平成31年03月08日中野区議会総務委員会(第1回定例会)
平成31年03月08日中野区議会総務委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会総務委員会〔平成31日〕

 

総務委員会会議記録

 

○開会日 平成31

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後00

 

○閉会  午後16

 

○出席委員(9名)

 高橋 かずちか委員長

 いながき じゅん子副委員長

 羽鳥 だいすけ委員

 木村 広一委員

 中村 延子委員

 伊東 しんじ委員

 平山 英明委員

 大内 しんご委員

 近藤 さえ子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 白土 純

 副区長 横山 克人

 政策室長 朝井 めぐみ

 政策室副参事(企画担当) 杉本 兼太郎

 政策室副参事(基本構想担当) 永見 英光

 政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当、オリンピック・パラリンピック推進担当) 宇田川 直子

 政策室副参事(予算担当) 海老沢 憲一

 政策室副参事(広報担当) 堀越 恵美子

 政策室副参事(業務マネジメント改革担当)、経営室副参事(新区役所区民サービス担当) 永田 純一

 経営室長、新区役所整備担当部長 髙橋 信一

 危機管理担当部長 志村 和彦

 経営室副参事(経営担当) 石濱 良行

 経営室副参事(法務担当) 尾関 信行

 経営室副参事(人事担当) 田中 謙一

 経営室副参事(人材育成担当) 桜井 安名

 経営室副参事(施設担当) 髙田 班

 経営室副参事(行政監理担当) 森 克久

 経営室副参事(経理担当、用地担当) 吉沢 健一

 経営室副参事(用地調整担当) 小倉 洋

 経営室副参事(生活・交通安全担当) 佐々木 和夫

 経営室副参事(新区役所整備担当) 中村 洋

 会計室長 鳥井 文哉

 選挙管理委員会事務局長 松原 弘宜

 監査事務局長 小谷松 弘市

 

○事務局職員

 事務局長 吉村 恒治

 事務局次長 古本 正士

 書記 井田 裕之

 書記 古谷 友里香

 

○委員長署名


審査日程

所管事項の報告

 1 中野区基本構想の改定に係る進捗状況について(基本構想担当)

 2 中野区ユニバーサルデザイン推進計画(案)について(ユニバーサルデザイン推進担当)

 3 中野区情報発信のユニバーサルデザインガイドライン(案)について(広報担当)

 4 情報セキュリティマネジメントシステムの運用の見直しについて(業務マネジメント改革担当)

 5 議会の委任に基づく専決処分について(法務担当)

 6 訴訟事件の判決について(法務担当)

 7 平成31年度の組織編成について(人事担当)

 8 債権の放棄について(行政監理担当)

 9 予定価格5千万円以上の工事請負契約の入札結果について(経理担当)

10 中野区新庁舎整備基本設計について(新区役所整備担当)

11 新庁舎整備における事業者選定について(新区役所整備担当)

12 その他

(1)中野二丁目地区市街地再開発に係る事業スケジュールの変更について

(2)多言語版ガイドブック及びパンフレットの発行について

〇所管事務継続調査について

〇その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、総務委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日は、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。

 議事に入ります。

 昨日に引き続き、所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、中野区基本構想の改定に係る進捗状況についての報告を求めます(資料2)。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 それでは、中野区基本構想の改定に係る進捗状況について御報告をいたします。

 まず1番、中野区基本構想審議会の設置でございます。設置は、ことしの4月8日(月曜日)を予定してございます。委員の任期でございますが、委嘱の日から答申の日まで、全体会を4回、部会4回ということで予定をしてございます。委嘱の予定者でございます。こちら、現時点では、団体推薦の枠でまだ推薦いただいていない方、団体というのもある状況ではございますけれども、現在予定している人数といたしましては39名。委員が25名、臨時委員14名ということで予定しております。委員といいますのは、全体会と部会、両方に御出席をいただく委員、それから、臨時委員につきましては、部会だけに出席いただく委員ということでございます。内訳でございますけれども、①番の公募による区民につきましては、委員として12名を予定してございます。こちら、昨年の12月20日からことしの1月18日まで公募いたしまして、56名の応募があり、選考を行ったものでございます。②番、区内団体が推薦する者というところでは、17名ということで予定しておりまして、委員9名、臨時委員8名ということで予定をしてございます。推薦を依頼した団体につきましては、15の団体に依頼をいたしました。うち二つの団体、こちらはちなみに町会連合会と民生児童委員協議会でございますけれども、2人の推薦を依頼しているところでございます。③番、学識経験者につきましては10名、委員4名、臨時委員6名ということで予定をしてございます。

 2番、区民と職員のワークショップの実施でございます。実施は、ことしの6月2日及び6月8日の2日間で、それぞれ半日程度ということで予定してございます。(2)対象者等でございます。①参加者は、無作為抽出により発送した案内に対しまして参加希望のあった区民ということで、60名以内ということで予定をしてございます。参加者への謝礼につきましては、こちら、1日につき4,000円ということで、2日間ですので8,000円ということでございます。③案内の発送予定時期につきましては4月下旬、案内の発送数については約2,000件ということで予定してございます。また、⑤ワークショップの案内にあわせまして、基本構想に関するアンケートを同封いたします。また、インターネットにおいても同様のアンケートを実施することを考えてございます。このアンケートの結果につきましては審議会に提出をいたします。(3)実施方法等でございます。①全体を進行するファシリテーターを配置して、グループディスカッション形式で行います。②全庁から選出した職員20名程度が参加して、各グループの進行は職員が務めます。③ワークショップ終了後、報告書を作成し、審議会に提出いたします。

 3番、今後のスケジュール(予定)でございます。第2回定例会におきまして、審議会の設置及びワークショップの実施を議会へ報告いたします。その後、8月に審議会の中間のまとめを行いまして、そちらについて議会に報告、それから、10月に答申を受け、11月に議会報告ということで予定をしてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

大内委員

 公募による区民、委嘱予定者12名で、応募者56人いたということなんですけども、どういった方たちが選定されたのか、また、選定基準について教えてください。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらにつきましては、まず選定の基準でございますけれども、4項目ございまして、まず作文と経歴など、そういったものを書いていただく応募用紙を御提出いただきました。そちらを拝見した上で、積極性、それから、具体性、公共性、経験、実績ということでそれぞれ採点をさせていただいて選定をしたという。その点数の順番で決定をしたということでございます。どういった方、かなりいろいろな、多岐にわたる12名の方がいらっしゃいますが、現状、地域でさまざまな活動をされている方でございますとか、研究などで実績のある方でございますとか、そういった一人ひとり、かなりいろんな活動というか、実績というものをお持ちの方を選定してございます。(「誰が選定したの」と呼ぶ者あり)こちらにつきましては、現状、ちょっと先ほどの御報告でも申し上げたところなんですけれども、団体推薦の枠のほうでまだちょっと御推薦いただいていない団体がございまして、そちらの方について、ちょっとお名前をお出しできないという状況もありますので、そちらがそろったところで具体的なお名前等につきましては御報告をしたいと。また、審議会のメンバーということなんですが、政策室の管理職のほうで選定いたしました。

大内委員

 政策室って誰だろう。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 政策室長と私、担当と企画担当と広報担当ということで選定いたしました。

羽鳥委員

 それぞれの委嘱予定者、その区分ごとの男女比はどうなっているかなと。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 区分ごとといいますと、全体の中での比率ということでもよろしいでしょうか。まだ、先ほど申し上げましたとおり、ちょっと未推薦の方もいらっしゃるので、正確な割合というのは申し上げられない状況ではあるんですけれども、おおむね女性の割合が4割ぐらいの数字かなと考えております。

羽鳥委員

 わかりました。いろいろと審議会における女性の割合をふやすという目標を立てられているので、4割ぐらいが女性ということでよかったなというふうに思います。これは、今全部委嘱されたわけでは、もう決まったわけではないということなんですけれども、①の公募による区民も、②の区内団体が推薦する者も、③の学識経験者も、どの区分でも大体そういった割合というので、例えば学識経験者では男性が圧倒的で女性がいないとか、いろいろと偏りとかがあったりするんですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 ある程度、公募による区民、区内団体、学識経験者のそれぞれについて、先ほど申し上げた割合ということで、全く同じということではございません。

羽鳥委員。

 わかりました。

 あと、区民と職員のワークショップについてなんですけれども、2,000件発送されて60名以内の参加を見込まれているということなんですけれども、これは、大体2,000件発送すればこの60名以内におさまるだろうという考えで発送されると思うんですが、もし、例えば超えた場合とかという扱いはどうなるんでしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 割合につきましては、ほかの自治体の例なども参考にいたしまして、大体このぐらいの人数なのかなと思っておりますが、超えた場合につきましては抽選というような形で選ぶことを考えております。

木村委員

 学識経験者の委嘱者のほうで、委員の4名というのはどういった方でしょうか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 委員の4名につきましては、公共政策の御専門の方が1人いらっしゃいます。それから、福祉関係で障害福祉の御専門の方、それから、子育て、教育関係の御専門の方ですね。あとは、都市計画の関係ということで学識経験者。委員4名を予定しております。

木村委員

 たしか部会が五つあるということだったと思うんですけれども、それは合っていますか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 前回五つ程度の部会ということで報告、御審議いただいたところでございます。最終的に部会の数、内容については審議会のほうで決定して行うものでございますけれども、現状、区としてさまざま検討した結果、審議会に対する御提案としては四つの部会ということで考えておりまして、それに合わせて委員4名ということで考えているものでございます。

平山委員

 今、木村委員の質問の答弁で、学識経験者は公共政策と子育てと障害者福祉とまちづくりみたいな御答弁でよかったですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 そのとおりでございます。

平山委員

 いやいや、恐らく区の最大の課題は高齢化なんですよ。高齢者に対する福祉をどうやっていくのかということが、当然人口の比率からいっても、次の区の基本構想の主たる部分になってくるんじゃないかなと思うんですけど、そこはあえて選ばれなかったんですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 臨時委員ということで、そういった高齢者介護であったり、そういった高齢者福祉に関する御専門の方に参加していただく予定でございます。

平山委員

 いや、だから、何でそこが臨時委員なの。この4人が核なんでしょう。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 委員につきましては、全体会と部会、ともに御参加いただくということで、部会の中に今申し上げたような高齢者福祉の御専門の方に参加していただく予定ということでございまして、中身についての御議論につきましては、部会を中心に深く行っていただくということなのかなというふうに思っているところでございます。また、専門の内容としては、この障害者福祉の御専門の先生については、専門としては障害者福祉でございますけれども、これまでさまざま中野区の審議会でございますとか、接点もありまして、部会の全体的な運営など、そういったところを考えると、この方が適任なのかなということで、そのような人選を行っているところでございます。

平山委員

 よくわからないんだけど、部会をやるときにこの臨時委員の方に参加をしてもらう。だけど、基本的なその取りまとめのときは、臨時委員の方が入ってという形ではなくて、基本はこのベースの25名の委員の方で行うわけですよね。最終的な取りまとめとかというのは。だから、学識経験者にしても、どういうことが御専門の方なのかというのは、非常に大きな影響を与えてくるとは思うんですけど。要は、ここが、区がどういうふうにリードしていこうとしているのかというのが一番端的にあらわれるところじゃないですか。子育て先進区というのを否定するわけではないんですけども、それはそれとして、現実を見据えた上で、やっぱり本当に最優先で今手を打っていかなきゃいけないのは、2025年以降に向けた高齢者の対策なんですよ。深刻な状況になっていくことが目に見えているわけなので、そこに対してちょっと意識が欠如していらっしゃるんじゃないのかなというふうに、今のやりとりを聞いていると思えなくもなかったりするんですよね。でも、もうこれは決定されたんですよね。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 現状、区としてこのように想定をしているということでございまして、それぞれの先生方に対してそのような依頼を申し上げているという状況でございます。また、高齢者福祉の御専門ということで、臨時委員という立場ということで考えてはございますけれども、決して位置付けとして軽いというような、そういった意味合いでは考えてございませんで、その部会の中では中心となってさまざまな御意見をいただければというふうに思っております。

平山委員

 そういう言い方をされると、じゃあ、何で子育ての専門知識をお持ちの方は臨時委員ではなくて、高齢者福祉の方は臨時委員なんですかということになっちゃうじゃないですか。だから、そこは、そういう意見が議会からありましたということは、ぜひしかるべき場で伝えていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。本当に大事なことなんですよ。区政全般のことを考えて10年先の構想を取りまとめるというときに、そのときの人口比率がどうなっているかということを考えないと、本当に近視眼的な構想になってしまうというのを危惧するので、あえてお尋ねをいたしました。

 議会から意見をつけさせていただきました、平成31年度の予算に対して。私どもとして基本構想の検討に当たっては、現状で示せるところの10年間の財政計画をきちんと示すようにということを求めさせていただいて、幸い賛成多数で意見として付すことができたわけですけども、火曜日のきょうなので、まだ具体的なイメージはお持ちでないかとは思いますけども、せめてこの中間取りまとめの前段階ですね、この6月から7月のワークショップが始まったりするという段階――だから、第2回定例会になるんですかね――では示していただきたいというふうに思っているんですけど。これは、ちょっと基本構想の担当にお尋ねをしてもいいのか、予算方にお尋ねしたほうがいいのかわかりませんけど、どうですか。

海老沢政策室副参事(予算担当)

 議会でも御答弁させていただいたんですが、長期的な財政、現状の段階で把握できるところでの長期的な財政の見通しということになるかと思いますが、そういったものとあわせて基本構想・基本計画が議論できるという形にはしたいと思っておりますので、なるべく早い段階で検討しながら、議論の資料としてお示ししたいというふうに今考えているところでございます。

