令和元年07月03日中野区議会区民委員会(第2回定例会)
令和元年07月03日中野区議会区民委員会(第2回定例会)の会議録

中野区議会区民委員会〔令和元年7月3日〕

 

区民委員会会議記録

 

○開会日 令和元年7月3日

 

○場所  中野区議会第2委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時47分

 

○出席委員(8名)

 羽鳥 だいすけ委員長

 市川 しんたろう副委員長

 木村 広一委員

 いさ 哲郎委員

 石坂 わたる委員

 近藤 さえ子委員

 伊藤 正信委員

 森 たかゆき委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 区民部長 青山 敬一郎

 区民部区民生活課長 古屋 勉

 区民部戸籍住民課長 辻本 将紀

 区民部税務課長 矢島 久美子

 区民部保険医療課長 渡邊 健治

 区民部産業観光課長 堀越 恵美子

 区民部観光・シティプロモーション担当課長 桜井 安名

 区民部文化・国際交流課長 藤永 益次

 環境部長 岩浅 英樹

 環境部環境課長 波多江 貴代美

 環境部ごみゼロ推進課長 伊東 知秀

 清掃事務所長 川本 将史

 

○事務局職員

 書記 鎌形 聡美

 書記 立川 衛

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第52号議案 中野区特別区税条例等の一部を改正する条例

○事業概要の説明

○所管事項の報告

 1 平成30年度までの区債権の状況と平成31年度における収入率向上に向けた取組について(税務課、保険医療課)

 2 アニメコンテンツを活用した地域ブランドづくり事業の実施について(観光・シティプロモーション担当)

 3 「中野区シティプロモーション」事業助成制度の実施について(観光・シティプロモーション担当)

 4 歴史民俗資料館の再整備について(文化・国際交流課)

 

委員長

 定足数に達しましたので、区民委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 初めに、本日は議会広報番組の制作のため、J:COM東京・中野局からビデオ撮影の許可を求める申し出がありますが、これを許可することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 本定例会における審査日程及び3日間の割り振りについて協議したいので、委員会を休憩します。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時00分)

 

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りします。お手元に配付の審査日程(案)(資料1)に沿い、1日目の議案の審査、事業概要の説明、所管事項の報告を4番まで行い、2日目は残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は進行状況に応じて改めて御相談したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 また、審査は5時を目途に進め、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いします。

 議事に入ります。

 それでは、第52号議案、中野区特別区税条例等の一部を改正する条例を議題に供します。

 本件について、理事者の補足説明を求めます。

矢島区民部税務課長

 第52号議案、中野区特別区税条例等の一部を改正する条例(案)につきまして御説明いたします。(資料2)

 主な改正点は2点ございます。

 改正点の1点目は、特別区民税に関する改正でございます。

 改正する内容は2項目ございます。

 まず、(1)単身児童扶養者に対する措置として、特別区民税の非課税措置を講ずるものでございます。

 これは、ア、事実婚状態でないことを確認した上で支給される児童扶養手当を受給している前年の合計所得金額が135万円以下であるひとり親に対し、個人住民税を非課税とすることを定めるものでございます。

 また、イ、この非課税措置に該当する区内に住所を有する給与所得者及び公的年金等受給者は、毎年最初の給与または年金の支給を受けるときまでに提出する扶養親族等申告書に単身児童扶養者である旨を記載して提出することとなります。

 次に、(2)申告書記載事項の簡素化でございます。年末調整の適用を受けた所得控除の額と確定申告で適用を受ける控除額が同額である場合は、所得控除の内訳の記載をせずに所得控除の合計額の記載によることができるという、確定申告の記載事項の簡素化が行われました。このことに伴い、住民税の申告においても、年末調整の適用を受けた所得控除の額と同じである場合は、所得控除の合計額の記載事項によることができるという申告書記載事項の簡素化を定めるものでございます。

 改正点の2点目は、軽自動車税に関する改正でございます。

 項目といたしましては3項目ございます。

 まず、(1)種別割のグリーン化特例(軽課)の見直しでございます。

 これは、ア、平成31年度分までとしている、新車である3輪以上の軽自動車で排出ガス性能──恐れ入ります、2ページをごらんください──及び燃費性能のすぐれた環境負荷の少ないものに対しまして、新規取得の翌年の種別割に限り税率を軽減するグリーン化特例を、令和3年度分まで2年間延長するものでございます。

 表にございますのが、現行の税率でございます。通常の税率に対し、グリーン化特例(軽課)として、電気自動車等につきましてはおおむね75%軽減、軽自動車税で2020年度燃費基準値より30%以上燃費性能のよいもの、軽貨物車で2015年度燃費基準値より35%以上燃費性能のよいものにつきましてはおおむね50%軽減、軽乗用車で2020年度燃費基準値より10%以上燃費性能のよいもの、軽貨物車で2015年度燃費基準値より15%以上燃費性能のよいものにつきましてはおおむね25%軽減としております。

 また、イ、令和3年4月1日から令和5年3月31日までの間に初回登録または最初の新規検査を受けた自家用軽乗用車については、要件を見直し、適用対象を電気自動車等に限定することを定めるものでございます。令和4年度、令和5年度につきましては、グリーン化特例(軽課)といたしまして、電気自動車、天然ガス自動車に限定し、おおむね75%軽減とするものでございます。

 3ページをごらんください。

 次に、(2)環境性能割の税率の適用区分の見直しでございます。

 環境インセンティブを強化するため、自家用軽乗用車に係る環境性能割の税率の適用区分の見直しを行うものでございます。税率につきましては、燃費達成度に応じて、非課税、0.5%、1%、2%の4段階の税率となります。

 従前からの変更点につきまして、改正後の表をごらんください。税率を非課税とするものといたしまして、電気自動車、平成21年排出ガス基準低減達成に加え、平成30年排出ガス規制適合するものが対象となります。また、ガソリン車、ハイブリッド車につきまして、平成17年排出ガス基準75%以上低減達成車に加え、平成30年排出ガス基準50%低減達成車が対象となります。

 次に、(3)環境性能割の臨時的軽減措置でございます。

 令和元年10月1日から令和2年9月30日までの間に取得した自家用軽乗用車につきまして、環境性能割の税率を、新車・中古車問わず1%分軽減する特例措置を講ずるものでございます。自家用軽自動車につきましては、税率1%を非課税に、税率2%を1%に軽減を行うものでございます。

 4ページをごらんください。

 改正点の3点目は、改元に伴う改正でございます。条例中、「平成」の元号を用いた規定について、「令和」の元号を用いた規定に改めるものでございます。

 施行につきまして、特別区民税に関する改正につきまして、単身児童扶養者に対する措置のうち、前年の合計所得金額が135万円以下であるひとり親に対し住民税を非課税にする措置は、令和3年1月1日となります。また、単身児童扶養者である旨を扶養親族等申告書に記載して提出すること、申告書記載事項の簡素化につきましては、令和2年1月1日となります。軽自動車税に関する改正のうち、種別割のグリーン化特例(軽課)の延長及び環境性能割の税率の適用区分の見直し、環境性能割の臨時的軽減措置につきましては、令和元年10月1日となります。また、グリーン化特例(軽課)の自家用軽乗用車の要件の見直しにつきましては、令和3年4月1日となります。改元に伴う元号を用いた規定の改定につきましては、公布の日となります。

 以上、雑駁でございますが、中野区特別区税条例等の一部を改正する条例(案)の概要の御説明をいたしました。どうかよろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

森委員

 御説明ありがとうございます。

 特別区民税の改正のところで、事実婚でないことを確認した上で支給される児童扶養手当の支給を受けている人、この「事実婚でないこと」というのは、実際にはどういう方法で確認されるんですか。

矢島区民部税務課長

 児童扶養手当の受給に関すること、事務のことでございますので、所管外のことになりますが、一応、聞き取った状況の範囲でございますけれども、やはり実際にお宅を御訪問して確認していると聞いております。

森委員

 ごめんなさい、それは、だから児童扶養手当が支給されているかどうか、支給の対象かどうかを確認するためにやっていることということですよね。わかりました。すみません、ありがとうございます。

 それから、軽自動車税のほうも、何かこれだけでもいろいろな制度があるんだなと思って、なかなか全体をつかむのが難しいんですが、結局のところ、これ、今回の改正全体で、区の税収としてはどのくらい影響がある、そういう見込みということのは立てていらっしゃるんでしょうか。

矢島区民部税務課長

 今回の改正に伴いまして、年間で、おおよそでございますけれども、約100万円程度の減収が見込まれております。

森委員

 そんなに大きな影響の規模ではないということなんですけれども、これ、国の、基本的には法改正の対応でなされていると思うんですが、だとしても、その減収分というのは特に国から何か手当があるとか、そういうことはないんですよね。

矢島区民部税務課長

 今、現時点で、総務省の説明資料というところでございますけれども、環境性能割で時限的に臨時的な軽減措置がございますけれども、その財源につきましては全額国費対応という説明がございまして、ただ、その詳細等は現時点では不明でございます。

伊藤委員

 今森委員が質問して、この「事実婚でないことを確認したうえ」ということの単身児童扶養者に対する措置なんですけれども、これ、児童扶養手当を受けていることでの──さっきの答弁だと所管外だということで、実際に自宅を訪問して確認をするということなんだけれども、それはそちらのほうに任せて、それで書類が上がって、この人は事実婚でないことを確認しますということで、こういうふうな手続でやっていくんでしょうか。どうなんでしょうか。

矢島区民部税務課長

 税務課のほうでは、児童扶養手当の支給を受けている方ということでこの非課税措置の対象になるものでございまして、児童扶養手当の支給は適正に行われている、そういったことを前提にしてございます。

伊藤委員

 そうすると、税務課としては、特にこの事実婚でないことを確認するという作業というのはないということでよろしいでしょうか。

矢島区民部税務課長

 まだ詳細の事務処理要領等が来てございませんが、そのように理解しております。

伊藤委員

 それと、施行時期が令和3年1月1日となっておりますけれども、今、令和元年、来年が2年、3年って、結構2年近く──1年半かな、期間がありますけれども、これはどういう、施行までの期間というのは設けられているのでしょうか。

矢島区民部税務課長

 法令で、令和3年度からという規定で国のほうから来てございますので、そのように区税条例も改正してございます。やはり準備に、事務の流れとか、システムの対応とか、そういったことにやはり時間はかかるのかなと承知しております。

伊藤委員

 わかりました。

 それから、グリーン化特例なんですけれども、さっき100万円の減収だということなんですが、台数にすると何台ぐらい、グリーン化自動車というんでしょうかね電気自動車、天然ガスの自動車というのは、台数にすると何台ぐらいが見込まれるというのは予想はされているんでしょうか。

矢島区民部税務課長

 現在、登録台数が約2万5,000台、軽自動車ございまして、うち電気自動車が、乗用車につきましては13台、それ以外、二輪を含めますと合計で66台ございます。そうしたものが増加する、この制度の適用を受けようとする方によって増加することを含めて、ちょっと台数、詳細、大ざっぱな形になりますけれども、そうしたことの傾向を見込みますと、約100万円という見込みを立ててございます。

伊藤委員

 ちょっと台数は詳細にはなかなか出ないんだろうと思いますけれども、これ、今答弁したのは、2万5,000台というのは今現在の軽自動車の登録台数ということですよね。そのうち電気自動車が13台、二輪車が66台ということは、さらに、100万円減収だとふえているということなんでしょうけれども、これは特例でやっているから2年間延長されているということで、それが終わるとやっぱりグリーン化の自動車というのは──実際に原価が高いじゃないですか。なかなかグリーン化にしても、維持費とか原価が高いから、取り戻すためにはなかなか時間がかかるということで進まない部分もあるんだろうと思いますが、そういう予測も今後されていくのか、どうなんだろうなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

矢島区民部税務課長

 ちょっとなかなか、個人の御購入の御意欲とかそういったことも関係しますので、傾向の予測はちょっと難しいかなと思っておりますけれども、軽自動車の販売の状況などを収集しまして、今後見込みを立てていきたいと考えております。

伊藤委員

 そうなんですよね。やっぱり軽自動車、区税の一部の大事な財源ですので、やっぱりそういった予想も立てながら、予算を立てたり、また決算でもいろいろと数字が出てきますので、ぜひこれからもそういう見込みを確実にしながら進めていただければなと思っております。

 これは要望にさせていただきます。ありがとうございました。

いさ委員

 この単身児童扶養者に対する措置のところなんですけれども、ちょっと教えて欲しいんですけれども、例えば所得の合計が130万円という世帯だとすると、実際にはどのぐらい住民税ってかかって、どのぐらいの軽減効果があるのかと思って。教えていただけますか。

矢島区民部税務課長

 おおよその額でございますけれども、135万円の所得で、扶養親族が1名いて、社会保険料がかかって、それを所得控除として引きまして、残りが60万円程度と考えますと、住民税は都民税と区民税を合わせまして10%でございますので、概算で約6万円程度ということになります。一般的な計算上はそうなりますので、この単身児童扶養者に該当しますと、こちらが非課税措置になります。

いさ委員

 結構額は大きいですよね。それで、これ、自動的になるもので、何か申請とか要るものじゃないと思うんですけれども、こういう制度が変わりますというアナウンスみたいなのはどうやってされるんでしょうか。

矢島区民部税務課長

 広報等につきましては、区報、ホームページは当然のことながら、その他のお知らせ等でもしっかり行ってまいりたいと考えております。

いさ委員

 その他のお知らせというのは、その個人の方に直接渡るような格好でアナウンスがされるということでしょうかね。

矢島区民部税務課長

 まだそのあたりの事務処理の要領のようなものがまだ手元にない状況でございますけれども、例えば、一律の事務でございますので、第4ブロック、近隣の自治体の職員等とも検討しながら、できるだけわかりやすくお知らせができるように検討してまいりたいと考えております。

いさ委員

 では、もうちょっとだけ。そのグリーン化特例のところですけれども、要は買いかえを促すというようなお話だと思うんですが、その是非はさておき、やるならばとりあえず周知ということは出てくると思うんですけれども、これって、国の制度だから国が基本的にやっているんでしょうかね。自治体のところで負わされる周知の部分の義務だとか、今実際にやっていることなんかはありますか。

矢島区民部税務課長

 実際、国も法令等をホームページ等で周知しておりますけれども、区のほうでは、区報、ホームページは当然のことながら、窓口等にこういった制度の、新しい制度の御案内等をチラシ等で周知しております。また、毎年5月に当初通知の納税通知をお送りしておりますけれども、そこに納税通知書とあわせてお知らせを入れておりますので、その中でも適宜周知をしております。

木村委員

 今ありました単身児童扶養者に対する措置ですけれども、これは国のほうで、特に寡婦にならない未婚のひとり親の優遇、税制上の新しい概念をつくって優遇措置をするということになるかと思うんですけれども、先ほど、住民税は6万円ぐらいの削減と、あとは非課税になりますので、さまざま、区のほうでもサービスというか、それを受けられることになるかと思うので、大事なのはこれをしっかり対象者のほうに案内と、それが適切に申請とかができるかどうかというふうになるかと思います。

 イのほうで、扶養親族等申告書を記載して提出することというふうになっておりますけれども、例えば会社勤めの方の、会社のほうにこれを提出しなければいけないということでしょうか。

矢島区民部税務課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

木村委員

 ということは、ひとり親というのが会社にそもそも知られていない方も多分いらっしゃるかと思うので、この辺は結構プライバシーにかかわってくることになるかと思います。そういった意味では、ほかの方法というか、会社の給与の申請以外でも、ほかにこういった申告書もしくは記載提出するということになっていますけれども、ほかの方法というのがあるんでしょうか。

矢島区民部税務課長

 委員おっしゃるとおり、扶養親族等申告書になかなか単身児童扶養者である旨を記載しにくい方もいらっしゃると思います。そうした場合、住民税の申告書等で御申告いただいて、この単身児童扶養者であるということで、非課税措置という形で事務を行っていく予定でございます。

木村委員

 そういった措置があるのであれば、住民税の申請のときにそういった、会社に知らせなくてもこういうことができるということは告知の中でしっかりと知らせなくてはいけないかと思うんですね。会社勤めの方って、意外と住民税の申請というのはあんまりしたことない方も当然いらっしゃるかと思うので、そもそもそういったやり方がわかっていない方もいらっしゃるかと思うので、そこまでもう少し丁寧に、告知の中では、ホームページもそうですけれども、それぞれの児童扶養手当の申請の中で多分入れていくと思うんですけれども、しっかりとプライバシーも守りつつ、一人ひとりがしっかりと、気兼ねなくちゃんと申請できるように、ぜひ工夫していただければと思うんですが、いかがでしょうか。

