平成31年03月12日中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第1回定例会)の会議録 中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔平成31年3月12日〕
中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録
○開会日 平成31年3月12日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後3時02分
○出席委員(13名) 久保 りか委員長 内川 和久副委員長 山本 たかし委員 高橋 かずちか委員 木村 広一委員 広川 まさのり委員 北原 ともあき委員 白井 ひでふみ委員 森 たかゆき委員 いながき じゅん子委員 大内 しんご委員 近藤 さえ子委員 長沢 和彦委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員 経営室長、新区役所整備担当部長 髙橋 信一 経営室副参事(施設担当) 高田 班 経営室副参事(用地担当) 吉沢 健一 経営室副参事(用地調整担当) 小倉 洋 経営室副参事(新区役所整備担当) 中村 洋 経営室副参事(新区役所区民サービス担当) 永田 純一 経営室副参事(新区役所情報システム担当) 中谷 博 都市政策推進室長 奈良 浩二 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当、都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 石橋 一彦 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝 地域まちづくり推進部長 角 秀行 地域まちづくり推進部副参事(まちづくり企画担当、西武新宿線沿線まちづくり企画担当) 荒井 大介 地域まちづくり推進部副参事(北東部まちづくり担当) 高村 和哉 地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当) 藤原 慶 地域まちづくり推進部副参事(西部まちづくり担当) 菊地 利幸 地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当) 森 眞一郎 都市基盤部長 豊川 士朗 都市基盤部副参事(都市計画担当) 安田 道孝 都市基盤部副参事(道路担当) 井上 雄城
○事務局職員 書記 野村 理志 書記 立川 衛
○委員長署名 審査日程 ○議題 中野駅及び駅周辺地区整備について 区役所の整備について 西武新宿線沿線まちづくりについて 連続立体交差事業の区間の延伸について 区内交通結節点周辺のまちづくりについて 区内南北交通の利便性向上について ○所管事項の報告 1 中野区新庁舎整備基本設計について(新区役所整備担当) 2 新庁舎整備における事業者選定について(新区役所整備担当) 3 採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について(都市政策推進室) 4 中野四季の都市(まち)のまちづくりについて(中野駅周辺まちづくり担当) 5 囲町地区まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当) 6 中野駅北口暫定バスロータリー移設工事に伴うバス乗降所の移設について(中野駅地区都市施設整備担当) 7 区民移動実態把握に関するアンケート調査結果(速報)について(都市計画担当) 8 その他 ○中間報告について ○その他
委員長 定足数に達しましたので、中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査の進め方について協議いたしますので、委員会を休憩します。
(午後1時00分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後1時00分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように進めます。 また、所管事項の報告の1番と2番が関連しますので、一括して報告を受けたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように進めます。 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時ごろ休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。 それでは、議事に入ります。 中野駅及び駅周辺地区整備について、区役所の整備について、西武新宿線沿線まちづくりについて、連続立体交差事業の区間の延伸について、区内交通結節点周辺のまちづくりについて、区内南北交通の利便性向上についてを一括して議題に供します。 所管事項の報告を受けます。 1番、中野区新庁舎整備基本設計について、2番、新庁舎整備における事業者選定についてを一括して報告を求めます。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) それでは、報告事項1番、中野区新庁舎整備基本設計について及び2番、新庁舎整備における事業者選定についてを一括して報告申し上げます。なお、本報告は本定例会の総務委員会において報告してございます。 初めに、報告事項1番、中野区新庁舎整備基本設計についてでございます。(資料2)新庁舎の整備につきましては、平成28年12月に策定しました新しい区役所整備基本計画に基づき検討を進めてまいりまして、このたび新庁舎整備の基本設計をまとめましたので、御報告するものでございます。 初めに、1番、中野区新庁舎整備基本設計についてでございます。 (1)番、中野区新庁舎整備基本設計でございますが、別紙1としてございます。 (2)番、新庁舎整備基本設計(案)からの主な変更点でございます。A3横の基本設計資料をごらんください。基本設計資料の1ページの配置・動線計画の下の図でございます。こちら、1階エントランス前及びコンビニ前の段差を解消するため、1階ホールの一部をピロティに変更いたしました。また、庁舎南側に設置を予定してございました来庁者用駐輪場を東側に集約して設置することにしました。 続きまして、6ページをごらんください。6ページ、環境配慮庁舎の考え方でございますが、こちらの左下でございます。左下、外装パネルをまとった建物外観イメージにつきまして、図のとおり変更してございます。御確認をお願いいたします。 続きまして、初めの資料にお戻りいただきまして、2番、新庁舎建設における概算経費についてでございます。 (1)番、整備費でございます。新庁舎整備費につきましては、概算としまして約280億円、現時点の試算では、中野区の負担分、約254億円、東京都の負担分を約26億円と想定してございます。 続きまして、(2)番の内容でございますが、お示しした280億円には実施設計、現中野体育館解体工事、建設工事の費用が含まれてございます。 続きまして、(3)番の資金計画でございます。新庁舎整備の一時的な財政負担に対しましては、起債の活用及び財政調整基金で対応してまいります。また、中野駅新北口駅前エリア再整備事業の事業スキームに基づき、現区役所等、区の資産を有効活用した財源対策を行うとしてございます。 続きまして、3番、今後のスケジュールでございます。6月に実施設計・施工一括発注による新庁舎建設工事を企画提案公募型事業者選定方式、いわゆるプロポーザル方式により公告をする予定でございます。その後、10月にかけまして設計・施工者の選定を行い、12月の区議会第4回定例会におきまして契約の議決をお願いする予定でございます。その後、契約が調い次第、実施設計に着手する予定としてございます。 続きまして、報告事項2番、新庁舎整備における事業者選定についての資料(資料3)をごらんください。 1番、実施設計・施工一括による発注についてでございます。発注方式は、民間事業者の持つ独自技術の活用により、コスト縮減や工期短縮が期待できる実施設計・施工一括発注方式といたします。 続きまして、2番の事業者の選定方式についてでございます。事業者の選定に当たりましては、価格評価のほか、コスト縮減や工期短縮が期待できる選定方式とする必要があることから、すぐれた技術提案を求めることができる企画提案公募型事業者選定方式を採用します。 続きまして、3番及び4番の業者選定委員会の設置及び構成についてでございます。事業者の選定に当たりましては、参加資格要件、評価基準等の作成、企画提案書の審査及びヒアリングを実施する業者選定委員会を設置いたします。また、業者選定委員会の構成でございますが、中野区、東京都と専門的見地から審査を行うため、学識経験者で構成することを考えてございます。 最後、5番の選定スケジュールについてでございます。選定期間につきましては、公告からおおむね5カ月程度を予定してございます。現時点での想定スケジュールでございますが、4月に業者選定委員会を設置の上、募集要領の作成を行います。6月に公告した後、御記載のとおり手続を進め、10月に企画提案書の審査、ヒアリングを経まして、優先交渉権者の決定を予定しているところでございます。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。 大内委員 以前、日本設計の人でよろしいんですかね。ここへ来て説明を受けたときに、議会棟について、外から見たときに、議会棟だというような非常にアピールのある、区民にとって目立つようなものを設計するとおっしゃっていたんですけれども、それはどうなっているんでしょう。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 資料の6ページをごらんください。今回、外装パネルをまとった建物外観イメージということで、議場があります10階、11階の部分を詳細化いたしました。こちら、現時点でのパース、現時点での検討のほうになるんですけれども、1階から9階までとは違った形状を考えてございまして、一定のシンボル性のあるデザインかなというふうに思ってございます。 大内委員 いや、これは、横に出ている環境配慮機能を付与する外装パネルをつくったらこうなっただけでしょう。だから、秋田市みたいな半円柱形のかな、半円形のとか、そういうのもあの人たちは言っていたわけ。これは環境配慮機能を付与する外装パネルを外につけたからこうなったんじゃないのか。議会棟を目立つようにするためにこれをやったのか。順番が違うんじゃないのか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 今、大内委員から御指摘いただきましたように、建物の外装につきましては、パネルをまとうことを考えてございます。議場につきましては、採光を取り入れやすいような設計を考えてございまして、現段階のパースではこのように表現しているところでございます。 大内委員 いや、採光がとれるどうのこうのという話じゃないの。議会棟だという、ちょっと遠くから見たときに、非常に中野のシンボル的なものをつくると言ったんじゃなかったのか。覚えていないんですか。議事録、出しましょうか。そういうふうに言っていた。これは、意味が違うでしょう。これがだめと言っているんじゃないんです。これはあくまでも光をとるとかそういうためのデザインであって、あの人たちは、このことを言っていたんですか、議会棟が一目見て中野のシンボル的な要素を、わかるようなものをつくると言っていたんだよね。このことを言っていたんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) これまでも議会棟につきましては議会と協議しながら検討を進めてきたところでございます。外観につきましては、現在、議場に採光を取り入れやすいような屋根形状を考慮しまして、検討を進めているところでございますが、今後、実施設計も進めてまいりますので、あわせて検討していきたいというふうに考えてございます。 大内委員 実施設計でできるのか。最初、基本設計のところに、パースでこんなイメージとかって何にもなくて、実施設計になって急にでき上がるものではないのではないか。僕たちが提案したのではなく、日本設計からそういうものをつくると言った。だから、この光を取り入れた、それは結構ですよ。このパースを見て、ここは議会棟だとわかるようなパースですか。議会棟のシンボル的なもののイメージになりますという説明を受けたのか。環境に配慮したものはわかる。