中野区議会厚生委員会〔令和元年7月26日〕
厚生委員会会議記録
○開会日 令和元年7月26日
○場所 中野区議会第3委員会室
○開会 午前10時00分
○閉会 午前10時53分
○出席委員(8名)
ひやま 隆委員長
甲田 ゆり子副委員長
渡辺 たけし委員
河合 りな委員
若林 しげお委員
いながき じゅん子委員
南 かつひこ委員
長沢 和彦委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
地域支えあい推進部長 野村 建樹
地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子
地域活動推進課長 伊藤 政子
トータルケア調整担当課長、北部すこやか福祉センター所長 小山 真実
アウトリーチ調整担当課長、南部すこやか福祉センター所長 石濱 照子
地域保健福祉調整担当課長、中部すこやか福祉センター所長 志賀 聡
システム活用調整担当課長、鷺宮すこやか福祉センター所長 鳥井 文哉
区民活動推進担当課長 宇田川 直子
地域包括ケア推進課長 高橋 英昭
介護・高齢者支援課長、高齢者支援担当課長 葉山 義彦
中部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 高橋 均
北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 滝浪 亜未
南部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 村田 佳生
鷺宮すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 大場 大輔
健康福祉部長 朝井 めぐみ
保健所長、健康福祉部地域医療連携担当課長事務取扱 向山 晴子
福祉推進課長 長﨑 武史
スポーツ振興課長 古本 正士
障害福祉課長 河村 陽子
生活援護課長 林 健
生活保護担当課長 只野 孝子
保健企画課長 鈴木 宣広
保健予防課長 水口 都季
生活衛生課長 菅野 多身子
○事務局職員
書記 野村 理志
書記 髙橋 万里
○委員長署名
審査日程
○議題
地域活動の推進について
地域子育て支援及び地域保健福祉について
介護保険及び高齢者支援について
社会福祉について
スポーツについて
福祉事務所及び保健所について
保健衛生について
○所管事項の報告
1 中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館の指定管理者の募集について(スポーツ振興課)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、厚生委員会を開会いたします。
(午前10時00分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
地域活動の推進について、地域子育て支援及び地域保健福祉について、介護保険及び高齢者支援について、社会福祉について、スポーツについて、福祉事務所及び保健所について、保健衛生についてを議題に供します。
所管事項の報告を受けます。
1、中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館の指定管理者の募集についての報告を求めます。
古本スポーツ振興課長
それでは、中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館の指定管理者の募集について御報告をさせていただきます。(資料2)こちらは建設委員会でも同じ資料によりまして御説明させていただいているものでございます。当委員会では総合体育館に関する部分が所管となります。よろしくお願いいたします。
資料をごらんいただきたいと思います。
中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館の管理及び運営を効果的かつ効率的に行いますため、指定管理者制度を導入することとしまして、令和2年度の開始に向けて、候補者を公募するものでございます。
資料の1番、対象施設の概要でございます。名称が中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館でございまして、所在地が中野区新井三丁目37番及び10番でございます。