平山委員

 ぜひよろしくお願いします。要は、そこのところが欠けてしまうと、夢ばっかり描く内容になってしまうという危険もありますし、あんまりざっくりしたものを出されてしまうと、それは検討の材料としてはいささか不十分なものにもなってくるかと思いますので、ちょっと大変かと思いますけども、しっかりと分析をしていただいた上でこの10年間の財政フレーム、財政計画を、区として現状どう考えているのかということをお示しいただければというふうに思っております。要は、踏まえなきゃいけない非常に大事なベースなんですよ。これからもうどこの自治体だって、お金がたくさんかかっていくというのはわかっている。施設白書も出ましたとおり、施設の更新は行われていく。そういう中にあってこの未来の中野の姿を描いていくというのに、あんまり現実と乖離したような内容になってはしようがないと思いますので、意見としてつけさせていただきましたので、お願いします。

 これ、進め方なんですけども、以前も御説明いただいたかと思うんですが、この区民と職員のワークショップですとか、審議会の部会とかというのがありますよね。そのときには一定のものというのを区があらかじめ示した上で、それぞれの会議が行われるということでよろしいですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 審議会におきましても、ワークショップにおきましても、重点的にお話をいただきたいというテーマをお示しした上で、御議論、御審議をいただきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 その内容については、この審議会設置及びワークショップ実施の議会報告というふうに受け取ればいいんですか。それとも、この議会報告というのは、既に設置をしたけどもワークショップは終わりましたよ、その結果報告なんですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらにつきましては、審議会の設置が4月8日、また、ワークショップの実施が6月2日及び8日ということで考えておりますので、いずれも実施をして、審議会に関しては途中ですけれども、このような内容でございましたという報告をさせていただくことを考えてございます。

平山委員

 ということは、そのベースになるものは議会には示していただけないということですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 この日程、第2回定例会の御報告の際に、そういったところも含めて、御審議の内容なども含めてお示ししたいというふうに考えております。

平山委員

 だって、ワークショップは実施後の報告だと今おっしゃいませんでしたか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 ワークショップで実際にディスカッションされた、そういった内容、一定の内容について御報告をしたいというふうに考えてございます。

平山委員

 だから、ワークショップでもこういうベースでやりますよということについては、御報告は事前にいただけないということですね。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 現在、どのような形でお示しをするかということで、庁内で検討しているところでございますので、スケジュール的に申し上げますと、こちら、第2回定例会への御報告ということで考えているところでございます。

平山委員

 お示しをいただけるんですか、いただけないんですかということを言っているんです。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 こちらの重点的にお話しいただく内容については、本日の後、議会で報告するという、何か定例会までの間ということでは考えておりません。

平山委員

 何でしつこくこういうことを聞くかというと、今回の予算審議に当たっても、本来議会に対して事前に説明をしておくべき、報告をしておくべきようなことというのが、かなり漏れ落ちていたということを指摘させていただいたんです。基本構想は中野区にとって最上位に位置付けられるものなので、これだけはそういうことがないように、丁寧に丁寧に進めていっていただきたいんですね。ただ、議会というのは当然会期がそれぞれ決まっていて、スケジュールもあるわけなので、そことどううまくリンクさせていくかというのは大変かとは思うんですけども、ただ、そこが抜け落ちてしまってそのまま進んでいってしまうと、これ、議決を伴う事項ですから、我々もその内容についてはしっかりと、物を申せるところについては物を申させていただきたいというふうに思っているんですね。だから、そういう意味で慎重に進めていただきたいと思ってお尋ねをしました。これ、要望でいいです。よろしくお願いします。

伊東委員

 今の質問に関連しますけれど、最後の3番の今後のスケジュールという部分でございます。まさに今の御指摘のとおりじゃないのかなと。部会の設置数ですとか設置目的等もまだ見えない。それで、ワークショップのための区民を公募しますと。そのためにアンケートを行いますと。そうすると、何も見えないままにどういうアンケートをとるの。ワークショップに参加していただく区民の皆さんの得意分野が、どういうふうに見てとれるのというようなものも全然情報が入らずに、これでいきますと6月から7月の議会報告ということは、全て事後報告になろうかと思うんですよね。我々、選挙がありますから、その選挙後の構成はわかりませんけれど、現職の方というのはそれなりに区政をずっと見詰めてきて、区政の課題等も認識している中で、それぞれの見識を持ってこれからの検討、この部分はもうちょっと深くしたほうがいいんじゃないのとか、この部分が抜けているよとかいうことを、ある程度事前に議会としても見ておく必要があると思うんですよ。決して区民の皆様の参画による内容を阻害するだとか、そういうことではなく、やはり手続を進めるんだったらば、それなりに丁寧にやるべきだと思う中で、この流れを見るとどうも事が急ですし、区民の皆さんのワークショップが6月の冒頭に行われるということですと、改選後やっと臨時会が開かれて委員会構成等が決まるか決まらないか。決まった直後の段階で、区民の皆さん、半日、2日かけて議論がなされてしまって、後戻りできない状況ですよね。そういうことを考えると、このスケジュールというのは、全体の基本構想策定のスケジュールはここに載っていないんですけれど、基本構想、その後の基本計画という部分で、どういうふうな位置にこれが入ってくるのかも示されないで、とりあえず審議会、部会、ワークショップをやりますというのは、ちょっと議会側に対する説明というのは不足するんじゃないかと思うんですけれど、いかが。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 審議会の設置を4月8日に予定しているということでございまして、設置前ということで、少し詳細な情報が御提供できていなくて、そこに関してはちょっと申しわけないというか、御理解いただければというふうに思ってございます。審議会の設置につきましては、設置後にできるだけわかりやすい形で情報を御提供したいということと、ワークショップにつきましては、策定方針というか、昨年の第3回定例会におきまして、基本構想の改定及び基本計画の策定の方針というものをお示しいたしました。そのときに6月にワークショップを実施するということでお示しさせていただきまして、日程であったり、少し具体的な部分が決まったということでお示しをさせていただいたところでございます。また、どのようなディスカッションを行っていただくかということについて、現在、庁内で検討中というところもございまして、ちょっと事前にお示しできないという状況はあるところでございますけれども、もちろん基本構想に関しては、議決をいただく事項ということは十分承知してございますので、結果的に審議会、それから、ワークショップについて、実施後というような形の御報告になってしまう部分はございますけれども、議会のほうから、こちらからお示しをしたものに対してさまざま御意見をいただきまして、そういったものを十分に踏まえた上でつくっていきたいというふうに考えてございます。

伊東委員

 今、実施後報告ということをおっしゃっていますけれど、例えば、審議会が設置されましたと、4月に。その審議会でまずどのようなことを議論していただくのかという部分も見えてきていないわけですよ。例えば、ワークショップのためのアンケートを行うと。こういう記載だと、審議会に諮るべき内容に資するアンケートだろうと思うんだけれど、そのアンケート内容はどこでどういうふうに決まるのかとか、それさえも示されないまま進もうとしているんですよね。普通でしたらば、アンケート、こういう項目が載りますという形があって、それを審議会に提供して審議を進めてもらいますというやり方が丁寧なやり方じゃないのかな。そのアンケートの回答をもって応募してくれたワークショップの60名の方というのも、どの分野が得意分野。だって、子育てしたこともない人が子育てに対することを。中野区がとっている子育て施策について精通しているかどうか。高齢者介護、そうしたものの福祉に一切関与していない独身の方、若い方がその分野に精通しているとは思えない。そうしたことで、どういうワークショップの人たちの応募を、60人を超えた場合はその60人に絞り込むかだとか、そういうことが一切なく、このスケジュールでいえば、改選後、第2回定例会の前に臨時の委員会が持たれたとしても、スケジュール的にはほとんど議会の報告にはのってこないで、事後報告になっちゃうという。ワークショップがもう定例会前に済んじゃうわけじゃないですか。そうですよね。大体6月の後半に第2回定例会に入るわけですから。そういうことを考えると、これはこのスケジュールどおりにやらなきゃならないのか。今ここから出されているこうした声を、もうちょっと工夫して議会とのやりとりの中で、よりいいものを基本構想・基本計画に落とし込んでいくという気持ちがあるのかどうか。それをちょっとお聞きしたい。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 スケジュールにつきましては、先ほど策定方針の中で6月ということでお示しをしていたという部分でございますとか、あと、条例を議決していただいた際にも審議会のスケジュールを御説明させていただいたところもあるかと思いますが、審議会全体のスケジュールの中にワークショップの御意見というものを踏まえて入れていくというような、そういったスケジュールで組んでございますので、ちょっとワークショップの日程をこれからずらすということになりますと、審議会全体のスケジュールというものも少し影響を受けてしまうというところもあるかなと思いますので、ちょっとこの日程についてこれから延ばすということは、なかなか難しいのかなというふうに考えてございます。こういった内容につきましては、ちょっと繰り返しになって恐縮ではございますけれども、当初策定方針をお示ししたときには、第2回定例会で報告するということも入っていなかったわけでございますけれども、第2回定例会の中でできるだけ具体的な内容でございますとか、そういったものもお示しした上で、十分な御意見をいただきたいというふうに考えているところでございます。

伊東委員

 区長、常々区民との対話による区政の推進ということなんですけれど、また、区長、最近は言ったか言わないか、車の両輪だと、議会と区長。そういう中で、審議会のスケジュールありきの基本構想の策定なのかということを聞いているんです。今の答弁ですと、審議会のスケジュールが決まっていますからずらせませんと答弁されたのと一緒ですよ。私は、審議会の意見等の答申を踏まえて基本構想を定めていくという中で、じゃ、その審議会の答申がどのような形で出されたのか。それをちゃんと議会に事前に報告する義務もあると思うんですよ。基本構想のスケジュール、これはいつまでに決めなきゃならないとあるんですか。あるの。あるからこうしたスケジュールになっちゃうの。それを伺っているんだ。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 基本構想のスケジュールに関しましては、昨年の第3回定例会で予定ということでお示しをしているところでございますが、2020年の第2回定例会ということで区としては考えているということでございます。いつまでにつくらなければならないというようなものは、特にないかなというふうに考えております。

伊東委員

 最後にします。指摘させていただきます。議会と区長というのは、しっかりとそこで対話が必要でもあると思う。区民だけじゃなく。そうした点からすると、このスケジュールというのはあまりにも一方的じゃないかと。意見聴取の手続、本定例会の予算審議の中でも、その部分についてさまざまな意見が出ている。そうしたことを踏まえてのスケジュールなのかと。これからも同じようなやり方を繰り返していくのかと聞いているんです。その辺を踏まえて答弁ありますか。

朝井政策室長

 審議会につきましては、設置の状況、それから、今回は、ここにございますように8月に中間のまとめを御報告させていただきまして、さまざま議会から御意見をいただきながら、いただいた御意見を審議会のほうに区がしっかりと伝えて、審議会の答申もまとめていただければというふうに考えております。今回、スケジュールの都合で、区としても審議会の審議期間をなるべく効率的にということを考えていく中で、議会へのタイミングのいい御報告ができないスケジュールになっていまして、大変申しわけなく思っておりますけれども、議会の意見をさまざま反映させながら、区として基本構想、また、基本計画をつくっていきたいという気持ちについては十分考えておりますので、そういった姿勢でもって進めていきたいというふうに考えております。

羽鳥委員

 すみません、先ほど質疑させていただいたんですけども、ちょっと1点だけ確認します。今いろいろとほかの委員の質疑の中で、議会への事後報告になるんじゃないかと。あたかも中身に対して寛容することができないのかなというふうに感じてしまうような質疑があったんですけれども、今後のスケジュールで見ますと、ワークショップについての議会報告、その後に中間のまとめがあると。その後に審議会における検討状況の議会報告というのがあるように、私は、このスケジュールを見る限りでは、議会の意見を聞いてまとめるということは可能だというふうに考えているんですけれども、そういった理解でよろしいですか。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 区といたしましては、スケジュール的に第2回定例会、また、第3回定例会の間の閉会中の議会など、適宜御報告をさせていただいて、さまざま御議論いただきたいというふうに考えておるものでございます。

伊東委員

 今、委員の方から質問がありました。これ、審議会ですよね。区長が基本構想に対する諮問を行って答申を得るという組織ですよね。それは確かでしょう。

永見政策室副参事(基本構想担当)

 そのとおりでございます。

伊東委員

 私が言っているのは、議会がそうした審議会に対して介入するということじゃない。諮問に対してしっかりと答申ができる仕組みになっているかどうか。それをチェックする必要があるんじゃないのということを言っているの。中間のまとめについて議会報告はあったけれど、それはあくまでも審議会の諮問に対する答申のまとめの過程であるから、それに議会がとやかく言うこと自体がおかしいんだ、逆に。諮問に対する答申のまとめ方にそごを来さないように、事前に情報の提供があったほうがいいんじゃないのということを申し上げている。そうでしょう。都市計画審議会が開かれている。それに対して議会が物を言っていますか。諮問に対する答申をしっかりやってくれている。長年続いている審議会です、都計審は。それに議会が介入するつもりはない。ただ、諮問のあり方だとか、審議の過程だとか、そういうものに抜かりがないかどうか、老婆心ながら事前に報告があったほうがいいんじゃないのということを言っているの。なんか勘違いしている委員もいる。理事者もその辺はよくわかってほしいんだ。はい、いいです。

委員長

 他に質疑はございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野区ユニバーサルデザイン推進計画(案)についての報告を求めます。

宇田川政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当)

 中野区ユニバーサルデザイン推進計画(案)(資料3)について、中野区ユニバーサルデザイン推進条例第7条に基づき策定するこの推進計画につきまして、以下のとおり案を取りまとめましたので御報告いたします。