でも、外から見たときに議会棟ですよっていうシンボル的なものということで、そういう説明なんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 先般、議会との検討の中で、シンボル性があるといった発言があったこともございまして、設計事業者のほうで、一定のシンボル性があるということでこのようなパースを考えてきてございまして、現段階では、この検討がシンボル性のある議会ということをあらわしているものでございます。 大内委員 シンボル性って、この部分がシンボル性がある。だってこれ、明かりをとるためにつくったんでしょう。こういう設計になったんでしょう。明かりをとるための設計したらこれがシンボルになると、そういう順番なんですか。アドバイザリー契約に年間2,000万ぐらいだっけ、払っていますよね。アドバイザーの人たちは、これはちょっと別に明かりとり、環境的に入るけど、これが議会棟というシンボルマークになるって言っているのか。日本設計の人が来たときに自分たちで言ったんだよ。で、これがシンボルなのね。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 現段階のパースではこちらの検討でありますが、今後、一定のシンボル性が出るようなデザインにつきましては、引き続き検討のほうをしてまいります。 大内委員 いや、もう実施設計に入るのに、いつ出してくれるのか。実施設計をつくりながらやるということを言っているんですか。で、そのときに、いや、これちょっとおかしいよ、あまりにも奇抜過ぎて、変えたほうがいいんじゃないのかって、そういう議論をしていくんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 現時点での検討では、この建物外観イメージのパースになりますけれども、詳細につきましては、今後も考えてまいりたいと思ってございます。 長沢委員 ありがとうございます。それで、2番の新庁舎建設における概算経費のところで、整備費が約280億円という数字が出ました。中野区負担分と東京都負担分と出たんですけど、本定例会でもさまざまな委員の皆さんが質疑されているところなんで、確認の意味で伺いたいんですけど、これまで区が公にしていた金額というのは221億だったかと思う。これは、要するに総整備費ということなんですか。それとも中野区負担のことを言っていたんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 今まで221億円という経費を出してございまして、そちらには東京都の専有部分の建設工事費は含まれてございませんで、それ以外の経費を示した数字でございました。 長沢委員 もう一つ、これも確認なんですが、今回、そういう意味では221億にプラス26億なのか。要するに、理由としては資材高騰なんかも入っていると思いますので、それも含めて、今回、金額自身がこれぐらい膨れたということではどういった要因があるんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 新庁舎整備費の増額要因でございますが、床面積の増による工事費の増と建設単価の上昇が大きいところでございます。それに加えまして、先ほど御案内しました三建事務所の専有部分の建設費と現中野体育館の解体経費が加わってございまして、こちらの数字になっているものでございます。 長沢委員 そうすると、すみません、お聞きしたいのは、次の内容のところなんですね。現体育館の解体工事って、これ、内訳は今お聞きしたらお答えいただけるんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 解体経費につきましては、おおむね5億円程度というふうになりますけれども、具体的な金額につきましては、契約案件になりますので、差し控えたいと思います。 長沢委員 じゃあ、同じことかもしれないけど、今回のこの新庁舎の建設工事については、デザインビルド、実施設計と施工一括発注方式をとられる。そういう意味では、この実施設計と建設工事そのものも、要するに設計費は幾らで工事費は幾ら、これはこれから事業者のプロポーザルを受けるということになるから、この点についても、区としては一定の考え方はあると思っているんですけど、これもお示しいただくことはできない、現在のところは。いかがですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 今後の契約情報になりますので、答弁を差し控えたいと思います。 長沢委員 もう1点、今ちょっと大内委員のほうからも質疑の中でも出ました。基本設計のところは日本設計がやっていたのかな。で、こういう形をとる場合というのは、日本設計は今度のプロポーザルにはエントリーはできない。つまり実施設計と施工の一括で、JVか何かも来るんだとは思うんですけれども、そういったところは、これまで基本設計をやられたところは、これは組めないというふうに理解していいんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 基本設計の設計事業者につきましては、実施設計・施工の過程のほうには入れないという形でございます。 高橋委員 報告ありがとうございました。ちょっと確認です。今後、実施設計がもう進んでいくという、プロポーザルを受けた後、実施設計が進んで施工につながっていくと思うんですけれども、そうしたときの議会への報告はどういうふうに担当としては考えていらっしゃるんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) まだ具体的にこの時期に報告というものは考えてございませんが、適切な時期に報告できるように考えてまいりたいと思います。 高橋委員 その都度、節目節目で報告という、何かの実施設計の流れの中で、キーデートであったり、そういう重要事項であったり、そういうことに関して、その都度報告するということですか。それとも、時期的に年度の何だとか、そういう形でやるということなんでしょうか。どういう考えでしょう。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 議会にお示しする必要があるという事案が発生した場合には報告できるように考えてございまして、まだ具体的にいつの時期に報告をということまでの検討をしてございません。 高橋委員 確認ですけど、今後、当初よりもコストが上がっていくということとか、当然、資材だとか労務のこととかでもコストが上がっていったりする場合、ここで280億という御報告をされて、そのコストに合わせるべく努力をするんでしょうけれども、片やイニシャルコストと、それ以上に大事なランニングコストを見据えて、前にも私、昔言いましたけれども、当初のイニシャルのコストを抑えるために、安普請じゃないけれども、豪華なものをつくるとかいうことじゃなくて、ランニングコストが抑えられるような、イニシャルにコストがかかったとしても、トータルコストも抑えられるような、そういうような考えで実施設計担当と進んでいくということは考えていることでよろしいんでしょうか。確認です。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 新庁舎全体的に、今、委員からいただきましたランニングコスト、ライフサイクルコストの制限をいたしていきますので、その点、十分に踏まえまして検討のほうをしてまいります。 高橋委員 それと、実施設計と施工業者が決まったということになってくると、コストの圧縮とか工期の問題とか、いろいろ出てくると思うんですけど、いわゆるVE提案であったりとかいうような、そういうきちっとした品質を確保しつつ、コストをどんどん抑えていくというような、そういう姿勢で臨んでトータルコストを圧縮していくということでよろしいんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) そのとおりでございます。 高橋委員 そうすると、その実施設計・施工側と区役所側との間に、いわゆる設計監理というか、そういうものを補佐してトータルをバランスしていくという、今回の基本設計で日本設計さんの上にアドバイザリーとして区の間に入ったというところがあって、その辺の話を委員会の審議の中で聞いてみても、コストをいっぱいかけたのにどこまで機能していたのかというのがちょっと疑問になるようなところもあるんですけれども、今後、実施設計に入って施工になっていくときに、そのいわゆるトータルの管理というものについてはどういうふうにお考えなんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 今後も実施設計・施工に入るに当たりまして、なかなか区の職員だけでは技術的に難しいといった実態もございまして、民間の知見等の活用もしながら設計・施工のほうを進めていきたいというふうに考えてございます。 高橋委員 一応、民間の知見を入れてというのは、具体的にどういう方向で考えていらっしゃいますか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 本工事全般につきまして、CMに業務委託のほうをしまして、区のほうと連携して進めていく考えでございます。 高橋委員 それ、ちゃんとCMの中身というか過程というか、そういうものもきちっと議会で報告していただきたいと思いますけど、どうでしょう。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 新庁舎はとても重大な案件だと認識してございますので、その辺の過程もできる限りわかりやすく説明できるように考えてまいります。 高橋委員 最後にします。民間の知見を利用して、そういうCMも取り入れて、具体的なことをしていくという話があって、片や、最初に議会へはきちっとその都度報告を、あるいは投げかけをしていただけるということだったんですけれども、今までの話の中で――今までですよ。この議会の声だったり要望というものが、今のアドバイザーだったり日本設計さんだったりというところにちゃんと通っていたのかなという、そちらの部署も翻訳能力というか、伝達能力というか、その辺もあるので、その辺よくよく議会と、委員会を終わって、それで対応するというんじゃなくて、常にコミュニケートしながら、きちっと議会の要望というのを確かめながら、議会報告とかそういうことじゃなくて、常に連携をとっていただきたいと思うんですけれども、どうでしょうか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 議会側と連携を十分にとって進めてまいります。 森委員 御報告ありがとうございました。すみません。先ほど長沢委員のところの答弁で、体育館の解体経費が概算で5億円とあったんですが、これは、ごめんなさい、221億って出ていたのに入っていた、入っていない、どっちですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 当初221億円、基本計画で示してございますが、そちらには含まれてございません。 森委員 そうすると、この東京都負担分というところも入っていなかったわけですよね。トータルでそれが31億円だとすると、普通、221億ってもう出ているわけですね。そこからの比較で見るんですよ、私たちどうしても。そうすると、整備費というのは約249億円(体育館解体経費5億円、東京都負担分26億円は除く)みたいな形にしていただいたほうが、我々としては理解がしやすいのかなと思って。数字はどうしてもひとり歩きするので、その見せ方みたいなところを、気をつけていただきたいなというふうに思っています。 それで考えると、残り大体28億ぐらいふえているわけですね。それで、面積がふえているということなんですが、保健所を入れないということにしながらも、面積をふやす必要があるということになろうかと思うんですが、その理由というのはどういうものなんでしょうか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 基本計画では保健所を合築ということで考えてございましたが、基本設計を進めていく中で、保健所は独立したスペースが必要ということで、新庁舎への合築は難しいというふうな結論に至りました。それを踏まえまして、さらに基本設計を進めたところなんですけれども、地下階の面積等々の要因で今回床面積がふえまして、工事費もふえたものと認識してございます。 森委員 工事費がふえたところじゃなくて、面積が広く必要になったというところの理由が知りたいんです。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 保健所につきましては、先ほど答弁したように面積的に厳しいということでお話ししてございます。床面積につきましては、地下階の面積が2,000平米程度ふえたことが大きい要因になりまして、それ以外でも地上階でおおむね800平米程度ふえたことが要因でございます。 