平成31年01月23日中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会
平成31年01月23日中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会の会議録

中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔平成31年1月23日〕

 

中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 平成31年1月23日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後100

 

○閉会  午後231

 

○出席委員(13名)

 久保 りか委員長

 内川 和久副委員長

 山本 たかし委員

 高橋 かずちか委員

 木村 広一委員

 広川 まさのり委員

 北原 ともあき委員

 白井 ひでふみ委員

 森 たかゆき委員

 いながき じゅん子委員

 大内 しんご委員

 近藤 さえ子委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 経営室副参事(施設担当) 髙田 班

 経営室副参事(用地担当) 吉沢 健一

 経営室副参事(用地調整担当) 小倉 洋

 経営室副参事(新区役所整備担当) 中村 洋

 経営室副参事(新区役所区民サービス担当) 永田 純一

 経営室副参事(新区役所情報システム担当) 中谷 博

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当、都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 石橋 一彦

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 地域まちづくり推進部長 角 秀行

 地域まちづくり推進部副参事(まちづくり企画担当、西武新宿線沿線まちづくり企画担当) 荒井 大介

 地域まちづくり推進部副参事(北東部まちづくり担当) 高村 和哉

 地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当) 藤原 慶

 地域まちづくり推進部副参事(西部まちづくり担当) 菊地 利幸

 地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当) 森 眞一郎

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(道路担当) 井上 雄城

 

○事務局職員

 書記 野村 理志

 書記 立川 衛

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 中野駅及び駅周辺地区整備について

 区役所の整備について

 西武新宿線沿線まちづくりについて

 連続立体交差事業の区間の延伸について

 区内交通結節点周辺のまちづくりについて

 区内南北交通の利便性向上について

○所管事項の報告

 1 中野区新庁舎整備基本設計(案)について(新区役所整備担当)

 2 中野四季の都市(まち)のまちづくりについて(中野駅周辺まちづくり担当)

 3 中野駅新北口駅前エリア再整備の検討状況について(中野駅周辺計画担当)

 4 中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更(案)について(中野駅周辺計画担当、中野駅地区都市施設調整担当)

 5 その他

(1)交通弱者等の移動支援に向けた区民移動実態調査(概要)について(都市計画担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程についてお諮りをいたします。本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時ごろ休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 中野駅及び駅周辺地区整備について、区役所の整備について、西武新宿線沿線まちづくりについて、連続立体交差事業の区間の延伸について、区内交通結節点周辺のまちづくりについて、区内南北交通の利便性向上についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 [1]中野区新庁舎整備基本設計(案)についての報告を求めます。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 それでは、中野区新庁舎整備基本設計(案)につきまして御報告申し上げます。(資料2)本報告につきましては、1月31日の総務委員会において報告する予定となってございます。

 新庁舎の整備に当たりましては、平成28年12月に策定いたしました「新しい区役所整備基本計画」に基づき検討を進めてまいりまして、昨年第4回定例会において基本設計の素案を報告させていただきました。このたび新庁舎整備の基本設計につきまして案をまとめましたので、御報告するものでございます。

 初めに1番、中野区新庁舎整備基本設計(素案)に関する意見交換会等の実施状況でございます。

 (1)番、意見交換会でございます。1月11日及び13日の2回開催いたしまして、合計18名の方に御参加いただきました。

 続きまして、(2)番の個別意見の提出でございます。募集期間としましては、区報掲載後の12月20日から意見交換会終了後の1月15日までとなってございまして、この間に8件の御意見の提出をいただきました。

 (3)番が主な意見と区の回答でございます。

 別紙1をごらんください。初めに(1)番、新庁舎の設計コンセプトに関する御意見でございます。主な意見としましては3件を記載してございまして、現庁舎で分散している各種窓口の配置計画についての御意見があり、新庁舎では主要な窓口を低層階に集約して配置するとの回答をしてございます。そのほか子育て世代、高齢者、障害者への配慮、災害時の対応等について御意見がございました。

 続きまして、(2)番の計画概要についてでございます。こちらにつきましては3件の御意見を記載しておりまして、現庁舎と比較した規模や新庁舎で大きくなる機能についての質問や職員の働きやすい環境の整備について御要望がございました。

 続きまして、(3)番の配置・動線計画でございます。こちらに関しましては6件の御意見を記載してございます。デッキの接続についてバリアフリーに配慮してほしい旨の要望がございまして、使いやすいよう十分配慮するとの回答をしてございます。加えまして、新庁舎を個性的なデザインとすることや集いの広場と四季の森公園の連続性などについて御意見がございました。

 続きまして、(4)番のゾーニングの考え方についてでございます。こちらに関しましては3件の意見を記載しておりまして、エスカレーターは高齢者や子どもにとって危険であることから設置をやめてほしい旨の要望がございました。こちらにつきましてはエスカレーターの設置により、エレベーターの混雑が緩和されるため、設置は必要との回答をしたところでございます。そのほか区長室及び災害対策本部室の位置などについて御要望がございました。

 続きまして、(5)番の各階平面構成の考え方についてでございます。こちらにつきましては7件の意見を記載してございまして、食堂の位置、区長室、議長室の規模、駐輪場の規模、議場の傍聴席の規模、設備などについて要望や質問がありました。

 続きまして、(6)番の環境配慮庁舎の考え方でございます。こちらにつきましては3件の意見を記載してございます。こちらでは太陽光パネルは不要ではないかとの意見がございまして、環境配慮等のため一定程度の設置は必要と考えるが、費用対効果を考慮し、設置規模については今後検討していくとの回答をしてございます。加えまして、壁面、屋上緑化などについて御意見がございました。

 続きまして、(7)番の防災計画の考え方につきまして4件の御意見をいただきました。こちらにつきましては1階に防災センターを設置した場合の浸水についての御意見があり、想定浸水レベルより高い位置となるよう計画しているとの回答をしているところでございます。加えまして、空調熱源や非常時の発電などについての御意見がございました。

 最後は(8)番、その他でございます。こちらにつきましては4件の御意見を掲載しておりまして、新庁舎の整備費や資金計画などについて御意見、御質問がございました。

 以上が主な意見と区の回答になりまして、詳細につきましてはこちらの資料のとおりでございます。

 続きまして、初めの資料に戻っていただきまして、2番の中野区新庁舎整備基本設計の案についてでございます。

 (1)番が中野区新庁舎整備基本設計の案になりまして、別紙2としてございます。基本設計の案につきましては第4回定例会で御報告しました素案と同じ7項目で構成してございまして、本日は素案からの変更点を中心に御説明申し上げますのでよろしくお願いいたします。

 資料の裏面に行きまして、(2)番、新庁舎整備基本設計(素案)からの主な変更点がございまして、そちらのほうと別紙2の基本設計の案のほうとあわせてごらんいただきますようお願いいたします。

 基本設計案の1ページになりますけども、新庁舎の設計コンセプト及びその下、計画概要につきましては変更はございません。

 資料の右側に行きまして、配置・動線計画でございます。こちらのページ下部の1階平面図になりますけども、けやき通り側になりまして、こちらの図では右側になりますけども、1階エントランス前及びコンビニ前に設置する階段及びスロープを表記いたしました。

 次に、換気用のドライエリアについて、庁舎の南側とイベントスペースの下に1カ所、反対の北東側の来庁者用駐輪場の横に1カ所の合計2カ所に設置することを表記いたしました。加えまして来庁者用駐輪場につきましては南側に一部追加するとともに、表記を詳細化してございます。

 続きまして、基本設計の2ページのゾーニングの考え方につきましては大きな変更点はございません。

 基本設計の3ページから5ページに各階の平面図の考え方が載ってございますけども、こちらにつきましては各階共通になりますけども、設計の検討が進んだことによりまして南北両端のエレベーター等のスペースを大きくすることが必要となったことから、それに対応して柱の位置を変更しているところでございます。

