令和元年07月03日中野区議会建設委員会(第2回定例会)
令和元年07月03日中野区議会建設委員会(第2回定例会)の会議録

中野区議会建設委員会〔令和元年7月3日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和元年7月3日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時00分

 

○出席委員(9名)

 日野 たかし委員長

 間 ひとみ副委員長

 竹村 あきひろ委員

 高橋 かずちか委員

 加藤 たくま委員

 杉山 司委員

 小宮山 たかし委員

 久保 りか委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 都市基盤部道路課長 井上 雄城

 都市基盤部公園緑地課長 細野 修一

 都市基盤部建築課長 小山内 秀樹

 都市基盤部交通政策課長、住宅課長 三王 徹哉

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 奈良 浩二

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部野方以西担当課長 狩野 純一

 まちづくり推進部まちづくり事業課長、大和町まちづくり担当課長 菊地 利幸

 まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長 森 眞一郎

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 荒井 弘巳

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 石井 大輔

 まちづくり推進部中野駅地区担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 石橋 一彦

 まちづくり推進部中野駅周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 

○事務局職員

 書記 岩見 元彦

 書記 有明 健人

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第55号議案 中野区まちづくり事業住宅条例の一部を改正する条例

 第56号議案 特別区道路線の認定について

○事業概要の説明

○所管事項の報告

 1 平成30年度(2018年度)第5回中野区都市計画審議会について(都市計画課)

 2 野方駅整備株式会社の経営状況について(都市計画課)

 3 中野区都市計画マスタープランの改定について(都市計画課)

 4 東京都市計画生産緑地地区の変更について(都市計画課)

 5 行政代執行の実施結果について(道路課)

 6 中野区無電柱化推進計画(素案)意見交換会の結果について(道路課)

 7 東京都立中野工業高等学校校舎建替えに伴う妙正寺川改修の実施について(都市計画課、道路課)

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日、議会広報番組の制作のため、ジェイコム東京中野局からビデオ撮影の申し出がありますが、これを許可することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 本定例会における審査日程及び3日間の割り振りについて協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時00分)

 

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りします。お手元に配付の審査日程(案)(資料1)に沿い、1日目は議案の審査、事業概要の説明を受けた後、所管事項の7番まで行い、2日目は残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入ります。

 最初に、議案の審査を行います。

 第55号議案、中野区まちづくり事業住宅条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 それでは、第55号議案、中野区まちづくり事業住宅条例の一部を改正する条例につきまして、補助資料に沿って御説明いたします。(資料2)

 中野区まちづくり事業住宅条例は、中野区が建設及び管理運営を行っている中野区南台まちづくり住宅、中野区南台三丁目の中野通り沿いに所在し、「リ・ライフ南台」と通称しておりますが、この住宅の設置と管理運営のため、平成9年3月1日に施行されたものでございます。今回の条例改正は、新たに弥生町まちづくり住宅を設置するとともに、事業住宅の使用に係る申し込み資格等を改めるため、まちづくり事業住宅条例の一部改正の議案を上程したものでございます。

 改正内容としては、(1)弥生町まちづくり住宅の新設、(2)まちづくり事業住宅の申し込み資格の緩和、すなわち収入の基準に係る要件と単身者が申し込む場合の要件の廃止、(3)使用者の決定に当たり管理上必要な条件を付すことができる規定の追加、(4)公営住宅法施行令及び区営住宅条例等の規定を踏まえた所要の規定の整備の四つとなります。

 条項ごとの改正の内容を御説明する前に、今回新たに設置する予定の中野区弥生町まちづくり住宅の概要を御説明いたします。資料の別添2をごらん願います。

 このまちづくり住宅でございますが、今後、区の防災まちづくり事業の推進によりまして、避難道路の拡幅や新設のための道路用地の取得、また、接道不良敷地や行きどまり道路の解消と不燃化を目的とした共同化事業が進捗すること等により、需要が高まることが予想されますので、平成28年10月に中野区からUR都市機構へ建設要請を行ったものでございます。現在、UR都市機構が建設中でございまして、ことしの11月に竣工する予定でございます。

 弥生町まちづくり住宅は、弥生町三丁目6番12号にございまして、URの名称は「コンフォール中野新橋」と申しますが、都営川島町アパート跡地に新たに開設されるものです。住宅の概要につきましては資料をお読み取り願います。土地・建物を含めて住宅全体がUR都市機構の所有でございまして、UR都市機構が管理運営も行うものでございます。今年度は、まちづくり事業の進捗にあわせまして、中野区がUR都市機構より全27戸のうち3戸を借り受け、まちづくり事業住宅として運営し、まちづくり事業の施行によりお住まいになっている従前住宅が除却または移築されることに伴いまして、住宅に困窮される方などにお貸しする予定でございます。

 この住宅の設置目的ですが、まちづくり事業に対して協力された権利者の方が、中野区内での居住を継続されることを図るため事業を推進することを目的としております。入居対象の方は、まちづくり事業の施行により従前住宅が除却または移築されることに伴いまして、転居先の住宅を確保することが困難な方となっております。また、事業に協力されて建てかえが必要とされる方にも、建てかえ期間中の仮住まいとして入居いただきます。そのような方々を対象に住宅を供給いたしまして、まちづくり事業の推進を図りながら、快適で安全な都市の実現に資することを目的としております。

 以上、弥生町まちづくり住宅の概略を御説明させていただきました。

 続きまして、まちづくり事業住宅条例の今回の改正箇所について御説明いたします。別添1をごらんいただきまして、新旧対照表をつけておりますので、そちらをごらんください。

 まず、第1条は略です。

 第2条は用語の定義でありまして、このうち第3号の事業住宅について、公営住宅法、区営住宅条例及び住宅市街地総合整備事業の制度要綱の定義等の表現に合わせまして、「まちづくり事業の施行により従前住宅が除却され、もしくは移築されることに伴い住宅に困窮するもの、またはまちづくり事業が完了するまでの間の仮住居を必要とするものに供給することを目的に設置された住宅」と修正し、表現を明確化しております。事業住宅の趣旨に変更はございません。

 第3条は事業住宅の設置でございまして、中野区弥生町まちづくり住宅を表に追加いたしまして、新たに設置いたします。弥生町まちづくり住宅の戸数は3戸としております。今後の事業にあわせまして、弥生町まちづくり住宅の必要戸数が変動する場合にはその都度条例改正が必要となるため、議案を提出させていただく予定でございます。

 第4条は申し込み資格でありまして、第1項は、まちづくり事業に協力され、まちづくり事業の施行により当該従前住宅が除却もしくは移築されることに伴い、住宅に困窮する方の申し込み資格でございます。第1項本文につきましては、第2条と同様に、公営住宅法、区営住宅条例及び住宅市街地総合整備事業の制度要綱の定義に表現を合わせて修正いたします。第1項第2号の、申込者の区営住宅と同様の収入要件につきましては、まちづくり事業を一層推進するために削除し、申し込み資格を緩和いたします。また、第1項第3号の、申込者が単身である場合の要件につきましても、同じくまちづくり事業の一層の推進のために削除し、申し込み資格を緩和いたします。第1項第4号、5号は番号の修正となっております。第2項は、建てかえ期間中の仮入居が必要な方の申し込み資格であります。番号の修正と表現の明確化をしております。

 第5条は略。

 第6条は使用者の決定でございます。このうちの第2項に管理上必要な条件を付する区長の権能を、例えばペットの飼育の許可等を念頭に置きまして追加いたします。

 第7条は、特例による使用者についてであります。第1項の表現を明確化し、第2項に第6条と同様に管理上必要な条件を付する区長の権能を追加いたします。

 第8条から第13条につきましては略。

 第14条は仮住居使用者の特例であります。このうちの第1項につきましては、条例の第10条が既に削除されているため、それに合わせて修正いたします。第3項は、公営住宅法及び区営住宅条例の表現に合わせて修正いたします。

 第15条から第19条については略。

 第20条は指定管理者が行う業務であります。第1項は、今回の改正によりまして南台まちづくり住宅に加えて弥生町まちづくり住宅を新設することにより、区が複数の事業住宅を設置することとなるため、区営住宅条例の表現に合わせて表現を修正します。

 第21条は略。

 第22条は許可等に関する意見聴取。

 第23条は区長への意見でございます。こちらにつきましては、番号の修正と表現の明確化をしております。

 最後に、附則についてであります。附則1、施行期日。この条例は、可決後、公布の日から施行いたします。ただし、第3条、第20条の施行日につきましては、実際に入居が可能となる12月1日から施行するとしたものであります。UR賃貸住宅の完成が11月上旬を予定しておりまして、調整の結果、12月頭からの入居となったものでございます。附則2号、経過措置。これは、条例第4条の改正に伴います申し込み資格の要件変更が、施行日以降の申し込みに適用される旨を定めたものでございます。附則3号、準備行為。これは、弥生町まちづくり住宅につきまして、この条例の施行の日から12月1日の実際に入居が開始されるまでの間でも、申し込み手続などができるように定めたものでございます。

 御説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

杉山委員

 御説明ありがとうございます。この3戸なんですが、この3戸はもともとそのエリアで3戸決めたのか。それとも、既にこれに該当する、家が困難となる人が3戸分あったのか。どちらでしょうか。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 弥生町まちづくり住宅、3戸の戸数の件ですが、今既に設置されております南台まちづくり住宅のほうが25戸あります。この25戸のうち4月の頭の状況で13戸入居されておりまして、12戸は空いているという状況でございます。それも含めて、弥生町三丁目周辺地区及び南台一・二丁目地区で行っております木密事業の必要な戸数というのを見積もりまして、その中でさらに3戸必要というふうに考えたものでございます。

杉山委員

 ありがとうございます。そうすると、今、南台が12戸でしたっけ、あいていて、プラス3戸ぐらいが必要だろうということなんですが、そうすると、先ほどこれがふえたときにはまた議案としてお出しされるということだったんですが、ふえるタイミングというか、すぐにふえちゃうのか。そこら辺というのは、肌感的にはございますか。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 現在見積もっている中で、当面の間必要となる戸数ということで、大体1年から2年程度のスパンで考えておりまして、その途中でまた見込みが変わることもあるとは思いますが、その都度増減をさせていただいて、戸数についても変更させていただきたいなというふうに思っております。

小宮山委員

 こちらの住宅に住まわれる方の中には、それまで長年住んでいた家を取り上げられてと言うとあれなんですけども、立ち退きを求められて、不本意ながら立ち退いた人がいて、新しい家を建てるにもなかなか資金が間に合わなくて新しい家も建てられない。なので、泣く泣くという表現が当たるかどうかわかりませんけども、消去法でこの賃貸住宅に入居される方もいると思うんです。そういう方にはやはり何らかの家賃の減免措置とか、何らかのケアをしてあげたほうがよろしいのではないかと思いますが、その辺のケアは何かされていらっしゃるでしょうか。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 家賃を例にとりますと、まちづくり事業住宅につきましては、区営住宅の例によりまして使用料を決定しておりますので、収入に応じた使用料の御負担というふうになっております。ですから、所得の低い方には区営住宅と同様の減免がされていると。そういう家賃の設定となっております。

久保委員

 先ほどその戸数のお話がございましたけれども、3戸の住宅を区がURから借り上げるということで、この区がURから借り上げる要件といいますか、それはどうなっているんですか。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 URのほうでは、住宅市街地総合整備事業の補助金を導入しつつ、土地を買って建物を建設し、そして賃貸するという形になっておりまして、市場の家賃からすれば割安な家賃で区に貸してもらえるということになっております。

久保委員

 それはお幾らですか。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 区がURに支払う家賃の予定額なんですけど、一月、1平米当たりで2,300円という通知を受けております。

久保委員

 1平米当たり2,300円。それって区営住宅の家賃と比較するとどのぐらい違うんですか。というか、1戸当たり幾らというのがもう出ているのではないかと思うので、そのほうがわかりやすいと思うので御説明ください。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 今想定しております、例えば単身用の30平米の部屋だとしますと7万円弱になります。世帯用の、例えば56平米のものとしますと13万円弱という数字になります。

