平成31年02月06日中野区議会建設委員会
平成31年02月06日中野区議会建設委員会の会議録

中野区議会建設委員会〔平成31日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成31

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時43分

 

○出席委員(8名)

 若林 しげお委員長

 小林 秀明副委員長

 杉山 司委員

 内川 和久委員

 小林 ぜんいち委員

 石坂 わたる委員

 酒井 たくや委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当、都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 石橋 一彦

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 地域まちづくり推進部長 角 秀行

 地域まちづくり推進部副参事(まちづくり企画担当、西武新宿線沿線まちづくり企画担当) 荒井 大介

 地域まちづくり推進部副参事(北東部まちづくり担当) 高村 和哉

 地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当) 藤原 慶

 地域まちづくり推進部副参事(西部まちづくり担当) 菊地 利幸

 地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当) 森 眞一郎

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(道路担当) 井上 雄城

 都市基盤部副参事(公園担当) 細野 修一

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(住宅政策担当) 塚本 剛史

 都市基盤部副参事(防災担当) 中川 秀夫

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 野村 理志

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 安全で快適に住めるまちづくりについて

 産業振興及び都市振興について

 道路・公園等の整備について

 防災及び都市安全について

○所管事項の報告

 1 中野区の新たな区政運営方針について(都市政策推進室、都市基盤部)

 2 中野区シティプロモーションの推進について(グローバル戦略推進担当)

 3 中野四季の都市(まち)のまちづくりについて(中野駅周辺まちづくり担当)

 4 中野駅新北口駅前エリア再整備の検討状況について(中野駅周辺計画担当)

 5 中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更(案)について(中野駅周辺計画担当、中野駅地区都市施設調整担当)

 6 大和町防災まちづくりに係る優先整備路線拡幅整備の考え方について(北西部まちづくり担当)

 7 大和町地区における木密エリア不燃化促進事業に関する協定の締結について(北西部まちづくり担当)

 8 本二東郷やすらぎ公園周辺道路に係る整備方針について(都市計画担当、道路担当)

 9 区を被告とする訴訟の提起について(道路担当)

10 平和の森公園再整備(第二工区)の変更(案)について(公園担当)

11 中野四季の森公園におけるイベントの利用条件について(公園担当)

12 (仮称)弥生町六丁目公園指定管理者候補者の選定結果について(公園担当)

13 (仮称)弥生町六丁目公園の名称について(公園担当)

14 耐震化促進に向けた取り組みについて(建築担当)

15 中野区住宅確保要配慮者支援事業の実施に関する協定の締結について(住宅政策担当)

16 その他

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 本日は傍聴の希望が15名を超えていますが、これを許可することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 傍聴者の方へのお願いですが、本日多数の方が傍聴にお見えになっておりますので、席をお譲りいただきながら傍聴していただくようお願い申し上げます。

 また、本日、議会広報番組の再編集のため、J:COM中野からビデオ撮影の申し出がありますが、これを許可することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 本日の審査日程について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時01分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 次に、所管事項の報告ですが、1番と4番は関連がありますので一括して報告を受け、また12番と13番は関連がありますので一括して報告を受けたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 本日の審査日程に当たっては、5時を目途に進めたいと思います。また、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願い申し上げます。

 それでは、議事に入ります。

 安全で快適に住めるまちづくりについて、産業振興及び都市振興について、道路・公園等の整備について、防災及び都市安全についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 審査日程の協議の際に御確認いただきましたとおり、所管事項報告の1番と4番は一括して報告を受けます。

 それでは1番、中野区の新たな区政運営方針についてと4番、中野駅新北口駅前エリア再整備の検討状況についての報告を求めます。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 それでは私から、まず、中野区の新たな区政運営方針について御報告をさせていただきます(資料2)。このたび中野区の新たな区政運営方針を作成いたしましたので、お手元の資料をもとに御報告いたします。

 なお、この報告でございますが、本来所管する総務委員会のほか、本委員会を含め、方針中の項目3、基本構想等策定までの間に再検討を進める主な施策に関連する各委員会において報告をさせていただくものでございます。

 この方針でございますけれども、平成30年第4回定例会で御報告いたしました中野区の新たな区政運営方針(案)に対する関連委員会での質疑を経まして、案から一部変更して決定したものでございまして、内容は別紙のとおりでございます。

 まず項目1、本方針の趣旨及び2、区政運営における基本的な考え方につきましては変更がございません。後ほどお読み取りいただければと思います。

 3ページからの項目3、基本構想等策定までの間に再検討を進める主な施策におきまして、全体として2カ所の変更項目があり、うち当委員会所管分における変更項目は1点でございます。

 5ページの(4)その他をごらんいただけますでしょうか。(4)その他、中野駅新北口駅前エリア再整備の推進におきまして、案では、説明文の後に「(2018年度)中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画(素案)の策定」が入っておりましたが、今回策定過程であるこの項目を削除し、2019年度の項目に示しております再整備事業計画の策定のみとしたものでございます。

 私からは以上でございます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、4番の中野駅新北口駅前エリア再整備の検討状況について御報告申し上げます(資料3)。

 まず1番、区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議についてでございます。第9回におきまして、「私たちが再整備に求めるもの」をテーマにワークショップ形式で議論した内容につきまして、第10回において各グループから発表がありまして、その後全体討議を行いました。

 別紙の資料をごらんください。別紙の4ページ目になりますけれども、ワークショップ、区民会議の様子が写真で掲示をしてございます。上段のほうには、第9回のグループワークの様子、また第10回では各班の発表と内容について写真で表示したものでございます。この中身につきましては記載内容を並べたものということで、1ページから3ページにございます。それぞれコンセプトと重視すべきもの、また再整備で整備すべきもの、それから再整備の施設、広場等の配置について求めるものということで記載をしていますので、こちらをごらんください。

 また本紙に戻りまして全体の討議でございますが、全体討議における主な意見ということで記載をしてございます。幾つか御紹介いたしますけれども、一つ目、「現在のサンプラザ前の広場は、区民の親しみのある場所であり、様々なイベントが行われており、このような広場が欲しい」といった御意見ですとか、4番目になります。「平常時と非常時をしっかりと分けた上で、広場の大きさ、役割、使い方などを議論した方がいい」。また、一番下になりますが、「ローカルとグローバルは対立する概念ではない。グローバルの視点に立ちながら地域の良さを共有していくことが必要である」。こういった意見が寄せられたところでございます。

 次に、2番の今後の予定でございます。中野駅新北口駅前エリア再整備につきましては、施設機能や事業手法などさまざまな課題があり、さらに区民会議等の意見を聞き、議会における議論を行っていく必要がございます。また、事業化に向けた検討の深度化が必要であることから、今後のスケジュールを変更するものでございます。2019年6月に、中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画の考え方をお示しし、8月以降には再整備事業計画の素案をお示しし、その後に意見交換会の開催などを予定しているところでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。

内川委員

 御報告ありがとうございます。新北口駅前エリア再整備の検討状況についてということですが、別紙、いろいろとコンセプトとして重視すべきことが出ております。その中で幾つか気になったところがあるんですけれども、例えば別紙の2ページ、集客交流施設(ホール・アリーナ)というところですが、規模の話に触れております。2班・3班・4班、これは三つの班が2,000人から3,000人規模のホールで同じ意見だったということですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 4枚目に写真がございますけれども、多少表現の違いはございますが、2班・3班・4班につきましては2,000から3,000人規模のホールというものが、この中で求めるものということで出されたものでございます。

内川委員

 ただ、同じ2班の方が、多くの集客が見込める施設ともあるんですけれども、これは何か整合性をとったほうがいいような気がするんですけれども。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 2班のグループにつきましては、意見が何か一つにまとまったということではなくて、さまざま意見があったということで、この中の委員の方々の意見を並べているというものでございます。ですから、この中で2,000から3,000人規模のホールという御意見もありましたし、さらに多くの集客が見込める施設、あるいは複数のホールというような御意見もあったということでございます。

内川委員

 具体的に2,000から3,000人規模ということは、今のサンプラザのホールの集客数を参考にしているのか、もしくはこの会を進めるに当たって、区側のほうからそういった、誘導と言っちゃおかしいですけれども、区側の考えをちょっと言った上でこういった質疑が出たんですか。そこはいかがなんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この間、区民会議を何回か続けておりますけれども、特に区から何か誘導というか提案をしたということではございません。ただ、この間、施設の専門家の方々のお話ですとか、あるいはコンテンツについての専門家の方々のお話、そういったことを聞く機会はございましたし、また、ホールとアリーナの比較についてもお示しをしたということでございます。

内川委員

 その専門家の方々のお話の中に、2,000人から3,000人規模、そういった具体的な話があったんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 施設の規模というよりは、例えばマーケットということで、ちょうど2,000から3,000人ぐらいの、サンプラザとの比較になりますけれども、2,000から3,000人というのは一つのマーケットとしてあるだろうと。また、さらに大規模なものとして1万人以上ということも、一つの市場があるだろうというようなお話はあったところでございます。

内川委員

 この区民会議は、あくまでも意見交換、情報共有という意味で、これの結果に何ら区としては縛られるものではない。そこを確認させてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区民会議につきましては、今御案内あったとおり、意見交換ですとか情報共有をする場ということでございます。何かここで一つの意見をまとめるということではございませんで、今回の報告のとおり、委員の方が30名おりますのでさまざまな意見があると。こういったことを参考にしながら、区として事業計画を定めていくということになろうかと思っております。

酒井委員

 まず1番の中野区の新たな区政運営方針についてお聞きします。前もちょっとお尋ねしたんですけれども、基本構想策定までの間に再検討を進める主な施策、(1)番、すこやか福祉センター、(2)番、地域の子育て支援拠点の充実、(3)番、教育・保育施設等の誘導・確保。それで(4)番、その他なんですけど、新北口駅前エリアの整備は整備で大切なことでしょうし、哲学堂公園の再整備もでしょう。これをその他でくくっているのがちょっとなかなか、前回もお聞きしたんですけど、理解できないところがあって、まずここから確認させてください。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 このまとめ方につきましては、政策室の所管というふうになりますけれども、その全体の構成を考えながら、このように項目設定をしたということでございますので、なぜこれがその他であるかということについては、全体の比重の中で決まってきたものと私は認識しております。

酒井委員

 いや、そんなのはわかっているんですよ。そうやって出てきているんですから。けど、それぞれ所管として分けるべきであるとか、そういう議論はなかったのかなと思うんですよ。だって別物ですし、それぞれ大切なことですし。まあ、それは結構ですけども、それで今回新たな区政運営方針で変更点がありました。こちら建設委員会の所管するところは、中野駅新北口駅前エリア再整備の推進で、もともとは2018年度に、今年度中に中野駅新北口駅前エリアの再整備事業計画の素案が出てきますよという、恐らくこちらのほうで、先ほど内川委員からも指摘がありましたが、アリーナの規模だとかそういったものが、素案ではありますが、一定の方向性が示される予定だったと思うんですね。区としてもこれまでは、今年度中にアリーナの規模感なんかも出していきたいというふうな考えだったわけですよね。要するに恐らく、1定ですから3月には出す予定だったのが、今回変更によって8月になりますね。5カ月間ブランクが生じると。もともとまず、今年度中に出すというふうに考えていたのは、何か理由があるんですか。お尻との関係で。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 再整備の事業計画につきましては、本来でしたらもっと早くに策定するということで進めておりましたけれども、この間の議論を含めまして時間がかかるだろうということでスケジュールを計っていったところでございます。その中では、再整備の事業計画の素案が今年の3月にはつくれるだろうということで見ていたわけですけれども、実質的に検討に時間がかかっていると。あるいは、また区民会議でもさまざま議論がされているといったことがございます。そうしたところから、この先スケジュールを延ばしていくという考え方をお示ししたものでございます。

酒井委員

 区としてはこちらの新北口駅前エリアの竣工はいつを目指しているんでしたか。これを延ばすことによって、そちらに影響はありますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これまでお示ししています目標スケジュールにつきましては、2027年度の竣工ということでお示しをしてございました。具体の整備の工程は、またこれから詰めていくことにはなりますけれども、実際まだ10年弱期間がある中で、その中でさまざまな工程を引くところにおきましては、今考えているスケジュールの中でまだやっていけるのではないかということは考えております。

酒井委員

 もともとはもっと早く出したかったと先ほどおっしゃってたじゃないですか。それで選挙があって、サンプラの是非があった中で、都市計画の手続なんかは一度見送ったという経緯があったでしょう。そこはわかるんですよ。その後の12月議会の中でも、中野駅新北口駅前エリアの再整備事業計画の素案に関しては今年度中に示したいと。要するに、1カ月ちょっと前には今年度中にやらなきゃならないというふうにやってきたわけです。ということは、それまで、集客施設のあり方だとかさまざまなところまで、検討の深度化なんてやっていて当然じゃないですか。にもかかわらず、今回この1カ月半の間に変更があったというところをもう少し教えていただけますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 検討状況ということで深度化を図るということで、既にさまざまな検討は進めてきたところではございます。当委員会ではなくて中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会のほうでは、さらに詳細のことについては報告をしておりますけれども、この地区につきましては、主な課題ということでそのときにもお示しをしておりまして、集客交流施設のことだけではなくて、例えば広場の公共空間のとり方ですとか、あるいは施設の所有のあり方ですとか、そうしたことの課題もあるということで、こういったこともこれまでも検討してきたところではございますが、さらに事業を組み立てていくという中では、もうしばらくお時間いただいて、きちんと検討をしていきたいということで、この間のスケジュールを変更させていただいたということでございます。

酒井委員

 聞くと、それなりにそうなのかなと思うんですけれども、12月の報告のときは、やっぱり今年度中に報告とおっしゃっていて、役所がスケジュールで考えるとやっぱり今年度中でもう組んでいたと思うんです。粗々、その施設の所有のあり方だとか、集客施設の規模のあり方というのは当然議論されていたんだろうと思うわけなんですね。それにもかかわらずこれだけ延びたというのがなかなか理解ができないところでもあるんですが、お尻の部分の2027年、そちらのところをやっていかなきゃならないのと、あと、この再整備、もともと今年度中に出される予定であった事業計画素案の中には、粗々の集客施設の規模感、それから所有のところが大きいですね。そういうところは、もともとは示す予定だった。そして今後8月に出てくる部分は、そういうところも当然素案の段階で出されるという理解でよろしいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 再整備の事業計画の中身についてでありますけれども、事業計画の中では、施設計画の方針ですとか、区有地と資産の活用の方針、そうしたものを示していきたいというふうに考えております。その中では具体に集客交流施設の規模ですとか機能ですとか、そうしたことをお示ししていきたいと考えておりますし、また、資産の活用のあり方、そうしたことについても考え方をきちんと示していきたいというふうに考えております。

酒井委員

 今、都内で集客施設の規模感の求められているものがあると思うんですね。こういうところが足りていない、足りているだとか。ただ、今後この施設は、10年、20年、30年、40年、50年とやっていく中で、ここまで多様化している中で、どういう施設がいいのかというのはあると思うんです。現状のそういう状況もなかなか我々は事細かにわかっているところもないんで、例えば、延びるんであるならば、今後そういった、僕たちも、いや、やっぱり1万人よりも二、三千人だねとか、要するに、ただの規模感だけで今議論しているじゃないですか。そうじゃなくて、実際にはこれぐらいのほうが東京都内にはだとか、関東近郊では求められているんだったとか、そういうのが、せっかく延びたんだったら、より中野にマッチした、それから将来にマッチするものを議論できるような素材も当然出てくるような理解でいいんですかね。それは、規模感プラス公設民営であったり、そういうようなあり方もあるじゃないですか。そういったところも今後出てくるという理解でよろしいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 実は、第4回定例会の中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会の中では、中核となる大規模集客交流施設のあり方ということで、例えばホール・アリーナにつきましても、その収容人数のことだけでなく、施設の配置ですとか主な利用形態、稼働の見込み、民間の所有事例、そうしたものも比較検討ということで資料を出させていただいたところでございます。そうした中で、議会におきましても議論をしていただいたということでございます。

酒井委員

 いや、僕も特別委員会の資料は当然拝見しましたが、それでもなかなか見づらいところもあるんですよ。区として、5カ月でより議論を深度化させていきたい。中野の北口の再整備というのは、本当に中野のへその部分で、ここをしっかりとやっていって全区的にいろいろな活性化を波及していくところもあると思うんで、また、よりそういったものが、判断できるものが出せるんであればしていただきたいと思います。

委員長

 要望でいいですか。

酒井委員

 はい。

来住委員

 先に報告があった区政運営の方針についての哲学堂公園の再生整備の見直しについては、当該でないということで改めて。再生整備の見直しそのものはこの委員会で報告もあり、今それに基づいて進められていると思うんですが、ちょっとお聞きして、わかる範囲で御答弁いただきたいんですが、この見直しそのものが、インバウンドを目指した周辺エリアの整備、これを優先していた考え方を、歴史文化を守り、区民や来街者が憩い楽しむ利活用を目指すという考え方に改められました。さらに、哲学堂公園の歴史や背景をくんだ哲学堂が持つ文化財としての本来的価値を高めるための整備を目標とした整備が始まっているというふうに思うんですが、昨年の秋ごろから国の名勝指定を受けるということでの報告も聞いているわけですけども、今現在、指定のための手続について、ちょっと所管外かもしれませんけども、見直しの部分での大事な部分ですので、わかる範囲で状況について伺いたいんですが。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 直接は文化・スポーツ担当ということになりますが、関連する所管として、ともに文化庁に対して事前の協議を進めているところでございます。状況は、現在の区の10月に委員会報告させていただいた内容を御説明させていただきまして、本年2019年の名勝指定獲得を目指した協議を進めているという状況でございます。

来住委員

 はい、わかりました。丁寧にしっかりとやっていただきたいというふうに思います。

 もう1点は、先ほどの中野駅新北口駅前のところでの今後の予定のところだけちょっと伺いたいんですが、この6月に中野駅新北口駅前エリアの再整備事業計画の考え方が示されると。この考え方の中に、施設機能や事業手法なども含めた考え方として出されるということなのか、6月というのは6月の議会に考え方が示されるということでよろしいんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 ここで申しております考え方は、まさにその方向性、方針といったものになってまいりますので、事業計画の骨子になる部分ですね。ですから、その施設の考え方等についてお示しをしていきたいと考えております。

来住委員

 区民会議で十分な検討が必要ですし、意見をきちんとくみ上げてほしいと私は思います。50年、100年先に影響が出る大事業ですので、慎重な検討が必要だというふうには思います。6月の議会で考え方が示されて、8月以降、今、素案ということになって、そして、それについての意見交換会ということになってきますけども、考え方についての区民の意見を伺うという、これでいきますと、6月議会に出されて8月、ただ、以降に素案ですので、少しこの期間はあるのかなというふうには考えられるんですが、考え方についての区民の意見の聴取というのはないんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区民会議そのものをこの考え方をお示しした後に開催をしたいと考えております。また、素案の後にも開催をする予定でございます。