2番でございます。管理運営の基本的な考え方でございまして、(1)としまして、民間事業者の創意工夫により、安定した質の高いサービスを提供すること、(2)として、管理経費の縮減に努め、効率的な運営を行うこと、(3)関係団体・地域団体等の活動の場として多く使用されることを踏まえ、円滑な連携、協力体制を整えること、(4)利用者の安全に十分留意し、危機管理体制を構築することでございます。
次に、3番、応募事業者の資格でございます。こちらは資料にございますとおり、法人等の団体であること、業務を満たす資格・免許等を有していること、類似施設の管理実績を有していることなどでございます。
次に、4番、事業者選定の方法でございます。企画提案公募型事業者選定方式としまして、選定委員会を設置いたします。
次のページに参りまして、5番でございます。指定の期間でございますが、令和2年の総合体育館の開設の日から令和7年3月31日までの5年間を予定してございます。
最後に、6番、今後のスケジュールでございます。8月上旬に募集要項を公表させていただきまして、その後、募集期間を経まして、10月上旬には、さきの定例会で議会から御意見、付帯意見をいただいたことを踏まえまして、総合体育館の開館時間の拡大について区としての考え方をお示しさせていただきたいと思います。次に、10月の中旬ごろに候補者を選定いたしまして、11月の下旬には指定管理者の指定の議案を提案させていただきたいというふうに考えてございます。来年に入りまして、令和2年4月に向けまして協定を締結し、指定管理者による業務を開始させていただくというような予定でございます。
御説明は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
若林委員
さきの条例のことに関して、委員長をはじめとする委員の皆様方の賛同をいただきながら付帯意見をつけさせていただいたこと、大変ありがたく思っております。その付帯意見の事項についてなんですが、もう一度確認ということで、まず、指定管理者を募集するに当たってはあのままの条例でいくという形だと思うんですが、10月上旬に開館時間の拡大についての考え方の報告とありますけれども、指定管理者はこの拡大というものに関しては知らされていないもので募集をかけると思うんですけれども、そこら辺のやりとりというのはうまくできるんでしょうか。
古本スポーツ振興課長
募集の段階では、既に議会から付帯意見がついていることを御説明申し上げまして、今後、開館時間が見直される可能性があるということをお伝えした上で、事業者の募集を行いたいと思います。
若林委員
その際に、恐らく開館時間がふえるということで、金額面に関しては、ずれが生じると思うんですが、そこら辺の考え方はどうなっておりますか。
古本スポーツ振興課長
区のこちらの都合によりまして条件が変更になって経費の変動がある場合には、指定管理者と協議を行って対応していきたいと思います。
若林委員
具体的に、じゃ、時間がふえました、その分の金額を丸ごと上乗せするのか、それとも契約の中でそれを行うのかというのはどうなんですか。
古本スポーツ振興課長
ふえた分も含めまして、全体として経費を相互で協議を行いまして決定して、その内容で協定を結ぶということで考えてございます。
若林委員
ということは、10月上旬に開館時間の拡大が行われた場合、補正というのも考えているということですか。
古本スポーツ振興課長
スケジュール的には、来年度の予算の編成に間に合うような形でやりたいと思います。今、想定しているスケジュールでは、第4回定例会で指定の提案をさせていただきますので、来年度の予算は第1回定例会かと思いますので、それまでの間に協議させていただきたいと思います。
南委員
今回、平和の森公園と新たな総合体育館の指定管理の募集をするということの報告をいただいたところですけども、ちょっとお聞きしたいのが、応募事業者の資格の中で、二つ目に指定管理業務を満たす資格・免許等を有していることとありますけど、これはどういったことを想定されているんでしょうか。
古本スポーツ振興課長
現在想定しているのは、防火管理者でございますとか、トレーニング指導士、スポーツクライミングの指導員などを想定してございます。
南委員
あと、2番目の管理運営の基本的な考え方の中の2番目にもありますけども、管理経費の縮減に努め、効率的な運営を行うとありますが、例えばエネルギーの削減を指定管理者に求めるような、いわゆる事業者に求めるESCO事業というのがありますけども、そういったこともこの応募要件の一つというふうに考えていかれるのかどうか、その辺はどのように考えておられるんでしょうか。