 また、3ページの1階、2階になりますけども、将来デッキ接続に伴います階段やエレベーターの想定位置のほうを表記しているところでございます。

 進みまして、基本設計の最後6ページになりますけども、6ページをごらんください。環境配慮庁舎の考え方でございまして、こちらの資料の左下になりますけども、外装パネルをまとった建物外観イメージにつきまして資料のとおり変更しているところでございます。

 以上が素案からの主な変更点になります。

 初めの資料にお戻りください。報告の最後になりますけども、3番、新庁舎整備基本設計完了までのスケジュールということで、本年3月の完了を予定してございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

森委員

 御報告ありがとうございました。前回御報告いただいたときに1階の福祉の窓口の話をさせていただいて、庁舎の1階に生活保護の窓口というとちょっと違和感があるなという話をさせていただいて、その後はこれは結局変わっていないわけですけど、検討がされたのかどうか、そのあたりを少し教えてください。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 1階の福祉に関する窓口についてでございます。こちらにつきましては前回の委員会のほうでもさまざま御意見のほうをいただいたところで、改めて区長以下がこちらの設置状況につきまして確認、検討のほうをしたところでございます。結論から申し上げますと、1階の福祉に関する窓口ということで、ほかの階に持っていった想定もしてみまして改めて検討したところではあるんですけども、プライバシーへの配慮やほかの利用者との動線を考えますと1階に置くのが妥当だということで、このように表記しているところでございます。

森委員

 おっしゃるように、生活保護を受けられている方のプライバシーも確保しないといけないという問題が出てきて、他方では「1階にイベントスペースをつくって明るく開放的な庁舎とします」と書いてあるわけですよね。ここの整合性という意味で、やっぱりちょっと違和感があるんですね。ここに窓口をつくって両立できるのかなというところを心配しているんですが、そのあたりはいかがですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 1階につきましては今回イベントスペースも設置いたしまして、区民に多く使っていただけるスペースの想定ということになります。その辺の福祉に関する窓口につきましては双方の利用者がプライバシーにも配慮されまして、活動もしやすい空間となるよう今後検討のほうをしてまいります。

森委員

 そこは1階につくるというのであれば、うまくやっていただかないといけないところかなというふうに思っています。

 それから、この意見交換会等の意見をいろいろ見させていただくと、皆さん外観を結構気にされるんだなという感じがしていて、私はあまりイメージがなかったんですけど、いわゆるランドマーク性という話も庁舎をつくるときは出てくるじゃないですか。個人的には区役所・サンプラザ地区の再開発もあって、こっちも、庁舎のほうもシンボル性が必要かというと、あまりそういう感じは私は受けないんですけれども、担当さんとしては、区としてはその辺をどのようにお考えですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 そうですね、外観につきましてはさまざま御意見のほうをいただいてございます。区役所の性質が執務を行うオフィスビルという性質も強いものになりまして、向こう数十年使うとなりますと、その時々のはやりもあるのかなということを思っていまして、50年以上使うことを目途に、使うことを意識した外観がよろしいのかなというふうに思ってございます。

森委員

 私も機能性と、あと周辺との調和というんですかね、そういうところを大事にしていただきたいなというふうに思っております。

 それから、庁舎整備の費用の話なんですが、東京都第三建設事務所の整備費用を除き、当時で221億円としていますが、現在改めて積算を行っていますとあって、まず伺いたいのは、この東京都第三建設事務所の部分を入れた当時の費用の見積額がわかればちょっと教えてください。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらの東京都第三建設事務所の整備費につきましては、おおむね15億円程度と想定してございますので、それを足しますと236億円程度と想定しているところでございます。

森委員

 現在改めて積算しているということなんですが、昨今のいろんな建設に係る費用を見ているとふえていくのかなというふうな予想はしていますが、これはいつごろまでに出てくるんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 そちらにつきましては予算編成、第1回定例会の時期にお示ししたいというふうに思ってございます。森委員おっしゃるように工賃や面積等もふえてございますので、それを見込んで積算作業のほうをしているところでございます。

森委員

 ここに書いていただいているとおり、設備投資が過剰にならないようにというのは当然だと思うんですが、一般的に公共事業に係る費用で初めに出た金額よりふえるのがもう何か当たり前みたいになっちゃっていて、税金を払っている側からすると何でそうなるんだろうというのが多分率直な気持ちだろうし、私もそういうふうに思います。なので、ふえていくんだろうという予想はしつつ、ちゃんとどうしてそうなったのかというのが納得できるような根拠のある説明というのをしていただきたいというふうに、きょうのところはそれをお願いしておきたいと思います。

 とりあえず以上です。

委員長

 今の御答弁はよろしいですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 当時も他自治体における建設坪単価等を参考に積算しているところでございますけども、その辺のその後の状況変化にもしっかりと説明できるような予算積算を行いまして、しかるべき時期にしっかり説明のほうをしていきたいと考えてございます。

森委員

 1点聞き忘れました。財源の確保策についてはこの間何か進展はありましたか。まだ検討中ですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 財源につきましては、現庁舎・サンプラザ等の再整備計画の中のスキームで検討しているところでございます。

長沢委員

 今回の主な変更点のところで、1階エントランス前及びコンビニ前の階段、スロープを表記したというのがあります。それで、この意見交換会等の中の4ページのところで、防災計画の考え方についてさっき御紹介いただいたところなんですが、3番目の1階に防災センターを配置するとあるが、想定より降雨があった場合、浸水するおそれはないのかと。それに対して、1階の床はハザードマップの想定浸水レベルよりも高い位置に設定することを想定していると。ただし、具体的な高さについては今後検討していきたいと。こういったことがあるから、階段、スロープなどが必要というお考えなんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 新庁舎用地でございますが、ハザードマップの想定浸水区域に一部かかってございまして、敷地自体は50センチ程度上げる必要がございます。新庁舎の用地なんですけども、別紙2の1ページ目の図面の集いの広場側の境目の赤いところと新庁舎用地の東南側の右下側で90センチの高さの差がありまして、右下のほうが90センチ程度低くなってございます。そうしますと、将来的に大雨があった場合などに集いの広場や新庁舎が浸水するおそれがあるということで、今回スロープと階段の設置を表記したところでございます。

長沢委員

 そうすると、ごめんなさい、この意見を聞いていただいたとき、意見交換会の1月、でも最近ですよね。要するにこの意見のときにはもうこのことはわかっていた、今おっしゃられた説明いただいた90センチぐらいですか、差があるということで、それはもうわかった上でのこのお答えということになるんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 そのことが、はっきり高さがわかったのが去年の年末になりまして、この時点ではわかってございました。

長沢委員

 それで、現行の区役所においてはそういう意味ではフラットでいけるような感じになっているし、そういう意味でこちらのところがちょっとこういう段差があるというのは、そういう立地の条件だからある意味仕方がないところもあるのかもしれませんけど、できるならばこういった段差はないほうがいいと思っておりますけど、この点は、ここは技術的なところで何かそういったことを解消できるということはあるんでしょうかね。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 そうですね、現時点ではこのように表記しているところでございますが、新庁舎の入り口になりますので、できるだけ使いやすくなるようには検討のほうをしてまいりたいと考えています。

大内委員

 駐輪場なんですけれども、これは来庁者用の駐輪場というのは今現在区としては今の庁舎で何台ぐらいあって、新しい新庁舎では何台ぐらいを想定していますか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 現庁舎の来庁者の駐輪場の台数は、おおむねでございますけども、200台程度でございます。新庁舎では今のところ175台程度の駐輪場の設置を考えているところでございます。

大内委員

 これは先になるのかもしれないんだけど、要はこの場所から見るとすぐ隣が新しくできた有料の駐輪場がありますよね。ここにとめるときに何かしら手だてをしないと、普通に通勤の人がそこまで使うとは思いたくないんだけども、来庁者以外の方が使うということも想定されると175台じゃちょっと足りなくなると。そうした場合、何かしら、あそこのブロードウェイの裏側にあるところの駐輪場、例えば2時間までは無料だとかいろいろあるじゃないですか。ああいう機械を設置する、その機械を設置すると今度は場所もとるから何とも言えないんだけど、そういったことは何か考えているんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 そうですね、こちらに新庁舎と公園側にできます駐輪場との利用者の公平性というものはとても重要な課題だというふうに思ってございます。その辺はどういった管理をしていきましてどういったルールをこの駐輪場に設けるかにつきましては、今後しっかり検討のほうをしてまいりたいと考えております。

