令和元年08月22日中野区議会中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会
令和元年08月22日中野区議会中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会の会議録

中野区議会中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会〔令和元年8月22日〕

 

中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和元年8月22日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後3時40分

 

○出席委員(14名)

 大内 しんご委員長

 いさ 哲郎副委員長

 市川 しんたろう委員

 渡辺 たけし委員

 立石 りお委員

 吉田 康一郎委員

 木村 広一委員

 ひやま 隆委員

 いでい 良輔委員

 小林 ぜんいち委員

 中村 延子委員

 平山 英明委員

 酒井 たくや委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 企画部長 高橋 昭彦

 企画部企画課長 杉本 兼太郎

 企画部財政課長 森 克久

 総務部長 海老沢 憲一

 新区役所整備担当部長 滝瀬 裕之

 総務部総務課長 石濱 良行

 総務部用地経理課長 吉沢 健一

 総務部施設課長 髙田 班

 総務部新区役所整備課長 中村 洋

 区民部長 青山 敬一郎

 区民部産業観光課長 堀越 恵美子

 区民部観光・シティプロモーション担当課長 桜井 安名

 区民部文化・国際交流課長 藤永 益次

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 石井 大輔

 まちづくり推進部中野駅地区担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 石橋 一彦

 まちづくり推進部中野駅周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 

○事務局職員

 書記 山口 大輔

 書記 遠藤 良太

 

○委員長署名


審査日程

○委員会参与の変更及び異動について

○議題

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について

 中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について

 中野駅周辺地区一体的整備について

 都市観光の推進について

○所管事項の報告

 1 中野駅新北口駅前エリア再整備の検討状況について(中野駅新北口駅前エリア担当)

 2 中野駅西口地区まちづくりについて(中野駅周辺地区担当)

 3 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に伴う支障移転工事等の進捗状況について(中野駅周辺基盤整備担当)

 4 その他

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 傍聴者の方から、当委員会の様子を録音したい旨の許可願いがありましたので、御相談のため、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時00分)

 

 傍聴者からの録音の許可を求める申し出については、許可といたします。御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 そのように決定いたします。

 なお、許可の申し出の際にお示しいただいた目的以外に録音したものを使用しないこと、また、休憩中の録音は認められていませんので、休憩になりましたら録音をとめてくださるようお願いいたします。

 それでは、本日の日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、5時を目途に進め、3時ごろ休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入る前に、お手元に配付している資料(資料2)のとおり、7月12日付で委員会参与の変更及び異動がありました。異動のあった参与について、御挨拶と御紹介をお願いいたします。

高橋企画部長

 それでは、7月12日付人事異動による企画部参与の異動につきまして、御報告、御紹介させていただきます。財政課長、森克久でございます。

森企画部財政課長

 森でございます。よろしくお願いいたします。

高橋企画部長

 以上で企画部の報告、紹介を終わります。

海老沢総務部長

 総務部長の海老沢でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

奈良都市基盤部長

 都市基盤部長の奈良でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

豊川中野駅周辺まちづくり担当部長

 中野駅周辺まちづくり担当部長の豊川でございます。よろしくお願いいたします。

 以上でまちづくり推進部の報告、紹介を終わらせていただきます。

委員長

 以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了いたします。

 それでは、議事に入ります。

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺地区一体的整備について、都市観光の推進についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 1番、中野駅新北口駅前エリア再整備の検討状況についての報告を求めます。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前エリア再整備の検討状況について御報告申し上げます(資料3)。報告の中身につきましては、先般行われました区民会議の開催の報告でございます。

 まず、(1)の開催概要でございます。7月26日に開催された第12回区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議でございます。議題につきましては、中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画策定に向けた基本的な考え方ということで、前回の当委員会で御報告いたしましたこの考え方について御説明し、その後、意見交換を行ったものでございます。

 なお、区民会議等におけるこれまでの検討の経過と今後の予定については別紙のとおりでございますので、そちらをごらんいただければと思います。

 次に、(2)主な意見でございます。この基本的な考え方をお示しした後、各グループに分かれましてディスカッションをし、その中で主な意見ということで発表していただいたものをまとめたものでございます。

 この中から幾つか御紹介したいと思います。主な意見の一つ目でございます。来街者に関する視点が多く、もっと区民目線がほしい。二つ目ですと、まちの混雑を考えると、多目的ホールは大きすぎない方がいいといった意見ですとか、四つ目になりますと、民設民営のホールにする理由をもっとわかりやすく説明してほしい、あるいは、五つ目で、広場の広さや使われ方に対する具体的なイメージを提示してほしいといった内容。それから、六つ目になりますが、区民のリスクを考えると、市街地再開発事業の権利変換は床ではなく土地で所有する方が良いのではないかといった意見もございました。また、ちょっと飛ばしまして、八つ目、下から四つ目になりますが、サンプラザのDNAを継承するにあたっては、名前や機能だけでなく、形状が重要であり、大きな価値のあるものである。九つ目では、ホールも重要だが、高層棟のデザインや導入機能が中野のまちに与えるインパクトは大きい。こうしたさまざまな意見をいただいたところでございます。

 次に、裏面に今後の予定がございます。

 中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画(素案)の公表でございますが、前回の当委員会では9月というふうに御案内していたと思いますが、議会の日程が、当委員会が開かれるのが10月という見込みでございましたので、10月に公表ということと変更してございます。その後、区民会議、意見交換会を行いまして、12月には再整備事業計画(案)を公表し、パブリック・コメントの手続を実施し、令和2年1月には策定、それ以降に民間事業者の募集要項を公表するという予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

市川委員

 資料要求したいので、暫時休憩してください。

委員長

 休憩します。

 

(午後1時07分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時16分)

 

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

市川委員

 今、話があったように、平土間ホール、前回話があったんですけれども、その平土間ホールというものの定義もお話があったかと思うんです。会議の中で、ホール、それぞれ話があったと思うんですが、そのサンプラザのDNAを継承するという先にその平土間ホールというのは該当するのかどうかというのを教えていただきたいんですけれども。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 サンプラザのDNAをどう考えるかということになるかと思いますけれども、中野サンプラザのホールで行われていたのが、主には音楽の公演で、その音楽も、特にポピュラー音楽の公演が行われておりました。ですので、そういった公演が行われるということは一つのDNAであろうというふうに考えております。

 現在、さまざま行われているポピュラー音楽の公演では、いわゆる劇場型のホールで行われる場合もありますし、平土間型のホールで行われる場合もございます。さまざまなケースがあろうかというふうに考えています。

市川委員

 ありがとうございました。それで、今後、例えばこの会議の中でホールというもので、平土間ホールというものを一般の区民の方たちとかに御説明をしたときに、反応というのはどういう反応が返ってくるんですか、平土間の定義とかを説明した上で。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 平土間型ということで、平土間のところに客席を配置して全体を着席で聞ける場合もありますし、あるいはスタンディングでのコンサートという可能性もあります。また、その平土間部分を活用してスポーツのイベントですとか、そういったことを行うこともあるということで、そういった観点からすると、いわゆる劇場型のホールよりはさまざまな演目が考えられるホールであろうというふうに考えます。

市川委員

 わかりました。ありがとうございます。

 それで、今後そのホールを完成させていく上で、今後の方針というか、以前に平土間ホールの定義とかそういう資料というものを、改選する前に委員会で提示したということがあったと思うんですが、その資料の中では、平土間に類似するそういった類似施設も含めて何件ぐらい、関東圏内もしくは東京都、どれぐらいあったのか教えていただきたいと思います。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 昨年12月11日に行われました当委員会で、参考資料ということで出させていただいたものがございます。それからしますと、いわゆる劇場型のホールについては、事例として出しましたのが十数件で、また、平土間型のアリーナということでお示ししたのもやはり十数件ございます。

委員長

 平土間型のアリーナというのは、平土間型のホールとアリーナとごちゃごちゃになってしまっている。いつの間にか平土間型アリーナと言ってしまっているけれども、どっちなんですか。ちゃんと分けて言ってください。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 前回というか、12月にお出ししました資料の中で挙げている事例で御紹介いたしますと、いわゆるアリーナという施設で表現しているものにつきましては、具体名で申し上げますと、大田区総合体育館、それから代々木競技場第二体育館、それから有明ガーデンシティイベントホール、幕張メッセイベントホール、ぴあアリーナ、有明コロシアム、東京体育館、国技館、それから代々木第一体育館、武蔵野の森総合スポーツプラザ、日本武道館……。

委員長

 民間でやっているのと、公立と全部ごちゃごちゃでは。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナ、こういったものがいわゆるアリーナ型、平土間があるアリーナの形の施設ということで御案内をしたものでございます。

委員長

 今、平土間型ホールはどうなんですかと聞いているんじゃないの。それは、そのときに報告したんですかと。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 さまざまな利用のされ方がありまして、特に体育館を、いわゆる体育というか、スポーツを目的として使うのが主でありますけれども、さまざま利用の中でコンサートなどが行われる施設ということで挙げたものが、今、御案内したものでございます。

市川委員

 僕だけかもしれませんけれども、今お話を聞いている限り、やはりそのアリーナというもの、公立だったり――公設なのか、民設なのかということの違いもあるかと思うんですけれども、そういった違いがよくわからない。平土間ホールという表現が非常にわかりづらくなっているのかなと思います。

 また、今後の予定という中にも、区民の皆さんだったりとか、パブコメも書いてありますけれども、意見交換会が書いてありますが、そういうものが区民の皆さんがイメージしやすいようなものになるようにという要望を申し上げて、以上とさせていただきたいと思います。

立石委員

 主な意見の二つ目のところで、「まちの混雑を考えると、多目的ホールは大きすぎない方がいい」という御意見がございますが、このホールが完成するころには、中野駅西側南北通路などが完成していて、交通に関する混雑は緩和されるということでよろしかったでしょうか。一応、スケジュールなども改めて確認させてください。

小幡まちづくり推進部中野駅地区担当課長

 中野駅の西側南北通路につきましては、現在、実施設計を進めているところでございます。9月いっぱいということで実施設計を進めておりまして、これまでの報告の中では、2026年度末に通路と駅舎が開業する予定でございます。ですので、新北口駅前エリア再整備施設ができる前に駅が完成するということでございまして、そこの駅から人の流れる動線というのも駅の整備にあわせて整備を進めていきたいと考えております。