森委員 ふえた、今、数字まで御丁寧に教えていただいたんですが、その面積分が必要になった理由というところが知りたいんです。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 地下階につきましては、駐車場の台数等を確保するためでございます。地上階につきましては、それぞれの階で必要な面積を検討したところ、そのようになったものでございます。 森委員 そこがやっぱりちょっとあいまいなのかなというふうに思うんです。設計労務単価の上昇とか、資材の高騰とか、ある意味、公共事業にかかわる人たちの収入にかかわるところであんまり費用を減らすのもと思いつつ、やっぱり区民感情としては、これだけふえて、どうしてってなると思うんです。というところも含めて、事業者選定のほうで言うと、コスト縮減、工期短縮なんていうところも書いてありますけれども、この事業者選定のプロセスでのコスト縮減って、どの程度期待できるものなのかなというのがちょっとわからないんですが、そのあたり、見通しというんですかね、教えていただけますか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 本事業の事業者選定に当たりましては、業者のほうから技術提案を受ける機会がございますので、そこで価格につきましても評価のほうを考えてございます。どれぐらいの幅かということは今答えにくいんですけれども、一定のコスト縮減は目指したいというふうに考えてございます。 森委員 先ほども高橋委員のほうからもありましたけど、ランニングコストも含めてというところで見ていただきたいというふうには思っています。 それから、資金計画のほうなんですが、これは、多分細かく聞いてもまだお答えできない部分が多いんだと思うんですが、私ずっと不思議なのは、考え方として、例えば予算の審査でも学校の建設費なんか話題になっていましたが、ああいうものも世代間負担の公平性という形で起債をするわけですね。新区役所については、この世代間負担の公平性という考え方はないもんですか。ここの敷地を活用して財源が生み出されたら、全部それで払っちゃうという考え方なんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 新庁舎の財源につきましては、今後、中野駅新北口駅前エリアの再整備事業の事業スキームを踏まえながら検討してまいりますので、現時点ではそのように考えてございます。 森委員 私は個人的にはあんまり世代間負担の公平性って、個々の施設を取り出して言うのもどうかなと思うんですが、区役所はそこの考え方がなくていいというところがあんまり腑に落ちないんです。各公共施設、その考え方で整備しているのに、何でなのかなというふうに思うんですが、そこは何か理由があるんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 現時点の検討では、先ほどの答弁の繰り返しになってしまうんですけれども、再整備事業の事業スキームを踏まえながら検討していくというふうに考えてございます。 森委員 それはわかったんですが、考え方の部分で、区役所については世代間負担の公平性という考え方をとらないという御判断をされている。その理由が知りたいんです。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 世代間の公平性確保という、そこを担保するという視点もあると思いますが、それも含めて、まだそこまで検討を行っていませんので、今後検討してまいります。 森委員 そうなんですか。ちょっと、じゃあ私が誤解していたのかもしれません。 今後のスケジュールなんですが、6月から10月、設計・施工者選定って随分と幅があるんですが、これは6月に決まることもあるし、10月ぐらいになることもあるということなのか、6月ぐらいから選定の作業に入るということなのか、この辺、御説明ください。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 資料の2番目の事業者選定のほうの5番の選定スケジュールのほうにございますように、選定期間をおおむね5カ月程度を考えてございまして、6月に公告いたします。その後、もろもろの手続をしまして、大体5カ月後の10月ごろに優先交渉権者の決定を考えているところでございます。 森委員 すみません。こっちにあったんですね。失礼いたしました。 段差の解消の関係のところなんですが、ピロティができるということで、ここのスペースを使って解消するということなんだと思うんですが、このエレベーターの前のところというのが随分狭くなっちゃっていて、大丈夫かなというのがちょっと心配なんですが、そのあたりはいかがでしょうか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 1階のエレベーター部分につきましては、今回の変更で特に影響が出ないように検討を講じているところでございます。 森委員 これ、入り口がよくわからないんですけど、この一番下の、駅のほうから来て区役所に入るオレンジの矢印が、ピロティというところでとまっているんですね。これはピロティだから上はあるにしても、これはまだ屋外ですよね。入るところというのはエレベーターの前から入るということになるんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) こちらは、上に風除室というところがありますけれども、そこから入ることを想定してございます。 木村委員 ちょっと細かいことで、先ほど、ピロティの変更に伴って駐輪場の位置が変更になっているかと思いますが、それによって駐輪の台数というのが変更があったのかどうか、教えていただけますか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 以前の基本設計(案)のところで、南側への駐輪場を考えていまして、そちらではおおむね20台程度の駐輪を考えてございました。そちらにつきましては、今回東側に集約しまして、東側の駐輪場を一部大きくすることで同程度、当初の想定の台数程度を駐輪できるように考えているところでございます。 木村委員 まあ、それはよかったです。 あとは、先ほどありましたとおり、ピロティができたことでエントランスが狭くなっているんですが、前回の図面からすると、エスカレーターに即して壁みたいなものがあったと思うんですが、それがなくなっているんですけれども、その変更というのはどういった変更なんでしょう。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) すみません。ちょっと答弁を保留します。 木村委員 あと、すみません。ちょっと細かいところなんですけれども、1階とか2階のエスカレーターの距離というか、幅が少し伸びているようにも見えているんですけれども、その辺は前回と変更はないんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 今回、基本設計の深度化に伴いまして、実際の長さと傾斜の関係で、このように表現のほうを変えているところでございます。 すみません。先ほどの木村委員の答弁保留にお答えいたします。前回の図面は印刷のミスでございます。たいへん申し訳ございませんでした。 委員長 委員会を休憩いたします。
(午後1時35分)
委員会を再開いたします。
(午後1時36分)
白井委員 総括質疑のほうでも取り上げさせていただきましたけれども、新庁舎の整備について、ちょっといま一度整理をさせていただきたいと思います。前回の委員会の中で、いわゆる区役所の正面に階段がつけられてスロープが設置されたと、こんな状況でした。これは修正してくださいねと要望してきたところなんですけれども、今回修正されています。まず、整理に当たっては、前回の素案から案になるというタイミングのときにパブリック・コメントを行って、これを踏まえて変えたと言うんですけど、こんな階段をつけるなんていう案自体はパブリック・コメントに出てくるわけがなくて、すなわち区側として、改めてこのタイミングで階段をつけないと、もはや設計ができないというのに今ごろ気づいたのかというところを修正してきたとしか見えなくて、さすがにこれはないでしょうと、こう指摘をさせていただいたところです。改めてお話を聞きたいんですけれども、この間ずっと、この基本設計をつくるに当たって設計費用を積算してきました、複数年にわたって。この素案から案になって、今回「案」が取れているので、考え方がそのまままとまってきたんですけれども、一体幾ら費用を事業として積み上げているんでしょうか。概算でいいですので、お伺いしたいと思います。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) すみません、実施設計じゃない……。 白井委員 実施設計じゃない、基本設計。ここへ来るまでの、これまでの依頼してきた費用。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 基本設計の費用でございますが、おおむね2億5,000万円程度でございます。 白井委員 2億5,000万かけて、訂正されたのはいいとはいえ、あまりにもちょっと不安かなって思います。パブリック・コメントをやった後にさらに修正をかけてこれですからね。今回取れたので、まあ、安堵というところもあるんですけど、ただ、これは正直疑問はぬぐえなくて、ピロティにしたから段差が解消できたというところを考えると、これ、要はピロティって坂道になっているということですか。お伺いします。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) こちらのピロティでございますが、一定の勾配はございます。 白井委員 区役所の予定地のもの自体がF字の道路から見ると、東側から西側に向かっての高低差があったということですよね、まず。これって、何センチあったんでしたっけ。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) おおむねでございますが、1階の配置・動線計画の区役所の敷地の左下と右下で比べますと、左下のほうがおおむね90センチ程度高くなってございます。 白井委員 左のほうが90センチ高くなっていて、今回の図面で言う入り口のところが90センチ低くなっているという高低差ですよね。で、左のほうに合わせたので、ピロティの、今回変更になっていますが、もともと入り口が高かったって。これ自体の高低差の位置付け自体は変わらないんですか。役所自体をどこに合わせましたか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 今回設計を進める中で、1階床レベルの高さを30センチ程度低くしてございます。 白井委員 30センチ低くしたということは、60センチに抑えましたということですよね。そうすると、ちょっと気になってくるのは、左のほうは、逆に庁舎とこの広場側というんですかね、憩いの広場側とのところ、ここも斜めになるイメージなんでしょうか。一方で、一定程度の勾配って言いましたけど、60センチの幅を解消するためにこのピロティがあるという意味合いでいいんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 左にございます集いの広場と四季の森公園側では、30センチ下げたために一定程度の段差は生じます。その段差をどう解消するかにつきましては、その勾配を緩やかにつくるとか、今後検討のほうをしていきたいというふうに思ってございます。1階床レベルを30センチ程度下げまして、ピロティの勾配なんですけれども、福祉のまちづくり条例という基準がございまして、それよりも緩やかな基準でこちらの勾配について考えてございまして、段差の解消を図っているものでございます。 白井委員 具体的に聞きますね。ピロティの縦と横って何メートルぐらいの想定でいますか。で、ここの勾配は何センチになりますか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) おおむねなんですけれども、ピロティ、縦12メートル、横8.5メートル程度の想定でございます。こちらの勾配なんですけれども、福祉のまちづくり条例の基準が20分の1なんですが、それよりもなだらかになるように考えてございます。 白井委員 入り口から西側のほうに行くと、8.5メートルしかないので、高さがさっき60センチというと、これ、60センチということですか。この8.5メートルの幅で60センチなんて、サイン・コサインみたいな話は何度になるんだろう。斜めになるんですよね。縦から入るときは、12メートルでここも60センチで勾配をということなのかな。