大内委員

 だから、ルールをつくっても守らないから。わかるか。いや、だからそういった何かしらしっかりと来庁者用の駐輪場ということで使うという目的を明確に出すためには何か手だてを考えないと、来庁したついでにブロードウェイまで買い物に行くと。それは別に否定しないんですけども、ただいろんな意味で来庁とは全然関係ない方がとめられると175台じゃ足りなくなると。そういったことも想定できるので、その辺はもうちょっと考え方というかな、検討してもらいたいと。

 それとあともう一つ、職員の駐輪場というのはどこになるんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 図面で申しますと、資料の3ページのB1の右下にございます業務用駐輪場のところを想定してございまして、庁舎1階から機械式のベルトコンベヤーみたいなもので移動のほうを考えているところでございます。

大内委員

 当然今でも外に出ていく人の駐輪場と職員用の駐輪場とを分けているじゃないですか。今回これは分けていない。要はその分もちゃんと、議会棟の駐輪場のその脇に、業務用の駐輪場が、区が保有している駐輪場があって、そのほかに職員用の駐輪場があるでしょう。その辺がちゃんとわかっているんですかと。わかっていると思うんだけど、それはこのところに入るんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらにとめられる駐輪台数につきましては、現庁舎の業務用の駐輪場や職員の駐車台数や議会側の駐輪台数も全て考慮しまして台数のほうは考えていまして、大体現庁舎と同程度の設置台数の駐車を考えてございます。

大内委員

 今回新しい庁舎になると、町連の事務所もそうですけど、そのほか外郭団体と呼ばれるのかな、そういった方たちの部屋もできると、そういった方たちは基本的に区内の方が多いから、当然駐輪は、その人たちは必ず毎日出ると思うんですよね。その辺もちょっと考慮しなきゃいけないのかなと思うので、もう一度よくやってください。

 それと、今言った自転車は、これはスロープをおりてくるんじゃなくて、基本的にエスカレーターなんかを使うのか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 機械式のコンベヤータイプの移動できる、少し持って移動を補助するような仕立てというのは考えているところでございます。

大内委員

 それは、今、四季の森公園にできた地下駐輪場のところにあるようなものか、コンベヤーというのは。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 すみません、ちょっと四季の森公園側のほうのものについては把握してございません。

大内委員

 じゃあ、どこのなら把握しているのか。東中野の環六の下の駐輪場は把握しているか。そういうやつなんですか。

 休憩にしてください。

委員長

 休憩します。

 

(午後1時23分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後1時28分)

 

大内委員

 じゃあ、改めて四季の森公園に行けばわかるから、あれが庁舎の正面に二つつくのとなると、それも来庁者用じゃなくて業務用のやつだからね。もう一度ちょっと、なるべく目立たないというか、あれはだって正面で人の出入りが多いところだから、よく考えていただきたいなと思います。

 それと、あともう1点、これから次の段階でいろいろ部屋の内装だとかが出てくるんだけども、一般的にいうと壁紙とかが多いのかもしれないんだけど、日本古来の珪藻土(けいそうど)は知っているか。要するに塗り壁だよね。そういったものもアトピーだとかいろんなアレルギーとかに反応する子どもが多いので、全部の部屋にとかを言っているんじゃないけども、子どもがいる部屋だとかお年寄りの部屋とか湿気をとるだとかいろいろあるから、そういうのも環境のことはいろいろ触れられていたので、太陽エネルギーとかがいろいろ書いてあるので、そことはちょっと違うんですけども、各部屋にそういった環境面のことも考えた内装というのも考えていただきたいと。これは要望だけにしておきますので、お願いします。

白井委員

 私も長沢委員、大内委員からもありましたけども、同じところが気になります。

 まず、長沢委員がおっしゃっていた1階部分のエントランスですね。これからつくるのにわざわざ階段かよというところがやはり気になります。どうしても避けられないという話かもしれないんでしょうけども、やっぱり創意工夫をしてもらわないと、これからバリアフリーだというのに、幾らスロープをつけましたと言ってもちょっとこれはないなと思うので、技術的なこととはいえ、ぜひぜひ解消する策を考えていただくほうがいいかなと思います。

 それと、大内委員からもありましたけども、位置というよりもベルトコンベヤーのやつですね。地元の東中野駅の環六の地下に入る部分なんですけども、御高齢の方からは幾らサポートがついているとはいえ、地下の駐輪場に自転車をおろすともう上げられないという声をたくさん聞くんですね。特にお買い物でかごに入れてしまうと重くて、そもそも足元も不安定になる中、環六の地下に入っている部分は相当深いところにあるのであまり評判がよくないというよりも、ほとんどもう使えないからしようがなくてスーパーの前のところへ置くという声をたくさん聞くんです。同じようなものをつけるという話が先ほど質疑の中で出ていましたけど、ちょっと不安になるので、ましてや場所の確認もされていないというのであれば、ぜひ御利用されている状況がどのようなものなのかを見ていただいて、設置したのは相当古いですから、東中野のやつは。新しいものに対応できるようなものを考えていただいたほうがいいかなと思いますので、この点をちょっと二つ御意見をいただきたいと思います。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 1点目の庁舎1階に設置いたしますスロープ、階段につきましては、この御時世につくる建物でもございますので、委員の御指摘ももっともだというふうに認識してございます。今後設計を進めていく中で、できる限りその辺の段差の解消、緩和につながるような方策については引き続き検討のほうをしていきたいというふうに考えてございます。

 2点目の地下に設置します駐輪場につきましても、ほかの施設の状況等も勘案しながら、利用者が使いやすいような設備のほうの設置を考えていきたいというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本件については終了いたします。

 2番、中野四季の都市(まち)のまちづくりについての報告を求めます。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 中野四季の都市(まち)まちづくりについて御報告をいたします。(資料3)

 今般、今後新庁舎を整備する予定地、また隣接する民有地、そのエリアを中野四季の都市(まち)北東エリアと位置付けました。このエリアにつきましては望ましい将来像、また具体の開発の整備のあり方、これを共有して整備をしていく必要があるということで、今般、北東エリアの整備方針の案を策定いたしましたので、その御報告となります。なお、このエリアにつきましては、昨年3月の定例会にて整備方針の骨子ということで御報告をさせていただきました。この頭紙の下半分にその概要図を添付しておりますけれども、基本的には北東エリアの中で一定程度の公共空地をつくること、また歩行者ネットワークを整備していくこと、そういった基本的な事柄をお伝えしていたところでございます。今般、冊子の仕立てにして整備方針を策定しましたので、御報告をさせていただきます。

 別添の整備方針の案をごらんください。表紙をめくっていただきますと目次となっておりまして、7章立てになっております。基本的に前半のほうは上位計画でありますとか関連計画、現状と課題、そういった事柄を整理しておりまして、第5章以下、エリアの将来像や整備の方針、開発整備の進め方につきましては既に骨子で御報告した内容に少し文章として肉づけをしたり、あるいは概念図を付したと、そのような構成になっているところでございます。したがいまして、内容につきましては要約してポイントのみを御説明させていただくような形をとらせていただきます。

 ページをめくりまして、1ページ目でございます。「はじめに」の策定の目的です。この文章、るる書いてございますが、下のほうの段落でして、基本的に目指すべき将来像、それを具体的に示すんだと。そして、この四季の都市(まち)の都市機能の集積や中野駅北口との近接性を生かして、この北東エリア全体が緑豊かでにぎわい創出、防災の向上につながる、そんなまちを実現するためにこの冊子をつくるものでございます。

 2ページ目にエリアの位置及び範囲ということで、改めまして図を添付してございます。この図のピンク色のところが北東エリアということで、その面積は約2.2ヘクタールとなってございます。