久保委員

 56平米のものが区営住宅にもあるかもしれませんけれども、区営住宅の家賃と比較をすると随分高いんじゃないかなという気がするんですけれども、その辺のところがどうなのかというところ。先ほど区営住宅の家賃に合わせてということと、さまざま規定においては区営住宅に倣ってというような御説明があったところですけれども、基本的にはまちづくり住宅という、そういった用途を踏まえて、ある意味区のほうが借り上げをするというところで、ちょっと補填をするといいますか、そういう側面もあるのかなと思うのですが、その辺のところの関係性を御説明願います。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 ちょっと質問の趣旨を取り違えてしまって申しわけありません。申し上げた数字は、区がURから借りる賃料ということでして、入居者の方に払っていただく使用料というのは、区営住宅と同様の計算方式になりますので、先ほど申しました、例えば単身用の30平米ですと、収入の額にもまたよるわけなんですけど、一番安い額になる収入帯の方でいうと、例えば1万7,300円。世帯用でいいますと、56平米でいうと3万2,400円といった形になります。これがまた入居される方の収入によって上がっていくというような計算となっております。

久保委員

 要は、区のほうが、まちづくり住宅という側面もあるので、その家賃の分を補填するといいますか、URのほうに、そこはある意味区が補充をしているというか、そういう契約のあり方でいいんですか。考え方としてはどうなんですか。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 おっしゃるとおりでございまして、使用される方の区に払っていただく使用料と、区がURに払う賃料との差額部分を区が負担するというか、補填するというか、そういった仕組みとなっております。

久保委員

 わかりました。それで、先ほど南台のほうの空きの12戸があり、今回の3戸ということで、合わせて15戸になりますね。かねてから南台のほうの、この空きについてどうなのかというようなところ、議会でもさまざま質疑がありまして、一般の方と賃貸契約を結んで、ある意味住宅困難という意味では、ほかの方のそういった部分もあるので、そういうことをしたらどうかというような意見もあったかと思うんですけれども、今回、この残しておいた分が、南台と弥生町は近いわけですから、その辺のところで御案内をして、15戸の方たちは、基本的には弥生町のまちづくりに関係している方たちに借りていただくと。そういう考え方でいいですか。それがもし15戸埋まらなかった場合というのは、ここにもありますけれども、他の要件を満たしている方がいらっしゃれば、そちらのほうにお貸しをすると。そういう考え方でよかったですか。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 今の見積もりですと、弥生町三丁目周辺地区におきまして、避難道路1号という道路拡幅事業をやっておりまして、そちらとか、あと南台一・二丁目でも区画道路の整備、新設の整備を行っておりまして、そういったところで需要が生じてくるかというふうに思っています。それ以外にも建てかえ促進のために、建てかえられる間の仮入居という形で運用しておりまして、そちらについてもふえていくことを予想しておりますので、そういった形で、主に弥生町と南台一・二丁目の事業関係で埋まってくるのかなというふうに考えております。ちなみに、それ以外にも区で行っています木造住宅密集地域の整備事業ということで、ほかの地区からの入居も、制度上は南台についても可能になっているということで、そういったところで活用してまいりたいというふうに思っております。

久保委員

 そうですね。大和町のほうもまちづくりが進んでおります。大和町から南台というのが、ちょっとアクセスがどうかというところがあるかもしれませんけれども、今後まちづくりがさまざまなところで進んでいく場合に、やはり住宅については、こういったまちづくり住宅があるということで、本当に地権者の皆様、また、地権者じゃない方も利用できるかと思いますので、そういった方たちも安心なさるかなと思います。地権者ではなくて、例えば賃貸契約をこのエリアで結んでいらっしゃる方もおいでになるかと思うんですけれども、そういった方たちも当然対象になると考えてよろしいですか。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 対象の方には、実際に権利を持っている地権者の方や借地の方のほかに、当然借家の方も入られておりまして、既に南台まちづくり住宅のほうにも入居されている方がいらっしゃいます。

久保委員

 それで、予算のことでちょっとお伺いしたいんですけれども、平成31年度の当初予算のまちづくり事業住宅の中には、今回の弥生町のまちづくり住宅というのは含まれていたんでしょうか。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 今回、新たに設置します弥生町まちづくり住宅につきましては、弥生町の防災まちづくりの予算のほうで計上させていただいています。その中で平成31年度の予算をとらせていただいているという状況です。

久保委員

 今年度はそういった形でまちづくりのほうの事業用地で、次年度から住宅という形になってまいりまして、今回も条例がきちっとここで同じまちづくり住宅というふうに位置付けがなるわけですから、その辺のところは整理が必要なのではないかなと思うんですけど、その辺はどのようにされますか。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 御指摘のとおり条例の改正がよしとなれば、弥生町まちづくり住宅という形で設置されることになりますので、予算の項目としてはまちづくり事業住宅の中で計上させていただくことになろうかと考えております。

久保委員

 ということは、これはまちづくり事業費で目は一緒なので、こういう場合というのは目款流用という形になるんですか。それとも、そうではなくて、改めての事業なので考え方が違うんですか。その辺はどのように決算の際には考えたらいいんでしょうか。

角まちづくり推進部長

 今回は、弥生町の住宅につきましてはまだ条例制定前ということで、その相対的な事業の中での予算の積算ということでお示しさせていただいています。それで、決算については、ちょっとこれから検討もしますけれども、前年との比較ができるようにとか、そういったところをちょっと工夫してみたいと思いますので、ちょっと検討してみたいと思います。

来住委員

 木密地域ということで、木密エリア不燃化促進事業に関する協定がたしかUR都市機構ともあったかと思うんですが、その協定ではなくて、別途この住宅については住宅に関する協定が結ばれていると。それが基礎になってこういう形で示されているということでの理解でよろしいんでしょうか。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 平成28年の10月にURのほうに建設の要請をしておるんですけど、その後、平成29年の1月に従前居住者用賃貸住宅の建設に関する基本協定というのを区との間で結んでおりまして、その中で役割分担をしております。それに基づいてURが建設、管理しているという状況でございます。

来住委員

 協定に基づいて行われるということですね。それで、先ほど報告にあった、全部で27戸の中で3戸という条例の数なんですが、今回のまちづくり住宅の世帯用の住宅であるとか、単身者または小世帯の住宅17戸ということで、27戸が三つに、大きさもあって分けられているんですけど、この3戸というのはどの部分の3戸。希望者に応じて、どれでもまず優先して選べるという形になっているということでよろしいんでしょうか。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 URから借り上げる住戸につきましては、区の見積もりに基づきまして、世帯用につきましては2戸、単身用につきましては1戸借りようというふうに考えております。その中から南台も含めて申し込みされる資格のある方に対してお話を差し上げるということでございます。

来住委員

 すみません、ちょっと聞き取れなかったので。単身者が1戸、ほかは世帯用ということで、3戸ということでよろしかったですか。もう一度。

森まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長

 世帯用が2戸で、単身者用が1戸ということで、計3戸ということになっております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議したいので委員会を休憩します。

 

(午後1時28分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時29分)

 

 それでは、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ意見の開陳を終結します。

 次に討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ討論を終結します。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。第55号議案、中野区まちづくり事業住宅条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 次に、第56号議案、特別区道路線の認定についてを議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

井上都市基盤部道路課長

 それでは、第56号議案について補足説明をいたします。提案理由は議案に記載のとおりです。

 資料(資料3)をごらんください。初めに、1、路線認定の理由についてですが、本路線は都市計画道路の一部で、区内南北道路のネットワークの形成、防災まちづくりへの貢献が期待される道路であり、区の区道認定基準に適合しているため特別区道として認定するものです。

 次に、2、路線認定の対象路線についてです。路線番号は主幹4号2、位置ですが、起点は中野区上高田四丁目48番10、終点は中野区上高田五丁目36番1です。延長は86.89メートル、幅員は11.00メートルです。

 裏面をごらんください。略図で示しておりますが、この場所は西武新宿線新井薬師駅の東側にございます。今回認定する区間は、本町四丁目十貫坂上交差点から松が丘一丁目新青梅街道までの東京都市計画道路幹線街路補助線街路第220号線のうち西武新宿線鉄道交差部である早稲田通りから新青梅街道区間のⅠ期区間でございます。線路の南側の区道が五中つつじ通りで、こちらが起点。それから、西武新宿線の北側が終点となります。

 恐れ入りますが、表面にお戻りください。表面の最後のところの、3番の路線認定後の管理ですが、道路法に基づき区が管理を行います。

 補足説明は以上です。御審議のほどよろしくお願いいたします。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

小宮山委員

 すみません、説明を聞いていてちょっと理解できないところがあったんですけれども、こちらを起点に本町四丁目の十貫坂のほうまで道路が抜けていく幹線道路の計画があるということなんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 ここの部分は、全体が都市計画道路の補助220号線といいまして、起点が十貫坂上の交差点から鍋屋横丁通り、それから、もみじ山通りを抜けて大日橋通りを通り、そのまま北上して新青梅街道までの計画が220号線という全体計画になっております。そのうち既に鍋屋横丁通りからもみじ山通り、それから、大日橋通りのところまでは開通しておりまして、未整備区間が一部ございます。その未整備区間のうち今回西武鉄道と交差する部分のⅠ期部分、ここについて今回認定をしたいというところでございます。

小宮山委員

 ある程度理解できました。既存の道路が既にある程度は通じているということですね。では、大日橋通りまで、ここからまたさらに新しい道が今後走っていく計画があるということでよろしいですか。

井上都市基盤部道路課長

 今回Ⅰ期ということで、計画ではⅢ期に分けて整備をする予定でございます。

加藤委員

 御説明ありがとうございます。十貫坂上からこちらまでつながってくるというところで、その間のところはZEROホールと旧中野中のところも含まれると思うんですけれども、今後、旧中野中・旧九中跡地というのは病院に変わっていくような方向性を打ち出されておりますけれども、そうすると、この通りというのは非常に重要なものになってくるなと考えております。しかし、JRと東西線の間のガードというのは、幅を広げるのはなかなか大変だと。難工事になってしまうとか、バスは通れないみたいな話を伺っておりますけど、そういったものを込み込みで計画されている中でのこの位置付けなんでしょうか。その辺の関連性みたいなものがありましたら教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 今回、この220号線と呼ばれているものですが、鍋屋横丁通りについては幅員15メートルで、既に完成している区間になります。それから、青梅街道から早稲田通りまでの間については計画幅員が16メートルで、これは概成区間と申しまして、既存の道路をそのまま利用するという形でございまして、その先につきましては計画幅員11メートルで計画をしてございます。

加藤委員

 じゃ、幅員は、現段階では求めているものがあるということですよね。そうすると、さっき言ったところだと、道路の幅員だけじゃなくて高さ制限みたいなところというのは、今後見直すみたいなことはないんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 本件道路は都市計画道路ですので、都市計画の事業化にあわせて周辺まちづくりを進めていくような形になります。今回につきましては、既にまちづくり事業が進んでいる西武線沿線まちづくり、既に事業化されておりますので、そこに係るものでございます。そういうことですから、もみじ山通りのあたりというのは、今後事業化の中で考えていくような形になります。

加藤委員

 まだ何も着手していないけど、考えていく予定があるというニュアンスですか。ちょっと、いまいちニュアンスがわからないので教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 都市計画道路ですので、将来的に整備していくのは間違いないんですけれども、JRとの交差点とか、どういうふうにするか。幅を広げるとか、そのときの形というのは、やっぱり具体的な事業計画を定める中で考えていくものなので、現在のところはまだ……。

来住委員

 この部分、86メートルで、上高田五丁目から四丁目に至るところですけども、この部分の事業認可というのはいつおりて、事業期間というのはいつまでを期限としているんでしょうか。まちづくりのほうかな。

菊地まちづくり推進部まちづくり事業課長

 補助220号線第Ⅰ期区間については、平成27年12月に事業認可を行いまして、事業期間は令和4年3月31日となっております。

来住委員

 たしか平成でいうと28年の定例会に、その旨の事業認可の取得ができましたという報告があったと記憶しているんですが、今現在この86メートルの距離の中で、もしお答えいただければお願いしたいんですが、手前の四丁目側については合意もいただいて更地になっているというふうに思うんですが、この先ですね、西武線から上のほう、北側については、ここに該当する地権者の方々の合意というのはほぼとれているということでよろしいでしょうか。細かいことはいいので、合意がとれているかどうかで結構です。