来住委員

 区民会議そのものは特定された方々が参加されていますけども、広く区民の意見を聞く場というのは、6月、8月の中ではどのところで位置付けられているんでしょうか。それを伺っています。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 広く一般の方にということで申しますと、8月以降の素案のところですね。素案につきましては、それを広く公表し、それに基づいた意見交換会を行うということでございます。これは区民参加の手続に基づいた進め方ということでございます。

来住委員

 8月以降ということであるんですが、私、希望としては、考え方を示された中に一定の事業手法なども盛り込まれてくるということであれば、素案にする前の段階で区民の参加を得て広く区民の意見を伺うということがあってもいいのではないかというふうに思いますけども、今のところないということですが、そういうこともあわせて、ぜひ検討いただければと思いますが、お答えいただけますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 さまざまな方からの意見を伺うということは必要なことだというふうに思っておりますので、そのやり方については検討させていただきたいと思います。

石坂委員

 4番目の報告ですね。中野駅新北口駅前エリア再整備の検討状況についてのほうで何点か伺います。

 今回、ワークショップの手法を取り入れてということでありますけども、ワークショップの中でKJ法ですとか、ワールドカフェ、ダイアログカフェ等いろいろありますけども、ワークショップの中でもどの手法を使ったのかわかりましたら教えてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 特に何かの手法を用いたということではございませんで、基本的にはそれぞれのグループで、意見を取りまとめたということでございます。ただ、実際その場で集まっていきなりということではなくて、事前にシートを書いていただいて、それをもとにディスカッションをしていただいたということでございます。

石坂委員

 その際のファシリテーターの人の配置の仕方ですとか役割というのはどのような形でやられましたでしょうか。ファシリテーターに関して。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 このグループワークにつきましては、この9回だけでなくて、その前の回から進めておりますけれども、グループ分けにつきましてはさまざまな団体が出ておりますので、均等に分ける形で、一つのグループを六、七人で分け、その中での進行役はグループごとで決めていただくということで進めておりました。

石坂委員

 メンバーの中でやっていくということでありますけれども、特に北口駅前エリアに関しては、中野区のバリアフリー基本構想等でもさまざまな形で取り上げられているエリアでありますけども、こうした障害者のバリアフリーですとか、そうしたような情報というのは事前に提供して行っているのか、あるいはそうしたものは全くなしでやられているかわかりますでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区民会議のワークショップについては、福祉団体の方から参加されている方がおりまして、今回の場合は視覚障害の方と肢体不自由の方の父母の方ということで参加をされております。実際議論する中でなかなか、例えば視覚障害の方ですと、ビジュアルとして見にくいものがあるかと思いますけれども、例えば、グループワークのときでしたけれども、模型をさわっていただいたりして、具体的にどんな配置になっているかということをとらえていただきながら進めたという経過もございます。

石坂委員

 そういう障害者の方の視点が入っているのはすごくいいことでありますけども、そういった各グループに障害者の方もばらけて全グループに入れていたのか、それとも一部のグループという感じでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 中野区福祉団体連合会からは3名の方で、それぞれ障害関係ですけれども、違う障害になります。その3人の方は三つのグループに分かれておりましたので、視覚障害の方でしたら視覚障害としての視点でのお話があったと思いますし、肢体不自由の方ですと、やはりバリアフリーという観点でのグループの議論はあったというふうに思っております。

石坂委員

 ありがとうございます。今後の日程のほうで意見交換会の開催などという形で書かれています。区のほうで、さまざまな施策に関して意見交換会をすると、結果的に、物にもよりますけども、健常者の方のみで障害者の参加がない場合というのが多々あります。今回の中で、障害者の方が入った形でこの区民会議ができたということはすごく意義があると思いますけども、答弁にもありましたとおり、限られた障害の方の参加という形にはなっています。そうした際に、意見交換会を開催する際、あるいは意見交換会とまた別な形で知的障害、精神障害、聴覚障害、内部障害等々さまざまな障害者の方の声を意識的に拾い上げていかないと、やはり障害者の方の声も含めて聞きましたよという形で区民会議をやったとしても、やはりそこで落ちてしまう障害の種類がある。あるいは意見交換会の時にも、ハードルが高くて参加してもらえないということが起こり得ますので、そのあたりの工夫をしながら意見交換会を開催していくことが必要であると思いますが、その辺はいかがお考えでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これまでも意見交換会ですとか説明会におきましては、例えば聴覚障害のある方向けに手話通訳を配置するということですとか、あるいは子育て中の方向けに一時保育を手配するといったことは行ってきたところでございます。基本的にそういった意見交換会の場でできることにつきましては対応していきたいというふうに思っておりますし、また、例えば福祉団体連合会と毎年意見交換のようなものがございますけれども、そのときにも、特に中野駅周辺の御要望についてはさまざま伺っているところでございますので、できるだけそういった声も伺いながら進めていきたいというふうに思っております。

小林(ぜ)委員

 今回、2019年、これからの中野区の新たな区政運営方針ということで、これが素案から変遷をしてきましたということで、何点か削除になったり文言が変わったということがありました。当委員会については、3番、基本構想策定までの間に再検討を進めると主な施策ということで、その他の中で、①中野駅新北口駅前エリア再整備の推進についてということで再検討を行っていくということでありました。それに関連して、中野駅新北口駅前エリア再整備の検討状況についてということで今御報告をいただいたところです。この中で何点か質問させていただきたいと思います。

 まず2027年度までに、新北口駅前エリアの再整備を進めていくということでありました。ところが実際、計画などは若干おくれてはいるということでありました。そこで伺いたい1点目が、4番目の報告にあります再整備の検討状況の中で、区民会議がこれまで10回行われてきたということで、それについての御報告がありました。今後の予定の中で1点、「区民会議等の意見を聞き」というふうにありますけれども、区民会議のほかにどのような意見を聞いていくんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区民会議等ということでまとめておりますけれども、区民の一般の方々の御意見というふうに思っております。ふだんから、「区民の声」ということで、メールですとか投書があったりということでございますので、そうした意見も伺っていきたいというふうに思っております。

小林(ぜ)委員

 この区民会議は、今回さまざまな変更がある中で、今後何回、いつまで開く予定になっているんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区民会議につきましては、次回第11回が2月8日、あさって行いますけれども、今年度につきましてはそこまでとなります。その後、6月の事業計画の考え方を出した後に第12回、8月以降の素案を出した後に13回を行うということで予定をしているところでございます。

小林(ぜ)委員

 そうすると、あと3回行われていくということで、その後事業者のプロポーザルを行っていくということになるかと思うんですけれども、そうすると、事業協力者が今いて、そこでさまざまな協力を得て、区のほうでは資料を整えてきているかと思います。その上で、区民会議等にそういった資料が出て検討材料にもなっているかと思うんですけれども、これまでの事業協力者から出されてきた資料などをもとに区民会議を行って、最終的な区民会議でのまとめ、区民会議での最終点、目的達成点はどういったことを完成品とされているところですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区民会議はあくまでも意見交換と情報共有ということでございますので、何か一つのものをまとめるということはございません。ただ、具体的に論点となることが幾つかあると思います。今回この集客交流施設のことですとか、あるいは広場のとり方ですとか、そうしたところが特に大きな論点だというふうに思っておりますので、そうしたところについては、意見についてさまざまな意見ということで取りまとめていきたいというふうに思っております。

小林(ぜ)委員

 そうすると、複合施設、集客施設、それぞれの規模についてもあると思いますし、その修景等について、全体のまちづくりということでもあるんでしょうけども、区民会議や区民の声を聞かれて、最終的にプロポーザルで事業者を決定していくという当初の予定かと思うんですけども、そのときに募集される事業者は、区民会議や区民の声については相当縛られる要綱になってくるんですか。それとも事業協力者はそれをもとにして独自の判断をしていけばいいという方向の検討になるんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 まず、スケジュールのことから御案内したいと思うんですが、事業計画の素案を8月以降ということでございますが、その後は案にしてそれから策定ということになります。民間参画事業者の公募につきましては策定の後ということで考えております。民間の参画事業者につきましては、再整備事業計画をもとに提案をしてくるということになりますので、区民会議の意見そのもので何か提案をするとかということではないというふうに思っております。ですから、この事業計画を、これは区がつくるものでございますので、その中で、区民会議の意見を参考にしながら事業計画をつくり、その事業計画をもとに民間が提案をしてくるということになります。

小林(ぜ)委員

 わかりました。そうすると、もう1点、2027年度までに中野駅新北口駅前エリアの再整備を進めていくということがあります。

 もう一方、これは所管外になるかもわかりませんけれども、新区役所の移転もかかわってくるのが当地であります。そうしたときに、もちろん再整備事業計画をしていく中では、区役所の移転、それからここでの複合施設、そして大規模集客施設、そして駅、JRとの関係が出てきます。それらの一連の工程の中で、今現在のおくれというのはほかへの影響はないと考えていいものなんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 まず、駅の整備につきましては、現在進めて設計をし、それから整備着手に向けて進めているということでございますので、直接ここの事業の計画と駅の整備というのが関連するものではないと、工程には影響するものではないというふうに思っております。

 区役所の整備につきましては、区役所の整備のほうが先になりますので、区役所の整備を進め、その後に具体の整備を進めるのは区役所とサンプラザの地区になりますので、その点でも影響はないというふうに思っております。

小林(ぜ)委員

 そうすると、大事な1点に、区役所・サンプラザ跡地の今後の展開の仕方というのが当然、一番両方に影響してくることかと思います。そういった中では、先ほども少しありましたけれども、民設民営なのか、公設民営なのか、民設公営なのか。そしてそれにかかわる採算性、私は単純に考えるだけでは、今2,000人、3,000人という議論がありますけれども、そういった施設は非常に採算性が厳しい状況にあるというふうに、これはもう誰が考えてもわかるということだと思いますけども、そこを非常に危惧します。そうしたときに区役所に与える影響、区民会議等、区民の声によって作成される区の要綱、先ほどありましたけれども、そういったところが非常に事業者に縛られる要件になってくる。縛られるというのは、事業計画をつくっていく上でそれに当てはめなければならないところ、つまり民間でできるところとそうじゃないところというのは必ず出てくるように感じ取られる計画になっていくんではないかというふうに危惧します。この辺、区ではどのように考えているでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 中野駅新北口駅前エリアの再整備の事業につきましては、民間活力を活用して事業を進めていくということでございますので、それの事業を進めるもととなる再整備事業計画というものにつきましては、ある意味では制約になる部分もあろうかと思いますし、一方で、区としては誘導していくということになりますので、民間の事業性といったことも図りながら事業計画をつくっていく必要があろうかというふうに思っております。ただいま御指摘あったような施設での収益性といったことも非常に大きな観点だというふうに思っております。そうしたものの整合を図りながら事業計画を策定していきたいというふうに思っております。

小林(ぜ)委員

 もう1点、別の角度から確認をさせていただきます。それは中野駅周辺でのまちづくりという視点、ある意味、非常にミクロ的な視点で今話が大きく進んでいるように感じられるんですけども、少しマクロな立場に立ってみると、東京全体、中野に隣接している新宿でも大きな事業計画が既に発表されているところであります。そして、中央線沿線でも同じく開発等が行われる予定の地域もあります。そういった中で東京全体、もちろんオリンピック・パラリンピックが来年開催され、その後の東京のあり方、そして首都東京のあり方、中野のあり方、そしてこの中野駅周辺のまちづくりのあり方ということが大きく本来はベースになってくるかと思います。そういった視点で考えたときに、この新北口駅前エリアの再整備にかかわる論点というのは、もう少し広げた形で論点を多くしていかなければならないんではないかというふうに感じますけども、その辺はどのようにお考えでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 新北口駅前エリアにつきましては、この地区だけで考えているわけではございませんで、元々この上位計画になりますのが、中野四丁目新北口地区のまちづくり方針。ここの中では中野だけではなくて、東京、日本全体を見た中でのまちづくりを考えているわけでございますし、また、さらに上位になる中野駅周辺まちづくりグランドデザイン、あるいは東京都の都市づくりのグランドデザイン、そうしたものに位置付けられた地区の開発だというふうに思っておりますので、もちろん一番利用される区民の視点、それも必要だとは思いますけれども、またさらに東京や日本全体のことを考えながら進めていく、こういった視点ももう一方で必要だろうというふうに思っております。

小林(ぜ)委員

 最後にしますけれども、中野区の新たな区政運営方針ということで今回打ち出しがありますけども、そうした場合にはやはり大きな柱になる中野駅周辺のまちづくり、つまり中野区全体、ここだけではない、北から南まで大きく中野のまちづくりにかかわる方針になってくるというふうに考えます。そうしたときに、財政も含め、運営も含め、そして人のそれぞれの営みのことも含めると、しっかりと方針を柱として定めるべきではないかというふうに考えますけれども、どのようにお考えでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この区政運営方針につきましては決定をしたものでございますけれども、今後、特に中野駅周辺のまちづくりを進めるという観点では、この地区だけではなくて中野全体の発展、地域経済の発展、そうしたことを考えながら進めていくべきだろうというふうに思っております。実際、その中で発展を持続できる可能性を求めていくということが非常に重要なまちづくりのテーマであろうというふうに思っております。

酒井委員

 すみません。ちょっと1点だけ僕も。小林(ぜ)委員からもあったんですけれども、やはり北口駅前エリアの整備に関しての集客施設、アリーナのあり方であったりだとか、それから土地の所有であったり、それからアリーナをどうするのかというのは非常に区民にとっては気になるところではあるんですね。他方、民間活力を活用するんであるならば、民間側の意向というのが、どういうものが一番民間にとっても魅力あるものかというのが大切で、その中で今後再整備事業計画を策定してからプロポーザルを行っていくんでしょうか。そういう中で、先ほども議論がありましたが、決め過ぎちゃうと制約がかかっちゃう可能性もあると思うんですよ。今回、事業化に向けた議論をより深度化させていくために先送りするわけなんですけれども、その間にサウンディングのような形というのは、これまでやっていたんですか。それともどういうふうにやっていくんですか。そこだけちょっと確認させてください。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今、協力していただいている事業協力者そのものが、言ってみればサウンディングであろうというふうに思っております。また、この間の経緯で、事業協力者の前には事業構築パートナーということで、また別のグループも入った中でさまざまな市場の動向ですとか、事業性についてお話を伺ってきたという経緯がございます。現在ここまで検討してきているわけでございますけれども、まず事業としてどう成り立つかといったことを見きわめていく上でも、事業協力者の意見をまず聞いて進めていくということが必要だろうというふうに思っております。

酒井委員

 いや、事業協力者はさまざま提案して、いろんなものを絵に描いてもう示されているわけじゃないですか。その中でも我々としては、集客規模であるだとかさまざまそういうのがなかなか答えが出せなかったんであるならば、今後、延伸していく予定の中でそういう意見を幅広く聞くというのは、場合によってはあってもいいのかなと思うんですが、そうしたほうがより、我々が決めるよりも、民間事業者が自由な発想で公募しやすい状況をつくれるんじゃないのかなと思うんですが、いかがですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これまでも事業協力者を通じて、集客交流施設の検討だけをしているわけではございませんし、その他のオフィスですとか、商業の可能性といったことも聞いているところでございます。並行して、事業協力者を介さないで直接事業者に聞くということはこれまでも行ってきたところではございますし、同じようにさまざまな、確かに時間はあるということの中では、ヒアリングの幅も広げていきたいというふうに思っております。

酒井委員

 最後にしますが、大きく変わったところというのは、今まで1万人アリーナという考え方、そこをどうするかというのが変わっているわけなんですよ。でしょう。そう考えると、事業提案者からいただいた中で、今まで区が考えたのは1万人だったんですよ。そこをやっぱり見直そうよというんであるならば、いろんなところのそういう声を、せっかく延びるんであれば、聞くというのが僕はあってもいいんじゃないのかなと思うんですが、改めてお聞きします。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それにつきましてもこれまで、それこそ昨年アリーナの協議会なんかも行っておりました。そのときにもさまざまな検討、事業者の方々からお話を伺ったところでございます。実際に事業を運営されているプロモーターの方ですとか、そうした方からもお話を伺い、直接ホールの運営のコンサルをされている方などのお話も聞いています。そうしたことでのネットワークというか、尋ねる先というのはございますので、さらにこれまでの1万人ということだけではなくて、ホールということでの可能性につきまして、さまざまな事業者の方のお話を伺っていきたいというふうに思っております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野区シティプロモーションの推進についての報告を求めます。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 中野区シティプロモーションの推進について御報告申し上げます(資料4)。

 今年度より進めてきました中野区シティプロモーションについて、これまでの進捗状況と来年度検討中の事業について御報告申し上げます。

 1番でございますけれども、シティプロモーション推進の考え方でございます。この部分につきましては、8月と11月の委員会の報告で御説明した考え方のとおりでございますので、お読み取りください。

 2番、今年度進めてきた具体的な事業でございます。(1)はホームページでございます。既に御報告申し上げましたが、シティプロモーションのホームページにつきましては、昨年10月1日に開設しているところでございます。さらに本年2月1日において、新たにキャラクターを活用した情報発信事業に係るホームページを開設してございます。アドレスについてはこのとおりでございます。

 次のページで(2)ワークショップでございますけれども、これも従前御報告していますとおり、昨年10月から本年3月までの全4回のワークショップを実施しております。

 (3)情報発信事業でございます。SNS(インスタグラム及びツイッター)を活用した発信施策でございます。新たに設定したキャラクターを通じ発信する施策を2月1日、先ほどのホームページと同日に開始してございます。また、区内商店街、飲食店と連携した発信施策につきましても、同日2月1日より一斉に開始してございます。今後は区民の方々へ交流イベント等も予定してございます。

 (4)これまでの事業実施を時系列で記入させていただいております。お読み取りいただければと思います。

 3番でございます。平成31年度に新たに実施を検討している事業についてでございます。

 (1)ワークショップでございます。ア、区民生活をテーマとしたワークショップ、新たに子育てや福祉といった区民生活をテーマにしたワークショップを検討してございます。

 イ、大学連携のワークショップでございます。新たにシティプロモーションをテーマとした区内大学と連携したワークショップを検討してございます。

 ウでございます。ワークショップをきっかけとした連携体制づくりでございます。ワークショップ等を実施することを通じまして、参加の企業や団体、さまざまな方々との間でプロモーションをはじめ、さまざまな取り組みで連携できる体制づくりというのを行っていきたいと思ってございます。

 最後に(2)区民・地域プロモーション支援事業でございます。区のイメージ発信や区への愛着や誇りの醸成のため、行政だけではなく民間主体の事業を公募して、効果が高いと判断できる事業について区が支援するものを検討してございます。この支援事業を通じてシティプロモーションという活動を行政だけではなく区内に徐々に広げていくという考えでございます。