 3ページ目には警察大学校等跡地の開発として、これまでの経緯を並べております。直近の本年1月竣工予定の先ほど話題にも上がりました公園の地下駐輪場、そのこと、直近の経緯までも盛り込んでいるところでございます。

 続いて、4ページ目が第2章、方針の位置付けと上位計画というところです。4ページ目に概念図で計画体系図を付しております。基本的に中野駅周辺のまちづくりにつきましては「中野区基本構想」を筆頭に「新しい中野をつくる10か年計画」、そして「中野区都市計画マスタープラン」、それの下位として警大跡地自体につきましては「中野駅周辺まちづくり計画」や「中野駅周辺まちづくりガイドライン2007」、これをもとに開発整備を進めてまいりました。一方で駅周辺全体につきましては「中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.1、2」と改定をしていき、これらガイドラインやVer.2までの内容を全て整合を図りながら更新をしたものということでグランドデザインのVer.3を策定し、それ以降はVer.3を各地区がブレークダウンする形でそれぞれの地区でまちづくり方針をつくってまいりました。今回の北東エリアの整備方針もそれらと整合を図りながら策定をしていくと、そんなような計画体系になってございます。

 以下5ページ、6ページ、7ページにつきましては、既にある上位計画の該当するところを抜粋してございますので、後ほどお読み取りいただければと思います。

 また、8ページ目からは第3章、関連計画ということで、新しい区役所の整備基本計画でありますとか、9ページ後半以降は四丁目新北口地区まちづくり方針、それの該当するところを抜粋した形になってございます。

 11ページ目をごらんいただきたいんですが、これも新北口地区まちづくり方針の概念図なんですが、基本的に南北通路、橋上駅舎西口を北に出てから駅前エリアをずっと抜けて四丁目西エリア、さらには新庁舎までその歩行者デッキをイメージする赤の実線、点線でつながっております。将来はこのような歩行者デッキを新区役所に至るまでつなげていこうという概念を既にまちづくり方針では整理をしているところでございます。

 続いて、12ページ目からエリアの現状と課題です。まず、12ページ目が道路と歩行者空間ということで、この図に示すとおり北東エリアは既に幹線道路を3方向接続する形になっております。ただしかし、この北東エリアの内部については歩行者ネットワーク、それが形成されていなくて回遊性は乏しいと、そんな状況にあるかなというところ、また13ページ目は現在の都市計画の状況でして、この北東エリアのほとんどが緑色の第一種中高層住居専用地域、今そのような用途容積になっているというところでございます。

 続いて14ページ、こちらも防災機能として、この北東エリアも東京都が定める避難場所、いわゆる広域避難場所の一角をなすところでございますけれども、現状はオープンスペースが乏しい状況であるとか、にぎわい形成といった視点においてももっと周辺地域の日常生活におけるさまざまな交流促進、そういったものを呼び込む必要性があるのではなかろうか、そのようなことを記載してございます。

 14ページ目の下段の4-5の部分ですけれども、こちらは体育館の移転及び周辺の建物更新ということで、この北東エリアは今の中野体育館が移転した後には新しい区役所が整備をされます。また、隣接する民有地におきましては旧耐震基準時代に建てられたマンションが2棟ございます。基本的にはこういったものも適切に更新、誘導していくことで、この全体の防災性能を高めていく必要があろうと。さらにこのマンションそれぞれにおきましても今現在建てかえに向けた機運が非常に高まっている、そんな状況になってございます。

 15ページ目以降からは第5章、エリアの将来像ということでございます。こちらは既に骨子で御報告をした内容と同等の内容になってございます。エリア整備の目標としてはさまざまな区民交流の場を提供するとともに、災害時には応急活動の拠点になる安全で魅力的な空間創出、また将来像としては行政機能の中枢を担う都市機能の導入であるとかまちの活力上昇を担うにぎわい、あるいは都市居住機能の導入、またエリア内外の交通ネットワークの強化、そういった考え方を記載しているところでございます。

 続いて、16ページ目でございます。第6章、エリア整備の方針です。まず、16ページ目の土地利用の方針でございますが、これも既に御報告をさせていただいた内容と同等でございまして、この文章の一番下段のあたりですね。中野四季の都市(まち)に生まれている新たなにぎわいを周辺の市街地につなげ、中野駅北口の大きな人の流れを生かした空間整備を誘導するといったような考え方を記してございます。四季の都市(まち)ばかりではなく、駅利用者、周辺市街地の人々を積極的にエリア内に呼び込むような空間づくり、そういった目標を掲げてございます。

 17ページに移っていただきまして、6-2、基盤整備・施設整備の方針でございます。(1)として歩行者空間の確保ということで、エリア内外をつなぐ歩行者動線、空地や歩行者通路の確保ということを記載してございますが、18ページ、1ページをめくっていただいところにその概念図を付してございます。こちらもこの北東エリアそのものだけではなくて、駅をおりてから駅前エリアを通じた少し広い範囲でのネットワークのイメージを添付してございます。先ほどの四丁目新北口地区まちづくり方針と同じ考え方を載っけておりまして、駅からずっと四丁目西エリアを通りながら新庁舎につながり、さらにこの北東エリア内部も、これまでは中野中学校の脇の歩行者通路だけが公園につながる通路でございましたが、このオレンジ色の矢印で記しているとおり、この北東エリアの南北、東西、これもつなげて将来的には公園等に広がるような、そんなネットワークを想定しているところでございます。

 また、18ページ目、下段の(2)にぎわいや交流空間の創出というところでございますが、こちらも19ページの上半分に概念図を付してございます。このオレンジ色や薄いオレンジで矢印が書いてございますが、基本的に新庁舎の1階部分、あるいは民有地の建てかえ更新された建築物の低層部分、これはにぎわいに資するような、そういった商業空間なりサービス空間、そんなものを配置していきながら駅周辺全体、北東エリア全体でにぎわいをつなげていこうといったような考え方を記しているものでございます。

 また、19ページ目、下半分の(3)建物や公園と連携したオープンスペース、また(4)の緑化につきましても、これは20ページ目の概念図をまたごらんいただければと思うのですが、まずこの緑色を付しているところは緑地や芝生をイメージしたようなところ、また緑色の実線、あるいは点線で楕円を付しているところがございますが、こちらはオープンスペース、またはそういった空間を想定され得るところ、それを図示してございます。こちらにつきましても北東エリアでごらんのようなところにオープンスペース、または緑地を配置して、それが公園と連携するだけでなく、四丁目西エリアでありますとか駅前エリア等、そういったものの連担を図っていければという考え方を記してございます。

 21ページ目、エリア整備の方針ということで、またここにも大きく概念図を付しておりますが、これはこれまでいろいろな概念図を全てあわせたような図になっているかと思います。基本的にはやはり限られた敷地空間になってしまいますけれども、にぎわいの連携、あるいは防災時には安全な防災活動拠点、そのような複数の機能をそれぞれ重ね合わせるような、そういった有効的な土地利用、空間の整備、これを図っていきたいということを記してございます。

 ページをめくっていただきまして、22ページ以降でございます。最後、第7章、開発整備の進め方のくだりになります。こちらも既に整備方針の骨子ということで基本的な考え方をお伝えしているところと同等の内容になってございます。

 まず、22ページの7-1、上半分ですが、再開発等促進区による開発整備の誘導と書いております。基本的に先行して四季の都市(まち)ができ上がっている部分と新庁舎予定地、ここは既に再開発等促進区を定める地区計画がかかってございます。ただ、隣接するマンションや専門学校等のエリアにつきましては、地区計画は定まっておりますが、促進区がまだ定められていないという性格のところでございますので、こういったところにも促進区を拡大して、北東エリア全体にこの再開発等促進区の地区計画を適用しようという考え方でございます。これによって健全な高度利用を図り、望ましい建てかえ更新を誘導していきたいというふうに考えております。