矢島区民部税務課長

 委員おっしゃるとおり、新しい仕組み、新しい制度、概念ということでございますので、このあたり、丁寧に御説明して周知できるように工夫してまいりたいと考えております。

石坂委員

 今回の、事実婚でないことを確認した上で支給される──単身児童扶養に関する措置のほうで伺います。

 特別区民税がこれによって非課税になるということでありますけれども、事実婚のないことを確認した上で支給される児童扶養手当の支給を受けているかどうかということの確認は、恐らく年の途中で事実婚になったり、また事実婚を解消されるケースもあると思うんですけれども、これは1月1日現在とか、何か日を切ってやる形になるんでしょうか。

矢島区民部税務課長

 詳しい事務処理要領がまだ確定しておりませんので、現時点では賦課期日1月1日現在という把握の仕方をまずは行う予定でございます。

石坂委員

 まだこれから詳しいことを決めるということなので、1月1日で切る可能性が高いんでしょうけれども、もちろん年度途中で事実婚になる方、年度途中でそうじゃなくなる方、どちらもメリット、デメリットあるわけですけれども、ただ、年度途中でもらえるべき事実が発生した、でももらえないということによって、その方が税を負担していくときに負担感が大きくなってしまう可能性ってありますので、その辺は、ほかの仕組み等々もありますけれども、しっかりと、事実婚になったことによって税負担が厳しくなってしまう方、年度途中の方であってもしっかりと何かしらの対応等、丁寧にしていただければと思います。これは要望で結構です。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱い協議のため、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時27分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後1時28分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 他になければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ありませんので、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。第52号議案、中野区特別区税条例等の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第52号議案の審査を終了します。

 次に、本委員会所管の事業概要の説明を受けます。質疑は、後ほど一括して受けます。

 それでは、区民部長からお願いいたします。

青山区民部長

 それでは、まず私から、区民部の事業概要について御説明をさせていただきます。お手元の、この事業概要(資料3)の33ページをごらんください。

 区民部は、区民生活課、戸籍住民課、税務課、保険医療課、産業観光課、文化・国際交流課の六つの課を担当しております。職員数は、4月1日現在、再任用を含め、全体で300名でございます。

 まず最初に、区民生活課でございます。庶務係、区民相談係、消費生活センターで構成されております。

 初めに、庶務係は、部全体の取りまとめとして、予算、決算、組織、人事などの事務を担当しております。

 区民相談係は、総合案内に関する事務、それから一般相談と法律相談等の専門相談に関する事務を担当しております。

 次のページでございます。消費生活センターでは、消費生活相談員による消費生活相談や消費生活情報の収集、提供、消費者活動の支援などを行っております。

 次に、35ページ、戸籍住民課でございます。こちらは、五つの係と5カ所の地域事務所がございます。

 まず、管理運営係は、課の庶務、経理、地域事務所間の運営支援などの事務を担当しております。

 戸籍係は、戸籍に係る届出の受理及び戸籍の編成、戸籍情報総合システムの管理運営などの事務を担当しております。

 住民記録係は、住民基本台帳、印鑑登録、住居表示などの事務を担当しております。

 36ページをごらんください。

 マイナンバーカード交付係は、マイナンバーカードの交付及び普及促進と、住民基本台帳ネットワークシステムの管理運営などの事務を担当しております。

 証明係は、住民基本台帳、印鑑登録、戸籍に係る各種証明書や区民税の証明書の交付などの事務を担当しております。また、コンビニエンスストアでの証明書交付も担当しております。

 次に、地域事務所は、現在、南中野、東部、江古田、野方、鷺宮の5カ所の地域事務所で窓口サービスを行っております。

 次に、37ページ、税務課でございます。こちらは、五つの係のほか、9人の担当係長を置いてございます。

 まず、税務管理係は、課の庶務、経理、税システムの運用・開発の統括、税に関する広報などの事務を担当しております。

 税制担当係長は、税制改正対応、税に関する調査・統計の事務を担当しております。

 課税係は、住民税の賦課に係る事務の統括、税証明書の発行などの事務を担当しております。

 38ページをごらんください。

 課税調整担当係長は、課税システムの改修、運用管理などの事務を担当しております。

 課税計画担当係長は、課税の計画、進行管理、課税研修の計画などの事務を担当しております。

 課税第一担当係長及び課税第二担当係長は、住民税の賦課、未申告者や扶養に関する調査などの事務を担当しております。

 納税係は、納税部門の総括、納税システムの改修、運用管理などの事務を担当しております。

 納税調整担当係長は、年間徴収計画の作成や、次の39ページ、納税研修の計画などの事務を担当しております。

 納税相談担当係長、滞納整理担当係長は、それぞれ住民税の普通徴収に関する納税相談、滞納処分などの事務を担当しております。

 特別徴収担当係長は、住民税の特別徴収に関する相談、滞納処分などの事務を担当しております。

 収納係は、住民税の収納や還付、また都民税の払い込みなどの事務を担当しております。

 諸税係は、軽自動車税、特別区たばこ税の賦課徴収及び原動機付自転車等の登録、廃車手続の事務を担当しております。

 次に、40ページ、保険医療課でございます。こちらは、七つの係で構成されております。

 まず、国保運営係は、課の庶務、経理、国民健康保険に関する広報、国民健康保険運営協議会の運営などの事務を担当しております。

 資格賦課係は、国民健康保険の被保険者の資格、被保険者証等の交付、国民健康保険料の賦課などの事務を担当しております。

 国保徴収係は、国民健康保険料の納付相談、滞納処分などの事務を担当しております。

 次の41ページをごらんください。

 国保収納係は、国民健康保険料の収納、還付、口座振替や督促に関する事務を担当しております。

 国保給付係は、療養給付、療養費等の支給、高額療養費資金の貸付などの事務を担当しております。

 国民年金係は、国民年金の被保険者の資格に係る届出等の受理、国民年金の手続等の相談に関する事務を担当しております。

 最後に、後期高齢者医療係は、東京都後期高齢者医療広域連合との連絡調整、届出等の受理、被保険者証の交付、それから、次の42ページでございますが、保険料の収納、納付相談などの事務を担当しております。

 次に43ページ、産業観光課でございます。こちらは、五つの係で構成されております。

 まず、管理係は、課の庶務、経理に関する事務などを担当しております。

 産業振興係は、重点産業の振興や経営支援、雇用創出支援など、産業の振興に関する事務を担当しております。また、産業振興センターの運営を行っております。

 商業係は、商店街活性化、プレミアム付商品券事業や、なかの里・まち連携などに関する事務を担当しております。

 次の44ページをごらんください。

 観光係は、観光事業の推進、なかのまちめぐり博覧会の開催支援に関する事務を担当しております。

 シティプロモーション係は、シティプロモーションに係るワークショップの開催や情報発信、参加型シティプロモーションの推進に関する事務を担当しております。

 なお、観光係、シティプロモーション係の事務は、観光・シティプロモーション担当課長が所管しております。

 最後に、45ページ、文化・国際交流課でございます。こちらは、文化振興・生涯学習係、文化財係のほか、国際交流担当係長を置いております。

 文化振興・生涯学習係は、課内の庶務、経理、文化芸術事業、生涯学習事業などに関する事務を担当しております。また、もみじ山文化センター等の文化施設の管理を行っております。

 文化財係は、文化財の保護、埋蔵文化財の発掘調査等に関する事務を担当しているほか、歴史民俗資料館の運営管理を行っております。

 次の46ページをごらんください。

 国際交流担当係長は、国際化推進事業の実施、友好都市との交流、中野区国際交流協会との連携支援に関する事務を担当しております。

 以上、簡単ではございますが、区民部の事業概要の説明とさせていただきます。

委員長

 続いて、環境部長からお願いします。

岩浅環境部長

 それでは、環境部の事業概要を説明させていただきます。95ページをお開きください。

 環境部は、環境課とごみゼロ推進課の2課を所管しております。職員数は全体で167名でございます。

 それでは、各課の事業概要について順次説明をさせていただきます。

 初めに、環境課でございます。庶務係、地球温暖化対策係、環境公害係で構成をされております。

 まず、庶務係でございますけれども、部全体の取りまとめの担当といたしまして、予算、決算、組織、人事、研修、庶務事務などを担当しているほか、環境マネジメントシステムの運用を所管しております。

 次に、地球温暖化対策係でございます。環境基本計画の進行管理、森林環境譲与税や「地球温暖化防止条例」に関すること、なかのエコポイントの推進、カーボン・オフセット事業に関すること、96ページに入りまして、環境学習に関することなどを担当しております。

 次に、環境公害係でございます。公害防止に係る事業所等の規制、指導、工場や指定作業所の設置等の認可・指導、公害に係る各種調査の実施、工事現場での騒音や「ごみ屋敷」等の苦情や相談処理、光化学スモッグの緊急対応等について担当しております。

 続きまして、97ページ、ごみゼロ推進課でございます。ここは、ごみ減量推進係と資源回収係、さらに清掃事務所といたしまして管理係、作業係、南中野事業所を所管しております。ごみゼロ推進課は、松が丘一丁目にございますリサイクル展示室の2階に事務所を置いてございます。

 ごみ減量推進係でございます。ごみを出さない生活スタイルに向けまして、ごみ減量の企画や普及啓発、一般廃棄物処理業の許可や指導、リサイクル展示室におきましてリユース品の提供などを担当するほか、課の庶務、清掃一部事務組合等との連絡調整を行っております。

 次に、資源回収推進係でございます。集団回収団体の支援のほか、98ページにまいりまして、びん、缶、ペットボトル、乾電池や小型家電、陶器・ガラス・金属こみの回収や収集、そして資源化を担当しております。

 次に、清掃事務所でございます。こちらは松が丘一丁目の事務所に管理係と作業係、弥生町六丁目に南中野事業所、車庫を設置してございます。こちらでは、可燃・不燃・粗大ごみの収集、運搬を着実に行うとともに、プラスチック製容器包装の回収・運搬、ごみの適正処理の啓発に取り組みまして、集積所の改善やごみの出し方の指導に当たっているところでございます。

 以上、簡単ではございますが、環境部の事業概要とさせていただきます。

委員長

 ただいまの説明に対し、質疑はありませんか。

木村委員

 すみません、もしかしたら報告がどこかであったかもしれないんですけれども、そもそものこの組織改正のときに、当初は文化産業観光課と担当部長というのがあったと思うんですけれども、これは今どうなっているんでしょうか。

青山区民部長

 現在の組織としましては、先ほど御説明させていただいた区民部の組織ということで、例えば、今後、今年度中に担当部長を置くとか、そういったような検討がなされているということはございません。

木村委員

 これ、だから、去年の11月の組織改正の中で案として入っていたと思うんですけれども、当然案として入っていたってことは、それなりのニーズというか必要性があったから案として入れていたと思うんですね。それがなくなった──要は、なぜ案として入ったのか、そしてなぜなくなったのか、この説明、していただけますか。

青山区民部長

 当初、担当部長を置くということは、新しいこの区民部の組織の中で、守備範囲といいますか、この担当所管事務がかなり多いといったようなこともあって、担当部長を置くというような検討がなされていたというふうに聞いております。ただ、最終的な組織の決定の中では、いわゆる先ほど御説明申し上げたような戸籍住民ですとか国民健康保険・税務のような基幹業務、それから、産業観光、文化・国際交流、そういったようなものを一体化していくという形になりましたので、それは部長としては一人で見ていくと。それぞれの所管の課長がそれぞれの任務をきちんと見ていくということで、最終的には今のような組織になったということでございます。

木村委員

 まあ、別に部長、あってもなくてもいいんですけれども、できればそういった産業観光というのも、やはり新しい角度での取り組みかと思いますので、これはしっかりと部長が、兼任しながらでも力を入れていただければと思っております。

 一つだけ確認ですけれども、46ページのほうで、国際交流担当係長のところなんですけれども、この交流課の中で、(3)で外国人支援というところが書かれてあると思うんですけれども、これは具体的にどういったことをやることになるのでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 国際交流協会等の支援という記述もございますけれども、主に在住外国人の方とか、この国際交流協会で実施しているのは例えば日本語教室とか、そういう在住外国人向けの支援でございます。

木村委員

 ということは、国際交流協会以外の仕事というか、守備分野というか、例えば何か外国人のことで問題があったりとか、取り組みが必要だというときに、ここが窓口としてやるのか、また主体的に、例えば区の外国人に対する支援──といっても、支援とはさまざま、当然区民の中でも課題はさまざまあるんですけれども、どっちかといえば受け身的というよりも、積極的に何か外国人に対して支援をしていくというものというのをもって取り組むのかどうかを確認させていただきます。

藤永区民部文化・国際交流課長

 先ほど御報告申し上げたとおり、この課、ことし初めてつくられたところでございまして、在留外国人支援というものをどこまでやるのかというのはまだはっきりしてないところですけれども、委員おっしゃるとおり、今、中野区での在住外国人の方がこの5年で1万人から2万人へと倍増しているところでもございます。そこの部分の、その中心的なというか、全庁的に、ある程度中心的な役割というのはここで担っていくのかなというふうに考えてございます。

木村委員

 後ほどの報告で多分、区民税とか国保とか、その徴収も含めて、外国人の課題ってこれから大変大きくなってくると思うので、できれば先手先手で総合的な対策が必要かと思うので、そこは前も一般質問でちょっと触れましたけれども、総合対策というのを何か目指しながらというか、外国人、中野区の中で外国人に対してこういうふうな支援とか、また対策とかをやっていくということをぜひ検討していただければと思いますが、いかがですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 現状、新たに部・課がスタートしまして、今現在、在留外国人に対しての対応は、各部、各課で対応しているところでございます。例えばごみの話であれば環境部が、例えば戸籍等であれば表記などもその課がやっているところで、現状、当課では、全庁的にどういうふうな取り組みを今やっているのかを調査しているところでございまして、それを取りまとめて、全庁的にどうやってくのかというのを今後進めていきたいと考えてございます。

石坂委員

 今の木村委員のほうからの質問とちょっとかぶる部分もあるかもしれませんけれども、これまで、特に国際に関することの企画、前の組織ですと経営本部の中の企画にあって、そこが人権も国際も男女平等も平和も扱っていて、また、各部に対して、そこがバックになって各部がフロントになるという形だったと思います。今、課長と木村委員とのやりとりの中でも、課長のほうが、今後、国際的な部分、各部がやっていることを把握をしていくという形になりましたけれども、新しい組織の中でも、今回の文化・国際交流課がバック的に機能して各所管のフロント部分に対して働きかけをしていくことは可能であるという理解でいいでしょうか。これはユニバーサルデザインに関してですとか、外国人の生活に関してという意味で教えてください。

藤永区民部文化・国際交流課長

 ユニバーサルデザインに関しては、外国人だけではなく障害者だとか、あとジェネレーションだとか、より広い概念だと思いますので、そちらのほうは企画だと思っていますけれども、在留外国人については、この文化・国際交流課である程度担っていく。ただ、どこまで当課がやって、どこまでが各所管がやるかについては、個々の事案によって決めていくのかなと思っています。

石坂委員

 過去の経営本部と各部があったときにも、割とどっちがやるのかという──私としてはどちらがやってくださってもと思うところではありますけれども、結局どちらも押しつけ合いになってしまって進まないなんてこともありましたけれども、そうしたことはないように気をつけて進めていただけるという理解で当然よいですね。

藤永区民部文化・国際交流課長

 そのとおりだと思っています。

石坂委員

 あと、それからですけれども、特にこれまでは外国人の部分、国際の部分等、人権などの企画にあったのが、それが今回違う形になるわけですけれども、ニューカマー、オールドカマーの方を含めて外国人の方、中野に住んでいる外国人の方の理解、これはもう「国際」という側面もありつつ、中野で暮らす外国人の人権という視点もあるかと思うんですけれども、そのあたりというのは、今後中野で暮らす外国人のことを理解していくということに関して、進め方としては文化・国際交流の部分というのはどのような形になっていくんでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 今ちょっと、そこまでの概念的な話とか、どこまでかというのは今後検討していきますし、基本構想を今作成中ですので、その中で議論していったりというふうな形だと思っています。