 以上が御報告になります。よろしくお願いします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

内川委員

 ありがとうございます。今までもさまざまなキャラクターが浮かんでは消え、浮かんでは消えしてきたと思います。御担当としては、このキャラクター、「ナカノさん」にどういったことを期待していくんでしょうか。どのぐらいまで継続的に活躍してもらうつもりなんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 期間につきましては3年間が一つの計画ですので3年間やって、その後事業効果を検証して継続等を考えてございます。

内川委員

 このキャラクターに関しての何か詳しい資料とかそういうのはないんですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 すみません。ちょっと今回はつけておりません。資料は、こちら側では検討設定資料等はありますけれども、今回の委員会ではつけておりません。

内川委員

 これは、ホームページを見ればわかるという判断でいいんですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 はい。

内川委員

 それから、情報発信事業の中に「区内商店街、飲食店と連携した発信施策」とありますけれども、ここら辺にも全てそのキャラクターさんを利用してやっていくということなんですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 キャラクターは、物体としてはお人形さんがいまして、大きなサイズと小さなサイズ2種類つくってございます。小さなサイズのキャラクターを実際のお店、区内の店舗に置いて、区民の方々が写真で撮ってインスタグラムに発信してもらう、ツイッターで発信してもらう、そういう商店街、飲食店と連携した施策をやっているところでございます。

内川委員

 予算を組んでいらっしゃると思うんですけれども、そのキャラクターに係る部分の予算というのは全体のどのぐらい占めるんですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 キャラクターに占める割合は、キャラクターを活用したキャンペーン事業ということでは300万円ほどでございます。

内川委員

 全体に占める割合は。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 10分の1でございます。

内川委員

 それは人形の作成費も入っているんですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 そのとおりでございます。

内川委員

 発想としてはいいのかもしれないですけれども、人形をつくるための予算じゃないんで、そこを履き違えないでいただいて、発信の部分により多くの予算を使ってもらいたいと思います。しばらく続いていく事業ですので、見直し、見直ししながら進めていっていただきたいなと思います。

委員長

 要望でよろしいですか。

内川委員

 はい。

酒井委員

 シティプロモーションの全体というのは、300万円でやっているんでしたっけ。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 全体は3,000万円ほどでございます。

酒井委員

 このホームページもつくったでしょう。人形もありますね。今、駅前に大きく広報とかしておりますね。そういうのをもろもろ含めて3,000万円という理解でいいですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 そのとおりでございます。

酒井委員

 今年度予算では、どういうふうにその3,000万円はついていましたか。今年度当初予算ではどういうふうに。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 当初でシティプロモーションの経費はついてございます。

酒井委員

 どういうふうについていますか。何々幾らだとか。

委員長

 答弁できますか、当初予算。

酒井委員

 いや、いいです。30年度当初予算を見ると、グローバルビジネス推進の中で、シティマネジメント推進で、シティセールス事業で2,000万円ついているんですね。シティセールス事業。シティマネジメント事業で8,000万円ついているんですよ。こちらはシティプロモーションなんで、シティセールス事業のほうになるのかなと思うんですけれども、それの2,000万円と3,000万円の違いをまず聞いているんです。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 当初予算では、シティセールス事業として区が音頭というか計画をやって、その後シティマネジメント法人を立ち上げて、プロモーションのほうはそちらでやるというふうな予算を組んでございました。それで、具体的な展開をする経費が含まれたシティマネジメント法人が立ち上げられませんでしたので、従前の御報告で申し上げたとおり、区が全部やると。法人はありませんのでということで、金額をこちらのほうから流用して区がやると。プロモーション部分は法人がやらず区がやるというふうになってございます。

酒井委員

 要するに、目間だから。流用は目間になるんですかね。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 節間です。

酒井委員

 ああ、節間だから大丈夫ですよということでしょう。予算の流用のルール上は問題ありませんよということですね。ただ、ちょっと確認したいのが、前もあったんですけど、当初はグローバルのシティセールスだったんですよね。途中で区としてはグローバルのビジネス推進をやめて、区としてのシティプロモーションのほうに切りかえたわけなんですよね。実は所管のところは藤永さんが担当しているんですけど、中身は僕は大きく異なるように見えるんですけれども、そのあたりはどうなんですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 シティセールスとして従前、当初考えていた部分で言いますと、資料の1番にイメージ図がございますけれども、この取り組みそのものはシビックプライドという区への愛着と定住・昼間人口をふやそうと両方書いてございます。前回の御報告でも申し上げたかもしれないですけど、この定住人口・昼間人口を中心とした発信施策というのを当初は考えてございました。ただ、区政の転換というところもありまして、シビックプライドというものを活性化させて、その二つを挙げてまちの活力を活性化しようというふうに変わってきたことは事実です。ただ、力点が変更されたという部分で、その部分では変更ですけれども、大枠としては想定していたものというふうに考えてございます。

酒井委員

 それで、全体で立ち上げとして3,000万円使っているわけですよね。まあ結構な金額ですよね。それで、3カ年でしょう。これは3カ年間見てから今後どうするか決める。それは当然なんですね。期間を切って、やっぱりそこからの効果を検証してどうしていくかというのは大切だと思うんですけれども、例えばこの人形が区民にとって好評だった場合、例えばふるさと納税のそういう対象のものになったりとかしていったりするといいな、なんて思うんですが、それだけブランド化されて。そういった場合、3カ年でぶつ切りじゃなく、場合によっては続けていくこともあると思うんです。そのときに、この人形というのはもちろんどこかの代理店さんにつくってもらったんだと思うんですけど、この費用の中でずっと継続して使用しようと思えばできるというふうな理解でよろしいですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 制作費自体は今年度予算でつくってございますので、著作権自体も中野区に帰属していますので、お人形さんを使った発信施策等はそのままできます。

酒井委員

 定着すればまた今後も続いていくのかなと思うんです。そのために取り組んでいくんだと思うんですが、それで、シビックプライド、区への愛着や誇りというのは当然大切で、それに定住人口と昼間人口を上げていきたいと。けど、これはナカノさんが頑張ってやれることじゃないと思うんですよね。藤永さんのところで頑張ってやれるものじゃないと思うんですよ。それは高齢者の施策もそうでしょし、子育て支援もそうでしょうし、公教育の充実もそうでしょうし、要するに、ほかの施策が23区の中で、やっぱりもっともっと住民要望だとか声に応えた形で施策が形になって、それの宣伝部長がナカノさんになっていって、それによって定住人口や昼間人口が広がっていくのかなと思いますので、やっぱりいつも言いますが、横断的には、やっぱり基本的には、先頭を切るのは、宣伝するのは都市政策推進室、グローバル戦略推進担当なのかもわかりません。もうネーミングが変わると思いますけど、やっぱりその横断的なのが大切だと思います。

 それで、ちょっと最後なんですけれども、こういったシティプロモーションの考え方として、これはこれで僕はいいと思うんですが、今、若い職員さんが毎年100名入っていますよね。そういう方々に若い柔軟な発想で、例えば横串のプロジェクトチームみたいなものをつくってやっていただくとかのほうも、3,000万円かけるよりも、より効果的な方法が場合によってはあるんじゃないのかなと思うんですけれども、そういうのはどうでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 委員おっしゃるとおり、内川委員もおっしゃられたとおり、キャラクターを区がそれだけ発信しているというだけではもう全然足りないんだと思っています。このシティプロモーションの考え方は、最初にありますけど、区民の方々と一緒につくっていく。区民の方々と発信していくというところが眼目になってございます。ですので、ナカノさんというキャラクターを通じて、先ほどの飲食店を区民の方に利用してもらうとか、そういうことを通じて区民の方とか企業の方とかそういう関係性をつくってみんなで発信していく。そういう姿が中野の元気さとかそういうのを発信できたらなという取り組みでございますので、職員の横串みたいなお話もありましたけれども、その話は先ほどの話と本当に一緒でして、商店街とかお店とか区民の方々が一緒に発信してくれるということと同じで、庁内の職員にも発信施策に協力してもらうというのを考えていきたいと思います。例えば、ナカノさんというキャラクターがいろいろなところを回って、中野区のいいところを発信するという企画ですけれども、例えば、それを庁内で募集してやるとか、あとツイッターでのつぶやきとかも職員に募集したりとか、区の職員も参加して庁内で広めていくということも今後検討していきたいというふうに思っています。

杉山委員

 御説明ありがとうございます。まず、2月1日に「中野大好きナカノさん」、ウエブサイトがオープンしました。かなり広報も広告も打たれて駅前でもやっていますけど、これは動画もつくられていると思うんですが、その数字的なものというのは把握されていらっしゃいますか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 現行2月1日から本日ですので六日間で、インスタグラムのフォロワーは260ぐらいで、あとツイッターが580でございます。区の広報のツイッターフォロワー数は6,000ですので、10分の1まで六日で到達したというところでございます。あとツイッターに動画がありますけれども、六日間で3万回の再生がされていますので、それなりの発信スタートは切れたのかなと思います。

杉山委員

 ツイッターの動画の3万回がこの二、三日でいいかどうかというのは別にして、ナカノさんのKPIというか、どうなったらナカノさんプロジェクトは成功なのか。今期、例えばインスタのフォロワーが1万超えるとか、ツイッターのフォロワーが1万超えるとか、数字的なものというのが全然見えないんですが、どこに目標を置いているのか、もしわかれば教えてください。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 この施策の指標みたいなものは常に聞かれるんですが、従前も御説明したとおり、やはり大きくは中野の愛着ということを考えていますので、愛着度みたいなものを区民意識調査でやっています。また、アウトプットの指標としましては、先ほど申しましたとおり、インスタのフォロワー、ツイッターのフォロワー数というのがございます。あと、動画の再生回数もそれですけれども、あとホームページの閲覧、それがどこまで目標かというところでございますけれども、まるっと中野という観光のサイトもございます。また広報のサイトもございます。そこと比較してそれ以上の発信が望めればというふうに思っています。

杉山委員

 ということは、今、数字の目標は全然ないということなんですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 施策の取り組みそのものもまだ始まったばかりですし、このようなツイッターとインスタグラムを組み合わせた発信施策というのはまだちょっと始めたばかりですので、数字的には、ほかの広報媒体と比較はしますけれども、明確な数字は、すみません、まだ見えてございません。

杉山委員

 プロモーションを始めるときに、広告代理店さんが多分つかれていらっしゃると思うんですが、通常は、インスタフォロワー数とか動画再生数、それからツイッターのフォロワー数などなど、あとページビュー、ユニークユーザーの数、大体決めてプロモーションをスタートするという感じだと思うんですが、そこをちゃんと、今でもいいので、あらかじめ決めていただきたいというのが要望として一つ。

 それから、やっぱりグローバルからシビックプライドへという切り口が変わった。その変わったことで、このぐらい、2,800万、3,000万円というイニシャルコストがかかるのはわかるんですが、これはイニシャルコストがかかったけど、区民の方々がみんなで中野区を好きになって、中野区の情報を発信していくから、イニシャルコストはかかるけど、ランニングコストはあまりかからないよというスタンスのほうが私はいいと思うんです。これもやはり、そう思いますが、いかがお考えですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 プロモーションを進めていく上でイニシャルコストもかかってございますし、今後その取り組みを広げていく中で、ワークショップ等も二つ稼働させていったり、新事業もやる上で、経費等々、普通ですとかかっていくものですけれども、経費についてはやはり内容を精査して実施していきたいと考えてございます。

杉山委員

 今年度3,000万円ということなんですが、来年度は、可能であればというか、基本的にはナカノさんが区民の力で自己増幅していく。予算を使わないでも自分でどんどん大きくなっていくみたいな、そういう戦略をやっぱりとって、予算をなるべくかけないようにしていったほうが、私的にはいいのかなと思っています。これは要望で結構でございます。じゃあ、答弁いただきます。どうお考えですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 ナカノさんというか、そのキャラクターの発信はやはり、委員おっしゃられたとおり、区民の方に愛されて、区民の方の活動が発信していってこそのシティプロモーションだと思いますので、内容については精査してやっていきたいと考えております。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございます。中野区のシティプロモーションということで、今回このキャラクターは、事前にはあまり知られていなくて、急に駅前に看板が立ち、皆さん、何だこれはというところから始まったのかなというふうに思うんですけれども、広報というのは、中野区のシティプロモーションとしてのキャラクターを設けてこういったことで行っていきますというふうに、広報というのは広く区民に対してはどのように行っているんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 企画を進める上でほとんど出さない。戦略上ですけれども、ほとんど出さない状態で一気に2月1日に発信するという施策をとりましたので、ちょっと御報告も事後になってしまったので申しわけないなと思っています。それは戦略上ということで御理解いただければと思います。

 あと、区民の方への発信ですけれども、区報が2月20日に発信されますので、そちらのほうでみなさんに周知すると。

小林(ぜ)委員

 そうすると、J:COMなどでもこれから登場してきたりするということもあるんでしょうかね。それを一緒にお願いします。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 企業との間での連携施策というのも考えていますので、J:COMさんはワークショップにも参加されていて、あとJR中野駅さんもことし130周年ですので、そちらともタイアップしながら発信を強めていきたいと考えております。

小林(ぜ)委員

 今現在はグローバル戦略推進でシティプロモーションを行っていますけども、たしか来年度、組織内で広報担当でしたか。違いましたか。このまま続けていくんですか。たしか前回の12月の定例会のときにそういったことがあったように記憶しているんですが、記憶違いだといけないので確認させてください。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 来年度は広報という話もありましたけれども、来年度の組織でいうと区民部の中で、産業観光課というところで引き続き実施していく予定です。

小林(ぜ)委員

 新たな組織の中で新たな部署でシティプロモーションということで推進していくということでありますけれども、区民の中には知らないものが急に出てきて、そんな3,000万円も使ったんだというふうにお叱りをいただくところもあります。区民参加がいいのかどうかわかりませんけれども、区民の中には、区民の声を聞いてやっているのかという方も、実はこの間、駅前でちょっとお聞きをしたもんですから、ちょっとそのことを一つ。区民参加というんであればもう少し手法があったんではないかというお声を私も聞いてお答えしようがなかったので、「はい」というふうにすんなりとお聞きをしたところですけれども、そして今後の展開ですけれども、先ほどさまざまな予定があるということで、平成31年度に新たに実施を検討している事業ということで伺いました。このワークショップを区内全体、全域の中で展開をしていく。そうした中でいろんな方々と、先ほどもありましたけれども、コラボレーションしながら進めていくということでありますけれども、このシティプロモーション、最終的に3年間で、先ほども少しあったかと思いますけれども、ちょっと角度を変えて、どういったことを中野区の発信とするのか。中野区のアイデンティティーをどういうふうに発信するのか。また、何を発信していくのか。一番肝の部分を教えてください。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 このシティプロモーション、目的は、やはり従前から申し上げているとおり、区民や区内企業、団体等が連携体制をとって、連携してまちを盛り上げる、まちの活動に参加している、活動しているという姿をつくっていきたいと思っています。それが発信になって、ほかの自治体から、ほかの住民の方々が見て、中野っていろんな人が協力して活動しているねというような姿をつくっていきたいと思っていますので、キャラクターそのものに注目されがちですけれども、それを通じた連携体制の構築等を考えております。

 先ほどの区民の方の参加ですけれども、今考えてございますのは、来年から始まる区民生活をテーマにしたワークショップ、子育て、福祉といったところでは、区民の方に参加していただいて、あとは、区の子育てでしたら保育士さんとか保健師さんとかあと団体さんとかによって、そういうことをテーマにしたワークショップをして、皆さんの参加と連携体制みたいなものをつくっていきたいと思っております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。区民参加ということでありますので、それはそれとしていいことだというふうに思いますし、連携をとっていくというのは、これはすみません、全て委託の中で行っていくのか。区がどこまでかかわり合いを持って行っていくのか、その辺はいかがですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 その連携体制づくりは委託というものではございません。実際、今企業とワークショップを続けていますけれども、その参加の方々から実際に新しい企画というか、今進めている企画とコラボしたいという申し出とか提案とか出てきます。ワークショップを通じて、やはり関係性がまたできて、区でこういう新しい取り組みをやっているんだったら協力したいみたいな、そういうのが新しく積み重なっていくということを今後していきたいと思っています。

小林(ぜ)委員

 ということは、来年度、今はグローバル戦略推進担当かもしれませんけども、来年度は新たに組織改編される部署が中心になって、要するに内部で直営で行いながら、表に出る部分だけは委託していくということでいいんですか。要するに、受け口は全部区のほうで受ける。新たな部署で受ける。そしてそのやりとり、それから企画づくりといったことは全部直営で行っていくということですか。それとも、分かれる部分、委託される部分と直営で行う部分というのはどんな事業になるんですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 ワークショップの実施やホームページの実施等は、あと情報発信事業については委託が今後も続いていきますけれども、例えばこの区民の地域のプロモーション支援、補助事業とかは区が直営してやりますし、このワークショップを稼働させたり、ナカノさんを稼働させたその活動によってお話が出てきたときに連携体制を組むとか、ほかの施策につなげるとか、そういう部分は直営でやっていくというところでございます。

石坂委員

 御報告ありがとうございます。今回の新たなナカノさん、今までも他の議員からも質問が出ていますけども、ただ、藤永副参事の部署ですと、これまでほかのキャラクターとしてクルトン中野もあったかと思います。そちらはあくまでシティプロモーションではなく中野の観光キャラクターなんだといえばそうかもしれませんけれども、すごくシティプロモーションとかぶる部分もあり、またクルトン中野の領域を広げていくという考え方もあったのではないかと思うところではあります。そうした際に、クルトン中野のこれまでの検証、特にどれだけコストを投入したのか、効果がどれだけあったのか、認知度がどれだけあったのか、ラインスタンプの売り上げがどれぐらいあったのかということなんかは、検証はちゃんとされているんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 クルトン中野につきましては、費用的なものは本当に制作費のみでございます。今回の施策は、キャラクターに注目されがちなんですけど、キャラクターの制作もそうですけど、インスタグラム、ツイッター、そして小さいサイズを区民の方々に広げるという複合的な施策ですので、キャラクター一つとって比較というのがなかなか難しいのかなと思っています。

石坂委員

 例えばですけど、手のひらサイズのクルトン中野をつくるとかだって考え方としてはありだと思うんですけども、特にキャラクターというのはすごく主観が入ってしまって申しわけないんですけども、ただ、私の周りで聞いたときに、この人形のイメージとして、表情が暗いだとか、怖いとか、夜に見たら夢に出そうとかという話なんかも正直聞いているところなんですね。そういったときに、一方で、クルトン中野のスタンプは私も購入して使っていますけども、こうやって使うと見た人が自分も使ってみようかなとか、かわいいねと言っていただけるので、そこを考えると、やっぱりクルトン中野と比べると正直言って負けているキャラクターのような感じがしてしまうので、その辺って大丈夫なんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 印象としてそれぞれの方がお持ちになられるということもあると思いますけれども、今回のナカノさんは、できるだけその姿をつくるときに、人間に模すというか、リアル性みたいなものを出していますので、表情もそういうものでしたし、そうやって、ちょっと暗いとか怖いとかという案件はありましたけれども、検討してこれの姿になってございます。