 7-2以降が建築物等の整備の考え方です。(1)に容積率の考え方を記してございます。こちらは整備方針の骨子でもお伝えをしてございましたが、その時点ではまだ整理をされてございませんでした容積率の上限の考え方、こちらをこの(1)のくだりの最後の文章になりますけれども、おおむね550%を上限に検討するということで、決定権者である東京都等々の協議が整理をされたところでございます。基本的にはこの550%というものを一つの上限として、今後、例えばマンションの建てかえ等につきましても、こういったものを参考に具体的な検討が進められるかと考えてございます。

 (2)の有効空地計画の考え方です。こちらも促進区を活用するということで、それぞれの建築敷地で一定程度の有効空地を拠出する必要があるということで、その基準に沿ってそういったものも適切に配置をし、またその有効空地のとり方は、隣接する建物の配置等とのバランスを見ながら最適なところに配置をしていきたいといったような考え方を記しております。

 23ページ、(3)壁面後退の考え方です。こちらにつきましてもゆとりある歩行者空間、あるいは緑のネットワークの形成に向けて道路沿いにおいて壁面後退、これを行っていきたいと考えております。基本的には建物計画が具体化したものに、その具体化に沿ってこういった壁面後退のルール、これを定めていくという考え方を記してございます。

 その下、(4)日影への配慮でございます。こちらは既に現在開発整備が終わっているものにつきましては「中野駅周辺まちづくりガイドライン2007」に基づいて、単体の建物の日影ではなくて複数の建物を一つとみなして配慮するようにという考え方、いわゆる複合日影の考え方をガイドライン2007では示していたところでございます。ただ今回、北東エリアの建物更新を考えた際には、既に既存の法規制のもとに建物がつくられているところのその方針だということを考えますと、やはり複合日影というところのルールを同じように適用してしまうと難しいというところがございます。したがいまして、基本的には早稲田通り北側の建物等々に十分配慮をして、なるべく建物は北側には空間を持てるような、そのような配慮をした上で、いわゆる現行の規定の法規制を当然十分に配慮し、さらに早稲田通り沿道の商業系の用途のエリアに対しても配慮が行えるような、そんな建築計画を指導していきたいという考え方を示してございます。

 最後、24ページになりますが、(5)電波障害・風環境への配慮です。これらにつきましても事前に調査、予測を行って、その計画に基づき適切な対策を行うことを記してございます。

 最後、(6)街並み形成の考え方です。こちらにつきましても従前のガイドライン2007、こちらは100メートルクラスの建物群による街並み形成といった考え方を記していたところでございました。ただその後、中野駅周辺全体の各地区のまちづくりが進む中で、中野二丁目南口地区の市街地再開発につきましては高さの最高限度を150メートルとする都市計画決定がなされているところでございます。基本的に駅周辺の整備につきましては中野駅駅前エリア、これを筆頭になだらかなスカイラインを形成できるような一体的なまとまりのあるまち並み形成、これを図っていきたいという考え方を記しているものでございます。

 非常に駆け足でかいつまんだ御説明になりますが、以上が整備方針の案の内容でございます。

 もう一度頭紙に戻っていただきまして、2番の今後の予定です。

 今回のこの整備方針の案につきましては、区民説明会を行いたいと考えております。そうしたことを通じて関係地権者、または区民に周知を図りながら整備方針として取りまとめをし、来年度早々にもこの北東エリア及び新区役所整備に係る都市計画の変更の手続、これを進めてまいりたいというふうに考えてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

長沢委員

 最初、ここにも書いてありますけど、平成30年第1回定例会で土地利用方針概要図が示されて、その後のこれが要するに整備方針(案)として出されているということですね。それで、最初に伺いたいのが、ここの整備方針のエリアは区役所の場所も入っているんですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 新庁舎整備予定地も含まれております。

長沢委員

 ここの御説明で北東エリア及び新区役所整備に係る都市計画変更の手続を進めるということで、都市計画が必要なわけですね。区役所のところがそういうことで一定の高さにもなるし、必要だということはわかるんです。それに合わせた形で北東エリアも言ってみれば一緒にやろう、要するに用途の位置変更であるとか、これは都市計画そのものは別々にして、それぞれ中野区での計画もそうですけど、東京都に対して用途のほうは東京都ですから、それを申請というかやること自身も可能ですよね。それはどうなんでしょうね。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 今回の都市計画の変更は、基本的にこの北東エリア全体に再開発の促進を拡大するということと、あとは基本的にこういったさまざまなネットワークや空地等を地区施設等で定めることによって、いわゆる今現在は第一種中高層の用途地域がほとんどなんですけれども、見直し相当の用途、容積率に一旦引き上げるという変更をこの北東エリア全体にかけていきたいと考えております。その上で、新庁舎につきましては今基本設計が終了するという段階に至っておりまして、具体的に新庁舎の建築計画をもとに具体的な地区整備計画をこの新庁舎につきましてはさらに定めていくと、そのような内容の都市計画変更をしていきたいということです。

長沢委員

 そのテンポというか、新庁舎のほうはそういう形で具体的に進んでいくこともあるし、それに合わせてというか、合わせてという言い方がいいのか、この地域に今おっしゃられたように、先ほど説明いただいた22ページのところかな、再開発等の促進区にこの地域はなっていないけど、この地域もそうしていきたいというのですね。そのきっかけとしてそういうふうにお考えだというのはわかるんだけど、それで聞きたいのは4ページの方針の位置付けと上位計画なんですが、ここで言うところの上位計画は基本構想があり新しい10か年計画があり都市マスがありということで、さらには周辺のまちづくり、グランドデザイン、これももう平成24年でしたっけ、何年ぐらいかになっているんですよね。今まさにこれから基本構想や10か年、基本計画、それが変わっていく、つまり上位計画を見直そうというときに、これ自身は先にこの整備の方針として出していく、このタイミングはもう一つ、言ってみれば整合性がとれないんじゃないのと思うんですけど、その辺はどうですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 基本的に駅周辺につきましてはグランドデザインVer.3を策定して、それぞれ実際にもう動き出して事業化をしているというところもございます。また、関係する地権者等々の皆さんにつきましても、もうずっとグランドデザインをつくる以降ぐらいから、まさに10年以上かけてずっとおつき合いをしながらここに至っているということにおきまして、基本的な考え方については、この先もうこれにのっとって大きく変わることはないということでこれまで動いてきておりました。それを、例えばまさに基本構想の改定ということで今般動いているところではございますけれども、そこの内容、現在の根底的な流れのところには変わりがないということにおきまして、引き続きまちづくりは進めてまいりたいというふうに考えております。

長沢委員

 特にこのお隣の四丁目の西地区のところもそうなんだけど、ここの場所、特に区役所以外の場所というのは民有地なわけですよね。今おっしゃられたように要するにマンションとかがあって、あと学校もあるんだけども、要はそういった皆さん自身がもう求められていることなんだ、今、お話し合いもずっとやってきたみたいな話があったから、そういうことでは了解も得ているんだな。そうはいっても一定の地権者というか住んでいらっしゃる方がいるから、その辺は本当に丁寧にというか、やっていかなくちゃいけない話じゃないかなと思うんですよ。だから、その点でこんなに急ぐ話なのかなと改めて思ったりします。あまり繰り返してもいけないので。ただ、この後の報告というか、あるんだけども、何ページだっけな、例えば9ページの、何が言いたいかというと、9ページのところにグローバル都市にふさわしい拠点形成というので、大規模なアリーナをはじめとする集客交流施設や業務で、これはこの前と結局同じだと。これは今何か見直し、検討みたいな形で言われているのに、こういう書き方をしちゃっていいのかと。ほかのところもちょっと細かいことを言えばみんな同じだよね。そもそもが例えば今、中野駅を中心として西や東やというか、全体としていろいろな再整備、再開発のほうが進められているわけだけど、整備方針と言ったときの一定の理念的なというのかな、それと核となるのもあるんだけど、これははっきり言えば西とか東というのを出さなければどこも同じじゃんというふうな、そんなふうにも思えるんだけど、何かそういうまちづくりでいいのかなというふうにも片方で思うわけですよ。私いろいろ言っちゃいましたけど、一つは、だから言ってみれば、これまでの既成の方針で、しかしながら今立ちどまってというか一定考えているような、そういう文言はちょっと見直したほうがいいんじゃないのというのが1点。