石坂委員

 特に中野区を含め、都内でいろいろな形で外国人の方に対する差別や偏見からさまざまなトラブルがあったり、街頭でのヘイトスピーチ等々も今後も起こり得ることですので、しっかりと話し合いながら進めていっていただければと思います。これは要望で結構です。

森委員

 先ほどの文化、産業観光担当部長、置く置かないの話が出たときに、私も、いろいろこの委員会で質疑を──いろいろって、要するに、要らないんじゃないのという意味で質疑をさせていただいた記憶があります。今でも私は部長クラスを置く必要はないと思っていますが、一方で、区長の行政報告では大分力を入れていかれるような方針が示されていて、実態調査もさせているということですよね、今年度。そうすると、今後の事業展開では、これはやっぱり力を入れていったほうがいいと。区として、重点事業として進めるんだという判断になれば、先ほどの部長の御答弁ですと、来年度すぐ部長を置くというようなことではないということなんですが、今後についてはその可能性もあるというふうに思っておいてよろしいんでしょうか。

青山区民部長

 先ほどの私の答弁で、今時点で担当部長を置くという検討ですとか方針はないということでお答えしましたけれども、今後の事業の展開ですとか、それこそ基本構想、基本計画と検討していく中で、また必要に応じてその組織というのを見直していくということは十分あることだと思っております。

委員長

 よろしいですか。他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で事業概要の説明を終了します。

 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。

 初めに、1番、平成30年度までの区債権の状況と平成31年度における収入率向上に向けた取組について御報告をいただきます。

矢島区民部税務課長

 それでは、平成30年度までの区債権の状況と平成31年度における収入率向上に向けた取組につきまして御報告いたします。(資料4)

 区では、「中野区の債権の管理に関する条例」の規定に基づき、債権の適正な管理に努め、収入率向上に向けた取り組みを進めてきたところでございますが、このたび、区債権のこれまでの状況と、平成31年度における収入率向上に向けた取り組みをまとめましたので、御報告いたします。

 なお、本件につきましては、当委員会のほか、総務及び厚生委員会におきましても所管分の報告をしております。

 昨年度までの債権の状況でございます。

 1、(2)主要3債権の状況のうち、恐れ入ります、2ページをごらんいただけますでしょうか。まず、ア、特別区民税でございます。

 状況につきましては、収入率が年々増加して23区順位も上昇傾向にあるとともに、収入未済額は年々減少していることから、取り組みの効果があらわれてきていると考えております。しかしながら、平成30年度において11億9,200万円の収入未済額があり、うち現年課税分の収入未済額は、平成30年度において約5億4,000万円で全体の約45%を占めており、また、全体の調定額に対する滞納繰越分の割合が23区平均と比べ依然として高い状況にあります。

 課題といたしましては、滞納繰越を圧縮するためにも、より効果的な現年度対策が必要であるとともに、滞納者の実態に応じた滞納整理の強化が必要であると考えております。

 これまでの主な取り組みとして、国税OBである滞納整理専門員を活用した効果的な滞納処分などに取り組んでまいりました。表3が、過去5年間の状況でございます。

 次に、今後の収納率向上に向けた取り組みでございます。4ページをごらんください。

 2、(1)、ア、特別区民税でございます。

 目標収入率を96.8%と設定し、5ページのア、(ウ)にあります区外滞納者対策の強化として、戸籍住民窓口との連携により、滞納者が転出手続を行った際の税務課窓口への引き継ぎの徹底、委託事業者、債権管理回収会社による訪問・連絡依頼や、(オ)にあります地方税共通納税システム、モバイルクレジット収納、ペイジー収納の導入等、納税しやすい環境の整備などに取り組んでまいります。

 特別区民税につきましては以上でございます。

渡邊区民部保険医療課長

 私からは、国民健康保険料について御報告をいたします。2ページをごらんください。

 中段の少し下、イ、国民健康保険料をごらんください。

 まず、現状でございますけれども、近年、収入率は伸び悩み、収入未済額も平成30年度は前年度と比較して増となっております。その要因といたしまして、外国人や若年層の収入率が低いことが考えられます。

 3ページをごらんください。表の4でございますけれども、この収入率のところでございますが、平成26年度の収入率は73.1%でございました。27年度、28年度と74.1%まで上昇いたしましたけれども、平成30年度は73.4%にとどまったというところでございます。

 また2ページにお戻りいただきまして、現状のところの後段でございますけれども、加入世帯数及び加入者数につきましては、高齢者医療制度への移行あるいは短時間労働者に対する社会保険の加入の対象拡大によりまして減少傾向にございます。

 課題でございますけれども、先ほども申し上げましたとおり、収入率が低い外国人や若年層に対する効果的な対策が求められております。また、社会保険と国民健康保険の二重管理の解消に引き続き取り組む必要があると認識してございます。

 これまでの主な取り組みでございますが、モバイルレジの導入によりまして納付環境の向上を図りました。また、滞納整理支援システムを活用した効率的な財産調査を行い、差し押さえを強化するとともに、年金加入者リストを活用した社会保険と国民健康保険の二重管理の解消に努めてまいりました。

 5ページをお開きください。

 5ページのイの国民健康保険料でございますけれども、31年度の取り組みといたしまして、まず、ア、引き続き口座振替を勧奨するとともに、新たにモバイルレジクレジット収納とペイジー収納を導入し、現年度分の収入率の向上を図ります。

 イ、財産調査、給与照会の早期着手、高額・困難案件につきましては、滞納整理推進員の指導・助言を受けまして、滞納繰越分の収入の向上を図ってまいります。

 ウといたしまして、年金加入者リストを活用いたしまして社会保険加入者を把握し、国民健康保険との二重加入の解消を図ってまいります。

 エ、急増する外国人対策といたしまして、現在の「外国語版ガイドブック」に2カ国語を追加し、また、通訳タブレットを活用することで国民健康保険の制度周知を図り、保険料の納付を勧奨してまいります。

 報告は以上でございます。

委員長

 では、ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

いさ委員

 ちょっと幾つかお聞きしたいことがあるんですけれども、まず、国民健康保険の収入未済額ですね。ここだけが数字が変わっていないのと、23区順位が少し落ちているというところがすぐ見てとれると思うんですが、この理由についてはどのようにお考えですか。

渡邊区民部保険医療課長

 まず、収入未済額でございますけれども、調定額が、平成26年度から30年度にかけまして大きく変化がないというところがございます。例えば、26年度の調定額につきましては現年分と滞納繰越分合わせまして125億円でございます。30年度につきましては122億円ということで若干下がっているという状況ですけれども、大きくは変わってないということがございます。

 収入率につきまして、26年度が73.1%につきまして30年度が73.4%ということでございますので、大きな変更がないので、収入未済額につきましても変更がないというところでございます。

いさ委員

 すみません、ちょっと今の説明だとあまりスッと入ってこないんですね。これ、課題のところで、「収入率が低い外国人や若年層」という言葉が出てきます。こことのかかわりではいかがですか。

渡邊区民部保険医療課長

 全体の収入率としましては伸び悩んでいるというところでございます。例えば、現年分につきましては26年度が85.6、27年度は86%まで上昇しております。こちら、今回の資料につきましては、現年分と滞繰分を合わせておりますので、見かけ上少なく、収入率は低くなってしまうというところにもあるんですけれども、伸び悩んでいく原因として、対象者を調べていきますと、特に若年層と外国人の収入率が低いというところがありますので、課題として記載したものでございます。

いさ委員

 その課題をいつ認識したのかということもあるかとは思うんですけれども、もしそうであるならば、その対策は打たなければいけないという話だと思うんですね。今、ここの5ページのところには「急増する外国人対策」というのが出ているんですけれども、その若年層の話というのが出てきていません。若年層がなぜ収納率が低いのか、そしてその対策についてはどのようにお考えでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 まず、若年層の方の収入率が低いというのは、年齢が若ければ若いほど収入率が低いという傾向にございます。

 その理由なんですけれども、一人ひとりになぜ納付していただけないのかということをお聞きしているわけではないので、推測ということになるんですけれども、一つは所得が低いということがあります。もう一つは、移動があるということで、社会保険と国民健康を行ったり来たりということで、移動が多いということがあります。もう一点は、高齢者に比べて医療機関にかかる機会が非常に少ないということがありますので、納付意識が低いんじゃないだろうかということで推測しているところでございます。

いさ委員

 というようなことが今、一つ出てきたわけなんです。とするならば、この収納率を上げる目標の中にそのあたりのことは入ってきてもよかったんじゃないかなと思うんですが、この点はいかがでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 31年度の取り組みの中に、モバイルクレジット収納、ペイジー収納というものを掲げております。来年の1月にモバイルクレジット収納とペイジー収納を導入することによって、特にスマホ世代、システムに強い若年層の納付環境を整えていきたいというふうに考えております。

いさ委員

 若干かみ合わなくなってきたように思うんですが、若年層は、窓口に行くのが嫌だから、面倒くさいから払わないということなら、それはあるだろうと思うんですね。そうじゃなくて、今おっしゃっていたのは、若年層のところでは所得が低いよねって、それは多分社会的に共有されていることだと思うんです。それと今おっしゃったような、職業が変わることで国保と社保を行ったり来たりする、これもあるかもしれない。だとすると、このあたりのことで、手続のことはいいとして、所得が低いということについては、これはどう考えたらいいものなんでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 国民健康保険料は、所得に応じて適切な保険料というものを賦課しております。所得が低ければ所得割も低くなりますし、一定金額よりも少なければ均等割額の軽減対策もあるということで低く抑えているというところがありますので、納付勧奨をして払っていただくということになると思います。

いさ委員

 所得が低いだろうことはわかると。結局、だとすれば、払いたくても払えないという実情はどこかあるんじゃないかなと思いながら聞いていたんですが、だとすると、それはまあちょっと答えにはなり得ないんじゃないかなという思いがあって、では、それはちょっと置いておくとして、この傾向というのは他区ではどうなんですか。中野区だけが若者とこの外国人の未収が多くなっているのでしょうか。これは23区なりの全体的な傾向であるものなんでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 23区全ての年齢階層あるいは国籍別のものを調査しているということはございませんので、はっきり申し上げられないんですけれども、傾向としては恐らく、中野区と同じように若年層は低くて、外国人の方も低いんじゃないだろうかというふうには推測しております。

いさ委員

 私もそうじゃないかなと思って聞いていたんです。だとするとですね、気になるのが、この23区順位のところですね。他区でも同様な傾向があるけれども、中野区での順位が下がり、未収額があまり変わっていないというところについては、ちょっとどう考えたらいいのかなという思いがあるんですが。ほかの自治体でそういう対策みたいなことをやっているところだとか、そういうものはあるのでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 外国人ということで申し上げますと、例えば中野区よりも外国人の国保の加入者の割合が高いところは豊島区ですとか新宿区というところがございます。そういったところは、特段何かやっているということでなくて、中野区と同じように整理をしてきたということ、あるいは差し押さえをしているというような状況にございます。中には、窓口に外国語を話せる方を配置しているという、豊島区なんかは配置しているという状況にございます。

いさ委員

 あまりここでやってもあれなので、ちょっとそろそろします。要は、言いたいことは、もしそういうことをやっていて先進的な区があるならば、それは情報を取得するなり、他区から学ぶということも重要なんじゃないかと思うんです。

 それで、もう一つ、その若年層の所得の問題ですけれども、これは、例えば他の自治体で言うと、所得が低い層なりに債権放棄をする、生活が困窮しているということを理由に債権放棄をするという自治体がふえてきていると思うんです。こういうところに学ぶということも必要なんじゃないかと思うんですが、この点はいかがですか。

渡邊区民部保険医療課長

 現状、債権放棄というものは時効を迎えるまではしておりません。国民健康保険料の場合は2年間で時効を迎えますので、時効を迎えて実際には債権が消滅しているというところでございます。ただし、所得が特に少ないということを調べていってわかったときには、滞納処分の執行停止というものをしておりまして、その方には催告書を送らないと、そのような手続はしているところでございます。

いさ委員

 つまり、貧困が原因で払いたくても払えない実情がどれだけあるのかということにもかかわってくると思うんですけれども、実際にそれをやっている自治体が生まれているということ自身が今の状況をあわらしているんじゃないかと思うんです。これはちょっと考えた方がいいんじゃないかなと思うんですよ。今、その対策を打っていらっしゃるとおっしゃって、確かにやってらっしゃると思うんですが、実際には、この過去五、六年見て変わっていないという状況では、やっぱり今のやり方は効果が上がってないというふうに見るべきだと思うんです。であれば、やり方を変える。それで、ほかの自治体の先進例に学ぶということは必要なんじゃないかなという気持ちで今聞いています。

 そもそも、私たち、これまでも国保料は高過ぎるじゃないかということでいろいろな場所で取り上げてきたんですけれども、滞納を減らすということから考えたら、やっぱり一般財源を投入してでもこの保険料を下げる、払えるようにするという仕組みはどうしても検討する時期に来ているんじゃないかと思うんですが、この点はいかがでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 国民健康保険料につきましては、医療費に応じて保険料というものは、もし医療費が上がれば賦課していく保険料は上げていくと、上げざるを得ないということがあります。中野区の今年度あるいは昨年度の保険料の設定の考え方として、特に低所得者に配慮しまして、均等割額につきましては平成29年度から平成30年度は据え置き、30年から31年度につきましては引き下げを行って、低所得者に配慮した保険料設定を行ったというところでございます。

いさ委員

 この点については、実際にそれをやってきたけれども今こうなっているという数字の現状があることは、正面から向き合ってほしいなというふうに思います。

 それで、ちょっと移っていきますけれども、今、二重に加入するケースのお話が出てきました。このケースって、中野区ではどのぐらい事例がありますか。

渡邊区民部保険医療課長

 実際にどれくらいあるのかということを潜在的なところまで把握することはできないんですけれども、実績として申し上げますと、平成30年度に社会保険等の二重加入を解消した件数としましては318件ございました。

いさ委員

 解消できたということは、国保から社会保険に移ってそのままになっているような人たちにアナウンスをして解消する、国保から離脱してもらうという話だと思うんですけれども、これ、ふえているケースって、結局、日中働きに出ているとか手続に行けないみたいなこともあるんじゃないかなと思うんです。そのあたり、手続をしなきゃだめですよという勧奨はしたいけれども、いつ行くんだよみたいな話が出るということについては、どのような配慮をなさっていますか。

渡邊区民部保険医療課長

 喪失届につきましては郵送でも可能となっておりますので、喪失勧奨通知も送っておりますので、区役所へ来なくても手続していただくように案内しているところでございます。

伊藤委員

 2ページの特別区民税でちょっと伺いたいんですけれども、現状を見ますと、年々減ってはいるんでしょうけれども、やっぱり平成30年度において5億4,000万円がいまだに徴収できていないということで、確かにこの表の3番を見ますと、5年前の平成26年度、平成30年度から比べると半分にはなってはいますよね。しかしながら、不納欠損額なんかも1億8,000万円、これは見込めないということであるんですが、これ、5年前から比べると半分、約22億3,800万円から11億9,200万円ということで減ってはいるんですが、この減った原因というか、やっぱりこれは現年度の徴収を強化している取り組みがあらわれたということなんでしょうかね、どうでしょうか。

矢島区民部税務課長

 委員からお話ありましたとおり、税務課では現年度対策を強化しております。それとともに、収入率が上がってきた主な要因といたしましては、一つはやはり国税OBの滞納整理専門員を配置したということが一つございます。また、もう一つでございますけれども、特別徴収を、全ての特別徴収義務者に特別徴収をお願いするという特別徴収の推進というものを東京都として行って、中野区もそれで取り組みを進めてまいりましたので、特別徴収の推進もこの収納率の向上に影響しているところでございます。

伊藤委員

 今お答えになったように、当然私たちも、この収入未済額をどんどん取り組んでいってくださいという質問をさせていただいたり、確かにこの国税OBさんの滞納整理員、この活用というのはかなり大きいかなと思うんですが、これを導入されてからもう何年になりましたっけ。いつでしたっけ。

矢島区民部税務課長

 この国税OBの方を配置したのが平成29年の8月からでございますので、2年近くなるところでございます。

伊藤委員

 何名いましたっけ。

矢島区民部税務課長

 5名でございます。

伊藤委員

 5名体制で、もう2年、ちょうどたつんでしょうけれども、大変私ども、このOBさんの取り組みを評価はしているんですが、しかしながら、23区で見ますとやっぱりいまだに19位ということで、ほかの区も取り組んでいるんだなということはうかがえるんですが、これ、0.1%上げるのも大変な労力が必要だと思います。ぜひ取り組みを、全力を挙げていただきたい。これは国民の義務ですからね、税金を払うということは。