古本スポーツ振興課長
これは、応募要項の中にそのような内容も含めて公募をしたいというふうに考えています。
南委員
じゃ、応募要項の中には、そういうESCO事業なども対象としているということになるんですか。
古本スポーツ振興課長
具体的にESCO事業という形を求めるものではないんですけども、例えば環境負荷への低減の取り組みについて配慮してもらうとか、そのような形で考えてございます。
南委員
それと、あと、応募事業者の資格の中で、3番目に類似施設の管理実績を有していることというふうにありますけども、今回、公園と体育館をあわせ持って指定管理をするということなんですが、そういったことを公園も体育館もほかでどこかやっている事業者に限られてくるのか、その辺はどのようにお考えなんでしょうか。
古本スポーツ振興課長
この指定管理者は、複数で例えば体育館の運営の経験を持っている方とか公園の管理の経験がある事業者が複数でもって応募することも可能ですので、そのような形も想定できるかなと考えています。
南委員
体育館もやっている、体育館を指定管理でやっているところはほかにもたくさんあるかと思うんですけども、また、公園も指定管理としてやっている、中野区もそういった形をとっている公園もあるわけですが、要は、体育館と公園を両方とも同じにやっている、そういう他区なり、そういう状況というのはあるんですか。それとも、公園も体育館も両方ともあわせての指定管理をするというのは、中野区が初めてやるということになるんですか。
古本スポーツ振興課長
他区の例で言いますと、近いところで言いますと板橋区が、あそこは体育館とスポーツ公園というところを一体的に指定管理しているというのは聞いてございます。例えば中野区で言いますと、哲学堂公園は公園の中にスポーツ施設がありますので、既にそういう形で中野区ではやってございます。
南委員
ということは、両方ともやっているところとなったら、もう指定管理というのは限られてくるというふうになってくると思うんですけども、そうではなくて、その事業者については、体育館もやっているところもある、また、ほかのところでは公園もやっているところもある、そういうところが応募してきても審査対象になるということになりますか。
古本スポーツ振興課長
委員のおっしゃるとおり、それぞれの経験を有した複数の法人等が応募することも可能でございます。
南委員
それと、あと、以前、厚生委員会でも報告をされておりましたけども、中野区立総合体育館については、正式名称は中野区立総合体育館ということになるんでしょうけども、愛称をこれから、今後公募なり、またはネーミングライツで検討していくということなんですが、その愛称を決める公募なりネーミングライツなりのそのスケジュールというのは、このスケジュールの中には特に載ってないんですけども、そういったことはどのようにお考えなんでしょうか。
古本スポーツ振興課長
体育館のネーミングライツにつきましては、今後検討していく予定でございまして、スケジュールについても今後お示しをしたいと思います。
南委員
愛称については、私もネーミングライツでしていくほうが区の財源を確保するという意味で非常に有効であるというふうに思っていますので、ぜひネーミングライツを念頭にスケジュールを立てていっていただきたいと思うんですが、ネーミングライツというのは、いわゆる命名権ですよね。例えば、そのネーミングライツで決まった事業者に、体育館なり、また、今回、公園もあわせてということなんですけれども、体育館に対する命名権ということになるというふうに考えた場合に、決まった企業といいますか、そこに体育館の施設の充実に対する何か、例えばスポーツ用具であるとか、何か大会を、バレーボール大会とか、卓球がオリンピックの公式会場になっていますので、例えば中野区の卓球連盟の大会に何とか企業杯とかというような形でスポンサー的なそういうものを盛り込むことも考えられるのかどうか、その辺はどうなんでしょうか。
古本スポーツ振興課長
ネーミングライツにつきましては、今後検討をしていく予定でございまして、委員言われたようなことも考えられるかなと思います。いずれにしても、相手方との協議の中で、どういうことができるかというのは協議していきたいというふうに思います。
南委員
ぜひネーミングライツを念頭に置いてそのスケジュールを早く決めていただいて、指定管理が今回公募をするということにもなりますので、指定管理とそのネーミングライツの企業との連携とかも、さまざまな意味で協議もしなきゃならないと思いますので、早急にネーミングライツのスケジュールは決めていただければと思うんですけれども。