立石委員

 ありがとうございます。こういった駅前の開発についてはさまざまなエリアが進行していて、区民の方は、そのタイムスケジュールとか、ちょっと把握されていないで、こういった懸念も多分上がってきていると思うので、その辺もこれからも丁寧に御説明をいただければと思っております。

 それと、これまで主な意見、いろいろな前向きなものからちょっと後ろ向きな意見まで出ておりますが、この区民会議の意見を参考にすることを前提にこの会議を開いていると思います。こういった出てきた意見の中で参考にできそうなものについて、どういった意見を考えられていますか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 意見も、区民会議の意見もあれば、一般に区民の方からいただく意見ですとか、さまざまございます。その中で、例えば、ホールの考え方にしても、広場の考え方にしても、あるいは、他の機能についてもさまざまな御意見をいただいていますので、そうしたもので、できるだけよいまちづくりができるような前向きな意見を参考にし、今後の再整備の事業計画を策定していきたいと考えております。

立石委員

 この1面の最後のところに、区民会議での議論を計画や事業者公募に反映させてほしいという意見がございまして、多分こういった意見が上がってくるのは、今まで区民会議の内容がこういった計画に反映されていないというようなことを感じられているからではないかと思っておりますので、その点は十分に受けとめていただければと思っております。

 それと、主な意見の四つ目と五つ目のところで、ホールについて、民設民営にする理由だったりとか、具体的にどういった内容で使うかイメージができないというふうにございまして、まだ、今、平土間型ホールという形で決定したわけではないですけれども、例えばこういったホールになった場合は、区民の方もバザーとかフリーマーケットとか何かさまざまな、今、四季の森公園などで行われているイベントも開催できたりするのかなと思っております。具体的にこういった用途で使えるということで区民の方に説明することで、民間に公募を出す際にこういった要件を取り入れてほしいという具体的な条件を入れられるかと思いますので、そういった平土間型ホールの利用イメージなども区民の方に積極的に提示していただければと思っております。これは要望になります。

中村委員

 今後の予定のところで確認なんですけれども、10月に第3回定例会で御報告をいただいて、この素案を公表すると。その後に、また区民会議を開かれるということなんですけれども、この区民会議はこれが最後になるんですか。それとも今後どういうふうに区民会議との関係というか、区民会議との今後についてを教えていただけますでしょうか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回、別紙をおつけしましたけれども、これにあるとおり、最後、第13回というのが最終回となっております。もともとこの会議の目的といたしまして、再整備事業計画を策定するに当たってさまざま御意見いただくということでございましたので、これをもって終了となります。

中村委員

 わかりました。

 その下に意見交換会の開催というふうにあるんですけれども、これは区民向けというか、いわゆる一般的な説明会みたいなものと、あと、そういった団体とかかかわるところにも意見交換会というのは実施される予定なのか、大体の回数とか、そこら辺を詳しく教えてください。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 意見交換会につきましては、これは区民参加の手続に基づきまして位置付けられている意見交換会でございます。現在予定しておりますのは、2回開催を予定しておりまして、1日が土曜日、もう1日が平日の夜ということで予定をしております。

 それから、各団体につきましても、これまでもさまざま意見交換会の御要望があって対応してきたということもございますので、今回もこの素案を公表した段階でさまざまな団体との意見交換をしていきたいと思っております。

中村委員

 わかりました。ぜひそこはよろしくお願いいたします。

 先ほど立石委員からもありましたけれども、やっぱりこの区民会議での議論だったり、区民会議だけではなくてこういった意見交換会の意見等もしっかりと反映――そこは区の中で判断をすることになるとは思うんですけれども、こういった意見が出るということは、これまでも、これだけに限らずやっぱり反映をされてこなかったというところが大きいと思うんです。なので、ぜひそこはしっかりと検討していただきたいなと思います。それは要望とさせていただきます。

長沢委員

 そもそもみたいな話で恐縮なんですけれども、この区民会議は、いわゆる区役所・サンプラザ地区の再整備推進に当たって、何を目的にされて開いているんでしたか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 この会議につきましては、情報共有と意見交換ということを目的として設置したものでございます。

長沢委員

 今の御議論にもあった、それで御答弁にもあったように、言ってみれば、意見を聞くというのはここだけではないと。区民の皆さんからも聞くし、この後も、当然ながら意見交換やパブリック・コメントもやっていくわけだからということですよね。だから、ここで意見を集約する、そういう場所ではないということでいいですか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 意見を集約する場ではあります、さまざまな意見を集めるということが目的でやっておりますので。この中で議論して何かを決めていくという場ではございません。

長沢委員

 意見は集約するんだけれども、その中で、そこで何か決定をしていくわけではないということですよね。

 ちょっと聞きたいんだけれども、言ってみれば、さまざまな意見が出てくると。それは、区側が、これから執行していく側の区自身が、そこで判断をしながらということだということ。例えば、今回でいえば、6番目と7番目というのはちょっと相反するような話であるのかなと。ここでは、リスクを考えると、市街地再開発事業の権利変換は床でなく土地で所有する方が良いのではないかと。当然ながら、区は、これまでの説明というかこれからも、市街地再開発においては権利変換、もっと言えば転出という形で、区役所の整備もありますからということを考えているわけで、こうなると、ここはちょっと違うかなと言って、もう一方、7番目のところでは、この床を所有するという考え方もあるのではないかと、言ってみればそうなんだよね。ただ、うちもちょっと使用させてもらっているけれども、程度問題として全てをそうしたいのかいというところは、まだ検討の過程にあるのかなと思っているわけです。

 つまり、ここで出てきている意見、これから、あと12回、13回とやるんですか――13回あるということなんだけれども、要はどういう形で反映していくかということがあって、言ってみれば、一般的に区民の皆さんの声を聞くというのもそうなんだけれども、わざわざというか、結局こういう形でもともとあったものを、一定、団体とか、入れかえではないが、加えながら、補充しながら、そういう形をとってきたというところでは、やっぱりここで出てきた意見そのものもどういう形で反映させていくのか。当然ながら、そこの議論の中でもどう返していくのかというのは、大事だとは思っているんです。そういったものは、もうここまで進んできていることではあるんだけれども、先ほどもちょっと別の委員の方が言っていたけれども、やっぱり反映がし切れていないというところでは、消化できていないのではないかというような思いもあってなんですけれども、それについてはどういう認識でいらっしゃるのかなというのを伺いたいんですけれども。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回の意見で相反するものもあるということでございましたけれども、区民会議の委員も30人の方になっていただいていますが、やっぱりかなりさまざまな意見がございます。中には相反するものもあるということでございまして、何かそこで一つのものにまとめるということは非常に難しいだろうというふうに思っております。

 ただ、今後の中野の再整備の中で、よりよいものをつくっていくということの中で、さまざま意見を聞きながらやっていくということもございますし、現在も、区民会議、今回の12回の区民会議でもやはり消化不良の部分も多少ございまして、既に各団体とも、これとは別に意見交換会も行っていくところでございます。そうした中からさまざまな意見をいただき、今後の事業計画の策定の参考にしていきたいと考えております。

平山委員

 ありがとうございます。何点か伺います。ちょっと他の委員と重複するところもあるかもしれないんですけれども、12回まで区民会議を開かれて、区民会議の結果ということで御報告をいただいているんですが、今回は前回策定された再整備の考え方というものに対してのこの区民会議の御意見であろうかと思うんです。この添付していただいた表にありますとおり、再整備の考え方については、区民会議と都計審と、あとは区民の声と、この三つについて意見を踏まえ検討を進めてまいりましたということが書かれております。ちょっと時間が戻ってしまうんですけれども、この「区民の声など」という声の中には、主にどのような声が多かったんでしょうか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 特に昨年の8月ごろ、区民会議を頻繁に開催するようになったころですと、サンプラザのあり方ということで、さまざまなサンプラザについての御意見が半分ぐらいでございます。あとは、再整備をするという方向性をお示しした後には、その再整備の中での要望というか、希望するものということで、ホールのあり方ですとか、あるいは他の機能、ほかの用途、そういったものの考え方、例えば、ホテルが欲しいであるとか、オフィスが欲しいだとか、そうしたような御意見もいただいてきたということでございます。

平山委員

 では、今お答えをいただいたものの中で二つ。

 まず、一つは、もう結論を出されたこのサンプラザについて。これについては、区民の声のほうは、どのような意見が多かったというふうにお感じになっていますか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 非常に多く区民の声としていただいたのは、サンプラザを残してほしいという声は非常に大きくいただいたと思っております。

 ただ、一方で、施設の老朽化ですとか、今後の新しい中野をつくっていく上でも新しい施設にしたほうがいいという意見もやはりいただいているということでございます。

平山委員

 簡単に比率にはできないと思いますけれども、実感値として何対何ぐらいだったというふうにお考えですか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 なかなか数字で表現するのは非常に難しいところではありますが、やはり声として届きやすいのは、そういったサンプラザに対しての思いの声が非常に多かったということは言えるというふうに思っております。

平山委員

 続いて、ホール。サンプラザの件は、一旦、区のほうで方針を発表されましたよと、そういう声が多かったけれども、そういう声でない結論に至ったと。ホールについては、具体的にどういう声が、例えば、規模感等についてどういうお声が多かったというふうにお考えですか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 規模感については、その後、サンプラザの関係からしますと、サンプラザと同じ規模がいいのではないかというようなことで御意見いただいたものもありましたし、1万人を目標としてアリーナということで考えを示していったのもありましたので、そういった1万人ぐらいがいいのではないかという御意見もあったというふうには思っております。

 この後、具体的に、今回の再整備の考え方で、さまざまなケーススタディーの中で、また、目的、ホールの考え方をお示ししたわけですけれども、それを示した後で、公表して意見募集も行ってはおりますが、その後は、特にどのくらいがいいという意見を積極的にいただいたということはございません。

平山委員

 都計審については、このホールの規模感等について何かしらの御意見はありましたか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 都市計画審議会は、この地区の地区計画ですとか、あるいは都市基盤のことについて審議をしていただいていたということがございます。その中で、特にアリーナの規模というのがどうなのかということで危惧されていたところもございます。特に大きな施設になりますと、人が多く来ると、そういった中での混雑、そういった中で道路の基盤ですとか、交通の基盤だとか、そうしたものが大丈夫だろうかという懸念を示されていた委員の方はいらっしゃったということでございます。