石坂委員

 始めてしまったのは始めてしまったということではあるので、そこはちゃんとクルトン中野と今回のナカノさんと比較して、どちらの効果が上がっているのかですとか、区民の評判はどうなのかということもきちんと随時、ちゃんと調べながら評価をしていく、検証をしていくということが必要だと思います。その辺はいかがお考えでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 施策の効果等は検証していきたいと思っています。

石坂委員

 その際、きちんと現状の、特に作成コストがかかっていないというところで、また人気もそこそこ出てきているクルトン中野との比較をきちんとしながら進んでいただければと思います。これは要望です。

内川委員

 先ほど小林(ぜ)委員もおっしゃっていましたけれども、やっぱり唐突感があるんですよ。先ほど担当が戦略だからとおっしゃいましたけれども、予算を使ってやっているんだから、やっぱりきちんと事前に報告しないと、そのタイミングになかったかもしれないんですけども、次回はきちんと気をつけてやっていただきたい。要望です、それは。

委員長

 答弁は要らないですか。では、要望ということで。

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で報告について終了いたします。

 次に、3番、中野四季の都市(まち)のまちづくりについての報告を求めます。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 中野四季の都市(まち)のまちづくりについて御報告いたします(資料5)。

 四季の都市(まち)のうち、新庁舎の整備を予定しております敷地と隣接する民有地、この地区について北東エリアと位置付けております。この北東エリアにつきましては、昨年3月の議会において整備方針の骨子ということで御報告をさせていただきました。その際の概要図をこの下半分に添付をしているところでございます。ネットワークを地区内外につなげること、また敷地をまたいで空地をつくっていくこと、そのような基本的な考え方を御報告したところでございます。

 今般、中野四季の都市(まち)北東エリアの整備方針の案ということで取りまとめましたので、その御報告をさせていただきます。別添の資料をごらんください。

 表紙をめくっていただきまして、目次がございます。第1章「はじめに」から7章立てになってございます。この中で5・6・7章につきましては、既に整備方針の骨子で基本的な内容をお伝えしているところであり、整備方針案においては文章を肉づけしたり概念図を加えたりといったような、そんな要素になってございます。ボリュームもございますので、内容はポイントを絞って御説明をさせていただきたいと思います。

 まず1ページ目、第1章「はじめに」でございます。策定の目的でございますが、この文章後段にございますように、新庁舎、あるいは民有地の建てかえ、これらに際して目指すべきまちの将来像、また方針を具体的に共有してあるべき姿に誘導すると。そのことによって四季の都市(まち)の都市機能の集積、中野駅北口との近接性を生かした緑豊かなにぎわいの創出、防災性の向上、これを実現していきたいというのが策定の目的でございます。

 続いて、2ページ目、中段に図を配してございます。北東エリアはピンクで着色をした面積が約2.2ヘクタールというところの確認です。

 また、3ページ目には、四季の都市(まち)の主な経緯ということで、平成13年に警察大学校が府中に移転したことに始まり、直近ではこの1月に、四季の森公園地下駐輪場、これが竣工いたしまして、2月1日より供用開始をしているところでございます。

 続いて4ページ目、第2章「方針の位置づけと上位計画」ということで、4ページに計画体系図を配してございます。基本的に駅周辺のまちづくりにつきましては、中野区の基本構想をトップに新しい中野をつくる10か年計画、中野区都市計画マスタープランを経て中野駅周辺まちづくりグランドデザイン、これに基づいて各地区のまちづくり方針を定め、事業を進めているという中でございます。その中で、グランドデザインをVer.1、2、そして3に改訂していく中で、この警大跡地については中野駅周辺まちづくり計画、また中野駅周辺まちづくりガイドライン2007というものがございました。そういったもろもろの計画を適切に更新し、整合を図りながらVer.3をつくり、それ以降ブレークダウンして事業を進めている。今回の整備方針案もそのような位置付けの中で取りまとめているということで御理解いただきたいと思います。

 以降5ページから7ページにつきましては、関連する計画ということで、都市計画マスタープラン、また、グランドデザインの関係する記載を載せておりますので、後ほどお読みおきいただければと思います。

 8ページ目から第3章「関連計画」でございます。こちらにつきましても、関連する新しい区役所について――新しい区役所整備基本計画、また、9ページ以降は、中野四丁目新北口地区まちづくり方針、これも該当する部分を記載してございますので、後ほどお読みおきいただければと思います。

 続いて12ページ目以降です。第4章「エリアの現状と課題」でございます。12ページ目、道路と歩行者空間ですが、添付している図のとおり、この北東エリアは三方が都市計画道路に囲まれているような形になってございます。ただ、このエリア内につきましては、貫通する通路等、歩行者の回遊性に乏しいような、そんな状況にあるということでございます。

 13ページ目は、都市計画の現状でございますが、ごらんいただきますように、この北東エリア、ほとんどの部分が緑色、第一種中高層住居専用地域・容積率200%というところが過半を占める、そんな状況になってございます。

 14ページ目、防災機能やにぎわい形成についても触れてございます。防災機能といたしましては、この北東エリア、都が定める避難場所、「中野区役所一帯」の一角をなすというところでございます。ただ、現状は、民間の建築施設等として使われており、オープンスペースに乏しいような、そんな状況があるということ。また、にぎわい形成につきましても、既に四季の都市(まち)で相当な昼間人口、にぎわいが生まれているところでございますが、こういったにぎわいを周辺地域のところに広げていくような、そんな必要性もあろうかといったところを記載してございます。

 また、その下、4-5.中野体育館の移転及び周辺の建物更新としてございます。こちらは中野体育館が移転された後に新区役所を建てる予定となってございます。また、隣接する民有地には、旧耐震基準の年代に建設された集合住宅・マンションがございます。こういったところの建てかえを適切に誘導して防災性を高める必要があろうということでございまして、実際このマンションの地権者の皆さん方も建てかえに向けて非常に意欲的に今検討を進めていると、そんな状況にございます。

 15ページ目以降が第5章「エリアの将来像」でございます。こちらは既に骨子の御報告で基本的なことはお伝えをしてございます。エリア整備の目標といたしましては、四季の都市(まち)北東エリア全体でにぎわい形成を図りつつ、災害時には応急活動の拠点となるような魅力的な都市空間の創出、これを目標に掲げております。

 また、将来像といたしましては3点ございまして、中野区の行政機能の中枢を担う都市機能の導入、また、まちの活力増進を担うにぎわいや都市居住機能の導入、そしてエリア内外の交通ネットワークの強化、こういったものを将来像に掲げております。

 これをより具体的に語っているものとして16ページ以降、「エリア整備の方針」でございます。16ページ目、土地利用の方針として、ずっと似たような表現を載せておりますが、文章後段に、「四季の都市(まち)に生まれている新たなにぎわいを周辺の市街地につなげ、中野駅北口の大きな人の流れを活かした空間整備を誘導する」また、「四季の都市(まち)ばかりではなく、中野駅利用者や駅周辺市街地の人々を、積極的に当エリア内に呼び込むような、空間づくりを目指します」というふうに記載をしてございます。

 17ページ、6-2.基盤整備・施設整備の方針でございます。(1)として、歩行者空間の確保と掲げておりますが、これは18ページ目の概念図をごらんください。歩行者ネットワークのイメージ図でございますが、この北東エリアだけではなくて、中野駅の西口改札南北通路を北側に出て、駅前エリア、それと四丁目西地区をまたいでこの北東エリアにつながるような、赤の矢印の点線を付してございます。これは南北通路と同じレベルで、ずっとそのままデッキをこのエリアまでつなげていく、そんな概念を示しているものでございます。こちらは今、都市計画の案で、本日から公告縦覧をしてございます都市計画案の地区計画の方針附図にも同様なものを付しているところでございます。

 また、18ページ目後段(2)にぎわい・交流空間の創出でございますが、こちらも19ページの上段の概念図をごらんください。ピンク色に着色している矢印だったり楕円の部分がございますが、これは特に建物低層部においては、にぎわいに資するような、そういった商業的な要素を加えることで、駅から北口に出てずっと駅前エリア、四丁目西エリア、そして区役所をつなぐ北東エリア、そこににぎわいを広げ、さらには早稲田通りの北側にまでそういったにぎわいをつなげていきたいといった、そんな考え方を文章や図で表現しているものでございます。

 その下、(3)建物や公園と連携したオープンスペース、(4)緑化でございますが、こちらも20ページ目の概念図をごらんいただければと思います。こちらも緑化やオープンスペースの配置イメージということで、この北東エリアにつきましても、緑の楕円がオープンスペース、また緑色をつけているところが緑地や芝生等といったイメージを想定してございます。この北東エリアでは、新庁舎予定地、また民有地をまたいでオープンスペースを確保し、四季の森公園と連携した空間づくり、これを図ってまいりたい。また、そのほかの駅北側におきましても、駅前エリアにおいても点線の緑の楕円形。また四丁目西エリアにおきましてもオープンスペースや緑地の想定される箇所、これをマークしてございまして、四丁目全体で緑の連携を図っていきたい、オープンスペースの連携を図っていきたいというふうに考えてございます。

 21ページ目がエリア整備の方針ということで、これまでお示しした概念図を全て重ね合わせるような、そんな図が配してございます。基本的に北東エリア、こちらも敷地は限られているところでございますが、オープンスペースや歩行者ネットワーク、これは通常時のにぎわい、また防災時には防災拠点機能となるような複数の機能を有効的に発揮できるような、そんな整備をしていきたいといったところを記したものでございます。

 続きまして、22ページ以降が最終第7章「開発整備の進め方」でございます。7-1.再開発等促進区による開発整備の誘導としてございます。基本的にこの北東エリアは、新庁舎予定地までは再開発等促進区を定める地区計画がかかってございますが、隣接する民有地はかかってございません。この民有地を含めて促進区を拡大して、今後適切な建物更新を図っていくといったことを記してございます。

 7-2.建築物等の整備の考え方でございます。こちらも既にほとんどの内容については基本的な考え方、骨子で御報告しているところでございますが、(1)の容積率の考え方、こちらが整備方針案でお示ししているところとして、この北東エリア、さまざまな要件を勘案して、最終的に容積率は決定権者である東京都のほうで定めるということになりますが、このエリアにおきましては、有効空地の確保、あるいは地区施設の配置の貢献度合いに応じて、おおむね550%、これを上限に検討するという考え方を記載してございます。

 それ以降(2)有効空地計画の考え方につきましては、各建築物の敷地単位において一定の空地を確保していくこと。

 また、23ページ、(3)の壁面後退の考え方。道路沿いにおきまして、壁面後退を行って歩道上空地等々を適切に確保していくこと。

 また、(4)日影への配慮でございますが、こちらは今の四季の都市(まち)の開発に当たって策定をしておりました中野駅周辺まちづくりガイドライン2007、こちらにおきましては、複数の建物を一つとみなして日影に配慮する、いわゆる複合日影という考え方をガイドライン2007では記してございましたが、今回北東エリアにつきましては、既に建築物として活用されている敷地の更新ということでございまして、基本的には複合日影という考え方ではなく、現行の日影に関する法令のもとで適切に更新を図っていくという考え方を記してございます。ただ、とはいえ、なるべくその敷地には北側に空地を設けるなど、敷地外に生じる日影については十分に配慮していくような、そんな事柄を方針として書いているものでございます。

 最後24ページ、(5)電波障害・風環境等への配慮でございますが、これらにつきましても事前に調査や予測を行って、その結果に基づいて必要な対策を講じること。

 最後(6)街並み形成の考え方でございますが、こちらも従前のガイドライン2007では、いわゆる100メートルクラスの建物群という町並み形成の考え方を冠してございました。ただ、その後、中野駅南口におきましては、建物の高さの最高限度を150メートルとする再開発事業の都市計画決定を行っているところでございます。また、中野四丁目新北口地区まちづくり方針におきましても、駅前エリア、この建物を一体的なまとまりを持ったシンボル空間にすると。それに基づいて周辺の町並みを検討していきたいという旨の考え方を記してございまして、この北東エリアにつきましても、駅周辺の高層建築物群、また周辺の中低層の市街地における建物の高さ、こうしたものに配慮しながら、エリア内の建物高さを設定するといった調和のとれた町並み形成、こういった考え方を記しているところでございます。

 以上が整備方針案の内容となってございます。非常に駆け足での御報告になって申しわけございません。

 また頭紙に戻っていただけますでしょうか。2番の今後の予定でございます。このたびの整備方針(案)につきまして、区民説明会等を行って区民に周知を図りながら整備方針として取りまとめてまいりたいと考えております。

 また、年度が明けた平成31年度より、整備方針(案)に基づいて北東エリア、また新区役所整備に係る都市計画変更の手続、これを進めてまいりたいと考えておりまして、そのスタートとして北東エリアに係る企画提案書、これを31年度に入りましたらば提出をして都市計画変更の手続を始めてまいりたいというふうに考えてございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

石坂委員

 今回の御報告の中で、ユニバーサルデザインに関しても、10ページから11ページに出ています。「だれもが安全で円滑に移動しやすい」という形にも書いてはあるんですけども、今回かなり、デッキでつながることが前提となっている部分が多々ありますけども、こうしたデッキ部分というのは、やはりエレベーター、エスカレーターでつなぐということがかなり必要になると思うんですけども、これというのは、デッキの随所に上下移動できるような形のエレベーター等がつくようになるというイメージでいいんでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 具体的な事業化、設計はもちろんこの後になりますので、詳細はその中で定まってくるかとは思いますが、基本的にはデッキが地上と接続する部分については、縦動線もそういったユニバーサルデザインの方針に基づいた措置になろうかと考えております。

石坂委員

 それから、11ページです。従来の既存のにぎわい軸という形で、これとサンモールからブロードウェイに抜けていく道を指しているかと思います。そして新たなにぎわい軸という形になりますけれども、きょうみたいな雨の日ですと、基本的に人は屋根があるところへ流れていくと思うんですが、新たなにぎわい軸、デッキ等の部分というのは現在のところ屋根がつくような構造の想定なのかどうか、これからの部分もあるのでしょうが教えてください。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 そのデッキの構造等につきましても、今後の検討ということで現時点では特に定まってございませんが、なるべく通行しやすい、利用しやすいような設計等を心がけるべきかというふうには思います。

石坂委員

 それから、こうした軸、ユニバーサルデザインという言葉で入っているので、当然配慮されると思いますけれども、やはりこの動線がわかりやすいというときに、点字ブロック等に関しても基本的に黄色で、弱視の方もわかりやすい形で、また安全にも配慮された位置に点字ブロックがつくような形になるというのは当然の考え方としてあるという理解でいいですね。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 駅周辺のまちづくりにつきましては、御指摘のようなユニバーサルデザインの視点はしっかりと盛り込んでまいりたいと思っております。

委員長

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更(案)についての報告を求めます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 それでは、中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更(案)について御報告をいたします(資料6)。

 本報告でございますが、1月23日の中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会で御報告をしておりまして、重複の報告となります。

 1番、中野駅新北口駅前エリアの再整備についてです。別添資料1をごらんください。

 新北口駅前エリアの再整備の概要でございます。再整備事業につきましては、中野四丁目新北口地区まちづくり方針に掲げる新北口駅前エリアの土地利用方針に基づきまして、今回公共による街区再編、基盤整備と民間活力を活用した拠点施設整備を一体的に行う事業でございます。

 推進に当たりましては、面整備の手法を用いまして段階的に面整備事業を推進することとしておりまして、第1段階としましては、公共基盤に係る都市計画。駅前広場の整備ですとか、周辺道路等の再配置を進める街区再編の手法としまして土地区画整理事業を実施してまいります。

 第2段階としましては、建物整備に関する都市計画。こちらは、敷地内の歩行者空間、広場等の整備を行うために、市街地再開発事業を想定しているところでございます。

 2ページ目でございますが、目標スケジュールでございまして、上が中野駅新北口駅前エリアのスケジュール、下が関連する中野駅西側南北通路・橋上駅舎のスケジュールでございます。

 先ほどの再整備の第1段階、第2段階の都市計画手続は赤囲みで示しておりまして、第1段階の都市計画、公共基盤に係る都市計画手続が今回2018年度でございます。その後、再整備事業計画を策定し、民間参画事業者を公募選定し、その後に第2段階の建物整備に関する都市計画手続に2020年ごろから入っていくことを想定しております。

 続きまして、2番ですが、中野四丁目新北口地区の都市計画案の概要でございます。こちらは別紙2をごらんください。中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更(原案)につきましては2018年10月に原案として示したところでございます。

 こちらの資料ですが、右上のページ番号で御説明をしてまいりたいと思います。最初に目次がありまして、続きまして1ページ目でございますが、こちらが都市計画案の内容でございまして、左側が現在の都市計画の内容。右側が今回の都市計画の案でございます。

 都市計画としましては、図中赤字の都市計画道路、それから青い斜線の都市計画駐車場、オレンジ囲みの土地区画整理事業の区域、緑囲みの地区計画という四つの項目がございます。内容としましては前回10月の原案の報告からは変わっておりませんが、今回案としまして、原案の段階からより詳細に、例えば道路の延長ですとか、幅員ですとか、そういった諸元を具体的に数値で示しております。

 続きまして、2ページ目でございます。こちらが都市計画道路の変更でございます。図中の左側が都市計画道路の地上部、右側がかさ上げ部、歩行者デッキの計画図を示しております。図中の黄色部分は、今回道路となっている箇所を廃止する箇所でございまして、赤色の箇所が新規に宅地から道路区域に変わる箇所でございます。都市計画上の表記のルールからこういった表現になっているものでございます。

 続きまして3ページ目、都市計画道路の変更の理由でございます。公共交通の円滑化・利便性の向上、ユニバーサルデザインに配慮した安全で快適な歩行者動線・空間を確保するために、補助223号線交通広場の形状及びかさ上げ部の位置などを変更しまして都市計画道路を再編してまいります。

 その下の1番は変更箇所でございます。補助223号線、こちらは延長470メートル、幅員20メートルとなりまして、途中に交通広場、1万9,700平米を設けることとしておりまして、うち70メートルの区間については立体的な範囲を定めるとしております。その下、中野区画街路1号線につきましては、延長が長くなっておりまして770メートルとなっております。

 続きまして4ページでございます。こちらは都市計画道路変更のうちの新規の追加箇所でございます。中野区画街路6号線、こちらは都市計画道路の種別が変わりまして新規路線ということで延長が80メートル、幅員11メートル。

 それから3が都市計画道路の廃止箇所でございまして、今回、補助222号線、224号線、225号線は廃止となるものでございます。その下には、変更概要としてこれまでの御説明をまとめてございます。