 それで、今年度の取り組み、4ページ、平成31年度の取り組みについて、いろいろ、5ページには、このウで、区外滞在者対策の強化として、戸籍住民窓口との連携ということで、この区外滞納者、要するに中野区に住んでいて、滞納されて、それで区外へ行っちゃった、都外に行っちゃったということもあるんでしょうけれども、その方の割合というのは何%ぐらいあるのでしょうか。

矢島区民部税務課長

 約でございますけれども、4割程度でございます。

伊藤委員

 4割ということは、これ、平成31年度になるんですか。取り組みだから──4割、すごい数ですよね。この取り組みに力を入れていくということで、債権回収会社、いわゆる追跡調査と呼びますけれども、その辺を少し詳しく御説明していただけますか。

矢島区民部税務課長

 区外滞納者に対しまして、今年度新たに債権回収会社に委託する事務がございます。それは、区外滞納者のお宅を訪問しまして納付の勧奨を行うということでございます。また、滞納者の近隣の御様子とか、そういったことも委託の中で行いまして、その報告を区の方で受け取って効果的な財産調査を行っていく、こんな取り組みにつなげてまいりたいと考えております。

伊藤委員

 実際に、区内の滞納者と区外の対象者の債権の未収入の、入ってくる割合というのはどのぐらいの割合なんでしょうか。そこまでわかりますか。

矢島区民部税務課長

 ちょっと、区外と区内の収入率の割合が、なかなかちょっと税のほうで今現在取り切れていない状況なんですが、現在確認中でございます。

伊藤委員

 いずれ数字的には出てくるんだろうと思いますが、やっぱりなかなか、区外へ転出された方というのはなかなか取りづらいんだろうなとは思います。だからこういった債権回収会社にお願いしたりしているんでしょうけれども、やっぱり、こう言っちゃ変ですけれども、滞納されているからじゃあほかの区へという考えのある方も──というのを私は思っているんですけれども、そういったことがないようにしていただきたいんですが、やっぱり区外へ転出された方々にも、中野区に住んでいた分の区民税は支払うべきだと私は思いますし、ぜひこの取り組みも委託業者に徹底していただきたいなとは思っていますし、当然今こうやって年々収入未済額が減ってはきているというのは、いろいろな税金の支払いが簡単になったということはそうなんですけれども、とにかく現年度分を支払うようにいろいろな周知の仕方をしているんだろうと思いますけれども、その辺の取り組みなんかはどうなんでしょうか。

矢島区民部税務課長

 委員お話ございましたとおり、特に現年度分対策を強化しておるところでございますけれども、こちらは、現年度分で納期を過ぎてしまったと。そういった場合、現在、納税案内センターという委託業務をお願いしておるところでございます。この事業者が督促状を発付後、すぐに現年について納付の御案内をお電話でまずは行っております。お電話がつながらない場合等につきましては、訪問を行いまして納付勧奨をしているところでございます。

伊藤委員

 ぜひ取り組みをお願いしたいと思います。

 それから、以前、滞納者に対しての、職員の徴収がなくなったということも聞いたんですけれども──去年でしたっけね、徴収。前やっていましたよね。臨戸徴収。臨戸徴収、去年はやっていませんよね。どうでしたっけ。

矢島区民部税務課長

 職員による一斉臨戸徴収は、昨年度は行っておりません。

伊藤委員

 それは、やっぱり職員さんで行っても効果がないということでしたっけ。どうですか。

矢島区民部税務課長

 職員による臨戸徴収という方法のほかに、やはり滞納処分に注力するということで、そのかわりに滞納処分を平成30年度は徹底してまいったところでございます。

伊藤委員

 そのときの説明を聞いたときに、滞納、臨戸徴収の目的というのは、一番は税金を納めていただくための徴収なんですけれども、やっぱりそれと同時に私は、やっぱり職員さんが、この中野区の生活実態、区民の暮らしを知るということも必要なのかなとは思ったんですけれども、あんまり税務課の課長さんに聞いてもあれでしょうけれども、そういうのも必要なのかなとは思うんですけどね。その辺はいかがでしょうか。

矢島区民部税務課長

 税務課の職員といたしまして、委員お話のとおり、区民の方の生活実態を承知するというのはもう必ず必要だと考えております。そういったことで、税務課の職員では、窓口もしくは電話とかそういったことで区民の方と直接対応する場面がございますので、そうしたところで必ず滞納者の方の生活実態、そういったことを常に把握しており、また、新規採用で配属された職員につきましても積極的にそういった対応に取り組めるようにしているところでございます。

近藤委員

 特別区民税のところで、収納率は上がってきてはいるけれど、まだいまだ5億4,000万円というのが未納であるということなんですけれども、これ、私もちょっと質問させていただきたいのは、一斉臨戸徴収をやめて来年度から新しい取り組みにしていくという報告が昨年度あって、それが突然であったために、ちょっとどういうことなんだという議論になったと思うんですけれども、それをやめたかわりにやるというのが、この委託事業者による訪問というやり方に変わっていったということでよろしいんですか。

矢島区民部税務課長

 はい。一斉臨戸徴収を昨年度行わなかったということで、やはりそれは滞納処分のほうに注力するということもございました。また、委員お話ございましたとおり、今年度につきましてはやはり区外滞納者、そういったところに重点を置いて取り組んでまいりたいと考えております。

近藤委員

 今まで職員の方が御苦労して一生懸命、新人の方とかも含めて区民の暮らしを見て、ぜひ税金を払っていただきたいという思いで一生懸命回ったと思うんですよね。そのことがやっぱり引き継いでいかれないと、今回は区外滞納者を強化すると言って、本当に払わないで区外に出ていってしまうというのはとてもよくないことで、そこは押さえなきゃいけないことですけれども、区内にも払えるのに払えない、払わないという人というのはいらっしゃると思うんですよね。その方たちに対して、職員たちが今まで何年か積み上げてきたそういったものが蓄積されていって、きちんと取っていかないと、何のために今まで職員の方たちが御苦労して、ここはオートロックのマンションなのに何で払わないんだみたいな、目で見る形で区民の暮らし、職員の方は見てきたと思うんですよね。そういうものできちんとやっぱり取っていくということをしないと、本当に現年度が大事で、そこはもう絶対押さえていただきたいことですけれども、2年目、3年目というそこをもう逃してしまうと、この委託事業者というのは言われたことをやるという形になっていくので、やっぱり区民の生活実態を知っている職員の方がいろいろなことを知っていてデータとかもあるので、それはやっぱ指導していくという形じゃないと、本当に生活が困っている人を──そこも取らなくてはいけないことですけれども、やっぱり優先順位が高いのは払えるのに払っていない人というところもあるので、やっぱり職員のかかわりというか、どのようにこれから委託業者を使いながら職員はかかわっていくかというところを教えてください。

矢島区民部税務課長

 やはり生活実態を知って、払えるのに払わないというところで、やはり税務課の職員でございますけれども、やはり今年度につきましては徴収という形で、税務課の職員は可能な限り外に徴収に出る、もしくは捜索に出る、そういったことにも力を入れて取り組んでまいりたいと考えております。

近藤委員

 臨戸徴収、本当に大変なお仕事で、そこに時間をとられてしまって、皆さん本当に疲弊してしまっていたような状況もあったと思うんですね。そこの部分がなくなったんですから、やっぱり新たにどういう方向がいいのかということは、一生懸命頑張っていらっしゃるけれども23区の中ではまだまだ順位も低いので、23区でどんなことをやっているかとかを調べて、どういうふうに生かしていくかとか、やっぱり研究される時間もできたと思うんですよ。そんなことも含めて、これから一斉臨戸徴収をやめた分、違う施策に生かしていけるようにお願いしたいと思いますけれども、いかがですか。

矢島区民部税務課長

 収納率の高い他区の状況、そういったものも多く収集して、検討、研究してまいりたいと考えております。

森委員

 ご報告ありがとうございました。ある意味では区政の根幹にかかわる話で、非常に重要なお仕事をしていただいているところかと思います。

 取らないといけない。税金、保険料は取らないといけない。他方で、先ほど来あるように、払いたくても払えないという方もいらっしゃるということで、実態に応じた滞納整理の強化が必要であるというふうに書いていただいているんだと思うんですが、この「実態に応じた」というところで、やっぱり実態をどうつかんでいくのかというところが非常に重要なんだと思うんですね。議会の側としては、やっぱりそれの一つの大きなタイミングが一斉臨戸徴収だったんだろうというふうに多分みんな理解しているんですね。なので、そこがなくなった中で、じゃあ実態どうやって具体的に把握をされていっておられるのか、少し御答弁もありましたけれども、改めて御説明ください。

矢島区民部税務課長

 税務課でございますけれども、その実態の調査という部分におきましては、やはり滞納者の方の財産調査でございます。現年度からも含めまして財産調査を強化しているところでございます。また、ただ、一方で、窓口へ御相談にお越しいただいた滞納者の方につきましては、やはりその生活状況、細かくお話を伺って対応を進めているところでございます。

森委員

 あのね、「委託事業者による訪問」とかって書いてあるんですよ。一斉臨戸徴収はなくなって、それは以前御報告いただいたとおり、年を経るごとになかなか会える人数も少なくなってきている、実際に取れるお金も減ってきているという意味で、なくしたこと自体はもういいんですが、今の話だと、

財産調査というのは財産を調査する話です。窓口相談というのは、窓口に来た人から話を聞く話です。一斉臨戸徴収をやめちゃったことによって、もしかしたら税務課の職員さんも滞納者のところに行くその機会ってなくなっちゃっているんですか。

矢島区民部税務課長

 税務課の職員でございますけれども、委託事業者が訪問しているところ、そういったところも含めまして、個別に臨戸をしている事務は残っております。

森委員

 実態を知るって言うんだから、行っているのなら、やっぱり行っているって御答弁いただかないと、そこはちょっと誤解が生じるかなというふうに思います。

 それで、その委託事業者の話なんですけれども、これ、非常にセンシティブな情報を取り扱うことになるので、個人情報との関係というのは、これどうなっているのかなと思うんですけれども、個人情報保護審議会でしたっけ、あそこに諮って何かやられていたりするんですか。

矢島区民部税務課長

 今回区外滞納者の業務委託ということで、先般個人情報保護審議会に業務内容を御説明いたしまして御承認をいただきました。

森委員

 それから、この区外滞納者への対策なんですけれども、これはいろいろな考え方ができると思うんです。単純化して言えば、5,000円の滞納があります。それを払っていただかなきゃいけない。それを払ってもらうために1万円の交通費かけて行きますかというときに、それはやっぱり払うべきものなんだから、費用対効果ということではなく、そこだけ取り上げれば、やっぱり取りに行かないといけないと考えるのか、やっぱり非効率ということで、やめてしまうのかなと。ここは考え方があると思うんです。私も、この場で、どっちの考えでやれとはなかなか言えない問題だなと思うんですが、今、担当さんとしてはどういう考え方でやっていますか。

矢島区民部税務課長

 この区外滞納の業務委託でございますけれども、先行している自治体、もう既に実施後数年たっている自治体もございまして、そういったところから効率的なやり方、そういったものも聞いたりして、参考にさせていただいております。現時点で私どもといたしましては、やはり滞納額の高い低いの順と、あとは他の22区への御転出の方もかなり多うございますので、そういったところを中心にお願いしようと考えております。

木村委員

 今回の報告が主要3債権についての詳細な報告になっていますが、今までちょっと振り返っても、なかなかこういった形の報告ってなかったかなと思っていまして、年度の初めに、実際今年度はこういうふうにやりますよというふうに報告があったというのは、今回その事情というか、またどこがどういうふうに旗振りしてじゃないんですけれども、これは部署を超えているかと思うんですけれども、どういうふうな区の取り組みとしてこれが報告というか、取り組みが始まったのか教えていただけますか。

矢島区民部税務課長

 委員ただいまお話ございましたとおり、これまでこういった御報告ということでございますが、個々の債権の収納未済や収入率等につきましては、決算書や主要施策の成果におきましてまとめさせていただいてきたところでございます。全体の債権の状況をまとめて御報告するという機会は、これまで十分に設けてこなかったところでございました。中野区の債権の管理に関する条例がございまして、それに基づきまして、債権管理対策会議におきまして年6回、状況等を議論してきましたところから、この会議の議論の内容をもとに、決算速報値がまとまったこの時期に、これまでの状況と今後の取り組み、方策につきまして御報告することになったものでございます。議会の御意見を踏まえながら取り組みの改善を重ね、収入率の向上に取り組んでいきたいと考えております。今後は、毎年第2回定例会におきまして同様の報告をさせていただきたいと考えております。

 また、何か、旗振りというところでございますが、基本は債権管理対策会議での議論を経て決定したものでございますけれども、債権管理の全体調整をしている業務改善課が中心となって実施いたしました。

木村委員

 先ほどからお話が出ておりました臨戸徴収と直接どう関係あるかというのは特に伺いませんが、今回こういう形で、決算値が出た後にすぐ年度の取り組みをしっかりと、目標値も含めて取り組みを今年こういうふうにやっていきますというふうにスタートさせますということはやはり大事でございますので、先ほどお話があったとおり、ぜひ毎年しっかりとこれをやっていただいて、できれば報告というか、決算のときに──どの段階になるかわからないんですけれども、この取り組みに対してどうだったかというのもあわせて、毎年、昨年はどうだったかというのを──今回は初めてのところなのであれなんですけれども、それはぜひ報告していただければと思っております。

 ちょっと1点だけ確認なんですが、先ほどもちょっと質疑がありましたけれども、3ページのところで、国民健康保険料の収入率が平成26年から30年度まで、10位から17位まで、収入率は上がっているんですけれども23区での順位が落ちているということですけれども、この原因をもう一度御説明していただけますか。

渡邊区民部保険医療課長

 収納率につきましては73.1%が平成26年度で、平成30年度が73.4%ということで、0.3ポイントだけ上昇しているという状況でございます。順位につきましては10位からこれは17位ということで、現時点の最新の情報では16位というところなんですけれども、若干下がってきているというところがございます。理由としましては、23区全体の収入率につきましては若干上がっている。そのために中野区の順位が下がってきているという状況でございます。

木村委員

 ですから、その中野区だけなぜ下がってきたかという、23区の全体はわかりますけれども、その中でなぜ中野区だけがちょっと下がっているかという原因は、わかれば教えてください。

渡邊区民部保険医療課長

 特に低い、下がってきているところという区があるんですけれども、そこのところを見ますと、外国人の増加率が高いところは下がってきているという傾向にはございます。例えば新宿区につきましては21位から23位に下がってきているということがございますし、豊島区につきましても19位から21位に下がってきているというところがありまして、こちらにつきましては増加率で見ると23%から40%ぐらい、外国人の被保険者の増加率があると。中野区につきましては60%以上の増加率があるということで、若干やはり外国人被保険者の増加が影響しているんじゃないだろうかというふうに分析しているところでございます。

木村委員

 外国人の増加というところなんですが、保険料の収入が低いところが──さっき、外国人と若年層という話があったのでちょっと確認なんですけれども、聞いている感じですと、若年層といっても20代、30代があるんですが、例えば20代とかに絞った場合、その中の外国人がどれくらいなのか。要は、外国人と若年層が何か全く別のような話になっているんですけれども、恐らくかなり重なっていると思うんですが、実態としては若年層の──まあ、特段のどこかでもいいんですけれども、どれぐらいが外国人の割合なのかわかりますか。

渡邊区民部保険医療課長

 5歳刻みでちょっと申し上げたいと思いますけれども、例えば25歳未満の方ですと、日本人の賦課の人数ということで申し上げます。年度末ではなくて、あくまでも保険料を賦課した人数でございますけれども、25歳未満、平成30年度の日本人につきましては2,424人でございます。それに対しまして、外国人は7,295人でございます。それから、もう少し上のところの25歳から34歳につきましては、日本人は1万9,743人、外国人は6,231人というところで、もし34歳以下ということにいたしますと、日本人は2万2,167人、外国人が1万3,526人と、このような状況でございます。