平山委員

 では、今度はこの御報告いただいている第12回の区民会議の結果の中から伺っていきますけれども、非常に抽象的に書かれているので、抽象的な御意見だったのかもしれないですし、これを区がどう捉えていらっしゃるかということをお聞きしたいんですが、「多目的ホールは大きすぎない方がいい」、大き過ぎないほうがいいというのはどの規模感なのかというのは、どのように捉えていますか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 前回のこの考え方でお示ししたのが、五つのパターンでケーススタディーをお示ししました。その中で7,000から1万ということの可能性はなかなか難しいということでお話を差し上げたところです。その中でも、平土間型のホールということで、3,000から5,000あるいは5,000から7,000ということでお示ししましたけれども、そういった比較の中で考えると、大き過ぎないほうがいいのではないかというような御意見だったと捉えております。

平山委員

 今の御答弁をお聞きする限り、「大きすぎない方がいい」というのは、5,000から7,000は大き過ぎるというふうにおっしゃっているというふうに区はお考えだということでいいんですか。3,000から5,000ぐらいのことをおっしゃっているんだろうなというふうに受けとめられているんですか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 実際、5,000から7,000という規模も、例えば、先ほどの混雑、ここの「まちの混雑を考えると」ということを踏まえますと、その規模であっても周辺の道路、交通の環境については十分賄えるというふうに考えておりますので、施設としては7,000という規模であっても十分いけるだろうというふうには思っております。ただ、御意見をいただいた中では、規模感がなかなかイメージがつきにくいということはあるのではないかというふうに捉えております。

平山委員

 最初におっしゃっている、いけるのではないかというのは、それは区側の意見なんですよ。何でずっとお尋ねをしてきたかというと、そもそもサンプラザの存続の是非から始まって、その検討を区民会議の中でやっていこうということでスタートされた。この中で、区民会議の中ではサンプラザの存続の是非から、もともとは区役所・サンプラザ地区のあり方を検討するためのものですから、当然ホールの規模感とかというものも入ってきて、その出発点は何だったのかというと、対話の区政ということで、より多くの区民の声を区政に反映させていく、そして、政策の立案段階から積極的に情報公開をしながら、区民の意見を取り入れていくというのが出発点であったし、今に至るところだと思うんです。それを、実感としてどこまでできたのかということをどう検証されているのかなと、この再整備の考え方を整理されたときに。この12回の結果を見る限り、私は、あまり反映されてこなかったのではないかと受けとめてしまいがちなものがたくさんあるんです。区として、これはいつからスタートされたんでしたか、昨年の7月ぐらい、だから、もうちょうど1年間やってきた。その間、あわせて区民の声などもたくさんいただいてきた。サンプラザの存続の是非から今日のこの再整備の考え方を策定されるに至るまで、十二分に区民の声を反映できた、このようにお考えですか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回、考え方としてまとめた経緯の中で、この資料の中にもあるとおり、第9回、第10回はワークショップ形式ということで議論を進めてきたところがございます。そこも何か一つの結論を出すという場ではございませんけれども、さまざまグループごとでの意見を取りまとめて、今後のこの再整備のあり方ということで御意見を伺ったということがございます。

 特にその中で一つのポイントだったのが、ホールの施設のあり方であるのと、もう一つは、広場のあり方ということで、どうやったら公共公益性を保てるだろうかということで、特に広場の大きさのところについては議論があったというふうに思っています。それまで広場のことについてはあまり取り上げておりませんでしたけれども、今回、この区民会議の議論を進めていく中で、特に広場を、駅に直近の部分ですとか、あるいは、北側の部分に、十分な区民の方が利用できるような広場を確保していきたいという考え方を示したということは、区民会議での議論の成果ではないかなというふうに思っております。

平山委員

 広場のことを強調されましたけれども、ということは、逆を返せば、サンプラザの存続であるとか、いわゆるホールの規模感ということについては、区民の声を区政に反映させていくという観点からだけですよ、観点からだけでいくと十二分ではなかった、むしろ不十分だったというふうなお考えですか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 ホールにつきましては、今回、民設民営ということでお示ししています。それによって、民間の活力を活用し、さらに中野から文化を発信していくんだということのメッセージは、伝えている部分であるかというふうに思っています。そうした観点からしますと、この中野のシンボル性をこの中で確保していくという観点では、一定の考え方を示したとは思っております。

 ただ、そのホールというものが、どうしても区民が直接使うというイメージを持たれている方あるいは区が直接持っているというイメージを持たれている方もいらっしゃるという中では、なかなかその理解を進めていくのが難しい点もあったということでございます。

平山委員

 ストレートにお聞きしているんですけれども、なかなか直球でお答えが返ってこないなと思いながら、私はこの1年間の議論の経過と区が策定されたこの考え方を見て、果たして区民の声が反映されたと言えるんだろうかと。他のことも含めた上で、区政全般でそちら側がおっしゃる区民の声を踏まえたというふうに言えるんだろうかと思うと、甚だ疑問が残る結果ではなかったのかと思うんです。それがいい悪いということをここで言っているんじゃないですよ。区の姿勢として、基本方針ですから、区民の声を聞いて区政を進めていくというのが最重要な区政課題のように位置付けられているので、その点からいくと、どうだったのかなというふうに思わざるを得ないなと。

 何でこういうことを申し上げるかというと、前回も申し上げたんですけれども、さっきも議論が出ていたんですが、結局、平土間というところに、今、落ちつこうとしている。だけど、平土間とアリーナって何が違うんですかというふうにお聞きしても、明快な答えは返ってこない。7,000人規模のアリーナがあってもおかしくないわけですから。だから、アリーナという言葉を使いたくないだけなのではないか。そんなふうになっていってしまうと、この北口エリアの開発というのは中野区の最重要の課題なんです。それがどんどん萎縮されたものになっていってしまうのではないかということを懸念しているわけなんです。

 だから、先ほど来、るるお聞きをしてきたわけなんですけれども、このエリアの開発が成功するかどうかというのは、今後の中野区にとって本当に大きなターニングポイントになりますし、翻れば、これから先30年、50年の区民生活に大きく影響してくるわけなんです。だから、いろいろ申し上げましたけれども、今後も、それは当然、区民の声も反映されていかなくてはならないと思うんですけれども、これから意見交換会、パブリック・コメントがあるじゃないですか、ここでまた、いやいや、劇場型がというパブリック・コメントの結果がずらっと並んでしまったらどうするんだということも考えていかなければいけないわけでしょう。だから、そこは、本来、自治基本条例にあるような、区民の声をしっかり受けとめながら、それを踏まえた上で区政の方向をしっかりと行政側が決めていくという、そういうスタンスを貫いていただきたいなと思うんですけれども、どうですか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回、再整備の考え方ということで、これまでの議論を踏まえてお出しして、さらにそこで議論があったというふうに捉えています。これから再整備の事業計画の素案を示し、そこから、また意見交換、パブリック・コメントという手続を進めていくわけですが、この段階であっても、やはり区民の意見をしっかりと受けとめていくということは非常に大事なことだと思っておりますし、今回、考え方を示した後にも、いろいろ意見、もちろん区民会議もありますし、各団体からいただいている意見もございますので、そうしたものを踏まえて、まずは再整備事業計画の素案ということで、しっかりとお示ししていきたいと。さらに、そこから、また意見を聞くということを進めていきたいというふうに思っています。

渡辺委員

 改めて伺いますけれども、民間事業者募集要項公表、令和2年1月以降とありますけれども、これは延ばすことというのはできないんですか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 実際、この計画と同時に募集を進めていくという考えでございますし、また今後の長期的なスケジュールを考えても、できるだけ着実に進めていくという考えから、この時点で公募をかけるという予定でございます。

渡辺委員

 他の委員の方々からも、本当に区民の声を反映しているのかとか、合意形成を得ているのかというふうな疑問の声が多々上がっているわけではありますけれども、そういった中で、区民の意見を反映させましたと言えるようなそういったことを目指すのだとは思うんですが、それができなかった場合においてもこの時期というのは、延ばすことはできないんですか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 民間の参画事業者の公募は、再整備事業計画に基づいて進めていくという手続の部分にもなりますので、基本的に再整備事業計画を策定するということであれば、そのまま事業者の公募に入れる段階になっているという考えでございます。

渡辺委員

 その中において、結局、今の質疑応答の話も聞いていますと、どうしても、私も区民会議に何回も顔を出して傍聴してはいるんですけれども、やっぱりサンプラザを残してほしいというような声もいまだに上がっていたり、そして、さらにアリーナのあり方、さらには土地の売却とかそういったものを、権利変換とかというものを本当にしていくのかどうかというような、さまざまな区の方針に対しての疑義が結構出されているのかなという点が見てとれていたわけであります。

 その中において、区のほうでの方針は進めていくと、その都度、あと1回しか区民会議がないということもあって、先ほど石井課長も説明していましたけれども、個々で会って話を聞いていくというふうな、そういったことで合意形成を図っていくという姿勢は見てとれるんですけれども、まだまだきちんとした、納得ができるような落としどころというのが見えないような気がしているんです。果たしてここで素案を出してしまって、出した後でも、本当にみんなが納得するような素案が出せるのかなというのが、ちょっと正直疑問に思っているんです。そういった素案が出た際に、区民会議において発表した際に、いいところにおさまったなというふうなことが果たして出せるのかなというふうな疑問が私はあるんですけれども、その点をどう考えているのかというのをちょっと知りたいんですが、いかがでしょうか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回、さまざま区民会議の中でも意見をいただきましたけれども、区民会議の時間も1時間半という制約の中でやっていた中で出てきた意見でございます。さらに、個々でお話しされたい方もいらっしゃるということで、意見交換をまた別途行っているところでもございます。そうした中で理解をしていただき、また、そこから出てくる意見を受けとめながら、この事業計画の素案ということでお示ししていきたいというふうに思っています。

 これまで、考え方ですとか、あるいは、その前の区民会議の中でもさまざま資料を出していきましたけれども、行政の計画策定ということで申しますと、今回でいうこの素案を示し、それが区の考え方だということで明確に示した中で、またさらに、そこから意見交換をしていくということが非常に大事ではないかというところでございます。ですので、今回、区民会議であるとか、あるいは、この議会での御意見も踏まえながら、事業計画の素案を作成していきたいというふうに思っております。