 続きまして5ページでございます。こちらは都市計画道路の変更のうち223号線の一部を立体的な範囲として定めるということで、断面図で示しております。上が縦断方向、下が横断方向の図面でございまして、高さについては駅前広場側が7.6メートル、中野通り側8.3メートルとレベルが下がることでこういう形状になってございます。

 続きまして、6ページ目でございます。こちらは中野駅北口駐車場の変更でございます。こちら変更理由としましては、まちづくり方針に従いまして、公共の駐車場と民間建物の附置義務駐車場を一体的に整備していくと。歩行者の安全性向上、中野駅地区の回遊性向上を図るためとしております。

 計画の変更概要でございますが、北口駐車場について、面積0.6ヘクタールを約2.3ヘクタールに変更しまして、構造は地下1層、計画台数はこれまでと変わらず70台とするものでございます。

 7ページ目でございますが、都市計画駐車場の変更の図でございまして、線路北側の現在の黄色部分を廃止し、新規に赤色部分、再整備施設の建物地下に位置付けをしております。

 8ページ目、土地区画整理事業の区域の決定でございます。こちら理由でございますが、交通結節点の形成に向けて街区の再編を行いまして、大規模集客交流施設や多様な都市機能が集積した複合的な土地利用を図るということにしております。名称、中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業、面積は約5.1ヘクタールでございます。公共施設の配置としまして、先ほど道路として御説明した都市計画道路を記載しております。また、宅地の整備として、民間の施設の宅地の中にあわせて都市計画駐車場を確保することとしております。

 9ページ目が土地区画整理事業の区域でございまして、左側が施行区域、右側が公共施設の配置の図でございます。施行の区域としましては、新北口駅前エリアのNTTドコモビルを除いた範囲としております。

 続きまして、10ページからが地区計画の決定でございます。こちら理由としましては、交通結節点の整備に向けた公共基盤及び街区の再編を行いまして、大規模集客交流機能や多様な都市機能の導入によって高度利用を誘導し、中野の中心核にふさわしい都市活動拠点を形成するということにしておりまして、名称は中野四丁目新北口地区地区計画、位置は中野四丁目地内、面積が約5.4ヘクタールでございます。

 続きまして地区計画の目標ですが、前半のところは上位計画の記載を記述しておりまして、最後のところ、「これらのことから」というところになりますが、本地区において、公共基盤の整備及び立体道路制度を活用した街区の再編を行いまして、大規模集客交流機能、それから多様な都市機能を導入して高度利用を誘導していくと。グローバル都市・中野の中心核にふさわしい都市活動拠点の形成を目指すこととしております。

 11ページ目でございます。5、区域の整備・開発及び保全に関する方針でございます。5-1が土地利用の方針でございまして、一つ目、多様な都市機能の集積による複合的な土地利用を図る。二つ目は、街区再編と公共基盤整備によって交通結節機能の強化を図る。三つ目、回遊性を高めるための面的歩行者動線ネットワークの形成を図る、こういったことを記載しております。

 続きまして、5-2が地区施設の整備の方針でございます。こちらは安全、快適、利便性の高い歩行者空間を確保するということで、歩行者通路、歩道状空地の整備について記載をしております。

 5-3.建築物等の整備の方針ですが、こちらは建築物の附置義務駐車場とあわせた都市計画駐車場の整備、それから地域荷さばきスペースを誘導していく、公共自転車駐車場を整備していく、用途制限を定めることなどを記載しております。

 12ページ目でございます。こちらからは地区整備計画でございまして、まず計画図の一点鎖線の範囲が地区計画の区域を示しております。そのうちの斜線部分、地区計画の区域からNTTドコモビルとJRの線路上空の範囲を除いて地区整備計画の区域としております。面積は約4.8ヘクタールでございます。

 13ページ目が地区施設の配置及び規模でございまして、地区施設としましては、中野通り沿いの歩道状空地、中野通りと交通広場を結ぶ動線沿いの歩行者用通路、それぞれ幅員4メートルで位置付けをしております。それから右側、建築物に関する事項としましては、風営法等の規制を記載してございます。

 続きまして、14ページからが地区計画の方針附図でございます。こちらもこれまで御説明してきたところと変わってはございませんけれども、地区における歩行者動線の方針ということで、それぞれ高さごとに記載をしているものでございます。

 最後16ページがこれまでの御説明をしてまいりました都市計画の案のまとめでございます。こういった四つの都市計画を今回案として示しております。

 引き続きまして、こちら表紙にも記載しておりますが、このままこの資料2、17ページで説明会の開催と今後の予定について御説明をいたします。説明会の開催についてでございますが、2月2日(土曜日)、2月5日(火曜日)、こちら記載の時間に本日御説明をしました内容、四つの都市計画案につきまして説明会を開催いたしております。

 今後の予定でございますが、説明会の後、本日都市計画の案を告示しておりまして、20日までの縦覧期間を経まして、3月の都市計画審議会への諮問、4月の都市計画決定・告示を予定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。

酒井委員

 資料2の10ページと言えばいいんですかね。10番のところの公共基盤を整備しますよという中で、下から2行目の「大規模集客交流機能や」とあるじゃないですか。これはアリーナというのを指しているんですか。「大規模集客交流機能」ですから。ちょっとそこをまず確認させてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 委員お話しのとおりでございます。

酒井委員

 それが1万人であるのか、2,000人であるのかって違ってくると思うんですが、この「大規模集客交流機能」というのは、どれぐらいの規模感からなるんですか。要するに、1,000人だったら大規模になるんですか。2,000人だったら大規模集客交流機能になるんですかというのをお尋ねしたいんです。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これは一般的に大規模なホールということになります。大体1,000人ぐらいになりますと、大規模のホールと言えると思っております。

酒井委員

 1,000人からでも大規模ということですね。要するに、どうしてお尋ねしたかといいますと、2,000人の大規模集客施設と1万人というのは、もう動線も全然変わってくるじゃないですか。そういう中で、都市計画に対する影響はどうなのかと気になるのが1点と、あわせてお聞きしますが、もともとアリーナができる前に必ず西口を整備しようという考えだったでしょう。すなわち、JRの今ある北口だけではさばけないから、この駅前の再整備というのは、西口ができてからなんだということだったと思うんですよ。要するに、JRさんともそういう交渉をした上で計画してきたと思うんですね。JRとしては1万人規模での対応をしなきゃならないので、やはり西口は必要だよねという中で、東京の中でもさまざまに整備したい駅がある中で、中野を選んで中野の西口を整備と考えたわけだと思うんですよ。要するに、この1万人のところが変わってくることによって、JRとの関係性と都市基盤のところがどうなるのかをちょっとお尋ねしたいんです。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 資料2の2ページ目の都市計画道路のところを見ていただきたいと思っております。今回、都市計画道路の変更ということで案を示していまして、右側が歩行者デッキかさ上げ部の都市計画ということで今回考えております。こちらが南北自由通路から出てくるデッキということで、今回都市計画の都市施設歩行者デッキとしては、中野四季の都市(まち)方向と囲町方向の動線ということで、交通広場上にデッキということで考えておりまして、こちらは中野四季の都市(まち)の昼間人口の増加であったり、囲町の再開発を想定して都市計画を決めていこうというふうに考えております。

 一方、資料2の14ページ、こちらに地区計画の方針附図というのがございます。こちらはこの地区、新北口地区の歩行者動線の考え方というのを示しておりまして、こちらは今ほど御説明をしました四季の都市(まち)方向、囲町方向のデッキのほかに、新北口駅前エリア再整備施設のほうもこういった動線が必要ということで、将来的にこの施設を設けた際にこういった動線が必要ということで記載をしております。

 都市計画で今回四季の都市(まち)方向と囲町方向ということで決めようと考えてございますが、北に向かっていく再整備施設内の動線というのは、建物計画、大規模集客交流施設というところが、規模感であったり、そういったところが定まってから具体的な幅員ですとかというところの動線を考えていくということになりますので、今回の都市計画にはアリーナの規模感、北に向かう動線というのは直接は影響していないということになります。

 それから、2点目のJRの駅の整備との関係ということでございますが、もともと南北通路と橋上駅舎の整備というのは、中野四季の都市(まち)であったり、中野駅の乗降客がふえてきたというようなところから整備をしていきたいということでスタートをしておりまして、大規模集客交流施設、1万人を想定するアリーナができる、そういったことで整備を始めたものではございません。そういった中で、JRとはもう実施設計を進めているところでございますので、1万人がどうなるかというようなところで駅の整備がとまるというようなことはございません。ただ一方で、1万人規模なのかどうかちょっとわかりませんが、そこの大規模集客交流施設の規模というところは、駅の乗降客、動線に大きく影響してくるところでありますので、これまで最大収容人数1万人と言っていたところで、駅への歩行者動線というのも想定をした上で、今回の都市計画案、地区計画の方針附図、こういった動線が必要というところで考えてきたところでございます。

酒井委員

 御丁寧にありがとうございます。最後に1点だけ、例えば、今までだと1万人の集客施設で、その前に聞いたほうがよかったのかも……。大規模集客施設で考えていたんですけど、それが2,000人になると、実際に8,000人分のキャパのスペースはなくなっちゃうわけですよね。そう考えると、場合によっては違う施設というのがあるじゃないですか。そう考えた際は、そういった動線だとか駅利用者などにはどういう影響が出るんですか。要するに、8,000人分ふえるというわけじゃないと思うんですけれども、単発で1万人の駅利用者が来ることと、そうじゃなくて、その施設が2,000人になって8,000人分のキャパが浮いたことによって新たな施設ができたことになるほうが駅利用者がふえると思うんですよね、安定的に。そういったところの動線との関係は今どうお考えですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 この再整備施設内の大規模集客交流施設の規模であったり、多機能複合施設の用途構成であったりというところはこれからの検討になります。中野駅への影響、歩行者動線への影響という点でいえば、集客交流施設の規模感だけではなくて、商業施設がどうなるのかとか、業務施設がどのぐらい来るのかとかで、また朝が混むのか、夜が混むのかというところも変わってきます。そういったところを再整備施設の事業計画をこれからつくっていく中で、また基本的な動線は今回示しておりますけれども、この動線についてきちんと再度検証していくと、そういうことになるのかなと考えております。

石坂委員

 最後のページのところで説明会を開催されたという形で書かれていますけども、2回の説明会において何人ほどの参加があったのかということと、あと内訳として、例えば、今回の報告の中でもグローバルですとか国際競争力という言葉がありますけども、そうしたグローバルとか国際競争力に関するような当事者性のある方の、数はとっていないと思うんですけども、参加があったのかどうか。また、障害をお持ちの方の参加があったのかどうか、内訳も含めて教えていただけますでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 2月2日と2月5日に2回説明会を開催しまして、2月2日は15名、2月5日、昨日ですが、23名の参加がございました。今回、都市計画の説明会ということでしたので、道路であったりというようなところの質疑がございました。また一方で、再整備施設の建物計画のスケジュール、そういった質問もございました。そういった中で、グローバルの視点というところで、どういった企業がここに入ってくることが、誘致が想定されているんだとか、まだその辺は全くこれからなんですけれども、そういう質疑がございました。ちょっと詳細、参加者の細かいところまではまだ集計中ですが、私が出席した感じでは、御質問にあったような方の出席というのはなかったかと思われます。

石坂委員

 今回周知される際に、どういった範囲にどのような形で周知をされましたでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 ホームページで広報しましたのと、あと中野区報に載せてございます。

石坂委員

 先ほども他の質問でしましたけども、やはり影響を受ける方、それは当事者性がある方ですとか、あるいは弱者性のある方になりますけども、そうしたところをやはり工夫して伝えていかないと参加者の中に入ってこない部分があると思いますので、今後もさまざまな形で、この地域に関して説明をしたりですとか意見交換する機会があると思いますけど、そうしたときに、やはり周知の仕方が、ただホームページに載っけましたとかではなくて、やはり来てほしいとか、あるいは影響を受けるであろう層に対してしっかりと届く広報の仕方、周知の仕方を工夫していただくことが必要と思いますが、その辺はいかがお考えでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今後駅周辺がどういうふうに変わっていくかというところは、さまざま御質問もいただいているところですので、今後広報の際は留意していきたいと考えております。

委員長

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後3時06分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時25分)

 

 休憩前に引き続き所管事項の報告を求めます。

 6番、大和町防災まちづくりに係る優先整備路線拡幅整備の考え方についての報告を求めます。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 それでは私から、大和町防災まちづくりに係る優先整備路線拡幅整備の考え方について御報告いたします(資料7)。

 大和町防災まちづくり計画(2018年11月策定)におきまして、八幡通りを中心とする路線について、大和町地区の東西の軸となり、生活基盤、防災上特に重要な避難道路であることから、優先整備路線として公共主体で先行整備に着手する路線に位置付けたところであります。

 考え方について、以下のとおり御報告いたします。まず、これまでの経過でございます。大和町防災まちづくり計画(素案)におきまして、八幡通りを中心とする路線を優先整備路線に位置付けたことを踏まえまして、2018年7月中旬に沿道権利者に対して説明会を実施するとともに、個別相談に対応するためオープンハウス、個別訪問等を継続的に行い、これまで避難道路整備に関する理解を進めてきました。下に位置図がございます。

 次のページにまいりまして、2の優先整備路線の拡幅整備についてでございます。(1)に大和町防災まちづくり計画における避難道路の考え方を記してございます。消防活動困難区域の解消、避難経路の確保を目的とし、幅員6メートル以上の避難道路を整備するということ。あと公共主体で先行整備に着手するということを考え方でうたってございます。

 それを受けまして(2)番で、道路幅員及び線形の考え方ということで、①番、避難経路の確保及び円滑な消防活動などの防災性の向上や住環境の改善を目的とします。②番で、現道の線形を踏襲しつつ、交差する道路の特性や地区住民の日常生活に利用されている状況等を考慮します。③番で、沿道権利者の生活再建等を踏まえ、防災上に必要とされる幅員とします。④で、道路拡幅による建てかえに合わせて沿道建物の不燃化の促進を図ってまいります。

 3番、概要で表にしてございまして、それぞれ道路延長、道路幅員、整備手法、権利者数、事業期間の予定、概算事業費、その他として無電柱化の検討等が概要としてうたってございます。

 4番で今後の進め方になります。当該路線の沿道権利者に対しまして、拡幅整備に係る区の考え方や道路線形を説明するため、今月の中旬、2月15日、16日になりますが、沿道権利者説明会を実施するとともに、オープンハウス、個別訪問等を行い、権利者への周知を十分に図ります。これらを通じて権利者への理解を十分に得た上で、優先整備路線の拡幅整備に着手いたします。

 5番、今後の予定です。2月15・16日に沿道権利者への周知・理解、2019年度に入りまして、理解を図った上で事業説明会、道路区域の決定。2020年度以降に用地買収、道路整備というふうに予定をしてございます。

 私からの御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。

石坂委員

 伺います。裏面の3、拡幅整備の概要のところで、概算事業費、約28億円と出ています。その他のところで無電柱化の検討とありますけども、これは、概算事業費には無電柱化は入っていないという理解でいいのかということと、無電柱化をする場合に、目安としてこのぐらいの規模ですと幾らぐらいかかるとかというのは既にあるんでしょうか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 まず最初の御質問の概算事業費には、これは無電柱化は入っておりません。あと、無電柱化の費用につきましては、今どういった工法が可能かとか検討しますので、それによってまた変わってくるということで、今検討中です。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございました。大和町で防災まちづくりにかかわって優先整備路線の拡幅、整備工事を進めていくということであります。2ページ、2番として、優先整備路線の拡幅整備についてということで、(1)に消防活動困難区域の解消、避難経路の確保を目的として幅員6メートル以上の避難道路を整備するというふうにあります。幅員6メートルというのは、中野区内でほかに道路幅をこういうふうに規定している場所、地域というのはほかにありましたか。どこにあるかというのは、このまちづくりとは直接関係ないのかもしれないんですけど、ありますか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 例えばなんですけども、先行して行っております弥生町とかは6メートルで避難道路ということで位置付けています。

小林(ぜ)委員

 区内の避難経路というのは、全て6メートルという物の考え方でしょうか。それとも、幅員4メートルも含めて避難経路としているんでしょうか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 これは一定の目安なんですけども、基本的な東京都の防災まちづくり計画では、6メートルというのが一つの目安になって避難上有効だというふうにされています。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございます。阪神淡路大震災でまちづくりを行った際にも、当初8メートル、いろんな意見がある中で6メートルという幅員が結果的に用いられたというふうに承知していますけれども、そうしますと、(2)のところで、道路幅員及び線形の考え方の中に、これはいわゆる避難経路というふうにはうたわれていませんけども、3番のところで二つお聞きしたいと思っています。「沿道権利者の生活再建等を踏まえ」というフレーズがあるんですけども、これはつまりどういった、具体的には内容を示しているか伺います。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 基本的に防災だけのことを考えますと、当然6より9メートル、9より12メートルなんですけども、やっぱりこういった密集地域で、この大和町で6以上、例えば9メートルということにしますと、土地が3分の1とか半分以上なくなってしまうという方がかなりの数出てきまして、それだとやっぱり現状の地域性を考えますとちょっと現実的ではないということで6メートルと選定した次第です。

小林(ぜ)委員

 そうすると、後段で、「防災上に必要とされる幅員」というのが、今おっしゃられた6メートルということを想定しているんでしょうか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 はい、6メートル最低でも必要だと。

小林(ぜ)委員

 わかりました。そうすると、1ページに配置図が出ていますけれども、この優先整備路線の部分がずっと6メートルということになってきます。そうすると、他の――他というのは、これにかかわる両側の、敷地がまだ非常に狭い道路も多く、もちろん4メートルの道路もあります。そうした中で、今後この道路を起点というのか、一つのモデルとして、ある意味では南北、ある意味ではそれ以外の道路、狭隘な道路が非常に多いんですけれども、そういった狭隘な道路の整備を今後はどのような考え方で進めていくことがここにありますか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 これにさきだって、これのもととなっている大和町防災まちづくり計画の中で、この赤の優先整備路線だけではなくて、あと地区計画等で6メートルに確保するネットワークを今後また図り、あと建てかえ等も、建物がやっぱり重要ですので、建てかえ等も図りながら、あと都がやっている大和町中央通り、こちらのほうの延焼遮断帯と。こういったことも組み合わせながら防災まちづくりを進めていくということです。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございます。先ほどもありましたけれども、生活再建ということが非常に大事なキーワードになってくるかと思います。今住んでる方々が住み続けられるまちであり、かつ今後も住み続けていく。もちろん防災に協力をしていただいて、立ち退きをされる方、または共同化される方、そして新たな地域での生活を考えていらっしゃる方々もいらっしゃると思います。そういった意味では、防災という視点で大きくこのまちが変わろうとしている中で、しっかりとこの整備を進めていかなければならないということを考えます。そうしたときに、(2)の④ですけれども、「道路拡幅による建替えに合わせて、沿道建築物の不燃化の促進を図る」というふうにあります。不燃化を図っていく進捗状況というのはどのような状況でしょうか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 こちらの(2)の④の意味は、今回道路を拡幅するに当たって、せっかく道路を拡幅するので、その沿道の建物の老朽度も考慮して、どちらかというと古いほうに当てながら線形を考えています。そういったことでまず建物を更新していくということと、あと大和町全体においては、今、不燃化特区ということで、個別訪問、補助金、新防火地域という規制をかけていますので、その二つの合わせわざと先ほどの繰り返しになりますけども、都のやっている大和町中央通りと沿道の地区計画、これは区がやりましたけども、それの合わせわざ、これで不燃化を図ってまいります。