 それと、今言った整備の方針というと一定の理念的なものといって、先ほど言ったここを、主には民地、主にというか民有地なわけだから、そういったところの人たちのというところでは、本当にこんなに急いでやっていいのかいというのが、これを改めて伺いたいんですけど、この2点を伺えますか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 今いろいろと御意見を頂戴したところでございますが、基本的にこの冊子の目的であるとかこのエリアが目指すべきものの根底には、やはり安心・安全なまちづくりがベースにあると考えております。このベースは今基本構想を変えたりもありますけども、そのことに関して変わるなどということは非常に考えにくいと思っているところです。

 それと、御指摘にありました新北口まちづくり方針、これも昨年3月にパブリック・コメントを経て策定したものでございまして、この方針に変更はないということで、まさに駅前エリアの都市基盤の変更も今手続をさせていただいているところでございます。したがって、根底にある安心・安全なまちづくり、あるいは駅から安全に歩行者ネットワーク、デッキを伝ってこういった新庁舎やまちを回遊できること、この骨格の考え方は変わるべきものではございませんし、それを踏襲してこういった各地区のまちづくり方針を策定し、進めていきたいと考えているところでございます。

 また、こんなに早くやる必要があるのかという御意見でございましたが、むしろ周辺の地権者さんとずっと長い期間おつき合いをいただいて、本来だったらもっと早くするべきではなかろうかといった御意見も頂戴する中で、やっとこの段階まで整理ができたと、そのような状況で捉えてございます。また、実際にこの集合住宅の地権者様は自主的に具体的な検討を始められているというところもございますし、このまちづくりの考え方は基本的に御理解をいただいて、自分たちも安心・安全なまちづくり、魅力的なまちづくり、これに貢献をしたいというお考えをお持ちの地権者も多くいらっしゃるというところでございます。また将来の建てかえ更新、これはまだ先だという地権者さんももちろんいらっしゃいますが、基本的にこのまちづくりの考え方には御理解を頂戴して今回このように報告をさせていただいている次第でございます。

長沢委員

 要するに後者の話でいえば、そういう地権者が期待をしている部分もあると。ただ、一方でそれに対しては云々といって、大変大勢の地権者さんがいればさまざまな意見があるから、それは合意形成をとっていくというのは大事だとは思っています。

 前半の言ってみれば同じようなというところでは、安心・安全が大事だというので、安心・安全を私どもも大事だと思っていますよ。しかし、安心・安全が、じゃあ開発促進区を誘導するのが安心・安全なのかと。それだけじゃないでしょうということも思っています。だから、本当にまちづくりのというところで、特に急いでどうとかという話をしたのも、やっぱりこういう形で今現在ですよ、さっき言ったような整備方針自身はエリアのところも出ています。出ました。それも、一定の区民意見というのもパブリック・コメントもやったということもあるんだけども、片方で整備計画自身は、この後の報告もあるんだけど、ちょっと先に延びるような話もあるわけだ。そう考えると本当にじゃあ、だってそこだってもちろんその意見も聞くし、パブリック・コメントなりもやるんだろうし、ましてや区の……(「……すればいいだろう」と呼ぶ者あり)うるさいよ。委員長、注意して。うるさい。そういうのもあるわけだから、本当にそれはこの時期にかなったものなのかというところで、この時期にねというのは、やっぱり少々違和感があるというか、そこは思っています。やっぱりよくよくこの中身についてももっともっと我々自身も議論していかなくちゃいけないと思っているけど、やっぱりそちらのところも、もちろんまだ案ですけども、これを決まったものだとしないでよくよく検討していただきたい。これは要望にしておきます。

委員長

 長沢委員、今は全てを要望ということで特に答弁はよろしいですか。

長沢委員

 要望です。

いながき委員

 このエリアで具体的な建設計画、建てかえ計画が明らかになっているというのは、中野区役所は新庁舎の部分だけでして、そのほかのマンション部分と専門学校のところはおっしゃったように機運は高まっているけれども、まだ具体的にはということだと思うんですが、実際そうするとこの方針、いろいろ歩行者ネットワークのイメージ図、イメージとしてこうなります、にぎわい、交流空間はこうなりますというふうにいろいろと区は書いていらっしゃるんですけれど、これは実現はいつごろ可能なのかというのはどのようにお考えですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 御指摘のとおりこちらに記した歩行者ネットワーク、あるいは公共空地はそれぞれの建物更新の際に整備をされるという性格のものでございます。したがいまして、具体的には集合住宅が建てかわるタイミングでこういったネットワークであったりとか公共空間のさらなる拡大といったところが実現するわけでございますが、あとはもう各地権者さんの合意形成がどのくらいの早さで行われるかということになりますので、なかなかこの時点で私のほうから何年後というようなことを一概にお伝えするのは難しいかなと思います。

いながき委員

 今のまま中野区役所が予定どおり建設されてしまった後でも、問題なくこのような計画が進められるということなんでしょうか。本来ならやはりそれぞれ調整しながらこの歩行者ネットワークとかにぎわい、交流空間というのはあわせてやっぱり計画して整備していったほうがいい性質のものなんじゃないかなと思うんですけれど、これですと区役所だけがまずできてしまって、あとはいつになるかということになると、このまちづくりという点で見たときに、全体的に本当によい方向に進むのかというのがよく見えなくて、ちょっとその辺についてもう一度……。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 具体的にこの機運が高まっているということを記してございますが、実際にこのマンション2棟の地権者さんはそれぞれ協働して専門のコンサルタントをつけて、本当に具体的な建築計画の検討をしてございます。またさらに中野区役所に御相談をいただいたり東京都のほうの協議、これも直接行い始めているような、そんなところまで熟度が高まってきているという状況が一つございます。そういった動きも含めてずっと私どもは東京都と協議をして今回このような整備方針(案)をつくっているわけでして、まさにマンションの地権者さんにおきましてもこの整備方針ができて最初の都市計画見直し相当の用途容積、そういった変わっていくことそのものが検討を加速させるというか、合意形成を加速させるというか、そのような流れにつながっていくものというふうに思っております。

いながき委員

 新しい中野区役所がこの場所に建てられるということについては、もう了解は得られているということでよろしいんでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 了解されております。

いながき委員

 ここで示されているように現状の200%、この新庁舎建設予定地は容積率が200%で、これですと恐らく基本設計に書かれているような建物は建てられないと思うんですけど、区役所の部分も550%と考えているということですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 新庁舎につきましては拠出できる空地の規模等々の関係から、恐らく450%が上限になろうかなというふうに思っております。

いながき委員

 その450%に都市計画を変更しないと、先ほど御報告があった設計上の建物、区役所は建てられないということでよろしいんですよね。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 おっしゃるとおりでございます。

いながき委員

 じゃあ、それはいつごろきちんとその450%に容積率が変更される予定なんでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 来年度、都市計画変更の手続に入ってまいりたいと考えております。

委員長

 よろしいですか。

いながき委員

 はい。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、中野駅新北口駅前エリア再整備の検討状況についての報告を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、中野駅新北口駅前エリア再整備の検討状況について御報告申し上げます。(資料4)

 まず1点目、区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議についてでございます。第9回におきまして、「私たちが再整備に求めるもの」をテーマに、ワークショップ形式で議論した内容につきまして第10回において各グループ側から発表がありまして、その後に全体討議を行ったものでございます。この様子につきましては別紙の4ページ目ですね。こちらでございますが、見ていただきますと、第9回のときに上段の写真のようなグループでのディスカッションを行いまして、第10回におきましては下の写真になりますが、各班から発表があったものでございます。こちらの内容、写真ではわかりにくいかと思いますので、その前の1、2、3ページのところでそこの記載した内容についてまとめたものでございます。

 こちらにつきましては再整備のコンセプトとして重視すべきこと、また再整備事業で整備すべき、整備してほしい機能や役割と、また再整備の施設、広場等の配置について求めること、こうしたものについてそれぞれのグループで発表のあったものについて整理したものでございますので、お読みいただければと思います。