渡辺委員

 今のお話ですと、素案を出されて、ちょっとそれに対してここは違うんじゃないか、こうしたほうがいいんじゃないかというような意見が出た場合に、そこも取り入れて、素案を修正するというふうな考えもあるという認識でよろしいんですか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 素案はあくまでも素案でございますので、そこでの意見、また議会での御意見を踏まえて案にしていくという考えでございます。

渡辺委員

 実際に、本当に素案を見てみないと何とも言えないところがあるので、ちょっとこれ以上は質問しませんけれども、本当に話し合いというのは、やっぱり落としどころをどう見つけるかというところを探っていくようなところというのもあると思います。区民の皆様方の意見を大事にしていくというような姿勢を示すというのであれば、そういった部分をきちんと考慮した上で素案を出してもらいたいと思います。これは要望、意見ということにしておきます。

吉田委員

 今回の区民会議の結果というものに絡めてちょっと教えていただきたいんですが、この御意見の中で、「事業の権利変換は床ではなく土地で所有する方が良いのではないか」と、また別の意見も出ておりますが、これについてこれまで決まっていることあるいは決める予定であることについて教えてください。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回示したその考え方の中で、権利変換の考え方ということでお示ししたものでございます。ですので、それで決定しているわけではございませんけれども、今回、区役所と、それからサンプラザ、それぞれの従前の試算を権利変換する部分、それから転出して補償金を得る部分、そうした考え方を示しているということでございます。

吉田委員

 床ではなく土地で所有するほうがよいのではないかと、つまり上物についての権利ではなくて底地について、底地で所有するのがいいのではないかという御意見があるわけですが、これについて決まっていること、あるいは、具体的なものがあれば教えてください。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 基本的に市街地再開発事業で権利変換するといったときには、新しい土地と建物に返還されるということになりますので、基本は、土地は共有、それから床は区分所有という持ち方が一般的であろうというふうに思っています。ただ、考え方によっては、床ではなくて土地だけで持つという考え方もあるのではないかということがこの御意見であるということでありまして、基本的には、権利変換するということでありましたら、土地が床ということでの、建物ということでの権利変換ということになるものでございます。

吉田委員

 質問に答えてほしいんですけれども、床と土地と、床で持つより土地で持ったほうがいいという御意見が出ているんですけれども、これについて区の考え方、決まっていること、あるいは、方針があるか、それを聞いているんですが。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 前回お示しした考え方で示したものがそれに当たるものでございます。

吉田委員

 前回お示ししたものをもう1回言っていただけますか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 前回お示ししたというものは、区有地等資産活用の方向性ということでございまして、決定したわけではございませんが、方向性として考え方を示したものでございます。その記載のもとで申しますと、区有地等資産の一部は市街地再開発事業において転出し、その転出補償金を新区役所整備等の財源として確保するということ、それから、上記を除く資産については、市街地再開発事業において権利変換し、15の資産を保有することにより、事業への一定の関与を保持し、事業の着実な推進を確保するということをお示ししたものでございます。

吉田委員

 今のお話が決まったことだと、つまり、何も基本的には、数字などは決まっていないという理解をしてよろしいんでしょうか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 まだ数字等は決まっておりません。

吉田委員

 そう答えてほしかったんですが。それであれば、この御意見というのは非常に行政とか経済を考える上で重要な御意見をいただいていると私は思っておりまして、上物、建物というのは経年劣化で減価償却して、最終的には会計年度で60年とか、やはり一定の年度のうちに財産としてはゼロになると、帳簿上は。そして、土地というのは経年劣化がなくて、とりあえず国が存続する限りその価値は保持されるもので、上物というのは営利事業体がやる、そして中野区というのは営利事業体ではなくて公共事業体であるということからすると、原則的には土地を持って上物は営利事業者に任せてというのが基本的には正しい態度でありまして、中野区としては、区民の財産であるいろいろなものを権利変換するときに、なるべく底地の土地を持ったほうがいいと。そして、上物についての事業者に対しては、条例などの規則でもって、その事業について縛ったり、条件をつけていくというのがあるべきアプローチだと思っていますけれども、今回このような御意見を受けて、区の方針は何か検討することがあるのか、あるいは、今後、素案を決める上で、それについて何かの配慮、考慮はあるのか、あるいは、その後、意見を言う場というのがあるのか、もう一度教えてください。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 前回お示しした考え方については、その考え方に基づいて検討しているところでございます。一部権利変換、一部転出補償ということで考えているわけですけれども、そのことについて、改めて再整備の素案の中で考え方をお示ししたいというふうに思っています。

 これから意見をという場につきましては、意見交換会がございますし、あるいは、議会としては議会の場で御意見を伺うことができればというふうに考えております。

小林委員

 中野駅新北口駅前エリアの整備ということで、今回は区民会議の開催結果ということで御報告をいただきました。この中野駅新北口駅前エリアというのは、区役所・サンプラザの跡地を中心とした議論をされているんですけれども、今回は、あくまでも区民会議の結果報告ということで御報告をいただいたというふうに承知しています。その中で、まず確認ですけれども、これまでも何人かからありましたが、区民会議の中で議論されてきたということはここで決めることでもないし、皆さんの声の一つということでした。まず、その理解でいいかということと、あわせて、別紙によると、これから区民等の声、それから議会への報告、報告ということは議会でのさまざまな意見、要望、それから提案等も本会議等において行われるかというふうに思いますけれども、それらとの区民会議との関係はどのようになっていきますか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区民会議につきましては、やはり意見を伺う場ということで、何か物事を決める場ではございません。この後予定されている区民会議は、素案の後に1回やるということで、最後に素案について御意見を伺って、もしそこで、また何か意見の中で必要に応じてその案の中で検討するものがあれば、そういったものは取り上げていきたいという考えでございます。

 議会につきましても同様でございまして、きょうさまざまな御意見をいただいているかと思いますし、さらに、第3回定例会の中での議論ということもあろうかと思います。そうしたものを踏まえて、事業計画を策定していくという考えでございます。

小林委員

 そもそもこれは中野のまちづくり、都市計画全体――都市計画審議会の都市計画という意味ではなくて、中野の町をつくっていく、箱物ということではなくて、福祉も、教育も、それから私たちの住まい方も、生活の仕方も全部入ってくる、そういうまちづくりの中の一つの中に、今回、この新北口駅前エリアでのまちづくりという視点で、区役所・サンプラザの跡をどのようにしていくかということというふうに私は捉えているんです。今、ものすごくピンポイント的な、1万人のアリーナがどうだったから、3,000人がいいのか悪いのか、2,222人がいいのかどうかというようなところに、今、議論がすごく集中をしているんですけれども、中野のまちづくり全体を将来性も含めて考えていったときに、今回、この区民会議で行われたこと、それから、先ほど聞きましたけれども、区議会でのこれまでのさまざまな経緯、経過、そして新たな方針が示されて、3,000人程度がいいのではないのか。また、本当に区役所・サンプラザ跡地、現在建っているサンプラザを建てかえなければならないのかというところからスタートした区民会議であるので、こういったことについて、全部復してもとに戻ったようなイメージがどうしてもあるんですけれども、今回の区民会議というのは、全部復してではなくて、これまでの議論は議論としてあり、まちづくりはまちづくりとしてありという中で、この別紙でいうところの事業計画策定をして、民間事業者公募をしていくのに当たっての一つの議論の場であったという位置付けで、改めての確認ですけれども、いいですか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回、再整備事業計画を策定するということで進めておりますが、もともとは、中野四丁目新北口地区のまちづくり方針は既に昨年の3月に策定をしているものですけれども、そのまちづくり方針というものに基づいて、この再整備事業計画も策定するというところでございます。このまちづくり方針につきましては、この内容に基づきまして、中野四丁目新北口地区の地区計画も策定をしております。ですから、この事業計画だけが単体で動いているものではございませんで、あくまでも上位計画であるこのまちづくり方針であったり、あるいは、都市計画でいえばこの地区計画に基づいて進めていくものというふうに思っています。

 今回、この再整備事業計画そのものは、特に民間活力を活用するということの方向の中で示していくものでございまして、特に施行していく民間に求めていくものを取りまとめているという考えでございます。ですので、基本的にこれまでの議論が変わっているということではなくて、ずっと進めてきたまちづくりの考え方の中で進めているものというふうに捉えております。

小林委員

 ありがとうございました。

 もう一方で、区民等の区民の声などというところで、私も、去年ですか、この区民会議が設けられた一方で、若い方々の声も聞くべきではないかと。中野区民もいらっしゃるでしょうし、中野区内には大学も幾つかあるし、そういったところへ通われる、これからの時代を担う方々がどんな感覚を持ってどんなまちづくりをしていくことが中野のためになるのかという声も一つとして、中野区在住の方もいるでしょう、それから、中野区へ在勤、在学のために来ている人もいるでしょう、それから、区民会議のように、中野で住まわれてさまざま立場でそれぞれの団体などで活躍をされている方々もいらっしゃいますけれども、いろいろな立場の若い方々の声を聞くことはどうかということを提案しました。今回は、区民会議の開催結果ということですから、その点についてはここには表記されていませんけれども、そういった声も一つ参考にすべきではないかというふうに一方で思うんですけれども、いかがでしょうか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 前回もお答えしておりますけれども、並行して、ある一部の特定の方々でありますけれども、アンケートをとっております。今後の参考にということで、できるだけ若い人から意見を聴取したいということで、ある一部の大学、ある一部の企業に協力していただいて、大体100人ぐらい、100人弱なんですけれども、そのぐらいの方々のアンケートをいただいたということがございます。主に20代、30代が多くを占めるものでしたけれども、その中で、この再整備の中で求めたいもの、あるいは、この中でのホールとかアリーナだとか、あるいは、他の機能につきましてもどんなものがいいのだろうかということでの意見を伺ったという経緯はございます。

小林委員

 今後のスケジュールの中で、民間参画事業者の公募を行っていくということであります。前回も少しお伺いをしました。今、都内では8,000人規模の大規模集客施設が、1事業者によって、計画性があり、将来性があり、そして実効性があるために計画をされて、進行しつつあるという中で行われているということを考えると、これは前回言っている話ですけれども、そういうことを考えると、3,000人から7,000人に萎縮する必要はないのではないかということを少し言わせていただきました。