小林(ぜ)委員

 その最終目標というか、もちろん100%というのはあるんでしょうけれども、今現在の進捗率はどの程度でしょうか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 これは数字としてはなかなか申し上げにくくて、目標は70%なんですけれども、平成29年度末で46.8%というのが現状でございますので、なかなか遠いことは遠いんですけれども、少しでもしっかりまちに入り、事業を進め、理解を求めて不燃化を図っていくと、そういった覚悟でございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。それぞれの1世帯、1世帯、お一人お一人の生活がある中でのまちづくりへの協力であるわけで、1ページのほうにもありましたけれども、個別の相談やオープンハウスなどでの相談も受けられているということでありますので、それを丁寧にしていただきながらも、しっかりとした整備路線が築けるように、そして大和町のまちづくりが大きな中野の木造密集地域、狭隘道路の多い地域でのモデルになるようによろしくお願いします。要望で終わります。

杉山委員

 ありがとうございます。ちょっと1個だけ確認させていただきたいんですけれども、優先整備路線の1号が、昔説明があったかもしれないんですけれども、環七につながっていなくて、その手前の湾曲した南北の道路につながっていると思うんですが、南北の湾曲したこの道路の幅も大体6メートルという感じでいらっしゃいますか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 これは6メートルまではないんですけども、大体5メートルから三間程度、いわゆる三間道路ですか。5メートルから5.4メートルぐらいの幅のある道路、この中では割と広い道路になります。

杉山委員

 ありがとうございます。これは通さない、ぶち抜かない理由というのは何かあるんですか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 やはり地区特性を考慮しまして、環七という大動脈に地区施設としての、いわゆる地区内の道路をぶつけるのは、通過交通とかそういった観点から望ましくないんではないかというような地域の意見とか検討で、ここでとめるという、先ほどちょっと申し上げた、幸いなことにこのカーブしている道路が広いので、そういったことで問題なかろうということで、また今後これも地区計画等で考えていくんですけども、そういったことで検討しています。

来住委員

 1点だけ伺っておきますけども、避難道路の基本的な確保という点では大事な事業だと思います。全長864メートル、そして6メートルに拡幅が行われると。箱の4番目の中に、約260名が権利者数だと。借家人は含まずということになっていますけども、実際に沿道の家屋の中で、いわゆる借家として提供されている共同住宅、アパート等は何棟あるというふうに現状で確認されているんでしょうか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 おおむねですけども、大体集合住宅で賃貸というのは40棟ほどございます。

来住委員

 もちろん権利者を中心にした周知と理解ということにはなっているんですけども、そこに実際に暮らしておられる、借りながら暮らしていらっしゃる方が、数でいうとさらに、40棟の中に幾つも部屋があると思いますので、かなりの方が実際に生活をされているというのも実態だと思いますので、権利者そのものの方はもちろん対象にしますけども、やはり住んでおられる方々に対しての一定の理解やこういう事業がここで始まっているということも含めて、丁寧な周知、理解の努力が区としては必要だろうというふうに思いますけども、その点は今後についていかがお考えですか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 権利者は当然一番になるんでしょうけども、そこに住んでおられる方、こちらのほうの理解も当然重要になります。ですので、権利者を通じて、また大家さんとの関係とか、そういったことなんかもケアしながらいかないと、これは当然区施行ですので、理解を得られるものだと思っていませんので、それはしっかりと行っていきたいと考えています。

委員長

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、大和町地区における木密エリア不燃化促進事業に関する協定の締結についての報告を求めます。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 それでは私から、大和町地区における木密エリア不燃化促進事業に関する協定の締結について御報告いたします(資料8)。

 中野区とUR都市機構は、平成30年3月に大和町地区の防災性の向上、住環境の改善及び大和町中央通り沿道まちづくりの推進を目的とした「大和町地区における防災まちづくりの推進に関する基本協定」を取り交わしたところです。なお、当該基本協定に基づき実施する個別の事業については、また別途事業協定を締結し、行うこととなっております。

 今回、以下のとおりUR都市機構と木密エリア不燃化促進事業に関する協定を締結しましたので御報告いたします。

 まず、協定の目的になります。本地区における老朽建築物の除却または建てかえ、防災上必要な公共施設の整備など、及び地区の不燃化を促進するための事業用地の取得等を行うに当たりまして、区及びUR都市機構それぞれの役割を定めることを目的といたします。

 2番で協定の主な内容になります。区は、UR都市機構に対しまして不燃化促進用地の候補地に関する情報提供及び不燃化促進用地の候補地の活用方法に関する情報提供等の役割を担います。

 2番で、UR都市機構は、区の要請に基づきまして、不燃化促進用地の候補地に関する情報収集、不燃化促進用地の候補地の活用方法の検討、不燃化促進用地の取得に係る交渉及び不燃化促進用地の取得等の役割を担ってまいります。

 活用イメージになります。まず公園用地の取得ですとか、避難道路に係る代替地の取得、無電柱化に伴う地上器設置用地の取得、接道不良敷地の解消など、こういったことが活用イメージとして挙げられます。

 協定の締結日は、平成30年12月19日。有効期間は平成39年3月31日までとなります。

 今後の予定ですけれども、本協定に基づく事業を効果的に活用しまして、大和町防災まちづくりに掲げるまちの不燃化促進や避難道路の事業化推進などの取り組みを進めてまいります。

 私からの報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、本二東郷やすらぎ公園周辺道路に係る整備方針についての報告を求めます。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 それでは、本二東郷やすらぎ公園周辺道路に係る整備方針について御報告申し上げます(資料9)。

 本二東郷やすらぎ公園につきましては、拡張部分を整備し、昨年10月に新たな公園として開園してございます。しかし、本公園周辺には木造住宅が密集し、狭隘道路や行きどまり道路が多く、災害時の危険性が高い街区も存在します。特に、本公園の東側におきましては避難経路としての道路が整備されておらず、北側入り口に至る道路に関しましては、維持管理上課題のある私道のみの接続であり、災害時に本公園への安全な避難路の確保からも課題がございます。

 こうした状況を踏まえ、区は本公園周辺の防災性の向上、災害時の避難路の確保及び本公園利用者等の利便性の向上のため、公園東側及び北側の入り口に係る道路整備方針を下記のとおり定めたので御報告するものでございます。

 なお、別添に、裏面のところですけれども、本公園周辺に関する地図を添付してございますので、あわせて御参照いただければと思います。

 まず1番目でございます。公園北側の入り口へ通じます幅員4メートルの区道整備を行うというものでございます。

 2番目、本公園東側に通ずる幅員4メートルの区道の整備でございます。この路線につきましては、先般の平成30年第2回定例会におきまして、公園に係る部分について道路の認定をいただきました。本年度先行して整備を進めてございます。先般の当委員会でお約束しましたとおり、さらに第2期整備として東側に延長し、さきの区道に接続するように整備を進める方針を定めてございます。

 3番目といたしまして、本公園の北側及び東側の入り口に至る道路としまして、幅員4メートル未満のいわゆる建築基準法上の42条2項道路がございます。この道路につきましても、沿道の建物の建てかえにあわせまして、道路中心線から2メートルのセットバック部分の拡幅整備を進めてまいります。

 以上につきましては、沿道の権利者や沿道の居住者の方々への周知を適切に図り、また、道路の測量や整備等に当たっては、可能な限り国や東京都の補助金を確保しつつ事業を進めることといたしております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございました。旧本町二丁目公園と言うんですかね。名称がついて、本二東郷やすらぎ公園ということになって去年開園をしたところです。この公園の北側と東側に新たに区道を設けていくということで、当初、去年の33号議案の中で、東側の道路を区道にしたところで、その先の区道への接続、それから区有通路の幅員等を考えると、それから議案そのものもありましたけれども、なかなか厳しい状況の判断をさせていただいた件があったかと思います。そういった中で、今回4メートルの区道の整備を延長する1期整備と2期整備というふうに分けた理由は、どういったところからでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 分けた理由でございますけれども、東側、第1期の部分、道路の認定をいただいた部分、これにつきましては、本二東郷やすらぎ公園(旧本町二丁目公園)の整備に合わせまして、ここを入り口がございませんでしたので、こちらにつく道路として東側方面からの避難路として整備すると。それの際に、公園整備と一体的にできるということで国庫補助が受けられるということで第1期とさせていただきました。

小林(ぜ)委員

 そうすると、2期は別途区で行うということなのでしょうか。そうすると2期整備はいつごろを工程上は予定されているんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 これにつきましては、今回方針を定めさせていただいて、いわゆる道路整備の方針ということで、道路事業を全体的に面的に入れていける予定です。その際には補助金の要件となりますので、こういった面的整備の中で道路整備に関する補助金を取得すると。こちらは公園ではございませんので、公園整備として確保できませんので、道路整備の補助金を取れるように努力していきたいというふうに考えております。

小林(ぜ)委員

 そうすると、2期整備部分の道路は、これは今現在幅員はどのくらいあるんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 これから具体的に測量、境界確定等はしていく予定ですけれども、過去の資料、道路拡幅42条2項道路の拡幅資料などで見ますと、既に中心から2メートルセットバックしている家が多いということになっております。図面ができているお宅もありますけれども、図面ができてないお宅もありますので、そちらをちゃんと精査しながら進めていきたいと考えております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。2期整備部分と東側にある南北に走る、既存の区道との隅切り等も当然必要になってくることでしょうから、円滑に、本二東郷やすらぎ公園から東側に至る区道、そしてある意味では避難経路も当然、幅員4メートルであったとしてもなっていく道路ではありますから、しっかりと整備を進めていただきたいと思います。

 もう1点、北側の道路についてお伺いします。今回北側についても4メートルの区道として整備をしていくということですけども、こちらについても現況、今どのような状況になっているんでしょうか。幅員を含めて。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 北側につきましても、実線で書かれた部分と点線で書かれた部分があります。実線で書かれた部分につきましては、大体4メートルぐらいあります。私道ですので所有者さんを特定しまして、私道を4メートルの区道に寄附いただけるように、公道にしますと、ライフライン、上下水道、公的にも入れられますので、そういった働きかけを進めていきたいと考えています。

 点線の部分は、南側の点線の部分と同じで、42条2項道路で建てかえごとにセットバックしていく道路ですので、こちらにつきましては、建てかえごとにセットバックした部分を整備させていただくように働きかけていきたいというふうに考えております。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございます。この地域全体を見渡しますと、公園よりも西側の地域においては比較的道路や建物の整備、不燃化であったり、幅員であったり、そしてまち全体の整備がされていますけれども、この公園から東側の地域については道路も非常に狭かったり、いわゆる袋小路、行きどまりがあったり、そして密集をしている地域でもありますので、道路整備をしっかりと進めながら、今回は都市計画担当のほうからの御説明でありましたけれども、道路事業としてもしっかりとこの地域の安全・安心を守る、そしてせっかくの公園、ある意味では避難場所にもなってくるんでしょう、時によっては。そうしたときの避難経路、避難道路としての役割、そして既存の道路、区道、それから私道であってこれから整備していくものとしっかりと連携をしながら、早急に進められるように努めていっていただきたいと思います。先ほどもありましたけれども、可能な限りの補助金等をしっかりと工面をしていただき、当初、東側の道路については、場合によっては補助金が得られなくなるという話もありましたけども、しっかりその辺精査をしていただいて、正しい情報のもとに進めていっていただきたいと思います。これは要望しておきます。

内川委員

 確認なんですけれども、赤の点線の部分というのは、区有通路拡幅とわざわざ書いてありますけれども、いわゆる2項道路なんで、建てかえのときには必ずセットバックしなくちゃいけないんですよね。これは区が何か予算をつけて優先的課題、早目に広げていくんだ、そういうあれじゃないですよね。そこを確認させてください。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 おっしゃられるとおりでございます。2項道路ですので、セットバックしたところを順次、建てかえごとに。ただし、もし、例えば、ブロック塀を直したときに、建物が建ってないので、セットバック分、道路でいいですよなんていうケースもあるかもしれません。そういったケースもちょっと見ながら、現況を見ながらいきたいと思います。

内川委員

 ブロック塀があったときに、何ですか。じゃあ、区として、ちょっとそのブロック塀は、早目に自覚してセットバックしてください。これはそういうふうに誘導するんですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 原則は2項道路のセットバックに際してでございます。

内川委員

 ということは、赤の点線の部分が、4メートル以上になるには相当時間がかかるというふうに考えていいんですね。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 はい、おっしゃられるとおりです。

酒井委員

 こうやって本二東郷やすらぎ公園にアクセスする道路を広げていくことで、まちの防災性を高めていくのはいいことだと思うんですが、本二東郷やすらぎ公園は避難所ですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 本公園が、例えば広域避難場所とかではございませんけれども、(「一時避難所」と呼ぶ者あり)、こういった公園というのは避難、防災性のある公園として整備しています。防災倉庫等もたしかあります。

酒井委員

 いや、避難所ですかと聞いているんです。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 訂正いたします。避難所ではございません。

酒井委員

 いや、今整備している公園というのは、そういった防災機能をあわせ持ってやっている、それは当然のことなんですよ。それでここ、本町二丁目の本二東郷やすらぎ公園の周辺のまちの防災力が高まるということは僕も大歓迎するところですが、例えば、区道の整備のところにおいては、北側の私道を優先的に寄附をお願いして区として取り組んでいきますよということだったでしょう。すると、他の地域にもこういうところはあるじゃないですか。避難所ではないですけれども、一定のこういった空地があって、そういうところはどうしていくんですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 おっしゃられるとおりでございます。今回の事業のリーディングケースとしましては、弥生町の道路のことがございまして、こういった面的整備をする場合には、通常、これまで区は地区計画に基づく地区施設道路をつくって都市計画的に進めていく手法がメーン。あるいは、一路線として道路の維持補修の中でやっていくというのがありましたけども、こういう形で面整備の一環として道路法による整備を使っていくというのは弥生町が初めてで、今度大和町が次のケースです。こういったやり方が有効だというのが豊島区を事例として最近わかってきたことです。こういった手法が使えるんであれば、特に国費、都費がちゃんと入るんであれば、そういった計画をつくって、例えば危ないところ、木密地域以外にも幾つかありますので、そういったことの中でこういった手法が使えるんではないかというふうにリーディングケースになると思います。そういったことを含めて、ほかの地域でもこれが広まっていけば一つのケースになるのかなと。

酒井委員

 そういうことなんですね。弥生町と大和町は、東京都の不燃化特区の中でさまざまな道路を引いてやってきたわけでしょう。そういう形じゃなくて、こちら本町二丁目のほうは、避難所には指定されておりませんが、防災機能が高くて一定の空地があるところに関しては、幅員を4メートル以上にして、場合によっては私道のところも区のほうに寄附していただけるようお願いできますかというふうに、区のほうから積極的に道路を整備していくわけじゃないですか。そう考えると、中野区で考えると、ほかにもさまざまこういったところはあると思うんですよ。ですから、まさにおっしゃられたとおり、リーディングケースになるわけですから、これをやった後に、じゃあここのところも、避難所じゃないけれど、防災機能が高い公園で、一定の空地があるな。じゃあ、ここにつながっている避難経路というのはどうなんだろうというのをやっぱりしっかり検証していただいて、都市計画担当の安田さんのところだけじゃないんですよ。道路担当さんのところと防災担当さんで、まさに都市基盤部で一緒になってこれを進めていかなければならないと思うんですが、いかがですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 委員おっしゃられるとおりで、これをリーディングケースとして、しっかり他の地区に広めていかれるように、なお、あわせて、ちゃんと国費、都費をきちっと取れて事業が進むように進めていきたいと思います。

委員長

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、9番、区を被告とする訴訟の提起についての報告を求めます。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 それでは、区を被告とする訴訟の提起について、資料(資料10)をもとに御報告いたします。本報告は、総務委員会との重複報告になります。

 初めに、1、事件名ですが、損害賠償請求事件です。

 2、当事者は、原告が中野区民、被告が中野区です。

 3、訴訟の経過ですが、平成30年11月27日に東京地方裁判所に訴えの提起がされたものです。

 4、事案の概要です。本件は、原告が、区道を原動機付自転車で走行していたところ、路上に放置されていた自動車通行禁止の看板に衝突して転倒し、傷害を負ったことにより治療費等の損害を被ったと主張し、198万3,763円の損害賠償金の支払いを求めたものです。

 5、請求の趣旨及び原因ですが、請求の趣旨については、事案の概要で述べたとおりでございます。

 原告が主張する請求の原因の要旨ですが、原告は、平成29年8月2日午後11時30分ごろ、区道を原動機付自転車に乗って走行していたところ、区立小学校の前の道路を、午前7時から午後5時までの間、自動車の通行を禁止していることを表示するために設置していた本件看板に衝突して傷害を負ったもので、本件看板を公道上に放置したままであったことは道路管理の瑕疵であるとして、国家賠償法第2条第1項の規定に基づいて、損害賠償の支払いを求めたものでございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。

石坂委員

 看板が出したままになっていた時間外、規制がない時間帯にも出ていたということでありますけども、これは本来誰が片づけるべきものだったのか教えてください。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 こちらの看板につきましては、小学校のほうで出し入れをする、小学校の職員が出し入れをするものでございました。

石坂委員

 そうした場合に、小学校の職員というのは、区が雇っている職員なのか、都の人事で動いている教員がやるべきことなのかというのはどうなんでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 詳細につきましては、所管外ですので、ちょっとそこまでは承知していないところでございます。(「休憩してやったほうが」と呼ぶ者あり)

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後4時02分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時05分)

 

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、10番、平和の森公園再整備(第二工区)の変更(案)についての報告を求めます。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、所管事項報告10番、平和の森公園再整備(第二工区)の変更(案)について御報告申し上げます(資料11)。

 平和の森公園再整備につきましては、昨年の第4回定例会において、今後の検討についてということで、再整備の考え方及び変更案をお示ししたところでございますが、草地広場内に計画している300メートルトラック及び100メートルコースの必要性、それから、草地広場の利活用について、関係団体等へ意見聴取を行うというふうに申し上げさせていただきました。本報告につきましては、それらも踏まえまして、また、これまでの議論等も踏まえまして、平和の森公園再整備(第二工区)について変更案を取りまとめたものでございます。御報告させていただきます。