それと、あと、管理運営の基本的な考え方の4番目に危機管理体制を構築することというふうにありますけれども、平和の森公園もあわせての指定管理ということで、平和の森公園、夜間、最近はLEDもつけたということもあるんですけども、夜間に川沿いのほうに自宅がある区民の方々が公園内を通られて帰宅されるということもあるんです。その場合に、今は工事のフェンスが張りめぐらされているということもあるのかもしれませんが、非常にまだちょっと暗がりが多いというようなことがあって、そういった場合に、指定管理にそういう、例えば警備体制を強化するような、そういったことも考えられるのではないかなと思うんですが、その辺はどのようにお考えですか。
古本スポーツ振興課長
今、委員おっしゃられたのは、公園の部分になるかと思います。今、募集要項の中で想定をしているのは、体育館の開館時間の夜10時半までの間は、適宜、指定管理者が公園内の見回りをしまして、そういう不審者がいた場合には適切に対応するというふうに公園担当のほうからは聞いております。また、夜間につきましても、聞いているところでは、何かトラブルとかがあった場合は指定管理者が通報先というふうになりまして、それで区と連携して対応するような形を構築するというふうに聞いております。
南委員
公園のことなのでちょっと所管が違うのかもわからないですけども、警備体制を強化するに当たって、例えば中野区役所には簡易な警備室といいますか、ボックスのものがありますけども、そういったことも、平和の森公園は広いですから、指定管理者のほうが体育館の中に管理室を設けるというようなことだと思うんですけども、広い公園の中で、夜間、やはり不安に思う区民の方々のことを思えば、警備するそのボックスとか、ちょっと離れたところに設置するというようなことも考えられるのではないかなと思うんですけども、その辺はどうでしょうか。
古本スポーツ振興課長
公園の部分なんですけど、今のところ、そういうボックスなどを設置する予定はないというふうに聞いておりますが、何らかその警備体制については必要な対策を講じるように、担当のほうにはお伝えをしたいと思います。
南委員
今回、公園と体育館あわせてという指定管理の公募ということなので、中野区としても力を入れていかなければならないことですので、そういった危機管理体制であるとか運営体制であるとか、よくよく吟味をしていただいて事業者を決定していただきたいと思います。これは要望としておきます。
河合委員
ちょっと多く質問があるので、上のほうから順番に行きます。
まず、指定管理の基本的な考え方について、今回は開館時間を考える段階でも、周辺の住民、住宅地なので、結構鑑みて時間を変えていったと思うんですけど、今回のこの指定管理の基本的な考え方には、こういうふうに周辺住民に対して配慮するみたいなことが書かれていないんですけど、そういうのを載せる予定とか、ちょっとそういうのを載せてみてはいかがですかというところで、どうでしょうか。
古本スポーツ振興課長
募集要項の中には、もちろん指定管理者として利用者の意見を聞くこととか、そういうのは載せる予定でございます。
河合委員
ありがとうございます。
次に、管理運営の基本的な考え方の中に、円滑な連携や協力体制を整えるということが書かれていますが、今回の体育館はパラリンピックも行われるということで、バリアフリーにも気を使ったそういう体育館だと思うので、そういう方の利用もかなりふえるのではないかなと思っています。そういう方に対してのサポートというのもこの文章に含まれていると考えてよろしいでしょうか。
古本スポーツ振興課長
委員おっしゃられたのは、考え方の中で、安定した質の高いサービスを提供することといったように書かせていただきましたけども、そこに広く含まれるかなというふうに考えております。
河合委員
すみません、重ねて今の障害の件で聞くんですけど、別段特に、だからといって、それにおいての障害を持った方をお手伝いできるような資格の方がこの募集要件に入ってきたりとかはないということでしょうか。そこは確認させてください。
古本スポーツ振興課長
募集の要項の中には、当然、利用者の中には障害者の方も含まれるというのが想定されますので、当然、指定管理者もそのあたりを留意して事業を運営していただくようなことを想定してございます。
河合委員
次に、応募事業者の資格の件で、先ほど南委員も、施設の管理にあたり、類似施設の管理実績を有していることという質問をされていたかと思うんですけど、これは中野区でされている方が優先されるというわけではないんでしょうか。一応確認させてください。