 今のこの議論全てを見ていくと、以前の3,000人というところに――3,000人というのかな、3,000人というふうに区長がおっしゃったところにだんだん近づいていくような、収束的に向かっていくような議論がすごく多く聞かれるんですけれども、事業者は、その公募に当たって、そういった規模で、民設民営で果たして行っていけるかどうかという事業者側の声というのはどの程度反映しているというか、聞かれているというか、掌握されていますか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 この間、事業協力者の方々にさまざま御意見を伺いながら、この検討を進めてきたということがございます。あと、それとは別に独自でさまざまなプロモーターですとか、他の企業の方々にも参考で意見を伺ってきたという経緯がございます。そうした中でも、これもやはりさまざま御意見がありまして、ある程度、今のサンプラザと同じぐらいの規模のほうがいいという御意見もあれば、逆に、やはり大きな規模でやっていったほうがいいだろうという意見もさまざまございます。

 先ほど若い方々の意見を伺う中で、これも本当に、やはりさまざまでございまして、それだけに非常に個人のレベルで申しますと、趣味嗜好も非常に多様化しているということがございます。市場もある意味では多様化していて、どの規模であっても、あとは運営次第というところもあろうかというふうには思っています。ただ、前回お示ししたとおり、ケーススタディー上で、ある一定の条件のもとでケーススタディーをしたということの中では、やはり民設民営ということですと、ある程度の規模がないと非常に厳しい状態になるのではないかということは捉えているということでございます。

小林委員

 わかりました。今回、区役所・サンプラザ跡地の新北口駅前エリアについては、多目的ホールだけではなくて、一方では、高層棟の複合施設もあります。そこを仮に50階とすれば、仮にワンフロアが100人でも5,000人、200人でも1万人、もっと多くの数の方々に利用される施設に当然なっていくというふうに思います。そういった施設とこのホールを、さまざまな業界によるコンソーシアムによって成り立っていくものだというふうに思うんですけれども、これは全て一体型で行っていくのか。ホールというのか、多目的大規模集客施設だけを1民間でやり、こっちの高層棟は、複合施設はまた別と考えるんですか。それとも、全体を一つの民間事業者の参画というふうに考えるんでしょうか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 この後行う民間参画事業者の公募については、市街地再開発事業の施行予定者ということで選定をしていくものでございますので、市街地再開発事業を事業の企画から最後の計画が完了するまでの期間を担っていただく民間事業者を選定しようという考えでございます。

 さらに、その後の運営につきまして、運営ですとか、あるいは、所有につきましては、その事業者、その施行者がやるという義務があるわけではございませんけれども、一定の関与のもと、その後の継続的な運営、管理というものが必要になるものだというふうに思っております。ですので、実際、今回選定するところがそのまま継続してやるかどうかというのは、まだわからないという状況でございます。

小林委員

 わかりました。最後にしますけれども、今伺って、民間参画事業者がこの全体的な再開発については行っていくんだと。ただ、事業を施行しているところがするのかは別としても、全体として行っていく。そのときの事業採算性についても先ほどお伺いしました。そういったものを含めて、民設民営で行っていくのであれば、あまり議論が萎縮された形になっていく――この言い方がいいかどうかわかりませんけれども、2,000人、今回数字はないですけれども、2,222人のサンプラザと同じものをつくっていくという議論なのか、3,000人と置きかえてもいいんですが、それ以上に活用のできる、さまざま工夫のできる集客公有施設を、民間事業者によってアイデアを出していただいて、区民の活用、今まで非常に低い活用率ですけれども、中野区民のサンプラザ利用率というのは非常に低い、そういった中で、他からも興行者が使っていただいたり、また、区民も今まで以上に主催者として使っていただけるような全体的な計画をつくっていく民間参画事業者を選んでいくという段階で、もう少しその辺までも含んだ議論というんですか、考え方というものを区のほうで示していくことは、今後できますか。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 これからつくる再整備事業計画そのものが、先ほども申しましたけれども、民間の事業者に求めるものそのものだろうというふうに思っています。ですので、それとは全く違うものの提案があった場合には、それをもちろん採用するものではないわけですけれども、基本的には、その事業計画に沿った提案、計画をつくっていただき、それで進めていくということになりますし、さらに、その後の協議をしていく中あるいは区との対話をしていく中で、また事業の実現性、そうしたものも鑑みながら検討していくというのがこれからの流れかというふうに思っています。一旦、民間からの提案がありますけれども、さらに、その先には市街地再開発事業の都市計画を決めていく、それから、事業の認可を進めていくというような手続も入ってまいります。そういったことを、これから民間を選定した後もしっかりと進めていきたいという考えでございます。

吉田委員

 私も今期からの委員なので、過去の検討状況を、ちょっとまだ勉強が間に合っていないんですが、今回の中野駅新北口エリア全体の再整備に関して、この再開発に係る費用の次に、これが終わった後、経常的に出ていく支出、要するに維持管理について出ていくお金について、これまで何らかの方針が決まっていたのであれば教えてください。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 再開発の建物の所有者が、基本的には維持管理の費用を負担していく者になりますので、仮に区が何らかの施設を持つということになりましたら、その部分あるいはそれに共用部分の負担をしていくということはあろうかと思います。そういったものの床を持たないということであれば、その費用はかかるものではないというふうに考えます。

吉田委員

 どれぐらいの床を持つか、土地を持つか、まだ数字が決まっていないということなので、わからないと思いますけれども、数字が決まる、決まらないというか、原則的な方針として、よくこれまで日本でバブルの後、起きたことは、さまざまな事業に公共事業体が手を出して巨額の赤字をため込んで、後年度納税者の負担になっていたということは、負の遺産として、たくさん残ってまいりました。そういうことを懸念するんですが、今回の中野駅の北口の開発、上物を全部民間が自己責任でやるのであれば、黒字になろうが、赤字になろうが、それはもう民間の事業体が責任を負うものでありますけれども、区が一部所有をしたような場合に、どれぐらいの後年度の赤字の負担というものを覚悟しているのか、そこをちょっと教えてください。

石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施設を持てば何らかの経費はもちろんかかるわけで、それを赤字と言うのかどうなのかはありますが、施設所有に伴う経費というものはあるものだというふうに思っています。ただ、今の時点で、その施設を持つ、持たないということが決まっているわけではございませんので、今回の中では、今のところはまだ未定だということでございます。

吉田委員

 未定なんでしょうけれども、方針というのは大事で、事業を計画する、民間に入札の条件をつける、あるいは、さまざまな条例を決めるなどのときにも、区が後年度負担をしないで済むような、例えば区分所有に当たっても、営利事業のところには絶対手を出さないとか、さまざまな仕組みをつくることはできるんですけれども、その辺について方針はあるんでしょうか。

豊川中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、担当課長がるるお答えをしたとおりで、具体的な建物の設計とかスペックを決めませんと、なかなか後年度どれぐらい負担があるかというのはわかりません。ただ、確実に言えますのは、例えば、権利変換をして床を持った場合には、当然、後年度その維持管理費等が発生します。一般的に言われていますのは、建物のライフサイクルコストのうち、新築費用がおおよそ2割から3割と言われています。したがいまして、その残りの7割から8割は、仮に50年間としますと、存続する期間中にそういった費用が発生するということは一般的なことであります。ですから、当然、こういった負担が、今、設計する際はどれでもそうですけれども、なるべくそういった後年度負担が少ないような設計をすると、そんなことは当然求めるべきであろうというふうに考えております。

委員長

 他にございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、先ほど市川委員から要求がございました資料の取り扱いについて、委員会を休憩して協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時23分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時23分)

 

 ただいま休憩中に御協議いただきましたとおり、関東近郊における平土間型ホール一覧等について、当委員会として資料要求することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 暫時休憩いたします。

 

(午後2時24分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時31分)

 

 先ほど市川委員から出ました平土間型ホールについての資料要求ですけれども、資料が簡単にそろわないといった事情もあるということで、今回は資料要求を取り下げるということで決定をいたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、委員会を続行いたします。

 次に、2、中野駅西口地区まちづくりについての報告を求めます。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、中野駅西口地区まちづくりにつきまして御報告をいたします(資料4)。

 中野駅西口地区、具体的には中野三丁目の土地区画整理事業区域を中心としたエリアのまちづくりでございます。その中野三丁目土地区画整理事業そのものの進捗状況及び区域内に整備される予定である拠点施設の概要等について御報告いたします。

 まず、1番、土地区画整理事業についてでございます。対象のエリアは下記記載の図のとおりでございます。

 (1)事業概要でございます。丸の一つ目では、三丁目土地区画整理事業の目的を記載してございます。新たにできる西側南北通路の南側の受け口となる西口広場や区画道路の基盤整備によって、地域の防災性や利便性を高めることを主たる事業目的としてございます。丸の二つ目では、これまでの手続、経緯を記載してございます。2015年3月に土地区画整理事業の都市計画決定、同年7月にUR都市機構を施行者として事業認可がなされ、現在、事業中でございます。

 2ページ目をごらんください。

 (2)土地区画整理事業の進捗状況でございます。

 最初に、1)として、権利者の対応状況でございます。①仮換地指定につきましては、地権者全17件ございますが、17件中15件完了をしてございます。②移転補償でございますが、こちらも地権者全17件中15件の移転補償契約が完了をしてございます。借家人につきましては、71件全ての借家人補償契約が完了いたしました。③建物解体についてでございますが、全17棟中9棟の解体が完了をしてございます。

 次に、2)として、工事の状況でございます。昨年度までに旧桃丘小学校校舎の解体、それから西口広場予定地にあった建物6棟の解体がなされたほか、下水道等の埋設管工事の一部を完了してございます。

 (3)2019年度――今年度の予定でございます。順次、下水道等の埋設管工事や建物解体工事を進めていくとともに、いまだ合意に至っていない権利者との交渉を引き続き進めてまいります。また、一番下の4)に記載してございますが、事業計画の変更を予定してございます。内容は、資金計画変更及び事業期間の延伸を予定しており、具体的な内容につきましては、現在、UR都市機構において精査中でございます。これにつきましては、詳細が決まり次第、改めて御報告をさせていただく予定でございます。

 恐れ入ります、3ページ目をごらんください。

 ここからは土地区画整理事業区域内に整備をする拠点施設についてでございます。後段で拠点施設そのものについて経緯等を説明させていただきますが、まず、(1)拠点施設を整備する対象地の概要を説明してございます。