 1番、草地広場等の利活用に関する関係団体等への意見聴取結果でございます。草地広場内に300メートルトラック及び100メートルコースの必要性、その他、草地広場内の利活用について関係団体等へ意見聴取を行わせていただきました。こちらにつきましては、恐れ入りますが、3ページ目になりますが、別紙1のほうをごらんください。

 別紙1で、草地広場等の利活用に関する意見聴取結果についてというふうにしてございます。

 この1番のところの300メートルトラック及び100メートルコースの整備等についてということで、下に表がございます。ここに掲げてある方たちに意見を聞かせていただきました。意見を聴取した内容については、2番のところの一番左側の四角のところに意見聴取内容というふうにしてございまして、300メートルトラック及び100メートルコースを整備しない案についてお伺いしました。「活動に支障がない」というふうに分類しているのは、300メートルトラック及び100メートルコースを整備しない場合に、これらの団体さんの活動に支障が特にないですよという方々、そして、「活動に支障がある」というふうにおっしゃったのは、300メートルトラック及び100メートルコースを整備しない案のままいった場合に、その団体さんの活動に支障があるというふうにお答えになったところでございます。また、「どちらとも言えない」という方もいらっしゃったという、そういう結果でございます。

 内容でございますが、3番のところ、主な意見、そして区の考え方もつけさせていただきました。

 まず(1)のところは、「支障がない」というふうにお答えになった方、主な意見を幾つか御紹介します。

 1番、支障がない場合なんですが、「区民の体力向上や憩いの場として自由に利用できるようにしてほしい」という御意見をいただきました。

 4番、「トラック整備により、トラック内広場の利用が制限されるか不安である」という御意見をいただきました。

 それから次のページなんですが、18番ですが、「既存の広場を継承するのであれば、競技の場、スポーツ活動の場とは成り得ない。健康づくり活動の場としての活用が望ましい」との御意見をいただきました。

 これらに対して、区の見解・回答を述べさせていただいております。その四角の下のところでございますが、草地広場は、多様な使い方のできる広場を目指しております。また、誰もが利用できる憩いの場として活用していただきたいというふうに考えております。また、植生の環境については、緑の総量が減少しないように努めてまいりたいと考えてございます。健康づくりにつきましては、園路の内側のゴムチップ舗装、また公園の全体の周回延長が1キロあるウオーキング・ジョギングコースもございますので、そちらも活用していただきたいというふうに考えてございます。

 次に(2)で、その下でございますが、「支障がある」というふうにお答えになった方々でございますが、まず1番のところは、こちらは体育協会さん等からの御意見でございますが、「区内にグラウンドを整備する土地が少ないので、整備するいい機会である」。また、3番でございますが、「運動施設が少ないので、区民の健康づくり、若年層の将来を考えた場合、防水、クッション機能等を備えたトラック整備が必要である」という御意見をいただきました。

 これらに対して、次のページの上のほうでございますが、また同じく区の見解・回答を述べさせていただいております。陸上競技等の練習場所となる運動施設の整備については、今後の中野区基本計画の策定等において検討してまいりたいというふうに考えてございます。

 それから引き続き、その下、7・8・9番でございますが、こちらは区立小・中学校から御意見をいただきました。7番でございますが、「陸上等の競技力の向上、イベント開催等ができず、学校として陸上競技の飛躍的な発展ができない」という御意見でございます。8番、「300メートルトラック等を整備しない場合、体育的な活動が制約され、小学校陸上大会のような行事を構築することが不可能となる」。9番、「陸上競技において、本格的な練習の場として活用をできる。現状では区内の公園で本格的なトラックが整備されているところはないので、整備が必要である」という御意見をいただきました。

 これらに対して、区の考えでございますが、小・中学校の部活動等の練習場所となる運動施設の整備につきましては、また同じく今後の中野区基本計画の策定等において検討してまいりたいというふうに考えてございます。

 また、その下の「どちらとも言えない」という御意見をいただきました。こちらは、「作るなら400メートルトラックを希望する。300メートルでは中途半端。陸上大会の練習ならない」という御意見でございました。

 これに対しては、公園の面積や利用等を勘案すると、400メートルトラックを整備することは困難であるというふうに考えてございます。

 引き続き、次のページでございますが、4番として、ここからは草地広場の築山(すべり台)の利用について御意見を伺いました。お伺いした内容は5番のところに書いてございますが、5、意見聴取内容ということで、「既存築山を活用したコンクリート製のすべり台を設置せずに既存築山を存置する案について」というところでございます。これらについて、ちょっと前後して恐縮ですが、4番の区立の保育園、幼稚園、近隣の保育園、幼稚園に御意見を伺いました。

 その結果でございますが、6番のところでございます。6番のところにある御意見を、二つほど紹介します。2番、「コンクリート製だと、乳幼児がバランスを崩した際等のケガが気になるので、やめてほしい」。5番、「既存の築山は、1、2歳児にとって重要な足腰を使う遊びができる貴重な場所である」という御意見をいただきました。

 これらについて区の考えでございますが、コンクリート製でも安全に問題はないというふうに考えてございますが、既存の築山を存置することが、当公園にふさわしい再整備であるというふうに考えてございます。

 では、恐れ入りますが、1ページ目にお戻りください。1ページ目でございますが、今申し上げたのが大きな1番でございました。

 2番、再整備(第二工区)の考え方について改めて御説明させていただきます。平成30年、昨年10月に開催した平和の森公園再整備を語る会、御意見をいただく会における意見、郵送等における意見募集の結果、それからこの間、議会において議論をいただきました。それらを踏まえて以下のとおりとさせていただきたいということでございます。

 (1)平和の森公園再整備は、新体育館と一体となったスポーツ・健康づくりの場としての機能を高め、「スポーツによる健康づくり行える公園」、「既存の緑を継承し、四季を彩るみどり豊かな公園」、「区民の憩い、休息、交流の場となる、多様な広場にあふれた公園」、「防災の拠点となる公園」を基本コンセプトとしてやってまいりました。「誰もが憩い楽しむことができる、中野の中心にふさわしい公園づくり」を目指してまいります。

 (2)でございます。草地広場内に計画している300メートルトラック及び100メートルコースは、本工事においては設置を取りやめさせていただいて、「スポーツによる健康づくりを行える公園」のコンセプトを生かした園路の内側のゴムチップ舗装を代替施設として整備させていただきたいと考えてございます。

 現計画における300メートルトラック及び100メートルコースにつきましては、公認競技場としての利用は想定をしていないところです。小・中学校の部活動における練習等への活用を主な目的とさせていただいておりました。先ほど御紹介した御意見等もございますので、今後、陸上競技等の練習場所となる代替施設の整備につきましては、今後の中野区基本計画の策定等において検討してまいりたいというふうに考えてございます。

 次のページでございますが、(3)でございます。草地広場の築山を生かしたすべり台については、本工事においては設置せず、既存の築山を存置したいというふうに考えてございます。

 (4)でございます。バーベキューサイト設置予定場所に、災害時の炊き出しに対応するためのスペースを設置させていただきたいというふうに考えてございます。後ほど図面で御紹介いたします。なお、このスペースの平常時のバーベキューサイトとしての活用につきましては、平成32年、来年4月に全面開園を予定しておりますが、そのときの運用開始を目指した煙の園路内への流入対策等の技術的検討を継続してまいりたいというふうに考えてございます。

 そして(5)でございます。中高木の間伐についてでございます。中高木の間伐につきましては、防災樹林帯保全のために適正な数量や施工方法をさらに検証した上で実施したいというふうに考えております。したがって、本工事においては実施をしないことというふうにさせていただきたいと考えております。また、既存の低木につきましては、可能な限り存置をした上で、緑の総量が減少しないよう必要な補植を行ってまいります。また、工事の支障となる樹木の伐採や既存の樹木の必要な剪定については実施をさせていただきます。

 ここで、恐れ入りますが、最後のページ、7ページ目になる別紙2でございますが、横長のサイズで図面をつけてございます。この間、11月の本委員会でも一旦これに近い図面をお示ししたところでございますが、そのときと違うものが、2の(4)のところで申し上げた災害時の炊き出しに対応するためのスペースというところでございますが、園路があって、真ん中のところ、上のほうにオレンジ色の四角で五つ囲ったところがございます。もともとバーベキューサイトの設置を予定していた場所より若干東側、下のほうに寄っております。こちらの3カ所、2カ所の場所を現時点の工事では災害時の炊き出しスペースとして工事をさせていただいて、運用については今後さらに検討させていただきたいという、そういう案でございます。そのほかのところは、11月にお示しした図面と変更したところはございません。

 では、恐れ入りますが、また、今度は最初の紙の引き続き、2ページ目の下のほうの4番、再整備(第二工区)の変更案に伴う、主な減額要因と増額要因及び概算金額について若干御説明をさせていただきます。

 以上申し上げた案に基づきまして金額を積算させていただきました。①のところで減額要因でございますが、300メートルトラック及び100メートルコース設置の取りやめにより、約8,600万円ほどの減額を見込んでおります。また、草地広場の築山を生かしたすべり台の設置の取りやめによって約500万円の減額を見込んでいます。また、間伐の取りやめによって500万円ほど、それから草地広場内の照明灯の設置の取りやめで400万円、また、既存のパーゴラの撤去の取りやめをさせていただいて100万円ほどの減額を想定しております。

 また、一方で増となる要因もございます。増となる要因につきましては、園路の内側のゴムチップ舗装の設置で2,300万円ほど、植生環境の改善(整姿剪定)ということで1,400万円ほど、また、下水道処理施設のトップライト(天窓)を今回の敷地の造成に伴って閉鎖します。この費用が700万円ほどかかります。またこの間、工事の一時中止がございました。また、今回の工期にずれが生じたところから、従来7月の竣工予定をお願いしていたところでございますが、工期の延伸をお願いしたいというふうに考えてございます。工期の延伸は、今後の予定のところの一番下でございますが、平成31年本年10月を第二工区竣工予定とさせていただきたいというふうに考えてございます。それで増額の要因のところでございますが、工事一時中止経費及び工事延伸に伴う仮設工の追加ということで600万円ほどの増額をお願いしたいというところでございます。仮設工とは、警備員さん等の人件費を見込んでおります。

 今回御報告する案につきましては、この間、8月に平和の森公園再整備を語る会をやらせていただきたいという報告をさせていただきました。その後、意見募集をさせていただいたり、または建設委員会等で御意見もたくさんいただいたところでございます。それらを踏まえまして、このような今回お示しする案を区の考え方として提案させていただきたいというところでございます。

 今後の予定の上のほうでございますが、平成31年(2019年)第1回定例会に工事請負契約変更議案を提案させていただきたいというふうに考えてございます。

 御報告は以上です。どうぞよろしくお願いします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

内川委員

 まず、現計画は既に議決済みで、ここにいらっしゃる議員の中でも多くの方が賛成をして、これは一旦決着している案件ですよね。これを変更しようという報告なんですけれども、現計画よりもよほどすぐれた内容になっていない限り議論に値しないと思うんですよ。ただし、今回、関係団体ですか、小学校、中学校の方ですとか、体育協会の方々からいろいろ意見を聞いて、第4回定例会の報告とは大分変わった内容になっていますので、幾つか質問をさせてもらいたいと思います。

 現計画の300メートルトラック及び100メートルのコースなんですけれども、これは当初、部活動の利用を主な目的としていたと。その代替案として園路のゴムチップ舗装のところを今回示されているんですけれども、ここは基本的に、ジョギングですとか走ることをイメージしているところですよね。ということは、常にこのゴムチップ舗装のところには部活動の子たちが走っているということでよろしいですか。部活動でかなりの人数がいつもこの園路のところを走っているというイメージでよろしいんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 この公園のスポーツ機能の想定をしていた100メートルコース及び300メートルトラックの代替の機能として、園路の内側のコースを提案したところでございます。園路の内側のコースの活用の仕方につきましては、委員おっしゃるように、ジョギング等に利用していただきたいというのが主な理由で、部活動をここのコースで行うということは想定をしておりません。ただ、練習場所の課題等はございますので、練習場所の代替の施設となる場所につきましては、今後さらに検討していきたいという考えでございます。

内川委員

 練習場の代替施設は今後検討という御答弁がありましたけれども、中野区内でこれだけの広さをとって、例えば400メートル級のトラックを整備できる場所はあるんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 400メートルトラックはなかなか困難だと考えています。300メートルトラックであっても、難しいというふうには考えております。その使い方として、部活の練習等に使える施設については、区内でも適地があるのではないかというふうに考えてございますので、今後、検討を進めてまいりたいという御提案でございます。

内川委員

 これは、だって議案で出すんでしょう。だったら、せめて中野区内に、構想としてこういったところであれば300メートルぐらいのトラックをつくれそうだなと。そういうことをやっぱり示してくれないと、何の担保もないんで、そこら辺きっちりと結論を出してから出してもらいたいんですよ。もう一度聞きますけれども、このトラックの代替施設となるところ、今担当としてお考えありますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 内部の検討では想定している場所はございます。ただ、ちょっと具体的な調整はできていないので、この場で具体名ということを申し上げられないんですが、具体的なこういう場所でこういったことができるという検討はしてございます。

内川委員

 それはいつ報告してもらえるんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 時期は未定ですが、できるだけ早くお示しできるように検討を進めてまいりたいと考えております。

内川委員

 そこら辺のこともはっきりしてないで議案を出すというのは絶対おかしいと思うんですよ。

 それから、今回体育関係の団体ですとか学校の方々にいろいろと意見を聞いて、「支障がある」と答えた件数が結構ありますよね、12件。これはもっと早くこういった調査を行っていれば、この計画自体も随分変わってきたんじゃないですか。なぜ去年の第4回定例会の報告の前にこういった調査を行わなかったんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 調査につきましては、第4回定例会より前に、そこまでに区民の方々から御意見をいただいて、この案を練り上げてきたところでございます。そちらの意見募集等で、当時、その時点でその意見が足りているかなということで提案をさせていただきました。ただ、引き続きこの委員会等で御議論いただく中で、さらに草地広場の使い方についてより深い検証が必要というふうに考えさせていただいたので、ちょっと時期はおくれたんですが、第4回定例会後に意見聴取をさせていただきました。

内川委員

 今回、意見聴取の結果についてとあるんですけれども、区立小学校5校、区立中学校10校とあるんですが、これはどういう選び方をしたんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 近隣の小学校5校、そして中学校は10校選ばせていただきました。使う可能性があるということで選ばせていただきました。

内川委員

 使う可能性があるということで言うんであれば、この草地広場は地区委員会のゲーム大会なんかでも使うわけですよ。そうすると、私の地域の小学校の人たちもここへ行っているんですよ、正直言って。ですので、なぜ区立小学校全てに、中学校全てに意見聴取しなかったかなと思うんですが、そこら辺もうちょっとお答えください。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 小学校の授業や活動等で使うことを想定していたので、近隣に限ってお聞きしたというところでございます。

内川委員

 それと、今回防災公園に変わりますので、防災性を高めるという意味で、炊き出しに対応するためのスペースを設置するということであります。これに関しては一歩前進したかなと思うんですけれども、防災性を高めるという意味で、スペースなんですけれども、雨天対策とか、あと煙の対策ですね。そういうところまで考えられていますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 煙の対策は引き続き検討しなければならない課題と考えております。また、それが解消できないと運用開始にも至れないというふうに考えてございますので、今後さらに検討を進めてまいりたいというふうに考えております。

内川委員

 例えば、雨天対策だったら最初から屋根をつくっておくとか、煙の対策であれば、屋根のところに集煙装置と言うんですか。そういうのをつければ、技術的検討も進んでいくのかなと思いますけれども、そこら辺の検討というのも早急に進めていくつもりですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 ここにお示しした来年4月予定の全面開園時を目指して、今委員がおっしゃったような御意見も含めて検討を急ぎ進めてまいりたいと考えてございます。

内川委員

 それと、再整備に伴う減額要因と増額要因、ここへ出ていますけれども、非常にざっくりとした数字なんですが、これはどういうふうに見積もりをとられましたか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 こういったことを想定して、現時点の施工者とも協議をして、この工数でこの金額という形で算出をしました。

内川委員

 これは契約ですので、総務委員会のほうに報告があると思うんですけれども、そこの場では、もっと正確な数字が出るというふうに考えていてよろしいですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 議案を提出させていただく場合には、総務委員会も開催をされると考えております。その際には議案そのものなので、詳細についてお示しさせていただきます。

内川委員

 この報告を見ていきますと、例えば、代替案としてのゴムチップ舗装のところ、ここはスポーツ、要するにジョギングですとか、そういったところに活用するということで、これはどちらかというと、厚生委員会の所管になってくると思います。それと、学校等にも意見を聞いておりますので、やはりこれは子ども文教委員会のほうにもきちんと報告しなければいけないのかなと思いますけれども、そこのところいかがですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今回整備のことになりますので、こういった御意見を踏まえて、公園整備の内容ということで、建設委員会に報告をさせていただきました。

内川委員

 厚生委員会、子ども文教委員会のほうには報告ないんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 この内容の報告については建設委員会のみでございます。

内川委員

 議案を出すのに、そこら辺のところはきちんと報告をして、きちんと手順を踏んだほうがよろしいんじゃないですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 整備のことになりますので、建設委員会だけでというふうに考えてございました。

内川委員

 それから、現計画を決議するに当たっては、パブリック・コメント手続も入れましたよね。今回はどうなんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 整備中の工事で、現在進行中の工事でございます。パブリック・コメントをすることによって時間も要しますので、今回についてはパブリック・コメントを所管する部署とも協議の上、工事に関する急ぎ緊急な案件ということで、パブリック・コメントを省略させていただきたいというふうに考えております。

内川委員

 それおかしいですよ。だってとめたのは区の責任ですよ。きちんと区民にパブコメで示す必要があるんじゃないですか。もう1回答えてください。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 本来パブリック・コメントは行うべきというふうに考えますが、パブリック・コメントは、緊急の事案の場合、急ぎ行う事案の場合に省略をすることが可能ということがございます。なので、今回についてはパブリック・コメントを省略させていただいて進めさせていただきたいというふうに考えております。

内川委員

 これだけ大きな現計画の変更に当たって、区民にきちんと示せない。じゃあ、どうやって示すんですか。パブリック・コメントをやらないで、どうやって区民に示すんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 これまでの変更の案につきましても説明会等をさせていただいてきたところでございます。今後の変更の内容につきましても、一定程度議会で方向性の議論が進みましたら、また説明会等をさせていただいて、十分な御説明をさせていただきたいというふうに考えてございます。