古本スポーツ振興課長
これについては、特に中野区内でということではなくて、いろいろな体育館とかスポーツ施設を運営した経験があることというふうに考えてございます。
河合委員
では、あと、後ろの指定期間のほうが令和2年4月から令和7年3月31日の5年間となっております。これはオリンピック・パラリンピックの期間というのが含まれるかと思うんですけれども、まず、この期間を再度確認させてください。
古本スポーツ振興課長
新年度に入りますと、新しい体育館は卓球の公式練習会場に使用していただく予定でございますが、期間としては、最初にオリンピックが7月から始まりまして、パラリンピックが終わるのが9月の初めとなってございます。
河合委員
その間の運営の仕方などについて募集段階から業者の方にお話しするのでしょうか、または、その間の運営の仕方というのは変わってくるという考え方でいるのでしょうか。
古本スポーツ振興課長
これはもう既に決まっていることですので、募集要項の中でこの期間であるとか内容については記載をしたいというふうに考えてございます。
河合委員
既に決まっているから応募するときに確認はされるとは思うんですけど、区としては、そこの期間で何か運営の仕方をどういうふうにしていきますかというのをもう応募の段階で決めてしまう形なんですか。それとも、実際に始まって、もう向こうに任せてしまうという感じになるのでしょうか。
古本スポーツ振興課長
この体育館をお使いいただく期間については、例えば事業とかはできないし、体育館の貸し出しというのはできないということは明記をしまして、一方で、その他の施設のところは通常どおり、公園のところとか多目的広場のところは通常どおり運営していただくというふうに考えてございます。
長沢委員
先ほど南委員のほうからもちょっとありました応募事業者の資格のところで、ちょっと初めに聞きます。ここの(3)のところで、類似施設の管理実績を有しているとありますけども、これはどういうふうに捉えればいいんですか。
古本スポーツ振興課長
今回の施設は、体育館の部分と、あと、公園の部分でいきますと多目的運動広場とかトラックの部分とかがありますので、そのようなことを管理運営した経験がある事業者というふうに想定しております。
長沢委員
そうすると、先ほどちょっと答弁の中で板橋区の例が出ました。体育館とスポーツ公園というんですか、これは、今回の平和の森と同じように、同敷地内というか、隣接しているというか、そういう中で一体的に管理運営をされている、そういう事業者がある、そういう理解でいいですか。
古本スポーツ振興課長
板橋区の例で、聞いたところによりますと、あそこは体育館とか、野球場とか、庭球場とかがありまして、そこについては一つの指定管理者で、その他、例えば樹木の剪定とかそういう管理については別の業者がやっているというふうに聞いております。
長沢委員
いや、僕が聞いたのは、指定管理者のところで、当然ながら場所が違ってくれば違う指定管理者にするという場合なのかなと思うんですよね。どうですか、条例上は。だから、それは一体のところで、体育館とスポーツ公園というか、今回だって、平和の森公園はそこの指定管理者の指定という議案としては一つになるわけですよね。要するに、この類似施設の管理というのが、体育館、スポーツ公園というのも類似というふうに見る。これ、別な形で、今、現行が体育館、上高田とか哲学堂、これ、事業者別なわけだよね、現在は。でも、これ、同じようにスポーツ施設、同じ事業者がやっても――ごめんなさい、議案としては別ね。指定管理者の指定としては別になるかもしれないけど。だから、結局そういう形で、要するに、応募事業者の資格の要件だから、それはできるんですよとなれば、当然そこもいいですよということを言っているんですかね。
つまり、もう一つ言うと、単体でやる、あるいはJVという共同事業体でやる、それぞれがそれぞれのスキルというかノウハウを持っているところが一緒になってそれをやっていく。でも、単体でも、それがもしあるならば、要件としてそれを満たしているならば、そこでも構わないという意味ですよね。
古本スポーツ振興課長
一つの法人で両方できれば、一つの法人が応募することは可能かと思います。
長沢委員
そこはわかりました。