 まず、素案から案への変更点でございます。別紙1のとおりとなっております。1月31日の当委員会で、意見交換会の結果については御報告をさせていただいたところでございますけれども、この意見交換会を踏まえた変更というのは行っておりません。今回の変更の内容につきましては、昨日御報告をさせていただきました中野区区民意識・実態調査の2018年の結果、それから、平成30年度健康福祉に関する意識調査の結果、これらを反映して変更をしたものでございます。計画の基本的な考え方と背景、それから、各基本理念の現状と課題について、データを反映して修正を行っているというものでございます。また、意見交換会の御意見の中で、計画の中身ではないんですけれども、イラストについて御意見がありました。男性が青、女性が赤など、ジェンダーが強調されているものがあり残念だという御意見がございましたので、計画の本体ではございませんけれども、こちらの御意見を踏まえて、イラストですとか、そういったものについては変更させていただいているところでございます。

 次に、計画案でございます。別紙2のとおりとなっております。また、概要版につきましては、別紙3のとおりとなっておりますので、後ほどお読み取りいただけたらと思います。

 今後のスケジュールでございます。3月20日、中野区報で案の策定について公表をしたいと考えております。そして、3月22日から4月11日にパブリックコメントの手続を実施し、5月に計画の決定、6月に総務委員会のほうで報告をさせていただくという予定で進めたいと考えているところでございます。

 私からの御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

羽鳥委員

 素案の報告のときに、推進計画の本文のほうの教育の部分で、「オリンピック・パラリンピック教育の充実により、日本人としての自覚と誇りを持ち」というふうな文言について、外国の子どももいる中で、教育の中でこういった文言が適切なのかというのを検討していただきたいということを要望させていただいたんですけれども、検討した結果そうなら、そういう御判断だと思うんですけれども、どういった検討があったのかということはちょっと聞いておきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

宇田川政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当)

 いただいた御意見を踏まえまして、再度ここの、本体のページでいきますと38ページ以降のハートの部分かと思うんですけれども、そこ全体についてユニバーサルデザインの視点でどうか、それから、全体としてどうかということで検討させていただきましたが、ここについては、基本的な考えとしてここに記したとおりという判断で、変更のほうはいたしませんでした。

羽鳥委員

 わかりました。これは中野区が行う学校教育で行うものですから、今言ったんですけれども、中野区の区立の小・中学校の中には、やっぱり少なからず外国籍のお子さんもいるわけで、そういった方も日本人としての自覚と誇りを持つ教育をやるんですかということ。その人たちは、どういうアイデンティティーを持っているかというのはそれぞれに分かれていると思うんですよね。そういうときに、このユニバーサルデザイン推進計画で「日本人として自覚を持ち」というのが、計画としていいのかなというのは思うところです。ぜひとも再度計画として策定される際には、そういった多様な国籍の子がいる現状も鑑みて策定していただきたいというふうに思います。

朝井政策室長

 この部分は、日本人が日本人としての自覚と誇りを持ちということを表記しております。それで、他国の文化を理解し尊重するということで、もちろん日本人ではない外国籍の方がいらっしゃることも十分理解した上で、他国の文化も理解し、国際的な感覚も身につけていくということで、外国籍の方に特化した表現にはなっていませんけれども、これ自体はこのままで、ユニバーサルデザインの推進に適合しているということで判断しているところでございます。

羽鳥委員

 別に私は、国際理解を進める、国際感覚を身につけるというのは非常によいことだと思います。例えばこの部分を変えるとしたら、「オリンピック・パラリンピック教育の充実により、他国の文化を理解し尊重する豊かな国際感覚を身につける」と。こういった文言でもいいんじゃないかなというふうに思うんです。わざわざこれを入れなくたって、国際感覚を身につける、他国の文化を理解し尊重するというのは、学校教育の目的として入れられるんじゃないのかなというふうに思ったところですので、ぜひとも、重ねてでありますが、御検討のほどよろしくお願いいたします。

木村委員

 すみません、既に質疑があったかもしれないんですけど、確認なんですが、進行状況の把握・公表というところなんですけども、区民に公表しながら進めていきますということなんですが、具体的に、いつ、どのように、どういう形で公表するというふうに考えていますか。

宇田川政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当)

 46ページに施策の評価・点検として掲げている進捗状況の把握・公表の部分ということでよろしいですか。――はい。進捗状況につきましては、毎年度発行していくということで、進捗状況の中でどのような取り組みをしたかということを具体的に把握していくということを想定しております。公表につきましては、どの時期にしていくかにつきましては、ちょっと今後また検討させていただきたいというふうに思っています。

木村委員

 じゃ、毎年公表するとか、そういうふうにはまだ決まっていないということですか。

宇田川政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当)

 どういう場面で公表していくのがふさわしいかということについて、検討が必要というふうに考えているところです。

木村委員

 この点検の仕方を見ると、行政の総点検とも書いていますので、1回目の公表が結構大事かなというのもあったり、あとは、区民の皆様にどういうふうに理解して取り組んでもらうかというところもかなり大事かと思うので、1回公表してから毎年だったらわかるかなと思うんですけれども、ほかでやっているところは結構毎年やっていたりとか、公表していたりとかするので、しっかりと、公表の仕方はできる限り区民に見やすくというか、ホームページで事細かく、できる限り明らかに公表していただくようにお願いしたいと思うんですが、それに関してはいかがですか。

宇田川政策室副参事(ユニバーサルデザイン推進担当)

 このユニバーサルデザイン自体は、言葉を知らないという方が一定数いるような状況ですので、どういう形でこの結果を公表して、区民の方と一緒に進められるかということについては、かなり検討と工夫が必要かと思っておりますので、工夫しながらよりわかりやすく、それから、区民の方、事業者の方と一緒に進めていくための情報となるような形で公表していきたいというふうに考えているところでございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、3番、中野区情報発信のユニバーサルデザインガイドライン(案)についての報告を求めます。

堀越政策室副参事(広報担当)

 中野区情報発信のユニバーサルデザインガイドライン(案)について御報告いたします。中野区ユニバーサルデザイン推進計画(案)において策定することとしております、中野区情報発信のユニバーサルデザインガイドラインについて、案をまとめましたので御報告をいたします(資料4)。

 1、目的といたしましては、文字の大きさや配色など、区職員が広報物を作成する際の基本的事項をまとめまして、さまざまな特性を持った人にとって読みやすく、わかりやすい情報発信を推進するものでございます。

 2の主な内容といたしまして、1の概要でございますが、こちらは別添資料の1から6ページが該当部分でございます。目的、考え方及び高齢者や障害者、外国人など、さまざまな特性に応じた配慮すべきポイント等を記載しております。第2章、二つ目といたしまして、印刷物におけるユニバーサルデザイン、こちらは7ページから12ページでございます。伝わりやすい表現、文字の大きさ、書体、バランスなど、わかりやすい印刷物を作成するためのポイント等を示してございます。3章のホームページにおけるユニバーサルデザイン、こちらは13ページから17ページでございますが、ウェブのアクセシビリティへの対応、ページ作成のポイント等を挙げてございます。最後、4章、実践のポイントといたしまして、こちらは18ページ以降になりますが、配色の注意点や音声、図記号(ピクトグラム)等の活用、外国人などにもわかりやすい易しい日本語への言いかえ等、より伝わりやすい情報とするための配慮すべき点や具体例等を記載しておりまして、最後の部分に配色にかかわるチェックシート等も添付してございます。

 ガイドライン案は、今申し上げました別添のとおりおつけしておりますので、詳細は後ほどお読み取りいただければと思っております。

 最後、スケジュールでございますが、こちらは本報告の後に、3月中にガイドライン案を策定したいと考えております。

 なお、本ガイドライン案は、区のホームページにもアップいたしますほか、策定後も継続的に必要な内容を盛り込みまして改定を行ってまいる予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

羽鳥委員

 これは、中野区から発信される情報についてのユニバーサルデザインということで、今後、各部署でこういったガイドラインに沿った情報発信が必要になると思うんですけれども、例えば、ガイドラインに沿った研修というか、お知らせのやり方であるとか、全庁的にどういうふうにその普及をされていくのかなというふうにお尋ねいたします。

堀越政策室副参事(広報担当)

 広報自体も研修を行っておりますが、各種の庁内の研修ですとか、あとは、広報の担当者が各所管におりますので、そういった連絡会議、あとは、管理職等もおります説明会などを通じまして意識の啓発を図ってまいります。あと、広報のマニュアルというのも登載しておりますので、そういったマニュアルにもきちんと掲載して進めてまいりたいと思っております。

羽鳥委員

 わかりました。あと、例えばホームページなどは、これからの情報発信というよりは、今の情報発信のあり方がユニバーサルデザインのガイドラインに沿っているかどうかという確認というか、改善になってくると思うんですけれども、それについても、例えば期限とか、そういうのを区切ってやっていくとか、そういう取り組みをどう推進を。これからの情報発信については、そういう研修とかで今後こういうふうに取り組んでくださいねとやっていけばいいと思うんですけども、これまでにされたもの、ホームページの画面とか、そういうものは改善されていく必要があると思うんですけど、どういうふうに、いつまでにとか期限を区切ってやっていく予定とか、そういうのはあるんでしょうか。

堀越政策室副参事(広報担当)

 ホームページについては、メーン担当はもちろん広報担当でございますが、入力自体は各所管で権限を持って行っております。一定、ホームページについてはユニバーサルデザイン、基本的なところはもちろん対応してございますけれども、このマニュアルにもありますように、さらに徹底を図るということ。あとは、大もとのホームページのさらなる改善といたしましては今後検討してまいりますが、一旦このマニュアルに沿ってさらに進めておりまして、課題を拾いながら、そういった時期も見きわめながら、よりよいホームページとしてまいりたいと思ってございます。

中村委員

 すみません、1点だけ。今回、来年度予算で区報のリニューアルがあったと思うんですけれども、それもこのユニバーサルデザインガイドラインに沿って改訂するとか、新しいものにしていくという考え方でよろしいでしょうか。

堀越政策室副参事(広報担当)

 今までもフォントですとか読みやすい字体を選んではおりますが、今度カラー化も行いますので、この冊子にもございますように、特にカラーにもきちんと配慮しながら進めていく予定でございます。

中村委員

 ということは、色のユニバーサルデザインというところも配慮されるということでよろしいですか。

堀越政策室副参事(広報担当)

 おっしゃるとおりでございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、4番、情報セキュリティマネジメントシステムの運用の見直しについての報告を求めます。

永田政策室副参事(業務マネジメント改革担当)

 それでは、情報セキュリティマネジメントシステムの運用の見直しにつきまして、お手元の資料(資料5)によりまして御報告いたします。区では、情報セキュリティの一層の向上を図るため、平成28年9月から情報セキュリティマネジメントシステムの運用を開始し、平成29年7月に国際規格であるISO27001の認証を取得いたしました。この間の取り組みを通じまして、情報セキュリティに係る現状が把握できましたことから、これらを踏まえまして認証範囲を見直すなど、より効果的で効率的な取り組みとするものでございます。

 1、これまでの取り組みといたしましては、情報セキュリティの脅威が高まる中、区では個人情報等を守り、サービスを安定的に提供するため、資料に記載のとおり、区のセキュリティポリシーに基づく取り組みを進めるとともに、区の情報システムにおきましてもインターネット分離などの対策を講じてまいりました。

 二つ目の見直しの内容といたしましては、まず一つ目が、情報セキュリティに対する職員の理解の深まりとともに、全庁的なセキュリティレベルが向上したことから、今後は職員が自律的・主体的に各部署の業務特性に応じたよりきめ細かなリスク管理を行うようにいたします。そのため内部監査につきましては、これまでの職員の相互監査による項目点検を中心とした方式から、事務局職員による監査に改め、各部署に対する支援も一体的に行うようにいたします。また、これまでに把握された情報セキュリティレベルに応じて認証範囲を見直し、区の標準的な運用と国際規格に適合した運用とに分けて管理することといたします。区の標準的な運用といたしましては、区のセキュリティポリシーに基づきまして、各職場において自律的な運用を行うことを基本といたします。したがいまして、認証範囲ではない部署におきましても、引き続き区のセキュリティポリシーに基づいて情報資産の管理を徹底することなどについては全庁的に継続してまいります。一方、マイナンバーの取り扱いが多い部署や住民情報系システムを取り扱う部署におきましては、より高いレベルの情報セキュリティを確保する必要がありますことから、国際規格の認証を継続し、高度な専門性を持つ外部機関による審査や最新の知見に基づく助言や指導を受け、それらを全庁に展開しながらさらなる改善を図ってまいります。裏面でございます。この見直しによりまして、国際規格認証範囲が平成30年度の112の分野・事業所から、平成31年度は26となる見込みでございます。認証の範囲は表に記載のとおりでございます。

 3、今後のスケジュールといたしましては、平成31年4月に各部署におきまして新年度運用体制の確定、そして、情報資産台帳等の作成を行います。6月から9月にかけて内部監査の実施、平成32年1月に国際規格認証の更新審査の受審を予定してございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

平山委員

 総括のときに少しお聞きをしたので端的に伺っていきます。まず、これ、ちょっと気になるんですけど、情報セキュリティに対する職員の理解が深まり、全庁的なセキュリティレベルが向上したというふうにおっしゃっているんですけど、これは数値か何かではかられるんですか。

永田政策室副参事(業務マネジメント改革担当)