これ計算すると、何度かって出てくるかな。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) おおむね26分の1程度の勾配を考えてございます。(「26分の1程度ってどういうことなのか」と呼ぶ者あり) ちょっと角度は、すみません。保留します。 白井委員 それじゃ、一応、角度についてはちょっと保留としたいと思います。 要は、段差解消とはいえ気になるのは、すり鉢状にというのかな、ここは上っていくことになるのかな。F字から行くと、下がる、上がるになりますか。上がっていくイメージですかね。その角度がということですか。入り口に向けて何度になるのかって、ちょっと後で教えていただければと思います。当然そのバリアフリーの基準を満たすのは当たり前の話でして、ここをなるべく緩やかにというところなんです。一方、反対側の広場側のほうが、段差が一定規模生じるなんて言われると、ちょっとこれもまた不安になる話で、広場自体が斜めになるんでしょうかって、こんな話なんですね。ここも、解消はいいんですけれども、あからさまに階段を設ける形にするのか、緩やかな形にするのか、どこの面を平らにして基準にするのかというところをもう少しよくよく考えていただく必要があるかなって思います。じゃあ、角度ができたらまたもう一回聞きます。 さらに資金繰りについて。他の委員の話もありましたけれども、これまで280億という説明がどの委員会の中でもなくてと、こういう話を総括質疑でもさせていただきました。費用積算について、先ほど森委員のほうからお話がありました、いわゆる地下階の部分と地上階の部分の床面積がふえたこと、資材や人件費がふえたことという話なんですけれども、解体費用のざっくりとした話、おおむねではありますけど、抜いたところで28億ということは、当初の221億の積算で言うと、13%ぐらいふえているって、こんな状態です。必要なものだから当然つくるんだという話になるんですけど、一般的な話ね、自分の住宅を頼むときに、予算幾らぐらいですよという話をして、でき上がったら、13%増しです、はい、払ってくださいと言ったら、これ、普通の注文住宅じゃあり得ない状態になるんですよね。とはいえ、必要な施設を整備していくからどうしてもだって話になるんでしょうけれども、裏返すと、今度はその財政的な裏付けがちゃんとあるかどうかがポイントですよと。区役所・サンプラザ地区を再開発して、ここのいわゆる利益部分で賄うって、で、新たな区の借金は負いませんというこれまでの考え方を示してきた。 先ほど、他の委員からは、世代間負担があるので、一定規模があってもいいような話がありましたけれども、私は、ここは厳に慎むべきだと思っていて、決して免罪符で世代間負担なんていう言葉を使うべきじゃない。財政的に本当に成り立つんだったら、こんなもんないほうがいいに決まっている話なのでね。世代間が使うので、今後何十年も使うから、どんどん借金していいですよとなると、これって財政のたがが緩みまくる話だと思っているので、ここは厳に慎まなければならないと思っています。改めてこの考え方、どうお考えでしょうか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 新庁舎の整備費でございますが、現時点の検討では、こちらの新北口駅前エリア再整備事業の事業スキームを踏まえながら、現区役所等、区の資産を有効活用して検討していく話になると思ってございます。 白井委員 総括なんかで見ましたけれども、そのお話は、既に素案から案を取る前に出しておかないとだめな話です。予算の中でも。条件つきでの成立はしていますけれども、まだ検討段階なんですというなら、それでいいと思います。これからいよいよ事業がスタートして、実施設計、設計・施工の一体型でという話になっていくタイミングで、まだそんな話をしていますかって、個人的には思います。 今後、6月のスケジュールの中で実施設計・施工の一括発注って書いてあるんですけれども、財源スキームを示すのも同じ6月です。財源スキームのほうを先に示す。当然だと思うんですけれども、この点は遵守できますか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 今回の報告では大まかなスケジュールをお見せする必要があるというふうに思いまして、お示ししたものでございます。こちら、先般の議会の意見については大変重く受けとめてございまして、実際の公告時期につきましては、再整備事業の財源スキームの状況を踏まえながら、慎重に判断、検討していきたいということでございます。 白井委員 慎重に判断じゃなくて、先に財政的な裏付けを示した上で発注という形にしないと、おかしな話ですよと言っているんですよ。つまり、財政的な裏付けのスキームが示せないにもかかわらず、設計・施工の工事発注だけ公募をかけるなんていうことはありませんねという確認をしているんです。慎重な判断じゃなくて、そうしますかって聞いています。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 新庁舎の財源につきましては、議会にお示ししましてから、報告しましてから進めていきたいというふうに考えてございます。 先ほど白井委員の質問で答弁保留がございまして、新庁舎1階のピロティの角度の点はわかりました。失礼しました。おおむね2.2度ぐらいの勾配を考えてございます。 白井委員 わかりました。ありがとうございます。本来であればフラットがいいんですけれども、最大限、1階のエントランスを削ってでも勾配をなだらかにしたというところだと思います。技術的にほかにやりようがあるのかどうか、ちょっと私にはわかりませんけれども、なるべく本来はフラットで、全くつまずきがないような形が望ましいかなとも思いますので、この点、ぜひぜひ。 さらに、先ほども言いましたけれども、左側の広場側の高さのかんしょうの仕方、まだこれから検討という話もありましたので、まあ、本来であれば2億5,000万も払って基本設計をつくってもらっているわけなので、初めにこのぐらいの条件ぐらいはお示ししておいていただいて組み立ててくるというのが筋かなと思います。直前になって、パブリック・コメントも終わって、そのタイミングでようやっと出てくるというようでは、正直言うと不安を覚えるところです。 ちょっと続きになりますけど、設計・施工一体型の発注という、まあ、企画提案型はいいにしても、これまでもないわけではないんですが、一方で工期短縮や経費の削減という話が出てきます。ただ、反面言うと、区の関与するタイミングが非常に少なくなる。基本設計でここまでこじれた話、まだこんなことをやっていたんですかという話なので、この不安、今後も続くんです。設計・施工をどうしてもやらなきゃならない理由というのが、この点を考慮してでも、それでもやるべきだという判断ができるかどうかというところが一番気になっていまして、ある程度の費用積算で軽減できるという言い方をしていたんですけれども、そのある程度って幾らかというところをやっぱり示してもらう必要はあるかなって。それぐらいの費用負担ならば、より区の関与の強いあり方、場合によっては分離するやり方もあるのではないか。そのほうがチェックがより届くというふうに考えるんですけれども、この点いかがでしょうか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 新庁舎につきましては、実施設計・施工一括ということを考えてございます。そちらのメリットにつきましては、業者からすぐれた技術提案を求めることができますので、その過程で価格の評価もできますので、コスト縮減が目指せるものというふうに認識してございます。具体的にどれぐらいのコスト削減ができるかということは、まさにこれからその実施設計・施工の発注の中で検討していく話になりますので、現時点では答弁は難しいかなというふうに思います。 白井委員 設計・施工一体型だという話なんですけれども、この点も、大前提ありきではなくて、よく検討した上で、これが最善ですという論拠を示していただくところも今後の説明の中で努めていただきたいと思います。以上です。 山本委員 私からもちょっとピロティのことについてお伺いしたいです。ピロティを削って勾配をなくしていくということでありましたけれども、対応していただきましたが、要は、この勾配があるということ自体が、アドバイザリー契約もされている中で、あってはならないことだったのかなとは思っておりまして、結局、障害のある方、車椅子の方ですとか、そういった方々が来所していただく、来庁いただいたときに大変な困難がある事例だったと思うんですけれども、これを受けて、皆さんとしては、大変しまったなと思ったと思うんですよね。で、すぐ対応していただきましたけれども、結局その意識を持たれた上で、車椅子当事者の方が来庁されたときに絶対もう不便のないようにしよう、こう思わなきゃいけなかったと思うんですけれども、全庁この新しい計画を見ていただいて、もう一回、車椅子当事者の目線に立って洗い直していただいたんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 当初の段差スロープにつきましては、基準はクリアしていたんですけれども、そういった方々への配慮が欠けていたことにつきましては反省してございます。それを踏まえまして、現在バリアフリー、ユニバーサルデザインの新庁舎ということで設計の点検をしているところでございます。 山本委員 それで、例えば障害の福祉の方の窓口は3階でよろしかったですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 3階の窓口を想定してございます。 山本委員 そうしたら、例えば南側に大きい面積でトイレがありますけれども、大人の障害を持たれている方が車椅子で来られて、大人のおむつの交換ができるような大きいベッドを想定とか、例えばそういう視点はありましたか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 新庁舎につきましては、基本的に地上階につきましては多機能トイレ、いずれの階への設置も検討してございます。具体的な設備につきましては今後の検討になりますけれども、今、委員からの御指摘も踏まえて考えていきたいと思います。 山本委員 今これを新庁舎のことでありますけれども、新中野駅北口から来られる中で動線を考えられたと思うんですよね。そうした中で、やっぱり通りやすいような、例えばグリーンベルトとか、そうやって安全に通行できるような環境整備ですとか、そういったことも踏まえて、全体としてバリアフリーを考えていっていただきたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 今後、サイン等の検討もしてまいりますので、どのような状況の方も使いやすく移動できるようなことにつきましては考えていきたいというふうに思います。 森委員 すみません。ちょっと追加で資金計画のところ、関連して伺います。「現区役所など区の資産を有効活用した財源対策」と書いてあるんですが、現区役所はわかるとして、この「など」には何が含まれますか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 「現区役所など」の「など」の部分でございますが、サンプラザを想定しております。 森委員 ごめんなさい。あそこのサンプラザの土地のこと、あれは区の所有なんでしたっけ。で、上物がまちづくり中野21の所有、どうなっているんでしたっけ。 石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 中野サンプラザでございますが、建物も土地も株式会社まちづくり中野21が保有しております。 森委員 そうすると、それは区の資産と呼んでいいんですか。株式を100%持っているから、あれも区の資産か。要するに、ここで区の資産って出てきたから、あっちのサンプラザのほうの敷地は何か別の考えになるのかなんか、ちょっと気になったって聞いているんですけど、いかがですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 100%持ち株でございますので、区の資産としての意味合いが強いのかなというふうに思ってございます。 森委員 直接に区の資産じゃないんじゃないですか、やっぱり。ちょっと何か、私は率直にぱっと見て、あれって思っちゃったんです、この表記を見て。その辺の、まあ、これまでの答弁もありますから、大体お考えはわかりますけど、ちょっと表記は気をつけていただきたいなと。これは要望にしておきます。 