木村委員

 25歳未満ですと外国人のほうが3倍ぐらい多いということですね、日本人に比べて。まあ、どこで切るかによるんですが、いずれにしても若年層の収入率が低いというのがほぼ──ほぼというか、もしかしたら半分ぐらい外国人の可能性があるということに──詳しくはどうかわからないんですけれども、かなり影響が大きいということが言えるかと思います。それに対して今回、5ページ目の取り組みですかね、エとして、外国語版のガイドブックに2カ国語を追加するという取り組みをされるということなんですが、これは、5カ国語ってどちら。言語。

渡邊区民部保険医療課長

 5カ国語は、英語、中国語、ネパール語、韓国語です。あとベトナム語です。

木村委員

 これは、東京都全体の取り組みということでよろしいですか。

渡邊区民部保険医療課長

 東京都のほうが、その5カ国語の外国版を作成しまして、各区に版下等を配付したというところでございます。

木村委員

 先ほどお話があったとおり、特に中野区は23区の中でも外国人の増加率が多いということで、これは東京全体が外国語ブックを多分活用するかと思うんですが、中野区独自のやはり対策も、外国人が多いなりの対策をぜひしていかなくてはいけないかなと。先ほどの収入率も含めて、ちょっと、東京都が打つ手だけじゃなくて、中野区としても、単にこれを配布するとかホームページに載せるだけではなくて、別な対策もしっかりと取り組んでいくべきかと思うんですが、何かアイデアというか、検討しているものはありますか。

渡邊区民部保険医療課長

 外国人対策としましては、収入率を上げるのと適正な保険給付の観点と二つでございます。収入率につきましては、先ほど申し上げました納付環境の向上ということに努めていきたいと考えております。

 それから、これは国の二次的な状況もあるんですけれども、特に保険証の交付につきまして、在留期間に応じた保険証の有効期間を定めたものを、今年度から外国人につきましては配付しているということで準備を進めているところでございます。

 それから、適正な給付という観点では、特に海外療養費になるんですけれども、全体に対する影響というのは少ないんですけれども、適正な給付というものが求められておりますので、中野区といたしましては今年度から委託を行いまして、書類の審査あるいは現地医療機関への紹介を、専門事業者を行うということで予定しておるところでございます。

木村委員

 基本的には中野区も恐らく外国人がこれからふえるというもくろみかと思いますので、外国人対策をしっかりしていただきたいということと、これは先ほどのちょっとお話にもなるんですけれども、せっかく区民部として同じく外国人の窓口として扱う担当がございますので、これは税務課とか国保だけの課題ではなくて、これはぜひ区民部全体として考えていただければと思うんですけれども、部長、いかがですか。

青山区民部長

 先ほど来さまざまお話あったとおりでございます。それで、最初の組織のときのお答えもしました。同じ部の中にこうした税ですとか国保、それから最初の外国人の住民登録ですね、そういったものもございますし、また、外国人施策、区全体の施策を統括する部署もあるということで、さまざま庁内のいろいろな施策で連携できること、そういったことを図ってまいりたいというふうに考えております。

石坂委員

 4ページ、5ページのところで幾つか伺いますが、国民健康保険のところで伺います。

 まず、国民健康保険料等の(ウ)の中で二重加入の解消という話が出ていますけれども、二重加入の逆に、社会保険のほうが資格を喪失した後、国民健康保険に入られていない方もいるかと思います。その辺の対策はどのようになっていますでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 社会保険喪失後、国民健康保険に加入されてない方、こちらにつきましては区のほうではちょっと把握できませんので、対策がとれていないという状況でございます。

石坂委員

 周知等はされていますでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 国保ガイドなんかには書いておりますので、周知をして、ホームページ等で一応見ていただければ周知しているということになります。

石坂委員

 国保ガイドというのは、入る方は手にとると思うんですけれども、多分社保に入った方が見る機会ってあまりないと思うので、そこはいろいろな形で、場所とか配布の仕方とかを考えながら周知等工夫していただければなと思うところではあります。

 それとですけれども、あと、税のほうの(ウ)に書いてある戸籍住民窓口との連携で滞納者が転出云々とありますけれども、これは国民健康保険のほうではされていないんでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 すみません、もう一度御質問をお願いいたします。

石坂委員

 要は、戸籍住民との窓口の連携によって、国民健康保険料のほうを徴収していくことに関して、要は滞納対策等はされていないんでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 転出時におきまして、滞納がある方につきましては国民健康保険の窓口のほうに案内をしていただいております。おおむね7割弱の方が2階の保険医療課の窓口に来られて、納付相談等を行っているという状況でございます。

石坂委員

 ありがとうございます。よかったです。

 そうやって、両方あわせた話になってくると思うんですけれども、すみません、今と制度が違うころの話になっちゃうんですけれども、2008年度、任期付職員で外国人登録の窓口でいたんですけれども、そのときに、中野区に外国人に関して転入してくる方に関して、転入したときの窓口で国民健康保険の加入を促して、その場で加入手続ができるとか、ガイドを渡すとかということもしていましたけれども、現状はどうなっていますでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 現在も戸籍住民の窓口で、転入時に国民健康保険加入の手続を行っております。

石坂委員

 先ほど国民健康保険に、要は加入していない方が戸籍住民の窓口を通して入ってくるわけですから、そうした際に、もちろん口頭で、履歴は確認できないわけですけれども、国民健康保険に加入すべきであろう可能性がある方がいらっしゃる可能性もあるわけですから、国保の加入に関してもそこの場で促すですとか、特に外国人の方であれば、最初に中野区に住む方は明らかに国民健康保険に加入していない状態で入ってくるわけですので、そうした形で加入率を高めていく。それによって国保料も徴収していくということも可能であるかと思いますが、その辺というのはいかがお考えでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 明らかに国民健康保険に入っていた方が、転入されてくれば、国民健康保険の加入を勧めるということになります。ただし、会社に入っているような方もいらっしゃいますので、その方に国民健康保険を勧めるのはちょっと難しいと考えております。

石坂委員

 もちろんそれはわかっています。国民健康保険に入るべき方に、しっかりと戸籍住民の窓口と連携して加入を勧めていっていただければと思います。ありがとうございます。要望で結構です。

いさ委員

 ちょっとすみません、聞き漏らしがありました。ことしの1月なんですけれども、我が会派の来住区議が、別の部署のところなんですが、ちょっと質問していることにかかわってなんですけれども、そのとき聞いたのは、健康福祉部、生活保護の担当をするケースワーカーですね。このケースワーカーは、その基準を上回って多く担当を持っている。それで大変な思いをされている。こういうことが質す中でわかったわけなんです。ここ以外にも、これまで質問をしたりする中で、この部署は人がいなくて大変だなんていう声を聞いたことがあるんですが、この国保の徴収のところではそういうことはありませんか。

渡邊区民部保険医療課長

 現在、職員16名、非常勤の方を含めて17名が徴収係ということで従事しておりますので、特に徴収係は、他の係と比べて特に深くかかわっているというような認識はございません。

いさ委員

 そこって定員ってあると思うんですけれども、定員って何名なんですか。

渡邊区民部保険医療課長

 職員は16名でございます。

いさ委員

 それは、今言ったような緊急に入っているような人たちも含めてという定員ですか。正規の方が16名必要なのか、それとも……

渡邊区民部保険医療課長

 正規職員として16名でございます。

いさ委員

 この職員の皆さんからはどんな声が上がっていますか。

渡邊区民部保険医療課長

 業務の負荷ということだと思いますけれども、業務が多いというよりも、むしろ滞納、収納率を上げていくことの大変さということの声のほうが大きいというふうに認識しております。

いさ委員

 収納の、保険の加入者の皆さんを相手にする対策というのは見えているけれども、現場での大変さというところも絶対にあると思うんですね。そこに対する手というのが打たれているかどうかという気持ちできつく質問しているんですが、それは今十分にやられているということでよろしかったでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 一人、滞納整理推進員という非常勤職員がおりまして、その方につきましては国税OBということで、滞納整理のスペシャリストということになりますので、そういう方のアドバイスも受けながら行っているというところでございます。

委員長

 よろしいですか。他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 委員会をちょっと休憩いたします。

 

(午後2時52分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開します。

 

(午後3時16分)

 

 次に、2番、アニメコンテンツを活用した地域ブランドづくり事業の実施についての報告を求めます。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 それでは、アニメコンテンツを活用した地域ブランドづくり事業の実施について御報告させていただきます。(資料5)

 なお、本報告は本定例会の中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会においても報告する予定でございます。

 目的ですけれども、マンガ、アニメ、サブカルチャーに関連する施設等が集積する中野、杉並、豊島の地域特性を踏まえ、アニメコンテンツを活用した情報発信、イベントなどを3区と民間団体が連携して実施し、観光客の誘致を図ってまいります。さらに、中野区の単独事業といたしまして、区を舞台にしたアニメを活用するデジタルスタンプラリーを実施し、新たな来街者の増加と区内全域の回遊性を高めてまいります。これらにより、アニメ・サブカルによる地域ブランド化やにぎわい創出につなげるものでございます。

 まず、3区の連携事業、中野・杉並・豊島アニメ等地域ブランディング事業でございます。

 主体団体でございますが、お示しの実行委員会で進めてまいります。

 実行委員は、中野区、杉並区、豊島区、東京商工会議所中野支部、杉並支部、豊島支部でございます。

 事業の内容の予定でございますが、まず、情報発信に関する事業でございます。イベントのチラシ・ポスターの配布・掲示と、あと3区内の漫画やアニメ、サブカルに関連する店舗等を掲載したリーフレットを作成し、区内外の施設等において配布してまいります。

 また、インバウンド向けの情報媒体への掲載も予定してございます。

 そのほか、区の広報誌、ホームページ、東京商工会議所ホームページ等を活用してまいります。

 続きまして、イベント事業でございます。

 中野区のイベントは二つ予定がございまして、東映アニメーションとの連携イベントを10月19日にやる予定でございまして、資料をめくっていただきまして、キャラクターショー、アニメ制作ワークショップを11月24日、両日とも中野セントラルパークカンファレンスにて実施する予定でございます。

 杉並区のイベントでございますけれども、こちらはキャラクターショー等を11月2日、3日で予定しておりまして、来年1月、2月ごろに出張アニメ制作ワークショップを予定してございます。

 豊島区のイベントでございますけれども、漫画・アニメに関連するトークショーなどを11月3日、4日に予定しております。

 続きまして、項目3にございます区の単独事業について御説明させていただきます。

 中野区を舞台にしたアニメを活用するデジタルスタンプラリーでございます。区が有する観光資源等を訪れるスマートフォンを使ったデジタルスタンプラリーを、昨年度、区が撮影協力を行った中野区を舞台としたアニメ作品である「ひもてはうす」を活用し、区民の参加やアニメ・声優ファンを中心とした来街者増加を図り、区内全域の回遊性を高めてまいります。

 また、デジタルスタンプラリー期間内にイベントを実施しまして、参加者によるSNSでの拡散など、より効果的な来街者の増加につなげてまいります。

 実施時期でございますが、秋と冬の各時期に約1カ月間を予定してございます。イベントは、デジタルスタンプラリー期間内に2回程度の実施の予定でございます。詳細につきましては、このチラシができましたらまた情報提供をさせていただきたいと思ってございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

森委員

 この事業、2017年度で予算つくときからたびたび質疑はさせていただいておるんですけれども、今回、豊島区さんと一緒になるというのは初めてかなと思うんですが、ほかにも練馬とか武蔵野とか、ほかにもいろいろな自治体がこの近隣ではアニメを活用した地域おこしみたいなことをやっていますけれども、今回は豊島区さんと初めてということになった経緯、ちょっと御説明ください。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 豊島区さんとの連携でございますけれども、もともとこのアニメ事業といったものが、練馬区さんも含め情報交換をさせていただいていたところです。それぞれの区の方針があったと思うんですけれども、今回豊島区さんも一緒にというお話になりましたので、進めていった状況でございます。逆に練馬区さんも、情報交換はしていましたけれども、区の方針だと思うんですが、今回は入っていないというところでございます。

森委員

 これ、確か29、30、31、3カ年だったと思うんですけれども、今年度やられて、その後の展開、来年度以降って何かもう既にお考えがあったりしますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 来年度以降につきましても、この連携する体制というのは、広域に大きく情報発信するという、アニメ、サブカルで盛り上げていくという、やっぱりこの印象というのは強く映ると思います。なので、継続性は大事だと思っていますけれども、中野区として具体的な内容については、今年度の事業の結果も踏まえながら検討していきたいというふうに考えてございます。

森委員

 半分私の趣味なんですけれどもね、行政がこういうのに理解があるというのは個人的には非常にうれしいです。ただ、一方で、イベント会社じゃないので、行政というのは。ただただ人が来て、よかったねというだけの事業をずうっと税金を使ってやるというのもいかがなものかなというふうに思っているんです。そういう意味で言うと、実行委員という形で商工会議所なんかも入っていらっしゃるようですけれども、会社さん等も含めて、区がそこまでかかわらなくても、後援ぐらいのレベルでも、こういうものが継続してやっていけるようになると一番いいのかなというふうに思っているんです。一方では、文化芸術の調査もしていて、これから力を入れていくという中で、やりようはいろいろあると思うんですが、やはり民間中心でこういうものが継続をされていく仕掛けづくりというのを本年度の事業の中で考えていっていただきたいなというふうに思っているんですが、そのあたりはいかがでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 こういった事業を民間主導で自走的に発信されるのが、確かに理想ではございます。まだ3年ということで、連携の範囲を広めていこうというところでことしは注力したところでございますけれども、今連携しているところは東京商工会議所さんのみなので、また連携させていただく民間企業を広げていくとか、そういったところで民間主導になってくる基盤がつくっていけるのかなというふうには考えているところでございます。

森委員

 ぜひよろしくお願いいたします。

 このデジタルスタンプラリーの話も書いてありますけれども、「ひもてはうす」公式サイトを見ると、ちょうど1カ月前、6月2日にライブが行われていて、中野サンプラザで。そのときにスタンプラリーをやっているらしいんですね、これ。ホームページを見ると。本当は、ある意味民間だけで完結してやっているものでもあるので、行政としてどこまでやるかというのは、線引きというのはなかなか難しいところですけれども、考えていっていただきたいなと思います。

 それから、前にこれは一般質問で申し上げたんですが、今アニメ業界というのは、そこで働いている人たちは物すごい低賃金で働いているという話があります。これは、業界の慣習的にそうなっている部分もあるというような話を聞いています。実態としては労働者なんだけれども、個人事業主みたいな形で、労働基準法を適用されないような形で働いてしまっているような環境もあるやに聞いています。これは実は国も動いていて、アニメ業界の下請けガイドラインみたいなのがあるんですよ。こういうものを、こういう事業をやるのならね、区内の制作会社とかに周知していただいて、ちゃんとこのアニメ業界で働く人の労働環境というのに目を向けないと、厳しい労働環境にいる人たちがつくったものにただ乗りすることになっちゃうんじゃないの、行政が──という話をさせていただいたことがあるんです。ここ2年ぐらい前の一般質問だと思うんですけれどもね。そのときの当時の区長の御答弁は、こういうことを行政がやって、業界全体が盛り上がって、そうすれば労働者ももうかるでしょうという、ある意味ではトリクルダウンセオリーみたいなもので、私はこれは不十分だと思います。この2年ぐらい前にいただいた答弁だと。もう少し下請けガイドラインとか、もう国も問題意識を持って動いているような話ですから、何かの機会に、こういう事業の中で、事業者さんにそういうものを周知するとか、そういうことも考えていっていただきたいなと思っているんです。いかがでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 行政のこの事業としましては、アニメのコンテンツもある中身について広く周知して、盛り上げて、そこでアニメとかの文化を発信していくというのが一つあると思うんですけれども、その中で協力していただく会社が、例えば労働環境が悪化というような──例えばですけれども報道があったりという、そういうのがあるとした場合に、やっぱり行政と連携している企業側のイメージというのは、やっぱり行政の看板を背負っているイベントになってしまうので、そういったところも丁寧に見ていきながら、しっかり、どういったところと協力していくのかというところを見ながら進めていきたいというふうに考えてございます。