菊地まちづくり推進部まちづくり事業課長

 所管の部分だけでお話しさせていただきます。ただいま北側の部分については用地取得の交渉中でございます。

来住委員

 令和3年の期間までに、この事業の期間ですから、平成28年の2月の定例会で報告があって、その後いろいろ交渉されてきたと思うんですね。しかし、今この道路認定をする段階でも、北側の人たちについてはまだ交渉中であるということなんですけども、これは、期限の令和3年中にまとまらないとなると、延期するという形をとる。もちろん区としては早期事業が必要ですので、これを目指していらっしゃると思うんですが、この事業期間と交渉との関係はどういうふうに見ておられますか。

菊地まちづくり推進部まちづくり事業課長

 この事業期間中に用地交渉をまとめてまいりたいと考えております。

来住委員

 一定の期間があって、地域での説明会等もされてきたと思いますので、必要な理解を求める努力がもっとあっていいのかなというふうに思いますが。

 もう1点伺いますけども、第Ⅲ期、この先ですね、新宿のほうに関係してきますけども、きょう認定をして、議案に出されているその第Ⅲ期になりますかね、その部分は、見通しといいますか、住民の皆さんに一定の図面なり、考えなり、説明なり、新宿も含めて、そういうものは行われているんでしょうか。わかれば教えてください。

菊地まちづくり推進部まちづくり事業課長

 Ⅲ期区間については、後ほどまた説明があるかと思いますけども、Ⅱ期区間をまだ事業化しておりませんので、その部分については内部で検討している段階でございます。

久保委員

 今、延伸のお話があったんですけれども、要は、この区間から先というのは北に進めるんですか、それとも南側、どちらに進めるんですか。

菊地まちづくり推進部まちづくり事業課長

 現在認可されています第Ⅰ期区間が終わりましたら、南側に向かって、早稲田通りのほうに向かって認可を取っていきたいということで今考えております。

久保委員

 ここを最優先でやられたというのは、西武線のまちづくりとの関連なのかなというふうに思いますけれども、その辺のところで、やはりここは多くの方たちの御協力をいただいて、ようやくこの道路整備が進められていくかと思うんですが、まちづくりにおいて、やはり今回この西武線のことというのは、線路と道路がクロスするから踏切があるわけですので、この道路の問題というのがやっぱり今後も一番大きな課題になってくるのかなと思います。やはり丁寧にこの辺のところを進めなければいけないであろうと思うことと、こういった道路の整備を続けていくというそのものがまちづくりの進捗にもなっていくかと思うので、そこら辺の地域の御理解については、今、状況はどんな感じになっているんでしょうか。

菊地まちづくり推進部まちづくり事業課長

 この第Ⅰ期区間については、現在用地取得交渉を行っておりまして、今のところ10画地のうち3画地の用地買収が終わっているところでございます。ほかの部分については用地交渉を進めているところでございます。

久保委員

 そもそもこの道路は、西武線の踏切渋滞解消のための連続立体交差事業のほうが、きっと後から決まってきていることなのかなと思うんですけれども、もともとこの事業が行われる、要するに都市計画道路がここにあるということは多くの皆様が御承知の上で、その辺は理解されていたんでしょうか。それとも、今回のこの西武線のことによって、唐突にこういった事業が行われるというふうに思われている方もいらっしゃるんでしょうか。

菊地まちづくり推進部まちづくり事業課長

 この補助220号線については、昭和41年に都市計画決定されていますので、沿線の方については、いずれその都市計画道路が事業化されるんだろうと思っている方がいるという形で、Ⅱ期区間のほうも早期事業化を求める声などもございまして、都市計画道路があるということは認識されているということでございます。

来住委員

 平成28年の先ほど紹介した建設委員会で事業認可の報告があった際に、事業費の報告もそのときされていました。たしか4億5,000万というふうにおっしゃっていたかと思うんですが、それは今この段階でもそういう概算での見込みということで、それは変わらないということでよろしいでしょうか。

菊地まちづくり推進部まちづくり事業課長

 委員おっしゃったとおり、平成28年度の委員会においては、概算で4.5億円ということで報告していますが、今のところこの額に変更はございません。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取り扱いを協議したいので委員会を休憩します。

 

(午後1時45分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時46分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

来住委員

 西武新宿線の地下化事業の早期実現は誰もが願っていることです。一方、これに関係してのまちづくりは、住民参加、住民合意が前提だと考えます。今後の取り組みにおいては、さらなる情報公開と丁寧な地域説明に努力をしていただきたいということを意見として申し上げたいと思います。

委員長

 他に意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ討論を終結します。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。第56号議案、特別区道路線の認定についてを原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第56号議案の審査を終了します。

 次に、本委員会所管の事業概要の説明を受けます。(資料4)

 なお、質疑につきましては、後ほど一括して受けます。

 それでは、都市基盤部長からお願いします。

豊川都市基盤部長

 それでは、まず、都市基盤部について御説明を申し上げます。お手元の事業概要100ページをお開きいただきたいと思います。100ページでございます。

 都市基盤部でございますが、都市計画課、道路課、公園緑地課、建築課、交通政策課、住宅課の六つの課がございます。このうち交通政策課は今年度新たに設けたものでございます。

 都市基盤部では、区民の暮らしを支える都市の基盤づくりと安全安心で快適なまちの実現を目指していくことを目標に、既存の道路・公園などの維持管理はもとより、大規模公園の整備、住宅の耐震化の誘導、狭隘道路の整備やオープンスペースの確保など、災害が発生した際にも十分に対応できるインフラ対策の強化などに取り組んでおるところでございます。

 都市基盤部の職員数は、6名の管理職のほか、一般職員149名、合計155名となってございます。

 初めに、100ページ、都市計画課でございます。庶務係では、部の予算・決算など、部の庶務事務のほか、都市計画審議会の運営を担当してございます。次に、建築調整係では、建築審査会の運営や中高層建築物に係る紛争の予防及び調整などを担当してございます。続きまして101ページ、都市計画係でございます。都市計画全般のほか、開発行為の許可などを担当しております。それから、その下、都市施設担当係長、これは都市計画係長と兼務になっておりますが、都市施設担当係長は道路・公園・河川など都市施設に関する計画・調整などを担当してございます。

 次に、102ページをお開きいただきたいと思います。道路課でございます。初めに、土木事業調整係でございます。ここに、1、分野の管理に関することとありますが、この「分野」は、大変申しわけありません、誤植でございまして、「課」が正しい表記でございます。申しわけございませんが訂正をお願いいたしたいと存じます。改めまして、土木事業調整係では、土木事業の調整や統計の取りまとめのほか、水防、除雪、雨水流出抑制の管理・計画等を担当してございます。続きまして、道路占用係でございますが、道路・河川及び公共溝渠の占用・使用許可、屋外広告物の許可などを担当しております。それから、道路監察係、これ、係長は道路占用係長と兼務になっておりますが、道路の巡回点検、不法占用物件の是正などのほか、歩行喫煙やたばこのポイ捨て防止などの普及啓発活動を担当してございます。次に103ページ、道路境界係でございます。道路境界係では、特別区道、区有通路等の認定及び廃止、境界確定、地籍調査などを担当してございます。続きまして、道路維持係でございますが、道路、河川、橋梁、公共溝渠等の維持及び補修工事や私道舗装の助成、街路灯の管理・設置・維持補修などを担当しております。それから、104ページをお開きいただきたいと存じます。狭あい道路整備係でございます。これは狭隘道路の拡幅整備事業について担当してございます。続きまして、道路整備係では、道路、河川、橋梁等の維持管理計画の作成及び計画に基づく整備を担当しております。それから、無電柱化推進係では、無電柱化の推進に関する協議及び調整などを担当してございます。それから、その下の新設道路整備係でございますが、新設道路の工事に関する協議及び調整などを担当しております。なお、道路整備係、無電柱化推進係、新設道路係は兼務となってございます。

 それから、105ページ、公園緑地課でございます。初めに、公園維持・管理係では、公園の財産管理や維持管理などを担当してございます。続きまして、公園マネジメント係では、区内の公園の運営、民間活力の導入を含めた新たな運営方法の検討などにつきまして担当しております。なお、公園マネジメント係は公園維持管理係と兼務となってございます。続きまして、公園整備係では、公園整備に関する計画、設計及び工事を担当しております。それから、その下の緑化推進係ですが、みどりの基本計画の進行管理、緑化の普及及び啓発などについて担当してございます。

 それから、106ページをお開きいただきたいと思います。建築課でございます。初めに、管理調整係でございますが、建築確認・許可等の事務手数料の収納、諸証明の審査・発行などを担当してございます。続きまして、建築審査係でございます。これは107ページにかかりますが、建築基準関係規定に基づきまして、指導、確認、許可及び認定、また、建築物等の工事管理の指導及び検査などを担当してございます。それから、次の道路判定係でございますが、建築基準法上の道路種別及び中心線の判定などを担当しております。それから、その下の建築安全・安心係でございます。これ、108ページ、次のページにかかりますが、違反建築物の是正指導及び取り締まり、老朽家屋等の調査・指導などを担当しております。次の耐震化促進係、108ページの中ごろから109ページにかけてでございますが、耐震化促進係におきましては、耐震改修促進法に基づく指導・認定のほか、木造住宅の耐震診断などを担当してございます。

 それから、110ページをお開きいただきたいと思います。交通政策課でございます。初めに、交通政策係でございますが、新しい公共交通サービスの導入の検討や交通バリアフリーの推進などを担当してございます。続きまして、自転車対策係では、自転車の放置防止指導や撤去、自転車駐車場の運営を担当してございます。

 それから、111ページから112ページが住宅課でございます。初めに、住宅政策係でございますが、住宅施策全般の調整、民間賃貸住宅等への住みかえ相談などを担当しております。続きまして、111ページの下のほうですが、住宅運営係でございますが、次のページに続きますが、区営住宅、福祉住宅の運営などを担当しております。

 以上、概略ではございますが、都市基盤部の事業概要でございます。よろしくお願いを申し上げます。

委員長

 次に、まちづくり推進部長からお願いします。

角まちづくり推進部長

 それでは、まちづくり推進部の事業概要について御説明申し上げます。概要113ページをお開きください。

 まちづくり推進部は、まちづくり計画課、まちづくり事業課、中野駅周辺まちづくり課の3課で構成しており、西武新宿線沿線まちづくり及び木造住宅密集地域の防災まちづくり等と中野駅周辺まちづくりを一括して所管し、区内のまちづくりを一体的かつ効果的・効率的に進め、安全安心で快適な特色あるまちづくりを推進してまいります。

 部の職員数といたしましては、12名の管理職のほかに一般職員63名、合計75名でございます。

 初めに、まちづくり計画課でございます。庶務係では、部の予算・決算、経理、組織、人事、職員の育成、部内各課の連絡調整などを担当しております。次に、まちづくり計画係では、まちづくりに係る企画調整、東中野駅周辺のまちづくり、ページを進めていただきまして114ページでございますが、連続立体交差事業に係る総合調整などを担当してございます。次に、防災まちづくり計画係では、防災まちづくり推進方針など、防災まちづくりに関する計画策定を担当しております。次に、野方以西担当課長の所管いたします野方駅周辺まちづくり係では、野方駅周辺地区まちづくり整備方針の策定、連続立体交差事業、野方駅から井荻駅間の早期実現に関する調整などを担当しております。次に、野方以西担当課長の所管いたします都立家政駅・鷺ノ宮駅周辺まちづくり係では、都立家政駅周辺地区・鷺ノ宮駅周辺地区のまちづくり整備方針策定などを担当しております。

 115ページ、まちづくり事業課でございます。街路整備調整係では、課内の庶務及び経理、野方・都立家政・鷺ノ宮駅の交通結節点、アクセス道路等の検討などを担当してございます。次に、街路整備推進係では、都市計画道路補助線第220号、中野区区画街路第3号交通広場部分と、それから、中野区区画街路4号の整備、地区集散道路3号――こちらは平和の森公園周辺地区ですが――などの整備に係る調整を担当してございます。次に、大和町まちづくり担当課長の所管いたします大和町まちづくり係では、大和町地区のまちづくり、大和町地区における不燃化特区等による不燃化促進などを担当してございます。ページをめくっていただきまして116ページでございます。大和町まちづくり担当課長の所管いたします大和町優先整備路線係では、優先整備路線、八幡通りですが、こちらの整備を担当してございます。