もう一つ、ちょっとお聞きしたいのは、裏面のスケジュールのところで、先ほど若林委員のほうからもあった、10月上旬に総合体育館の開館時間の拡大についての考え方を当委員会で報告いただけるということなんだけども、先般その議案が議決されて、当委員会においては付帯意見が出されて、ただ、私どもとしては、先ほどちょっと出ましたけど、やっぱり近隣住民に対するそこのところの配慮という形で開館時間が現行とは違うような形をとったというような御説明もあったし、そのこと自身をきちんと検証してからでもいいんではないかという形で、付帯意見については、態度についてはそのことも表明させてもらいました。
ここで言うところの、10月上旬にこうした考え方をするんだけども、そういう意味では、この前提としては、やっぱり近隣に対して何らかのそういう、議案として条例上は、何条でしたか、3条だか4条に開館時間のは規定がされているけども、それが場合によっては、先ほど指定管理に対してもそういうことを伝えるというお話もあったけども、拡大もございますと。やっぱりそれは前提として、近隣に対するそういう一定の説明をしていかないとと思うんですけど、その点についてはいかがですか。
古本スポーツ振興課長
現在考えておるのは、10月に区としての考え方を示した後に地域への説明をさせていただきたいというふうに考えてございます。
長沢委員
それは、付帯意見を持った形で説明をするということだってできるけど、委員会でここの説明をいただいて、それをもって住民への説明になるんですか。じゃ、そこで、いやいや、困っちゃうよと、そんな話になったらどうするんですか。それは事前にやっておいていい話じゃないんですか。
古本スポーツ振興課長
現状について事前に説明をするということは可能かと思います。その後に区としての考え方を改めてお示しした後に、その内容について地域に説明することは必要かと思います。
長沢委員
だって、現状について説明するといったって、まだオープンしていないんだから、それがそうなりましたと説明して、今度は拡大しますよというのは、片方で、どれぐらいのタイミングでやるのか知らないけど、それって混乱しませんか。よく議会に説明してからじゃないとというのはあるけども、それってやっぱりケース・バイ・ケースだと思っているんです。本来的に住民への配慮のために――配慮のためにというか、そのこともあって開館時間をああいう形で条例で出されたわけだ。もちろんその付帯意見が出て、先ほどの繰り返しになるけども、一定検証した中ででもいいんじゃないのと。別に拡大することが私は悪いと思っていないんだけど、それはちゃんとそこの中、配慮した以上、それはちゃんとその後どうだったかと、実際運営してみてどうだったかでいいんじゃないのと。そこまでいかなくても、もしその中で住民の皆さんが一定の理解を示していくと、例えば朝ちょっとぐらい早くてもそれはいいよということであればそれはいいんだけど、でも、そこのことを説明しないでというのはちょっといかがかなと思うんだけど、それは手順として、どうしても議会側に先にすることなんですか。一定のところで考え方が、もしだよ、わからないけど、たらればみたいな話だけど、その説明というものを持っていて、考え方としてあって、それはこういう形にしていきましょうと、いきたいんですと、そのことをもって議会に説明していただくのだっていいと思っているんですけど、そこは。ちょっともう一度答弁お願いします。
朝井健康福祉部長
このたび議案につきまして議会から付帯意見がつきましたので、そういった付帯意見がついたことですとか、区として総合体育館の開館時間の拡大について検討したいという旨については、事前に御相談したり御意見を伺ったりということはできると考えておりますし、そういったことは一定行いたいと思っておりますけれども、例えば早朝枠、何時からとかいうような具体的な話になりました場合には、やはり一定の考え方を区としてまとめて、厚生委員会に御報告させていただいてから、地域住民にも御説明をしたいというふうに考えております。
長沢委員
わかりました。考え方というところでは結構、じゃ、詳細について出るということなのかな。――わかりました。そこはいいです。
先ほどちょっと、ごめんなさいね、他の委員さんの御質疑の中で、管理運営のというところで、指定管理者に対して、じゃ、近隣住民のということなんだけど、利用者については指定管理者のところに一定の意見を反映させていくような、それは今だってそうだと思いますけど。今回やっぱりもう一つ、片方で利用者のほうはもちろんですよね、使い勝手とか、いろんなことがこれから出てくると思うし、今だってそれは利用者の方の要望とか、この開館時間だって一定そういうことを受けての形だと思いますけども、やっぱりその近隣の方々の意見といったものは、これは指定管理者自身が受けていくような話になるんですか。それはそうじゃなくて、やっぱり窓口としては区のほうに言ってもらうということになるんですか。これは、4月以降、もう供用開始してからという意味ですけど、いかがですか。