いさ委員

 私、自分自身はおたくじゃないけれども、サブカル側にいると思っているんですよ。しかしながら、これ、中野がこれに寄り掛かり過ぎていないかなという気持ちがずっとありまして──というのは、今、森委員もおっしゃったように、中野区はプロモーターでやっていくものなのかねという気持ちもあり、また、同じくこういうものって狭いんですよ、アニメとかはね。アニメといっても、何歳ぐらいのどの作品というのがあって、対象から外れたら見向きもされないわけですよね。流行が過ぎたらまた違ったりしてくる中で、一体どういうことを目的にして、つまりどういう層が中野区に来たらそれで成功なのか、お金落としていったら成功なのか、どういうふうに考えていらっしゃるんでしょうか、教えてください。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 どういう層かというところなんですけれども、まだイベントについては調整をしているところなんですが、二つイベントがございますので、一つが大人向けのアニメというか、昔流行ったようなアニメというようなもの。また、もう一つはキャラクターショーという、子どもに大変人気のあるという、幅広い層を捉えていきたいというふうに考えてございます。

 行政主導でやるものではあるんですけれども、コンテンツの中にやっぱりこのアニメの文化というものも、そこから得られる感動とか、魅力とか、そういうものもありますので、やはりまだまだアニメの聖地というと中野は少ないところでもあるので、こういったイベント──イベントというか、事業をやることで、アニメでも盛り上がっていますよというところを見せられればというふうに思っています。

いさ委員

 あまり深まらないので、ちょっとあまり長くやりたくないんですが、区長自身も行政報告で文化芸術の振興と言っているわけですよね。だから、別にアニメやるなとは言いません。ただ、ほかにもやれることというのはたくさんあって、その中で、この中野イコールアニメみたいな押し出し方というのは、それ自身がちょっともう、何ていうか、言葉は悪いですけれども、ちょっとずれているといいますか、そうじゃないだろうという気持ちがぬぐえないんです。もっとほかにも発信できることというのはたくさんあるだろうというのは区長もおっしゃっていましたね。ちょっと、そこいらにシフトしていく必要はないかなという気持ちがずっとあります。

 さっきも「大人向けのアニメ」っておっしゃいましたけれども、それって多分、人によって捉え方は違いますよ、これも。親子連れの皆さんと、本当に自分の幼少期から漫画やアニメを見てきた層というのは、思っているものが違いますよ。それが広くここに網をかけられるかというと、それはないと僕は思うんです。前回のこのイベントの情報もちょっと見てみたんですけれども、ちんぷんかんぷんでした。何これという正直な印象なんです。サブカルの僕もです。ね。そういうことなんだと思うんですよ。ちょっとこのかかわり方というのは、ちょっとよくよく考えてほしいなというのは改めて思うんです。これ、そもそも、今回3区合同と、ほかの団体も入っていますか、これ。発起人というか、言い出しっぺみたいなところはあるんですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 29年度からこの連携事業をやっておりますけれども、もともとアニメ、サブカルに関して、近隣区と情報交換していく中で、東京都の補助金というのもあったりしたんですね、この事業に充てられる。そういったところをきっかけに、やっていこうかというような話になって進めたところなのですけれども。

いさ委員

 これで最後にします。結局これ、好きな人は勝手に集まって勝手に去っていくというものだと思うんです。このイベントが来たら集まって、イベントが終わればいなくなる。それが中野区にどういうプラスの影響があるのかというところまで、よくよく考えてほしいなというのを改めて思います。

 それと、僕個人としては、この脱アニメ・漫画、中野区としてはこれを目指してほしいんです。中野区イコールアニメ・漫画という印象というのは、みんなが共有しているものじゃないです。中野区にはもっとたくさんの魅力があるはずなので、ぜひそういうところも、今後のシティプロモーションなり観光をやっていくのであれば、ぜひ重きを置いて考えてほしいなという要望としておきます。

 以上です。

木村委員

 さっき、私、これまでのアニメーションの中野区の取り組みってあまり詳しくは知らないんですけれども、さっき東京都の補助金ということがありましたが、これは東京都の第1回アニメ等コンテンツを活用した誘客促進事業を受けてということで、まず確認ですけれども、よろしいですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 そのとおりでございます。

木村委員

 東京都が「第1回」って銘打っていますので、今年度から取り組むところもあるかと思うんですけれども、中野区だけじゃなくて、恐らくほかの23区でもこれを使って、こういったアニメコンテンツのこういった事業をするところもあるかと思うんですけれども、そのほかではどういうふうな取り組みをしているというのは聞いていますか。中野区は三つ組んでやっていますけれども、これ、複数の区で組んでという取り組みは結構多いかと思うんですが、ほかの区の事情を聞いてます。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 すみません、ちょっと保留させてください。

委員長

 答弁保留ということで。

木村委員

 じゃあ、それはまた後で聞きますよ。

 あとは、この事業の、東京都の補助金もあるということで、財源構成。この事業は幾らかかって、中野区の負担分がこう、東京都の補助金は幾らかとか、それ教えていただけますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 連携事業のほうでございますけれども、中野区の負担金は500万円でございます。補助金が333万3,000円を予定してございます。単独事業のデジタルスタンプラリーも委託費として500万円で、補助金が333万円3,000円でございます。

 すみません、先ほど保留させていただいたほかの区の事例ですけれども、23区内では、こういった連携の事業はこの取り組みだけというふうに把握してございます。

木村委員

 じゃあ、東京都としてはぜひ進めてほしいという事業かもしれないんですけれども、じゃあ、今、今回東京都の補助金を生かしてというか、これまで中野区と杉並区がやっていて、今回東京都の補助金が今年度からあって、豊島区も入ってきたという話かと思うんですけれども、先ほど練馬区の話もあったんですが、どっちかといえば練馬区のほうがすごい漫画としては聖地に近いような形で、練馬と一緒にやるのもありなのかなと思ったんですけれども、豊島区と一緒にやったという経緯というか、もう少し中野区にとってのメリットというんですか、なぜその三つで組んだかということをもう一回説明していただけますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 豊島区もアニメイトさんという会社がいて、池袋はアニメのまちというふうにあって、アニメで大変有名な区でございます。そういったところと連携することで、中野でもやっているこのアニメ・サブカルの情報が豊島区エリアでも発信されるというところがメリットというふうに捉えてございます。

 練馬区さんとの連携につきましては、そういう情報交換はしていたんですけれども、最初の段階で、区の方針だと思うんですけれども、連携はしないということだったので、まず中野と杉並で始めて、豊島区さんがという流れになってございます。

木村委員

 練馬区のほうは、多分アニメに関してはかなり計画を立てて、区でつくっていてやっていて、事業の育成とか、場合によっては産業が流出しないようにという保護も含めてもやっているような感じかと思うんですね。そういった意味では、今回の事業が中野区のアニメ産業についてしっかりとプラスになるようにしていかなくてはいけないかと思うんですけれども、そういった意味では、先ほども森委員との話でもそういった話はあったんですが、逆に中野区として、中野区内のアニメ産業の育成という部分も含めて、今回、単にプロモーションじゃなくて、そういったところの視点というのを持って進めているのかどうか、お伺いします。

青山区民部長

 確かに、今お話あったように、事業者の育成ということも大切なことだと思っております。これは、3区が連携することで相乗効果を出して、先ほど来中野イコールアニメはどうかというお話もありましたけれども、アニメ産業等に力を入れているというイメージを発信していくと。そのことによってまた新たな事業者が集積してくる、あるいは創業する、そういったようなことも一つ狙いを持っているというところでございます。

石坂委員

 では何点か質問いたしますけれども、先ほど木村委員等々からも質問ありましたけれども、練馬との関係の中で、ただ、練馬もアニメーションのまちではあります。今回、中野、杉並、豊島というときに、漫画やアニメ、サブカルチャーという言い方を、打ち出し方をしていて、もちろんサブカルチャーということに対する、すごく思い入れがある方もいらっしゃるとは思うんですけれども、ただ、練馬の場合ちょっと特徴的だなと思うのが、練馬の「アニメのまち宣言」をして、練馬の場合だと、漫画とかアニメーションの文化をサブではなくてポップカルチャー、メーンのカルチャーに据えていこう的な部分があるんですけれども、これというのは、中野区の場合はあくまでサブカルチャーでいいのか。それこそメーンの文化として受け入れていくようなことというのもやっぱり必要かなと思うので、その辺っていかがお考えでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 すみません、そのアニメ文化がサブカルとか、メーンカルチャーというところ、その文化の位置付けについては、まだ中野区としては考え方をまだまとめていないところでございまして、繰り返しになりますけれども、基本構想、基本計画をつくっているところですので、そこの中で議論がされて、その中で方向性が出てくるのかなというふうに思ってございます。

石坂委員

 しっかりと議論していっていただければと思います。

 あと、事業内容のところの中で、「インバウンドに向け」とか「区内外の施設において配布をする」という言葉があります。インバウンドはもちろん国外向けで、区内外の施設というときに、区内だけでなく区外が出てくるわけですけれども、日本国内の区外というのはどの辺を想定しているのかとか、あるいはこのイベントをすることでどの辺の範囲で集客をしたいと思っているのかという想定はあるのでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 インバウンド向けの情報誌につきましてですけれども、配布先は、区外ではあります──国内なんですけれども、首都圏の主要ホテル、空港、観光案内所、あとアニメジャパンという世界最大規模のアニメイベントがございます。そういったところに配布したいというふうに考えてございます。

石坂委員

 今回の実行委員が3区と三つの区の商工会議所でありますけれども、この実行委員的な部分の中に、アニメーション会社であるとか、漫画に関するような商品を扱うような会社であるとか、そういう部分というのは含んでいないということなのでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 入っていないというところでございます。

石坂委員

 その場合、参加してもらうべきであったと思うので、その辺っていかがお考えでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 区としても、実行委員に制作会社とか、そういうサブカルに関連する会社が入っていただくのがやはり実行力が増すというふうに考えて、お話もしたところではございますけれども、企業様のお考え等もございまして、今、実行委員会の構成はこのようになっているところでございます。

石坂委員

 ちなみに、今回そういった実行委員の構成になっているであるとか、広報の話もありました。事業内容のエのところで、その他、区の広報誌、区のホームページ、東京商工会議所のホームページ等となっていますけれども、これを活用して広報をするとか、あと、裏面のほうのスタンプラリーのほうでは、参加者によるSNSでの拡散という言葉などか入っています。例えば、この今回の「ひもてはうす」の公式Twitterですと、1.3万人フォロワーがいて、YouTubeオフィシャルチャンネルだと1,008の登録がある。また、協力を得られるかどうかってありますけれども、中野区にあるアニメーション関係の会社でトムスがありますけれども、そこですとTwitterのフォロワーが1.2万人いるという状況です。比較して、例えば中野区の区の公式のTwitterアカウントですと6,190人のフォロワー、あと、「中野大好きナカノさん」ですと2,688人という状態ですので、やはりアニメーションに関する企業等の公式のTwitter等々と連携をうまくできると、そこは広がっていくのかなと思います。もちろん先方もあることなので、断られてしまう可能性もあるとは思うんですけれども、その辺のアプローチというのは考えていらっしゃいますでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 まず、「ひもてはうす」につきましては、制作会社のほうと、シティプロモーションのキャラクターでございます「ナカノさん」とのコラボレーションとか、そういった話は進めさせていただいて、6月初旬にあったイベントにも、声優のキャストの方に「ナカノさん」と写真を撮って発信していただくとか、そういった取り組みはしてございます。トムスさんのほうも、こういった連携事業についてはお話をさせていただいているところでございますので、そういった情報発信というアプローチだけでは話をしていませんので、今後関連する企業様と情報発信の連携についても検討していきたいという、お話しして検討していきたいと思っております。

石坂委員

 ぜひ広く広報していただけるような形で工夫をいただければと思います。

 あと、裏面のほうの「(1)内容」と書いてあるところの中で、来街者の増加を図り、区内全域の回遊性を向上させるとあるんですけれども、これは何か、回遊性に関しては、実際参加することの足という意味での何か工夫とかはされる予定があるということなんでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 デジタルスタンプラリーでございますので、主に中野区の認定観光資源をスタンプ場所スポットというふうにして、うまく区内を回るようなコースを記すとか、そういうような工夫をしていきたいというふうに考えています。

石坂委員

 観光資源となるような場所とうまくリンクできればというのがある反面、必ずしもそういった場所は交通網がよかったりするわけではなかったりだとか、なかなか人がとどまりにくい場所なんかもあったりするので、その辺うまく工夫していっていただければと思いますし、これを機に区内の移動に関してもいい方向にうまくつながればと思いますので、ぜひそこはお願いいたします。要望で結構です。

近藤委員

 皆様からいい質問が出た後で、ちょっと初歩的なことを聞かせいただきたいんですけれど、このイベントというのは何となくわかるんですね、私でもね。だけれど、この「区が有する観光資源等を訪れる」というこれは、その観光資源のところを訪れるということはわかるんですけれども、訪れるとそこに何か、例えばですよ、コナンの人形がいるとか、アンパンマンの何かがあるとか、わからないですよ、そういう何か、そこに行くとアニメに関連した何か楽しいことがあるという企画をしていくということなんですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 デジタルスタンプラリーのほうだと思うんですけれども、そのスタンプを押す場所、デジタルなので主にスマートフォンで必要なアプリを入れていただくんですが、そこであらかじめ設定してあるスポットに行きますとアニメのキャラクターが登場してくるとかいうメリットとか、あとはアニメの声が聞こえるとか、そういった工夫を、キャラクターの声が聞こえるとか、そういったデジタルの中での楽しみ方というところでございます。

近藤委員

 まあ、私はきっとそれに参加できないなと思うんですけれども、使えないからね。私はちょっとそこは行けないし、行っても、きっとそのキャラクターに会えないで残念だなという感じになっちゃうと思うんですけれど、じゃあそこは、そのデジタルの中だけで会えるということで、例えば哲学堂だったら、哲学堂はそのまんまってことなんですか。何か変化、いつもの哲学堂がそこにあって、スマートフォンだけを持っていって、そういうことで会えるということをやるんですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 いろいろなスポットが設定してあります。観光資源ごとに。そこに行くとあるキャラクターで、もう一つ行くと違うキャラクターが携帯に……。すみません、一つ例えるのであれば、「ポケモンGO」ってすごくはやったと思うんですけれども、あれと同じような仕組みで、あるスポットに行くとポケモンが出てくる。そんなようなイメージでございます。

近藤委員

 すみません、皆さん御理解しているのに私だけわからなくて。いや、「ポケモンGO」は知っていますし、その「ポケモンGO」をうちの前とかでもずっと探して、何かいるんですよ。何でここに人がずっといるんだろうなと思って、私は不審者かと思っちゃって、携帯を見てずっとそこにいたら、どうもポケモンが出るところらしいって言うので、いろいろなところに人が立ってずっと何かいるから、怪しい人を見つけたらという感じに私なんかは思っていたら、ああ、そういうことをやっているんだなって思ったんですけれども、じゃあそういうことで楽しむ方がいっぱい、中野区外や中野区からもいらっしゃるということなんですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 キャラクターに会うだけではなくて、私たちの目的は地域を回って観光の資源を確認していただく、こんなにいい場所があるんだというのがまず一つ目にあります。その回る動機づけとしてキャラクターがいるというところです。

近藤委員

 でもね、「ポケモンGO」をやっている方は、もうずっとそれを見ていて、周りなんか全然見ないですよ。もう、「当てた!」と言って、周りの景色とか全然見ないし、中野区のすばらしい歴史や文化があったり、すばらしい観光を見てくれるという感じになるとは──私が想像する「ポケモンGO」とちょっと同じような感じだったら、それはちょっと無理ありかなという感じがするんですけれども、そうでもないんですか。ああ、中野区いいところいっぱいあるなという感じに持っていく、何かほかの工夫みたいなものはあるんですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 一つ、観光、例えば哲学堂だったら哲学堂に行って、写真を撮るという人が多いんですね。そのキャラクターが出たところで。それを集めていく。別にキャラクターだけを撮るのではなくて、その観光資源とともにキャラクターがいる、そういうのを集めるというところで、ではこの観光資源ってどういう歴史があるんですというような、つなげていきたいというふうに思っております。