いながき委員 前にも坪単価の件をお聞きしたんですが、今回、およそ280億円ということで、基本計画時には坪単価が156万円というふうに出ておりましたが、今回は幾らで計算されたんでしょうか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 基本計画時は坪単価156万円ということで計算してございました。単純に280億円で考えますと、坪単価168万円程度かなというふうに認識してございます。 いながき委員 その坪単価が上昇した理由というのは。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 大きいところが、建設単価の上昇が大きいものと認識してございます。 いながき委員 そういうふうに単純に言えるんですか。建設資材費が高騰すると、それに合わせて坪単価が上がると、そういう単純なものなんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) そうですね。公共建築物の標準単価がございますけれども、大体それのおおむねの上昇幅と同様の上昇幅ということで、一般的な話かなというふうに思ってございます。 いながき委員 前回の委員会で、今の庁舎建設予定地が現状では第一種中高層住居専用地域ということで、この用途地域の容積率200%ではこの規模の区役所は建てられませんねということで、用途地域変更、容積率の緩和、都市計画変更しなきゃいけませんねと。その時期はいつごろになりますかという話を質疑させていただいたときに、来年度速やかに行いますということだったんですが、改めて伺いますが、来年度のいつごろになりますでしょうか。 松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 当該エリアにつきましては、都市計画の変更をする必要がございまして、そのためのスタートとなる企画提案書、これを来年度なるべく早い時期にというふうには考えてございます。 いながき委員 まず早い時期に始めて、その後、区の都市計画審議会、都の都市計画審議会といろいろ手続を踏んで、一定のやはりその都市計画変更には時間がかかるということで、では、最短でどれぐらいの時期に都市計画変更される予定と考えていらっしゃいますか。 松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 一般的に都市計画変更する際には、手続としておおむね6カ月程度の期間が必要となってまいります。したがいまして、春に企画提案書を提出できたとすると、その年の秋、あるいは11月とかそのぐらいになろうかなという見込みでございます。 いながき委員 では、秋までこの区役所建設予定地に区役所が建たないと、そういう状況でこのスケジュールを見ますと、6月にもう工事の発注をし、10月ぐらいには施工者選定をするということで、まだきちんと都市計画変更されておらず、区役所が建つ450%でしたっけ――にもなっていない、土地がそうなっていないうちに、もうこうやって業者さんを決めて、発注して業者さんを決めてしまうというのは、自治体として、順序としてどうなんでしょうか。非常にリスキーなことをされるなと思うんですが、いかがですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 実際の公告時期につきましては、都市計画変更の手続の状況を踏まえながら進めてまいりたいと思ってございます。 いながき委員 踏まえながらではなくて、きちんと区役所が建てられる状況になってから工事を発注したほうがいいんじゃないですか。いいんですか、そういう手順でやらなくて。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 都市計画変更の手続も同時並行で東京都と関係機関と調整しているというふうに聞いてございますので、その進め方でも問題ないというふうに思ってございます。 いながき委員 同時並行でも問題ないと。はい、わかりました。じゃあ、この実施設計・施工一括発注方式ということで、今回、業者選定委員会を設置するということですが、今回のようなプロポーザル方式でこのような業者選定委員会を設置するのというのは、これまでありましたか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 一般的なプロポーザルで業者選定委員会をつくるということ自体は、まあ一般的かなというふうに思ってございます。 いながき委員 区としてありましたでしょうか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 業者選定委員会の設置自体は、今までもやってございます。 いながき委員 それで、今回このように事業者選定委員会を設置しということで、構成委員の概要なども書かれているんですけれども、この委員会の、例えば審査員の名前ですとか点数ですとか、その選定理由ですとか、そういったことは明らかにされる御予定なんでしょうか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 現時点でどこまで公開するにつきましては、検討中でございます。 いながき委員 もしこの応募してきた事業者が1事業者、1JVになった場合はどのようにされるんですか。 中村経営室副参事(新区役所整備担当) 本事業はとても関心が高くて高額な事業になりますので、一定の競争性の確保は考えてございますが、そのような場合どう扱うかにつきましては検討中でございます。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。 [1]3番、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況についての報告を求めます。 石橋都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 私からは、項目の1番、平成28年第2号陳情、中野駅前南口再開発計画を成功させる対応についてに関しまして、これまでの処理状況を御報告いたします。(資料4) 陳情の主旨でございますが、中野駅南口の再開発を起爆剤として、同地区の隣接地域である中野二丁目23番街区のまちづくりを進めてほしいというものでございます。 処理状況でございます。御案内のとおり、中野二丁目地区では昨年7月末に市街地再開発事業の認可がなされ、現在、再開発組合により事業が進められているところでございます。そして、これに隣接する地区のまちづくりでございますが、平成29年に本陳情に係る中野二丁目23番街区を含む千光前通り周辺の地権者等を対象としたまちづくりのアンケートを実施し、その集計結果について地域と共有してございます。その後、市街地開発事業が進む中、この周辺の地域におきましてもまちづくりの機運が高まり、地域による勉強会等の取り組みが進められる中で、区としてはその支援を行っているところでございます。今後も、区としてこうした地域によるまちづくりの取り組みの支援を強化し、地域との協議を重ねながら、本陳情に係る隣接地域を含めた周辺のまちづくりについての検討を進めていく予定でございます。 私からの御報告は以上でございます。 石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 私からは、2番、3番について御報告申し上げます。 この2番につきましては、平成29年第2号陳情ということで、区役所・サンプラザ地区の再整備を独自性・先進性に富むものとすることについてというものでございました。昨年の同時期の当委員会におきましても、この件について報告いたしました。そのときと変更している点について御案内いたします。 平成30年3月に中野四丁目新北口地区まちづくり方針を策定いたしまして、その後、公共基盤整備に係る都市計画手続に入っているというところでございます。で、再整備事業計画の策定に向けた検討を進めているということについては、同様の状況でございます。 次に、3番目、平成29年第14号陳情、区役所・サンプラザ地区の再整備にあたり専門家集団との意見交換の場を設置することについて。こちらにつきましては、同様に昨年報告してございます。 その点からの変更といたしまして、2番と同様、中野四丁目新北口地区まちづくり方針を策定したこと、それから、公共基盤に係る都市計画手続を進めていることでございます。また、平成30年8月より、関係団体からの推薦者を区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議の委員に追加したといったところが変更点でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 4番、中野四季の都市(まち)のまちづくりについての報告を求めます。 松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 中野四季の都市(まち)のまちづくりについての御報告でございます。(資料5) こちらにつきましては、新庁舎予定地を含む隣接するマンションのエリア、また専門学校のエリア、これを北東エリアと位置付けてございまして、1月のさきの閉会中の当委員会におきまして整備方針の案を御報告させていただきました。今回は、その「案」を取りまして、整備方針として取りまとめたことの御報告でございます。 1番、整備方針についてということで、別冊をつけてございます。内容について、案からの変更はございません。ただ1点、3ページにございます主な経緯の一番下の行に、四季の森地下自転車駐車場竣工、これが2月に供用開始してございますが、1月の案の時点では(予定)としていた、その予定の言葉を取ったということだけが変わってございます。その他、内容に変更はございませんので、説明は割愛させていただきます。 頭紙に戻っていただきまして、2番でございます。策定に係る区民説明会の実施結果についてということで、区民に対して説明会を行いました。2月15日、夜7時から区役所において、14人の御参加を頂戴いたしました。 3番で、その際に出された主な意見、御質問、また区の見解等を取りまとめてございます。 ①番として、北東エリアの整備そのものについて。こちらは、容積率の上限を550%という表記がございますが、それはもうマンション建てかえで決まっているのかといったような御質問。また2点目は、中野駅の新しい改札から新区役所のデッキまで途中で上りおり等が生じるのかといったような御質問。また3番目には、公園の周囲がビルで囲まれてしまうと、火災旋風が起きるのではないかといったような御質問がございました。区の見解については、後ほどお読みおきいただければと思います。 裏面に移っていただきまして、その他、北東エリアだけにかかわらず、駅周辺のまちづくり全般についての御意見等でございます。 まず最初に、サンプラザはどうなってしまうのかといった御意見。また2番目が、先端的な都市機能、グローバル化、非常に表現が抽象的で、具体的にどうなのかわからないといった御質問ですが、これは、この冊子の中に上位計画ということでグランドデザインの御紹介や、新北口地区まちづくり方針の御紹介がある中でのそういった御質問だったかなというふうに捉えてございます。3番目が、福祉の視点がないのではないかといったような御意見。また4点目は、商業集積、にぎわいを進めるということで、既存のブロードウェイ、あるいは西武線沿線の商店街が寂れてしまうのではないかといったような御意見、御質問。また、その次が、子育て先進区、これを標榜しているのだから、フロア全体を例えば子どもが使えるような、そんな計画はないんですかといったような御質問。また、最後に表記してございますのが、こういった駅周辺全体の動き、あるいは区民の声を聞く場をもっと設けてほしいといったような御意見をいただいたところでございます。 最後、4番、今後の予定でございますが、先ほどもお答えしているとおり、来年度なるべく早い時期に都市計画を変更する際のスタートとなります企画提案書の提出、これを図って都市計画変更の手続を進めてまいりたいというふうに考えてございます。 報告は以上です。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 5番、囲町地区まちづくりについての報告を求めます。 石橋都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) それでは、囲町地区のまちづくりにつきまして御報告いたします。(資料6) 中野四丁目の南西に位置します囲町地区、当地区におけるまちづくりの進捗状況の御報告でございます。 まず、本資料の中央に記しました地図をごらんいただければと思います。こちら、地図の黒い太線で描いたところが、囲町地区の地区計画区域の3.5ヘクタールでございます。そのうちピンク色のエリアが囲町の東地区でございます。それから左側の、西のほうの斜線で描いたところ、こちらが囲町の西地区でございます。 