 次に、弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長の所管いたします防災まちづくり事業係では、防災まちづくり事業の総合調整、平和の森公園周辺地区の防災まちづくりなどを担当してございます。次に、弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長の所管いたします弥生町防災まちづくり係では、弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくり、弥生町三丁目周辺地区における不燃化特区等による不燃化促進を担当してございます。次に、新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長の所管いたします市街地再開発事業推進係でございます。117ページをおめくりください。市街地再開発事業の検討・調整を担当してございます。次に、新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長の所管いたします新井薬師前駅周辺まちづくり係では、新井薬師前駅周辺のまちづくり、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区の防災まちづくりなどを担当してございます。同じく新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長の所管いたします沼袋駅周辺まちづくり係では、沼袋駅周辺の防災まちづくりを担当してございます。

 ページをめくっていただきまして、118ページの中野駅周辺まちづくり課でございます。中野駅周辺まちづくり課長の所管では、課内の庶務及び経理、中野駅周辺まちづくりの総合調整、中野四季の都市北東エリアのまちづくりなどを担当してございます。次に、中野駅新北口駅前エリア担当課長の所管では、中野駅新北口駅前エリア再整備事業、中野五丁目地区のまちづくりを担当してございます。次に、中野駅地区担当課長の所管では、中野駅西側南北通路橋上駅舎整備、中野駅周辺における交通施策などを担当してございます。次に、中野駅周辺地区担当課長の所管では、囲町地区のまちづくり、中野二丁目地区のまちづくりなどを担当してございます。次に、119ページの中野駅周辺基盤整備担当課長の所管では、中野駅周辺の基盤整備に係る工事調整、中野駅地区整備に関連する工事の実施を担当してございます。

 簡単ではございますが、まちづくり推進部の事業概要については以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

委員長

 ただいまの説明に対し、質疑はありませんか。

小宮山委員

 ありがとうございます。生き物が暮らしやすいまちをつくっていくことは、人間が暮らしやすいまちをつくっていくことだと私は考えております。そして、生物多様性の保全とか、そういったことは行政にとって非常に大きな、重要なテーマだと考えております。中野区ではこれまで、95ページの環境部環境課あたりで生き物に関して取り扱っていたと思うんですが、そこには生き物に関する記載はほぼありません。そして、105ページの公園緑地課にみどりの基本計画に関すること、みどりの基本計画の進行管理と書いてあります。みどりの基本計画におけるみどりの定義としまして、「みどりとは、樹木や草花などだけではなく、その空間に生息する虫や鳥をはじめとする生き物を対象とします」と書いてあります。ということは、生き物に関しては公園緑地課が所管していくということでよろしいでしょうか。

豊川都市基盤部長

 あくまで公園緑地課というカテゴリーではございますが、当然そこにそういったものがあれば、公園としてコミットしていかないといけないわけですから、担当するということでございます。

小宮山委員

 それでは、今まで環境部とか環境課が対応していた、区内の公園のみならず全域における生物多様性の保全に関して、公園緑地課が所管していくことでよろしいでしょうか。

豊川都市基盤部長

 その辺は、公園以外のことですとなかなか関与は難しいんですが、いずれにしても、さっき申し上げた公園内の生物の生息等についても、これは環境課とうまく連携をとりながらやる必要があるというふうに考えております。

小宮山委員

 環境課と連携をとる必要があるのかどうか、環境課には生物多様性に関する記述が一切なかったものですから、ちょっと必要があるのかどうかわかりませんけれども、どうも所管が曖昧のように思いますので、非常に重要な行政課題の一つだと思いますので、ぜひ所管をはっきりして、みどりの基本計画にもちゃんと書いてあることですから、ぜひ推進をしていっていただきたいと要望しておきます。よろしくお願いします。

加藤委員

 御説明ありがとうございました。新区長になられて部署名が変わったりして、ちょっと質問するほどのものでもないかもしれませんけど、ざっくり言うと、都市基盤部とまちづくり推進部というのはどういう概念で分けられたのかなというところ。また、やるものによっては、もちろん都市計画審議会とかとまちづくり推進部の事業は連携していかないといけないということで、連携の仕方とか、あと、役所なので、やっぱり縦割りはある程度必要ですけど、効率性を求めてこういう形になったと思うんですけど、その辺の、ざっくりした形でいいので、ちょっとその分け方の考え方というのを……。まあ、理事者としては言われたとおりやっていると思うんですけど、やっている中においてはどういった定義で分けられていると思うか教えていただければと思います。

豊川都市基盤部長

 例えば、東京都におきましても都市整備局と建設局とありまして、双方連携して都市づくりをやっております。中野区も同じ考えでして、まちづくり推進部と都市基盤部が同様の連携をしながら取り組んでいくと、そんな考えでございます。

加藤委員

 連携はもちろんやっていかないといけないんですけど、そういう中でどういった仕事の分けられ方なのかなというところで、こちらも毎回変わってよくわからなくなっている中で、ちょっと改めて教えていただきたいなと思います。

豊川都市基盤部長

 確かに組織が毎年変わっていますので、なかなかこちらもちょっと口ごもってしまうんですが、それはさておきまして、簡単に言いますと、やはりまちづくり所管部では、まちづくりの初動期、地域との合意形成であるとか、ベーシックな計画づくり等を行いまして、都市基盤部はそれを受けまして、実行部隊ですね、道路をつくったり、都市計画を決めたり、そういったことをやっていると。簡単に言えばそういうことでございます。

久保委員

 都市基盤部に今年度から新たに交通政策課が設けられたということで、先ほど交通政策課の事業について御説明があったんですが、今年度改めて交通政策課ということで都市基盤部の中に設置された、その意義について御説明願います。

豊川都市基盤部長

 もともと交通政策係が、昨年度までは当時都市計画分野の中にございました。ただ、そこで扱っている内容のうち、今さまざまなところで御質問いただいております新たな公共交通の整備、これに関しては区としても少し本腰を入れてやる必要があると。そういったことから今年度より専管の課を設けまして取り組むと、そんなことでございます。

久保委員

 議会のほうからも、新しい公共交通サービスの導入についてはかねがね求められているところでございまして、それにしっかり応えていくために、きちっと区としてもこの課を設けられたということは、大変前に進んでいるなというふうに思っています。中野区議会の中でも、今年度から交通対策特別委員会も設置されたところでございますので、しっかり議会と足並みをそろえてその方向性を進めていただきたいなと思っているんですが、そういったところで、区として具体的にここを示していくという、そういったお考えはあるんでしょうか。

豊川都市基盤部長

 まだ発足したばかりですので、具体的な成果はまだまだこれからですが、とりあえず今年度は調査費用を認めていただいておりますので、しっかり調査をして、具体的な方向性は年度末にお示しをしたいというふうに考えております。

久保委員

 ぜひよろしくお願いいたします。

 次に、ちょっと先ほどの加藤委員の御質疑とも関連してくるところでございますけれども、まちづくり推進部の中にも、やはり計画をつかさどる部分と事業を推し進めるというところがございまして、そこのところで、私もよくいろいろ問い合わせするときに、これはどちらに聞くべきなんだろうというのがわからなくなってしまうことがあるんですね。例えば、114ページの連続立体交差事業にかかわる総合調整に関することというのがございまして、これは当然この連続立体交差事業を進めていく上で計画的な部分なんだと思うんですけれども、やはりこの進捗状況を見ておりますと、計画の部分と、事業として今進められている部分というのが、かなり混在しているようなところもあるかと思うんです。その辺は、すみません、事業部と言ってしまいそうになるんですけど、まちづくり推進部の中でどのようなすみ分けというのがなされているんでしょうか。

角まちづくり推進部長

 先ほどちょっと説明させていただきましたけども、まちづくり推進部は三つの課に分かれているということで、中野駅周辺まちづくりについてはプロジェクト型でやっているというところと、それ以外のエリアのまちづくりについては、課を二つに分けておりまして、まちづくり計画課といって、まだ具体のまちづくりに行く前の状況、そちらはまちづくり計画課ということで考えております。例えば、先ほど言いました113ページだと、まちづくり企画係であると、まちづくりに係る企画調整ですので、今現在具体的なまちづくりが進んでいないところは、ここが一義的には統括するということと、あわせて東中野の周辺を担当しているというのが大きくございます。連続立体交差事業につきましても、実際に進んでいるところ、中井から野方についてはこちらのまちづくり企画が担当しますけれども、それ以外の野方以西については、野方駅周辺まちづくりということで、野方以西の担当課長がおりますので、そちらのところが野方とか都立家政と鷺ノ宮駅周辺のまちづくりもあわせて、以西の連続立体交差事業のほうも担当するというところで、まちづくり計画課というふうに言っています。

 まちづくり事業課につきましては、幾つか事業が進んでおりますので、一番大きなところは都市計画道路などの街路整備、道路の事業というところで、まちづくり事業課というところで街路調整と街路推進というところで、道路を計画的に進めていくというところの所管を設けさせていただいたというところと、あとは、不燃化促進など実際にまちづくりを行っています大和町まちづくりの係だとか弥生町まちづくりの係、それと、昔から説明させていただいています防災まちづくりというところでは、具体的には平和の森とかも入りますけども、そういったエリアの防災まちづくりの事業を進めるというところで担当を設けさせていただいております。

 ですので、大きく分けて三つあるということで、まちづくり計画に関することはまちづくり計画課で、実際のまちづくり事業が進んでいる街路整備だとか、不燃化促進の事業なんかについてはまちづくり事業課のほうにお問い合わせいただければというふうに考えております。

久保委員

 事業が進んでいるものというのが事業課のほうということで、その中で私、ちょっと2点伺いたいんですけれども、一つは、先ほど大和町の優先整備路線のところの御説明のときに、八幡通りのことを言われたかと思いますが、もちろん優先整備路線そのものは今行われている事業なんですが、これ、八幡通りについてはどうなんですか。

角まちづくり推進部長

 こちらにつきましては、昨年、大和町の防災まちづくり計画というのを作成させていただきまして、その中で、特にこのエリアにつきまして主要的な避難道路の路線ということで、俗に言われる八幡通り、一部南側に折れていますけども、そちらのところを優先的に整備すべきだというような地域の方々からの御要望もありまして、区としては早期にそういった避難道路を整備することが防災的に効果が大きいということで、優先整備路線ということで位置付けをさせていただきました。これまではともすれば、防災まちづくりに関する避難道路については、建てかえ連動型で事業を進めてきたというところがあるんですけれども、この大和町の優先整備路線につきましては、想定では道路法による優先整備ということで、一定程度の期間を設けて早期にそういった整備を進めるということで、優先整備路線の整備というところで、今回専属する所管の係を設けて進めていくという体制を設けたものでございます。

久保委員

 確認ですけれども、優先整備路線というふうに定められたということで、これは既に計画ではなく、事業が進んでいくということでこちらのほうに入っているという見方ですか。

角まちづくり推進部長

 こちらのほうは、先ほど言った整備計画に位置付けをさせていただきまして、今現在その道路線の決定ということで、道路幅員6メートルですけども、6メートルの幅の道路を何百メートルにわたって延長しますという決定を区のほうでいたしまして、今現在、地域の方々に対して順次個別に具体的なその道路の線形について御説明をして、今後その事業に協力いただけるようにということで準備を進めているという状況でございます。

久保委員

 やはり大和町の防災まちづくりそのものには、多くの方たちが御理解をいただき、協力をいただいているところですけれども、南北は理解ができても、東西まではなかなか御理解をいただけていない部分もあるのかなと思います。もちろん区としては、優先整備路線というふうに位置付けをしなければ何も始まらないというところもわかりますし、私も火災危険度ということを考えますと、こういったことは非常に重要だとは思うのですが、やはり地域の方たちの御理解をいただけて、さらに御協力をいただけるように、丁寧にしていただかなければいけないかなと思っておりますので、それは要望でございます。

 もう1点なんですけれど、防災まちづくり事業係の中に、平和の森公園の周辺地区防災まちづくりの事業というのがございます。これは、もう既に長年にわたりまして防災まちづくりが進んでいるわけですけれども、ここのところ議会の議論などを考えておりますと、平和の森公園や平和の森小学校等々のことがございまして、一定の、今まで進められていた周辺の防災まちづくりというのが、もしかしたら形が変わってくるのかもしれないなというようなことも思っているところです。そういった点で、ここの防災まちづくり事業につきましても、それが計画という側面になるのか、事業の見直しという側面になるのかわからないんですけれども、そこはやはり他の、いわゆる学校建設でございますとか、そういったところともしっかり連携を図りながら進めていかなければいけないところなのかなと思うんですが、その辺は今どうなっているんでしょうか。