近藤委員

 そうしましたらね、まず、うまく観光スポットのいいものとその映像が一緒に映るというのはなかなか難しいことだと思います。でも、まあ、それはできるのかもしれなくて、それにしても、やっぱり中野区の観光を、どういうものだというか、もうちょっと、何というか、そのキャラクターだけを見て終わりになるんじゃなくて、仕掛けづくりみたいなことが必要になってくると思うんですよね。そういうことまでしないと、本当にただの「ポケモンGO」みたいなものを、中野区がかなりの予算をかけて、お遊びというか、すごく予算があるならいいですけれども、やっぱり1個打つ施策というのはやっぱり成果をかなり重要視すると思うんですよ。先ほどから哲学堂って言っていますけれども、ほかにもう思い当たらないんですよね。何か、どこか、どこ行くんだろうって。持って。そういうのも含めて、やっぱり、アニメが好きな人たちが中野区で、アニメも大好きだけれども、ああ、中野区は本当にこんないいところもあるんだなということに結びつくような──今は結びついてない感じが私はするんですね。結びつくような、本当そういう事業にしていただきたいと思いますけれども、そんな工夫はどんなふうに考えていますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 たまたま、きっかけはアニメになりますけれども、そのアニメを見ていても、この中野の町並みとか、例えばレンガ坂商店会というような紹介でアニメのコンテンツの中であったり、さまざまな町並み、スポット、梅照院とかもあるんですけれども、哲学堂だけではないんですけれども、そのアニメの中でも中野の町並みとか観光スポットというのは紹介しています。そういうところを強く打ち出して、中野に行ってみようと思ってもらえるような情報発信をしていきたいというふうに考えてございます。

近藤委員

 そうしましたら、やっぱりそれを、皆さんがそうやってスタンプを押した後、じゃあ中野の観光ってどうなのというみたいな、皆さんからの何か意見が聞けるというんじゃないんですけれども、若者や何かがどうしたら楽しいのみたいなことがそこから吸収できるような感じに、もちろん楽しいことは楽しいでいいですけれども、それから、やっぱり中野の観光がどうやったら発展していけるんだろうかみたいなことにつながるようなイベントにしていただかないと、本当、ただの「ポケモンGO」の違うアニメ版みたいになってしまったらとってもちょっともったいないかなと思うので、ぜひそれはお願いします。

委員長

 要望ということでいいですかね。(「はい」と呼ぶ者あり)

 他に質疑はありますか。

森委員

 ちょっといろいろ話を聞いていると、いろいろ言いたくなっちゃうんですね。申しわけないんですが。サブカル好きというのは、サブであることに誇りを持っているんです。ということをわざわざこうやって言いたくなるくらい、サブカル好きというのは面倒くさい人種なんです。言ってしまえば。先ほどいさ委員がおっしゃったように、この事業はターゲットが狭い。でも、今の観光業界のトレンドって、狭いターゲットに対してリピーターになってもらうというのが一つの戦略の重要なポイントなので、そういう意味では、ターゲットが狭いこと自体は私はあんまり問題じゃないと思っている。ただ、ちゃんとターゲットの特性をわかって対応をしないと、そこは肩透かしになっちゃうんじゃないかなということを気にしているので、そのあたりを十分認識して今回の事業を取り組んでいただきたいと思います。

 それから、もう一点、今度はもう少し広い話ですけれども、一般の区民の人からすると、中野イコールアニメって言われてうれしくない人も──先ほども出ましたよ。たくさんいらっしゃいます。例のマンガアートコートがあったときには、あそこはもとが小学校ですからね、住宅街の中をコスプレしている人が歩いていると言って苦情をいただいたこともありました。そうすると、こういうものが好きな人たちと一般の地域の住民の方たちとの間でハレーションが起きないような施策というのが大事かなというふうに思っています。特にスタンプラリーで、「回遊性」なんて言うと聞こえはいいですけれども、そういう課題が出てくることも考えられると思うんです。そのあたりの御対応、どのように考えているか、伺います。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 今回デジタルスタンプラリーでスポットと設定しようと考えてございますのが、中野区認定観光資源を中心と考えてございます。中野区認定観光資源につきましては、所有者あるいは管理者の方に、この認定資源ということで何かお困りのことはないかとかいうことを確認した上で継続して認定しているというのもございますので、そういった人が集まる配慮に関しては、その管理者を含め、周りの方へ、今のところ問題が生じていない──もし生じている場合は、もうという、ちょっと認定から外したいというようなお声があるのかもしれないですけれども、基本的にはない状況でございますので、そういった認定観光資源を活用することで、急にある全く知られていない場所がにぎわってきて、近隣の方に御迷惑をかけるようなことがないように配慮していきたいと考えてございます。

市川委員

 すみません、一つだけ最後確認させていただきたいんですけれども、この目的というところに、最後の行に「アニメ・サブカルによる地域のブランド化や地域のにぎわい創出」と書いてありますけれども、中野駅周辺には、先ほどレンガ坂というお話もありましたが、ブロードウェイ商店街、アニメ、サブカルのお店が大変多々入っている商店街の施設でありますけれども、そういったところには、今までこの中野区と杉並区が共同で事業をしていた。今回から豊島区が入ってきた。先ほど木村委員がおっしゃっておられましたように、産業流出、そういったものを非常に地域の方たちも危惧されておられると思います。それについては、この地域の商店街を中心としたそういった皆さんに説明をされているのかどうか。これをちょっと教えてください。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 今現在、アニメのこの連携事業につきましては、実行委員である東京商工会議所中野支部様とはこういうお話は進めていますけれども、個別の商店街様とはお話はまだの状況でございます。いずれにしても、リーフレット等で例えばブロードウェイとかを紹介したいと考えてございますので、近いときにそういったお話はさせていただく予定でございます。

市川委員

 先ほどの民間をさらに巻き込んでというお話もあったかと思うんですけれども、今後さらにそういう商店街の皆さんだったりという人たちを巻き込んでいくということは考えていらっしゃるんですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 一つ、この活性化ということで、やはり商店街さんのお力をかりられたら、また違うアプローチでまちがにぎわうのかなというふうには担当者としては考えてございますので、今後検討の一つかなというふうに思っています。

委員長

 よろしいですか。他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 続きまして、次に、3番、「中野区シティプロモーション」事業助成制度の実施についての報告を求めます。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 それでは、「中野区シティプロモーション」事業助成制度の実施について報告させていただきます。(資料6)

 なお、本報告は、本定例会の中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会において報告する予定でございます。

 区は、平成30年度に「中野区シティプロモーションの推進について(指針)」を決定し、取り組みを進めているところでございます。さらなる取り組みの波及に向けて、民間が主体的に行うシティプロモーション事業に対し助成し、シティプロモーションへの新たな参画者の増加及び区の魅力が効果的に発信することを目的とし、事業助成を実施してまいります。

 対象事業でございますけれども、効果的な事業の実施に向けて三つの助成区分を設定いたします。

 一つ目でございます。「ナカノミライプロジェクト」提案事業助成でございます。公益性の高いシティプロモーション活動の促進を目的に、「ナカノミライプロジェクト2018」の提案を基礎とした事業及び「ナカノミライプロジェクト」の趣旨に沿った事業に対して助成を行ってまいります。

 二つ目が、学生チャレンジ事業助成でございます。学生によるシティプロモーション活動の促進を目的に、学校法人等が実施する事業に対して助成を行います。

 三つ目が、「中野大好きナカノさん」活用事業助成でございます。区の魅力を区内外に効果的に発信することなどを目的に、シティプロモーションのキャラクターである「中野大好きナカノさん」を活用した新しい商品開発・販売及び参加型の事業に対して助成を行ってまいります。

 別紙でつけております資料をごらんいただきまして、各助成区分の対象団体、助成率、助成上限額をこちらでお示ししてございます。

 別紙の下のほうでございますけれども、「ナカノミライプロジェクト」の説明を載せてございます。「ナカノミライプロジェクト」は、シティプロモーションの取り組みの中で、中野の未来を語るワークショップとして、区民、企業、大学等の区への参加意識を醸成し、新たな参画者を育成することを目的に取り組みを進めているところでございます。平成30年度につきましては、企業、経済団体、大学等の連携によるワークショップを実施し、アイデアが提案されているというところでございます。

 恐れ入りますが、報告資料にお戻りいただきまして、3番、事業予算ですけれども、300万円というふうにしてございます。

 4番、事業募集でございますが、こちらは区報、ホームページでの公募と説明会を実施いたします。

 助成事業の決定ですが、組織内に設置する審査会で審査し、決定してまいります。

 助成額の決定でございますけれども、予算の範囲内で配分してまいります。

 事業の実施報告でございますが、事業を実施した団体は、区に対して実施報告書を提出するとともに、一般に公開する報告会で実施報告を行います。

 最後に、今後の予定でございますが、7月下旬に事業の周知と募集、8月下旬に募集を締め切りまして、9月上旬に審査し、事業を決定し、9月下旬に助成金を交付予定でございます。3月に報告会を実施いたします。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

森委員

 御報告ありがとうございます。この「ナカノさん」はね、ちょっとお金かけ過ぎじゃないかという話も1定の予算総括の中ではさせていただきましたけれども、今、我が子の保育園の送り迎えに行くと保育園のところには「ナカノさん」が張ってあって、「ナカノさーん」とか、うちの子は喜んで指を差したりしているんです。あったらあったで、いろいろな使いようがあるという話なのかなというふうにも思うんです。今回これ、300万円で事業をやられるということで、どーんとお金をかけるのはもう今年度にして、あとはこのくらいの規模で、民間主体でね、あるものを使って生かしていっていただくという方向で取り組まれるというのがいいのかなというふうに私は思っているんですが、そのあたりのお考えはいかがでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 シティプロモーションの事業でございますけれども、平成30年度にスタートして、3カ年の計画として進めさせていただいているところでございます。ただ、このシティプロモーションの目的で、やはりいろいろな取り組みを自走化していきたい。民間主導というか、区民の方、中野にかかわるさまざまな人が、魅力を発生したり、まちの課題に意欲的に参加する、そういったものができ上がることが将来描くものなので、それが来年度どうするというところはまだ検討はしていないところでございますけれども、今年度につきましてはしっかり、一つひとつの取り組みを進めていくというところで考えてございます。

森委員

 「ナカノさん」のTwitterを見ると、ドール好きの方がたくさんフォローされているみたいなんです。さっきのサブカルよりもさらに狭いターゲットというようにアピールしているわけでありますけれども、でも、そういう人に深く愛してもらうというのも一つの資源ですから、あんまりお金をかけずに、そして、今回の酒井幹事長の一般質問でも申し上げました。我々は、お金だけじゃなくて、区の職員さんの稼動、これが非常に貴重な経営資源だと思っています。それを無駄遣いすることなく、自走式ということで言っていただきましたけれども、民間主体でやっていただけるような形に移っていくといいのかなというふうに思っています。

 それで、もう少し具体的にちょっと聞きたいんですが、この5番の助成事業の決定のところで、助成事業は組織内に設置する審査会で審査し、決定する。この「組織内」って何のことですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 こちらは、区民部及び関連する事業を所管する管理職による審査会を組織して審査を行うことを想定してございます。

森委員

 基本的には区の職員さんということですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 はい。区の管理職というところでございます。

森委員

 区の管理職の方にこれを適切に評価できる──何というんですか、知見というのも何か変なんですけれども、そういうセンスというんですか、そういうのがあるのかなというのはちょっと疑問に思うんです。率直に申し上げると、中野マンガアートコートが最後ああいうことになったのは、評価の段階で評価できないものを評価しようとしたからああなったというのが、私は最大の教訓だと思っているんです。同じようなことにならないかなというふうに懸念をしています。評価の方法ですとか、観点ですとか、どのようにお考えですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 評価の項目でございますけれども、共通の項目と三つの区分がありますので、その区分に応じた項目を設けたいというふうに考えてございます。共通の項目につきましては、シティプロモーションの推進に当たるものか、区の愛着の醸成だとかまちの活力につながるものかどうか、また事業の波及効果も一つ大事な項目だというふうに考えています。そして、事業の実行可能性、また継続性、これが、ずっと継続して行うことが大事なことであって、そういったものを一つ入れています。

 区分ごとの審査項目ですけれども、「ナカノミライプロジェクト」につきましては昨年度のワークショップからアイデアの具体的に出ていますので、それと照らしてどうなのかというので、わかりやすいかなというふうに思います。

 学生チャレンジ助成につきましては、学生みずからが積極的、主体的に、中野のまちのために活動するものかどうかというところを見ていきたいというふうに考えています。

 「中野大好きナカノさん」活用のところに関しては、審査自体は審査会で行いますけれども、実際商品開発とか参加型の事業を進める中で、委託事業者に、「ナカノさん」のイメージとして今まで発信しているイメージがございますので、それを損なわないようなものかというのは一旦チェックは入れようというふうに考えてございます。

森委員

 三つそれぞれ観点があるということなんですが、今お話聞いていても、やっぱり区の管理職の方で評価し切れる範囲じゃないんじゃないかなというふうに思うんです。これはやっぱり、個人的な感覚とかセンスとかいうところに非常に影響を受けるんじゃないかなというのをすごく気にしているんですね。少し外の目を入れるとかってできないですかね。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 このシティプロモーション事業がスタートして、こういった取り組みもスピード感を持ってやりたいというものがあります。今からそういった審査会を調整するのがちょっと困難な状況でございますので、今年度、審査会で審査をしてみて、きちんとその事業成果、実施報告会なども開きますけれども、そういったとこで見直して、今後の改善に役立てていきたいと考えています。

森委員

 それもいいんですけれども、やっぱりスタートがね、スタートでいいものをやるのが大事だと思うんですよ。審議会に入っていただくというのはハードルが高いというのはわかります。なので、大学だったら、そこに何か大学の先生はいらっしゃるでしょうし、応募するんだったら何がしか関係するような授業、ゼミ、やっているような先生なのかなと思いますし、「ナカノさん」だって、つくってくれた方がいらっしゃるじゃないですか。そういう方に少しアドバイスをいただくとか、そのくらいからでいいので取り組んでいただければと思うんですが、いかがですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 委員のおっしゃるとおり、やっていく中で、大学の先生とかのかかわりもございますし、また、この「ナカノミライプロジェクト」は企業の皆様から出たアイデアでもございますので、関連する方々に御意見を聞きながら進めさせていただければと思います。

石坂委員

 別紙のところで確認したいんですけれども、助成対象団体で区民団体がありますが、この区民団体は、在住はもちろんですけれども、在勤・在学の人も含めて考えているという意味なのでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 そのとおりでございます。

いさ委員

 すみません、1点だけ。ごめんなさい。この別紙のところの、経費に対する助成率、それから1件当たりの上限額がそれぞれちょっと違うんですが、その理由だけ教えてください。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 1、2の区分につきましては公益性の高いものでございまして、そういった自主的な取り組みで、この助成額の上限額としました。3につきましては営利性もあって、これの助成額として助成することで実現がしやすいというふうに判断しました。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、所管事項4番、歴史民俗資料館の再整備についての報告を求めます。

藤永区民部文化・国際交流課長

 歴史民俗資料館の再整備について御報告いたします。(資料7)

 中野区の歴史、資料等の収集や展示により、さらなる区民の教養の向上及び学術・文化の発展に寄与することを目的としまして、区は、常設展示の更新を中心とした歴史民俗資料館の再整備を実施するものでございます。

 記以下でございますけれども、再整備施設につきましては中野区立歴史民俗資料館でございます。

 主な整備内容でございます。

 (1)映像による演出の強化でございます。情報機器の導入により、映像による演出を加え、魅力的な展示空間を形成いたします。

 (2)展示物やサイン・パネルのリニューアルでございます。歴史的建造物などの模型を増設しましたり、英語表記を加えるなどで、サイン、パネルの更新をいたします。

 (3)中野区ゆかりの人物紹介の充実でございます。タッチパネル式のディスプレーを設置して、区にゆかりのある人物紹介を行います。

 (4)戦後史にかかる展示の充実でございます。中野ブロードウェイ、中野サンプラザ等、区の戦後の発展にかかる展示を充実し、解説いたします。

 (5)新たな発掘所蔵品の展示でございます。歴史民俗資料館開館後約30年間における新たな知見がございますので、模型や解説により展示を行います。

 ページをおめくりいただいて、3、歴史民俗資料館の更新イメージでございます。別紙に常設展示エリアの更新イメージがついてございますので、お読み取りください。

 4、再整備工事による閉館期間でございます。令和元年、本年9月1日から来年、令和2年3月31日まで、工事による閉館となります。

 最後、今後のスケジュールでございます。本年7月上旬に再整備工事の契約を行い、9月1日より工事のための閉館が始まり、来年の3月31日で工事終了、4月1日よりリニューアルオープンとなります。