まず1番、東地区の状況でございます。東地区につきましては、2011年9月に再開発準備組合が設立されました。その後、2015年に市街地再開発事業等の都市計画決定がなされ、これまで本組合設立に向けた取り組みが進められてきました。このたび、準備組合から事業スケジュールの見直しにつきまして区へ御報告がございました。 恐れ入ります。別紙の囲町東地区第一種市街地再開発事業の概要をごらんください。こちらに現時点における東地区の概要を記載してございます。特にごらんいただきたいところが、まず左側の青丸の四つ目です。権利者の状況でございます。東地区の権利者の状況でございますが、地権者数が全80件、このうち現在の準備組合の加入者数は61件、加入者数ベースで見た加入率は76%強でございます。 次に、その下の青丸の5つ目ですね。主な経緯及び予定をごらんください。特に今後のスケジュールにつきましては、2019年度、来年度につきまして市街地再開発組合の設立の認可、それから2021年度、こちらに権利変換計画の認可、そして2024年に建物の竣工を予定してございます。 恐れ入ります。本資料にお戻りいただきまして、本資料の2ページ目ですね。2ページ目の上の(1)番、(2)番は、今御説明したとおりでございます。 次に、2番、西地区の状況についてでございます。西地区につきましては、昨年4月に再開発準備組合が設立されました。これまで地権者の中で話し合いが進み、このたび都知事宛ての準備組合結成届が区へ提出されたところでございます。今後、区としては、準備組合が作成していく事業計画の内容を踏まえ、再開発事業や地区計画等の都市計画手続を進めていく中、東京都や交通管理者等の関係機関と協議・調整を行っていく予定でございます。 最後に1点だけ、下の(3)の準備組合員数をごらんください。西地区の状況でございますが、地権者数、こちらは38件ございます。その地権者数38件のうち、現在の準備組合の加入者数は27件、加入者数ベースで見た加入率は71%でございます。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。 木村委員 ありがとうございます。スケジュールが変更になったということなんですが、どのような変更で、どのような理由で変更になったんでしょうか。 石橋都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) まず、おくれた理由でございますが、準備組合の中で再開発事業の進め方、あるいは考え方に相違がございまして、その合意に時間がかかったといったところでございます。おくれの違いでございますが、都市計画自体の当初の予定では、最後で申し上げますと、建物の竣工が2022年でございました。それが今回2024年、2年半ぐらいですかね、ちょっと延伸するという形で御報告をいただいてございます。 木村委員 それは、単にその地権者合意というところだけが理由だったのか、それともいろいろ、何というか、資材高騰とかさまざまな社会的な事情もあるかと思うんだけど、そういったことは特になかったんですか。 石橋都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) おおむね地権者の考え方の違いということで、特に社会的な情勢はございません。 木村委員 あと、そのスケジュール変更と大きくは関係ないと思うんですが、南北通路の完成が2026年と、今、多分想定されていると思うんですけれども、やはりこの囲町の住宅棟とか業務棟ができますので、北口の今の状況にこれが加わっても安全面としては大丈夫なのかどうか。 石橋都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 客観的な数字、データで見た場合においては、対応可能な人数であるというふうに考えてございます。ただ一方で、現状でも駅の混雑ぐあい等については危険だというような話もございますし、ストレスを感じるといった話も多く受けておりますので、そのあたりにつきましてはJRと協議を進めながら、より安全性の高い処理の仕方だとか通路の確保だとか、そういったことにはこれからもJRと協議をしていきたいというふうに考えております。 大内委員 まず、この建物の業務棟と住宅棟の間に商業施設(低層部)とあるんですけど、これはどういったものをイメージされているんでしょうか。 石橋都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) まず、こちらにつきましては、まだ具体的なものは決まってございません。地区計画の中で、1、2階につきましては住居系はだめだと、商業系のものしか設置できないというふうな形に決めておりますので、まだこれから、どのようなものが入るかというところは決まってくるところでございます。 大内委員 ということは、わからないけど、この業務棟が一つあって、住宅棟との間に新しい建物があるのか、つながった建物のイメージなのか、それも決まっていないのか。 石橋都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 結論から申し上げますと、まだ決まっていないというところでございますが、恐らく一体的な建物になりますので、続くような形で低層部に商業が入るというような形になろうかと思います。 大内委員 それとあと、真ん中のちょうど広場というところがあるんですけれども、この広場の北側はたしか公園になっていますよね。この公園と一体の広場になるんですか、それとも、これとこれ、全然別物の、要は今ある囲いのまんまでこちらに広場ができるのか。その辺は連動性というかな、そういうのはどうなんですか。 石橋都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) もちろん地権はばらばら、上のほうの囲町広場は区で、下は組合のほうで整備するという形で地権は違ってきますが、最終的なでき上がりは一体的なもの。四季の森のほうの形を想像していただければと思います。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了いたします。 6番、中野駅北口暫定バスロータリー移設工事に伴うバス乗降所の移設についての報告を求めます。 江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 私のほうから、中野駅北口暫定バスロータリー移設工事に伴うバス乗降所の移設について御報告いたします。(資料7) 昨年8月に委員会のほうで、中野駅北口暫定バスロータリー移設工事及び工事期間中の歩行者動線整備等について御報告したところでございますが、このたび、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業の工事用ヤードの拡大に伴いまして、暫定バスロータリーの移設工事が完了したところでございます。この工事に伴うバス乗降所の移設概要について報告するものでございます。 1番、バス乗降所の移設先です。こちらの図面ですが、現在の現行のバスロータリー及びバス乗降所、こちら、青い点線で囲まれているところでございますが、そちらの乗降所を今度赤い部分、こちら、暫定バスロータリー整備が完了しているところでございまして、こちらの赤い点線のほうにバス乗降所を移設するという内容でございます。 2番、移設するバス乗降所の運行系統一覧ですが、内容は現行どおりで変更はございません。 3番、移設後の運行開始日は、2019年4月1日より運行開始を予定してございます。 2ページのほうをごらんください。4番、バス乗降客への案内についてですが、関係団体、障害者福祉団体、商店街等に事前説明を行うとともに、現地に交通誘導員を配置し、バス乗降客の安全確保と案内誘導をバス事業者と連携しながら行います。障害者福祉団体と申しますのは、中野あいいく会、中野区障和会等の関係団体、商店街関係は、中野南口駅前商店街、中野駅北口昭和新道商店街等の関係機関でございます。 5番、周知方法についてです。区のホームページ及び区報に掲載するとともに、関東バス、バス事業者様のホームページ及び同路線バス車両内の中づり広告にて周知を行う予定でございます。 6番、今後の予定ですが、3月中旬に区のホームページ及び区報による周知を行いまして、関係団体への事前説明を行います。4月1日に暫定バスロータリーの供用開始とともに、誘導員による現地案内を行います。また、4月1日に工事用ヤードの拡大に伴いまして、現在ございます喫煙所については閉鎖、廃止いたします。 御報告は以上になります。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。 近藤委員 すみません。ちょっと確認させていただきたいんですけれど、このバスの以前のところの、移設前のところの10番、11番のところと、青い工事用ヤードの2019年4月以降の拡大の間のところというのはどういうふうな状態になるんですか。 江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) こちら青い部分の、図上で言うと北側になりますが、こちらのほうに動線を整備いたしまして、さらにその延長上に階段のほうをしつらえまして、東西連絡路のほうに通行するという形で整備を予定しているところでございます。 近藤委員 そうしますと、このオレンジの部分でぐるっと回るのではなくて、今指摘した北側の部分もバスは入ってくるということですか。 江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) バスの入る位置に関しては、この赤く囲まれた部分の範囲になります。 近藤委員 ごめんなさい。この赤いところだけがバスが入ってきて、それで、今申し上げたところは人とかは入れない状態なんですか。 江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) こちらの青く囲ってある上のロータリーの半分部分のところという理解でよろしいですか。(「工事ヤードの上の部分あたりでは」と呼ぶ者あり)こちらの上の部分については、歩行者の動線整備、人が通れるように整備をしつらえる予定でございます。 近藤委員 そうすると、人が今までバス乗降所のところに、10番、11番のところにおりられたところが、もう歩道のところまでしか行けないということ。 江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 現行の10番、11番のバス乗降所、こちらのほうまでは今現在歩道というか、人が通れる形態になっていますので、そこまでは将来的にも人は通れるようになります。 大内委員 これ、4月からこの形になると。それで、これはこの形で当分――当分というのか、どのぐらいこの形なんですか。これの次のまた計画というのはあるんですか。 江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) こちらのロータリーの上の部分に関してですが、今後そういった暫定整備等しつらえるので、それによってスケジュールも変わっていくというような状況はございますが、今のところ、おおむね5年間、こちらの新しい暫定バスロータリーを使用するというような予定でございます。 森委員 すみません。交通誘導員の配置とあるんですが、これはバス事業者さんのほうで用意してくださるということなんですか。 江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 誘導員配置でございますが、まず区役所のほうで警備委託をかけまして、こちら、区のほうでは誘導員を2人配置する予定です。もとのバスの乗降所に1人、あと、新たなバス乗降所に1人設ける予定です。あと、関東バス会社様のほうですが、こちらも社員を数名程度出して対応に当たるというところでございます。 森委員 それはどのくらいの期間いらっしゃるとかって決まっているんですか。 江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 区のほうとしましては、4月から1カ月間予定しておりまして、関東バス様のほうについては状況を見ながら対応したいということでございます。 森委員 昔、私が議員になったころって、何か東京都の緊急雇用創出事業とか使って、こういう誘導員の方って配置していたことがあったように記憶しているんですが、今はそういうのはないんですか。 江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 今現在については、通常の委託という形態で進めていくということでございます。 森委員 ありがとうございます。