 位置及び面積につきましては、右の図にあるとおりでございます。図中の青い点線のところが旧桃丘小学校跡地でございますが、その中、2,400平米と書いてあるピンク色のところが拠点施設を整備する街区となってございます。3)の用途地域につきましては商業地域、それから、建蔽率80%、容積率400%となってございます。5)に記載のあるとおり、地区計画で一定のルールを定めてございます。建築物等の主な制限でございますが、例えば、1階には住宅はだめですよとか、最低敷地面積は1,000平米ですよとか、あるいは、高さの最高限度は原則31メートル、総合設計の場合は50メートルですといったようなものが、ルールとして地区計画で定まっているものでございます。

 次に、拠点施設の整備として、改めて拠点施設そのものについて御説明させていただきます。

 まずは、1)の整備の背景でございます。この拠点施設街区を含む桃丘小学校跡地につきましては、「中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3」で、三丁目エリアの面的なまちづくりの事業用地として活用することとしてございます。これを踏まえ、中野三丁目土地区画整理事業を進めるに当たって、西口広場や区画道路を生み出す用地、種地として、あるいは、権利者の換地先として活用することとしてございました。あわせて、今回の当エリアの利便性向上、にぎわい創出のための拠点施設を整備することとしてございます。

 次に、2)拠点施設の整備の方向性でございます。丸の一つ目でございますが、この拠点施設の具体的な用途・機能につきましては、2015年、区とURで締結しました中野三丁目地区の整備に関する事業実施協定におきまして、商業施設の誘致等のほか自転車駐車場を整備することとしてございます。丸の二つ目でございます。こちら、現在この事業用地でございますが、URの所有地となってございます。今後、URがこの事業地を売却するために、公募によって事業者を選定してまいります。その選定された事業者、用地を取得した事業者が、拠点施設を整備、所有するものでございます。

 最後、4ページ目でございます。(3)今後の予定としてございます。

 今年度につきましては、先ほど申し上げましたURが事業者公募の選定をするに当たっての公募の要件を調整していきたいというふうに考えております。その際、事業実施協定に基づいて、区の意向を取りまとめまして、URへ要望していく予定でございます。そして、2020年度に公募を実施し、事業者を選定、3年程度かけて2023年度ごろ拠点施設を竣工、あわせて自転車駐車場を開設する予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して御質疑はありませんか。

ひやま委員

 土地区画整理事業についてのところなんですけれども、今後の予定のところで、権利者との対応というふうにおっしゃっておりましたが、現在の段階で、その地権者との合意がまだとれていないところというのは大体どれくらいあるんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 全17件中15件が合意に至っているということで、残り2件ということになってございます。

ひやま委員

 例えば、ちょっと話は違いますけれども、西武線の地下化のところで、地下化の事業完了が本来であれば来年度というところが、ただ、その駅部等のところで、まだその地権者との合意が得られずに、ちょっと工期が計画どおりにいくというのは非常に難しいというふうなことがありまして、地権者との交渉というのが、やはりこの進みぐあいによっては、計画全体そのものに大きな影響が出るというふうに私も非常に心配しておるところなんです。例えば、この合意が得られなかった場合というのは、ここの西口地区のまちづくりの計画全体というのはどういった影響が出るんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 区画整理も含め、再開発も含めですけれども、まちづくりで実現しなければいけないのは公共の福祉の実現と地権者の生活再建ということになるので、その面はある意味、相反する場面があったりもしますが、両方狙っていかなければいけないというふうになると思います。

 先ほど事業計画変更の話を今後予定しているという話がありましたが、地権者に関しては、地権者の復帰移転に関しましては、当初の予定どおり2023年度以内には完了させたいと思ってございます。そのほかの、今、合意を得ている地権者の生活再建には、当然影響を及ぼさないようにはしたいという形で、残り2件のまだ合意いただいていないところについても、レベル感はさまざまです。御理解いただけないところの中身だとか、レベル感だとか、さまざまなので、そこは丁寧に丁寧にやっていく形にはなろうかと思います。事業期間内に、ほかの地権者に影響が出ないように丁寧にやっていくということになろうかと思います。

ひやま委員

 そうすると、簡単に言うと、残りの17件中2件に関しては計画どおりに、今後、交渉を何とか御協力いただけるというふうな、見通しとしてはそういうふうな理解でよろしいんでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 そうですね。URのほうからはさまざま難しい問題もあるというような話は聞いてございますが、とにかくほかの地権者とかまちづくりに影響を与えないように、丁寧にやっていくというふうに話を聞いているところでございます。

立石委員

 今の質問に関連して確認なんですけれども、先ほど2023年までにというお話があったと思うんですけれども、20年に工事着手すると思うんですが、そこから23年までに地権者との合意がとれれば間に合うという理解でよろしいんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 2020年――今現在、まだその事業計画の変更のスケジュールを詰めているところでございますけれども、今年度、先ほど申しました道路の整備に当たっては、地下の埋設物等を整備しながら、その翌年あたりから道路の整備等入っていくような予定となってございます。道路が完成した後に地権者の復帰になります。地権者が復帰した後に、地権者の事業としてそれぞれが建物を再築するというような形になりますので、地権者の事業が始まるのが翌年以降あるいは再来年というところに今予定を組んでいるところでございます。

立石委員

 多分、先ほどの答弁の中で、残り17件中の2件、まだ合意がとれていなくて、23年までに合意がとれれば間に合うというような答弁だったと思うんですけれども、今のお話を聞いていると、そういった権利者のところの着手をするのが来年あるいは再来年というお話だったと思うんですが、それまでに合意を得られなければ計画が後ろにずれるというふうに認識しているんですが、そういった理解でよろしいですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 もし合意が得られなければ、そのような可能性もあります。これはあってはならないことですが、土地区画整理法の中では、直接施行といって、いわゆる強制執行のような形もございますが、当然それは避けなければいけないと。そうならないように、今、その目標の中で、とにかく御理解いただくように進めていくというようなことでございます。

吉田委員

 この図で、区画道路9-1と9-2の間、1カ所だけ、多分、地先の土地の合意が得られなくて事業の範囲に入っていないと思うんですけれども、こういう事業がいっぱいあるんですが、できれば地先の民有地には手をつけなくても、この道路の部分だけでも、9-1と9-2が結合というか、連担した形で、道路の部分だけでも事業に入れるということはできなかったのか教えてください。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちら抜けているところは、土地区画整理の都市計画決定の前に、この地権者の方が老朽化のためにもう具体的な建てかえの計画があったといったところで、区画整理から除いたといったところでございます。ただ、今後のまちづくりに協力いただけるというような区との協定等も結んでございますので、建物についてはちょっと下がった形で、今、建てていただいていますし、道路についても、9メートル、8メートルになるように地権者の協力を得ながら進めていきたいというふうに考えてございます。

吉田委員

 わかりました。これは事業の中には入っていないとはいっても、この9-1、9-2が連担した形で事業、工事は行えるという理解でよろしいんでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 地権者の御協力があってのことでございますが、そのような形で進めてまいりたいというふうに思います。

吉田委員

 そうであれば、多分大丈夫だと思うんですが、ここは中野区のユニバーサルとか、バリアフリーの条例とか、方針とかに沿った事業を進めると思うんですが、この歩道の設置については、セミフラットでずっと連担した形で行われるということで理解をしていいんでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 詳細の設計は、これから実施設計に入っていくところでございますが、ユニバーサルデザインだとかそういったところについては一番の大命題になりますので、そのような形で進めてまいりたいというふうに思います。

吉田委員

 ぜひセミフラットで、きちんとつくっていただきたいと思います。

木村委員

 3ページ目のところの対象地の概要のところで、地区計画における建築等の主な制限というところがございますが、3番目の高さのところなんですけれども、総合設計の許可を受けた場合50メートルと書いてありますけれども、これは基本的に受けられるというか、受ける方向性ということでよろしいですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 建物の構造にもよりますが、判断が、東京都の建築になりますが、できるものであるというふうに考えてございます。

木村委員

 それぐらいの高さのものということで。

 あとは、1階が住居というふうに書いておりますが、もう一つ、自転車駐輪場を整備するということになっていますけれども、これはどちらに整備することになりますか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 現時点においては拠点施設の中でございますが、それがどのような仕様になるのか、どこにあるのかというのはこれから、また、事業者の提案にもかかわってくるようなことになるかなと思います。

木村委員

 ここ、詳しい条件は書いていないんですけれども、自転車駐車場を整備するということですが、当然、区の計画の中で、例えば台数とか、どういったことというのはある程度、ほぼ決まっているかと思うんですけれども、区が考えている自転車駐車場というのはどういった規模というか、中身になっていますか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 現時点において、中野駅の自転車駐車場の計画がございまして、こちらのエリアにつきましては1,000台を今基本に考えてございます。

木村委員

 イメージとしては、1,000台というと、こちらは2,400平方メートルということですけれども、どれくらいの敷地が必要ということなんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 ここの仕様にもよりますけれども、例えば、地下であれば、恐らく1,000平米以上は必要なのかなと思いますし、あるいは、円筒状型、杉山公園にあるようなああいう形であれば、また違ったような形になるかなというふうに思います。

木村委員

 駐輪場はもちろん大事なんですけれども、その台数を確保するスペースをとるのに、かなり建物の制限がかかるというのもいろいろなところでありまして、それもなかなか難しいかなと思うんです。実際、中野三丁目に1,000台、南北通路の入り口ができるからといって1,000台が必要なのかどうか。そもそもそこは坂の上のところになっていますから、もともと何もなければそこを通らない。杉並の人が中野駅南口に行くかどうかというぐらいで、わざわざ駐輪場がそこにあるから丘の上まで持っていくという、そのニーズというのがどこまであるのかというのをしっかりと踏まえた上での1,000台ということになっていますか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 1,000台を出したものについては、国交省のパーソントリップ調査というものに基づいて、客観的なデータに基づいて1,000台を設定したものでございます。ただ、それを29年につくってございますが、また利用実態等も変わってきてございますし、確かに、設置する場所によってかなり変数がかかって、利用者がかなりニーズも変わってくると思いますし、例えば、今、モビリティーの関係でシェアサイクルとかもございますので、そういったものを含めて、また、台数については精査が必要かなとは考えてございますが、今現在においては1,000台を基本に考えているところでございます。

木村委員

 そこは1,000台というところにこだわらずというか、今言ったような柔軟な対応とか、自転車の駐輪が1,000台あるとなると、この三丁目あたりの駐輪とか、自転車の動線というのがかなり、今までないものが1,000台来ますから、大変なことになってくるかと思うので、その辺の地域の要望も踏まえてしっかりと検討していただければというふうに思っております。