角まちづくり推進部長

 委員からお話のありましたこの平和の森公園地区につきましては、地区計画を定めてから時間がたっているということと、先ほど御案内がありました平和の森公園ができたということだとか、今回は新たに体育館を建設している、さらには平和の森小学校の校舎の整備があるというようなことで、当初この平和の森公園地区の地区計画を定めたときから、かなりまちづくりが進んできているという状況があります。ですので、そういった状況を捉えてまちづくり、地区計画の見直しをどういうふうに進めていくかということとあわせて、今現在は整備方針だけになっている沼袋三丁目というエリアも残されていますので、そことあわせて総合的に平和森公園周辺地区の防災まちづくり、地区計画の内容について現在見直しというか、さらなる検討を進めているという状況でございます。

久保委員

 沼袋三丁目を中心としたまちづくりの考え方というのが今後示されていくのかと思いますけれども、今検討を進めているということですけれども、それは議会でも報告を随時いただけるものなんでしょうか。

角まちづくり推進部長

 検討を進めているとか検討を進めていくということで、今この中で予算をいただいていますので、そういったことの検討を進めていくということで、今後の予定でございます。こういったまちづくりの内容、進捗状況につきましては、適宜区議会のほうにはお示ししたいというふうに考えております。

杉山委員

 先ほど久保委員のほうからもお話がありました交通政策課についてですけども、交通政策、確かに中野は南北の問題とか木密エリアのバス停、結構距離があるとか、いろいろ問題があるので、すばらしいことだと思うんですが、この下の自転車対策係に関しまして、内容が、結構放置自転車とか駐輪場とか、中野は1世帯当たりの自動車保有台数が多分一番少なく、自転車の利用がすごく多いので、大事なことなんですが、同時に、利用者が多いイコール道路交通法の啓蒙とか自転車のマナーとか、そういうものを区として推進していかなければいけないと思うんですが、その部分で、上の自転車の利活用に関することに含まれるのか、それとも別の課が担当されるのか。どこら辺が、どの担当になるのか、ちょっとおわかりになりましたら教えていただければと思います。

豊川都市基盤部長

 今、委員お尋ねの自転車の、例えば安全対策ですとか、そういったことに関しましては、総務部の危機管理課の中に生活交通安全係がありまして、要は道路交通法の関係とか、そういったことを主にここで所管していると。私ども都市基盤部で行っています自転車対策は、主に自転車利用に関する条件整備とか、そういったことを主にやらせていただいているということでございます。

杉山委員

 ありがとうございます。交通安全の対策部署としっかりと、やっぱり表裏一体の部分だと思うので、連携してやっていただければと思います。これも要望で結構でございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で事業概要の説明を終了します。

 次に、所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、平成30年度(2018年度)第5回中野区都市計画審議会についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、平成30年度(2018年度)第5回中野区都市計画審議会について御報告申し上げます。(資料5)

 1番、開催日時は、平成31年3月25日午後3時から開催してございます。開催場所は資料のとおりでございます。

 諮問事項でございます。資料にお示しのとおり、諮問事項は、中野駅新北口駅前エリアの地区整備に係る(1)から(6)までの6件ございました。大きく二つに分かれておりまして、(1)から(4)につきましては北口駅前エリアの街路整備にかかわるものと、それに伴う地区計画に関するもの都市計画でございます。(5)と(6)は、中野駅北口駐車場の変更と、新北口の交通結節点の形成に向け、複合的な土地利用を図るための土地区画整理事業に関するものでございます。これら諮問案件は、所管する担当より都市計画手続等に関する説明及び質疑応答を経て、いずれも案のとおり了承されて答申されてございます。これらは、既にこれまでの当委員会及び他の委員会でも御報告されている案件でございます。資料の詳細につきましては後ほどお読み取りいただければと思います。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、野方駅整備株式会社の経営状況についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、野方駅整備株式会社の経営状況について御報告いたします。(資料6)本報告は、地方自治法第243条の3第2項の規定に基づき、毎年本定例会で中野区が出資している法人について、その経営状況を説明する資料を作成し、議会に報告するものでございます。本報告の対象となります野方駅整備株式会社につきましては、平成19年(2007年)10月29日に会社設立以降、毎年経営状況の報告を行っております。

 資料をごらんください。第12期事業報告書でございます。表紙をおめくりいただきまして、3ページ目の事業報告でございます。2018年度(2018年4月1日から2019年3月31日まで)の会社の現況に関する事項でございます。

 野方駅整備株式会社は、野方駅の鉄道駅総合改善事業、これは駅舎のバリアフリー等の改築等に関する国の補助事業でございますが、これを遂行するため、西武鉄道株式会社と中野区におきまして50%ずつ出資した第三セクターでございます。国及び中野区より補助金をそれぞれ総合工事費の5分の1ずつを受け、野方駅の改良工事を行った後、完成後は駅舎等施設を本会社に貸し、有償で賃貸しているものでございます。今期、第12期の売上高は、主にこの貸出料でございまして、2,388万7,370円。税引き前の当期純利益は10万4,327円となりました。

 1枚おめくりいただいて、5ページでございます。2、会社の株式に関する事項でございます。発行可能株式総数は120株で、西武鉄道株式会社と中野区で60株ずつ所有してございますが、これは前年度と変更ございません。3、会社役員に関する事項でございます。本報告の期間中について、記載のとおりの役員となっておりました。役員は全員無報酬でございます。なお、(注)として役員の異動に関する記載がありますとおり、前代表取締役の本田武志事業副本部長が2018年7月13日で辞任し、2018年9月10日付で横山克人事業副本部長が代表取締役に就任してございます。

 次に、経営状況につきまして計算書類に基づいて御説明申し上げます。7ページをごらんいただきたいと思います。第12期(2018年4月1日から2019年3月31日まで)の計算書類でございます。

 8ページをお開きください。貸借対照表、これは2019年3月31日現在の野方駅整備株式会社の財務状況を一覧しているものでございます。千円単位で、表の左半分が資産の部、表の右半分の上部が負債の部、右半分の下の部分は純資産の部という構成になってございます。左下の資産の合計でございますが、合計3億1,394万8,000円でございます。この大部分が資産の部の中ほどに記載の固定資産3億593万円、すなわち駅舎等施設でございます。これは野方駅舎の簿記上の資産となります。表の右上の負債の部でございますが、中ほどの負債合計、3億692万2,000円となってございます。資産の部の資産合計から負債の部の負債合計を引いた右下の純資産合計は、702万6,000円でございます。

 続きまして、9ページの損益計算書をごらんいただきたいと思います。これは、2018年4月1日から2019年3月31日までの1年間の経営状況を一覧した計算書でございます。科目の中、一番上の売上高は2,388万7,000円。これは、野方駅整備株式会社が所有する駅舎等施設を西武鉄道株式会社に賃貸した1年間の貸出賃料でございます。その次に、売上原価2,225万9,000円。これは、内訳といたしまして減価償却費、固定資産税等が該当します。この時点では162万7,000円の売上総利益が生じております。これに販売費及び一般管理費として要した152万3,000円を引いて端数処理をいたしますと、営業利益が10万4,000円となります。この営業利益10万4,000円から、下から2行目にございます法人税等調整額5万円を引きますと、当期純利益5万3,000円となります。

 続きまして、10ページ、株式資本等変動計算書でございます。株式資本の1年間の変動をあらわしたものでございます。2018年4月1日残高の行を横にごらんいただきますと、資本額の額面は600万円でございますが、前年度からの利益余剰金が97万2,000円ありましたので、純資産の合計は697万2,000円となっていました。これにその下の当期純利益、これは前のページで御説明いたしました当期純益のことでございますが、5万3,000円を加えますと、2019年3月31日残高といたしまして、純資産合計702万6,000円となります。なお、この純資産合計は、8ページの貸借対照表の右下の純資産合計702万6,000円と一致いたしてございます。

 13ページから15ページはそれぞれの計算書の内訳、17ページは監査報告書で、適正に処理されている旨の御報告がされてございます。

 最後になります。19ページは第13期、今年度の事業計画でございます。21ページに経過及び13期の事業計画が記載されてございますが、13期の事業も同様に、引き続き西武鉄道株式会社への野方駅舎施設の賃貸を行うものでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

杉山委員

 御報告ありがとうございます。ちょっと確認なので、間違っていたら……。貸借対照表の未収入金150万2,000円とか、これは支払いサイドがその次の期に入ってくるというパターン。あと、未払いも同じですよね。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

加藤委員

 ちょっと勉強不足で申しわけないんですけれども、この建物というのは、駅でいうどこを示しているのか。

安田都市基盤部都市計画課長

 野方駅舎の部分で、南北通路を除いた駅舎と、ホームにおりる階段の部分でございます。

加藤委員

 この後、立体交差化がいつになるかわからないという中においては、ずっとこの形態で続けていくということでよろしいですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 当時は連続立体交差事業が始まってございませんでしたので、野方駅のバリアフリー化ということで事業を進めてございましたが、その後、連続立体交差事業が検討されておりますので、具体的に事業が進みますと、そことの関係を調整していくような形になります。

加藤委員

 やっぱりおいおいは、このペースでいくと収支的にプラスになってくるんですかね。ちょっとざっくりとしかしていないんですが。

安田都市基盤部都市計画課長

 本事業は2011年から30年間の事業でございますので、それにおきまして貸付賃料の減価償却が終わるので、それで会社が解散、清算ということになります。ですので、その間で補助事業が重なるかどうかというのはございますけれども、ずっと続くものではございませんので、そういう形でございます。

加藤委員

 立体交差化がどういうふうになるかわからないですけど、その際は、この建物自体は要らなくなる見通しなんですか。そのときもまだ使っていくのか。

安田都市基盤部都市計画課長

 今後具体的に検討する中で、どういう形になるか、現在のところわかってございませんので、そういうことも含めて調整してまいりたいと考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、3番、中野区都市計画マスタープランの改定についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、中野区都市計画マスタープランの改定について御報告申し上げます。(資料7)本報告は、現行都市計画マスタープラン(平成21年4月策定)の改定に向けた基本的スタンス、今後の進め方について御報告するものでございます。

 1、これまでの経緯でございます。現行の都市計画マスタープラン――以下「都市マス」と言わせていただきます――は、平成21年4月に、当時における都市整備の主要課題として、持続可能な都市づくり、災害に対する安全性の確保と捉えた上で、東京都の都市計画など上位計画との整合、社会経済状況の変化への対応、区の個性の強化、中野駅周辺まちづくりや西武新宿線の連続立体交差化と沿線まちづくりの推進を図るべく見直しを行ってまいりました。これにより中野駅周辺など持続可能な都市の実現を担う都市活力の強化や、木造住宅密集地域の改善に向けた防災まちづくり、大和町など中央通りなどの延焼遮断帯の形成に向け、都市づくりを一定程度進めることができました。

 次に、2番目、改定の必要性でございます。現行都市マスは、改定から10年が経過し、この間、少子高齢化や社会経済情勢の変化も進んでいること、全ての人々が安全で快適に利用できる都市基盤整備が求められていること、また、都市マスの上位計画でございます基本構想や東京都の都市計画の改定も進められており、これらと整合を図る必要が生じてまいりました。

 3、(1)改定の基本的スタンス、進め方でございます。ア、改定の基本的スタンスは、現行都市マスによる事業成果をそのまま踏まえた上で、イ、社会経済情勢の変化、少子高齢化、緊迫する首都直下地震など、今後想定される新たな都市課題への対応等を踏まえ、改定を進めることとしております。ウ、低炭素の都市づくりやユニバーサルデザイン、景観まちづくりなどに積極的に資する、こういったまちづくりも基本方針として位置付けてまいります。

 (2)改定の進め方でございます。改定に当たりましては、区の基本構想と整合性を十分確保しつつ、区民意見の反映を意識し、手続を進めていくこととしてございます。また、議会や都市計画審議会にも適宜状況を報告してまいります。さらに、都市計画、市街地開発、都市防災の学識経験者等から専門的見地より適宜アドバイスを受けることを考えてございます。

 (3)改定のスケジュール案は表のとおりでございます。本年度は、素案の策定に向けた検討を進めてまいります。来年度(令和2年度)は改定案の検討を行い、令和3年に改定を行い、冊子発行やホームページ等での公表を行うことを目標に進めることとしてございます。