もう1点、喫煙所の撤去の話があったんですが、線路沿いのところ、ホームまで煙が来ていたりしたので気になっていたところではあるんですが、結構な方々が使われていて、単純に撤去して路上喫煙がふえないかなというところも心配するんですが、この撤去というのは、皆さんのところだけで決めているんですか。それとも、健康福祉部のほうとかとも調整されているんでしょうか。 江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) こちらの撤去については、道路担当の喫煙の所管のほうと調整するということでございます。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 7番、区民移動実態把握に関するアンケート調査結果(速報)についての報告を求めます。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) それでは、区民移動実態把握に関するアンケート調査結果(速報)について御報告申し上げます。(資料8) 本報告は建設委員会と重複報告でございます。 本調査は、区の公共交通サービスのあり方を検討するため、区民の移動実態の把握に関するアンケート結果の報告概要でございます。 1番目、アンケート調査の概要でございます。本調査は、区内全域に対して住民基本台帳から無作為に抽出した18歳以上の区民3,000名に対して行い、調査目的は、区民の日常の移動実態や移動ニーズを把握するためのものでございます。調査期間及び調査方法は記載のとおりで実施してございます。アンケートの回収率は約40%、約1,200名の回答を得てございます。 アンケート調査結果の概要でございます。別紙の資料ともあわせてごらんいただければと存じます。 2番の(1)回答者の属性でございます。年齢は18歳から64歳の方が67%、65歳以上の方が33%で、会社員、公務員等の通勤者が最も多く、48%でございました。 (2)区民の日常の移動実態でございます。主な外出目的は通勤・通学が最も多く、53%、次いで買い物が28%の順でございます。目的地は新宿区が16.1%、次いで中野駅周辺が11.7%でございます。利用交通手段は鉄道が最も多く、43.9%、次いで、徒歩、自転車、路線バス等の順でございます。 (3)区内の交通手段の満足度でございます。回答者の66%が現在の交通手段に満足し、一方、不満とお答えの方が14%でございました。不満と答えた方が多い地区は、大和町、若宮、江原町の順でございます。このうち大和町、若宮は鉄道の駅やバス停から半径250メーター以上離れる、いわゆる交通不便地域と重なってございます。 続きまして、(4)この交通不便地域が非常に多い鷺宮圏域に絞った移動実態、ニーズ調査をしてございます。大和町、若宮を含む鷺宮、上鷺宮、白鷺などの鷺宮圏域は、他の地区に比べ、最寄りにバス停や駅がない交通不便地域の面積が広いことから、このエリアに絞り込んでございます。 このエリアに絞り込んで集計した結果が①でございます。外出目的と交通手段でございますが、通勤・通学が多く48.3%、次いで買い物が30.1%で、区全体の調査と大きく変わりございません。利用交通手段は鉄道が最も多く58.1%で区全体より大きく、路線バスは27.7%で区全体より低い傾向にございます。 次に、鷺宮圏域の路線バスの不満理由や目的地へのニーズ等でございますが、路線バスを利用しない主な理由は、目的地まで行くバス路線がない、バスの本数が少ない、最寄りにバス停がないなどが不満と答えた方でございまして、希望するバスの行き先としては中野駅が最も多く、次いで高円寺、新宿方面の順でございました。また、移動時間帯でございますが、65歳以上の高齢者の移動時間帯と65歳未満の通勤・通学者の時間帯は比較的はっきり分かれており、65歳以上の高齢者の方の移動は午前9時から10時、午後は15時から16時にピーク、集中していることがわかりました。 次に、3、本調査結果から想定できる公共交通に関する課題でございます。アンケート結果から、交通利便性に不満が多い地域は、順に大和町、若宮、江原、江古田、鷺宮であり、回答者の約20%がこれら地域にあることがわかりました。これらの地域は、自宅からバス停まで250メーター以上離れている交通不便地域と重なっている鷺宮圏域に広がっており、大和町、若宮は幹線道路が付近になく、狭い道路が入り組んでいる、いわゆる木造住宅密集地域と重なってございます。一方で、江原町や江古田のように、近くに駅やバス停があっても不満と感じる方が比較的多い地域もあり、さらなる分析が必要と考えているところでございます。 4、今後の予定でございます。本調査を踏まえ、平成31年度は区民の移動環境改善に向け、さらなる分析等を行います。また、区民からの御要望や区議会等からも一般質問や総括質疑等におけるさまざまな御意見、御質問をいただいております。これらを踏まえまして、高齢化社会を迎えるに当たり、高齢者のニーズを踏まえた公共交通サービスが求められていると考えているところでございます。今回の調査を踏まえ、具体的な対応策検討に向けてさらなる調査・検討を進めていきたいと存じます。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。 山本委員 調査、ありがとうございました。前々から皆さんから、議員からたびたび意見が言われておりますし、地域からも言われているかと思います。この最後の、今後は検討する必要があるというところで締めくくられておりますけれども、もう少し、今後何年スパンなのかとか、今、具体的に若宮のほうでも団体が立ち上がったというような話も聞いておりまして、そういうところと接触されていたりするのかとか、現状についてもう少し詳しく教えていただけますか。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) 委員御指摘のとおり、今回の議会でも、あるいは区民の意見等からも御要望が高いということがわかってございます。今回の調査を踏まえて、交通不便地域というところも見えてきてございます。こうした地域に具体的にどういった公共交通が適切なのか、先進自治体の例も踏まえて、より具体的な運行方法も踏まえて、例えばバス事業者と具体的に交渉しながら進めていくとか、そういうことを来年度は考えていきたいと思います。 山本委員 もう既に関東バスさんとか、お話はされていないんですか。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) 関東バスさんとは、旧「なかのん」の増便の話が出ております。あるいは、今回の議会でも御質問がありました南部高齢者会館からのバスの減便等あります。こちらは京王バスさんのほうですけれども、そういった区内のバス事業者さんと具体的に話をしていきたいと思います。 山本委員 高齢者が特に、本当に大和町の中央通りも拡幅されて、さまざまにまたこれからも小さい商店もなくなっていくのかなというような状況にあって、大変生活困難な方がますますふえてこられて、緊急性の高いことだと思いますので、熱心にやっていただいているとは思いますけれども、さらによくよく皆さんの声も聞きながら、なるべく早く実現できて解消していただけるように、生活環境が向上するようにやっていただきたいと思います。要望で結構です。 高橋委員 ありがとうございました。今回も各議員からの質問がありましたけれども、私も質問させていただきましたけれども、交通対策ということだけでなく、ぜひともこれからの長寿社会というんですかね、健康寿命を延ばすために、高齢の方が御自宅に引きこもってしまわないように、またまちに繰り出していただいて元気に消費をしていただくということで、活性化にもつながるということをぜひ部署間での連携もしながら、区長のお好きな中野の魅力づくりというところで、ぜひいろんな視点からその辺を戦略的に進めていっていただきたいと思うんですけれども、その点はどうでしょうか。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) 委員御指摘のとおり、超高齢社会を迎えるということと、区が進めている地域包括ケアや健康増進政策、これらと多分非常に相性が合う施策かなというふうに思っています。超高齢化社会に向けたモビリティ、歩かないことへの健康影響、そういったことも踏まえて、より関係部署と連携して公共交通について考えていきたいというふうに思います。 長沢委員 御苦労さまです。ちょっと最初に、この調査結果の扱いなんですけど、速報ってあるのは、これは、今回速報を御報告いただいたけれど、もとの何かあるんですか。もとというか、改めて何か御報告いただけるとか、冊子等で出るとかというのはあるんですか。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) 今回は数値で出たデータをまず速報として出してございますけれども、このアンケートに対して、自由意見が非常にたくさん出てございます。個別のアンケートに答えた方がたくさんの自由意見を出しておりますので、これらの意見を分析して、さらに出していきたいというふうに考えております。例えば、先ほどありましたように、交通不便地域と重なっている鷺宮の地域は不満が多い、割と重なってわかりやすいんですけれども、江古田地域や江原町地域のように、交通不便地域ではなくても不満を感じている方が非常に多い。これら自由意見をざっと見たところですと、例えば西武線の踏切のところで渋滞があるとか、そういったところも見えてきますので、そちらのほうもさらに分析して、続報としてきちんと報告したいというふうに思います。 長沢委員 わかりました。わかったんですけど、ごめんなさい、一番最後の今後の予定で、本調査結果を踏まえということがあって、交通不便地域における移動に関するさらなるニーズ調査の把握や分析を行って、具体的対応策についてさらなる調査・検討を進める。また調査・検討を進めるというのがあるんだけど、ちょっと確認の意味で、交通不便地域ということで言うのは、ここで言うところの鷺宮圏域のことを言う。それは、ほかは違う。例えば、ここ、ごめんなさい。今御紹介いただいた「一方」というところの上高田というのがあるんだけど、この上高田は不満が多い。交通不便地域と不満足度の相関性が見られない。上高田って、そんなに交通の便がいいのか。ちょっとここはどういう理解をすればいいんですか。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) 別紙の資料の4番のところに中野区の地図が小さく出てございます。オレンジ色のところが最寄りの駅から、あるいは最寄りのバス停から250メーター以上離れているような地区が広がっているところです。見ますと、鷺宮、上鷺宮とか白鷺、鷺宮、若宮、こちらのところは広がっていて、さらに新宿区境のところでは上高田の周辺もオレンジ色に広がっている地域がございます。こちらは最寄りにバス停がなかったり駅がなかったりする地域、あるいは南台のほうとか、中央線の中野駅のちょっと離れた東中野寄りもちょっとオレンジのところがあるんですけど、そこも最寄り駅とかバス停がないという、そういった地域でございます。それぞれ、まだ分析は全部できていないところですけれども、不便を感じるところ、あるいは不便を感じない人たちがいらっしゃいますので、そこをさらに分析していくということです。 長沢委員 ごめんなさい。こっちはちゃんと見ていなかった。ありがとうございます。 こうやって見ると、以前――以前というともう随分前になるけど、オンデマンド交通か何かの実態調査のということでやられて、そのときの交通不便の地域というのも、やっぱり鷺宮のほう、上鷺とか若宮、大和町とか、上高田のほう、あと南のほうというので、そうあんまり変わっていないのかなというふうに思いました。それで、さっき言った今後の予定のところの、そうすると、ここで言うところの具体的な対応というのは、交通不便地域におけるという調査をさらに進めるということで理解していいですか。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) 御説明が不十分で申しわけありません。二つ、大きくは考えてございまして、一つは、木造住宅密集地域、普通のコミュニティバスとか大型バスが入っていけない木造住宅密集地域における公共交通の考え方が1点。これは今の御説明で述べたところでございますけれども、さらに、今回議会等からもさまざま要望がありました、南部高齢者会館から実際にバスルートで減便されて不便を感じるようなところがございます。それらの地域が、例えば中野新区役所を通って中野体育館に行くような運行ができないのか。これはバス会社と区との連携で入っていく問題、あるいは先ほどの健康施策の考えで言えば、オンデマンド交通とかミニワゴンとか、タクシーとか使える、そういうところも、より具体的に交通事業者と連携して考えていく。