 まず、全ての職員に対する研修、eラーニングによる研修と理解度チェック、これを行っております。この理解度については、少しずつですが、数値が高まってきているということでございます。このほか具体的に申しますと、取り組みを始めましたときには、例えば個人情報については鍵つきのキャビネットにしまうということでございますが、一部の職場によっては、鍵が壊れているとか紛失をしたといったような職場が見受けられました。これらにつきましては速やかに対応して、改善を図りました。また、システムの管理におきましては、IDやパスワードについて、かつては複数の職員が共有しているといったような事例も見受けられましたが、そうしたところにつきましては、一部生体認証を導入するなど、アクセス制御、これを明確に行うなどの改善を進めているところでございます。

平山委員

 理解はできるんですけど、導入して3年まだ経過していないですよね。だから、私は、その向上に向けて取り組みをしている最中ぐらい、さなかかなと思っているんですよ。だから、ちょっと、全庁的なセキュリティレベルが向上したということを理由に挙げられるというのは、まだ時期早尚かなと。もちろん取り入れられたわけですから、そういう取り組みをされているということは評価しているんですよ。

 認証範囲を見直されることになった。標準的な運用と国際規格に適合した運用に分けて管理するということで、これは少し分科会のときにもお聞きしたので、詳細は伺いませんけど、端的に、要は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、今、最も情報セキュリティを高めておかなきゃいけない時期なんですよ。この時期であるということも十分踏まえられた上で、それでも大丈夫だという判断でこの事業所を選別されたということで、大丈夫ですか。

永田政策室副参事(業務マネジメント改革担当)

 これまでの取り組みの中でも御紹介させていただいておりますとおり、外部からのサイバー攻撃などについてはインターネット分離などの対応を講じてございます。また、内部におきましては、こうした情報セキュリティポリシーに基づく遵守事項の徹底、これらをしっかりと全職員に周知徹底を図ることによりまして、これからさらに高まるというふうにして認識してございます外部からの脅威等についても、情報セキュリティをしっかりと守っていきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 最後の質問にします。2年半前ぐらいですかね、導入をされた。そのときには、いわゆる区有の全施設を対象にしたというのは、恐らく日本で初めてというような報道のされ方をしたと思うんです。それに対して何かしら、他自治体から中野区に対して問い合わせはありましたか。

永田政策室副参事(業務マネジメント改革担当)

 中野区が全庁的な規模でISMSの認証を取得したということにつきまして、一部御紹介いただいたりした関係で、他の自治体からのお問い合わせや視察をお迎えしたということはございます。

平山委員

 本当にこれで最後にしますけど、要するに、先駆的なことということで報じられたわけですよ。中野区もそういう思いでやったわけなんですね。その中野区が一気に対象を縮小しましたということになると、これはなぜなのかなということに必ずなるわけなんですよ。要するに、先陣を切ったということは、後陣に対してもそれだけの責任があるわけですから、そこはきちんと説明できるというか、理解をしていただけるようにしていかないと、何かこのISMSはあまりいい規格じゃなかったんじゃないか、だから中野区はほとんどの事業所でやめちゃったんじゃないかというような見方をされるというのは、それはまたちょっと本末転倒じゃないですか。と思っていますけど、その辺どうですか。

永田政策室副参事(業務マネジメント改革担当)

 今回の見直しにつきましては、決してこれまでの取り組みについての評価を下げるというものではなく、業務特性に応じた対応をさらに進めていくという趣旨でございますので、それにつきましてはしっかりと本来の目的に沿った取り組みを進めていきたいというふうに考えてございます。

大内委員

 見直しの内容の(1)のところなんですけど、内部監査については、職員の相互監査による項目点検を中心とした方式から、事務局職員による監査に改め、各部署に対する支援、これ、どういう意味なんでしょうかね。

永田政策室副参事(業務マネジメント改革担当)

 この内部監査でございますが、これまでは全庁的に各部署から監査委員を選出いただきまして、約30名程度で七つの監査チームをつくりまして、相互に監査を行うという形をとってございました。この方式を、業務マネジメント改革担当が務めてございます事務局職員が監査、そして、その監査で指摘された課題に対する対応策を考えていくといったようなことについても、一体的に進めていくような方式に改めるというものでございます。

大内委員

 その事務局職員というのがちょっと、事務局って誰のことを言っているのかわからなかったので、もう一度答弁してください。

永田政策室副参事(業務マネジメント改革担当)

 この事務局職員と申しますのは、全庁におきまして情報セキュリティマネジメントシステムを運用してございます、業務マネジメント改革担当の職員でございます。

大内委員

 その方たちは、来年度は人数がふえたり、要するに、今までやっていなかったことをそれだけやるというのはすごい仕事量だと思うんですけども、当然職員体制――職員というか、その組織の方たちの体制も変わるんですか。

永田政策室副参事(業務マネジメント改革担当)

 職員の体制につきましては現行どおりでございますが、ここにIT専門支援員、それから、外部の情報セキュリティのコンサルタントを委託でお願いしておりますので、そのチームで、そして、これまでは期間を約2週間で実施しておりましたが、この期間を3カ月ほどに延長することによりまして、全体としての監査の範囲を確保していくという考えでございます。

大内委員

 2週間から3カ月という、また意味がわからないんだけど、余計仕事量がふえるのかな。あと、IT支援員、ほかに仕事があって、あれは常勤と非常勤がいてそれなりに忙しいんだけど、またこの仕事もふやしちゃって大丈夫なんですか。ほかにやることがあるじゃないですか。この業務もふえるの。

永田政策室副参事(業務マネジメント改革担当)

 まず、期間を広げることにつきましては、限られた職員の人数で多くの職場を回るためには、期間がより長くかかるという意味で長い期間をとるということでございます。

 それから、IT専門支援員の業務でございますが、システムの調達、そして、実際それが運用されている状況を評価するというところまで担当してございますので、その導入したシステムがしっかりとセキュリティが確保された状態で運用されているか、これを現場で確認をするということでございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、5番、議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。

尾関経営室副参事(法務担当)

 それでは、議会の委任に基づく専決処分について御報告させていただきます。事故の概要といたしましては、資料(資料6)の2の(3)にございますように、区の職員が庁有車で走行し、交差点に停車していたところ、庁有車の後方から走行してきた相手方車両が庁有車の後部に衝突し、この事故により庁有車のリアバンパー等が破損したというものでございます。和解の要旨は、資料の3に記載のとおりでございます。2月28日に和解が成立いたしました。

 以上で報告を終わらせていただきます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

 委員会を休憩します。

 

(午後2時10分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時13分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、6番、訴訟事件の判決についての報告を求めます。

尾関経営室副参事(法務担当)

 それでは、訴訟事件の判決について御報告させていただきます。資料(資料7)をごらんください。

 本件は、世田谷区民が中野区及び社会福祉法人中野区福祉サービス事業団に対して、名誉毀損等を理由に530万7,645円の支払いを求めた損害賠償請求事件でございます。本件事件につきましては、昨年の3月15日に総務委員会におきまして、東京地方裁判所に訴えの提起がなされたことを御報告させていただきました。このたび2月22日に相手方の請求に理由がないとのことで、裁判所より棄却判決の言い渡しがなされましたので、ここに御報告させていただきます。事案の概要、請求の内容、判決につきましてはお読みいただければと存じます。

 以上で報告を終わらせていただきます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、7番、平成31年度の組織編成についての報告を求めます。

田中経営室副参事(人事担当)

 それでは、平成31年度の組織編成につきまして御報告をさせていただきます。お手元の資料(資料8)をごらんいただきたいと思います。左側が平成31年度の組織、右側が平成30年、現行の組織を記載してございます。表内で網かけの部分が変更箇所となってございます。平成31年度の組織につきましては、昨年第4回定例会におきまして可決をいただきました組織条例に基づきまして、平成30年現在の4室6部、こちらを企画部以下の9部に再編するとともに、これまで「分野等」としておりましたところを「課・係等」に変更してございます。なお、職務の専門性、困難性等を踏まえまして、部や課などの一部には担当部長、担当課長などを設置しているところでございます。詳細につきましてはお読み取りいただければと存じます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

平山委員

 すみません、何点か伺います。あまり人事のことというのは、そちら側がこういうのが進めやすいというふうにお考えになっているだろうから、あまりいろんなことを言うのは本意ではないんですけど、目標体系の変更等々でこれまでもありましたので。ただ、ちょっと気になるところが幾つかあるので伺います。

 まず、今回のこの組織編成で部長は何名、いわゆる参事に当たるんですかね、課長は何名となりますか。変更前も含めてね。

田中経営室副参事(人事担当)

 人の数と、それから、課の数等は若干異なってございまして、まず、組織的にいいますと、これまで分野と言っていましたすこやかを四つと数えますと、分野は62の分野でございました。今回、新しい課としては52の課となってございます。それで、ポスト数につきましては、平成30年度は89のポスト、今度のポスト数としては88となってございます。あと、人事的にいきますと、平成30年4月現在の部長が14人、課長が81人、平成31年4月につきましては、部長としては18人、課長としては79人を今のところ予定しているところでございます。

平山委員

 随分と部長がふえちゃって、おめでとうございますというんでしょうか、何ていうんでしょうかね。でも、お金はいっぱいかかっちゃうんですよね。それはそれとして、これまであった部経営という考え方はもう持たれないということですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 部経営といいますか、いわゆる部の取りまとめ、いわゆる事業部制というもの自体の考え方は変わっていませんので、名称としては部経営という名称を使っているところも、統一的には部の庶務担当というようなことで、統一的な係名ということで考えてございます。

平山委員

 細かいところを幾つか伺っていきます。ユニバーサルデザインはどこが担当されますか。

田中経営室副参事(人事担当)

 平和・人権・男女共同参画係が担当します。

平山委員

 平和・人権・男女共同参画とユニバーサルデザインというのは、似ているようで同一のものではないというふうに思っているんですけども、このユニバーサルデザインの担当課長ですよね、要するにユニバーサルデザインを担当する課長職というのはいなくなる――いなくなるというか、この中に入っちゃうわけですよね。これまで独立してあったのに、今回はこの中にまとめられたのはどうしてですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 組織の見直しの中では、国際化であるとか、あと、オリ・パラにつきまして部の異動もございまして、実際は企画部の中で一体的にということで、平和・人権・男女共同ということで取りまとめたというようなことでございます。

平山委員

 いや、オリ・パラと国際化は、まあ、オリ・パラは同じ方が担当されたかもしれませんけども、ユニバーサルデザインはユニバーサルデザインという形で独立した担当があって、そこの担当課長ということでいらっしゃったわけじゃないですか。だから、言ってしまえば、ユニバーサルデザインという担当として独立してあったものが、この平和・人権・男女共同参画の係の中に入れられちゃったわけですよね。私は、取り組みが後退したというふうに見えるんですけど。改めて伺います。どうしてなくなったんですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 取り組みが後退したということではございませんけれども、職員の体制としては一つの係というふうにまとめさせていただいたというところでございます。

平山委員

 取り組みが後退したというのは適切じゃないですね。これからの人事なので、4月1日以降後退するか後退しないかというのは、しっかりと見きわめていきたいと思っているんですけれども、要は、推進計画を今こうやって進めていただいている。これから条例をつくって、いよいよこれから区はこのユニバーサルデザイン条例を踏まえて、全庁的な取り組みをやっていかなきゃいけないわけじゃないですか。それをきちんと中心となって推進されているのか、されていないのか。だって、ほかの所管の方々が、いつもそのことの意識を持てるというわけじゃないじゃないですか。御自分の担当の仕事があるわけだから。だから、その専門の担当の方がいらっしゃって、いつも目配せをしているという体制があるということが、私は望ましい体制だと思ったんですけども。ちょっと結果論なので、ここは大変残念に思います。まだ緒についたばっかりなんですよ。絶対にユニバーサルデザインの推進が後退することがないように、引き続きこの企画部長さんに頑張っていただくしかないなというふうに思っていますけども、これはお願いをしておきます。

 もう一つなくなったのが、この人材育成担当というのが人材育成係になっちゃいましたね。担当課長、いらっしゃいましたよね。これはどうしてですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 人材育成が重要な点というのは当然認識をしてございまして、係制という中で人材育成係と。もともと現在副参事が執行責任者として、人材育成担当というふうにいいますけれども、職員課全体の中で係も含めて、人材育成については引き続き取り組みを進めていこうというふうに考えてございます。

平山委員

 私、この間ずっと庁内の人材育成のことについて取り上げさせていただいたつもりなんですよ。なぜかというと、ある一定時期にずっと職員をとれない時期があって、ある一定時期に大量の新卒の方が入りましたよね。この方々をいよいよ本気になって育てていかないと、もう大変なことになっちゃうわけですよ。これからの中野を担っていただく職員をきちんと育てていかないと、中野は過度な職員数という判断をされて2,000人体制まで絞り込んできた中で、いわゆる年齢構成とかなんとかというものにはいびつさが残っているわけじゃないですか。だから、適切に人を育てるということをやっていかないとなかなかしんどいなと思っていたので、ずっと質疑をしていたつもりなんです。先般の分科会の中でお尋ねして、28年か29年に人材育成の担当課ができたということで、それから取り組みをされていて、これから人材育成ビジョンをつくっていくんでしょう。今まさしくその真っ最中でしょう。人事構想だけはできて、人材育成ビジョンはまだできていないんですよ。そういうタイミングのときにこれも係にしちゃって、職員課長さんが一緒に見るという体制というのは、私はどうなのかなと。お尋ねをしたところ、近隣区はみんな持っていらっしゃるんでしょう。交流を図ったりするときに、うちだけ担当の課長がいないわけじゃないですか。これもどうかなと思うので、これは指摘をしておきます。