 御説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

加藤委員

 御説明ありがとうございます。都市マスは、これまでいろいろと、ここ一、二年、昨年の少子高齢化対策特別委員会などでも、後半のほうで人口がどういうふうに変化してきたとか、あと、新区長が子育て先進区とかいう中において、今後どういったまちに中野がなっていくべきかというところの議論ができる材料というか、データがやっと出始めたぐらいだなと思っていまして、そういった議論もなしに都市マスを進めていくというのは、なかなか厳しいのかなというふうには思っています。こういった成熟したまちとかいう中においても、特別委員会でも発言させてもらいましたけれども、例えば足立区とかだと、定住率が高いというのが非常に高評価みたいな言い方をしましたが、足立区においては逆にそれが老齢化率、年寄りの方が非常に多く住み続けてしまっているというところで、新しい血が入り過ぎるのもあれですし、新しい血が入らないのもなかなか問題だなというところで、どういうまちづくりが理想なのかというのが、ちょっと私なんかはまだ見えていないところがあります。中野区としては、その辺に関してどういうふうにやっていこうかというのは今のところ見えているのか。そういうのも議論していかないといけないと言うんでしょうけれども、ちょっとその辺の御見解を教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員御指摘のとおり、さまざまなデータを踏まえていく必要があると考えてございます。都市計画に関しましては、都市計画法に基づき、おおむね5年ごとに都市計画基礎調査、いわゆる土地利用現況調査等を東京都が行っていまして、さまざまな土地利用の情報が入ってきてございます。さらに、基本構想の改定が今進められておりますけれども、そちらのデータとも共有を図っていく。都市計画マスタープランは、今後20年間のイメージということを考えてございますので、基本構想よりさらに長く将来の状況を把握していくことを考えてございますので、その際に、20年後どんなライフスタイルを区民が考えているかということも含めて、データ等、検証しながら進めていきたいと考えてございます。

加藤委員

これから調べていくというところになってくるんでしょうけど、やっぱり人口減少という中におきまして、やはり空き家とかができることも見えながらも、高層化を図るというのが正しいことなのかどうなのか。自治体間競争の中におきまして、東京だけは何とか勝ち残れると。そういう中で中野はいいんだというのもあるかもしれませんけれども、やっぱり23区というのは、そういう中においてリーディングな立ち位置で自治体運営をしていかないといけないという中で、どういった形を担わないといけないのかというのもちょっと考えていかないといけないのかなと思っています。そういう中において、用途地域とかの変更というのも変えていくべきなのかどうか。例えば、新宿と杉並は高い建物が多いけど、中野はそういう開発がおくれちゃっているよねみたいな、よく話は出てくるところですけれども、そういったところの変更というのも御検討されているんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 土地利用状況、将来の土地利用の方針、まさに、都市計画マスタープランの基本とするところでございます。今後20年間にどういったまちを選んでいくか。あるいは、開発優先型で来た都市計画法に合わせて、今の空き家とか少子高齢化、どういうふうにマッチングしていくのか。例えば、既存ストックの活用とかもあると思うんですけども、さまざま可能性を検証しながら、特に基本構想でその辺も議論されてございますので、整合性をとりつつ進めていきたいと考えてございます。

来住委員

 きょうは基本的な今後の進め方の報告ですので、ちょっとだけ伺っておきたいんですが、裏面の改定スケジュールの案なんですが、ここの改定の進め方の中で、「区民意見などの反映を意識し手続を進める」という1行があるんですけども、現在の都市マスについては、一定の時間、考え方を示して意見を聞く。さらに、たしか17センターの範囲での意見の聴取、住民との意見交換、さらに、最後の段階でも意見を聴取していくということで、一定の段階を踏みながら住民意見を計画段階で聴取していったと思います。まだスケジュールの案ですけども、専門家の意見というのはもちろん必要ですし、議会への報告もきちんとしていただきたい。しかし、一方で、やはり区民それぞれの地域に合わせた計画も中には盛り込まれるわけですから、反映が必要だと思うんですけども、前回、策定段階を含めて、この案の中で新たに何かお考えになっていることがあればお聞きしたいと思います。

安田都市基盤部都市計画課長

 (2)の改定の進め方にございますように、基本構想との整合性は十分確保しつつ、区民意見等の反映も十分意識して丁寧に進めていきたいと思います。特に都市計画マスタープランは、地域別のまちづくり方針も定める予定でございますので、地域に出張って丁寧に説明して進めていきたいと考えております。

来住委員

 そこが大事なところだというふうに思いますので、上位計画も今検討されて、そういうものを土台にしながらつくっていくという作業になりますので、十分な時間と議論、それから、専門家の意見の聴取と、住民のそれぞれの地域の違いもまたありますので、そういう予算も取り込みながら十分な審議を含めて到達していただきたい、つくっていただきたいと思いますが、もう1点、その点について再度御答弁してください。

安田都市基盤部都市計画課長

 地域の説明も含めて丁寧に対応していきたいと考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、4番、東京都市計画生産緑地地区の変更についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、東京都市計画生産緑地地区の変更について御報告いたします。(資料8)

 1、制度の概要でございます。生産緑地地区は、都市内緑地など都市環境の保全と良好な生活環境の確保に資することから、生産緑地法に基づき都市計画として生産緑地を指定し、農地として管理することを義務付けられた土地のことをいいます。生産緑地は、指定告示の日より30年間経過し、または、主たる農業従事者が死亡等により農業が継続できない場合には、区への買い取り申し出ができる制度でございます。申し出の日から起算しまして3カ月経過した場合は、法による所有権移転等の制限が解除されるものでございます。

 2、買い取りの申し出でございます。このたび区内の生産緑地地区のうち、3地区の所有者から相続等に伴う買い取り申し出がございました。庁内各課や東京都などへ買い取りの意思を調査いたしましたが、いずれもありませんでした。これにより所有権移転等に関する制限は解除してございますから、生産緑地地区の都市計画変更に向けた手続を進めるものでございます。

 3、対象地区でございます。資料の2ページの地図もあわせてごらんいただければと思います。3カ所ございます。一つ目は地区番号③、上鷺宮四丁目地内、二つ目は地区番号⑤、上鷺宮二丁目地内、三つ目は地区番号⑥、上鷺宮二丁目地内、合計0.44ヘクタールでございます。

 4、これまでの経過でございます。買い取り申し出時期は資料のとおりでございます。いずれも3カ月以上経過していることから、都市計画変更手続として一括して都知事同意及び解除に向け公告・縦覧を行いました。5月21日から6月4日にかけて行ってございます。本公告・縦覧に関しましては、いずれも意見等はございませんでした。

 5、今後のスケジュールでございます。都市計画審議会の諮問・答申を経て、都市計画指定の解除を行うものでございます。

 6、この変更によりまして区の生産緑地数は、現在11地区(1.87ヘクタール)でございますが、今後8地区(1.43ヘクタール)になるものでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

久保委員

 都市計画生産緑地が、またこれで失われていってしまうなという思いでございまして、この点につきましては、みどりの基本計画を策定していた区民委員会ですとか、また、さまざまな場面で、都市計画審議会等でも発言をさせていただいたところです。先ほど買い取りの申し出ということを言われていて、3カ月の間に決めなければいけないと。なかなか、ここも一旦は、こういう活用ができるんじゃないかと言われていたところもあるかと思うんですけれども、やはり計画とかみ合わずに買い取りをするというところまでは至らなかったわけですね。中野区として今まで生産緑地を買い取ったという実績はないわけですけれども、やはり今後、緑の保全という観点と、また、本当に災害などを考えたときに、こういった広い土地をきちっと手に入れていくというか、そういったことも非常に重要であって、本当に緑の保全と、また、防災の観点というところから、生産緑地の保全についてもう少し前向きに区としての考え方というのを示していただきたいなと思っています。これは今までにも、みどりの基本計画を策定しているときにもそういったことを言ってきたんですけれども、具体的なところが、言葉としてはみどりの基本計画の中にも「保全」ということは載っているんですけれども、じゃ、どうやって保全をしていくのかというような具体的な検討というのがなされてはいないと思うんですね。その辺のところを、これから都市計画マスタープランの策定もありますけれども、そういった中で議論をしていくだけでは、ひょっとしたらもう間に合わなくなってしまう場合もあるかと思いますので、区としてもう少し前向きに生産緑地の保全について検討していくべきじゃないかなと思うんですが、その辺はいかがお考えですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員御指摘のとおり、これまで区として具体的に進めなかったというのは、昨年も同じような御質問をいただいたところでございます。それを受けまして、その後、全生産緑地の所有者に対して調査をかけまして、継続の意思があるかないか、あと、庁内も同じですけれども、子育て等、可能なところで買い取りの申し出がないかということで、実際に働きかけて動いたりしてございます。委員が先ほどちらっとおっしゃられたとおり、実際には買い取りの動きが若干あったんですけれども、最終的に調わなかった。現在もこの活動は続けておりまして、所有者及び営農者、それに庁内各部署に可能性はないかということを考えてございますけれども、具体的に、例えば都市計画決定を先にかけてしまうとか、あるいは、土地を必ず買うような形で、庁内で調整していく。そういった取り組みが必要と考えてございます。今後、この制度が若干変わるやの動きもありますので、その中でもうちょっと柔軟に使える方法、区民が使えるような緑地としてできないか、そういった可能性も含めて、ちょっと前向きに考えていきたいと思います。

久保委員

 前向きにということで、問題は何として活用するかというところを考えなければいけないところで、子育て支援施設になった場合に、例えば園庭などがある場合は緑の保全が可能かもしれませんけれども、やはり建築物が建ってしまうということで、その後、例えば農業をするのに適切な土地になるかどうかというと、そこはもう見込まれなくなってしまうんですよね。なので、生産緑地を生産緑地としたままといいますか、その利点を生かした形で残すということも検討していただきたいなと思うんですけれども、その辺はいかがですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 生産緑地は当該敷地で営農を続けることが一番求められていて、その結果、緑とか空地、オープンスペースとしての役割があると。そういうことを捉えまして、実際に営農を続けられる条件、国のほうも若干緩和しつつあるので、その情報をしっかり捉えて、可能性について検討していきたいというふうに思います。

久保委員

 営農を続けられるように法改正が大分進んできていると思っています。そういったところをしっかり捉えていくというのが重要だと思います。中野区の場合は、今まで農業委員会等もありませんし、また、農協も杉並中野という形になっておりますので、どうしてもその辺のところの情報ですとか、政策的な観点でしっかり捉えていくというところは、今まで薄かったなというふうに思っています。ただ、大分時代背景は変わってきていると思うので、前向きに考えていかなければいけないと思っています。みどりの基本計画の中の、例えば68ページには、北西部の地域の緑率19.9%というふうになっていて、地域別では2番目に高い緑というふうに言われておりますけれども、やはりこの生産緑地を廃止することによって、こういったところも変わってきてしまいます。それから、前々から申し上げておりますけれども、実は鷺宮、上鷺宮の地域というのは、公園地率自体も大変低いエリアでございます。そういったところも、今までは生産緑地でありますとか屋敷林ですとか、そういったところでカバーができていた空地でございますが、また緑というものがどんどん失われていってしまうということになりますと、今後やはり、これはもう取り戻せない状況になります。

 営農というところで、この営農をやはりどうやったら続けることができるのかというところを、これは地権者の方だけではなくて、区も一緒に何か考えていただけるような、そういった方策が必要と思いますし、一番大変なのは、やはり相続が発生したときだと思っています。その急な相続というような案件に対しても、さまざまな知恵といいますか、そういった区としてのアドバイス、今アンケート等を行って、そういった交流がようやくできてきたところと思いますので、その辺の、各地権者の方たちとの今後のあり方というのも重要なのかと思いますけれども、その辺何かお考えはありますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 やっぱりヒアリングして一番思うことは、所有者が非常に、相続に伴う税控除、税金対策をどうしたらいいかということがございます。ですから、公共的な事業に使わなければ税控除を受けられないので、公共的な事業の可能性として具体的にどういう方法があるのか。法改正、法緩和もある中で、補助金等、どういうふうに国とか東京都からもらえるのか。そういう可能性も具体的に検討して、適切に対応していきたいと思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 委員会を休憩します。

 

(午後2時56分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時16分)

 

 次に、5番、行政代執行の実施結果についての報告を求めます。

井上都市基盤部道路課長

 それでは、行政代執行の実施結果について御報告いたします。(資料9)中野区若宮二丁目の区道上を商品、返却引き取り品、廃棄物等で占拠し、道路を長期にわたって不正使用していた事案について、行政代執行を実施したので報告するものでございます。