古本スポーツ振興課長
近隣の方の意見については、どっちかしか受けないというのではなくて、指定管理者でも受けますし、区のほうに問い合わせがあった場合には区のほうでも考えます。
いながき委員
今回この平和の森公園及び総合体育館指定管理者候補者を選ぶということなんですけれども、やはり公園の維持管理と総合体育館の管理運営というのはかなり毛色が違う内容だと私は思うんです。それで、素朴な疑問として、なぜ公園と体育館の指定管理者をそれぞれ分けて募集をしないのかというところをもう一度御説明いただけますか。
古本スポーツ振興課長
この施設は近接しているというような施設でございまして、仮にですけど、別々の指定管理者に運営を任せるよりも、例えば利用窓口が一本化するですとか、トラブル時の対応とか、一体的に運営したほうが効率的であろうというふうな考えに基づいたものでございます。
いながき委員
現実問題、ただ中野区では現状、体育館の指定管理者と公園の指定管理者、管理の指定、受託する業者というのは別々なわけで、それを、先ほどからの質問でもありますけれども、両方できるというところはなかなかないような気がするんです。建築工事の入札なんかだと、ジョイントベンチャーという形で何社かがグループを組んで応募するというケースがあるんですけれど、例えば今回の場合は、体育館の運営を得意とする業者さんと造園業者さんみたいな、これまで公園の管理、清掃とかも含めそういった公園の管理を受託してきたところみたいな、業界がちょっと違うみたいなところが一緒にグループを組んで応募してくる可能性もあるということなんでしょうか。
古本スポーツ振興課長
委員おっしゃるとおりでございます。
いながき委員
じゃ、厚生委員会は体育館のほうということで、現在の中野区の区立体育館、中野体育館の指定管理業者というのはどちらでしたか。
古本スポーツ振興課長
現在の中野体育館でございますね。今はTACグループという名称で、東京アスレティッククラブほか3社の共同体で運営をしてございます。
いながき委員
そうしましたら、鷺宮体育館はどちらが受託していますか。
古本スポーツ振興課長
昨年度までは鷺宮体育館だったんですけど、今年度からは鷺宮スポーツ・コミュニティプラザといいまして、それは両方、今の体育館と鷺宮スポーツ・コミュニティプラザを先ほど申し上げたTACグループが指定管理を行ってございます。
いながき委員
そうしたら、体育館ではないんですけど、中部スポーツ・コミュニティプラザと南部スポーツ・コミュニティプラザがあるかと思うんですが、そちらはどこが受託していますか。
古本スポーツ振興課長
あちらは中野スポーツパートナーズという名前で、東京アスレティッククラブとか、ほか3社でこちらは運営をしてございます。
いながき委員
今、御説明いただいたように、中野区のスポーツ施設というのは全て同じ業者さんが入っている、一つの会社が入っているということなんですけれども、この現状について、区として何か御見解というか、ありますでしょうか。
古本スポーツ振興課長
先ほど申し上げたのは、東京アスレティッククラブが入ってございますが、これは選定の結果でございまして、他の例えば上高田、哲学堂の管理運営につきましては日本体育施設ほかの事業体でやっておりますので、その選定の結果が今現在こうなっているというふうに考えてございます。
いながき委員
哲学堂に関しては、スポーツ施設ではなくて、テニスコートとか野球場の貸し出し業務ということに近いと思うのでちょっと違うとは思います。
確認なんですけれども、中野体育館なり鷺宮体育館なり中部、南部スポーツ・コミュニティプラザの受託事業者募集は、全てプロポーザル方式で行ったということでしょうか。
古本スポーツ振興課長
はい、そのとおりでございます。
いながき委員
それは、もちろんそれぞれの施設で毎回そのような公募を行ったということですか。
古本スポーツ振興課長
それぞれの単位で公募をしまして選定をしたものでございます。
いながき委員
毎回それぞれプロポーザル方式でやった結果、同じ事業者さんが全て受託したということだと思うんですけど、はたから見ると、正直もうこれは随意契約ではないかと、結果的にそう区民から見られてもおかしくないんじゃないかと思うんですが、中野総合体育館の指定管理者、これからまたプロポーザル方式で決めるということですけれども、その辺はきちんと競争が働くように、重々公平公正な募集を行ってほしいと思います。これは要望です。