 報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

いさ委員

 簡潔にちょっと聞きます。今後のスケジュールのところで、この7月上旬に再整備工事契約となっています。これ、ちょっとすごく唐突な感じがするんですが、ここまでの間にどこか議会で報告ってあったんでしょうか。歴民だとすると、前期は厚生委員会になると思うんですね。ただ、僕、後半に厚生の委員だったんですけれども、そこでこの話って出てこなかったと思うんです。そのあたりをちょっと御説明いただきたいんですが。

藤永区民部文化・国際交流課長

 再整備につきましては、恐らくこれが初めての報告になると思います。──ごめんなさい、予算のプレス──議会の報告では初めてだと……。

委員長

 今の答弁でよろしいですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 報告としては上げておりません。

いさ委員

 もうこれ、今月上旬だから、もうすぐ契約ということですよね。これ、何か、議会には、もうちょっと早い段階で報告というのはできなかったものなんでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 予算の審議の中で、再整備についての予算は補助説明資料を通じてお示ししているところでございます。ただ、報告として、例えば再整備設計を開始するとか、そういうことについては一定報告等ある方法もあるかと思いますけれども、ちょっと今回はしていないということでございます。

いさ委員

 その今回していない理由がちょっとよくわからないのと、もうすぐ契約するんですが、その契約相手の情報が一切この資料にないんですけれども、それはもうわかっているわけですよね。どこなんですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 契約については、議案として、工事費が一定額ございますので、総務委員会で審議しています。相手方についてはちょっと……。すみません、議案に出ていました。契約の相手方は丹青社でございます。

いさ委員

 すみません、ここの資料には載せなくてもよいという判断──何か、通常こういうものが出てくると、その相手って出ていたように思うんですけれども、どうでしたっけ。

藤永区民部文化・国際交流課長

 すみません、私の担当では、今回は再整備の内容についての報告ですので、契約相手方等については記述してございません。

委員長

 ちょっと休憩します。

 

(午後4時19分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時21分)

 

 他に質疑はありませんか。

伊藤委員

 今のやりとりでもちろん承知はしているんですけれども、1億8,000万円の経費をかけて、これは総務委員会に議案として出されているということで、これが通って7月に契約ということで、これ、歴史民俗資料館という自体、30年間と大ざっぱに書いていますけれども、開館されて30年ということでよろしいんでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 開館につきましては平成元年10月1日です。約30年です。

伊藤委員

 ちょうど30年ちょっとということで、これ、リニューアル、この間されてこなかったのか、こういった大規模にリニューアルされるというのは今回が初めてでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 この大規模な全体リニューアルというのは初めてでございます。

伊藤委員

 これ、ほとんど室内ですよね。外観はほとんど改修はしないということでよろしいんでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 今回、常設展示を中心としたリニューアル等の報告ですけれども、外装等の改修や建物塗装、あとLED化とか内装のところも──すみません、今回の報告では、内容の主なところの、再整備の内容について報告させていただいてございます。

伊藤委員

 歴史民俗資料館、年間どのぐらい来館者数かわからないんですけれども、これによってまたふえるという可能性ももちろんあるんだと思うんですが、どのように見込んでいましたでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 年間の来場者数でございますけれども、平成30年の直近で3万5,000人の方々がいらっしゃってございます。ちょっと、この来館者の方々がどのくらいふえるのかというのはまだわかりませんけれども、30年の間、大規模なリニューアルは実施してございません。その間に、報告にもありましたとおり、情報機器等の進捗がございます。その新しい技術を入れまして、より内容の充実ということをさせていただきたいと思ってございますので、それで一定の来館者数は増加するというふうに思ってございます。

石坂委員

 今回御報告いただいた、先ほどいさ委員の質問でもタイミングがどうという話がありましたけれども、これって、きょう報告を今受けているじゃないですか。本来であれば、報告を受けて、報告がこちらの委員会で通過した後、総務のほうの議案に行かないとおかしいんじゃないかと思うので、その辺というのは大丈夫なものなんでしょうか。

青山区民部長

 これは、例えば補正予算などの形で関係委員会という形の御報告というものではありませんで、契約の議案はそれ単独で総務委員会でかかっているものでございます。ただ、それと中身が関係するものですので、同じ時期に合わせて私どものほうでこの整備内容について御報告させていただいているというものでございます。

石坂委員

 そうすると、例えばだから、この報告が──例えばですよ、そんなにないですけれども、延々かかってしまって委員会で報告が終了しなかった──平和の森公園のときもありましたけれども、そうしたことが起こり得るとか、あるいは、もう議案で通してしまったものに関して、これで質疑応答をしていく中で、この報告に対する質疑で何か中身は変わり得るということがあり得ない話ではないと思うんですけれども、それというのは、そうすると、先に議案が通ってしまっているというのはおかしなことになってしまわないのかなと思うんですけれども。

青山区民部長

 契約の内容自体につきましては、先ほどと同じお答えになりますけれども、総務委員会でそのものについて御判断いただくということになりますので、この区民委員会の御質疑がその判断に影響するとかというような関係性ではないというふうに考えております。

石坂委員

 今この報告を受けて質疑応答している中で、この中身が変わり得ることはあっても問題ないという理解でいいということですね。

青山区民部長

 契約の議案そのもの自体というのは、例えば今回、この整備の内容について御意見いただいて、それを実際に例えば契約が済んだ後に、事業者と話し合う中でそういった御意見を反映させていくとか、そういったようなことはあるのかというふうには思っております。ただ、その契約を締結するということ自体についてのことはあくまでも総務委員会でかかっていることですので、それに影響してくることがないというふうには考えております。

石坂委員

 ちょっと何か、手順としてはどうかなと思うところではあります。やはり議案で出る前にやっぱり報告は済んでいておくべきなのかなと思うところで、それも審議になってしまうので、ここはそれ以上突っ込みませんけれども、中身のほうで聞いていきたいんですけれども、今回2階のイメージが出て、1階は歴史パノラマだけ出ているので、1階のほかの部分というのがわからないところでもあります。特に歴史民俗資料館に関しては、これまで2階のスペースも可変する──可変というのかな──的に使える部分があることによって、企画展、特別展、コーナー展という三つの展示が場合によっては同時並行で行うことができたわけですけれども、その辺ってどういうふうになるんでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 先ほど申しましたとおり、常設展示がずっと──常設ですので、そこの部分が30年間手をつけられていないというところで改修をかけてございますので、ほかの建物内で、先ほどの外装とか、LED化とか、クロス張りかえとか、そういうことはやって、建物としての仕様というか、模様とか、そういうことは新しくしてリニューアルオープンを迎えたいというところでございます。

石坂委員

 それから、今回入れかえになることで、どれだけのものが新しく加わって、どれだけのものが引っ込められるのかということにもよるんでしょうけれども、よく歴史民俗資料館のほうが、結構収蔵できるスペースというか、場所の不足があって、結構区民の方から、貴重なものがあっても預け切れないようなこともあるようなことなども耳にしてはいるんですけれども、今回この歴史民俗資料館をリニューアルすることによって、これまで展示していたものを引っ込める部分もあるかと思うんです。それというのは十分──要は、スペースの関係で廃棄されてしまうものとかが出ないかどうかって気になるので、その辺というのは大丈夫なんでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 今回、資料にもありますとおり、新しい模型とかそういうものの新しいものをつくって造作することもございますし、新たな知見のところで、この30年間にわかった発掘物の模型等々もつくりまして展示することもございます。また、従前に常設展示でつくっているモニュメントというか、展示物も、一定きれいにして、もう一回再展示ということもやっていきたいと。全体のコンセプトに合わせて展示は変えるところでございます。

 収蔵品につきましては、一番多く今問題になっているのが、埋蔵文化財が発掘とともに出てきていますので、実は所蔵庫では足りずに、ほかの施設に今置いているところです。そこも課題としてはありますけれども、今回はとにかく今あるものをまたきれいにし、そして新しいものを追加し、展示を充実するというところでございます。

石坂委員

 認識が違ったのかもしれませんけれども、そうすると、追加されるものはあるけれども、今展示されているものは全部、リニューアル後も展示されている状態になるという理解でいいということでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 すみません、ちょっと、一個一個が、展示物もありますので、引っ込めることがないかどうかは、ちょっとすみません。

石坂委員

 そうした際に、要は、収蔵できる場所がないから廃棄されてしまうという心配ないと思ってよろしいでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 それはありません。

近藤委員

 すみません。これね、ちょっと、御説明と契約がちょっと順番が違ったかなというのは私もあります。それで、初めて歴史民俗資料館のこのイメージ図というかが、こういうものができるんだなというふうに、きょうこれを見させていただいて、1億8,000万円ですか、かけて、中はそれほど変わらないということですけれど、せっかくこれだけかけて、展示物、やっぱり、ああ、新しくなったなって、中野の歴民すごい行きたいなと、わくわくするみたいなやっぱりこれにしないと、外装というかはお金をかけるけれども、中に展示しているものはほぼ同じで、もう見たし、子どもたちはいっつも社会科見学みたいなもので行っているけれども、ああ、中はもう見たものばっかりよみたいなのになってしまうのか、それとも、もうちょっとリニューアルして、新しい時代に向けての歴民にするのか、やっぱりその辺は、外装というか、外装と内装とそこの部分だけではなくて、やっぱり展示物をどう、みんなが来てくれる歴史民俗資料館にしていくかということ、ここの検討が一番大事だと思うんですけれども、それはしないんですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 すみません、それがこの2番の再整備の内容で、情報機器を入れて映像がふえた。すみません、さっきの御質問の中で、今まであるものをどうするのですかという御質問だったんで、それはきれいにしたり、それを使ったりということで、それこそが今回のメーンのものでございまして、映像を入れたり、タッチディスプレーを入れたり、そういうもの、新しいものを入れたりして、展示物の内容の常設展示を、30年で古くなったものを新しくするということがこの事業の目的であり、委員おっしゃるとおり、それによって、先ほど伊藤委員の御質問にもありましたとおり、誘客をふやしていく、よりいろいろな人たちに見てもらって、歴史に親しんでもらうということがこの整備の目的でございます。

近藤委員

 それならちょっと安心したんですけれども、そこで、地方や何かの博物館みたいなところに行っても、みんなも同じなんですよ。大体の博物館の形というのが。パノラマがあって、それで昔の人の暮らしというコーナーがあって、もうずっとこれは同じなんですよ。やっぱり業者がそういうつくり方をするのか何だか、どこに行っても、縄文期とか、こう。それを、やっぱり区民の声をある程度聞いて、どんな歴史民俗資料館にするかというところからちょっと検討していったほうが、中野らしいものになったんじゃないかなと私は思うんですよ。これは本当、どこに行っても同じで、昔の人の暮らしみたいなのを見て、もう本当つまらないなという感じなんですよ。やっぱり、その自治体の特徴、その自治体がこういうところなんだという、外国人が来たときでも誇れる、そういうものをバーンと持っていくとか、そういうのをやっぱり、お任せしっぱなしではなくて、区民の声を入れるとか、職員が頭をひねるとか、そういった形でつくっていかないと、同じようなつまらないものになってしまうと思うんですけれども、そこは大丈夫ですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 一応歴史民俗資料館の性格上、時代的に、昔の原始のころから縄文時代が来て、中世が来て、近世が来てという流れは、これは通常同じだと思って、ただ、中身についてはその地域地域の歴史が反映されていますので、よく見るとそれは違うはずであって、それにはいろいろな、中野なら中野の特色が出ています。

 別紙についているイメージを見ていただきたいんですけれども、今回、「中野みどころの樹」という、ちょっとよくわからない4番が入っているのですけれども──よくわからないなんてごめんなさい。これが入っているんですけれども──ごめんなさい。これが中野の特徴的なものを入れているものでございまして、三重の塔とか、中野区の歴史として御囲とか、その御囲のところでお犬様に使われていたかごとか、中野の特徴的なものを真ん中に配置して、より特色を出していくというところを更新のイメージとして持ってございます。

近藤委員

 では、真ん中のところは中野の特徴があるということで、もちろんそれぞれの自治体もそれぞれ特徴のあるやり方をしているんだと思うんですけれども、やっぱりこれは新しく大きな金額をかけてつくり直すんですから、来た子どもたちとかが、わあ、変わったなという、ちょっと中野の歴史を勉強してみたいななんて思うような、やっぱりそういうものになっていってほしいなと思うので、その辺はやっぱり業者に任せっぱなしというのではなくて、きちんと意見を取り入れたりしながら、区民の意見なのか、どこの意見なのかわからないですけれども、きちんとした──区民ではみんなばらばらな、ここを入れたいとか言っちゃう可能性もあるので、そこはしっかりとした歴史的な立場でやるのかとか、やっぱりどういうふうな歴史民俗資料館にすればたくさんの観光客、区民が来るかというところを念頭に置いていいものをつくってもらいたいと思いますけれども、自信のほどは。お聞かせください。

藤永区民部文化・国際交流課長

 繰り返しになりますけれども、30年ぶりにリニューアルしますので、それをしっかりしてくということもございますし、すみません、先ほど言いそびれてしまったんですけれども、この設計というか、この更新をつくるために、月2回ほど設計チームといった分析チームと文化財担当が打ち合わせを重ねてございますし、また、中野区の文化財の保護審議会や、地域の方々で構成される歴民の運営協議会等々に報告しつつ、意見を伺いながら設計したところでございます。これからも企画展等々もございますので、そちらのほうも地域の方々の御意見を踏まえながら、魅力的な会館運営をしていきたいと思ってございます。

近藤委員

 ありがとうございます。そういう形で進めていくということで理解しました。

 ちょっと、もう一回、1階の、この「中野歴史パノラマ」というところ、これ以外に1階というのは何があるんでしたっけ。そこだけちょっと教えてください。

藤永区民部文化・国際交流課長

 展示の部屋は、2階が企画展示室と常設展示室がありまして、1階は研修室とか、事務室とか、研究室とかがございまして、この2階に上がっていく入り口のところにパノラマというか、中野区の地図が大きくあって、地形のものとかいろいろなものを一遍に見られるというものが設置する予定でございます。

森委員

 ちょっと、単純な質問なんですけれども、展示内容とかを変えるのはわかったんですけれども、建物そのものの耐震性とか、耐火性とか、長寿命化とか、その辺はいじらないんですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 今回の工事では、内装、外装、LED改修、あとはエレベーター改修、中央監視盤などで、主に躯体では内部のほう──工事内容はそういう部分をやって、建物の耐震化については大丈夫ということでございます。

森委員

 まあ、直近で大丈夫は大丈夫なんでしょうけどね、30年もたっていたら、このあたりで大規模リニューアルしたほうがライフサイクルコストとしては高い・安いとか、その辺を検討した上で今回やらないのかどうか、その辺が気になるんですね。その辺は建築担当とか施設担当とか、そっちのほうとのやりとりというのはあったんですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 設備のメンテナンス等は施設課等を通しましてやっていまして、それは例えば、建物そのものの給排水設備とか、電気設備とか、そちらのほうは全体の施設計画、それはほかの施設と同じように組んでいまして、今回は内部のリニューアルのところをやるというところでございます。

森委員

 つまりそれは、計画は計画である。歴民の大規模改修なら大規模改修の計画というのはあるんだけれども、それは今ではなくて、今回は中身だけという御判断。それは一緒にやったほうが安いとか、そういうこともないんですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 設備のメンテナンスは、もう施設課のほうで計画化して実施してございます。今回につきましては、内部の展示のリニューアルということをやっているというところでございます。

森委員

 それはわかったんですけれども、計画は計画としてあるんだけれども、建物としての。でも、今度、担当として内装をいじりますとなったときに、じゃあ、これは一緒にやったほうが合理的じゃないか、安く済むのか、閉めている時間を短くできるのか、そういう話を施設のほうの担当と皆さんのほうとで調整をしたりしているのかどうか、そういうことが知りたいんです。

委員長

 答えられますか。きょう例えば答え──じゃあ答弁保留ということで。よろしいですか、森委員。

森委員

 はい。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「ちょっと休憩していただいていいですか」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 休憩いたします。

 

(午後4時41分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後4時45分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、答弁保留を除き、質疑を終了いたします。

 この後の進め方について協議したいので、委員会を休憩します。

 

(午後4時45分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後4時46分)

 

 本日はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次回の委員会は、明日7月4日(木曜日)午後1時から、当委員会室で行うことを口頭をもって通告します。

 以上で本日の委員会は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の区民委員会を散会いたします。

 

(午後4時47分)