 1、代執行の経緯ですが、これまで道路課と警視庁野方警察署の職員が道路法第43条「道路に関する禁止行為」に違反している旨を、再三にわたり原因者に対し口頭及び文書で指導を行ってきましたが、改善されませんでした。そのため、中野区道路監察事務処理要綱に基づき、平成30年7月5日に改善指示書、同年8月10日に改善警告書により指導を行いましたが、改善がされなかったことから、同法に基づき道路管理者の監督処分として、同年11月27日に道路を原状に回復する命令を行いました。しかし、原因者が当該命令にも従わないことから、行政代執行法に基づき、区が代執行を実施いたしました。

 次に、2、道路占拠場所でございますが、中野区若宮二丁目57番先の区道上です。

 3、代執行日は平成31年3月26日(火曜日)、開始時刻は13時30分で、終了時刻は16時30分です。

 4、職員等執行体制についてですが、中野区職員9名、野方警察署員8名、委託業者8名の合計25名で実施いたしました。

 裏面をごらんください。5、除却物件は、酒類及び空きびん、飲料水及び空き缶と、期限切れの商品、引き取り品、菓子類、食品、その他ごみ等の合計約60点です。

 6、代執行費用は、撤去費及び運搬経費で17万2,800円です。

 7、除却物件保管場所、それから8、除却物件保管期限についてですが、除却した物件は区の上高田運動施設にある地下資材保管場所に保管しておりましたが、令和元年6月25日(火曜日)に原因者による引き取りが行われました。

 本報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

加藤委員

 御説明ありがとうございました。まず、この道路を占拠していた物件というのは、一般的に言ったら、一般の人から言ったら、ごみと言われるもののみだったんですか。

井上都市基盤部道路課長

 商品の引き取り品というのは、いわゆる空きびんを回収してきたものですとか、あるいは賞味期限切れの商品、その他ごみ状になっているもの、それから、商品か、あるいは商品でないのか、ちょっと判別がわからないもの等が置いてある状態でございました。

加藤委員

 合計60点とありますけれども、この60点だけで17万円余の費用がかかるというのは、なかなかあれだと思いますけど、一つというのも何かでかい袋に入っていたりとか、そういったものを1点と数えるんですか。

井上都市基盤部道路課長

 合計60点ですが、かなり大き目のダンボールにそれぞれの除却物件をある程度まとめた形で60点ということでございます。

加藤委員

 それで運んだけれども、原因者によって引き取りが行われたというのは、この60点全てをまた持ち帰ったということですか。

井上都市基盤部道路課長

 今回の引き取りに当たっては、全て持ち帰りがありました。

加藤委員

 持ち帰った後は、結局、それらはどういうふうな状態になっているか把握されていますか。

井上都市基盤部道路課長

 持ち帰ったものに関しましては、同じように道路上にまた置くということをしないよう指導を行い、持ち帰った後につきましては道路上に置かれた状態ではありませんでした。

加藤委員

 この保管期限内は引き取れるという権利があるというものなんですか。

井上都市基盤部道路課長

 区のほうで引き取ったものを保管期限まで保管し、その後につきましては区のほうで処分をすることにしておりました。

加藤委員

 そのルール内でやる中では限界なところがあるのかもしれないですけど、何かイタチごっこになりかねないような状況下で、このままでいいのかなと普通に考えちゃうところなんですけれども、結局、一般的にごみ屋敷と言われるような部類に近いのかなと思いますけれども、その辺の対応に関しては所管が違うんですかね。でも、そういったところでルールづくりをされていたかと記憶していますけど、そっちとの連携はどうなっているんですかね。

井上都市基盤部道路課長

 ごみ屋敷条例については所管が違うんですけれども、道路上のものについても、敷地内か、あるいは道路上かというところが非常に曖昧な部分もございますので、その辺は連携しながら対処をしているところでございます。

加藤委員

 これ、結局、17万円余りを使って運搬してもらって、また引き取ったってわけですけれども、このお金って何なのというのが、はたから見たら、一般区民は無駄じゃないかと。結局、整理させればよかったじゃないかとも言われかねないような結論になっちゃうわけですけれども、所管が、道路じゃなくて家の中に、しっかり敷地内に入ったからいいやという話でもなく、何かその辺が……。そもそも所管が違うかもしれないですけど、ごみ屋敷の問題に関しては関係部署と連携をとってやっていくというのが基本方針に書かれたと思うんですけれども、結局連携がとれていないから、うちの縄張りではもう問題は解決したから、それでいいやみたいにもとられかねないような結論だなと思うんです。今後、敷地内に入っていればいいのかとか、あと、周りの住民がどうなっているのか。まずお金の点と、その後の対応の中で周りの住民から何か苦情が寄せられていないか教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 今回、行政代執行法による手続でございますので、代執行に要した費用については請求を行っていきます。それから、ごみ屋敷条例との兼ね合いですけれども、やはり委員おっしゃるとおり、敷地内、敷地外にかかわらず、そこに害虫が発生したりとか、あるいは通行に障害があるとか、いろんな諸問題が発生しますので、その辺は連携をしながらやっていきたいというところ。それから、周辺の区民から寄せられる声としましては、やはり通行に支障があるので早目に除却をしていただきたいといった意見が寄せられているところでございます。

加藤委員

 もう一つ、保管に関するところもそれなりの費用がかかってくると思いますけど、そちらというのは積算されているんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 保管場所につきましては、区の資材置き場といいますか、資材を保管している場所に置いておりますので、その辺については、費用はかかっていないというふうに考えております。

加藤委員

 いずれにしましても、委託業者は17万円余で8名分の費用が賄われているのかもしれないですけど、区の職員9人と野方警察署員8名も費やしてこういった結論になってしまうというのは、非常にもったいないなというか、ちょっと不作為な点があったんじゃないかなとも考えられますので、今後関係所管と連携するような形をしっかりとっていただければなということで要望を申し上げ、私からは終わります。

杉山委員

 加藤委員の質問にもちょっと入っていましたが、この代執行費用を請求していくというお話だったんですけど、代執行日が3月26日で、現在7月ということですけど、タイミングとしてはどんな感覚でいらっしゃいますか。

井上都市基盤部道路課長

 今回期限ぎりぎりで引き取りがございました。引き取りがなければ、除却した物件の処分費を代執行費用に合わせた形で納付をお願いするところではあるんですが、今回引き取りがあったことから、代執行費用が撤去費及び運搬経費の17万2,800円ということで確定いたしましたので、したがって代執行費用の納付について速やかに通知をしていくというところでございます。

杉山委員

 ありがとうございます。それはよろしくお願いしますということですが、行政代執行、ちょっと私もまだ議員歴が浅いんですが、あまり記憶がないんですが、中野区として行政代執行って結構やっているんですか。もし過去に事例があれば教えていただきたいんですが。

豊川都市基盤部長

 確かに行政代執行というのは最後の手段ですので、そんなに毎年やっているわけではないんですが、直近ですと平成20年に南台でやっているという事例がございます。それから、実は建築基準法違反による行政代執行も平成の初期にたしかありまして、これも違反建築物を全部除却したと。そういった事例がありまして、23区内でもあまり事例がなかったというふうに記憶をしてございます。

杉山委員

 ありがとうございます。最後の手段ということなので、行政代執行に至るまで区の職員の方々が結構苦労されたということだと思うんですが、最後の手段に行く基準というか、何かもしあれば教えていただければと思います。

井上都市基盤部道路課長

 今回の事案に関しましては、記憶があるところからいきますと、もう2年以上、注意回数にしては50回以上口頭注意を行っていますが、そのもっと以前から、口頭注意は何年もかけて実施をしているところです。その後、改善指示書ですとか改善警告書とか、その辺は道路法による手続でございまして、行政代執行法による手続に関しましても、文書による戒告ですとか、その辺は期間がある程度、1カ月あるいは2カ月程度を猶予期間というか通知期間としてとっているところですが、口頭注意に相当の年月を要してはいるんですが、この期間に一定の定めというのはございません。

久保委員

 長い間の地域の困り事でございますので、この件につきましては。先ほど加藤委員の御質疑の中で、私は、個人的には生活環境のほうにもこの件は御相談をしていたことがあって、もちろん道路のほうにも御相談はしていたんですけれども、要は衛生面でも、例えばネズミですとかゴキブリですとか、そういったものがここから出てきているということも、近隣の方から声があったりしていたので、その辺で当然庁内でさまざま連携は図られていたのではないかなと思うんですが、そこら辺はどうだったんですか。

井上都市基盤部道路課長

 保健所ですとか、あるいは環境部のほうから情報提供をいただいておりまして、周辺環境に及ぼす影響ですとか、あるいは、そこから発生する害虫の被害等とかは報告を受けており、当日も関係職員が一緒に立ち会った形になっております。

久保委員

 それで、ここは営業されているんですよね、この環境の中で。ここ、私、かつて行政代執行が行われていたというふうに勘違いをしていたんですけれども、かなり長い間地域の皆様からお声をいただいていて、1回だけ突然きれいになったことがあったので、そのときにそうだったのかなと思ったんですが、そうではなくて、今回初めてであったということですか。確認です。

井上都市基盤部道路課長

 代執行を実施したのは今回が初めてでございまして、文書による戒告等は過去にはございました。

久保委員

 それで、どうしてここが店舗として成り立っているんだろうかというのが、近隣の方も大変皆さん不思議に思われているところなんですね。例えば、この飲料水及び空き缶というのも、あと空きびんというのも、あちらにとっては営業先から持ち帰ってきた商品といいますか、というような言い分であったのですけれども、ということは、どこかに取引をされているところがあるからこういうふうに物が動いているんだと思うんですね。そういう観点から、何か規制をかけるとか注意をするとかということはできないんですか。

井上都市基盤部道路課長

 あくまでも道路管理者の立場からの指導になってしまうところがございまして、そのほかに生活環境に関するところについては、やはり関係部署と連携しながら注意を行っていくという形を今後もとっていきたいというふうに考えております。

久保委員

 建築物としても大変危険なように見受けられるのですけれども、そういった点で建築のほうとも連携を図るとか、そういったことはされているんですか。

井上都市基盤部道路課長

 ここの当該物件については、大分建物についても傾きがございますので、この代執行を実施した日に建築課の職員にも同行をお願いしたところでございます。

久保委員

 今回、行政代執行が行われて、道路という側面でやっていただいたわけですけれども、建築ですとか、また、保健所ですとか、そうやってさまざま連携を図られてきていると思います。本当にここが店舗として成り立っているのかどうかというところも含めて、やはりこの地域の方たちにとっては、大変ここの場所が危険箇所みたいな言われ方もしているわけですね。道路のほうでは、その辺のところは指導できないのかもしれませんけれども、今後やはりきちっと庁内で連携を図って、今回のことを生かしていただきたいと思うんですが、その辺はいかがですか。

豊川都市基盤部長

 おっしゃるとおりでして、やはり、そもそもそこにそういったものが営業しているということが事の発端だと思っています。そういった面では、今御指摘いただきましたように庁内の関係部署と連携を図りながら、根本的な問題解決に努めていきたいというふうに考えております。

小宮山委員

 先ほど前回の代執行が平成20年に南台で行われたというお話があったと思うんですけれども、正確には弥生町三丁目だったのかと思いますが、いかがでしょうか。

豊川都市基盤部長

 失礼しました。弥生町でございました。大変失礼しました。

来住委員

 休憩していただけますか。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後3時35分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時38分)

 

間委員

 すみません、勉強不足なだけかもしれないんですけど、ちょっと教えていただいていいでしょうか。8月10日に改善警告書により指導を行った時点で、11月27日あたり、下旬に代執行をしますよということを通知されていたのでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 今回の行政代執行に至るまでの手続ですが、まずは口頭注意を複数回――複数回というか、もう数えられないほど再三再四行いまして、その後改善指示書を出しまして、その後改善警告書、その後行政手続法による手続に入るんですが、聴聞または弁明の機会というものを設けまして、その後措置命令という形をとります。その後文書による戒告に入るんですが、そこからが行政代執行法による手続でございます。ですので、順を追ってやっておりますので、上流段階というか前段の段階では行政代執行法による手続は想定していないというか、そこまでに至らないように文書で通知をしているところでございます。

