民税等の収納につきましては、モバイルクレジットやペイジーでの収納サービスを導入するということでございます。社会福祉会館や哲学堂公園野球場、それから歴史民俗資料館につきましては、休館等を設けて改修を行いたいと考えております。新体育館は2020年4月に開館するとともに、食品ロスの削減に向けた取り組みや震災対策として区内ブロック塀の調査、除去の助成、それから緊急輸送道路の沿道の耐震化を進めるということでございます。

 次に、本内容について区民との意見交換でございますが、タウンミーティングでございますが、12月12日(水曜日)の午後7時から9時まで、区役所7階ということで実施したいと考えています。本内容の周知につきましては、この委員会の後すぐにホームページに掲載いたしまして、郵便、FAX、メール等によりまして区民の皆さんから御意見をいただきたいと考えています。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

羽鳥委員

 区民と区長のタウンミーティングについてお尋ねをするんですけれども、12月12日、1回、しかも来週ということで、かなり急、かつ区民の方に知れ渡るのかなというふうにちょっと疑問に思うんですけれども、例えば区報1回分で周知するぐらいまで、もう1回開催するとかそういった検討はされなかったんでしょうか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 告知につきましては、11月の段階から、この主な取り組みについてタウンミーティングをやるというような告知を行っておりますので、周知については十分しているというふうに考えています。

羽鳥委員

 わかりました。例えば、12月にやる検討中の取り組み案についてというのは、前年度のところでも1回やったという感じなんですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 前年度は、区民と区長の対話集会という形で1回だけ開催しております。

いながき委員

 (4)その他の取り組みのところの、新区役所整備のところで、実施設計に31年度着手をするとあります。この時期なんですけれども、これまで区がお示ししてきたとおりの中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画の策定と民間参画事業者の公募選定、その後に実施設計に着手するというスケジュールで変更はないですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 新区役所の実施設計でございますが、平成31年度中の発注を予定してございます。

いながき委員

 先ほどの新たな区政運営方針(案)のところでも、2019年度に中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画の策定というふうにあるんですよ。なんですが、この実施設計の着手も2019年度にやる予定ということで、これまで区は、事業計画をつくって、民間参画事業者の公募選定を行った後に実施設計に着手するというスケジュールを委員会でちゃんと示しているんですよ。なので、ちゃんとこの事業計画をつくった後に着手するのかという、当初のスケジュールどおりの手順を踏んで着手するのかという質問です。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 新区役所の実施設計、31年度予定してございますが、こちらの駅前の計画とは直接は関係ございません。

いながき委員

 この新区役所の整備費用を駅前の再開発で生み出すというふうにおっしゃっていて、費用も確定しないまま、どういうスキームで、どういうファイナンス計画で、その区役所の建設費を生み出すかということがわからないまま実施設計を進めて、金額もわからないまま実施設計を進めてしまう。今回報告に出ていますけど、基本設計の時点でもう膨らんでいますよね、整備費が。恐らく膨らみますよね、床面積がふえますということで。221億円という金額も、これから膨らむ可能性もある中で、整備事業費も確定しない。ちゃんとさせてから、じゃあ、どの事業者がどういうスキームでそれだけのお金を生み出すかという、そういう流れにしていかないと問題があるんではないかと思うんですけれども。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 当然、新区役所の整備の財源につきましては同時に検討していく話でありますけども、実施設計の発注とは直接関係ございませんので、同時に検討していく話ではございますけども、実施設計のほうは、こちらの予定どおり進めていく予定でございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、地域貢献型広告に関する協定の締結についての報告を求めます。

堀越政策室副参事(広報担当)

 地域貢献型広告に関する協定の締結について御報告いたします。(資料14)

 本件は、区と東電タウンプランニング株式会社とで、区内の電柱広告とあわせまして公共情報を掲載する地域貢献型広告を導入するため協定を締結するものでございます。

 本協定によりまして、スポンサー企業等の協力が得られた箇所から順次、東京電力柱(電柱)の広告看板に環境美化、防災関係等の公共情報を掲載することによりまして区の施策推進につなげることができるようになるものでございます。スポンサー企業にとりましては、広告料・看板製作費が通常よりも割引をされる内容となってございます。

 事業効果といたしましては、区は費用の負担をしないで無料で公共情報を発信できますこと、また企業にとりましては、地域貢献の姿勢について目に見える形でPRができるということがございます。

 相手方は、東電タウンプランニング株式会社東京総支社、所在地、練馬区でございます。

 締結は、12月中旬を予定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に関して質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 委員会を休憩します。

 

(午後5時12分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時12分)

 

 本日はここまでとしたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 次回の委員会は、12月7日(金曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告します。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から特に御発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の総務委員会を散会します。

 

(午後5時13分)