 また1枚目、頭紙に戻りまして、その後に全体討議を行ったところでございますが、このときにあった主な意見ということで幾つか御紹介したいと思います。

 まず1つ目ですが、現在のサンプラザ前の広場は区民の親しみのある場所であり、さまざまなイベントが行われており、このような広場が欲しいといった御意見や、四つ目になりますが、平常時と非常時をしっかりと分けた上で広場の大きさ、役割、使い方などを議論したほうがいい。また最後になりますが、ローカルとグローバルは対立する概念ではない。グローバルの視点に立ちながら地域のよさを共有していくことが必要である、こういった意見が寄せられたところでございます。

 次に、2番、今後の予定でございます。中野駅新北口駅前エリア再整備につきましては、施設の機能や事業手法などさまざまな課題がございます。さらに区民会議等の意見を聞き、議会における議論を行っていく必要があると。また、事業化に向けた検討の深度化が必要であるということで、今後のスケジュールにつきましては変更したいと考えております。2019年6月にこの再整備事業計画の考え方をお示しし、8月以降に素案をお示しし、意見交換会の開催などを行っていきたいと考えております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。よろしいでしょうか。

森委員

 すみません、1点だけ伺いますね。これは再整備の検討状況についてというタイトルで御報告いただいていて、中身は推進会議でこんな意見が出ましたという話なんですね。そうすると、検討状況というよりは区民会議の実施報告みたいな中身なんですよ。この主な意見と書いてあるのを受けて区として何か検討が深まったとか、そういうものは今のところは特にないんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 前回、第4回の定例会の本委員会におきましては、主な論点ということを御報告いたしました。その中で文化芸術等発信拠点のあり方、また公共広域性の向上につながる空間構成のあり方、区有地と資産の活用のあり方、こうしたことは今も検討を続けているところでございます。特にこの区民会議の主な意見の中で関連しますところは公共広域性の向上につながる空間構成のあり方ということで、特にこのときに見ていただいてわかりますとおり、広場のことが議論になりました。我々も広場とか空地、それから動線、そうしたものをどのようにとっていくのがこの地区にとってふさわしいだろうかといったことの検討を進めているところでございます。

委員長

 よろしいですか。

森委員

 はい。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 4番、中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更(案)についての報告を求めます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 それでは、中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更(案)について御報告をいたします。(資料5)

 1番、中野駅新北口駅前エリア再整備についてでございます。別添、資料1をごらんください。

 新北口駅前エリア再整備の概要です。再整備事業につきましては、中野四丁目新北口地区まちづくり方針に掲げる新北口駅前エリアの土地利用方針に基づきまして公共による街区再編、それから基盤整備と民間活力を活用した拠点施設整備を一体的に行う事業でございます。

 その次、推進についてでございますが、面整備の手法を用いまして段階的に事業を推進することということにしておりまして、まず第1段階としては公共基盤に係る都市計画手続、こちらで駅前広場の整備、周辺道路等の再配置を進める街区再編の手法として土地区画整理事業を実施してまいります。また、あわせて歩道状空地や広場等を配置するための地区計画を決定してまいります。

 その次の第2段階が建物整備に関する都市計画手続でございまして、敷地内の歩行者空間、広場等の整備を行うため敷地の共同化、高度利用を図る市街地再開発事業の実施を想定しております。

 その下の2ページ目でございますが、目標、スケジュールでございまして、上が中野駅新北口駅前エリアのスケジュール、下が関連する中野駅西側南北通路、橋上駅舎整備のスケジュールでございます。

 先ほど面整備の第1段階、第2段階ということで御説明をしましたが、この第1段階、第2段階の都市計画手続を赤囲みで示しておりまして、第1段階の都市計画手続が今回の2018年度でございます。こちらで公共基盤に係る都市計画を決定し、再整備施設の建物計画の前提となる基盤を確定するということで敷地の条件が決まることになります。その後、第2段階としまして、建物整備に関する都市計画手続に入っていくことを想定しております。流れとしましては再整備事業計画を策定し、民間参画事業者を公募していくということで、その後に第2段階ということで考えております。

 表紙に戻っていただきまして、2番、中野四丁目新北口地区の都市計画案の概要でございます。こちらは先ほどの第1段階の都市計画手続の内容ということになります。

 新北口駅前エリアに係る都市計画変更、原案につきまして平成30年の10月にお示しをしたところでございます。今回は案とすべき内容について取りまとめましたので、御報告をするものでございます。

 別添、資料2をごらんください。中野四丁目新北口地区都市計画案の概要でございます。最初に全体の都市計画案の概要を御説明しまして、その後に都市計画道路、それから中野駅北口駐車場、土地区画整理事業の区域、地区計画の順に御説明をしてまいります。右上にスライドの番号がございますので、こちらの番号で説明をしていきます。

 まず1ページ目、都市計画案の概要でございます。左側が現在の都市計画の内容、右側が今回の都市計画の案でございます。都市計画としましては図中の赤字の都市計画道路、青い斜線の都市計画駐車場、それからオレンジの囲みの土地区画整理事業の区域、緑囲みの地区計画という四つの項目がございます。内容としましては、前回10月の原案の御報告からは変わってはございません。今回案としまして、原案の段階からより詳細に道路の延長ですとか幅員ですとか、そういった諸元を具体的に数値で示してきております。

 2ページ目をごらんください。2ページ目は都市計画道路の変更でございます。図中の左側が都市計画道路の地上部、右側がかさ上げ部、歩行者デッキの計画図を示しております。図中の黄色部分は今回道路を廃止する箇所、赤色が新規に宅地から道路区域に変わる箇所でございます。

 3ページ目、都市計画道路の変更の理由でございます。公共交通の円滑化、利便性の向上、ユニバーサルデザインに配慮した安全で快適な歩行者動線、空間の確保のため、補助223号線交通広場の形状及びかさ上げ部の位置を変更し、都市計画道路を再編してまいります。また、223号線の一部区間について立体的に範囲を合わせて定めてまいります。

 1番、その下ですね、変更箇所でございます。補助223号線につきましては延長約470メートル、幅員20メートルとなりまして、そのうちのところに交通広場1万9,700平米を設けることとしております。また、延長70メートルの区間について立体的に範囲を定めることとしております。

 続きまして、中野区画街路1号線、こちらは補助224号線の廃止によりまして延長が長くなっておりまして、770メートルとなっております。

 続きまして、4ページ目、都市計画道路の変更のうちの新規の追加箇所でございます。中野区画街路6号線、こちらは都市計画道路の種別が変わりまして、新規の路線として延長が80メートル、幅員が11メートルとなっております。

 3番は廃止箇所でございまして、今回補助222号線、224号線、225号線を廃止とすることを考えております。

 その下はこれまでの御説明事項を変更事項としてまとめてございます。

 続きまして、5ページ目ですが、都市計画道路の変更のうち223号線の一部、立体的な範囲を断面図で示しております。上が縦断方向の断面図でございまして、右側、東側が中野通り、西側が交通広場ということでございます。立体的な範囲としては延長70メートルで、それぞれ広場と中野通りの高さが違うためにちょっとレベル差がある台形状の形状になってございます。下の図は横断面図でございます。

 続きまして、6ページ目でございます。こちらは中野駅北口駐車場の変更でございます。変更理由としましては、中野四丁目新北口地区まちづくり方針に従いまして公共の駐車場と民間建物の附置義務駐車場を一体的に整備をしていくということで、歩行者への安全性向上、中野駅地区の回遊性向上を図るためとしております。計画の概要でございますが、中野駅北口駐車場について面積約0.6ヘクタールを約2.3ヘクタールに変更し、構造は地下1層、計画台数はこれまでと変わらず70台というものでございます。

 7ページが都市計画駐車場の変更の図でございます。線路の北側と現在の都市計画、黄色部分を廃止しまして、新規に赤色部分、再整備施設の建物地下に位置付けをしております。