渡辺委員
すみません、1点だけちょっと確認したいんですけど、今ちょっとお話ししたように、はたからやっぱり見えないと、何か談合じゃないですけども、そういった業者との癒着があるんじゃないかというような、そういったことを疑う区民の方々も一定数いると。それはそうじゃないというふうな言い分も当然あると思いまして、他の自治体とかはそういったプロポーザルのプロセスを公開にしてちょっとやっているというような自治体もあるんですけども、中野区としてはそういったプロポーザルの、例えば各事業体のプレゼンであったりとか、そういったものに対しての公開をしていくというような考え方、情報公開ですよね、そういった部分の意識というのはどの程度あるのかなというのをちょっとお伺いしたいんですけども、いかがでしょうか。
古本スポーツ振興課長
ちょっと担当が異なりますので、私のほうからはちょっとその考え方については、申しわけございませんが……
渡辺委員
これは各部署でそういうふうな判断ができるものなのか、それともやっぱり区全体でそういうものは統一しているものかというものですと、どちらになるんですか。
古本スポーツ振興課長
区では企画提案公募型の事業者選定の実施要領というものを定めてございまして、私どももそれに沿って行っているものでございます。
渡辺委員
わかりました。
甲田委員
ちょっと3年ほど前の基本設計のところを今見ていて、二つだけちょっと確認をさせていただきたいんですけれども、この新体育館と平和の森公園は防災機能の向上というところがすごく機能として高いところを占めている部分もあるのかなと思っていまして、新井薬師前駅、沼袋駅の帰宅困難者の一時滞在施設としての活用や、また、警察、消防、各支援団体、ボランティアの活動拠点になったり、区対策本部の代替施設としての活用ということでうたわれておりますけれども、その機能をしっかり果たしていくために、例えば帰宅困難者の方々の発災時の受け入れの手順とか防災訓練のあり方とか、そういったことはこの事業者にまず募集の段階ではどのようにお知らせというか、されているのか、ちょっと確認をさせてください。
古本スポーツ振興課長
募集要項の中で先ほど委員がおっしゃられたようなことは盛り込みまして、相互で協議をしまして、どのような役割分担をするかというのは事前に決めておきたいというふうに思います。
甲田委員
しっかりと示していただけるということだと思います。
あともう一つが、歴史文化機能ということで、平和の大切さについて考えることができる施設にするということもありまして、平和資料展示室があるんですが、これは中身的には総務、企画の中で今までやられていたと思うんですけども、施設として指定管理をしてしまうということですので、この平和資料展示室の中身の運用、運営も指定管理者に委託され管理させていくのか、それともどの程度区のほうでかんでいくのか、ちょっとそこも教えていただけますか。
古本スポーツ振興課長
平和展示資料室につきましては、内部の展示物などについては企画部が担当しまして、指定管理者は、例えば清掃とか警備とか、そういう管理面の役割を果たすというふうに考えてございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
ちょっと休憩します。
(午前10時48分)
委員長
再開します。
(午前10時48分)
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、2番、その他で何か報告はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了します。
次に、審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩します。
(午前10時49分)
委員長
委員会を再開します。
(午前10時52分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は8月29日(木曜日)午後1時に行うということで、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程は全て終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の厚生委員会を散会します。
(午前10時53分)