 それも踏まえながら、この最後の裏面のほうに、2019年度で区の意向を取りまとめてURのほうに要望というふうに書いておりますけれども、当然、地元の町会も含め地元の要望というものをしっかり受けて、協議しているかと思うんですが、これはしっかりと取り組んでいただければと思うんです。これをいつごろ取りまとめて、具体的に、例えばこの委員会で報告して、その上でURのほうに報告するのか、また今後の細かいスケジュール的な中身を教えていただけますか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 地域からもさまざまにこれまで声をいただいていますし、コミュニケーションをとって情報をいただいているところでございます。区の上位計画を含め、あるいは、その地域の声を含め取りまとめて、来年度早々にはURのほうも公募をかける可能性があるということなので、最終的には第1回定例会のほうには正式な形で報告させていただきますが、第4回定例会あたりには、区の考え方の方向性というところで、まずはお諮りをしたいなというふうに考えているところでございます。

酒井委員

 まず、西口地区のまちづくりで土地区画整理事業を進めていますよと。仮換地指定、移転補償契約17件中15件で残2件ということだったと思います。その2件に関しては、温度差がありますが、今、交渉していますよということだったと思います。

 それで、立石委員からもあったんですけれども、答弁では、土地区画整理法の中で強制執行もできますが、そういうことをとらずに、丁寧にやっぱり交渉していきたいということだと思うんです。それは当然そうなんですけれども、やっぱり事業に影響を及ぼしてはならない中で、この交渉というところのお尻の部分というのは、いつぐらいというのはあるんですか。それをまず確認させてください。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 現在のURの計画におきましては、先ほど申し上げました、まず、道路を整備しなければ地権者が復帰できませんので、それが2021年、2022年というふうに、エリアに応じてちょっと分けてございますが、そこに間に合わなければ工事がおくれていきますので、地権者が復帰する時期がおくれてくる、そこを一応目安に交渉を詰めていきたいというふうに考えているところでございます。

酒井委員

 やっぱりそういう強制執行だと、そういうことがないような形の中でURさんがやっているんだと思うんですけれども、区のほうもしっかりと協力しながらやっていっていただきたいと思います。

 それで、今後の土地区画整理事業区域内に整備する拠点施設、こちらのところで、区としてはこの事業用地を「利便性の向上及びにぎわい創出のための拠点施設を整備することとした」としているんです。今後、2019年度中に区の意向を取りまとめということだと思うんですけれども、もともとこちらは桃丘小学校なんです。小学校の跡地で、避難所でもあったわけです。当該地域の方に関しましては、この整備に協力する形の中で、避難所が恐らく桃花小学校のほうに行ったりだとか、そういうふうなところで、防災面の心配もあったりもします。それから、もともと学校であったわけですから、地域コミュニティの核であったわけなんです。だから、そういうふうなところもしっかりと取りまとめて、区の意向というのを僕はつくり上げていただきたいと思っているんですけれども、他方、そのような区の意向というのはどこまで言えるんですか。どういったものまで、拠点施設が一定程度もう固まっている中で、そういうふうな意向というのはどれくらい入れられるんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらの拠点施設を整備するのは、先ほど申し上げました民間事業者になるので、純粋な民間事業であることは間違いなくて、その中では、当然、市場性とかいったところが重要になってくると思います。だから、あまりにも制約のあるような具体的なものというのは難しいかというふうには考えてございます。

 今、委員おっしゃったとおり、あそこの地域、地域の声として防災の拠点であったといったところを、それは何とか加味してほしいというところで、例えば、公開空地を使って、かまどベンチだとか、あとは災害トイレだとか、また、災害の街灯だとか、そういったものが必要ではないかだとか、あるいは、緑化に配慮してほしいだとか、あとは、おっしゃったような地域の連携するイベントを事業者に開いてくれないかだとか、あと、もともと桃丘小学校跡地であったというその歴史の継承、そういったモニュメント的なものを何か入れられないかというのはいただいてございます。そういった地域の声は重要な要素だと思っていますので、どのような形で提案できるのかということも含めて、具体的にURと調整をしていきたいなというふうに考えているところでございます。

吉田委員

 公共の駐輪場が1,000台規模だということで、ちょっと改めて思ったんですが、いいことだと思うんです。そこで、ここにせっかく道も整備するのですから、自転車専用レーンというものの設置を考えていらっしゃるか、教えてください。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 そこも今後の協議でございますが、現時点では、今そのような予定はございません。

吉田委員

 できれば、今後の道づくり、歩転車――車と自転車と歩行者とそれぞれ専用のレーンがあることが新しい道づくりだと思いますので、ぜひ前向きに検討していただけるとありがたいです。

小林委員

 中野駅西口地区のまちづくりということで、今、幾つかあったので、少し確認をさせていただきたいんですけれども、まず、この3ページ目に、拠点施設ということで、2,400平方メートルの敷地の中に施設を計画しますよということです。建蔽率、容積率がここに出ているんですけれども、最終的に何階建てのどういった施設ですか。ここには、1階については住宅などの用途に供してはならないというふうにあるんですけども、つまり、上層階は住宅で、下層階は、わからないけれども、1階か2階か3階かまでは商業的施設なのか、階数と用途を教えていただけますか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 用途については、多分さまざまであろうかなと思います。建物の規模につきましては、総合設計を使って、先ほどの50メートルになった場合には、例えば上層階がオフィスではなくマンションであるといった場合には、恐らく14階建てぐらいなのかなというふうに考えてございます。

小林委員

 そうすると、マンションだと何戸ぐらい、何人ぐらいの方々を想定しているんでしょうか。例えば、中野二丁目で計画されているものは、たしか、120メートルの建物で400戸だったかというふうに思うんですけれども、そこまではもちろん行かないとは思いますが、おおむね何戸ぐらい、何人ぐらいの方々がここの拠点施設街区の中に見える予定ですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 結論からいって、提案によりますので、さまざまだというふうに考えます。二丁目と比較すると全然違うレベルになろうかと思いますが、例えば、ここに14階建てぐらいだとして、3階ぐらいからマンションができたとした場合に、それが1LDKなのか、2DKなのか、3LDKなのかによって違いますが、例えば2LDKが大半を占めるようなものであれば、恐らく100から200ぐらいな規模になろうかなというふうに考えてございます。

小林委員

 100戸から200戸という戸数ですよね。(「最大です」と呼ぶ者あり)そういうことでいいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)わかりました。

 それから、先ほどありましたけれども、自転車駐車場が設けられるということですけれども、中野区では、現在、たしか、駐輪場については、駐輪場から半径七百、八百メートル以内の方々についてはできるだけ利用しないということを想定していたかと思います。そうすると、この1,000台を予定する駐輪場の利用者というのは、どういった方々を想定しているのか。先ほど木村委員のほうからもありましたけれども、区境にあることによって、中野区民だけが利用ができるのか、もしくは杉並などの方々も利用ができる駐輪場なのか、どのような駐輪場が想定されるんでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 中野区民だけということには当然いきませんので、先ほど申し上げました、そのデータを使ったのがパーソントリップという国交省のデータになります。ちょっと古いデータではございますが、こちらにつきましては、南側のエリアで1,500台というようなデータでございます。それを、先ほどあった二丁目の再開発ビルの中に500台で、三丁目で1,000台といったところで、南口で整備できる可能性があるところとして、その二つを分けたというデータでございます。

小林委員

 わかりました。

 それから、この拠点施設については、地元の地域の方々でさまざまなワークショップを行って、さまざまなお声が出てきた。地域の代表的な施設にしていきたいというお声もあれば、それから、さまざまなコミュニティの核となるような施設、また、人によっては、これまで地域の中で行われてきた、もともとが学校施設であったということで、例えば子どもたちの保育園、幼稚園も含めてですけれども、公共性のあるもの、また、子どもたちの施設も含めるべきではないかというような声も、たしか幾つかあったかと思います。そういったこれまでの地域で起こってきた声というのは、区のほうからURに、URからまた民間事業者に行く中では、伝わっていくものなんでしょうか。それとも、それはそれとして、新たに区が示すものがURに、また、民間事業者は自分たちの思想のもとで計画を立てていくのか、どういったことになりますでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 先ほどの繰り返しになってしまうかもしれませんが、先ほどの地域からいただいた要望とか、これまでコミュニケーションをとった要望の中で実現可能なもの、ものすごく具体的なものは、恐らく事業性のもとで難しいかと思いますが、防災の観点だとか、緑化だとか、そういったところについては中野区のほうで取りまとめてURに提案し、それを公募要領にまとめて、事業者がそれをもとに提案してくると。恐らく、それを約束するような形をとりたいなと思っていますので、何らかの形で協定を結ぶような形で担保をできたらなというふうに考えているところでございます。

小林委員

 わかりました。ちなみに、それは、先ほども言いましたけれども、例えば幼稚園、保育園、学童等、それから地域の拠点、あそこには桃園会館という拠点施設が今別途ありますけれども、場合によってはそれにかわるようなものということも、区側からの提案によって、最終的な民間事業者へ伝わっていくものというふうに考えることができますか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 例えば、おっしゃったような子育て施設だとか、高齢者施設だとか、いわゆる公共性の高いものについては、ここのエリアは、最初に申し上げましたとおり商業施設等の誘致としてございます。新しくできる西口エリアから、新しくできる1階は住居がだめだというルールの中での、いわゆるにぎわいの連続性の、ある意味ゴール、マグネット施設になろうかと思いますので、そういった意味では商業が中心になろうかと思います。

 先ほど申し上げました、あまりにも制約のあるものを区のほうで申し上げるのは難しいかと思ってございますので、その辺はある程度絞った形で、商業に特化したような形で、プラス地域のコミュニティとしての災害だとか、イベントの連携だとかというのを盛り込むのが、今考えている一つのアイデアというところでございます。

委員長

 暫時休憩いたします。

 

(午後3時05分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時20分)

 

平山委員

 事業の概要を少しおさらいしたいんですけれども、もともと旧桃丘小学校の跡地の路線価はお幾らだったんですか。土地の価格。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 区がURに売却したお金でございますが、契約金が約23億円でございます。

平山委員

 今回、御報告の中で、進捗状況ということで、この仮換地指定が全17件中15件ということなんですけれども、ということは、対象の17件のうち、いわゆる完全に売却だけされたという方はいらっしゃらなくて、これは全部この代替地を希望されたというふうに読めばいいんですか。