 このユニバーサルデザインと人材育成については、これ、もう一回よくよく考えてくださいね。その上でまた加えることがありますけど、それは課長さんの数も大変なのかもしれないけど、数字を聞いたら課長の数は減っているわけじゃないですか。部長がふえている。この辺のバランスも、もう少しよく考えてできたんじゃないのかなというふうに思うわけなんですよ。なので、これをあえて指摘しておきます。

 もう一つ、逆に入れてほしかったなと思う課があります。それは、名称を私が勝手につけるわけにはいかないんですけど、子育て先進区担当課というもの。もう一つは、行革の担当課というもの。この二つが、私は中野区には絶対に必要だというふうに考えております。長くなるとまた怒られちゃうので、短くいきますよ。何でかというと、さっき何の質問をしましたっけ。基本構想の話をしましたよね。今、区長が子育て先進区を掲げていらっしゃる。私は反対ではないです。うちの会派も反対ではない。だけど、役所の皆さんは、みんなそこに目が向いちゃっているんです。だから、全部の企画の中にそれをベースとして入れていかなきゃいけないというふうになっている。あるいは、区長がそうされているのかわからないですよ。だけども、目指すべき方向は、それはそれで、区長がこういうふうにやりたいとおっしゃっているので、否定するつもりはないんですよ。だけど、本来は通常の行政の機能があって、通常の行政としてやらなきゃいけないことがあって、それとは別に特化してここで子育て先進区を目指すような取り組みをやらない限り――後で区役所のところでも指摘しますよ――何でもかんでも子育てに入っちゃう。それはあまりいい状態じゃないですよ。だから、はっきり言いますけど、高齢者とか漏れ落ちちゃうんです。せっかく地域包括支援の担当部長まで招き入れておきながら、基本構想の検討に当たって、そこの部分の担当の学者さんもいない。専任でね。というようなことになっちゃうわけなんですよ。

 だから、本当は、全庁的には通常のみずからの仕事をやるんだけど、でも、区が目指す子育て先進区という取り組みについてきちんと目くばせをしていく。もう一つは、ここが中心になってどういうものをやるかということを一生懸命考えたらいいんですよ。他区と連携しながら。さまざまな事例を調べながら。役所全体で考えようとするとおかしくなっちゃうんです。だから、ユニバーサルデザインと同じなんですよ。なので、本当は子育て先進区担当課とかが欲しかったなということ。行革は、予算係と決算分析・地方公会計だけでは、これからの中野の10年を考えたときに――行革、ありますか。(「業務改善」と呼ぶ者あり)業務改善じゃないの。業務改善というのは、今ある業務をちょこちょこ改善するというようなことしかやっていないでしょう。そうじゃなくて、本格的に行革をやるんだという、そういう課が本当は必要だと私は思っていて、その二つがないのは残念だなと。この四つのポスト、4人の課長さんが生まれてほしかったなと思っています。これに対して御意見だけいただいて、この質問を終わります。

田中経営室副参事(人事担当)

 まず、子育て先進区ですけれども、議論の中ではその専門の組織までつくろうかという議論はなかったんですけれども、子ども教育部の子ども教育政策課というところで、一応その辺も中心に担うというようなことで、来年度は予定をさせていただいています。また、いわゆる行革、過去に財政、中野区が厳しい時代、そういう組織もございましたけれども、来年度の組織見直しに向けては、現在評価と改善を別の部でやっておりましたものを一体的にやって、評価が改善につながるようにということで、いろいろ事業の見直し・改善を図っていくという取り組みを推進することを考えてございます。先ほどの委員の意見も踏まえまして、来年度以降の検討の中でそういうところも考えていきたいというふうには思ってございます。

平山委員

 わかるんです。子育ての部長さん、1人ふえていますけど。そうじゃなくて全庁的な取り組みをされたいんでしょう。だから、企画の中に必要なんですよ。行革も企画の中に必要なんですよ。そういうことで質問いたしましたので、これ、答弁は結構ですけど、そういうふうに理解してくださいね。

大内委員

 すみません、この見方なんですけども、例えば企画でいうと、企画課の中に基本構想担当課長が、なんかわからないけど同じ欄に入っている。何でこうなるんですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 一つの課の中に、いわゆる重要・困難な職については、その担当の課長を設置するということで、基本構想につきましてはこれからの重要な事項ということで、企画課の中に担当課長を置いたということでございます。

大内委員

 企画課の下に基本構想担当課長がいるということ。横並びじゃなくて、下。横並びなの。その下の係の人がまたいるんだけど、独立させないで一緒にしているというのは、企画課長が基本構想担当課長の横に。これはちょっと書き方がよくわからないんだけど、何で一緒に、下の係のところに基本構想係がいるのに。基本構想係の上司は誰なの。これ、何で一緒にしているの。

田中経営室副参事(人事担当)

 組織としてはあくまでも企画課というものと、企画課の中には企画係、基本構想係以下があると。この企画課の業務の一部の基本構想策定に向けた担当課長、その基本構想の担当課長が所管するのは、基本的には基本構想係ということで、今までですと分野施策というような、わかりづらかったところを、組織としては一つの課の中の一部の業務を基本構想担当課長が担うと。基本構想担当課長の下には基本構想係の職員がいるというような、そんな体制になってございます。

大内委員

 そちらが決めてやりやすいようにつくっていかないと。でも、何を言っているのかよくわからない。

 それと、あともう一つ、同じように2ページ目のところにあるんだけど、それなら次はどう説明するのか楽しみだけど、新区役所整備課の中に新区役所区民サービス担当課長と新区役所情報システム担当課長じゃない。これは、新区役所の整備の中に、その下に新しくできる区民サービス担当、要するに区民サービスを考える課長と情報システムを考える課長がいるということなの。

田中経営室副参事(人事担当)

 ここはこれまでと変更はないところなんですけれども、これまで統括管理者が、新区役所整備担当の副参事がいまして、執行責任者に新区役所区民サービス担当の副参事、それから、情報システム担当の副参事が、これは実際兼務ですけれども、今度組織としては一つの新区役所整備課と。その整備課の中に、新区役所整備の中には当然区民サービスを考えたり、システムを考えたりということで、新区役所整備課の中に担当課長を2人置きまして、それぞれ係としては区民サービス係、情報システム係の担当がいるという。そういうような状況になってございます。

大内委員

 あまりいい悪いは言う話じゃないので。要するに、ここは課長が2人ふえたということなの。兼務なの。新区役所整備課長が二つを兼務するの。

田中経営室副参事(人事担当)

 区民サービス担当課長、情報システム担当課長というのは、ほかの課長がここも兼務するというようなことで予定をしてございます。

大内委員

 例えば、新区役所整備課長が誰か1人いて、区民サービス担当課長が1人いて、システム担当課長が1人いて、そのうちサービス担当課長がまた何か兼務してとか。もう一度言ってください。

田中経営室副参事(人事担当)

 新区役所整備課長がまず1人、これは専任でいます。それから、区民サービス担当課長というのは、具体的には企画部の業務改善課長が兼務いたします。それからもう一つ、情報システム担当課長につきましては、企画部の情報システム課長が兼務すると。そういうことでございます。現状もそのとおりになってございます。

大内委員

 要は、今担当している人たちが新しい庁舎になったとき、こういう業務がいいかと。一番わかりやすいから担当するということでしょう。でも、企画部と総務部、分かれるじゃない。この人たちは二つの部長に仕える形になるの。

田中経営室副参事(人事担当)

 新区役所整備にかかわる部分というのは総務部が所管になってございますので、そういう意味では、この2人の兼務は、新区役所整備に係るものの上司は異なるということになってございます。

大内委員

 ここはほかのところも全部聞けるんでしょう。そういう人たちはまだいるの。要は、やっぱり課長というと1人なのかなと思うけど、課長の兼務というのが、そうやって見ると結構いらっしゃるんですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 兼務も幾つかありまして、部の異なるところはこの企画部と総務部の、先ほどの新区役所のところかなというふうに想定してございますけれども、例えば5ページの支えあい推進部なんですけれども、今回、地域活動推進課にトータルケア調整担当課長であるとかアウトリーチ調整担当課長等、四つの担当課長を設けてございますけれども、こちらはすこやか福祉センター所長がそれぞれの、トータルケアの役割であるとか、アウトリーチを調整する役割であるとか、そういうところを兼務することで予定しているところでございます。

大内委員

 アウトリーチ調整課長って何か兼務。この人は、もとは何の仕事をやっている人なの。

田中経営室副参事(人事担当)

 すこやか福祉センター所長が本務でありまして、そのすこやか福祉センター所長の4人のうちのどなたかが、例えばトータルケアの調整担当課長を兼務すると、そういうようなことで予定をしてございます。

大内委員

 アウトリーチというのは、新しい区長がよく言っているんだけど、アウトリーチ調整というのは、本当は企画とかなんとかのほうが表に出ていくのにいろいろ。これは地域支えあいだけに限定されちゃうのかな。広報もそうだろうし、みんなアウトリーチしていくんじゃないのかなと思うんだけど。これだとなんか地域支えあいの、要は、そこだけアウトリーチをやるんですか。何かもっといろんな、全ての職員が表に出ていって話を聞くというか、区民と接する機会をたくさんつくるのかなと思っていたので、これだとこの部分だけのアウトリーチでしょう。ほかのところはアウトリーチをやらないの。

田中経営室副参事(人事担当)

 あくまでもすこやか福祉センター、4人の所長がいまして、それぞれその4人の所長にある一定の、いわゆる重要課題を調整していただこうという趣旨で、アウトリーチというのは支えあい推進部が中心となって行ってございますので、その中で全庁的な調整も含めて担当課長が推進役となるというような役割で予定をしているところでございます。

大内委員

 ちょっとアウトリーチという言葉の定義があまりよくわからなくなってきたんだけど。じゃ、税務課の人にアウトリーチしてくださいというのもこの人たちがやるの。要するに、直接徴収をやったり話を聞いたりするというのはアウトリーチの一つなのかもしれないんだけど、それもここが仕切るの。そういったことも全部外に出ていくの。この人が調整するの。今ここが調整すると言ったじゃない、全体的なことを。じゃ、この人たちがその調整もするの。しないでしょう、そこまでは。全体的といったって、この地域支えあいの中の全体的であって、ほかのところはやらないんでしょう。そうすると、ほかのところはアウトリーチしないんですかという話になっちゃうんじゃないのと言っているの。ほかの分野では表に出ていって話を聞いたり、そういったことをしないの。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後2時39分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時43分)

 

 他に質疑はありませんか。

中村委員

 御報告ありがとうございます。もちろん新年度から新たな体制でやっていく上で、こういった組織編成が必要だということは重々理解しているんですが、私もちょっと先ほどの平山委員と重なるところなんですが、ちょっと気になったので私からも聞きたいなと思っています。やはり人材育成担当の副参事が今いらっしゃって、その課長がいなくなるというのをすごく懸念しております。やはりここ最近というか数年間は、100名前後の新卒の職員さんだったりをとっていらっしゃって、そういった意味では、かなり人材育成というのは力を入れていかなければいけないところだと考えているんですが、もう一度ちょっと置かなかった理由というのを教えていただけないでしょうか。

田中経営室副参事(人事担当)

 人材育成が重要だというのは、当然、委員おっしゃるとおり認識をしているところでございます。今も人材育成担当という執行責任者で副参事、あと職員がいますけれども、係としては、係長以下職員の体制は来年度以降も引き続き同様に行っていきまして、職員課として一体的に人材育成はやっていこうというような判断でございます。

中村委員

 ちなみに、今その人材育成をやられている職員の数と、来年度、この課はなくなるんですが、人材育成をやられる職員の数というのはどれぐらい、同じなのか、それとも、ふえるのか減るのか、ちょっとそこら辺を教えていただけますか。

田中経営室副参事(人事担当)

 そういう意味でいきますと、職員の数は、29年度は1名増員いたしまして、課長を含めて4人体制だったものを、来年度は3人体制を予定しておりますけれども、一つの課の中で当然いろいろ連携したり、当然人材育成も、研修もそうですし、あと、職員の配置とか、例えばその人事ローテーションみたいなところというのも非常に関連がありますので、そういうところは一体的に取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

中村委員

 一体的にとおっしゃるんですが、やっぱり4名から3名になっちゃうというのは、どうも懸念だなというふうには感じています。来年度、これでやるということなんだと思うんですけれども、今後やはりもう一回考えていただきたいなというのは、ちょっと要望として伝えておきたいなというふうに思います。

 あと、素朴な疑問で教えていただきたいんですけれども、4ページの子ども教育部の中に子ども教育部長と子ども家庭支援担当部長、これ、多分今までいらっしゃらなかったポジションだと思うんですけれども。あと、すみません、5ページの教育委員会事務局次長と、そのところに教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当)というのがいらっしゃる。この関係というのを教えていただけますか。

田中経営室副参事(人事担当)

 まず、子ども家庭支援担当部長ですけれども、一つは、来年度は児童館、学童等を移管して、いわゆる地域の子育て関係を一体的に強化しようというような趣旨で、支えあい推進室からまず移管をしてございます。それから、児童相談所設置等、今後大きな課題もございますので、まず担当部長を1人追加で置くというようなことになってございます。教育委員会との関係では、子ども教育部長が教育委員会事務局次長と同一人物ということになってございまして、子ども家庭支援担当部長というのが教育委員会では参事と。ここでは教育委員会事務局、部というのがなかったもので、ここでは参事という表記をしているところでございます。

木村委員

 すみません、係という名称で、ある意味では今回新しく出てきたところというのが多分幾つかあったと思うんですけども、例えばこの5ページの地域包括ケア推進の基幹型包括支援係というのは、これはどういったことをやるんですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 いわゆる基幹型の地域包括支援センターの機能強化に関するようなことを所管する予定になってございます。