その際に先進自治体の事例と、あと中野区ならではの、どういった公共交通のニーズがあるのかとあわせて、より具体的に検討していきたいというふうに思っております。 近藤委員 ちょっと、長沢委員が大分聞いてくださったので。以前もやはりオンデマンド交通か何かで調査をされたみたいなこともありましたし、そして、以前、「なかのん」を運行させたんですよね。ですけれど、やっぱり金額的なこともかかるということで、運行していくことが困難になり、今やっているのはすごく少ない便で運行していると思うんですね。そういった面も考えて、本当にこれは需要もあるし、皆さんの願いでもあるんですけれども、どういうのをやっていったらいいかということというのは、本当、財政的な裏付けがあって初めて、どういうものをやっていけるかというところから始まると思うんですよ。これ、結局いつまでも調査していて、需要を考えていても、なかなか進まないので、中野区がまずこれにかけられる金額的なものですとかそういうものを提示して、それからどういったことができていけるのかみたいにしていかないと、不便地域はここだ、ここだというのは大体わかってきて、何年も不便であるということはわかっている。 民間というのは、やっぱりデイサービスなんかはもう家から事業所まで高齢者を運んでくれるサービスにどんどんなっている。そういったことも含めて、区民と、本当に何が必要なのかというところを詰めていって、財政的なところと詰めていかないと、ここで調査をして不便なところはどうだ、どういうやり方がいいかって、かなり長い時間ここの点を考えているけど、最終的には財政面のところでだめなんじゃないかという懸念があるんですけど、その辺はいかがですか。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) 委員御指摘のとおりだと思います。今、コミュニティバスとか、区内で公共交通を区が応援しているところは17区ほどありまして、全て政策的に必要であれば財政を投じてやっています。比較的というか、黒字で、100%以上乗っているという杉並区でさえ、ちゃんと財政をきちっと負担して予算化して、公共バスを運行しています。そういったところで、やはり政策的に財源を投じていくとき、どれだけ公共的な意味があるのか。先ほどの健康増進策、高齢化施策、そういったところを判断いただきまして、きちっと財源を投入して、必要であれば運行につなげていきたいというふうに考えてございます。 近藤委員 ですから、必要なところのデータ的に出るものというのはこういう調査でいいんですけれど、今度やっぱり助け合いの精神とかそういうもので、どれぐらい、もしそういう何か区民の中で助け合っていける交通手段があれば、そういうもののどういうところでやっていけるかなんていう議論も一緒に入れながら、中野区モデルみたいな形でつくっていくというか、そこにやっぱりある程度の、本当にどのぐらいの予算を投じるかというところの基本がないと、いいものを考えても、「なかのん」のときみたいにだめでしたってなってしまうと本当に残念だし、調査しただけで終わってしまうと思うので、区民の、助け合い的なところでどのぐらいできるかという、その地域包括ケアのところからの意見というか、両輪でやっていかないとだめなんじゃないかなと思うんですけど、その辺はいかがですか。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) 先ほども申し上げましたけれども、地域包括ケアや健康増進施策、これらの部署と連携してしっかり考えていきたいというふうに思います。 木村委員 すみません。ちょっと確認で、先ほど来、公共交通不便地域というのが出ているんですが、これがバス停とか鉄道から半径250メートルと出ているんですけれども、この250メートルというのは、どういった根拠から出てきているんですか。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) 交通不便地域の考え方は、国交省からさまざまな基準が出されています。今回、根拠としましたのは、国交省の基準であります「地域公共交通の確保・維持・改善に向けた取組マニュアル」、平成24年3月に策定したこのマニュアルに従ってございます。250メートルという根拠は、75歳から80歳程度の人たちが出歩ける半径の距離なんですね。例えば、65歳以上ですと300メートルぐらいの半径がありまして、85歳以上ですと200メートル、これぐらいの距離だと近くにバス停とかあると歩いていく。そういう中で、75歳代を一つ基準にしまして250メートル、それは中心市街地といいますか、都心部の中で移動できる距離を勘案して、こういった施策を考えてございます。 木村委員 国土交通省からあると言われて、ほかの区は例えば400メートルとか500メートルとか、区によってさまざま距離が違うみたいですし、中野区は以前は200メートルとか言っていたりとか、距離の概念というのが多分そのときによって随分違っているみたいなので、今回どういった250メートルの根拠でやったのか、少なくともここに説明は入れておいたほうが。それによって、要は青とオレンジの図面ができちゃうわけですから、これによって、要は南部地域だと全くないというイメージができちゃうのも大変よくないんじゃないかと思うんですけれども、そういったところ、さまざまな角度によっては不便地域というのは考え方が全然変わってきますので、そこは気をつけていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) しっかり出典を出していきたいと思います。 白井委員 他の委員からもありましたけれども、いわゆる今回のアンケート調査についてです。ちょっと厳しめな言い方をすると、特別委員会の調査事項にも挙げられている項目で、後期の委員会で唯一、一番最後の滑り込みで何とか間に合ったかなと思います。これがなければ、調査委員会の項目自体が報告もないまま終わるところでした。速報値とはいえ、努力していただいたんだろうなとは思いますけれども、ちょっと急いで準備した感が強いかなとも思います。10年ぐらい前のもの、委員会の資料のものでなくて、役所が報告としてまとめた2008年ぐらいのいわゆる交通のときの調査のものは150ページぐらいの小冊子になっていまして、ボリューム感も全然違って、細かいところまで調べているところです。単純に今回のものは、いわゆる移動的な距離だけではかっているんだと思うんですけれども、私の地元のほうの話をすると、上高田のほうでは交通不便地域が広がっているにもかかわらず、ここでは不満足の声が少ない。だから相関性がないという、こういう理解なんでしょうか。まず、この「一方」と書いてあるところの解釈の仕方、今後分析が必要だって、こんな話が書いてあるんですけれども、捉え方について確認させてもらいたいと思います。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) 今回のアンケート調査からのみでは、ここの相関が見えないということはありますけれども、実際に都市マスの調査をやっている中のデータからクロスで今集計をしているところですけど、上高田のこれらの地域は20代から30代の人が5年ぐらいで入れかわる確率が非常に高い、若い世代が多いところ。高齢者の定住率というと、割と低いほうなんですね。そういった相関性もあるのかなというところで、今回のアンケート調査結果のみではちょっと見られないところでございます。 白井委員 それもあろうかと思います。私も地元を歩いていろんなお話を聞くに当たって、やっぱり高齢者の方々からたくさんこの点について御要望も受けます。一くくりで町名でやってしまうとこうなるんだろうなとも思うんですね。早稲田通りに面しているような一丁目のエリアのところは、これは多分、声が上がりようがないです。目の前を通っている。一方、四丁目とか五丁目のほうになってくると、まず立地として坂がかなり急なんです。で、近くにお買い物できる場所がなくて、日常の買い物に行くにしても、あの坂を上る下るというところで薬師のほうに行く、東中野まで行くというのがもう本当に不便でって、こんな話をたくさん受けるんです。だから、もう少し細かく割り振りだとか、単純に駅から近いというだけじゃなくて、その人の年代層によって、ライフサイクルでやっぱり支障を来しているのは何かと見たときに――ちょっとそうなってくると、単純に交通のあり方をどうするかというだけの問題には限らなくなってくるんですけれども、やっぱり一番大きなウエートを占めるところでもあると思います。まずは、この速報値はまとめていただいたことには感謝しつつなんですけれども、より詳細に分析していただくといいますか、より詳細な把握をまずしていただく必要があろうかと思っております。この点いかがでしょうか。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) アンケート調査のみならず、来年度は実際に地域へ入って福祉施設とか高齢者施設とか、そういったところを利用されている方のニーズ、実際にフィールドに出て具体的にお話をお聞きしたりしてニーズをつかんでいきたい。単なるアンケートデータだけではなく、もうちょっと具体の、より具体的なニーズも含めて、あるいはどんな不便を感じているとかも、もうちょっと調べていきたいと思います。 森委員 さまざま出ていますが、ちょっと角度を変えて伺います。今定例会の総務委員会にトヨタの関係会社と包括連携協定を結ぶという御報告があったと思うんですが、こういうところと皆さんのところの検討って連動しているんですか。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) 実は、車を無人化するような、いろいろやっていることも含めて、自動車会社と情報交換はしている最中でございます。 森委員 不思議なことに、トヨタの関連企業なんですが、包括連携事項の中には、交通に関することというのが入っていないんです。その他の中に入って、そういうことは検討していただけると思っていいんですか。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) このアンケート調査とは直接リンクはしないんですけれども、実際に担当職員が具体的にそういった会社の人たちと試乗会とか、あとどういったニーズ、福祉的、健康的にどういったニーズがあるかという話し合いとかに参加しております。 森委員 無人化は割と先の話になるかもなと、聞いていて思ったんですが、カーシェアなんかは別に普通にやっているわけで、鷺宮から車を借りて乗ってきて、中野駅の近くで乗り捨てにできれば多分ニーズなんかもあるのかなというふうに思うので、そのあたりはぜひ検討を深めていっていただきたいと思います。もう一回ちょっと御答弁ください。 安田都市基盤部副参事(都市計画担当) そういったことを踏まえて検討してまいりたいと思います。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了いたします。 次に8番、その他で何か報告はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。 次に、当委員会の中間報告について御相談したいので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時58分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後2時58分)
ただいま休憩中に御確認いただきましたとおり、今定例会最終日の本会議におきまして、中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会の中間報告を行わせていただくということに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 また、中間報告の内容につきましては、正副委員長に御一任いただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 審査日程のその他に入ります。 委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時59分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後2時59分)
次回の委員会は休憩中に確認したとおり特に日程を設けず、急な案件が生じた場合は正副委員長から連絡させていただくということで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時59分)
委員長 再開いたします。
(午後3時02分)
以上で本日の中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。
(午後3時02分) |