委員長

 暫時休憩いたします。

 

(午後3時21分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後3時21分)

 

平山委員

 移転補償だとか、建物の解体、これについては区がお金を出すという事業スキームでしたか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 URが事業費を賄って、区が補助金という形で一義的に補助金を出して、その中として、国庫補助があり、東京都の補助がありというような形で補助金を拠出しているところでございます。

平山委員

 ということは、URは一時的にお金を出すけれども、それは全部回収ができるという理解でいいですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 そうですね。補助金と、あとは保留地ができますので、その売却の収入という形になるものでございます。

平山委員

 でも、URはこの道路用地等々を交渉したりしてやっていただくんですけれども、新たにこの拠点施設街区があるじゃないですか、2,400平米。これは、URがこれから売却をされていくんですけれども、ここの部分の現在の路線価みたいなものはわかるんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちら、実際のところ、区画整理内においては、路線価は都市計画の段階でとまって、路線価が振られていない状態になって、区画整理が完了したときに改めて振られるというような状況でございます。

平山委員

 では、今はわからないということですよね。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 路線価としてはそうです。今後、売却するに当たっては、恐らく、URのほうは土地の鑑定をしていくと思います。その辺につきましては、周辺の、さまざまなやり方がありますけれども、近傍の売却の事例だとか、それから、そこに標準値を定めて、この土地の特殊性等で減価なり、増加なりするような形で、鑑定によって金額を決めていくということになろうかと思います。

平山委員

 来年早々ぐらいからURが公募をかけるかもしれないというお話で、この土地が一体幾らで売れるんだろうというのが非常に気になっていて、23億円でURが買った、だけれども、区画整理が進むと、相当な土地の価値になると思うんです。そう思ったので、何となくその辺の概算でもあればなと思ったので伺ったんです。なかなか、URにとってみても、そんなに収益性の低い事業ではなかったのではないかと思うんです、最終的には。そういうふうになるのではないかと思うんですけれども、その辺はどうなんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 先ほど申し上げました23億円、もともとの桃丘小学校跡地の平米数が5,600平米です。それを全て売却するような形で23億円なんですが、中野区としても鑑定をとってございます。そこについては、平米単価が65万円程度であったというふうに認識してございますが、ここでは、この特殊性で、いわゆる公共用地をかなり多く創出しなければいけないということで、駅前広場だとか、区画道路、その分の想定される、生み出される分というのは、いわゆる無償扱いをしてございます。なので、それが、実質的には5,600平米のうちの2,100平米程度は売却の計算の平米数から除いているので、実質的には3,500平米程度がその対象になると。そういった意味で、実際に、今後売却するときの金額というのは、理論上は平米数が減っていますので、URにとって価値は従前と変わらないような金額の設定になろうかというふうに考えてございます。

委員長

 いわゆる儲かる事業ではないと。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 というふうには考えてございます。

平山委員

 では、土地とか、道路とかを後で区が買い戻すということではなくて、もうその分は最初から差し引いて売却をされたということですね。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 最終的に、駅前広場とか道路というのは、区画整理終了後に区に帰属するものでございます。

いさ委員

 短く質問させてもらいます。

 まず、先ほど駐輪場のお話が出たんですけれども、これは中野区自転車利用総合計画で台数を定めていますよね。今、たしか、総合計画の中では駅周辺で6,000台で、南口で1,500台ですよね。今、御報告の中で、地域の要望だとかに応じて台数が上下するようなお話がちょっと聞こえたように思ったんですが、そういうことはないんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 地域の要望によってその台数が増減するという話はございません。

いさ委員

 この場所では1,000台分確保するけれども、それは確実に、その1,000台分でということなんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 基本は、その1,000台で考えてございますが、建物の構造だとか、あと、先ほど申し上げましたとおり、これからの利用の実態だとか、さっき言ったシェアサイクル等との考え方も含めて精査はしていきたいなというふうに考えているところでございます。基本は1,000台で考えてございます。

いさ委員

 それはいいです。それで、地権者のお話なんですけれども、あと2名残っていらっしゃる。この方々のお話をちょっと聞いた限りでは、過去によろしくない、あまりうまくない対応があったというふうに聞いているんですが、このあたりの認識はいかがでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 直接的な交渉はURのほうでしてございますが、地権者のほうから区のほうにもさまざまな御意見をいただいているところでございます。そこの中身については、いい話もあったり、当然、悪い話というか、苦情めいたこともございますが、URとともに丁寧な対応をするようにこれまでも努めてきて、これからもそのような形で進めていきたいというふうに考えているところでございます。

いさ委員

 何度もそうおっしゃられているから、それは信じたいんですけれども、つまり、過去のその対応を引きずっていたり、こじらせたりということ、そういう面がないかと思って聞いているんです。これの交渉事というのは、区が入っていくということはもうできないということなんでしょうか。つまり、任せるしかないということなんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 いわゆる仮換地とか、その価格の交渉とか、生活再建の話については、入ることはできないんですが、そういった苦情だとか、いわゆる事業者の対応だとか、工事に関するさまざまな関連については、区としても、都市計画を進める主体として、あるいは、補助金を出している主体として、URとともに対応していくと。あるいは、区が対応したほうがいい場面もございますので、そこには積極的に関与していきたいというふうに考えてございます。

いさ委員

 その点は本当に、ゆめゆめ何度もしつこいようですが、お願いしたいなと思います。小学校の売却のときから、もう地域にはいろいろな声がありますので、本当に何重にも丁寧にやってほしいなという気持ちがあります。

 3点目、これを最後にしますが、道路が広がる件について、二つちょっと懸念があって、一つは工事車両の出入りです。二つ目は、完成後のその車両の動線です。というのは、周りが閑静な住宅街ですから、どこを通っても結構狭いし、あの辺は夜が早いですよね。そういうところに突然、駅前ですけれども、こういう道路ができるということであると、裏道を通ってくるようなケースだとか、どうしても出てくるのではないかと思って、何かこの閑静な住宅を守るという観点で何らかの規制なり、何らかの方針というのは持っていくのかどうかするのかというあたりを聞きたいですが。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 工事については、まさしく丁寧に丁寧に対応していきたいというふうに考えているところでございます。

 おっしゃるとおり、後背には閑静な住宅街がございますので、この地図でいうと、いわゆる線路沿いの北側の9メートルの道路については双方向でございますが、警察との協議の中で、それ以下のところについては一方通行のルールをとりながら、あるいは、歩行者専用道路とかをつくりながら、進入を南の住宅街のほうには流れないような形で進めていきたいというふうに考えているところでございます。

いさ委員

 ぜひそれはきちんと実効性のある形でやっていただきたいんです。この辺は御高齢の方がすごく多い場所でもあるので、本当に何かあってはいけないと思います。ぜひ住民の皆さんにも、今何をやっているよとかということがわかるだとかいう形で、アナウンスも含めて丁寧にお願いいたします。要望です。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 3番目、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に伴う支障移転工事等の進捗状況についての報告を求めます(資料5)。

石原まちづくり推進部中野駅周辺基盤整備担当課長

 それでは、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に伴う支障移転工事等の進捗状況について御説明させていただきます(資料5)。

 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業で整備いたします南北通路・橋上駅舎・駅ビルからなる道路一体建物の早期開業を目指すため、本体工事に先行しまして、準備工事である支障移転工事を実施しているところでございます。その工事の進捗状況について御報告いたします。

 1、支障移転工事等の概要でございます。工事期間につきましては、平成30年10月から令和3年3月まででございます。作業内容につきましては、2番目の進捗状況とあわせまして御説明させていただきたいと思いますので、別紙1のほうをごらんいただけますでしょうか。

 支障移転工事では、本体建物の施工に必要な準備工事、支障する既存の設備を改良、移設する工事を行っております。

 図と写真をごらんください。こちらの図につきましては、図の下側が北、サンプラザ方面となります。昼間作業といたしまして、図の中央下にあります①工事用ヤード等整備工事といたしまして、工事用ヤードの地盤改良、舗装を行っているところでございます。次に、夜間工事といたしまして、こちらはおおむね電車の運行終了時から開始までの間、工事を行っております。内容といたしましては、人工地盤杭のための準備工事として、②杭施工準備等工事、また、駅施設支障移転工事といたしまして③詰所等移設、④ホーム改良、⑤上家改良、⑥といたしまして電気設備支障移転工事を行っているところでございます。各工事の状況につきましては、写真をごらんいただきたいと思います。また、各工事のスケジュールについては資料記載のとおりでございます。

 資料、お戻りいただけますでしょうか。3番目、その他関連工事について御説明させていただきます。

 中野駅北口と囲町方面をつなぐ線路沿い通路につきましては、工事用ヤード拡大及び線路内諸作業に早期着手するための準備工事を行うため、夜間通行どめを実施しております。また、その後、本年10月から工事用ヤードの拡大に伴い、本通路を封鎖いたします。夜間通行どめ期間及び線路沿い通路封鎖後の歩行者動線については、別紙2で御説明させていただきます。

 別紙2をごらんください。

 ①現況通行可能動線でございます。こちらについては、現在の歩行者動線でございます。図につきましては、こちらも下側が北の方位となりまして、サンプラザ方面となります。黄色い部分が工事用ヤード、青い矢印が歩行者動線を示してございます。

 ②といたしまして、夜間通行どめ期間の歩行者動線でございます。こちら、赤く塗ってある通路が通行どめとなる線路沿い通路でございます。午後11時から翌朝6時までの間につきましては、サンプラザ方面の迂回、また、今年度整備いたしました工事用ヤード北側の代替動線の利用をしていただく計画としているところでございます。

 ③でございますが、線路沿い通路を封鎖した後の歩行者動線でございます。②と同様に、迂回及び代替動線を通行していただくものでございます。

 資料、またお戻りいただきまして、4、今後の予定でございます。

 今年度8月19日から9月30日まで、線路沿い通路の通行どめを行います。時間につきましては先ほども御説明させていただきましたが、午後11時から午前6時まででございます。また、その後、10月1日以降、線路沿い通路を封鎖いたしまして、以降通路につきましては使用できなくなるというところでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、4番、その他で何か報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 その他、審査日程に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後3時37分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時40分)

 

 次回の委員会は第3回定例会とし、当委員会室で開会することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしましたが、各委員、理事者から何か発言はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、以上で本日の中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後3時40分)