木村委員

 機能強化ということは、具体的にそういった基幹型の地域包括センターというのをつくるというか、そういうことですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 申しわけありません、そこまではちょっと、所管外ですので把握してございません。

木村委員

 あと1個だけすみません。もしわかればでいいんですけど、7ページの保健予防課というところで精神保健支援係と、かなりポイントを絞った係ができているんですけど、これはどういったことをやられるのですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 こちらのほうは来年度から新設をする係でございまして、いわゆる精神保健の関係が明確に係として体制が位置付けられていなかったということで、この保健予防係のほうに、すこやか福祉センターとも連携して係として位置付け、強化するというようなことで予定してございます。

近藤委員

 1ページの男女共同参画センター所長から「所長」が取れて、これは男女共同参画センター、何という名前になるんですか。係。

田中経営室副参事(人事担当)

 これは係等というところで、30年度までは執行責任者等ということで、一応所の長というような表記をさせていただいたんですけれども、いわゆる行政機関としては共同参画センターということで、ここでは「係」と同様の「所長」を除いています。実際は「所長」ということになります。

近藤委員

 結局は「所長」と呼ぶんですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 そのとおりでございます。

近藤委員

 そうしましたら、「所長」と呼ぶんでしたら、これ、「所長」でもよかったのかなとちょっと思うところと、それと同じに、3ページも消費生活センター所長の「所長」が取れているというところ。教育センターも「所長」だったのが「所長」が取れている。これ、みんなほかのところに出先機関があって独立した所だったところが、みんな今庁内に入ってきていまして、そして、規模も小さくなってしまっているという中で、今度新しい区役所とかに入っても、もう独立したものはなくて、たった一つのブースという形になっているわけですよね。これ、本当に一つの所長というか、所でよかった部門がだんだん縮小化されて、本当に内容において縮小することのないようにやっていただきたいと思いますけれど、いかがですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 まず、表記につきましては、先ほど私の説明が不十分だったのかもしれませんけれども、今度「係」と言っていますので、あえて「係長」とは書かずに「何々係」という表記をさせていただきました。それと同様に、これまで執行責任者というと、いわゆる責任者、何々担当ということに準じて「所長」という表記をしてございましたけれども、「係」というふうに表記を統一したことで、例えば消費者センターであれば消費者センターと。係についても「係長」という表記をしなかったということと同じような考えで、今回は表記をしたものでございます。体制等につきましては今後のことになりますので、必ず同じかどうかというと、当然新たな行政需要があって充実する場合もありますし、場合によっては縮小するとか見直しをする。そういうところはその時代の中で判断していくことというふうに考えてございます。

近藤委員

 結局、今の御説明を聞いても、「所長」と呼んでいいのか、「係」と呼んでいいのか、わかりにくいなというところはすごくあります。それで、この消費者センターといいますか、生活の消費問題というのは、需要があるかないかとかいうことは本当に関係なく、必ずいろんな問題があるので、そういう見方ではなくて、やっぱり区民の大事な場所であると思うんですね。消費者センターということでやっていたところが縮小されているんですから、やっぱりこれ、需要があるかないかという問題ではなくて、発展させていくべきだと私は思うので、いかがですか。

田中経営室副参事(人事担当)

 直接所管ではないので、なかなか御答弁は難しいんですけれども、当然必要なものであれば発展させるということもあり得るというふうに認識してございます。

委員長

 他に質疑はございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、8番、債権の放棄についての報告を求めます。

森経営室副参事(行政監理担当)

 それでは、債権の放棄につきまして御報告をいたします(資料9)。本件は、100万円以下の債権につきまして、時効が完成し、債務者が所在不明、または、債務者に履行請求しましたが履行の見込みが立たないものにつきまして、中野区の債権の管理に関する条例第5条の規定に基づきまして、債権を放棄したものでございます。本件につきましては、それぞれの債権の所管委員会でございます、区民、厚生、子ども文教委員会にも御報告をしております。

 資料をごらんいただきまして、まず一番上、学童クラブのおやつ代でございます。平成19年度に発生いたしました5人分、3万2,500円の債権で、債務者が所在不明のため、または、債務者に履行請求しましたが、履行の見込みが立たないため、債権を放棄したものでございます。

 続きまして、高額療養費資金貸付金返還金でございます。平成18年度に発生いたしました1人分10万4,500円の債権で、債務者に履行請求しましたが、履行の見込みが立たないため、債権を放棄したものでございます。

 続きまして、一時保育事業自己負担金でございます。平成19年度に発生した1人分7,300円の債権で、債務者に履行請求しましたが、履行の見込みが立たないため、債権を放棄したものでございます。

 続きまして、生業資金貸付金返還金でございます。平成3年度に発生した1人分4万9,547円の債権で、債務者に履行請求しましたが、履行の見込みが立たないため、債権を放棄したものでございます。

 続きまして、応急資金貸付金返還金でございます。平成13年度に発生した1人分6万4,000円の債権で、債務者に履行請求しましたが、履行の見込みが立たないため、債権を放棄したものでございます。

 続きまして、ひとり親家庭福祉応急小口資金貸付金返還金でございます。平成3・5・7年度に発生いたしました3人分13万4,000円の債権で、相続人及び債務者に履行請求しましたが、履行の見込みが立たないため、債権放棄したものでございます。

 最後に、女性福祉資金貸付金返還金でございます。平成12年度に発生しました1人分93万3,449円の債権で、債務者に履行請求しましたが、履行の見込みが立たないため、債権を放棄したものでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

大内委員

 時効が完成した時期が、平成25年、26、28、30年とあるんですけども、放棄するのはことし31年。これは何でずれているんですか。

森経営室副参事(行政監理担当)

 時効が完成した後、それでもこちらが放棄するなり、あるいは、債務者が時効の援用をしないと債権は消滅しないということがございますので、所管のほうでそれぞれの債権について調査なり、引き続きの督促なども行ってきたと。結果的にこの時期に、今年度最終的に、もう先方からの応答がとれないなど債務の履行が見込めないといったようなことが判断されましたということで、債権管理対策会議という庁内の会議でこれらの債権について議論をして、放棄やむなしということで決定をしたものでございます。

大内委員

 なかなか難しいんですけど、債権者に履行請求したが履行の見込みが立たないというのは、これは時効が成立した後の話なの。その前の話なの。

森経営室副参事(行政監理担当)

 もちろん時効成立前から当然請求、督促等を行ってきているところでございますが、なかなか先方は納めてくれなかったと。当然時効が完成した後も同様に督促等を行って接触を試みたんですけれども、結果的に先方が納めてくれず、履行の見込みが立たないということで判断しております。

大内委員

 じゃ、時効がもう完成した債権というのは、債務者に履行請求しても別にできるの、逆に言うと。あるいは、できるというか、時効がもう成立したのに払えと言えるの。

森経営室副参事(行政監理担当)

 時効が完成しても、これ、私債権、いわゆる民法とか商法の規定に基づく債権でございますので、こちらのほうが放棄する、あるいは、先方がもう時効であるということを主張する――時効の援用というんですけれども、それをしない限り債権は消滅しないので、こちらとしても引き続き接触を試みていたということでございます。

大内委員

 そうすると、今回この先方の方には全員連絡がとれたわけね。全員連絡がとれて、もう時効も完成したので私はもう払いませんという意思があって、中野区も債権放棄をしているということ。全部もう相手とお話をして、相手ももう払う気はないよと言ったということですか。

森経営室副参事(行政監理担当)

 相手方を訪問する、あるいは、催告書を送って払ってくださいということで呼びかけをしているところなんですが、結果として相手から払い込みがないというようなことで、こちらのほうでもう見込みがないと判断したものでございます。

大内委員

 じゃあ、話、戻るけども、古いものでいうと平成25年から5年間、連絡はとれたけども、払ってください、いや、ちょっと待ってくれと。もう時効になったけども、まだ区としては請求していたということですか。やっとここに来て、最近になってから、もう向こうは全然払う気がないのでということを意思表示した時点で、中野区も、もう時効が成立しているので債権を放棄したということなんですか。5年あるわけじゃない。普通だと29年度ぐらいに時効が完成したんだったらば、1年間やりとりして、もう向こうも払う気がないとわかったから、もう時効も成立した以上、債権を放棄するというのはわかるんだけど、5年前のやつとか出てくると、何でこんなに遅かったんですかという。

森経営室副参事(行政監理担当)

 厳密にいいますと、催告書を送りましたといっても、結局相手から何も応答がないケースがほとんど。この25年とか過去のものについても、定期的にその後もやっていたんですけれども、結局応答がなかったといったようなことで、履行の見込みがないだろうということで判断した。具体的に向こうがもう払いませんよというふうに言っているというものはほとんどなくて、こちらが催告書を送りました。でも、結局全然応答がない。一応催告書は郵便で送っていて、戻ってこないので、そこの住所には住んでいるだろうということは想定されるんですけども、全然返事がないといったようなものでございます。

委員長

 休憩します。

 

(午後3時02分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後3時04分)

 

 他に質疑はございますか。

 

近藤委員

 この債権の管理についてなんですけれど、これ、毎年御報告をいただくと、同じ部分、学童クラブのおやつ代ですとか、生業資金貸付金ですとか、女性の福祉資金貸付金ですとか、同じ分野が結構多いんですよね。毎年のように時効になってしまったり、取れなかったということなんですけど、これ、何か改善方法というのは考えているんですか。いつもだめでしたという形で御報告だけいただくんですけど。これ、みんな苦しい人たちだったりするということはあるかもしれないですけど、皆さんその中でも頑張って払っていらっしゃったりするので、やっぱりここだけ払わなくていいという理論にはならないと思うんですね。やっぱり何かしら早目早目に手を打ったり、そういった工夫をしていかないと。毎回、行ったけど払ってくれなかったとか、そういう理論ではもうやっぱり。毎年のように同じところが出ているというところは、ちょっと考えていかなきゃいけないと思うんですけど、いかがですか。

森経営室副参事(行政監理担当)

 今、委員から御指摘があった、例えば学童クラブのおやつ代につきましても、学童クラブの所長なり職員が在席のときは、定期的にアプローチして払うようにということで促しをしているということもありますし、また、貸付金も毎年のように出てきているわけですが、サービサーという収納の委託業者の活用をしまして、そういったもので、いわゆる未収金になる前段階からアプローチをしているといったようなことで、大分そのあたりの効果というものは出ているということで聞いているところでございます。

近藤委員

 ちょっと効果が見えにくかったかなと思って、よくわかりませんけど、引き落としにするとか、そういったこととかはできないんですか。やっぱりそれは無理なんですか。

森経営室副参事(行政監理担当)

 口座引き落としという、ちょっとそれぞれの債権をどういう形で徴収しているのかというのは、全て把握しているわけじゃないんですけれども、当然口座引き落としですとか、納めやすい方法という部分については、全庁でも債権管理対策会議というのも開いておりますので、そういったところでも情報共有しながら、それぞれの所管のほうにもこちらとしてもアプローチをしているところでございます。

近藤委員

 この女性福祉資金貸付金なんか、もう93万とすごいお金ですよね。ここまでのお金を払う見込みがないということで解決されてしまっては、少額でもやっぱり借りたものは返していただくという形で、何かしらの方法をやっぱり考えていくべきだと思うんですけど、いかがですか。

森経営室副参事(行政監理担当)

 それぞれの債権につきましては、年間の徴収計画も策定していただいて、債権管理対策会議等でもその計画の進捗状況を確認しているところでございます、ですので、引き続き、効果が上がっている事例なども全庁で共有しながら、未収金が発生しない、滞納繰越にしないというような取り組みを進めていきたいと考えております。

伊東委員

 こうして幾つかの債権が放棄されている。これ、毎年のことなんですけれど、一度債権を放棄しちゃうと、区の記録の中ではどういう扱いになるの。

森経営室副参事(行政監理担当)

 決算としては不納欠損ということで決算書のほうに出てまいります。

伊東委員

 いや、それは会計上のものであって、再びこの債務者が同じように貸し付けを求めてくるというようなときに、要するにリストとして残っているのか残っていないのか。

森経営室副参事(行政監理担当)

 例えば滞納した人が新たな貸付金の申し込みをしたとか、あるいは、こちらでありますと一時保育の申し込みをしてきたとかいった場合については、所管のほうで滞納が完済してから申し込みを受け付けますというような取り組みをしていると聞いています。

伊東委員

 ですから、それはまだ債権として債務が残っている方であって、債権を放棄してしまった場合、要するにもうそうした記録がなくなって、再び、言い方は悪いかもしれないけれど、時間を置いて貸し付けを申し入れた場合はどうなの。

森経営室副参事(行政監理担当)

 申しわけございません、現在滞納している人がこういう形で申し込みをしてきた部分については、お断りする部分が多いと聞いていますけども、その後の部分について、今、委員のお尋ねの部分については、ちょっと申しわけございません、承知しておりません。

伊東委員

 やっぱりそれは何らかの手を講じておく必要があるんじゃないの。一度債権放棄しちゃったらば、もう無罪放免ですよと。場合によっては、それを知っていて繰り返す方が出てくるかもしれないじゃない。それは方策を考えておいたほうがいいと思うんだけれど、いかがですか。

森経営室副参事(行政監理担当)

 御指摘のとおり、ごもっともだと考えますので、そちらについての対応策についても所管と調整を図りたいと考えます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 委員会を休憩します。

 

(午後3時11分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時29分)

 

 休憩前に引き続いて所管事項の報告を受けます。

 次に、9番、予定価格5千万円以上の工事請負契約の入札結果についての報告を求めます。

吉沢経営室副参事(経理担当)