 8ページ目でございます。こちらは土地区画整理事業の決定でございます。理由としましては、交通結節点の形成に向けて公共施設の整備に合わせて街区の再編を行い、大規模集客交流機能や多様な都市機能が集積した複合的な土地利用を図ることとしております。名称は中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業、面積は約5.1ヘクタールでございます。公共施設の配置としまして、表のところですが、道路としての都市計画道路の位置を記載しております。それからその下、宅地の整備としまして、宅地の整備とあわせて都市計画駐車場を確保していくということにしております。

 続きまして、9ページ目でございますが、土地区画整理事業のうちの左側が施行の区域図、右側が公共施設の配置の図でございます。施行区域としましては、新北口駅前エリアのNTTドコモビルを除いた範囲としております。また右側、公共施設の配置としては、都市計画道路の位置を記載してございます。

 続きまして、10ページ目からは地区計画の決定でございます。理由としましては、交通結節点の整備に向けた公共基盤及び街区の再編を行いまして、大規模集客交流機能や多様な都市機能の導入による高度利用を誘導し、中野の中心核にふさわしい都市活動拠点を形成するため、面積5.4ヘクタールの区域について地区計画を決定するとしております。名称は中野四丁目新北口地区地区計画、位置は中野四丁目地内、面積は約5.4ヘクタールでございます。

 その下、地区計画の目標でございますが、冒頭に本地区の御説明がございまして、その後は東京都の「都市づくりのグランドデザイン」、「中野区都市計画マスタープラン」、それから「中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3」、こういった地区の位置付けを記載しておりまして、その後、中野四丁目新北口地区のまちづくり方針における「グローバル都市としての中心核を形成する中野のシンボル空間」の形成を図ると記述をしております。

 それから、一番最後の段落になりますが、本地区においては公共基盤の整備、立体道路制度を活用した街区の再編を行いまして、大規模集客交流機能や多様な都市機能の導入による高度利用を誘導し、グローバル都市・中野の中心核にふさわしい都市活動の拠点の形成を目指すこととしております。

 続きまして、11ページですが、こちらは区域の整備・開発及び保全に関する方針でございます。

 5-1、土地利用の方針ですが、一つ目、多様な都市機能の集積による複合的な土地利用を図ること、二つ目、街区再編と公共基盤整備により交通結節機能の強化を図ること、三つ目、回遊性を高めるための面的歩行者動線ネットワークの形成を図ること、四つ目では周辺市街地と連続するにぎわいの形成に向け、集客交流機能や商業機能等の配置について記載をしております。

 左下、5-2、地区施設の整備の方針です。こちらは安全、快適で利便性の高い歩行者空間の確保のため、歩行者通路、歩道状空地の整備について記載をしております。

 右下、5-3、建築物の整備の方針ですが、一つ目としましては建築物の附置義務駐車場とあわせた都市計画駐車場の整備、二つ目、建築物の整備とあわせた地域荷さばきスペースの誘導、三つ目は建物整備とあわせた公共自転車駐車場の整備、四つ目では用途制限を定めること等を記載しております。

 続きまして、12ページでございます。こちらは地区整備計画でございます。計画図の一点鎖線の範囲が地区計画の区域でございまして、そのうちの斜め斜線部分、地区計画の区域からNTTドコモビルとJR中央線の線路上空の範囲を除きまして地区整備計画の区域としております。地区整備計画の面積は約4.8ヘクタールでございます。

 13ページ目は地区施設の配置及び規模でございます。こちらは先ほどありました中野通り沿いの歩道状空地、それから中野通りと交通広場を結ぶ車両動線沿いの歩行者用通路をそれぞれ幅員4メートルで新規に位置付けをしております。

 それから、右側、6-4の建築物等の用途の制限としましては、風営法に掲げる営業等に供する建築物の制限を記載しております。

 続きまして、14ページからが方針附図でございます。方針附図は地区における歩行者動線の方針を図で示したものでございまして、今後地区内の施設整備を考える際の動線の考え方のもととなるものでございます。凡例にございますとおり、歩行者滞留空間、矢印で歩行者動線、それから立体的な動線としてエレベーターや階段等を示しております。

 こちらの左側の図が歩行者動線全体の考え方、右側は南北通路とつながる標高48メートルの動線でございます。

 続きまして、15ページでございます。こちらの方針附図、左側は交通広場、東西連絡路を上がったところの標高40メートル前後の動線、右側が現在の北口駅前広場レベル、標高約38メートルまでの動線ということで示しております。

 続きまして16ページ、こちらが都市計画案のまとめでございまして、四つの都市計画を示しております。

 引き続きまして、表紙にも記載しておりますが、このままこちらで説明会の開催、今後の予定について御説明をいたします。

 説明会の開催についてでございます。都市計画の手続としまして説明会を開催するということを考えておりまして、2月2日(土曜日)、2月5日(火曜日)、こちらは記載の時間にただいま御説明をいたしました四つの都市計画の案につきまして説明会を予定しております。

 それから、今後の予定でございます。説明会の後、2月6日に公告、それから20日までの縦覧期間を経まして、3月に都市計画審議会への諮問をさせていただいて、4月に都市計画を決定、告示ということで進めてまいりたいと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。よろしいでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、その他で何か報告はありませんか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 1点おわびでございます。本特別委員会の調査項目の一つであります区内南北交通の利便性向上に関するものとして、都市計画担当では本年度、交通弱者等の移動支援に向けた区民移動実態調査について区民へアンケート調査を実施してございます。本来ならばこの時期に御報告を申し上げるところでございますけれども、現在のところ集計及び調査結果の取りまとめが少しおくれておりまして、第1回定例会中の本委員会では委員の皆様方にきちんと御報告できるよう準備しております。よろしく御理解のほどお願い申し上げます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

大内委員

 調査がおくれたということなんだけども、来年度予算に向けたそういった予算の調査費だとか、あるいは何か計画的なものをつくるだとかといったことで影響は出ないんですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 来年度に向けて今回の調査結果を反映しまして、具体的に交通弱者の移動実態を改善するような具体的なものを考えるよう予算を計上しているところでございます。

大内委員

 いや、だからその結果はどうであれ予算だけをつけるという考え方なのか、大体結果が見えているから予算をつけるというのか、あるいは今回の結果を踏まえて第2段階があるから予算をつけると言っているのか、要するに今回の調査とあまり関係がないというか、今回の調査いかんにかかわらず、来年度でやることは決まっていると、そういうことですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 今回の調査を踏まえて、今、結果を集計しておりますけれども、ある一定の地域につきまして、幾つか交通不便というんですかね、そういうエリアが広がっている地区がございますので、そういったところにどういった方法があるのかということで、今回の調査も踏まえてきちっと検討していきたいと考えております。

大内委員

 いや、それは交通不便の場所もわかっているということを言っているのか。調査をする前から、結果が出る前から交通不便なところがわかっているので、そこに予算をつけると言っているわけか。そのことの解消に対してなのか知らないけど。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 今回の調査を踏まえて実際に結果は出ております、この調査によってある程度。そこを分析しているところでございますけれども、そのところについて具体的に検討を考えていくと。

大内委員

 別にこだわって言っているんじゃないんだけど、だから報告は予算等が通ってからになるんじゃないの。先にたしか予算審議があるんじゃなかったっけ。それで、予算審議が終わって予算が通ってから後からこういう報告ですと結果報告をされても順番がちょっと違うのかなという、先に予算をつけられちゃうと。そう思わないか。たしかだって常任委員会は予算が終わってからでしょう。予算審議が終わってからなんだよね。予算がついて、その後、常任委員会でこういう調査報告でこういう予算をつけましたという報告になっちゃうのか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 この調査も踏まえてなんですけども、実際にどういったところがというのを分析しつつ、そこの分析をさらに進めていくための予算なので、これが出たからということではなく、あわせてやっていくということです。よろしくお願いします。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時30分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時30分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、次回は第1回定例会の委員会とし、急な案件が生じた場合は正・副委員長から連絡させていただくということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後2時31分)