間委員

 ありがとうございます。どちらかというと代執行しないほうがいいとは思うんですけれども、やっぱりそこを想定しながら、何年も口頭で注意しても聞いてくださらなかったのであれば、早目早目にやっていただけるといいなと思います。それで、もう少しこの期間を短くするということはできないんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 口頭注意の段階で改善が見られれば、これにこしたことはないんですが、なかなか御理解をいただけず、何年にもわたって注意を続けてもやはり改善が見られない場合については、文書の発行によって警告というか、口頭よりも強い注意に当たるかと思いますので、その辺をやりとりしながら、行政代執行に至らないように指導していくというところが肝要かなというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、6番、中野区無電柱化推進計画(素案)意見交換会の結果についての報告を求めます。

井上都市基盤部道路課長

 それでは、中野区無電柱化推進計画(素案)意見交換会結果について、資料をもとに御報告いたします。(資料10)本年3月7日の本委員会において御報告いたしました、中野区無電柱化推進計画(素案)について、3月25日、26日に開催しました意見交換会の結果を取りまとめましたので御報告いたします。

 初めに、1、開催状況ですが、記載のとおりの日時・会場で開催し、それぞれ3名、6名の参加がございました。

 次に、2、主な意見と区の考え方についてですが、意見交換会における主な意見、御要望や御質問についてまとめております。上から1行目の行ですが、「私道も推進計画の対象になるのか」という御意見に対し、区の考え方として、推進計画の対象は区道であるという回答をいたしております。また、裏面に参りまして、裏面の上から2番目の行でございますが、「本計画の期間は2019年から2028年までの10年とあるが、いずれは生活道路についても無電柱化されるということか」という御意見に対しまして、中野区無電柱化推進方針において全区道を無電柱化の対象路線としていますが、まずは歩道が設置されている幅員の広い道路や新設道路において無電柱化を進めていく予定でございます。ここで得られる施工経験や今後開発される新技術等を考慮しながら、生活道路の無電柱化について検討を進めていきたいと考えているという区の考え方を回答いたしております。その他の御意見・御要望と区の考え方については、後ほどお読み取りいただければと存じます。

 最後に、3、今後の予定についてです。国等が実施する最新の補助事業制度や多様な整備手法を網羅した形で、中野区無電柱化推進計画(案)を取りまとめたいと考えています。令和元年8月ごろ、中野区無電柱化推進計画(案)を取りまとめ、9月ごろにパブリック・コメント手続を実施し、11月ごろに無電柱化推進計画を決定したいと考えております。

 本報告については以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

杉山委員

 ありがとうございます。参加者数がちょっと少ないなという感覚はあるんですが、これ、アナウンスってどんな手段でやられたか教えていただければと思います。

井上都市基盤部道路課長

 中野区報に掲載をしまして、そのほかインターネットで通知をしております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、7番、東京都立中野工業高等学校校舎建替えに伴う妙正寺川改修の実施についての報告を求めます。

井上都市基盤部道路課長

 それでは、東京都立中野工業高等学校校舎建替えに伴う妙正寺川改修の実施について、資料をもとに御報告いたします。(資料11)

 近年、激甚化する台風やゲリラ豪雨等による水災害への対策を進めるため、護岸が未整備である妙正寺川の環状七号線新沼栄橋から三谷橋の区間において、妙正寺川を所管する東京都建設局第三建設事務所は、東京都教育庁が実施する東京都立中野工業高等学校、以下「中野工業」といいますが、中野工業校舎の建てかえにあわせて河川改修工事を予定しています。区では、延長約360メートルの当該工事区間の両端以外に橋梁がかかっていないため、災害時の避難路となる橋梁の新設を計画しています。また、区が管理する三谷橋についても、河川改修に伴い、かけかえ等を計画しています。このため区では、東京都と橋梁の新設及び三谷橋のかけかえ等に関する工事費用等の負担及び基本協定の締結に関する具体的な協議を行っていきます。

 1、河川改修の概要については記載のとおりでございますが、ここで裏面をごらんください。河川改修区間の案内図を示しております。案内図は左端が環状七号線、妙正寺川の上流側になります。川の南側が野方二丁目、北側が野方三丁目となっています。河川改修の区間は、環状七号線の新沼栄橋から三谷橋の区間です。妙正寺川の左岸側・右岸側、ともに河川管理用通路が整備される予定です。中央付近に河川管理用通路をつなぐ新設橋を計画しています。中野工業の校舎建てかえでは、河川上に護岸構造を兼ねた仮設構台を設置し、工事用搬入路として使用します。中野工業の建てかえの後に、同じ仮設構台を使用しながら河川改修工事を実施し、護岸を仕上げていきます。

 表面にお戻りください。2、今後の予定です。平成31年度は東京都との基本協定を締結し、平成31年度から令和3年度にかけて河川改修工事を実施します。この工事は仮設構台を設置するものですが、このときあらかじめ橋梁を整備するための費用として区の負担があります。令和3年度以降、中野工業校舎の建てかえ工事となります。その後の護岸工事や橋梁工事については現在検討中でございます。

 本報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

小宮山委員

 以前総括質疑で指摘したんですけれども、神田川の話なんですが、神田川を杉並のほうにさかのぼっていくと、区境を越えた途端にどばっと魚がたくさん出てくるんですね。中野区には全くいない。あとは、アユが神田川を遡上しているんですけれども、新宿区までは遡上が確認されているけど、中野区に来るとどうも消えてしまう。そういった中野区の河川の状況があります。河川の改修って何十年に1回の機会ですから、ぜひ多自然工法をとって生物多様性に配慮した改修を行っていただきたいと、都にも要望していただきたいんですが、いかがでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 妙正寺川の、この区間より大分下流のほうですが、多自然型の河床を採用している箇所がございます。この区間については、環七の調節池からの放流ですとか、過去にこの中野工業のあたりで護岸が崩落するほどの災害があったということから、ここで多自然型の河床が採用されるかどうかについては、東京都のほうで判断すると思いますが、多自然型の河床を採用するよう協議の中で話を出していきたいというふうに考えてございます。

杉山委員

 ありがとうございます。新設の橋、これは災害時の避難路ということなんですが、今回橋を二つ、1個は新設、1個は改修だと思うんですけど、これ、ちょっとすみません、的が外れていたらごめんなさい。令和3年度以降に中野工業校舎の建てかえ工事がありますよね。この工事と一緒にやるという案は、防災のために早くというか、一緒にやらないのはなぜか、ちょっと教えていただければ。すみません、勉強のために。

井上都市基盤部道路課長

 先ほどの説明の中で少し不足していたところがあったかと思いますが、中野工業の校舎の建てかえでは、河川上に仮設構台といいまして、いわゆる鉄のふた、覆工板をかけて工事搬入路として使用するというところで、この工事搬入路にその基礎の部分というか、下部工の部分を護岸構造を兼ねた形で整備しておくと。その後、その工事用搬入路を河川改修の工事でも使用しながら河川改修工事を行っていき、護岸を仕上げていくという工事のステップになってございますので、区としてはこの三谷橋と新設橋の工事について、河川改修工事とは別で発注というか、行うことも可能なんですが、河川改修工事とあわせて行ったほうが、期間的にも費用的にも合理的であるというふうな考え方から、東京都の実施する河川工事にあわせて橋梁工事を行っていただくように協定を結んでいきたいというふうに考えてございます。

来住委員

 今後の予定のところなんですが、今あったように川に仮設の構台をつくって、車両を入れて中野工業の建てかえが行われるということになりますと、それはそれで、道路がないのでこれを活用するという点ではそういうことになるんだろうと思いますけど、住民に周知というか説明というか、それはここではないんですけども、どの時点で近隣を含めて地域に、先になりますけれどもこういう形での工事が行われるというようなこと、また、新設の橋がかかるとかいうことも、どこになるかは今後決まっていくんでしょうけども、その辺の概略的な説明というのは、どこかで早い段階であったほうがいいのではないかと思うんです。この予定の中にないんですけども、どのようにお考えになっていますか。

井上都市基盤部道路課長

 河川改修、また、中野工業の建てかえについては東京都の事業になりまして、東京都のほうでは河川整備事業に伴う説明会等はこれまでも実施しているところでございます。それから、中野工業の建てかえ工事に関する全体計画の説明会については、ことしの夏ごろを予定しているというふうに聞いてございます。

来住委員

 橋の新設などもありますので、中野区も十分関係してきますので、夏ごろに説明会をやっていただくということであれば、都の責任でということになりますが、ぜひ区のほうでも積極的に説明会のほうに、東京都が行えるようにぜひ声をかけていただいて、早い段階で近隣を中心にしたところには、少なくともきょうの報告もありますので、伝えていただけるような形にしていただきたいと思います。要望で結構です。

久保委員

 今回、新設されるということで、これは東京都ではなくて中野区が橋をかけるということなんですか。それはなぜですか。

井上都市基盤部道路課長

 この新設橋梁に関しましては区が設置を考えているところで、区が設置を計画しているところでございます。設置理由につきましては、この中野工業が避難所に指定されておりまして、野方二丁目から三丁目へのアクセスを考えて、ここに防災上必要だというふうに考えてございます。

久保委員

 すみません、野方一丁目・二丁目じゃなくて野方二丁目・三丁目ですか。要するに、中野工業と元中野第六中学校の跡地がありますよね。そちら側が三丁目なので、三丁目の側からしてみると、特にこの新設の橋についての必要性というのがあるのか、ちょっと今疑問だったんですけれども。野方一・二丁目ではなくて二丁目・三丁目ですか。

井上都市基盤部道路課長

 言い方が伝わりにくくて申しわけございません。野方二丁目側から三丁目側への避難路という形で考えてございます。

久保委員

 それで、中野工業実習棟というのがこの川の南側にありますけれども、ここは今後どうなるんですか。

井上都市基盤部道路課長

 中野工業の校舎の建てかえに関する基本設計を今進めているというふうに聞いておりまして、ことしの夏ごろに説明会が実施されるということで、その説明会の折には校舎の配置、設計プランが出てくるというふうに聞いてございます。

久保委員

 要は、この実習棟が現状のままだと、新設の橋をかけても本当にこの二丁目からの避難路になるのかなというふうに疑問に思うわけです。なので、この中野工業の実習棟そのものを、やはり防災の観点からここに建物を建てるというようなことではなくて、区のほうのさまざまな意見をきちっと聞いていただけるような方向でいかないのかなと思うんですけど、その辺は今どうなっていますか。

井上都市基盤部道路課長

 現時点におきましては、中野工業の校舎配置がどのようになるかというところがまだ明確になってございませんので、この実習棟の土地の部分がどのような形になるかというところはまだ明らかにはなってございません。

久保委員

 この地図で見る限りですけれども、だとすると、この新設橋は、現状と同じような形で建物が建った場合に、本当に避難路として役立つのかというふうな思いがあるんですが、それは大丈夫なんですか。

井上都市基盤部道路課長

 この新設橋につきましては、現時点では河川管理用通路を渡すための橋というふうな形で考えておりまして、まずはこの河川管理用通路を利用していただき、この橋を通過して避難所へのアクセスに寄与するというふうに考えてございます。

久保委員

 今後のことになるかもしれないんですけれども、野方の一・二丁目、また、三丁目というのは、今防災まちづくりが進んでいる大和町や弥生町よりも、ある意味災害危険度というところでは高い側面があるわけですよね。地域の方たちも大変防災まちづくりには熱心に、協力的に動いていただいたというところもあるわけですから、今回この新設の橋を起点として、また、災害時の避難所ともなるこの中野工業との連携というところも踏まえて、野方の防災まちづくりをさらに進めていかなければいけないんじゃないかなと思うんですけれども、その辺のところ、ちょっと所管が違ってしまうかもしれませんが、どのようにお考えですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今、委員からお話しいただきましたように、野方地区につきましては地域危険度が高いエリアということで認識しておりますので、今年度、我々としても防災まちづくりに具体的に取り組む、この方策について検討していくというところでございます。なお、防災まちづくりを検討するに当たっては、現在ある地域資産を生かすというところも当然視点になってまいりますので、もし今回、河川用管理通路、それが新たに整備される、また、それが結ばれる橋ができるということであれば、まちづくりの中でその資産を生かすという検討もあわせてしていくということで考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 委員会を休憩します。

 

(午後4時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時00分)

 

 本日のところはここまでとしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 次回の委員会は、明日7月4日(木曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か御発言はございませんでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

 

(午後4時00分)