 それでは、予定価格5千万円以上の工事請負契約の入札結果につきまして御報告をさせていただきます。こちらは定例会ごとに、前回報告からこれまでに契約に至りました案件について御報告させていただいているものでございます。

 お手元の資料(資料10)をごらんください。平成30年11月29日から平成31年1月25日までの入札結果ということになってございまして、1件ということになっております。裏面の2ページ以降には概要等、それから、3ページには入札経過を記載してございます。後ほどお読み取りいただければと思います。

 簡単ではございますが、御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、10番、中野区新庁舎整備基本設計について、また、11番、新庁舎整備における業者選定についてを一括して報告を受けたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、そのように進めます。

 それでは、10番、11番の報告を受けます。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 それでは、報告事項10番、中野区新庁舎整備基本設計について及び11番、新庁舎整備における事業者選定についてを一括して御報告申し上げます(資料11、12)。なお、本報告につきましては、本定例会の中野駅周辺西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会において御報告をさせていただく予定でございます。

 初めに、10番、中野区新庁舎整備基本設計についてでございます。新庁舎の整備につきましては、平成28年12月に策定しました、新しい区役所整備基本計画に基づき検討を進めてまいりまして、このたび新庁舎整備の基本設計をまとめましたので御報告するものでございます。

 初めに、1番、中野区新庁舎整備基本設計についてでございます。(1)中野区新庁舎整備基本設計でございますが、別紙1としてございます。続きまして、(2)新庁舎整備基本設計(案)からの主な変更点でございます。A3横の基本設計資料をごらんください。資料の1ページでございますが、配置・動線計画の下の図でございます。こちらの1階エントランス前及びコンビニ前の段差を解消するため、1階ホールの一部をピロティーに変更させていただきました。加えまして、庁舎南側に設置を予定していました、来庁者用駐輪場を東側に集約して設置することとしました。続きまして、ページ飛びまして6ページをごらんください。6ページでございますが、環境配慮庁舎の考え方の左下、外装パネルをまとった建物外観イメージにつきまして、図のとおり変更しているところでございます。

 続きまして、初めの資料にお戻りいただきまして、2番の新庁舎建設における概算経費についてでございます。(1)番、整備費でございます。新庁舎整備費につきましては、概算としまして約280億円、現時点での試算では、区の負担分を約254億円、東京都の負担分を約26億円と想定してございます。続きまして(2)の内容でございますが、お示しした280億円には、実施設計、現中野体育館解体工事、建設工事の費用が含まれてございます。続きまして、(3)番の資金計画でございます。こちらにございますように、一時的な財政負担に対しましては、起債の活用及び財政調整基金で対応をしてまいります。また、中野駅新北口駅前エリア再整備事業の事業スキームに基づき、現区役所等、区の資産を有効活用した財源対策を行うとしてございます。

 続きまして、3番、今後のスケジュールでございます。新庁舎の整備につきましては、6月に実施設計・施工一括発注による新庁舎建設工事を企画提案公募型事業者選定方式、いわゆるプロポーザル方式により公告を考えてございます。その後、10月にかけまして設計・施工者の選定を行いまして、12月の区議会第4回定例会におきまして契約の議決をお願いする予定でございます。その後、契約が調い次第、実施設計に着手する予定としてございます。

 続きまして、報告事項17番、新庁舎整備における事業者選定についての資料をごらんください。こちらの資料でございますが、1番、実施設計・施工一括による発注についてでございます。新庁舎整備につきましては、発注方式は、民間事業者の持つ独自技術の活用により、コスト縮減や工期短縮が期待できる実施設計・施工一括発注方式といたします。

 続きまして、2番の事業者の選定方式についてでございます。事業者の選定に当たりましては、価格競争のほか、コスト縮減や工期短縮が期待できる選定方式とする必要があることから、すぐれた技術提案を求めることができる企画提案公募型事業者選定方式を採用します。

 続きまして、3番及び4番の業者選定委員会の設置及び構成についてでございます。事業者の選定に当たりましては、参加資格要件、評価基準等の作成、企画提案書の審査及びヒアリングを実施する業者選定委員会を設置いたします。こちらの業者選定委員会の構成でございますが、中野区、東京都と、専門的見地から審査を行うため学識経験者で構成することを考えてございます。

 続きまして、5番の選定スケジュールについてでございます。こちらの事業の選定期間につきましては、公告からおおむね5カ月程度を予定してございます。現時点での想定スケジュールでございますが、4月に業者選定委員会を設置の上、募集要領の作成を行います。6月に公告した後、記載のとおり手続を進め、10月に企画提案書の審査・ヒアリングを経まして、優先交渉権者の決定を予定しているところでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

平山委員

 もう時間も大分迫ってまいりましたので、端的に聞いていきますね。

 まず、全体は置いておいて、1つだけ指摘をしておきます。この基本設計の1ページ目の多目的スペースというのはどういった方が利用されるんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらの多目的スペースですが、できるだけ幅広く多くの方に使っていただきたいと考えてございます。

平山委員

 この件はこれで終わりにしますけど、だったら何で子育て関係等と書くんですか。これ、何回も言ったでしょう。区民が見たらどう感じるんですか。子育て関係の方が中心に使うんだなとしか感じませんよ。これ、「案」を取っちゃったんでしょう。これを区民に公開するんでしょう。こういうことにならないようにさっきの組織の話もしたんですよ。明らかにおかしいですからね、これ。見てとる側のことを一切考えていない。ただ、役所のどういう決定でこういうことがなされたのかわからないけども、そういった思いだけが詰められている。だって、多目的スペースでなるべく幅広い方が使うんだから、もうこれは極めて不適切だというふうに申し上げておきますね。

 次、この新庁舎整備基本設計について、初めて正式に議会に280億円という金額が示されました。これについては一般質問で出てきて驚きましたけども。まず、今日まで御報告されなかったのはなぜですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらにつきましては、基本設計の進捗にあわせまして検討を進めてまいりましたが、報告できるタイミングが今回の定例会になってしまったものでございます。

平山委員

 それは仕事の進め方が、スケジュール管理がおかしいとしか言いようがないですよ。全体の責任ですよ。

 次、資金計画。これ、変わっていますよね。まず、一時的な財政負担に対しては起債及び財調を活用するというふうになっています。これはあくまで一時的で、この起債で充てたもの、財調で充てたものというのは、全て別な財源で補完される。そういうふうに読んでいいですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 はい、そのとおりでございます。

平山委員

 本当ですね。254億、全部補?されるんですね。財調も全部返します、起債もある時期にはちゃんと全部別な財源で埋めますと、そういうことですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 新庁舎の整備費につきまして、全てをこちらのほうで賄うかにつきましても、こちらにございます再整備事業の事業スキームとあわせまして検討していきたいと考えてございます。

平山委員

 じゃあ、一時的っておかしいじゃないですか。これを読んだら誰だって、一時的な財政負担に対してはこれで対応すると書いてあるんだから、あくまで一時的としか捉えられないですよ。

 次、現区役所など区の資産を有効活用した財源対策を行うとありますよね。これまでと考え方が変わっているのではないかと思うんです。我々のイメージとしては、保健所がなくなってしまった。しかしながら、あくまでもこの区役所・サンプラザ地区、この整備の中から生み出すという認識を持っていたんですが、変わったんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 現時点の検討では、こちらの再整備の事業スキームの中から新庁舎の整備について検討していくということで、現区役所・サンプラザも視野に入れまして検討をしていくところでございます。

平山委員

 だったら何で表現を変えているんですか。だって、「現区役所など区の資産を」と言っちゃったら、もう全ての区の資産が対象になっちゃいますよ。どこかの施設を売却したのだって対象になっちゃいますよ。全ての区の資産が対象になっちゃうということは、表現が全く変わっているわけなんですよ。御答弁と報告の、このペーパーにある中身と違いませんか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 現区役所につきましては区の所有ということで明記させていただきまして、こちらにございます「現区役所など」の「など」につきましては、区役所とサンプラザ等を含めた事業スキームの検討という意味であらわしているものでございます

平山委員

 じゃあ、おかしいじゃないですか。今までそういう書き方をしてきたじゃないですか。何で変えたんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 特に深い意図はございませんで、こちらの再整備事業の事業スキームに基づきまして検討していくといったところは、考えは変わってございません。

平山委員

 深い意図がないのであれば、報告する内容を変えないでください。これ、議会への正式な委員会資料ですよ。区民に公開されるんですよ。深い意図がなくて変えたなんてとんでもない話ですよ。これ、指摘しておきますけどね。

 最後、6月に新庁舎建設工事をこのプロポーザルでやっていくために公告しますと書いてあるんですけど、議会からつけられた意見、全会一致でつけられた意見、これはどういう意見でしたか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 新庁舎整備の今後の進行、公告に当たっては、財源も含めたスキームを示してから進めてほしいといった意見をいただいてございます。

平山委員

 違いますよ。財源を示すということと、議会の理解を得るということの二つを入れてあるんですよ。つけられた意見も承知していないんですか。そこ、全会一致の意見ですから軽く見ないでくださいね。その意見を踏まえた上で、このスケジュールでできますか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 先般の議会からの御意見につきましては大変重く認識してございます。こちらに示したスケジュールにつきましては、現段階での想定スケジュールとして今回お示しさせていただいていますが、実際公告できる時期につきましては、再整備事業の財源スキームの状況を踏まえながら慎重に検討していきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 議決があったわけですからね。意見も火曜日についたんですよ。だったらこれ、取ればいいじゃないですか。それが議会に対する誠意というものじゃないですか。議会から全会一致で意見を付されました。だけど、もう報告することになっていましたので、スケジュールは今までどおり載せています。だけど、議会の意見も踏まえて今後スケジュールを検討します。それは矛盾していますよ。意見を重く受けとめたのであれば、このスケジュールは外すべきですよ。いまだにこういうスケジュールを載せてきている。だって、木曜日でしょう、これを出したの。正副打ち合わせが終わっていたって、委員長に相談して削ることだってできるわけじゃないですか。まだ議長との打ち合わせがあったわけじゃないんだから。この対応は誠実性を欠くものだというふうに思いますけど、どうですか。

髙橋経営室長

 今るる委員がおっしゃっていることも一つあると思うんですが、私どもとしてはそこの先がどうなるのかということで、スケジュールを載せるか載せないかという判断がございました。しかし、一応こういった基本設計についての大まかなスケジュールというのは、お見せしなきゃならないのかなというふうに思ってやったところでございまして、実際にその先の議会への対応とか、そういったものに関して柔軟に考えるつもりでございます。今回につきましては、あくまでも大まかなスケジュールをお示ししたいなというふうなことでお出ししたところでございます。

平山委員

 であるとするならば、せめてこの6月の新庁舎建設工事の1段上に、議会への財政等の報告というのが入るのが筋ですよ。もしそうおっしゃるのであれば。これ、指摘だけしておきます。私はもうこれでいいです。

中村委員

 1点だけ伺います。前回の案の段階で段差のところが急に出てきて、今回ピロティーに変更することで解消するというところなんですけれども、今回ここの部分に関しては解消ができたと。いろいろな議員の方からも、ほかの部分でもちゃんとユニバーサルデザインの観点というのが入っていますよねというところで、全点検をするべきだというお話もあったと思います。そういった部分は大丈夫なのか、確認をさせてください。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 今回、1階につきましてはピロティーを設置することで、勾配をつけまして段差の解消をさせていただきました。加えまして、新庁舎全体で今後ユニバーサルデザインの考えが徹底されるよう、設計の再点検をしているところでございます。

中村委員

 例えばエレベーターとかトイレとか、そういった部分、しっかりと利用者側の視点に立って点検をしていただくよう、これは要望とさせていただきます。

大内委員

 すみません、細かい話で恐縮なんですけど、地下のところ、要は職員用駐輪場というのはどこに配置されるんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 資料の3ページをごらんください。各階平面構成の考え方に、左側に地下2階、地下1階とございまして、地下1階のところの右下に業務用駐輪場と表記してございまして、そのあたりを考えてございます。

大内委員

 業務用というのは、役所に来た人たちが仕事で乗っていく自転車をとめるんじゃなくて、通勤に使う自転車をとめると。業務用というのはそういうことですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらの業務用駐輪場でございますが、庁有車の、区役所が持っている自転車と、職員が通勤で使う駐輪場もこちらのほうを考えてございます。

大内委員

 あと、議会なんかもそうなんですけど、オートバイで通勤される方もいらっしゃる。そうした場合、やはり業務用バイク置き場とか、ここになるんですか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 業務用バイク置き場につきましては、こちらの地下1階の図の北側の、ホールの下あたりを考えてございます。

大内委員

 来庁者用駐輪場は1カ所になったのかな、これ。右奥に1カ所だけ。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 前回の資料では南側にも設置を考えていたところでございますが、今回の本案の策定に当たりましては、北東側といいますか、右側のほうに集約しているところでございます。

大内委員

 ちょっとこれ、地図が、来庁者用駐輪場、来庁、二つ文字があるんだけども、これ、2カ所あるという意味なの。つながっているの、これ。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 すみません、説明が不足して失礼しました。来庁者用駐輪場につきましては、北東側に来庁者用駐輪場がまず一つありまして、間に通路がありまして、その下に来庁者用駐輪場がありますので、この二つの駐輪場はくっついてはいませんけども、そういう意味では2カ所の設置を考えてございます。大内委員

 この右側の、道路に面してとめるという。この来庁者用駐輪場と書いてある右側の囲いが駐輪場ということなの。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらの囲いにつきましては、歩道のほうから見たときに駐輪場があまり見えるのは見栄えがよくないということで、このような仕立てを考えていまして、実際の駐輪場所につきましては検討しているところでございますけども、この囲いよりは内側になるような想定をしてございます。