内川委員

 こんな進め方ないと思いますよ、正直言って。パブコメもやらない。区民にこれから説明していくといったって、どれだけ広く周知できるんですか。私たちは、一度議決したものに関しては非常に大事だと思っているんですよ。変えるんだったら、もっとすぐれた内容でないと納得できないですよ。きちとん手順を踏んでやってくれないと。こんなものを議案に出すなんて、それは絶対僕はおかしいと思う。きちんと手順を踏んでやってください。パブリック・コメントをきちんとやって、この議案はそれからもう1回出してください。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 パブリック・コメントは、委員おっしゃるように、本来はやった上で進めるべきというふうに考えております。繰り返して恐縮ですが、この案につきましては、変更案という時点、8月の時点で変更案を複数案出させていただいて、その後ワークショップ的な手法も踏まえて検討してきて御意見もいただいてきたところでございます。また、説明会もやらせていただいたところでございますので、正規のパブリック・コメントの手続ではございませんが、一定の区民周知はさせていただけたかというふうに考えてございます。なので、今回は進行中の工事ということもございまして、パブリック・コメントを省略させていただいて進めさせていただきたいというふうに考えてございます。(「委員長、休憩してもらえますか」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩いたします。

 

(午後4時35分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時38分)

 

小林(ぜ)委員

 ありがとうございました。今回、平和の森公園再整備の一括で契約をした部分の前半部分が終了したということで、あえて1期工事、2期工事ということで分けて、1期工事は、いわゆる野球場など、それから2期工事については草地広場などということで、2期工事の草地広場について、区長がかわったので、そこでさまざまな御意見を聞きながら、こういった方向の結論になったということでありました。今幾つか内川委員のほうからも質問がありましたけれども、重複する部分があるかわかりませんけれども、何点か確認をさせていただきたいと思います。

 これは、今回提案をさせていただいて議案に提出する予定であるというふうなお話がありました。ということは、議案に出すということは、議案で決定をした、議会で決定をしたそれ以前に、今、休憩中にも何点かありましたけれども、区のほうでみずからつくった計画、今回でいうと草地広場のことに限って言えば、教育上も、それから区民の健康・スポーツの視点からも、100メートルコース、300メートルトラックが必要であると、そういったことで区がみずから公園担当がそういうことで、部長、区長決裁のもとに提案をされてきた。しかしながら、今回は、そうしてパブコメもとり、各委員会でも報告をされ、そして議決されたものを大きく変更するという変更案の提案ということでした。本来議決をされたものを中野区でこれまで変更されたという案件はありますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 あくまで私の知る限りですけれども、存じ上げません。

小林(ぜ)委員

 部長、いかがでしょうか。

豊川都市基盤部長

 ちょっと私も全ての議決を承知しているわけではございませんが、少なくともここ数年間の間にはなかったと承知をしております。

小林(ぜ)委員

 今回、工事事業者さんと、小さな金額ではなく、億を超える非常に大きな金額の議決をして、その工事が進捗中である途中で工事の中断を、区がみずから行って区がみずから変更をして、そして議会は建設委員会だけで済ませていると。厚生委員会、健康・スポーツという視点でどのような報告もされないのか。それから、先ほど学校教育の現場から意見を聴取したということでありましたけども、どうしてこういう大きな変更に伴う、総額で6,000万円近い減額、1億円を超える減額があり、そして5,000万円を超える、約ですけれども、増額になる。プラマイ6,000万円も減額となるような工事案件についてそれぞれで報告をされないんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 確かに、文化・スポーツ、そして教育に関することではございますが、今回につきまして、公園の再整備の内容ということで、建設委員会のみの御報告とさせていただいたところでございます。

小林(ぜ)委員

 2番の再整備(第二工区)の考え方についてということで、(1)の中に、平和の森公園再整備はということで4点の基本方針がうたわれています。これは当初からうたわれていることであります。平成28年からもうこの計画の基本設計の案が出たそれ以前から、このコンセプトのもとに行われてきたかと思います。かつ全ての委員会で議論をされて、総務委員会においても最終的には予算の審議もなされているわけであります。そうした中で、建設委員会だけでそれを行おうとしてしまう理由、それというのは、審議は他の委員会では行わない。建設委員会だけで報告をする。そして議決案件であるという判断をされたというのは、先ほど過去にはない事例であったと。しかしながら、パブコメはとりません。その理由は、本来は正規には必要であるけれども、ワークショップ、説明会をやったからもう要らないんだと。これだけの案件について、過去に例がなかったものについて、そういう安直な手法をとるということは、区の姿勢として、今後、この案件以外のことについても、そういった姿勢をとっていくということになるんでしょうか。そしてもう一つ、正規でない。緊急性を要する案件であったからということでしたけれども、他の事例でそういったことはあったんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今回の御提案については、確かに御指摘されるように、ほかに前例はないやり方かもしれないというふうには考えております。ただ一方で、これまで御意見や情報等について、一定程度、区民の方々へ周知もできているというふうに考えてございますし、御意見等も伺えてきた。そして建設委員会のみではございましたが、議会等からも御意見をいただいたり、あとは、この間一般質問等でも御意見をいただいてきたところ、質疑をいただいてきたところでございますので、確かに特殊な進め方ではあったかと存じますが、大きな瑕疵があったというふうには考えておりません。

小林(ぜ)委員

 私は昨年の第2回定例会、第3回定例会中の建設委員会の中においても、建設委員会だけではなく、総務委員会、子ども文教委員会、そして厚生委員会にもかかわる内容であると。よって、そこでもきちんと審議をしていくべきではないか、報告をしていくべきではないか。そうしたお話をさせていただきました。しかしながら、それもされずに、今回ここまで至った。しかし、区民に対しては、議会ではそうありながら、区民に対しては、説明会を行った、案を持ってワークショップを行った。しかしながら、議会においては建設委員会だけ。しかも今回、閉会中のこの中で100メートルはやめましたと。別にいいんですよ、やめても。区がやることだから。いいんだけれども、これまで積み重ねてきた、2定、3定、4定の中でも言いましたけれども、積み上げてきた議会での議決に至るまでの議論、平成29年に議決する、それまでの間のこと、そして今回ここに至るまでのこと、きちっとすべきではないかということで指摘もしてあったはずです。しかし、それを行わずして、区長がワークショップをやったからいいでしょう。参加したからいいでしょう。正規のやり方ではないけれども、こういう手続をするんですよ。人はかわれども、公園担当がずっと言い続けてきた一貫性は既になくなってきている。自分たちが必要ですと言ってきたものを、必要なくなりました。しかしながら、意見聴取を行ったら、活動に支障があるという人たちも、団体もいた。そういうお声は無視をする。行政の変更に大きくかかわる、緊急事業じゃないから行わないというようなことではなく、きちっと議論を進めていくべき案件だと。重要な案件だと。しかも、先ほどおっしゃられたように、これまで過去に例がなかった変更にかかわる案件であると。そうした場合にはきちっと手続を踏んでいく。手続というのは、区民に対しても、議会に対しても、そして議決をしてきた議会でこれから内容をしっかりと議論していかなければならないにもかかわらず、しないと。そういうことがなく進めていくのが本来の手続の議会でのあり方。議会でのあり方というのは、最初に議決をして、そこにまた予算が発生してくるわけですから、そういったことが大事である。それが中野区民にとって大事なこと。これをなくすからだめだとか、そういう話じゃないんですよ。100メートルコースがなくなったから、400メートルトラックがなくなったからだめとか、このままでいいとかそういうことではない。きちっと手続を踏んでいくことが大事なんではないですかということを今申し上げているんです。その辺、部長いかがでしょうか。

豊川都市基盤部長

 おっしゃることはごもっともかと思います。この間我々もできることはしてきたつもりでございます。結果としてパブコメをしなかったということはありますが、先ほど担当も申しましたように、この間、各方面に丁寧に説明してきたところ、それから一定議会との議論も重ねてきたところ、そういったことを経て本日の報告に至ると。そういうふうに認識をしているところでございます。

小林(ぜ)委員

 議会で議論を重ねてきた、どこで重ねてきたんでしょうか、お聞きします。

豊川都市基盤部長

 この間定例会中をはじめ、定例会外の建設委員会等でも何度も御議論していただいたというふうに認識をしております。

小林(ぜ)委員

 議会で議論をしてきたのは、平成29年に議決をした折には、建設委員会だけではないんですよ。そこに至ったのも建設委員会だけではないんですよ。そして、区側の提案によって行われてきた案件だったわけです。区側によって、こういうコンセプトのもとに、こういう施設をこのように計画をしてこの予算で行っていきます。各委員会で、報告だけではなく審議をされ議決がされていった案件です。それが、こういった形でいとも簡単に変更するような、正規の手法ではない行い方で行っていく。これは中野区の全国から見たときの行政のあり方として、こういった手法を用いていくということは今後もあるということが想定できますけれども、よろしいんですか。

豊川都市基盤部長

 私たちは仕事をする上では、やはりその状況、状況に応じた最善の方法をとりたいと思っております。したがいまして、例えば今回のいわゆるイレギュラーの方法であったとしても、それが全てに及ぶというふうには考えておりません。

小林(ぜ)委員

 なかなか苦しい答弁をしていただいております。これまでの議事録から見ますと、自己矛盾に陥っている答弁かというふうに考えます。御担当も部長も、そしてこの案件にかかわって、これまで議決をしてきたということに対しての何らの説明もないというところが非常に残念です。そもそもこれは受ける報告ではないというふうに私も思います。そういった意味です。

 中身について何点か伺います。今回結論として300メートルトラックの整備についてということで意見聴取を行いましたということですけれども、これは口頭で行ったんでしょうか、それとも書面で行ったんでしょうか。そしてその回答の方法はどのような形で行ったんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらについては書面を用いて、お送りしてやりとりしたところもございます。そちらが大部分なんですが、一部書面をもって聞き取りをしたところもございます。

小林(ぜ)委員

 書面を送って、書面に書いてもらったものの集計ではなくて、一部口頭のやりとりもあったということですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 全部書面でやりとりをしようというふうに考えていたんですが、答えていただく側が、この内容について必ずしも十分に御理解がいただけないというところが何カ所かありました。そちらの場所につきましては、担当がそちらにお邪魔をして御説明をして、それで聞き取りをさせていただいたというところでございます。

小林(ぜ)委員

 ということは、この回答の意見というのは等しい状態ではなく、聞き取りをされた方の口頭による言葉によって答え方が変わってきている、そういったことでよろしいんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 内容について変わっているということではないんですが、300メートルトラック、100メートルコースのほうについては、全て書面でやりとりが完了しています。滑り台のほうについてなんですが、保育園、幼稚園さんのほうで御説明が必要な部分がたくさんありましたので、そちらの部分については、ちゃんと書いてはいただいてはいるんですけれども、対面でやらせていただいたというところでございます。

小林(ぜ)委員

 各意見の聴取について、対象数に対して回答数が全回答ではなかった。無返答だったところはどのようなことで無返答だったんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 無返答だったところは、一つは、利用しないので答えないというふうにじかにおっしゃっていただいたところもございます。一方で、そういったこともなく未回答というところにつきましては、こちらの平和の森公園の利用がそもそもないのかなというふうに考えております。

小林(ぜ)委員

 これはどんな文面で意見聴取のアンケートというか、回答を求めたんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらから投げかけた文面ということで申し上げます。平和の森公園再整備における草地広場の利活用に関するアンケートに御協力をお願いしますという投げかけをしました。その中で、区では、第二工区の案として300メートルトラック及び100メートルコースの設置について再度検討している途中であると。つきましては、既存の広場を継承し、新たな活動を創出する草地広場を目指し、その整備内容や利活用についてアンケートを実施しますという前置きをした上で、平和の森公園について、300メートルトラックを整備しない場合、活動に支障がありますか。ある場合には、どのようなどのような支障がありますか。既存の広場をそのまま使う場合に、どんな利活用が考えられますかというような投げかけをさせていただきました。そのほか自由に御意見をいただくというところも設けさせていただいて、その結果、本日御報告させていただいたような結果を得ました。

 もう一方の滑り台のほうなんですが、こちらについては、園児さんと平和の森公園を遠足や散歩で利用することがございますかという投げかけをした上で、その園児とどのような活動をし、そして滑り台を、築山を活用したコンクリート製の滑り台を設置せずに、既存築山を存置した場合に御意見はございますかという投げかけをしました。

小林(ぜ)委員

 聞き方によって、つまり読み方によって、答え方というのは誘導されてくるんだなというふうに今感じたところですけれども、もう1点、対象者数の抽出の仕方についても確認をさせてもらいます。先ほど小学校5校については近隣ということでしたけれども、ほぼ、平和の森公園に隣接する地域の小学校のみということでよろしいんですか。もし校名を出しても差し支えなければ、伺うことはできますか。休憩中のほうがいいんですかね。

委員長

 休憩いたします。

 

(午後4時57分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時58分)

 

小林(ぜ)委員

 その上で2校の回答であったということですけれども、私が御意見、御要望を伺った中では、今の地域には属さない線路の南側の地域の方ですけれども、自分たちの小学校は80メートルぐらいの直線、どうとっても運動会は十二分に走れないけれども、80メートルぐらいは何とかとれるという校庭を持つという方がいらっしゃいました。こういったところで、仮に300メートルであっても、100メートルのコースがとれるんであれば、そういったところで運動会をやってほしいなという保護者の方の要望がありました。しかし、今回なくなることになる可能性が高いですよというお話をしたところ、何で私たちの声は聞いてくれないんですかというふうに私は叱責を受けました。やはり多くの区民の方々から声を聞く。先ほどのパブリック・コメントは必要ない。説明会は区長みずから参加してやってきた。かつ緊急性がある事業のために行わない。ワークショップをやったから、説明会をやったから、区民の声は聞かなくていいんだというふうに聞こえる。その聞こえるところから、そういったお声がありました。そういったことまで無視をしていくというのが区政のあり方なんでしょうか。そういう考え方で、先ほどのパブリック・コメントにかかわるあり方、そして部長のお答えになった議会との関係、そして本件にかかわる議案の提出の仕方、よろしいんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 区民の方々の御意見につきましては、区長出席の語る会、それから自由に郵送等の御意見も募集させていただいたところでございます。その上で考え方をまとめまして、この場でも御議論を数回していただいたというふうに考えてございますので、あと、その議論の中で足りないところを今回改めて補わさせていただいたというふうに考えてございます。確かに聞き切れてない御意見もあるかと思いますが、そしてイレギュラーな形ではあったかと存じますが、一定の手順を踏んだ上で今度議案を提案させていただける内容かというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 今のお言葉というのは議事録にも当然残りますし、区のこれまでの考えてきた考えのありようと、つまり平成28年、29年、30年と議論を重ねてきた内容とは大きく変わっている点でありますけれども、そういったことで議案として提出をされる。しかもイレギュラーな提出をされる。しかも、お声については新たなお声もある。こういうふうに決まっていくんであれば、新たなお声もあるというところは聞き入れないで耳を塞いでしまって、もうここまで議論を重ねてきたんだからいいという判断に至ったと。それで、今後区はこの手法を用いて行っていく。そういったことでよろしいんですか。

豊川都市基盤部長

 先ほども答弁させていただきましたが、我々は各事案、事案に応じて、その状況に応じて、ベストではないかもしれませんが、よりよい方法を、仕事の仕方をしてきたところでございます。今回も我々が今所管から御説明したような方法で持っていくのが一番よかろうと。そういったことを区内部で議論した結果、きょうに至っているということでございます。

小林(ぜ)委員

 別にけんかするつもりないんですけど、区民の声を、そこには無視をされたことになるんですよ。区民の中には、必ずやってくれ、やらないでくれ――区民とは言いません。家庭の中でもそうです。こうしよう、ああしよう、こうじゃなくてあっちがいい。それはどんな単位でも、二人集まれば意見が必ず一致するとは限らない。区民も33万1,000人いれば、そういう考え方が出てくる。それは当然です。しかしながら、今回は337人の声をもってというところもありました。そして、区長が出られた対話集会に集まった方々の声を聞いたと言うけども、じゃあ、集まらなかった方々のお声はどうなのか。期待をされていた方々の声はどうするのかというところまできちっと掌握をされた上で進めていくというのが本来の区民の声に耳を傾けていくありようなんではないんでしょうか。ボトムアップの区政の中で、職員の皆さんはそれでよろしいんですか。

豊川都市基盤部長

 現計画、トラックがある案ですね。当然これをやったときにパブコメを行っております。実はそのときのパブコメの内容も、当然この建設委員会では御紹介もしておりますが、当然その際も賛成、反対さまざまな御意見がございました。その中で、当時は300メートルトラックを整備すべしという判断をしたところでございます。その後、さまざまな状況の変化等もございまして、ですから、区民の声の聞き方としてこれまで一貫しておりますが、その声をどう拾い上げるか、どう受けとめるかというところについて、今回判断の変更をさせていただいたというところでございます。

小林(ぜ)委員

 ちょっともう1点、別な件で御確認をさせていただきます。今回、草地広場の中の街灯を取りやめることになりました。区では街灯を設ける理由として、夜間照明は警察庁の安全・安心まちづくり推進要綱に沿って平均照度3ルクス以上を確保するために必要である設備であるというふうに述べています。今回なくなるということは、3ルクスがとれないということになるのかなと思いますけれども、この辺の安全面、警察庁の指導に基づいてはいかがですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 設置場所が従来のトラックの周りというところがなくなっておりますが、規定に基づく園内の平均3ルクスの基準を満たすような設置はさせていただく予定でございます。

小林(ぜ)委員

 それはどこに出ているんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今回の図面では、園路の内側のゴムチップ舗装のさらに内側に、大変見にくくて恐縮なんですが、黒い丸が何カ所かあります。ここなどが園内灯を表示したところでございます。

小林(ぜ)委員

 じゃあ、草地の真ん中にないということは、今まで以上に明るい照明器具がゴムチップ舗装の内側に設けられる、そういったことですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 製品も方向等も工夫をして、草地広場の明るさは確保しようという考えでございます。

小林(ぜ)委員

 さまざま聞きましたけれども、まずはこの提案に至るまで、提案を今回したということで議案を出すという、先ほど最初に御報告がありました。先ほども言いましたけれども、閉会中の議案報告で、かつ議案まで提出されるという案件について、ここで私が会派から出てきている立場からすると、1人でわかりましたと報告を受け切る案件ではまずありません。よって、これは持ち帰らせていただきたいと思います。よってこれは、受け切るということがまず1点できないところです。

 もう1点、それぞれの対象者数に対して意見聴取を行った結果の回答、それについてここにまとめられていますけれども、どのような書面でどんな御回答がそれぞれからあったのか、それは資料要求をさせていただきます。

 そうしたことで、今回はこの変更案の案件について、御報告を終わらせていただくわけにはいかない状況であります。委員長、よろしくお願いします。

委員長

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後5時07分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時42分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、当委員会としては資料要求しないことといたします。

また、本日の審査はここまでとし、本報告の質疑と残りの所管事項の報告については、次回の委員会で行いたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのようにいたします。

 次回の委員会は、2月13日の午後1時から、場所においては、ここ第1委員会室を使用することといたします。

 以上で本日の日程を終了しますが、委員、理事者から発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で本日の建設委員会を散会いたします。

 

(午後5時43分)