大内委員

 じゃあ、上のほうの駐輪場のところにますがあって、バッテンがしてあるじゃない。これは何。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 ドライエリアでございます。機械の空気口でございます。

大内委員

 あと、1階のところが、多分今言ったところが職員の出入り口みたいになるんでしょう。(「はい」と呼ぶ者あり)だとして、エレベーターに乗るんだけど、みんな囲いがあって、どこが出入り口で、どこにセキュリティが入るのか、ちょっとわからないんですけど。まだ今の段階じゃわからなくてもいいの。じゃ、何でこの線がエレベーターの周りを囲んでいて、このエレベーター、どこから乗るんだとなっていて、多分今度ICカードかなんかを持って入るようになると思うんだけども、それでドアがあいたり閉まったりするんだろうけど、まずこの風除室、そこで1カ所、外から入ってくるのがあるんだけど、今度これが左の生活保護のほうに入っていく場合、また扉がどこかにできるのか。それはこれから実施設計の中でやっていくんですか。さらに、エレベーターの入り口が全部塞がれていてわからないんですけど。むしろこれは壁がないの。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらの図面の左上のほうにございます、風除室から入ったところのエレベーターの仕切りでございますが、現段階の考えでは、こちらのほうからセキュリティエリアにしたいというふうに考えてございますので、こちら、壁がありまして――壁というか、セキュリティがありまして、いずれかの場所から入っていただいてエレベーターに乗ることを考えてございます。その隣にございます生活保護に関する窓口につきましては、こちらも囲われた空間を考えているところでございます。

大内委員

 先ほど平山委員が言った、本当にこの子育て関係等というのは、子育て関係等しか使えないというイメージにもなってしまうので、この表記は気をつけたほうが。だったらこの階じゃなくて、子ども関係がたくさんある窓口の近くにないと。だって、子どもをここに遊ばせておいて上へ行くんですかという話になっちゃうじゃないですか。何を意図してこの部屋が子育て関係等のスペースになっているのか。中に遊具でも置くんですか。遊具を置いて子どもが基本的に遊べるようなスペースなの。常時。どういうイメージなんですか。わざわざ書いてあるのは。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 こちらの多目的スペースにつきましては、幅広い層の方に利用をしていただきたいというふうに考えてございます。こちらを具体的にどういうふうに使うかというところにつきましては、今後実施設計も含めまして検討をしていきたいと考えてございます。

伊東委員

 今回280億円という数字が示されたんですけど、これはあくまでも設計・建設工事費ということで、これ以外に当然什器・備品等をそろえたり、引っ越しだとかいろいろな諸経費がかかると思うんですけど、そうした部分は大体幾らぐらいかかりそうなの。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 将来的に引っ越しや什器に係る経費があるということは考えてございます。現時点でこれぐらいだというものは持ち合わせていないんですけども、相当程度かかるというふうに認識してございます。

伊東委員

 結構かかる。他の自治体の例を見ても、やっぱり数十億単位でかかっていることがまま見られます。やっぱりその辺も、今回意見を付させていただいたけれど、やっぱりトータルコストでの理解を進めていかなきゃならないし、逆にその部分に対してあまりにも膨らむようでしたら、今度は280億をどうするかという議論も必要になってくるかもしれない。ここで設計・施工一括発注ということで書かれていますが、そのメリットの部分で、工期の短縮ですとか、あるいはコスト縮減ということを書かれているけれど、設計・施工一括方式というのは、コストの縮減が期待できる一方で、そのコストの管理というものがしにくくなるということがあるし、そうした部分をしっかりと位置付けていかないといけないのかなと。

 2番目の報告のほうの事業者選定についてと。選定委員会を設置するということなんですけど、ここで見る限りは、そうしたコストマネジメントという部分についてあまり視点が置かれていないような、力点が置かれていないような……。7月に技術提案の検討、10月、企画提案書審査ということで評価点というのがありますけれど、先の予算を審議した際に結構コンサルタントの起用というのが計上されていると。その辺、早い段階から関与してもらって、選定の基準の中にしっかりと位置付けていかないとまずいんじゃないのか。その辺はどうなっていますか。

中村経営室副参事(新区役所整備担当)

 ただいま伊東委員から御指摘いただきましたように、新庁舎の整備に当たりましては、コスト縮減はとても大きい課題だというふうに思ってございます。そちらの視点、十分に踏まえまして、CM業者等の知見もかりまして検討していきたいというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、12番、その他で理事者から何か報告はございますか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 それでは、中野二丁目地区市街地再開発に係る事業スケジュールの変更につきまして、口頭にて御報告いたします。平成30年第4回定例会の当委員会におきまして、中野二丁目地区市街地再開発事業に伴い、区が取得することとなる権利床につきまして、本年1月以降に床配置検討案の個別説明を受け、3月以降に権利変換計画の同意を行うため、当委員会への御報告及び同意を行う旨の御報告をいたしましたが、現在も組合と権利者との間で協議・調整を行っているところでございます。つきましては、今後、床配置検討案がまとまり、組合から個別説明を受けた後に改めて当委員会に御報告いたしたいと考えてございます。

 御説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

堀越政策室副参事(広報担当)

 多言語ガイドブック及びパンフレットの発行について御報告をさせていただきます。国際化の実現のため、中野区の概要や歴史、見どころ、名所など、外国人に訴求力の高い写真を中心に、中野区の魅力を一体的にまとめましたガイドブックとパンフレットを発行いたします。発行は3月中旬ごろを予定しております。ガイドブックのほうは、写真に多言語による説明をつけておりまして、1種類になりますが、4言語、英語、中国語では簡体字と繁体字のもの、あとハングルが並んだものを300部、あとパンフレットのほうは、日本語を含む5言語、それぞれ5種類になりますが、そちらを合計1万5,000部作成いたします。パンフレットのほうは、A4の8枚分を観音開きのような形で作成を進めております。ガイドブックは、基本的に外国の自治体等との交流時に区を紹介するものとして活用いたしまして、パンフレットは外国人観光客等へ配布を行うため、観光関連の窓口等への配置を行ってまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありませんか。

 

〔「ないです」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、当委員会の所管事務継続調査について協議するため、委員会を休憩します。

 

(午後3時59分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時00分)

 

 お手元の文書に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を休憩します。

 

(午後4時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時00分)

 

 次回の委員会ですが、日程は特に定めず、急な案件が生じた場合、委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から特に御発言はありませんか。

伊東委員

 オリ・パラ推進担当にお伺いします。きょうもこちらの庁舎に登庁する際に、町なかを歩いてみたらば、区有掲示板のほうにステッカーが張られている。シルバー人材センターの方が張っていたと思う。御高齢の方なので、しわだらけになって張っているような状況なんだけど、それはそれでいいとして、今回、区のほうでオリンピック・パラリンピック推進実行委員を募集している。これは、所管はどうも文化・スポーツ担当らしいんですけれど、これ、30年5月からもう既に稼働していて、2次募集になるのかな。でも、取り組み内容を見ると、100日前のイベントだとか、単にレガシーだけじゃなく、もう気運醸成、オリ・パラ推進にかかわる部分が随分関係しているように思うんだけど、一切報告がなかったんだけれど、それはなぜ。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 その実行委員会につきましては、既にもう立ち上がっておりまして、基本的には、今年度でいきますと、スポーツ担当のほうが実施しているスポーツを中心としたイベントを企画したり、運営したりし、そういったノウハウも身につけるということを主として活動を行っているものです。東京2020の公認プログラムも認証を受けているんですけれども、その方たちの追加募集ということで現在募集をしているということで、スポーツ担当のほうでの所管ということで認識をしているところです。

伊東委員

 それはわかる。1次募集のときは、どちらかというとこうした2020大会を機に、その後のレガシーとしてスポーツを振興して健康に取り組んでいこうという部分でスタートした。その部分だったらまだわかったんだけれど、今回の募集で、2019年度予定事業内容ということで、東京2020大会正式種目観戦事業だとか、東京2020大会開催1年前カウントダウンイベント事業だとか、(仮称)東京2020大会100日前カウントダウンイベント事業だとか、これはそもそもこの実行委員を募集している趣旨よりも、どちらかというとオリ・パラの気運醸成。まさしく競技開催がない中野区において、どうやって区民が一体感を持って参画していくかという部分。これから取り組んでいかなきゃならない部分としては、オリ・パラ推進担当じゃないの。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 今回募集している中にプログラムとして出ている部分というのも、例えば3月18日に500日前のイベントをスポーツ担当のほうが主になって行いますけれども、それと基本的には同じ位置付けというふうな認識でおります。ただ、2020年に向けて、競技会場がない区の中でどういうふうにこれから広げていくかということについては、この実行委員会の機能も含めながら、今後検討が必要な事項というふうに認識をしているところです。

伊東委員

 年度が変われば組織が改まって、そういう意味ではスポーツのほうにオリ・パラが入っていくということだから、所管外になるのかもしれないけれど、現状の30年度組織の中で、やっぱりこうしたものについては、オリ・パラ推進という部分と当該委員会、ここにも報告があってしかるべきだったと思うんですよ。トータルで考えなきゃならないものというのがあるんだから。そういう部分からすると、しっかり今後は所管の委員会にトータルで報告できて、議会がしっかりとそのことについて確認できる仕組みというのをちゃんと持ってもらいたい。よろしいですか、それで。

宇田川政策室副参事(オリンピック・パラリンピック推進担当)

 2020年、近づくにつれて、オリンピックの気運醸成の事業とスポーツの事業というのは、もう本当に一体でやっていくということが必要になってくるかと思いますので、そこについては一体で、現在、気運醸成として行っているものも含めて再度事業を構築して、御報告もしながら進めていくということになるかと思っています。

伊東委員

 もう最後にしますけれど、同じような理由でオリンピック・パラリンピックの卓球競技の練習、中野区で開催できると。この委員会では報告されていないよね。厚生委員会には報告があった。やっぱりそういう部分でもこぼれている報告があるということなので、指摘させていただきます。これは、答弁はよろしいです。

大内委員

 昨日、包括連携協定の件で御報告があったんですけども、今やっているのはセブン-イレブンだけなんだけど、実際セブン-イレブンとこの書いてある連携事業についてやっているの。例えば、たしか高齢者の就労とか、それは知っている。ほかに書いてあることをやっているんですか。

杉本政策室副参事(企画担当)

 当初連携事業のほかに、セブン-イレブン・ジャパンさんと協議を行いながら、さまざまな連携事業を行っているところでございます。

大内委員

 具体的にこれ、少年少女の非行化防止の連携事業は何をやっているの。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後4時09分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時10分)

 

杉本政策室副参事(企画担当)

 すみません、具体的な少年少女の非行化防止の事業につきましては、実施しているかどうか把握してございません。

大内委員

 じゃあ、わかりやすいので、地域の防災・防犯訓練等への参加などの協力と。うち、防災訓練のとき、セブン-イレブン、来たことないけど。中野の北と南で年に1回ずつやるのかな。それにはセブン-イレブン、来ているんですか。聞いたことがない。

杉本政策室副参事(企画担当)

 そうした訓練には参加していないというふうに把握しています。

大内委員

 だって、連携事業についてたくさん書いてあります。少年少女の非行化防止、地域の防災・防犯訓練等への参加などの協力についても協議を行いと。協議していないの。要は、包括連携協定を結ぶんだったらば、これ、書いてあって実際にやっていないと、ただセブン-イレブン・ジャパンは中野区とやっていますよという、なんか公共的なイメージばかりが先行しちゃう心配をしているわけですよ。きのう言った包括連携協定も、結ぶんだったらその辺のところをちゃんと吟味して進めていただかないと、書いてあることはかっこいいんだけど、最初だけで、あるいは得意なところだけで終わってしまう。たくさんこうやって項目が書いてあるんだけども、だったら包括じゃなくて、もうちょっと限定した協定の結び方とか、ちゃんとやらないと。書いてあること、要するに、なんか包括連携協定、たくさんやろうとしているから、いろんなところと。自治体と結ぶんだったら何となくわかりやすいんだけど、一般の会社、企業と行う場合に、これを見て、結んだけれども全然やっていないじゃないですか。やっていないのにまた結んで……。要するに、得意な分野だけやって、いろいろ防災とか書いてある割には、全然そっちは手をつけていない。

 きのうも言った車のシェアの件でやるけども、これは何をやるんですかと。なかなか見えてこないので、やるときにちゃんと、現実的に何をやるのか、何を結んでいくのかというのが見えないで、ただ中野区の名前だけ出て包括連携協定を結んだというんじゃなくて、実際に何を本当にやるのか。1年たったら何ができているのか。あれは協定の期日が限られているから、そのときになってできていなかったらやめるというか、解消するとか何かしないと、包括連携協定を結んでいる会社ばっかりふえちゃって、実際何をやっているのという話になりますよ。だから、わかりやすく言うと、区内の会社とやるんだったらわかるけども。例えば中野で大きな丸井さんだとか、あるいはキリンビールさんだとか、何かあったら、災害のときには職員も手伝って区民のために働きますとかいうんだったらわかるんだけど、中野区と全然違うところにある会社と結ぶ以上、もうちょっとちゃんと明確にやるものを書いてくれなきゃいけないし、包括連携というのは、全部という意味になるとなかなか現実的に機能しないのかなと思うので、ただ結べばいいというものじゃない。だから、ちゃんと当該委員会にも報告をした上で、実のあるものをちゃんとやっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。もう結構です、それで。お願いだけしておきますので。

委員長

 他に御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時14分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時16分)

 

 それでは、以上で総務委員会を散会いたします。

 

(午後4時16分)